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[看護婦にぺこりと礼をして、
家の前で別れて扉を開けて、
居間に祖母の姿を見つけて。]
ただいま、グランマ。
何、しているの?
[少女が近寄って見てみると、
くるくる二本の棒を操る手が、
ふわふわの毛糸を編んでゆく。
老婆は孫にも編み物を勧めようとしたけれど、
片手の治療の痕を見て目を驚きに瞬かせる。]
あ、……だいじょうぶだよ、
ぜんぜん、痛くないの。
きちんと手当てしてもらったから。
[頷くラッセルに、黒猫はもう一度小さく、鳴いて見せる。
無理しないで、とでも言いたげな様子で]
……わからない……か。
町の連中も、あの人の事は忘れたような感じだし。
というか、昨日、サーカスの方で見かけた時から、どこかおかしかったし……な。
[ちらりと見かけた様子を思い出して、呟く]
……て、ピエロ?
[リックの言葉に、一つ、瞬いて。
それに関する話を聞けば、広場の中心部へと目をむける]
ねえ、
グランマは長く住んでいるから、
町のひとたちのこと、
とてもよく知っているのよね?
[にこり微笑んで祖母が頷き、
じっと真っ直ぐ少女は見つめ、
それから、
行方不明の自警団長の事を尋ねたけれど、
帰って来たのは予想通りの返事。]
< ――そんなひとは、知らないよ。
やっぱりグランマも忘れてしまっている。
どうしてだろう、それなのに、わたしやリック、他にも忘れていないひとがいるのは。
わたしとグランマの、何が違うんだろう?
わたしよりみんなの方が、あのひとをよく覚えているはずなのに。>
嗚呼、それが――
誰に聞いても知らない・・・というか、アーヴァインさんのこと自体覚えてない、と言われて。
覚えてるのはここにいる人と、レベッカさんと――あと一人。
僕が聞いた内ではそれだけです。
[訥々と言葉を紡ぎ、それからリックの言葉に顔を上げる。]
・・・・ピエロ?
やあ、こんにちは。
今日も来てくれたんですね。ハーヴェイさんに、ラッセルさん。
[見つけて声をかけた中に、少年が含まれていないのは、見覚えていないのか、それとも身長のせいで目に入らなかったのか。後者であれば、少年の猛抗議を受けたかもしれない]
ううん、何でもないの。
へんなこと聞いて、ごめんなさい。
少し疲れちゃったから、お部屋で休むね。
[老婆とよく似た笑みを浮かべて
居間を後にする少女を見送り、
皺のある白い手が再び編棒を繰る。
遠く聞こえる音色に乗って、
彼女は楽しそうに編んでゆく。]
……覚えてるのは、ごく一部だけ、って事か。
[ラッセルの言葉に、低く呟く]
まるで、世界そのものから、弾き出されたみたい……だな。
[低い呟き。平時であれば、それは冗談めいた響きを帯びるのだろうけれど]
[少女を一度送り届け、診療所へ戻った後。
いつもの通り、手伝いを終わらせた。今日は買出しは無いらしい。
お疲れ様でした。と挨拶と共に一足先に診療所を後にした。
帰路へ着こうと、いつもの通りメインストリートを歩いていく。
軽快な音楽に導かれるまま、このまま真直ぐ進めば、広場だ。]
……。
[足を、止める。小さく溜息を零した。
…判っている。不安を解消するならば、直接、見に行けば良い。
けれど]
嗚呼、確かに。
昨日は変でしたね・・・
[昨日擦れ違った時の様子を思い出したか。黒猫の意思は通じたか、其方に手を伸ばす。避けられなければそっと頭を撫でるだろう。]
[部屋に戻り扉を締めると、
テディベアを寝台に乗せて、
少女は椅子に座って頬杖突いて、
眉を寄せて難しいかおになる。]
アリス、どう思う?
[彼のことばは彼女の声だから、
もちろん答えが返って来る訳はない。
子供に似つかわしくない、溜息ひとつ。
視界の隅では狭い空間で
窮屈そうに赤い風船が浮かんでいて。]
……っと。
や、どうも。
[不意に投げかけられた声に、ゆるく瞬いてそちらを見やる]
相変わらず、賑やかなようで。
ああ……なんか、昨日まではいなかったピエロがいるんだって?
そんな話を、彼から聞いてたところ。
[言いつつ、リックの方をちらりと見やる。
黒猫は、ラッセルの手を避ける事無く、大人しく撫でられて]
< トリックを暴くにしたって、どうしたらいいんだろう。
正面から聞いたら教えてくれるだろうか。誤魔化されてしまうかもしれない。
だったら、……こっそり証拠を掴むしか、ない?>
ああ、新入りのピエロさんですね。
なんだか言葉の話せない人なんだそうですよ。それでマイムが御上手なんですね。感心しますよ。
あ、今日和。
[やって来た銀の髪に気付き、会釈をする。
大人しく撫でられる猫に眼を細めながら、ピエロの説明をする青年に同意の意を示してか小さく頷く。]
へえ……なるほどね。
それなら、後で見に行くのもいいかな。
その前に、人捜しをしないとならないが。
[コーネリアスの返事に、ひょい、と肩を竦めてこう言って。
ふい、と銀髪の男から逸らされた視線は、虚空に何かを捉えようとするように見えるだろうか]
ええ、今夜は魔術の実演もありますし。是非楽しんで行ってください。
[ハーヴェイの言葉に頷いて、人捜しと聞くと首を傾げる]
人捜しですか?どなたか迷子でも?
あ、もしかして、この間デートしていた可愛らしいお嬢さんですか?
ほう、この男、見えるようだな。
[くす、と笑って]
さて、邪魔をするようなら取り込んでしまうのもいいが、この魂はまだ力を強めそうに思える。
もうしばらく泳がせるか。
新入り・・・・
この町の方、なんでしょうか。
[猫を撫でながら、言葉を話せない人って居ただろうか、などと呟く。それから2人の会話にはたと顔を上げる。]
嗚呼、そうだ。
アーヴァインさん、知りませんか?
魔術……か。
[しばし、虚空に向けていた視線を再びコーネリアスへと戻す。
その様子を黒猫がやや心配げに見つめていた事には、近くにいたラッセルならば気づけるかも知れず]
デートって。
あの子は、じいちゃんの茶飲み友達のお孫さんだよ。
[そう答える声は、いつも通りに軽いものの。
次の言葉を紡ぐ時は、やや、険しさを帯びるだろうか]
で、捜しているのはあの子じゃなくて、ね。
本来迷子を率先して捜しそうな……自警団長さんさ。
[緩く、瞬いた。小さく深呼吸する。
すぐ横を、楽しげにサーカス広場へ向かう子ども達が通り過ぎて言った。]
…。
[恐れていたって、何も変わらないのは、もう十分に判っているのだから。
──そぅと、真直ぐ。一歩を踏み出して。
その足が向かう先は、広場へと]
―メインストリート→…―
いえ、私と同じで、他のサーカス団から移ってこられたとか。
え?アーヴァインさんが、今日も来てるんですか?
また何か苦情かな…参りましたねえ。
[ラッセルの言葉を聞くと、困ったようにきょろきょろと辺りを見回す。]
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