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役目をおえた……?
[何をさすのかわからずに]
[きょとん]
あ、おらぁ、森さ行ったんよ!
葉っぱがきらきらしとって綺麗じゃったん
雨やむのもみとってん
[片手に掴んだちいさな傘を見せて]
……あ!
てるてるぼうずがどっか行ったん?
中/
それにしても。
利き手の手首がやられて、打つのが遅くてかなわん。
せっかく揺藍殿と絡めて嬉しいのに、返しおそうて申し訳ないのじゃ…。
なるほど、雨露に濡れる緑も好いものだね。
久しゅう潤いを得て気持ち好かったのだろうさ。
[心得た様子に浮かべる笑みを深め]
そういうことさね。
きちんと晴れを呼んでくれたから、
ご褒美をたんとあげて、
川を流れてゆくのを見送ったのさ。
…招かれたとて、招いたとて、我らはこの場に留めおかれている。
それはどうあがいたところで天狗の気が変わらぬ限りはこのままであろうよ。
[指先でくすんだ空を絡めとる仕草は少女のようであり、蜜色の瞳は膝の上へと落とされよう]
…そちはてるてる坊主というものを知っておろう?
あれらは日を知る者よ…ゆえに聖──日知り。
生み出されしのち。
晴れたなら顔と甘酒を頂戴し、雨であれば──首を切られるであろう?
[視線を上げて少しだけ唇がゆるく微笑む]
気持よさそうじゃったよ!
きらきらしとったし。
動物もおったん
[楽しげな様子]
[それからの言葉に、また、きょとんとする]
川をながれたん?
ごほうびってなんじゃろぅ?
あやめねえさまがあげたん?
[てん、てん、とん。
てん、てん、とん。
小部屋の内に、乾いた音が響き行く。
くるりと回る、朱と金は、壁に当たり、床に跳ね、そして童の手に返る。
それを幾度も繰り返し。
てん、てん、とん。
てん、てん、とん。
紅緋は静かに回るを見つめ、傍らの仔うさぎ、案ずる瞳を向けようか]
……ひとりは、さみし……。
[零れ落ちるは唄の一節。
紅緋は伏せられ、ただ*華の紋の回るを追うか*]
そうかい、
それは見てみたかったね。
足を伸ばしてゆけば好かったかな。
[訊ねられれば細められし眼には悪戯な色]
そうさ、
ぱしゃりぱしゃりと、
泳いでいずこかへ旅立ったよ。
ご褒美は確かに此方があげたものだけれども、
童は好かぬものかも知れぬね。
…そは天狗様のいうとおり、か。
[少女のような仕草に瞬いて、蜜色落つるの先を琥珀も見やる。]
…………ああ。
よう…よう知っておるよ。
[蜜色に琥珀が絡み、写し鏡のよに緩く笑む。]
……我が乞うは、日ではのうて雨じゃがの。
[意は言わずとも通じよう。]
樹もようすべっとっての
あ、ねえさまが行くなら案内しよか?
[楽しげに]
[しかし次いだ悪戯に]
[気付かず]
泳いで!?
あ! 天狗さまが何ぞしたん?
ごほうびに泳げるようにしてもろたん……?
[むぅと唸り]
ねえさまは何をあげたんじゃぁ?
また今度にするよ、
坊は腹が減っておるのではないかな。
[その後の様子にはくすくす笑うばかり]
酒だよ。
坊主もあれで、酒が好きらしい。
うん!
おらぁ、おなかすいたん
今度行こうじゃ
[にこにこ笑うも]
[なぜ笑われたなんてわからずに]
お酒はあかんよぉ!
おらぁ、きらいじゃぁ!
てるてるぼうず、溺れんかったかのぅ
[想像するのは]
[酒の川に溺れるその姿]
[心配になってしまう]
やも知らぬ。
[指の下ろされた髪はほろりと解けて]
どちらにせよ川へと流されるであろ。
あれらは生まれたときから命の終わりが決まっておる。
──我も同じよ。
命の末は、「揺藍」と名をいただいたときより決まっておった。
[雨を望むという言の葉、少し瞬いた蜜色はゆるりとくすみ]
…それゆえに白、と?
[ほつりとつぶやく]
さぁてね。
流れゆきしその後の、
如何なるは己等も預かり知らぬこと。
[紫黒の眼に映り込むは様々の光の煌めき]
これもあの子らが運んでくれたかな、
はてさてわかりはせぬけれど、
美しきものよな。
無事につけたらよかぁ
[されどその目は虹を見て]
はこんでくれたんよ、きっと
きれいじゃぁ……
根っこに、てるてるぼうずがおるんかなぁ…
虹の根元には宝があるなどというね。
夢の終わり着きし場所なるかな――
さぁて、戻るとしようか。
見るなら皆で見る方が好かろうて。
たから。
じゃけ、きれいなんじゃなぁ
ゆめも眠ってまうんじゃろぅなぁ
[うれしそうにこくり]
[うなずいて]
みんなで見よ!
ご飯食べたら、もっときれいかもしれん!
[*はしゃいで彼女と館へ戻るか*]
全ては選ばれし時より決まっておるか…
[はらり空色が解けるを眺め、ふわり月白を頭に被る。]
選ばれしは、望みしゆえではないであろうに。
選ばれなくば、なんと呼ばれたのであろうの…
[衣覆うその刹那に、慈しむよに琥珀は蜜を見つめたか。
されど衣はゆるり面を隠し、僅かに唇動くが見えようか。]
着替えの手間がいらぬであろ?
…さて、我はゆくとしよう。ではな。
[声音はいささか不似合いか。
ふわり衣翻して立ち上がり、*すいと廊下を滑り消ゆ*]
〔晴れし空には幾重にもかさなる光の帯、
幼き童の手を引きて黒衣の女は野を歩む。
日が暮れども闇の訪れねば夜無きやう、
刻の移ろひをいずこかへ忘れ置きしやう。
館へと戻れば変わらぬ童子らの出迎えて、
雨露に濡れし小さき傘は庭にて干されるか。
臙脂の子が夕餉をと座敷へゆくを見送りて、
女は緩く歩みを進め縁側の方へと向かふ。〕
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