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[刀よりもよっぽど持ち慣れた獲物に変われば、その重みを確かめるように柄を握りなおして静かに息を吐き出す。
風の渦は龍のように天より来たりて。
す、と息を吸う。酸素を吸い込み。巡らせ煽らせ]
──fayra hymmne prasrity>>ruinie tussu…!
[一閃で竜巻を薙ぎ、そこに生まれたわずかな空間に身を滑り込ませれば中心は柔和。
ぐ、とさらに柄を握りなおし]
─── Rudje fayra::ousye!
[轟、と大朱雀の纏う紅蓮の炎は竜巻を飲み込み炎は花弁のように舞い踊る。
朱に視界が染まり、瞳ははっきりと丹朱の色に耀きこちらを目指して下降してくる姿に対峙し、漆黒の翼を撃ち落とすかのように上空めがけて一閃──
力と力のぶつかり合いは、どん、と空気を烈しく揺らす大きな爆発のような*音*]
/*
いや、つい突っ込みたくて。
んー、そこらどうなるんじゃろか。
マリーと響にバトる要因がない感じがするし、システム的には、五神勝利だからね。
/*
そうかも知れん(認めるのか。
>>ここに至るまでに、五神ないし天魔のどちらかが全敗北していた場合(最小で狼聖聖or狼鳴鳴のパターン)、陣営代表と鳳凰の最終決戦。勝敗に応じてエピ。
と、まとめにも出してあります故。
そして、マリーとは戦う理由はあれど、響とはない俺がいてるのだよな。
取りあえず、幸貴回収ロールは回しとくか。
─屋上─
[閉ざされていた目が、不意に、開く。
何かによって、集中が途切れでもしたかのように、唐突に。
真紅の瞳、そこに宿る色は、困惑と、苛立ちめいたもの]
[ 真昼の太陽が如く、焔を巻き込んだ風は夜天を照らす。
切り裂かれ入り込まれた内部は無の空間、
荒れ狂う風に全ての音は呑まれ、
其処だけ刻の止まったかのような錯覚を覚える。
朱に染まりゆく視界、身体が熱くなってゆく。
されど視えるものは昏く、心は酷く冷えていた ]
――……………、
[ 迫り来る姿を両の眼に映して、
口唇が象った感情は己すら知らない。
二つの刃、二つの力、
闇と陽が触れ合った瞬間、世界が震えた ]
[集中を途切れさせたのは、意識に響き、すぐに途絶えた声]
……霊亀?
[呼びかけに答えはなく。
それが、状況を容易に推察させた]
……ったぁく……。
[なにやってんだよ、と。
零れ落ちる声は苛立ちを帯びて。
がし、と頭を欠いた後、翼を羽ばたかせる。
向かう先は、グラウンド]
無事……じゃ、ないな。
まったく……だから、迷うな、っつたんだ。
[意識を失い、倒れた幸貴の様子に露骨に呆れた口調で呟く。
それでも、このままには出来ぬ、と抱え上げる。
……こちらのダメージやら何やらで、ちょっと運び難そうだったのはさておいて。
再び、翼を広げて屋上へ向かい、『隔離の陣』の内へと*向かう*]
[ ――次に眼が映したのは、
数多の星が輝く天だった。
世界はまるで、何事も無かったかの如く静まり返っている。
其処に在る乱れは、力在る者ならば感じ取れようが。
空を舞う為の翼は折れ、風は大気に散っていた。
胸に鋭い痛みに、恐らく緋が滴っているのだろうと思う。
気怠けに持ち上げた手には、何も在りはしない ]
……ちぇ。
いっつも、…勝てねぇーん、だもんなぁ。
[ ああ、喋り辛い。
咳混じりに言葉を吐き出す ]
─『隔離の陣』・草原─
[一日に何往復してるのやら、というのはさておいて。
意識のない霊亀を連れて戻った草原には、啓子の姿があるのみ。
こちらに気づいたなら、状況を説明して、建屋の方へと戻る。
無謀計画を立てている組とは会ったかどうか。
あったら会ったで、状況を説明するのは変わらないのだが。
……もし、計画聞いたら、いい笑顔が見れたかもしれません。
ともあれ、個室の一つに霊亀を休ませ、自分は治療を頼むべく、麒麟を探しに行く]
[ 火傷も幾らか負っているのだろうか。
茫とした頭では上手く把握出来ないが、
少なくともフードは外れて、地には金が零れ落ちる ]
レッドって、柄じゃねぇだろ、
精々……ブラックとか。
[ 相手は何と言っていたか、
聞こえぬ侭に、場違いな文句を垂れる ]
…………あー。 楽しかった、んかな?
/*
と、とりあえずここまで書いてふと思った。
……ちま亀、どこにいるんだったっけ。
取りあえず、そこらは触らんでおこう、うん。
[ やがてそんな台詞も止まり、
己の手の向こうに、月を睨む。
深く、深く。息を吐き出して ]
……単に。
壊したかった――んかな。
壊れたかったか。
まあ、 どっちでもいいか。
[ それは天魔らしいとも言える望みで、
彼の口から零れた本心。
くだんねぇ。
小さく晒って、手を下ろす。
闇色の瞳を目蓋の裏に隠し、
翔る事を絶たれた翼は無に帰す。
* 離れた場所に、赤の羽根が一枚、落ちていた *]
[廊下を歩いていた所に、向こうからやって来る姿]
ああ……従姉殿、丁度よかった。
[向こうに寝かせてきたから、と。
部屋の場所を伝え、それから]
んで。
……疲れてるとは思うんだが、霊亀の手当てが終わったら、こっちも頼む。
文字通り、万全にしとかんと、色々と厄介かもしれんから。
[静かな言葉、向けられるのは、不安げな視線。
それに、返すのは、微かな笑み]
……心配、すんな。
堕ちに行くつもりは、ねぇから。
[じゃ、外で待ってる、と。
言い置き、自分は再び外へ]
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