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呼び寄せたのは果たして何か。
その意を誰一人知る由もないまま、人々は集い始める。
1人目、自衛団長 ギュンター がやってきました。
自衛団長 ギュンターは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
召集をかけたものの、まだ集まってはおらぬか……。
とはいえ、どこまで真実かもわからぬ噂、焦る事もなかろうて。 全員集まるまで、ゆっくり待つとするかの。
握っていた手紙を机に仕舞いながら、自衛団長は呟いた。
詰所からは小さな港が一望できる。
町からの船が港に着いた今は普段以上の活気がここまで伝わってくる。
何とも平和な風景だ。
初老の団長はその様子を焼き付けるようにじぃと見つめて。
日課でもある島の巡回に出ていった。
同じ頃。未だ誰も知らぬ物語の紡ぎ手達は――
【業務連絡】
舞台は離島、近くの港町まで船で数日は掛かる場所です。
島の周囲は断崖絶壁、その下は危険な岩場。
中心部は崖も多い鬱蒼とした森です。
進行や役職の詳細はWikiをご覧下さい。
必要があれば施設その他は遠慮なく追加して下さい。
ついでにコメントやメモで一言あるとありがたいです。
http://werewolf.rash.jp/?%a1%daBaroque%20stone%a1%db
閲覧注意のアイコンをつけてあります。
グロ・エロ描写共にOKですが、適度な所での暈し暗転推奨です。
プロローグでは穏やかな島の日々が営まれています。
旅人も村人も、それぞれが思うように過ごしているでしょう。
ただ一人だけ、自衛団長の様子が少し違います。何かを調べている様子です。
けれど今は問いかけても何も教えてくれません。
旅人なら宿帳への記載として。村人なら役場の記録として。
ある程度の情報は役人や自衛団の方針で書かされることになります。
過去に書いた記録として残っているのかもしれません。
(以下テンプレ。書いた後、メモにアンカーをお願いします)
■名前:(綴りがあると泣いて喜びます)
■年齢:
■職業:
■経歴:
※他、PL視点での補足など
■希望縁故:
なお、開始日の更新時間より少し前に唐突な嵐を予定しています。
【業務連絡ここまで】
村の設定が変更されました。
村の設定が変更されました。
2人目、雑貨屋 クロエ がやってきました。
雑貨屋 クロエは、霊能者 を希望しました(他の人には見えません)。
[響くのは、威勢のいい声と平手の音]
あんねぇ、前々から言ってんだろ?
ウチは、慈善活動でこの店やってんじゃないの。
ちゃあんと、商売としてやってるワケ。
いくら顔見知りだって言っても、いっつもいつも、「ツケでよろしく」じゃあ生活成り立たないんよ。
アンタにタダで吸わせるために、わざわざ街から煙草仕入れてんじゃないんよ。
わかる?
わかったら、先に、先月分のツケ。
稼ぎがないなら、稼いでくる。
それもできないほどじゃあないんだろ?
[ぽんぽんと、小気味良く飛び出す言葉。
振り切った右を腰に、左手に箒を持って立つ姿は、やたらと迫力があった]
大体、煙草の吸いすぎはよくない、って、言うじゃないか。
身体が資本なんだから、ちったぁ控えたらどーだい?
[それから、こう言ってにか、と笑う。
どことなく男らしい、という表現の似合う、からりとした笑み。
それに同意するように、足元の白黒ぶち猫が気だるげに尻尾を振った]
ったくもう……っと。
あれ、自衛団のどないしたん?
[そんな、顔見知りとのやり取りの後、呼びかける声。
振り返り、軽く、瞬いた]
……え、身上書の更新?
なんでこんな半端な時期に……ああ、うん、ちょっと待っとくれね。
────
■名前:クロエ=グリツィーニエ Chloe=Glyzinie
■年齢:19歳
■職業:雑貨屋
■経歴:島生まれの島育ち。昔から、島で雑貨屋を営む家の娘。
港前広場の近くに店を構え、街から仕入れた生活雑貨の類を商っている。
父親は真珠細工の職人だったが既に故人。
今は、病がちな母に代わって店を切り盛りしている。
男勝りで勝気な態度のため、女扱いされない事の方が多い。
家族は母の他に、白黒ぶち猫のツィンがいる。
■希望縁故:住人は大抵知り合いかと。
昔からの遊び仲間とかはいてくれると嬉しい。
親の知り合いとかも遠慮なくどうぞ。
────
はいよ、これでいいかい?
でも、なんかあったん?
[不思議そうな問いかけに、自衛団は説明する事なく、次の家へと足早に向かう。
その背を見送り、それから、見上げるぶち猫と顔を見合わせた]
……なーんだろ、ねぇ?
/*
何故かはしらねど、石村は毎度入村一番手。
そんなわけで、毎度お世話になっております、幻夢のくろねこ、猫化けたすくでございます。
何かノリと勢いだけのキャラでの突撃ですが、さて、どないなりますかぁ。
ともあれ、これからの数日、皆様よろしゅうに。
3人目、生物学者 ライヒアルト がやってきました。
生物学者 ライヒアルトは、智狼 を希望しました(他の人には見えません)。
― 森の入口付近 ―
[何らかの原因で周囲から遮断された場所というのは、
人ならば独特の文化を持ちやすい。
動植物の場合、進化が独特となる。]
……嗚呼、無事育っているな。
[この島以外では見ることのできない草花の一つ。
それを見つけて、生物学者である男は、
常には無表情の顔を、少し綻ばせた。]
4人目、宿屋主人 フーゴー がやってきました。
宿屋主人 フーゴーは、聖痕者 を希望しました(他の人には見えません)。
─宿屋─
[都会のものほど大きくない、けれど立ち寄る旅人が一休みするには丁度良いくらいの宿屋。酒場も兼ねたそこには頭の禿げあがった壮年の主人がカウンターで立ち寄った船乗りと話をしていた]
あーん?
最速を自負するならこの俺に勝ってからにしろよ?
「疾風のゲルハルト」の名はまだ廃れちゃいねぇぜ。
[にひひ、と楽しげな笑い声を漏らす。どうやら内容は自分達の船についてらしい]
俺の商用ジーベックは大陸の腕利きが作った速度重視のやつだぜ。
抜かせんのかぁ?
なぁヴェルト、無理だと思うだろ?
[傍らの止まり木に視線をやる。そこに止まっていたのは一羽のオニオオハシ。ヴェルトと呼ばれたオニオオハシは同意するように、がー、と一声鳴いた]
ほぅれ、ヴェルトも無理だってよ。
あぁ?
がはは! まぁそのうちな!
俺だって暇じゃねぇんだからよ。
[船乗りに勝負を申し込まれ、曖昧に返す。今はこの酒場兼宿屋を営む身。そう簡単に離れるわけにはいかない]
[そんないつもと変わらない日常をフーゴーは過ごしていた]
[少し前に提出した身上書には以下のように記入されている]
──────────
■名前:フーゴー=ゲルハルト Hugo=Gerhardt
■年齢:51歳
■職業:酒場兼宿屋主人
■経歴:かつては「疾風のゲルハルト」の異名を取った船乗り(逃げ足が速かったらしい)。
船を降りてからはこの島の港前広場、少し小高い所に酒場兼宿屋を構え切り盛りして居る。
一羽のオニオオハシを飼っていて、名前は「ヴェルト(Welt)」。全長は約60cm。
大陸には船乗りだった時からの親友である船大工が居り、時折手紙のやり取りもしている。
足を洗ったとは言え船はまだ持っているらしく、お気に入りの商用ジーベックを港に置いている(勿論親友作)。
宿屋にはかつて船で乗り歩いていた名残か、いくつかの歴史的発掘品のオーナメントやレプリカが置かれたりしている。宿泊部屋の各部屋にも小物が置いてあったりもするようだ。
こう見えて剣術を嗜んでいたらしいが、まぁ歳だし今の動きは全盛期に及ばない。
■希望縁故:島民は大概の人物を知ってるかと。それ以外は何度か宿泊したことがあるなら顔を覚えているやも。外で会ったことがあるとしたら15年も前の話。
その他必要があれば何でもバッチコイ。
(宿にはNPCのお手伝いを置く予定。そっちと縁故取るのもご自由に)
──────────
5人目、神父見習い ウェンデル がやってきました。
神父見習い ウェンデルは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[大きく伸びをして、男はソファから身を起こした。
そこそこ身長がある男が動く度、古ぼけたソファはぎぃと悲鳴を上げる]
んで、何してたんだっけか。
[緩慢に首を動かして、薄暗い部屋の中を見渡し]
……あー、そうだ。書庫の掃除。
ったく、仕事とは言えたりぃな。
[埃の積もった本が目に入り、頭を掻きながら立ち上がる。
小さな窓に近付き、がらりと開け放った]
/*
うぃす、有言実行でフーゴー選択の龍猫っす。
口調は砕けて行こう、元船乗りだし。
技術者じゃないのは、前回やったからですね、はい。
つか船乗りにしたかったんだ。
嵐の後に「俺のジーベックがああああああ!!!」をやりたい。
……お。
今日もやってんねぇ。
[途端に飛び込んでくる威勢のいい声。
ともすれば幼く見られることもある男の顔が、ニヤリと笑みを形作る]
そいや、そろそろ切れる頃だったか……
[胸元に手が伸びかける。
が、近付いてくる小さな足音と声にその行動は遮られた]
…んぁ。
どした、チビ。
自衛団が?
/*
……フーゴーの声、強力若本ヴォイスだったら楽しいなぁ。
ア○ゴさんな喋り。
あ、今回『も』中身隠しは考えてませn
だって前にやるって言っちゃったし、フーゴー。
[海と森、その中間の色合いを持つ碧の眸が細まり、
森の奥を見据える。
人の身では分け入ることが難しいその場に、焦がれるように。
それは生物学者として、まだ見ぬ動植物に想いを馳せているように、周りから見られることだろう。]
……おや、どうされましたか。
[ふっと背後に気配を感じて、男は振り返った。
碧の眸が捕らえるのは自衛団の姿。]
身上書の更新ですか。それは構いませんよ。
けれど、今、貴方の踏んでいる草花から、
まずは足を退けていただけませんか?
[先程まで微かに綻んでいた顔は、無機質なものに変わった。]
――――――
[神経質そうな筆記体で綴られた個人情報]
■名前:ライヒアルト=クラインベック(Reichard=Kleinbeck)
■年齢:20代後半〜30代前半(後で正確に決めます)
■職業:生物学者
■経歴:この島の出身、街の学校(大学?)を卒業。
島の動植物の独特の生態系の研究の為に生物学者として帰省。
真珠の育成関係の研究もしており、その方面で島に貢献している。
少し対人が苦手で、無表情で淡々とした喋り方をする。
それプラス、人より動植物を大切にしてるような言動をするので、
おそらく変わり者扱いはされている。
■希望縁故:
大学に行くまでは島に居たので、
それまでに島に居る人とは知己希望。
血縁関係者等々、特にNGもないので、
何かあれば振っていただければ喜びます。
―――――――
[数分後、教会を訪れていた自衛団員は慌ただしく去って行く。
携えられた身上書は、結局5年前と殆ど変わっていない]
---------------------------
■名前:ウェンデル・ハーロウ (Wendel=Harlow)
■年齢:26
■職業:神父見習い
■経歴:5年前に教会に派遣されてきた神父見習い。それ以前には大陸の都市部にいたらしいが、詳細は不明。
教会では身寄りのない子の引き受けも行っており、彼らの世話役でもある。
言動に聖職者らしくない部分がしばしば見られる。
■希望縁故:今のところ、こちらからの希望は特には。
正負多少の無茶振り問わず、縁故は歓迎する所存です。
---------------------------
なぁんだ、ありゃ。
妙に慌ただしくしちゃって。
……なぁ?
[玄関までついて来た子供を振り返り、顔を見合わせた]
─雑貨屋─
[取りあえず、やりかけていた掃除をやってしまおうか、と箒をくるりと返した所に、奥から呼びかける声]
ああ、ゴメンねかあさん、起こしちまった?
ん、いつものいつもの、なんでもないから、だーいじょうぶ。
なー、ツィン?
[何かあったのか、と問う母に、笑顔で返す。
足元の猫も、同意するように尾を揺らした]
6人目、記憶喪失者 リディ がやってきました。
記憶喪失者 リディは、守護者 を希望しました(他の人には見えません)。
……みゅう。
[ボロをまとったような姿で、少女はふらふらと歩いていた。
なんだか、すごくお腹がすいた。
一体、いつから食事を取っていないんだっけ?]
んー。
[少しだけ考えようとしてすぐやめた。
そんなことよりも大事なことがあったはずだ。
だけど、それでさえなんであったのかはよく覚えていない。
私は何を探しているんだっけ?]
[受け取った紙に、流れるように文字を書き連ね、差し出した。
それを受け取った自衛団は、慌ただしく去って行く。]
草花に注意をと、云いましたのに。
[自衛団の者が気がつかなかったのだろう、
先程踏まれていたとは別の野花の茎が折れていた。
少し眉間に皺を寄せるも、折れてしまったのは仕方ないと、
淡い桃色の花弁を持つ、可憐な野花を手折った。]
……何か、あったのでしょうかね。
[指先で茎を回せば、花が回り踊る。
その様を見ながら、独り語ちた。
ざわざわと風が、頭上の森の木々を揺らす。
碧の双眸は一度その様を見上げ、
片手で少し乱れた黒髪を鬱陶しげに一度梳いて、
くるりと踵を返すと、広場の方へと足を向けた。]
……ま、いいや。
そーいうわけで、ちっと買い物に行ってくるわ。
いい子にしてろよ?……って、他の奴らにも言っとけ。
[何がそういうわけなのかは兎も角、子供は素直に頷く。
その頭をぽんぽんと軽く撫でてから、男は教会を離れて行く。
そして書庫の掃除をサボったのは意図的か否か]
/中/
正直、設定的にはライヒアルトに縁故を持ちかけるのが一番おいしいんだと思うけど、なんとなく人狼になりそうでなあw
まあ、最初からこの娘の最後はBADENDにかなり近いものになりそうなんでいいんですが。
[母としばし押し問答の後、奥で休ませるのに成功する。
言葉遣いの事やら何やら、最近はそちらの小言が増えたような感もあり]
もー、そんなん急に言われても。
すぐ直せるモンでもないってーのに。
[ぶつぶつと文句を言いつつ、店の前の掃除をする手つきは丁寧なもの]
……。
[なんだか段々頭が回らなくなってきた。
これはまずい。
早くやるべきことをやらなくちゃ。でも、それってなんだったっけ?]
みゅう。
[そんな答えの出ないようなことを悶々と抱えながらふらふらと歩いていると───それは見つかった]
見つけた!!
[それは、森から広場へと足を向けているライヒアルトの姿。
少女はそのまま走って、彼の元へと向かっていった]
/中/
その変人なのが、こちらとしてはありがたいのですw
むしろ、そうでなくては困る。
……フラグも色々立てなくちゃいけないしw
─宿屋─
[近海で獲れる魚を使った揚げ物をつまみに、船乗りはラム酒を呷る。少し前から飲みまくっているせいか、段々と呂律が回らなくなって来ていた]
おいおい、もうそのくらいにしとけよ。
今日はもう船に乗らねぇにしても飲み過ぎだ。
[お代りを要求されても出すのはミルクのみ。フーゴーのその頑固な姿勢に船乗りは仕方なくミルクをちまちま飲み進めるのだった]
ったく、しょうがねぇ奴め。
それ飲み終わったら部屋行って休め、良いな。
おいリッキー、ちぃと一服してくらぁ。
しばらく頼んだぞ。
[店の手伝いをしてくれている青年・リッキーに後を任せ、フーゴーは店の入り口から外へと出る。入口傍らにある大きめの石に腰かけると、パイプを取り出し景色を眺めながら一服し始めるのだった]
……あー、平和だなぁ。
海に出てた頃に比べりゃあよ。
さってと。
まずは……
[広場近くで立ち止まり、ぐるりと辺りを見渡す。
足を向けるのは雑貨屋]
よぉ。
昼間っから精が出るねぇ。
[店前の掃除をする娘に声を掛けた]
[ちょっと走っただけで息はすぐに切れた。
肩で大きく息をしながら、ライヒアルトの顔を見つめる]
……。
[……何をするんだっけ?
覚えている。この顔は覚えている。
だけど、なんで探していたのかは覚えていない]
[呼びかける声に、先に反応したのは、ぶち猫。
気だるげに一声鳴いて、尾を揺らす]
ああ、見習いさん。
掃除も、ウチの大事な仕事だからね。
手ぇ抜けんの。
見習いさんは……この時間だと、お仕事おサボりかい?
[猫に遅れて、黒の瞳を神父見習いへと向ける。
問いかける口調は、軽いもの]
/*
みゅん。
この喋りは、玉繭村のタバサ以来だけど。
なんていうか、やり易すぎるわーw
しかし、店持ちは絡みに行く理由付けが大変だと。
今更気づいたウチがいてる……!
― 広場の方へ ―
[くるり、くるりと、指先で手折った花の茎を回す。
踊る花を見つめたまま、心此処にないまま、
足は真っ直ぐに広場へと向かう。]
……やはり、腑に落ちない、な。
[先程の出来事を思い出して、零す言葉。
それは、身の上をまた調べられたことに対してか、
自衛団の彼が、希少な動植物に関心がない方か。
深く考え事をしているが為に、
此方に翔けてくる少女には未だ気がつかぬまま。]
…――?
[しかし、流石に近くで大きな呼吸音がすれば、
少女の存在に気がつく。
そして、無意識に動かしていた足を止めた。]
なにか、私の顔についているか?
[見つめられれば、つるりと自分の頬を撫でた。
撫でながら、此方も、じぃと相手を見やる。
何処かで見たことがあるような、ないような。
記憶の糸を探り、碧の眸を細めた。]
[ぶち猫には軽く手を上げて応えた]
人聞き悪ぃなぁ。
俺だって、やることはちゃぁんとやってマスよ?
[大袈裟に肩を竦めるが、説得力はあまりない]
あぁ、そうそう。煙草、まだあるかね。
勿論、金はちゃんと持ってるぜ?
[人の悪い笑みを浮かべてみせる。
先程聞こえた声を示唆しているのは言うまでもなかった]
/*
>リディメモ
さっぱり設定分からないわけですが。
まぁ初対面として振る舞えば良いってことだよな。
ところで今やってるフリーゲームに記憶喪失少女が居る訳ですg
最近のこのシンクロっぷりは何なんだろう。
[───ライヒアルトにこちらをじっと見つめられると、なんとなく湧き出す感情]
[───私は]
[───彼が]
[───憎いんだ!]
あなただけは……許さない。
そうだ!私はあなたに復讐しなくちゃいけないんだ!!
[そうだ。間違ってない。絶対に間違ってない。
私のやることって、このことなんだ!]
ふぅん……。
[言いながら、軽く首を傾げて、見上げる仕種。
それは説得力のない言葉を、吟味しているようにも見え]
ん、ああ、まだあるけど。
[煙草の事を問われたなら、一つ頷き。
笑みと、含むもののある言葉に、むう、と眉を寄せた]
そりゃあ何より。
ウチも、教会までツケの取り立てに乗り込むとか、やりたくないからねぇ。
私は君に、復讐されるようなことをした覚えがないのだがね。
[唐突に負の感情を向けられて、碧の眸が数度瞬く。
しかしながら、常の淡々とした口調は崩れず、
何を思ったのか]
まぁ、少し、落ち着いたらどうか?
[相手の髪に、叶うならば持っていた花を刺そうと、
右手が相手に向かって伸びた。]
/中/
やりにくい設定投げつけちゃってすまんです。
でもライヒアルトの設定が異様なまでに、こちらにとっておいしすぎるのですよ……!
うるさいうるさいうるさーい!
[ライヒアルトの伸ばした手を振り払うと、少女は拳を握り]
覚悟!!
[と、言いながら殴りかかる。
が。
それはあまりにひ弱で、まるで幼き子供がぐるぐると腕を回しながら叩いてこようとするぐらいのか弱さだった。
多分、腕を伸ばして頭をおさえるだけでその攻撃は全て届かなくなることだろう。
もし当たったのだとしても、鉄の鎧に、紙の剣で切りつけるのよりもさらに効かないだろうけども]
[吟味するような視線からは軽く目を逸らしたかも知れない]
ヒヒ、そりゃぁこっちとしても勘弁だ。
祈りの時間なんかに乗り込まれちゃ、教会の威厳ってモンが損なわれちまう。
[あくまで口調は軽い]
……あぁ、ついでに。
なんか、ガキが喜びそうなモンがありゃ嬉しいんだが。飴とか。
[伸ばした手を振り払われると、溜息を一つ吐く。
持っていた花を、胸元のポケットに刺すと、
再度伸びる手は、相手の頭を抑えるように添えられる。]
困ったな。
本当に私には君に恨まれるような覚えがない。
君が、そこまでするのならば、
私が気がつかない内に何かしていたのかもしれないが……。
[クルクル回る腕から繰り出される、
掠めるひ弱なパンチを受けながら、首を傾げた。]
で、私は君に何をしたんだい?
[相変わらず淡々と、冷えたように響く声音で尋ねた。]
[目を逸らす様子に、何か確信したかも知れない]
あはは、ま、ウチもそんなんはカンベンだね。
かあさんがひっくり返っちまうし、あの世の親父までひっくり返っちまうかも知れないよ。
[冗談めかした口調で言い。
ついでに、と頼まれたものに思案の素振り]
チビさんたちのか。
それなら、飴の瓶詰めが入ってるから、それでいいかい?
その内また、焼き菓子でも作って差し入れるよ。
[店の前から中へと戻り。
箒を隅に片付け、棚から頼まれたものを出して、カウンターに並べていく]
あー、もう!
なんで効かないのよ!
[なんだか、体の調子が変。こんなはずじゃなかった。
相変わらずもぶんぶんと腕を振りながらも、ライヒアルトの言葉を聞くと、考え込むように腕を止めて]
みゅう……。
[と、なんだか寂しそうに呟いた。
探し物を見つけて、それに復讐する。本当にそうだったんだっけ?何をしたんだっけ、この人は?
そんなことを頭の中に浮かべると、先ほどまで感じていた空腹感がまた少女を襲った]
駄目だ……お腹すいたよう……。
[ほとんど攻撃にもなっていないようなもので力を使い果たしたのか、倒れ掛かるようにライヒアルトの胸に額をくっつけると、ずるずると崩れていき、少女は気を失った]
そりゃそうだ。
教会が雑貨屋に乗り込まれるなんて、俺だって聞いたことねぇさ。
[軽く笑い声を上げた]
あぁ、それでいい。
[それからクロエについて店の中へ。
入れ違いのように猫が歩き出すのを横目で見送り]
そいつは助かるねぇ。
こないだのも好評だったしな。
……まぁ、そっから取り合って喧嘩まで始めやがったんだが。
あれを収めんのにゃぁ骨が折れた。
[懐から小銭を出して確認しつつ、やはり軽く続けた]
おや、まぁ…――。
[ずるりと頽れた相手を、真上から見下ろす。]
腹が減って、気を失ったのか。
[まったく動かぬ表情のまま、
仕方ないといった風に、少女の身体を肩に担ぎあげた。
フィールドワークをしていることもあり、見た目よりは力はある。
――何より、少女の身体は軽かった。]
なにか、食べられる物でも買って行った方が良いか。
[担ぎあげたまま歩いていると、
雑貨屋のぶち猫が歩いているのが目に留まった。
それで思い立ったように、
荷物のように少女を担いだまま、雑貨屋の方へ。]
[ぷかぷかり。パイプから一つ二つと煙が吐き出される。船に乗っていた時も、海を眺めながらパイプをふかしていたことをフーゴーは思い出していた。そんな中、散歩をしているのだろう、ぶち猫が目の前を横切るのを見た]
…………お。
おめぇ、雑貨屋んとこの……いけねぇ、名前がすっとんじまったな。
俺も歳かねぇ。
[ぺち、と額に手を押しあて苦笑を漏らす。尻尾を揺らしながら悠々と歩くぶち猫を眺めつつ]
…あんにゃろは顔に似合わず猫飼ってたっけねぇ。
そりゃ船に紛れ込んだ鼠の駆除にゃ持ってこいだったがよ。
[思い出すのはやはりかつて船に乗っていた時のこと。親友が実益で猫を飼っていたことを思い出し、可笑しげに笑いを漏らした]
[猫の気まぐれはいつもの事、と気にした様子はなく。
手際よく、品物を包んでいく]
ま、せいぜいそうならないようにしとくれよ?
[くすくすと笑いながら言って、代金を告げる]
おや、それは嬉しいね。
……でも、ケンカになっちまうのはちょいと困るかな。
ちゃんと、分け合う事を教えたげないと。
[差し入れの顛末には、思わず苦笑を浮かべる]
/*
一人遊び継続中。
リディの人今から飯て。
俺も腹減って来たなぁ。
さて、人数フルんないと増えないのを覚悟で聖痕者をぽちりとした俺ですが。
弾かれ狼って可能性あるんだろうk
来ても出来なくはないけど、さ。
[少女を担いだ学者の姿に、ぶち猫は一瞬、きょとりとしたやも知れず。
そのまま悠然と歩みを進め、呼びかける声と、続く笑い声にぴくり、と耳を動かし立ち止まる。
にゃあ? と小首を傾げる様子は、「なーに?」と問うているよにも見え]
[雑貨屋の方へと歩きだせば、フーゴーの姿。]
……フーゴーさん、こんにちは。
[愉しげに笑う相手に、何がそんなに愉しいのだろうか?
と、話題を振ることが出来たならば、
変人の烙印は押されていないだろう。
少女を荷物のように肩に背負ったまま、
それでも挨拶をと、緩く頭を下げた。]
[───意識が抜けたまま。
ほとんど思考どころか、感情にもならないようなそんなあやふやなまま。
なんとなく今思うのは]
(なんだか、あったかい)
[遠い昔に似たようなことがあったような気がする。
だけど、記憶は全て闇の奥へと消え去っていて何も思い出せない。
今思っていることさえ、目が覚めてしまえば全て忘れてしまうかもしれない。
それでも、ちょっとだけ、嬉しかった]
いやいや、何でもねぇよ。
[問うように首を傾げるぶち猫にはそう声を向けて。よっこいせ、の掛け声とともに腰かけていた石から降りて地面に膝をつくとぶち猫の喉元に手を伸ばす]
ん?
おぅ、ライヒアルト。
……なんでぇ、その格好は。
[荷物のように肩に少女を背負う姿に少し呆気に取られた表情。膝をついているために見上げる形となるか]
はいよ、肝に銘じとく。
……つってもそこまで金にゃぁ困ってないから、そこんとこは安心してくれ。
まぁ、時にはちーっとマケてくれっと嬉しいがねぇ。
[などと言いながらも、言われた金額をその通りカウンターの上へ]
さぁて。
こってり絞っといたから、次からは大丈夫だと思うが。
それだけ美味かったってことだろ。
アイツら、飯はよく残すクセにな。
[肩を竦めてみせた]
[死角になって見えなかった先ほど見かけたぶち猫が、
フーゴーの近くに行ったことで見える。
ぶち猫は再度、生物学者の姿を見て、
一瞬きょとりとした表情を見せただろうか。]
……格好、ですか?
いつもと変わりませんが。
[問いかけに、自らの身体を上から下へと見やり。
嗚呼、と頷いたのは、視線の先を感じてか、
肩の少女が微かに身じろいだのを感じたからか。]
……拾ったんです。
[非常に端的に述べた。]
母一人子一人で営む慎まし〜い雑貨屋に、あんまり期待せんといてー?
[どこが慎ましい、と突っ込まれそうな事を言いつつ、代金を確かめる]
はい、確かに。毎度あり、と。
なら、チビさんたちに言うといて。
ご飯残してる内は、なんも作ってあげんよー、てね。
[肩を竦める様子に、騒動の様を思い浮かべ。
それから、悪戯っぽい笑みを浮かべて、こう言った]
[ぶち猫は、喉元に伸びる手を避ける事無く。
ごろごろ、と喉を鳴らす。
学者に向ける視線は、やはり、どこかきょとり、としたもの。
興味深げに、尾が揺れた]
[いつか目が覚めた後に、教会の身上書に書かれた項目にはこう書かれていた]
−−−
■名前:リディ・ルゥリィ Liddi Rulli(ただし、記憶の中にあった名前なので本名かどうかは分からない)
■年齢:思い出せない
■職業:特に無い
■経歴:覚えていない。一番最初の記憶は森の中。
−−−
以下はPL情報。
島生まれの島育ち。
ただし、他の住民は全員リディの顔は知らない。
家族は無し。友人はもういない。
持ち物で身元を照会するものは無い。運動神経は鈍く、いたずら好き。
ライヒアルト家の居候予定。
■希望縁故:基本的にほとんど始めて出会う人ばかりになりますが、そこから友人その他になれるならお受けいたします。
後はまあ、なんとなく設定が分かる人ならそっち方面もどうぞw
いやそうじゃなく。
[格好、の勘違いにはしっかりと突っ込みが入った。続く説明、と言うには短い言葉には片眉を上げて]
拾ったってぇ。
そんなほいほい落ちてても困る代もんじゃあねぇか。
おめぇが拾ったってぇことは、森に居たのか?
あそこに居たってぇのも不思議な話だが。
[ライヒアルトが良く向かうのは森、そこで拾ったのかと思い再びの問い。ぶち猫の喉を擽りながらも視線はライヒアルトと、担がれた少女へ向かう]
それはそれとして。
気ぃ失ってんだか寝てんだか分からねぇが、大丈夫なんかその子?
/*
リディがなめさんっぽいな。
妖精系だったりするんだろうか。
そうなると少し「えー?」な感じもするけど。
まぁあれこれやるのはその人の自由だ。
リアリティ求めすぎてんのかな。
まぁ良いか、なめさん今までもそれ系統やってっしw
多分元ネタとかは背後が知らないものなんだろう。
歳食ってっし妖精系なら乗りたいところではあるんだが。
設定がはっきりしない以上ちと微妙。
あぁ、悪かった。
そりゃぁあんだけ取り立ても厳しいんだしな。
[何処か揶揄うような口調で言いつつ、買った品を手にして]
ハハ、ソイツぁ効きそうだ。
今度言ってやるとしよう。
そんじゃ、また来るな。
ありがとさん。
[ひらりと片手を上げて、店から出た]
[相手の表情が動くのとは反対に、まったく表情が動かぬまま]
森ではなく、すぐそこで因縁をつけられました。
私には覚えがないのですが、どうも私に恨みがあるようで。
[相変わらず淡々とした声音で続ける。]
……腹が減ったと気を失ったので、
クロエさんのところでクッキーか何かあれば買って帰ろうかと、
思っているのですが。
[ずれた少女を担ぎ直す仕草を挟み]
流石に、この子を背負ったまま、買い物は無謀でしょうかね。
[真顔で呟いた。]
……アレは、例外さね。
[からかうような言葉に返すのは、冷ややかな一言]
うん、言うてやって。
お残ししなくなったら、とっときのお菓子焼いだけるからねぇ。
はぁい、またよろしゅうに。
[こちらも片手を上げてこう返しつつ、店を出る背を見送った]
[自分とは対照的に動かぬ表情。これで愛想もあれば、とは思うが言ってもどうにもならないために口には出さず]
はぁ? 恨みって。
おめぇ何かやらかしたのか。
……そもそも誰だこの子。
[目を覚まさない少女に視線をやり、首を傾げる。見覚えは無さそうだ]
腹ぁ減ったって。
それだったらクッキーよりはちゃんとした飯食わせた方が良いんじゃねぇか?
つーかその格好で動きまわったら他の連中にも驚かれるのがオチだ。
買いに行くんならうちで寝かして行きゃ良い。
リッキーも居るし、おめぇが離れてる間の面倒を見るくれぇは出来る。
[冷ややかな声にはやはり肩を竦めるのみだった]
さぁて。
後は、今日の飯買って帰るか……
……ん?
[雑貨屋を出て少し歩いたところで、訝しげな顔をして立ち止まる。
視線は数名と猫、主に担がれた少女へ]
フーゴーさんもご存じないのですか。
[首を傾げた相手を見やり、何にしても言葉の足らない生物学者は、その一言で、自分も担ぎあげた少女が何者か知らないと暗に告げる。]
……ああ、それもそうですね。
昨日の夕食の残りで良ければ有るのです。
[フーゴーの言い分に、一つ頷いて。
けれど、申し出には首を横に一度振った。]
この子が何に対して恨みを持ってるのか、
まだ聞けてないのですよ。
できたら、起きた時に直ぐに聴いた方が良い気がするので。
残り物で間に合わないようなら、
後で買い足しに出かけることにします。
7人目、作家 ヘルムート がやってきました。
作家 ヘルムートは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
―村外れ・別荘―
んっんー…、なぁんでかしら。
浮かばない時って、ほぉんと浮かばないのよねぇ。
[つづりかけの羊皮紙を前に突っ伏し、おもく息を吐いた]
せぇっかく気分転換に、こんな僻地にまで遊びにきたのにねぇ。
これはもう…散歩にでもいくっきゃないわねっ!
[なにがどうしてそんな結論に至ったか。
別荘をでて、むらなかの方角へむかっていく]
[数日前、島にあがった直後に記入した書類にはつぎのように]
―――
■名前:ヘルムート・フォン・ティーク(Helmut von Tieck)
■年齢:26歳
■職業:作家
■経歴:名家(ただし没落しかけ)のうまれであるにもかかわらず、表舞台に立つとき以外は、女装をして過ごしているキワモノ。
村に来たのはつい数日前で、別荘のひとつに住んでいる。
使用人はごく少数しか連れず、自分で身のまわりのなにやらをすることも多い。
複数のものがたりを、本名で出版している。
■希望縁故
島外でおつきあいのあるかたが居てくださるとうれしいです。縁故の正負は問わず、どのようなものでも歓迎です。
―――
/*
すっごいのきたwwwwwww
は、いいんだけど、おなごが少ないよwwwwwww
さて、そろそろ身体サイクルを戻すためにも、今日は早寝した方がいいかな。
島の子供でこんくれぇの歳の子なんだったら知ってるはずなんだがな。
見覚えは、無ぇ。
[多分、と言う言葉が出かかったが、現状記憶には残っていないためにその言葉は飲み込む。口振りからライヒアルトも知らぬと察し、不思議そうな表情になった]
知らねぇのに恨まれるってぇのも可笑しな話だな。
ああ、聞くのにタイミング逃しちまったらずっと聞かないままになったりもするからな。
ともかくその子が起きねぇことにはどうにもならんか。
話にしても、飯にしても。
[ライヒアルトの返答には頷きを返す。一通りぶち猫を構ったところで掛け声とともに立ち上がり。そのお陰でようやくもう一人の姿に気付いた]
よぉ見習い。
んなところで突っ立ってどうした。
[その態度から一人前では無いと言う意味を込めてウェンデルを見習いと呼ぶ。揶揄いの笑みを浮かべた口元へパイプを運び、煙は吐き出した]
/*
すげぇキワモノが きた。
島外での関わりはは15年前で止まってっかんなぁ。
ギリギリ会えたとしても11の時か。
無理無理w
さて、と。
……ああ、そういや、入荷した本の整理が終わってなかったか。
今の内に、片しちまおうかね。
[ふとその事を思い出し、店の隅に積んだ荷を解く。
書物の需要は決して多くはないが、自身の趣味も合わせて、不定期ながら仕入れている。
新たに届いた数冊の本、その内の一冊を著した者が島に来ているなどとは、今は知る由も*ないのだが*]
まぁ、人というのは、
自分の知らないところで恨み辛みを買う動物ではありますけれど。
なんにせよ、この子が起きてからのようですね。
[立ちあがるフーゴーに視線を合わせ、
その後、彼の足もとに居るぶち猫に、
ほんの微か唇の端を持ち上げてみせた。]
ウェンデルさん、こんにちは。
[そしてぶち猫から視線を上げると、
先程視界の端に捕らえた神父見習いへ挨拶を向け、
つぃっと足を一歩前に。]
それでは、とりあえず、家に向かうことにします。
んぁ?
あぁ、買い物途中でね。
[疑問には包みを示した。
呼ばれ慣れているのか、呼び名にも特に気にした様子はない。
隣のライヒアルトにも片手を上げてから、ゆっくり近付いて行く]
つーかそりゃぁこっちの台詞だろ。
おやっさん達こそ何してんだ。
それに……ソイツぁ一体なんだ?
[担がれた少女を顎で示して首を傾げる]
[表情はいつもの無表情に戻り、
肩にある重みを感じさせない足取りで歩み始める。]
そこで、拾ったのですよ。
[フーゴーに近づくウェンデルと、遠ざかる生物学者。
交差する時に、やはりフーゴーに最初零したのと同じ言葉を返答として残し、さしてなんの問題もないと云う風に、その場を後にした。]
おぅよ、落とさねぇようにな。
[荷物を担ぐような状態のライヒアルトにはそんな言葉を投げかける]
まーた煙草か?
神父目指してるって奴がそんなんで良いのかね。
ま、砕けてた方が俺らも接しやすくあるが。
[ウェンデルに示された包みに視線をやりつつ、やや呆れたような声。けれどそれも一転、軽いものへと変じる]
俺ぁ仕事の合間の一服さ。
客も一段落したんでな。
その子については良く分らん。
[顎で示されるそれには大仰に肩を竦めた]
―→雑貨屋―
こじんまりとしたおみせねぇ。
[雑貨屋のとびらをおしひらくなり、つぶやいたひとこと。
女物の服のすそが、ひらひらとゆれる]
でも、それはそれで趣があるわねぇん。
ね、店員さぁん。
このおみせ、なにかおもしろいもの扱ってるかしらぁ?
[抽象的な問いをなげつつ、みせのなかを見まわす。
彼女の手にしているものには、*気付かぬまま*]
拾った?
[ぱちと瞬く。
そのまま相手は去ってしまったので、疑問の目はフーゴーに向けられることとなった]
あぁ、大丈夫大丈夫。
神様ってのは寛大でねぇ、ちゃぁんと信じて祈り捧げてりゃぁ、細けぇことは見逃してくれんのよ。
……って、昔世話になった神父様が言ってたんでね。
[呆れた声にはひらひらと手を振る。
それが原因でいつまでも見習いなのはさておき]
へぇ。
……なんだ、おやっさんも知らんのか。
見ねぇ顔だよな。
[ライヒアルトと少女が去って行った方を見遣った]
― 自宅 ―
[一応はある客室のベッドの上に、少女の身体を横たえた。
妙に安らいだ顔を相手が見せているので、
少なくとも命に別状はないようだ――と、
動かぬ表情のした思う。]
……さて、どうしたものでしょうか。
[相手がいつ起きるか分からぬ以上、
昨夜作った煮込み料理を温めるのは後で良い。
そして、起きるのがいつか分からぬ以上、
この場から長く離れるわけにもいかない。]
[暫く考えた末、本でも読んで待つことに結論を持ってきた。
その本は、学生時代取材を受けたことのある作家のもの。
クロエの店でも扱っているので、新刊が出れば、
なんとなく買って読んでいるのだった。
静かな部屋に時折響く頁を捲る音。
小さなテーブルの上には、先程まで学者の胸元を飾っていた花が、
ちょこんと所在なく硝子コップに生けて在る。
少女が目覚めたなら、名と恨みの理由を問うだろうが、
思い出せないようであれば、少し考えた末、
思い出すまで此処にいたらどうか?と*提案をするか*]
拾ったのはライヒアルトだがライヒアルトも知らんようでな。
恨まれてるとか何とか言ってたかね。
実際のところの事情はさっぱりだ。
ああ、見たことねぇ顔だった。
[少女についての話には同意の頷きを見せ。神についての話にはげらげらと笑い声を上げる]
おめぇがんな考え方するのはその神父の仕業か。
昔見た奴の中にゃ狂信的なのも居たが、俺ぁおめぇみてぇな考え方の方が楽で良い。
教会っつーのは基本かたっ苦しくてしょうがねぇ。
/*
おや。
リディ、なめさんにしてはスペルがちゃんと書かれている…![そこかよ判断基準]
もしや違うお方。
中身当ては今のところボーナス問題(くろねこさん)しか分からん(滅
そーいや今回は段落落としてる連中が多いな。
恨む?
へぇ、あの学者先生が。
……想像もできねぇな、そりゃ。
[少し考えるような素振りをした後で、やはり首を傾げた]
だろ?
大概その堅苦しい部分ってのは、後で人間が作ったモンだし。
俺だってそんな風に聞いてなきゃぁ、今頃見習いなんてやってねぇさ。
[一般の聖職者が聞いたら怒りそうなことを言ってのけた]
……っと。
ガキ共に飯作んねぇと。
じゃ、またそのうち寄らしてもらうわ。
リッキーによろしくな。
[ぶち猫の頭を一度撫でてから、片手を上げて、その場を*後にした*]
/*
ちゃんとしてない聖職者を一度やってみたかったんだ。
というわけでこんばんは。
ウェンデルなのは今まで使ったことなかったのと、
デフォ神父のクレメンスだとなんかイメージに合わなかったりしたからでした。
ちなみに黒さは関係ありません。多分。
まぁなりがあんな奴だ。
知らぬうちにもしかしたら、っつー話をしてたわけだ。
[無表情のことやその性格のことを言っているらしい]
俺としちゃ、それを聞いててもおめぇが見習いやってる方が不思議でぇ。
おぅ、たまにゃガキ共連れて来い。
おめぇが作れねぇ旨いもん食わせてやらぁ。
[笑いが残る中、去り行くウェンデルを見送って]
んじゃおめぇにはミルクでもくれてやっか。
ちぃと待っとけ。
[ぶち猫にそう声をかけると中で暇をしているリッキーを呼び。小皿に入れたミルクを持って来させる。それを飲み切るとぶち猫はまた散歩を再開すること*だろうか*]
8人目、船大工見習い カヤ がやってきました。
船大工見習い カヤは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
えー?何?だから、私に言っても駄目だってばー。
そういうのは親父…じゃなかった親方に言ってもらわないとさ。
…何?何よ。『やっぱり女にゃ無理なんだろ』って?さすがにちょっと不機嫌になるわよ?岩礁乗り上げて折れかかってる竜骨は確かに私じゃ直せないけど、アンタの船が直った後で海のど真ん中でいきなり沈む程度の細工ならできるわよー?
と・に・か・く!親方は今、親戚の祝い事に出席してて後三日は戻ってこないの。漁に出る用の船ならうちのドッグにある奴をとりあえずは貸し出すわよ。勝手は違うから面倒でしょーけど、どっちみち竜骨の交換修理なんて1ヶ月はかかるんだから我慢してよね。んじゃ私急ぐから!
[通りを道具箱を抱えて走っているところを呼び止められていたが一気にまくしたてて言いくるめ、その場を足早に立ち去ろうとする]
とと、今度は何?自警団じゃ船は使ってないでしょ?
最近、海が荒れ気味で仕事が増えてんのに、あのバカ親父…じゃなかったバカ親方がタダ酒飲みたさに大叔母さんの誕生祝いなんかに出かけちゃって…て、ん。ああ、なんだっけ?身上書の更新?親父は今居ないけど…ああ、とりあえず私の分だけでもいいわけね。はいはい。
[道具箱をガタリと脇に置くと渡された書類にペンを走らせる]
─────────────
■名前:カヤ=メーア(Kaya=Meer)
■年齢:19
■職業:船大工見習い
■経歴:父親が船大工。母はカヤを出産した際亡くなっている。父親は再婚はせず、その為跡取りとなる人物がカヤしか居ない。本人としては木をいじるのは嫌いでは無いのだが、出来れば木工職人になりたいと思っている。
現在は見習いの為、船の簡単な修繕が出来るのみ。
■希望縁故:生まれた時から島で生活しているので大概の人とは知り合いかと。縁故はなんでも歓迎です。
──────────────
[書き終えた書類をポイと自警団に押し付けて]
これでいーでしょ?今日は後、4件は回らないとなの。親方が帰ってきたら役所に顔出す用に言っとくよ。書類預かっててもいいんだけど、汚したり破っちゃいそうだから。
んじゃ、急ぐから。
[再び道具箱を担ぎあげると再び通りを走っていく]
9人目、刺繍工 ゲルダ がやってきました。
刺繍工 ゲルダは、守護者 を希望しました(他の人には見えません)。
―自宅―
――ん……
[昼間から怠惰に寝ている女が一人。
刺繍糸や、綺麗なビーズ細工が散乱した机の側――というか机につっぷしている。
寝ていると言うよりは寝落ちていると言うのが正しいだろう。
その証拠に、中途半端に伸ばされた手の先には針を差したままの、差しかけの刺繍があった。]
[そして当然というかなんというか、無理な体勢で寝ていれば痺れも起こる。
無意識に体勢を変えようとして身じろぎをして――]
!!――ったぁ……っ
[ガタタッっとお約束のように椅子から転げ落ちてようやく覚醒をみたのであった。]
あー……寝ちゃったのか……
[まだどこか寝ぼけたままで顔を擦り、一度頭を振ってずれたスカーフを外す。
のそのそと机に手をついて立ち上がりながら凝り固まった身体をほぐした女は、欠を零しながら顔を洗うために洗面所へと向かった。
そしてそれなりに身支度を整えた時に来客を告げる呼鈴が聞こえる。]
10人目、放浪娘 レナーテ がやってきました。
放浪娘 レナーテは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
―港へと―
[ぱらぱらと、本のページを捲る潮風。
膝の上に載せていた本が、最後のページまで辿り着いても、
女の手は、それを戻そうとはしない。]
っわ、
[突然の大きな揺れに、眠りから醒めると
床板をわざと大きく響かせながら、操縦室へ]
――ばか野郎!
揺らすなよ。
せっかく、人が気持ちよく寝てるってのに…
[身なり、顔立ちからは想像できない罵声を吐く。
そして先ほどの場所へ、落とした本を拾い上げた。]
はいはーい、どなたですかー
えー……めんどう……はいはい、かけばいいんでしょー
[怠そうな声を掛けながら扉を開けば役場の人間がいた。
どうやら数年ごとにあるらしい現状調査の一環だとかという説明を半分聞き流した女は適当に提出書類に書き込み役人へと渡した。]
はい、それじゃお仕事お疲れ様、さっさとかえれ。
[書類を押し付けてバタンと扉をとじる。]
―――――――――――――――――――――――
■名前:ゲルダ・ハニッシュ Gerda Hanisch
■年齢:22
■職業:刺繍作家のようなもの
■経歴:島生まれの島育ち。親が手芸店のようなものを開いていた関係で幼い頃から刺繍に親しみ、長じて自らが考えた図案を差したハンカチや小物入れなどを作るようになった。
今も親は健在だが最近は島の外で仕入れに出たりしていてしばらく帰ってきていない。
■希望縁故:村の住人は大半が知り合い。
クロエの雑貨店に作品を置かせてもらっている。
―――――――――――――――――――――――
放浪娘 レナーテが村を出て行きました。
[部屋の中へと戻った女は途中のまま放り出されていた刺繍を仮止めしておいて、暫しの休息をとる。
日が落ちる前には部屋の外に出て行くつもりではあるが、寝起きで出かけるだけの体力はないのだった**]
───。
[ライヒアルトの自宅について、どのくらい時間が経ったろう。
少女は何やらひくひくと鼻を動かして、美味しそうな匂いを感じている]
───みゅう!
[突然、ガバッ!と起き上がり、傍らで本を読んでいるライヒアルトに目もくれずに一直線に美味しそうな匂いがする場所へとほとんど無意識のままで移動して、冷たいままの煮込み料理を近くにある箸なのやら、スプーンなのやらを不器用に使いながら、ガツガツと平らげた]
……ふう。死ぬかと思った。
[一通り自身の腹が膨れるまで食べつくすと、今更気づいたかのように周りを見渡した]
……どこだろ、ここ。
[少女の記憶の中には無い……と、思う。
なにしろ、記憶のほとんどが無い以上、それが本当かどうかも疑わしい。
だけど、自分が自分として気づいたときからの記憶の中では、間違いなく無かった]
なーんか、殺風景な家。
どんな人がここに住んでいるん……だ……ろ?
[きょろきょろと辺りを見渡していると、先程から少女を見つめている男の姿に気がついた]
……。
[何やら眉根を寄せた]
……。
[何やらハッと顔を上げた]
……。
[何やらまた眉根を寄せた]
……。
[何やら恐る恐るもう一度男を見た]
……なんで?
[最後に分かるような分からないような、意味としては色々と解釈が出来そうな言葉をライヒアルトへと投げかけた]
/*
レナテさんがちいっと気になるけど、入った直後に急用発生、とかかなぁ。
一発言で落ちてるから、ちょこっと心配。
そして、後からおなごが増えるのも特長なんかね。
さて、まずはどう返してこうかなっと。
─雑貨屋─
はぁい、いらっしゃいま……。
[ドアベルの鳴る音に振り返る。
何か、気圧されるものでもあったのか。
振り返ったままの姿勢でしばし固まったが]
……し。
[それでも、それは言い切った。
見慣れない姿。黒の瞳がぱちくり、と瞬く]
あ、えっと。
見ない顔、だけど、別荘地に来てるひと、かい?
面白いもの、かぁ……家で扱ってんのは、暮らしの品だからなぁ。
[それでも、我に返るのは、早かった。
持っていた本を棚に並べ、視線を向けるのは色とりどりの刺繍のなされた小物の棚]
こんなのはどーかな。
かわいいだろ、ウチの幼馴染の作品なんよ。
[そんな説明をしつつ。
カウンターの奥、厳重に鍵のかかったガラス戸の奥のティアラの事を問われたなら]
ああ……ごめんねぇ、あれは売り物じゃないんだ。
真珠の細工が欲しいなら、知り合いの工房紹介してあげられるけど、あれを譲るのはカンベンねぇ。
[苦笑しながらこう言って。
やり取りの末、客が帰って行ったなら]
……色んなのがいてるわ、ホント。
[こんな呟きをぽつり、と漏らしていたとか]
─広場─
[その一方で。
宿の主人からミルクを振る舞われたぶち猫は、礼を言うよに擦り寄った後、再び散歩へと。
首につけた銀の鈴が、歩くのに合わせてちりり、と小さく音を立てる]
10人目、測量士 アーベル がやってきました。
測量士 アーベルは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
やれやれ。
[別荘から離れた所で足を止める。
革の小袋を軽く放り投げ、キャッチした。
チャリンと響く音は軽くない]
確かにこれだけあれば、親父さんの所に泊まってても釣りがくるだろうけどさ。
ま、仕方ないか。
[水平線へ向けていた顔を戻し、村に向かった]
― 自宅 ―
[本を開いてから、どれほどの時が経ったのか。
不意に猫のような声が聞こえて、本より視線を上げた。]
嗚呼、起きたのか。
[生物学者の声には反応せず、
一目散に台所へと向かう少女の後ろ姿に、
爪の先程の幅、碧の眸を見開く。
そして、微かに持ち上がる両肩。
本を、硝子コップに飾った花の傍に置くと、
急ぐでもなく少女の後を追った。]
……温めなくてよかったのか?
[良い食べっぷりを静かに見つめていれば、
ようやっと我に返ったらしい少女と視線が合う。
掛ける言葉は、どこかずれていて、
その言葉に対してではないのだろう、
百面相をする少女を無表情で見つめる。]
此処は、私――ライヒアルト=クラインベックの家だ。
[そして「なんで?」という言葉に対し、
まず「此処はどこか?」という疑問におもむろに返す。]
君は、私に恨みがあると云った。
次に、腹が減っていると云った後、倒れた。
故に、私は此処に君を運んだ。
[続いてまるで三段論法のように、此処に至るまでの事情を説明し]
さて、君は誰で、私になんの恨みがあるのだろうか?
[最終的には疑問を返し、口を一度閉ざした。]
―港―
……ということで、次ので帰ることになったから。
雌鹿亭の女将にこれ届けて欲しいんだ。
笑うなよ。そも運び屋は本職じゃないんだからな。
[まだ笑っている連絡船の船長に手紙を押し付けた]
頼んだよ。それじゃ。
[荷物を背に掛け、船から離れる。
宿に向かおうと広場を横切ってゆく]
─宿屋前─
[礼を言うようにすり寄って来るぶち猫。その頭を一撫でして散歩へ戻る様子を見やる]
……んっとに平和だな、ここは。
時折の嵐は起きるが、んなもんは船を走らせてた時もあった。
転覆の恐れがねぇだけ良い方だわな、ここはよ。
[パイプを片手に視線を港へと向けた。そこにはお気に入りの船も置いている。その内また走らせに行くかと思いながら、パイプを咥え煙を吐き出した]
/*
幻夢国は初めてです。こんばんは。
キャラの口調が定まらずに、ちょっとモダモダ中です。
昨日と口調が違うのですよ、困った困った;
13人フルになると良いですね。
久しぶりに赤希望してみましたが、さてさて……。
[今回も宿帳に書かれるのは前と変わらぬ内容になるだろう]
──────────
■名前:アーベル=トロスト Abel=Trost
■年齢:22歳
■職業:測量士
■経歴:各地を旅して地図や海図作成をしている船乗り。
大陸育ちだが母親は島の出身者。父親は顔も知らない。
普段はスループという小型船に乗っているけれど、今は整備中。
■希望縁故:島の人で誰か母親の関係者なって欲しいな。
島には初めてじゃないから、長く住んでる人とは顔見知りかも。
他はまた思いついたら。振ってもらえるなら正負構わず喜んで。
──────────
/*
おま、まさかwwwww
海関連の奴か!?
と言うか兎猫?
そして大陸の方で子供居てもおかしくないなこいつとか思ったとかなんとk
だって、ねぇ(何
……さて、と。
ちょっと、歩いてこようかなぁ。
ツィンも捕まえとかなきゃだし。
[一通り、棚の陳列を終えた所で腕を軽く上げて身体を伸ばす]
かあさん、ウチ、ちょっと出てくるわ。
あんまり遅くはならないけど、辛いようなら、店、閉めといてね!
[それから、奥に声をかけて、外へ]
─ →広場─
―広場―
ま、こんなモンかね。
さぁて、一休みすっか。
[広場の隅に据えられた椅子に腰掛け、先より増えた荷物を脇に置いた。
この時間、木の影が丁度よく伸びて木陰となる。
内ポケットを漁り、よれた古い煙草に火を点けた]
……はぁ。
こればっかりは止められんねぇな。
[紫煙を吐いて、目を細めた]
……。
[諭すように、こと細かく言葉を返されて、少女は口を閉ざした。
そのまま、じっとライヒアルトを見つめて、ようやっと口を開く]
……分かんない。
[それは、先程の質問同様に何に対する言葉なのか。それすら図りかねた。
だが、続く言葉は至極明快ではあった]
私、何も分かんない。何も思い出せない。
……だけど、貴方の顔は覚えている。うん。絶対覚えている。
けど、それ以外は何にも……みゅう。
[最後には口癖である言葉を言いながら困ったように首をかしげた]
―自宅→
[珈琲を飲んで一息ついた女はようやく自宅から出かける必要があることを思い出した。
なんせ食料は半ば尽きているし、そろそろお腹の無視が騒ぎ出す時刻。]
――ご飯……
[とりあえず酒場にでも向かうかと、自宅から出て行く。
太陽が伸ばす影は長く、西日をまともに見たら目が潰れるとばかりに瞳を細める。
てろてろとした足取りで通いなれた道を、酒場へと向かった。]
[少女の返答を受けて、「ふむ」と一度唸る。]
……つまり君は、記憶喪失ということだろうか。
さて、それは、困ったことだな。
[まったくもって困ったと見えない無表情で、
自分なりの解釈を語ち。]
しかし、君が本当に記憶喪失だと云うのならば、
外に放りだしておくほど、私も冷たいわけではない。
……記憶のない中、私に見覚えがあるというなら、尚更か。
[強面の男が少女と同じことを云えば、
流石に警戒するかもしれないが。
――…否、おそらくは誰相手でも同じ結論には至るか。]
君が望むなら、記憶が戻るまで、此処を使ってくれて構わない。
医者にかかる気があるなら、連れて行っても良い。
[首傾げる相手を、真っ直ぐに碧の眸で見据えた。]
─広場─
さって、とー。
夕飯、何にしようかなぁ。
ウチだけなら、旦那んとこですませてもいいんだけどなぁ……。
[眉を寄せて、しばし、思案の面持ちに]
記憶……喪失。
[その言葉を反芻するように自分の口からも出して、少しだけぞっとした。
自分の中には何も無い。真っ暗な闇が広がっている。例え何かを思い出したとして、それが本当だったのだと、誰が分かるというのだろうか。
いや。だからこそ───]
───貴方は、道しるべなんだよ。
闇に浮かんでいる小さな灯り……とっても憎らしいけど。
見ていたら、やっぱりむかつく。
なんか、唯一見える光の下でアッカンベーされている気分。
たくさん。たくさん忘れちゃったけど、それでもやっぱり、貴方だけは覚えているのは間違いないんだ。
話していて、更にそう思った。
[うんうんと一人で納得したように頷く。そして、続けられた言葉には目を丸くして]
……え?ここにいてもいいの?
私、貴方に復讐するために、色々とするつもりなんだよ?……あ。でも、お医者さんは嫌だ……痛いもん。
―広場―
ツィンか。
お前も相変わらず元気そうだな。
[鈴の音に目を向けるとぶち猫を発見した。
足を止めて手招き。近くに来ると片膝をついて頭を撫でる]
あー、挨拶がてら調達もしないとな。
今回はそんなに長く滞在するつもりじゃなかったから。
―酒場への道―
[もともと両親の手芸店だった店の裏にある自宅からのんびり歩いてたどり着く酒場は、広場を通り抜けてゆくのもまた当たり前のことだった。
だが、腹をすかした女が周囲に気づけるかと言うと――気づけるわけもなく。
神父見習いや幼馴染や喧嘩友達の姿を視界の端で見つけていたとしても意識には上らなかった。
てろてろとやる気なさげに歩いてたどり着いた酒場兼宿屋の前にその主人を見つければ、ひらりと手を上げる。]
こんばんはー、おっちゃん、ご飯ー。
[挨拶のように告げながら、食べれる?とばかりに首をかしげた。
まあ店主がここに居ても、手伝いの青年が準備しているのだろうとは、長年の経験から知っているが、一応問うのもいつものことだった。]
─広場─
[見知った者に呼ばれ、駆け寄ったぶち猫。
撫でられて上がるのは、満足げな鳴き声一つ。
それから、その目は青年から僅かに逸れた位置へとずれる]
……と、ありゃ。
何やら、どっかで見たような後姿、発見?
[一方、こちらはと言えば。
猫の鳴き声に視線を向けた先、目に入った姿にこんな事を呟きつつ、そちらへと足を向けた]
─宿屋前─
[パイプをふかしながらしばし風景を見やり。駆けられる声と見えた姿に、にっと笑みを浮かべた]
おぅ、ゲルダか。
いつでも食えるようにしてあるぜ。
[言いながら、右手の親指で後ろの店を指差した]
食いたいもんに希望はあるか?
無きゃ適当に作るが。
[ゲルダに訊ねながら踵を返し、店の中へと]
─ →宿屋─
そうか……。
私には君という存在に、まったく覚えがないのだが。
[相手の言の葉に、やはり表情は動かず、
ともすれば、冷たいと思われるような言葉を継ぐ。
けれど、何かの感情を示すように、指先が自身の黒髪を梳いた。]
まぁ、例えば君が私を復讐の為に殺すというなら、
それはそれで仕方のないことだろう。
人はいずれ死ぬのだから……。
けれど、君に単純に良いようにされる気もないけれど。
[ニ、三度髪を梳いた手は離れ、真顔で云ってのける。
さて、少女はそれなりに広い家に、
目の前の男以外の人の気配がないこと気がつくだろうか。]
……記憶障害は、無理に何かをするのは良くないと、
そう聴いたことがあるな。
嫌なら、無理には連れて行かない。
[そして、医者は嫌だという相手に一つ頷くと、
少し視線をずらした先、窓の外の風景を見やり]
ところで、私は腹が空いたのだけれどね。
……買い物をせずに帰ったから、食べに出なければならない。
君は、どうする?
[マイペースに話題を変え、問いを一つ向けた。]
―宿屋兼酒場―
だよねー。
ん、なんでもいいー、食べれるものなら。
[食にこだわりのない女は張り合いのない言葉を返しながら店主に続いて宿の中へと足を踏み入れる。
定位置となっているカウンター近くのテーブル席に腰を下ろし。]
おっちゃんのおすすめ一つでー
[おすすめという名の丸投げをしておいた。]
[通りの端に道具箱を置き、その上に腰掛けてよほど疲れたのか脚を投げだしている。しばらくそのまま呆けていたが派手な音でお腹が鳴った]
あー!もう疲れた!おなかすいた!
帰ってご飯作るのも面倒だし今日は食べにいこ!決めた、今決めた!
[道具箱を再び担いで宿へと向かう]
……みゅう。
[こちらからは唯一の手がかりとも言える存在に全く覚えがないとまで言われて少女は困ったように口癖をもらした。
だが、次の言葉を聴くと驚いたように]
殺す!?なんで!?嫌だよ!!そんなことしない!!絶対に嫌だ!!
[復讐とか言っていたくせに、凄まじい勢いで否定した]
嫌だ!会えなくなるなんて、嫌!!
絶対にもうそんなこと言わないで!!
[その目に涙を浮かべて、全身を震わせながら少女はそんな言葉で締めくくると、まだ肩で大きく息をしながら、ライヒアルトのマイペースな問いを聞きつけ小さく返した]
……私も、行く。
―広場―
ん、どうした。
[猫の視線が更に後ろを見ているようで振り返った]
おや。元気そうなのがもう一人。
[ひらり片手を上げる]
やあ。
宿に荷物置いたら行こうかと思ってたんだけどね。
─宿屋─
[そのままカウンターへと入り、厨房に居るリッキーへ準備の指示して]
おめぇはいつもそれだな。
まぁ良い、ちぃと待っとけ。
[丸投げの姿勢に僅か苦笑を漏らして。一度厨房へと引っ込む。料理はフーゴーの手によって作られる。メニューは希望を聞くのがほとんどだが、時折この辺りでは珍しい料理を出すこともある。しばらくしてフーゴーが持ってきたのは]
ほれ、お待ちどう。
マチブースとダールだ。
[米に魚や肉を加えて炊いた主食となる料理と、レンズ豆をスパイスとバターで煮込んだスープ。どちらもこの辺りではお目にかかれないものだ]
村の設定が変更されました。
─広場─
ウチが元気なのはいつもの事さね。
[片手を上げる姿に、にか、と笑いながら返して]
ああ、来るとこだったんだ。
なら、ゆっくりできる時間においでよ、かあさんもその方が喜ぶだろうし、ね。
―雑貨屋―
[黒髪の店員が動揺したのを見ても、いつものことと気にとめず]
えぇ、そうよぉ。数日まえについたのよん。
ルーミィとでも呼んでちょうだいな?
[ヘルムートだからルーミィとはわかりにくいこと、このうえない名乗りをした。
彼女の持つ本が眼に入ったなら、うかぶ含み笑い]
あら、かわいいわねぇ。かわいいもの好きよぉ。
でもうつくしいものはもっと好き。
[少女の凄まじい反応に、
流石に変人の烙印を押されている学者も、
たじろぎ1,2歩後ろに蹈鞴を踏む。
勢いに押され、深く一度頷いたのは、
どの言葉に対してだったか頷いた本人も分からぬまま]
……では、行こうか?
[まだ腹が減っていて気が立っているのだろうと、
世間一般よりずれた思考で思う。
そして相手を促すように、
玄関の方へとゆるりと足を動かした。]
―宿屋―
[見慣れた室内の様子をみながらのんびりと料理が出てくるのを待っている。
いつもそれだといわれても、あらためる気のない女はうん、と軽く頷いただけだった。]
おー……、さすがおっちゃん。
おいしそうだねー
[珍しい料理にぱちくりと瞳を瞬かせる。
だからといってどんな料理かとは問わないのがこの女だ。
料理は食べられればそれでいいとばかりに、いただきますと早速食事を開始した。]
ん、スープがおいしい……スパイスがきいてるねー
[うんうんと頷きながらもぐもぐと食べている。]
[それゆえに目をつけたのは、ガラス戸の奥。
うつくしくかがやく、ひとつの装飾]
あれは…そう、ざんねんねぇ。
それなら、こっちをいただくわぁ。
[勧められたハンカチ――小花の刺繍の入ったもの――を言い値で買って、ひらと手をふり外に出た。
そのほか、広場の辺りにあるいくつかの店をそぞろあるき]
……ん。
[広場を横切って行った刺繍工をなんとなく横目で見送ったりしつつ、紫煙を燻らす。
他に知り合いの姿があっても特に声は掛けずに、暫くそのまま時間を潰して]
やれ、そろそろ戻っかねぇ。
[短くなった煙草を潰して火を消し、億劫そうに立ち上がる。
荷物を抱えなおし、木陰から出た]
―広場―
それは何よりやな。
[相手の口調に合わせニッと笑う]
ああそうするよ。
今回は連絡船で来たし、そう長居するつもりじゃなかったんだけど。ちょっと予定外に次まで居ることになっちまって。
[普段より小さな背負い袋を示して見せる]
暇でもあるし、調達ついでに話相手でもさせてもらうな。
で、俺はこのままフーゴーの親父さんの所行くけど。
クロエはどうする?
[立ち上がり、訊ねるように首を傾げた]
うん……。
[肯定の返事を返しながら、ライヒアルトの後ろに立つように歩き]
あ。
[唐突に、少女は言った]
思い出した。
私の名前、リディ。
リディ・ルゥリィ。
だから、次からは「君」なんて呼び方しないでリディって言って。
……良い名前でしょ?リディって。
[先程までの剣幕は何処にいったのやら。
心底嬉しそうな顔で、少女はライヒアルトにそう告げた]
─宿屋─
あったぼうよ。
こちとらこれで飯食ってるようなもんだ。
[流石と言う言葉には、にしし、と笑みを浮かべる]
そいつぁ南の方で作られてる料理だ。
ここから海をずーーっと渡った場所のな。
[旨そうに食べるゲルダの様子を満足げに見やり、フーゴーはカウンターへと戻る]
飲み物はどうする?
その料理に合わせたのでも用意してやろうか。
─広場─
[合わせられた口調に、楽しげに笑む]
あれ、自分ので来てたんじゃないんか。
……道理で、すぐに気づかんわけだ。
[いつもなら、港の様子で気づくのに、と呟いて]
ん、そうしてやって。
ウチも中々、ゆっくりは話相手になれんからね。
んー……ツィン見つかったし、帰って夕飯の支度、ってとこなんだけど。
アーベル来てるなら、旦那のとこでご飯食べるのもいいかな。
一回戻って、かあさんの食事用意したら、宿に行くわ。
―広場―
[店をでて、刹那のあいだ目を惹かれたのは煙草の火。
それはすぐに消されてしまったけれど]
あらぁん?
ちょぉっとそこいくきれいな金髪のおにいさん?
[かける口調はあまったるく。
けれど、その声は女性にしては低いもの]
髪の毛に、はっぱがついてるわよぉ?
[取りましょうかと笑顔でちかづいていく]
名前を思い出しただけ、ひとつ前進でしょうか。
[嬉しそうな少女に、ひとつ頷いて、玄関に鍵を掛ける。
ふっと思い立ったように、
金に鈍く光る鍵を一つ少女に差し出す。]
……リディさん。愛鍵です。
[少女が受け取ったなら、くるりと踵を返し、
フーゴーの宿のある方向。
つまりは広場のある方向へと歩きだした。]
→広場方面へ
―広場―
ちぃっとヤラれちまって、ドック入り。
修理代の足しにするのにバイト中ってワケさ。
[微妙な顔で笑って答えた]
切り盛りしてればどうしてもな。
お袋が不義理してる分くらいは穴埋めせんとね。
ああ、たまには一緒に食おう。
じゃあまた後で。
[再び片手を上げて、宿へと足を向けた]
うん!
良かった。名前が可愛くて。
ライヒアルト、よりも私のリディのほうが可愛い。勝った。
[何故か、ガッツポーズを取りつつも、差し出された金の鍵を物珍しげに眺めたが、すぐに]
わ、わ。
[とか、慌てたように受け取った]
こんなに簡単に受け取っちゃっていいの?あ。そういえばお母さんとかお父さんはいないの?
[どうやら、ライヒアルト以外に人の気配が無かったのには気づかなかったようで、改めて聞きながら、その後を追うように広場へと向かった]
─広場─
やーれやれ、なにしてんだか。
[ドック入り、という答えに、やや眉を寄せるものの。
続く言葉に、ん、と頷いて]
んじゃ、行くから、って旦那にも言っといてな。
また、後でっ。
おいで、ツィン。
[こちらもひら、と手を振り、足早に店へと戻る。
ぶち猫は一鳴きしてから、とてとて、とその後に続いた]
……あ?
[やる気なさげな声と共に振り返った。
初対面にも態度は相変わらずだが、その身分は服装から知れようか]
ん、あぁ。そりゃ気づかんかった。
すまんね、ねーちゃ、 ……ん?
[言葉を聞いて、頭に手を遣りかけ。
動きと言葉を同時に止めて、近づいてくる人物を訝しげに、――むしろ無遠慮な程に、まじまじと見た]
─宿屋─
[返されるゲルダの声には了承の意を伝え。グラスに甘く味付けしたヨーグルトを入れ、炭酸水を注ぎ入れる]
アイランドークだ、さっぱりするぞ。
[出来あがったドリンクを手にゲルダの座る席へと運んだ]
そういや最近どうだ、仕事の方は。
順調か?
―広場→宿屋―
ありゃ見習いの神父さんか。
もう一人は知らんな。格好からして別荘組のお嬢さんか?
[横目で金髪の二人を見ながら先へ進む。
声は遠いから誤解をしたままだ]
邪魔するよ親父さん。
今回は少し長く……。
[宿の扉を開けて、見えたフーゴーに声をかけ。
一人の客に気づくと言葉が途切れた]
ちがう、ちがう。
そこじゃぁなくて、こっちよぉ。
[のばした手のつくりこそ華奢なものの、向かい合う背のたかさは、ほとんどかわらない。
長い服のすそが、風にながれる。
一枚みどりの葉をとったなら、視線に気付き、はたとまたたく]
いやぁん、そんなみつめられたら照れちゃうわぁ。
[ほほに手をあててはじらう仕草。
首をぷるぷるふっている]
― 広場付近へ ―
[名前が可愛い云々は、世間の感覚からずれた男には、
少しばかり反応に難しいものだったようで。
あえてガッツポーズを素知らぬ振りをして歩む。]
……両親は、亡くなった。
[けれど、親の話題には相変わらず簡潔すぎる言葉を返す。
少女を伴っているという感覚が薄いのか、
歩むペースは少女にとってはもしかすれば早いのかもしれないが、
その足取りが、はたっと、と在る店の前あたりで止まる。]
クロエさん、こんばんは。
[ぶち猫を伴った女性が雑貨屋へ入る間際、
挨拶を一つ贈った。]
─宿屋─
そうかい、調子が戻ったなら何よりだ。
そのうちここのテーブルクロスに刺繍入れてくれんかね?
おめぇの細工は評判が良いしな。
[頑張ったと言うゲルダに笑みを深めて。ちゃっかりと刺繍を頼みこんだり。
そんな中、扉の開く音に視線をそちらへと向けると久々に見る姿があった]
おー、アーベルじゃねぇか。
久しぶりだな。
今回はどうすん…………あ?
[訊ねかけて、途切れた声にこちらも疑問の声を上げる。視線は目の前のテーブルに向かっているだろうか]
[葉を取られる間も、特に抵抗するなどということは無かった。
が、礼を言うこともなく、相手が恥らいだした頃、ふと目を横に逸らして]
……あぁ、野郎か。
[小声だったが、多分相手にも聞こえる]
え。
[ライヒアルトの簡潔な答えに絶句したように短くそれだけを言ったが、すぐに]
え。なんでなんで!?
だって、ライヒアルト見てると、そんな年でもないでしょ?それなのに、なんで!?
[少女にとっては、疑問に思うことは理由を問うのが当然のことだった。
そこに相手のことを気遣う、なんて感情は微塵も入ってはいない]
あ。ちょっと待ってよ。はーやーい!
[少女の歩みでは間に合わない速度で歩くライヒアルトに必死についていく。
途中で、ライヒアルトがクロエに挨拶を送ったのが見えたが、あまり関心は無かった]
―宿屋―
部屋、一週間分頼むよ。
それと夕飯、クロエも後からくるから一緒によろしく。
[フーゴーに答えてからテーブル席を見下ろす]
頑張らないと作品は出来ないのか。
大変だな。
[口を開けばついこうなる]
─雑貨屋─
[店に入る間際に聞こえた挨拶。
ぱたぱたと、急ぎ足で進んでいた歩みが止まる]
……お?
ああ、ライ兄さんか、こんばんは。
こんな時間に、お散歩かい?
[のんびりと挨拶を返しつつ。
彼を追うようにやってくる少女の姿に、きょとり、と瞬いた]
[ぴしっと音をたてて、からだが固まった。
沈黙。…沈黙。……沈黙]
ばかぁっ!
心は乙女なのよっ!
[からだのひねりとともに繰りだされる平手は相手の胸へむけて。
かなりの勢いがあった]
もーぅ、傷つくじゃないのっ!
[腰に手をあて、仁王立ち]
/*
さてと。メモ偽装しつつw
してもどーせバレてんだろうけどね。特にヒューゴーにはww
というわけで。皆様お集まり下さいましてありがとうございます。村建て兎猫です。
人狼と占い師の両方に希望が無かったので、とりあえずおまかせで入ってみました。役職希望が動くようなら入り直しも考えます。うん。
どうにもミスが減りませんが。
出来る限り頑張りますので、どうぞ宜しく御願い致します(ぺこり)
― 雑貨屋前 ―
[両親の死を「何故?」と、問う声はいつの間にか後ろ。
故に今は、答えを返すことはない。
顔を合わせて云えば良いかと思っているが、
しかしながら、直ぐにでも忘れてしまいそうな風情を漂わせる。
後日にでも、誰かに聴けば両親共、大陸に行商に出た際、
物取りにあって死んだことが聴けるかもしれないが。]
いえ。散歩ではなく。フーゴーさんのところに食事に。
今日は、買い物をする間がなかったものですから。
[意識は前――つまりはクロエに。
立ち止まったことで、リディを待つ形となる。
相変わらず、何故買い物をする間がなかったのか
――後ろの少女に対する説明はない。]
─宿屋─
[アーベルとゲルダの顔を交互に見やる。そう言えばこいつらは顔を合わせる度に喧嘩してたか、とも思い出した。短い嘆息が漏れる]
ん、一週間分だな、分かった。
飯は希望あるか?
無いなら適当に作るが。
[アーベルの言葉に承諾の意を示し]
やってくれるか、ありがたい。
目途がついたら教えてくれや。
[ゲルダの返答には嬉しげな声色で返した]
[やっとのことでライヒアルトに追いつくと、その後ろに隠れるようにして、クロエを見つめた]
……みゅう。
[漏れるのはいつもの口癖。
ある程度まで慣れてくると、これが主に困ったときや、焦ったときに出てくる言葉だと知れるだろう]
……。
[特に挨拶をすることもなく、なんとなく辺りをきょろきょろ見渡してみて]
あ。
[店の中に、おもちゃのような腕に巻くようなゴムに鈴がついているのを見つけて、目を輝かせた。
ちょい、とつついてみると、チリンという小気味の良い音がして、少女は顔をほころばせる]
ぅおっ!?
[繰り出された平手は、半ば本能で回避した。
かなりギリギリで]
……つっても、事実じゃねぇか。
[しかし乙女心なんて理解できない男が1人。
腕組みしつつ、ヘルムートを上から下まで見て]
別に悪いたぁ言ってねーよ?
似合ってない訳でもねぇし、傍目からは女そのものだし。
まぁ、ちっとガッカリしたけどな?
[フォローなんだか何なんだかなことを言ったが、多分最後は余計だ]
─雑貨屋・前─
ああ、ライ兄さんも旦那のとこに行くのか。
今日は、賑やかになりそうだね。
[説明がないのはいつもの事、とさして気にした風もなく]
ところで、そっちの子は?
見かけない子だけど、兄さんの知り合いなん?
[店先から聞こえた鈴の音に、見覚えのない少女の方を見やりつつ、問いかける。
ぶち猫は、少女の様子に不思議そうにそちらへと。
動きにあわせ、ちりん、と首の鈴が小さく鳴った]
―宿屋―
その上で期日も守るのが玄人だろうよ。
ま、それでもって言ってくれる程の腕があるならなぁ。
[皮肉な調子でゲルダに返す]
よ、リッキー。
そっちも変わらないみたいだな。
親父さんに絞られてるか?
[一転、けらりと笑って手伝いの青年と左手を打ち合わせた。
ほんの僅か眉を寄せたのは気づかれたかどうか]
俺は特にないけど。
へぇ、今日はアラビアンな日?
[まかせようかな、とヒューゴーに答えて。
ゲルダの前にある皿を覗くと軽く笑った]
―宿屋―
[喧嘩友達にちらりと胡乱な視線を向けていたが、フーゴーの嬉しそうな声が聞こえれば視線を戻してこくり、と頷いた。]
うん、おっちゃんには世話になってるし。がんばる。
[どんなのがいいかなあと早速考えながらちみちみと甘いヨーグルトを飲んでいる。]
期日はそれなりに守ってるよ!
ていうか腕はあるに決まってるでしょー
ほんっと、久しぶりにあったってのに、相変わらずヤナ奴。
[皮肉なアーベルに思いっきり顔をしかめてみせる。]
[勢いよく宿のドアを開け放ち、その音に負けないくらいの大声が店の中に響く]
おっなかすいた!おっちゃんご飯!ライスとスープとフライね!なんかオマケしてくれてもいいよ!
[そう告げると適当な席は無いかと辺りをぐるり。見知った顔を見かけ、そちらの方へと]
ゲルダねーが居るー。なんかの話し中かな?
/*
うん、やぱしやりたくなってやってしまった。
>>150はヒューゴー宛の中身COとも言うwww
でも、名前限定しない方がよかったかもしれない。リアル世界準拠してるわけではないからね。
と、やってから後悔する兎猫でした。学習能力低いよ…。
そしてもう一つ。
宿に皆が集まろうとしてくれてるのって開始だと思ったから、なのかしら。やっぱり。
わー、日記には書いておいたんだけど。もっと早くギュン爺メモ出すべきでしたか。ごめんなさい。
で、カヤは仕事合間の鳩かなぁ。一応多数決&問題ありとは出なかったということで延期予定だけれど。
拙かったら2日目辺りをコミットで進めてしまうのもありかな、なんて。
― 雑貨屋前 ―
おや、そんなに今日は人が多いのですか。
[クロエの応えに、返していれば、後ろに温もり。
それで少女が追いついたことを知る。]
知り合い……なのでしょうかね。
どうやら彼女――リディ・ルゥリィという名ですが、
私には覚えがないけれど、恨みがあるらしいのです。
記憶喪失で、内容は忘れているみたいですけれど。
[端的に説明をしていれば、二つの鈴の音が響く。
微かに首を傾げ]
気に入ったなら、買っても良いが……。
[珍しく、おそらくはピントのずれていない問いを零した。]
事実でも、言っていいこととわるいことがあるのよぉう!
でもまぁ…、
[頬に手をあて、乙女のような所作のまま、しずかにほほえむ]
すなおなのも、それはそれできらいじゃないわぁ。
おにいさんはここの村の…教会のかた?
なかなかいい男よねぇ…。
[べにを引いた口許が艶やかに笑みを形作る。
焦げ茶の瞳は獲物を見定めるようでもあり]
─宿屋─
[リッキーと手を打ち合わせるアーベルの言葉に浮かぶのはにやりとした笑み。リッキーの腕を見込んでいるが故に厳しくしているのは周りにも周知の話]
ああそうか、おめぇならこの料理も知ってるか。
今回の定期便で良いスパイスが手に入ったんでな。
量が少ねぇんでスープにしか使えんが。
希望ねぇんだったらゲルダと同じもんでも良いかね。
[言いながら厨房へと向かい始める。
途中扉が開き視線を向けるとお客がもう一人、腹の虫と共に現れた]
声も腹も元気だな、カヤ。
注文了解だ、おまけはまぁ考えておこう。
[いつものやり取りなのかそう返して、フーゴーは厨房へと入って行く]
[しばらく鈴をつついて遊んでいたが、ライヒアルトの声を聞くと嬉しそうに振り返り]
え?いいの?
わ。やった!嬉しい!
[まさしく純粋そのものの顔で少女は笑った。
そこだけを見ていると、少女が男に対して恨みを持っているなどは誰にも到底思えないことだろう]
─雑貨屋・前─
うん、アーベルが来てるんよ。
だから、ウチもかあさんのご飯用意したら行くつもり。
[頷きながら答える。いつになく楽しげなのは、声音と表情の双方に表れて]
リディちゃん……ね。
一方的にウラミ買うとか、ライ兄さん、穏やかじゃないなぁ。
[からかうような口調。
記憶喪失と聞けば、微かに眉は寄せられるものの]
……んでも、とてもそうは見えないねぇ。
[買っても良い、という言葉に対する少女の反応に、思わずこんな呟きが落ちる]
[賑やかに入ってきた人に気づけばきょとりと瞬き。]
あれ、カヤ。
あんたもご飯かー、まあそんな時間だしねえ。
[おいでおいでと手招いた。
近くに居るアーベルを同じテーブルに招くことはしないが幼馴染は招く。]
ん、おっちゃんに頼まれたから、テーブルクロスにどんな刺繍を刺すか考えてたとこ。
そいつぁどうも。
[腕組みをしたまま、何気なく相手の顔を見]
あぁ、一応神父の見習いやってる。
……つまり、色恋沙汰はご法度っつーわけだ。
[何となく危機を感じ取ったのか。
こんなときだけ都合よく肩書きを利用して、予防線を張った]
─宿屋・厨房─
[リッキーにも声をかけて三人分の飯の準備。マチブースとダールとアイランドークを二人分、ライスとスープとフライを一人分準備し、更におまけとしてヨーグルトの水分を切り蜂蜜を和えたデザートを用意する。量が量だけにしばしの時間を取られるか]
島の人間でもこうして食いに来てくれるのは嬉しいもんだな。
そう思わねぇか、リッキー?
[問いにリッキーも同意を示す。彼もやりがいのある仕事だと思っているようだ。本格的な料理はフーゴーが、デザートなどの簡単なものをリッキーが用意している様子をカウンターから垣間見ることが出来るだろうか]
―宿屋―
それなり、ね。
そりゃ失礼いたしましたっと。
[顰められる顔に唇の端だけで笑い、慇懃に頭を下げた。
最初に島に来た時喧嘩してからずっとこの調子。
他の子らとは平気だったのに、同い年の相手だけこうなってしまったのはどうしてか。もう本人にも分からない。
良く響く扉の音と声に振り向いて]
ああ、カヤちゃんか。
元気そうだね。
へえ、流石は親父さん。いいものは見逃さないね。
それでいいよ。楽しみだ。
[ゲルダに招かれないのは気にもせず。
そこから付かず離れずの席を確保して座った]
― 雑貨屋前 ―
アーベルさんが……。それは賑やかなことですね。
[クロエが愉しそうなのは、あからさまに見てとれて。
表情のあまり動かない、言葉足らずな男は、
クロエとアーベルが血縁であったことを覚えている旨や、
ゲルダとの毎度の喧嘩等を、その一言に全て注ぎこむ。]
人とは、知らぬところで、恨み辛みを買う動物ですから。
[そして揶揄う口調には、真面目に返す。
その言葉裏には、両親の死因が絡むが、
それもこの言葉だけでは窺いしれないだろうか。]
それで、あれは幾らだろうか……。
[嬉しそうな少女の応えを受けて、
母親の食事の支度をするクロエをあまり引きとめても……と、
学者は財布を取り出し、その口を開いた。]
[ゲルダに招かれて嬉しそうに席につく]
えへー。私、今日はがんばったからご褒美ってやつなの。
ねーの刺繍、綺麗だもんなぁ。できたら見せてね?約束!
[強引に小指をとって指切りをする、厨房から流れてくる匂いに鼻をぴくぴくさせながら、「それにしてもおなかすいた!」とテーブルに突っ伏した**]
―宿屋―
白々しい謝罪は口にするだけ無駄だと思うけど。
だいたいそういうアンタも、遊んでるだけじゃないの?
[慇懃な態度にカチンときたように、考えることもせずに嫌味な口調で言葉が出てくる。
一体いつからこうなったのかなんてもう覚えていないけれど、とにかく気に食わない、という態度を隠しもしない女だった。]
カヤもがんばったんだ、お疲れ様。
うん、いつでも見にきたらいいよ。
それにここにつけるんだから、いつでも見れるよ。
[強引な指きりに可笑しそうに笑った。
テーブルクロスを指し示しながらのんびりと飲み物を飲む。
近い席に座った男にちらりと視線を向け、吐息を零しただけで一応文句を言うのはやめておいた。]
おっちゃん、デザートあるならあたしも欲しいー
[リッキーとフーゴーの息のあったやり取りをカウンター越しに眺めながら、追加注文を投げておいた。]
─雑貨屋・前─
[短い言葉に、でしょ? と頷き。
真面目に返された言葉には、何かまずったかな、と瞬き一つ]
ああっと、ちょっと待ってね。
[財布を出したライヒアルトの問い。
少女がつついていた鈴を取り、いつも持ち歩いている道具袋の中から出したはさみで、ぱちり、と値札を切り離す]
ま、大した値のつくモンじゃないけどねぇ。
[告げた値段は、子供の小遣いで十分買える程度のもの]
…ちっ。
[ちいさいながら、野太い声での舌打ちだった。
それでも、ぽんと手をうって]
障害がおおい方が恋は燃えるものですし。
[さらっと、いってのけた]
あ、ねぇ神父さまぁ。
これからお時間はありますぅ?
あたくし、まだこの島には不案内で…。
[そそ、とからだを寄せて。
手をのばし、相手の腕をとって捕まえようとしている]
えへへ。
[ライヒアルトが代金を支払うよりも早くに、そのゴムひものついた鈴を腕に巻くと、楽しげにチリンチリンと鳴らした。
その近くでは、ぶち猫が音に合わせる様に身じろぎして、幾度か鈴の音を鳴らした]
君もいいの持ってるね。
でも、私の鈴は二つだ。どうだ悔しいか。ふふーん。
[その言葉に反応するかのように猫がにぁ〜おと一声鳴いた]
ふーんだ。上げないよー。これは私のものなんだから。
[そうやって猫と言い合う姿は、目に見える年齢よりも更に幼く見えた。
ぶち猫の心境としては、別にいらねえとでも言いたかったのかも知れないが]
/*
通貨単位とかあんまり気にしてないというかなんというかなので、適当にぼかす。
さて、明日一日で人増えるかなあ。
後一人は来て欲しいな。
弾かれならまだしも、役職不在でおまかせになるのは泣けるわ。
─宿屋─
[ひょい、と一度カウンターから顔を覗かせ]
おー、んじゃあカヤに出すのと同じの持ってくか。
[追加注文をしてくるゲルダにそう返して。まだクロエが来ていないのを確認すると、リッキーと二人で一人分ずつの料理を運んで来る。リッキーはアーベルの所へ料理三種を運び、フーゴーはゲルダと一緒に座るカヤへ料理を運ぶ]
ほれ、お待ちどうさん。
今日のおまけはヤウルティ・メ・メリっつーデザートだ。
こっちはゲルダの分。
[ほれ起きた起きた、と突っ伏すカヤを起こし、その前に料理を並べる。ドリンクと同じヨーグルトを使ったものだが、蜂蜜が和えてある分また違った風味を醸し出すだろう]
[───……なんか]
[遠い昔にも、こんな風に]
[鈴の音を聞いたことが]
[あるような気がする]
[その時、そこにライヒアルトはいただろうか?]
[覚えてない……───]
― 雑貨屋前 ―
[告げられた値段に頷き、硬貨を数枚取り出す。
いつも値切らない代わりに、多くを渡すわけでもない。
けれど、今差し出したのは少しばかり多い額。]
……忙しい時間に邪魔したな。
後で、飲み物でも飲みかわせれば良い。
[暗に釣りはいらないと示して、視線を一度下に落とす。
ぶち猫を視界にとらえれば、少しばかり碧を優しくして]
では、リディさん、行きましょうか。
[ツィンに何やら自慢している少女に声をかけ、
くるりと踵を返したところで]
…――?
[2つの絡む金を見とめ、微かに首を傾げた。]
いや俺が困るんで。
[真顔で返した]
あー、すまんが。
今から帰って、ガキ共に飯作らんといけねぇんだ。
[言ってることは事実だが、何処か棒読みだった。
ついでにさりげなく相手の正面に回って、魔の手から逃げようとしている]
─雑貨屋・前─
[ぶち猫、自慢する少女に呆れたように尻尾をぱたり、と振ったとか]
はあい、毎度あり。
……ん、じゃあ、また後でねぇ。
[多目の額に一瞬顔を顰めるも、ここで引き止めても受け取る質ではない、とそれ以上は言わず。
ぶち猫は、穏やかな碧ににぃ、と一声鳴いた]
さて、んじゃ、やる事片すかね。
[思いはただの刹那。
次の瞬間には欠片も覚えていなかった。
ライヒアルトの言葉に振り向くと、大きく頷いた]
うん。じゃ、行こっか。
ありがと、ライヒアルト。
[礼を言いながらも、チリンチリンと嬉しそうに鈴を鳴らし続けた]
……とと。
学者先生じゃねぇか。
あと、昨日のも。
[正面に回ったところで、雑貨屋前の人影に気がつき、軽く手を挙げた。
半ば巻き込むつもりなのは否定しない]
もぉーう、つれないわねぇ。
[くちびるをとがらせて、頬をふくらませた。
さけられたのに気付かないわけでもなく。
ようやくあきらめたように、白手袋の手をひっこめた]
ねぇでもせめて、食事のおいしいお店くらい教えてくださらない?
こまっている人間を見捨てたりはしませんわよね。
ね、神父さまぁ?
[さきほど肩書きをたてに断られたしかえしか。
逆に、肩書きをたてに迫ってみた]
―宿屋―
[ゲルダの視線も薄笑いで受け流していたが。
続いた言葉に表情が消え、海に居る時のよな鋭い目つきになる]
遊んでたら、今ここに来てねぇよ。
[低い声は恫喝にも近く。けれどすぐに目を閉じて]
仕事で来てんだよ。
外れの別荘に確実に手紙を届けてくれってな。
何だか返事も届けてくれって追加依頼になっちまったけど。
[再び開いた時には、他と話すよりはぶっきらぼうであるが、普段の調子で続けた]
お、さんきゅ。
いい香り。美味そうだな。
[料理を持ってきてくれたリッキーにも笑いかける。
何か言いたげにも見える表情には笑ったまま首を振った]
─雑貨屋・奥─
[鈴の音を聞きつつ、ぱたぱたと急ぎ足に奥へ入る。
慌しい様子に、母はやや、怪訝そうな面持ちを見せた]
あんね、かあさん。
アーベルが来てるんよ。
こっちには後で顔出すって言ってたけど、久しぶりだし、ウチ、旦那のとこで一緒に夕飯食べてくる。
かあさんのご飯は、すぐに用意するから。
[早口に言いつつ、台所に立とうとすると、やんわりと押し止められた。
曰く、自分の食事くらいは用意できるから、たまにはゆっくりしなさい、と。
その言葉に、軽く、首を傾げて瞬き一つ]
えー、でも……。
[いいからいいから、と。結局、母の笑顔に押し切られるように台所を追い出された]
11人目、風来坊 ユリアン がやってきました。
風来坊 ユリアンは、守護者 を希望しました(他の人には見えません)。
―自衛団詰所―
やっぱりここはいいところだな。
風も海も。
あんた達の心も、ね。
[無表情に窓の外を仰いでいた視線を戻すと、
手元のカードを一枚置いてにやりと笑む]
はい、またまた俺の勝ちね。
[机の上に乗った硬貨を数枚手にすると
今日はとりあえずこれだけでいいわ、と立ち上がる]
― 広場 ―
[フーゴーの宿に向けて広場を横切ろうと、足を動かしながらも、
視線は広場の隅を碧は見据える。
片方の金は、先程も見かけた神父見習いで……。
もう片方の金、角度の所為で顔が見えないが、
その風貌になんとなく見覚えがあったが故に。]
…―――。
[他人の色恋に頓着する性質ではないのだが、
喉元に出かかった記憶のむず痒さ故に。
顔つき故にガン見といっていい視線を2つの金に。
そんな生物学者の後ろでは、リディの鈴がチリンチリンと鳴って、
存在を主張していた。]
ウェンデルさん、こんばんは。
[そして、視線と鈴の音の所為というわけではないようだが、
内一つの金から声掛けられれば、ゆるりと頭を下げた。]
─宿屋─
あー、おめぇら。
飯食う時くれぇそうかっかすんな。
んな気持ちで食っても飯が不味くなるだけだ。
[厨房から戻って来て尚言い合っているゲルダとアーベルに呆れたように声をかける。隠しもしない嘆息が漏れ出た。
カウンターへと戻ると厨房からカットフルーツを取り出して来て。止まり木で大人しくしていたヴェルトに餌を与え始めた]
んー……わかった。
店は閉めてくから、ちゃんと薬飲んで、ゆっくりしてね?
あんまり、遅くならないように戻るから。
[重ねるのは、出かける時の決まり文句。
自分が店に立つ、と宣言してからは、いつもこんな調子で。
そんな、いつもの言葉に返されるのは、待たせたら悪いでしょ、という言葉で]
じゃあ、行ってくるわ。
行くよ、ツィンっ!
[ぶち猫に声をかけ、外へと駆け出して]
あ……さっきのお客さん。
[目に入った金髪の姿。
ルーミィ、だっけ、とか呟きつつ、それでも立ち止まる事無く宿へと向かった]
─ →宿屋─
/*
リディの鈴に、思わず反応しかけた兎猫がいます。
いや多分それとは違うと思うんだけど。某行商人がはみ出そうになったとかw
そしてカードの話題を出そうと思ったらユリアン来た!
危ない危ない。確認してよかった。
そしてありがとう!
これで守護までは出ましたね。さて残り二枠、どうなるか。
─宿屋─
こんばんはーっと。
[威勢良く言いつつ、扉を開けて中へと駆け込む]
ごめんねぇ、遅くなって。
……お、ゲルダとカヤもきてたんね。
[目に入った幼馴染の姿に、やほー、と手を振る。
ぶち猫も、挨拶するようににぃぁ、と鳴いて尾を振った]
―広場―
……うん?
[一度、ヘルムートに目を戻した]
飯が美味いトコか。
だったら、すぐ近くに酒場と宿屋兼ねたトコがあるが。
フーゴーっていうおやっさんのやってる店だ。
[自らそこまで案内しよう、とは言わない]
よぉ。
そっち、もう具合はいいのか?
[再びライヒアルトのほうを向いて、その背後、鈴の音のするほうを顎で示した]
さーて、腹減ったし悪いけど勝ち逃げ。あーそうそう。これ。
――――――――――――――――――――――――――
■名前:ユリアン・ジェラルダイン(Julian=Geraldine)
■年齢:25
■職業:自称旅人。
■経歴:それなりの良家の育ちではあるが、家出人。
気の向くまま、ふらふらと生きている。
■希望縁故:島外の人間です。
ここには前にも何度か訪れているので知ってる方がいると嬉しい。
縁故は濃淡正負問いません。
――――――――――――――――――――――――――
また遊んでよ。安くしとくって。
[用紙を渡す際、相手をちらりと見遣って「な?」と耳元で囁きながら尻をぽんぽん、と叩いて。
相手が何か喚いているのもお構いなしに外へ出る。
扉が閉じる間際、ひらりと手を振って]
んじゃまあ、ご馳走様?
[目のまえのひとが片手をあげたさき。
ながくのばした金の髪をゆらし、ふりかえる。
その途中、耳にはいったのはひさしく聞いていなかった声]
…アル、先輩?
[大学はすでに卒業しており、いまさら先輩後輩もないが。
おもわず口をついて出たのは当時の呼びかた]
アールせーんぱーいっ!
[語尾にハートマークを散らしつつタックル…ではなく、両腕をひろげて抱きつこうとしてみたり。
たったひとり以外、即興味をなくしたようでもある]
―宿屋―
悪い、親父さん。
ちょっとね…気をつけるよ。
[窘められて溜息をつき、小さく頭を下げた。
それでもなおゲルダに直接謝ることまではできないわけだが]
いや、待ってる間は特に。
クロエのお袋さんの話し相手くらいしか決まってない。
そうだな、見ようによっては遊んでるって言われちまうか。
[空気を変えようとしたリッキーに突っ込まれて苦笑う。
まだ冷めないだろうからと、先に甘いソーダだけ口にしていた]
[恫喝に近い声音>>176に一瞬怯えの色を瞳に浮かべ、けれどそれをすぐにおおい隠す。]
あっそう。
ならさっさと仕事を済ませて立ち去ればいいのに。
[ぼそりと小さい声で呟く。
ぶっきらぼうであっても普通に話しかけてくるアーベルにやっぱり胡乱な視線を向けてしまい。
デザートを持ってきたフーゴーに叱られればちょっとばかり反省した。]
おっちゃん、ごめん……
[デザートに手をつけて、少しばかり反省してみたりした。
カヤは食べるのに夢中で此方の話には入ってきていなかったのか、女が聞いていなかったのかさだかではないが、食べ終われば代金をテーブルの上において。]
あたしはもう帰るね。
ありがと、おいしかったよ。
[フーゴーとリッキーに声をかけ、カヤにまたね、と手を振り。
アーベルには一瞥を向けただけで宿屋から出て行く]
─宿屋─
おー、来たかクロエ。
[駆け込んで来た人物に気付くと視線と声を向けて。厨房へと引っ込むと下準備をしていた料理を火にかける。やや後にそれらを持ち、厨房を出て来た]
ほれ、直ぐ食えるぞ。
[持ってきた料理を示してクロエに着席を促す。アーベルの謝罪には短く、ん、と返すのだった]
─ゲルダ─
おぅ、毎度あり。
気を付けてな。
[帰ると言うゲルダにお決まりの言葉を向けて。テーブルに近付くと代金を回収した]
― 広場 ―
リディさんのことですか?
肉体的には問題ないみたいですよ。
[ウィンデルの問いに返したところで、
ヘルムートの声が鼓膜に飛び込む。
それで色々と脳内の回路が繋がり]
おや、ヘルムートさんではないですか。
お元気にそうで何よりです。
[何故此処にいるのか?等々、
常人ならば聴きそうなことはするっと抜け落ちた言の葉を紡ぐ。
相変わらず顔は無表情で、抱きつかれるならばされるがまま、
ヘルムートとの再会を受け入れた。]
―宿屋―
いや、予想より早いくらいだ。
大して待ってないよ。大丈夫。
[杯片手にクロエへ掛けた声は軽い。
席を立ったゲルダは視線で追いかけただけで何も言わなかった]
[入れ違いにはいってきたクロエにわずかに苦笑をむける。]
やぁ。
あたしは食べ終わったからもう帰るところだけどね。
[普段ならもうちょっと長居をするが、本日はアレがいるし、と目でうったえるのは喧嘩友達が居る方向。]
あ、そだ。
また明日あたり、出来上がった作品もっていくよ。
[それじゃね、とクロエに手を振り、夕闇迫る外へと出て行く。]
あ、うん。
フーゴーさんね、ありがと。
[返答が極端にそっけなくなったのは、気のせいではない。
案内をもうしでられなくても不満をあらわさず。
それどころかおざなりにぱたぱた手をふる具合で]
やぁだ、もぅせんぱぁい。
ルーミィって呼んでくださいってばぁ、あいかわらずなんだからぁ、もぅ。
アル先輩もおげんきそうでなによりで…って。
[ぎゅうっと抱きついたあと、首をかしげて。
ふたりの会話が示す少女のほうをみやった。衝撃の顔]
いつのまにか、子持ちに…っ!?
─宿屋─
……んん?
[アーベルとゲルダの様子に、小さく声を上げて首を傾げる。
またやってたんかなぁ、と。呟きは声にはせずに]
ん、そっか、残念。
じゃあ、その時一緒にお茶しよね。
[作品を、というゲルダに笑って手を振り返し。
フーゴーに促され、席に着く]
ちょいと、お客さん来て捕まってたんだけど。
かあさんが、自分大丈夫だから、いっといで、って言ってくれたんよ。
[アーベルにはどこか、決まり悪そうにこう言って。
ごめんねー、と小さく謝った]
あぁ、そりゃよかった。
……いや、待て。肉体的にはって
[どういうことだ、と続けようとしたようだ。
が、ヘルムートの動きに一度口は閉じられた]
……知り合いなのか?
[次に開いたとき出たのは別の言葉。
訝しげな顔で、金髪と黒髪を交互に見た]
村の設定が変更されました。
─宿屋─
[席に着いたクロエの前に料理を並べて]
お袋さん大丈夫なんかい?
折角だしデザートでも包んでやろうか。
[今日のデザートはさっぱりするぞ、とも付け加えてクロエに訊ねかけた]
[鼻歌交じり、すっかり暗くなった道の先。灯りの方へと歩いて]
…とりあえず、今日は飯にありつけそうだな。
[歩くたびにしゃりんしゃりんと音を立てる硬貨に満足気。見知った宿屋の扉に手をかける]
いやー、おやっさん久しぶり!また来ちゃった。
暫く世話になるわー!
[手持ちの袋をどさっと床に置くと、笑顔でカウンターに席を取る]
とりあえず、飯。
[にやっと笑って今日は金あるから、と言い張る。部屋を見渡して、一人の横顔に目が止まる。
二度見。三度見。]
アーベル?
[躊躇いもなく聞いてみた]
ああ、そうだ。
ルーミィさんと呼ぶのだったね。
どうも、作家の君の方が、最近はイメージが大きかったから。
新刊も、読ませてもらってる。
[抱きついた相手の肩を、ぽんぽんと軽く叩き]
……流石にこの歳で、リディさん位の子はいない。
[自分の子どもと云うことは否定した。]
ああ、大学が一緒で、
出会いは確かルーミィさんが取材にきたことだったか。
[ウェンデルとリディに、ヘルムートを紹介するように言葉を発する。]
この人は、作家だから。
[ただし、やはり端的過ぎる説明ではあった。]
12人目、細工職人 ヴィリー がやってきました。
細工職人 ヴィリーは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
─海辺─
[入り江近くの小さな家屋の中、黙々と作業を続ける男が一人。
彼の手の中の大きな貝殻が徐々に虹色の輝きを放つ、それを見て満足そうに頬を緩めたところに来客を報せるノックの音が響いた。]
……誰、だ…?
……んん?
[ヘルムートがライヒアルトに抱きついている姿を見ると、チリンチリン鳴らしていた鈴の音を止めて、じっとそれを見つめた]
……みゅう。
[なんだろう。
なんかよく分かんない感情がグルグル回ってる]
みゅう。
[こてんと首を傾げて、見つめ続ける]
[なんか、変]
─宿屋─
んー、最近は発作も起きないし、落ち着いてるよ。
寝てばっかりでも良くない、って、お医者様にも言われてるから、なるべく動くんだ、って言ってはいるけど。
[心配なんだよね、と言う言葉はごく小さな呟き]
……あ、デザート?
うん、お願いするわぁ。
[デザートの申し出には、嬉しそうに笑って頷いた]
─宿屋─
いらっしゃー………お?
[開く扉の音、かけられる声に視線を扉へと向けて。そこに居た人物に瞬き一つ]
ユリアンじゃねぇか、また来たのか。
今度はどのくらい居るんだ?
[久々にみた顔に笑みが浮かぶ。金はあると聞くと、そうかい、と言ってまた笑って]
飯の希望は?
無いなら今日はアラビアンだ。
[言って、一度カウンターへと入る]
―宿屋―
俺は気にするなって。客優先は当然だろ。
そっか、叔母さん優しいよな。
[謝るクロエに手を振って]
ま、なんにせよ早く食べよう。
この辺じゃ町でもそうそう食えない料理だよ、これ。
[言いながらスープを一口。
期待通りの味に純粋に嬉しそうな笑みが広がった]
/*
おおお、あと一人。
しかしどうして女キャラじゃない時ばかりお気に入りキャラが入って来るかね!(笑)
良いんだ、今回はネタ人間だから。
そしてこれからしばらくも恋愛要素皆無くせー。
[そんなキャラばかり]
[ライヒアルトにかけられた言葉に、逆方向に首をかしげた]
作家?
[宙を見上げるようにして、しばらく考え込み]
何、それ?
[はてさて。
それは記憶障害故の言葉なのかどうか]
[戸を開けると、そこには顔なじみの自衛団員の姿があり。
手渡された書類と共に説明を受け、ようやく話を飲み込めたように頷いた。]
あぁ…身上書、か。
この間、書いたばかりだと思っていたんだが。
…待たせたな。これで、良いか?
[時が過ぎるのは、早いな。と呟いて書類に記入をして自衛団員に返した。]
[どこに行くともなくぶらぶらと歩き出す。
テーブルクロスに刺繍する図案を考えながら歩いている女は当然ながら、宿屋の前ですれ違った旅人の姿など目にはいっていない。
どこに行くか悩んで――ふと海辺のほうへと足を向けた。]
あー……、んー……
[意味をなさない声は考え事をしているときの癖のようなものだった。]
おう、おやっさんの飯ならなんでもうまいから。
あるもんでいいぜー。
今度はー…そうだなあ。
ちょっくら細工屋に用があってきたんで、長居になるかも。
[言いながらフーゴーの手元を見、飯ー飯ーと待っている]
─宿屋─
[入って来た賑やかな声。
そちらを見たのはぶち猫の方]
まあ、商売やってる以上は、そうだけどねぇ。
客、て言っても、ライ兄さんだったんだけど。
[優しい、という言葉には、うん、と頷き一つ]
お、確かに見た事ないなぁ、これ。
旦那お得意の、異国料理?
[それから、並べられた料理に、どこかわくわくとしながら手をつける。
普段、自炊が当たり前な事もあり、人に作ってもらう機会にはいつもこんな調子だった]
─宿屋─
寝た切りも不安だが、動いて発作が起きちまうのも心配だしなぁ。
無理ねぇ程度でやるなら良いんだが。
よし来た。
そんじゃあ帰る時忘れずに持って行けよ。
ああ、おめぇも食いたいなら持って来るぞ。
[クロエに言いながら、カウンターではデザートを入れるための容器を探し始める。傍らでヴェルトがカットフルーツを食みながら店の中をキョロキョロ見回していた]
―宿屋―
うん?
[名前を呼ばれて顔を向ける]
おぅ、ユリアンじゃないか。
儲かってるか?
[ククッと笑う。
各地の酒場で会う風来坊は面白い奴という認識]
今はこっちに流れてきてたのな。
ここで会うとは思わなかったけど。
―広場―
[変わり身早く素っ気無い態度を取られては肩を竦めたが、特に何も言わない。
墓穴を掘るつもりはなかった]
……ふぅん、成程ねぇ。
じゃ、折角の再会邪魔しちゃ悪ぃし、俺はそろそろ帰るとすっかね。
[端的な説明で関係を理解したかは怪しいが、何処か不自然な笑みを浮かべつつ、男は荷物を抱え直す。
こちらにまた興味が向かないうちに、という警戒もあったかも知れない]
それじゃあ、名前が売れるのも良し悪しねぇ。
でも、読んでもらえているのは純粋にうれしいわ。
[肩をたたかれたなら、にっこり笑い、ようやく腕から解放して]
あぁびっくりしたわぁ。
そうよねぇ…でも、それなら逆になぜ…?
[親戚かなにかだろうかと首をかしげて、少女を見る]
そうよー。知り合い。
むしろ、初恋の相手?
[うそかまことか、口をついてでたことば]
■名前:ヴィリー=アルダー Willy=Alder
■年齢:29歳
■職業:真珠細工職人
■経歴:生まれてこの方この島から出た事の無い生粋の島育ち。
父が漁師で母が真珠細工師だったが、二人とも既に他界。
以降母の跡を継ぎ真珠細工を営んでいる。
口下手で人付き合いが上手い方ではないが、人嫌いではない。
■希望縁故:正負どっちでも受けて立ちます。
無茶振りどんと来い。
─宿屋─
[飯を急かすユリアンには、はいはい、と軽くあしらう様に声を向けて]
ん、そうか。
んじゃあおめぇのも長期で部屋取っておくな。
支払は先払いでも後払いでも好きにしろ。
[その辺りが適当なのは常連が故の気安さからか。アーベルに対しても支払に関しては同じように告げることだろう。
帳面に二人の宿泊予定を書き込むと、厨房へと入り料理を作り始める。煮込みの良い匂いを漂わせた後に出て来るのは、今日のお勧めであるマチブースとダールにアイランドークを合わせたワンセット。ユリアンの居るテーブルに運ぶとその前に並べた]
ほれ、待たせたな。
―宿屋―
ああ、学者の。
[島の人だったか、とクロエに相槌を打った。
想像しているのは彼一人が買い求めに来ている姿]
いいスパイスが入ってたんだってさ。
でもこの味、当地でもそう食えないレベルだな、うん。
[美味い食事は心を穏やかにする。
共に食べている相手が楽しんでいれば尚の事だった]
─宿屋─
そうなんよねぇ。
店の事は、今は大体ウチができるから、そっちで無理はしないと思うんだけど。
[零れるのは小さなため息。
けれど、それは続けられた言葉に掻き消えて]
うん、ありがと旦那っ。
あ、モチロン、ウチも食べたいよぉ?
[にっこりと笑ってこう返す。
きょろきょろしているヴェルトに向けて、ぶち猫が挨拶するように、にゃー、と一鳴き]
作家というのは、
本――物語を書くことを職業としてる人のことだね。
[リディの疑問には、
まるで辞書に書かれている言葉をそらんじるように説明を。]
ああ、ウェンデルさんはフーゴーさんの所には
行かれないのですね。
[そして、去ろうとする神父見習いに、ひとつ頷く。
フーゴーの名を出したことで思い出したように]
ルーミィさんも、行かれるなら一緒に行きましょうか。
[マイペースに言葉を紡いで、足を一歩踏み出し]
……拾ったんです。
[リディとの関係を問われれば、何度目になるのか、
あまりに端的過ぎる言葉を紡いだ後、
初恋云々には冗談だと思えばこそ触れぬまま、
宿に向かって歩き始めた。]
[それなりに身長はあるものだから、どうしても少女をみおろすかたちになる。
ゆえに、長いすその服に気をつかいつつ、ひざを曲げしゃがみこんだ]
作家っていうのは、ものがたりを書くあたくしみたいな人間のことよ?
童話とか、読んでもらったことはあるかしらぁ?
[自衛団員は書類を受け取るとチェックを簡単に済ませ、不備が無いのを確認して帰っていった。
作業が中断されてしまったので、続きをするべきかどうか迷いとりあえず時計をみる。
もう良い時間だな、と思うが食事を作るのも面倒くさくなってしまった。]
…おっさんの所にでも、行くか。
[そういうと簡単に上着を羽織って港前広場にあるフーゴーの酒場へ向かった。]
……みゅう。
[ヘルムートから話しかけられると、怯えた子供のようにライヒアルトの背中に隠れ、ふるふると首を振った。
その反動で、鈴がチリンと一度鳴った]
─宿屋─
気苦労が絶えねぇな、おめぇもよ。
[零れた小さな溜息に苦笑を漏らした。続く笑みと言葉には一つ頷いて]
おぅ、そんじゃおめぇの分も出して来るとするかね。
[用意したデザートを入れる容器はカウンターに置いたまま。ユリアンの料理を持ってきた時にクロエにそう返答し、再び厨房へと。
挨拶するようなぶち猫に気付いたヴェルトは、大きな嘴を下げぶち猫を視界に入れ。挨拶を返すように、がー、鳴いた]
ああそうだ、おめぇの猫……えーと、名前なんつったかな。
そいつにも何か食わせるか?
[持ってきたヨーグルトのデザートをクロエのテーブルに置きつつ、未だ名前を思い出せぬままのぶち猫へと視線を向けた]
…あらぁ、教会にもどられるの?
うふふ、こんどあそ……おいのりに行ってみようかしらぁ?
[それでも一応は気にいっているようで。
別れのことばの代わりに手をふった]
─宿屋─
うん。
買い物自体は、ライ兄さんじゃなくて、兄さんの連れの子のだったけど。
[そういや、結局あの子どこの子なんだろう、と考えたのは一瞬]
へぇ、そうなんだぁ……。
アーベルが来てたおかげで、得したかなぁ。
でなかったら、絶対食べ損なってるもん。
[楽しげな口調で言いつつ。
アーベルに呼びかける青年に、やや遅れてこんばんはー、と挨拶を]
/*
今回も幼馴染スパイラルが発動するんじゃろか。
そこまで多くも無いか。
[←幼馴染とかのレベルに居ない地元民]
( ゚∀゚)o彡°さーいねんちょう!さーいねんちょう!
ギュンターと幼馴染とかやっとけば良かったかn
物語を、書く。
童、話。
[ライヒアルトと、ヘルムートの説明にノドの奥がひっついたように繰り返してみた]
……。
[そして、頭の中の闇を探るように考え込み、小さく呟く]
……人魚、姫。
[それは、この島では他の場所よりも更に有名な童話の一つ。
周りが海に囲まれていること。それから、人魚姫の最後が泡になって消えるところから、泡石───または、涙石と呼ばれてこの島の名物ともなっている真珠のことを連想させるからでもあった]
おーおーやっぱりアーベルか!
こんなところで会えるなんて思ってなかったぜ。
[言ってよく見れば奥にも顔が並ぶ]
っと、邪魔した?
[けれど悪気は一切ないような素振りで、黒髪の女性にどーも、と一声。前方から良い匂いが漂ってくると、待ってましたとばかりにがっついた]
ん、随分洒落た飯だなおやっさん。
あ、俺はいつもの角部屋で。
[もごもごさせながら]
―海辺―
[この島唯一の港でもある入り江へと知らぬ間にやってくる。
断崖絶壁に囲まれたこの島で唯一、砂浜らしきものがあるのもこの場所だった。]
んー……テーブルクロスなあ……
海、貝殻、真珠……
[連想ゲームのようにブツブツと呟きながら、砂を踏みしめ、ふと目に付いた桜貝を拾う。]
んー……あんまりごてごてしてなくて、さりげないの。
料理の邪魔をしない……けれど、お茶を飲むときは楽しめそうな……
[暫し考えながら、浜辺を行ったり来たり。
月が空に昇る頃までうろうろしたあと、自宅へと戻るのだった**]
アル先輩につれていってもらえるなら、うれしいわぁ。
[べにを引いたくちびるが、孤をえがく]
…ひろった……?
[端的なことばから、頭のなかで想像――妄想にちかい――が繰りひろげられる。
作家の性ゆえにか、めずらしく沈黙がすぎる]
─宿屋─
おっさん、飯と酒、くれ。
あと、ここに泊まってる客に頼まれてたの、ついでに持ってきた。
お代はもうもらってるから、部屋に届けてやってくれ。
[そう言うと、フーゴーの前のカウンターに虹色に光るブローチを2,3個、客の名前の書かれたメモと一緒に置いて]
─宿屋─
ここから南の方にある国の料理だ。
おめぇはそっちの方までは行って無いんだったか?
[知ってる料理だったか、と訊ねるようにユリアンに言葉を向ける。角部屋と聞けば了承の意を向けて]
分かったから食いながら喋るな。
[行儀悪いぞ、と突っ込んでおいた]
宿に行くのか。
そいつぁ丁度よかった。
[ヘルムートをちらと見てから、ライヒアルトに]
俺は、先にガキ共を寝かしつけてからな。
今日はちゃんと飯食わせねぇとだし。
ま、気をつけてな。
色んな意味で。
[そんなことを言いながら見送る]
あぁ、祈りならいつでも来て構わないぜ。
……祈りならな。
[ヘルムートにはあくまでそう言うのだった]
─宿屋─
[苦笑と共に向けられた言葉に、ほんの少し眉を下げ]
……ん、ああ、ツィン?
そだね、そんなに高級なものはいらないけど。
それこそ、料理して余った魚の切れ端とかでもじゅーぶんだよ?
[猫について問われたなら、そちらを見やってこう答える。
……多少、ぶち猫が不満げなのは、気にしていない]
―宿屋―
へえ、あの静かな人が連れ子?
所帯なんか持ってたんだ。
[子のニュアンスを取り間違え、思いっきり勘違いをした。
考え事をされても一瞬では気づかない]
ハハッ、役に立てたか。そりゃ良かった。
そうだな、普段は家で食べるだろうしな。
たまにだと一層美味いと感じるよな。
[船生活では食べられるものも限られている。
簡単なものしか作れない身としては何か共感ができそうだった]
─宿屋─
[カウンターへと戻った頃、店の扉が開き見知った顔が現れる]
よぉヴィリー。
飯と酒だな。
ん……ああ、この客か。
了解だ、届けておく。
[カウンターに置かれたブローチとメモに目を通し、了承の意を向ける。それを一度カウンターの下へと片付けて]
飯はいつもので良いのか?
今日は珍しいもんも食えるぞ。
案内といっても、直ぐそこですけれど。
[拾ったという言葉に、沈黙を作る後輩が、
何を妄想しているかなど、鈍い男が気がつく訳もなく。
忠告をくれた神父見習いには、
分かってないように首を傾げて見せた。
歩く学者の後ろに、少女はひっついていたのだろうか。
だとしたならば、自然に歩調は常よりも落とされて]
……人魚姫も、童話ですね。
童話を読むならば、教会が揃えがいいかもしれません。
[リディの零した言葉に、同意のようなものを返しながら、宿の扉を開いた。]
フーゴーさん、お勧めを1つと。
後の二人が望むものをお願いします。
[リッキーにも挨拶をしながら、やはりマイペースに歩みを進め、
席のひとつに腰を*降ろすのだった*]
人魚姫がすきなの?
[この地方の特性ゆえとは気付かずに尋ねかえす]
あれはかなしい、そしてせつないおはなしよねぇ…。
ひとことでいうのは簡単だけれど、あのひたむきな想いのうつくしさに、何度泣いたことかしら。
[手を組んで夢みる乙女のポーズ]
─宿屋─
別に、邪魔とかはない思う……けど?
[悪気なく向けられた一言には、ちょっと首を傾げてこう返し。
勘違いしてるらしいアーベルの様子に、あ、と短く声をあげ]
んー、てぇいうかぁ。
色々と、込み入った事情があるみたいだけど。
本人に聞いた方が、早いかもねぇ。
[来る、って言ってたし、と付け加えつつ、こうまとめた]
うん、外でご飯、っていうのも、ホントに久しぶりだしねぇ。
それに、賑やかだから、ね。
[親子二人と猫だけの食卓は、やはり静かなもので。
そういう意味でも、味わいが違うのやもしれず]
[フーゴーから珍しいもの、と言われると僅かに目を瞬かせて]
たまには、変わったもんも食ってみたい。
それ、頼む。
あぁ、でも、酒はいつもので。
[リッキーに酒を先に運んでくれるよう頼み、酒場の隅の席へ向かい。
知り合いに声をかけられれば他愛の無い話も*するだろう。*]
―宿屋―
アンタも神出鬼没だからな。
はぁ?…あぁ。
期待に添えなくて悪いけどね。
彼女は雑貨屋のクロエ。従妹なんだ。
[邪魔かというユリアンに苦笑して手を左右に振った]
流石にいい時間か。
大繁盛だな、リッキー。
[忙しく給仕する手伝い青年に笑いながら、入ってきた客と目が合えば軽く会釈をしたり]
─宿屋─
おお、そうだった。ツィンだ、ツィン。
どーも思い出せなくてなぁ。
[歳かね、と苦笑を漏らしながら額にぺちりと手を当てる]
切れ端だけってのもちと可哀想だな。
とは言え揚げ物は油が多いからあんまり食わせん方が良いだろうし、塩漬けは塩分が濃そうだしな。
カカビアの煮崩れしたの拾って来るか。
[あれこれと考えて行きついたものを口にし。
再びの来客には]
いらっしゃい。
今日は大盛況だな。
そっちの二人は何が良いかい?
[ヴィリーの希望も合わせて注文を聞くと、リッキーを引き連れ厨房へと向かった]
[ライヒアルトが歩き出したのならば、その後を追うように歩き始め、ヘルムートの言葉を聴くと、ちょっと首をかしげた]
……?
よく、分かんない。
[分かんないという言葉は少女の常ではあるが、今回は少しばかり様子が違った]
ひたむきな想いってうつくしい?
想いは、想い。
それだけだよ。
それに、悲しくも寂しくも無い。
多分、会いたかっただけ。
[自分の言葉に納得するように大きく一度頷いて]
……うん。会いたかっただけ。
[チリンと鈴が鳴った]
─宿屋─
お、ホント、賑やかねぇ。
[続々とやって来る客たちに、こんばんはー、と手を振る。
金髪の姿が見えたなら、笑みはちょっとだけ、引きつった──かも知れない]
/*
眠い時は無理しない……のです。
微妙なところですが、失礼するのですよ。
未接触は、
カヤ、ゲルダ、アーベル、ユリアン、ヴィリーですね。
お…――多いな。
宿にいるので、リアルタイムではないけれど、
ゲルダ以外はPCは会ってるけてども。
明日、頑張って接触試みましょう(えいえいおー
───宿屋───
[宿屋に入ると、その人の多さにビックリした]
みゅ、みゅう……!
[一際大きい口癖を口にすると、こそこそとライヒアルトとヘルムートの後ろに隠れた。
話しているうちにヘルムートにも少しだけ慣れてきたようだ]
ええと、そぉねぇ。
アル先輩とおなじのがいいわぁ。
あ、でもいいお酒もつーけーて?
[意味もなく、媚びを売るようなあまい声で注文をつげる]
─宿屋─
そんな、トシってほどでもないでしょお?
[苦笑するフーゴーにけらり、と笑う。
ぶち猫は、切れ端だけ、という状況を免れたのを察したか、にぁ、と嬉しげな声を上げた]
よかったねぇ、ツィン。
[そんな猫の様子に、くすり、とまた笑みが浮かぶ]
[3人の姿が見えなくなる前に、男もまた踵を返し、教会へと歩き出した]
んぁ。
そいや、聞きそびれたな。恨みとか。
……ま、いいか。
[片手で短い髪を掻く。
教会へ着くまでには5分も掛からない]
[南の方、の一言に苦笑のような笑い方で返す]
んー、いや、南かあ。
行ったっけかなー。
[少し食べる勢いが落ちるも、気を取り直したかのようにアーベル達に向き合う]
そうか、従妹かー。また随分綺麗な。
[他意のない素直な感想を述べる。
そのまま視線を流して近くの猫に気がつけば徐に手を伸ばす]
あ、そうだ。この辺で腕のいい細工屋を知らないか?
ちょっと仕事でね。
―宿屋―
ふぅん?
でも込み入った事情ありじゃ、食事時の話題には向かなさそうだな。
まあ機会があればってとこか。
[言ってる内に本人らがやってきて。噂の少女が隠れるようにしているので、やはり直接訊ねるのは躊躇われた]
クロエも頑張っているよなぁ。
ああ、適度な賑やかさも美味さを引き立てるしね。
どうした?
[微妙に引き攣ったクロエに疑問符を浮かべる]
─宿屋・厨房─
[リッキーには料理が出来る間ヴィリーに酒、ツィンに煮込んだ魚を運ばせて。フーゴーはまずお勧めのアラビア料理に取りかかる]
[ヘルムートから酒の注文が入ると応対はリッキーが行い。その姿に一瞬戸惑いを見せたかも知れないが、営業スマイルで切り抜け、フーゴーと相談の後にシェリーをグラスに開け差し出した]
[出来あがった料理は三人前、ヴィリーとライヒアルト、ヘルムートの前にそれぞれ運ぶ]
嬢ちゃんはデザートの方が良いかね。
[言葉はライヒアルトが拾ったと言う少女へ。思ったよりライヒアルトに懐いている様子には少し不思議そうな雰囲気となるか]
俺ももう51だっつの。
若ぇ時に比べりゃ今はかなり平和だからよ。
平和ボケしてる部分はあらぁな。
[クロエの言葉にはおどけるように肩を竦めた。
ユリアンの曖昧な返答には、適当な奴め、なんて言って笑う]
─宿屋─
……綺麗、て。
お世辞言うてもなんも出ないし、店で値引きもせんからねぇ?
[ユリアンの言葉に、一瞬きょとりとするものの。
すぐにいつも調子に戻ってこう返す。
ぶち猫は、伸びる手に気づいて軽く首を傾げる。
その仕種に合わせて鈴がちり、と音を立てた]
―宿屋―
[さすがにであってからの時間はわずか。
ふだんとの差異に気付けはせず。
それでも、はっきりとはなしをする様子にまたたいて。
ふとやわらかい笑みをうかべる]
そぅねぇ…きっと。
ほんとうに人魚姫がいたなら、その人魚姫もそういうとおもうわぁ。
当事者にとってはそういうものなのよねぇ。
気付かないからこそうつくしいのだと、あたくしはおもうのだけど。
[むずかしいかしら、と首をかしげて。
宿屋に入るなりのおびえた様子には、おちつかせるようにほほえんだ]
[怯えたように二人の後ろから、少しだけ顔を覗かせて、フーゴーに小さく頷く。
正直、今ならなんでも頷きそうな感じもするが]
─宿屋─
うん、なんかフクザツっぽいし、落ち着いてる時に聞いた方がいいかもねぇ。
[やって来た当人たちの方を軽く、見やり。
頑張ってる、という言葉には、まあね、と笑った]
ウチが確りしないで店畳む事になったら、ご先祖様にも申し訳ないもん。
……ってー。
なんでもない。なんでもない、よ?
[浮かべられた疑問符には、ぱたぱたと手を振って誤魔化してみた]
俺は否定しないけどな。
軽い気持ちで手ぇ出すなよ?
[クロエの反応を見ながら、含み笑いでユリアンに言う]
海で鳴らしてた親父さん、か。
見てみたかったな。
[肩を竦めるフーゴーを見ながらしみじみと言う]
―教会―
[扉を開けてすぐにあるのは礼拝堂。
像の前で立ち止まり、短く祈りを捧げる。
そうしている時だけは、普通の敬虔な聖職者らしく見えた]
悪ぃ、遅くなった。
ちゃんと全員いるだろーな?
[礼拝堂から廊下へ出、子供と出くわす頃にはそんな態度も鳴りを潜め]
……うむ、よろしい。
んじゃ、今から飯作っから手伝え。
サボったら飯抜きな。土産もなしだ。
[ニヤリと笑い、子供と共にいつもの如く食堂へ*向かう*]
……?
[何処からか、鈴の音が聞こえてきた気がした。
相変わらず、二人の後ろからこっそりと、だが普通にばればれな動作で辺りをきょろきょろと伺うと、そこにいたのは先程出会ったぶち猫一匹]
あ。ぶち。
[目の前に置かれている食べ物を食べつつも、またうるさいのが来たとばかりの老獪な顔つきで、ぶち猫もまたこちらを見つめる。
ちょこちょことした歩き方でそちらに一直線に向かって歩き出して、その目の前でしゃがみこむと、楽しそうに話しかけた]
いいもの食べてるね。
何もしないで美味しいもの食べられるんだから、いいね、君。
―宿屋―
あらぁ、あなた…雑貨屋の店員さんよね?
[ひきつった表情を知ってか知らずか、そちらにも手をふってみる。
実はそのちかくに、ふるくからの顔なじみもいるのだが、それには未だ気付かぬまま]
あぁん、シェリーすきなのよぉ。
あ・り・が・と。
[語尾にハートをつけつつ、給仕の青年に投げキッス。
料理のほうには、目をまるくして]
…めずらしい料理ねぇ。
[ふ、とユリアンの言葉が耳に入ると]
細工師か?
そこに居るヴィリーも腕は良い方だぜ。
[店の隅に座り料理に手を付けているヴィリーを親指で指し示し。アーベルの言葉には]
おめぇがもう15年早く産まれてりゃ一緒に回る機会もあったかも知れんがな。
今はもう陸に上がった老いぼれだ。
[言ってやはり肩が竦められる。
少女──リディの頷きを確認するとその場を離れ、厨房へと入り。ヨーグルトに蜂蜜を和えたデザートを皿に盛り付け持ってきた]
嬢ちゃん、ほれ、持ってきたぞ。
[ツィンの傍にしゃがみ込むリディに声をかけ、デザートはライヒアルト達の席へと置く。止まり木の上からツィンに話しかけるリディをヴェルトが見つめていた]
平和ボケ、って。
旦那、今でもじゅーぶん気迫あると思うよぉ?
[肩を竦めるフーゴーに冗談めいた口調で返し。
ぶち猫に話しかけるリディの様子に、動物好きなのかな、などと思いつつ]
あんね、そいつ一応、『ツィン』って名前あるんよ。
良かったら、名前で呼んでやってな?
[こんな言葉をかけておく。
当のぶち猫は、言われた言葉の意味がわかっているのかいないのか。
ただ、ゆら、と尾を揺らすのみ]
そうだね。
まあどうしても聞かないとってわけじゃなし。
今回は時間持て余しそうだから、平気そうならそのうちにね。
しっかりしてるよ、クロエは。
叔母さんも安心して任せられるだろう。
俺らとは大違いだ。
[炊き込みも食べ終わり、再びソーダを口にする]
そうか?
まあそうしておこう。
[誤魔化そうとするのにそう頷いて。
聞こえるか聞こえないかの小さな声で付け足した]
…今は。
[投げキッスをされたリッキーは慌ててカウンターの奥へと引っ込む。どちらの意味で戸惑っているのかは……不思議なものを見る目でヘルムートを見ている辺り察することが出来るだろうか]
[一方フーゴーはさして気にした様子が無いのだが、それは単に気付いていないからなのかも知れない]
[なんてやっていたら、引きつりの元に手を振られ]
あー、ええと。
先ほどは、お買い上げありがとうございまし、た。
ええと、ルーミィさん。でしたっけ。
[妙にかくかくしつつ、挨拶を返してみた]
[フーゴーの言葉に振り返ると、少しだけ不安そうな顔をして周りをきょろきょろと見渡して、ライヒアルトの姿を見つけてから]
……う、うん。
[とだけ答えて、デザートが置いてある席に戻っていった]
……んー?
[そして、デザートを見つめて頭の上で疑問符を浮かべるように四方八方から見つめてから、不器用にスプーンを握って、おっかなびっくりそれを食べる]
───美味しい!!
[思わず、あまりの衝撃に叫んだ]
店?へえ、なんか商売やってるんだ。
でも俺、金ないから遊びにだけ寄らせて貰うな。
ところで名前も聞いてなかったな。俺はユリアン。宜しく。
[次いだアーベルの声には一瞬何のことかと首を傾げたが、俺って信用ないなあと笑った。
皿もすっかり空にして、満たされたといった顔で。
と、こちらに手を振る人間に目が止まった]
……まさかね。
[念の為、さっと顔を隠すように]
親父さんの船に乗ってか。
鍛えられただろうなぁ。
[残念、と笑う]
ま、でもその代わりにこうして美味い飯が食える。
どっちがいいかは甲乙付け難いな。
[老いぼれというのは敢えて何も言わない。
似たような言葉は海に出られなくなった者達がよく口にする。
そうした言葉はあまり好きではなかった。まだその心を理解するには少々若すぎるのだった]
[平気そうなら、という言葉には頷きで同意して]
そっかなぁ……そんなら、いいんだけど。
でも、アーベルも伯母さんも自分のやりたい事頑張ってるんだし。
ウチは、二人も凄いと思うんよ?
[大違いという言葉に、真面目にこう返して。
小声の付け加えには、何とも言えない表情を浮かべたやも知れず]
わ!すごい!
何これ!?
[感嘆の言葉を上げつつも、夢中でそれを食べ続ける。
───気づけば、あっという間に容器は空になっていた]
美味しい!もっと欲しい!
[言いながら、またきょろきょろと辺りを見渡して、フーゴーの姿を見つけると]
もう1個!もう1個食べたい!
[と、先程までの借りてきた猫状態はどこに捨てたのやら、大声でそんなことを言った]
[そりゃ同類と思えばな、とユリアンに笑う。
風来坊的な意味で]
…良かったな。
[いきなり叫んだ少女には何事かと思ったが。
意味を理解すると、軽く吹き笑って一言だけ投げた]
そぉかぁ?
ま、船を繰ることに関しちゃまだまだそこらの船乗りにゃ負けねぇ自信はあるがよ。
[クロエの言葉にそう返して、ふふん、と鼻を鳴らし胸を張った]
気迫があっても物忘れはどうにもならんからな。
そこらは流石に、歳だ。
[言いながら、とんとんと指で側頭部叩いた。顔には苦笑が浮かぶ。
そんな仕草をした後に聞こえる、リディの叫び声。驚きも覚えたが叫ばれた言葉に笑みが浮かぶ]
美味いか。
ああ、分かった分かった。
もう一つ持って来てやるから落ち着け。
[作ったものを美味しいと言ってもらえるのは、作り手としての至上の喜びである。せがむリディに少し苦笑を浮かべながらももう一つデザートを持って来て、リディの前へと置いた]
[さきに買ったハンカチをナプキンがわりにひざに敷く。
出された食事を口に運び、また目をまるくした]
いい腕なのねぇ。
うちのお抱えにしたいくらいだわぁ。
[没落しかけとはいえ、立場上、舌は肥えている。
そのうえで称賛は惜しまない]
ん、あ、ええと。
すぐそこの、雑貨屋やってるんよ。
ウチはクロエ、こっちはツィン。
よろしゅうに、ね。
[ユリアンの名乗りに、こう返し]
冷やかしはいいけど、ツケはナシだからね?
[金ないから、という言葉には、さらりと釘を刺しておいた]
またまた。
そういう事言ってると、余計に早く老け込んじまうからね?
[フーゴーの苦笑には、こんな軽口めいた言葉を投げて]
あー、まぁ扱き使っただろうな、一緒に船に乗ったならよ。
俺の船は商船でもあったから積み荷の積み下ろしもしなきゃならんし、商船が故に海賊にも襲われやすかった。
専ら意表を突いて逃げてたんだがよ。
[残念そうに言うアーベルに、がははと笑いながら告げて]
そんなら飯が食えることを良しとしとけ。
今は船を長期で乗り回すなんてこたぁ出来ねぇからな。
自分のやりたいこと、か。
自分のやりたいことしかやってない、けど。
[卑下するような言い方ではないが、複雑な声だった。
自分を生んだ港町から滅多なことでは離れようとしない母。
近年ではこの島にすら来なくなってしまった。
そして自分は。一つ所に居つけないよな性質で]
ま、ありがとうな。
[ただその言葉も嘘ではなく。
どこまでも真面目なクロエに返す微笑は柔らかい]
[ぎこちない反応には慣れっこだったりするわけで、笑顔にはよどみがない]
そぉよー。ルーミィ。
ちゃんづけでも、かまわないわぁ?
[それが本名でないことは(多少なり自明ではあっても)みずから言うことはせず。
聞かれたなら口にするわけで、隠すつもりはことさら無いのだが]
で、そういう貴女のお名前はぁ?
さっきは聞き損なっちゃったものぉ。
[ヘルムートの所作や口調から平民の出では無いと言うのは読み取れて。それを踏まえての言葉に喜色が浮かぶ]
お褒めの言葉ありがとよ。
だがここを離れるつもりはねぇんでな、お抱えは勘弁だ。
[社交辞令であったとしても賛辞には変わりなく。礼を言い、続く言葉には丁寧とは言い難いが断りの言葉を紡ぐ。
そんな折に返されたクロエの言葉には、またぺちりと額に手を当てて]
クロエにゃ敵わんなぁ。
要は気の持ちようってことかね。
気ぃつけるわ。
[言って、からりと笑った]
[少女の叫び声に一瞬びくりとしながら、
え、あ?とフーゴーの声に応答する。]
お、こんな近くにいたのか。えーと、ヴィリー?
ちょっくら仕事を頼まれてくれないか。
商売道具に細工を頼みたいんだ。
[金はあんまり期待しないでやってくれ、と頭を掻きながら。
徐に折りたたまれたナイフと
前金ね、とポケットに入っていた紙幣を取り出して手渡した]
細工はシンプルで構わない、あんたのセンスに任せる。
[ヴィリーがちょっと引きつり気味な気もしたが、どこ吹く風であった]
[複雑な響きの声に、何か思案するような素振りが掠めるも、それは一瞬で掻き消えて]
どういたしまして?
[笑みと共に向けられた言葉に、返す言葉はいつもと変わらない調子のもの]
やりたい事ができる、いうのは。
いい事だと思うんよ、ウチは。
[思案しつつ、言葉にしなかったのは。
いつも奥底に沈めている、こんな思い]
ハハ、下っ端の頃なんてそんなもんでしょ。
俺は規模の大きい商船に乗ったことは無いけど。
海賊は…ね。商船だと特にリスク高いか。
[半ば無意識に左上腕を右手で押さえる。
スゥと息を吸って吐く。何かを追い出した]
ああ、そうしとくよ。
疾風の親父さん。
[ニ、と笑う。
先達に敬意を表しながら、負けないとでも言いたそうな顔]
あ、ええと。
ちゃんづけは、遠慮しますわぁ。
会ったばっかりですし。
[よどみなく言われて、言われた方が困った。
かも知れない。
やはり、男にちゃん付けは、抵抗がある。
悪意をこめているならまだしも]
ウチは、クロエです。
滞在してる間は、よろしゅうに。
[新たに置かれたデザートを一口入れるたびに、少女は嬉しそうに叫んだ]
すごい!すごい!
なんか魔法みたい!
こんな美味しいのが、あったんだ!
[口の周りをヨーグルトで汚しながらも、少女はそれを次から次へと口に入れる。
やがて、2杯目の容器が空になると、脱力したようにテーブルに突っ伏した]
あー、幸せー。
こんなのがあるなんて思わなかったー。
[チリンと鈴が鳴った]
[おいしいと叫ぶ少女に、すこしうらやましそうな顔をむけつつも、ねだるようなまねはせず。
ただかすめ聞こえたひとつの名前に焦げ茶の瞳をうごかした]
――……、
[ユリアン、と、聞こえた気がする。
そのせなかに視線が留まる]
ん、そうだよぉ。
気持ちの持ち方は、大事だかんね?
[その辺りは、母の世話になっている医者からの受け売りもあるのだが。
からりと笑うフーゴーに、こう言って*頷いて見せた*]
おめぇな、相手の都合も聞いてから頼むもんだぞ。
[半ば押し付ける形にも見えるユリアンの言動に嘆息しつつ突っ込みを入れて]
悪ぃなヴィリー、これでもうちのお得いさんなんだ。
一つ頼まれてやってくれねぇか。
[他の仕事もあるかもしれんが、とフォローを入れておく]
[その内、誰かに指摘されたか口の周りにヨーグルトがついていることを言われると、楽しみが残っていたとばかりに、笑みを浮かべながらペロペロと口の周りを舐めながら、ライヒアルトに顔を向けた]
ライヒアルトまた明日も此処に来ようね。
私、またこれ食べたい。
ううん。
明日だけじゃなく、明後日も、その次の日もずっとずっと食べたい。
だから、ずっとずっと此処に来ようね。
[笑みを浮かべながら話す内容に、さて*賛同が得られたかどうか*]
クロエにツィンね。
[ぶち猫に視線をやって、宜しくなーと。]
はいはい、アーベルに似てしっかりしてらあ。
[言った後にやって来た金髪の人には一歩引いて。
名前を聞くと、思わず声が漏れた]
…なんだ、人違いか。
声も良くヘルに似てる気がしたんだが。
[なーんだ、とすっかり安心した様子で顔を向けるとばちりと視線がぶつかった]
……えーっと…どうも。
[その顔にどうしても初めまして、とは出てこず。
嫌な予感に耐え切れずそそくさと顔を背ける]
/*
1000切る前に、離脱、離脱。
喋りやすいからって、自重大事な、ウチ。
さて、この人数だと聖だけ抜き、かぁ……。
んー、何とか揃って欲しいとこだなぁ。
ルーミィさんか。
[どこかカクカクしているクロエとヘルムートを見比べる。
名前からすれば女性だ。服装も間違いなく女性だ。
体つきは…海の女には体格の良い女性も少なくない。
年上らしいので、ちゃんづけに抵抗があるのも良く分かる]
横から失礼。俺はアーベル。
この島の住人じゃないけど、よろしく。
[誤解が解けるまではもう少しかかるよう*だった*]
まぁな。
俺も下っ端から始めて船持つまでになったんだしよ。
船を繰るにあたって避けられねぇリスクだからな。
[アーベルの仕草に問うまではしなかったが、その動きを視界には入れて。続く笑みと呼び掛けには、にや、と笑みを返した。
はしゃぎながらデザートを食べるリディに意識を向けると]
確かにこのデザートはここらのものじゃねぇが…そこまで感動するもんかね。
[やはり不思議そうな表情になる。リディが記憶喪失と言うことはまだ知らない。けれどおそらくライヒアルトは訊ねなければ教えてくれないのだろう]
あら、ざぁんねん。
おことわりされちゃったわぁ。
[笑みながらのそのことばにとげは無い]
これだけ人気のお店ですものねぇ。
ひきぬきは、村の人たちにおこられそうだわぁ。
[それはいやだとつぶやきながら、食事を口へとまたはこぶ]
[少女の口許に、まだしろいものが残っているのに気付いたなら、つんつんと指先で示しつつ]
ついてるわよぉ?
ええっと…、
[そうしていまさらながらに少女に名前をといかけた]
ここの連中が引き止めるかは分からねぇが、俺がまず離れる気がねぇからな。
[悪ぃな、と再度ヘルムートへ謝罪]
ああ、おめぇさんもデザートが必要なら言ってくれ。
酒があるなら要らねぇかも知れんが。
[リディに向けた視線には気付いて無かったが、念のためでそう言葉を向けて。フーゴーがデザートを勧めるのは女性だけと知っている者が居たら、ヘルムートの性別に気付いていないと言うことは明白だったことだろう]
[ヘル、と、もれきこえた名前に、面影は確心にかわる。
真正面から視線がかさなり、焦げ茶のひとみは冷えた笑みをうかべた]
えぇ。どうも。
[あえての薄い反応を返す。
けれど]
リアちゃんに、ベルちゃんねぇ?
[さらっとむかしからの呼び名を紛れこませたり]
ちゃんづけくらい、遠慮しなくたっていいのにー。
[遠慮の理由もなんとなくわかるから、無理強いをすることはないが]
クロエ…クーちゃんねぇ?
あ、あたくしからちゃんづけするのはいいのかしらぁ?
[かってにあだなを付ける時点で、どうかともおもうが]
やぁん、おじさまみたいないい男がひきとめられないなんて。
そんなこと、ぜったい無いと思うわぁん。
[いいまわしゆえに誤解されそうでもあるが、ちゃかすのではなく本心で。
謝罪にはかわいらしく――本人はそのつもりで――首をすくめてみせた]
きゃあっ。
あたくしももらっていいのぉ?
それはありがたくいただくわぁ。
おじさま、だいすき。
[女性にしてはひくい声が、このときばかりは、ややたかくはねあがった]
引き止めてもらえるならありがたいことなんだがな。
この島で必要とされてるってぇことだからよ。
[フーゴーもアーベル同様がたいの良い女性は良く見て来た。故に他ほど違和を感じないのだろう。跳ね上がる声には笑みを深めて]
食えるのが特定の奴だけとは決まってねぇんでな。
食いたいって言ってもらえりゃちゃんと用意もするぜ。
[そうしてヘルムートに対してもデザートを用意する。後でリッキーから性別に関して突っ込みが入るかも知れないが、それはもっと先の*話*]
[その呼び名に明らかに顔色が変わる。
視線が不安を確信に変える]
…俺、休むわ。
[無言のまま、そそくさと鍵を受け取り部屋へと向かう。
明日、もう一度会う必要があるだろう。知る必要がある。古い友人について頭を悩ませながら*]
だってぇ、目のまえであんなにおいしそうに食べられたら…。
我慢できなくてぇ。
[いいわけじみたことをつぶやきつつ、デザートを受け取る。
それを食べおえたなら、食事の代金を払って]
ごちそうさま、おいしかったわぁ。
あたくしは、別荘の方に帰るわねぇ?
[だれにともなく、そうつげて店外へ。
ハンカチをわすれていることに気付かずに…**]
─宿屋─
お…来たか。美味そう、だな。
[自分の席に運ばれた料理を見て、僅かに頬を緩ませて。
先に運ばれた酒を飲みながら食事をしていると、やけに中央の方が騒がしいのに気付いたが場所が場所だけに気にとめず。
幼い頃の事故の為隻眼になった故の視野の狭さも相まって幼馴染の姿も自分の方へと向かってくる男の姿も気付けずにいて、声をかけられるとようやく顔をあげた。]
ん…?あぁ、すまない。
何か用で…も?
……ふむ。
[いきなり用件に入られ目を白黒させつつも、仕事の話となると姿勢を正し]
…その。
物も見ない内から頼むのは…あまり、良い事とは思えない。
あぁ、いや、その。
仕事を、請けたくないわけじゃないんだ。
ただ…こいつは、あんたの商売道具か何か、だろう?
あんたが実際に見て、気に入ったもんを入れないと、こいつに悪いと思うんだ。
ここのおっさ…いや。
フーゴーが俺の細工品をいくつか持ってるから、それを見て、気に入ったらまた声をかけてくれ。
俺は大体夜はここに来るから、急ぎでなければその時に。
早く欲しいなら、海辺にあるアルダー工房ってとこに居るから、悪いがそこまで足を運んで欲しい。
[そういうと、ナイフと紙幣をそのままユリアンに返し。
悪いな、と微かに申し訳ない表情を見せて。]
[フーゴーから声をかけられると、首を横に振って]
いや。
今の時期はそう忙しくないから、仕事自体はいくらでも請けられるん、だが…
俺より腕のいい細工師は、いくらでも居るし。
やっぱり、金を貰うからには。
俺の細工を気に入ってもらえないと、申し訳ない。
すまん、な。
[そう言ってユリアンとフーゴーに頭を下げ、食事を済ませると代金を支払い]
…美味かった。ご馳走様。
それじゃ、また来る。
[そう言って酒場を後に*した*]
― 宿屋 ―
皆さん、こんばんは。
[席に着く前、碧の眸でぐるっと周囲を見渡し、
挨拶を一つ落として、席に着いた。
知り合いが居ようと特別声を掛けようとしないのは、
常のことなので誰も気にしないだろう。]
……今宵も食事につけることに、感謝を。
[やがて運ばれてきたアラビア料理に、
ハタハタっと瞼が幾度か瞬く。
その仕草が、珍しさ故に驚きを示していることは、
幼馴染の男ならば意を受け取ってくれただろうが、
生憎と傍には居なく。
神への感謝の祈りを告げてから、料理を口に運ぶ。]
…―――。
[美味いともなんとも云わず、表情も動かない男は、
料理を作る者からすれば作り甲斐のない人間であろう。
ただ料理を口に運ぶことを止めないことで、
本人は料理の味を賛美している気ではある。]
……嗚呼、夕食なら、良いよ。
[時折周囲に視線を巡らしたり、
リディの上げた声に微かに眼を丸くしたりしていれば、
また此処に来たいという少女の声が鼓膜から脳裏へ届く。
暫し、逡巡する間があり、結論のみを伝える。
そして、ふっと視線を上げると、
幼馴染が、折角の仕事を一旦断り、帰ろうとするところだった。]
(おや、相変わらず真面目ですね。
……もう、お帰りですか?)
[視線一つでそう伝える。
幼馴染であり、お互いあまり人付き合いが得手でない者同士故か、
何故かそれだけで大概の意志疎通が出来ているよう――に思う。
――…それで通じる相手がいるからこそ、
他人に対する言葉が足らないのかもしれないけれど。
そして、相手が視線に気がつかないならばそれはそれで良いと、
誤解等も露ほどにも
気にしてない気質の所為もあるのかもしれない。]
ルーミィさんも、お帰りですか。
暫く滞在されるなら、またお会いしましょう。
[帰って行くヘルムートの背を見送った後。
テーブルに視線を戻したことで、
忘れ物のハンカチが視線の端に止まる。]
嗚呼、ルーミィさんの忘れ物ですね。
[少し考え込むように顎に手をあて、
立ち上がるとカウンターに居る、フーゴーの元へ。]
ルーミィさんの忘れ物のようです。
[自分で届けようとしないのは、
ヘルムートが随分と此処の味を気に入っていたようであるから、
忘れ物を取りにくるついでならばまた来やすいだろう……
などと考えを巡らせたが故なのだが。
相変わらず、その辺りの説明はない。
カウンターの上にハンカチを置くと、また席に戻り、
マイペースにゆっくりとした食事を*愉しんでいる*]
─宿屋─
相変わらず真面目だな。
[ヴィリーの言い分に小さな苦笑が漏れ出た。しかしこの姿勢から彼の評判も良いことを知っている。故に謝罪には、気にすんな、と声をかけて。支払われる代金を受け取ると立ち去る姿を見送る]
そちらさんも毎度あり。
気ぃつけてな。
[代金を支払い別荘へと帰るヘルムートにもそう声をかけ。リッキーと共に食器の片付けをしているとカウンターにライヒアルトがやって来た]
ん、忘れ物か?
おめぇ知り合いだったみてぇだし、おめぇが届けりゃ……あー、嬢ちゃんが居るならあっちこっちは行けんか。
分かった、こっちで預かっておこう。
[説明が無かったために自己流の解釈をして。受け取ったハンカチをカウンターの隅へと寄せておいた。
粗方の片付けを終えるとヴィリーから預かったブローチをリッキーに預け部屋に居る依頼主に届けさせ。フーゴーは店の中に飾られている、歴史的発掘品のオーナメントやレプリカの手入れを始めた。それらについて何か訊ねられたなら、由来や歴史などを延々と楽しげに語り始める*ことだろう*]
―教会―
……はいよ、と。
なんだ、今度は団長か。
更新なら昼間に済ませたぜ?
[食事の後、片付けの途中に表から掛かった声に赴いてみれば、初老の自衛団長の姿]
文献?
アンタなら粗末に扱ったりしねぇだろうし、借りてくのは構わんが……あぁ、片付いてねぇけどいいか?
[確認を取ってから、その要請通り書庫へと案内した]
[男が書庫の前で待っていると、暫く後に出て来た団長の手には数冊の伝承や御伽話の本。
中でも一層分厚いものは、相当読み込まれたのか単に古いものか、端は破れ表紙の文字は読めなくなっていた]
へぇ、こりゃまた古いモン出して来たなぁ。
で、一体何に使うの。
……ふぅん。ま、いいけど。
[問いには明確な答えは得られずに首を傾げるが、男はそれ以上は追求しなかった]
─回想・酒場─
[ユリアンの依頼を一旦断り、フーゴーとユリアンに謝罪してから店を出ようとして、幼馴染の姿が目に入り。
相変わらずですね、という視線を投げられると微かに苦笑し、こういう性分だからな、と内心一人ごちる。
良く見ると幼馴染は見覚えの無い女性達と同席しており、珍しいとは思ったものの、何か変わった事があるなら言ってくるだろう、そう思ってそのまま店を後にした。
自宅に戻る途中、ふと思い出したことを口にした。]
そういえば…雑貨屋に納める期日は何時、だったろうな。
[多分まだだったとは思うが…と言いながら自宅に帰った。
明日の昼頃までも気にしていたら雑貨屋に顔を出す*だろう。*]
―回想・宿屋―
ベル…って、俺のこと?
いいですけど。
[ヘルムートに呼ばれると数回瞬きしてから肩を竦め。
顔色の変わった知人に右眉を軽く上げた。
そそくさと部屋に行くのを面白がるよな顔で見る]
何やらかしてたのやら。
おやすみなさい、ルーミィさん。
[ヘルムートに挨拶して見送り]
俺もちょっと荷物置いてくるな。
で、クロエが戻るなら送ってく。
てか、やっぱ叔母さんにも挨拶だけは今日中にしとこうかってね。
[部屋の鍵を貰いながら*言った*]
/*
うん、親父さんとオーナメント談義でも良かったんだけど。
それはこの後もチャンスありそかなと思って。
どんなものを話題にするか決まらなかったとも言うw
後はなんつーか、うん。大切にしときたいのよ。どうにも。
でもって役職希望は変えるか否か。これまた悩む。
赤側に希望0なのはやっぱりね。アンケの存在知らない人もいるやもしれんし、おまかせで覚悟してくれてる人もいるだろうけど。
まあ人数決定時間までに決めよう。
13人目、騎士 ダーヴィッド がやってきました。
騎士 ダーヴィッドは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
−港−
[鎧姿の青年が、船の残骸と思われる大きな木片に腕をかけて水面に浮かんでいる。
どうやら、木片に掴まったままで*流れてきたらしい。*]
─宿屋─
いや、別にウチ、遠慮してるワケじゃあ……って。
く、くーちゃん?
[思わぬ呼び名に、思わず惚けた声を上げ]
まあ……ウチは、構いません、けど。
[このヒト調子狂う……などと思いつつも、頷いて。
ヘルムートが帰って行くのを、ほうけた様に見送った]
風来坊 ユリアンが村を出て行きました。
あ、と。ウチも、そろそろ帰らんと。
[はた、と思い出して呟くのと、送っていく、という申し出があったのはどちらが先か。
きょと、と黒の瞳が瞬いた]
別に、慌てんでも。
ゆっくりしてから来ればいいのに。
[母に挨拶を、という言葉に呆れたように言いながら、食事代の支払いを済ませ、母への土産をそう、と手に取る]
んー、でも、そういう事ならあまえとこか。
ウチだけ賑やかさ楽しんで、は、かあさんに申し訳ないし。
[ほんの少しの思案の後。
冗談めかした口調で言って、*頷いた*]
13人目、風来坊 ユリアン がやってきました。
風来坊 ユリアンは、占い師 を希望しました(他の人には見えません)。
― 明朝 ―
[びくん、と体を揺らして薄く目を開く。
椅子に腰掛けたまま寝てしまっていたらしい。
今日はベッドに横になっても平気だろうに、と苦笑しながら。
目覚めまもない頭を過ぎるのは昨夜のヘルムート。
彼は知っているか。父が殺された日のことを。
ユリアン・ジェラルダインが殺された日のことを。
弟達のことだ。
父の死を悲観した俺が自殺した、とでも大袈裟に嘆いて見せたかもしれないが。
いずれにしても、知っておく必要がある。
彼は敵か?
判断は眠気に溶けていく*]
/*
このタイミングで変更ってことは聖痕希望なんじゃろか。
まぁ弾かれても良いけどな。
その時は死にに行くまでよ(ぁ
他の役職希望はどうなってんのかねぇ。
―港―
[小さな入り江にある港の周辺をうろうろとしていた女は、なんとなしに海原へと視線を向ける。
波間に見えた人影>>311に、え、と驚いたように瞳を瞬かせた。]
あれ……?
[きょとりと瞬き
流されてきた人が居る事に気づけば、慌てて周囲の船乗りに声をかけてその人を助けてもらう。
そして船の上から引き上げてきた彼が生きていることを知れば、とりあえず、どうしたものかと考え。]
おっちゃんとこ……は宿だしなあ、文無しだったりしたらおっちゃんに迷惑か。
んー、まあいいか。
[しかし考えた時間は一瞬。
そうして漂流してきた男の人は女の家に運ばれることとなった。]
―自宅―
[鎧姿の男を客間に連れて行ってもらい、ベッドに寝かせたあとは、おきてくるまで放置。
とりあえずやるべきことをやるために、刺繍に取り掛かり始めた**]
騎士 ダーヴィッドが村を出て行きました。
13人目、騎士 ダーヴィッド がやってきました。
騎士 ダーヴィッドは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
−港→ゲルダの家−
[鎧姿の青年が、船の残骸と思われる大きな木片に腕をかけて水面に浮かんでいた。
どうやら、木片に掴まったままで流れてきたらしい。
気を失ったままの青年は、ゲルダに拾われて*テイクアウトされた*(ぇ]
/*
気にし過ぎかもしれないが苦言を一つ。
こう言う村では白ログで「(ぇ」とか入れるのはあんまり好ましくないなぁ。
中発言の時はともかく。
村進行中は白ログでAA非推奨と同じようなものと考えているよ。
───森の中───
[宿屋の食事を終えて、ライヒアルトの家へと帰った後の夜遅く、少女はふらりと夜の闇深い森の中で一人立っていた]
……。
[森の中。それも夜半もすぎた時刻に少女が一人でいるのは相当に不釣合いだ。
いくら街から近いとはいえ、どのような危険があるのかは想像も出来ない。
今までを見る分には臆病だと思える少女には恐ろしい場所だとさえ言える。
だが、少女は一切の恐れも抱かずに、ただ呆けたように立ち続ける]
……。
[言葉を一切喋らず、表情さえ変わらない少女の胸のうちは例え何処かから誰かが覗いていたのだとしても、誰にも分からないだろう]
……。
[何処かで梟が鳴く音がする。
緩やかな風が吹いて木の葉がざわめく。
月の光が、森の中に弱く煌く。
その中に一人立つ少女の姿はあまりにも不釣合いで───それでいて、何ともその場にいるのが似つかわしい姿でもあった]
……人魚、姫。
[小さく呟く。
それは、最後には泡になって消えてしまう寓話。
嗚呼。だけど、何故少女はその物語を知っていたのだろうか]
―夢の中―
「ナサ!」
[嵐の中、手を伸ばす。
幼い頃から共に過ごした幼馴染みの腕を掴み、自分が掴んでいた木片へと引き寄せた。]
「ダヴ……」
[二人に掴まれた木片は、その重みに耐えきれないように沈みかける。
それをみたナサニエルは、...の手をふりほどいた。]
「……お前は、生きろ」
[そう告げて沈んでいった幼馴染みの、最後の言葉と笑顔に。流されながら、...は幾度も幼馴染みの名を叫んだ]
……。
[人魚姫は、出会うための代償として声を失った。
ただ、出会いたい。それだけの為に大きな代償を支払った。
それを、一体誰が咎めることが出来るというのだろうか]
……帰らなきゃ。
[もう一度呟き、動き出そうとしたところで、チリン、と腕に巻いた鈴が鳴った]
うん。帰らなくちゃ。
[少女は、ゆっくりと街の方向へと歩き出す。
金の鍵を片手に持って、ライヒアルトの家へと少女は帰っていった]
―明朝・別荘―
[誰と席をともにするでもない食事は、慣れてはいてもあじけない。
きのうの夜がにぎやかであったぶん、なおさらに。
ふっと、思い出したように焦げ茶の瞳がひとりの使用人をみた]
あぁ、そうだわぁ、シア。
そのうちにむかしの友人をつれてくるかもしれないわぁ。
だからいつでも客人をもてなせるように、準備をしておいてちょおだぁい。
あたくしがいないときでも、気にせず通してかまわないわん。
[そのことばが示すのは、ライヒアルトのことか、あるいは。
どのような人物とは述べずに、端的な指示をだす]
―ゲルダの家―
「っ、ナ……サ…………」
[唇が誰かの名を呼ぶようにうごいた。
固く閉ざされていたまぶたが震え、ゆっくりと開かれる。]
「…………ここ、は…?」
[小さく呟いて、辺りを見回す。
寝台のすぐ横には、鎧と剣が置かれていた。]
「私は……助かった、のか…………?」
[体を起こしながら呟かれる声には、安堵と後悔の色が含まれていた。]
───ライヒアルト家───
[戻ってきて、自分に割り当てられたベッドで眠ろうと思ったが]
そうだ。
復讐しなくちゃ。
[と、思い立って、何やら台所でガサゴソ家捜し]
うん。これにしよっと。
[嬉しそうに何かを手に取ると、そのまま、下手くそな忍び足でライヒアルトの部屋へと向かう]
あははー。
[そして、そのままライヒアルトが気づかないのならば、その手に持った胡椒を、かなり際限なく顔の上にぶっ掛けてから、楽しそうな顔を浮かべたまま、自分のベッドへ戻っていき、次の日を迎えるだろう。
気づかれたのなら、さてどうなるだろうか]
「……ルーサー……ギルバート……アーノルド……クインジー…………」
[同じ船に乗っていた、騎士団の仲間たちの名を呟く。
海を越えた先にある隣国への同盟の使者を護衛する任を受けたのは、使者であるナサニエルの幼馴染みだった...が率いていた小隊。
すべては、過去形。
あの嵐の中。
他の者が助かった可能性はほとんどないだろう。
自分が助かった事さえ、奇跡的な事だと思っている。]
/*
お。おお。おおおおお!
揃ってる。13人揃ったよ。わぁぁい!!
ありがとう。皆様本当にありがとう…!!!
さあ。BBSスタートでセットして、アナウンスメモ入れよう。
あは、キャラで表に出る前に落ち着かないとね、兎猫。
(中:つーか、キャラ選択間違えたような気がする……
ダーヴィッドって、鳩からだと入力めんどい……カナ→全角で切り替えて名前入力したあとは、またかなに切り替えだし…………
…………いまから、デビットって名乗ってもいいですか?←)
[ゆたかな亜麻色の髪をみつあみにしたその使用人が、頭をさげるのを見るでもなく席から立って、背をむける]
きょうも、さんぽしてくるわ。
運命の再会をものがたりにするのもいいけれど。
もうすこし別のものをつかんでから、書きたいから。
[別荘からでて、ぐ、と伸びをひとつ。
さてどこに行こうかと、考えながらあゆみだした]
― 自宅 晩〜朝 → 港方面へ―
[キリの良いところでフーゴーの宿より家へと戻った。
カウンターに代金を置き、ヴェルトの嘴を一撫で。
その一瞬だけは、双眸が少し和らいで。
けれど、やはり宿から離れる時は、常の無表情に戻る。
――常と違うのは、
その傍らに鈴の音を鳴らす少女が居たことだろう。]
…―――。
[家に帰って暫くすると、玄関の扉が軋む音がした。
少女が外に出ただろうことは足音で分かったが、
学者がその後を追うことはない。
ただ、個人の行動の自由を重視してるだけであるが、
時にそれは人に冷たいと思われるのだろう。]
[そして、他人の行動の自由を重視するのと同じく、
自分のペースもイレギュラーが入ったとしても、
出来るだけ崩そうとはしない。
それもまた、冷たいと思われる一因か。]
はっ……っくしゅ、くしゅっ、…――ずっ。
[マイペースにリディの帰宅を待つことなく、床に横たわって。
ついでに云えば、足音が聴こえても寝た振りをしていたのだが。
大量の胡椒を顔の上にぶっ掛けられれば、流石に生理現象は止められない。]
……リディさん、悪戯は困りますね。
[ゆるりと身を起こして、苦言を一つ零した。
けれどそれ以上は何も云わず、このままでは寝ることができないと、
再度シャワーを浴び、リビングのソファで寝ることに。]
……やれやれ。
[珍しく、困った……という風に眉を寄せて眠りにつくも、
惨事となった寝台を片す為にいつもより早く起きることなる。
リディが起きる頃には、胡椒がない所為で、
いまいち味のしまらないコンソメスープと、
ライ麦のパンが食卓に置いてあるだろう。
生物学者の男と云えば、一人常のペースを崩すことなく、
日課のフィールドワークに
――今朝は港の方へと足を進めていた。
ちなみに、少女に声を掛けなかったのは、
一応、男なりの配慮ではあったのだが……。]
村の設定が変更されました。
/*
ん……リディさんも赤希望な感じですねぇ。
私、希望しない方がいいかな……。
縁故が強いところが赤に固まると、
こう、バランス的に難しかったりするかも、とか。
ま、いいかな?希望が通るかは分からないし。
(弾かれることも結構多いからね。うんorz)
─雑貨屋・自室/明朝─
[目覚めは大抵、日の出との競争。
日によって、勝ってみたり負けてみたりだが、今朝に限っては昨夜はしゃいだせいか負け越した]
んー……おはよ、ツィン。
[側で目覚め、身体を伸ばすぶち猫に呼びかけながら起き上がる。
結っていない黒髪が、背へと滑り落ちた]
あふ……さてと、支度支度。
ゲルダが来るって行ってたし、準備しないとねぇ。
[そんな呟きを漏らしつつ、顔を洗って身支度を始める。
髪を結う時に、しばし、鏡の中と睨めっこをしたりしつつ]
[鏡像に向けて何か小さく呟いてから、きゅ、と髪を結わえる。
身支度がすんだなら、まずは家の事を片付け、それから開店準備。
それは、十五の歳から今日まで変わらぬ、日々の習慣。
店の中の準備が整うと、箒片手に外に出て。
始めるのは、店の前の通りの掃除]
[ライヒアルトが困ったような声を上げるのには]
あはは。勝った。
[とか、嬉しそうな声を上げたとか何とか。
そして、安らかな様子で眠り、次の日に目覚めたときにはライヒアルトの姿は無かった。
不安ではないといえば嘘にはなるが、さすがにこの状況で何処かにいなくなったとも思えず、割と普通の様子で用意してあった朝食を済ませる]
なぁに、これー?
なんだか、すっごく味薄い。
[自分のせいなのに、そんな愚痴をこぼしたりもしたが]
―拾った日の朝・自宅―
[漂流していた男は朝に拾ったから、船乗りのおっちゃんたちの噂話を聞いた人はゲルダの家に見知らぬ男が連れ込まれたことを知るだろう。
めずらしくも早く起きてこの女が動いていたと言う話とともに。
連れてきた男は意外と早く目を覚ましたようで、客間から声が聞こえれば、リビング兼作業場からひょいと顔を覗かせる。]
目が覚めたかい、にーさん。
とりあえず、風呂と飲み物の用意はしてあるから、その濡れた身体をどうにかすると良いよ。
にんぎょひめ、…かぁ。
そういうのもいいわよねぇ。
[ぽつり、つぶやきが風にのる。
この島で書くのならば、よく似合うだろうと思って]
男女逆転、半魚人とか。
おんなのこのほうが、おとこのこを海でひろうとか。
それはそれでロマンがあって、いいかしらぁ?
[じっさいにそんなできごとが起きたとは露知らず。
足取りは海へ。そして砂浜をあるく]
―教会前―
……くぁ……ふ。
[まだ朝早い時間、男は教会の前で大欠伸をかました]
おい、あんまり暴れんじゃねぇぞー?
……ったく、夜も朝もてこずらせやがって。
[元気に教会の中を駆けずり回っているらしき足音に、テンション低めの声でぼやく。
手にした箒をやる気なく左右に動かした]
……。
[さて、朝食を済ませた後は、特にやることもなくヒマだった。
家の中を散策したところで、あまりヒマをつぶせるようなものもなく、本があったとしても、少女が読むには少し難解すぎるものしか置いていなかった]
うーん?
[意味もなくころころと転がってみたりもしたが、それでヒマをつぶせるはずもなく、ライヒアルトが帰ってくるまでどうしたものかと頭を抱えた]
あ。そうだ。
[と、思いついたのは、昨晩のライヒアルトの言葉]
『本を読むならば、教会が揃えがいいかもしれません』
[実際には多少違う言葉ではあるが、内容的にはさほど間違ってはいないだろう]
なんか読む本借りてこよーっと。
[人見知りするくせにそういうところだけは、行動力があったりする。
少女はすぐに、外に出て噂の教会とやらを探しに出かけた。
ちなみに、鍵を借りているくせに、当然のように鍵はかけていなかったり]
─回想─
おぅ、おめぇらも気を付けて戻れよ。
[店を立ち去って行く者達にはお決まりの言葉を向け。支払われた代金を簡易な金庫へと仕舞う。クロエには忘れずデザートを持たせた]
よっしゃ、リッキーそろそろ店仕舞いだ、片付けるぞ。
[他の客もはけたところで残った使用済みの食器や調理器具を洗い片付けて。その日は何事も無く眠りについた]
─回想・了─
─現在・宿屋─
[夜も明け、宿泊客の朝食の準備をして。起きて来た順にそれらを提供し。時間が空けば日課のオーナメントの手入れなどを行う]
[それらはフーゴーが船を走らせていた頃にお目にかかった歴史的遺物や発掘品を基に作られたもので、縮小されたストーンヘンジのジオラマや白銀の燭台のレプリカなど、置かれている種類は多岐に渡っている。一番目立つ所には自慢の商用ジーベックのオーナメントも置かれていた。壁には剣や盾、その他有名な偉人が使っていたと言われる武器等も飾られている。
ちなみにストーンヘンジのジオラマに使われている石は取り外し可能らしく、良く悪戯好きの子供達に弄られているとか]
うっし、こんなもんか。
おぅリッキー、俺ぁ船んとこ行って来る。
後は任せたぜ。
なぁに、下準備はもう終わらせてんだ、火を通すくれぇはおめぇでも出来るだろ。
しっかり頼んだぜ!
[またか、と呆れるリッキーを余所にフーゴーは意気揚揚と宿屋を出た。向かう先は、港に泊めてある愛用の商用ジーベック]
─宿屋→港─
−ゲルダの家−
[回想の海に浸っていたところで声を掛けられ、我に返る。
顔を上げれば、見知らぬ女性が居た]
……貴女が、助けて下さったのですか?
ありがとうございます。
[ふわりと微笑んで頭を下げ、己の名を告げる。
その後は、言われるままに*浴室を借りる事にした*]
― 港 ―
これは夜光虫ですか。
あまり大量に発生すると困りますね。
[波打ち際にしゃがみこんで、フィールドワークをこなす。
内寄せた赤い塊に、ふむ……と吐息を一つ。
近くにいた漁師の一人が、そんな様子を見かけて話しかけてくるか。]
おはようございます。
……おや、そんなことがあったのですね。
最近は、人間の拾いものが流行りなのでしょうか。
[噂好きのその漁師は、学者が此処に来る前の出来事、
ゲルダが甲冑姿の男を拾った話を聴かせてくれた。]
……今宵辺り、嵐になりそう、ですか?
[ゲルダが珍しく朝起きていたことを揶揄する相手の言葉に、
良く分からないと云った風に、微かに首をかしげ立ち上がる。]
確かに、少し潮の流れは変わってる
――…ような気がしますが。
私は天気は読めませんのではっきりとは……。
[冗談に対して真顔でそう云った。]
───広場───
みゅう。
[とりあえず、外には出てみたものの、なんか人が一杯いるさまに、多少しり込みした。
妙に端のほうを歩いて、人の視界にあまり入らないように歩き回ってみたが、考えてみれば教会というのがよく分からなかったり]
みゅう。
[もう一度、口癖を呟いた。
さて、どうやって探そうか?]
─翌朝・自宅─
おはよう。母さん。
[母が生前使っていた貝を加工して作られた髪飾り。他にも色々と形見はあるが、カヤはこれを飾って毎朝、母親への挨拶に使っている。父親から何度か『自分で使えばいい』と言われたが、母親の命を貰って生まれてきた自分が、これ以上何かを母親から貰うのが気が引けるのか、カヤはそれを固辞してきた。その事で父親と軽い諍いになった時に、カヤは長かった自分の髪をざっくりと切り落とした。それ以来、父親は髪飾りの件については何も言わなくなり、娘に自分の手伝いをさせるようになる]
…うん。今日も頑張ってくるからね。私。
[今日も頑張ったらご飯食べにいこうかな、と昨日の賑やかな宿での食事を思い出した]
んし、行って来ます!
/中/
@可愛いリディは突如教会の場所を知る為の方法がひらめく
A誰かに教えてもらえる
B分からない。 現実は非情である。
ん、と、大体こんなとこかな。
[掃除はわりと広範囲に及ぶのだが、それもいつもの事。
それから、箒を片手に空を見上げる。
猫も真似して、空を見上げた。
ちりり、と鈴が小さく鳴る]
んん……なんだろ。
妙な感じ……っていうか。
[嫌な予感。そんな言葉が、ふと過ぎった]
……荒れたら、やだなぁ……。
─港─
[漁に出たり戻ったりする船乗り達に挨拶しながら、港の片隅に泊められた愛用の船へと近付く]
ダニーにメンテしてもらってから走らせてねぇんだよなぁ…。
そろそろ乗っておきたいところだが。
[船の外装に手を触れながらそんなことを漏らし、視線は天へと向く]
……今から出すのはちぃと無謀かも知れんな。
良くねぇ雲行きだ。
[それは勘にも似たものだったが、長く船を乗っていた時に培われたもの。天気の異変を何となくではあるが感じ取る]
どちらにせよ、今おめぇを海に出す余裕はねぇ。
悪ぃがもうしばらく待ってくれ。
[船に語りかけるように言葉を紡ぐと、せめてもの手入れを始めるのだった]
[そんな中]
……ん。
おい、何の話だ?
[奥様方の噂話が耳を掠め、何気なく声を掛けた。
態度は兎も角顔は悪くないこともあってか、噂話程度なら簡単に教えてくれる者もいる。
船乗りの奥さんから伝わってきたらしい港での顛末は、少なからず脚色がついていたかも知れないが]
へぇ、今度は男かい。
こないだも学者先生がなんか拾ってたみたいだが。
……ま、生きてんなら俺の出る幕じゃねぇな。
[男はその辺りには興味を示さず、不謹慎なことを呟いたりするのだった]
─朝・自宅─
[昨夜は結局帰宅してすぐ寝てしまったので、まず昨日中断した作業を片付けようと作業台に向かい。
ただの貝が美しいブレスレットに変わったのは結局昼を過ぎてしまった]
もうこんな時間か…あぁ、そうだ。
雑貨屋に行って、納期を確認しないと。
…ついでに、ゲルダのところに寄るか。
下手するとまだ、高いびきかも知れないからな。
[今出来上がった品物もついでに雑貨屋に納めておくか、と考えながら工房に鍵をかけ。
昨夜の事があるので、近くで仕事をしている漁師に来客が来たら少し待っててもらうように頼んでからまずゲルダの家に向かった]
― ゲルダの家へ ―
ところで、そのゲルダさんに拾われた男性は、
記憶喪失だったりしませんか?
いえ、私の拾った子がそうだったので、
その方もそうでしたら、
意外と繋がりがあったりするのかと思いまして。
[そして唐突に思いついたことを述べれば、
相手は「気を失っていたから、そりゃ分らん」と、
応えをくれる。]
……そうですか。
人間の拾いものというのもこの島では珍しいですし、
すこし、ゲルダさんのところに確かめに行ってみますね。
─港・船の上─
[それなりの大きさのある船へと乗り込み、甲板に立つと徐に指笛を鳴らした。甲高いその音は開け放たれた宿屋の窓まで届き、その窓から一つの影が飛び出す]
…よーし、来たなヴェルト、良い子だ。
[飛び出した大きな影はペットであるヴェルト。大きな羽ばたきと共に船へと近付き、何故かフーゴーの頭の上に降り立った]
……ヴェルト、そこじゃねぇだろ止まるのは。
[漏れる苦笑。時折ヴェルトはこのような悪戯をしてくるのだ。ヴェルトを促して腕へと移動させ、更に船の縁へと降ろす。そうしてから広い甲板の掃除を始めた。辺りに調子っ外れの鼻歌が響く]
んー、まあ見つけちゃったからねー。
ダーヴィッド、か。あたしはゲルダ。
よろしく。
[名乗り返しながら風呂に行くと言う相手に父の服を着替えとして渡しておいた。
それからまたリビングへと戻って珈琲を入れる。]
そういや、ライヒアルトもなんか拾ったとかって噂あったっけ……。
[狭い島のなか、珍しい出来事はすぐに噂になるものだった。
リビングで珈琲を飲みながら、珍しい事が続くなんてふしぎなこともあるもんだとのんびり呟いている。]
─ゲルダの家に向かう途中─
…空気が湿ってきたな。
今夜あたり…荒れる、か。
[自宅兼工房は海辺に有る為、急な時化が来ても大丈夫なようにいつでも出かける際はしっかりと戸締りはしているが。
いつになっても慣れるもんじゃないな、と内心で溜息をつきながらゲルダの家への道を急ぎ。]
─通り
あー、そいえば…クロエの店寄ってこ。
そろそろ革手がボロボロになってきちゃったしなあ。
うん、そうしよう!
[道具箱をかつぎあげると、幼馴染の居る店へと急ぐ。店先で箒を抱えて猫と居る姿が目に入った]
おーい、クーローエー!遊びに…じゃなかった。革手買いに、私が来たよー!
[理路整然としているような、そうでないような。
少しばかり不可思議な思考回路を漁師――船乗りかもしれない、相手に披露し、くるりと踵を返す。
白い砂の上を、土の上と変わらぬペースで歩んで行く。
視線を上げれば、自慢の船の上のフーゴの姿、ヴェルトの姿、
砂浜を歩くヘルムートの姿も捕らえることができるか。
近づいたなら、どちらにも「おはようございます」と挨拶を向け、
それでも相変わらずマイペースに自分から足を止めることなく、
ゲルダの家に向かって歩を進める。]
─雑貨屋・前─
[小さく呟き、ため息をつくのと、威勢のいい声が名を呼ぶのはほぼ同時だった]
やほー、カヤ、いらっしゃい。
革手は、いつものでいいん?
[元気のいい幼馴染に、にか、と笑ってこう返す。
ぶち猫も、挨拶するようににぃあ、と鳴いた]
―宿屋―
[昨日は結局クロエを送ったそのまま、お茶などご馳走になりながら少し会話に花が咲いたりもしたのだった]
んー。
[陸での朝は極度に弱い。
揺れない寝台では目覚めも遅くなりがちで。甲高い指笛が聞こえなければまだまだ寝ていたことだろう]
もう朝か。
ふぁぁ。
[欠伸混じりに酒場ともなる食堂を覗くと、そこには手伝いの青年の姿しかなく]
親父さんは?
ああ、こいつの所か。納得。
ぼやくなって。リッキーになら任せられるからだろ?
そうだな、俺も眠気覚ましに見せてもらってくるか。
[愚痴混じりのリッキーも嫌そうには見えない。
一生懸命に支度する青年を軽く応援して、港に向かい宿を出た]
みゅうぅ。
[なんだか涙目になりながらも、あっちこっちと迷いながら、適当に歩き回り、一体ライヒアルトの家から教会までどれくらいの障害があればこのような時間になるのだろう、という時間をかけてやっとリディは、教会の前を通りかかった]
───教会前───
教会……教会……。
[が、教会というものをよく分かってないので、そのまま通り過ぎようとしていた。
今更ながらに、ライヒアルトに教会ってなんなのかと聞いておくべきだったと後悔中]
―砂浜―
[砂浜でみつけた話し相手は海女。
やはりというべきか、「ひろいもの」のはなしはここでもされる。
その途中聞こえた声に振り返り、]
あらん?アルせんぱぁい。
ごきげんうるわしゅう。
[海によく似た色彩のドレスのすそをつまみ、一礼して。
はた、と気付くのは]
リィちゃんは居ないのかしら…?
[ふかく詮索はしなかったゆえに、リディの状況はしらず]
─港・船の上─
[聞き慣れた声が耳に届くと鼻歌は一度止まり、掃除の手が止まる]
おぅ、ライヒアルトおはようさん。
今日も精が出るな。
[港に来たのもいつものフィールドワークなのだろうと当たりを付けそう言葉を投げかける。挨拶のうちと考えているために返事は期待しておらず、声を投げかけた後は再びズレた鼻歌を鳴らしながら掃除を続ける。ヴェルトもまた、ライヒアルトの姿を見止めると、挨拶するかのように、がー、と鳴いたのだった]
[笑顔になる前のクロエの少し曇った顔が気にはなったが、尚更いつもの調子で返す]
うんうん!いつもの!あれじゃないと、なーんか違うのよね。前に親父…の使ったけどやっぱ駄目ね。
[それを告げるとしゃがみこんで猫を撫で回す]
うにうにうにー。あんたも元気にしてたー?
私はこのとおり元気よー?
[それから他愛もない話を二、三聞いた後、彼女らと別れる]
続けてたぁ、妙な偶然もあるモンだな……
お?
[思い起こす矢先、目の前を通り過ぎていく少女。
呟く声も聞こえた]
……教会ならここに建ってんじゃねぇか。
[通り過ぎた背中に声を掛けた]
― ゲルダの家へ向かう途中 ―
[後輩の挨拶の声や、フーゴーとその愛鳥の声を背に、
砂浜を抜け、道に辿りついて暫く後。
同じ方向へ向かう良く知った後ろ姿が視界に入る。]
ヴィリーさん、おはようございます。
(貴方もゲルドさんのところに行かれるのですね。)
[幼馴染とゲルドが実の兄妹のようであることは承知。
故に、彼がこの道の先に向かう場所といえば、
そこしかないと思い、
挨拶の声音に断定系の想いを乗せて、声をかけた。]
う?
[背中からかけられる声に、少女が振り返った。
当然のように話したことの無い人物なので、多少の人見知りはあったが、一度見かけたことがあること。それから、やっと目当ての場所についたという安堵から、今は人見知りはあまり発揮しなかった]
教会?
[こてんと首を傾げて、ウェンデルの後ろにある教会を見つめた]
これが、教会?本がいっぱい置いてある場所?
[リディには留守番でもまかせているのだろうか、と一人合点。
海女との会話を切り、またさくさくと砂のうえをあゆみ。
港へとたどりついたならば、きこえる唄は、その声は昨晩に聞いたおぼえのあるもので]
おはようございまぁす、素敵なおじさま。
[陸から、ひらひらと手をふって。
掃除のようすをものめずらしそうにみつめたり]
─ゲルダの家に向かう途中─
[多少足早に歩いているところを、後ろから聞き慣れた声が投げられ。
足を止めて振り返るとやはり幼馴染の姿があった。]
ライ、か。あぁ…お前も、か?
[この幼馴染にゲルダの家に向かう用があっただろうか、と不思議に思い、端的に問いかけた。
彼は、彼女と目の前にいる幼馴染がそれぞれ人を拾ったことをまだ知らない。]
─雑貨屋・前─
そうなん?
それだけ、手に馴染んでる、って事なんかなぁ。
職人さんは、馴染んだ道具じゃないとやり難い、ってよく言うモンね。
んじゃ、ちょっと待っててな。
[なんか違う、というカヤの言葉に軽く首を傾げながら言って、店の中へと。
撫で回されたぶち猫は目を細めてごろごろと喉を鳴らす。
それは、元気に、という問いへの肯定にも聞こえるか。
撫でられるのにあわせ、また、鈴が音を立てる]
−ゲルダの家−
[何日も海を漂って海水が染み込んだ服を脱ぎ、首から提げた皮袋を外す。
皮袋の中には、金貨が十数枚。
それをみて、今更ながらの疑問が過ぎった。]
………そういえば、ここは何処なのだろう。
[この金貨はここでも使えるのだろうか、と首を傾げながら。
とりあえず湯を浴びて、海の潮を流し落とす事にした。]
/*
あれからまた悩んだ。が。その結果として。
占い師をやりたくなるのはどういうことなんだ(ぁ
いやさ、赤って相談できるじゃないか?
弾かれでより不安になるのは、囁けない職の方かなぁって。
…よし。もしこれで希望者いて弾いたりしたらごめん。
でもやってみることにするよ。自分の修行も兼ねて。
/*
ゲルダって、何気に名前間違えられる回数多いような……。
何故に?
というか、なんかがらごろって音がするんだけど。
……リアル雷はちょおーと、待って。
測量士 アーベルが村を出て行きました。
13人目、測量士 アーベル がやってきました。
測量士 アーベルは、占い師 を希望しました(他の人には見えません)。
―港―
[広場を抜ける時に雑貨屋の方を見る。
既にお客もいるようで、そちらは寄らずに目的地へ。
帆船の上にいる人を見つけて手を振った]
おはよう、親父さん。
相変わらず立派だね。
ルーミィさんもおはようございます。
[ヘルムートへの挨拶は丁寧かつ笑顔つきだったり]
─港・船の上─
ん〜ふんふふ〜ん♪
ふふん〜ふ………お?
[耳に届く声に鼻歌が止まる。甲板から陸を見下ろし、その姿を見つけると軽く右手を上げた]
おぅ、おはようさん。
えーと、確か……ルーミィ、だったか?
[昨夜周りで為されていた会話を思い出しながら、相手の名を紡ぐ。昨夜のうちにリッキーから性別に関して突っ込みが入っていたが、特に気にしていないらしく、にかっと笑みを向けた]
そちらさんは散歩かい?
何か面白いもんでもあったかね。
……まぁ、確かに本はあるが。
教会知らねぇのか、オマエ。
[記憶喪失だとは知らないから、少女の顔を訝しげに見る]
つか、今日は学者先生は一緒じゃねぇのか。
─港・船の上─
っと、アーベルも来たのか、おはようさん。
どうだ、立派なもんだろう。
俺の自慢の船だ。
[聞こえた声と見えた姿にヘルムートにしたのと同じように挨拶を向け。甲板の上で両手を腰にあて自慢げに胸を張った。それに呼応するようにヴェルトが、がー、と鳴く]
─ゲルダの家に向かう途中─
ええ、ゲルダさんと同じく人間を拾った身として、
お話できたらなぁと。
[他人よりも意志の疎通は容易い幼馴染ではあるけれど、
基本的に説明を省くきらいのある学者は、一つ頷いて見せる。]
私が拾った子が、どうやら記憶喪失のようなので、
ゲルダさんの拾われた方はどうなのだろうかとも思いまして。
[しかしながら、他人との違いは、
「人間の拾いものって、この島では珍しいでしょう?」
と言いたげな視線を、おそらく幼馴染が拾えること――だろう。]
─雑貨屋・前─
[猫を撫で回すのにも飽きたのか、頭をポフポフと撫でて立ち上がる]
あー、今日はまだそんなに忙しくないから急がなくていいよー。
ま、つってもどーせ午後からは忙しくなるんだろうけどね。親父の奴、絶対狙って出かけたとしか思えないわ。なんなのかしらね?最近の天気。
[盛大にため息を一つ]
/*
というわけで希望し直しました。失礼を。
こういうの嫌いな人がいたらエピで教えて下さい。兎猫はよくやるし、構わないと思うんだけど。気にはなるんで。
で。親父さんもヘルムートの性別に気づいてるらしい。
俺だけか、モロに誤解したままなのw
そっか。これが教会なんだ。
[ウェンデルの返答に少女は、教会を見上げた。
三角屋根のその頂上に十字架が立っているのが特徴的だと思った]
うん。覚えやすい。
今度からは大丈夫。迷わない。
[何処をどう辿って辿り着いたのやら、という気もするが、本人が大丈夫だと言っているから、大丈夫なのだろう。
そして、後半の言葉を聞くと、やはり首を傾げた]
学者先生?
何、それ?
[ライヒアルトの身分は、少女にとってはさっぱり分からなかった]
[そういえば濡れた男をそのまま寝かせた布団の始末をしていなかったことを思い出した。
とりあえず新しい布団を用意しておいて、濡れた布団は後で干させようと考えた。
もちろん拾ってきた男に。]
意識も取り戻したことだし、金があるかどうか確認して、あるようなら宿を案内すればいっか。
[見知らぬ青年が極悪人の可能性を全く考えていない女はのんびりと呟いた。]
―港―
ベルちゃんもきたのねぇ。
ごきげんうるわしゅう。
[笑顔つきのあいさつに気をよくして、こちらも満面の笑み。
フーゴーには、金の髪をゆらしつつうなずいて]
えぇ、そう呼んでくれるとうれしいわぁん。
そうよぉ、おさんぽ。
ここにいるうちに、できるだけ種をあつめたくて。
[いつかものがたりを、咲かせるための、種]
おもしろいものはまだだけれど…。
この島がいいところっていうのは、よくわかったわぁ?
―港・船近く―
ああ、自慢したくなるのは分かるよ。
とっても美人だ。
俺のスループだって、小さくても負けないけどね?
[素直に認めながらも付け足すのは忘れない。
大きな声で鳴くヴェルトにも親指を立てて見せた]
刺繍工 ゲルダが村を出て行きました。
─ゲルダの家に向かう途中─
人…?
…あの、髪の短い、子か?
ゲルダも、なのか。なら、もう起きてはいるな。
確かに、珍しい。
[幼馴染の投げる言葉と視線に、淡々とこたえ。
ともすれば、ゲルダが起きている事が珍しいように聞えるような返答をしている内にゲルダの家の前に着いた]
ゲルダ、俺だ。ライも一緒なんだが、居るか?
[この男にしては大きな声で中に呼びかけ、玄関のドアを2,3度ノックした]
─雑貨屋・前─
[急がなくていい、と言う声に、中へ向かう足を止めて振り返る。
ぶち猫は撫でられまくってご満悦、という様子]
あれ、そう?
じゃあ、今はのんびりなんね。
そっか、おじさん、出かけてるんだっけねぇ。
んじゃあ、カヤも忙しないねぇ。
[昨夜の宿屋で見た、疲れたような姿を思い出して苦笑する]
んー……天気。
やっぱり、荒れそう……だよ、ねぇ。
[話題が天気に及べば、黒の瞳はやや、不安げに空へと向かう。
嵐に伴うあるものが苦手なのは、幼馴染には周知の事]
13人目、刺繍工 ゲルダ がやってきました。
刺繍工 ゲルダは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
―自宅―
[濡れた布団を客間の端に寄せた女は労働したと言わんばかりにため息をつき。
あとはリビングに戻ってのんびりと珈琲を飲む。
ふと浮かんだ図案を紙に書き留めたりなどしながら、名前しか知らない男が風呂から上がってくるのを待っていた。
店舗が併設されている自宅は、けれど、店舗の入り口の横に玄関があるからわかりにくいと言うことはないのだった。]
/*
スループかぁ。
ジーベックもだけど、ここら、MDの大航海時代2(古いな)では、散々使いまくったっけなぁ……。
とか、思わずとおいめ。
[聞こえた兄の声にきょとんと瞬き、玄関へと向かう。]
あれ、ヴィリー兄?
おはよー、どうしたの、二人そろって。
[玄関を開けて兄と慕う男とその幼馴染を見つければ、不思議そうな視線を向けた。
まあ、はいって、と部屋の中へと案内する。]
― ゲルダの家の前 ―
リディさんと云います。
どうも、私に恨みがあることだけは、覚えてるようで。
なので、家に泊めてます。
[何が『なので』なのか説明せぬまま、
ゲルダ家の玄関を叩く幼馴染の後ろに控える。
彼の妹分と同じく、預かった相手に対する危機感はあまりない
――少し芽生えたかもしれないのは、胡椒の所為で少し紅い鼻だけだろうか。]
そういえば、嵐が今晩辺りくるかもしれません。
――ゲルダさんが早起きすると、なぜそうなるかは、
私には図りかねますが。
[思い出したように呟いた言葉は、ゲルダに届いただろうか。
ひとまず、中にと促されれば、ヴィリーの後ろに続いてゲルダ宅に足を踏み入れた。]
―港・船近く―
種、ですか?
[相手が大陸でも名の通っている作家だとは知らず。
フーゴーに向けられた言葉に軽く首を傾げた]
良い場所だってのは賛成ですね。
こうして休むのも、たまには悪くない。
―港・船近く―
[ふたりの船自慢には、わからないという表情を露骨にうかべ]
おとこのひとって、そういうの好きよねぇ。
[みずからのことを完全に棚にあげたセリフ。
焦げ茶のひとみの興味は、船よりも、]
よっぽどあなたのほうが、ステキなのにぃ。
なんていうなまえなのかしら?
[ヴェルトにむかって、そちらに語りかけるよう]
本当に知らなかったんか。
珍しい奴もいたモンだな。
[やはり事情は知らぬまま、やや呆れ混じりに呟いた。
頭を掻いて]
ライヒアルトって、お前を拾った人がいたろう。
あの人が生物学者なんだよ。
[簡潔に説明を返すが、後半は理解できるかどうか]
……で、教会に何か用か。
本のコト聞いてきたってこたぁ、読みに来たのか?
─港・船の上─
種か?
おめぇさん、植物か何か扱ってんのか?
そういやライヒアルトと仲良いんだったか。
[ヘルムートの言葉にフーゴーは首を傾げる。何をしている人物なのかを知らぬために知り合いであるライヒアルトの職種と繋げたようだ]
良いところか、それが分かれば十分だ。
ああそうだ、おめぇさん昨日ハンカチ忘れて行っただろ。
うちで預かってっから、後で取りに来てくれや。
[島を褒められれば我がことのように喜色を浮かべ。ハンカチのことを思い出すと預かっていることを告げる]
流石アーベル、分かってるな。
[美人と言われ、楽しげに口端が持ち上がる]
だがこいつは美人なだけじゃねぇ。
ダチのメンテのお陰で機能も他を凌駕するぜ?
[それが一番の自慢なのだろう。速度を重視するが故についた異名は今も健在のようだ]
今回おめぇのスループを見れねぇのは残念だな。
持ってきてねぇんだろ?
それらしいのが見当たらねぇ。
[やっとこクロエの表情が固い理由に合点がいって]
あー…ま、ほら?荒れないかもよ?
空模様なんて女心みたいにコロコロ変わりやがるってうちの親父が言ってたけど、あれは今思えば、誰の事言ってたのか…帰ってきたら締め上げる必要があるかもね。
[天気の話題から離れるように]
あー、まあ今日はねー。昨日頑張ったからとりあえずは…ね。親父も後3,4日すりゃ帰ってくるでしょ。
帰ってきたら思い切りこき使ってやんないとね。
そういうクロエの方はどうなのよ?相変わらず忙しくしてんの?って私、仕事の邪魔になっちゃってるかな?
[忙しくなる前に幼馴染のところで息抜きしたいと立ち寄ったが、もしか自分が邪魔になってたのでは?と思い切り泣きそうな顔になる]
─ゲルダ宅─
あぁ。
俺の用は、これ、なんだが。
刺繍に、使うこともあるだろう?
お前が要らないなら、クロエやカヤに渡してくれれば良い。
[中へ促されれば軽く頭を下げて入り、ゲルダの手の上に紙の包みを乗せる。
中には魚や二枚貝の形をしたボタンが20個ばかり入っていて。]
で、ライも用がある、そうだ。
─港・船の上─
[焦げ茶の瞳を向けられたヴェルトは、がー?、と首を傾げる]
ああ、こいつぁ俺の相棒でヴェルトってんだ。
オニオオハシっつーオオハシの中でも最大級の奴さ。
[鸚鵡などとは違い言葉を発すことの出来ないヴェルトに代わり、フーゴーが問いに答える]
[ライヒアルトの言葉が聞こえれば呆れたような視線が向かう。
兄の幼馴染といものであればそれなりに顔を合わせる機会があっても、変な人だと言う認識がされているだった。]
あたしが早起きした程度で嵐が来るんならもっと頻繁にくるんじゃないかなあ……
[どこか憮然としつつ呟き。
リビングへと通してから一応珈琲を二つ出す。
兄が渡してくれた包みを見やり、ぱっと嬉しそうな笑みを浮かべた。]
ありがと、ヴィリー兄。
こういうの少なくなってきてたんだ、助かった。
[にこにことお礼をつげてから、ライヒアルトの用ってなんだろうと言う視線を向ける。]
[ライヒアルトからリディの説明を受けると、そうか、とだけ呟いて]
…今度、工房にも連れてくると良い。
気に入るかは、分からないが。
…嵐、か。
[ぽつりと呟いた言葉には、どんな感情が込められているかは伝わりにくいが、幼馴染には少なからずの畏怖が感じ取れただろうか。]
?
[呆れたように呟くウェンデルにもう一度首を傾げた]
ライヒアルト?
あの人の名前は「学者先生」や「生物学者」じゃなくて、「ライヒアルト」だよ?知らなかった?
[説明はやはり理解できなかったようで、非常に変てこな返答をした。
ただ、ある意味的を得ているといえば的を得ているとも言える]
あ。そうだ。
それでね。本を読みたいの。ヒマだから。その為にここにきたんだ。いっぱいあるんでしょ?
[どうも少女の中では、教会というのは本が置いてある場所としか認識はしてないようである]
―ゲルダ宅―
[ゲルダの反応を受けて、
「それは自分が云った言葉ではない」
と云うことができるならば、
そもそも変人の烙印は押されていない訳で。]
私の用事というのは、ゲルダさんが拾われた方が、
記憶喪失かどうか知りたいのですよ。
[そしてやはり、何か色々はしょり過ぎた用事の内容を、
ゲルダの視線を受けて淡々と紡ぐのだった。]
─雑貨屋・前─
ん、そう、だね。
[荒れないかも、というカヤの言葉に、こくり、と頷き。
続いた、締め上げる云々の話に少し気持ちが解れた]
だよねぇ、そこはしっかり頑張ってもらわないとだ。
あ、ウチ?
ウチはまあ、いつもとかわんないよ。次の定期便までは、そんなに忙しなくもないしね。
……だから、そーゆーこと、言わんの。もぉ。
[泣きそうな表情に、ちょっとだけむぅ、として]
お互い仕事あって、中々ゆっくり話せんのだもん。
空いてる時には、いつでもおいでよ、ね。
―港・船近く―
ハハ、すみませんね。
[露骨なヘルムートの表情にポリポリと頬を掻く]
ああ、それも見てて感じるよ。
腕のいい船大工の存在は大きいね。心底から任せられる相手はいいなぁ。何せ今回は…。
[フゥ、と溜息を吐いて続いた言葉に苦笑を浮かべる]
ちょっとタチ悪いのに絡まれちゃってね。
下手すれば竜骨までやられそうな具合だったから。
こっちまで連れて帰ることもできなくてさ。
まあ、あの人も腕は悪くないからいいんだけど…。
[水平線の向こうを見て眉を寄せた]
お前がいつも昼まで寝ているのが、悪い。
親父さん達が居ないと、時間の感覚がなくなるのは、良くないぞ。
[ライの言葉に異議を唱えるゲルダに説教をするも、自分の持ってきたものを手放しで喜ぶ姿を見ると微かに微笑み。
コーヒーに口をつけるが、幼馴染の言葉を補足した方が良いと思ってカップを置き。]
…ライも、人を拾ったらしくてな。
その子は、記憶が無いらしい。
ゲルダも人を、拾ったそうだから。
聞きたい、らしい。
[しかしこの男自身も口下手なので、上手く補足出来なくて内心困ったものの、淡々としか説明できず。]
そういえば。
ゲルダが拾った人、というのは…どこに居るんだ?
……おそらく、リディさんも気にいると思いますよ。
昨日、クロエさんのところで鈴をみて、気に入ってましたから。
[気を使ってくれてるのだろう幼馴染の言葉を受け、
一度ゲルダの手元を見、幼馴染を見やる。
その動作の中に『女性はこういうの好きですよね』と、
いう意味合いが込められているのは彼には通じるだろう。]
ゲルダさんの早起きの所為だけでなく、
潮の流れも若干変わってるようでしたから。
……動植物に被害が出ないか、心配です。
[幼馴染みの嵐に対する畏怖の念を受け取って、
零した言葉は、生物学者にとってはこれ以上ない程の心配を示すもの。
――表情は相変わらず無表情だけれど。]
―港・船近く―
種は種でも、ものがたりの種よぉ。
アル先輩みたいにしらべるためじゃなくてぇ。
あたくしの仕事は、その種を花にすることよん。
[ふたりのふしぎそうな様子にけたけたとわらった]
あらぁ、ベルちゃんはこの島のひとじゃなかったのかしら。
[なんとなく、くちぶりからは、そんなふうに読みとれた]
ふふ、えぇ、なんていうか呼吸が楽なかんじ…。
─港・船の上─
奴とは船乗り時代からの付き合いだからな。
あいつはまだ現役、今も腕ぇ磨いてやがる。
腕が衰える気配を一切見せやがらねぇ奴だ。
[親友を思い出しながら言葉を紡ぎ、楽しげな表情を浮かべ続ける。向けた言葉に対し苦笑と共に返されると]
あー、そりゃまた…。
痛んだままの船で航海を続けるのは命取りだ。
命あっての人生、おめぇの判断は正しいよ。
ま、船は今度来る時に見せてくれりゃ良いさ。
[水平線を見やるアーベルに笑いかけた]
[クロエの言葉を受けて泣きそうだった顔が笑顔に変わり]
んー!クロエはいい子だー!
[そう叫ぶと力一杯抱きしめた。ちなみに大工仕事をしてる事もあってか、力は同年代の女性の中ではかなり強い部類に入る]
クロエもあれよ?なんかあったらいつでもおいでよ?昼はバタバタしてるけど、夜は大抵、家に居るし。居なかったら宿でご飯食べてるしさ!
[幼馴染みが、言葉足らずを埋めてくれるのを、
少し首を傾げて見る。
そして、ゆるりと珈琲カップに手を伸ばし、
きょろりと一度視線を彷徨わす。]
嗚呼、本当に、ご本人は何処に居られるのでしょう。
[云いながら、それ以上探すでもなく。
何処までもマイペースに珈琲に口をつけた。]
─港・船の上─
[ヘルムートの説明に合点が言ったように右の拳を左の掌に打ち付けた]
ああ、なるほどな。
話の種を拾って花を咲かせる、か。
その表現からして作家の発想だぁなぁ。
[相手の笑う様子に合わせるように笑い声を上げた]
…そうか。
なら、いくつか、作っておく。
[ライの言葉を聞くと、少し表情を和らげて頷き。
だが、続いた言葉に硬い表情に戻ってしまい無意識に外へと視線を向けて]
あぁ…心配、だな。
慣れた奴なら、こんな時に漁にも出ないだろうが。
動けない奴は、耐えるしかない。
……阿呆か。
そういう呼び方もあるっつーコトだ。
俺だって滅多に名前じゃ呼ばれねぇしな。
[遠慮も何もない余計な一言の後に、あまり親切でない説明が続く。
口が悪いのは元々だが、相手が普通の年頃の少女に見えているということもあるだろう]
別に本読む為の場所じゃねぇが……まぁいい。
読みたいならついて来い。
[言うなり返事も待たずに扉を開けて、さっさと中に入って行く]
―自宅・リビング―
[拾った男はまだお風呂だろう。
さらに男二人を迎え入れたこの家の男女比率など女はマッタク気にしないまま、ライヒアルトの言葉>>393に首をかしげた。
それを補足する兄の言葉>>396にむう、と膨れた。]
だってつい夢中になって……。
ああ、そっか、そういう意味なんだ。
[なる程と頷きながら、けれど、軽く首を振った。]
あたし、まだ名前しか聞いてないからなあ。
でも名前をちゃんと名乗れたから、記憶喪失の可能性は低いかも?
[そして二人が男のゆくえを気にするなら、ちらりと浴室のほうへと視線を向けた。]
そろそろお風呂から出てくるんじゃないかなー
え?ハンカチ?
[なんのことだろうかと、おもわずまたたき]
あぁ、きのう買ったのがあったわねぇ。
えぇ。ぜひに、また寄らせてもらうわぁん。
[おおきなこえでなく、ヴェルトに興味津々]
相棒ってことは、むかしから一緒なのかしら?
うらやましいわぁ。
─雑貨屋・前─
て、わっ。
[抱きしめられるのは予想外で、思わずひっくり返った声が上がる。
仕事柄それなりに力はついているものの、さすがに、力仕事をしている幼馴染には及ばない]
カヤ、ちょっと、ちょっとだけ、力抜いてー!
[そんな事を言いながらも、かけられた言葉のせいか、表情は柔らかなもの]
……ん、ありがとね。
なんかあったら、焼き菓子持って遊びにいくわ。
―港・船近く―
物語の種。
これは失礼、作家さんでしたか。
ああ、母がここの出身なんで顔見知りも多いですが。
俺自身は別の港で育ちました。
[ルーミィという女流作家には覚えが無く、小さく頭を下げた。
笑われれば肩を竦めながら疑問に答えて]
そう、穏やかな場所ですからね。
[もらった細工物はきちんと補完しておいた。
嵐の心配をする二人に、早起き云々はおいとくとしてほんとに来そうなことを察して。]
あらしかあ、やだなあ……
[しかし漁に出るわけでも、学者のように自然の心配をするわけでもない女にとっては、戸締りなどが面倒という、その一言に尽きた。]
?
[ウェンデルの言葉に目をぱちくり]
変なの。
「ライヒアルト」は「ライヒアルト」って名前がちゃんとあるのに、他の名前で呼ぶなんて。
私は、「リディ」って名前気に入っているんだもん。他の名前で呼ばれたくないな。
みんなは自分の名前が好きじゃないのかな?
[少女の想いはただ純粋に]
あ。うん。行くー。
[同意しながらウェンデルの後をついていくと、その動作に合わさるように鈴がチリンチリンと鳴った]
―港・船近く―
[頬をかくアーベルには、ゆるやかに首を横にふり]
いいのよぉう、そういうおとこらしさも好・き・だ・か・ら。
[辺りにハートマークをばらまきつつ、くねくね。
船のようすがたいへんそうなのには、あらあらとまたたくばかり]
─港・船の上─
なんでぇ、買ったばかりのを忘れてったのかい。
折角買ったんだ、ちゃんと持ちかえってくれよ。
[一瞬理解出来ていなかったらしいヘルムートに苦笑が漏れる。ヴェルトのことを訊ねられると一度首を横に振って]
昔からっちゃあ昔からだが、こいつは二代目なんだ。
昔、船に乗ってた時に一代目を飼ってたんだが…7年ほど前にこいつを残して死んじまってな。
ま、12年も生きた大往生だったんだがよ。
なんで、こいつとは7・8年目になるのかね。
[船の縁に止まるヴェルトの頭を撫でてやる。話を分かってるのか分かって無いのか、ヴェルトは、ヴぁー、と鳴いた]
そうですね……。
[その1つの言葉に、幼馴染に対して、
『作っておいてくれることの感謝』と、
『嵐に対しての想い』に返す。
珈琲で喉を潤して、ゆっくりと視線をゲルダに向け、
その視線の先を追う。]
おや、そうなのですか。
けれど、もしかしたら
リディさんのことを知ってらっしゃるかもしれませんので、
少しばかり、お話させていただいても?
[偶然にしても同じような時期に外の人が……等々、
やはり少しばかりすっ飛ばしつつ、
相手を待つ体勢でまた一口、珈琲を啜った。]
名前しか、覚えていないこともある。
ゆっくり休ませて、話を聞いた方が良い。
[ゲルダにそういいながら、コーヒーを飲み。
拾った人間が男だということは知らないが、知ったとしても態度はあまり変わらないだろう。
ただ、ゲルダの家に泊めることは難色を示すかもしれないが、その時は自分の家へ泊めると言うだろうか。]
/中/
どうでもいいけど、ウェンデルがメガネさんにしか見えない件。
違ってたら悪いけど、神父さんピーウィーじゃね?
ほんっと色んなところで元気に活動してるなぁw
―港・船近く―
それなら信頼も一際だね。
今も現役の親方か。いいな、そういうの。
[共感はあれど、まだその心境を悟りきるまでには至らない。
海の向こうを見ながら]
気をつけてはいたんだけどさ。
最近危なくなってきたって言われてたから。
ん。まあそういわけで。
彼女が綺麗に装い終わったらまた連れて来るよ。
[答えると肩の力を抜いて、笑みを浮かべ直した]
[力を抜いて、と言われてやっと自分が『思い切り』抱きしめている事に気がついて]
んあっ?ごめんごめんっ。あんまりクロエがいい子だからさー。
[言い訳にすらならない言葉で謝りながら力を緩めてとすんと離す]
焼き菓子?ほんとに?
[何度か食べたことのある味が思い出されて顔が綻ぶ。が『何かあったら』の部分を思い出し]
あ、あれよ?何も無くても来てもいいんだからね?
[慌ててそれを付け足した]
そっか。うん、いいよー。
まあ流れ着いた人とか、記憶喪失な人とかめずらしいもんねえ。
[言葉足らずなライヒアルトはそんなものだと認識してるから、話がしたいと言うことだけを理解して頷いておいた。
ヴィリーには、そうかも、と答え。]
あー、そっか。
まあお風呂から出てきたらわかるよ。
ダーヴィッドって名前らしいし。
[うんうん、と頷きながらのんびりと珈琲を飲む。]
―ゲルダの家―
[湯で汚れと潮を流し、借りた服を着てリビングの方へ向かう。
みしらぬ顔が増えているのに気付き、会釈をする。]
お風呂と着替え、ありがとうございました。
んー、どーいたしまして。
珈琲あるよ。
[ほい、と開いてる席のところにカップを置く。
そして、ダーヴィッドにヴィリーとライヒアルトを紹介した。]
こちらがヴィリー、あたしの兄さんみたいな人。
で、その友達のライヒアルト。
なんかダーヴィッドさんに聞きたい事があるんだってー。
─港・船の上─
そろそろ奴も後継者を見つけてる頃だろうが…仕事から離れられんのは性格なんだろうな。
妙に気真面目で実益主義だからよ。
……船を狙って略奪行為を働く奴らは昔から減らんからなぁ。
全く、船乗りにはいい迷惑だよ。
昔の方がまだ大人しかったかもな。
[危なくなって来たとの言葉には眉間に皺が寄る。それらを嫌悪していると言うのは傍目からも明らかだろう]
おぅ、そん時を楽しみにしとくわ。
[連れて来るとの言葉には、また表情を喜色へと戻した]
…心配なら、手伝うが?
[植物を何株か避難させるかも知れないと考え、ライにそう申し出る。
ゲルダの返答には、少し眉を上げて瞬きをし。]
拾った人、というのは…男、か。
怪我とかは、していないか?
…それと、飯はもう、済ませたか?
[男が行き倒れるということは、人為的に何かあったか、空腹の為かどちらかだろうと考え。]
好きだの嫌いだのそーいうんじゃなく、そっちのほうが呼びやすいんだろ。
本人が気にしてないんなら、別にいいんじゃねぇの。
[そういう感性はやっぱり理解しない男であった。
此処にいないライヒアルトが実際どう思っているのかは分からないが]
ともかく、お前はリディって呼べばいいんだな。
[そう確認しながら、礼拝堂を通り抜けて書庫へと向かう。
声か鈴の音かを聞きつけたらしき4〜5人の子供たちが、物陰から客人を珍しそうに覗き見ていた]
[力を緩められ、ほっと一息。
どちらかというと小柄な体躯には、今のは少しだけきいたかも]
もー、いい子、てなに、いい子、て。
そりゃあ、ウチの方が生まれたのは後だから、カヤの方が上かも知れんけどさぁ。
[やや論点のずれた文句を返し。
焼き菓子、への反応に、一つ瞬いた]
んー……今なら、焼き立てがあったりするけど。
時間大丈夫なら、ちょっと、寄ってく? お客さんも来そうな感じじゃないし。
[自作の菓子は、店の商品の一つ。
台所には、包むだけの焼き菓子が並んでいたりする]
[見知らぬ男から挨拶をされると、自分も同じように頭を下げ。
ゲルダに紹介されると、こいつがそうか。と呟き。]
…ヴィリーだ。
身体の方は、大丈夫そうだな。
腹は、減っていないか?
―港・船近く―
そういわれれば、そぉねぇ。
作家だから、なんてふうに、自分では思ってなかったけどぉ。
[なんということはないのだが、照れて口をつぐんだり。
アーベルの出身には、金の髪をゆらしうなずいて]
そういうこともあるのねぇ。
あたくしも、父のほうとはほとんど会ったことがないし。
[母は、妾にすぎず、父の興味はつねに本妻の息子である兄にむかっていたから]
嗚呼、もし、そのようになったら、
お願いするかもしれません。
[幼馴染みとは阿吽の呼吸のように、
何を手伝ってくれるつもりなのか理解し、
ゲルダへの返事と合わせて頷いて見せる。
そして風呂より上がってきた、赤髪の男が碧に映ると、
すくっと立ち上がって]
ライヒアルト=クラインベックです。
唐突ですが、ダーヴィッドさんはリディという少女を知ってますか?
[言葉違わずに唐突に結論部分だけ尋ねた。]
ご飯はまだー。
怪我はぱっとみしてないみたいだったけど……
[ヴィリーに答えてる途中でダーヴィッドが戻ってくるのを見る。
朝ごはんを食べる習慣のない女は食事にまで気が回らなかったようだった。]
呼びやすい、から。
[考えてみれば、昨晩、ぶち猫に対して自分はぶちと呼んでいた。
だが、近くにいる人物から、名前はツィンだからそう呼んであげてね。と言われたことを思い出した。
それと同じようなものなのだろうか。
でも、やっぱり何か違う気がする]
うーん。
[頭を捻らせていたが、ウェンデルから名前の確認をされると]
うん。そうだよ。私、リディ。
[と、嬉しそうに頷きつつ、ウェンデルの後を追う。
書庫に向かう途中で、他の子供たちの姿が見えたら]
みゅ。
[小さく呟いて、存分に話して慣れているウェンデルの後ろに隠れるようにして歩いた]
[焼きたてと聞いて鼻をひくつかせる。確かに甘さと香ばしさの混じった特有の香りが辺りに漂っている]
焼きたて!焼きたては偉いよね!?
焼きたてなら焼きたてに食べなきゃだよね?
お邪魔じゃないなら勿論食べるよ!
食べよ?食べよ!
[クロエの背中をぐいぐい押して匂いのする方へ]
―港・船近く―
おや。これは光栄です。
[胸に手を当て、微笑みながら頭を下げる。
当然、ヘルムートが女性だと思えばこその行動だった]
頑固な実益主義者か。
いい船作る人ってのはどこか似てるものかな。
[フーゴーの評価にクスと笑う]
最近は問答無用って奴らも多いから。
昔は違ったって話は時々聞くかな。
まあ、俺は軍人でもないし。どうしようもないけど。
[荒くれ者への嫌悪は同じく。
だがその中でも変わらず動こうとする意思が蒼い瞳の中にあった。
ニッと笑って見せる]
―港・船近く―
[穏やかな場所、と評することばにうつむいて]
やさしい人が多いものねぇ。こんなのでも受け入れてくれるし。
やさしいから、そのぶん。
[せつない、と、口のなかだけでのつぶやきは風にまぎれる。
けれど、顔をあげたなら、にっこりとわらって]
そうねぇ、もちかえらないと作り手さんにも失礼よねぇ。
クーちゃんのおさななじみさんの作品って聞いたけれど?
[どんなひとかまでは聞かなかったから、知っているだろうかと二人に視線を]
その兆候は海に慣れた者達にも見て取れていた。
が、実際にやってきたのはかなり唐突だった。
遠くの黒い雲に最初に気づいたのは誰であったか。
空は一気に厚い雲で閉ざされた。
ポツポツと降り始めた雨はすぐにザァザァという音を伴い、そのまま甕を返したような豪雨となってゆく。
真っ暗な空を切り裂く閃光。
不気味な風の音と、轟き渡る雷鳴。
港のすぐ近くでは激しい波が押し寄せているのも感じられるだろう。
島の人々は口々に声を掛け合って建物の中に避難してゆく。
そうして閉じこもりながら、嵐が早く通り過ぎてくれるように祈っていた。
あぁ、分かった。
するなら、日のある内に言ってくれ。
[ライにはそう言って。
ゲルダから返事を貰えば、少し眉を寄せて]
…飯くらい、ちゃんと食え。
[そう言った、最中。
雷鳴が唐突に空気を揺らした。]
―ゲルダの家―
ヴィリーさんとライヒアルトさん、ですね。
[二人から掛けられた問いに、首を傾げ]
リディさん……ですか?
すいませんが、心当たりがありませんね。
お腹は……空いている、かもしれません。
何日か食べてないので、空腹感はありませんが。
[カヤの反応に、自然、口元が綻んだ。
素直なそれは、やはり、作り手としては嬉しいもの。
だからこそ、教会の子供たちにも差し入れたりしているのだが]
うん、邪魔じゃないから、ちょっとお茶しようか。
……って、慌てない、慌てないー!
お菓子は逃げないから、もう!
[そんな事を言いながら、背を押されるままに店の中へ。
やり取りを眺めていたぶち猫はくぁ、と一つ欠伸をして。
空を見上げ、首を傾げてから、ととと、と後についていった]
―港・船近く―
船に乗ってるときのおじさまも見てみたかったわぁ。
いまもだけれど、ステキだったんでしょうねぇ。
それに、一代目の、その子も。
[まぶたを閉じ、そのときの光景を想像する。
空。海。光。影。翼。風。声。匂い。うつくしいものすべて。
再度ひらかれた焦げ茶のひとみには陶然としたいろ]
うふふ。なでてあげたい。
[おおきなくちばしは、いかにもなで甲斐がありそうで]
…早すぎる…!?
ライ、窓を閉めてこい。
俺は、外にいる奴らを呼ぶ。
[そういうと、玄関を開けて外を歩いていた連中を中に入るよう促し。
ダーヴィッドに、使って申し訳ないが、と前置きして]
すまないが、タオルを取ってきてもらえるか。
俺は、湯を沸かしてくる。
[ゲルダは雷が苦手だから、と口には出さず。]
─港・船の上─
職人ってのは皆そんなもんさ。
[笑うアーベルにそう返して笑い返し。続く言葉には頷きを返した]
ん、ああ。
それだったらゲルダのことだな。
そういやあのハンカチ、見事な刺繍がされてたか。
[ヘルムートの疑問には思い当った人物の名を紡ぐ。脳裏にはハンカチに為された刺繍を思い浮かべていた]
[話の最中、唐突に太陽が翳る。視線を天に向けると、黒き雲は空を覆い、太陽を隠し。雫がポツポツと落ちて来る]
おいおいおい、マジかよ。
ったく唐突だな。
おい二人共、宿に戻れ。
一雨……いや、嵐が来る!
[異変を感じ取り、急いで船から陸へと降りる。ヴェルトもまた、翼を羽ばたき船の縁から飛び上がった]
─雑貨屋・店内─
[そんな感じで、中へと入り。
店先のやり取りに気づいて起き出して来た母に、お茶の話をしようとするのを遮るように、響いた雷鳴]
……っ……。
[硬直、一瞬]
やっ……いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!
[間近に聞いている方が辛いのでは、と思われる悲鳴が響いた]
[それっきり名前の話に何かを言うことはなく]
あぁ、アイツらは気にすんな。
知らん奴が来るといつもああなんだ。
[後ろに隠れるリディと、その更に後ろからこっそりついて来ている子供らを見て軽く笑う。
やがて一つの部屋の前で立ち止まった]
で、書庫はここだ。
中の本は大事なモンだからな。
くれぐれも汚したりすんなよ。
[注意をした後で、扉を開いた。
埃っぽい臭いが漂う]
─港─
見せたくてももう15年も前の話だ。
くたびれたおっさんしか見せられなくて残念だよ。
[ヘルムートに言葉を返すも、雨は次第に強くなって行く。ヴェルトは一足先に宿屋へと。異変に宿屋のリッキーの俄かに慌ただしくしていることだろう]
―港・船近く―
母は今も向こうにいますよ。
父親の顔すら知らないままです。俺は。
[ヘルムートの父親との関係を聞けば、釣られるように告げて]
…ああ、ゲルダの、ですか。
[件のハンカチを見る。
綺麗だなと思うが、それを口にはしない。
ふと暗くなった空に顔を上げて]
親父さん、こりゃちとヤバそうな…。
おや、そうですか……。
[ふむっとダーヴィッドの応えを聴いて、一唸り。
彼の反応で、彼が記憶喪失でないことも知れる。
次に何かを紡ごうと唇を開いた瞬間。
雷鳴が鼓膜を揺すぶった。]
ああ、陽のあるうち
…――と云ってる場合でもなかったですね。
[こうなってはしょうがないと、窓をというヴィリーに頷いて、
ゲルダの家の窓という窓を閉めて回る。]
だなっ。
ルーミィさんも、宿へ。
外れまで戻ってる暇はなさそうです!
[その手を取って走ろうと、ヘルムートに手を伸ばす]
雷か。クロエも……、大丈夫かな。
[ボソッと低く呟いた]
/*
これをやるためにおにゃのこにしたとかそんなことはないんだよっ!
嵐を楽しむ変人灯台守も面白かったとは思うんだけど。
[どんなサブプランしとった]
[突如の雷鳴に一瞬だけは驚くが、それよりも目の前で起きた悲鳴の方に身体が反応する]
うわっと…大丈夫!大丈夫だかんね?
[そう言って何かから守るようにクロエを抱きしめて。「それにしても今のはデカい…」と心の中でつぶやいた]
おや。雷、ですか…
[窓の外の天候を眺めて眼を細めた後、ヴィリーの指示に頷いて。]
タオルですね、了解致しました。
先ほどの浴室のそばに、たしかあった筈ですね。
[ゲルダの様子に心配そうな視線を向けてから、先ほど借りた浴室の方へと向かう]
二人とも、嫌いだったはずだ。
特にクロエは…店なら叔母さんもいるだろうし大丈夫と思うけど。
まあ、嬉しくはないけどね、俺も。
[気にする余裕はどこまであったか]
[勝手を知った台所で湯を沸かし茶を淹れて、中に避難させた者達に飲ませ。]
ゲルダ。お前も飲め。
大丈夫だ、家の中までは来ない。
[そう言うとゲルダの前にカップを置き、くしゃりと不器用に頭を撫で。
ダーヴィッドの方を向けば、微かに申し訳ないと分かる表情を浮かべ頭を下げた]
…すまないな。
美味いもんを食わせられる所へ、連れていってやりたかったんだが…しばらく外へは出られそうにない。
[簡単なスープくらいなら、作れるかもしれんが…と台所の方を見ながら眉を寄せて]
[直後響く雷鳴]
……あ?
[眉を寄せたところで、更に続く激しい雨音]
なんだ、急に来やがったな。
[天気は然程気にしていなかった故に、そんな言葉を洩らす]
─港─
アーベル、ルーミィのこと頼むぜ。
俺ぁ店の方で戸締まりの準備して来らぁ!
[ヘルムートへ手を伸ばすアーベルにそう告げて。フーゴーは一足先に宿屋へと向かう]
─港→宿屋─
おいリッキー!
外の保管庫から持てるだけの食糧中に入れろ!
いつまで続くか分からねぇからな!
[宿屋へと入るなりリッキーを呼び付けすぐさま裏の保管庫へと向かう。ありったけの食材を二人で掻き集めると、持ってきた食材を厨房にある保管庫へと詰め込んだ]
―港・船近く―
[響く雷鳴。徐々に存在をつよく主張しはじめる雨粒。
別荘よりは、宿屋のほうがちかいのは確かで]
そぉね、行かせてもらうわぁ。
くだんのハンカチも、そこですし。
[ゲルダ、という名前を頭に入れつつ、ついていく]
みゅう……。
[説明がなされても、知らない人がいるということには変わりなく、そのままの姿勢でウェンデルの後をこそこそとついていった。
そして、書庫に辿り着くと、埃の匂いなどは全く気にせず、目をきらきらさせながら中に入っていって、本を適当に取って見て回った。
その扱い方は、なんとも微妙で先のウェンデルの言葉が届いているとも思えなかったが、それでも、確実に汚しているわけではないという辺り、非常に微妙である]
……文字ばっかりの本ばっかり。
んー。なんかもっと簡単な本無いかな。
[言いながら捜し歩いていると、絵本が集められたコーナーに辿り着き、やがて楽しそうに読み始めた]
……しまったな。
鉢植えを家の中にしまってくれば良かった。
[窓を閉めて回りながら、一人語ちる。
おそらくこの嵐の中、帰ると云えば、
幼馴染に止められてしまうのは明白で。
ずっ――と胡椒の所為で少し紅いままの鼻を一度啜り]
ああ、それと、リディさんは、
ゲルダさんのように雷は苦手ではないんでしょうかね。
[女性は雷の音を嫌う人が多いから、
と何処かやはりピントのずれた言葉を零し、
全ての窓を閉め終えれば、最初に通された部屋へと戻った。]
う、う……ん。
[大丈夫、という声に、小さく返し。
守るように抱きしめるカヤにぎゅ、としがみついた。
ぶち猫が擦り寄り、母もなだめるよに呼びかけてはいるけれど。
とにかく、こればかりはどうにも苦手な質で、すぐには落ち着けなかった]
やっと帰宅ー。
いや、以前審問で遊んでた頃に比べれば早く帰れるようにはなったんだけどさー。
ぶっちゃけ、プロローグ殆ど読んでませんが、何か?(←
―港→宿―
分かった!
[フーゴーの指示に返す。
ヘルムートの手を取ったなら、感触に違和感を抱くかどうか。
それでも確かめている暇もなく広場を走り抜けて宿へ。
途中で何度か違う方向に視線を向けるが、足は止まらない]
陸でこの急変は珍しいな。
大丈夫ですか?
ああ、タオルとか借りてきます。
[どうにか宿屋の中に戻ると、勝手知ったる何とやらで浴室などのある方へと向かった]
[最初の部屋へと戻ると、
一度「帰ってもいいか?」的な視線を幼馴染みに向け掛けて、
眉を寄せてる相手を見とめると、留めた。]
料理、ですか。
私でよければ、作りますけれど?
[手持無沙汰も手伝って、珍しく状況を読み取り、
料理をするのに立候補した。]
…いや。
スープくらい、あった方が良いか。
ゲルダ、食いもん少しもらうぞ。
[そういうと台所に向かい、避難してきた者達の分も用意するつもりか大きな鍋をだしてからいくつかの野菜を手に取り。
スープが出来上がったら皆に振舞われる*だろう。*]
―港→宿屋―
[くたびれたと評するフーゴーに首をよこにふるも、見えたかどうか。
アーベルのことばに、またたきひとつ。
けれど、それ以上におどろいたのは、手をとられたこと]
…え?きゃあっ。
[おどろいた悲鳴というか、きいろい悲鳴というか。
ちょうどその中間くらいのふだんより高い声を上げつつ。
それはそれでうれしそうに、からだを多少寄せてみたり]
カミナリこわぁい。
[走りながらつぶやくも、聞く人間が聞けば口実にしかきこえないのだろう]
おい、ちょっと表閉めて来い。
……ほら、チビはこっち来てろ。
[大きな子供に指示をしつつ、怖がる小さな子は呼び寄せて伴い。
開けっ放しだった窓を閉めようと書庫の中へ]
だから粗末に扱うなって……
……なんだ、案外肝っ玉あるじゃねぇか。
[ついでに本を片付けなおしつつ。
雷に対して見せた存外薄い反応に感心したように言った]
ライ。
…あぁ、頼む。手伝ってくれ。
[幼馴染からの視線は眉を寄せるだけで却下し。
続いた言葉には表情を少し和らげて頷いた。**]
[避難してきた人たちにタオルを渡す。
すまない、と言われれば苦笑しながら手を振って]
お気になさらないで下さい。
空腹も度を越せば何も感じなくなりますから…
それなりに身体は鍛えていますからね、しばらくは気力と体力でなんとかしますよ。
[と、冗談だか本気だかわからない笑顔を向ける]
ええ、では、お手伝いしましょうか。
ポトフなら、簡単にできるし、身体も温まると思います。
[ヴェリーの言葉に頷いて、台所に向かう途中、
ソファの上で耳を塞いでるゲルダを見やり、
微かに首をかしげ、後ろを振り返る。
一度じっとダーヴィッドを見ることで、
傍にいてあげてくれという意を示したが、
相手に伝わったかどうか…――。]
─宿屋─
ほれほれ、おめぇらも!
家戻る余裕ねぇなら入ってけ!
命落とすよりぁマシだろ!
[突然の嵐に慌てながら宿屋の前を駆けて行く島民を捕まえては店の中へと放り込み。粗方が終わるとその扉を閉じた]
ったく、なんて嵐だ。
まるで海に出てる時の変容っぷりだぜ。
[外では轟々と暴風が唸り、ザァザァと屋根や窓を雨が叩く。煌めく稲光、伴う轟音。それは昔に遭遇した嵐を思い出させた。苦い思い出、自然眉間に皺が寄る。
数名の宿泊客や島民を避難させた宿屋。雨に濡れた者も多く、フーゴーはリッキーと共にタオルの提供に追われた。身体が冷えたと言う者が居るなら、風呂と温かいスープも用意する*事だろう*]
[取られた手は、おもい荷物を持ったことがないだろうことを予感させるように、ほそく華奢。
けれど、女性のものとするには、おおきく、やや骨張っていて]
えぇ、お願いしますわ。
[宿のなかを歩きまわるわけにもいかず、玄関に立って。
濡れたドレスを困った表情でみおろす]
……うん。
[ウェンデルから何かを話しかけられたようだが、異様なまでに集中して本を読んでいるせいか、生返事でしか返さなかった。
時折、何が楽しいのか]
あははー。
[とか、楽しい笑い声がしたり。
楽しそうに読みふけるその横では、かなりの量の本の山が出来ていたりする。
その様子を見ている限り、雷を本当に怖がっていないのか、それとも、本に集中しているせいで分かってないのかは判別しかねた]
[ダーヴィッドが隣に来るのを見れば、大丈夫と答えようとするものの、その時にカミナリがなればやはり短い悲鳴を上げて咄嗟に手近にあるものにしがみ付いた。]
うー、カミナリ嫌い……
[ぎゅうと抱きついたのははたしてクッションだったのか、それともダーヴィッドだったか――]
さてさて。当初は何の設定も考えてなかった(←)このキャラ。
どこの騎士団の人間か、ということで女王国の女王騎士団の一員という事になってしまいました。
………大河の如き慈愛と太陽の如き威光をあまねく示さんがために?
[やはり、こんな時も言葉足らずな学者は、
幼馴染を追って台所へと。
締め切った窓の外、走る稲光を碧の眸に捕らえて]
被害はともかく、稲光は綺麗だと思うんですけどね。
[誰に云うでもなく呟いて、ハタハタっと何度か瞬き。
既に野菜を用意していた幼馴染の隣に立つと、器用に野菜の皮をむいては鍋に放り込む作業を繰り返した。]
―宿屋―
[戻る途中、擦り寄られれば守るようにして走り。
大きく骨ばった手に違和感を感じるものの、考え事をしてたり、嵐の緊迫度に誤魔化されたりなんだり。
まだ色々と騙されたままである]
女物の服なんてあるのかな。
おっと、ありがとう。
[フーゴーとリッキーが山と抱えたタオルを持ってくる。
幾つかを受け取って、ヘルムートの所へと戻った]
着替えた方が良さそうですね。
俺のじゃまずいだろうし、どうしたもんか。
リッキー、女物の予備なんてここにある?
[どんな返事が返ってきたか。
提供を願われれば自分の分を出しもするだろう]
……ったく。
[溜息を吐きながら、閉めた窓の外を見る]
しっかし、こりゃ暫く止みそうにねぇな。
[叩きつけるような雨だけでなく、強く吹く風ががたがたと窓を揺らす。
音に怯えてしがみついて来る子供の頭にぽん、と手を置き]
あー、暫くそこで大人しくしてろな。
なんか食えるモン作ってくるから。
[リディが聞いているかは分からなかったが、そう言い置いて一旦食堂へ向かう]
[腕にしがみつかれれば、驚いて目を丸くして。
けれど雷に怯えている様子に、ふわりと微笑んでそっとゲルダの頭を撫でた。]
……大丈夫ですよ。
[暫くしがみついてくるクロエを落ち着かせるように撫でていたが]
ごめん。クロエ。私、ドッグに戻らなきゃ。
少々の嵐なら大丈夫だと思うけど…。
ぱーっと行って、パーッと戻ってくるからさ。
お菓子用意して、待っててよね?約束。
[そう言って強引に小指をとって指きりをする、この癖は何時付いたのか。もう一度クロエを守るように抱きしめてから立ち上がる]
おばさん、猫ちゃんも。クロエの事お願いね?
[そう告げてからドッグに向かって走り出す。]
[わたされたタオルに礼を言って。
ゆっていた髪をほどき、水気をぬぐう]
風邪をひくよりは…きがえたいかしらぁ。
男物でかまわないから…ベルちゃん、貸してぇ?
[アーベルの手をつかまえて、おねだりしてみる。
服が受け取れたなら、空き部屋を借りてきがえを]
……うん。
[ウェンデルの言葉にはやはり生返事で返して、次から次へと本を読みふけった。
なにしろ、絵本であるがゆえに、話が長いものは無く、1冊読み終えるまでのサイクルは非常に早い。
書庫における本の量が多く、子供がいるので絵本の量が多いとはいえ、かなり早いうちに全ての絵本を読み終えるだろう]
[ピカッ!ゴロゴロ!]
あはは。
[雷の音と、笑い声がシンクロした。
やっぱり気づいていないようにも思える]
え……。
あ、うん。
そっちも、大事、だし、ね。
[指切りをして立ち上がるカヤの言葉に、こく、と頷く。
普段見せている気丈さはどこへやら]
……わかった、まってる……。
気、つけて、ね。
[震える声で言いながら、駆けて行くのを見送り。
代わりに、ぶち猫を抱え込む。
再度の雷鳴に身を竦める際、何か呟くものの。
響いた音故に、聞き取れたのは、猫ばかり]
あとは、煮込むだけですね。
少し、あちらの様子見てきます。
[味付けに多少の(傍目からは無言で)やり取りがあったものの、それも落ち着き、火の番をヴィリーに任せると、一度非難してる人がいる部屋へと。]
…―――。
[一番に視界に入ったのは、抱きあってる風にも見える男女。
微かに首を傾げるも、いつもの無表情で対して気にしてる風も見せず。]
もうすぐ、できますので。
[一言声をかけて、また台所へと引っ込んだ。
そして暫く後、ヴィリーは鍋を、学者の方は皿とスプーンを抱えて戻ってくるだろう。]
[びくびくと怯えていればまた頭を撫でられた。
もっとも雷に怯えている現状、女にとってはそれが誰かなど考えることもなかった。]
うう……
[ぎゅう、とダーヴィッドの腕にしがみ付きながら、嵐が――少なくとも、カミナリが去るまで、平静に戻るのは難しいだろう。]
―宿屋―
流石にそうは上手くいかないか。
[忙しい中首を振るリッキーに分かったと返し]
ああ、俺のでいいなら。
ちょっと待ってて下さいね。
[部屋に入り荷物からセイラーズシャツとズボンのセットを出す。
自分の分は、まあ。後でどうにかすればいい]
はいどうぞ。
あっちの部屋を使ってくれればいいそうです。
[戻りしなに確かめた空き部屋を教えながら手渡した]
―教会 食堂―
[食堂といっても他の小部屋と広さは大して変わらず、簡単な調理器具と大きめのテーブル、それに椅子が幾つかあるだけだ。
故に作られる食事も割と質素なものが多い。
そもそも教会だからそれでいいと言えばいいのだが]
ま、適当に作っか。
[ごそごそと作業を始める]
何度も響く落雷の音。
波は港に並んでいた船を巻き込んで暴れ回る。
その音も遠くに聞こえただろうか。
大陸から離れた島。
生活を支えてきた船は、ことごとく無残な姿で発見されることとなる――。
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