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集会場は不信と不安がない交ぜになった奇妙な空気に満たされていた。
人狼なんて本当にいるのだろうか。
もしいるとすれば、あの旅のよそ者か。まさか、以前からの住人であるあいつが……
どうやらこの中には、村人が6人、人狼が1人、占い師が1人、霊能者が1人、守護者が1人、囁き狂人が1人、聖痕者が1人、共鳴者が2人、呪狼が1人、幻魔が1人含まれているようだ。
おお、どうやら全員、揃ったようじゃな。 皆に大事な話がある。
先日から噂になっておるので、皆も聞いておるやも知れんが……この地に『人狼』と呼ばれる脅威が潜んでいるらしい。
噂の真偽の程は定かではない。 何事もないとは思うが、皆、念のため気をつけてな。
自衛団長 ギュンターが「時間を進める」を選択しました
[駆け上がる獣を一瞬だけ見やり。]
私も、居心地のいい場所なら何処へなりと。
[愉しげに笑いながら、セレスティンの頭を撫ぜた後に。]
あれ?と言うことは此処ってもしかして……機鋼界?
[そうして、先ほど交わされた、無差別・無作為と言う言葉を思い出して。]
そして……他にも、同じ様に無差別に呼び込まれた方が?
/*
残念、取られた。
さて霊能者騙りをするべきか否かwwwwwww
ま、誰かが居なくなったって感知位は出来る設定にして歩けど。
*/
/中/
はいはい村人ー。
……こいつのキャラ的には村人の方が難しいんだけどね。
つーか、ログ読み追いつけてねーぜーひゃっはー…orz
/中/
あ、霊能者ゲット。
弾いちゃった人ごめんなさいですよ。
頑張ってRPします。
今のところは最初に引き込まれた時の力との関連でやる予定。進行中に変わったりするかもしれませんけれど。
─屋敷前─
ま、旅暮らしなんぞしてると、そうなりますか、やはり。
[エルザの言葉に、楽しげに返して]
そう、ここは機鋼界……そして、なにやら厄介事が起きているようで……。
[言いかけた言葉は、腕の中の従魔の震えに遮られる]
……セレス、どうした?
/*
共鳴者、確認しまし……Σ?
もう一人が時空竜殿って…あの、その…!?
[中のニャンコが転げまわっております。どどど動揺しまくり]
─機鋼界中央塔・管制室─
「ギュンター、どうか」
「は、それが……」
呼び込まれた者たち、それぞれの思いを他所に。
界の王と、その側近は、真剣な様子で言葉を交わしていた。
「……機精たちの行動に異常はない、か。
しかし、そうなると……」
やや、目を伏せて、機鋼王は小さく呟く。
「……それだけの事が叶うのは……」
『我を除けば彼の時空竜……しかし、呼び込みの際の波動は、時空の力では、ない。
となれば……』
考えられる可能性に、一つ、息を吐いた時。
管制室の内部に甲高い音が響き渡る。
うん、きっと代金は要らない。
[自分にも言い聞かせるように。実際オトフリートの様子を見れば、そんなもの必要ないのではと思っていて。必要なら紅茶とマロンパイの時点で取られていそうだ]
またあの美味い魚が食えるのは楽しみだな。
期待してるぜー。
[マテウスの言葉にそう言って笑う。自分は特に何か取ってくるつもりは無いらしい]
―――。…?
[じっと佇む青年の姿を捉えて、きょとりと瞬く。
佇むその姿に驚いたのではなく、むしろ――
違和感。
――何だろう、彼を『識って』いる気がするのに]
……だれ?
[ぽつりと、声を零す]
では、タルトの準備をしてきますね。
それともう少し夕飯になりそうなものを作った方がよさそうですね・・・。
[窓の外と広間を見渡して]
「……っ!?」
それは、界の異常を示すアラート。
そして、そのアラートの発する場所は。
「ファクトリーから、だと!? まさか……!」
ちらり、機鋼王の表情を掠める、苛立ち。しかし、それはすぐに飲み込まれ。
「いかがなさいます、御主?」
「……一時的に、ファクトリー停止。最低動力のみを供給し、区画を封鎖する。
ギュンター、お前は、時空竜殿にこの件をお伝えしろ」
冷静な指示に、機精は御意、と頷き、姿を消す。
その気配が完全に消えうせると、機鋼王はもう一つ、息を吐く。
「仔……何を、なそうと言うのだ……?」
呟きはアラートに飲まれるように掻き消えて。
なんか異様に怯えてる感じでしたもんね。
[麒麟に対する違和感は、自分も感じていたので頷く。そして、セレスティンの様子に気付くと、首を傾げた]
あれ?今度は僕に怯えてる、わけじゃないですよね?
/*
さて。予想外にも
取れました占い師。(予想外言うな…!)
だって競争勝率低いんですよオレ!
その分、希望弾かれ→でも役職率は高いけど。
目標は『呪狼占って墓下』(バカ…!)
溶ける役職は、溶けます。それがオレのポリスィー(帰れ)
でも、呪狼、判るかなー…?
え、部屋ですか?
[従魔の震えに戸惑う所に投げかれられた問いに、ミリィの方を振り返る]
恐らく、適当に好きな所を使って……。
[いいんじゃないか、と。
言おうとした言葉は、不意に現れた者──ギュンターに遮られる]
……て、いきなり出てこんでくださいって!
やっぱり・・・ 人以外に興味をもてそうにはありませんね。
変化のない竜や魔ではつまらない。
手慰みに少し遊んでから出て行くことにしましょう。
/*
さて、どうやってptを抑えるか。
最近3000ptで慣れちまったから1500が少なすぎるwww
縁故がある陽光とは顔合わせておきたいところなんだが、陽光どこ行った?w
*/
/*
最初プロロで独り言が1000ptってのを見て、「少なっ!」とか思った自分に愕然とした。
3000ptに慣れすぎwwwwww
*/
[不意に現れた、機鋼王の側近。
彼から告げられたのは、簡潔な内容の伝言だった]
「中枢地下ファクトリーより、異常反応が検知されました。
一時的な区画閉鎖の後、状況を精査致します故、客人各位はしばしこちらにてお待ちください」
……って、地下ファクトリーって……。
[そこは、機鋼竜のいる場所ではなかったか、と。
問うより早く、機精は姿を消してしまい]
……っとに……一体全体、何がどうなってんだ?
[口をついたのは、ぼやくような言葉]
/*
こんばんは。
機鋼で魔族な呪狼です。
べったべたでスミマセン。
設定上、幾らか相談が必要かなと思うのですが、
他の御二方に何かしら、したい事はありますでしょうか。
墓下から赤が見える事もあり、二日目までに済ませたいと思いつつ。
とりあえずこちらは役職上、PL視点COはするつもりでいます。
*/
< さて。
ファクトリーとか、機鋼のひとたちが、なんだか大変なことになっているようでした。
でも、猫はそんなこと、まったく知りません。
とことことこ。
なんだか見えた人影には、ちかづくのをやめました。
他の場所にいこうかな。
なんて思ったためでした。 >
/*
こんばんは、
生命で魔族な狂人です……。
役職上、真っ先にPL視点COするつもりではいましたが具体的な案は特にありません。取れると思っていなかったので、今からまとめサイトを再確認して参ります。
*/
……ったく。
だから言わんこっちゃない、面倒なやり方をしようとするから……!
[零れ落ちるのは、苛立ちを込めた呟きか]
……しかし……器だけの機鋼竜に、それだけの力が、あるのか……?
[少しだけ確保できたお魚もぐもぐ。
けれどふと何かを感じた気がして手を止めた]
……?
[確認するように振り向いたのは、オトフリートの方だったか]
< とことこ、とことこ。
変なかべは、ぴょんと飛び上がって、とびらをあけます。
そこを とおって、次のとびら。
開いた先は――海でした。
まあ、びっくり。 >
[地下ファクトリー、異常、区画閉鎖…ギュンターの言葉は冷静ではあったが、有無を言わせぬ緊迫感を持っていて]
…やな、感じだな…
[指先で軽く前髪を掻き混ぜ、翠樹の力を帯びたバンダナに手を当てる]
―屋敷広間―
…な、えっと…なんだっけ。
もう少し、なんかないか?
[魚の骨を箸でつつきながら、ユーディットを見上げた。
ハインリヒの言葉にはうむ、と頷いた。
と、屋敷前に少し気配を感じるか――気にはせず。]
―北東部・山岳地帯―
…“アーベル”。
[返された答えを復唱して、やっぱり。と眉を寄せる。
他人の空似? それにしたって、何だかおかしい気がする。
でもあの人なら…声が不自然なくらいに聞えない気がするし――
…と。
何かリディに向けられる視線に、思わず再びうろたえた。
また、見られてる。]
…リディ?
[どしたの、何か気に触るような事言ったっけな。
思い出してみるけれど、全然判らない。]
ん、ああ。
別に、君に怯えてるわけじゃないよ。
……恐らく、中枢の異常とやらに、反応したんじゃないかな?
[落ち着きのない従魔を宥めるように撫でてやりつつ、ユリアンにはこう返して]
……しかし、面倒な事になったもんだね……。
[ため息、一つ]
[もう一口、と手を伸ばした皿の魚が大半なくなっている事に気付き手を止める。原因はきっとさっき食べ始めた大食漢]
…まぁ腹八分目で良いか。
[それでも十分な量は食べたために、料理へと伸ばした手を引っ込める。ふ、と視線を外へと向けると、何やら少し緊迫した空気が漂っていて。窓際へと歩み寄る]
オトフリート?
何かあったのか?
[それは先程までの騒ぎについてではなく、たった今変化した空気について]
召使い ユーディットは、探偵 ハインリヒ と 読書家 ミリィ を能力(結ぶ)の対象に選びました。
何処であろうと、それは些細な問題だしね。
[そうして、少しだけ首を傾げながら、同族の赤毛の男が話していた事を思い出す。]
厄介、事……。
[呟いたその時に、手に伝わってくるセレスティンの震えに手を引っ込めながらも"どうしたの?"と優しく声を掛け。]
さて、どうするか。
もしも原因が『器』だとしたら……。
……どうやって、セレスを護るか、だな。
取りあえず、この子が無事なら、最悪は回避できるはず……。
[機竜王から聞いた話が、事実であるならば、と。
前提がかなり、不安ではあるのだけれど]
わ。びっくり。
[突如現れたギュンターに目を瞬かせる。]
てか、どなた? てか、ファクトリー? 閉鎖?
えー、何それ。どういうこと?
[そう言って小首傾げ。]
< あらあら、猫はうれしそう。
長いしっぽがふりふりゆれて、ゆうがな足どりは砂の上でも けんざい です。
とことことこ、とこ。
さくさくさく、さく。
砂の上に、よっつの足のあしあとが残ります。 >
/*
って、リディにも直接は会ってないんだった。
表に出てるからついww
つか俺縁故取りすぎだよな、うん。
4人って何事。
*/
/中/
相方に吹いた翠樹で人間な人狼が通りますよっと
まあ、色々考えとかはあるけど、後ほどぽつぽつと
ちょっと表でも色々したいんで
……ほう。
[敏い子だ。 くすくすと笑いを零す]
流石は王の子とでも言うべきかな――、
新たな子は、未だ気付いていないようだけれど。
[物足りなそうなマテウスを見て]
リエットを作ってはおきましたが・・・。
パンにつけると美味しいですよ。
きちんと夕食を作ることにしましょうか。
少し待っていてくださいね。
[それだけ言うと厨房へと足を向ける。空気の変化には気付いているのだろうが、それほど興味がないようだ。]
なんか?
[ハインリヒが向こうへ行くのを目で見送り。
どっかりと椅子に腰を下ろしたまま、周りの喧騒や様子をうかがう。
いつのまにか、黒い小鳥はその肩へと戻ってきていた。]
[ほんの一瞬、何かに意識を捕らわれていたかの如く、ぼんやりしていたが、ハインリヒの声に我に返り]
……はあ、実は……。
[投げられた問いに、どこか気の抜けた口調で、機精の残した言葉を伝える]
……どうやら、厄介事の根は深いようですよ、と。
[零れ落ちるのは、小さなため息。
エルザに声をかけられた従魔は微かに震えつつ、「へいき」と呟いて]
何かあったの?
[機精が現れ、すぐに消えた。
微妙に力を発現させたユリアンに溜息をついたオトフリート。手を止めたままそちらへと尋ねて]
…やっぱりまだ帰れなさそうね。
[自分も小さな溜息一つ]
三対。
[リディの言葉に、一度。ぱちりと瞬いた。
目の前の青年と、自らの持つ知識の差異に、戸惑っていたものの。
そうか、なら何となく――この気配の答えもハッキリする。]
…そっか。
リディは、『生命』?
[だったら、体の巡りをよくする、なんて事も出来る訳で。
すこし、納得。]
うん、面倒そうですね。
[揺らいだ精霊力は、すぐに抑えて、オトフリートに頷く。ハインリヒへの説明も、またそのまま任せて]
みんな、帰るのも遅くなっちゃいそうだなあ。
[同情の表情で、屋敷の中の人々を見た]
< 猫の足は、すこししめった砂を踏みました。
にゃあ。
なんだか、なきごえは、楽しそう。
寄せてはかえす波に、てちり、前足を伸ばして―― >
[厨房へと姿を消し、料理にとりかかる。
暫くすればキッシュやパスタ、スープと数種類のタルトをテーブルの上にずらっと並べていくだろう。*]
そう。
イレーネ、ちょっと変だけど”精神”でしょ。
[指差し確認]
うちの……親、から聞いたことある。
精神と生命は生物を構築する要素。対。
生命体とは異なる、それに近い存在を生み出す機鋼がその二つと対になって、三対。
そしたらアーベルは”機鋼”でしょ。
[再び指差し確認]
このびみょーな対立感。
/*
……これは、噴かざるを得ない。
ともかく、今は表を優先して下さいませ。
狼側の行動としては、最低限、一日目にファクトリーエリアに
呼び込まれれば好いようですから。
一日目後半にクロムが封印を受けるようなので、
その前か後かで悩んではいますが。
*/
ぅえ、それってその精査が終わるまでこっから出れないってことか?
参ったなー、あんまり戻るのが遅くなるとまーた愚痴愚痴言われちまう。
[聞かされた話に軽く言葉を返す。事の重大さを理解しているのかいないのか。おそらくは後者であろうか。地下ファクトリーと言われても、ハインリヒには何があるのか分かっていない]
厄介事って…地下に何か大層なものでもあるんか?
……本当に、平気か、セレス?
[月闇の竜に応える従魔に、周囲に気取られぬよに呼びかける]
「うん……へいき」
……無理は、するな?
[諭すように声をかければ、従魔はこくり、と頷くか]
しかし、こうなると……。
俺一人じゃ、手が足りん……かな。
[誰か、手を借りられれば、と思うものの。
それと共に、近しい者を巻き込みたくない、という意識も働いて。
零れるのは、皮肉めいた笑み]
……孤独を縛とする身としては、らしくない……のかねぇ、この考え。
< 白い波は、白い猫をわらうように、耳によく響く音で砂の上をすべってゆきます。
猫はその白いところにぺちぺちと、なんども前足を伸ばして。
寄せてくる波に、ぴょんと、とびのいて。
貝がらが、足に踏まれてカチャカチャと音をたてました。
だけども、猫は、あそぶのをやめません。 >
/*
ニヤニヤが止まりません。
反(?)属性的に共振して、機鋼竜と共鳴する(=赤ログ会話を洩れ聞いちゃう/囁き狂人)つもり、程度しか想定している部分が(現時点で)無いので、お二方まあ好きなように爆走してくださいにやにや。
*/
ほんとに、面倒な事で。
巻き込まれた方々には、正直お疲れ様、としか言えん……。
[ユリアンの言葉に、ため息一つ。
最初から、長期滞在のつもりで来ていた身としては、気にはならないのだが]
ああ。精査して……原因が取り除かれないと、繰り返しの可能性もありますから、ね。
[ハインリヒに返す言葉も、ため息混じり]
ああ……地下には……。
ちょいと、竜郷の関係で、色々と、ね。
ファクトリーってあの真ん中にでっかく聳え立ってるあれ?
区画を閉鎖って。つまりどうやっても暫くは帰れなくなった、と
……ふぅん。まあ、慌てても仕方ない、か
[それだけ言うと、荷物を持って屋敷に入り、屋上に一番近い部屋を自分の部屋として入っていった]
うん、”精神”。
オレも、他の”イレーネ”に聞いたこと、あるよ。
[指差されて、こくりと頷く。……変って言われた。
確かに、変わってはいるけどさ。
でも、そうしたら。目の前の青年は……何だろう。
確かに機鋼なら、この生物としての違和感も――納得出来る。
けれど]
えっとさ、アーベル。
……えーと、…ずっと前に、あった事ないかな。
[オレが識っている限りでは、『彼』が機鋼を帯びている記憶は無くて。
何だか、下手なナンパみたいだなと、
わたわたと身振り手振りで示してみるものの、
…あぁ、アレはどっちの記憶だっけ?]
あ。えと、オレとじゃなくて。
オレに似た感じの…もうちょっと、背が高くて。
機鋼。
[ザ、ザザ――]
[何かが走り抜ける][違和感?]
……よく、わからない。
[少女の指差す先を][指差す少女自身を]
[見比べては首を傾げるばかりで]
……。
リディ、しらなかったの?
[機鋼界かと一人呟く少女に、きょとんと瞬いた。
尤も、オレも人から聞いて初めて気付いたのだけれど。
……居心地悪いって、やっぱりそういう事なんだ。
オレもそうだったんだし、教えてあげればよかった。]
んあー、終わらんとどうしても戻れないか。
しゃーない、腹ぁ括ろう。
[もちろん愚痴に対して。続く溜息交じりの言葉には]
ふーん?
良く分からんが何かあるわけだ。
重要エリアで何かあったとなれば、慌しくなるのも無理無いか。
[慌しいと言うのは、先程現れてすぐ消えた機精のことを言っているらしい]
…覚悟決めるしかないのね。
[もう一度だけ溜息]
ここは機鋼界で、竜郷の関係。
…もういるの?
[知識を総動員。辿り着いた推測をオトフリートにぶつける]
< 波にたわむれ、さて、どれだけたったのかしら。
猫はまんぞくして、ちょっと離れた場所で身をふせました。
黒い、おおきな石の上。
太陽のひかりが さんさんと ふりそそぎ、 ふるふるふるふる、と水をはらった後の体は、ぽかぽかになってゆきます。
それはとっても、気持ちのよいものでした。 >
これだけの世界が用意されていたということは。
機鋼という属性は、もうかなり確立されているのかな?
ならば竜もいるのかな?
まあ、大事にはならない……と、思いたいんですけどね。
[腹を括る、というのをどう捉えたのか、こんなの言葉を返し]
ま、そんな感じですね。
そうでなくても、中枢、というのは色々とある場所ですし。
[そこに住まう者が慌しいのは、当然だろう、と。
機精の消えた辺りを見やりつつ、ぽつり、と]
[生命の竜へと向き直り]
会った事。
[見下ろす右眼の青][過去と同じ色]
[腕を組んで口許に手を添えていたが]
" 417171417 "
[その手が不意にずれて額まで上がる]
[僅か覗く左眼の青][過去と違う色]
……、……………?
[目を見開いて幾度か瞬き]
[へいきと呟くセレスティンに、微笑んで。]
んー……私は別に構いはしないけどね。退屈しなければ。
それでも……。
原因がはっきりしないのは落ち着かないかな、うん。
[そうして、頭の中でうっすら沸いていた疑問を、変わりに口にした少女を見やった。]
/中/
とりあえず
こちら、とある目的のために機鋼竜と契約を結ぶ予定
内容は「『件の襲撃者の情報』の代わりに、呼び込まれた者たちを廃棄エリアに送り込む」こと
共鳴自体は、まあ腕のコレがああでこうで。うん(自己完結
ちなみにー。アーくんはー。件の襲撃者じゃー。ないよねー?(開始前から気になってたこと
…偉いことになってんな…。
[はやいとこ落ち着けばいいんだけど…と、真剣に言うも…フォークくわえたままじゃ締まらないわけで。]
[ブリジットの問いかけに、翠と紫はやや、険しさを帯びて]
……ま、そう考えても間違いではない、かな?
[返す言葉は、それでもまだどこか曖昧に]
状況的には、退屈を願いたい気もしてるんですがね、俺。
[エルザには、苦笑と共にこう返す。
従魔はすとん、と時空竜の腕から滑り落ち、不安げに翼を揺らめかす]
[天を駆けて辿り着いたのは、東の果ての星の天蓋。
広大な檻に囚われた嘆きが、哀しい嘶きとなりて零れ落ちる]
何故に、私を…私は……
[項垂れて、私は獣の姿を解く。
長い蓬髪が顔を、身体を覆い、私の嘆きを包み込む]
ま、そう願って通じた試しは、一度もないわけだがな。
[思わず零れたのは、苦笑]
しかしほんとに……なんで、こんな面倒をやってくれますかねぇ。
……ま、俺の過去が原因っちゃ、そうなんだろうがな。
大事にならんことを祈るよ。
仕事以外で面倒事は勘弁だ。
[仕事では普段面倒事ばかりに巻き込まれるが故に。とは言えここに引っ張り込まれた事自体が面倒事でもあるのだが]
ああ、中枢なんだから大事なもんがあるのは当たり前か。
さてさて、どうなるのかねぇ。
[窓枠に肘をつき、手に顎を乗せて僅かに溜息。軽く視線を巡らすと、見知らぬ美人─エルザが目に入り、とりあえず会釈で挨拶]
――…、わからない、?
[僅かに覗いた左の青に、緩く瞬いた。
――識っているのと、違う。
何だか喋り方も異なるし――やっぱり、他人の空似なのかなぁ。
わからない、と答えを返す青年に、眉をよせながら、ゆるりと首を傾ぐ。
でも、会ったことが有るかどうかも判らないなんて――
…や、でも。オレと姿が違うから、判らなくても当然なのかな。
ぼんやり思いながら――はた、と気付いて首を傾げる]
…そういえば、アーベルは、ここに、どうして来たの?
[雪遊びが目的なオレは兎も角、寒そうな格好で来る場所ではなくて]
< 程よくあたたかな石と、気持ちの良いおひさま。
あとは、こういう、海もすてき。
猫にとっては、これらがそろったこの場所は、とっても良い場所でした。
本当は、海じゃなくて、川でも良いのですけれど。
猫の閉じられそうな目に、まき貝が動いているのが、はいってきました。
しっぽがゆるやかに振られて、猫はそれでも手をだしません。だって、猫は、こういうのが好きなんですもの。
自由にあるくヤドカリは、猫の目と鼻の先を、よろよろとことこと歩いていきました。 >
[ブリジットの問いとオトフリートの答えに]
あー、やっぱり?
[何やら納得した様子で頷く。それからふと、窓の内の火竜がフォークをくわえているのを見つけて]
あーーー!御飯!何食べてるの?てか、もう無い?!
そうなの。
[険しさを帯びた二色の瞳に小さく息を呑んで。
ふるり、と頭を振ると手元に残っていた魚を口に運んだ。
もぐもぐ、ごっくん]
あっ、こんばんは…はじめまして?
[改めて届いたエルザの声に、食べ終わったお皿を置いてそちらを向き。ぺこりと頭を下げた]
俺も、祈りたいですよ。
[軽く肩を竦めて、ハインリヒに返す。
大事に対応するのは、正直疲れる訳で。
100年前ほどの騒ぎではないだろうが、精霊界の一つでの問題と考えれば、それなりの大事になる可能性もある訳で]
ま、取りあえずは、機鋼王殿のお知らせ待ち、ですか。
こうなったら仕方が無いもん。
大丈夫ー、ユーディットさんがタルトとかも作ってくれるって!
[料理もなのですが、彼女の頭に残っているのはそっちばかり。
ユリアンに小さく笑ってそう答えた]
[ぱたり][手が落ちて]
[じゃら][鎖が鳴った]
此処?
[北部にも近いこの地域は東部より気温が低く]
[しかし、薄着にも関わらず意に介す様子は無い]
……、
呼ばれた、気が。したから。
[それは、ちからにか、或いは他のものにか]
< 頭を前足にのっけたら、猫はようやく、そこも濡れてしまったっていうことに、気付きました。
青い布です。
海の色がちかくにあるけれど、海のよりももっとあざやかな、あおでした。
くいくいと、口で布のはじっこを噛んで、器用に外します。
人の姿ならかんたん。でも、猫の姿でも、なれているんです。
外した左の前あしは、おりまげて、あたたかな体と石の間。
口にくわえた布を落として、ぴとり。石に広げると、しゅうっと、小さな音がしました。>
[ユリアンとブリジット、それぞれの反応に、返したのは苦笑。
それから、足元の従魔をちらりと見て]
……取りあえず、セレス。
君、翼の使い方を少し覚えなさい、と。
「……つばさ?」
そう。ちゃんと使えなかったら、意味ないでしょ。
俺が教えるから。
タルト?
[ブリジットの言葉に、ぱっと視線を向けて。よいしょ、と窓枠を超えて再び広間に戻る]
ユーディットさん、料理得意なんだ?楽しみだねえ。
[きらきらきら、鋼色の瞳は期待に輝いている]
[絶叫するようなユリアンには]
ユーディットが追加で料理作ってくれてるから、食うなら今のうちだぜ。
遅くなれば食べれる保証は無いな。
[食い終わったが故の余裕だろうか。にっと笑いながら言葉を向けた]
おぅ、じゃあ待たせてもらうとするぜ。
滅多に来ない精霊界だ。
ちーと見物させてもらおう。
[オトフリートの言葉には軽くそう返して。窓枠から肘をどかすと軽く伸びをした]
/中/
ん。おk
むしろ、なんとなーく脳内で展開のシミュかけたら、その方が面白くなりそうだ
そこらへんはそっちの好きにしてくれれば合わす
ただ、そちらに数点辻褄は合わせてもらわないといけないかもだけど
< やがて、布が、ちょっとでもかわいたら、
また器用に、腕に巻くでしょう。
それから、それから。
やっぱり、こんないい天気ですもの。
あったかい場所で、波の音を聞いて、ねむるのが一番 ぜいたく だと* 思いませんか? * >
ま……隠されし界であるここに来れるってのは、希少な経験でしょうしね。
[ハインリヒの軽い言葉にこう返すと、その場にす、と膝をついて目を閉じる]
……ここでなら、多少の開放は……許容範囲、だろ。
[呟いて力を凝らしたなら、その背に開くは真白の翼]
[嘆く私の元に、機精が姿を見せる。
そは幾度となく天蓋へと触れた故か。否、彼の目的は別にあった]
…私に、その…時空竜殿の手伝いをせよ、と…?
[時空竜への言伝のみならず、彼は私への使いも兼ねていたらしく。渡されたのは菫青石のあしらわれた細い白金の腕輪]
うん、フルーツのタルト。
今度は無くなっちゃわないうちに?
[まだ笑いながらユリアンにそう答える。
一緒に待っていればユーディットがキッシュやパスタ、スープと数種類のタルトをどんどんと持ってきてくれるわけで]
わぁ、イチゴー!
[過去の記憶に繋がる果物のタルトに歓声を上げて飛びついた]
/*
了解、辻褄合わせについてはお任せを。
基本設定は組んでいますが、穴凹だらけなので。
数十年前から姿が見えなくなり、現在と過去とでは属性が異なる、
という点だけあれば、後は何とかなります。
……と、機鋼竜との邂逅タイミングは同じ方が好いですかね。
*/
新たな、竜族……?
[ぽつりと呟き。]
[軽く肩を竦めながら、オトフリートを見やり。]
退屈ばかりでは、感情が退化していくもの。
ま、厄介事はこちらの方も動いてらっしゃるようだし、どうにかなるのじゃないかしら?
[そして、会釈をする男に柔らかく微笑んだ。]
…呼ばれた?
[アーベルの答えの意味が判らなくて、
思わず首を傾げてしまった。…さっきから傾げてばっかりだ。]
でも、流石にその格好じゃ見てるこっちが寒そうなんだけど。
リディの力で、あっためるのも…多分機鋼じゃ難しいだろうし。
折角なら、一緒に戻らない?
[まだ呼ばれてるようなら、止めないけれど。
じ、と。異なる青を見つめて問いかける]
…おわ。
[散歩にでもいこうかと出た所、ユリアンとダーヴィットの既知ぽいやりとりを暖かく見ていたところ、近くで音がしたと思ったら真っ白な翼が目に。
思わず感嘆の声があがる。]
おお、美味しそう。ユーディットさんありがとう!
[料理に喜ぶ顔は、影精の少女と、あまり変わらない]
ほむ…あ、羽根…
[もぐもぐしながら、窓の外、白い翼を広げた時空竜の姿に目をしばたかせる]
あー、眠れる属、だっけか。
初めて来た精霊界がこう言うところってのは運が良いのか悪いのか。
[ふむ、と唸って腕を組む。会話の流れでオトフリートにずっと視線を向けていたら、その背に翼が現れて]
ほほー…。
只者ではないと思ってはいたが。
[心に引っかかっていたものが少し取れた感覚。しばしの間、その様を眺めるだろうか]
[彼の王に選ばれしは、私が何者をも傷つけぬ麒麟であるが故か。
それとも、彼の竜の――時空の御方の、対なき対であったゆえか]
[いずれにせよ、私に詳しい事情を語る事なく彼の精は消えた。
残されしは、美しくも私を縛る腕輪。
それはただの腕輪ではなく――時を刻み、私の属する力を安定させる機能を秘めたもの。そして彼の竜と私を繋ぐもの]
[なれど、私はそれを未だ知りはせず。
ただ、時の天蓋たる菫青石を、冷えた指先でなぞるだけであった]
多分、此処。
呼ばれた……のは。
だから、もう、好い。
[補足説明も、まだ、不足気味]
……ん、 解った。
[傾げられる首とは対照的に素直な頷き]
[元来た道へと身体を向けると歩みだす]
[一緒に、というには些か速くて
相変わらず危うい足取りだが]
[もぐもぐもぐ]
力の、解放…かあ。
でも、ここで僕がやったら、大迷惑だよねえ。
[何しろここは機鋼界…あらゆる意味で雷撃の精霊力は危険物と言える]
うん、とっても美味しい!
ユーディットさんありがとう!
ん?
うわぁ…!
[ユーディットに満面の笑みで感謝を伝えて。
ユリアンと同じように口をもぐもぐさせながら振り返る。
広げられた白い翼に感嘆の声を上げた。
記憶を過ぎったのは100年前に見たあの姿だろうか]
[立ち上がり、数度、翼を揺らめかす。
ここに来る時に空間を『飛び』はしたが、大気の中で翼を広げるのは大分久しぶりで]
……て、これは俺の方もリハビリになりますか。
[ぽつり、と呟いて。
周囲が自身の翼に向ける視線を気にした様子もなく]
感情が退化、かあ……。
そういう考え方は、した事なかったですかね、俺は。
[エルザにこんな言葉を返しつつ、きょとり、としているセレスティンに手を差し伸べる]
ほら、行くよ。
このエリアなら広いし、障害物もないから、練習にはちょうどいいだろ。
[機精の手回しなど、当人には意識にもなく。
考えにあるのは、機竜王より託された『役割』を進める事]
……って言ってもなあ。
[『魂』の成長だけは、『加速』でどうにかなるものでもなく]
……ま、やってみるしか、ないって事か……。
[もぐもぐもぐもぐ]
[集まった15属性と、機鋼界の気の流れ、それに過敏に反応しがちな精霊力を抑え込むためには、人型での食事は自然界の精霊力を取入れるために必須な行動で]
このタルト、美味いっ!
[まあ、精霊だって美味しいものは好きなわけだが]
…ここ?
[アーベルの言葉を、繰り返す。
機鋼がどうか、判らないと言っていた割に
やっぱり何処か、共鳴する部分があったのかな。とか
ぼんやり思いながら、いい、と告げる相手にこくりと頷いた。
良く判らないけれど、いいなら。いい。]
リディも、行こう。
[足の長さが足りない分、急がないと。
……この様子だと、軽く置いて行かれてしまう予感がする。]
研究生 エーリッヒは、ここまで読んだ。
[ユリアンの様子にくすくす笑いつつ、別腹の宇宙も埋め始めるわけで。]
流石に、他人の皿には手を出さないくらいの分別はあるよ?
[ブルーベリーのタルトをぱくつく。]
私もここでの力の使い方を考えないと…。
[もぐもぐごくん。
半分ほどになったタルトを手にしたまま暫し考え事。
そのまま言葉で駄々漏れしていますが]
均衡…は取れてるけれど。
でもやっぱり別の精霊界だと感覚が変。
外しちゃうのは拙そうだよね…。
[目を向けたのは左手の鎖細工]
[会釈に微笑を返すエルザには、笑顔でひらひらと手を振って]
ここへ来て尚美人さんにお目にかかれようとは。
俺はハインリヒ=ヴォルケ、そちらさんは?
[名を知らねば呼びにくいとまず行なうは自己紹介。ここへ来て何度目かなんてことは気にしない]
[差し伸べた手に、従魔を再び抱えたなら、屋敷の中を振り返り]
……って事で、ちょっと、飛行訓練に行ってきますよ、と。
ああ、俺の分の食事は、他に回してくれて構わないからね。
[そも、食を必要としないのは、相変わらずで。
言われずとも、誰か(主に若竜だが)が片付けてくれるだろう、と思いながら翼を広げ、草原上空へと飛び立って]
――…さて。
随分と様変わりしてしておるようだが。
[奥底の”声”までは、如何な手段をに用いても変えられぬもの。
前を歩く青年を蒼越しに見詰めながら、ぽつりと呟く。]
[長くも短い時間の後。私は緩慢に頭を振り、髪を背へと払った。
肩から掛けた鞄を下ろし、中へと手を滑り込ませる。
手にある小さな煌きをそのまま――その動きを止めて天を仰ぐ]
……あ、あれは……?
[草原の上空をゆく白き翼。彼の者が人でないと一目で理解する]
「ねぇ、時空竜」
はいはい。
「……どうするの?」
[投げかけられた問いに、零れたのは、苦笑]
まあ……とにかく、今は機鋼王殿の調査を待たないと、ね。
その間に、俺は俺の役目を少しずつ進めるさ。
[何事もなければ、という前提は口にせず]
……やっぱり、誰かに手を借りるしかない……か?
[とはいえ、やはり、宛はないわけで、と。
思った矢先に感じたのは、微かな違和感]
……なん……だ?
妙な……力の波動。
いってらっしゃーい。
[オトフリートを見送って。
ユリアンのスピードも予想以上に速いことに目を丸くした。
自分には食べれる量に限界があるので、今回はこれで我慢かなぁと思いながら他のタルトもチラリと見たり]
あっ、私はブリジットです。
[名乗るハインリヒに気が付けばまたお皿を置いて。
今度はちょっと長めにその女性を見つめた]
[部屋の鍵をしっかりと掛けると、荷物を置く。
右腕の拘束のベルトを解き、シュルリと服を脱ぐと白い首筋が露わになる。まずは、左腕。そして右腕……だが、その肩から先は彼女生来のものではなく、木製の義肢。さらに手袋を外すと、右の手の甲には翡翠の勾玉。
服を脱ぎ捨てると、再びベルトを腕に巻いてシャワーを浴びる。
頭から湯を被りながら、その口元は歪んでいく。]
……ここなら。きっとアイツの情報が手に入るはず。
絶対に見つけ出して……
[ガンッと浴室の壁を左手で殴り]
……殺してやる。
[濡れた髪の隙間から覗いた眼には明らかな殺意。]
[足を止める青年の背後にぶつかりそうになって、慌てて足を止める。
ふと、同じように視線を上げて。上空に浮かぶ影に、僅かに目を見開いた。]
…――。わ。
[もっとも、数百年も前の『記憶』だから、
その印象と異なるのは…やはり極当たり前なのだけれど。
思わず洩れるのは、感嘆の息。]
――おや。
随分と――立派になったものだね。
[幼かった仔の頃と比べては、叱られるだろうか。
ゆるりと、仰ぎ見る視線の先に映る影に、蒼を細めて]
何だかだ、面倒見いいし…そこを機鋼王にも買われたんだろうけど。
[飛び立つ白い翼を見送り、誰に言うともなく]
時々、ちょっと背負い込みすぎる癖が気になるなーって、これはうちのボスの意見ですけどねー。
[もぐもぐもぐ…現在は、バナナタルトを制覇中]
……っと、あれは。
[感じ取ったのは、自身とって最も近しく、遠い力。
しばし、躊躇った後、そちらへとふわり、舞い降りて]
や、どーも?
先ほどは、お疲れ様でした。
[ひとまず、かけた言葉はごく軽いもの]
すげ…。
[手の中に残った一枚の羽根をくるりと回し。
びっくりして散歩にでかける気もそがれ、再び屋敷に入った。
ユーディットが入れてくれていたコーヒーを手にとり、どかっと椅子に腰掛けた。
自己紹介していないひとはいなかと周りを見渡す。]
退屈を退屈と捕らえなければ、平気なのでしょうけどね。でも、私には無理だわ……。
行ってらっしゃい、お気をつけて、ね?
[軽く手を振り、二人を見送って。]
[ハインリヒにくすと笑い]
あは……お上手ね。
[そしてブリジットと視線を交わしながら、ふとその胸元から感じ取る対の力に目を細めて。]
私はエルザ。
どうぞ良しなに。
[自身の胸に軽く手を沿え、首を傾げた。]
[手にある腕輪――否、腕時計が、彼の竜を呼んだのであろうか。
空へと大きく翼を広げた姿が、何者かを探すように動きを止めた…かに見えた]
…まさか、彼の御方が…?
[真白の雪に似た羽翼に目を見張る。
無意識に指先が菫青石に触れて――声が聞こえた、気がした]
/中/
反応が鈍くてごめんよー
ちなみに私から要求する辻褄
「You 十数年前に私の右腕持ってった犯人ってことでおk?」
ちなみにその場合、それが流れ流れて機鋼竜の糧に裏でなってることにしてよい?
むー。…一口ちょうだい?
[ユリアンのバナナタルトを見てお願いしてみたり。
間に合うかどうかは不明です。
ブルーベリーもまだ半分お皿の上にありますし]
背負いすぎる癖?
って、雷撃王様が?
[ついうっかり、ポロリと聞いてしまったり]
[舞い降りたのは、先ほどの感じた疑問の事もあるのだけれど。
何かしら、こちらに働きかけるような力を感じたから。
それが、単純に属に拠る物だけではない、と察したのが、理由としては大きいか]
[躊躇うように上空で揺れた翼が、私の側へと舞い降りる。
小さな獣も、よろめきながら後を追うように飛んでこようか]
……。
[私は言葉をなくし、掛けられた声に戸惑いの瞳を向ける。
…軽い言葉に驚いた為ではない、と思う]
いやいや、俺の口は真実しか突いて出てこないから。
思ったことを言ったまでさ。
[お上手、との言葉には、若干大袈裟とでも言えるような様子で首を振りながらそう告げて]
エルザ、ね。
こちらこそよろしく。
しばらくここに留まることになりそうだから、尚のこと。
お近付きになれたら嬉しいかなーなんて。
[美人と一緒と言うのが嬉しいのかどうか、楽しげに笑って言葉を紡ぐ]
[――正しくは、声が手の内であったか、それとも直接であったかわからずに、戸惑っただけなのだけれど。
手が緊張からか震えて、菫青石を握り締める。
私はそれに気付く事なく、上手く声にならぬ戸惑いをコエに乗せた]
……貴方が、時空竜殿?
ん?
[バナナタルトの最後のひとかけらは、まさに風前の灯火だった…が]
ん、どうぞ、美味しいよ?
[にこり笑って、丁度一口分ほど残った小皿をブリジットに差し出す]
まあね、ボスも人のこと言えた義理じゃないと思うんだけど。
[ブリジットの出した名には敢えて反応せずに、そう答えた]
[向けられた戸惑いを、翠と紫はどこか不思議そうに受け止める。
力を解放している影響か、紫の上には、薄く銀の紋章が浮かび上がり]
……どうか、しました?
[首を傾げれば、追いついてきた従魔も同じように首を傾げて]
はい、エルザさん。
こちらこそよろしくお願いします。
[交わる視線、丁寧な礼にはこちらも改めて頭を下げて。
届いた対の一方、月闇の波動にニコリと微笑んだ]
/*
なんという死亡フラグ。
狼同士で殺し合いが発生しそうです。
でも、面白そうなのでOKしちゃう。
ただ、機鋼竜の糧は時間軸的に難しいのではなかろうか。
極々最近、作られ始めたようだから。
そもそも人の腕は、機鋼竜の糧となるや否や?
*/
[声は聞こえず、しかし、声は届く。
その理由にしばし悩み、それから、つと目を落とすのは、右手首の無限鎖。
届く声は、そこから聞こえるかのようで]
……確かに、俺は時空の属を持つ者。
『虚のいとし子』と称される竜、だが。
……まだ、名乗ってもいないのに、なんでそれが知られていますか、と。
……?
[影を見つめるアーベルの様子をじっと見つめる。
…やっぱり、何を考えているのか判り難い。
いつも――他の人ならば、もうちょっと見えるんだけれど。
コレも、相手が三対の機鋼だからなのかな。
ぼんやりと考え込みながら、再び歩み出したアーベルの後を
小走りに追いかけていく。その歩みは同じように屋敷へと向かって]
ありがとうー!
[最後の一口を分けてくれたユリアンには心からの感謝を。
だって明日までなんか残っていないと思うんです]
んー、そうなんだ?
…うん、そうかもしれないね。
[直接お会いしたことは1回だけだった。
いやあちらに見られたことはもっとあるかもしれないけれど。
でもその時の印象と、幾らかの伝聞から何となく納得]
[傾げられた首に、私は幾度か瞬いて…一人と一匹を見つめる。
声を出そうとして、上手くそれが出来ずに。
手を――白金の腕輪を掴んだままであったそれを口元へと寄せる]
……ぃい、え…
[声の代わりに頭を振れば、蓬髪が緩やかに舞い、肩へと落ちる。
私は戸惑いを瞳に乗せたまま、翠と紫――そして薄く浮かぶ銀の紋章を見つめた]
ユリアンの上司は雷撃王か…アイツ精霊みてぇだもんな。
隠すつもりねーみてぇだし、流石にすぐ分かったわ。
しかし直属上司が雷撃王ってこたぁ、かなり高位の精霊ってことだな。
人間ばかりが居るとは思っては居ないが…結構色んな種族がいるんかねぇ?
オトフリートも違う、ダーヴって奴も違う。
エルザも…なーんか違うな。
エルザとダーヴはちと気配が似てるかもしれん。
[そんなことを考えながら、頭の隅にメモしていく]
…マテウス、だ。よろしく。
[ブリジットとエルザ、ダーヴィットのあたりを向いてコーヒーをかちゃりと置きながら言う。
雷撃王、や ボス、の言葉には顔には出さないが内心首をかしげつつ。]
まあ、大きな力を持った方々ってのは、大概苦労人属性な気もするけど。
[ダーヴとブリジットの両方に向けて言うと、くすくすと笑う]
ごちそうさま!美味しかった!
[そしてちゃんと、食欲には限界があったようだ]
/中/
まあ、設定上必要なのは機鋼竜がアーくんが犯人なの知ってたらそれでいいので
腕は、これから出す設定においてかなりの魔力内包してるので。ちなみにここら辺は応用は利く。何かほかに腕欲しがりそうな理由あるかい?
死亡フラグは、ミリィが事実を知る前(多分私が墓下落ちる前)に恋愛フラグが立てば折れます
代わりに、ミリィ廃人フラグが立ちますが(ぉぃ
……なんでもないなら、いいんですが。
[傍目、そう見えないのは言ってはならないのだろうか、とも思いつつ。
右手を頭の後ろに回して、かりり、と掻いてみたり]
[屋敷にある本を模したものを見ていない私には、目の前の青年が誰であるかを知る術などなく。
逆にそれが私の言葉を裏付けるとも知らずに、機精からもたらされた短い話を――コエで告げる。
この腕時計は、私の声にならぬ波紋をコエとして伝えるのかもしれないと、そう思って]
…貴方のお手伝いをするようにと、彼の王の使いを受けました。
何故に私なのかは…存じませぬが。
[戸惑いを菫青石と同じ色の瞳に浮かべ、金緑石の瞳を見つめる]
[追いつけるようにか足は時々止めて]
[けれど無造作な歩みで広間まで入ると]
[歓談中の皆の合間を横断して窓の傍に]
[壁に凭れかかりぼんやりと辺りを見渡す]
[ちょっとだけ、火竜のパインタルトにも惹かれたのですが。流石にそこまで入りそうにないのです。
そこで更に手を出して怒られたことは数知れず。いい加減思い知っているので諦めたとか何とか]
あー。うん。
そういうものなのかな。
[ユリアンの言葉には微妙に目を逸らして。
そういう人達に迷惑を掛け捲った、というか今でもたまにそんな状況になってしまうことは多少自覚があります。多少ですが]
…あれ、新しい人。
こんばんは?
[現れたアーベルに気が付けば目を瞬いてからまずご挨拶]
[反語にも似た言葉と、頭を掻く仕草。
私は、少なくとも人ではないこの御方になら、今の状況を話しても…助けを求めてもいいのではないかと、淡い期待を抱いた]
…ここから、出ることは…叶わぬのでしょうか。
何故、私が此処にあるのかすらも、わからぬのです…。
[草を踏んで歩み寄り、手を伸ばすは透明な壁。星の天蓋]
[右手を頭の後ろに回すことで、絡み合う二匹の蛇は耳により近くなり、声ならぬ声を明確に聞き取らせた。
その内容に、思わず零れたのは、苦笑]
やれ、やれ……。
機鋼王殿がお節介なのか、機竜卿が親馬鹿なのか……。
……まあ、ありがたいと言えば、ありがたいんだが……。
しかし、どんな選択基準なのかと。
[確かに、時空と天聖は、対ならざる、対。
相互に力の均衡をとり易い、という利点もあるのだろうが]
……しかし……そちらは、それでも?
事と次第によっては、非常に厄介な事になるんだが、俺の手伝いってのは。
[頭の隅にメモをして、ふと思う]
…情報かき集めなくても別に良いか。
彼らに対して何か疑問があるわけでもない。
彼らの正体を暴いて、何をするでもない。
今後必要になることも多分無いだろ。
[それでも周りでなされる会話に耳を傾けてしまうのは仕事の癖だろうか]
/*
機鋼竜の情報網がどれだけかはよくわかりませんが、
知っていても好いのではないかなと。
や。
それならば、多分好いのではないかなと。
何かしら思いつけば進言しますが。
――死亡フラグか廃人フラグ。
究極の二択ですね。
がくがくぶるぶるしておくことにします。
*/
[食後の御茶を飲んでいると、ふらりと姿を消していた機鋼の精霊力を感じさせる青年が戻ってきた]
や、おかえり。
[その後に、生命の娘も続いていたならば、僅かに目を細めただろう]
……ここから、か。
[投げられた言葉に、微か、眉を寄せる。
右手はそのまま、金緑石と魔導銀の髪留めをなぞるよに]
今すぐ、ここから出るのはちょっと難しい、かな。
出たとしても、ここに呼ばれた原因がわからなければ、また引き戻される可能性がある。
[だから、機鋼王の調査を待たなくては、と。
ため息混じりに告げる様を、従魔がやや、不安げに見上げて]
[足早にアーベルを追いかけたまま、漸く屋敷まで辿り着く。
立ち止まってもらえなかったら、多分…追いついていなかった。
…オレ自身の力が影響しているから、文句は言えないんだけど、
このコンパスの短さがちょっと切ない。
リディは何とか着いて行っていた様だけれど、……やっぱり身長かなぁ]
…わ。
[何か、遊びに行く前より、人が増えてる。
思わず驚いてたじろいでしまったが、扉を開けてから以降も
アーベルの後についていくのは戸惑われて、流石に足を止めた。]
[ブリジットの笑みに対である事を確信しながら。]
真実、ね……素直に受け取っておくわ。
[実際、悪い気はしない訳で。その手の言葉は酒場で幾度と聞かされているとは言えど。]
しばらく、か……うん、退屈はしなくて済みそうかな、この様子だと。
精霊王、なぁ…。
[界の狭間騒動の世代が、今は精霊界を治めているとかで。]
…いろんな意味でフリーダムだとは聞いてるけどなぁ。
……面倒にまでなっちゃったら……それはそれで面白いかな?
新たな眷属の誕生。
それを見届けられるだけでも十分に面白いけども。
……、こんばんは。
[影輝の精霊に倣って挨拶を返す]
おかえり。
ただいま?
[雷撃の精霊には疑問を含んだ声を]
[歩き回っていた割に疲労の色は見えず]
[視線は室内と窓の外とを行き来する]
…部屋。借りていいんだよな。
じゃ、どうもお先。
[会話を続ける面子にへこ、と首を下げ。
ゆったりと大きな体躯を巡らせて階段へと向かった。]
[彼の王を…王達を称する言葉に、私は息を飲む。
彼の竜の言う通り、選択基準は理解できてはいなかったけれど]
…それは…私には判りかねますが…。
私ではお手伝いできないような…事なのでしょうか?
[何故に私なのか、それは私が一番知りたかったのだけれど。
仄かな拒絶を感じて、私は彼を見上げ…られずに視線を揺らす。
その後の小さな翼持つ獣と目が合えば、私は揺れる瞳で彼を見る]
そっちもおかえりー。
[精神の竜に向かって、ぱたぱたと手を振ってから]
『やっぱり竜族大集合?』
[小さく小さく呟いてみたりする]
[新たに広間に現れた青年に気付くと、どーも、と会釈をするも、それ以上声をかけることを躊躇われる]
『どうもとっつきにくそうな雰囲気出してるな』
[そう思うもその青年は窓の傍─自分に近い場所の壁へと凭れかかり視線を巡らせている。そのぼんやりとした様子に、先にした挨拶への返答があるのだろうか?と少し思ったり]
[その後に続いて姿を現した少年少女にも、どーも、と挨拶]
[が、少女の姿を見て挨拶の後の動きが少し止まる]
『この気配、以前にも感じたことは無かったか──』
フリーダムね、うん、そうかも。
そもそもハーヴェイ殿があそこに居着いてる段階で、普通じゃないし。
うちのボス夫妻もねえ、常識的に有り得ないから、あの組み合わせ。
[火竜の言葉に頷きながら、一応ぼやかしてはいるものの、精霊王という言葉が出た時点で、色々、無駄なんじゃないかとか、そんな]
[難しいと――遠回しな否定の言葉に、私は細い肩を落とした。
出たとしても引き戻されるならば、それは囚われたままと同じ事]
…なれば、私は……
[どうすれば、そう問いかけた言葉は放たれる事なく消える。
不安げな小さな獣を、私はこれ以上怯えさせたくはなかった]
……。
[天蓋へ触れていた手を離し、彼の獣へと指先を差し出す。
逃げぬであれば、その頬を撫でて慰めるように、と]
手伝えん、というか……。
今、この機鋼界に起きている事が、何事もなく治まるのであれば、さほどの大事でもないんだが。
……もし、この騒動の原因が、俺の予測している通り……この地で、新たに生まれようとしている、機鋼竜の『器』にあるんだとしたら、かなりの危険が予想される。
[言いつつ、言葉を切り。
傍らの従魔──否、機鋼竜の『魂』へと視線を向ける]
俺の役目は、セレスの守護。
そして、多くを学ばせ、精神的な成長をさせる事。
……かつての俺の、二の轍を踏ませぬために、ね。
[お先に、と言うマテウスの言葉に思考から我に返り。頭を下げる様子に「おぅ」と返事をして見送る。それからエルザの言葉が耳に入れば]
退屈は嫌いか。
何もせずのんびりと言うのも悪かないんだけどな。
[素直に受け取る、と聞けばどこか満足そうに笑う]
えっと、…ただいまー?
[ユリアンにぱたぱたと手を振られて、ついうっかり振り返し。
ただいまなんて、滅多に言った事ないから変な気分だ。
小さく呟いた言葉は、聞えなかったのかこてりと首を傾げながら
その場に揃う面々にも、ぺこりと頭を下げて。
戻ってくる気配を察知していたのか、
階上の部屋に居たはずのアルが、ふわりと頭上へと止まった。
……だから、何で頭の上なの。背が縮むからイヤなのに。]
[と、赤髪の青年が持ってる、それが。
気になる。 …なんか食べてる。食べてる。]
/中/
……ていうか。
ちま竜SSは、両方で公開してたよ……な?(汗)
あれ踏まえてると、PL視点では、状況つかめるはずなんですが。
[じーっとアーベルの姿を見ていたが。
挨拶を返されればニコリと笑う]
うん、はじめましてだよね。
私はブリジット。よろしく?
[彼から感じたのはこの世界と同じ力]
[途切れた言葉の先は、容易に察する事はできたものの。
それに対する答えがあるかと言えば、ない訳で。
従魔は伸ばされた指をきょとり、と見上げ。
逆らう素振りもなく、撫でられるままに。
きゅ、と。小さな鳴き声は、穏やかさを帯びるか]
[見た事の無い物への興味]
[けれど無機物への関心は薄いのか、]
[挨拶の声に再び影輝の精霊を見やり]
だと、思う。
……“アーベル”。
[短く名を紡ぐ。]
[微かに笑みは浮かんだかも知れないが]
[それは注視しなければ解らない程に薄くて]
[立ち去るマテウスに"またね"と投げかけながら、入れ替わりに入ってきた蒼い青年と、立ち止まっている灰銀髪の少年を見やり……少年で視線は止まる。]
『あれ……?彼も……。』
あっ、そっちの人も。
[イレーネの声にも振り向いてペコリとお辞儀。
と、もう一人の存在にも気が付くか]
わ、お久しぶりです。
[パタパタと手を振って]
普通じゃない…まあ、そうなんだよね、きっと。
[ユリアンの言葉には微妙な反応を返す。
彼女にとっては王が人間界にいたり出かけたりするのは当たり前に近い感覚だったけど。共に居た人の王はそんなことなかったし]
よ。こんちゃ。
[階段を上がる前、入ってきた青いふたりにも手を挙げて挨拶をしただろうか。
そのまま階段をあがり、個室がずらりと並ぶ二階へと。
一室をあけると、きちんと掃除がしてあった。]
あの青年も気配が駄々漏れ。
…お、この世界と同じ属性?
機鋼の力、か。
あの少年は…何か分からんな。
ここに居る以上、何らかの力は持ってるんだろうが。
んで、あの少女は──。
[記憶が甦る。あれはもう15年も前のことだったか。薄暗い路地裏で腹から赤い雫をとめどなく流す自分。死を覚悟したあの時に出会った気配がそこに居た]
[柔らかく撫でる指先は、幼き獣を…仔を慈しむように動く。
私が選ばれたのは、獣の姿持つ仔の…子守り故やも知れず]
危険…?
なれば彼の仔は…傷つけられるやも知れぬと……。
[指先が微かに震え、白金の輪に力が篭る]
私は…命が傷つけられるのは好みませぬ。
[それは遠回しな、協力の申し出]
[何か、美人なおねーさんに見られてる。
と、ふとタルトから視線を逸らして。はた、と気付く。]
…? おねーさんって、もしかして
「遅い。何してた」
痛…ちょ、アル、痛いってば!
頭つつくなよ痛いんだから!髪の毛もひっぱるなってば!
[今聞こうとしたのに、邪魔された!もーだからこのけもっこは!
そう文句を言いたいけれど――言ったら、攻撃が酷くなるので口チャック。
と、ユリアンの問いに、こくこくと頷いた。]
さっきまで、遊んでたから。
[イレーネの答えに、風前の灯火の洋ナシタルトを見て、それからちらと、生命の娘の方も見たような]
あー、そんじゃちょっと待ってて。
ユーディットさんにばっか、作ってもらうのは悪いもんね。
[にこり笑うと、席を立って厨房へと向かう]
『器』に何か起きているのであれば、いずれ、その余波は『魂』にも及ぶ可能性があるからね。
[傷つけられるやも、という言葉に、静かに返す。
『魂』は触れる指の震えに気づき、安心させようとするかのように、擦り寄って]
それを避けるために、か。
……かなり、苦労するだけの子守ですが。
それでもよければ。
[手を貸してもらえると助かるかな、と。
投げた言葉は、冗談めいた響きを帯びて]
[小さな鳴き声に、私はほんの僅か目元を和ませる。
それは笑みとは程遠いものであったが、無垢な仔の温もりは私の心に小さな灯火をもたらした]
…可愛らしいこと。
そなた、名は…?
[訊ねてから、気付く。名乗ってすらいないことに]
私は…ナタ・リェ。
[那多烈…なれどそれはナターリエと聞こえたろうか。
私は白の翼持つ青年を見上げ、緩やかに首を傾げるを問いとした]
[シャワーから出てくると、下着姿でポスンとベッドに横たわる。
ジッと天井を見上げていたが]
……眠い。
[ポツリと呟くと、*静かに目を閉じた。*]
ぐあー。
参ったぜ、全ッ然わかんね…!!
[手早く部屋のひとつにはいり、ベッドに腰を下ろした。
そのまま、膝に肘をおいて頭を抱える。
ぐるぐるぐる、ぐるぐる。]
ん、わかった。
[ユーディットさんってのが誰か判らないけれど、
きっと多分、タルトを作った人なんだろう。
ユリアンの言葉に頷いて、続いてその視線に首を傾げる。
リディの方を見た気がするけれど、…知り合いなのかな。
でも聞こうとして、やめておいた。
…何か、リディがスッゴイ微妙な顔してるから。]
のんびり、かぁ……。
[ゆるり、頬杖を付き。]
たまになら、悪くないのでしょうけどね。
例えば……。
[此処で最初に認識した、あのコバルトブルーを思い浮かべ。]
綺麗な海をのんびりと眺めるとか、ね。
[そして、銀灰色の少年には肯定の笑みを。]
[名を問う声に、従魔は天青石の色の瞳をきょとり、とさせて]
「セレス。セレスティン」
[機竜の従魔、と。最後にそう付け加えつつ、名乗る。
その様子を眺めていた時空竜も、視線を向けられれば、あ、と短く声をあげ]
と、そういや俺も名乗ってないのか。
俺は、オトフリート。『虚のいとし子』と呼ばれし、時空の竜。
[厨房には、まだまだ食材はたっぷりとあった]
えーと、卵にチーズに、タマネギにー。
[手慣れた様子で、大きなフライパンを火にかけ、バターを溶いて、手早く作り上げたのは巨大チーズオムレツ…ちなみに雷撃王直伝なのは、知る人ぞ知る]
/中/
そろそろ寝ないと、3時間寝れないんでは、俺(汗)。
ま、いーか、病院の待ち時間とかでも結構寝れる(こらこら)。
穏やかな感情も嫌いではないのだけども。
でも、そんなものよりも……一般的には負の感情と呼ばれるモノの方が傍で見るにははるかに愉しい。
[黄色い大きなチーズオムレツを、これまた大きな皿に乗せて、広間へと戻っていく]
お待たせー。ちっと小さめだけど三人分に足りるかな?
[通常の10人分くらいはありますから]
[「精神的な成長」「俺の、二の轍を踏ませぬため」
時折混じる冗談めいた響きと異なる、重い何かに私は言葉を失くす]
[協力を、との申し出に返る言葉も、冗談めかされてはいた。
なれど私は、その言葉の奥に――もっと深い何かがあるのかも知れぬと、彼の過ごした年月すら知らぬままに思い、頷いた]
……えぇ。
[擦り寄る温もりに指先の震えが止まる。
守られているのは私の方やも知れぬと、心に温かな灯火を抱いた]
「聞えなかったのかお前は。人の話を無視するなとあれほど!」
もーアル!判ったからやめろってば!やめ…っ、…?
[がっすがっすと突かれて、頭上を払うけれど
ひらりと飛び上がるだけで、効果が無い――と、思ったら
…何か、突然攻撃が止んだ。
恐る恐る見上げてみても、流石に相手は頭上だから、判るはずもなくて]
「……。」
[まさか、アーベルに見られた事に気付いて
向きになって見つめ返してるなんて、オレが知る由もない]
忙しい合間の休息はのんびりと時間を過ごすこと。
っとまぁ、これは俺のいつもの過ごし方なんだが。
[情報のやり取りはなかなか神経を使うもので。肉体の休息より精神の休息と言った方が正しいだろうか]
おー、海か。
穏やかにたゆたう水面、砂浜に寄せる波の音。
砂浜に腰を下ろし、爽やかに吹き抜ける風を身に受け、目の前に広がるコバルトブルーを眺める。
いつもは草原に寝転がって、穏やかな風の中で空を眺めたりもするが、そう言う過ごし方も良さそうだ。
ええと、そこの人…ふわぁ…ふ。
[イレーネに名前を聞こうとして、それより先に欠伸が出た。
あれこれありすぎて気が付かなかったけれど、疲労はしっかり積みあがっていて。取っていた形に従いそうやって警告が来た]
ん…そろそろお休みしてきます。
リディさんも、不思議な人も、他の皆さんもおやすみなさい。
[イレーネは印象から「不思議な人」になってしまった。
ちゃんと見るだけの力はもう残っていなくて。
ぺこりと頭を下げるとふわふわした足取りで広間を出た]
先程から、話されていることがまったく分からない。
困惑。
…ここは、どこだ?
困惑。
…親父にもう少しちゃんと話、きいとけばよかったなぁ…。
あ、やっぱりそうなんだ。
[女性から向けられる笑みに、自分の感じた気配が、
気のせいじゃないと判ったらしい、へらりと笑みを浮かべて――
はた、と。タルトを消費した青年の方へ視線を向ける。
…タルトにばっかり気を取られていたけれど、そういえば彼は
と。ユリアンの手によって運ばれてきたオムレツへ
わぁ、と視線を向けて、…向けたけど。]
…でか!
[思わず叫んでしまった。小さめ?これで!?
チーズオムレツ、好きだから良いけどね!]
[相手が何を思い、言葉を失ったかは、悟れぬものの。
頷きと、肯定の返事に、微か、表情は和らぐか]
……ま、正直な所、俺は色々と『目立つ』んでね。
何か事があった時、矢面に立つ性分でもあるから。
誰か、セレスについててくれるんなら、願ったり叶ったり、ってとこかな?
[セレスとナターリエ、二人の間の穏やかさに、くすり、と笑みを零しつつ]
……ま、世話かけますが、よろしく、という事で。
セレス…ィン。
そう…セレスと呼んでも良くて?
[上手く発音できずに、私は小さな獣へと問いかける。
頷きに安堵の息を吐き、指先は耳元を優しくくすぐろうか]
オ…トフィ…ート。
オト…フリィ……
[声が途切れ、口ごもる。
舌を噛んだなんて知られたくなくて、私は口元に当てたままだった手を離し、白金の輪を腕へと通した。
瞳と同じ色の菫青石が柔らかく光を弾く。淀みを帯びていた天聖の気が緩やかに整えられていくのが判るだろうか]
…?
[オムレツに手をつけようと手を伸ばしたところで
少女に話しかけられた気がして、そちらへ視線を向ける。
でも、欠伸をしてて、何を言ってるか全然判らなかった。
多分、オレに話しかけようとしてたんだろうけど。]
えっと、おやすみなさ、いー?
[チーズオムレツを一口、運びながら広間を出る少女に挨拶。
不思議な人って、だれだろう。とかぼんやり思いながら
まさかオレの事だなんて思ってなかった。]
あ。とろとろでおいし。
[アルも食べる?と、機嫌伺に尋ねてみるものの
…やっぱり、返事は返ってこない。
まだ視線を合わせてるだなんて、やっぱり知らない。]
くあ…
[やはり精霊力の調整には休息が必要なようで、大きな欠伸が漏れた]
あー、僕もおやすみなさい、だな。
それじゃ失礼しまーす。
[ふわふわしているのは意識もか。
ふらりと近付いた屋上に一番近い部屋は鍵が掛かっていて]
…ん。
[一つ戻って隣の部屋へ。
鍵をかけるとかはすっかり忘れたまま、寝台へと*ぽてり*]
「セレスはセレス。
時空竜も、王もそう呼ぶから、それがいい」
[くすぐられつつ、従魔は楽しげな声を上げ]
……あー……面倒なら別に、オト、でいいですが。
[『オトさん』と呼ばれるのはある意味日常的な事だけに、名を詰められるのは気にしてはいない。
……むしろ、おとーさん認識されている事の方が、後々問題になるかも知れないが]
……さて、セレス。
そろそろ、稽古の続きにかかりませんか、とね。
[軽い言葉に、従魔は不満げに喉を鳴らすやも]
…えと、おやすみ、なさい。
オムレツありがとう。
[ユリアンに、口を動かしたままひらりと手を振る。
ちょっと行儀が悪いけれど、気にしない。
いつも怒るアルが、何だか忙しいみたいだから]
「―――」
[その頭上では、手を伸ばされた鴉が無言のまま
ばさりと一度、威嚇するように大きく羽ばたく。
視線は、逸らしていないようだ]
[羽ばたきに、一時、止まる手]
[視線は変わらず合わさった侭]
……、
[威嚇は警告だったのかも知れず]
[が、再び動かして僅か嘴に触れた]
[彼の竜の表情が僅かに和らぎ、私は小さな小さな吐息を零した。
ずっと――状況がわからなくて、神経が張り詰めていたせいだろうか。その場に座り込んでしまいたい誘惑に駆られて。
手伝いをするはずの私が、逆に迷惑を掛けるわけには…と耐える]
側にあるでよければ、いつなりと。
なれど…あまり一人で抱え込まれぬように。
[矢面との言葉に柳眉を寄せるも、よろしくとの言葉には頷いて。
声とコエは違うかもしれないけれど、舌を噛んだのを誤魔化す為、白金の輪を口元から離し腕へと通した。
時を刻む腕輪は、小さな針に乱れがちな私の機を整えゆこうか]
[零れた吐息に、緊張が解れたのを感じて、またくすりと。
腕で時を刻む気配に、先ほど感じたのはこれか、と改めて悟りつつ]
まあ、よく言われますが。
それはそれで、俺という存在の因果ですんで。
……そちらも、余り無理はせずに?
[さらり、受け流しつつ。
返す言葉は、いつもと変わらず軽いものの。
多少なりとも、*安堵の響きは帯びていて*]
[セレスの言葉に、私は慈しみを込めて優しく撫でる。
「オト」
そう呼ぶのは躊躇われたけれども、否と言える状況になく。
私はただ頷いて、名残惜しい指先を獣の仔から離した。
練習の邪魔をしたかったわけではない]
[空を行くを見送れば、私はその場へと座り込む。
衣の上から左後脚を緩やかに撫でれば、白金の輪が*腕を回った*]
[嘴に触れる指を避けるように、再び大きく羽ばたくと
その手を反撃とばかりに突こうと、鋭い嘴を開いて――
ぴくりと、止まる。
ばさと一度翼を動かして、一度開きかけた嘴を閉じると
やはり無言のまま、少年の頭へと再び居座って。
しかし、何があったのか今度は触れる指も避けようとはせずに]
[そんなアルを他所に、
俺は巨大チーズオムレツを食べるのに勤しんでいた訳で。
多分、余ったオムレツは炎竜が片付けてくれるに*違いない?*]
[稽古の再開、という言葉に従魔はやや、不満げだったが]
また落ちたら、みんなに心配かけるでしょーに。
[それに、ぴしゃり、とこう返し]
……と、そうそう。
落ち着いたら、屋敷に戻ってちゃんと休んだ方がいいと思うよ。
[心配されてるかもしれないし、と。
そう、ナターリエに声をかけてから、再び*空へと*]
私の仕事は半分趣味みたいなものだからなぁ……。
[色んなものを許容する、あの空間で行きかう素直な感情達を見ているのも愉しくて。]
うん、なかなか悪くなかったわよ。
分かつ二つの青と。その境界に生まれる緩やかな波のエッジと。
生憎、のんびりとは見ていられなかったけど。
草原、か……月夜の散歩なんてのも悪くはなさそう?
[そうして、他愛無い話を*続けていくだろうか?*]
[くすり。零れる小さな笑い声に、気まずげに瞳が揺れる。
獣型であれば、長い尻尾を揺らしただろう。
因果と言われれば、また柳眉が寄る。
反論なきは単に未だ舌が痛いゆえ。
私への釘刺しに言葉を失くしたわけではない――はず]
[安堵の響きの混じるコエに、私は白金の睫毛を瞬かせて。
空へと戻る彼等を、淡い菫色の瞳で*穏やかに見送った*]
趣味が仕事か。
好きなことを仕事にするのは長続きの秘訣、ってか。
[誰もそんなことは聞いていないが、思ったことは口に出て]
ありゃ、ゆっくり見てられなかったのか。
次はのんびり見れると良いな。
俺も見てみてぇや。
月明かりの中での草原の散歩か。
それも悪くないな。
[笑いながらそう返して。しばらく楽しげに会話を続けていく]
[その間ふと視線を広間内に巡らせば、鴉を頭に乗せた少年が満腹になったのかオムレツを余らせていて。その余ったオムレツを大食らいの赤髪の青年が残らず平らげて行くのを見たかも*しれない*]
[たとえ啄ばまれても][意に介さなかったろうが]
[鴉の奇妙な挙動を目にして、不思議そうに瞬き]
……?
[大人しくなった様子に首を傾けつつも]
[上から下へと緩やかに羽を撫ぜていく]
[その間にも着々と消費される巨大な黄色の塊]
[勧められても応じる素振りもなくて、]
[食事よりも目の前の生き物の方が好いらしい]
ん。
[少年が腹を満たした頃、]
[漸く満足したのか手を離す]
[交えられる会話には積極的に加わる事無く]
[時折思い出したように言葉を付け加えるだけ]
/*
明日こそはまだ絡んでない縁故者2人に絡みたいなぁ、と。
ナターリエ辺りにも絡んでみたいところだが、なかなか遭遇出来ないなw
*/
[視界に飛び込んでくる]
[不規則な文字の羅列]
[或いは、]
[聴覚に割り込んでくる]
[抑揚の無い音の連なり]
[近しく][遠い][“コエ”]
[共振]
[共鳴]
[同様のちからを有する者たれば]
[それは当然であったのかも知れず]
『誰。
……何を?』
[されど問いかけに答える声は無い]
[此処では、まだ、遠いのだ。]
[片側の青は細められて]
[認識不可?]
[零れた息は声とならず]
[発声失敗?]
[それに気付いた者は居たか否か、]
(既に広間に気配は無かったかも知れず)
(他者が居ようが居まいが意識には無く)
[*機鋼の属性を有した魔は何処かへ*]
/*
感知してみましたが、遭遇するか否かは未定。
ミリィに時間の希望があれば合わせますし、
要求の都合上、同時でないほうが好ければそれでも、勿論。
一応、協力者が他にも居る事は、きっと機鋼竜が伝えてくれる。
今日もオフなので、それなりに覗けるかと。
それでは。
*/
[なし崩し的に、イレーネとアーベルにくっついて屋敷へ来て、何となく壁際へ行ったあとの記憶はリディ自身には無い。部屋のひとつでとっぷりと、健康な眠りを*貪っている*]
[深淵で
声を発するものが居た。
声、音波は振動として塔を伝い、外周区画を巡り、見えない壁を駆け上がり、微かに、微かに振るわせた]
(……誰?)
[夢現での問いかけに、応える現は*無し*]
/*
まあ、こんな感じで適当に割り込み掛けていく所存です。
起きてみたらなんという赤ログの荒廃というか殴り愛フラグというかなんというか。
馬鹿が一匹紛れ込んだ感が否めないので、空気読まないで頑張ります。はい。
*/
/*
誰が表に出るかについての順序(幻魔に撃たれる可能性も考慮しつつ)、どう転ぶかは(赤内ですら既に)判りませんが仮想ラスボスは先に決めておいたほうが良いかなと思います。
*/
/PL/
登山ルートをどうするか悩む登山家の気分だ。
この二人にどう食い付いて行くか……!
難問だな(笑
その前に、縁故者とのフラグ回収しきれていないとか。
残:雷、影、風、陽?、時?
/*
中身のノリは馬鹿なのでお好きに割り込んで下さい。
うっかり、役職的に先にCO&短命のつもりでいましたが、
ラスボスにもなることは出来ます。
むしろ、後になる程、悪い子には成れそうです。
表でCOした方が幻魔には射たれにくいのでしたっけ。
もし狼の何方かが絆持ちになったら、
それをLW時の負けフラグにするのも楽しそうだけれど、
事故で巻き込まれて先に墓下行きが少しだけ怖い。
*/
[「心配されてるかもしれない」
その言葉に思い起こしたのは、優しい白の猫。私の命の恩人。
扉の前から消えた彼は何処へ? また戻ってくる成りや?]
嗚呼…私、エィリ殿に御詫びもしていませぬ…。
[恐慌状態であった私を、そして意識を手放した私を…再度助けてくれた御方。
思い起こせば脚の痛みが僅か増したように思えて、私はそれが和らぐまで幾度となく撫でる。動く度に白金の輪が揺れて、小さく光を弾いた]
[屋敷に戻るを、良しとした訳ではない。
なれど、この地から出でる事は叶わぬ私に往く処などなく――彼の御方も此処におられる事になるのであろう]
……ふぅ…
[零れ落ちるは、諦観の吐息。
俯いた私は、鼻をくすぐる草と花の香りに誘われ、草原へ身を横たえる。
痛みが和らぐまで…せめて屋敷まで歩けるようになるまで。そう思いながら緩やかに瞼を閉じる。
自然に包まれて眠るのが常な私のその姿が、行き倒れているように見えるかもしれないなどとは、*露の一滴ほども思う事なく*]
[協力を約束したとはいえ、人に馴染む事など出来はしない。
ただ…心許す命の恩人と、そして彼の御方が此処にあるならば]
後ほど…参りまする。
なれど未だ……心静めるまで今しばしの時を……
[彼の仔の為に、私は。
心静めて――心沈めて、心鎮める事で、側に在ろうと*想った*]
−東部:草原地帯・中央部近く−
[半透明の壁に手を触れる]
[其処に在った筈の扉][……無い]
?
[機精の報告を聞いていないが故、]
[理由の察知も出来ず][僅か眉が寄る]
[馴染み深い][縁遠い][ちからが在るのに]
[幾重もの壁越しに彼方に聳える塔を望む]
[コツ、]
[コツ。]
[透明な壁を叩けど、開く気配は無く]
[触れても][押しても][変わりは無い]
……入れない。
[殴りつけても無意味とは悟っているからか]
[呟き見つめるのみで][それ以上は何もせず]
[夢。夢を見ている]
[それは私にとっては見慣れてしまったもので]
[見ることしか出来ない]
[私の過去の記憶の再生]
[鬱蒼と茂った森の中を少女が駆ける。彼女は私。後ろから追ってくるのは、幼馴染の少年。名前は──もう忘れてしまった。ただ、その右手首に光る銀色のブレスレットが鮮明に記憶に焼きついている。今はかけっこの途中。目指すは龍神様の祠。村では収穫祭の準備が大詰めを迎えている頃だろうか。ああ、もうすぐ祠だ。かけっこはいつも私が勝ってきたんだ。だから今日も……]
[それは楽しかった思い出。忘れたくない記憶]
[鬱蒼と茂った森の中を少女が駆ける。彼女は私。後ろから追ってくるのは、見知らぬ青年。名前は──知るわけもない。ただ、その右手に光る血に濡れた鋼の爪が鮮明に記憶に焼きついている。今は逃走の途中。目指すは龍神様の祠。村では一方的な虐殺が大詰めを迎えている頃だろうか。ああ、もうすぐ祠だ。かけっこはいつも私が勝ってきたんだ。だから今日も……]
[それは私の憎しみの思い出。忘れてはいけない記憶]
< いつのまにか、夜でした。
猫は すこし さむくなってきて、移動しようと目を開けます。しかし海とは違ったあおい瞳は、あらあら。潮が満ちて、自分のまわりが、砂じゃなくて海に囲まれてしまったことを、知りました。
うーん、と、首をかしげて。
猫はのびをすると、ぱたぱた、羽根をはばたかせました。ぱたぱた、ぱたた。小さなからだは、かんたんに、そらへと持ち上がりました。
ぬれたくなかった わけじゃありません。
ぬれてもよかった けれど、その腕の布がぬれるのは、あんまり好きじゃありませんでした。 >
< ぱたぱたた。
空をとぶ猫は、やがて、中央部にたどりつきます。とびらは あけっぱなし。閉めようなんて、思いません。
だって、そこは海のにおい。
とても気持ちが良いのですもの。
通路にたどりつくと、かしかしかしかし。何度か頭をこすって……それから、なんだか変な感じではありましたけれど、はじめて見るへんな たな の上に乗っかりました。
すやすやすや。
まあるくなって、* ゆめのなか * >
< 青い布のした、ちょっとだけ しるし が、うずきました。
なんだろう。なんだろう。
不本意に、こんなところにつれてこられたせいで、あのひとの、魔法が発動したのでしょうか。
だいじょうぶだよ、猫はおもいました。
だって、おれは自由だよ。
だれにも、つかまってないよ。
もし、そうだとしても、自由だから、だいじょうぶだよ。
前足の青い布の上から、自分の足をかるく噛みました。
その下の しるし を、なだめるように、かみました。 >
……っ!!
[ハッと目を見開く。全身からは汗が滝のように流れていて、シーツをぐっしょりと湿らせていた。
無意識に左手はベルトでグルグル巻きにされた右腕の義肢に。
彼女にとっての喜怒哀楽のすべてを一度に見せられるこの夢は、何度見ても]
…………不快。
/中/
( ・Д・)ゝ らじゃ
あ、今日はこのあとちょっとしたら22時過ぎまで鳩になるんで、呼び込まれはそれからでヨロシ?
コロセコロシコワシテコロセコロセコロシコワシテコロセ
コロセコロシコワシテコロセコロセコロシコワシテコロセ
コロセコロシコワシテコロセコロセコロシコワシテコロセ
コロセコロシコワシテコロセコロセコロシコワシテコロセ
コロセコロシコワシテコロセコロセコロシコワシテコロセ
コロセコロシコワシテコロセコロセコロシコワシテコロセ
コロセコロシコワシテコロセコロセコロシコワシテコロセ
/中/
( ・3・)ノ うぃっす。私はラスボスになる気はないッス
てか、アーベルがラスボスになるほうが絶対面白くなりそうだし
ちなみに、CO自体はしばらく怪しいふいんき(←なぜか変換ry)は滲ませながらも、明確なのは避けてみようかなとか
まあ、寡黙のバファリンとか怖いので早めに出るかもだけど
……別に、焦らなくてもいいと思いますが、ね。
[聞こえた声に返すのは、こんな呟き。
覚束ない飛翔をするセレスを導きつつ、空を翔け。
疲れを感じた後、地に下りて。
寝入ってしまったセレスを抱え、足を運んだのは西の森]
それにしても……。
[天聖の力を帯びしもの。
対ならざる対である事もあるが。
その力を持つ者が協力者という立ち位置にある事に、ふと掠めるいくつかの記憶が苦笑を呼び起こすのは、避けられず]
/*
面白くなりそうなんて言われても、嬉しくないんだからねっ!
いえ、嬉しいですが。
占い師には呪狼だと伝えたいから、ひっそりPL視点CO?
*/
─西部エリア・広葉樹林─
[ふと、途切れていた意識が戻る。
周囲に満ちるは、穏やかな影輝と生命の気。
既にその側を離れて久しいと言えど、影輝と生命は彼にとっては『器の親』の属であり、時空に次いで馴染み深いものであり。
それだけに、その感触は心地よいものがあった]
……っと……あれ、なんで、ここに……。
[しばし、心地よさに身を委ねた後、ぽつり、呟く]
[ふと肩に感じる重圧と頬に感じる冷たさにそちらを見ると、シノが肩の上に乗り頬をぺろぺろと舐めていた。
僅かに口元に優しい笑みを浮かべると、眼鏡を掛け、スッとシノを一撫でしてやる。]
……ん、大丈夫。
あー、汗かいたからまたシャワー浴びないと。
[そう言ってシャワーを浴びに*浴室へ消えていった*]
……、
[聳え立つ塔を眺めること暫し、]
[視線を逸らして外周区画を歩みだす]
[硬質な通路に、][無機質な空間]
[色は硝子を隔てた先に在るのみ]
[その中に][見つける][明澄な白]
…………猫。
[ぽつり。]
……練習の後、屋敷に戻らないで、散歩して……。
[で、ここに来て寝入ってしまった、と。
要約すればそういう事で。
傍らを見れば、未だ獣の姿を取る従魔は、身体を丸めてすやすやと。
その様子に笑みを浮かべつつ、開いたままの翼を緩く動かした]
[手を伸ばして、毛並みに触れる]
[ざらり。]
[前の時とは異なる感触が混じる]
砂?
[棚らしき物の上で眠る獣から、]
[開かれた扉の先へと目を移す。]
[微かに耳に届くのは雑音だろうか?]
にしても、これからどうしたものか。
俺に何かあっても、セレスは護ってもらえはする……が。
[逆に言えば、ナターリエに何事かあれば、後はなくなる、という事。
勿論これは、『何かあれば』──つまり、無差別呼び込みからの一連の事態が、悪い方へと動いたとしたら、という仮定に基づくものなのだが]
……こういう時、『なんにもなかった』ってパターンなった試しなんてありゃしねぇ……。
[はあ、と零れ落ちるのはため息]
……にしても、だ。
ファクトリーの異変……か。
機鋼竜が何かしら関与している可能性は、否めんが……。
[呟く刹那、異眸は鋭さを帯びて]
……今の機鋼竜は、肝心の『モノ』が、欠落している。
あるとしたら、本能的なモノだけのはずなんだが。
その状態で、一体、何ができるってんだ……?
−南東部:海岸−
[先ず目に映るのは、]
[照りつける太陽の光]
[青い空] [白い雲] [鏡の海]
……、
[Za....][Za-za...n....]
[断続的なその音色に惹かれたように]
[砂地に残る足跡は境界へ続いていく]
[揺らぐ水に踝までが浸り服裾を濡す]
[『器』と『魂』。
機鋼竜は、それが別々に生み出され、二つが一つになる事で、完全な竜となる。
二つを分けたのは、その身が生れ落ちてすぐに強大な力を帯びるがため。
幼き心に、強い……強すぎる力は、負担になると。
それを立証したのは、他ならぬ彼自身。
それ故に、機竜王の願い──眷属たる自身の仔の心を育て、力に屈せぬようにして欲しいという、それを。
断る事は、できなかったのだが]
確かに、あれは……あの状態は、きついもんだが、な。
[眠るセレスを見やりつつ、小さくため息をつく。
自分自身が幾度となく力と知識と心のアンバランスさに押し潰され、力の暴走を引き起こしたからこそ、それを味あわせたくない、という気持ちは理解できるのだが。
同時に、その経験があるからこそ、今、力というものを恐れ敬う気持ちもあるから。
一概に、賛成できないのもまた、事実で]
ま……今更言っても、始まらんか。
[ぱち][ぱち]
[規則的に、二度の瞬き]
…………?
[浅さ故に濡鼠にはならずとも]
[少なからず水は被ってしまって]
[目にも入ったか濡れた手で擦る]
ランプ屋 イレーネは、自衛団長 ギュンター を能力(占う)の対象に選びました。
/*
ログが随分とまったりに感じる。麻痺ってる?(何)
…セットを忘れとりましたよ、と。
デフォのまま、リディでもいいんだけど。
能力者の気配が未だ見えていない現時点で、
この編成ダミー以外を占うにはちょいと勇気が要りますよってー。
村人COだったり、他能力者COがあれば、
あえて其れを占うってのもありだけれどねぇ(´ー`)
< うとうとと。
やがて猫のねむりは、すこし めざめに 近付きました。朝がやってきたのかしら。
機鋼の魔族――猫も名前を知りません――が猫をなでていたのも、ほんのりゆめうつつ、気持ちよかったから良かったのです。 >
ま、今、仮定と仮説でぐるぐるとしても始まらんな。
俺は、俺のやる事をやるまで。
[こう、声に出す事でループしていた思考を断ち切り。
ゆっくりと立ち上がり、翼を大きく広げ、数度羽ばたかせてから、完全に閉じる。
白が消え、金緑石にまとめられた髪がさらり、流れた]
……さて、セレス。屋敷に戻りますよ、と。
[気配で目覚めたらしい従魔に声をかければ、獣はこくり、と頷いた後、少年の姿を取る]
というか……ヴィンター、置き去りしちまってる、な……。
[怒られそうだな、と思いつつ、東へ向けて歩き出し]
―屋敷・屋根上―
…あう。
[マフラーが、風に煽られて、ぺちりと顔に当たった。
別に痛くないけれど、…今度は翻っても当たらないように巻きなおす。
一面の緑を眺めながら目を細めて、耳を澄ます。
草原を抜ける風は凄く穏やかだけど]
――やっぱり違う『声』だね。
似てるけど。
[似てるのは、流石機鋼界…ってことなのかな。
ぼんやりと、そう思う。やっぱり、何処か違和感を感じる]
< だんだん現実にもどってきたのでしょうか。
猫の耳はぴくぴくと動き、羽をいちど、大きく広げました。
あらあら、そんなに大きく広げたら…… >
[幾度擦れど鮮明にならぬ視界]
[それどころか余計に霞むようで]
……、
[海水の所為とは気付かず][眉を顰めるばかり]
[……ぎし、]
[僅かに身体が音を立てる][軋みは骨からか]
別に急いでる訳じゃないから、良いけど。
――ずっと此処にいるのは、やっぱり何だか居心地悪いな。
[雪も海もあるから、便利だけど。
隣の黒猫に話しかけるけど、答えは期待してない。
丸まって寝てる。アル曰く、猫の姿が一番寝やすい。らしい。
そして、こういう時のアルは、余程の事じゃないと
オレの声じゃ起きてくれない。…別に良いけどさ。
立ち上がって、少し土のついたズボンを叩く。]
< いたい。 なんていうのは、とうぜんの はなし。
自分がわるいんです。
猫はふるふると ふるえて、ゆっくり羽根をたたみます。目はぱっちりとあきました。
たしかに、目はさめたのです。
きちんと すわりなおして、猫は ちゅうい しながら、羽根をひろげました。
今度はぶつけません。
にゃあ。
小さな声で、なさけなく、なきました。 >
─外周通路─
[屋敷に戻るべく、外周通路に入ってしばらく進んだ所で聞こえてきた微かな音]
……なんだ?
「……なにか、ぶつかった、みたい」
[思わずもらした呟きに、従魔が首を傾げながらこう言って。
なんだそりゃ、と思いながらも、音のした方へと。
たどり着いたなら、目に入るのは]
……猫?
< 羽根には、いじょう なし。
猫はもう一度、閉じて、しゅたりとそこから飛び降りました。
床にもしワックスがぬられていたら、なんて、かんがえるわけも ありません。……今は、ぬられていないから、よかったのですけれど。
猫は ゆうが に着地して、声の方を見ました。
そういえば、昨日、のぞいた先に、その人はいたような? >
こんにちは
< あらいけない、猫の姿だから、声は出ないんでした。 >
……ええと。
[猫が挨拶したのは理解できたわけだが。
さすがに、言葉まではわからない。
白梟がいれば、問題はなかったのだが]
なんで、ここに猫?
[ふるり、][頭を振ると、僅か、散るしずく。]
[水分を含んだ服が重いのか][億劫そうに立ち上がる]
[ぱた] [ぼた]
[ぱた] [ぼた]
[幾ら浅い場所とは言えど]
[長い間座り込んでいれば][当然、染み込みもする]
[普段より更に危うげな足取りで波打ち際を歩んでいく]
< なんで、って言われても。と、猫は思いました。
だって、寝るのに ちょうどよい場所だったんです。
たぶん、そういうことを、言いたいんじゃないと思いますけれど……
猫はみゃあ、と小さくないて、まだ少し残っていた砂を、ぷるぷるっと体を振って落しました。ふぅ、きれいになった。 >
……。
[耳を澄ませば僅かに聞える声に、何処かむずむずして。
吹き飛ばすようにぷるぷると頭を振った。
髪の毛がぐちゃぐちゃになったけど、気にしない。
だって、気持ち悪い訳じゃないけれど
――何か、慣れないんだ]
このままだと、オレ。すぐ疲れそう…。
[それはヤダだなぁ。メーアが怒るし。
メーアは、オレより疲れないから、いいじゃないと思うんだけど]
……ここにいる、という事は、呼び込まれたクチなんだろうが……。
[少なくとも、翼がある時点で、普通の猫ではない……つまり、機鋼界に元からいたものではないのはわかるのだが。
思わず考え込んでいる横で、従魔はじぃ、と猫を見つめて]
< そのとおり、というように、猫は一声、なきました。
それから視線に気付いて―― >
……?
< じぃぃぃぃぃぃぃぃ。 >
なるほど、ね…。
[包まれていたのはひとつの「宝」だった。
そこに長老は記憶、情報を詰め込み。
精霊だの属性だの気にせず教えられず育ってきた彼にとっては知らないことだらけだった。]
――もどろ。
[……へばったら、やっぱり怒られるみたいだ。
何だよ、ケチ。 仕方ないからさっさと戻って、休んでおこう。
そう思って黒猫の背をゆさゆさと揺すってみるものの、
…案の定反応ナシ。]
アル、起きてよ。
屋根の上に放置してったら、ダメかなぁ…。
[多分、起きた後にすっごくアルに怒られるんだろうけど。
でも、オレの声で起きてくれない方が悪いと思うんだ。
オレ、部屋に戻りたいのに。]
[鳴き声は、どうやら肯定らしい。
……しかし、それはそれで。ますます、呼び込みの意図がわからず、疑問を増やして]
「……つばさ」
[その横で、従魔は猫とお見合いしつつ、ぽつり、こんな呟きを]
[何処をどうやって歩いたのか、]
[波の音は次第に遠ざかり]
[代わりに聞こえてくるのは川のせせらぎ]
[砂浜は草原へと移り変わり]
[少し乾きかけの髪を風が揺らしていく]
< きょとん。
つばさ。というのは これ でしょう。さっきぶつけたそれを、ばさっと広げました。
よびこみ の いと。
そんな言葉はきこえましたけど、一体ぜんたい、なんのことだか、わかりません。 >
くあ…。
[考えごとをしていたのだが、気がついたら寝てしまっていたようで。
その体には少しだけ窮屈なベッドの上で、大きく伸びをした。
身支度を整えると、階下へと降りる。]
[広がった翼に、従魔は天青石の色の瞳を見開いて]
「ボクや、時空竜と、おなじ」
[ちょっと嬉しそうだ]
あのなあ、セレス……。
[そんな様子に苦笑しつつ、従魔と猫とを見比べる。
妙にほのぼのとした様子に、緊張が随分緩んだようで]
< さてはて、時空竜とはだれのことなんでしょう?
目の前にいるその人のことだとは、わからずに、猫は頭を横にたおしました。
それから、羽根をもういちど、とじて。
とことここ、ふたり(といって、いいのでしょうか?)に近づきました。
ちかくで、じぃっと、みつめます。主に、うれしそうな子を。 >
[膝を落として眺めてみるけれど、]
[傍目には]
[眠っているのか][気失っているのか]
[見分けはつかず]
……起きている?
[問いかけに答えもなく]
[ぱた、][僅か残っていた雫がその頬へと落ちた。]
[見つめられた従魔はじぃ、と猫を見つめ。
それから、そーっと手を伸ばす。
避けられなければ、頭を撫でてみようとか、考えているのはそんな感じ。
他者への好奇心を示すその様子を、時空竜は微か、笑みつつ見守って]
< 伸びてくる手に、頭をちょっとかしげて、猫はそこにすりよります。
見守られているのは、わかっていますけど。
やっぱり、人の手は、気持ちが良いのです。
嬉しそうにのどが鳴ります。 >
「……あったかい」
[擦り寄られて、ぽつり、従魔は呟く。
どちらかと言うと無表情だった口元に、笑みらしきものが浮かんで]
……ま、生きてるから、ねぇ。
[その呟きに、くく、と笑いつつ、こんな呟きをもらす]
[暫く経っても反応が無いのを見て取り]
[西の森での一件を思い出したか、]
[膝裏と背中とに手を回して]
[華奢な身体を抱き上げ]
[屋敷へと向けて歩みだした。]
[空が深い藍から淡い青へと移ろい]
[星は消えて代わりに雲が浮かび]
[辺りを照らすは月ではなく陽か]
< ふしぎな感想に、猫は細くなったあおい目を、子に向けました。
きょとん。
それからことばにも、きょとん。
もう一度、その手にすりっと身を寄せて、次にたっている人にも身を寄せて、足元をくるり。
そう。
おなかがすきました。 >
[草原を横切る灰色の道を、鉄馬を駆り、風を切って走る。
待機中の退屈を紛らせる為のツーリング。
あちこち廻ってくる予定。]
……ん?
[猫の仕種と声に、一つ瞬いて]
もしかして……食べるもの探してたり?
[何となくそんな気がして、問いかける。
相変わらず、飢えや枯渇には鈍感なもので、つい失念していたのだが]
< 食べるもの。
にゃあ、と鳴いて、猫はうなずきました。
だって、そういえば、魚もとってないし、木の実もたべてないし。
家にいたときは食料はたくさんあったのに、今はないのですもの。
たよりない声で、なきました。 >
腹減ったなー。
[顔を洗った後にタオルで顔を拭きながら広間に出る。
気持ちよい風が髪を揺らした。
タオルを首にかけたまま、扉をあけて外へと出る。]
[頷く様子に、掠めるのは苦笑]
……んじゃま、一緒に行きますか、猫殿。
ここにいても、食べるものは降ってこないしね。
[冗談めかして言いつつ。避けられないなら、頭を撫でようと手を伸ばし]
< うれしそうに猫はなきました。
それから手にはよけることなく、きもちよさそうにして。
一度、子どもを見て、それから、覚えている道のりを、たどります。
そうそう、こっちに、あの家があるのでしょう。 >
[歩き出す猫に、軽く、首を傾げる。
迷いのない足取りからして、どうやら目的地は同じようで]
……しかし、昨日の時点で猫なんかいたっけ……?
[今更のように呟きつつ、その後に続く。
従魔はとと、と駆け出し、猫と並んで歩こうと]
< そういえば、猫はこの子、一度目じゃないんでした。
でも気付いてないからいいか、と、しっぽをぴんと立てて歩きます。
となりにやってきた人をちらりと見ると、あらあら。
そのしっぽ。
じゃなくて、髪が、目に入りました。
……じぃぃぃ。 >
[従魔の方は、一度会っている事に気づいているのかいないのか。
ただ、感じる属が同じ事には、感づいてはいるだろうけど]
……ん?
[とりあえず、食事をどうするか、と考えていた所に感じた妙な視線]
……なにかな?
[思わず、聞いた]
< たずねられたのには気付いたのですけれど、猫はその動きにぴくり、と反応しちゃいました。
――あーあ。
ちょうやくりょく は、さすがな ものですね。 >
て、ちょっ!
[ふと感じた嫌な予感は、直後に現実に]
俺の髪は、ねこじゃらしじゃないからっ!
[とっさに避けようとするものの、避けたら壁に激突するんじゃ、とか考えてしまい。
身体を返しつつ、片手で髪を前へと引っ張り、逆の腕で猫を受け止めようと試み]
部屋?
いっぱい空いてたぜ。
手伝うか?つか濡れてないか?
[細い腕の中を見おろして、髪の中の瞳に問う。
大男から見て、その腕はとても頼りなく見えて]
< ぴょーんっ
と、とびかかったら、その手が邪魔をしました。
がぁん。ざんねんで、しかたありません!
腕の中におさまって、ちたちたちた。
爪は引っ込めてますけど、その腕をぺちぺちと、強くじゃないけど、たたきました。 >
[どうにか受け止めて、ほっと一息。
ちたちたぺちぺちする様子を、従魔は不思議そうに見つめ]
あー、もう、落ち着きなさい、君は。
ていうか、髪に飛びつくなと……。
[猫にそれは通じないような]
< ちたちたぺちぺち。にくきゅ〜が、ぺちぷに。
こんな、遊べるものをもっていて、ざんねんです。
いたくなんて、するつもりはありませんのに。
にゃあと、ものすごく ふまんそうに なきました。 >
[肉球でぺちぺちされても、痛くはないわけで]
そこで不満げにされても困りますよ、と。
[不満げに鳴く様子に、困ったようにこう言って。
それでも、翠と紫の異眸はどこか、楽しげか]
……さて……とにかく、屋敷まで戻りますか。
行くよ、セレス。
[どこかぽかん、とした従魔に声をかけ、そのまま歩き出す。
……そのまま抱えて行く気らしい]
ん。
[重ねらされる言葉][少し、考えるように停止]
手伝い、は。頼む。
[ぎし、と僅かな身体の軋みは大きくなっていて]
[彼が受け取るのなら、腕の中の身体を渡そうと]
濡れる……のは、乾いた? 多分。
[首を傾げると湿り気のある髪が僅かに揺れた。]
< 抜け出そうとじたじたするけれど、やがておとなしくなりました。
……なんだか、眠くなってきたようです。
体を、らくなようになおして、猫は子どもを あおい、まっさおな目で見ました。
にゃあ。
猫はどこでも、いつでも、何をしてても、おきらくです。 >
ん。
[顔色や具合がとてもよさそうには見えないアーベルをちょっと見て。
ひょい、とアーベルの膝と肩辺りに手を添えて、アーベルごと抱きかかえようとした]
[猫が大人しくなった様子に微か、笑んで。
楽な姿勢で収まるのには、ちゃっかりしてるな、と呟きをもらし]
「……にゃあ」
[成り行きにきょとん、としていた従魔は首を傾げてあおを見返しつつ、鳴き真似一つ]
何をしてますか、セレス。
[呆れたように言いつつ、通路を抜け、屋敷へと]
< まねっこした子どもに、もう一度、こんどは見本のように鳴きました。
……一体、何をしているのでしょう。
屋敷へとけしきは、かわっていきます。
扉をあけるとき、猫はぴょこんと、その腕から抜け出しました。 >
[……きょとと、]
[突然変わる視界。]
[抱えた身体も抱える当人もさして重くないとは言え]
(むしろ、重いとすれば、その手足にある枷だろう)
[自分ごと抱えられるとは流石に予想外だったようで]
[緩やかに幾度も瞬いた]
[見本のように鳴く猫に、従魔はきょとり、と瞬いて。
習うようにもう一度、にゃあ、と鳴き真似。
その様子に微笑ましいものを感じつつ、猫が飛び出して自由になった手で屋敷の扉を開け]
……おんや?
[なんか、すごいものを見たような]
< 床にすとんと、きれいに ちゃくち。
猫は、一度、子どもを見て、にゃあと鳴くと、しっぽをぴんとたてて、するりと隙間から中に入りました。
……あれ。
なんだか、おもしろいことになっています。
抱いているのが誰か、っていうのはすぐにわかって、猫は玄関のわきにある棚とかとっかかりを使って、ぴょんぴょんぴょん――
もくてきち は、 ふたりをかかえた、マテウスの頭。 >
……と、いうか。
[状況もさる事ながら、マテウスに抱えられた青年に抱えられ、というナターリエの状態に、ほんの一瞬表情は険しくなり]
大丈夫なんですか、と……。
[普通に眠っていただけ、とはさすがに思わず、ぽつり、呟いて]
ええと。
一体、何がどうしてどうなって……?
[会釈するマテウスに礼を返しつつ、問いかける。
従魔は跳ねていく猫の動きをじい、と追って]
いや、なんか危なっかしいし?
[オトフリーとには笑いながら返しつつ、階段を上がって部屋の一つにナターリエを寝かせた。
片手に抱いたアーベルはそのまま階下と連れ、ぴたりと止まって]
……はあ。
[簡潔な答えに、思わず上がる、とぼけた声。
いや、他にどう言えと。
従魔は抱えられている者、その両方に心配そうな視線を向けて]
< ざんねん。よけられてしまいました。
くるりん。羽根をひろげて、しっかりと着地。……飛べばいいじゃない、なんていいません。
すみっこの方で、右の前足をぺろぺろ舐めます。それから、顔を洗って……
食事よりも、さっき、上にはこばれてしまったナターリエが、気になりました。
階段にぴょんっと、一段いちだん、とびのります。マテウスの横をすりぬけて。 >
[疲れからか、私は深き眠りに在ったらしい。
覚醒のきっかけは揺れではなく、耳に届いた――コエ]
……ぅん…、だぁ…れ…?
[半ば無意識に声の主を探そうと、コエが零れ落ちる]
……まあ、危なっかしそうではありますが。
[その評価自体は、否定すべくもないのだが。
ついでに、問われている内容へは、肯定を返すべきとも思うのだが。
……なんか、豪快だ、と思ったかも知れない]
……っと。
[聞こえてきた声に気づき、一つ、瞬く]
お目覚めですか、と。
なにやら、運ばれてきたようですが。
[どこかぼうっとしたよに聞こえるのは、目覚めの直後だからだろうか、と。
ふと、そんな事を考えつつ、問いを投げ]
< とととん。とん。
階段をかけあがって、猫はどっちかなと、きょろきょろしました。さきほどまでと、目の青がすこし違うよう。
猫らしさより、人間のような色が強いのでしょうか。思慮深いようにも見えるかもしれません。
そして、うろうろしたあとで、人の姿にかわりました。
扉をノック、そして開いて…… >
あれ?
[よけたつもりは無かったが自分の頭をかすり、前を歩いて行った白いふわふわが目に入り、アーベルを抱えるのと別の手を伸ばした。]
[柔らかな――草ではなく木綿の褥が、私の身体を受け止める。
深き眠りにあった私は、すぐには覚醒しきれなくて。誰かに運ばれた事すら理解できぬまま、重い瞼を持ち上げようと試みる]
……ぁ…
[扉を抜ける大きな背が、不自然な位置にある青の髪が、視界を移ろいゆく。私は声を掛ける事も出来ずに、淡い菫色の焦点が合うのを待った]
[移ろい行く視界に、彼の竜の姿はなく。
私は焦点が合うのを待ちながら、どこか遠いコエに耳を澄ませる]
目覚…め……嗚呼、おはよう…ございます…る…?
[姿はなく、コエはある。それは遠くて近く、彼の竜と私のよう]
…運ばれ…た…何故…?
私は…歩けるまで少し休もうと、草に横たわって…
[思考を辿ろうと、私は指先を持ち上げて額へと当てる。
腕の輪が頬をかすめ、耳へ届くコエが近くなった気がした]
[シャワーを浴び、荷物から出した新しい服に着替えると、シノを肩に載せて階下へ。
すると、目の前をマテウスとマテウスに抱きかかえられたアーベルが通過。
それを見て、暫しポカーンとしていたが]
……えーっと。
…………どういう経緯でああなるんだろう。
[小首傾げ。]
−屋敷すぐそば−
[黒猫がにゃあとなく]
…あー。はいはい。わかったわかった。
まったく…我侭だししつこいし。
誰に似たんだかね、お前。
[ちょい、と方にへばりつくように乗っかった猫の鼻に指先で触れる。
視線を猫から前へと戻すと建物がそこにある]
…迎賓館、というわけでもなさそうだけど。
[カラクリの世界にしては色々なカラクリでないものの数を感じて首をひねり]
……風呂。
[一拍の間]
[首肯を返して風呂場の中に入り、]
[キュ、][ザーーーーーーーーーー]
[服を着たまま蛇口を捻った。]
何故、って聞かれましても。
俺が戻って来た時には、もう運んで来られた後だったから、なんとも。
[実際、わかるのはそれだけなので、そう返し]
おそらく、休息してるのを、倒れてるのとみて、連れてきたんではないのかと。
あわ、ちょ、おま!
[服のまま風呂場へ入って行ったアーベルを見て、驚愕。
腕を伸ばして熱いシャワーから引っ張り出そうとする。]
いた。
よかった。
< 返ってきた声を聞いて、安心した声がでました。
とびらをあけて、身をおこそうと しているのを見て、あわてて、近寄ります。あんな状態だったから、しんぱいなんです >
ナターリェ、無理しちゃ、駄目だ。
……大丈夫?
…嗚呼、彼の御方が……?
[大きな背は判らなかったけれど、青の髪には覚えがあった。
倒れていたと思われたは、恐らく……]
……っ
[そこで届いた扉を叩く音に、私はコエを途切れさせる。
息を飲む音が、微かに零れたろうか]
ってつめたっ!
[熱い筈と思っていたシャワーが冷たくて、思わず肩をすくめる。
細い肩を掴んだまま、首にかけていたタオルでがしゅがしゅと顔をふこうと手を伸ばす。]
[建物の扉を叩く。
返事がある前にあけてしまったのはなんとなくなのだが。
肩にぶら下がっていた猫は、軽やかに着地すると、我先にと細い扉の隙間からその建物の中へとかけてゆく]
あ、こら。シシィ、待てってば。
[猫は中へと身を躍らせ、くるっと同行者のほうを見るとニャーと泣いてたかたかと進んでいく]
…まったく、あの馬鹿猫は。
[どうすんだ、とつぶやきため息。
その割りに、仕方ないとか言いながらもこちらも気兼ねなく扉の中へと体を滑り込ませた]
[私は、近づく青年に怯える事なく、助けの手を受け入れる。
大丈夫と言う問いには頷いて、次いで声でも答える]
はい…大丈夫です。
またも御心配をおかけしてしまって…申し訳ありませぬ。
[気をやった時を思い起こし、私は細い眉を下げて謝罪する。
半身を起こせば、獣の時と同じく蓬髪を軽く振るい、草を払った。
仄かな草の香りと花の香りが、部屋に漂って消える]
[興味本位でついて行ってみれば、突如服を着たまま風呂に入るアーベル。
果てには、引っ張り出されて怪訝そう。
まあ、何というか]
良くも悪くも天然……ってところなのかなぁ。
[はぁ、と嘆息。]
お前、なんだ?
大丈夫か?
…一緒に入るか?
[濡れてへばりつくアーベルの服を見て、脱がすべきかどうするかちょっとだけ困っている。]
< ふるふると、首を横に振って、猫はナターリエを見ました。
草のにおいは、とてもやさしくて、好きなもの。
だけれど、なんとなく、ふるった頭に手をのばします。 >
大丈夫なら、いいけど。
無理を、してしまうのは、よくないよ。
疲れたら、いつでも、やすまなきゃ、だめだよ。
< そっと撫でて、その顔を見つめました。 >
ああ、どうもそのようで。
[彼の御方、が誰を示すかはおぼろに察知してこう返す。
……その当人は、目の前で惚けた事をしまくってくれているのだか]
……?
どうか……したのかな?
[それから、ふと伝わる気配に訝るように問いを投げ]
[薄く開いた目は男を観]
何、が。
[問われた意味が解らぬ様子]
[周囲の思考も知りはしない]
一緒に?
別に。構わない、けれど。
[風呂は服を脱ぐものという概念が無いのか]
[言われなければ気付きそうにもない]
シーシィ?おーい、シシィってばー。
[不法侵入も気にせず黒い猫の名前を呼ぶ。
その間、呼ばれている猫のほうはといえば好き勝手館の中を移動中。
探すほうにあまり気合が入っていないので、なんともいえない追いかけっこの始まり始まり]
天然というか、なんというか……。
[思わず零れるのは、こんな呟き。
以前、竜郷で会った魔とは、明らかに違う様子に疑問は募る]
[仄かな匂いが消えても、部屋の中は自然に満ちた空気が漂って。
埃の匂いのないこの部屋が、心を込めて整えられたものなのだろうと思う。
髪へと伸びてきた手には、瞳を揺らすも逃げはせず。
私は、私へと心を砕いてくれる人を、見上げて、見つめる]
…はい。
私…ここから出られないと竜の御方に聴いて、少し疲れて…知らず眠ってしまったらしくて。
[落ち込むように垂れた頭を、青年の手が優しく撫でる。
自然のまま――梳かれる事なく流された髪は、少々引っかかりやすくはあるだろうけれど]
こんな…運ばれても目覚めないほど深く眠ってしまうとは…。
エィリ殿の言う通り…きちんと休むべき、なのですね…。
んーー。
とりあえず、服ぬげ、服。
…あ。
[アーベルのシャツに手をかけて、小さなボタンを取ろうとしたがぷち、と音がして一番上のボタンが指に残った。
すまん、と口の中で言って自分で脱ぐことを促す。]
[彼の御方…青の髪の青年の現状など知ず、届くコエに意識を戻す]
…ぃえ…大丈夫。
昔の知人が…恩人でもある御方が、心配して来て下さって。
少し、驚いただけ…。
[コエを返しながら、私は思い出す。
彼の竜も「無理はせずに」と、私へ言っていた事を]
…しばしこの屋敷で…休ませていただきまする。
このような状態では、お手伝いになりませぬゆえ。
[反省を込めた呟きのコエは、少し小さく…遠く聞こえようか]
……出られない?
< 引っ掛かりを覚える髪を、やさしく梳くように撫でていた手が、止まりました。
さすがにわからなかったのか、聞きかえして。
それから猫は、少し左腕に目をうつしました。青いきれいな布に。
だけれどすぐに、ナターリエを ふたたび見ました。 >
うん。
ちゃんと、寝ないと、後で、つらいよ。
それに、みんな、心配するよ。
< そっと、撫でて。 >
だから、つかれたら、無理は、だめだよ。
服。
[大きな指][不釣合いな][小さな釦]
[すまなさそうな男を見上げる片の青]
ん、わかった。
[水気の残る頭を緩やかに振ると]
[促されて水を吸った服を取り払う]
[下から現れる身体は青年のものではあれど、
その中に在る精神は少年にも満たぬよう。]
[彼方此方に存在するのは幾つもの軌跡]
[爛れた][縫合された][切り裂かれた][傷痕]
[どれも年月は経っているのか薄れてはいた]
昔の知り合い……?
ああ……あの、白猫殿か。
[そういやさっき、上がって行ったな、と思い返しつつ]
その方が、いいんではないかと。
セレスも心配するし、ゆっくり休めてから、お願いします、という事で。
……余り、気を張らずに。
[最後の一言は、反省の響きを感じて付け加えられたのやも]
[少々引っ掛かっても、木の枝などで慣れている私は痛みを示す事なく。大人しく梳かれるに任せて。
なれど手が止まれば、瞳は不安げに青年を見やる]
…えぇ。
私、囚われるは嫌で…道を探して。
なれど、天も果(はて)も……星の天蓋で覆われて…出られぬようになっておりました。
[蓬髪に覆われた細い肩を、力なく落とす。
青い綺麗な布への視線は私の目を惹いたなれど、私は彼の猫がそれを大事するを知っているから。
何も言わずに、私を見るあおの色を淡い菫で見返した]
……はい。
しばらく…この屋敷にてお世話になりまする…。
[撫でる手に、小さく頷く振動が伝わるだろうか]
/中/
と、いうか。
俺。
飴もらいすぎ……(汗)。
共鳴あって、独り言も珍しくロール入れてて。
そんでなんでこんなに……(汗)。
[振り返った先。
目に入ったのは、見慣れぬ黒い猫]
……また、猫?
[思わず口をついたのは、こんな一言。
従魔も同じく猫を見やり、首を傾げて]
空も、駄目、なのか。
……そうだね。とらわれるのは
< それでも、猫は、安心させるようにか、わらいました。 >
しばらく、ゆっくりしてたら、どこかから、出られるかもしれない。
それに、出る方法も、きっと、みつかるから。
安心はできないと おもうけど、ナターリエも、もっと、気を、抜いて、だいじょうぶ。
< それから、一度、頭を撫でて、手を離します。 >
……なにか、食べる?
…ん。
[たくさんの薄い傷跡を眼にして、言葉が思い付かない自分の不器用さが少しだけいやだな、と思った。
細いその体を風呂場へと追いやると、自分も服を脱いで風呂場へと入る。
先程まで覗き込んでいた赤い少女がまだ見ているかどうかは、気にならなかった。
後ろ髪から首、背中へとゆるりとつながる白い鬣のような毛が揺れた。]
[ちまっ。
黒い猫はそんな表現がぴったりの姿で、眼鏡をかけた竜の前に存在するだろう。
にゅ?と首をちょこん、尻尾をぱたりとかしげて]
[そのころの飼い主はといえば]
シーシィさーん。
そろそろ出てきてくんないかなちょっとー。
[相変わらず猫とやる気のない追いかけっこ中]
…えぇ。
[納得したようなコエに、私は短く相槌を打つ。
猫の青年の存在なくば、私が此処にあらなんだ事には触れずに]
はい…あの仔にまで心配をかけてはいけませぬ故に。
身体をいとうてからに…いたしまする。
[「気を張らず」という言葉には…その響きには僅か目を見開くも、腕輪越しではそれは伝わる事なく。
神妙なる応えのみが、コエと成りて返ったろう]
[良く猫を見る日だと。
もしかしたら、そんな事を思ったかも知れない。
どこからか聞こえてくる呼び声は、この猫を呼んでいるのだろうか、と考えて。
機竜の従魔は、じぃ、と黒猫を見つめた後]
「にゃあ」
[鳴き真似をしつつ、そっと手を伸ばして撫でようと]
[肯定の返事に、白猫の行動の理由を納得しつつ]
そうしてください。
その方が、俺も安心できるしね。
[神妙な響きに返すのは、常と変わらぬ軽い言葉。
彼を良く知る者であれば、『安心できる』、を、『安心して無茶できる』と読み替えもするのだろうが]
ほら。
[アーベルが嫌がらなければ、石鹸をたっぷり泡立てて頭と背中を洗だろう。
一通り洗ったら、ゆったりと湯船に浸かる。
ふぅ、と息をついて*目を閉じた*]
[黒い猫は、眼鏡の竜を見ていたが手を伸ばす従魔に視線をうつして、真似る声になーぅ、とご機嫌そうに細く鳴いて撫でるその手に甘えていた。
旅の相棒がこちらを探していることなどどうでも良さそうだ。
尻尾はまるでメトロノームのようにぱったぱったと左右に揺れる]
[青年が大丈夫だと言えば、私の心は静まってゆく。
それは昔助けていただいた記憶が、強く心に残るが故。
そして彼の猫の言葉が、気休めなどではなく…心を、願いを込めたものと知っている故に]
そうですね、何れは…きっと。
そうでなくば彼の王もお困りでしょうから…。
[調査中らしき旨を告げて。
それから…私は青年の申し出に目を丸くして見つめた。
手が腹部と動き――空腹を思い出した音の変わりに腕輪が揺れる]
< こくり、と猫はうなずきました。ぶっちゃけ、そんな王とか、だれなんて わかってないんですけれど。
それから手の動きを見て、小さく笑いました。 >
立てる、なら、下、行く?
無理、なら、もってくる。
たいへん だったら、無理、だよ?
< 首をかしげるのは、猫の姿のときと、かわりません。 >
……セレス……。
[甘える黒猫に、ちょっと嬉しげな従魔の様子に、零れるのは、苦笑。
そこに、羽音が飛来して、時空竜はす、と手を差し伸べる]
「ようやくお戻りか」
……あはは……そう、怒らない、怒らない。
[手に舞い降りた白梟のどこか不機嫌な様子に軽く、返す]
取りあえず……どなたか、いらしてますかー、と?
[それから、どこからか聞こえてくる声の主に届けばいいが、と思いつつ呼びかけて]
[腕輪から届く軽い響きは、私への重圧を少し和らげようか]
…はい。
御心配かけぬよう、心します…。
[逆に相手から無理や無茶を返される事に成るなどとは、彼の竜をよく知らぬ私に判るはずなどなく。言葉通りに受け止めて]
いや、心するとか、そういう決意はいいから。
[返る返事に、刹那、苦笑が掠める。
それは、誰の目にも留まる事はないけれど]
心配かけない、とか思い込むと、かえって空回るもんですから。
…こーまったねぇ。
[言葉のわりにはその口調に緊張感なんてものはなく、ぽり、と頭をかいた。
ふと、聞こえてくる声に首を捻り、口許に手を当てて]
すいませーん、うちの猫知りませんかー。
[あてもなく声を投げる]
ほんと……空回りするんだよな、そういうのって。
[思い返すのは、遠い、とおい記憶。
案じられる所以がわからず、それに怯えて。
それを向けられまいと頑なに固めた決意は、逆に周囲に心配をかけたから]
ほら、湯船であったまれ。
[洗い終えてアーベルがぼーっとしていたのならば、湯気の中、湯船へと誘(いざな)い。
重そうな枷が気になったが、自分で服を脱いだ彼が取らないのなら取るつもりがないのだろう、と納得して何も言うとつもりもなく、風呂の深い場所に沈まないかどうかだけ注視し。
肩までつかれ、とアーベルの頭を大きな手で少し押さえたりしつつ、*ゆっくりと温まる*]
[青年の小さな笑みに、私は細い眉を下げて。
行くか運ぶかと問われ、しばし悩んで好意に甘える事にした。
無理はしない、と約束した故に]
未だ…人と遭って、怯えぬ自信がありませぬ。
お願いできますか…?
[草食である私は、勧められても食べられぬものも多い。
なれど青年はそれも知っているから、安心して頼む事が出来た。
出て行く青年を見送り、私はゆっくりと褥から脚を下ろす。
立ち上がれば少しふらついたが、それは空腹ゆえか否か。
窓辺へ近寄り、昨夜と同じく窓を開ける。
柔らかな草の香りが部屋を満たし、私は――*静かに目を細めた*]
[返ってきた声に、どうやら猫の連れがいるらしい、と察して]
おりますよ、と。
案内飛ばしますんで、それについてこちらまでどーぞー?
[ごく軽い口調で言いつつ、無限の輪を一つ、声のするへと飛ばす。
輪が声の主を導いて来たなら、取りあえず広間へ案内してお茶の準備を始め。
説明を求められれば、それに応じて*この場の事を語るだろう*]
ん、持ってくるよ。
すぐ、もどってくる。
< そう言って、ナターリエの部屋から出て行きました。
下の階へおりると、あらあら、なんだかお風呂場がさわがしいみたい。
それに他の猫もいるみたい。
だけれど、気にしないで、台どころを さがしました。
目当ての料理を、材料を、見つけたら、自分のぶんと、ナターリエのぶん。ふたりの分を、しっかりわけて、猫は*上へと運びます* >
[「決意はいい」 「空回る」
私は彼の竜の言葉に戸惑いを隠せずに、なれど反論も出来ずコエを出しあぐねる。
本当に私で手伝えるのだろうかと、不安が過ぎったのは必然か]
……気をつけ…あ、その…… ……はい。
[気をつけると返せば、それも駄目と言われそうで。
私は言葉を濁し…結局は応と返すだけに留める。
あまりの彼の竜と私の違いに――零れた吐息は掠れて消える。
違い故に補え合えるやもと…今は未だ思い描く事*叶わずに*]
[濁された言葉と、短い返事と。
それを感じれば、人知れず零れるのはため息か]
とにかく、今はゆっくりお休みを。
[今の内しか休めないかも、という予測は口にせずに、それだけを告げて]
『……なんと申しますか。生真面目……なんかねぇ?』
[ふと、意識を掠めたのは、*こんな考え*]
/中/
というかですよ。
共鳴はこれで導入三回目。
んでもって、過去の共鳴はどちらもカップル化してたりしますが。
俺が一方な時点でそれはないから。
……恋愛、二度とする気ないしねぇ、おとにーさん(いや、ここで言ってないでSS仕上げましょう)。
……あー、はい、エピでこれ見てる諸氏。
「無駄な努力」とか言わないの。
[食器を片付けながら厨房で思案中。]
結構たくさん作ったつもりだったんですけど、あれでも足りないのですね・・・。
食べていない方が多いくらいでしたし、ある程度保存のきくものを大量に作ってみましょうか。
[大きな鍋でクラムチャウダーを作成中。時折保存の魔法を唱え変質しないように心がけているとか。]
─東部エリア・屋敷内広間─
[広間内で何とはなしに手に取った本。その内容に興味を引かれたのか、しばらくの間読み続ける]
[長い沈黙。周りに誰か来ようが反応することなく本に目を通し]
[そんなことをしていたのは今からどれくらい前だったか]
[今は広間のソファーに寝転がり寝ていたり。おそらく本を読むのにも飽きたのだろう。もちろん周りで起きていたちょっとした騒ぎには気付いていない]
[棚を開け、用意された食材を見ながら何をつくろうかなと考えている]
前菜にガーリックバター仕立てのエスカルゴを作って。
メインはローストビーフにしようかな。
レンズ豆を温製サラダにして、と。
デザートは妙に楽しみにしてる人が居るみたいだし何種類か作りおきしておくことにしましょう。
昨日の白ワインが余ってるから、グラニュー糖を入れてメロンのスープにしちゃうとかいいかもしれません。
後は・・・・南瓜と栗、それとお芋でムースかな。
フルーツ系ばかりだと飽きてしまいますものね。
[お肉をオーブンへといれて温度を確かめ。厨房の外へと。]
そんなところで居眠りされていると、風邪をひいてしまいますよ・・・?
[くびをかしげ、ハインリヒへと声をかける]
/*
ログ確認〜(っ´▽`)っ
狼COしてる人はやっぱりいないね??
趣味で絆うっちゃうぞ、もう。
アーベル―マテウスとか気になるなあ。
後はこれといって・・・ ヘルガ―ハインリヒ とか狙ってみてもいいかな。
[大地の獣に散々世話を焼かれた風呂上り]
[宛がわれた部屋に戻り着替えを済ませて]
(普段と代わり映えしない服装だが真新しく、
更に一枚ジャケットのようにシャツを羽織り)
[用意された食事も摂らず、]
[ふらり][庭園へと歩みだす。]
[気付かれたら首根っこを掴まれたに違いないが]
[素直に広間に向かったものと思われたのだろう]
[手を翻し直径30センチほどの楕円形の鏡を取り出すと]
氷魔鏡よ。
機鋼界の状況を映し出せ・・・。
新しい竜の位置はさすがにわかりませんか。
でも異変でシステムに綻びが出ていますね。
少し使わせてもらいましょうか。
< 少し、ナターリエのところで、お食事をいっしょに とって。ふたたび、下に、猫は下りていきます。
さっき、台どころにいたのに、ほとんどお話しないで、出てきてしまったのですもの。
とんとん、わざと音をたてて、階段をおりていきます。 >
[読んだ本。それはここに集まった奴らのデータ]
属性と、種族。
それと、名前。
ある程度の奴らとは顔を合わせてるか。
名前は、本人から聞くまで知らない振りをしてる方が、無難かねぇ。
…うげ、ヘルガが居やがる。
[まだ姿を見ぬ相手を思い浮かべて若干嫌そうな顔をした]
/*
やれ楽しみだこと。
突入前(?)に言わなきゃと思ってたことで言い忘れていたことがありました。
あと、狂人を利用(脅迫、洗脳、扇妄など)したかったらしてやって下さい。そゆ事されなかったら勝手に協調しますけどどうも仲良し赤組にはならなさそうなヨカーン。
脅迫とか騙されたりとか利用された方が雰囲気(敢えて変換)的によさげな気もしますが、それはそれで結構面倒なので、ご主人様方のご随意に。
*/
・・・・・?
[広間に居る者たちに反応をしめすこともなく庭園へ去っていった青年の後姿を見送り首をかしげ]
変わり者が多いのは魔族の常ではありますが、何か違和感のある方ですね。
[かけられた声のためか、それとも漂ってきた匂いのためか。ぴく、と僅かに身じろいで閉じていた双眸を開いた]
…んあ。
風邪は…馬鹿だから引かん。
[言葉は聞こえていたらしい。そう返して笑いながら、上体を起こし、ぐっと伸びをした]
/*
了解、考えておきます……
が、そう言った事はミリィの方が得意だろうか。
(洗脳等ならば)機鋼竜の助力も考慮にいれておきます。
仲好しには、どう考えてもならなさそうです。うん。
*/
―未明―
[数時間眠ると、力の均衡は回復した。夜が明ける前に寝床を抜け出し、広間に降りると、置かれていた本に目を通す]
うわ…陽光って、あのヘルガ殿?
どんな基準だよ、この選択?
[多分、良くも悪くも、パワー基準なんじゃないだろうかと、ちらり]
とにかく15属性全員集合…多分これ以降の出入りは無い、と。
顔を合わせてないのは、流水と陽光、んー?流水?
[なんか屋敷に気配は有った気がする、と、首を傾げつつ]
まあ、いいか。
[良く判らないことは置いておく]
んで、機鋼王殿に呼ばれたのが時空竜殿と火炎竜殿…後は、僕を除いて、みんな引っ張り込まれて来たクチ、と。
[状況整理終了。かなりおおざっぱだが]
何かが動くとすれば、これから、かなあ?
[些か呑気に呟いた]
んー、とりあえず今出来る事っていうとー
[考え込むこと30秒]
探検?
[結論に従って、屋敷を出たのが丁度日の差す時間だったとか]
―東部・屋敷内―
[ぼんやりと目を開ける。
映ったのは見覚えの無い天井で]
あれ?
[記憶はイレーネに声を掛けた辺りから霞んでいて。
とりあえず起き上がると窓際へ]
ん…ここのお部屋使っていいということかな。
[今更なことを呟きながら窓を開く]
< やがて、見ているのも飽きたのでしょうか。
猫は、そろり、そろりと、一番したに、おりました。 >
ええ、と。こんにちは?
< あいさつ。
なんだかタイミングが、おかしいかも、しれません。 >
[くすりと笑って]
ここの方は風邪の心配なんかいらない方のほうが多そうですけど。
ハインリヒ様はそうではないはずと記憶していますので。
寝るときはお部屋でお願いします。
[声をかけたあと、姿を現さない足音の主を求めて階段へと近づいていく]
[階段から感じる気配。空気の流れを読み取る]
…猫?
[漂う気配は自分が人間界でよく探すのを頼まれる猫の気配。しかしその後に現れたのは人の姿で。あれ?と思いつつも]
あー、こんちは?
むしろ初めまして、かね。
[昨日会った連中の中にはこの人物は居なかったはずだ]
< それから部屋の中でもあいさつをして >
はじめまして。
だとおもう。
< そう、昨夜、見かけはしましたけれど。
それは猫のすがたで、はなれていたのだから、きっと彼はわからないでしょう。 >
ふたり、ここの、人?
こんにちは。
[挨拶をしたあと、ふと思いいたりうーんと眉ねをよせて]
困りました。猫さん用の食事は準備していません。
今日は肉主体にしてしまったのですよ。
[空に向かって左手を差し伸べる。軽く目を閉じて]
うん、揃ったのね。
何だかあの時みたい。
[クス、と小さく笑う。
100年前の記憶。あの時はまだ一つが表になかったけれど]
でも…良く聞こえないよ。
[小さく呟いて目を開く。
ふわん、と漂ってきた香りに下を見ると]
あれ、確か…アーベル、さん?
[人影を発見。
何となく、本当につい何となく思いついたまま]
あー、気をつけなきゃならんのは俺とミリィくらいだったか。
ま、昼寝だと思ってくれりゃ良いさ。
いっつも草原で寝転がってるんでね。
それで風邪を引いたことはない。
[事実、あの場所で寝ていても風邪を引いたことはなくて。馬鹿は風邪を引かない、を体現しているんじゃないかと自分でも思う]
まだ自己紹介してませんでしたか。
申し訳ありません。
ユーディットと申します。
[ぺこりとお辞儀をして]
ここに住んでいるというわけではありません。
呼ばれてきたということになりますか。
< あら、このおねえさんは、猫だってわかっているのかな。
それは困ったな、と、猫は思いました。
でも、どうせばれてるし、なんにも知る前に、さいしょに知られちゃっても、だいじょうぶかな。なんて、心のなかで、つぶやきました。 >
だよな。
俺はハインリヒ=ヴォルケ。
そっちは?
[初めてとあらば名を知るために自分から名乗る。名を聞くことで、彼が如何な人物であるかが分かるかもしれない。あの本に目を通したが故に]
いや、俺はここに引っ張られてきちまったらしい。
知らんうちにこの世界に来てた。
お前さんはそうじゃないのかい?
おかえりなさいませ。
[ぺこりとお辞儀]
外の様子に何か変化はありましたか?
そろそろお肉が焼ける頃ですのですぐご飯にはできますよ。
お帰りー?
って自分の家でもないのにこの返答はどうなんだろうな。
[広間に来たユリアンに対して言葉を返し、続く言葉は笑いながら紡ぐ]
< 猫はこまったなぁ、という顔を、ちょっとだけしたかもしれません。
さっき食事をもらいにいったとき、何か猫だとわかるようなことを、してしまったかしら。
でも、まあいいかと思いました。 >
あ。おれは、エーリッヒ。
< それから、二人の答えを聞いて >
よばれたの?
おれは、寝てたんだけど……目が、さめたら、ここにいたよ。
[美味しそうな料理の匂いに、鼻をひくひく]
美味そうな匂いだねー。また料理任せちゃってごめんね、ユーディットさん。
[にこにこと氷破の魔(と、今は知っている)に声をかけて、始めて見る青年の方を見る。彼の纏う属性と、本から得たデータを併せればそれが誰なのかは判ったけれど、敢えてハインリヒの問いかけに対する答えを待つように]
[青年の名を聞き、記憶と照らし合わせる。それにより、自分が感じた気配は間違っていなかったことを理解する]
寝てて、起きたらか。
俺とあんまり変わらんのかもなぁ。
俺の場合は少し目を瞑って開けたら、ここに居た。
痛ぁ、しっぱいー。
[流石に今度は膝からでしたが、思いっきり打ってしまって。
ちょっと涙目になりつつ、顔を上げればその人がこっちを見ている]
こんばんは、アーベルさん。
何をしているの?
[照れ隠しの笑いを浮かべながら近付いて、軽く尋ねた]
んー、自分の家じゃないかもしれないけど、ただいまって言ったら、お帰りと言ってもらえる方が嬉しいから、いいんじゃないかな。
[ハインリヒの言葉にも笑顔で応じる]
< 猫は、かんちがいを、そうと知らぬままに、しんじこんでしまいました。
ユリアンは、この中で、いちばん、えらいんでしょう。だって、なわばりの主ですもの。
それに、料理をまかせてるって あやまるのは、いいご主人様なのでしょう。
――あくまで、猫の脳内で。 >
ええと。
出られないって、聞いたんだけど……
外、出られない?
……、こんばんは。
[身体全体を彼女へ向ける]
何。
散歩?
[半疑問系の答え]
[特に目的は無かったのか]
[笑みの端に僅か見える潤んだ目]
[眦に触れようとして右腕を上げる]
……そっかぁ。
ええと、ユリアン、が、よんだの?
< かんちがいが、はっきされたのは、その しゅんかん でした。
目をつぶっていたら、来てしまった、ええと、そう、ハインリヒ。
それから、よばれた、ユーディット。
たぶん、出たいからには、ナターリエもでしょうし、さっきのしっぽの髪の男の人も、呼び出し、みたいなことを、言ってました。
だとしたら、みんなを呼んだのは、屋敷……なわばりの主人だと、思ったのですけれど…… >
出れないって、この世界からか?
オトフリートが言うには、俺らが引っ張り込まれた原因が分かるまでは出ないで欲しい、って感じだったな。
送還することも可能だろうが、また引っ張られて戻って来る可能性があるとか。
[エーリッヒの疑問には自分が知りうる限りの情報を出して。その後に続いた言葉を聞くと]
へ? あ?
ユリアンが呼んだ?
[そうなのか?とユリアンに視線を向ける。しかし彼はこの世界の者では無かったはず]
< 猫はとうぜん、あの本をみていないので、自分が猫ってわかってるって、しらないのです。
青い布のした、しるしがすこし、しくしくといたみました。 >
[羽根猫の勘違いには、当たり前だが気付かない]
ん?呼んだのって、この界に?
僕にはそんな力はないよ。
誰が呼んだか判ったら、事件解決ー!ってとこなんだろうけどねえ。
……そうなんだ。
じゃあ、誰、なのかな
< 最後のことばは、呟くようだったかもしれません。 >
出られない、のは、駄目だよ。
そういえば私もまだ外は歩いてなかったの。
素敵なもの見つかった?
[疑問系の答えが返ってくればクスリと笑ってそう答え。
伸ばされてきた手は軽く首を傾げるも特には避けずに]
なぁに、何かついてる?
使い走りなの?
< このしゅんかん、猫の中で、
ユリアンを使い走りさせてる人が、呼び込んだ人。
という、ほうていしき が、できあがりました。 >
[ユリアンのエーリッヒに対する返答には「だよなぁ」と声を漏らし]
誰がやらかしたのか、俺にゃ与り知らんところだ。
何せこっちは被害者みてぇなもんだ。
[エーリッヒの言葉には頷いて]
誰なんだろうね、全く。
何がしたいのか知らないけど、人の都合も聞かないで引っ張り込むなんて迷惑だよね。
出られないのは、困るだろうけど。
多分、調査が終われば、機鋼王殿が出してくれると思うから、もう少し我慢して待ってみるしかないんじゃないかな?
< あら、だけど、ユリアンの言葉をきくと、どうやら違うみたい?
猫はこまって、首をかしげました。 >
ええと、ユリアンを、つかいっぱしり、させてるひとが、よんだんじゃ、ないの?
……きこうおう?
< まったくわかりません。 >
呼ばれたのですから、いずれは呼んだ本人が姿を見せてくれるのではないでしょうか?
[厨房から姿を現し、テーブルの上に料理を並べつつ。]
―屋根上―
……やあ、おはようアル。
良く寝てたね。
「如何した。不機嫌な顔しおって。
寝起きに見苦しいからやめろ」
…別にー。
[誰のせいだと思ってるんだよ。 …とか、心の中で殴り蹴っておく。
…こんなことなら本当に放っておいて遊びに行けばよかった。
結局こんな時間まで、屋根上でオレは放置プレイですよ。
膝を抱え込んで、座り込んだまま思わずいじけるオレを
更に放置して、アルはのんびり猫から再び鴉へ戻る。
くっそう。一度ならず二度までも放置プレイ。]
迷惑この上ねぇぜ。
こちとら仕事半端にしてるっつーに。
まぁ、そっちはもう腹ぁ括ったけどな…。
[戻った後に言われるであろうお小言に僅かに遠い目]
ん、そうしてくれることを願うよ。
焦ったって出来るこたぁねぇんだ。
我慢っつーか、のんびり待たせてもらうつもりだ。
[広間に駆け込んで]
ええー、出れないのー?
[エーリッヒが何か言っている。「ユリアンをつかいっぱしりさせてるひと=自分の父親???」]
ええええ
だったらもう姿見せてくれても良いと思うがな?
呼ばれてここに着いてるわけだしよ。
[ユーディットの言葉には肩を竦めながら返す]
[エーリッヒの再度の問いに、少し考える]
そっか、オトにーさんの説明を聞いた人ばっかじゃないもんねえ。
えーと、ここは機鋼界、精霊界の一つでって…精霊って知ってる?
[かくかくしかじか、一応判りやすい言葉を選び、問い返されれば解説を加えながら、事情説明を試みる]
ん、……、
大きな空の鏡があった。
表面が揺れていて、転んだけれど。
後。戻る途中、人、拾って。
それから、風呂に、入れられた。
[紡がれる単語はまるでばらばらで]
[ピースの足らないジグゾーパズル]
濡れている、かと思った。
[涙目、を表す言葉は見つからなかったらしく]
[指先は彼女の目許を拭うように触れて離れた]
< そういえば、ハインリヒのことば。
しらない名前。オトフリート。それはだれのことだったんでしょう。
なんだか、猫の頭は、フル回転で、こんらんちゅう。 >
あれ、ええと。
ええと。
……この、はじっこも、天も、いけないって。
ええと?
< と、そこに、元凶(だと猫が思い込んでいる)の娘が。
もちろんそうと、しりませんけれど。ついでに、名前も、知りませんけれど。 >
あ。
……ええと。まいご?
精霊は、わかる。
精霊……キコウ?
きこう……
< でも、ひとつひとつ、教えてもらって、なんとか理解……はしていないかもしれませんけれど、頭の中には、いれたらしいです。 >
[ばたばたと言う音と共に広間へと入ってきた少女を見て]
あー……。
[声を漏らし、記憶を手繰る。否、自然と記憶は甦る。風の助けを借りて、その気配は昨日の時点で記憶と一致した]
久しぶり、で良いんかね。
あん時はありがとな。
[助かった、とも言葉を繋げて。傍から見れば急に何のことかと思うかもしれない。言葉を投げられた相手も覚えていなければ、不思議そうにするかも知れない言葉]
もしかしたら、もう姿を見せているかもしれませんよ。
ここに居る方を全員ご存知というわけでもないのでしょう?
それとも、影からこっそり見ているとか。
[何気なく窓へと視線をやり。すぐに広間へと目を戻して問いかける。]
紅茶と珈琲はどちらがよろしいでしょうか?
迷子……だけど迷子じゃないし!
落ち着いてってなんでそんな落ち着いてられんのよー
結局コレってうちのオヤジが一枚噛んでんの?
[膨れた]
さて、そろそろ降りようかな。
……ずいぶんと!遅く!なったけどね!
「降りるならさっさとすれば良いだろう」
[……あえて語尾を強調してみたのにも関わらず。
このカラス。人の話聞いちゃいねぇ。
もうダメだ、諦めよう。オレが反論を試みるのがそもそも間違いだった。
けど、降りるにも回り込んで降りるのも面倒だなぁ。
……まぁ、二階建てぐらいなら、全然平気だし。いっか。
人間界なら問題だろうけれど、ここは違うし。
下は庭園みたいで芝生だから、怪我することはまずないだろう。
…怪我したら、オレが突かれて流血する。 アルに。]
……ん。アル、先に降りてて。
[ひらりと離れたアルを確認して、屋根淵まで歩くと
そのまま、ていっとジャンプして飛び降りる。
すたっと、華麗に着地。 さっすがオレ。]
名乗らないなら同じだ。
何のために呼んだのか。
何のために引き込んだのか。
その説明をしてくれねぇならな。
呼び込んだ張本人が仮に既に姿を現しているとして、ならば名乗らないのはどういうことか。
何か疚しい事があるのか。
色々憶測が浮かんじまうな。
[ユーディットが視線を向ける方向には特に気にした様子も無く。腕を組んで背凭れに体重を乗せる]
あ、珈琲頼むな。
そらの鏡?
人が…お風呂に落ちてたの?
そういえば露天風呂もあるみたいだよね、向こうに。
[切れ切れの言葉を自分なりに繋げようとして。
色々間違ってるようです]
あ、涙。
うん、ちょっと痛かったから…ありがとう。
[拭われて納得。軽く頬を掻きながらまた照れ笑い]
うん、アーベルはやっぱり機鋼の人なのね。
種族が良く分からないけれど。
[触れられた時にそれとなく確認していたらしい。
尋ねるともなく確認するともなくそう言って]
確かに迷子じゃなくて家出娘だよねー。
[リディの言葉には、けらけらと笑う]
だから人の話を聞きなさいって。雷撃王が、機鋼王殿の領域に手出しなんかするわけないでしょう?
ただ、機鋼界で大きな動きがあるようだし、何だか不穏な噂も聞くから、様子を見てくるようにって僕が寄越されただけですよ。
[言ってから、ハインリヒの言葉に、軽く首を傾げて様子を見守る]
その時は、オッサンじゃなかったのかもしれませんよ。
人間はすぐに姿を変える―― だからこそ、見てて飽きないのですけど。
[ぽつりと言って、ハインリヒの方に向き直り]
珈琲ですね。かしこまりました。
[少女から返って来た言葉はなんとなーく予想はしていたものの、期待していた言葉ではなく。僅かにがくっと項垂れた]
…まぁ覚えてなくても仕方ねぇのかもな。
俺だってあんときゃ意識が朦朧としててそっちの姿ははっきり見てなかったんだ。
助けてくれたのだって気まぐれだったのかもしんねぇし。
それでもアンタが俺の命の恩人であるのは間違いない。
あの時言えなかった礼は今言わなきゃならん。
機鋼。
……多分、そうなんだろう。
[昨日、二人にも言われたから。]
[その一言は言葉にしなかったが]
種族。
[思考に耽るように、口を閉ざした]
ん?
[アーベルの視線を追いかけて。
上から降ってきたのは、昨日の記憶の最後にあった]
あ、不思議な人。こんにちは!
[軽く手を振ってご挨拶。呼び方はあれですが]
ここに居るお2人はかなり規格外で面白みに欠けるところはありますが。
先ほどのシステムでも使ってみますかね・・・。
[軽くズボンを叩いて、マフラーを巻きなおす。
頃合いを見計らって、ふわりとアルが頭の上に乗ってきた。
……もーいいや。
と、庭園に人影がふたつ見えて、きょとんと瞬いた。
全然気付かなかった。…でも、まぁ…いっか?人間界じゃないし]
[その頃頭上の鴉は、向けられる視線の主に気付いたらしい。
その一瞬、硬直したように見えたのは気のせいか]
…そりゃあ15年も前の話だ。
俺だって青年の時代があったよ。
[ユーディットが少女に向けた言葉に大袈裟に肩を竦め、息を吐いた]
おぅ、頼むぜー。
[そう、家出と何故か威張った]
なんだ、ライデンってばリディのこと連れ戻しに来たのかと思ったし。オヤジの仕業でもないなら別にイイや。
……。
家出……だったの?
< と、猫はリディを見ました。しんぱいかけちゃ、駄目。そんなことを言ったでしょうか。
そして、なんだか色々おしえてくれるユリアンの言葉にうなずいて。
……あら。何か知り合い同士?
興味はすぐに移って、それから窓の外を見て。
人じゃなくって、外の風景。川が見えました。目、きらきら。 >
えっと、アーベルと…昨日のおねーさんも、こんにちは。
…ふしぎなひと?
[そういえば昨日もそうやって、目の前の少女に呼ばれた気がする。
何が不思議なのか良く判らないけど。
でも、悪い人じゃなさそうだから、手は振り返しておく]
[ひらと、頭上から鴉が離れる。不思議そうに見やる少年を他所に
一度旋回して、――暫し悩んだ後に、
機魔の頭上へとふわりと降り立とうと翼を広げて。]
雷撃王に家出娘の保護の命は受けてませんからねえ。
それに連れて帰ろうにも、今はそう簡単にいかないようだし。
[生意気盛りの言い様に、返す言葉はあっさりと、それでも注意して聞けば、その声音の柔らかさは判るだろう]
15年前……助ける……
[ハインリヒに近寄って、じろじろ眺めた]
青年……
あ、いきだおれのおにーさん。
いつの間にこんなオッサンになっ[慌てて自分の口を塞いだ]
うん、あの時のことは気にしないで良いんだ。
あの時助かって良かったって思ってくれてたらそれで良いし。
に、人間って生死のサイクルがはやいよね!
[メイド風の女性……ユーディットに同意を求めた]
─屋敷二階・自室─
[黒猫の主が来たかどうかを確かめる前に、一度厨房を覗き。
忙しげに動く姿を認めたなら、邪魔は控えようか、と。
猫に夢中な従魔は、白梟と共にそこに置いて。
二階の部屋の一つに落ち着く]
……ふう……。
[一人きりになれば、口をつくのはため息で]
頭、いてえ……。
< この中に、犯人はいるのでしょうか。
なんて、猫はかんがえていたけれど、そんなのは吹き飛びました。
だって、川があるんですもの。
海があって、川があって、なんて素敵な場所でしょう。
窓をあけたっていうことは、外の人たちも気付いたかもしれません。でも、猫は気にしませんでした。
窓枠に手をかけて、体をもちあげて、ユーディットの問いに、こくんと頷き>
うん。
< ひらり。乗り越えるときに、白い猫の姿に――* >
あっ。
ええと、ええと。
[名前が思い出せない。わたわたわた]
ブリジット、です。
[とりあえず名乗ってみた。向こうも名前を憶えてないみたいだったので。正確にはまだ互いに名乗っていないのですが。
それからじーっと見る。はたと気が付いて]
あ、そうか。精神ならそれでも変じゃないや。
[手をぽむり]
……多分、そうだったと思う。
[間を置いて返した台詞は先程と似て]
[けれど微妙に違っていて]
[何に対する答えかは不確かなもの]
[其方に集中していた為か][頭上の影には未だ気付かず]
そうですね。せいぜい100年に満たない期間に過ぎません。
サイクルが短い代わりに見せてくれる輝きは相当なものですよ。
何度見ても飽きませんもの。
不思議と強く輝くと更にサイクルが短くなってしまうもののようですが・・・。
[リディの言葉に同意し、言葉を続ける。何かを思い出したのか遠い目をしながら。]
[頭が痛い、と言っても、別に物理的なものではなく、主に精神的な事で。
確かに、元々ややこしい頼まれ事だとは思っていたのだが]
……何だって、ここまでややこしくなりやがりますか、と。
[ぼやくように呟きつつ、窓を開けて、窓枠に腰掛ける。
吹き込む風がゆらり、長く伸ばした髪を揺らして]
[少女に傍に寄られ、眺められ。紡がれた言葉に安堵の色が浮かぶ]
覚えててくれたのか。
あー…まぁオッサンには違いねぇし。
[口を塞ぐ様子にからりと笑う]
ああ、ホントにありがたかったよ。
あんな若さで死ぬのも嫌だったし。
あのことがあって、アンタに助けられて。
そのお陰で今の俺が居るんだしな。
[ユーディットに同意を求める様子にはまた笑い声を上げて]
そうだな、お前さんらよりかなーり早いだろ。
で、名前を聞いても良いかね?
恩人さん。
…猫?
[視界の端を駆け抜けてゆく白い影。
一瞬見えたシルエットは、そのまま川へと隠れてしまって]
…そう、声。
他に聞こえる人いないのかなぁ。
[アーベルに聞き返されれば頷いて。
けれど答えにはなっていないまま、耳をすませるように]
[何度も首を縦に振ってユーディットに(彼女が何を追想しているのかは与り知るところではないが)同意した]
そうそう、そうだよねー。
すっごいきらきら。
リディ達なんて15年ぽっちじゃこんなに[慌てて口を塞いだ]
ええとそうそう、名前名前。
リディはリディ。リディって呼んでねー。
あそこの紙にもなんかリディのこと書いてあったね。
ぷはぁ。
お、こんばんはー。
[機鋼の魔族が湯から上がった後も暫し湯船でゆっくりとしていた。
ほかほかの湯気を上げながら肩から提げたバスタオルで顔を拭きつつ、脱衣所においてあった(多分勝手に使っても良いのだろうと判断した)綿でできた前をあわせて腰を紐で縛るようなタイプの服をきて、広間に現れた。
良いにおいに鼻をひくひくさせる。]
/PL/
お嬢ってw
「お嬢、やつらカチコミに来やがりました!」
「お前らどこの組のモンじゃい」
「こちとら雷撃組じゃい」
といった下らない妄想が浮かびましたライデンさん。
どんな、もの?
[珍しく他者の話に興味を惹かれたらしい]
[猫の影も][鳥の姿も意識に入らず]
[答えを求めて][問いを重ねて]
…ブリジット。
[おねーさん、ブリジットって言うんだ。
2,3回、口の中で呟いて――うん、覚えた。
こくりと頷いて、…あ。そういえばオレも名乗ってない]
えっと、不思議な人じゃなくて、
オレの名前は、イレーネ。
[名乗りながら、何だか、じぃっと見られてるけど…
そういえばリディもそうだった。オレの顔って変なのかなぁ。
と、何か納得されて、こてんと首を傾げる。]
うん、精神だけど――そっか、オレの事判るんだ。
おねーさんは…、……影輝?
[ブリジット自身からの気配は、よく読み取れないけど。
つけてるアクセサリーから、そういう気配がするから。]
[気付かないアーベルを此れ幸いとでも思ったのか
ふわりと、そのまま着地する。
聊か不機嫌そうに未だ無言だが、そのまま羽を繕うように嘴で翼を整えて]
[白い小さな影を視線で追いかけながら、
ブリジットの言葉に、きょとんと首を傾げる]
…声? 何の、声?
リディ、な。
よし覚えた。
恩人の名前は一生忘れんぜ。
[冗談も含まれたような口調で言い、続いた言葉には]
んー、ああ、書かれてたな。
リディだけじゃなく、ここに居るらしい全員分が。
[リディが指し示したであろう方向にある本に視線をやる。あれは昼前に読んだものだったか。随分とラフな格好で現れたマテウスには、よーっす、と言葉を返して]
何だ、風呂でも入ってたか。
ええとね、呼びかけてきたの?
でも良く聞こえないの。
最初の片方はもう分かったのに。
[どんなものかと聞かれれば、どう説明すればいいのか悩みながらそう言葉を重ねてゆく。
声と認識してはいるが、実際は微妙に違う気もして。
自分でも混乱しているらしい]
呼びかけ、
……片方?
[記憶を辿るように][言葉をなぞる]
[まだ湿り気を帯びた髪の上に鴉が着地して]
?
[思考は中断されて片側の青を上へと向ける]
[当然ながら、真上では見えないのだけれど]
イレーネ。
うん、イレーネのはどっちも分かった。
[影輝?というのにはコクリと素直に頷いて。
やっぱり分かる人には分かっちゃうんだなぁとか考えていた]
ん。
青い細っこいやつがさ、なんか風呂がよくわからんようだったので入れてきた。
濡れて風邪でもひきそうだったし。
[ハインリヒに手をひょい、と上げながらアーベルを親指でちょい、と指し。
机の上の水さしからグラスに水をそそいでぐいっと飲み干す。
くるりと周りを見ながら、どか、と椅子に腰を下ろす]
忘れないでねー、”一生”
[にこにこ笑った]
(……死んだ方が良かったって言われたらはやく死んで貰うようにしてもよかったけど)あんまり干渉するのもよくないね。
[ぽつっと呟いて、ハインリヒの隣りに]
ふろあがり……ご飯……で、皆ここで何してる訳?
研究生 エーリッヒは、ここまで読んだ。
[窓から飛び出ていったエーリッヒには、いってらっしゃい、と手を振った。流水の眷属というのはああいったものだ]
[ハインリヒとリディの会話に、その関係?も納得して、お風呂あがりのマテウスにも挨拶]
こんちは、何かさっぱりしてるねえ。
ここに居るのは誰かに呼ばれた結果だそうですので、呼んだ誰かが姿を現すのを待っているといったところです。
その間、暇ですので食事でも作ってみました。
外を見て回っている方もいらっしゃるみたいですね。
[にこにこと笑いながら]
そう、片方は私にじゃなかったの。
でももう片方は全然分からない…。
多分あれも機鋼の力だったんだと思うんだけど。
[やはり記憶を辿るように軽く目を伏せながら。
翠の瞳は少しだけ色味を変えているか]
あれ、カラス?
[目線を上げた所でアーベルの頭の上に増えていた影にぱちくり。
さっきは見落としていたようです]
…何って…腹減ったから、飯?
[リディの言葉には口の端を上げて笑いながら箸を取り。
ユリアンの言葉に、「いい湯だったぜー」と来た方向を親指で指しつつ、アーベルを見て「な?」と笑いかけた]
かたほう?
[ブリジットの言葉の意味が、良く判らない。
眉を寄せて、こてりと首を傾げるけれど――まぁいいか。
少なくとも、オレの良く聞く『声』とは、違うみたいだ。
オレに聞えるのは呼びかけじゃなくて、
――ただ耳を澄ませば色々聞えるだけだし。
とりあえず、こくりと頷いておいて。
ブリジットの続く言葉に、そっか。と首を傾げる]
どっちも判っちゃったのか。
ここに来てから会う人は、判る人が多くて、面白いね。
[変な顔しないし。と、小さく笑う。だって少し嬉しかったから。
影輝だって、合ってたみたいで、それも少し嬉しいけれど]
裸のおつきあいってやつ?
[マテウスの言葉に、適当極まりない合いの手を入れつつ、テーブルにつく]
今日も美味しそうだね。いただきます、ユーディットさん。
[火炎の若竜が戻って来る前で良かったと、心の中で思いながら、もぐもぐもぐ]
[答えが出ないからか意識は他所に移って]
[天を仰ぐようにすると益々頭は斜めになり]
[――要するに乗っている鴉は大変な訳で]
[青い細っこいの。記憶を辿って今まで会った人物の容姿を思い出し]
あー、アーベル、だったか?
風呂が分からんってどういうこっちゃ。
何か不思議な感じの奴ではあったが。
[考えるように首を傾げ。隣に来たリディには笑みを向けたまま]
ああ、忘れんさ。
ここで?
何って…飯。
やることもねーしなー。
[着地した矢先に、足元が傾いだことで
慌てて鴉がばさりと羽ばたいて浮遊する。
落ちることは免れたものの、バランスは崩しかけたのか
数度細かに翼を動かして。ふわりと空中での安定を図って]
…って、アル。何してるのさ!
[人に迷惑かけるなよ、らしくないな。
と、ブリジットの言葉に気付いて思わず声を上げる。
そしたら「カァ」とか返事が返ってきやがった。
今更普通の鴉ぶりやがってアイツ。何考えてるんだ]
っと、こっちにいるよに「感じて」たんだがいなかった。
[「機鋼」の気を感じる方向にはただ窓があるだけで、話しかけた自らが少し恥ずかしくて頭をガリガリと掻いて]
裸のおつきあい…っつーよりなんつーか。
アーベル、だったか、いきなり服きたまま水のシャワー浴びたりするもんでさ。
ま、変わったヤツもいるさ。
[勿論俺も含めてな、と口の中でもごもご言いつつ、ユリアンとハインリヒに話しつつ料理に手をつける。
噛んでいるのか疑問に思う速度で飲み込み、どんどん料理は減っていって]
[マテウスが差した窓の先。風を繰り情報を手繰り寄せると]
ああ、向こうに居るな。
他にも2人…と1匹?
ま、そのうちこっち来るんじゃねぇの?
[頭を掻く様子にけらりと笑った]
あの変わった方ですね。先ほど、外へ出ていかれたようですが。
仲の良いのはいいことですよ。
[何かを思いついたようにくすりと笑い。]
どうぞ、召し上がれ。今回はたくさん作りましたから。
ダーヴィットさんが戻ってこられても大丈夫・・・ と思ってるんですけどね。
ハインリヒさんとミリィさんで実験してみようかと思ったのですが―― リディさんでも面白そうですね。
それともマテウスさんとアーベルさんにしておきましょうか・・・。
使えそうなのは1度きり。ゆっくり考えて一番楽しそうな方にしないといけませんね。
ふーん。
リディはご飯どうでもいいや。
[美味しそうだけど、と机の上を眺めて、もぐもぐ中の(ややムサい食卓だ)面々を眺めて、最後にユリアンのうえで視線を止めた]
ね、ライデン。
リディ一応、多分全部の場所見てきたけど、”界の狭間”ってこんな感じだった?
召使い ユーディットは、青年 アーベル と 傭兵 マテウス を能力(結ぶ)の対象に選びました。
なんでぃ、風呂と一緒に洗濯でもするつもりだったとかじゃなくて?
変わった奴…ここに居るのは変わった奴ばっかじゃないのかね。
人間界の常識から行けば、だが。
[精霊界に来れる時点で常識から逸脱しているか。もちろん自分も普通ではないと思っている。料理に手を伸ばすと、その先にある料理はどんどん減っていて]
…やっぱ早ぇし食うな。
[自分が食べる分を先に確保した]
[二人に上手く伝えられなくて。
暫く唸って考えていたが結局諦めた。
どう表現すればいいのか、自分でもサッパリだったから]
最初は不思議だったけど。だって何だか色々で。
でもちゃんと見てたら思い当たったの。多彩って多分そうだなって。
もう一つは…オトフリートさん達に近かったから?
[微妙に適当が混じっている気がする、その判別方法は]
アルっていうの?
イレーネのお友達?
[アーベルからずり落ちかけた鴉にニコリと笑って。
よろしくねーとかそちらにも挨拶をしている。
ちゃんと見ていないので特殊性には全く気付いてないようで]
ん、
[鴉の爪先が僅か引っ掛かったか]
[右の青が一時目蓋の裏へと隠れる]
……鳥。
[頭上に乗っていた存在に漸く気付いて]
[頭の位置を戻しながらも手を伸ばす]
─機鋼界中央塔・管制室─
「……何故?」
ぽつり、と。
暗い空間に、呟きが零れ落ちる。
「全ての異常の痕跡は、ファクトリーから……彼の仔は、一体何を為そうと……」
痕跡探知の結果から掴めた事実に、機鋼王は低く、呟く。舞い飛ぶ光が照らし出す横顔は、暗い。
「機竜殿……貴殿の選択は……否、言っても詮無いか。
しかし……やはり、無茶ではないのか?
二つは揃いて一つの存在であろうに」
呟きに、応えるものはなく。
機鋼王は、深く、*息を吐く。*
研究生 エーリッヒは、ここまで読んだ。
…あれま。
[現れた輪にきょとんと首をかしげる。
驚かないけれど、興味津々とばかりにその輪を追いかけ、やがて広間へと。
そこでようやく猫を捕まえ、眼鏡をかけた竜との対面と説明会を経て。
そして今に至る。
手には白磁のカップ、微かな香りはアールグレイ]
ダーヴ殿を甘く見ない方がいいと思いますよー?
[もぐもぐしながら、ユーディットに忠告?リディの問いかけを聞くと、一瞬手と口を止めた]
ん、ああ、似てるね。そもそも”界の狭間”を真似て作られた場所だそうだから、当然だろうけど。
うん、イレーネの中にはたくさんいるよ。
色々混じって、色んなのがいる。
精神だからそうなのか、こんなんだから精神なのか、わからないけれど。
[適当でも、確かに当たっているからいい。
色々いる事にも気付かない人は、もっと沢山いるから。]
アルって、オレは呼んでる。
でも、本当はアルじゃないんだ。教えてくれないから。
”イレーネ”の、友達。
[だけど多分、オレとは友達じゃない気がするなぁ。
オレはせめてそう思いたいけど、アルがきっと全力否定だ。]
[挨拶を投げられた鴉は、カァ、と再び一鳴き。
ばさりと羽ばたいて、差し出された青年の手へと着地する]
/*
オンしてからのptの減りが尋常じゃないように見えるのは気のせいか。
うん、きっと気のせいだよな。
マジで飴争奪の世界かここ…!
*/
そ。
[首を傾げる面々には「知ってるでしょ?」と言わんばかり。説明するつもりははじめから無さそうだ]
んじゃ何か起こったりしてね。
やだやだ。
[もぐもぐもぐ……]
[ハインリヒとマテウスの疑問の声には気付いたが、それを説明するのはエーリッヒに機鋼界の説明をした時より、遥かにややこしい。ばっくれちゃだめかしら?と、思っているとかいないとか]
もうすでに何かが起こってるんじゃないでしょうか・・・?
わたし達が呼ばれてここへ来た事自体がイレギュラーだと仰ってました。
現在進行中の可能性はあると思うんですよ。
─二階・自室─
……ここで、ぼーっとしていても、始まらんか。
[零れたのは、そんな呟き。
何かあれば、機精からの報せも入るだろうし、と。
そんな事を考えつつ、腰掛けていた窓枠に手をかけ、庭へと飛び降りる。
庭で話している者がいるとか、そんな事は知ったこっちゃないようで]
んー、まあその…
ずーっと昔にね、ぶっちゃけ、ハインリヒさんやマテウスさんは生まれてない頃だと思うんだけど。
ここと似た”界の狭間”て場所で、一騒動あったんだ。
[とりあえず、すっごく端折って説明してみた]
[右手の甲へと乗った鴉の黒羽を撫ぜる]
[左に嵌められた枷][鎖の音が微かに鳴る]
[更に一つ][庭に落ちて来る影]
[青の眼差しを投げた。]
その”界の狭間”ってのがまず分からんのだが。
んー?
界ってくらいだから、人間界とか精霊界とかを繋ぐ狭間ってことか?
[思い浮かんだことを口に出して]
んで、ここがその場所に似てる、と。
ってか一騒動?
形が沢山、だものね。
精神だからか、だから精神なのか…何か「卵と鶏」みたい。
[クスと笑ってそんな風に答えて]
本当の名前は違うんだ?
ええと、イレーネ…とは別の名前があなたにもあったりする?
[聞いている内に気が付いたこと。
目の前の人物はイレーネの一面、ではなくて、イレーネの中にいる一人、なんじゃないだろうか]
お友達じゃないの…?
[じーっとアーベルの手に降りたカラスを見つめて。
あれ、実は鴉じゃない?とか口の中で呟いてみたり]
――って、わ!
[とつぜん、降り立った影に思わずびっくりした。
気配で、誰か直ぐに判ったけれど。でもビックリには変わりない。]
えっと、――…。
…おはよう?こんにちは?こんばんは?
[オトフリートに、疑問系で挨拶。
どこかで、一日で初めて会った人には、
おはようって言うって聞いた気がする。]
ほう…何か大変な事が起きた、んだな。
で、今何か起こってる、のか?
悪いことじゃなければいいんだが…何が起こってるんだ?
[ユリアンの言葉にひとつ頷き、それ以上聞き出そうとはせず、その前のユーディットの言葉に首を傾けた。
あらかた自分の前にあった料理は片付け―ダーヴィットには到底かなうことはないが、それでも体躯に見合い成人男性4,5人分は軽く食べただろうか―、既に食後のお茶を飲み始めている。]
お嬢、とりあえず、そこの本、一度読んどくといいと思う。
[すっかりユーディットをメイドさん扱いのリディに、データ入りの本を指差して見せた]
[広間の隅でさも当然のような顔をして空気に馴染みながら優雅にティータイム。
猫と鳥と子供のじゃれ会う様子をのんびり観察]
オトフリートさんが調査にわざわざ別の世界から呼び込まれて、なお騒動が起こっている。原因もハッキリしないとくれば素直に終わるとは思えません。
むしろ、今は嵐の前の静けさじゃないのかな。
[騒動を期待するかのようににこりとリディへと笑い返す。]
[飛び降りて、地面を踏みしめる。
束ねた髪がゆるりと流れ、それから、落ち着いて]
……や、どうも。
お邪魔だったかな?
[向けられる視線と、かけられた声とに、にこり、と笑ってこう返す]
あ、オトフリートさん。
…おそよう?
[増えた気配と音にそちらを振り返り。
イレーネの挨拶を聞いてどれを言おうか迷って。
結果、何だか混じって違うものになってしまいました]
[ハインリヒに問い返されると、やっぱり端折り過ぎたか、と苦笑]
や、そーゆーのじゃなくて、精霊界全部の狭間って感じかな?
全ての精霊界の特性を持っていながら、どの精霊界にも属さないって場所ですね。
精霊王の代替わりに備えた修行っていうか、合宿っていうか…そういうのが、そこであって…
ちょっと色々トラブルも起こったんですよ。
でもまあ、結局は無事に収まりましたけど。
[確保した料理食べきる頃にはマテウスも食後のお茶を飲んでいて]
…俺より多く食ってんのに俺と同じに食い終わるとか。
[信じられんと言った表情である。広間の隅から感じられる気配には、なーんか見ないようにしてるっぽい]
[何時の間にか広間の隅に居る女性へと気付き]
あら? さっきまで誰もいなかった気がしましたのに。
よろしければ、お茶菓子でもおもちしましょうか?
/中/
そして、今更のように。
【界の狭間】における、機鋼のポイントはどこだったのか、とか考えている俺がイル(笑)。
……一演の時点では、扱い保留だったからなあ、機鋼。
ていうか、「主観で無事」ってあなたw
卵と鶏。…どっちが、先にあったのか、ってやつ?だっけ?
[聞いたことあるよ、と
ブリジットの言葉にへらりと小さく笑って。]
うん。アルの本当の名前は違う。
でも教えてくれないから知らない。オレは呼んじゃダメだって。
名前はイレーネだけだよ。
でも、”オレ”を示す『言葉』なら、”ノイ”。
ノイ・イレーネ。
[そう呼ばれてる。ブリジットの言葉に、そう返す。
少し難しいけれど、此れが一番正しい説明な気がする。
呟いた言葉に、少しだけ驚いた。 本当によくわかるなぁ。]
[翼を撫でられた鴉は、カチカチ、と小さく嘴を鳴らす。
触れる指には、威嚇はすれど、攻撃を加えようとはせずに]
んー。
…まぁ、どっかり落ち着いてりゃなんとかなるんじゃね?
[リディの様子やユーディットの口調に真剣に聞き入りつつも、口からは軽い言葉を発する。
目は決して気楽には見えないが]
はー、そんな場所があるのか。
[ユリアンに説明されて、ようやく納得したように頷く]
なるほどなぁ。
狭間なだけあって何かが起こりやすい、ってことなんかねぇ。
[何やら安定しない場所とイメージしているらしい]
全ての精霊界の特性を持っていながら、どこにも属さない場所、か。
ここを全て見ては居ないが、その場所を模されてるってことは、ここと似たような場所なんだろうな、そこ。
[起きたトラブルに関しては、無事に済んだなら良いか、とあまり気にした様子は無い]
ていうかもう読んだし。
[ユリアンにそう返したが、実際ははじめの一枚二枚を見ただけだ。]
メイドさんなんか楽しそうだし。
リディはなんかいかにも「親子二代」って感じで超やだし。
ん?
あ、
[ユリアンの視線につられてヘルガを発見]
[一度視線を向けはすれど、]
[然程関心はないらしく]
……、
[嘴を鳴らす鴉を見やり首を傾げていたが、]
“ノイ・イレーネ”。
[不意に精神の竜の口から紡がれた名を呟いた。]
ううん、邪魔じゃない。けど。
……窓から飛び降りたら、こけるよ?
[オトフリートへ、そう言ってから
…そういえば、自分屋根から降りたんだった。と思い出す。
人の事、いえない。
と、目の前で笑う相手を、思わずマジマジ見てしまう。
数日前に会った時は、それどころじゃなかったけれど
気配は一緒なのに、識ってる姿と全然違うから
…ほら。だって、あんなに小さかったのに。
昔の記憶だから、当たり前だけど。]
そうそう、それ。
どっちもありそうなんだもの。
呼んじゃダメなんだ。特別なお名前なのかな?
ノイ。ノイ・イレーネ。
じゃあ今はノイって呼んだほうがいい?
[正確な理解はおそらく出来ていない。
ただ何となく感覚でそう思っているだけだから。
何やら威嚇している鴉には不思議そうな視線を再び投げて。
丁度気配を読む練習になっているようだ]
あーっと。
混ざった?
[オトフリートの苦笑には誤魔化し笑い]
起こってみないと何とも言えないところですしね。
それによほどのことでもない限り、滅多なことにはなりそうにない方ばかりです。
そんなに心配することはないのではないですか?
[苦笑するユリアンへと言葉を返し]
いや、笑い事じゃないんですけどお。
[くすくす笑うユーディットに、困ったように肩を竦める]
そうだね、楽しそうだねー。
親子二代は、体現しないでくれると、僕も嬉しいけど。
[お嬢、反抗期ど真ん中だからなあ、と生暖かい視線を向けた]
アンタの故郷ではいっつもそうなのか?
食卓が賑やかそうだ。
[マテウスが漏らした言葉にからりと笑って]
でもまぁ、ダーヴィットが居る時は急いだ方が良いかも?
昨日見ただけでもすげー食いっぷりだったからな。
―南部・火山山脈―
ぁー…やっぱ難しいやコレ。
オトさんとか、どうやってんだろ…。
[火口に近い熱気のなかにしばらく座っていたが、諦めた様子で立ち上がる。
年を経た竜は、精霊の如く、力に近い存在となり、力の流れを取り込んで、魂からその身を満たすものだが、
若き火竜は、未だ生物に近い存在で、その境地に至るにはまだまだ未熟な訳で。
ポケットから薬煙草を出して火をつける。
果実と肉桂のような香り。]
…多少は足しになるかな…。
[香草を燃やす煙は、力をつかみやすくする触媒。
配合によっては、弱い生き物には毒となるかもしれない。]
そんなに心配することはないのではないですか?
[ユーディットの口まね。
”界の狭間”の事件のある意味で主犯格と言ってもいいようなユリアンに、嫌みっぽい視線を返した]
邪魔じゃないなら、何より。
というか、この位の高さは慣れてますんで。
[にこり、と笑ってこう返し。
向けられた視線に、一つ、瞬く]
……ええと、この場合は。
お久しぶり、と言うべきなのかな?
[竜郷以来かな、と。幼い頃の事を思い返しつつ、問いかけて]
混ざった、って。
[ブリジットの返事には、思わず笑みを零す。
他愛ないやり取りに、張り詰めたものが少し、和らいで]
うん、まあね。
僕も、本当のとこ、それ程心配してるわけじゃないですよ。
ここは機鋼界で、それを統べる機鋼王殿もおられますから、界の狭間とは、実質的には違いますからね。
[ユーディットに、改めて笑いかけると、デザートをもぐもぐ]
[突然、アーベルから名前を呼ばれてビックリする。
アルに気が向いていて、聞いてないのかなと思ってたから。
(大概失礼だけど、本当にそう思ったんだ)]
……うん。ノイ・イレーネ。
えっと、何?
[呼ばれた以上は、何か意味があるんだと思うんだけど
よく、判らない。…アーベルが機鋼だからかなぁ…。
見えなくて、ちょっと戸惑う。]
[首を傾げる青年に、再び鴉が…聊か面倒くさそうにカァ、と鳴いた。
ばさりと、一度翼を広げて体勢を整える。
…しかし、本来然程気長な方でもないので、
既にただの鴉の振りをするのが面倒になってきているのもあるが。
この場所で、ただの鴉の振りをする必要性も感じない。]
─北西部・針林樹地帯─
[屋敷を抜け出し、小雪の降るこの地で空を見上げている。]
……あらゆる季節・属性が混在してる。
すべてと関わりすべてと異なる属性、機鋼……か。
[ポツリとそう呟くと、屋敷へと足を向けた。]
ん?
食卓は…たいてい一人か「長老」とふたりだなぁ。
山での食事なー。
とった魚とか、小猿とかはすぐ持っていっちまうからな。
[ハインリヒに笑い返す。
リディとユーディット、ユリアンの言葉には耳を傾けつつ]
…やっぱ、メシでとるのが手っ取り早いんだけどなぁ。
[準備が大変だろうとは思いつつも、やっぱりどうにもならない燃費の悪さな訳で。
帰ろうと、岩場から跳びかけて、思い直したように手をついて降りる。
ふもとに停めておいた鉄の馬。
その首に鍵をさして唸り声を聞く。]
でも、もし犯人が居るとしたら。
そして騒動を起こすつもりなら。
機鋼王と対立することも折込済みで
何らかの手段―― たとえば助っ人とか ――を用意していて然るべきです。
さて、どうなりますか。
……、
[少年を一瞥してから視線を黒に戻す]
半分は、知らない。
半分は、わからない。
[唐突な言葉]
気に掛かった。
それだけ。
[まるで脈絡の無いようにも聞こえるか]
だって、おはようなのか、こんにちはなのか、こんばんはなのか。
どれが正しいのかなぁって。
外とここでは時間の感覚も違うみたいだし。
[その原因は疲労回復に時間が掛かりすぎたからだと思いますが。
機鋼の気配には慣れてなくて、それが色々邪魔するようで]
またなにか、あったの?
[緩んだ気配に緊張していたのを逆に感じ取って。
あれからまた何かあったのだろうかと少しだけ心配そうに。
…思考の端を「苦労性」という言葉も抜けていったみたいだが]
…特別なのかも?
オレは、知らないし、呼んじゃダメって。
アルの名前は、一人しか知らない。
ん。イレーネは一人だから。イレーネでも大丈夫。
オレが、イレーネじゃないときに、オレを呼ぶならノイって呼べば良いよ。
[ノイでも、イレーネでも。どっちでも、平気。
ブリジットが正確に判ってるかは判らないけれど、
何となく、理解してもらえれば、十分。
アルを見つめてるけど、何処まで判るんだろう。少し、興味ある。
多分、属性が一緒なのは、すぐ判っちゃうんだろうな。]
[メイド服の姿に気づいて]
お茶のおかわりもよろしく。
アールグレイ、ミルクもつけて。
お茶菓子は焼き菓子以外がいいんだけど。
[さも当然のようにユーディットに告げる。
こちらを見ない男の背中をわざとらしく凝視しながら]
やあ、ライデン。
久しぶりだねー、元気?
[くすりと小さく笑って白磁のカップを軽く持ち上げた]
?
一人か二人でなのにさっさと食わないと取られるって…。
[その長老とやらがマテウス並に食うんだろうか、などと考えて]
あー、猿が持ってっちまうのか。
[続く言葉にようやく納得したようだ]
まあ、あまり長く留められていると悪戯心が起きてしまうかもしれませんし早期に解決してくれると良いですね。
それまでは出られないという状況はお困りの方もいくらか居るわけで。
良くも悪くも普通とは言い難い方ばかり。
どうなるでしょうね。
[広間に居る数名をながめやり何かを考えている]
慣れてるならいいか。
オレも、これぐらいなら平気だし。心配いらなかったね。
[オトフリートの言葉に、へらと笑いを向ける。
聞かれた言葉に、少しだけ瞬いて]
うん。やっぱりこれっくらいの時に、会ってるね。
間違ってなくて、良かった。
イレーネは久しぶりだから、「久しぶり」オトフリート。
あと、「随分立派になったね」って。
[あとほかにも、何かごちゃごちゃ言ってるけど、
言葉が難しくてよくわからないから、
とりあえず此れだけ伝えておけば良いよね。]
…何か、疲れてる?
[気配と、纏う『声』が、元気ないから。
理由は判らないけれど、こてんと首を傾げて]
見ての通り、元気ですよー。
そちらさんも相変わらずお元気そうですね。
[にこにこにこ。陽光の精に笑いかけながら、ハインリヒに怪訝そうな視線を一瞬向ける]
[背中に突き刺さる視線が痛い。振り返るか否か。振り返ったら取って食われそうに感じているかもしれない]
『いやまぁうん。
こっちが何もしなければ向こうも特に何もして来ないはずだよな。
探らなければ問題ない』
[気配を感じた時から過去の記憶が甦っている。その記憶は痛いものでしかない。いつの間にか冷め切っていた珈琲を飲み干すと、ぎこちなく後ろを振り返った]
…よー、ひさしぶり、だなぁ。
[引きつった笑顔で若干冷や汗をたらしながら、視線の主─ヘルガへと挨拶した]
アールグレイにミルクですね。
今日、準備したのは栗とお芋のムースとメロンのスープなのですけどそれでよろしいでしょうか?
[首をかしげ]
[青の青年の発した、唐突と思える言葉に一つ、瞬く。
思考が読めない……という点は同じ、という所だろうか、と。そんな事を考えつつ]
……ここに来てから、何もない、ってことはないんですが。
[ブリジットの問いには、軽い口調でこう返す。
過ぎった言葉を悟ったなら、多分、苦笑しただろうけれど]
[リディの視線がこちらを向いたのでおや、と小さく瞬き]
…ああ、えーと。もしかしなくてもちびっこだ。
雷撃さんと翠樹さんとこの。
[まるで近所のおばちゃんのような表現で少女を見る]
大きくなったもんだねー、そりゃ歳もとるわけか。
ハインリヒ様、顔色が悪いですよ?
やはりお風邪を召したのではないでしょうか。
何か暖かいものでも用意しますが・・・。
[スープがまだたくさん残っているはずですし、と呟き]
半分。――名前の?
[アーベルに一度見られたけど、またアルに視線が戻った。
何だろう。難しすぎて、オレには良く判らない。
ノイと、イレーネで半分こかな。
凡その答えを知ってそうなのが、中にいるけど
…でもきっと聞いても、教えてくれないだろうし。]
やっぱり、イレーネとあってるのかなぁ。
[ぽつりと言葉を零しながら悩む少年を他所に
視線を向けられた鴉はふわりと羽ばたいて、空へ上がる。
手には、留まり慣れていないらしい。
再び青年の頭上へ着地しようと]
まぁね。
相変わらずどこにいったって植物があるところに呼ばれるらしくてね。
まったく、いつから翠樹の精霊になったのか記憶にはないんだけどさ?
[かすかに肩をすくめながら、ちらりと猫を見てから視線をライデンへ戻す。
ユーディットの提示してきたスイーツにはふむ、と小さく首をかしげる]
上出来。ムースのほうをもらおうかな。
ふふふ。
やはり、ハインリヒ様が見ていて一番面白いですね。
魔族や竜族などとは比べ物になりません。
せっかくの貴重な機会です、実験台になってもらいましょうか。
ま、一応、飛べもしますし?
[さらりと返しつつ。伝えられた挨拶に、異眸をやや、細める]
……いえいえ。『器』はまだまだ、若輩ですので。
[伝えてきたのが仔竜の頃を知る相手なのはわかっていたから、表情はやや、苦笑めいたものに]
疲れていると言うか……まあ、疲れているんでしょうねえ……。
[続いた問いは否定しようとしたものの。結局できなかった]
/*
……くぅ。飴を消耗しすぎかも…。
基本的に、規定の1500ptで過ごすのが好ましいのに。
一人称ト書きは、色々突っ込みすぎて長文になるぽ。ダメだ。
しかし、あと1時間半を、151ptで乗り切る自身も無しorz
[瞬かれる緑を認め]
[視線が移ろう――時空の竜へ]
……、
[瞬かずに青は見詰め]
其方も、わからない。
[そう呟いて、][目を伏せた。]
[手から飛び立った鴉は頭上へと降りる]
[機鋼の馬を駆り、いくら風を切って走ろうと、あの感覚にはとても及ばない。
口の中だけで小さく悪態をつき、鉄馬を停めて、屋敷へと。]
いやいや、かぜはひいてないさ、うん。
じゃあこーひーもういっぱいもらうかな。
[何故かユーディットに対しても棒読みになったまま珈琲のお代わりを頼む]
問題はお相手の方・・・。
リディ様、ヘルガ様あたりが楽しそうです。
何やら因縁のありそうなヘルガ様か。
命の恩人と仰っていたリディ様か。
惜しむらくはお2人とも人ではないことですね。
そう、他の人の時にはノイと呼べばいいのね。
他の人のときにノイって呼ばないように気をつけるのね。
[どうにか理解したようだ。どうにか、だけれど]
うーん、獣族や竜族の気配ではなくて。
精霊ともちょっと違うのよね。
分からないから魔、というのは止めろっていわれたし…。
[鴉に向けた視線は段々凝視に近くなりながら]
イレーネとも通じるから、属性は精神だよねぇ。
一番近いのは精霊なんだけど…むぅ。
[後一歩の所で確証が取れないようだ]
[まるでからくりのような動きでこちらを振り向く男に典雅な微笑を一つ向ける。
───けれど、深い葡萄酒色の瞳がちっとも笑っていないのは気のせいだろうか]
───やぁ、ボケ。
…ああ、ああ、間違えた。ヴォルケ、だっけ。
相変わらずうだつのあがらなそうな冴えない人相だね?
[にこにこと微笑むも、いうことがかなり酷い]
ちびっこじゃないし!
[膨れた。単純に年数でいえばヘルガより長く生きている筈だったと思ったが、時間経過に関する体感的なものは、種族や個人差がかなり大きい]
ヘルちゃんは相変わらず派手ね。
へぇ、知り合いか。
な、はちみつないかな?
[ヘルガとハインリヒ、ユリアンの言葉を面白そうに聞きながら、ユーディットにコーヒーのおかわりを頼みながら聞いてみる。]
[厨房より人数分のカップと十個ほどのムース、珈琲紅茶のポットを手に]
お待たせしました。
[広間の全員の前にカップを置き、希望の飲物を注いでゆく。]
[青年から投げられた言葉に、翠と紫はほんの少しの険しさを帯びて]
……わからない、か。
記憶違いでなければ、300年前に会っているような気がするんだけど、ね。
[そしてその邂逅が、旅立ちの直後に魔界へと向かう切欠になったりしたのだが]
[ボケ。その言葉と続く言葉でで相手がまだ自分を許しては居ないことが良く分かる。向けられる笑みが恐ろしい]
いや、うん。
もうやらんから許してくれ。
[名前をわざと間違えられたことや、人相についてこっ酷く言われていることに関して文句一つ言うことなく。顔の両脇に手を挙げて降参のポーズ]
ああ、頼むよ。
[ユーディットに支持する様子は慣れたもので]
いいじゃないか、ちびっこで。ちいさいんだからさ。
は、は!派手、ねぇ。しょうがないさ。
こういう顔と性格と思考で生まれてきたんだ。
こればっかりは誰に文句の言いようもないだろうさ。
[リディの反論も歯牙にかけず、陽光の精霊はマイペースに笑う]
ヘルちゃんでもハインリヒのおじ……おにーさんでも無いのか。誰の声なんだろこの……
[ある一定の周期を持った、微かな声が聞こえ続けている。しかしそれは、此処へ届くより前に音波としての力が弱まってしまって内容の判別は出来ない。
胎動に似た、規則的なうねりが聞こえる]
飛べるのに怪我しちゃったら、それこそ問題かな。
[けらと、笑いを零す。
苦笑を向けられて、思わず不思議に思った。
だって、あの人は滅多に褒めないから。誇って良いと思うんだ。]
でも、『識って』た頃と大分違うよ。
器もそうだけど、力の大きさも。
…うんと、器じゃなくて。魂が、疲れてる?
心に、色々乗せちゃうと、大変だよ。
器は治るけど、心は潰れたら、すっごく時間がかかるから。
[何かあった?と緩く問いながら。
…なんか、抽象的な説明になっちゃった。けど、まぁいいか。
否定が返ってこないのは、少し不安]
―東部エリア:屋敷内二階個室―
[エィリ殿が運んできてくれた食事を、私はいつもより時間をかけ咀嚼する。空虚なる胃を急には満たせぬ故と説明すれば、優しき彼の猫は納得してくれたろうか。
先に食べ終えた様子を見、私の事は大丈夫ゆえ構わずにと告げる。
見られていては食べにくいと気遣ったか、彼の猫はその言葉に頷いて、食器を手に階下へと降りていった]
……もう…これ以上は。
[足音が消えて、私の口から小さな声が零れる。
未だ残る果実は後ほどいただく事にし、窓へと歩み寄る。
昨夜、寝かされていた部屋と今の部屋は異なるのか、窓下の景色は見覚えなかった]
……?
[茶色と緑色の縦横が織りなすは、畑だろうか。
その向こうには濃い緑と、幾つかの鮮やかな色が混じる。
私は気配がないのを確かめ、空へと身を躍らせた]
ぶはっ!
[ヘルガのボケ発言に、思いっきり吹いた]
ぼ…ぼけでヴォルケ…て……ぷっくくくくくく!
[テーブルに突っ伏して、肩を震わせて笑っている。ものすごーく失礼かもしれない]
―屋敷・リビング―
[軽く挨拶しつつ入ってきて、更に増えたっぽい個性的な面々を見回したりして。
ぬっちゃけ、覚えきれてなかったり。]
…んー?あんたら知り合い?
[なんだか気分は転入生。
きょとんと首傾げようとして…ちょっと痛かった。]
[青の眼差しはもう其方へは向いておらず]
……、わからない。
[声は聞いているのか][言葉は返すけれど]
違うのか。正しいのか。
[矢張り要領を得ない][曖昧な回答ばかり]
ただ。知らない、は、無い。
[新たに現れた翠樹の少女も見ようとせず]
うん。オレを呼ぶときに、ノイって呼べば良いの。
[大丈夫、強ち間違ってもいないから。
肯定するように頷いて、つづく言葉に少し楽しそうに]
うん、魔でもないね。
獣の姿をとるけど、獣族じゃないし。竜族でもないよ。
一番近いのが、精霊なのも、多分あってるよ。属性も、あってる。
[すごいすごい。
何だか凝視してる分、アルがもっそい居心地悪そうだけれど
見ていて楽しいから、止めない。]
やだね。
[あっさりと拒否の言葉を口にしながらハスキーヴォイスはさらっと響く。
ユーディットが用意してくれた紅茶のお代わりをもらいながら]
…謝って許してもらう態度じゃないよねぇ。それ。
[いじめるのが楽しいとばかりに悠然と長い足を組み、肘置きにゆるく肘をついて楽しそうにしている姿のなんと悪役っぽいことか]
精霊にしては俗っぽい方ですね。
お行儀の良い方が多いのですけど。
まだお若いせい・・・でしょうか?
相手は決まりかな。
[くすりと笑い、鏡を取り出して]
大きいと疲れるし。
[身体のサイズを変えることは出来ても、維持する体力が無い。結局ちっこい]
ヘルちゃんそゆの似合うし。ていうか似合いすぎ。
[堂に入ったヘルガの苛めっぷりに感嘆。
助け船を出すつもりも割ってはいるつもりも無さそうだ]
召使い ユーディットは、探偵 ハインリヒ と 酒場のママ ヘルガ を能力(結ぶ)の対象に選びました。
お、さんきゅー。
[つっぷしたユリアンを不思議そうな顔でみつつ、現れたダーヴィットに会釈。
ヘルガとハインリヒのやり取りも楽しそうにみつつ、蜂蜜をスプーンですくって口へ入れた。]
[霧より粗い][砂の粒子が]
[付かず][離れず]
[周囲を舞っているかの如き感覚]
《 》
[よぶこえが][コトバが]
[視えない][聴こえない]
おや、お出かけでしたか。
いんや、生憎。今の所はなにも。
[やって来たミリィに気づき、そちらにこう答えて]
……ま、さすがに、前歴さっぴいても、600年生きてますから、それなりには。
でも、それこそ何から何まで無限の御方とか、見てますとねぇ。
[そこで虚竜を比較対照にするのは、間違いなのだが]
心は……ん、まあ、そうです、ね。
[その辺りは、経験からわかっていたりもするので、曖昧に。
問いかけには、まあ、色々と、とため息を零す]
[何だかやっぱり、挨拶が違う気もするけれど
でも、一日で初めて会った人には朝の挨拶って聞いたし。
多分、間違ってはないんだと。思う。
初めて見るおねえさんだなぁ。
纏う気配が人間だから、きっとそれは違いないんだけれど。]
進展。
[進展? とぼんやり尋ね返す。
実は昨夜の出来事を、まだ知らない。]
………。
[請うた許しは即否定。しばらくそのままで固まって]
…許してくださ《ゴン》…っっっっ!!
[もう一度許しを請おうとして思い切り頭を下げ……たが、後ろを向いていたためにソファーの背凭れにしこたま額を打つ。額を押さえ込んでソファーに沈んだ]
[ざわり、][ざわつき?]
[ゆらり、][ゆらめき?]
[苛立ちにも似た感覚][されど][“アーベル”は認識せず]
[起きているのに][睡っているかのように]
[定まらぬのは][意識か][己が存在そのものか]
そう?似合う?ありがと。
小さいのは確かに便利かもしれないけど、何かと不便なことのほうが多くてねぇ。
[白磁のカップを傾けながら堂に入った悪役の微笑。
元々の顔立ちとあいまって、なんともラスボスっぽい]
姿形は趣味もあるかもしれませんが、性格によるところが大きいでしょうか?
わたしの場合は、望まれたままに姿を変えることが多いです。
[2人の様子を微笑ましそうに見ながら、ソファーへと腰掛け。自分の分の紅茶を注ぐ。]
あー…なんか適当に食えるもん無い?
残りモンでいいからさー。
[すっかりこの屋敷の一部になりつつあるメイドさんに声かけてみたり。]
―庭(畑・果樹園側)―
[降り立てば私は獣と変えた半身を戻し、軟らかな土を踏むは素足。
畑の中へは入らずに、周りを巡るように果樹園の方へと散策する]
…よく熟れているの…。
此処はよく手入れされていると見える。
[濃い緑の葉が茂る中、赤く染まる果実を指先がなぞり離れゆく。
今はもう十分に足りていたゆえ、それらを奪う気などなかった]
[また鴉へと視線を戻して。
どうしても分からなかったから…こっそり左手の鎖を弄った。
オトフリート辺りにはすぐ気がつかれるだろうか]
精霊に近くて、こういう形態を好む。
あっ、妖精ね!
[居心地悪そうな鴉を見つめた瞳は一瞬紫が掠めて。
けれどニッコリ笑ってそう断定した時には元の翠色。
コソコソと鎖を直している。…他の人にもバレたかもしれない]
[胎動。
やはり、リディの感覚に依って言うならば胎動である。
深い場所から響いてくるさまも、規則的な様子も、まるで鼓動。但し、生命の鼓動というには些か機械的すぎる音が、くぐもった声の背後で聞こえている。
少なくとも、リディには聞こえている。
この広間の面々には聞こえていないのだろうか]
…面白みにかける。やり直し。
[すっとかすかに瞳が細まり、そして悶絶するハインリヒを哂うかのように猫画にゃーん、と間延びしたような泣き声ひとつ]
クラムチャウダーが鍋1つ分にローストビーフがまだ半分残っていますね。
ムースも30くらいは残ってます。
すぐ、お持ちしますね。
[ふわりと立ち上がると厨房へと姿を消し、すぐに両手に皿を持って現れる]
/*
ところでソファーの背凭れって硬かったっけ?(ぉ
硬いやつはソファーって言わないかもしかしてwwww
まぁ中にある芯にぶち当たったってことで(ぇ
*/
……そうなんだー。うーん、何時になったら出してもらえるんだろう。
というか、ここって凄いね。混沌っていうか節操ないっていうか。
/*
あ、と。いきなりロール落として申し訳ない。
クロムが封印された後に呼び込まれる予定でいます。
具体的に言うと、恐らく、後、一時間後。
今は、アーベルが聞こえていないだけなので、ミリィは聞こえていても良いかと。
*/
はあはあ…
[笑い疲れて、一息ついたところで、顔を上げると、ハインリヒが盛大にソファーに頭をぶつけたのを目撃]
あー、痛そう。
[さすがにこれは、笑わなかった。他人事っぽいけど]
[誰かに訊ねようにも、満足な答えが得られるとも思いがたかった。そもそもこの状況を理解していないものが殆どであるようだから、それならばリディと大差ない]
/中/
まだ補給まで1時間あるんだなぁと改めて苦笑。
昼間いなかった私でもこれですから。皆さん苦労してるなぁw
あ、鴉探知はついやってしまいましたが。大丈夫だったかしら?
一応情報板に出てたからいいかなと思って。
もし隠したかったんだったらごめんなさいでしたよー。>イレーネ
さて、霊というより占っぽいよね、この演出。
でも目の前にいるとか動いた後の力とかしかぶりじったんには分からんのですよ。星読みは相変わらず苦手です。
明日も昼間いられませんが…2日目にはその辺のRPも上手にできるといいな、うん。
さて、中はできるだけ減らす方向で行きたいかな。再潜伏〜。
[聞こえてきたのは、少年のような少女のようなどちらとも取れる中性的で、そして声には多分に幼さが含まれた、聞こえてきていたここにいる面子の誰とも違う声。
それ故、出そうになる声を押さえ、ただ静かに次の言葉を待つ。]
[翠の色彩を認めたか否か]
[青の片目は動きはせずに]
[代わりに左手を持ち上げ]
[髪の下の右眼へと添えて]
[指の合間に天の青が僅か覗く]
[ズキズキと痛む額を押さえ込み、蹲る形に]
おおおぉぉぉ……。
[悲痛な呻き声が辺りに響くだろうか。やり直しが出来るほど復活するまでにはまだ時間がかかるっぽい]
[ダーヴィットの前に皿を並べながら、リディへと声をかける]
メイドは職業ですから違います。
人間の世界で動き回るには便利だからですね。
容姿はここに来る前にお仕えしていた方の望むとおりに作りました。
[ヘルガの見事な女王様っぷりに、陽光の次代はこのひとなんじゃないだろうか?と思いつつ]
大丈夫ー?ハインリヒさん?
[一応って感じで聞いてみる]
[ハインリヒの頭に手を伸ばした。よしよし]
”お仕えしていた方の望むとおりに”って何かやじゃない?
メイドさんだってメイドさんはメイドさんでしょ
[主語と目的語が錯乱状態に陥った]
/中/
一瞬「先走ったぁぁぁっ」と思ったがもう開き直り
(私に聞こえる)機鋼竜の声を幼くしたけど、アーベルに聞こえる声は幼くても老獪でもどうでもいいと思うんだゼッ
あー、それと何か言わないといけないと思ってたんだが。何だったけか(ぉぃ
無限の御仁と比べたら、皆子どもだよ。
[オトフリートに、小さく笑う。
”イレーネ”は兎も角、オレなんて子どもですら無いかも。
と、続く言葉に、僅かに眉を寄せた。]
――それは、いけない癖だよ。オトフリート。
立場上、仕方が無いかもしれないけれど。
[判ってるなら、背負わないようにね。
何に疲れているのかは判らないけれど、一言だけ。
そういう「声」は、聞えるこっちも、少し辛いから。]
[蒼の青年の頭上に着地した鴉は、満足したのかそこで留まったまま。
暫く髪をひっぱったり弄った後に、少年の頭上へとふわり戻って]
/*
ついてく側としては先走ってくれたほうが有り難げ
というか、ついていく言った気がしますが既にさくさく歩き出してますがお構いなく。
嗚呼、あまり遅くまでは居られないかも知れません。
> がんがんいこうぜ
*/
[果樹園を抜けて、私は緩慢に歩いてゆく。
ふと風に乗って届いた匂いに、首を伸ばして鼻先を上に向ける]
…これは……?
[仄かに届いた香りは、温かな泉を連想させて。
私は匂いを頼りに、そちらへと歩を進めた。
やがて見つけたのは、岩場に囲まれた泉。
私は用心しつつ近づき、屈み込んで指先を仄かな湯気の上がる水へと浸す。微かに痺れるような感覚と共に、熱が指先を伝わった]
……と。
[気配が動いた事に気づいたのは、それぞれの属の特性故か]
もう、起きても大丈夫なんですか、と。
[無限鎖に意識を凝らしつつ、そう、と問いを投げ]
/*
了解。
色々と違っていいのではないかな(適当)
此方には、属性等の性質上、機械的な音声として伝わります。
当人同士には意味はわかりますが、傍からはわからない感じで。
ト書き等で補足は入れるつもりでいますが。
思い出しましたら何時でもどうぞ。
*/
そう、妖精。
すごいやブリジット、よく判ったね。
[言い当てた(様に見えた)ブリジットに、小さく拍手。
何だか左手を弄ってるけど、…なんだろう?]
「――よく、言う。」
……何が?
[少年の頭上に舞い戻ってきたアルがぽつりと言葉を零す。
凝視された鴉は、しっかり掠めた紫を見取ったらしい。が
そんなこと、オレは知らない。]
ほーらほーら。
はやくしてよー。
つまんないでしょー?
[軽く不機嫌そうな表情でのた打ち回るバ風・ボケ…もといハインリヒ・ヴォルケを見る視線のなんと冷たいことか]
容姿でわたしの何が変るわけでもありませんし・・・。
ひとが喜ぶ顔を見るのが好きなんです。
だから、望むのでしたら何でも叶えてあげようと思ってしまうんですよね。
それで取り返しのつかないところまでいってしまう方も多いのですけど。
[人って儚いですよね、と特に気にした風もなく呟く]
―屋敷の一室―
[目を覚まして、真っ先に見えたのは見知らぬ天井。]
……あぁそうか……そうだったわね。
[呟いた後、ひとつ伸びをしたその時、窓に何かがぶつかる音。ベッドから降り、カーテンを開ければクラウドがパタパタと。仕方なく窓を開ければ、勢いよく飛び込んできた。]
「バカヤロー、てめーだけ一人屋根の下にいやがってっ!」
あーら?貴方が勝手にどっか行くから悪いんでしょうに。
[くすと笑って正論を返しながら、鏡の前に座り身支度を整え始めた。]
そう、今までは相手の望みのままにしか力は使ってきませんでした。
自分で望んで使うのは始めてかもしれません。
結果がどうなるか、わたしにも予測はできませんけど。
[途切れ途切れに届く]
[点][波][線][音]
[形に成らぬものたち]
[散る][散らばる][散らす]
[遮断][妨害][邪魔]
[機鋼のちからを有する者の所為とは知らず]
[誰より近しい][故に][今は][誰よりも遠い]
あぁ、ありがとう。
[食事の用意の労をねぎらい、口に運んで表情を綻ばせる。]
用意すんの大変だろうから、外で喰ってこようかと思ったけど、やっぱ足りなくてさぁ。
[苦笑いしつつ、フォークを口に。]
それに、どうせなら旨いほうがいいしなぁ。
[もぐもぐ。]
ふーん。
メイドさんって何かアレだね。ワルじゃん?
……痛いの痛いの飛んでけー。
[特にやる気も無さそうに、片手、片手間でハインリヒの頭をなでなでした。実際に”痛いの”が飛んでいくのが特徴である]
[ふと、手を下ろす]
[蒼天の色は][夜天の下に][沈む]
――、……………?
[水音が届いいたか][或いは別のものか]
[視線が周囲を彷徨う]
まあ……数多の世界でも珍しい、全属性の揃った場所ですから、ね。
[混沌、というミリィの評価にくく、と笑いつつこう返し]
我が王と比べる事自体、間違いでしたか。
[イレーネの言葉に、右手を上げて頭を掻く。苦笑が過ぎるのは、続いた戒めの言葉のためか]
……それでも、昔に比べれば、大分マシになっちゃいますが、ね。
/中/
ああ、そうだ。リディっ子の洗脳・教唆云々だ
んー、残念ながら美里さん洗脳技能は持ってないなぁ
ただ、両親関係で突付けばリディっ子は面白く動きそうかな
ふむふむ、おk。いま頭の中で誑かしの計画が完成しました
問題は第三者であるユリっぺから上手いことリディっ子の情報引き出すことだな
/*
ミリィが先に行っても後から合流しますので、がんがん行こうぜ。
同時に失踪?すると流石にアレかなともそもそもそ。
*/
[突然掛けられた声に驚き、私は均衡を崩す。
咄嗟に声もコエも出さずに済んだのは、単に水中で息を止めた故]
[不自然な沈黙がしばし続く――だろうか]
[まぁ、読むというよりは視るに近いことをしたのですが。
感触からして機鋼の世界でも他の精霊界のように力を使うことも可能だなと確認できたので、結果オーライということで]
う、うん。ありがとう。
[それでもちょっとズルしたという自覚はあるので、微妙に笑顔は強張ってみたり]
……て、もしもし?
[不自然な沈黙に、ちょっと嫌な予感が過ぎったかも知れない。
……そう言えば、さっき水音がしなかったろうかと。
嫌な予感は累積中]
[部屋を出る。クラウドはその後をパタパタと。]
[こんな場所に来ることなどもうないだろうし、そのまま外を見に回ろうかとも思ったが。]
[おいしそうな匂いに誘われ広間へ。]
こんばんわ。
[居並ぶ人々に微笑みながら、適当に空いている椅子に座る。クラウドは椅子の背にちょこんと止まり。]
―→広間―
/*
ご主人様方に洗脳される、ご主人様方に脅される、子竜に洗脳される、自発的に協力するなど色々パターンは考えてますので最悪放置でも自活しますご主人様。
基本情報だけならプロフィール本から入手できますねえ。ユリぽんは、お互いの設定がかち合わないように空白部分を沢山設けてると思うので、聞いても基本情報くらいしか入手できないかも。
嗚呼あと、今日のpt補充のあとは赤での中会話を個人的に控えますですご主人様。
*/
[やる気なさそげながら、ハインリヒに癒しをかけたらしいリディに、目を細めて、食事を始めた火竜に視線を移す]
ダーヴ殿、前から燃費悪かったけど、ますます酷くなってません?
体調でも悪いんじゃ?
[竜の血の匂いは料理の匂いの中でも届いたろうか]
暇でやっているだけですから、遠慮しなくても。
このくらいなら常時やっていましたから大変というほどでもありません。
[ダーヴィットににこりと笑いかけたところでリディの声が聞こえきょとんとした顔で]
ワル・・・ですか?
わたしがでしょうか?
[自覚はないらしい]
[リディに頭を撫でられて。それでも蹲った状態から復活するにはまだ時間を要したか]
[痛みを押さえつける間もヘルガの文句は続く。そもそも面白みにかけるとかどうすりゃ良いんだ、なんて痛みに耐えながら考えて。考えられるようになってきただけ、痛みは引いてきているのだろうか]
[それもそのはず。リディが頭を撫でながら「痛いのとんでけー」とか言っているわけで。しばらくして痛みはすっかりと消えてしまうか]
…あれ?
[痛みの引いた額から手を退け、不思議そうに呟く。元々血も出ていなかったが、ぶつけた時に出来る特有の赤みも無くなっているだろうか]
―庭の一角(温泉)―
[突然の事に私は混乱しつつも、顔を水面から上げる。
咄嗟に息を詰めたのが幸いしたか、全身が濡れただけに留まった]
…嗚呼、衣が…仕方なきか。
[私は溜息を零し、温かな水中で衣を剥ぐ。
水に濡れたそれに手間取りつつも余り戸惑わぬは、元より入ろうとしていた故に。
やがて濡れた衣を岩場へと掛け、私は泉へと身を浸す。
温かな湯が、痛む脚を癒してくれる事を*願って*]
ん。
[大丈夫そうかな、と見て椅子に座りなおす。
スプーンのはちみつを指につけてペロリと舐めながらまわりの騒がしい空気を楽しむ。]
[空いている席に座るエルザに気付き]
こんばんは。
何か食べるものをお持ちしましょうか?
希望がありましたら、遠慮なく言ってくださいね。
[不思議そうなハインリヒには、やっぱり特に説明するつもりも無いらしい。大規模な怪我などを治療しようとすれば、対価として本人の生命力を大幅に消耗して多大な疲労感を伴うが、たんこぶくらいならどうという事も無い筈だし、と]
ていうかリディも結構ね、人間界に遊びに行くんだけど
取り返しのつかないとこまでいっちゃう人にさ、いい人だったら一緒に取り返しのつかないとこまで行くとかしない?
ていうかメイドさんは何か、人を堕落させてるような感じがしたね!気のせい?
[ムースを食べながらハインリヒの次の行動を不機嫌そうな顔で待っていたのだけれど、そこに月闇の気配を感じればわずかに表情に変化が現れるだろうか。
それが対である属性がゆえに]
…。
[不機嫌そうな顔で紅茶のカップを空ける]
…そうだったね。
全属性集まるのって珍しかったんだ。
[なにせ故郷を出てきた最初に揃うような事件に首を突っ込んだりしていたわけで。その辺の自覚は甘いんです]
ミリィさんには居心地悪いの?
[ようやく思い出せた名前と共にそんな疑問を投げて]
あれ、どこかいくの?
[突然歩き始めたアーベルを視線で追った]
うーん。リディ様も面白い方ですよね。
悩みますね。
親子二代に渡って騒動の中で、できちゃった婚とか。
[事実と反しているのはユーディットの主観だからです]
マシになってるなら、良い傾向だけど
まだまだ、足りないよ。
[もっと、荷物を落としても良いぐらい。
オトフリートの苦笑に、眉を寄せたまま、呟いて。
でもこれ以上言うのは、やめ。
俺はイレーネだけど、ノイで、オトフリートより幼いし。
偉そうなこと、いえない。]
…アーベル?
[ふら、と。
歩き出すアーベルに、きょとんと瞬いた。
さっきまで、話してたのに。どうしたんだろう。]
[無から有を生み出す訳ではなく、ただ活性化を早めるだけである。怪我人本人の生命力で賄えない場合は、それ以外の動植物から生命力を奪って分け与えることもときに可能だが……]
[水中から顔を出し、呼吸を整える。
コエは届いていたけれど、返すに間があったのは心配をかけたくなかった――よりも知られるのが恥ずかしかった故に]
…大丈夫です。少し…驚いただけ。
[偽りなくも十分ではない答え。
なれど、衣以外は無事とも言えるのだから、他に応えようもなく]
[広間の片隅。
白梟に見守られつつ、黒猫と戯れていた機竜の従魔が、ふいに動きを止めた事に、気づいた者はあったろうか]
「…………」
[唇が小さく動く。紡がれた言葉は声にはならず、他者の耳に届く事はなかったろうが。
従魔はしばし、虚空を見上げ、それから、音もなく外へと駆けて行く。
一歩遅れて、白梟がそれに続いた]
[気付けば幾人か(ダーヴィットやエルザ)が広間に増えていることを理解して]
あ、どーも。
[痛みが消えた不思議な感覚が残ったまま、呑気な挨拶をする]
[ブリジットの言葉に顎に指を当て思案顔。]
んー。居心地は別に悪くはないんだけどね。
私の生まれたところも『季節』ってやつがある場所だったし。まあ、流石に一度には来なかったけど、ね。
[ブリジットの笑みが、何だか強張ってるけど、何だろう?
すごいことだと、思うんだけどな。]
ねー、アル。凄いよねぇブリジット。
何が「よく言う」なの?
「――餓鬼に教えることなんざ無い。」
痛い痛い痛い!ひっぱんないでよ!
[また髪の毛引っ張られた。そろそろはげちゃう。
言い当てられたからって、拗ねること無いのに。
何でオレばっかり怒られるんだろ。
まるで「あんな言い当て方認めない」みたいな感じだけど
……わっけわかんない。]
[やり直しを要求してきたヘルガをちら、と見れば、その不機嫌さは増しているように感じられ]
…………。
[今やったところで許してくれないのでは、と言う考えが頭を過ぎる。いつまで経っても許してくれないんじゃ、と言う考えは持たないのだろうか]
相変わらず”新たな仔”は――未熟だね。
流れを読むことに関しては、やはりメーアの方が上手のようだ。
[少し楽しげに響く声は、誰にも聞かれること無く]
[声を掛けてきたメイドに。]
あぁ、ありがとう。
何か適当に見繕ってくださる?出来ればお野菜中心で。
後は……アペリティフでも頂ければ。
[青年が歩き去る様子を視界の隅に止めつつ、言葉をかけなかったのは、意識がどこか他所へ行ってでもいたためか]
……ま、それはおいおいと。
取りあえず、俺には時間だけはありますし?
[ゆるり、と一つ瞬いてからイレーネに返す、口調は冗談めいていたけれど。
異眸はどこか静かで。
その奥にある光、そこに宿るある意思は、果たして読み取れるだろうか。
そこにあるのは、孤独を律とする属、それ故に、孤高たらんとする頑なな意思の光]
取り返しのつかないところにいってしまうのでも、夢を叶えるのでも、それをただ見ていたかっただけなのです。
好んで失敗させているつもりはないのですが・・・。
だから、『悪魔』なんて呼ばれてしまったりするんですかね。
[罪の意識などはまるでないようだ]
驚いた……って、一体何が。
[ようやく返ってきた声に、どこか戸惑いを交えつつ、返す。
よもや、自分の呼びかけがその原因とは思わずに]
……と。
セレス?
[セレスが駆け出したのに気づいたのは、その直後か。
それを伝えてきたのは、魂を分かち合う、白梟]
今でもこんなことを考えているのですからね。
所詮はわたしも魔族の端くれ。
ひとの幸せのためにはならないのかもしれません。
[楽しげに笑う]
んー…、別に?
ずっとこうだしさ?
[こくんと口の中の物を飲み込んで、暢気に答える。
実際、ずっと治りきってはいないわけで。
切り口を喰いちぎられた部分は、痕を残しつつもふさがったけれど。]
悪魔ー。
[そうは言ったが特にユーディットを咎める気も無い]
まあ、過干渉はあんまりよくないし。
[それはあくまで精霊の理屈だが。
ハインリヒの隣を離れて、ユリアンのほうへ]
……さっさとしてほしいんだけど。
またぼっこぼこにされたいのかな。
[様々な理由から苛立ちはクレッシェンドの一途をたどり。
もはや微笑むのも面倒だとばかりにきろりとハインリヒをにらんだ。明確に。
とばっちり以外の何でもないのだが。
姿を現した月闇の女のほうをかすかににらんだ後視線はそらし紅茶とともにいろいろな感情を飲み込み]
あー、喧嘩しちゃだめー!?
[鴉とイレーネのやり取りには手をわたわたさせて。
会話の断片的に、多分自分がやったことを妖精が不満に思っているんだろうなというのは分かったから]
ごめんね、どうしてもわかんなかったから。
もうあなたにやったりしないから、ね?
[直接手を届かせることは出来ないからそんな風に言って]
[駆け出し、広間を抜け出した従魔は、屋敷の前で空を見上げる。
金色の髪の上に、白梟を乗せて]
「…………」
[天青石の瞳に宿るのは、微かな不安の色彩]
/中/
性格の部分でも相性悪そうだよね。
ヘルガとエルザって。
これはこれで面白いな。
女王キャラと、素直でかわいらしい少女と、クールビューティ(?)と。
ちょうど白ワインを開けたところでしたので、お持ちしますね。
レンズ豆の温製サラダとメロンのスープ。
それと南瓜のムースを。
[厨房へと姿を消し、すぐに両手に皿を持ち戻ってくる。
手際よく皿を並べるとぺこりと一礼し]
ごゆっくりどうぞ。
――…、刻か。
其れが、貴殿の強さなのかもしれぬが。
[背負いしものに溺れぬようにな。
じ、と。瞬いた異眸と同じように、ゆるりと瞬いた蒼を向けて
ぽつりと零した言葉は、少年のものと言うよりはむしろ]
…アーベル、どうしたんだろ?
ちょっとおっかけて来る。
[ふと、何事も無かったかの様に首を傾ぐと
青年の向かった方へと、軽く駆け出す。
頭上にとまっていた鴉は、ひらりと離れて地面へと降り立って]
[とばっちりを食ってるなんてことは本人は知る由も無い。全て自分が撒いた種だと考えて]
いやだからもうやらんから!
依頼を受けて調べようとした俺が悪かったですごめんなさい。
もう金輪際探るようなことは致しませんのでどうか許して下さい。
[蛇に睨まれた蛙の如く。脂汗とも言える汗をだらだらとたらしながら直立不動の体勢から、腰で90度曲がるような感じで頭を下げた。口調も言葉を発するごとに丁寧になっている]
[月闇と陽光の間の微妙な空気に、ちょっと気をとられつつ、大人しく紅茶を飲み干す。何か、身内が、ざわめくような気配…気のせいと言ってしまえばそれで済みそうなもの、ではあるが]
呑気だなあ。
[ずっと、という火竜の言葉に、苦笑]
竜族って、我慢強いよねえ、ダーヴ殿といい、オトさんといい。
[確か、以前、結構な力を、この若い竜は使った筈で、まあ、それも余り気にしてなさそうなのだが]
ま、無理はしないでね。
[軽く付け加えたのは、社交辞令というわけでもないようだ]
「生まれたところ……故郷……掛け替えのない場所
それを奪った彼が憎い?」
(…………君はダレ? 何を知ってるの?)
「(くすり)……君の知りたいこと」
(っ!? …………本当に?)
[今居る場所とは対岸とも言うべき方向、]
[屋敷の入り口側に従魔が存在したのは偶然か]
[隠された天青石の睛は何を思うか定かならず]
[一瞬だけ睨む視線には平静を装いながらぼそり。]
ぼっこぼこって……穏やかじゃないわね。
[属性もさながら、性格的にも合わなさそうだな……などと思いながら。]
─機鋼界中央塔・管制室─
それから、しばしシステムを動かして。
どれほどの時が過ぎたのか。
機鋼王はぴたり、動きを止めて。
「いずれにせよ……仔を止めねばならぬようだな。
……時空竜殿にも、助力を願うか」
決意を込めて、そう呟くのと。
下から、力が駆け上がるのは、どちらが早かっただろうか。
唐突過ぎる、力の波動──それは、機鋼の王を取り込み、捕えようと。
「……仔かっ!? 一体何を!」
問いには、果たして答えはあったか、否か。
確かめる間もなく、機鋼王は絡め……。
「……『魂』を持たぬ、『器』の竜が! 仮にも、精霊王たる我を押さえ込めると思うてか!」
/*
機鋼竜は感情薄いのではないかなと思って、
ああいう口調になっていますが、
実際には共鳴したものの鏡だと面白いかもしれない。
そうならば、ミリィに聞こえる声の調子が違うのにも理由がつく?
*/
却下。
[即答。
性格の悪さは、依然彼をボッコボコにした時よりも悪い方向に磨きがかかっていたに違いない。
元々、素性を調べられるのが気に入らなかったのと、調べられた理由が気に入らなくてぼっこぼこにしただけだったのだが。
遊んでいた相手に一人置いていかれてしょんぼりとした黒猫は尻尾を引きずったままようやくヘルガのもとへと戻ってくる。
白磁のカップをソーサーの上に丁寧におろすと猫を両の手で抱え上げて]
取られなかった。
鋭い声が響き、縛は跳ね除けられる──が。
次々と放たれるそれに、機鋼王は舌打ちする。
「この、過剰な力……く、このままでは、他の界にも影響を及ぼすか……やむを得んな!」
苛立ちを込めた言葉と共に、機鋼王は力を用いる。
それは、機鋼界自体を閉ざす、力。
界の王たるクロムのみが扱える。
ただし、その間、クロム自身は全ての動きを封じられるのだが。
「……ギュンター、報せを! 時空竜殿に、この事を!
彼の仔を……機鋼の仔を、止めてくれ、と!」
鋭い声は、側近と頼む機精に届いたか。
確かめる間もなく、幾度目かの波動が襲い掛かり──。
──穏やかでいられないような理由があったもんでね。
[ひざの上に尻尾の長い黒猫をおろすと対の女を見る。
不機嫌さマックスの視線は少しだけゆらめきを見せたライデンと生命の子のほうへと向けられただろう]
あくまー。
ごめん、じゃあもう言わない。
[ユーディットをちらっと上目遣いに見て、小さく頭を下げた
それからユリアンに、耳打ちするように首を伸ばして]
ねね、ライデン。
何か変な感じしない
[鴉が地面へ着地と同時に、その姿をするりと大型の黒犬へ変える。
慌てる少女の言葉に、鴉が僅か溜息を零して。]
…別に、俺に使用することは構わないんだが。
あの餓鬼が、あまりにも疎いのでな。
[既に妖精ともバレているし、隠すことも面倒になったらしい。
平然と人語を話し始める。駆ける少年の後は、特段追う気は無いようで。]
[頭を下げた状態で届く無情な声。心に去来するのは、ああやっぱり、と言う一種諦めの念だっただろうか]
…もうやらねぇってだけじゃダメなのか?
どうすりゃ良いんだよ、ったく。
[頭を上げればその表情は困惑に近いものになっていて。右手でくしゃりと前髪を掻き揚げた。左手はジーンズのポケットに捻じ込まれ、立った状態でソファーの背凭れへと腰を下ろすように寄りかかる]
そっか、季節が全部一緒に来てるようなものよね。
そう考えると違和感あるかもなぁ。
あっ、いってらっしゃい。
[ミリィにはどこかズレた答えを返し。
イレーネが駆け出すのを見送って]
あ、うん。ありがとう。
イレーネに対して不用意すぎたのかな?
[良くそうやって怒られるの、と苦笑い。
話しかけてきた鴉より変じた黒犬にそう笑いかけようとして――]
へんなかんじ?
[リディの言葉に、首を傾げかけ…て、]
……て、おい?!
[今までのざわめきとは違う感覚が襲う。機鋼の力が…いや、機鋼界そのものが、動いた、と感じた]
勘弁しろ…よお…
[そして、この界が閉ざされたことも]
[雷撃王の気より産まれ出で、別個の存在となった今でも、根幹の繋がりは断たれずにいた、その気の断たれた故に]
[中枢から感じた、力の波動。それは、辿るまでもなく]
……っ!? 機鋼王!?
[届かぬのは承知の上で、叫ぶ。
それに答えるように弾ける機鋼の力。
だが、現れたのは、今呼んだ王ではなく、その側近と頼まれる機精]
機精殿、一体何が……!
[問いに、機精は珍しくも取り乱した様子で答える。
機鋼王に起きた異変。最後の言葉。
そして、界が閉ざされた事を]
……って……何の、冗談っ!
――……………、
[天を仰いでいた眼差しが地に下ろされる]
[傍から見えるのは凪いだ海の青ばかり]
ん、
[追ってきた少年の姿を認め]
[不思議そうに首を傾げる]
「本当。ボクは嘘はつかないから
……ああ、やっぱり。簡単にはいかないよね」
(?)
「ああ、なんでもないよ。こっちの話。それで……知りたい? 君の探し人の事」
(……わざわざ答える必要は?)
「(くすくす)……わかったよ。それじゃ来てくれるかな。此処まで」
(ここ……? それって)
「君が誰にも見咎められない場所に来たら、招待するよ」
――…、
[アーベルを追いかけていた足を
ぴくりと、止める。]
[何だろう。何か。 何かがおかしい。
今まで感じていた「違和感」みたいなものが、一瞬――]
わたしの悪戯が原因、ということはまさかありませんよね。
少々厄介なことに巻き込まれつつあるようで。
これはこれで面白いですけど。
ていうかね、何かこう、鼓動……?
[大きな力(それは機鋼のものだといまでは知っている)が、何度か激しい動きをみせて、次に界全体が動いた。そういった風に、リディには認識された]
なんな訳……。
[ユリアンに説明を求める]
さぁね。
その頭は何のためについてんの?
[自分で考えろとばかりに切り捨てる言葉と、猫が尻尾をくるんと持ち上げて背筋を伸ばし中の何かを見るのは同時だったろうか]
…シシィ、どうしようか。
[めんどくさいなぁ、と煩わしそうにぼやきながら猫の背を撫でた]
[前髪を掻き揚げた状態で動きが止まる]
[はっきりとは分からないが異変を感じる。この界に存在する風が僅かにざわめいた。この世界に詳しくない自分にも分かるくらいに]
…何か…起こったのか?
[視線は無意識に異変を感じた方向へと]
「……ああ」
[屋敷の前。佇む従魔がか細い声を上げる]
「……ダメ、だよ……」
[その言葉は、果たしてどこへと向くのか]
「……こわれる……から」
[呟きは夜風に紛れるよに、消えて]
ありがと。
[にこと微笑み、置かれたグラスに手を伸ばし、ワインを一口。]
[そうして、女の視線には相変わらず平静を装ったままで。]
――あら奇遇ね。
こちらも、あまり穏やかではないようよ?
[言い放ったその時に、感じた。揺れる、力。今度は露骨に眉を顰め。]
今の……何?
……まあ、これはこれで面白くはあるんだけどね。
[そう言って、こちらも話を濁す。
その時、突如何もないところからギュンターが現れ、先ほどあったことをオトフリートに話す。]
……それって。つまりは……
お前が気にすることじゃない、あの餓鬼が未熟なだけだ。
[苦笑を零す少女に、黒犬が鼻を鳴らして。
と、現れた機精と、時竜の会話を捉えて、僅かに眉を寄せた。]
…フン。想像以上に、随分と面倒な事になったな。
[後で、あの餓鬼にも伝える必要があるだろう。
尤も、あの方は――既に気付いていらっしゃるだろうが。
そう思いながら膝を突いたブリジットへと、黒の身体を歩み寄せる]
おい、大丈夫か。
[雷撃の精霊力が、機鋼のうねりに呼応するように波打ち、一瞬、膨れ上がって…しかし、かろうじて、外には放たれずに、急速に身内へと収束する]
……感謝します……翠樹王……
[片手をバンダナに添えて、はあ、と大きく息をつき]
…ん!?
[スプーンくわえたまま、その力に反応。
自分が扱う封呪に似て、それより遙かに大規模な。]
…封鎖結界?
[構成を読もうとするも、暗号化されたそれは解読不能。]
嗚呼…いえ、温泉が…あったゆえ。
[よもや、そなたが原因とは言えず、曖昧な答えを返し。
何か変わった気配に、私はコエに耳を傾ける]
…セレス? 彼の仔に何か…
[幼き獣を思い、コエは不安を抱いて響く]
「私はこれより、他の者たちと共にファクトリーの調査に参ります。
何かありましたら、お知らせいたします故」
[では、と一礼するや否や、機精は姿を消す。
単独では危険、と押し止める間もないままに]
ちょっ……というか、ファクトリーへの行き方……!
[行き方を教えてくれ、という言葉は届く事無く。
機精の姿はかき消すように消えうせる]
……あー……っとにぃ。
[額に手を当て、前髪を乱暴にかき上げつつ。
口をつくのは、ただ、苛立ち]
正確には、判らないけど、ね。
多分、機鋼王殿に、何かあった……
[リディの問いに答えて、外へと視線を向ける。その鋼の目に宿る光は、普段よりも鋭く見えたかもしれない]
この界が、完全に閉ざされたみたいだ。
[声はいつもと変わりなかったが]
……、う?
あ。アーベル。
[気配を辿って、ぼっとしていたところにアーベルの短い声。
…ダメだ、気配を意識的に辿ろうとすると、オレだと時間が掛かる。
傍から見たら、ぼーっとしてるだけに見えるらしいから。
メーアは上手いのに。……ちぇ。]
突然、どっかいっちゃったから。
どしたの。
研究生 エーリッヒは、ここまで読んだ。
(……なるほど。あんたの正体わかったよ)
「(くすくす)そう。それでどうするの? 来るのやめる?」
(はっ……まさか。行って差し上げますわよ、このクソッタレ)
「(くすくす)うん。待ってるよ、お姉ちゃん」
封鎖……?
[片手で胸元を掴み、片手でユリアンの(伸ばされかけて途中で引き返した)手を掴もうとする]
機鋼王に?
それで何か……違う、ライデンには聞こえなかったの?
う、うん。
大丈夫、私は…。
[そう言いながらも黒犬に縋るように掛けた手は震えたまま]
ちゃんと自分を保たなくちゃ。
このままじゃ不安定になっちゃう、もの。
ん――……
[左腕は身体の横に下げたまま]
[右手を緩やかに持ち上げて、]
なんだろう。
変な感覚、あったから。
でも、今は、……無い?
違う、
変わった?
あ、そ。
[そっけない一言を月闇に返す。
すっかり苦くなっただろう紅茶のポットを手に取り、カップに少し。
そしてそこにたっぷりのミルクを注いで銀のスプーンでかき混ぜながらライデンを見る]
…大丈夫?調子悪いなら、面倒くらいは見てやるよ。
[あくまで上からの物言いだが]
完全に寸断されてしまいましたね。
こんなことができるのは、王本人くらいだと思いますが。
そんなことを決意させてしまった犯人は何者でしょう。
[思ったよりも深刻ですね、と呟き]
[リディに手を掴まれるに任せて、ゆる、と、少し緩慢な動作で顔を上げる]
聞こえなかった、て?
何か、聞いたのか、お嬢…?
[温泉が何の関係があるんだろうか。
ふと過ぎった疑問は、一連の騒動に押し流された]
……セレスが、いきなり外に。
ヴィンターも一緒にいるし、俺もそっちに行くつもりだけど。
……その直後くらいに、機鋼界が完全に閉ざされたから……どうやら、『器』の方に反応したらしい。
[押さえよう、と思っても、やはり、声には苛立ちの響きが混じるだろうか。
ともあれ、今の機精とのやり取りは、伝えておいて]
……どうやら、俺の予感は、最悪の方向で当たってくれたらしい……。
[説明の最後は、吐き捨てるよな響きの言葉でしめられる]
だから鼓動ー……
[ぺし、とユリアンの手を離し、腰に両手をあてた]
ふん、ライデンに訊いたリディが間違ってたよ
ていうかライデンに頼ったりしてないし!
…大丈夫なら構わないが。
[口ではそう返すものの黒の身体に掛けられた手の震えを感じたのか、
咎める事無く、少女の傍へと座り込んで。]
影輝――…あぁ、『均衡』か。難しい力だな。
[続く言葉に、何処か納得したのか
独り言の様に、小さく声を上げる。]
*/
そういえばヘルガって性別不詳なんだけどやっぱり女扱いなんだね。
悔しいから誰かおにゃのこでも押し倒してやろうかな(やめんか)
[――天を見上げる]
何か――起こったであろうか…?
[心の内を巡るざわめきに、私は水面を揺らして空へ出る。
長い尾がしなやかに揺れ雫を散らし、濡れた鬣は長い首を覆う。
大きく身を震わせて水分を払い、私は天を駆け屋根を越えた]
[情報を得ようと風を繰る。このエリアでざわめいた風達からも教えてもらい。探る過程でダーヴィットやユリアンの呟きも風から得られたか]
封鎖結界?
この界が完全に閉ざされた…?
この世界に閉じ込められた、ってことか?
[周囲で次々に紡がれる言葉を頭の中で整理していく]
[この事態は機鋼王が行ったこと。それをしなければならない何かが起こったらしいことまではまず理解出来たか]
[素っ気無い返答は聞こえない振りをしながら。]
閉ざされた……?
……私達が、ここに呼びこまれた事と何か関係でもあるのかしら?
[妙な喉の渇きを感じ、グラスを飲み干して。]
[……ズキン]
[あるはずのない右腕の痛みに、無意識に左手は右腕に。見えざる右腕が叫ぶのだ。]
「腕ヲ盗ンダアイツノ力ダ」
[それは機鋼界に来てから絶え間なく疼き、その主張を強くしていっていた。]
……クソッタレ。
[それは誰の耳にも届かないような小さな呟き。]
変な感覚。…んー?ついさっきなら、あったけど。
変わった?何が?
[それより、アーベルが動いたのは早かった気がするし。
こてりと、首を傾げる。やっぱり、難しい。
と、続く言葉に僅かに眉を寄せる。
届く声に――何故か痛みの声が混じらないけれど、
やっぱり見ていて気持ちの良いものじゃない。血が滲むとか、強すぎだと思う。]
……握ってたって。
痛くない?大丈夫?平気?
……っとに……どいつも、こいつもっ……。
[苛立った声は、どこへ向かうのか。
ため息の後、額から手は離されて]
……ま、平たく言えば。
俺たちはここに閉じ込められました、って事だね。
[ミリィに答える声は、どこか疲れていたかも知れない]
[払いのけられた手に、少し笑って]
ん、お嬢は強いしね。
鼓動、か……機竜……そう、なのかな?
オトさんなら、何か知ってるかも…
[やはり、彼にしてはゆっくりとした動作で立ち上がる]
機鋼が相手なら、雷撃は便利だと思いますけど。
これで終わりということはないでしょうし。
ちょっと頼りないかもしれませんけどね。
[2人を交互に見ながら]
[コエが届く。心配と――苛立ちを含む声音]
外に…嗚呼、あそこ…
[告げられた言葉に、天から彼の仔の姿を探す。
金の髪の少年も白梟も、見覚えはなかったけれど、獣の鼻はそれが彼の小さな獣だと教えてくれた]
[ハインリヒにむかい]
そのようですね。
王本人が封鎖したとなれば解除できるのも本人だけかもしれません。
戻るための難易度が跳ね上がった気がしますねー。
[手の中の鏡へと視線を戻し、楽しげに]
[ユーディットの言葉に振り向いて、肩を竦める]
相手って言ってもね、機鋼が敵ってわけじゃないと思うし。
まあ、お互いに若干影響はあるだろうけど。
[むしろ、敵であってくれるな、と内心思っているのは見え見えか]
ああ、行ってくれたのかな?
[聞こえる声に、それと悟って]
……悪いんだけど、多分、落ち着いてないだろうから、ついててやってくれるかな。
今の俺じゃ……不安がらせるかも知れん、から。
[苛立ちを押さえきれぬ今の自分では、怯えさせるだろう、と。微かな冷静さは、辛うじてそれを気づかせて]
[状況は、話に聞いたアレとか、いつだかのアレとかに良く似てるわけで。]
全属性力集めて…って呪式は結構あるからなぁ。縛るのも、解くのも。
大きな事やらかすときの媒介にってのも理論上はあるし…
何かが、弱まって、
何かが、強まった。
気が、する。
[続ける言葉は矢張り曖昧]
[機鋼王の封印と機鋼竜のちからとを]
[同じ属性を有するが故に感じ取ったか]
平気。
直ぐに治る、 ……あ。
[口にしてから気付く]
[此処に来てから食事をしていない事に]
[掌に色濃く残る朱色を舐め取る]
[自らの其れでは糧に成りようもない]
うん…ありがとう。
[傍らに座ってくれた黒犬の波動。自分だけでは揺らされてしまった力を、彼が持つ混沌との均衡を図る事によって宥めてゆく]
うん。
まずは、どうすればいいのかな。
[とりあえず震えは小さく消えてゆき。
振り向いたのはオトフリートの方だったか]
何でそんなに楽しそうなんだよ…。
[難易度が上がった、との言葉にがっくりと項垂れて]
そうせざるを得なくなった原因が取り除かれれば、王も戻してくれるんかな。
つってもその原因すらさっぱり分からんのだが。
[天から降りた麒麟の姿。
白梟はばさり、羽ばたくものの。
従魔はその姿に微かな安堵を浮かべるか]
「……大変、みたい」
[それでも、零れた言葉は、不安を帯びて]
いてて…。
…いや、大丈夫。
それより、封印って?
[ハインリヒには、頭を抑えつつも笑いながら手をふる。
すべてにつながる大地、隔たれればそれは苦痛。精霊などほどではないにしても]
ばいかいー?
ね、そこのデコの広いひと。リディたちってそんな事に使われるために呼ばれたの?
[膨れて。
ユリアンのバンダナを指差した]
ライデン、それ取るんじゃないよ。
―屋敷の前―
[金の髪の上、白梟を乗せた少年へと、私は蹄を進める。
不安に彩られた天青石の色彩に、放っては置けなかった故に]
何事成りや…そなた、
[何を知っているや、と問いかけて、私は口を閉ざす。
今、成すべきはそれでなく――]
………。
[私は少し湿り気の残る身体を、少年へと寄せる。
事情はわからねど、どうか彼の仔の心を和らげるようにと]
[影輝の少女の傍に座りながら、時竜の言葉に黒犬が小さく舌打つ。
…此の状況で、あの方に負担が掛かる様な事は避けたいが]
――そうも言ってられんだろうな。
[小さく独り言の様に言葉を零す。
あの気配に疎い餓鬼に、あの方以上に状況を理解することも
長時間、耐えられるとも思えない。]
[黒い猫は尻尾をゆらゆらとゆらし、その飼い主はといえばいまだ不機嫌そうな表情で肘おきにもたれたままカップをわずかに揺らす]
…仕事ができないじゃないか。
[上司からの指令が遂行負荷になったと知れば不満そうにつぶやく声は誰かに届いたかもしれないが、果てさて]
とにかく、オトさんを探して、話を聞いた方が…
[部屋にいるのか、それとも外か、と思案。今の状況で部屋に閉じこもっているとは思えなかったから外なのだろうという結論に至る]
ああ、うん、外さない。
[リディの言葉には、とっても素直に、こくりと頷いた]
[大丈夫と言うマテウスに、ホントか?と訊ねつつも]
封印っつーか、封鎖?
どうもこの世界──機鋼界が封鎖されたらしい。
それを行ったのがこの機鋼界の王らしいんだが…。
何でそんなことになったのかはさっぱり。
どうすれば、か……。
[振り返ったブリジットの言葉に、異眸を天へと向け]
界を閉ざしたのは、機鋼王自身。
当然、開けるのも王のみだ。
で、さっきの機精殿の物言いからして……。
新たに生み出されようとしている、機鋼竜を止めるのが、解決に必須。
……現状の問題は、どうやってそこに行けばいいか、って事……かな。
楽しそうに見えますか?
原因はさっぱりわかりませんってことはないと思うんですよ。
いずれはここへも連絡が来るんじゃないかと。
全属性?
[同族の言葉に首を傾げつも、居並ぶものを見やる。]
[確かに、それぞれから感じるのは違う属性。]
ふむ……無差別の様に見えた呼び込みは、無差別ではなかった、って事かしらね……。
< 猫はその時も、川辺で水とたわむれていました。ただしくは、そこに住む魚たちと、ですけれど。
本当にとるわけじゃ、ありません。とれたらとれたでいいんですけど、おいかけまわすのが楽しいんです。
てちてちぺちぺち。あらら、水で青い布も透けています。そしてその瞬間――猫は動きを止め、そのまま水の中に落っこちました。 >
何かが、弱まって、…強くなった?
[曖昧な言葉に、きょとんと、瞬く。
オレが感じたのは――さっきの機鋼の、大きな力のうねりだけ。
その前に、力は全く感じなくて――…何かって、何だろう。]
でも、直ぐに治るっていったって、痛いじゃん。
…?
[オレは、治せないし。
困ったようにアーベルの掌を見つめて、
何かに気付いたような声に、きょとんと瞬いた]
[身を寄せられ、従魔は逆らわずに麒麟に縋りつく。
その身の震えは、はっきりと伝わるだろうか。
時折、いやいや、という感じで首を振り、声にならない言葉を呟いて。
白梟は、その様子を案ずるような瞳で見つめる]
見てるとな。
[ユーディットに頷いて見せて]
あーあーあー、昨日来た機精?
しばらくここから出られませんとか何とか言いに来てたんだもんな。
[なれど何も知らぬ私より、何か知る彼の仔の方が不安であろう。
私は身の震えを押さえ、少年へと擦り寄る]
…大変なこと……そうであったか…。
[不安な時、欲しかったのは安堵できる温もり。
故に私は、獣の姿のまま側にある]
…何か問題があるの?
[黒犬の舌打ちと呟きが聞こえれば軽く首を傾げて。
オトフリートの言葉を自分の中で反芻する]
機鋼の竜を止めるためには、居場所まで行かないといけないのね。でもその行き方が分からない、の?
[ファクトリー、というのがそうなのだろうか]
道を探さなくちゃいけないのかな。
……?
< ぷるぷる、水を払ったあと、猫は青い布を外しました。
困ったなぁ。すこし、思いました。かの人のお約束、守らなきゃいけなかったのに、どうにも、うまくいきません。 >
おれ、にぶい?
< こまったように、言いました。なにをいまさら。
左の前足、すこしあついよう。ぺろりと舐めて、なんどもなんども、繰り返して。
猫はしばらく、そうしていました。 >
[宜しい、とばかりにユリアンに頷いた]
オトさんって”虚無の子”のことでしょ
それなら探しに行ってくる。
ていうか生命と機鋼って似てるんでしょ
だったらリディはいま結構動けるほうなはずだしー
[扉へ向かい、すたすたと広間を横切る]
[周りの話の媒介やら何やらと聞いても、その辺の知識はさっぱり無いために理解は出来ない。一応単語やらを頭に留めておくが、役立つ時はあるのだろうか]
おいおい、マテウス。
本当に大丈夫なんか?
その鳥も何か騒がしいし。
…ない? 痛みが?
[アーベルの言葉に、思わずきょとんとする。
これも、機鋼だから?――でも多分、あの”アーベル”なのに。
身体をもってて、痛みがないって]
……もらう?オレがあげるの?
持ってたら、別にいいけど。
[何がだろう。全然わかんない。
白の絆創膏に触れる手に、首を傾げる。
捲られたら、困るけど。……大丈夫、かな。]
ヘタに動き回ると危険かもしれません。
オトフリートさんなり、昨日の機精さんなりが来るのを待つのが無難かと・・・。
[広間を横切り出て行こうとするリディの姿を見て、ユリアンへと視線をうつしにっこりと笑ってみせる]
< それから、もう一度、青い布をつける前の手を、水につけました。
驚かすみたいな、痛いのはなくなったんですけれど、ねんのため。なだめきれたか、心配だったんです。
それから人の姿に、くるり、かわりました。
いつもは、ラピスラズリに隠れているそこに、人間の手によるものでしょうか、決して消えない まるで腕輪のような しるし が 刻まれているのを、誰か知るでしょうか?
それを右の指で、くるり、なぞって、猫はふたたび青い布を巻きなおしました。 >
「うん、大変」
[かけられる言葉に、従魔は言葉少なに返してゆく]
「こわれる。こわす。ダメ……なのに」
[何が、とも、何を、とも言う事はなく。
それでも、声の震えは、それが従魔にとって重要であると容易に報せるか。
それでも、撫でるよな動きに、震えは徐々に鎮まりゆく]
ていうか、ウチの親が動き出す前に此処から出たいしー?
[ユリアンに対して、リディの動きは機敏だった。
すたこらと外へ。持っていた磁石が狂ってしまった旅人のように、オトフリートとは全く関係のない方角へ*向かって*]
遠くにいる者を、ここからどうやって止めるんですか、と。
……しかし、道を知ってそうな御仁はすっとんでっちまったし……。
[やれ厄介な、と呟きつつ。
右腕の腕輪を弾き、無限鎖を展開する]
……さて、探知、できるか。
[難しいかな、と呟きながらも鎖に力を通し、陣を展開する]
…つーか、ライデン…
[たしか、つながってたんじゃなかったっけ?とか、本体から切れたらどうなるんだっけ?とか、なんとなく心配で後を追うわけで。]
――ええ、彼の仔の側に。
[彼の仔を宥めながら、応えて。
私は、時の竜から告げられた言葉を脳裏に巡らせる]
私でよけれは…望まれるまま側に在りましょう。
なれど、そなたも…オト殿も、どうかお気をつけて。
[「最悪の」
その言葉に過ぎる不安に、私はそう彼の竜へと言葉を投げる。
苛立ちを隠せぬ声音が、吐き捨てられた言葉が、事態を物語っていた故に]
……あそこ、行くしかないのかな。
< 最後、そっとくちびるを寄せて、猫はかんがえます。
同じように、みんな、よびよせられたと、言っていました。そして、色々なことを教えてもらったのです。きっと、また、くわしい人に、いろいろ教えてもらえるかもしれません。
水の青を見ました。
空の青を見ました。 >
――だいじょうぶだよ。おれは、自由だから。
< 心のおくからなだめるように、そう言って。
猫は屋敷にむかって、土を強くけりました。 >
いや、その理屈はとっても良く判るけど!
[家出少女の理屈としては]
て、どこ行くの−!?
[すたこらと、逃げられました、ええ、見事に]
[「一筋縄では」。ミリィの言葉は、やけに現実味を帯びて聞こえたかもしれない]
……ま、大人しく鎮まってくれるとは限らんでしょうが。
[だったら、こんな騒動おこしゃしないだろうし、と呟きながら。
周囲を取り巻く鎖に力の流れを辿らせる]
でも、やらんとどうにもならないのもまた、真理って事で。
皆で力あわせたら。
どうにかならない…かな?
[ミリィの言葉には自信無さそうに反応して]
確かに簡単じゃ無さそうだけど…。
[オトフリートが動くのを見て、その様子をじっと見守る]
あー、もうなっさけねえ…
[リディの出て行った扉に手をついて]
あ…
[開いた扉の向こう、無限鎖の波動が僅かに届いたか]
お嬢、おもいっきり方向違う…
[遠い目をして、がっくり]
今のところは問題はないと思うんですが・・・。
仮定の話になりますが、わたし達を呼んだ犯人の仕業とすればこの先何もしてこないというのはあり得ないのではないかと思います。
[困ったものですね、と肩をすくめてみせる]
俺もまぁ今んところは何とも無いな。
約一名異常をきたしてるっぽいのが居るが。
[ひょい、と指差しマテウスに示すのは見事リディに逃げられたユリアン]
< 屋敷から出たのが窓からならば、たどりつくのも、とうぜん、まどの方でした。
ナターリエたちがいるところではなく、顔をのぞかせたのは、庭のほう。
あれ、あの人は、と、しっぽの人を見つけました。でもなんでしょう、声はかけられません。
足音をたてない、猫のゆったりとした身のこなしで、彼らにちかづきました。 >
――問題と言うか。
機鋼界の気配は、真似て作られていても独特だからな。
あの餓鬼の魂が疲労し易い。
…あの餓鬼は、そういう気配の変化を
捉える事にだけは妙に敏感だからな。
[三対の影響とでも言うんだろ。
ブリジットの問いに、ゆるりと言葉を返す。
判り難いだろうが、其れ以上簡単に説明する言葉を
黒犬は持ち合わせていないらしい。
時竜の動きに、ゆるりと視線を向けて]
/中/
見守るじゃない、見つめるなのに、この子の場合。
さて、役職をそろそろ考えなければいけませんか?
おとにーさんのこれは前回と同じなら占ですが…何となくさっきからの反応といい違う気がしてるんですよね。
どうなのかなぁ。天声も使ってるからなのかなぁ。
ちなみにまだ他は何も分かりません!
……助かる。
[陣を巡らせる事に意識を向けていたから、言葉は短いものの。
そこに込められた感情は──安堵と感謝とは、伝わるだろうか]
……俺は……大丈夫。
今無茶をしても、いい事はないだろうから、ね。
[傷の無い掌は]
[白の貼られた頬を包むように触れて]
[緩く撫ぜながら顎へと滑り落ちる。]
ん。
[曲げた指を添えて顔を上向きに]
[されど尚も背の差はあり]
[上半身を折るようにして、]
呼び込んだ目的のために何か仕掛けてくる、ってか?
それを待って、返り討ちにしてとっ捕まえるのが一番手っ取り早いんかね。
[そう上手く良くとは思えないが、思ったことは口に出す]
[それは、ほんの数秒。]
[直接、生気を奪って糧とする]
[彼にとっての食事の方法のうちの一つ]
[直ぐに離れると、自らの唇を舐めて、]
――ふう。
[吐息を零す。]
あっ、さっきの猫ちゃん!
[それなりに気は張っていて。
だから近付いてくる気配にもすぐに気が付いた]
ええと…あなたも取り残されちゃったくち?
誰かと一緒に居たの?
[そっと手を伸ばしてみつつ]
[その無限鎖が、探査のためのものだろうとは容易に予想がついて、今はその結果を待つ方が良いだろうということも判断出来た。そして今の自分の状態で、リディを追っても無理だろうということも]
回復が、先決、かな…
[扉の脇に、かくん、と腰を落として、壁際に座り込み]
[メイドの言葉に頷きながら。]
ま、状況がはっきりしない状態で動き回るのは得策ではないでしょう。
[出て行くリディの背を見てぽつり。]
若さ、かしらね?
そう簡単ではないと思いますよ。
何せ、機鋼王に脅威を感じさせるほどの相手なわけで。
1人で相対したりするのは危険すぎますね。
だから、1人で出歩いたりしない方がいいと思うのです。
[そう思いませんか? と火炎と雷撃の2人へと同意を求めてみた]
犯人?
そうか、人為的なものなのか、これは。
じゃあ捕まえないといけないのか。
[よく事態が飲み込めないまま、封印、や封鎖、で出られないという事はうっすらと理解し。
それでは困るなぁ、と頭をぶる、とふる。]
あ、うん。
そうね、機鋼界特有なんだろう力もあるし。
イノは疲れやすいの?
[三対といわれれば、成る程と納得して]
そうね、特に影響受けちゃいやすいのかも。
大丈夫なのかしら。
[チラリとイレーネが向かっていった方へ視線を投げた]
…えっとさ、オッサン。
返り討ちに出来る相手なら、呼び込まれかけたときに返り討ちにできたんじゃ?
[ハインリヒに真顔でぽつり。]
[ゆらり、ゆらりと揺らめく鎖。
それは精霊鋼を模した銀から徐々に透き通り──漆黒の光鎖へと変わってゆく。
それに伴い、取り巻く力が強まるのが感じられるだろうか]
……エターナル・ロンド……探査の陣。
[小さく、呟いた後]
……散っ!
[鋭い声と共に、大きく天へと振るう。
光は舞い散り、光鎖は輪となって飛び散って行く]
[少年の震える言葉に、込められた感情に。私は憂いを湛えた淡い菫色を伏せた。
宥める動きは変える事なく、彼の仔の震えが収まるまで繰り返す]
………。
[掛ける言葉を見つけられぬまま、私は見守る白梟へと瞳を向ける。森の賢者たる彼の鳥なれば、良い知恵をお持ちかと*問うように*]
あー、まぁ一人でどうにか出来るとは思って無いが…。
纏まっているところに突っ込んで来やがったらやり返せるんじゃねぇかなー、っつー淡い期待。
一人で出歩かないって、リディ行っちまったぜ?
[扉を指差しながら、ユーディットが同意を求める2人に視線をやると]
あれ?
[ユリアン寝てるし]
……さて。
問題は、上手く追いきれるか、って事ですか。
[基本的に、他の力の干渉を受けぬ時空の力。
とはいえ、全開で用いられないこの状況では、遮られる事も多々ある訳で]
[……、きょとりと、瞬いた。
瞬くしかなかった、とも言えるかもしれない。
ところで、何がどうなって、何をあげたんだろ?
未だ良く判らずに、ぐるぐると考えてるうちに――
かくん、と、力の抜けたように崩れ落ちる。あ、ヤバイな、とは思った。
ここに来てから、疲れてたから。今これ以上疲れたら。
そこまで、考えて。 思考が切れた。
ぺたりと、座り込む]
< 人の身で走れど、やっぱり猫の姿の方が楽で、そうしていたら。
少女が手をのばしてきました。あれ。すぐに気付かれてしまいました。
猫は少しためらうけれど、その手のほうに、近づきました。
あら、ちょうど輪がとんでゆきます。 >
………。
[何か正論を言われたようなそうじゃないような。おや?と言う風に首を傾げてダーヴィットに視線を向けた]
とは言え俺知らんうちにここに来てたしな。
抵抗とかするまでもなく。
おい。
風邪ひくぞー?
[壁際で寝てしまったユリアンを見て頭を片手で押さえつつ、椅子から立ち上がったところでダーヴィットが運搬にいったので見送り。]
[機鋼王がその力を用いたことにより、これまでより”通り”は良くなった。大きな力に触れたことで、機鋼と生命、属性故に弱い共鳴をみせていたリディは、これまでより更に細かく、機鋼のちからを感知するようになっていた]
疲れやすい――とでも言うのか。
”他”に比べて、影響され易いのは確かだな。
尤も、感受性に富むといえば聞こえが良いが、
力が未熟で、制御の仕方がなってないだけとも言える。
[少年が消えた方へと視線を向けるブリジットに、
幾許か辛辣とも言える言葉を零す。その声には溜息が交じり。]
……何事も無ければ、暫くは大丈夫だと思うが。
[まさか、その何事が起こってるとは思いもしないが。]
あらら。寝てしまいましたね。
とりあえず、状況を把握するように努めましょう。
まずは。
[ソファーへと腰掛、鏡に向かい意識を集中する。広間の気温が一瞬で数度下がりユーディットの周囲に氷の結晶が浮かぶ。何かをはじめたようだ*]
何処だーオトさーん
[”こっち”と思う方へ向かう]
何処だー
[これまでより更に細かく、機鋼のちからを感知するようになっていた。また、深く影響を受けるようになっていた。
徐々に、捜し物が何であったかを思い出せなくなっている。
見当違いの方角……ファクトリーへの入り口を探して、小走りに駆ける]
[黒い光鎖が散ってゆくのを見て、そっと胸元の石に目を落とす。
相変わらず自分はそうした力というのが上手く扱えなくて]
ええと、はじめまして?
…流水の?
[近付いてきた猫を片手で撫でながら。
触れて感じた波動にちょっと目をぱちくり]
あぁ。
俺も、気がついたらここにいた。
まぁ、長老から「キコウカイ行け」とは言われたんだけどさ。
何か鋼が騒いでるとかなんとか。
[ハインリヒの言葉には頷きつつ。]
今のうちにある程度、システムをこちらの手に把握しておけば―― 対処もしやすくなるはず。
何より、こんなチャンスはめったにありません。
少し仕掛けを作っておきましょう。
[鏡が映し出す、機鋼界のシステム図を見ながら黒く笑う]
はじめまして
< もちろん猫のことばです。にゃあって聞こえるでしょうね。
それから、首を少し傾げました。
流水。そういえば、そんなことを、むかしも言われましたっけ。
たしかに、水は好きで変わり者。まあそれでいいかと、にゃあと鳴きました。 >
[撫でられる感触に、従魔の震えは徐々に鎮まり。
それから、小さな声で、ありがとう、と。
やや、覚束ない口調でぽつり、呟く]
「……取りあえず、相方が迎えに来るまでは……」
[そのままで、と。
視線を向けられた白梟は、静かに告げる。
言葉はいらぬから、と、言外に伝えるように]
あーと、うん。
その感覚は分かるかも?
[彼女もまたそうだったわけで。というか今でもその傾向はまだあるわけで。アルの言葉にとても納得はした。ちょっとだけ動揺しながらだったけれど]
この状況だと。
…無理しないといいんだけれど。
[流石に今まさにそうなっているとは彼女も思わなかった]
[一度伏せた蒼が、再びゆるりと開く。
現れたのは少年の物より――僅かに明度の高い、透き通るような色。
薄く開いた口唇が、ふるりと揺れて]
……、だから、気をつけなさいって、言ったのに。
[表に出るのイヤって言ったのに。ノイのバカ。起きたら散々叱ってやる。
一通りブツブツと独り言を呟くと、見下ろす相手へ、
少年の表情よりも、僅かに大人びた――少女の顔を、
乱雑に口端を拭いながら向ける]
やっぱり、あの時の! 魔族じゃない!!
[声を大きくして、その表情を言い表すなら、――多分『怒り』。]
[光鎖の輪、一つ一つの動きを辿りつつ周囲を見回せば、いつの間にか近くには白い猫]
……おや、白猫殿。
[白、がついたのは、きっとヘルガの黒猫と区別するため]
誰かの…というよりはあなた自身が、なのかしら?
[広間のデータはまだ見ていなかったので、その辺りが怪しいままだったりする]
私はブリジット。
ええとね、ちょっと今大変なことになっちゃったの。
もしかしたらあなたの力も借りるかも?
あれ、マテウスは自分から来たようなもんなのか。
鋼が騒いでる?
その長老とやらが何か異変を感じ取った、ってことなんかね。
[実際この機鋼界では異変が起きた。それを感じ取ったのだろうか。しかし異変が起きたのはついさっき。その前に何か兆候があったと言うことだろうか]
< あ。とんでいった輪を思い出して、そういえば自分がついていったのもあれだったって思いました。
だからといって何がどうってこともないんですけど。
白猫、という かれに、猫はにゃあとなきました。
もしかしたら、さっきより、流水のちからは強くかんじとれるかもしれません。とくに、その布のしたから。 >
[輪が八方に飛んでいくのを見やり]
……オトフリートさんを信用してないわけではないんだけど。
やっぱり『見つかる』場所にはいないんじゃないのかな。
[ポツリとそう呟く。]
[ライデンを背中に背負おうかと思ったが、ちょっと考えてやっぱり横抱きに。]
知らないうちに連れてこられたって事はさ、これからも知らないうちに連れていかれるって事もありそうな…
[実際あったし。と、ぽつり。
経験者はかたるわけで。
俗に言うお姫様だっこで二階の部屋へ。]
< 猫は少女、ブリジットにふしぎそうな顔をしました。
それでも、かまわないよというように、頭をすり寄せました。 >
おれに、力なんて、ないと思うけど。
< ちょっとかなしげな、声だったかしら。 >
猫……って、ああエィリさん……でしたっけ。また猫になって。何してるんですか?
[知らない奴がいることは知らないままに声をかける。]
[返る言葉は短くとも、込められた感情は私へと届く。
仄かに心に灯る温もりに、コエは穏やかさを帯びて彼の竜へと返る]
…いえ、お役に立つなら何より…ゆえ。
[緊迫した雰囲気を感じ、私は口を噤む。
御無事でとの祈りはコエに成さず、*心の内のみで*]
[何処か動揺した少女の言葉に、訝しげに眉を寄せながら、
しかし、まぁ深くは追求しない事にした。]
……聊か、不安にもなるが。
まぁ、この状態で無理をするほど、
あの餓鬼も馬鹿じゃないだろう。
[やはり予期しないまま、ぽつりと言葉を零す。
と、少女の手に撫でられる近くの白猫を見やって、緩く瞬いた。
猫の言葉でも、聞き取りは出来るけれど。]
いや、まぁ自分から来たわけでもないんだよなぁ。
そんなこと言われてとりあえず出されたがどこいったらいいかもわからんとウロウロしてたし。
そしたら、気がついたらここにいたっていうか。
つか、長老がそうやって「どっか行って来い」って言って放り出されるの、ほぼいつもだし…
[心配性でさ、何かあったらどうたらこうたら言ってなー、とため息混じりに。
ユーディットの周りの氷に、少し目を見開き]
…不吉なこと言うなよ。
その連れて行かれる先が元の世界だったら嬉しいんだが。
[多分無いだろうとは自分でも思う。姫抱っこでユリアンを運ぶダーヴィットには「行ってらっしゃい王子様」なんて無駄に茶化してみたり]
< 少女によばれて、猫はきょとんとそちらを見ました。
あら。
軽くくびをかしげて >
猫のほうが、らくだよ。
< 通じません >
なんにも、してない。
< だけれど、もしかして、人のすがたになったほうがいいのかな。
と、少しかんがえました。 >
[にゃあ、と鳴く猫の様子に、何となく和みつつ]
……ま、そう容易くは……。
[ミリィの呟きが耳に届けば、そちらを振り返る。
直後に伝わった感触に、言葉はそこで途切れた。
……苛立ちを帯びた、舌打ち一つ]
……行かないみたい、だね。
[続いた言葉は、ため息混じり。
伝わった感触は、『拒絶』。つまりは]
そう簡単には、見つけさせてはくれんようだ。
ぶ、行き方も教えられず放り出されたんかい。
運良く、いや良いのか悪いのか分からんが、ここには辿り着けたみたいだが。
…よくあるわけだ、そう言うこと。
[溜息を聞いて同情の視線]
猫に、なる?
[ちょっと悲しげに響いた白猫の頭を撫でていたのだが。
ミリィの言葉に動きが止まって首が傾いだ]
うん、そうだよね。
今のはきっと気のせい。
[そう言いながら、瞬く様子にこちらも目を瞬いて]
この子がどうかしたの?
< 猫のすがたでいると、なごんでくれる人がいるから、
とくに人の姿に、もどる必要性もかんじませんでした。
かの人も、猫がよかったんですもの。
ねこのままだったら、しあわせでいられたのになぁ。 >
きょとんとしないで、下さい!
貴方が覚えてなくても!あたしは覚えてるんだから!
[興味深げに見られて、逆に悔しさが増した。
急いで立ち上がりながら、距離を取ろうと後退する。
その身長は、少年の時よりも僅かに高まったけれど、
やはり目の前の青年に比べれば、小さいには変わりなくて。
今回はノイだったけれど、前にも、同じ事があった。
あぁ、だから警告していたのに。
その間もずるずると、蒼の青年から離す足は止めない。]
[穏やかさを感じさせる声は、多少なりとも苛立ちを静めるか。
状況が苛立ちを積み上げる速度は、やや、異様と言えるのだが]
いや、ほんとに助かるから。
[感謝してますよ、と。
返す言葉は、どうにかいつもの冗談めいた響きを帯びる。
それがある種の虚勢であると知る者は、数限られているのだが]
< もういちど、にゃあ。
ないて、猫は、ブリジットの手からするりと離れました。
かしかしかし。
頭を後ろ足でかいて、ふるふる。
しんこく な お話でも、猫は、いつだって自由ないきものなんです。 >
?
知らなく、……は、無い。
[ぽつりと呟いた。]
多分。
[掌へと視線を落とす][朱は其処には既に無く]
ん、ありがとう。
[不意に感謝を投げると][逆方向へと踵を返して]
見てくる。
[危機感は有るのか無いのか]
[今までよりは確りとした足取りで]
[*敷地外へと消えていった*]
[あぁ、なるほど、流水との言葉に一つ納得する。
人語を解す辺り、ただの猫では無いと思っていたけれど。]
……気のせいだろう。
[少女の言葉に、こくりと頷いた。
ちょっと、何かいやな予感がするけれど、現実は見ない事にする。
これ以上厄介にしてたまるか。
そう考えながら、続く問いに、そのまま直訳を告げてみる。]
「猫の方が、楽だ」と。
…あと、「何にもしてない」とも言ってる。
[後の言葉は、ミリィへ対するものだろう、と
其方へ視線を投げながら、…通訳になっても良いんだろうか。]
[にゃあという、エーリッヒの言葉はもちろん彼女にはわからないわけで。
ただ、彼女の肩からぴょんと飛び降りたシノがエーリッヒと向かい合い]
うきゅ?
[ひと鳴きすると、ぺろりと鼻先をひと舐め。]
< 人の姿になるのは、かんたんでした。
でも、猫は、猫であるほうが、なんとなく良いかなって、思っていました。
だって、わらってくれるんですもの。
おつかれさま、を、言うのは、このすがたの ほうが――
と、とつぜん、少女の肩から、なにかが飛び降りてきて。
なめられた猫、とってもびっくりした顔です。 >
え。ええ?
なあに?
< じり、と あとずさり。 >
《 jpdO ―― 》
[ 喚 び 聲 ]
[彼への其れは、]
[彼女より簡潔だった。]
[この界において何より近しく何より遠い存在であったから]
[障害が一つ消えた今、コトバは、鮮明に伝わる]
[彼の仔の礼に、私は当たらぬよう額を小さな手に摺り寄せる。
気にせぬようにと告げるように、無理せずとも良いと伝えるように]
相方…
[白梟から返る言葉に、幾度か瞬いて。なれど訊ねる事なく頷く。
それから、少し悩んで――言葉の代わりに零れたのは小さな波紋。
麒麟の歌と呼ばれる、五つの音を連ねた啼き声]
[意味を取る事すら出来ぬそれは、艶やかに甘く天へと響く。
それは子守唄のように、彼の仔を*眠りへと誘うだろうか*]
< なんだか、ことばが、訳されている気もしました。
でも、舐められて、びっくりしたままです。……ちょっと毛が逆立ったのは、しかたないでしょう。
今は、猫にとって、しんじつ 目先のことしか見えない状況にありました。
でも、びっくりしてばかりは、失礼、かしら。 >
ん、じゃああんたも突然連れてこられたクチなのか?
[コーヒーのカップを手で包み込むと、それは殆ど見えなくなる。
小さなカップからコーヒーを飲みながら、ハインリヒに逆に問う]
[辿り着いた先は半透明の壁]
[中枢の塔を取り巻く外周通路]
[傷口の塞がった掌で触れる]
[其処には迷いも何も無く――]
[直後、砂とも光とも云えぬ粒子が舞う。]
[誘うその“コトバ”は]
《 gjcyj ―― gpS, USy JtD. 》
[他者には機械的な音声として聞こえたか]
どうぞ、勝手に見てきて下さいっ!
[先ほど、少年越しに聞いた言葉に、僅かに眉を寄せる。
チラリと見据えた掌に、赤が見当たらないことに安堵しながらも、
去って行く背中には睨みつけて、自らも踵を返した。
あぁぁ、重い。庭園に向かう足取りも含めて、気分が重い。]
…あーもう、お礼を言われても嬉しくない。
なんて趣味なのあの人! 本当、ノイの馬鹿!
[…多分、趣味は関係ないけど。
肩ほどまで伸びた髪の毛を、後ろへ流しながら、ちょっと涙目。]
−中央塔下部・ファクトリーエリア−
[低くうねりを持つような機械の音]
[それは][竜の咆哮にも][心臓の鼓動にも][聞こえて]
[理解の及ばぬ機材が周囲に並ぶ]
[正円に形作られたホールの中央には巨大な台座]
[そして、其処に在るものは――]
[光の下では輝きを持つであろう]
[しかし、]
[今は闇の如き色を帯びた竜の姿]
[空を翔る為の翼はその背に無く]
[代わりに]
[束縛するかの如き無数のコード]
[閉じられた目蓋の奥を窺い知る事は出来ない]
うん。
[頷かれれば頷き返す。その内心は知らずに]
猫の方が楽、ってことはそうじゃない姿も取れるのね。
ミリィさんはその状態で会っていたってことなのね。
[納得して手をぽむり。
何やら脱力しているみたいなオトフリートに気が付いて]
オトフリートさん、疲れちゃった?
大丈夫?
[猫と獣の様子を横目に見つつ、右手を天にかざしてくい、と振る。
その手元に、まるで、逆回しのよに飛び散って行った輪が集まり、再び鎖を構築する]
……しかし、やってくれますな。
俺の探査を弾いてくれるとは。
[それが、機鋼竜単体の力か、それ以外の存在の力も関わっているのかは、はっきりとはしないものの]
しかし、こうなると……真面目に、どうしたものやら。
[歩いて探すか、と。わりと真剣に考えているかも知れない]
ん、まぁな。
ちぃと飛んで移動してて、盛大に欠伸した瞬間、落雷と暴風の真っ只中に居たぜ。
今まで居た場所にゃそんな場所は全くなかったのに、突然そんなとこに放り出された。
元々精霊界にゃ来ないし来ようとも思わなかったから、無縁だったんだよ。
だから精霊界に来る術も知らんぜ、俺は。
[マテウスの仕草にようやく珈琲の存在を思い出して。しかし色々あったがためにそれはすっかりと冷めてしまっている。まぁいいか、なんて思いながら冷え切った珈琲に口を付けた]
[響く、歌。
その意を理解した否かは定かではないけれど。
機竜の従魔は安堵したよに、その響きに身を委ね。
どこかあどけない様子で、す、と眠りに落ちて行く。
白梟がやれやれ、と言わんばかりに一つ、羽ばたいた]
[彼の竜から返る言葉が虚勢か否か、私には知る由もなく。
ただ冗談めかされた響きが戻った事に、僅かに安堵の息を零して]
――…―――……―…
[心を鎮める――引いては眠りへと誘う事に繋がる――波紋を、
時を刻む腕輪に乗せて響かせる。
彼の仔が、彼の竜が、僅かなりとも癒されるように*願いを込めて*]
/*
げふげふ。
駆け足になりました。御二方には申し訳無い。
本当は、一人になった途端に、身体が粒子になり、転送――
という方向で考えていたのですが、リディも覗きに来るのかなと没。
扉が突如出現する方が好かったろうか。
実際の入り口は…… どうなのだろう。
エーリッヒの寝ていた棚(?)の辺りが実は隠し装置だったり、
触れた途端、宙に半透明のウィンドウが多数浮かぶイメージがあったり。
*/
[狼狽するエィリをシノは小首を傾げて見やるか。
その様子をくすりと笑いながら見ていたが]
とりあえず、まずは原因である機鋼竜がどこにいるか見つけないと始まらないってことですね。
今日はもう遅いですし……といっても、ここは時間についても色々と微妙だけど。明日からってことにして私は寝てきていいかな?
気を急いても疲れるだけ、だろうしね。
シノ、行くよ。
[そう言うと、肩にシノを乗せ、自室へと*帰っていった。*]
まあ、疲れた、と言えば疲れた、かな?
[ブリジットの問いに、返すのは苦笑。
力を使って、それで空振りとあっては、それも已む無しではあるが。
それから、ふ、と視線を空へと向けて]
……セレス。迎えに行かんとならんかな。
[零れた呟きは、場にいる者にはやや、唐突と思えるだろうか]
その様だな――元が、猫の姿なんだろうが。
[多才な事だ。と、のんびりした猫の様子に一つ欠伸を零しながら
ブリジットの言葉に、肯定を返す。
と、飛び散った鎖輪が集まる様子に、僅かに眉を寄せて]
時竜殿の力を持ってしても、弾かれると。
[さて、これは厄介だ。一つ溜息を零す。
機鋼竜がそもの根本なのは、変わりないようだが――さて。
そこまで考えて、少年の消えた方へと何気なしに視線を向け、
……思わず、目を見開いた。]
……何故、入れ変わってる。
< 威嚇するべきか、しないべきか。
猫がなやんでいるうちに、少女と、そのふしぎな犬みたいなのは、いってしまいました。
ふぅ。ひとあんしん。
と、何かことばが伝わっているらしいってことをかんじて、そちらを見ます。
そしてその場のみなを見回して >
……つかれてるの、誰かな
< にゃあ。小さくないて、体をふるった後で、猫はうろちょろ、動きました。 >
あ、おやすみなさい。
[部屋へと戻るミリィを見送って。
鎖を戻したオトフリートから返された苦笑には、ちょっと心配そうに]
無理は、しないで?
だってあの時みたいに大変になりそうだし。
[呟きには僅か瞬いたか]
へ?入れかわってる?
[アルの声も咄嗟には理解が追いつかず。
更に数度瞬きをして、ようやく気が付いた]
もしかしてノイに何かあったのっ?
ま、俺もまだまだ本調子じゃないからね……相手によっては、弾かれるのも已む無し、かな。
[零されたため息には、苦笑して。
ブリジットの言葉には、わかってますよ、と頷く]
……今回ばかりは、ね。
自分の事だけ考えてるって訳にもいかないし。
[脳裏を掠めるのは、託されたものと、それ以外の色々と。
それらも含めて、さてどうしようか、と思った所に近づく猫に、一つ、瞬いて]
……どーかしましたか、白猫殿?
へぇぇ。
精霊界ね…俺も行った事ないなぁ。
つか、殆どそゆことも知らんかったが。
なんで、俺達だったんかねぇ?無差別…にしては、何だっけ、属性そろってるんだろ?
[いまだ少しくらくらする頭をコン、と叩きつつ。
良くまだ理解はしていないが]
[セレスを眠りへ誘う歌、その響きは、遠き日をふと思い起こさせるか]
『……ここまで見越してたとしたら、機鋼王……。
相当な世話焼きっていうか、お節介って言うか……』
[過ぎるのはこんな、呆れを帯びた思い。
それでも、素直に感謝もできているのだが]
< 猫は声をかけられて、まえあしで、てちっと、足を叩きました。 >
一緒に、いく。
< なんだか疲れているように見えたのです。
もしかしたら、すこし、おちついてくれるかな? なんて。
猫は思ったのでした。 >
…――ただいま、アル。
[すてすてと、…聊か荒っぽい歩調で庭園へと足を踏み入れて。
少し泣きそうな声が、黒犬へ声が投げられる。]
「…あった様だな、本当に。」
[ブリジットの質問に答えようとして――、溜息。
チラリと、入って来た少女へと視線を向けた。
黒犬の姿はするりと鴉へと戻って、ひらりと少女の下へ舞い戻る。]
「…何があった。」
……聞かない下さい。
[肩に止まる鴉の質問には、答える気が無いようで。]
……は?
[唐突にてちっとされて、思わず上がるきょとり、とした声。
それで気が抜けたのか、あるいは他に理由はあるのか。
疲れはともかく、苛立ちは大分、陰を潜めていたか]
行ったことないっても、ここも精霊界の一つだけどな。
[かかか、と可笑しそうに笑って]
そういや何でだろうな。
15ある属性が一つずつ、被ることなくここに集まってるらしい。
俺らじゃなけりゃならない理由でもあったんかねぇ…。
[その理由もさっぱり分からないわけだが]
まぁ、被らせないようにして無作為に引っ張り込んだ、ってのもあるかも?
15の属性全てが必要だったとかで。
…おんなのこ?
[庭園側へ戻ってきたイレーネの印象はガラリと変わっていて。
尋ねる声がちょっと変だったかもしれない]
ええと、大丈夫なの?
< てちてち。
なんども、たたいて。
それからちらりと、イレーネを見ました。よくわかりません。
でも、あの黒い子がいるから、自分の出番はないでしょう。
てちてちてち。
もう一度あしをたたきました。にゃあ。となきました。
らちがあかないと思ったのか、猫はそれから羽をつかって、彼の頭に向かって―― >
< どうぶつは、あにまるせらぴーでしたっけ。
猫は、そんなことをしっていました。
だから、必要ないかな、って、おもったのです。 >
[てちてちされても、言葉はわからないわけで。
悩んでると、猫は飛び上がり]
て、ちょっと、君……。
[避ける間もなく、頭にぽふりと乗られ。
何となく脱力しつつ、鎖を腕輪へと]
ま……ここでため息ついてても仕方ないし。
俺も、休むか……その前に、セレス、迎えに行かないとだけど。
[イレーネの変化は、気にならなくもないが、そちらにまで関与する余力はないらしく。
先に休むね、と声をかけつつ、屋敷の前へと歩いていく]
[いつの間にか、思考に霞が掛かったように、鈍った気がする。それに何だか疲れてきた。あちこちを走り回ったからだろうか]
――大丈夫、です。ノイも。
…多分。
[影輝の少女の問いに、ぽつりと答える。
――…多分、精神的には大丈夫じゃないけれど。
白い猫さんに見られた気がするものの考えている事は判らずに、
僅かに首を傾げるのみで。
とりあえず、肩にとまる鴉から告げられる離れていた間の事を
説明してもらう。できるだけ、簡単に。]
[それとも、此処が機鋼界だからだろうか。
いや、機鋼界へ来てからずっと続いていて、いま近付いて来ているように大きくなる、この低い音の所為だ。
リディは、ぺたりと額に手を当てた]
[がちゃりと鍵を掛け、何もない虚空を見上げると]
……お望み通り人払いはすませたぞ、クソッタレ。それで?
「上出来。それじゃ、来てもらおうかな」
[その声が聞こえると同時に、その身は機鋼竜に呼び込まれる。
そしてそこには、先客がいて。それは……]
……えっ? アー……ベル?
< ようやく、人のあたまにすわれて、ごまんえつ。
左の前足で、てちり。その頭を叩いて。
ほんとうにかすかな、流水のちからが、元気になりますようにっていう感じに、もしかしたら伝わったかもしれません。
あんまり駄目っていわれてたけど、猫はそうしたかったのですもの。
そして、歩いていくその頭の上で、にゃあ。と鳴きました。 >
おれも、先に、やすむね。
ええと、ひつようなら、いってね。
< だって、猫は、みんなに元気でいてほしいんですもの。 >
生贄…勘弁願いたいぜ。
[あまり良い印象の言葉ではない。仮にそうだとして、それを求めるものは一体何なのか。分からないことはまだ多すぎる]
ともかく何かしらの要因でここに皆集められた、と考えるのが自然かもなぁ。
自分から来た連中も居るわけだし、それでいて属性が被らずこの世界に引っ張り込まれた連中が多数居るんだし。
思惑なく引き摺り込まれただけなら、界が閉ざされるなんて異常事態も多分起きない。
何かに巻き込まれた、ってのははっきりしたかも。
[今まで手に入れた情報を整理する。得られた情報、理解出来たものを口に出し、可能性を纏めた]
[伝わる力の感触に、僅か、目は細められ]
……ありがとう、かな?
[ご満悦な様子に、くすりと笑いつつ、歩みを進めて。
屋敷の前にたどり着けば、麒麟とそこに身を寄せる従魔。
そして、その傍らの白梟。
白猫を頭に乗せた状態に、梟はやや、呆れたような視線を投げてくるだろうか]
うん、大丈夫ならいいの。
でも無理はしないでね、…イレーネ?
[コクリと頷いて。「彼女」の名前は知らなかったから、とりあえずそう呼んで。間違ってはいないらしいし]
あ、オトフリートも猫さんもおやすみなさい。
[オトフリートの頭に白猫が乗った状態には小さく笑い。
白猫のは鳴き声としか聞き取れなかったけれど、そう手を振って]
きっとここのどこかに。
うん、私も探さないとね。
< 猫はにゃあ、と なきました。ちょっと満足そうに聞こえたかもしれません。
でもかわりに、ちょっとつかれちゃう。おおきくあくびをしました。
それから、たどりついた場所、ナターリエの姿も見て、ふくろうも見て、猫はちょっとかんがえてから、ぱたぱたと頭の上からとびたちました。 >
……だいじょうぶ?
< 首をかしげて。とりあえず、当面の心配は、*どこで寝ようってことかしら* >
…あ、えと、ありがとうございます。
ノイが、ご心配お掛けしました。
[ブリジットの言葉に、ぺこ、と頭を下げて。
鴉から事情を聞き終えて、僅かに眉を寄せる。]
機竜の居場所を知れれば事が早いというのに。
――探査の力が弾かれるのは、…困りましたね。
[機竜の『声』を辿れば――居場所までは兎も角。
私は不得手だけれども、あの人なら可能かも知れない。そう考え込むものの
…けれど現状を見る限り、傍観から腰を上げるとも思えずに。小さく溜息。]
だからー……どこだか分かんないって。
……え?
ずっと呼んでたって?
……ていうか、よく聞こえなかったし。それで?
えー、どこでもイイんだったらはやくそう……い?
[各エリアと外周区画を結ぶ通路の床に、リディの大きさの分だけの穴が開いた。リディが落下したあと、直ぐに通路はもとのようになった]
[猫が飛び立った所で、麒麟にもたれる従魔を抱え上げる]
……相当、ショック受けちまったかな……。
[小さく呟きつつ、そ、と金色の髪を撫でてやり]
ありがとう……助かった。
[麒麟に向ける言葉は短いけれど、表情を見ればその安堵は伝わるだろうか]
さて、俺はセレスを寝かせるとしますか……。
それじゃ、お休み。そちらも、ちゃんと休んで。
[白猫と麒麟と、双方に告げると自分は従魔を抱え、白梟と共に*二階の部屋へと*]
[こちらを振り向いたアーベルに驚きを隠しきれず]
……どういう、こと?
[それは、アーベルに向けられたものか。それとも目の前に横たわる機鋼竜に向けたものか。]
……助かったよ、さっきの歌。
[セレスを抱え上げる瞬間に、声を伝える。
それが何を意味するかは、問われたとしても説明はせずに]
これから、色々と忙しくなるかも知れないから……無理のない範囲で、セレスの事、頼む。
[静かな声で、そう続ける。
もしも視線があったなら、異眸の奥の静かな意思──何があっても、成すべき事を貫こうとする決意の色彩が*見えたやも*]
痛いー、落とすこと無いじゃん……
[もそもそと起き上がった]
なにこれ、此処がファクトリーエリア?
っていうか……何してんの。
[視線の先にアーベルと眼鏡の少女(ミリィ)、その向こうに黒い、拘束された竜体]
巻き込まれた、か…。
…まぁ、なんとかなるんじゃないか?
[あっけら、と笑いながら言う。
どかりと椅子に座ったまま冷たくなったコーヒーをまた一口。]
[心配を、という言葉にはフルリと頭を横に振って]
本当にね。
オトフリートさんの力まで弾かれちゃうなんて。
[漏れた溜息の理由は分からず。軽く首を傾げて]
私も明日は探しにいってみようと思うの。
どこかに手掛かりあるかもしれないし。
[本当はこのまま探しに行きたい気がしているのだけれど。
打った膝がまた痛くなってきていたので]
でも、今日はお休みするの。
イレーネも本当に無理はしちゃだめだよ?
また、明日ね。
[そういって小さく笑うと屋敷の方へ*戻ってゆく*]
何とかなる、か。
なると良いんだがなぁ。
ま、現状何を出来るでも無いしな。
状況の変化が見えるまで、待つしか無いかも。
機鋼界の連中だって、ただぼーっとしてるわけじゃ無いだろうし。
[話をしている間に冷め切った珈琲は底をついただろうか]
そんじゃそろそろ寝るかね。
精霊界に来ても睡眠サイクルは変わらんらしい。
[けら、と笑ってから立ち上がって。部屋に残る者に「お休みー」と声をかけると二階にある借り受けた*一室へと*]
そう、ですね。探しに行ってみた方が良いかも。
…でも、あたしも一先ず休む事にします。
[ノイの回復まで、時間が欲しいし。少女の言葉に、一つ頷いて。
おやすみなさい。と屋敷へ向かう少女にひらりと手を振る。
無理をするなという言葉には、苦笑を返して]
――さて、困りました、ね。
[あの人が、動いてくれれば良いのですが。
少女の背中を見送りながら、一人溜息を*零した*]
「……揃ったみたいだね」
[突如各人の頭に響く声。その聞こえ方はおそらく各人によって異なるのだろう]
……どういうこと。私以外にも2人も呼び込んで
…………アイツのこと、教えてくれるんじゃなかったの?
動いてくれるかしら。
今のエテルノは、本当に表に出たがらない。
――ノイの件は、知っているけれど。
今のノイは随分と弱っているけれど、
事態がこれ以上悪化しなければ、表に出る事は無いだろう。
説得することも、可能だろうが――
エテルノの意にそぐわない事を、アルが良しとしないだろうし。
[低い唸りとも]
[幼子の声とも]
[機械の音とも]
[如何様にも聴こえるコトバで]
[ この世界から出たい ]
[――単純で、困難なる、願いを。]
……本当に、困りました。
[ノイとエテルノに挟まれては、まるで――中間管理職だなと。
ぼんやりと思わなくも無い。]
だなぁ。
…俺も、寝るかね。
[動揺をしないのは大地ならではだろうか、本人は気がつかないかもしれないが。
戻ってきたブリジットにも挨拶をしただろうか、浴衣のすそをはためかせながら昨日寝た部屋へと*上がって行った*]
[ だから、ここから出して ]
[ それがボクの、願い ]
……なるほど。ギブアンドテイクとでも言いたいわけか
…………ふざけるな
[そう呟くと、いつの間にか拘束を解いていた右手に握られていた魔銃を横たわる機鋼竜に向ける]
[表情一つ変えずに聞いていたが]
[微かな灯りに閃く銃へと視線を移す]
……何。
[翠樹の少女の前へと歩み出る]
[半ば機鋼の竜を庇うような形で]
[銃を構える腕がぱきりと乾いた音を立てる]
…………どいて。でないと、アーベルもろとも撃つ
[銃の照準はずらすことなく、目の前に立ち塞がるアーベルに短く言い放つ]
[向けられた銃口]
[片側の青は揺らぎもしない]
退かない。
[返答は極々短い。]
[しかし、彼にしては強い意志]
[無造作に立ち尽くす]
[向かい合う二人を他所に]
[機鋼竜は話を続ける]
[この界が封鎖されている事]
[力無くば出られぬ事]
[それに]
[ボクを壊したら、君は一生真実には辿り着けない]
[これは予言。だって……(くすくす)]
[それは彼女にだけ聞こえるように囁かれた言葉
その言葉に、キッとひときわ強く機鋼竜を睨み付けるが]
…………わかった。今は信用してやるよ、クソッタレ
[忌々しそうにそう呟くと、魔銃を仕舞い、ベルトを巻き直す]
……それで。どうして欲しいんだ?
[仕舞われる銃]
[機鋼竜へと向き直る]
[彼と竜との間には取引は無いのか]
[彼から何か言葉を発する事は無く]
[竜は語る――力を有する者を欲すると。]
――送り込む?
廃棄エリアに……、
[機鋼竜の言葉を繰り返すと同時、]
[空中に展開される半透明のモニター]
[映し出される簡易地図][二つのエリアを繋ぐ路]
[現在は封鎖されているのか、マークが付いている]
ちょちょちょ、ちょっと待って、
糧にするって、食べるわけ?
ていうか、その、廃棄エリア?に送り込まれたひとはどうなるわけ
[空中に映し出された地図……機鋼界の概略図から竜に目を移して]
[ボクが欲しいのは力だけ]
[命までは取りはしない]
[協力……してくれるかい?]
……選択肢を潰しておいてそんなこと言いやがるか、クソッタレが
……、
[生命の概念の薄い機鋼の竜]
[其の言葉が如何程まで信用出来るのか]
[されど基より、彼にも選択肢は無い――]
[それは彼女とは異なった意味ではあるが]
えええ……?
[低い声(に、リディには聞こえる)は、ミリィにそうした時とは違い、特に隠しもせずに言った]
[そもそも、きみがきみの親御さん……雷撃王だの翠樹王だのが動き出す前にこの機鋼界を出たいと言うのならば
私に協力することが一番の近道だとは思うが。
きみは家出中で、捕まりたくないんだろう?]
えー、よく知ってるのね。
[まあ、上での様子は見聞きしていたからな]
同じ、なんだ。
[相変わらず、足りない言葉]
だから。
[何と同じなのか]
[或いは]
[誰と同じなのか]
[語らねど、青に揺らぎはない]
[アーベルの同意の言葉を聞き、ジッと機鋼竜を睨んでいたが]
…………おーけー。これは契約だ
私はここに力のある奴を送ってやる。その見返りとして、アイツの居場所を絶対に教えろ
[睨んだまま、そう言い放つ]
[それは後払いでいいのかな?]
ああ、それでいい
え、え、えーと
[アーベルとミリィを見比べ]
廃棄エリアに送り込むって事は、勿論『お願いします』っつって行って貰ったりする訳じゃなくて、無理矢理って訳?
しかも、バレたら絶対止めさせられるから、誰がやってるか判らないようにこっそり?
この場合。
「じゃーリディいちぬけ」って訳にいかないんじゃない……?
……ここから出られるんなら、それでイイ……かな?
家出の手伝い……ってことで。
うーん。
うーん判ったよ。
[リディの承諾を聞き届けた機鋼竜は、自由に動く数少ない部位のひとつである、口を開いた。
竜は、小さな機械を三つ吐き出す。ファクトリーエリアへの移動を可能にする、小型の転送装置らしい]
/*
作業がようやくひと段落着いたので
改めてログを読み直してみたら。
……ノイぽん、なかなか凄い事になってるね。ごめん。
(おまえ)(読んでたんじゃないのか)
そう。
……抜けるなら、
[どうなるか、は口にするまでも無い]
[彼女が承諾したが故に必要も無かったが]
[吐き出された機械のうちの一つを手に取る]
[服の下に隠れる程のコンパクトサイズの装置]
[彼の場合は腰のベルトに付けられそうだった]
[通信機を手に取り、なんとなく握り締めた。スカートのポケットに入りそうな大きさだ]
ぬ、抜けるならなんなのよ。
[会話を後目に、竜は続ける]
[それには通信機能もあるから、便利に使ってくれ。それから、個人認証機能を搭載しているから、他者を伴ってここへ来ることは出来ない。]
[さて、肝心の廃棄エリアへの送還だが、この界の防衛システム……機鋼王の造ったものだな。それを利用して行って貰う。]
乗りかかった以上、喋られる訳には、ね
[そう言って、いつの間にか左手に銃を持っていたり]
[そうして、機鋼竜から渡された機械を乱暴に受け取る
その機械を懐に仕舞うと]
それで、どうやって廃棄エリアまで送ればいいの?
聞きたい?
[機鋼竜の説明を聞きながら腕を組む]
[翠樹の少女とは異なり傍目に武器は無いが、]
[手首の枷から下がる鎖が微か音を立てる]
……防衛システム。
[再びモニターに映し出される情報に目を移す]
[数字と記号の羅列][まるで][模様にも見える]
[防衛プログラムを暴走させる。]
[言葉にすれば単純だが、実際一聞では理解し難い]
やだ、撃たないでってば。
人間の言うところの「海苔のかかったハゲ」ってヤツ……。
[あまり乗り気では無いようだ]
[”どうやって”だが。機鋼と、翠樹のふたりには防衛プログラムへの干渉方法と、操作方法を教えよう。どうやら、生命のはあまり乗り気では無いようだしそれに……あまり頭がよくないようだから、下手に弄られて何かエラーが出ても困る]
な、なにそれ!
[機鋼竜に、冗談を言うような機微はまだ備わっていないので、十割方が真面目に言っているようである]
[リディは、ファクトリーエリアの隅で膝を抱えて*拗ねた*]
/*
>>*112
[言葉にすれば単純だが、実際には難解な操作の筈]
[流れるような説明は一聞では理解し難い]
だったのだけれど、まあ、好いかなあ。
*/
[ボケに対する突っ込みはなく]
[拗ねた様子にも目を向けずに]
[左右で異なる青はモニターをただ見詰める]
[目の前で次々移り変わっていく文字の羅列]
[其れを正確に捉えて、記憶する。]
……成る程、
[機鋼の属性を有しているが故か][他の理由か][理解は早く]
防衛システムの暴走……ねぇ
[そう呟きながら、目の前を流れる文字と数字の羅列をジッと見ていたが]
…………細かいところはわからないけど。これをこうしてこうすると、任意の着弾点に局所的な干渉を起こせない?
[……可能だね。ただ、ひとつの弾を作るのに時間は掛かるけど]
ん。でも、仕事はしやすくなる。作れる?
[ロックを免れている機器を使えば]
良し。んじゃ、早速ひとつ作ってみて
[そう提案。やるからにはベストを尽くすのがモットーなのである]
……、
[周囲を取り囲む機械]
[低くうねるような音の波]
[生命の気配の感じられぬ場所]
[――奥底から湧き上がる言い表しようの無い感覚]
[中央の台座まで歩み寄り][竜の体躯を見詰める]
[*其処に浮かぶ表情は薄いが何処か複雑そうで*]
[機鋼竜の出してきた設計図を元に、動かせる機械を使って特殊弾の製作にかかる
あれだけ、険悪だったのに今やノリノリに見えるのはおそらく*気のせいではないだろう*]
[私は四肢を折り、眠りに落ちし彼の仔を腹に抱くよに受け止める。
白梟の羽ばたきを揺れる瞳で見やり、睫毛の影にそれを隠す。
甘い啼き声は、密やかに。足音が聞こえるまで続いたろうか]
…オト殿…エィリ殿も…?
[不思議な組み合わせ――彼の猫が彼の竜の頭に在る事も含め、私は仔を起こさぬよう気を払いつつ、長い首を傾ける。
羽を揺らし空に浮く白き姿を、淡い菫色が追いかけて]
[傍らまで歩いてきた足が止まり、彼の仔を抱き上げる。
知らず吐息が零れたのは、離れ行く温もりを惜しむゆえか]
………ぃぇ。
[小さく頭を振り、安堵の滲む表情へと瞳を向ける。
彼の竜に抱かれる彼の仔を僅か見つめ、私は静かに首を垂れて]
…どうか優しき眠りを。
[かけられた言葉に、気遣いを響きに乗せて返す。
彼の猫が側へ降り立ったなら、鼻先を柔らかく押し付けて挨拶し。
私も休む為、四肢に力を入れ立ち上がる]
エィリ殿…もしやお疲れなのでは…?
[立ち去る背を見送り、私は白き猫に声を投げる。
今の私では彼の猫を抱き上げる事は出来ぬ故に、辛いならば私の上に乗るよう促して。構わぬと言われれば、愁いを帯びた瞳がその姿消えるまで見送ろう]
[やがて私は部屋へと戻り、獣型を解いて木綿の褥へと潜り込む。
岩場に置いた衣を取りにかねばと、まどろみの淵に*沈みながら*]
―昨夜―
あ、マテウスさん。
[イレーネにおやすみなさいの挨拶をして先に屋敷へと戻り。
階段を上がろうとしたところで広間から出てきたその人に声を掛けられた。この状況下でも落ち着きを見せるその笑顔につられたように笑顔になって]
あ、東の方の寝巻きだ。
へぇここに置いてあったんですか?
[階段を上がる僅かの間、そんな会話も交わしつつ]
うん、おやすみなさい。
[自分も昨日使った部屋へ。窓が開けっ放しだったので少し寒かったけれど、静かに閉めて寝台へと潜り込んだ]
―翌朝―
[パチリ、と目を開ける。
膝の痛いのはとりあえず落ち着いているようだ。
ごそごそと起き出して、窓を開ける]
声、どこから…。
…ざわざわしてて分かんないよ。
[差し伸べた手に届くのは、どこか危うさを孕んだ状態での均衡。
ふぅ、と溜息をついて手を戻し、窓を閉めた]
とにかく、まずは。
色んな場所に直接行ってみないとダメかなぁ。
[呟きながら部屋を出て、下へと降りてゆく]
―朝・自室―
ん〜
[寝台の上で、獣じみた伸びをする。昨夜機鋼のうねりに影響されて崩れたバランスは、眠りという手段で無意識に流れを遮断したおかげで安定を取り戻していた]
ふな?
[目を開けると、枕元には見慣れぬ物体、それが「電池」であることは知らなかったものの、性質と目的は明らかで、ついでに、室内に僅かに残った竜の血の匂いから、自分をここまで運んだのが誰なのかと、その贈り主にも思い当たった]
御飯とか、おやつのつもり、とか?
火竜殿の考えることって、どっか可愛いよなあ。
[頭をぽりぽり。とりあえず「それ」はポケットに確保]
何にしても、お礼言わないと…あー、なさけね。
お嬢、無事だろうなあ?
[なんとなく、無事な気配は感じていたので、焦りはせずに、寝台を降りた]
[広間に降りる前に、屋敷の廊下を歩き回って、大方の属性の気配が屋敷の内に留まっているのを知る]
やれやれ、いよいよ界の狭間じみてきたかな。
[時空竜の探査の結果とか、色々知りたいことはあったものの、とりあえずは]
………腹減った。
[目指すは厨房だったりする]
―厨房―
んーと、やっぱ朝は目玉焼き?あー、でも人数居るもんね、作り置き出来るもんの方がいいか。
[選んだメニューは、野菜サラダ、卵とアボガドのマヨネーズ和え、ハムとチーズのサンドイッチ(温めればホットサンドにもなる)、フルーツの盛り合わせもどっさり]
[コーヒーと紅茶は面倒なのでパスにした。いれたての方が美味しいに決まってるし。自分用には牛乳を温めて、蜂蜜を少し溶かすと、そのまま、厨房の隅で朝食開始]
さて、いただきます、と。
[後で食材探しにいくかなあ、「ついでに」お嬢も、なんて考えながら]
[する事も特に無いので壁面を、天井まで見上げてみた。
壁一面がメタリックで、所々角張った隆起が存在している中に、丸や八角形のネジが見えるところもある。材質は何だか判らなかったがどうも金属質のようで、金気を嫌う精霊なら発狂しかねないな、と思った。
自分は精霊では無いからなんとも判らない訳だが。
上に居た(ようやっと、他の面々の居る場所との位置関係も理解出来てきた)ときはそれでもまだ鼓動のように聞こえたものも、いざ近くで聞いてみればなんのこともない、機械の駆動音で、生命の息吹などどこにも感じられなかった。
そのくせ、視界の外で横たわっている竜が、”自分は生きている”ということを声もなく主張しているように思えてならなく、どうにもうそ寒かった。
リディは己の肩を抱く]
……ここ、寒い。
< 昨夜、その白金の背に、甘えさせてもらった猫は、今は屋根の上にいました。朝のひざしが、まぶしくてしかたありません。
つかれている、というのは、猫自身もわかっていました。あれをした あとは、ほんとうに つかれて しかたありません。かの人――これをくれた人は、だから つかうな と、言っていたのでしょう。
部屋にもどるナターリエに、言っておろしてもらったのは、二階にあがったところでした。寝る場所、だいじょうぶだよと、心配させないようにないて、猫はその姿が、部屋にかえるのを見届けると、屋根のうえにのぼったのでした。 >
[気温が低い訳ではないのだろう。
雰囲気が、冷えていた]
……戻る。
別に、アンタ達のこと言い触らそうって訳じゃないから。
[立ち上がり、声だけ掛けて――二人が一体何をしているかなど、見ても無駄だと思った。竜から渡された機械の、幾つか在るスイッチの一つを押す。
壁の一画が口を開けるように、上下に開いた。そこへ入ると、壁は再び閉まり、薄明かりすら遮断されて暗闇が訪れ――――浮遊感]
―南東エリア:海岸―
[波が、のどかに寄せては返している]
……此処、どこ。
[まだ各エリアの位置関係を把握しきれて*いなかった。*]
召使い ユーディットは、ここまで読んだ。
/*
今日は、ポイント、きをつけよう(笑)
ま、一時間くらいしか、いられないし、独り言にこもろう。ごめんね、リディ
< こういうとき、猫は かの人のことを思い出すのでした。
日なたで まあるくなっている猫を、すこしごつごつした手が撫でるのが気持ちよくて、ごろごろと喉をならしていました。
ねえ、かの人は、いま、どこにいるのかしら。
ずっとずっと、自由で。
お前は自由がよく似合うからね。
そう言った かの人は、いま、どこにいるのかしら――? >
くあ……。
[大きく口を開けつつ欠伸と共に伸びをした。
少しだけ小さめのベッドから足が飛び出て腕が体に当たる。
昨日の浴衣に腕を通し、来てきた服を小脇に抱えて部屋をで、広間へ向かう
/*
うむ、しかしどうせコアにいないんだから出ておくのも手か……しかしリディは遭遇済み
遭遇済(名のった気がするor縁故)
ナターリエ・リディ(名乗りましたっけ?)・アーベル(名乗ってないけど一応名前は認識されてる?)・マテウス・イレーネ(一応エィリで知ってる?(ただしおつきだけ))・ユリアン・ユーディット・ミリィ(エィリで知ってる)・ハインリヒ・ブリジット(多分名前の認識はあり)
未遭遇or名前をしらない:
オトフリート(名乗れ)・ダーヴィ・エルザ・ヘルガ
うん、おいしかった。ご馳走さま。
[ユリアンに笑いかけ、使った食器を厨房で洗う。
指で挟んだ小さな食器が割れないように、細心の注意を払って。
やがて終わると、挨拶をして屋敷から扉をあけて外へ出た。]
さて、と。
[外に出てもう一度伸びをする。
屋根の上の猫に気がついたならば、手を振るだろう。
くるりと周りを見て最近再会した白い梟の姿を探したが、いなかったので川の方へと歩を進める。]
[プリーツスカートを砂浜に落とし、赤いニットを脱ぎ、シャツも脱いでその場に捨てた。下着姿でざぶざぶと海に入る。穏やかな波に逆らい、泳いだ]
……。
[岸から暫く離れたところで手足の力を抜き、海面に仰向けに浮かぶ。活きのいい日差しが燦々と降り注いでいて、取り立てて生命の精霊力は感じられなかったが生き生きとした様子が気持ちよかった]
よっ、と。
[浴衣の裾をまくりあげて川に入ると、持って来た服を水につけて洗った。
部屋にあったシャツやズボンはどれもサイズが合わず。
着替えを沢山もってきたらよかったな、とひとりごちつつ、しかし水が気持ち良かったのでそれでもいいか、と呟きつつ。
つるりと足を滑らせて水の中に尻餅をついた。
それもいいか、と荷物を頭に乗せて泳ぎ出した。]
[海の中には様々の生き物が動いている気配がして、それもまた心地の良いものだった。岸辺には、カラフルなパラソルが見えた。長閑だ]
ちょっと分けてねー
[海中の無数の生物に、聞こえはしないだろうし通じもしないだろうが、一応断った。生命力を、ほんの少しずつ。塔の生物たちも気の付かない程度、一呼吸分くらいの僅かな量、吸い上げる。
均衡を崩さないように。それに、あまり過分に取っても飽和し持て余すだけだ]
あ。
[川下へとゆっくり泳いで行くと、広がる河口が見えた。
海か?と思い、一度岸に上がる。]
木に洗った服を干し、着ていた浴衣も絞って干す。
ああ魚を取るんだった、と下着だけつけた姿でもう一度水へ。
四つ足の動物が走るかのように、沈みつつ水を蹴る。]
─二階・自室─
ん……。
[光を感じて、目を覚ます。
身体を起こしたのは、ソファの上。ベッドの方には、金色の髪の少年が眠り込み]
……落ち着いたかな?
[呟きつつ、あどけない寝顔を覗き込む。口元に掠める、微かな笑み]
……機鋼王殿の世話焼きに、感謝、か。
俺一人じゃ、ここまで落ち着かせてはやれんかったろうし……それに。
[俺も大分、楽になってるしな、と。小さく小さく呟いて]
……さて、と。ヴィンター、今の内に、しっかり食って来い。
[窓を開け、白梟を空へと放つ。西部エリアの森へ行けば、白梟の身にあった食事もできるはずだから、と]
< なかば夢うつつ。猫はとびらが開く音に、そちらを見ました。
あら、そこにいるのは、マテウスじゃないですか。手をふってくれるので、猫は羽根をいちど、大きくひろげると、にゃあとなきました。
どうやら彼は、どこかに行くよう。猫は見えなくなるまで見送って、もう一度ねむろうと、目を閉じて――
頭をこすったら、青い布があらたいへん、どこか飛んでいってしまいます。いたずらな風さんの しわざ だわ。
猫は、ねむそうだった目を、おおきくあけました。いっちゃだめー!
大慌てで、おそらの おいかけっこの * はじまりです * >
さて、と……俺はどうするか。
エターナル・ロンドが弾かれたとなると、真面目に足で探すようだろうけど。
[中央塔地下のファクトリーに続く道がどれだけあるのか。
知っていそうな機精の行方を捜した方が早い気もする]
……取りあえず、少し、歩くか。
[小さく呟いて。眠る従魔の枕元には、無限の輪を一つ残し]
いよっと!
[そのまま、窓から飛び降りる。玄関使え、とか言ってもきっと無駄]
いってらっしゃーい。
[自分はまだ牛乳を飲みながら、出掛けていくマテウスを見送って、さて、やるべきことの優先順位は、と考える]
/中/
ちょいとメモ書き。
ファクトリーへの裏口は三箇所。
北部:氷結洞
北東部:山岳地帯
南部:火山地帯
エネルギーバイパスのメンテナンス通路が繋がってます。
と、そうだ。
[呟いて、無限鎖に意識を凝らす。
目覚めた時、自分が戻っていなかったら、セレスの側にいてやってほしい、と。
時間差伝言ができるどうかはわからないが、そう、声を投げておく。
……何だかんだと言いつつ、頼っている事に、微か、苦笑を浮かべてはいたものの]
[飛び降りた直後に、右手首の無限鎖をつい、と撫でてなにやらやっていたようだが。
かけて来る気配に気づけば、どこかのんびりとそちらを振り返る]
おんや? どーしました、慌てて?
< 猫と、かの人との、やくそく。
それは、ふたりしかしりません。
かの人は、猫に、自由であるようにとねがいました。どんなときも、決しておまえの、のぞまぬことはおきてはいけない。どんなときでも、決しておまえは、だれかにとらわれてはいけないよ。おまえが大切だから、そういうんだよ。
猫はなんどもうなずきました。しんみょうに、うなずきました。
あのね。ずっと、いっしょにいられると、ほんとうはおもっていたの。 >
< みんな やさしかったのに。
どうして、あそこはきけんだからって、かの人は、猫をつれてにげたのかしら。 >
[扉を開けて、目の前に立った時空竜の、みょーにのんびりした様子にちょっと脱力]
いや、いーんだけど。
[自分だって、さっきまでかなりのんびりしてたわけだし]
ゆうべ、無限鎖飛ばしてたでしょう?何か引っかかりました?
[めんどくさいのですぱっと尋ねた]
[穏やかな眠りの中、私は昨夜の事を夢見る。
否、それは夢ではなく確かに在った事。記憶の欠片]
[彼の子が抱き上げられる瞬間、私へと投げられた声とコエ。
私はどちらにも答える様に小さく応え(いらえ)を返し、青年へと瞳を向ける。菫青石に浮かぶ色は、あれが歌と言い当てられた驚きと、含まれた意図を問うかのよう。
なれど、彼の竜からそれが語られる事はなく。
続けられし頼まれ事に、私は了承を示すべく静かに首を垂れる]
…そなたも、御無理なきように。
[挨拶の言葉に被せ、気遣いをコエに乗せて返して。
視線を上げれば、その奥に在るは静かな意思──決意の色彩。
私はそれを止める事が出来ずに、愁いを帯びた瞳で彼の竜の異眸を見つめるのみであった]
――
いい拾い物をしたよ
この猫?
そう。魔界の森から、迷子になったんだろうな。
ふぅん?
人の姿になれるとは、しらなかったが……
ああそうだ。たしかにこいつはまだ稼げるが……
ほしがってるのがいたんだよな。
売るか。
お、いた!
[水の中を駆け、大きな魚を見つけ、ゆっくりと向かう。
ふわ、と白いたてがみが水の中で揺れ、手の先に鋭利な爪が生え。
一瞬閃いた後魚は腕の中へ]
――――
……ほら、逃げよう。だめだよ、ここにいたら
どうして?
うん。おまえをね、ほしがってるんだって。
おれを?
そう。……こんな小さい子を。
?
だから、にげよう。おまえが好きだよ。ほら、おいで。
……うん
[脱力する様子に首を傾げ。続いた問いには、はあ、とため息一つ]
いんや、残念ながら何も。見事に弾かれてね。
仕方ないから、自分の足で、ファクトリーへの入り口を探そうか、と思ってたところ。
あそこ……というか、まあ、すっぱりと言ってしまえば機鋼竜だね。
機鋼王殿は、恐らく中央塔の管制室じゃないかな。
[あそこなら、界の全体を把握できるから、と言いつつ中央エリアの方を見やる]
[夢の中、届いたのは――彼の竜のコエ。
私は小さく身じろいで、眠りの淵から意識を浮かび上がらせる]
……オ…ト… 殿…
[届く願いに一音啼いて、私は半ば眠りにあるままコエを投げる]
何処…へ…?
[捉えた声に、傍らのユリアンに気づかれぬように一つ、瞬いて]
ああ……ちょっと、色々と調べ物と探し物に。
[返す言葉は、ごく軽い]
機鋼竜自身が、ですか?
誰かが侵入したとかじゃなく?
ああ、でも…あんな機鋼の精霊力は、機鋼王と機鋼竜くらいにしか動かせないか。
[昨夜の力のうねりを思い出して眉を顰める]
中央塔からまっすぐ地下へっていうのは、やっぱり無理でしょうねえ。そうなると別に地下に降りる経路を探す、か。
昨日、機精殿に聞いた話からすると、機鋼竜自身が、機鋼王殿を押さえ込もうとしたらしい。
[界封鎖に至る過程を簡単に説明して]
そも、中央塔からして、機鋼王殿に封じられているし。
通過権限を持ってる機精殿はすっ飛んでってちまったし。
何とか他の道を探すしか、ないだろうね。
というか、俺は一人の方が動き易いし。
というか……何かな、その微妙な響きは?
[にっこり、笑いつつこう言って。
……目が笑ってない、目が笑ってない]
[わー、気にしてる気にしてる。心の声はそんな感じだったろう]
そりゃ、あなたから見れば、他の方は足手まといみたいなもんでしょうけど。
でも、こつこつ一人でって、効率が悪いと思うなあ。
ここには異なる精霊力が溢れてて、そしてそれに応ずる力を持った存在が、集まっているわけだし。
一緒に、とは言わないまでも、協力を仰ぐくらいはした方がいいんじゃないですか?
[にこにこと、怯んだ様子は無い]
/*
< ライデンったら、こんな子に育っちゃって……
中の人か、それとも氷破王かしら。
ちょっと嘆いたみたいだわ >
……別に、足手まといとは思わんけど。
単に、その方が動き易いってだけだし。
[その思考をどうにかしろ、と思われているのは気づいていてもスルーしているようで]
……そうは言っても、元を正せば、竜郷発端の騒動。
そして予想通りなら、俺も、原因の根底に少なからず関与しているし……な。
[ほんの一瞬、視線は遠くへ]
そんな状況だから気が引ける、というのは。
理由になりませんかね?
[なりません、きっと]
ああ。
機鋼竜の『器』のいる場所、そこへ至る道をね。
[疑問の声に、簡潔にまとめた答えを返し]
とにかく、『器』を鎮めない事には、ここから出る事もできんから。
―二階個室ー
[覚醒した私は、緩慢と褥から身体を起こした。
素肌を滑り落つる掛布を見やり、指先を傍らの机の鞄へと伸ばす。
取り出されたのは亜麻色の一枚布。それを身体に巻きつけて、私は褥を降り部屋を出た]
理由になりませんよ、そんなの。
[きっぱり。雷撃の精に遠慮は無かった]
雷撃王の命で動いた僕はともかく、他の皆は、一刻も早くここから出たいに決まってるんです。
あなたの気が引けるかどうかなんて問題じゃない。
可能な手は出来るだけ使って、とっとと事態を収拾するべきです。
もちろん、イヤだって人に強制は出来ませんけどね。
どっちかと言うと、動ける方が有り難い人の方が多いんじゃないかな。
[身体に亜麻布を巻きつけながら、私は簡潔な説明へと耳を傾ける]
『器』への…道。
[コエを返しながら、私は夢にも見た決意を思い浮かべた]
…行かれるのですね。
[ただ、それだけを返して。私は窓へと手を掛ける。
止められはせぬ、止めてはならぬ、彼の竜を見送るが為に]
[返ってきた言葉は、ある程度予測していたもので。
ふう、と一つ、息が零れ落ちる]
……さすが『裁定』の領域の御方。正論言わせると最強ですこと。
[続いた言葉は、どこか軽口めいて]
確かに、手分けした方が効率いいのは確かかな。
俺も、火山やら雪山では、さすがに動きが鈍るし。
ぐぐ、ぐぐぐぅうぐ?!
[沈んだ小さな影に両手を伸ばし、沈まないように抱き抱えようと。
言葉は魚をくわえているため言葉は紡げず]
[小さな軋みを立てて、窓が開く。
私は話し声の聞こえる方へと顔を出した。白金の髪が風に煽られて頬にかかる]
……。
[淡い菫色が見下ろすは、黒と青の色彩。
艶やかな黒は、彼の竜。
バンダナに覆われた青に、一つ瞬く。彼に見覚えはあったろうか]
まあ、行くと言っても、二度と帰ってこないってんでもない訳で。
[返す言葉は、努めて、軽く]
いない間の子守は、申し訳ないけど、お願いしますよ、と。
相方の話じゃ、セレスも大分、懐いてたようだし。
正論吐かれてため息ついてるようじゃ、オトさんも見た目程元気じゃありませんね。
[軽口には軽口で応じて、にっこり]
ま、個人的にも、とっとと収拾してもらわないと困るんですよねえ。
[主に家出娘が何やらかすか心配で、とは口に出さず]
それじゃ、協力してもらえそうな方には、手分けして得意領域をお願いするってことで。
火山はダーヴ殿に任せればいいんでしょうけど、地下を探すなら大地の方…ああ、さっき出掛けて行ったな…僕がそっちは探します。
竜族の方々には、オトさんお願いしてくださいね?
[仕切る気みたいです]
[返された軽口には、苦笑で返し。
個人的に、という物言いには、不思議そうに首を傾げる]
ま、動きたい、と思えば、独自に動きそうな面々も多い気はするんだけどね。
特に竜は、個で動く事が多いし。
[自分が極端なのはさておいて]
ともあれ、やるだけやってみますか。
[仕切るのを止める気はないようです]
お戻りにならぬであれば、行かせはしませぬ。
[戻るを信じて送り出すのだと、告げる言葉は少々きつく。
なれど、直ぐにそれは消えて。返すコエは、信頼に応えるもの]
ええ。彼の仔の事は、お気になさらず。
セレスは…私が側に。
[柔らかな響きは、彼の仔への慈しみに満ちて]
ああ、確かに。
[くすくすと笑い声をあげて]
でも事情は説明してあげないと。機鋼竜の存在自体、ちゃんと知らない方が多いだろうし。
[そこまで言って、ふと気付いたように頭上を見上げる。感じるのは天聖の力…本にあったデータと、前に見かけた優美な姿を思い出す]
……麒麟殿?
[瞬間宿ったきつい響きには、ただ、苦笑。
その様子は、二階の窓からも見て取れるか]
そう言ってもらえると、助かる。
[セレスへ向けられた想いの温かさに、安堵しつつこう返し]
……セレスがどれだけ安定できるか。
それも、この件の解決には、重要になりそうだから、ね。
[枷の青年とは違う気配に、目を眇めてバンダナの青年を見やる。
強い日差しに光る髪は、よく見れば黒に近い紫であったか]
[少々身を乗り出しすぎたか、蓬髪が風に攫われる。
私は乱れる髪を片手でかき上げ――動きを止めた]
……ああ、そうか。
元々、アレの件は、竜郷でも一部にしか知らされてなかったくらいだし……な。
[つい失念していたその事実に、とぼけた声をあげ]
んじゃま、人が集まった頃に、まだ話してない面々にも説明しますか。
……その前に、俺はもう一度中央塔を見てくる。
色々と、引っかかる事もあるんでね。
[静かな声でこう告げ。
ユリアンが上を見上げれば、つられるように窓を見上げ、やあ、と言いつつ手を振り、歩き出す。
見上げた瞬間に異眸に宿った色彩──信頼のそれに、果たして雷精は気づいたか否か*]
[視線に気付いたのか、件の青年が頭上を見上げた。
私は手をそのままに――動かせぬを知られるは恥かしきゆえ――青年へと首を傾ける]
…えぇ。
そなたは…誰そ?
[彼の竜と親しげな様子に、人ではあらぬだろうかと。
距離があるを幸いに問いかける]
ふはは、げほっ くすぐったいよ
[結局岸まで運ばれてしまい、そそくさと服を拾う。
マテウス(昨日屋敷に居たような気がしなくもない)の口にくわえられたままの魚を見て]
ええと、た、食べても美味しく無いから!
一人で無理はしちゃダメですよー、オトーさーん!
[歩み去る時空竜に、明るく(あ軽く?)声をかけてから、改めて上を見上げて微笑む]
こんにちは!僕はユリアン。
雷撃王の使い走りを勤める雷精です。
[問いかけは、名を聞くためだけのものでは無かろうと察して、答える]
−北部:氷結洞−
[周囲に張り巡らせられた鏡の如き氷の壁]
[結晶は合わさり透き通る花のように咲く]
……、
[吐き出す息は白い。]
[何時から其処に居たのか]
[少なくとも洞穴の外に足跡は無く]
[かと言って]
[薄手の上下は寒さに耐え得るとは見えず]
[時間の経過は不明瞭で]
[短く手を振り、歩き出す黒髪の青年を私は黙して見送る。
その背へと投げられた呼びかけに絶句していた訳ではない、はず]
…ユリ…ァン……… 雷精殿…?
[やはり上手く発音できず、口の中で幾度か繰り返して。
なれど終に口から零れたのは、名ではなく青年の属せしもの]
そなたは…何か王の命を受けていらしたのかえ?
[己の名を名乗る事を忘れたまま、私は問いを重ねた]
―西部・広葉樹地帯―
[森の中でもひときわ高い樹の上。
その上の方の枝に腰掛け、そこから一望出来る界を見ている。]
…………さて、どうするかね。
とにかく、誰かが入り口を見つけないと始まらないかな。
[ぼんやりとしながら、呟く。]
呼びにくければ、ユリでも、ユリりんでも、構いませんけど。
[なんとなく、そんな気がして、にこにこと付け加え]
ええ、この機鋼界に新たな竜が生まれるという話が伝わったので、様子を見に来たんです。
機精と雷精は、対ではないですが縁が深いものですから。
まあ少しでも関わりのあるものを見過ごしに出来ないのは、雷撃王の性癖でもあるんですけどね。
[聞かれないことまで、ぺらぺら]
リディと魚を一緒に食卓に並べようとしたって無駄だし!
食べても美味しくないって言ってんじゃん……って違うの?
[撫でられたら何となく落ち着いてきた気がしたので、ごそごそとスカートを穿きながら、魚とマテウスの(厳つい)顔を見比べた]
[彼の竜の苦笑に、私は少々言いすぎたかと僅かに柳眉を下げる。
なれどその想いはまこと心からのもの故に、謝罪する事はなく。
安堵の響きが返れば、こちらも安堵に包まれようか]
……セレスが。
彼の仔の心が…潰されぬように、お守りいたしませう…。
[未だ幼き仔の肩にかかる重圧を想い、私は心を零す。
この事態を収める為に行くかの竜の信頼に応えるべく、見上げる異眸へ小さくも確かな頷きを返した]
…感謝いたしまする。
[速やかに看破された様子と示された代替案に、私は眉を下げる。
なるだけ呼ばずにいようと心に思ったも、恐らくは見破られるであろうが]
新たな竜…なるほどの。
機と雷はそのような縁であったか。
[100年未満のとはいえ、それなりに精霊の話も耳にしたか。
滑らかに提供される情報を大まかに察してゆく]
あはははは、食卓に並べるつもりなら、こんなに丁寧に岸に運ばないよ。
[壊さないように抱えてくるのは彼にとってそこそこ気をつかう行為で。
元気そうな姿にほっとしながら、下着一枚でリディの身長ほどもある魚を手に下げる姿は怖がられても仕方ないか、とか]
麒麟殿は、望んでいらしたわけではなさそうですね。
清浄の気を好む種の方には、ここは少々雑多に過ぎるでしょうか?
お加減が悪そうだ。
[どこか、儚げに見える相手に、心配そうに言葉を繋ぐ]
そうなの。
[シャツを着込む]
ていうか溺れてた訳じゃないんだけど……ええと、ありがと。
[セーターに腕を通した]
それにしても、大変な事になってるっぽいのにおじさん[に、見える]そんな格好で、元気ね。狩り?
[かけられた労わりの言葉に、私は愁いを帯びた瞳を瞬かせた。
理由を告げてもいいものか、しばし躊躇う。
なれど、込められた心配の響きに…私は掠れる声で言葉を紡ぐ]
…ええ、望んでは…参りませぬ。
私は…人に馴染む事が出来ませぬゆえ。
[種としての『人』、つまりは人間が苦手だと告げる瞳は、精霊である青年への恐れは抱いてはおらず]
[人型の蓬髪は、獣型の鬣。
絡む腕輪から外さんと切らば、獣と成りし無残な姿と成らん]
[青年と言葉交わすを止めて部屋に戻ればよいとは思うも。
彼の精のもたらす情報に、私は立ち去るを躊躇っていた]
ああ、人間が苦手でいらしたか。
[獣形の種にそういった者は、少なくは無い。理由は様々だろうが]
ここは精霊界ですから、基本的にはあまり人間は居ませんが…そう、今回偶然に引き込まれてしまった人が二人ばかり。ですが悪い人では無いと思いますよ。
あまり気を張られずに、御過ごしあれ。
僕は少々、用があるので失礼しますが…ああ、そうだ、厨房にサラダと果物があります。
良かったら召し上がってください。
[確か、彼の種は草食だったと思い出して、そう勧めた]
[傍らに、先だって、アーベルの引っかかった木が一本。トン、と地を蹴り、その幹をするすると昇る、窓際近くまで達すると、そのまま身軽に幹を蹴って、窓枠に取りついた]
ああ、髪が絡んじゃったんですねえ。
ん〜狩り…はあながち間違って無いかなぁ。
大変なことになってるのはそうらしいが、かといって焦っても何もできんしな。
腹が減っては戦もできないし?
でも君は何してたんだ?
[からからと笑いながら。]
[納得された様子に、私は安堵の息を吐く。
更に告げられし言葉を受け取り、事態の理解に勤め――瞬き一つ]
…二人?
なれど気配は十を越え…
[精霊、竜、そして獣族も。
私はもたらされた情報に、幾度も唇を開けては閉じて。
言葉は終に出る事なく、彼の精に勧められるを素直に頷く。
少々痛みが走るも、私に用を果たしにいく青年を止める気はなく。
行くならば見送ろうとした]
なんかアレね、呑気?
大地だから?
[やや呆れた。スカートや膝についた砂を払い落とした。
何処かにぶつけたらしく、膝のあたりに青あざが出来ていたが特に気にはならなかった]
…………ていうか、”オトさん”を探してたんだった。
ま、いいや。居ないし。
一回お屋敷に戻るけど、まだ狩りする訳?
[何やら見詰め合ったかと思えば、身軽に窓枠にまで達した青年に、私は潤んだままの瞳を向ける。
「髪」「絡む」
嗚呼、気付かれた事に耳が仄かに赤くなろうか]
……えぇ。
[返事は髪が絡んだ事へのもの。
なれど青年の矢継ぎ早の言葉が先を越して、触っても良いと許可を与えた形に成る]
では、少し動かずにいてくださいね。
[笑みを浮かべて、指先を絡み合った腕輪と白金の髪に伸ばす。ほんの僅か、雷撃の力が指先に宿っているのは感じられたか。触れるか触れないかという一瞬に、するすると、何かに引き寄せられるように髪が腕輪から解けて離れる]
さあ、これで大丈夫。
[もう一度笑って、窓枠から飛び降りた]
…呑気、かぁ。かもしれんなぁ、でも何とかなるよ、なんとかする…ってお〜い…。
[頭を掻いて苦笑し、話す間に小さくなる少女の姿。
腰に手を当ててひとつ、口許に笑みを浮かべたまま溜め息をつくと、魚を担いでパラソルなどの横をざくざく歩く。
途中、すっかり渇いた服を木から取って身に着けることは忘れずに屋敷へと草を踏み。
大地の心地よい感触に目を*細めながら*]
では、失礼します。麒麟殿。
[にこにこと手を振って、今度こそ駆け出していく]
[途中、リディやマテウスと出会えば、リディには少し呆れたような、同時に安心したような笑みを見せ、マテウスには機鋼竜の話をして、ファクトリーの入り口を探すのを手伝ってくれないか、と*頼むだろう*]
[「動かずにいてくださいね」
笑みを向ける青年の言葉に、私は何故か逆らえず動きを止める。
明らかに敵意なき気配故だろうか]
あ……
[伸ばされる指先。
触れるか触れないかという刹那、蓬髪は緩やかな痺れを帯びて仄かに広がろうか。
次の瞬間、何事もなかったかの如く白金の輪が腕を滑り降りて。
私は言葉を発する事も出来ず、青年の笑みを見返す]
……あ、ありがとうございまする。
[声が出たのは、青年が窓枠から消えた後]
やっぱり呑気だし。
[辺りの風景を満喫しているらしいマテウスを、顔を顰めるようにして笑う。ユリアンに出逢ったが、彼がマテウスに語った機鋼竜の話などは興味が無いのか、適当に聞き流してさっさと屋敷に向かう]
ライデンは忙しそうだし。
[すっかりユリアンの姿が見えなくなってから]
まー、元気ならいーんじゃない?
べたべたになっちゃったしシャワー浴びよ。
[*屋敷へ*]
[髪と輪を伝う僅かな痺れ。
全てに干渉し、何物にも干渉を受けない天聖故か、それは私へ痛みをもたらすことない。
――なれど]
[――ッ…]
[菫青石の天蓋の下。時を刻む針は、刹那動きを止めたろうか]
[私がそれに気付くより早く、時は再び刻まれ始める。
無意識に菫青石を指先でなぞりつつ、青年の笑みを見返していた]
[「機精と雷精は、対ではない」「ですが縁が深いもの」
天聖(わたくし)を縛る、時空の気を帯びし機鋼の結晶たる腕時計。
刹那の邂逅は、如何なる影響を*及ぼすや否や*]
[触れて間も無く]
[結晶から][雫へ還る][小さき花]
[指先から伝わる体温が故に。]
[極寒の地なれど]
[力無きものなれば]
[完全では居られず]
……。
[掌に僅か残る液体][すぐに固体へと変わる]
[表情に詰まらなさそうな色が滲んだ]
[にこやかに手を振り駆け出していく姿を、私は潤む瞳で見送る。
彼の精の呼びかけに、ようやく名乗ってないと気付くも時遅し]
……こちらこそ、大変な失礼を…。
[既に影も形もない青年へと、そう呟いて。
私は気を払いつつ腕輪の揺れる手を伸ばし、静かに窓を閉めた]
[ごそりと懐から取り出したのは、試作の弾丸。
それを手の上で転がしていたが]
…………まずは、こっちとあっちに行き来出来る存在をどうにかしないと
実験にもちょうどいいし、ね
[ぱしんと弾丸を手の中に収める。]
―屋敷・屋上(天球図)の部屋―
[ゆるりと伏せていた蒼を開く。
実際に探しに行く程の体力は、己に持ち合わせていない以上
せめて、ある程度のあたりを付けることが出来ればと思ったのだが]
――…、あぁ。無理ね。読取れない。
…心へ直接働きかけるなら、兎も角。
[特定の気配を辿るのは、”あたし”の得意分野では無い。
況してや、不自然にまで多くの属性が揃う機鋼界では尚更精度は落ちる。
均衡を司る影輝の力が強いこの場所なら、と思いはしたものの]
――動きませんか、エテルノ。
貴女が、今外部に干渉したがらないのは、承知していますが。
[応える声は、無い。]
傍観するのも結構ですが――時竜の力も及ばないのです。
事を終えれずに暫し留まる事になったら、ノイは弱る一方ですよ。
それは貴女の本位では、無いでしょう?
[廊下を行きつ再び気配を探るは、嘆きし彼の仔を心配する故に。
やがて気配を見つければ、扉を軽く叩き。返事なきに柳眉を寄せて静かに扉を開ける。
そこに在るは健やかな眠りに包まれた仔と、傍らの無限の輪]
…未だおやすみでありましたか。
なれば、また後ほど窺いましょう。
[眠りを邪魔せぬよう、頭を垂れて静かに扉を閉めて。
私は一度、部屋へと戻った]
[同じ動作を幾度か繰り返す]
[指先が触れても]
[花を模った結晶は]
[その形を保ったまま]
[氷により奪われる体温が故に。]
[代わりに生白い肌は朱に染まるけれど]
[幾らか満足げにも見えるか]
…………私も動きますか。
[どの程度ぼけーっとしていたのかはわからないが、ぽつりとそう呟くと、ぴょいと枝から飛び下り、枝から枝へ飛び移りながら下へ。]
―二階個室→一階広間―
[昨夜残したままであった果を食べ、皿を手に下へと降りる。
一階にある気配に怯えを抱きつつも、『人は二人のみ』と告げた彼の精の言葉をよすがに広間へと入ろうか]
[ふと、蒼を瞬く。
底で揺らぐ気配に漸く、と溜息を零した。
暫しの間とは言え、ほんの微量生気を取られただけで昏睡するなんて。
呆れはするものの、少し、安堵する。]
……起きた? ノイ。
――どういたしまして。
じゃあ、変わるよ?
[返る声が思いのほか確りしていることに、小さく笑む。
体力の事を考えれば、もう暫し代わってやっても好いのだが、
どうやら、今の状況ではノイの方が向いているようだし。
一呼吸、するりと蒼を閉じる。
静かに意識を閉ざして]
[シャワーを浴び、着替えてタオルを肩に掛けた。
風呂上がりにはなにか飲みたいと思う。肉体的な欲求ではなく、習慣的な欲求でしか無いので、別に水分が必要な訳でも無いが。特にいまは、先程生気を得てきたばかりだった。
タオルで無造作に髪を拭きながら……短い状態に違和感を感じる。広間へ]
あ!
えーっと……誰だっけ
[ぱちり。目を開ける。まだ寝起き?の所為か、少しだけぼうっとするけれど、
少し”下”で休んだら随分と楽になった。]
――…、メーア、多分何も食べてないな。
[彼女は暫く表に出ていなかったから、…忘れがちなのは仕方ないけれど。
無理しちゃ、ダメ。先ほど入れ替わり様に言われた言葉を思い出して
こくりと頷きながら、天球図を模った部屋を後にする。]
[私は萎縮しながら頭を垂れて、広間へと入る。
視線を向けられても、小さく礼をするのみで隅へ逃げて――]
…っ!
[唐突に差された声(動きが連動していたかは背後から故に不明)に驚き、私は肩を跳ねて振り返った]
逃げることないじゃんー。
ていうかオヤジの顔は結構怖いけど、リディって顔怖い?
やだなあ、似てたら。
[頭を拭いていた手で、自分の頬をぐにぐにと弄った。
そう言いはしたものの、結構無頓着だ]
ねえ、その足どうしたの?
[氷の花を一輪摘み取り洞穴を出る]
[流れる水は此処では存在出来ず]
[滝も][湖も]
[真白の中に聳えるオブジェの如くに映る]
[ちらちら]
[空より舞い落ちる][白の花びら]
[吐き出す息も、尚、白い。]
[降り積もる白は穢れも無い]
[其処に足跡と][鎖を引きずる痕を残して]
[青は、色の無い世界から去っていく]
[て、て。ゆっくりゆっくり階段を下りる。
とたまにふら付く気がするけれど、大丈夫。こけない。
最後の一段をぴょい、と飛ぶように降りて。
べしゃ。]
…痛ー。
[こけた。 広間の床に膝をぶつけた。
…ちょっと調子にのったかも。無理よくない。]
[次々と投げられる力ある言葉に、私は更に萎縮する。
人か、否か。
それだけでも知りたくて見つめれど、私には知ること叶わずに]
いえ…その……顔は怖くは…
[頬を弄るのを止めたくて、辛うじて答えを返す。
――なれど続いた言葉に、私は目を見開いて下を見る。
脚は長い衣に隠されたままで、私は目の前の少女に畏怖に似た感情を抱き後ずさった]
リディってば生命の魔族とかいうのらしいから、そういうの判っちゃうんだよね。なんかこー、弱まってる感じするし?
[怯えるナターリエを余所に、何故か威張った。
べちゃりという間抜けな音に振り返り、やれやれというように溜息。イレーネの方を向いたまま]
ね、……誰かに何かされたの?
[獣と化して逃げぬは、手の皿を割ってしまうであろう故。
彼の猫が運んできてくれたそれを、割って返すなど出来はしない]
……何故…それを… そなたは…?
[時折、背後の少年(少女?)へと警戒を向けつつ、少女へと問う]
[なんか、スッゴイ視線受けてる気がする。…恥ずかしい。
いや、仕方ないんだけどさ! 膝を擦りながら床から顔を上げる。
すこし赤くなってるけど、…まぁ、何とかなるや。
で、しらないおねーさんが、
何か凄くオレを警戒してる気がするけど…何かしたっけ?
や、こけたけど。それだけだと思うんだ。
リディがスッゴイ呆れたような視線向けるのは、…判るけど。]
[「生命の魔族」
人ではない――そう知った途端、膝から力が抜ける。
背を壁に預けたままずり落ちかけるのを耐え、私は後ろを向いたままに問う少女を見つめた]
……古傷があります故。
[支障なき言葉のみを、短く返す。
「誰に」
その質問に視線は少女の見やる小柄な少年(?)へと向かう。
人なりや、否や。
人ならば決して話せぬと、唇の色が薄くなる程にきつく噤んで]
古傷ねえ。
[ナターリエの足元を、じろじろと眺めるが近付かない]
ねー、何でそんなビクビクしてんの?
誰かに何かされたとか?
あ、そーだアーベルに苛められたんでしょ。
――…、
[おねーさんの視線に気付いて、ゆると視線を向ける。
何か、おねーさんを取り巻く声が、]
「こわい」?
[何か違うかも?こてん、と首を傾げながら、聞いてみる。
他にも、色々声が混じってるけれど。でも、そんな感じ。
何が怖いとか、全然判らないけど。
…やっぱり、初対面でこけたのが、ダメなのかなぁ…。]
[結局不機嫌さを最後まで引きずった陽精は適当な部屋を勝手に借りて一晩を不機嫌なまま過ごす。
目覚めはそれなり。
ため息とともに猫を伴い階段を下りてくるだろう。
広間に見えるいくつかの影を見渡すようにしながら足を進めたか]
[立ち上がった小柄な者に、敵意はないようであった。
なれど私の内の恐れは、未だ警戒を解く事なく]
……アー…ヴェル…?
いいえ…知りませぬ……。
[短くも鋭い少女の言葉に、私は震える肩を小さくする。
身じろぎに少し身体はずり落ちる。
なれど座り込む事だけは――逃亡し難くなる事だけは、ならぬ]
< はしっ
と、猫の口が青いのをくわえたのは、どうやら一周りしてきたあとのようです。ようやく捕まえたそれに気を抜いたしゅんかん、たかくたかく飛んでいたわけですから、そのままはばたいて。
ガツン >
なーんだ、違うの。
怖い?
[何だか自分がナターリエを苛めてるような気分になってきた。急に、室内の明かりが強くなったような気がして振り返った。今度はヘルガだ]
ヘルちゃんおそよー。
確かにヘルちゃんの顔は怖いかも……[再びナターリエを振り返って] ……耳。
…。?
[階段を降りてきた影に、ゆるりと視線を向けて。]
――…、うわ!
[予想外に見覚えのある人で、思わず声が上がる。
たしか――ちょっと前に、えっと。すっごい怒られた。グーで。
だって、男の人なのか女の人なのか判んなかったんだ。
…今でも、わかんないけど。
見渡すような視線から出来る限り逃れようと、壁際に逃げてみる。
でも、さっきまで階段下にいたから、…見られてるかもしれない。]
…やぁ、ちびっ子。
………誰が怖いって?
[若干不機嫌気味のせいか、軽くドスの聞いた声になりつつ、なにやらおびえているらしい姿にきょとんとした]
…おや。珍しい生き物がいるね。
人馴れしてないのかな?
[ナタリェの存在を軽く眺めた後、そちらにつかつかと足を向けるだろうか]
[瞬く青の髪の青年、葡萄酒色の髪の…青年(?)が広間へと入る。
青の青年には、見覚えがあった。
その背へと隠れたい誘惑に駆られるも、彼の青年も人かも知れず。
私は完全に萎縮して、怯えた視線で彼等を見上げる]
< ぴよぴよぴよ。きいろ(きんいろ かも しれません)のひよこが、猫のあたまの上で何度か回りました。……いえ、ひゆ というものです。
それから羽ばたくのもわすれて、らっか。ひゅるるるるるる。 >
…シシィ、どうした?
[ひらりと肩から下りた猫が、にゃー、と鳴いた。
声の向かう方向。
壁際に何やら存在を見つけて───とっても悪役っぽい微笑を浮かべた]
…おやおや。
どこの誰かと思えば頭の足りないジャリガキじゃないか。
きゃあ、ごめーん。
人慣れっていってもヘルちゃんだってリディだって、ヒトじゃないじゃない。あと多分イレーネもアーベルも。
[頭を抱えてヘルガから避難]
[話の焦点は自分には無いようで]
[賑やかさを増した広間を気にする事無く]
[自らの掌に視線を落として、]
……、!
[花がすっかりと溶けていた。]
[雪山から遠く離れていたのは勿論]
[陽光の精の出現も一因だったかも知れず]
[相変わらず無言だが、ちょっと、ショックそう。]
…うわ!ち、違うって! ヘルガ、さん。が「こわい」じゃなくて!
[ばれてた!隠れたのにやっぱりばれてた!こわい!
でも、さっきの「こわい」は違うんだってば。必至に説明。
と、おねーさんの飛び跳ねた獣の耳に、きょとんと瞬いた。驚かせちゃった?
と、ヘルガさんの言葉に、あー。と納得。そっか、人が怖いのかなぁ]
他の人がこわいって思ったら、オレも怖くて悲しくなるから。
何もしないよ?――”イレーネ”は、竜だから、だったら平気?
[[耳]
少女の言葉が、一瞬わからずに瞬く。耳も同じく震えようか]
[人かも知れぬ少年(?)が壁際へと逃げて、僅かに息を吐く。
なれど、不機嫌な響きの葡萄酒色の者が、私へと近づいてきて。
私はそれから逃げようと身体を捩り――かけるも叶わず、背が滑る様に床へと座り込んでいた]
はいはい、うるさいよちび子。
…そういうことじゃないよ、人馴れの意味はね。
[厳密には人見知りというほうがリディには理解できたのかもしれないが、そんな風に気を割いてやるほど今の心境は穏やかではなかった。
足は一度イレーネの件で止まったけれど、再びナタリェのほうへ]
< あぶない。でも、猫はなんとか、はばたいて体勢をたてなおした ようです。
屋根をめがけて、落ちていった猫は、ちょうどたどりつくころに、人のすがたにかわりました。
とすん。という音がとどいたでしょうか? その背に、白い羽根が出ているのに、本人すらも気付いていません。 >
[ヘルガさんの肩から降りた黒猫が、こっち向いてる、鳴いてる。
だめだってば、内緒にしてて!とか、ちょっと念じてみたけど。
…無理でした。]
……オレ、頭、足りてなくないもん。
[一つだけ言い返しながら、あぁぁ。
確かにあの時は、オレが悪かったんだけど!…すごいこわい。]
…へーぇ。
じゃあ、またボッコボコにしてあげようか?
怖くないんだったらいいよな?
[にたり。
薄い唇を綺麗に歪ませたならば凄絶な間での悪役っぽい人相になるだろうか。
その気配を漂わせたまま、床にしゃがみこんでしまったナタリェの目の前で足を止めると、しばし見下ろし───彼女と視線が合うような高さにしゃがみこんで]
──大丈夫。
何もしないから、そんなに怯えなさんな。
[もし振り払われるような気配がなければ、陽だまりに似たあたたかさをもたらす手がナタリェの頬を撫でるのだが]
[喧騒を他所に黒の猫を追おうとして、]
?
[微か、奇妙な音が届いた、……気がした。]
[広間の窓を開けて外を見る。]
[異変が見つからないなら、窓から庭に出ようと]
< 今は、さながら ゆうよくじん というやつでしょうか。さすがに落下しーには おどろいてしまったので、でっぱなしに なっているようです。
ぱたぱたぱた。何度かはばたいて……しっかり青の布をとめた後に、あらおかしいと、自分の背中をみました。 >
あれ?
< めったに、ならない格好でした。目をぱちくりさせます。 >
怖…くない、…けど。 痛いから、やだ…。
[怖いし、痛いのでイヤです。…とか、それはさすがに言ったら
どうなるか判らないから、少しだけ言葉を変えておく。ばれませんように。
と、なんかが落ちてきた音が聞えた気がして、少しだけ外へ視線を向ける。
アーベルが窓から外に出ようとしてたけど、やっぱり気のせいじゃないのかな。]
[震えの止まらぬ耳が、避難する少女の声を拾う。
それは偶然、獣のものと化していたが故にもたらされた言葉]
ヒト…じゃな……い…?
[刹那、動きが止まる。思考も、身体も、獣耳も]
[悪役の気配漂う姿が、側で止まる。
私は混乱に何も考えられないまま、空虚な瞳で葡萄酒色のそれを見返して――]
…ぁ
[頬に触れる太陽にも似た温もり。
心を癒すそれに、長い睫毛が幾度も羽ばたくように震えて]
そう。
じゃあ、また今度ぼっこぼこにしてあげよう。楽しみー。
[イレーネのほうへ向けた表情は心なしどころではなくうきうきしているように見えた。
黒猫の動きには好きにさせておくに限るとばかりに咎めもせず]
…だいじょぶ?おちついた?
[これ以上驚かさないように気を配りながら頬をすりすりと撫でる。
イレーネやハインツに対するときの悪役っぷりは微塵も感じられない穏やかさがそこにはあり。
じぃ、と目の前の怯える獣の様子を見守り]
< まあ、しまえないのだから、仕方ない。
猫はそう結論付けて、あら、おなかが鳴りました。……これは、食事を、食べなきゃいけません。
動けるからいいや。猫の思考は、かんけつめいりょう でした。
屋根を蹴って、ふわり、地面に飛び降ります。白い羽根が風を受けて、ふるえました。 >
[リディの声が、おねーさんに聞えたっぽい。
震えるのが止まったから、少しだけ安心した。 でも。]
ぼっこぼこ。
[ヘルガさんの声に、復唱しながら思わず涙目。
痛いからやだって言ったのに、多分聞いててもスルーされてる。
ヘルガさんの周りの声がすっごく楽しそうなんだけど。…どうしよう]
[跳んできた猫を腕を広げて出迎え]
[ぽふり][受け止めて][なでなで]
[――が、]
[その身体は、人では有り得ない程に冷えていて]
[黒猫にとっては][氷に直接触れたようなものだろう]
[当人は気にせず柔らかな毛並みを撫でているが。]
(対象の危険の有無はともかく)
[猫を愛でる様子に地下での雰囲気は見られない]
[否、或る意味では全く変わらないとも言えるか]
[己の為したい事に他者の都合を考えない点では。]
『!』
[黒猫は青い髪の魔物の冷たさに一瞬びっくり。
でも。
でも、彼のことが気に入っちゃったものだから]
『…にゃっ』
[すりすりぷるぷる。摩擦熱摩擦熱]
[少年達へと向けられる言動と、頬を撫でる手と言葉の穏やかさ。
私は目の前の人物がわからなくて、ただただその瞳を見上げる]
……わた…くし……、えぇ…だいじょう…ぶ……。
[零れた声は震えて、とても言葉通りに受け取れはせぬだろうか]
そう。ああ、たのしみ。
[ふふ、と愉快そうに微笑む姿は女性のようでもあり。
けれど楽しみにしている瞳は男性のようでもあり]
?
……何、どうかした?
[震えるような黒猫にきょとり。]
[暖めようとしているとは思いもよらず]
[擦り寄ってくる感触に目を細む]
まーいいや。
[風呂上がりの髪を拭いていたタオルを、何だか涙目のイレーネに向けて放り投げて立ち上がった]
ヘルちゃん、あんまり苛めたら駄目でしょー。
[扉から外へ]
[落ち着いたらしい天の獣の言葉は震えてはいたけれど、意味どおりに受け取りはしたのだろう。
むに、と軽くその柔らかい頬をつまむといたずらっぽく笑って立ち上がるだろう]
───そう、落ち着いたかい。よかったね。
[若干人事のような言い方をしたけれど、浮かべる笑みはにこりと懐こいもので]
──ヘルガだ。あんたは?
[立てるかい、と手を差し伸べる。
掴む手があるなら、引き上げるだろう]
< 庭にちゃくち。それから、猫は玄関にまわり、広間……
扉をあけるか(だって入れませんもの、たたまなきゃ)、悩んでいたとき、扉があいて >
……!
< びっくり。一歩、後退します。 >
いじめてないいじめてない。
何ならちび子が慰めてやればいいじゃないか。
ちびっ子同士仲良くやんなよ。
[リディの言葉に返す表情にはかけらも悪びれる気配もなく]
[肩越しに、ヘルガに答えて]
ていうかリディはただ、もし不便なようなら治してあげても良いよって言おうとしただけ……
……羽根!!
[エーリッヒの姿は流石に特異だった]
わ。ぷは。…タオル、ありがと?
[リディから投げられたタオルを頭でキャッチして、お礼を言って。
笑みを向けるヘルガさんの声に、少し晴れた心がまた凹んだ。
…うん。やっぱり性別は、……わかんない。
は、と。そういえば食べ物を探しに来たのを思い出した。
おねーさんが、落ち着いたらしいのを見計らって驚かせないように
壁側沿いにキッチンへ向かう。何か、*あるかな?*]
[言葉通りに受け取った様子に、私は安堵の息を吐く。
笑みを向けて立ち上がる姿を、淡い菫色が追って。名乗られた名を小さく繰り返す]
フェル…ガ、…ヘルガ殿…?
私は…ナタ・リェ…
[比較的発音しやすい名に、私は問うよに首を傾げる。
訊ねられれば、小さな声が『ナターリエ』と聞こえる名を返して。
差し出された手を戸惑うように見上げて――耳に入った彼の猫の声に、私は反射的に床を蹴る]
発音しにくいなら、呼びやすい発音にするといい。
…ナタリェ、だね。
[ふむ、と小さく飲み込むようにうなずいたかと思えば、開いた扉、誰かの声、駆け抜けてゆく姿と指先にかすかに触れた髪。
さすがに驚いたのか、軽く惚けたような表情]
[扉の外、金の髪の青年へと私は駆けて。
その背の翼にも躊躇う事なく、縋るように隠れようか]
[やがて落ち着いたなら、皿を返して雷精に言われたサラダを果物を貰い。眠る少年の様子を見に行くと*広間を去るであろう*]
…さーぁ?お前さんが気に入ったんだろうさ。
[飼い主は猫の様子にちょっと楽しそう。
あんまりいじらしいのでちょっとだけ手助けひとつ。
黒い猫にぽかぽか陽だまりの魔法。
動物を抱いたときの特有のあたたかさがカラクリの魔物にもつたわるかもしれない]
ナターリェ?
< さすがにびっくりして、猫は後ろをかえりみました。それから、一度、奥を見て、もういちど、ナターリエを見て。
くるり、その顔を見ようと、体の向きをかえました。ちょうど、リディには、羽根が見えるでしょうか。無防備にも、広げられた白い羽根。 >
……どう、したの?
だいじょうぶ、だよ。ここに、いるから、ね?
< その体を、頭を、そっと撫でて、守るように、落ち着けるように、なんども繰り返しました。 >
気に入った。
[その言葉][繰り返しては][首を傾げ]
ふぅん?
[不思議そうな声を上げる]
[普段より僅かに濃い感情の色]
[精神の竜の気を得た所為か]
よく、わからない。
[されど魔法の効果に気づく事はない]
[否、気づけはしない]
[解るのは今触れている猫の柔らかさ]
―西部・広葉樹の森―
[海岸〜火山〜熱帯雨林〜森へと移動してゆく。
他者とすれ違いまくったのはご愛嬌。
彼女の歩くペースで探し物をしようとした結果です]
んー。
やっぱりここだと落ち着くな。
[疲れたのもあって一休み。
ちょっとだけ気を抜いて…姿は薄ぼんやりとしたものに]
あ、そう。
まぁ…しばらく好きにさせてやってくれるかい?
そのこのご機嫌取りは、上手いやつに任せるのが一番なんだ。
[自分は椅子にかけて果物をちょいちょいとつまみ]
< 少女が外へいってしまうのを、猫はとめませんでした。 >
気をつけて、ね。
< それから、ナターリエをなだめます。髪を梳くように、なでて。 いくども繰り返し、落ち着いた様子になると、いっしょに部屋に入ります。羽根は ひろげれば、すぐに守れるから、あんまり得意ではないけれど、たたみました。
広間に入って、 >
こんばんは
< ごあいさつ。でも、白い羽根も、人のすがたも、わかるものではないかしら。 >
わか、 っ?
[ソファまで移動しようとして、]
[足に力が入らず床にへたり込んだ。]
[ギ、と僅かに軋むような音]
[冷気の影響とは知らず]
[首を傾げながらも]
[壁を背に膝を立てて座り、]
[抱いた黒猫を撫ぜる]
[頭から首筋、背を伝って、尻尾に触れかけて戻り、指先で毛を梳く]
< おびえる、きれいな麒麟。
猫は、守ってあげたいって、思いました。
でも。
でも、猫は、力なんて もってなくて。
(自分自身をまもる力だって、かの人に、もらったんですもの。)
ただ、安心させるしか、できないのです。 >
/*
< ところで いちにちめに、1000アンカー とっぱしそうって……
なかのひとは、あぜんとしました。 >
[昼──。爆睡をこいた後に目を覚ましたのはもう昼の挨拶がなされる時だった。寝すぎたとも思わず大きな欠伸の後に、簡単に顔を洗って部屋を出た]
[向かったのは屋上。据えつけられていた天球儀の部屋には、こんなものもあるのか、と概観だけを眺め。視線を眼下に広がる草原へと移すと、両手をポケットに捻じ込んだまま瞳を閉じ、耳を澄ませた]
………。
[風の流れを探る。自分を中心に一定範囲の風の動きを掴み取れば、その範囲を徐々に広げていく。いつも掴むことの出来る半分くらいの範囲へと差し掛かった時だった]
…掴めない?
いつもより範囲が狭いな…。
これもここが閉ざされたが故か。
[掴み取れた風の範囲、風から情報を得られる範囲は屋敷をすっぽり覆ってもう少し広めくらいだろうか。それも結構な集中を要しそうだ]
こりゃー他の精霊魔法にも制限かかってるかな…。
[右手をポケットから引きずり出すと、後頭部に回してぼり、と頭を掻いた。ともかく今はこの世界についての情報が欲しい。この世界のことは聞いたものしか知らない。自分の目で見ておく必要があると判断した。風を身に纏うと、屋上から身を躍らせる。投げ出された身体は落ちることなく宙へと舞い上がり、この世界を見るべく移動を開始した]
< ナターリエについて、台所へとゆきます。サラダやくだものを持つ姿を見て、……やっぱり視線をかんじて、猫は振り返りました。
あら、ナターリエは上に行くようです。頷いて見送ると、その視線の持ち主――アーベルと、そして黒猫に、とことこ、近づきました。 >
[黒猫はがんばってアーベルをほかほかにしようといろいろ彼にじゃれ付いているだろう。
そしてそのころの飼い主は、背にナタリェをかばう金の髪の姿にちらりと視線を向けた]
…おやま。
どこの子かは知らないけど、随分かいらし姿だね。
こんばんわ?
[指先に残る果汁を舌でなめとりながら]
[屋敷を揺らす僅かなゆれ。徐々に近づくそれは、庭の敷地を突き破り高さ数mの氷柱を作り出す。
すぐに氷柱は砕け散り氷の結晶と化し空気に溶け消える。
氷柱の中より現れたのはエプロンドレス姿。]
ただいま戻りました。
かわいらしい?
< 猫は不思議な顔で、ヘルガを見ました。指先を舐める姿が目に入ります。 >
はじめまして?
おれは、エーリッヒ。
可愛らしいじゃないか。
その背中の白いのが、ね。
[虐めたくなる、という言葉は口にはしなかったが唇をかすかに吊り上げるには至るだろう。
庭のほうから響く轟音に少し視線を向けたが、やがて現れたメイドに軽く手を持ち上げて]
おかえり。
紅茶くれる?
[ねぎらうも何もなく、早速お願い]
< 微妙にゆれたのに、猫は対応できませんでした。
ぐらぐら、ふらふら。
前のめりになって、バランスとるようにひろげられた羽根……でも、アーベルのそばに膝と手をつきました。きっと触れることでしょう。
黒猫をじー。
と、見ていると、耳に届いた ことばに弱い反論をしました。 >
…………白いの。邪魔、だよ。
後は猫さんと・・・ 昨日の方ですね。
何かご入用のものがあれば。
[そこまで言ってふと冷気に気付き]
随分、体が冷えているようですね・・・。
北部エリアにでも?
[何気なく氷結洞で見た氷の花を掌の上に作り出しテーブルの上の皿へと置いてみる。当然、すぐに溶けてしまうだろうが暫くは形を維持するだろう。]
うん、頼んだ。
[ミルクもつけて、とユーディットに告げる]
んん?そうなの。
つけたことないからわからないけどね。
[背中の白を興味深そうに眺める。
黒い猫はちょっとだけアーベルから離れると彼の傍らに下りて、手元に擦り寄るかもしれない。
猫はやっぱり猫も気になるようだ]
システムはある程度は掌握できました。
想定していた悪戯も実行できそうです。
地下に少し仕掛けをしてくることもできましたし。
ハインリヒ様にヘルガ様でいいかな。
どんな反応をかえしてくれるのかが楽しみです。
[帽子の影でくすりと笑う]
[氷破の魔の声][卓上へと視線を投げる]
[震えた白い翼の先に覗く、透明な氷の花]
……ああ。
それ。
在った。周り、鏡のような場所に。
持っては、来れなかった。けれど。
[運良くか、興味は移り羽から手が離れる]
[その隙に黒猫も彼から離れた]
[徐々に溶けゆく花を、片側の青が見詰める]
[厨房へと入り、ティーポットとミルクの小瓶をお盆にのせ人数分のカップをもち現れる]
お2人も紅茶はいかがですか?
[言いながら、ヘルガの前にカップとミルクの小瓶を置き紅茶を注ぐ]
つめ、たい。
< アーベルに、眉をよせて、そういいました。
黒猫が寄ってくるので、猫はしばらく待ちました。それから、その場所にすわって、そっと手をのばします。
猫の喉をゆびさきでくすぐって、アーベルが羽根に興味をうしなったので、それをしまいました。今度はしっぱいせずに、きちんと羽根がなくなりました。
ユーディットがもってきた紅茶を、感謝のことばでもらうことにして、口をつけたら、あつくて*舌を出す事でしょう* >
全てが凍てついたあの場所でしか咲かない花です。
ここは少し暖かすぎますね。
あそこの強い冷気は毒な方も多い・・・。あまり近づくのはお勧めできません。
このくらいでしたら、いくつでも作ってさしあげますが・・・。
[少し強めに冷気を操り数個同じものを作り上げる。若干、部屋の気温が下がっただろうか?]
……そう?
[自らの頬に触れて][僅かに首を傾ける]
[他者が紅茶を飲む様子を見て、]
[氷破の魔の一つ目の申し出には頷いたが]
ん、……なら、いい。
[造り出された花には首を振る]
あの場所に咲く花が。
あの場所、以外で。
在れるのなら、 好いと思った。
駄目なら、いい。
[彼女の生み出したそれは違うというように]
[形を失って][花から雫へと還る花を見送る]
[新たに注がれる紅茶を受け取り]
[流水の獣とは対照的に]
[冷ましもせずに][淹れ立ての熱さで]
[喉へと流し込む]
[*立ちのぼる湯気が、冷えたものを温めていく*]
えーと、この間はこっちから来たから、逆行くか。
[現在居るエリア、草原の広がるエリアの北は自分がこの世界に引っ張り込まれた時に居た場所であることは覚えている。落雷と暴風が支配するエリア。いくら自分があの場所で平気で居られるとして、穏やかな風を好む故に好んで行こうとはしない。自然、取る進路は反対側となる]
[南へ真っ直ぐ進むと、地面が草原から砂浜へと切り替わる。その先に見えるのは美しいコバルトブルー]
おー、すっげ。
人間界でもこんな場所はなかなか無いぜ。
[両手をジーンズのポケットに突っ込み、眼下に広がる海を眺めながら飛び続ける。真っ直ぐ真っ直ぐずーっと進み、その先で]
《──ゴゥン》
〜〜〜〜〜〜っ!!!
[ぶつかった。目に見えない何かに]
[2人の前にカップを並べ紅茶を注ぎ]
他の場所に在るのは難しいでしょうね。
わたしでもここに花を存在させ続けるのは難しいです。
だからこそ価値があるのかもしれませんが・・・。
そういう話ではありませんでしたね。
ご希望にそえず申し訳ないです。
[ぺこりと頭を下げた]
/*
あと104pt 独り言 あと1460pt
戻ってきて絶望した。叶うならば逆転したい。
…独り言が104でも、それはそれで足りないけれど。
なんっ、だよっ!
…壁?
[ぶつけた頭の天辺を左手で押さえて。右手でぶつかったらしい場所を触る。ぺたり、と手が見えない壁に触れた]
何だこれ、元からこうなってんのか?
それともここが閉じられたが故なのか。
[ぺたぺたと壁を触って。縦に横に移動しながら触ってみる。下を見れば海はその壁のところで途切れており、壁の先には星空が広がっていた]
他のところもこんな感じになってんのかな。
移動中は気をつけねぇと…。
[満足するまで調べると、次は進路を西に取り、真っ直ぐ飛んで行った]
さて、と。
今日は遅くなってしまいましたがディナーの用意でもしてくることにしますね。
[広間の人へ声をかけ厨房へと歩いていく*]
[紅茶を飲み終え][部屋の気温が戻る頃]
[身体が徐々に命令に従い始める]
ん。
[立ち上がり][緩く首を回して]
[先程開いた窓から大地に降り立つ]
[続いていた海と砂浜が途切れると、次に見えたのは熱気が立ち込める火山帯]
……あちぃ。
海の隣が火山とか。
一定の場所でエリアが区切られてるんだな。
[今までの地形の変化を見ても、そう考えるのが妥当で。汗を垂れ流しながら宙を移動する。こんな場所はごめんだ、とでも言うようにそのスピードは先程より上がっていたとか]
─中央エリア・外周通路─
[中央塔の入り口前。閉ざされたその場の前に佇み、無限鎖を展開させる。
屋敷の前では上手く辿れなかったから、こちらでなら、と思ったのだが]
……やはり、弾かれる……か。
[結果は芳しくなく。舌打ち一つ]
/* メモ
村5
霊1
守1
共2
聖1
狼1
呪1
狂1
幻1
…さて、困りました。
アベぽんがどうやら狼陣営っぽいのは判るのですが。
まぁ、3日目までにはまだ時間も有りますし、良いのですが。
…ん。
このまま探したら見つかったりしないかな?
[それほど期待をしていたわけでは無いけれど。
ゆるりと自身の影を薄く引き伸ばすようにして気配を探ってゆく。
とりあえずこの広葉樹の森の中だけ]
[さて、どうしたものか、と。
鎖をしまいつつ、考え始めた矢先、視界を過ぎったのは]
……機精殿っ!
[何とか見つけようと思っていた、機精の姿。
機精もこちらに気づいたらしく、近づいてくるなり、早口にいくつかの事を告げてくる]
……て……防衛プログラムに、異常?
[機鋼界に備え付けられた機能の一つ。
害意ある者を、一時的に地下の廃棄エリアに隔離するシステムに、異常があるらしい事。
なので、それについて調べに行く、と。
言うだけ言うと、機精はまた慌しく消えてしまい]
……って!
だから、人の話も聞いてけって……!
[抗議の声は、届かなかった]
あー、っとにぃ……。
俺以上に、人の話聞きゃしねぇ……。
[ため息まじりに、文句を一つ。
ともあれ]
……今の話は、全員に伝えとくべき、か。
それに、ここにいても得るものはなさそうだし……。
[セレスの様子も気になるしな、と独りごちて、屋敷へと*歩き出す*]
[その頃、屋敷二階の自室では。
目覚めて誰もいない、という状況に困惑していた従魔が。
部屋を訪れたナターリエに半泣きでくっいていたとか*いないとか*]
―屋敷裏手の地面:草むらの中―
良く、わかんねぇな…。
…俺の「力」ってのが足りない、って事か?
うーむ。
[ユリアンに言われ、地面に両の手をつけて大地の具合を探っていた。
が、未だ大地の流れはぼんやりとしかつかめず。
この閉鎖された場所のつながりはなんとなく把握した。
そして、この大地はどんなに探しても自分の故郷の「山」にはつながっていないだろう事も]
…時間をかけるなり…力を蓄えるなりしないと無理そう。
とりあえず…
[だいぶ長い間そうしていたのだろう、振り返ると空の色が変わっていた。
薄く浮いた玉の汗を手の甲でぬぐい、脇に置いた魚を担いで屋敷へ戻ることにした。]
[黒猫は流水とじゃれ始め、飼い主は用意してもらった紅茶にミルクを加えて防寒対策。
テーブルに肘をついた行儀の悪い姿勢でアーベルが広間から消えたのを見ていて]
…やれ、それにしても。
[随分物騒なことになってきたとひっそり考えて、それゆえにため息がこぼれた]
[そのまま敷地外へと向かおうとして]
[丁度戻ってきた時空の竜と出くわす]
わかった?
何か。
[端的な説明:機精の件]
[詳しくは広間で話すと言われたけれど]
[それを見送り][自らは][中へは戻らず]
……、
[機精の単独行動=目撃者無し]
[邪魔者の排除には][好いタイミング]
[判断は、早かった。]
[シャツの裾に隠した装置に触れて]
[二人へとその情報を伝える]
よ。
[扉を開き、居る面子に手を上げて挨拶を。
ひょいと厨房へ行って人の丈ほどもある魚を放り出し、戻ってきて椅子にどっかりと座り周りを見る。
ユリアンと目があったならば、「良くわからん」と素直に告げるだろう。]
[熱い火山エリアをさっさと抜けて、次に足を踏み入れたのは鬱蒼と茂るジャングル。低空飛行を続けていたために木々の間を移動しながら進む事になる]
こりゃまた。
熱帯の植物がごっそり在らぁ。
ふーん、各エリアで支配する精霊力が違うんだな…。
ここはいくつかの精霊力が調和してあるみたいだが。
[ただ飛んでいるように見えて、周囲の観察は欠かさない。最低限今まで通って来たエリアの支配する精霊力は確認している]
しっかしここも暑いのには変わりねぇな…。
調べ終わったらさっさと抜けるに限る。
[暑さは苦手なのか、ここでも汗を流しながら移動のスピードを上げた。途中蔓に突っ込みそうになったりしていたが]
[厨房からパンを一斤発見して、がつがつと食べながら広間へと戻る。
机の上に果物も見つけたので、それも貰おう。
…ヘルガさんとは、対極の位置の椅子に登って、ひとつ頂きます。]
よ。
[と、大きな魚を持って入って来たおじさんに、びっくりしながら
そのまま真似っこして、手を上げてみる。
これも多分挨拶。アルがいたら、行儀が悪いって怒られるかな。]
[厨房で食材の棚を見て相変わらず悩んでいる]
予想より、ずっと減りが早いです。
どこかで調達することも検討しないといけないでしょうか。
今日は・・・ 何を作りますかね。
うーん。
違和感があるような、ないような。
[二つ目の鎖がシャラリ。その姿からまた色味が抜けたけれど、集中を切っていないので気が付かずに]
あ。
その魚、使ってくれ、足りるかわからんが。
[ユーディットの呟きを聞いて、ひょいと厨房を覗いて魚を指差して言う。
イレーネが真似をしたのをみてくしゃっと笑いながら、あれ?と顎に手を当てて]
[マテウスに協力を頼んでから、自分でも北東エリアに向かい、そこから雷撃のエネルギーが地下に流れ込んでいるらしいことを掴みはしたものの…]
……あれに乗ってファクトリーを目指す、と…多分一緒に吸収されちゃうよね。
[何しろ純正の雷精なので]
やれやれ…やっぱり一筋縄ではいかないかあ…
[とりあえず諦めて、屋敷への帰路につく]
[熱帯雨林を抜けると、次に広がったのは広葉樹林が広がるエリア]
お、ここまで来ると過ごしやすそうだな。
[穏やかな気候のその場所は、自分でも好きな場所の雰囲気を醸し出していて。上げていたスピードは自然と弱まる。先程とはうって違い、あちこち森林浴でも楽しむようにゆっくりとしたスピードでエリア内を飛び回る]
うん、はじめまして。イレーネって名前。
[精神だよ。と言葉を続けて。
問いに、こくりと頷いて。真似してひら、と手を振り返す。
大地かー。そういえば、すこし穏やかな空気だ。へらりと笑う。
…でもヘルガさんに、まだ見られてるから、もういっこだけ。…移動。
真正面で、どうしよう。こわいよう。]
[じー、とイレーネを見たまま紅茶をこくり。
視線を微動だにもせず、イレーネの一挙一動を逐一観察]
……。
[不意ににやりと笑った。極悪面]
[青と視線が合い、向こうが足を止めたので、ゆっくりと近付く]
散歩かい?
[近付くにつれ、やはり奇妙だと思う。正体の掴めない気配。悪意も感じないが、それ以外のものも感じとれない。「感情」を読むのは得意ではなかったけれど]
はい。ありがとうございます。
お魚、使わせてもらいますね。
普通の料理でかまわない方はこっちにするとして・・・。
野菜オンリーの方がかなり居るのですよね。
サラダ系をメインにすると足りなくなるのが早そうです。
ベークドポテトと焼き茄子に南瓜の花のニンニク炒めを作って。
コンソメスープに・・・お魚を焼けば問題ないかな?
[オーブンに火をいれ手際よく料理をはじめる]
…ふえっ!?
[突然増えて動いた気配にビックリ。
思いっきり揺れてしまい、原因を探ろうと思って]
影、運んで!
[樹の影を渡って跳んだ。
広げていた力は引き戻しながら。つまりは擬態を元に戻しながら]
[幾人かが、彼を知っているような素振りを見せた。しかしその全員が、彼の様子に疑問を感じたようだった。そして、彼自身は、己が何者かも知らないように見える]
[それは、記憶を失った、というよりは、最初から…何も無かった、かのように]
[森の中を歩いていると、少し離れたところに人影を見つける。]
あれ? えーっと、ブリジットさんでしたっけ。
何、してるんですか?
[声をかけて近寄る。]
[ごろごろと数十個のポテトと焼き茄子を取り出してオーブンへ]
こういうとき火炎だったら楽なのかなって思ったりしますね。
まあ・・・料理に魔法は邪道かな。
[言いながらも手は止まらず。常識外の速さで料理は完成していく]
/中/
一応限定はしてないつもり。危うくするところでしたが(苦笑
だって、何か遊びたいと思っていたんですものw
陽光の人の所にも行かないとなんですがね(汗
[ゆるり、]
[顔が相手へと向くのに連れて髪が流れる]
[海より深く][闇より淡い][左眼を隠す青]
ん。
何か、無いか。捜してた。
それから。
機精、何処か。行ったらしくて。
[ぽつぽつ、][途切れ途切れの言葉を発する]
< 猫はいつのまにか、真っ白な猫のすがたにかわっていました。多分、アーベルが出て行った頃に、かわったのでしょう。二匹でてちてちぺちぺちぺろぺろ。くりかえす様子は、すごく熱心に遊んでいるように見えたでしょうか。
入ってきた人影に、最初は気付かず、黒と遊びながらそのうちはたと目をそちらに。 >
あ、マテウス。
< 猫のことばは、わからないでしょう。でもいつものこと、なのかもしれません。
あら、そういえば、イレーネたちの位置も変わっています。不思議なことです。と、黒に一撃くらって、猫もおおあわてでねこぱんち☆ >
[今まで通った場所を思い出しながら、頭の中で地図を作る]
この世界は球形っぽいか?
エリアはぐるっと一周出来るみたいだな。
まだいくつか通ってない感じもするが。
[漠然とそう思う。何度かぶちあたった見えない壁も、風を繰り断面図を確認すると、緩やかにカーブしているように感じた]
様々な季節、地形がいくつかより合わさって一つの世界。
そんな感じかねぇ。
[飛び回ったお陰で世界の地形構成だけは把握出来ただろうか]
[おお語彙が増えてる!と、密かに驚いたかもしれない]
何か、か、あなた自身は、何なのかな?
[目を細めて、無意識の問いを口に乗せ…機精という言葉に、僅かに首を傾げる]
機精というと、ギュンター殿か?どっか行ったって、どこへ?
[彼が感じた通りに、機鋼の属ならば、もしかして知っているかもしれないと思って問いを重ねた]
/中/
ミリィさんごめんなさい、タイミング悪くて!
出た後がいいのかな、忽然と消えるのがいいのかな。
収拾がちゃんとつけばいいのですが…頑張ろう。
[ポケットの中で、半ば存在を忘れ去られていた機器が動作したので、驚いて取り出した]
……。
[特に返答はしなかったが、どうせアーベルは何も言わないだろうと思った]
[黒いにゃんこは白いにゃんこが随分気に入ったようすで自分よりちょっと大きい彼とそれはもう全力でじゃれ合いじゃれ合い。
飼い主のことなんか忘れて幸せそうに猫パンチを食らってころころ床の上を転がっていた]
[さて、そのころの飼い主は、哀れな竜の少年を玩具にしていた遊んでいて。
大きな魚とともに現れた男にちらりと視線を向けただろう]
なんでもないさ。ただのにらめっこ。
[ねぇ?と同意を促すように視線だけをイレーネに向けて]
お待たせしました。
[厨房から大きなお盆をもって。]
今日は・・・時間がなかったので簡単なものにしました。
ジャガイモとナスを焼いて。味はついてますのでそのままどうぞ。
それに南瓜の花とニンニクの炒め物とコンソメスープ。
マテウスさんのお魚は普通に塩焼きにしてみました。
お肉なし希望の方が多かったので野菜主体です。
[テーブルの上にお皿を並べ]
何?
……は、何?
[問いに返す問い]
[意味が解らない]
[そう言うように]
さあ。
聞いただけ。だから。
…………、
[時空の竜の、][名が思い浮かばない]
翠と紫の睛の、から。
[それでも、視線は中央部へと向いた。]
[ゆっくりゆっくり木々をぬって空中移動。時折姿を現す小動物を見て、のどかなもんだ、と小さな笑みを浮かべた時だった]
…!?
[風がざわめく。『止まれ』、と風に言われ、宙へと停滞する。直後、目の前に一つの影が現れた]
おあ、ブリジット?
[間抜けな声を上げる。先程までは気配がしなかったはず、と不思議そうに少女を見た]
―森林地帯―
[木々の間を縫う道を、鉄馬の唸りが切り裂き走る。
受ける風に揺れる前髪。]
…ん?
[違う風を感じて見上げると、
…空飛ぶオッサン。
疲労による幻覚だろうかと、思わず額を押さえ、そのシュールな光景を見上げる。]
――うん。にらめっこ。
[ヘルガさんの同意を促す視線に、こくこくこくと頷いた。
笑いが怒るどころか、椅子移動なにらめっこなんて
……聞いた事ないけど。でも、にらめっこだと思っておく。
と、運ばれてきた料理に、わぁ、と思わず声を上げる。
さっき、厨房に入ったばっかりなのに。すごいな。
おいしそう。スープ欲しいなぁ。熱いかなぁ。]
これ、おねーさんが、全部作ったの?
[最初の問いに答えが返らなかったことは、実はそれほど意外ではなく]
自分のことを、名前しか知らない?
いや、アーベルというのは、本当にあなたの名前?
[それでも確かめるように、問いを繰り返して。けれど視線は、共に中央部に移る]
機精殿から時空竜殿へ連絡があったということかな。
わっと!
[中りをつけすぎたようです。危うく正面衝突]
うん、こんばんは、ハインリヒさん。
[まだどこかぼんやりとも見える姿のままご挨拶。
で、同じタイミングで別の方向からも声が掛かって]
ひゃっ!?
[小さく悲鳴を上げながら振り返った。
そこにはこの場に満ちる翠樹の気配に、僅かな違和感を刷いた人]
え、あ。ミリィさん。
ええと、ちょっと探しもの?
[びっくりしたぁ、とか何とか言いながら]
…さっきの違和感、ミリィさんだったのかな。
翠樹の気配は他にもいっぱいだったから見落としちゃった。
[それでは役に立たないのではないですかと]
―屋敷・自室―
[窓辺に立ち、女はぼんやり考えていた。クラウドはその傍ら、おとなしく羽を休めている。考え事をしている女にちょっかいをかけると危険だとわかっているから。]
『無造作を装ったれぞれの属性を持つ者の呼び込み。
新たな竜族の誕生。
界の閉鎖……。
命を取るつもりなら、ここにわざわざ呼び込む必要はない筈。という事はそこまで危険はないのでしょうけど……何をしたいのでしょ?
多分、何らかの意図があるのでしょうけど……それは、誰の意図? 』
……情報が足りなさ過ぎるかな。
ま、いきなり危害を与えてくる事もないでしょうし、少し外でも見て回るかな?
[傍らのクラウドを見やり。]
ラディ、貴方昨日ある程度見て回ってるんでしょ?道案内してくれない?
『おーけぃ、夜のお散歩としゃれ込みますかぃ。』
にらっめっこ、か。
お、おいしそー♪
[ヘルガとイレーネの言葉は素直に信じて。
ユーディットの持ってきた料理に嬉しそうに箸を取る。]
……、
[雑じる][砂のような][粒子]
[視界に][聴覚に][脳裏に]
わからない。
そう、呼ばれていた。
……ように、思う。
から。
[じゃり、][鎖を掴んだ。]
ん、多分。
言って、行った。らしい。
[終わりにだけ、肯定を含む答え]
[ブリジットに声を掛けたのとほぼ同時に上空から降ってきたのはハインリヒ。]
あら、ハインリヒさんも来た。
相変わらず神出鬼没だねぇ。
はい。わたしが作りました。
料理は慣れですから、普段からやっていれば誰でもできますよ。
[にこりと微笑み、スープ皿を前においてあげた。お皿まで熱いので触ると危険。]
< ころころと転がる黒を、あわあわとおいかけて。
猫はとても楽しそう。
と、とびらがあいて、猫はそちらを見ました。あのしっぽの髪の、お兄さんです。お父さん、の方がいいかしら。
オトフリートはとても疲れているようでした。いろいろな意味で。 >
そうか、それじゃ、オトさんは戻って来たんだね。
[終わりの答えは理解できた。多分、正しく]
誰に呼ばれていたのかは、覚えていない?
[問いを重ねることはやめない。それは、彼が機鋼の気を感じさせるからか、それとも、他の理由からか]
[いくら探る範囲が狭まっているとは言え、全く気付けなかったのは何故だろうか。そう考えて本の中身を思い出す。ああ、そう言えばこの少女は──]
『なるほど、気付かなくても当たり前か』
[ここは少女の属性に満ちた場所。気付きにくいのは道理か、と結論付ける。ついでブリジットの後ろからはミリィの声。それに応えるブリジットの言葉を聞いて]
探しもん?
何か無くしたのか?
[宙に浮いたまま、ミリィに視線を向けて]
そりゃー、俺は自由気ままな性質だもんだから。
あちこち色んなところに出てくるぜ?
[おどけた物言いで笑いかける]
[その気配は前から気付いていたのだけれど。
思いっきり近くになってしまって、ちょっと汗たらり]
ダーヴさんも、こんばんは。
[慣れている人なのに近付かないのは。
多分乗っているそれのせいです。昔よりは平気になったけれど、やっぱり好きじゃないのは変わりなくて]
うん、この森に何かヒントないかなぁって。
探してた所だったんだよ。
まだ何も見つけられて無いけど。
[炎竜と風人の両方に一度に説明。
ハインリヒに対しては微妙に言葉が足りていないかも]
[ぱたぱたと飛ぶクラウドと、そのすぐ後ろをゆっくりと歩く女。]
[たどり着いた其処は、穏やかに雪がちらつく、仄暗い森。]
「アンタにお似合いの場所、だろ?」
[クラウドが、にやりと笑ったように見えた。蝙蝠に表情なんてないのだけれど。それにつられて女も笑う。]
えぇ、ありがと。
嫌いじゃないわ、この場所は。
―北西部・針葉樹の森―
気配が動いた?
あー、隣のエリアから移動してきたからかね。
ちぃとあちこち回ってみてるんだ。
まだ全部見て無いからな。
[ブリジットの言葉に自分がしていたことを告げて]
それを言うならお前もだぜ?
急に目の前に出てくるんだもんよ。
[それから別の方向に視線を向ければ、腰の銃に手を伸ばしかけていたダーヴィットが見える]
おろ、お前さんも居たんかい。
つか、調査?
[何のことだ?と首を傾げる]
うん、すごくおいしそう。
[マテウスの言葉にこくと頷いて。目の前に置かれたスープ皿に
ありがとう、と一言。お皿に触らないように注意しながら、一口。
あつい。けど、おいしい。もぐもぐと口を動かして]
でもきっと慣れても、そんなに早く出来ないや。
オレの知ってる人は、それなりに長く生きてるけど、すごく下手だよ?
[誰とは言わないけど、底の方で声が聞えた。…後で怒られるかな。]
あー、探し物ってもしかして、ファクトリーとかいう場所の入り口とか?
…………違和感?
……それってどんな?
[そう問い掛ける口調はおどけていたが、彼女の眼はジッとブリジットの瞳の中を見ていた。]
< 猫は、ちょっとごめんね、となくと、つかれているようなおとーさん……というと怒っちゃうかしら。オトフリートに近づきました。
オトフリートの目が、猫のことをとらえます。疲れているような彼の足を、猫はてちてちとしました。
彼はそのまま、広間に座ります。やがて彼の口から、彼が知ったことが かたられました。
防御プログラムの異常こと、それから、それから……?
彼は知りえる情報を、みんなに伝えてくれたことでしょう。 >
―中央部・外周区画―
[かつ][こつ]
どーしたもんか。
[外周区画を、ぐるぐる回っていた。回ることが目的だった訳ではないが、歩いているうちに元の位置に戻ってしまってそれを何度も繰り返しているようだ]
…ヒント、なぁ…
[停めた鉄馬の首に肘ついてもたれ、ブリスに悪いかと一応エンジンは切るものの、やはりこの質量の鋼は苦手なんだろうなと。]
俺も搬入口幾つか見てきたけど、警備厳しいし許可とれなくてさー。
[参ったねと額をかく。]
向き不向きはあるとは思いますけど・・・。
あとは、美味しいものを作ろうって意欲がないとダメかもしれません。
それにわたしより上手なひとはめったにいませんよ。
これでも、250年ほどはメイドしてますから。
[くすりと笑って]
そっか、ここは境でいきなり切り替わるから。
届く中だけにしてたんだっけ。
ハインリヒさんも同じようなことしてたのね。
[入ってきた時の勢いがついていたのでビックリしたのかと。
納得したように頷いて]
あっ、えーと。
ごめんなさい、ちょっと急ぎすぎちゃった。
[過敏反応が状況で加速されたわけで]
あれ、ハインリヒさんは道を探してたんじゃないの?
[交わされる問いに小首を傾げて]
違和感は…何かが混じってる、みたいな?
それが機鋼っぽいかなって思ったんだけれど。
[勘違いだったのかな?と照れ笑い。
口調と裏腹にミリィの目がじっとこちらをみているので目をぱちくり]
別の搬入口があって、入れなかったの?
そっか、秘密の通路とかあるのかと思った。
[ダーヴがエンジンを止めてくれたので、少しだけ息を吐く。
しかしその発想は何の影響なのやら]
道?
何のことだ?
俺はただ見て回ってただけだが…。
[やっぱり要領を得ない様子で。昨日外に居た面子でファクトリーへの道を探そうと言うことになったなんてことは露知らず]
防御プログラムの変調に機鋼竜。
犯人と状況はわかったけど、それでおしまいにはならないと思うわけで。
第二幕がありそうですね。
少し自衛も考えるべきでしょうか。
[首をかしげ窓の外を眺めやる]
変調してるのは知ってましたけどね。
ちょっとだけ介入しているし。
実験台になってくれてる2人の反応が楽しみです。
わからないのかあ。
[眉を寄せる様子に、少し困ったように笑って]
僕は、あなたが機鋼竜の眷属なんじゃないかと思ったんだけどね。
違うのかな。
[口にしてから気付いた]
あなたは、セレスティンになんとなく似ていると感じたんだ。
でも、そんなに単純なものじゃないかもね。
< 猫は話を聞き終わると、こんわくの顔でオトフリートを見ました。
どうすればいいんだろう。
調査中っていってたけど、猫にできることなんて、あるでしょうか?
ユーディットのことばに、そうなのかな、と思いました。
なにか、まだあるのでしょうか。
それは困ったことでした。
自分はにぶいので、しるし が うずいたりしないと、危険なことはあんまりわかりません。自衛がひつようになったら、いちばん、迷惑をかけることになるのかなと、思いました。 >
[ふにゃーふにゃー、と間抜けな悲鳴を上げながら楽しそうに黒猫は転がってゆき、壁にてちんとぶつかった。
そしてその転がった変な体勢のまま眼鏡の竜を見つけてふにゃ、ともうひとつないた。
白いにゃんこが行ってしまったので、飼い主のほうへと戻ってきて、覚ました魚をちょっとずつ分けてもらいながら一緒に眼鏡竜の説明を受けたようで。
飼い主は相変わらずイレーネと視線で(一方的に)遊びながら]
…ふぅん。まためんどくさい。
[ばっさり一言]
んむ。ファクトリーに材料運び込むところな。
やっぱこの状況じゃ警戒も厳しくなるさね。
あと…中枢直結なら、火山と風の峰のエネルギープラントだけど…あっちはまともに近寄れないしなぁ。
[と、眼鏡の少女に声をかけられ、]
…君、だれ?
[縦に切れた瞳孔ぱちくり。]
ええとね、機鋼の竜が今回のことに関わってて。
どうにかしている場所に行く手段が無いかなって。
[不思議そうに尋ねられれば、自分の知っている範囲内でそうハインリヒに答えて]
オトフリートさんとか、ダーヴさんは道を知ってたんだよね?
でもそっちからは入れてもらえなかったんだよね。
[今聞いた情報と合わせて自分の中でも纏めて]
…やっぱり秘密通路とかないのかな。
[どうしてその発想に繋がるのかは謎のまま]
< 黒猫のかいぬしの ことばに、猫はちょっと驚いちゃったみたい。
きょとん、見上げます。
オトフリートはどう思ったのかしら。猫にはわかりませんでしたけど、つかれている彼が、なんか本当におつかれモードだと思ったので、ぺちぺちてちてちと、元気になりますようにと、お願いしておきました。 >
……、
[どの言葉にか、][左眼を瞬かせて]
同じ、
でも、
同じじゃ、ない。
[零される言葉は][ばらばらのままで]
[表情は何時ものように茫として]
[声色は何時もの如く淡々として]
[けれど、]
[向ける眼差しだけは無機質ではなく]
きっと。
[移ろう空を映す、海の青。]
意欲。……あるのかなぁ?――何か、頑張ったとか良うんだけど、
あの人の作る料理…全部黒いんだ。平然と食べてるけど。
[おねーさんの言葉に、困ったように眉を寄せる。
250年以上生きてるのになぁ。味覚は共有するから、あまり嬉しくない。
と、広間に座るオトフリートの言葉に、きょとりと瞬く]
防衛プログラムかぁ。何だか、難しい事になってきたけど。
…何をしたいんだろ。
[ぽつりと呟いて、スープを一口。ところで、まだ視線を感じるんだけど
どうすればいいんだろう。ちらりとヘルガさんを見てみる。]
火山と風の峰…あ、火と雷。動力源。
[それくらいの知識はどうにかあったようです]
ダーヴさんとかユリアンさんでも無理なの?
[その危険性までは思いついていないようです]
[ちらりと白猫の視線がこちらに向かったのでにやりと笑みを浮かべた]
…何だい白ちび。
めんどくさいって言う回答は、そんなに不思議?
[まるで猫の視線の意味を知るかのように声をかける。
黒い猫はお友達と飼い主の間で困ったように尻尾を揺らし。
───魚にがっつくことにした。我、関せず]
今回のことっつーと、俺ら引き込んだことか?
機鋼竜ってのは…オトフリートが濁してたあれかねぇ…。
[後半は呟くように。竜郷と言う単語だけは覚えている。竜、と言う言葉が直結しただけだが]
その機鋼竜のところへ殴り込みに行くためにそこまでの道を探してる、と。
そう言うことか?
[表現の仕方がどこか物騒なのは仕事でそう言う仕事を請け負ったことがあるからだろうか]
面倒なことはやってくれる人が居るんじゃないのかとは思いますよ。
今日はまだ戻ってきていない心配性な方々にお任せしてしまってもよいのではないでしょうか?
―― 共犯者がいなければ、ですけれど。
退屈しのぎには良いかもしれませんしね。
[時折、鏡を取り出してのぞきこみながら。マテウスの声に振り向き]
ありがとうございます。
でも、無駄に長く生きているってだけのことですよ。
何かが混ざってるって……ああ、もしかしたら、これかな?
[そう言って腰のホルスターから拳銃を抜き取り、チャキッと一瞬銃口をブリジットに向ける。といっても、すぐにクルリと回して外したが]
多分、これも機鋼の属性を持ってるだろうし。
[果たして、それが本当に違和感の正体かは知らないが、嘘はついていない。]
< もしかしたら、他の人も、水のちからを感じたかもしれませんね。
精神の竜(と、猫はしりませんけど)の言葉に、そうしたあとで、ちょっと疲れたあたまで考えます。
機鋼の竜。機鋼界。やっぱり、自分とあまりにとおすぎて、よくわからないです。でも、何を望んでるのかって、知ることはいちばん、だいじなのかな。
しるしが、ちょっと、うずきました。腰をおとして…… >
んあ?
風のところへ行くぐらいなら出来るが。
雷は無理だが、暴風なら何とか。
[行って見るか?とブリジットとダーヴィットの話を聞いて訊ねてみる]
ふしぎ
< 猫のことばは、肯定のひびきに、ヘルガにも聞こえたかしら。
でも、お魚をもらったら、つかれているけど尻尾がぴくり。まっすぐ立って >
ありがとう。魚、好き
< そんな長くちゃ、伝わらないでしょうけど。
お礼を言って、おさかなにかじりつきます。ほくほく >
あ、そっか。竜でも火傷しちゃう?
[その辺も気付いていなかったようです。
続いたハインリヒの言葉にはちょっと詰まって]
…ええと、内緒だったのかな?
[炎竜に尋ねた。竜のことは竜族に。押し付けたんじゃないよ多分。
後半の台詞にはちょっと困ったように]
ええと、最初はお話し合い?
[そんな簡単に行くのかなとは自分でも思っている。
でも荒事はそれほど得意じゃないのです。トラブルはよく引き起こすけれど、解決してくれる人も傍にいたし]
黒い・・・ 焦げてしまってるんでしょうか?
あまり健康には良くなさそうですね。
差し出がましいかもしれませんが、その方がお料理がお好きなのでしたら黒くならないような方法も教えてあげられると思いますので。
一応、伝えてみてください。
[にこりと笑って]
< お魚をたべながら、猫の耳は、ユーディットのことばも ききとりました。
共犯者。
そんな人、いるのでしょうか。
お魚の頭をかじって、猫はまわり、みんなの顔を見ます。
もしいるとして、この中にいるっていうことなのかしら。そしてその人は、自分たちを、この場所から出してくれることも、できるのかしら? >
[伊達に猫と長い時間一緒にいるわけではなくて、それなりに猫の言葉を理解しているともおもわれる精霊は小皿に魚の身をほぐして白猫に与える]
よーしよし、たんと食べるといい。
…釣ってきたのはあっちのでかいにーさんだけど。
[ミリィに銃口を向けられればまた目を白黒とさせて]
あ、うん。そうなのかも?
私もハッキリと何が違うって分かったわけじゃないから…。
[外されればホッと溜息。
何だか一瞬とても怖かったのです]
あ、風の通り道を辿ることもできたのか。
…やっぱり怪我しちゃうかな。
[ハインリヒの提案には、一瞬手を叩きかけ。
でも何となく危険な気がして打たずに外した。スカッ]
あー。
大地を色々探ってみたんだけどさ。
良くわからんかった、あえて言うなら「人間界」までつながっていないことはわかった、ってくらい。
[オトフリートの説明をききつつ、報告をする。]
< ヘルガの言葉に、マテウスを見て、にゃあ。いつものように、お礼を言います。
食べ易くほぐしてくれて、うれしかったから、食べ終わった猫はすりり、その足元にすりよりました。
オトフリートは、鎖のことも(知らない人がいたなら)お話したかしら。
猫にはむずかしいことは、よくわかりませんでした。
でもやっぱり疲れているようだから、ヘルガのあしもとから、そっと台所に移動します。紅茶がいいかしら、珈琲がいいかしら。 >
話し合いで済むなら良いが。
どうにも何か思惑が絡んでるような気がして仕方ねぇ。
[状況は半分くらいしか把握していないが、直感的なものが働いて。ブリジットにはその顔の眉根が寄っているのが見えただろうか。アバウトに返されたダーヴィットの言葉には、そか、とこちらも軽く返す]
/*
多分、ラストになりそうな中発言。
襲撃に関して。
今日はミリィに任せていいのかな、何か準備していたから。
明日以降は、各自襲撃したい相手をセットして、
通った方が何らかのロール、を……とかでいいかなと。
おまかせにするのなら、RPで匂わせてくれると嬉しいかもしれない。
*/
……さて
さっき教えてもらったことから、ちょっとしたトラップ仕掛けてきたんだけど
上手く引っかかってくれると嬉しいんだけどねぇ
賞金稼ぎ、か。
よろしく、ミリィ。
あぁ、俺はダーヴィッド・フォン・ファイエル。
銀翼騎士団所属のドラグーンだ。
[人間界での作法で、こちらも返礼。]
思惑…。
うん、私はここに来る時、何かの声を聞いたし。
[ハインリヒが眉根を寄せる様子に、同じように考えて同じような格好になる。結局全ての状況が分かっているわけで無いのはこちらも同じこと]
『……もしかして、機鋼の竜とかだったりするのかな?』
[ぽつりと呟いた声は聞こえるか聞こえないかの大きさで]
んー、あの風がどっかに通じてるのかは知らんが、そのエリアを探すってなら風をどうにかするぜ、って話。
見た感じ、精霊がそこで動き回ってるだけな感じだから、繋がってない可能性も高いが。
[手を打とうとしてスカすブリジットに自分の考えていたことを説明して]
おや。ご機嫌とれたかな?
[すり、と足元に擦り寄る白ちびの喉を指でちょいちょいとなで、キッチンへ消えていく白い尻尾をとりあえず見送り]
[さくり、歩くたびに深雪は音を立て。]
[それをリズムに彼女は歌う。]
[雪の冷たさも、感じず。]
[染み入って溶け合って。]
[深翠だった瞳は、闇を色濃く映していく。]
< 台所に行った猫は、人の姿になりました。それから、お湯と珈琲のフィルターと、あとはカップを取り出しました。なんとなく珈琲をいれようかと思ったようでした。
……オトフリートが苦手とか、そんな話は、知りません。
だけど、なんとなくだるい体で動いていたからか、用意はしたもののびちゃあーと零してしまいました。
あついです。
それでも叫び声はなくて、珈琲をいれるのが めんどうくさく なってしまったので、紅茶のティーバッグを入れました。おつかれ気味は、なんとか、ちょっとあつすぎたので、しゃっきりしたようでした。 >
―時を遡ること少し前―
[既に目覚めていた彼の仔は半泣きで、部屋を訊ねし私へと縋る]
セレ…セレス……寂しい想いをさせて、すみませぬ。
[運んできた食べ物を置き、私は彼の仔が落ち着くまで幾度も柔らかな金の髪を梳く。彼の竜が用ありて出ている旨伝えれば、置いてゆかれし不安も少しは落ち着いてゆこうか]
ハインリヒさん、とっても有能な精霊使いなのね!
[そも空を飛んでいた時点でそうではないかと思わなくもありませんが。自分の場合は頼み方が特殊なので]
そう、どこかで繋がっている場所が見つかればいいんだけれど。
そうしたらハインリヒさんにお願いすればいいのね?
[自分は昨日失敗したんです。やはり人間界とは勝手が違って]
うん。真っ黒。ガリガリしてて、美味しくないんだ。
わかった、…多分、料理嫌いじゃないから、伝えとく。
[おねーさんの笑顔に頷いた。黒くならない料理は食べたいけど
…おねーさん、苦労しないと良いな。大丈夫かな。
と、マテウスの言葉に、あ。と一つ声を上げる。そういえば]
オレじゃなくて、別のイレーネが、
入り口から漏れてないかなーって、機竜の気配を探ってたんだけど
メーアは、探すの苦手だから、わかんなかったって。
[とりあえず、ご報告だけでも。元気になったら、オレも探すけど。
でも、防衛プログラムって、機竜の力だけで弄ってるのかなー。
ぼんやり考えながら、こてんと首傾げ。]
何、かは、わかるもの?
[ぽつり、][独り言のよう]
[ゆるり、][眼を開いて][数度瞬き]
……、どうする?
[塔の聳える方角から][屋敷へと視線を移して][問うた]
どぉしろって[ぐっと腕を曲げて]
言うのよー!![天を突いた]
[何も無し。
ぐるぐる回った収穫といえば、ひと(では無いものも多数)の居そうなエリアの目星がついた程度である。
扉を蹴り開け、西部エリアへ。
今日も広葉樹が茂っている。
そして、生命の精霊力が満ちている。深呼吸]
< オトフリートの分だけじゃ、なんだかもうしわけないなって。
猫は思い直して、カップをいくつか、かさねました。
それから、お盆をだして、のっけて、今度はこぼさないように、慎重に―― >
ええと、おかわり。
どうぞ。
< 机の上に、そっと置いて。
白猫の姿で台所にいったのに、人間の姿で戻ってきて、イレーネの言葉をちょうど、ききました。 >
声?
[ブリジットの言葉には疑問が浮かぶ。自分はそんなものは聞かなかったな、などと思いながら。続く呟きは、おせっかいにも風が耳へと運んだ。特に何も言わなかったが]
[少し考えている時にダーヴィットの言葉が聞こえて]
…それは言葉として使い方間違ってねぇか?
確かに浮いてはいるが。
それとも何か。
今の俺が何かに対して怖気づいてるとでも見えるんか?
[実際ヘルガの前ではそうかもしれないが]
…あ。ありがと。…えーと?
[金髪のおにーさんの姿に、きょとんと瞬き。
気配は、白猫さんと一緒だから、そっか、…これかなぁ?
昨日、”何か”に変われるような事を言ってたのを思い出して、納得。
…でも、そういえば名前知らない。]
機竜が問題を起こしてるなら、見つけたら直ぐに終わるかなって。
入り口あったら、見つけられるかなと思ったんだ。
[手伝ってくれるの?と、こてん。でも、人間の姿で?]
有能かどうかは知らんけどな。
ただ、ここが閉じられてから上手く力が繰れない。
飛んだり、風から情報を得るくらいなら何とも無いんだがな。
[情報を得る範囲は狭まってしまっているが。その分自分が動けば問題ないと思っているらしい]
見つかるかねぇ…。
風がその目的の場所へと向かう必要性があるなら、あるかもしれない。
必要が無いなら無いかもしれない。
まぁ見てみにゃ分からんところではあるが。
[ふむ、と腕を組んで。ダーヴィットから漏れた言葉が聞こえると]
何だ?
飛びたいのか?
うん、何だか呼ばれたと思ったんだよ。
[ハインリヒにはコクリと頷く。
独り言のつもりだったのが口に出していたとは悟れずに]
ええと。
機竜……を、みつける、から、入り口をみつける、でいい?
< 首をかしげて、イレーネに尋ねて。
ふと、自分が、名乗っていなくて、相手の名前もしらないって、思い出します。 >
おれは、エーリッヒ。
……でも、すみずみまで、見るの、時間かかるよ。
< 最後のことばは、ちょっと、しょんぼりしているように、聞こえたでしょうか。 >
うーん、限定されちゃったからかしら?
それとも何か他に原因があるのかな。
でもそういう方法取れるなら色々できそうよね。
[軽く首を傾げつつも頷いて]
そういうのは知らないの。
機鋼の界に来るの、初めてだし。
[というか大概の人がそうなんじゃないでしょうか。
それからおもむろに視線を話している人達とは別の方に。
気配を感じた方に。
じーっ]
機竜の気か…。
鋼のにおいが、感じられればいいんだが…逆にそればかりでなぁ…。
[かちゃん、という音が台所から聞こえれば、振り返るか]
でも、
機竜って、どれくらいの大きさなんだろう……
< 猫がみつけられるくらいの大きさだったら、出られないんじゃないかな。
なんて、ちょっと ふあんになったみたい。 >
うん、そう。そんな感じ。機竜がどこにいるか、知らないから。
でも、機竜が何かしてるのは判るから、じゃあ、見つけたら、良いかなって。
[エーリッヒに、こくりと頷いて。
でも、もし防衛プログラムを弄ってるのが、
機竜自身じゃなかったらどうしよう?
…でも、探さないよりは、いいよね。]
エーリッヒ、っていうんだ。
えっと、オレは、イレーネって言う名前。
…やっぱり、機鋼界広いから、探すの大変かなぁ…。
大体でも、場所が判れば、いいのにねぇ。
[しょんぼりした様子に、こちらも困った顔。]
…て、あれ?
[かくんと座り込んだ相手に、さすがに驚いて]
と、あ、ええと…
[自分の手を眺めて、それから視線を戻して]
や、ごめん、もしかして抑え切れてなかったかな?
[雷撃の精が機鋼のうねりに影響を免れないのなら、逆もまたしかり、なわけで]
呼ばれた、か。
ユーディットもそんなことを言ってたな。
[何が起ころうが冷静で先を見透かしているようなメイドを思い出す]
どうなんだろうなぁ。
何か制限がかかってるように感じたのは、さっきのことだし。
閉じられる前は試してなかったから、どうなってたのか分からん。
もしかしたらここに来た時から繰りにくくなってたのかも知れねぇし。
機鋼界について知らないのは、俺も同じだ。
[そもそも精霊界に来ること自体稀なのだが]
イレーネが判るのは匂いじゃないけど、
機鋼の声は、ここは沢山するね。
[だから、少し判り難い。マテウスの言葉にこくりと頷く。]
それにメーアは、気配を探すのが一番苦手だから、
オレかもう一人だったら、判るかも知れない、けど…。
[人に対してなら得意だけど。
場所に対しては、できるか、自信ないなぁ。ぽつりと呟いて]
飛べないわけじゃなく、飛んでないだけか。
便利そうな足もあるみたいだしなぁ。
[跨る鉄騎に視線を向けて。飛んでいない、と言う言葉の解釈は、相手が想像しているものとはズレたかもしれない]
……?
[ぱちくり。]
抑え?
[属性の相性][それは理解しておらず]
さっき、もあった。
から。
多分、違う。
北。
行って、帰って、来た。
その所為。だと、思う。
[両手を地面に突いたまま、相手を見上げ]
[そっとポケットの中の機器に触れて作動させてみた]
……で、ご歓談のところもーしわけないですけど。
どーすんのよ、ミリィ。
イレーネ、うん、わかった。
< 名前をきいて、猫はこくりと頷きました。
それから、困った顔での言葉に、もういちど、うなずきました。 >
猫だと、時間ばっかり、かかるから。
< 場所、わかるのかな。オトフリートを見ました。
オトフリートにも自己紹介してもらえたでしょうか。
でも弾かれたってことを聞いたので、よけいに困る結果でした。 >
――機竜の、大きさ。
[エーリッヒの言葉に、…思わず眉を寄せる。
そういえば、考えたこと無かった。どれぐらいなんだろう。
でも、竜ってもともと大きいほうだから…大きいよね、きっと。]
……入り口小さくて、竜が大きかったら、困るね。
[思わず、金髪の青年に向かって、ぽつりと]
北?っていうと、氷破の領域?
そっちとも相性問題あるんだっけ?
[機鋼の属性については、実は、こちらも雷撃と生命との関係以外、いまひとつ判っていない]
とにかく…ああ、ええと…
[手を貸そうとして迷った。また同じ事になりそうで下手すると無限ループだ]
[落ち着いた頃を見計らい、私は十分な眠りを得た次には空腹を感じるであろう仔に持ってきた皿を勧めて。
なれど彼の仔はそれを好まなんだか遠慮したのか、余り口にせず。
私は少し悩んだ後、彼の仔を促し広間へと降りてゆく。
彼の場所なれば、彼の仔の好むものもあるなりやと]
あれ、ダーヴさんもずっと戻ってないの?
[炎竜の言葉には軽く首を傾げて、一度彼やハインリヒに向き直り]
そう、他にもいるの。
私も本格的に試したのは今日が初めてだったし。
機鋼界だから使いにくいっていうのはあるかも。
だってまだ慣れていない感覚だから。
[全体を感じながら力を使う影輝だからかもしれないけれど。他の人は違うかもしれないとは彼女には思いつかない]
…アーベルさんもあまり知らなさそうだしなぁ。
[機鋼の力を感じた人を思い出しつつ、でもその問答からの感触でそんなことを言いながら。
不意打ちのようにまたリディの方を見る。じーっ]
……入り口ちいさくて、竜がおおきかったら、きっと出られないと思う。
< イレーネの言葉に、こっくり頷きました。 >
……こまかく、さがしても、駄目かなぁ
[オトフリートの探査の力が、中央部でも弾かれたって聞いて思わず困った。
気配を辿るのは得意だけど、場所の探査は――それほど自信ない。
得意な筈の時竜の力が弾かれるのに、イレーネの力で、場所探せるのかな]
でも、探してくれるだけでも、ありがとう。
[エーリッヒの言葉に、へらりと笑って、ぺこりと頭を下げる。
細かいところは、きっと判らないから、探してもらえるのはずっと良い。]
[研ぎ澄まされていく感覚。]
『ん………。』
[緩やかに生じる螺旋。その周りを粉雪は踊る。]
[女は視線をクラウドへと投げ。そうして螺旋の中へと消えてゆく。]
< 感謝されて、猫は、にこりと笑いました。 >
がんばって、みる。
< でも、これで見つからなかったら、どうすればいいのかな。
猫にはそれはわかりません。
それから、マテウスの言葉に、あ、そっかと頷いて。 >
できる、かも?
…そうだよね。それに、エーリッヒがギリギリ通れる大きさの
入り口だったら、どうしよう。エーリッヒと、アルと
…ヘルガさんの猫さんとか、説得しに行かないとだよ。
[そんな洞穴的な入り口じゃないと、いいなぁ。
ぼんやりと思いながら、こっくりと頷いた。…オレは多分通れない。]
でも大雑把に探しても、見落としたら大変だよ。
[どっちがいいのかな、と、眉を寄せて]
こんばんはー、リディさん。
[ヒラヒラと手を振り返してニッコリ。
ダーヴのそれは知った匂いだったので、微妙に直撃を避けるだけで済ませていたようだ]
機鋼界だから、か。
今まで秘匿されてきた隠された属性。
他の属性ならば今までの積み重ねで調整は取りやすいかもしれないが、新たに明るみに出た属性の場所ではそれもやりにくい、ってところかね。
あー…あの細っこいの。
この世界と同じような気配してたもんなぁ。
どうも見た感じ聞いた感じは、何も知らぬ子供みたいな印象を受けるんだが。
[しかし言葉を交わしたことは無かったか。自分がとっつきにくそうと感じたのもあるだろう]
[ようやく木陰から姿を現した恩人の気配にまたそちらを振り向いて]
なーに隠れて見てんだよ。
覗きが趣味か?
[からかうように笑いを向ける]
[マテウスの言葉に、そっか!と瞬き。
機鋼の竜なら、頑丈そうだもんね。
……イレーネは、多分竜になっても、出来ないけど]
防衛プログラムを、どうするのか、オレには判んないけど。
…じゃあ、暫くはやっぱり機竜の居場所を探せば、いいのかな。
[機竜さえ判れば、きっと何とかなるもんね。
スープを飲みながら、こくこくと頷いて]
んや、色々用事やら使いっぱしりやらで行ったり来たりはしてるさね。
大抵相方と一緒だし。
[ブリスへの言葉を適当に濁し、淡い色の煙をふぅと吐く。]
ブリジット、おひさしぶりー。
ていうか別に、ノゾキ趣味は無いけど。
ほら、話の邪魔しないようにーって何の話してたの?
[もう一度くしゃみ]
色々な方法で、探す、しかない?
< 猫は、イレーネにそう言いました。でも、少し、たいへんだなぁと思ったかもしれません。 >
防御プログラム。って、異常だと、何がおきるんだろう?
< ふと、そんなことも気になって。猫はそう、たずねました。
でも、異常ってしか、わからないみたいです? >
探すのでしたら、皆で手分けしてみては?
色々な属にこの界は分かれてるようですし全員の協力がないと難しいと思うんですよ。
それに・・・呼ばれた方も多いようですから、あちらから接触があるかもしれません。
機鋼竜は大きいんじゃないかとは思います。
[くすりと笑う]
―二階個室→一階広間―
[階段を下りる途中から、料理の匂いが漂ってきて。
私は肉を好む者なら香ばしいと言うであろうそれに、私は密やかに柳眉を潜める。
それに気付いたか見上げる少年へは、何もないと頭を振ろうか]
……誰か料理をして下された様子。
そなたが好むものがあればよいのですが。
[彼の仔を促して広間へと入れば、時の竜が紅茶を口にしたところであったか。彼の仔は顔を輝かせ、青年へと駆けてゆく。
私はそれを見やりつつ、広間にいる面子に――少し増えた姿には警戒しつつ――小さく礼をして中へと入る。
紅茶を振舞う様子のエィリ殿を見つけ、側に行きて一杯願おうか]
[さら、と濃い紫の髪が流れて、その隠れていた中央に金色の一筋]
[片手に、バンダナを巻いて、改めてアーベルに手を伸ばす]
[闇に投射される、機鋼界の様々な景色。様々な属性の力を宿した場所。]
『面白いわね……此処って。』
[呟きながら早送りしていく。]
うん、そんな感じ?
アーベルさんも…知ってるのかもしれないけど、知らないのかもしれない。
[その曖昧な印象に、やはり答えも曖昧となり]
そうなんだ。
私は全然帰れないから。
[苦笑い。ダーヴにしか意味は通じないだろうか。
もしかしたらリディも知っているかもしれない]
……?
……属?
< ユーディットのことばに、猫は首をかしげました。あんまりそういうこと、くわしくないみたいです。 >
機鋼竜、おおきいのかな。
おおきいなら、どれくらいだろう。
……この家も、ぷちってするくらい?
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