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うん、力が流れるのに気付けなかったり、止められなかったりしたから。対だし…多分そっちに行ったんじゃないかなと。
[届いた声に顔を戻して。
直球のハインリヒに少しだけ苦笑を滲ませ頷いた]
ここができてから、ずっと気になってたの。
ヘルガさんとクレメンスさん。
だからヘルガさんも核なのは間違いないと思う。
[再び上を向く視線]
[ブリジットから得られたのは肯定の言葉]
ヘルガと、あのおっさんか…。
おっさんを外に出しても戻れねぇ訳だ。
と、まだ言ってなかったな。
[思い出したようにして先程外であったことを伝える。クレメンスが『道』により外へ送り出されたこと、オトフリートがこの空間から消えてしまったことを]
核であるのが2人なら、後はヘルガに出てもらえばこの空間から俺らは解放される。
……当のヘルガはどこだろ。
[広間に居ないことに気付き、しばらくきょろきょろ]
[きゅう、と肩で小動物が鳴く。
ちらりとそちらを見た]
…お前も外に会いたいやつがいるのかねぇ。
[ちょいちょいと鼻先を撫でて。
階下を見下ろしながら少し物思いにふけるような顔をしていたが]
[示された上に視線をやって]
上、か。
……外出てくれ、って言っても素直に聞いてくれるかねぇ……。
俺が切り出すとまた不機嫌になりそうな気がするが。
[話をしに行くことに気が重そうに息を吐く]
[ちょいちょい、と小動物の鼻を撫でていた手は下ろされ、足は階下へと向かう。
まさか自分の話になっているとは思わないから、至極めんどくさそうないつも通りの表情で。
階下につくと、そこにいたらしい翠樹のほうへと小動物は駆け出して行って、その後ろ姿を見送った後、皆の集まる広間のほうへと足を向けた]
[ブリジットの少し途切れた言葉には、「だよなぁ…」と小さく溜息。彼女の視線が扉へ向かうのにつられるようにして視線を移し]
とりあえず行って来るか。
とにかく言わなきゃ始まらん。
[そこまでヘルガが来ていることには気付かず、二階へ向かおうとソファーを立った]
と…。
[広間の扉へ向かおうとしたところでヘルガが顔を覗かせる]
行かずとも来たか。
……ヘルガ、ちぃと頼みがあるんだが。
[みょーに真面目そうにヘルガに声をかけた]
……?
[妙に深刻そうな気配に軽く首をひねる。
何か言おうとしたのだが、ハインリヒの気持ち悪いくらいまじめな様子に胡散臭いものを見るような視線を投げながら]
…事と次第によるな。
[先に逃げ道を用意して]
[相変わらずな物言いに思わず苦笑が漏れる]
そこまで難しい話じゃねぇとは思う。
……お前、この空間の核なんだろ。
皆がここから出るために外出てくんねぇか。
あの胡散臭ぇおっさんはもう外に出た。
後はお前だけだ。
[表情を戻してからはっきりとヘルガに告げた。相手がどう返してくるか、見逃さないように注視しながら]
……。
[まぁ、ある程度は想像できた内容だったのかしばし無言のまま。
少しの沈黙の後に言葉は音になる]
…嫌だと言ったら?
[すー、と葡萄酒色の瞳が細まる]
[本心からかは分からないが、拒否の言葉が聞こえると、ふぅ、と息を吐いた]
嫌だっつーなら、それなりの対策は取らせてもらうさ。
[いつもならば相手の態度に怯えたりなんだりするのだが、今回ばかりはそれも無く。真正面からその視線を受け止める]
この空間もかなり不安定になってきてる。
クレメンスとか言うおっさんが揺らしてくれたらしくてな。
直ぐにここから出るためには、お前に出てもらうのが一番早い。
[引かない様子を少し睨んでいたが、やがて息をひとつはく]
……めんどくさ。
[呆れたように呟く。
不機嫌そうな気配も確実に混じっていて]
……寝る。
[じゃ、と短く残して広間を出ようと]
あ、おい!
結局どっちなんだよ!
[めんどくさいで片付けられてしまい、はっきりとした返答は得られていない。不機嫌そうな気配に不安は覚えたが、答えを聞こうと広間を出て行こうとするヘルガを呼び止めた]
…は?
[苛立ち最高潮のまま、足を止めて振り返ればそれこそ人を殺しかねないほどの不機嫌さ]
…出りゃいいんだろ?
だから、寝るっつった。
寝てる間にやっちまったなら、意識して寝りゃ出られるだろうさ。
[これ以上余計なこと言ったら殺すぞと無言で葡萄酒色の瞳が語る]
[殺気立ったような気配に流石に蛇に睨まれた蛙状態に]
あ、そう、なのか。
分かった、んじゃ、よろしく。
[冷や汗だらだら、蒼白になりぎこちない動きで小さく手を振り、それ以上は黙った。寝たら云々の話は実は知らない]
ほぇ?
[とても間抜けな声が漏れた。
呆然とヘルガの主張を聞いていたけれど]
…うん、おやすみなさい。
[どうにか言って、はふ、と息を吐いた。
ミハエルの手を引っ張りながらソファーへと戻り。
握ったまま、ぽふ、と沈んで目を瞑る]
ん、無茶はしない…。
[つもり、とは口の中だけで。
少しでもヘルガの望むように力を回せれば、と集中し始めた*]
……。
[一発ぐらいひっぱたいてもよかっただろうか、とそんなことを思いながら広間から徐々に遠ざかる。
きゅー、とどこかで小動物が鳴くのが聞こえたが、別にそちらを気にするような気配はなく。
階段を上がり、客間の並ぶあたりまで来ればさっさと適当な部屋の寝台に潜り込む。
こんな面倒なこと、さっさと終われと頭の中で思い描いて]
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