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[黒い扉は溶けて崩れた。
返答には暫くの間を置いて]
……、問題ない。
[立ち上がりながら僅かに顔を歪めたが、すぐに無表情に戻る]
元より私が言い出したことだ、治癒なら私自身でやる。
本は無事だ。
[ミリィとクロウにそれぞれに答えながら、小さく息を吐く。
本に対する安堵の息だったのだが、無表情では伝わったか分からない]
それより、これを。
[懐から『聖母』のカードを取り出し、ミリィに投げた]
―林エリア―
[落ちたヴィリーのカードに気付くと、それを拾って自分のカードを取り出す。
ぱしりとあわせて離すと、「創造」の複写カードにやどっていた光は「歯車」の複写カードへ。
自分のカードをしまい、ヴィリーのカードを彼に返した。]
─林エリアの漆黒の龍─
『うむ。
アルは、隔離の方で動いていたのでな。
私が、代理でこちらの様子を見ていた』
[>>93 ハインリヒに返すのは、肯定。
何をどこまで見ていたか、までは、言わないが]
─林エリア─
『講師殿の代わりの監督であるか』
[舞い降りて来たフウガ>>92にティティエンが声をかける。ライヒアルトは随分お疲れのようだったから、と考えての言葉だった]
『魚を召喚するなどとみっともないところをお見せしたのである。
やはり此奴には精進が足りぬ』
ぅえ゛〜…。
[リーはまだ気持ち悪がっていた。ハインリヒ>>93に立ちあがらせてもらったものの、まだ足元は覚束無い]
『痛い目を見ても反省せぬ奴なのであるからして、高熱を出していたからと言って容赦は出来ぬのである。
むしろ言い聞かせる良い機会なのである』
[宥めにはきちんとした理由を持って返した]
そういう人もいるわね〜♪
[あいにくとこっちの突っ込み役は気絶中、
風で防がれる砂粒に、効果はさほど期待はしていない]
あはぁ♪
[軽い調子で返していたが、せまるつららと足元の泥、逃げるよりはこのまま受け返すことを瞬時に選ぶ。
艶のある少しだけ冷たさを含めた声でぽつりと]
じゃあ、こっちもちょっと本気でいくわね?
[地面に手を付き、先ほど巻き上げた砂と、地面につくり出した砂、二つの条件は揃ったから。
わずかに口元を動かさない言葉の後に]
忍崎流奥義・砂龍天昇陣っ!
[土の精霊へのお願いの言葉、宙舞う砂と地面に有る砂、二つを繋ぎ合わせるように自分の周りの地面から噴出す砂。
それは東洋の龍が幾匹も天に昇るように、攻防一体の奥義。
岩石のツララは防ぐことができたかどうか[18]]
─隔離空間・通路─
ああ、あれは正直詠めん。
サンプル欲しがるのは多そうだが、残しとくと、後がこええ。
[>>+71 妙に、真面目な様子で一つ、頷いて]
ああ、んじゃ、頼んだぜー。
[歩き出すのを見送った。
白もふがみゅー、と鳴いてちっちゃな手を振る。曰くは、「いってらっしゃい」]
え、でも…わっ!?
『あぁ、カードか。かたじけない。』
あ…ダメだよ、受け取れないよ。
だって怪我させちゃったのにカードまでなんて…
『ミリィ、彼も言っている通りお互い解った上での怪我だ。
これを受け取らなければそれこそ彼の怪我は無駄になる。』
うん、解った。
ゲルさん、ありがと。
[問題ないと言うゲルダにそれでも言い募ろうとしたが、何か投げられたのを反射的に受け取って。
申し訳なさそうにしたのだが、鴉の言葉に説得され光を移した。
ちなみに。彼と言っているのは気づけませんでした]
─林エリア─
[ハインリヒに差し出された光の灯った「歯車」の複写カード>>95。リーは未だ覚束無いため、ファンカンが首を伸ばしてそれを銜えた。そのまま後ろ向きに竹筒へと戻って、右袖を肌蹴させたままのために見えているサラシへとカードを押し込む]
『これでリーも脱落であるな。
まぁ良いのである。これで単位を取得出来ずとも、自力で取らせるのである』
[ルーンを使えないわけではないと分かったのだから、嫌とは言わせぬといった態。ファンカンが呆れたように、けれど同意も込めて、きゅ、と鳴いた]
─林エリアの漆黒の龍─
『うむ、そのような所だ』
[>>97 ティティエンの問いに漆黒は一つ頷いて。
召喚の話題には、小さく首を横に振った]
『いや、ああして挑む、その心意気はよし、と言えよう。
……アルのように、異界存在との接触を拒んでいるよりは、遥かによいと思うがな』
[続けた言葉には、やや、苦笑の響き]
はい、ゲルさん。
カード返すね。
隔離結界のみんなによろしく。
またあとでね。
[青の光を移した聖母のカードをゲルダに手渡し。
鴉と一緒にぺこっとお辞儀した。]
―林エリア―
……そ、そうか。あは……。
[水で消されるとわかってて炎ばかりを打ち出したのは、最後の仕掛けをヴィリーにばらさないためのカモフラージュだったのだが……講師代理には何処まで見られていたのか。
ハインリヒは本気で気になって仕方なかった。
ティティエンにはまるで説得するような話をされるも]
あ、いや、何かこちらこそすまなかったな。
『ユリアンはハーフエルフ、このひとは人間。違うのよ。わかってた……?』
[それでもヴィリーがここまで気持ち悪がるとは思っていなかったし、シチからも小言をくらう。
対人の実戦には、封じた方がいい術かも知れない、とちらりとおもった。]
─林エリア─
『いやしかし、それで召喚したものが魚とは…。
全く恥ずかしいのである。
……講師殿にも色々おありのようであるな。
確かに拒むよりは良いのではあろうが』
[>>100 術が追いつかないのだからどうにもならない。ティティエンは溜息を漏らした]
―隔離空間・通路―
[天井に向けて昇る、砂龍はつららを跳ね飛ばしそのままローザを襲う。
そのまま天井に突き刺さった砂龍はその形をもとの砂へと戻し、地に返っていった。
跳ね飛ばされるローザが無抵抗で落ちるのを認めると]
ちょっとやりすぎちゃったかしらん?
[いつもの軽い調子で言ってから、すばやくまずは服を回収して着込み彼女の元にかけた。
ふわだまりの中、気絶するローザを掘り起こそうとふわふわを掻き分ける5/10 〆]
─林エリア─
『気にしなくとも良いのである。
手加減無用と言ったのはこちらであるのだからな』
[ハインリヒの謝罪>>102にティティエンはゆるりと首を横に振った]
あ゛ー……わらしんどぎ思い出したっぺ…。
[リーはようやく落ち着いて来たのか、ハインリヒの手を借りずとも立てるようになり。身を駆けた高熱に昔を思い出していた]
怪我をしたのも、私が未熟だったということだ。
[クロウの言葉に添えるように言い。
青い光が自分のカードに移るのを見ながら、白い本に手を伸ばす]
Aide Dieu invariable, Dieu de la pitié, soi restauration.
[小さく紡ぐ神聖言語に合わせて、光が零れた]
─林エリアの漆黒の龍─
[>>102 ハインリヒの内心は知る由もなく。
漆黒、ゆらりと尾を揺らす]
『呼び出そうとしたものと、近い異層にいたものを引き寄せでもしたか。
……アルが異界存在と関わらぬのは、自戒のようなものなのだがな。
あまり言うと、年甲斐もなく拗ねるが。
あれも、いい年なのだから、思考を和らげればよいのだが』
[ため息をもらすティティエンにつられるように、漆黒もため息をもらしていたり]
─隔離結界・通路─
[盟約龍がなんか言ってる事には、幸か不幸か気づく事無く。
ただ、カードからの情報で、状況を察して]
……ん、どこも決着、ついたか。
それじゃあ、一度、あっちに戻るとするかね。
……取りあえず、講師としての最後の仕事、だな。
[背の火傷はまだ残っているが、暫くすれば跡形もなく塞がる筈だ。
ちなみに勘違いされていることには気付いていないから、もちろん突っ込まなかった]
分かった。
[聖母は手元に戻り、掛けられた言葉>>101に頷く。
その光が紫に変化するまではあと如何程か、ミリィが湖畔に行くなら見送り、彼はそのまま平原で待機するつもりだった]
―林エリア―
あー、召喚術ね、さっきの鱈。
あれがなあ……。
[ティティエンとフウガのやり取りから、ようやくさっきの技が召喚術だったと把握したようだ。]
『なんだと、思っていたの……。』
[呆れたようなシチの声。
ふと、ヴィリーの言葉>>104がハインリヒの耳に入れば]
わら……きんとん?
[栗きんとんの一種かと首をひねる。
やっぱり訛りに慣れなかった。]
……しかし、なんというか。
なんで、こうなったか、なぁ……。
[ぼやくような声は、カードの向こうに届いたか。
ともあれ、力を集中させ、表の結界へと転移する。
実際、なんでこうなった、だらけではあるが。
『最後の仕事』を楽しみにしているのも、また事実だとか何とか]
─ →湖畔エリアへ─
─林エリア─
『異層と言うか……この次元の別のところから引き寄せたとしか思えぬものなのであるが』
[>>106 何せ出て来たのは鱈っぽいものだ。ティティエンはリーの故郷でも見たことあるものだと感じていた]
『…ふむ。いずれかあったようであるな。
なれば、あまり深くは聞かぬ方がよかろうか。
凝り固まったものはそう簡単には解けぬのであろう。
……此奴のように阿呆すぎるのも問題であるがな』
ぁんが言ったっぺがー?
[ティティエンが横目で見たのはもちろんリー。異界龍同士の会話は良く聞いていなかったのか、視線を感じて不思議そうに問うた。ティティエンは、なんでも無い、と言ってリーには何も言わない]
─湖畔エリア─
[ふわり、と蒼の光を散らして現れる。
相変わらず黒もふの姿はなく、肩には白もふの姿だけ。
転移の波動は、林エリアの盟約龍にも届き。
漆黒の龍は、む、と短く声を上げて空を見上げた]
―隔離空間・通路→隔離空間・避難所―
むぅ〜、気絶者が増えちゃったわね、困ったわ〜♪
[傍目には困ってるようには見えなかったけども、
気絶したまま起きないローザを背負うとべちょりと背中に濡れた服が張り付く。
ついでに背中に感じる感触に役得♪役得♪とか思いながら]
避難所まで連れて行くしかないかしらん?
[そのままローザを負ぶって休憩所へと向かった。
通路の砂地状態はそのままだった。
立ち去る前、ふわふわたちがかくれんぼだといわんばかりに中に埋もれて遊んでいた姿が横目に見えた]
─林エリア─
きんとん?
んめよな。
『違うわ馬鹿者が。
此奴は幼い時に高熱で魘されたことがあったようなのである。
吾輩も親御殿達から聞いた話でしかないのであるが』
[いつも通り聞き取れていないハインリヒ>>108にティティエンがリーの言葉を訳す。訳に次いで為された説明に、リーは少ーしだけ表情を歪めた]
あんどぎのごどはもう良いっぺよー。
おどもおがもまんだあのごどで突っつぐっきゃさ。
『身から出た錆であろうに。
貴様が大人しくしていれば、あんなことにはならなかったのであろう?』
そぃはんだけんどもよー…。
[何かあったらしいです]
―隔離空間・避難所―
[避難所に付くとカードを手に]
こっちも決着ついたわ〜♪
ローザ気絶させちゃったから、避難所で休ませておくわね♪
[椅子の上にすわらせると回復ふわふわが彼女にあつまっていく、
ついでにこっちの胸元に集まって中に入り込んでいく]
やん♪もう、あ♪
[ちょっと艶っぽい声をカードの向こうに届かせてから]
『お約束かよっ!』
[突っ込み役は回復ふわふわ達によって無事復活した]
─林エリアの漆黒の龍─
[>>109 同一次元、という言葉に、漆黒妙に納得した。
あれは、異界存在には見えなかったらしい]
『永き時に生を刻めば、様々なる事がある、という事だ。
……いや、その点では、アルもあまり変わらん』
[なんか酷い言い方をしている頃には。
光を移されたカードは、徐々にその色を紫へと変えてゆく]
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