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[鳩という言葉>>55に、そう言えばとポケットを押さえた。
が、今は何かを取り出す仕草もせず、鷹津の言葉の後に、自身もひょいと扉の影から外を眺める。]
霧、ですね。だいぶ濃い。
これは……外に出るのはヤバいなあ。
いずれ晴れるでしょうか。
[迂闊に進んで戻れなくなるという事態は避けたい。
もし行くのなら、腰にひもでも巻いて散歩の犬状態でトライするべきだろう。
そしてそんな気は現状さらさら起きない。]
[ポケットを押さえる仕種には気づく事なく。
もっとも、気づいたとしてもさして気にする事はなかっただろうけど]
……うん、ここまで濃いのは見た事ないわ……。
夜中まで残業して、夜霧ん中帰った事もあったけど、ここまでのはなかったしなぁ。
[外を見た礼斗>>58に頷きつつ、城の奥を見透かすように目を細める。
けれど、目に入るのは白一色のみで]
下手に出て、戻れなくなったり、もまずいしねぇ。
外出るなら、最低でも命綱かなんかはほしいとこかな。
……それに使えるものがあるかはともかくとして。
[安全策として挙げたのは、期せずして同じもの。
とはいえ、それに使えるものがなければ無理、という事で、こちらも実行しよう、とは言いださなかった]
― 大広間 ―
[行ってらっしゃい、とそれぞれを見送り。
残った亘は立ち上がり、パソコンの前まで来てその画面を改めて目にする。
マウスを動かしたりキーボードを軽く叩いてみたりするが、先程言われていた通り、シスメの表示された画面から何か変化する事は無かった]
何のこっちゃだよなー……
だいたい何でLiGのシスメなんだか。
[首を捻る]
『あの、』
……ん?
[とそこへ、この場にもう一人残っていた綾野から声が掛かった]
残業ですか。お花屋さんも大変なんですね。
お疲れさまです。
[自分よりもいくらか年上の彼にそう言ってから、バイト帰りの事を思い返してみるも似たような経験は無くて]
ひどい霧と言えば、僕は人狼サーバの方が思い浮かびますね。
だからどうした、と言われたらそれまでですが。
[ひょいと肩をすくめて黒ぶち眼鏡ごしに目を笑みの形に細め、苦笑した。
ぶるりとまた身が震える。]
締めますよ、寒いし。
さて。早々に目的を達成してしまいましたが
どうしましょう。
[冷気を押し出すように玄関扉を再び閉ざす。
閉じ切った時のがちゃりとした音が、
しんとした空気の中でいやに響いた気がした。]
[LiGで思い出したんだけど、とおずおずと語り出した彼女曰く、LiGに建っていた村に参加しようとしたが、入村ボタンを押した途端見られなくなってしまった、と。
今朝亘が経験した現象と全く同じ事を語られて、眉根を寄せた]
多分それ、オレも同じ村入ったな……やっぱり見れなくなったし。
あと何人か見れないって言ってた人いたわ。
[言いながら自分が書いた日記に複数あった反応や、他の日記の事を思い起こす。
そういえば“aquila”もその一人であったと思い出すのはすぐの事だった]
一応、皆が戻ってきたら聞いてみるか……?
[仮に肯定されたところで、現状の解決になるかは分からなかったが。
なおその2>>56がいたとは知らないが、IDについては全力で伏せる心算である]
住人――なあ。いないんじゃないの。
っていうか、さすがに、あの人数が自分の家に運び込まれりゃ、気付くだろうし、
とうに知ってた、ってなら、記憶もないけどこんな所にいましたー、って摩訶不思議な出来事に関わってるってことだろ。まともじゃねーじゃん。
それにさあ、
[進みながらも、手身近な扉を無遠慮に開いてみる。
ヌックとでもいうのか、こじんまりとした食事スペースを確認して、そのまま扉を閉める。]
さっきから、物音一つしないし。こんだけ、ガチャガチャやってんのに。
……あ、多分、隣がキッチンかな。ヌックとキッチンって併設されてるもンだろ。
[人の気配はない、と、思う。ご立派なお館では、その感覚がどれほど当てになるか分からないが。
そんなことをこぼしながら、キョロキョロと辺りを伺いながら進んでいる内に、漸く彼女の奇妙な歩き方>>57に気が付いた。]
……裸足?なんでまた――
[眉を顰めたものの、この奇妙な状況で、今更騒ぐほどでもない、だろうか。]
……部屋履きくらいなら、そこらへんの部屋にないか?
ゲストルームとかさ、こんなお屋敷ならどっかにあるでしょ。
……なんか、余計に真っ当な方法で連れて来られた感じしなくなったンだけど。
[かくいう自分も、家で使っていたままのルームシューズのままなのだが。
目的が変わった、と言わんばかりに、片っ端から扉をあけて、クローゼットなどの設備のある部屋を探していく。**]
お疲れありがと。
深夜営業してるお店とかから、たまーに特注来るのよ。
あと、やっぱ彼岸とか盆とかは、ねぇ……。
[かき入れ時は大変だから、と肩竦め。
人狼サーバーの霧の話題>>61に、僅かに目を細めた]
そこが浮かんじゃうのは、人狼プレイヤーの性かもねぇ。
とはいえ、今そっちの霧を思い出すと、残念な気分にしかなんないけど。
[苦笑するのに合わせるように、ふ、と眉を下げて一つ息を吐く]
あー……確かに、このまま冷えてても仕方ないし。
閉めよう閉めよう。
[身を震わせる仕種と、寒い、という言葉に閉める事への同意を返し。
どうしましょう、と言う問いにんー、と言いつつ首を傾いだ]
……一度戻って相談するか、もうちょっと中を見て回るか……。
一先ず、状況報告に戻る?
― 大広間 ―
[改めてパソコンの画面を見る]
村人4人、占い師1人に狼1人…… 6人って、此処に集まった人数と同じか。
[先程リアル人狼という言葉が聞こえたのはこの所為かと今更ながら納得する。と同時、嫌な気分に眉を顰める。
振り向けば綾野も微妙な表情をしていた。多分同じ事を思ったのだろう]
ま、流石に何もないとは思うけどなー。
[そうは言ってみたが上手く笑えていたかは分からない]
あ。
[そこでふと、持ったままだったスマホに目を落とす]
そういえばメール来てたんだよな…… って何だこりゃ。
時計がおかしくなってやがる。
[待ち受けの画面は特に変わりないものの、真ん中に表示された時刻は84:92とおかしな数字を示していた]
こないだ替えたばっかなのにもう壊れたんか……?
[高かったのになーと落胆しつつ、1件と表示されたメールを開き、内容に目を通して。
少しの間、無言になった]
/*
ほむ。
菊地さん、役職持ちかしら。
あと、礼斗くんがそれっぽいんだよねぇ。
さて、どー動こうかにゃー。
どうとでも動ける位置にはいるんだが。
/*
うっかり綾野さんを忘れかけてこれではいけない、と思ったら。
かつてこのシリーズでこんなにダミーと語らったことがあっただろうか。
明日はもっとPLと絡むんだい。
状況報告に戻りましょう。
中を見て回るのは、それからでも遅くないでしょうし。
[首を傾げる鷹津>>65に頷きながらそう返して、来た道を引き返そうとする。]
僕らの帰りが遅いと心配して、
誰かが外に出てしまったら大変ですから。
こういう時は連絡と相談が一番大切かと。
熱い珈琲でも飲みたい気分です、ね?
鷹津さんは砂糖あり派?なし派?
僕はどっさり入れますよ。
[きゅ、と眼鏡の位置を直せば、光も無いのに何故か輝くように見えた事だろう。
意識して空気を和らげようと適当な雑談をしながら、大広間へ戻る。
相手と同調して仲間意識を作る事は、いつでも重要な事だ。こんな時にこそ、バイトで培った接客技術はものを言う。**]
[ひょこ、ひょこ、と歩くうちに、その歩き方を青年>>64に気付かれる]
ぁ、
あたし、家ではいつも、素足で過ごす、から…。
………そう、だね。
部屋から連れて来られた、ってことになっちゃう…。
[裸足の理由を伝え、示唆されたことにやや蒼褪めながら乾いた笑いをして見せた。
部屋履き探しへと目的変更して探してくれるのについていき、客間らしき部屋で部屋履きを1足見つける]
あった!
これでなんとか……。
ありがとう、えーと……楠木さん。
[だっけ、と自己紹介を思い出しながら、ホッとした表情で礼を言い、足の裏を軽く払ってから部屋履きへと足を通した]
確認中断させてごめんね。
人はとりあえず居ないっぽいか…。
さっきのところ、もうちょっと詳しく調べてみようよ。
食料と水は、重要だから。
[そう言ってヌックがあった場所へ戻ることを提案。
隣がキッチンだと立てていた予測は合っており、そこには竃や汲み置きの水、保管庫には食料も十分な量があった]
……竃、だよね、これ。
使ったことないなぁ…。
[コンロと言う文明の利器に慣れてしまっていて、竃なんてものは触ったことすらない。
使えるかどうかはひとまず置いておき、一部ライフラインは確保出来そうと言うのは確認出来た]
えっと…。
屋敷の中に他に人は居なそう。
食料と水は十分にある。ただし調理は竃。
休む部屋もある。
……分かったのはこんなところ?
[裕樹と確認を取りながら、歩む先を大広間へと定める。
裕樹がまだ他を見ると言うならその場で別れて、分かったことの報告をするために珠樹は大広間を目指した**]
そだね、中はあちらの二人も見てくれてるんだし。
[頷きと共に返された言葉>>69に同意して歩き出す]
ん、そおね、こーゆー時だから報連相はしっかりとー、ってねー。
[へら、と笑いながら言う空気は軽い。
こんな時に深刻にならない──なり過ぎないようにするのは、諸々を経て身に着いたもの]
……あー、そういや、俺はコーヒー淹れようと思って立ち上がった直後だったんだよ、うん。
砂糖はなし派かなー……ミルクはわりと入れるけど。
[問いに返しつつ、にこりと笑う。
光もないのに輝くような眼鏡には、あれ、錯覚かな、とか思ったものの、一先ず置いて。
空気を和らげようとしているのはなんとなく気づいたから、それに乗って雑談をしながら大広間へと戻り]
─ 大広間 ─
たっだいま戻りましたー。
[大広間に戻っての第一声は軽いもの]
玄関見つけて開けてみたけど……ちょっと、外出るのはきっついわ。
物凄い霧が立ってて、先もほとんど見えない感じ。
[それから、今見て来たものを説明しておいて。
入った直後に見れなくなった村の話>>62が出ると、あー、と短い声を上げた]
……んーと、俺もそれ、やらかした一人。
一年ぶりの復帰戦でそれ食らって、うわー、ってなったんだよなぁ。
[ちょっとだけ、とおいめをして告げる内容は、IDこそ口にしていないが、わかる者には自分が『aquila』と認めているのとほぼ同義と言えた。**]
家探しするにしても、一旦戻らないと心配されそう。
収穫としては十分じゃない?報告しに戻るにさんせー。
[単独行動に出て、面倒な状況に持ち込む気はない。
自分の言動が十分に協調性のなさを感じさせるとはつゆ知らず、プラプラと軽い足取りで、彼女の後を付いて行く。
去り際、保管庫からパンを1つくすねたことに、大した意味はなかったが。*]
―大広間へ―
館内捜索班、戻りましたー
[締りのない声を上げて、大まかな状況>>73を伝える。
外に出られないという言葉>>75に、いよいよ困った、とは思うものの、それほど焦燥が込み上げるでもなく。]
……当分は、なんとかなりそう、じゃないすか。
竈とか、不便だけど、普通に食えそうなもんばっかりだったし。変なにおいとか、古そうとかも、別に。
あ、誰か食べてみます?
[ほら、と保管庫から失敬してきたパンを示して見せたが、何の変哲もない。
冗談ともつかない問いかけに応じる者がいないなら、自らの口に欠片を放り込みつつ、続く話題に、鈍く反応した。]
ああー……、おれも、入ってたかも。
この国の、ッスよね。
[広間の片隅、パソコンを指差して、首を傾ける。]
まさか、選別規準がソレ、ってコト?
……ゲホッ、ゲホ
[小さく咳き込む。
ぼんやりと、熱に浮かされたような頭に、自らの置かれている状況が、やけに遠く感じる。]
…………あつ、
……寒がりだと思ってたンだけどなあ
[体の内側から蝕むように、熱りが薄らと意識を取り巻く。]
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