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[ゲルダを信じ切っていると言われて、小さく息を吐く]
……私たち商人が最も尊ぶものが何か知ってる?。
それはね、真実の言葉だよ。
商いは全て信用の上に成り立っているからね。
それは、どんなに悪辣な商人でも理解しているはずさ。
[一度言葉を切り、此方を注目する視線に振り返ってから]
ゲルダさんは嘘を言わなかった。
それが、全てさ。
本当になぁ…
[自分から言い合いに手出しする心算は無いようで、
アーベルの言葉に同意する]
ん、それ読み終わった?
[貸していた本を見て、問いかけ]
ああ。
昨日もカルメンのことを何より気遣ってくれていたのだったわ。
[悩むようなウェンの言葉に、ハタリと一度瞬いた]
そうね、ならやはりエミリーさんを。
いいえ、もしもならば今ここで。
[カルメンに手をかけようというのなら。ヒヤリと囁く]
……どうしたものかしら。
[どちらにしてもエミリーは切り捨てなければいけないと。
意識は振れてエミリーに向いた視線は一瞬、狩る者のそれとなった]
[商人の話を静かに聞いてはいるが
それに関して甘さの残るその口から言葉は紡がれない。
ミリィの視線がはずれゲルダの事を言うを聞き]
それが、あなたにとっての全てというだけ。
[敵意を向けられた相手に
女はエーリッヒやライヒアルトに告げた其れを
言おうとはしなかった]
[カウンターに近づく途中、聞こえたアーベルの呟き>>147には同意した。心底同意した]
……事象が多用で、どれが真実と明言できんのは。
厄介な状況だよな。
[そんな呟きを漏らしつつ、ミリィの傍に行って、一言]
……一応、聞いとく。
頭、冷えてるか?
[交わされている言葉については一切触れず。
ただ、投げたのは、そんな問いだけ]
ゲルダさんがうそつきなら、相当な役者だと思うけどね。
[状況などを除き人柄さえ見てしまえば、
青年はゲルダがそんな事をするような人物だとは思って無かった。]
ん、あぁ。
ためになったよ、ありがとう。
[礼を口にして、そちらに手渡そうと。]
……そうだね。
でもさ、ゲルダさんを殺した責任は、どう取る心算?
あの人が人狼だなんて、
それこそ其方の思い込み以外に証拠はないだろう。
[返答如何では、手を汚すことも辞さないと言外に込める]
こんな状況で冷静なやつがいたら、驚きだね。
[歩み寄り、問いを向ける友人には
顔を向けぬまま答える]
[ゲルダについてどう思うか、男は何も言わなかった。
何にせよ、死人に口無し]
おー。
つっても普通の事しか書いてなかったろ。
他にもあるっちゃあるけど
あっちは人に読ませる為のモンじゃねえしなぁ。
[手を伸ばして本を受け取りつつ、そんな言葉を言って]
ゲルダが人狼でないという証拠もないわ。
――…嗚呼、あなたも人狼なのかしら。
こんなことなら、あなたを視ればよかった。
[溜息まじりに赤毛の商人を見据えながら零す]
牙でどうこうしようというのではなくてよ?
[人として手にかけようかと思ったのだと囁き返すが。
確かにそれでも疑う者からは怪しいと思われるかもしれない。
武器となるようなものを特に持ち歩いてるわけではないのだから]
困ったわね。
[かといって他の矛先も見つけ難い。苛立ちの気配が混じる]
……ま、冷静だったらどうか、という所だが。
……感情だけ先走らせて、足元すくわれるような真似はするなよ。
[返された言葉>>154に、軽く、肩を竦め]
道を選ぶのは、お前自身で、それをとやかくは言えんが。
……『約束』果たす前に死なれるのは、主に俺が困る。
[ある意味一方的な宣言は、ミリィにだけ、ぎりぎり届くか、という小さな声で紡がれる]
[エーリッヒに抱いたと同様
ウェンデルに対しても、
生きる為の自らの命が奪われたとしても
それはそれで本望だと思う。
願うならば、飢え満たす為の糧でありたかったけれど]
――人として、殺す、か。
手、貸す。
必要なら。
[二人の希望に沿うようにと、
狼はそう告げた]
武器はないけどな。
――人の手でもライヒアルトが、とめようとするかもしれねえ。
[そちらはありえると、
狼は視線を彼へとやった]
[彼女の気持ちに気付ける事はない。
狼が彼女を喰らう理由などはなく、
ただ護るべき存在だと、思っているから。
殺されそうなら、ミリィを殺す事もやむなし、と。
そう判断を下してはいた]
本当にな。
[はふ、と。
ライヒの言葉>>152に息を吐きながら答え。]
……無い物強請りしてもしょうがないけど、役に立つ能力があれば良かったな。
あったらあったで困ることもあったかもしれないが。
[ぽつ、と小さく口にして。
ウェンデルの言葉>>156には眼を、瞬かせながら首を傾げ。]
…他にもなんかあるのか?
[と、訊ねた。]
[考えすぎて、頭が痛くなりそうだった。
右手で軽く額を押さえると、宿屋を駆け巡っていたリスがテーブルの足をよじ登り、エーリッヒの目の前へと現れる。
ブリジットを見つけた時の騒がしさは形を潜めていた]
……アタシは、何を選べば良いのかしらね。
[リスだけに語りかけるように、小さく声を零す。
思考と感情の食い違いは精神の疲弊を引き起こす。
発作が起きないのが不思議なくらいだった]
[尚もカルメンに反論しようとして
耳を打つ友人の言葉に、ぱちり瞬く]
……わかったよ。
どうにも、冷静じゃないしね。今は引いておく。
『約束』楽しみにしてる。
[溜息を吐き、カルメンから距離を置く。
ライヒアルトの言う通り、足元を掬われることになってはたまらない。
それにゲルダも生前、女が生き残ることを
あれほど望んでいたではないか。
だから迂闊な真似は出来ない]
殺すのなら、人として。
[ウェンの後押しもあり、ほぼそのつもりで心は固まった。
なれないことをすることになり、誰かが邪魔をしようとしたらそこで止まってしまいそうだったが。
逆に襲う相手としてはエミリーも完全に外れた。
今そこを考える余裕はなく。仲間は外して無差別なものとなるかもしれなかった]
へぇ。
珍しい物持ってるんだな。
[ウェンデルの言葉>>162を聞くと、さらに眼を瞬かせ。]
読ませたくなったら、読ませて。
[と告げた。]
[誰を殺すか。
誰の命を奪うか。
話しながら、考える。
男は視線を揺らめかせる。
判断が付かず、一番「邪魔」と思うものを、選ぶ事になる]
[引く、と言ったミリィ>>161の言葉には、と息を吐く。
カルメンの力の真偽はつかぬままだけれど、要素引き出す取っ掛かりでもある、という認識があったから、この場で強行に動かないでくれたのは助かった]
ん。
……あと、そのためにも。
あの飾り、手放すなよ。
[楽しみにしている、といわれれば、僅かに表情を和らげ、それから。
ごくごく小さな声で、こう告げた]
街で、知り合ったんだよ。
[誰と、とは言わない。
読ませたくなったら、なんていうのに、笑った]
読みてぇんなら、渡しても良いけど。
読んでも、何もねぇっちゃねえよ。
人狼が、人間を喰わないとどうなるかとか、
そんなことしか書いてなかった。
[誰を手にかけるか。その覚悟は密やかに決まったが。
それを成し遂げるに十分な技量は持っていなかった。
隠し事をしたままで進めようとしていたから。
僅かに漂う血の匂いが、その揺らぎを更に広げていく]
[リスをコートのポケットへと入れて、カウンターのカルメンへと近付いて行く]
カル、大丈夫?
[ミリィとのやり取りで疲れていそうに見えて、小さく、声を掛けた]
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