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村は数十年来の大事件に騒然としていた。
夜な夜な人を襲うという人狼が、人間の振りをしてこの村にも潜んでいるという噂が流れ始めたからだ。
そして今日、村にいた全ての人々が集会場に集められた……。
自衛団長 ギュンターは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
召集をかけたものの、まだ集まってはおらぬか……。
とはいえ、どこまで真実かもわからぬ噂、焦る事もなかろうて。 全員集まるまで、ゆっくり待つとするかの。
村の設定が変更されました。
【機鋼の宴】─精霊演戯・第三演─
☆ルールエリア☆
進行上のローカルルールを提示します。
入村OKの指示が出るまで、皆様しばしお待ちを。
【関連ページ】
【精霊演戯】企画ページ
http://werewolf.rash.jp/index.cgi?%a1%da%c0%ba%ce%ee%b1%e9%b5%ba%a1%db%b4%eb%b2%e8%a5%da%a1%bc%a5%b8
三演開演中情報
http://werewolf.rash.jp/index.cgi?%a1%da%c0%ba%ce%ee%b1%e9%b5%ba%a1%db%b4%eb%b2%e8%a5%da%a1%bc%a5%b8%2f%bb%b0%b1%e9%b3%ab%b1%e9%c3%e6%be%f0%ca%f3
【精霊演戯・相談板】
http://thukimi-houraiya.com/cgi/seirei/seirei.cgi
必要に応じてご参照願います。
疑問関係は、村内で確認できるよう、なるべくメモで(鳩に優しく)。
可能な間は、企画主もメモで対応しますが、出来なくなりましたら、相談板の質問トピへどうぞ。
【進行関係諸注意】
投票・襲撃先は、【PL>PC視点で、話が盛り上がる選択】を御願いします。委任はなるべく避け、自分で投票を。相互委任ランダムの発生ほど、笑えない事態はありませんので。
参加中にトラブルなどあった場合はバファリン吊りも考慮いたしますので、遠慮なく申し出てください。リアルは大事に。
1、2日目は48時間進行ですが、3日目以降は24コミット進行とします。コミットアンカーは、基本、サマリー順の持ち回りで御願いします。
3日目開始後、サマリーの一番上の人(落ちていなければ、初回は時空が担当します)がメモでコミットアンカー宣言、それ以外の人は能力などの設定が決まり次第コミットしてください。
以降はサマリー順に、生存者の間でアンカー役をリレーしていきます。
もし更新時間に居合わせられない場合は、事前申告を。その場合は、随時下に下げて行く感じで。
【重要:ログ更新リミットは設けません。ただし、全員連続3時間以上の睡眠を必ずとる事!】。
とにかく、睡眠不足は身体に悪すぎます。
夜でなくても構いませんから、休める時にちゃんと身体休めてください。
【記号関係】
強制ではありませんが、使うと進行しやすいあれこれ。
─地名─:場所表記。その日の登場時や、複数の場面が同時進行している場合は、適宜入れるようにしてください。
特に、3日目以降の赤・墓ではこれの表示に留意を!(何せ確認にメモが貼れない)
*行動*:退席記号。
[文章]:ト書き。PCの動作や、情景描写をこの中に入れ発言との区別を。
「台詞」:NPCの台詞や他者の言葉の引用時に。
『台詞』:表ログ上の独り言。聞いていいかどうかは、メモなどで先に確認を。
アンカー(>>)の使用については特に規制はしませんが、素で使うとちょっと味気ないので、ト書きに織り込むなどのアレンジをしてみてください。
─機鋼界中央塔・管制室─
機鋼界。
『眠れる属』と称され、時に、目覚める事無く世界の終わりを見る事すらあるという15番目の属性、『機鋼』の精霊界。
その中央に位置し、力の、全ての中枢となる『中央塔・管制室』。
機鋼の精霊力の中枢とも言えるその場所には、その時、いつになく強い力が漂っていた。
未亡人 ノーラ が参加しました。
未亡人 ノーラは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
[様々な光の乱舞するその場所に、静かな声が響く。
声自体は女性的で柔らかいものの、その口調はどこか男性的なものを帯びているだろうか]
翼部の構成は如何様に?
貴殿同様の光の翼か、それとも堅実に鋼の翼かな?
……ああ、彼の時空竜の如く、羽根で構築するのも美しいやも知れぬな。
[くすくすと、楽しげな笑い。
それに合わせるように、周囲に揺らめく光の粒子がきらきらと、美しく煌めく]
で、彼の時空竜は、いつこちらへ?
彼の仔の『導』を頼むのであろう?
[投げかける問い。
返される答えに、やや、意外そうな表情が覗いて]
……機竜殿……貴殿も、大概……。
まあ、良いさ。
竜族には、竜族の流儀もあろう。
その辺り、我は干渉せぬよ。
……では、客人は遠からず参られるのだな?
わかった、出迎えの準備を整えておく……案ずるな、粗相なきよう、十分に配慮するさ。
[言いつつ、ゆるりと立ち上がる。
身に着けた真紅の長衣がさらりと音を立て、その上を滑る長い髪が、揺れた]
ギュンター。
[交信の相手――機竜王リンドブルムの声が途絶えたのを確かめると、彼女――否、彼なのだろうか。
いずれとも見え、どちらともつかない機鋼の精霊王クロムは、控えていた機精を呼んだ]
客人が来られる。
もてなしの準備を。
……一時的に界の接点を大きくするため、迷い子を呼び込む可能性もあるな。
それにも留意を頼む。
私は、客人が来られるまで、彼の仔の調整をしている。
何事かあれば、直ぐに呼べ。
……この界に客人、というのは珍しき事。
他の機精たちも落ち着かぬやも知れんが、不必要に騒ぎたてぬようにな?
彼の時空竜殿は、怒ると恐ろしい、と聞き及んでいるのでな。
[どこか冗談めかした言葉に、側近と頼む機精は大真面目に頷いて見せた。
その様子にくすくすと笑いつつ、クロムはその場――機鋼界の中心部である、中央塔の管制室から姿を消す。
向かう先は、最下層に築かれたファクトリー。
そこは、新たな機鋼の竜が生まれようとしている場所……]
未亡人 ノーラがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(未亡人 ノーラは村を出ました)
―無限なる虚―
ゆらり揺らめく無限泡沫。
漂いゆられ、眠り堕つるは黒き龍。
真白き翼に黒き龍鱗ふわりと包みて。
翠と紫、静かに閉ざし。
ただ何事なく。
虚に漂い、眠りの内に。
虚の愛し子。
帳に抱かれ。
ただゆらり、漂い眠る。
目覚めの兆し、触れる刻まで……。
教師 オトフリート が参加しました。
教師 オトフリートは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
[揺らめき。
何かが近づく気配。
王と自身と相棒以外の何者もあり得ぬ無限の虚空に、異なる気配が揺らめく]
…………?
[揺らめきは眠れる感覚を揺り起こす。
ゆらゆらと。
たゆたう夢の淵の底から]
少年 ティル が参加しました。
少年 ティルは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
[呼びかける声。
それに覚えはない、けれど。
そこから感じる波動が何かは感じられた]
……何者……だ?
機鋼の気配を……纏いし、者……。
ボクは、セレス。
セレスティン。
……機竜王の従魔。
虚の愛し子、時空の竜オトフリート。
あなたに、機竜王リンドブルムの願いを伝えにきた。
機竜王の従魔……王の、願い?
[投げられた言葉に、漆黒を包む白が、揺れる。
翠と紫の異眸がゆるりと開かれ。
目の前に浮かぶ、それ──澄んだ蒼の光に包まれた者を、見た。
一見すると竜とは程遠い……翼を備えた、碧の獣。
それは静かに、漆黒の龍を見つめていた]
……用件を、聞こう。
[従魔と名乗る獣より投げられし、光。
そこに込められた、『機鋼』の属を司りし竜王の言葉に。
漆黒の龍は嘆息するように息を吐く]
……わかった。
他者に任せるには、いささか複雑な事象……俺が、機鋼界まで出向こう。
[静かな言葉に、ありがとう、と頷く獣に。
距離を取るように、と告げて。
漆黒の龍は身を震わせる。
ゆらり。
何もない、ただ、虚ろなる空間が、揺れた]
無限なる虚に眠りし時空の龍。
いく度かの刻の巡りを経て。
再び、時の刻まれる世界へと。
白き翼は界を超え。
精霊たちの地へと赴く──
─機鋼界中央塔・管制室─
……なるほど、話は大体わかりました。
[薄暗い空間に、様々な光が舞い散る中央塔・管制室。
機鋼界の中核たるその場所で、久しぶりに取る人の姿で相対するのは機鋼王クロム。
訪れてすぐ、気難しげな機精により案内され、対面したクロムから聞かされた話は、先にセレスティンから受け取った機竜王の伝言のそれとほぼ同じものだった]
ようするに、俺に新たに生まれる機鋼竜の子守をしてくれ、と。
要約すれば、そういうことですね?
[どこか疲れたように、でも冗談めかして問えば、クロムはそんな所だな、と言って笑った。
その返事に彼は大げさなため息を返し、そんな二人の様子を機精は表情を変える事無く、今は金髪の少年の姿を取る従魔はどこか不思議そうに見つめていた]
……まったく。
とはいえ、俺としても無視はできないしね……色々な意味で。
できるだけの事はさせてもらいますよ、機鋼王殿。
……で、肝心の機鋼竜は、いつ頃動けるように?
[表情と声音を引き締めて問えば、クロムはありがとう、という言葉の後に、翼が完成してから、と問いに答える。
参考になるやも知れぬから、後で翼を見せていだきたい、との申し出には、はいはい、と軽く頷いて]
とにかく、今の内は俺にやる事はない、と。
まあ、正直な所、ずっと虚で眠っていて、この姿は久しぶりなので。
本格的に働かなきゃならなくなるまで、身体を慣らさせてもらいますか。
「もてなしの準備は整えてある。
ここにおられる間は、この中央塔以外の区画で自由に過ごして構わない。
この界は、【界の狭間】を模しつつ、あちらにはないものもあるからな。飽きはせぬだろう」
そうか。
じゃあ、楽しみにさせてもらいましょう。
[クロムの言葉ににこりと笑って頷くのと。
傍らのセレスティンがはっとしたように身を震わせるのとは、どちらが先だったろうか。
一歩遅れて、左の肩に止まる相棒──白梟のヴィンターがばさり、と翼を羽ばたかせる]
……どうした……っ!?
[問いは、途中で途切れる。
異変の気配──それが、感じられたから]
不意の力の揺らぎ。
それを感じ取った者は、果たしてどれほどいたろうか。
機鋼の界、それ自体を揺るがして。
力あるものへと投げられし、力。
訴えるよに、縋るよに。
それでいて、有無を言わせる事なきそれが行おうとしているのは──
─人間界・田舎町のとある宿─
「……っ!?」
大きな──大きすぎる、力の揺らぎ。
おおよそ『均衡』とはかけ離れたその波動を、彼が感知するのはある種の必然か。
遠くて近いその場所から感じた、波動。
それが力の均衡を大きく乱しつつある事は、容易に察せられた。
「……ハーヴェイ?」
突然息を飲んで虚空を見上げる様子を訝るように、名が呼ばれる。
それに答える事無く力の流れを辿った彼──影輝の精霊王は一つ、息を吐いた。
「……機鋼の精霊界で、何か、起きている。いや……起きかけて、いる?」
続いて零れ落ちたのは、こんな呟き。
「ここからじゃ、どうもはっきりしないな……一度、戻るべきか……」
「戻る……精霊界に?」
「ああ」
頷いて、かけていた眼鏡を外す。
碧から貴紫への、色彩の変化。
「何事もなければいいが……こういう時は、大抵何か起きるもんだし……な」
どこか冗談めかして言いつつも、その表情の真剣さは、事の重大さを容易に物語る。
『機鋼界では、確か今……備えておくべき……か?』
声なき声にて呟きつつ。
力ある王はあるべき場へと。
やがて異変に気づいたなら。
界を離れし諸王もそれぞれ場へと向かおうか。
十五番目の属の行く末、思いつつ。
─機鋼界中央塔・管制室─
「ギュンター、状況は」
「……界の境界に対する、関与の痕跡を探知。
現在精査中ですが、界の外部よりの立ち入りが複数感知されております」
機精の報告に、機鋼王は表情に僅かな険しさを滲ませる。
「なに……?
ギュンター、お前は界の見回りと、それから機精たちに過去の行動情報を提出させ、内容を精査せよ。
私は、念のため彼の『仔』の様子を見てくる」
御意に、と頷いて姿を消す機精を見送ると、機鋼王の視線は時空竜へと向けられる。
「……貴殿も、感じられたかと思うが……どうやら、覚えなき客人が来ているらしい。
もし、そのような迷い子を見かけたら、東部エリアの屋敷に案内していただきたい。貴殿も、滞在中はそちらで寛いでいてくれ」
[交わされる機鋼の王と精霊の言葉。
その内容に、翠と紫は険しさを帯びて]
……何やら、慌しいご様子で……。
わかった、もし見かけたら集めときましょう。
俺の方でも、探してはみる。
[客人の手を煩わせては、との言葉には、くく、と笑って]
なに、だいぶ長く寝てたんで、色々と勘が鈍ってる可能性もありますんで。
少し、エターナル・ロンドに力を通しておきたいってだけですから、お気遣いなく?
[冗談めかした口調でこう言うと、まだ落ち着かない白梟を宥め、それから、困惑した様子のセレスティンを振り返る]
……さて、それじゃ俺は行くけど。
君も一緒に来るかい?
─中央塔・外周通路─
[頷いたセレスティンを伴い、塔を取り巻く外周通路へ。
やや表情を引き締めた後、右手の腕輪に意識を集中する。
じゃらり、という音が響き、精霊鋼に良く似た銀の鎖が腕輪から落ち、次いで、金属音を響かせつつ、空間に陣を展開した]
エターナル・ロンド……力を、追え。
[外部より立ち入った者がある、と彼らは言っていた。
ならば、その者たちはこの地では異質な力の持ち主である、と言えるだろう。
機鋼の属を帯びた者は、世界の成長の度合いにもよるが、さほど多くはない。
界の力に紛れる事は稀だろう、と思いつつ]
……にしても。
起き抜けにこんな騒ぎにぶち当たるとは……やれやれ。
[思わず口をついたのは、こんな呟き]
少年 ティルがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(少年 ティルは村を出ました)
シスター ナターリエ が参加しました。
シスター ナターリエは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
―西部エリア北西部:針葉樹の森―
[指先が痺れる感覚に、私(わたくし)は重い瞼を開ける。
視界に入る真白の羽は、横たわる身体に音もなく舞い降り続ける]
ゆ、き……何ゆえ…に…?
[呟きは天からの冷たき羽――雪に吸い込まれ、答える者はない。
凍える身体を真白の褥から起こし、私は淡い菫色の瞳をどこか見知らぬ森へと向けた]
学生 リディ が参加しました。
学生 リディは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
死ねば良い。
死んでしまえば良い、と思っていた。
勿論、そのときだって本気で生命が断絶してしまえば良いと思っていた訳ではない。
事実、自分がそう思った所為で誰かが死んでしまったら途方に暮れてしまうだろうし、しれは非常に困ったことになるという現実的な想像も認識も容易に出来た。そもそも、安易に他人の死を願うほど、生命というものを軽んじてはならないことはよく承知していた。
だから、ただの反抗心なのだろう。
それでもやはり、死ねば良いと思っていた。
時刻は少し遡る。
精霊界、翠樹王の居住地、緑の森には常と変わらぬ様子で木漏れ日が満ちていた。
「お母さまがしっかりしないからオヤジがつけあがるっていつも言ってんじゃん!
アンタ達二人、周りから何て呼ばれてるか知ってる?
『精霊界の割れ鍋に綴じ蓋』よ、恥ずかしい!」
ヒステリックな面罵を受けても、不遜に指を突きつけられても、翠樹王はただ、首を少し傾けて微笑むだけである。
そんな様子が益々腹立たしくて、
手の中でいまにも握り潰されんとしていた、赤いペンギンのぬいぐるみを地面に叩き付けた。ぼしゃり。
そば殻でも入っているのだろうか。重い音を立てて地面にめり込んだ赤ペンギンに、翠樹王の手がそっと伸びる。拾い上げようと屈んだとき、王の長い金髪が、柔らかく地面に広がった。
「リューディア。投げたら、可愛そう」
赤ペンギンをそっと胸に抱く翠樹王、もとい母親に対して、リディはかつてないほどの怒りを感じた。
時刻は少し現在に近付く。
精霊界、雷撃王の居住地では、常と変わらず乾いた風が岩肌のおもてを吹き抜けていた。
「ぬいぐるみなんか送って来るなって何度言えば判ンの?!
キモイっつってんじゃん!ていうかウザイし!
ていうか何でペンギンのくせに赤?!」
矢継ぎ早に罵声を浴びせられても、雷撃王は巌のように佇むばかりである。
そんな様子が益々腹立たしくて、
更に激昂して続ける。
「お母さまもお母さまよ、いつもヘラヘラして何の役にも立ちゃしないんだから、マジウザイし!馬鹿みたいだし!」
リディの矛先が余所へ向いたことを咎める為、雷撃王はリディの肩へ手を置いた。言葉を発する前に、諌めるような視線を送る。厳然とした顔付きは「裁定者」たる雷撃王に相応しく、有無を言わさぬ様相で厳しい。
しかし、リディは肩に置かれた雷撃王の分厚い手を払い除け
「触んなって言ってるでしょ!
オヤジ臭い!あたしまでオヤジ臭くなるし!ていうかキモイし!」
リディは、褐色の長い──母親/翠樹王によく似た──髪の根元を掴み
人間界へ遊びに行くようになってから護身用にと──父親/雷撃王に渡された──持ち歩いていた精霊鋼の小ぶりなナイフで切り落とし、
「もうこんな家、出てってやるっ!!
××××くそじじーっ」
雷撃王の反論の余地も無いまま、精霊界を飛び出した。
要するに、唯の反抗期だった。
余人に雷撃王の胸中に去来する思いを計ることは出来ない。
昔はあんなじゃなかったのに、というような内容の呟きが、吹きすさぶ風の切れ間に聞こえた気がした。
─機鋼界・中枢部外周区画へ連結する、エリア間通路のいずれか─
[いつものように(といっても今回は遊びに行くんじゃなくて家出のつもりだったけど)人間界へ向かった筈なのに、見たことの無い場所に立っていた]
あれぇ……。
ドコよここぉ……。
あの××オヤジ、何か細工しやがったな……!
ていうか意味判んないし!
もー……。
[未だ、誰にも発見されることは無く、進むことも戻ることもせずただ、広くも無い通路にぺたんと座り込んで、無理に切り落としたためにざんバラになってしまった短い髪を弄って*いた。*]
[此処より前に居た処を思い起こそうと、目を閉じて記憶を辿る。
瞼の裏に浮かぶのは、一面の空の青と白き雲海。
そう、私は――天を渡っていたはず]
……私は、悪しき夢に捕まったのであろうか。
否、夢であればいつかは覚める…それよりも、
[白金の蓬髪を緩やかに振り、薄布のように纏い付く雪を払う]
…せめて、天の青の見える処へと行かねばの。
/*
『精霊界の割れ鍋に綴じ蓋』
あまりの言い得て妙に連投が終わるまで待ってしまったとか。
真面目な文章を打つのが辛いの…。[中の猫は笑い転げている]
/中/
過去最長のOPだなこりゃ……(汗)。
中バレ万歳、でなきゃできねぇ。
と、言うわけで、ついに開演となりました、精霊演戯・第三演。
どんな形の物語が紡げるかはまだまだ全くわかりませんが、全力にて挑む所存。
お馴染みさんも今回お初さんも、皆、どうぞよろしくお付き合いください(礼)。
にしても、なんつーか。
いきなり来たメンバーがすげえな、おい。
/PL/
設定時点で何人かは予測されていたかと思いますが、
精霊王の子供設定は伏せておいたので
さっさと開示しないと困る方もおられるかもと
強行突破で、絡みに行かなくて申し訳ないです。
よろしくお願いします、nachtです。
[ゆら、と鎖が揺れる]
んー……取りあえず一つ、二つ……。
さて、どうしたもんか。
[ゆっくりと目を開けながら呟いて。
肩の白梟とすぐ側の少年、それぞれと顔を見合わせる]
研究生 エーリッヒ が参加しました。
研究生 エーリッヒは、聖痕者 を希望しました(他の人には見えません)。
< ぽかぽかお陽さまにあたためられた土の上、気持ちよさそうに猫が眠っていました。本当は猫とも少しちがう生き物のようですけれど、羽根があるほかは猫そのものなので、そう呼んでしまいましょう。みじかい毛並みに、細くながいしっぽ。太陽のようなこがね色がに混じっていて、この猫は美人――いいえ、美猫だと人が見れば思うでしょう。
だけれどここには人はいません。本当のはなし猫は“獣人”なので、一番それに近いのは気持ちよさそうに羽根を折りたたむこの猫なのです。
さわやかな風が吹くと、樹の上でうたっていた小鳥たちが猫のそばに下りました。えさを求めているのでしょうか。つくつくつん、つくつんつん。ついばむ音に白い耳がふるえ、やがてお空よりももっとまっさおな――それは深い水の色といえるかもしれません――目が、まばたきのあとにあらわれました。
猫が目を開けても、小鳥はどこへも行きません。猫も彼らをちょっと見ただけ、その後は樹の葉の向こう側をぼんやり眺めました。
猫はなんにもせずに、また頭を手の上におとしました。水の青はまた見えなくなって、つくつくつん、小鳥の土をついばむ音もやがて聴こえなくなりました。>
< 猫がまた目をあけると、どうやらそこも森の中のようでした。でも、なん十年もくらしているのです。ちがう森だということは、だれに言われるわけでもなくわかりました。
だって緑がとってもつよくて、どこかもぞもぞするんですもの。しめっぽい空気は、肌、じゃなくて毛によくなじみましたけど、それよりもなんだかぴりぴりとしました。毛が逆立ってしまうのは、とめられません。
すきじゃないと思ったように、猫はゆっくり目をあけました。青い目がはじめにとらえてしまうのは、このままだとちょっとぶきみな、下くちびるの大きい虫を食べる花―― >
< ……ごめんなさい。ほんとうは、猫の口から出たのは、残念なことになき声でした。でもおそらくそう言いたかったんでしょう。
気持ちは、顔がかわりに話してくれました。
みゃぁときこえる声で、猫はもう一度なきました。ちいさくちいさく、こまったようになきました。
だって、まわりは、あたたかいんです。ひんやりする風もありません。しめっぽさがちょっと落ち着かせてくれましたけれど。
まずは、ここがどこなのか、猫には知るひつようがありました。ジャングルっていうものだと、知ってはいましたけれど、なんでここにきたのかもわかりません。
それでも左の前あしに、目よりももっとふかい青の布があるのをたしかめると、猫は歩き出しました。
あたたかい陽をかんじて、やわらかい土をふみしめて、猫の足どりはしっかりとしています。
だけれど、どうしてでしょう? すすむにつれて猫はいやぁなにおいを感じたようでした。そっちに行ってはいけないような……。そっちに何があるかなんて、猫は知りませんけれど。
その場でたちどまると、しっぽをぴんと立てて、青い目にけいかいを映したまま、辺りを見回しました。>
[雪は大地を覆う真白の敷物となり、私は命を傷つける恐れなく歩を進める。
空から舞い降りる白の破片は、増えることも減ることもなく、淡々と降り積もってゆく]
………ふぅ。
[尽きぬ森に白い息を吐き天を仰ぐも、深緑の天蓋から垣間見えるは暗雲のみ。
森の上に躍り出て雲上へと思うも、詮無き事と目を伏せる]
私の脚が…無事であればの……。
[誰も居ない森、ゆえに私は心の内を零す。
切ない吐息が白く辺りを漂い、緩やかに広がって消えた]
青年 アーベル が参加しました。
青年 アーベルは、呪狼 を希望しました(他の人には見えません)。
" 130124: 01411 ... "
[何時から居たのか][何処から来たのか]
[何方とて定かではなく]
[唯、“其処に在る”][それだけが確かで]
[草臥れたシャツに] [色褪せたジーンズ]
[じゃら][じゃらり]
[素の足が地を踏み][千切れた鎖が鳴る]
" ... 30190 214171720151981413 "
" 131419 51420133 "
[左の手と右の足には抗魔銀の枷]
[右の手と左の足には朱の滲む痕]
――……………、?
[左の眼は深海の青の如き髪に隠され]
[右の眼は夜闇の青の如き色彩を宿す]
" 417171417 417171417 417171417 "
[在るは半透明の硝子]
[壁を天井を覆い尽くす]
……、何処。
[今度の吐息は音に成り]
[手を伸ばし壁へと触れて]
−現在地:中央塔・外周通路−
[――彼方の空間に建つ塔に目を奪われる]
……とかやってる間に、どんどん増えてますか。
のんびりしてたら、収拾つかんか、コレ。
[やれやれ、と呟いて]
エターナル・ロンド……散!
[言葉と共に、揺らめく鎖は飛び散り、空間に幾つもの無限の輪が浮かぶ]
無限の輪、辿りて導け。
界に誘われし、迷い子を!
[声に応じて、無限の輪が飛ぶ。界に呼び込まれた者、その力の流れを辿り、導くために]
< 猫はまだ知るよしがありませんけれど、ゆこうか悩む先にはおおきな花が待ちかまえているのです。
くきも、根も、はっぱもない、そんなおおきな花でした。
一週間くらいしかさかない、そんな花だからなんて幸……運がわるいんでしょうか。
人はそれを、そう ―― >
< 行こうか、行くまいか。かんじょうは、すなおに行きたくないといっていました。
でもせっかく、ここまできたのです。いちおう、あるいて。
すすむべきだろうか、すすまないべきだろうか。かんがえて、かんがえて、かんがえて >
……とはいえ、問題は……。
[飛び散った輪を見送りつつ、残る鎖を腕輪へと戻し]
アレを見て、大人しく着いて来てくれるかどうか、かねぇ……。
[状況がわからなければ、着いて来るよりは警戒する可能性は否めない訳で]
ま、悩んでも仕方ない、か。
[その時はその時、と割り切ったらしい]
取りあえず、こっちでも探してみる、として。
……というか、普通に歩くとか、何年ぶりかね、俺。
[そんな事を呟いて。
飛ばした輪の、一つ一つの動きを辿りながらゆっくりと歩き出す]
< あんのじょう、声はなきごえでしたけれど。
そう呟いた猫は、からだのすみずみに意識をあつめました。
今は土のうえ、しっかりとおかれた四つの足に。その先っぽの、するどい爪に。ながいしっぽの先に。とんがった耳に。少しひろげた羽根に。
体のすみずみに、意識をいきわたらせて、空気の音を聞きます。
まるで、猫の体が霧におおわれたように、いっしゅん見えなくなったのを、だれが確認できたでしょう。 >
[色違いの青に映り込む色の無い塔]
[其処に飛びゆく輪は、入るや否や。]
……。
[一度ノックの如くに軽く壁を叩いて]
[二度ならば先よりも強く拳を当てて]
[三度目には半身を捻り腕を引いて]
―西部エリア北西部→西部:広葉樹の森―
[どれくらいの距離を歩いたのか。変化は唐突に訪れた。
今、私の目の前にあるのは穏やかな雰囲気の森と小鳥達の囀り]
……やはり、夢であったか?
なれば目覚めるまで眠るも、また――…!
[感覚の遠い脚を休めようとして、何の前触れもなく現れた金属の輪に息を詰める。
鈍い金属の輝きは、私に恐れを抱かせた。
されどそれが属するは何故か懐かしくも遠く、戸惑いのままに指先を伸ばす。輪は冷えた指先に、仄かな温もりをもたらした]
……何だ、今の音?
「時空竜……誰か、いる」
[訝しげに呟けば、後ろを着いて来たセレスティンが小さく呟いて]
……誰かって……。
[取りあえず、行ってみるか、と。音の聞こえてきた方へと歩みを進める]
< 次のしゅんかん、そこにたっていたのは、太陽のきんいろの髪の青年――いいえ、少年といっても、おかしくはなかいでしょう。そんな人でした。
あおい瞳は、たてに細く長いこい色を持っていました。爪は少しとがっていて、ひっかかれたら痛そうです。ほそい左のうでの、まるでラピスラズリをとかしたような青い布――それは、猫のものでした。
そう、まちがいなく、この人間こそが、猫の人の姿でした。>
……くさい。
< でもつぶやいた言葉は、とうぜんでした。
猫――エーリッヒは困って、そらをあおぎました。そらいろのそらに、何か…… >
??
< へんなものが 見えました。 >
傭兵 マテウス が参加しました。
傭兵 マテウスは、守護者 を希望しました(他の人には見えません)。
[ざざ、と木々が風に揺れた。
上の方の葉の音と、下の方の樹の音は違う。
心地よいハーモニーを大きな体いっぱいで受け止めると、ドカッと音を立てて足元に斧を置いた]
ふぅ…。
[肩から斜めに紐でぶら下げたガラスの瓶のコルク蓋をあけ、ぐいっと口先を突っ込んで斜めに上げる。
ごっ、ごっ、と音を立てて大きな喉仏が上下した。
透明な水が口元から溢れて一筋顎に流れ、不精に生えた髭の先から地面の落ち葉へとぽたりと吸い込まれた。
ゴツゴツと骨っぽい手の甲で口をぬぐいながらビンのコルク蓋を閉めていると、チチ、と聞き覚えのある鳥の声が聞こえた。
目を細めて上を見ると、小さな小鳥がパタパタと飛んできて、肩へと止まる]
どうした?ゼノ。
[鳥の頭を人差し指でそっと撫ぜる。
肩の上で鳥はピィ!と鳴きながら、小さな嘴で来た方向へともみ上げを引っ張った。
引っ張られたほうの目を瞑りつつ、そちらへと視線を流す。
踏みしめられた落ち葉が、細く道のように続いていた]
呼んでるのか?
[首にかけた手ぬぐいで口元をぬぐいながら肩の鳥をもう一度見る。
鳥がピィ!と鳴いたので、ため息混じりに小さく頷いて、足元に向けて右手で下げている斧の持ち手をぎゅ、と握りなおした。
ポン、と軽く刃の部分を蹴ってやると、手元を中心にキレイに弧を描いて肩に収まる。
黒い鳥はぱた、と羽根をばたつかせてその斧の上に止まり、それを見届けてから逆の左手で、太さが自身の腰程で長さは5倍はある丸太―先ほど倒したものだが―を肩に担ぎあげた。
慎重に、長い丸太を操作しながらゆっくりと落ち葉の道を戻る]
やぁ、ただいま。
[山を降りてそのまま山道を暫く歩き、暖かな夕焼けを見ながら道を歩く。
ぽつぽつとある家々の前にいる青年に挨拶をしたり、少年に笑いかけてやりながらゆっくり歩き、目的地に着く。丸太と斧をドカ、と家の壁に立てかけて、木でくみ上げた大きな家の大きな扉を押して開けた。]
…ただいま戻りました。
ゼノが呼んでいたので帰って来ましたが。
なんですか?また肩もみですか?
[釘を使わずに全て木の組み上げられた、さしずめ大きなパズルであるこの家の中はゆるやかに湿気を帯びた空気が流れ。
ピィ!と鳥が肩で一声鳴いた。
扉をあけてすぐの大きな部屋の真ん中の大きな椅子に、人と獣の丁度中間の姿をした老人が座っており。
ほぼ毛に覆われた顔がにこりと笑い、近くへ来いという風に手を振った。]
[振動が空気を揺らすも僅かに数瞬]
[壊す事は諦めたか、視線を外す]
駄目か。
[向き直り歩み出そうとして]
……? 居る、誰か。
[気配へと声を投げた]
…肩ですか?
[大きな体躯を少し丸めるようにして老人の近くまで歩み寄る。
老人は相変わらずニコニコ笑い。
膝の上に置いた包みを、そっと差し出した。
きょとん、とそれを見、自分を指差す。老人が頷く。一瞬の、間。]
「機鋼。我らが扱う鋼と近しくそして遠いもの。
どうもざわめきが止まらん。何やら胸騒ぎがする。
が、大地の精や王の手を煩わす程の事でもない、おぬしに15の精の話をしよう」
騎士 ダーヴィッド が参加しました。
騎士 ダーヴィッドは、呪狼 を希望しました(他の人には見えません)。
―火炎界・機鋼界への連結通路―
[灼熱の世界から、空へと伸びるパイプライン。
かの地にて使われる莫大な動力を供給するための太い経路。
一台のビークルがその通路を抜けて到着する。
下級の機精が乗り移っているのか、馬も手綱もない馬車。]
「では、お気をつけて。
無茶などしないでくださいな。」
[相変わらずの従者の言葉に苦笑いしつつ、赤毛の男は迎えの車に乗る。
大事そうに抱えた胸元の荷物からは、包みごしにも漏れる温もりと輝き。]
ランプ屋 イレーネ が参加しました。
ランプ屋 イレーネは、占い師 を希望しました(他の人には見えません)。
[ざっぱん。
突然。
穏やかな川の流れを遮って、大きい水飛沫が浅瀬から勢い良く上がった。
岸辺に誰か居たならば、するりと逃げる魚達の姿も見えただろうけど
──落ちたオレ自身は、少なくともそれを残念だとか
暢気に思っている場合ではなかった。
何がどうなってるのか判らないけれど、とりあえず今。
泳げない俺が、何故か水中にいる。何故だ。
水中近辺なんて、余程じゃなければ近付かない筈なのに]
[何とか、オレの背丈で足りる浅さだったらしい、
川底を足が捉えた事に内心安堵するともがもがともがく様にして
(実際にもがいていたかも知れない)よたよたと岸辺に上がる。
あぁ鼻が痛い。少し水も飲んだみたいだ。
冷たい。寒くはないけれど服もびっしょ濡れだし。]
…っうぁー…。
[だらりと下がる裾が重い。髪の毛も張り付くし。
…まぁ、とりあえず、マフラーを解いておく。
このままじゃ重さで首が絞まりそう。]
あっぶなー…、足のつく所で良かった。
もうちょい深いところだったら、オレ溺れてたってゆーか
──…。
[左頬をぺちぺちと叩いて確認。絆創膏はちゃんとある。うんオッケ。
ぼたぼたと落ちる水に、服をぎゅっと捻りながら、漸く周囲を見回した。
あー思い出せオレ。ついさっきまで何やってたっけ。
そうだ、人里のお祭りにちょっと忍び込んで、遊んでた──筈なんだけど。
先ほど上がった幅広の川を背後に、見渡す限り]
…どこ、ここ。
[草原。
……つーか。何でオレ川に落ちてるんだろ?]
[困った。場所もそうだけど何が何だかさっぱり判らない。
多分二人に聞いても知らぬ存じぬな応えが返ってくるんだろう。
…「あっち」に至っては、きっと笑ったままだ。
何だよ。知ってたら、教えてくれるぐらいしてくれたって良いのに。
遭難時の対処とか、そんな事なら教えてもらったけれど──]
「…漸く見つけたぞ、”ノイ”」
[ふと、声が降って来る。聞覚えのある声。
上空を舞う黒の影に気付いて目を凝らした。]
──アル。お前もいたんだ?
[すいと、頭の上に留まる黒の鴉を見上げてほぅと安堵の息を零す。
ただの鳥なら如何と言うわけでもないが、見慣れた相手だ。
見知らぬ所で一人途方に暮れるより、幾分もマシ──]
「其れは俺の名前では無い──何度言えば理解る。
お前の様な餓鬼に、「お前」と気安く呼ばれる筋合いはない」
…。ガキじゃない。
それに、んなこと言ったって本当の名前、オレには教えてくれないし。
[でもなかった。出会い頭にコレだ。 …思わず眉を寄せる。
知ってたところで、オレがその名前で呼んだら怒るだろ。と
ぶつぶつと文句を零したところで、否定の言葉は返ってこない。
つまりはその通りなんだろうけれど。
見知った顔を見つけたと、ホッとしただけ何か損したじゃないか。]
< それは猫だったエーリッヒに近づいてきました。猫のすがただったら、まちがいなく唸っていたことでしょう。
じりじりと後ろにさがって、そのわっかの行方を見ます。ふよ、ふよ、ふよ。空をとぶのは、なんででしょうか。とうぜん、羽根の生えた猫でしかないエーリッヒの知るところではありません。
けいかい、けいかい、けいかい。
しかしその、へんなものは、けっしてある一定のきょりから、近づいてきませんでした。 >
……?
どう、しろと、いうんだろう?
[―それは少し前の山間の村での風景。
時は僅かに流れて今。
顔に大きく傷がある青年は、ぽかんと口を開けて巨大な吹き抜けの空間を*眺めている*]
[呼びかける声に、一つ、瞬く。
何か、記憶に引っかかるものがあるような。
そんな事を考えつつも、声の方へと近づいて]
まあ、いなければ、声はしない訳で。
[言葉をかけつつ見やった姿に、異眸は僅かに険しさを帯びる]
……君……は。
< うずうずするのは、しかたないんです。だって、猫だもの。それでも今は、ひとのすがた。さすがに飛びかかりは、しませんでした。
……ほんとうは したかった っていうことも、ないですよ?
ふわふわふわ。ゆらゆらゆら。ゆれるわっかにさそわれて、猫の目のかれは動きました。
ラフレシアとべつの方向だったのは、とっても幸運なことだったでしょう。 >
[じゃらり]
[床に触れた鎖が微か音を立てる]
……、
それも、そうだ。
[見返す右の青は揺らぎもせずに]
[現れた青年と少年へと視線を返す、]
< ふわふわ、ぴたり。 てくてく、ぴたり。
“滑稽”な だしものを見ているよう。
ほら、よくみてみると、木のうしろ、草のかげ、なんだかちいさな生きものたちが、遠まきに ながめています。
それでも猫は猫ですから、きづいていても、きにしません。
とことこ、ぴたり。
くさりの動きにあわせて、とまったり、すすんだり。
あらあら、ここは さっきの食虫花の場所。
わかっていても、そのままとおりすぎました。 >
< やがて どこにたどりつくのか。
ここは どこなのか。
猫のエーリッヒが知るのは、もうすこしあとの * お は な し * >
―機鋼界・外周通路ジャンクション―
[鉄の雄牛のようなビークルから降り立ち、下層からの迎えの機精にその荷を渡す。
運んできたのは最も清らかな、無垢の焔。
新たに生まれる命のための、動力炉の種火として使われるもの。
社交事例の挨拶を終えて、中枢へと運ばれる焔を見送る。]
ふーん、もういいよーだ。
…呼ばなければいいんだろ、呼ばなければー。
[八つ当たりに、ぶつぶつと文句を零す。
…尤もいじけてみた所で、頭上の相手が謝罪を述べることは、
きっと、恐らく。絶対。…無いんだけれど。あーあぁ。
もがもがと上の服を脱ぐ。
水分を吸い過ぎてる所為で脱ぎにくいけど、このままじゃ絞れないし。
何処か知らないけど、とりあえず寒くは無いみたいだから。
……多分脱いでも大丈夫だろ。多分。]
[べしゃ、と重い音のする服を脱いでぎゅっと絞る。
びたびたと大量の水が落ちた。]
ま、それはそれとして……。
[呟いて、瞬き一つ]
こんな所で、何をしておいでですか、と。
[投げる問いは、ごく軽い口調に乗せられて。
それでも、声音の帯びる微かな緊張は伝わるか]
…さーて、どうすっかなー?
[とりあえず、用事の一つを終えて、ようやく一息。
軽く伸びをしてから、通路の隅で煙草に火をつける。]
[触れた指先を伝い、時空の力が私へと影響を及ぼす。
それは小さな波紋。水の一滴。なれど、いずれ呼び水とならん]
…これは私を縛る鎖ではない。
恐れずとも、良い。
[私は己へ言い聞かせるように、輪を指先で緩く摘む。
なれど輪はむずかるように小さく揺れて、私の指先から逃げてゆく]
……何を導く?
[近づいては離れる輪に問うも、答えが返る訳もなく。
私は衣に隠した脚を引き摺り、導かれる先へと*歩みを進めた*]
[じゃらり]
[踏み出すのに合わせて、また、立つ音]
何を? ……、
[ザ、ザ――]
[問いかけに対して、一瞬、混じる何か]
さあ。
気付いたら。此処に、居た。
[無機質な声も警戒の薄い様子も]
[過去の魔とはまるで異なるもので]
[無造作に枷の嵌められた左腕を持ち上げ、]
職人見習い ユリアン が参加しました。
職人見習い ユリアンは、占い師 を希望しました(他の人には見えません)。
ー北東エリア:山岳地帯ー
[雷光閃く鈍色の空]
[その空を貫くがごとき岩山の麓に、一際大きな雷鳴が轟く]
[雲を切り裂く紫電の稲妻]
[聳え立つ岩山を抉るかとすら思われた、その雷光が、地に届いた瞬間、稲妻は一匹の獣の姿を紫の光の中に浮かび上がらせた]
[金の鬣、三股に別れた黄金の尾を持つ稲妻の化身…人はそれを雷獣、と呼ぶ]
[だが、その姿が見えたのは、雷光の閃く刹那のこと]
[次の瞬間、そこに立っていたのは、人の姿の青年だった]
えーと…
[きょろりと辺りを見渡す]
降りる場所、間違えたかな?機鋼界には間違いないみたいだけど。
[雷撃の力を持つ者故か、その空間の基幹に満ちる機鋼の精霊力は、はっきりと感じられた。そして幾つかの、異なる力の気配も]
ありゃまあ…
[呆れたような吐息を一つ零し、青年はひょい、と大地を蹴、ろうとして、空を切る無限の鎖を視界に捉えた]
おや、時空竜殿のお迎えか。苦労性だね、あの人も。
いや、人じゃなかったか。
[見知った気配に笑みを零すと、無限の輪の導くままに、吹き荒ぶ嵐を突き抜けるがごとく、地に足をつくとも見えずに駆け抜けていく]
気がついたら……か。
てことは、君は無差別呼び込みの犠牲者、って事になるのかねぇ……。
[普通に考えれば、王に呼ばれぬ他者がここにいる理由は考えられないのだけれど。
手を伸ばされた梟はゆる、と首を傾げて伸ばされる手の動きを追う。
丸い目にあるのは、微かな好奇の光]
[周囲を見てくる、とアルは一言だけ告げてするり飛んでいった。
まぁ迷子になる事は無いだろうし。万が一迷子になったところで
何だかんだ言って、オレより生きてるから、何とかなる気がする。
それアルは、あの人の元には絶対に返ってくるから。
服を固く絞って、勢い良く広げるように振る。
パン、と気持ち良い音が鳴った。これでも、洗濯はある程度出来る。
二人の記憶を頼りに見よう見まねでやってみたけど、慣れれば案外平気]
天気も良いし。そのままにしておけば乾くかな。
[流石に下の服までは脱げないから、そのまま裾だけ絞る。
一度絞った服を、よいしょ、と再び着なおそうとして、ふと。]
……。?
[視線の先に映る、輪っか。
何だろう。服の穴から、半分顔を出したまま、思わず目を瞬いた。]
無差別。呼び込み?
[緩やかに傾げられる首]
[左眼にかかる髪が零れて僅かに覗く空の青]
[後にあがる声は気にも留めず意識は梟へ]
[指先が体躯に触れれば羽根を撫ぜようと]
研究生 エーリッヒは、ここまで読んだ。
召使い ユーディット が参加しました。
召使い ユーディットは、呪狼 を希望しました(他の人には見えません)。
―北部エリア・氷結洞―
[全てを凍てつかせる冷気の只中に佇む少女がひとり。
明らかに場違いなエプロンドレス姿で寒さを感じないかのように結晶の花を眺めやり、氷に覆われた床を歩き出す。]
感じたのはこの先・・・。
人以外に興味を覚えるなんて何十年ぶりかしら。
[ぽつりと呟くと滑るように足音ひとつたてることなく洞窟を後にする]
[瞬く間に、鈍色の空が抜けるような青に変わり、穏やかな草原の風が頬を撫でる、ひとつ、ふたつ…覚えのある気配を感じて、速度を緩めた]
時空竜殿だけじゃなくて、火炎の若竜殿も、かあ、竜族大集合?
[軽く首を傾げて辺りを見回す]
なんだか、やっぱりただ事じゃない気配だね。
まあ、そうでなくちゃ僕が寄越されたりはしないんだろうけど。
[馴染んだ気配にそらした意識は、目の前の声に再びそちらへと。
記憶の奥にある魔の姿と、目の前の彼と。
その相違点に疑問を感じつつ]
そう、無差別呼び込み。
ただいま、原因鋭意解明中……に、なりますか。
まあ、ここで突っ立ってても仕方ないし、休める場所があるんだけど、行くかい?
[ごく、軽い口調で問いかける。
白梟は刹那、相方に視線を投げるも、そのまま、撫ぜられるに任せ。
少年は、どこかきょとり、とその様子を見つめているか]
あれ、何? 何だか、識っている気配がするけれど。
――「時空」?
「――そう、よく判ったね」
[響くのは、少し低い、笑い声]
…え?
[通路の先の2つの姿。
少なくともその片方には見覚えがあって。
思い出すのに時間かかったなんてことは、多分無いよ。きっとないと思う。]
…なんでこんなとこにいんの?オトさん。
[鳩が豆ガトリング喰らったような顔。]
[白き翼の流れを辿るように指は動いて]
[離れると同時に視線は黒へと戻される]
……、
[問いかけに、数秒の間。]
[硝子の壁の向こうの塔を見やり]
[様子を眺める少年を一瞥して、]
[動きが、僅かに止まる。]
ん、
[答える前に、背後からの声]
――ふぅん。
[独り言の様に問いを投げれば、是の応え。
識っていると思った感覚は、間違っては居なかったらしい。]
とにかく、悪いものじゃないのが確かなら、良いんだ。
[ぽすん、と頭を通して。整える。
少し、服が皺になったけど。…まぁいいか。気にしない。
そんなこんなしてるうちに、ある程度周囲を見回ってきたのか
再びすぅとアルが降りてきた。そしてちゃっかり再び頭の上に着地。
もっと留まる所だってあるのに。]
[そのまま歩みを進めると、予想通り時空の竜と火竜の騎士の背が目に入る。そしてもう一人、見知らぬ青年の姿。今までその気配を感じなかったのは、この界と同じ機鋼の気を彼が持っているからだと知れる]
やっほー!こーんにちーはー!
[とりあえず、手を振ってみたりして]
[近づいてきた気配と、呼びかける声。
それは馴染み深いものの一つで]
……なんで、って。
機竜卿に、色々と頼まれてね。
若竜こそ、なんでここに?
[虚で眠っていた間の外での出来事などは知らぬから、こちらも不思議そうに問いかけて]
[返事のない様子に、ゆる、と首を傾げつつ。
どうしたのか、と問おうとした矢先の元気のいい声]
……おやま、君まで。
[手を振る姿が目には入れば、口をつくのは呆れたような声。
同時に、それまで下がっていたセレスティンが歩み寄り、服の裾をぎゅ、と掴んだ]
……セレス?
[突然の事に、思わず上がる、怪訝な声]
あー、うん。なんか頼まれモノ届けにね。
火精の奴等は金気嫌だから、俺が。
一度来てみたかったしさー。
[そのまま周りをぐるりと見回し、ライデンに手をふられてふりかえしてみたり。
*すっかり観光気分な様子*]
―北部エリア・外周区画へと繋がる通路前―
機鋼界に立ち入るのは始めてですが、中々変わったところですね・・・。
[立ち並ぶ塔を視界におさめ感嘆のため息をつき通路を歩き始める]
おかえり、何だかお迎え?が来たみたいだよ。
[頭上の鴉に、輪を指差してやる。
周囲に危険なものが、とりあえず無い事だけは確認したらしい。
相変わらず無愛想な報告に、ありがと、と一つだけお礼。
…お礼を言わなかったら、まぁきっと怒られるし。]
まぁ、とりあえずアレに、ついていけば良いんだね?
とりあえず、服乾かしたい。
[尋ねた内なる相手が答える前に、すたすたと輪を追いかける。
余程の事が無い限り、どうせ笑って止めないだろうし
逆を返せば――危険なら、止めてくれるし。]
そう、僕まで。
[時空竜に呆れた声をかけられて、てへ、とばかりに笑みを浮かべ、手をにぎにぎ]
他にも沢山おいでのようですけどね。
と?そちらは機鋼界の?
[セレスティンの姿に瞬き]
む?
クセモノっ!
[オトフリートの放ったものは先程からずっとそこにあったのだが、気付いたのはいまなのでいま飛来したと勝手に思われている。]
やっ!
[金属らしい何かの輪に飛び掛かった。
ナイフを素早く突き出す。
突きの動作の途中でナイフは槍に変化する。
ふわふわと、優雅に見えるほどあっさりと突きをかわした輪に追撃を仕掛ける]
届け物……ああ、なるほど。
[火精、という言葉に大体の事情は察したらしい]
つまり、君は無差別呼び込まれ組ではない、と。
[だったら、こんなにお気楽じゃないか、とは。
さすがに口にはしなかったが]
ああ……この子は、セレスティン。機竜卿……機竜王リンドブルムからのお使いさんだよ。
[言いつつ、黙り込んだまま、服の裾を掴んでいるセレスティンをちらりと見やる。
どこかぼんやりとした表情、そこには微かな怯えが浮かんでいるようにも見えた]
[青の片目に映る、見知らぬ景色]
[周囲の話し声も辺りに響く騒音も]
[まるで聞こえていないかの如く]
[ふらりとひとり勝手に歩みだす]
どーも、お久しぶりでーす。
[火竜の騎士に手を振られて、にこにこ。次いでセレスティンの紹介を受けると、成る程と頷いた]
そっか、機竜王殿の…て、僕、なんか怯えられてます?
そういえば、時空竜殿にも、小さい時怯えられて、雷撃王が落ち込んでましたっけ。
雷撃の属って子供受け…しないだろうなあ。
[何やら一人で納得していると、目の前でふらりと歩み出す青年]
あれ?どこへ?
あー……この子も、機鋼のものだからね。
純粋な雷撃の力に、ちょっと怯えてるのかもしれないな。
[くく、と笑いつつ、金髪の少年の頭を撫でる]
……と。
[直後に、ふらりと歩き出す青年の姿に気づき]
ちょっとちょっと、どこへ行きますか、と。
何あれー。小さすぎるんですけどー。
[何度目かの渾身の突きを通路に叩き込んで(通路自体の強度なんて知ったことではない)座り込んだ]
……ていうかあれって時空?
[硬い床と冷たい鎖が触れ合う]
[じゃら]
[しゃら]
[奏でられる音]
[故に居場所を知るのは容易く]
[問いかけにも答えずに夢遊病の如き足取りで]
[細い通路を抜けた先に広がるのは鮮やかな緑]
……あのね。
一体、いつの話をしていますか、と。
[仔竜の頃の話を持ち出されれば、思わず零れるのはため息。
雷撃王の持つ力の大きさに怯えた事自体は、否定すべくもないのだが]
[足音もなく通路を歩き、外周区画へと。
硝子の壁の向こうに見える人影へ向けて歩を進める。
硝子越しでなく姿を確認できる距離まで近づいたところで声をかけ。]
こんにちは。こんなところで立ち話ですか?
なにそれーていうか時空ってそこらへんにごろごろしてるもんじゃなくない?
[口調は、最近人間界で覚えたようだ。下品だ、ということで親には不評だったが]
[ため息こぼす時空竜に、あはは、と楽し気に笑って]
確か600年くらい前だっけ?
[伸ばした手は届かなかったようで、誰の言葉も届かぬように草原へと向かう青年の背を見送る]
[揺らめく無限の輪は、座り込む少女をからかうよにくるりと回る。
こちらにおいで、と誘うよに]
……て。
[それを放った者はと言えば、かけられた声にきょとり、として]
まあ、立ち話、ですか。
……というか、一体どんだけ……。
[呼び込まれてやがりますか、と。
呟く声には、やや、呆れが混ざるだろうか]
[草原へと向かう青年を、静かに見送り]
ああ、大体そのくらいかな。
……ま、何にせよ、ここで突っ立ってても仕方ないし……。
機鋼王の用意してくれた屋敷で、のんびりしませんか、と?
[場にいる面々を見回して提案し。
同意を得られたなら、案内しつつ、*そちらへと*]
[時空竜の声を聞くと、彼の主に似た仕草で肩を竦める]
はてさて、どれほどの方々がおいでやら。
竜族、精霊に限らぬのは確かみたいですねえ。
無差別…て?
[相変わらずよくわかってないらしく、縦に切れた瞳をぱちくり。]
そりゃまー…えらいことに。
[続々と集まって来る、一見人な姿のものたちに挨拶してみたり。]
あー、なんかしばらく滞在すんのに、ゲストハウス用意してあるんだって。
場所は…
[がさがさとメモを出す。]
[振り向いたユリアンにぺこりとお辞儀をして。]
呼ばれたのかどうかはわかりませんが。
お邪魔してしまって良いのでしょうか?
[火炎の若竜のどこか呑気な様子には、くすくすと笑みを零し]
ダーヴィッド殿、もう時空竜殿が先に行ってますよ。僕たちも行きましょう。
[次いで問いかけるユーディットをじーっと見つめ、にこりと笑みを返す]
いいんじゃないですか?男ばっかだとむさいし。
ここってさぁ、界の狭間ってトコをモデルに作られたって話らしいな。
[通路から見える、変化に満ちた景色を眺めて。]
色々あったらしいよな、あそこ。
行ったことないけどさー。
[600年って凄い昔だよなと笑いつつ、集まるものたちを屋敷へ案内。]
読書家 ミリィ が参加しました。
読書家 ミリィは、人狼 を希望しました(他の人には見えません)。
─人間界・とある山奥─
[カツーンカツーン。
光届かぬ洞窟を靴音を響かせ、深奥へと進んでいく。……その背後には転々と獣の死体。
ふらりと立ち寄った麓の村。そこで彼女が村主から依頼されたのは、この山に住み一帯を荒らす魔獣を退治すること。
彼女はそれを引き受けた。……対価として膨大な報酬を要求して。]
…………
[ダンッ。無表情に、物陰から躍り出た魔獣の眷属である獣の額を左手の銃で撃ち抜く。]
ねむー(n・ω・n)
移動時間に寝れば家で寝なくてもいいかなとか思ったりしてる今日このごろ。
移動時間全部合わせたら3時間くらいには・・・ならないか。
色々、ですか。
そんなところをモデルに作った場所ですと何か起こっても不思議はないかもしれませんね。
誰も予想しない何かが・・・。
[ぽつりと呟き、硝子越しに中央エリアを見渡している]
さぁて、何事か知らぬが。
――随分と、面白い事にのうておるの。
[くつくつと、小さく喉を鳴らす。
幼い仔達ならば兎も角、この身にとって周辺の気配を探るのは実に容易い。
特に――この場所は、動く気配が特に目立つ故。
”新たな仔”ならば無意識なりに──近々、この違和感に気付くだろうが]
機鋼界…相変わらず、『静か』な所よの。
[静か過ぎて、慣れたこの身には逆に気持ち悪くもある。
ぽつりと一人呟く言葉は、幼子達に届く事無く]
[洞窟の最奥。唸り声を上げる魔獣に無表情に向かい合うと]
……はじめまして。こんにちは。
[ぱちんぱちんと右手のベルトの拘束を解きながら、挨拶をすると]
そして……さよなら
[チャキッと腰のもうひとつの銃──彼女が『オロチ』と呼ぶ魔銃─を向ける]
−東部・草原地帯−
[草原に寝転がり天を仰ぐ]
[風に揺れるとりどりの花]
[移動していく幾つかの気配]
[意識は其方には向かぬまま]
歌姫 エルザ が参加しました。
歌姫 エルザは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
―人間界・とある酒場―
[石造りの階段を降りた先。]
[低い天井。余計なものを隠す様な必要最小限の灯り。]
[さまざまな不純物を許容するざわめき。澱み。]
[片隅に置かれた古びたアップライトのピアノの前、女はレースの長手袋とショールを外し、椅子の背に引っ掛け、腰を下ろした。]
[静かにピアノのふたを開け、無造作に鍵盤の上に指を走らせ。]
[仄暗い空間に響く歌は、漂う不純物を攪拌し、ゆっくりと統一していく。]
[ここ1年ほど繰り返されている、女の日常。]
[歌い終え、ぱたりと蓋を閉め、手袋をはめ、ショールを羽織り。カウンターへと一歩を踏み出した時、肩に触れる冷たい手。]
[振り返れば、差し出されたグラス。微かな笑みで応えながら受け取り。]
お久しぶり、ご機嫌麗しゅう?
「……お蔭様でね。けど……まだ足りないんだ。
そろそろ教えてくれないかな?全てを、ね。」
[一瞬目を伏せた後で、男の耳元で囁く。]
代償は高くつくかもよ?その覚悟は出来てて?
[──ズキリ。
拘束を解くことにより、右手の義手から伸びる根が活動を始める。
根は神経と置き代わり、激痛を彼女に齎す。
だが、奥歯をギリッと噛み締め、それを顔に出すことはなく銃を構える。]
―数刻後―
[落ちてきそうな月を、雲が支えるかの様に寄り添っている。]
[その下を女は歩く。ドレスの裾は静かにリズムを刻んでいく。]
[静寂の中、近づく羽音に視線を向ければ、深い闇色の蝙蝠。軽く片眉が上がる。]
「やぁやぁお疲れさん……結局根負けしたのかい?」
……彼が何を為し、どういった結果を残すのかに興味があった。
ただそれだけよ。
「人の身にアレは危険だろ?」
うん、呑み込まれる可能性もある。
それでも、望んだのは彼。
私は切欠に過ぎない。
「相変わらず無責任だな、おぃ。」
そんな事、とっくに知ってたんじゃなくて?
ま、呑み込まれない可能性も無きにしも、だしね。
なんせ私の正体に気づくくらいですし。
今まで誰にも気づかせなかったのに、ね。
たかが人間と侮ってはいなかった筈なのに……。
なんでなんでしょね?
形は違えど、方向性は同じだからかしら?
[目を細め、複雑な笑みを浮かべたその時。]
――――――!?
[浮かんでいるのか、落ちているのか、よくわからない感覚が*通り過ぎていく*。]
……んー、『識って』る筈なのにな。
[てくてくと、輪を追いかけて歩きながら首を傾げる。
この周囲の気配に覚えはある。ぐるりと見回すと少し遠くに塔が見えた。
この輪が、自分の識りうる通りに時空のものだとすれば、
彼が居るってだけでも、ただの場所じゃないのは、何となく判るけれど――
でも、肝心な知っている筈の相手は、へらりと笑って隠すし。
何だよ。
と、輪の後を着いていくと何か見えてきた。
目を凝らして、――えーと、二階建ての]
…家? 屋敷?
[庭園やら、畑やら。いろいろと豪勢な佇まいだけど
…誰か住んでいるんだろうか。]
もっしもーし、誰かいますかー?
[門の外側から声を掛ける。出来るならこの服乾かしたい。
ついでに場所の詳細も判れば万々歳。
――なんだけど。]
……返事、返ってこない。
[庭園挟んでたら、まぁ…聞えてないだけかもしれないけどさ。
おじゃましまーす、と小さな声と共に、
かちゃん、と小さな音を立てて、門を押し開ける。
念の為に18秒ぐらい待ってみたけど、やっぱり返事が戻ってこない。
仕方ないか。まぁ説明したら許してくれるよね。……多分。
一羽の鴉を頭上に乗せたまま。屋敷へと向かって、一歩*踏み出した*]
……葦ノ首(いのくび)「須勢理姫(スセリビメ)」
[彼女が呟くと、背後から数多の棒状の貫通弾が現出する。細く長く鋭いそれはまるで葦の茎のようで。
怯む魔獣の様子に、僅かに口元を歪ませると]
……刺し貫け。
[瞬間、一斉に飛来した貫通弾が魔獣を串刺しにし、磔にする。その元へゆっくりと歩み寄ると]
さて。教えて欲しい事、あったんだけど……
[そう言いつつ、まだ息のある魔獣の額に左手の銃を当てると]
こんなもんじゃ、知るわけないね。それじゃ依頼もあるから……
[冷ややかな笑みを浮かべると、引鉄を引き]
さ・よ・な・ら。
[ダンッ。]
[緩やかに流れる雲]
[時の移ろいも緩く]
[どれだけそうしていたのか]
……、
[風に攫われてきた葉が額に乗る]
[覚醒したかの如く瞬いて身を起こした。]
[深い青から][くすんだ白から][零れ落ちる緑]
[片手を地に突いて]
[片手で葉を摘んで]
ん、
[くるりと回してから、]
[息を吹きかけ宙へ飛ばす]
[青に呑みこまれていった。]
何処。
何、だろう。
此処。
[思考回路が漸く繋がったか]
[今更に口をついて出る疑問]
[くるりと身を翻し、洞窟を後にしようとするが、ふと聞こえてきた鳴き声に振り返る。
するとそこにはまだ小さい魔獣が3匹。産まれて間もないのだろう。]
……ああ、なるほど。
[感情の篭らない瞳で呟きながらその子達を見ると、スッと左手の銃を構える。照準は小さき魔獣。]
/*
反動じゃなくて、影響だ。
御挨拶が遅れました、Sol・la(そるら/そら)です。
演戯も最後ということで、趣味詰め込みまくりなPCに。
でももうちょっと喋るようにしないと絡めない。
頑張ろう。
*/
……
[だが、その引鉄を引くことなく銃を腰のホルスターに仕舞うと、懐から外していた眼鏡を取り出しそれを掛ける。
途端、それまでの無表情から一転したニコニコ笑いを浮かべる]
私が依頼されたのは、「村を荒らす」魔獣の始末だからお仕事は終了。
あとは私の知り及ぶ範囲じゃないけど。そうだね、東の森なら君らでも生きていけるかもね。
[そう言うと、3匹の首の後ろを摘んで今度こそ*洞窟を後にした*]
/中/
てことで、うだうだぐだぐだとプロ文作成。
どもー、萩月でぃーす。いきなり血生臭くてごめんなちゃい。
ちなみに3匹のうちの1匹お供にしちゃおうかなぁ、と。
―屋敷・客室―
[簡素で小さいながらも、手入れの行き届いた個室。
長旅の疲れもあり、朝日が窓からさしても、寝台の上の青年は無防備な様子で眠りこけている。
寝返りをうったその背中はほとんどを赤く艶やかな鱗に覆われているが、右肩から背中にかけては、鱗の生えない古い傷痕。
そのほとんどは、鋭い牙で喰いちぎられたように、醜く引き攣れたまま塞がっていたが、ほんの僅か端のほうだけ、長い歳月にも癒えぬままの切り口。
血を好むものには甘露と評される、竜の血の香は常に薄く漂っていた。]
─東部エリア・屋敷─
……おんや?
[外周通路にいた面々と共に、教えられた屋敷へと。
先に来ていた者の姿に、思わずとぼけた声を上げつつ。
どこか、と問われたなら、場所を教え、求められたなら、状況の簡単な説明をして。
個室で休む、という者がいたなら、そちらとは別れて、広間へと]
……ん? これは……。
[広間に入った所で、ふと目に入ったのは、本のような違うようなもの。
興味を引かれて軽く手を触れたなら、光と共に文字が浮かび上がる]
──
■名前:オトフリート=ヴァイス
Otfried=Weis
■種族:竜族
■属性:時空
■職業:歴史研究家
■年齢:外見26歳/肉体年齢600歳/魂年齢不明
────────────
人間界では、各地の歴史的な資料を収集、研究する旅の歴史研究家を自称。
ヴィンターと言う名前の、純白の梟を連れ歩いている。
機竜王にある事を頼まれ、それを果たすために機鋼界を訪れる。
虚竜の領域『無限なる虚』に生じた意識体が、竜としての身体を得て生まれた時空の竜。
誕生したのは600年前。しかし意識体としてはそれよりも遥か以前より存在していたらしく魂の年齢は不明。
他の種族やその領域に興味を抱き、300年ほど前からドラゴンズ・ランドを離れて人間界や魔界をふらふらと放浪中。
相棒のヴィンターは普通の梟ではなく、オトフリートと盟約を交わし、力の一部を共有している使い魔的な存在。
普段は普通の梟のフリをしつつ、実際には会話能力を持ち、簡単な魔法も使用可能。
──
……機鋼王……いつの間に、こんなモン読み込みやがりましたか。
[思わず口をついたのは、こんな呟き。
別に、知られて困るような内容は記されてはいないようだが]
……ま、別にいいか。
[場所が場所だから、というのもあるが、自身がなんであるか知られるのには抵抗もなく。
この一言で片付けると、一休みしようか、と厨房へ]
……紅茶でも淹れて、落ち着きますか。
[紅茶好きはどうやら、*相も変わらずの様子*]
―西部エリア西部:広葉樹の森―
[輪に導かれるまま、私は小さな命に満ちた森を歩んでいく。
素足を受け止める柔らかな草。温かな木漏れ日と覗く天の青]
まこと…不可思議なものよ。
未だ私の指先は、彼の地の冷たきを忘れはせぬに。
[輪がもたらしたぬくもりは錯覚であったのか、頬に寄せた指先は氷の如く。
独りごちて、また重い脚を緩慢と進めゆく。
それは小さき命溢れる大地に気を払う故。痛む脚を庇う故]
研究生 エーリッヒは、ここまで読んだ。
< こうやって歩いていると、猫はむかしを思い出してしかたありませんでした。
あおい瞳にたたえたのは、やさしかった人への慕情。
足に結ばれたあおい布。
その下にきれいな、かの人がきざんでくれた紋様がありました。
知っているのは、猫だけ。
決して、誰のまえでも外そうとしなかったそれは、かの人がさいごに付けてくれたものでした。
思い出して、しまいます。 >
<--
お前は自由に、生きたいように生きなさい。
お前はきっと、他を傷つけるすべはきらいだろうね。
だけれどお前のやさしさだけでは、決して生きてはいけないよ。
お前に、私の力をあげる。
嫌なことから、身を守れるように。
-->
<--
だけれどこれだけは覚えておくんだ。
お前は獣の子だからね。
ほんとうは、この力は、お前にはあわないものだ。
使ったら、本当にだいじょうぶだっていう時以外には、使ってはいけないよ。
そうでないと、また――
-->
……「キコウカイ」、か…?
[大体あの爺さんが言う通りにつかいに出たりして、まともに終わる事なんてなかった。
だから今回も適当にうろついて適当にいれば、またゼノがあの爺さんが呼んでる、と来るだろうと思ってうろうろしていたのだが、確かに昼寝しているつもりが目を開いたら知らない場所に出ていて。
目の前にそびえる見たこともない塔に、ただただ目を奪われた]
< かの人は、そこでいいよどみました。
猫にはその理由はわかっていましたけれど、決して口にはしませんでした。
おさない猫が知っているということを、かの人はきっとかなしむでしょう。
それは猫にとってはかなしいことでした。
いっしょにいた、かれらが。
猫のことを、 売ろうとしていたという、じじつ。
それがどんなことを意味するのかまで、猫は知りませんでしたけれど。
かの人がおこって、くるしんでいたことを、猫は知っていたのでした。 >
…ん?
なんだ、アレ。
[見たこともない景色に見たこともない動くモノを目を丸くしたまま見ていたが、ふと、宙に浮かぶ無限鎖。
土に汚れた革靴を一歩踏み出せば、揺れるそれ。
じっと見つめていると、誘うかのようにくるくると周りを回る。まるで風に踊る葉のように。]
…ついてこい、って事か?
[呟くと、輪はふたたびくるりと回って先に進みだした。
良くわからない場所で良くわからないことが起こっているのは確かだったが、不思議と今のこの鎖から「敵意」は感じない、そう思ってついていくことにした。]
[私は透ける壁へと手を着いて、壁の向こうを覗き込む。
半透明の硝子に囲まれた通路とその奥に――聳え立つ機械の塔]
何故…このようなものが森に?
そはまるで、寝物語に聞きし【鋼の獅子王】の…
[零れた声を掬うように、無限の輪が私の周りを巡る。
淡い菫色を揺らしそれを追えば、透ける壁に沿い内へと通じる道へと空を滑る。天と壁を囲まれた、逃げ場なき道へと]
…行けぬ。
私は…そちらには行きとうない。
[頭を振れば長き白金が乱れ、緩やかに肩を覆う。
壁から離した手で身体を抱き、私はその場から後ずさった]
…森が見えるな。
木々が見えると安心する。
[どこか冷たい印象を感じる機鋼の界の中、ゆるりと揺れながら進む無限鎖を目の端に捕らえつつ、周りを見渡す。
透明なガラスに手を触れれば、想像通りの感触が手を冷やした。
無限鎖は強制するつもりもないらしく、ふらりと横に逸れればそれを許すかのように着いて来るように思え。
吹き抜けにそびえる塔の周りを回るように、その透明な硝子の壁が続く道―外周区画というらしい―を、足音を立てつつもゆっくりと歩く。]
何か……なんだろ
ココって誰か居るトコな訳?
[むくりと起き上がり、塔を囲む外周区画をぐるりと巡るように歩き出した。
遠回りでもいずれ屋敷へ着くのだろうからと、環は諦めたように漂っている。
丸い硝子を嵌め込んだ小さな目玉のような――カメラがその様子を音もなく、気配もなく*見ていた*]
──
■名前:リディ
■種族:魔族?
■属性:生命
■職業:無職
■年齢:外見15歳/肉体年齢約200歳
────────────
精霊界に住む魔族。
現代雷撃王と翠樹王の子供。
時々、人間界へ遊びに行くこともある。
反抗期。
/*
残念なことに 中の人は 今 あんまり時間がとれないのです
メモにも でられません
だって、けせるものなら、みれるけど。
*/
[透ける壁に阻まれ、緑の天蓋は途絶えている。
私は半身を捻り、麒麟と成りて天へと駆け上がった。
光を受けた白金の毛並みがうねり、長い尾が緩やかに翻る。
そのまま――天の青を渡りこの地から出ようとして、私は唐突に現れた星空の天蓋に目を見張った。
そは透明な壁に隔てられ、出でる事は叶わぬと私に知らしめる]
な…なに、ゆえに…?
此処は、何処なりや…。
[私は絶たれた望みに首を垂れ、緩やかに地へと落りる。
その半ば、上より半透明の通路に人影が見えた気もしたが、動転していた私に気を払う事は不可能であった]
[塔のまわりを半周ほど歩くと、屋敷を見つけた。はからずも真っ直ぐ屋敷へ着いたことになる。屋敷の中へ]
誰かいるのー?
何この紙
……オトフリート?
って確か……
[紙を一枚めくる]
何これ、リディの名前があるし!
[紙を一枚めくる]
げ、
何でライデン!?
< とことこ。ぴたり。
あらあら、なんでしょう。この先、ついてこいっていいますけれど >
…? これ、なに?
< 鎖が答えをいうわけなんて、ありません。
とうめいな、しきり。猫は困って、ぺたぺたと壁にふれました。 >
連れ戻しに来たとか?
てゆーか帰るつもり無いし、超うざいし。
逃げなきゃ……ていうかここ、どこ。
[散策開始]
何か落ち着かないってゆーか、なんてゆーか……
< とうめいな かべで あそ…いいえ、たしかめていた猫は、目にしっかり好奇心をあらわしていました。だけどもその手はとびらをつかみ、おもいっきり音をたててあけてしまったのです。
びくぅっ
と、なんだかものすごく おどろいて、猫は一気に、きょりを とりました。
近くに、ふしぎな、花のかげ。
おおきな樹からぶらさがって…
声がしたのは、そんな花からじゃありませんでした。 >
< 首をふるふる、横にふって >
おれは、ちがうよ。
ここは、どこだろうって、おもって。
それ
< 鎖をゆびさし >
に、ついてきただけ。
< 挙動不審、なんて、思ってるって、しりません。 >
…逃亡?
< もしかしたら、かの女がみたページの中に、猫のことも書いてあったかもしれません。
それは――
■名前:エーリッヒ
Erich
■種族:獣人(羽根のはえた猫)
■属性:流水
■職業:野良猫
■年齢:35歳(人間換算17,8歳)
――――
人の来ない森林に住む猫。
ずっと人と旅をしていたが、15年程前からそこに住む。
特筆することもなく、猫。
なんていう ものでしたけれど >
…腹減ったな…。
[呟きつつ、くるりと首を巡らせる。
声が聞こえた気がしたが、それはどこからだろう。
ふよふよと浮かぶ無限鎖に目をやれば、東の方へと誘いおうとしているのだろうか、くるくる回りながらもそちらを差す。]
ああ、草だ。
[ピィ!と肩で羽を広げて鳴く小鳥の頭を指で撫でながら、草原へと足を踏み出した。
さく、と水分を含んだ土の感触を足が伝えてきて心地よい。
人から見たらのしのしとも思うだろう擬音を背負いつつ、草原を揺れる鎖についてゆっくり歩く。
その両の瞳は、ひとつの大きな屋敷に入る鎖を捉えて少しだけ見開かれた。]
捕まったら連れ戻されて怒られるし。
[ユリアンの意志をよそに、勝手に確定事項扱いである]
てゆーか、なんだかわかんないんだったら探検いこうよ。ここに住んでるんじゃなきゃ良いでしょ?
それともどっか行くとこあるわけ?
< 猫はちょっと――ということにしておきましょう――鈍いようですけれど、かの女のことばに、なんとなく親のことをかんがえました。
もしかしたら、もしかして? >
おかあさんと、おとうさん?
< くびをかしげます。
だって、つれもどされて、おこられるっていうと、家族しか浮かばなかったのです。 >
たんけんは、いいけど。
おれも、いかなきゃいけない、わけじゃ…ないと、思うから。
でも、しんぱい、かけたら、だめだよ。
< かの女にとって 余計なお世話 でしかないかもしれません。 >
……なにそれー!
[図星だったようだ]
超つまんない。
つまんないこと言わないでよー!
あんなやつらもう知らないし!
アンタも一人でどっか行って野垂れ死ねば?
[フンと息も荒く、来た道を戻ろうととってかえす]
あ、え。
ええと
< なんだろう、猫はちょっと困ったようでした。 >
つまんないって、えと。
あ、まって。
< なんとなく 一人で置いておいたら まずいかも。
なんて思った、とはいえません。 >
どこ、いくの?
おれは、
< ずっとしゃべってなかった、そのせいで、口がうまくまわりません。
猫は困って、なんども くちびるを しめらせました。 >
ええと。
おれは、エーリッヒ。
迷子、なったら、だめだよ
< ちょっとおどおどしてしまうのは、
かの女の“げっこう”が、こわいからじゃなくて。
しんぱいで。
でも、猫は、かの人のたちばに なったことが ないから。
どうやってあらわせば いいんだろう。
そんなふうに、思っていたのです。 >
[呼び止められて振り向いた。不満げにエーリッヒを睨んでいたが、唇を舐める様子が可笑しくてすぐに笑った]
なんかぺろぺろしてて犬みたいだし。
ていうか既に迷子なんですけどー。
< かの女がわらって、猫はすこしほっとしました >
犬、じゃないよ。
おれは、猫だから
……この、わっかに、ついてっても、迷子?
[柔らかな下草に首を横たえ、耳を立てて身体を休める。
その姿を通路から無機質な目が見ていたなんて、知る由もなく。
──
■名前:ナタ・リェ(那多烈)、音としてはナターリエと聞こえる
■種族:獣族(麒麟族・索冥(さくめい))
■属性:天聖
■職業:機織
■年齢:外見20歳、肉体年齢100歳弱
────────────
人間界の東方、険しい山々に囲まれた隠れ里で静かに暮らしている麒麟の一族。
偉大な者が生まれる時に祝福に訪れる他は、ほとんど里を離れる事が無い。
10年程前に物資交換に人里に下りた所を捕らえられていた為、人間と鎖に怯える。
──
私の情報は仮初めの宿へ伝わり、本を模した何かに記されゆく]
[驚きは鼓動を早めさせる。
私の身体に潜む針を、血の巡りに乗せて運んでしまう。
私は緑に身を横たえ、心を静める。
この身が死すれば穢れと成りて、この地を穢してしまう故に]
うん。
猫。
……獣人。
< 猫は自分の しゅぞくの せつめいを しました。
あんまり簡単すぎるから、かの女にはちゃんと、伝わらなかったかもしれませんね。 >
…わっか、だめだった?
そういえば、ここ、どこなんだろう?
< 別にどこに出ようが 迷子に かわりは ないのでしたが。
かの女はどうも、へんな顔をしています。 >
……なにか、あったの?
―屋敷・厨房―
……ん?
[厨房で、のんびりとお茶の準備に勤しむ所に飛び込んできた声。
ついて来ていたセレスティンが、驚いたように服の裾を掴んできた]
……それ、なんとかなりませんか、君……。
[苦笑しつつなだめている間に、声の主は再び駆け出して行き]
……なんともはや。
賑やかな子もいるようで……。
[くく、と笑いつつ、セレスティンに手を離させて]
さて、とにかく人が集まるまで……茶菓子でも、作ってみますか。
[何百年ぶりかねー、と気楽に呟きつつ、*マイペースに菓子作り*]
お、いい匂い?
[重い扉を片手で押して屋敷に足を踏み入れると、香ばしい紅茶の香りと甘い匂いがしてきた。
無限鎖は気がつくと、なくなっていた。
ここに呼ばれたのだろうか、と思いつつ視線を巡らせる。
中央の机の上に、本だか何だか分からないものを見つけて歩み寄る。
そっと手を伸ばすと、光の文字が浮かび上がって少し驚いて手をひっこめた。]
どこなんだろね。
わかんないんだけど。
なんか居心地ワルイようなそうでもないような。
そう、そのせい!何でもない!
[家族同様のユリアンに会いたくなかったなんてことは他人に分かるよしも無いが。]
猫……
猫の獣人!?
わあ、猫にかわれる?
──
■名前:マテウス(苗字不明)
■種族:獣熊族
■属性:大地
■職業:木こり
■年齢:外見28歳/肉体年齢280歳
────────────
人間界の山間の獣熊族が集まる村の「長老」と呼ばれる老熊の息子にあたる。
「長老」は昔は鋼の職人で、現大地王と会いその技術を学んだ事もあった上に妻は大地の精霊、よって息子の彼には大地の属性が強く現れている。
質素な皮の服に皮のブーツ。小さな斧をきっちり皮のケースに入れて腰にぶら下げている。
肩から提げた袋には、長老から預かった「包み」が入っている。
本性は大きな熊、熊時の体高は4メートルにもなる。
白い鬣が生えている。
右手だけの開放が可能らしい?
──
???
< もちろんかの女が何をいやがってるのか、なんてわかりません。
でも、ものすごく ひっしな ようす。
猫はこまったけれど、といつめることはやめました。
が。 >
え。ええと。
かわれる、けど。
< はしゃいだ ようすには、ちょっとびっくり。 >
[木漏れ日が、私の身体に柔らかな光と影を落とす。
森に住む小さな命達が、白金の毛並みに誘われて戯れる。
命を脅かす事のない私は、彼等にとって格好の相手なのだろう]
…遊ぶは構わぬ。
なれど、強く引くのはお止め。
[瞳を伏せたまま、長い鬣をついばむ小鳥へ声を投げる。
野鼠が背に登るを感じつつ、私はまどろみへと*誘われていった*]
[キッチンへ向かう姿が、カメラに捉えられる。]
―――
名前:ダーヴィッド・フォン・ファイエル
種族/属性:竜族/火炎
職業:軽装銃騎士
年齢:約350歳(容姿は二十代後半)
物質界封印管理官の任に就く、若き竜。
炎竜王直系末子の純血赤竜であり、将来有望視されているものの、本人は至って呑気。
……猫、結構好きなのに。
おにーさん、髪ふわふわだから柔らかそうなのに。
[エーリッヒの反対する理由は考えずに項垂れた]
ま、いーや。
探検してくる。
じゃあね。
[少し不満げに、エリアを出て*いく*]
< たぶん、短毛だから、ふわふわはしてないと、猫は思いました。
でも自分で触ったことがないので、強くはいえません。
猫は困ってしまって、それでも何か言おうとしましたけれど。>
あ。
< 呼び止めようにも、名前も、知りませんでした。
だから、かの女はどこかへ探検に、いってしまいました。
今度は猫のすがたでいようかな。
そう思って、さっきあけた とびらを見ます。
しかし、なんだかつかれたからか、眠くなってしまって。 >
< 小さく、あくびをしました。
よくよく考えれば、ここは おひるねに良い場所。
丸いきのこがそこらへんに生えていますけれど、なんにも気にせず猫は木陰に隠れて… >
−東部:屋敷−
[屋敷へと辿り着いたのは何時だったか]
[人気の少ない廊下を変わらず裸足で歩む]
[広間の書は以下のように記録していた。]
――
■名前:アーベル Abel
■種族:魔族
■属性:機鋼
■職業:不明
■年齢:不詳
────────────
突如として機鋼界に“出現した”存在。
機鋼の属性に近しいと思われるが、断定するには。
機鋼界を訪れる前の経歴は不明。
まだ若い魔族なのか、不完全。感情が薄く、感覚も鈍い。
力の面でも不安定な傾向があり、他の属性の影響を受け易く、バランスを崩してしまう事もあるようだ。
――
[彷徨った後、厨房へと入る]
[菓子作りをする時空の竜の姿]
……、……………?
[気付いた彼がどうするかなど関係なく]
[置かれていた林檎を無言で手に取り、]
[皮ごと齧りついた。]
……………。
[放り投げられた赤の玉]
[宙で踊り手のひらに戻る]
[確かめるように舌に指を当て]
[首を傾けつつ気紛れに出て行った]
[果実を手にしたまま、広間に戻る。]
[向けられる視線:従魔の少年]
[天の青の両目][海の青の左目]
[異なる青が交わり暫し見詰め合い]
[先に逸らされたのは深い色だった]
外。出て来る。
[断りではなく、一方的な宣言]
[他の存在は目に入らぬ様子で扉を開いて]
[吹き込む風は][髪を揺らして][本の頁を捲る]
[緑の原を抜けて]
[半透明の路を通り]
[更に深い緑の森へ]
[鳥の囀り][獣の鳴き声][木々のざわめき]
[落ちた葉を踏み、柔らかな土の上を歩む。]
[その間も断続的に][くるり][赤の果実は踊る]
……。
[すやすや、][眠りこける白の獣]
[眼は閉じられて色は知れず]
[一部異なる色は左前脚の青い布]
猫?
[一般的な名を口にせど、背には異なる真白の翼]
[呼吸に][風に][微かに揺れる白][じっと眺める青]
< すぅ、すぅ。
猫は見られていることに、気づいていないのか、とてもやすらかな眠りのなか。
たまにぴくりと羽根は動いて、からだは息にあわせて、すこしゆれて。
……どう見ても、気持ち良さそうでした。 >
[微かに指先が触れる]
[僅かに猫の髭が震える]
……、
[手を引いたが猫が目を覚ます様子はなく]
[もう一度触れて、今度は、毛並みを撫ぜる]
< その手の なで方が気持ち良いのでしょうか。
猫は、かすかに喉をならしました。
目をあける ようすは、ありません。
うっとりとしていて、けいかい、なんてどこかに捨ててきてしまったよう。 >
[毛の流れに添うように指先は伝い]
[羽の付け根近くをほんの一瞬擽り]
[喉の鳴るのに気付くと顎の下へと]
……、気持ち好い?
[問いかけは][届いたか否か]
[ぽとり、手のひらから林檎が落ちた。]
[ころり、転がって猫の近くで止まる。]
< ごろごろごろごろ。
ふるり、ふるえた羽根が、もっととねだるように、隙間をつくって。
あれれ。
さすがに声がきこえ、耳がぴくりと動きます。 >
…きもちいい
< やっぱり言葉じゃなくて、なきごえでした。
耳に届いた落ちる音。
おっくうそうに目を開けて、赤と、その先、かれの姿が、あおい目にしっかり映りました。 >
< みつめあうのか、にらみあうのか、観察しあうのか。
そんなのが続きました。
しっかり止まっているのは、その場にふたり…
ひとりと、いっぴき。
最初に目をはなしたのは、猫の方でした。
すこし頭をはなして、その手にこすりつけると、落ちている赤へとちかづきます。 >
[青の眼が緩やかに瞬かれる]
[白が動くのに釣られて移ろう視線]
[赤が地面に転がっているのを認め、]
ああ。
[声を零して果実を拾い上げる。]
[服の袖で拭う][土が付着して][更にくすむ白]
……起きた?
[しゃがんだ姿勢のまま、問いかけ]
< 肯定は、にゃあ、と小さななきごえで。
こくり、うなずいて。 >
…?
< とりあえず、ふるふると。頭を振りました。
めざめ の ぎしきです >
< 手が上から近づいてくるので、その横に頭をまわりこませます。
だって上からは嫌なんですもの。
すりすりと自らすり寄って、猫はなきました。
でも、きっと、意味までは伝わらなかったでしょう。
目をほそめて、のどを鳴らして、きもちよさそうですから。 >
< さしだされた赤が、なんでだかわからなくって、ふしぎな顔になりました。
どうしよう。
ことばが通じないのは、ふべんです。
猫はまた、じーっと、りんごを通り越して、かれを見ました。 >
……要らない?
[通り過ぎた視線]
[果実を口許に移して一齧り]
[滲み出る水分が喉を潤した]
何、
要るんだろう。
[猫から手を離すと、手招きして膝を叩く。]
< いらない。
にゃあ と ないて、猫はその動きにとまどいます。
しかしなんとなく、さからうのも おっくう で。…たぶん、それは、まだとっても ねむいからでしょうけれど。
四つの足が、こうごに地面をふんで、ためらいがちに、ひざの方へむかいます。 >
< 羽根がちょっと、たよりなさそうに、ぱたぱたと揺れました。
猫の身体は、かれの手の中。
ぽかぽか、おひさまのように、あたたかな体。 >
[枷のない右腕で白猫の躰を抱き上げ]
[温もりより柔らかな感触を求めて撫ぜる]
……とりあえず、
[枷のある左手で赤い果実を放り投げ]
[手のひらで受け止めるとしゃらり鳴る鎖]
行こう、か。
[立ち上がり足を一歩踏み出す]
[歩みに合わせて僅かに揺れる躰]
< いきなり視界がたかくなりました。
猫は困った顔をして、自分をかかえる人を見ます。
ぷらんぷらん。
長いしっぽもゆれました。
ちいさくちいさく、なきました。 >
……
[降りてきてパスタを食べる赤い髪の男を、
お菓子の匂いのする厨房を
リンゴを持って出てくる細身の彼を
何が起こっているのかわからないといった表情できょとんと見る。
とりあえず、ここにいてもいいのだろうか?
どかりと引いた椅子に腰を下ろした。]
< なんだか、なでられたら、それでいいやって。
ちょっと思ったなんて、ひみつです。
猫はだまると、ぱたぱたと羽ばたいて、しっかりと手のなかに位置をきめました。
ゆれる鎖は、なんなのでしょう。
そういえばさっきの、空とぶわっかも、いつのまにかありません。
でも。
なんだかやっぱり、眠くって。 >
[ぽふ] [ぽふ]
[ぽふ] [ぽふ]
[一定のリズムはまるであやすよう]
……眠い?
[耳のそばで尋ねる声は小さな囁き]
お休み。
[緩やかな歩みは揺り籠をも思わせる]
─人間界・西の森─
[森の奥に3匹の魔獣の子供を放つ。
そのうちの2匹は森の奥へと駆けていくが、1匹だけが彼女から離れず、足元に擦り寄ってくる。
それにくすりと笑うと]
私に懐いたのか。それとも親を殺した私に復讐したいのか。
……まあ、どちらでもいいけど。
[そう呟くと、スッと手を差し伸べ]
おいで。寝首を掻くつもりならそれまでせいぜい相手をしてあげよう。
[私が緩やかに頭を上げると、遊んでいた小さな命達が競うように羽ばたき、または滑り降りる。
それを待って、未だ身を包む眠りの雲を身震いして振り落とした。
憂いを湛えた瞳が、眠りの前と同じに透ける壁を捉える]
夢…ではないの。
なれば、道を探さねば。
[天を見上げ、今は見えぬ天蓋に柳眉を寄せる。
小さな吐息が、零れて落ちた]
< ゆれる、ゆれる、腕のなか。
たずねられた言葉に、にゃあ。小さく こたえを かえします。
人のうでに抱かれることは、猫にはひさしぶりで、気持ちのよいものでした。
猫自身は気づいていませんけれど、すこし、つかれてしまっていたのでしょう。
こんな、おかしな場所にいて。
こんな、見なれぬものに かこまれて。
今、猫がおさまっている腕にも、ちょっとふしぎはあるようですけど。 >
─中枢部・外周区画(西側)─
あっちは大地、そっちは流水、こっちは火炎……。
この、真ん中が分かんない……分かんないってことは十四属性じゃないってことはよーする……
[幾つかのエリアを覗いてまわり、次はと西部エリアを目指す。扉の向こう(今度は広葉樹林のようだ)に、何か生き物が動いているようだ]
なんかいたー。
[視線の先に聳える壁の内には入らずに]
[進むにつれて森は異なる様相を見せる]
[湿っていた大気は乾いて気温は下がり]
[落ち着いた風が木の葉を揺らして過ぎる]
−南西部:熱帯雨林 → 西部:広葉樹の森−
[相変わらず手は優しく猫の躰を撫ぜながら]
< あれれ、どこにゆくのかな。
うとと、うとと。
ちいさくないて、ねむそうな青い目が見上げます。
あら。
ふしぎな 生きものがいる場所を、こえてしまったみたい >
[行けぬと、行きとうないと。そう私が告げたが故か。
導きの輪は既になく、私は途方にくれる。
小さく嘶き、この姿のままあるは危険と人の姿へと変わろうとし]
…!
[かけられた声に、身を翻し蹄を掻く]
うーん。
[途方にくれていた。
どうやらこの屋敷に入ってこの大広間で座っている事が咎められないらしいことはわかった。
お互いを知り合わない者達がいる、そんな空気を感じていたから。
が、この先が問題だ。
お腹がすいたが厨房に勝手に入るわけにもいくまい。
長い人(熊)生、気がついたらおかしな場所にいた、なんて事はざらだったが。]
[かくして、シノと名付けた魔獣の子供と森を歩いていたのだが]
…………あるぇ? ここは?
[気が付くと、そこは見知らぬ森の中。先ほどまでいた森とは明らかに空気が異なる。それよりも]
!? ……っつぅ。
[拘束のベルトが巻かれ、だらりと下がったままの右腕から鈍い痛みが発生する。歯を食いしばり、痛みに耐えていたが、数分程度でその痛みは遠のいていった。]
っはぁ。これは、もしかすると……
[俯き、軽く息を吐くと]
図らずも当たりが向こうからやってきたのかも、ね。
[髪に隠れ、表情は窺えなかったが、僅かにのぞく口元はうっすら笑みの形を浮かべていた。]
─西部・広葉樹と熱帯雨林の中間部あたり─
< とうぜん、見上げていた猫の目も、…いちおう、猛獣の血を引いていますから、かげを とらえました。
にゃあ。
言葉では、ありませんけれど、こんわくの色。 >
よし。
腹が減っては戦はできぬ…って。
[立ち上がり、扉から外へ出た。
無意識に大地の力をめいっぱい体で受ける。
少し草を踏んで歩くと、北から南へと川が流れているのが見えた。
思わず喜びの口笛を吹き、駆け寄る。]
[白金の獣であったか][炎髪の少女であったか]
[どちらか定かではなく]
[けれど警戒心もなく][其方へ無造作に歩を向ける]
―屋敷・厨房―
[やって来た火炎の若竜の問いには頷いて。
……食材は足りるのだろうか、と心配をしてみたり。
ともあれ、自分は久しぶりの菓子作り。
その最中に入って来た青年は、声をかけるより先に行ってしまい]
……材料取られた。
[そういう問題か]
/中/
というわけで。
ひとりみんなにうまく混じれていないmu_muです、こんにちは。
最後の精霊演戯です。
とっても愉しみにしてました。
頑張ります!!
うし…
[靴を脱いでズボンをくるくるとまげて上げ、川に入る。
どこが浅いかは地面が教えてくれる。否、教えてくれるというよりも感じ取る。
膝少し下まで川につかり、右腕の袖をまくりあげる。
腰を落とし、川の水の方をじっとみて息を殺す。]
[やむ無く、というと何だが路線変更。
林檎のパイは、栗のそれへと変えられて。
調理にかかる時間は、局地的な『加速』で縮める。
こんな使い方は『疲れない』らしい]
[目覚めたばかりの見知らぬ土地。人里か否かなど知りはしない
声を掛けた少女が人ではないと判断する余裕などなくて、私は反射的に駆け出していた。
緑の隙間を抜け、目に入るは鮮やかな赤。
それが先ほどとは別の人間の――仄かに血の匂いを纏った少女と理解するより先に、空を蹴り天へと駆け上る]
西側……賑やかだな。
[小さく呟く]
あんまり騒ぐと、機鋼王がうるさいと思うんだが……。
[やれやれ、と呟きつつ、ひとまず菓子を作り終え、広間へ。
何はともあれ、と紅茶を一杯味わい、一息入れる]
……?
セレス?
[それから、どこか落ち着かぬ従魔の様子に*首を傾げて*]
……っふ!
[瞬間。
空気を切る音が聞こえるよりも先に右腕には大きな爪と黒茶色の毛が生え、水の中の銀の鱗を弾いた。
後頭部からうなじにかけて白い毛が瞬間揺れるのを、目で確認することは出来るだろうか。
一瞬の音の後、腕の中には大きな魚が収まっていた]
…?
[川の上流の方に向いて仁王立ちしている彼の左側から、声か光か気配かは分からないが何かを感じた気がした。
が、頭をぽりぽりかくと再び水面をにらむ。
パタパタと周りを飛んでいた黒い小さな鳥が、西へと飛んで行った。]
[体躯よりも激しく鼓動が跳ねる。
人影を複数見たことにより、私は此処を人里なのだと思った。
少女を越える間際、僅かに捉えた血の匂いが混乱に拍車をかける]
嫌…!
[恐怖が背を這い上がり、私は小さな針の事も忘れ疾駆する]
[薄ら笑みを浮かべていたが、ふと背後から感じた忘れ得ない属性の気配に振り向くと]
ミ・ツ・ケ・タ……
[頬が裂けるほどに口の端を歪め、その気配の感じられた方へ駆ける。
樹の間を駆け抜けてアーベルに接近すると、その足を掬おうと足払いをかける。]
─西部エリア・広葉樹林─
逃げたしー。
何?
いまの。
……ちょっときれいだったかも。
[扉を開けて、エリア内へ。どこのエリアも同じような区切られ方をして同じように、中枢部に連結しているらしい。
広葉樹が茂っている]
……あーん、ここは。
[生命と、影輝のちからが強く働いているのを感じた。
リディ自身純粋な、生命のちからの持ち主の為、周囲の空気に気配が同化、意図せず自然と気配が薄れる。]
[不意に天を仰ごうとして、
[がさり、][舞い上がる木の葉]
[数秒の間を置いて飛び込んで来る赤]
[瞬きの一つもせず、]
[避けようとする素振りすらもなく――]
[バランスを崩して地に倒れ]
[その拍子、][顕になる左眼]
[右より淡く無機質な空の青]
[緩んだ手から赤い果実と白い獣とが離れる]
……あれ?
[屋敷へと訪れた面々の中に混じる、識っている気配と、
しかし覚えの無い姿に、きょとりと瞬いた。
まぁ…良く考えてみれば――そりゃそうだ。
オレが『識って』いるのは昔の――仔竜の頃の記憶だし、
それと同じ姿なのも、そうそう無いだろう。
……や、有り得ない話では無いけれど。
…うん。多分、あってる。 ――と、思う。
オレの記憶の読み間違いじゃなければ。]
……まぁ。
[いいか。違ってても。
随分と懐かしい話にもなるだろうし、相手が覚えている確証も無い。
尤も、オレはオレで初対面なんだし。
漸く場所を知ってそうな人たちが――屋敷の中じゃなくて、
外からだったけれど現れたんだから、それで万々歳。
確認も挨拶もそこそこに、必要な事を尋ねる。
相手が如何思ったか知らないけれど、お陰さまでとりあえず
現状把握に必要な事柄を諸々聞き出すことには何とか成功した。
…大変ありがたい。えぇ。何処かの誰かとは大違いだ。
確か彼の倍以上生きてるくせに。]
『おや、其れは誰の事かな。”新たな仔”』
――白々しいなぁ、知ってただろ。”エテルノ”。
[くすくすくす。
はぐらかす様に響く笑い声に、思わず溜息。]
[溜息を零しつつも、とりあえず濡れた衣服を着替えに
借りた個室の一つで身支度を手早く整える。
すぽん、と服の穴から頭を出せば、隅の方で居座っていたアルが
ひらりと三度頭の上に着地した。
本当は身長が縮みそうだから乗らないで欲しいんだけど
多分、アルには何を言っても無駄だ。
…少なくともオレからは。]
…お腹すいた。
[まだ生乾きな髪の毛をタオル(これも借りた)で
わしわしと拭きながら、腰掛けていた寝台から軽く飛び降りる。
うん。じっとしてても腹は減るし。何か食べ物が貰えたら、儲けモノだし。
そう言ったら、アルには食い意地汚い!って脳天突かれたけど。
ぺたぺたと素足を鳴らして、広間へと向かう事に*決めた*。]
[少女の上を駆け抜けようとして、私は目を見開いた。
少女が動いた先――着地予定の場所には別の人影があった故に]
…っ!
[もう一度空を蹴り、更にその青い髪の上を間一髪越える。
蹄が触れぬよう強く引寄せれば首がうねり、鬣が下枝を揺らす]
[足払いによって倒れたアーベルの上に馬乗りになると、すでに拘束を解いていた右手に握られた魔銃の銃口をアーベルの額に押し付ける。
眼鏡をしたままの無感情な眼と、青年の無機質な青い眼が交錯する。]
[特に探ろうとしていた訳では無いから気づくことは無かったが、逃げた四つ足の獣を追おうとして、南に向け、行く手に何人……もしくは何匹かの存在が在ることに気づく]
『――おや、流石”新たな仔”は気付いたか』
[ゆるり、目を細めて笑う。
其れが何か、まだ理解は出来ないようだけれど]
…幾分か、激しい『声』だな。
離れているにしても、随分と――確りと捉えられる。
[母なる仔も流石に捉えた頃だろうか。
さて、毎回この様な声に、荒ぶられても困る故、
そろそろ――声を閉ざす術を覚えるべきだが。
しかし、この仔には]
……さて、如何すべきかな。
[伝わる衝撃]
[けほり、]
[息を吐き出す]
[額に突き付けられた鉄]
[色違いの睛は緩く瞬き]
……、
[押し退ける動きはせず]
[唯、左手を持ち上げ]
[少女の頬へと伸ばして]
[しゃらり]
< とんできた人に、猫は、かれの手からはなれました。
しゅたっと着地するのは、さすが、さすが。
こんなときでも、10点満点です。
うん、だれもきづいてないですけど。
だけれど、ぎゃくに、猫の目は――以前の、知り合いを。 >
ナターリェ!
< でも、言葉、ではないですけど。 >
< だけれど、たいへん。
きもちのいい、腕のもちぬしが、どうやらピンチです。
猫はなやみませんでした。
なやむ間も、ありませんでした。
猫のすがたが、なにか、包まれて、風景からさえぎられて。
すぐに人のすがたに、かわりました。 >
…こんなもんか?
[白い鬣が何度目か揺れ、大きな爪と黒茶色の毛並みがまるで絵の具を溶かしたかのようにすうっと消えると、陸でびちびちと跳ねる5,6匹の大きな魚に目を移した。
ざば、と川から足を上げ、乱暴に振って水滴を落とすと靴を履く。
腰に下げていた縄で魚の尻尾を手早く縛りつつつなげると、ひょいと肩に下げて再び屋敷へと戻ろうと歩き出した。
左肩を止まり木としている黒い鳥は、上空を飛んで赤い少女が青い少年に走る図や、白く光る獣が空を駆けるのを、見ただろうか。]
[二人(と一匹)を越える前後、何が起こったのかは正確にはわからなかった。
なれど倒れこむ気配に、蹄を当ててしまったのではないかと半身を捻り振り返る。
血の匂いをまとう少女が黒光りする何かを、青年の額へと当てていた。音を立てて血が引いていく]
…嫌!
[反射的に出たのは悲鳴にも似た――短い音の波紋。
三半規管を麻痺させるそれが、彼等に届いたかは判らない。
耳に届いたは懐かしい声に、私は混乱してしまっていたから]
[混乱したまま鳴き声の主を探そうとするより先に、私の視界に金の髪の青年の姿が過ぎる。同時に、私の名を呼ぶ声が届いた]
…エィリ殿!
[それは願いを込めた呼びかけ。どうか傷付けあわないでとの祈り]
殺すのかな……?
生も死もサイクルの……
[血のにおい、というよりも死の残り香を嗅ぎ付けて目を細め、静観していたが……]
あ、猫!
[人へ変わったエーリッヒを指差した]
[どの程度、そのままでいたのか。
右頬に触れたアーベルの左手に、ふぅと1つ息を吐くと、銃口をアーベルの額から外す。ホルスターに銃を仕舞うと]
……ごめんなさい。人違いでした。
突然すみません。ちょっと色々あって動揺してたのかもしれません。
[ぺこりぺこりと謝る。でもまだアーベルに馬乗りになったまま。]
[馬乗りになったままであったことに気づいて慌てて退こうとするが、突如耳に届いた声ならぬコエにぐらりと視界が揺れて]
……ありゃ?
[ポスン。アーベルの胸元に顔を埋める形に。]
――、?
[耳に、或いは神経に直接届く波紋]
[僅か眉を寄せて][もう一度瞬いて]
……何。
[呟きは][音にか][少女にか]
人、違い?
[眼鏡の縁に触れかけた手がすり抜け]
[力を失った少女の身体を受けとめた]
[私は少女が敵意を消した事に気付くのが遅れてしまったらしい。
青年の胸に顔を埋める姿に、気まず気に尻尾を揺らす。
なれど今度は逆に少女が危険なのではと場を離れるに離れられず、唯一の知り合いである金髪の青年へと縋る視線を向けた]
…?
[なにやら、やはり戻る方向から気配というか、音というか、声というか、が届いた気がした。
…気がしたが、気のせいだろうと思いながら屋敷へと草を踏む。
魚を厨房に差し出して、これと引き換えに雨風を凌がせてはもらえないか、と言うと、誰が相手であれ笑われるか*きょとんとされるかするかもしれない*]
[抱き合う(?)アーベルとミリィを眺め]
なんだあの二人、愛情表現だったの。
ここの事聞こうと思ったけ……止めた。
なんかちょっと後ろ髪引かれるけど……
[機鋼と生命はある意味で近しい故]
やっぱ居心地よくないし
[機鋼と生命はある意味で異なる故]
でばがめは良くないし。
[来た道を戻る]
[少女を受け止める青年に、敵意はないようだった。
安堵の余り崩れそうになる前脚を踏ん張り、左の後脚首への負担を和らげる。
森と同化するように気配を馴染ませた少女の接近には気付かぬまま、鬣に絡んだ木の葉を煩わしげに振るった]
[受け止められた姿勢のまま顔だけ上に向けて]
あー、重ね重ねすみません。何かいきなりクラッと来て。
今起き上が……って、わひゃっ?!
[突然アーベルが体を起こして、軽く背中を叩く。
それは優しくて。でも、今の彼女の体勢はアーベルの膝の上で向かい合って抱きしめられているわけで。]
あー、えっと、あのー……
[その頬は真っ赤になっている。]
< 猫はほっとした顔で、なんだか叫ばれたほうをみました。
さっきのあの子でしょうか。
だけれどもう、かの女はさってしまいました。
それから、むかし、たすけたその人を見ます >
ナターリェ。
だいじょうぶ、だよ
< 歩を、そちらに向けて >
[朱を帯びる少女の顔]
[先程とは打って変わった様子]
?
[青を向ける青年の貌]
[先程までと全く変わらぬ様子]
立てる?
立てない。なら、連れてく。
[提案をひとつ]
……あ。
[手許に無い、赤の果実と白の獣]
[今更気付いて周囲に巡らす視線]
[命の恩人である青年が共にいた相手ならば、恐らくは危険ではないのだろう。
それでも、人が苦手な事に変わりはなく。
私は抱き合う二人に気取られぬよう、後ろ向きに下がってゆく]
[青年が視線を向けた方へと僅かに瞳を揺らすも、そのまま逃げようとした私を、彼の人が呼んだ]
…エィリ殿。
なれど…
[怯えを含んだ瞳が青年を見つめる。
近づく足音に僅かに身を竦めれど、四肢は後ずさりを止めた]
―北部―
[再び広葉樹林を抜けて、西部エリアを出た。
外周区画を通って北部エリアへ。
先ほどまでの景色が夢だったかと思うほど、雪の降りしきる世界。何とも寒暖の差の激しい場所である]
氷破……。
…………さむいしっ
[基礎代謝が高いので、寒さを感じるまでにややラグがあったようだ。己の力で己の生命に干渉し、代謝をさらに高める。ほの明るい光を纏ったような姿になって、寒さを防ぎながらエリアの奥へ探検の歩を進めて*ゆく。*]
< 猫には、少女がりんご色になる理由もわかりません。
ただ、おもいだしたからには、落ちた場所を、おしえてあげるべき でしょう。
自分といっしょに おちてしまった赤を、ゆびさしました。 >
[赤くなったまま、かけられた言葉に]
あっ。だ、大丈夫です。
[そう言って、慌てて立ち上がろうとするが、まだ三半規管が元に戻っていないので、すぐにぺたんとその場に膝をつく。]
< それから、おびえた様子の、知り合いにちかづいて >
だいじょうぶ、だよ
ずっと、そうだと……つかれて、しまうから。
おれも、いるから。
< いたからといって、猫はたいした せんりょく にもならないでしょう。
ただ、いたいたしくて。
近くにゆくと、なんのためらいもなく、猫のすがたに かわりました。 >
[暫しの間気を取られていたが、]
……。
[少女の言葉を聞いていなかったか]
[或いは歩くのは無理だと悟ったか]
ん。
[膝をついた少女の背に腕を回す]
[「だいじょうぶ」「つかれて、しまう」「おれも、いるから」
つたない程に真摯な声に、私は瞳を揺らして近づく彼を見つめる。
言われたとおり、無理をした私の身体と精神は悲鳴を上げていて。
言葉もなく、長い首を垂れる]
………ぁ
[項垂れた視界の中、青年の足が消え白の獣が現れる。
脚に擦り寄るそれから本能的に逃げようと脚が震え――なれど白き猫を傷付けたくなくて耐える]
……私は大丈夫、ゆえ…
[言葉と裏腹に崩れかけた脚に、私は獣の姿を解く。
人の身へと変じた肢体は、擦り寄る猫を抱き寄せるように蹲る]
< きずついているのでしょう
伸びてきた手に抵抗などせず、むしろ望んでそこにゆきます。
にゃあ、にゃあ。
なだめるように、おちつかせるように。
猫は、猫であることを感謝しました。だって、言葉にはなおせないのです。
せめてあたたかい体で、すこしでも ほっとして もらいたくて。
なんども、なきました。
おちついて、だいじょうぶだよ。
そう言うように、なきました。 >
[落ち着かぬ鼓動が、無理をさせた後脚が、張り詰めたままの神経が悲鳴を上げる。
なれど私にはそれを抑える術がなくて。側にある温もりに縋る]
…なれど、私は…人が恐ろしいのです…。
[命を刻む針も、後脚の傷も人に付けられたもの。
なれど、それ以上に傷付けられたのは、私の心かもしれない]
あれ? あれれ?
[なかなか戻ってこない感覚に、小首を傾げるが、突如背に腕を回され、抱っこされる。]
は、はわわ……
[いきなりのことで狼狽。顔はさらに赤く。]
[小柄な少女の身体]
[様子を気に留めず片腕で支えて]
[変わる一人と一匹を見つめていたが]
行く?
屋敷、……休める、場所。
在るから。
[赤い果実は地に落とされたままに]
[問いと共に誘うように手を差し伸べ]
[じゃら、][千切れた鎖が音を立てた]
[望みのまま手の内へと滑り込む白に、私は瞳を閉じ温もりに縋る。
人の姿など見たくはない。見ていたら、落ち着けはしない]
[何度も何度も鳴く声が、柔らかな温もりが、緩やかに私を癒す。
少しづつ鼓動が落ち着いて、私は震えの残る指先を離さぬまま、瞳を開ける。
淡い菫色の瞳が、白き猫を見下ろす青年を映して揺れる。
白金の蓬髪に絡んだままの葉が、鬣であった事の名残を示した]
[彼女がアーベルに抱っこされる形で真っ赤になっているその懐からモゾモゾと顔を出したのは彼女がシノと名づけた魔獣の子供。
とん…と、彼女の肩からアーベルの肩に乗り移ると、ぺろりとアーベルの頬を一舐めする。]
休める、場所…
[誘いの言葉と共に差し出される、忌々しい響き。
目の前に差し出された――その手首を、足首を戒める枷に気付けば、声なき悲鳴が上がる]
――ぃやーっ!
[腕の中の存在も何もかも脳裏から消える。
私は鎖から、忌むべき過去から逃げようと身を翻し――身体が横へと大きく揺れる。地面へと倒れゆく身を支える事無く、震える片手が衣の前を握り締め…私は*意識を手放した*]
わ、
[肩にかかる僅かな重み]
[頬に濡れた柔らかな感触]
……、…増えた。
[新たな存在に気を取られたのも少しの事]
[翻る衣、頽れて地に伏す女性の身体]
< だんだんと落ち着いてゆく、それを肌でかんじました。
猫はそれでも、そっとないて、だいじょうぶ、と伝えます。
だけれどその音……そして >
――――ナターリェ!
< 悲鳴。かしぐ体。
その腕から瞬時にぬけだし、猫は姿をへんじます。
かしぐ体を、腕でうけとめようと―― >
< 気をうしなう時にまで、気をつかわなくて 良いのに。
猫の手は、わずかにおそく、倒れたその体を、ゆっくりと起こしました。 >
……
いたい?
< 返事なんて、あるわけもありません。
それから、かれの手を、くさりを見ました。 >
だいじょうぶ、だよ
[きょとり、]
[緩やかに瞬いて]
[二人の様子を黙して眺め]
[向けられた視線の先、]
[自分の手へと目を落とす]
[けれど何が原因か、知る由もなく]
運べる?
[近づく事はなく少女を抱え直して]
[茂る草木と土とがクッションになったようで]
[怪我は無いと判断しての問いかけ]
< かれの言葉に、猫はこくり、うなずきました。 >
はこべる、よ
……休める、ところ、どこ?
< 力の抜けた体を、抱きあげます。
だいじょうぶ、と、猫はもういちど、うなずきました。
向かう先へ、*ついてゆきます* >
はわ、大丈夫……ですか?
[突如倒れるナターリェと呼ばれた女性と、それを抱き起こすエィリと呼ばれていた青年に心配そうに声をかける。
そして、アーベルに抱え直されるのもされるがまま。実際のところ、すでに三半規管の麻痺は収まり、歩くこともできるはずなのだが、*何故かそうする気にはなれなかった。*]
ん、
[首肯]
……行こう。
[踵を返し森を抜けていく]
[その足取りに迷いはなく]
[自然の道から無機質な路へ]
[澄み渡る青空の下を]
[広がる緑の原を進んで]
[言葉少なに屋敷まで辿り着く]
[四人を出迎えたのは機竜の従魔]
[簡潔な説明でも事情は把握したか、]
[気を失った者を空き部屋へと導く。]
……ん。
それじゃ。
[少女を椅子に座らせると]
[ふらりと広間を*出て行った。*]
/中/
みんな、元気だなあ……(笑)。
それはさておき、疾風、陽光、影輝は大丈夫かー?(汗)
ま、とにかく今の内に色々とやっておこう。
探偵 ハインリヒ が参加しました。
探偵 ハインリヒは、霊能者 を希望しました(他の人には見えません)。
─人間界・穏やかな風が吹く草原─
[腕を頭の上に組み、芝生へと寝転がる。そこはちょっとした高台になっていて、起き上がれば街が一望出来るようにもなっている。しかしそんなものには興味は無く、ただただその穏やかな風を身に受け、眠るでもなく瞳を閉じている]
「……やーっぱここに居やがったか、この風来坊」
[光を浴びていた瞼に影が差す。聞きなれた声。ああまたか、と心の中で一人ごち。陽を遮られた双眸をゆっくりと開いた]
俺を探すのが巧くなってきたなぁ、ディーデ。
そろそろ一人立ちの時期か?
[見下ろす男に向かってへらりとした笑みを向ける。ディーデと呼ばれた男はその言葉に呆れたような表情になり、見下ろす状態から身体を起こした。光が妨げられていた影がなくなり、開いた瞳に鋭い光が差し込む。眩しげに目が細められた]
「ばーか、俺が居なくなったら誰が依頼のやり取りすんだよ。
そもそもお前が居そうな場所なんざ、限られてるじゃねぇか」
はは、違いねぇ。
[一本取られた、とでも言うように笑うと、ディーデはやはり呆れた表情を浮かべている]
それで、お前が来たってことは何か依頼でもあったか?
「そうじゃなきゃ来ねーっつの。
前に頼まれてた黒いお話の裏と、大家んとこの猫探し」
猫ぉ?
まーた居なくなったって騒いでんのかよ、あの大家。
ただ単に猫の行動範囲が広すぎて2・3日戻って来ないだけじゃねぇか。
ほっとけほっとけ、そのうち戻って来る。
[寝転がったままひらひらと手を振る]
「だが探さないと大家が煩いぜ?
俺らの姿見つけると、まだかまだかと急かして来るじゃねぇか」
探す振りでもしとけ。
そのうち戻って来る猫に時間割いてる余裕はねぇよ。
「いっつも寝てんだろうが。
ったく、仕事だけはちゃんとしてるから文句は言わねぇけどよ…」
いひひ。
まぁどうしても探せってなら…。
[再び瞳を閉じ、耳を澄ませる。サァッと緩やかな風が吹いた。その風が吹きぬけた後、起き上がり懐からメモ紙とペンを取り出し、何かを書き付けた]
ここら辺探してみな。
高確率で居るはずだ。
「…今までの経験上、ってことか?
オーケイ、大家に伝えておくわ」
[ディーデに書き付けたメモを渡す。肩を竦めながらディーデはメモを受け取った。尤も、今までの経験上と言うよりは風に猫の居場所を聞いただけなのであるが]
黒いお話に関してはもう少しかかる。
大物が絡んでそうだ。
クライアントにはそう言っておいてくれ。
「了解、そんじゃそっちは頼むぜ。
ヘマするなよ?」
へーいへい、気をつけまさぁ。
[ちゃんと分かっているのかいないのか、そんな軽い返事を返してからからと笑う。そんなハインリヒの姿にディーデはやはり呆れるばかり。「じゃあな」と声をかけて高台から立ち去った]
やれやれ、大仕事の前に休息してたってのに。
アイツにバレない場所をまた探さないとなぁ。
[よっ、と言う掛け声と共に跳ね起きる。両手を天につき挙げ伸びをすると、周囲に誰も居ないのを確認してから風で身を包んだ。ふわりと地面から足が離れ、その身体は宙へと浮く。飛行物の少ないその時代、飛んでいる姿を発見されることは少ないだろうか]
[良さげな場所を探しながら空を移動する。この近辺のお気に入りの場所はディーデに押さえられているだろう。少し離れた場所を探すべきかと考えながら、まだ寝足りないのか両目を瞑って欠伸をした]
[瞬間。周囲の空気が変わった。風の流れが違う。何かに引き寄せられる感覚。何が起きたのか。それを把握するべく瞑った双眸を開く。
と]
…おおおおおおおおお!?
[吹き荒れる暴風。それに巻き込まれ流される。開いた瞳に映ったのは聳え立つ岩山、落つる稲光。そして岩山の間を吹き抜ける荒れ狂う風の流れ]
なん、だここっ!
ぅあぶねっ!!
[暴風に流され岩山にぶつかりかける。咄嗟に風を繰り、衝突を避け、安定して宙に浮く。自分はさっきまでこんな場所を飛んではいなかったはずだ。近くにある岩山の天辺へと降り立ち、風で周囲を探る]
……マジでどこだここ?
風の精霊力が強く働いていることは分かるんだが…あの街にこんな場所あったか?
─機鋼界・北東エリア:山岳地帯 ─
[自分は一体どこへ来てしまったのか。風で探りを入れて、分かったことが一つ]
[ここは人間界では無いと言うこと]
[ハインリヒ自身、人間界以外の存在を知ってはいたが、進んでそこへ行くことは無かったし、行く術も持っていなかった。故にここが人間界以外のどこであるかは分からない。しかし人間界ではないことは理解した]
…ここなら確かにディーデには見つからんよな。
[ぽつりと呑気な呟きが漏らされる。直後、上空の雷雲から自分の傍へ稲光が走った。飛び上がるようにしてその場から跳ね退き、宙へと浮く]
おわっつ!!
とにかくここからは離れた方が良いか…そのうち雷が直撃しそうだ。
[丸焦げは勘弁、なんて言いながら宙を飛びながらその場から遠ざかろうと適当に進路を取る]
[北か南か、どちらに行くかを決めるためにコインを弾き、そのコインを暴風に流されたりなんかしながら]
/*
ギャグっぽく(ぇ
しかしツッコミ居ないならツッコミ役に回りそうな予感。
いや、傍観者な立ち位置目指したいです(ぁ
役職希望:霊能者、指差し確認よーし。
では初の精霊演戯、皆様よろしくお願いします(ぺこり
*/
☆縁故相手について
●陽光:ヘルガ=ダズボーグ(Helga.Dazbog)
外見23歳。
ただし、実年齢や体重をさぐろうとするとフルボッコされる。
過去にフルボッコされた経験あり。
依頼で調べる事になりこっそり調査していたが、相手に感付かれてボコられる。
初めての依頼失敗だったかもしれない。
『あー……お久しぶり?』
[若干冷や汗付きの引きつった笑顔で挨拶]
『いやいやいや、もう調べないよ。
あんな思いはもうこりごり』
[両手を顔の横に上げて、降参とでも言うように首をふるふる]
●翠樹:ミサト=ヤクモ(八雲美里)
ミリィは偽名(おそらくこっちを通常使っている)
呼ぶ時は偽名だが、調べれば本名も分かるはず(多分)。
ビジネス関係。
翠樹が「機鋼の力を持った存在を追いかけている」ことを知っている。
関連した情報を掴み次第連絡するという依頼も受けている。
その際は連絡員は挟まず、直接連絡を取る。
平時情報をやり取りする時は、相手は「お仕事モード」(眼鏡無し)。
「平常モード」で会った時は違和感バリバリの可能性。
『…お前、ホントにミリィか?』
[普段仕事で会っていた時と全く違う雰囲気に驚いたように目を丸くして]
『相変わらずちっちぇーな』
[からりと笑う]
●生命:リディ(本名:リューディア)本名は家族と縁故者以外は知らない
縁故は取ったが、機鋼界に行くまではハインリヒも名前は知らない。
15年ほど前に仕事で失敗し、大怪我を負った時に命を助けられる。
その際意識が朦朧としていたために僅かにその姿が見えただけで、相手が誰なのかは記憶していない。
風による記憶で再び会った時には直感的に相手が分かる。
相手が”竜でも獣でも人でも、ましてや精霊でも無い”ことが分かったが、何だかはっきりとは分かっていない。
生命の力を操ることは身を以って体験した。
基本的にハインリヒ自身は精霊界に赴かないため、人間界におけるリディの姿しか知らない。
『…!!』
[風が記憶を呼び起こす。あれは15年前、仕事に失敗して大怪我を負った時のこと。死を覚悟した時に感じた気配が目の前に立っている。この存在が立ち去った後、自分は死を免れていた]
『君が知らないと言おうとも、俺には分かる。
あの時俺を救ってくれたのは間違いなく君だ。
その気配は風が覚えている』
●氷破:ユーディット
外見17-8歳。メイド。
仕事で赴いた屋敷で働いていたメイド、と言う認識。
何度か顔は合わせているが、名前までは知らない。
不思議な雰囲気を纏っていると感じている。
(種族・属性バレは違和感として感じている)
『あれ…?
確か貴女は仕事先で…』
[何故彼女がここに居るのだろう、と首を傾げる。その答えは一つしか無いのではあるが]
『そうか、あの違和感はそう言うことなのかね。
どこか不思議な雰囲気を纏っていると感じていた』
─屋敷・広間─
[落ち着かぬ機竜の従魔をしばし宥めて。
落ち着いたか、と思った矢先、金髪の少年は唐突に駆け出して。
言葉を交わす気配が伝わり、やがて、赤髪の少女が運び込まれる。
連れてきた青年は、言葉少なに広間を出て行き]
……ふむ。
あの時の『彼』だとして……あれから、何があったのやら。
[他者に聞こえぬ小さな声で呟く。
かつて、竜郷で出会った魔の者。
彼の青年は、自身に魔への興味を強く抱かせた者と良く似て、でも、どこか異なって]
ま、そっちはおいおい話でもしてみますか、と。
[呟いた矢先、感じたのは、新たな気配。
先に飛ばした無限の輪は、そちらへ向けて飛び行くだろうか]
さぶ……ねむ……
[北部エリア、自分のちからを活用し、身体を暖めながら散策を続けていた。
膝上丈のプリーツスカートが寒風にはためき、脚の付け根まで外気に晒されている。
代謝活性を行うということは急激に体力を消耗することで、リディは猛烈な眠気に襲われていた]
―しばらく前・屋敷―
[時空と火炎の竜コンビに案内されて、屋敷に足を踏み入れる。先客のイレーネには、軽く自己紹介などもして、時空竜の見つけた本を興味深げに覗き込む]
へええ、良く出来てる。さすが機鋼王殿。
[自分のデータも在ると判ると、ますます面白そうに鋼色の瞳を輝かせた]
――
■名前:ユリアン
■種族:精霊
■属性:雷撃
■職業:雷撃王の使い走り(自称)
■年齢:外見20歳前後/実年齢1000歳前後
────────────
雷撃王の側近。通常は雷撃王について精霊界、人間界などを渡り歩いている。
雷撃王本人が出ていきにくい場所、状況へ使者として向かうことも多いので自称使い走り。
本性は現雷撃王の気から生まれた雷獣、金の鬣と三本の黄金の尾を持つ稲妻の化身。
ユリアンという名を持つ前はライデンと呼ばれていた。今もそう呼ぶ者も居る。
――
[好きなだけ本をめくって、訪問者達のデータを眺めてから、厨房へ向かった時空竜を見送り、個室の一つに潜り込む]
おー、なかなかいい部屋。
[ごろんと寝台に寝転がると、くああ、と欠伸が漏れた]
小説家 ブリジット が参加しました。
小説家 ブリジットは、霊能者 を希望しました(他の人には見えません)。
―人間界・とある街の裏路地―
ん…?
[待ち合わせ場所への近道を通っていた少女は顔を上げた。
感じた違和感、それまでのどれよりも強くハッキリしたそれ]
「「影輝の…」」
はい?
[重なって聞こえた二つの声、或いは意志。
つい声に出して答えてしまったのはどちらに対してだっただろうか。
不用意だったと、自分でも即座に後悔した]
あっ、やだ…ミ……!
[周囲に渦巻いた同じような二つの力。
路地を抜けた先にいるはずの人…氷精の名前を呼ぶ間も無く。
抗する為の力を紡ぐ余裕も無く、彼女はそれに取り込まれていった]
……に、しても、だ。
[唐突な呼び込みへの疑問は、どうしても尽きなくて]
機精殿の調査とやらはどうなってんのかね……?
[今の所、なんら報せらしき物はないのだが。
どうにも、落ち着かないのは、気のせいか、それとも]
……起きたばっかりで、色々と馴染んでない……の、かねぇ?
「つまり、寝ぼけている、と」
[何気なくもらした呟きには、白梟から見事な突っ込みが来た]
[圧倒的な力の中、漠然とした感覚の中で足掻く。
引き寄せられるその先に、自らが属する力を見つければ]
あっち――!
[必死にそちらへ手を伸ばそうと試みる。
包まれた力の片方はそれを助けようとし、片方は僅か反発するか。
結果、場は乱され、力は弾けて]
きゃうっ!
[放り出されるように、そこへと転がり込んだ]
[ちりちりと、その存在を構成する雷撃の精霊力が、僅かずつ漏れて行くような感覚は、この界にやってきてからずっと感じていて…それは、フォロー可能な範囲のものではあったが、多少の消耗は避けられなかったようで]
……げ、て、なんだよ、ひでえなあ……
[近しい生命の娘が、予想通り逃げていったことは感知したようだが、それを追おうとはせずに…そのまま、意識を手放した]
えぅ、いたぁい。
[半ベソで額を撫でながら顔を上げる。
そこに広がっていたのは星空。
ではなく、それを模ったもの]
ええと。
ここ、どこ?
[周囲を見渡す。小さな部屋だ。
その中に満ちている精霊力は彼女にとって何よりも親しいもの。
というか彼女の属そのもの]
…何が起きたの?
[適当に取った進路は結果的に南へ。そのまま飛び続け、先へ進むといつしか周囲が岩山から緑が映える穏やかな気候の場所へと]
…こりゃまたのんびりするのに良さそうな場所で。
[口を突いて出たのはやはり呑気な言葉。その言葉とは裏腹に面食らってはいるのだが]
どうなってんだ?
さっきまで薄暗い雷雲が立ち込めた場所に居たと思ったのに。
まるで別の世界に足を踏み入れたみてぇだ。
[情報を得ようとぐるりと辺りを見回す。ここの風は先程の場所より穏やかなもので、探りを入れるにも余計な力はいらなかった。やはり人間界ではないことは理解出来、更には先程居た場所と界自体は変わらないと知る]
…さっきの場所もここも、世界としては同じ、か。
普通じゃあり得ない変化の仕方だが…ここは”普通”が通用しない場所ってぇことだな。
[しかしそれだけ理解出来れば今後必要以上に驚くことは無いだろう。もう飛ぶ必要もあるまいと草原に降り立った]
……なんだこりゃ?
[それと同時に目の前に現れた物体。鉄の輪のようなそれはハインリヒの目の前でぴたりと止まっている。浮かぶのは訝しげな表情。自分の知らぬ場所で何か分からない物が目の前に現れ。警戒しないはずが無い。輪を凝視したまま風を繰り、輪からの情報を得る]
……敵対の意思はない、か。
へ? 案内?
[齎された情報に僅かに呆気に取られ。敵対どころかどちらかと言えば友好的な情報が得られる。ハインリヒに案内するとの意思が伝わると、輪は先導するように移動し始めた]
…案内っても、どこに案内されんだ俺。
[右も左も分からぬ場所。変な場所に連れて行かれるのではと思ったが、現状一人で歩き回るほどのこの世界の知識も無い。大人しくその輪について行くことにした]
[安心できる気配の中、最初の衝撃からはどうにか立ち直り。
だが訳も分からず座り込んだまま、胸元に下げられた薄紫の石をギュッと握る]
……ミハエルさぁん。
[思わず呼んでしまう。困ったときの彼頼り。
だって突然の事で不安なんですから。仕様がないじゃないですか。
…これだから成長が、というツッコミは却下です。
この状況下、届かないだろう事くらいは分かっているのですが]
[そんな情けない声が響く頃、広間には新しくファイリングされたデータが増えていたようだ]
────────────
■名前:ブリジット=レルヒェ(Brigitte=Lerche)
■種族:精霊
■属性:影輝
■職業:精霊使い
■年齢:外見年齢16歳程、実年齢は120程
────────────
人間界を旅して回っている影精。
普段は人の姿で精霊使いを名乗り、多少の仕事も請け負っているらしい。
影輝王より下された「課題」に今も取り組んでいる。
以前よりは随分と安定したようだが、100年経過しても性格が変わるわけではなく。
基本的に好奇心旺盛で、おっちょこちょいな面があるタイプ。
身長は150cmちょっと。
腰の下まである銀茶の髪に、翠の瞳。
左手には中央の濃紫の水晶で纏められた精霊鋼の鎖細工、胸元には蔦のような意匠の精霊鋼で囲まれた淡紫の宝玉の首飾りを着けている。
……この、感じ……?
[いや、まさか。
最初に考えたのは、それ。
……しかし、光を文字となす本(それが何か、は、異なる世界──機鋼の著しく広がった世界の『記録』から、察してはいたのだが)に、新たなページが追加されるのに気づけば、自然、目はそれを追って]
……ぉーぃ。
[思わず上がったのは、小さな声]
[輪を追いかけてついた先。それは二階建ての屋敷。草原の中に佇むそれに向かい、輪はハインリヒを誘導する]
へぇ…のどかな場所に佇む一軒家か。
誰か住んでるのか?
[進む輪に訊ねかけるももちろん返答は無い。そのまま屋敷へと近付き、ノックもせずにその扉を開いた]
/中/
というわけで諸事情でも遅れつつ、恒例ホットスタートのぶりじったんと中身の兎猫Meyでございます。
はい、オトさんとかユリさんに拾ってもらえるタイミングを狙ってたとか言いますよw
今さっき帰ってきたばかりですけれどね、今夜は。
入る前から緊張してたりしますよー!
それでは暫くの間、よろしくお願いいたします!
……っと。
[扉の開く気配に、振り返る。
感じたのは、強い風]
さて、これで何人目……かな。
[あとどれだけ来るのやら、と。
声に出さずに呟いて]
[勿論返事が返ってくるはずも無く。
ちょっとだけ落胆しながら、それでも目を擦って]
ええと、ここなら力使い易そう、かな?
[呟きながら目を瞑り、ゆっくりと集中し始めて。
周囲の気配を辿り始めて…]
はい?
[ビックリして目を開いた。
外に満ちていたのが予想外すぎる気配だったから]
…何て言ったっけ。
[人間界ではまだあまり感じ取ることが少ない力。15番目の属性]
んあ?
[なんだか頭上で、落っこちたっぽい音がした]
んー
[伸びをして起き上がる。増えた気配が、ひとつ、ふたつ、みっつ…]
…………もしかして15属性全部呼び込まれてるとか?
[なんだか、とっても覚えのある状況に、密かに冷や汗たらり]
えーと?
とりあえずハジメマシテ、かな。
[足を踏み入れた屋敷。その先、広間に居た青年に向けて声をかける]
何人目?
他にも誰か居るんか?
つかここどこよ?
[相手の言葉から浮かんだ疑問、そして先程から浮かんでいる疑問が口を突いて出る。案内をしてくれた輪は目の前の青年の下へと向かっただろうか]
いやいやいや、ここに精霊珠は無いわけだしっ!
[妄想を振り払うように、ぶんぶんと頭を振って、寝台から降りる。階下からは甘いマロンパイの匂い]
あ、美味そう。
[食い気に釣られて、広間へ向かう]
―自室→広間―
あっれ、貴女は確か…。
[声をかけられた方へと視線を走らせる。見知った顔、ではあるが自分は相手の名を知らず。右手を後頭部にやり軽く掻いた]
仕事先で顔は拝見してるんだが、名前は聞いてなかったな。
お久しぶりと言うべきだろか。
[わたわたっと手を動かして。
それから深呼吸を一つ。
改めて集中。ゆっくりと世界を構成する他の力を追いかけて]
うん、間違いない。力強い機鋼の力。
でもの属性もいっぱいなのね。
[ブツブツと口に出しながら思考を纏めてゆく。
次に点在している人の気配を追いかけて]
あれっ?
[属性以上に憶えのある気配が幾つか。
パチパチと目を瞬いた]
[見知った顔と言葉を交わす間、広間にある本には新たにデータが書き込まれていった]
────────────
■名前:”風来坊”ハインリヒ=ヴォルケ(Heinrich=Wolke)
■種族:人間
■属性:疾風
■職業:探偵と言う名の何でも屋。主に情報を扱う。
■年齢:33歳
────────────
人間界で探偵業を営む。
普段のんびりとした雰囲気を醸し出している。
不要な争いなどはしない性質(面倒だから)。
ヨレたTシャツにデニムのジャケットを羽織っている。下はジーンズ。
首下にはフェザーのシルバーアクセサリが一つ。
護身用として腰にトンファーを据えている。
機鋼界へは欠伸した瞬間に何故か居た。
────────────
[アーベルに抱きかかえられて到着したのは、界の東にある屋敷。
そこの広間の椅子に座らされ、ちょこんとしていたが]
……あれ。何でハインリヒさんがここにいるわけ?
[入ってきた人物に小首傾げ。]
お久しぶりです。自己紹介をしたことはなかったかもしれません。
改めまして、ユーディットと申します。
[スカートのすそをもちぺこりとお辞儀をする]
まあ、始めまして、ですかねぇ。
俺は、オトフリート……オトフリート=ヴァイスと申します。
[実際に、会った事はない相手な訳で。
彼が古い歴史書に詳しかったりすれば、やけに詳しい上に分厚い歴史書を一冊だけ記した歴史学者の名との一致に気づくやも知れないが]
まあ、話せば長い事ながら……なので。
まずは、お茶でもいかがです?
[知り合いらしいユーディットとの会話を見つつ、軽い口調で問いかけて]
[もう一つ聞こえた少女の声。しかしその声は聞き覚えがあれども言葉の雰囲気が何か違うような気がして]
…ミリィ?
いや、それはこっちの台詞…。
…つーかお前ホントにミリィか?
[視線をやれば醸し出す雰囲気すら異なる良く知った顔。その顔にいつもならない眼鏡がかけられては居たが]
[挨拶をしている間にデータが読み込まれ]
────────────
■名前:ユーディット
■種族:魔族
■属性:氷破
■職業:メイド
■年齢:外見年齢17-8歳、実年齢は400歳程度
────────────
数百年前より、人間界に滞在中。
メイドとして人の中に入り込み、気に入った人間を見つけては契約を交わし願いにより人生を大きく変える様を見ては喜んでいる。
ことさらに破滅する方向に誘導しているわけではないが破滅する人間が大多数であるのは確かである。
機鋼界へとやってきたのはただの気まぐれ。
────────────
/中/
ええと。
後は陽光が来ればいいんだけど。
……月闇がまだ、機鋼界に来ていない件について。
だーいじょーぶでーすかー??(汗)
あ、こんちはー
[広間に居た新顔に気付くと、にこにこと手を振る]
オトさーん、ケーキ焼けました?
[時空竜、と呼ばなくなったのは、一応の気遣い、らしい]
[瞬きをする彼女についていつの間にか書き込まれていたページ。]
────────────
■名前:ミサト・ヤクモ(八雲 美里)
■種族:人間
■属性:翠樹
■職業:バウンティハンター
■年齢:自称(永遠の)18歳
────────────
自称流浪の賞金稼ぎ。東の方の民族の出。
人・獣・魔、そして精霊を問わず、それから齎される災厄を膨大な報酬と引き換えに排除することを生業とし、あちらこちらを放浪している。
右腕部に拘束服のベルトが巻かれた少しサイズの大きめの服の上にマントを羽織り、両手には魔法陣の描かれた手袋。
腰にはホルスターに挿された二挺の拳銃。片方はシングルアクションのリボルバーであるが、もう片方は複雑な魔術刻印の施された弾倉のない銃。彼女は前者を『クサナギ』、後者を『オロチ』ないし『魔銃』と称している。
なお、眼鏡をしているが、実は度は入っていない。本人曰く「気持ちを切り替えるためのスイッチみたいなもの。」
お供に魔獣の子供「シノ」。見た目は額に翠の宝石のついた子犬。
────────────
お知り合いでしょうか?
[声をかけてきた少女へと視線をむけ。ぺこりとお辞儀をした後、オトフリートへと振り返り]
わざわざすいません。
お茶をいれるのでしたらお手伝いしますが・・・。
[男性を案内してきた輪は、右手首の銀の腕輪へと溶けるよに消えて]
下りてくるなり、それですか、君は。
[呼びかけを変えながらの問いかけに、浮かぶのは、苦笑]
ま、だいぶ久しぶりに作ったんで、どうなってるかは自信ないんだけどね。
[とか言いつつ、一時期は菓子屋を開けと言われた事もあったりなかったりするのだが]
ええと。
とにかく確認した方が早い、かな?
[ちょっと呆然としてしまっていたらしい。
そーっと部屋の外へと出て、階段を探す。
見つけた気配は下にあるようだ]
―屋上→広間―
/中/
前々から気になってたんだが。
『人・獣・魔、そして精霊を問わず』
……竜は入らんのですか。
コレが一番天然災害だと思うんだが(笑)。
[丁寧に頭を下げられると、ついこちらもぺこりと頭を下げて]
ユーディット、か。
…ここに居るってことは、仕事はどうしたんだ?
あそこ辞めたのか?
[ここが新しい仕事場なのか、と考えたがここは人間界ではないわけで。我ながらアホな質問をしたか、と思いつつも訂正することはなく。何故彼女がここに?と僅かに首を傾げた]
[挨拶を返された青年には]
あ、お茶貰うわ。
俺はハインリヒ=ヴォルケだ。
[相手の自己紹介に合わせて自分も名乗り。空いている席へと腰を下ろす]
[手伝いを申し出るユーディットに、にこり、と笑って]
いや、紅茶を淹れるのは、俺の趣味みたいなモンだから、気にせずに。
……ああ、コーヒー飲みたいってリクエストがあったら、そっちはお任せしたいんだけどね。
[相変わらずといえば、コーヒーで眩暈を起こすのも相変わらずらしい]
[尋ねられ、少し表情を暗くして]
旦那様が亡くなられてしまいまして・・・。
色々とあって今はどこへも勤めていないんです。
次をどうしようか思案している最中なんですよ。
[あ、でも生活に困ったりはしていませんからと明るく笑う]
−東部・屋敷の屋根の上−
[賑わいからはやや離れた場所]
[土に塗れた両足を放り出して]
[左手首の枷から伸びる鎖を弄ぶ]
……、う、ん。
[一度は軽く引いてみて]
[二度目は強く引っ張れど]
[外れる気配は全く以て、無い]
甘いものがお好きなら、マロンパイもどーぞ。
[ハインリヒの返事ににこりと笑って言いつつ、紅茶の準備に取り掛かる。
その際、広間を覗き込む気配に気づけば、くすりと笑って、白梟をそちらへと。
興味を引かれたか、セレスティンもととと、とそちらへ]
(やっぱりオトフリートさんだぁ。それにユリアンさん?)
[何故こそこそしてるのでしょうか。本人にも分かりません]
(あとは人間の人と…良く分からない)
[分からないと思ったのはユーディトのこと。
でもその属性は何となく感じ取れる物があって。
ちょっとだけじっと見てしまったかもしれません]
[広間へ現れた見知らぬ者には]
あ、どーも。
[何とも軽く言葉を返す。案内をしてくれた輪が青年─オトフリートの手首へと戻るのを見ると、彼がここまで導いてくれたのかと知る]
んー?
[ハインリヒの言葉に指を顎に当てていたが、スッと眼鏡を外すと途端に無感情な眼になり]
……何。ハインリヒ。こっちの方がいいわけ?
私がいる経緯は、恐らくそっちと変わらない。
……理由も一緒かは知らないけど。そもの理由も含めて、ね。
[淡々と事務的に感情なく聞かれたことに返答。]
こんだけ美味しそうな匂いしてれば、十分でしょうに。
[今は見えない三本の尻尾がぱたぱたと振られているのが、判る人には判った、かもしれない]
おや、そちらさん達はお知り合いなのかな?
奇遇ですねえ。
[見知った様子の三人に、少し驚いたようだ]
そうなんですか。でしたらお邪魔するのも申し訳ないですね。
珈琲の時だけ担当することに致しますね。
[にこりと笑ってかえし、ふと気がついたように質問を口にする]
珈琲は不得意なのですか?
ひゃっ!?
[と、注意を逸らしてしまった側からバサリと目の前に飛んでくる影。白い翼が目の前で振られて尻餅ぽてん]
あっ…と、ヴィンター。
お久しぶり?
[そのまま照れ笑いのようなものを浮かべて挨拶を。
後ろからついて来た少年にもぺこりと頭を下げて]
……。
[何故かじーっとお見合い状態に突入]
[そして三度目は、]
[ガツッ、]
[屋根に叩きつけた。]
[透明な壁を殴った時と似た行動]
[しかし枷には傷一つ付きはしない]
[ぱらぱら、]
[代わりに屋根の一部が僅かに削れた]
[振動は然程伝わりはしなかった筈だが]
それはどうも?
[尻尾は見えなくても、気配は感じたらしい。
くすくすと笑いながら、手際よく準備を進めていく]
うん、そっちは任せるよ。
不得意というか……苦手でね。恐らく、美味くは淹れられないと思うんですよ。
[ユーディットの質問には、軽い口調でこう返す]
あーっと、そうだったのか…。
良いお得意さんだったんだが…っと、そんなことじゃねぇな。
てことはここで働いてるって訳でもねぇんだ?
ま、生活に困ってないだけ良いか。
[けらりと笑うがユーディットがここに居る理由は結局分からず。ましてやここがどこなのかの説明も得られていないために推測すらままならない]
おっと、両方頂くな。
[紅茶が出てくる前にマロンパイに手をつける]
んで、ここがどこなんだか知りたいんだが俺は。
[紅茶を準備するオトフリートにそう言葉を投げかけた]
「お久しぶりですね」
[尻餅をついたブリジットに、白梟は悠然と挨拶を]
「…………へいき?」
[セレスティンはと言えば、小首を傾げて、こんな問いを投げかける]
以前仕えていましたお屋敷のお客様です。
知り合いというほどでもないかもしれません。
顔と名前・・・ それにお仕事くらいしか存じ上げておりませんので。
[くすりと意味ありげに笑う]
あ、うん。大丈夫。
[少年には頷きを返して。その奥で先ほど見つめてしまった人が手招きしてくれたのが見えて]
こんばんは…こんにちは?
[時間認識していなかったので、挨拶の言葉は微妙になりつつ。
ゆっくりと立ち上がると広間の中へ。
中に居る人達全員に向けてぺこりと頭を下げた]
あー、いやいやいや。
眼鏡かけてる方が似合ってるね、うん。
[眼鏡を外したミリィが変貌するのに、はっはっはっ、と乾いたような笑いをする]
俺と同じ?
てことはお前も知らないうちにここに着いてたってことか?
理由なんざこれっぽっちも心当たりがねぇぜ。
[オトフリートと知り合いらしい青年─ユリアンの声が聞こえれば]
ああ、奇遇で済むんだか知らないが、顔見知りではあるな。
ご自分の苦手なものだと上達するものでもありませんよね。
わたしもそれほど上手に淹れられるわけではありませんが、鋭意努力はしてみようと思います。
珈琲のお好きな方が来ているのでしたら、ですけど。
器具は一応あるんでしょうか?
[首をかしげ]
[紅茶を淹れる、その時だけは『加速』は用いない。
これは、細かいけれど決まり事。
程なく、独特の香気が漂うか]
……ここは、『機鋼界』。
十五番目の精霊界。
どうやら、そちらも無差別呼び込みに巻き込まれたご様子で。
[ハインリヒの前にカップを置きつつ、問いには簡潔に答えを返す]
[マロンパイに齧りついたところで新たな人物が広間に入ってくるのが見えて]
(もごもごもご
[租借しながら頭を下げた。一口分食べ終えると、少女の視線がマロンパイに注がれているのに気付き]
…食っても良いんじゃね?
[テーブルに並ぶマロンパイを指差した]
「だいじょうぶ、よかった」
[ブリジットの返事に、従魔は小さく呟いて。
それから、ふい、と上を見上げてどこかへと駆けて行く]
……セレス?
[それを訝りながらも、ブリジットに視線を向ける時は、そこにあるのはいつもの笑み。
最後に会った時は、未だ右目が癒えぬ時だったか、と思いつつ]
や、お久しぶり。
……一人、かな?
ええ、ここへは少し前に来たばかりです。
呼ばれていたようですけど、詳しいことはわかりません。
旦那様は満足して亡くなられたようですから気になさらずに。少々、高望みが過ぎたようではありますが。
でなければ命を落とさずにすんだでしょうに・・・。
[ふぅとため息をつく]
……そ。
[これまた無感情にそれだけ言うと、再び眼鏡をかける。途端、もとのにっこりした顔に戻ると]
やー、よかったよ。ハインリヒさんがお仕事モードで喜ぶMじゃなくて。
[……何気に酷い。]
[強い疾風の精霊力と、どこか異様さすら感じる翠樹の力、二人はまぎれもなく人間で、しかしその精霊力は、彼にとっては親しみ深いもの。そしてもう一人は…人、に見えはするのだが]
『びみょー、つか、この隠し方は逆に人間じゃないっぽいー』
[密かに断定]
[ぷらぷらと左手を振る]
[しゃらりと鳴る鎖の音]
……。
[手首の枷は軽くは無い]
[足首の枷の重みも同様に]
[外すのは諦めたか腕を下ろして空を見上げる]
ああ、調理機材や食材は一通り。
[どっから集めてきたんだか、というのは置いといて]
苦手とかってレベルを超えてるせいか、俺は全く上達とは縁遠いんで、ね。
[ひょい、と肩を竦める。
ユーディットが何者であるか、は特に気にかけてはいなかった。
……得体の知れないものに興味を抱いた場合、それが魔族だとロクな目にあわない、なんて思っているかも知れないが]
あ、はい。ありがとう。
[ハインリヒに示されればちょっと嬉しそうに頷いて。
空いている席の一つへと向かい]
オトフリートさんもお久しぶりです。
…うん、一人…。
[はぐれてしまった相手を思い出し、声は尻すぼみに。
不安は二つ。傍に居ないことそのものと…後で怒られそうなこと]
[オトフリートから齎された自分の疑問の答え]
機鋼界?
精霊界の一つ、なのか。
聞いたこと無い名前だが…。
[ふむ?と顎に手をあて考えるようにして。元々精霊界に関して然程の興味は無かったために、その名を耳にしたことは無かった。目の前に紅茶が置かれると礼を言って、カップを手に取り一口つける]
…ほぅ、こりゃ美味い。
趣味と言うだけあると言うことか。
んで、その無差別呼び込みってのは?
確かに知らんうちにこの世界に居たんだが。
勘の鋭い方が多いようですね。
正体を看破まではいかなくとも気付かれてはいる。
機鋼界で正体を隠す意味はほとんどありませんが・・・。
[ふと、オトフリートの言葉が耳に入る。]
機……鋼界?
[その言葉にずきりと右腕が痛み、左手で右腕のベルトをギュッと握り、僅かに俯く。]
歌姫 エルザがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(歌姫 エルザは村を出ました)
歌姫 エルザ が参加しました。
歌姫 エルザは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
―機鋼界・南東エリア:海岸―
[感覚が通り過ぎ、変わる景色。取り巻いていた冬の空気は消え、潮風が髪を撫ぜて行く。目の前にはコバルトブルー。女は思わず幾度か瞬きを繰り返す。]
此処……何処?
「アンタにわかんねーのに俺にわかる訳ねーだろ?アンタがなんかいらんコトしたんじゃねーの?」
ラディ……貴方も一緒か……。
「好きで付いてきたんじゃねーやぃ。」
[女は、相変わらずなクラウドに肩を竦めた。]
ほんとにね。まさかここで、君に会うとは。
[何だかなあ、と思いながら、ブリジットの前にもティーカップを置いて]
……彼の王には程遠い腕前ですが、ご賞味いただければ、幸い、かな?
[冗談めかした言葉と共に、ぽふり、と頭を撫でる]
[その頃、広間から駆け出した機竜の従魔は、翼を持つ獣に姿を転じ、屋根の上へとよじ登っていたとかいないとか]
[オトフリートの答えを聞いてわずかに驚いた表情を見せ]
わざわざそこまでして集めてくれているなんて、随分歓迎されてるということでしょうか?
差支えがなければ夕食や朝食なんかも作ってみようと思います。
必要な方がどのくらい居るのかはちょっとわかりませんが・・・。
[ふるふる、と首を振る。
思い出すとちょっとだけ泣きたくなってしまうから]
ええと、ユリアンさんもお久しぶり。
翠樹界でお会いして以来、かな?
[そんな状態でもちゃっかりマロンパイには手を伸ばしつつ。
食べる前にもう一人の知り合いへと声を掛けた。
ズルズルと警戒心が解けているのはいつものこと]
/中/
失礼、役職希望出しなおしなぞ。
……や、大阪村がこの村の5Dにかかると今頃気づいて、ね。
つー訳ではじめましてな方ははじめまして。
お久しぶりな方はお久しぶり。
moonlitですよっと。
ま、それも仕方ないでしょう。
機鋼は、眠れる属……動き始めたのは、ここ最近のようですからねぇ。
[ハインリヒの言葉に、さらりと返して。
紅茶を褒められれば、嬉しげににこり、と笑い]
無差別呼び込み、は文字通り。
原因は、ここの主……機鋼王とその側近が、鋭意調査中、との事ですよ。
……ああ、やはり、か。
[誰にも聞かれることないほど小さな声で呟かれた言葉。俯いて隠れた口元にはうっすらとした笑み。]
(偶然か必然か。そんなのどっちでもいい。ここならきっとアレについて分かる。振って湧いたチャンスでも生かさないと、ね。)
へぇ、ユーディットは”呼ばれた”のか。
満足して逝ったならまぁ…。
なるほど、それにも関わっていると。
[彼女の言動から彼女の正体が徐々に明らかになる。ここが精霊界だというのなら、並の人間がここへ”呼ばれる”ことはそうそう無いだろう。自分と同じような力を持つことが理解出来る。また紡がれた言葉からヒトとは違う何かであるような印象を受けるだろうか。そんなことを考えていると、眼鏡をかけたミリィの言葉が聞こえて]
……………。
そんなので喜ぶ奴の気が知れねぇ。
出来れば今後もそっちの明るい方でのお付き合いを願いたいものだが。
[自分が仕事でミリィと会う時は、必ず眼鏡をかけていない時。いつもあの無表情と顔をつき合わせているのだから、そう思うのも無理はないだろうか]
呼ばれたということは、何かを望んでいる方が居るということですよね。きっと。
何を求めて無差別にそんなことをしているのか。
少し興味深いです。
[意味深に笑い、窓から見える外の景色へと目をむけた]
初めまして。
えぇと…マテウス、です。
[少し後ずさりつつも振り返ったユーディットに自己紹介をした。
まわりをぐるりと見(おろす形)ると、ふむ、と息をついた。]
あっ、ありがとうございます。
[オトフリートに頭を撫でられれば、ちょっと擽ったそうにしつつもお礼を言い。
推測から確信に至ったこの世界の事を考える]
機鋼の界なのに、あんなに色々な力が満ちてるの?
[尋ねながらマロンパイを一口パクリ。笑顔がこぼれた]
[広間に新たに投げ込まれた声。
それに先に反応したのは、白梟]
「これは、お久しぶりです」
……なんだ、知り合いか、相方?
[大柄な男に親しげに呼びかける白梟に問い。
腕を押さえる少女には、やや、険しい目をむける]
『……なん……だ? この力……』
[何がどう、と現しきれない、違和感。
それはひとまず置いて、ユーディットへと向き直る]
……まあ、元々は諸事情によりて俺が長期滞在する予定だったから、それなりに用意してくれたようですが。
ま、その辺りは、やりたい人がやりたいようにやればいいんじゃないかな?
さてと……。無駄なお喋りよりもまずは現状把握、ってね……。
[パタパタとせわしなく羽を動かすラディを見やり。]
何か見えない?
「おぅ、なんか知らんがふよふよ浮いてんのが近づいて来てるぜ。ほら、アッチ。」
[ラディの視線の先、こちらへと向かってくる何か。]
いただきまーすv
[説明やら何やらは、すっかり時空竜に任せて、マロンパイと紅茶をぱくぱくごくん]
ん、美味い!オトさん天才ですねー。
[嬉しそうに味わいながら、ブリジットにも笑みを向けた]
やあ、久しぶり。そうだね、あれ以来かな。君は相変わらずみたいだねー。
[にこにこにこ。多分、他意は無い]
[目をパチクリさせて振り向いて。
話とマロンパイに気を取られすぎていたらしい]
こんばんは。…マテウスさん?
私はブリジット。初めまして。
[そういえば他の人達にもはじめましてを言うべきだったのにと今更ながらに思いつつ、名前も告げながらご挨拶]
[広間に増えた一つの気配。それは自分と対を成す気配だったか]
んあ、どーも。
[何かもう色んな属性が感じられ、ここが精霊界であることが理解出来ると、何が来ても驚く必要は無いかと思うらしく。挨拶もかなり軽いものになっている]
…ん?
ミリィどうしたよ?
[話をしていたミリィが俯くのを見て訝しげに声をかけた]
[何かに気付いたようなハインリヒの言葉に]
無関係ではないとは言っておきますね。
わたしの仕事は旦那様が満足されて生活できるよう環境を改善することでしたから。
[視線があった。
従魔、しばし、戸惑った後。
ぱさり、軽く羽ばたいて、青年の所に]
「……なに、してるの?」
[緩く首を傾げつつ、問いかけ]
や、これは久しぶり。
珍しい顔に会えたな。
[嬉しそうに破顔して、白い梟を撫でようと手を伸ばし。
周りをゆっくり見ながら話に耳を傾けていいものなのか、空気を読もうと苦労しながら椅子に座る。]
―東部エリア:屋敷内二階個室―
[一度、二度。頬に仄かな影が降りる。
三度目。私は仰向いた姿のまま、淡い菫色を天井へと向ける]
……此処は…。
私、何故に臥せて…?
[横に置いた手を持ち上げて、記憶を辿るべく額へと当てる。
思い起こすにつれ、半ば伏せた睫毛の影で瞳が揺れ惑い、震え]
…嗚呼、私は…気を……
そう…あの御方の……枷、ゆえに…
[震えを帯びた指先を、額から頬を辿り唇へと運ぶ。
まだ冷たいままのそれを温めるように、私は小さな息を吐く]
相変わらずじゃないもん!
ちゃんと修行してるもんー!
…行き詰ってるけど。
[ユリアンには抗議の声を上げる。
でも最後にボソボソと呟きを付け足した。首飾りにしてもらった宝玉を弄りながら。その色は確かに彼と会ったその頃から大差が無い]
申し訳ない事を…。
あの御方も、恐らくは…捕らえられていたであろうに。
[柳眉を寄せ、目を強く閉じる。左の後脚首が鈍い痛みを覚えた]
ご丁寧にどうも。ユーディットです。
[自己紹介を聞き、自分も名乗る。マテウスを見る視線に一瞬だが怪訝な色が混じりすぐに消える]
どーも、初めまして。
僕はユリアン。
よろしく。
[戸惑う様子のマテウスにも(マロンパイを頬張ったまま)笑いかけ、ついでに、まとめて自己紹介]
ここ最近、ね。
そりゃ知らんで当たり前か。
原因不明なんか。
出るのは無理なんか?
俺仕事ちーと残して来てんだよな。
[疑問の答えを教えてくれるオトフリートに更に疑問を投げかけ。意味深な笑みを浮かべるユーディットには]
望み呼び込んだ、か。
興味を引かれたから、その望みに応じて来たってことかね。
いやぁ、何か違和感を感じる人だとは思っていたが、そうか、そう言うことか。
[どこか納得するように頷く]
どういたしまして。
[零れた笑みに、笑みで返して]
ここは、精霊界の中央……【界の狭間】を模して作られたらしいから、ね。
だから、色んな自然環境がそろえられている。
そうする事で、全てに対し益にも害にもなり得る己があり方を律していく……と。
確か、そんな理由だったかな?
[疑問の声には、自身の『知識』を簡潔にまとめて、伝え]
俺が天才だったら、影の王はどうなるんですか、と。
[ユリアンには、苦笑しながらこう突っ込む。
……比較対照がそれというのも、どうなのか]
諸事情で長期滞在ですか。大変そうですね。
わたし達はイレギュラーのようですが、予定が長くならないといいですね。
[やりたいようにとの言葉を聞きくすっと笑って]
お言葉に甘えて好きにやってみます。
[きらり、光るそれに目を凝らし。]
何、かしら?
[目線は其れに固定したまま、一瞬周囲の気配を探って。]
………いいや、行ってみましょ。
鬼が出るか蛇が出るかは知らないけどね。
[そして、足を踏み出していく。]
どの道、このまま此処にいる訳にもいかないしね。
…あれ?
オトフリートさんは自分からここに来たの?
[会話を聞いていてようやくそのことに気が付いた。
きょとんとしながら首を傾げて]
[ハインリヒに声を掛けられ、スッと顔を上げたときの彼女の顔は元の通りで]
んー。別に。ちょっと考え事してただけ。
あ、そうだ。私も紅茶いただいていいかな。えぇと……オトフリートさん、でよかったんでしたっけ?
[そうオトフリートに声を掛け、「ああ、そうそう。」とハインリヒに向き直ると]
こっちのままでお付き合い願いたいって話だけど……
[そう言うと満面の笑顔で]
うん、それ無理。
[きっぱり一刀両断。]
「まさか、ここであなたにお会いするとは」
[撫でようとする手を避ける事無く、白梟は楽しげにこう返し]
「相方、こちらはマテウス殿。
以前、森で迷いし際に世話になった方だ」
……あー……何となく思い出した。
[説明に、ぽつりと呟いて。
椅子に腰掛ける彼に一礼し、紅茶とケーキを勧めて]
あの方のは、すでに職人芸ですからねえ。
年季の入り方が、普通じゃないし。
[オトフリートの苦笑には、良く判らない理屈で返す]
あーっと、俺はハインリヒ=ヴォルケだ。
まぁよろしく?
[広間に自己紹介が飛び交うために自分も居る者に対し名乗り。続くユーディットの言葉に]
無関係じゃない、か。
満足出来る生活を。
なるほど、召使いと言う姿は都合が良いわけだ。
[仕事柄だろうか、気になった相手の分析はしてしまうようで。ユーディットに対しての疑問はこれで大分解消されただろうか]
界の狭間。行った事ないの。
[その記憶はない、というのが正確だったのだが]
全てに対し益にも害にもなり得る己があり方を律していく…
[続いた言葉を自分の中で噛み砕こうと努力。
そして出た結論は]
…修行になるかな?
[危機感は知り合いもいたことで吹き飛んでしまったようだ]
ま、原因がわかれば、巻き込まれた方は解放されると思いますよ?
そも、人がここにいる、というのはイレギュラーなのだし。
[ハインリヒの問いに、ひょいと肩を竦めつつ。
ブリジットの疑問には、ああ、と頷く]
俺は元々、機鋼の王たちの頼まれ事でここに来てたから、ね。
< 空き部屋へと運んだ猫は、しばらくの間、しんぱいそうに見ていました。
だけれど、そっと部屋をあとにします。
いつまでもいても、気にしてしまうかなって、猫は思っていました。
それから、どうしましょう。
少し考えて、今はひとの姿。あちこちを見るには、いちばん楽でしょうか。
――あのへんな場所をとおれば、ほかの場所にもいけるのでしょうか。
もしかしたら、そこには、川だってあるかもしれません。 魚をとって、助けたときのように、何かを作ってもいいのかな。
それとも、台所には何かあるのかな。
だけれど、近くに行くと人の気配がたくさんありました。猫は困りました。べつに、人がきらいなわけではないですけれど、あんまり近づくのも好きじゃありませんでした。
やっぱり、足音をしのばせて、さきほどの部屋のとびら、そのわきの壁によりかかりました。しゃがんで、青い布を見て、すこしなきそうな顔――それは一瞬で、すぐにふせられてしまいました。 >
んあ、そうか。
[考え事をしてただけ、と言うミリィにそれだけ返して。しかし先程の様子ではそれだけではないだろうと察する。今この場で口にすることは無かったが。続く一刀両断されそうな言葉には]
…………。
あー、分かってたさ…。
今までそうだったもんなぁ…。
出来るんだったら前からやってるよなぁ…。
[薄ら笑いを浮かべて遠くを見ていたとか]
[真実の痛みか幻痛か判らぬそれに耐え、私は身を起こす。
過ぎた時を知ろうと窓へ緩慢に歩み寄り、それを静かに開けた]
……。
[風に乗り、耳に届いた声。私は緩やかに上を仰ぐ]
まあ、どれくらいの長期になるかは、仕事の進み方次第ですが。
……どうせ、他にする事もないんでね、俺は。
[ユーディットに返すのは、苦笑。
好きに、という言葉には、うん、と頷いた]
[マテウスが入ってきたことで皆が挨拶をしているのに追従]
あ、私はミリィって言います。どうぞ、よろしく。
ちなみに永遠の18歳です。
[とか言ってみる。]
……やっぱり、人でも、行ったほうが、いいかな。
< 少し、考えて。
猫は立ち上がります。
部屋のなか、うごく気配がしたのも、安心させたからでしょう。 >
別に姿を偽っているわけではありませんよ。
召使いであるのは事実ですから。
他の方より少々仕事の範囲を広く設定しているだけです。
[にこりと笑う]
……それは、認めよう。
[ユリアンの職人芸、年季という言葉に妙な説得力を感じてぽつりと。
認める所か、と本人からの突っ込みが入りそうだが]
修行、ねえ……。
まあ、修行にはなるだろうけど、ね。
[ブリジットの、ある種気楽な物言いには、肩を竦めつつこう返し]
ああ、ありがとう。
実はハラが減って減って…魚、取ってきたんだが。
[白梟に苦笑しつつそのなだらかな羽根をそっと優しく太い指で撫で。
オトフリートの差し出した紅茶とパイををウレシそうに受け取った]
頼まれごと?
[好奇心のままにオトフリートに更に問いかける]
私は早く戻らなくちゃだけど…
[心配をかけてしまっている相手が居る。
けれどこれまで触れる事の少なかった機鋼の力。
彼女の属が司る物を考えれば、こうした機会は貴重で]
でももう少しだけ……。
[モゴモゴと言葉がくぐもったのは。
――残っていたマロンパイを食べたからです]
お、そうか。
出来るだけ早い方が良いんだが…それは原因解明出来たら、ってことになるかね。
[オトフリートの言葉に少し安堵したように言い]
イレギュラーなぁ。
ホント何でこんな事になったのか。
移動中に欠伸した瞬間、落雷と風が吹き荒れる場所に居たんだぜ?
何が起きたのかさっぱり分からなかったぜ。
[獣の背には空を舞うための翼]
[緩やかに手を添わせて、][離れて。]
[立ち上がると、より、近くなる青]
ん。
[眩しそうに海の青をした睛を細めて]
[不意に、]
[地を蹴った。]
永遠の・・・。
[ミリィの顔を見返して]
望まれる方は多いようですが、長いだけの時間はあまり楽しくもないと思うんですよ。
[永遠の18歳とのたまうミリィの声が聞こえれば]
……18……?
[何か言いたそうに呟いた。ミリィにはもっと低いだろう、とか、ひいてはその身長のことを言いたいのだろうと分かるかもしれない]
[――翼無き者が飛べるはずもなく、]
[傍の枝に手を引っ掛け直下は防いだが]
[大きく軋んだ樹木が悲鳴をあげる]
[急激な負荷を掛けられた右肩も同じく]
お魚あるのでしたら、なにか作ってきましょうか。
新鮮なうちの方が美味しいと思うのです。
どんな魚でしょうか・・・?
[マテウスへと目を向け、尋ねる]
[白梟が嬉しげに撫でられる様子に、大分気を許してるな、と思いつつ]
おやま。
それじゃ、ケーキじゃ足りないかな?
魚があるなら、彼女に頼んで、料理してもらうのも手、ですかね。
[マテウスに言いつつ、視線はちょうどそれを申し出たユーディットヘ]
ごちそーさま!
[回りの人々(人じゃない方も含めて)の会話を聞くともなしに聞きながら、マロンパイを完食。ハインリヒの「落雷と風」という言葉に、視線を向ける]
ああ、それ、疾風と雷撃の領域だから。
僕と同じで、自分の属性に近い場所に引き寄せられたんですねえ、きっと。
[唐突に跳んだ青年に、従魔は目を丸くし。
どうにか身体を支える様子にあわあわと]
「ええと、ええと」
[……どうしていいのかわからないらしい]
< 猫は階下へと向かっていたから、そのあと、部屋のむこうがわで、なにがおきたかなんてしりません。
まどの外のことなんて、しかも、気にしてなんていないのです。
さて、広間の方にちかづくと、声はさっきよりよく聞こえました。
どうしましょう。
猫は考えました。かんがえて、かんがえて。
……とりあえず身を隠しました。
ええ、意味がありません。 >
―中央塔・エントランスゲート―
…そうですか。
では、お時間のある時にで構いませんので。
[機鋼王への個人的な謁見を多忙を理由に断られ、書簡のみを従者に手渡して退出する。]
…異変の調査じゃしゃーないよなぁ、うん。
[小さくため息をついて、客人用に貸し出された鉄の馬の背へ。
脚の代わりにゴムの車輪がついたその馬を、ほんの僅か教わるだけでさりげに乗りこなせていたりとか。
普段から馬や銃器に慣れ親しんでいるからなのか、それともあるいは偏った才能の片鱗かもしれないとかなんとか。
低い唸りをあげる鉄馬を駆り、屋敷へと。]
…無理しなくても辿り着けたかも、なの?
[ユリアンの言葉に冷や汗たらり。
どうやら余計なことをしたせいで痛い目にあったようで]
そう、頼まれ事。
ま、それはその内に、ね。
[ブリジットの問いには曖昧に答え。
早く戻らなくちゃ、という言葉に、くすり、と笑む]
……心配してそうだもんねぇ、彼も。
[続いた言葉は、冗談めいて]
[其れを目指して歩きながらも、注意深く周囲を探る。]
ん……人間界ではなさそう、と……。
となると、さて……。
[呟く女とせわしなく羽ばたく蝙蝠を見ている何かが、取り込んだデータを本へと転送していく。]
■名前:エルザ
■種族:竜族
■属性:月闇
■職業:現在は歌姫をやっているらしい
■年齢:300歳程度、外見年齢は20代後半
────────────
200年ほど前、ある事件をきっかけに人間界へ。
以降、人間界を転々としながら生活。
現在は場末の酒場で歌っている。
ついてきた蝙蝠の名は"クラウド"。
< さて、でも、ここがどこなのかっていうのは、やっぱり知らなきゃなと、猫は思いました。
でもでも、こんなに人が多いんじゃ、しかたありません。
見覚えのある人もいるようですけれど……。 >
[ユーディットの言葉に]
何か、素で返されたーっ。
[とショックを受け]
[ブリジットの言葉に]
うんうん。試してみるとよろし。
[楽しそうに答え]
[ハインリヒの言葉の裏に]
……ハインリヒさん。何か、言いたいこと。あるのかなぁ?
[笑顔のまま、銃を構える。狙いはしっかり眉間。]
疾風と電撃の領域?
ああ、だからあんなに精霊力が強かったのか。
[ユリアンの言葉に納得したように頷き]
アンタもあそこに?
ああ、そうか。
そっちは電撃なんだもんな。
てぇことは、ここに引っ張り込まれた連中は自分の属性が強い場所に落とされてるってことなんかね。
…つかここそう言う場所が沢山あるってことか?
[自分は最初に足を踏み入れた場所とこの草原が広がる場所しか見ていない。言いながら僅かに首を傾げた]
[オトフリートとマテウスの言葉を聞き]
では、少し厨房をお借りしますね。
食材や器具は一通りあるというお話でしたし、人数も多いようですから少し頑張ってみます。
[ぺこりと頭を下げ厨房へと]
[耳に届いたのは澄んだ少年の声。
そしてもう一つ――扉の外から声が聞こえた気がして、振り返る。
足音はないけれど、離れていく気配に部屋の中で頭を垂れる]
…?
[何ゆえか響いた樹の軋む音に、私は窓から上体を乗り出す。
目に入ったのは、あの御方の今にも落ちそうな姿。
私は重力に逆らわず空へ出でて、獣の姿を取る。彼を救うために]
原因が何であるか……にもよると思うんですが。
[ハインリヒの言葉に、微かに眉を寄せて]
ま、今はのんびりと待つしかないでしょ。
原因がわからないのに送還しても、また呼ばれるかもしれないし。
しかし、いきなり凄いとこに呼ばれたんですねぇ……。
[現れた場所の話に、思わずこんな言葉が口をついた]
[ふよふよとこちらに近づいていた其れは、はっきりと見える距離に近づいたあたりで東の方へと進路を変える。女と蝙蝠は視線を交わした後、素直にそちらへと向かう。]
[やがて見えたのは一軒の屋敷。女は小さく首を傾げ。]
ご招待?
「招待されてなくても行く気だろ?」
あら、よくわかってるじゃないの。
はぁい…うっ。
[後でというオトフリートの言葉には素直に頷いて。
続いた言葉にはちょっと詰まった。心配はもちろんかけているのでしょう。その分きっと後で怒られるんです]
どうしたの?
[突然立ち上がったユリアンにはビックリ。きょとん]
あーーーー
[なんだかもう絶妙に危なげなアーベルの状態が目に入った。入ってしまった]
だいじょぶですかー?手え離さないでくださいよー?!
いやいやいや、うん、ミリィ若いなー、ってなー。
[向けられた銃に引きつった笑みを浮かべて弁明を試みる]
人は見かけによらないって言うしなー。
[一言余計かもしれない]
うん!
永遠の…何歳にすればいいのかなぁ。
[ミリィにも頷いたが、あまり年齢を正確に言う必要があったことはなかったので。そんなことで微妙に悩んでみたり。
そして窓際へと駆け寄ったユリアンを視線で追いかけた]
[ブリジットの様子にくすり、と笑むのも束の間か。
ユリアンの上げた声に、窓辺へと]
……って、何がどうしてどうなってますか、と。
[場の状況に、口をつくのはこんな言葉]
< うーん。
猫はこまりました。
こまって……あんまり考えるのが めんどう に なったものですから。
しゅん、と、人の姿から猫にかわって、屋敷から*出て行きました* >
[見えてきた屋敷。その傍の木に…]
…ちょ!
なにしてんだ、あんた!
[枝にぶら下がる人を見つけて、アクセルを踏む。
真下で止まるようにブレーキ。]
[白金の体躯の獣が傍へと辿り着いた直後、]
[或いは横合いからの声が切欠になったかの如く]
[ばきり、][枝が折れた。]
[されど身体は宙を舞う事なく、]
[麒麟の上へと誘い込まれるように]
[ミリィにより銃を突きつけられた形のまま、オトフリートの言葉に]
どっちにしろ、今はそれが分からんのだろ?
んで、分かるまでは戻れないわけだ。
アンタが言うようにしばらくはのんびりさせてもらうよ。
いやもう、目ぇ瞑って欠伸して、もっかい目ぇ開けたら目の前にゃ雷落ちるわ風吹き荒れてるわで。
まぁ何とかなったから良いけどな。
/*
このまま軽めのキャラを続けて行けると良いんだがw
一旦シリアススイッチ入ると戻しにくいんだよなぁ…。
このキャラなら軽さを出して誤魔化したりは出来そうか。
*/
[生木の避けゆく音が耳に届く。
私は彼の足に嵌る枷から目を逸らし、足場となるよう背を寄せる]
お乗りなさい…落ちてしまう。
[そう告げながら、私は下からの声に瞳を向ける。
淡い菫色に映る人影に、寄せた背に微かな震えが走った]
へっ、分かるまで戻れない?
[ハインリヒの声に思わず聞き返す。
あんな呼び方をされたのに、戻れない可能性を考えていなかったようで]
…えーっと。どうすればいいんだろう。
[グルグルグル。頭を抱えている]
わわわ!
[枝の折れた音に、何故か痛そうに首を竦めて、けれどアーベルが美しい獣の背に受け止められたの見ると、ほっと息を吐く]
あ、ダーヴさんおかえりなさーい。
それ機鋼の馬ですか?
[丁度その真下に現れた火炎竜に、呑気に手を振ると、彼の乗り物に興味津々の目を向ける]
[下ろされた銃に安堵の息が漏れた。弁明は成功した………とは言いがたいかも知れないが]
ん? 外?
[ミリィの言葉にようやく外の騒ぎに気付く。流れ込む僅かな風から情報を貰う]
…誰かが木に引っかかった?らしいな。
どうやら大事には至らなかったみたいだが。
[そこまで言ってブリジットの声が聞こえて]
ああ、戻れないっぽいぜ?
原因が分からない状態で送還しても、またこっちに引っ張り込まれるかも知れねぇとよ。
[枝が折れた瞬間、身を乗り出していた機竜の従魔は自身を支えきれずにころりと落ちて]
……て、セレス!
[目に入ったその様子につい、声が上がる。
青年も気がかりではあるけれど、そちらも気がかりで]
[真下に止まる鉄の馬から距離を取り、少し離れた場所へと降り立つ。それが彼を救おうとしたのだとは判ったけれど、鉄に象られたそれは私に恐れを抱かせた]
…危険な事をなさる。
どうか、命を脅かさぬよう…それが己であろうと。
[気付けば幾つもある気配に戸惑いつつ、背の彼へ降りるよう首を下げて促す]
…それじゃ、仕方ない、かな。
[ハインリヒの言葉に困ったような表情になりつつ。
それでも一度戻った方が、とかも思ったけれど、無理矢理戻れるとは思えなかった。ここに運ばれた時の力を思えば]
え、ダーヴさん?
[ユリアンの呼んだ名前には憶えがあって。
きっと彼だよなぁと思いながら窓の方へと近寄った。
…でも既に他の人が前にいるので姿は見えなかったり]
酒場のママ ヘルガ が参加しました。
酒場のママ ヘルガは、守護者 を希望しました(他の人には見えません)。
−西部/南西:熱帯雨林−
[みー、と小さな鳴き声が聞こえる。
肩に黒い猫を乗せて悠然と歩く姿は紅色の印象に満ち、そしてなんとなく馬だとかそういうものが似合いそうな空気を纏っていた]
…何、なんか言った?
[蔓性植物に絡まれたりしながら颯爽と歩く姿は少しだけぶっきらぼうに呟く。
その様子が不満だとばかりに猫は鳴いた]
…ああ、はいはい。わかったわかった。
[深い紅色の髪の持ち主は気だるそうに猫の抗議をあしらった]
[窓からかけられた人懐っこい声に、ようやく我に返って下から手を振る。]
そうそう。ここの馬らしいぜー。
草喰うかわりに、油を燃やして走るんだってさ。
[従者であり乗騎でもある灰色の竜馬はつれてこれなかったので、代わりに借りたのだとか。
小言言わない分扱いやすいとか言ったらどうなることやら。]
……っとに!
[世話が焼ける、とは、声には出さず。
ほんの少しの『加速』の作用で飛び出す]
なんで、ちゃんと飛びませんか、君は!
危険。
そう? …………命?
[自覚の無い][というよりは][不思議そうな声]
[降って来る影を受け止めようとするように]
[麒麟の背から降りて手を伸ばすけれど――]
何か戻らなきゃいけない理由でもあんのか?
俺も仕事が残ってるが、まぁ急ぎでもねぇしな。
[困ったような表情のブリジットに訊ねかけて。窓に寄る様子を眺めて、外の人数を風を伝い把握する]
結構な人数居るみたいだなぁ…。
まぁ俺みたいに無差別に呼び込まれた奴らばっかりじゃねぇみてぇだが。
…あ。
[ユリアンに気を取られてて気づかず、セレスティンをおでこでキャッチ。
見事に不意をつかれたらしく、そのままべしゃり。]
/*
30発言ちょいなのにpt半減してるってことは、文章書きすぎてるってことかね?
ト書き文字詰め込んでるからなwww
*/
[にゃーん、と猫は鳴く。
それに呼応するように花が揺れた]
ふーん、ずいぶん気に入られたんだシシィ。
[ポツリと呟くと、猫が恥ずかしそうに尻尾を振って]
…何も恥ずかしがることないだろ。
戻れない。
キコウカイ…呼ばれた?
[木の周りの1騒動をほっとして見つつ、周りから聞こえてくる言葉を反芻する。
キコウカイ、モドレナイ、ヨバレタ…?]
[まず目に入ったのは鉄の塊。]
[そして男を乗せた白い獣。]
[声をかけようとしたその時、視線の端に何かが落ちていくのを認め、そちらを見やった。]
[自覚の薄い不思議そうな声に、私は困惑して尻尾を揺らす。
なれどそれを口にする間もなく落ち行く気配。叱責に似た声。
私は身を捩るように跳ね、後ろへと下がる。
彼等の邪魔にならぬように、そして彼等から逃げるように]
……と。
[加速の作用でたどり着くより、青年が手を伸ばすより。
碧と赤の遭遇は早かった]
……若竜……。
[そこで当たるって、一体どんなくじ運だ。
ちょっとだけ、そんな事を考えたかも知れない。
当のセレスティンはきょとりとしたまま、自分を結果的に受け止めた火炎の若竜を見つめていたりする]
あ、えっと。
待ち合わせしてた途中でここに来ちゃったから。
[聞こえてきた声に「やっぱりダーヴィッドさんだ」とか呟きつつ。ハインリヒを振り返ってそう答えた。
が、窓の外から何だか痛そうな音が続いて聞こえてきた気がして、再び振り向き直す]
村の設定が変更されました。
[お盆に大きな皿を乗せて厨房から現れ。お皿の上にはソースを絡めて煮込んだお魚さん。]
何か騒がしいですね・・・?
だいぶ人数も増えたみたいです。
これだけじゃ足りないかもしれませんね。
[お皿の上の魚をみおろし。大きな魚ではあるが一匹しかないことにかわりはない。]
[きょとり。]
[伸ばしていた手を引っ込めて、]
[無事とは言い難く着地した獣を見ていたが]
あ。
[ふと、振り返る]
[下がる白金の獣へと青の右眼を向けて]
[葉鳴りの音に隠れて、なにやら機械の動く音。
耳を欹ててレンズの動きを見つければ、そこに嫣然と、嫌がらせのように微笑んだ]
■名前:ヘルガ=ダズボーグ/Helga.Dazbog
■種族:精霊
■属性:陽光
■職業:自称植木職人
■年齢:外見23歳くらい。中身は50代くらい。
待ち合わせの途中で?
そりゃ大変だな…相手が待ちぼうけてそうだ。
そもそもここから戻れたとして、時間の流れとかどうなってんだか。
[精霊界には一度も来たことが無い。故にその辺りの感覚に関しては全く分からず。疑問が口を突いて出る。戻ってきたユーディットに気付けば]
少なくとも10人は居そうだ。
ここから木の方に出た他に何人か増えてるみてぇだし。
ちょーっと足りないかもなぁ。
[運ばれてきた皿に視線を落とした]
[小さな獣と赤毛の額の邂逅に身を震わせて、なれど無事な様子に息を吐く]
……。
[そのまま逃げようと後ずさる姿を青の右眼に見とめられ、私は一度大きく尻尾を振った。長い白金の先が柔らかくしなる]
…先ほどは、失礼を。
貴方が悪いのではないのに…。
[視線の先にあるは未だ嵌められた枷と鎖。
それを痛々しげに見やり、私は耐え切れず視線を逸らす]
やっぱり足りませんか。
男性も多いみたいですし・・・。
一応、リエット(豚肉を脂で煮込んでペースト状にしたもの。)も作ったのでパン持ってきてみましたけど。
[どうしたものかな、と少し考え込んでいる]
[女は一瞬目を丸くしたものの、其方へと歩み寄り、少年へと手をさし伸ばしながら、その下敷きになっている男へと声をかける。]
大丈夫です?
[麒麟と青年の様子に首を傾げつつ、今は小さな獣の姿の従魔を抱き上げる]
……まったく……何をしてるんですか、君は。
[声には呆れと、微かな安堵。
従魔はきょとり、としたまま、時空竜をじい、と見上げて首を傾げて]
うん…ここではどうなんだろう。
[影輝やら翠樹やら。行った事のある界は他にもあるけれど。
まだそれほど経験が多いとも言いがたいわけで]
待ちぼうけ…してるよねぇ……。
[ちょっとだけしゅんとなった。
窓の外の状況は結局良く見えてないので分かっていない]
? ……、
[数秒の間]
ああ。
[ぽつり小さく、]
ありがとう。
[独り言のように短く零した感謝]
[まるで相手の言葉とは不釣合い]
[視線の先を追って頭が傾ぐけれど]
[緩やかに麒麟へと歩みを進める]
[怯えを認めれば止めようが]
……おや?
[新たに投げかけられた、声。
視線を向ければ、一人の女性]
あなた……は?
[感じる波動に、緩く瞬きつつ、問いを投げて]
せめて連絡くらいとれると良いのですけれど。
戻る方法もわからないのでは、何ともしがたいですね。
待ちぼうけされている方の忍耐に期待してみるというのはいかがでしょう?
[広間のテーブルへお皿を並べながら]
ま、いっか。
[騒動の方に人がたくさん行ったのでなんとかなるだろうと思い、机へと足を運ぶ。
ユーディットが運んできた魚を見てうまそ、と呟き、箸と小皿を持って手を伸ばす。]
そこのマテウスとかすげー食いそうだしなー。
[からりと笑ってマテウスに視線をやるが、彼は何かを考えているようで。僅かに首を傾げてからユーディットに視線を戻す]
お、まぁそれだけあればひとまずは大丈夫なんじゃないか?
パンを多めに用意して、そっちで腹膨らますとか。
[軽い調子で提案して。ブリジットの言葉が聞こえれば]
あーっと、落ち込ますために言ったわけじゃないんだが…。
時間に関してはオトフリートに聞けば分からんかね?
この世界に関しても知識は持ち合わせてるようだったし。
よいしょっと。
[窓枠を乗り越えて、外の草の上に飛び降りる。とりあえず唯一の被害者っぽい火炎の若竜に近付いて、反対側からやってきた女性に気付いた]
こんにちは、お嬢さん。
[美人だなー、と思っているのは、多分顔に出ている]
…ん、…だいじょぶ…
[身を起こし、幾度か頭を振って差し出された手をとる。]
あぁ…すまない。
まー、たいしたことないさね。頑丈には出来てるし。
[直撃したときひねったのか、首をさすってみたり。]
[騒動は我関せずといった態度で気にしているそぶりも見せない。]
冷めないうちにどうぞ。
[にこりと笑い、そばへ来たマテウスに声をかける]
―北東エリア―
んあ
[風に吹き飛ばされた石礫が、リディの頭を叩いて目覚めさせた。短いスカートは、強風に容赦なく捲れているが、本人はそれを気にしてはいないようだ]
布団のあるとこで寝たーい……
―北部―
[さくさくさく。
ぎゅ。]
[雪の深いところを踏みしめると、不思議な音が鳴る。
やっばい、楽しい。もう既にそこらじゅうオレの足跡だらけだ。
今まで、あまり雪の降る地域に行ったことが無かったから
(だって、誰かさんがとてもうるさい。寒いのは嫌いだって)
(でも暑いのもイヤだって言うから、手に終えない)
この機鋼界にきた機会にめいいっぱい遊んでおこうと思う。
…今でも何だかブチブチ言ってるけれど、気にしない。
アルは部屋で寝てるとか言うから、置いてきたけれど
流石にそろそろ帰らないと怒るだろうか。…一応目付け役な訳だし。
暫く滞在できるだろうから、また来ようっと。
そう決めて、東部エリアへと向かう道程を辿る。
行きとは違う道を通る事に決めた。新しい雪を踏みたいし]
そうですねえ・・・。
外に居る方々が落ち着いたら、お腹にたまりそうなものをきちんと作ってみます。
厨房には1人分とは到底思えないほど食材がありましたし。
[ここのものはオトフリート滞在用に用意されたという言葉を思い出し窓の方へと視線をむけ]
もしかしたら、オトフリートさんはかなりの大食漢なのでしょうか?? そうは見えませんけど。
[若者から微かに…恐らくそれを好むか厭うものでなくば気付かぬやも知れぬ匂いに、私は無意識に鼻を動かす。
なれど彼に近づく女の姿に気付けば、安堵の息が零れ落ちる。
様子を伺ったところで私には、彼を癒すことなど出来ぬのだから]
[視線を青の青年へと戻せば、感謝の言葉に戸惑い首を揺らす]
感謝される事など…何も。
[緩やかに近づく気配。無意識に四肢が後ずさる。
それは彼の枷の為ではなく、人(の姿)であるが故の心の傷]
そのくらいで壊れていたら、どうしますか、と。
[身体を起こす若竜に、呆れたような声を投げる。
その腕に抱えられた従魔は、しょげた様子で、きゅ、と鳴いた]
「……へいき?」
[投げる問いは、どこか、恐る恐るといった風]
うん、そうだね。
[ハインリヒの言葉にコクリと頷いて。
とはいえ今はどうしようもないのは多分オトフリートも一緒だろう。後で聞くだけ聞いておこうかとは思いつつ]
ダーヴさん、お久しぶりですー?
[ユリアンやマテウスが移動したのでその姿が見えた。
手をひらひらと振ってご挨拶。
その更に向こうにあるらしき気配に目をぱちぱち]
ん?
そうだなぁ、人より多いかはわからんが。
[何せ比べる対象があんまりいなかったからなぁ、とは口の中で言いながらハインリヒに笑いかけた。]
[眼鏡の男が少年を抱き上げ、差し出した手はそのまま男へと向ける。]
どういたしまして。
うん、まぁ頑丈そうだけどね。それでも、流石にあんな受け止め方は……ね。
[小さく笑い、少年を抱く男の問いには。]
……通りすがり?
私自身何処を通りすがってるのか知らないのだけど。
[言いながら、首を傾げる。]
『この人たち……同族?』
長期滞在だったらそれだけ用意されててもおかしくねぇんじゃねーの?
[大量の食材があったと言うユーディットの言葉には、頭を掠めた考えを口に出して]
ま、大食漢かもしれないってのはあるかもだけどな。
[そんな事実は知らないが、可能性にからりと笑う]
そんじゃ俺も頂くとするかね。
[オトフリートから貰った紅茶もマロンパイも既に胃の中に収まってしまっていて。流石にまだ物足りないらしく、用意された料理に手を伸ばした]
…あんましさするなと…。
[これ以上広がったらどうすんだと、旧知の友人にため息。
何でも、炎竜王のお供で玉鋼の御大を訪ねて以来の仲らしい。
その辺関連の呑み仲間関係者とかなんとかで、さりげに額だけじゃなく顔も広かったりするわけで。]
[暫くの間ここら一帯、無駄に歩きまくったけれど
ここの雪は止まないらしい。来た初めの頃につけた足跡は
既に薄っすらと雪が被っている。
この様子なら、明日にでも来たら…またつもってるかな?]
……んー。…?
[自分のとは違う足跡に、きょとりと瞬いた。
オレより、少しだけ……大きい足跡。
雪が積もりつつあるけど、まだ辿れなくは無い。]
誰のだろ。
[方角は、このまま東部を目指せば同じみたいだけれど]
んん?
食べるとしたらオトフリートさんよりもダーヴさんだと思う。
[以前の経験からユーディットの言葉に振り返ってそう言った。
前後の脈絡は勿論把握していない。
あっち見たりこっち見たりで首振り人形状態だ]
通りすがり……という事は、そちらも無差別呼び込みに巻き込まれたクチですか。
……ふむ。
[呟いて、意識を凝らし、力の流れを辿ろうと]
『……俺の気のせいでなければ……全属性が、揃っている……な。
しかし、なんでまた……?』
[疑問は感じるものの、ひとまずそれは、置いておいて]
俺は、オトフリート……『虚のいとし子』と言って、ご理解いただけます?
[軽い口調で、竜郷での通り名を告げる。
同族であるならば、この名は一度は耳にしているだろうから、と]
……。
[後ずさる獣][足が止まる]
そう?
[無機質な青は真っ直ぐ白金を見詰め]
[されどそれも一時、][ゆるりと逸らされた。]
[周囲には何時の間にか多くの存在があれど]
[騒ぎの当人は気に留める様子はやはり無く]
[踵を返すとすたすた人の合間をすり抜けていく]
[嫌そうな若竜の様子に、あはは、と笑って]
大丈夫そうですねー。
[背を伸ばしながら、てち、と一度おでこを叩いたのは偶然か故意か]
気をつけてくださいよ。いくら頑丈でも、打ち所が悪いってこともあるんですから。
[時空竜とは、微妙に見解が違うらしい]
…ぇ。
[見覚えのある少女に、縦に切れた爬虫類の瞳をぱちくり。]
…なんでいんの?ブリス。
ミハエルも一緒?
[名前思い出すのにちょっとかかったとか、そのわりに氷精の方はすんなり出てきたとか、そんなことないよ、うん。たぶん。]
そうなんか?
結構食いそうに見えるけどなぁ。
[見た目の印象からそう思ったのだろう]
ま、今見てりゃ分かるかもな。
[今は丁度食事の真っ最中。どれだけ食べるかは見れるはずだ。不意に聞こえたブリジットの言葉には]
ダーヴ?
[聞き慣れぬ名前を反芻して首を傾げた]
[ふと、オトフリートの「無差別に」という言葉に、引っかかって顔を向ける]
無差別っていうんですかね、コレ。
[属性の重なる事無く、集まって来る、強い精霊力を持つ存在達]
何だかなあ…
[空を泳いだ視線は、薄らと生命の気を感じる北東部に向けられたいたろうか]
相当の長期を見越していたということになるのでしょうか?
とすると、すぐに戻るというのはやはり難しいのですね。
[窓のほうを向いたままぽつりと呟き。ブリジットの声に振り返ると]
ダーヴさん?
マテウスさんもたくさん食べる方みたいですから、多めに作っておくのがよさそうです。
珈琲派の方はいるのでしょうか。
………。
[丁度、北東エリアに差し掛かった辺りで足跡は途切れていた。
ついでに言えば、足跡の持ち主が判明した。
まさか追いつけるとは思わなかったというか、何か…座り込んでる。
スカート短いんだけど、もしかして…あの格好でここまで来たのかな。
見てるオレが、少し寒い。…防寒してるのに。]
…もしもーし、おねーさん。
風邪引かない?
[座り込んだまま、何だかぼんやりしている様子の少女――リディに、
遠巻きに近付きながら、首を傾げて問いかける]
[ユリアンの疑問の声に、一つ、息を吐き]
確かに……属性的な観点からすれば、無作為とは思いがたいね。
いずれにしろ、今は機鋼王殿の調査待ち。
俺たちには、手が出せんのだから。
[ため息混じりに言いつつ。
北東へと向けられる視線に、不思議そうに瞬いて]
えっと、思わず返事をしちゃったから?
[炎竜の疑問に返す言葉は疑問系のまま。
しかもあまり答えになっていないような]
ミハエルさんはいないの。
というかミハエルさんの所にいくところだったんだけど…
[困ったような顔でそう続けた。
名前忘れられてたのは100年経ってるんだから仕方ないよね。
彼は対属性だし、まぁああだったんだから憶えていたんだよね。
きっとそうだ。そう思っておこう。心の平穏のために]
…さて、どうしようかシシィ。
頼まれごとも済ませなきゃいけないけど。
[にー。にゃー、にゃ、にゃーぅ]
…ああ、そう。
物好きだね、お前は。
[さわさわと葉を大きく揺らして陽の力を浴びる木々に、またねと告げる。
呆れたように呟いて、ジョッキーブーツはいくつかの気配が集まりつつある方向へと向かう。
それが猫との会話の内容]
うん、ダーヴィッドさん。そこの人。
[ハインリヒとユーディットに頷いて、窓の外を指差した。
人を指差してはいけませんというのに]
いっぱい食べるんだよ。
[ちょっとだけ思い出し笑い]
…珈琲は苦いから苦手。
[ついでにそれも思い出した]
…ぁー…なんか調査とか言ってたねぇ。
色々難航してて忙しいみたいでさ…謁見出来なかった。
[先ほどの門前払いを、先輩竜に報告。]
ん?
うん。おいしいな、これ。
[ハインリヒには笑顔をみせつつ、なかなかのスピードで箸で魚の皮をキレイにはがして骨だけにしていく。]
無差別呼び込み?
[繰り返し、そうして手をぽむり。]
……あぁ、どうやらそうなのかな?
気がついたら此処にいたわ。
[そして、目を細め。]
噂には、ね。
と言っても、かなり昔……。
[探る……古い記憶と、そして目の前の眼鏡の男を。]
[相当の長期、と聞いてどんだけ食料が置いてあったんだろう、と思うも、まぁそんなことは自分にはあまり関係の無いことで]
まぁ、そう言うことになるのかねぇ…。
あ、俺今度珈琲で。
珈琲でも紅茶でも、拘りはねぇからどっちでも良いんだわ。
[もぐもぐと魚を突付きつつユーディットに珈琲を頼む]
[青年の足が止まる。
私に向けられる、無機質な青に淡い菫色が揺れる]
……ぁ…
[視線が逸らされ、釦を掛け違えたかのような困惑だけが残る。
されど私に彼を引き止める言葉などあろうか]
………すみませぬ。
[消えそうな声でそれだけを告げ、去る背を潤んだ瞳で見送る。
そして集う気配から逃げる為、半身を翻し*空へと駆け上がった*]
…ひかないんだ。あたたかく出来るの?
[すごいね。と何処か感心したように
ほえーと感嘆の息を零して。]
オレは、イレーネ。イレーネって呼べば今はオレのこと。
おねーさんも、だあれ。
ああ、トラブルに巻き込まれやすいのは血筋かなって。
[オトフリートの不思議そうな視線に気付くと、曖昧な言葉を綴って笑う]
[指が差された先、一人の人物を目で捉える。窓から離れているために(更には座っているために)その人物をはっきりと見ることは出来なかったが]
へーぇ。
どんだけ食うのかは知らんが、食うと言うからにはもうちょい用意した方が良いのかね。
[言いながら視線を皿に戻す過程でマテウスが目に入る]
…大食いってより早食い?
いや、大食いもあるか。
[そんな感想をぽつり]
眠そうだなー。…寝ちゃったら、どうしようか。
もし万が一の時はエテルノ、運んであげてね?
『それは困ったね、ここは寒いから嫌なんだけれど』
…我侭言うなよ。 女の子、放っておけないだろ。
[ブリジットの指をたどり赤毛の青年を目にぽつりと失礼な感想を。]
たくさん食べそうな方ですね。
燃費もよくなさそうです。
んー。
リディはリディ。
[あふ]
[もそもそと立ちあがった]
こうやってね、体のなかのちからの巡りをちょっと早くしてやれば……
[イレーネに指を向ける。向けて、その命の形を感じて
動きを止めた。]
ねえ、アンタ……”何”?
ああ、やっぱりか。
[若竜の話に、やれやれ、と息を吐き]
俺も聞きに行こうと思ってたんだが……大人しく、待つしかないって事ですかねぇ……。
[別にかまやしないが、と呟いて。
女性の返事には、やっぱり、か、と納得する]
ま、無駄に有名な通り名ですからねぇ。
[くすり、と笑って]
……薄闇の公の眷属殿、かな?
[感じる月闇の気配に、確かめるような問いを投げる。
翠と紫の異眸に浮かぶのは、楽しげで、そして、底知れぬ色彩]
[微かな謝罪は騒ぎの中に呑まれて]
[風に攫われてしまったかも知れず]
[屋敷から離れるにつれて空気は穏やかになる]
[多様に混ざり合った気配が遠ざかったからか]
[その代わりに、]
――……………?
[奇妙に惹かれるかのような、ちからの存在。]
あー、行っちゃった。
[人から離れ、遂に空へと駆け上がった麒麟の姿を目にして、些か残念そうに呟く]
煩い場所は嫌いなのかな。まあ、解らないでもないけど。
[そして、離れていくもう一つの存在、いつ見ても危うげなアーベルの背にも、気がかりそうな視線を向けて、ためいき]
あっちもかあ。危なくなきゃいいけどなあ。
珈琲希望はおふたりですね。
次からは、用意させていただきます。
美味しいと言ってもらえると作った甲斐があるというものです。遠慮せずに食べてくださいね。
[優雅にぺこりと一礼する]
おねーさん、リディって言うんだ。
[眠そうだな、と思いながら立ち上がるリディを見つめる。
やっぱり、格好は寒そうなんだけれど。]
身体の巡りを早くする?
[そんな事出来るんだ、とと、向けられた指をじっと見つめて。
ふと、止まる動きにきょとんと瞬いた。首を傾げる。]
何。んー…なんだろ?
『オレ』を指すなら、”イレーネ”の中に居る一人だよ。
[不便なら、ノイって呼べば良いけれど。
…何か、おかしなこと言っただろうか。思わず首を傾げる。]
……血筋……ねぇ。
[曖昧な物言いには、一つ瞬くだけで何も言わず。
飛び去るもの、立ち去るものの様子には、一つ息を吐いて]
ま、天聖ってのは、ある意味孤独な属性だから、ね。
[呟きは、口調だけは冗談めいて]
[きょとりとしているダーヴィッドには笑顔を向けるだけ。
悪気は無いんです、悪気は]
ユーディットさんもお料理とか得意なの?
じゃあ甘いものも作れる?
[期待の眼差しでそちらを見た]
料理に関しては流石仕事柄、ってところかね?
他よりも優秀ってだけあるってか。
[揶揄に近いそれはそれでも本心から優秀と思っているようで。魚の身を一口食べてから、にっと笑みを浮かべた]
ここに居る間はユーディットの料理を食えそうだな。
いつもより良いもん食ってるかも。
ええ、家事全般なんでもできますよ。
デザートのレシピでしたら、300や400はストックがありますので大抵のものは作れます。
何かご希望のものがありますか?
[にこりとブリジットへと微笑みかけ]
[あちらこちらのエリアをふらふらと歩き出してしばらく。
なにやら余り歓迎したくない波動をかんじ、その根源である屋敷のあるエリアへと近づいて]
…どう見ても迎賓館、ってわけじゃなさそうだ。
どうするよシシィ。どうしたいか意見を言うといい。
[にゃー]
…うん、お前はそういう子だったよな。
[呆れたようにため息を一つ]
[ふらりとした足取り]
[北へと進んでいくに従って]
[草の原は薄れ風が強さを増す]
[微かに増した雷の気配]
[チリ、]
[僅かに反応を示す身体]
[剥き出しの地を素の足で踏みしめて歩む]
[時折、前髪の下から空の青が現れては消えた。]
詳しい話は知らないのだけど、ね。
まさかこんな所でそんな方にお会いするとは……いや、こんな所だから、かしら?
[そうして、眼鏡の向こうの色彩にこくと頷き。]
ご名答。
[一瞬だけ、どの名を名乗るべきか迷いながらも。]
エルザと申しますの。どうぞよろしく。
[ここ数年、名乗っていた名を告げた。]
[曖昧な笑みを浮かべる少女の窓から、美味しそうな香り]
お?晩飯できてんの?
[ブリスに一応気を使って、鉄の馬は屋敷から少し離して停める。
夕餉の香りに惹かれて中へ。]
[冗談めかした口調で慇懃にハインリヒへ一礼し]
お褒め頂きありがとうございます。
質においても他の方にひけをとらないよう、研鑽は続けているつもりです。
[マテウスの言葉に料理を食べていた手をぴたりと止めて]
…金払わなきゃならんのかね。
[要らないもんだと思って食べていたらしい。少しだけ冷や汗たらり]
えー…?…わかんないよー…。
たくさん生まれたり、消えたり。毎日してるから。
[…問われたことの無い質問ばっかりだ。
そもそも、出会い頭に皆の事に気付く人は居なかったから
当たり前といえば当たり前なんだろうけれど。]
でも、長い間居るのは、今はオレと、あと2人だよ。
[向けられた視線が、何だか居心地悪い。
眉を寄せて、思わずおどおどしてしまう。]
< 屋敷を出てどこかにいこうとしていたときのこと。
猫は、なんとなくはじっこによって、かしかしと頭をかきました。かしかしかし。ふるふる。かしかしかしかし。ふるふるる。
顔をあらって(もちろん、水を使ったわけじゃあ、ありません)、さて、もういちど、どこかへゆこうと立ち上がりました。
……とことことこ。 >
大したものではありませんが、一応用意させていただきました。
白身魚をブールブランソースで煮込んでみたのと、パンにリエットくらいですね。
もう少し用意しようと思っていますけど・・・。
[本当に足りなそうですものね、とぽつり]
知ってて、面白いモンでもないですがね、俺は。
[くすり、と笑って]
いや、意外と道端で会ったりもしてるかも?
俺は、気が向けばどこにでも行くからね。
[冗談めかして言いつつ、告げられた名を口の中で小さく繰り返し。
それから、腕の中の従魔に目を向ける]
こちらこそ、どうぞよしなに。
……ああ、この子は、セレスティン。
機竜卿の、従魔だ。
[ちまちまと魚を突付いていたが、外の喧騒にちらりと視線を向けると]
……何だか、賑やかになってきたね。
[ポツリと呟き、「ごちそうさま」と席を立ち、荷物とシノを携える。]
部屋って好きなの使っていいのかな。ちょっとシャワー浴びようと思うんだけど。
[ユーディットの返事に目が輝く。
何か希望はと言われると真剣に悩み、だが決まらなかったようで]
ええと。お勧めのがあればそれがいいな。
色々なものが食べてみたいもの!
・・・・代金は想定してませんでした。
機鋼界に通貨があるとの話は寡聞にして知りませんが。
体で返します、とかは無理ですかね。
[肩をすくめて。あまり本気にはしていないようだ。]
あっはは。
ユーディットが仕えた人はそれこそ良い暮らしが出来そうだな。
[返された言葉にそう言って笑い声を上げる。料理の匂いに誘われて顔を覗かせたらしい赤髪の青年を見つけると視線を向けて]
お、噂のダーヴがやってきたな。
どんだけ食うのか見物だ。
[初対面故に、どーも、と一応挨拶はして]
毎日?
へんなのー。
それで安定してるわけ?
……でも何かこの、なんともいえない居心地の良いんだか悪いんだかやっぱり良くないんだかってイレーネの所為じゃないかもー……
[周囲に人が少ない分、今度はハッキリと、近付いてくるもの(未だ姿は見えなかったが)のほうを向いた]
< 屋敷のそとに出たら、猫はそこをふりかえり、見上げました。
にゃあ。
なんだか、かげが空にむかったように、かんじましたけれど。
でも、猫はおいかけるのは、やめました。
とことこと、土の上をあるきます。
中央部に向かって。 >
ユーディットさんの作ってくれたお魚とかがあるよ。
あっ、私も食べるのー!
[話や気配に気を取られていたのだが。
ダーヴィッドに答えながら改めてお魚を少しお皿に取った。
…無くなる寸前だったかもしれないです]
え、お金が必要なの?
どれだけ持ってたっけ…
[手に持ってたのは小さな袋一つ。
確かに多少は入っているが、生活費としてはどうだろう]
部屋は…オトフリートに聞きゃあ良いんじゃね?
外に居るだろ。
[立ち上がったミリィを見上げてそう声をかけて。そういや俺も部屋借りないとダメか、なんて考えたり]
だけどここ店ってわけでもないんだろ?
持て成されたと思えばー……うん、金は要らないんじゃないかな。
[自分勝手な解釈をユーディットとマテウスに告げた]
[色々なものと言われ、少し悩んだ後に]
おすすめのものですか・・・。
そうですね、厨房にフルーツが数種類ありましたからタルトを作ってみるというのはどうでしょう?
果物によって色々味わいが変わるものですから、満足いただけると思います。
[頷くユリアンの言葉に、ふと掠めた笑みは何を感じさせたか]
天聖は、基本的には対がないもんだからね。
[それは、彼自身にも当てはまる言葉なのだが]
……とはいえ、あの麒麟殿は、少し様子がおかしいというか……なんというか、だったけどね。
メイドさんまで用意してくれるとは、気前いいなぁ…機鋼王。
[いや、違うから。]
んじゃ、遠慮なく。
[竜族の350歳は、まだまだ成長期。]
安定?…してるんじゃないかな。
多分、してくれてるんだと思うよ。
[誰が、とは言わないけれど。
リディの視線が逸れたのに、少しだけホッとしながら
続く言葉に、きょとんと瞬いた。
居心地の悪さが、自らにも覚えが無いわけではないけれど]
居心地かぁ。
…オレも、来た時は何か変な感じだったけれど。
多分、『此処』だから仕方ないのかなって。
[答えにならない言葉を返しながら、ゆる、と同じように視線を向ける。
気配がするのに、『声』が聞えなくて、僅かに眉を寄せた]
/中/
ブリジットの金銭感覚…どうなんだろう。大きい出費とかはミハエルさんが出してたんじゃないかと思いますし。
ちなみに、ハインさんと食べ物関係で繋がるのは毎度なんですねw
ダーヴさんも(鉄苦手に)気を使ってくれてありがとうです。
さて、とうとう始まりますね。
今回も素敵な人ばかりですし、頑張らないと!
[惑いなく真っ直ぐに歩み寄り]
[色違いの青が少年少女を見る]
……?
[近しい位置に居るにも関わらず、]
[声をかけるでもなく、ただ、じっと。]
フルーツのタルト!素敵!
[生のフルーツを使った甘味など。
旅をしているとそうそういつも食べれるものではない。
期待いっぱいユーディットに頷いた]
…それは違うと思うの?
[相変わらずな炎竜にはクスクスと笑って]
…いらないのか。
それは助かるが…また魚でも取ってくるか。
[ぽり、と頬をかきながら、視線を追ってダーヴィットへと目を向けた。
見ると先程気がつかなかったが人もちらほらいて。
ども、と軽く頭を下げる。]
機鋼王に呼ばれて来たわけでもないと・・・ 思いますが・・・。
[ちょっと自信がない。]
基本的に人にしかお仕えしないと決めていますから。
よほどの方であれば考えますけど。
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