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― テレーズ宅前 ―
[拒まぬミレイユの髪を梳くように撫でて。
僅かな躊躇いと、伏せる瞼]
…『死神の降る刻』。
俺たちの『命』を刈って、天上青の糧とするものが、『降りて』きた。
……ミレイユは、天上青は知ってるか?
[不安気な視線を受ける瞳は、哀しげな色を乗せて]
― テレーズ宅前 ―
諦めたくはないけど、さ。
だからって追いかけてくなよ?
[軽く肩を竦めノクロを見遣る。
これ以上先にゆかれるのは嫌だと何処かで思っていたが
だからといって何かするでもなく
ただ運命をありのまま受け入れるしか出来ない性分。]
………短すぎるよ、な。
[溜息に似た吐息を漏らし化粧師の言葉に僅か頷く。]
貴方もわたくしと同じ歳になれば分かるわ、
ユーリちゃん。
人生がどんなに儚いものか。
ヒトがどんなに簡単に死ぬのか。
そして……、
ヒトがなぜ生きるのか。
[背を向けたユーリへ、ひとり言のようにつぶやく]
貴方に分かるかしら。
物心ついてから自分自身の生まれた年がその「周期」だったと、知った時の気持ちが。
天上にして至高の青……、頑張って頑張って長生きでもしないかぎり、それを見ることすらかなわないのだと、知った時の気持ちが。
[憧れと羨望を湛えた声は、
冷静な薬師のものではなく、
どこか「外」を望む若者のようにせつなく]
― テレーズ宅前 ―
[泣きそうなミレイユに、かける言葉が思いつかない。
だから撫でているだけだったけれど、ちょっとでも落ち着いてくれたら良いなと。
話しているとき、聞こえた。夢と一緒。
何がとは聞いたりしなかった。
エトとノクロの言葉は、今起きていることが何か知っているようだったから、ミケルはさっき落としたまま放っておいた荷物を拾って、話を聞いていた。]
― テレーズ宅前 ―
だーれが追うかよ。
[ミレイユの髪を撫でるまま、振り仰いでエトに笑う]
そんなつもりは毛頭無いし、そんな事望みやしねーだろ、誰も。
『刻』が終わる先に命あるなら、その分も生きる方がいい。
ただ、さ。
[ふ、と。眉尻は下がり、少しだけ弱い色を晒す]
みんな、生きていて欲しいだけなんだよ。
―テレーズ宅前―
え?天上青って。
山頂に咲く、花…… 、え。
[伝承それ自体は知っていたが。
先に紡がれた『死神』の言葉を理解したのは、ノクロの問いの答えを出している最中で]
『死神』が。
『周期』が、来てる……
……だから、“花を刈る”んだ……
[最後の方は、独り言にも似て]
コレットさん……。
[コレット>>72の羨望を籠めた呟きに、一度だけ振り返る。
周期が訪れてから伝承を知った自分にとって、天上青は刈られた命と対となるもの。
しかし周期の頃に生まれ、天上青に焦がれ続けて生きてきたなら――?
せつなく響く呟きに、青年はゆっくりと瞬いて]
それでも、僕には僕の時間がありますから。
僕にとっては、『今』が大事です。
[静かに、息を吐き出す]
行きますね。
……焦がれている貴女が、天上青を見られるように、祈っています。
[命を刈られるのは悲しいけれど、それは誰かの意志で為される事ではない。
だから、せめてそれを望み続けた彼女に、天上青を見届けて欲しいと願い。
今度こそ、その場を駆け出した]
― テレーズ宅前 ―
それ聞いて安心した。
誰も望まない。
天寿を全うして欲しいと願ってるよ。
[年下のノクロ、ミレイユ、ミケルへと順に視線を巡らせて]
――…うん。
[弱い色が見えるノクロを撫でようと手が彼の髪へと伸びた。]
― テレーズ宅前 ―
[再び降りてきた視線は、
荷物を拾い聞く体勢に入ったミケルに一旦止まる。
彼に花が咲いている事は知らないけれど、
彼の言葉がゆったりとしているのも知っているから、笑むだけで]
ああ、ミレイユもそれなりに話は知ってたんだな。
[山頂、の単語に、彼女が自分よりも知識がある事を悟る。
けれど]
……ミレイユ?
花を刈る、って…?
[独り言のように紡がれた知らぬ言葉。
知らず、訝しげな色が浮かぶ]
― 都市の通り ―
ミレイユー? ミケルー、居ませんかー?
[きょろきょろと周囲を見回しつつ、控え目ではあるが名前を呼んでみる。
コレットの言葉の通りなら、自分かサリィの家の方へ向かっているはずなのだが]
[花を刈る。
花、といえば、視線は自分の右足に。
お話をして、ノクロが撫でる時には、ミレイユから離れていた。
だから、動きには、やっぱりすぐには反応できなくて。]
…! ミレイユちゃん…!
[一拍後、慌てて呼び止めようとした。
エトとノクロの様子に、ほのぼのし始めていたのも、反応の遅れた理由の一つだろう。
慌てて、追いかけようとして、でも荷物が重いので、置いて。]
コレットおばあちゃんの、おつかいだから!
[お願いとか、そんなこといえなくて、小さくなる後姿を慌てておいかけた。]
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