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あんたは知っていたって聞いている。
クラークに占いの力があったことを。クラークは、その力で人狼と対決して…
[涙で声が詰まる]
その村を、オレを、助けてくれた。
―集会所・会議室―
>>259
[食欲がない、との言葉に(この御曹司にも)漸く事態が少しは理解されたのだろうと思うシャーロットを伴って入ってきたユージーンを見付け]
ああそう、私が言いたかったのは
「邪魔者は消される」みたいな事って無いかしら。だって、その人は人狼を見付ける事が出来るのでしょう?
でも、もし…人狼を見分けることの出来る人が居たら、力を借りたいと思うけど…。
あなたは聡そうだからきっとこんな事は考えついてるわよね、もう。
(人間?
おおかみは人間じゃないの?
・・・どうでも良いや。
だって二人もおともだちができるんだもん。
うれしいなぁ、はやく会いたいなぁ。
ああ、これあまくておいしい。
でもなんかちがう。
あたし、もっとおいしいもの知ってるよ。
ああ、おもいだしたら食べたくなっちゃったなぁ
おともだちにおしえてあげたら、よろこんでくれるかな
おかあさんが、おともだちは大事にしなさいって言ってたもんね
うふふ、うふふ )
バタン…
[中腰で入り口の扉に耳を付けて盗み聞きしていたのだが、
中の会話を聞いて動揺を隠しきれずによろめき後ろに倒れる]
な、なにいってるんだろ。ね?
[小さく呟いて兎に角何処かへ行こうと立ち上がり動き出す]
リリィって誰?
[...は母親の名前を知らなかった。]
[塩気を帯びた風が、癖毛を頬にまとわりつかせる。乱暴にそれを払って、...は道を急いだ。
村長との話は自信の窮状を救うには余り意味を成さなかった。既に犠牲者が出ている。旅人ではなく、村の内部から。狼では不可能な手段により残忍に殺害された。
そのことがなにより重い事実だ。]
なら、私達容疑者をもっとしっかり監視すべきだわ。こうして動き回らせたりしないで、どこかに閉じ込めて。
それでも事件がおこるのなら、私達の容疑は晴れるでしょう!?
[そう訴えたが、そのことが自分にとって良かったのか悪かったのか。
十分な調査もなく投票で処刑を行うことにより、無実のものが殺されることがどれだけ非人道的なことかはわかって貰えなかったが、村長は自分達を自由に動きまわらせていることに関しては警戒を覚えたようだった。
明日からは学校に行くことが出来なくなるかもしれない。]
[ミッキーが置いていった芋に気づくと律儀にたどたどしく礼を言うが、
それに手をつけることも忘れて、老婆の話をきいている。]
[コホンと席をすると、室内に入ってきた皆を見渡して]
さて、そろそろ始めなきゃね。
きっと、これが婆の最後の『狼狩り』になるだろう。
誰から始める。狼かどうか見分けて欲しい者、前に出な。
何故こんなことをするのかって、疑問を感じたものもいるだろう。
でもね、こんな方法しかないのさ。
古くから伝わるこれが『狼狩り』の祭事。
決められた人数の贄により、狼に制約を与える。
逃げ出さないこと、祭りが終わるまで、必ず贄から喰らうこと。
その代わり、人間たちが負けたら狼に自由を与えること。
そしてこの『狼狩り』の間、妖精たちは人の味方をし、狼の存在を密告すること。
そうさ、今回は婆がその巫女だ。
ただし妖精が力を貸してくれるのは、一日に一人ずつだよ。慎重に選ぶんだね。
[ローズマリーの言葉に答えて]
クラークは、人狼に襲われて、死んだ。人の間にまぎれ込んだ人狼を見分ける力を恐れられて。
…人狼たちは、クラークの仇なんだ。
[ナイフを拾い上げてローズマリーにそっと手渡す]
―会議室―
[ネリーの言葉には、確かにうなずける。だが、同時に思い出す言葉があった。]
人狼の襲撃から誰かを守る人が、一人。
なら……きっとその人は、見分ける人を守ると思います。
[小さく、呟いた。
子供の様子には気づかない。]
―台所―
[カラン、と小さな音がして、ナイフはローズマリーの靴を掠めた。
小さな瑕が出来る。ギルバートがナイフを拾い上げてくれる。
後ろでバタンと言う音がした。]
…そうよ。あの人は特別な能力を持っていた。
そして、そのせいであの人の奥様――リリィは居なくなった。
[ナイフ手の中でぎゅっと、ぎゅっと握り締める]
そう――人間にやられたのでなければ、良かった。
リリィはそれでは浮かばれない。
貴方は、それを…リックに伝えにきたのではないの?
[努めて冷静に、しかし震える声を抑えきれずにギルバートに囁く形になる。]
ここにいるのが、どうしてあいつじゃなくてオレなんだろう。
あいつなら、人ならざるものを見分ける力で、あんたやあの子を…リックを救えるのに。どうして役立たずのオレなんかが!
>>275
[見分けることが出来る人かという問いにはっきりと頷く。ただ、その後に彼を正視できずに俯いた]
……自信はない。
俺は何をやってもだめな男だから。
周囲にだって、だめなやつだと笑われてばかりさ。
今までに一度だって人狼というものを見たことはないしな。
[自嘲的に笑ってみせた後、大きな溜息をついて椅子に座りこんだ。彼の体重を受けて椅子がみしりと軋んだ]
だけどな。
俺の家は、これでも一応良家って呼ばれるやつなんだ。
人狼から村を守ったからだとそう言われてる。
少なくとも、先祖の活躍する英雄譚を子守唄に育ったんだ。
俺に出来なければ、他のやつらには出来るわけない。
お袋が遺した石がある。決して誰にも渡してはならないといわれたものだ。歌と一緒にな。
……おれは音痴だからその歌は省くが、まあ内容は「石の光る時、傍に狼あり」ってやつだ。下手に力をこめれば石は砕ける。祈りを捧げるのは一日に一度ってね。
―会議室―
そう、護ってくれる人が居たわね。
でも…二人?
[ハーヴェイへ、得心したように頷く。
戸惑って、デボラとミッキーを見比べた]
―会議室―
[ミッキーの言葉に振り返ったネリーに、少し不思議そうに見つめたが、
だが、ネリーから告げられた事までは考えていなかった。視線を床に落とす。]
いえ…そこまでは
投票処刑が始まる前までに人狼を探し出せればと思っていたから、それに、自警団が
[頼りになるだろうか?]
デボラお婆さん?
[と、滔々と流れるように語られる言葉に思わず顔をあげた。 贄?]
[中へ入って先ず、見知った顔が一人増えていることに驚いた。
少し遅れて、ミッキーが何を話しているのか、やっとその理解が追いつく。
ミッキーさんに、人狼がわかるのね?
よかった、これで無意味な処刑をしないですむのね?
だが言おうとした言葉は、デボラの声で生まれる場をなくした。]
・・・え?おばあちゃん・・・?
[うつむいて、自嘲するように笑う]
…怖いんだ。
[ポツリと言う。たくましい長身に不釣合いな、頼りない声]
どう伝えたらいいのか、オレには分からない。
あんたに打ち明けるのさえ、やっとだった。オレは怖いんだ。
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