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[橋のたもとまで追ったとき、既に使用人は橋を渡り切っていた。]
ねえ、なんで……!
[叫んで、吊り橋に手をかける。先に渡った者の所為か、揺れが激しくて一歩踏み出すのを躊躇った。
ただ、逃げ出す背中に視線を突き立てる。
自分の声が届いたのかは分からない。
遠くてこちらを降り返った彼女の表情は良く分からなかった。
その手が動き、赤色が閃く]
―自室・早朝―
[明け方にわすかにまどろめただろうか、浅い眠りから目覚め。
胸騒ぎを感じて窓の外を見れば、炎をあげて燃え落ちる釣り橋。
唖然として窓を叩くも、填め殺しの窓は動かず。]
[ 不審に思い外に出てみればヘンリエッタの叫びが聞えた。]
何をして……、
[ 声を投げ掛けようとした刹那、少女の小さな背の向こう、其の髪の赤より鮮やかに閃いた色に目を瞬かせ――其れが何なのかを理解すると同時、赤はロープへと移される。物が焼ける臭いと薄い煙とが漂うのを認めれば無意識に躰は動き、吊り橋に歩を踏み出し掛けた少女へと駆け寄り、其の小柄な体躯を抱き寄せる。]
行くな、危ない!
[ 火の回りは予想外に早く、此岸と彼岸とを繋ぐ唯一の橋は炎をあげて崩れていく。焔に揺らめく恐怖に充ちた瞳は見えずとも、其の狂った哂い声は耳に届いた。]
[向こう岸に見えたのは、長年ここに使えてきた使用人の姿で。]
…あなたですら…自分さえ逃げられればそれで良いと…。
[ぎり…と奥歯を噛みしめる。]
―厨房―
[ざあ、と水の流れる音。
広間と厨房を往復し、“最後”どころかついぞ開かれることのなかった晩餐会の痕を機械的に片付けて行く。
本来ならば2人でやるべき作業。しかし今朝隣室の扉を叩いても、もう1人の使用人の女性からの返答はなかった。
悲鳴を聞いて駆けつけた客人たちとは違い、何の予告もなしにいきなりあのようなモノ―切り離された主人の足―を見せられたのだ。仕方ないのかもしれない。
或いはそれでも尚変わらず後片付けなどしている彼女のほうが、既に何処か狂ってしまっているのかもしれなかった]
[ふと叫ぶような声が聞こえ、窓の外を見る。
彼女の部屋で寝ていた筈の少女が、橋の手前で立ち尽くしているのが見えた。
そして、その対岸には]
婦長様――?
[呟いた瞬間。
緋色の焔が、その姿を紛らせる]
─二階・客室─
[まどろみから目を覚ます。
自分がどこにいるのかわからなくて、戸惑い]
……ボク……は……。
[ぼんやりとした意識。
思い返される、昨夜『視た』もの]
……っ!
[悲鳴を上げそうになるのを、とっさに押さえ込み]
……だめ。ひとは、たよれない。
ばーちゃん以外には……わかってもらえない……。
[低く呟く。薄紫の瞳には、冥い決意]
[ ゆっくりと燃え落ちていく橋、炎の彼方に遠ざかる女の背中が垣間見えた。伝い落ちる汗は熱さの為だけだっただろうか。黒曜石の瞳は緋色に揺らめく焔を移し、乾いた空気は喉を灼くかの如く、強く彼らを苛む。
――もう逃げられはしないのだと告げるかの如くに。]
[ふる、と首を振ってベッドから起き出す。
お湯を使って、気持ちを切り替えよう、と思って。
立ち上がるのと前後して、窓の向こうに閃く不自然な色]
……え?
[惚けた声を上げて窓辺に寄れば、目に入るのは、燃え落ちる吊り橋]
や……ど、どして……?
[呆然と。ただ、呆然と。呟く]
/中の人/
所々にSH用語が入るのは仕様ですか? → 仕様です。
というか、またしてもptが。他に描写任せろという話ですね。
[なかなか眠りに付かぬローズを見守りながら、いつの間にか自身も眠っていたようで。
浅い眠りの中夢見たものは、遠い昔、唯一彼に優しかった女性の姿]
………ー……
[微かな呟きは、しかし形になる事は無く空に消えて。
そしてまた暫くの時が過ぎ。
何か、神経を逆撫でる様な、異様な気配に目を覚ます]
[しばし、その場に座り込んでいたものの。
このままではいられない、と立ち上がる]
……でも。
どうすれば、いい……?
[外界から隔離されたこの場所で。
何をすればいいのかと。
そんな疑問を感じつつ、ふと、鏡を見て]
……色。
[昨夜、問われた事の意に、ようやく気づいた]
―二階・自室―
[浅い眠りの中、何か、自身の感覚を逆撫でる様な異様な気配に目を覚ます。
目の前のローズはいまだ眠りの中で。
立ち上がり、窓の傍へと歩み寄る。
異様な、嗤う様な叫びと、漂う煙]
…なんだ?
[窓の外、焔を上げて燃える吊り橋。
橋の向こうに見えるのはここの使用人か?
それ以上確認しようにも嵌め殺しの窓は開くことは無く]
………
[言葉も無く、見つめる先で
吊り橋が音を立てて燃え落ちる]
[燃え落ちる吊り橋。
翠色の双眸には、呆然と立ち尽くす赤毛の少女も、それを抱き留める青年も既に映ってはいなかった]
…
[右手は窓枠にかけたまま、ずるりとその場に崩れ、落ちる]
…クク…
[身体は小刻みに震えている。怯えているのでも、泣いているのでもなかった]
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