100 緋くさざめく月光海
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[クレメンスに襟首を掴まれた少年の口には、鋭い牙が覗く。
そして薄い金色の体毛が、全身に伸びる。
それは、完全な狼の姿ではなく、半分は人間のままの...化け物じみた半獣の姿]
......あ、あ...!
[頭がぶつかれば、僅かに腕を掴んだ爪は緩むが、完全に離れるまでには至らず、今度は牙が、クレメンスの右腕を狙い、喰らいつこうとする。]
(79) 2016/08/14(Sun) 23:45:21
[音楽家>>77からの返事に、さらに言い募ろうとしたか口を開きかけ。
けれどもそこで起こった異変>>73>>76に、場の空気は一気に傾いた]
…… 庇い立てしてやったと言うに、愚かな。
[普段と異なる皺枯れた声は、喧騒に紛れるか。
小さく、舌打ちをした]
(80) 2016/08/14(Sun) 23:48:24
[逃げろ、と言われても叶わない現状。
是とも否とも答えられず、エルナは逡巡する]
……逃げる……そうね、逃げてみせるわ。
見つからなければ良いのだもの。
[ウェンデルの正体が明らかとなってしまうなら、偽装はもう不要だ]
逃げるわ、絶対に。
[それは約束ではなく、意思の表れ]
(*23) 2016/08/14(Sun) 23:52:16
[生き延びるためには見出す者を屠る必要がある]
[けれど見つけ出した花が直ぐ傍にある]
[生への執着と、花に対する衝動と忌避の狭間の葛藤]
[表に表れることなく、静かに、密やかに裡で渦巻く]
(*24) 2016/08/14(Sun) 23:52:22
[力は、強くなっている。けれど、もともとが華奢な少年の身体は、完全な変身を出来ぬままでは、ほぼ人と変わりない弱点を持っている。]
[花の香りに酔い、冷静さを欠く今は、逃げようという思考すら働かず、ひたすらに飢え、渇きを満たそうと、動くだけ]
(81) 2016/08/14(Sun) 23:53:59
(*25) 2016/08/14(Sun) 23:55:30
(*26) 2016/08/14(Sun) 23:56:01
/*
ヘルムートは残すべきかと。
後は、おまかせします。すみませんー!
(*27) 2016/08/14(Sun) 23:57:24
/*
そこは理解してます、大丈夫。
2択で悩んで、ややバファ思考でヘルガ寄り、な感じです。
表のやり取りでクレメンスが相打ち狙うようならそっちにしようかと悩んでいるところ。
(*28) 2016/08/14(Sun) 23:59:20
わりぃ、が。
人だろうが、狼だろうが、食わせる血肉はねぇんだ、よ。
[牙が右腕に食らいつこうとする瞬間、左拳を差し入れて喰らわれるのを阻止しようと。
その間に緩んだ爪>>79から、半ば強引に腕を引き抜く。
その際、シャツが引き裂かれ、蒼き花が露わになる。]
……うん、ヘルムート、信じて、間違いなかった、な。
[一言、そう口にして。
解放された右腕で、顔面を殴ろうと。]
(82) 2016/08/15(Mon) 00:04:11
─ 前日 ─
[女の告白は、信じる根拠が無ければすんなりとは受け入れ難いはずだ。
音楽家と少年の経緯を踏まえれば、出来過ぎていると思われる事もあるだろう。
だから、カヤや神父が明言を避けるのも自然なことだと思ったし。
>>30エーリッヒからの問いかけも、出て然るべき、と思うものだった]
…視ようと思って、視た訳ではないの。
あの子は、私の娘と同い年だったから──…
自分でも解らない内に、気にかかっていて。
…それで、あの子のことを、視たのだと思うわ。
(83) 2016/08/15(Mon) 00:06:47
[獣になりきれない...遂になりきれなかった少年は、金の瞳から涙を零す。]
.........ナ
[小さく漏れた声は、人に聞き取れはしなかったろう]
(84) 2016/08/15(Mon) 00:07:04
[いつも見る夢は、娘を連れて行かれた事を教えられて。
泣きながら、必死に探し出した先で母の資格が無いと罵倒される、あの時の繰り返しだった。
けれど、此処に来てから夢は、視るものに変わって。
そうと気付いたのは、少年の姿が──月の光に照らされ、飲み込まれて──
彼が、『月のいとし子』だ、と。
すんなりと、言葉が浮かんだあの時沸いた悦びと。
それも含め、受け入れたくないと拒んでからずっと続く、この苦痛が自身の持ち得る確証だ。
女の言葉を聞いた画商は、ただそれを受け止めるだけに留めた様で。
女も、声を投げられぬならそれ以上言葉を重ねることは無く、スープを作り終えれば部屋へと戻って次の朝を迎えるまで出ることは無かった**]
(85) 2016/08/15(Mon) 00:07:51
神父 クレメンスは、メモを貼った。
2016/08/15(Mon) 00:08:47
[意識は異変に持って行かれていた事もあり、カヤの漏らした声>>80は届かず]
……いや、本当に、納得してくれるのはありがたいんだがな!?
[思わずそんな突っ込みも飛ぶが、この状況では手出しが難しい。>>82
護身のための技も多少は身に着けてはいるが、ここに乱入できるかというと難しく。
ポケットに潜ませた刃の存在を確かめつつ、様子を見るより他になかった]
(86) 2016/08/15(Mon) 00:09:45
画商 エーリッヒは、メモを貼った。
2016/08/15(Mon) 00:10:49
......エル、ナ......
あなたは、生きて......
(*29) 2016/08/15(Mon) 00:11:16
神学生 ウェンデルは、メモを貼った。
2016/08/15(Mon) 00:12:43
音楽家 ヘルムートは、メモを貼った。
2016/08/15(Mon) 00:12:54
[泣きながら、それでも人狼は、神父の身体に組み付いて行く。
避けようともせず殴られた顔から>>82涙混じりの紅い血が、ぼとぼとと、零れて神父の服を濡らした]
(87) 2016/08/15(Mon) 00:13:38
神父 クレメンスは、メモを貼った。
2016/08/15(Mon) 00:14:05
牧場の主 カヤは、メモを貼った。
2016/08/15(Mon) 00:15:00
ウェンデル────………
[生きて、と願う聲。
それは純粋な彼の、心からのもので。
エルナの心に深く、沁み入る]
───ありがとう、ウェンデル。
[さいごに、少年を優しく包むような聲を送る]
(*30) 2016/08/15(Mon) 00:16:07
酒場の主 ヘルガは、メモを貼った。
2016/08/15(Mon) 00:17:57
画商 エーリッヒは、メモを貼った。
2016/08/15(Mon) 00:19:42
─朝─
[女の瞳が開いたのは、どこかからか聞こえる猫の鳴き声に起こされたから。
けれど、女は即座には動けなかった。
身体を占める落胆と、胸の内に広がる安堵の両方によって]
…あのひとも、人間、だった。
[視たのは、昨日厨房で言葉を交わした、神父。
動揺が見えなかったから、全てを知っている人狼の可能性と。
此処に集まる皆はほとんど村に住む、または住んでいた人だから、
彼らと近しい神父が人であれば安心する人も多いだろう、という相反する理由から選んだ人は。
音楽家と同じく、月の光を遠ざけ差し込む陽光に照らされる姿が視えた]
(88) 2016/08/15(Mon) 00:20:37
─朝─
[落胆に重くなる身体、心身を苛み続ける痛みは女の動きを鈍らせる。
けれど、視たものを早く伝えなくては。
少なくとも、音楽家と神父の二人には視た事を言わなくては。
自身が支える花一輪を視たことを知らぬ女は、己の目覚めを呼んだ猫の声を探し、部屋を出た]
(89) 2016/08/15(Mon) 00:25:02
……ほんとに、俺の手に掛かるか?
[ヘルムート>>86に、にやり、と笑って。
諦めず組みついてくる人狼――この場合半獣、と言うべきだろうか?――を、組み伏せようと。
そして男は、そのまま少年の首元へ手を伸ばす。*]
(90) 2016/08/15(Mon) 00:25:37
[拳での応戦を剛毅だがえぐいな、などと思いつつ。
邪魔にならない位置で様子を窺う]
[ふ、と思い出すのはウェンデルを人狼と判じるに至ったヘルガの経緯>>83。
偶然とも必然とも言えるそれは、彼女にとって幸であり不幸であったのだろう、と思う]
(91) 2016/08/15(Mon) 00:26:56
[目の前で漂う花は香しい。
けれど、潜めた牙は不幸なる女を定めていた*]
(92) 2016/08/15(Mon) 00:27:16
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