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[近づいた部屋からは話し声がする。
一人は探していた傭兵の声で、残るは聞き覚えがあるが、そうであってほしくないと思わせる言葉使いをしていた。
...は部屋のドアを少しだけ開けてそっと中を覗き見た]
[黒い意識はただその場に留まり。][何も映さず。]
[たまにその一部が揺らぐだけ。][中はだれにも窺い知る事は出来ずに。]
場を崩すのは、力あるものでなければいけないのでしょうか?
昔、人を喰らうことなく生き延びた人狼は、なんの力もない人間によって救われたといいますけれど。
……わたくしには、無理でしょうね。
あいつらは、あいつら……。
あの子を、守るための……いくつもの、ココロ。
それが、見えなくて……。
コエも、聞こえなくて。
なんか、妙な……くろいのしか、見えねぇんだよ、今。
[ふるり、と首を振り。
それから、一つ、息を吐く]
ま……いくらなんでも、気づく……よな。
俺以外にも、いることくらいは。
[システムがそうさせたのか。]
[闇の中でぼんやりと、外の世界を見つめていた。]
[自分が人狼で。
マテウスさんを襲っていて。
ノーラさんを食べて。
それはとてもとても美味しかった。]
だって、同じなのに。
私だって、そうなったかもしれないのに!
[痛みの中、それでも叫んだ。
もうここまできたら止まらない、それは分かっていても。
たとえその声は届かなくても]
もう、同じものなんて、見たくないのに…っ!
リディ。
[短く答えて、その頭に軽く、撫でるように手を置いた。幼馴染を真似るように。
それからその手は、延ばされた手をそっと握ろうとする。]
・・・・・ばかだなぁ、ほんとに。
2人とも。
[続く言葉は彼にでなく、視線の先の蒼に向けられるか。]
そうですね。
…まずは人狼が覚醒する場について説明は必要ですか?
[シスターに目を向ける]
一箇所に集まること
そして、満月を迎えること
そうすればすべての時が動き始めます。
動き始めたら、舞台の上に立つものはすべて降りることができません。死以外では。
――であるならば降りればいいだけです。
ここを離れれば。
ただ、この周りは包囲されていますからね。
…
その包囲をくぐらねば、血が騒いで仕方ないでしょう。
力あるものは、場を崩せませんよ。
すべて、システムのうちですからね。
そして俺も崩せません。
俺の動向は、どうにも奴らの手のひらの上のようですから。
[仮説が正しければと告げて]
…それに、人狼が変質していれば、
誰の手もなく場を崩壊させることも可能かもしれませんね。
そこまでは俺にはわかりませんが。
貴族 ミハエルは、小説家 ブリジット を投票先に選びました。
[アーベルの言うことは、理解しがたい。
ただ、普段と異なる状況にあることは、確かだった]
何、それ。
……おかしく、ない?
大丈夫なの?
[問いを重ねる。
彼にもきっと、わからないことだったに違いないが]
状況と、アーくんの様子見れば、……ね。
我慢、していたみたいだし。
それより、それが本当なら、戻ろう。
[男の居る場所からは、アーベルの声は切れ切れにしか聞こえない。「あいつら」「あの子」「俺以外にも」…それだけでも推理は可能だった。あの日、ノーラの傍で蹲っていた少女の姿が脳裏に蘇る]
全く…とんでもねえ冗談だ…
[喉が酷く乾いて、掠れた声しか出なかった。ウィスキーの味が恋しいと心底から思った]
おかしい……かなり。
……いや、もしかしたら。
[システムの上での、正常、と。
小さく呟いて]
……そうだな……戻らないと。
ここにいても、結局、逃げてるだけだし……な。
[ふるり、と首を左右に振り。
呟く声は、決意を秘めて]
[鋭く振るう剣はあっさりと避けられ、飛びかかられ、肩を爪で切り裂こうとする
体をひねり避けようとするが完全には避けれない。
浅いとはいえ傷を負い、思わず舌打ちする、痛みにではなくその明らかなまでの身体能力の差に]
人狼は人間では勝てない。聞いてたとはいえ、こうまでとはなぁ
[そうと自覚して、それでも...におびえの色はなく]
ま、遊ぶのは構わんが、あんまり楽しくはないぜ
俺の住んでた大陸には人狼ってのはいないが…少しばかり、変わったものがあんだよな
[そしてすっと目を細めると瞳を細めると、瞳の奥には朱金の光が顕れる]
凶眼、死神の瞳…正式名称まで知らないが、妙な奇人の説明によると、対象の生存本能に恐怖を埋め込んで、狂死させたり、動きを鈍くすんだそうだ。
これ通じなきゃ完全にアウトだろうなぁ…じゃ、行くぞ
[先程よりも速く鋭く剣を振るう。狙うは腕]
うふふふ、お腹、空いたのかしら?
[屈みこんで][近くにいる狼の背中を撫でる]
[透けた筋肉の隙間から覗く白い骨][滴る紅]
[暖かくもなく][柔らかくもなく]
[襲われることもなく][構われることもなく]
[それでもただ 動く物を求め]
では、力のないものならば…?
[そう言いかけて]
そうですね…古いもののようですから変質はしているかも知れません…。
もしもそうならば…
それに期待するのは無理なのでしょうね。
……そんな正常、いるもんか。
[吐き捨てる]
アーくんは、先に行って。
だって、その方が早いでしょ。
[急に、森がざわめきだしたような気がした。
生あるものたちの、息吹。
目に頼らない以上、他の感覚は徐々に強くなっている]
リディ…。
[鸚鵡返しのように呟いて、伸ばす手は少女の肩へと。]
あおい、はな…
[赤く染まった視界に、青く輝く花一輪。]
それはつまり、天に運を任すということですね。
[シスターに言って]
…仕方ないから、お茶でも飲みましょうか?
なんだか糖分が足りません。
良い案もありませんしねぇ…
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