30 【After festival】
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それでもエーリ君が逃げたいなら、今は逃げれば良いって思うよ。
素直じゃない子はそれが一番だっていうし。
(147) 2008/10/11(Sat) 00:40:37
望み?
……界を別つ、それだけ。
繋がりがあったって、寂しいのには、代わりないだろ。
余計に感じるばっかりだ。
喪ったものなんて、戻らない。
(148) 2008/10/11(Sat) 00:41:45
青年 アーベルは、研究生 エーリッヒの言葉を聴いて、やっぱばかだなぁと呟いた。
2008/10/11(Sat) 00:43:08
なんで、って……。
[はあ、と。
思わず、呆れたようなため息がもれた]
そんなの、大事だからに決まってるじゃないですかぁ。
どうでもいい、と思うなら、とっくに成敗してますよぉ?
[思いっきり、素で言った]
(149) 2008/10/11(Sat) 00:43:17
[近付くアーベルを睨もうとして、
散漫していた意識が雑ざる力の気配を捉える]
(150) 2008/10/11(Sat) 00:43:59
研究生 エーリッヒは、視線は彷徨った後に、老婆に辿り着く。
2008/10/11(Sat) 00:44:25
研究生 エーリッヒは、メモを貼った。
2008/10/11(Sat) 00:45:18
……界を別つ。
そんなことして、どうするんですか?
それに、寂しい気持ちがあるから、嬉しい気持ちが強くなるものですよ。
喪ったものは戻らない。
なら、新しいものを築くことは、できないのですか?
[僅かに首を傾げつつ、問いかけてみた。
肩の鳥がばさり、物言いたげに羽ばたいて]
(151) 2008/10/11(Sat) 00:45:27
逃げて後悔しないってならそれでもいいかもしれないがねェ。
坊は絶対後で後悔しそうに見えるんじゃよなァ。
じゃから、わたしゃ坊が後悔せんでいいよう林檎の森番さん達に代わりに止めたいんじゃよ。
[アーベルの声を聞いて、ぽつりと呟く。
そしてエーリッヒからようやく返った答えに、大きく息を吐いた]
…ほゥら、案の定さね。
わたしゃそんな事になったら哀しむさァ。村の皆もきっとなァ。
そしたら、後悔するのはきっと坊さね。
お前さんは優しすぎる子だから。
(152) 2008/10/11(Sat) 00:47:21
噂好き ヨハナは、研究生 エーリッヒの視線に笑って、固く像を握った手をポケットから出した。
2008/10/11(Sat) 00:48:31
青年 アーベルは、研究生 エーリッヒに近付いて、すぱーんと頭を狙った。
2008/10/11(Sat) 00:48:49
[皆の言葉は届いているのか、ただ、表情には僅かの困惑。
婆の握る像に視線を注ぐ。
昨晩の事もあって疑い深くなっているのか、揺れているのか、すぐさま飛びつくような真似はしなかったが]
(153) 2008/10/11(Sat) 00:51:22
研究生 エーリッヒは、気を取られていたから思いっきりはたかれた。
2008/10/11(Sat) 00:51:35
青年 アーベルは、にやり。
2008/10/11(Sat) 00:52:02
治癒術師 ミリィは、はたかれた様子にあららぁ、と暢気な声。
2008/10/11(Sat) 00:52:39
守護妖精さんが虹の天使に何を込めたのかはしらないがなァ。
天使が祈るのはきっと、別れじゃなく皆の幸せさね。
[皺だらけの手で握られたそれは虹色の光を隙間から少しだけ零す]
エーリッヒ、お前は本当に虹の天使に別れを願いたいのかい?
(154) 2008/10/11(Sat) 00:53:48
[新しいものを築くだとか、後悔だとか、優しいだとか。
答えを返したとして、それは否定ばかりの、頑是無い子供のようなものだったに違いないが。叩かれた衝撃で、完全に封殺された]
……っまえは、何が、したいんだっ
(155) 2008/10/11(Sat) 00:53:59
ああ、すっきりした。
[すぱーんと叩いた手を振った]
本当に、馬鹿。
ばかばかばーか。
(156) 2008/10/11(Sat) 00:54:06
噂好き ヨハナは、研究生 エーリッヒのはたかれた姿に、薄茶猫は「クケケケケ」と鳴いた。
2008/10/11(Sat) 00:54:41
研究生 エーリッヒは、青年 アーベルに仕返しとばかり手を伸ばしかけて、ヨハナの言葉に止まる。
2008/10/11(Sat) 00:55:14
すっきりしたかったに決まってるじゃないか。
だいたいエーリ君はこの世で自分がふしあわせだなんて思ってるの?
しあわせじゃなかったの?
今自分が何を思ってるのかって、口にしてみたらどうなのさ。
(157) 2008/10/11(Sat) 00:56:04
[瞳に映る、天使。
透明な唯の水晶ではなく虹の煌き]
――…、それ以外に、何があるって。
(158) 2008/10/11(Sat) 00:56:08
青年 アーベルは、研究生 エーリッヒの手が伸びてきかけたけど、止まったから逃げなかった。
2008/10/11(Sat) 00:56:41
……ほんとに、子供みたいですねぇ。
[エーリッヒと、アーベルの様子に呆れたような呟きをもらし。
それから、ヨハナの手から零れる虹色の光に、紅の瞳を向ける。
肩の鳥がぱささ、と忙しなく羽ばたき、くるる、と鳴いた]
(159) 2008/10/11(Sat) 00:56:48
誰が。
そんなこと、思ってなんかない。
そんなの、 馬鹿じゃないか。
(160) 2008/10/11(Sat) 00:57:43
(*5) 2008/10/11(Sat) 00:58:03
研究生 エーリッヒは、けれど。何をと問われて、口を噤む。
2008/10/11(Sat) 00:58:35
おやまァ、いい音だねェ。
[イイ音立ててはたかれる姿に、婆は目を眇めて前に出る。
握った手を翳すのは、模された妖精の環]
わたしゃそんな事より、お前さんが後悔しない道を願うさね。
別れは悲しいけど人の時は短い分、新たな出会いもある。
出会いがなければ悲しいも無いが、喜びも無いさねェ。
(161) 2008/10/11(Sat) 00:58:42
言えばいいじゃん。
誰も止めないし、誰も文句言わないんだから。
いうだけはタダだよ?
(162) 2008/10/11(Sat) 00:59:24
噂好き ヨハナは、虹を敷き詰めた石の中に、妖精王の模した虹の天使を落し――
2008/10/11(Sat) 00:59:31
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