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[舞う薄紅に、僅か、目を細め。
それから、手にした風の刃を一度、見やる]
……無くしてから、何かを見出せる事も……ないわけじゃ、ないけど、ね。
[僅か、目を伏せつつ、呟く。呟きは、果たして届くだろうか。届いたから、どうなるものでもないのだけれど。
そんな事を考えつつ、倒れた傍らに膝を突き、風の刃をその胸に突き立てる。
憑魔の拠り代を、取り出すために。広がる、紅。
拠り代──人の命の象徴は、その色彩の中に冴え冴えと]
器は大地に、魂は天空に。
[言葉と共に、薄紅が舞う]
再び輪廻の内へと還しゆかん。
世を巡り流れを兆すもの、風の流れ司りし者の名において。
……魔の拠り代となりし者、その存在を……。
還さん。
[例えば榎本芙由がそのときかけられた言葉に何と答えたか
それは最早想像に頼るのみない。
音色と呼ばれた過去を懐かしんだか、
礼を述べたかまた嫌悪の表情でも見せただろうか。
答えを知り及ぶか、花はただ*舞い散る*。]
[光と薄紅が散るのを見やりつつ、自らの手に残ったもの──拠り代を、見やる]
……受け入れたからには、これは、なすべき事。
[静かに呟いて、まだ微かに温もりを帯びたそれを、口にする。
……やはり、感じるのは、嫌悪感だけで。
吐き出しそうになるのを堪えつつ、飲み下し。
その力を、自らの内に取り込んで]
[剣戟を遥かに聞いて、囁きを微かに聴いて。
閉じていた目を、薄く、開いた。
天から舞い降りる花びらが、頬を撫ぜる。
掬い取ろうと、掌を広げたけれど、
触れた欠片は雪の如く、溶けて、消えた。
夢から醒めるように、夢の中に落ちるように]
―――…寂しいな。
[零れた感想は、“綺麗”ではなくて。
腕の中の仔犬は、細く、鳴き声をあげる。
花に埋もれるように、意識は、*薄れていった*]
……元の存在は、同じものでも……。
でも、絶対、味覚だけは同じじゃないっ……。
[妙に真剣に、こんな事を呟きつつ、綻びていく結界を見上げる。
後は、司の力が作り出したそれを、自らが解放すれば、終わる。
……終わった先の日常が、どうなるかなど、わかりはしない、けれど]
……俺は……どこに、行けばいいんだろう、ね……?
[呟くような、その問いに答えるものはあるだろうか。
あったとしても……望む答えが与えられるとは、思えぬものの、今は]
……風……解き放て……。
[残る封印の結界を開放するための言を、小さく紡いで]
[風が空へと舞う。
舞い散る薄紅を追うように、時には共に舞うように、絡み合いながら。
その風の中を、時折走る、紫電。
それは、もう一人の司の力の象徴か。
力の象徴の交差をしばし見つめた後、桜の大樹へと歩み寄る。
枝の上には、桜色の小袖の少女。
根元近くでは、丁度、倒れていたヨウスケの亡骸が、桜へと還る所だった]
…………。
[全く知らない相手ではなかっただけに、微か、悼みを感じつつ。
薄く笑う、少女を見上げる]
……桜花。
これで……終わり、なんだよね?
[静かな問いに、小袖の少女は、微かに笑んだかも知れない]
いや……俺にとっては……。
[違うのかも知れない、と。*その呟きは風に紛れて、天空へと舞う*]
[それは安堵だったのか、
それとも悲しみだったのか、
本人にすらわからない。
そういえば人の数はだいぶ少なく、
起きたことはまるでどこか遠くにも感じた。
だからといって何がどうなるわけでもなく。
……だって現実に代わりはない]
[憑魔がしんだというのに、その場所はつくりを変えなかった。
現実は夢にはならない。
わかっていたから、何も思わず。
ただただ*笑みを浮かべて空を見上げた*]
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