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呼び寄せたのは果たして何か。
その意を誰一人知る由もないまま、人々は集い始める。
1人目、自衛団長 ギュンター がやってきました。
自衛団長 ギュンターは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
召集をかけたものの、まだ集まってはおらぬか……。
とはいえ、どこまで真実かもわからぬ噂、焦る事もなかろうて。 全員集まるまで、ゆっくり待つとするかの。
村の設定が変更されました。
村の設定が変更されました。
【業務連絡】
旅人なら宿帳への記載として、村人なら役場の記録として、ある程度の情報は書かされる(書かかれている)ことになります。
過去に書いた記録として残っているのかもしれません。
(以下テンプレ。書いた後、メモにもアンカーをお願いします)
■名前:(綴りがあると泣いて喜びます)
■年齢:
■職業:
■経歴:
※他、PL視点での補足など
■希望縁故:
進行中情報ページもあります。
http://werewolf.rash.jp/?%a1%daStarry%20stone%a1%db%2f%bf%ca%b9%d4%c3%e6%be%f0%ca%f3
お手数ですが村ページと合わせて確認していくようお願いします。
【業務連絡ここまで】
村の設定が変更されました。
短い夏の一時だけ
潅木の山はその村へと道を開く
聖なる石とも呼ばれる瑠璃
掘ることが出来るのも同じ僅かな期間だけ
星月夜の輝きを求めて
人々は湖畔の村へとやってくる
そうして集まったのは
未だ語られざる物語の紡ぎ手達――
村の設定が変更されました。
2人目、賭博師 アーベル がやってきました。
賭博師 アーベルは、占い師 を希望しました(他の人には見えません)。
……はぁい、ザンネンでした。
[にっこりと笑って。
オープンにしたカードは、ハートのエースとキング]
ってぇ訳で、俺の勝ち、だね?
……美人のディーラーさん?
[にこにこと笑いながら問う相手は、妖艶な雰囲気の女ディーラー。その前には二枚のクィーン。
あんた一体、どんな手を、と。
問いかける女ディーラーの言葉に、軽く、首を傾げた]
……どんな手も何も。
『俺』は、何もしてないんだけどなぁ。
『普通』に、勝負してただけですよぉ?
[問いかける口調は、不思議そうなもの。
けれど、目の前の女を見つめる蒼の瞳は――鋭い]
それとも……。
美人さんの方は、『何か』やってらっしゃった?
[かたん、と音を立てて席を立ちながら、問う。
この問いかけに女ディーラーの表情に苛立ちめいたものが過り、同時、部屋の隅に控えていた男たちの間に緊張が走った]
あー……ったく。
単純だね、ホント。
[あきれ果てた、と言わんばかりの口調で言いつつ。
ポケットに手を突っ込みながら周囲を見回し、そして――]
―村への道―
……あー、っとに。
ひっでぇ目にあった。
[切り立った崖に沿った、細い道。
そこを歩きながら、は、と息を吐く]
だーいたい、あんなミエミエのやり方でよくもまあ、あれだけやれてたもんだよなぁ。
……ま、気がついたのは、黙らせてたっぽいけど。
[ぶつぶつと呟いている間に、道は深い谷にかかる橋へとさしかかる]
……相変わらず、かわんない、ねぇ。
[吊り橋の先に見える村の様子に、僅かに目を細め。
もう少し、と呟いて、歩みを進めた]
―村の通り―
……お、あれは。
よーっす、じいさま。
おっひさしぶりー。
[村に入って間もなく見えた姿に、ひら、と手を振る]
ん? やだなー、わすれちゃった?
俺ですよ、俺。
三年顔見なかったくらいで、忘れないでほしーなー。
[一人、調子よく喋っていると、返されたのは「覚えておるわ」という呆れたような一言。
その呆れが、長い音信不通によるのか軽薄な態度によるのかは定かではないが、言われている方は気にした様子もなく]
え、帰って来たんなら、役場で身上書更新しろ?
……いや、そんなに長居するつもりは……って、はいはい、わっかりましたわかりました。
先に、役場に行くよ、いきますよ。
だから、そんなに真剣に怒んないでくれってば。
[それでも、眉間に刻まれる皺が深くなるのを認めたなら。
大げさなため息をついて、村役場へと足を運んだ]
3人目、貴族 ミハエル がやってきました。
貴族 ミハエルは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
─自宅・テラス─
[湖畔傍に建てられた別荘風の建物。
そのテラスに据えられたテーブルで、少年が紅茶を嗜みながら手紙を読んでいる]
…………兄上達も飽きないな。
こんなことをしている暇があったら、父上に取り入る努力をすれば良いのに。
[読んでいた手紙をテーブルの上に投げ捨てると、傍らに用意してあったティーカップを手に取り、紅茶を口に含んだ。
書かれている内容は自分を蔑むような文面ばかり。
この村へと来る前からずっとのことであるため、兄達の行動には呆ればかりが先行する。
喉を潤すと短く息を吐き、別の手紙に目を通した]
今回の予算は……そこそこ使えそうかな。
……あと2年、か。
[父からの手紙にはこの村で採れるラピスラズリの仕入れの話が書かれている。
年若ながらにラピスラズリの仕入れは父から一任されており、それが兄達の不評を買っている理由の一つでもあった。
手紙の最後の方には、16歳になる時には呼び戻す旨が書かれていて。
それを見て少し寂しげに息を吐いた]
今年の採掘具合はどうなってるだろう。
村長とも交渉して来ないとね。
[父の手紙を丁寧に仕舞うと、兄達の手紙は執事へと片付けを任せ。
一人、交渉のために村長の家へと向かうことにした]
[少年──ミハエルがこの村にやって来たのは2年前。
役場の記録には以下のように*記載されている*]
────────────────
■名前:ミハエル=フォン=ツィターデレ Michael=von=Zitadelle
■年齢:14
■職業:──
■経歴:家の都合により、2年程前から村に移住して来たとある貴族の息子。本邸に住む父から、村で採掘されるラピスラズリの仕入れを任されている。
本邸には3人の兄が居るが、彼らとは母親が違うために煙たがられている。貴族の子らしくプライドが高く、他と壁を作ろうとすることもしばしば。母親は移住直前に病死していて、この村の別邸では世話役数名と共に暮らしている。
■希望縁故:血縁以外なら大概は受けられる。正負感情どちらでも。
/*
ちゃっちゃかイン。
どうも、龍猫です。
無謀にも囁き狂人を希望しています。出来んのかお前。
そもそも貴族の子出来るのかお前。
そんな突っ込みしつつ頑張る予定。
世話役は(08)人くらい居るかもしれない。
/*
8人は多いような(笑)。
執事、料理担当、その他家事担当2人。
このくらいが妥当かなぁ。
あうち、周りからはどう思われてるか書くの忘れた。
まぁ流れで。
―村役場―
――――
■名前:アーベル・ハービヒト Abel Habicht
■年齢:24歳
■職業:旅人
■経歴:村生まれ村育ち。両親共に優れた宝石細工師だったが、十歳の時に事故で失う。
十八歳の時に村を飛び出しして三年前に一度戻ってきたもののまたすぐに旅立ち、以降はほぼ音信不通になっていた。
※ここからPL視点情報。PC視点の身上書には記載されていません
村を出た後、何をどう巡ったのか街の裏通りで賭博師として名を上げる。
今回は、賭場のトラブルのほとぼりがさめるまでの間だけ、と帰郷した。
■希望縁故:両親がなくなったあと、面倒を見てくれた人、もしくはその家族がいていただけるとありがたく。
繋がりは義兄弟でも親戚でも全くの他人でもなんでも来い、で。養い先が見つからなければ、教会の孤児院に世話になっていた、とする予定。
十八までは村にいたので、昔馴染みや友人などの縁故も歓迎。
――――
はいよ、とコレでいいんだよね?
……え? 外でなんの仕事してんだ……って、それは秘密。
[役場の職員に身上書を提出しつつ。
向けられた問いは、軽く笑って受け流した**]
4人目、雑貨屋 ゲルダ がやってきました。
雑貨屋 ゲルダは、聖痕者 を希望しました(他の人には見えません)。
― 店内 ―
―――――…ン
[年期を思わせる茶色の木目のテーブルの上
重ねられた腕から覗く貌は酷く眠たげ。
覚醒から程なくして重たげに頤を上げれば
寝ぼけ眼が見せる視界は鮮明な物となり。]
――、嗚呼、いけない…すっかり眠ってしまったみたい
[欠伸をかみ殺し店内を見回すも視界の中に客の姿は見られない。
細く華奢な腕に頬がのせられたと思しき紅い痕は消えない儘。
なだらかな肩から滑り落ちるエプロンの紐をそと肩に掛け直す。]
腕のいい細工師を見つけられたから…気が緩んでしまったね
[鈴の転がるような声色が店内に通る。
音をこぼした先、細うい指先がくすぐるのは小粒程のラピスラズリ。
薄紅色のくちびるは柔らかく笑みを作り手の中の鉱物を想う。]
[ゲルダを取り囲むように聳え立つ棚も少々年季の入ったもの。
液体や粉末、粒状の入った硝子瓶は窓から差し込む光に鈍い輝きを放つ。小さな雑貨店であれど生活の必需品から嗜好品まで一通り取り揃えてはいて。
立ち入った客を迎えるのは何も店番たるゲルダだけではない。
店内を飾り立てる緑や花に囲まれながら今日もまた
切らした品が無いか、足りてないものが無いか目録に眼を通す。]
煙草とインクが切れてしまいそう
また、注文しないとダメ
[柔らかな、常盤色の髪を人差し指に絡めながら口にするは日々の業務。日常は未だ変化を覗かせる事もなくただ穏やかに刻を刻む。
店内の外、開店中と下げられたプレートと、来訪を告げる役割を持つベルは訪問者をただ、待って。]
5人目、宿屋の娘 ベッティ がやってきました。
宿屋の娘 ベッティは、智狼 を希望しました(他の人には見えません)。
―宿屋―
[二階は宿屋、一階は昼は食堂、夜は酒場となっている。もっとも、昼から飲む人もいるので特別な区別があるわけでもないが。
その一階は時間帯もあってか、今は客の姿も少なかった]
親父、先に休みなよ。
明日からしばらく町のほうに出かけるんだろ?
明日からのこともあるし、夜の方は私一人でやっとくからさ。
[父親の「本当に明日から一人で大丈夫か?」と心配する言葉には笑いかけながら]
大丈夫だって、私だってもう子供じゃないんだし。
それに一人だけになるのだって今回が初めてじゃないんだから。少しは自分の娘のこと信用しなよ。
それによく言うじゃん、可愛い子には旅させろってね。
あ、でも旅に出るのは親父のほうか。
[父親がこちらに笑いかけながら、「子供の心配をするのは親の務めだ。二日以上任せるのは初めてだしな」と、その言葉に頷いて、
自分たちの居住スペースになっている一階の奥に行くのを見送った]
さて、夜に向けて準備しないと。
[料理の仕込をしながら、調味料が足りないのに気づき、
あまり高いとは言えない身長のおかげで足場にのって、棚の上のそれを取り出す]
こういうとき、ちょっと不便だな。
[発育不足気味な体のことは、年のこともあって半ばあきらめていることもあるのだが、
それでもこういう時に少し気になったりもしていた。
ただ、それを人前で出すことはほとんどなかった]
―村役場―
――――
■名前:ベッティ・ウルバン Betti Urban
■年齢:19
■職業:宿屋の娘
■経歴:
村にある宿屋兼酒場の娘。
母は小さい頃に旅先で他界しており、父と二人で店を営んでいて、村からはほとんど出たことがない。
■希望縁故:
仲のいい父方の親戚、もしくは幼馴染か親友等を募集
――――
[村役場に行けば、その身上書を確認することができるだろう]
/*
事件開始前に父親を旅立たせる、
父娘二人の店
どっかで見たことあるって?
気にしちゃいけないよ(n・ω・n)
赤猫ことshuchanは中身を隠せないお年頃なんだ。
皆、今回もよろしくね♪
6人目、修道士 ライヒアルト がやってきました。
修道士 ライヒアルトは、智狼 を希望しました(他の人には見えません)。
―修道院―
[修道院の図書室で青年は一人黙々と読書に勤しんでいた。
パラ、と頁を捲る音が静寂の中響く。
本の内容は専門的な事が書き連ねられた物で
其れを面白いと評する者はいないだろう物だが
其れは青年の知識欲を満たして呉れる物であった]
成る程。
[満足そうに呟く青年が一息つこうと
机に置かれたカップに手を掛けようとしたその時。
慌ただしい足音が近付きバタンと勢いよく扉が開かれた。
姿を現したのは青年よりも年上の男で荒い呼吸を繰り返している]
如何かしましたか。
[青年が促すと男は途切れ途切れに用件を口にした。
怪我をした少年が居て手当てを願うというものだった]
7人目、人形作家 カルメン がやってきました。
人形作家 カルメンは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
―自宅―
――♪
[機嫌よく鼻歌など口ずさみながら、女は鏡を覗き込んだ。
しっとりと濡れた亜麻の髪を上げて、日課となっている作業を始める。
頬には白、唇には紅。
少し長い爪を整え、そこにも紅をのせる。
それを見守るのは、部屋の至るところに置かれた大小様々な人形達。
それぞれの色が乾く頃、ノックの音に歌は途切れ]
はぁい?
[鉱石にも似た群青の瞳が一度瞬き、振り向いた]
――――
■名前:カルメン・フロイデンベルク Carmen Freudenberg
■年齢:不詳(20代後半〜30代前半と推定)
■職業:人形作家
■経歴:三年前の夏に村に現れて以来、空き家を自宅兼職場とし、製作した人形を売ることで細々と生計を立てている。
手掛ける作品はパペットや操り人形から鑑賞用のものまで様々。
現在の年齢や以前の生活について村では一切明かしたことがない。
■希望縁故:仕事関係で縁故をお願いすることがあるかもしれません。
その他、上記設定に矛盾しない限りは正負問わず受けられると思います。
――――
[青年は緩く頷き、救急箱を手に取ると
案内すると言う男の後を追った。
回廊を進めば少年が座り込み大声で泣いている。
青年は少年の傍で膝を折り怪我の様子を静かに見詰めた。
血の滲む膝に触れて具合を確かめると、は、と息を吐いた]
骨に異常はないし縫合が必要な傷でもない。
――…大丈夫だよ。
消毒して手当てすればじきに治る。
[男が汲んできた水と布で傷口を綺麗にし
手際よく傷の手当てをするうち、少年も涙を拭っていた]
泣き止んだか、えらいな。
[青年は柔らかな笑みを少年に向け彼の頭を撫でた。
くすぐったいとはにかむ少年の様子に
青年と男の双方に安堵の色が浮かぶ]
前にも言ったでしょう?
女に年齢を訊くなんて野暮よ、坊や。
[扉の先にはガタイの良い男性が一人。
村の自衛団員の一人である彼に、昔取られた調書を見せられ問われ、女は緩く首を傾け]
あのときは納得してくれたんだから、いいじゃない。
[己の人差し指に軽く口付けを]
それで、何か不都合が起こったわけでもないでしょう?
[その指先で男の鼻先をつんと突いた]
ごめんなさいね。
相手をしてあげたいのは山々だけど、今から出掛けなくてはいけないの。
[男がたじろぐ間に女は離れ、広いつばの帽子を手に取った。
机の上に置いてあった大きめのバスケットと共に、男の横をすいと通り過ぎる。
慌てて何か言おうとする彼の唇に、女の人差し指が再びちょん、と触れて]
お話なら、また今度ゆっくり、ね?
[帽子の下から覗く紅が、笑みの形に*釣り上がった*]
―村役場―
■名前:ゲルダ=ファネール Gerda=Fahner
■年齢:20歳前後
■職業:雑貨屋
■経歴:祖母の代より続く雑貨屋を経営。基本的に何でも。嗜好品や生活必需品を主に扱うが、お得意様ならば手に入りにくい物も取り寄せたりしている。それとは別に、手作りの刺繍品を販売したり、衣類品の繕いも別口で承っている。
家族構成は祖母のみ、両親は既に他界。
一人で店を切り盛りしている。
一人称は「僕」すこし芝居がかった言動をしている。あどけない笑みが特徴。「私」と使うときもあるが、意図的に使うことはなくほぼ素に近いときに口にする。ややからかう口振りも多いが基本的には人懐こく、屈託のない性格。
■希望縁故:雑貨屋のお得意様や仕入れ先、細工師さんがいるとうれしい。村育ちなので基本的には顔見知りで御願いただければ。幼馴染縁故を組める人はお願いしに行くかもしれません。
――――
[詳細を記す用紙にはそう記されている。]
8人目、細工師 ゼルギウス がやってきました。
細工師 ゼルギウスは、霊能者 を希望しました(他の人には見えません)。
―工房―
――……こんなものか。
[金のブローチの台座に添えた群青色を、
見詰める眸は対照的な紅。
言葉とは裏腹、満足そうな吐息が細工師の唇から漏れた。]
片付けは私がしておきましょう。
貴方は彼を部屋まで送り届けて下さい。
[男にそう言うと青年は二人が立ち去るのを見届け
水桶と救急箱を手にし立ち上がる]
さて、紅茶を淹れなおすついでに
クッキーでも焼いてやるか。
[泣いていた少年に差し入れる心算で
備品を元の場所にきっちりと直すと
図書室に置きっぱなしとなっていたカップを持ち
修道院にある厨房へと向かった]
[村役場には更新したばかりの身上書があり
下記のように*記されている*]
――――
■名前:ライヒアルト=ランケ Reichard=Ranke
■年齢:25歳
■職業:修道士
■経歴:村生まれの村育ち。
幼い頃に修道院に預けられて以来両親は行方知れず。
読書家であり医療の知識が多少あるが全て独学。
修道院内でのみ治療を行う事がある。
常備薬の他にワインやリキュールの管理などを
任されているが図書室に籠もる時間の方が多い。
■希望縁故:血縁以外の縁故なら正負問わず可。
幼馴染や気心の知れた友人などが居ると嬉しい。
――――
9人目、洗濯女 クロエ がやってきました。
洗濯女 クロエは、霊能者 を希望しました(他の人には見えません)。
─湖畔・洗濯小屋─
よい、しょ。
…ぁー、重かったぁ。
[大きな籠を背負った少女が湖の畔の小さな小屋に入ると、中の作業台に籠を置いて背伸びをして身体を解し。
それから籠の中を覗くと、うわ、と思わず声をあげた。]
今日もまた多いなぁ。そりゃ重いわけだよ。
…まぁ仕方ないか、夏だもんね。
[小さく溜息をつくと、水をポンプで桶に溜め。
籠の中にたくさん入っている作業着を桶に出して洗い始めた。]
[一つ作品が仕上がり、休息の紅茶を啜る細工師の身上書は、
以下のように村役場に保管されている。]
■名前:ゼルギウス Zelgius
■年齢:28
■職業:宝石細工師
■経歴:
村生まれ村育ち。
生まれ持った色彩故か、太陽光には弱い。
(まったく外に出れない訳ではない。)
細工の傾向は、繊細なものが多い。
名は、そこそこ売れている方だと嬉しいかな。
銀髪 紅眼 身長は178cm位
■希望縁故:正負なんでもござれ。
(血縁関係も遠慮なくという意味で)
苗字は縁故が確定してからつけようかと。
工房の名前も考え中。
―――…嗚呼、そろそろ。
[紅茶缶を手に取り異国の文字で書かれたラベルに視線を移しダージリンの文字に薄く微笑み仄かな香りに眼差しを細めた。ゲルダ前方の古時計はちくたくと正確に刻を刻み振り子はやがてお茶の時間を告げた。客が居ないのを確認し少し奥まった所へ紅茶を淹れに行くと店内に広がる香りに上機嫌となり。]
一人ではつまらないから、
誰かお話し相手が来ると好いのに
[来訪者を告げるベルは成らず、暫しの間お茶の時間を楽しんで]
10人目、細工師 イレーネ がやってきました。
細工師 イレーネは、智狼 を希望しました(他の人には見えません)。
―工房―
…ふぅ。
[額にかいた汗を拭い、手にしていた銀の燭台をテーブルの上に置いた。
鈍く光るそれには白百合が咲き、淵には一定に深い青色の石が並べられ。
神に捧げる神器にしては、少々豪華なそれは寄付するために特別に作った一品で。
美しく丁寧に作りあげれた作品は、これからに対する希望の現われでもあった。
汗と銀粉で汚れた薄い手袋を脱いで脇に置き、白い手で膨らんだ腹を撫でた。]
中
またイレーネか、とか言う突っ込みは(ry
リベンジで今度は主婦です。t_nukeですこんばんは。
急遽細工師になろうとか決めちゃった為に細工師について調べるのに時間がかかったとか、そもそも村建て明日と思ってたとかそんな(ぁ
とりあえず頑張るよ。
参加者の皆様宜しくお願いします(ふかぶか)
[ざぶざぶと音を立てて鉱夫達の作業着を洗う彼女の身上書は以下の通り。]
■名前:クロエ・アーロン Chloe Arron
■年齢:19
■職業:洗濯業
■経歴:村生まれの村育ち。両親は元々居らず、祖父に育てられていた。
その祖父も数年前に他界し、以来祖父の跡を継いで夏の間は洗濯業を営んでいる。
洗濯ついでに服の直しなどもやっているので仕事の少ない冬はそちらで細々と生活費を稼いでいる。
■希望縁故:正負なんでもござれ。
幼馴染とかいてくれると嬉しい。
□場所:洗濯小屋 □接続:ゆるオン
[不真面目とも言える言動ではあるが、持成しの心は忘れない。ほんの少しの寂しさを覚えるが、眉根を寄せるだけでそれ以上は焦れず。暫くの後に客の来訪を知らせるベルが成ればぱっと其方を向き満面の笑みで出迎えようとして。]
―――…嗚呼、君なんだね
今日は何を御所望する心算?
[鈴の転がるような声色は彼の得意先に向けられる。
ころころと弾ませる其れはほんの少し親しみを込めたもの。何でも見て行って欲しいとのゲルダの声は、内緒話のように囁かれた*]
― →宿屋―
さーてーと。
[役場に身上書を提出した後、外に出て。
ん、と言いつつ、身体を伸ばす]
……どっちにしろ、行くとこは決まってるし。
行くかあ。
[ため息混じりの言葉の後、足が向くのは宿屋の方。
とはいえ、いざ、その前に立つと]
……怒ってっかなあ……。
[何となく、固まった。
三年前に帰郷した時は、一週間もいないで、しかも黙って出発していたから。
心配と言えば心配だった。いろいろと]
/*
しまった、ゲルダのプロフちゃんと読んでなかった…
ゲルダも繕いやってるじゃないか…!
…か、書いちゃったものは仕方ないよ、ね…
ご、ごめんねゲルダ…!!
あ、あれだよ私の方は多分おっちゃん達の鉤裂けとかしか繕えない!(爆
ん…こんなもんかな。
さてと、石鹸石鹸………あれ?
あ。
[表面の汚れを落とす為の水洗いを済ませ、桶の水を入れ替えてから洗剤を使おうと手を伸ばしたが、いつもの場所にそれが無く。
おかしいな、と首を傾げたもののすぐに思い出し、しまった、と眉を顰めた。]
粉石けん切らしてたんだった。
買いにいくの忘れてた…
…ゲルダ、お店に居るかなぁ。
[洗剤が無いので作業は強制的に中断せざるを得ず。
濡れた手を拭くと、洗剤を買いに雑貨屋へと*向かった*]
―宿屋―
[鍋の中で豆とタマネギのスープを煮込みながら、味見をして]
ん、こんな感じかな?
さすが私、今日も良い出来だ。
[自画自賛をしたりしながら、入り口前に立つ姿にはまだ気づかず。
正面の入り口から入る人があれば、ベルの音で気づくだろう]
[呼応するように、触れた手にことりと振動が伝わり、柔らかな笑みが零れ。
話しかけるように俯くと、さらと銀に近い髪が肩から*零れ落ちた。*]
――――――――――――――――
■名前:イレーネ=ノイエンドルフ Irene=Neuendorff
■年齢:24歳
■職業:細工師
■経歴:
村生まれの村育ちの細工師で、ラピスラズリの他に、主に銀を使う銀細工師。
細工の業は父親から教わったが、その父も数年前に他界。
現在妊娠5ヶ月を超えた所で、仕事は減らし気味。
■希望縁故:
もしよければ旦那募集中。関係は良不問いません。
現れなければお腹の子は父親不明で。
村にはずっと滞在しているので村の人とは知り合う事も多いかと。
その他縁故良不問わず。
――――――――――――――――
…………。
[さて、固まっていた時間はどれほどか。
宿屋前で不審人物状態でいたものの。
道行く人にじろじろ見られてはさすがにばつ悪く]
……覚悟、決めるか。
[ぼそ、と呟いて。
思いきって、ドアを開けた]
[鍋の火を止めるて、ドアのベルが鳴る音に調理場から店の方に顔をだして]
いらっしゃい…
[はじめに営業スマイルで、続ける言葉は止まり、
それから入ってきた客と思っていた人物に気づき驚いた顔で]
あ、アーベルっ!
[それから笑いかけて、そっちに駆け寄っていった]
[踏み込んだそこは、飛び出した時と変わらないように見えて。
何となくほっとしている所に、名を呼ぶ声が聞こえた]
おっと。
よ、久しぶり。
[駆け寄ってくる姿に、ひらりと手を振って。
最初に向けたのは、こんな言葉]
[ほっとした様子を見せて、それから手を振りながら向けられる言葉。
笑顔は変わらないままに駆け寄り]
今までどこいってやがったっ!
[笑顔のままでアーベルのお腹のあたりに殴りかかった。
あたったとしても自分の力ではさほど痛くないだろう一撃。
それはきっと、3年前の一時帰郷の時とほぼ変わらない対応だった]
[笑顔で向けられた言葉と、伝わる衝撃。
大したダメージでは確かにないが、芝居がかった様子でぐぇ、と呻いて見せた]
ったく……変わってねーな、この跳ねっ返りは。
[三年前と変わらない挨拶にくく、と低く笑いつつ]
ところで、伯父貴は?
いねーの?
[ぽふ、と頭に手を乗せて。
問いかけるのは、こんな事**]
―工房―
イレーネ。そちらもできたようだね。
嗚呼、佳い出来だ……―――。
[男が手を休めてから程なくして、同じ細工師である妻の手も止まった。
男の紅玉を思わせる眸が細まるのは、彼女の作品を映してか、それとも、妻と膨らんだ腹の裡への存在へか。]
紅茶、飲むかい?
[妻の分の紅茶をカップに注ぐと、それを持って傍らへと寄る。
カップは机の上へと置かれ、男は膝を床につく。
イレーネの手が触れる場所に、そっと耳をあてた。]
あと、5か月くらいなのだよね。愉しみだな。
[お互い早くに親を亡くしてしまった所為か。
血を分けた子――という存在が、ゼルギウスは愛おしくて仕方ないよう。
妻との絆も、より深くなるに違いないと、ふにゃりと相貌を崩す。]
―宿屋―
[そのまま拳をお腹に当てたまま]
便りがないのは無事な証拠とは言うけど、3年間も音信不通なのが悪い。
[にっと笑って見上げてから]
親父なら奥にいるよ。
明日から町のほうにでるらしいから休んでもらってる。
[頭に載せられる手、うつむいてぎゅっと抱きついてから]
それでも、何も言わずに出て行ったから、心配したんだからな。
[そう小さくつぶやいてから、すぐに離れて]
おかえり、アーベル。
[明るい笑顔で見上げて、そのまま居住スペースになってる奥に*招き入れた*]
―工房―
[と、急にきりっとした貌をして、妻の貌を下から上に見て謂う。]
さあ、仕事終わったんだから、無理せずに休まないと駄目だよ!
家事とかは、私に任せとけばいいのだから……―――。
[最近口癖になってしまった言葉。
それに対してのイレーネの反応はどうだったろうか。]
えぇっと、まずは洗濯物かな?
その後、ゲルダさんのお店に商品を収めて、
ついでに買い物してくればいいか。
[妻の答えはどのようなものであったとしても、張りきり、洗濯物を干しに勢いよく外に出
ぺしょり
仕事後、根をつめていた身は、太陽の光に溶けた。
立ちくらみを覚え、眉を八の字にして戻ってくるのは
*日常茶飯事のこと*]
/*
夫婦ktkr
と爆睡していた龍猫が申しております。
うーん、また幼馴染スパイラル発動しそうなくらいに現地民ばかりだなぁ…。
肩身狭いぜ。
関係の捻じ込み場所が難しい。
とりあえず今日は寝直し(
― 店内 ―
そんなに切羽詰まった貌をして…如何したんだい?
[こてり、小鳥のように首を傾ぐ仕種はいつもとは違う老年の彼の様子を想う。雄弁に語られることは無く閉ざされたままの白雪色の髭は黙したまま。持たぬ間を繕うように娘は嗜好品の煙草を差出し。]
―――ン 何時もの銘柄で好かったかな
…自衛団長さん
[其処で漸く重い口を開く男は返事と共に煙草を受け取る。結局は何も言わずに料金を娘に渡すと踵を返し店の外へと出て行った。]
[カラン]
[御茶を勧めようともしたが、其れは受け取られることは無く。温かい陶器の注ぎ口は熱を湛えた息を吐き出し続けていた。]
冷たい物の方が好かったかな
[少し寂しげな目許が微かに震え、くちびるからはため息が漏れた*]
─村長宅─
───ええ、今回も譲って頂ければ、と。
この村で採れるラピスラズリは良質なものだと、父が甚く気に入っているもので。
[村長を前にして紡ぐ言葉は子供らしくない丁寧なもの。
幼い時から後継者として育てられた癖が抜けることは無い]
前回同様、買い占めると言うことはしません。
こちらの予算は以下の通りです。
ご検討よろしくお願いします。
[予算額の書かれた紙を村長に渡し。
淡々とした様子で言葉を紡いで、軽く頭を垂れた。
粗方話を終えるとミハエルは村長の家を後にする]
─村の通り─
後は……加工品の確保か。
[ぽつりと呟きながら村の通りを歩く。
貴族らしく身なりの整ったミハエルの姿は、この村ではかなり浮いた存在かもしれない。
それを見て好奇の目を向けて来る者は移住当初より減っただろうが。
そんな視線があろうとも気にすることなく歩みを進めた]
この人のは2・3個で良いかな。
こっちの人は…少し多めに。
残りはあの人のにしよう。
[予算のメモと細工師の名が書かれたメモを手に、購入の振り分けを思案する。
自然、足も細工師達の住む方へと進んで*行った*]
11人目、行商人 ユリアン がやってきました。
行商人 ユリアンは、守護者 を希望しました(他の人には見えません)。
あー。着いた着いた。
[馬も引いているがその背には荷物が満載で。
自分も大きな荷を背負っての山道は、楽ではないなんてもんじゃなかった]
…どーも。今年は俺一人。
親父は厄介事に巻き込まれて療養中だから。
[それでも荷物はいつも通り。だからいつもの倍は疲れた]
預かり物は一休みしたら持ってくよ。
んじゃ、また後で。
[落ち着いた後には例年と変わらない身上書を提出。
違うのは今年は一人だということくらいの*はず*]
――――――――――――――――
■名前:ユリアン=リヒター Julian=Richter
■年齢:25
■職業:商人
■経歴:10年以上前から毎年道が開けるとやってくる親子商人の片割れ。直接品物を取引する他に遠方への届け物を請け負ったりもする。
今年は父親の方は怪我で来ていない。
■希望縁故:商売で絡めそうな相手は顔見知りになってると思う。
夏の間だけしかいないけど、それなりに親しい村人もいると嬉しい。
こっちからタブーは特になし。正負どっちでも好きに振ってくれれば拾わせてもらう。
――――――――――――――――
/*
どーも。後から参加の村建て兎猫です。
昨日は村建てた後、様子は見てたんだけど自分で参加する余裕がなくなってしまってて。なんだかなぁ。
最近なにかとトラブル多いので、今回は何もやらかさずにすむよう祈りつつ。村も良い思い出となる進行できるように願いつつ。
しばらくの間どうぞよろしくお願い致します(ぺこり)
にしても。村居住者が殆どなんですね、今回。
いつも以上に外から訪れにくい場所だからかな。
夫婦とかどう転がるんだろうw 楽しみ楽しみ。
─宿屋─
便りがないのがよい便り、ってわかってんなら怒るな。
[にぃ、と笑って、返すのは理不尽な言葉]
あー……伯父貴も相変わらず、か。
んじゃ……。
[今の内に挨拶しとくか、と思った所に抱きつかれ。
小さな呟きに、苦笑を浮かべた。
今回もまた、同じ事をするだろうから、という予測は既にあったから、それには何も言わずに]
……ん。ただいま。
[短くこう返して、導かれるままに奥へ。
再会した伯父から最初に飛んでくるのは、言葉と拳、どちらが先になるのやら**]
/*
さて。
ようやく落ち着いて、独り言が落とせますよ……!
と、言うわけでお邪魔しております。
毎度一番エントリー、今回も無駄に踏襲しましたたすく@幻夢のくろねこでございます。
四度目の石村、御馴染みさんもそうでない方も、皆様どうぞよしなに。
……しかし、ほんとにね!
昨夜のトラブルは泣いたよ!
今回はアーベル使いたかったから、思わず強行突破したよ!
つか、普通にあべくん使うのも久しぶりだなあ……。
―――あ
そっか…もうこの時期なのね
[何処か遠い貌を娘は浮かべて。
あのまま側にいたのなら大人になっている筈の弟を想う。記憶の中の彼はまだ子供のまま*]
―工房―
ゼル。
[最愛の人に声をかけられると振り返り、告げられる言葉と細められた深紅に、緩やかな笑みを向けた。]
本当?よかった。あなたに比べたら私はまだまだだから。
少し華やか過ぎるかなと思ったけど……。
捧げものだから大丈夫よね、きっと。
[そういい、台に置かれた燭台に目を向けると視界の端に鼻腔を擽る香りの元が置かれ。
それに手を伸ばす前に、腹部に感じた感覚に、青を細めた。]
随分大きくなったよね。
やっと半分……無事に産まれて来てくれるといいんだけど。
[崩された表示に、こちらも嬉しそうに笑む。
愛しい人との初子への想いはお腹に抱えているぶん大きく。
どうか産まれてくる子に祝福を。そんな願いを祈るように込め、燭台は作り上げられていた。]
あっ、でも今日は天気がいいし、洗濯は私が……
[あまり頼りっぱなし、させっぱなしもと、口癖のような言葉にこちらもいつものように返す。
いつものやりとり、繰り返し。
特に日に弱い夫を気遣って、外に出る用事の半分は自分がと、申し入れたが上機嫌な夫は聞いていたかどうか。
勢い良く外に出てはすぐに溶解して戻ってきたひとに、少し呆れたように息を付いた。]
ああ、もう、また…
外に出るなら帽子、被っていかないと。
[そう言って一度細い指を差し叱るように注意した後、苦笑しながら、入り口近くに掛け置かれていた外出用の帽子を取って、頭に被せて。]
日が辛いなら、買い物と納品は私が行こうか?
体なら大丈夫。少しは動かないと、逆に体に障るもの。
[それとも一緒に行こうかと、村で採れる宝石のような青い瞳で見上げ、尋ねた。*]
―修道院―
[焼き上がったばかりのクッキーはピスタチオが練りこまれたもの。
四角く整った形をした其れは作り手の性格が窺える。
青年は一つ摘み其れを口にほおりこむ。
サク、と良い歯ざわりの後、口腔は甘味と香ばしさで満たされた]
……悪くない。
[紅茶を淹れようと茶葉の入った瓶に手を伸ばすが
其れに触れる手前でその手は下ろされた。
青年の柳眉が微かに寄せられる]
補充しそびれてたな。
仕方ない、後で買い出しに出るか。
[面倒そうに呟く青年が其れを他者に頼む事はない。
気づいた事は全て自分でするのが身についていた。
青年はクッキーを紙に包み小分けにすると
先ずは泣いていた少年のいる部屋へと向かった]
[開かれた扉からは少年達の愉しそうな声が聞こえた。
遊びたい盛りであるから大人しく聖書を読んでいるとは思わない。
怪我して泣いていた少年も今はケロリとして遊びに興じている。
見る限り後で痛みが増したなんて事はないようだ。
軽く肩を竦め青年は一つ咳払いをした]
あー…、元気なのはいいが本も読めよ。
ほら、差し入れだ。
[青年が彼らくらいの歳の頃は
同じように遊んでいたしこっそり修道院を抜け出しもした。
要領が良い所があり大人には読書好きで勤勉に見えたから
咎められる事など滅多に無かったが――。
少しだけ懐かしそうに目を細め青年は一人一人に包みを渡す。
わー、と少年達からあがる歓声に青年はふっと笑った]
祈りの時間までに食べちまえ。
これのせいで飯が食えねぇなんて事がないようにな。
[青年は軽く手を掲げて未だ騒がしい部屋を辞する]
[時の流れが悲しみを癒やすとしても。自分の中では未だ時が止まってしまったかのよう。もう大きくなることのない弟を想い物憂げな横顔のままにカウンターへまた顔を埋める仕草。]
ン…
[誰か来るまでになるか思考の海へ意識をたゆたわせ*]
―雑貨屋―
[修道院を出て愛飲の茶葉を手に入れる為雑貨屋へと向かう。
その道すがら青年が見掛けるは難しい顔の自衛団長]
――…悩み事か?
[訝しげな表情で青年はポツと零すが
面倒事を嫌うのか自衛団長に声を掛ける事なく通り過ぎる。
雑貨屋の扉を開ければカランと響く音。
カウンターに伏せるゲルダの物憂げな表情が映りこむ]
よ、お前さんも何か考え事か?
嗚呼、茶葉切らしちまったんだ。
いつもの頼むよ。
[歩み寄りテーブル越しに話し掛ける。
腕に残る微かな痕に名残を感じるが微かに目を細めるのみで
からかう素振りは無かった]
[クッキーの入った小さな包みと紅茶の代金を
ゲルダの前に置いて]
ほら、土産。
甘い物、嫌いじゃ無かったよな。
[修道院の子供たちに渡すのと何ら変わらぬ調子で
そんな言葉を紡いだ。
彼女が商品を出す間ゆると店内を見渡す。
青年の視線が向くのは必需品ばかりか。
何か買い忘れはないかとそんな思案をするようだった**]
/*
絆深くなりそうなところメモ。
・幼馴染
クロエ─ゲルダ─ベッティ
アーベル─ライヒアルト─イレーネ
・腐れ縁
アーベル─ユリアン
・従兄妹
アーベル─ベッティ
・夫婦
ゼルギウス─イレーネ
/*
・人形メモ
髪の色:亜麻色
肌の色:白
瞳:ラピスラズリ
服:鮮やかな赤色を主体としたパーティードレス
ドレスイメージはこの辺↓
ttp://siberiandream.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-972c.html
赤いやつ。
やあ
ライヒ君じゃないか
[来客を告げるベルが店内に響く。細い頬杖から貌を離すと客人の名を口にする。物憂げな表情から常の笑みに変わる頃、彼の用件を察し愛飲の茶葉をカウンターに出した。]
…そんな所だよ
弟の墓参りにいかなくちゃって考えてただけ
―工房:Horai―
ごめん……―――
[子どもを怒る様な妻の指差す仕草に、
叱られた犬のごとくシュンと頭を垂れる。
けれど、頭に外出用の帽子が被さると、
おずおずと視線をあげて揺れる青い眸を紅の眸は見た。]
一緒に行くよ。ちょっと待ってて。
今日はお天気がいいから、色眼鏡も取ってくるよ。
[掛かった言葉に尻尾が見えるのならば、
はちきれんばかりの振りようで男は応えた。
工房の奥から色眼鏡と、
納品物を入れる肩掛け鞄を慌てて持ってくる。]
あ、そう謂えば、そろそろあの子が注文に来てくれる頃かも。
[ゲルダの店の分の納品物を鞄に詰めながら思い出すのは、
齢14にして父親から仕入れを任されているという少年のこと。]
今年は、君の分も注文もらえると佳……ううん……―――
君の腕が認められるのは嬉しいけど、
身重の身に無理はさせたくないし。
[出来上がったばかりの燭台と、妻の膨らんだ腹の間を
視線が何度も行き来する。
まだまだだと謂う妻の作品は、
職人になってからの年月の差――知名度だけが問題で、
夫という欲目を抜きにしても素晴らしいものだとゼルギウスは
彼女にもよく謂っていた。]
[ぶつぶつと独り語とを零した後、はっと我に返って]
あ、お待たせ。準備できたよ。
[ちゃきっと色眼鏡を装備すると、慣れた仕草で片手を差し出す。
子どもが腹に居るからというだけでなく、
それはもしかすれば、幼いころからの癖なのか。
どうにも、昔からゼルギウスはイレーネにべた甘だった。]
[カラリ――と、音をたてて閉まる工房の扉の脇。
かかる工房の名にも、その甘さは滲み出ている。
Horai(ホーライ)――ギリシャ神話の3姉妹を示す工房名。
3姉妹の1つにイレーネの名がある。
工房名を決めたときに、超直球な告白だよね
と、突っ込みを入れたのは誰だったか。
遠い異国の言葉の響き、蓬莱(ほうらい)にも重ねてるのだと
真っ赤になって当時は否定したとかしなかったとか。
幾多重ねる意味
―――……それはどれも、永遠の平和や愛を群青に願うもの。]
―村の通り―
[さて、妻はいつも通り差し出した手を取ってくれたか否か。
そして、燦燦と輝る太陽の下、
少しばかり噂した少年と逢えるか否か*]
/*
プライド高め、って書いたけど。
村長との会話、全然プライド高そうに見えないn
Wikiの方、こっそり消しておこう(
―雑貨屋―
[カウンターに置かれた茶葉はダージリン。
満足げに頷きを向けて青年はゲルダから品を受け取り
飾り気のない布袋へと仕舞いこむ。
弟の話となれば青年は微かに目を細め]
……嗚呼。もうそんな時期か。
逢いに行ってやるといい。
そうだな、此方でも祈りを捧げておくよ。
[肩に掛かる銀の十字架を軽く握った]
[茶の誘いに一寸迷うような表情が過る。
けれど、次の瞬間にはふ、と笑みを浮かべ]
折角の誘いだ。
有り難く頂くとするよ。
[ゲルダに頷き一つ向けて留まる事にする。
帰って遣らねばならぬ仕事は無論あるのだが
誰かに咎められるほど長居はせぬ心算――
要領よくあるのが青年の在り方だった**]
”お前さん”と言う事は、他にも物思う人が居たのかな
[紅茶缶を包みながら問うのは先ほどのことで>>56
紙袋に仕舞い終りライヒアルトに手渡すと貰ったクッキーの包みを覗きこみ]
僕…ピスタチオ、好きなんだ
ライヒ君はこういうの、相変わらず得意なのだね…
[娘は淡く笑むと何処となく尊敬のまなざしを送る。
青年が必需品を探す様子には「ごゆっくりどうぞ」と言の葉を添えた。]
夏場は仕入れ先の目録に眼を通すのが忙しいんだよ
他の季節に後回しする訳にもいかないし
…もう少し掛かるから、弟にはごめんねって伝えて呉れれば嬉しい
[十字架を手にする彼を見、そんな甘えごとを伝えた。
娘の心境は如何程か計り知れないもので。]
/*
ゲルダ、helmutさん把握。
ダ込11人だから、もう予定者全員入ったんだな。
他の中身?
くろねこさんしか分かりませんが何か。[開き直り]
まぁ状況的にユリアンがたぬけかなぁ、とは思ってるけど。
ベッティ秋さんだろか。
俺?
バレてないはずが無い。[開き直りパート2]
この間立ち寄った行商さんが呉れたのだよ
少し好いものの茶葉らしくてね
[売り物ではない茶葉の缶を指し悪戯っぽく笑む。何処か少年のように振る舞う娘は子供の内緒話のようにひそりと青年へ打ち明けた。]
皆には内緒だよ?
[ティーカップに琥珀色の液体が注がれ店内には花や果実のような甘い香りが広がった。]
甘い香りの紅茶は許せるかどうかは分からないけれど
変わった物も偶には好いと思うのだよ
[屈託なくほほ笑むと青年の意見を求めた]
自衛団長が、な。
声は掛けなかったがえらく悩ましい顔をしていた。
[ゲルダの問い掛けに軽く答えるのは
通りすがりの自衛団長の考え事などさして気にせぬ風]
好きなら良かった。
得意、と言えるのかな。
まぁ、作るのは苦ではないが……。
[ゲルダから向けられる眼差しに軽く頬を掻いた。
照れ隠しであるのか曖昧な笑みが浮かぶ。
結局他に足りぬ物は無かったのか
陳列される物に触れる事は無かった]
忙しいなら仕方ないと理解して呉れるだろう。
嗚呼――…、伝えておくよ。
[言伝を請け負いゆるく頷く]
[ひそりと囁かれた言葉に青年は興味をひかれる。
ゲルダの注ぐ琥珀色を見詰める翠が緩やかな弧を描いた]
へぇ、それは愉しみだな。
[広がる香に期待は増し
誘われるようにカップへと長い指先が伸びる。
軽く含めば甘い香りが口腔に広がった]
美味しい。
これならお茶請けは必要無さそうだ。
[クツと咽喉を鳴らし意見を求める娘に笑いかける]
有り難う、ゲルダ。
[束の間の贅沢な時間を呉れた彼女に礼を言い
青年はカップの中で揺れる琥珀を味わう**]
自衛団長なら店にも来ていたよ
煙草を買いに来たにしては、少し様子が可笑しかった気がしたけれど
[甘い紅茶を口にしながら先ほどの彼へと想い馳せ。娘を見る目も少し変っていたかもしれないが真意は見えぬ儘。ピスタチオのクッキーをひとつ口に頬張ると甘さと香ばしさが口腔に広がり。世辞ではなく素直に美味しいと御得意様の青年に、にんまりと微笑む。]
手作りを貰えるのは嬉しい
温かみが有るというのかな、作った人の気持ちが在るじゃない?
…作るのが苦じゃないのなら、またおねだりしちゃおうかな
[今日は紅茶だと言わんばかりに勧めると座っていた椅子の背凭れに身を預けた。]
…弟の御墓掃除にも行けてないから、怒ってないと好いのだけど
ライヒ君が伝えて呉れるなら好かったよ
済まないね
[甘い紅茶の琥珀色に娘は自分の姿をゆらりと映し伏し目がちな貌を合わせる。
カップの中も空になればカウンターにコトリと置いて。]
御茶受け要らずでも、僕は甘いもの多いほうが好いな
ライヒ君、またよろしくね
[くすくす笑んでねだりの言の葉を送り。
青年のカップ持つ手を子猫のようにつんっと突いた]
お礼なんて好いよ
喜んで貰えたなら淹れた甲斐もあったものだよ
[カウンターに両肘付け、手遊びながら翠の眼差しを送り。
目許だけで笑むと、マルコポーロと書かれた紅茶缶の蓋に触れた]
[カップも冷めたころ合い、
品物の目録に眼を通しながらも思考の隅には弟の存在がある。
10年前、夏のあの日を想い忍ぶのは毎年の事。
村が夏場しか他との交流を育めないことから雑貨屋も今のうちにと買い付けをしなければ成らず、店をあまり空けられないのも事実。
其れでもこの季節に墓へ足を運ぶのは如何しても憚られた。行きたくないわけでも、弟の死が吹っ切れていない訳でもない。
そんなことを想う内に目録を読む手がぴたりと止まった**]
─村の通り─
[メモから目を離し道を歩き進む。
ややあって前方から二つの人影が向かって来るのを見止めると、駆け寄るでもなくいつものペースで二人に歩み寄った]
御機嫌よう、ノイエンドルフ夫妻。
揃ってお出かけかな。
[社交用の笑みを浮かべてゼルギウスとイレーネを順繰りに見る。
重装備とも言えるゼルギウスの姿には軽く笑いが込み上げそうにもなったが、それは押し込めて]
細工の依頼をしたいのだが……時を改めて伺うとしよう。
ここで立ち話と言うわけにもいかないだろうからな。
[言いながら、視線は一度身重のイレーネへと。
彼女を気遣っての言葉と言うのは伝わるだろうか]
では僕はこれで。後程工房を訪ねさせて頂く。
[子供らしくない口調で挨拶をすると、他の細工師の工房へと歩き*始めた*]
―村の通り―
あれはHorai工房の夫婦に、湖ン別荘の坊ちゃんか。
まだこっちに居たんだな。
[見かけた顔を記憶と一致させた]
どーも。今年もまたよろしく。
[声が掛かればそんな挨拶を返して、かっぽかっぽと宿屋へ向かう]
/*
さって、どうつなげよっかな、と。
しかし。
箱から見れるのがしみじみ嬉しい……このまま安定してくれ、頼むからorz
─宿屋─
[久しぶりの帰郷の挨拶。
外を歩き回る伯父は、もしかしたらこちらの『本業』の事も知っているのかもしれないが、外で何をしているのか、の話題はへらりとすり抜けて]
ん、ああ、そんなに長居はできないと思うんだけど。
……そーゆー事なら、伯父貴が戻るまではいるよ。
[長居をしたくない、というのは、故郷に外での騒動を持ち込みたくないからなのだが。
とはいえ、自分がここの出と知る者はそう多くはない。
だから大丈夫だろう、とも思えたから、素直にこう頷いた]
―雑貨屋―
[自衛団長の様子をゲルダの口から聞けば
ふむ、と一つ相槌を打ち]
何か問題が起きたのかもしれないな。
まぁあちらさんで何とかするだろ。
[自衛団からの話は修道院の方にはきていない。
ライヒアルト当人も其れらしい話は聞いていないから
関わりのない事だとばかりの言い様。
クッキーを頬張るゲルダからその感想を聞けば]
お気に召したようで嬉しいよ。
気持ち、ねぇ……。
主への感謝なら溢れんばかりに在るかもな。
また気が向いたら持ってくるさ。
[本気とも冗談とも分からぬ音色でそう紡いだ]
墓の掃除なら心配する事はない。
此方でも定期的にしている事だ。
済まないと思う事はない。
[少なくとも青年は自分がその言葉を受け取る訳にはいかないと
ゆるゆる首を振りゲルダを軽く制し話を切り上げる]
ゲルダは甘党だな。
……嗚呼、わかったよ。
[ねだる声と仕草に降参だとばかりに空いている手を上げた。
紅茶が冷める前に其れを飲み干し
空になったカップをテーブルへと置いて]
ご馳走様。
また来るよ。
[贈り物の紅茶缶を弄ぶ仔猫のような娘に
常のように声を掛け来た時と同じ音を鳴らし店を出る]
―宿屋―
お前もお疲れさん、ナーセル。
部屋借りてくるから少し待っててな。
[宿屋の前に繋いだ旅の仲間からは元気な嘶きが返ってきた。
首を撫でて労ってから扉を潜る]
おーい。今年もお邪魔するよ。
厩舎と、親父はいないから小さい方の部屋ひとつ貸してくれ。
[食堂兼酒場にいつもの姿が見つからず、奥へと声を張り上げた。
まさかそっちに苦労の元凶までいるとは知る由もなく]
[伯父との話の後は、僅かな荷物を下ろして身軽になり]
……さあて、とりあえず、どっちから回るかねー。
[どっちから、というのは、帰郷時に顔を出そうと思った二箇所のどちらから回るか、という事。
そんな事を考えつつ、とりあえず食堂の方へと戻りかけた時。
何となく、覚えのある声が聞こえた。
ような気がした]
……げ。
[なんか嫌な予感がした]
―宿屋食堂―
お……ぅ?
[主人か看板娘に向けるつもりの笑顔が強張った。
奥から出てきたのが予想外の人物だったからだ]
なーんで諸悪の根源がここにいるのよ。
……狼。
[じと目になって賭博師を見てしまうのは仕方がないと思う。
仕入れに手間取って到着が遅れたのも、一人と一匹の旅になったのも、誰かさんが起こした騒ぎに端を発してるのだから。
呼び方がそっちになったのも、声が低くなったのも当然で偶然]
─宿屋・食堂─
[向けられた表情。
しかし、引きつりに関しては、こちらも変わらない]
だーれが、諸悪の根源だよ。
『あの件』に関しては、むしろ俺、被害者なんですよ?
[口調は冗談めかしたものを維持しているが、目つきはちょっとじとん、としていた。
理由の大半は、呼ばれ方のためなのだが]
……っつーか、ここではその呼び方すんな。
ン…毎度ありだよ
有意義な時間を有難う、またどうぞ…ライヒ君
[ひらりと手を振ってライヒアルトを見送り。娘は去り際の青年の背に言の葉を掛けて。]
―――ううん
結局、僕は――御墓の事、なにも出来てないから
君たちに取って当たり前の事でも、僕にとっては違うんだよ
たとえ、為す側に何の感慨も無くたって…ね
[其れだけを伝え終わるころには雑貨屋のベルは来訪者を見送る音を鳴らし開け放たれた扉は静かに閉められて行く。]
[パタン]
[淡く笑みを湛えたまま背凭れに身を預け直し、
汗をかいた空のカップを見つめ午後のひと時を物思う]
[其れからの昼下がり人は疎ら。買い物客や買い付け商人と少々慌ただしい時が過ぎていく。特に生活必需品にもなる物は多くに補充しておかなくてはならず、遂には手狭な店内に収まりきらない量になった。]
――ンン、やっぱりこの時期は…骨が折れるかな
調味料に洗剤、保存が効く食べ物は優先しないと
[裏方がごちゃりとしているのを悟られぬように並べ方を工夫して。一通り終わると、娘は疲れたとばかり大きなため息をついた。大荷物にもなると手のあちこちが痛み、小さな引っかき傷も幾つか出来てしまう。]
は、ぁ…
今日の分は…是で終いに…っ
[最後の荷を運び終えると娘はその場に蹲り息を整えている。]
―宿屋食堂―
被害者にゃ被害者だが尻尾踏んだのはアーベルだろ。
あいつらヤバイって噂になり始まってたんだぞ。
巻き込まれた親父は怪我すんし、仕入れは邪魔されるし。
言いたくもなるっての。
[じと目を返され、溜息混じりに肩を竦める。
わざと呼んだわけじゃないから呼び名はすぐに変えておいた]
ま、いいや。今はナーセル労うのが先。
水と飼葉も欲しいんだけど。
[扉の閉じる音がして背を向けたまま一度目を伏せる。
背に投げられたゲルダの言葉は青年の耳朶に届いていた]
何も出来てないと思うなら……
と、これは彼女自身の問題か。
私が口を出す事ではない、けれど。
[青年の顔には微かに浮かぶ苦い笑み。
墓の主全てに同じ感情を向けるわけでも
何の感慨がないわけでもない。
ふ、と息を吐き感傷的な気分を振り払う]
さて、帰るかね。
[飄々とした空気を纏い直し青年は常のペースで歩み出す]
[青年は修道院に戻ると買ってきたばかりの紅茶を
袋から取り出し厨房の戸棚へと並べる。
荷を置いて中庭の花を摘み修道院を出た。
隣接する教会、その裏手にある墓地に行き
ゲルダの弟が眠る墓に花を一輪添える。
胸の前で十字を切り祈る仕草をして]
――……、…………。
[微かに紡がれた言葉は風に攫われ音をなさず。
目に掛かる黒髪を軽くかきあげて
青年は一つ一つに花を捧げ祈りを捧げてゆく]
─宿屋・食堂─
そこはそれ、俺の主義上の問題だから。
[相手の意図──自分たちの名を上げるために、こちらを嵌めようとしていた事──には、気づいていたけれど。
『勝負』に誘われて受けないのは、主義に反する所だった]
……まあ、巻き込んだのは、悪かったと思ってるけどさ。
[一応、そこは気にしていたから、肩を竦められると、ぼそり、とこう呟いた]
ん、ああ。
……はいはい、お泊りのお客様には変わりないもんな。
んじゃ、用意してくるわ。
[飛び出す前は、主にそちらの仕事を手伝っていたから勝手はわかっている。
もっとも、帰ってくるなりやる事になるとは思ってなかったが]
─村の通り─
あぁもう、しまったなぁ…
石鹸は切らさないように気をつけてたのに。
おじいちゃんに見られてたら絶対怒られてる…
[仕事を中断している為慌てた足取りでせかせかと目的の店へと向かうものの、湖からだとさすがに距離があり。
はぁ、と息を切らしながら幼馴染が店番をしているはずの雑貨屋へと向かう。
途中誰かに会えば挨拶くらいはするが、気が急いているために見るからに落ち着きがないのがわかるだろう。]
―村の通り―
[振り返ってももう自宅は見えない位置。
団員は追いかけては来なかったようで、視線をバスケットに落とした。
蓋を少しだけ開け、中身を確認し]
そうね、お届けを先にしようかしら。
となると……
[元通り蓋をして呟き、辺りを見渡す。
少しの思案の後、雑貨屋に行くのに一番近い道に足を向けた]
─雑貨屋─
[残した仕事が気がかりで、足取りは段々足早にというよりもほとんど駆け足に近くなり。
雑貨屋に着いた時には呼吸がし辛い程息切れしながら店の扉を開けた。]
は、ぁ…はぁ…っ、げるだ、居る?
悪い、んだ、けど…っ急、ぎで。
欲しいのが、あるん、だ、けど。
…ゲルダ?
[ようやく息が整うと、店の中にいるはずの彼女の姿を探し。]
―宿屋食堂―
……しゃーねーな。
ま、俺はこうやってちゃんと来れたし。
そっちもいい里帰りの機会になったんなら良しとしとくか。
[そうした矜持を持つ人間は嫌いでないから。
ぼそりと呟かれれば苦笑して水に流しておくことにした]
そーそ。今は俺がお客さん。
あ、世話は自分でやっからさ。
[それこそ主義の問題。旅の友は自分の手で寛がせてあげたいのだ。部屋に荷物をおけば早々に厩舎へと回るつもり]
─宿屋・食堂→厩舎─
ま、そろそろ親父とお袋のとこに顔出すつもりでもあったんだけどな。
[里帰りの機会、との言葉に浮かべるのは苦笑]
んじゃ、部屋の方は、ベッティに聞いてくれ。
世話まで手出しはしねーよ、人の手に任すとは思ってねぇし。
[行商人の親子の旅の道連れへの態度は、外でも見知っているからこう言って。
厩舎に向かい、水と飼葉の準備にかかる]
……っつーか。
この空間も、ほんとに変わってねぇなぁ……。
[久しぶりに入ったその場所で、浮かべるのは、苦笑]
細工師 ゼルギウスが村を出て行きました。
―――ハ、ァ…
[一息付きながら痺れる腕を軽く揉み、呻く様な音が喉から漏れて。この華奢な細い腕で無く、逞しい腕の男であればとさえ娘は思う。ジンとした感覚が明日に響かなければ好いと願うのみ。疲れ果てこのまま蹲って仕舞おうかと思考が過るが呼ぶ声に裏方から名を呼ぶ声に娘は返す声を上げる。]
ン、 … …
クロエの声かな
[幼馴染の声の元へ姿を現し、
石鹸を買いに来たと思しき彼女の元に姿を現した。]
やあやあ…
そんなに息を切らして如何したんだい?
僕の雑貨屋は逃げないよ?
[淡く笑んで首を傾ぐ、その物いいは少年のようで。
彼女が落ち着くのを待とうと、背をそっと撫ぜて要件を聞く。]
11人目、細工師 ゼルギウス がやってきました。
細工師 ゼルギウスは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
―村の通り―
[ミハエルの姿に気がついたのは、
色眼鏡をつけ強い光の下では視力が悪い男よりも
妻の方が早かったかもしれない。]
御機嫌よう、ミハエル君。
私たちは、見ての通りだよ。
[社交用の相手とは違う、自然な笑みで返事を。
日光を遮る為の装備に対して、笑われることは慣れているし
彼の年頃ならそうして当然であるが、押し込めた相手の裡は知らぬまま。]
君は相変わらずだね……―――
[子供らしくない口調と気遣いに、
色眼鏡の濃い茶のガラス越しに紅を細めた。]
嗚呼、うん、また後で。
[ひらひらっと、ともすれば男の方が子供っぽい仕草
片手を振ってその背を送ろうとすれば、ユリアンの声が聴こえた。]
あれ?ユリアン君は今年は1人なのかい。
一人前になったってことかなぁ。
うん、また今年もよろしくね。
[その姿にクテリと首を傾げて、
ミハエルとまとめてになったか
別方向――宿屋へと向かう背を見送った。]
やっぱりこの時期は、村にも活気がでるね。
[そして、また歩きだせば
なんだかものすごく急いでる風なクロエに追い越された。
その背に、微笑ましげな感想を向けつつ、
歩く速度は身重の妻に合わせて急くことはない。]
/*
ごろごろ、ご、ごろりーた。
キャラセット使い慣れてない所為か名前言われてもピンとこない!
なんということでしょう…!
あ…ゲルダ!こんにちは、あのね…って、ぁ…。
もしかして、在庫整理かなにかしてた?
ごめんね、邪魔しちゃった。
[幼馴染の顔を見るとぱっと明るく微笑むが、彼女が出てきた方を見るとその表情がしまった、というようなものに変わり。
自分の背をなでてくれる彼女を見て申し訳なさそうに眉を下げた。
彼女から用件を聞かれると、うん、と頷いて。]
あのね、いつもの石鹸あるだけ欲しいんだ。
買い置きまで切らしちゃってたの忘れてて…
あ、あと灰色と黒色の糸も2束づつ欲しいな。
[作業着の繕い用の糸も切れかかっていた事を思い出して、他には無かったかなと思案しながら。]
[作業自体は、外で世話になっている安宿でもたまに手伝っている事。
故に、手順は身に着いている。
最初はかなり、驚かれたものだが]
……よしっと、こんなもん、かな。
[一通り、準備が整ったなら、手についた藁くずやら何やらをぱたぱたと叩き落としつつ、言って。
外に出ると、ん、と言いつつ身体を伸ばした]
/*
ぜるさんは、希望変更かしら。
人数的に、出なさげなのもあるしなぁ……。
つかね、うん。
智狼希望ぽちの数がすげえよな、今回。
─雑貨屋に着くちょっと前─
あぁもう、遠いなぁ…!!!
[自分のせいで急ぐ羽目になったのに八つ当たりチックな愚痴を零しながらほとんど駆け足で雑貨屋に向かう途中、店でよく顔を合わせるおしどり夫婦の背を見つけて。]
ゼル兄イレ姉こんにちは!
ごめんね、ちょっと横を失礼!
[口早に挨拶だけしてイレーネ達が危なくないよう気をつけて横を駆けて、ちょっと振り向き]
イレ姉もゼル兄もいつも仲良しだね!
暑いから、二人とも身体気をつけてねー!
[そう大きな声で手を振ると、改めて踵を返して走っていった。]
─細工師の工房─
出来次第届けて貰えるとありがたい。
報酬は、これで。
[細工師と相対しながら、お金の入った小袋をテーブルへと置く。
先払いは信頼の証明を兼ねたもの。
依頼の完遂を約束させる意味もあったりもするが]
では、完成を楽しみにしているよ。
[話が終わると席を立ち。
依頼をした細工師の工房から立ち去った]
─村の通り─
ふぅ……残りはゼルギウスへの依頼だけだね。
[一人になると多少口調は砕けて。
張り詰めたままだった気を少し緩めて小さく息を吐いた]
んー……少し休憩してから行こうかな。
[堅苦しい貴族の服、堅苦しい口調。
嫌だと思うことは無いが、息苦しさは多少あって。
一人の時はつい口調も崩れる。
日差しを避けるように路端の樹の下に入ると、傍らに転がる大きめの岩にハンカチを敷いて腰掛けた]
……そーいや。
[さて戻ろうか、と。
思った所でふと、ある事を思い出す]
どたばたしてたから、煙草切らしてんな。
後で、買いに行くかあ……。
[ないといられない、というほどではないけれど。
ないと思うと寂しいものだから。
後で雑貨屋に行こう、と思いながら、再び、宿の中へと戻っていく]
―工房:Horai―
[まるで子供のように表情を変え、急いで奥へと一度引っ込んだ夫を笑みながら見送った。
どうにも、自分の方が年下のはずなのに、夫と対峙する時は年下の子を相手するような錯覚を覚えてしまう。
年上のこの人との結婚を決めたのも、ほっとけない、そんな理由が2番目にあった。
そして戻ってきた夫の言葉に、名を思い出すように視線はすこし空を見る。]
あの子……ミハエル君だっけ。
[金の髪と大きな翡翠の瞳が印象的な、“綺麗”な子。
注文の事を言われれば、小さな苦笑を浮かべた。]
うん、今年もゼルのお手伝いに回るね。
[自分に彼から注文が来るとはあまり思っていないのは、自身をやや過小評価するきらいがあったから。
それは夫の作品を常に見ていると、より思うところでもあり。
そもそも夫が自分の作品を賛辞してくれるのは欲目が多いから――と妻は夫の常日頃の態度から思い込んでいた節もあったりする為。]
[そういえばその一端でもある工房の名前を最初聞いた時、単純にどこかの女神の名だと聞いて、素敵だねと真っ直ぐに褒めた。
真の意味を聞かされた時、真っ赤になって固まったのも、今となっては懐かしい思い出の一つだ。
どちらにせよ、根を詰める作業は今は難しい。
そんな事を思いながら、差し出された手は、極自然に受け取り、指先をきゅっと握って引かれるままに外を歩いた。]
―→外―
/*
雑貨屋行く用事が無さ過ぎる。
だって買い物とかは執事とかメイドがしてるだろうし。
細工依頼は自分の仕事だから足を運ぶけど。
―宿屋―
Danke.
うん、いつもの部屋じゃ広すぎるから。
また今年もお世話になります。
[用意に向かうアーベルの背中に短く礼を投げた。
ベッティに案内してもらい、部屋に荷物を置くと友の*所へ*]
―村の通り―
あら。
[急ぐでもなく雑貨屋へ向かう途中、樹の陰で休む人を見つけ、何となしに足を止めた。
帽子のつばを軽く上げて、]
ごきげんよう、ミハエルさん。
こんな場所で珍しいわね。
[大人にするような呼称と共に、挨拶の言葉を掛ける]
/*
で。
今、誰がどこにいてる……!
宿屋:ベッティ、ユリアン
雑貨屋:ゲルダ、クロエ
通りの木陰:ミハエル、カルメン
通り:ゼルギウス、イレーネ
墓地:ライヒアルト
こうか!
─村の通り・樹の下─
[ふと上着の内ポケットを探り、何かを取り出す。
手に握られていたのはやや大振りの銀の十字架]
───母上。
[この村に来る直前に病死した母の形見。
それを見詰めて、僅か眉尻が下がった]
さって、どうするか。
先に、煙草補充に行くか、それとも……。
[墓地に行くか。
しばし、空を見上げて思案して]
……先に、親父たちの方、顔出しとく、か。
[ふ、と息を吐いて。
足を向けるのは、教会の方]
─ →墓地─
[通りを歩けば、知った顔にも出くわす。
一部には、あまり良い顔はされなかったが、それはそれ、と割り切っていた。
両親共に優れた宝石細工師であったにも関わらず、その道を継がずに風来坊を決め込んでいるのを快く思わぬ者は少なからずいるから]
……別に、俺がどう生きようと俺の勝手だと思うんだけどなぁ。
[やれやれ、と大げさなため息をつきながら、たどり着いた墓地]
……お?
[そこに、人の姿を見つけたなら。
きょとん、と瞬いて短く声を上げた]
―村の通り―
[陰になって表情は見えなかったか、空いた間を不思議に思う様子はない]
そう。
相変わらずお忙しいのね。
[返される言葉に相槌を打つ。
道から外れ、樹の傍にて一度立ち止まった]
隣、いいかしら。
―墓地―
――…嗚呼。
少しばかり感傷的になってるな。
[知らぬ者の墓であるなら何も思い出は浮かばない。
見知りであった者の墓も少なからずあるから
昔を思い出し複雑そうな面持ちとなる。
墓と向き合っていれば背後から人の声がして
青年はゆると振り返り瞬きをした]
お、とは何だ。
帰って来るなら来ると連絡くらいしやがれ。
[懐かしい幼馴染に破顔して]
おかえり、アーベル。
元気そうだな。
―外―
ミハエル君。
[遠めに金色の光は眩しく、近づいてくる少年>>74に微笑んだ。
声をかければ次いで夫も気づいたようで、同じように声をかけるのを隣で聞いていた。子供らしくない固い口調だが、ミハエルを形作る一つ、らしさなのだと思えば違和感は薄い。
会話の内容と、一度合った視線に、気を使われたことを知ると少し頭を下げた。]
それじゃあ、また。
[こちらはゆっくり手を振って、その背を見送って。
ユリアンと遭遇したのはその直後あたりか。>>75]
久しぶり、ユリアンさん。
あら、おじさんはお休み?
[年の頃の近い彼に微笑み、夫の声に彼の父親がいない事に気づくと少し首をかしげるものの、一人前になったのなら、それも普通なのかなと聞きながら、思う。]
在庫整理と言うよりは品物の補充だよ、クロエ
夏あたりしか仕入れが出来ないから…今年は沢山買い付けしただけ
[謝罪の言の葉が紡がれると幼馴染に微笑み返して。気にしないでほしいと謂う様子で要件を聞けば、うん、と頷き頼まれた物を棚から持ち出す。補充したての石鹸や糸を出すと紙袋で包み料金を伝える。]
今が一番忙しい季節だしね
夏になると色んな所ではしゃぎ出すみたいだ
[他に何かあるかと尋ねつつ石鹸の在庫を確認しまた棚に並べて。飄々とした、何処か浮かれ気味な少年のように振る舞い。]
針は大丈夫なのかな
裁縫道具で足りてないものもあるけれど
─墓地─
いや、まさかここにいるとは思わなかったからさ。
[振り返った幼馴染。
何だ、と言われてへら、と笑ってこう返す]
や、帰ってくるの、急に決まったから連絡のしようもなくてさー。
ああ、ただいま。
そっちも、変わりないよーで。
[それでも、おかえり、と言われたなら自然、表情は穏やかなそれに変わっていた]
─村の通り・樹の下─
僕の仕事だからな。
[忙しいとの言葉>>113にはそう返して。
隣に座る許可を求められると]
勿論、どうぞ。
[一度立ち上がり、岩に敷いていたハンカチをカルメンが座る場所へと移す。
ミハエルはそのまま何も敷かぬ岩の上へと座った]
そう言えば、僕が依頼した人形の進捗はどうなっている?
[訊ねるのは以前依頼した人形について。
白い肌に亜麻色の髪、瞳をラピスラズリであしらい、鮮やかな赤色を主体としたパーティードレスに細かな細工を散りばめるよう依頼を出したのだった]
先払いの報酬で材料費が足りぬようなら、追加で出すが。
父上からの仕送りも来たことだしな。
[そうして同じく彼も見送った後で、小さな黒い竜巻が横を走り抜けていった>>99。
かけられた声には、嬉しそうに笑みを浮かべ。
ただあんなに走るとバテるのは彼女の方では無いかとも思ったが。
なんだか急いでいるようなので、それを指摘する言葉は出しそびれた。]
クロエちゃんは今日も元気だね。
転ばないように気をつけて。
[辛うじて、それだけ口にして。]
クロエちゃんが行った方向、雑貨屋かしら。
うん……そうだね、少し暑いし、私達も急ごうか?
[指摘された事、外の暑さは少し気になるところではあり。
夫にそう言うと、無理の無い範囲で歩調を速めながら目的地へと足を進めた。
まだ途上の実を抱えた体なら、さほど無理なく歩けると思ったが。
慣れない重みに道中1,2度つっかかりかけ、ひやりとした汗をかきかかせる事にはなったか。]
ぁー、そうだね。
うちは忙しいのはほとんど夏ばっかりだけど、ゲルダのとこはそうは行かないもんね。
私にも手伝えることがあれば言ってね、こっちの手が空いてればいつでも手伝うから。
私なら力持ちだし、荷運びなら役に立つよ?
…あ、ありがとゲルダ。
[そういうと首を傾げて笑って。
品物の入った紙袋を受け取るといわれた料金をゲルダに渡しながら針は大丈夫か聞かれると、大丈夫と頷いた。]
針はまだ大丈夫。
うちにくる繕いは殆ど破れたのとか裾直しばっかりだから、足りなくなるのは糸くらいだよ。
/*
回線……怖いから、途切れないで……orz
しかし、後二人。
時期的に難しいかもだが、何とかならんかなぁ……。
俺の希望役職は絶対外れんけど。
守護も聖痕も、美味しい役職だから、やっぱいてほしいよなぁ。
―墓地―
確かにいつも此処に居るわけじゃないが
そんなに驚くようなもんか?
[軽く肩を竦め紡ぐ青年の口調は
如何にも神に仕える身とは思えぬようなもの。
馴染みの者に対してはついつい素が出てしまうようで]
……急だったなら仕方ないか。
嗚呼、こっちも相変わらずだよ。
もっとマメに顔を見せに帰って来い。
[寂しかったなどと言う性分ではないから
そんな言葉を向けてアーベルに場所を譲る]
そうだね、少し急ごうか。
暑いのも身体に悪いよね……。
しまったなぁ、日傘を持ってくればよかったかな。
[妻の言葉に頷く。
無理ない程度に歩調を進めるも、繋いだ手の先が傾げば]
危ないっ……―――
[悲鳴を上げること、冷や汗をかくこと数度。
その度に、危うく妻の身をもう片方の手で支えるのだった。
それでも、なんだかんだでゲルダの店の前に辿り着くか。]
─村の通り・樹の下─
ありがとう。
お若いのに大変ね。
[岩の隣の地面、ハンカチを敷いてくれた場所に腰を下ろす。
バスケットを傍に置き、帽子を外して膝に置いた]
順調よ。材料費も十分。
そうね……あと、一週間程で仕上がるかしら。
[風に吹かれる髪を手で押さえながら、傍らを見上げた]
丁度、今から材料を調達しに行こうと思っていたの。
別のお届けものもあるのだけどね。
夏場は仕方ないよ
ぼやぼやしていたら冬が越せなくなってしまうしね…
ン…手伝って貰えるのは有難いけれど――
女の子に重い物は持ってほしくないな
[つん、と幼馴染の手を突き何処か労わる様子。
洗濯稼業で荒れて無いか眼差しは彼女の指先に注がれ。]
好いハンドクリームもあるけれど…
なんてね…一番助かるのは売り上げに貢献して呉れる事かな
[冗談めく言の葉は幼馴染として向けたもので、足りて無い物が思い当らねば、少し残念そうにも振る舞う。]
道具に不足が無いみたいなら平気だね
消耗するものは幾つあっても足りないから
後は、洗濯バサミとかかな、使い続けてると脆くなるとは聞いているから
[売りつけだと思われても笑って娘ははぐらかす。
いい香りのするシャンプーだとか、都会の雑誌だとか、売ってもらった髪飾りだとかを引き合いにああでもない、こうでもないとしばしの歓談を楽しむこととなる。]
─墓地─
いると思ってなきゃ、驚くっての。
[くく、と笑いながら言って。
場所を譲られたなら、墓の前でしばし、瞑目する。
思うは多々にあれど、それは表には表れず]
ま、こーやって話してて、変わってないのはよーくわかったけどな。
[祈りの後、目を開けて振り返る。
仕種に合わせるよに、耳元で瑠璃のピアスが光を弾いた]
って、お前気軽に言わない。
山道登ってくんの、一苦労なんだから。
中
年下はちゃん、君
クロエちゃん、ゲルダちゃん、ミハエル君、ベッティちゃん
外部の人はさん
カルメンさん、ユリアンさん
幼馴染と夫は愛称
ゼル、ライ、アル
ユリアンにさんは微妙…?まいっか。
今一番暑い時期だし……ゼルでなくても日差しがきついね。
今度は日傘持って―――きゃ!
……ご、ごめんなさい……。
[足を取られて小さな悲鳴をあげては、受け止めてくれる夫を申し訳なさそうに見上げ。
歩いていた時よりはほんの少し時間を縮めて、雑貨屋へとたどり着くとほっと息を付いた。
店の扉を開けたのは夫だったか。]
―雑貨屋―
ゲルダちゃん、こんにちは。
[中に入ると、まずはそう声をかけ。
クロエもいるのに気づけば、にこりと笑みを向けた。]
―墓地―
驚かせて悪かったな。
[悪びれる風でもなくそう紡いで
瞑目するアーベルからつ、と視線を外した。
祈り終えた幼馴染が振り返り声が聞こえれば
彼の方へと向くのだけれど
耳元で瑠璃に弾かれた光に目を眇める]
そう簡単には変わらんさ。
[此処に留まれば良いと喉元まで出掛かるが
グッと飲み込み代わりに小さな吐息を零した]
気軽なものさ。
なんせ苦労するのはお前さんであって私じゃない。
身体が鍛えられると思えばいいだろ?
[クツと咽喉を鳴らし軽口を叩いた]
─村の通り・樹の下─
そうかもしれないけど……
根詰めちゃって、疲れない?
[返る言葉は変わらず堅いもので、唇には苦笑めいたものが浮かぶ]
あら、大丈夫よ。約束しているわけではないの。
お店に置いてもらえるかどうか、ゲルダさんに見てもらおうと思って。
[バスケットの蓋に手を掛ける。
中からは動物を模したパペットや、小さなままごと人形が幾つか覗いた]
─墓地─
[変わらない、という返答に、僅かに目を細める。
多分、自分の方は時を重ねる毎に変わっているから。
もっとも、その『変化』を表に出す事はないけれど]
うっわ、思いっきり他人事で言うしっ。
そりゃー、山道登りは鍛えられるだろーけどさぁ。
そこまでして体力つけても使い道ないですよ?
[言葉に不自然な空白があったのには気づいても、それを指摘する事はせず。
軽口に、やや、大げさな物言いで返して、笑った]
[女の子に重いものは、とゲルダに言われるとん〜…と何とも言えない表情をして。]
ゲルダだって女の子じゃない。
一人でやるより二人でやった方が時間だって早く済むし…
ハンドクリーム?
んー…塗ってもすぐ水で落ちちゃうしなぁ。
あ、洗濯バサミは確かに欲しいかも。
古くなったのってすぐに割れちゃうから。
[ゲルダから売り上げ貢献と言われたからという訳ではなく。
彼女が出すものそれぞれを一つ一つ要るかな?と検討しながら他愛のない話に花を咲かせる。
そこに扉が開く音がして後ろを振り返れば先程追い抜いた夫婦の姿があって、顔をほころばせた。]
ゼル兄、イレ姉。さっきぶりだね。
二人ともゲルダのとこに来るとこだったんだ。
―雑貨屋―
気をつけて入るんだよ?
引っかけて転ばないようにね?
[雑貨屋の扉を開けたのは、もちろんゼルギウスであった。
先程支えた際、見上げて来た青が無事店内へ入るのを、
紅は心配げに扉を支えたまま見詰め続ける。]
あ、ゲルダさん、こんにちは。
クロエさんも……目的の物はあったのかな?
[そして、妻が無事入った後。
店内の2人にやっと気が向いて、
色眼鏡を取りながら挨拶を改めて向けた。]
─村の通り・樹の下─
疲れるなどとも言っていられない。
僕はこの先もっと大きなものを背負うことになる。
それを考えれば、現状なんて楽なものだよ。
[言いながら、ゆる、と首を横に振る。
やらなければならない義務でもあるため、弱音を吐いてなど居られない]
そうか、それなら良いが。
ゲルダとは……確か、雑貨屋の経営者だったか。
[普段、買い物は執事やメイドに任せきりで。
雑貨屋へ行くと言うことは滅多に無く、紡がれた名を聞いて思い出すのにやや時間がかかった]
ふぅむ、カルメンはこのような物も作っているのだな。
[蓋の開けられたバスケットを少し覗き込み、興味深げに呟いた]
― 店内 ―
ン―――…イレーネさんと、ゼルギウスさんだね
今日は何か御用でもあるのかな?
[仕事の話か、買い物に来たかを尋ね、どうするかを待って。
そのまま雑談にとなれば視線はイレーネのもとへ。]
そろそろ安定期に入るのかな
身重になると大変だとは好く聞くけれど
[なんだで気になるのか娘の目線は腹部に向けられた。
新しい命と思うほど興味は尽きぬように。]
…もう少し入口に気を使うべきかな
[少々難儀したらしい様子を見ると娘は考え込み。
ちらりとゼルギウスの色眼鏡にも視線を向けたり。]
―墓地―
[幼馴染の変化に青年は気づかぬ風だった。
関係が変わらぬのであればそれで良いと思っている節がある]
思いっきり他人事でしかないからな。
鍛えられたら病気もし難くなるし良いじゃねぇか。
体力つけてこっちに来ればめいっぱい使わせてもらうよ。
ワインを運び出す人手が欲しかった所だ。
[にんまりと意地の悪そうな笑みを態と浮かべてみせる]
まぁ、アーベルが肉体労働なんて似合わねぇか。
[手先の器用さを知っているからそんな言葉をのせて]
さて、そろそろ戻るとするか。
暫くはこっちに居るんだろ?
うん、これで仕事ができ……あ。
そういえば私仕事途中だった…!
ご、ごめん私帰らなきゃ…!!
[ゼルギウスから目的のものは、と問われると嬉しそうに頷いたがすぐにさーっと青褪めて。
慌てて帰ろうとしたが、すぐにゲルダの方を向き。]
ごめんねゲルダ、今度はゆっくり出来る時に来るからまた色んなもの見せてね!
イレ姉とゼル兄もばたばたしててごめん、二人とも身体に障らないように気をつけてね、それじゃまたねー!
[そう早口に言うと慌てて店を後にした。]
─雑貨屋→村の通り─
─墓地─
そこできぱっと言うし……。
ていうか、ちょっと待て、使うの前提かよっ!
[ワインを運び出す人手、と言われて、やや、焦り気味の声を上げるものの]
……これだ。
わかって言うんだからお前は……。
[続いた、似合わない、という否定に、はーっ、とため息をついてみせた]
ん、ああ。
伯父貴が出かけるって言うから、戻ってくるまではいる事にした。
その先の事は決めてないけど、季節変わる前には、また、降りるよ。
─村の通り・樹の下─
しっかりしてるわねぇ、本当に。
そんな先のことまで考えてるなんて。
[片手を頬に当て、息を洩らした]
そう、雑貨屋の。
よかったらお一ついかが、なんてね。
[冗談めかして言いながら、中の一つ――カエルのパペットを取り出す。
子供用らしく小さめのそれを少し窮屈そうに嵌めて、ぱくぱくと動かした]
―雑貨屋―
大丈夫、気をつけてるから。
[そう言うものの、先ほどの様を思えば口調は少し弱くなる。
思うように動かなくなってゆくこの身を、だがほんの少しでも窮屈と思うのは贅沢だ。
支えてくれた赤に青は嬉しそうに細められ、それからクロエへと向いた。]
ん、細工の納品に。
クロエちゃんは何を買いにき――
[と尋ねようとしたら、通りすがった時と同じような風に店を出て行くのを何度か瞬いて。]
ありがとう、クロエちゃんも転ばないように気をつけて。
[そう先ほどと同じような声をかけ、ささやかに手を振りながら見送った。]
─村の通り・樹の下─
[息を漏らすカルメンを見て、何かおかしいだろうかと言うような雰囲気で軽く首を傾げた]
これはこうして使うものなのか。
[実演する様子に翡翠の瞳はじっとカエルを見詰めて。
動かされるそれに少し顔が綻びかける。
しかし頬が緩みそうなことに気付くと、直ぐに顔を引き締めた]
―墓地―
お前さんの前で取り繕う事もないだろ。
品行方正な修道士らしい喋りが良かったか?
[緩く首を傾げ問うてみるけれど
そうだと言われてもそうする心算は無い]
当然。使うの前提だな。
[しれっと言って。
アーベルが溜め息を吐く頃には愉しげな笑声が漏れていた]
そうか。
アーベルが居るなら伯父さんも安心だろ。
嗚呼、それなら宿にも差し入れ持っていくかな。
――…山を下りる前に挨拶くらいしていけよ。
―宿屋→村の通り―
[頼まれ物と預かり物だけでもまた結構な荷物になった。
ベッティがまだ食堂にいたら行ってきますなんて挨拶をして。
よいせと背負い取引先を順番に回ろうと村の道を歩く]
―雑貨屋―
[今日は納品にと、夫の荷物を見てゲルダに告げて。]
それから、このくらいの大きさの布があれば一枚欲しいな。
[そう手でハンカチの倍はある大きさの四角を作ってみせた。
燭台を包むには、このくらいあればきっと十分。
興味深そうに膨らんだ部分を見つめる彼女に、笑みながら。]
うん、もう安定期に入ってるの。
大変は大変だけど、赤ちゃんの為だもの、もう少し頑張らないとね。
……ゲルダちゃん、触ってみる?
[そう尋ねてみた。]
―回想・宿屋―
[アーベルの様子には、多分またしばらくしたら何も言わずに出て行くのだろうと、なんとなくそんな気がしていて、
奥へと案内する途中に振り返り]
無事を伝える以外にも、いろいろあるだろ。
[自分が寂しかったとか、そういうことは口にすることはなく、
変わりにもう一発お腹の辺りに、今度はゆるく拳を押し付けるように。
すぐにまた向き直り、奥に向かって]
親父っ!アーベルが帰ってきた!
お仕置きは私の方でしといたからっ!
[暗に手荒なことはするなとそう含みながら、そのまま自分は夜に向けて準備に戻った。
その様子は鼻歌交じりに、若干機嫌がよさそうだったとか]
―回想・宿屋―
[そのままアーベルが店の手伝いをするのは当然とか思っていたのと、すぐに手を離せなかったのもあって、
来客の対応はアーベルに任せることにした。
聞きなれた声のそれは、行商人親子の息子の方だなと思いながら]
今日はあっちも一人か、どこも親離れの訓練中か。
誰かさんはちょっと先走ってたけどな。
[誰が聞くわけでもないけど、ついそんなことを口にしてから、
手隙になると笑顔で奥から食堂側のほうへ、アーベルとユリアンの会話は奥にいた自分は聞こえていなかった]
いらっしゃい、ユリアン。
それじゃあ、部屋はこっちだね。ついてきてよ。
―回想・宿屋―
[ユリアンを部屋へと案内しようとして、アーベルにかけられた声には]
夕飯時までには帰ってこいよ。
[そう声を返してから、ユリアンを部屋へと案内した]
まぁ、今年もゆっくりしていってよ。
[最後にそんな言葉を残して、自分はこれからの準備へともどった]
─村の通り─
うー、つい長居しちゃった…!
今日中に終わるかなぁ、アレ…
[ゲルダに用意してもらった紙袋をしっかり抱えながら、来る時よりも更に足を早めて。
途中カルメンとミハエルが木陰で休んでいるのを見れば、珍しい組み合わせだなぁ、と思ったものの声をかけられない限りはそのまま通り過ぎるか。]
─墓地─
そりゃーそーだけどな。
や、そこで真面目な修道士されても不気味だから、今のまんまでいい。
[首を傾げながらの問いには、真顔で返して。
笑う様子に、自分も表情を緩めた]
お、差し入れは大歓迎、期待してるぜ。
[差し入れの話には楽しげにこう、応ずるものの]
……ん、ああ。
なるべく、そーする。
[最初の旅立ちの時も三年前も、何も言わずに飛び出して。
多分、今度も同じ事になるだろうから。
最後の言葉に返す時には、やや、歯切れ悪い口調になっていた]
……んじゃ、俺、そろそろ行くわ。
煙草補充したいし、夕飯までに戻れー、言われてるからさ。
[それでも、冗談めかした口調で言う時には。
表情はいつもと変わらぬ軽いものになっていた**]
─村の通り・樹の下─
あら、知らなかった?
[カエルは口と両手を広げて大仰な仕草を見せる。
その動きを見詰める翡翠と、緩みかける頬を見逃さず、女はくすりと笑みを零し]
これ、あなたにあげるわ。
頑張ってる次代当主さんに、ささやかなご褒美。
[悪戯めいた笑みを浮かべながら、ミハエルの手を取ろうとする。
直接的に拒まれることがなければ、パペットを嵌めてしまう心算]
/*
むう。
とりあえず、昼間にまた広告あげるよーかな。
しかし、なんだ、うん。
何故に、二村続けて従兄妹縁故やっとんな、自分。
[主に、一番転がり込みやすそーだったからです]
それに、しても。
やっぱ、このキャラ使いやすいわ……!
―墓地―
不気味とまで言うか。
失礼な奴だな、これでも立派に修道士してるんだぞ。
[真顔で返す幼馴染に胸を張って見せる。
口調はさして気にした風でもなく先ほどと変わりなかった]
ま、お前さんの期待を裏切らんように善処するさ。
[なるべく、という返事を聞けば余り期待は出来ぬかと
苦い笑みが浮かぶが其れが分かっただけでも良しとして]
じゃ、またな。
あんまり吸い過ぎんなよ。
[軽く手を掲げて幼馴染と別れると
青年は修道院の方へと歩いてゆく]
…どうやら引き止めてしまっていたね
仕事中だったのは気付かなくて済まないよ
[今度はゆっくり、との声に頷くといってらっしゃい、と
幼馴染に声をかける。慌てたクロエを想い、
また今度と告げ走り去るのを見送った。
転ばぬようにと願った後、細工師夫妻へ視線をやり、]
ン…今が正念場というところのようだね
そうなら、言ってくれれば此方から伺ったのに――
[如何にも気が利かなかったと侘びて、大きめの布を所望するイレーネに直ぐ品を用意しようと色はどうするかを訊ねながら。]
…不思議、だよ
こうして人が生まれようとしているなんて
[両親を知らずに育った娘は不思議そうに、
大きくなったおなかを見つめていて。]
─村の通り・樹の下─
家にあったのは僕がカルメンに依頼したような人形ばかりだった。
このようなものは見たことが無い。
[翡翠は未だカエルを捉えていて。
答えた後に笑む気配を感じ取ると、ハッとしてカエルから視線を外した。
少々不機嫌そうな表情になったのは、照れ隠しのようなもの]
───え。
だがこれは納品するためのものでは……。
[そう訊ねる間にもカエルは己が手へと嵌められる]
…………。
[嵌められたそれを見詰めて、ぎこちなくカエルの口を動かしてみた。
カエルはぽけーっと大口を開けている]
構わないのなら――少しだけ触れてみたい
差支えは…ないのだよね?
[未知の感覚に細うい指先を出し手は引っ込めて、
何処か緊張した面もちに自然となり。
時折、彼女の夫へも眼差しを向け無言の意を訊ねた。]
あら、ごきげんよう。
[ふとクロエが通り掛かるのが見えれば挨拶の言葉を。
急ぎ足なのは見て取れた為、それ以上引き止めようとはしない]
あれ?私に振ってるのかな、あの人…わ、っとと…っ
ふぅ…危なかった。
[視界の中にこちらに手を振る姿が見えたので足を止めたものの、勢いづき過ぎて前のめりになり。
なんとか転ばずに済んでほっと息をついたもののもしかしたら今の見られたかな、と恐る恐る自分に手を振った人に視線を向け。
ようやく、誰が自分に手を振っていたか認識した。]
あ…毎年来てる人だ。今年ももうそんな時期なんだ…
えーと…こんにちは、ユリアンさん!
カルメンさんもこんにちは。
ミハエル君も一緒ってことは、お仕事の話中?
邪魔しちゃってたらごめんね。
[カルメンにも挨拶されればそちらにも笑顔を向けて手を振って。
続けた言葉は申し訳ない色を表情に浮かべた。]
中
…布の大きさしくじったかも。
最近持ってるハンカチが小さいのばっかりだったから…
(人はそれ、ハンドタオルという)
他にもあるからいいのよ、一つくらい。
……よかった、ぴったりだわ。
[無事にミハエルの手に嵌まったパペットに、女は満足そうに手を合わせる]
可愛いでしょう。
[大口を開けるカエルと目を合わせてから、微笑んでミハエルに視線を移した]
―修道院―
[花の咲き誇るささやかな中庭の奥には
リキュールを造る為のハーブが幾種も植えられている。
水を遣り雑草を引き抜き労働に従事する事も
青年にとっては日常であるから苦とも思わない。
何処か愉しそうな淡い笑みが浮かぶのは
久方ぶりに幼馴染と話が出来たからだろう]
さて……
怪我人が居る事だしマリーゴールドでも摘んで行くか。
[無論其れをあの少年に贈るわけではない。
湯に浮かべ殺菌と傷の治癒を促す為のもの。
浴室に行き湯の準備をする者に花を手渡し指示をした]
─村の通り─
あ、気づいたって、おーい。大丈夫か。
[手を振ってる先でバランス崩されれば見えないわけがない。
間が悪かったかと苦笑しながら声をかける]
はい、こんにちは。今年もまたよろしく。
雑貨屋にもあれこれ置いてくし、急ぎで必要なのがあれば言ってくれな。
[転びかけたことはそれ以上追求せずに笑って言った。
カルメンの声も聞こえて振り返る]
気にしなくて大丈夫よ。
お仕事の話ではないから。
[クロエの表情に、笑んだまま首を傾けてみせる。
横目でミハエルの手のパペットを示したのは分かっただろうか]
ユリアンさん、帰ってらしたのね。
[それからクロエの声を掛けた先を目で追って、その存在にも気付く]
クロエさんは、元気だね。
[そちらこそ気をつけてと云う間に
去って行ったクロエに対して、のほほんと感想を零す。]
うん。イレーネの謂う通り納品に来たんだ。
品は此処に置いておけばいいかな。
[改めてゲルダに向かいなおると、
布を所望する妻の背後でがさごそと品をカウンターの上へと。
ゲルダとイレーネの間で交わされる会話には、
にこにこと微笑んで]
優しく触れば大丈夫だよ。
優しく、優しくね?
[ゲルダから問いかけの視線を受ければ、
心配と信頼と――何より深い愛情を湛えた表情で頷いた。]
─村の通り・樹の下─
[一つくらい構わない、と言うカルメンに、そうなのか、と一度視線を向けて。
再びパペットに視線を戻すと]
……可愛い、ね。
[少しだけ顔を綻ばせて、カルメンの言葉に同意するように言葉を紡ぐ。
つい気が抜けて、いつもの口調になってしまっていた]
………!!
[一拍遅れて口調が戻っていたことに気付き、しまった、と言う表情。
次いでクロエやユリアンの姿に気付くと慌てて座っていた岩から立ち上がった]
ぼ、僕はそろそろ失礼する!
まだ回らなければいけないところがあるからな!
[そう言っていつもよりやや早めの速度でその場を離れて行った。
カルメンを座らせたハンカチは忘れた*まま*]
だ、大丈夫!
えっと、あの、いつものことだから!
[ユリアンから苦笑混じりに大丈夫か問われると、やっぱり見られてた…!と真っ赤になって慌てたものの。
今年もよろしくといわれると、まだ赤い顔ながらも笑顔で頷いて首を傾げた。]
こちらこそ、今年もよろしくお願いします。
えへへ、ユリアンさんの顔見ると本格的に夏が来たんだなぁって思うな。
って…あれ、小父さんは一緒じゃないの?
宿に残ってるとか?
[いつも一緒に来ているはずのユリアンの父の姿が見えないためそんなことを聞いて。]
―村の通り―
はい。カルメンさんとミハエルさんもお久しぶりです。
今年はちょっとだけ遅れました。
[大口を開けたカエル人形が目に入る。
手に嵌めて見ているミハエルも年らしく子供らしく見えて。
ついついクスリと笑ってしまう]
―雑貨屋―
ううん、少しは動かないと身体に悪いし。
[日に弱い夫に、身重の妻。
うっかりすると出不精になりかねないので、外に出る用事は有難くもある。
侘びにはふるりと首を振る。布は真白の物をと頼んだ。]
そうだね…。
私達みんな、こうやって生まれてきたのよね。
[不思議そうにするゲルダに、同意するように口にする。
自身も早世した母の事は殆ど知らない。
その自分が母親になろうとしている事に、多少なりと感慨があった。
迷うようなゲルダに、柔らかな笑みを向けた。]
妊婦のお腹に触ると、幸せになれるっていうし。
どうぞ、遠慮なく。
[それは母親が向ける眼差しに少し近いものだった。]
あ、本当?良かった…
…わぁ!?
え、えっと、ミハエル君またねー?
[カルメンから仕事の話じゃないと聞くとほっと息をついて。
彼女の視線を追うと、ミハエルの手にあったのは小さな可愛いパペットで。
こちらに気付かないほどそれに夢中になっているらしいミハエルの様子も相俟って微笑ましげにほころばせた。
が、急にミハエルが立ち上がると驚いてつい声をあげ。
慌てた様子で立ち去るミハエルにきょとんとしながらも手を振って見送った。]
嗚呼、ゼルギウスさん有難う
御代はこの前の通りこの金額で支払わせて貰うけど…
[品を置く様子にそちらへ赴き出来上がった品に嘆息を漏らす。職人が磨きをかけた作品は少しも劣らず瑠璃色を湛えている。むしろ、立派過ぎる出来に好いのだろうかとも考えてしまう。]
金額が釣り合わない気もするけれど
ン――― 本当に好いのかい?
[首を傾ぎどうするかを訪ねるうちに囁かれた誘いへと興味は其処に移り母なる揺り籠に守られた小さな命に、そっと、やさしくふれてみようとして―――]
わ…すこし、動いたみたい
僕の事――分かるのかな?
[彼女の夫が妻へ注ぐ愛を間近で感じ取るとくすぐったい様な思いがこみ上げてくる。自分の両親もかつてはそうだったのだろうか、と遠い過去を想う。]
―村の通り―
おや。ではまた。
[一度は手で笑いを隠したものの、ミハエルが去るとまたクスクス]
夏の便りを運んでくる男です、なんてね。
ん。親父はちょっと休養中で今年は俺一人。
だけど持ってくる物は殆ど減らしてないから安心して。
[背負っている荷をクロエに示す]
[ふとミハエルから零れた言葉は、年相応の子供のようで。
瞬きする間にその表情は変わり、口調も元に戻ってしまったが]
気をつけてね?
[慌てて去る背中に、声は届いたか]
……いいものが見れた、かしら。
[ふ、と口許を綻ばせ、他の二人を見た]
あら、そういえば。
[クロエがユリアンに父親の所在を尋ねるのが聞こえて、同じように疑問の視線を送る]
休養?
何処か具合でも悪くされたのかしら。
[尋ねながら立ち上がり、ミハエルの忘れて行ったハンカチの端を摘む]
荷物も運んできてくれるんだから頼もしいかぎりだね。
[冗談めかして言うユリアンに笑顔でそう応えるものの、続いた言葉に表情を曇らせた。]
休養って…小父さん体調でも崩しちゃった?
[大丈夫?と首を傾げてユリアンを見上げ。]
―修道院―
飯の仕度でも手伝うか。
[ポツと零して回廊を歩くと青年より目上の男が現れる。
緩く会釈して通り過ぎようとするのだが
青年は彼に呼び止められてしまった]
何か御用ですか?
――…嗚呼、成る程。
ならば後ほど薬草酒を持って行きましょう。
食事も別の献立を考えた方が良さそうですね。
[不調を訴える男に人の良さそうな笑みを向けるのは
安堵させるためでもある]
暫くは部屋でお休み下さい。
無理は禁物ですよ。
[優しく言い聞かせる様は子供に向ける音と似ていた**]
幸せ…うん、イレーネさんが言うと分かる気がする
こうして触れてると、なんだか胸のあたりがぽかぽかしてきたよ
[暫く、小さな命の鼓動を手で感じ取り、おそるおそる手を離しイレーネを見つめた。有難うとつぶやき、望まれて生れ出る赤子を想う。]
ン…そうやって、望まれて生まれてきたんだね、って思える
そんな二人の赤ちゃんは、とても幸せ
[向ける愛情をそれぞれ感じながら白い布地を渡すと]
御代はいいよ、色々としてもらってしまったから
せめてもの感謝の気持ちとして受け取って欲しい
[興奮さめぬ儘、細工師夫妻へと視線をむけた。]
[ミハエルを見送り、いいものが見れたかと口元を綻ばせるカルメンにはそうだね、と笑って。]
ミハエル君、いっつも大人みたいだもんね。
[そう言って首を傾げ、自分のユリアンへの問いかけに同じく彼の父を心配する言葉には頷いた。
ふと彼女が手にしたハンカチを見。]
あれ、それカルメンさんのハンカチ?
綺麗な刺繍だね。
―村の通り―
俺も和んだ。
目の前で笑っちゃったのは失敗だったけど。
[口許を緩めたカルメンの視線を受けて頷いてみせる]
ああ、ちょっと怪我をね。
足だから山登ってくるのはキツいってことで。
そんなに酷いものじゃないから。大丈夫。
[カルメンに尋ねられクロエの表情が曇るのを見て、慌てて言い足す。本当は軽症ではないが、命に別状とかもないから嘘でもない]
カルメンさんに頼まれてたのも持ってきたから。
どうしようか。家まで運んだ方がいいのかな。
いいえ、これはミハエルさんの。
借りていたんだけど、忘れていっちゃったみたい。
[肩を竦めて]
ああ、そうだ。
折角だから、お洗濯お願いしてもいいかしら。
綺麗にして返したほうがいいでしょうし。
[ハンカチを示しながらクロエに問う]
勿論、空いてたらでいいのだけど。
そっか、足を怪我したんじゃ確かにここまで登ってくるのはきついもんね。
怪我しちゃったのは可哀想だけど、病気とかじゃなくて良かった。
[ユリアンから彼の父のことを説明されればやっと表情が和らいで。
カルメンからハンカチのことを聞けば、慌ててたからねーと苦笑したものの、彼女から洗濯を頼まれれば二つ返事で請け負った]
大丈夫、ハンカチ一枚くらいならすぐに洗えるし。
あ、でもお届け先はどこにすれば良い?
[届け先がカルメンの元でも直接ミハエルの元でもどちらでも笑顔で請け負って。
ユリアンがカルメンに頼まれたものを家まで運ぼうかというのを聞くと、自分も仕事をしに帰る途中だったのでそろそろ帰ろうかと思い二人に微笑んだ。]
仕事の邪魔しちゃ悪いから私はこれで失礼するね。
私もまだ仕事残しちゃってるし。
また宿で会った時にでもお話聞かせてね。
カルメンさんも、ゲルダのお店で会えたときはまたお人形のこと教えてね?
[そういうと二人に笑顔で手をふって、残した仕事を片付けに*戻った*]
そうなの。
お大事にね。
[ユリアンから父親の容態を聞けば、眉を寄せながら労る言葉を。
酷いものじゃない、という言葉を疑うことはない]
そうね、後で手が空いた時にでも来ていただけるかしら。
見てもらいたいものもあるし。
[ゲルダに届ける分とは別の試作品があるらしい。
一度自宅の方向を振り返り、ユリアンに目を戻した]
―村の通り―
心配してくれてありがと。
[表情の緩んだクロエに笑顔を向ける。
眉の寄ったままのカルメンにも小さく頷いて。
ハンカチの持ち主には納得して手渡されてゆくのを見ていた]
うん、クロエちゃんもお疲れ様。
またね。
[去ってゆくクロエに手を振り返し、カルメンに向き直って]
じゃあ、他を回った後にお邪魔しますよ。
今年はどんなのが出来てるのかな。
[それも楽しみだと*笑った*]
ああ、よかったわ。
ありがとう。
[軽く請負ってくれたクロエに感謝を向ける]
そちらからだと、ミハエルさんのところのほうが近かったかしら。
よかったら届けてくださる?
料金はこちらでもつわ。
[言葉と共にハンカチを託して]
ええ、喜んで。
またね。
[クロエに低い位置で手を振り返して見送った]
それじゃあ、お願いするわ。
お手数を掛けるようで悪いけれど。
[ユリアンの返事を受けて、そう約束を取り付けた]
お楽しみに。
お眼鏡に叶うといいのだけど。
じゃあ、また後でね。
[暫し後に彼とも別れて、雑貨屋を*目指す*]
/*
こんばんは。入村一日後にして初の独り言です。
若い男の子をからかう大人のおねいさんを目指してみたけれど即刻挫折しそうです。
中身がガキだから…!
大人の色香って何処から出したらいいんですか。
ちなみにバスケットの中にはウシくんもいますよ(何
―雑貨屋―
[妊婦の腹に触ると幸せに、というのはげん担ぎや迷信に近い話だが、
実際にゲルダの顔を見ていると、嘘じゃないんだな、と思う。
ゲルダが手に触れている間、お腹の子供はここにいるよと自分の存在を主張し続けた。
幸せだねといわれると、嬉しそうに微笑んだ。]
そう言ってもらえると嬉しいな。
そうだね、早く元気に生まれて欲しい。
[まだまだ時間はかかるけれど、どうか無事にと切に願う。
差し出された白い布を受け取ろうと手を伸ばすと、代金はいいと告げられて。]
……いいの?
[一度、少し迷うように夫を見上げたが。
折角だからと後押しされれば、こくりと頷きゲルダから白い布を受け取った。]
ありがとう、ゲルダちゃん。
ゼルは買う物何かある?
[自分は主だった目的物を手に入れて、他には特に思いつかず。
夫へとそう尋ねて、彼が考えたり捜したり、ゲルダと話しているのを何となしに聞いていた。
ふと視線を外へとやると、窓の外に咲く草花が、風に大きく揺れているのが見えて。]
風、強いのかしら……?
[そんな事をぽつりと一人、*呟いた。*]
―回想/雑貨屋―
提示してもらった金額に合った材料、使ってるよ?
[置いた品へ対するゲルダの言葉に、どこかキョトンとした表情をゼルギウスは浮かべた。
ややあって、嗚呼と、吐息と共に微笑を浮かべたのは、作品に対する賛辞と気がついたことと、ゲルダの手が妻の腹部に優しく触れる光景に。]
きっと、ゲルダさんのこと分かってると思う。
私が触れても、反応してくれるし。
イレーネに似て、賢い子なんだよ。
それに、こうして周りにも幸せをくれる、とても良い子なんだ。
[謙遜という言葉を知らないのか。
尽きること知らぬ泉のように、湧き出るのは愛情の言葉。]
ん。折角だからお言葉に甘えようか。
[愛情の言葉のままの眼差しを、布を無償で受け取ってもよいか尋ねる妻の眸に合わせ頷く。
返しのような頷きを紅細めて見、視線は布をやり取りする2人へ平等に。]
えぇっとね……―――
[無償で布を受け取っても良いと後押しした時より、何か店に貢献するつもりがあった。
妻の言葉を受けて、キョロキョロと視線を彷徨わせ]
あ、日傘買おうよ。日傘。
家にあるの、少しガタきてたし、帰る時にもさせるから。
[窓からの日差しに思い立ち、ぱっとゲルダを見詰める。
「良い日傘ない?」と物言わずとも、眼差しが語る。
その背後で、妻の独り語と、風の啼く音を*聴いた*]
─墓地─
だって、想像もつかねぇもん。
[胸を張る幼馴染に、さらりと返す。
軽妙なやり取りは、帰って来ている、という事を実感させた]
ん、じゃ、またな。
吸い過ぎは……ま、善処するわ。
[修道院へと戻るライヒアルトにひら、と手を振り。
もう一度、墓の方を見てから歩き出す]
─村の通り─
っと……お?
ギュンターのじいさま。
[とりあえず煙草を買いに、と雑貨屋の方へ向かう途中に見かけたのは、帰って来てすぐにも顔を合わせた自衛団長。
妙に深刻とも見える様子に、蒼の瞳を僅かに細めて]
……どーしたの、悩み事?
[こて、と首を傾げながら問うと、何故かじっと顔を見られた。
しかし、自衛団長はすぐに視線を外し、空を見る]
な、なんよ、じいさま。
[戸惑いながら問いを重ねると、天気が荒れそうだ、という話をされて。
つられるように、自分も空を見た]
……あー……そだね、風が強くなってきてる。
早めに退散した方がいい、か。
じいさまも、見回りはいいけど足元きぃつけろよ?
[軽い口調で言いながら。
足を向けるのは、雑貨屋の方**]
─ →自宅─
[カルメン達の前から逃げるように立ち去った後、足は無意識に自宅へと向かっていた]
(くっ、何と言う失態を。
僕は子供であることに甘んじてはいけないと言うのに)
[背伸びをしていない、素の自分を垣間見せてしまったことを恥じる。
このような考え方をしてしまうのも、家の事情があるためだった]
兄上達には死んでも見せられないな。
絶対にあの手この手で僕を貶めようとして来る。
[歩む速度を普段に戻して、カルメンから貰ったパペットに視線を向けた。
最初は兄達のこともあって睨むように見詰めていたが、カエルの表情を見るうちに表情は和らいでいき。
自宅の前まで辿り着く頃には焦りの気持ちも落ち着いていた]
[玄関の扉を開けると丁度執事が廊下へと現れて。
依頼は済んだのかを聞いて来た]
まだゼルギウスへの依頼を済ませていない。
所用があるようなので後回しにした。
後でまた出かける。
[事務的なやり取り、いつもの光景。
少し違ったのは、ミハエルが持つカエルのパペット。
それに気付いた執事が再び訊ねてくる]
カルメンから貰った。
……別に欲しくて貰ったわけじゃないぞ。
[聞いてもいないことも付け加えた返答に、執事はほんの少し噴き出すように笑った。
笑いに気付けば、ミハエルは軽く睨むようにして執事を見遣る]
ほ、本当だからな!
…もう良い、仕事に戻れ。
[どう見てもムキになっているようにしか見えない反応をしてから、執事を通常業務に戻した。
ミハエルはそのまま自室へと足を向ける]
─自宅・自室─
───しまった、本を返すのを忘れてた。
[自室に戻ると、机の上に出してあった本を見て独りごちた。
パペットを上着の右内ポケットに仕舞ってから本を手に取る]
…今居るかな。
[しばし考えた後、本を持ったまま自室の扉に手をかけた]
ロジフ!
もう一度出かけて来る。
修道院に本を返して、ゼルギウスへの依頼も済ませて来るつもりだから帰りは少し遅くなるかもしれない。
[廊下に出ると執事を呼び付けて出かける旨を伝える。
承諾の言葉を紡ぐ執事に見送られ、ミハエルは自宅を出た。
一時強い風が身を襲ったが、その時は直ぐに収まったためにそのまま足は*修道院へと*]
―雑貨屋―
[妻を振り返り、もう一度窓の外を見る。
雲はまだ日差しを弱めるほど出てはいない無いようだが……。]
日傘より雨傘の方が佳い天気になりそう?
[くてんと、*首を傾げた*]
/*
さて、何の本を借りてたことにするか。
医学書は多そうかな、ライヒアルトが独学で学んでるんだから。
それ以外だと何だろう。
経済学とか政治学とかは自分の書斎にありそうだしな。
伝奇の類か?
/*
ちょΣ
囁き希望増えてる。
つかゼルギウスじゃないだろうな、入り直してたし。
…いや、飛び込みが来ると考えた方が妥当か?
弾かれたらカナシス(´・ω・`)
生き残った時のバッドエンドも考えてるんだけどなぁ(ぉぃ
好いのだよ
ン……産まれる子用の品物も入り用になりそうだし、このくらいはね?
[娘はちょっぴり舌を出し悪戯ぽく微笑んだ。仄かな照れ隠しは少年のようでもあり。]
今後…出歩きが辛いようなら直接持っていくから
イレーネさんに何かあったらしんぱいだからさ…
[布を渡し終えると、お腹に差し支えないように抱擁を娘は彼女に行い、]
男の子なのかな、女の子なのかな…楽しみだね
[ゼルギウスの、妻や子への想いを聞き茶化すまでは行かず、二人に幸あれと娘は言葉に滲ませた。]
夏場に強いお日様の光を浴びるのは体に好くないね
日傘ならそこの隅にいろいろあるから、見ていってよ
[仲睦まじい二人を微笑ましく見守り、傘の種類がまだ無いか裏方を探している*]
村の設定が変更されました。
村の設定が変更されました。
─ →雑貨屋─
[通りを進み、たどり着いた先。
ドアの前に立てば、中から聞こえるのは楽しげな話し声]
お。
相変わらず、人の出入りが多いよーで。
[呑気な口調で言いながら、ドアを開けて。
中にいる、見知った者たちの姿を認めたなら]
あれ。
よ、お久しぶりー。
[へら、と笑いながら、呑気な様子でひらりと手を振った**]
―修道院―
[石造りの修道院の地下にはワイン樽が眠る。
熟成されたその一つをグラスに注げば波打つ深い赤。
儀式用にと造られたものであったが
其の味に惚れ込んだ商人に何時からか卸すようになった。
空気に触れた赤から豊かな香りが広がる。
そっと口に含み味をみる]
……悪くない。
もう少し寝かせても良いか。
いや、これくらいの方が……
[ブツブツと独り言ちて幾つかの樽の瓶詰めを決めた]
そろそろ来る時期だよな。
差し入れ分も含めて多めに用意しておくか。
[緩い微笑を浮かべ薬草酒の棚から一つの瓶を取り
貯蔵庫を後にした]
―修道院―
[食事当番の者が仕度をする中
青年はというと別の料理を作っていた。
胃の不調を訴える男の為に胃に優しいスープを
ことことと煮込んでいる]
こんなものか。
[薬草酒付きの膳を用意して
当番の者にその旨を伝えておいた]
―修道院―
[チラと時計を見る]
祈りの時間まで未だ間があるか。
[首の後ろに手を遣り暫し考えるような間が空く。
カタ、と窓が鳴る音に外を見遣れば
先ほどよりも強い風が吹きはじめていた]
出かけるなら今のうち。
ま、今日遣らねばって事も無いんだが。
[腰にぶら下げた小さな袋の中に更に小さな包みを入れて
青年は修道院の外へと出る]
―村の通り―
[道の先へと視線を向ければ垢抜けた少年の姿があった。
手にある本は見覚えのある表紙]
やあ。
もう読み終えたのか?
[修道院に来たのであれば用事は自ずと知れて
ミハエル少年に軽く手を掲げてみせた**]
─村の通り─
[道を進むにつれて見えて来る修道院と、その前にある人影]
御機嫌よう、ライヒアルト。
うむ、本を返しに来たのだ。
[軽く手を掲げて来るライヒアルトを見て、社交用の笑みを浮かべた。
読み終えたのかと問われれば、肯定の頷きを返し]
たまには専門書以外を読むのも良いものだな。
なかなか面白かったぞ。
[手にした本をライヒアルトに差し出しながら言葉を紡ぐ。
借りたのはいくつかの伝承を纏めた伝奇物。
不意に目に止まったものをそのまま借りたのだった]
また何か面白そうなものがあったら貸してくれ。
しばらくは父上が送ってくれた本があるから借りる余裕が無いのだが。
…ところで、出かけるところだったか?
[修道院の外に出て来たと言うことは、何かをするためだったのだろうと。
そう考えてライヒアルトに*訊ねかけた*]
雨傘を御所望かい?
両方買って呉れたら僕は嬉しいな
[ふふ、と冗談混じり裏手から店内へ娘は客人らへ声をかけた。ちらり視界の先窓の外はイレーネが想う天候の様子を映し、]
夏場の天候の変化は宜しく無いね
大降りに成らなければ好いけど…クロエも困るだろうし
[傘を探してきては夫妻へ見せたりとしていると
来訪者を告げるベルがまた響き、]
やや?
若しかして、君は―――
[何処となく聞き覚えのある男性の声は親しげなものであり知人だと知らしめて呉れる。翠の眼差しは店内を巡る後蒼の青年へと注がれた。]
アーベル君、なのかい?
[娘は二度三度睫毛を瞬かせ彼の返事を待つ*]
―宿屋一階食堂→村の通り―
[掃除を終えると伸びをしてエプロンをはずし、そこでユリアンに宿帳の記入をしてもらうのを忘れていたことを思い出した。
見ればインクのビンの中身も切れかけていて]
アーベルに買い物頼んでおけばよかったな。
親父!ちょっと買い物いってくるから店の方頼むなっ!
[奥にいる父親にそう声をかけてから、いくつかの硬貨の入った巾着を手にでかけることにした。
村の通りを歩きながら、向かう先は幼馴染の経営する雑貨屋で、何か買い物をするときはいつもそこでするようにしている]
天気悪くなりそうか?
[空を見上げて、風の強くなってきた様子に雑貨屋へと気持ち急ぎながら、
途中誰かに出くわすことがあれば挨拶をした**]
─雑貨屋─
もしかも何も、アーベルですが。
……久しぶり、そっちも変わりないっぽいな。
[瞬きと共に向けられる問いに、にぃ、と笑ってこう返す]
……まあ、こちらのお二人さんは、変わってないけど変わってる、って感じだけど。
[それから、幼馴染と年上の兄貴分に向け、からかうような言葉を投げた後]
色々あって、しばらくいる事になったんだけど。
……戻ってくる前ばたついてて、煙草切らしてんだよね。
確か、扱ってたよな?
[改めて向き直ったゲルダにこう、問いかけた**]
少なくとも、歳は重ねたね
大事な事は起きて無いと思うのだよ
[蒼の青年が村を出た日、未だ少女とも呼べる年頃の娘は記憶の中の青年の姿を重ねる。久しいと声を掛けて呉れた今日日まで片方の手指ほどの刻が流れていたのだから。彼と従妹である彼女の存在が娘の脳裏をかすめた。]
…ベッティとはもう会ったのかい?
[手遊びするように両手指をくっつけては離す仕種。
元気の好い幼馴染の娘を想って名が綴られた。
近くにいる夫婦をからかう青年の様子に娘は淡く微笑を湛える。]
ふぅん…
何か訳ありだったり―――するのかな
言いたくない事なら無理にとは言わないけど、
君と縁のある人達を心配させたら、めっ、だよ
でも―――…元気そうでなによりさ、御帰りなさい
[カウンター内の椅子に座ると窘めるような物言いさえするが、
久方ぶりの青年の帰還を娘は喜んでいる様子で。]
嗜好品の類も扱っているよ
都会と比べたら種類豊富では無いかもしれないけれど
君にはどれがお気に召すのかな
[ことりと頸を傾ぎ煙草の入ったケースを出しアーベルに何がほしいのかを訊ねた。その中には自衛団長が愛煙している柄も含まれていた*]
─洗濯小屋─
ふぅ…なんとか間に合ったかな。
[ユリアン達と別れた後は、真っ直ぐ仕事場に戻り中断したままだった仕事を再開して。
すべて洗い終え、空を仰ぎ見ればまだ日は高くほっと息をついたものの、吹く風の強さと匂いに雨の気配を感じた。]
…あれ?
こんな良い天気なのになんか…いや、まだしばらくは大丈夫、かな。
曇ってきたらすぐ中に取り込めば良いや。
[そうとなれば余計時間が限られる。
慌てて洗濯物を外に干し始めた。終わった後はいつでもすぐに取り込めるようこの場で様子を*見ているだろう*]
―村の通り―
ミハエルは読書家だよなぁ。
[専門書を読むあたりに勤勉な気質が窺えるようで
青年はふと目元を和ませた]
専門書には専門書の、
伝奇には伝奇の良さがある。
楽しめたならさいわいだ。
[ミハエルから本を受け取り其れを小脇に抱える。
修道院は直ぐ傍で未だ戻るのは容易い。
一度戻り図書室に本を仕舞ってくることを
ちらと考えしていれば続く声にはたとして]
嗚呼、また楽しめそうな物を探しておくよ。
送ってくれた本、か。
父君に感謝だな。
此方もそろそろ新しい本が欲しい所だが……
[ポツと零して思うのは行商人の親子の事。
ミハエルに出かけるところかと問われると一つ頷き]
嗚呼、イレーネの様子を見に行こうかと、ね。
そうだ、ミハエルは甘いもの平気だったか?
[幼馴染の名を出してから、コトと首を傾げ
本を脇に抱えた儘ごそごそと腰の袋を漁る。
取り出し差し出すのは小さな紙包み。
中身はゲルダに渡したのと同じピスタチオのクッキー]
─雑貨屋─
そーか、そりゃ何より。
[大事な事は起きて無い、という返事ににこりと笑う。
従妹の名を出されると、零すのははあ、という大げさなため息]
ああ、ちゃんと顔出してるよ。他に、行く所もないわけだし。
てわけで、しばらくは宿の臨時従業員です。
[やれやれ、と言わんばかりの態度で言うものの、それを厭う様子がないのは容易く見て取れる。
帰郷理由に関してはただ、曖昧な笑みを浮かべるに止め。
御帰り、という言葉に、ただいま、と笑って返した]
んや、種類に関しては多分、大丈夫だと思う。
[煙草のケースを見る前から、それは確信のようにあった。
実際、ケースの中には愛用の品がちゃんと収まっている。
それが、彼の亡き父が愛煙していたものであると知る者は少ないだろうが]
……ん、こっちはじいさまのお気に入り、だっけか。
じいさまも相変わらず、煙草好きなのかねぇ。
[選び出した隣の物に、ふと視線を向けて。
何気なく呟いた後、代金を問うた]
―雑貨屋―
[途中声をかけられたり挨拶をしたりしながら、雑貨屋につくとドアをあけて]
ゲルルンいる?
[そう声をかけてから中にいる客達に気づくと]
おや、ラブラブ夫婦にアーベルじゃん。
[ちーっすと片手を挙げて挨拶をしながら、イレーネの方に近寄ると]
うんうん、二人の愛の結晶は順調のようだね。
[そのままお腹を撫でようと手を伸ばした]
―村の通り→自衛団詰所―
いや、元々家に届けるつもりで出てきたんだから。
気にしないでくださいねと。
カルメンさんの作品はいつも期待してるよ。
それじゃ、また。
[手を振って雑貨屋へ向かうカルメンと別れた。
当然そちらにも行く必要はあるけど、何よりもまず渡してしまいたいものというのがあって]
どーも。団長さんはまだ見回りか。
じゃあここに置いてくよ。
あんまし他の人の前で出すもんじゃないから。
[取り出したのは荷物から端が見えてたかもしれない長物と、厳重に封のされた革の箱]
―自衛団詰所→村の通り―
何でこんなのって。俺だって知らないよ。
手紙受け取ったのも手配したのも親父だしね。
まあ、そのうちに説明あるんじゃないか。
使う予定がなければ頼まないだろし。
[銀色に輝く中身を見て首を捻る団員には肩を竦めるしかない。
どうしてこんな特殊なものをと思ってるのは一緒なんだから]
そうだ丁度いいから今受け取っちゃってよ。
ほら、新しい「絵本」
団長さんにも奥さんにも見つからないよーにねー。
[けたけた笑いながら渡したのは「大人のための」絵本とか。
代金を受け取って外に出る]
……ヤな感じの風。
ま、村に着いてからなだけいっか。
―村の通り―
でも先に修道院行っとく方がよさげか。
[歩いていくと、見かけるのが三度目になる少年の姿と]
おやま、こりゃまた都合よく。
おーい。ライさん!
[ミハエルは先程のことをまだ引き摺ってるだろうか。
こちらは特に態度に出すでもなく二人に近づいてゆく]
─雑貨屋─
お。
[ドアの開く音に振り返ったなら、そこにいるのは見知った姿]
なんだよ、買い物あったんならさっき言えばよかったのに。
[とはいうものの、こちらも行き先をちゃんと言っていなかったわけで。
頼む、という思考にはすぐには至らなかったかも知れないが]
―村の通り―
[本の話をミハエルとしていれば掛けられる声。
ゆると顔を上げて声の方を向けば行商人の息子の姿。
ユリアンが此方に来れば、よ、と軽く手を掲げた]
来てたんだな、ユリアン。
都合良くって事はこっちに用か。
親父さんのつかいかい?
―雑貨屋・回想―
[掛け値のない夫の賛辞に、少しだけ困ったような顔をするが、
自分たちの子供の事。そうあって欲しいという事もあり、軽く息を付いた後、結局笑みへと変わってゆく。
ゲルダからの気遣いと笑みに、ありがとうと微笑みながら>>200
娘の柔らかな抱擁を受け、こちらも優しく手に力を込めた。]
どっちだろうね。
ゼルに似てくれれば、男の子でも女の子でも、どちらでも構わないのだけど。
[そうして日傘をと言う夫に、小さく頷き同意して。>>190
傾げられた首には、こちらも少しだけ首をかしげ返した。>>199]
雨傘は…どうかな、すぐに必要にはなら無いと思うけど。
ただ洗濯物があるから、少し早めに帰ったほうがいいかも。
[そんな事を外を見ながら呟いて。
ベルの音に振り返ると、現れた来訪者に驚いて青は少し丸くなった。]
インク切れててさ。
そもそもアーベルの行き先聞いてないし。
[アーベルの言葉に振り向いてそう答えて]
で、アーベルは何買いにきたのさ?
―雑貨屋・回想―
アル!
久しぶり、帰ってきてたのね。
[現れた幼馴染を愛称で呼び、懐かしさに微笑が輝いた。
>>211かけられた言葉に、笑みは少し照れたものへと変わって。]
うん、5ヶ月なんだ。
[一番変わった所の月日を、嬉しそうに告げ。]
アルの方はベッティちゃんたちにもう怒られた?
心配してたから、一発くらいは叩かれたんじゃない?
[軽装でふらりと雑貨屋に寄ったということは、おそらく荷物は宿屋の方へ置いてあるんだろうと予想はつく。
少なくともどちらかからはそんな目にあったんじゃないかなと、宿の親子を思い出しながら笑って言った。]
─村の通り─
そうか?
ここに来る前から書を読むのは当たり前だったぞ。
僕はまだ未熟だ。
学ばなければいけないことは沢山ある。
[読書家と言われ、軽く首を傾げながらライヒアルトに答えた。
家督を継ぐにあたり様々な知識を得ることは当然のことで。
幅広く書を読むことも当たり前となっていた]
父上が送って来るのは専門書ばかりだけれどな。
それでも僕のために送ってくれているのだから…感謝しなければ。
[父に感謝と言う話になれば、社交的ながら嬉しげに笑んで頷く。
問いの答えと重ねられた問いを聞けば]
イレーネならばだいぶ前になるが道端で会ったな。
ゼルギウスと共に出かけたようだった。
うん? 甘いものか?
嫌いではないぞ。
[答えながら差し出された物に視線を落とす。
それから一度ライヒアルトを見上げてから、再度紙包みを見てそれを手に取った]
これは……クッキーか。
貰っても良いのか?
[包みを少し開けて中身を確認し。
首を傾げて再びライヒアルトを見た]
―村の通り―
ああ、まだ来たばっかだけど。
何となく天気崩れそうだから先にそっちへ届けようかなと。
[最後の一言にはがっくりと肩を落とす]
つかいってのはないでしょ。
確かに俺はまだ一緒に商売してる身分だけどさ。
それに今回はこっち来たの一人なんだ。
[クロエたちにしたような説明をしてみた]
そういや今回は砂漠の向こうから来た本なんてのも手に入ったんだよ。興味ない?
ふふ、その様子じゃ何か言われたのかい?
[ため息をつく蒼い青年から伺える事は幾つか。相も変わらずと言った風にも取れて。娘は頬杖をつきながら参る仕種をするアーベルに伺うが。]
ン―――… 流石に夏とは云え野宿という訳にも行かないだろうから、それは得策だよ
ちゃんと勤労するアーベル君は偉いのだね
[ぽふ、と頭を撫ぜる真似ごとをするとそれ以上身の上は聞かず仔猫のように眸を細め煙草ケースに視線を移した。]
煙草の好みは変わらなかったのかい?
[アーベルが愛煙している銘柄が選ばれれば代金を伝え硬貨と品物を交換した。銘柄は決して種類が少なくも無いが、買いに来る人の趣向は昔から覚えている。自衛団長である老年の男の煙草の話になれば貌を上げ、]
そうだね…先程買いに来て呉れたよ
御年を想えば控えるべきなのだろうけど―――
好きな物を辞める方がつらいのかもしれないね
[隠居後、酒や煙草の嗜好品をやめた途端にぽっくりいってしまったという話もある以上売り上げの事を思えば有難いと思う反面彼を思い遣る一面も覗かせ複雑そうに俯いた。]
―雑貨屋―
[程なくして、またベルの音が鳴り。
そちらを向けば、今口にした人が出てきて、あらと微か微笑んだ。]
こんにちは、ベッティちゃん。
[いつもの呼称には苦笑した。否定はしない。
お腹に手が伸びると、避ける事なくどうぞと受け入れた。
小さな命は、先ほどと同じ様に、時折動いては自らの存在をささやかに主張していた。
触れれば、それには容易く知れるだろう。]
やあ ベッティ
君も御買物に来たのかい?
[元気の好い声に愛称を紡がれ意識をそちらに向ける。
矢継とまでに他方へ声を掛ける快活さをいとしく想うのは幼馴染故に。]
夏場は色々な物が出たり入ったりするし
今日は千客万来だね…
[インクが切れたと云う言葉を受け何時ものインクを差し出すと、御代をベッティに請求し始める]
/*
アンカー入れたつもりが入ってなかった。
気付くのも遅れちゃった。不親切なト書きになってごめんでしたライさん。
それから情報欄のこと。失礼しました。
直せる時に教えてくれてありがとう…!
─村の通り─
………ああ。
[ユリアンの挨拶に、ややぶっきらぼうな返事をした。
横目で見遣る様子は軽く睨んでいるようにも見えるかもしれない]
[内心、変なことを言われないか気が気ではないのだが]
―村の通り―
そうだよ。
それくらいの歳なら未だ遊びたい盛りだろ。
私だって此処を抜け出してアーベルと遊びに行ったもんだ。
勤勉なのは良い事だとは思うがたまには息抜きするんだぞ。
[少年の立場と自分の立場は当然違う。
けれど同じ年頃の少年達の面倒を見ているせいか
ミハエルに向ける声は自然と優しさを帯びていた]
じゃ、次に貸すのも専門書以外だな。
伝奇の類ならまだまだ蔵書は多いぞ。
[少年の笑みを見れば目を細めて]
ミハエルは父君が好きなんだな。
―村の通り―
[イレーネの話を聞けばふむと相槌を打ち]
なら少し時間をずらした方が良いか。
二人で出かけたなら長引きそうだ。
[二人の仲の良さを思い出し乾いた笑いが漏れた。
ミハエルの嫌いではないという返事に安堵の吐息]
ああ、貰ってくれると嬉しいぞ。
此処を使うと甘い物が欲しくなるだろ?
読書の合間にでも摘んでくれ。
[此処、と空いた指先で自らの頭を指して
首を傾げる少年に大きく頷いてみせた]
男の子か女の子か、どちらにせよ何時かおもちゃが必要になるかな
カルメンさんからのお人形とか有るから、その時は買っていくといいのだよ
[イレーヌらに買い勧め等してはみるが傘の話になれば逡巡し]
ン…二人で入れるような大きめの物の方が好いのかな?
―村の通り―
[ユリアンの言葉に一度空を見る]
山の天気は変わり易いからな。
懸命な判断だと思うぞ。
[先ほどよりも雲行きが怪しくみえた。
肩を落とすユリアンに視線を戻せば
微かに首を傾げ不思議そうな様子。
理由が分かればクツクツと咽喉を鳴らして]
ユリアンはもう一人前だったか。
それは悪いことをしたな。
――…よし、先ずは本を。
親父さんが来てないって事は商談も任されたんだろ?
今年もなかなかの出来だぜ。
[砂漠の向こうから、なんて前置きに釣られ
寄越せとばかりにユリアンに手を差し出す]
―村の通り―
[斜め下に見えるミハエルの表情に
青年は片眉を軽くもちあげる]
――…如何した、ミハエル。
ユリアンに苛められでもしたか?
[本気でそう思っているわけではないが
様子が常と違うのも感じられるから
他愛ない事でも紡ぐように軽く問い掛ける]
─村の通り─
[怖いと思いつつ、どうも揶揄いたくなってくる]
カエルの王子の物語、なんかも持って来ればよかったな。
人形劇とか街の子供達にも人気だし。
[ちらりとミハエルの方を見ながらライヒアルトに言う]
…そ、っか
その銘柄、此処では買い続けて呉れる人殆ど居ないのだけどね
偶に買う人はいるけどそれっきりで
――昔、君と同じで買い続けてる人、居たのを思い出した
[>>239名前は覚えては無いが何処となく引っかかりを覚えるのは気のせいか遠い記憶に埋もれたものを引き上げるのはそう容易ではなくそれきりで。]
僕は吸わないから吸う人の感覚は分からないけれど
馴染み、好む煙は人それぞれに有るのは見ていてわかるのだよ
[つつ、と煙草ケースに細い指先をなぞらせた先にはチョコレイト風味の煙草があり、こんなのとかと示したのちに娘はケースを棚に戻した。]
─村の通り─
遊びたい───…いや、遊んでいる暇など無い。
他に現を抜かしていては、足元を掬われてしまう。
[ライヒアルトの言葉を聞いて、ゆるりと首を横に振った]
忠告は有り難く受け取っておこう。
根を詰め過ぎていないとは思っていないからな。
[疲れたと思う時は少なからずあるため、息抜きを、との言葉には忠告の礼を兼ねて頷きを返す。
借りる本についてを聞けば、「楽しみにしている」と返し。
続く言葉には]
…そうだな。
父上は僕のことを良く気にかけてくれる。
嫌いでは、無い。
[ほんの少しだけ表情が翳り、言葉は曖昧なものとなった。
思うところがあるようだが、それ以上のことは口にしない]
[イレーネ達の話になる頃には表情も戻り]
そうだな、ただでさえ身重の身での外出だ。
移動もゆっくりとなるだろうしな。
[彼らの仲の良さだけでなく、現実的なものを理由として出した]
ああ、それは確かに。
有り難く頂くとしよう。
[示したものに納得の色を見せて。
開けた紙包みを再び閉じて両手に包んだ。
その場で食べるようなことはしない]
─村の通り─
ん。村に着く前に降られたりしなくて良かったよ。
あの山道で雨風は勘弁して欲しい。
そ。今回は俺が全部やってくからね。
それなのに半人前扱いは哀しいよ。
おおー、そいつはまた。
味見るのも楽しみだなあ。
[荷を下ろして数冊を差し出す。
一番上にある珍しい革で装丁された本が今回の目玉品だ]
─村の通り─
あっ、酷ぇ。
俺は子供を苛めて楽しむような酷い奴じゃいぞ。
[揶揄うつもりの発言をしときながら、しれっと言った]
─村の通り─
[カエルの王子の物語。
ユリアンの言葉を頭の中で反芻し
それからミハエルを見遣るが青年の中では繋がらない]
人形劇か。
ここいらではやってねぇな。
あ、本ならうちにあったはずだぞ。
ほら、お前の親父さんが前に持ってきてただろ。
[ユリアンの視線はミハエルを気にしながらのもの。
ミハエルに視線を移し]
興味があるなら読んでみるか?
自衛団長さんがそんなに気になったのなら、
気遣いの一つしてあげた方が好いのかもしれないよ
[案ずる蒼い青年の言の葉に老年の男の真意を含むものは感じられはしない。先ほど何処となく様子が可笑しかったのも体の都合からだろうかと思考は巡る。]
―雑貨屋―
[イレーネのお腹には優しくなでなでと触れながら、内からくる自己主張に]
挨拶を返されたみたいだな。
女の子だったら、私みたいにおしとやかに育つんだぞ。
[その場にいる誰もが突っ込みを入れてもおかしくないことを言ってから、
ゲルダの方へと近寄っていき]
幼馴染の店が閑古鳥鳴いてたらちょっとさびしいからな。
いいことじゃないか。
[笑いかけてインクを受け取り代金の硬貨をいくつかゲルダに渡した]
─村の通り─
ミハエルがそう思うなら無理にとは言わん。
心配事があっては遊びも楽しめねぇしな。
[ゆるとミハエルの言葉に頷く。
頑張る少年に手を抜けとも言えない。
父親の事が語られればカリと指先で頭を掻いて]
そ、か。
お前さんも複雑だな。
[翳る少年の表情に思わず手が伸びた。
大人の仕事をし立場もある少年の頭を撫でるのは
少しばかり躊躇われたがこんな時くらいは許されるだろうか]
―雑貨屋―
あは、やっぱり。
沢山心配かけたんだもの、仕方ないよ。
手紙も出さなかったんでしょ?
せめて筆不精くらいは直さないと、今度はもっと叩かれるよ。
[肩を竦めるアーベルに、そう笑んで返した。>>238>>239
ベッティの気の強さは、可愛らしいので笑っておく。
ゲルダとの会話は、何となしに聞いて。
ふと振られた話>>240に。]
そうね、カルメンさんのお人形、可愛いから。
[そう言って棚に飾られたカルメンの作品群をちらと眺める。
子供向けの柔らかな素材で作られたものから、精巧に作られたビスクドールまで、多種にわたる人形につい笑みが零れた。
問いかけには少し夫を見上げて、どうしようかと尋ねた。]
―雑貨屋―
[アーベルからの返答には頷いて、示された]
煙草か。
キスの前くらい自重すればなんでもいいんじゃないか?
[けらけらと笑いながらそう言って、すぐにそういえばといように]
ライヒアルトにはもう会ったのか?
[暗にお墓にもという意味も含んでのこと]
─村の通り─
[現実的なミハエルの言葉に小さく笑う。
身重のイレーネを気遣って更に気を配りながら歩く旦那の姿が
容易に浮かんでしまった]
過保護にし過ぎてんだろうなぁ。
まぁ心配なのは分かるんだが……。
[見せ付けられている分、やはり其方に意識がいく。
包みを仕舞う様子にゆると目を伏せ思うのは
彼の育ちの良さだろう]
―雑貨屋―
[ユリアンと別れた後、寄り道することなく雑貨屋前まで来た。
三度のノックをして、扉を開ける]
こんにちは。
随分賑やかね?
[帽子を少し上げて、店内の顔見知りには軽く会釈を、見慣れない青年にもちらと目を向け]
今大丈夫かしら。
お取り込み中なら、出直すけれど。
[中には踏み入らず、ゲルダに尋ねた]
うん、ベッティみたいに可愛い女の子だと、さぞかし愛らしいのだよ
[突っ込むでも世辞を云う訳でもなくさらりと幼馴染と同調して。鈴の転がる音色の声をころころさせながら娘は微笑んだ。]
――ン こうして御店を開いて居られるのも皆の御蔭だよ
ベッティだけじゃなく皆には―――感謝してる
[紙袋に入れたインクを差し出すと硬貨を受け取り他に足りて無い物がないかと訊ねるのだった。]
─村の通り─
[ライヒアルトの言葉>>254に、「ああ」と返事をし。
父のことを返されると、軽く瞳を閉じた]
気にかけてくれるだけ有り難いとは思っている。
僕より先に生を受けながら、僕より下に見られている者達も居るのだから。
[兄達の事を皮肉る言葉。
家族構成を知らなければ繋がらない話だったかもしれないが。
瞳を瞑る間のライヒアルトの行動には気付く事が出来ず、伸びた手はミハエルの頭をゆるりと撫でた。
その感触に、はた、と翡翠を覗かせる]
…………子供扱いは止めて貰いたい。
[拗ねると言うよりは、困惑に近い声色。
他者に撫でられると言うのは、母からのもの以外体験したことが無かったために]
―村の通り―
子供向けすぎるか。残念。
やっぱ難しい本とかの方がミハエルさんは楽しめるんだ。
[さんづけなのは貴族相手のデフォルト態度。
これまで直接話したことがそう多くなかったし、商談ともなれば父親は大人として扱っていたし。
でも子供らしい一面も見て言葉遣いは崩れてきてた]
─村の通り─
雨に降られたら途中にある小屋に逃げ込めよ。
落雷で憐れな姿に、なんて笑えねぇからな。
[軽口のように紡ぎながらも
案じるような言葉をユリアンに向けて]
そりゃあえらくなったもんだ。
一人前って言い張るなら交渉に手は抜かんぞ。
ま、お前さんの目利きは信用してるし
じっくり味をみてってくれよ。
[差し出された革の装丁に微かに目を瞠る]
ほう……。これは見たことがねぇな。
値は幾らになる?
[感心するような声。
既に魅了されたか手に入れる気のようだ]
そう?
私の耳には何一つおかしなことは聞こえなかったぞ?
[アーベルの反応にはそう返してから]
空耳じゃないか?
まだそんな年でもないだろうに……
[深刻そうな表情の演技をしてみせた]
―雑貨屋―
[ベッティの言い様に、思わず噴出しそうになるのは仕方ない事だと思う。
それでも辛うじて、楽しげな笑みに変えられた。]
そうね、ベッティちゃんみたいな明るい子だといいな。
[おとしやか、には触れずにそう返し。
突っ込みはアーベルに笑顔で全部任せた。]
─洗濯小屋─
やれやれ、やっと終わった。
…あれ?ギュン爺ちゃんだ、おーいギュン爺ちゃーん!
[粗方干し終わって一息ついていると、村の方から自衛団長が歩いてくるのが見えて笑顔で手を振った。
だが、自衛団長の表情がなにやら浮かない感じがして、あれ?と手を止めてこちらから傍へ駆け寄って心配気に見上げた。]
ギュン爺?どうしたの、おなかでも痛い?
[そう聞けば、自衛団長はなんでもないと返してきた。
まだ心配そうに見ているこちらの頭に手を置いて、ちゃんと仕事はしているようだな、と問われると心配の色は残したままに微笑んで頷いた。]
おじいちゃんの残してくれたお仕事だもん、ちゃんとやらなくちゃおじいちゃんに怒られちゃう。
ギュン爺ちゃんがここまで来るの珍しいね、お散歩?
[自宅はこことは別に村の中にある。
とはいえ一人になってからはほとんどこの小屋に泊まっているのでこちらが自宅のようなものだけれど。
こちらの問いに自衛団長はそんなところだ、と答え。ついでにクロエの顔を見にきたと言われれば嬉しくて微笑んだ。]
―雑貨屋―
ゲルルンにイレーネはわかっているな。
[深刻そうな様子はすぐに消えて、同調するゲルダにはうんうんと頷いて、イレーネの言葉にも裏の意を感じるところはあったが、好意的に解釈していた。
アーベルから返された自重の必要はないなとの言葉に]
なんだ、アーベルはてっきり都会に女の一人や二人作ってるのかと思ったぞ。
だから帰ってこないのかとも思ってたしな。
[アーベルの方に近寄ってから、女の子らしい仕草でじっと見上げて]
可愛そうなアーベルお兄ちゃんの、お嫁さんになってあげるの……
[そう、いつもよりもおしとやかな声で言ったりしていた]
─村の通り─
そうそう、お前の親父さんはそういう所凄いよな。
ま、カエルの話は子供らには好評だったぜ。
ああいうのは教訓も含まれてるからな。
読み聞かせる分には悪くない。
[ユリアンの言葉>>255に同意するように頷きを向ける。
ミハエルの反応>>258にはふむ、と声を漏らし]
ミハエルには子供っぽすぎたか。
……伝記物か。
そういや、発明家の伝記はなかなか面白かったな。
煙草は程々にね、と知り合いは忠告しておくのだよ、勿論団長さんと双方にね
…そうなんだ?確かに口煩い所もあるけど良い人には変わりないのだよ
御店だって、偶に心配しておばあちゃんの様子とか見て呉れるし
[>>259蒼い青年の身の上を識る訳ではないから不思議そうに答えた。娘の中で自衛団長は頼もしい存在であるからで。]
中々小さな子にも人気なのだよ
ああ見えて壊れにくいように作ってるし、何でも作れて凄いと想う
[売り勧める店員としてではなく素直な賛辞を述べイレーネへと感想を伝える。その間に日傘は如何するのか夫婦ともどもに訊ねるだろう。]
ン―――嗚呼、御蔭さまで千客万来なのだよ
賑やかしい中だけどカルメンさんも何か御用で?
[カラン、ベルの音に視線を向け。やや小首を傾ぎ現れた来訪者に眼差しを向け何かある様子なら席を立ち入口へ向かおうとするが。]
─村の通り─
母体を気遣うのは当然のことだろう。
あの夫婦は良い夫婦だと、僕は思う。
[単に仲の良い夫婦と認識しているため、ライヒアルト>>261にはそう答え。
本についてのユリアンの言葉>>266を聞けば]
楽しめる、とはまた違うのだが…。
子供向けの物は文面が優しすぎて逆に読みにくく感じる。
細かい描写や詳しい説明・考察がついている方が知識としても学べて良い。
[年上から敬称をつけられたり敬語を使われるのは常のことであるため、当然と感じている。
故に崩れた口調は直ぐに気付いて。
変化したそれに不満そうに軽く眉根が寄った。
それがどう取られるかは分からないが]
[それからしばらく、こちらの仕事の話や鉱山で働いている人たちの自衛団への要望などを伝えたりして。
ふと空を見上げるとやはり少し雨の気配を感じて眉を寄せた。]
ギュン爺ちゃん、そろそろ帰った方が良いよ。
なんだか雨がきそうだもん。
風の匂いがちょっとイヤな感じがするから、ひどくなるかも。
[そう伝えると、自衛団長も気付いていたようで。
クロエも今日は家に帰った方がと言われれば苦笑して首をかしげた。]
うーん…さすがに危なくなりそうなら帰るけど。
私はもうここが家みたいなものだからなぁ。
って、私のことよりギュン爺ちゃんの方が大事。
さ、かえってかえって。
自衛団の人たちも心配するよ。
[そう言って背を押すと、溜息混じりに解ったと返し自衛団長は帰っていった。
帰り際、気をつけろよ?と言われたのにはちゃんと頷きを返しその背を見送り、もう一度空を見上げた。]
─村の通り─
[明るい色の髪が手の平に触れる。
ミハエルから紡がれる言葉>>265はやはり子供らしくなくて
困ったような笑みが浮かぶが彼の目が開く前に消えて]
難儀だな。
まぁ、お前さんがそれで納得しているなら良いが。
[翡翠が此方を向けば、にっと笑って]
やっぱりダメか。
[彼の頭からそっと手を離して小さく息を吐く]
……もうちょっと甘えても良いと思うんだがな。
や、甘えてんのはこっちの方か。
撫で心地良かったぜ。
─村の通り─
足場もすぐに悪くなっからね。
ナーセルに怪我させたくないし。
無残な姿で発見されるのはもっと遠慮しとく。
[ライヒアルトの軽口に頷き返す顔は結構真剣だった]
ありゃ、薮蛇ったか。
できればお手柔らかにお願いしますよっと。
[信用してると言われればやっぱり嬉しい。
笑いながら本を手渡し]
酒場で絹商人と仲良しさんになってね。
んー、苦蓬の酒ってどのくらい貰えそう?
いつもより多めに貰えるなら、他のと同じ値段でいいよ。
[気に入った様子を見れば吹っかけてもいけそうだったが、ここはお得意さんへの感謝も含めて安めにしておく]
─雑貨屋─
ん、ああ、いい人なのは知ってるけどな。
……親父たちの事故の後、色々気ぃ使ってくれたしさ。
[ゲルダの自衛団長評>>273には、真面目にこう返す。
その前の、吸いすぎ云々は黙して受け流した。
……吸いすぎの自覚は、きっちりある]
て、それだけの内容届けてもらうっつーのも悪いだろさすがに。
[イレーネ>>275の言いたい事は、わからなくもないけれど、やはり、伝え難い部分も多いからこう誤魔化し]
ん、まあ、ライにもさっき言われたけどな。
もっと、顔出しに来いって。
んー……今の暮らしを変える気は、今んとこ、ないから。
[最後の問いには、苦笑しながらこう返した]
―雑貨屋→―
いやん、どうせ突っ込むなら別のがいいのお兄ちゃん…
[元の様子に戻る前、重ねられる突込みに最後返した言葉はとてもひどいものだったとか]
そっか、アーベルも都会でやることやってるんだな…
[そう、小さい声の呟きを残してから、
皆に笑いかけて]
じゃあ、買うもの買ったし、ゲルルンも忙しそうだし、
私はそろそろ宿の方に戻るな。
[そういい残して店を後にした]
─村の通り─
母体を気遣うのは当然だがあいつは過保護過ぎる。
過保護になる理由も分かるんだがな。
危なっかしい所があるし……。
ああ、良い夫婦だと思う。
其処は同感だ。
[こく、とミハエル>>274に頷いて
本の話をユリアンにする様にはふむと相槌を打った]
[カルメンと話をしようとしていると外の見える扉の向こう側、ゆっくりとした足取りで近づいてくる姿が見えた。娘の祖母である老婆が来ると店番くらいは変わると言い始めたのだった。普段一人で切り盛りをしているのだが偶に孫を想って交代する事もややある事で。]
ン―――…そっか
届けたりお使いに行くに丁度好いや
其れはさすがにおばあちゃんにお任せできないからね
[仕事の引き継ぎを頼むと、カルメンからの話を聞き終わり次第外へと出かけようとしていて。]
ン―――丁度好いから聞いてみると好いのだよ
[買いに来てくれるらしきイレーネを見やると柔らかく微笑み、彼女らを交互に見やった。カルメンが此方を覗うのを気にしていればふる、と頸を横に]
お店の方はおばあちゃんにお願いしたよ
新作、持ってきて呉れたんだ、何時も有難うなのだよ
子供向けの人形も壊れにくいみたいで重宝しているって
[とある子連れの親子を思い出し人形作家の彼女へと評判を伝えて。バスケットが示されると興味ありげに視線は其方に向き。]
毎度作品を見るの楽しみなんだよ
物を作る人って憧れちゃう
─村の通り─
[甘える相手などいないとライヒアルトに言うミハエル。
ふぅん、と小さく呟いた。
思えばライヒアルトも同い年なのに、出会った最初の頃から少し年上みたいに感じることが多かった。ミハエルのそれと理由は違えどさん付けするのはその辺りからで。
なんとなく二人を見比べてしまう]
まだ日はある、けど。
そろそろ取り込んだ方が良いかな…
うん。結構乾いてるし取り込んじゃお。
[干してある作業着の一つを触れば日に干された洗濯物特有の匂いと肌触りで。
自衛団長と話していた時間が結構長かったからかな、などと思いながら洗濯物を取り込み始めた。
ほどなくして干してあった洗濯物はすべて籠の中におさまったのだが。]
さてと、どうしようかな。
[家に帰るか、いつも通りここに泊まるか。
後は皺を伸ばして綺麗にたたむだけだから、自宅に持ち帰っても良いのだが。]
荒れたら心配だし、ここに居よう。
何かあった時にうちからじゃ間に合わないもんね。
あ、そうだ。降る前におじいちゃんとこに行って来ようかな。
/*
自分でつけといてなんだが、言いにくい名前である。
ちなみに、今回の名前はオオタカの事だったりするのですよ。
やー、さすがに連戦でネタ切れてきたわw
そして、アーベルの使用回数は多いが、アル、と呼ばれたのは初めてじゃなかろーか。
大抵は名前そのまま、白雪ではアーくんとかベルにいとかアベルとか色々呼ばれてたけど。
─村の通り─
嗚呼、悪くなってきてたか。
事故が起こる前に手をいれた方が良さそうだな。
自衛団の方にも掛け合ってみるか。
[ユリアンの真剣な音>>279に釣られるように
受け止める方も真摯に考え言葉にする]
お前さんとも長い付き合いになりそうだしな。
善処はするぜ。
[渡された本の表紙にそろと指を這わせ質感を確かめる。
ぺらと頁を捲り見定める眼差しは真剣そのもの]
―村の通り―
[店を出る前、アーベルの様子にはごめんちーと軽く舌を出して謝っていたとか。
雑貨屋を後にして、少し寄り道をしながら宿屋にもどろうかなと、気まぐれにあるていたら、
先ほど話題に出たライヒアルトに他数名の姿が見えて]
こんにちは、珍しい組み合わせだね。
秘密の男会議か何か?
あ、お邪魔だったかな?
[挨拶と同時に口元に手を当てて3人の様子を見ながらそう言ったり]
―雑貨屋―
悪いもなにも、どうせ他の手紙と一緒に村には来るんだもの。
大して変わりないわよ。
[誤魔化しには気づいたか。遠まわしな否定の言葉に、若干拗ねたように返す。]
あ、もうライには会ったんだ。
……そっか。
[苦笑しながら返された言葉には、残念そうにぽつりとそう呟いた。]
あ、でも、もっと頻繁に戻って来てくれるなら、それはそれでいいんだけどね。
[ライヒアルトがしただろう提案に乗るように、にこりと笑んだ。
もちろん、それも難しいだろう事は承知の上で。]
なるほど砂漠を渡ったかと思ったがそういう繋がりか。
苦蓬の酒、ね……。
望まれる事が多いから多めには作っているが……
[少しばかり渋い反応を示すのは効用故のことか。
けれど、暫し間をあけて頷きを向ける]
分かった。
とりあえず本の対価だ。
[交渉成立、とばかりに袋から銀貨を取り出し
ユリアンへと差し出した]
…うん、もう今日は後これ畳むだけだし。
今夜はここ離れられなさそうだし。
今からいってもおじいちゃん怒らないよね。
行こ。
[決めるが早いか、籠を小屋の中に置くといつもの場所から煙草を一本取り出して小屋を出て。
祖父の眠る墓がある教会へと*急いだ。*]
─洗濯小屋→村の通り─
―雑貨屋―
あら、噂?
何かしら。
[イレーネの言葉に、小さく笑いながら尋ねてみたり。
ゲルダの様子に振り返れば老婆の姿が見えて、邪魔にならないよう扉の脇に避けた。
引継ぎが終わるのを暫し待ち]
そう言ってもらえると、作る甲斐があるわね。
[伝えられる評判に口を綻ばせた]
丁度、今度のも子供向けなのだけど。
[蓋を開けて少し傾け、中身を見せる。
全て違う種類の動物のパペットと、ままごと用の小さな人形が入っていた]
─村の通り─
そう、か。
悪いことを聞いたな。
[ミハエルの小さな呟き>>288に同じような音を返し
複雑な表情が映れば、もう一度撫でたくなるが
其処は堪えておいた]
あー…、動物扱いはしてないぞ。
[修道院に居る弟分達と似た扱いはしているかもしれない。
それは言わぬまま曖昧に笑みをのせて]
発明家は考える事が違うな、と思わせられるよ。
ああ、確かに変わった思考だったな。
間が出来たらまた声を掛けてくれ。
[よく知っているな、と感心したようにミハエルを見る]
─村の通り─
[ベッティの声>>295にゆると其方を向いた]
お、ベッティか。
何だ、買い出しか?
[珍しい組み合わせと言われれば
ミハエル、ユリアンに視線を向けてから
ベッティの方を見遣りクツと小さく笑った]
確かに珍しい組み合わせだ。
立ち話をしていただけさ。
邪魔ではないよ。
―雑貨屋―
[ベッティが店を出て行くのを見送り]
あらあら。
あなたみたいないい男に言われると嬉しいわね。
[褒め言葉にはにこりと微笑み、軽い調子で返した。
アーベルと名乗った彼の顔を焼き付けるように、群青がじっと見つめ]
カルメン・フロイデンベルクよ。
三年前から、こちらでお世話になっているの。
アーベルさんは村の方?
[ベッティが帰るなら手を振って見送り、カルメンとの話の続きになれば、]
ン――…そうだよ
カルメンが作って呉れた人形のお話
[売れ行きが良いのだと伝えると紅色のくちびるが綻ぶ様子に嬉しそうに笑んで]
わぉ
相変わらず可愛らしいのが出来たんだね
おまま事用のもあるし…こんなの買ってもらえたら子供は喜んじゃいそう
[それぞれ違う種類の品々を眼に、是非売らせて欲しいのだとカルメンに願う。御蔭さまで人形の棚はビスクドールから可愛らしい人形まで所狭しと並べてあるのであった。]
僕、カルメンさんの作品、好きなんだ
[娘は嬉しそうに花が綻ぶような笑みを向けた。]
―村の通り―
うん。雪融けがいつもと違ったりしたのかもね。
自衛団も大変だ。
はい、どうぞご贔屓に。
[続く渋い反応は予想の出来たもの。
だから例年そう多くは頼まないのだけど]
あれは手に入りにくいから。
親父の怪我によってはいつもと違う道を回っていかないとだし、多少余裕を見ておきたいんだ。
まあ、大量に欲しいとまでは言わないよ。
[毎度、と本の対価を受け取った]
―村の通り―
ベッティちゃん。
別に秘密会議じゃないから遠慮せず。
女の子が居る方が華があっていいよ。
[なーんてね、と笑いながら振り返る。
ライヒアルトに同意するよう頷いた]
―――と、お使いとか行ってこなくちゃ
お会計はおばあちゃんにお願いね
[外の様子は少し風が強そうなくらいで。先ほどの細工師夫婦との話を思い出し天候を気にする素振り]
じゃあ、カルメンさん…人形の納品も、おばあちゃんの方に
お客さんの感想があったらまた教えるね
[そう伝えて裏手にある紙包みを幾つか手に取ると配達へ向かおうとして。雑貨屋に居る面々に挨拶を済ませると速足で外へと出て行った。]
― 雑貨屋→道 ―
─村の通り─
[ミハエル>>305に曖昧に頷いて]
あの二人にとっては普通だな……。
[幼馴染とその旦那の甘さ加減を思い出して
少しばかりげんなりしてしまうのは
常に見せ付けられる身であるせいか]
良い事だとは思うが見ているだけで疲れる事があるよ。
[苦さを帯びた笑みを浮かべ、ふ、と息を吐いた]
……そういう繋がりもあるか。
父君の知り合いもいつか伝記となるかもな。
[融資先に発明家。
青年の暮らしの中では其れは本の中のことのようにも感じられ
不思議そうにしながらも、嗚呼、と了承の返事をした]
そうそう買い物。
インク切らしちゃってさ、ゲルルンとこで買ってきた。
[買ってきたインクのビンをライヒアルトに振って見せながら、
小さく笑う様子には]
3人ってのがポイントだな、ライヒアルトとミハエルや、
ミハエルとユリアンが一緒ならまだ珍しくないんだけどな。
[ミハエルの世間話と商談中との言葉に笑いかけながら、
向こうはこっちを知ってるかどうかしらないが、ミハエルは村でも目立つ方なので自分は知っており、
その素性も知ってはいたが特に態度を変えるようなことはしなかった]
ミハエルとこうして改めて話すのは多分はじめてだな。
私は宿屋のベッティ、よろしくな。
まぁ、うちの世話になることはないだろうけどな。
[宿の用事でも食事の用事でも、ましてや酒の用事でもくる事はないだろうとそう思いながら]
ミハエルさんも褒めてくださったのよ。
[さりげなくそんなことを言いながら、一番上のウシのパペットを手に取った。
表と裏、四枚の布を重ね合わせてできたそれは見た目よりも丈夫で、縫い目も目立たないがしっかりとしている]
ありがとう。
お気に召してよかったわ。
[ゲルダの微笑みには再び嬉しそうに礼を述べて、元通りパペットをしまう]
じゃあ、これはお預けするわね。
行ってらっしゃい。
[出ていくゲルダを見送り、バスケットは彼女の祖母に託された]
/*
そろそろゼルギウスのところに行きたい(笑)。
しかしどこに居るかは知らないんだよな。
そして行くとしたら工房しか選択肢が無い件。
もぎゃー。
じゃあ、少しだけ華になっていこうかな。
[ユリアンの言葉もあって、ライヒアルトとユリアンの二人の世辞に気をよくしたのか、笑いかけて、
それでも邪魔にならないようにと最初は何の話かと聞いていたり]
―雑貨屋―
諦めてちょっとは折れちゃえばいいのに。
[頭をかく様子>>301に、困らせているのは分っているものの。
とはいえライヒアルトのように黙っているような性格でもなかった。
軽く無茶も言いながら、
そういえば、どうしてアーベルは出て行ったんだっけと。
ふと考えた所で次の言葉が返ってきて、思考は一旦切れてしまった。]
そっか。ライは相変わらずだったでしょ。
おじさんたちもきっと喜んでる。
[今自分と同じ仕事をしていた人らの事は、遠い記憶の中にも印象深く残っている。
真っ先にそこへ行った事には、穏やかに笑んで。]
あら、大変なのは私じゃなくてアルだもの。
大丈夫大丈夫、体丈夫になって健康になるよ。みんな喜ぶし。
[知ってかしらずか、もう一人と似たような軽い言葉を笑みながら返した。]
─村の通り─
大変だがそれも仕事と割り切って貰うさ。
平和な村だから、な。
今の時期なら修道院よりも仕事が少ないだろ。
こっちは葡萄の収穫で人手が足りねぇし。
お前さんに卸す分のワインの瓶詰めも未だだ。
[ユリアン>>308親子が滞在する期間は理解していたから
味を確かめて貰ってからが良いかと思い
伸ばし伸ばしにしていただけだが]
――…ん。そういう訳なら問題ない。
取引先にはちゃんと注意してから売ってくれよ。
お前さんがアレにはまった、とかでなくてほっとしたよ。
[彼なら理解しているだろうが念を押してしまうのは
求められた品が品なだけに、である。
手元にあるのは二冊の本。
一度戻る必要があるな、と修道院を見遣る]
― 村の通り ―
[軽快な足取りで歩み進むは村の通り道。先々で配達を済ませ道すがら村人と談笑を愉しむ。聞こえてくる噂話を不思議そうに訊ねたりしていたが特に取り留めもない話ばかり。自衛団長の様子も耳にすると、あれは自分だけへの態度では無いのだなと識る。]
ン…、そっか
確かクロエは団長さんとも親しかったよね
それとなく聞いてみようと想う
[そう話し相手に伝えると手を振りまた道のりを一人で歩み始める。その道の先には先ほど雑貨屋に来て呉れたクロエの姿を見つけて、]
クロエ…?
もうお仕事はいいのかい?
[声を掛けてみるが気がつかないかも知れず。
少し遠いところから手を振ってみた*]
―雑貨屋―
[老婆とは少しの会話の後、然程多くないお代を受けとることになるか]
それが本当なら、尚更嬉しいわね。
[お世辞じゃない、というアーベルの言葉はどう受け取ったか、向ける笑みは先程とあまり変わらなかった]
そうだったの。
ベッティさんと仲がよさそうに見えたものだから。
[彼女が彼に向けていた言葉までは聞いていなかったが。
扉の方を振り返り、今一度視線を戻す]
行き違いだなんて、惜しいことをしたわ。
[冗談めいた口調で言って、口端を釣り上げてみせた]
─村の通り─
雑貨屋か。
相変わらず繁盛してるな。
[インクの瓶の向こうのベッティ>>313を見遣り]
確かに、この三人は珍しいか。
こっちがミハエルを引き止めちまったんだよな。
其処にユリアンがやってきた、と。
[軽く説明して自己紹介する様を眺めた]
女性なのにこんな言葉遣い…。
僕らの周りでは考えれないね。
[社交界の女性達は丁寧な言葉遣いをする者達ばかり。
ここに於いても接した女性は限られても居るため、ベッティの言葉遣いはどこか異質に思えた]
―雑貨屋―
あら、そういえば今どのくらいだったかしら。
[イレーネの言葉を受けて、その子の宿る場所に視線を遣る]
わたしの作品でよければ、お祝いとして贈らせてもらうわ。
あなた方にはいつもお世話になっているし。
[持ってきた人形への感嘆を受けて、微笑みながらそう告げ。
はた、と手を打った]
そうだ。後でまた、工房にお伺いしてもいいかしら。
銀の粉があれば分けていただきたいのだけど。
─村の通り─
そうだぞ。
とりあえずゼルギウスの話……
特にイレーネに関する話の所は聞き流すくらいが丁度良い。
[首を傾げるミハエル>>322に向けるのは
冗談にも思えぬ真剣な表情。
本気でそう思っている節があるのは容易に分かる]
画家や彫刻家ねぇ。
余り縁はない所だな。
[教会に飾る絵や像はそれなりに名の知れた物らしいが
美術品よりも本の方に興味がある青年はそんな事を口にした。
僅かに映る楽しげな少年の笑みに目を細める。
話している事は少年らしからぬ者だが
その笑みは歳相応のものに見えた]
/*
うむ。
前二村が、わりと短め発言の連続が多かったせいか。
長文がぽん、ぽん、と来るというののレスタイミングが掴めてねぇ……!
そして、うーむ。
後二人、なんとかならんかなぁ。
この設定の守護者も聖痕者も、美味しいポジなんで削れてほしくはないのだが。
―村の通り―
[ミハエルの様子に気づきはしたが、特に改めることはせず]
まぁ、気が向いたら飲むなり食べるなり、うちに来るといいしな。
[ミハエルに笑いかけてそう言ってから]
幼馴染の店が閑古鳥だと私も悲しいしな。
いいことだと思うよ、特にこの時期は多少忙しいくらいがいいのかもしれないしな。
余分なこと考えすぎずにすむだろうしな。
[そうライヒアルトに笑いかけて、続いた説明にはありがとなと変わらぬ笑顔を返した]
─村の通り─
あれ、ベッティ。
ライ兄とユリアンさん、ミハエル君もいるや。
[教会へと向かう途中、幼馴染と修道士、それとさっきも顔をあわせた二人を見つけそちらへ向かって。]
ベッティ、ライ兄こんにちは。
ミハエル君とユリアンさんはさっきぶり。
なんだか珍しい顔合わせだね?
─村の通り─
華となって呉れた礼でもしておこうか。
[ベッティの言葉>>316に軽く声を返し
二冊の本を抱えながら差し出すのはクッキーの包み]
ゲルダにもやったしお前さんにやらないのも変だろ。
――…そうだな。
忙しいくらいが丁度良いか。
[彼女の言葉に曖昧な表情で頷く]
―村の通り―
[しばらくは3人の話を聞きながら、クロエに声をかけられて]
んっ、私が追加されて珍しさに磨きがかかったか。
[さっきの自分と似たような反応にそんな言葉を返してから]
こんにちは、クロっち。
[幼馴染に笑いかけて、ふりふりと片手を振り挨拶をした]
─村の通り─
[新たな声にゆると顔を其方に向ける。
声の主がクロエ>>329と分かれば常の笑みを向け]
こんにちは。
……珍しい、か。
ついさっき、ベッティにも言われた所だ。
[二度目ともなれば苦笑にも似た表情が浮かんだ]
そっちは如何した?
[ライヒアルトからクッキーの入った包みを受け取ると]
ありがと。
[それからにっと笑いかけて]
いやいや、ライヒアルトさんにとって、ゲルダさんが特別だったら何も問題はないんじゃないですか?
[少し潜めた声でそう言ったりしたとか]
うん、この4人が揃ってるのは珍しいかなって。
でも丁度良かった、ベッティにもライ兄にも会いたかったから。
今だいじょぶ?大事なお話中じゃない?
[こちらに笑いかける幼馴染の言葉に頷きを返した後、珍しい組み合わせだからこそもしかして仕事の話だったりするかと思い4人にそう問いかけて。
ミハエルの方を見て、そういえば、とハンカチのことを思い出し。]
あ、そうだ。ミハエル君さっきハンカチ忘れてったでしょう?
あれね、今私のところにあるの。
乾いたらミハエル君ところに持ってくね。
─雑貨屋─
[諦めたような吐息>>331に、内心でほっとしたのも束の間。
続けて投げられた問いには、さすがに固まった]
んー……ああ。技能職?
忙しいっていうか、まあ、中々ヒマなしなのは、間違いないな。
[少し考えて、返した言葉は曖昧なもの。
もっとも、カードやダイスを操る技能を要する、という点では確かに技能職だが。
いい事の一つ、というのには、頷いて同意して]
……その上で、ワイン運びの手伝い、とか言われたよ。
ったく、いーくら付き合い長いからって、そこまで似通らなくてもいーだろうが。
[囀るような笑い声に大げさなため息をつくものの。
他愛ないやり取りに、気が紛れているのも事実だった]
─村の通り─
賢明な判断だ。
[ミハエルの素直な返事>>330に神妙に頷く。
芸術品の事を言われればふむと曖昧な返事]
……美しい物だとは思うよ。
だが、絵や像は知識欲を満たしては呉れないからな。
私には本の方が大事さ。
[結局違いの訂正をしないまま
本の虫っぷりをアピールする形となった。
実際芸術家に興味があるわけでもない。
――彼らが本となるならそれはまた別の話だが]
―雑貨屋―
[真意が読めないという点ではこちらも同じ。
どこか慣れているような態度にも見えるか]
そうだったの。
ただのお友達ではなさそうと思っていたけれど。
[その実どう見えていたのか、までは口にしない]
ええ、こちらこそよろしく。
[改めてにこりと笑みを返した]
[どうやら声は彼女に届かなかったらしく歩く先と反対方向へ幼馴染は向かった様子で。仕方ないと想えば先にお使いを済ませようと決めて行く先々へ配達を続けた。そこそこに歩いたらしく娘の膚には汗が滲み胸も上下していた。強めの風が幸いしたか辛くは無い。]
―――ン、暫く好きにして良いと聞いていたけど、何をしようか。
[ふらりと日陰を探していると何時の間にか教会の方へと足を運んでいたらしく。人気のない其処は寂しさを湛える墓地。の近くで歩を止めるとしばしの間向きあい、]
――――エドガー…
[既にこの世に居ない弟の名を紡ぐ。双子の片割れが眠る墓は直ぐ其処で。]
あぁ、ライ兄のところ本いっぱいあるもんね。
ミハエル君も本好きなんだ。
[ミハエルの説明を聞けば、修道院にある本の量を思い浮かべ。
本好きならばライヒアルトと話も合うだろうと仲良さげな様子に納得した。
ライからどうしたと聞かれると、うん、と頷いて空に視線を走らせ。]
ちょっと空が崩れそうだから、降られない内におじいちゃんとこに顔見せてこようと思って。
日のある内に顔出したら仕事しろっておじいちゃんに怒られそうだけど、なんか風の匂いがイヤな感じがするし。
今夜は小屋から離れられなさそうだから、ちょっと早めだけど来ちゃった。
─村の通り─
[ベッティ>>336に礼を言われれば目許を和ませるのだが
続く言葉は思わぬもので目を瞠る]
なぁに言ってんだ。
禁欲的な信仰生活をおくる修道士ってこと
忘れてんじゃねぇだろうな。
[潜められた声に返すのは常の音量。
彼女が言わんとする事は理解できるが
それこそ縁のない事だとも理解していた]
私に?用事かなにかかな?
[そういえばシーツの洗濯も頼まないといけないなと思い出したりしながら]
ああ、私の方は大丈夫。
男の会話に混ぜてもらってただけだし。
[大事なお話かと聞かれた言葉には、そう笑顔で答えた]
―回想/雑貨屋―
[日傘と雨傘、購入をどうするか。
妻の傾ぐ貌を見ながら真剣に考えていれば、鳴るベルの音。]
あ、アーベル君。久しぶり。
[見えた妻の幼なじみに、ふわりとした笑みを浮かべた。
アーベルからかかる言葉に、5か月だと返す妻に同意の頷きを。
子の話題に、アーベルの姿に、ふと先程の事をゼルギウスは思い出す。
子の性別はどちらでも良いと、妻に同意をしながらも、自分に似れば佳いと云う彼女の言葉には曖昧な微笑を返しただけだった。
脳裏をかすめるのは、彼らが幼い頃、陽の下を駆けまわるを室内から見守っていた日々のこと。]
うん。大事にしないと駄目なんだ。
子どもが元気で生まれてくるように。
だから、イレーネの前では煙草は吸わないでね。
煙草吸う人には、皆にそう謂ってるんだ。
[アーベルから向く視線に真顔でそう返す。
もちろん、自衛団長の彼も、ゼルギウスに切々と訴えられた1人だったりした。]
べッティさんも、こんにちは。
[そして、ややあって現れたアーベルの従妹が、妻の腹部に触れるのを紅を細めて見遣る。
私に似ておしとやか――の言葉に、くてんと首を傾げ]
そうだね。べッティさんみたいに元気な子だといいなぁ。
[肯定のようなそうでないような言葉をニコニコと紡いだ。
それは、計らずも妻と同じような反応になったわけだが……。
その後は、若干自分より若い彼らが会話するのを、特別口を挟まぬまま笑みのまま暖かく見守っていた。]
─村の通り─
うん?
[クロエに訊ねられて>>337、一度軽く首を傾げて。
思い当たると、「ああ」と声を漏らした]
手間をかけさせたようで済まない。
そのまま返して貰っても構わなかったのだが。
[ハンカチのことを言われると、やはり先程のことが思い出されて。
顔が引きつりかけるのをどうにか抑えて、了承の意を向けた]
ライヒアルトのところには僕が持っていない物も多いからな。
書斎にある本を読み終えた後は、良く借りに来るのだ。
[本が好きなのかと言う言葉>>342には肯定も否定もしない。
自分の将来に必要なものだから、と言うのが多分にあるため、どちらとも評しがたかった]
冗談冗談、ごめんちー、
怒らないでライヒアルト。
[軽く舌を出して、返す謝罪の言葉は軽い感じだったとか]
まぁでも、口に出せないささやかな思いを、ささやかなプレゼントにこめて送るとか、
ちょっとロマンチックじゃない?
[そんなことを乙女な様子で語ったりとかしていた]
[ベッティから用事について問われると、そちらに顔を向けて]
うん、そろそろ宿の方の洗濯物伺いに行っても良いかなって。
本当はご飯でも食べに行くついでに聞こうと思ってたんだけど、ちょうど会えたから。
良ければ明日…雨が降ってたら止んだ後受け取りに行くよ。
[そういって笑顔を向けると首をかしげ。]
― 墓地 ―
[修道院の管理下に置かれている為か手入れの行きとどいた場所に、娘は一歩ずつ踏み出して。不安そうな面持ちは静謐さを湛えている墓地を不気味に想うのではなく両親と弟が永久の眠りにつく地に仄かな寂しさを感じる所為で。]
―――中々顔を出さないから、怒ってるかな
[親不孝とも、薄情とも言われてもそれは受け入れるつもりで。墓の前に立つと俯き、柳眉を寄せ娘は感傷に浸った。]
─村の通り─
[空を見遣るクロエ>>342に小さく頷く]
近々降りそうな空模様だ。
さっき、ユリアンともそんな話をしたな。
[チラとユリアンに視線を送るが
すぐにクロエへと向き直り]
クロエの顔が見れれば爺さんも喜ぶさ。
怒られても会いたかったんだって言ってやれ。
[クツ、と咽喉を鳴らし本気とも冗談ともつかぬ言葉を紡ぐ]
……供えた花、飛ばされっかもしれねぇな。
[吹き抜ける風にぽつと零した]
ううん、私の方はいつもしてることだし。
それにカルメンさんからも綺麗にしてねって頼まれたことだから。
あ、でも勝手に洗っちゃってごめんね?
[本当はカルメンから仕事として頼まれたのだが、そもそも御代は受け取る気が無かったのでそれは告げず。
だがミハエルの少し引きつりかけた顔を見れば、綺麗で上等な生地は勿論丁寧に手で洗ったから傷めてはいないが、もしかしたら余計なことをしたかと思い謝った。
続いた言葉には、感嘆の息を洩らし。]
ミハエル君もライ兄に負けないくらい本の虫なんだね。
ああ、ちょうど今頼まなきゃいけないなって思ってたんだ。
[クロエの申し出に笑いかけながら]
さすが、クロっちだな。
以心伝心ってやつだ。
それじゃあ、明日クロっちに頼む分まとめておくな。
うん。そうだね。
カルメンさんの作品は何時も素敵だし。
[次に口を開いたのは、カルメンの話題が出、妻に微笑を向けられた時。
噂をすれば影で、カルメンの姿が見えれば、挨拶を向けた。
その間にべッティが去って行っただろうか。
ゲルダの代わりに老婆が店番に立てば、流石にゼルギウスも長居をしすぎたかと、交わされる会話を背に真剣に傘を選び始める。
2人入れそうなほど大きな傘を2つ――雨傘と日傘を選んだ所でくしゃみを一つ。]
――……こんな時期に風邪?では、ないよね。うん。
[すんっと鼻を鳴らす。
どうやら強くなってきた風が、噂話を運び、鼻を擽ったようだ。
と、妻からの視線を感じれば、にこりと微笑む。]
わっ、佳かったね。
お腹の子どもも絶対喜ぶよ。
カルメンさんありがとう。
嗚呼。銀の粉ならいっぱいあるから。
[カルメンに礼と願いごとに是と答えながら、傘2つの代金を老婆に払おうと。
大きなのを選んだのだねと、声をかけられると]
ええ、妻の身体が濡れたりしないように。
[2人で入るというよりは、それだけを思い選んだことを、恥じらいもなく告げた。]
―回想/了―
─村の通り─
本を読んで知識が増えるのは愉しいな。
ユリアンの御蔭で毎年蔵書が増えるし
今の所言う事なしの環境だ。
[ミハエル>>349に向けてにんまりと笑う。
この青年は本の話をしている時はやたら機嫌が良い]
あー…、画集、か。
あれは説明があるから悪くない。
芸術に疎くても絵の意味を教えて呉れるしな。
ん、貸してくれるのか?
[ことと首を傾げ少年に期待の眼差しを送る]
あぁ、そういうのってロマンティックだね。
一度はそんなのもらってみたいな。
[ベッティとライヒアルトのやり取りには、何の話だろう?と首を傾げたもののベッティの乙女な発言には少し頬を染めながらほんわか笑って頷いた。
ライヒアルトから、祖父も喜ぶといわれればそうかな、と少し苦笑しながらも嬉しそうに笑って頷き。]
そうだね…これ以上強くなるとお花も飛んでっちゃうかも。
私はコレだけだけど、こんなのあっさり飛んでっちゃうだろうなぁ。
[そう言って花よりもこちらのほうが喜ぶだろうと毎日一本だけ供えている煙草を軽く振って見せ。]
気になるなら、お墓の方のお花避難させるの手伝うよ?
―雑貨屋―
もうそんなになるのね。
仲睦まじい両親で、幸せ者ね。
[返事に目を細めて、未だ見ぬ赤子に何処か羨望のような眼差しを送る]
ええ、それくらいはさせていただかないと。
何か希望があれば言ってくださいな。
[夫に視線を向けて、やがて返る妻の返事に、笑んだまま頷いた]
そうね、直接お邪魔しようかと思っていたのだけど。
この後のご予定は?
─村の通り─
怒ってねぇよ。
[からりと笑いながらベッティの軽い謝罪を受けて]
ベッティも女の子だな。
ロマンチックなんてこっちの柄じゃねぇが。
ま、そういう相手が居るなら
ささやかなプレゼントを贈ってみればいいんじゃねぇか。
[乙女な話題を茶化すでもなく――
けれど自分からはさり気なくそらしておいた]
―雑貨屋―
[固まった様には微か気づいたが、それよりも。
技能職、と言う言葉には少し驚いたように青い目は大きく丸くなった。
自身が思いつく技能職、というのは細工師のようなそれを思い描いた為。
アーベルにもそんな事が出来るのかと。ああでも、アーベルの両親は細工師だったから、何かしら業を教えてもらったのかと。
そんな流れで自己完結した。]
そうなんだ、アル、ちゃんとそういう仕事もしてるんだね。
アルは要領がいいから、てっきり賭け事で稼いだりとか、
うっかり危なそうな仕事をしてるんじゃないのか、って思ってたけど…。
[犯罪とかはないだろうけど、とは付け加えつつ。
近い所を笑みながら無自覚に突付きながら、ライヒアルトから言われた言葉にはまた笑った。]
いいなぁ、お手伝い。
うちも金板や銀板、運んでもらおうかな。
[もちろんそんな気はないが。ついそんな軽口をたたいてしまうのも、きっと相手が相手だから。]
[黙したまま娘はその場にしゃがみ込み石碑に刻まれた名前を細い指で辿り、故人を偲ぶ。ふと視線を下に落とせば花が一輪添えられていることに気がついた。]
―――是は…誰かが添えて呉れたのかな
一体誰が…
[萎れていない様子を見、置かれてから然程時間は経っていないようだった。ふと思い当るも確信に近い物は得られず。]
ン―――…もしもそうだとしたら
僕は強請ってしまったのかな
[献花を摘まもうと指を伸ばした途端、一陣の風が花を掬い、空に舞いあげた。馨しい香りに意識を奪われながら攫われた花は青空に溶け云ったように見失ってしまう。]
あ――――…!
あ、そうなんだ?
すごいね、以心伝心だ。やっぱり幼馴染だからかな。
うん、それじゃ明日取りにいくね。
山の上と違ってベッティのところは台車で引っ張っていけるからどれだけ出しても大丈夫だよ?
[お互いに同じことを考えていたと解れば嬉しそうに笑って。
まとめておくといわれれば、お願いね、と頼み、続けた言葉は冗談めかしてみた。]
[ライヒアルトの様子に、すでに謝罪の様子はかけらも残ってない風で]
そうそう、私も女の子だ。
うら若き乙女なのよ。
[アーベルがいればまた突っ込まれかねないことを言いながら]
クロっちも乙女仲間同士はわかるってことだな。
[うんうんと一人で頷いて、何かに納得したりとかして]
ささやかなプレゼントか…、
送る相手ができたら考えないこともないな。
[話題はそらされるままに、そう言ってライヒアルトに笑いかけた]
―雑貨屋―
確かにそうね。
さっきは分からなかったもの。
[あまり似ていない、というアーベルの言葉に、同意を返した]
恋人なのかと思ったわ。
[本気なのか冗談なのか、先程言わなかった言葉を口に出す。
ピアスの煌めきに少し目を細めた]
─村の通り─
貰ってみたい、か。
そんなロマンチックなものじゃなければあるが。
[クツと咽喉を鳴らしながら袋から小さな包みを取り出す。
中身はというと作り過ぎたピスタチオのクッキーだが]
クロエも食うか?
[こうして菓子の包みを差し出すのは年下の者が主。
現にユリアンには差し出しなどしていない]
煙草か、爺さん好きだったもんな。
[手伝うというクロエに緩く首を振るう]
風に攫われたなら、そうだな、
風が向けた相手に届けてくれるんだと思う事にするさ。
[何処か想い詰めながら、悲しげに虚空を仰ぐ。暫し茫然としながら届かないものを感じへなりと俯いた。]
――――…駄目だね、わたし
是でも向きあえてるって想ってたのに
[あえかな、少年のような物言いはやがて彼女本来の口調に変わり。弟を忘れぬための枷の如く演じ続ける娘が居た。]
かもねー。
やっぱ私達、気の会う乙女3人組みってね。
[ゲルダもその中に含めながら、クロエに笑いかけて]
それじゃあ遠慮なくお願いしようか。
運ぶのだったら私も手伝うしな。
[時折量が多いときはそうしているので、自然とそう口にして、
アーベルに頼めばいいという発想はでてこなかった]
……っと。
つい、長居しちまったけど、後一箇所回りたい所あるんだった。
んじゃ、俺はこれで。
いる間は宿の手伝いしてるから、なんかあったら来てくれな。
[場にいる面々にこう言いながらひらり、と手を振り店を出る。
外に出ると、強くなっていた風を感じながら、湖の方へと歩き出した]
―雑貨屋―
[ふと視界に入る窓の外。
風は相変わらず草木を強く揺らしているようだった。
洗濯は今日は控えた方がよさそうに思えた。
そういえばミハエルが後で訪ねてくる様な事を言っていたのも思い出す。
やはり戻った方がいいだろうかと。
だからカルメンの問いかけ>>363は、良い切欠になったように思えた。]
希望……うん、何がいいかな。
小さな人形もいいし、手にはめるようなものも可愛いなぁって。
ゆっくり、考えてみます。
納品も終わったし、私達は家に帰ろうかと。
後でミハエル君が尋ねてくるかもしれないし。
[ね、と。同意するように夫を見上げた。]
ううん、お礼言うのはこっちの方だよ。
あんな綺麗な刺繍、普段は中々見れないからすごく得しちゃった。
だからね、お礼なんて良いよ。
私はいつもしてることしただけだし、勝手にしたことだもん。
[そういうとミハエルに笑って、ね?と首を傾げ。
ミハエルが本の虫?と首を傾げる様子にはきょとりと。]
んー…よくわかんないけど。
どんなに必要なことでも、嫌いなことなら続かないんじゃないかなぁ。
私だったら本当に必要なことしかやらないと思う。
─村の通り─
ワイン詰めの人手は欲しい事は欲しいが。
……それならお言葉に甘えておこうか。
[ユリアン>>360に緩く頷くのは例年の事だから。
若し今年だけ特別な申し出があれば
相手は商人だからと多少の警戒はみせる所だった]
分かっているなら良いんだ。
ま、大丈夫大丈夫と言いながら嵌まって
大変な事になった奴がいてな。
[声には苦さが滲んでいる。
他を回ると言うユリアン>>372に嗚呼と頷き]
じゃ、また今度な。
[ひらと手を振り彼を見送る]
―村の通り→宿屋―
[よろしくとユリアンの言葉に頷いて]
任せておいてよ。
またな、ユリアン。
[他にと立ち去るユリアンを見送ってから]
さてと、あまり親父一人に任せても悪いし、私もそろそろ宿に戻るかな。
ライヒアルト、クッキーありがとな。
[ライヒアルトに笑いかけてから]
クロっちはまた明日に、ミハエルもまたな。
[二人にも笑いかけて、手を振りながら宿屋へと戻っていった]
/*
ユリアン欲しいのかよ、クッキーwww
actに突っ込んでおかねばならないかなと思った。
いや、欲しいって言われればあげるんだけどね。
うんうん、私も乙女だからね。
わかるよ?
[ベッティの乙女発言を聞けば、彼女の従兄がいたらきっと否定してくるだろうななどと思い。
彼が帰ってきていることはまだ知らない為、今どこにいるんだろうと内心思ったものの表には出さず彼女の言葉に笑顔で同意を示した。
雑貨屋で話し込んだ幼馴染も含めて以心伝心だと笑いかけられればそうだね、と頷いて。]
これだけずっと一緒にいるんだもん、考えてることも似てくるよね。
あぁ、うん、あんまり多かったらお願いしようかな。
[彼女から手伝いを申し出られれば、いつものように笑って首をかしげた。]
―雑貨屋―
[イレーネと話す彼が固まった際、小さく目を細めたのは偶然だったか]
それを聞いて安心したわ。
[こちらの言葉に青年が返した表情が素のように思えて、くすりと笑みを零した。
きっぱりと言い切る言葉に、やはり冗談のように返す]
じゃあ、後で立ち寄らせていただこうかしら。
[などと言って、出ていく彼を見送った]
―雑貨屋―
よかったら、一緒にどうですか?
[アーベルの固まりに、気が付き視線を向けていた為、カルメンの問いに答えたのは妻が先だった。
妻の見上げる視線に、紅を向けて頷いて、カルメンに誘いの言葉を向ける。]
あ、アーベル君。
あんまり危険なことはしないようにね。
君に何かあると、私の妻も哀しむし、私も哀しいよ。
もちろん、村のみんなも。
[カルメンの答えを待つ間、去るアーベルに判ってるのか判っていないのか。
どちらにしても鋭いことを、笑顔で謂っておいた。]
私は空の機嫌がよくないと仕事できないからね。
[ユリアンから流石といわれると苦笑して。
続いた言葉には、ふふ、と笑った。]
色んな人の助けになれるのって良いね。
お仕事お疲れ様、またね。
[他をまわるといわれれば、笑顔で手を振って見送った。
ベッティもそろそろ、と言われればそちらにも手を振って。]
うん、それじゃまた明日。
ベッティもお仕事がんばってね、小父さんにもよろしくー。
御免ねエドガー…もう少しだけ時間が欲しいの
[Edgar=Fahnerと刻まれた墓を前に口にする言の葉は謝罪。何度脚を運ぼうとも、娘は弟と向かい合えない自分の情けなさに満ちていた。]
わたしの所為で、貴方は死んでしまったようなものだもの
…赦して欲しいなんて言わないから…ね
[ぎゅ、と両手を包み、娘の手の甲には爪の痕で作った小さな擦り傷が残る。小さな痛みは、弟に捧げる誓いのように手の内に秘められて。]
[出際に向けられた表情と言葉。
幼馴染からの笑み>>381には、はいはい、とため息混じりに。
カルメンの言葉>>384には、いつでもどうぞ、と軽めの調子で、それぞれ返して。
ゼルギウスの笑顔の突っ込み>>385には、何とも微妙な表情をしていたとか]
─湖畔─
[足早に駆けて、たどり着いたのは湖畔。
ぐるり、とその岸辺を周り、山に近い方へと歩みを進める]
……ってと。
まだ、俺の事、覚えてっかな?
[空へと向かう山を見上げながら呟いた後、指笛を一つ、鳴らす。
音は空へと消え、しばし、静寂が立ち込める]
……さすがに、無理か……。
[ぽつり、と呟くのと。
山の方から鳥の影が近づいて来るのとは、ほぼ同時]
―村の通り―
[そういえば父親が最初に手伝いを言い出した時は酷く警戒されて、ずっと見張られていたよななんて思い出す。
あれじゃ交渉材料にもできないと宿で笑っていたことも]
……ん。
ちょっとだけと言いながら、には気をつけるよ。
[ライヒアルトの声に滲んだ苦さに気付くと、少し神妙に頷いた。
ベッティやクロエにも手を振って別れ、雑貨屋方面に歩いて*ゆく*]
─村の通り─
[理解を示す言葉がミハエル>>367の口から紡がれれば和む目許。
期待に応える返事には嬉しそうな表情が浮かんだ]
貸してくれるのなら喜んで読ませて貰うぞ。
礼、なんて考えなくてもいいんだがな。
ありがとう、ミハエル。
[見るではなく読むなあたりが青年が青年たる所以。
機会を呉れた少年に礼の言葉を向けた]
へ?
あ、ありがとライ兄!
私ライ兄のお菓子大好き!
[乙女な発言に対してライヒアルトから渡された包みにきょとんとしたものの、中を見れば嬉しそうな顔になり礼を言って。
祖父が煙草好きだったな、と言われればうんと頷き、続いた言葉には、そっか、と呟いた。]
…そうだね。
誰かの思いが届く術になるなら、それも良いね。
[そう言って微笑み、また空を見た。]
んー…
そろそろ私もおじいちゃんとこ行こうかな。
あれ。
……わりと、そーでもなかったっぽい?
[こて、と首を傾げつつ、近づく影を見やり。
その姿が視界に入ると、自然、口元に笑みが浮かぶ]
……キーファー!
お前も、元気だったか!
[近くの潅木の枝に止まった蒼鷹に向けて。
呼びかける声は、少しだけはしゃいでいた**]
あら、いいの?
馬に蹴られないかしらね。
[家に戻るというイレーネと、誘いの言葉をくれたゼルギウスに対しては、緩く首を傾げ、からかう様なことを言った後で]
構わなければ、ご一緒させていただこうかしら。
[お言葉に甘えて、と*頷いた*]
─村の通り─
[ベッティの礼には緩く頷き]
そうだな。
あんまり帰りが遅いと心配するかもしれんし。
[早く帰った方が良いだろうと
ベッティを引き止めることなく見送る仕草]
さてと……。
本が濡れては敵わんから一度戻るか。
ミハエル、引き止めて済まなかったな。
でも御蔭で愉しかったよ。
[思わず伸ばし掛ける手を引っ込めて
笑みのみをミハエル少年に向けた]
/*
いや、うん。
どーしよっかと思ったんだけどね、オプション。
せっかくこの名前にしたんだから、やっぱり出したかったんだ、蒼鷹。
……ここ二村、オプション使ってなかったから、寂しかったのは否定しない。
[両親の墓共々、娘は逃げるように遠さがろうと後ずさった。白状とも言えるその様子は事情を知らぬものからすれば非難されても可笑しくは無い態。仮令、神により人の運命が定められていたとしても、娘の中では幼き日の過ちが招いた結果でしかない。
塵は塵に、灰は灰に、土は土に還るとしても。]
喜んで貰えたなら光栄だ。
[クロエの嬉しそうな表情に自然と眸が和む]
……悪くない考え方だろ?
その煙草もちゃんと爺さんが受け取って呉れるさ。
嗚呼、行っておいで。
あちらさんもきっと心待ちにしてるさ。
[促す言葉を向けて青年もまたその場を後にした]
うん、あんな綺麗な刺繍は中々見れないよ?
[ミハエルがどことなく嬉しそうなのを見ればこちらも嬉しそうにニコニコして。
ふむ、と考える様子を見れば、だと思うよ?と首を傾げた。]
私からはミハエル君もライ兄も同じくらい本が好きで本の虫さんに見えるよ。
[引き合いに出したライヒアルトにも視線を向けて、ね?と首を傾げ。
その返答を聞いたかどうか、祖父の元へ行っておいでと言われれば素直に頷いた。]
うん、それじゃ私、おじいちゃんとこ行ってくるね。
ミハエル君もライ兄も降られないように早く戻った方が良いよ。
それじゃ、またね?
あ、ライ兄クッキーありがとねー!
[そういうと笑顔で手を振って、祖父の眠る其処へと向かった。]
― 墓地→ ―
[墓地を後にとぼとぼと重い足取りで娘は歩む。
道では無い草道を通った所為か細い足首は擦り傷が幾つか付いてしまっていた。もし、すれ違う人が居れば少し様子の可笑しい娘を訝しく想ったかも知れない。
後を引く花の香りと、手向けてくれた花の主の事を想いながら漸く道らしき道へと歩を進めるに至れた。]
―雑貨屋―
[くてんと首を傾げたのは、アーベルの表情にだったか、カルメンの応えにか。]
私の家では、馬は飼ってないですよ。
[冗談なのか本気なのか、微笑んで]
じゃあ、帰りましょうか。
お婆さん、長いしてすみませんでした。
……ゲルダさんに、よろしくお伝えください。
[何を想うか、ゲルダの名の前に間を置いて、願いごとを一つ店番の老婆に託す。
色眼鏡と帽子を装着すると、足は扉の方向へ。
女性2人をエスコートする形で、扉を開けた。]
―修道院―
[足早に回廊を進み図書室の扉を開けた。
ミハエルから受け取った本は元の棚に戻し
ユリアンからの本は机の上に一度置く]
――…砂漠の向こうから来た本、か。
[表紙を見詰めた儘葛藤する事暫し]
読み始めては出かけられなくなるな。
楽しみは後にとっておくか。
[後ろ髪引かれながらも別の棚に目を向けて
一冊の本の背表紙に青年の指先が伸びた。
其れは話に出た発明家の伝記物。
棚から取り出し机の上に並べておく]
─村の通り─
あれ?ゲルダだ、やっほー!
どしたの、配達の途…
[祖父の元へと向かう途中、ふと前方に見えたのは雑貨屋で店番をしていた幼馴染で。
思わぬ所で会えたのが嬉しくて笑顔で駆け寄ったが、常と違う様子に言葉が止まり。
道の先、思い当たることといえば一つで。
それには触れず、彼女の足に視線を落とした。]
…ゲルダ。足、怪我してるよ?
それで帰ったら、きっとおばあちゃん心配しちゃう。
手当てしてから帰ろ?
─村の通り─
長居しちゃったな。
ゼルギウスのところにも行かなきゃいけないのに。
[一人になると口調が砕けて。
移動し始めようとして、ふと手の中の紙包みに視線を落とした]
うーん…仕舞えない……。
[上着のポケットに入れるのも躊躇われ、どうするかを悩む。
自宅に戻るかも考えたが、天候が崩れる前に用事を済ませて置きたかった。
ちなみにこの場で食べてしまうと言う選択肢は、無い]
……割れたり崩れたりしない事を祈ろう。
[考えた末に紙包みは隙間から零れ落ちないように気をつけながら、上着の胸ポケットに入れられた。
普段はハンカチが収まっている場所]
よし。
ぶつかったりしなければきっと大丈夫だよね。
[呟いて、一度胸ポケットの中を覗き込む。
入れる時に零れたりして居ないのを確認してから、ゼルギウスの工房がある方へと歩き*始めた*]
─ 村の通り ─
クロエ
[幼馴染の声に、下がり眉のかんばせを晒し。言の葉は少なく多くを語らずに居るが身形は様子を知らせるのに十分で。]
草場を歩いた所為かもしれないね
…ほら、僕って少しそそっかしいから
[思いつめたような表情は傷ついた脚が痛むからと主張するように娘は両足を擦り合わせる。深手の傷では無いにしろ白い肌に赤い筋は痛々しく映る様で。]
……うん、有り難う
でも、クロエはおじいちゃんの御墓参りに行くんじゃ
[幼馴染と足元を交互に見た後胸元で手を組み祈るような仕種となり。]
―修道院―
[大人顔負けの会話をする少年を思い出しながら
僅かに目を伏せた]
良い子ではあるんだがな……
甘えるのが苦手なのかね。
[昔から要領よくあった青年には
頑張り過ぎやしないかと心配になるようだった]
……ま、また話す機会もあるだろ。
[結論など出るはずもなく
そんな言葉を呟いて再び出かけるべく歩み出した**]
夏の草は強いからね。
気をつけないと、せっかく白くて綺麗なのに傷が残ったら大変だよ?
…怪我してるゲルダ放って会いに行ったら、おじいちゃんに怒られちゃうよ、私。
[ゲルダの顔は見ず足元に視線を向けたままそう苦笑したものの、小さな声で言葉を続けた。]
でも、傍にいる方が辛いなら、離れるよ?
[彼女が自分から弟や両親たちについて話すことはないし、こちらも無理に聞くこともしないから詳しいことは解らないけれど。
ゲルダが一人で胸に収めているそれは彼女にとって辛いものなのだろうことだけは解る。
けれど自分は上手く慰める術など知らないから、傍に居るくらいしか出来ないのが情けなく思いながらもそう聞いた。
ライヒアルトやベッティ達ならもっとちゃんとゲルダを気遣ってあげられるだろうにと思いつつも彼女の返事を*待った。*]
―村の通り―
[外へ出れば、陽射しは日傘をさすほどではなかったかもしれない。
片手にふたつ傘を抱えて、もう片方は常のようにイレーネに差し出した。カルメンの眼を気にする様子はゼルギウスにはないが、妻の方はさて。]
やっぱりひと雨きそうだね。
クロエさんの仕事に刺し障りがないと佳いけど……―――
[色眼鏡越し、空を見上げ、一つ呟きを零す。
風に乗る香りは、密やかに雨の匂いがした。
3人連れだって歩く道中。誰かに逢うか否か。
そして、ミハエルと逢うのはどのタイミングか。
何時にせよ、少年にもゼルギウスは共に家にと*誘いをかける*]
そう、なんだ
草刈も在るだろうし塗り薬とかも並べておいたほうが好いかな…
[困ったように幼馴染に返して、はぐらかそうともして見るが、察しの好い彼女には通じるわけも無く、暖かい言の葉に胸の辺りがちくりと痛んだ。]
クロエには隠し事、出来ないみたい
[ぽふ、と彼女の肩口に額を埋めて、ほんの僅かな身体の重みを伝えて。]
大丈夫、もう少ししたら、ちゃんと笑えるから…
[優しくも決して甘やかさない幼馴染の言葉に、うんと頷くだけで、離れて欲しいとは言うわけも無く落ち着くまで其のままを望み。]
ン…でも薬とか、わたし未だ持ってなくて…
でも…痛いのは足の傷じゃないって、解ってる心算だよ
[何も聞かずに居て呉れている事が、何より嬉しくて。矢張り多くを語ろうとはせず暫く幼馴染にしがみ付く。
傷の事に話が移るのならせめて傷口を洗う事にするよとだけ伝えた*]
―雑貨屋→村の通り―
[馬に蹴られてとの言葉>>395には、照れたように笑みを浮かべ。
分っているのかいないのか、夫にも同じように笑んだ。
同行の申し出には、夫と同じように快く承諾し頷いて。]
ゲルダちゃんのお婆さん、お邪魔しました。
[店主にそう言いぺこりと頭を下げ。
大き目の傘を二つ持つ夫の邪魔にならないよう反対側に周って
来た時と同じように、扉を開けてもらいながら外へ出た。
差し出された手を受け取るのに一拍間があくのは、随伴者の存在があるから。
それでもやっぱりいつもの様に、手を握り引かれていくのだった。]
本当、雲が出てきてる。
……洗濯物は明日にしましょうか。
[肩ほどまで伸びた灰銀の髪が、風に吹かれて遊ばれる。
長い髪をした二人は、もっと大変だろうかと、風に舞う白と亜麻を見ながらも、
足はゆっくり家路へとついた。]
―村の通り―
[3人で歩く帰路の最中、白い髭を蓄えた自衛団長と出くわした。]
こんにちは、ギュン爺。
[夫に手を引かれたまま、ぺこりと頭を下げて。顔を上げると目が合った。
どこか難しい顔をしているご老体に、何度か目を瞬かせると、名を呼ばれ、手招きをされたので首を傾げた。]
どうかしたんですか……?
[一度夫の手を離し、彼に近づけば、低い声で仕事を一つ頼まれた。
その内容に、また青い瞳は閉じたり開いたり。驚く、というよりは不思議そうにしていた。]
ええ、それは別に構わないですけど……
でも私じゃ、あまり良いものは作れませんよ?
[確認するように尋ね返せば、それでもいいとの返事。
なるべく急いで欲しいと最後に付け加えられて、
了解の旨を一礼して返すと、再び夫らの所へと戻ってきた。]
[離していた夫の手をまた受け取り、二人に何事かと尋ねられれば。]
銀の守り刀を作ってくれて。
ただ、刃は丸めずになるべく鋭く磨いで欲しい…って。
[だが銀は柔らかいので、そもそも切りつけるには向いていないし、
経験を重ねた鍛冶師でなければ、そういった類の品を作るのは難しいだろう。
細工師の自分が作ったものでは、十分に刀としての役割を果たさないかもしれない。
それでもいいと団長は言うが。
そんなものを何に使うのかしらと、困惑したように首を*傾げていた。*]
―村の通り―
[イレーネの髪の色が灰銀ならば、ゼルギウスの髪の色は白銀。
束ねていない髪が風に遊ばれるものの、帽子を被っていればそれほどでもなく。
ただ、時折強く吹く風に、帽子を飛ばされぬよう、傘の柄を腕にかけることであいた片手で押さえた。
このような状況でも、このような状況だからか、妻と繋いだ手を離そうとはしない。]
……ギュン様、君だけに用みたいだね。
[その手が離れたのは、工房への道中、自衛団長のご老人に会った時。
ヘビースモーカーの彼に、切々と妻の前では煙草を吸わないでと訴えてから、どうにも若干避けられているというか、苦笑いの目で見られる感があるのは否めない。
行っておいでと、離した妻の行く先。
一瞬視線が合えば、やはり相手は難しい表情を少し崩し、苦笑いでゼルギウスを見た。
唇が微かに動いたのが見える。「吸わんから」そう見えた。]
カルメンさんも、髪括りますか?
[過保護や過干渉の自覚は、流石に男にもあって。
心配そうに妻を見詰めていた眸は、ギュンターの表情を受けて、ギギギっと努力を要した様子でカルメンに移る。
温もりを離した手は、この機会にと、風に晒される長い銀糸を束ねるに使われていた。
イレーネとギュンターの話が終わるまでの間。
カルメンとは互いの長い髪に関しての会話を交わしただろか。
ゼルギウスが髪の毛を伸ばしているのは、少しでも日光を遮ろうとして、などと。]
あ、お帰り!
[カルメンと話をしながらも、どこかそわそわしていたゼルギウスは、イレーネが戻り手を取ってくれたなら、留守を預かっていた犬のように尻尾を振る態で、妻を迎える言葉を紡ぐ。
その後、思い出したように紅を去ろうとするギュンターに向けて、礼を一つ。老体の後姿に、何を思ったのか首を傾げ、妻に尋ねるのは何のようだったのか?と。]
銀の守り刀……うぅん?
なんだか、ヴァンパイアとか人狼みたいなものと対峙するみたいだね。
[幼い日、外で遊べぬ身故に、ライヒアルトのように専門書を読むほどではないけれど、本――物語を読むを好んだゼルギウスは、ギュンターの求める銀の守り刀の形状に、それこそヴァンパイアを彷彿とさせる容姿で、その中でもそれっぽい紅の眸を色眼鏡越し瞬かせ、困惑を示す妻を見ながら夢物語のようなことを呟く。]
……柄の部分に、瑠璃嵌めておくといいかも。
瑠璃も、お守りみたいなものだから。
[本気が冗談か、そんなアドバイスを告げれば、行こうか?と妻とカルメンに*歩みを促した*]
─工房『Horai』前─
[辿り着いた工房には人の気配は無かった]
まだ戻って無いのかな?
[ライヒアルトと話をしたように、移動にも時間がかかるだろうからと。
一度家に戻るかを考える]
……少し待ってみよう。
[もしかしたらもう直ぐ帰って来るかも知れない、と考え。
工房の前で腕を組んだ体勢でゼルギウス達の帰りを待った。
彼らが戻って来たなら、扉の前に立つ身なりの良い少年の姿が目に入る*ことだろう*]
─湖畔─
[左の腕に布を厚く巻いて差し伸べる。
枝に止まっていた蒼鷹は、応えるようにそこに舞い降りた。
三年前と変わらぬ様子。自然、笑みが浮かぶ]
……ま、良し悪しではあるんだろうが。
[蒼鷹は、三年前の一時帰郷の理由の一つ。
賭場でカモにした相手から、半ば押し付けられる形で得た幼鳥。
しばらくは面倒を見ていたものの、やはり、街場で生かすのは難しい、と判断して故郷の自然に委ねたのだが]
でも、ちゃんと生きてけてるみたいだな……。
安心したよ。
[呟きに応えるように、蒼鷹は一声、鳴く。
湖面を吹き抜ける風が、その声を散らした]
……んー、本気で荒れてくる、かあ?
俺も戻るから、お前も戻れ。
[そう言って腕を掲げるものの、一向に飛び立つ気配はなく]
……いや、まて。
厩舎にも客がいるから、連れてくって訳には……。
[行かないんだが、と言いかけるものの。
じい、と見つめられて、ため息一つ。折れた]
……お前もお前で山の暮らしがあるだろうに。
ま、いいか。次、いつ来れるか、わかんないしな。
[艶やかな羽を一撫でしながら、言って。
蒼鷹を伴ったまま、宿へ向けて歩き出した**]
/*
なお、例によって。
動物の寿命とか細かい事は気にしちゃダメですw
……鸚鵡だとこゆときほんとに悩まんでいいんだが……!
そーゆー意味、アゼレアとかロートスは楽だったわー。
[やつらほんとに長命ですからね]
さて、後、出したい小物は瑠璃のダイスかな。
―工房『Horai』前―
おや、ミハエル君だね。
[ギュンターと別れて程なく、辿り着いたわが家の前。
金の髪が反射する陽光を、色眼鏡越し、紅の眸が捕らえた。]
ごめんね、もしかして、結構待たせちゃったかな?
今、鍵を開けるから。
[少し遠くから声を張り上げる。
繋いだ妻の手を一度見て、カルメンを見る。
眼差しで妻をお願いする旨を告げて、慌てて玄関へ。
ミハエルに謝罪を向けてから、扉を開いた。
と、一陣の風が湖畔方面から噴いた。
その中に、鷹の啼く音を聴いたのは*気の所為か*]
―村の通り―
あ、団長さん。
鳩で頼まれたって分は詰所に届けたよ。
団員も不思議がってたけど、あんなのどうするつもりなの。
[ギュンターに声を掛けられて足を止める。
ついでに疑問をぶつけてみた。武器よりも鍬や鶴嘴が似合いそうなのが、この村の団員達の良さだと思っているのに]
……話す気がないならいいよ。
俺は親父じゃないしね。
[父親は団長と特に親しくて、相談相手にもなっていた。
急ぎの注文とは聞いたけれど理由は知らされてないままで。しつこく追求もしないけれど、面白くない。
話を切り上げると早足になって横を抜けた]
―雑貨屋―
あれ、ゲルダちゃんじゃない。
[客が途切れた雑貨屋の店番は、ここ何年かと違う相手だったから、ついそんな。悪かったねえと笑われてしまい頭を掻いた]
いやいや、そんなんじゃないんだけど珍しいなと思っただけで。
お久しぶりです。今年は俺一人なんだ。
[慌てて両手を振った。不満があるわけじゃないんだ。
繰り返して慣れてきた父親の現況を伝えたり世間話をしたりしながら商品を台に並べてゆく。
日常品から煙草や紅茶まで。ここに卸す品が当然だけど一番多い]
でもやっぱり。
ゲルダちゃん、そんなにしないで帰ってきそうかな。
別に取引はお婆ちゃんとでもいいんだけど、個人的に交渉したいものもあってさ。
[最後に取り出した摺り硝子の容器に入っているのは茶葉らしい。
少し待っててもいいだろうかと首を*傾げた*]
/*
あーとね。さっきは取り急ぎで反応しちゃったんだけど。
ゲルダが兎猫でないと宣言したように見えちゃう、かな。
もしそれでもやっとなったりしてたらごめんなさい。
うーん。やっぱり集まらないかなぁ。
俺の守護希望は弾かれを恐れる人減らそうと思ってのことだったから別にいいんだけど。(前村でも回ってきちゃったし)
聖痕希望の人がどう動いてくれるのか、見てみたいんだよ…!
後でもう一度俺自身も宣伝してこなきゃね。
─村の通り─
うん、そうだね。
薬ならあっても困らないだろうし、ユリアンさんに仕入れてもらえるか相談してみたら?
お腹とか頭とか痛くなった時とかに飲む薬とかもあるとベッティのとこの小父さんが喜ぶかも。
あそこ、よく二日酔いでつぶれちゃうお客さんいるから。
[はぐらかそうとする彼女の言葉にもそう笑って返事して。
こちらに隠し事出来ないみたいだといって自分の肩に顔を伏せるゲルダの背に、なでるでもなく軽く手を置いた。]
隠しておきたいなら、隠したままで良いよ?
でも、私に気は遣わなくても良いから。
幼馴染だもん。私に無理する必要ないんだよ?
[そういってぽんぽんと柔らかく背をたたき。
ゲルダが自分から離れるまではそのままで。]
[傷薬を持っていないと聞けば、ん…と眉を寄せてライヒアルトなら持っているかなとも考えたが、今の彼女に修道院に戻れというのも酷な気もするしかといって一人置いていくことも出来なくて。
どうしようか、と悩んでいたところに次いだ言葉には、寄せていた眉を下げて頷いた。]
…うん。
その痛いの、早く…和らぐと良いね。
[彼女の痛みは自分には解らない痛みだろうと思うから、無くなれば良いなどと軽々しくは言えなくて。
せめてその痛みが軽くなってくれればと祈りを込めて言葉を紡いだ。
ゲルダがしがみついてくるのには、ただ背を撫でるだけで応え。
そうして暫くした後自分から離れて、せめて傷口は洗うと言うゲルダには苦笑混じりながらもそれなら、と頷いた]
じゃあ、私そろそろおじいちゃんところ行ってくる。
ゲルダも気をつけて帰ってね。
もう怪我しちゃダメだよ?
[そう言って、わざと悪戯っぽく笑うと手を振って祖父の墓へと*向かった。*]
―修道院―
[青年は厨房に立ち寄り小瓶を手に取る。
中身は甘酸っぱいローズヒップのジャム。
妊婦となった幼馴染の体調を慮ってのもので
他のハーブは一切使っていない]
これなら手軽に使えるだろ。
[先ほど持って行こうとしたのは
ジャムに加工する前のもので
茶にして飲めと言うつもりだった]
男所帯であんま需要ねぇし
あっちに持ってく方がいいよな。
[隣の建物に住まう修道女達には
美容に良いからと良くねだられるものであるが
妊婦の身体のが大事だとそう結論付けた**]
―村の通り―
[ほんの少し離れていただけなのに、戻った時の夫の笑顔に微か苦笑が混ざる。
それを可愛いと思ってしまう辺り、自分も大概なのだと思う。
傍にいたカルメンにも、お待たせしましたと断りを入れて、
夫の口から出た言葉には、やはり困惑を示したままだった。]
ヴァンパイアに人狼……ねぇ。
[確かに銀にはそういった類の物を退ける力がある、と言う事を、
まだ文字が読めない幼い頃、夫自身から読み聞かせてもらった覚えがある。
とはいえ全て御伽噺の中の話だ。一般的には。
瑠璃を柄にという夫の言葉に、困惑は微笑へと変わり。]
ええ、そうするわ。
雛形はあった筈だから、そんなに作るのに手間はいらないだろうし……。
[そんな事を言いながら、再び彼の手をとり促されるまま歩き出す。]
―工房『Horai』―
[ギュンターからの依頼についてのことを考えていた為、
ミハエルに気づくのは今度は夫のほうが早かったようだ。
金色に気づけばそちらへ軽く会釈をし、
少年がカルメンに気づけば、彼の表情は少し変わったかもしれない。
離れて行く夫には、大丈夫だからと笑み返し。
風の音を聞きながら、工房へと入った。]
お茶、用意しますね。
それから銀粉…。
[二人を簡素な客室に案内した後、先にお茶だろうかと、台所へと向かう。
夫に自分がやるからと言われたなら、
ミハエルとの話があるでしょうと、やんわり促し、湯を沸かし*始めた。*]
―宿屋―
[宿屋に戻るとインク瓶を取り替えて、まだ残ってるのは自室へと持っていった。
客の入りのない食堂部分の店番は、ちょっと休んでくるなと父親に任せて]
いまのうちに、日記でも書いておくか。
[皮のベルトに簡単な鍵付の日記帳、ゲルダの薦めで値は張ったけども今ではお気に入りのもの。
それを開いてペンをすべらせていきながら、時折表情を変えたり、何事かつぶやいたりと]
『○月×日
今日、アーベルが帰ってきた。
心配はしてたけど3年ぶりに見た顔は、元気そうでよかった。
それに、やっぱアーベルがいると、うれしいかな、なんて。
でも、前のときもふらっと帰ってきて、ふらっと出て行ったから、
今回もまた同じなんだろうなって思うと、ちょっと寂しい。
今度はどれくらいいるのかなぁ?
ずっととは言わない、多分そういう人じゃないから。
それでも少しでも長くいてくれるとうれしいかな。
ねぇ?アーベルわかってる?
何も言わずに出て行ったきりだったから、私はずっと寂しかったんだよ?
アーベルはいい女とか見つけて寂しくなかったのかもしれないけどさ。
そういえばアーベルの好みってどんな女性なんだろう、雑貨屋で出る間際、カルメンと楽しそうにお話してた気もするし、
やっぱり大人っぽい女性の方がいいのかな?
なんかこっちばかりアーベルのこと思ってるみたいでむかついてきた。
今日の日記はこれで終了』
[日記を書き終えてから店に戻ると店番を父親と変わり、フロントでボーっとしていた]
お前、またきたのか。
[しばらくして、ここ1年ほど前から来ている、かよい猫がまた来ているのに気づき、
向こうはこちらが気づいたのを悟ってか、にゃーとせびるような鳴き声]
毎日来たってえさはないぞ?
「にゃー」
にゃーじゃない、わかってるのか?お前?
[飼っているわけでもないので名前をつけていない猫、フロントの台の裏側、
干し肉のかけらを取り出して投げてよこすと、にゃーと一鳴き猫はそれを咥えてててっと去っていった]
もらうものもらったらとっとといなくなるのな。
[ため息混じりに、なんだかんだ言いながら、こうして毎日与える分を用意していたりもするのだが]
―宿屋―
んっ?どうした親父?
[奥から顔出した父親から、天気くずれそうだから早めに出発する旨を伝えられて、アーベルのことも聞かれた]
そっか、気をつけるんだぞ、親父。
アーベルは久しぶりの村だから挨拶する相手が多いみたいだ。
[気遣う声に笑って返されて、アーベルのことはその言葉で納得された。
そのまま旅荷物をまとめて出て行く姿に]
お土産よろしくな。
[最後にかけた言葉に、父親は振り向いて苦笑を浮かべて手を振り、そのまま店からでていくのを自分は見送った]
― 村の通り ―
たぶん、修道院の方が薬品充実してるだろうから…
売れ行きを考えて殆ど置いていなかったのが拙かったかな
[夏場の方が何かと傷を負いやすいという事。娘は身を持って識ったばかり。ユリアンの名が挙がると村に遣ってきているのかと云う貌をして。]
ユリアン…もうこっちに来たんだ
教えて呉れて有難う、二日酔いに効く御薬があると重宝がられそう
[父親とではなく一人で来ていることは未だ知らない。どちらかと言えば彼の親の方と仕入れについて商談を交えた事の方が多い。それも、どちらかと言えば娘より祖母相手の方が多いのだが。話していて落ち着いたのか、身体を張り詰めさせていたものが徐々に緩み。]
…クロエはやさしいね
わたし自身の問題だから、クロエに背負わせたくはないの
でも何時か向き合えた時は…話そうと思ってる
[忘れられぬ過去は娘を苛む茨となり深く食い込む。其れでも、想って呉れる幼馴染の言の葉は沁みるように嬉しくて。添えられた手が離れるころには何時もの様子を湛え。]
ごめんね、沢山心配させちゃって
怪我は痕にならないように僕…気をつけるからさ
[埋めていた貌を上げクロエから離れると視線を交えこく、と頷いた。墓場から入れ違いになるように幼馴染と別れ際、小さく手を振り、]
うん…早く行ったほうがおじいちゃん、喜ぶよ
僕の分も御願いしておくね
[すっかり常の口調になれば幼馴染の祖父を想い浮かべ、怪我しない様にとの忠告には苦い様な曖昧な笑みを向けたのだった。]
―村の通り―
[二人と同じように老婆に別れを告げ、雑貨屋を後にした。
工房へ向かう道中は、夫婦から少し離れた位置を歩いていた。
途中イレーネが自衛団長に呼び止められると、被った帽子を少し上げてその様子を見遣り]
あら、気をつかわなくてもいいのに。
[一生懸命こちらを向いて話を振ってくれたゼルギウスに笑みを洩らしつつ。
髪は括らないと断った後で]
そうなの。
綺麗なストレートで羨ましいわ。
[伸ばしている理由を聞けば相槌を打ち、何か手入れはしているのか、等と尋ねたり。
その間も時折イレーネたちの方を伺いながら、話が終わるのを待った]
[やがて戻ってきたイレーネから頼まれごとの子細を聞き、何度か瞬く。
ゼルギウスの口から紡がれる御伽話の住人たちに、視線を彼へと移した。
そこに他意はない。恐らくは]
ふふ、だとしたら怖いわね。
団長さんなら、その刀で守ってくださるかしら。
[微笑みながら、冗談めいた言葉を口にする。
瑠璃を柄に、という提案がなされるのを見守って、それから二人の後に続いた]
―工房『Horai』―
ご苦労様。
[再び会ったミハエルは如何な顔をしたか。
こちらから先の出来事に触れるつもりはなく、いつもの微笑みを返す。
ゼルギウスの眼差しを受けて、イレーネの傍についた]
お構いなく。
[客室に通された後、台所に向かうイレーネに一応そんな言葉を掛ける。
手伝いには向かわなかったが、台所からの音に気を配りながら、椅子に*腰掛けていた*]
[幼馴染の姿が墓地へと消えた後、娘はもう一度辺りを見回す。手向けられたあの馨しい花の香りは未だ残っているのだろうか。後を引かれるような想いを抱きながら、娘はとぼとぼと帰路につく。途中、修道院を通りかかり治療をとも考えたが、今は人と会う気分では無く唯通り過ぎるのみ。]
…寄り道して戻ろう
― →湖畔 ―
[傷口を洗うために湖の畔へと歩を進め、蒼く透き通る水面を前にしゃがみ込み娘は映り込む自身の情けない姿と対面をすることとなる。]
天気が変わる前だから、もうこの辺りには誰も居ないのかしら
[地面が濡れている所に眼を写すと、少なからず水浴びした者はいたらしい。何時もと違い周りには誰の姿も見えず湖は向こう岸の山々を鏡のように映していて。]
…ちょっとだけ
[靴を脱ぐと娘はつま先を水面に滑らせ水の感触を肌で味わう。しろい足首についた紅い痕を癒すように時折足首を沈めては冷たさに口許を綻ばせた。]
[傷口を洗うだけでは済まず涼を求める身体は膝辺りまで脚を進水させる。エプロンスカートの裾を摘まみあげ太腿の所で寄せ、少しはしたなく有るが沈んだ気持ちを癒すには丁度良くて。対岸には別荘風の家が映り、良家が住んでいると聞き及んでは居るが面識は無く、娘はまるで別世界を見ている気がしていた。]
ああいう所に住むって、どんな気持ちなのかしら…
[娘は猫のように眼を細め。腿まで浸かった脚は水を大いに愉しむと冷え過ぎぬ前に陸へと上がる。靴を濡らしたくは無くて裸足のまま家である雑貨屋へふらりと歩み出した。]
―雑貨屋―
ああ、他のもゲルダちゃんと交渉した方がいいのか。
もう完全に店を任されてるんだね。
[多分という答えに、荷物から離れて店内を眺め始めた]
─ →宿屋─
[足早に道を進み、宿の近くまで戻ってきたなら、目に入るのは、旅装を調えた伯父の姿]
あれ、伯父貴。
……ん、そっか、荒れる前に。
ああ、大丈夫、伯父貴が戻るまではちゃんといるから。
……って、はい?
あー、ないからないから、そーゆー事は。
いらん心配しなさんな、って。
[大丈夫だな、と妙に念を押されてきょとり、とするものの。
何となく思い至ったその意に、苦笑しながら頷いて、旅立つ背を見送った]
― 雑貨屋 ―
ただいま、おばあちゃん
少し遅くなっちゃったね
[店を出てから時間も其れなりに経っていたためか先程の客はもういない。ほんの少しさみしさを感じながら場を設けてあるカルメンの人形欄に視線をやれば既にいくつかの人形は売れているようだった。]
やっぱり人気なんだ…ねえ、今度はもっと高く買い取っても好いんじゃないかな…
[と言いかけた所で奥まったカウンターの前、ユリアンの姿を見止め。誰も居ないものだと気が緩んでいたためか手にしていた靴をぽとりと落としてしまう。]
わ、あや、あああわあ… ええと、ユリアン …?
[娘は吃驚した様子で、ぽかんと口許を開けて眼の前の青年を見詰め。]
驚いた…雅かもう店に来てるとは思わなかったよ
ン―――…お久しぶりだね、お父さんは別のところにいるのかい?
─工房『Horai』前─
[ゼルギウス達を待つ間、風が何度か身を掠めて行く。
その度に金の髪はさらりと揺れ、翡翠は風を厭うように細められた]
ああ、来たな。
[やや離れた場所からかけられる声。
翡翠を向けると二種の銀と亜麻色が並んでいる。
亜麻色に軽く眉根を寄せたが、彼らが近付いて来る頃には表情を戻して]
いや、然程待ったわけでもない。
気にするな。
[謝罪するゼルギウスにはゆるりと首を横に振り。
イレーネとカルメンへの挨拶は頷くような仕草で返した]
邪魔をするぞ。
[そう言葉を紡ぎ、工房の中、客間へと通された]
―宿屋―
ふわぁーー…。
[父親を見送ってすぐ、誰もいない宿屋の中、暇をもてあましながら大あくびをひとつ]
アーベル、帰り遅いな……
[ぐてーっとフロントに突っ伏していた]
……ま、その辺りは特定誰かに限らんけど、な。
[小さな呟きは風に紛れ、届くとしたら共にある蒼鷹のみ。
僅かに首を傾いでこちらを見つめる眼にふ、と笑んで]
なーんでもねーぇよ。
さて、中入るか。
……大人しくしてろよ?
[そんな念押しをしながらドアを開け。
強くなる風から逃れるように、宿の中へと入って行く]
─宿屋─
[中に入ると、まず見えたのはフロントに突っ伏す姿]
…………。
[ちょっと沈黙して]
お前なー。
んなだらけてて、客が来たらどーするつもりだ、おい。
[とりあえず、突っ込んだ]
12人目、小説家 ブリジット がやってきました。
小説家 ブリジットは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
─村入り口・吊り橋─
[村へと至る吊り橋の前。
旅行鞄を地面に置くと、んーとひとつ伸び。]
おー、久しぶりの我が村だぜ。
さて……愛しの友人諸君は元気かねぇ?
[銜え煙草を燻らせ呵々と笑うと、鞄を持ち村へ徒歩を進める。]
―雑貨屋―
おかえりなさい。
[ただいまの声に振り返るけれど、彼女の視線は人形に奪われてるようで。声をかけるのと靴が落ちたのはほぼ同時だったかも]
はい、今年もお久しぶりなユリアンですよ。
そんなに驚かれるとは思わなかったな。
俺はゲルダちゃんに逢いたくて待ってたのに。
[笑いながら近寄ると落ちた靴を拾い上げようと屈んで]
いや親父は今回は来てないんだ。
怪我を……足、どうしたの。傷付いてるじゃないか。
ちゃんと手当てしないとダメだよ。
[説明は後回し。赤い筋に手を伸ばす]
─工房『Horai』・客室─
[茶を用意するためにイレーネが台所へと向かい。
ゼルギウスが客室に残ったなら視線を向けて口を開く]
それで、依頼についてなのだが。
前回よりも数を多めに頼みたいのだが、良いだろうか。
ゼルギウスの作る物はとても評判が良くてな。
[頼みたい細工と報酬額が書かれたメモをゼルギウスへと見せた。
数は多めだが、報酬も相応の額が書かれている]
それともう一つ。
イレーネの作った物もいくつか譲って欲しい。
宝石細工でも銀細工でも、どちらでも構わない。
身重の身故、今から作れとは言わない。
現在手元にある物で良い。
[どうだろうか、と。
翡翠がゼルギウスをじっと見詰めた]
/*
わぁぁい!ブリジットいらっしゃいませー!!
何か強そうなお姐さんだなw
これで守護回ってくる可能性が高くなったかな。
できればあともう一人。うん、贅沢だけど…!
(守護より聖痕を先に増やしたくなった兎猫です)
―宿屋―
誰かさんの帰りが遅いからだ。
[突っ伏したまま手をふりふり、顔を上げてから]
むおっ!どうしたんだ、それ?
[カウンターから身を乗り出すようにして、つれてきた鷹を指差しながら]
ここで飼うのか?
─宿屋─
なんで、そこで俺のせいにするか。
[そこはさっくり突っ込むものの。
蒼鷹を指差しながらの問いにきょと、として]
ん? あー、そうか。
お前らには見せないで、山に放したんだっけ。
[なるべく人に接しない方がいいだろう、と思い、来てすぐに山へと放した事を思い出す]
街の方で人から譲り受けたんだが、あっちじゃ飼えなくてな。
前に戻ってきた時に、山に放してったんだよ。
旧交温めたところで山に戻そうと思ったんだけど、きかなかったから連れてきただけだ。
別に、ここで飼う訳じゃねぇよ。
―修道院前―
[大事な本は置いてきた。
荷も腰にぶらさげた布袋とその中身のみ。
修道院の門を出た所で青年は空を仰いだ。
暗い雲が強い風に流され村に迫ってきていた]
――…降る前に帰れっかな。
[目を眇め小さく呟く]
─村・役場─
[村の役場にて、身上書の更新を行なう。]
さらさらー、とな。
ほい、これでいいな? んじゃ、俺はもう行くぜ?
夏の間はこっちにいんだろーから、何かあったら来てくれよ。
[そう言ってピッと用紙を放り投げると、役所をあとにした。]
ン―――…ただいま、と君に云うのは違和感が有るね
[少し恥ずかしそうに笑み、落とした靴を拾うため屈もうとした矢先、ユリアンの手の方が先に伸びたのに気が付き、
娘は手を空に彷徨わせた。]
あン、靴は拾わなくても好いのだよ
此方からすれば君は仕入れ先のお得意様なのに
[驚いた理由については裸足のままなのを見られた為もあり、其処は適当に誤魔化してしまうとして。]
ふふ、相変わらず口が上手いのだね
矢張り商売柄と云うのかな…余り高い物は買わないよ?
[淡く笑みそう返す。ユリアンの父親の話になれば眼を瞬かせ、]
…そうなのかい、元気にしているのなら好いのだけど
って、ひゃあ
[しろい足首の紅い筋は先ほどよりは薄く有るがそれでも肌の白さからかとても目立つ様子で、娘は触れられそうになれば頬に紅を刷くだろう。]
―宿屋―
愛情表現みたいなもんだ。
[アーベルの突込みにはそう笑って返しながら、
鷹についての説明を聞けば]
そっか、懐かれてるのはいいことじゃないか?
暴れないんだったら、しばらくうちに置いてもかまわないぞ。
天気も崩れるみたいだしな、そいつも雨宿りできたのかもな。
[鷹のほうに近寄り、遠慮がちに手を伸ばしながら]
名前はつけてあるのか?
─宿屋─
どんな愛情だよ。
[さらっと突っ込み一つ付け足し]
ちゃんと野生に戻って欲しい、って部分もあるんで複雑なんだが……。
ん、まあ、暴れるのはないだろ。なるべく、俺の目に届くとこに置くつもりだし。
天気が落ち着いたら、棲み処に戻るだろうしな。
[言いながら、蒼鷹を見る。
当の鷹は、伸ばされる手をじいい、と探るように見つめて]
名前は、一応ある。キーファーだ。
/*
約二時間、355pt……。
ぺ、ペース落とせば、何とかなる?
というか、この独り言落とすまでptが555だった。
[そうして、放り投げた身上書。そこには自身のことについて綴られている。]
■名前:ブリジット=ラヴクラフト
■年齢:20代前半
■職業:小説家
■経歴:それなりに名の売れている伝奇小説家。
夏以外の時には麓の村にて執筆活動を行ない、夏に村へと帰って来るという生活を送っている。
なお、生まれも育ちもこの村であるため、知り合いもそれなりに多い。
■希望縁故:同年代で結んでいただけたら嬉しいかな。
あと、家は売り払っているので、宿屋に世話になっているかと。
中
ブリジットきたー。
20代前半。
ど、どっちだ…!
(現在村の人間は、25歳前後組みと、20歳前後組みに分かれているようです。)
─工房『Horai』─
[湯を沸かす間に一度工房へと入り、一度手袋を嵌めてから、
作業台の端の方に溜まってあった銀分を、
他の塵が混ざらないよう注意し、丁寧に小さな皮の袋に入れた。
それから余っていたラピスラズリの小さな欠片も別の袋に入れ口を縛る。
然程の量は無いが、人形に使う分には足りるだろう。
二つの袋は一度ポケットに入れて、手袋はまた脱いでから台所へと戻ると、
丁度竈にかけた鍋の中の湯は、小さな泡を立てていた。
カップとポットを一度湯で温めてから湯を入れ、茶葉が十分に開ききってからカップに注ぐ。丁寧に手順を辿ってから、鮮やかな深緋色をした紅茶を4人分、トレーに乗せて客間へと戻ってくると、丁度ミハエルがゼルギウスに話し終えた頃合で。
どこか嬉しそうな夫の顔を見れば、何かいいお話でもあったのかしらと当人らを微笑んで見てから、用意したカップをテーブルに並べていった。]
ああ、カルメンさん。
銀粉と、それからラピズラズリの欠片も少し、入れておきました。
折角だからこちらも持って行って下さいな。
[そう言って、カルメンの前にカップを置く際に、
ポケットから取り出した小さな袋を二つ、脇に置いた。]
―宿屋―
アーベルおにいちゃんは、あまっあまのとろける愛情表現がいいのぉー?
[突込みにはいつもより声色を乙女チックにそう言ってから、
すぐにいつもの調子で]
キーファーっていうのか、よろしくな。
[そっと指先で頭の辺りをこしょこしょっと撫でながら]
余り長居するなら宿代もらうからな。
[そうキーファーに笑いかけた]
―雑貨屋―
ここはゲルダちゃんのお店だからねえ。
俺にとってもお得意様だから気にしない気にしない。
[驚いた理由が他にもあるとは知らずに誤魔化され。
音に従って視線を動かしただけなのだけど]
これも商売道具のうちですからと。
あれ、絹のスカーフは売れ残り決定か。
[笑っていたのも赤い筋に気がつくまで。
足の怪我は旅の空では影響が大きいから気にするところで。
何より白い肌についてると色浅くても痛々しい]
ああ、ごめん。草か何かで切れたかな。
洗ってあるみたいだから薬塗っておけばすぐ治るか。
[触れた手は小さな悲鳴にすぐに離して。
けど怪我の状態を見ているからその顔には気づけなかった]
―工房『Horai』/客室―
[台所の妻を、そわそわと気にする素振りを見せていた男は、しかし、商談の話になると流石にそちらに集中し真面目な顔を作る。]
そうかぁ。評判佳いのは嬉しいな。
うん……ちょっと数は多いけど、頑張る。
子どもも産まれるし、お父さんは頑張らないと、なんだよ。
[けれど、口調は眼の前の少年と年齢が入れ違ったかのよう。
真面目な顔は氷解して、ほわんとした笑みを湛え、渡されたメモを確かめ頷いた。]
あ、今年はイレーネのも注文してくれるんだね。
嬉しいな。彼女の銀細工はとても素敵だもの。
[そして次にかかった言葉に、室内故色眼鏡越しでない紅を、翡翠に合わせて細めた。]
─宿屋─
そこで、声色変えるのやめい。
[何となく、疲れたような声でぼそりと言った。
声色を使い分ける女の相手はよくするけれど、ここでやられるのは調子が狂った]
ま、ネズミ捕りぐらいはやってくれるだろ、多分。
それ、宿代代わりにしとけ。
[撫でられる蒼鷹を見ながら、さらりと言うものの。
やはりというか、人を警戒しない様子には、やや複雑な思いもある]
新しいのは、ギュン様に注文受けたのもあるから、夫としては無理させたくないけど。
手元にあるのなら……イレーネと直接交渉してもらえるかな?
作品に関しては、いくら夫婦だっていっても、各自の管轄下にあるべきだと思ってるから。
―――……でも、断りはしないと思うよ。
[視線交えたまま笑みを深めれば、丁度紅茶の佳い薫りがしてきた所であった。
その薫りに台所に眼をやり、同じく台所に気を配っていてくれたカルメンに、気を配ってくれてありがとう、と眼差しで告げたところでと妻の姿が見える。
彼女たちのやり取りを、にこにこと笑顔で見守ってから]
ミハエル君が、君に商談があるそうだよ?
[イレーネに吉報を告げた。]
─宿屋前─
[鞄を肩に背負い、宿屋の前へとやってくる。]
さぁて、おっちゃんは元気してるかな。あと、ベッティも。
[呵々と笑い、新しい煙草に火を着け銜えると、]
おいーす、こんちわー。また世話になるぜー、と。
[バーンと扉を開き、中へと入った。]
修道士が空見上げたよりも少し後。
暗い雲が村の上を覆い始めていた。
風も湿り気を帯び始めて。
雨の前兆。けれどそれ自体は自然現象にすぎない。
夏の通り雨だろうと思う者の方が多かったはずだ――。
―宿屋―
えー、アーベルへのサービスなのにな。
[けらけらと笑いながらおとなしくしている鷹を、しばらく撫でてから]
ねずみ捕りはありがたいな。
えさ代もいらなくなるしな。
仕入れの序に何か買って呉れるのかい?
お勧めは先ほど入荷したての瑠璃の細工品、
そこのガラスケース入りのビスクドールとか
[どれも其れなりに値が張る事と、瑠璃を取り扱った物であるため、街の好事家からすれば其れなりに価値のある物で。]
絹のスカーフとはまた高価だね
何処で仕入れてきた位は聞いても好いのだよ?
…うん、何だ……幾ら僕でも、恥ずかしいのでね
[厚意は受け取るとして脚を診られるのが恥ずかしいのか途惑う様子。幾ら青年が脚の怪我の危うさを識るとはいえ娘にとって羞恥が勝る。]
うっかり草の中を歩いてしまったのだよ
少しくらいならと想ってたら、思ったより目立って仕舞ったね…
[薬を塗れば好いと薦めるユリアンに頷くと思い出したように視線を其方に向け。]
え、と…うん、塗り薬の類とか仕入れたいのだけど、あるかな?
―工房『Horai』客室―
[一仕事終えて夫の隣に座った頃、自身に商談がと言われれば、
青の瞳は嬉しそうに輝いた。]
私に?
わぁ、ミハエル君から注文が来るなんて嬉しいな。
どんな物をお出しすれば良いかしら?
[そう改めてミハエルへ顔を向けて尋ねた。]
―宿屋―
[勢いよく開かれた扉、それと同時に来訪を告げる鐘の音はいつもとはちがったがらんごろんと豪快な音で]
ブリたん、頼むからドアは壊さないでくれよ。
ただでさえ今日は雨とか振りそうなんだからな。
[タバコをすい始めたもう一人の幼馴染に、笑いかけてそう言いながら]
部屋はいつものやつでいいか?
[そう尋ねて、宿帳の記入を促した]
─宿屋─
んなサービスいらねーから。
[けらけらと笑う様子に、はあ、と大げさなため息をつく。
蒼鷹は言われている意味をわかっているのかいないのか、こきゅり、と首を傾げて眼をくるり]
ま、なんもなければまた山に戻すし……っと。
[言いかけた言葉は、勢い良く扉が開く音に遮られる。
同時に流れ込む風には、微か、湿気も感じられた]
……豪快だな。
[扉を開けた人物には、短くぽそりとつぶやいていたり]
ン―――――…
[店に差し込む明りが暗くなり、娘はふと窓の外を見遣る。先程イレーネが予感していた通り暗雲が空を覆うように広がっていた。馨る水の匂いは雨を想わせるには十分で。]
─工房『Horai』─
[湯の沸く音が微かに聞こえてきた。
商談をする二人を横に、何かあれば動けるようにと台所のほうに目を向けていた。
尤もそれは杞憂に終わったようで]
ありがとう……あら。
[ゼルギウスの眼差しににこりと微笑んでから目を戻すと、薫りよい紅茶の傍に置かれたのは二つの皮袋]
いいの?
それじゃあ、お言葉に甘えて。
[イレーネから話を聞いてそれらを手に取り、それそれの中身を確かめてから、丁寧にしまった]
/*
初独り言でした。
石村には前回に引き続き2回目の参加となります。
ヘタレPL蜜蝋(mitsurou)です。
強縁故はあまり結ばない人なんですが
今回はがっつり挑戦してみました!
イレーネの中の人、べた甘具合にひいてないといいなぁ(←
基本的には、好きな相手には私べた甘ですが。
最初から飛ばし過ぎて、先行きが不安です。
嫁可愛いよ。嫁(はぁはぁ(←やめれ
―村の入り口付近―
[吊り橋を渡り山道をいくらか下る。
風に煽られてかパラと落ちてくる小さな土の塊。
青年は山肌をじ、と見据えた]
なるほど。
こりゃ確かに手入れが必要だ。
自衛団の方に早いとこ掛け合った方が良いか。
[調べるうち肌に触れる風が湿り気を帯びてきた>>#2
暗い雲が太陽を隠し山道も薄暗くなり始めた]
……通り雨なら何とかもつか。
荒れて呉れるなよ。
[呟いて青年は村へと戻ってゆく]
─工房『Horai』・客室─
請けてくれるか、有り難い。
期限は特に指定はしない。
出来上がり次第渡して貰えれば良い。
[年上ながら子供っぽい口調の相手>>463>>465に、子供らしからぬ口調で返し。
イレーネの作品についてを聞かれると、一つ頷きを返した]
父上に話をしたところ、実物を見てみたいと言われたのでな。
僕の眼鏡に叶ったのなら良い物なのだろう、と。
僕も、イレーネの作る細工はとても良い物だと思う。
……ふむ、ではイレーネに問うとしよう。
[交渉はイレーネ自身へ、と言われると承諾するように頷いて。
粗方の話が終わる頃に漂って来た香りに視線をそちらへと向けた。
イレーネに紅茶を差し出されると>>460、「ありがとう」と礼を言って。
一口含んで喉を潤してから]
[宿屋へ入る直前。ふと、振り返り空を見上げ、]
……一雨、くるかね。
[ぽつり呟いていたが、宿屋へと入ると、]
おー、ベッティ。去年ぶりだなー。おやっさんは元気してるかぁ?
[そして、きょと、とベッティと話していた人物を見ると、]
……およ? おー? もしかして、アーベルじゃねーか。
ひっさしぶりだなー。いやー、生きてたんだなぁ。
[ぴこぴこと煙草を踊らせて呵々と笑った。]
―雑貨屋―
うん、また幾つかね。
この村に来て瑠璃の作品を買ってかない話はないでしょう。
細工物はもしかしてHorai工房のかな。ご夫婦と会った。
ガラスケースのはどうしよう。
[一人だと荷物の作りもいつもと違って頭を悩ませる。
カルメンの所は直接にも行くからというのもあった]
絹商人が困ってる所に遭遇してね。
相場より安く手に入ったんだ。色々と。
とはいえっても手頃な値段ではないから残ってて。
……女の子への配慮が足りませんでした。
ごめんなさい。
[顔を上げると紅い頬があって。しまったと思う。
男所帯の旅生活だと時々こう抜けてしまうことがあるんだなんて、言い訳以外の何物でもない]
─村の通り─
[緩やかにでも常の調子を取り戻していくゲルダに無意識に安堵の表情を浮かべ。
けれど彼女本来の口調で、いつか向き合えた時話したいと言われれば、わかった、と頷いてみせ。
ほんの少し逡巡した後、言葉をつづけた。]
無理は言わないけど…重い荷物は2人で運んだ方が楽になるから。
どうしても背負えなくなったら、いつでも私にでも、ベッティにでも。
背負わせてくれて良いんだからね?
[無理強いするつもりはないから、それ以上は続けずに。
いつもの調子に戻ったゲルダから、僕の分もおじいちゃんに、と言われると笑顔で了承した。]
うん、ゲルダがよろしく言ってたって伝えとく!
ゲルダも、おばあちゃんによろしくねー!
[そう言って、自分の忠告に苦笑めいた笑みを浮かべる幼馴染に手を振ると祖父の元へと走っていった。]
─ →教会裏・墓地─
─工房『Horai』─
[出して貰った紅茶を一口含み、目を細める。
なされる商談の行方を聞くともなしに聞きながら、女はふと窓へと目を遣った]
……よくない雲ね。
[広がる暗雲。
紅茶の匂いが強い室内に、雨の気配までは感じられないものの。
会話を邪魔せぬくらいの声で、独りごちた]
/*
伝奇小説家かー…。
縁故組む程では無いな。
名前を見たことがあるかな、程度だろう。
それにしても負縁故はねーのか。
マイナスイメージになりそうなのはベッティとブリジットなんだが。[口調がアレ]
ゼルギウス・イレーネ・カルメンに関してはビジネスなだけなのでフラット。
好意を向けられるのはライヒアルトくらいか。
クロエもまぁまぁ。
ああ、ユリアンはマイナスどん底だな(えがお
話せて無いアーベルとゲルダは未知数。
―雑貨屋―
夏の草縁は凶器なんだよね。
油断してると指とかもスパッとやられる。
薬はそんなに大量に持ってきてないな。
ある分は置いてくけど、あとは修道院の人とかに相談してみるのがいいんじゃないかと思う。
[そして今手元にあるのは、自分の旅用品の一部]
はい。とりあえずこれあげる。
使いかけで悪いけど、効果確認してくれればいい。
[つまりは試供品みたいなものだと手渡そうとした。
少しだけお詫びのつもりもあったりした]
……これはそろそろ一雨来そうだね。
―工房『Horai』/客室―
[隣に座り嬉しそうにする妻の貌を、更に嬉しそうに夫は見詰める。
イレーネがいれた紅茶を、「やっぱり君が淹れる紅茶が1番美味しい」と人目憚らず謂いながら啜る。]
……ミハエル君の眼って、綺麗な翡翠だね。
たまには翡翠使った細工もしてみようかなぁ。
[少年の大きな翡翠に創作意欲をかきたてられたのか、ポツリと独り言零した所で、同じく独り言を零す人形制作者に視線を向けた。]
ん。この季節だし、通り雨だろうね。
多分直ぐ止むだろうし、佳かったら止むまでゆっくりしていって。
急ぎの用事があって、今から帰るなら傘貸すよ?
―工房『Horai』客室―
ええ、うちだと使い切れないですから。
[全く使わないわけではないが、それでも十分有り余る。]
他にも必要な物がありましたら言ってくださいね。
お分けできる物であれば、お譲りしますから。
[そうカルメンには快い笑顔を向けた。]
おじいちゃん、今日もいつもの一服持ってきたよ?
ごめんね、今日はちょっと早く来ちゃった…
あ!べ、別に仕事サボってきたわけじゃないんだよ!?
なんか空の機嫌が悪くなりそうだから、それで早めにきただけで、その…
ごめん、なさい。
[祖父の墓に煙草を一本供え一日の報告をするのは毎夜の日課、なのだが。
生前の祖父の口癖が「日のある内は仕事の時間」だった為にこうして明るい内に来ることはどうにも憚られて、一人墓の前に立つと弁解めいた言葉が出てくる。
気を取り直して、今日のことを祖父に話した。
ユリアンが来たこと、ゲルダがよろしく言っていたこと。
ギュンターが自分の顔を見にわざわざ洗濯小屋に来たことも話して、ふとあの時の自衛団長の表情が気にかかり、思案しかけたが空の様子が変わったのに気付き、表情を曇らせた。]
……そろそろ、きそうかな。
やな色だなぁ………雷、こなきゃ良いけど。
―自衛団詰所―
……どうも。
自衛団長殿は居られますか?
[中を覗き人の良い笑みを浮かべながら団員に声を掛ける。
見回りじゃないですか、と団員の一人から返事があり
青年は少しだけ困ったような表情となった]
そうでしたか。
では、伝言を頼めますか?
道の修繕の件、早急にお願いします、と。
嗚呼、先ほど見てきたのですが……
脆くなっている箇所がいくつかあるようでした。
[丁寧な口調で言い終えると頭を下げてから辞する]
[イヤそうに、というよりも不安げな表情で空を見つめる。
雨風はどれほど強くても怖くないが、どうにも雷は苦手だから。
祖父が生きていた頃は布団に潜り込んで目を瞑ってやり過ごしていられたけれど、一人になった今はそうはいかない。
嵐が酷い時、たまに雨宿りにくる鳥が傍に居てくれることもあるけれど、それだっていつもではないし、結局一人でなんでもやらなきゃいけないことには変わりなくて。]
…それじゃ、おじいちゃん。
降り出しちゃわないうちに帰るね。
あ、そうそう。これね、ライ兄のお菓子。
おじいちゃんにもちょっとお裾分けしてくね。
[祖父の墓から離れかけたが、ふと手に持っていた包みの中からクッキーを何枚か取り出してちり紙に乗せ煙草の隣に供えた。
風が吹けばこれも飛んでいってしまうだろうけれど、文句を言いながらも甘味を食べていた祖父の姿を思い出せばやっぱり食べたいだろうと思って。
そうして、改めて踵を返すと祖父の元を後にし、湖畔にある洗濯小屋へと向かった。]
―工房『Horai』客室―
何でも、か……。
今手元にあるのは、小さな銀の耳飾りが2つと、
ラピスラズリのブローチが1つ、くらいなの。
[大きな翡翠に見つめられ、少し視線を彷徨わせ
今ある品を一つ一つ思い出しながら、少し首を傾げた。]
もう少し種類があったほうが良いなら、1つ、2つくらいなら
それほど待たせずに渡せると思うわ。
[今請けてある仕事と、自身の体のことを考えて
無理の無い範囲を答えた。]
アーベルだけへのサービスなのになぁ。
[ため息をつく様子に小さくつぶやく言葉は届いたかどうか。
山に戻すとの言葉にはそのほうがいいだろうと、頷いて]
久しぶりー、親父は町のほうにでかけたからしばらくは帰ってこないぞ。
[そうブリジットの様子には返した]
/*
あー(て、ぽむ。
中のひと読みはあんまりしてないけど。
大体、読めてしまった、かな?
というか、雷苦手なクロエって。
……ちょっと、とおいめしていいっすかw
13人目、cait ダーヴィッド がやってきました。
cait ダーヴィッドは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
cait ダーヴィッドが村を出て行きました。
13人目、騎士 ダーヴィッド がやってきました。
騎士 ダーヴィッドは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
―工房『Horai』客室―
[惚気にはいつものようににこにこと笑うだけで]
ありがとう。
とりあえずは、これで十分よ。
[イレーネの快い笑顔に礼を言う。
それから申し出をくれたゼルギウスを見、外の様子をもう一度見て、少しの思案]
……そう、ね。
それなら、止むまで居させてもらおうかしら。
お邪魔でなければ。
[元々の村の住人である彼が言うなら通り雨なのだろうと、そう口にした]
/*
……あ。これは。けっとさん(汗
南無と言っておきますね(滝汗
オートコンプリートでIDが入ってしまうんですよね、ブラウザによっては。俺もクロームだと確か入ってた。
それにしても。
ありがとうっ!揃ってくれたー!!わぁぁい!!!
やや、買い付けなら有るだけ買って呉れてもいいのだよ
夏場は色んな商人が買いに来るから好い物から先に無くなっちゃう
[後押しする声を掛けて行商の青年に伝える。言葉には偽りなく実際、寄りよい上質な物を求めに来る商人も多く運が悪ければ細工品も瑠璃そのものも買えないという場合もある。]
ン―――御目が高いのだよ…
お二人に依頼したのが今日出来上がったんだ
そのケースの人形も瑠璃を使ってたと想うのだけど…
[何時もは彼の父親とする商談だろうか、直ぐに返答は得られない。急かす事はせずに娘はユリアンの出方を待つつもりで居る。]
くす…、もう少し脚に触れていたら、助平と云うところだったのだよ
[ようやく傷の視線から解放されたのなら困った様に笑むだけで。むにりと青年の頬をくいと引っ張りささやかな抵抗を試みる半面気恥ずかしいからか絹のスカーフの話になれば興味ありげに相槌を返し、]
絹織物は貴重だからね
此処だとお金持ちじゃないと買えそうに無いし…
[そうして記帳を済ますと、アーベルへ振り返り]
だって、ちまちま細かく動くなんざ俺の性に合わねーし。
ま、確かに殺しても死にそうではないか。しぶとく生き残りそうだよなぁ。
[そう言って呵々と笑う。]
……って真顔で注意するとこ、そこかよ。
[ずびしと突っ込みを入れた。]
村の設定が変更されました。
―宿屋―
じゃあ、部屋に案内するな。
[宿帳の記入を終えるのを待ってからそう言って]
まぁ、本当にドア壊すとは私も思ってないけどな。
後、タバコは吸殻落とさないように吸うのがマナーだぞ?
[灰皿を押し付けながらそう言って]
せっかく掃除したばっかりなんだからな。
[そう笑いかけた]
[幼馴染の言葉通り、夏の草は厄介なものだと識る。
娘はそうだと知らなかったわけではないが、
対策をしないで肌を傷つける羽目になった事は無くて。]
…余程うっかりしてたみたい
痕残らない様にとクロエに云われちゃったし…気をつけるよ、ありがと
[矢張り薬の殆どは矢張り修道院行きらしい。有るだけでも好いとだけ告げたころ、渡されたのは使い掛けらしき塗り薬が掌に収まる。]
…そう言えばユリアンは旅慣れてるもんね
使ってるなら効果の具合も好さそう…有難く使わせて頂くよ
[手渡してくれた薬の意味をほんのり察すると、
容器を見つめ微笑み、エプロンのポケットに其れを収めた。]
雨も近いけれど―――えっと、ユリアンの用はこのくらいなのかい?
[大振りになりそうなら、傘は売っているよとだけ伝え。]
■名前:ダーヴィッド
■年齢:不詳 (30前くらい?)
■職業:騎士 (騎士勲章の正式な紋章のついたボロボロのマントを常に羽織っていることからそう推測されているが、盗品かも知れない。後述の理由から、真偽のほどは不明。)
■経歴:不詳
※他、PL視点での補足など
ある日ふらりと村に現れて、小屋に住み着いた謎の人物。
騎士らしき風体ではあるものの、言動が怪しくまともにコミュニケートできる者がいなかった。
■希望縁故: どこかおかしい人物と思ってもらえれば。
─ →洗濯小屋─
[祖父の元から帰る途中、寄り道はせずまっすぐに洗濯小屋へと帰った。
途中誰かに会ったなら、そろそろ一雨きそうだから早く帰った方が良いよと声をかけただろう。
小屋に戻れば、空の色は更に暗さを増していて。]
……万一に備えて洗濯物に雨避けかけた方が良さそうだなぁ。
[眉を寄せて空を見つめた後そう小さく呟いて、良く風に晒して臭いを飛ばした油革を洗濯物の入った籠にかけようと小屋の中へ入り。
ふと、外にもう一度視線を走らせた。]
今日はあの子、くるかな。
[呟いたのは、いつの間にかここで姿を良く見るようになった蒼い鷹。
雷が鳴りそうな嵐には良く雨宿りにきてくれていたから、今日も来るだろうかと。]
―村の通り―
[歩いていた青年がふと立ち止まりくしゃみをする。
鼻の頭を指先で軽く撫で怪訝な貌]
――…誰か噂話でもしてんのか?
[そんな独り言さえ風に攫われてしまうのだけど]
―工房『Horai』客室―
[人目憚らぬ掛け値なしの夫の賛辞に、もう、と少し苦笑する。
それでも、ありがとうとまた何時ものように穏やかに笑うのだった。
商談の合間に交わされる、夫とミハエルの会話に、
本当に綺麗な目、と思いながら彼を見て。
カルメンの声に、外の様子はちらと見ていたが、
会話の合間だったので、今は口を挟まなかった。
ただ、やっぱり洗濯は明日かしらと、そんな意識だけは頭を過ぎった。]
─宿屋─
[ばさり。
不意に響く、羽音。
何事か、と見やれば、腕に止めた蒼鷹が落ち着きない様子で窓の外を見つめていた]
……ん? キーファー?
[どうした? と問うより早く、上がる鳴き声]
外になんか、あるのかよ?
[疑問を感じながらも、とりあえず、外に顔を出す。
目に入ったのは、どんどん色を変えてゆく、空]
……おー。
こりゃ荒れるな……って!
[呟くのと、蒼鷹が飛び立つのとは。
果たしてどちらが速かったか]
ありゃ、入れ違いかー。そりゃ残念だわ。
[ベッティからおやっさんの不在を告げられると、本当に残念そうに呟いた。
そうして案内されるままに付いていっていると、灰皿を押し付けられる。
むぅと唸りつつ受け取ると、]
あーもう、分かってるって。
落さないように気は付けてるつもりだ。
[そう言いつつ、トントンと灰皿に灰を落とす。]
―工房『Horai』/客室―
[惚気を少年に聴き流されているとは知らず。]
お母さん譲りなんだ。
ミハエル君のお母さんなら、
カルメンさんの作るビスクドールみたいな美人さんなんだろうね。
あ、翡翠……私に任せて貰えるものがあるなら、お願いしようかなぁ。
[ミハエルの、更につくらせると怒るには、困った顔を作る。
怒りはしないが、困ると言いたげに。
そして、カルメンから返事がくれば、嬉しそうに]
うん。ゆっくりしていってくれるといいよ。
[元からの住人であれど、通り雨ではないとは気がつけぬまま、是と告げた。]
─宿屋前─
……なんなの、あいつは。
[飛び立って行った蒼の翼に、呆れたようにぽつりと呟く]
湖の方に行った……か。
なんか、あったんかね。
[そこに何があるのか、自分がいない間、蒼鷹が何をしていたのか。
それは知る由もないから。
ただ、呟いて飛びすぎる蒼を見送った]
―雑貨屋―
そうだね。
今回は少し出遅れたし、どっちも買い逃したら後悔する品だ。
予算内で済みそうなら貰ってこう。
[それでも取引の余地を残すのは商人として譲れない所。
ここで吹っかけられるとはやはり思っていないけれど、そこはそれ。他での買い入れとの兼ね合いもあるのだ。
綱渡りの商談とならないことに少しだけ甘えてもいる]
この村でそんな噂を立てられるのはヤだなあ。
俺は紳士ですよ。
ん、だからこっちも無理にとは言わない。
でも良い品だからちょっと見てみるくらいはしてよ。
[勉強しても、ここで気楽に買える可能性があるのはミハエルくらいだろうけれど]
―工房『Horai』―
[幼馴染夫婦が営む工房を青年は訪れた。
扉を開けて遠慮なく中に入る]
よ、邪魔するぜ。
イレーネ、居るか?
[通る声が『Horai』に響いた。
背にした扉の向こうからは雨の降り出す気配。
雨音に青年は少しだけ柳眉を寄せた]
─工房『Horai』客室─
わかりました、えっと……。
金額は、十分すぎるくらい。
[ミハエルから提示された金額に、ほんの少し不安な色を見せたのは、
自身の作品への過小評価の現われで。
ともあれ品を見てもらおうかと、一度席を立った。]
少し待っててね。今取ってくるわ。
[そのまま足は再び工房へと。]
二、三日くらいしたら戻るだろうからまたすぐに会えるさ。
それと注意しても落としたときは、掃除するの私なんだからな。
[父親の件についてはそう返しながら、灰皿は渡したままそんな小言も付け加えつつ部屋へと案内しようとして]
んっ、キーファーはもうお帰りか、またな。
[飛び立ったキーファーを見送りながら、アーベルと同じく見上げた空の様子に]
親父、無事麓にはついてるかな?
―工房『Horai』/客室―
あ、誰か……この声はライ君かな?
[イレーネが工房に向かうようなら、
2人に断りをいれてからゼルギウスが玄関へと向かう。]
―雑貨屋―
何か気を取られることがあったのかな。
うん、気をつけて。玉のお肌なんだから。
[修道院では自前でも作っていることだろう。物によって作れないものは注文を受けることもあるけれど。
余程の考え事をしていたかと、最後は軽口を付け足して]
基本は旅生活だからね。
怪我は日常茶飯事、にはしたくないんだけど。
[それこそ厄介事でもあれば大量に必要となることもある。
薬で済めば安いほう、だろう]
あっと。そうだよ。もう一つあったんだ。
その絹のスカーフと一緒に手に入ったものがあって。
変ったお茶も好きだって、去年言ってたでしょう。
[摺り硝子の瓶を取り出して蓋をはずして見せる。香草入りなのだろうか、スッキリとした香りが自分でも気に入った品だ]
─工房『Horai』・客室─
…ああ、美しい人だった。
[母の話は自分から出したものとは言え、過去形で返さざるを得ない状況に僅か気勢が落ちた。
思い偲ぶように翡翠が瞼に隠れたが、口許は柔らかな笑みが浮かんでいる。
閉じた瞳に焼き付いているのは、穏やかな母の微笑み]
ゼルギウスは任すに足る人物だと、僕は思っている。
父上に掛け合ってみよう。
ああそれと。
これは今回の依頼の報酬だ。
[再び翡翠が覗いた時に見えたのは困ったようなゼルギウスの顔>>510。
イレーネを心配しての事だろうと言うのは容易に知れて。
クス、とつい笑いが漏れる。
それをやや誤魔化すかのように、先払いで依頼の報酬をゼルギウスに差し出した]
─洗濯小屋─
…よいしょ…っ…
…あれ?
[油革を洗濯籠に掛け、もし雨が降り込んできても預かった品を汚さぬように準備をしている最中、外から聞き慣れた声が聞こえたような気がして手を止めて。
戸を開けて外を見れば、いつもの蒼鷹の姿があった。]
良かった、来てくれたんだね。
そろそろ雨がきそうだから、中にどうぞ?
[来ないこともあるから、今日は一人で夜明かしかなと思っていたところだったので蒼鷹の姿を見られてほっと表情を緩ませていつものように中へと促した。
きっと誰かが躾けたのだろうまるでこちらの言葉がわかるような節のある蒼鷹はどうしただろうか。]
―工房『Horai』客室―
それじゃあ、もう少し。
[ゼルギウスの言葉に頷いた時、声が響いた。
応対に出るゼルギウスを見送り、カップを両手で包んだ]
―雑貨屋―
傘は…うわ、一気に降って来たか。
[さっきまではしていなかった雨音がはっきりと聞こえる。
風の音も強い。傘では吹き込まれてしまいそうだ]
うーん、これは。
荷物濡らしたくないし、少し雨宿りさせてもらってもいいかな。
─工房『Horai』─
[工房に向かう前、入り口の方からした馴染みの声に
先にそちらへと足が向きかけたが、
夫が対応するのが見えれば、商談中なのもあり工房へと足は向く。
工房の奥にある作品棚から、作り置きしておいた小さな銀の耳飾と、
小さな粒を幾つかつかった、ラピスラズリのブローチを
布に一つ一つ包んで取り出し。
客室へと戻って来ると、テーブルの上にミハエルに見せる様に、
置いて包みを開いて見せた。]
こんな感じの物なのだけど…。
[どうかしら、と、青い目が問いかける。]
―工房『Horai』/玄関―
[妻が浮かべた表情に、やっぱり少しだけ困ったような貌をして。
そして、ミハエルの母親に対する過去形の言葉に、纏う雰囲気に眉尻を下げた。
けれど、今は結局、何もそれに対しては謂わぬまま]
わわっ。ありがとう。
もし、任せて貰えるようだったら頑張るよ。
報酬は……ありがとうね。
[翡翠の一件への返答を告げ、報酬を受け取ると、ライヒアルトを迎えにと席を外し、玄関先へと。]
やぁ、ライ君。
イレーネは今商談中なんだ。
あ、雨降ってきちゃったんだね。
佳かったら、雨宿りして行ってよ。
[困り顔は何時ものふにゃっとした笑みに変わり、妻の幼なじみに声をかけた。]
あ、そうなん。じゃ、いいか。
[2,3日で戻ってくるというベッティの言葉に、ふむと頷く。
小言には視線を外し、]
はいはい、分かってるって。前向きに善処はする。善処は、ね。
[そう言いつつ、ぐりぐりと煙草を灰皿に押し付けて消火。
そして、蒼鷹が飛び立った空を見上げ、]
……嫌な空だ。嵐でも来るか。
[スッと目を細め、ポツリと呟いた。]
─宿屋─
……ただの雨……にしちゃ、風が強いな。
荒れるかもしれねぇ。
[窓越しに見える空。
話す間に降り出す雨の勢いと、風鳴りの音に小さく呟く]
ま、そんなに酷くならなきゃいいんだが、な……。
―工房『Horai』/玄関―
[名を呼んだ幼馴染の代わりに現れるは旦那の方]
何だ、イレーネは居ないのか?
……いや、そんな事はないな。
こんな天気でイレーネ一人外に出てるなんて
有り得ない事だよな。
[過保護っぷりは熟知していたから
ゼルギウスを眺めながら呟く]
商談中か。
なら、少しだけ待たせて貰うとしようか。
長引くようならお前さんに渡しといてもいいんだが……
[幼馴染の様子が気になるのも確かで
僅かばかり迷うような様子を見せた]
―工房『Horai』客室―
[家主たちのいない間はカップを揺らしつつ、ミハエルと同じように窓の外を見て。
程無くイレーネが戻って来れば、視線を室内に戻した]
あら、素敵……
[机の上に開かれた包み、現れたその中身を横から見て、ほう、と感嘆を洩らす。
微かな雨音が耳に届いた]
[自分の言葉に返事をするように鳴いた蒼鷹は、そのまま中へと入ってきて。
いつものように部屋の隅に落ち着くとこちらの仕事を見守るように大人しくなった。
それを微笑ましいような頼もしいような心境で見ながら作業を再開して、ほどなく全ての品に油革を掛け終えた。]
さて……すぐに収まってくれると良いけど。
今日は雷鳴るかなぁ?
[ねぇ?と蒼鷹に首を傾げればこちらにその双眸が向くだろうか。
当然返事はないものの、一人ではないことがなんとも心強い。]
そうだ、今日ね、ライ兄からクッキーもらったんだよ。
君にも食べさせてあげたいけど…君にはこっちの方が良いかな。
[そう言って食品棚から持ってきたのは鶏肉の燻製で。
食べやすいように細く裂いてから蒼鷹の前に出して、どうぞ?と笑いかけた。]
これはね、この間ベッティの小父さんが作ったののお裾分け。
美味しいよ?
―宿屋―
アーベル、ユリアンぬれて帰って来た時のために風呂とタオルの準備頼む。
[このまま降り始めたらその可能性もあるかと思い、そう声をかけてから、
ブリジットをいつもの部屋へと案内して]
ブリたんは降る前にうちについてよかったんじゃないか?
[前向きに善処との言葉にはそれ以上そのことに言及することはやめたとか。
いつものやり取りだったかもしれない]
強まる風。叩きつけるような雨。閃く光。
通り雨であれとの祈りは天まで届かなかったのだろうか。
……カラン……
崩壊は小さな音から始まった。
それは徐々に周りを巻き込み、終には唯一の橋の袂へと雪崩れ込む。
一度転がり始めてしまえばもう止まらない
同じように運命の輪は加速する――
其れが好いのだよ、ふふ…毎度あり
お値段はこのくらいに成るけど…即金で支払えるかい?
[現金一括、明朗な会計を済ませるべくユリアンに金額を提示した。
吹っかけかどうかの娘の心中は計り知れず、買う買わないかの二択を迫るようで。
綱渡りの商談に成るか否かは彼次第でもある。]
紳士なら真摯らしくお願いしたいな
助平と云う名の紳士と云い改めても好いのだけど
[少年が浮かべるような、悪戯な笑み。からかうように云うとそれきりで、
好い品と聞けば商売人宜しく娘は真面目に耳を傾けようとして。]
ふぅん…
其れほどまでに好い品なら如何いうものか見せてよ
そうだね、近道しようとしたら…ってくらいのうっかりだよ
[玉のようなお肌、と聞けば、やっぱり助平だとくちびるを尖らせ。
気遣いは有難く思う反面、調子が狂うのかむず痒い気にはなった模様。]
そっか じゃあユリアンは傷まみれのおっちょこちょい珍道中だったりするのかい?
[大げさなものではないとは思うがからかいに訊ね。
お茶の話になれば、おおと嘆息して眼を大きく見開く。]
これは…ハーブティーなのかい?
うわあ…好いなあ、凄く涼しげな香りがする
――――ン、暑い季節にぴったりだね
[興味津津、嬉しそうに硝子瓶の中を覗き込んだ。]
─工房『Horai』客室─
――良かった。
ミハエル君は目が肥えてるから、
そう言ってもらえると胸を張れるわ。
[賛辞してくれる夫を信用してないというわけではないが。
他者の目と評価は、それとは違ったものを与えてくれ、糧になる。
ミハエルの言葉に手を胸にあてホッと息を付けば、
ようやく窓の外にも気を配る事が出来た。]
あら…降ってきたみたいね。
[急に強くなってきた雨足に、大丈夫かしらと瞬いた。]
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