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呼び寄せたのは果たして何か。
その意を誰一人知る由もないまま、人々は集い始める。
1人目、 アナスタシア がやってきました。
アナスタシアは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
言い換えなし完全RP村です。
舞台は山の中の村、東西北には山が続き、南には広い湖があります。
地方を移る時にこの村を通りますので、人の往来はけっこうあるようです。
村人は100人程度です。
PCは全員がその村に数日前から居た人間で、昨日発見された旅人の男の死体から、人狼ではないかと容疑をかけられています。
そのため、過去に宿として使われ、今では廃墟となっていた村はずれの屋敷に集められました。
拒否をするようでも、捕まえられて、逆らうことは許されません。
屋敷の広間の机には、一枚の紙と人数分のナイフ、そして容疑者の名前の書かれた紙が置かれていました。
"人狼と思う者を一日一人、処刑せよ"
"人狼が存在していない時の為、一日目は処刑を行わなくて良い"
"人狼の食欲を増進する香が撒かれている。何もなければ、人狼は居ないという事だ"
"死体は、地下に捨てると良い。地下は涼しい。無暗矢鱈に開けないように"
"殺害出来ないのなら、裏口から外に出せばいい"
屋敷の、村から一番遠い場所。
地下室の向こう側にある扉は一人が通れる程度で、外からは開けられないようになっている。
その先はどうなっているのか、誰も知らないけれど、深い穴に落ちて死ぬのだとも村人は聞いたことがあるだろう。
そして、全員がそろった時。
PC達は人狼を滅ぼすまで、この屋敷から出る事は禁じられました。
外側からかけられる鍵、窓は木の板で打たれています。
逃げ出す事も出来なくなりました。
食糧は台所地下に、井戸は台所の勝手口を通った先にあります。
2階は以前宿の部屋として使われており、ベッドや机などもあります。
個室として利用すると良いでしょう。
その他の施設は、好きに作って下さい。
何がある、ない、という詳細の設定はいたしません。
議題的なものはありません。
必要と思う事があれば、メモに自由に記載してください。
こんな設定は希望しない、というのもあれば記入してください。
村の住人でしたらお互い顔見知りでしょう。
打ち合わせも禁止はしませんが、
それよりもログで楽しんでいただければと思います。
村建て発言はこれにて終了となります。
一日目、二日目、特に進行で使う事はありません。
[まず一人、屋敷にやってきた女は、広間の紙に目を落としていた。
そしてナイフを手に取ると、2Fの一番端、村の反対側の部屋に入り、鍵をかけた。
呼ばれれば顔を出す事だろう**]
村の設定が変更されました。
2人目、 アレクセイ がやってきました。
アレクセイは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
―広間―
[テーブルの上に置かれた紙には、彼の名も書かれていた。
処刑を求める文章を無感情な目で眺めて、彼は一本のナイフの柄を取った]
バカバカしい。
[吐き捨てるような言葉は、低い。
アナスタシアの姿は既にないが、書かれた名前の数よりも一本少ない武器の数から、誰かが来ている事は判断できる。
だがそれが誰かを探す気はなく、彼はソファに腰を下ろした]
―少し前/自宅―
[村の中、賑わう通りに彼の家はある。
表に面した場所は店として、奥を自宅として使っているのだ。
共に住んでいた両親は既にこの世には存在せず、一人、小さな書店を営んでいる。
客ではない男が、カウンターに置いていった手紙が、始まりだった]
―回想―
店を休め、あの宿屋だった屋敷に来い、だって。
……人狼の疑い?
[紙に書かれた文字を読み上げて、暫くの沈黙。
客足はない、元よりそう多く人が入るわけではない。
数分後、店の戸を閉め、暫くの休業の旨を貼りだして、衣類や書籍を袋にしまった。
――一堂に集められる、それが示す事を、本の中で知っているから]
「一人で住んでいるんだ、抜け出したってばれやしない」
「親だって死んでるじゃないか」
「旅人が人狼に殺されたって言ってた時、顔色一つ変えなかったぞ」
「あいつなら、逆らわずに行くだろう」
[疑いの芽はそんな物だったと、知る由もない。
そして知ったとして、彼にとって大事なものに含まれない村人の声など、どうと感じる事はない。
――大切なものはこの家と、本と、そして親しい友だけだ**]
3人目、 フィグネリア がやってきました。
フィグネリアは、霊能者 を希望しました(他の人には見えません)。
―宿屋―
[この村に辿り着いたのは数日前のことだった。本当であれば、着いた次の日には出立の予定だったのだが、余り休まずにここまで来たせいか、体の方が先に悲鳴をあげてしまった。
そのおかげで、今嫌疑をかけられている]
……知りません。私がここで寝込んでいたことは、宿のご主人も知っているでしょう?
[熱が引いたのは今朝のことだ。
主人曰く、ここに辿り着く前にその男を襲ったのだ、と]
どうやったら、疑いは晴れるのですか?
[そう聞いてしまったのが悪かったのか――。
その館にフィグネリアが連れて行かれるのは、それから少し後のこと――**]
/*
アレクセイはひしょうさんかと思ったけど、違うのかなー。
天声にみな数日前から、とあるのでつい突っ込んじゃったぜ。
や、一人くらいは別にいてもいいんじゃないかなと思ってたりするのだけど、縁故は難しくないかなーと。
多分殺せるように縁故強くしない意味でそうしたのかなーって。
―屋敷―
[自警団に連れられて村の外れまで連れてこられると、その屋敷を見上げた]
ここで……?
[容疑者が集められていることと狼を自分たちの手で探せと言うことをそれとなく聞けただけで、少ない荷物と共に屋敷の中へと追いやられた]
……せっかくここまで逃げてきたのに。
[足抜けをして逃げてきたのは1ヶ月ほど前のこと。
住んでいた町はもう遠く離れてしまった。この村を南に抜けて、新天地を探すはずだった、のに]
[静かな、誰もいない様な静けさ。
外からの音以外は聞こえてこないような]
誰か、いますか。……?
[恐る恐る、玄関ロビーを抜けて廊下を歩いていく。
大きな扉を見つけると、そっと開いた。
広間らしいそこは窓に打たれた木の所為で影が落ちる。
ソファに人影を見つけて小さく会釈をした]
貴方も、連れてこられた方?
[同じくらいの年齢に見える青年を見て声を掛けた。
テーブルに何かが置かれているのが見えると足を向けて。
そこに書かれた文字に目を瞠った]
/*
数日前から、を、悩ませてすみません。
村人もそ外に出ているなどなく、必ず滞在しているということでした。
旅人も、村に来たのが本日や昨日ではないという
いみです。
かきかたわるく、すみませんでした
―広間―
[外から声が届く。手に取ったナイフを見ていた彼は、戸の方へと視線をやる。
やがてやって来た彼女の問いに、表情も変えずに答える]
そうだ。君もか?
[名に思い当たるものは無い。
紙に書かれた内容を知らなかったのだろうと、表情から判断し]
最初から一つなかった。誰か二階にいるだろう。
――俺はアレクセイ。
君は?
[視線は、再び紙のある机上に移される。
そこに確かに書かれた自分らの名、その誰なのか、と疑問をもって]
最初から……一つ。じゃあどなたか既にいらっしゃるのね。
[息を呑んで、ソファに座る青年を見た。それから名前を聞くと又テーブルへ視線を落し、ナイフを手に取った]
私は、……フィグネリア。
何日前だったかしら。ここに一泊だけして出立するはずだったのだけど、熱が出てしまって。
貴方は、この村の方ね。
[手に持ったナイフの、刃の部分を指で撫でる。
ぷくりと、赤い筋が指先に小さく走った]
随分綺麗に研がれているみたい。
そうだね。俺が来た時には此処にいなかったけど。
フィグネリア、そう。災難だったな。
まぁ、人狼が居なければ明日には帰れるんだろうから、ゆっくりしていけばいい。
幸い、此処は元々宿だった。
そうだ、村で小さい本屋をやっている。
[手を刃へとやるのを見て、立ち上がる。広間の中を見回し、壁際の棚に近付くと戸を幾つか開けて]
そうだな。
人間を刺すには十分な獲物だろう。
……傷は深いか?
[幾つかの棚の中、見つけた救急箱を取り出して、持ち上げてみせる]
宿だったなら、もう一人がいるのは客室?
[上を見上げる。外から見たとき、上階があったのは見えたから上だろう、と]
人間を、人狼を刺す、と言うなら、銀製?
狼男には、銀が効くと、遠い昔に聞いたわ。
そこまで深くはないけど。消毒くらいはしておこうかしら。
[止血すればすぐに止まりそうな血色を見つめ、それからアレクセイの持ち上げた救急箱へ視線を向けた]
使える薬だといいけど。
上は部屋になっていたはずだからな。
鍵も掛けられたと思う。
――人狼に有効かどうかは、知らないが。
[つられたように一度視線を上へと向けて。
それから、銀、というのには肩をすくめた]
多分な。
俺は知らないが、少なくとも刀身は銀色だし、そうじゃないかな。
了解、フィグネリア。
[持ち上げた救急箱――そこまで大きくないが、治療道具はそろってそうなものを、彼女の傍へと運ぶ。
座れば、と示したソファの横に箱を置き]
手が必要なら、手伝おう。
鍵なんて、効くのかしら。
人狼って、力も強いのだと聞いたわ。
[示されてソファへと腰を下ろした]
ありがとう。利き手では無いけどお願い出来る?
片手でするのは苦手なの。
[そう言うと、左手を差し出す。一度舐めとった指先には又赤が滲んでいた]
俺もそう聞いている。
[ソファに腰を下ろした彼女の隣、箱の横に自分も座り、消毒液を取り出す。
差し出された片手は気づいていても、今は取らず。
ガーゼへと消毒液をしみこませてから、左手で取った]
染みるよ。
後で刃も手入れするかな。銀だとしたら、刃が悪くなりそうだ。
[言いながら、滲む赤に、薬をつけたガーゼを軽く当てた。
消毒が終われば次は軟膏をつけた布を巻くだけだ]
――ありがとう。
[染みると言われて、ガーゼが当てられる瞬間は顔を背けた。
痛みに目を伏せて]
私のこれも、研いでいた方が良いのかしら。
……誰かを処刑なんて。
[出来るのかわからない。でも、確かに人狼がいるのなら、誰かを刺してしまうのも仕方のないことなのかも知れない、とぼんやりと考えていた]
でも、処刑出来なければ裏口からなんて、裏口から出されると村人が困るのではないの? 何か知ってる?
[消毒が終わると、顔を上げてアレクセイを見た]
4人目、 ベルナルト がやってきました。
ベルナルトは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
―少し前/湖畔の邸宅―
[その来訪者と応接間でゆるりと話をする機会は無かった。
初めに応対した使用人を下がらせ、直接その話を聞いた男は
軽く肩を竦めながらも、簡単に手荷物を整えて外に出た。]
僕の留守の間も、庭の手入れは怠らないように。
出来るだけ早く帰れれば良いのだけれどね。
[見送りに来た使用人を一瞥してそう告げた後は
ただその来訪者――自警団員に従い、村外れの屋敷に向かうだけ。]
―広間―
しなければ、……もし人狼が居れば、その時の命取りになるだろう。
居ない方が良いが。
[紙に書かれた名を思い出し、目を一度伏せて。
ガーゼを取ると、今度は手早く布に軟膏を塗り、そこに巻きつける]
きついか?
[問いかけ、丁度良いようにしたら縛って、端を切って終わりだ]
深い穴があるとかいう噂を聞いたことはある。
見たことは俺も無いから、本当にそうなっているのかどうかは疑問だが。
ここに書かれているという事は、そういうことなんだろう。
5人目、 タチアナ がやってきました。
タチアナは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
――はァ?
……ふーん、そう……で、廃墟にいけばいいの?
アタシが?
[自宅へとやってきた男をうさんくさげに見やり、手にした煙草を灰皿へと押し付ける。
自宅で育てたハーブでつくった煙草はあっさりと消えて]
……ああ、ハイハイ。
わかったから怒鳴んないでってば。
[耳を抑えて眉をひそめ。
それから荷物をまとめるけれど、その間連行するためにやってきた男が静かになることはなかった]
6人目、 イヴァン がやってきました。
イヴァンは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
―少し前/村の食堂―
は、あああぁぁ!?
[村の食堂に男の声が大きく響いた。
声を上げた人物はあんぐりと口を開けたまま固まっている。
握っていた手は緩み釣具と釣果の入った容れ物が肌を滑る感触がして
漸く我に返ったようだった。
落としかけた物を掴み直し、はぁ、と安堵の息を漏らす。
きっ、と、鋭い眼差しを目の前にいる人物に向けた]
アンタが変な事言うから落としかけただろっ。
今日のメインが台無しになったらどうしてくれるんだ。
ちょ、おいっ、こらっ、こっちの話、聞けって!
だーかーらーぁ、なんだってそうなるんだよっ!?
[相手をしていては話が進まないと悟ったのか
容疑を言い渡し村はずれの屋敷に行くように指示される。
行かないなら、と続けられた脅し文句に、ぐっと喉を詰まらせた]
営業妨害もいいとこだろ。
[じとりとした視線を向けたまま店の主である男は言った。
容疑を掛けられたのだから客など来ないだろうと返る声がして
苦々しい表情を浮かべ黙りこむ]
……………。
[睨み合ったままの時間が続く。
先に動いたのは相手の方だった。
増援を、と漏らしながら踵を返そうとする男に
容疑を掛けられた男はギリと奥歯を噛む。
思い悩むのか葛藤するのか、眉を寄せていたが
相手が二歩、三歩踏み出して扉に手を掛けた所で再び口を開いた]
行けば、……いいんだろ。
[渋々といった様子で絞り出された声には*悔しさが滲む*]
― 屋敷 ―
[屋敷へと向かう道すがら、容疑の対象とならなかった村人からの視線を感じる。
けれど女はそんな視線を気にしないように、髪をかきあげ欠伸を一つ。
村を通り過ぎる旅人相手の仕事をしているから、村での評判はあまり良くないのは知っている。
疑われる事を気にした様子もなく、廃墟へとたどり着き]
っつ……ったく、乱暴なのはどっちなんだか。
[強く背を押されて屋敷の中へと足を踏み入れ。
文句を呟きながら、とりあえず屋敷の中を見回した]
―屋敷・広間―
……そうね、いない方が良いわ。
いなかったりするのかしら?
闇雲に探さなきゃいけないのかしら?
誰が人狼かだなんてどうやって見分ければいいの……。
[手に布が巻かれると、アレクセイの問いに首を振る。
手当が終わるともう一度礼を述べた]
深い、穴? じゃあ、ナイフを使いたくなければ突き落とせと言うこと。
……どっちが残酷なのかしらね。
[少し考えるような表情の後、立ちあがった]
上を見てくるわ。一日目って書かれてるってことは、何日か泊まることになるのでしょう?
鍵の掛かる部屋を確保したいもの。
[黙って村外れへと導く自警団員の傍ら呟く言葉は
特に何の感情も滲ませず、顔色も飄々としたものだった。
他の村人たちからの視線を感じても、なお飄々としていた。]
しかし、人狼の容疑、とはね――。
確かに得体が知れないだの何だのと
言われたこともあったけれど。
[今、己の他に邸宅に住んでいるのは少ない使用人のみ。
その使用人らも付きっきりではなく、無実を訴えることも無い。
この男自身、家の財産のお蔭で暮らしに困ることも無く、
湖を臨みながら絵を描いて過ごす自由な身分。
疑われた背景にはそれもあるのだろうと男は思う。]
―屋敷・広間―
居ないんなら、誰も死なない。
そういう事だろう。
――本には、占い師だとかもあったけどな。
[知らん、と言い捨てた。
礼には、いや、と小さく答え]
突き落とせ、なのか、外に出ればすぐに落ちるのか。
どうなんだろうな。
何にせよ、どちらにしても人は死ぬ。
――殺すという事だろう。
そうだな、行ってくると良い。
俺はもう少しここにいる。
部屋は女から取るべきだろう。
[そしてフィグネリアを見送り、救急箱を棚に戻して。
一度置いておいたナイフを、感情もなく、ただ見た]
7人目、 ヴィクトール がやってきました。
ヴィクトールは、智狼 を希望しました(他の人には見えません)。
ええ、よろしく、はしてられないと、思います。
一日一人を処刑、と書いてありましたから。
[テーブルに書いてあった言葉を口にして、聞こえた声にもう一人男性がいたことに気付いてそちらを見た]
……貴方も?
[タチアナと名乗った女の言葉を聞けば、いいところの息子なのかと見当をつけて]
まずは広間に、いってみたら如何でしょうか。
アレクセイさんも、広間にまだいらっしゃいましたし。
私は、部屋を探しに2階へ上がってみます。
それにもう一人いると言うことだったから。
―屋敷/広間―
[書かれた名前の中には、親しい人物も、他の人物のものもあった。
殺すのか、殺されるのか。そもそも誰も死ななければ良い。
ソファに近付き、ナイフを取り。
床に置いたままにしていた袋に入れた。
話し声が聞こえ、戸の方へと目をやる。
入ってくる人に、やあ、と声をかけ]
必要なものは机の上だ。
名前も全部、書いてある。
趣味もだけれど、こんな風に準備がいいのは、今までもこんな騒ぎがあったのかしら。
[タチアナも広間へ行くらしいとその背を見送り、もう一人の男へも少しの会釈を]
ええ……ここに来る人はみんなそうなのね。
でも、人狼だと、判断した理由ってなんなのかしら。
[ベルナルトが広間に向かうのを見てから、2階へと足を向けた。
一つ一つの扉は内側から鍵が掛かるようで、扉は簡単に開いた。
一番端の部屋だけが、扉が開かない]
……誰か、いる?
貴方がここに、最初に訪れた方?
[ノックをしてから声をかけた。
眠っているのか、返事は無く。
けれども、他の部屋が無人だったことを考えれば、ここにもう一人の容疑者がいるのは間違いない]
― 屋敷/広間 ―
ホンットーに……悪趣味だわァ……
[机の上を確認して悪態をつく。
ナイフが用意されているところが嫌らしい。
それでも、用意されたものに手を伸ばす]
まー、どんな基準で選んでるのか、さっぱりわからない名前だわね。
[容疑者の名前リストをまじまじと見やり。
書店の青年が疑われる立場なのは一人暮らしだからだろうかとちらりと彼へと視線を向けた]
[結局返事を貰えないまま、部屋の一つへと身を滑らせた。
鍵の掛かった部屋より二つほど離れた部屋。ベッドとテーブル、サイドボードが置かれていてベッドにシーツは敷かれていた物の少しかび臭く埃が落ちていた。
サイドボードに荷物とナイフを置くと、シーツを簡単に叩いてからベッドに腰掛けた]
……どうしてこんな事に。
[――逃げてきた。遠くへ行こうと思った。もういやだった。
母親は幼い頃になくなった。
父親は賭け事が好きで、当然のように借金を作った。
返済のために働き始めたのは15の時。
体を壊した父親は、完済を待たずに亡くなってしまった。
借金がなくなって少しの貯金が出来たのが、一ヶ月前――]
―屋敷/広間―
ナイフもあるし、人の名前もある。
序に言えば、良くない報せも有る。
[確認する様子を眺めて、緩く息を吐いた]
悪趣味すぎるが、兎に角今日、何も無いことを願うしかない。
殺したくも、殺されたくもなければ。
――そうだな。何がしかあるんだろうが。
俺は聞いていないが、お前は理由を聞いたのか?
[向けられた視線に、何ともなしに答え、問い返す]
涙も出やしないわ……。
[右手にナイフを撮り、その銀を見つめた。
左手は手当てされたまま、もう痛みはそれほどない]
誰か、一人。
さっき、会った人たちを……ううん。
[全員が村人なら、よそ者の自分は、と嫌な未来を想像して、俯く。
怖い、と*思った*]
[ 時は春。
東西北を山に囲まれ、南に湖の広がる村。
柔らかい催花雨の満ちる森で、その旅人は見つかった。
死体を見つけたのは、猟師とも農夫とも森に落とし物を探しに行った子供とも、落ち着きなく騒がれ、最初は正確な情報は掴めずに居た。
人の往来があったとして、たかだか100人程度の村。
自警団を始め、役場の者達もまた現場へ向かうこととなる。]
[ 森の中にあった死体は、傷痕は深く、獣に襲われた外傷だと見てとれた。
唯一、不思議な点があったとするなら、
旅人の目は事切れた時の恐怖を映し込まず、どんな理由があってか、目が閉ざされていた。
獣の仕業、理性的な行動。
相反する事実が、村人達の恐怖の引き金を引いた。]
「人狼だ!」
[と。
それが昨日の話だった。]
― 屋敷/広間 ―
あら、ここに集められて殺しあえって言われてる以外にわるいコトでもあるのかしら?
[アレクセイに首をかしげ。
手持ち無沙汰に口元に手をやった]
さァ……疑わしいのだろう名前以外になんで疑われてるのかわからないのが混じってるのが不思議だわねェ。
……御伽噺にでも縋ってるのかしら。
[理由は聞いていないと首を振り、暗い色の髪が揺れる。
それはどこにでも伝わっているような御伽噺だろう]
人狼だとか言い出したのが誰だかしらないけれど。
いないということがわかって直に開放とかってならないかしらね。
―広間―
やぁ、タチアナに――アレクセイ。
[名を呼ぶだけの挨拶の後、視線は机の方へと。
呟きには暫しの間があったが、顔色は変えなかった。]
……成程、確かに。
乱暴で悪趣味な用意は整っているようだね。
[机の方に近づき、その上の紙を、容疑者の名前の羅列を。
そして置かれたままのナイフを眺める。
ナイフの本数は既に名前の数よりも少なくなっていた。]
――…仕方ない、な。
[低くごちながらも結局、ナイフの一本を手に取り手荷物鞄へと。
その場のふたりの声を聞きながら、ソファに腰を下ろした。]
人狼の食欲を増す香料だとかそんな話だったな。
[肩を竦めて]
先に来た彼女も、熱で休んでいたとか聞いたよ。
そこで会っただろう? 声が聞こえていた。
単純に体の良い、隔離場所なんじゃないかとすら思えるな。
――縋るようなもんでもないだろうにな。
もし人狼がいるなら、窓の外にだって出られるだろうに。
[ちらと視線を窓へとやる。
打ち付けられた板、人狼の存在の伝承を信じれば、そんなもの無意味ではないのかと言いたげで]
一日、待てば、開放されるんじゃないか。
誰も被害者がいなければ。そこに書いてある通りに。
――やぁ、ベルナルト。厄介事にまきこまれたな。
[書かれた名前の人物を見る目は、既に名を知っていたから揺らぐ事は無い]
― 屋敷/広間 ―
ハア……
[ベルナルトも確認した様子を見ながらアレクセイの言葉に、特大のため息を吐き出し]
容疑者は人狼へのイケニエでもあるってわけね。
まあ、ほんと、イイ趣味してるわァ……
[誰が決めたのかは知らないが、舌打ちを一つ零して瞳を剣呑に細める]
ほんと、一日立ってなんにもなくでられたら、村の人たちさんざん莫迦にしてあげなきゃだわ。
[手にしたナイフを袋へといれて、また口元に手を当てて]
アタシ、二階を見てくるわ……
[ぐるりと広間を見渡した後、二人へと軽く手を振って、二階へと上がっていく**]
「人狼も、襲った相手を
想う心を持っていたのかもしれない。」
[ それが切欠だったに違いない。
ヴィクトールがぽつり零した言葉は、次期村長を狙う男の耳に入った。
人狼の立場に立つような言動であると。
その男は躊躇するなく槍玉にあげた。
体良く言えば人狼騒動の容疑者だが、
ヴィクトールは嵌められたとも言える。
現村長に、その立場からすれば正当な範囲で目にかけられ仕事をこなすヴィクトールだったが、その男からすれば、目障りだったのだろう。]
[ 容疑者にあげられた一人にアレクセイが居たのも、その男の理論を押す材料となった。
或いは、ヴィクトールが居たからこそアレクセイもまた容疑者にあげられたのだろうか。
アレクセイ。
家が近い事もあってか、年は離れているが本当の兄弟のようだと感じていた。
ヴィクトールからすれば、アレクセイは友人であり何かと目が離せない弟のような存在だった。
今でこそ村役場で働いているものの、書店を営んでいる彼と両親が居なければ、勤められなかったのではと思っている。
アレクセイの両親が死んで以後は更に何かと気をかけ、時には夕食を共にと誘うこともあったろうか。
アレクセイと共に過ごす時間は、楽しく、幸せな時間だ。]
―屋敷/広間―
そんな風に馬鹿にするから、こんな所に呼ばれるんじゃないのか。
だが、その気持ちは俺も同じだ。
[やりはしないが、と言いながら、彼女の動きを見つめる。
二階へ行く、というのには、手を振り返さず]
あぁ。
鍵も壊れているかもしれないしな。
好きな部屋に入っていればいい。女は、鍵があるほうがいいだろうし。
[だから自分は後でいい、という意思を示して、見送った]
―広間―
生贄を一緒に置いておくことで、人狼を逃がさずに。
だとしたら――人狼でないとしても
別に死んで構わない、ってことか。
[アレクセイとタチアナの話を聞きながら、単調に述べる言葉。
大きなため息も舌打ちもしないまま、憂いだけは言葉に込めていた。]
しかし実際、何でこの面々なのかって言われても、
正直、不思議としか思えない名前もね――、
[二階へとタチアナが向かうのを目で見送ってから、
男の目は、もう一人の彼の方へと。]
堅気の君まで容疑を掛けられているだなんて、
思っていなかった、よ。アレクセイ。
新しい書籍でも見に行こうかと思っていたら、
こんな形で今日会うなんて、ね。
[余所者なら、タチアナのような人間なら、
或いは僕のような人間なら兎も角、とは口にしない。
今ここで初めて容疑者の名を全て知った男は、零しつつも
それでも努めて淡々とした顔色を、声色を保っていた。
――容疑者のうちの、別の男の名の一つも見ていたから
アレクセイへの疑いの訳、漠然と思い当たる気はしていたが
それでもはっきりとした形での推測までは出来ていなかった。]
あぁ、実に厄介としか言いようがないけれど。
……何も起こらなければ。何も無ければ良い、よ。
[鞄を身体の手前に抱えたまま、男はソファの上で
長く息を吐き、それから目を閉じた。**]
―屋敷/広間―
少なくとも、村の誰かはそう思っているんだろう。
殺してやりたいと思っている人間がいたとしたら、うってつけな機会が出来たから、ここに呼ばれたのかもしれない。
[こちらの返す声も淡々としている。
友人の名があるという事は、そのように見えた]
何がしかの証言があったんだろうな。
誰が、とか、そんな事は知らない。
――死んでも良いと思われていても、死なないようにするだけだ。
この中に人狼なんて居ない、と言える程、俺は楽観的ではないが、
人狼がいなければ良いと思うよ。
本当に、お前の名を見た時は何でこうなったのかと思ったよ。
こんな事で利用者の一人を失うのは惜しい。
[口元を緩める]
全員集まった後、一日。
その後に何もなく、外に出れることを祈ろうじゃないか。
[ 彼、ヴィクトールは懼れていた。
恐怖と言い換えても良い。]
「人狼」
[ 何も起こらない筈はなかった。
容疑者とあげられ冷たくなった村人達の視線を背に、ヴィクトールは、宿と使われなくなった屋敷へと向かう。
扉を叩こうと、左手を持ち上げ拳を作る。
この扉を潜った時、ヴィクトールの理解者でもある彼は、表に現していない怖いと懼れる気持ちを正確に見抜き、どんな表情を浮かべるだろう。
ヴィクトールの躊躇いがちの表情は、この扉を潜るべきではないと頭の中で警鐘が鳴っているのを如実に現していた。]
(何も起こらない筈がない。
人狼が居ようと居まいと、
恐怖に駆られれば………、最悪、)
[ 扉に落ちた影を見ながら、しかしなかなか決心はつかなかった。
外側から見ればその逡巡は一瞬でも、ヴィクトールの中では、長い長い時間が経ったように思う。]
/*
Q.ヴィクトールさん、ノッカーあったんじゃないですか?
A.細かい事はいいんだよ。
忘れてました。きっとノッカー壊れてたんだ。うん。
/*
役職とれたら、相方がアレクセイ殺すかもしれないとか、だろう、なあ。心配で来た。
で、香効果、は何時知ろうか?
先に知っていたら、簡単に来ようとするかな???
[容疑者の名の中に、ヴィクトールの名を見た時。
確かに、彼は目を見張った。
昔から共に過ごしてきた兄のような存在は、自分とは違い、村で重要な役割を担っている。
なのになぜ、彼が呼ばれるのだろうか。
――そう思った時、仮説は成り立つ。
なれば、自分が呼ばれたことも彼に対して迷惑をかける理由となってしまったのだろう。
己の人付き合いの悪さを悔いても、もう遅かった。
自分一人だったなら、特に何も思うことは無かっただろう。
兄とも慕う人の存在は、無事を願うに至らせるには十分だった]
[無理心中の生き残り。
そんな風に影で囁かれる事も少なくなって
日々慎ましく過ごしていたはずなのに。
何か問題があればその境遇が枷となりつきまとう。
両親を喪い、こどもだったイヴァンが引き取られたのは
この食堂を営んでいた祖父のもとだった。
養い親である祖父が老衰で亡くなったのは去年のことだ。
庇ってくれる肉親もなく食材調達と趣味をかねて夜釣りをする男に
旅人殺しの容疑が掛かるのも仕方のないことと思う。
それにひとりでは現場不在証明など出来ようはずもない]
……ったく。
冗談じゃない。
[釣りから戻ったばかりの男がぼやく。
古い噂を理由の一つとばかりに言った男の姿は其処にない。
示された屋敷に行かなければまた来るとも言っていた。
容疑者とされた今、食堂を開けても客足は遠のくことだろう。
逃げ出すことも一瞬考えたが容疑者を逃がすほど相手も魯鈍でない]
人狼、か。
[小さく呟いて、肩を竦める。
下げた視線の先には容れ物の中を魚が泳いでいた。
一尾であればすぐ調理して胃におさめることも出来るが
食堂で振る舞う為に釣った魚が一尾きりというはずもなく]
……これ、どうすっかなぁ。
[しゃがみこんで水中をくるりゆらりと泳ぎまわる魚を覗く。
結局釣果も荷物として持ち込むことにして
釣具を片付け身支度を整えてから村外れの屋敷に向かった]
[ 玄関ロビーに入り気付いたのは、手入れの行き届いていない埃っぽさと、廃墟になっていたのだと伺わせる空気、そしてそれらが乱された痕だった。
空気に微かに何か別のものが混ざっているような錯覚はしたが、現時点では窺い知れないだろう。
無意識に唇を湿らせ、ロビーから奥へと向かう。
扉は後ろで自然閉まったが、音は大きくは響かなかった。
やがて、広間に続く大きな扉を見つけると、今度は先程よりも確りと拳を作り、ノックをした。]
[遠く戸を叩く音が聞こえても、そちらに向かう事はない。
空いているソファに自分もまた座り、袋を抱える。
目を閉じたベルナルトの邪魔をしないように、声を敢えて出す事はなかったが、広間の戸を叩く音には、視線を上げた。
こんな律儀な事をするのは、と。
思う心が、確かに僅かに声を揺れさせる]
開いてる。
入った方が良いと思う。
[向ける視線に乗るのは不安の感情。
表情は常よりほとんど変わらないと、周りにも言われているが、
付き合いの長い相手がそこにいたなら、きっと読めてしまうことだろうとも思う。
違えば良い、だがここに書かれた名前は消えない。
扉が開くのを、ただ、見守った]
[ 声など掛からないと思っていたのを裏切られた。
声に促されるように、すっと扉を開くと、広間に居る面々を見ながら、微笑む。
その表情の中に硬さを読めた相手はいただろうか。]
やあ。
集まっているね。
[ 広間には数人が居た。
出たのは我ながら間抜けな挨拶と言えるものだ。]
―屋敷―
[玄関を入ってすぐに探したのは厨房だった。
流しの傍に釣果を置いて息を吐く。
くるりくるりと悠々泳ぎまわる魚たち。
この屋敷に容疑者として囚われた自身と重ねてしまい
憂鬱が増してしまったようだった]
あー……。
[意味のない音が漏れる。
勢いよく頭を振り、過るものを振り払うような仕草をした。
少し間を置いて心が落ち着くのを待ってから
厨房を後にして*広間の扉を潜る*]
[ それでも、「この度は」などと杓子定規な言葉が出なかっただけはマシだったろう。
ヴィクトールは、扉越しに聞こえた声の主を見る。]
アレクセイ。
[ アレクセイをみとめると、一瞬、気弱な表情を覗かせてしまったが、揺れた声と不安な表情は簡単に読めてしまう。
今、アレクセイがどう感じているか。]
僕のせいだ。
すまない。
[ 小さく、心からの詫びを、
アレクセイの耳が拾えるギリギリの声量で落とした。]
―屋敷/広間―
[現れた人物は想像の通りだった。
だけれど、その表情はいつもの彼と違う。不安は強くなり、それを隠せずに彼を見る]
あと二人、逢った。フィグネリアと、タチアナだ。
多分もう一人居る。
……ヴィクトール、
[言いかけた言葉は、止まった。
すまない、なんて言われて、違う、と小さく声が漏れた]
謝るのは俺だ。足を引っ張った。
[向ける視線には心配げな色が乗る。
だけれど、ここで問うことはしなかった。
何か言いたげに口を開きかけるが、首を横に振って]
そこに、悪い知らせが色々と書いてある。
俺は上に行く。
部屋もそんなに少なくなかったはずだ。使っていないところもたくさんあるだろう。
[最初はベルナルトにも向けて。
それから、自分の居場所を示す言葉は、小さく、ヴィクトールに向けて]
――扉は開けとく。何かあったら、来て。
[気遣うように、視線が彼の顔へと向かう。
それからすぐに、鞄を持ち広間から立ち去った。
二階に上がる前、遭遇したイヴァンには、広間に悪い知らせがあることを伝えて、空いた部屋に入るのだった**]
[ 内容に目を通す前に顔をあげた。]
ああ。
[ アレクセイに確かに頷く。
気遣われているのは分かってしまった。
その視線に、少しだけ今だけは懼れが和らいだような視線を返す。
ヴィクトールはアレクセイを見送りきると、紙に目を*通し始めた。*]
/*
飛翔さんかもと思ってたけど、何かこう、ゆえるんさんかもな気も。因みに、縁故振りの理由は、考えてるRPと合わせると美味しそうだったからです。(人狼!人狼!)
これ、動機としては箱庭パターンぽいな。
村の設定が変更されました。
タチアナが村を出て行きました。
7人目、 タチアナ がやってきました。
タチアナは、占い師 を希望しました(他の人には見えません)。
― 二階/個室 ―
[個室の鍵を確かめることもせずに適当に目に付いた部屋にはいる。
がらんとした室内にはベッドと机があるだけ。
階段から三つ程度に離れたところを選んだことに理由などはなく。
ベッドに腰をおろせばどこか埃っぽい匂いに眉をしかめた]
めんどくさいことになったわァ……
[ため息を一つ零して、手製の煙草をポケットから取り出して火をつける。
階下で同意を示したアレクセイ>>51を思い返し]
素直に生きてるだけなのにねェ。
[そのときには返さなかった言葉をぽつりと呟く。
ベルナルト>>52の推測には肩をすくめただけでその場を離れたところまで思い返して]
ああやだやだ。
人狼なんて、いないってェの……
―屋敷/廊下―
[鞄を持つアレクセイの姿をみたイヴァンは目を丸くする。
歳近い彼が同じく此処に呼ばれているとは思わなかった。
広間に悪い知らせ、と聞けば眉間に皺を寄せ小さく唸る]
これ以上の悪い知らせとか笑えねぇし。
あいつらも何考えてんだか。
[肩を竦めて些か大げさな身振りをするが
彼の人となりを知らぬわけではないから
その言を疑う素振りは見せなかった]
その悪い知らせとやらを確かめてくるか。
あんがとな。
[軽く手を掲げゆらり左右に振り
階上へと向かうアレクセイと擦れ違う]
―屋敷/広間―
[村の有力者の一人と認識していたヴィクトールの姿や
ベルナルトが居るのに気付けば驚きもまた顕著となった]
何だかなぁ。
[呆れたように呟き、ポリ、と明るい色の髪を掻く。
悪い知らせ、とアレクセイから伝え聞いた其れは机の上にあった。
ヴィクトールの見ているものが其れなのだろう。
イヴァンは歩み寄り、研ぎ澄まされたナイフを一瞥する。
次いで紙切れを覗きこみ書かれた容疑者の名と処刑の指示を確認し
読み終わり一拍してから、盛大な溜息をついた]
本気か?
……あいつら、ほんと、何考えてやがる。
[ぽつと小さく零して広間を見渡す]
人狼の食欲を増進する香、ね。
一先ず一日過ごして何も無ければ容疑は晴れる、と。
[机の上に置かれたナイフ一本を手に取り]
魚を捌くには問題なさそうだが……
[続く言葉は飲み込み、溜息のみが零される。
首を振り、ナイフを鞄にしまってから広間を後にした**]
[容疑者の名前を思い返せば、またひとつため息]
あ、そう云えば、アナスタシアの名前もあったわね。
彼女も災難だこと……
[煙を燻らせながら呟き。
階段を上がってくる足音が聞こえても廊下に顔を出す事はせず、そのまま部屋の中にいる**]
[ベッドから立ちあがり、カーテンを開ける。埃は被っていたけれど、日を通さない丈夫なものだった]
……殺し合いもだけど、誰かが餌になるという事よね。
人狼って一人なのかしら。それとも二人……。
[一人で部屋に閉じこもってしまうのは危ないかも知れない。
そう思ったけれど、まだ外に出たくはなかった。
サイドテーブルの上に置いたナイフへ視線を向ける。
バッグからハンカチを取り出すと刀身に巻いて、上着のポケットの中へ落し]
……念のためよ。
[*呟いた*]
イヴァン。
[ ヴィクトールの後から現れたのはイヴァンだった、
歩み寄る姿に目だけ向ける。
イヴァンが近づけば、共に紙の内容に目を通しただろう。]
………。
[ "人狼と思う者を一日一人、処刑せよ"
"人狼が存在していない時の為、一日目は処刑を行わなくて良い"
イヴァンの広間を見回し言ちりナイフを取る姿に、
ヴィクトールは見送るだけしか出来ない。]
[ 眼差しは複雑な色が綯い交ぜとなった。
"人狼の食欲を増進する香が撒かれている。何もなければ、人狼は居ないという事だ"
微かに沸き起こる感情。
一日、何事も起こらなければ、嫌疑は晴れ、解放されるのだろう。
最悪、恐怖に駆られ合い人狼など居なくても殺し合いが始まるのではないかと考えていたが、今の様子を見ていると、その最悪は起こり難いように思えた。
恐怖といっても良い感情の中に芽生えた救いという名の感情、そして安堵。]
[ しかし、本当にこの中に人狼が居るならば、別の最悪は起こり得るだろう。
場合によっては旅人の様に事切れ、ひょっとすると、その手を、人狼の血ではなく人間の血で汚す事も考えられた。
次期村長を狙う男の顔が浮かび、村長の顔が浮かび、そして、次に恐慌と狂乱に陥りかけている村人達の顔が思い浮かんだ。
誰しも、こんな場には居たくないだろう。]
何となく空気が違うように感じたのは、
その香が焚かれていたからか。
[ 香は無臭なのだろうか?
こうしていても強く何か薫っているように思えないし、その空気が違うように思えた>>61のも最初は薄暗さや埃の所為だと思えていた。]
お伽噺の類だと思っていたが、
人狼を炙り出す為に使われていたものらしいね。
[ 他に良くない話も聞いていたが無用な不安を与えたくない為、それ以上の話は口を閉ざしていた。]
[ ヴィクトールは溜息をついた。]
荷物を置いてくる。
無理かもしれないが、
村人達をどうか恨まないで欲しい。
[ ソファーに凭れ掛かるベルナルドに呟き、広間を後にすると階上へ向かった。]
/*
普段交流がない(と思われる)のでベルナルトの気持ちが分からないプレイです。多分ベルは愚民共め目線な気もするんだ。(というよりは気にしてない筈)
/*
29-30-1-2-3
7>6>4>2
7>6>5>3>1
8>7>5>3>1
9>8>6>4>2
7人時は襲撃ミス+2、8人時は+1、OKだな。
9人時は襲撃ミス入れるならストレート勝負目指しか。最終日コミットも視野で、だな。
/*
>>ヴィクトール メモ
質問の意図があまり読めませんが、吊りと襲撃を変える方が良いと思われる場合でしたら否定はしません。
ただなるべくシステム上の通りに処理していただければと思います。
/*
本当は、人狼とれたらダミーの襲撃をどうにかパス出来ないかという考えがありましてね・・・!とれなければ無用な心配です。
/*
その場合は皆殺し選択をしてしまいそう()コホン。
何にせよ、物語次第ではあるのですが、場合によって吊り襲撃を柔軟に運用出来るかの可否は早い段階で明確にしておきたかったのですよ。
これを書くと飛翔さんには確実に位置バレるので灰に伏せておきますが。
― 2階/客室 ―
[ふ、と煙を吐き出し、煙草を消す。
自家製ハーブといっても麻薬ではない。
ミントやセージといったありふれた香草が使われている程度]
……喉が乾いた、わね……
[部屋に閉じこもっていても仕方無いかとわずかに息を零し。
部屋をでてまた階下へと向かう]
[ 現在の廊下に人の気配はなかったが、何処かで扉が開くような音がした。
廊下の先、そちらへと顔を向ける。]
タチアナ?
[ タチアナだと思ったのは、すっとした香りが漂ってきたからだった。
声が届かなければ相手は階下へ向かうだろうし、もしかすると音が聞こえたのは錯覚かもしれない。]
― 廊下 ―
……あら、ヴィクトール。
[掛けられた声に、ゆるりと瞳を瞬かせる。
村のお偉いさんに分類される彼と、あまり接点は無いけれど。
普通に声をかけてくれる人だと思っている]
アナタの名前もあったわねェ。
災難ね。
[軽く肩をすくめれば、羽織ったショールがずれる。
身に付ける服が胸元が開いたものがおおいのも、きっと村の住人に嫌われる要素]
/*
先の見えない廊下。
つまり、廊下は既に暗闇だったんだよ!
Ω ΩΩ<な、なんだってー
いかん。表とメモで真面目な分、お茶目に傾いてしまう。自重しよう。
む。恋人縁故を結びたかったが、不味ったな。
[ 村の有力者やお偉い方に分類されると、そう思う村人はある程度はいるが、ヴィクトール自身はそう感じたことは無かった。
一つ一つ役場仕事をこなし、段取り良く纏められるなら纏める。
御者が村長、荷馬車が役場だとすれば、ヴィクトールは自分を車輪のようなものだと考えていた。]
そう、だな。
[ 災難には曖昧に頷いた。]
……、寒くないのかい。
暖かくなったけれど、まだ春霖が続いている。
[ 体は労るようにと暗に含んでいる。]
ふふ、ありがと。
[案じるような言葉をかけられて、口元に笑みを浮かべる]
慣れているから、平気よ。
[やさしい人だと思う。
村の厄介者扱いされているタチアナにすら、こんな言葉をかけてくるのだから。
だからこそ、不思議だとも思うけれど]
……アタシはお茶かなにか飲みにいくけど。
[どうする?と首をかしげてヴィクトールを見やる]
8人目、 アリョール がやってきました。
アリョールは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
―村の墓所―
成程。
つまりは、あの旅人の件に関して、私に疑いがかかったと。
[墓守たる彼女は声を荒げるでもなく、自警団員から告げられる言葉に淡々と対応を返す]
疑いを晴らすには、あの廃墟に行け、と。
ふむ…拒否権は無い様だな。
[唇をこつこつと人差し指で叩く癖]
ま、疑いが晴れれば出られるというなら問題あるまい。
行くさ。
[ あまり接点はなかったが、一度だけ手製の煙草は美味しいのかと尋ねた事はあった。
時折、酒場にいくとタチアナの姿を見かけるが、ヴィクトールからは大抵会釈をするくらいで、タチアナの邪魔をするでもなく、積極的に会話を交わしには向かわなかったろう。]
付き合うよ。
少し待ってて。
[ アレクセイと話もしたかったが、厨房の様子も気に掛かった。
小首を傾げる様子に微笑んで頷くと、空室だったアレクセイの隣の部屋へ荷物を運び込み、直ぐに出てくる。]
行こうか。
[ タチアナの、ずれたショールを失礼にならないように両手を使って直そうとし、厨房へと促す。]
―広間―
[持ち物少なく屋敷へと向かい、広間へと入る。
こつこつと唇を指で叩きながら、広間に置かれた紙を読む]
物騒だな。
[眉を顰めるでもなく呟き、ひょいとナイフを持ち上げる]
[煙草について聞かれたときには試してみる?と薦めてみた。
それを手にとっても取らなくても、ハーブの香がするぐらいだと答えたけれど。
あからさまに嫌う事もなく、普通に対応してくれるだけでありがたく感じるもの]
ハァイ、待ってるわ。
[荷物を運び入れる彼を廊下で待ち。
ショールを直されて、あら、と瞳を瞬かせた]
ありがと。
[しっかりとショールを肩にはおって、階下へと降りる。
広間から脱けたところにある厨房へと向かって]
――まァ、しっかり用意されているわねェ……
―少し前/広間―
[名を呼ばれ顔を向ければ視線が重なる。
客商売をしている男は普段ならば愛想よく笑みでも浮かべるのだが
容疑者として集められた自身を取り巻く状況に複雑そうな面持ち]
意外でした。
[ヴィクトールに対して零した言葉は本心。
口調の粗さもその時ばかりはなりをひそめる。
見送る視線に、ひとつ会釈するように頭を下げて別れた]
―二階/客室―
[宿の部屋として使われていた屋敷の二階には個室が並ぶ。
空いている部屋を探し、荷物を運び入れた。
無論釣果は厨房の流し近くに置いたままにしている。
ベッドに腰を下ろし下げた視線の先には組んだ長い指先]
こんなことならあの時村を出てしまえば良かった。
じーさんも居ない、引き止める者なんて……
[居ない、と。
それは声にはならぬまま途切れる]
…………。
[祖父を弔ったあの日も、村を出る事を考えた。
考えて、それを実行しなかったのは
少なからずこの村に親しい者が居たからに他ならない。
知らぬ土地で柵なく気楽に過ごす事よりも
あの時はその縁を捨てたくは無いと思っていた]
―広間―
[一先ず、与えられたナイフは遠慮なく受け取って、服の内側へ]
不憫なことだ。
[自分と同じ境遇におかれたらしき名前の羅列に一人ごちる。
厨房のほうから微かに聞こえる声も、おそらくその中の誰かなのだろう。
けれど、そちらには向かわず、荷物を置くため2階へと向かう]
水は内井戸があった筈だ。
お茶を飲むなら汲んで来よう。
[ 引き止められなければ、手頃な薬缶を掴み、井戸から水を汲んでこようとする。]
9人目、 ニキータ がやってきました。
ニキータは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
―村の一軒家―
[――男は、寝ていた。
手入れを怠たること暫く。
家具の天板にうすらと積もる埃と、
うすら黴びたような乾いた匂いのなかで、
じっと動かない男は寝ている。
幾人かに届いた良くない知らせ。
眠る間に音もなく届いたそれは手紙の形をしていた。
男は文面を見て、また寝た。
今は、何かの予兆のように。
男の弛緩した手の中でカサリと鳴いた]
[煙草を勧めてみれば慣れていない様子が見えて、おかしくて笑ってしまったこともある。
それでも素直な感想と感謝に、めったにない柔らかい笑顔を返した記憶。
それを思い返しながら、ともに厨房へと入り。
貯蔵室を見ればどれだけの閉じ込めるつもりなのかと、こめかみを抑えた]
そうね、いきなり酔っ払ったりするよりは、お茶のほうがイイでしょ。
そっちは随せるわ。
[水を汲みにいくのはヴィクトールにまかせて、厨房にある茶葉をみる。
紅茶の他にハーブもある。
とりあえず飲み物にも困ることは無さそうだから、紅茶をいれることにした。
かまどに火を起こし、カップとポットを用意する]
―2階―
[適当に選んだ部屋は運良く誰にも使われていなかったようで、ノックに返るものは無い。
これ幸いと少ない荷物をそこに置く]
――…ケホッ。
[微かに埃が積もった部屋。
反射的に咳が出る]
…これはもしや、全部の部屋がそうなのか?
[露骨に嫌悪の表情を浮かべる。
汚いものは嫌いなのだ]
掃除用具の在り処を探さねばな。
[廊下に出て、2F個室のいくつかのドアをノックする。
掃除用具の在り処を知っている人間がいないか聞いて回る心算である]
[ その笑顔を見て、当時のヴィクトールの胸中に去来したのは、やはり、村人達が囃し立てるような姿だけではないという想いだった。
気付けば、タチアナの柔らかい笑顔に、ヴィクトールも微笑みを返していた。]
酔っぱ……、確かに昼間からはね。
今から何か話し合うかもしれない。
[ タチアナがそういう仕事をしているのは知っていた。タチアナにヴィクトールから誘いをかけたことはない。]
ああ、
茶葉を探すのは任せる。
[ そうして暫くすると、ヴィクトールは井戸から水を汲み上げ戻って来た。
火が熾された竃に薬缶をかける。]
/*
Q.そのまま掛けていいんですか?ずっと使ってなかったのでは。
A.き、きっと何処かの段階で漉したんだよ!
外で蓋無しだとあれだけど、
内井戸だと綺麗……かなきっと。
[結局、未だ部屋を見繕う気にもならないまま。
かといって厨房の方の気配に気付いて
手伝いに行くなどということもしないまま。
新しく来た気配の主に、ゆるりと目を向けた。]
あぁ、アリョール。
不憫……と言っていても仕方ないんだろうけれど、ね。
[淡々とした声でそう零して、彼女>>92を見送った。
ナイフを手に取る様に遠慮がないように見えても、
あからさまに目を伏せたりはもうしなかった。
自分だって結局はそうした、ということもある。]
……彼女のように迷いなくあれれば。
少しはこんな空気も、耐え易くなるのかな。
[さらに微かに零した声は、もうアリョールの姿が見えなくなってから。]
[ヴィクトールの微笑みと、透き通るような青空ははっきりと覚えている。
だからこそ、酒場で顔をあわせても、声を、誘いをかけることはしないまま。
話し合いがあるのかしらとゆるりと首をかしげた]
部屋に閉じこもってて、終るんだったらいいけれどねェ……
[小さく呟き。
かまどに置かれた薬缶が蒸気を上げるのを待ちながら]
……お茶も結構種類が合ったわよ。
――ある意味普通に暮らしてるよりゼイタクかもしれないわね、これ。
[皮肉だわ、と呟きを一つ]
[なにが不満なのか。
と、涙ながらに問われた事がある。
何も不満などはなかったのだ。
とりたてて趣味もなく、そこそこに友人に恵まれ。
両親も兄も健康そのものであるし、
仕事にやりがいを感じてはいたし、
恋人がいたり、別れたり、人並みの青春を送り、
ひどく理不尽な不幸はそこにはなかった。
ただ、ある日。
ちょっと風邪をこじらせて。
外に出るのが億劫に感じた。
きっかけはそんなもの。
それきり、なんだか明るい日差しを浴びて
にこにこ普通の日々を続けて行く事がうまくできなくなった]
[はじめは心配されて、
だんだんと顔色をうかがわれ。
だんだんと家の中が歪んでいった。
半年前に家族に暇を出されてここに居る]
…。
[気まずいな。と、男は思う。
廃墟への迎えの者の少し後ろを歩きながら、
何を話していいのか判らず黙っていた]
―広間―
[ソファの上で、抱えていた手荷物鞄を開けた。
取り出したのは黒い鉛筆、素描の為の小さなスケッチブック。
色を添える為の顔料や油まで携える余裕は無かった。]
――――…
[窓の外から見える、雨濡れの景色を描きとめようとした。
気を紛らすかのような行動。けれど結局、筆は上手く進まない。
小さな溜息零した後、鉛筆とスケッチブックは片手に持ったまま、
残りの手荷物をもう片腕に抱えて、広間を後にした。]
[ 話し合いがあるかもしれないと言ったが、そんな確証はなかった。
人狼が居るのかどうかすら分からない宙ぶらりんの状態。
勿論、居ないのなら居ないに越したことはない。
タチアナに曖昧に頷きながら、]
そうだね。
……しかし、魚も用意されているなんて。
[ 流しの傍>>64には魚も置かれている。
狭い世界ながらも、悠々とくるくる泳ぐ姿は、何処か自由と、同時にこの屋敷に集められた容疑者達を思わせた。]
イヴァンが掴まえたとか。
[ ヴィクトールは、問うように呟いた。
魚を捌く>>73など言っていたのだから、少なくとも厨房に魚が置かれていたのは知っているのではと推測する。]
[結局、ドアの向こうから反応が無かったり、知らないとの声を受け、自力捜索することに]
お。見つけたぞ。
[2階物置にて、適当に使えそうな盥や箒、襤褸布を発掘]
水は、井戸があるんだったか…?
[盥と布を手に、1階へと下りていく]
[伸びるに任せた前髪は、
周囲の視線をいくばくか和らげてくれる。
思えば。
日がな一日眠りこけて、
近所付き合いも積極的にせず。
身なりにも気を使わず。
夜な夜な明かりも持たずに出歩いているのだから。
容疑者と言われるのも、もっともなのだろう]
…
[イヴァンは、
こんな日でも湖畔で釣りをしてるのだろうか。
話したり、話さなかったり。
釣りをする彼の近くでなんとなく月光の滑る湖面を眺め
なんとなくすごす時間が恋しくなった]
人狼なんて、いないわよ、きっと。
[軽い口調で答える。
そうであればいいというように。
流しの傍の魚と、ヴィクトールの呟きにゆるりと瞬き]
ああ、そうねェ……イヴァンが捕まえたのかも知れないわね。
[イヴァンの名前も容疑者リストにあったことを思い返してため息を零す。
薬缶が沸騰しだす頃。
アリョールが水を汲みにやってくれば、ハァイと手を振ってみせる]
/*
らんだむでいいか!(霊能こわい
なぜか発言書き込みするとき、
さいしょの文字からすうもじぶんは、変換されずに
かくていされてしまう。
くろーむのせいか、しめじのせいか
―広間―
…、 どうも
[男が歯切れ悪く口を開いたのは
広間の扉をゆっくりと開けて、そっと閉めて、
ひと呼吸おいてからの事だった]
…
[前髪に隠れた視線は室内を泳ぎ、
言われた机を見つければ、遠回りで近寄り名を記す]
[釣り場は湖畔から其処へと流れる川辺が主だった場所。
夜更けの湖面に映り込む月を眺めながら夜釣りを楽しんでいた或る日、
ひとりきりと思っていたその場所に人影を見つけた。
祖父を亡くした心細さもあり声を掛けたのがはじまりのように思う。
他愛ない話をした。
互いに気のままに過ごす時間。
静寂が訪れてもそれに焦りを覚える事のない空気。
湖畔での偶然の再会がいつしか楽しみの一つとなっていた]
[名前はあっさりと書き終わったが
そのまま周囲に向き合う事に気が進まず。
記された名前に目を通す]
[気づけば息が止まっていた。
イヴァンの名前がある。
イヴァンの名前があった。
いや、やっぱりイヴァンの名前が]
………
[何度見てもあった。
なんだか椅子から立ち上がる気が失せた]
どうも。
[ヴィクトールに向ける眼差しは、タチアナへのものと異なり、感情の色が薄い。
アリョールを引き取った先代墓守もあまり感情を出さない人間だったが、アリョール自身はそこに輪をかけて、なのである。
口調も先代墓守に似た結果、女らしいとはあまり言えないものになっている。
潔癖症に関してだけ言えば、先代とは真逆であるのだが]
―二階/客室―
[紙に記されていた容疑者の名とされるものを思い出し
困ったように眉尻を下げる]
同名の別人ならいいんだがなぁ。
[夜更けに湖畔で出会う事と
そんな時間に出歩いていた己が疑われた事を考えれば
見知りの名である可能性の方が高いのだが]
考えても仕方ないか。
一日、何事も無ければ容疑は晴れる。
杞憂に、終わるはず、だろ。
[己に言い聞かせるように独り言ちて
男は立ち上がりナイフを埃かぶる机の上に置いた]
ああ、 うん ニキータ、だ。
[ベルナルド――といっても名前と顔が一致しないのだが。
彼から声をかけられた時には、そう答え]
…ありがとう。
[親切へ返す男の声は実感の籠らないものだった。
椅子の上で脱力している今も実感はあまりないけれど。
このままずるずると椅子から降りて床に寝そべりたい気分]
[ベッドの上でうとうととしてしまったのは病み上がりで疲れていたからだったのか。
それほど時間が経ったわけでも亡いのは、窓の外を見ればわかる]
……人、増えたのかしら。
[ナイフの本数はまだ何本もあった。
ベッドから立ちあがると、鍵をかけていた扉をそっと開く。
廊下の外には人の気配。
少なくとも訪れたときよりは、音が増えていた]
あー…
[周囲に人の気配を感じないからか、無意識か。
とりわけて意味のない音が、男の口から漏れる]
ないふ
…はぁ、 余ってるのかな。
[誰のものとも知らず。
一本余計にあったナイフを、
指先にひっかけて手前に引く]
…
[暫し動きを止めて逡巡した後、
2本を上着のポケットに入れた]
[ところで、手にしたスケッチブックの中には
モノクロームで描かれた風景画が既に何枚かあった。
自身の邸宅、湖に面したバルコニーから描くものには
月夜の闇の中、微かに映る人影が映されたものもある。
数年前までは同じ村、同じ屋敷で暮らしていた両親も兄姉も、
今は別の都市に移り住んでそれぞれに事業を行っている。
一人で邸宅を預かる形となった今、湖畔で見えた人影のこと、
筆を止め、じっと見詰めてしまうこともあったけれども]
あぁ。
そういえば彼に名乗るのを忘れてしまってたな。
[そのシルエットから直ぐにニキータ>>122を連想することもなく、
彼が夜釣りの主と語らう声を夜風の中に聞き拾うこともないままだった。]
今のが、可愛いこと、か…?
君の価値観は変わっているな。
[照れるでもなく、嫌味のようでもなく、シンプルに思った事を返す]
ああ、ありがとう。井戸はそちらか。
なにぶん、これも性分でな。綺麗でないと気が済まない。
[盥に水を張り、改めて厨房の二人を見遣る]
そう言えば、二人きりのところ無粋をしたなら申し訳ない。
邪魔だったなら立ち去るし、拙いことをしたなら部屋掃除程度で妥協してくれると有難い。
[頓狂なことを言ってのける]
[腹の虫が鳴いた。
聞く者も居ないし仮令誰かが聞いていたとしても
恥じらうような性格でもなかった。
ただ、空腹だと思い出させる音に、一度瞬きをする]
朝、食べそびれたまま来たんだったか。
[どれほど時間が経ったかはわからないが
少なくとも毎朝きっちり食べる派であるイヴァンにとっては
空腹を覚えるには十分な時間だった。
廊下へと続く扉に目を向ける]
アレクセイが村を出て行きました。
9人目、 アレクセイ がやってきました。
アレクセイは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
―回想―
[イヴァン驚きは気にする様子もない。
彼の言う事は最もだと頷き]
それでも、悪い知らせだ。
…礼を言われるような事じゃない。
[そして彼の姿を見送った後、一歩一歩、階段を上る。
自分の取った場所は、後から来るヴィクトールがわかりやすいように、さほど階段から離れていない部屋を取った。
見回せばすぐにわかる場所だと確認して、扉を開け放ったまま室内に入る。
ベッドの上に腰掛けていたら、声が届いた>>80]
――…わかった。
[返事はその一言。
耳を澄ませて扉を開ける音を聴き、どちら側を叩いているのかを確認する。
すぐにタチアナの声も聞こえてきたから、動く事はやめた。
静かに彼らの会話を聞くともなしに聞いて、立ち去った後に扉を閉めた]
[変わっていると曰われてくす、とおかしそうに笑う]
変わり者なのは知ってるでしょ。
[同じ頃に村にやってきたアリョールは、気安く話しかけてくれるから仲良しなほう。
その相手の名前がリストにあるのを見たときにはため息しか出なかったけれど。
謝られてきょとりと瞬いた]
あら、邪魔だなんてことはないわ。
お茶を飲むつもりだったし、アリョールもどう?
[掃除をするといっているのに誘うのは、別に掃除をしなくてもいいと思っているからで。
沸騰した薬缶のもち手が木だからこそもてなくは無いけれど。
熱さを気にしないようにしながら持ち上げる]
[型くずれした上着のポケットはナイフ二つ分の弧を描く。
重さのままに、床に寝そべってしまおうかとも思ったが、
目が覚めたときに人が居たら気まずい。
起き上がるタイミングが難しいように思われた。
よろよろと椅子から立ち上がると、
なるべく人の気配がない方から屋敷を歩く事にした]
―二階/廊下―
[廊下に並ぶ扉、どの部屋が未だ空いているか
ひとつひとつ確かめねばならないと思った時、
聞こえたのは鍵と扉の開く音。
見えた姿は先ほど別れたフィグネリア>>124。]
やぁ。フィグネリアさん。……
[部屋の様子は――とでも声を掛けようとして、ぱちりと瞬いた。
最初顔を合わせた時にはあまり気になっていなかったのは、
あの時同じ場に居たタチアナにも意識が向いていたから。]
顔色が良く無いようだけれど――大丈夫かい。
……こんな状況だからってこともあるとは思うけれど。
[何処か青白く見える彼女の顔に。
先程アレクセイがタチアナに告げていたこと>>47を思い出す。]
[火からあげるところはやってくれたヴィクトールに、ありがとうと笑みを向け。
ポットに茶葉をいれたことを確認してお湯をいれた。
ふわりと紅茶の香が湯気とともにたちあがり]
……いいにおい。
[ぽつりと呟き。
薬缶をかまどへと戻して、かまどの火を消した]
あぁ、知っている。
[御互い様ということも、と付け加え。
漂う良い薫りに僅か眼を細めた]
む、う…。
私は、掃除が、だが…。
[手に持った、盥と布。
普段飲むことの無い嗜好品の芳しさ。
心の天秤にかけ、勝ったのは紅茶だったらしい]
頂こう。
[盥と布をその場に置いた]
[ タチアナ>>118に頷きを返しながら、沸騰した薬缶に気付くと、タチアナが手を伸ばそうとする前に布巾を差し出そうとした。
アリョールとは、村の墓守と村役場務めという立場上、ある程度の顔見知りだった。
先代と正反対で潔癖性な面を往々にして見ている。
その性格は結果的に墓地を綺麗に保つ事に繋がっていたろうか。
アリョールから向けられる感情は薄かったが、ヴィクトールからは何時も柔和な微笑みを向けていた。
二人の会話を邪魔するつもりはなく、]
無粋だなんてとんでもない。
タチアナが言うように、
お茶をどうだい。
[同じく、アリョール>>127>>131を誘う。]
[のそのそと、灯りを避けて歩く姿は、
ベルナルトに(知らず)描かれていた姿とも、
湖畔に赴く歩調とは似ても似つかない。
夜の静寂は男の気分を涼やかにする。
北の山から下りる冷たさを含んだ風が、
豊かな藍色の空にサァサァと葉擦れの囁きを呼ぶ。
しっとりとした草地を行く足はあんなに軽いのに。
まるで自分が夜に溶け込んだひとつであるようなのに]
…寝たい。
[どこか薄暗い隅っこで寝たい]
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