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…
[ふと、思案に耽る顔を上げて辺りを見渡す。
ぱたぱたと歩き回る様子に、邪魔にはならぬよう。
手が止まりそうな隙を狙うように、
アーベルの動きを目でじぃと追う。]
─ 宿屋・食堂 ─
[ぼかした部分を理解したらしきミリィの様子>>157に、やれやれ、と息を吐く。
続けられた言葉には、僅かに翠を伏した]
ま、こんな騒ぎになるまで、身近だなんて思ってなかったし。
……伝承や、御伽噺程度の事しか知らんのも、無理ないさ。
当の伝承や御伽噺だって、内容が統一されてるとはいえんわけだし。
[誰かを手にかける覚悟は、未だ定まってないけれど。
この宿内に凶器となる物は、厨房に閉まってあって。
その中には父が残して行った純銀製の包丁セットが密かに存在していた。
ゲルダの視線>>159に気付けば、こてりと首を傾げ。
ミリィの言葉>>157に、ウェンデルから借りた本>>2:70を思いだして。]
あ、そういえばウェンデルから人狼の伝承に関する本借りてたんだけど……読む?
[一般的な記述しか載ってないけど、とも口にして。]
― →食堂 ―
[とりあえず今はどうしようもない、と。
ロミの死んだ場所から離れ、他の人たちの後を追う。
丁度聞こえる、人狼についての話]
――なんだ、伝承とか見たいんなら、
今アーベルに本貸し出し中だ。
読むんなら、あいつに言やー良い。
[ライヒアルトに頷いて]
そうなんだよね。
私が聞いたことがあるのは
エーリィさん……の言うように
[確かブリジットが彼のことをそう読んでいた。
いきなり愛称(らしきもの)で呼ぶのは気が引けるが
お互い、後で名乗ればいいだろう]
狼の尻尾を掴むことの出来る人がいるということ。
[端の方の壁に凭れるゲルダが視界の端に映る]
……それと、銀の刃ならあいつらに
傷を負わせることが出来る"かも"って話くらいかな。
[アーベルと視線があう。
こてりと首を傾けられるのに、じいと見て。
口を開きかけ、閉じて、迷うようにしてから、
壁から身体を引き剥がして、歩み寄った]
あ、アノ、、お、ね、ネガイが、アルの。
[おずおずと、遠慮がちに言葉を紡ぐ]
[動き回るアーベルを見つければ声かけようとするが
彼がミリィへと話し掛けるをみれば言葉を飲み込む。
言葉の代わりに、彼の視線が此方に向けられるタイミングで
厨房の方を指差して、かりる、とくちびるのみで紡いだ]
邪魔になりそうなのってさ、
この中だと、誰よ。
[視線は怪訝そうに]
よそ者なら、赤いのか。
とは思うんだけどな…。
─食堂─
……探せる人、……でも、名乗ったら、真っ先に狙われる、よね。
[探せる人>>160という言葉に、少しだけ顔を上げます。
ばらばらと他の人が伝承について口にするのを、何処か遠くで聞きながら]
……。それに、嘘吐きも、いるんだよね。
御伽噺、だったら。
[話の合間に、ぽつりと口にしました。
人なのに人狼の味方。事件を引っかき回す存在]
……狂人って、言ってたっけ。
占い師らしきゲルダさんとか。
でも、守護する者の可能性を考えると迂闊には襲えないわね。
[重いままの頭を抱えて息を吐き出し囁いた]
エミリーさん?
村人よりは守られていなさそうかしら。
[伝承の話題を聞きながら、それもありかしらと考えた。
ゲルダが視たという話をちゃんと聞けていれば、それも肯定要素になっただろうか]
…ん? 何かな?
[遠慮がちなゲルダの言葉>>165に、出来るだけ―多少ぎこちなかったかもしれないが―笑みを浮かべて。
カルメン>>166には、頷いて了承の意を示した。]
そうだね。
なら、貸してもらえると助かるかな。
[人狼伝承の本を貸してくれるというアーベルと
持ち主であるウェンデルに頷き、礼を言う]
出来れば、セネットさんが今知っている話をざっと
教えてくれると、尚、ありがたいけどね。
[人狼が己を退治する方法を模索する時間など
与えてくれるとは到底思えず、時間が惜しいということもあり。神学生の彼なら、文献には載っていない口伝を知っているかも知れないという考えもあった]
――……狂人?
[ふと、ブリジットが口にした単語が耳を打ち、小さく瞬いた]
[タイミングよく同じ事を言うウェンデルとアーベルに、お前らなかいいな、と言わんばかりの視線を向けたりしつつ]
……人か狼かの判別がつけられる力、ってのは、必ず出てくるよな。
[ミリィの話>>164に、頷く]
問題は、ここにそれがいるのかどうか。
……名乗り上げがあっても、鵜呑みにしたら危険だった、って例もあるし。
……そも、いたとして出てくるかどうかもわからんときてる。
自分から、狙われる率を上げるやつも、早々いないだろ。
[アーベルの了承の頷きに、目許和ませこくと頷き返す。
厨房を借りて用意するのは紅茶をカップに人数分。
ミルクと砂糖、それにスプーンがそえられる。
持ってきたアプリコットのジャムの瓶もあるが
どう頑張っても開けられず仕舞いで暫し其れを睨む]
――と、こんな事してたら冷めてしまうわ。
[二度に分けて紅茶を食堂に運び]
あたたかい紅茶でも、どうぞ。
[と、そこに集まる人にそれをすすめる声を掛けた]
ま、襲う分にはいいだろうけどなぁ。
あんまり村の人、減らしたくねぇってのも。
いや。
[言いかけた言葉を止める]
狙おうか、ゲルダ。
あいつに調べられたら、また面倒くさい。
――…
ベアトリーチェでも、良い。
[そっと言葉は僅か途切れた]
……。うん。
人なのに、能力があるって嘘を言ったり、罪のない人を人狼って言って、人間を混乱させるんだ。
そんな人が、御伽噺にはいたんだよ。
[問い返し>>170に頷いて、僕が持っている知識の限りを答えました]
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