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みえぬこころに
よるもおわらず
いえぬかなしみ
むりにはすてじ
[低く通る声は、風に乗り、遊ぶわらべ等を呼び寄せる]
なくこえとおき
やみねのつきの…
[そこで、ぱたりと謡い止めて、寄り集まって来たわらべ達に、薬売りは、にこりと笑いかける]

[白き衣の中に包まれてしまえば、不思議と禰宜の不快な怒声も、警邏の者の鎧の音も足音もすべてが遠いもののように小さく消えてしまう]
[不意に足元が心もとなくなったのはそらにわが身が彼の身と共に躍った故と知る。
鈴の音二つ、響けば頬を一筋伝う涙と共に呟く言葉は『さよなら』と誰に告げたものであったのかも知らぬが──]

さてさて、天狗のお里は月白の花咲く野辺にあるという。
[わらべは、おとぎの話を聞いて、水飴貰って帰ろうか]
さみし、こいしと泣く子があらば、銀の鈴の音聞こえよう。
[それが、おとぎとならぬ子が、どこかにあるやもしれないが]

「……遅い」
[その呟きが零れたのは、果たして幾度目かであろうか。
遠くに見ゆる、祭りの灯。その中に飛び込んで行った濃色の影。
それは一向に、戻る様子もなく。
露草色の髪の若人は、苛立ちを覚えつ、闇夜に浮かぶ灯を見つめた]
「……まったく……」
[疲れたよなため息は、果たして何へと向けられたのか。
待ちぼうけを食らっている事にか、それとも待ちぼうけをさせている相手へか。
それとも、待ちぼうけに甘んじている自分自身か。
答えは出ず。
若人は再び、祭りの灯を見やる]

「…………」
[待ち人は、未だに戻らない。
いくらなんでも、遅すぎはしまいか。
そんな思いが、ふと過ぎろうか]
「……よもやとは思うが……」
[危険な所に入り込んだのか。
はたまた、何事かに巻き込まれたのか。
……或いは出自を知る者に出くわしてしまったのか]

「……」
[浮かぶ可能性は、どれも芳しくなきもの。
護り手としての、彼の立場からすれば。
そして、待ち人と交わした『約束』を思えば]
「……探しに、行くか」
[腰に佩いた太刀の柄を握りつ、独りごち。
祭りの灯へ向け歩き出そうとした、その刹那。
灯の中から、飛び出すように。
駆け出してくる、小さき影]
「……風漣様っ!」
[見間違うはずなどない、濃色の髪に。
名を呼んで、駆け寄ろうか]

……舞弥のにいさまっ!
[いつの間にか戻っていた祭りの只中。
腕の中の鞠と紙風船の存在を確かめ、ほんの数瞬前の出来事が、夢ではない、とはっきり悟る。
そうして、帰ろうと。
待っていてくれるはずだから、と。
そう思い、駆け出した。
祭りの灯の外へ。
灯火の領域を出るなり、呼びかけてきた声に。
その主の名を、呼んで、走る]
「……御無事で」
[膝を突き、迎えてくれた若人の言葉に、紅緋はゆる、とまばたくか。
待たせている間のその心中は、知らぬが故に。
まばたく様に、若人はほろ苦いものを含んだ笑み浮かべ。
それから童の腕の中、見慣れぬ色彩へと視線を移す]

「風漣様、それは……?」
え? あ……もらったの!
[あのね、あのね、と。
白の中で出会いし者、見聞きした事を話そうとするが、言葉は上手く綴れず。
……だが、何かしら、変化はあった事は、若人にも伝わるか。
穏やかな笑みと共に、そう、と髪が撫でられる]
「お話は、後ほど伺いましょう。
……もう、戻らねば」
[静かな言葉、それに、うん、と頷けば。
軽々と抱えあげられ、見える世界がぐん、と高くなる。
慣れたぬくもりと気配に安堵したよに紅緋を細め。
それからふと、ある事を思い出し、あのね、と小さく声を上げる]

「……どうなさいました?」
うん……あのね。
ただいま、だよ……舞弥のにいさま。
[投げかけた言葉は、若人にはやや唐突なものであったか。
その表情に僅か、困惑かすめ。
しかし、それはすぐに穏やかさの内に掻き消える]
「……お帰りなさいませ、風漣様」
[静かな静かなその一言に。
紅緋はまた、安堵したよに微笑むか。
住まいし森へと帰るその背を。
*満天の星、見送りて*]

や、actつなげすぎだからっ!
ふかふかは良いけど負荷は不可なのだよっ!
……ちなみに、この二年後くらいに、通りすがりの愉快人呪術師がちょっかいかけるとかなんとか。
そんなことを考えていた土曜日の仕事中(ぉぃ。

[――鈴の音の余韻消えて。
降り立つは、乳白色の霧に包まれたよな狭間の場所。]
――ふう。
乱暴にして済まなんだ…大丈夫かえ?
[包みし被衣を肩へと落としやり、白の顔覗き込めば。
頬に残るは涙の痕。
未だ潤む蜜色を白の袖で包むよに、胸元へと抱き寄せようか。]

[生まれた地に良き思いでは両手の数もなけれど。
妹のことも、母のことも忘れるにはあまりにもまだ色鮮やかゆえに蜜色は薄く揺れていよう]
…大事、ない。
[こくりと小さく頷いて。
ふと気になったことはすぐに薄紅を揺らし]
…何故、我の居る場所を知っておった?
我は…もう、そなたに合うこともないと思うていたし、天狗の地に戻ることも…ないと。
そなたは既に天狗になったと…そういうことなのか?
[くすんだ空色が白の合間でさらと揺れ]

[ここは天狗の住まいし里。
海の広きも森の深きも空の高きも、
人の生きる地とさして変わりはなく、
されどそこは不可思議に満ちる場所。
樹の上に座りし女の纏ふ衣は漆黒にて、
青き天に広がりしは白き雲に輝く日の光、
黒き天に散りしは昏き闇に煌めく月の光。
見ゆる景色も時の流れも、
己が心のままに其処にあらむ―― ]

――……………
[はてさて、震えし朱の唇は何の音を紡ぎしか。
聴くものはここには居らず、先にも居るまいか、
長き睫毛の下にて伏せられし紫黒は何を映すやら。
水底に沈みしいと懐かしき過去か、
天空に在りし遥かに遠き未来か、
大地に広がり彼方へ続く現在か、
何れも何れも、我の知ることにてはあらず、
知るはいずこかに住まひし神でもあろうか、
いやいや今ここには在らぬ人でありしかな。]

[妖女さま、妖女さま。
月白の神巫さまが、紅露さまが呼んでおられるよ。
誰そを迎へにゆくやうにと。
くすくす、くすくす、木を仰ぎて笑ひしは童ら。
天狗の女の小さき吐息を零すやうは物憂げだよ。]
全く。
己等は、その名で呼ぶなと言うに。
わかった、いまゆこうよ。
[とん、と。
着物の袖の飄揺せしは翼の羽傳くやうであり、
音もなく天より舞い降りしは漆黒の鳥のやう。]

[蜜色揺れど小さく頷きし姿には、ほうと安堵の息零れ。
薄紅揺れて問われれば、白き狐は首傾けて言の葉紡ぎゆく。]
…そうか。
そうじゃな…知っておったは我ではない。神巫殿じゃ。
先にゆきしそなたを問えば、あそこに帰ったと聞かされての。
……いくはよいよい、帰りは怖い。
怖いながらも帰るであれば…攫ってしまえと思ったのじゃ。
我は…あまつきつねになりしゆえの。
[既に姿見られても構わぬであろに、狐の面は外さぬまま。
僅か見える口元が、苦笑したよに見えようか。]

…そうか。
神巫殿が…それで……。
[理由に合点がいったかのように小さく呟き、そしてかみしめるように瞳をひとつ瞬かせよう]
…そうか。
えいかはきつね様におなりになられたか。
…それ故に、その面を外さぬのか?
[苦笑を浮かべる朱鷺色、誘われるように手を伸ばして白狐の面へと触れ、ほんの少しの時をかけその下の琥珀を見たいと──]
えいかがきつねさまになられたのであれば…ここはきつねさまの細道なのであろか。
[白狐の面を外しながらすこうしだけ微笑むやもしれぬ]

そうじゃ、我はもう人ではない。
[伸ばされた手にも逃げはせず、白き狐が外されるに任せ。
現れし面は眦に朱を差して、琥珀に潜みし黒は縦に割れん。]
…隠していてすまぬ。
まだ我は成り立てゆえに上手く姿を変えられぬのじゃ。
姿代わりし我を恐れ、贄の道選ばれるは…避けたかったゆえの。
[面外されて琥珀が見たは、ほんのかすかな微笑みか。
つられて琥珀もやや細まるや。]
さてさて、細道かはしらねど天狗の里には続いておる。
されど…そなたが人のままであるを望むなら、他の地で生きる道をもまだ選べよう。
神巫殿は対価など求めてはおらぬゆえ。
[懐から取り出し、彼の手に乗せしは梔子の布。
そのまま手を離そうとして留まるは、心の迷いがあるゆえか。]
これはそなたが忘れ物じゃ…我が届けたいと無理ゆうた。

[僅か言の葉躊躇えど、意を決したかのよに口開く。
ここであわずは…とわによばわる、との唄が響きて離れずに。]
……我はそなたが真の名も知らぬ。
[それきり口を噤もうか。]

[琥珀が瞳の前に現れたなら驚きよりも無性に感じる懐かしさゆえに思わず瞳は揺れようか]
…おかしいのう、それほど離れていたわけでもあるまいのに…何故であろうな?
再びえいかに会えたことが嬉しゅうて仕方ないよ。
きつねさまになっても、我にとればえいかはえいかのままなのだな。
[揺れる蜜色は穏やかに笑みの形を作り、狐の面を胸に抱き。
差し出された梔子の布、大きく蜜色は揺れる矢も知れぬけれど、それはおそらく悲しみではなく安堵であり。
言葉にならぬ感謝と共にもう一度えいかにしがみつき]
…つれていっておくれ。
我はもう、星を奉てよりはそなたのものなのであろう?
──我も、そなたのものになりたい。
[少し不安げに首をかしげるのは、返事を待つ身であるためであるか]
孤児 オーフェンは、こそこそ某所に何やら書き書き(ぇ

[蜜色から返りし眼差しは、揺れてはおれど恐れならず。
あえて言うなら懐かしきとでもいうだろうか。
それを明かすよに言の葉は、嬉しとの調べ耳に届ける。]
……ああ、ああ。
我も…そなたに無事会えて嬉しいのじゃ。
[言の葉紡ぐは苦手ゆえ、ただそれだけに意を込めれば。
しがみつきやる身に、今更ながら慌て仄かに朱が差さん。]
星を返せしは我ではないが…それでもよくば我と来よ。
そなたを攫うは共にありたきがゆえ。
ひとりはさみし…ふたりはこいし……そなたとならば、我は。
[不安げに傾げられし額へと、そうと唇落とそうか。]

>>えいか殿
どこで誤解されたかは大体解るけどねえw
神巫を綺麗だと言ったのは、烏が里に来る前まで、綺麗、と感じる心を無くしてたという設定のせい。
あと探したっぽいのは何でまた自分が呼ばれたのか知りたがったせいですよ。w

[与えられる言葉、表情の変化、全てが愛しく、懐かしく]
我はそなたがよい。
そなたが嫌というても、我がついていくよ。
[甘く甘く蜜色は揺れて、額に柔らかに触れる朱鷺色に少しばかり瞳の際に桜を散らすだろか]
…そなたは、我が揺藍という名でなくとも……朱蘭であろうと、そばにいてくれるのであろう?
[自ら口にするのもあまりに懐かしい名を彼の唇が績ぐはどのような響きになるのだろうと思い描けば少し不思議な気もしたが、ただ胸にあるあたたかなものだけは信じれよう気がして]
[さらりと空色はゆれ、穏やかに蜜色は微笑み。
*桜貝の唇は少しだけ背を伸ばして彼の頬へと触れるであろうか*]

えー、ちょっと割り込みになるかもしれませんが、とりあえず村建てとしてのご挨拶を。
参加者の皆様、気まぐれな企画におつきあい頂いてありがとうございました。
国主のたすくさん、いろいろとご迷惑をおかけしました。
皆様の美しい言の葉を、毎日楽しく眺めさせて頂けて幸福でした。
またの機会がありましたら、どうぞ遊んでやってくださいませ。(礼)

[付いてゆくと言われれば、再び被衣の上から掻き抱き。
借り物でなき名を聞けば、朱鷺色綻び笑みの形と相成らん。]
そうか…朱蘭か。
ああ、そなたはそなたじゃ。
それに我とて名が変わっておるのじゃぞ。
[眦の朱も悪戯気に、琥珀細めて名を明かす。]
我はゑゐか…えいかが変じて――ゑゐ化となった。
…化けるはまだまだこれからじゃがの。
[桜貝の唇が頬に触れれば、琥珀の奥は丸くなろうか。]
[りぃん…りぃん…りぃぃん……]
[遠く響くは清く清く澄みし、白銀の呼び声か。
*応え三度金の鈴鳴らし、天狗の里へと共に往かん*]

さて、それでは最後のご挨拶なのだよー。
色々とお疲れ様でしたー。
久々のまったり&お子様ロール、ほんとに楽しかったですー。
お付き合いいただきました皆様に、心より感謝!
それではまた、次の機会にっ!

ぎりぎりですまぬのー! orz
朱蘭殿お付き合い感謝なのじゃ。[衣の上からぎゅう]
皆も色々とありがとうござった。ではまたいつかの。

飛込みであったり時間が合わずにおったゆえに皆にはいろいろと迷惑をかけてしまってすまなんだ。
またどこかで会えれば嬉しく思うよ。
皆お疲れ様じゃー。
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