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─教会─
[回答は無い]
[予測の範囲内ではあるが、溜息は出る]
[注視して居た隻眸に映る友人の表情]
[無表情から作られる冷めた笑顔]
……そうかい。
それを得られただけでも収穫、だ!
[戦場での感覚が呼び起こされる]
[頭で考えるより身体が動いた]
[迫る錘型の影]
[ポケットから左手を抜き出し、強引に迫るそれへとぶつける]
[左腕に影が刺さる]
[握られた左の拳には数枚の紙]
[強引ついでに左腕を横に振り払うと、距離を取るべく後方へと飛び退った]
もう一つ聞く。
それは自首する気は無いと言うことか?
[何かやらかしたかというハンスの問いに暫し、んー、と考えていたが]
……まあ、そんなところですかね?
[にっこりと笑う
『やらかした』というよりは『やってくれた』というのが正しいところなのだが、そんなことは口に出さない]
ええ、それじゃ見かけたら宜しくお願いします
[そう言ってぺこりと頭を下げた]
ふん。
[カヤから水盤へと目を向けると、向こうにはこの数日で知り合った人たちの姿]
[誰もが怪しく見えてきて、視線を逸らす]
[この場に一人きりでなかったことに救われていることになど、気付く余裕はない]
……。
結局、頼れるのも信じられるのも自分だけね。
[吐き捨てるように言うと、頭を膝の中へと*埋めた*]
/中/
さて。
今回はヴィリーかな。
それとも、襲撃のほうがいいのかなあ。
でも、守ってる描写がある限り抜けないだろうしなあ。
まあ、二人の結果如何か。
[とそこへ掛けられる声に、ん? と振り向くと]
ああ、エルザさん。こんにちは
……昨日のことは。うん、謝られるようなことじゃないですよ
私も結局のところ何も出来ませんでしたし
[そう言って、はははと寂しげに笑う]
嘘つきなんだ!
[あらまあ!といってからごろんと仰向けになり、両手両足を上に伸ばした。それで、足の指を掴もうと努力する。…ものすごーく暇だけど、動きたいし、でも大騒ぎするのも疲れる時にする運動。]
人質なんてだめよう、危ないの!
どうせ抜け出すんだったら皆一緒にじゃなきゃ。
人数は多い方がより良いの、さみしくないし。
前向きなの、いいでしょー!
つまんないことは考えてたくないのー…とどいた!
[左足指に右手指が届きました]
─ヘルガの宿─
[場所は知っているものの、滅多に訪れる事のない宿。
案の定というか、女将は来訪者に意外そうな視線を向ける]
……そんな、露骨に驚かなくてもいいじゃん。
それよりさ、ここに泊まってるヴィリーって人、今、いる?
[困ったような問いかけに、返るのは否定。聞けば、早くに出かけたと]
……そっか……。
あ、それともう一つ、さ。昨夜、なんかおかしな事、なかった?
[唐突と言えば唐突な問い。
女将は目を細め、探るような視線を向けてくるが、それはこてり、と首を傾げる仕種で受け止めて。
ある種奇妙な沈黙の後、返されたのは妙な時間に風の音がしたらしいとか、そんな話。
それは、自分の成した事が現実であったという裏づけで]
そっか……ん、ありがとね、女将さんっ!
[ほんの僅かな刹那、蒼に険しさを宿すものの、すぐにそれは打ち消して、宿を出た]
んー……そうなると、いつもの場所かな……。
[小さく呟いて。ゆっくりと、歩き出す]
[話題の見えない会話に首を傾げもしたが、
寂しげに映るゲルダの表情に首を振る]
いえ。
[何も言えず、少しの沈黙]
あの後どうなったか、訊きに行こうと思って。
[自衛団に行くつもりだと、暗に言う]
―大通り―
[この時点で犯人の可能性を浮かべていた相手]
[隻眼の記者が親しく話していたライヒアルトとレナーテ]
[そのどちらでもないから警戒はそこまで高くなかった]
それはまた。
[苦笑を浮かべかけたところでエルザの声]
何かあったのか。
[謝るのを見て問うでもなく問いかけた]
[振り払われた影は一度退いた。
尖った先には血がついていただろうか。
掴み出された紙に彼は眼を細めて、けれど笑みは変わらない]
分かってるくせに。
[影は形を変え、ゆらりと動く。
丁度蛇が鎌首を擡げ、威嚇するかのような]
っふう
[届いた所で満足。びたんっと潰れ、ベッティを見る。]
…寂しいの…?
今ベッティが一番大好きなのは、お師匠だもんね。
[話しかけるでもなく言う。]
…いや!お師匠さんがつかまればいいとか、
攫われれば良いとかはおもってないの!
助けに来てくれれば良いなって!
あの!
…うん!
[ベッティの様子には少しばかり眉をひそめてから、
ローザにまた、笑みを向けた。
ごろりと転がる様子に目を細め]
香水って魔法で作るのか?
[聞いてみた]
─広場─
[途中、異変がなかったかを聞き歩きながらたどり着いた広場。
閉めたままの露店も増え、ここ数日での変化がはっきりと感じられた]
……ホント、早く何とかしないと。
祭り前だってのに……。
[呟きながら、周囲を見回し。
ともあれ、尋ね人を良く見かける場所──噴水の方へと歩き出した]
いえ。
昨日の事よ、
[ハンスの問いに、今日はまだ何も、と苦笑した]
……知ってるんじゃないかなって思ったけど。
誰が連行されたか。
私とミューラさんは、その場にいたから。
ん?
[そのまま手持ち無沙汰のように、噴水の傍で道行く人々を見つめていたが、不意に先ほど見かけた青髪の青年の姿を見つけると、大きく手を振った]
おー。どした、兄さん。
屋根の上走ってまでやる用事は終わったのかい?
―大通り―
そういえばアーベルはまだ家かい?
[ゲルダの探し人についてを口にして]
ああ。あの後はゲルダさんと。
……カヤ君のことか。
[噂話で連行時の一幕も聞けてはいた]
[隠そうとはしたけれど]
[自己嫌悪も混じる表情が浮かぶのを完全には抑えられなかった]
─広場・噴水傍─
[やって来た噴水に、尋ね人の姿は見えず。
戸惑っていると、声をかけられた。
振り返った先には、一際目立つ姿]
あ、ねーさん。
ん、まだ終わってないんだけどね。
あと、俺にとっては、屋根の上走るのは特別じゃないんだ。
[軽い口調で問いに答え]
ねーさんこそ、どしたの。
なんか、ぼーっとしてるっぽいけど。
─教会─
[貫かれた腕からはだらりと紅い雫が落ちる]
[けれど痛みなぞ感じていないような素振りで]
[友人に対し半身の構えを取った]
そうだな。
こうやって襲いかかって来た時点で明白だ。
下らんことを聞いて悪かったな。
[口調は友人といつも話すものへとなっていた]
[威嚇するような影を見つめつつ]
[左の拳を持ち上げる]
…この紙、なんだか知ってるか?
「口伝の術符」──声を記憶して離れた相手に伝える魔道具だ。
こいつには今、ここで会話した内容が記憶されてる。
俺がここに来てお前に声をかけた時からの内容がずっと、な。
[変わらぬ笑みを隻眸で見つめ、言葉を続ける]
[術符に記憶させる切欠]
[『アロー』、それがコマンドワードだった]
[ふぅ、と紫煙を吐き出すと呼吸を整え]
アーベル! ハンス! エリザベート! レナーテ!
これを聞けばライヒアルトが事件の実行犯と言うことが分かったはずだ!
俺を利用するためにこの地へ呼び、正体を見破られたために俺を消そうとしている!
もし俺が消された場合は……解ってるな。
[術符に記憶させるように]
[はきとした通る声を張り上げる]
[その間も隻眸は友人を見つめたまま]
[不意に不敵に笑みを浮かべた]
もう一つ。
今居る面識のある中でまだ調べて居ない者が居る。
その人物以外は俺は犯人では無いと、事件に対する姿勢から判別した。
その調べて居ないと言う人物は…。
[一度言葉を切り、一拍置いて]
───人形師だ。
健闘を祈る。
[言い終えると左手の中で炎が上がる]
[燃え尽きたそれは効果を発動]
[呼び掛けた四人の頭に男の声として再生されることだろう]
[男が友人と為した会話の一部始終も全て]
……そう、ですか
すみません、お供したいところですが私はやめときます
自衛団の顔を見た瞬間どういう行動に出るか、自分でも保障しかねるので
[そう言って苦笑い
そこで、ああそうだ、と呟くと]
……ねえ、エルザさん
アーベルくん、何処にいるか知りませんか?
[先程ハンスに訊ねたのとまったく同じ質問、同じ笑顔]
[特別じゃないと言われると、からりと笑った]
ははっ。
随分とやんちゃな通り道使ってるじゃねえか。
こっちはまあ、思うように仕事のほうが進まないんで、ちぃと一休みってところかな。
[そういうと、空を見上げて]
やっぱ、こういう仕事は向いていないようでなあ。
誰が犯人なのか、さっぱり想像もつかねえ。親父も嫌な仕事回してきたもんだよ。
/*
無茶行動してすんまそ。
中の人に犯人相手に証言引き出す技量が無いのと、こいついっつもこんなやり方してる気がするのでやりました(おまえ
襲撃されるつもり満々なので許して(無理だろ
アーベル?
……、さっき出かけたけど、どうかした?
[僅かな間は、行き先を告げるべきか、迷ってのこと。
抑えきれぬ表情が、翠眼に映りこむ]
ハンス? 貴方が気に病むことじゃないのよ。
あー…うー…んー…
[ちょっとこちらを向いたベッティに、気が利いた事を言わねば!と思ったが、思い浮かぶ前にまた沈んでしまった。]
ああう。…あ、うん、そう、魔法なの!
[カヤの質問に、慌てたようにしてから答えた。人差し指を立て、大きく輪を描く。勿論、光の粉が飛ぶような演出は無い。]
血がなんたらって言うのね。
大昔は、想像力があればなんでもできたらしいんだけど、
私たちは香水を作る方向に力が発展したんだって。
そう教えて貰ったの。
…なんで香水なのかはわかんないけど!
/*
……え。ちょっとまって。
いや今日の連コミで終わらせてしまおうという話なのか?
風呂鳩させてもらおうかと思ったんですが。
これは、動けな、いよ。
とりあえず聞けるのは少し後のこととして動いて。
メモに鳩移行を書いてしまうのがいいか、な。
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