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呼び寄せたのは果たして何か。
その意を誰一人知る由もないまま、人々は集い始める。
1人目、ちま竜 セレス がやってきました。
ちま竜 セレスは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[機鋼のちま竜は迷っていた。
かなりハデに。
むしろあり得ないくらい見事に。
というか、迷子になって時空間の歪みに突っ込むとかどんだけなんだ]
ええと……ねぇ、白もふさん。
『……ヴィンターです、機竜殿』
[ちま竜の頭の上に止まる白梟、律儀にそこだけ突っ込み訂正]
ええと……白もふなヴィンターさん。
ここ、どこだろ。
[訂正をある意味素直に取り入れつつ、再度の問い。
白梟は一瞬固まったようだが、律儀に周囲を見回して]
『……わかりませぬ』
[返ってきたのは、無常な言葉。
ちま竜、えー、と声を上げつつ、周囲をきょろり]
2人目、影輝王 ハーヴェイ がやってきました。
影輝王 ハーヴェイは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
[唐突に訪れた『白き貴婦人』マーガレット。
かつての【界の狭間】での修行生活の際に世話になった彼女の、挨拶に続いた言葉に、影輝の王は眼鏡の奥の瞳を瞬いた]
……いやまあ……確かに、それは楽しそうだが……。
て、手伝えって、俺が、か?
[思わず問い返した言葉に、マーガレットはにっこり笑って頷いた。
曰く、皆様のお好みは、影輝の君の方がよくご存知ですので──と。
否定すべくもない言葉に負けたか、はたまた、有無を言わせぬ笑顔の影に潜むものを回避しようとしたか。
影輝の王は、何故か茶会支度の人手にかり出され──]
3人目、時空竜 オトフリート がやってきました。
時空竜 オトフリートは、占い師 を希望しました(他の人には見えません)。
……この辺りのはず……なんだが。
まったく……なんだって、あんな所に時空の歪みが生じてやがりますか、と……。
[零れ落ちるのは、ぼやくよな声。
翠と紫の異眸がぐるり、霧に包まれた森の中を見回し、そして、漆黒の光鎖を巻きつけた右腕が上へと差し伸べられる]
エターナル・ロンド……探査の陣!
[言葉に応じて解き放たれ、舞う、光鎖。
やがて、それはある方角を指し示し]
……あちら……か。
ん、館?
……セレスとヴィンターの気は、感じる……な。
取りあえず、行ってみるか。
[零れ落ちる小さな呟き。
光鎖戻してを右の腕に巻きつけ、時空の竜はゆっくりそちらへと歩き出す。
行った先に何が待っているかとか。
取りあえず、全く考えてはいないのだが]
霧に包まれた森の奥。
そこに佇む『白き貴婦人』の住まう館。
……その周辺が、時空間迷路になっている事に気づいているものは……多分まだ、あんまりいない。
それがもたらすであろう、ちょっとした?騒動の事も。
マーガレットのティーパーティ
─Die Teepartei einer weisen Dame─
……はじまりはじまり?
4人目、聖獣 ナターリエ がやってきました。
聖獣 ナターリエは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
……はい。
[こくり。
不安げな淡い菫色の瞳の持ち主は頷いて、先行く時の竜を追いかける。
愛し仔には白梟殿がついておられるとはいえ、故なく姿見えぬは心細く。気配があると言われればついていくに否はない]
[乳白色の霧の彼方。
何が待ち受けるかなど知らぬままに、長き裾引いて歩み出す。
心安らぐはずの森は今、離れれば逸れんとする迷宮と化して。
半ば無意識に、霧に薄らぐ黒髪の尻尾に*指先を伸ばしていた*]
/*
不安なだけ…ですわ。
尻尾握った状態で影輝王とコンニチハしたら楽しそうだなんて…。
[セレスいないので不安がストレートに時空竜に向かったらしく。
髪尻尾に触れたなら逸れもせず、安堵できようと手が伸びたっぽい]
5人目、氷破王 セシリア がやってきました。
氷破王 セシリアは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
[季節は春か夏か秋か、はたまた冬か。
この世界はいつとて白銀の、はらりと花の舞うばかり。
己が領域に、雪の上に寝そべるのは、一匹の銀狼。
その目は、暫く後に開くことになる。
マーガレットから*お茶会の知らせを受けて*。]
6人目、雷撃王 クインジー がやってきました。
雷撃王 クインジーは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
[霧の彼方より、一閃の雷光]
ほう、何やら懐かしい気配がするな。
[隻眼で森の奥を見透かす巨躯は、常とは違う黒皮の上下…皮鎧と言えばそう見えなくもないが、機鋼の力及んだ先の人間界で言うところのライダースーツと呼ぶ方がしっくりと来るだろう。その出で立ちに相応しく、彼が跨がるのは以前の雷獣ではなく、鉄の馬]
さて、まずは、館の主殿にご挨拶せねばな。
[その身に溢れる雷撃の力が、鉄の馬に直接に動力を流し込む。機鋼界産まれの二つの車輪を持つ馬は、獣の咆哮に似た嘶きをあげ、*霧を裂くように走り出した*]
7人目、翠樹王 ウェンディ がやってきました。
翠樹王 ウェンディは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
[私はこの『貴婦人の館』を訪れ、まずは旧知であるマーガレットと再会の挨拶を交わした。
私が最後に彼女と会ったのは界の狭間でのとある事件から暫く後、私の王位継承の折のことだったと思う。つまり、もう随分と彼女に会っていなかったものだから、私は彼女からこのティーパーティーの招待状が届いたとき「マーガレット」が誰かはすぐに思い出すことが出来なかった。
いざ思い出してみれば彼女とはつい昨日にでも会ったような気がしてくるのだが、時空の働きなどは私の与り知るところでは無いので実際のところ、どれだけ振りに彼女に会ったのかがよく分からなくとも私には全く問題は無かった。]
[そして、どうやら館の周辺には時空の歪みやら何やらが発生していたようだが、それもやはり私の領分ではないので私は気にも留めなかったし、もし気付いたところでそれはネリーや虚の落し子あたりの管轄だからやはり私は何もしなかっただろう。
そんな事より重大な問題に私は直面していた。]
ハーヴェイのいれたお茶が飲み放題だって言うから急いで来たのに……。
[(いずれ知る事だが)私の興味の外で発生していた時空の歪みとやらの影響で身の丈が子供のそれまで縮んでしまっていた私は、館の中の食堂のような場所でテーブルについていた。身の丈の所為で椅子から床に届かない足を、思わずばたばたと動かしてしまう。
さてマーガレットが言うには、影輝王ことハーヴェイは何やら様々の支度に追われているようだ。つまり私が到着するのが少し速すぎたということだろう。]
……それに、お菓子はカミーラのが良い。
マーガレットはご飯。
/PL/
はい、アホ(親)です。
アホ(子)の参戦予定はありません。
プロローグの王様率に笑ってしまいました。
たまにはお気楽に遊びたいnachtです。
皆様宜しくお願いします。
――…パーティ?
[不思議そうに呟いて、銀狼は招待状を眺めた。
全員を集めようと思っているのだろうか。
しばらく悩んでいたセシリアは、やがて起き上がり、人の姿に変ずる。
あの時と寸分違わぬ姿に。]
行きます。
どうしますか?
[小屋へと問いかけ、そして少しの間を経た後、セシリアはその空間にたどり着いた。]
8人目、影精 ラッセル がやってきました。
影精 ラッセルは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
はい、向こうの部屋ですね。ありがとうございます。
[相手からの返答に軽く頭を下げて。
館の中を進む影が一つ]
失礼します。
王、じゃなかった、ハーヴェイ様。
こちらをお届けするようにと言付かってき…。
[ノックしようにも扉の無いその部屋の前。
一声掛けて中へと入り。
……絶句]
…ええと。
ここは店じゃない、ですよね?
[そう、我らが影輝の精霊王は。
何とも板に付いたエプロン姿で。
フライパンとフライ返しを握ったまま振り返られたのだから]
お茶会に来られてると聞いたのに。
何で王が裏方やってるんですかー!
[思わずツッコミ、ガクリと肩を落とす。
人間界にいる王の姿を知るが故、他の者よりは衝撃も少ないはずだが。それでも涙が毀れそうになった]
お久しぶりです、マーガレット。
変わりないようで、なによりです。
[軽く挨拶をかわし、周りを見る。
どうやら酷く面倒なことになっているようだ。
しかし関わるつもりもなく、歩を進め――聞こえたわがままにため息を吐いた。]
いらしていたんですね、翠樹の。
[しかしその姿に、それ以上の言葉は*重ねない*]
9人目、旅人 ハンス がやってきました。
旅人 ハンスは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
はて、さて。
[霧の最中に立ち尽くす男がいた。
丸っこい小さな眼をぎょろつかせど、乳白色の彼方は霞んで見えない。常人には、森の深きに到達することなど、到底出来ぬと思われる程だ。
顎よりやや下に拳を置き案げな仕草をした後、男は、下から掬いあげるように緩やかに手を動かした。
起こる風、渦巻く霧。数瞬で白の海は戻る。
何かを解したかのように目を瞬かせ、口元に笑みを張り付けると、土を踏みしめ進んでいく]
もし、そこの御二方。
すみませんが、道に迷ってしまったのです。
しがない旅人、目的地などはありませんが、
御一緒させては頂けないでしょうか。
――… いつのまに小さくなったんですか。
そうしていると、本当に子供のようですね。
[言いながら、嗚呼この翠樹王はもともとこうであったと思い出す。]
雷撃王はいないのですか?
マーガレットがお茶飲み放題だって言ってたから急いで来たの。だから分からないけど。
皆のところにお手紙が行ってるならクインジーもきっと来るわ。
[そう言う間にも私の腹は声高に空腹を主張した。
マーガレットにハーヴェイの居場所を聞くと台所だと言うので、何だか嫌そうにも見えるセシリアと連れ立って挨拶へ行く事にした。
私は、椅子の下から藤編みの籠を取り出して持っていった。]
ね。久しぶりねセシリア。
おみやげもあるの。
[私は、何だか楽しい気分になってきて、藤編みの籠を掲げて見せた。
籠の中には若草色の風呂敷包みが入れてあったが、風呂敷にはそこはかとなく生々しい以下略な色が滲んでいた。*]
わざわざ招待状を出すということは、皆を呼んだのだと思っていましたが。
そうですか、別に来たのですね。
[少女姿の王の腹の音は、かなり大きく響いた。
そんなに空腹だったのかと思いながら、マーガレットと話す様子を眺める。
挨拶はしたいが、火も大分慣れてきたが、どうにも気が乗らない。]
お土産、ですか?
[取り出された籠の中身を、覗き込む。]
だって、好きだったでしょう?
それとも、最近は焼いた方が良かったの。それならハーヴェイへ言って料理して貰うわ。
[私はおみやげの籠を揺らした。*]
そういうことではありません。
[きっぱり]
茶会に来るのになんで肉が必要になりますか。
しとめたばかりでなければ匂いますでしょう。お茶を楽しむ時間もなくなってしまいます。
だいたい私がいなかったらどうするつもりだったんですか。
人の手間を増やすんじゃありません。
[きっと堪えやしないだろうとセシリアは思った。]
――戴きますが。
ハーヴェイに手をかけさせるほうが酷いと思いますよ。
[ひんやりと手に冷気が宿る*]
[霧は重くささやかな音など飲み込むかのよう。
故に、声をかけられるまで見知らぬ旅人に気付く事はなく]
…っ、そなた……?
[振り向いて、息を飲む。
そうして、見覚えのない姿に戸惑いながら、傍らの竜を見上げて。
小さく頷き、旅人の申し出を受け入れた]
[来訪を告げる時の竜に従い、霧に囲まれた館を見上げる。
やがて扉が開き、現れた女主人と時の竜の会話に耳を傾けた。
中には、既に幾つかの濃い気配。
私は彼の仔がいるであろうかと心逸らせて、女主人へ頭を垂れる]
突然の来訪、申し訳ございませぬ。
霧で難儀しておりますれば、どうかお助けいただきたく…。
金の髪の仔が、こちらへお邪魔しては――
[問いかけは全てに至らず、立ち話もなんだからと招き入れられて。
漂う匂いに僅かに眉をひそめつつ、一般的には美味しそうと評されるべき各種の匂いに満ちた館内へと足を踏み入れた]
[一時の連れ合いとなり、辿り着いた先には深き森には似合わぬ館。
二人が館の女主人と言葉を交わす間、男は笑みを湛え後ろに控えていた。
中へと入ると、漂う香にか、目が細められる。貴婦人の眼差しを受け、会釈を返した]
茶会ですか。
様々な方が集っておられるようで。
[一言二言、言葉を交え廊下を進む。
色を白くした女性を見、傍らの男へと顔を向けた]
お連れの方は、気分が宜しくないようですね。
捜しものは、さて、そのうちに見つかりましょう。
少し、休まれた方がよいのでは。
似合いの場所もあるでしょうから。
[事情を知らぬはずの男の言は、*何処か含みを持つ*]
セシリアが居なかったら、きっとマーガレットが料理をしてくれたの。
[そんなの同然だ、と私はまた笑い、籠を差し出す。冷気が私の足元に降りてきて私の脚をくすぐった。]
[淡い菫色に映る廊下に彼の仔の姿はなく。
霧に濡れた蓬髪が、私の気持ちのように重く感じられる。
ふと、視線を前でなく横へ流したのは。揶揄された言葉ではなく、その響きが耳に届いたが故]
……、あの…?
[二人の間に交わされた内容がわからず、返される視線に白金の睫毛を瞬かせる。
休むよう言われても、彼の仔が見つかるまでは気は休まらぬのであるけれど]
……まあ良いでしょう。
ありがとうございます。
[受け取り、その手の力で肉を凍らせる。
声のかかった方向を、その後に見た。
面倒はウェンディにまかせるつもり*]
[館の女主人が指したのは、この部屋だった気がして。
私は扉をほとほとと叩く。
何かの気配と、それから声が聞こえたよな気がした故に]
失礼したしまする…
[人がいれば彼の仔も、もしくは消息が聞けるやもと扉を開ける。
扉の内に待っていたのは、人の姿もつもの二人と――直接、嗅覚に届く死の香り]
………っ
[すらりとした少女の手にあるそれは冷たそうな様子ではあったが、籠やそれを包む布に残る生肉の匂いは、私の本能的嫌悪を呼び覚ますに十分で。
物音が遠くなり、ぐらりと視界が揺れた*気がした*]
10人目、時空王 ネリー がやってきました。
時空王 ネリーは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
「お茶会……ですか?」
そう、お茶会。みんなを集めて、ね
料理もお茶も何だかんだ言いつつ、ハーヴェイが作ってくれるでしょ?
[唐突にマーガレットの屋敷を訪れ、空中に腰掛けつつ切り出したのはそんなこと]
貴女も、久しぶりに会いたいと思わない? 思うでしょ。よし決定
じゃ、手紙は私が作って配っておくからハーヴェイの懐柔は任せた
大丈夫。笑顔で迫れば折れてくれるから。まあ、嫁を貰ってあれなのもどうかとは思うけど
[そう呟いて、ケラケラと笑う]
あ、私?
あー、いつも弄ってるからねぇ。同じ誘うでも色々面倒なのよ
……それに、ちょっと他にすることもあって、ね
[そう言って、にまーといい笑顔]
[そうして、マーガレット名義の招待状を各精霊王のもとへ送った後、彼女がしていたこととは]
くすくすくす。ああ、やっぱり釣れた
[そう言って高みから見ているのは時空竜の姿
意図的な時空の歪みを作ってまんまとオトフリートを誘き出したわけで]
ふふふ、楽しいお茶会になりそう
[そう言って、とーんと木から木へ飛び移り、屋敷の方へと向かっていった]
[私はわあわあ言いながら、それでも咄嗟に客人を受け止めようとしたのだが、生憎足元を支えてくれる草木は無かったので、客人の下敷きとなった。*]
[鉄の馬の嘶きが館の少し手前で止まる。精霊は元々、金属を嫌う性質がある。他の招待客は雷撃の気でその反発をねじ伏せた己のようには行くまいとの気遣いから、そこに乗り物を置いて徒歩で館の入り口へと向かった]
…あれは…?
[丁度扉の内へと入っていった三人の後ろ姿を目にして怪訝そうに首を傾げる。時空竜と聖獣の乙女が今、子育ての最中で、二人揃って養い子の傍を離れる事は有り得ぬと知っていたが故に……そして、同時に、つい先日耳にした「とある噂」を思い出して眉を顰めた]
・・・・・・・・
・・・・・・・・・何をしている?ウェンディ。
[聖獣の乙女の下敷きになって潰れている、対なる者の姿を目にして、思わず脱力した]
やれ。
驚きましたねえ。
[介抱などは他者に任せることにしたのか、どうなのか。
即座に動いたものの、男のした事と言えば、室内に入り窓を開く事だった。
風が巡り、死の色を僅かに含んだ空気を流していく]
[傍にいた時空竜には目顔で挨拶らしきものを贈り(彼も聖獣の乙女の介抱に忙しそうではあったから)下敷きになっているウェンディを抱き起こす]
怪我はないか?
[相手が出会った頃の幼い姿に戻っていることには、あまり頓着せずに*頭を撫でた*]
……ねぇ、白もふさん。
『……ヴィンターです、機竜殿』
……ねぇ、白もふなヴィンターさん。
ここ、どこだろ。
『…………』
[たどり着き、保護された屋敷の中。
ちま竜はまた、*迷子の様子*]
/*
ごめん。
なんとなくやりたかったんだ。
しかし、人数的には大丈夫……かなぁ。
まあ、2IDは一人だから、大丈夫だと思うんだけど。
いや、娘ではない。
[では、何なのかという説明はしなかった。問いに、ハキとした答えが返らぬのには、軽く肩を竦めただけで、それ以上の追及はせずにおく。いずれこの館に辿り着いたからには、普通の人間では有り得ないとは分かっていた]
11人目、アルバイト店員 ユリアン がやってきました。
アルバイト店員 ユリアンは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
―>>5の後、Kirschbaumにて―
[マーガレットが帰ると、まるでタイミングを見計らったように、
ひょっこり青年が顔を出す]
また遅れてごめんなさい、ハーヴェイさん。
……って、今の人お客さん?
[ユリアンが尋ねると、ハーヴェイはお茶会について
溜め息交じりで告げただろうか]
へー、そんなのやるんだ。
で、ハーヴェイさんがお手伝いで駆り出されると…。
[この前の事件でハーヴェイが何やら凄い人だという事は知ったが、
そのハーヴェイをこき使うなんて、さっきの人は一体何者だろう?と疑問に思う。――思っただけで質問はしなかった。
だって知ったらきっとまた日常から遠ざかる]
やれやれ…腹が減り過ぎて倒れたのではなかろうな?
[すっかり伸びているウェンディの腹の虫の音に苦笑すると、そのまま腕に抱いて、立ち上がった]
ハーヴェイさんがそっちに手伝いにいっててて、
こっちの方は大丈夫だよ。僕も大分慣れてきたし。
紅茶とコーヒーをハーヴェイさんレベルまでのものを
要求されると厳しいけど、軽食なら僕でもばっちり作れるし。
[と言いつつ、周りに普通のお客が居ないのを確認して
洗い籠の中の食器に向って指を振ると、
一瞬の内に食器についていた水滴が吹き飛ぶ。
そして更に指をくいっと自分の方に向って曲げると、
籠の中から求めていた食器が、ふんわり風に乗って
飛んできて、...の手の中に収まった]
だから安心して行ってきて。
あ、お土産もよろしくお願いします。
[巨大パフェの盛り付けをしながら...は
ハーヴェイを*見送った*]
アルバイト店員 ユリアンが村を出て行きました。
さようで。
[男もそれ以上追求はせず]
ああ、いえ。
そちらの女性が気分を悪くされたようで、
受け止め損ねて潰されてしまったんです。
[共に館に来た二人を示しながら言う]
空いていらっしゃるのは、確かなようですが。
茶会の場たれば、何かしらあるでしょう。
実際、好い匂いもしてきていますしね。
ひとまずは林檎でも、如何ですか。
[やや、脈絡のない調子。
腕を広げての台詞は何処か芝居めく]
─台所─
……ん。
[一つ、二つ。
館の周囲に集まってくる馴染み深い波動。
……館周辺の『乱れ』は気にならないとは言わないが、大方の察しはつくので何も言わずにいた……のだが]
っと、お。
……どうした、妙な顔して。
[いつもと変わらぬ調子で料理を進めていた所にかかる、声。
振り返れば、目に入るのは絶句した若き眷族。
絶句する理由はわかっているが、突っ込みは入れず。
手伝う、との言葉にじゃあ頼む、とさらりと返す]
ああ、道具の場所は、ヴィオに聞くと早い。
[言葉に応じ、すみれ色のふわもこは、きゅと鳴きつつてを上げた]
11人目、地精 アマンダ がやってきました。
地精 アマンダは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
―>>53の後、Kirschbaumにて―
[カランカラン。
涼しげなベルの音と共に、ひょこりと顔を覗かせる。
麻紐で括った長い茶色の髪が、項を基点に尻尾のように揺れた]
あれ? ユリアンだけなんだ。珍しいね。
[勝手知ったるなんとやらで、カウンター端の特等席に腰掛ける。
千花が起きていれば涎の池が出来たであろうパフェを見送り、いつものように岩清水を頼んだ]
へぇ、ハーヴはしばらくお出かけなんだ。
それは残念。目の保養が減る。
[ない、と言い切らないのは関係性がある意味劇的に改善された目の前の青年がいるから。
それでも世の中一般の恋人同士に程遠いのはひとえに彼女であり彼であるアマンダの性格のせいだ]
ああ、なるほど。
[ハンスの説明を聞くと、もう一人倒れている聖獣の乙女に目を向けて溜め息]
確かに、何があっても今更と言う面子ではあるな。
…林檎?
[やはり、何かがひっかかるようで、じっと男の飄々とした顔を見つめ]
ああ、頂こうか。
[やがて、諦めたように笑って言った]
ん、ありがと。
やっぱり、ここのは美味。
[アマンダの作品であるグラスに満たされた岩清水で喉を潤せば、ちゃっかりと頼んでもいないのに添えられるパフェ。
青年のこういうところは結構好きだ。いや、餌付けではなく]
これならハーヴがいなくても繁盛確実だね。
臨時店長さん、頑張って?
[現在はちゃんと人の形をとってるから、味の評価もそれなりに。
激励ともからかいともつかない言葉をかけるけど、明日も変わらずアマンダは*ここに来る*]
─台所─
[にゅ]
はぁい、こんばんわ♪
[脈絡なく、虚空から登場して着地。すたっ]
くすくす、相変わらず損な役回りね
嫌な事は嫌と言えるようにならないと、カミーラに愛想尽かされるよ
[そう言うあんたが主犯だろ]
[隻眼に見つめられれば、それこそ常人なれば怯んだろうが、臆しもせず、笑みを深めるばかり。
卓上に置かれていた林檎を一つ手に取り、投げて寄越す]
お任せしておくのもなんですし、
お手伝いしたほうがいいでしょうかね。
[不意に視線をよそに投げて呟いた]
地精 アマンダが村を出て行きました。
[不意に聞こえた声に、貴紫の瞳をつい、とそちらに向け]
……よくもまあ。
一体、誰のお陰でこうなってるのか、聞いてみたいとこなんだがな、俺としては?
[館周囲の時空間の乱れ。
全てに干渉する、影輝の力を持ってすればその意は自ずと知れて]
あんまりおかしな位相を作らんでくれ、ズレすぎると、正すのも面倒になる。
[行儀悪く調理台に腰掛け、ニマニマと見ていたが]
あー?
[ハーヴェイの言葉にちらりと外を見]
こっち『は』私も知らんよ
自然に発生したか、あるいは別の要因か
ま、面白そうだから放置はしてるけどねん
[幼い姿の翠樹王を腕に抱いたまま、片手で投げられた林檎を受け止めて、かしりと齧る]
手伝うと言っても、ハーヴェイ殿は玄人だからな、助手はおいでのようだし、手が必要になるのは、もう少し後ではないかな?
[ハンスの言葉には、茶器を運ぶくらいの手伝いなら出来るだろう、と、のんびり構え]
……いやそこ、面白がるところじゃないだろ。
あと、調理台は座るとこじゃないっ!
[突っ込み細かいのは、カフェエプロンが似合うようになった歳月の賜物か]
こっち『は』、ね。
……いずれにしろ、力が集中しやすくなっている状況では、あんまり歓迎できん気もするが……。
それもそうですかね。
却って邪魔をする事になりそうです。
[指を立て、つぃと宙を滑らせる。
細い風が扉の外へと流れゆく]
余計に。
[出される名に訝りの様子も見せず、間を置いて言葉を添えた]
調子は如何ですか。
11人目、灰竜馬 アシュレイ = コーネリアス がやってきました。
灰竜馬 アシュレイ = コーネリアスは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
─灼熱の谷 炎竜王居城…の、一室─
とまぁ、そういう訳で、代理の代理…という事ですよ。
…聞いてます?若。
[たらいまわしにされたらしい書状の封筒をひらりと指先で振り、
長らく使えるあるじへと手渡す。]
全く、そんなめんどくさそうな顔をするもんじゃありません。
…流石に、錚々たる面々ではわたくしが更に代理として行く訳にもいきますまい?
一応若も…御屋形様の供の折に面識あったりするんですし、ねぇ。
[元は誰宛のものだったのかは、事情を知るものならばなんとなく察しが付くかもしれないが、それはともかく。
灰銀の馬を駆って、若き竜が赴くのは暫し後のこと。]
灰竜馬 アシュレイ = コーネリアスが村を出て行きました。
はぁい
[そう言ってぴょんと着地。てか、放置の事より調理台の事の方が語気が強かったのは気のせいじゃないな]
まあ、大事になる前に閉じるつもりだし
……それに、ひとりふたりイレギュラーが混じり込む方が賑やかになっていいんじゃね?
[なにやら問題発言をして、じゃあまたあとでね、と台所をあとにする]
[細く流れる風に、隻眼を細める]
こちらは、大事ない。
だが、少々気になる噂は聞いていてな。
[つい、と視線をナターリアを寝かせて介抱している時空竜に向けた]
―台所―
…いえ、何でもありません。
これ、どうすればいいのかなーっと。
[頓着しない様子の王に、もう一度だけ深い溜息を吐き。
どこか投げやりな声でヴィオレットに聞きながらちょこまかと動く。どこで慣れたのか、それなりの手つきだ]
うわっ、時空王様。
[その唐突な登場に思わず皿を落としかけるも、危うい所でヴィオレットが支えて。邪魔にならないような位置で手伝い続けていたが]
…なーんか、嫌な予感、が。
[二人の王の会話に小さな声でポツリと呟いた]
[わあわあ言う少女の声も遠くて。
身体が目の前の少女へ倒れたのもわからず、意識は霧の彼方。
後ろにいた時空竜と旅人には蒼白な私の顔色は見えなかったであろうから。よもや倒れるとは思われなかったのであろう。
少女の伴侶たる雷撃の王の脱力した声が、場が動かし始めた]
ああ、ややこしくなる前にな。
……というか、それを楽しむのもどうかと思うんだが……。
[問題発言に、はあ、とため息一つ。
それから、眷属の方を振り返り]
……ああ、手、止めちまったな。
そろそろ仕上げて、運べるようにするか。
[なんでもないよな口調でさらり、と言ってのけた]
[いくら華奢でも下敷きにするはまずいと時の竜に伏した身体を抱き上げられたか、身体が浮いた感覚も遠く。
雷撃王とのアイコンタクトで介抱するものされるもの、そして傍観するものに分かれた様子もわからない。
ただ、旅人が窓を開けてくれたおかげか、苦しげに寄せられた眉はやがてゆるとほどけて。
濃霧を惑うように、ぼんやりと意識が戻ってきていた]
…ん……、
[無意識に打ったこめかみの上辺りに、白い繊手が伸びて。
薄く開けた菫色の瞳が揺らめいて、ぼうと辺りを見た]
相変わらずですね、時空王様も。
[自王に向け肩を竦めて見せ。
嫌な予感、は具体的には言葉にしないでおいた。
言霊が引き寄せても困るし、とか何とか]
分かりました。
皿はこっちのだけで足りますかね。
[何となく誤魔化されたカナとかも思いつつ。
頷いてヴィオレットの指している皿を取り出し盆に積み上げた]
[目の前の一連の騒動が収束?した所で、魂分かつ白梟へと意識を飛ばし、迷子たちの様子を追っていたのだが。
どうやら、こちらへ向かっているらしい、との言葉に、ほっと安堵の息をつく。
休ませていた聖なる麒麟が目を覚ましたのは、それとほぼ同時だったか]
……と、おや。
お目覚めですか。
うむ…
[今ここで、話すべきかどうかと迷う素振りで顎を撫でる]
いや、確証のあることではないのだが…
[雷撃の主としては珍しく、躊躇いがちに言葉を繋いだ]
しばらくどの界からも消えていた、心の魔と呼ばれる魔族が、どうやらあちこちに姿を見せ始めているようだと、な。
11人目、少女 ベアトリーチェ がやってきました。
少女 ベアトリーチェは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
ま、彼女は以前からああだから、な。
[ひょい、と肩を竦めて返し]
ん、何とかなるだろ。
足りなければ足りないなりに、追加すればいいんだし、ま、様子を見て、というところか。
[ベアトリーチェは、眼をひらきました。
そのときにはもう、そこにいたのでした。
その前になにをしていたのか、その後になにをするのか、そんなことはちっとも覚えていません。
ただ、ただ、そこに在ったのです。]
……………?
[きょとり、きょろきょろ。辺りを見回します。
そこは、お屋敷みたいでした。人の気配が、たくさんします。それからなんだか、いいにおいがするのでした。]
……なんだろう?
[不思議に思いながら、ふわふわした足取りで、歩みはじめます。]
心の魔、ですか。
それはまた、物騒ですねえ。
[言いようとは裏腹に、男は笑みを保ったまま。
視線を投げた先で動きがあったことに、目を留めた]
お加減は如何ですか。
[時の竜の姿は、思いもかけず近くにあって。
かけられた声に私は安堵の息を零し、小さく顎を引いて応と返す]
…ええ、あの…わたくし、何か御迷惑を…?
[なんとなく既視感に状況を察しながら、しゅんと眉を下げる。
くらりとするのを抑えながら身を起こし、広くなった視界で探すのは愛し仔の姿。やはり姿が見えない事に、不安を宿した瞳で問いかけずにはいられない]
セレスは、見つかりましたか…?
了解です。正式な人数とかも分からないですしね。
それじゃ、先に運び始めます。
[仕上げのような部分は素人の自分では大して手伝えないだろうと、皿やカップを乗せた盆を持ち上げて台所から広間の方へ]
いや、そういうわけじゃないから、気にせずに。
[しゅん、とする様子に、苦笑しつつ返して]
ああ、セレスは、相方と一緒にこっちに向かってるから、大丈夫……って。
[安心させるよに言いかけた言葉は、ふと聞こえた言葉にぶつり、と途切れ]
……て、あの。
……今、なんというか物凄く、聞きたくない言葉が聞こえた気がしたんです、が。
[雷撃の王を見やる表情は、ちょっと真剣だったかも知れない]
ん、頼む。
[広間へ向かう姿を見送り。
時空王との会話で途切れた仕上げにかかろうとした所に感じる、新たな気配]
……ん?
[微かに覚えのある波動に、貴紫がゆる、と瞬き]
……ヴィオ、ちょっと、見て来い。
[短い言葉に応じて、すみれ色のふわもこ、きゅ、と鳴いてぱたぱたと]
[とてとてとてて。
そんな感じで、廊下を歩くは白梟を頭に乗せた少年。
その足取りは、どこかおっかなびっくり、という所か]
……ねー、白もふさん。
『……ヴィンターです、機竜殿』
[何度目なのか、このやり取り]
……ねー、白もふのヴィンターさん。
ここ、なんか、ふわふわするね?
『ふわふわ?』
……んと……空気の、感触?
ふわふわでゆらゆら。
時空竜に近くて、遠い感じ。
失礼しますよー。
[盆を抱えて、広間に入る。
顔見知りである雷撃王や翠樹王に深く一礼し。
見覚えの無い人物(ハンス)には若干軽い会釈を。
そして時空の竜らには僅か目を瞬くか]
えーと。その節はウチのがお世話になりまして。
そちらもお茶会メンバーだったんです、か?
[食器をテーブルに置きつつ、軽く首を傾げた]
[こわい感じはないのですけれど、やっぱり見覚えはない場所でした。
しばらくして、子どもの(といっても、ベアトリーチェだってもちろん子どもですけれども)声が聞こえた気がして、ぱっと足を止めます。どこからだろうとぐるり首を巡らせて、今度は曲がり角まで進んで、また足を止めました。
その先をそうっと覗きます。]
[返される苦笑は、哀しい事に見慣れてしまいつつあるもの。
ますます小さくなりながらも、告げられた言葉に目元が和む]
…それはようございました。
……?
[急に変わった様子を訝りつつも、旧知の方とのお話であろうと口を挟まず。
旅人からかけられた声に、こくりと頷きを返した]
はい、もう大丈夫にござりまする。
とんだ姿をお見せしてしまい、申し訳ございませぬ。
ああ、麒麟殿…ナターリエ殿だったか、お加減はいかがかな?
[聖獣の乙女に視線を向けて気遣う言葉をかけながら、嫌そうな顔の時空竜には、肩を竦めて見せる]
…あくまで、まだ噂にすぎない、のだがな。
どうやら、姿形も、あの時のまま、ということらしいぞ。
12人目、月闇王 カミーラ がやってきました。
月闇王 カミーラは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
―Kirschbaum―
[...は困った顔。]
[ハーヴェイとともにお茶会の準備に向かおうとしたのだが、双子(主に女の子が、だが)が「一緒にいくのーーーーっ!!!」と駄々を捏ね。]
[仕方なく、先にハーヴェイを見送って。]
もう……この子達は一体誰に似たのやら……。
[溜息一つ。]
[もしかしたらユリアンが心の中で突っ込んでいたかもしれない。「カミーラさんに、でしょ。」と。]
[膝を屈め、二人の子供の目線の高さでにっこり笑う。言葉遣いこそ変わねど、其処にあるのは月闇王としての顔ではなく、二人の母親としての顔。]
あのな、お父さんもお母さんも遊びに行く訳ではなく、お客様の御もてなしのお手伝いをするんだよ。
だからね、いい子で待っててくれるか?
[言い聞かせた後、カウンターの中のユリアンに向かって。]
この子達にもパフェ作ってやって。
[そう言った瞬間、双子達は顔を綻ばせながらカウンターの席によじ登るように座り、足をパタパタ。]
現金な子達だなぁ……一体誰に……。
[呆れたような、微笑ましげなような表情を浮かべつ、双子達の頭を軽く撫で。]
ま、すぐ帰って来るさ。ユリアン、後は任せたよ。
それじゃぁ、行ってくる。
……あれ?
[不意に、前方に感じた人の気配。
一つ瞬いて、足を止める]
……だーれ?
[首を傾げつつ、問う。
白梟は何か感じてか、ばさり、と一つ羽ばたいて]
おやおや。
お知り合いですか。
それも相当、因縁のありそうな反応で。
[途端、真剣に隻眼の男を見る青年へそう言うさまは、他人事だからと面白がっているに違いなかった]
ま?
[私は、とりあえず聞こえた言葉を復唱して、クインジーの首に腕を絡めた。]
いつ着いたの。
それに虚の子まで。そちらはうちの子の言ってた麒麟さんかな。
それと、あちらの方は誰?
何だか沢山お客様が増えたのね。
[私は挨拶の言葉を口にしてから、見たことのない男性を少し眺めた。*]
おや。どうも。
支度が出来ましたかね。
お手伝い、いたしましょうか。
[食器を運んで来た赤髪の青年に申し出る。
初めましての挨拶はない]
[入ってきた影輝の気配。
や、と言いつつ、手をひらりと振って]
いつぞやはどうも。
……いや、直接招かれた覚えはないんだけど、ねぇ。
[軽く返した後。
雷撃王の言葉に、凄く、物凄く、嫌そうな顔をした]
……出てこんでいいっつうの……。
[顔を半分だけ壁から覗かせて、じいぃ……っと見つめておりましたが、声をかけられて、思わず引っ込んでしまいました。
けれど、今度は三分の一(片目だけ、ってくらいです)だけ顔をだして、]
……ベアトリーチェは、ベアトリーチェだよ。
ベアトリーチェ=ブルーメンガルデン。
あなたは、だぁれ?
[羽ばたきの音に、眼差しが引き寄せられました。]
知り合いと、認めたくない知り合い、というヤツですかね。
[見知らぬ旅人の問いかけに。
零れ落ちるのは、深い、ふかいため息]
あっと…手伝ってもらっちゃって、大丈夫なものなのかな。
[ハンスの言葉には判断に迷う仕草を返し。
相手も呼ばれた人物なら拙いだろうかと]
招待されたんじゃなく、ですか。
…何かありました?
[時空竜の声と表情には、嫌な予感を再び覚えて。
カリカリ、と米神を掻きながら尋ねた]
ベアトリーチェっていうの。
ボクは、セレス。セレスティン。
機鋼の竜王が眷属。
[名乗りに名乗りに返して。
どこか落ち着かない様子の白梟に、きょとり、と碧の瞳を向ける]
……白もふのヴィンターさん?
どーしたの?
[部屋の入り口から聞こえてきた声に、視線を向けて瞬く。
見覚えの在る彼の精は、確か]
そなたは、ブリジット殿の…?
いえ、わたくし達はセレスを探してこちらに参りましたが、皆様はお茶会でいらしたのですね。
[力強き気配多き理由を察し、ラッセルへと小首を傾げる。
蓬髪は少し重たげに肩を滑り落ちた。
それから、少女との微笑ましい様子といかつい面のギャップに驚きを隠しきれぬままに、電撃王の問いに眼差しを上げる]
…は、はい…大丈夫にございまする。
なれどどうして私の名を…?
[虚の子、と自分を呼ぶ声。
そこに宿る強い力と、雷撃の王に沿う様子から誰かは察しがついていた]
うちの子の……ああ、彼女は、お元気ですか?
[軽い口調で問いかけつつ。
影精の青年の問いには、ちょっとね、と言葉を濁した]
確かに、物騒な御仁だがな。
[ハンスの言葉に同意しながら、首に腕を絡めたウェンディを、ごく自然に膝の上に座らせる]
ああ、先程着いた。いきなり潰れているから驚いたぞ。
[あちらの方は、という問いに、再び旅人の方を見て、その口調を聞くと、名を問うのはやめにした]
13人目、陽光王 ギルバート がやってきました。
陽光王 ギルバートは、呪狼 を希望しました(他の人には見えません)。
−陽光界−
……それで?
[書簡を届けに来た陽精は主からなにやら不穏な気配をビシバシと感じ取っていた。
とはいえ、仕事を済ませねば持ち場にも戻れないものだから、哀れな精霊は主に差出してきた相手を告げ、それを主に受け渡す。
確かに受け渡すと、かわいそうな中間管理職は一目散で王の間を離れる]
……。
[確かに険しい顔をした。
面倒な、とばかりに]
えぇと、その、先程は失礼を…?
[少しだけ語尾が上がるは、その時の意識がなかった故に。
それから、言の葉を選ぶよにして零せし声は届いたや否や]
………うちの子、とは…彼の時のどなたかの…?
[想像は出来ても理解は及ばず。
なんとはなしに口篭り、周りの話へと耳を大人しく傾けんとした]
きこう、の、りゅうおうが、けんぞく?
[……たくさんの疑問符が、一気に浮かびます。
でも、名乗ってくれたということは、知らない人ではなくなったのですから、壁から離れて、きちんとお辞儀をしました。]
えっと、よろしくね。
……………?
[セレスティンが白い梟を見つめる様子に、緑の眼を向けました。なんだか、知っているような気がします。誰だったかしら。きゅっと眉が寄ります。]
はい、そうです。
[聖獣にはニコリと笑って頷きを返し]
セレス…あぁ、あの時の機鋼の。
はぐれてしまわれたんですか?
[それは…と時空竜をチラリ見る。
先刻会ったの彼の領域の精霊王。そして何やら不穏なことを自王と話していなかっただろうか]
でも、まぁ。
そちらが慌ててないのなら、一応大丈夫、なのかな?
…まったく。
こちらも暇ではないのを知っての所業……だろうな。
[明らかに確信犯的な文面に、少しだけ成長した面差しの陽精王はため息をひとつ。
そこに、別の精霊が現れる。
自分を目指してに訪れた二つの存在があると示す。
かたや火精の王。かたや、継嗣]
……。
[面倒な。そう確かに小さくこぼした]
…出かけてくる。
後は任せた。
[部下の返事も、後のこともすべてまるなげにして。
王はしばし、時の狭間の逃避行と洒落込むことにした]
―館・広間―
[館の門をくぐれば、懐かしい気配に思わず笑みがこぼれ。]
[気配を辿れば、自ずと広間へたどり着き、扉を開く。]
やぁ、久しぶり。
[軽く手を上げ、目を細めて笑い……]
あれ?
[雷撃王の膝の上に座る翠樹王の姿に思わず瞬き。]
なんでまた??
……クインジー殿はそういうご趣味だったか?
[どういう趣味だ?]
うん、そう。
えと、よろしく、ね。
[一度、少女に向き直ってから、こくりと頷き。
なにやら難しげな様子でかくり、と首を傾げる白梟をもう一度、じい、と見る]
白もふのヴィンターさん、ヘンなの。
[ぽつり、と呟いて]
あ、ええと。
ベアトリーチェは、これから、どこに行くの?
[時の竜の言葉と、強い雷撃と…翠樹の気配。
それから導き出される答えを模索しながら、己へと返される赤毛の青年の声に頷く]
ええ。なれど、もう見つかったと…。
[傍らの時の竜を見上げ、影精へと小さく頷く。
それから上体を起こしただけの己の姿に気付いて、きちんとソファーへと座りなおした]
…そういえば、翠…ウェンディ様、どうして。
[ちびっこい姿に、とは、流石に声にはしなかったけれど。
雷撃王との仲睦まじい様子には、相変わらずとも思いつつ、今更のような感想を抱いたり]
あー、ならお願いします。
俺も運ぶのくらいしか出来ないんですけどね、自分用のお茶淹れるとかならともかくも。
[ハンスにはペコリと頭を下げて頼み。
再び台所へと*引き返す*]
ヴィンター。
[その名前を、繰り返しました。
やっぱりどこかに、引っかかるのですけれど。]
それがベアトリーチェは、
どこから来て、どこへゆくのか、
ちっとも覚えていないんだ。
[寄せていた眉をもっと寄せて、困ったかお。どう考えたって、おかしなことに違いありませんでした。]
ここはとても楽しそうな場所だけれど、
いったいぜんたい、どこなのだろう?
セレスティンは、どうするの?
やあ、久しいなカミーラ殿。
[扉を開いた月闇の王に微笑みかけ、ウェンディに向けられた疑問の声に、改めて対なる者を見た]
ああ、そういえば。
時空王殿の気と時空竜殿が近くにあるせいではないかな?
[本気で、あまり気にしていなかったらしい]
それは、ええと。
迷子?
[自分と同じレベルで考えちゃいけません]
ここがどこかは、わかんないんだ。
迷ってやって来たら、真っ白でひらひらした綺麗なひとが、
少し休んでいきなさいって、行ってくれたの。
[しかし、大人しくしていなかったわけだが]
ボクは、これから、時空竜のところにゆくの。
はぐれて、心配させてるから。
[一緒にくる? と。首を傾げつつ、問いを投げ]
[お気をつけて、との言葉には、多分、凄く嫌そうに顔をしかめたかも知れない。
それでも、雷撃の王のあっさりとした一言にその表情は解けて]
ん……時空王殿もおられるのですかと。
……それはそれで、大分……。
[比重過多なんじゃなかろうか、と。
何となく、嫌な予感がちらり、掠めた]
[真っ先に答えたのは、知らぬ気配。くすと笑いながらこくと頷き。]
ほぅ……なるほど、ね。
と、貴方も茶会のご招待客かな?
はじめまして。
私はカミーラ。こちらの茶会の手伝いに来た者だ。
[胸元に右手を沿え軽く会釈を。]
−館・廊下−
[とん、と軽い音は靴の音。
懐かしい館を軽く見回すものの、聞いていた数よりも明らかに多い気配の数に眉が酷くよる]
……何の騒ぎだ…?
[誰かに会う前から気疲れが堪えないような気がして、とりあえずは気配の多くなるほうに足は向かう]
まいご。なのだろうか。
[なんとなく、そんな気がしてきました。]
セレスティンには、待っている人がいるのだね。
それでは、行かなくてはならないよ。
さみしい思いをさせてしまうに違いないから。
[神妙な顔で答えましたけれど、一緒にと言われますと、少し考えこみました。
でも、どこへ行けばいいか解らないのですから、迷う理由だってありはしないのでした。こくこく、二回頷きを返します。]
時空の、王殿…。
[さらりと告げられていく言葉に、つい声が零れた。
それから、時の竜の声の調子にそこはかとどころでなく増す不安]
…………彼の時の…ようですの。
[言の葉に力が宿ると言うたは一族の誰であったか。
言わずとも起こったであろうけれど、後ほど後悔したは当然の事]
[呼びかけの声は、料理が仕上がった辺りに届いたか。
振り返り、瞬き一つ。
見た目は覚えのない姿ではあるが、口調は明らかにこちらを知っていて]
……お褒めに預かり光栄です、とお返しするべきかな?
[冗談めかした口調で返し、奥方の言葉にはそうか、と呟いて]
……気配も増えたようだし、多少、皿の追加は必要か。
[続く言葉は、どこまでも日常的なもの]
まあ、いずれにせよ、これだけ力を持った者が多く集まっていれば、滅多な真似はできまいよ。
当代の精霊王が打ち揃って…ん?また一人増えたようだな。
[近付く陽光の気配に顔を扉に向けた]
14人目、風来坊 ハインリヒ がやってきました。
風来坊 ハインリヒは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
[人間界。近代に近い様相のその時代。ヨレたTシャツにデニムのジャケット、擦り切れたジーンズを身に纏った、うだつの上がらなそうな男がぶらぶらと道を歩く]
だぁー、ったく。
どうしてこうも面倒な仕事ばかり入ってくるかね。
もうくったくただ。
[かなりお疲れの様子で歩みを進め、何かの事務所のような看板が掲げられた家の扉を開ける。だらだらと歩いて広間へと入り、どさりとソファーに腰を下ろした]
たでーまー。
おいディーデ、珈琲ブラックで。
今度はもうちょっと簡単な仕事をだなぁ…。
[共に仕事をしている者の名を呼び、珈琲を注文。ついでに仕事についての文句を良いかけたところで、広間に居る者達に気付いた。ソファーの背に全体重をかけた状態から軽く上半身を起こして]
んあ、客か?
本日の営業は終了ー、また明日お越し下さいませ。
[慇懃に言ってまた背凭れに体重をかけたところで、違和感]
(俺んとこのソファーってこんなに良いもんだったっけ?)
[しばし熟考。ややあってがばっと再び上半身を起こし、慌てた様子で辺りをキョロキョロ見回す]
………ってどこだよここ!!
[ようやく自分の事務所ではないことに気がついた。見慣れぬ調度品、周囲には見知らぬ顔ばかり。否、一部見た顔も居ることは居ただろうか]
[どうやら事務所の扉が『白き貴婦人』の館へと繋がってしまったらしい。おそらく今頃はその時空の扉も閉まっていることだろうが]
違うのかな?
時空竜なら、わかるかな?
[首を傾げつつ、もらすのは呑気な一言]
寂しくはないかもしれないけど、すごく、心配させちゃうね。
心配させるのは、ダメ。すごく。
[妙に力を込めて言い。
肯定の返事を得たなら、先に立って、とことこと広間の方へ。
案内役の白梟は、やはりどこか思案顔のまま]
あぁ、私もすぐそちらへ向かうよ。
[台所へ向かうラッセルと見知らぬ男に軽く手を振り。]
……そういえば、って……気付いてなかったのか?
[雷撃王の言葉には思わず肩を竦め。]
相変わらずと言えば相変わらずだが……幾らなんでも普段と違う事くらいわかるだろうになぁ。
や、我ら精霊同士では人の形なぞあまり意味がないかも知れぬが……。
[その時、また増えた気配に瞬き。]
[口にすれば、気にかかるは愛し仔で。
こちらへ向かったとの言葉から、この場に至るは知らぬ者ばかり。
半ば腰を浮かせ、呟く声は会話の邪魔をせぬ程に小さく]
わたくし…セレスの様子を見て参りまする。
[するり、と扉へ向かおうとして。
また新たに現れた姿に目礼だけして通り過ぎ…かけて、振り向く]
…ハイン殿?
[苦手意識が根強く残る故に、気配は忘れてはおらず。
何がなんだかといった表情が浮かぶのを止められぬ]
[聖なる麒麟の呟きを耳に止め、一つ息を吐く]
ま、あんまり深刻にならん方がいいだろ。
雷撃の王も、ああ言ってるのだし。
[軽い口調で言うのと、覚えのある声が絶叫するのは、どちらが先か]
……はあ?
ハインリヒ殿……ですか?
駄目。すごく。
[妙に力がこもっていたものですから、ついつい真似をしてしまいました。思わず、拳もぎゅっと握ってしまいます。
解るのか、解らないのか、それも解りませんでしたけれど、ひとまずはセレスティンの後について、とてとて、進んでいきます。
やがて、ざわざわ、ざわざわ、たくさんの声が聞こえてきました。]
Kirschbaumみたいだ。
……?
[ふと。
廊下を歩いていると前方のほうに小さくて黄色いふわふわしたものと白くてふわふわしたものが見えて、足を止める。
首をひねる。
それからその取り合えずふわふわした集団から遠巻きに後ろを再び歩き出した。
昔の翠樹の姿を思い出したが、どうやら違う存在であるらしい]
苦手?
ああ……時空竜の連れの彼女か。
[思案顔の男の様子に、こちらも軽く眉を寄せ。
何気ない口調で続けられた言葉に、貴紫は微か、険しさを帯びる]
……心の魔……?
あれが動いている、って?
[また、面倒なのが、と。
口をつくのは、ため息混じりの一言]
え? あ──。
[己の名を呼ぶ2つの声。それには聞き覚えがあり、姿も見覚えがあり]
ナタ・リェにオト──おとーさんじゃん。
[オトフリートの名を言い直したのはどんな意図からだったか]
……もしかして俺また精霊界来たとか言う?
[以前この二人と出会った時のことを思い出しつつ訊ねてみた]
[カミーラの言葉には小さく笑って]
いや、気付いてなかったわけではないが、我が伴侶殿は少々気まぐれなのでな、姿形が変わったくらいで驚いてはおられぬのさ。
[言ったところで、今度は人間の闖入者]
おやおや、本当に千客万来だな。
うん、ダメなの。
[同意を得たためか、繰り返す言葉には妙に力が入っていたっぽい。
それから、とてとて、と広間へと進み]
…………。
[ぴた。
何かを感じたよに、足を止めて振り返った]
……光の力。
黒いにゃあさん、連れてたひとみたい……?
ううん、もっと、強い……の?
[どんな覚え方だ]
又聞きの情報ですがね。
この辺り一帯も、些か妙な気配がある上、
何より力が集い過ぎている。
どうされます――影輝王殿。
[口元を隠すように手を当て、問いを重ねた]
……だから、誰がおとーさんですかと。
[わざわざ言い直された一言に、思わずジト目になった]
いや、精霊界じゃない……ね。
それよりも、人間界に近い……恐らくは、妖精界だ。
[きょろりと見回せば、どこか自分とは違う雰囲気を纏った者達が数名]
……なんだか俺が矮小に思えてくるのは気のせいか?
ヒトが居ない気がするのデスガ。
[漠然とした感覚ではあるが、感じ取っては居るらしい。何故か語尾が片言]
ははは、あの時見た姿が良いおとーさんっぷりだったからなぁ。
印象が強いんだよ。
[訂正するオトフリートに笑ってみせる。続く言葉を聞けば、その笑いはぴたりと止まるか]
妖精界〜?
また俺は奇妙な時空移動をしたってことか。
今回なんて事務所の扉開けただけだっつーに。
[眷属の申し出には、頼む、と頷いて]
……どうする、と言われても。
[はあ、と。
零れるのはため息]
事が起きぬ内から干渉をかければ、余計な揺らぎを招きかねん。
……状況を見守りつつ、力を調律するほか、あるまい?
[だからこそ、気配が増えてきた時点で、自らの分身に流れを見に行かせたりもしたのだが]
[電撃の王、とか。当代の精霊王が打ち揃って、とか。
耳に入る言葉は、通常とはかけ離れたものばかり。
常に行動を共にしている二人の竜が、その筆頭なのは意識の彼方。
それでも挨拶の声には、向き直って頭を下げる]
おひさしゅうございまする、ハイン殿。
ご健勝のようで何より…。
[妖精界、との時の竜の声には、幾度か瞬いて。
ハインの片言に、そういえばと呟くのは婉曲的ながら肯定の声]
………確かに、さほど恐ろしゅう感じる方はおりませなんだ。
[努力中なれど、人間の方が怖いのは相変わらずなりや]
ああ。
人は、多分、いないな。
[むしろ、人の身でここに転がり込めた彼が凄い、とはさすがに言わず]
……で、それは大きなお世話。
扉が……か。
ここの主は、『白き貴婦人』。
彼女の通るための門と、そちらの家の扉の位相が一致した……ってとこですかね。
何だ、この違和感…?
[けれど感知能力はそこまで高くもなくて]
…厄介ごととか言われたからかね。
誰かさんが飛び込んできそうな予感がするし。
[コッソリ頭痛を抑えるように]
なるほど、な……。
一体全体、どんな気まぐれを普段から起こしてらっしゃるのだか……?
[翠樹王と雷撃王を交互に見遣り、くすくす笑いながら。]
ま、そんなだから貴方達お二人は上手くいってるんだろうがなぁ。
詰まるところ。
暫くは観客側に回って好いということですね。
[以前のように。言葉は小さく]
全く、此処は話の種には事欠かないようで。
[くつり。
浮かぶ笑みは容姿に合わぬ、子供っぽさを含んだもの]
さて、それでは運びましょうか。
[それきりその話は仕舞いとばかり、影輝の精霊たる青年に向き直る]
………。
[こちらを振り向く子供たちと一匹。
おかしい、ここにくるとなんでこんな小動物とばかり縁があるのだろう。
小さく首をひねって]
……迷子、か?
[取り合えずたずねた]
おぅ、久しぶり。
そっちも相変わらずってとこか?
[最後に会ってからお互いどれくらい経った時間に居たのかまでは分からないが、月日が経っていることには変わりなく。頭を下げてくるナタ・リェに軽く右手を上げて笑いかけた]
ナタ・リェがそう感じてるならほぼ確実か。
今んとこヒトは俺だけみたいだな…。
……で、ホントに何で俺ここに居るんだろう。
[呼ばれたわけでもなく。事実巻き込まれただけ]
[セレスティンに答えを返されて、
目の前の男の人に質問をされて。]
……にゃあ?
[混ざって、なんだか鳴き声みたいになってしまいました。]
『白き貴婦人』?
聞いた事ねぇなぁ…。
位相が一致した、っつーけど、そう言うのは自分でコントロールするもんなんじゃねぇの?
そんなほいほい頻繁に一致したりするんだったら、世の中混乱の渦だぜ。
[オトフリートの説明を聞いても、首を捻るばかり]
[パチパチと目を瞬く。
ハンスの姿と言葉、そして纏う気配。一度気になればそれらがどうにも不均衡に思えてきて。
だがどこがどう、とは言えないのでブンブンと首を振り]
そうですね。
王、こっちのも一緒に運んでしまっていいんですか?
[用意された飲み物を指しつつ、軽く首を傾げた]
……ま、俺はそうはいかんけど、な。
[観客、という言葉に軽く肩を竦め]
傍観は構わんが、程ほどに。
[続いた言葉は、どこか冗談めいたもの。
運ぶ、との言葉に、お任せしますよ、と言いつつ、自分は道具の片付けに取り掛かり]
ええと。
さっきまで、迷子。
[問いかけに、ちょっと悩んでこう返す]
でも、今は、白もふのヴィンターさんが、道を教えてくれるから、違う……?
……まあ。
どうやら、軽く時空間の歪みやらなんやらも発生してるよーでして。
色々と、普通ではない、というとこですかね。
[首を捻るハインリヒにさらっと返すのは、ある意味とんでもない一言]
[相変わらず――倒れている――よな気がしなくもなけれど、上げられた右手に素直に頷いて。
人にしては時の流れが緩やかなよな違和感を仄かに感じつつも、懐かしさに少し目元を和ませた]
……風にでも誘われたのでは。
[疾風の御仁は風に愛される故にでは、と呟くも真理はわからぬ。
その王たる者が今、どこでなにをしているかも――当然の如く]
…そうか。
[小さく、相槌をひとつ。
白もふというのはおそらく少年の方に乗っているもの]
……白もふ。
事の仔細を、可能な限り単純明快な説明を。
[支持する言葉は密やかに誰かへの指示になれた雰囲気]
何か物凄くとんでもねーことさらっと言ってないか?
[オトフリートの言葉に、うへぇ、と少し嫌そうな顔]
この間精霊界に引っ張られた時に似てんなぁ…。
変なこと起きなきゃ良いが。
[参ったな、と言うように頭をがり、と掻く。ナタ・リェの言葉には一瞬その動きを止めてから]
くはは、風に、か。
そうだとするなら、ここへ来たのも悪かないかもな。
[楽しげに笑いを漏らした]
了解です。
[自王に頷き、ハンスと手分けした盆を手に]
なんというか。
動じないんですね、こんな状況でも。
[扉が自然と開くのを見て片眉が上がった。
それとなく探るようなことを言いつつ、皆の集まる方へ]
『……ヴィンター、と申します、陽光の御方』
[拘った。白梟、思いっきり拘った]
『こちらの機鋼竜セレスティン殿が、館内で道に迷ってしまったのですが。
私が魂魄の相方たる時空竜オトフリートと連絡を取り、道を確認した事で、迷子状態を脱し、現在、館の広間へと向かっている所にございます。
こちらのベアトリーチェ嬢も迷い込まれたご様子でしたので、広間までご一緒することと相成りました』
[白梟、説明するだけ説明して、一礼]
……白もふのヴィンターさん、すごいのー。
[感心する所じゃありません]
性質、か。
確かに。
[くすり、笑って。
貴紫の目を軽く、細める。
感じ取るのは、幾つもの見知った気配]
……ほんとに、賑やかなもんだ。
変な事…
[ハイン殿の言葉に僅かに寄る眉。
未だセレスは現れない]
…ええ、そうであるを願っておりまする。
[杞憂である事を、切に。そう心の中で呟いて。
楽しげに笑う姿に会釈して、するり扉を抜けてゆこうと]
…そうか。
ご苦労だった、白もふ。
[もう白もふで定着したらしい。
やや首を傾げていたが、歩き出すことでふたりと一匹を促す]
…こちらだ、ついて来い。
[一度は来たことのある館、足取りはしっかりしたもの]
[定着された白梟、もしかしたらがっくりとしていたかも知れないが。
連れている方は、そんな事はお構いなし。
無邪気さは時に酷です]
あ、はーい。
えと、ありがとうございますー。
[にぱ、と笑って、とてとてとついて行く]
んあ、ナタ・リェどした?
[表情が曇ったような気がして声をかける。が、扉を抜けようとしている相手に声は届いただろうか]
ま、そうやってはっきり言ってもらえた方が必要以上に探り入れなくて良いからありがたいがね。
心構えも出来っしよ。
[オトフリートのさらりと返す言葉にそう漏らしながら、小さく肩を竦めた]
うん?
ああ、慣れてますからねえ。
[探りらしき台詞にも平然と答え、広間へと歩んでいく。
途中、小鴨を連れたような青年と出くわすことになるのだが]
[麒麟が倒れた理由など、良くわかった。判り安すぎるほどに。
ついでに倒されたウェンディは、救出する前に雷撃がやってきた。
時空竜もまた。
暫しの思考を経て、一度セシリアは自らの領域に戻る。
芯まで凍りついた肉を置き去りに、再びその領域に戻ったのは、暫し、時を経た後――現在のことであった。]
……すごい。
[ぱちぱち、よくわからないけれど拍手してみました。
セレスティンに倣って、ありがとうとお礼を言いますと、ぱたぱた、その後ろをついていきます。]
慣れてるって。
…まぁいいけど。
[王達の前となれば、顔見知りでもそれなりに緊張しているわけで。目の前の人物が誰なのか分からないとはいえ、微妙に気が抜けているのか、ぞんざいな返事を返しつつ]
あ。
[広間まであと少しという所で、前方に見えた一行に小さく声を上げた]
先程よりも人が増えましたか。
[マーガレットにまず再び挨拶を。
幾人が増えたのかは、気配を探り理解する。]
懐かしい気ですね。
先程の詫びをしてきましょう。雷撃へ苦言も――
ああ、無駄ですね。
[呟くには悪気はない。]
[自らの意思で出した獣の耳をそばだて、愛し仔の声は拾えぬかと試みる。
届いたのは…賑やかな物音と声。小さく羽音もあったよな]
白梟殿…なりや?
[セレスと共であろうと、そちらの方へ裾引いて歩いていく]
/*
ヘルガ来るんだろうかとガクブルしてたりしてなかったり(どっち
ハインリヒでの参加決めてから、考え中になってることに気付いた…。
[はた、とベアトリーチェは緑の眼を瞬かせて、視線を動かしました。
ちょうど、誰かがくるのが見えたものですから。
でもそれだけじゃなくって、引き寄せられるようだったのは、“似ている”からだとは気附けなかったのですけれど。]
おや。珍しい。
らしい、とも言えるかな。
[ぽつりと呟きを落として、先を歩む青年らと、更にその先、広間から出て来たらしい女性の姿を認める]
詰まりそうですねえ。
さっさと行きますか、挨拶していきますか。
……?
[後ろのほうから聞こえる小さな声に軽く足を止める。
後ろから近づいてくるちびっ子たちの進行方向も考えず]
………。
[かと思えば前方から獣の気配をかんじ、男は取り合えずその場にとどまって首をかしげる]
…やりたい放題だな、マルグレーテのやつ。
[呆れたようにぼそりと呟いた。
どうやら、陽光界でマーガレットという名前はマルグレーテという音に変換されるらしい]
まあ、ここで下手に探りとかいれると。
多分、機鋼界以上に恐ろしい事になるだろうし。
やらずにすむなら、何より、ですか。
[ハインリヒに返しつつ、軽く肩すくめ。
白梟に、そちらの状況を確かめる。
……なんとなく凹んでいるのは、きっと、気のせいじゃない]
[ふ、と近づく馴染み深い気配にあ、と短く声をあげ]
ナタ・リェ!
[にこぱ、と笑ってぱたぱたと手を振……ろうとして、前を行く青年が止まったため、慌てて急停止。
白梟がバランス崩してばささ、と羽ばたいた]
あ、それマジ勘弁。
あそこであったことだけでも疲れたっつーに。
[尤もあの場では干渉は出来なかったために、特に何もしていなかったりするのだが]
ほんじゃ戻れる算段がつくまで大人しくしてるか…。
その『白い貴婦人』って奴に頼めば戻してもらえるかね?
[その人物が誰かまでは流石に分からない。オトフリートに訊ねたところ、彼は心なしか凹んでいた]
……なんかあったか?
無事に辿り着けたか。
[人姿の麒麟とその向こうにある大小の影。
陽光王には深く一礼し、その脇を抜けてゆこうと]
ナタ・リェさん、多分料理の匂い得意じゃないから…。
[ハンスには軽く振り向きながら返して]
[一行までは、さほど遠くはなく。
ようやく見つけた姿に、私は安堵に淡い菫色を潤ませていた]
セレス…よかった。怪我や痛い所や…辛い事はありませぬか?
[質問が微妙に細かいのは、大丈夫かと聞いても意味がない生きた実例の側にいる習い故か。
それから、なにやら首を傾げている青年へと目礼し。
こちらを見る吸い込まれそうな緑の眼に、白金の睫毛を瞬かせた]
[自分の真後ろで響く羽音やら足音に、ぱちり、と金の瞳を少し瞬かせてちらりと後ろを見る。
どうやら後ろで玉突き事故寸前だったらしい。
何気に見た覚えのあるような赤い髪の精霊の一礼に軽く手を上げて応じるのみ]
…すまなかったな。
大丈夫か?
[小さな子供に声をかけては見たが、なにやら集中している子供の様子に返事は期待できないと判断したのか、そのまま広間に向かって歩き出す]
まあ……ここの主は、お茶会をご所望のようですので。
[黒幕なんて気づいてませんとも]
……それに付き合えば、終われば、多分。
[やれやれ、とため息をつき。
なんか、と問われれば、苦笑して]
いや……相方が、ちょっと落ち込んだようで。
カミーラが来たからお菓子が食べれるかしら。
それに、ギルも居るのね。
ハーヴェイも、台所へ篭っていないで出てくれば良いのに。
それと、あの風の人はもしかして、「ぼけ」かしら。
[私は辺りを見回しながら自分の髪を手で梳いた。さらさらと音がする。クインジーの膝の上でとても楽しい気分で笑った。]
皆にもし会えるのなら、昔の姿も良いかも知れないとは思ったけど。
自分で望んでした訳ではないの。でも内面が変わってしまった訳でもなくて、不思議ね。
それと……私たち皆と。つまり、いまの精霊王と、という事だけど。
面識があるのは誰かしら。私には、二人くらいしかこころあたりが無いの。
[私は呟き、*首をかしげた。*]
……。
[ぱちくり。
なんとかバランスを取り戻してから、女の人の名前を呼ぶセレスティンに、まばたきをします。]
心配している人、会えた?
…へぇ、上手いな。
[料理を包む風の球に軽く目を見開く。
簡単なように見えて、その実繊細に扱われる風]
大丈夫だと思…います。
[ちょっと語尾が丁寧語に戻った]
あ、白もふのヴィンターさん、ごめんね?
[羽ばたく様子に、早口に謝って]
うん、平気だよー。
[聖なる麒麟の詳細な問いかけに、にこ、と笑って一つ頷く。
広間へ向かう青年には、もう一度、ありがとーございます、と言いつつ一礼して]
うん、会えたよっ。
[ベアトリーチェには、にっこり笑って一つ頷いた]
[玉突き事故未遂現場に心配そうに近寄りかけて、盆を抱えた二人の姿に密やかに息を飲み、道を譲る。
なれど。料理の豪華さと違い、覚悟していたほどの匂いはなくて。
きょとんと目を丸くしたまま、擦れ違うのを見送った]
…ハイン殿が何か…ではありませぬよね。
[真っ先に考えたは、風の御仁が空気の流れを代えて下さった事。
なれどそれも違う気がして、ただただ小首を傾げていた]
[先程から時折感じる風の動き。それは自然のようでどこか違う。誰かに使役されていると言うよりは、自分からそう動いているような感覚]
(俺の他にも風を使ってる奴が居る…?
けど俺の力の使い方とはまた違うような…)
[不思議そうな表情をしながら、ふと視線は広間の出入り口へと向かう。しばし見つめてからオトフリートの言葉を聞いて視線を戻した]
は、お茶会。
そんなんで良いなら、付き合っても良いが。
丁度仕事終わらせてきたところだしなー。
一息つきてぇわ。
[それほど難問でも無さそうなので軽く返して。続く言葉を聞き、苦笑が見えると]
あー、ヴィンターっつったっけ?
白くてもこもこした奴。
落ち込んだ、ねぇ。
それこそ何があったのやら。
[気配を探る。聖なる気配はふたつあったが、族が違えば鼻は効く。
されどどうやら同じ場所にあるようで]
――面倒ではありませんし。
広間に皆がいますか。挨拶だけするとしましょう。
[そちらに歩をむける。やがて見えた人影たち。]
[見知らぬ少女(見た目)から聞こえたあの言葉]
誰だぼけとか言う奴!
……ってホントに誰だ。
[知らぬのだから、その疑問は妥当]
麒麟殿、先程は申し訳ありませんでした。
頂き物とはいえ、私が受け取ったもの。翠樹王には悪気も悪意もございませんのでどうぞ許して下さいませ。
監督責任を取らせますので。
[近付き、まずナターリエに向かって、氷破ははっきりと言った。
監督責任については、完全に無駄だと思いつつも。]
そっか。
それなら、よかった。
[それ以上は、邪魔をしてしまうのもいけない気がしましたから、口を噤みました。
セレスティンが女の人とお話している間も、その女の人のことや、白もふさんが気になってしまってはいて、ちらちら見てしまいましたけれど。]
……?
[いきなり現れた人が、ずいぶん丁寧な口調で謝るのに、きょとんとしてしまいます。難しい言葉も、聞こえたような気がしました。]
……礼には及ばん。
[白もふと少年に声をかけ、足は広間へ向かう。
もっとも、先ほどの影精の気配をたどる必要などなく]
−→広間−
………ぼけ?
[入ってきた瞬間に聞こえた単語にぱちん、問わすかに金の瞳が瞬く]
[広間に料理を持って現れた者達にはひとまず会釈。並べられる豪華な料理に]
…茶会じゃないんか?
[浮かんだ疑問をぽつり。しかしその疑問も直ぐに感じた風の動きにすぐさま消えてしまった。解き放たれる風と共に漂う料理の良い匂い。自分以外に風を繰る者。こいつか?と言うような表情でハンスを見た]
ま、何事もなく終わればいいんですが。
[物騒な事はやっぱりさらっと言って]
何やら、白もふがどうの、固有名詞がなんのって、愚痴ってましたけどねぇ?
[軽く言いつつ、料理を持って戻ってきた二人にお疲れ様ですよ、と声をかける]
[ハンスと同じように卓上へと飲み物を置き]
お好きなものを、ということですから。
運んだ方が良ければお持ち致します。
[そう言って、部屋の中を見渡して。
増えているその人影に再び目を瞬いた]
あれ、あの時の風使い?
なんでまた。
[ハインリヒに軽く首を傾げて]
…翠樹王様が、どうかしたのか?
うん、良かった。
[ベアトリーチェににぱ、と笑って頷いて。
それから、庇護者たる麒麟と、少女の纏う力の感触にきょと、と瞬く]
……あれ。似てる?
[金の髪の子供たちの様子を、目を細めて見守る。
無事と判れば、先を急がせる事もなく。ただ穏やかな眼差しを注ぐ]
そう、お友達が…出来たのかしら。
[少女へ視線を向けて会釈し。
ふと、まっすぐ近づく気配に視線を揺らして、微かに息を飲んだ]
そなたは、先程の―…
いえ、わたくしこそ失礼を…どうかお気になさいませぬよう。
[怯んだ弾みに、獣耳が正直にぴるると揺れる。
真摯な謝罪の言葉は受け入れて頷くものの、氷破の王の本性を察したか、瞳から怯えの色は消えぬまま。
なぜ麒麟とばれてるのかすら、思考が回りはせぬ]
そちらは初めてお会いしますね。
――機鋼竜も。
[ベアトリーチェとティルを見、頬を緩め]
マーガレットはさすがに顔が広いですね。
ぼけぼけ言うなやちくしょう!
[再び聞こえた言葉に半ば自棄になりながら言った。相手が誰かと言うのはもう関係ないようだ。返って来たオトフリートの言葉には]
何にもねーことを祈るよ。
聞き届けてくれるかは知らねーが。
おろ、白もふで愚痴?
見たまんまなんだけどなー。
[相手の気苦労なぞ気付かずにけらり]
何でまたとは失礼な。
むしろ俺が聞きたい。
[赤毛の青年の言葉に少しむすっとして返す。続く言葉にはこちらも首を傾げ返して]
……翠樹王?
[反芻して言いながら、ウェンディとラッセルを交互に見た]
え、ああ、よろしく。
……あんたも風繰るんじゃねぇの?
[ハンスからの挨拶に同じように返して。それから先程浮かんだ疑問をそのまま相手にぶつけた]
きりん。
きこう、りゅう?
[やっぱり、よくわからなくって。
言葉もかおも、思い切り疑問符を表していたことでしょう。]
マーガレット。
マーガレットのおうちなの、ここは。
……。
……茶話会にしては、聊か騒がしいな。
[なにやら騒がしい男の存在を、金の瞳が睨む。
彼を一方的にフルボッコにする某精霊よりも大人しくはあるが威圧感だけはたっぷりとある一睨み。
視線をウェンディに向ければ、昔と変わらない姿に曖昧にひとつ手を上げて挨拶ぐらいはするのだが]
おや。解りますか。
[目前で用いて見せて、解らなければそれはそれで「問題」だが。
風使いの男を眺め、何を思ったか、はたと手を打った]
手合わせでもしてみます?
怯えずとも。
氷破に属するものは、無益な殺生は行いません。
――されど本能はわかりますゆえ、これ以上の距離には近付きません。
[怯える様子に、矢張り笑い。
天聖の子供に、そのまま顔を向ける。
ふたつの種族に答えは告げず、]
マーガレットがここの主ですね。
お会いすると良いでしょう。きっと甘いお菓子をくれますよ。
心の傷を抉られて騒がない奴なんていねぇ。
[睨まれると若干怯むが、言う事は言う。何かどっかで感じた威圧感だと思ってたり]
[セレスの零した、似てるという言葉も意味を理解できずに。
傍から見たら泣きそうな雰囲気で、セシリアと子供達を見た]
(子供はお好き…なのであろうか)
[食べられる心配はなさそう、と何か間違った解釈をして見守る]
ああ、悪い。
まさか人間まで来ているとは思わなくて。
覚えてるかな、俺、ラッセル。
[頬を掻きながら、ハインに軽く頭を下げて謝り。
それからつい尊称を呼んでしまったことに、あ、と呟いた]
ええと…まぁ、機鋼界にも居た位だからな。
きっとそういう巡り合せなんだよ、うん。
ここがお茶会会場なのは聞いた?
呼ばれてるのは現王の方々なんだよ。他にも呼ばれているのかどうかは、俺には分からないけど。
ちなみに我らが王は、向こうで料理してる。
あまぁい、おかし。
[ほわ、ほわ。想像して、なんだかあったかくなりました。頬に手を当てて、ちょっぴり、しあわせきぶん。]
……うん。挨拶、する。
そうしたら、ベアトリーチェが、
どこから来て、どこへゆけばいいのか、解るかな。
[お友達、という言葉に一瞬きょと、としたのは、多分言葉の意味への理解が追いつかなかったから。
それでも、意を悟ればうん、と一つ頷いてから、氷破の気を待とう女性を見やり]
……ボクのこと、知ってるの?
[機鋼を凍てつかせ、止めうる力。
それを感じて、ちょっと声は震えたか]
そりゃーなぁ。
一応俺も風使いの端くれだから、そのくらいは分かるぜ。
[ハンスの言葉に返しつつ、続く言葉に僅かに呆気に取られた]
…は?
手合わせ、って。
いきなり言われてもな。
[自分は特に力比べをしたいと思っているわけでもなく。どうしたもんかと頭を掻いた]
[祈ると逆効果なんじゃ、なんて思ったのは、先ほど聞いた──心の魔の名のせいかも知れない。
勿論、口には出さないが]
ま、あれでプライドは高いんで、我が相方は。
[軽く、肩を竦めつつ。
眩いばかりの陽光の気に、す、と目を細めつつ、軽く一礼して]
心の傷なんてもの、自らで律せばどうとでもなる。
[じー、と男を見ていたが何かに気がついたように少し瞬きを。
ややしてから少しだけ唇がつりあがる。
性格が悪そうな雰囲気は、間違いなくハインリヒが見た覚えのある恐怖を与える笑みに瓜二つ]
…はーん…お前が、ぼけ、か。噂の。
それはどうかはわかりません。
[人の子の姿に、双眸を元来た方向へと向けて。]
ですが、ここに今は力が満ちています。
あなたの探す答えも、知っているかも――すぐにわかるかもしれませんね。
[そうして機鋼の竜の子を見て]
ええ。存じております。
手紙を送ってくれる友から、聞きました。
――何もしませんよ、機鋼竜。
人間はそうそう来る場所じゃねぇのか。
…妖精界だっけ、そういや。
[先程オトフリートに言われたことを思い出しつつ。頬を掻き頭を下げるラッセルにけらりと笑った]
仕事柄、記憶力には自信があるからな。
覚えてるさ。
巡り合わせ?
茶会の話はオトフリートから聞いたが…。
[言いつつラッセルの話を聞いて。その内容に一瞬目が点]
…王って、精霊の王?
しかも現王?
俺ら精霊魔法使いがいつもお世話になってる連中のトップ?
てか王が料理!?
[疑問と突っ込みどころが満載だった]
[きりん、の意味を少女に説明すべきか迷いながら。
氷破の王の声に、私は背筋がぴんと伸びる感覚を覚えた]
氷破……嗚呼、ミハエル殿と同じ…。
[慇懃無礼に近くとも礼儀正しい氷精を思い出し、ほぅと息を吐く。冷たく聞こえても、その言葉に偽りはないと思えた]
はい、大変失礼を…心しまする。
[少しだけ強張る身体の力を抜いて、小さく頭を垂れる。
そうして、ちょっと声の震えた様子の彼の仔の頭をそっと撫でた]
……?
どうしたの?
[ふたりに緊張の様子が窺えたものですから、ベアトリーチェは首を傾げました。とくべつ、怖そうな人になんて見えないのに。]
ちからが、みちている……?
頭良さそうだったもんなぁ、白もふ。
[もはや名前で読んでない。更に言い返してくるギルバートの様相に反射的にびくりと身体が強張った]
う、噂ってなんだよ!
てか何で俺が見知らぬ連中に知られまくってんだ!?
[何もしない、という言葉と、撫でてくれる手の感触。
二つの要素で、大分落ち着きを取り戻せたようで]
……うん。
驚いて、ごめんなさい。
[ぴょい、と頭を下げるものの、でもやっぱり引き気味]
まあ、それどころではなさそうですね。
[薄く、意地の悪い笑みを浮かべる青年を見やる]
人の子はか弱い、
そう苛めてやるな、“陽光王殿”。
[くつ、くつり。
楽しんでいるのがあからさまに解る口調だが]
どの程度の力、て。
大した力は持ち合わせてないと思うがねぇ。
まぁ、軽くやるくらいなら構わねぇけど。
仕事後で動き鈍いかもしれねぇけど、それでも良いならな。
[ハンスの言葉に引っかかりと疑問は浮かぶも、承諾の意を返す]
[眷属の名を聞き、頷く。]
あの子は影とうまくやっているのかと、思いますけれど。
無理はせずに構いません、麒麟。
――遅れましたが氷破界に何かございましたら、先の詫びも兼ねて手助けいたしましょう。
[そうしてベアトリーチェの言葉に、肯定の意を含めた言葉を。]
精霊王がたくさんいますから。――天聖のは、まだいないようですけれど。
そか、お久しぶり。
[覚えてる、というハインに軽く笑い]
まぁ、落ち着いて。これでも飲んで。
[咄嗟にカップに淹れたのは、一番近くに在った珈琲か]
美味いだろ?
わ…ハーヴェイ様は玄人だから。
心して味わうといいんだよ。
[宥めてるのか煽ってるのか分かりません]
………。
[最後で何故かハンスの方を窺うようにチラリと見たり]
[だいじょうぶと言いますけれど、セレスティンがなんだか怖がっているように見えたものですから、手を伸ばして、その頭にそっと触れます。]
こわくない、こわくない。
[おまじないのように、言うのでした。]
さて、そろそろ広間に行かせていただきます。
またお会いすることがありましたら。
[やわらかく笑って、広間へと向かう。
中からはたくさんの気配がした。足音はなく、そこへ入る。]
精霊王。天聖の。
[その言葉は、なんだか懐かしい気がして、はっきりと繰り返しました。
じい……っと、柔らかそうな金色の髪をした女の人を見ます。]
……おんなじ? 違う?
[ラッセルに淹れてもらった珈琲は確かに良い香りがしているのだが]
…何か、落ち着いてられねぇ。
[僅かにガクガク。震えが見えるのはトラウマと同じ属性の者が居る故か]
[少女と氷破の女性の間に交わされる言葉。
時空の歪みがある故であろうかと思いつ、落ち着いた彼の仔の様子にそっと手を引く。
ただ、力が満ちているのは彼の時を思い起こさせて。
気を配る事は忘れぬまま、怯えと戦う仔を見守る]
嗚呼、やはり彼の方をご存知でしたか。
……ありがたき御言葉、感謝いたしまする。
[ミハエルを知る様子に、僅かに緊張が緩む。
手助けの申し出には重ねて礼を述べた。この時は、いずれ迎える死の時にお世話になるやも知れぬとの思いがありし故に]
[道具の片づけが終わるのと前後して、戻ってくるのはすみれ色のふわもこ]
……どうだった?
[問いに返るのは、きゅい、という声。
それは、彼の意識の内では言葉を結び]
……今の所、大きな揺らぎはなし、か。
ま、大規模な暴走でもなけりゃ、揺らぎはせん、か。
[なんて言いつつ、嫌な予感だけは感じている。
しっかりと]
……さて、俺もそろそろ出向くとしますか。
いじめ?まさか……だが…なるほど、ねえ。
[風を操る男に少しだけ視線を細めて曖昧に返事を返した後、ハインリヒを値踏みするような視線で見ていたが、く、と小さく喉の置く低く笑う]
これはこれは、失礼した。
まさか、こんなところで噂の御仁に見える機会があるものとは思ってもいなかったものでね。
他の連中はどうだか知らんが…。
[ウェンディが知っているのは大方リューディアのせいだろうと判断できたが。
こちらに、視線を細めたまま軽く挨拶を寄越すモノクルの男に小さく手を上げて挨拶をしてから視線をハインリヒに戻し]
"風来坊"、ハインリヒ・ヴォルケ殿とお見受けする。
吾は陽光の精を束ねる者、ギルバート。
吾が継嗣ヘルガの数々の無礼、父として謝罪させていただく。
[金の瞳を微かに細めて、頭を下げることはなかったが男への謝罪を確かにつむいで微笑のような表情を浮かべる]
ああ、いえ。
何でもありません…。
[僅かに震えているハインリヒには肩を竦めて。
ハンスには言葉濁しつつ首を振った]
…一番驚くんじゃないかなぁ。
間違ってなければ、うん。
[ハインリヒに視線を戻し、聞こえるか聞こえないかの声でポツリと]
――えぇ、またいずれ。
そう、セレス。
広間でオト殿がお待ちですよ。
[氷破の主が去った後で、仲良しの子供達に声を掛ける。
そうして、天聖と繰り返す少女に瞬き、その前に膝を着いた。
今は大分乾いた蓬髪がふわりと空気を孕み、肩を流れる]
――そう、わたくしは天聖の気を持っておりまする。
そなたも…一緒でありましょうや。
[肯定して、淡い菫色の目を細めた。
稀有な属性ゆえに、初めて会う同属にそうと手を伸ばす]
[しばらくガクガクしていたが、ギルバートから紡がれた言葉が耳に入ると、一瞬動きが止まる]
……父ぃ!?
[名をも知られていることよりも、そっちの方が衝撃的だった。持っていた珈琲カップから茶の液体が零れ落ちそうになる。寸でのところでテーブルに置くことに成功したが。驚きにより口があんぐりと開いたままになっていることだろう]
[ハインリヒと陽光王の様子を見て。
半ば無意識に、距離を取った。
……コーヒーから逃げたと気づくものは、果たして何人いるのやら]
[部屋の中を観察。まずは座っている――しかもとても仲のよさそうに――雷と樹の王を見た。]
ウェンディ、先程の件、麒麟殿に謝りなさい。
かわいそうに、怯えていました。
[倒れて下敷きになったのは、十分被害者ではあるが口にはしない。]
雷撃も、何をやっているんですか。
生肉を土産にするのはいくらなんでも止めてください。
[本人の目の前で、文句をいう相手は別である。]
あ、うん。
時空竜にも、心配かけちゃダメ……。
[素直に頷きかけて、言葉が止まった]
……心配大変って、教えたほうが、いい?
[何やら酷い事を言ってます]
[あんぐりと口がかっぴらいたままの男の様子に、こちらはといえば金の瞳を少しだけ瞬かせるにとどまる。
何をこの男は驚きという感情の大安売りをしているのかと思いつつ]
・・・何か?
[そんなに不思議だったのだろうかと首をひねる。
確かに、王と呼ばれるならともかく陽精の王の見た目はどう見つもっても男より下だ]
やあ。
[喧騒を他所に、暢気に挨拶を返す。
氷破の王が説教をするさまを可笑しそうに見た]
おや、危ない――
[揺れるカップを支えるように、緩やかな風が吹く]
遊ぶのはまたにしたほうがよさそうかな。
……いっしょ。
うん。
でも、 いないんだ。
[誰が、いないのでしたっけ。
ぽつりと零れた言葉は、自分でもよくわからなくて。
伸ばされた手を、小さな両の手で包むように触れました。]
[こういった場に出た時の常で、男は声をかけられた時以外は、黙って皆の会話を眺めていた。翠樹王の「見知ったものがいるか」との問いには、僅かに曖昧な笑みを浮かべはしたが]
ああ?生肉?
[やがて氷破の王の言葉を聞くと、ウェンディに視線を落とす]
本気で土産にしたのか?
[以前に、今度氷破王に会う時には持っていくのだと言っていたなと思い出して問い返すと、こっくりと頷かれた]
聖獣 ナターリエが村を出て行きました。
14人目、聖獣 ナターリエ がやってきました。
聖獣 ナターリエは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
白梟殿が知らせて下さっているので、慌てずとも大丈夫ですが。
やはり、消えてから未だ姿が見えぬは心配でしょうから。
[素直に頷きかけ…て止まった愛し仔に、瞬き一つ。
続いた言葉に、瞬きたくさん。獣耳もぴるる]
…えぇと、その、今回は…
心配"なさった"方なので、身を持ってお知りになられたかと。
[微妙に否定しきれないのが何故かなんて、もう今更すぎまする]
麒麟殿に、ちゃんと謝って下さいね。
あなたもです、雷撃。
[連帯責任というように、はっきりと言い切った。
それから、周りを見て、部屋の中の精霊王たちを見る。]
久しぶりですね。
元気そうで何よりです。
[感じる天聖の気は二つ。
一方が聖なる麒麟であるのは察しがついたが。
もう一つに、覚えがあるのは何故なのか、と思いつつ歩みを進め]
……はぁ?
[そこにいる者たちの姿──とりわけ、少女のそれに。
思わず、惚けた声が上がった]
[沈思黙考…原因と結果の関係及び、氷破の叱責の源が理解の域に達するまで30秒程。雷撃の主にしては遅い]
それはいかんな。
[立ち上がって、何がいけないのか、と言いたげなウェンディを膝の上から自分の掛けていた椅子に降ろし、まず氷破王に一礼]
すまなかった。俺がもう少し気を配るべきだっただろう。ご面倒をおかけしたこと謝罪する。
/*
ハインリヒに吹っかけて、にしようかと思ったけれど、
ptと時間の関係で悩んでいたら飴が――
なんというか、すみません。
自重できない。
そか。
じゃあ、少しはよくなるかな?
[首をこてし、としつつ無邪気に問い。
どこか寂しげにも見えるベアトリーチェの様子に。
先ほどしてもらったように、ぽふ、と頭に手を触れてみた]
[しばらくやかましく騒いでいたセシリアがひとまず落ち着いたと見えて、軽くそちらに視線を向けて]
久しいな、セシリア。
クインも、ウェンディも、壮健そうで何よりだ。
それにしても…貴公方は騒ぎを起こすのが得意だな、あいもかわらず。
[他所の界まで来て相変わらずべったりといちゃついている夫婦の様子に軽く肩をすくめた]
[その間に、伸ばした手には小さな手が添えられていて。
なれど、どこか空虚さを感じ。
私は小さな手を上からそっと包もうと、反対の手も伸ばした]
…そう、それは寂しいの。
いつかまた、逢えるよう願っておりまする。
[少女が求める存在に逢えるや否やはわからねど、願うは自由。
心を込めて、静かに囁く。
どこか心が落ち着くのは、全てを均す影の王が近き故か]
……。
[暫く場の様子を見守っていた――のだが]
っく、
[説教を受けてからの雷撃の王の挙動を眺め終えると、堪え切れないと言った様子で口許を押さえた]
旅人 ハンスが村を出て行きました。
――…私に謝るよりも
[と言いかけたところで、雷撃が外へと行った。
ふぅ、とため息を吐いた。真剣に。]
ウェンディ、あなたもです。
麒麟が何を嫌うか、わかりませんか?
不可抗力とはいえ、あなたのした事は獣の子を苦しめました。
一人で謝れないのならば、雷撃についておいきなさい。
[とだけウェンディに告げる。
どうするかなど、セシリアの知ったことではなかった。]
14人目、焔竜 ダーヴィッド がやってきました。
焔竜 ダーヴィッドは、霊能者 を希望しました(他の人には見えません)。
…ここ、だよな?
[建物の中から洩れてくる物音にくびをかしげつつ、
片手にお土産さげて馬から降り立つ。]
お茶会??
[色々となんだかよく判らない事になってたり、大きすぎる力がアッチコッチにごろごろしてたりとかして、すっかり気おされてたりとかして。]
15人目、疾風王 ニーナ がやってきました。
疾風王 ニーナは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
あははっ、
[笑い声と共に風が起こり、収まった後に現れるは、
年の頃は十代の半ば、和の衣装を纏った中性的な姿]
相変わらずだね、雷撃は。
久々に、此処まで笑わせて貰った。
[眦を拭う所作]
いや、何と言うか、うん。
アイツに父が居ると言うのが。
[しかも目の前に。精霊なのだから、見た目はあまり驚きの理由にはなっていないだろうか]
娘さんにはいつも苛められ…げふん。
いや、元はと言えば俺が変な依頼受けたせいなんだが。
世話…にはなってない。
えーと、何て言や良いんだこりゃ。
[ギルバートからされた挨拶にどう返すか、しばらく*悩んでたり*]
ギルバートは、大分変わりましたね。
まだ変わらない火炎のには、苦労されていますか?
――ソフィーのように。
[己はそんな苦労はしたくないというようではあった。]
この二人は、もう、問題しか起こさないように思っておりますが。
[きょとり。
セレスティンに、さっきとおんなじようにされて、それから、手には温かなぬくもりを感じて。幾度かまたたいて、それから、こくんと頷きました。]
……うん。
[丸みを帯びた緑の眼から、しずくが零れそうになりました。
理由はちっとも、わからないのですけれど。]
[愛し仔の無邪気な問いに、小さな小さな笑み。
なれどそれは直に消えて、たしなめるよに目を細めて]
例えそうでも、まずはオト殿に謝るが先にござりまする。
――そなたが心配を掛けたのは変わりがないのですから。
本当に、無事でようございました。
[ほぅと息を吐けば、残るのは慈愛に満ちた眼差しのみ]
[広間に現れた疾風王の気配と笑い声は届いていたが、それには驚く風もなく、ただ僅かに苦笑を浮かべて]
麒麟殿、詫びを言わねばならん。
[諸々の説明は端折って聖獣へと頭を下げた]
やあ、氷破。
慣れない姿を保つのは、なかなかに難しいね。
それなりに気配を抑える事は出来るようになったものの。
[腰に差した扇を口許に添える姿も昔と変わらず。
とは言え、今回は態と洩らすところも多かったが]
[しばし、動きが止まったのは、そこにいる少女の事を「知る」が故か]
……いや……まさか。
とはいえ……。
[時空間の歪みが、複数の界に影響を与えるならば。
決して、ありえぬとは言い切れない、けれど]
……ったく。
[零れ落ちたのは、小さなため息。
それでも、一団の向こうに見知った姿を認めれば、一度は止めた歩みを進める]
[少女と青年の様子に疑問符を浮かべながらも。
唐突に届いた謝罪に、獣の耳はぴんっと大きく跳ねて]
…っ、その、何故にそなたが――…?
[連帯責任、とかいう言葉が脳裏を掠め、訝しげな声が途切れる]
[ハインリヒの包み隠さぬ様子に好感を持ったのか、すこうしだけ瞳を細める]
何、あれのじゃじゃ馬振りには俺も手を焼いているのでね。
[特に意識されるつもりはないと小さく肩をすくめ、姿を漸く現した疾風の王に少しだけ眉を跳ね上げる]
まったく、どちらがお遊びが過ぎるのかわからんな疾風の。
[クインジーの残していった言葉に小さく肩をすくめるにとどまり]
何、どこも一緒だろう。
家庭を持つと、昔のままではいられんさ。
[軽く苦笑すると、ウェンディのほうをちらりと見てからセシリアへと視線を戻し、どこも一緒とばかりに視線で訴える]
…ああ、あれは相変わらずだ。
下手をするとソフィーより悲惨かもしれん。
[女子とでは分かり合えないものがあるとばかりに事あるごとに火炎の王は遊びに来る。
もっとも、妻に先立たれ子供もすっかり独り立ちしてしまったが故に玉の気晴らしにはそれなりに楽しいものではあるらしいが]
あ、どうも…おひさしぶりっす!
[父親の呑み仲間らしい片目の偉丈夫にぺこりと頭を下げて。]
父が、皆様によろしくと言っておりました。
[あちこちに精霊王ごろごろとか、ありえないから…うん。
かなりびびってる。びびってる。]
遊んでいたのでしょう?
気配を抑えても、――そうですね、鈍くなければ気付くのではないかと。
雷撃の行動は、さすがといわざるを得ませんね、疾風。
[くすりと笑った。]
――それは。
対の一人が失礼なことを。
[暫し、口を止めたが、やがて陽光に言ったことはそんなことだった。]
ソフィーからの言葉も、かなり大変そうであったのですが。
それ以上とは、予想していませんでした。
……お疲れさまです、ギルバート。
あまりに大変でした、懲らしめてやってください。
[対の一人であれど、攻撃を推奨した。]
[困り切っている内に、青年の姿は通り過ぎて。
今度は聞き覚えのある焔竜の若君の声に、また獣耳が跳ねた]
…ダーヴ殿、おひさしゅうございます…。
その、こちらの御方とお知り合いなれば、どうか頭を上げていただくようお口添え願いまする。
[子供達に注目される様子に、涙目やもしれぬ]
解ってくれなければ、
随分縁が薄いものだと嘆くところだ。
皆、付き合いが好いから困るね。
[やれ、と肩を竦める所作]
雷撃は、磨きがかかっていると思う。
[顔を上げると、焔の若竜の姿も目に入る]
ああ、これは久しいな。父上は息災か?
[懐かしそうに声をかけてから、前に並ぶ三者からの微妙な空気に、漸く気付いた]
楽しみを奪うような真似はしたくありませんから
[疾風に笑いかける]
何であんなにおかしな行動が出来るのか、私には理解できません。
素直というか――
反抗期を起こされてもし仕方ありませんよね。
16人目、未熟影 ブリジット がやってきました。
未熟影 ブリジットは、霊能者 を希望しました(他の人には見えません)。
―どこかの街―
ええと。
[裏路地の前で一瞬悩む。
でも今回は出る先も見えているからきっと]
…平気、だよね。
[間違いなく近道なのだ。すぐそこまでなのだ。
それが以前の思考と変わり無いことに気づくことはついぞ無く]
……きゃうっ!
[踏み込んだ薄暗い道の途中。
石畳の隙間に足を取られ、見事に転んだ影精一つ]
セシリアの謝ることでもなかろうに。
[軽く肩をすくめて、扉の向こうに感じる懐かしい三対のひとつの気配に僅かに表情は緩む]
ソフィーはソフィーで大変だろうよ。
相変わらずやきもきさせられているのだろうな。
俺などは力が近いから良いようなものの…火と水では、な。
クインに少しは説教してもらうべきだろうか。
[三対であるにもかかわらず攻撃推奨の言葉に、軽く苦笑して、考えておく、というようにうなずいた]
家庭ね。
それなりに苦労しているようだ。
[此の場には不在の王の近況を聞きつ、
無縁の其には想像もつかぬか、広げた中啓で顔を半ば覆う]
斯様な時くらい、来れば好いのに。
そうもいかないか。
ああ、いや、すまん…
[なんとなく、この状況に似た場面に、覚えがあったりしたもので]
怯えさせて、しまったか?
[特に引いている気配のする機鋼の仔竜に真顔で視線を向けた]
……。
[じーっと見ている。
じーっと見ている。
感じるのは強い力。
それは、機鋼の力となるも、時に狂わせるもの]
……はぅ……。
[先ほど、氷破王と対した時よりも、落ち着きないかも知れない。
なんとなく彷徨わせた視線が、見知った火炎の若竜を捉えると、条件反射か、*その後ろに駆け込んでいたり*]
[空中に身体が投げ出されて。
石畳にぶつかる、と思ったその時]
…ふえっ?
[「何か」をかき分ける感触。
周囲の空気が変化してゆくのを感じた]
えぇぇぇぇっ!?
[今回は意識を失わない。
けれど結局叫び声だけが空しく響いて――]
あれ、ナタリエさん?
[声をかけられてきょとん。]
ナタリエさんも招待されて??
えぇ、父も…相変わらずですよ。
また近いうちに玉鋼さまのところで、だそうです。
[件の大地王は、やはり古いしきたりとか伝統とか格式とかに口うるさい側近が沢山居るせいで、
居城を離れる事はめったに無く。
今回も欠席だって話ですよ。]
自由を好む風の王に、縁薄いと泣かれるとは。
[肩をすくめる仕草、懐かしいものを見るように瞳を細め]
遊ぶのも程々にしたほうがいい。
可哀想に、そこの影の若いのの肝が冷えてしまったらどうするんだ。
[ちらりと、若い影精のほうをみやり]
――ギルバート。
クインジーに説教を任せると、大変なことになりそうな気がします。
[真剣な一言だった。]
――さて、色々と面倒なことになりそうですから帰りましょうか。
巻き込まれては、それこそ面倒です。
[呟いた言葉は小さいけれど、精霊王たちには意味もわかるだろう。]
[視線を向けた途端に、逃げられた]
・・・・・・・・・・・・・
[無言のまま、硬直。多分「しょっく」とか「がーーん」とかどこかに書いてある]
働けど吾が暮らし楽にならず、じっと手を見たところで換わりもしない。
[扇を広げる仕草を見やりながら]
さて、ねえ。
俺がおいてきてしまったからソフィーのところにでも行ったんではないかな。
そのまま叱られていればいい。
[それはそれでいい機会だと思えば人事のように疾風の王に報告ひとつ]
あ、いえ。
俺が未熟なのがいけないんですか…
[陽光王の言葉に恐縮したように答えかけ。
最後まで言い切れずにピシリと固まった]
ちょ、マテ……?
[口の中で呟いて、頭痛を堪える仕草]
ああいうのを、空気が読めないと言うらしい。
空気は読むものではなく、吸うものと思うのだが。
[人間界で覚えたらしい言葉を放ちつつ、
帰るという氷破の王を見る]
忙しないことだね。
賢明とも言えるが。
[セレスティンが逃げてしまったものですから、きょと、きょとり。
涙もいつの間にか引っ込んで、どうしようってかおになりました。逃げ込んだ先にいる、赤い髪の男の人を見上げます。]
……………?
[やっぱり、不思議な感覚。
紫の目をした男の人にも、同じ感じを覚えることになるのですけれど、そのときはなんだか眠くて、立ったまま、*うとうとと眼が閉じ始めてしまったのでした。*]
ニーナ。
それは本人に言ってあげるときっと喜びます。
意味は通じないでしょうが。
[案外通じるかもしれないが、それもそれで一興である。]
先程貰った肉も処理をしなければなりませんから。
影輝の飲み物をいただけなかったのも残念ですが、――あまり留守にするのもなんですし。
うぁっ。
いえ、あっと。
はいっ、わかりましたっ!
[頭に突きつけられた扇にも慌てて。
わたわたっと顔を上げた]
ええと、その。
ありがとうございました、ニーナ様。
[どうにか言って深呼吸。確かに感じた同属にして同族の気配は、けれど真っ直ぐに辿れそうも無く]
……なに、やってんだ?
[逃げる機鋼の仔竜と、固まる雷撃王と。
その様子に、思わずこんな呟きを漏らしつつ。
……ふと感じた、己が領域の力の波動にやれやれ、と*ため息一つ*]
いえ、あの、その…招待されたわけでは……セレス?
[焔竜の若君の問いに曖昧に答えたならば、愛し仔はその背に駆け込んでいて。
その様子に心配そうな気配を見せながらも。
まずは、凍り付いている電撃の王に向かって、薄い唇を開いた]
そなたに謝られる理由は判りかねますが、どうぞお気になさらず。
わたしく達は招かれぬ客ゆえ、粗相があるとすればこちらの方。
寛大なお心でお許しいただければ幸いにぞんじまする。
[それからセレス達を見やり、皆へと提案を告げる]
積もるお話もある御様子。
まずは広間に参りませぬか。
…どうしよう。
またやっちゃった、みたい。
[キョロキョロと見回す景色は深い森。
当然見覚えなどあるわけもなく]
……どうしようぅ……!
[とりあえず立ち上がり、焦った顔で歩き始める。
どこに向かおうとしているのかなど、本人も知らない]
お、セレス〜♪
ちょっと大きくなったんじゃないか?
[とてぱて寄ってくる幼竜をたのしそうに抱き上げむぎゅぅ。]
あぁ、そうだ…お土産。
マーガレットって方に渡せばいいのかな?
[包みの中はロールケーキ。ご丁寧にもイチゴとチョコの2本セット。]
――皆様もまたいずれ。
[廊下の人々に挨拶をする。
影輝王には、食べられぬことへの詫びもかねて。
そうして氷破王は、*自分の領域へ帰っていった*]
氷破王 セシリアが村を出て行きました。
16人目、白猫 エーリッヒ がやってきました。
白猫 エーリッヒは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
< とことこ、くるり。
白猫は、振り返って、彼の様子を眺めました。
金色の髪の彼――苗床と呼ばれる魔族は、先導する白猫に小さく笑いました。
白猫は、もうすぐだよというようににゃあと鳴きます。
そう、発端は、この苗床の下に落ちてきた一枚の招待状でした。
苗床はそれを白猫に見せる。
白猫はまだ代替わりし、ようやく己を保てるようになった新しい苗床に道案内を頼まれたのだった。
やがて屋敷が見えた頃、白猫は姿を人へと転じました。
そうっと手を伸ばした猫は、細い、内側から根が張られる腕を取りました。 >
あそこ、だと、思う。
力は、だいじょうぶ?
おれは、もどるけど。
< 金の髪をした魔族の笑い顔を見て、猫も笑いました。
そうして、苗床を置いて、白猫は森へと*戻るのです* >
あー、どうも。
迷子がもう一匹発生してしまったようです。
[疾風王に尋ねられれば、誤魔化すこともできず]
でもなんだか、気配が辿れなさ過ぎて。
[困惑の表情で米神を押さえた]
白猫 エーリッヒが村を出て行きました。
それは、な。
[小さくニーナの言葉に同意はしたが、固まってしまった若い影精の様子に、言わぬことではないと内心嘆息して]
…どちらもどちらだと、思うのだが。
[誰に説教を任せたところで、きっと火炎の王は変わらないだろうとぼんやり思い描く。
騒がしいところが相変わらず不得手らしい氷の王に小さく肩をすくめて、自分はもう少しいることにした様子]
いずれ、また。
精神のに、よろしく伝えてくれ。
[一番合っていない年月の長い男への伝言を託して氷の王の帰還を見送る]
16人目、苗床 リック がやってきました。
苗床 リックは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
ありがとう、エーリッヒ
[リックは笑う。
人の姿であった猫は、すぐに獣に転じてしまったのだ。]
――不思議な場所だ。
ここにも種があれば良かったけれど。
[とくんと蠢く根を、肌の上から掴む。
どこかへ行く強い波動を感じる。
そうして苗床は、今、木の側に*座っているのだった*]
…ちょっとだけ様子見、かな。
危ないようなら、王にも聞いて…。
[軽く呟くともう一度大きな溜息を吐き。
お騒がせしましたと、その場の面々に軽く頭を*下げた*]
影精 ラッセルが村を出て行きました。
[麒麟の乙女の声を聞くと、漸く硬直から復活し、ゆるりと首を振る]
ああ、先程、貴殿が倒れた原因を持ち込んだのが、我が伴侶だったのでな…詫びを言わねばと思ったのだ。済まなかった。
[もう一度謝罪を口にしてから、仔竜を抱き上げる若竜の親しげな様子に、安堵と寂しさをない交ぜにしたような視線を一瞬向けて]
そうだな、立ち話もなんだろう。ああ、その娘は…
[立ったままうとうとし始めているベアトリーチェに手を差し伸べて抱き上げる。その気配に覚えがあったか、僅かに目を細め]
そろそろ茶会の準備もできているだろう。
……ふむ。
[其は館の屋根上に在り。
幼き人の姿をとっていようとも、
眼を細めた表情は王たる者の面差し。
乳白色の深き霧に果てなく続くかと思われる緑。
風は静寂を保っている]
やれ。
確かに、此れは。
[裾を翻して地に降り立つ。
音の代わり、僅かに舞い上がる土]
少し、見に行くかな。
[花妖の描かれた扇。
その先を頤に添えつ、独り言ち。
其の姿は次第に薄れゆく。
気紛れな風の行方は*誰も知りはせず*]
疾風王 ニーナが村を出て行きました。
嗚呼、そうにござりましたか。
……いえ、もう本当にお気になさらずに。
[仲睦まじき様子の二人を思い出し、ひいては"原因"にも意識がゆきかけて顔色が僅かに白くさせつ、ゆるゆると首を振る。
戻ってきたセレスの手を握れば、仄かに顔色は戻るのではあれど]
あ…、ありがとうござりまする。
お疲れなのでありましょうや。
[眠たげな少女を抱き上げる手の確かさに、ふと表情を緩めて。
女主人へと手土産を渡しに行くらしき焔竜に目礼して、セレスの手を引いて広間へと赴く]
[雷撃の王の言葉通り、既に茶会の準備は出来た様子で。
私はセレスのそっと手を離し、時の竜へ駆け寄る姿を見守る。
香りの強い料理の載るテーブル付近は避け、開かれたままの窓辺へと佇んだ]
随分と力強き気配をお持ちの方ばかり…王、とはこれほどの者…。
偶然の邂逅とは言え、セレスには良い経験やも知れませぬの。
[氷破や雷撃に引く様子もまた、己が属性の把握に繋がると。
危機を感じぬ限りは、ただ見守るに留めんと心を落ち着かせる。
本人の持つ力に加え時空竜が側にある今、危機など稀有であろう。
その、稀たる心の魔が本当に現れるや否やは、未だ知らぬ事]
[それから、氷破の王の挨拶を思い出して。白金の睫毛を伏せた]
いずれ…と申しましたが、お帰りになってしまわれたのですね。
申し訳ないことをしてしまいました…。
[知らずしゅんと気落ちすれば、ぺたんと獣耳も寝て。
出しっぱなしであった事に気付き、私は両の手で押さえ戻した。
時空の歪みの影響か、どこか時の流れは緩やかに。
時折、前後が入れ替わるよな曖昧さまでも孕んでいたやもしれず。
私は始まったばかりでも長いようでもある茶会を凌ぐべく、紅茶のカップを両の手でいただき、その香りに感覚の一つを*傾けた*]
/*
精霊王の方々との接点が欲しかったとは言えど、生肉ネタにこれほど乗って下さり有難いやら恥ずかしいやら。
こちらで密やかに感謝をば。
それにしても。
普段のRP傾向ゆえか、麒麟のよに大切にされまくる事は稀有で。
非常に気恥ずかしかったりしておりまする。(*ノノ)
オト殿との距離は、びみょうに微妙で中も外もどきまぎのよな。
非常時以外、頼らぬよに気をつけましょう。常にセレス優先で。
[確か、呪印がめちゃくちゃ痛いはず、はず。
水面下で大変そうなので、へたれ優柔不断でよいのです。ほろろ]
[この館に来てからは驚きの連続。トラウマである陽精の父との邂逅。己が扱う属の長である疾風王の存在。その他、ラッセルが言っていた精霊の現王達の子細。自分がとんでもない場所に居ると言うことは把握した。とりあえず疾風王に対しては]
いつもお世話になってまっす。
[と言って頭を下げたのは言うまでもない。その後手合わせすることになったのだが、結果はまぁご想像の通り。ハインリヒの力がどの程度のものなのか、それを判じた子細を知るのは、今はどこかへと向かった疾風王のみ]
[その後、他の王達に対してもいつも通りの態度で居たのは、自由を司る風の気性を持ち合わせるが由縁か。ラッセル辺りに窘められそうなもの*だったが*]
―森―
[暫し樹の根元に居たかれは、届く足音に目を開けた。
その目は一度開くだけで焦点を結ばず、ただ紅色。
二度、三度と瞬いて、深い翠の色に変わる。]
どうかしたのかな。
探してみようか。
[土に触れ、そこから根を地下へと生やす。
ぴたりとくっついた手のひらは、誰からも見ることは出来ず、伝う根は伸びてゆく。その足音の方へと。
地面を隔てて届いた足の音、根の上を通る彼女を認識する。
どこにいるかを理解して、そっと根に語りかけた。]
少し離れて。繋がってはいるから。
[そうして手をあげたとき、ついていた左の手のひらに、何の変化も起きていなかった。
根のつながりを感じたまま、その足音の方向を把握して、苗床は歩を進めた。少々何か心配になるような感じを覚えたのだった。*]
―森のどこか―
うー。
[森の外に出よう、としなかったのは、自分なりに更なる混乱を避けようと思ったらしい。冷静に気配を探り受け止めれば、王の存在や兄のような存在や、その他大勢のことにも気付くことが出来たはずなのだけれど]
…疲れたの。
[比較的大きな樹の根元、ぺたんと座り込んだ。
涙目を擦りながら幹に寄りかかり、気がついた時には*ウトウトと*]
迷子か……な
[継いだ記憶にある姿だった。それしか浮かばなかった。
膝を折り、まずは地面に手をつける。どくりと地面、てのひらを伝って、腕へと根が入り込む。
脈を打つように膨れた腕を押さえて、手を離すと、そのままブリジットのそばへ。]
寝てる? 起きてる? 気配のある方に連れて行くよ?
[目の周りが赤い。泣いていたのだろう。]
……泣かせたって思わせるのもね。
[そういうのは御免被りたい。]
仕方ないから待とうか。
……そうだね。行ってきてくれるかい?
[ひらりと手を振ると、爪に薄く張り付いていた花びらが飛んでゆく。
ひらひらひらり。
*屋敷に向かって、誰かをここへ呼ぶために。*]
[幾ばくか経った頃には、手の中の白い茶器は空になっていた。
なれど、食欲は元より、お代わりをいただく気力もなくて。
窓の外に広がる霧を、私はぼうと眺めていた]
………? あれ、は…
[乳白色の中をひらひらと泳ぐよな、何か。
まるで蝶のよに見えるそれに私は一つ瞬いて、茶器を窓辺に置き。
開け放したままの窓から、そうと指先を差し伸べた]
ごめんね。クインジーは、顔が怖いの。
[クインジーの後ろ>>318から私は言った。(謝罪するところが違うような気がしないでもない)]
ニーナもセシリアも、もっとゆっくりしていけばいいのに。
コーネは”お茶会”では酒が飲めないと思ったのかな?
ソフィーはきっと忙しいのかな?
ナサニエルはきっと手紙なんて見てないのかな?
シャーロットもたまには遊びにくればいいのに。
ユージーンはどうしているのだろう。
[それから、指折り数えながら現精霊王の名前をあげていった。そうこうしているうちに、お茶のしたくも出来て、皆は茶の席についてしまったらしい。
私は慌てて彼らの後を追った。*]
[眠るブリジットのいる樹の隣、まだ小さな樹の根元に座る。
彼女が目を覚ましたら、ちゃんと気付くことはできるだろう。
目を閉じると、次の視界は暗闇に。
紅色の目をして、彼はそっと地面に芽吹いた種を植えた。
ここもまた行動範囲にするために。
――あとで主には、断りを入れなければなるまいが。*]
15人目、生命の魔 リディ がやってきました。
生命の魔 リディは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
時刻は少し遡る。
「何よそれぇ!てゆーか何かヒドくない?あり得ないし!」
精霊界、翠樹王の居住地、緑の森に甲高い声が響き渡った。木々から小鳥が一斉に飛び立つ。
奇声の主、リディは両手で確りと一枚の紙を握り締めていた。その紙にはこんな事が書かれていた。
『私はお茶会に御呼ばれしたので出かけてきます。
クインジーも多分出かけます。
予定は分からないけど暫く遊んでくるつもりなので
いいこにしててください。
じゃないときっとセシリアが手紙を寄越しますのでそれでもいいです。ご飯は多分ライデンがなんとかしてくれます。
追伸:セトと仲良く』
[外へ、外へ。
そう誘うよな動きに、振り向いて広間へ戸惑いの視線を投げる。
なれば花びらは私の視界を遮るよに、否、こちらを向いてと。
ひらひらはらり。
飽くことなく飛び続ける姿に、心動かされずにいらぬは我が性]
………。
[ただ躊躇うは"心配を掛けてはいけない"という不文律な約束]
《…少し、外へ出て参ります。遠くには行きませぬ》
[細い手首に宿る白金の環に、伸ばしていた指先を添える。
菫青石の天蓋を撫でて投げたコエは、時の竜へ届いたであろうか]
「何で自分だけ遊びに行くわけ!つーか文面が意味不明だし!
ていうかふーふ水入らずのつもりなわけ?うざっ!」
要するに、遊びに行くのに自分が連れて行ってもらえなかったのが酷く不満なようだった。
それからも暫くリディの両親、つまりクインジーとウェンディに対する罵声は続いた。最後はビリビリと手紙の破れる音が響いて、森は少し静かになった。**
生命の魔 リディが村を出て行きました。
15人目、風人 ユリアン がやってきました。
風人 ユリアンは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
――シュリセルの街――
[ユリアンは夜の道を風をまとい、のんびり歩く]
やっぱり、ハーヴェイさんいないと大変。
こんな日に限ってお客さん多いんだもん。
まあ、それよりも大変だったのは――
本当に誰に似たんだろうね…あの子たち。
[想い出して溜息]
[双子を宥めるのに精力の大半を使い切ってしまった。
やれ、パフェのイチゴが小さいだの、
やっぱり二人の後を追ってお茶会行きたいだの。
やっとのことで寝かせつけて、そして家に帰る途中]
でもアマンダさんにパフェ褒められちゃった。
よし、頑張るぞ。明日も来てくれるといいな。
[なかなか褒めない、目下ほぼ片思い状態の彼の人の讃辞に
疲れた中でもやる気が出てきて、気合いを込めていると]
[突如、空気が変わる。異質な空間
あまりの変化に反射的にユリアンは目を閉じた]
今のは何……ってなんじゃこりゃぁぁぁぁぁ!
ここは何処なんだ!!
[夜道を歩いていた筈なのに、
いつの間にか目の前には森が広がっていて]
/PL/
徹夜→朝イチから出動→終電近くで帰宅 のコンボが効いているのか、諸々の文面が極めて意味不明です。
ぶりじたん可愛いです。
ミハエルをフライング召還したほうがいいのか悩みます。
誰か見つけた? 花。
つれておいで。
[呼び、そしてふと再び感じた森の中の人の事。]
――まだ、誰か迷子?
[再び根を放ち、土の下から地上を探る。
立ち上がり、少し考えて、飢えたばかりの種に力を注いだ。
この森とは違う、目と同じ紅色の花が咲いた。]
[囁くよに啼くは、索冥と呼ばれる白金の麒麟]
私の助力を必要とするなれば、そなたが望むまま導かれるが良い。
[白金の獣は蹄を地に付ける事なく、ふわりと乳白色へと駆ける。
背後で羽ばたきの音が耳に届いたは、気のせいや否や。
そを確かめるでなく、淡い菫色が追うは花びらの蝶。
ひらひら、はらり。
屋敷外の時空の歪みが機鋼王の賜り物に如何なる影響を与えるかは、未だ誰も知らぬであろう一つ]
え、僕あまりにも疲れすぎて、歩きながら寝てるとか?
そうだよね、まさかいきなり空間が変わるっていうよりも、
そっちの方があり得るよね!
[ぱちんと自分の頬を叩いてみると、きちんと痛みはあり]
痛みまで感じるとは、なんたるリアルな夢。
って――ん?
[何やら懐かしい気配を感じて空を見上げると、
ユリアンの頭上を飛ぶ、紅色を纏う三つ羽の蝶]
[その姿を見た瞬間、風がざわめき、
木の葉を揺らし、吹き飛ばす]
「はな」まで夢に出てくるとは…
って、風。そこで焼き餅を焼くな。荒れるな。
もう僕が「翠樹」の力を借りることはない。
お前だけだから!信じろよ。
[と何やら本命の彼女に浮気がばれた時のような
言い訳をしていると、突如麒麟が目の前に現れて]
え、あ、何だ、こりゃあ。
キミ、誰?一体、何?
[大根run…もとい大混乱中。
驚いてへたり、麒麟の前でへたりこんでしまった]
――っ!
[乳白色の霧に視界を阻まれ、棹立ちになって蹄で霧を掻く。
人であろうとなかろうと、誰も傷つけたくはない故に]
……あの、お怪我はありませぬか?
[白金の麒麟が口を利く様が、風人を驚かせるかなどは気付く余裕もなく。
ハイン殿に似た気配に長い首を傾けつ、へたり込んだ姿に問うた]
[どうやら花にも近付いているようだ。
伸ばした根を地面に手を当て、体内へ戻す。
それから再び歩いて、そちらに向かった。
"自分"ではない"前任者"の記憶に残った顔が、そこにあるなどとは考えつくわけもなく。]
[目にした光景に、少し離れた位置で足が止まってしまった。]
[見知らぬ獣(麒麟なんて生き物知らないので、
ユリアンにとってそんな認識)が突如喋り、頭が真っ白]
うわっ!僕の想像力、物凄く豊かなんだな。
は、はい!怪我はありませんでございます!
だから、食べないで!食べても美味しくございません!
それなら何か作ってあげるから、そっちを食べて!
[袖口を咥えられ、ますますパニック。言葉使いが滅茶苦茶]
[袖を咥えた状態では口が利けず、とりあえず立つ様にと促して。
やけに慌てる様子にそこはかとなく共感を抱きながら、首を振った]
……いえ、食べたりなどいたしませぬ。
お怪我がなければよろしゅうございました。
少々急いでいたとはいえ、申し訳ございませぬ。
[未だ花びらを追うつもりであった為、人の姿に戻る事なく。
深く首を垂れてから、再び蝶を探して視線をさ迷わせる。
そうして、捉えた微かに笑う声に、麒麟となっても長い白金の睫毛を瞬かせた]
[目の前の獣さんに謝られれば、ユリアンも少しは落ち着き
立ち上がって、頭を撫でようとする]
あ、ごめんね。驚いていろいろ叫んじゃったけど。
食べないんならいいんだ。うん、ごめん。
[そしてその麒麟の視線を辿り、目に入った人物をみて
ユリアンは目を見開いた]
――ティル。
[思わず自然に口にでた名前だけど。
よく見るとティルとは全然違う人で]
あ、ごめん。知り合いによく似てたから、
間違って呼んじゃった。こんにちは。
[心の琴線に何か触れつつも、ユリアンは
深く考えずにそのまま挨拶した]
似てるんだ?
うん、気にしていないよ。
[記憶との違いはなく思え、どこかほほえましい。]
迷い込んだの? 二人とも。
それとも、招待状を持って?
[姿を現した少年は、人とは異なる気配を宿していて。
翠樹王の眷属であろうかと、内心で首を傾けた。
伴侶の顔を怖いなどと言われては返事も出来ず、ただただ首を振るしかなかったことも走馬灯のよに思い出されたが。
故に、伸びてくる手に反応は遅れ。
撫でる手には滑らかな毛並みの感触と震えが伝わったろう]
――…?
[やがて流れる、知り合いのよなそうでないよな不可思議な空気。
なんとはなしに邪魔をしてはいけない気がして、私は花びらの蝶を探す。果たして蝶は未だにそこにあり、ひらひらはらりと舞っていた]
初めましてにござりまする。
なれど先を急ぎますゆえ、私はこれにて失礼いたします。
[待っている者もいるのであるからと、刹那の邂逅に暇を告げる]
[麒麟と呼ばれた獣さんを撫でると、
震える感触がして、直ぐに手を引っ込める]
あ、ごめんね。麒麟さん。突然触られたら、嫌だよね。
急ぐのに引きとめちゃってごめん。
[暇を告げる麒麟に謝ると、友によく似た少年を見る]
多分、迷い込んだ方なのかな?
夜道を歩いていた筈なのに、いつの間にかここにいたんだ。
正直ここがどこだか全くわからない。
ていうか、「招待状」ってなに?
[疑問だらけの顔で少年に尋ねる]
迷い込んだとはいえ、何か御縁あらば再びお会いできましょう。
いずれ、また――… ――…
[高く澄んだ嘶きを一音残し、消えぬ内に蝶を追おうとして。
その場に佇む蝶に蹄を向ける先に戸惑い、長い首を傾げる。
霧に濡れてやや重くなった鬣が、少し遅れて項を滑り落ちた]
……そなた…?
[問う声は、何処へか]
16人目、機魔 アーベル がやってきました。
機魔 アーベルは、聖痕者 を希望しました(他の人には見えません)。
僕は落ちていたのを拾っただけだけれど。
招待状は――お茶会のだね。
君も違うんだね。
[風の子と、ついで麒麟も見て。]
迷い込んだのなら、大変だね。
僕は送ってもらったのだけれど、帰り道はどこだろうね。
[そっと手を伸ばす。]
でも、それが行こうとしていた方向はわかるよ。
こっち。
可愛らしい影の精だったと思う。
[花は指の動きに従うよに、ひらりと舞い始める。]
……、
“また”、か?
[其処は知らぬ大気に満ちた世界]
[なれど覚えのある感覚]
[機鋼の魔たる彼は声を洩らす]
否、
[視界を覆うはノイズではなく白霧]
[記憶(データ)に破損は見られず]
[代わりに、]
違う、か。
[呟き右手で長く伸びた前髪を掻き上げる]
[露なる右の眼は闇夜][現れる左の眼は蒼穹]
[乱雑に羽織った外套は傷み、左肩より先は失く]
[滴り落ちてゆく、赤。]
[痛みは忘れて久しい身なれど血は未だに流れる]
少なくとも、面倒なのは確かかな。
...... " kcf, "
[ Di, ][小さな音と共に散る火花]
[膚を鋼へと変え強引に処置を済ます]
何処へ行ったやら、
……、
それにしても――
[天青石の瞳は霧に霞む森を映す]
[腰に提げた鎖が重い音を鳴らした]
…ん。
[パチパチと目を瞬く。
目覚めて最初に気付いたのは、直ぐ傍に開く紅]
あれ。ずいぶんと翠樹の力の強い子。
さっきまでいなかった、よね?
[そっと手を伸ばす。
どこか懐かしさを伴う感覚に目を細めた]
そなたも迷い人でしたか。
なれば彼の方に付いて行かれれば、私達のよに一夜の宿をお貸しいただけるでしょう。
……私は臆病ゆえ、どうぞお気になさらず。
[震えた事に、申し訳なさ気に耳を伏せて風人へと告げてから。
少年の伸ばされた手の先を青菫石の瞳が追った。
そこには、彼の少年に従うよに舞う花が、ひらひらり]
わたくしは…いずれ、連れが見つけるでありましょう。
ご招待された方に訊かば、帰り道に至る方法も見つかるやも知れませぬの。
[時の竜が導くを疑わぬ静かな声音で、迷い人への助け手を示す。
それから、"可愛らしい影の精"との言葉に、まさかと耳を立てた]
ええ、そは迎えに行かなくてはならぬ気がいたしまする。
どうか、ご案内願います。
[地ではなく乳白色の霧を駆け、やがて辿り着くは大樹の影]
……嗚呼、やはりそなたでしたか。
[避難するでなく事実を確認する声を零して。
紅色の花に手を伸ばす姿に、ゆうらりと尻尾を揺らした]
お怪我や辛い所はありませぬか?
…えっ、ナタ・リェさん?
[掛けられた声に一拍遅れて顔を上げた。
目が真丸になっている]
えーと。特には…
[てちぺちてちぺち。
自分の身体を頭の上から足の先まで手で叩いて確認し、聖なる獣に頷きを返した]
うん、怪我とかはないし。
今はそんなに変な感じもしないかな。
でも。ここって一体、どこなんでしょう?
またはぐれちゃったっぽい…。
[再びジワリと涙が滲みかけた]
お茶会……。
こんな森の中でお茶会なんて開かれるの?
[今日はつくづくその単語に縁があると思う]
「帰り道どこ」って、
ここ僕の夢の中だからいつでも帰れる、って
そんな甘いことはなさそうだね。どうしたものか…。
[流石に夢の中ではないと悟り始めてきて、
ユリアンはため息を吐く。只人の身ではどうしようもない事態]
うーん。本当にどうしようもなくなったら
ハーヴェイさんやカミーラさんを頼るしかないけど、
あの御二人も今他のお茶会に駆り出されてるんだな。
しばらくは僕の事に構ってられないだろうし…。
[このお茶会とそのお茶会が同一のものだとはまだ気付かず、
小声でぶつぶつ呟く]
[麒麟の声には]
え、本当。泊めてくれるところがあるの?
それなら、そこに案内してもらいたいな。
森の中で遭難よりはずっといい。
それにしても、急に撫でるのはよくなかったよね。
今度から撫でるときは前もって申告するよ。
じゃあ、またね。
[あまり分かってないユリアンは
目的地に行こうとする麒麟にそう声を投げかけた]
[麒麟を見送って、再び少年に向き合う]
というわけで、もしよかったら、
そのお茶会会場まで行くのなら、僕も一緒に行きたいんだけど。
駄目かな?いや、駄目でもついていくけどね。
[なんとなく初対面とは思えない親しみやすさがある
少年に頼んでみた]
そう、ご無事ならようございました。
ミハエル殿と逸れられたのですね…きっと心配なされていますよ。
[奇しくも氷破の王との話題に出た氷精の姿がないのに気付き、大体の事情を察しつつ草を踏まぬよう蹄を進めた。
じわりと滲む涙を、獣としての慰めで舐めようと鼻面を寄せる]
……こちらには招待されたのではないのですね。
なれば立場は私達と同じ。
あちらの館には時空竜殿を始め、館の女主人殿や精霊王殿が募っておられるご様子。
そなたなれば、ご助力をいただけるでしょう。
[お説教も漏れなく付いてくるであろうとは、獣には知らぬ事]
/*
ヒット&アウェイを再びしようと思ってたけど、
こっちの世界に来てしまったら、ユリアンくんの能力では
出られない件について。今気がついた(遅)
もし人数に余裕があったらこのまま参加しようかな。
とりあえず出るとしても、ハーヴェイかカミーラに逢って
助けてもらわないとどうしようもない。
折角だから、ついでに相方・カミーラさんと表で絡みたい。
うん、出口も見えてたの。
だから大丈夫だと思ったのに。
[説明になっていない説明をしつつ。
ペロリと顔を舐められれば擽ったそうに小さく笑みを見せ]
オトフリートさんや…え?
[精霊王という言葉に動きを止めて。
深呼吸一つ。知覚を広げて空間に満ちる力を識ろうと]
…え、え、え!?
何でこんなに…ハーヴェイ様もカミーラ様も。
ついでにラスまでもが居るぅぅっ!!??
[思わず麒麟の首に抱きついて。
ひっくり返った声で叫びながら、思考停止。完全硬直]
僕も詳しくは知らないけれど、お茶会は開かれるんじゃないかと思うよ。
[そうして麒麟が行くのを見送る。花はひらひら、かの女を誘導していった。]
――駄目でもついてくなら、聞く意味がないじゃないか。
[おかしそうに笑って]
一緒に行こう、ユリアン。
[名乗っていないかれの名を、なんともなしに口にした。]
[目尻を舐めれば、僅かに涙の味。
なれど、くすぐったそうに笑う声に私は安堵して鼻面を離した。
素直に状況を探ろうとする邪魔をせぬよう、そっと見守る]
……ハーヴェイ殿? それは、もしや…
[つい先程訊いたばかりの名に、仔細を訪ねようとして。
ひっくり返った叫び声と長い首への熱烈な抱擁にそれは果たせず。
音にならない嘶きが喉から漏れた]
――…! …――…!
[コエに悲鳴が零れたのは、声が出せぬ不可抗力。
なれど霧と時空の歪みが、それを届けたかはわからない]
[「ユリアン」と名前を呼ばれれば首を傾げる]
『あれ?僕、名乗ったっけ?
でも、はっきり僕に向かって「ユリアン」と言ってるし、
いつの間にか名乗ったんだろう』
[違和感を感じつつも無理やり納得し]
本当だ。それじゃ、聞く意味がないね。
行こうか。えっと、名前聞いてなかったね。なんて言う名前?
[そうしてユリアンは少年に*案内される*]
はぅぁぁ。
[それは数秒か、はたまた数分だったか。
腕の中の麒麟が苦しんでいるのに気が付けばわたわたっと手を離し]
あっ、ごめんなさいっ!
ええと、ビックリしちゃって。
ハーヴェイ様は私達の王です。ご自身、精霊界にはあまり居ないんですけど。
うん、また呆れられそうだけど、相談してみます。
[落ち着くためにもう一度深呼吸。
ふわ、と若干近くに感じた疾風と翠樹の気配が、懐かしいそれと重なって軽く瞬く。
だがそれもきっと出会えれば分かるだろうと、今はさておき]
ええと、どこに行けばいいのかな?
[影輝の力を添えた手で、そっと麒麟の身体を撫でながら尋ねた]
僕は、そうだね――
[気付いていないような様子に、くすくすと笑った。
記憶の通りに、変わってはいない。]
内緒。
とか言っておこうかな。
当ててごらん、なんてね。
[どう考えてもできるわけはないけれど。]
じゃあ行こう。
[それでもせがまれたら、答えてしまうのはわかりきったこと。*]
[影精の少女を無理に振りほどくなど出来ぬまま、尻尾だけが苦しげに跳ねて。
やがて離されて、ほぅと大きく息を吸った
空気が甘く感じたのは、多少酸欠であったからに違いなく]
……こほ、…っ。
ん…えぇと、その、驚かせたのは判りました…。
[少し咳き込み。呼吸を整えなおしてから口を開く。
彼女の説明で理由は察した為、相談するとの言葉に頷くに留めた]
……まずは館に参りましょう。
先程、お会いしたお二方も向かわれるはずですから。
[どう見ても複雑に絡まっていそうな、影輝絡みの関係。
落ち着いて詳しく話をするがよろしいであろうと、館へと促す。
影輝の力を添えた手で撫でられ、乱れがちな呼吸も落ち着きゆく]
よろしければ、わたくしの背にお乗りなさい。
この霧では足元もあぶのうございますゆえ。
[そう申し出たのは、見つけた彼女が休んでいた様子から。
しなやかな背に乗せたならば、館に辿り着くもそう*遠くはなく*]
館、うん。
お願いします。
[背に乗るを促されれば、素直に頷いて。
そりゃもう何度も転びましたから、ここに来てからも。
館までも麒麟の足なら僅かな間。降り立った時には結構緊張した*面持ちで*]
[空の上。空中に腰掛けつつ眼下をウキウキウォッチング]
ふふふ。招かれしも招かれざるも集まってきて、楽しくなりそう
[とその時、ふと目に入ったのは]
あらら。あれは……
時空王 ネリーが村を出て行きました。
16人目、魔銃使い ミリィ がやってきました。
魔銃使い ミリィは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
[森の中をきょろきょろと歩くのは右手を大仰な拘束具で縛り付けている赤髪の少女
さらにその顔の右半分は大き目の眼帯、首元はマフラーで隠されている]
あー、どうしよう。道に迷った
ここどこだろう。シノは分かる?
[もぞ、と懐から出てきたのは、昔助けた魔獣のシノ
だが、シノももきゅっ、と首を傾げる]
なに、気にしなさんな。
……ああ、彼にもよろしくな?
[領域に戻る、という氷破に軽く返してひらり、と手を振り。
場にいた者たちが広間へ向かった所で、ため息一つ。
貴紫の瞳は、傍らに浮かぶ己が分身たる眷属へ]
『きゅ……』
[短い声。首を傾げる姿に合わせ、揺れるのは鎖を通した指輪]
……輪転の迷い子、か。
[小さく呟いた後、自身も広間へ。
そこにいる、見知った者たちに例の如く、や、と軽い口調の挨拶を投げ、伴侶たる月闇の傍に、ごく自然に立つ。
その場で波動を辿れば、良く知る気配がこちらへ近づくの感じられた]
仕方ないな。あまり使いたくないんだけど
[そう言うと、パチンパチンと拘束を外す
その下から現れたのは、もはや義手と言うよりは手腕の形をした木の枝]
翠樹の巫女として命ず。我に汝の在処を告げよ
[樹に触れ、現在位置を聞き出す]
あれぇ、なんでこんな場所に
……ん?
[ふと、そばの湖に目を向けるとそこにいたのは]
あれ、アーベル?
[私は、ハーヴェイ達が支度をしたという菓子や料理をせっせと口に運んだ。
しかし、現代の精霊王が二人も”茶の仕度”に呼び出されあまつさえ本当に現れ見事にそれをこなしたとあれば、世界はかなり平和なのだろうと何となく他人事のように思った。そんな二人は、賄いもひと段落がついたのか広間でくつろいでいるようだった。]
ねえハーヴェイ、何だか迷子になってきた人が居たりだとかしているみたいだけど。
[もぐもぐ]
マーガレットのお屋敷はそんなにすぐに来れるところじゃないでしょう?
私たちが集まりすぎちゃっておかしくなってるって事も無いとおもうの。また誰か何かしたのかな。
[かりかり]
[うとうと、ぼんやり。
いつの間に、眠ってしまっていたのでしょう。
重たい目蓋を持ち上げますと、ベアトリーチェとそう変わらないくらいに見える女の子が、誰かとお話をしているのでした。]
……時空……ネリーが軽く空間位相をずらした、とは聞いたが。
それとはまた、異なる空間の歪みが生じているらしい。
それが何か、ははっきりしとらんのだが、ね。
[ごく軽い口調で答えつつ、視線をずらして窓の方へと]
ふーん。でも、またネリーが何かしたのね。
[それでも、大きな事件が起こるとは私には思い難かった。私は食べかけのスコーンを置いて席を立ち、ハーヴェイが視線を向けた窓へ向かった。
そして窓を開け放ち、外の森へ向かって言った。]
ネリーのばーか、陰険、悪戯もの、にせちちー。
……あの、なあ。
[窓の向こうへ投げられる悪口に、思わずため息一つ]
……余計に事態が悪化しそうだから、そういう事、言わない……。
機魔 アーベルが村を出て行きました。
16人目、機鋼の魔 アーベル がやってきました。
機鋼の魔 アーベルは、聖痕者 を希望しました(他の人には見えません)。
[コーヒーの香りを避けて隅に対比しつつ、精霊王たちのやり取りをぼんやりと眺め。
気を逸らすのも兼ねてか、周囲の時空間の湾曲を追っていたのだが]
……セレス?
[戻ってきたセレスが、いつになくしっかりとしがみつくのにきょとり、としつつ。
雷撃王が連れてきた少女の姿に、ほんの一瞬険しいものを過ぎらせ、それから、遅れて入ってきた影輝の王に問うよな眼差しを向けたことに、果たして周囲は気づいたか。
ともあれ、セレスが落ち着かぬ事もあり、動かずにいた……のだが]
…………。
……、ハーヴェイ?
[そのときのベアトリーチェは、その名前を確かに知っていたのでした。]
ここ、Kirschbaum……では、ないよね。
どうしたの?
[ここで少しの間、幕間劇に興じよう
それは今の彼にとって過去の出来事。そして今の彼女にとってはこの後に待ち受ける運命]
------------------------------------------------------
[とある研究機関。そこは今燃え盛る炎に包まれている
その中心に彼女は立っていた]
あら、アーベル。こんばんわ
[それは何気ない挨拶]
もう。来るのが遅いから
[しかし、その右手は無数に枝分かれし、幾人もの研究員を串刺しに
そして、アーベルの方を向いた顔の右半分は]
全員、コロしちゃった
[木に侵食され、眼は蛇のように瞳孔の割れた瞳]
ウェンディ…
[さすがにあんまりな対の態度に、嗜めようと口を開きかけ、溜め息混じりの影輝王の言葉に苦笑する]
……ハーヴェイ殿の言う通りだぞ。それに時空王殿は馬鹿ではない。
大丈夫、ネリーはきっとハーヴェイがお気に入りだから。
[つまり私は自分が何らかのターゲットになるような気はあまりしていなかったので、胸を張ってそう言ってから窓を閉めた。
それから、小さな子供が(見た目的にはさほど私と年齢の差は無いような)こちらを見ていたので少しその子を見た。また、その子供の問い掛けに、ハーヴェイが一体どう答えるのかを見た。]
[名を呼ぶ、声。貴紫の瞳は静かにそちらを見やる]
……や、ベアトリーチェ。
うん、ここはKirschbaumじゃない。
俺の、知り合いの家、だね。
君こそ、どうしてここに……?
[青の眼が煙る霧の先に見ゆるは“今”の彼女ではなく]
……、無茶を。
[翠樹の力に侵蝕されし少女の姿]
[刺された人間の呻き声が聞こえる]
[彼らの創りし命すらその前では無力]
やり過ぎだ。
あんまり頭が良いのも困りものだと思うの。
……でも、クインジーがそう言うのなら、今度からはもっと違う言い方をリディに習うわ。
[私はそう言ってクインジーの傍まで行く間にも、もう一度ハーヴェイと小さな子供のやりとりに目を向けた。]
ああ、そうだ。
マーガレットのおうちなんだっけ。
[聞いたばかりのことを、思い出します。]
ベアトリーチェは――よく、わからない。
どこかにいて、
どこかへゆこうとしていた気がするのだけれど。
どこかへ、か。
[掠めるのは、苦笑。『輪転』司りし生命王であれば、その行く末を知る事も叶うやもしれないが。
その姿は、ここにはなく]
今はわからなくても、大丈夫。
行くべき所は、ちゃんとあるからね。
そもそもリディに習うのが問題だと思うのだがな。
[ウェンディの言葉に、年々口の悪くなる愛娘を思い出したか、表情が微妙に哀しげに。怖い顔に変わりは無かったが]
いかんせん…ネリー殿も、罪な御仁ではあるか。
[ハーヴェイと会話する子供にこちらも視線を向けて、僅かに沈んだ口調で呟いた]
[にせちち。
そんな単語に思わず紅茶を噴き出しそうになったのは秘密。
ハーヴェイと話す少女を見ながら、自分の子も昔はあれくらいおとなしかったのに、とぼんやり思ってはいるかもしれないが]
/PL/
にせちち=偽乳=パッド=パッド長 (何
パッドという言葉はおかしいかと思ってにせちちに変換しました。パットでしたっけ。
とりあえず、言いたかっただけなんです。
[アーベルの言葉に、フッと笑いが止まり]
だって、こいつらは私の腕を持っていって、それにアーベルもこいつらにいいように使われていたんじゃないの
こんな奴らに生きている価値なんてない
[冷静に冷酷に無表情で言い放つ]
[美里としての意識と大蛇の意思。それらが混在し溶け合った結果、彼女でも樹竜王でもない別の意識が表出しているのを彼は知っているのだろうか]
ちゃんと、ある?
……それなら、急がなくても、いいのかな。
[起きているのだけれど、まだ夢の中にいる気分、それがなんだか、気持ちのよい感じがするのでした。]
その人達も、ハーヴェイの知り合いだろうか。
ハーヴェイはたくさんの人を知っているのだね。
罪なヒトなんて言ったら、多分ネリーは喜ぶわ。
[私はクインジーの腕を撫でた。]
リディはね多分反抗期ってやつなの。
とても元気だけど、そのうちきっと大人になるわ、多分。
[(いかんせん人間ではないから、いつまで経っても大人にならないかも知れない)
私は、小さな子供に顔を向けた。]
おはよーさん。
お菓子を食べたらどう?
ああ、大丈夫。
ちゃんとたどり着けるよに、道はできてるからね。
[あんまりのんびりしすぎてもなんだけど、と。
冗談めかして言いつつ、ふわ、と頭を撫で]
ん、ああ、皆知ってる。
……そうだな、たくさんのものを見て歩いたから、知り合いも多い。
[苗床にとって風の子との会話は楽しくもあり、
懐かしさも感じさせるものでもあった。]
ユリアンは、ここから、帰るの?
力の強い人がいるから、それも簡単だとは思うけれど。
[でも窓の内側から、叫ぶ声が聞こえて、暫く口をつぐんだ。]
……さすがに男がいるところでいうのはどうなんだろうって思うけど、うん。
力が強いのは本当だと思うよ。
[にせちちとか。
色々頭が弱いんじゃなかろうかと――まだこのときは自分の属性の精霊王だと気付いていないからこそ思った。
ユリアンを伺うように見上げる。]
……嗚呼、
[生命倫理を問う気は毛頭無かった。]
[赦せぬ者であるのは確かなのだから]
価値が如何、という話ではない――
君が、力を使い過ぎだと言っている。
その有様は如何した。
[事情を知りはしなかったけれど]
[其の異質さだけは感じられて]
[一歩踏み込む、]
[抗魔銀の鎖が冷たい音を奏でた。]
大人にな。
[腕を撫でられ僅かに笑う]
しかし、「永遠の反抗期」という実例もあるようだしな。
[目前の時空竜に視線を向けて、溜め息つきつつ真顔でぼそり]
[手合わせの後はしばらく周りの会話に耳を傾けたり、たまに話に混ざったりもしていたが、その前にこなしていた仕事の疲れと手合わせでの疲れにより、ソファーを一つ占領して眠ってしまっていたり]
ぐが〜……がご〜……。
[寝てても多分鼾が騒がしい]
[影輝の王と、対ならざる対たる力宿した少女。
二人が言葉を交わしている所に聞こえた声と、こちらは既に身近とも言える天聖の気に、す、と席を立ち、扉の方へと。
白梟はふわりと肩に、機鋼の竜も慌てたよにその後をついてきた]
……どうも、悪い実例で申し訳なく。
[その途中、たまたま聞こえた呟きに、思わずこんな呟きを返していたり]
ほえ?
[予想外の言葉が聞こえた。にせちちとか。
そして予想外の顔が見えた。もう会えないと思っていた少女とか]
…えーと。
[困ったようにナタ・リェを見た。
一番先に挨拶しなければいけない相手の所にも移動できず]
……だったら、知っているかな。
「天聖」だっていう、人に会ったんだ。
ベアトリーチェは、それとよく似た人を知っている気がする。
とても、とても、よく――
でも、何故だか思い出せないんだ。
[頭を撫でられて、へなりと眉が下がります。
いちばん、近くにいたはずのひとなのに。]
ハーヴェイは、それを、誰だか、知っている?
いや、悪いとは言っていない。
我が娘も、抗うことによって得るものもあるだろう。
貴殿が、そうであったように。
[オトフリートに向かって言いながら、まだ、雷撃の苛烈な気配に慣れぬ様子のセレスを見遣り、館へ戻って来た麒麟の乙女にも視線を向ける]
[少女が誰の事を言っているのかは、すぐにわかった。
己が存在の律に叛いてまで、彼女を救おうとした天聖の精霊]
ああ。
誰よりも、君がこれから行くべき場所にたどり着くのを、望んでいたひと、だね。
…反抗期……。
[じ、と眼鏡の竜を見てみる。
とても反抗期には見えない。
視線が次に反属性の夫婦に向かう]
…まぁ、そのうちおさまるだろう、そんなもの。
[ぼんやりここでの試験の時の一件を思い出したなんてそんなことは。
皿の上のチョコレートを見つけそれを一つ口に運んだあと。
二つぶ目を手に取ったかと思えばおもむろにそれをいびきをかいている男の口の中に放りこんで]
/*
…あ。ナタさん、綺麗に使い切っていたんだから、そのままにしておくべきだったかも…!
ごめんね、ごめんね、ごめんなさーい!(兎猫土下座)
まあ、言われても治りゃしませんが、こればかりは。
[さらりと返しつつ、やっぱりしがみついてくるセレスをぽふぽふと撫で]
得るもの……は、まあ。
なかった、とは言いませんが。
[刹那、掠めたのは苦笑い]
[ひゅんひゅんと枝分かれしていた腕が脈打ち、串刺しにしていた研究員や怪物どもを振り落とし、彼女の周辺を跳ね回る
そして、ぱきぱきと木の侵略は止まらず]
だってこれが美里の生きる意味
死に逝くはずだった美里が竜王に魂を差し出して生き長らえた理由
そう、だからこれから美里が最後にすべきことは
[そう言ったかと思うと、無軌道に跳ねていた枝が一気に彼女に向き、自身を貫こうと一気に殺到]
[とりあえず、室内の王らにペコリと頭だけ下げて。
近づいてくる時空竜と機鋼竜の姿に]
オトフリートさん。セレスも。
お久しぶり。
[結局挨拶はこちらが先になりました]
反抗期…セレス?
[その辺りの事情は流石に良く知らず。
こんなに大人しいのに反抗期中なのか、とかずれたことを考えた]
というか、ベアトリーチェ…だよ、ね。
ええと…。
[何を言っていいのか分からず、一歩前に出てまた戻って状態]
――森の途中――
そうか。リックくんって言うのか。
「リック」って呼び捨てで呼んでいい?
[やっとの事で名前を聞き出し、尋ねる。
許可があればこれから呼び捨てで呼ぶだろう]
無事に帰れたらいいんだけどね。
僕、店と子供らの世話頼まれてるんだよね。
でも、折角リックと知り合いになれたし、
もう少しここにいても面白そうって思ってる。
[どこからか「にせちちー」と声が聞こえれば、
なんだなんだと、見上げるリックと顔を見合わせる]
[吸って吐いてをある意味規則正しく繰り返していたが]
ぐが〜……がご〜……ぐ…がっ!!!
[放り込まれたものが綺麗に喉へとハマった]
!!!!!
[どんどん胸元を叩きながらもんどりうち、どしゃっとソファーから落っこちる。なかなか取れないのかその後も床をごろごろ]
[陽光王の意見には、肩をすくめて]
ああ、そのうちには。
[まあ、多分千年単位くらいの「そのうち」だろう]
しかし…随分と集まってきたな。
[ふと隻眼を外へと向けた。招待されたとは思えぬ気配が随分と増えている]
……そうなの?
[ぱち、ぱちり。
緑の眼を何度もまたたかせて、ハーヴェイを見ます。
それから、名前を呼ぶ声が聞こえて、顔をゆっくり向けました。]
うん、ベアトリーチェは、ベアトリーチェだよ。
だぁれ?
[問いかけの声は、ものすごい音にかき消されてしまったかもしれません。]
/*
…あ、書き方おかしい。
部屋にまでは入ったつもりになってたけれど、もしかするとそうでもなく解釈されてたっぽい。
どうにかなるかな。適当にお願いしますです(汗
はい、お久しぶり。
……また、彼とははぐれてしまったのかな?
[冗談めかして言いつつ。
言葉を途切れさせる様子には、軽く、肩を竦めてみせた]
空間の歪みに、引き寄せられたか……。
いずれにしろ、輪転の道を辿る、途中だろうな。
ああ、とても、君の事を思っているひとがいた。
そのひとのためにも、少し休んだらまた、行くべき道を進むんだ。
[新たに生まれるための道へ、とは言わず。
唐突な騒音には、何してんだか、と声には出さずに呟いた]
[振り返った少女が何か口を開く。
けれどその声は、必死に空気を求める人間にかき消された]
…もしかして、ハインリヒさん?
大丈夫なのかな。
[けれど扉前からそこまでは微妙に距離があったようで。
少女の方へと向き直り]
ベアトリーチェも、一人なの?
[自分と一緒にするんじゃありません]
良いよ。
僕は君より幼いから、なんて呼んだって構わない。
ユリアンのことは、ユリアンでいい?
[くすと笑って]
…それは、嬉しいよ。
ユリアンといると、僕も楽しいから。
君は、……
[何か言いかけ、口を噤む。そうして前を見た。だいぶ近い。
ごまかすように、偽物でもほしいものなのかな、なんて口にして。]
中、行こうか。僕も、挨拶をしたいんだ。
ね。
随分沢山。
ここってそんなに広かったかしら?
[私はクインジーに相槌を打ったが、なにやら床を転げまわる音が気になって、しゃがみこんだ。
テーブルの下から覗き見ると、転がっているのはどうやら”ぼけ”のようだ。]
とっても賑やかね。
ちッ、
" jcf, Gg#cs#, l#M'coc! "
[玩具のように振り落とされる、生物だったモノ]
[己が右腕を鋼の獣へと変えながら]
[地を蹴り翠樹の力に捕われた娘へと駆け出す]
馬鹿な事を……!
[空間を所狭しと踊り狂っていた樹木は向きを変え]
[鋼の右手は集約した枝を切り裂いて、]
[人の左手は彼女へと伸ばされた]
[集った力は、お世辞にも均衡がとれているとは言えない。その上、時空の歪みは戻る様子もなく、むしろ悪化しているように思えた]
真面目に時空王殿を探して、これ以上時の歪みを生じぬようにした方がいいかもしれんな。
[呟いて立ち上がった]
時空竜殿は、出来ればあまり館から離れぬ方がいいだろう。貴殿の力は恐らくいくらかなりと安定の要となる。
[そう言いおいて、大股に館の外へと向かう]
…ああ、いや。
反抗期には見えない、と。
[チョコを投下したらもんどりうって転げ落ちた男を興味深そうに眺めながら、竜の視線に小さく肩をすくめるだろう。
反抗期と言えばどこかのリューディアだとか自分のトコの継嗣という認識だからだ]
そのうち、が短いことを期待しておくしかなかろうよ。
[雷撃王の視線につられるように窓のほうへ視線をやる。
あまり楽しんでいるようには見えない表情]
…まったく。
これがさっきウェンディの叫びのせいだとしたら、責任持てんぞ。
[ネリーならやりかねない。
それがなんとなく意識にインストールされているようで]
……言わないでくださいぃ。
[とても情けない顔でオトフリートを見た。
図星でもあり、冗談だと理解する余裕も無いらしい]
あー、そういうこと、になるんだ。
…じゃあ、余計なことは言わない方が、いい?
[説明には何となくの理解を示し。
最後の一言は、声を潜めて尋ねた]
……ひとり。
[――一人なの?
そう訊ねられて、気分がぐっと、落ち込んでしまいました。
しょんぼり、そんな音が聞こえそうなかおになってしまいます。]
……どうやら、その方がよさそうですね。
[外へ向かう雷撃王の言葉に頷いて。
肩を竦める陽光王の説明には、はあ、と言いつつ、軽く頭を掻く]
見た目だけは落ち着いている、とは。
竜郷の王たちの間では、定説なのですが。
雷撃王 クインジーが村を出て行きました。
[もんどりうつ間にチョコレートは徐々に溶けていき。気道の確保は少しずつ出来ているだろうか。しかし喉に直接チョコレートが流れている状態であるため、何とも言えない感覚は残ったまま]
げほっ、がはっ!
た゛れ゛た゛よ゛な゛ん゛か゛い゛れ゛た゛や゛つ゛!
[床にうつ伏せの状態で、がらがらの掠れた声で叫んだ]
勿論、呼び捨てで構わないよ。
僕もリックといると楽しい。まるで昔からの友達みたい。
――ん?どうした?「偽物」ってなにさ。
[口を噤んだリックに、ユリアンは尋ねたが、
「挨拶したい」と言われて]
そうだね。僕もここに泊めてくれるようにお願いしないと。
本当に泊めてくれるかな?野宿はマジ勘弁。
[そう言って屋敷の中に、リックと二人入る]
ん、ああ、すまない。
[落ち込む様子に、ぽふぽふ、と宥めるように頭を撫で。
声をひそめての問いには、そうだね、と一つ頷いた]
何かの弾みで迷いが生ずれば、理から零れ落ちる危険もある。
……静かに、送り出すのが一番いいだろうな。
[彼女自身を貫こうとした枝はアーベルの鋼の手によって切り裂かれ、彼女の体はアーベルの人の手によって抱かかえられていた]
……どうして。そんな無茶、するかな
…………馬鹿
[泣き笑いを浮かべそう呟くのは、樹竜王の意思でも、混在した意識でもなく、美里本人としての意識]
[落ち込む少女の様子に、ほんの一瞬、眷属へと向いた視線は険しかったかも知れない。
しかし、その色彩はすぐに失せて]
大丈夫だよ、ベアトリーチェ。
君は一人じゃないから。
行くべき先に、君を待っているひとがいるから……大丈夫。
[投げかける声は静かに、穏やかに]
[時空竜の言葉にコクリと頷き。
悲しそうな顔になってしまった少女に手をバタバタとさせ]
あ、ごめんね!
私も一緒に居た人とはぐれちゃったから、仲間なのかなって!
[だからその発想は相手に失礼すぎますと]
そっか。
うん、ベアトリーチェも早く会えると、いいね。
[続けた言葉はどこか穏やかに。そして少しだけ寂しげに]
うん、まあ気にしないで。
[小さく笑って]
僕も。拾っただけだからね、招待状は。
[それでも中の間取りもわからず、]
……人が多そうだから、あっちかな?
[広間の方を見る。]
そしたらネリーと喧嘩でもするわ。
案外、ハーヴェイを引き渡したらあっさりなんとも無くなるかも知れないし。ギルはあんまりネリーと遊んであげないから、たまにはギルが遊んであげると喜ぶかも知れないよ?
[”ぼけ”はなんとか復活したようなので、私は立ち上がってギルバートに答えた。]
あ、まってクインジー。
ネリーを探すのなら私もついていくよ。
じゃあね、皆。
竜郷、なぁ。
しばらく行っていないから、つい。
[悪いな、と小さく肩をすくめて形式として竜に謝りはしたが、それほど謝っているようにも見えず]
…面倒な。
[クインジーの言葉には同意するしかなくて、やれ、と重い脚を動かそうとすれば、どうやら復活したらしい男の質問に、数拍の沈黙の後ひょい、と挙手したか]
翠樹王 ウェンディが村を出て行きました。
そうだね。きっとあっちだよ。行ってみよう。
[リックの手をとり、広間と思しき所に行けば、
そこには見知った顔が幾つかあって、目をまん丸にした]
え、ハーヴェイさんとカミーラさん!
何でここに……お茶会の準備に行くって
ま、まさか。ここがそのお茶会会場!?
[やっとそのことに気が付く。遅い]
って、ブリジットさんにオトフリートさんまで。
え、何でいるの?
――って。ベアトリーチェ?!
[もう存在しない筈の少女の姿が目に入り、もう思考停止]
風来坊 ハインリヒが村を出て行きました。
14人目、風来坊 ハインリヒ がやってきました。
風来坊 ハインリヒは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
[どこかへと向かう現王達に挨拶する余裕は全く無く。ぜーはーと呼吸を整えながら見えたのは、こちらを見ながら挙手をするトラウマの父]
…………。
[言葉には出さずとも、ああ親子だ、と言う表情になっていたかもしれない]
[広間の中に見つけた姿は、ユリアンがまず驚きの声を出した。
一瞬、視界が暗くなったのは、すぐに瞬きをして治す。]
驚いた。
[先までいた気配が、残っている。翠樹の精霊王がいたのかと、冷静に思った。]
ここは力の強い人の集まり?
それとも偶然なのかな。
[止まってしまったユリアンの前で、手を振ってみる。]
……、知るものか、
勝手に動いた、それだけだ。
[抱えた身体は力とは裏腹にあまりに頼りなく]
[困惑の色を僅か滲ませながら呟くように言う]
それに、君がそうなったのは、僕の咎でもある。
[雷撃王と翠樹王の夫婦は深く頭を下げて見送った。
この辺は流石に躾けられた賜物だろう。今は何処か別の場所で何かを手伝わされているらしい影精の青年、ひいては多分母親辺りからの]
ユリアン?
うん、お久しぶり。…あれ?
[きょとん、とした。自分の時間概念からすれば、ユリアンがここに居るのは変な気がした。が、思い出すのは最前の時空竜の言葉、そしてそこにいる少女]
うん、そんなこともあるよね。
[そんな簡単に納得していいのかどうかは知らないけれど]
……うん。
会えるから、へいき。
[ふたりの言葉は優しくて、また涙が零れてしまいそうでしたけれど、なんとか堪えます。こくん、大きく一度だけ、頷きました。]
……、……………?
ユリアン? どうしたの?
[大げさな声で呼ばれたものですから、眼がまん円くなりました。]
[こちらを複雑そうな表情で見る男に首を傾げたものの、翠樹の言葉に真剣に嫌そうに眉間に眉がよる]
…面倒だ。
[はっきりと拒否する。
時空王と遊ぶくらいなら、まだ火炎王の気まぐれに付き合う法がましだと思っているらしい。
とりあえず外へ向かおうとしたのだが、不意に表情を変えて]
…時空王よりも面倒なのが来たな…。
[小さく舌をうったかと思えば、こちらを見る男にちょうどいいとばかりひらりと手を振って、陽光の王の姿はまるで空気に滲むように*融ける*]
すまんな、あとは任せた。
陽光王 ギルバートが村を出て行きました。
いえ、お気になさらずに。
[陽光王の短い謝罪に軽く、返し。
自分の名を呼ぶ声の方を見る]
…………。
[そこに立つ者、その姿にふと思い起こすのは、自らと近しき『書』を巡る一連の騒動で知り合った翠樹の魔]
14人目、殲滅の陽光 ヘルガ がやってきました。
殲滅の陽光 ヘルガは、呪狼 を希望しました(他の人には見えません)。
[陽光王が消えたのとほぼ同じタイミングで、赤い光がふっと滲んだかと思えばその姿は見事にハインリヒを問答無用で踏みつぶした。
ぐるりと部屋を見渡して、目的の相手がいなかったことに苛立ちを隠さず地団太を踏んで]
ち、逃げられたか…!!
[何か手を振られた。面倒なのが来た、とかも聞こえた]
へ?
それってどー言う…。
[言いながら何故か嫌な予感がした。半分呆けたように陽光王が融け消え行く姿を見やる]
んぎゃあ!!!
[べっちゃりと床とこんにちは。更に地団太を踏まれて内臓へのダメージが蓄積していく]
ぎゃっ! ごっ! やめっ!
[しばらく後、ハインリヒの無残な姿が発見された]
さっき、泣いてた子だね。
大丈夫?
[小さく笑う。
誰だか理解しつつも名を呼ばず、ついでオトフリートを見た。]
こんにちは。
[言葉は、現れたヘルガにかなわずに消えたのだが。]
[リックが目の前で手をちらつかせているのが目に入り、
フリーズが解除される]
ああ、ごめん。ちょっと驚きすぎ……っ、痛っ!
[油断していたせいか、死角からのキックが見事に決まり、
ユリアンは倒れた]
何するんだ!ふわもこの癖に!
こんなに人目があるのにバレてもいいのかよ。お前。
[客が見えないところでのVSふわもことのバトルなら
いつものことなので、ユリアンも慣れっこ。
ふわもこの額にでこピン一発し返す]
……やっぱり気にしてたんだ
アーベルは悪くない、て言ったのに
……でも。うん、ありがとう。心配してくれて
[刹那、彼女の体が淡い翠の光を帯び始める]
最後にアーベルに会えて……よかった、よ
[とベアトリーチェにまるで「いつものように」訊ねられ、
一瞬固まるも、直ぐにベアトリーチェの傍に行き、
頭をくしゃっと撫でた]
ううん。なんでもないよ。
ベアトリーチェ、久し振り。
[色々ありすぎて、もう何があってもどんとこいの精神の域に達してしまったかもしれない。いつものように挨拶をする]
[背に隠れるよな少女に微かに眉を落として、広間へと赴く。
扉を抜けて直、目に入った時の竜と彼の仔の姿に一つ瞬いて。
ただいまの代わりに、微かに口元を綻ばせた。
それから、なにやら見上げてくる影精の少女の様子に頷く。
件の方々は未だ御出でではないようであったから]
聖獣 ナターリエが村を出て行きました。
ん、大丈夫だから。
[にこり、と笑いつつ、もう一度少女の頭を撫で。
すい、と視線を向けるのは、伴侶たる月闇の王]
……俺、ちょっと外に出て、均衡を調律してくる。
何もない……とは、思いがたいんだがな。
ヴィオは、ここに置いてくから。
[というか、連れて行きようがないとも言うのだが。
ユリアンとバトルをする分身の様子にやれやれ、とため息をつきつつ、館の外へ]
あれ、ティ…じゃない?
[訝しげな声を上げつつも、声をかけられればハッとして]
あっと、ナタ・リェさんを呼んでくれた人なのね。
ありがとう、助かりました。
[ペコリとリックにお辞儀をして。
顔を上げたら、ちょっとした大惨事]
[おそらく自分の世界にしばらくいたらしく服装が金糸で牡丹薔薇の精緻な縫い取りの入った真紅のアオザイと控えめではあるが動けば腕や耳の装飾品がやはりしゃらしゃらと音を立てて。
いらいらとした表情で足元をぐりぐりしていたのだが、とりあえずがっと何かを蹴って満足しようと思ったら何やら足もとが不安定なことに気がついて下を見下ろし]
……何してんだ、お前。
[今更のように見下ろす。
もちろん乗っかったままで]
14人目、天聖の獣 ナターリエ がやってきました。
天聖の獣 ナターリエは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
[セレスの友達になったらしき天聖の少女と、彼等の間に流れる不可思議な空気。
その理由を知らぬ私は、ただただ耳を傾けるしかなくて。
途中、疾風の御仁の叫び声に獣の耳が飛び出たものの、セレス達が落ち着くのを祈りつつ、側に佇んでいた]
[名の知らぬ男性の正体に目を丸くしたり。
のんびりと、本来の目的である茶会の手伝いに勤しんだり。
翠樹王が窓の向こうに放り投げた悪口に笑いを堪えたり。
店に大切に置かれているスケッチブックの持ち主だった少女と、伴侶の会話を静かに聞いていたり、そんな緩やかな時間。
それでも、違和感は確かに。
しばし思案……はバイトの青年の声に邪魔された。]
……なんでユリアンがここに?
と言うかだ、うちの子達は???
あっ、王…!
[外に出ようとするハーヴェイを呼び止めようとして、調律する、の言葉に動きを止めた。
つまりは、自分が捕まったのもベアトリーチェやユリアンも来てしまうほどの乱れであったということで。となればその行為を邪魔してはいけないとは流石に理解できて]
いって、らっしゃいませ…。
[再会の挨拶をするより先に、見送りの挨拶になりました。まる]
[ひさしぶり――そうでしたっけ?
こてんと首を傾げましたけれど、そんな気も、そうでない気もしました。
ただ、撫でてくれるひとの手が、とてもあたたかく、うれしいことは確かでした。
けれど、また少ししたら目蓋は降りて、夢を見始めるのでしょう。]
[うつ伏せで踏みつけられた状態のまま、魂がどこかへ抜け出ているのではと言うような雰囲気に]
『お前こそ何しやがる、だってぇ〜』
[喋れる状態に無いハインリヒに代わり、風がヘルガに伝達]
……別に、そういうわけじゃない。
[口からついて出るのは否定の台詞]
[最後と告げる少女の言葉に表情は険しくなり]
そんな最後、嬉しくもなんともないだろう――
[光を留めようするけれど]
[鋼の手も][人の手も][届きはすまいか]
少女 ベアトリーチェが村を出て行きました。
[ぐにー、と思い切り踏みつけてから降りる。
伝達役を務める風に、首をひねって]
何って…父上を追っかけて。
そしたらこいつ踏んでた、知らんうちに。
[軽く肩をすくめたが部屋を出ていく影輝王は兎も角、月闇の女王の姿に流石にきょとんとして]
……月闇の君?なぜこちらに。
[不思議そうな顔をして、首をかしげる]
14人目、氷精 ミハエル がやってきました。
氷精 ミハエルは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
[またか、と思う間も無くミハエルは駆け出した。]
[それが、どうしてこうなっているのか、ミハエルには全く分からなかった。
人間界の路地裏へ駆け込んだはずが、どうしていま、人間界以外の場所で木の枝の上に乗っかっているのだろうか。この枝が無ければ地面に叩き付けられていたことだろう。全く訳が分からなかった。
そして、シャツとスラックスの裾がかなり余っているのもまた不思議でならなかった。
しかも、眼下を轟音を立てて鋼鉄の塊が走り去っていったうえに、その上にはあろうことか翠樹の精霊王と雷撃の精霊王が乗っていた。
かろうじて落とさずに持って(抱えて)いた紙袋が傾いて、胸の上でがさりと音を立てた。中を確認すると、小瓶にきちんと砂糖菓子が詰まっていた。]
……。
[辺りには木々が茂っていた。しっとりと漂う霧は肌に冷たく、ミハエルは柄にも無くぼんやりと、それを気持ち良いなどと全くどうでも良い事を*考えていた。*]
[ふわもことユリアンのバトルに相変わらずだな、などと思いながら。]
[ハーヴェイの視線には静かにこくと頷きながら、溜息には小さな笑みを。]
アレはいつもの事だしなぁ。
……何か手伝える事があるなら呼んでくれよ?
[そして、その背を見送りながら、小さく呟く。]
さてはて……まぁ、大げさにはならんだろうが……。
[カミーラの声がして、身をすくめた]
そんなの僕が知りたいよ。
無事に二人とも寝かしつけて、
家に帰ろうと夜道を歩いてたら、
いつの間にかあの森に来てたんだ。
[そして去っていくハーヴェイに、
ヴィオレットに再び蹴られながら叫ぶ]
え、ハーヴェイさん。
折角ならこいつも持って行ってほしい……
これ以上反撃すると、僕こいつに殺される。
[が、おそらくハーヴェイには聞こえなかったようだ]
げはっ!
[止めがさされました。復活にはしばらくかかりそうです]
『ハインリヒねぇ、あなたのおとーさまにも悪戯されてたんだよぉ』
[ヘルガの周りをくるりと回りながら、風がそんなことを言ったり]
[ユリアンに撫でられ、うつらとなりゆく少女に目を戻し。
ふわりと微笑むその表情は、少しだけ大人びたものか]
おやすみ、ベアトリーチェ。
[呟く声は、星の囁きを乗せてベアトリーチェを包む。
その心が安らかに進みゆくことできるよにと]
[出て行く精霊が王達に、目礼をして見送り。
そうして、かけられた声に振り向き、件の二人へと会釈をした]
…嗚呼、やはり知り合いであられたのですね。
[影の少女の名を呼ぶ様子に、ならば説明は要らぬであろうと見守り。飛んできた小さな紫の影に目を丸くした。
ブリジット殿のご兄弟か何かと思ったのは、顔に出たであろう]
ヴィーオ!
[ユリアンを蹴り続けているヴィオレットに手を伸ばす]
今だけは、ね?
後で思いっきりやってもいいから。
[酷いことを言いつつも、ふわもこを胸に抱き寄せようと]
[均衡を調律、という影輝の王の言葉。
去り際に視線がこちらに向いたなら、苦笑しつつも一つ頷いて。
静かに眠りにつく天聖の少女の様子に、ふ、と穏やかな笑みを掠めさせる]
……良き眠りと、優しき眠りを。
対ならざる対のいとし子殿。
[紡がれるのは、静かな祈りを宿した言葉]
……父上が?
[無残な姿を見下ろしていたけれど。
声のトーンがツートーンぐらい下がりましたよ。
実に危険です]
……。
[不機嫌です。
顔がとっても不機嫌です。
見るからに不機嫌そうなオーラがびっしばしです]
[現陽光王の言葉と融け消える姿に瞬きの後、現れたるは次代の陽光王。]
[ぐしゃりに一瞬目を丸くしたが、素早くいつもの表情へと戻し。]
やぁ、久しぶりだね。次代の陽光王。
父君とは鬼ごっこの最中かな?
[踏みつける様をくすくす笑いながら。]
いや、茶会の手伝いとやらをマーガレット殿に頼まれてだな……。
[実は、頼まれたのはハーヴェイだけであり、自身は半ば強引についてきたようなものだったりするのだが。]
[周囲で交わされる言葉。
何となく落ち着かないのは、『知識』と『経験』のズレのせいだろうか。
対なるものの一つ、その領域に関する理解は、幼き竜の中では今ひとつ追いつききらず。
……とりあえず、影精の少女の腕に引き寄せられたふわもこがじたじたじたたたっ! とする様子に、興味を引かれたようにじい、と視線を向けていたり]
[ベアトリーチェが眠そうにしているのを見れば、
そっと抱きかかえソファーに横にさせる。
そして毛布をどこからか見つけてかけてあげる]
おやすみ、ベアトリーチェ。良い夢を…
[と静かに言うと、ここでブリジットの方を見る]
やめれ。そんなこと言ったら、
僕が後でどんな目に遭うかわからないじゃないか。
僕はまだ死にたくない!
[真顔でにらむ]
[ヘルガの変化に風が怯え、慌てて周囲から逃げ出す。窓の隙間から外へと飛び出して行った]
……背中痛ぇ……。
[若干復活したハインリヒが声を漏らす。消耗が激しいためにヘルガの不機嫌オーラにはまだ気付いていないっぽい]
[影の少女へと声を掛ける翠樹の少年には、無事に彼女を見つけられた事への礼を口にして。
外へと向かう影の王を見送りつ、眉を寄せる。
次々と出て行った王達に湧き上がる不安。
なれど、それを抑えるよに手を緩く握り胸に当てた]
[そして、眠りに付く天聖の少女。
かけられる言葉達。
その穏やかで切ない響きに、私はそっと歌を紡いでいた。
優しき眠りに導かれますよう、名も無き天聖なる君が元へゆかれますようにとの*祈りを込めて*]
"ティル"じゃないよ
僕は、リック。
気にしないで。
ちゃんとここにいられるのだから、……君の連れも安心だと思うし。
[ブリジットにそう笑って、しばし、虐待………ないしSMを見ている。過激だなぁと。]
[微妙にもがくふわもこを、慣れた様子で押さえ込む。
自分も同じような姿になるからか、ポイントを掴んでいる様で]
だってぇ。
こうでも言わないと、ヴィオやめようとしないもの。
[ユリアンに睨まれれば、困ったようにそう返し。
腕の中のふわもこは「きゅぅぃ!」と同意のような抗議のような声を上げる。
こちらを見てくるセレスに気がつけば、触る?と言わんばかりに小首を傾げて*抱え直したり*]
[蹴飛ばされるユリアンには涼しげな顔で。]
その程度で死ぬようなら、君はもうとっくに死んでるさ。
ふむ、突然、ねぇ……。
[唇に指先を宛て。風の力を纏っておれど、彼は人の子。そして、先ほどぐしゃりと潰されたハインリヒという男も人の子。]
……ま、彼の調律でこれ以上大事にはならぬとは思うが……。
[彼の力は信用してるものの、無茶をしないかと言う意味で気がかりだが、当然我が家に二人きりの子供達も気がかりな訳で。]
[表情険しくなるアーベルに涙を浮かべたまま微笑むと]
ごめんね。でも、これが樹竜王様と交わした『契約』、だから
私は、本来あの日に死んでいた身だから
でも、お蔭でアーベルに会えた
アーベルが私の手を持って行ってたのは運命の皮肉だったけど
ああ、そうか。ひとつだけ心残り、だな
アーベル。私はアーベルのこと……
好き、だった、よ
[そう言い、涙を流しながらにっこりと笑うと、光が一際強く輝き、彼女の身体は無数の翠の胞子となって空中へと飛び立っていった]
ご無沙汰しております。
[軽く膝を折って目上の相手に挨拶を。
鬼ごっこという言葉に少しだけ機嫌悪そうに肩を竦め]
ええ、まぁ。
そのようなものです。
[茶会の言葉、少しだけ葡萄酒色の瞳が瞬く]
…茶会にしては、ずいぶん毛色が違う者も混ざっているように思えますが。
[きろり、と。
先ほどまで踏みつけていた男を睨んだが王の手前今のとこ手を挙げる気配はない。
先ほどまでは兎も角]
[広間を出て、外へと向かう途中、館の主に呼び止められる。
どこか困ったような、思案顔の様子にどうしたのか、と問いかけて]
……はぁ?
[返る言葉に、思わず上がったのは惚けた声]
15人目、心魔 クレメンス がやってきました。
心魔 クレメンスは、智狼 を希望しました(他の人には見えません)。
おや、少々遅かったようですねえ。
[樹木の影から現れ、笑う]
まあ、仕方ないでしょう。全ては、主の御心のまま。
いずれまた、お会いしましょう…聖なる子。
[ゆったりとした足取りで、館に向かって歩き出す]
……いや、そりゃねぇだろ、いくらなんでも。
[思わず素が出た。
というか、交差した力の波動が歪みを加速させ、館周辺区域が妖精界から一次切り離されかかっているとか、そんな話を聞かされては。
さすがに、声も裏返ろうというもので]
……わかった。
なるべく急いで調律する。
[結局、出たのはため息混じりの言葉のみ。
お願いします、と頭を下げるマーガレットにああ、と頷き、外へと出て]
……っとに、もう。
[やっぱり出たのは、ため息だった]
[静かに流れる聖獣の歌声に、少しだけ優しい気持ちになりながら、影精の腕の中で抗議の声を上げるヴィオの頭をぽむ。]
……今しばらくは、我慢しろ。
[ちらと、ソファーに横たえられた少女に一瞬視線を移し。]
あの子も眠りに付いた様だしな……。
それでもまだ暴れるようなら……。
[ぼんやりと闇が覆う手で、ヴィオの頭をそのままわしゃわしゃ。]
[触る? との問いに、ふるる、と首を横に振る]
白もふさんがいるから、いーの。
[ちょっと論点が違います。
そして当の白梟は、どこかがっくりと。
一方、すみれ色のふわもこはと言えば、月闇の王にわしゃわしゃされて、ちょっと大人しくなった。らしい。
やっぱりこっちもこっちで、弱いようだ]
/*
カミーラ、一応だんな様の前では自重してるはずなんだがねぇ……。まぁ、こいつは精霊としてはまだ若いから、って事でねw
リックに水アベでちょっと絡みにいきたいと思ったが……キャラがあいてても中の人のキャパが足りんから無理やね、うん。
[踏みつけられた打撲と内臓への衝撃で未だ起き上がれず。床にうつ伏せに寝そべったまま長らく動かない]
……しばらく平穏かと思ったら、脆くも崩れ去ったなぁ……。
[ここに放り込まれた時点で平穏は崩れ落ちている気がするが、完膚なきまでに破壊したのは紛れも無く陽光の親子だろう]
はぁ〜あ、いつになったら戻れるのやら。
[茶会に参加すれば、と聞かされては居るが、それが事実であるかも分からない。ましてや更に事態が悪化しそう担っていることなぞ知るよしも無い]
……?
今、何か……。
[悪寒のようなものが走ったような。
そんな心地に、瞬き一つ。
ふと、過ぎったのは、精霊王たちのやり取りの中で聞いた名前]
まぁーさか、なぁ……。
[零れた言葉は物凄く、物凄く。
嫌そうな響きを帯びていた]
……ん。
[瞬間、感じた気配。
それに、貴紫の双眸は険しさを帯びる]
……気が、増えた……か。
やれやれ、面倒が助長しなきゃいいんだが。
[ちら、と今出てきた館を振り返る]
……例によって、貧乏籤かも知れんが……頼むぞ、時空竜。
―――……、
[何事かを発そうと口唇が微かに動いて、]
[されど紡ぐ音が少女の耳に届く事は無く]
[天井に開けられた大穴の先には広がる天]
[翠の光は蒼穹へと溶けてゆく]
[後に残されしは死に満ちた冷たい世界]
[視界を彩るのは生の証たる赤ばかり]
[轟音が巻き起こり、][其れすらも翳んでいった。]
貴様がハプニング体質なだけだろうが。
[もう一回踏みつけてやろうかとばかりに背中を見下ろして。
父が何をしでかしたかは知らないが、彼を再起不能にするのには十分だったらしい]
[不機嫌そうに肩を竦める様子には、同じように肩をすくめ。]
仲良き事は美しきかな?
[そう言いながら、一瞬だけど、自身の、そして伴侶の父親の事を思い出してみたり。]
どうやら招かれざる客……いや、招かれておらぬ筈が招かれてしまった客人もいらっしゃるようだな。
ま、とりあえずは貴方も紅茶なぞ如何かね?鬼ごっこの途中ならお疲れだろう?
[言いながら、ティーカップに紅茶を注ぎ、差し出した。]
[影輝の少女と月闇王になだめられているヴィオレットに
安堵の溜息が自然と出る]
カミーラさん、僕は極一般的な人間なので、
こいつが本気を出せば瞬殺されます。
こいつ、ハーヴェイさんやカミーラさんのいないところで
僕に対してどんなことやってるか知らないでしょう?
[と言いつつ、ユリアンも懲りずにちょっかいをかけるのが
悪いのだけど]
[開いた翼を繰り、館の上空へと舞い上がる。
力の流れを見やれば、確かに一定空間の位相に異常が生じていて]
……まあ、何も起きなければ、このまま落ち着かせられる、か……。
[前提に多少不安を感じながら小さく呟くと、空間より愛刀を呼び出し、す、と構える]
……数多なる力の均衡司りし影輝の力、それ束ねし王たる者の名において、命ず……。
乱れし波動、鎮まりて均衡を生せ……。
[言葉に応じ、零れ落ちるは、*貴紫の光の粒子*]
/*
ふと思った。
ヴィオやら双子やらいるのに、ユリアンってバイト辞めんって凄いよねっ。
絶対双子も"おにーちゃーん"って無茶やってそうだもんなぁ。
子供って、若いおにーちゃんやらおねーちゃん相手だとむちゃくちゃやってくるしね。
ん?
それはきっと、それだけユリアンに懐いてるって事だろうさ。
[そうして、いい笑顔を浮かべ。]
ま、何かあったらその時は骨くらい拾ってやるから安心するがいい。
仲良くなどありません。欠片も。微塵すらも。
[全力で否定する。
差し出された紅茶に少しきょとんとしたが、わずかな会釈とともにそれを受取る]
恐れ入ります。
[紫のもふもふをちらりと横目に、手近な席に腰かけて。
そこでようやくユリアンだとかちび影だとか、そのほかの存在に気がついたわけだが]
[何だか、妙に嫌そうな保護者の様子に、碧の瞳をきょとり、とさせ。
それからふと、新たな力の流れを感じる。
自身と対となる、属の力。
……それが保護者に悪寒を感じさせているなんて、気づいてなんかいないったらいません]
……だれだろ?
[小さく呟き、好奇心の赴くままにか、とてとて、と外へ]
[花びらは、ひらりと舞い落ちて、その手に吸い込まれるように消える。
目の色はくれないに。
ユリアンに見られていることは気付いていたが、その目が戻るまでは振り向かずに。]
て。
セレス?
[唐突に歩き出した機鋼竜に気づき、慌ててその後を追う]
こら、今は出るな、危険物に遭遇する可能性が高い!
[何気に物言いが酷い。
彼の魔に対してはいつものこと、ではあるのだが]
ふふ、カミーラ様相手だと大人しいね。
[腕の中のふわもこにクスリと笑い。
それからつい、と顔を天に向けた。奇しくも、いや当然か、月闇王と全く同じタイミングで]
……。
[目を瞑り、静かに意識を澄ませた所で]
あれっ?
[気がついたのは誰よりも近しくなった人の気配。
それに紛れて心魔のそれに気付き損なったのは、幸か不幸か]
[陽影月は父親に反抗するのがお約束なのかなどと思いつ。]
[ティーカップを受け取る陽光ににこりと笑い。]
ま、そう言っていられるうちが花、なのかもな?
[透明な旋律は波紋となり、天聖の気を乗せて響き渡る。
眠りを妨げぬそれは、決して大きな声ではないのであれど]
……おやすみなさい、よき夢を。
[やがて旋律は掠れるように途切れ、囁く声は密やかに。
そうして、眠る少女から離れて。周りの様子を静かに見回した]
/*
ここまで警戒してもらって、弾かれ村だったりしたら気の毒だなあ…でも呪狼より智狼のイメージなんだよねえ、こいつ…(妙なこだわりがあるらしい)
[そうして幕間劇は終わり、舞台は再び現在へ]
[驚きの表情を浮かべるアーベルに小首を傾げつつ]
いや、道に迷っちゃって
ってかアーベルどうしたの? ぼおっとしちゃって
[彼にとっての過去、そして彼女の未来について思い出しているとは思いもよらず]
って、それより腕どうしたの?!
[そして微妙に気づくのが遅い]
……そう、危険物。
ったく、こういう面倒な時に出てきやがって、あんの野郎……。
[足を止め、ブリジットの問いに答える。
言い方が完全に素になっているのは、対象のせいだろう、間違いなく]
[力など感じる能力のない...は、特に色々気にしてない]
そんな安心、嫌だ。
僕が骨になる前に助けてください。
[カミーラの声が耳に入り、ぽつり。結構切実
しかし視線はリックの方に向いたまま]
ヘルガ殿? いつの間に参られて…
[驚きに零れた声は、急に叫んだ時の竜の声にかき消された。
それの向けられた先が愛し仔であると知り、ぴんと獣耳が跳ねる]
セレス、どちらへ…。
それに危険物などとは、何かやはりあったのですか?
[問う声は、彼の仔への心配に満ちて。
足早に行くその背を追いかけていこうと]
花……ですか。
[紅茶を啜りながら、表情は少しばかり険しく。
もっとも、他の界…特に月と影のお家騒動は知らないわけではないので何も言うつもりはないのだが。
ふいとさまよわせた視線がちょうどナタリェにあえばきょとんとして]
あれ。
[保護者の心情を知ってか知らずか、無邪気な機鋼の竜はとてとて、と外へ向かい。
館の玄関先で、ぐるり、周囲を見回す。
外に出たことで、どこからか馴染みある気配も感じるだろうか。
それにつられるよに、一歩、足を前に踏み出し]
…………?
[不意に感じた力に、ゆる、と一つ瞬いた]
……ゆらゆら、して……る?
えーと。
オトフリートさんがそういう言い方をする相手って。
…私も知ってる、人?
[ふわもこを腕から開放しつつ、オトフリートの後を更に追いかけるように歩き出す]
人というか、うん。
まさか。
[慌てて気配を読み直そうともしながら]
[ユリアンの視線はまだ外れず。
目ざといなぁと、微苦笑。
そうして、彼の方を見る。]
どうかした?
[尋ねる声は、その微苦笑を含んで。]
……、嗚呼。
[彼女の言葉に「知らぬ」のだと識る]
[其の先に待ち受けるものを]
大丈夫、だ。
じきに直る。
其れより――……
[生じるのは躊躇い]
[己が口にすれば未来は変わるのか]
[けれど、]
否、 己を見失わぬよう。
…なんでぇっ!?
[先刻、麒麟の首を抱きながらの時程ではないが。
若干ひっくり返った声を出すと、外へ走り出した]
やだ、先に会うのーっ!
[無論、心魔にではありません]
[声が零れた時、ちょうどヘルガ殿と視線が合った気がしたなれど。
彼の仔の大事とあらば、放ってはおけなくて。
取り急ぎ、ぺこりと頭を下げて。少し遅れて扉へと足早に向かう]
ああ、ちょっと面倒なのがわいて出た。
[聖なる麒麟の問いにはこう返し]
……他に、何かいますかと。
ったく……セレスにとっては対なる一者。
これ以上の面倒はねぇな……。
[ブリジットには、ぼやくような言葉を返す]
男だったら、自力でなんとかするがいい。
[切実なユリアンの声にはきっぱりと言い切って。オトフリートの言葉に顔をそちらへと向け。]
――危険物?
[先ほど増えた気配、それは知っている気配。]
……厄介な事に、なりそうかな?
[小さく呟く声は、誰かに聞こえただろうか?]
[ハプニング体質。否定出来ない辺りどうしたものか]
好きでこんな状況になってるわけじゃねーっつの。
[ぶつぶつと文句を言う。床に転がっているためか、出て行こうとする足音だけは聞こえて。何かあったかね、と思うも背の痛みにより起き上がることはまだ無い]
うん、花、だね。
[にっこり、陽光の子へと笑いかけたら、...は残った紅茶を飲み干して、かたりと席を立ち。]
……ちと、外の様子を見てくるよ。
[そうして、伴侶の元へと足早に*向かった*。]
むぅ、大丈夫ならいいけど
でも、無茶はしちゃいけないよ
[そう言って、デコピン。そして]
えっ? 己を……って、それってどういうこと?
[アーベルの言葉にますます首を傾げる]
[そうして、暫しアーベルと言葉を交わすだろうが、じゃあそろそろ行かないと、と言って彼と別れるだろう
そして、この時空間迷路を彷徨う内に元の彼女のいるべき時へと*帰って行くか*]
[リックに尋ねられれば、じーと見てた分、若干気まずく]
あ、ごめん。リックがぼんやりしてたから。
つまらないのかな、と思って。
[はなの件は口にせず。
この少年を見てるとつい考えてしまう「彼」の事を
思うあまりの幻影かもしれないから]
それよりも、何か騒がしいね。
何があったんだろう。危険物?
[やっとユリアンも異常が起こっていることを悟る]
魔銃使い ミリィが村を出て行きました。
月闇王 カミーラが村を出て行きました。
[館の内から聞こえる、声。
それに、思わず零れ落ちるのはため息か]
……だから。
均衡司りし影輝のものが、自身の気を揺るがすなと……。
まだまだ、修行が足りんな、色んな意味で。
[思わずこんな言葉が零れたものの、多分、分身たるふわもこ以外には、*届きはしない*]
影輝王 ハーヴェイが村を出て行きました。
つまらなくはないよ。
人も多いし、聞いているだけで面白いから。
[くすと笑った。]
危険物は危険物だろうね。
取り扱い危険。
下手に触ると、やけどでもしてしまうんじゃないかな。
村の設定が変更されました。
[きょとり、]
[右の手で額を押える]
……善処はする。
[説得力を感じさせない言い様]
[未来を伝える事はなく]
[己が心中を明かす事もなく]
[往く彼女を止める事すらなく]
[空虚な言葉を重ねて、在るべき場所へと還る彼女を見送った。]
湧いて…
[その響きに、幾つもぽこぽこ湧いて出る印象を覚えて。
不安に眉を寄せつ、"面倒"とやらからセレスを守らねばと心する。
駆け出したブリジット嬢よりも遅れて外へ出れば、不可思議な感覚を獣の勘で感じて。
びくりと視線を辺りへと向けた]
13人目、時空王 ネリー がやってきました。
時空王 ネリーは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
ふぅん、なるほどね
[一連のやり取りを空中で視姦していた彼女は、ポツリと呟く]
運命は可変。道筋が変われば、それは新しい未来
……だけれども。世界の修正力は大きな変化を好まない
嗚呼、彼女の運命に幸あれ
[そう言う彼女の口元には残酷な笑み]
村の設定が変更されました。
[あわただしく席を外していく麒麟を眺めながら]
…まぁ、先人の意見は素直に聞きれることにします。
[出ていくカミーラの背を見送った視線が床の上で無残になっている男にそそがれた後、紅茶を啜る]
…まったく、騒がしい場所だな。
[紅茶を飲んでいても、ゆっくりしていても落ち着く気がしない。
軽く肩をすくめてテーブルの皿の上のクッキーをつまむ]
[保護者たちの不安なんか、まったく気にしちゃおりません。
機鋼の竜はこてし、と首を傾げつつ、揺らぐ力に手を伸ばし]
……?
[ぴり、と伝わる感覚。
世界からの隔絶を導く波動。
それが何か──孤独の記憶を揺り起こしたか。
碧の瞳がゆらり、揺らいで──]
[広間から出ていく人物を見ながら呟く]
危険物ね……。
やけどは嫌だな。痛いし。
また、何かひと騒ぎ起こるんだろうか。
「鍵の書」事件みたいに。
[自分が行っても何も出来ないのはわかるので、
動かないが、不安げな瞳は隠しきれない]
や……やあだ。
閉じ込めるの、やだっ!
[不意に上がる、甲高い、声。
それは刹那、機鋼竜の咆哮となり。
未だ制御に至らぬ強き力を──『創造』のそれを、解き放ち]
[館に居た獣には、湖での小さくも大きな邂逅を知る事はなく。
ただただ、何かが起こる予感だけが感覚に響いて]
………っ
[身の震えを、両手で抱くよに抑えながら。
愛し仔とそれを守らんとする時の竜へと、祈るよな視線を向けた]
[風が外に逃げ出してしまったために状況把握が追いつかない。何度か風を呼び寄せては居るのだが、ヘルガを怖がって部屋のどこからか様子を伺って居るだろうか]
なぁ、何かあったのか?
いまいち状況が分からんのだが。
[その問いは広間に居るもの全てに向けられたものだったか]
力が大きいから、そうかもしれないね。
何か起きたら……
[きゅ、と掌を握って]
大丈夫だよ、ユリアン。
彼らがいれば何も起きないと思う。
なんといっても、王だからね。
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