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― 宿屋一階 ―
料理なら一緒に出来るね。
二人で習えば覚えるのも早いかも。
[へらっと笑ってフォルカー>>109と顔を見合わせる]
美味しい時の作り方をメモすれば
きっとお料理自慢のお宿になるもの。
私、おじさんの料理、好き。
[二人で交わした約束は未来を意味するもの。
どこかで覚悟を決めながらそれでも未来を諦めきれずにいた。
大事な約束の証が残るような気がする小指をじっと見詰め
少しだけ情けない顔でへにゃりと笑う。
銀のナイフを一本、お守りがわりに少年から受け取り
両の手でぎゅっと握り其れを胸元へと引き寄せる]
フォル、ありがと。
―宿一階―
[ヘルムートが死んだ後のリーゼロッテはどんな様子だったろう。
その死を悼んではいる、と思うのだが、それほど親しくないゆえに、今の状態でどう声をかけるべきか悩む。
それでも聞かなければならないから声を発して]
リーゼロッテ、アンタは誰を疑う?
ここまで減った中で、疑えるものは限られているしね。
[ヘルムートの死のことは避けて問いかけた。
その答えはどうだったか。問い返されれば軽く肩をすくめて]
だから疑いを晴らすために声をかけてるんじゃないかい。
[端的に、友人の死を悲しんでいるだろう相手を疑っていることを告げて。
あとは相手の返事を待つ間がながれた]
─ 宿・二階 個室 ─
[寄るなと言われて下がるようなら、そも、最初から近づかない、というのは態度に出たか。
片手で顔を覆う様子に、気遣うように眉が寄るものの。
手は出さずに、問いへの答えを聞いて]
……生かしたい、なら。
この状況を、『終わり』にするしか、ないんじゃないのか?
[ゆっくり、ゆっくりと、言葉を紡ぐ。
深緑に宿るいろは、静かに]
それに……他者を殺し続けた上生かされる事って、さ。
恩返しに……なるのかよ?
[そこまで言った後、はあ、とまたため息を一つ、落とし]
……ま、何としても恩を返したい、って気持ちはわかるさ。
俺も、似たような気持ちは持ってたからな、エリザ嬢に。
……それが叶わないきつさも、今は、わかる。
まー……だからこそ、さ。
自分にも相手にも悔いが残るような恩返しは……させたくない、ってのが、あるんだけどね、俺。
[独り言のように呟いた後、友の肩にぽん、と手を置いて。
そ、と離してから、部屋を出るべく扉を開けた]
【業務連絡】
メモ相談もまとまったようですので。
表は【24時まで様子見つつ、24時半コミット】でお願いします。
墓下の皆様もそのつもりでよろしく願います。
ゼルギウスさんが戻れなかったら、国主様お力をお貸し下さい。
― 宿一階 ―
そうだよね、もっと丁寧に作ったらきっと。
一緒に覚えよう。
[少女>>117よりも単純に、ただただ未来を信じた。
信じることで引き寄せたいと思っていたのかもしれない]
ベアを守ってくれますように。
[ありがとうと言われて緊張しながらも笑みを浮かべた。
小さなナイフがお守りになってくれるように祈って、行商人>>118と薬師の方を見た]
─ 宿・二階 個室 ─
[こういう時は、友人と呼べる存在が鬱陶しい。そんな表情が表に出た。
見える態度に>>119眉潜めながら、零れた言葉に返る静かな声。
それを見る前から、どっちに終わらせるべきか、狭間に立つ身は揺れていたのだが。
改めて突きつけられて、はっ、と息をついた。]
そレ、は
それが出来てれバ、苦労は…
[ねぇ、とは声に出なかった。
ぐらつく思考は、迷いが生むだけのものではない。
狼の声を聞き続けたせいか、半端な覚醒は進んでいる。
今の自分は人だろうか、そんな思いも過ぎり。]
[友人の言いたい事はわかる。
わかるが、譲りきれる所でもない。]
……そレでも、死ぬょりやマしだ。
[口にした後で、エリザベータを失ったオトフリートに言うべきではない言葉だったと思い至って、後悔するような物が顔を過ぎり。
肩を叩かれ扉が開いても、片手で顔を覆い深く眉を寄せたまま、動けずにいた。]
― 宿一階 ―
[行商人>>123と薬師の間には緊張感があった。
少女と一緒に手にしたばかりのナイフを強く握る]
イレーネさんは、リーゼさんを疑っているの?
[行商人は少女を殺したくないと言った。
ならばそれを信じて動こうかと、一歩踏み出した]
─ 宿・二階→一階 ─
……確かに、そうだよ、な。
[苦労は、と途切れた言葉>>122にぽつり、と呟くが、ライヒアルトからは見えなかったか。
調子の悪そうな様子に眉を寄せるものの、これ以上言葉を重ねても、と何も言わなかった。
ただ死ぬよりは、という言葉>>124と、その後に見せた表情には、へにゃ、と眉が落ちたが。
結局、何度目かのため息を落としただけで、その場を離れ、階下へと向かう]
フォルを守ってくれますように。
[少女はナイフでなく彼の持つブローチに祈る。
願いは届くだろうか。
届いて欲しいと思いながらささやかな声を紡ぐ]
― 宿一階 ―
僕も。疑ってるんだ。リーゼさん。
[行商人>>126の近くまで進む。
近くにいた方が確実に視えると思った。
手にした銀は急所にでも刺せなければ役に立たないだろうけれど]
だから。確めさせて。
[体の影になっていたナイフを、胸の前で構えた]
─ 宿・二階 ─
[オトフリートの様子>>127は、逸らした視界では殆ど見れず。
ただ気配が遠ざかって行くのを感じていた。
抱えていた思考の一端を暴かれたせいなのか、何をしたわけでもないのに息苦しい。
浅い息を繰り返した。]
[ふいに顔を上げたのはどのくらい経ってからだろうか。]
(……リーゼロッテ?)
[彼女は、そう呼ばれることを好んでいた。
だから嫌な予感を覚えたその時も、その名で呼びかけたのだが。
返事は、なんと返ってきたか。
それとも、もう遅かったのか。]
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