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それはまだ、始まりの前でした。
始まる前の、ささやかな日常。
おや、自衛団長 ギュンター が来たようです。
自衛団長 ギュンターは、村人 を希望しましたよ(他の人には見えません)。
召集をかけたものの、まだ集まってはおらぬか……。
とはいえ、どこまで真実かもわからぬ噂、焦る事もなかろうて。
全員集まるまで、ゆっくり待つとするかの。
おや、時空竜 オトフリート が来たようです。
時空竜 オトフリートは、人狼 を希望しましたよ(他の人には見えません)。
[『鍵の街』シュリセル。
かつて、『混沌の海』に繋がる『書』を巡る騒動が起きた場所──と知る者は今、如何ほどか。
長きを生きるもの──例えば、精霊や魔族と称される者、そして彼のような竜族であれば、未だ生き永らえていてもなんら不思議はなく]
……えーと。
[だから、再び訪れたこの場所で、当時見えた者とまた出会う可能性はない、とは言えなかったのだが]
……なんでまた。
あなたがここにいらっしゃいますかね。
[かつて訪れた時と同じ場所に建つ、同じ名前の店。
まさかと思って戸を開けば、そこにあったのは、やはり覚えのある姿で。
思わず口を突いた一言に返されたのは、どこか楽し気な笑い声だった]
「……理由は、恐らく同じだと思うんだが?」
……まあ、そうでしょうけどね。
「そして、同じような理由持ちが集まった結果、大きすぎる揺らぎが生じても困るんでな」
……それもわかりますが。
[それにしたって、と。
呆れたような視線を向けたなら、すい、と出されるのは鮮やかな茜色を満たしたティカップ。
立ち上る香りはどこか懐かしく、今は翠の瞳が僅かに和らぐ]
「いずれにしても、俺が表立って動くのは中々できんからな。
……任せられるなら、助かる」
[カップに続けて向けられた言葉に、落ちたのはやや大げさなため息ひとつ]
ま……事が事ですしね。
文字通り、他人事とは言えない事象ですから……見て来ますよ。
どうぞ、お任せあれ。
[影輝王、と。
最後の部分は口の中だけで小さく紡いだ言葉に、今は喫茶店兼宿屋の店主である影輝の精霊王は頼む、と短く返して来た]
さて、と……。
[『Kirschbaum』と名付けられた店を出て、向かうのは街の北に広がる古代遺跡。
かつて、そこであった出来事に思い馳せたのは──馳せる余裕があったのは、ほんの一瞬の事だった]
……っ!?
[不意に、目の前を過ったふわふわとした光の塊のようなもの。
そこから感じるのは、ある意味では自身に近しい、混沌の気配]
冗談……じゃあ、ないようだな……!
[そうであってほしかった、という言葉は飲み込む。
諸事情により、この地は『混沌の海』と呼ばれる始原の場所にとても近い。
そこに混沌の気配を感じたからこそ数百年ぶりにここを訪れ、そして、同じように訪れていた影輝の精霊王から均衡の乱れを示唆されて。
その上で、ひらひらと舞い散る混沌の王の力を宿した欠片を見かけてしまっては、さすがに見なかった、で済ます事はできず]
……ったく、置いてきたのは良かったのか悪かったのか……!
[シュリセルへと赴く際、予想される危険から、永遠を共にする対と、魂を結んだ相方は、器の母たる存在の許へと置いてきた。
対を危険に晒さずすむ、という点では置いてきたのは正解だったが、しかし、自身の補佐役でもある相方の白梟がいないのは、ちょっと厳しい。
とはいえ]
贅沢語ってる余裕はな……。
[なさそう、と。
口にするのと、光の塊が周囲に集まってくるのとは、どちらが先か。
集まって来た光は周囲にくるくると渦を巻き、どこかへと誘うような力を生み出して──]
……っ!
[まずい、と。
思った時には時既に遅く。
時を操り避ける暇もなく、時空の竜は何処かへと連れ去られた]
─ 何処かの丘の上 ─
[意識の暗転はほんの一瞬。
気づけばそこは、見知らぬ丘の上で]
……一体、ここはどこですか、と。
[周囲を見回せば、目に入るのはうっすらと霧のかかったなだらかな丘陵地帯の様相のみ。
ただ、その霧の中をふわふわ、ふわりと飛んでいくものから感じる力は、この場所が只ならぬ空間であることを何よりも端的に物語る]
……秩序と混沌の王の欠片が彷徨ってるとか。
一体全体、どーなってやがりますか、ここは。
[ぼやくように言いながら、意識を向けるのは右の手首に嵌めた腕輪。
二匹の蛇が絡み合う態を象った銀のそれは、持ち主の意思に呼応して形を変える。
じゃらり、という金属音が響き、無限の輪をいくつも連ねた鎖が腕輪から零れるように落ちた]
何はなくとも、この場所の事を調べんとな……エターナル・ロンド、散!
[鋭い声に応じて鎖はふわりと宙に舞い、内、いくつかの無限の輪が空間へと飛び散っていく]
に、しても。
……ほんとに……何がどーして、どーなってる。
[淡い霧に包まれた空を見上げつつ、口をつくのはこんなぼやき。**]
おや、風来坊 ハインリヒ が来たようです。
風来坊 ハインリヒは、村人 を希望しましたよ(他の人には見えません)。
[事務所としている部屋で、依頼人の下へと出向く準備をする。
ネイビーのストライプスーツに同色のベスト、細いストライプ入りの白いワイシャツに茶色のネクタイを締め、焦げ茶色の革靴を履く。
その上に着込んだロング丈のトレンチコートと中折れ帽はどちらもカーキで揃えた。
こうして身を整えはするものの、癖の残る髪と無精髭はいつものまま]
留守番頼むな。
[それでも40歳となり、以前よりはいくらか落ち着いた様子でハインリヒは相棒に声をかけ、事務所を出る]
[扉を潜る、その瞬間]
……………
[ふわり、光るものが目の前を横切り、幾度か体験したことのある違和感を覚えた。
知れず溜息を落とし、何事も無かったかのように歩を進める。
その後ろで閉じた扉はいつの間にか消えて無くなっていた]
[辺りはやや薄暗く、平原のように起伏が少ない。
歩くに支障は無いが、見知らぬ場所故に歩みが慎重になるのは仕方のないことだった]
……あー……
[やがて、進行方向に人影を見つけ、見覚えのある姿だと認識すると、嘆息めいた声が零れる。
目深に中折れ帽を被り、人影の方へと歩み寄ると帽子の鍔越しに相手を見た]
/*
折角なので40歳にしてみました。
どうも、龍猫です。
ちょっとオトフリートから対の話引き出して驚きたいなとか思ってる次第。
にやにやしたい(
そして経過時間の差にも驚きたい(笑)。
そんな寿命の短い人間でありました。
コイツ長生きするんかな、そういや…。
/*
もう1キャラは髪と眼の色合わせると、やっぱミハミハ辺りになるかのぅ。
ティルもありだけども。
獣形態が緑毛で金眼、って言う縛りがあるから、他が使えん。
人間界ではゴールデンレトリーバーなんで、金・金も手ではあるが…ハーフリング的なものは無しにしたはずだからなー。
色々面倒だったんで(
あと多分過去村エピで出した出産数よりも増えてる可能性は否めません(
時系列考えるの面倒なんで、2度目の出産での末子にしようかと思ってるところ。
……ん?
[近くに現れた気配に、今は翠の双眸がゆるく瞬く。
振り返るのと、声がかけられる>>11のとはどちらが先か]
誰がおとっつぁんですかと。
[最初に口をついたのは、こんな突っ込み。
それから、小さく息を吐き]
ま、そうそう起きる事じゃあありませんから、そういう意味では良い、と言えそうですが。
運に関しては、何とも言えませんねぇ……。
[苦笑と共にこう告げた後、掲げた無限鎖を一度下ろして]
……お久しぶりです……また、お会いする事になるとは思ってませんでしたよ。
[軽い口調で言いながら。
浮かぶのは、予想通り時間軸も歪んでいるなあ、なんて横道にそれた思考。**]
……まあ、普通に思いませんよね。
[まさか、人間である彼とこう何度も顔を合わせる事になろうとは。
そんな思いも込めて苦笑を滲ませる]
何があるか、ここがどこかは、今調べているところですよ。
……まあ、かなり厄介な状況なのは間違いないですが。
[重ねられた問い>>13に、どう答えるか、の思案が巡る。
とはいえ、言えることは限られている訳で]
とりあえず、こうなった原因が、本来なら出会うはずのない者同士が出会った結果、何かしらの歪みが生じた事、だけはわかっています。
ただ……それ以外は、ね。
ほっといたら色々とややこしくなるのは、目に見えてますが。
[だから厄介なんですが、と。
言わぬ部分は態度にきっちり滲み出ていた。*]
おや、影輝王の子 フォルカー が来たようです。
影輝王の子 フォルカーは、村人 を希望しましたよ(他の人には見えません)。
[いつ何時、何が起きるかなんて、わからない。
わからないから、それを予想なんてできるわけがなかった]
……だーかーら!
大丈夫だよ、って、言ってるでしょ、ヴィオレット!
[何せその時は、目の前に立ちはだかるというか、ふわふわ浮かんで道を塞ぐすみれ色のふわもこしたものに向けて主張するので頭がいっぱいだった。
肩に乗せた小鳥が落ち着かなく羽ばたいているのに、気付く余裕もない]
大体、父上からはちゃんとお許しもらって出て来てるのに、なんでヴィオがついてきてんの!?
まず、そこがおかしいでしょ!
[一番聞きたい事を直球叩きつけると、すみれ色のふわもこは小さな羽をぱたぱたさせてきゅー、と鳴く。
一見すると、ふわっふわの羽毛に包まれた翼のある竜のぬいぐるみのようなそれ。
これが、影輝王の力の分身たる影輝の最上級精霊なんて誰も思わないだろうな、なんて考えてしまうのは、文字通り生まれた時からの付き合いだからだろう]
あー……もう、とーにーかーく!
俺は、大丈夫だから!
[きゅー、と鳴くばかりのすみれ色にそろそろ限界に達してこう言い切り、強引に先に進もうとする。
その目の前を、光の塊のようなものがふわり、過って──]
─ 何処かの川辺 ─
……え?
[不意に通り過ぎた光の塊、それから感じた力の感触に戸惑ったのは一瞬の事。
気が付けばそこは、ついさっきまでいた遺跡の入り口じゃなくて、見た事もない川の辺だった]
……ここ……どこ?
[口をつくのは、ぽかん、とした声。
それに応えるように肩に乗せた小鳥と、何故か一緒にいたすみれ色のふわもこがぴぃ、きゅー、と鳴き声を上げた。**]
/*
やりたかったのは、これでしt(
いや、こんな機会でもないと、動かすとかできないよね、って思ったらまあ、うん。
つい(
まあ、あとはこれならどこの演戯のこがきても対応しやすいと言う利点がだね……!
この様子じゃあ俺達だけ、ってこともねぇんだろうなぁ。
[巻き込まれ経験者は語る、と言うわけでもないが、たった二人だけが誘い込まれたとはこれまでのことから考えにくく。
中折れ帽子をやや後ろ目に被り、視界を確保しながら遠くに視線を投げた]
…ま、考えてたって仕方ねぇ。
先ずは状況把握に勤しむか。
……そういやオトフリート。
いつも一緒の白もふはどうした?
[ふと、オトフリートの周囲にいつも見る姿が無いことに気付き、問いを投げかける。
呼び方が名前じゃなかったのは、やっぱりその容姿が印象に深いため*]
そもそも、異界転移事態が厄介ですからね。
[普通には起こり得ぬ事象、それに縁があるというのは本当にどうなのか。
なんて考えたのは短い刹那。
嘆息の重なる様子に、ですよねー、とどこか棒読みで返した後]
ですね……他にも、引き込まれた方はいそうです。
そこも含めて、早めに状況を把握したい所なんですが……。
[散らした無限の輪に返る反応は今の所はない。
もう少し範囲を広げるか、と思った所に向けられた問い>>19に、翠は緩く瞬いて]
ああ……相方は、竜郷……俺の、故郷に。
我が『対』の君と一緒に、残ってもらってます。
[言ってから、『対』の君が誰か伝わるかちょっと悩んだものの。
まあ、何とかなるだろう、と詳細を告げるのは避けた。*]
相方がいてくれればもうちょっとは楽だったんですが、ま、今更言っても……ですからね、そこは。
おや、夢魔 ベアトリーチェ が来たようです。
夢魔 ベアトリーチェは、村人 を希望しましたよ(他の人には見えません)。
─ 妖精の森・外れの集落 ─
[数多の世界、その全てに接し。
しかし、その何れにも属する事のない場所。
『妖精界』──或いは、『妖精の森』と呼ばれる、その場所の一角]
「…本当に行くのですか?」
うん。
[不安気な女性が問う声に、少女はただ真っすぐに頷きを返し。
頭の動きに合わせて、髪に結わえた鈴がちりんと小さな音を立てる。
手に持っている小さなバスケットを前に掲げて、女性─姉に指し示し]
こんどマフィンやいたら、もってくね、って。
やくそく、したから。
[先の節目の大祭の折、縁あった面々に会いに行こうとする度に繰り返されているやり取りが今日も起きていた]
ちゃんとギュンターおじいちゃんにも、来ていいよっておへんじ、もらったし。
ベッティお姉さんたちにも、たべてもらえる位、たくさん、やいたもん。
「でも、今から行ったらお昼の時間でしょう。
明日にしても良いんじゃ…」
だいじょぶ。
おべんとーも、つくった。
ちゃんとお茶も、もってくし。
ナタルと、ゼルギウスお兄さんは、うごけないから、二人の分も、ちゃんとあるよ。
「…そちらの心配はしていません!」
[元々種族間の絆が深いのもあるが、一族姉妹の中で遅く生まれた末っ子は過保護の対象であった為にまだまだ妹離れしていない姉達があれそれと引き留めようとする。
けれど嬉しそうに出ていって、帰った後も土産話をあれそれ楽し気に話す妹も知っているから、結局最後は見送る事になり──今回も例にもれず妹に軍配があがったのだった]
それじゃ、いってきます。
おゆーはんまでには、かえってくるね。
[手をぱた、と振って満面の笑顔で出発する妹の背を見送って。
姉達もいつものようにこっそり後を付けていこうとした、のだが]
「…ビーチェっ!?」
[不意に過った光が小さな少女の姿を捉えた刹那、その姿は掻き消えた]
[対して少女は呑気なもので。
光に捉われたのには流石に気付いたものの、それが何を起こしたのかはまだ、分からず。
暫くはそのまま真っすぐに歩いていたのだが]
…あれ?
[道先、流れる川に突き当たってようやく、見知らぬ景色の中にいることに気付いて首を傾げ。
ちりん、となったその音は、近くに誰かが居れば拾うことが出来るだろうか**]
[予測に返る是>>20、嘆息ばかりが増える。
本当に面倒な、と言う思いを胸に抱きつつ、問いの答え>>21を聞くと軽く目を瞬いた]
『対』の君?
[当然、直ぐに思い当たるはずもなく、疑問と共に首を傾ぐに至る。
以前、父だ母だと揶揄ったことはあるのだが、まさか実際にそのような関係になったとは知る由もない。
ただ、言葉のニュアンスからどんな存在であるかは感じ取って、にや、と楽しげに口端を持ち上げた]
あんだよ、いつの間に嫁なんてとったんだよ。
永遠の反抗期とか言われてた奴がなぁ。
相手どんな子だよ。
[良い話を聞いた、なんて雰囲気で笑顔を浮かべながら詳細を聞き出そうとする*]
[上がる口の端と楽し気な雰囲気に、あ、と思った時には遅かった。>>27]
あー……まあ、色々と、ありまして。
[向けられた笑顔に、は、と一つ息を吐く]
どんな……って、まあ、あなたもよーくご存知の方ですよ。
色々と手助けしてくれた、対ならざる対の属を持つ君……と言えば、お察しいただけるかと。
[それから、返すのは遠回しな物言い。
はっきり言わないのは何の事はない、気恥ずかしいのが先に立つせいだったりする。**]
へーぇ、そぉかぁ。
アイツとなぁ。
[そうしみじみ言う表情は揶揄うものではなく、素直に祝福する笑み]
おめっとさん。
ますます無茶出来なくなったな?
[そんな風に揶揄も向けるものの、オトフリートが無茶をしないわけがない、とも思っていたりする。
今回もこの状況なら、どんな無茶をする心算やら、と思っていたが、思うだけに留めておいた**]
おや、影輝の妖精仔犬 ミハエル が来たようです。
影輝の妖精仔犬 ミハエルは、村人 を希望しましたよ(他の人には見えません)。
─ 妖精界 ─
[木漏れ日が煌く森の中。
暗緑色をした一匹の仔犬が親元を離れ、小さな冒険を始めていた]
ふんふん……よし、あっち!
[草むらや空気中の匂いを嗅ぎ、これまで行ったことのない場所を目指し駆け出す。
跳ねるように草むらを飛び越えたり、小型の妖精を見つけてじゃれてみたりと本能のままに駆け回った]
[そんな矢先のこと。
夢中になりすぎて親元からかなり離れた場所に来てしまったことに気付き、仔犬は慌てて辺りの匂いを嗅ぎ始める]
どっちから来たっけー?
[ふんふん、と。
自分が来た方向を探して地面の匂いを嗅いでいると、ちらちらと、いくつかの光が目の前を横切った]
うん?
[ふわり、と舞うような動きに顔を上げ、好奇心のままにその後をついて行く。
光に意識が向いているため、景色が微妙に変わったことには気付けなかった]
─ 森の中 ─
[そこが見知らぬ場所だと気付いたのはしばらくしてからのこと]
……あれぇ?
[きょろきょろと辺りを見回すが、木漏れ日などない鬱蒼とした森が続くだけ。
仔犬は急に不安を覚え、尻尾を下げた]
どうしよぉ…。
[匂いを嗅いでみるも、嗅ぎ慣れたそれではなく。
それでも帰り道を探そうと、恐る恐る森の中を進んで行く]
おとぉさぁん、おかぁさぁん。
みんなぁ。
[きゅーん、と鳴いても返る声はない。
心細いまま、仔犬はしばらくの間、森を彷徨い歩いた**]
おや、未熟影 ブリジット が来たようです。
未熟影 ブリジットは、村人 を希望しましたよ(他の人には見えません)。
えと、ここを曲がって…
[小走りに街を駆け抜ける影が一つ。
記憶をなぞるように指を動かしながら細い路地へと入ってゆく]
[その足元が突然に消失したのは、丁度道半ばの辺りで]
!!??
う、や…
[わたわたと手を動かしても、思うようにならない。
沈むというよりは落ちるという感覚に囚われながら、顔を歪めて叫んだ言葉は]
[同時に、つい闇雲にジタバタとしてしまった辺りが、未だ未熟という文字の取れない所以。
周囲が決定的に切り替わった、と感じられた時には天地がひっくり返っていた。ただし地面との距離は安全なだけ短く]
[その分、対処行動を取る余裕は残っておらず]
……ふみゅっ!
[素敵に墜落して土の上に伸びる所から、今回の記憶は始まるのでした。合掌**]
……真顔でそれを言いますかと……。
[機鋼王からの預かりものである幼き獣魔を間に挟み、傍目、親子のようだと言われていた時期を知られている相手。
だからこそであろう突っ込みに、苦笑を滲ませはしたものの]
ありがとうございます。
[祝福の言葉は素直に受け取る。
縁あるものからの祝いは、素直に嬉しいものだから]
ええ……まあ。
自重はしてますよ、うん。
[それでも、続いた言葉に返るのは曖昧な響き。
無茶はできなくなったが、時と場合に寄るのは以前と変わらない。
ましてブレーキとなる存在のいないこの状況では……というのは言わずもがなか]
……っと。
[そうこうしている内に、探査のために飛ばした輪が幾つかの気配を伝えてくる]
……ふむ。
心なしか、影輝の属を持つ者が多いような……?
[しかも、内幾つかには覚えもある。
なんでいる、と突っ込みたいものも多々あるがそれはちょっと置いといて]
取りあえず、ここでじっとしていてもなんですし、動いてみますか。
気のせいでなければ、見知った気配もあるようですし。
[は、と一つ息を吐いて。
見知った気配について問われたなら、彼も知る影精の名を伝えた後、無限鎖を腕輪へと戻して]
ああ、それと。
ここを漂っている光の塊には、注意してください。
あれは恐らく、この空間の根幹をなすものの一部……秩序の王と、混沌の王の力の欠片です。
……しょーじき、一体何がどうなるか、俺にもさっぱりわからんので。
警戒だけは、怠らないでくださいね。
[一応、未だ推測の域を出てはいない、けれど多分間違いのない予測を伝える。
求められればそれぞれが何であるかの簡単な解説も添えておくのは忘れない。*]
─ 何処かの川辺 ─
……取りあえず、ここでぼーっとしてても仕方ないよな。
[ここがどこか、なんでいきなり移動したのか。
わからない事しかないけれど、多分、そこで悩んでても始まらない]
ここがどこかはわかんないけど、初めて見る場所なのは間違いないんだし。
ただ、突っ立ってるなんて勿体ないし。
[零れる呟きに、すみれ色のふわもこと、白と蒼の羽をもつ小鳥がきゅー、ぴぃ、とそれぞれ鳴く]
……なんだよ、もう……ヴィオは心配しすぎだ……っていうか、ほんと、なんでついて来てるんだよ……。
[父の分身ともいうべき存在がいるというのは、なんというか、お目付け役がいるようで微妙な気分が拭えない。
零れた文句にすみれ色はまたきゅー、と鳴いた。
ちょっと寂しそうな様子にほんの少し罪悪感を感じたものの]
……ん。
[不意に聞こえた、微かな音>>26に、意識はそちらへと向いた]
今、何か音が……誰か、いるのかな。
[疑問の呟きを落とすより先、少年は音を拾った方へと向けて歩き出す。
すみれ色のふわもこが慌てたようにきゅー、と鳴いてその後を追いかけた。
追われる方は気にした様子もなく、すたすたすたと歩いて行って]
……あれ、は。
おんなのこ?
[向かった先に見えた姿に、小さく呟いて。
けれど、何か力のようなものを感じて首を傾いだ後]
……えっと、そこのきみ!
ちょっと、いいかな!
[悩んでいても仕方ない、とばかりに声をかけてみた。*]
─ どこかの川付近 ─
[いつもナタル達に会いに行く時使う道には、川は無い。
もう何回も通っているのだから、間違えることも無いはずだ。
だというのに、今自分の行く先が水の流れに遮られているということは]
…これ、って。
夢の中じゃ、ない…よね。
[種の本性として夢の中に意図せず紛れ込む事はこれまでも良くあったけれど、背中に背負った大きなリュックと手に持ったバスケットの重みは現実のもの。
となると、自分は今一人知らない場所に居る訳だが]
…ちがうとこ、入っちゃったってこと、かな。
[妖精界の位置する特性か、時折意図せず異なる世界に入ってしまう者も居ると姉達から聞かされてはいたから、その推測は簡単についた]
多分、さっきの光の、せい、だよね。
…どこ、なんだろ。ここ。
[原因らしき異変もわかりやすかったから、声には慌てる色は乗らなかったけれど。
表情には、ありありと困ったな、と戸惑いを浮かべて回りを見渡したのと、>>42呼びかけられたのはほぼ同時]
ぁ…え、と。
[何時かの大祭の時仲良しになった皆の御陰でもう人の影に隠れたりしない程度には慣れたけれど、まだちょっと男の人には気後れする。
こちらに向かって歩いてくる少年を見ると、ちょっとだけおど、とした後に頷きを返して]
だいじょぶ、だけど。
なぁに?
[首を傾げて問い返すと、それに合わせてちりん、と小さな音がまた、鳴った*]
─ 何処かの川辺 ─
[呼びかけに対する反応>>45に、あ、警戒されてる、なんてちょっと過ったりしたものの。
とにかく、この場所について何もわからない状態からは抜けだしたいから引く事はせず]
あ、脅かしたならごめん。
えーと、ちょっと、聞きたいんだけど……。
[さて、どう言おう。
なんて思考は一瞬。
何せ、聞きたい事なんて一個しかないわけで]
ここ、って。
どこだか、わかるかな?
その……どうも、俺の知ってる場所……っていうか、世界じゃないみたいなんだけど。
[結局、感じているそれをそのまま投げ駆けていた。*]
おや、心魔 クレメンス が来たようです。
心魔 クレメンスは、村人 を希望しましたよ(他の人には見えません)。
― 『鍵の街』シュリセル近郊 ―
[街に近い路上、木陰から滲み出るように黒い姿が現れる]
おや...?
[首を傾げ、辺りを見渡し、笑う]
これはまた、面白いことになっていますね。
[歪み、たわみ、異界の気配を伝える空気に、手を擦り合せるようにして]
主よ感謝致します。
私に新たな楽しみを与えてくださったことを。
[笑いながら、足を踏み出した魔の姿は消え失せる]
─ 何処かの川辺 ─
ぁ、ち、ちがう、の。
お兄さんに、びっくりしたわけじゃ、ない、の。
[>>46近くまで来た少年から先ず謝られると、申し訳なくて眉を下げつつ頭を振った後。
続いた質問で、目をぱちり、と瞬かせ]
ううん。
私も、わかんないの。
[もう一度、ふる、と顔を横に振って眉を下げた*]
─ 何処かの川辺 ─
あ……そう、なんだ。
[ならよかった、と。
ほっと息を吐いていたら、すみれ色のふわもこ竜がぱたり、と小さく羽ばたいた。
それが呆れている時の反応なのは余談としておいて]
あー……きみにも、わかんないのか。
[わかんない、という言葉と眉の下がる様子に、こちらもちょっとふにゃり、とするがそれは一瞬。
ここで情けない様子は見せられない、と気を奮い立たせ……た所で、ある事に気がついた]
取りあえず、この場所の事はちょっとずつでも調べていくとして、その前に。
俺は、フォルカー。
フォルカー・シュヴァルベ。
こいつはルフト、こっちのふわもこしたのはヴィオレットっていうんだ。
[前置きの後にやったのは簡単な自己紹介。
人に近しいが、人ならざる存在である事は、気取られるか否か。
いずれにしても、今の状態では自分からそこを明かす事はないのだけれど。*]
─ 何処かの川辺 ─
[少年からほっとした様子が伝わると、こちらも良かった、とほっとして。
ふわもこさんがぱたりこする仕草が可愛いなと思ったのも相まってほんわか微笑んだ後]
うん。
いつもの道、あるいてたら、ここに来たの。
[確認するよな言葉に、改めてこくりと頷いた]
[それから>>51この場所を調べる前に、との前置きに続いた自己紹介を聞いて。
そういえば自分もまだ名乗っていなかった、と慌てて]
あ、えと。
私ね、ビーチェって、いうの。
フォルカーお兄さん、と…ルフトちゃん、ヴィオレット、ちゃん。
よろしく、おねがいします。
[ちりりと鈴を鳴らしながらぺこりと頭を下げたこちらは少年が人ではない事に気付いていない。
というより、同じ妖精界の住人と思っているというのが正しいだろう*]
[挨拶をしているこちらもまた本性は違う姿だと、少年は見抜くだろうか。
それはともかく、さげていた頭をあげると、ふと、思い出した事に気付き]
あの、ね。フォルカーお兄さん。
ここはどこか、わかんないんだけど。
私、歩きはじめてすぐ、どこかから、光がとんできたの。
たぶん、ここにきた理由は、あの、光だと、おもうん、だけど。
お兄さんは、こころあたり、ある?
[知らない場所に来た理由が解れば、戻り方を探る手掛かりにならないかと問いかけた**]
─ 何処かの川辺 ─
ビーチェ、だね。
ん、こちらこそ。
[鈴を鳴らしながらの名乗りにこちらも礼を返す。
こういう所はきっちり躾けられていた。
合わせるように小鳥がぴぃ、と鳴いて、すみれ色がぺこり、とお辞儀しながらきゅー、と鳴いた。
それから、すみれ色はもの言いたげな目をこちらに向ける。
少女が人ならざるものである事、それに気づいているか、と。
きゅう、と短い鳴き声での問いにはん、と小さく頷く。
さすがにというか、その位は察知できた]
歩いてたら、光が飛んできて……?
あ……それだと、俺と同じかな。
俺も、突然飛んできた光にぶつかったら、ここにいたから。
[言いながら周囲を見回したなら、ちょうど目の前をふわふわとした塊が通りすぎて行って]
そう、ちょうどあんな感じの……って。
[呑気に言いかけた言葉は、改めて見たそれから感じた気配に止まる。
はっきりなに、とは言えないけれど。
それが力あるものであり、影輝の領域たるもの──『均衡』を大きく揺るがすものであるのはぼんやりと感じられたから]
…………うん。
あれが何かはわかんないけど。
あれが原因なのは間違いないと思う。
[言い切った。思いっきり言い切って、それから。
その場に膝をついて、自分が地面に描く影にそ、と手を触れた]
……影の力。
何処にでもあり、何処にもなきもの。
……この場にある力の気配を、俺に教えて。
[力を高め、空間に作用している影の力に呼びかける。
何処にでも存在し得る、影の特性を生かしての探知はある意味基本だが。
どうにも苦手意識が先に立つのは、まあ、いろいろと複雑なものを抱えているからで]
……んー……俺たち以外にも、引き込まれたひとがいるみたいだね。
[何だか知ってる気配もするのは、誰か気のせいって言ってほしい。
無理そうだけれど]
とりあえず、他にも人がいるみたいだから。
探して、話、聞いてみよう。
[脱出法を探すにしても、色々と要素が足りないから。
他者と接触する事でそれを得るべく、動き出そうと決めて]
一人で動くの危なそうだし……一緒に、行こうか?
[この少女も力あるものらしいけれど、せっかく出会えたものと離れるのは何となくやり難くて。
こんな提案の後、まずは川に沿って歩き出した。**]
[光の塊についての忠告>>40には、げんなりと嫌そうな表情]
まーた聞き慣れないくっそめんどくせぇこと言われた気がする…。
とにかく触ったり刺激したりしなきゃ良いんだな。
[秩序の王だとか混沌の王だとか、普段触れるわけもないものを示唆されてもピンとは来ないが、この空間の根幹と聞けば、むやみやたらに触って良いものではないことくらいは察せる。
ひとまず簡単な解説も受け、やっぱり面倒だ、と言う感想を抱いた]
こっちはこっちで動いてみるわ。
何かあったら合図する。
[合図、の意味が風を使ったものであることは相手も知れよう。
んじゃ、と手を上げオトフリートとはその場で別れた**]
― 何処かの丘の麓 ―
[ふるり、と頭を振って身を起こす。
大きく息を吸って、吐いて。
ぺたり、と地面に座り直した]
うー。君のせい?
[ゆらゆらり。
少し離れたところで揺れている光の塊にジト目を送る。
半眼睨みしていると、ふより、と近寄ってくるので、何となく手を伸ばしかけ]
…えっ?
[目の前を金属の輪が勢い良く横切っていったので、驚いて引っ込めた。ぱちくり]
これって。
[形に、何より纏う気配に覚えがある。
横切ったのは偶然なのか、それとも警告だったのか、知る由はないが。
同じように移動を止めた光に、再び無防備に触れようとはせず。探るよう見つめ直して]
……………
ひゃっ!?
[慌てて立ち上がり、距離を取った]
な、何でこんなのが。
[似たような気配に触れたのは、初めて人間界に出てきたときのこと。桜の美しい街で起きた騒動により、その危険性は知識としてだけではなく覚えていた]
どうしよう…?
[同時に、均衡を司る属にある精霊として、ただ放置するだけ、というわけにもいかず悩むのだが]
あっ。
[ふよふよ、と再び動き出したソレは、唐突に光速移動して目の前から消え去った]
えーと。
……どうしよう……?
[ポカンとソレを見送ってしまってから、悩む内容は少々変化したものの、先程と同じ台詞を呟いて。
次なる行動の切欠を探すように、ぐるり、と周囲を見回した**]
おや、機鋼竜 エーリッヒ が来たようです。
機鋼竜 エーリッヒは、おまかせ を希望しましたよ(他の人には見えません)。
― 機鋼界・機鋼王クロムの研究室 ―
臨界点まで、あと10000ナノポイント…カウント開始。
[照明を落とした研究室の中央で、空中に浮かんだ丸い球体が虹色の輝きを放って回転している]
1000...900...800...
[カウントが進むにつれ、球体の回転は徐々に高速となり、虹色は一つに溶けて白熱の輝きに変化していく]
300...200...100...摩擦限界に到達、シールド展開。
[輝く白熱の球体を淡い天青色の光が包み、回転から生ずるエネルギーを外へ漏らさぬように封じ込める]
50...45......10、9、8...
[やがて、球体の回転が形を留めることの出来る限界に達しようとした瞬間]
!!Bomb!!
[小さな爆発音と共に、白熱の輝きが弾け、天青のシールドに包まれた中心に、ゆらめく虹かオーロラを内包する種のような、透明な鉱物が浮かびあがる]
......エネルギー変換率異常無し、空間位相...計測不能...。
[冷静な声が続いたのはそこまでだった]
やった!成功ですよ、機鋼王!
[顔を覆ったバイザーを上げて、金の髪の機鋼竜は、嬉しげに歓声をあげる]
『おめでとう、エーリッヒ。これで位相転移の問題は、ほぼ解決だな。』
はい!後は、エネルギーの自動検知の精度を上げて...
あれ...ユル?どうした?
[カシャカシャと機械の翼を羽ばたかせながら、小さな機械竜が、天青色のシールドに近付いて行くのを見て、機鋼竜が首を傾げたのと、そのシールドから虹の光が広がったのは、ほぼ同時]
え...これ...?
『待て!離れろ、エーリッヒ!?』
[異常に気付いた機鋼王クロムの警告も空しく、光に溶け込むように、機鋼竜と小さな機械竜の姿は、機鋼界から...いや、本来存在すべき世界そのものから、消え失せた*]
─ 何処かの丘の上 ─
[表情に浮かんでいたもの>>59には何も言わず。
またかい、という言葉>>60にはええ、と一つ頷いた]
しかもどうやら、ただ『面倒なだけ』なようで……。
最終的にはどーにかしないとなりませんが、無闇に仕掛けない方がいいでしょうね。
[げんなりとした表情>>61に苦笑しつつ頷いて]
わかりました。
俺も、何かわかったら報せますから。
[合図については、以前の事もあるからすぐに理解に落ちる。
ともあれ、移動していくのを見送った後、は、と一つ息を吐いて]
……さて……それじゃあ動きますか。
に、しても、秩序と混沌の王の力の欠片が飛び回ってるとか、何をどーすればそんな事になるんだか……。
[通常であれば、出会う事はあり得ぬ二者。
それが同じ場所に存在している事、それがこの空間を作り出したのは読める。
問題なのは]
……どーにも、無作為にあちこちと繋がってやがるようだし。
力を削いで安定させんと、色々と危ないか、これ……。
[下手な手出しは怖いが、放っておくのもできない存在たち。
ならば抑えるのは必須と言えるわけで]
ま、これだけ影輝の属性持ちが集まってりゃ、多少強引に均衡正す事もできなくはない、か。
[それを為す事で生じる歪みも、自分の予想が正しければ律する事はできなくもないはずだから、と。
そんな割り切りに到達したところで、は、と息を吐いた]
……しかし、この気配……。
[比較的近い所にひとつと、離れた場所に複数ある、影輝の気配。
その内の一つ──どこか、落ちつきない波を織りなすそれは、予想が正しければ]
なんで、こんなところにいらっしゃいますかね……。
事前には、何にも聞いてないんだがなぁ……。
[聞いていないという事は、巻き込まれたのだろうが。
影輝王の血と力を継ぐ少年の気配にちょっと頭痛を感じてしまったのは、まあ、已む無しとしてほしいとところだった。*]
─ 何処かの川辺 ─
[>>55フォルカーに続いて、小鳥さんとすみれ色のふわふわさんもお返事をくれたのが可愛くて、やっぱりほんわかニコニコ。
光には気付いたけれどお兄さんとふわふわさんの目配せに気付ける程の敏さはまだ持っていないので気付かないまま、フォルカーからの返事を聞いて]
あ。
さっきのだ。
[>>56彼の視線を追うように動かして見つけた光は、自分も見覚えのあるものだった。
なんとなく見送ってしまったのは、触ってまたどこか知らない所に移動したらどうしよう、という思考があったからだけど大きな理由は違和感が生じたから]
…なんなんだろ、あれ。
[違和そのものの理解はできていなかったから、言葉に出せた疑問は大まかなもの。
姉たちから感じられるそれと似ていることへの戸惑いだと言葉に出来ていたなら、フォルカーにこちらの正体を推測できる材料にもなれただろうけれど。
最も、フォルカーが地面を触って何かを始めたのに気付いた所で意識はそちらに移ったから、この疑問の追及は後回しになり]
ひきこまれた、人?
お兄さん、人のいるとこ、わかるんだ。
エーリッヒちゃんとおなじ、だね。
[>>57周辺に他の気配があると聞くと、自分しか知らない名前をあげて微笑む。
誰のことだと聞かれたなら自分的には詳しく説明した後、>>58探して話を聞こうというのにうん、と頷いて。
一緒に行こうか?と問われたのには、ちょっとだけぱちり、瞬いた後]
いっしょ、してくれるの?
ありがとう。
[知らない人にはついてっちゃいけません、と姉達から言われてはいるけれど。
二人とも知らない所なら、一緒に歩いた方が多分安全だし、一緒に行こうと言ってくれることが嬉しいからにっこり笑顔でお礼を言って手を繋ごうとバスケットの持ってない手を差し出した]
[手を繋がないなら、服の裾をちょこっと持たせてもらって]
ね、お兄さん。
人がいるとこって、どっち?
[小さくちりり、と鈴を鳴らして見上げ、首をかしげて。
んしょ、とバスケットを持ちなおすと、川に沿って歩き出した*]
― どこかの岩山の上 ―
だからさあ...あれは空間位相を転移させるもので、時空転移まで出来るものじゃない筈なんだってば。
[見慣れぬ光景を眺めながら、むう、と眉を顰めて、カシャカシャと翼を羽ばたかせる機械竜に向かって零すと、機械竜の瞳が青く明滅した]
...だよね、やっぱりこれは実験の失敗じゃない。
別の...未知の要素が引き起こした異常事態だ。よし!
[そう結論づけると、急に元気を取り戻して、空を見上げた]
─ 何処かの川辺 ─
[さっきのだ、という言葉>>73にやっぱりかあ、なんて思いつつ]
んー……何か、は俺にもよくわかんない。
ただ……普通は、触れる事のないもの……『均衡』を、大きく揺るがすものなのは、わかる。
[秩序と混沌、その言葉には届かないけれど、それははっきりとわかる。
だから、言い切る口調に迷いはない]
人のいる所がっていうか……気配を、教えてもらってるっていうか、だけどね。
……って、同じような事できるひと、いるの?
[浮かんだ素朴な疑問に緩く首を傾げて問い。
返る説明>>78にひとつ瞬いた後、そうかあ、と呟いた]
[ありがとう、の言葉と共に差し出された手には、ちょっとだけ戸惑ったりもしたけれど。
嬉しそうと一目でわかる笑顔に、無碍にすることはできず、結果、手を繋ぐ事となり]
んー……一番近いのは、この先……森、みたいな場所、かな?
後はちょっと遠いかな……はっきり読めない気配もいくつかあるし。
[読めないけれど、何となく誰がいるかは察しがつく。
そして、そこに行くのが色々の早道なんだろうなあ、とは思うけど。
……ちょっと行きたくないんですってば、っていうのは表にはださない。
すみれ色のふわもこには、ばれているだろうけれど]
とりあえず、近い方、行ってみようか?
[川に沿って歩き出しつつ、返すのは森を駆ける気配>>33の方へと向かう提案。*]
とにかく、ここは普通の世界じゃないってことだよね。
...て、ことは、つまり。
[pi...と、小さな電子音が鳴り、革手袋に隠されたメタルの左腕から肩と背にエネルギーが送られる。
vuuun......続く虫の羽音の様な電子音...やがて青年の姿の竜の背に光が生まれる。それは天青色の流動体の姿で宙に延び、艶やかな青銀の輝きを帯びたメタルの竜翼となって大きく拡げられた]
非常事態って、ことでっ!
[とん、と岩を蹴った青年の身体が空へと舞い上がる。空を奔る時空竜の無限鎖に感知されるのも時間の問題だろう**]
/*
>>78
うん。
フォルカーお兄さんとオトフリートお兄さんが合流するのは、村開始してからだよね中の人的に考えて。
村の設定が変更されました。
─ 何処かの川辺 ─
きんこう?
[>>77聞き覚えの無い単語に首を傾げるも、それ以上は問わず。
同じようなこと出来る人、と問われたのにうんと頷いて]
あのね、エーリッヒちゃんすごいんだよ。
においで、場所がわかるの。
あとね、イヴァンお兄さんも背中に乗れるくらいおっきくて、もふもふなの。
[自分のことみたいに誇らしげに説明した後、すごいでしょう、とえっへんした]
[それから差し出した手でフォルカーのそれをしっかり握ると、歩き始め]
森?
それ、たぶん私がきた方、だ。
[あの場所に誰か居たのかと、ぱちり瞬き。
フォルカーの内心、遠い方には行きたくない事情があるとは知らぬまま近い気配へと向かうというのに頷きを返し]
近くにいる人も、しらないとこに来てる人なら、きっと困ってるし。
一人でいるの、さみしかったり、こわかったりしたら、大変。
[独りの心細さは覚えがあるものだから、と。
付近に居るなら合流を急ごうと、手を引っ張った*]
─ 何処かの丘の上 ─
[ともあれ、近くに感じる気配の方へと向かおうか、と。
思った矢先、探査のために飛ばした輪が、新たな気配>>79を伝えてくる]
……これは…………機鋼の属?
[なんでこんなもんまで、と小さく呟いて。
存在を伝えてきた輪をそちらへと近づける]
なんというか。
だいぶ、賑やかなようで……。
[ぽつり、と零れ落ちたのは素の呟き。*]
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