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[暫し言葉の意味が理解できなかったのか呆然としていたブリジットだが、事態を飲み込めたのか部屋から逃げ出そうとする
だが、こちらとて供物を易々と逃がすわけにはいかない。逃げようとする彼女の腕を掴むと、素早い動きで羽交い絞めにする]
ふふふ、逃ゲないでくだサいな
本当に歌姫の奏でる音色は美しいんデスから
もシカしたら、死ニ逝く直前くらいには耳に出来るカもしれませんヨ
[耳元で息を吹き掛けるように囁くと、パカッとオルゴールの蓋を開ける
とたん彼女の体からは力が抜け、オルゴールはその歌声を奏でる]
アあ、やはリ。私の歌姫の歌声は素晴ラしいデす
もッと、もっと歌わセテあげないと
[力尽き、崩れ落ちる彼女を手放すと陶然と呟く
果たして、ブリジットはその音色を耳に出来たのだろうか。そんな些事を一切気にすることなく、ただ彼女はその音色に陶酔していく
そのまま、彼女を放置して陶然としたまま部屋をあとにする
その時扉をちゃんと閉めたかどうかなんて、夢見心地な彼女が覚えているわけもなく]
[やがて日記を元の位置に戻すと、敬礼をして階下へと降りる。
向かった先は絵描きの女性の部屋]
失礼致します。
[断りはすれど、返る声はない。
室内は既に片付けられ、黒の花は白の寝台の上で眠る。
紙に写されたオルゴールは誰の手に触れられる事もなく机に。
本物と見紛うばかりのそれはモノクロームの世界にあり、
本物は薔薇の艶女が消えた後も見つからない]
……何処に。
[孔雀石の双瞳に映るそれは、禍々しきか清らかなるか。
少し影に隠れた顔から、判断する事は出来ない]
投票を委任します。
召使い ユーディットは、青年 アーベル に投票を委任しました。
召使い ユーディットが「時間を進める」を選択しました
[思考に耽っていても仕方がないと、執事は顔を上げた。
力も碌に使えぬ今は殆ど足で探すしかないのだが、
主因たる魔がいなくなったとあれば、それも楽になろうか。
しかし何故だか、拭い切れない違和感。
微かに息を零して、廊下へと出――
周囲に視線を巡らせたところで、微か開かれた扉に気付く。
先程気付かなかったのは、意識が余所へと行っていた所為か]
[その先に広がる光景は、予想通りと言えようか。
流石に見慣れて来た――というのも厭な話だが]
ブリジット様
[膝を突いて床に伏せる少女の名を呼び、
腕を回すと己に寄り掛からせて抱き起こす。
華奢なその身体は他と同じくやはり冷たく、
しかしその表情は他とは異なるように思えた]
オルゴールの暴走、にしては――……
[それ以上の推論は口にせず、抱き上げて寝台へと。
柔らかな白に包まれる少女の表情は、僅か和らいだろうか]
召使い ユーディットは、青年 アーベル を投票先に選びました。
――っ、
[襲い来るのは、頭を直に揺さぶられるかのような感覚。
響く音はオルゴールの旋律か、危く意識が絡めとられかけ、
薔薇を散らして強制的に呪を中断 霧散する花弁]
やはり、危険か。
[額に手を当て、幾度か頭を振る。
魂を奪ったが故か、オルゴールの力は想定した以上に強まっているようだった]
[ひかりである。
いつのまにか部屋にいたのは、否…部屋に戻ったのは記憶になく。
彼女は部屋の中を見る。
自分には触れられない。
ベッドで眠る姿を見下ろす。]
私はこんな色だったのね
この部屋はこんな色。
[扉がひらく音が聞こえる。
入ってくる姿といれかえに、彼女の姿は再び外へ。]
[昼と夜の境の時間。
庭は黄昏色に染め上げられる]
…静か…ですわぁ……
[けれど、少女は昼の光にも夜の闇にも染まることなく、赤く紅く]
─庭園─
……『お前』の何が気に入らないって、そのやり方だな。
自分からは決して動かずに、都合のいいように流れだけを作ろうとする。
[苛立ちを帯びた声は、自身の内側に向けられたもの。
しかし、答えはなく。
嘆息]
……こうなったら、俺も覚悟を決める。
その後がどうなるにせよ……オルゴールは、取り戻さなきゃならないんだし。
「……エーリぃ……」
心配するな、ローゼ。喰われはしない。
『名を聞く』気も、『与える』気もないんだから、『あいつ』……『メルヒオル』には。
[これまで、はっきりと声に出す事のなかった名を口にして、す、と手を前へ差し伸べる]
……Wort des Winds, den er aufhebt, erfassend.
Er hatte zum Platz gedacht, wo du nicht noch siehst……
[零れ落ちる歌。それに呼応するように、差し伸べた手の上にふわり、ひらり、白い羽根が生まれて舞う]
Ob du Traum betrachtetest, wahrend es Unreife ist.
Sogar hat solch eine Luft, die es zu ihm uberall gehen kann, das leere getan.
[歌は続き、白い羽根は風に乗って舞い散る。
それはす……と大気に溶けて。
しかし、力ある者の目には、白く煌めくそれが見えようか]
Das Gehen, deine eigene Schwache und die Zerbrechlichkeit beginnen, die bewust werden.
Viele Grad, die durch die Intensitat der Strase geschlagen werden, die vorruckt.
[羽根を溶かした風は、邸の中を巡る。
何かを探すように]
Annehmen, das es etwas im Ende dieser Strase gibt.
Weil du durch dein jetzt mochtest einfach vorrucken wahltest.
[見つけ出すのは恐らく容易いだろう、とは思う。
魔の者の魂を取り込んだ今、かの『歌姫』の力は相当に強くなっているだろうから]
Das Annehmen, das es verglich, verfiel an diesem Ende und beendete.
Du bedauerst nicht, absolut.
[風と共に舞うのは、『歌姫』にとっては、懐かしき力だろうか。
彼が用いる事で、それは多少、変化を交えてはいるのだが。
もしそれと気づいたなら、共鳴を返すやも知れず]
Wahrend Wort des Windsingens.
Er fahrt fort, zum Platz zu gehen, in dem du nicht noch siehst……
[やがて歌は終わり、風は静まる。
後には、どこか疲れたような彼が一人で佇んで]
……さて……問題は、誰が持っていて、どんな状態になっているか……かな。
[額の汗を拭いつつ、ぽつり、呟いた]
/中/
結局、One's roadの方までやってしまった。
まあ、天翔も好きだけど、実はこっちの方が気に入ってるんだよなー。
5時間トライアルの結果の荒削りの産物だとゆーのに(笑)。
それにしても。
現在生存者って、みんな能力者だったりするんだろうか。
……いやうん。
守護はどこですか、とね、うん。
……そしてどうでもいいけど、今回法則ががたっと破れたりしてますか?
いや、そんな事より、最終的な収拾のつけ方考えろや、俺。
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