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村は数十年来の大事件に騒然としていた。
夜な夜な人を襲うという人狼が、人間の振りをしてこの村にも潜んでいるという噂が流れ始めたからだ。
そして今日、村にいた全ての人々が集会場に集められた……。
自警団長 アーヴァインは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
冷たい風が吹き、多くの動植物が眠りに就く季節。
ただ一本の吊り橋の先。
切り立った崖の上では、小さな白い花があちらこちらで揺れている。
その中央に聳え立つ、一軒の大きな館。
墓守 ユージーン が参加しました。
墓守 ユージーンは、霊能者 を希望しました(他の人には見えません)。
[館の二階にある部屋の一つ、ぴたりと閉じられた窓の傍に、一人の男が佇んでいた]
降りますかね。
[骨張った手が本の頁を捲るのを止める。
首を動かした拍子、顔の左半分を覆う髪の隙間から、右の目と寸分違わぬ暗い灰色が覗いた]
困りますね。
[男の目は空を見て、次いで地面に向けられる。
白花の中にぽつりと建つ黒い石。
風雨に晒され、刻まれた文字は掠れていた]
地面が緩くなってしまうし。
石もまた削れてしまう。
[緩く首を傾ける。
薄い唇が洩らす穏やかな低音からは、言葉の割に焦りは伺えない]
今度、石工さんに頼んでみますか。
[そう結論付けた墓守の男は、手元に目を戻し、頁を一枚*捲った*]
/*
自分の拙い文章ばかり並ぶのはなんともいたたまれない気持ちです。
LiGに引き続き村建ての際にポカを引き起こしてしまい、管理人様には大変お手数を掛けました。
こんな奴に快く村建ての許可を下さってありがとうございます。
そしてこれからお集まり頂ける(筈)の皆様、宜しくお願いします。
願わくば何事もなく開始されますように。
踊り子 キャロル が参加しました。
踊り子 キャロルは、霊能者 を希望しました(他の人には見えません)。
[ごう、と音を立てて吹き抜けた風。
それが揺らす吊り橋の上から響くのは、金属の触れ合う澄んだ音。
音と共に翻るのは、真紅の紗。
その紅に重ねて、豊かな金の髪が揺れる、踊る]
相変わらず、風が強いこと、ね。
[乱れた髪を押さえつつ、女は小さな声で呟く。
舞うような足取りは軽く、軋む吊り橋をゆっくりと渡ってゆく]
ふふ、久しぶり、ね。
皆様、お元気かしら?
……あの可憐なこたちは変わらないようだけれど。
[橋の先に咲く、白の花。
それを見つめて、女は楽しげに微笑んだ**]
/*
と、いうわけで、お邪魔いたしますわー。
果たしてこのテンションで最後までやり遂げられるのか!? と自問自答しながら参戦のくろねこですの。
にしても、この設定の村でこの役職希望。
……私も大概……ですわねぇ。
新米記者 ソフィー が参加しました。
新米記者 ソフィーは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[足元に広がる、白い花。
久しぶりに訪れた崖の上の景色は、本当に、どこもどれも変わらなくて、]
……あーあ。
[肩口に落ちるくすんだ金色を払い顔を上げる。
目尻に溜まったつんとした何かは、風に攫われてしまった]
駄目よ、駄目駄目!
こんな顔を見せるために、わざわざあの吊り橋を渡ったんじゃないんだから。そうでしょう、ソフィー=ゲイル!
[頬を軽く叩いて叱咤する。
無理矢理に笑顔を作って、もう一度白い花に向き直った]
…ただいま。
[柔らかい花弁を一撫でしてから。
立ち上がり、曇天の下に聳える館を見上げた**]
青年 ラッセル が参加しました。
青年 ラッセルは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
[屋敷の庭の隅、菜園が広がる場所に青年は居た]
………。
[使用人達には手伝わせること無く、ただ一人菜園で土をいじる。
それが青年──ラッセルの日課であり、唯一の楽しみであった]
[曇天の下でラッセルは作業を続けた。
雨が降ってしまえば世話も収穫もままならない。
採れるものは採ってしまい、それ以外のものは雨に負けぬよう対策を立てる]
[しばらくの間、彼は泥まみれになりながら菜園で作業を*続けていた*]
/*
どうも、俺です。龍猫です。
ちょっとまだ前回のを引きずってるので女性にしようかとおもったんだけど…うん、ガンバルヨ。
本当ならヒューで執事なネタばっか浮かんでたんだけど、押し込めてみた。
でも小十郎が混ざった。しかしきっとゴボウやネギは育てていない。
今回は赤でも大丈夫だと思うんで、おまかせに。
村人なら村人でも良い子なので。
役職来ても何とかなる、はず。
[ゆっくりと、吊り橋を渡りきる。
先に渡った者の姿がいまだそこにあるなら、御機嫌よう、と声をかけ]
……さて、こちらにくるのはいつ以来かしら。
忘れられていなければよいのだけれど。
[曇天を背に佇む館を見上げつつ。
小首を傾げて、小さく呟いた]
[赤と金の影が、吊り橋を渡るのを見た。
色だけは判別できたが、それが誰だかまでは分からなくて]
私の他にも、お客様が居るのね。
……って、当たり前か。
『事情があったの、だから、戻って来たの』
これだけ言っておけば、大丈夫だよね……
[花に語りかけても、答えは戻ってこない。
なるべく花弁を踏み散らさないようにしながら、風の吹く中館の玄関へと向かった]
─館玄関前─
それにしても、天気がよくないこと。
花散らしの雨がくるかしら、ね?
[呟きは、独り言のような、問いかけのような。
それから、こちらへやって来た気配の方へと向き直り]
……あなたは、どう思うかしら?
[投げかけるのは、唐突な問いかけ]
[玄関まで辿り着く。生温い風を感じる。
紅を纏う女性は、そこに立っていた]
…え?
あ、雨……なら、近いうちに降りそうですね。
こんな天気ですし、風も出てきてますし。
[どぎまぎする内心を抑えながら、問いに返すのは当たり障りのない答え]
ええと、お客様…ですか?
―二階の部屋―
[墓守が何気なく外に向けた視線は、白以外の色を捉えた。
見えている右目、隠れた左目が共に細まる]
来客ですよ。
お二人。
[部屋に来ていた仲の良い使用人に目を向ける。
使用人が応対に出て行った後、墓守は本を閉じ、それを窓枠に置いた]
[収穫したものは取っ手付きの籠へ。
思いの外、沢山の収穫物が手に入った。
その様子にほんの少しだけ口元を緩め、ラッセルは籠を持ち立ち上がる。
刹那の突風が作物の葉を揺らし、ラッセルもまた舞う土埃から眼を庇うように泥だらけの手を掲げた]
………。
風、つよ…。
[これ以上は止めておこうと、菜園を気にしながらも足を玄関へと向けた。
籠を抱え、ゆっくりと歩を進める。
途中、玄関前に人影を見つけたなら、一度足を止め軽く眉根を寄せたことだろう]
そうね、空も風も泣き出しそう。
[返された答えに、風が乱す金と紅を抑えつつ、頷く。
相手の内心の様子など、気づいた風もなく]
客といえば、客かしら?
時々寄らせてもらっている、旅の者よ。
あなたは?
[ゆるり、首を傾げて問いかける。
深い碧の瞳に宿るのは、どこかたのしげないろ]
[暫く窓の外を眺めていると、先程の二人の客人のものとは違う、赤い髪の色が目に映った]
嗚呼、また外にいらしたのか。
[息のような声を洩らす。
それから窓を離れ、墓守は部屋を出た]
旅の方……
[女の抑える金色の鮮やかさに、ほうと息を吐いて]
私は、麓の村の方から…久しぶりに、顔を出そうと思って。
特別に呼ばれた訳じゃないんですけど、以前はそれなりに訪れていた場所ですから。
[扉に手をかけた丁度その時、使用人が顔を出しただろうか]
久しぶり。ソフィーです。
アーヴァインおじさまはお元気?
[使用人と、館の中に向って声を発する]
[玄関前に居た女性はどちらも見覚えはあった。
見覚えがあったとは言え、進んで声をかけるほど親しく─ラッセルにとっては大概の人物がその対象なのだが─はなく。
けれど見知っているが故に声をかけるかどうかを迷う。
両腕に籠を抱えたまま、玄関前に居る女性二人をラッセルは困惑した表情で見ていた。
玄関に入りたいが、二人が居るために近付きにくいと言うように。
玄関からではなく、裏口から入ると言う考えにまでは至らなかったらしい]
ああ、村の方。
久しぶり、という事は、里帰りか何かかしら。
[何気ない口調でこんな事を言いながら。
開いた扉の向こうに見知った使用人の姿を認めれば、優雅な笑みと共に一礼を]
お久しぶり、また寄らせていただいたわ。
アーヴ殿は、お元気?
[それから、ゆっくりと視線を巡らせる。
碧が捉えるのは、野菜の籠を抱えた青年]
そんな所で、どうしたのかしら?
[呼びかける声は、からかうような響きを帯びて]
ええ、そうですね。
里帰りというか……まあ、里帰りです。
[帰るだけで、二度と行かない里帰り。
積極的に口に出す話題でもないから、適当に話を濁す。
紅の女の声に、誰かまだ外に居たのかしらと首を傾げるが。
使用人に従って、素直に館の中へと足を踏み入れた]
……三年経っただけじゃ、あまり変わらないものよね。
[屋内特有の温かな空気に、安堵の息を、ひとつ]
― 一階廊下 ―
[部屋を出た墓守は階段を降りる。
使用人の応対の声と、名乗る声を耳にした]
成程。
どなたかと思えば、ゲイル様ですか。
[記憶を引き出しながら一階まで降りた。
丁度使用人の後ろに、推測した通りの客人の姿が見える]
久方振りです。
[腰を曲げて一礼した]
[赤を纏う女性──キャロルの視線がこちらを向き、ラッセルは小さく身を竦ませる。
少し後退ってしまうのも、いつものことだった]
………なん、でも。
[押し殺すような、掠れた声は相手に届いただろうか。
顎を引くような仕草をし、前髪で目元を隠した]
[濁された話題は、特に追求するでなく、そう、とだけ返す。
元より、そう深い意図があった言葉でもなく]
あらあら……相変わらずですこと。
[後ずさり、掠れた声を返す青年の様子に、ふふ、とたのしげに笑う]
それより、中に入りましょう?
風が冷たくなってきていてよ?
[足を止めていた理由は何となく察しながら、それを表に出す事はなく。
こんな言葉を投げて、館へと足を踏み入れる]
ユージーン!
ええ、こちらこそ。お久しぶりね。
[姓を呼ばれて、少々くすぐったそうに笑いながら。
記憶の中の、確かに見た顔に、安堵の笑みを深くする]
ごめんなさいね、急に尋ねてきちゃって。
村に戻ってきた以上は、おじさまの所にも顔をだしておきたいと思ったから……
せめて連絡はしておくべきだったかしら。
[礼を向けられれば、こちらも深々と礼を返した]
お変わりないようで。
[相手の深い笑みに返すように、墓守は目を細め、口角を上げた]
いいえ。
御主人は喜ばれると思いますよ。
元よりこのような場所では、連絡もし辛いでしょう。
[首を傾け、言葉を続ける]
[笑われて、更に視線が下を向く。
表情を隠したまま、眉根を寄せ、眉尻を落とした。
人と対面して話すのが苦手なのは変わらず、変えられないのだ]
…………。
[中へ、との言葉に返す言葉は出て来ない。
キャロルが中へと入ったなら、少し後にラッセルも玄関内へと入り。
そのまま玄関に居る者達をすり抜け、厨房へ向かおうと足を速めた]
あなたも、相変わらずのようね。
お墓の方はどう?
[ユージーンの表情に、笑みを崩さずに頷いた]
おじさまが喜んでくれるのなら、これ以上の事はないわ。
小うるさい小娘だと思われていないと良いのだけれど。
[ついにくすくすと笑い声を洩らす。少しだけ自嘲気味に響いたかもしれない。背後の気配には顔を上げて、小さく礼を向けた]
[玄関からの声に、改めて首をそちらに向けた]
久方振りです、オレアンダー様。
[姿を現したもう一人の客人に、先程のように腰を折り、深く一礼をする]
御帰りなさい。
[擦り抜けて行く青年には、見送りつつ声だけを投げた]
[答えがないものいつものこと、とわかっているから更に言葉を重ねる事はなく。
こちらを見、深く礼をする墓守に流れるよな一礼を返す]
お久しぶり、墓守殿。
近くまで来たから、また、寄らせてもらったわ?
そうですね。
このところ風化が酷くなっていまして。
今度石工さんに頼みに行こうかと思っています。
[墓についての問いには少しばかり眉が下がるも、表情は然程変わらなかった]
とんでもない。
このところは客人がなく、寂しがっていましたから。
[言葉に混じる自嘲の色には気付いたか否か。
墓守は静かに笑んでいるのみ]
そうでしたか。
賑やかになって、御主人も喜ばれるでしょう。
[踊り子にもまた、先程と似たような言葉を向ける。
それから少し足を進め、振り返る]
ぼくは少し外に出て来ます。
どうぞごゆっくり。
[二人の客人にまた深く礼をして、墓守は玄関へと*向かった*]
雨は仕方がないし、ここは風も強いものね。
お疲れ様。
[語彙の少なさを微かに呪いながら、ねぎらいの言葉をかけて。玄関へと向かう墓守の姿を何気なく見送った]
[埃も何もついていないのだけれど、穿いている黒いスカートを一度払って。廊下の窓から、ぼんやりと曇る空を見上げている**]
アーヴ殿は、賑やかなのがお好きですものね。
[墓守の言葉にたのしげに相槌を打ち]
いってらっしゃい。
[外へと向かう背に、こんな言葉を投げかける]
それでは、まずはアーヴ殿にご挨拶、かしら。
天気もよくなさそうだし、しばらくお世話になるかも知れないし。
[一瞬、窓の外へと視線を走らせてから。
女は小さく、*呟いた*]
[人の居る場所から離れようと、逸るように足は動く。
先に玄関に居た女性──ソフィーにも挨拶などはせず、共にこの屋敷で過ごしている墓守──ユージーンに声をかけられても、いつも返す一言も無く軽く視線を向けるのみとなった]
[玄関から離れ、話し声が遠ざかって行く。
厨房が近くなって、ようやく歩く速度が緩んだ]
……しばらく居る、んだろうな……。
[小さな溜息が零れる。
『人と話す』ことが苦手であるため、来訪者と顔を合わせるのは時によって苦痛に近い。
話を聞けると楽しみにしている使用人達の気持ちは理解し難かった]
……この家に居る人でさえ、話し難いのに。
[腕に抱えた籠に視線を落としながら、小さく呟いた。
そうして近付いた厨房へと入って行く。
誰かが居ても声をかけることなく、そっとテーブルの上に籠を置き。
逃げるようにして厨房を立ち去るの*だった*]
さて、廊下で佇んでいても仕方ないわね。
……アーヴ殿にご挨拶をしたいのだけれど、よろしくて?
[シャラン。
使用人を振り返って問う動きに合わせ、腕に通した銀色の輪を連ねた腕輪が音を立てる]
今は、書斎?
ああ、案内はいらないわ。
覚えているから。
[使用人からの返答に優雅に微笑むと、勝手知ったる様子で館の主の書斎へと向かう。
女性が共に、と言うならば、連れ立って歩き。
名を問われるなら、冗談めかした口調で告げる──『夾竹桃の舞手』と]
お久しぶりね、アーヴ殿。
皆様、お変わりなくて?
[久しぶりに顔を合わせた主と、二言三言、他愛ないやり取りをして]
天気があまりよくないわ。
長逗留になりそうだけれど、よろしくて?
対価は、いつものよに舞と、遠方の物語になるけれど。
[冗談めかした言葉に返るのは、承諾の言葉。
部屋の用意ができるまでは広間で寛いでくれ、と言われ、浮かべるのは感謝の笑み]
ありがとう。
……ああ、ところで。温室の花々も、変わりないのかしら?
……そう。なら、後でお邪魔するわ。
[去り際、こんな言葉を投げてから。
シャラン。
銀色の輪を鳴らしつつ、広間へと]
─広間─
[広間には、既に茶の支度が整えられ。
熱い紅茶のカップを手に、窓辺に佇む]
……酷く荒れなければよいのだけれど。
[呟きつつ、見やるのは、窓の向こうで揺れる白の花]
/*
廊下でぼうっとしているというのもなんですし、さくさくりと移動しておきましょうか。
にしても、後4人。できれば6人。
何とかなりませんかしらねぇ……。
―外―
[玄関先で黒い外套を纏い、墓守は館の外へ出た。
白い花の咲く間を踏んで、黒い墓石の元へと辿り着く]
嫌な空ですね。
[周囲に人が居らずとも、墓守の口調は然程変わらない。
石の天辺に片手を置き、曇天を仰いだ]
雨で道が崩れたりしなければ良いんですが。
[その視線は降り、墓石の下の地面へと向けられる]
この時期は、土の中の方が暖かいのでしょうかね。
[問い掛けのような口振りで、骨張った指先で、掠れた文字をなぞった。
それから軽く石の曇りを拭いた後、手を離して、背筋を伸ばす。
墓守は来た時と同じように、白花を踏まずに館の玄関に戻って行った]
― 玄関→広間 ―
[玄関先で脱いだ外套を使用人に預け、墓守はその足で広間へと向かった。
扉の前で二度ノックをしてから、その中に足を踏み入れる。
客人の姿を認めれば、先のように一礼をする]
これは失礼。
御主人にはもうお会いになられましたか。
[扉の脇に立ったままで、そう言葉を*掛けた*]
文学少女 セシリア が参加しました。
文学少女 セシリアは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
[強い風に細いつり橋が揺れる。
大きく揺れるたびに足を止めロープに掴まりながら少女が一人、ゆっくりと橋を渡って行く。]
や、やだ……どうしてこんなところに家なんて建てる……の……!
[少女は涙目になりながらようやく橋を渡り終えた。]
[館の玄関で、少女はドアノッカーを鳴らす。
重い音が4回。少しの時間を置いて扉が開かれた]
あの、私セシリアといいます。
こちらのお屋敷の方に「ウールヴヘジンの左手」という本があると伺ったのですが……。
[使用人は怪訝な顔をし、主でなければ本の所在は分からないと告げる。
主への面会を許され、少女はやや緊張した面持ちでアーヴァインの部屋へ足を踏み入れた]
―アーヴァインの書斎―
あ、あの、はじめまして!セシリアといいます!
えっと、あの私、「ウールヴヘジンの左手」という本を探していまして……えっと……ふもとの村の古物商の方がこちらのお屋敷の方が10数年前に買われたと……。
[少女は言葉につまりながら、なんとか己の目的を説明する。
館の主は微笑ましそうに少女を眺め、
しかし目的の本を所蔵しているかどうかは覚えていないという]
えっと、あの、さ、探させていただいてよろしいでしょうか?
やっと見つけたんです……!もう何年も探していて…!
[アーヴァインは少女の必死な顔を見やり、書庫への立ち入りを承諾した。]
―書庫―
[窓のない部屋に、大きな書架が立ち並ぶ。
その高さは少女の2倍はあろうか。
使用人は終わったら声をかけるよう言い、少女を残して退室する]
……すごい……こんなに大きな書庫初めて見た……。
[本独特の埃っぽい臭いが鼻を掠める。
大量の書籍は塵は積もっていないものの整理されているとはいいがたく、机の上に積み上げられ放置されているものまである]
端から確認するしかない、かな……。
[書架に並ぶ背表紙を端から順に確認する]
……なんとなーく著者名で並べてあるの……かな……。
[きちんと整理するものは居ないらしい。
大体は著者名順で並んでいるものの、ところどころ別の棚の本が紛れている]
父さんの筆名……わからないしなぁ……。
[少女は紛れている本を見つけては正しい位置に戻し、少しずつ*作業を進めていく*]
えーーーっとーーーー……。
………初完全RP村です……えへっ。
KYなことしちゃったらごめんなさい!
ものすごくノープラン。なーんも考えていないのでかなりヤバイです。
父親の足跡をたどる事が目的……ということでなんとか転がればいいなと。
性格は打ち解ければ明るい、しかし初対面では緊張して言葉に詰まる。
根気はあふれんばかりにある。
一つのことを続けるのは得意だが、反面新しいことを進んで始める事は少ない。
本を探す旅に出たのはかなり勇気がいった。
今考えた。
文学少女 セシリアは、ここまで読んだ。
─大浴場─
[この時間帯なら誰も居ないだろうと、身体の泥を落とすために大浴場へと向かう。
予想通り大浴場には人影は無く、ラッセルは安堵の息を漏らして支度をし、中へと入った。
身体の泥と汗を流して湯船へと浸かり、ようやく一息つく]
……どうしよう。
挨拶くらいしないと、アーヴ怒るかな。
[世話になっている以上、家主であるアーヴァインの意向に背くことは出来ない。
考えを巡らせながら、息を止め、頭まで湯船に浸かる。
数秒もしないうちに顔を出すと、顔に張り付いた前髪を右手で掻き上げた]
…部屋に籠ったら籠ったで引っ張り出されるし。
ホントにどうしよう……。
[無表情のまま、口調は困ったように紡がれる。
両手を投げ出すように湯船の縁に凭れた。
しばらくして身体が温まったなら湯船を出て身体の水分を拭き取り。
着替えた後に頭の水分はそのままに大浴場を*出て行った*]
―広間―
[古く分厚い本を数冊抱え、少女がそっと広間に現れた。
ユージーンとキャロルの姿を見つけると、丁寧にお辞儀をした。
その拍子に抱えていた本が滑り落ちそうになる]
わ、わーわー!!
[なんとか抱えなおし、改めて挨拶をする]
あの、えっと、はじめまして!セシリアといいます…!
えと……その……このお屋敷の方……ですか……?
[本を持つ手が疲れたのか、相手の返事を待たず抱えていた本を広間のテーブルの上にトンと*置く*]
─ 一階廊下─
[肩にかけたタオルで粗雑に髪をかき混ぜながら、ラッセルは廊下を進む。
広間に行けば客達が居るのだろうか。
向かわずに部屋に引っ込んでしまおうか。
考えを巡らせていたが、喉の渇きを覚え一度廊下で足を止めた]
……んー……。
[広間に行って客のために用意された飲み物を失敬するか、厨房へお邪魔して飲み物を貰うか。
どちらを取っても誰かしら顔を合わせなければいけない。
どちらの方がマシだろうか、と少しばかり考え込んだ]
―アーヴァインの書斎―
お久しぶり、おじさま。
少し御挨拶がしたくて……ごめんなさい、連絡も無しに。
私ね、村に帰って来たの。おばあ様は亡くなってしまったけれど、家は未だ残っているから。細々と稼ぎを探すつもりよ。……うん、ちょっと都会の空気はあんまり肌に合わなかったの。
[そんなとりとめのない会話を交わし、館の主の部屋を離れる。
紅茶の一つでも呑んでいきなさい。その言葉に少しだけ救われたような気がした]
―廊下―
……雨、降っちゃうよね……
[再び廊下の窓から、灰色の空を眺めて呟く]
雨が降る前に、もういちどお花さん達を見に行こうかしら。
雨が降ったら、きっといくつかは散ってしまうだろうから。
[紅茶はその後に頂こう、と呑気に考えて。
玄関の方に向って足を進める]
吟遊詩人 コーネリアス が参加しました。
吟遊詩人 コーネリアスは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
[風に攫われた声が 崖の岩間に響きあう。]
我が口にする言の花は 史実を飾り散らし
我が奏でる弦の葉は 人々の哀愁を優しく包む
可憐を愛で 慈しむや ひとの心
踏むや足先の その重さも知らず
何時しか失ったか それすらも已む
[それは来訪の合図。屋敷の主は顔を顰めるか。]
─ 一階廊下─
……勝手に持って行けば良いか。
[広間ならば既に用意されたものもあるだろうと、目的地を広間に定める。
足を動かし落としていた視線を前に向けると、玄関へ向かおうとするソフィーの後姿が見えた]
…ぅ。
[人が居るとは思わなかったために、驚き呻くような短い声が漏れる。
足も再び止まってしまった]
[吊橋を揺らし、詩うたいは屋敷へと向かう。
風は通り抜けるものを脅かすように、時折強く足許を攫う。
しかし男はそれすら愉しむように、遊ばせ、歩みを強める。]
[やがて一軒の屋敷の入り口まで届くと、
詩うたいは訪なうことはせず、あたり一面の白い花に唇を落とす。
彼なりの礼儀。大地と花にくちづけを。
その後ようやく立ち上がる頃には、
渓谷のうた声はとうに凍えるほどで。
もし主が彼の来訪を心待ちにしていたのならば。
顰めた皺はまたひとつ深くなって*いるのだろうが*]
よ、よろしくお願いします、キャロルさん……!
[初対面のためか、キャロルの優雅な所作のためか、やや顔を赤らめながら挨拶をする]
[キャロルに一礼してから、背負っていた自分の荷物の中から木箱を取り出す。
中には工作用のナイフや定規、千枚通し、糊等の道具が隙間なく収められている]
あまり読む人も整理する人もいないみたいで……痛みが酷いものは早めに修繕しておかないときっと崩壊しちゃうと思うんです……。
たぶん、しばらくお世話になると思うので、私に出来ることをしようと。
[少女は慣れた手つきで本の修繕を始める。]
[返された挨拶に、零れるのは笑み一つ]
そんなに畏まらなくてもよろしくてよ?
それにしても……。
[言いつつ、碧の瞳が巡るのは、テーブルの上の本]
それは……書庫の本、かしら?
―廊下―
……?
[微かな呻き声に振り返ると、そこには足を止める青年の姿が見えるだろうか。
記憶にある顔に微笑んで]
…お久しぶり。
何かあったの?
―広間―
そうでしたか。
[踊り子の瞳の憂いを捉えたか否か、墓守が語ることはない。
右半分の表情はただ微笑みを形作る]
御主人も、季節毎の景色も。
此処は何一つ変わりはしませんよ。
[穏やかな低音はそうとも付け加える]
これはこれは。
ようこそいらっしゃいました。
[新たな来訪者には執事の如く深い一礼。
少女が本を落としかけても、特に慌てる素振りは見せなかった]
墓守をしています。
[屋敷の者かとの問いに、返す名乗りはそれだけ。
本の修繕を始める様を、その場に立ったまま見ている]
─ 一階廊下─
[微笑まれて顎を引き、一歩後退る仕草をする]
…な、なんでも…。
[無表情ではあったが、その仕草は怯えを感じさせるものだっただろう]
……飲み物、取りに行こうと、思った、だけ。
[ソフィーが問うたであろうものとは異なる理由を口にし。
相手を避けるようにしながら広間へと向かおうとした]
[幸い本の中にカビ等はなく、糊が弱り剥れたり糸が切れ掛かっているものがほとんどのようだ]
虫干しとかは、してるのかも……。
[セシリアはキャロルの視線に気づき、恥ずかしそうに肩をすくめる]
あの、えっと……父が古書店をやっていて……その手伝いでよく本の修理や整理をやっていたので……。
/*
執事!執事!(黙れ
執事ヒューで囁き希望とか無謀なことを考えていたつい先日。
過去設定はラッセルと同じだったりする。
役職ちょいと関わって来るんで、今は詳細書かないけど。
[ユージーンの礼を受けて、セシリアも深くおじぎをする]
えっと、こちらの書庫に「ウールブヘジンの左手」という本があるとお伺いして……見つかるまで、本の整理と修繕をさせていただきます。
よ、よろしくお願いします!
……あ、別に何か用があるわけじゃないんだけど……
[後ずさる彼に、怯えさせてしまっただろうかと少し後悔した。
何とか微笑みを保ち、敵意が無い事を示そうとする]
飲み物。
ここのお屋敷のお紅茶は、本当に美味しいわ。
いつも、ありがとう。
[広間に向かおうとするその背中に、そう声をかける]
─広間─
[何一つ変わりはしない、という墓守の言葉。
ふ、と小さく息を吐く]
そうね。
変わらぬからこそ、立ち寄れるのかも知れないけれど。
[吐息に続いた言葉は、冗談めかした響きを帯びるも、やや低い声。
しかし、セシリアの方へと向き直ったなら、声は先と変わらぬものへ]
お父様のお手伝いで?
ふふ、よほど本がお好きなのね。
とても、丁寧な仕事だわ。
こちらこそ。
[深いお辞儀に、先のような笑みを返す]
それは助かりますね。
此処にはそういったことに詳しい者が居ないもので。
「ウールブヘジンの左手」、ですか。
[本の題を聞き、墓守は思案するように顎に手を当てた]
[思案する墓守を見て、何か知っているのかと期待を向ける]
父の著書みたいなんですが…筆名がわからないんです。
題名しか……ご存知、ないですか?
─ 一階廊下─
………。
それは、淹れてくれる人に、言えば。
僕が淹れてるんじゃ、ない。
[背にかけられた言葉に、一度足を止めて振り返らぬままに言葉を紡ぐ。
突き放すように言ってから、再び広間へ向けて歩を進めた]
─ →広間─
[扉の前に立つと、静かに広間の中を覗き見る。
ユージーンとキャロルの姿が見え、もう一人知らぬ女性の姿が見えた。
また客が来たのかと、軽く眉根が寄る。
目的の物は広間の中心にあるテーブルの上。
仕方なく、こっそりと中に入り声もかけぬままに紅茶のセットが置かれているテーブルへと近付いた]
あれだよね、ただでさえ人と関わりたくないのに一人増え、また一人増え、さらに増えている。
ラッセルかわいそう、もっといじめたい。
ですから、いつでもいらしてください。
御主人の楽しみでもありますから。
[踊り子に顔を向ける墓守は、音量が少し下がるのみ。
声色も笑みも変わらない]
[思案する墓守と、期待する少女とを見比べて。
それから、先に置いた自分のカップを手に取った所に、広間を訪れた新たな気配]
……そんな、隠れるようにしなくてもよいのではなくて?
[声もかけずにやって来た青年に、からかうような声を投げる]
[期待の眼差しに目線を上げて、暫く黙った後]
すみません。
時折本は読みますが、何せ著書量が多いもので。
あまり詳しいことは。
[眉を下げて、すまないという風に頭を下げた]
ただ、題に覚えはある気がします。
見つかると良いですね。
[表情を変える事無い墓守の言葉。
笑みを浮かべて、ひとつ、頷く]
アーヴ殿も、少しは出歩けばいいのに。
……でも、出歩かれてしまうと、立ち寄る楽しみも半減してしまうかしらね?
アーヴ殿の知らぬ地の話をするのが、楽しみでもあるのだし。
[それから、軽く首を傾げて、こんな呟きを]
雑貨屋の息子 ギルバート が参加しました。
雑貨屋の息子 ギルバートは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
よいせ、っと。
[どこか威勢のいい掛け声をかけながら、男が山道を登っていく。
背にはやたらと大きな荷物。しかし慣れているのか杖などは持たずに]
と…着いたな。
[目の前に開けたのは崖と、その向こうに佇む一軒家。
そしてそれを繋ぐ細いつり橋]
ここが一番きついんだよなぁ…
仕事だからしょうがねぇけど。
[もう一度荷物を背負い直して、慎重に橋を渡っていく]
[橋を渡り終えて足元に目を向ける。
そこで揺れる小さな花]
今年も綺麗に咲いてんな、お前ら。
てことは、本格的な冬も近い、か。
[花に話し掛ける様にして、吹きつけた風に身を震わせる。
見上げれば今にも降り出しそうな空の色]
あー、こりゃ拙いかな。
早く荷物を届けちまわねぇと…。
[そう零して足早に屋敷へと向かっていく。
足を向けるのは表玄関ではなく裏口へ]
ちわーっす!
頼まれてた荷物とか、持ってきたぜー!
[扉を叩いて声を掛ければ、中から使用人が迎えてくれるだろう]
…で、こっちがこの前来てくれたときに切らしてた…そう。で、こっちが…
[荷を解きながら注文と照らし合わせて、間違いが無いと聞けば顔を上げて笑う]
よかった。
足りないもんがあったらまた登ってこなきゃならねぇもんな。
[もちろん冗談なのだが。
荷物と引き換えに代金を受け取り、そこから始まるのは他愛のない話。噂話から季節の話題まで。
そうして、雨が降りそうだ、となれば、泊まって行けばいいという話になり]
いいのかい?
んー、まぁそりゃ、ここに来たらいつものことだけどさ。
それじゃ、ご好意に甘えさせてもらうよ。ありがとう。
旦那には後で挨拶させてもらうな。
[好意は素直に受けるのも営業の極意、とは父からの教えでもある。
そうしてまた、先ほどまでのように世間話を*始めるだろう*]
そう…ですか…ご存じないですか…。
あ、でも覚えのある題ということはやっぱりこのお屋敷で所蔵してるのかもしれませんね!
[セシリアは俄然やる気が出たようだ。
修繕を続ける手も先ほどより楽しそうに動いている
キャロルの声で、ラッセルに気づく。
不機嫌そうな顔を見て声をかけるか迷っている。
しばらく悩んで挨拶することにしたようだ]
あの、こんにちは、しばらくお世話になりますセシリアといいます。
よろしくお願いします……。
/*
……雑貨屋の息子……!
なんという、予想外の切り口w
さて、最小催行まであと一人ですわね。
できれば、囁き出るまで揃ってほしいのですけれど。
養女 シャーロット が参加しました。
養女 シャーロットは、人狼 を希望しました(他の人には見えません)。
[夢を見ている、血の匂いと色に染まった記憶、赤い家、赤い床、赤い天井、赤い壁、赤い…。
すでに動くもの気配をの感じられなくなった村。外では振り続ける雨の音が聞こえてくる。
それでも地下倉庫で震えている。恐怖と寂しさと…幼い記憶に刻まれた負の感情。
地下倉庫の入り口が開けられ…]
……っ!
[飛び起きるように二階にある自室のベッドの中で目を覚ます。寝汗がひどく体は震えていた。
水色の花のデザインがあしらわれた白いフリル付のカーテンを開け、部屋の外を眺めると案の定の曇天。
雨が近い時は時折昔の夢を見る、幼いときに深く刻まれたおぼろげで鮮明な記憶。
枕元においてあったくまさんのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめる。
もう少女と呼ぶ歳ではないがどこか幼さが残って感じるのは彼女の趣味の為か、彼女が小柄な為か。]
……。(ふぅ
[一息深呼吸をして、くまさんのぬいぐるみを枕元に戻す。うさぎさんとひつじさんの間。くまさんはうさぎさん、ひつじさんとは仲良し。
昨日まで出ていた熱は引いたらしく体の具合はよかった。
水色と白の水玉模様のリボンで髪をまとめ羊毛のカーディガンを羽織って大浴場に向かうことにした。
病み上がりなので長風呂はしないように、汗を軽く流して着替えるつもりで。]
そう、……そうよね。
あなたが淹れるんじゃ、なかったん……だっけ。
[余計に気まずくなってしまったか。
青年を見送った後、窓にそっと指をふれて深く溜息を吐いた]
/*
こんばんは、よろしくお邪魔します。
また滑り込みですみません。
つれてこられたのは[18]年くらい前とか?
↑設定にあわない変な数字引きそうだから、ネタ程度に
お嬢様 ヘンリエッタ が参加しました。
お嬢様 ヘンリエッタは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
明り…。
[闇の彼方に光が見える。
震える足で其方を目指し歩く]
お家…。
[必死なれば揺れる吊り橋も容易に乗り越えられよう。
灯に吸い寄せられるかのように小さな影は館へと*向かった*]
[青年が何も言わず入ってくるのも常のことであるから、墓守が発する言葉は特に無い]
それもそうですが。
御主人もこの館を長く空けるわけには行きませんし。
[トーンは変えず、眉を少し下げて踊り子に答えた]
─広間─
[広間に居る人達を避けるように離れながらテーブルへと向かう。
からかうような声や挨拶を向けられると、やはり怯えるように身を引いた]
………ラッセル。
[女性──セシリアの挨拶には名前だけを告げる。
親しくするつもりはないため、「よろしく」と言う言葉は出て来なかった]
旅人 ハーヴェイ が参加しました。
旅人 ハーヴェイは、人狼 を希望しました(他の人には見えません)。
この危っぶねぇ橋も久しぶりだなぁ……一年とちょっとか?
さて元気にしておりますかね、っと。
[そんな独り言と共に、*橋を渡り始めた。*]
/*
ごめんラッセル あらかじめメモで書き溜めてたのそのまま張っちゃっただけなの(´・ω・`)
設定改めて見直して年下限定しない方がいいことに気づいて…直し忘れてたの(´・ω・`)
新米記者 ソフィーがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(新米記者 ソフィーは村を出ました)
―― 屋敷内 ――
[ノックをすれば、行き届いた使用人が出迎える。
何時来ても変わらぬ場所に、
詩うたいは頬を綻ばせて一礼を。
主の所在を尋ねては、来客が多いようならばと
挨拶は後回しにするだろう。
僅かな滞在の許可と部屋を割り当てられると其方へ。
荷は初めから無いにも等しい。]
[短く己の名前だけを告げたラッセルを見て、セシリアは気まずくなったようだ。
きょろきょろとキャロルやユージーンの顔を見渡している。
自分が何か悪いことをしたのだろうか?]
あの!よろしく願いします!!!
[挨拶の声が小さかったのかもしれない、という結論に至った。
何かがずれているような気もする。]
/*
怒涛の入村ラッシュ!
シャロの恋人希望どうするかと悩んだが、希望出すと絶対依存型になるからなぁ…。
歪んだ依存型はもう紅月ぜるるんでやったからもう良い(ぁ
─広間─
主不在、では皆困ってしまうかしら?
……話を聞いている時のアーヴ殿の様子からしても、一度外に味をしめたらどうなるかわかったものではないでしょうし。
[眉を下げる墓守とは対照的に、上がる声はたのしげなもの。
身を引く青年の様子には、軽く肩を竦めるものの。
特に、追求を重ねる事はなく]
─広間─
──!?
[名乗り終えたからと紅茶を取りに行こうとして。
急に張り上げられたセシリアの声に大きく身を竦める。
一・二歩、セシリアから離れるように後ろへと下がった]
[怯えたような青年が名乗る様子にちらと目を向ける。
少女と目が合えば心配ないというように首を左右に振るが、意図は伝わったかどうか]
[困ったような視線を向けるセシリアの様子に、ひとつ、瞬き]
ああ……彼はいつも……。
[あんな調子、という声は、大声にかき消されるか。
その声に、大きく後ろに下がる青年の様子には、あらまぁ、とどこか惚けた声をあげ]
[自分の声に後ずさりするラッセルを見て、さらに焦ってしまう。
青年は様子から見ておそらく家人だろう。
機嫌を損ねては本を見つける前に追い出されかねない]
あ、ああ、あのあの、怪しいものじゃないですごめんなさい!
ちょっとこのお屋敷の書庫に御用がありますです!
[顔を真っ赤にしながら叫ぶように事情を説明する。
しかしところどころ言葉が怪しい。こんな調子で伝わるわけもない]
―裏口―
[暫く世間話をした後で、ふと聞こえてくるのは話し声]
今日は誰か来てるのかい?
……ふぅん…俺が増えても大丈夫か?
[来客があることと、それについての懸念を問えば、使用人は笑って問題ないと告げてくる]
ならいいや。
それじゃ、ちょっと旦那に挨拶してくるわ。
うちの親父も気にしてたし。
[そう言うと、そのまま裏口から屋内へと上がりこんで、アーヴァインの居場所を聞くとそちらへと向かう]
―― 廊下 ――
[荷を崩して間もなく廊下へ。
訪れる度に増える屋敷の調度品や絵画を愛でるは、
詩うたいの愉しみのひとつ。
また胡散臭い美術商にでも押し付けられたか。
愚痴のように零す自慢話を付き合うのも、
また詩うたいの此処での仕事。
会う前に予備知識を入れておくのもまた愉しげなひと時。]
─広間─
…ぁ……ぅ……!
[文法の怪しいセシリアの叫ぶような説明。
勢いに押されて恐怖が勝った。
じりじりと後ろへ下がって行き、ソファーの背凭れにぶつかると、一目散にその陰へと隠れる。
ソファーの陰で床に座り込むと、膝を抱えて眼を瞑り、両手で耳を塞いだ]
その様が目に浮かぶようです。
もっとも、御主人も立場は弁えていますから、心配ないと思われますけれど。
[踊り子の言に苦笑を零す。
驚き後退る青年にも慣れているのか、大きな反応はなく]
大丈夫ですか。
[一声を掛けた]
[いつの間に強く閉じていた目を恐る恐る開ける。
目の前にいたはずのラッセルがいないことに気づき、赤くなっていた顔がみるみる青ざめていく]
……あ…はわ…わ…あわわ…………。
[機嫌を損ねてしまったのだろう。
何か失礼をしてしまったのではないかとぐるぐると考えをめぐらしているようだ。
視線が宙を泳いでいる。]
/*
貝殻のポーズ(違ぇ
ソフィーはどうしたんだろ。
一言もなく消えるのは、俺の返しがまずったように見えて何とも…。
受け入れられないんだろうか、この手のキャラ。
―裏口→アーヴァインの部屋―
[部屋の前について、軽くノックをして。誰何の声にはいつもと変わらぬ様子で]
ギルバートです。雑貨屋の。
[そうして許可を得てから部屋へと入る]
元気そうっすね、相変わらず。
親父が心配してますよ。
「あいつはちっとも顔を見せに来ない」って。
[どこか失礼な物言いもいつものことで]
親父が脚を悪くしなきゃ、いつでも来られたんですけどね…。
そんなわけだから、たまには顔見せてくれると親父も元気出ると思うんで。
[そう言うと「昔とはえらく変わったな」と笑って返されて。旦那には敵わないと苦笑い]
それもそうね。
その分別があるからこそ、人が集まるのでしょうし。
[苦笑する墓守にくすくすとたのしげに笑い。
それから、青年の様子と、青ざめる少女の様子に、あらら、とまたどこか呑気な声をあげ]
落ち着いて、セシリア。
彼は、ね……人と話すのが、あまり得意でないのよ。
だから、ちょっと驚いてしまっているだけ。
[まずは、少女を落ち着けるべきか、とやわらかい口調で声をかけた]
大声……怖い……。
止めて…殴らないで…!
[声にも出ず心の中で叫ぶ。
今は消えたはずの身体の痣が、じくりと痛むような気がした]
―― 廊下 ――
[二階の客間から廊下を伝い階段へ。
たどり着く先は裏口に近いか、使用人の砕けた声がする。
どうやら客人は多いらしい。
活気のある声に日常との差を垣間見る。
それは詠い奏でる生業を行う者特有の癖のようなもので。
ひとびとの噂を詩に、物語りに変え、伝え歩く。
声を求め。言葉を欲し。]
[暫くの間、村の様子などを話して席を立つ]
今夜はまた一晩お世話になるんで。
ええ…あ、さっきの話、考えておいてくださいよ?
[部屋から出掛けにそう言って、小さく一礼して部屋を出る]
そういや、他に客いるって言ってたっけ。
それから…あいつらにも挨拶しておかねぇとな。
[浮かんだのはこの屋敷の住人達。
広間に行けば会えるだろうかと、そちらに足を向ける]
―アーヴァインの部屋→広間―
―大浴場→玄関前―
[軽く汗を流して、厚手のセーターと青いスカートに着替える。
大浴場をでて玄関前近くを通るときに広間の方が賑やかな声が聞こえてくる。
客の出入りは別段珍しくもないこと、挨拶くらいはしたほうがいいだろうかと少し考える。]
…
[宙を巡っていた視線が一点に止まる。
ソファーの陰でうずくまるラッセルを見つけたのだ。
あわてて声を掛けようとしたところでキャロルの言葉が耳に入った]
えっと……私が何か失礼をしてしまったんじゃ…ないんでしょうか……?
[涙目になりながらキャロルを見上げる。
優しい微笑みを見て、少し落ち着いたようだ]
―館外―
[漸く辿り着いた館には確かな人の気配]
御免下さい。
[掠れ声と共に扉を叩く]
どなたか…。
[道中で転んだりしたか。
外套に留まらず中衣装までもが泥に塗れ傷んでいた]
―広間―
[広間に辿り着いて目に入るのは、なにやら慌てた様子の少女とそれを宥める女性の姿。
それと…]
……なにやってんだ、お前?
[見知った姿…ユージーンの視線を追って、見つけた姿に声を掛けて。
そうしてもう一度部屋の様子を見渡して]
……なるほど。
[と呟く。どうやら男にも馴染みのある光景らしい]
[彷徨うように慣れた屋敷を突き進むと。
客から身が空いたのか。
主の声に留まる。
そのまま挨拶も済ませていないことを理由に、
部屋に招きいれられた詩うたいは、
しばし主人の戯言と共にアルコールと酔いしれる*]
[小刻みに震えるラッセルを軽く、見て。
それから、涙目の視線を受け止める。
微笑は、崩す事無く]
ええ、大丈夫。
私も、彼との初対面の時には同じような事をやってしまったものよ。
[その時の事を思い出し、軽く、肩を竦め]
―外―
ん?
[館の方へと向かっていく、赤い影を見かけた。]
……何だ?あっかいウサギじゃあるまいし。
[興味を引かれ後を追おうとしたが、影はすぐに光の届かない場所へと隠れてまい、一旦は見失う。
残念と首をすくめると、知った館の入り口へと向かって歩いた。]
/*
ぅおぃあ。
何かにーちゃんキャラに懐きたくなってきた。
候補としてはギルしか居ないんだけd
ハーヴは何か違うんだ、何故か。
ところでセシリアの苗字が人狼希望に見えて仕方ありません。
―広間―
[ソファの影に隠れてしまった青年を一瞥してから、墓守は踊り子に視線を戻した]
良いことです。
[頷く。
踊り子が青年について少女に説明するのに、また一つ頷きを添えた]
嗚呼、いらしてたんですねフェイバーさん。
いつもの通りです。
[現れた雑貨屋の青年にはそう答えた。
光景を見て納得している彼には、恐らくそれだけでも通じるだろう]
―玄関前―
[考えているといくらもしないうちに玄関の外に人の気配。
周りにだれもいないので自分が来客の接待をしないといけないのだろう。
すぐに扉を叩かれる音、無視するわけにもいかないので玄関の戸をゆっくりと開いた]
……
[玄関の外に見えたのは見知らぬ少女の姿、ペコリとお辞儀をしてこんにちわと口だけがかすかに動くが言葉にはならなかった。]
………
[村の住人ではないみかけない顔、見知らぬ相手ゆえに警戒の色は強く。その姿から物乞いか何かだろうかと思いじっと見つめている。
その視線の奥、見間違えるはずもない姿が見えてうれしそうに手を振った。]
[館内の反応を待つよりも早く外に人の気配を感じた。
肩を抱くようにして背後を振り返る]
だ、誰…。
[震える声とは逆に視線は強く睨みつけるよう]
─広間─
[膝を抱えて震えていると、また一人増えた気配がした。
耳を塞いでいるために声での判別は出来ない。
ラッセルは恐る恐る、伺うように眼を開けた]
………にー、ちゃ………。
[涙眼に映ったのはぼやけた茶色。
誰かと混同したらしい声が小さく漏れた]
…おや。うさぎがいた。
[先ほど見失った赤い影は、館の入り口でちんまりとしていた。
よくみると泥で汚されていて。
何かあったのかと怪訝そうな顔のまま近づいて、声をかけた。]
どうした?そんな泥だらけで。
物取りにでもあったか?
[そう声をかけたが、赤い少女は警戒しているようだった。
誰と問われると、ああ、とつぶやいて。]
俺はハーヴェイ=レイ。しがない旅人だな。
今日はちょっと、この館に用があって訪ねてきた所だ。
で、嬢ちゃんはどなたで、泥まみれでこんな所で何してるんだ?
[警戒を和らげようと、屈み視線を下げ、微笑み首を傾げながら尋ねた。]
[周囲の様子に、セシリアの頬の赤みが戻ってきた]
そ、そうですか…よかったです…。
………あれ、よかったんでしょうか……。
[機嫌を損ねたわけではないようだが、恐らく自分の滞在は不快なのだろう。
目的に達するまでここを去るつもりはない。
しかし申し訳ない気持ちになってしまう……。
なんとか仲良くなる方法はないかと、セシリアはまた視線を宙に泳がしている]
[声を掛けられて視線をそちらに戻して]
あぁ、さっきな。
この前来てくれた時に切らしてたもんと、後はいつもの定期便、持ってきた。
しかし、相変わらずだな…
[視線を一度だけラッセルに向けて、今度は女性二人に目を向けて]
俺も初対面はこうだったんだぜ?
[女性が言うのを受けるようにそう言って]
―館外、玄関付近―
[少女越しに知った顔が手を振っていたので、少女から視線を外しそちらに微笑むとひらりと手を振り返した。
近づいて話しかけないのは、とりあえず目の前の少女に意識を向けていたからだ。
ちょっと待ってな、と目で合図して、再び視線は少女に戻った。、]
─広間─
[新たにやって来た青年に気づくと、軽く、一礼を。
訪れた際に幾度か見かけたか。
言葉を交わす機会は、余りなかったけれど]
ううん、よかった……といえるかどうかは、難しいところよねぇ。
[セシリアの言葉に、微笑は苦笑へ形を変える]
なんにせよ、慌てて距離を詰めようとしない方がいいわ。
……一足飛びに踏み込まれるのは、好きではないようだから。
[玄関を開けて挨拶をするのと少女が振り向くのは一緒くらいだっただろうか。
向こうの意識もこちらが手を振った人物にあったらしく会話する様子はおとなしく見ていた]
ハーヴ……
[その名前を小さく呟く、自分にとって一番特別な人。
自分にとっての憧れの人。
手を振り替えされて目で送られた合図に小さくこくりと頷く。]
ん?どうした?
[小さな声を拾って視線を向ければ、こちらを伺うそれと合って。
驚かさないようにゆっくり側によって、腰を落として]
大丈夫。怖くないって。
[出来るだけ優しく、諭すようにそう言って。
彼の言った言葉の意味はわからないけれど]
中
飛び込んで希望これで だが後悔は しない!(駄
というわけでこんばんは、t_nukeです。
久々の人狼希望に通るかガクブルしております。
丁度いいところにシャロがいた(縁故的に)ので、館を訪れる理由が出来ました。感謝感謝。
いつもありがとうございます。
[雑貨屋に頭を下げる]
御主人もそうですけれど、クラフ様も変わりません。
[青年が館に来た当初から墓守がしている、客人に対するような呼び方もまた変わらない。
話す途中で玄関の開く音を聞き付け、墓守は廊下の方に目を遣った。
使用人が出たなら聞こえる筈の、応対の声は皆無]
失礼します。
[広間にいる者に頭を下げて、廊下へ出た]
うさぎ…とは私のことですか。
[警戒していた相手の物言いに虚をつかれた。
元より逃げようもなかったが気づいた時には男は目の前に居た]
…ヘンリエッタ=ウィロビーです。
拐かそうとする方々から逃げて参りました。
このような態で失礼を。
[この館に用事をと聞けば男の顔をじっと見て]
あの。
この館のご主人は、アーヴァイン様と仰いますでしょうか。
[館内から出てきた女性の方も振り向き、頭を下げる。
警戒されている相手にはやはり警戒が外せない。
少し解れかけた緊張も直ぐに戻ってしまった]
─広間─
[呼んだ相手が近付いてくる。
眼元を拭おうと耳から手を外すと、諭すような優しげな声が耳に入った]
……うん……。
[素直に頷きながら、右手の甲で涙眼になった眼元を擦る。
もう一度見上げると、今度ははっきりと見慣れた顔──ギルバートの顔が見えた]
………ぁ………。
[いつものように、身体を強張らせる。
先程よりは酷くなかったが、呼んだ対象が違ったことに少し恥ずかしそうに俯いた]
/*
折角絡んで下さってるのに色々見落とし多くてごめんなさいorz
低速としておくべきだったかもしれません。
ついでだからご挨拶を。
明日からの予定があったので悩みましたが、この村なら大丈夫そうということでお邪魔させてもらうことにした兎猫です。今晩は。
最後までどうぞ宜しくお願い致します。
―廊下―
[墓守は微かに話声のする方へ足を進める。
周囲に使用人の姿はない]
シャーロット様。
[玄関が見えて来る頃、館の養女の後ろ姿が見えた]
どなたかいらしたのですか。
[離れた位置からはその先は伺えず、尋ねる]
―館外、玄関付近―
ああ、ホーランドロップのようでな。
[うさぎ、にきょとんとした少女にそう告げて。
名を聞きだし、状況については気の毒に思ったが。]
この近くで襲われたのか?物騒というか…なんでまたこんな辺鄙な所で。
ああ、ここの主殿はアーヴァイン卿であってるよ。知り合いかい?
っと、とりあえず中に入ってからだな。
そのままでは体が冷えて風邪引く。
服を変えるなりして、暖めないと。
[さぁと少女の手を取り、館の中へと導いた。
触れた手は冷たく、外にいた時間を物語っているようだった。]
[広間から出て行くユージーンに軽く頭だけを下げて、視線はすぐにラッセルへと。
もう一度目が合って、すぐにいつものように俯くのにも表情は変えずに]
大丈夫か?
少しは落ち着いたか?
[細かい事は聞かずにそれだけを尋ねて。
視線を上げて二人の方へ。大丈夫、と言うように頷いて見せて]
[後ろから声がかかると振り向き、よく見知ったユージーンの顔が見える。
尋ねられるとこくりと頷いて立ち位置をずらして視線で玄関の方を示す。
その頃にはハーヴェイがヘンリエッタを連れて中に入るところだっただろうか]
……ぁ……。
[蚊の鳴くような声をわずかに漏らす、手を握っているのが見えたから。
いろいろはやる気持ちはあったけど、ハーヴェイに待てといわれたので大人しくしている。
少しだけ片足のつま先を床にぐりぐりとしていたかもしれない。]
─広間─
[出てゆく墓守は、行ってらっしゃい、と送り出し。
ラッセルと、彼を宥める青年とをしばし見守っていたが]
……大丈夫そうね。
[こちらに視線を向けて頷く様子に、小さく呟く]
―玄関―
[我慢して待っていたシャーロットの頭を、開いていた手でぽんと撫でてやる。]
久しぶりだな、シャロ。元気そうでよかった。
[くぃと撫でると、機嫌は少しでもよくなるだろうか。
その後ろの方にいた男に気づくと、そちらにも声をかけた。]
よぉ、ジーンも久しぶり。
早速で悪いんだけど、この子…ヘンリエッタ嬢を着替えさせたいんだが、メイドに頼めるか?
ついでに、温かいミルクかスープでも飲ませてやってほしい。
だいぶ冷えてるみたいだ。
[そう言って、手をつないだままの少女をちらと見た。
まだ怯えるか警戒するか、しているだろうか。]
―館外・玄関付近―
…褒め言葉と思えば宜しいのかしら。
[小さな兎の姿を思い出し悩むような顔になる]
嗚呼、良かった。
私は直接の面識を得ておりませんが、母が。
この地で何かあった時は頼りなさいと。
[安堵に張り詰めていた力が抜けそうになる。
手を取られると驚き身を強張らせるが芯まで冷え切ってしまっているのは間違いなく大人しく従って中へと歩き出す]
[セシリアはしばらく考え込んだ後、何か思いついたように自分の荷物を探り始めた。
底の方から一冊の小ぶりな本が顔を出した。
手のひらサイズのソフトカバーで、茶色い表紙は真新しい。
その本を手におずおずとラッセルに近づき、ギルバートの横から本を差し出した]
あ、の、これ、ここにくる途中に寄った村の古物商の方に頂いたんです。
もうボロボロで、虫食いもあるからいらないって……。
あ、ちゃんと修繕してます、はい!
虫食いも紙を当てて、わかる範囲で書き込んであります。
虫食いが大きすぎて文脈が分からなかった部分や絵のとこは白いままなんですけど……。
え〜〜っと、その、ラッセル、さん、の手、黒くなってるの……土……ですよね?
[差し出した本の表紙には細い字で『世界の植物-分布・生態-』と書かれている。
内容は主に草本類で、鮮やかなボタニカルアートの横に生息地や分類等注釈が書かれている]
私は植物のこと、よくわからないので……好きな人に持っていてもらうのが一番いいと思うんです!
[不安げな顔で、それでもまっすぐラッセルを見つめて言い切った]
……にーちゃんは、もう、居ない。
居ないんだ……。
[分かり切っていたはずなのに。
姿が重なって居るものだと錯覚してしまった。
それが悲しくて、悔しい]
……僕、部屋、戻る。
[俯いたままに言い、ゆっくりとした動きで立ち上がる。
広間に来た当初の目的も忘れ、ふらりとした足取りで扉へと向かった]
[頭をぽんぽんと叩かれると抱きつこうとして、やめて俯いた。
撫でられると足のぐりぐりは止まるだろうか。]
ひさしぶり………ハーヴ……
[ハーヴェイでなければ聞き取れないだろうくらいの小さい声で囁く。
ハーヴェイがユージーンと挨拶をしてヘンリエッタと名乗った少女の話題がでれば視線がそちらにいき、そしてユージーンの方にいってから、結ばれた手のを方じーー、そっと少しだけ手をハーヴェイの方に差し出した。]
―玄関口―
[シャロと呼ばれた女性の機微には気がつけない。
自分の足取りを確りと保つだけで精一杯だった]
あ…。
ヘンリエッタ=ウィロビーと申します。
[新しい人影が見えれば片手をハーヴェイに預けたまま略礼を]
このような形で失礼を致します。
アーヴァイン様、に…。
[視界が揺れた。
揺れているのは世界か自分か]
/*
セシリアとはタイミングが悪いなぁ。
と言うか、手は洗ってる。
風呂にも入ってる。
そんなに黒さは残らないと思うんだけど。
使用人を呼びましょうか。
[頷く養女にそう問いかけて、玄関から中に入って来る2人の姿を見る]
嗚呼。
[青年の方を見て、納得したように小さく頷いた]
久方振りです、レイさん。
[その隣にいる少女に対しても、深く一礼をする。
その様相に少し首を傾げて、けれど追及はしない]
ようこそいらっしゃいました、ウィロビー様。
[少女の名乗りを確認するように小さく頷く]
では呼んできましょう。
[要請には承諾の意を返し、使用人の姿を探しに、踵を返した。
墓守から事情を聞いた使用人が客人の元に着くのに、然程時間は*掛からない筈だ*]
[嫌な感触を振り払おうとして首を振る。
幸か不幸かシャロの視線に気がついてしまった]
あの、レイ様。
私はもう大丈夫ですから。
[何が大丈夫なのかはよく分からない。
かじかんでいる手をそっと離そうとして]
嗚呼、このままお会いするのは失礼過ぎましょうか。
然し私は着替えも何も…。
[困り顔でジーンと呼ばれた男を見上げたりした]
[セシリアが懸命な様子で差し出した本と、ラッセルを交互に見遣って。
小さく呟いて、それを受け取ることなく立ち去るのに立ち上がる]
って、おい、ラッセル…
[言葉は強くはない。ラッセルと、セシリアをも驚かせるから。
それを見送って、どうした物かと言うようにセシリアの方を見る]
……ごめんな?
でも、悪い奴じゃないんだぜ?
[残された本と、セシリアを交互に見ながらそう言って]
[ヘンリエッタの挨拶と名乗りにこちらも小さく頭を下げる。
自分からの名乗りはない、表情はおもしろくなさそうに。そもすればそれは無愛想と移るかもしれない。]
………
[ユージーンが使用人を呼びに行くという言葉に小さく頷いて見送ってから。
程なくして使用人が来る姿が今度は見えた。
服のことを話すヘンリエッタに気づくと、
使用人に自分の服をぴろぴろと手で軽く握って示してから、ヘンリエッタに視線を移す。
使用人が頷き、お召し物でしたらとヘンリエッタに声をかける様子を眺めている。]
─広間─
……あららぁ。
[ラッセルとセシリアの様子に、上がるのは惚けた声]
難しい年頃です事。
[そんな単純な事ではない、と理解した上でこんな言葉を漏らして]
……にしても、玄関の方が賑やかです事。
またどなたか、いらしたのかしら?
[小さく呟いて、碧の瞳を広間の入り口の方へと向けた**]
[ギルバートに力なく答え、うつむきながら机に戻り作業を再開する。
ギルバートに挨拶をしていないがそれどころではないらしい。
時々鼻をすする音を立てながら黙々と作業を進める]
―玄関―
[悩む少女に「受け取り方次第だな」と片目を瞑って笑み応えた。]
そうか、それなら姓を出せば、アーヴァイン卿は応えてくれるだろうさ。
[そう言って、少女の希望通り手を離した。]
ここまで来たのなら、後はいつでも会えるのだし。
とりあえず体を温めておいで。
着替えは館にあるものを借りておけばいい。
シャロの子供の頃の服とか、まだあるかもしれないしな?
[そう言い、ユージーンがよこしたメイドが来たなら、ヘンリエッタを預けた。]
ああ、それから俺の事はハーヴでいいよ。
レイ、だと反応が一瞬遅れるのがなぁ。
/*
さすがに平日にこれ以上の無茶はできませんわ(とおいめ。
さて、人数的にはどうなりますかしら。
ともあれ、自分から振る縁故は自重。後は、振られたなら受ける、にしときませんとね。
……広げすぎると、後が怖いですし。
[広間の扉を開け、廊下に出て。
ゆらりとした足取りのまま二階へと向かう。
歩む間の表情は無表情に拍車をかけたように固いもの。
誰かに声をかけられたとしても、ただ足が動くままに自室へと向かって行った]
─ →二階・自室─
[扉の開く音と閉まる音が静寂に響く。
真っ直ぐベッドへと向かうと、靴を脱いでその上に小さく丸まった。
まるで何かに耐えるように、その周囲に殻を作るかの*ように*]
[ぼーっと事の成り行きを待っていた。]
…
[ハーヴェイがシャロが子供の時の服と言えばかすかに頷いただろうか。
ヘンリエッタに視線を向けて、再度小さく頷く。]
―玄関口―
お借り出来ますか。
ご面倒をお掛け致します。
[使用人に指示を出すジーンやシャロに頭を下げる]
其れならば良い方に受け取っておきますわ。
レイ様も有難う御座います。
…ハーヴ様、ですね。
それでしたら私のこともどうぞエッタと。
親しい方々はそちらで呼ばれますから。
お二方もよろしければどうぞ。
[ハーヴに答えるとシャロやジーンにも告げる]
[広間の入り口から外の様子を伺って、呟かれた言葉に同調するように首を傾げて]
こう一度に集まるのも珍しいな。
[ぽつりと呟いて、もう一度セシリアに視線を向ける]
手伝える事は…なさそうだな。
えっと…
[まだ名前を聞いていないことを思い出して、だけど今はそれどころではないようで。
今は作業に集中した方が気が紛れるだろうと、それ以上声は掛けずに]
……何か、暖かい飲み物でも用意してもらうかね。
[そうすれば少しは落ち着くかと厨房に向かい、人がいればそれを頼んで。
それが用意できたなら、広間にいる者たちにそれを*勧めるだろう*]
―玄関―
礼には及ばないよ。
ヘンリエッタ嬢こそ色々と、大変だったろうし。
ん、様も必要ないんだが…あまり注文をつけるのも問題だな。
[敬称は好きにすればいいかと独り言のように言うと。
呼び方には微かに頷いて。]
じゃ、エッタと呼ばせてもらおうかな。
ああ、まずはゆっくり休んでおいで。
不安があるなら、誰でも良いから人を呼ぶんだよ?
[そう言い、ヘンリエッタがメイドに連れられて行くようなら、その後姿を見送った。]
村の設定が変更されました。
―玄関―
他にもお客様が。
ええ、其れでしたら先に少しお休みさせて頂けると。
[広間に案内するかどうか尋ねてきた女中に返事をする。
指示の確認が為され部屋の一つを直ぐ借りられる事となった。
改めて三人への礼を取る]
では失礼致します。
また後程に。
[案内されるまま館の中を奥へと*進んでいった*]
―玄関―
[エッタと呼んでくださいといわれれば小さく頷く。
もっとも自分がそう呼ぶ時がくるのかはわからないが。
何か言おうとするが言葉はでない。
使用人の一人が気づいたように]
「ああ、ヘンリエッタ様、このかたはシャーロット・ラスキ様、アーヴァイン様の養女です。
シャーロット様は、言葉に不自由しているので申し訳ありません。」
……
[頭を下げる使用人とヘンリエッタの様子を一度交互に見てからヘンリエッタに小さく頭を下げた]
―玄関―
[シャーロットが無表情ながら、やや憮然としているのがわかって。
苦笑し、近づいてぐいぐいと頭を撫でた。]
あんまりそんな顔をしていると、不細工に見えるぞ?
[くっくっと笑うと、シャーロットの反応はどうだったか。]
困っている子には、優しくしてあげないと、な。
……ひさしぶり。また少し背が伸びたみたいだなぁ。
昔はエッタ嬢くらい小さかったのに。
[感慨深げに、うんうんと頷いた。
顔に似合わず、どことなくオッサンのような仕草。
否、顔が童顔な方なので、仕草の方が正しかった。]
[立ち去るヘンリエッタを見送ってからそっとハーヴェイの方に差し出してた手を引っ込めた。]
……
[ヘンリエッタと使用人達の姿が見えなくなった頃、苦笑したハーヴェイに頭を撫でられて、かけられた言葉に俯く]
………
[返す言葉はなくぽふりと体ごと頭をそのままハーヴにぽふりと預けた]
背…5年くらい前から…変わってない…。
[囁くような小さな声であげたのは抗議の声。
少ししてから顔をあげてじっとハーヴェイの顔を覗き込んだ]
いらっしゃい…ハーヴ……。
[向けた表情は笑顔、その声は小さいながらにそれでもほのかに嬉しそうで]
あえて…うれしい……
―玄関―
[ユージーンはヘンリエッタや使用人らと共に離れただろうか。
ひらと手を振り見送って、シャーロットが体を預けてきたなら、そっと抱きしめ背を撫でた。]
そうか?なんかどんどん大きくなった気がするんだけど。
5年、5年か……
シャロをここに預けてから、もう10年以上経ったんだっけか。
[シャーロットを助けた日の事は、血の生々しさと共に覚えており、ふぅと小さく息をついた。
迎えの言葉に笑顔を見せて。]
ああ、また暫く世話になる。
館も、アーヴァイン卿も変わりないか?
あと部屋はいつもの端の部屋が空いてると嬉しいんだけど。
[そう言いながら彼女を解放すると、まずは荷物をおろしに、空きのある部屋まで*案内してもらう事にした。*]
文学少女 セシリアは、ここまで読んだ。
[背を撫でられると心地いい気分に、無警戒にハーヴェイに身を預ける。
どんどん大きくなったと言われればじっと見つめたままに。ちょっと抗議をするように覗き込む目。
もう10年と言われれば頷いて返す]
………
[夢に見たこともあり、少し思い出したこともあってぽふりとハーヴェイに再度頭を埋めてからこすりつけた。
自分があの時いた場所はおそらく村でもかなりひどい状態の場所だったから。]
とうさま……元気……。
[アーヴァインのことを聞かれるとそう返して。
ハーヴェイが背を撫でるのをとめたところで自分も離れる。それが再開したばかりの時のいつもの合図だから。
次にかけられる言葉はわかる。部屋のことに関して。頷いて返す。
辺りを確認してからハーヴェイの腕を取り、いつもの部屋へと*案内した*]
―― 主の部屋 ――
[交わすグラスに揺らぐアルコールは、
語り部の口を滑らすもそれ以上のものではなく。
互いの興味を埋め合う時間は、穏やかに過ぎるも、
詩うたいには、とある一抹の不安が拭い去れず。]
[別れの挨拶など野暮なことは抜きに、
またふらりと立ち去るのも生業ゆえか。
騙らず また語らず 男は屋敷を後にする。]
[その後崖の上に咲く白い花を謡い
各地を放浪する音楽師の口から語られる
史実にかの屋敷の行く末はあるか。
しかし人々が耳にするころには、
全てはもう 過去の*霧の中*]
吟遊詩人 コーネリアスがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(吟遊詩人 コーネリアスは村を出ました)
─二階・自室─
[再びラッセルが身体を動かしたのはどのくらい時間が経った時だったか。
数刻も経っていなかったかも知れない。
身動ぎ身体を起こすと、靴も履かずに窓辺へと近付いた]
……来てたんだ。
[立ち去り行く詩人の後姿。
知らぬうちに現れ、知らぬうちに去って行く。
相変わらず不思議な人だと、その背中をしばらく見遣った]
─広間─
ええ、本当に。
[集まるのも珍しい、という呟き>>149にひとつ、頷いて。
作業に戻るセシリアには、無理に言葉をかけることはせず、窓の外へと視線を向ける。
やがて青年が厨房へと向かったなら、自身も一度広間を出て、通りがかった顔見知りの使用人に新たな来客について問う。
聞かされた名のひとつは、知ったもの。何故ここに、という思いはあるが、それは表には出ず]
ありがとう。
けれど、もう少しお喋りは抑えるべきね?
[代わりに、冗談めかした口調で余計な事まで話しそうなまだ若い使用人を諌めて、広間へと取って返す]
……覚え違いでなければ、彼のご令嬢だと思うのだけれど。
落ち着かれた頃合を見計らって、訪ねてみましょうか。
[再度、広間に入ったなら、新たに温かい飲み物が用意されている頃合か。
碧の瞳はやわらかく細められ]
あら、気がききますのね?
ええと……幾度かお見かけした事はあると思うのだけれど。
こうして、お話しするのは、初めてだったかしら?
[ゆるく首を傾げつつ、投げかけるのはこんな言葉。
肯定の言が返るなら、優雅な一礼と共に名を告げて。
再び、窓の向こうの空へと視線を移ろわす]
―廊下―
[ハーヴェイを部屋に案内すると荷物の整理とかあるからと一旦そこで別れることに。
ぎゅっと抱きついてからハーヴェイを案内した部屋を後にした。]
ぁ……
[窓の外から屋敷を立ち去る音楽師の姿が見える。
屋敷に何度か訪れたことのある人、今日も気紛れにきて気紛れに立ち去るのだろう。
挨拶し損ねたことをちょっとだけ申し訳なさそうに思いながらその姿が見えなくなるまで見送った。]
……
[音楽師の姿が見えなくなると広間に向かうことにした。]
―広間―
[広間に入ると見知った顔も見えたが見知らぬ顔も見えた。
ぺこりとお辞儀をして挨拶をする。]
………
[口元がかすかに動くだけで言葉は出ない。
声にでていればこんばんはと言っていただろうか。
使用人に暖かい紅茶のカップを渡されながらもうお加減はよろしいのですかと尋ねられる。
頷いて返事を返し紅茶のカップに口をつけた。]
─広間─
[視線を移ろわせた窓の外。
過ぎてゆくのは見知った姿]
あら。
彼も来ていたのね……なら、久しぶりに色々と聴かせてほしかったのだけれど。
[小さな声で、ぽつりと呟く。
間を置いて、開かれた広間の扉。
振り返った先には、青い髪]
あら、こんばんは、シャーロット嬢。
久しぶりに、お邪魔させていただきましたわ。
[紅茶を受け取る姿に、にこりと微笑みながら一礼する。
シャラン、と音をたてるは、銀色の輪]
[自分は子供じゃないんだと、主張する娘が愛らしく、子供にするのと同じように背を叩く。
確かにもう少女とは呼べない年頃にはなったが、こうやって甘えてくる仕草は昔と変わらない。
何も言わなかったが、怖い夢でも見たのだろうかと。撫でる手にはいたわりを込めた。]
そうか、なら荷物を置いた後で顔を出しにいこう。
土産代わりに旅の話でも聞かせようか。
[そう言うと、シャーロットに手をとられるまま、いつも借り受ける部屋へと案内された。]
―二階の一室―
[名残惜しそうに離れていく彼女を見送って、部屋に入ると背負っていた荷物を降ろした。何が入っているのか、どさりと重みのある音がたつ。
自由になった背をこきこき鳴らしながら、ふと目にした窓の隅には、白い影が浮かんでは消えて行った。
影が一体何だったか、知る術はなかった。]
[紅茶に口をつけてからキャロルにお構いなくと言う風に首を小さく振り微かに笑いかけた]
………
[確か5年くらい前からこの屋敷に来るようになった踊り子の人とか思いながら、音を立てた銀色の輪の方にちらりと視線がいき、すぐにその視線はキャロルのほうを見た。
それから他の者からも挨拶を返されていればそちらに順に視線を向け微かに笑いかけたであろうか。]
―部屋―
[客人らと別れた後、墓守はそのまま自らが生活する部屋に戻った。
窓際に行き、本を読み進める。
途中で窓の外に目を遣れば、白銀の詩うたいの背が遠くなるのを、眉を上げて暫し眺めた]
途中で降られねば良いですが。
[そう口にすれど、立ち上がって後を追う等ということもせず。
姿が見えなくなった頃、墓守の視線もまた本の上に戻った]
―広間―
[修繕し終わった本を書庫へ戻し、また別の本を抱えて戻る。
手馴れた単純作業。
気持ちを落ち着かせるためではなく考えをまとめるために手を動かす。
幾度も同じ思考を繰り返して、セシリアは手を止めた]
……考えても……わかんないよね。
[近づかないほうが彼のためでもあるのだろう。
顔をあわせたら会釈をする。それだけの関係でいい。
どうせ自分はすぐにここを去る人間なのだから]
…でも、やっぱり、本は貰ってほしい、かな…?
─二階・自室─
[詩人の姿が見えなくなった後は、庭の隅にある菜園へと眼を向ける。
風が強くなって来る中、その勢いに身を任せている作物達。
こんなに風が吹くなら囲いでもしてやれば良かったと、眉尻を下げ心配げに見つめた]
…………飲み物。
[しばらく窓の外を眺めた後、不意に言葉を紡ぐ。
継続して感じていた喉の渇きに堪えかね、再度飲み物を取りに行くことに。
先のこともあって階下へ向かうには恐怖が残ったが、広間に行かなければ良いと言う結論に達する。
靴を履き直すと、自室の扉を開けて廊下へと出た]
[言葉による返答がないのは、既知のこと。
もっとも、その理由まで深く知る意思はないのだが]
あら。
これ、気になりますかしら?
[シャーロットの視線が一瞬、腕に連ねた輪に向けられたのに気づき、首を傾げて見せる。
腕を軽く振ると、複数の輪が触れあい、澄んだ音をたてた]
[礼をするシャーロットに、挨拶の言葉と自分の名前を告げる。
言葉を発しないこの少女もラッセルと同じく人付き合いが苦手なのだろうか?
しかしその考えは彼女の微笑に消える。
セシリアはシャーロットの印象を「穏やかで物静かな人」に変えた]
風、すごいですね。
雨が降ると糊の乾きが悪くなっちゃって困ります。
[こちらのことをわかっている相手には接するのが気安い。
言葉を返さない様子に気を良くしない人も少なくはないから。]
……(こくり
[キャロルに腕につけた銀の輪を見せられると小さく頷いて返す。
自分はあまり女性らしいアクセサリーというものを身に着けないので少し興味があった。]
中
予定より仕事おそくなったな…。夜明けまで一時間切っとる(涙
人狼取れるかな?
そして縁の少ない人に手を伸ばしてみた。
―広間―
[届いた飲み物を皆に勧めながら、自分も飲み物を手にして、掛けられた言葉に一口飲み込んでから]
あぁ、そういや見かけたことがあると思ってた…
俺も、荷物届けたらすぐ帰る時があるし、他の客人とはあまり話す機会ねぇし。
[そう返すと、丁寧に優雅に名前を告げられて、ほんの少しだけ驚いた様子になる]
へぇ…そうか、あんたがキャロルさんか。
アーヴァインの旦那から話を聞いたことがある。
[そう言ってから、思い出したように自分の名前と仕事を告げる。
多少無礼ではあるが、相手が誰であっても変わらないのが長所でもあり欠点でもあった]
[もう一口口に含んで、広間にやってきたシャーロットを目に留めると、一応はきちんと頭を下げて]
お久しぶりです、お嬢さん。
[一言だけ挨拶を。
彼女の事情を知っているから、必要以上に離しかけることもなく。
キャロルとのやり取りをどこか微笑ましく見ながら]
[風が強い、というセシリアの言葉に、碧の瞳は再度、窓の向こうへ]
本当に。
荒れる前につけて良かったというべきかしら。
……雨と糊って、何か関係があるの?
[続いた言葉に浮かぶのは、疑問。
それをそのまま言葉と変える]
[閉じられた窓がかたかたと揺れる中、骨張った墓守の手は乱れることなく頁を捲り続ける。
やがて最後の一文まで読み終え、本は閉じられた]
[窓の外で揺れる白花の中、動かない黒石に少しの間目を遣る。
それから窓に背を向けて、書庫へ向かう為に、部屋の扉を開けた]
[キャロルに頷いてからセシリアと名乗った少女からかけられた言葉に窓の外に視線を向ける。
起きたときよりも窓の外の様子は思わしくない。
きゅっと胸元の服をかすかに握る。
普段ならばもう雨くらいでそんな気分になることもないのだが、夢のこともあったせいか雨のことを思うと気が落ちる。]
……
[少し暗い面持ちで小さく頷いて、それから視線は一度本に。
そういえば着た時に何かしていたなと思い出す
この少女は何しに屋敷にきたのか、そんな疑問も少しだけ沸くが特に尋ねる気は起きなかった。]
[それから、碧は再び青を捉え。
頷きの肯定に、ふふ、と楽しげに笑む]
これは、私にとっては仕事道具、というべきなのだけれど。
[言いながら、舞の型を軽くなぞるように腕を動かす。
銀色の輪が触れあい、音律にも似た響きを織り成した]
常に、楽師の伴奏があるわけではないから。
こうして、舞に彩りを加えているの。
……勿論、装飾品としても、とても気に入っているのだけれど。
中
そういやソフィーは大丈夫か。何処行ったんだろ。
リアル事情ならお疲れ様です。
コーネもお疲れ様でした。リアル頑張ってら。
─階段─
[廊下へ出ると階段へと向かい。
その中頃から手摺りに張り付き階下を見る。
広間に居た者が廊下に出ていないか警戒してのことだった]
……………。
[広間に向かわないとは言え、鉢合わすのは気まずいと言うか怖いと感じる。
見える範囲に居ないことを確認すると、再び階段を降り始めた]
/*
呼び方メモ。
・名字+様→基本
・名字+さん→比較的気さくに話す相手
・名前+様→身内、相手から呼べと求められた場合、名字不明の場合
ラスは身内だけど距離があるので例外。
[そういえば、ギルバートに挨拶していなかったことを思い出した。]
あ、えーっと、先ほどはお騒がせしてすみませんでした……。
セシリアといいます、しばらくお世話になることになりました。
よろしくおねがいします……。
[入れたての紅茶を受け取り、椅子に座る]
えっとー……雨が降ると空気が湿気ちゃって、糊の渇きが悪くなっちゃうんです。
あんまり乾かないとカビの原因にもなっちゃうし……はやくお天気良くなるといいですね。
わたし、この本戻してきます。
随分作業がはかどっちゃって……今日はこれを戻して終わりにします。
[紅茶のカップをテーブルに置き、積み上げていた修繕が終わった本を抱えて立ち上がり、そのまま廊下へ]
[ギルバートがこちらを見る様子に一瞬だけ意識がいきちらりと視線を向ける。
それはほぼ無意識にだったかもしれない。
すぐに視線はキャロルの方に。]
……
[楽しげに笑む様子にはつられるように小さく笑みを返し、
かけられた言葉に視線は銀の輪と腕の動きに。
広間に響いた音色にしばし耳を傾けてから]
……(ほふぅ
………
[感嘆の吐息を漏らしてから、きれいと声にならない口の動き、キャロルに頷いて。
装飾品としても気に入っていると言われたその銀の輪は綺麗だと思った。でもきっとそれが似合うのはキャロルだからだろうとも思った。]
[セシリアが早く天気がよくなるとという言葉には心の中で同意をしていた。微かに頷いていたかもしれない。]
……
[本を戻してくると廊下に出るセシリアを見送った。
自分にはその背中にかける言葉はない。
セシリアが出て行くと再び視線は今の話し相手のキャロルに向ける。]
―階段上―
[本を片手に携えて、階段の方に歩いて行く。
丁度その真上に来た時、青年が階段の中程から降りて行くのを目にした]
[声を掛けようとして止め、その場で足を止めたまま、青年が階段を降りきるのを待つ。
相手が振り返ってしまえば丸見えではあるのだけれど]
─ 一階・廊下→厨房─
[ユージーンの気配には気付かぬまま階段を降りて。
こそこそと、移動する使用人すら避けるようにしてラッセルが向かったのは厨房。
そこで水か何か、直接貰うつもりで居た。
厨房の扉から中を覗き込むと、何人かの使用人が食事の準備をしている。
その手にはラッセルが取って来た作物もあり、思わずしばらくの間、扉の陰から調理の行方を眺めていた]
[音の余韻が消えた後。
セシリアの説明に、ひとつ、ふたつ、瞬く。
そちらの方面には余り詳しくはないのだけれど]
……雨と、相性がよくないのね。
[理解した部分を口にして、行ってらっしゃい、と広間を離れる背に声をかけ]
[シャーロットの唇の動きと、表情。
ふふ、と笑んでありがとう、と言葉を返す]
シャーロット嬢も、良いお年頃なのだから、もう少し飾られてもよろしいのではないかしら、ね?
[更に続いた言葉は、冗談めかした響きを帯びる]
/*
残念ながら注意は階下にばかり向いていた…!
セシリア出て来たっぽいし、さっさと一階に向かいまする。
ところで「ちゅうい」と入れて一発目に「中尉」が出て来るのはどうなんだ、箱。
俺色に染まりすぎだろ。
[紅茶を飲みながら、声をかけてきたセシリアに向き直り、名乗るのにこちらも笑みを返して]
初めまして、だな。
俺はギルバート…麓の村の雑貨屋のもんだ。
暫くいるんなら、そっちの…作業に必要なもん、言ってくれれば用意するぜ?
[名前を告げながら、しっかりと営業までして。
本を抱えていくのを見送って]
……手伝った方がよかったかね、あの量。
[ぽつり]
―広間→書庫―
[まだ糊の乾ききっていないものや明日もう一度手を加えるものなどは机の上に。
背表紙の修繕だけですんだものを元の棚へ戻す]
…1割くらいは確認できたのかな……。
[改めて書庫を見渡すと、暗闇の中に大きな書架が整然と並んでいる。
なれないものが見れば不気味だろうその光景が、セシリアにとってはとても心地の良いものだった。
たくさんの記憶がここに収められている]
[ゆっくりと大きな呼吸をして、満足げに部屋を出た]
[ギルバートの呟きに、抱えてきた時の様子をふと思い起こし]
そうねぇ。
エスコートしてあげていい場面だったんじゃないかしら?
[返すのは、からかうよな口調の言葉]
[キャロルにありがとうと言われ、続いた言葉に少し驚いた表情、
そして微かに首を横に振り、困ったように赤くなり俯き加減に。]
…
[冗談めかした響きとはいえ自分が歳の割りに子供っぽいことは屋敷の来客達と比べれば感じること。
ハーヴェイに会ったときに先ほど言われたこともあり気恥ずかしい気分になっていた。
ちらりとキャロルに視線を向けてから改めて自分との違いを大きく感じた。]
……
[浮かべるのは困ったような笑み、自分にはやっぱりそういうアクセサリー等は似合わないと思ったから。]
―廊下―
[ここに来てからもう何度も往復した廊下を歩く。
ここをまっすぐ。次を右へ。
ふと左手からいい香りが漂ってくることに気づいた。厨房だろうか?
そちらの方向を見ると、ラッセルの姿が見える]
(顔をあわせたら会釈するだけ!
向こうが気づかないならそのまま通り過ぎよう…)
[廊下を通過するだけ。
それだけのことがまるで綱渡りのように感じられる。
息を止めて足音を殺し、そっと通り過ぎる]
― 一階廊下 ―
[青年が振り返ることは無く、その姿が見えなくなった頃、墓守もまたゆっくりと階段を降りて行った。
足は当初の目的通り、書庫のある方向へ向けられている]
孤児 トビー が参加しました。
孤児 トビーは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[お金を貰った。だから付いてきた。
言われたことは、目を離さないということだけ。
だからいつだって、ただ見ていただけ。]
出て来ないなぁ
[握ってるお金を取り返されたら、また偶然を待たなきゃいけない。
スリは何度もやったけど、殴られたり蹴られたりもするから危険。
死んだ人の荷物は漁ったけど、バレたらやっぱり殴られた。
全部没収。割に合わない。
偶々「目を離さない」ように言い付けられたのも、バレたら殴ったり蹴られたりしたんだろう。
運良く気付かれる前に、離れられたから良かったけど。
割の良い仕事っていうのは、どうしても危険だ。]
仕方ないや。中行こうっと
見られちゃ駄目なんて、言われてないし
[そうと決めたら行動開始。
細い吊り橋を渡って、大きな戸を叩く。
目を離しちゃいけないんだから、しかたない。]
[シャーロットの浮かべる、困ったような笑みにあら、と短く声をあげ]
ごめんなさい、困らせるつもりではなかったのだけれど。
[僅かに眉を下げて、謝罪を口にする]
でも……そうね、シャーロット嬢には、こんな腕輪の類はあまり合わないかも知れないけれど。
髪飾りとか、そういう、さりげない物は似合うと思うわ。
とても、綺麗な髪をしてらっしゃるし。
追跡者 カミーラ が参加しました。
追跡者 カミーラは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
追跡者 カミーラがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(追跡者 カミーラは村を出ました)
[エスコート、と言われて少し苦笑して]
ま、今回はちょっとタイミングが合わなかったって事で。
一応、普段は優しいんだぜ?これでも。
[どこか照れ隠しのように紅茶を飲み干して、シャーロットの方に視線を向けて]
お嬢さんなら、小ぶりでシンプルな物が似合うと思うぜ?
[今までの話を聞いていたのか、それだけ言って]
─厨房前─
[覗き込んで居たのに気付かれ、使用人が声をかけて来る]
ぁ、あの……。
水……ちょうだい。
[引き気味になりながらも、希望を口にすると、使用人は微笑んで水を用意してくれる。
グラスに入ったそれを受け取ると、逃げる勢いが如く踵を返し、一歩足を踏み出した。
その方向に見えたのは、セシリアの姿]
───っ!?
[驚きも含めた身の硬直。
グラスを両手で胸の位置で抱えた状態になり、踏み出した足が今度は後ろへと下がった]
武芸者 マンジロー が参加しました。
武芸者 マンジローは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
―玄関―
[東洋の装束に風呂敷包み、草鞋に編み笠。腰には刀を差した男が館の玄関に立っている。その姿は周りの景色にくらべても、余りに不釣合いだ]
たのもう〜ぅ
我は旅の者でござるが、一晩宿を貸してはいただけぬであろうか?
[しばし玄関先で立ち尽くし、やがて声を聞きつけて来た使用人に中へと招き入れられるであろうか]
あら、そうですの?
なら、次にはそれが発揮されるのを期待しておきますわ。
[苦笑するギルバートの言葉に、たのしげな笑みでこう返す。
続いた言葉には、瞬きひとつ]
あら、意見の一致。
私のように、目立たせるためのものではないものねぇ……。
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