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─洞窟エリア・地底湖入口─
…………ふはぁ、上手く行った、かな。
[音が止む頃、大きな息を吐いてから人差し指の紅を、ちゅーっと舐めとる。
直後、疲れたのかぽてりと地面に落ちた]
─平原エリア─
おーおー。
どっちも、ハデにやっとるなぁ……。
[湖畔と洞窟の様子に、ぽつり、と呟く]
『……大丈夫、かしら?』
ん? ああ、ティルか?
……大丈夫だろ。生命力だけなら、ここにいる中で一番高いはずだ。
[と、言いながら、いつでも動けるようにはしていたりする]
―洞窟エリア・地底湖―
おう!
[リディの声に応じてロミが息を切らせている方へと跳び離れる。万一があれば庇えるように]
「やるわねぇ」
[岩檻が確りと敵を閉じ込め、更に続いた音の後沈黙が降りるとまず黒曜龍がリディを褒めた]
お疲れさん。流石だな。
二人とも大丈夫か。
[ダメージは無さそうだが肉体的精神的疲労の意味で*尋ねた*]
―洞窟エリア・地底湖―
ありがとう、イヴァン。
[イヴァンに支えられて呼吸を整えて]
さすがだねリディ。
[声をかけようとして地面に落ちるのが見えた。]
リディっ!
[あわてて駆け寄って、イヴァンも一緒に心配するように駆け寄る]
リディ、生きてる?
[地面に落ちたリディの頬をぺろぺろとなめた]
―湖畔エリア―
きゃいん!
[狼は耳は鋭い。可聴域も人の3倍以上はある。
ティルの叫びは耳を直撃し、脳を揺らした。一瞬ふらりと気が遠くなりかけよろめいたものの、倒れる寸前羽根を動かし四肢を踏みしめ、その場に耐えた。
視界だけは、意地でティルを捉えたまま外さない。
放った炎はやはりこのエリアでは部が悪いのか、水の壁に遮られ相殺されるように消えた。代わりに周囲に濃厚な霧のような水蒸気が立ち込める。ティルが動いた様子は、ない。
ふらつく体を何とか動かし、よたよたと大回りして、背後から近づいた。
ティルが気づかなければ、その鼻先をぺたりと体に付けるだろう。]
─洞窟エリア・地底湖入口─
ううぅぅぅ……。
『封印』のカード使っちゃったぁ……。
あんなゴ●に……。
[そっちの方がショックらしい。
落ちた地面にうつ伏せになり、めそめそめそ。
背中の翅が感情を表すかのように力無くはためいた]
……あ、ごめん。
あたしは大丈夫。
ちょっと休めば何とかなるし。
[イヴァンとロミに駆け寄られて顔を上げた。
頬を舐めて来るロミには、首元に手を回しぎゅーっと抱き締めて笑いかける]
ロミも大丈夫?
結構魔法使ってたみたいだし…。
イヴァンも助けてくれてありがとね。
[ロミから身体を離すと、イヴァンに対しても笑んで礼を言った]
─湖畔エリア─
[悲鳴がもたらした影響なんて、ドリュアスには知る由もない。
炎は打ち消したものの、流水壁に精神力を注ぎ込んだため、動く余力はないに等しかった]
きゅう。動けない。
ですよ。
[くらくらふらふらしながら言ったところに、背後から迫る気配。
何かが押し当てられる感触の後、ころり、と何かが背に転がり落ちてきた。ような気がした。
どうやら、マーカーが移動したっぽいです]
―洞窟エリア・地底湖―
[なんか違うショックとかも受けてるみたいだったので、
右前足でリディの肩をぽふり、肉球がぷにっと]
元気出してリディ。
[首元に手を回して抱きしめられて、笑いかけられると]
うん、私も休憩すればなんとか。
これで落ち着いて水浴びもできるだろうし大丈夫。
[ロミが離れてイヴァンに礼を言った後に、再度自分も小さな頭を下げて]
ありがと、イヴァン。
─洞窟エリア・地底湖─
[肉球ぷにぷに、良い気持ち。
機嫌が直った]
じゃあ水浴びして少し休んだら移動しよっか。
流石にこれ以上ここに居るのは……。
[潰したアレもあるし。
一匹見たら〜云々が頭を過ったが、口にはしないでおいた。
言ったら本当に出てきそうだったから]
―湖畔エリア―
[鼻先を押し当てぐいと顔を斜めに傾けると、頭上のわっかはティルの方に転がり落ちた。
多分、これで、大丈夫?
と思いながら、よろよろティルの傍から離れた。
耳へのダメージの影響で、走っては逃げられない。
ちらとティルを振り返ると、あっちはあっちで動けないようで。
いまのうちにと思いながらも、足はゆっくりゆっくり。空間の移動もままならなかった。]
―洞窟エリア・地底湖―
うん、あまり長居はしないほうがよさそうだね。
[なんとなく視線がちらっと一瞬アレの包まれた檻の方へ、
理由は口にしない、しないほうがいいと思ったから]
さてと、
[宙返り、ぽふんと人の姿になった。
黒いローブや髪、顔とかもところどころ薄汚れている]
イヴァン、水浴びしてくるから覗かないでね?
リディはどうする?
[イヴァンに返された反応はどうだったか、
リディにそう尋ねた]
─湖畔エリア─
[転がり落ちたリングはそのままドリュアスにくっついた]
るー……。
[か細い声は上がるものの、既に動く元気はなく。
頭の真紅もへしょり、となる]
追試。ふわふわ。ふわふわ。
導師より、こわい。
ですよー。
[ちょっと情けない響きの声は聞こえたか、否か。
というかそれも、*どんな認識なのかと*]
─洞窟エリア・地底湖─
あたしはこのまま休んでおくよ。
沈まないように気をつけてね?
[大丈夫だろうと思いつつ、ロミに忠告を投げかけて。
壁際で壁に凭れながら休息を取ることにした。
一応、イヴァンの手を煩わせることなく壁際には移動した]
─平原エリア─
っと、決着ついたか。
[マーカーの移動と、移動した先のティルが動けない様子とを、確認して呟く]
『……中々、頑張ったわねぇ……』
[はたり、と尾を振る水晶龍の評価は、果たしてどちらに向いたのか]
ああ、中々のモンだった。
……さて、んじゃ、ティルは追試会場に送って。
……次辺り、二人同時指名で一気に動かすかね。
あんまりのんびりやらせとくと、消耗がバカにならん、あいつら。
[誰のせいですかと]
……さて。
結果と次のターゲットについては……各自んとこに、通知送るか。
戻ってこれるとは、限らんし。
[だから、それも誰のせいですかと。
なんて事は全く気にせず、力を凝らす。
『魔本』が煌めきを放ち、それに呼応するように、ティルにくっついたターゲットマーカーが光を放つ]
―洞窟エリア・地底湖―
それじゃあ、行ってくるね。
[リディのことはイヴァンに任せて地底湖の方に、手をつけると少し温くてあったかい。
鍾乳石の影で黒のローブとかぬいで軽く準備運動、地底湖に飛び込んだ。]
なんだろう、地底湖なのにあったかい。
底に見える光ってるのが原因かな?
[中にもぐって光ってる方に向かってみると、見たこともない植物みたいなのが生え淡い光りを放っていた。
近づくほど水温が暖かくなっていく。やはりあれが原因なのだろう。
サンプルを取りにいこうとしてさらに近づく、むしろ暑いくらいになって途中であきらめた。]
[『魔本』とマーカーの呼応する光は、空間位層転移の光。
この試験会場とは、また異なる空間位層に位置する追試会場へ強制転移させるためのもの]
……まあ、あっちはえらい事になってるが。
多分、大丈夫だろ。
[なんか、妙に遠い目をしながら、ぽつり、呟く。
一度は自分で様子見た方がいいかもなー、とか、考えながら、転移の術を発動させた]
―湖畔エリア―
[だから狼は耳は鋭い。
追試、ふわふわ、にきょとりと目を瞬かせた。何のことやらと。
ただ導師より怖い発言には、ちょっとだけぞわっとした。
追試怖い、を頭に刻みながら、よたよた、ティルの方を向いたまま後退する。
ティルも早々動けないようだったが、万一を考えての用心だった。]
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