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呼び寄せたのは果たして何か。
その意を誰一人知る由もないまま、人々は集い始める。
1人目、自衛団長 ギュンター がやってきました。
自衛団長 ギュンターは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
召集をかけたものの、まだ集まってはおらぬか……。
とはいえ、どこまで真実かもわからぬ噂、焦る事もなかろうて。 全員集まるまで、ゆっくり待つとするかの。
地上との接点は、都市の上に僅かに開けた空間。
その周囲は断崖絶壁に囲まれ、抜け出す事は叶わない。
僅かに開けた地上、その奥まった場所には澄んだ水を溢れさせる泉と林檎の樹が二本。
その周囲には、白い綿帽子のよな花を咲かせる綿毛草、と呼ばれる草が一面に生えている。
子供たちは綿毛草の花を集め、娘たちは糸を縒り、布を織る。
ある季節の満月の夜、綿毛草の花は月へ向けて飛ぶと言い伝えられている。
しかし、都市に生きるものでそれを見たものはいない。
都市の奥には、水没した通路がある。
通路に満ちているのは海水。魚や貝、海藻も採れる。
都市の住人たちは『海』を知らないけれど、それが『海』の水であると知っている。
都市の住人たちは、何故自分たちがこの閉じた場所にいるのか知らない。
でも、出たい、という願いは持っている。
願いの拠り所は、綿毛草の伝説。
心の力を集めれば、満月夜に綿毛が空へと運んでくれると。
真実は誰も知らない。けれど、住人たちはそれを信じている。
その願いを託されるもの、それが『絵師』。
『絵師』は住人が死ぬ時に、その心の力を封じた絵を描く。
……そうして心の力を一箇所に集め、いつか、皆で空へ行くのだと……。
────
☆舞台設定
舞台となるのは、洞窟都市。
地下に縦横無尽に掘られた空間で、ヒカリコケやキノコ、水晶花と呼ばれる花などが自生しています。
洞窟内の施設は、次のもの以外は好きなように設定して構いません。
・海水通路
都市で一番古い区画。他の場所のように岩肌が露出しているのではなく、切り出した石を積み上げて作られた通路です。
先に進むと、緩い下り坂になり、やがて、海水に没します。
海水部分では海の魚介類や海藻の類が採取され、また、水から塩を生成して利用しています。
水に潜り進む事はできますが、息が続く限りの範囲は海水に没した通路が続いているようです。
・中央広場
都市のほぼ中央に当たる部分に開かれた空間。
中央には清水の溢れる泉があり、壁にはヒカリコケが自生して、一定の明るさが保たれています。
何かあった時に、住人たちが集められる場所です。
・キノコ畑
都市の主食の一つである、様々なキノコが栽培されている空間です。
・水晶花の花畑
キノコ畑の奥にある、不思議な空間。
透き通った花びらを持つ、水晶花と呼ばれる花が咲き乱れる場所です。
壁の一角からは澄んだ水が湧き出して滝のように流れています。
☆洞窟都市の生活様式
食生活に関しては、色々と特殊なので、一応注意をしてください。
お茶やコーヒー、ワインなどはありません。
お茶というと、洞窟内で栽培できる香草を使った香草茶か、キノコを使ったキノコ茶になります。酒類は林檎酒や野苺酒になります(アルコール自体をどう調達するのかは、気にしちゃいけません)。
果物は林檎と野苺くらいしかありません。
穀類はありませんが、キノコがその代用品になっています。小麦粉っぽい粉もキノコから作れるらしいので、パンやケーキ、クッキーの類もちゃんとあります。
鶏卵はありませんが、トカゲの卵が普通に使われています。
肉類は爬虫類のものを普通に使っているようです。
甘味料は、外にいるミツバチの巣から採れる蜂蜜が使われています。
こんな状態ですので、食材の種類に拘った料理RPはお勧めしません。
繊維は、綿毛草から採取したものを使用しています。
染料は、キノコだったり岩から取れる成分だったりするようです。
灯りは、ヒカリコケを詰めたランプや、林檎の木の近くに棲むミツバチの蜜蝋を用いた蝋燭が使われています。
燃料は、洞窟の一角から採取できる焔石(石炭のようなもの)が用いられています。
金属製品は、ほとんどありません。
刃物は、洞窟内で採取できる石を研磨して作られたものが大半です。
これ以外の設定は、基本的に言った者勝ちとなります。
極端に個人が強くなったり、便利になってしまわない限り、悩む前に動いちゃってOKです。
☆役職設定
【ランダム・共有者の希望は禁止ですのでご注意を!】
・狼側設定
呪狼・智狼
筆盗人。外へ出たいという願いを抑えきれず、『絵師』を封じ、絵筆を奪う。絵筆を手放したくない一念か、一人は筆を探す者の気配を察知すると逆に封じてしまうほど。
狂信者
絵筆の在り処に気づいている者。外に出るために協力するか、それとも取り戻そうとするかは自由。
・村側設定
占い師・霊能者
生まれつきの力か何かの技術か、絵筆の力を辿れるもの。
※初回逆呪殺避けのため、ダミーや『絵師』を占い対象にするのは問題ありません。この辺りは、占い師を引いた方にお任せします。
守護者
守り手。生まれつきの力によるのか、誰か一人を危険から遠ざける事ができる。自分自身は守れない。
※初回守護対象に『絵師』を選ばないよう気をつけてください。
聖痕者
『絵師』の継承者の資格を持つ者。その証は、どこかに浮かぶ、三日月の痣。
共有者
『絵師』の称号を継ぐ者。蒼き三日月の痣を持ち、絵筆の力を正しく用いる事ができる。
代々の『絵師』の記憶を継承している。
※PL固定、確定初回被襲撃役職です。
☆吊り・襲撃・墓下関係
・吊り
PL視点≧PC視点 無理してそうな人へのバファリン優先
残った絵筆で絵を描き、誰かを封じる。封じの担当は、『絵師』の継承者(聖痕者)となるが、それ以外の者が手を下そうとしても妨げられはしない。
※初回吊りの手を下すのは『絵師』になります。描写の方は、何方かにお願いします。
・襲撃
PL視点≧PC視点。展開重視
筆盗人が強制的に絵を描き、心の力を封じ込める。
それまで話していた相手が、突然倒れてしまうかも知れない。
お休み、の挨拶を交わして別れたものが、翌朝、目覚めないかも知れない。
その後、都市のどこかで、倒れたものを描いた絵が見つかる。
※襲撃発見描写は白優先・赤補完にて。
白での描写は、赤が進めやすいようにご留意を。
初回は確定で『絵師』襲撃ですのでお忘れなく!
・墓下
封じられた心の世界。現実を見る事はできるが、干渉することはできない。
心を封じられた者は、仮死状態に陥る。
身体は冷たく、呼吸や脈動は弱々しい状態。
医学の心得があれば、長くこのままでいたなら、いずれ命にも関わるのは容易に推察できる。
────
……都市は、今は、静かなまま。
長く繰り返されてきた日常は、当たり前のよに繰り返される。
そこに、大きな変化がもたらされる事を知る者は、今は……ない。
2人目、蒼月の『絵師』 エーリッヒ がやってきました。
蒼月の『絵師』 エーリッヒは、共有者 を希望しました(他の人には見えません)。
[す、と。
白地の上を踊るのは、色をのせた絵筆。
それは、白と黒で描かれた世界に、鮮やかな色彩を呼び起こす。
舞い踊るよなそれを手にしているのは、金の髪のまだ若い男。
緑の瞳はひたり、白と黒の世界を見据え、その手に握られた漆黒の筆がそこに変革を与えてゆく。
描かれるのは、青い空と、その下で微笑む老婦人]
……Gute Nacht.
Bebauen Sie, Zeit des Versprechens kommt.
[吐息に次いで、零れ落ちたのは短い言葉。
それは、儀式。
『絵師』としての。
短い言葉が冷えた大気に溶けて消えると、『絵師』はゆっくりと立ち上がった。
絵筆は、パレットの上に。
イーゼルの上には、微笑む老婦人の絵。
昨夜、天寿を全うした彼女の『心の絵』を描くためにずっとアトリエにこもり、一睡もしていなかった身体に、疲労が重たく圧し掛かる]
ん……寝とくか。
[気だるげな呟きの後、道具を片付けて。
ヒカリコケのランプにシェードをかけてその光を遮った後。
壁際に寄せたベッドに倒れこむようにしつつ、*眠りに落ちた*]
/*
と、いうわけで。
今年最後の自主企画にして、極悪強行突破企画『封じの絵』起動でございます。
まとめにて、興味を示してくださいました皆様に心より感謝を。
さて、確定初回襲撃というある意味マゾいこの立場。
どこまでやりきれますか。
3人目、白練の歌子 エルザ がやってきました。
白練の歌子 エルザは、智狼 を希望しました(他の人には見えません)。
[髪を揺らすのは、少しばかり冷たい感触。
宙にうつぶせに横たわるようにした体はゆっくりと下降し、地ギリギリまで行けばまたフワリと上へと浮く。
腕を掻けば体は前へ上へとぐんと進み、眼下の青は透き通る。
もう一度、形の見えない腕を掻いた時]
……ぁ。
[眼の中に飛び込んで来たのは、真っ白な綿毛。
ぱちぱちと一度眼を瞬くと、薄い布団を引いただけのベッドから起き上がり、眼を擦った。
何時もの――夢。]
――ふふ。
[歌うような笑い声は小さく響く。
細く白い指を、ゆらりと前へと揺らした。
伸ばされた腕は何にも掴まっていないのにそこに誰かの手があるかのように、宙で止まる。
手の位置をそのままに、細く白い体を持ち上げ立ち上がると、手へと胸元が引寄せられる風だった。]
[くるりくるり
地面に敷き詰めた白い綿を浮き上がらせながら、彼女は回る。
口元から零れるのは、小さな高い歌声。
それはまるで、動物のようだった**]
4人目、奏者 ミハエル がやってきました。
奏者 ミハエルは、呪狼 を希望しました(他の人には見えません)。
[ランプの灯に照らされ、ぼんやりと浮かぶ部屋の光景。
物は少なく、整然と本の並ぶ本棚と、白いシーツの掛かった無人のベッド。
それらから少し離れた机の前にこの部屋の主はいた。
微かな寝息を立てて。
雑然とした机の上は、全体的な部屋の様子からはそこだけ異世界のよう。
棚から幾つか抜き出された本が積み上がり、その間から覗き、若しくは床に落ちている白い紙。丁寧に引かれた五線譜の上に散らばる音符。
机の傍らには、濃い影に紛れるように黒いケースがひっそりと置かれていた**]
/*
昨日までオトフリートで入る気だったのに、気付いたらこんなことに。
しかも身の程知らずに呪狼希望なんだぜ。
赤なら智狼か囁き希望多いかなーとか思ったりしてるんですが、他に希望者いて弾いたりとかしたらすいません。
あと金属殆どないと書いてあるのを理解した上で奏者とか、楽器はどう調達したんかい。
1.たまたま採れた希少な奴で作ってある。
2.刃物と同じく石で頑張った。
のどっちかだと思います。
楽器の種類すら決めてないしな!
/*
あとカコイイ肩書きが思い付かなかったので、議事の白タキシ2人組からそのまま持ってきますた。
前2人蒼とか白とか何か凄いけど、問題ないよ、ね…?
基本設定すら漠然としか決まっていない。
大丈夫か私。
村の設定が変更されました。
/*
言い回しを直そうと思って忘れていた。
あほのこですな。
いや、眠かったんで。
(なら朝に村建てなさいというお話。
いや、夜建てて朝見直しの方がいいかと思ったんだ……!)
そして、エリ・ミハで兄弟縁故とはまたおいしい。
キャッチせねばなるまい。
/*
ちなみに、メモ文字数は地味に増えてます(ここで言うな)。
情報欄も増やしてあったりして(だからここで言うな。
しかし、自分がどんなに泣いても改行限界は増やさない俺。
……これを外すと、鳩で読めなくなったりするからな……。
[艶の無い唇から零れるのは、高い音の歌。
くるり、回ると揺れる、白い体に纏った白いワンピース。]
♪ネッスン ドローレ、
ヴォラレ ヴェルソ イルシェーロ、
ペル アンダレ リベロ
[白練の服を着た――歌う、子。]
[くるり、回ると白いワンピースの裾が広がる。
袖も襟も飾り気も無いそれから覗く、裸足のつま先は跳ねるように歩く。
狭い小屋の室内に敷き詰められた、綿毛がふわふわと舞い、雪のようだ。]
♪ヴォレイ チェヴェロ
セシ ルアーラ
[小さな笑みと共に高く歌をを口から零しながら、簡素な靴を履き扉を開けて外へと出る。
彼女の住む小さな小屋はその背を岩壁につけ、後ろから大きな岩が屋根の上へとせり出している為辺りは薄暗い。]
[ぺたりぺたりと道を歩くと、白い綿毛がたっぷり並ぶ絨毯畑が彼女の目に見えてきた。
そちらへと向かう足取りは軽くステップを踏み、擦れ違う人は何時もの光景に目を逸らすか、じっと見る。]
♪レ アリシ スヴィルッパ
ヴェルソ イルシェーロ…
[調子づき声は少し大きく高く詠いながら、薄い笑みを浮かべて花畑へと足を踏み入れる。
青白く細い指は白い綿毛を千切ると布袋に入れる、それを何度も繰り返した**]
―都市の端:綿毛草の大きな畑―
─アトリエ─
[ふと、眠りから覚める。
時間の推移はわからないが、それはいつもの事で]
……さて……しまっとかんとなぁ。
[間延びした声で呟きつつ、眠る前に描いた絵を見る。
蒼穹の下で微笑む姿は穏やかで。
それは、老婦人の最期が穏やかであった事を、何よりも端的に物語っていた]
…………。
[しばし見つめた後、立ち上がって。
絵を抱えて、アトリエの奥へと向かう。
そこは、代々の『絵師』が描き続けてきた絵をしまう安置所。その一角に、新しい絵をそう、と置いて、外に出る]
さて……スケッチにでも行くかぁ。
[のんびりと呟き、スケッチブックを片手にふらりとアトリエを出る]
[ふらふらと、宛もなく歩いて行く。
途中、すれ違うものとは適当に挨拶を交わしながら。
足が向くのは、綿毛草の花畑]
─ →綿毛草の花畑─
……ここはいつも、明るいねぇ……。
[真白の空間を見やりつつ、ぽつり、独りごちた]
…あらぁ?
[布袋と畑を忙しなく行き来する手を止め、
少し向こうに、同じように綿毛を取る為に来たのではなかろう人物を認め、歌う声を止めて顔を上げた。]
こんにちはぁ。
[満面の笑みを浮かべ、手を振った。]
うふふふ。
お仕事、毎日これにいっぱい集めないとなの。
貴方も、お仕事かしら?
[両手で布袋をちょいと挙げて見せながら
顔を斜めに傾げると、肩から髪が流れ落ちる。]
いっぱいに、かぁ。
毎日大変だねぇ。
いんや、俺は、お仕事が終わったあと。
のんびり一休み、ってとこだね。
[軽い口調で言いはすれど。
彼の『仕事が終わった』という事は、誰かが死んだ、という事でもあり。
その点で、畏怖を抱く者も、少なからずいるのだが]
お仕事、終った所?
ならまたひとつ、なのねぇ。
[嬉しそうにしか見えない笑みは、不謹慎なのだろうけれど、彼女は気にしない。]
がんばって、ね。
誰にでも出来る『お仕事』じゃないのだもの。
そうだねぇ。
[またひとつ、という言葉に、頷く。
なんでもない事のように。
一見すると軽薄にも見える表情の下の真意は、容易くは伺えないが]
ああ、こればかりは、ねぇ。
俺がやらなきゃならない事だし。
ふふ、うふふ。
やらなきゃならないこと、ってのが、あるのは良い事だわ。
ね、素敵な事なの。
[笑うと、手元に持った袋から綿毛を取り出し。
ぱっと少し掴んで上へと小さく飛びながら投げると、白い雪のように、散る。]
よいこと、か。
[小さく呟いて、撒き散らされる白を見る。
この場所では、雪に接する機会は多くないが。
引き継いできた『記憶』の中には、それが降りしきる様子も残されていた]
綿毛はふわふわ、楽しげだなぁ。
楽しい、楽しいわ。
♪ネッスン ドローレ、
ヴォラレ ヴェルソ イルシェーロ…
[口を開け、目を閉じて高い声をあげて歌う。
この綿毛草の畑では、良く聞く歌声。
彼女は何時も楽しげに、嬉しげに、くるり、回る。
白いスカートの裾がふわり、広がった。]
貴方は、楽しく無いの?
よいことなのに、つらい?
[白の中、舞う、白。
そのひらめきと歌声に、僅かに目を細め]
んー。
絵ぇ、描くのは好きだけどなぁ。
[それから、肩を竦めてこう返す。
問いの答えになっているような、いないような、曖昧な物言いで]
だけど、なの?
それは、残念ね?
[笑みは崩さず、腰を曲げ彼の顔を覗き込むようにして
首を傾けた。]
でも貴方はお仕事をしないといけないのね。
ご飯を、食べる為?
[自宅からは離れた場所。
絵師のアトリエを尋ねた]
兄さん…、いないか。
[中へと声を掛け。
人の気配のない空間に、む、と眉を寄せ]
何処に行ったのかな。
[片腕に下げたバスケットに一度目を落とし、辺りを見回し。
道に出て行く人に尋ねれば、その示すほうに従って]
いやいやいや。
描くこと自体は、楽しいから、それはいいんだ。
[覗き込み、首を傾げる様子に苦笑を浮かべる。
『絵師』が特別な存在であるためか。
絵に関する生業は、都市では成立しずらい、と聞いた事があった]
まあ、飯もあるけど。
俺しかできん事、だからねぇ。
[目線は白から、頭上へ。それから地上に戻り。
漸く、先にいる人に気が付いて]
ああ、いた。
[その方向へ進む。
すぐ傍の花を揺らしながら]
……と。
[違う方向に、人の気配。
軽く瞬いて、振り返る先には、こちらへとやって来る見慣れた姿]
おんや。
よ、散歩か?
[投げかける声は、ごく軽いもの]
一人にしか出来ない事って、素敵。
ふふふ。
[笑みを浮かべ
くるり、回ると目の前の彼と同じような髪の色の
歳の若い少年が目に映る。]
…あら?
あらあら?
[掛けられた軽い言葉に、少し不満気な顔]
違うよ。兄さんを探してたんだ。
どうせ、仕事中はまともに食べてないだろうと思って。
[下げたバスケットを掲げ、目でも示し]
こんにちは。
[傍らにいる少女に向かう時には、笑みを浮かべた]
[素敵、という言葉に、僅かに緑の瞳を細め。
それでも、それに対して何かいう事はなく]
まともに食べてないというか、食べる暇がないというか、だけどなぁ。
[不満げな様子の弟には、笑みで返す]
まぁ、わざわざありがとなぁ。
大事なのは分かるけど。
それで『絵師』が倒れたりしたら元も子もないよ。
[あくまで軽い対応の兄に、やれやれと首を振って。
一歩進み出、殆ど押し付けるようにバスケットを差し出す]
で。
その様子だと、今度のは終わったんだ?
そこまでヤワではない。
……つもりだが。
[妙な間を持たせつつ言って、バスケットを受け取る]
ああ、無事に、な。
[向けられた問いへの答えは、ごく短いもの]
こんにちはぁ。
[現れた少年に、にっこりと微笑む。
エーリッヒの方へと目を向け首を傾けて]
ええと、息子さま?
[笑顔で真面目に聞いた。]
自信ないんだ。
[半眼で見上げ。
渡ったのを見て、手を離す]
そう。
家にはまだ帰らない?
[返す言葉も簡潔に。
二言目には別の質問を]
……はい?
[少女の言葉に、瞬間、思考停止]
……あのねぇ。
こんな息子がいるんだとしたら、俺は一体いくつなんですかと。
[そんなに老けて見えるのか、と。
そちらがショックだったらしい]
……倒れたことは、ないぞ。
一応。
[半眼の言葉に、ぼそりと返して]
……あー。
しばらくは、大丈夫だと思うが。
溜め込んだスケッチの整理とかもしないとならないからなぁ。
もうしばらく、アトリエ篭りかな。
[問いに答えつつ。
少女の問いにショックを受ける様子に、何となく頭をぽむ、とかやりたくなったが、自重した]
あら。
あらあら?
[自分の言葉に、ショックを受けたような二人の様子に
口を白い両手で抑え、驚いた顔をした後
直ぐに、笑顔に戻った。]
違ったかしら?
ごめんなさい、だって雰囲気が似ていたものだから。
一応って。
[尚も何か言いたげに見上げていたが]
…そっか。
[返った答えに、視線を地面に落とした。
撫でられたりしたらもっと落ち込むかも知れなかった]
[そして、エーリッヒの方を向き
じっと見つめ]
あら、だって…
歳は、不詳だわ?
[言ってから笑顔をミハエルに向け]
あら?
年上、なのね…驚いたわ?
[屈託無く、ころころと声を転がした。]
まあ、似てるのは、ね。
兄弟だし。
……まだ27なんだけど。
さすがに、18の子供がいるってのは、無理があると思うんだ。
[少女の言葉にこう答えて]
倒れた事はないんだから、いいじゃないか。
[弟に返すのは、強引な理屈。
視線を落とす様子には、苦笑を浮かべて]
[不詳、の言葉に首を傾げた。
共に過ごしてきた期間が長いだけに、他から見た感覚は分からない]
…え。
そうなんですか。
[年上だというのがこちらも意外だったよう。
瞬いた]
兄弟、きょうだい。
素敵ね、素敵ね?
うふふ。
[笑みを向けると、数歩後ろへと下がる。
白い綿毛草の中、くるりと白いワンピースの裾を広げながら回る。]
貴方も絵を描くの?
「絵」を?
[ふと、歌おうと開いた口を閉じ
ミハエルへと問いを零した。]
大丈夫だ、倒れる前に休む。
[釘刺しにも、返す言葉はどこか軽い]
……で、そういうお前はちゃんと休んでるんだろうな?
[ふと、思い出したように問いを投げる。
創作にのめり込みやすい、という点で似ているという認識があるためか、こちらも心配はしているらしい]
いえ、僕は…
[ふわりと舞う白い色。
答えようとした言葉を、一度止める。
繰り返された言葉の意味は、恐らく]
…『絵師』は、1人ですから。
[笑みには少し苦い色が混じる]
そう、そうね。
聞いた通りだわ?
[ふふふ、と、
細められた緑の瞳も
苦い色が混じった声も 笑みで塗り替えて
上機嫌にしか見えない少女は、
小さく口の中、歌を紡ぐ**]
絶対だよ。
[軽く返される言葉を、信用ならぬとばかりに見たが]
ん、…まあ。
[自分のことに話が及べば、やや目を逸らした。
一応寝てはいたが、場所が場所だった。
他人のことは言えない]
ええ。
[短く返して。
やがて楽しげに見える少女の、ほんの微かな歌声が聴こえたか。
自然指が動き、楽器を奏でるように。
程なくしてそれは止まり]
…それじゃあ、僕はこれで。
続き書かないと。
[浮かべるのは未完成の楽譜。
いてもたってもいられなくなり、踵を返す]
兄さんも、一段落ついたら戻ってきてよ。
待ってるからさ。
[一度振り返り様にそう言い残して、その場を*後にした*]
はいはい。
気をつけるから、お前もちゃんと、ベッドで休め?
少なくとも、俺はそうしてるからな。
[弟に向ける言葉はどこまでも軽く]
ああ、一段落ついたらなぁ。
[最後の言葉には微かに笑みつつ頷いて、戻って行く背を見送った]
さぁてぇ。
仕事の邪魔しちゃ悪いし、俺も行くかぁ。
[歌を紡ぐ少女にじゃあね、と声をかけ。
綿毛草の奥、つがいの林檎の元へと向かう。
周囲に響くのは水音。
それは、都市で聞くそれとは微妙に異なる響きを帯びる]
……いーい天気。
だねぇ。
[小さく呟くと、林檎の樹の根元に腰をおろし。
渡されたバスケットと、スケッチブックの両方を*開いた*]
/*
……やはり福ちゃん化している気がします。
それはさておき。
人数削るなら。
10:占霊守聖共呪智信村村
9:占霊守聖共呪智信村
8:占霊聖共智智信村
7:占聖共智囁村村
6:占聖共智囁村
こんな感じ?
8人以下なら、3日目は俺が墓下放置ぷれー、かなぁ。
5人目、学生 リディ がやってきました。
学生 リディは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
まーた見えなかった。
もう、嫌になっちゃう!
―― この『海』の向こう側には、何があるのかな? ――
どこまでいっても、道ばっかりなんだから!
[ゴーグルを取ると、露になるのは髪と同じアンバーの瞳。
古い通路へあがって、タオルで体を拭く。
今はいないけれど、早くしなければ人が来るだろう。]
― よし、誰もいな…… ―
「こら、リディ!」
やばっ!
「また水に入ってたんでしょ! 何度やめなさいって言ったら」
ごめんなさいごめんなさい!
「あ、こらまちなさい……! あのお転婆」
―綿毛草の畑―
[口の中で、小さく歌を紡ぎながら
去る兄弟の背に、大きく手を振った。
歌声は徐々に大きくなり、
布袋にいっぱいの綿毛を摘み終えた頃には
同じように綿毛を摘む子供達がちらほらと見え
一緒に歌ったりもしていたけれど、
終始笑顔の彼女は居るも居ぬも気にせず笑む。]
さぁ、終わったわぁ?
[くすと笑って立ち上がり、
綿毛草の詰まった軽い布袋を両手で持ち上げると、
仕事場である畑を出、ぺたりぺたりと道を歩き始めた。]
よし。
[家に帰り、部屋に籠ること幾時間。
書き上げた一枚をランプの灯に透かし、満足気に言葉を洩らす。
散らばった紙を順に纏め、積んだ本を並べ。
部屋は漸く元の様を取り戻した]
さ、て。
手入れしとくかな。
[次に手を伸ばすのは、机の横の楽器ケースの群。
一つを引き寄せる]
[長いケースの中に収められた金管楽器は、一見すれば本物にも見えるが]
…本物、欲しいなぁ。
[この地で希少な金属を娯楽にばかり使うわけにもいかず、そもそも環境を考えれば日持ちするかも怪しい。
故にあるのは石を溶かして金属に見立て、作られたものが殆どだった]
「天使の歌声」だったっけ。
大袈裟かも知れないけど…
[口を近付け、息を通す。
少し篭った音がした。
離して、少し首を傾げる]
[それも少しの間。
棒の先に布を括り付け、管に通し。
表面は固めの布で磨き。
一つが終われば、また別のものを。
ふと作業を止め。
手元を照らすランプを掴み、目線の高さまで上げ]
…そろそろ換え時かな。
[光の薄くなったランプの、中に詰められたヒカリコケを見た**]
[岩に囲まれた町。
畑から少しだけ離れた仕事場へと歩いていれば
どこか遠く、小さな小さな音楽が聞こえた気がして
目を細めて嬉しそうに、また、歌をうたった。]
「あぁ、袋はそこに置いておいておくれ」
[同じ年齢の少女達は、綿毛を糸へと紡ぐ。
彼女は子供と一緒に、綿毛を集めて運ぶ。
それは何時も変わらぬ光景で
彼女は相変わらず笑み歌い、嬉しそうに見えた。]
[どさり、重さは感じさせない音をさせて
布袋をいわれたところに置いた時、
噂話に余念のない女性達が話す声が、
俯いた耳に届いた。]
「――さんとこのが、今日絵を…
「海にまた入って…
「あんたのトコの旦那が…
[笑みを浮かべる彼女に対し、
何聞いているのと怒る人ももう、無い。
くすふふと笑いながら、
小さく歌を口ずさみつつ
軽い足取りで小さな綿毛紬ぎ場を出た。]
─林檎の樹─
……よしゃ、こんなとこかなぁ。
[小さな呟きと共に、ぱたむ、とスケッチブックを閉じる。
描いていたのは、やや遠くに見える綿毛草の畑の風景。
スケッチブックの中には、単色の風景画がいくつも閉じこまれていた]
さぁて。
行ってこんと、なぁ。
[小さく呟き。
綿毛草を集める子供らが挨拶してくるのに手をひらひらと振ってこたえつつ、一度アトリエへと戻る]
[アトリエに戻り、スケッチブックや画材を置いて。
差し入れの入っていたバスケットはテーブルの上に置き、また外に出る。
足を向けるのは、キノコの畑の奥、水晶の如き花の咲くくらき場所]
─ →水晶花の花畑─
─水晶花の花畑─
[その場所に近づくにつれ、大きくなるのは水の音。
岸壁から湧き出した水が零れ落ちるその音は、『滝』の如きと『知識』は語る]
……もっとも、現物なんて誰も知らんのよなぁ。
[知識を綴った書物は、今でも残されている。
都市の者であれば、自由に閲覧を許されたそれには、この地では見られぬもの、考えられぬものについて記されていた。
……とはいえその書物からして、誰が見聞きしたものを綴っているのか、定かではないのだけれど]
6人目、職人見習い ユリアン がやってきました。
職人見習い ユリアンは、守護者 を希望しました(他の人には見えません)。
[中空に浮かんでいた小さな熱気球。その球皮に引火した火が瞬く間に布を焼き尽くす。]
わわわっ!!
[慌てて、水を含ませた布で鎮火するも、残ったのは僅かな布切れとブスブスと燻る焔石。]
くっそー。やっぱこの縫合方法じゃ空気が漏れちまうか。
別の方法を考えないと。
[ガジガジと爪を噛みつつ、ひとりごちる。]
[楽器を片付け、小さなランプを抱えて階下へ]
…あ、もうないんだ。
[戸棚を開ければパン一つ。
兄には釘を刺したものの、1人でいると食事も等閑になりがちだった。
食べているだけマシかも知れないが]
ん、ついでに調達してこよう。
[用意したキノコ茶と共に、パンを頬張り。
簡素な食事を済ませて、外へ]
……っとと。
ぼーっとしてたら、だめだって、なぁ。
[しばしの物思いから立ち返り、透き通る花弁に手を伸ばす。
水晶を思わせる、透明な花。
それを数本摘み取り、ポケットから出した黒いリボンで束にする]
……あ。
墓の場所、ちゃんと聞いてねぇ。
[ここは彼の工房──とはいえ、乱雑に散らかった工作室という方が相応しい程度のものだが。
だが、机の上にうず高く積まれたのは、熱力学や物理の本など、この洞窟都市でも読もうとする人間の限られてくるような難解な書物。
まあ、彼にとってはその知識はすべてこの熱気球の研究に向けられているのだが。]
やっぱ骨製の針じゃ限界なのか?
……いや、それ以前に球皮の布目の方が……
[ぶつぶつと自分の世界に入ってしまっている彼の背後に歩み寄る影。
そして──]
まーいったなぁ。
……自宅に聞きにいくんは、やっぱし気ぃ引けるんだが……。
墓地で直接探すしか、ないかねぇ……。
[はあ、とため息を一つつく。
『絵』を描いた相手の墓に参るのは、自身の流儀、なのだが。
肝心の墓の場所がわからないのは、日常茶飯事なのである]
[足取りは軽く―尤も重い足取り等なったことは無いのだが―、路を行く。
変わった音がすれば、ひょいとその場を笑顔で覗き、怪訝な顔をされたりする。]
ふふふ。
[口からは歌を零しながら
路を、ふらりぺたりと歩く。]
っっっづぁっ!?
[目から星が出るほどの拳骨の衝撃にごろごろと悶絶。]
い、いきなりなにすんだよ、親父!!
[頭を涙目で押さえつつ、恨めしそうに殴った張本人である父親を見上げる。]
「じゃぁくゎましいわぁ、くぉの馬鹿息子がぁ。時間になっても工房に来やがらねぇから来てみればぁ、案の定、妄想に耽っていおってぇぃ。
夢を追いかけるのは結構だが。ちゃぁんと働かねぇのならぁ、今日のおめぇの飯は抜きだぁっ!」
ちょっ、それは勘弁。
働く。働くから飯は食わせろや、この暴力親父!
[いや、なぜそこでキレる?]
[ランプを片手に、目的地へ向かう。
途中で擦れ違う顔見知りには軽く挨拶を。とは言え、全く知らない者のほうが少ないのだが。
相手が年下であっても、丁寧語が崩れることはない。
暫く歩いて見えて来たのは中央広場。
何かある度に集められる場所だったが、目新しい事件も特にない今は誰もいないようだった]
[ちなみにそのあと、綺麗な右のアッパーカットで錐揉みに宙を飛んで、やったね夢が叶った…………って違げぇぇっ!! なことがあって、気絶したまま親父に工房まで引き摺られて行った(しかも足持ちうつ伏せ)わけだが、実際いつもそうなので周りの反応はまたか、という感じ。
ちなみに、親父さんは土器焼きの職人さんで、彼もその見習いやらされてます。]
あら?
あらあら?
[少しばかり何時もより遠くに来たのだろうか、
あまり見覚えの無い家の中から聞こえたのは怒声と破壊音。
驚いて見上げると、錐揉みに宙を飛ぶ何かが見えて、笑みを浮かべたまま首を傾けた。]
[どうしたものか、としばし悩み。
適当な誰かに聞くかあ、と思って、花畑を離れる]
……さて、誰に聞くか……。
長のじじ様が一番早いんだろうけどなぁ……。
[ぶつぶつと呟きつつ、歩みは広場方面へと]
[足を踏み入れる。
壁のヒカリコケのお陰で、広場は常に明るく保たれていた]
頂きます。
[誰にともなく呟き。
入口近くに生える僅かな量をこそげ落とし、空のランプに入れる。
中に入る量が増えるにつれ、ランプの明るさも増していく]
これくらい、かな。
[十分な明るさになったところで、手を止めてランプに蓋をする。
目的は果たしたものの、すぐには帰ろうとせずに、辺りを見渡し。
中央の泉のほうへ近寄る]
村の設定が変更されました。
[泉の淵に屈み、手を浸した。
冷たさに目を細め]
海水と違う、水。
…どうなっているんだろう。
[手を引き上げ立ち上がれば、指先を伝い雫が垂れる。
上を見上げても、ここからは空は見えない]
[どこかのんびり、のんびりと歩みを進める。
すれ違う人々は、年長者ほど恭しい態度で挨拶してくるが。
対するこちらは、常と変わらぬ軽さのままで、それに応える]
……と、いうかなぁ。
もう少し、気軽に喋ってもらえんもんかねぇ……。
[堅苦しいのは、苦手なためか。
結局、聞きたい事も聞けぬまま、話を切り上げる、という事が先ほどから延々と続いていた]
[暫く首を傾げていたけれど
それ以上、外から窺える物は無かったので
くるりと違う方向を向くと、歩いて来た方向とはまた別の方向へと、歩き出した。]
そらのいろは、うみのいろ
うみのあじは、そらのあじ
[高い声で歌いながら、歩く。
悪戯好きな子供が髪を引っ張れば、笑顔を返した。]
よっし、糸やりにいけばいいんだよね。
おかーさん、いってきまーす!
[後ろから、母親の声が少女に届くが、もう走り出したあと。
聞こえないところまで走ると、減速して空を眺めた。]
でもさ、酷いよねー。
ユリアンは空とべたかなー?
別に水にもぐったって、空とんだっていいじゃないねえ?
[道端の案山子が言われたってこまるという顔をしていた*ようにも見えた*]
[歩く途中、耳に届くのは、歌う声]
ああ。あの子かぁ。
[小さな声で呟き、同時に、先の問答を思い出して微かな苦笑を浮かべる。
そこに、呼びかける声一つ。
振り返った先には、都市の長]
ああ、じじ様。
丁度いいけど良くなかった。
[曖昧な言い回しに、長は怪訝な顔を覗かせるが。
それには構わず、聞きたい事を*問いかけて*]
/*
そうそう、挨拶をば
どもどもー、萩月でござーい
今回は海をリディっこに取られたので空を目指すことにした
まあ、問題は一切ないんでかまいやしないのですが。むしろ、海の方は下手するとエピまで残って脱出しかねないから(ぇ
ちなみにErdeはドイツ語で『大地』。空に憧れるユリやんには皮肉なお名前。
あとMitteは『中央』。ねこさんはミッテ先生連想してるかもなぁ
引用まさしくそれだけど
7人目、青年 アーベル がやってきました。
青年 アーベルは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[地上は遠く空は更に遠く。地底が近い
世界から隔離されているような洞窟都市。
だが現在住民にはこの世界しか存在しない。ここが全てだ。そして己に課せられてる使命は]
ぷはっ!…ふぅ。こんなものか
[海に映える丈夫な海草で作った網には先ほど捕らえた活きのいい魚が暴れており、口を縛るように持って海をあがった]
[ふると頭を振れば
知った都市の長の顔が見えた。
その向こう、金の髪を見てにこり、笑んで手を振る。
その手は都市の長にも向けているのだけれど。]
こんにちはぁ、ごきげんよう。
[明るい声をあげ、笑顔を振りまく**]
―海水通路―
今日はこんなもんでいいよな?親父
[先ほど獲った魚とそれまでとっていた魚を同じ紐にくくりつけながら父親に聞けば、「ああ…」と言葉少なめに言葉が返り同じように魚を紐で括っている。
相変わらず寡黙だ。こんなのでどうやって結婚したのだろうと思わなくもないが、己もさっさと終わらせ塩気のある水分を流したいまま、荷物や魚を持って、緩やかな坂を父親とともに登っていく]
―家―
やっほ。母さん。ついたよ
[緩やかな坂を上りきればそこから出たところの近くに家があるため程なくして家に着き
まずは海水を洗い流し。服を着ながらも魚や海草。貝などを纏める。
この都市での自分たちの役割は海からの産物をもってくること。そしてそれを物々交換でキノコやらを得ていくのだが]
いや、だからこういう仕事は俺か母さんに任せとけって
[寡黙なためあまり商談の類は苦手な父にいえば、「いや…今度こそは…」と何度も何度も聞いたことあるような言葉に母は楽しげに、己は苦笑していたが、母の「じゃあ二人で行きましょうか」という言葉で決まったらしい。
己は今日はいいらしいが、それにしてもいつまでも仲のいい夫婦だなぁ。と二人を見送りながら*ぼんやり思った*]
─工房─
まったく。親父もいつものことなんだからいちいち殴らんでもいいだろーが。
[ぶつくさと文句を言いつつ、轆轤を回す。
自分のそこらへんの学習のしなささは完全に棚上げ。]
そも、まだバリバリの現役なんだから俺が手伝わなくてもいいだろ?
一通りの技術は小さい頃から叩き込まれてるわけだし。
[そう言いつつ、慣れた手つきで器を形作ると切り糸で分離して、ひょいとさん板に載せると乾燥棚へ持っていく。]
とか思うんだけど。そこんとこどうよ。
[棚に器を置いて、さっきからそこで顔を真っ赤にしてプルプル震えていた親父さんに問いかける。
まあ、その後の結末はもはや語るまでも無いわけで。]
/*
おはようございます。
完全に浮いている気配。
ガンバラネバー!
…なんだかみんな狼希望に見えて仕方ないのは
自分が狼希望だからでしょうか。
あ、あれは!
―― やばいラッキーすぎる! ――
[広場付近で見かけた人の姿、少女はあわてて物陰に隠れてこそーっと覗き見る。]
絵師様だぁ……!
あぁぁ、こんな姿じゃご挨拶もいけないしっ
[大慌てで髪を整えたりしてみて、覗いたら、もういない。]
ごきげんいかが?絵師さま。
ごきげんいかが?長さま。
[笑顔で聞くと、笑顔が返ってくるかもしれない。
細く長い手を背中で組み、上半身ごと首を傾ける。]
キノコ畑の奥の、急な坂道が崩れていたらしいの。
トニーが足を取られて転げ落ちて、重傷らしいわ?
[長へと向けて歌うように高い声を紡ぎ
笑顔のままスカートをふわり翻して振り向いた。
物陰から覗く少女が見えたならば、そちらにも笑顔を向ける。]
[それから彼女が足を向けたのは、
町の中央広場泉の近くにあるひとつの建物。
大きく扉の開かれた中からはにぎわう声が聞こえ、
中へと入るとカウンターと沢山の机椅子のあり、
大衆食堂である事が判る。]
「はいよ、コレ」
[カウンターの端に置かれた、
硬い布で包んだモノを顎で指されると]
ありがとぉ。
[笑顔で答えてそれを両手で持ち上げた。
中はまだ暖かく、布ごしにその温度を伝えてくる。
それを大事に胸に抱え、彼女はまた何処かへと足を向けた*]
んー、大体わかった。
後は、墓守さんに聞くわ。
[長と話して、大体の場所を聞く。
途中、声をかけて来た少女には、へらりと笑いながら手を振った]
ありゃりゃ、崩れたのか。
……何代か前に崩れたとこかねぇ。
多分、組成が脆いんだろうねぇ、あそこらは。
じじ様、ちゃんと注意させなよぉ?
[もたらされた報せに表情を険しくする長に軽く言った、その場を離れる。
その後にしょんぼりされていたなど、思いもよらずに]
/*
さて、昨日は眠かったのもあってとりあえず無難に村人を希望したぞ。更にアーベル選んだのはやれる機会があまりになさそうで(ぇ
役職…やるなら…占い師か狩人かなぁ。このキャラだと。聖に弾かれたら悲惨そうな。
縁…ギュンターがどういう立ち位置かまだみていない。が、この人数だと強縁は一人かな。
/*
んーっと。エーリッヒとミハエルがそれなりに縁が高め?
で、ユリアンとリディとエーリッヒとでどうのこうの…?なかなり曖昧だが縁としてはこないなものなのかに
なら俺はエルザとミハエルのほう…かな。
[両親を見送り銛を磨きおえて、外に出る。
左目を手で覆いながらも見上げれば、穴から漏れる明かりは相変わらず小さくて遠い]
全く同じ毎日でもねえが、似た毎日だよな
[ぼんやり呟く。
...にも外を見てみたいという思いはある
海人として不満ではないが、明日明後日。一ヵ月後半年後一年後と今の自分は何か変わっているのだろうか?
漠然と思うその気持ちが出たいという思いにつながり、光を見れる目で空を見て、光を厭い闇を好む目で海を見る]
奏者 ミハエルが村を出て行きました。
7人目、奏者 ミハエル がやってきました。
奏者 ミハエルは、智狼 を希望しました(他の人には見えません)。
はい、これで。
いつもありがとうございます。
[数日分の食糧が荷物に加わる。
目的を達した後、相手と2、3言交わしてから別れた。
先程まで兄が近くにいたとは知らず、自宅へと道を辿る]
8人目、司書 オトフリート がやってきました。
司書 オトフリートは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
―― 図書館 ――
[数の限られた書物の扱いには慎重を要する。必要なのは、忍耐と根気、そして経験]
…ふ
[細心の注意を払って、破れかけたページの糊付けと背表紙の補強を済ませ、小さく息をつく]
ああ、もうこんな時間か。
[薄暗く保たれた小部屋で、か細い灯を揺らめかす蜜蝋の蝋燭の減り具合で費やした時間を悟ると、男はかけていた単眼鏡を外し、修繕した本の表紙を一度撫でてから、立ち上がった]
/*
のろいおおかみ出るほど人数なさそうなので入り直してみた。
…これで取れたとして、上手く動けるか甚だしく不安になってきたけれど。
頑張ろうぜ俺。
―中央広場―
[暖かい包みを抱え、足取りも軽やかに歩いて。
中央広場、中央に清水の溢れる泉の縁の石に腰を下ろすと、
包みを膝の上で開く。
中には暖かい、簡単な食べ物が入っていた。]
いただきまぁす。
[大きな口をあけてかぶりつくが、口の端や手からぽろぽろとものが零れる。
道の端にいた大きな目の爬虫類が、
さっと素早いスピードで、それらを奪い去って行った。]
あらあら?ふふふ。
水でも汲んでくるかな
[感慨にふけるのはやめた。と。頭を振って切り替え
真水はまだ残りはあるがあって困りはしない。と、桶を頭の上に乗せてもって、中央広場へと向かう]
―家→中央広場―
……あー、いってぇ。
まったく。手加減しろっての。
[首をさすりつつ、路を歩く。あの墜ち方で平気なのは、元から頑丈なのか。それとも慣れなのか。]
[くちゃくちゃと、口の中の蜜蝋の固まりを噛みかながら、本を手に小部屋を出る。書棚の定められた場所に、修繕した本を戻すと、ゆっくりと伸びをした]
今日はこのくらいにしておくか。
[蜜蝋に混ぜられたキノコの成分が、緩やかに体内に浸透していくのを感じながら、男は書庫の片隅にある机の上を片付け始める]
んもぁ
[チロチロと走って行く爬虫類を見送ると、
その先に桶を頭に載せた人物が見えた。
挨拶の為口を開けたけれど中にはまだ食べ物が詰まっていて、
ちゃんとした言葉は発されなかった。]
……!
[変わりに、笑顔で大きく手を振った。]
―中央広場の途上―
[桶を頭にのせ片手で桶のバランスを取り、人の歩く流れを邪魔しないように行けば]
ん?ミハエルか。何日かぶりだな。…にしても大荷物だな
[知っている己より一つ下の絵師の弟に簡単な挨拶をしながら
遠目にエルザが手を振っているのを見れば空いている手で大きく手を振り返す]
こんにちは。
…と、ああ。
[歩いていれば自然と距離は近付き、アーベルに挨拶を。
それが時間的に正しい挨拶なのかは分からないが。
手を振るのを見て振り返り、そこに少女がいるのに初めて気付く。
そちらにも軽く頭を下げて]
そうですね、暫く家に篭ってましたから。
それで、うっかり食糧を切らしてしまって。
[向き直って、苦笑混じりに荷を掲げた]
─共同墓地─
[ふらふらと、歩いて来たのは都市部よりもやや低い階層に築かれた共同墓地。
墓守に声をかけ、一番新しい墓の場所を教えてもらい、そちらへと向かう]
…………。
[水晶花の束をそう、とそこに置き、しばし黙祷を捧げる]
[ごくごく小さな声で、短く祈りめいたものを捧げ。
そこを離れると、特に奥まった一画へと向かう。
そこは、代々の『絵師』の眠る区画。
周辺をぐるり、薄い紫を帯びた水晶花で囲まれたその場所、己が師でもあった先代の墓の前で、しばし、瞑目した]
……師父。
また少し、そちらへ近づいたようですよ。
[零れるのは、小さな呟き。
『絵』を描くという事は、自らも死に近づく事と。
それを知るのは、『絵師』のみで]
ま、まだ次の『月』は出てませんから……そうは、沈まんでしょうけどね。
[知っている人が手を振り返してくれるのを見て
もご、と残った食べ物を両手で口にねじ込むと
泉から水を両手で掬って口に含んでから
たたと、そちらへと駆け寄った。
丁度間には、絵師の子と間違えた弟が居るのが、見える。]
こんにちはぁ、ごきげんよう。
[2人から2歩程離れた位置で、足を止めた。
手前の彼が頭を下げてくれたからもう一歩足を出し、
話しの内容がきっちり聞こえる位置へと進む。]
食糧?
大変な荷物なら、手伝いが要る?
[ミハエルの抱える荷物を見て、首を傾けた。]
さぁてぇ。
……戻るとするかぁ。
[目を開いたなら、つい先ほどまでの何処か物憂げな気配は微塵もなく。
浮かぶのは、へらりと軽薄そうな表情。
立ち去り際、墓守と二、三言葉を交わすと、のんびりとした足取りで居住区画の方へと歩いていく]
え、ああ。
大丈夫ですよ、このくらいなら。
慣れてますから。
[少女の問いに、ランプを食糧と一緒に持ち替えてからひらと手を振った。
実際、切らしてしまってから貰いに行ったのは一度や二度ではない]
そうかそうか。ああ、俺は見ての通り。水汲みな
[荷物の量に納得しながら、自分は、と、頭に載せている桶を軽く手で叩く]
そんな篭ってたってことは、また何か作ってたのか?
聞く側の俺にはわからんが、難しそうだし
[ミハエルのやっていることは想像も難しいため酷く曖昧なことを言いながら駆けてきたエルザへとも目を移し]
よっ。エルザ。相変わらず元気みたいだが、なんか変わったこともねえか?
─中央広場─
[首をコキコキ鳴らしつつ、広場へやってくると]
あれ? あれって……
おーい、おまえら集まってなにしてんだ?
[広場の3人に声をかける。]
[机の上にあった雑多な修繕用具と何冊かの本を片付けると、男は書庫を出て扉を閉ざす。海からの湿気が出来るだけ入らないように工夫された石の扉の表面は、しかし長い年月のうちに腐食して崩れかけている]
ぼろぼろだな。
[今更のように一瞥して、つぶやいてから、鍵をかけた]
そう?
大変だったら、言ってね?
[首を傾けたまま、にこり、笑う。
それから首を元に戻し、
ターコイズグリーンの瞳をぱちぱちと瞬かせて
アーベルへと顔を向けて]
変わった、事?
人が、飛んでいたわ、そう――
[その向こう、やってくるユリアンへと目を向けて
にこり、満面の笑みを浮かべ]
あの人。
[手を伸ばして真っ直ぐ指さした。]
ええ。丁度先程、楽譜を書き終わったところで。
…夢中になるといけませんね。
[もう一度苦笑を浮かべ]
…ああ、こんにちは。
[掛かった声に振り向けば、知った顔が一つ。
軽く頭を下げて応えた]
― 図書館 ―
[書庫の外は、読書のための小部屋が連なっている。書庫に保管された本は、自由に持ち出せるものではなく、司書の手を介して希望するものに貸し出され、この小部屋で読むことになっていた。持って帰ることは出来ないが、内容を書き写すことは自由。数日かけて丸ごと一冊書き写していく者も居ないではない。ちなみに司書はここに住んでいるから、一年中図書館は開いている]
・・・・・
[しかし昼間は働く者の方が多く、今の時間に図書館への客は少ない。男はくちゃくちゃと口を動かしながら、読書室から建物の外へと通じる扉を開けた]
よぅ。ユリアン…続々とだな
[とはいえ、立地も中央。近くには大衆食堂もあるし、水もある。
何かあったとき集められるにしても、単なる通り道としても。と不思議ではないが]
いや、集まってるのは偶然だな。俺は水汲み。そっちは?
[ミハエルにしたように軽く桶を叩きながら言ってそちらは?と見遣る]
は?…人がとんだって…
[とりあえずエルザに何かあったというわけでもないかな。とさりげなく思いながらも。内容に間の抜けた顔をしながら、指が指された方に視線を向ければ]
納得した…で、やっぱ落ちたのか
[それはエルザに聞いてるようなユリアンに聞いているような]
[歩いて行く道すがら、すれ違う人たちの挨拶に軽い調子で返して行く。
先代の『絵師』は厳格な雰囲気の人だったが、当代たる彼はいつもこんな調子で。
先代を知る人々からすると、自覚がないように見える……と、長に釘を刺された事は幾度もあったが、その小言の効果は未だにない。らしい]
格式ばったからって、どうなるもんでもないと思うんだけどなぁ……。
[暢気にそんな事を呟いていたら、横合いから飛び出して来た子供とぶつかりそうになった。
完全に意識していなかったためか、すぐには止まれず]
わたとっ!?
[道が緩めの傾斜だった事もあり、まともに後ろによろめき、転んだ]
― 図書館入口 ―
[相変わらずくちゃくちゃと口を動かしながら、扉にもたれるようにして辺りを眺める。少し離れた広場に若いのが数人たむろしているのが見えた]
どいつもこいつも暇なのか?
[ぼそりとつぶやいてから欠伸]
[そして]
…飛んだ?
[続いた言葉に訝しげな顔をして、指差された先、ユリアンを見た]
あれ。
もしかして、成功したんですか?
[彼が気球研究家を自称していることを知っていたが故に勘違い発生]
……ってて。
あー……大丈夫大丈夫、なんて事ないから。
[こちらが誰か気づいて青くなる子供の様子に、苦笑して]
でもなぁ、いきなり飛び出すのは、危ないからなぁ。
広い道に出る前には、一度止まって、左右を見る。
『絵師』のおにーさんとの約束なあ?
[笑いながら言って、頭を撫でてやると、子供はほっとしたような表情でこくこくと頷いた]
うん、聞き分けのいい子だ。
飴ちゃんをあげよう。
[何故そうなる、と突っ込まれそうな理屈を展開しつつ、蜂蜜を練った飴玉を一つ、子供に渡して、駆けていくのを見送った]
楽譜を書く…か
[ミハエルの言葉に。それはどういう作業の連なりでできるのか。少し考えてみた。…すぐ諦めた。]
そうか。気づけた辺り無茶までしてないならいんだが、今度聞かせてくれよ。
[そういえばミハエルの兄も夢中になると寝食が滞るとか聞いたことがあるような。と思うとやはり兄弟なのだろうと思ったとか]
[掛けられる声によっと挨拶を返すが、指差されて飛んでたとかやけに納得されて落ちたのかとか言われて]
ちょっ!?
飛んでたとか落ちたとか酷くね!?
……いや、そりゃ宙を飛んだし、当然重力ある訳だから落ちたわけだけどさ。
[オトフリートがこちらにやって来るのに、軽く首を傾げ]
相変わらず、っていきなりだなぁ。
[呆れた一瞥に、ややむっとしたようにこう返す。
立ち上がらないのは、打ちつけた部分が痛いからなのは、恐らく一目瞭然]
[そして、ミハエルの言葉にうっと言葉を詰まらせると]
ああ、ええと。
それは、その。布の縫合とか、もう少し軽くて頑丈な布とか。えっとそのつまりは……
…………またです、ごめんなさい。(ぼそ
[汗はダラダラ。
目線はそこらの魚にも負けないほど泳いでいる。]
あらぁ、酷いのかしらぁ?
それはごめんなさい?
[ユリアンの言葉にも満面の笑みを浮かべた侭
悪びれぬ風に顔をそちらに向けて首を傾けた。
セルシアンブルーの長く伸ばしっぱなしの髪が
肩から落ちて、揺れた。]
でも事実なんだろ
[笑みをたたえ頷くエルザに合わせるように頷いて、あっさり言う。飛んで、落ちた。気球を作っていると知らないものにはさっぱりであろうが知ってるものには至極わかりやすいが]
で、大丈夫だったのか?……誰かの上や誰かの家に落ちたりしなかったんだろな?
[幼馴染だからか、心配はまずはそっちらしい]
食事は欠かしてませんからね。
[アーベルにはそう言った。
一日一食であったり、時にはクッキー一枚だったり、殆ど「一応」と言えるレベルではあったが]
ええ。後から弾いてみて、音を調整して…
近々お披露目できると思いますよ。
[やることを指折り数えてから、嬉しそうに頷いた]
[立ち上がれない様子の絵師に、視線はますます冷たくなる]
事実を言ったまでだ。
[くちゃり、と蜜蝋を噛むと、絵師の腕を問答無用で引っぱりあげる。痛がろうがおかまいなし]
あ、そっちじゃないんですね。
…もしかして、お父さんのほうですか。
[勘違いが解ければ、正解に辿り着くのは一瞬。
やっぱり苦笑を浮かべた]
/*
確かにエーリッヒからして同年代少なかったなぁ。年齢とかあまり見ずに飛び込んでしまってた
エーリッヒはミハエルの兄さんと呼ぼう。
オトフリートは。先生。もしくはオトフリート先生。(そして逃げようとする)
後は呼び捨てでいいな
事実って……て、わ、ちょっと待てっ!?
[問答無用で引っ張られ、よろめきながら立ち上がる。
痛い痛くないの問題は超えていた]
……立たせてくれたのはいいんだけど、もう少し労りが欲しいと思うんだが。
俺、基本的に非力でか弱いんだから。
・・・・・・
[つかんだ腕を肩にかけようとして、絵師の訴えに視線を向ける]
ほう、か弱い絵師殿は、薬師の所まで抱いていって欲しいか?
[氷点下の声は、既に脅しだ]
[アーベルの言葉にん?と首をかしげ]
はえ? う、うん。そういうことは無かったけど。
[ちなみに。宙を飛んだ手段を勘違いされていることには気づいていない。
というか、ギャラクティカファントムで宙を舞ったとか自分の口から言えるわけが無い。]
…………。
[声が冷たい、と思った。空気も冷えた気がした。
気のせい、と思いたかったが、生憎と現実で]
……遠慮します。
[細々、とこう返す。
さすがに、抱えられるのはご免被りたい]
そっか。ならいいんだ
[ミハエルの『一応』の食事の範囲についてはわからないまま。音楽を作るのは重労働なのだろうとか勝手な想像から篭っていて細身なのには気が回らない]
ま、俺はやっぱ聞く側だし楽しみにしとこう
芸術的なことはわからねーけどな
[なんて聞かせる側である当人の前で明け透けにいった]
そっか。なかったのか。そりゃよかった……ん?
[実験をしているときは海にいることが多く。ほとんど見ていないため
飛んだ。落ちた。で勘違いしたまま。ミハエルの言ってる言葉も内心首をかしげながら聞いている]
ふん。
[絵師の言葉を聞くと鼻を鳴らして、腕を肩にかけ、ひきずるように歩き出す。歩調がゆっくりなのは、それでも多少は気遣っているのか。単に重くてゆっくりしか歩けないだけかもしれないが]
で、薬師のところに行くか?図書館にも湿布くらいはあるが。
[一応希望を聞く気はあるようだ]
[引きずられる形で歩き出す。
ゆっくりとした歩調はあわせ易く、真意はさておき、その点では助かっていた]
あー……薬師のとこは、遠慮したい。
小言多いから。
[返す口調は冗談めかした響きを帯びる]
小言を言われるような事をするからだ。
[すっぱり斬ってから、足を図書館へと向けた。入口をの扉を開ける前に、広場の方に再び視線を向け、声を張り上げる]
ミハーエル!後で絵師殿を受け取りに来い!
[本人の意思は無視だった]
父親のほう…?
[いまいちわからなかったがまあいいか。と思うことにして]
んで、エルザは食事とってたみたいだが、ユリアンはどしたんだ?
えー、俺は健全に生活してるのに。
そも、小言を言われる筋合いがー。
[届かないだろうと思いつつも、文句だけは言い。
弟の名が呼ばれるのに、ちらりとそちらへ視線を向ける]
……というか、俺はモノ扱いか。
[ぶつぶつと言いつつ。弟に向けて、何でもないよ、と言わんばかりに空いている方の手を振って、図書館へと]
― 図書館 ―
[モノ扱いという言葉も聞こえぬふりで、当然文句の方も右から左へと受け流し、読書室の一角、割合に柔らかいソファの置かれた場所へと絵師を連れていって座らせる]
湿布を取ってくる。大人しくしてろ。
[命令口調で言ってから、奥の自室へと一度引っ込んだ]
─図書館─
大人しくしてろも何も……。
[動くと痛い、とは言わず、自室へと引っ込むのを見送り。
代わりに、やれやれ、と大げさなため息を一つつく]
ま、薬師殿んとこ行くよりは、いいけどなぁ。
[不摂生云々も理由としてはあるが。
それ以外にも、近づきたくない理由は幾つかあった]
やっぱり。
いけませんよ、本業も大切にしないと。
[本業を大切にしすぎた結果がこれ←だったりするため、どっちもどっちだが。
視線はユリアンからアーベルへ移る]
あはは。
そうですね、頑張りま…す?
[そう答えた辺りで、叫ぶ声。
それが自分の名だと気付いて、目を見張った]
[自室へ入ると、戸棚から常備している湿布薬と綺麗な布を取る。少し考えてから、水を汲んだカップと乾燥キノコと数種の薬草を混ぜた粉薬の入った薬包を一つ用意して、一緒に持って出た]
湿布は自分で貼れるか?
[問いながら、ソファの前の机に水と薬を置く]
こっちは痛み止めだ。眠くなるがな。
[必要なら飲めと視線だけで促す]
え、…え?
[声のしたほうを見ると、その主が近くの建物に入るところで]
オトフリートさ…って、兄さん?
受け取るって、一体何が…
[問いは小さく、相手には届かなかっただろう。
見えなくなる間際、ひらひらと振られる手は見えたものの]
あぁ、貼るのは自分でなんとか。
……にしても、なんでこんなに色々と常備されてんだ、ここは……。
[図書館だよな、と思わず周囲を確かめる]
痛み止め飲むほどじゃない、と思うなぁ、今のところ落ち着いてるし。
……念のため、もらってはおくけど。
[ダラダラ汗を流していたが、アーベルの言葉に我に帰ると]
え? ……あ、ああ。昼ならまだ……というか、そういえば俺、飯食うために出てきてたんだったっけか。
[そう言うと同時くらいに腹がきゅんきゅんきゅるるんと鳴る。]
[自分で貼れるという言葉を聞くと、そのまま読書室を出ようとしたが、疑問の声に足を止めた]
最近、色々無茶をする若いのが多いからな。
ああ…若くないのもいるが。
[くちゃくちゃと蜜蝋を噛みながら]
一晩置いてから痛みがくるぞ、打ち身は。
[この歳になるとな、と、笑みを含んだ声で言った]
[桶を被…れないから、陰に隠れるように翳してみる。効果の程は知らない]
ああ、頑張れ…色々と。じゃな
[頑張れといったのは作曲についてのことだけでなく。ミハエルを見送り。
汗を流し。そしておなかを鳴らしているユリアンを呆れ目で見て]
芸術してるやつって…食事とか忘れやすいものなんかねぇ…
あー、本業っつーても。
親父もまだバリバリの元気だしなぁ。
俺の出る幕なんてまだまだ……
[そこで向こうの方から掛けられる声。]
んあ? 絵師殿って兄ちゃんのことだよな。
あー、なんとなく把握。いってらー。
[図書館へ駆けていくミハエルを見送り。]
まあ、若いのは無茶してなんぼでしょ。
いいのいいの、死なない程度に無茶すれば。
[へらり、と笑いながら言って。
続いた言葉、笑みを帯びた部分には、むぅ、と眉を寄せ]
……お前が言うと、妙に現実味があるのは、なんでなんだかねぇ……。
[肺活量は兎も角として、だが然程体力があるわけでもなく。
図書館の入口の手前で一度立ち止まり、息を吐いてから]
失礼します。
[声を掛けて、扉を潜った]
[きゅんきゅんいうユリアンの腹の音に
きょとりと周りを見渡す。]
…何のおと?
[笑顔で、駆け出すミハエルの背中を見送った。]
―大衆食堂―
うっはー おいしそー!
「がっつくなこら。で、お前まーたもぐってたんだって?」
う゛。食べてるときに言わないでよおっちゃん。
良いじゃんか別にへるもんじゃないしー
ちゃんと貝殻だって置いてきてまーす!
「そういうことじゃねーだろ?」
ああんもー、仕方ないじゃんー!
そこに『海』があるんだよ!
『海』の向こうに何があるか、おっちゃんは気にならなかったのー!?
ユリアンは『空』なんだし、被ってないから良いじゃーん
無茶した挙げ句死んだ、馬鹿兄貴もいたがな。
[さらりと言ってから、現実味があるという言葉に、肩をすくめた]
経験則だからな。・・・絵師殿の幻の記憶とはわけが違う。
……それは言わない、言わない。
[さらりと言われる言葉に、掠めたのは苦笑]
幻、と言っても、過去の積み重ねに変わりはないけどねぇ。
俺が見てない、ってだけで。
[軽く言った所で、耳に届いた声に。
早めに手当てをしてしまおう、と動き始める]
む、し?
虫を飼っているの?
なんていう虫?
それは可愛いのかしら?
見たいわ、見たいわ?
[アーベルの言葉に、ぱっと顔を綻ばせ
ユリアンに、期待の眼差しで詰め寄った。]
まあさ、もう糸のお仕事は終わらせたんだよ!
だから良いじゃんー。
「その前にやってたと聞いたが?」
う、うっさーい! 気のせいだよ!
それに早く糸できるんだから良いじゃんかー
サボってないよ、絶対サボんないよ!
あ、そういえば、さっき絵師さまがいらしたんだけどね。
……あーあ。ご挨拶くらいしたかったのになぁ。
あ、ごちそーさま!
[何か言いかけたおじさんに、少女は元気に言うと食器を置いて話を打ち切った。]
いっつもながらに美味であった。なーんてね!
図書館の先生のところ行ってこよっと。
「あ、こら待てお前」
[2人を探して見回していると、声が掛かる]
ああ、済みません。
[頭を下げて、姿の見えたほうへ。
荷物は入口の脇に、なるべく邪魔にならないように置かせて貰った]
ええと。
何がどうしたんですか?
[近くまで来て、オトフリートを見上げ問い掛けた]
[無邪気に顔をほころばせるエルザをみて罪悪感が…]
そう、虫だ。こんな形の。可愛いかどうかはわかんねーけど
[罪悪感がわかずに、桶を頭に乗せ直し。空いている手で菱形のような形まで作ってみせる。]
9人目、薬師 ミリィ がやってきました。
薬師 ミリィは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
― 診療所 ―
[床に胡坐を掻いて座りこみ、鉢を抱え込む。
ごりごりと干した草を擂る音が支配していたが、不意に動きが止まる]
くしゅんっ!!
[思い切り前のめりになり、大きなくしゃみ。
手が滑り、内の粉が舞い上がった。ぱらぱらと緑が舞い落ちる。
横を向くとずれ落ちかけた眼鏡を押さえ、眉を寄せた]
はぁ!? ちょ、アーベル。おまっ!!
[エルザの疑問に目線を逸らしていたわけだが、アーベルのキラーパス(死ぬのは俺)に思わず声を上げる。
そして向けられるエルザの期待の眼差しに、あーうーと唸っていたわけだが、]
あー、そのー。うん。
勘弁してください。
[そういって土下座。]
[読書室の外、弟と幼馴染のやり取りを聞きつつ、手早く上着を脱いでぶつけた所を見やり、湿布を当てる]
……あー、いてて。
次の『月』が昇るまでは、死にゃしねぇとはいえ……。
痛みとかは、人並みに感じるからなあ……。
[小声でぶつぶつと呟きながら手当てを終えて、脱いだ服を着込む。
薬はとりあえず、上着のポケットに入れておいた]
ん、と。
動けそうかねぇ。
……むぅ。しまった。
[黒地の服に纏わりつく緑を払う。
その色は、薬と言うには少々毒々しい]
私に限って風邪ということもない、となれば、
誰ぞが噂をしているのか。
[妙な自信を持っての、自己完結。
町の医療を担うものとしては当然とも言えるかもしれないが、その言いようと、見た目の幼さは相反するものであった]
…………歳の事ではないだろうな。
[すりこぎ棒を持ち直した手に力が篭る。ぱき、と微かに音。
微かに纏った負のオーラは、少女のものとは思えない]
…それはまた、兄さんらしいというか。
お手数お掛けします。
[少しばかり呆れた顔をした後、謝罪を込めて頭を下げ。
読書室を覗き込んだ]
[アーベルの説明に、更に目を輝かせる。
菱形を描く指を黒目が追い、
そしてユリアンへとまた目線は戻る。]
見たい、見たいわ?
可愛くないかもしれない虫さん?
[キラキラと目は輝くが、土下座するユリアンにきょとん、とその目は瞬かれる。]
どうしたのかしら?
[首を傾げ、疑問と視線はアーベルへ。]
…まあ、いい。
そのときに備えても、しっかり準備をしておこう。
[ふ、と息を吐いて呟くと、作業を再開する。
薬師、ミルドレッド=ハーヴェイ。
*――今年で32歳の彼女は、微妙な御年頃だった*]
……と。
[覗き込む気配に振り返れば、目に入るのは見知った顔]
よ、どした?
[かける言葉は、ごく軽いもの。
というか、御気楽至極]
10人目、少女 ベアトリーチェ がやってきました。
少女 ベアトリーチェは、霊能者 を希望しました(他の人には見えません)。
[水晶花の花畑。
細い声が叫んでいる]
ねぇえ、降りてきてよぉ。
[清水のつたう岩肌、
薄桃色の小さなトカゲがはりついている。
平均的な成人男性の頭上の高さあたりか]
降りてきてってばぁ…
[苔を舐めてでもいるのか無視される。
二つ三つ、跳ねて手を伸ばしても、トカゲに届かない。
少女の双眸がうっすら涙をたたえた*]
俺は構わないが、お前も苦労するな。
アレが兄で、しかも絵師ときては。
[心底気の毒そうに言って、読書室を覗くミハエルを見送る]
/*
……予想外の人入りに、ちょっとぽかんとしたとか言わない(言ってる)。
これ、あの。
基本編成でいけてしまうんですが。が。
流石にもう、慣れましたけどね。
[オトフリートには苦い笑いと共に言って]
どうした、じゃないよ。
[まるで他人事と言わんばかりの当人に、溜息も盛大になる]
ん?何かあったのか?
[すっとぼけたような表情をユリアンには向けたが。
エルザの視線がこちらにきたのとユリアンが土下座をしているのも見て、これ以上するのは悪いかと思って]
その虫はな。人に見られるのが酷くいやなんだよ。だから虫のために我慢しような
[内心では。「いや、珍しい虫だから隠してるんだ」とか言いかけたかもしれない]
そこで、ため息つかれてもなぁ。
[盛大にため息をつく様子に、苦笑して]
ああ、転んだ事なら、なんてこと、ないから。
/*
二人増えたーー。おー。すげー。
ミリィは。百年ぐらい前からいきてるとか聞いた。とか当人の前で言ってみよう(何
ベアトリーチェは撫でよう。エルザも撫でるぞー…年下を撫でるのは年上の特権です
まあ、いきなりだったからなぁ。
でも、俺が転ばんかったら、あっちが怪我してたかも知れんし。
[半眼で見られても、へらりとした態度は変わらず]
いや、気ぃはつけてるぞ?
痛い思いはしたくないんだし。
そうなの?
なら…仕方ないわ。
何時か人に見られる事がいやじゃなくなったら、
見たいと思うわ?
その時は是非お願いね?
[ふふ、と、笑顔でユリアンを見て、アーベルを見た。
コバルトグリーンの目は蒲鉾型に細められ、
本当に楽しそうに嬉しそう。]
やれやれ…
[絵師兄弟の会話を、やはり呆れた様子で耳にしながら、自室へと引き上げる。キノコ茶でも入れてやるかと考えたのは、単に気まぐれからか]
/*
あ、能力者希望どうしよとか…まいっか。
やるなら狩人ぐらいがいいかなぁ。困ったとき何か出来そうで、困ってないときは何もしない。そんなゆるゆる君(ぇ
…相手に怪我がないなら、まあ良かったけど。
その子も心配したんじゃないの?
[相手のことを聞いて、やや表情は和らいだが]
『絵師』が心配掛けてどうするの。
[その役目が年の離れた兄に引き継がれた時、己はまだ3歳。
故に先代のことは知らないが、流石に緩過ぎるようには見えた]
ああ。大丈夫なときになったらユリアンが報せてくれるだろうし。そういうことだから仕方ねーんだよ。
[なんとも自然な口調でユリアンに飛び火を与えつつ
無邪気な様子のエルザを見て今更になって罪悪感が少しだけ出てきて、今度はすまい。と。過去に何度も何度も思ったことを今日ももう一度思った。多分また次も思うことだろうけど]
/*
頭は悪くはない…が、知識が少なめ。専門的知識とか(ユリアンの熱力学とか色々でるとちんぷんかんぷん)
逆にこういう小回りは聞くのでいればいいか
[アーベルのフォローに感謝……しかけたが、そもの原因もアーベルだったことに思い至り、てめぇあとで覚えていろよと内心ぐつぐつにゃーにゃー。
エルザの無邪気な言葉にはぎこちない笑みを浮かべつつ]
エエ、考エテオキマスデス。
まあ、ちょっとは驚かれたけどなぁ。
[心配、という言葉に掠めたのは苦笑]
まあ、そうなんだが。
……まだ、次の『月』は出てないし、気をつけてるから、大丈夫だって。
[続いた言葉は、僅かに真面目なものとなる。
『月』──『絵師』の素質を示す、蒼い三日月の痣。
それを持つ者は、今の所は見いだされてはいない。
故に、それなりの自重は、という自覚はあるらしい……一応]
[乾燥したキノコをポットに入れて、お湯をそそぐ、香り付けに少しだけ蜂蜜を入れるのは、母のやり方を忠実に守った入れ方だ。カップを二つ直に手に持って読書室へと戻る]
帰る前に一服していけ。
[口調は相変わらず]
と、おんや。
[カップを持って戻ってきたオトフリートの姿に、緑を一つ、瞬かせ]
別に、気ぃ使わんでもいいのになぁ。
村の設定が変更されました。
/*
あなたは共有者を希望しています。ただし、希望した通りの能力者になれるとは限りません。
確認。俺が間違えたら、あほのこすぎるからな。
けなげな弟への労いだ。
どうせ兄弟してろくに食ってないんだろう?茶くらい飲んでおけ。
[言いたい放題だが、食事まで提供する気はないらしい]
…。
信用していいのか、いまいち迷うな。
[『月』。
その意味するところを理解すればこそ、返答に少し間が空いた。
再び口を開いた時には、やはり先の表情だったが]
本当、気をつけてよ。
[取り敢えずはそう締めたところで]
あ、…済みません。
[出されたお茶に、戻って来た人を見上げて礼を言った]
……俺は、ちゃんと食べたぞ。
[それも結局は、弟の差し入れがあったからだが。
あの場で差し入れがなかったら、林檎と飴玉だけで済ませていた可能性は否めない]
……とはいえ、せっかく淹れてもらったんだし。
いただいてくよ。
それではブリジット、留守の間は頼む。
[助手たる少女に言いやり、本を携えて診療所を出る。
手早く用事を済ませようと図書館に向かう途中、広場に集う面々の中にある顔を見つけて、急いていた足をぴたりと止めた]
ユリアン=エルデミッテ。
お前はまた、何をやらかしたのかな?
親父さんが怒っていたぞ。
[ぶしつけに名を呼び、きっかり90度方向転換してそちらに向かった。]
……お前な。
俺を、なんだと……。
[迷う、という物言いに、ぼそり、と呟くように。
それでも、まとめの言葉にはああ、と頷いて、自分もカップに口をつけ]
ところで、何か用事があるわけではないのかしら?
お荷物があったら持つわ?
綿が要るなら取ってくるわ?
[にこにこと笑ったまま
ふたりを交互に、見た。
言いながら口の中で小さく歌を紡ぎ出す。]
[と、突然ぴたりと、歌はとまる。
現れた薬師の姿に、肩をすくめると
ふたりの後ろにさっと隠れた。]
どこも、悪くないわ?
[薬師の、僅かに纏う香りに僅かだけ眉をひそめながら
笑顔をぴくりとすこし、ひきつらせた。]
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