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/中/
むう、超人対戦のようになって申し訳なく。
そろそろオトフリートは退場させておくべきですねえ……
襲撃されなければ、少し、大人しくしましょうか。
[女性の姿が揺らめき。]
[殆ど同時に、蒼かった筈の双眸は紫を経て煌々とした完全な紅へと変わる。]
・
・・・や、
[薄闇の中で光るそれは何を視ているのか、怯えを含んだ微かな呟きを洩らした。]
/中/
えー。
妖→エリ
狼→ヘル、アベ
狂→ユー
占→オト
霊→イレ
狩→ユリ
・・・・・なのかな?
狼狂狩はあまり自信がない。
[純粋な魔そのものである女は、魂ごと存在が揺らぐのか。
紅の姿は、半ば透けて薄紅色へと…淡く淡く変わり行く]
…ィヤァ……嫌なのォ……
[消えることか。返すことか。それすらも曖昧に頭を振る]
[それでも、睦言のように繰り返されるテノールは、女の耳へと届いたのだろうか。
差し伸べられた手を、女は…魔は戸惑うように見つめて]
…魔が…魅せられ…るぅ…?
ゥゥン…違ゥ…私はァ…魅せる為の…華(モノ)……
[ぽろぽろと露の雫が零れ、床へと届くことなく霞んで消える。
彷徨う様に…白か黒かどちらへ触れるか迷う様に指先が伸ばされ――]
[極東の島国では薄紅色の花を咲かせる木の下には死体が埋まっているという
そして、この薄紅色の蕾の下に埋まっているのは……]
……あはっ
[カチンという音がし、ショベルの先端が硬いものにぶつかる
ショベルを放り投げると、服が汚れることも気にせず、手で土を掘り返す
かくして、土の下から姿を現したのは]
あは、あはは、あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
見つけた。見つけたわ、『私の』歌姫! 彼の言った通りだ!
さあ、歌わせて差し上げます。もっともっと。心逝くまで!!
[高く笑い声を上げるその手の中にあるのは、土の中にあったにもかかわらず変わらず銀の輝きを放つオルゴール]
―――…、
[目前で起こる理解の範疇を超える出来事に、僅か目を見開いて。
それでも、紫煙が黒の光へと飲み込まれ
女の身体から虚ろに、力なく紅の花弁へと散っていくのを見れば
気付けば、青年の足は踵を返し一歩踏み出していた。
ふわり、と。 その服の裾が、蒼の髪が―――翻る]
[傍に居た金髪の青年の異変に、気付かなかったのか
それとも、気付いて尚その笑みを浮べ、気にも留めなかったのか]
・・・・・・っ
[息を飲むような音。]
[魔の魂が消えた瞬間、身体が傾ぐ。]
同じ・・・
ナターリエさんの、時と・・・
[呟くと共に崩れ、膝をついた。]
[紅い左眸から一筋流れ落ちる泪は、血のようにあかい色を*湛える。*]
教師 オトフリートは、酒場のママ ヘルガ を投票先に選びました。
[微かに震えた口唇は、薔薇の艶女の名を紡いだか。
されど一連の出来事は、声をあげる間もなく起こり――
流石に魔と対峙していれば、周囲に気を配る余裕もなく。
気を抜いた一瞬に襲い来た眩暈の如き感覚に、額を押えた]
『少々、使い過ぎた、か』
[一部は相手の力を利用したとは言えど、
元より仮契約の身の上、当の主がいないともなれば、
己が用いる事の出来る能力は大分制限されているというのに]
……オルゴールは、何処に?
[問いかけに応える声は、ない]
小説家 ブリジットは、酒場のママ ヘルガ を投票先に選びました。
[緩く首を振り、振り向いて、周囲を見渡す。
孔雀石の瞳の焦点は合い辛く、視界はややぼやけるか。
その場にいる者、いない者。
それを認識する事は、現在の執事には叶わず。
それでも、普段通りの笑みを客人達へと向ければ、
騒ぎの謝罪をして、ひとまずの後処理を*行うだろう*]
[その時、オルゴールが歌声を響かせる
そして、薄紅色の蕾は一気に花開き、真紅の薔薇を咲かせる]
あははっ、わかる。わかるわ
あの女の魂が今この中に入ってきた!
いい気味だ。私の歌姫を奪ったりするからっ!!
さあ、奏でてくださいな。あなたの歌声を
さあ、もっと。もっともっと。もっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっとモっともっトもっとモッともットモっともっトモットもっともっトモットモットモットモットモット……
[土に汚れた手を気にすることなく顔を覆い、壊れたラジオのように言葉を繰り返し続ける]
/中/
……占い、如何致しましょう。
私の薔薇の近くで騒がれるのならば、やはり彼女が妥当ではありますが。
人狼側しか占っていないというのも、如何なものでしょうか。
―――思っていたより随分と、呆気ない
[幕切れだったな、と。
そう呟く声は、何時もの青年よりも、低く冷やかに響く。
それは、何処か詰まらなさそうな色を含んで。]
…まぁ、余興にしては十分過ぎるか。
『アーベル』も、そろそろ勘付いて来た頃合いだからな。
[青年の掌を見詰めつつ。
呟く声に焦りの色は見えない。ただ、それすらも余興だと言う様に]
[ふと。気配の流れる方へ視線を向ける。
この響きが庭園からの物だと悟れば愉快気に、その紅の瞳は細められ]
後は…刻までに、あの『駒』がどう躍ってくれるのか。
―――…さぁ、精々楽しませろ。
["私"は、ゆっくりと見学させて貰おう。
くつりと、口端が歪む。]
そう、彼女を歌い続けサせてあげる義務と権利は私にある
だから、これは私が持つに相応しいんだ
ほかの人には絶対に渡サない。彼にも渡すわけにはいかない
だって私は彼女の……
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