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…っ、
[静かな宣言。
眼に色濃く宿る、怯え]
そんなことを言ったって、…じゃぁ、どうするんだ。
彼女が、人狼だったら。
殺さなきゃ、死ぬんだ……っ
[理屈ではない。
使命感とも異なる。
ただ、根深い、死への恐怖]
[じっとウェンデルを見据えながら]
ウェンデルは生きたいのか?
殺して、自分だけは生きたい、そう思うのか?
お前は人狼が殺したいのか?それともただ生きたいだけに誰をも殺すのか?
[告げる言葉は冷たくウェンデルに隙なく近づいていく]
ああ、こいつを殺せばすべて終わるのかもしれないな…。
要素となるのは俺とウェンデルだけだ。
[心の中のつぶやき]
ゲルダは殺させない、ほかの誰にも。
ゲルダだけは誰にもやらない…。
ああ、さっさと殺してしまうか…こいつを…。
[ぱちん。
折り畳みナイフの刃を出して、聖銀とともに構える]
…マテウス兄さん。
あたしを理由にしないで。
ウェンデルは、そうじゃないんだし。
[ナイフを手に向かうのは、真紅の瞳を持つその人]
…終わらせたいんです。
[握った聖銀に宿るような、強固な意思を翠玉が映す]
…そうか。
殺したければ殺せば良い。
だがそれで終わらなかったらお前はどうする?
聖痕を持つウェンデル。
イヴァンにより人と判じられたエーリッヒ。
お前以外で唯一、身の証明を持ち合わせていないマテウス。
お前は選べるのか?
[浮かべていた笑みは消えた]
[真面目な表情でゲルダに問いかける]
――…僕は、 死にたく、ない
[動けない。
視線から逃れるように、硬く目を瞑る。
痛みも熱もわからない。
生への執着。
生きて、どうしようというのか。
他者の事も後の事も、今のウェンデルの思考にはない]
[ゲルダの言葉に歩みを止めて、
ウェンデルに向けた注意はそのままにゼルギウスのほうをに視線をやり]
ゼルギウスも、ゲルダに、手をあげようっていうのか?
[ゼルギウスに向けるその目は冷たいものだった]
[弾かれるかもしれない。
止められるかもしれない。
それでも兄とウェンデルがこちらを向いて争いを止めてくれれば良い、と思った。
理屈より先に、身体が動いて。
真面目な顔の問い掛けに、ナイフを突き出しながら]
うん。
選んであるよ。
[崖から落ちた、両親二人。
あの時はどちらも選べなくて。
両方に手を差し出して、そして両方を喪った]
あたしは、もう決めた。
何言ってるんだマテウス。
俺の方が手をあげられようとしてるってのに。
[マテウスの声に肩を竦めた]
[緊張感をものともしない、とても軽いもの]
……ああ、そう。
マテウスは俺じゃなくゲルダを選ぶって言うのか。
そうか。
俺が裏切らなければ裏切らないって言ったのは 嘘だったんだな。
[向けられる冷たい視線に真紅が細まり]
[鈍い光を放った]
いや、うそじゃないさ。
先に裏切ったのはお前のほうだ。
だってお前、ベアトリーチェを、殺したんだろう?
[ゼルギウスに冷たく言い放つ]
嘘というなら裏切るようなことをしてないといったゼルギウスのほうだな。
ゲルダ。
[少しばかり悲しそうに、けれど直接止めることはせず。
否、止めることが出来ずに。
ただその隣に立ち、三度右手に銀刃を握った]
ウェンデル。死にたくないのなら。
自分の身だけを護っていてくれ。
[マテウスの意識がこちらにも向いたのに気付き。
ウェンデルにそう声を投げた。
それも意味が無いかもしれないと、そう思っていても。
自分の中にも優先順位が既に確立していたから]
[すい、と懐から抜く二振りの短剣]
[それを左右の手に持ち]
だったら、絶望に彩られると良い。
今それを選ばぬが故にどちらも失う絶望を!
[ゲルダの答えにそう声を張り上げ]
[麻痺毒の塗られた右の短剣をエーリッヒへと投げ付ける]
[掠ったとしても死には至らないが、身体が痺れ動きが鈍るだろうか]
ベアタを殺した?
ああそうだな。
それがどうしてお前に関係ある!
[マテウスの冷たい言葉に叫びながら]
[致死毒の塗られた左の短剣をマテウスへと繰り出す]
[マテウスからして見れば、その動きは素人のそれにしか見えないことだろう]
[自らの名を呼ぶ声。
例え止められたとして振り向くことはできなかっただろう。
たった一つ、零れたのは]
嫌いに、ならないで。
[それだけが怖いのだとでも言うような、か細い言葉]
ああ、大問題さ。
[短剣をなんなく手ではらい、繰り出した右手には武器はなく、
しかしその右手はゼルギウスの胸をつらぬくのには容易な鋭い爪が]
俺の、いや俺たちの敵だってことだからな。
[告げた言葉が意味するところは考えるまでもないひとつのことを示唆していた]
…護っているだけじゃ、やられるだけじゃないか。
[小さく、小さく、呟く。
誰も信じない。何も信じない。ゆえに、疑心は消えない。
ゼルギウスがマテウスへと向かった間に、立ち上がる]
!
[ウェンデルに掛けた声。
意識は当然僅かであれそちらに向いていたから。
銀は交差し。けれど僅か軌道に間に合わず。
手首を切り裂かれる。持っていた刃を取り落とす]
く…っ。
[傷口の痛みより先に、痺れが走り出す。
それが全身へと広がってゆくのを止める術はなく。
ガクリと膝を突いた。けれど倒れはしない。
襲い来るものに抵抗しようと、唇を強く噛み切った]
[短剣を払われ上体が開く]
[続くマテウスの動きにはついて行けるはずもなく]
[振り抜かれた爪はいとも容易くゼルギウスの胸を貫いた]
…が……は…っ……。
ぁ……は………お、まえ……が……。
は、はは……あはははははははは!!
う、らぎり、もの…には……に、あいの……まつ、ろ…か…。
く、はは、ははははは!
[止め処なく胸から紅き雫が零れ落ちている]
[そんな状態でありながら、ゼルギウスは愉しげに笑い声をあげた]
[自分が欲しかったものはとうの昔に失っていたことを理解しながら]
[ゼルギウスは全てを失い闇へと意識を落として行く]
[彼の月は欠けたまま、満ちることは*出来なかった*]
……ぁ――
[金属のぶつかり合うに似た音。
視線を転じる。
その先には、爪があった]
人狼、…………化け物……っ
[幾ら冷静であったとして。
幾ら、死の恐怖の中にあったとして。
花に縛られる限り、ウェンデルが人狼を見逃す事は出来なかった。
――花から逃れる手段が、ない限り。]
[置かれたスープ皿に手を伸ばして、投げつける]
[爪を引き抜きながら]
いや、ゼルギウス。
前にお前にかけたことばは嘘じゃなかったぜ。
[腕を振るい血を振りほどき、
ウェンデルのほうをみて]
そうだ、ひとついいことウェンデルに教えてやる。
15歳の少女でもいえたことだ。
[ウェンデルに駆け寄る]
殺してるんだから、殺されもするのさ。
[爪を振り上げる]
大丈夫。
[ゲルダのか細い声に、一言だけ。
必死に上げた視線の先、マテウスがゼルギウスに振るったのは]
……させる、か。
[ゼルギウスが貫かれる。
ただ、その後に待ち受けていることだけは]
させる、かよ……!
[まだ僅かに感覚の残っていた左手で刃を探り。掴む]
[投げられたナイフに翠玉の眼差しが、刹那囚われる。
その間隙を突くように、自らよりもよほど早くゼルギウスの身体を紅に染めたのは、]
…マテウス兄さん……。
[翠玉に雑多な感情が揺れた]
[振り上げられる爪は、避けられない]
――ゃ、……だ!
[裂かれる痛み。
朱い花より、紅い華。
身体から力が抜ける]
や――だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ……ッ!!
[誰の名を呼ぶこともなく。
ただ、死の恐怖の中に、堕ちた]
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