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呼び寄せたのは果たして何か。
その意を誰一人知る由もないまま、人々は集い始める。
1人目、自衛団長 ギュンター がやってきました。
自衛団長 ギュンターは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
召集をかけたものの、まだ集まってはおらぬか……。
とはいえ、どこまで真実かもわからぬ噂、焦る事もなかろうて。 全員集まるまで、ゆっくり待つとするかの。
『水面の民』の住まう『都市』。
河の流れと共に生きる者たちの住まうその地は、久しぶりに岸辺に寄ったその日、異変に見舞われた。
豪雨の影響を避けるべく、岸辺に留まり迎えた夜明け。
外れの筏に住まう漁師が、蓮の葉と、水面を紅く染めていた。
その身に刻まれていたのは、人の手では到底なしえぬ深き爪痕。
それを見た自衛団長は、団員たちに指示を出す。
「該当する者を、集会場に集めよ。
……全ては、神の御心のまま……」
異教の教えに従う団長への疑問を感じつつ、自衛団は動き出す。
それがもたらす事の意味など、今は知らぬままに──。
☆基本設定
1村・19村・35村と同様の『場』システムの設定を持つ村です。
が、上記3村との直接的な関わりはありませんので、ログの既読・未読は問いません。
過去村参加の方が関連ネタを引っ張るのはOKですが、わかる人はわかる系のネタ振りはほどほどに。
☆舞台
筏の上に建物を作り、それを複数繋げる事で構成された水上コミュニティ。
『水面の民』と称される人々が暮らしています。
『水面の民』は基本的には定住はせず、時に流れに従い、時に流れに逆らって筏を進めながら、大河の上を流浪しています。
『水面の民』のコミュニティは複数存在し、それらを総括して『都市』と呼びます。
舞台となるのは、そんな『都市』を構築するコミュニティの一つ。
規模はそれなりに大きく、自衛団と呼ばれる自衛のための団体も存在。
主な産業は漁業。魚やその加工品の買い付けのために行商人などもよく訪れるようです。
移動先にあった村と交易する事もしばしば。旅人も、休息や情報交換に立ち寄ったりします。
流浪する大河には、オオオニバスに良く似た植物が自生。
大きく成長した葉は大人一人の体重を軽く支えるため、接岸時に橋のように使われたりもします。
信仰や宗教などはかなりフリーダム。
そのためか、布教目的の聖職者もよく訪れているようです。
また、自衛団長は過去に何かあったのか、古くからの守り神よりも陸から広められた教えの『神』を強く信じているようです。
※いわゆる『教会が説く神の教え』は、余り浸透していません。どちらかというと、土着信仰の方が根強い風土です。
☆集会場近辺
メインの舞台となる建物のある筏。
一階には広間、厨房などの設備があります。
連結した筏には雑品の倉庫も建てられている他、定期的に使われる公衆浴場の設備もあります。
二階には各人に割り当てられる個室。個室には、最低限の家具が用意されています。
これ以外の設備は好きなように設定してください。
☆生活様式上の特殊設定
電気、ガス、水道はありません。
灯りはランプ、煮炊きはかまど、飲み水はろ過したものが幾つも汲み置きされています。
普通の風呂やシャワーもありません(※過去シリーズでは普通にあったので、ここんとこは要注意!)。
普段は川で水を浴びるか、部屋に水桶を持ち込んで身体を拭くかの二択。
定期的(2週間に一度くらい?薪がわりと貴重品になりそうなので、頻繁ではないかと)に公衆浴場が開かれ、湯浴みができるのはその時だけです。
これ以外は、ノリと勢いとファンタジー処理で突っ走ってOKです。
リアルな整合性よりもその場のノリを大切に。
☆役職について
以下、1村・19村・35村で用いられた設定を転載します。
役職を希望する場合は留意してください。
動きに緩い縛りがあるので、特にやりたい役職がない時は、無理せず村人orおまかせを。
・人狼はその発祥が現世利益による布教のため宗教兵器であり、闇の眷属の力を胎児に加えることで生み出された。
・戦乱の内に教会の対人狼部門は崩壊、管理下にあった人狼や能力者の因子が流出した。
・本来、人(能力者)、場所(閉鎖空間・人数)、時(人、場所の条件を満たして、満月の夜を迎える)の条件を満たさない限り自ら人を殺めることはなく、大抵の人狼は人なんて殺さずに済むのならそうしたいと思っているらしいが、古の契約によりそれは避けられない。
・だが、本人の意志と関わらず、行為を行うとそれは無上の快楽を与えてくれる。
・他の能力者も同じ、システムに沿った行動をしている間は快楽を、それを乱そうとすると苦痛を味わうようになっている。
智狼の襲撃、占い師の占い、守護者の守護は、それぞれが展開を左右する要素を強く持っています。
対象を決める時はPC視点だけではなく、PL視点での展開展望も加味する事を強く推奨いたします。
☆役職設定
智狼
教会により造られし、闇の因子を引き継いだ者。
月の影響を受け、獣に変化する能力を持ち、人の血肉を喰らう。
『双花聖痕』を、『最も甘美なる餌』として無意識に求める事もある。
一般的には『御伽噺の存在』として認識されているが、実際に出会ったとされる記録や話は各地に存在している。
※展開に対し、もっとも大きな影響力を持つ役職です。
赤ログでの中相談は、必要と感じたならどんどんやってくださって構いません。
ただし、雑談に偏らないようにお願いいたします。
狂信者
教会の事情を知り、人狼が何者かを見極める事ができる者。
本来の目的に沿うか、独自の目的を持つかは定かではないが、人狼を生かすために行動する。
※狂信者は、上記役職基本設定についての知識を最初から持っていて構いません。
占い師・霊能者
教会に造られし因子のうち、探査や見極めに特化した力を引き継いだ者たち。
占い師は生者を、霊能者は死者をそれぞれ見極める力を持つ。
※展開上自然なら、判定ブラフもありです。
※霊能者が襲撃死者を感知する事への制限はありません。引いた方の設定にお任せします。
守護者
教会に造られし因子の一つ、守り手の力を引き継いだ者。
その力を持って人狼の牙から他者を守る事ができるが、自身のためには使えない。
聖痕者
蒼と朱の花の痣を持つ。教会により、『神の加護の象徴』、或いは『人々の指導者』、ないし『人狼への生贄』としての役割を持たされた者。
人狼にとって、その血肉は最も『甘美なる餌』となる。
村人
教会による因子の操作とは関わりなき者。
影響を受けぬが故に、自らの意思によって行動できる。
☆吊り・襲撃・墓下について
特殊な言い換えの設定はありません。投票の概念がないくらいです。
【吊り・襲撃共にPL>PC視点で、盛り上がり重視の選択を。
委任は禁止しませんが、なるべく使わない方向で】
それぞれの描写ですが、吊りはその時の状況で。
自衛団の介入や事故死などの要因の取り入れもありです。
また、処刑描写に拘りすぎる必要はありません。
襲撃描写は白での発見を優先し、赤ログでは後ほど回想、という形でそれを補完してください。
発見描写は翌朝以降の時間軸でやると、赤組が動き易いかも知れません。
夜中や、更新直後の状況から一気につなげてしまうと、狼の白ログでの行動と矛盾が出てしまう可能性もありますので、ご注意を。
なお、【吊り・襲撃描写共に、対象となったPC・PLへの配慮は忘れずに!】。
基本的にまとめサイトでの遺言確認などはしないもの、とします。
墓下は霊魂の世界となります。
終わるまでは何故かその場に束縛されるらしく、筏から離れる事はできません。
襲撃描写が終わらないと墓下で出にくい、と思われるかも知れませんが、襲撃時の記憶や時間軸を曖昧にして動くのもありですので臨機応変に対応してください。
プロローグ
豪雨明けの朝。
外れの筏で爪痕の残された死体が発見され、容疑者が集会場へと集められる。
この時点ではまだ、筏内で自由に動き回れるが、連行された事で周囲の態度は変化しているかも知れない。
集会場に到着すると、身上書の提出を要求される。
(以下テンプレ。書いた後、メモにアンカーをお願いします)
■名前:(綴りがあると泣いて喜びます)
■年齢:
■職業:
■経歴:
※他、PL視点での補足など
1日目
48時間進行。
自衛団長から、今回集められた理由が説明される。
団長以外の自衛団は、人狼に対して未だ半信半疑の様子。
ただ一人、自衛団長だけは人狼の存在を確信的なものとして、今回の隔離の必要性を強調する。その様子は何かに熱狂しているようにも見えるかも知れない。
集会場を離れる事は禁止されるが、監視役の自衛団員に頼めば、自宅に手紙を届けてもらう・何か持ってきてもらう、程度の事はしてもらえる。
夜、集会場近くの蓮が白い花を咲かせている事に、誰か気づくやも。
※自衛団長は基本的に集会場内にいますので、絡みに使いたい場合はご自由に。とはいえ、NPCなのでそことばかり絡みすぎるのにはご注意を。
2日目
48時間進行。
自衛団長襲撃。やはり、その身には爪痕が刻まれていた。
野生の獣の立ち入れない状況での傷に、自衛団は集会場の中に犯人がいる、と判断。
必ず見つけるように、と強引な指示を残して、集会場を隔離する。
この時点で、村との関わりは完全に断たれ、集会場は孤立する。
前夜に開いた蓮の花は、いつの間にか鮮やかな──鮮やか過ぎる、真紅へと染まっている。
3日目以降
ここから24時間進行。アンカーは、サマリー順にリレー。
容疑者の一人が、生命を落とす。
自衛団に連行されたなら、それきり戻る事はなく。
何らかの要因で河に落ちたなら、翌朝には浮かびあがるだろう。
──勿論、容疑者同士の諍いや疑い合いで生命を落とす事もある。
いずれにせよ、霊能者はその者の死を、魂の在り方を、何らかの形で感知できる。
そして、狼の牙に誰かが命を落とす。
殺し合わねば生きられない現実。
それが突きつけられ、集会場は血を流す場所と化す。
二日を過ぎれば水中に没するはずの蓮の花は、血を求めるかの如く、色鮮やかなまま、そこに。
エピローグ
最後に残るのは、人か獣か。
それにより、終幕の物語は変化する。
真紅に染まった蓮の花は散るのか、それとも……。
村の設定が変更されました。
2人目、職人見習い ユリアン がやってきました。
職人見習い ユリアンは、守護者 を希望しました(他の人には見えません)。
[雨の音は好きじゃない。
雨の夜も好きじゃない。
理由なんて、特にないけど。
雨ってなんか。
誰かが泣いてるみたいな気がするから──]
あー……ひっどい雨だったなあ。
[開け放った窓から外を見て、最初に口をついたのはこんな一言。
目に入る見慣れた大河の水面は、何処か沈んだ色をしていた]
結構降ったけど、蓮、大丈夫かな?
そろそろ、蕾持ちそうなのが結構あるんだよな、ここら。
[軽い口調で言いながら、窓枠に足をかけ。
ひょい、と飛び降りる。
どこからか飛んできた、色鮮やかな翼の鸚鵡がその肩に舞い降りた]
ようっ、ロートス。おっはよーさん。
「おはよー、ねぼすけー」
るっせぇな……。
[そんな、軽口めいたやり取りをしつつ、昨日見つけた蓮の群生している辺りへ向かおうとして]
……ん?
あれ、自衛団の。
どーしたの?
……は? 俺が?
いや、そりゃあ確かに、本降りになる前に外には出たけど。
……何それ……って、ちょっと待てっつの!
[声をかけて来た自衛団員の言葉。
その意を完全に理解する暇もなく、鸚鵡ともども集会場へと引きずられ]
……で、コレ書けっての?
[文句を言いながら、渡された身上書に書き込みを始めた]
──────
■名前:ユリアン=クロイゼルング Julian=Kräuselung
■年齢:21
■職業:職人見習い
■経歴:都市生まれ都市育ちの見習い職人。父親は不明。母親は既に死去。
現在は鸚鵡のロートスと二人で暮らしつつ、職人としての修行を積んでいる。
──────
……ホラ、これでいーんだろ?
っとに……何だってんだよ、もう……。
/*
てな、わけ、で。
泡沫シリーズもついに4本目と相成りました。
今までとは違う舞台での設定、如何様になるかは不明ですが、良き泡沫を紡げることを。
て、わけで。
トラウマ克服挑戦だぜい……!
しかし、守護者出るまで人集まるんだろか。
希望したはいいけど、むしろそこが心配だったり。
3人目、浴場管理人の娘 ロミ がやってきました。
浴場管理人の娘 ロミは、霊能者 を希望しました(他の人には見えません)。
♪まぁるかいてちょん、まぁるかいてちょん、
おーまめーにめーがでて…
[絵描き歌と一緒に、真新しいスケッチブックにクレヨンの線が引かれていく。
けれどもその手がふと止まった]
あっ、お仕事ごくろうさまです。
[顔見知りの自衛団員が、ロミルダのほうに近付いてきたからだ]
お風呂ですか?
わかったです。パパにきいてみるです。
[ここのところの豪雨が酷かったので、久しぶりにすっきりしたい人も多いだろう。
公衆浴場を開くよう、お願いしてみてはくれないか。
そんな風に話す団員に、ロミルダは聞き分けよく頷いた]
ふぇ。
団長さんのお話があるですか。
[でも、話はそれだけじゃなかった]
集会所に行くですね。
わかったです。
[続きの話を団員が少し言いにくそうにしていたから、ロミルダはきょとんと首を傾げたけれど、結局はまた素直に頷いた。
お蔭で、その理由についてはなんだか曖昧になってしまったけれど]
じゃあ、準備してくるです。
[スケッチブックをぱたんと閉じて、クレヨンを箱に戻して。
ロミルダは一度家に帰った]
[自衛団員と別れてからしばらく後]
こんにちはですよー。
[ロミルダは集会所の入口からぴょこりと顔を出した。
クレヨンとスケッチブックはもちろん、前に立ち寄った『陸』の子にもらった絵本や、お人形、他のお気に入りいろいろをかばんに詰め込んで]
ふぇ。ロートスがいるです。
それとユーリにぃも、お話聞きにきたですか?
[主より先に色鮮やかな鸚鵡に目が行くのは、仕方のないことだった]
[それから、ロミルダの身上書はこんな風に書かれるのだ]
―――――
■名前:ロミルダ=ペシェル Romilda=Peschel
■年齢:10くらい
■職業:――
■経歴:公衆浴場の管理人の娘。集会所や浴場の周辺で遊んでることが多い。
―――――
[経歴の部分はきっと、自衛団員が代わりに書いてくれたのだろう]
/*
そんなわけで、ロミです。
正統派幼女(?)を突っ走ってみようかと思いました。
キリングやっても狂わないが目標。(そもそもやれるのか
霊能者希望は弾かれても構わないけれど、
代わりに狼とか来ないといいな…!
4人目、盲人 カルメン がやってきました。
盲人 カルメンは、霊能者 を希望しました(他の人には見えません)。
[雨上がりの澄んだ空気に、甲高いオカリナの音が鳴り響く。
カルメンは家のある筏の端で、ローズピンクのワンピースの裾を揺らしながらオカリナを口に当てていた。
毎朝の、小鳥達を呼ぶ音色。
けれど、今日は一羽も彼らは来てくれなくて]
……?
[聡い耳に羽音は届かず、代わりに筏を踏む靴音が鳴り響いた。
カルメンは音のする方へと顔を向ける]
…じ、えーだん…の…。
[おじちゃん、の声は相手の言葉で掻き消される。
訊ねられたのは豪雨になる前の自分の行動。
雨の降る前に外に出たか、との質問に頷いて答えると、集会場に来るように言われた。
団長が話があるから、と付け足されて]
じー、ちゃ、が?
…うん、いく。
[ほわり、と浮かべたのは笑みだった。
そこで何を言われるのかを知らぬまま、カルメンは自衛団員の後を付いていく。
…と言うよりは、手を引かれていくと言った方が正しい]
[オカリナだけを手に、自衛団員に連れられ集会場へと辿り着く。
そこには既に幾人かの気配があった]
…だれぇー…。
[音がしなければ人物の特定も出来ず。
カルメンは自衛団員の手を離れ、声をかけながら集会場へと入って行った]
[眼が見えぬ故に文字も書けず。
身上書は自衛団員の手で記入される]
───────
■名前:カルメン=ビュルス Carmen=Buers
■年齢:17歳
■職業:──
■経歴:15年前、別のコミュニティで生活していたが、流行病によりコミュニティがほぼ全滅。辛うじて治療が間に合い、現在のコミュニティへと移動して来たのは良いが、病の影響から両目の視力を失った。以後、引き取られた先で世話になりながら生活することになる。
年の割に言動に幼い部分が見られ、年相応の判断等が出来ない時がある。
視力を失って後は代わりに聴力が発達し、人を声で完全に判別出来るようになった他、オカリナを用いて音を奏でることに興味を示し始めている。
最近に楽しみは、小鳥の声に合わせてオカリナを奏でること。時折、旅人達などから頼まれて曲を披露することもある。
一応、一人で行動することは可能。
───────
[身上書の記入を終えると自衛団員は集会場から去って行く。
カルメンは先を探るように手を動かしながら、集会場の中を移動して*行った*]
/*
無謀な試みその1、眼の見えない人RP。
無謀な試みその2、その状態でキリング。
無謀な試みその3、霊能者希望。
そんな馬鹿をやり始めた阿呆、ろこあです。
こんなネタを2ヶ月も前から準備してたとか何してるんでしょうね。
でも頑張るよ、何事も挑戦。
そしてくろねこさん。
開始早々から窓飛び降りのお約束ですk
まぁこの後機会無いだろうしね。
そんな突っ込みを入れつつよろしくお願いします(ぺこり
―集会所・広間―
[愛用の葦笛を苛立たしげに弄んでいる所に聞こえた、声]
……へ?
ロミっ子?
「ろみー、ろみー。
こんにちわー」
[惚けた声に、呑気な鸚鵡の声が重なる。
それから間を置いて、新たに連れて来られた姿に、一つ、瞬いて]
……ちょ、コレどーゆー……。
つか、カルメン、大丈夫かー?
[疑問は過るものの、それは置いて。
盲人の娘に声をかけつつ、必要ならば*手を差し伸べて*]
どーゆーって、何がですか?
[なんだかびっくりしたようなユリアンを、ロミルダは不思議そうな顔で見る]
あっ、カルねぇ。
座るですか?
[そこでカルメンの姿が見えたので、ロミルダは椅子から降りて、向かい側の椅子を引いた]
んしょ。
えっと、今はロミと、ユーリにぃと、ロートスがいるですよ。
[それからロミルダはカルメンに言う。
もっとも声が聞こえたから、カルメンにはとっくに分かっているかも知れないけれど。]
そだ。
お風呂が開くのですよ。
[椅子に座り直してから、思い出したみたいにロミルダは言った]
本当はもっと先なんだけど、最近ずっと雨だったから、特別にって。
今日の朝に薪が届いたばかりだからいいよって、パパが言ってたです。
[にこにこと2人に言いながら、ロミルダはまた*お絵描きを始めた*]
─広間─
[広間に入り聞こえる声。勿論それは聞き覚えのあるもので]
ユーラ、ローミュ。
ローテュ、も、いる?
カーラねぇ、おはなしある、っていわれて、きたの。
[独特な呼び方をして、カルメンはほわっと微笑んだ。
カルメンは名を正しく発音しようとしても、異なる音が混じってしまう。
自分の名前すらきちんと紡げはしなかった。
ユーラはユリアン、ローミュはロミルダ、ローテュはロートス、そしてカーラがカルメンのこと]
じーちゃ、おはなし、なんだろうねぇ?
[じーちゃとは自衛団長のこと。
言いながら、カルメンはユリアンに手を借り、ロミルダが引いてくれた椅子へと近付き。
手で座る場所を確認してから腰かけた]
おふ、ろ?
…おゆ、いい、なぁ。
[ロミルダの言葉に羨ましさを込めながら、カルメンはふわりと笑んだ。
羨望が混じったのは、カルメン一人では浴場は危なくて*使えないため*]
/*
さて、あっち一段落したとこで、こっちに本腰入れんとな。
っかし、いつもの事だが人集まるかが読めん。
朝にもっかい、広告上げるか……。
そして、鳩からメモ更新すると消えるウムラウト。
仕方ないんだけど、泣けるwwww
─集会場・広間─
[カルメンに手を貸し、彼女が椅子に座ると、は、と一つ息を吐く]
団長のじい様の話なあ。
楽しい話じゃあ、ねぇ気がするんだよなぁ。
[連れて来られる時に、団員から聞かされた事。
外れの筏近くの蓮の葉の上で見つかったものに関わる話。
二人の様子に、それは聞いてないのか、と察するものの、それぞれの無邪気な雰囲気に教えるのは躊躇われ]
へぇ、風呂開けるんだ。
ま、今の水じゃ、落とすつもりで汚れちまいそうだし……。
[ロミルダの言葉に、悪くないかも、と。冗談めかした口調で笑って]
ん……ぼーっとしててもなんだし、なんか作るか。
メシ食う前に連れて来られたから、腹減ったし。
[じっとしていたくない、という思いからこんな事を言って、*台所へと向かう*]
/*
メモの苗字を直したかっただけとかそんな。
[今直しても、鳩るとリセットされるじゃない、とか突っ込んじゃダメ]
カルねぇも、あとでいっしょにお風呂行くです。
すっきりするですよ。
[ロミルダはカルメンに言う。
一緒にという辺り手を貸す気は満々みたいだけど、本当のところ役に立つのかは分からない]
できたっ。
ロートス、描いたですよー。
[満足したようすでロートスに見せるスケッチブックには、よくも悪くも子供らしいといえる鸚鵡の絵があった]
団長さんのお話、むずかしいお話ですか?
[ユリアンが言う『楽しくない』の言葉はそういう意味に受け取ったようだ]
むぅ。
よくわかんないけど、がんばって聞くです。
それで、お話が終わったら、陸に遊びに行くです。
[ロミルダはまたにこりと笑う。
コミュニティの子供同士でも遊びはするけれど、陸に寄ったときには新しい友達を探しに行くのが、ロミルダの楽しみの一つだ]
ユーリにぃ、ご飯作るですか?
ロミもお手伝いするです。
[それからユリアンの言葉を聞いて、ロミルダも椅子から降りて台所に行こうとする。
もっとも行ったところで、実際の調理自体はほとんど横で見てるだけに*なるだろうけど*]
いっしょ…。
うん、いく。
[浮かべたのは嬉しそうな笑み。
役に立つかは別として、ロミルダにそう言ってもらえたのが嬉しかった]
おはなし、たのしい、ちがう、の?
じーちゃ、おはなし、するの、いつも、たのしい。
[きょとりとした様子でカルメンは首を傾げる。
時折話してくれる内容は面白いのに、と不思議そう]
[お腹が空いたからと台所へ向かうユリアンと、それを手伝いに行くロミルダの足音を聞きながら、カルメンは音のする方へと顔を向ける。
座った場所から動かないのは、到底手伝えるとは思えないため。
けれど、ふと思い立ち、緩慢な動きで腰かけていた椅子から立ち上がる。
そして床にしゃがみ込み、手をついて先を確認しながら、少しずつある方向へと進み始めた。
これは杖を持たぬカルメンが一人で出歩く時の進み方]
…ま、ど。
こっ、ち…?
[集会場は初めてでは無いため、大体の間取りは分かっている。
当たりを付けたのは窓がある方向。
少しずつ進んで壁に当たると、それを支えに立ち上がった。
見えぬが故に手間取りながらも開く、広間の窓。
僅か湿った風が入り込むその場所で、カルメンはオカリナを口へとあてた。
そうして奏でるのは、幼き頃に見た大空をイメージした、小鳥の好みそうな穏やかな*曲*]
[ロミルダから見せられた絵に、鸚鵡は丸い目をきょろりとさせて、首を傾げる]
「ろーとす?」
[それきり、鸚鵡は何も言わずに喉をくるると鳴らすのみ]
んー、難しいっつーか、なんつーか。
ま、いいや、本人来てからの方がはえーし。
[説明を放棄したのは、そうであってほしくない、という思いのもたらしたもの。
ともあれ、鸚鵡は広間に置いて台所へ。
作るのは、魚の干物に火を通したものを堅焼きのパンに挟むだけの簡単なもの。
手伝う、というロミルダには食器を出すとか、そんな簡単な仕事を頼んだのだが]
……あれ。なんか、随分蓄えとかしっかりしてんな。
青物あるとか、めっずらし……。
[滅多に口にできない新鮮な青菜の類がある事に、こんな呟きがもれた]
[ともあれ、あるものは使え、とばかりにしっかりサンドイッチに真新しい野菜も挟みこみ。
お茶を淹れて広間に戻ると、耳に届いたのはオカリナの音色。
静かに、といわんばかりにこちらを見やる鸚鵡に、軽く肩をすくめて返すと、できるだけ静かにテーブルに戻る]
……ぁー。
お師さんに怒られっかな……。
長引かなきゃいいんだけど。
[ため息にのせ、零れたのはこんな呟き]
[ユリアンに言われた通りに食器を出そうと、ロミルダは棚を見上げる]
あれれ。
そういえばお話聞きに来る人、まだいるですか?
みんな集まるまで待ってなさいって、言われたです。
[棚の前で考え込むポーズ。
結局今いる3人の分と、あと何皿かを余分に出してきたのだった]
[しばらく後に準備が終わって、ロミルダはユリアンの後ろから広間に戻って来た]
わ。
[カルメンが吹くオカリナの音に、ロミルダはつい小さく声を上げた。
ロートスと目が合ったから、口に人差し指を当てて頷いた。
そうっと忍び足で、さっきの椅子に戻る]
/*
一瞬ロミの字がゲシュタルト崩壊して見えてびっくりしました。
今の状態でキリングに至るまでを考えてみたら、村人でもなんとか行けそうだ。
問題は時間があるかどうか。
[忍び足で戻るロミルダの様子に、ほんの少し、笑んで。
音色に上機嫌で聞き入っているらしい鸚鵡の様子に、今度は眉を寄せる]
……俺のには、ケチしかつけねーのに。
ったく、調子いいんだから。
[思わず零れた呟きに、鸚鵡はとぼけるようにこきゅ、と首を傾げた]
ロートス、いじわるはだめですよ。
[ユリアンとロートスのやり取りにくすくすと笑いながら、ロミルダは言う。
オカリナの音があるから、声は小さなままだ]
/*
そういえば男→女→女の入村順て、幻夢じゃ珍しいですね。
大概野郎ばかり→女の子大量発生、で結局五分五分くらいになるイメージ。
「いじわる、してない、よー」
[笑いながらの言葉に、鸚鵡はふるふる、と首を振る。
いつもはやかましいほどの声だが、遠慮しているのか、やはり、声は小さめ]
……この確信犯は。
[それへの突っ込みも、やはり小声。
表情だけ見ると怒っているようだが、こんなやり取りは日常。
物心ついた頃には共にいた、兄弟のような存在だからこそのもの]
[元より瞳に光は映らねど、瞼を落としながら音を奏でるのは常よりの癖。
しばらく音を奏でて居たが、いつも耳にする羽音はやはり無かった。
まるでこの先に起こることを暗喩するかのように]
───……。
[音が途切れたのは広間に他の気配が戻って来てからしばらくしてのこと。
直ぐに気付かなかったところを見ると、それだけ集中していたと言うことなのだろう]
……?
おか、えり?
[瞼を持ち上げ、色映さぬ瞳を音のする方へと向ける。
視線こそ合ってはいないが、声と微笑みは台所から戻って来た二人へと向けられた]
[途切れた旋律と呼びかける声に、窓の方を振り返る]
よ、ただいま。
カルメンも、食べるかー?
じい様、いつ来るかわかんねぇし、メシはちゃんと食っといた方がいいだろ。
[言いながら立ち上がる。
テーブルに戻るなら、手を貸さなくてはならないから]
本当ですか?
ロートスはいつも、ユーリにぃにきびしいです。
[こんなやり取りはもう何度も見ていて、その度にロミルダは笑った。
そうしていると、オカリナの音が止んだ]
ただいまです。
ご飯できてるですよー。
[視線は合わないけれど、ロミルダもカルメンに笑顔を向ける。
それからカルメンが動くなら、さっきみたいに椅子を引くために、椅子から降りる]
ご、はん?
うん、たべる。
[誘いに応じ、頷きを返す。
オカリナを仕舞うと窓辺から身体を離し。
ユリアンが手を貸そうと立ち上がってくれたのも見ることが出来ないため、窓辺へと来た時と同じように床へとしゃがみ込んだ。
そうしてペタペタと床に触れながらテーブルを目指し進み始める]
「しかたない、よー。
ユーリィは、抜けてるからー」
[悪びれた様子もなく、鸚鵡はロミルダにこう返し]
るっせーっての。
[それに突っ込みを入れている間に、カルメンは床伝いに動き始め]
っと、ストップストップ!
ほら、手、貸せって。
テーブルまで連れてくから!
[慌てて駆け寄り、声をかけながら手を差し出す]
「ほら、ぬけてる、でしょー?」
[その様子に、鸚鵡がこんな突っ込みを入れているのは、黙殺した]
[ペタペタペタ。
少し進んだところで制止の声が飛んだ]
ユーラ?
うん、ありがと。
[連れて行くと言う言葉に感謝するように微笑む。
床から離した手をユリアンに伸ばそうとして、一度引っ込めてパタパタ。
手の汚れを払い落してから改めて手を伸ばす。
けれどどこにあるのか分からず、しばらくは宙を彷徨うか]
ユーラ、ぬけてる?
[何のことを指しているのかさっぱり分からない様子で言葉を繰り返す。
ユリアンに手を借りたなら、連れられてテーブルへと向かうだろう]
[ロートスのあんまりな物言いに、やっぱりくすくすと笑った]
…あらら。
ロミも抜けてたです。
[それからカルメンの様子に気付いて、ロミルダはぱたぱたと反対側の椅子へ。
がたがた音をさせながら椅子を引く]
[宙を彷徨う手は、こちらでしっかりと掴み]
ほい、ゆっくり立ち上がってー。
慌てなくていいかんな?
[軽い口調で言いつつ、テーブルへとカルメンを導く]
「ぬけてる、ぬけてるー。
ユーリィ、いつもー」
[言葉を繰り返すカルメンに鸚鵡は楽しげにこう返し]
……ロートス、てめぇ。
[思わず、声が低くなった]
[彷徨わせていた手を掴んでもらうと、カルメンはゆっくりと立ち上がる。
それからテーブルへと連れて行ってもらい、ロミルダが引いてくれた椅子の背凭れへと手をかけた]
ユーラ、いつも、ぬけてる。
[ロートスが楽しげに返す言葉を再び繰り返す。
こてりと首を傾げたところを見ると、理解はしていないようだ。
それからユリアンに預けていた手を離してもらい、座る位置を手で確かめてから椅子に腰掛ける]
あり、がと。
[声の低くなるユリアンには気付かず、二人に微笑んで礼を言った]
/*
……盲人は止めた方が良かったじゃろか。
や、一応一人で行動は出来る、んだけど。
誰か居るとやっぱり手を借りちゃうね!
次からは壁伝いにしよかなぁ。
部屋の中はそっちの方がよさげ。
あんまり言ってると怒られちゃうですよ。
[ユリアンの声が低くなったのに気がついたのかどうか、ロートスを諭すように言った。
やっぱり笑っていたけれど]
わ。
カルねぇがロートスになったです。
[カルメンがロートスの言葉を繰り返したものだから、そんなことを言いながら]
どういたしましてですよ。
[カルメンのお礼にはそう返してから、またぱたぱたと席に戻った]
[ロミルダに諭された鸚鵡はこてり、と首を傾げてくるる、と一鳴き。
そんな鸚鵡をじとり、と睨んでいたものの、カルメンの様子に毒気を抜かれた気分になり、はあ、とため息一つ]
ん、気にすんな。
[笑みと共に向けられた礼に、いつもと変わらぬ声で言って、作ってきたサンドイッチを皿に取り分ける]
お、そうそう。
なんでかわかんないけど、新鮮な野菜が蓄えに入ってたんだ。
滅多に食べらんないし、味わっとけよー。
……?
カーラ、が、ローテュ?
[ロミルダの言葉に再びカルメンは首を傾げる。
自分は自分だけどな、そんな雰囲気を含んで居ただろうか]
お、やさい。
めずら、しい、ね。
い、ただき、ます。
[食事の挨拶をしてからサンドイッチへと手を伸ばす。
最初はテーブルの上で皿の端を探し、そこから更に手を伸ばしてようやく目的のサンドイッチへと。
サンドイッチを持ち上げるのではなく、顔を皿に近付けて食べるのは長年の癖。
零して床や服を汚さないための工夫だった]
……おいし、いね。
[サンドイッチを口に含むとしゃくりと音が立つ。
咀嚼し飲み込んでから嬉しそうに笑みを浮かべた]
[急に備蓄が増えた事への疑問はあるのだが、そこらは考えても仕方ない、と割りきり、自分も椅子に座ってサンドイッチに手を伸ばす]
前に『陸』に寄った時は、あんまり数入らなかったからなぁ。
[しみじみとした口調で言いながら、一口齧り。
瑞々しさに、表情が綻んだ]
ん、美味い。
しっかし、じい様、いつ来るんだか……。
[窓の外へと視線を向けつつ、小さく呟く。
外では、自衛団員が忙しく動き回っているのが見て取れた]
カルねぇ、ロートスのまねしてたです。
[カルメンが不思議そうにしていたから、ロミルダはそう理由を付け加える]
いただきますです。
[おんなじように食前の挨拶をしてから、サンドイッチをひとつ取った]
野菜、きれいな色してるですね。
おいしそうです。
[パンの間に挟まっている野菜を、珍しいものを見るみたいにまじまじと見てから、ロミルダは口に運んだ。
実際新鮮なものなんて、滅多に食べたことなどないのだ]
わ、おいしいです。
[一口目をごくんと飲み込んで、もう一口]
むぐ。
みんな来るまで待ってなさいって、団員さん言ってたです。
まだみんな集まってないですか?
[二口目を飲み込んだところで、ユリアンの言葉に首をこてんと傾けた]
[しばらくはもぐもぐと、手にしたサンドイッチを頬張り続ける。
野菜の色についてや自衛団員が忙しそうな様子には反応せず。
否、反応出来ず。
ただ言葉を耳にするだけだった]
ローテュ、の、まね。
ユーラ、いつも、ぬけて、る?
[ロミルダが口にした理由に、また言葉を繰り返した。
最後が疑問形になっていたけれど]
/*
ちなみに10さいくらいと書いたのは、
中身的には8歳くらいのつもりなのですが、
それだと低すぎるかもしれないからごまかしただけです。
んー、まだ、集まりきってないんだろーな。
呼ばれたのが俺らだけなら、とっくにじい様来てるだろうし。
なんでもいいけど、長く引き止められるとなあ。
お師さんに、何言われるやら……。
[ロミルダの疑問の声に、零れるのはため息。
修行中の身だけに、それが途切れるのは気がかりだった]
[繰り返された言葉に、何となくがっくりと来た]
……何度も何度も言わんでくれっつの……。
さすがにそれ、泣けるぞ……。
[カルメンに他意がないのはわかるものの、嬉しくはなく。
そんな相棒の様子に、鸚鵡は楽しげに喉を鳴らしていた]
はい、それです。
[カルメンの疑問系の繰り返しに、ロミルダは大きく頷いた。
伝わるのは声だけだろうけど]
むぅ。
ユーリにぃはお仕事大変なのですね。
ロミも早く、陸に行きたいです。
[床に付かない足をぶらぶらさせて言いながら、ロミルダはサンドイッチを一つ食べ終えた。
がっくりと来たようすには、喉を鳴らすロートスと顔を合わせて、やっぱり笑うのだった]
[がっくりとしたようなユリアンの声色に、きょとりとした表情で首を傾げた]
ユーラ?
…じゃあ、やめ、る。
[当人が嫌がっているのなら、と素直に止めることを口にした]
おしさま、に、ようじ、あるって、つたえて、きたら?
おはなし、きかなきゃ、ならない、って。
[修行のことを案じるユリアンに、不思議そうにしながらそう告げる。
ここに集められた詳細を知らぬ故の言葉]
大変っちゃ大変だけど、好きでやってる事だしな。
[ロミルダの言葉に、軽く息を吐く]
陸、かぁ。
んだな、早く行けるといいなぁ。
[自分の中の仮説が正しいならこの少女がここにいるのは何かの間違いとしか思えず。故に、言葉には実感がこもっていた]
[やめる、というカルメンに、ほっとしたのは傍目にも明らかだった。
もっとも、それと気づけるのは鸚鵡とロミルダだけなのだが]
んー……あんまり長くなりそうなら、それもあり、かな。
[不思議そうな問いかけには、こう返す。
掛け合えば、出してもらえるだろうとは思うものの。
あんまり歩き回りたくない、というのもまた本音だった]
じーちゃ、はやく、くると、いいね。
[陸へ行きたいと言うロミルダと、修行を気にするユリアンの両方へと言葉を向ける。
カルメンに焦る様子が無いのは生来の気性からか、それともあまり自由に出歩けないためか]
…ん、ごちそう、さま。
[ようやくサンドイッチ一つを食べ終え、食後の挨拶。
皿やテーブルに多少欠片が零れているのはご愛嬌と*言うことで*]
好きなのをお仕事にできるのは、いいことですよ。
前にパパが言ってたです。
[今度はお茶のカップに手を伸ばして、ロミルダは言う]
です。
陸は広いから、いっぱい遊べるです。
[言葉にこもった実感の意味は分からずとも、ロミルダがそれを本当に楽しみにしているのはきっと他にも伝わるだろう]
ああ、ほんとにな。
早く来るといいんだけど。
[カルメンの言葉に、一つ、頷く。
『陸』の神を信仰する自衛団長は、個人的には余り好きな相手ではないので、複雑なものもあるのだが]
好きじゃなかったら、できない、ってのもあっけどな、俺の場合は。
[ロミルダに向けるのは、苦笑めいた表情。
それでも、陸に行くのを心待ちにしている少女の様子に、何となくそれは*和らいだ*]
/*
さて、と。
プロ延長も視野に入れつつ様子見、かな。
後7人は、難しいかにゃ、時期的に……。
広報、頑張ろう、うん。
はいです。
あっ、お皿持ってくですよ。
[カルメンの言葉にはやっぱりうなずいてから、食べ終えたらしい皿をロミルダの分に重ねた]
ふぇ。そうなのですか?
なら、いいお仕事でよかったのです。
[椅子から降りながら、ロミルダがユリアンに向けるのは少しも曇りのない笑顔。
二人分の食器をかちゃかちゃ音をたてながら台所に運んで行く。
そうして戻って来てから、脇に退けていたスケッチブックを*また開いた*]
5人目、水人 クロエ がやってきました。
水人 クロエは、霊能者 を希望しました(他の人には見えません)。
ぷっはぁ!
[筏の端に二本の手が掛かる。
次いで水面を割るようにして頭が。
最後に身体が勢い良く持ち上げられた]
やっぱり雨後は面白い。
さっきのも、もう少し近づいてからいけば届くかな。
[後頭部に手を伸ばし紐を解く。
水を吸った黒髪が重たげに背中へと流れた]
[振り向けば自衛団員が立っていた。
首を傾げて話を聞き、溜息を吐く]
つまりは容疑者ってこと?
婆様が一緒じゃなきゃ僕は怪しい、ということか。
[固くなった顔の前でひらひらと手を振った]
別に行かないとは言ってないよ。
でも濡れ鼠のまま行けというのはご勘弁。
身体温める時間くらいは欲しいな。
[その場で待つという自衛団員に肩を竦めて小屋へと入った。
着替えながらもう一度溜息を吐く]
やれやれ。
あんまし長引かないといいけど。
/*
期限日にバテて参加し損なったら悲しいのでとりあえず特攻した、時間からもバレバレだろう“中身隠しって美味しい?”な兎猫です。
絡むための動きしてなくてごめんなさいです。
ちなみに水人=淡水の海人、のつもりの造語だったりします。最初は疍家(水上居人)を使おうとしたのですが、蔑称なので自重。
個人的には都市でも流れ者だしいいかなと思うのですが、あまり使うべきでないかなと思い直したので。
男女もまだ未固定だったり。比率を横目に見つつ、誰かが固定表現使ったらそのままそっちになるかなとか。
/*
よいせ、と。
後は変更告知だぁね。
時期的にきついかな、とは思ったが、やっぱ辛いにゃあ。
最悪、おまかせでとんでもが来る可能性を覚悟せんとにー。
あとは、どうにも厳しいようなら、一時的に2IDにして、初回吊り用PCを入れるか……。
これは、あんまりやりたくはないんだけど。
つうか。
最近、SNSでもお見かけしないのだが。
……今回も、きついんかにゃあ……。
んー、無理してまで、とは思わんのだが、紅月もだったからにゃあ(汗。
[皿を片付けてくれたロミルダには笑んで礼を言い。
その後は特にやることも無くぼんやりと椅子に座っていた。
お腹が膨れたせいもあるのか、時折うとうとと舟を漕いでいる]
……んー……。
[普段ならば家のある筏でオカリナを吹いたり、周囲から聞こえる音に耳を傾けたりしているのだけれど。
今日は小鳥も集まらず、集会場から出るわけにも行かないためにかなりの手持無沙汰。
そのためか、終にはテーブルの上に腕を組んで、伏せるようにして眠り始めた。
何か音がすれば目を覚ますくらいの浅いものだったけれど]
[ロミルダが台所に行き、戻ってくるのと入れ違うように自分も皿の片付けに向かう。
そのついでに色々見てみたわけだが]
……まあ、確かにここは非常時に備えたとこではあっけど。
なんで、こんなに充足してんだ?
[『陸』に寄った直後だから、というだけでは収まりのつかない様子に、首を傾げ。
広間に戻ると、絵描きをする姿と、転寝をする姿と]
……なんも、することないからなぁ。
「ほんとに、ねー」
[思わず、鸚鵡と顔を見合わせため息一つ]
[手持ち無沙汰なまま、窓辺に寄って外を見る。
集会場の近くには、やはり、自衛団員の姿が見えた。
ちょっと考え、そのまま窓枠に足をかけて外へ]
なー、ちょっといいかー?
[常と変わらぬ口調で声をかけると、顔見知りの団員は僅かに眉を寄せつつなんだ、と問いかけてくる]
じい様、いつくんの?
俺、一応仕事もあるんだけどさぁ。
……大体、なんであいつら呼ばれてんの?
呼び出しの理由って、その……あれだろ?
[外れの筏に住む漁師が、蓮の葉の上で息絶えていた、という話。
その事と、少女たちはどうしても上手く結びつかなかった]
[立て続けの質問に、団員の表情は更に渋くなるが]
「……俺らもそうは思うんだが。
団長曰く、『神の御心のまま』なんだとさ」
……げ。またじい様のソレかよ。
あーあ、やんなっちまうなぁ、もう。
『陸』のカミサマの教えなんかにかぶれちまって。
[大げさなため息と共にもらした言葉を、団員はそう言うな、と嗜めて]
「とはいえ、人死にが出てるのは、事実なんだ。
……お前が疑われてるのもな。だから、大人しくしてろ」
ちぇ……わーったよ。
[鸚鵡の絵の描かれたページをめくって、新しいページに絵を描いた。
今度はどうやら人を描いているらしい。
1人描いては1枚めくって、今集会所にいる2人と、それからギュンターらしき絵まで書き上げたところで]
ふぁ。
[カルメンが眠っているのに影響されたか、ロミルダは小さくあくびした]
[絵を描くのにも飽きたようで、ロミルダは集会所をうろうろと歩く。
カルメンが眠っているから、なるべく音をたてないようにはしていたけれど。
ちょうど窓枠に近付いた時、外の話し声がすこしだけ聞こえて]
ふぇ?
[ロミルダはまたたいた]
[これ以上団員と話していても埒があきそうにない、と判断して踵を返す。
背を向けたから、団員が最後にこちらへと向けた視線に込められていたもの──微かな畏怖には気づけない。
肩の鸚鵡は、そちらに物言いたげな視線を向けてはいたれど]
……っと。
[とりあえず、集会場へ戻ろうとした所で、視界の隅を白が掠める]
へえ……こんなとこにも、蓮の蕾が出てんだ。
[小さな声で呟いて、しばし、水面に揺らぐその色を見つめ]
[窓枠から身を乗り出した。
もちろんそのまま枠を乗り越えて外に出る、なんて芸当は、今のロミルダにはできない]
ユーリにぃ!
[代わりに、外に出ていたユリアンに声を掛ける。
カルメンはまだ眠っていたかも知れないけれど、今は意識にないらしい]
……さて、と。
ここでぼーっとしてても仕方ないし、戻るか。
[戻っても、する事はないのだが。
とりあえず、中に戻ろうとした所で、呼びかける声]
お?
どした、ロミっ子?
って、危ないから、乗り出すなよっ!
容疑者の一人ってことは、僕以外にも疑われてる人がいるんだね。
どんな人が呼ばれてるんだ?
[集会所の筏に渡り、同行する自衛団員に疑問を投げた。
相手が答えるより先に少女の声が届いて]
…今のって公衆浴場の。
あんな子まで、容疑者?
[眉が八の字になった]
それは大丈夫で、
…わぁっ。
[言われた先から手が滑って、バランスを崩しかける。
幸い窓の外に落ちることはなかったけれど、上半身がかくんと折れた形に]
村の設定が変更されました。
…あ、お。
し、ろ。
……ひ、かり。
[幼き日の記憶。
水上での生活でも、空はどこへ行っても同じで。
水にたゆたいながら見上げるのが好きだった。
空と雲と太陽と、それらを眺める幼き日の自分。
けれど不意に視界に闇の帳が下りた]
……く、ろ。
み、え、ない……。
[陽が落ちた訳でも無く、暗所に居る訳でも無く。
瞳を開いているはずなのに、視界には闇しか広がって居なかった]
「子供かどうかは関係ないんだそうだ」
訳が分からないよ。
団長さんも何を考えているんだろう。
「あの人は陸の神に傾倒してるからな」
理由になるのか、それ。
まあ、疑われてる僕が言っても何も聞いてもらえそうにないけどさ。
「そういうことだ」
[言いながら団員は紙を渡すと集会所には入らず戻ってゆく]
あーぁ、本当に面倒なことになりそうな雰囲気。
参ったなぁ。
[建物に入ろうとすると再び小さくない声が届いた。
何があったのかと入口から横へと回る]
て、だからあぶねって……!
[かくん、と折れた上半身に、前髪をかき上げながら額に手を当てる。
上に回って引っ張りに行くにしても、その間に落ちる可能性は否めず。
どうしたものか、と周囲を見回した所で、ふと、こちらにやって来る姿が目に入る]
あ、ちょーどいいっ!
手ぇ貸せ、手!
[カルメンが身動ぎしたのは離れたところで声が上がった頃。
伏せていた身体を起こし、椅子の上で小さく伸びをした]
───……。
[何かに気付き、両手の甲で両眼を擦る。
視界をはっきりさせるための動きでは無いことは、カルメンの状態を知って居れば明らかだったろう]
んー…。
[まだ少し眠そうにしながらも、顔を左右に動かす。
眼で確認するためでは無く、音源をはっきりさせるための行動]
[窓辺の方から幾人かの声はするなぁ、とは思えど、何をして居るかまでは聞き取れず、見ることも出来ず。
ましてやロミルダが落ちかけていることには気付くはずも無い。
一度首を傾げ、窓辺の方へと顔を向けたが、何事も無かったように別の方へと顔を向け。
椅子から立ち上がると傍の壁に手をあて広間から出て行く。
目指すのは、飲み水があるだろう台所]
……うぅ。
ごめんなさいです。
[そのままの姿勢で困ったような声を返す。
自分でなんとか身を起こそうとしているらしいが、うまく行かずに]
謝んなくていいから、動くなよっ!
引っ張り上げに行くから!
[駆け寄る姿を認めると、上へ向けて呼びかける。
行く、と言っても、入り口側から回る、などという悠長な事はしていられない]
てわけで、間に合わなかったら、受け止め頼む!
せっ、と!
[身体をかがめ、勢いをつけて跳び上がる。
丸太の隙間につま先を引っ掛けつつ器用に駆け上がり、窓枠の横を掴んで身体を支え。
もう一方の手で、ロミルダを支えようと試みるが、間に合うか]
手だけは離さないで。
もう少し頑張れ!
[最短ルートを取る青年に眉を上げながらも再び頷く。
真下まで行くと両腕を広げて万一に備えながらロミに声を掛けた]
─廊下─
[壁を伝って広間を出た先の廊下で、カルメンは一度立ち止まる。
台所には滅多に足を運ばない。
故に集会場のどの位置にあるのかがかなり曖昧だった。
しかしそこは考えよう、普段行かない方向へ行けば良いのだと思い、周囲の壁を何箇所か手で触れる]
…んー、と。
こ、っち、かな。
[現在地を認識すると、普段は向かわない方向、正しく台所がある方向へと壁伝いに進み始めた]
わ、分かったです。
[返事したのはどちらにか、その間にもずるずる落ちている。
振動が伝わってきたのもあって、両手を壁につけてなんとかこらえる。
足が浮きかけたところでユリアンの手が届いて、わずか上に上がる]
[どうやら差し伸べた腕は間に合って。
力を入れて、少女の体を広間の中へと押し戻して行く。
自分とロミルダと、二人分の体重を支える左腕にかかる負担は、推して知るべし、か。
それでも、そこは気合で凌いだ。
鸚鵡はばさばさ、心配そうな様子で落ち着きなく羽ばたいて]
……っとに、なに、やってんだ、よ。
ふぅ、間に合ったね。
[二人ともが窓の向こうに戻ると大きく息を吐いた]
大丈夫かー?
僕も中に入るよ。
[窓から入るなんて器用な真似はせず、玄関に回る]
いきなり驚かされたな。
なんか喉渇いたかも。
[押し上がって、片足が床につき、もう片足もついた。
窓枠に手をかけて、息を吐いた]
はふぅ。
ごめんなさいです、ユーリにぃ、クロさん。
ロートスも。
[ロミルダはしょんぼりしたようすで、もう一回謝る]
─ →台所─
[時間をかけてようやく台所に辿り着く。
けれど問題はここから。
カルメンは慎重に手を動かして、飲み水が汲み置かれている場所を探し始めた]
た、ぶん、はし、っこ……。
[家の置き場を思い出しながら、壁際を中心に飲み水を探すのだった]
あー、いいから、いいから。
「ロミー、へいきー?
だいじょうぶなら、いいのー」
[はあ、とため息をつくのに重ね、鸚鵡が歌うよに言った]
それより、どしたんだよ、急に窓から乗り出したりして。
なんか、あったか?
いや、無事だったからいいさ。
まあ次は気をつけて。
こんな呼ばれ方して怪我したらつまんないよ。
[広間に入ると謝るロミルダに笑いながら首を横に振った]
ここって台所とかもあるんだよね。
ちょっと水貰って来る。
[二人の無事を確認するとすぐにまた出て台所へ]
6人目、妊婦 ブリジット がやってきました。
妊婦 ブリジットは、霊能者 を希望しました(他の人には見えません)。
[何の変哲も無い平和な日だった。
窓から差し込む太陽の光を体に浴びながら、ブリジットが優しげな顔で、イスに座ったまま自分の腹を愛しげに撫でている]
『……』
[その前には、彼女の旦那であろう男が同様にイスに座ったままその姿を眺めている。
その表情は彼女と同じ様な幸せそうな───いや、なんとも言えないような表情で、ただジッとその腹を眺めている]
〜♪
[鼻歌なぞを口ずさむ彼女の姿をどれくらい眺めていただろう。
やがて彼は、長かった沈黙を破った]
『なあ……本当に、産むのか?』
大丈夫です。
今度から、気をつけるです。
[ロートスとクロエの言葉それぞれに、ロミルダは眉が下がったままの顔で笑って返した]
こんな?
[続いたクロエの言葉には少し首をかしげたけれど]
あっ、そだ。
忘れてたです。
[慌てたようにユリアンに向き直る]
[男のその唐突で、聞くものが聞けば非道な言葉に、彼女はコロコロと笑いながら返す]
あら……。
また、その話?
[つまりは、その言葉は今まで幾度と無く行われていた、ということだった]
『何度だって言うさ。
俺はまだ……正直、迷っている』
じゃあ、私も何度だって言わせていただくわ。
私は産みます。
この世に授かった大切な命ですもの。
『……』
[彼女のその言葉に、彼はやはりなんとも言えない表情で深いため息を吐いた]
『……分かってる。俺だって分かってるよ。
その子は、俺たち夫婦の大事な贈り物だ。そんなことは、ずっと分かっている』
―台所―
あれ、誰か居るのか…ってえぇぇ!?
[間取りから予測した場所に台所は確かにあった。
ガタゴトと音がする中を覗けば、カルメンが手を彷徨わせていて。
思わずひっくり返った声を上げる]
─台所─
[時折手を何かにぶつけながら探索を続けていたのだが]
……?
…クーリェ?
[聞こえた声に名を紡ぐ。
クーリェとは勿論クロエのこと。
彷徨わせるものを手から視線へと変え、カルメンはクロエに対し耳を向けるような姿勢で首を傾げた]
話……って。
あ。
[先ほどの、自衛団員との会話。
それを聞かれていたのか、と思い至り、決まり悪げに頭を掻く。
どうするか、としばし悩むものの、後から聞かされる事でもあるし、と思って]
……外れに住んでる、漁師の旦那。
朝に、見つかったらしい。
[死体の状況についても、一応は聞いていたけれど、そこはぼかした。
自分でも、理解と整理が追いついていない部分だから]
なら、悩む必要は無いでしょう?
[小首を傾げながら彼を見つめるその姿は、とても愛らしくて、彼が彼女と出会ったときからずっと変わらない素敵な姿だった。
だが、彼はそんな姿を見ると、大きく首を振って]
『……俺だって、俺たちの子供に会いたい。そのための贈り物を捨てたくは無い。
だけどよ』
[ここでようやく、男は沈痛な表情を浮かべた]
『───その為に、お前を失いたくない』
……。
[ブリジットという女性は、元来そんなに体の大きな女性ではなかった。
その為だろう。子供を産むという行為が、他の女性よりも更に難しい行為にしてしまっているのは。
医者は言った。
彼女が子供を産むのならば、大きな確立でブリジットが死ぬ。
次に、どちらも死に、更にその次に子供だけが死に、最後に小さな確立でどちらも生存するのだと]
/*
とーとつに、閃いたネタひとつ。
自分の母親も、狼に喰われた、としたら面白いやも。
役職何来ても、美味しく生かせるしな、これなら!
7人目、行商人 ダーヴィッド がやってきました。
行商人 ダーヴィッドは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
―街角―
やっほー、そこのお嬢さん。
これこれ、これなんだけど。おっひとっつ、いかがー?
[簡易の露店を筏の上に張り、男はにこやかに街角を歩く人々に声を掛ける。
その顔に見覚えのある者がいたなら、ふと顔を覗き。
そうでなくても、男の広げる品物に気を惹かれ、足を止めるものも]
…や、買ってくれるのなら、取り置くよ?
っと、ああ。彼氏さんにお願いするとか?
…えっ、うっそいないの?俺、立候補しよっかなー。
でも、そこはきっちり、割引は……ねぇ?
[貝殻を使った装身具を手に、客との商談。
けれど、その客の後ろには自衛団員の姿。
どこか険しいその雰囲気を悟り、それでも男は微笑んだ]
…何か、ご入用です?
ああ、お客さん、すみませんね。
急ぎの用事かも知れないんで…まぁ、また今度。
今買わないと無くなってるかもしれないけど。
…いらない?…そっかー、それじゃあ本当に次の機会に。
[女性客を見送って、男は自衛団員と店先で話しだす。
営業用の微笑みを絶やさず、けれど時折驚きを滲ませた]
―台所―
うん、僕だよ。
とりあえず危ないからそのまま止まって。
右手30センチ先にカップの積まれてる棚があるから。
[左手で額を押さえながら近づき、右手でカルメンの手を軽く握る]
どうしてここに…は、やっぱいいや。
何を探してたの?
疑わしい、ねぇ。
まぁ、いいんですけど。
[はっ、と短く吐いた息は溜息か、嘲笑か]
…とりあえずは、集会場に来い、と。
そっちで店開くのは…ああ、いえ、なんでもありません。
[ぱたぱたと手を振って、あしらうような仕種。
露店の商品を大きな鞄へと仕舞いこみ、集会場へ足を向けた]
―集会場・広間―
で?
これ、書いて出せば良いんですよね。
[さらさらとペンを滑らせ、癖の有る文字を紡ぎだす。
暫しの後に書かれた内容はこんなもの]
――――
■名前:ダーヴィッド=アメディック David=Amedick
■年齢:23
■職業:行商人
■経歴:母は、この都市の人間。父は陸の人間。
15歳の頃に、父に連れられ行商の旅へ。
この都市に戻ってくるのは、それ以来10年ぶり。
行商で訪れたついでに、久々の故郷を満喫中。
『俺だって……俺だってなあ……』
[力なくうなだれる男の表情はとても難しい表情だ。子供という新しい命を粗末に考えているわけでは決して無い。
ただ、それと同じくらいに彼女の身の安否を心配しているのだ。
そんな彼に、ブリジットは口を開いた]
これも言ったはずよね?
子を産む───新しい命が生まれるということの難しさは私だけじゃない。他の女性だって等しく、自分の命をかけて産みだしているの。
何も、何も変わらない。
それならば、他のみんなと同様、私は何も恐れずに子供を産みます……これは、もう決めたことだから。
[そのブリジットの言葉に、男は大きくうなだれた]
『……正直、辛いよ。命の覚悟をするのはお前だ。俺は見守ることしか出来ない。それ以外は何も出来ない……それが辛い。
もしも、お前の痛み全てを俺が代われるものならば、いつでも代わりたい。
それも出来ずに、ただただお前が苦しむ姿を見なければいけないという選択を選ばなくてはいけないかと思うと、頭が変になりそうなぐらいに辛い』
─台所─
カップ…うん、とまる。
[危ないと言われて素直にそれ以上動くのを止め。
伸ばそうとしていた右手は宙へと浮いたままに。
クロエが近付き手を取られるまでじっとしていた]
ここ、おはなし、ききに、きた。
いまは、おみず、さがしてた、の。
のど、かわいた、から。
[クロエが聞くのを止めた内容も律儀に伝え、何を探していたかも口にする]
/*
ダーヴィッドが一瞬どこぞの隊長さんに見えましたCO(ぇ
ジットの肩書きも、また何ともw
人が増えるとドキドキするね。
カルメンは受けてくれてありがとう!
上手に生かせますように。
外れの、漁師…
[最初に一度またたいて。
やがて誰だかに思い至ったようで、口を曲げて、眉を下げた。
街の人ならロミルダの知らない人なんてほとんどいない]
見つかった?
病気とかじゃないのですか?
[なんだか泣きそうな顔のまま、首を傾げる]
[男のそんな弱気な言葉に、ブリジットは立ち上がり、微笑みながら彼の頭を撫でにいった]
大丈夫。
きっと、私たちは幸せな未来を送れるわよ。後になって思い出したら、あんなこともあったなあって思えるくらいの話。そうなるわよ。
『……そう、なるといいな』
[話は終わった。ただ後は未来に向けて進むだけだった。
だが───]
───!?
『───!?』
[それから、幾ばくもしないうちに開かれる扉。その先にいるのは自警団員。
その時から、彼女の運命は、更に翻弄されることになった]
/*
……最近。
『自衛』と『自警』を間違える、というのも、中身割れのポイントなんじゃ、と思ってる俺がいるんだが。
つか、うん。
お集まりに感謝っす。
あーとーよーにーんっ!
[それから少しの時間の後、集会所に先に届けられたのは彼女の筆跡の書類。
さらにそれから少しの時間をおき、彼女は集会所に姿を*現すことだろう*]
───★───★───★───
■名前:ブリジット・パラメティーナ
■年齢:21
■職業:主婦
■経歴:元々は違う都市の生まれだったが、結婚を機会にこの土地に移り住んできた。
ここに住みだしてからは3年の月日が経っている。
家族は、旦那と、旦那の父母(ただし別居)
自身の家族については不明。細かく生まれた土地も男はよく聞いてはいない。
結婚以前の仕事は、小説家をやっていたようだが、彼女名義の小説は世には出ていない。
話を聞きに。…そっか。
[律儀に答えてくれるカルメンにクスリと笑う。
再び八の字になった眉が見えないのは幸か不幸か]
じゃあ僕と一緒だ。僕も喉が渇いてさ。
カルの分も用意するからちょっと待ってて。
[左手でその頭をぽふと撫でてから握っていた右手を離す。
奥の甕から水を汲み、カップ二つに注ぐと左手で纏めて持った]
ふぅん、茶葉とかまでしっかり用意されてる。
後で淹れようかな。
─集会場・広間─
[泣きそうな顔で首を傾げる様子に、ぽふぽふっ、となだめるように頭を撫でてやる]
ああ、どーも、病気とか事故じゃないらしい。
詳しくは、俺もわかんないんだけど。
[半分本当で半分嘘の言葉を投げるのと、肩でやり取りを見守っていた鸚鵡が羽ばたくのはほぼ同時]
……ん、どした、ロートス……?
[突然の事にきょとり、としつつ、視線を追えば。
目に入るのは、鮮やかな真紅]
[適当な椅子に座り、寛いだ姿勢]
しっかし、何もしないでいるのも、暇は暇なんだよなぁ。
折角の故郷だし、休暇にしようと思ってはいたけど…。
[欠勤は手持ち無沙汰になり、先程も棚開きしていたわけで]
他に誰が来てるか、探してみるか…。
どこに、儲けの種が落ちてるかは分からんし。
…っと、……お?
[人の気配と羽ばたきの音に、僅かに姿勢を戻す]
─台所─
[クロエの表情は見ることが出来ず。
声色で判断するより他が無い。
けれどその声色は普段通りのものだったから、カルメンはクロエの笑いに合わせるように微笑むのだった]
うん、ありがと。
[撫でられたことにまた笑みを零す。
用意してくれると言う言葉に作業が終わるまでその場で待った。
ややあって再びクロエに手を取られ、広間へと促される]
わか、った。
[クロエの手を握り返し、こくりと頷いて見せたのだった]
…ろー、とす?
[寛いだ姿勢は、そのままに、語尾上がりで名前を呼んで。
その後ろの人影に、眼差しを細めた]
…って、ことは。
ことは…?
/*
あああ、独り言が777だった。
やっぱりブリジットはなめさんかなぁ、と名前に綴りが無いのを見て思ったとか。
あと妊婦ってので、前回のヨハナさんが脳裏に浮かんだ。
……ブリジットをなんて呼ぼう。
そもそも接点無さそう、とか。
病気でも、事故でも?
じゃあ、どうしてでしょう…
[聞きながらますます泣きそうになっていたけれど。
ユリアンからはわからないと返ってきて、撫でられたので、涙をこらえるようにこくりとうなずいた]
…ふぇ。
[ロートスの羽ばたきにつられて、ロミルダもそちらを見る。
見覚えのない人の姿に、ぱちぱちとまばたきをした]
[ロミルダの方に集中していたためか、彼がいつ来たのかには気づいていなかった。
そのため、人がそこにいた事への驚きもちょっとはあったが、それよりも]
……ちょ、おま。
もしかしなくても……。
[鮮やかな髪の色は、記憶の中でも褪せる事はなくて]
……ダーヴ、かぁ?
[鸚鵡の名を呼ぶ男に、慣れ親しんだ呼び方でこう問いかけた]
/*
今までの分。
ユーラ:ユリアン
ローテュ:ロートス(鸚鵡)
ローミュ:ロミルダ
クーリェ:クロエ
ダーヴェ:ダーヴィッド
ブージェ:ブリジット
……ほぼ原形ありませんn
一応発音でそうなりそうなの選んでるけども。
おうともさ、親愛なる友よ?
こんな男前が、他にいるわけないだろ?
[ひらひら、軽い笑みとともに手を振った後、立ち上がり]
で、大事なのは、だ。
ユーリ、おまえいつの間に子持ちになってたんだ?
まさか、宗旨変えなんかだったりしたら、再会早々態度を悩むとこだが。
[よもや容疑者の一員とは思うまいか、少女に視線を落とし、こちらにも手を振る]
お嬢ちゃん、やっほー。
じゃ、行こう。
[左手は塞がっているから右手に軽く力を入れて頷きに返す。
カルメンと手を繋いだまま、ゆっくりと歩いて広間へ戻った]
あれ、人が増えてる…。
全部で何人呼ばれたんだろう。
[鮮やかな髪の青年にまず驚き、遅れて軽く頭を下げる。
ソファへとカルメンを誘導しながら小首を傾げた]
はい、お水。
お代わり欲しかったらまた取ってくるよ。
茶葉もあったから、淹れてみようかなとも思うし。
─台所→広間─
[クロエに手を引かれ、先程よりも早い時間で広間へと戻って来る。
聞こえる話声に一度首を傾げ、クロエの言葉で人が増えていることを確信した。
それが誰なのかを頭の中で照合しながら、ソファーへと誘導される。
手で座る場所を確認してから、ぽすりとソファーに収まった]
あり、がと、クーリェ。
[お代わりに対しても礼を言い、クロエからカップを受け取る。
ゆっくりと口へと運び、ようやく口の中を湿らせることが出来た。
はふ、と短く息が漏れる]
……その物言い、間違いなくお前だな。
[男前、という部分はさらっと流し]
って、おまーなっ!
どこをどう見れば、俺とロミっ子が親子に見えんだよ!
せめて、兄妹くらいにしとけっつーの。
この子は、公衆浴場の管理人とこの娘さん。
[代わりに、こっちに突っ込んだ]
お知り合いですか?
[ロミルダは名前を呼ばれていたロートスを見て、ダーヴと呼ばれた人を見て、ユリアンを見た。
ダーヴィッドが街を出た頃は、ロミルダが生まれていたとしても覚えてないくらいに小さかったはずだから]
ふぇ。
ユーリにぃ、子供いないですよ?
[よもや自分のこととは思わないで、ロミルダは手を振り返す。
涙はすっかり引っ込んだらしい]
[噎せるクロエと、首を傾げるカルメンの様子に。
ちょっと、いや、かなり。
表情が、渋くなった]
……お前らなー。
「ユーリィ、こもちとか、なれるわけ、ないー。
どんかんだからー」
……お前も。混ぜっ返すなっ……。
[鸚鵡に突っ込みを入れながら。
知り合いか、と問うロミルダには一つ頷いた]
8人目、流民 ゼルギウス がやってきました。
流民 ゼルギウスは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[こくりこくり…眠たそうに機嫌よく舟をこぐ
粗末が雨風がしのげればそれでよいという機能だけはしっかりと叶えている家の中に住む人は肩を揺らされたことで目を覚ます]
へぁ?…もう食えねー…?
[目を覚ますと同時に飛び込んできたのは怒りとあきれを含んだ顔の中年女性。軽く頭を振りながら見下ろせば、敷物の上に倒れている男]
あー…顔色よくなってますね。もういいでっしょ。あんま怒らせちゃ駄目ですよー。頭に血が上ったらまた倒れるかもしれないですしねー。仲良く仲良く。
[気楽にいいながら男に刺していた極細の針を一本づつ抜き取る]
[手を繋ぎ、広間に入る二人に向かっては、ひら、とまた手を振る。
その片方に見えていないとは気付かず]
…仲良しさん、かね。
[軽く噎せた様子や、こもちと反復する声に、してやったりの表情]
ロミちゃんくらいな年の娘がいるとしたら。
…なかなか凄いんじゃないかな。
[当のユリアンも当然否定した。
ふぅ、と息を吐いてカルメンの声に苦笑する]
っと、あ。
いけない、これのこと忘れてた。
[ポケットに突っ込まれたままだった身上書の用紙を取り出した]
[年齢の所で一度筆が止まるが、どうにか埋め終わる]
──────
■名前:クロエ=ノイマン Chloe=Newmann
■年齢:20前後
■職業:漁師(淡水の海人)
■経歴:数年前、筏に引っかかったのを婆に救助され、そのまま居ついた。
過去は殆ど覚えていないという。
生業は貝を採ったり甲殻類を採ったり。時に河底から何かを拾ってきたり。
婆の手解きを受けてそれなりの腕になった。
──────
あれれ。
カルねぇ、どこか行ってたですか?
[ソファーに座る2人を見た。
一連の騒動で、今の今までカルメンがいなくなっていたことに気付いていなかったらしい]
物言いで判断するか。
これでも、商人用の言葉遣いも頑張ってきたんですけどね。
[口調はともかく、喋る内容は、以前に近かったかもしれず]
…いや、だって兄妹じゃ、俺が楽しくないし。
あー、なるほどね。
俺が出てった時に、たしか、こんくらいちんまいのがいた気がする。
[人差し指と親指で示すサイズは明らかに小さい]
そ、知り合い。
昔馴染みに子供が本当に居たら驚きだな。
ユーリにぃ、変な顔です。
[目を戻して、近くで見えた渋い顔にくすくすと笑ってから]
あっ。
えっと、初めましてです。
ロミっていうです。
[ユリアンの紹介に気がついて、ダーヴィッドに向かって頭を下げた]
―広間―
や、斬新な考え方だなと。
[渋い顔のユリアンにひらひらと手を振る]
そうか、ユーリには無理か。
[ロートスの突っ込みに口元を押さえる。
見た目も隠せていなければ、声も当然笑っていた]
ダーヴさんは、はじめまして…かな?
[ダーヴィッドの表情には軽く肩を竦める。
疑問系になったのは過去の記憶にはあるかもしれないからだった]
あっはははは。
いいぞー、ロートス、もっと言えーっ。
つーか、未だに鈍感なのは変わってないのか。
いやいやいや、おにーさんはユーリが変わってなくて一安心ですよ。
[けたけたと明るく笑って、ユリアンの左肩を、ぱしぱし叩こうと]
―コミュニティの隅の筏―
[それからしばらくして目を覚ました中年の男と中年女性の夫婦にお礼の言葉とお礼に食べ物をもらった。
再三お礼をいう夫婦の姿には遠慮がちな態度を返す。それを謙遜とみたのかもしれないが]
(言えない…単に倒れてるおっちゃんを見たとき新しく聞いた技術の練習がしたかっただけなんていえない)
[笑みが乾いたものへと変化することを押し殺し見送った。
ぽつりと都市より飛び出るようにして繋がっていた筏が揺れ動くのはどこか淋しげに移るかもしれない。
最も。二ヶ月ほど前に水の向くまま流れてきてこのコミュニティにしばらく住むことにした流民にはその感傷は人よりも薄いだろう]
[ユリアン達が誰と話しているのか。
それを判断しようとして聞こえる声を頭の中で反芻し]
んー……。
………んー?
[どうにも思い当たらないらしく、カップを両手で抱えたまま首を傾げている。
余程接点が無かったか、新たに都市に来た人かの二択なのだが、ユリアンは面識があるらしい。
尤も、15年前から居ても活動範囲は狭かったために仕方の無いことではあるが]
んー?
だい、どころ。
おみず、さがしてた。
[ロミルダの問いにはカップを声のする方へと突き出すように見せて答える]
そこで、『男前』を自称するヤツがそんなにころころいるかい。
[基準はそこだったらしい]
って、楽しいって何がどー楽しいんだよ。
そりゃま、俺に兄弟がいないのは、お前にゃ言うまでもない事だろうけどさ。
[はあ、と大げさにため息をついて。
ロミルダやクロエの反応に、むう、となるものの]
……ま、そっちも変わってないようで、何より。
[明るく笑ってぱしぱしと叩いてくるダーヴィッドに、少しだけ和らいだ表情を向けた]
あぁ、うわ。自己紹介、先にされちゃった。
商人として、俺、失格かも。
[それはともかく、と身振りで示し]
ロミちゃんね。
こっちこそ、よろしく。
俺は、ダーヴィッド。しがない行商人さ。
そっちの美人な二人も、よろしくねー。
[ダーヴィッドの指で示された『ちまいの』が自分だなんて、ロミルダはさっぱり気付いてないようだった]
そうなのですか。
いきなりソファーにいて、びっくりしたです。
[カルメンがカップを差し出すのを見て、こっくり頷いて言った]
台所に行ったら、手探りで探しててね。
[カルメンを補足するように、ロミへ自分のカップも見せる]
もうちょっと配慮して欲しいもんだよね。
カルまで呼ぶんならさ。
/*
は。
ユリアン
36回 残1586pt
ロミ
36回 残1585pt
絶妙に、惜しい(何がだ。
ところで、相変わらず男女比が微妙ですねというかなんというか。
じゃ。飯にするか。さっき夢で食いそびれたしな
[さっきやたらと海草ばかりを頂いたものでそれを消費でもするか。と考えて己の住処へと帰ろうとしたところで、立て付け…コミュニティとの縄の繋ぎが薄さに揺れる筏が人の来訪を告げる]
何か御用でー?……自衛団の人…これはこれは。何かお求めで
先日の豪雨の前。確かに外にいたけど…は?
[容疑者。と発せられた言葉には眉を顰める。疑われるのは流民故の慣れも若干なりともあるわけだが]
で…?俺にどうしろと?
[抵抗するのはかしこくないと集会場へと集う旨と。身上書の提出を求められ、まずは身上書の提出を先にする]
[考え込んで居たためかユリアンの渋い顔、ではなく声には気付けなかったようで。
気付いたところで、きょとりと首を傾げるしか無かったけれど。
それでもロートスの言葉を反芻されなかったのは、ユリアンにとって幸運だったのだろうか]
[ダーヴィッドの名乗りに顔を動かすも、視線を向けると言うよりは耳を向ける形となり。
色映さぬ瞳は全く違う方向へと向けられる]
ダ……ダー……。
……ダー、ヴェ?
[反芻するように紡がれたのは、やはり別の音が混じったもの]
カーラ、は、カーラ、なの。
[正しく音を紡げぬまま、カルメンも名乗りを返した]
配慮、ねぇ……。
[ふと、耳に届いた声に、は、と一つ息を吐く]
そんなとこまで気ぃ回らねぇんじゃねーの?
今回のコレ、『神の御心のまま』らしいしさ。
[先の自衛団員とのやり取りを思い出しつつ、吐き捨てるよに呟いた]
だって自称する程の男前なんて滅多に居ないだろ?
[さらりと口にするも、恐らくはジョークなのだろう。
眼差しが楽しげに細まる]
そりゃあ何が楽しいかって、当然――…教えないが。
いや、まぁ、8年も経ってるからな。妹が居ても不思議じゃないさ。
…おぅさ。喜べ。
[身上書には以下のように記述された]
――――――――
■名前:ゼルギウス=フォーサイス(Zelgius=Forsyth)
■年齢:26歳
■職業:流民
■経歴:水の流れに身を任せ。時に逆らって。己の家である筏に乗って水の上を流れ流れ同じコミュニティに定住せずにいる滞在期間も気分次第で移住していく流民。
家族はいるが、いつのまにかはぐれお互いの消息不明。
節操のなく物品や知識を扱っているが、怪しいものも多々あるらしい
一ヶ月前からこのコミュニティには住んでるが。過去にも数度訪れている。
――――――――
[書き上げると提出。抜けがないのを調べている自衛団員の横でいただいた海草を干したり海水につけたりして過ごした]
ダーヴ…さんですか。
よろしくですよ。
[ちょっと長かったので、縮めて呼んだ]
ダーヴさんも、団長さんのお話聞きにきたですか?
[首を傾げて問う。
ロミルダは呼ばれた理由まではまだ聞かされてないので、なんでもないようすで]
だい、どころ、いった。
クーリェ、も、きた。
おみず、もらった。
[クロエに補足されながら、更にロミルダへと言葉を向ける。
配慮、と聞こえるとクロエの居る方へ顔を向けるようにして]
おはなし、きく、だけ、だし。
カーラ、も、そのつもり、だった、けど。
のど、かわいちゃった、から。
[気にしない、と言うように言葉を紡いだ]
あわわ。
それは大変だったです。
気がつかなくてごめんなさいですよ。
[クロエの言葉に、口に手を当てて言う。
もっとも気がついていたって、落っこちかけていた体勢ではどうにもできなかっただろうけど。
ユリアンの返す言葉に、今度はきょとんとまたたいたり]
[拙い響きで男の名前が呼ばれ。
けれど、それ以上に気を引いたのは、交わらぬ視線だった]
…。
[ちら、と窺う眼差しが、刹那ユリアンに向く。
そしてまた、カーラと名乗る相手を見た]
カーラちゃんね。
よーっろしくっ。
[殊更に、はきはきとした言葉を紡いだ]
お前の場合、口さえ閉じてりゃ間違いなく男前なんだろうけど、なぁ。
[返す言葉は、どこか呆れたような。
それでも、どこか楽しげでもあり]
で、そこでそう落とすか、お前はっ!
[教えない、というオチに突っ込みを入れつつ。
8年も、という部分には触れなかった。
母が死去したのは、ダーヴィッドが発ったあとの事。
故に、その事はまだ知らないはずだから]
はいはい、嬉しくて泣けてきますよー、と。
そこがそも気に入らない。
[吐き捨てるかのよなユリアンの声に眉を寄せる]
理由にもなってないじゃないか。
信じるものは人それぞれだけど…。
[軽く左右に頭を振る]
まあ文句言っても無駄らしいし。
ここに来た意味は皆無じゃなくなったかな。
[諦めるような口調で言うと、カルメンの頭を軽く*撫でた*]
かみ、の、みここ、ろの、まま、に。
じーちゃ、よく、ゆってる。
[いつも言ってるからおかしくない、と言うような雰囲気で言葉を紡ぐ。
カルメンは宗教の違いをあまり理解出来ていない。
聞かされたものは聞かされたものとして、それぞれを認識しているだけだった]
うん、よろ、しく。
[はきとしたダーヴィッドの声に今度は顔を向けて、微笑みを浮かべた。
同時にクロエに頭を撫でられたため、殊更穏やかな微笑みだったことだろう]
ユーリ、おまえもしかして。
ちぃと機嫌悪い?
気難しい顔ばっかしてるとモテなくなるぞ?
[唾棄すべきふうに語るユリアンに、明るく声を投げ。
膝を曲げ、ロミに向き合う]
…ん?うん。
俺も、団長殿の話を聞きに来たし、聞かれに――、
って、え?
まさか、ロミちゃんも?
[確かな驚きを表情に滲ませ、瞬いた]
[刹那、向けられた窺うような眼差しには、後でな、と小さく呟いて。
眉を寄せるクロエの言葉に、だよなあ、と息を吐く]
ま、じい様はカミサマの話題絡むと石頭通り越して鋼レベルになっちまうし。
文句、言ってもなあ……。
/*
メモだけでなく身上書そのものをちゃんとチェックしておくべきでしたね。ごめんなさい。カルメンがもっと長い付き合いの友人とで何かを考えていたのでなければいいけど…と思いつつ。
どうにも見落としその他が減らない(溜息
この先、少しでも多く気をつけたいと思います。
今はくろねこさんほどじゃないけどリアルが急変してるので、お先に失礼させていただきます。*ぐぅ*
クロさんにもらったですね。
ちゃんと飲めて、よかったです。
[クロエとユリアンのようすを少し気にしながらも、カルメンにはにこにこと返した]
はい。
みんな集まるまで待ってなさいって、団員さんに言われたですよ。
…どうかしたですか?
[ダーヴィッドに答えたあとで、やっぱり驚いてるように見えて、ロミルダはことんと首を傾げる]
クロエさんね。
俺は貴方も充分美人だと思うよ?
[本気とジョークの中間のような響きで、男は一つの評価を口にする]
…おや。
[カルメンの反応が薄いのに瞬くも、そういう性質だろうかとあたりを付けた]
それで…何の容疑者なのかな
集められるのだから聞いてもいいだろう?
[己の身上書を読み終えたところで、自衛団員に聞けば。『行けばわかる』という返事。
だがその声色より自衛団員も戸惑っているのが伺えたため切り上げることにする]
じゃあ荷物を持ったら…ちょうどいいから運んでくれ
[集会所にいくまで見送るらしい自衛団員をこき使うことに決めつつ、荷物をもたせて、集会所へと]
― →集会所―
/*
…庇護されやすいキャラをやったらキリングが難しくなると分かっているのに。
何故このキャラをやったのだろうか。
A.やりたったからに決まっている。
霊能取れたらクロエがまずキリング対象、と(ぉ
取れずに村人なら初回吊り狙いますサー!
仕事いけない状態で、機嫌がよくなるか、っつーの。
まだまだ、教えてもらう事山ほどあるし、俺にとっちゃ一日一日が惜しいんだから。
[明るい声を上げるダーヴィッドに返し、窓の方を見やる]
あー……。
お師さん、怒ってっかなぁ……。
[自衛団から、何らかの報せは行っているだろうけれど。
それもそれで、頭が痛くて。
ダーヴィッドとロミルダのやり取りを見つつ、肩に止まった鸚鵡の羽を、軽く*撫でた*]
/*
自分の顔が見れないから美人とか分かるはずがなi
美意識に関して及び視覚が関わって来るものにはまず関心が薄いだろうなぁ。
見えないことにコンプレックスは抱いてるだろうけど、今はオカリナがあるから救われてる感じ。
…あれ、ユーリが条件付きにしろ、俺を褒めるなんて珍しい。
よし、もっと褒めると良い。
[どこか楽しげな相手の様子を察し。
笑み混じりに響く声で、真顔のまま宣った]
いや、そこはオチが必要だろ。
実際に聞いて凹むユーリを、俺は見たくないんですよ。
って、うわ。
なんだよ、その適当な扱いー。
/*
なんつか、うん。
中身隠す気ない人が多いよな!(黙れ筆頭)
さてさて。
あと、3人……か。
何とか、集まってくれるといいんだが。
あっちこっちで企画うごいとるからなぁ……うみゅう。
諦めずに、広報しやう。
俺が諦めるのが、一番の敵。
あぁ、いいね。
女の子の笑顔ってのは、心洗われるね。
[カルメンの穏やかな笑みに、相好を崩しつつ。
首を傾げたロミには、ひらひらと手を振り]
…ん、あ、いや。
なんでもないよ。
[気の抜けるような笑みを浮かべてみせた]
[集会所に行く傍ら。他にも容疑者がいることや、食や住は保障されているなどを聞き出して]
ここか。手短にお願いしたいところだなー
[自衛団員に運ばせていた荷袋受け取りを背負って集会所へと入る]
― →集会所広間―
やや。結構いるな。どうも
[既に集められている面々へと一度視線を移動させた後、手を軽く振って挨拶した]
[くすくすと笑うのは、何かを思い出してか]
あいっかわらず、真面目なところも変わんないんだな。
いつか禿げても、知らんぞー?
[けたけたと笑い飛ばして*みせた*]
そうですか?
[ダーヴィッドになんでもないと言われてしまえば、それ以上聞くこともない。
声がしたので、扉のほうに顔を向けて]
あっ。
こんにちはです、ゼルさん。
[入って来た人には見覚えがあって、ロミルダは挨拶を返す]
[微笑んだ後は再びカップを口へと運び。
ふと、遠くで扉の閉まる音を聞いた。
近付く足音と、その後に聞こえる声。
辛うじて聞き覚えはあっただろうか]
───……。
[名を呼ぼうとして、知らないことに気付く。
ゼルギウスの挨拶により顔はそちらを向いて居たが、視線はどこかズレていたことだろう。
答えあぐねていると、顔を向けて居る方向から腹の虫が鳴る音がした]
…ごはん、なら、だい、どころ。
[返したのは挨拶では無く、食事の在り処]
[浴場管理人の娘さんに、目が見えない女性。それに水人だったか職人見習いだったか。
それに顔から名前が浮かんでこない赤髪の男と一通り把握しつつ空腹だった]
ああ、ロミちゃん。こんにちは。
今日も元気そうだなぁ
ところで、自衛団長さんはここにはいないのかな?
[軽く周囲を見渡したところいなかったが、一応聞きつつ、声に反応したのだろう。こちらの方向へと若干視線がズレながらも向いたカルメンをみて]
本当に食事保障されてるんだな。ありがとー。せっかくだから食い溜めしないとな
[不純な決意を吐露した]
さっき、サンドイッチ、たべた、の。
おやさい、も、ある、って。
じーちゃ、まだ、きてない。
[食事についての返答をしてから、自衛団長についても端的に返し。
不純な決意に関してはただ首を傾げるだけ]
な、まえ、は……。
ゼ……ゼー……。
…ゼー、リュ?
[ロミルダが紡いだ名を発音しようとして、また別の音が混ざった]
ロミはいつも元気ですよ。
団長さんは、みんな集まったら来るみたいです。
[ロミルダは『容疑者』らしからぬ態で、にこにこと言葉を返す。
知らされていないのだから当たり前ではある]
ゼルさん、お腹空いたですか?
あっちですよ。
[ゼルギウスに台所の方向を指差しながら、必要ならば案内しようとぱたぱた*駆け出した*]
ぉー。野菜もか。そりゃ蓄えも豊富なようで
それにしても、いないって…人を呼びつけといて自分はいないなんて仕方ないじーさんだなぁ。
ロミちゃんはそんな大人になっちゃ駄目だよ
[二人がいうには着てないというのにため息つきつつも、年寄りめいたことをいって]
ゼ ル ギ ウ ス だね。ま、呼びやすいように呼んでくれりゃいいけどね。俺がわかればそれでいいしな
[ゆっくりと一音一音はっきりとカルメンに名前を告げるのは周囲にも聞こえただろう]
じーちゃ、ほかのひと、も、よんでる、のかな。
[首を傾げつつ言って。
一音ずつ名を紡いでくれる音を耳にした]
ゼー…リュー……?
[結局それ以上の音は紡げず、ゼルギウスのことはゼーリュと呼ぶことになる]
カーラ、は、カーラ、なの。
[名前を教えてもらったからと返した名乗りは、ダーヴィッドに向けた時と同じもの、同じ微笑み*だった*]
んー。そりゃわかんない。でもまだこないならもう少し集まるのかも?
[カルメンの言葉に同じように首をかしげながら答えつつ]
うん。それでいいよ。カーラ。
[名乗り返しに。彼女に知っているけれどそれを言葉にはせず見えないだろうけど笑みを返した]
[そして他の面々にも軽く挨拶など交わしただろうか。だが空腹には勝てないという生き物として当然の欲求に従う]
あっち…なのか。ふむふむ。こりゃあとで一度見て回ったほうがいいかもな
[集会所の建物内に入るのは初めてのために、ロミの案内はありがたく受けた。
ぱたぱたかけるロミがやはり元気だと思いながら案内されて]
ありがと。ロミちゃん。ぁ、そうだ。お礼にこれあげる。
前いたとこでもらった『アメ』というものらしい。降る雨じゃない口の中にいれる甘いものだな
[なんていいつつ、包装されている飴を拒まぬならロミに渡して、自分は自分で食事の準備…後に食事を広間で*開始するだろう*]
9人目、伝道師 エーリッヒ がやってきました。
伝道師 エーリッヒは、聖痕者 を希望しました(他の人には見えません)。
(これが、水上都市か
思ったより大規模なのだな……)
[ 視線の先には岸に繋がれている数々の筏。
筏……と言う言葉で済ますには大きすぎるが、丸太を組んで水上に浮遊している以上そういうしかない。
一つ一つはさほど大きいというわけではないが、何せ夥しいまでの数だ。
顔を右から左へと巡らすと視線の先全てに筏が目に入って来て、対岸を覆い隠している。 ]
[ しばし歩くと河の端に辿り着いた。 筏と岸を繋ぐ架け橋の前には帯剣の兵士らしき人物が添っていた。 ]
警備……ね。
のどかそうに思えるのだがそうでもないのだろうか。
[ さらに足を進め声を掛けてみる ]
こんにちは、警備ご苦労様です。
ん? これに記入しろって?
ふーん、登録すると施設の使用許可が下りると。
へー、殺人? やっぱのどかそうに見えてもそういうことも有るんだねぇ。
でも殺人者が外部からの侵入だとしても、どこからでも入れそうだし、ここでの警備って気休めだよなぁ。
……ん、こんなところかな。
ところで、人が多く集まるような場所って知らない?
ふむ、集会場……か。 なるほど。
ほほー、それはありがたい。 誰か責任者は?
ギュンター殿ね、一見柔和そうな頑固者? 真っ白? 一目で分かると。 詳しい事は彼に聞けと、詰め所だね。
ありがとう、助かるよ。
―兵士・詰め所―
こんにちは。
あなたがギュンターさん?
あぁ、申し送れました。 私はこういうもので。
なるほど、そういう事が。
うん? 私が……? あぁ、構いませんよ。 主の意思ですから。
それに……
とりあえず、あなたにこれを預けておきますよ。
■名前:エーリッヒ・クライバー(Erich Kleiber)
■年齢:28
■職業:協会の教えを広めるために派遣された宣教師。
協会の教えの代弁者であるというよりも、自らの信じる協会の神を伝えたいという想いから伝道師を名乗っている。
■経歴:前の地域(山奥の放牧の民に教えを広めた)での布教を終え、引継ぎを終えてこの地へと赴いた。
では、宿でも探してしばらく休みます。
集会場には明日にでも顔出しますよ。
……外れの? はい、ありがとうございます。
ではそちらでお世話になりますね。
10人目、漁師 ハインリヒ がやってきました。
漁師 ハインリヒは、霊能者 を希望しました(他の人には見えません)。
お、雨止んだみてーだな。
[ずっと網の手入れをしていたから、いつ止んだかには気付いていない。
立ち上がって、窓から水の流れを見てうんざりしたように溜息を吐く]
これじゃ網が傷んじまうな…こりゃあ、今日もやめといた方がいいかぁ?
[ぼりぼりと頭を掻くその視界の端。
筏へと渡って来る姿に気付いて声をかける]
よう、どうしたんだ自衛団の。
[声に気付いて顔を上げた自衛団員の表情はどこか硬く。
窓から覗かせていた顔を引っ込めて、ドアを開け彼を迎える]
で?何か用かい?
[問いかけに自衛団員はどこか言いにくそうに要件を告げる]
はぁ?あのおっさんがそんな事言ったのか?
そりゃ、陸に寄ったのは久しぶりだし、筏を離れはしたけどよ。
その程度で……はぁ、またそれか。
[自衛団の団長が陸の宗教に傾倒しているのは知っていたから、半ば諦めたように溜息を吐いて]
あぁ、わかったわかった。
んじゃ後から行くから…すぐ来いって?連れて行けって言われてる?
しょうがねぇなぁ…んじゃちぃっと待ってな。仕度すっから。
[仕度といっても広げた網が傷まぬように片付けるだけ]
[自衛団員と共に集会場へ向けて歩く、その道中に蓮の蕾を見つける]
もうこんな時期かい。
となると、そろそろ仕掛けも変えないといけないか。
[頭の中にあるのは漁の事だけらしい。
集会場へと辿り着いたなら、これに記入するように、と書類を渡された]
こんなもん書かなくてもみんな知ってんだろうが。
あー、はいはい、神の御心のまま、ね。
[文句を言いながらも身上書に記入をしていく]
───────
■名前:ハインリヒ=レーヴェ Heinrich=Loewe
■年齢:35
■職業:漁師
■経歴:生まれも育ちも都市。だが、幼いころに溺れた為に泳ぎは不得手で、主に網を使って魚を獲っている。生まれてすぐに母を、数年前に父を亡くしている。
───────
で?これからどうすりゃいいんだ?
適当に待ってろって?呼び出しといて待たせんの?あ、そ。
んじゃ、適当に待たせてもらいますか。
―集会場・広間―
[ここで待て、と言われてドアを開け、中に居た面子に驚いて首を傾げ小さく呟く]
……容疑者、とか言ってなかったっけ?
[どう見てもその言葉に見合わない姿がある事に疑問を感じながらも、自衛団長のことを思い出して頭を掻く]
神の御心のまま、ねぇ…なに考えてんだか。
っと、邪魔するぜぇ?
[疑問を消すように笑って声を掛けて。
その辺りの空いている椅子に*腰を下ろした*]
/*
悩んだ挙句に参戦です。
苗字検索してこぴぺったら全角だった罠。(直せよ)
確かに人気キャラが残ってるなぁ。でも新しいのを試したいのは人情だと思うんだぜ。
ライヒアルトで狂信やろうかと思ったが、エーリッヒがそれっぽいんで変えたとか。
/*
相変わらず、男女比が素晴らしいなぁ。
ところで、クロエたんはどっちなんだろか。
性別に関して、全く明言がないのが気になる。る。
つか、あれだな。
俺、ダーヴィッドとは大抵縁故取ってるよな。
妖精村では相方だったし、若竜言うまでもなく。
竜神がちょっと直接的にはびみょかったくらい?
役職的には対だったけど。
ところでエーリさん、『協会』は意図ですか、誤字ですか……!
11人目、刺繍工 ゲルダ がやってきました。
刺繍工 ゲルダは、守護者 を希望しました(他の人には見えません)。
[初めは、たった一枚の、生成りの布。
一針一針、種々の糸によって縫われていく度、
始めはただの線の連なりにしか見えなかったものは、
時には鳥に、時には魚に、時には花に、
自在に姿を変えていく。
――まるで魔法のようだ。
そう、評されることもあった。
厚い雲の合間から顔を覗かせた太陽の光を、カーテン越しに受け入れる家の中。
開いた窓の外から届く、人の声や河の流れの音を聴きながら、刺繍に耽る。
此処に住まうようになってからの日常。
穏やかな日々は、何物にも変えがたいと思うようになった頃だった]
[――ドンドンドン!]
[静寂を打ち破ったのは、やや強く、扉の叩かれる音。
手を止めて、顔を上げる。縫い終わりに差し掛かった布を卓上に置くと、小走りに玄関へと赴き扉を開いた]
はい、……何か、御用ですか?
[委託している雑貨屋の店主でも、個人的に仕事を頼みに来た客といった風でもない男に、向ける眼差しは自然と訝りを含んだものになった。
告げられる内容にもそれは消えることなく、表情は次第に翳りを帯びる]
集会所に?
……ええ、その日は外に……それも遅くまで、出ていましたけれど。
私に、……何か、嫌疑でも?
そんな。
確かに私は余所者ですが、この都市の恥となることはしていません。
それに、私がいないと、母はひとりきりに――
[懇願するような声。
調査のために来て貰うのだとすげなく言われて、眦に滴が浮かぶ。
見てみぬふりをするように、用件を伝えた自衛団員は、足早に去っていった]
[扉が閉まり、足音が完全に聞こえなくなった後、]
―――…チッ。
[指先で滴を拭い取りつつ、盛大に舌打ちをした。
涙は嘘ではない。いつでも泣けるのが特技であるだけで]
仕事道具は持っていっていいって言われたけど……
あーあ、面倒臭いなぁ。
[ぶつぶつ呟きながら、家の奥へと戻っていく。
奥から出て来た母親に、誰だったたのかと尋ねられた。御年50ながら、水人に興味を抱く元気な女だ。娘の制止により、同じく刺繍工として生計を立ててはいるが、一人でも立派に生きていけるだろう]
じょーだん。
お上に目をつけられるような事、してないって。
……あのね。
何でもかんでも、すぐに神様に祈らないでくれる?
誰が穢れただの魔の道に落ちただのしていますか。
[大げさに溜息をついた。]
[そんなやりとりをしながら、支度をするために自室へと向かう。
ふと思いついたように、立ち止まり、振り向いて]
前にも言ったけど、それ、止めたほうがいいよ。
あんまり流行ってないみたいだしさ。
自衛団長さんは、違うみたいだけど。
[それを皮切りに、母親と始めるのはいい歳こいた口喧嘩。
ちなみに、先の特技は、母から受け継いだものでもある。
集会所へ赴くまでは今暫くかかりそうだった**]
───────
■名前:ゲルダ=グリム Gerda=Grim
■年齢:19
■職業:刺繍工
■経歴:陸の人間。1年程前、母と共に都市に移住。きっかけは両親の離婚。
刺繍工として暮らしており、雑貨屋に納品したり個人的に依頼を受けたりしている。
母は敬虔な「陸の神」の信者だが、娘は信仰心が薄い。
□補足:猫被り。いつでも泣けるのが特技。
───────
/*
なんだかんだで、泡沫シリーズ皆勤賞。
残り物(枠)には弱いんです。
守護者通ったらヘタレ気味に、
弾かれて村人ならば狡猾に行きたいところ。
他の役職になったら、そのときに考えよう。
/*
ちなみに。
基督教では、宗派によっては離婚は認められていないそうな。
そうでなくとも、「悪いこと」と認識されているとか。
「教会」の教えとイコールではないから、離婚のままでも良かったのだけれど、それで「敬虔」は微妙かしらと修正かけました。まる。
/*
ユリアンが守護か霊能か聖痕希望かも知れんな(特定しすぎだ
霊能希望は少ない気はするんだが…希望すると弾かれるんだよな、役職。
人狼ならまだやりようがあるが、聖痕だとなぁ。
こんなおっさん食っても美味くねーぞ、と。
[ずっとずっと幼いころ、母親は子供にこう言って聞かせた]
「陸の向こうに言ってはダメよ。月の丸い夜は特に。
怖いものが棲んでいるから」
[今思えば、陸の宗教に影響されていたのかもしれない]
こわいものって、なぁに?
[問いかける子供に母親は答えない。それは伝承であって真実ではなかったから]
村の設定が変更されました。
12人目、踊り子 ローザ がやってきました。
踊り子 ローザは、聖痕者 を希望しました(他の人には見えません)。
[自衛団員に連れられて集会所の前で立ち止まる]
ん〜…ここ?集会所って。
なんなのよ、いきなり人を連行なんて。
話も聞かないで容疑者扱いなんて失礼しちゃう。
こっちの都合もちょっとは考えて欲しいわ、うちの楽団あたしのダンスもメインのひとつなのよ?
今回の興行失敗したらそっちにクレームつけさせてもらうからね!
[あからさまに不機嫌な顔で自衛団員をにらみつけると集会所の中へと入った]
―集会場・広間―
…へぇ、結構広いじゃない。
楽師が居れば臨時興行も出来そうなのに、惜しいなぁ。
興行は無理でも、隅っこ借りて踊りの練習でもさせてもらえないかしら。
[辺りを見回していると、また自衛団員に声をかけられ用紙を手渡された]
ん、何これ?身上書?あたしが書くの?
まぁ、書けって言われれば書くけど。
[怪訝な顔をしつつ、用紙の項目に目を通し書き込んだ]
───────
■名前:ローザ=エレット Rosa=Ehlet
■年齢:多分18歳
■職業:踊り子
■経歴:捨て子だった為生まれは不明。
赤子の時分に流れの楽団の団長に拾われ、以来その楽団で世話になっている。
一応踊りが専門だが、歌も歌うし曲芸や軽業などの芸も仕込まれた。
都市に定住はしていないが、楽団の一員としてほぼ毎年不定期で訪れている為知っている人は知っている感じ。
今回も楽団の興行の為1週間程前から都市に滞在している。
───────
ん〜…ま、こんなもんかしら?
はい、ちゃんと書いたからなくさないでね。
さ、早く誤解を解いて興行に復帰しなきゃねー。
[側に控えていた自衛団員に用紙を手渡すと、背伸びをして]
村の設定が変更されました。
―集会所横―
「俺、これがおわったら結婚するんだ」
ほっほー。それはおめでたいアルね。
[食事を取って、軽く集会所内を見て回った後...は釣り糸をたらしながら、一人の中年の男と話していた。なぜか胡散臭い口調である]
待ってる人のためにも帰らなくてはいけないアルね
「ただ水の流れがな…」
[気のない声と落ち込んだ声。一見すれば釣りをしているけだるそうな男に話し相手を見つけて愚痴を聞いてもらっている中年の男の会話だろう。
だがお互い、袖の内という外見には見えづらいような位置で五指を器用にせわしなく動かしている]
それは災難アルな
「いっても仕方ないことだが……ふぅむ」
[突如目を細め考え込む中年の男。だが迷いも少しの後。指を一本立てた。それに瞬きも返さずに...は荷袋に手を入れる]
/*
よい、せーと。
さて、今回はどうなりますやら。
一応、弾かれて何になっても対応できる余地はある。
……後は、俺がやりきれるかどうか!
しかし、メンバー多彩だのぅ……。
幸運のお守りアルね。300年の歴史を誇るものアルよ
「ぉお。そんな貴重なものを…ただで受け取るわけにはいきますまい」
[いって、お互い包みに包んだ荷物を交換してたところで...は中年の男は指を動かし「上手いものですな。今回はこちらが勉強させてもらいますよ」と指で示している。
それについて、…相手がどうしても欲しいものを持っている時点でこちらが圧倒的有利なのだから当たり前だと思いながらも、こちらも指を動かす「いえいえ。こちらこそ。また何かあればご利用よろしく」]
「では私はそろそろ」
よき水の旅をアル。
[そして見送ることもなく釣り糸へと目を移す。浮きはまるでゆれてくれません。]
――集会所付近――
うーん。
荷物持ちさせれば良かったかも。
[女の涙とは、よく効くもので。
自衛団員による連行とはならず、支度(含・口喧嘩)を済ませたゲルダは、自主的に訪れる形で、集会所のある筏にやって来ていた。
仕事道具だけならまだしも、念のためと着替えまで詰めた荷は、それなりに重い。
肩からずり落ちかけたそれを背負い直して、集会所へと足を進める]
……禿げるとか。
それ、お前には言われたくねーぞ。
[ダーヴィッドに、ちょっとむう、とした様子で返す。
それでも、久しぶりに会った友の明るさは抱えていた苛立ちを僅かながらに癒してくれた]
真面目っつーか、まあ、うん。
……お師さんは、身寄りなくなってから、育ててくれた人でもあるしな。
[ぽつり、零れた言葉は呟くように。
それでも、すぐにいつもに戻って]
あー、とりあえず俺、一度お師さんのとこいって来るわ。
家の戸締りもしてねぇし。
[軽い口調で言って。
後から来た面々にども、と軽い口調で挨拶をすると、集会場を出る。
近くにいた自衛団員に事情を話すと、顔見知りの団員は渋々、という感じで了承してくれた]
……ま、戸締り、って言っても、盗ってくようなもの、ないけどなぁ。
[集会場から少し離れた所で、は、とため息一つ]
「なんにもないもん、ねー」
……お前は、一言多いんだよ。
[突っ込む鸚鵡を睨むように見ながら、まずは勤め先でもある飾り工房へと向かおうとして]
……と。
[新たにやって来た姿に気づいて、一つ、瞬いた]
……ん。
[下を向きがちだったターコイズグリーンの瞳が動く。
向かう先に鳥を連れた青年を認めると、少しばかり足を速めた]
クロイゼルングさん。
[近い位置で、足を止める。
営業用の笑みを形作って、緩く首を傾げる。少し癖のある髪が頬にかかった。
若干、気の弱そうな――おしとやかな女性、といった振る舞いで]
それに、ロートスも。
こんなところまで、お散歩ですか?
よ、あんただったか。
[足を速め、やって来たゲルダにひら、と手を振る。
鸚鵡はこきゅり、と首を傾げ、それから、「こんにちわー」と短い挨拶]
散歩……だったら良かったんだけどなぁ。
カミサマの御心でお呼び出しされちまって。
とりあえず、お師さんのとこまでしばらく休むこと、伝えに行くとこ。
……見たとこ、そっちもご同類?
─集会場・広間─
[一人、また一人と人の増える集会場。
知った声もあれば知らない声もあって、カルメンは首を傾げて挨拶代わりとする。
その視線の焦点は全く人物に合わないのだけれど]
んー……。
[初見の者でも名乗られたなら、別の音が混じりつつも名を反芻し、普段自分を指す時に使う名を名乗ることだろう]
[しばらく後にクロエの手を借り窓辺まで移動して。
オカリナを取り出して口へと当てた。
奏でるのは穏やかな水の流れをイメージした曲。
幼い頃に見た河の流れを思い出しながら奏でるそれは、広間だけでなく窓の外にも流れ行く]
/*
・皆の呼び方
ユーラ:ユリアン(知ってる)
ローテュ:ロートス(鸚鵡)
ローミュ:ロミルダ(おともだち?)
クーリェ:クロエ(仲良しこよし)
ダーヴェ:ダーヴィッド(あるえー?な感じ)
ブージェ:ブリジット(多分面識無し)
ゼーリュ:ゼルギウス(声は聞いたことがあった)
エーヒュ:エーリッヒ(面識無し)
ハーリ:ハインリヒ(知っては居る)
ゲーダ:ゲルダ(面識無し?)
ローザ:ローザ(面識無し)
ローザだけはそのまま発音出来るな、これは。
そしてローザを選択なあたりなであさんだなぁ、と思ったとか何とか。
……あぁ。
[漏らした息には、同情めいた声が混ざる]
そうなるみたい、ですね。
困っちゃうな。
[瞳より明るい色の髪を、指先に絡めて視線を逸らした。
なんとなく、鸚鵡を避けているようにも見えるのは、動物には本性を悟られ易いから。だなんて、主は気づいているかどうか]
でも、私みたいな余所者ならまだしも、クロイゼルングさんまで、なんて。
確か、ここのご出身でしたよね?
――オカリナ?
[視線が彷徨い、ユリアンの背後へと向いた。
集会所の建物。
誰のものだったろう、と記憶を探り、髪から外した指を口許に添えた]
[こっくりこっくり。頭は舟をこぐ]
ふ…はは…これで世界はおれの……音?
[目を覚ました。足音でも風の音でもない音が流れたからだ
音源を捜してきょろきょろ…]
ぁ…釣れてる
[するのは後回しにして、魚釣りへと移った]
[こきゅり、と首を傾げた鸚鵡は、逸らされた視線に不思議そうな様子で、じいいい。
その様子には気づいているのかいないのか。蒼の瞳は、今出てきた集会場から聴こえる音色に引かれるように一瞬そちらを見やり]
んー……まあ、確かに俺はここの生まれだけど。
色々と、難癖つけやすいのはあるわな。
とはいえ、根っからここの住人のロミっ子とかも呼ばれてるから……余所者だから、ってのはないのかもな。
あめ?
わぁ、もらっていいですか。
ありがとうです。
[ゼルギウスから渡された『飴』を不思議そうにじっと見て、上にかざしてみたり。
やがてにこにことお礼を言ってから、広間に戻った]
何なんだかねぇ……ま、じい様の考えてる事は、俺にはわっかんねーから。
[投げやりな口調で言って、大げさなため息一つ。
鸚鵡は丸い目をきょろり、とさせつつ、やっぱりじいいい]
ん、ああ。
気をつける、って言っても、工房と家に行くだけだから、なんもないとは思うけど。
……ほんと、こういうのは不本意だけど。
また、後でなー。
[それから、軽い口調で言って、ひらりと手を振り。
改めて、工房へと歩き出した]
ん〜…やることもないし出来ることもないしどうしよ…ぉ?
[不意に耳を掠めるオカリナの音に、どこからだろうと目を向ける。
見れば黒髪の女性と共に窓辺に立つ女性がオカリナを吹いていた。]
綺麗な音だなぁ…。
…あんな音で踊れたら楽しいだろうな。
[微笑むと、窓辺の女性に歩み寄り声をかける。]
こんにちは、綺麗な音ね。
[ゆったりとした足取りで、ゆっくりゆっくりとブリジットは集会所へと歩いていった。
その顔はいささか緊張気味だ]
……。
───集会所・広間───
[やがて、集会所へとたどり着き、その扉に手をかけながら、大きく深呼吸一つ。
そして、キッ!と視線をあげ、顔を引き締めて、扉を開いた]
失礼します。
こちらに集まるように言われたブリジット・パルメティーナと申します───って……。
[その場に居合わせる面々を見て、ブリジットは虚を突かれたように言葉をとぎらせた]
あ、あれ?
なんだか、犯罪者集めた場所だって聞いていたんだけどな。
……場所、間違えたかしら?
[扉の前で大きく首をかしげた。
そして、その認識は確実に間違っているといえる]
―広間―
あっ、ハインおじさん。
こんにちはですよ。
[ロミルダが広間に戻ると人が増えていたので、ハインリヒにはいつもとまったくおなじように挨拶]
おねぇさんも、こんにちはです。
ロミっていうです。
[ローザは初めて見る人だと思ったので、自己紹介を付け加える。
それぞれの内心など知らずに、スケッチブックを開いてお絵描きの続きを始める。
途中でさっきもらった飴を口に入れて舐め始めたので、いつもより大人しい]
あは。確かに。
気にしすぎかもしれませんね。
[歩んでいくユリアンを、にこやかに笑みを向けて見送る。
彼が前を向いたことを確認して、]
(こっち見んな、トリ。)
[笑顔のまま、唇が音なく動いた。]
♪〜……───。
[瞳を閉じて音を奏でて居たが、声をかけられ指が止まる。
同時に音は止まり、オカリナは口から離された]
…こん、にち、わ。
ありが、と。
[褒められて微笑みが浮かぶ。
瞳が開くもその視線はローザには向かず、耳がローザへと向く形になっているのだが]
うーん。
これはミステリー、ミステリーですよ。
もしかしたら、今まで普通に歩いていた道が、突如違う世界への入り口になってしまったのかもしれないわ。
は!?
それとも、新たなドッキリ!?
……無いかな。胎教に悪そうだし。
他に考えられる可能性は……。
[何やら一人でぶつぶつ言いながら考え始めた]
[声なき声に、鸚鵡は果たして気づいたか。
きょとりとした丸い目と、こきゅ、と傾いだ首の一見無邪気な様子からはそれは読み取れず]
「またー、ねー」
[悪意なんてないよ! と言わんばかりの様子でこんな言葉を向けるのみだった]
っとに、お前は呑気だなあ……。
[そんな鸚鵡の様子に一つ息を吐き、向かうのは通いなれた工房]
[オカリナの音を横に、しばらくご機嫌にお絵描きを続けていると、扉が開く音がした]
ふぇ。
ふひふはんへふは?
[ブリスさんですか、と言いたかったらしいが、飴が口に入っていたので失敗]
さ、てと。
[うなじに零れ落ちる髪を掻き上げ、息を吐く。
気を取り直して集会所へと向き直り、中がかしましいことになっていることなど知らず、入ろうとしたところ]
……お?
[集会所の横で、暢気に釣りをする男の姿を発見した]
こんにちは。釣れますか?
[扉の開く音に振り返るとおなかの大きな女性が入ってきたことに気付き目を丸くした]
ちょ、ちょっとこんなお母さんまで容疑者扱いなわけ!?
自衛団は何考えてんのよ、ワケわかんないわ。
あー、ブリジットさん?
そんなとこで立ちっぱじゃ身体に良くないわ、中に入って座った方がいいんじゃない?
あ。
そういえば、かの有名な探偵家の言葉にこんな言葉があったわね。
「不可能なことを取り除いていき、残ったものがどんなに突飛なものであろうとも、それが真実なのだ」
とすると、今この場所で不可能なものって何かしら。
まず、犯罪者集団ってのは不可能よね。多分。
異世界ってのも不可能よ。きっと。
ドッキリも不可能じゃないかしら。なんとなく。
……あれ。全て消えちゃった。
いやいや、待てよ。他に考えられる事態がまだあるはずよ。
例えば、私の強力真っ白真面目光線が出て、扉を開けた直後にみんな更正しちゃったとか。
……無理があるなあ。こんな展開では編集者も納得しないわ。
[工房へ向かう道すがら、向けられるのは何処か恐れるような、忌避するような視線。
元より、父親の知れぬ子という点で穿った見方をされる事は多かったのだが]
……は。
うざってーの。
[そんな愚痴を零しつつ、工房に入る。
既に報せは届いていたのか、出迎えた師の表情はどこか複雑なもの]
……大丈夫っすよ、お師さん。
俺は、何とかやってきますから。
[そんな師に、困ったような表情で言って。
細工の道具と、作りかけの飾りを袋に詰め込み、もう一度礼をしてから、今度は自宅へと向かった]
―集会場・広間―
[粗方挨拶を済ませてしまえば、あとは特にする事もなく。
話題も尽き、ぼんやりと周りを見ていた耳に音が届く]
カルメンか…何であいつまで呼ばれてるんだか。
[当人には聞こえない程度の声でぼそりと呟く。
呼ばれたと思しき顔ぶれに統一性がまるでない]
わっかんね。
なに考えてんだあのおっさん。
[ぶつぶつ言っていると入り口の方から声がしてそちらを見る]
…って、ロミ?
何でお前まで?
[驚いたおかげで他の人物に気付くのが遅れた]
[結果。釣れなかった。虚しく浮きが揺れている。
話しかけた女性にはちょうどそんな光景が目に移っただろう]
こんにちは…見ての通り。今日は魚に嫌われてるらしい。
…釣れなかった時間は、休憩する時間をくれてるのだとおもえばいんだっけなぁ
[しかし、休憩しつつももらえるものは欲しいのは人の情であろうか。未だ余韻に揺れている浮きをがっかりしたように眺めて]
よければやってみる?
……へ?
[そんな益体も無い考察に励んでいるブリジットにかけられたのは二つの声。
一つは、小さなお客様。
もう一つは、綺麗なお客様]
あれ。ロミちゃんと、ローザさんじゃない。
どうして、犯罪者集団の巣窟に?
[どうしても、自分が聞き間違えたのだとは気づかないらしい]
[ブリジットに声をかけたところでロミに話しかけられ、また目を丸くした]
……こんなちっちゃな子まで…ほんと何考えて…
って、あぁごめん、あたしも自己紹介しなきゃね。
あたしはローザ。先週から劇場で興行してるエレット楽団のもんよ。
よろしくね。貴女達も。
[そういうとロミと、窓辺にいる二人の女性にも微笑んだ]
オカリナ、止めさせちゃってごめんね。
あまりに綺麗な音だったから。
あらら……
[少し前屈みになり、膝に手を当てて、覗き込むように浮きを見る]
そんな日もありますよ。
魚も生き物、気まぐれですから。
それにしても、その考え方は、素敵ですね。
人生、休むのも大切なことです。
[勧められると、幾度か瞬いて、視線がゼルギウスと浮きの間を行ったり来たり]
私が、ですか?
うーん、釣りなんてやったことないけど、平気かな。
[自宅に戻り、戸締りを確認して。
幾つかの愛用品やら身の回りのものを大雑把に袋に詰め込む]
……そだ。
あれは、持ってっとこ。
[小さな声で呟いて、棚の奥に隠しておいた小さな箱を取り出し、袋の底に押し込む]
「わすれもの、なしー?」
おう、問題なし。
……さて……行きたくないけど、行くかぁ。
はんひょーはんひ、よはへはへふよ?
[ハインリヒとブリジットに向けて、団長さんに呼ばれた、と言いたかったらしい]
はふ。
はんざいしゃしゅーだんって、なんれすか?
[その頃ようやく飴が小さくなってきたので、飴を片頬に移動させた。
ブリジットの急な言葉にこてんと首を傾げる]
いらっしゃい、って言うのは変だよな。
あんたらも呼ばれた口かい?
[どう見てもそうは見えないのだが、とりあえずやってきた顔ぶれに声を掛ける]
本当にわかんねーなこの面子…
あぁ、ブリジット、立ちっぱなしは腹の子によくないぞ。
[その後のブリジットが他に向けた言葉に向けた言葉に苦笑する]
どっから出てくるんだそういうの…
[ブリジットの返答がよくわからなくて、とりあえず側にいき手をとった]
えーっと、よくわかんないけどさ。
いつまでも入り口で立ってても身体に良くないし、とりあえず中で座ってゆっくり話しません?
ていうか犯罪者集団ってどゆこと?
[話しながら、ゆっくり中に歩を進めて]
[扉の開く音と共に名乗られた名。
声に聞き覚えが無いため首を傾げて居たが]
ブ……ブー……。
……ブー、ジェ?
ミス、テ、リ……たい、きょ…?
[続く言葉は沢山あり過ぎて全てを頭の中で処理出来ず、ただ首を傾げるだけとなった]
[視線がズレたまま首を傾げて居たが、ローザの自己紹介に首を戻して]
ロー…ザ。
ロー、ザ。カーラ、は、カーラ、なの。
[珍しく正しく音を紡ぎ、笑みを浮かべた。
別の音が混じらなかったのは、普段カルメンが紡ぐ音と似た名前であったためだろう]
オカ、リナ……また、ふけば、いい、から。
犯罪者集団ってのは、犯罪者が集まっている団体のことよ。
[ロミの言葉に、説明にもなっていない説明を返した]
私は、その場所へ行けって言われてここまで来たんだけど、犯罪者がいない。これはすごいミステリー。
あれ。そういえば、そもそもなんで私はそんなところに行けって言われていたのかしら。
[もう一度首を傾げた。ところで、ハインリヒの言葉が耳に入ってきた]
あら。ハインリヒさん。
あなたも犯罪者の一員?
うん。あなたならうなずけそうな顔しているわ。何の犯罪を犯して此処に?さあ、吐きなさい。
でも、とりあえず、お言葉に甘えて、中に入らせてもらうわ。
[なんともマイペースに自分の世界を繰り広げながら、ブリジットが集会所に入り、適当なイスに座った]
ま…少なくとも今は機嫌が悪くてもいいのだけどね。
[なにせ生きる糧はただらしいのでそれほど神経を尖らせる必要もない]
ぁあ。どっかの…本だったかにそんな一文があってね。俺も気に入ってるよ
特に今なんて、やることがあんまりないみたいだしね
もしかして…ゼルダさんもかな?
[単に通りすがっただけかはわからずに口にしつつ。やる?と釣竿をもう一つ出してみせて]
初めてでも大丈夫じゃないかな。浮きを投げ入れて、浮きが沈んだら引き上げる…それでたまに運が良ければ釣れるから
[大雑把]
わぁ、がくだんのひとだったれすか。
すごいれす。
[楽団が来ているという噂はロミルダも聞いていたようで、目を輝かせた]
ローザさん、よろしくれすよ。
[あいかわらず飴が入ってるせいで舌ったらずなしゃべり方で、ぺこりと頭を下げた]
[ローザの話し方に一瞬戸惑うも、すぐにそれを消して微笑み]
カーラ、ね?
よろしくカーラ。
ううん、でも途中で止めさせちゃったのはやっぱり悪かったわ。
あたしね、踊りやってんだけど貴女の出す音色、とっても素敵なの。
きっと皆大好きな音だわ。
[ローザの言葉に]
私だって、分からないわよ。
答えは、誰かに依存するものではない。自分で見つけるものだって言葉もあるわ。
つまり、たやすく人に答えを問いただしてもいけないということよ。うん。
[何やら、良いこと言った!とばかりに大きくうんうん頷いた。
そこへ、窓際にいる女性に気がつき]
おや。知らない人だ。でも、知ってるかもしれない。記憶の扉というものが自分でもそう容易く開け放たれるものではない、という言葉もあるし。
でも、今は思い出せないし、知らない人だよね。
こんにちわ。
私はブリジット。ブージェでも、ブーちゃんでも何でもいいわよ。
――集会所横――
ゲルダです。
[笑顔で訂正を入れた。
が、目は笑っていない]
やることが、あまりない?
あれ、ゼルギウスさんって、色々なものを取り扱っていませんでしたっけ。
在庫切れですか。
それとも――……
[口篭り、指で集会所を指し示す。
首を傾げ、「お仲間ですか」と、無言の問いを投げた。
答えが返って来ないうちに、大雑把な説明を受け、ゼルギウスの隣に腰を下ろす]
……漁師さんが怒りそうな説明ですね。
[苦笑を浮かべながらも、物は試しと、やる気になった様子で。]
[ブリジットが椅子に座ったのを確認するとハインリヒの声に目をむけ、軽く会釈し]
どういう基準で呼ばれたんだかわかんないけど、すぐに説明があるんでしょ?
こんなちっちゃな子や今が大事なお母さんまで呼ばれるなんて理解できないけど。
[そういって嘆息すると、ロミに微笑みかけ]
よろしくね、ロミちゃん。
すごいって言われるとちょっと照れちゃうけど。
/中/
気づいたら、自分でも予想もしていない方向のキャラになっている気がする。
まあ、キャラの気の向くままにやらせていると、よくあることです。
ロミも呼ばれたんか…すぐ帰れる様にいい子にしてるんだぞ?
[団長に呼ばれた、とのロミルダの言葉にやっぱり、と思い。
不安にさせないようにと]
[しかしその後のブリジットの言葉に「は?」と一瞬詰まった後で笑う]
おいおい、勘弁してくれよ。
まぁ、これだけ美人さんが揃った中でむさ苦しいのが一人居りゃ、怪しさ満点だけどなぁ。
[冗談と判っているので冗句で返す]
はんざいしゃ…
[ブリジットの答えに、ちょっと考えてから、ぽむりと手を打った]
あっ。
そういえば、オスカーがいってたれす。
たしか、『はんにんは、おまえだ!』
っていうれすよ。
[微妙なことを言いながら、何故だかハインリヒを指差してみたり。
昔会った陸の子の入れ知恵らしい]
でも、いっぱいいたらゆびがたりないれすね。
[変なところでまた考え込んだりした]
[ブリジットから返ってきた言葉が更にわからなくて、ん〜…?と考えつつ]
うん、よくわかんないけどわかった。
とりあえずブリジットさんは身体大事に。
一人の身体じゃないんだからね?
[そう言うと軽い毛布かなにかを探してあたりを見回した]
[ローザの微笑みは見えないけれど、カルメンも笑みを浮かべたままで]
す、てき……ほん、と?
みん、な、すきなら、カーラ、も、うれし、い。
おどり……どんな、の、かな……。
[最初は嬉しそうに言葉を紡いでいたが、続けた言葉は徐々にトーンが落ちて行き。
微笑みも徐々に薄れて行く]
ブージェ。
カーラ、は、カーラ、なの。
はじめ、まして?
[ブリジットに自己紹介するも、やはり視線は交わらぬまま。
カルメンは別の方向を見つめている]
ぉ。違った。これは失礼。
最初から聞いてなかったとか。素直に忘れてることにすりゃよかったかな。
[目は笑っていないゲルダに人好きするような。うまいとおもえるような笑みを向け]
いや、色々あるっちゃあるんだが…ま、そういうことだね
[集会所を指し示すのに軽く頷いて隣に腰を下ろし、苦笑しているゲルダに釣竿を渡し]
いいのいいの。それで実際筏で流浪してるときはどうにかなってるんだから。でもプロにやっぱり聞いたほうがいいかなぁ
[どうにかならなかったときの空腹感を思い出したぼんやりと思考した]
窓の傍に?うん、いいよ。
[カルメンのお願いに頷き、その近くまで手を取り移動した。
そのまま横の壁に寄りかかってオカリナの音色を聞いていたが、器用に立ったまま眠りこけてしまう]
……Zzz.
[更に人が増えても気づかないほどにぐっすりと]
むさ苦しいと思っているなら、髭ぐらいそりなさいな。
無精者は、女性に好かれないわよ?
その点、私の愛する彼はいつだって清潔。毎朝髭剃りは完璧よ。髭生えているとキスするときチクチクするし。
まあ、あなたも愛する伴侶でも出来たら変わるのかしら?にはは。
[ハインリヒにのろけを交えた言葉を返して、最後に微妙に不思議な笑い方をして、ロミの言葉が聞こえると、小さく口を開けた]
え。
本当にハインリヒさん、犯罪者だったんだ。
ロミちゃんの告発は有力な手がかりですね。
それでそれで、ロミちゃん。彼の罪は何でしょう?
[笑みを含みながら、聞いてみた]
全くもう。
女性の名前を忘れるなんて、酷いです。
[その笑みに絆されたかのように、台詞とは裏腹に口調に怒りは見えない。
荷物を一端降ろして釣竿を受け取ると、浮きの様子も確かめず、ひゅ、と空気を唸らせて少し離れた位置に放った。
水音が立ち、波紋が起こる。
やがてそれが静まると、風に揺られるばかりになった]
普段は、旅をされているんでしたっけ?
私はずっと陸だったから、水上の旅って、なんだか、想像もつかないですけど。
[言いながらも、空想をしているのか、視線を遠くへとやった]
[自衛団から薄い毛布を借りると、ブリジットの膝の上にかけ]
ま、一応ね。冷やすのは身体に良くないし。
[カーラの表情が曇るのを見ると、一瞬しまったな、という顔になるがまた微笑み]
んーとさ。
こういうのもやるんだけど、音、聞こえる?
[その場でたたんっと足音を立てると、そのまま足を踏み鳴らして音を奏でてみた]
ありがと、ローザさん。
[ローザの気遣いに、彼女はごく自然に礼を返した]
そうよねー。私の体は一人じゃないのよね。
今此処にいるのは私一人なのに、二人ってことになるのよね。
一人なのに二人。二人なのに一人。
なんだかとってもミステリー。
生命って神秘よね。
[そうして、カルメンの言葉が聞こえてくると、顔をそちらへと向け]
うん。ブージェ。
あなたは、カーラさんね。よろしく。
でも、あれよ。人と話すときは、人の目をしっかりと見て話したほうがいいわよ。
[カルメンの目の状態など知るはずも無く、ブリジットがそんなことを言い出した]
つぁ…。
[下へと滑る途中で体が浮き、反動で壁に戻る。
そのまま思い切り後頭部をぶつけて星が散った。
左手で摩りながら目を開ける]
ああ、カル。大丈夫だから。
[自分の頭上を見ているカルメンに、下から声を掛けた]
[少しずつ沈んで行く気分に、床を踏み鳴らす音が耳に入る。
最初こそ何なのか分からなかったが、それが音を奏でていることに気付き]
…うん、きこえる。
これ、も、おどり?
[首を傾げながらローザに訊ねた。
自然オカリナを持ったままの手が、指が、音に合わせるように動く]
オレの恋人は魚だからなぁ。
魚は髭生えてても何にも言わないぜ?
そーだなぁ、髭剃らなくてもいいっつーのを嫁に貰うかね。
…相変わらず仲がよさそうだな、お前さんとこは。
[言ってることは嘘でもなく、結婚に興味はほとんどなく。
奇妙な笑い声はあまり気にせずに]
こらこら、あまり人で遊ぶなっての。
[とは言うものの本気で止める気はないのだが]
[タップダンスを続けながらブリジットの言葉に頷き]
ま、生命の神秘が繰り返されてあたし達がこーしてるわけだ。
この世の全てはミステリーってわけね。
[と言ってるところに黒髪の女性が体勢を崩したのをみると足を止め、心配の色を浮かべた]
立ち眩みでも起こしたの?
貴女もちょっと座った方が良いんじゃない?
だい、じょぶ?
[クロエの声が下から聞こえたことに顔を下へと向け。
表情は心配げに眉尻が下がる]
[ブリジットから人の目を見て、と言われると、悲しげな表情で彼女の方に顔を向けた。
視線は相変わらず少し逸れたまま]
……カーラ、みえない、から……。
[ローザの奏でる音に合わせ動いて居た指が止まり、手の中のオカリナを胸元へと移動させ、強く握りしめた]
何、ハインさんが犯人なの?
じゃあ事件解決で僕らは戻ってもいいよね。
…お見事。
[次に見たのはロミルダと、仕事の関係で顔を知っている相手。
それからステップを踏むローザに拍手した。
黒瞳がまだ少しぼやけているのはご愛嬌]
いやはや、言い訳のしようもない。
ここの住人じゃないってことで今回は見逃してくれるかな
[なはは。と情けないような笑みを浮かべながら隣で釣竿を持って初挑戦をするのを横に
自分も同じようにして浮きを水に落とす]
そうだね。物心ついたときから筏にのって流れと気分のままに移動しながら、コミュニティがあったらそこに勝手に接岸って感じで…ゲルダさんと逆なのかな。
一応陸にもあがったことあるけど大河に面したところ意外はいったことないしね
確かに陸地なら水の流れで家族と離れてしまうってことはないだろうなぁ…
[ぼんやりと言い。つられるように浮きではなく遠くを見つめる]
[黒髪の女性がカーラに大丈夫と言っているのを見て表情を和らげ、カーラの問いかけに大きく頷いた]
そ、これもダンスよ。
専用の靴を履いてるわけじゃないから音は聞き取りにくいけどね。
あたしの音はどうかしら、楽しんでもらえそう?
[カーラの指がリズムを取っていたのを確認すると、またタタンッと足音を踏み鳴らした]
魚。
さてはおぬし、人魚とやらを待ち焦がれておるな?
[ハインリヒの言葉に、意地悪く笑った]
人間では満足できずに、ミューテーションを相手にするようになるその意気は認めよう。うむうむ。
道のりは険しそうだね。にはは。
[旦那の話になると、嬉しそうににへらと笑い]
勿論。
私たちの間に、倦怠期なんてものは存在しないわ。
いつだってラブラブよー。
もうねもうね。彼の一挙一動がすっごいかっこいいの。そういえばこの前ね───。
[このまま誰も止めなければ小一時間に及ぶ、聞くものの腰を砕く、大ノロケ話が始まることだろう]
平気平気。
ちょっとぶつけただけ。
[摩っていた左手を離してカルメンに笑う。
それが見えなくても彼女に向けて花開くように]
……。
[ブリジットの声が聞こえ、オカリナを強く握り締める姿に立ち上がると、ふわりと肩を抱くように腕を伸ばした]
ああ、ありがとうございます。
仕事終わってそのままここに呼ばれたものだから、うっかり。
カルの音は気持ちよくて。
[ローザの心配そうな声にも首を振り、頭を下げた]
ええと。クロエです。
ローザさん?
[会話から拾い上げた名前で合っているか尋ねるように首を傾げた]
そうね。
この世の全てはミステリー。日常にこそミステリーは潜んでいるのだって言葉もあるしね。
……あら。お見事。
[喋りながら、ローザのタップダンスに思わず、小さく拍手をした]
ブリジット、あのな…
[ブリジットがカルメンに向けた言葉に何か言おうとして、カルメンの表情が曇るのに溜息を吐く。
何でも率直に口にするのは悪いことではないけれど]
知らなかったのか、お前。
[とだけ口にする。責めるつもりもなく。
それを追いかけるように零された言葉に、今度はがっくりとして]
……クロエ、お前寝ぼけてるだろ。
[海より深い溜息ひとつ]
─集会場・近辺─
[とてとて、と戻る途中、向けられたのは行きと変わらぬ視線。
とりあえず、そこはさらっと受け流しつつ、集会場へ。
集会場横で何やら話しこんでいるらしい二人には声をかけず、向かうのはさっき見つけた蓮の蕾の方]
取りあえず、ここでこれが咲くのは幸か不幸か……。
近くに、現物あるのは、助かるけど。
承知しました。
でも、次はありませんから、ね?
[ゼルギウスの言を聞くと、視線を遠くから近くに引き戻し、片目を瞑って笑んでみせる。
続く言葉に驚きの表情を示し、ぴくりと微細な動きに応じて、浮きが跳ねた]
水の流れによって、離れてしまうことはありませんね。
でも――近くにいても、心が離れてしまうことや、自ら離れていってしまうことは、ありますけど。
なんて。
暗い話になっちゃいました。
陸もここも、私は、好きですよ。
ふぇ?
んーとぉ…
[ブリジットに聞かれたが、もちろんそんなことまで考えていなくて、また考えるポーズ]
おとこのひとは、かんじんなことはしゃべらないし、かいしょーがないし、そのくせもんくばっかり一人前だ、
…っていうつみれす。
ママがいってたれすよ。
[もちろん当の本人は夫に向けて言ったのだろうが、ロミルダはしっかり聞いて勘違いしたらしい。
ちなみに2人はただいま別居中である]
[ブリジットに向けて居た顔は徐々に下を向き。
オカリナを持つ手には更に力が籠る。
ふと、肩に触れるものに気付き、少し顔を上げた]
…クー、リェ?
……あり、がと……。
[何かあった時、肩を抱いてくれるのはいつもクロエだった。
今回もそうしてくれているのだと確信を持ち、弱々しくとも微笑みを浮かべ礼を口にする]
ローザ、の、おと。
うん、たのし、そう。
おと、あわせて、みたい、な。
[少し浮上した気分はローザのステップを耳にすることを可能にして。
聞こえる音に耳を傾けてからそう返した]
[カルメンの言葉を聴くと、小さく驚きの声をあげた]
あ。
目が見えないんだ。
それじゃあ、しょうがないよね。
[うんうん頷く]
人の持ち物って、人によって代わるから面白いよね。
だからこそ、補い合って生きていくという素晴らしさが生まれるんだから。
人は完璧ではないからこそ、人は愛すべき存在だって言葉もあるし。
[ブリジットの問いかけに対するカーラの言葉に、あぁやっぱり、と思いながら表情を曇らせる。が、黒髪の女性のカーラを守るような素振りに表情を和らげて口を噤んだ。
そこに挨拶をされて、微笑みと共に綺麗なお辞儀をした]
クロエ、ね?どうぞよろしく。
拍手ありがとう。
[開く前の蓮の花。
周囲に漂うのは、独特の甘い香り。
それを楽しむ余裕があるかどうかはさておいて。
荷物の中から引っ張り出した手帳にその形を描き写す]
蕾の形って、模写できる時にしとかねぇと、案外見落とすからなあ……。
花よりはマシだけど。
[ぶつぶつと呟きながらも手は止まらない。
鸚鵡は、どこか退屈そうにきょろ、きょろり]
人魚なんて、それこそ御伽噺だろうが…
単純にそういう方面に興味がないだけだって。
[ポツリと返す言葉は、惚気モードに入ったブリジットに届くだろうか]
はいはい、ご馳走様。
[たまに遭遇することなのでさらりと流して。
ローザの生み出すステップに今度は感心の溜息]
流石に仕事にしてるだけあって見事なもんだな。
ただで見ちゃ悪い気分だ。
あ、金はないぞ?
[素直な感想だが最後は余計だった]
[ハインリヒの言葉に]
はい。
パッと見で分かる人も少ないと思うわよ。
[と、あっさりと返した]
それとも、一瞬で全てを見抜かなければいけなかったかしら。
それは無理よー。そんなこと出来るのは神様ぐらいのものよ。
[と。
ここで一瞬だけ顔を曇らせた]
人間に対して試練という名の苦境を味合わせる神様ぐらいしか、ね。
[ようやく知ったらしいブリジットに肯定するように頷きを一つ。
続く言葉はあまり理解出来ていないのだろう、きょとりとした様子で首を傾げるだけだった]
[幼き頃にかかった病が原因か、カルメンの知能は通常よりも幼いもので。
また物事を理解する速度も遅い。
聞いたことをそのまま受け入れる柔軟さはあれど、それ以上の思考を為すことはあまり出来なかった]
[分からない言葉を沢山紡ぎだすブリジットは、カルメンにとって苦手と認識されたかもしれない]
[ロミの言葉に]
おー。
それはとても罪深いですねー。
ある意味、男の一番の罪よ。
ロミちゃんは、そういう悪い男に引っかかっちゃ駄目よ?
彼氏にするなら、私の旦那さんみたいな全てが素晴らしい人で無いと。にはは。
[カーラの返答を聞くと、嬉しそうに微笑み]
本当?嬉しいな、あたしもカーラのオカリナで踊ってみたいって思ったのよ。
一人で踊るのも楽しいけど、誰かと一緒に音を奏でるのも楽しいんだ。
[ハインリヒの声に顔を向けるとくすっと笑って]
やーね、団長の目の無いところで営業なんてしないわよぅ。
ふふ、でも誉めてくれてありがと。嬉しいわ。
肝に銘じときますよ。お嬢さん
[しかし。他の事を考えながらだとよく間違えてしまうところがあるのは承知している
ユリアンの鸚鵡を…ローストといわないように今から気をつけねば…無理かも。
なんておもってることは表には出さず]
む…それは…ぁあ。やっぱいいや
どちらにも好きなところがあるってのはいいことだな。俺はどうも定住するのも水がないのも落ち着かないしね
そういえば。陸地には馬っていう輸送動物がいると聞いたけど。どのようなものなのかな
[誤魔化すように話題を変えるゲルダに従うのは気遣ってもあるが、流民ゆえに踏み込まない性質だからともいう]
もう起きた。
[ハインリヒの溜息には黒瞳を逸らす]
うん、ここにいるよ。
[カルメンにはそう言って、とんとんと軽く叩くと横に立ち直した]
ま。とりあえず、よろしくね。カーラ。
いつか、私の可愛い赤ちゃんに出会ったら、その時はさっき鳴らしていたオカリナ聞かせて頂戴ね。
[あっさりと言い放ったその言葉は、聴くものが聴けば、どんな意味なのかは知りえよう。
つまりは、自分の子供が生まれたときに、自分がそこにいるとは思っていないという意味だ。
彼には、みんな無事にすごせるのだと言っているが、自分自身ではすでに、覚悟を決めていた]
[粗方写し終えた所でふと感じた人の気配。
視線を上げれば、先ほど話した自衛団員]
ん、どしたのさ?
ちゃんと戻ってきたし、文句ないっしょ?
[手帳をぱたむ、と閉じながら軽く言うと、自衛団員はああ、と頷き。
団長が来る前に、中に入っていろ、と言ってくる]
わかってるっつの。
……にしても、さあ。
こんなやり方で、犯人みつかんの?
[問いに対したのは、沈黙。
それにやれやれ、と肩を竦めると、手帳を袋に押し込んで。
話している二人に、どーも、と軽く声をかけると、集会場の中へと入って行く。
鸚鵡は、ゲルダをじいい、と見ていたかも知れないが]
―集会場―
[また新しく広間に入って来た人物、ゼルギウスが名前を名乗ったのなら、こちらも自己紹介をして。
次いで一度、集会場から出るらしきユリアンと別れたなら、自分の荷物を持って2階の部屋を適当に陣取った]
…なぁんか、下、賑やかだな…。
[ちょっとの休憩の後、広間へと降りる。
眼に入った光景に首を傾げた]
…いや、これはないだろ。
羨まし過ぎる意味で。
/*
いや、ぱっと見で判らなくても、仕草や雰囲気で判ると思うんだが。
RPなのは解るんだが、配慮がないのは苛立つな。
いやうん、RPなんだが……(悩)
[クロエの言葉と、軽く叩かれた肩に安心したように笑みを浮かべる。
それから色映さぬ瞳をローザの居るであろう方向へと向けて]
そう、なんだ。
おんなじ、おもい、うれしい。
おと、こんな、かんじ?
[言って胸元へ寄せていたオカリナを口へと当て。
紡ぎだすのは柔らかな音色。
先程ローザが踏んで居たステップに合わせた、即興の曲。
楽しさを感じたためか、スタッカートを多用したテンポの良い音を奏でた]
(ぬぉっ。ロースト…じゃないロートス)
[ちょうどそのことを考えていたところで不意にユリアンが来たのに少々驚きつつ、「どーも」と返す
口にしなかった俺。とってもえらい]
まあ、住み始めは、地に足の着かない感じがして、ちょっぴり、陸が恋しくなりもしましたけどね。
[流れた話題を追うことはなく、
新たに訪れる話題に手を伸ばすだけ]
馬、ですか?
なんて言ったらいいかな、
首と顔が長い、四足の生き物で。
背中に人や荷を乗せて運ぶんです。
操るのに慣れないと、揺れが大変みたいで――
ああ、船に似ているかも、
[記憶を辿りながら話していたが、不意に言葉が途切れ]
……くしゅんっ
[ぱちゃん。
同時に、釣り針から逃れた魚が跳ねる音がした]
赤ちゃんって。
…おめでたですか?
[色々聞いていなかったので、目を丸くしてブリジットを見た。何て人を集めてくるんだという思いが顔に出ていたかもしれない。
言葉の裏にあるものに気づいたのは、尋ね返してから。
え、と口元を押さえた]
[手で口を押さえつつ、中へ入っていくユリアンに向ける笑みは、変わらずにこやか。
ただし隠れた唇が何の音を象っていたかは、定かではない]
─集会場・広間─
[中に入り、広間に顔を出すのと、オカリナの音色が聴こえたのはどちらが先か]
……へぇ……。
[蒼の瞳が、僅かに細まる。
滅多に他者に聴かせる事はしないが、自分も音楽の心得は持ち合わせているから、音に込められたものは容易に悟れた。
もっとも、葦笛を得意としている事は、幼い頃からの知り合いでもなければ知らぬ事だが]
ぱっと見で判らなくても…まぁいいか。
[あまり深く言うのもよくないと言葉を切る]
それじゃ、今度はちゃんとした舞台で見せてもらうことにしようかね。
まだしばらく居るんだろう?
[ローザにそう言うとクロエに視線を向け、逸らされるのにニヤリと笑う]
疲れてるならちゃんと休んどけよな。
て…
[ドアから聞こえた声にそちらを向いて]
ダーヴィッド?なにやってんだお前…って、お前もか。
って言うか、帰ってきてたのか。
ふぇ。
…気をつけるです。
[ブリジットの言葉は多分よく分かってないまま、ロミルダはこくこくとうなずいた。
飴はようやく溶けたらしい]
…うん、素敵。
それじゃ、ちょっとお邪魔させてもらうわね。
[クロエとカーラの信頼の高さに微笑ましさを覚えつつカーラの奏で始めた音をよく聴いて足音を合わせ踊り始めた]
あら。
今聞けるとは思って無かったわ。
[カルメンのオカリナの音を聞くと、気持ちよさそうに目を閉じてその音に聞きほれた]
綺麗な……音。
[知らず知らずに、その手は自分の腹へと伸び、優しくさすり始める]
……聞こえる?
今はまだ、私の耳を通して聴いているのかな?それともすでに、自分の耳で聴いているのかな?
ああ。そんなことはどうでもよかったね。
あなたは、この綺麗な世界に生まれたときは、この綺麗な音だけじゃなく、色んな素晴らしいものが待っているの。
だから、恐れないで大きくなっていきなさい。
みんなあなたと会える日を楽しみにしているのですからね。
愛しい、子。
ん……。
[少しだけ自分の世界に浸っていたせいか、クロエの言葉に反応するのは少しだけ遅れた。
だが、満面の笑顔を浮かべると、大きく頷いた]
そうよ。
おめでた。
私のこのお腹の中には、もう一人の生命が育まれているの。
いつか、この世界を感じることが出来ると思ったら……とても素敵なことだと思わない?
ぁーそれはわかるな。案の定逆だが俺なんか陸に上がったら逆に揺れてるような感じを受けたもんだぞ
[それは水の上にずっといつづけて、揺れているのが常だったからだろうけど
そして馬の説明にふむふむと頷く。四足。首と顔が長い。背中に乗せれる。船みたいなもの…なんでか平らな四速歩行で船ぐらい大きい。なんて生き物がイメージされていた。]
そんな生き物が…そりゃ便利だな。生き物な以上操るのも大変そうだけど…っと
[くしゃみ。その後。魚が跳ねる音]
どうやら今日は魚の機嫌は悪いみたいだし、風邪ひくのもなんだからはいろっか?
[既にそのつもりで、微動だにしない浮きを引き上げる]
[新たに奏でられ始めた音と、それに合わせて踏まれるステップの音]
見事なもんだな。
[あまり邪魔をしないようにと小さく零して]
えぇ、しばらくはね。ここに呼ばれちゃったからちょっと舞台に穴空けちゃうけど。
[ハインリヒの言葉には微笑みと共に頷きを返し、タップを踏みながらブリジットの側へ行き]
いくらだって一緒に聴けるでしょ、同じ都市に住んでるんだし。
カーラだってやさしいんだからお願いすれば吹いてくれるわよ。
だから、ブリジットさんはまず身体を大事に。ね?
[多少無神経な言い方になるのも承知で言い放つと、踵を返した]
[瞳を閉じ、ローザのステップの音を聞きながら、楽しさを乗せた音が響く。
楽団が奏でる合奏とは違う少し勢いの弱い単音ではあったが、ローザと合わせるには十分だったろうか]
[広間に入って来る人物らに気付かぬまま、カルメンは音を奏で続ける]
[広間には、一人を除いて全員女性。
思わず呟いたのは、]
実は団長殿の趣味だったりしないだろうな。
違ったとして、それならカミサマの趣味って…。
…お?
[声をかけてきた相手の姿を見て、趣味悪いな、とか変な事を考えたのは棚に上げておき。
ひら、とハインリヒに手を振った]
ちょうど運悪くね…。
うっわ、ハインリヒさん、老け……もとい、年季が増したね?
十分に温まるだけの時間も貰えなかったんだよ。
しかもカルまで呼ばれてるし。
[ローザの呟きも聞こえれば顔が赤くなる。
少し不安の混じった声でハインリヒに答え、俯いた]
[ハインリヒが続きを言おうとしてやめた姿に]
?
[と、小さく小首を傾げ、ロミが返してきた言葉には]
ええ。気をつけなさい。
男なんて、ほとんどが獣なんですからね。
たまーに、王子様もいるけど。
[最後の言葉と共に、にははと笑った]
すみません。
水の上だからかな、夜は陸より冷える気がします。
[馬がどんなイメージになっているかなんて、知ることはできず]
……そうですね。
でも、悪くない「休憩時間」でした。
[ありがとうございます、と礼を口にすると、ゼルギウスの促しに従って、同じく浮きを引き上げ、彼に返して立ち上がる]
たの、しい。
おと、あわせるの、って、こんな、に、たのしい、んだ。
[オカリナを奏でながらカルメンは楽しさを感じる。
普段は一人で小鳥に聞かせたり旅人に聞かせるくらいだったから、合わせるなんてことはしたことが無くて。
楽しみをまた一つ得たと、嬉しさが込み上げて来たのだった]
つか、なんで楽団の踊り子さんまで。
ほんとに、どーなってんだか。
[音色に合わせて舞う姿に、小さく呟き。
邪魔をしないように、足音を忍ばせてテーブルへと移動する。
道具と荷物の袋を下ろす時にも、音には気を使った]
[新たに広場に顔を出した男性を見止めると、足を止めぬまま軽く会釈をし微笑み]
踊りながらでごめんなさいね、あたしはローザ。
貴方もここに呼ばれたクチ?
[カーラの奏でる音色を邪魔せぬよう、軽やかに靴音を立てながらステップを踏んでいる]
[ローザの踊りを間近で見ながら]
うーん。でも私死んじゃうかもしんないし。
[とか、あっさり言い放った]
まあ、うん。出産って命がけってことよ。
ほら、異性に分からないことは、出産の痛みと、キン○マぶつけたときの痛みってよく言うじゃない?
あれ。なんか言葉が繋がってない気がする。にはは。
[笑って誤魔化した]
新しく来たのは…。
あの踊り子さんに、妊婦さんに…初対面かねぇ?
8年も離れてると、随分人が入れ代わるもんか。
それとも…、
[そういう人間が優先して、集められているのか。
唇だけが、音も無く動く。
眼差しは、舞の動きをなぞり、柔いまま]
ま、オレもここに居る間は見に行けねぇしな。
[ローザにそう返すと、踊りの邪魔をしないようにと他に向き直る]
ダーヴィッドは相変わらずだな。
運悪く、か。ここに居るやつはみんなそうなんじゃね?
って、老けたとか言うなって!まだ30代なんだから。
[髭のおかげでいくらかプラスされて見えるが]
……呼ばれなかったら、ここにはいないと思う。
[軽やかに舞うローザの言葉に、軽く、肩を竦めてこう返す。
肩の鸚鵡は、興味深げな様子で、ステップを踏む様子を見つめていた]
……んー……。
[何か、思いつくような、つかないような。
曖昧な感覚にとらわれて、軽く、首を傾げ]
冷える。そういや…陸からきたやつもそんなこといってたし気が利かなかったなぁ
[既に馬について船ぐらいの大きい体でオールが足のようなイメージができあがってるなんてこと口にはせずに釣竿を受け取って]
そうだな。こちらも一人で味気ない休息時間を過ごすよりはよほどよかった
[そう答え。荷袋を背負って、促されるままに立ち上がりゲルダとともに集会所へと向かう]
―集会所付近→集会所―
…そうですね。
[ブリジットの声に顔を上げれば満面の笑みが見えて。
釣られるように微笑むと、ただそう頷いた]
望まれて生まれてくる命。
世界を沢山感じ取れますように。
[祈るような言葉は小さく口の中で呟かれた]
[しばらく楽しげに奏でていたけれど。
普段は使わない楽法だったために徐々に疲れは出て来て。
少しずつ音が掠れ行き、終には音が止まってしまった]
…は、ぁ。
ごめ、ん、ローザ。
ちょっと、つかれ、ちゃった。
[けほ、と小さく咳き込みながら、カルメンはローザに謝罪する]
でも、たのし、かった。
[浮かべる笑みは柔らかい]
[音も気配も少ないユリアンが広間に入って来たのに気付くのは、少しばかり遅れて。
それでも挨拶がわりに、ひら、と手を振る]
…っと、ローザちゃん、ね。
[聞こえた名前を拾い、にこやかに笑む]
[きっと、それは「馬」とは呼ばないに違いない。]
あは。
まあ、郷に入りては郷に従え、って言いますし。
私が慣れたら良いことですよ。
[荷を拾い上げ、気にするなというように手を振った。
ゼルギウスと連れ立って集会所に向かい、扉を開き――その先に進んでの広間で出くわすのは、オカリナの音色、そして踊り子のステップ。更には明らかに女子供が多く、何とも賑やかな光景で。]
……あれ、何かの会合中?
――集会所付近→集会所――
なんだ、ユリアンも呼ばれてたのか。
[テーブルに近づいた見知った姿に声を掛けた。
もちろん音楽の邪魔をしないように気をつけて]
どうした?
[考え込むようなユリアンに問いかける。気付くかは定かではないけれど]
あっさり言うなぁ。
[ブリジットのあっけらかんとした物言いに思わず足を止めて]
うん、まぁ、命がけってのはわかる、けどさ。
あたしが子供なら、ママには生きるつもりで居て欲しい…かなって。
そんだけ。ごめんね。
[手をひらりと振ると、またステップを踏んで]
[思考が深い所に落ち込む直前にかけられた、声。
音色が途切れていた事もあり、それは容易に意識に届く]
……っ……あー。
あれ、ハインさんだ。
ん、なんかこう……デザインのアイデアみたいなのが、浮かびそうな感じでさ。
[それが何に基づくか、は触れずにこう返し。
それから、こちらに手を振るダーヴィッドに気づいて、よ、と言いつつひら、と手を振った]
[カーラのオカリナの音が掠れ始め、止まったのに気付くと慌ててステップを止め側に行き]
ご、ごめんカーラ!
あたしもつい楽しくって調子乗っちゃった、疲れさせちゃってごめんね。
でもすっごく楽しかった、良かったらまた一緒に躍らせてね。
[カーラに微笑んで礼を言うと、黒髪の男性が首を傾げるのに気付き、きょとんとして]
どうかした?
ハインリヒまで、相変わらずと言うか…。
[ユリアンにも似た事を言われたように思い、僅かばかりの渋い顔。
けれど、舞と音色に配慮して、抑え気味の声]
ん…まぁ、確かに俺も、この面子の中に『そんなの』が居るようには見えないがな。
唯一、それっぽい見た目、にーさんくらいだし。
[ハインリヒに、悪戯な笑みを覗かせ]
だっから、一応最後まで言わなかったじゃん?
ありゃ。終わっちゃった。
[カルメンの演奏が終わると、もう一度腹をさする]
今度は、私を通してじゃなくて、実際に風を切って聞こえてくる音を楽しみに待っていようね。
[やはり、それは楽しげな表情で、彼女は自分の子供に話しかけた]
[こうして誤解は解けぬまま。馬はそのような想像として定着している]
よし。じゃあ気をつけたまえ…なんてね。
ま、気が利かないのはいつものことなんで大目に見てくれるとありがたいよ
[なにせ名前も間違えてるぐらいだしと内心で呟きつつ、音色とにぎやかな様子を集会所内部から感じながら扉を開けて]
…会合のわりには穏かな感じだけどな…っと、また
[ゲルダに答えながらもとくに止めることなく見送った]
―集会所 広間―
[音がやんだところで声をあげる]
やっほー…ここにいるってことは、あれだよね
全員なのかなってかロミちゃんだけじゃなくてブリジットさんまで…
[新たに増えたメンバーを見ながら容疑をかけられてるとは欠片も感じさせないような気楽な声で挨拶した。
まだローザには気づいていない]
[ローザの言葉に、にこりと笑みを浮かべて返した]
うん。そうだね。
私も最後まで諦めないように頑張ると思うよ。多分。きっと。
[語尾が断定的ではないのは、自分の命よりも、子供の命のほうを優先させようと思う故の言葉ではあった。
きっと、彼も、それから子供だってそれを聞けば怒り出すと思うけど、それでも、彼女にとっては新しい命をこの世に生み出すというほうがずっと*大事なことなのである*]
ううん、だいじょ、ぶ。
なれない、ふきかた、だった、から。
でも、ためして、みたくて。
うん、また、やろうね。
[一緒に、と言われると嬉しそうに微笑んだ。
尤も、全く違う方向に向けられて居たかも知れないけれど]
あ、えーと。
[踊り子にも問われ、蒼の瞳はやや右往左往気味。
肩の鸚鵡が、呆れたようにくるるるる、と鳴いた]
いや、なんていうか。
あんたの踊るの見てたら、細工のデザインの元みたいなのが浮かんだっていうか、なんていうか。
まあ、そんだけ、なんだけど。
…お疲れ様、カーラちゃん。
お水、飲むかい?
[必要に見えたなら、その手を取り、握らせることだろう]
オカリナ、上手なんだねぇ。
[へら、と笑いかけた後、眼差しをローザへと]
で、ローザちゃんだっけ?
君も疲れてない?
水要るなら、どうぞー。
あ、いっけない。
皆様、くつろいでいるところを騒がせてしまって申し訳ありませんでした。
よろしければすばらしい演奏をしてくれたカーラに拍手を。
そしてダンス中にいらっしゃった方にはご挨拶が遅れましたことをお詫び致します。
私のダンスがお気に召しましたら、是非ともエレット楽団の公演へ足をお運びくださいますよう。
[広場にいる人たちにお辞儀をすると、悪戯っぽく微笑み]
そっか、実はあたしも今の踊りはまだ勉強中なんだ。
うん、またやろうね。
[カーラの返答に、満面の笑みで答えるとダーヴィッドに気付き]
あ、うん、ありがと!
やさしいのね、お兄さん。
[拍手が聞こえれば少し照れたようにそちらの方に向けても笑みを浮かべ。
ダーヴィッドに声をかけられると、こくりと頷いた]
うん、のみたい。
ありが、と。
[オカリナを仕舞ってから、落とさないように握らせてもらったカップを両手で抱え、まずは一口水を含む。
一息ついてから、続く言葉にまた頷いて見せた]
うん、カーラ、の、たのしみ、なの。
まえに、きた、ぎょうしょう、の、ひとが、くれたの。
[デザインが、と聞いて少しだけまずかったかな、と思った]
と、そいつは…声掛けちゃまずかったか?
[悪い、と付け加えて]
いや、だってお前、相変わらず女の事ばっかり見てるみたいだし?
[オレとは正反対だよなぁ、とは内心の呟き]
そうなんだよなぁ…本当に何を基準に連れて来てんだか。
て、お前までそれを言うか。
[いい加減言われ慣れたので笑うしかなく]
そういう配慮は商人だよなぁ。
[どこかずれた感心を示してみる]
[ダーヴィッドから水を受け取り、喉を潤しながらユリアンを見て]
細工のデザイン?
ってことは職人さんなの?
って、あー、そういうのって、他言無用、とかだったりする?
[聞いちゃまずかったかな、と少しばつの悪い顔をして]
[すぐに2階に上がったゲルダには気付かず。
また増えた一人を見て、首を傾げる]
やっぱ、見覚えのない顔のが多いな…。
[ごく小さな呟きが、洩れる。
ふと、拾った会話に、ちらとユリアンを見て]
せっかく女の子に興味を持ったと思ったら…。
色気がないな、この朴念仁は。
[多少なり、呆れた声でぼやいた]
[一息ついたところで気楽そうな声が耳に入り、ん?と目を向ける]
…………ひょっとして、ゼル?
あんた、こんなとこで何してんの!?
また何かしでかしたんじゃないでしょーね!?
――集会所1階・階段――
ええ……っと。
[荷物を置いて、気を落ち着けてから、部屋を出て。
階段の途中、広間の声が聞こえてくるところで足を止めた。
先に見かけた人を思い出しながら、指折り数えていく]
トリ付きの職人見習いに、気の利かない流れ者に、本物のお子様とある意味お子様、僕っ娘、バカップルの片割れ、それから独り者のおっさん……踊り子っぽい人もいたなぁ。
[名を知らぬ二人は、ちらりと見た顔を思い浮かべるだけ]
少なくとも。
どっきり合コンじゃないのは、確かだ。
[疑問は解消されないものの、そんなことを呟いて、ひとり頷いた]
いんや、いいよ。
まだまだ、ぼーっとしたものだったし。
形にできるなら、これから固めりゃいいんだから。
[ハインリヒの言葉に、首を横に振って、笑う]
ああ、飾り細工職人の見習いやってんだ。
[その笑顔のまま、ローザへと向き直り。
ばつの悪い表情に、また、首を横に振った]
ん、別に、そういう事もないけど、俺の場合は。
だから、気にしない、気にしない。
[ゲルダには気づいたなら会釈しただろうか]
お疲れ様。
[踊り終えたローザとカルメンに言う。
水を持ってきたダーヴィッドの邪魔にならないよう、少しだけ離れて]
楽しそうだったね。
僕もローザさんに教わろうかな。
はい、どーぞ、お二人とも。
エレット楽団ね。
懐に余裕があったなら、可愛いローザちゃんに会うためにも、是非行かせていただきますとも。
[ローザの紹介には、笑って頷いて]
カーラちゃんのそれ、は…そっか。
もらいもんか。しかも、行商ってことは、俺の同業かぁ。
[つい、じぃ、と眼差しをオカリナに向けたのは、品物の価値を量るようなもので]
……おいこら。
なんだよ、その言い方は。
[呆れたようにぼやくダーヴィッドの声。
ほんの少し、ジト目になってそちらを睨む]
「しかたないよー。
ユーリィだしー」
[直後、鸚鵡が追い討ちを入れるわけだが]
いやしかし、それにしてもやっぱり犯罪者集団には見えないなあ。
見えるのはハインリヒさんだけだよ、うん。
[まだ言ってる]
あ。
もしかして、女性が多いし、ハインリヒさんの顔が怖いし、美人局集団だったりして?
何しろ、美人ばっかり集めているし。私含めて。にはは。
わ、わ。すごいです。
カルねぇの音も、ローザさんも、きれいです。
[踊りが終わっての一礼に、ロミルダはぱちぱちと拍手をする。
集会所で見た人がすでに粗方描いてあるスケッチブック。
その一番上のページには、赤とピンクの踊り子らしき絵]
あっ、お帰りなさいです。
[それからようやく戻った人に気がついた。
ゲルダは気付かないうちに行ってしまったので、知らないままだ]
[一度周囲を見渡した後。場をわかせていた踊り手へと目を向ける]
ふーん。エレット楽団かぁ…どっかで聞いたような……いや、聞いたことそりゃあるよな。うん。
[記憶をさらって。踊り手の顔を見て思い出したところであちらも気づいたようで]
ひょっとしなくてもゼルだが
いや、ってかそんないつも騒動起こしてるようないいかたすなっ
[そりゃ客ともめて、楽団に迷惑かけて体で働いて…なんてことあったけども。あれは絶対に客が悪いと今でも思ってる]
まあいいや。久しぶり。あれから…コミュニティ二回ぐらい俺移動したし。半年から一年ぶりぐらいかな。
ハインリヒ…。
俺はこれでも一応、商品ならきちんと見るぞ?
女ばっかり見てるなんてのは、誤解だ。
[ある程度、男に興味がないのは確かだろうが]
何を基準に…って、カミサマのなんとやらじゃねぇの?
団長殿の言うことの信憑性がどれくらいかは、分からんけどさ。
っと、お褒めの言葉、ありがとう?
[に、と口の端を上げて笑った]
と。りあえず。
[腹部を押さえた]
小腹が、空いた。
……集会所の設備、勝手に使っていいって聞いたし。
何か、あるかな。
なかったら、涙に訴えればいいだけだけど。
[広間には寄らず、厨房へと入っていく。
とは言え、広間からの行き来も出来るようで、防音設備もろくにない建物では、声も、内容までは分からずともかなりダイレクトに聞こえてくるのだが]
――集会所1階・厨房へ――
うん、たのしかった。
クーリェ、も、おどる、の?
[ローザに教わろうかと言うクロエに顔を向け、首が傾げられた]
ぎょうしょう、の、ひと、ふきかたも、おしえて、くれたの。
なれる、までが、たいへん、だけど、がんばってね、って。
…ダーヴェ、も、ぎょうしょうの、ひと?
[ダーヴィッドの方向に顔を向けようとしてズレたまま、言葉を紡ぐ。
首から下げられたオカリナが動きと共に軽く揺れた。
オカリナはそんなに高価なものではなく、至って普通のもの]
まぁ、それで忘れちまうようなもんならその程度だろうしな。
おやっさんもお前には期待してるみたいだし、オレも楽しみにしてるからな。
[飾り物のことはよく解らないけれど]
そういえば、おやっさんは元気か?
[思い出したように聞いてみる]
おやおやー?
どこからともなく、何かまた新しい証言が聞こえてきた気がする。
ゼルさんが、何やらやらかした、そうな。
これはミステリーの匂いがプンプンしてきましたなあ。にはは。
ふぇ?
わかったです。
[よく分かってない顔でゼルギウスに返してから、ロミルダは2人を見比べた]
んと、お知り合いなのですか?
や、ハインもそんなに悪い人ってわけじゃ。
むしろたまにぬけてるほう。
[庇うよにブリジットへと言うが、後ろには余計なものがついていた]
なにか、やらかしそうな人もいるらしいですし。
[ゼルギウスを見て、ローザを見て、ロミを見て。
またゼルギウスに視線を戻した]
あっちの男がゼル、ね。
[ローザが呼ぶ名前から、その名を把握。
実際に使うことがあるかは分からないが。
ユリアンがジト眼で見てきても、どこ吹く風で]
なんだよ、と言われてもなぁ。
[ロートスの追い打ちが聞こえたなら、楽しげに、ひゅいっと口笛を吹き]
それもそうか、ユーリだもんなー。
飾り細工やってんの?
ってことはうちの楽団もお世話になってるかも。
差し支えなければ出来たの見せてね。
[ユリアンの言葉ににこっと笑って手を振り]
クロエも踊る?
簡単なステップだから踊りやすいし、カーラも喜ぶと思うよ。
[人が多いとその分声も多く、新たに広間にやって来た人が居ても気付くことが出来ず。
挨拶はしそびれたままになってしまうか]
[その中でローザが上げた声は耳に入ったようで。
そちらに顔を向けつつ不思議そうにしている]
うん、今のはとても素敵だったから。
僕もカルと合わせられたら楽しいだろうなって。
楽器は…笛は吹けないし。
[カルメンに顔を向けなおして言う]
[イスに座ったまま、ゼルギウスの顔をジーッと見つめ]
先ほどの美人局という推理と、ゼルさんが何かやらかしたという言葉から、導き出される答えは!
[想像してみると、何か可愛そうなビジョンだった]
……。
……途中で止めるはずが止まらなくて、そのまま、アーッ!されちゃった?
真実は……いつも悲しい……。
[師に期待されている、との言葉にきょとり、と瞬く。
細工に関しては、ダメだし以外はもらえていないから、その言葉は少し意外で]
……そー、なの?
[思わず惚けた声が出た。
元気か、との問いには、うん、と頷いて]
そろそろ、蓮が咲くからね。
毎年恒例の、花モチーフの細工作りに忙しいよー。
[軽い口調で言ってはいるが、別れ際の複雑そうな表情を思い出すと、微かに陰りが過ぎる]
[久しぶり、というゼルに盛大なため息をついて]
あんたさぁ…急にふらっと居なくなったと思ったらそんな…
いやもういいけどさ、団長も皆も心配してたんだからね。
暇があったら顔くらい見せなさいよ。
あんだけ迷惑かけたんだから。
[ロミの方に微笑むと]
うん、ちょっとした知り合いなの。
いやいやぁ。これは手厳しいな。ブリジットさんも。クロエさんも
ミステリーもなんもないっすから。仕事柄ちょぉっとばかりもめることもないこともないけどね
[本気で疑われてるわけではないようだが楽しんでるような二人をみて、そして素直に頷くロミをみた。いい子だ・・・少し心が洗われて]
ぁあ、知り合い。同じようにあっちこっちいってたときに、ね。
しばらく楽団にやっかいになったときの縁だね
[赤髪の男から名を呼ばれて一度そちらをみたが、名前を覚えるために口にしただけのようで、視線をブリジットに戻して]
どんな想像しているのかはあえて聞かないでおきます
それで商品まで見なくなったら終わりだろうが。
いや、悪かったな、誤解してて。
[さらりと。本人はあまり反省はしていない]
神様、ねぇ…どうにも陸のもんには馴染めねぇな。
あのおっさんの言うことだしなぁ。団長だから誰も言わないけどさ。
[ユリアンの師匠には「おやっさん」自衛団長には「おっさん」
扱いが違うのは明らかだ]
一つ位は褒めるとこがないとな、やっぱり。
ほん、と、に?
うれしい。
うん、クーリェとも、いっしょに、たのしみたい、な。
[クロエに素敵だったと言われて嬉しそうに笑む。
大好きなクロエだからこそ、その想いもひとしおだった]
クロエさんが踊るなら、俺も是非見てみたいな。
そん時にはもう、俺、ここにはいないだろうけどさ。
[苦笑を浮かべるも、それが当然と言ったふう]
吹き方まで、ただで?
そりゃ、随分気前の良い商人だ。
まぁカーラちゃんに優しくしたくなる気持ちは分からんでもないなぁ。
[一人勝手に頷いた]
…ん?うん。俺も行商人の端くれだよ?
一応、商品はあるから必要なものがあるなら言ってくれれば出るかも。
出ないかも。
はい、もし良かったら教えて欲しいです。
僕じゃ人に見せるようなものにはならないだろうけど。
[含羞むように笑ってローザへ頷く]
本気で疑ってるわけじゃないですよ。
集められた理由が理由すぎだし。
[ゼルギウスに向けては肩を竦めた]
……って、お前らなー。
「そうそう、ユーリィだからー」
ロートス、お前、少し黙れな?
[ダーヴィッドと、鸚鵡の言葉。
からかわれているのはわかるものの、ついつい反応してしまうのは昔から変わらない]
ん、ああ。
お師さんが、楽団に細工を納品してるはずだよ。
俺のはまだまだ、売り物にもできないけど、ね。
[手を振るローザに向けるのは苦笑い]
[クロエの言葉に、ブリジットはコロコロと笑い出した]
にはは。大丈夫。
本気で考えているわけじゃないですよ。
見た目から悪そうな人が、実際に悪いなんてのは、推理小説では2流です。
たまに抜けているという点も加味して考えられるのは、実は家が花で満ち溢れていて、毎日毎日優しげに話しかけているギャップ萌え?
む。それもまた怖いことは怖いか。
[自分で言いながら自分で否定した]
いやー。だって俺そもそも流民だし、ちょっと気分転換にコミュニティと筏とを繋いでいる縄を外しちゃったらいつの間にか流されちゃって
[当たり前です]
…うん。ごめん。でもローザも元気そうで
挨拶は…こっから解放されたらってことになるけど、皆も元気かな
…いやいや、ちょっとまて、ローザもここにきてるってことは?…ことなんだよな?
[俺ならともかくなんて、胡散臭そうにみられるとおもってしまう不思議だが真っ当な感覚を抱きつつ、今更気づいたように言う]
うん。聞かないほうがいいと思うよ。
私の頭の中で結構とんでもないことされていたから。
[ゼルギウスにいともあっさりとそんなことをにこやかに言い出した]
わ、ゼルさんも楽団にいたですか?
すごいです。
[楽団にいた=ローザと同じようなことをしていたと思ってるらしい。
そっちに全意識が行っていたおかげで、ブリジットの推理が聞こえなかったのは多分幸い]
そだな。ざっと見。地元の人間も最近来た人間も。少し前から定住しはじめた人間も…子供も大人も。…ブリジットさんもカーラもいると……
見事にさっぱりだな。
[と肩を竦めていうクロエに同意を返した]
うん。
カルと楽しむために練習するよ。
[約束するように、カルメンの指に触れる]
え、いや。
ローザさんじゃないんだし、人前で踊るようなものには…。
[驚いてダーヴィッドを振り返る。
目を丸くした表情は幼さを含んでいたかもしれない]
――集会所1階・厨房――
[がさごそと漁るさまは、若干、家捜しめいている]
んー……
保存の効くもの以外は、やっぱり、ないか。
海草ならともかく、野菜やらなんやらって貴重な上、持たないからなぁ。
せいぜい漬物くらいか。
[慣れては来たものの、やはり陸の味が恋しくなるときもある。
しゃがみこみ膝の上に頬杖を突いた体勢で、溜息を吐き出した]
いかん。幸せが逃げていく。
[クロエの言葉に微笑むと軽く首を振り]
ううん、そんなこと無いよ。
ダンスはね、何より楽しく踊るのが一番なの。
クロエがカーラの奏でる音で踊りたいって思って踊るなら、絶対素敵なダンスになるよ。
[良ければ私とも一緒に踊ってね?と微笑みながら首をかしげて]
うん。
それきり、そのひと、とは、あってない、けど。
[ダーヴィッドの疑問に頷きを返す。
行商人と言っても、カルメンがそう聞いただけであって本当にそうかも分からないのだけれど。
それでも良くしてくれた「良い人」には変わりなかった]
そう、なんだ。
ひつよう、な、もの……。
[あるなら出るかも、と言われても思い浮かぶものが無く。
考えるような、きょとりとしたような、そんな表情で首を傾げた]
うん。いたよ。一時期だけどね。
団長さんからは無駄に多芸だとかいわれた
ま、間違ってもローザみたいな踊りは出来ないよ
[と期待して見つめるロミに一応そこを期待されても困るのでそれとなく告げておく]
[ひょい、とハインリヒの言葉には肩を竦めて]
まぁ、確かに商品を見る眼の無い商人なんぞ、始まりにすらならんと思うが。
[反省の色が見えずとも、戯れあいの会話なのだから、気にすることもなく]
ま、ここに居続けてるなら、そんなもんだろうさ。
陸に暫く留まれば、また違うかも知れないが。
…少なからず、ここじゃ団長殿は異端のようだ。
[それぞれの評価を口にするも、自身の立場を明確にすることは無い]
まぁ、にーさんの場合、どこ褒めるべきか分からんしな。
[にっこり笑顔で言い放った]
…ッカじゃないの?
[気分転換に縄はずしちゃった☆の言葉に呆れつつ、続いた謝罪に姿勢を正して]
んー、まぁ、こうして元気な姿見れたから。
もういいよ。
まぁ、推測の通り、あたしも。
でもほら、今ここにいる面子から見ても今回の容疑?はどうせ誤解だろうし、すぐに出れるでしょ?
そしたら一緒に団長のとこ行こ、きっと皆喜ぶよ。
ま、本人には言わないわなぁ。
よく付いてきてるって感心してたぜ?
と、俺が言ったってことは言うなよな?
[たぶん本人は知られたくないだろうから。というのは言外にに秘めて。
元気だと言う返事に安心したように笑う]
そうか、ならよかった。
今年の作品もきっと評判がいいんだろうな。
どうした?
[僅かに表情が曇るのを怪訝に思って]
[指に触れたクロエの手。
そしてその言葉にまた笑みが浮かぶ]
うん、やくそく、だよ。
[言いながら、緩慢な動きで触れるクロエの指を軽く握り返した]
そういうものですか。
大切に花を育てるのはまだしも。
花に優しく話しかけながら暮らしているハイン?
[想像した。軽く身震いした]
うん、少し怖いかもしれません。
[そのままゼルギウスに頷いた]
あれれ、そうなのですか。
[ゼルギウスに振り返って言った。
ちょっと残念そうだったかも知れない]
でも、いろいろできたのですね。
やっぱりすごいです。
[にっこり笑って頷いて、また台所のほうへ]
うむ。素直でよろしい。
[ゼルギウスの言葉にうんうんと大仰に頷いてみせた。
ブリジットのほうが5歳も年下なのに、まるでゼルギウスを子供のように扱うのは、母となっているせいなのかもしれない。
人間、母親になると色々と変わるもんです]
それにしても、暇ー。
いつになったら、解放してくれるんだろ。
早く彼に会いたいんだけどな。
此処に来る前に、すごい顔で怒ってたからなあ、彼。
結局何も無かったんだーって言って、彼を安心させたいよ、わたしゃ。
[ユリアンの言葉には微笑みを返して]
んじゃ、貴方の細工で飾る日を楽しみにしてるわ。
えーと、ユーリィ?
[名前を聞いてなかったので、鸚鵡に呼ばれている名で問いかけ]
[相変わらず素直な反応を返すユリアンに、くすくすと笑い。
だまらされたロートスに、悪戯な笑みを向けたが]
…。
凄いな、あの人。
[ブリジットの語るギャップ云々の話しに、思わず身震い]
―厨房―
[ぱたぱたと駆けて行くと、がさごそという音と、声が聞こえた]
ふぇ。
だれか、いるですか?
[ロミルダはそう言いながら、厨房の入口から顔を覗かせた]
それなら僕でもきっと。
カルのオカリナは聞いているだけでも楽しいし。
はい、よろしくお願いします。
[少し居住まいを正してローザに頭を下げる。
顔を上げるとロミが出てゆくところで、それとなく見送った]
そこは今まで培ってきた人生による癖ってやつだよ。
[ローザの呆れた言葉にもめげずにこたえ]
そういってもらえると助かるな。いっつもいつの間にか消えてるもんだからなぁ
そだな。さっさと出してもらうことにでもして、今はゆっくりするか。
楽しみは後でってことで
[いつも気楽なわりに、口調からは仄かに楽しみにしているのが伝わるだろう]
そー、なんだ。
……あ、うん。わかった、言わない。
[言うなよ、というハインリヒの言葉に素直に頷いて]
そりゃま、お師さんだからね。
ん、や。
俺がこーゆーとこに呼び出されて、迷惑かかんなきゃいいなー、ってさ。
そんだけ。
[怪訝そうな問いかけに答えつつ、がじ、と頭を掻いた]
――厨房――
……にしても。
やっぱり、井戸端会議の延長線にしか思えない。
[広間から漏れ聞こえる会話に呟く。
襲い掛かって来る感傷の払いのけ、ひとまずビスケットを確保。
したところで、ざわめきに紛れて小さな足音が近付いてきた]
ん?
[顔を向ける。
「容疑者」の言葉には一番不釣合いな姿]
ああ、ロミルダちゃん。
んーと、ねえ。
[何を思ったか、唇に指を当てて]
泥棒。
あれ。
そういえば、今何時だろう。
もうそろそろ、お夕飯の準備しなくちゃいけない時間かも知れない。
もし遅くなったら、すっごくお腹すかせて待ってるだろうから、買い物だけでもしてきたいなあ。
今日は、何作ろうかな。
[そんなことを言いながら、頭の中で献立を思い浮かべた]
昨日は、確か三平汁だったから、今日は固形のものがいいな。
たまには、山菜とか食べたいな。でも、ここらへんだったら高いしなあ。
え、せっかく踊り習うなら、今みたいに――…、
…あれ?
[今みたいに、お披露目しようよ、と繋ぐ筈の言葉が途切れ。
ふ、と、驚いた顔のクロエを注視する。
それも、真顔で]
ああ、色々ね。元々流民だから、一人で色々出来ないと困ることあったからね
[なんとなく真っ直ぐ凄いといわれると居心地を悪くしながらロミを見送ってから。ブリジットをみて]
素直なほうが得なこともありますから。
確かに暇ですよね。あ、のろけ話は勘弁で。もう二回ぐらい聞いてますしね
[母は強いというのは色々な場所でしっていること。それでなくても己の家系は女系が強いので年齢関わらずブリジットに従うのには違和感を思っていない]
ん、なるべく早くそうなるように頑張るさ。
[細工の話に、一つ、頷く。
思わぬ所から聞けた自分への評価は、ほんの少し、自信を増やしていたから、はっきりと]
ああ、それはコイツ用の呼び方なんだ。
俺は、ユリアン=クロイゼルング。
コイツは、ロートス。
なんか妙な縁だけど、よろしくなー。
[それから、ローザに名乗っていなかった事を思い出して、自分と鸚鵡の名を告げた]
うん。
少しでも華やかな趣味にしてあげようと思ったら逆効果だった。
それよりも、祭りとかでフンドシ一丁になって、ラッセーラー!ラッセッラー!!とか言っているほうが、まだ良かったかもしんないね。
私の読み違いだった。クソッ!なんて時代だ!
[笑いながら、クロエにハインリヒ着せ替え運動を続けた]
そう言うところで、商人はダーヴィッドの天職じゃないかと思うんだが。
[相変わらずさらりとなので褒めてるのかどうかは解らない]
陸は陸でまた考えが違うんだろうけどな。
向こうから見ればオレたちの方が変わってるんだろうし。
おっさんも、神がどうとか言わなきゃいい人なんだけどな。
[生まれたときからここに居る自分にはよく解らないが]
褒めるところがないってのが褒めるところ…なわけねぇか。
[自覚してるからそれ以上返す言葉もなく]
気のせい、か…?
[頭に何か引っ掛かったようで、けれど、それは余りに曖昧で。
約束をするクロエとカルメンの姿に、緩く頭を振った]
ま、この都市に定期的に寄る行商人も珍しいだろうしなぁ。
[カルメンの言葉に、声を返して]
必要なのが無いなら、無理に言わなくても良いさ。
ふぇ。
…えええっ。
[一瞬きょとんとして、にわかに慌てだす。
両手をばたばたさせながら、でも小声で]
だ、だめですよっ。
集会所のものはみんなのものだって、パパが言ってたですっ。
……あ、あれ?
[ぴたっと止まった]
みんなってことは、ゲルダさんもいいはずなのです…?
[ロミルダ は こんらんしている]
うん、是非一緒に踊ってね。
えへへ、今からすっごく楽しみ。
[クロエの返答を聞くと嬉しくて微笑み頷き、ロミが厨房へ向かうのをなんとはなしに見ながらゼルに向き直って]
あんたって本当に変わんないんだから…
でも、こっちもそんな変わってないよ。
おと…団長も相変わらず元気だし。
あんたの顔見たらまた酒盛りの口実にされるね、確実に。
[苦笑しながらも、楽しみにしている様子を感じ取って嬉しそうに微笑み]
[ゼルギウスの言葉に驚いたように]
2回しか話してなかったっけ?
そんなもんじゃ、彼のかっこよさはあらわしきれないよ。うん。
人をあらわすというのは、言葉を幾万回費やしたところであらわしきれるものではないのだ、という言葉もあるから、これからもことごとく、のろけ話をします。
[断定しやがりました]
それが嫌なら、ゼルさんも早くいい人見つけなさい。
あ。ロミちゃんは駄目だよ?
ふっふっふ。
[にやり。
眼を細め、口の端を上げて笑むさまは猫のよう。
人前では早々しない笑い方だ]
そうそう、みんなのものです。
でも、みんなのものを、こっそり黙って取ってしまったら、それはやっぱり悪い事ではないでしょうか。
しかし、ばれてしまったら仕方ありません。
ということで。
[よくわからない理屈を並べ立てた。
立ち上がるとビスケットの袋を開けながら、混乱するロミルダへと近付いて]
はい、あーん。
[屈んで少女の口許へと、一枚運ぶ]
[緩く頭を振られて小首を傾げる。
そして聞こえてきたブリジットの声に脱力した]
いや、まあ。
それなら似合わなくもないかもしれないですけど。
[左手で蟀谷を押さえた]
[ダーヴィッドとクロエの間に流れる微妙な雰囲気を感じ取ったか、カルメンの首が傾げられる。
何かあったのだろうかと思いながら、ダーヴィッドに返される言葉には頷きを返す]
うん。
もし、また、きたら、オカリナ、ふいてみせたかった、けど。
むり、かな。
[少しだけ、声のトーンが落ちた。
続く言葉にも、返すのは肯定の頷き]
ん、あぁ、いや…。
ちょっとね。
[ひらひらとごまかすように、クロエに手を振る]
なーんか、今、こう…クロエさん見てたら、何かを思い出しかけたんだけどさ。
多分、気のせい。
気にしなくて良いよ。
[へら、と気の抜けた笑みを見せる]
[ユリアンの返答に、にこっと微笑み]
ユリアンと、ロートスね。
確かに妙な縁だけど、よろしく。
仲良くしてね。
[ユリアンとロートスに微笑みを向けて首を傾げた]
飾り物の事はよくしらねーけど、おやっさんの作品は見事だからな。
[幾つか見せてもらったのを思い出して]
あぁ、そうか…
[ユリアンの事情を思い出す。
それをあまり快く思っていない人が居るのも知っていて]
心当たりがないんなら大丈夫だろ。
すぐに帰してもらえるさ。
ユリアンはオレみたいに胡散臭くないしさ。
[いつも言われるそれを冗談めかして例に挙げて]
[なんてハインリヒとの会話から聞こえたりすることから把握しつつも苦笑しながら言うローザに]
いやいやいや、そんな簡単に変わったほうが問題だろう
むしろそのほうが怖い。ってことで、そちらもあまり変わってないなら良かった
じゃあがんばって団長さん酔い潰すか
[そうして翌日の仕事に支障をきたしていたのを思い出して口にする。そんなとこが問題を起こしてるとおもわれるところなのでしょう]
[ハインリヒのさらりと告げる言葉を、自分に良いように解釈して]
そう言ってもらえんのは、ありがたいね。
…ん、まぁ。
ここに色んな人間が居るのと一緒でさ、陸もそうだから一概には言えないが。
…ある程度離れた地域だと、水の上に住んでたってだけで、奇異な眼で見られたりもさ。
[団長に対する評価には困ったような苦笑い。
さらに苦笑いを深め]
じょーだんだって。にーさんにも、一つくらいは、さ。
うん。似合うでしょう。
[クロエににこやかに笑いかけ、そしてやっと、クロエに話しかけているダーヴィッドに気づいた]
おや。知らない人だ。でも、どっかで知っているかもしれない。人とは知らないうちにどこかですれ違い、そしてまた出会うものだという言葉もあるし。
でも、今は知らない人。
こんにちわ。
私の名前はブリジットです。よろしく。
あ。ちなみに、旦那がいるので、口説いても無駄ですよ?
思い出し…?
[少しだけ眉が寄り、すぐ元に戻る]
気のせいですか。
はい、分かりました。
[気の抜けた笑みに微笑み返して。
確かめるように改めてカルメンの手を握った]
いえ、基準がおかしいですからっ。二回しか。ではなく。二回も。ですから
ブリジットさんの旦那さんのよさはブリジットさんがそんだけ惚れてる時点でわかりますからー
[断定には慌てて断りの言葉を。何時間付き合うことになるのかわかったものではない]
それと俺にいい人ってのとなんの関連性が…
ってかロミちゃんはそりゃ駄目に決まってるでしょ。俺が流民以前の問題です
[どこから突っ込んでいいのかと嘆息した]
「よろしく、よろしくー」
[微笑むローザに、鸚鵡はばさ、と一つ羽ばたきながらこう言って]
あ、ああ。
うん。
[仲良く、というのは言われなれていない事もあり。
やや、歯切れ悪い物言いになりつつ、頷いた]
/*
ユーラ:くろねこさん
ローミュ:めいさん
クーリェ:akIkaさん
ブージェ:なめさん
ゼーリュ:えすけーさん
ローザ:なであさん
こんな感じだろうかと思ってたりする中の人。
ユーラとローザは確定じゃしのぅ。
そんなこと言ってたらあと30分だ。
どうなるだろ、役職。
[ハインリヒの言葉に、あの赤髪の人はダーヴィッドって言うのね、と内心で確認しつつゼルの言葉に慌てて]
そんなこと頑張らなくて良いの!
周りの苦労も気にしてよね、あんたはザルだから良いだろうけどお義父さんお酒好きなくせしてそんなに強くないんだから!
って、あぁ違うわ団長よ団長!!
や、やっぱり悪いことですかっ。
あっ。
もしかして真犯人は、ゼルダさんですか?
[混乱続行中。
さっきのあれこれも引きずっていたらしい]
……あ、あーん?
[そうこうしてたらつられた。
ぱくり]
[師の作品への評価に、こくこく、と頷いて]
そ、そゆこと。
ま、心当たりもないし、すぐに帰れるとは思うんだけど。
やっぱり、ねー。
[気になるものは気になるから、とは言葉にせず]
っつか、ハインさん、それ自分で言っちゃダメじゃん。
[冗談めかした言葉に、こちらもできるだけ、明るい口調で返した]
……お前ら。
[会話の端から聞こえてきた「きせかえ」だの何だのと言う不穏な気配に顔を向ける]
……はぁ。
[顔ぶれを見て言ってもしょうがないか、と思い溜息だけを零す]
ロートスって、頭良いのね。
[ユリアンの様子に少し首を傾げつつ、あまり気にせず。
むしろ会話が成立してるっぽい鸚鵡に目を丸くして。]
で、真犯人って何の話?
[自分の口にも一つ、放り込みつつ]
ああ、そもそも、
何かしに来たのなら、邪魔してしまいました?
[姿勢を正しながら(ついでに腰が痛いと年寄り臭く叩きながら)問いかける]
えー、俺が戻った記念に。団の半数ぐらいが酔いつぶれてふらふらになってると俺が帰ってきたなーっていう実感も湧くかなと
[慌てていうローザに楽しげな。どちらかというと意地悪な笑みを浮かべて答える。
なんともはた迷惑な実感のわかせかたをするザルです。]
って、お父さん。でいいんじゃないか?
…大変っすね。ハインリヒさん
[こっちはこっちでブリジットの惚気話とか…とか…で思わず嘆息しているハインリヒに同情の声をかけた]
[ゼルギウスの言葉に至極まともな表情で]
のろけ話といい人の関連性は、見つければあなたものろけ話という反撃が出来るということです。
見事なカウンターになるでしょう?まあ、泥仕合になる可能性も無きにしも非ずんば虎児を得ず。
[言葉の引き出しがありすぎるのか、言い方が非常に妙だった]
だからほら、早く私が生きているうちにあなたの嫁を見せなさい。そして、のろけなさい。鈍感そうなあなただと、いつまで経っても見れなそうだし。
[鈍感なのは人に言えた義理ではない]
[少しばかり、カルメンの声のトーンが落ちたのを聞き、慌てて首を横に振った]
あぁ、いやいや。
俺だって8年も掛かったけど、ここに戻ってきたし。
いつか、その人も戻って来るかもよ?
行商人ってのは、そういう存在でもあるからさ。
[励ますように明るい口調。
けれど、一転して]
しっかし、その人、大切に思われてるみたいで妬けちゃうなー。
初恋の相手?みたいだ。
よそから見りゃそんなもんだろうな。
たまに陸から来る連中も、色々物珍しそうにしてるし。
オレも陸のやつらをそういう眼で見てるだろうしな。
[それでも都市しか知らない身には理解できないことが多いけれど。
続けて苦笑と共に向けられて言葉には頭を掻きながら]
あー、冗談だってのは解ってるから。
だがなぁ、オレにもあるかどうかわかんねーんだわ。
あんま褒められたこともないしな。
[妙に歯切れ悪くなった事を追求されず、内心ほっとしていた、というのはさておいて]
「ユーリィ、おばかだからー。
ロートス、しっかりするのー」
[目を丸くするローザの様子に、鸚鵡はどこか楽しげ]
……だーれがだ、こら。
ま、なんでかんで、こいつも長生きだからね。
余計な事ばっかり覚えてるのは確か。
[「おばか」と言われた方は、ため息混じりにこう言った]
っと、俺はゼルギウスです。よろしく
行商人の兄さん
[ブリジットが挨拶をしているのを見てこの機会にいっておこうと、ダーヴィッドに自己紹介]
[実に楽しそうなゼルに、う〜…と唸りつつなんとも言えない表情で見上げ]
だーーーーめーーーーー!
後片付けする方の身にもなってよね、もう!
あんたにすすめられたら皆飲むに決まってるじゃない。あんたと飲めるの絶対皆嬉しいんだから。
…けじめは必要でしょ。そう呼んだら甘えちゃうもん。
/*
カルメンが見えないのは承知で、視線を交わしてみたのですが。分かりにくい表現になってしまったかな。
ついていくので精一杯になってたりします。失礼があったらごめんなさいですよ!
明日は自分用メモを纏める時間もとらないと。はふ。
[ハインリヒのため息に、思わず顔を向けてから、目をぱちくり]
どうかしましたか、ハインリヒさん?
私の妄想が何か悪さしましたか?
[悪びれた様子は皆無だった]
…ん、あぁ、えっと、ブリジットちゃんね。
いや、お母さんな雰囲気からはブリジットさん、かな?
[随分と面妖な話し方と内容だと内心思いつつも]
俺は、行商人のダーヴィッド。
つっても、今回は里帰りが主なんだけど、必要なら色々売るよ?
っと、口説けないのは残念無念。
本当に今からでも乗り換える気はない?
[そんな軽口を叩く]
…ぷっ。
あ、あぁご、ごめんなさいユリアン!
笑ったりして失礼よね、本当ごめんなさい。
でも、良い相棒なのね、ロートス。
[ロートスの遠慮ない言葉に思わずふきだしてしまい。
慌てて謝るも、すぐ微笑み]
関連性は少しわかりましたが、そんなカウンターも泥仕合したくないです
[なまじ惚気話を味わう側。そして味わっている同志などみてると、さすがに己からするきは起きない。最もそれが独り身だからおもう感想なのかどうかはしらないが]
いや、そんなあっさりぽんとできるもんじゃないでしょ
それに鈍感じゃない…とは思いますよ。気が利きはしないですがね
[というかブリジットさんも違う意味で鈍感でしょうがとか内心で呟く]
そう、なの?
……うん、いつか、きてくれると、いいな。
[励ましてくれるダーヴィッドにほわりとした微笑み。
行商人である彼が言うのだから、きっとそうなんだろう、と信じて疑わなかった。
けれど続く言葉に表情はきょとりとしたものに転じる]
はつ、こい?
[それは分からない言葉を聞いた時の表情]
言うやつはどんな時でも言うからなぁ。
本当の事が解ればすぐに落ち着くだろうけど。
[自分自身もそう言われるだろうから、とまでは言わず]
いやいや、胡散臭いのは自覚してるし。
[重くなりそうな空気を和らげようと笑って見せた]
その苦労も含めて久しぶりの再会ってことじゃ……だめ?
[だめと力いっぱいいうローザに言う
死屍累々のなか一人平然としてるとか、後片付けする身からすれば憎らしくて仕方ないだろう。けれど寝てないだけで元気だからってことで己も手伝う事になるのです]
稽古のときは確かにけじめがしっかりしてるほうがいいだろうけど。お父さんって呼んでほしいと酔っ払って潰れかけで言われる身としては複雑なんだな。うん
切り替えが難しいなら仕方ないんだろうけど
うーん、もしかして、俺達…何年か前に――って、
い、いやいや、これじゃ変なナンパの常套句だな、って、違うんだけど!
そんな顔、やっぱり気にしないで、ねっ?
[クロエが眉を寄せたのを見て、よりいっそう慌てたように、手をばたばた振った。
それでも、一度納得が得られたようなら、胸を撫で下ろす]
[同情にも似た言葉を掛けられて、ゼルギウスの方を見て軽く手を振って]
いや、もう慣れてきた。
[どこか諦めにも達観にも似たような表情で]
……や、いいんだけどね。
[ふき出すローザに、浮かぶのは苦笑い]
ま、付き合いは長いから、こいつとは。
何でかんで、ずーっと一緒だし、ね。
[言いながら、色鮮やかな翼をそう、と撫でる]
[むぐむぐむぐ。ごくん。
はっ]
……し、しまったです。
ロミ、ばいしゅーされたですかっ。
[その言葉も陸の子からの入れ知恵だった。
ともあれ、いくら慌てても飲み込んだものは戻らない]
はぅぅ。
ここに犯罪者集団がいるとか、ハインおじさんが犯人だって、ブリスさんが言ってたです…
[ロミルダは『共犯者』にされた落ち込み半分、混乱半分で説明した。
知らない人が聞けばなんのことやらだろう]
ロミはのどがかわいたから、水飲みにきたですよ。
ダーヴィッドさんね。
敬称はご自由でいいですよ。
様でも、殿でも。
[何故か、無駄にえらい敬称を口に出した]
あら。行商人さんなんだ。
うん。それじゃ、後で品揃えと値段を見せてもらおうかな。
その時点で、他のお店よりも高かったらノーサンキューでフィニッシュになりますけどね。
主婦の金銭感覚を甘く見てもらっては困りますよ?どれだけ勉強してくれるか、今から楽しみです。にはは。
あ。それから乗り換える気は皆無です。
全く皆無です。
絶対に皆無です。
[三度続けた]
どうしてこうなったのか、僕にも分からないんだけど。
[ハインリヒにまた肩を竦めて]
あ、ごめんなさい。
僕の方に数年より前の記憶が無いものだから。
[ダーヴィッドに向け左右に首を振る]
違うって言われても。
ブリジットさんすら口説いてるの見ると、なぁ。
[冗談めかしそう返した。
普段を知る人には少し珍しいかもしれない]
………う〜…
…程々にしといてよね。
[ゼルにむかってため息交じりに出る言葉は遠回しな了解。次いだ言葉には多少目を丸くしつつ、少し赤くなって視線を彷徨わせ]
……で、でもいっつも団長って呼べって…
それにあたし、使い分けなんて出来ないし…
…それ、本当にお義父さんが言ってたの?
も、慣れてるよ。
だから、気にしない。
[気にしても始まらないから、というのは言うまでもなく]
自覚してるからって、自虐しなくてもいいんじゃん?
時折人間の適応能力の高さの秀逸さに驚きますね
抵抗しても無駄な空間ってのはあるから…
[と、ハインリヒと同じく達観した表情になる
最も己が思い浮かべるのは自分の家族だったりする]
[ゼルギウスの返答はある意味予想通りで、こちらとしても、計画通りではあった]
あら、そうなんだ。
それじゃあやっぱり、のろけ話を聞くだけ、ということになっちゃうわね。
うん。残念。
ずっと聞かされ続けることになるわけね。
対抗手段をする気が無いのならば、それは仕方の無いことです。
それじゃあ、早速今から3回目始めましょうか?
[クロエと指を絡めたまま、ダーヴィッドとクロエの会話を聞いて]
クーリェ、ダーヴェ、と、しりあい?
[普段とどこか違うようなクロエの様子に首を傾げた]
どこ行ったって、よそ者の扱いは変わらないかな。
大都市なんかでも、やっぱり地元民とかはしがらみあるみたいだしな。
[ハインリヒに体験を語る様は、それなりの大人に成長した姿と見えるだろうか]
ま、良い大人の男を好き好んで褒める輩も珍しいだろうさ。
だから、俺は自分で俺を褒めるわけだが。
[理由にもならない理由を口にした]
この事をばらされたくなかったら、大人しく私の言う事を聞くのです。
なんてね。
[実際には、ばらされても痛くも痒くもない笑い話だけれど]
いるのは犯罪者予備軍であって、レーヴェさんは犯人の可能性のある人、ですね。
パラメティーナ婦人は現実とフィクションの区別はつけましょう。
[丁寧に訂正を入れる。
子供相手だからか、普段に比べて、言葉を選んでいない]
ああ、そうだったんですね。
他の方々もいるのかしら。お湯を沸かしてお茶にでもしたほうがいいんだろうけれど、薪も貴重ですからねえ。
[言いながら、汲み置きの水をグラスに注いでロミルダに渡す]
まあ、そろそろ私もご挨拶に行きましょうか。
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