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[伏せた顔の眦に、透明な雫が光る。
ずっと鼻を一度鳴らすと、急に思い立ったように、立ち上がる。]
マリー、ちょっとトイレ行ってくるヨ!
[泣き顔を見られたくなくて、答えをまたず動きだす。
サクラコの言葉は聞こえていたけれど、返答をせぬまま廊下へと。
けれど、共に向かうことを拒否はしない。]
―廊下―
(また、昨日と同じ、かんじ)
[汗が流れおちる。寒いのにもかかわらず。
フードの中の紙が存在していることを確認しつつ、ゆっくり歩く。
前方から足音と何かの声が聞こえて、身体が停止する]
……俺を、殺しに来たの……?
[ばれたのか。やはりだめだったか。]
や、やって、みればいい。
簡単に、殺せるから!
だけど、だけど、その時は……!
[できるだけ、大声で叫ぶ。
ポケットには携帯電話とタオルがあった。
……何の役にも立たない。]
― 2Fトイレ ―
[マリーと共にトイレへと入る。
廊下ではあまり言葉を交わさなかった。口をひらくときっとこの状況に対する愚痴か、ゲームへの恐怖しか出てこないから。
マリーの泣き顔には気づいていたけれど、気遣われるのは嫌かもしれないと思うと余計に口が重くなって。
薄暗いトイレの中、個室にはいって携帯を確認する。
けれど、――あたらしいメッセージがきていることは、なかった]
……
[小さく息をつき。
水を流してから出る]
― パソコン室 ―
[桜子の言葉>>376には]
そうだね……。
ボクもそれはイヤだな。
[小さく同意の言葉を紡いで
マリーと桜子の二人が部屋を出るならそれを見送り]
――…何だか随分寂しくなったね。
[誰ともなしにぽつと呟いて廊下へと目を向ける]
さて、と。
春の頭、そろそろ冷えたかな?
[彼の事が気になるのかそんな事を言って扉の方へと足を向けた]
天国のmamに会いたい……。
[トイレに向かう途中。
ポツリと零す言の葉は、弱気故のもの。
自分が死ねば、父が独りになると思うから、常は言わないこと。
その言葉を、サクラコは拾うだろうか?]
─廊下─
……はい?
[>>385 呼びかけに返された大声は、突拍子もないもので]
……いやいやいや。
ちょお、落ち着けや、はるさん。
[そこまで参っているのか、と。
思いながらも、最初に飛んだのは、突っ込みだった]
─廊下─
だと、いいけど。
[言いつつも心配なのか、自然、眉が寄った]
普通、か……
……真崎は、あんまり変わらなく見えるね。
[春へと呼びかける慎太郎>>381の隣。
視線は同じ方向を見ながら、ぽつりと零す]
……うん、だから、教えちゃだめだ。
[友梨の同意も受けて、誠>>*62へと返した。
他人に強制するようなことを言うのは、長く過ごした幼馴染に対してですら滅多にないこと]
“協力者”なら、ここにいるんだから。
―― 回想 空き教室 ――
……私が、嘘をついてるって言うんですか。
私は狼じゃないのに。
わたしは、わたしはっ……!
[真実を、といわれて本来のIDを、役職を思い浮かべる。
言葉を重ねようとしたけれど、許してもらえない]
[かなり異常なことを言っている自覚はある。
殺す、とはっきり言った。
なのに、彼が浮かべるのは優しい笑みで]
[ぞわりと背中の産毛が逆立った]
あの時は。保健室に行く前、一人でこっそり見に行ったんです。単独行動を許してくれないし、森先輩、行きたくないって言ったから。
……とうとうダミーが死んだ。始まった。
もう止められないって、確かめたくて。
─廊下─
……変わんなく、かぁ。
[>>390 ぽつりと零れた春陽の言葉。
ほんの一瞬、眉が下がる]
ん、まあ。
そーかもなぁ。
[否定も肯定もせず、ただ。
掠めるのは、苦い笑み]
[幼馴染とユリの言葉に、ボクは少し考えながら]
たしかに、裏切られる可能性は十分にあるかもしれないね。
[だからこそ、ボクは教えるとしてもボクのことだけにするつもりでいる。
それに、最終的に決めるのはどちらにせよボクだから]
下手に敵に回すのも、怖いけどもね?
[おそらくそれはだいぶ思い切った行動、なぜボクだったのか、それも大事なのかもしれない。
さっきあった時に聞きそびれた事を少しボクは後悔していた。
ある意味、一番大事なところだったから]
[問われたことにだけ、答える。
信じさせて、と言われて。でもそれ以上はいえなくて。
ただ、立ち尽くす]
私、私は………
[言葉を告げないうちに、マコトは立ち去ってしまった]
[立ち尽くす。
薄暗い教室の中、立ち尽くして考える。
はれぼったい瞼。鈍くしか回転してくれない頭。
今までに聞いてきたこと。見てきたこと。
さて、これから何を、騙ろう。
どんな奇策を打とう。だって、正道じゃ、殺されてしまう]
[返って来た声>>385にまた眉を寄せつつ]
大丈夫だよ、何もしないから。
[慎太郎の言葉>>389に、少し控えめながら続けた]
― 2Fトイレ ―
[顔を洗うマリーの隣にたって手を洗う。
ハンカチは一度一之瀬の手を拭くためにかしていたからすこし湿っているけれど、気にせずに水滴をぬぐって]
――……マリーさん……
マリーさんは……狼役じゃ、ないですよね……
[ぽつり、と問いが零れ落ちる。
これで狼だなんて名乗り出る人がいるとは思わないけど。
それでも――占い師にも霊能者にも出てきてくれといえないのなら、聞けるタイミングで聞いていくしか、ない。
――ただ、今マリーに問いかけた理由は……システムメッセージが切り替わったときに、一人でパソコン室に戻ってきたから、ただそれだけだった]
[目を閉じた。深呼吸をする]
[スカートのポケットには、大きなダンボール用のオレンジ色したカッター。握りこむ]
……信じさせれば。
覚悟と、弱みを見せれば。それで信じてもらえる……
[胸ポケットには、与えられた守力。携帯電話]
[ゆっくり目を開いて。カッターを握りこんだ]
―学長室―
[誰かの訪問を待つ合間
『今はただ 恨みもあらじ 我が徒らの 命に替はる 我が身と思へば 』
机の上の紙に、走り書きを*残した*]
― パソコン室→廊下 ―
[幼馴染の呼びかけにゆると振り向き]
Bene, Grazie.
[いつもの口癖染みた言葉を紡いで微笑んでみせる。
佑一郎は扉に手を掛け廊下へと、一歩、踏み出した]
裏切られる可能性があるなら、その前に――
[尚も言葉を重ねようとして、けれどその続きは途切れる]
……ごめん、なんでもない。
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