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そして、物語は動き出す。
目覚めたものが何処へ向かうか、それは一人一人の思うがままに。
どうやらこの中には、村人が5名、占い師が1名、霊能者が1名、守護者が1名、囁き狂人が1名、聖痕者が2名、智狼が2名いるようだ。
未亡人 綾野が「時間を進める」を選択しました。
……さわり。
不意に、吹き抜けた風。
不自然なそれが、僅かに枝を揺らすのに。
果たして、気づいた者はいたろうか。
桜は、今は、*静かなまま。*
[噴出す様子にむぅと唇をとがらせ(そのしぐさがさらに女の子っぽいのだが)]
村の外の人にね、マスコミとかファンとかあまり来ると、
村の外の人くるのにうちの村ってあまりなれてないから、ね?
[余所者を快く思わない人たちに対する体裁などがあるのが裕樹には伝わるであろうか]
ボクは、この村で静かに暮らしたいっていうのもあるし。
こっちもうれしよ裕樹、よろしくね。
[微笑みかけて]
ファンができるのはうれしいことではあるんだけどね。
[何度目かの瞬き。その後に浮かぶのは、柔らかな笑み]
覚えてて、くれたんだ。
すごく、久しぶり。
一応、元気、かな。
身体は、相変わらず、だけど。
[相手の隠そうとしている気まずさには、気付かないだろうか。思わぬ再会に笑みを浮かべたまま]
蓮実君は、あれからどうしてたの?
ここを出てから……随分、経つ、よね。
あの道を…夜中に走るのは確かに危険だろうな。
正直、運転は慣れていない分、想像だけでもぞっとするよ。
[長い沈黙の後、玲が頷く様子を見れば、更に目元を和ませて]
兄妹仲が良いみたいで、羨ましいよ。
……全く、こんな良い妹さんを放って、あのお兄さんは今頃何をしているのやら。
[けらりと、笑うその時にはいつもの表情。
窓の外に視線を向けるのを見れば]
…ん?どうかした?
[痛がる孝博を解放すると、ふん、と鼻を鳴らし]
相変わらず……と言いたいところだが。
変わったな、孝博。それも都会の影響か。
[そういう晴美の言葉は感情の伺えない平坦な声。]
……そういう問題なんかねぇ。
[+と−の論理に、返す言葉はどこか呆れたようなもの]
ま、なんでかんで、選ぶのは当人同士なんだから、周りがぎゃいぎゃい言っても、仕方なくね?
[言いつつ、ちら、と視線を向けるのは煙たそうな面持ちの当事者な訳だが]
んぅ…。
[それは玲につられてか、窓の外に視線を向けたから、
すぐに裕樹の方に視線を戻し笑いかけ]
ああ、邪魔しちゃったかな。
あれなら少し黙っておくよ。
…あ、いえ。何でもないです。
[裕樹の声にフルリと首を振る。
気のせいだったのだろう。そう思う。思い込もうとする]
しかも兄さん、かなり荒い運転もするらしくて。
まぁ、その恩恵もたまにあったりしました、けど。
[一番最近ではつい昨日とか]
仲は、どうでしょうね?
裕樹さんのような人だったら良かったのに。
[幾分和らいだ雰囲気でクスリと笑った。
琉璃との会話からでは誤解を解くのには至らなかったらしい]
[ややこしいという言葉にはそうだねと微笑み返し]
どうにもね。
別にそれを狙っているわけでもないけど。
[肩をすくめて呟くように告げて、裕樹と一緒に部屋の様子を眺めている]
/*
旅籠の前だから、違和感なんて、感じれないよ!
むぅ、立ち入り禁止になる前に桜見に行きたいんだけど、明日落とせるかな。
*/
[そんな談笑のなか。さわりと、風が届いた。
ゆっくりと、不自然にならない程度に枝を見上げる。
揺れる枝を、今はちらりと冷たい目で見やるだけ。
そ知らぬ顔で、今は再び喫煙仲間や非喫煙者達へと視線を戻し会話に加わる。]
ん、そーかなァ。
晴さんは、相変わらずッスね。
[今度はきちんと呼びなおして、平坦な声にへなりと眉を下げて笑う。
未だ痛むのか、片手で頭を抑えた。]
[柔らかい笑みを浮かべる榛名。気まずさは隠せたようでほっとしながらも、身体はやはり相変わらずなのか。と一瞬だけ表情を曇らせるが、すぐに戻して]
あれからは…そうですね。色々です。
独り暮らしをして働いてみたり、たまに旅行にいってみたり。
七年ぶり…ですかね…ですが、覚えていますよ
昔、世話になりましたし。それに…読みましたよ。あの小説。榛名さんですよね?
[それは少し話題を身体のことからそらす意味合いもありながら確認するように聞き]
ま、そういうモンじゃねーの?
[さらりと答えつつ、煙を吐き出して]
強いて言うなら……そいつが、そう簡単に死なないよーなヤツなら、問題ナシ、って程度で。
[言いつつ、ふ、と何かに気づいたよに視線を集落の者の方へ。
祭事の打ち合わせか、準備の確認のためか。
そこには従妹の姿がちらりと見えて]
…………。
[ふ、と。
ごく、何気ない様子で、そちらから目を逸らした]
さて、桜の下を喫煙所にしてると、文句言われそうだし……俺、そろそろ行くわ。
…向こうで、色々、やってるんだね。
[その返答には若干表情に影が落ちるだろうか。羨ましいと思うと同時に妬ましく思う。その原因は自分にあるのではあるが]
七年にも、なるんだね…。
あ、読んで、くれたんだ。
名前、そのままで、出してるからね。
私の名前が書かれた、小説だったら、間違い、無いよ。
[小説を読んでくれていると聞くと、表情は嬉しげな笑みとなる。その小説の一つが、今榛名の手の中にあるのだが]
内容は、ここを題材にしてるから、読み足りないかも、しれないけど、ね。
んぅ?
仲間が増えたのかな?
巫女に魅入られた、不幸なお仲間が?
君は、誰かな?
[意識の奥に感じる異質な他人の意識に、
意識の奥から語りかけるように話しかける]
ああ、きちゃったんだね、この日が。
うん。
[どこかそれは楽しげな声でもあった]
/中/
弾かれ村人で余裕もあるし、色々演出に頑張るとしますか。
さて、目標は周りのフラグ開拓するだけ開拓して途中死亡なんだが……配置次第では、また残されっかなぁ……。
というか、それ以前にそういう動きが上手くできるか。
ま、修行と思って頑張ろう。
役職あると、そっちに動き持ってかれてそーゆー風には動けんからね、俺。
そういえば。
ここは、使っているけれど使っていない部屋だから。
琉璃兄にも珍しいかな?
[裕樹の邪魔はしないように、小さな声で琉璃に囁いたり]
[二人が窓の外を眺めるのに、こちらもまた、同様に視線を向ける。
とは言え、障子を見ているのかもしれなかったが]
ああ、別に邪魔ではないな。
話しながらでも、十分に見る事はできるし。
触れる事もできる。
[そう琉璃に伝え、障子に触れる]
[桜の枝の動きには気づかぬ様子で、其方は見なかった。
軽く溜息を吐く。]
あァ、もう行くんだ。
確かに、燃やしちゃマズいモンなァ。
[史人の声に顔を上げて、軽口と共にひらと手を振る。
その微妙な態度には未だ気づかずに。]
ええ。色々…大変ですがね
[苦笑しながら言う。
榛名のうちに潜む妬みのようなものは気づかない
ただ、軽々しく榛名を外に。などとはいえないことだけわかっていて]
読みましたよ。
知り合いから面白い本があるというので。確か榛名さんに、手紙を出しているなどともいっていましたが
[その知り合いが、まさかこの村に来ているなど知りもしないが]
いえ、この村の祭りのことではありましたが、不明瞭な部分も前からありましたし…楽しく読みましたよ。
[そこは榛名の想像で補っている部分もあるのだろうが、物語となっていたものは読んで楽しかった。と]
ん?少なくとも、俺の眼には仲が良いように映ったが。
お茶菓子が欠けていた辺りとかは特に、な。
[冗談めかして笑い、次の言葉にはたりと瞬く]
…そう言ってもらえると裕樹おにーさんは嬉しいよ。
[けらり、笑って]
でもまあ、姉にはなれても兄にはなれないからな、俺は。
[声のトーンはわずかに落ちる]
[同意する利吉にだろ? と返して]
託した相手がぽっくり行くとか、結構キツイだろーし。
[けらりと笑って言って]
ん、どーかしたか、青年?
[呼びかけてきた聡の方を、不思議そうに振り返る。
その内心には、当然気づく様子もなく]
[玲のささやきにはうなづきながらこちらも小さな声で]
うん、この部屋は確かにそうかも。
でも、まったくしらないってわけでもないかな。
何回か隠れん坊の時とかにね。
[その後の裕樹の言葉に笑いかけて]
そう?
それじゃあ一つ聞いてもいいかな?
[部屋の中を見回しながら]
やっぱりこう家の出来具合がいいのかどうかとかってこうしてみるだけでわかるものなのかな?
いや、ほら今はなんか都会の方で欠陥住宅とかそんな話とか聞くし別に深い意味はないんだけどね。
――・・・気分悪ィ。
[意識はくらくらとして。
それは心の中で思っただけの、誰にも聞き取れぬ筈のコエ。]
・・・・何?
巫女?
[混じる異質な意識にも、何処かぼんやりとしたまま。]
ま、煙草の火ぐらいで燃えるほど、ヤワな桜じゃないだろうがな。
健康志向のじーさま方には、不評なのは確かだし。
[手を振る孝博に、冗談めかして言う]
ま、なんだ、卒論頑張れよー?
あらもう行くの?あはは、生木ならそうそう燃えないけど。そういう事でもないか。
葛木さん、またね。
[煙草片手にひらと手を振り、見送る。
表情には自然な笑みを浮かべたまま。
何をしていると問いかける晴美には、その笑みを崩さぬまま向いて。]
ええ、明日が祭りだから。近づけなくなる前に噂の桜の樹をじっくり見に来たのよ。
[そう言って、まだ半分残った吸いかけの煙草を携帯灰皿に入れて消した。]
見た目は普通に見えるけど。
不思議な桜ね。
中/これからよろしくお願いしますね。
早めの段階でささやきのこととか少しすり合わせとかしますか?
流れでいけるかなと私は思ってたりしますが。/
ん、そーか。
[なんでもない、との返事に戸惑いながらも一応は納得して。
内心、首を傾げられている事にはやはり思い当たるはずもなく]
ああ、そういや名乗ってなかったか。
俺は葛木史人。祭の間はいるんで、ま、適当によろしく。
[代わりに、まだ名乗っていない事を思い出して今更のように名を告げた]
あぁ…あれは。
確かに悪いと言われるほどではないと思います。
[皆良く見てるなぁと苦笑を洩らす。
内心、寧ろ未だに自分が一方的に構ってもらう側だよね、とか]
えっと。
…あれ?
[トーンが下がった声に、口を押さえて]
わぁ、ごめんなさいっ!
[慌てて頭を下げると、琉璃の後ろに回りこんだ。
今の身長差では隠れるとかは無理なのだが]
[晴美には相変わらず、軽薄に笑みを返すだけ。]
オレは、卒論の資料集めに来たんだケド。
いつの間にやら、皆サン御揃いで。
・・・・そろそろ戻るかねェ。
[空を見上げた。]
[自分の後ろに隠れて頭を下げる玲の頭を撫でながら]
んっ、ああそうか。
自分が理解してたからそっちは失念してたよ。
[状況を理解して声のトーンの下がった裕樹に微笑みかけて]
まぁ、ボク達ははじめはそれもしかたがないし、
次からを、ね?
[フォローになっているのかはまったくもって謎なフォローをした。]
/*
よろしくお願いします。
此方も基本何となく流れで、必要に応じて中相談でいい気が。
後は特殊な設定があったら伝える、くらいでしょうか。
ちなみに智狼のほうです。
……そーだな。
生きてやがれ、って思うヤツほど、馬鹿みたいに呆気なく死にやがる。
[吐き捨てるよな物言いに、妙な実感が篭っているように聞こえたとしたら、気のせいではないかも知れない]
ま、それでいいんじゃねぇの? 保護者なら。
[もっとも、続いた言葉にはそんな実感などは全くないのだが]
中/失念してました、私は智狼です。
そうですね、では基本表(?)発言で進めていく感じで。
あとはもう一人のささやきの方次第次第で/
[琉璃の言葉に首を傾げ]
まだ俺は経験が浅いからな。
特に古民家については…見るだけで全部分かるとは言えないな。
ただ、最近の建築なら、見るべき場所を見て、触るべき場所を触れば、ある程度は分かる。
欠陥住宅は…屋根裏と壁に症状が出やすいものだが…。
何かお困りの事でも?
/*
囁きより先に中発言でどうもお邪魔します、狼様方。
私は忠実かどうかはわかりませんがシモベな狂人です。
流れ基本、必要に応じて中発言、了解いたしました。
なるべく最初の方にCOする予定で今のところはおりますが、潜伏をご希望される場合はおっしゃってください。
ちなみに狂人だからといってあえて投票しないやあえて喰わないなどは無くて構いません。吊られ喰われ上等ですよ。
あらお兄さんも戻り?
まぁずっと居ても仕方ないかしら。
もう見るものは見たし、ね。
[孝博の呟くような声に、同じように空を見上げる。
なんの変哲も無い、田舎の澄んだ空の色。
日はもうだいぶ傾いただろうか。]
……伝説、ね。
[そう呟く。それについては村の政を司る家の者としてよく知っているわけで。
もちろんそれが真実であり、伝説にまだ知られていない続きがあることも。]
大丈夫かな?
[くすくすと笑うような声]
その様子だとあまりこの感覚に慣れてないのかな?
ボクとこうして意識をあわせられるってことは、君も巫女に魅入られた一人ってことだよ。
ああ、申し遅れたね、僕は琉璃、八幡 琉璃。
巫女のことを知らないなんてことはないよね?
それとも君は、外から呼び出された人かな?
[くすりとおかしそうに笑い声を漏らす]
[良い反応の玲に思わず]
…っふふ、あはははっ。
いや、こっちこそすまない。つい楽しくて悪ノリを、な。
[ほんの少し、目尻に溜まった涙を拭って]
…っふふふ。
[まだ笑いを堪えられず]
あァ、そーいやそっか。
煙草程度じゃ、ねェ。
[桜に関して色んな方面から掛かった突っ込みの、どれに納得したのかは不明である。]
そりゃァ言われなくとも。
[史人には軽く返した。]
[ぎゅうっと抱きついてしまってたら、あったかくって、なんか嬉しい。
そうやったまんまおねーさんを見る。じー。煙草たばこ。]
うー。
美味しいなら吸ってみたいー、けど
[ぎゅーっと抱きついたりきっちゃんを見る。……うん。]
りきっちゃんみたいに生活ふのーしゃにはなりたくないかもー……
[琉璃に頭を撫でられ。縮こまったまま頷いていたが]
……。
[そうっと顔を上げれば当の本人は笑って涙まで浮かべていて]
…………。
[凄く恨めしげな顔になった]
中/吊り襲撃はお互い流れで、
そちらからこっち投票も自由でいいと思いますよ。
COも自分からは問題ないかと。
ただ仲間ばらしとかになると許可得たりなど必要ですが。
よろしくお願いしますね。/中
ああ、俺…本当に兄さんになれたら良かったのになあ。
そうは思わないか、ひろき兄さん?
[胸の内呟くのは、自分が生まれる前に亡くなった兄の名前]
死ぬだの死なないだの、なーんか物騒だねェ。
[聡の声に同調するように、僅かに眉を下げつつ。]
んン、まァ。
話も聞きに行きたかったケド、今日はもー遅いかな。
[小百合に視線を向けた。]
おっと、別に重たい空気を作るつもりはなかったんだが。
[悪い悪い、と聡に笑って見せ]
別に釈迦に説法、ってんでもないが。
そいつは確かに真理だねぇ。
[利吉の言葉にひょい、と肩を竦めつつ、軽く返す。
その内、集落の者の──というか、従妹の視線がこちらに向いたろうか]
さて、そんじゃ俺は退散すっかね。
[軽く言って。何かから逃げるよに、足早に丘を降りていく。
立ち去り際、孝博にはもう一度、頑張れよー、と声をかけて]
まあ確かにしょうがない…と、言うより。
俺の場合は趣味のようなものだからな。
気にはしていないさ。
[琉璃を相手に笑い、ひらりと手を振る]
どちらかと言えば、兄になれない方が残念で落ち込んだ、かな。
うん、さすがに全部わかるとか言われたら驚きだったよ。
[笑いかけながら]
困ってるというよりは単なる興味本位ってところかな。
あとは最近うち、ちょっと改築とかもしたほうがいいんじゃないかなって思い始めてね。
[うちもだいぶ古いしと付け加えて]
欠陥ってことはないと思うけど、今まで無事にたってるしね。
生き死になんて…。
[くすと、いつもより薄い笑みをうかべ、その先は黙して語らず。]
ま、それぞれ思うところはあるって事ね。
[そう言いながら、涼にはいつも通りのからりとした笑みを零す。]
利吉の生活態度というか、現状にもイイ所はあるわよ?
ああならないために、しっかりした大人になりなさーいっていういい見本。
そうねー。大人になって、苦いものが大好きっていえるようになって、かつ真っ当な生活できてるなら吸ってもいいと思うわよ。
[至極真っ当な条件だが、並べると厳しい条件に見えてくるから不思議だ。]
[裕樹の返答にふぅんと少し考えるそぶりを見せてから]
ボクとは似て非なる?
でもまぁ、違うのもまた面白いことだよね。
[くすりと笑いかけて]
ああ、他の部屋とかもそろそろ案内しないとかな?
それとももうちょっと見ていく?
[恨めしげな玲の表情を見れば、流石に笑いを抑えて]
いや…、本当にすまない。
名前も見た目も中身もこれだから、つい、ね。
まあ本当のところ、身長はもう少しほしいが、そう言ったら君と同じようにぶつかるから大変だって史人に言われたな。
そ、っか。
[視線が僅かに地に落ちた。外での暮らしが大変だと言うことと、それが一切体験出来ないことの両方の意味が込められていたことだろう]
手、紙?
うん、と……まさか、ね。
[心当たりは、ある。が、その人物であるとは確信が得られず、首を傾げる要因となった。
小説が楽しかったと聞くと、嬉しげな笑みが深まる]
良かっ、た。
はっきりしない部分は、どうしても、私の想像になっちゃうから、少し、不安が、あったんだよね。
巫女。
――桜の木の、巫女のコト?
[鮮明になってきた意識は、むしろ普段よりもクリアに思えてくる。
桜の枝が見えて、軽く眩暈を感じた。]
八幡って、・・・・あの、琉璃サン?
[その場にいない筈の人の名が出て、戸惑うような言葉を返す。]
オレは、・・・タカヒロ。野崎孝博。
…本当に、失礼しました。
[裕樹とは微妙な距離を保つ。
先刻までとは意味が違ってきてるだろうが]
…奥の間は父さんが今も作業してるから無理だけど。
いつもの客間とか、向こう側なら。
[他の部屋、と言われて小首を傾げた]
……やれ、やれ、と。
[丘を降り、人群れから離れた所で、はあ、と息を吐き]
ガラじゃねーってのに、なぁに話してんだが。
[呆れたような言葉は誰に向くのか。
ともあれ、そろそろ戻るか、と家へ向けて歩き出し]
兄さんは、もっと高いから。
この家はそれこそ古いので、どうしても規格が。
[史人も、と聞けば少し態度を崩して]
まぁ慣れていれば滅多に酷い事にはなりませんが。
[うん、滅多に。無いわけじゃ、ない]
改築か…。土台のしっかりした家なら、新しく立てるより良いものができると思う。
安易にそう走らないのは正解、だな。
…古い、と聞くと、どうにも見に行きたくなって参るな。
[ぽり、と頬を掻いた]
[――あ、だれかの、こえが、きこえる。
そう思って、少女は抱きしめた体のあたたかさを、慌てて思い出しました。なんだか、声に気をとられていてはいけないような気がしたのです。
実際、誰にも気付かれなかったようでした。
ちょうどその時、九重利吉という、少女に抱きつかれている人も、何かを感じたようだったから、気付かれなかったのでしょうけれど。]
[はいよ、と史人には片手を上げた。
その際に綾野の姿が見えて、ちらとその背中を見たりもしたけれど。]
若いなァ。
・・・ま、確かにこんな場所で話すコトでもないッしょ。
[拳を突き上げる聡に、苦笑交じりに同意した。]
ボクはもはやちょっと背が伸びたくらいじゃどうにもならないな。
でもあと1cm…あと1cmほしかったな……あと1cmで140だったんだけどね。
[裕樹と玲に笑いかけた]
[そういえば、と、少女は思い出しました。
何か、聞こえたっていうのは、もしかして前にも聞いたことがなかったかしらって。
それは、この村にやってくる前で、
それは、まだなんにもしらない夢の中で、
少女はこれから行く場所、つまり此処に来た時のことを考えていて。
――そう、確か、はっきりと耳の中に、
いいえ、頭の中に、残っています。]
そうそう。
あはは、涼ちゃん煙草吸ってみたいの?
[ものすごく好奇心いっぱいの目でこちらを見る涼に笑って。]
そうそう、ブラックの珈琲を美味しいって思えてくると煙草も美味しく思えるわよ。
ああえっと、真っ当な生活っていうのは…そうね。
自分でお金を稼いで、人に迷惑をかけない…自分のした事に責任持てる生活、かしら。
まぁ涼ちゃんが煙草吸って、誰にも迷惑かけないっていうんなら一本くらいあげてもいいんだけど、ね。
[それは暗にまだ保護者、この場合は利吉含めたそれに迷惑をかける事になると暗に言っていたり。
それに涼が気づいたかどうかは分からないが。]
そうだな、似て非なると言う言葉がしっくりくる。
[両手を胸元に掲げ]
掌を向かい合わせれば寸分なく重なるのに、掌と甲だと思いきりズレるのが近いか、と。
ああ、他の部屋も見たいが…段々時刻も時刻だし、また明日以降にした方が良いかもしれないな。
そう、桜の巫女。
ああ、君は孝博か。
先日は旅籠が珍しくにぎやかだったらしいね。
彼らも不幸なときにきたものだね。
[くすくすと笑い声をもらし]
そう、孝博のよくしる琉璃だよ、ボクは。
んっ、もう一つ意識…が…?
[それは不鮮明にまた遠ざかっていき]
気のせい、かな?
まぁ、いいや。
孝博もこの村の出身者なら桜の巫女の伝説は聞いたことがあるよね?
[ほっぺつねられたまんま、おねーさんを見る。]
うー……
[ぎゅうってしてるりきっちゃんに目をやる。上を向くの疲れるけど。]
うー……
[あきらめることにした。とっても、名残惜しいけど。しゅーん。]
あっはっは。さっちゃん熱いわねー。
まー言ってる事、あながちハズレてはないと思うけど。
[拳を振り上げる聡(生?)暖かい目で見ながら。]
始まる前から熱くなったら、本番でコケるわよ?
[ちょっとは落ち着きなさいとは暗に。]
[声を落とし、また視線もわずかに落とした榛名。だが小説の話となればやはり嬉しげで]
ええ。私はたいした読み手ではありませんで、それほど深くいえることはないの葉申し訳ないことですがね。
[たはは。と誤魔化すように、申し訳ないように笑い頭を軽くかき]
この村に住んでいたというのもあったのかもしれませんが、時を忘れて読んでしまいましたよ
[それは事実だ。ときっぱり。何せその日は寝不足だったのだ
手紙といったのに対して、まさか?という言葉には内心軽く首をかしげるが。それを知る由はないまま、声を落としたりしたのを体調が悪いのかと誤解して]
そろそろ日も暮れてきます。
暖かくなってきたとはいえ夜はまだ肌寒い
屋内に入りませんか?
[旅籠を見てそう誘う。家にというなら送る心算ではあるが]
[りきっちゃんに抱きついてたけど、離れて、自分のほっぺをむにむにする。むにむにむにむに。痛かったんだから!]
さっちゃんの意地悪!
ほんとのこと言っただけなのに!
[りきっちゃんは、頼るなって言ってるけど。]
――りきっちゃんは馬鹿!
[玲との微妙な距離感を、いっそ楽しんでいるかのようで]
ああ、うん。
時間が平気なら、他も頼みたい、が。
[くるり、建物を眺め]
…確かに、規格は……。
兄妹揃って、家で同じ体験をしたのかな。
[悪戯に笑う]
りっチャン、女の子泣かせんのはマズいっしょ。
もっと丁寧に扱わんと。
[利吉を見て、涼を見る。
話の流れはさっぱり分かっていない癖に、そんなことをのたまった。]
・・・さて、と。
んじゃ、オレもそろそろ退散しまッス。
[カメラを鞄の中に突っ込み、桜をちらりと見上げた。
引き止められないならば、そのまま降りて行こうとする。]
人の生き死になど、ままならないもの。
それをどうこう言ったところで益など無し。
そう、死んだ者は帰ってこない。それが絶対。それを乗り越えられないようでは。
[そう言って、チラリと少し離れたところにいる綾野を見やる。
だがすぐに視線を戻すと]
まあ、これ以上は語る舌を持たん。察せよ。
[帰り着いたものの、何となく中に入る気にはならず。
また庭の木に寄りかかり、新しい煙草を出して火を点ける。
視線は、色彩の変わり始める、空へ]
……明日、墓参りがてら、文句の一つも言いに行くか。
[しばし、空を見上げて。
呟いたのは、そんな言葉]
[裕樹に微笑みかけながら]
ああ、でもうちは洋式の建物だよ?
明治時代のモダン調のお屋敷って言えば伝わるかな?
お眼鏡にかなうかはわからないけど、
見たいなら今度案内するよ。
[時刻のことを言われ窓の外を見ればだいぶ時間もすぎており]
ああ、そうだね。
それじゃあそろそろ解散しようかな?
そういえば孝博もこっちに戻ってきてるんだっけ?
彼とも久しぶりに会っておきたいな。
…ええまぁ。
兄さんに注意した直後、とか。
[モゴモゴ。少し赤くなりながら、でも素直に答える]
まだ兄さんも帰っていませんし。
私はどちらでもいいですけれど。
[父親もあの様子では食事を忘れかけたりするだろう。
少しぐらい遅くても、などと普段ならしない思考]
[求めてくれた声を、少女が忘れるわけはありませんでした。
そして求めてくれたその存在の感覚をも、忘れられるわけがありませんでした。
大切にしてくれているのも、愛されているのも、自分がとても満ち足りているのも知っていたけれど、
少女を求める、その声が、ほんとうにあったら良いのにと、夢の中でも思っていました。]
ッ、あァ。
親父も、喜んで・・・・
[目の前にいないヒトとの世間話に、違和を覚えながらも。]
その話なら、ガキの頃からよく。
[直ぐ傍にある桜を、ちらりと見上げた。]
琉璃兄の家の方が大きいかな。
うちみたいな平屋じゃないし。
[どちらにともなく言って]
うん、昨日会った。
何だか、変わってた…。
[フッと声が沈んだ]
あはは、私は吸う方だしねー。
[わざわざ(利吉の当てつけであったとしても)言う涼に、ありがと、と言って。
涼が利吉を馬鹿というのをあららといった様子で見ながら。]
さっちゃんも利吉も、駄目でしょー。
女の子にはもうちょっと優しくしてあげないと。
[二人に注意。]
―― なんだか、へんなかんじ?
[少し、眉を寄せて、少女は考えました。
それが自分だけではなく、他の誰かにも届く音になっているなんて、考えられませんでした。]
あと1cmの気持ちはよく分かる。
[力強く頷いた。
掌を重ねる玲の様子に少し和んで]
化学の先生が、何かの説明の時に言ってたんだ。
ちょうど今、思い出した。
…お祭り、明日なんだ。
本当にすまなかったな。そんな時に押しかけて。
今日はこの辺りでおいとまさせていただくよ。
口癖で悪かったね。
[ぷぅと頬を膨らませてすねてみせるそぶりを見せてから、
両の手を二人をまねるようにあわせて]
似て…、非なる…。
決して重なることのない…。
なんだか歌の文句みたいだね。
[くすりと笑み、ゆっくりとした声色で即興の歌を口ずさむ]
一人一人は皆同じ人、
皆似、異なる違う人、
心は重なり、交わり、
それぞれのを刻み。
[くすりと二人に笑いかけて]
新曲の案に使えるかな?
読んでもらえるだけでも、嬉しいよ。
私の作品を、論じて欲しいわけじゃ、無いから。
楽しんでもらえたなら、それで、良い。
[申し訳無さそうな蓮実にゆるりと首を横に振り、微笑みかけた。中に入らないか、と言われると]
ああ、そう、だね。
ちょっと、用事があるから、旅籠に、入ろうか。
人を、待ってるんだ。
[頷いて、旅籠の中へと入る。旅籠の主人が榛名の姿を見ると、『まだ来てないよ』と言ったが、ここで待たせて欲しいとの旨を伝えると、快く承諾してくれた]
そう言えば、蓮実君が今回、戻ってきたのって、祭りの、ため?
ここを出た人が、何人か、戻って、来てるんだよ、ね。
[「もう、会ったかな?」と訊ねかけながら、適当な場所へと座る]
いやいや、よくねーよ。
なァ?
[頭を掻く利吉には、矢張り事情やら何やらを理解しないまま。
同意を求めるように、涼に視線を向けた。]
優しくしてほしいけど!
[主にりきっちゃんに!でもりきっちゃんは優しいかなーって思って、さっちゃんを見る。]
いいじゃん、呼び方可愛いほうがいいよ!
それにからかってないよ!
[あっちこっち動いた視線は最終的に、こっくり、頷くために孝博に向いた。]
うん!
……何が?
[うなずこうって思ったけど、内容理解してなかったなんていわない。]
[ ざわり ]
[涼からの視線に妙なモノを感じて、其方に目を向ける。]
へ?
・・・・今、何か、
[響くコエに、小さく目を見開いた。]
モダン調か…それはそれで面白そうだな。
祭が終わった後に、機会があれば是非。
…ふむ。此処より大きいなら見応えがありそうだ。
[楽しそうに、にこりと笑う]
正確には明日はまだ祭祀の中には入らないのですけれど。
明日からは準備が本格化するから。
ウチより奥にあるの、祭祀を取り仕切る宮司の家なんです。
だから色々お手伝いとかもあったりして。
父さんは今回の祭具も手がけてるし。
[いいえ、と首を振りながら、裕樹に簡単に説明して]
父さんも、認めたみたいだし。
こちらこそちゃんとできなくてごめんなさい。
[ぺこ、と軽く頭を下げた]
[自称高校生という涼に目を丸くすると]
ほう、それは意外だな。てっきり中学生、あるいはもっと下かと思っていたぞ。
[悪気はゼロ。]
そうか、今その桜の前にいるんだね。
偶然というよりはそれはむしろ必然?
お父さんも儲けがでて大喜びなのかな?
それがナニを意味しているか…、その本当の意味を知ってるのは……
[くすりと笑み]
ボク達は巫女に魅入られて血をささげる立役者に選ばれた仲間ってことだよ。
[二人の間に混じった思考に]
んぅ、気のせいじゃないみたいだね。
もう一人?
君は…誰かな?
[探るような意識を向ける]
悪いとは言って無いじゃない。
[頬を膨らませる琉璃にはクスと笑い]
……ん。
[その歌に聞き入っていたが、答えはどこか曖昧なまま]
綺麗だと思う。
勧めてはいないわよ?
大人になってから自己判断ってことで。
[晴美に首を竦めてみたり。]
って、さっちゃん。
それ笑いすぎ。
[後頭部をちょっぷした。加減はしたが痛いかもね。]
大きいけど、ところどころぼろいよ?
[くすりと笑いかけて]
うん、祭りが終わって落ち着いた後にでも。
機会があれば。
1cmの気持ち、わかってくれるんだね。
裕樹とお友達になれてよかったよ、本当に。
[お暇の声に]
ボクもそろそろお暇しようかな、
しつこい記者もいい加減あきらめてるだろうし?
[玲に微笑みかけて]
[聞こえていなかったと思いました。
だけど、今は何かが"聞こえて"います。
少女は少し不安になって、目にその色をうつしました。]
――だれって。
――私は私。
――りょう。
[声よりも、その気配が。
まだ、ノイズがかかったように、少し遠くに少女には聞こえました。]
――何、が、おきてるの?
[心は言葉になって声になって、二人へと届きます。]
ん、・・・何だ、聞いてなかッた?
[涼の反応に軽く目を見開いて。]
りっチャンは罪な男だな、ッて話。
[笑みと共に微妙に誇張された。]
ありがとう。
[玲の言葉に微笑みかけながら]
でも、ボクは作詞の才能はからっきしだねって、
ボクの歌作ってくれた人には言われちゃったよ。
[あいまいな答えにそんな言葉を漏らした]
っふふ。やっぱり、そうなんだ。似たもの兄妹、だな。
[堪えられずに、吹き出した。
その後に真面目な顔で]
玲ちゃんが帰らなくても、なんて言ってくれたのは、予想外に嬉しいな。
他所者の俺はもっとあっさり追い出されるかと。
[表情とは逆に口調は軽い]
ええ。では次回作も楽しみにしていますよ。榛名先生
[榛名の気遣うような笑みに、冗談めかせて先生と呼ぶ。でもきっと次回作が出たら、喜び騒ぐであろう人物がいて。
それを思い微笑を浮かべ、了承を得て旅籠へと入る
榛名が主人に待たせて欲しい旨を伝えた後、自分も宿泊を頼む。名を言えば思い出したらしく。お久しぶりです。など、戻ってきて聞かれることをまた話。軽く挨拶をして、宿帳に記せば。己も適当な場所に座り]
ええ。そういえば祭りの時期だな。と思い出しまして時間も会ったので来たのですよね。祭りの間は滞在しようと思っています。
孝博とは会いましたが…今日来たばかりなのでまだほとんどあっていないのですよね。
史夫が帰ってきたのは知っていますが…
[そこでほんのすこし気まずそうな表情になりながら]
他の皆は変わりはなさそうかな?
まだ完全にはってことじゃないってことかな。
りょう…
[その言葉を心の中で反芻し、それは相手には呟きとして届いたであろうか]
ああ、史人の教え子の。
なるほど外から来た人だから、まだ影響が少ない、
そういうことかな。
[くすりと笑む声]
幸か不幸か、君は選ばれたんだよ。
巫女によってね。
今はわからなくても、すぐにわかるときがくるよ。
この村に伝わる巫女の伝承を聞けばね。
古くて所々傷んでもいるのは、ウチも一緒だし。
[琉璃にはクスクスと返し]
はいはい、また危なくなったらどうぞ。
父さんももう諦めたみたいだし。
[その辺りで日常茶飯事になっていたりするのか。
何ということもないように頷いた]
あら、一応考えてるのね。
でもこんなに懐かれるほど関わったのなら、突き放すような態度は感心しないわよ?
何があったか知らないし、聞きたくもないけど。
支えが無くなったら脆いものよ。人も、物も。
まぁいつ何が起こるかわかったもんじゃないのは同意するけど。
…それがアンタだけに当てはまると、思わない方がいいわよ。
[後半は利吉にだけ聞こえるよう、低い声で呟いた。]
[視線は涼に向いたまま。]
巫女、の?
・・・・じゃァ、あの声は、気の所為じゃなくて、
ホントに、その巫女サマが・・・?
[自分だけが聴いたと、そう思った呼び声。]
[琉璃の即興歌には、思わず拍手を]
素晴らしい、な。
っふふ。新曲…楽しみに待っていようか。
[そんな事を言いながら帰り支度。
玲の祭事の説明には頷き]
なるほどね…。
いや、案内してもらえただけでも十分助かったよ。
戻ってきたら、お兄さんによろしく伝えておいてくれ。
[そう言って玄関へ向かう]
[ザザ]
[距離も離れているからか、琉璃の声はとても遠いのです。]
――ふーみん、せんせー?
――みこ?
[巫女といえば、昨日祖母に聞いた話を、少女は思い出しました。
咲いちゃいけない桜。
巫女の話。
聞いたとき、なんだかとても悲しくて、さびしくて、桜が咲けばいいのにって、思ったことを。]
うん、また突然転がりこむかも。
[くすりと笑いかけて]
そのときはよろしくね。
[見上げる形になりながら首をかしげ指先を唇に当てて、
本人は特に意識してるわけではない、だがやっぱりそういう行動の端々が女の子っぽい。]
だって、ホントのコトじゃん。
程々にしとかんと、痛い目見るかもなァ。
[涼の同意にけらと笑いながら、利吉に視線を向け。]
さッてと。
んじゃ、オレ行くわ。
[ひらと手を上げて、今度こそ丘を下った。]
[先生なんて言われると、恥ずかしげにしながらも笑みかけて。次回作の話には]
今、書いてる最中、なの。
祭りを、題材にする、つもりなんだ。
…あれ、蓮実君、ここに、泊まるの?
[家には行かないのかと言う、疑問。彼の家が今どうなっているかは知ってはいるが、帰って来たのに旅籠へ泊まることには違和感を感じたようだ]
じゃあ、しばらくは、こっちに、居るんだね。
孝博君には、もう、会ったんだ。
うん、史人も、戻って来てる。
皆、変わりない、よ。
良くも、悪くも、ね。
[そこには閉鎖的な習慣も今だに残っている、と言う意味が含まれていることに相手は気付くだろうか。他の住民に比べて許容的ではあるだろうが、榛名自身、外の人間が来ることに対し、手放しに喜んでは居ない]
古い物が傷むのは、自然の摂理だからな…。
手入れ次第で変わりもするが。
[にこりと二人に笑いかけ]
俺も琉璃と友人になれて良かったよ。
それに、玲ちゃんと知り合えた事も、な。
[自身の評価とはにかんだ笑みにそう返して。
二人にひらりと手を振る]
それじゃ、また、な。
いっぱいしてるもん
[むぅぅってするけど。でもりきっちゃんは優しい。]
……りきっちゃん、だいすきだもん。
ひどいとこも、だいすきだもん。
[ぷいっとした先で、ばいばいした孝博の姿が見えたけど、ばいばいはばいばいだから仕方ないよね。]
[裕樹と一緒に玄関へと向かいながら玲に笑いかけて]
お世辞でもうれしいかな。
それじゃあ、またね。
[そのまま裕樹と一緒に玄関を出て、
道中なんとなく一緒に歩きながら]
裕樹はこのまま旅籠にかな?
[自分を求めてくれた声の気配。
名前を呼ぶ声は遠いけれど、ううん、もしかしたら近いのかもしれませんけれど。]
――うん。りょう。私、りょう。
[嬉しいと少女は感じて、いつも弾む言葉よりももっとやわらかく、その聲は弾み、ふわりと消えました。]
――って。してないよ!
中学生とかの方がひどいよ!
[むっかぁ]
だいたいグロウってなによー!
いいじゃん、はるちゃんで。かわいいんだからいいじゃんー!
巫女は求めた、
そして誘われて集まり、
中でも魅入られた者たちは特別に。
[涼の悲しげな様子がおぼろげにつたわったのかくすりとした笑みを返し]
あらためてよろしく、りょう。
ボクはるり、八幡 琉璃。
そうだね。一応旅籠に戻るつもりだけど。
[送っていくか聞くのは、失礼だろうと考えて]
まあそれも、迷わなければ、だな。
方向感覚は鈍くないから、平気だとは思うが。
あら失礼。そう見えたものだから。
へぇ、何だかんだで大事なんじゃないの。
[利吉に軽く謝罪たものの、軽く揶揄するように笑んで。]
はぃはぃ、教育方針に関しては他人目線じゃ判断つかないって事ね。悪かったわ。
でも…ほんとに分かってるのかしら。
[最後の言葉にはほんの少し、視線を外す。]
…まぁいいけど。
そう、るり。
[はっきりとした意識を、りょうに届くように]
ボクからもりょうの存在を歓迎するよ。
[それは仲間の意識からか、やわらかい意識をりょうへと向けた]
そうですか。それは楽しみ…
[と、本の話を聞いたが、宿泊の話題に少し止まって]
ええ。まあ…なんというか…
[ははは。とそのまま誤魔化すような笑みを榛名に向けるが答えることはせずに逸らすように]
はい。しばらくはここに。
変わっていませんか…
[よくも。というよりも悪くも。のほうにとってしまうのは出て行ったという自分がいる以上仕方がなく]
…ま、祭りの間に顔を合わせることもできるでしょうね
[全員が全員ではないが、あまりおおっぴらに望んでいないものだからどこか声を落としていう。]
[少女は、名前を覚えました。
なんだかよくわからない、魅入られたということ。
魅入られたのでしょうか、何かに。
少女には理解ができませんでしたが、
その気配が自分のことを呼ぶという、求めるという事実は、確かに少女を魅了していました。
――わたしは何をすればよいのだろう。
心の中で思った言葉は、まだ、聲になることも、誰かに届くことも、ありません。]
うん、またね。
[それぞれ帰ってゆく二人に小さく手を振り返して]
さて、ご飯の支度しちゃわなきゃ。
…そこの蛍族は手伝ってくれるのかしら?
[薄暗くなってきた庭に煙草の火が垣間見えて。
一瞬悩んだ後、掛けた言葉は結局*そんなもの*]
るり、たかひろ。
[柔らかな、そんな感覚でした。
少女の心の中で、何かがそれを求めました。
何だったのかしら、――わかりませんけれど。]
―― うれしい
[温かいように、少女は思って、そこが気持ちよくて、やわらかく、やさしく、ふんわりと聲を落としました。]
[何かを感じ取ったのかむぅっと裕樹のほうを見て]
それじゃあボクが送っていってあげるよ。
[くすりと笑みを浮かべて]
ちょうどさぁ、久しぶりに旧知の人に会うのもいいかなって思ってね。
[先に離れた孝博を見送りながら、自分も軽く空を見上げ]
さぁっ、て。私もそろそろ戻ろうかしら。
暗くなるのも早いだろうし。
じゃ、お先に失礼するわ。
[言って桜の下から少し離れた場所から、振り返り。]
お祭り、上手く行くといいわね。
[最後のそれは、晴美に向けてのものだったが。
視線は彼を通り越し、咲かない桜の枝を見据えていた。
にっこりと笑んで、再び前を向いて旅籠へと向かう。]
[くすりとした笑み、
仲間を迎えるやわらかさと温かさ、
それは慈愛の心のように]
うん、ボクたちは同類だから。
すぐに慣れるよ、すぐに。
[そっと最後に小さい消え入りそうなほどの意識で]
人を殺すことも……
[去り際の利吉の声は聞き流したか聞いていなかったか。]
・・・あァ、未だ痛てェ。
今日は帰ッか。
[久々のベアクローは余程効いたのか、小さくぼやきながら、旅籠への道を行く。]
[話を誤魔化す様子の蓮実に、言いたくない理由があるのだろうと悟り。それ以上の言及は止めた]
外のことを、取り入れなきゃ、変わるものも、変わらないのかも、ね。
外に出た、孝博君、印象がかなり、変わってたし。
そう、だね。
祭りには、皆、参加する、だろうし。
ああ、そうだ。
今年の祭り、綾野が取り仕切るって言うのは、聞いた?
[声のトーンが落ちたことに気付きはしたが、その理由までははっきりとは把握出来ず。ただ、どこか後ろめたいことはあるのだろうか、と言う考えは浮かんだ。それを言葉に出すことは無かったが]
…男性に送られるなんて、いつ以来かな。
[独白は、微妙な色を帯びる]
でも、助かるよ。慣れた場所はともかく、此処で迷うのは一大事だ。
…旧知の……?
旅籠にどなたかいらっしゃるのかな?
[きょとりとしつつ、歩みを進め]
はたから見れば、逆に見えるんだろうけどね。
[首を軽く横にかしげながら裕樹を見上げながらくすりと微笑みかけて、
そのしぐさと二人の状態はまさに性別逆転状態とかきっと突っ込む人がいたら琉璃が切れるだろう。]
なれない道は大変だからね。
最悪野宿だなんて笑えないし。
[続く質問には]
うん、旅籠の息子の孝博って。
たぶんあってるんじゃないかな?
ああ。やべ。
俺は情報収集中だった。
すっかり話し込んじまったぜ。
っつーわけで、俺も離れるよ。
大人達は、かくして、闇に消えるってな。
じゃな。
[言って、利吉がタバコ片手に、ゆっくりとその場から*離れていった*]
[その感覚の違いなど、少女は理解できませんでした。
だからこそ、そこに留まり、それを嬉しいと*思いました*]
――うん、 よろしく、 るり。たかひろ。
巫女に呼ばれて、魅入られた。
琉璃サンに、涼チャンと・・・オレが?
・・・・ッハ。
夢みてェ。
[独りきりでかれはわらう。
その顔を見る者はいないけれど。]
おう、お休みおっさん。
と、確かにもう暗いな。
俺も宿に戻るか。
祭りは明日、ね。もう俺の用事はケリがついてるが…。まぁせっかくだし見物していくことにするぜ。
じゃ、またなー。
[その場の面々に挨拶し、踵を返す。]
なぁんだ、四歳差じゃんー
[しっかり真顔で言い切る。だってそうじゃん。
それから、こっくり頷いた。]
うん。かわいい、呼び方。はるちゃん。
――って、りきっちゃんまたね!
逆に見えても俺は構わないが…。
まあ少なくとも、現状は互いに理解があるし、それで良いんじゃないか?
[語りつつ歩く内、旅籠は眼の前に]
孝博…?ああ、一瞬だけ会ったな。
仕事の早い男の子だ。
[思い出して、くすりと笑う]
/*
勢いにかまけて小説の最初の文節書いたのは良いが。
こっからどうするの自分www
細かい所決めてないからなぁ…。
登場人物の名前とか出さない範囲で表に落とすか。
*/
[小百合の立ち去り際の言葉を僅かにいぶかしむものの]
……ああ、そうだな。
だが、むしろその言葉は綾野に掛けるべき言葉だと思うぞ。
[追求はこなかった。表情は変えない。自然と流すように]
ええ。そうですね…何一つ動かない状態だと…徐々に沈殿していきますからね…
まあそれにしても、孝博は変わりかたは大きいとは思いますが
[微かな苦笑。
そして、自分はあまり変わっていないと思うが、はたしてどうだろうか?とも己で考えつつ]
ええ。皆。…おや、綾野さんが?それは初耳でしたが
[とはいえ、まるでおかしいことでもないわけだが]
ああ、だから、史人も戻ってきたのですかね
[まだ出会ってこそいないが戻ってきているらしい史人を考えれば、そこでやっと合点がいく]
[旅籠の見える辺りまで来た頃、名前を呼ぶ声が聞こえたか、ふと顔を上げた。]
ん、アレ・・・
琉璃サン?・・・・と、昨日の。
[3年振りでも、彼女――もとい彼の姿は見紛えようもなく。
その隣に昨日の客も見えて、出した声は届いただろうか。]
[そのまま座して喋り、旅籠に入ってきた面々をみて多少驚きながらも久方ぶりに会う地元のものであれ、外のものであれに挨拶や軽く近況のことなどを交わせば、その後あてがわれた部屋に*引っ込むだろうか*]
私、小説書いて、出版してるから、少しだけ、外と関わることがあるんだけど、ここが、取り残されてるような、印象を受ける時が、あるんだ。
外では、当たり前のことが、ここには、無い感じで。
何だか、寂しい、感じが、するの。
孝博君は……確かに、変わりすぎかも。
最初、面影探すのが、大変だった。
[その時のことを思い出して、クスリと笑った]
そう。
だから、史人も、呼び出された、みたい。
玲ちゃんに、まくし立てられた、みたいだよ。
[小さく笑いながら、余計な情報も付け加えてみたり]
よろしく、りょう。
[孝博から来る意識には]
夢だったら、よかったのにね。
ある意味は夢のよのうなひと時が?
夢と現の狭間に、
まどろみ、堕ちて、
巫女の声に誘われ、
捧ぐは…
[歌うような旋律を乗せた意識が伝わるだろうか]
[戻る道が孝博とは違ったのか、途中誰とも会わずに。
結果的に旅籠に先に戻り、中に居た榛名にこんにちはと軽く会釈し、傍に居た蓮実には、少し驚いた。]
蓮実さん?あれ?久しぶりー。
奇遇というか、こんな所で会えるなんて思わなかったわ。
[思わぬ知り合いの顔に、驚いた。]
/*
ところで所謂DQ・・・じゃなかった、今ドキの男子を演ろうと思ってた筈なんですが、
所謂非オタな男性とあまり接したことがないから分かりまs
ハードルが高過ぎましたか。
噂をすれば、影が…と言うやつかな。
[後ろからの声に、どうも、と手を上げ。
旅籠の扉を開いて中へと]
……蓮実?
………噂をしたつもりはないんだが。
どうしたんだ?また旅行の最中か?
[親しげに声をかけ、近くの榛名に気付けば頭を下げた]
あ、小百合ちゃん。
待ってたんだ、よ。
[旅籠に現れた小百合を見て小さく手を振る。用事を済ませる前に、彼女から聞こえた言葉に瞳を瞬かせて]
あれ、蓮実君と、知り合い、なの?
[交互に、二人に視線を送った]
まぁ、たしかに。
重要なのは僕たちがどう思うかだね。
[旅籠の前に着き]
そう?
彼は立派に育ったのかな?
[くすりと笑みを浮かべ、噂をすれば影]
こんばんわ、孝博。
お兄さんが会いにきてやったぞ。
[おどけるように笑いかけて]
早速家の手伝い?親孝行だね。
[更に現れる見知った顔ぶれ。その者達にも小さく手を振って挨拶し]
…裕樹君も、蓮実君と、知り合い、なの?
何だか、顔見知りばっかり、居る、みたいだ、ね。
あれ、琉璃も、来たんだ?
[先程別れたはずの琉璃までも旅籠に現れたことに瞳を瞬かせ、首を傾げた]
何?楽しい噂でもしてくれてた?
[はぁいと祐樹にはにこやかに軽く手を振った。
榛名が待っていた、というのには、思い出したようにあー!とちょっと叫んで。]
あわ。わざわざ待っててくれたんだ!ごめんなさーい。
ちょっと桜を見てたらうっかり話し込んじゃって。
あー、うん。
ちょっと前にその…バイクで事故った時に色々助けてもらって。
[ちょっとバツが悪いのか。苦笑しながらそう話した。]
ハハッ。
何すんのかは知らねーケドさ。
都会も飽きたし、こっちもそろそろ退屈して来た頃だし。
・・・面白そーじゃん。
[人を殺すと、微かなコエは未だ届いてはいなかったが。
歌のような旋律に、僅かに目を細める。]
おや、蓮実まで?
なんだか、本当にたくさんの人が集まってきてるみたいだね。
[笑いかけて懐かしい話に花を咲かせたりとか]
旅にでてからどれくらい立つっけ?
いろいろ言う人もいるみたいだけど。
[くすりと笑いかけながら]
ボクには外の世界にいくとか考えも及ばないけどね。
気にしないで。
早く来すぎた、だけだし。
旅籠に来たお蔭で、久しぶりに、蓮実君とも、会えたし、ね。
[大丈夫、とでも言うようににこりと小百合に微笑んで。持ってきていた小説を小百合に渡した]
そう、なんだ。
人との出会いって、不思議だね。
こうやって、思いがけない、ところで、再会したり、する。
[涼の言葉に青筋立てて拳をきつく握りしめていたが、はあと息を吐くと]
もう好きに呼べ。
まったく、瑠璃にしろ何故俺様をそう呼ぶのだ?
おや、榛名もこっちにきてたんだ。
うん、孝博が帰ってきてるって聞いてちょっと顔見せについでにかわいい弟分(?)をかわいがってやろうかと。
[くすりと冗談めかすようにそういって笑いかけて]
さっき晴美も探してたし、たっぷりもまれたりしたのかな?
[くすくすと笑いかけて]
噂?
何、2人してオレのコト気に掛けてたの?
そりゃァ光栄。
[裕樹も同じような扱いなのは、未だ性別を認識していない故か。
けらと笑いながら。]
いやァ、お久し振りッス。
お変わり無いようで。
[瑠璃に掛けた言葉に他意は無い。きっと。]
手伝いのつもりじゃァ、無かったんスケドねェ。
[僅かに苦笑を混じらせながら、2人の後ろから顔を覗かせる。
何処に行っていたのか、コダマがするりと足許を通って中へ入って行った。]
3回偶然が続けば、必然の香りがするって誰かが言ってたけれど…不思議なもんだな。
[蓮実から、此処が地元だと聞けば眼を円くして]
そういう事は、紅い巫女の伝説貸した後に教えとけよ!
…それとも、まさか気付いてなかったのか?
[呆れた表情で眺め]
ああ…俺たちは、なんと言うか旅行仲間、なんですよ。
前に旅先で知り合ってそれ以来。
[何だか賑やかな旅籠に、楽しそうに笑うけれど。
ふわ、と欠伸が出てしまい]
…ま、積もる話しもあるが、それはまた明日な?
ちょいと、俺は眠い。
他の皆さんも、俺は先に。
おやすみなさい。
[ひらり、手を振って部屋へと戻って*行く*]
うん、そう、きっと面白いよ。
ナニをすればいいのかは、すぐに、すぐにわかるよ。すぐにね。
[くすくすくすと笑み]
でも、ついに、きちゃったんだね、このときが・・・。
ボクはかなしくも、あるかな。
あははは。
[それは悲しさとうれしさ、はかなさの混じったような複雑な感情の笑みで]
うん。
ちょっと、用事があって、ね。
今しがた、終わったんだけど。
[琉璃の言葉に頷きながら軽く説明して]
孝博君とは、まだ、会ってなかったんだ、ね。
ふふ、そう言えば、昔から、可愛がってたっけ。
[笑いながら、するりと中へ入ってきたコダマにも「お帰り」なんて言ってみたり]
そう?うーん、でもごめんね。
ああ、ありがとう。早速今晩読ませてもらうわ。
[春名から小説を受け取って、ありがとうと笑んだ。]
そうね。色んな縁があるものだわ。
…ぁ、ってことは蓮実さん、この村の人なんだ?
[今更というか。春名が親しげに話すということは、おそらくそういう事で。
尋ねれば蓮実からは肯定の言葉が帰ってきて、村に来て何回目かわからない『へー』を口にした。]
たまには親孝行してもばちはあたらないよ、きっとね。
[にぃと意味深げな笑みを浮かべて孝博の背中をぱしぱしとたたき]
孝博はあかぬけた感じ?
悪く言えば都会に毒された?
[裕樹と蓮実の様子に何事かと思えばその説明に納得がいったように]
なるほど。
二人はお知り合いで。
うん、なんかこう運命的なものをいろいろ感じる出会いばかりだね。
[額を押さえる孝博の背中をぽんぽんと矢指叩いてやり見上げる形になりながらにこっと笑いかけて]
元気だしなよ。
[何も知らない男なら一発で元気になるかもしれない。おおよそそんな感じの。]
[蓮実と裕樹のやり取りを眺め、クスクスと笑う]
旅行仲間、か。
度々一緒に、色んな所を、回ってたのかな。
[自分には出来ないことで知り合った二人には、羨望の視線が向けられるだろうか。部屋へ戻る裕樹には、「お休みなさい」と声をかけて見送る]
ボクから見ればそっちが初顔かな。
[見慣れない顔にちょっと警戒の色を含めながらも微笑みかけて]
外から来た人だね。
[さっき聞いてた話から]
女中さんの…?
[該当しそうな人物像を出す]
ッと、アレ。
榛名サンに、蓮見にーサンも来てたんスか。
ソレに、さっきのおねーサンも。
[意外な顔ぶれにやや瞬いて、裕樹にはひらと手を上げて見送る。
コダマは飼い主をスルーして、榛名に向かってにゃあと一声。
あまり懐かれてはいないらしい。]
[尚も謝る小百合には、再度「気にしないで」と言って首を横に振る]
そう、私の、幼馴染の、一人。
七年も前に、外に、出たんだけど、ね。
[そう説明を入れた後に、けほけほと軽く咳をする。咳はそれでもすぐに治まり、呼吸を整えるように大きく深呼吸した]
私、そろそろ、帰る、ね。
今日は、ちょっと、はしゃぎすぎた、みたい。
それじゃあ、またね。
[居る者に挨拶してから立ち上がり、旅籠の出入り口へと向かう。途中、少しふらりとするも、どうにか踏み止まり、旅籠の外へ。榛名の身体のことを知っていれば、少し無理がたたったと言うのが見て取れるだろうか。
ゆっくりゆっくり歩き進め、いつもより時間をかけて自宅へと*戻って言った*]
たまにゃ、ね。
コレで毎日使われちゃァ堪りませんケド。
・・・てて。
[ぱしぱしと叩かれて、眉を下げながらもへらと笑い。]
わざわざ悪く言わんでも。
・・・そんなに変わったスかね。
玲チャンにゃ引かれましたケド。
[ぎこちない態度を思い出したか、苦笑混じりに答えた。]
・・・・・ハイ。
[勿論知ってはいるから、笑顔を見ても微妙な反応。]
/*
>小百合メモ
こっちこそ本持って行くの遅くなってごめーん!
と、タイミングが微妙だったのでこっちで返答。
さぁ寝よう。
*/
ホント、昔から容赦ないッスから、晴ちぃ。
・・・・あァ、何か未だ痛い気がする。
[小百合に答えながら、本人がいないのをいいことにまたその名前で呼ぶ。
また痛み出したのは案外呪いだったりするかもしないかも。]
あはは、そうそう女中だよ。まぁメイドとも言うわね。
[裕樹か榛名あたりから聞いたのかな?とは思いながら瑠璃に言って。]
ところで貴方は?
[微かに首を傾げて問いかける。]
そう孝博はかわいい後輩だからね。
[榛名に笑いかけてから咳き込む様子に]
ああ、送っていくよ?
孝博の顔も見れたしね。
[くすりと笑いかけて孝博には]
それはきっと孝博が晴美ちゃんに失礼なことをしたからだよ。
[そして現在進行形で自分も]
なるほどなるほど。
ボクはるり、よろしくね。
[苗字はあいまいにぼかして、
それでも声からわかる人にはばれるのかもしれないがきっと問われればあいまいにぼかすだろう]
あってすぐですまないけどボクはちょっと榛名を送っていくよ。
女の子の夜道の一人歩きは危険だし、あの様子だしね。
[自分もはたからみれば女、しかも小柄な。
だけどそんなことは置いといた]
それじゃあ榛名送ってくよ。
皆もまた明日にでも。
[そのまま皆に挨拶をして榛名を*送っていった*]
あ、・・・大丈夫ッスか?
[榛名がふらつくのを見て、流石に眉を寄せる。
琉璃が先に声を掛けたから、見送るのみにとどめたが。]
イヤイヤ。
絶対、晴ちぃが怒りすぎなんスよ。
[琉璃に向かっては、口調だけは妙に真面目にそんな主張をしたりした。*]
・・・かなしい?
[すぐに分かると言われたから、言及はしなかった。
琉璃を見送る笑みは、何時もの軽薄なソレよりも*愉しげに見えたか。*]
いや、本当はわからない方が幸福だったのかもしれないし。
ん〜、でももうそれを感じる感覚も変わるのかな。
[そんな呟きをもらして投げかける意識は*途切れた*]
そっかー…って大丈夫?
[咳き込む榛名を心配そうに見る。幼馴染だという蓮実が、少し知った様子で榛名の顔を覗き込んでいた。
傍目から見て、顔色が悪いのが見て取れて。]
…一人で平気?
[送ってあげたいが、榛名の家が分からないので自分が申し出るわけにもいかずに。困った。
と思っていたら瑠璃がついて行くというので、なら大丈夫かと見送るに留めて。]
あはは、あの子はあのまんまなのね。
何か偉そうで可愛いわ。
[どうも聡と同じような感覚で晴美をみているらしく。
そんな会話を暫くつづけた後、借りた本を持って部屋へと戻り、小説を*読みふけった。*]
[少女は『るり』のことを知っていましたが、それは頭の中だけで、本当にここにいることを知らなかったのです。晴美が知っているようなこと、おそらく村の人だということ。それを知って、二重の意味で驚きました。
るりの、歌うような言葉も聞こえていました。
会話もちゃんと聞こえました。
――あいたいな。あってみたいな。
少し思って、少女は桜を見ました。*咲かないとかわいそう*]
─昨日夕方─
[旅籠を出ようとしたところで琉璃から送って行くと声をかけられ]
……ご、めん…あり、がと……。
[また咳が出ていたのか掠れた声で礼を言う。また心配をかけてしまった、と心の中で落ち込む。咳の苦しさと、その心情から眉根に皺が寄った。
声をかけてくれた周囲の者に、「大、丈夫」と弱々しげながらも笑みを向けてから、琉璃に付き添われ自宅へと戻った。
見た目小柄な女性同士であったために、治安の悪い場所では襲われかねない組み合わせだったろうが、ここは長閑な集落。そんなことも無く自宅へと辿り着く]
あり、がと、瑠璃。
……いつも、ごめん、ね。
[声のトーンを落とし、悲しげな表情になりながらも琉璃に礼を述べて。ちゃんと休むんだよ、などと言いながら去っていく琉璃を見送った]
─現在─
[言われた通りにしっかりと休息を取り、きちんと眠って起きたのはいつも通りの時間。執筆道具を持って件の桜がある村はずれの丘へと向かう]
…明日には、立ち入り禁止、だっけ。
今のうちに、インスピレーション、沸かせて、おかないと。
[丘を登りきるまでに少々息を荒くしながらも、辿り着いて深呼吸。息を整えてから聳え立つ桜の木へと近付いた。
ぴとり、手を桜の幹へと当てる]
──……。
[す、と瞳から僅かに光が失われる]
咲いてはいけない。
咲かせちゃいけない。
花をつけぬまま眠る桜。
巫女と共に眠る桜。
その眠りを妨げてはいけない。
巫女の眠りを妨げてはいけない。
もし桜が咲いてしまったら。
もし巫女が目醒めてしまったら。
[不意に口をついて出たのは『紅き巫女の伝説』の最後に使った文章。無意識に言葉を紡ぎ、ハッと我に返ると幹に当てていた手を離し、胸の辺りで両手を握った]
……そんなこと、起きないよ、ね。
[過去に一度起きたらしいことは調べた時に聞いたが、それ以降起きたと言う話は聞かない。今回だって大丈夫だろう、そう自分に言い聞かせ、桜の木から離れた。
桜の木の周囲に生える別の木の根元に座ると、執筆道具を広げ、構想を*練り始めた*]
もう好きに言っておけ。
[憮然とそう言うと、ポケットから鉄球を取り出し]
俺は用事があるので暇するが。
何もない村だが、くつろいでいってくれ。
[そう言うと、、それを弄びながら桜の下をあとにする。]
/中/
……ていうか。
深夜自重って言ってるじゃねーかと。
まあ、土日だからいいけどな!
さて、弾かれたという事で、利き手の件は能力喪失系で行くとするかねー。
ぱっと見、玲はなんか引いてるっぽいから、これはこれで面白い。
そして利吉の人、あれは弾かれサインなんだろうか。
まあ、見るからにがっつり能力者設定組んでたからなあ……。
しかし、幻夢での言い換えナシでは連続で弾かれてますな、俺。
まあ、白雪の時よりは気が楽だが(こら。
今回は、途中墓下いけるかなー? 能力者内の縁故分布次第では、村人でも残されるけど。
―回想・夕方―
そうでしょうね。
最も変わることが必ずしもいいことではありませんが
[ただ変わる始点さえもたないのは悪くも感じるが、そこは黙りながらも孝博に関しては確かに。と頷きながらも]
あはは。その光景。目に浮かぶようですね
[付け加えられた情報。を笑って聞く。
兄と綾野。どちらかといえば綾乃を優先していたような印象のある玲を思い出す
あの頃より当たり前だが成長はしているだろうが、その印象はやはりまだ持っていて
確かに変わっていないのだろうか。と想いいれば
旅籠にちらほらと、顔見知りが入ってきて驚く。地元のものならばともかく外での知り合いと顔を合わせることとなるとは。と]
[驚く小百合。それはこちらも同じで]
小百合さんではないですか。久しぶりですね
まさかここであえるとは…
[知り合い?と聞く榛名の言葉と視線に軽く頷き。小百合が出会いの説明をすればあのときのことを思い出し、嘆息と微かに咎めるような呆れるような視線を小百合に送り]
もう…今はあまり無茶な運転していないでしょうね?
まああの時は人命関わることはなかったのでよかったですが
[無茶な運転をするような人物が知り合いにいるなど精神衛生上よろしくないのだ。とばかりに言う。該当するのが二人もいるのだからそれは二倍になっているが]
はい。久方ぶりの里帰りでして、まさかそのタイミングで会うとは本当に奇遇ですよ
[奇遇だけですむ気が若干しなくなってきているがその心中は押し留めいう]
…いえ、私たち…主に私が噂をしていましたよ
[些少の驚きを交えながらも、同じように親しげに。裕樹にはわからぬことをいって、最初は…どころか当分かもしれない間すっかり性別を騙されていた旅行仲間に応じ、榛名に視線を送る。本を薦めた。手紙を書いていた知り合いという意であって。
榛名に裕樹頭を下げている様子からきっと既に知り合っているのだろうが]
旅行というよりも…里帰りですね。
[裕樹の三回の偶然というのはわからなかったが、史人と同時期に帰省したり、裕樹や小百合にあったりと確かに重なっているな。内心頷き、小説の話題になれば]
あはは。ついうっかり言い忘れてまして。
ちゃんと、気づいていましたけれどね
[そして誤魔化すように笑みを浮かべる。気づいていたどころか
その作者も知っているとか、古い家屋が一応とはいえ自分の実家だとか。いろんなことを含みながら誤魔化しの笑みで、それに気づくかどうか。
榛名の問いに対する旅行仲間というのに合っている。と同意の頷きを返しながらも。寝るというのにまた明日と見送った。
どうやら今日は追及は逃れたようだ。明日は知らないが]
ええ。ちょっと帰ってきました琉璃さん。お久しぶりです
元気そうで良かったです
[相変わらずだなぁ。内心で想いながら。七年ぶりの挨拶をして]
七年ぐらいですね。なかなか大変でしたよ
色々言う人は……まあ仕方ないですがね
[なんて力のない笑みを返にとどまり]
…まあ、煩わしいことも多いですからね
[外に世界についての意見。そのわずらわしさは琉璃であれば自分に比するものではないだろうと思い
裕樹のことを。そうですね。と頷いて返し、一度琉璃と裕樹を交互に見た。ある意味似ていると。]
[先程あった孝博には手を上げて応じ]
色々考えましたがしばらくこちらに泊めさせていただくことにしました。客としてですがね
[自分の家に戻るといった相手だからこその説明を一つ
話が咲く内に、琉璃が咳をして戻るという。それに立ち話ではなくすぐに旅籠に入ればよかった。と一瞬表情を曇らせて、でもすぐやめる
心配されるの榛名は申し訳なく思う性質だから、と]
では瑠璃さん。よろしくお願いしますね。榛名さん…また後で
[本当ならこの二人では危険なことは変わりはないのだが、良くも悪くも変わっていないなら大丈夫だろうと。見送って。
青髪の青年…多分外からの旅行者かなにかだろう。に挨拶をして、
己も他に習う様にあてがわれた部屋へと引っ込んでいった]
―回想・了―
[夕飯の後、片付けをして退散──と、思ったものの。
来客も絶えた状況では、さすがにそうも行かずに捕まった。
卓を挟んで向き合う父から来るのは、小言と苦言と、そして]
「櫻木も、代が替わる。いい機会だから、お前も戻って葛木を継げ」
[端的で、そして、自分にとっては一番面倒な、言葉。
それに即答はせず、ただ、視線を右の手に落とした]
……家の存続にしろ、技術の継承にしろ……別に、俺でなくても構わんだろーに。
[空白を経て返したのは、こんな言葉]
それに、俺にも都合がある。
仕事だって、そう簡単に投げ出せるものじゃねぇ。
……大体、俺が継ぐのを良しとしてない向きの方が多いんじゃね、里のお歴々には。
とにかく、今すぐ戻れとか家を継げとか言われても、はいわかりました、とは言えねぇよ。
[大学進学を強行した時点でかなりの酷評が下されたのは知っているし、卒業後に向こうで就職した事で今の評価が出ているのも承知している。
勘当されていないのは、ある意味では奇跡だろう、とも思っていた。恐らく、それを仕向ける向きも少なからずあるのだろうし]
「……史人」
……話、それだけか?
だったら、持ち帰りの仕事、片付けにゃならんし、部屋、戻るわ。
[咎めるような口調で名を呼ぶ父に、返したのはこんな言葉。
そのまま、返事も待たずに立ち上がり、自室へと戻る。
居間に残った父がどんな面持ちだったかは、知る由も知る気もなく]
[部屋に戻り、荷物の中からファイルケースを幾つか取り出して机の上に重ねる。
横に置くのは、くわ、と口をあけた蛙を模した陶器の灰皿。
煙草を一本出して火を点け、ファイルの中身を広げて……ふと、見やるのは、右手。
よくよく注意してみたなら、その動きがどこかぎこちない事に気づく事ができるだろう]
……ここまで動くようになっただけでも奇跡だっつーに。
細工できるレベルまでなんて、回復できるわきゃねぇだろうが。
[零れるのは、愚痴めいた言葉。
続けてため息を一つ零すと、ふるり、と軽く頭を振って、*広げた書類に集中し始めた*]
そこまでは言わないけれど。
立ってる者は兄でも使え、ってね?
[冗談めかして笑い、台所へ。
客人を帰した後での態度としてはかなり珍しかったかもしれない]
あ、そっちのお皿取って…。
[手伝ってくれる兄の手の動き。
何度か見ているうちに、フッと声が流れた]
…うん、それ。ありがとう。
[見なかった振りで鍋から器に盛り付けてゆく。
蕗の煮物に、豌豆の炒め物。簡素な、村らしい料理。
肉じゃがの皿はそれとなく史人の前に置かれるだろうか]
…洗物は全部やるから。行って。
[夕食後。父が兄を呼ぶ声に、下げてもらった皿を取り上げた。持っている手が以前と違うことに、小さな溜息を押し殺しながら]
[カチャカチャと音を立てる食器。
洗剤は使わず、貯めておいた米研汁を使って油を落としてゆく]
………。
[会話は全部ではないが聞こえてくる。
代替わり。それは村全体の昨今の雰囲気でもある。
晴美はまだ少し若い。だが兄は綾野よりも年嵩なのだ]
…兄さん、だもの。
[ポツリ呟いた]
「……史人」
[兄の立ち去る足音。溜息交じりの父の声。
聞かなかった振りで洗い終わった皿を拭いてゆく]
「…玲。後で重ねの漆を」
はい、持って行きます。
[苦虫を噛み潰したような表情の父に、手を拭きながら答えた。
使う道具を運ぶ程度の手伝いは、今回でも問題ない。
…今回は、それしか手伝えない]
[頼まれた物を運んだり、届け物をしたり。
家を出たり入ったりしながら夜は過ぎていった]
……。
[一段落してから自室に入ると、机の上に置かれた道具箱をじっと見た。けれどそれには手を伸ばさずに、取り出したのは棚に仕舞ってあった別の箱]
…綾姉の役に立てるなら。
私はそっちでいいんだもの。
[呟き開いた箱の中には。
細工の施された小振りの*管が一つ*]
[そうして、桜の木の下をあとにして訪れたのは村人たちが祀りの準備をしている場所。
へこへこと挨拶をしてくる古老どもを無視し、テントの奥−綾野の休んでいる場所−へ。]
綾野。
[そう声を掛け、ジッとその顔を凝視していたが、ふん、と目を伏せると]
三年前の事故を忘れろとは言わん。だが、今年からは貴様が宮司だ。
努々そのことを忘れることないようにな。
[一見冷たい言葉だが、長い付き合いである綾野はその中の気遣いの音を感じ取るか。]
[そして、目を開いてチラリと他の村人の不在を確認すると]
……それに。
綾野も家督を継いだなら口伝について聞き及んでいるだろう。
今年は、外からの者も多い。
もしものこともある。警戒は怠るなよ。
[それだけ言い残し、じゃあなとテントをあとにした。]
/中/
まあ、一応だいじょーぶだとは思うが。
りゅーめー師匠に掠るネタでなけりゃ、そんなに大きな影響は出ないと思うし。
……展開次第では、最後に動かさんとならんからな、りゅーめー師匠。
見えない設定回しで赤に負担がかかんなきゃ、問題ないからねー。
まあ、ここで言っても仕方ないんだけど。
……ていうか、玲の拾い方が上手い。さすがだ(何。
そーかそーか。
よかったなァ親父。
[蓮実から泊まる旨を聞けば、へらと笑って主人を見た。お前も手伝えとの切り返しには肩を竦めるだけ。
それから2、3言話しただろうか。
客がそれぞれに解散するのに倣い、自分の部屋へと引っ込んだ。]
[さすがに昨夜のやり取りは気まずいものがあったのか。
日が変わり、朝食を済ませるとすぐ、散歩してくる、と家を出ていた。
祭の準備で慌しい合間を縫い、ふらり、歩いて行く]
……さすがに、力はいってるねぇ……。
[軒先に掛けられた飾り紐が風に揺れるのを眺めつつ、ぽつり、呟いた]
[丘の上の木の下。その根元に座り込みペンを滑らせる]
────────────────────────────
若葉が茂る季節。村では数年に一度行われる祭りの準備に大忙しだった。
祭りと言っても、その内容は魂鎮めの儀式であって、とても厳かに執り行われる。村ではその祭りを取り仕切る家があり、代々祭りの中心となり儀式を進めて来た。
今年は宮司の代替わりがあり、取り仕切る宮司は初めて中心に立つこととなるため、祭りの準備はいつもより慎重をきして行われていた。
そんな慌しい村に、普段ではあまり無い外からの訪問者が何名か現れる。
探偵を名乗る男、主より暇を貰い羽を伸ばしに来た女中、古民家を見て回っている建築家の見習い。他にも祖母の家に遊びに来た少女や、誰かと待ち合わせをしているらしい青年も居た。
外部からの訪問者は滅多に現れない閉鎖的な村。このように何人も現れたのは祭りのためかと思われた。その割には人数が多いとも言えるのだが。
そして、村から出て行った者も数名、祭りに合わせ帰郷した。呼び出された者や目的あって戻って来た者など、理由は様々だった。
────────────────────────────
……こっちに、変えよう、かな。
折角だし、ね。
[それは今書いている小説の出だしの文節。今回の祭りで集落にやって来た外部からの者、彼らも作品に登場させることにしたようだ。尤も、細かい描写は書かれることは無いかもしれないが]
[翌日。]
よし、ッと。
[今日は雑炊らしい。
自分の分だけ取り分けて、軽く食事を済ませた。]
んじゃ、行ってくるわ。
飯食う人いたら適当に出しといてなァ。
[奥の主人に声を掛け、旅籠を後にする。
カウンターの上に寝そべるコダマが欠伸で応えた。]
―宿屋の一室―
[朝の気配。ほのかで柔らかい朝日がカーテン越しに降り注ぎ
身じろぎを一つ二つ。寝ぼけ眼でぼんやり起き上がり、寝癖を軽く手ぐしで整え起き上がり、しばし身支度をしたなら、食事を取ろうと部屋を出る]
[孝博とすれ違ったなら、軽く挨拶の一つでもしただろう。
そして主人に食事を頼み。適当な席…につこうとして、カウンターに猫が寝そべっているのを見て、近くに座る
目を合わせないようにしながらもそっと撫でた…撫でた…撫でた…ちょっとご機嫌になった]
では…いただきます
[運ばれてきた料理…雑炊を食べ始める。その間主人は時間もあったのもあったのか。久しぶりにと会話をする。だがそれは近況を聞くだけでもなく]
いえ…まだ西行院家には顔を出していません。
綾野さんが宮司になるというのは聞きましたが…
[前者は当然として後者もこれまた微妙なものがある]
これからですか……どうしましょうかね…
[それは自分で決めること。という主人の言葉に頷いた
そして口うるさく言うわけでもなく忠告のようにいう主人に感謝をしながらも食事を終える]
さて……どうするか。
墓参りに行くにしても、手ぶらじゃなんだし、な……。
[道の分岐で立ち止まり、首を傾げて思案顔。
ぐるり、周囲を見回せば、目に入るのは、準備の進む桜の丘]
…………。
[ふと思い返すのは、昨日、桜の下で交わした言葉]
桜の……巫女と、魔、ねぇ。
[伝承については、一応一通り教えられている。
いずれ家を継ぐ者として、必要な知識だから、と]
別に、なんかおかしいとも、思えんのだが……。
ま、俺も事故ってから、色々と鈍ったっていうかなんていうかだし。
わからんでも無理、ないか……。
[出る前に蓮実が降りて来るのが見え、軽く手を上げて。]
・・・どっから行こッかねェ。
[矢張り無計画だったらしい。
祭りの準備の合間をふらふらと進む。
まるで余所者を見るような目の者も皆無ではなく、軽く肩を竦めた。]
はーい、はるちゃん!
しっかりくつろがせてもらいまーす!
[本当になんにもないけど、なんて、言わないよ!]
――ばいばーい!
[なんで鉄球持ってるんだろって不思議だけど、お見送りした。
その後、桜を見る。じ。花もないし。]
どーして、花、ダメなんだろー……
[おばーちゃんにもー一回聞こうかな。
それから、おばーちゃんちに戻る。りきっちゃんの話をして、それから、色々。色々、聞いた。
おばーちゃんとはあんまり似てない。っていうか、ぜんぜん似てないから、みんなびっくりだろうなー。]
ところで、他にも宿泊客がいるのですか?
[裕樹や小百合。他にも青髪の青年とすれ違っていたことから聞くと、もう一人。
確かに祭りの時期ではあるが、ここの祭りは…外を見ているからの対比からか、あまり外部向けではないと言えるだろう…と。考えるなら妙である
それをいったら己が戻ってきたのもまた妙であるといえるが]
祭りは…今日は準備の追い込みですかねぇ
[食器を持って去っていった主人を見送りながら、呟く。
コダマは答えてくれない。だからというわけでもないが、また撫でた]
……ま、行った所で、何がわかるってんでもないが。
もっかい、近場で見とくか、桜。
[桜からは違和感は感じていない、けれど。
微かに嫌な予感のようなものはあった。
それを払拭したい、という思いが働いたか、歩みは自然、桜の丘へと]
/中/
……何でかんで、元キャラがしぃちゃんだからなあ。
アレは恨み言とか残さないというか、まあ、だからこそ厄介なんだけど。
・・・・なァんか、たりィ。
[無意識の思考はついコエに出る。
戻って来たのは確かに卒論の為ではあったけれど、都会から出たかったという側面もあった。
最初のうちこそ懐かしかったけれど、閉鎖的な村の空気にも次第に飽きが生じて来たところで。
ましてや昨日急に交わせるようになったコエ、目覚めて尚身体に残る違和感、そして何かを予感するような琉璃の言葉。
やる気が出ないのも仕方の無いことかもしれなかった。]
[一段落ついて執筆道具から視線を上げた。ふぅ、と息を吐く]
…んー…。
続編にするから…あの辺も、盛り込まなきゃ、ダメかな。
[ペンの後ろを顎に当てて少し考え込む。見上げた視線の先に、花つけぬ桜の木が映った]
──……。
[じっと桜の木を見上げる。咲かない桜、咲かせてはいけない桜。今まで当たり前だと思っていたが、改めて考えてみると不思議なもので。枯れるでもないその木を不思議そうに見上げた]
うーん、今日も田舎だ!
よし。
[こぶしを握る。ぐぐっとな!]
どっかいこー。
どこいこー?
[んー、悩むけどてきとーかなぁ?あんまりずっとりきっちゃんといると、りきっちゃんがほんとにロリって言われちゃうし!]
/*
コダマの名前の由来は、親猫の名前がタマだったから、タマの子→コダマとかいうどうでもいい裏設定があったりします。
足の先尻尾の先が白い灰色猫なイメージ。
[足早に、丘を登っていく。
準備も追い込みという事で、行き交う人の数は多い。
その邪魔にならぬように気遣いつつ、桜の近くまでやって来て]
……あれ、榛?
何してんだ?
[桜を見上げる姿に気づいて、声をかけた]
[昨日もなんだか色々聞こえてはいたけれど、少女にとってこの聲はまだ馴染みの浅いもの。
なんだか遠い、遠い場所での言葉みたいに聞こえています。
それはまだ、少女が、染まりきっていないという証拠なのでしょう。]
―― たかひろ?
[聲の感覚が、なんとなく、そんな気がしました。
ちょっと思ったら、それは聲になってしまって、なんだか不思議な感覚を覚えてしまいます。
義理の祖母が、ちょっと目をそらした少女に不思議そうにしましたが、少女はふるふると頭を横に振っていました。]
……あ、史人。
[別の木の根元に座り見上げた状態から視線を史人へと移す]
小説、書いてた。
もう少ししたら、ここに近付けなく、なるだろうから。
祭りを題材に、書くつもり、だったから、ここで書いて、インスピレーション沸けば良いな、って、思って。
ん、・・・あァ。
涼チャンか。
[別のコエ。
慣れてはいないが故に、その名を呼び返すのは遅れる。]
聞こえてた?
悪ィね、つい。
[コエに乗せるよう意識するも、未だ不明瞭な部分もあるかも知れない。]
[小説書いてた、との言葉に、なる、と短く声を上げ]
確かに、神楽舞台の設置が始まると、もう立ち入れねーからな。
……祭りって、今年の?
まあ、今年は色々とあるし、題材としちゃ面白いんかね。
[そこらはよくわからんけど、と。
軽く言いつつ、桜の幹に軽く、手を触れる]
――ううん
[家から離れ、少女は少し笑いました。なんだかこういうつながりはとても嬉しかったのです。]
――たかひろ。
――たかひろは、き う、桜の ころ いた?
[言葉を交わそうとすると、やっぱり少女は少しぎこちなく。]
――もしか、してって。
――思っ んだ。
――るり は、 この村の 人な でしょう?
そう、今年の。
前作が、村全体を、題材にしたもの、だから、その続編って、形に、しようかと、思って。
祭りが、進むごとに、起きたことを、盛り込んで、書いたら、面白いかな、って思うの。
…と、これ、言っちゃったら、後で読む、楽しみ、減っちゃう、か。
[「失敗」と小さく舌を見せて笑った。執筆道具を地面に置くと、ゆっくりとした動作で立ち上がり、桜の傍に寄って]
…本当に、不思議な、木だよね。
ずぅっと、長い間、枯れるでもなく、花をつけない、なんて。
[途切れ途切れに聞こえるコエは、此方の所為もあったかも知れない。
意識を集中すれば、意味は取れないわけでもない。]
きのう、桜の・・・・、あァ。
りっチャンの傍にいた、よな?
んン、そう。
“話した”のは、初めてだったケドな。
では…散歩でもいってきます
[主人は一度振り向いてまた働きだす。コダマはやはり寝ている
じっとしているのは落ち着かない。と旅籠を後にする]
―旅籠→外―
[歩きつかれたのか建物の陰に避難し、行きかう人をぼんやりと眺めている。
片手でペンをくるりと回しながら、メモはまだ白紙のまま。]
・・・りゃ。
[見覚えのある小柄な影に視線を留めた。]
んンと。
涼チャン、だったッけ。
[昨日聞いた名を反芻しながら立ち上がり、其方に寄ろうと。]
――りっちゃん、
――りきっちゃん?
――うん、りきっちゃん、いたよ
――あ。
[少女は、嬉しそうに笑いました。それは少女を保護してくれた人を出されたからか、それともそこに、孝博の姿を見つけたからか、わかりませんでしたけれど。]
あー、確かに先にそれがわかると面白くねぇかも。
とはいえ、お前の文の書き方とか描写の入れ方は読んでて飽きねーから、そんなに気にはならんかな?
[失敗、と笑う榛名の様子にくく、と笑って]
……樹、自体は生きてるんだよな、コレ。
病害だとしても、こんな症状ってのは聞いた事ないし……。
ホントに、なんで咲かんのやら。
えーと、たかひろっていってた人。
ひろちゃん!
[見えた見えた! ちっちゃいけど、田舎だから人が少ないから見えるよ!
都会だったら見えないけど!]
やっほー!
おはようー、昨日ぶり、ひろちゃん!
[近寄ってきてくれるみたいで嬉しいな!手を振っておこう!]
ヤ。
昨日ぶり、だなァ。
[手を振る涼に片手を上げ返し、傍まで寄る。]
嬉しいねェ、覚えててくれたん。
[ひろちゃんの呼称に、例の軽薄な笑みを浮かべた。]
たかちゃんのほーがいい?
[悩むなやむ。どっちもかわいいし!
あんま好きじゃないみたいだし?とか思ってしまうけど。]
んー、はるちゃんとおそろいで、たかちゃんにするのもいいのかなー?
ハハッ。
よッぽど、好かれてるよーだね。
[笑い混じりにコエを落とし。
視線の先には少女。]
ヤ。
また会ったな。
[軽薄な笑みの下、此方でも挨拶を返した。]
気に、ならない?
それなら、良いんだけど。
舞台を、祭りにするだけで、細かいところは、変えたりするかも、しれないかな。
全部が全部、実際に起こったことには、しない、つもり。
起こったこと、ばかりだと、ただの、ノンフィクション、だし。
[桜に近付いても手を触れることは無く。先程のことが尾を引いているために触れる素振りは見せない]
うん、生きてる。
病気なら、幹も、枝も、何かしらの、影響が、出てるはず、だし。
…まるで、花が咲く前に、刻が、止まってしまった、みたい。
-昨晩-
[どうにも、失態を見られた蓮実には、恩と苦手意識とが混ざった複雑な感情があった。
再び注意されればバツが悪そうに、視線を泳がせて。]
あーうん、それなりの安全運転は心がけてるわ…。
[と微妙な回答。実際の所懲りてないのか、交通法を守った回数の方が多かったりするのだが、言える筈もない。再び笑って誤魔化しながら。]
あの時は、病院着くまで気絶したけど、結局片足折っただけで済んだからねー。感謝してます。
そうだね奇遇。あれ、裕樹とも知り合いなんだ?ふーん…
榛名さんが言う通りに、縁が巡り巡って…って感じね。
やっぱりお祭りのせいかしら?
[そうでもなければ、あとは何か因縁か、はたまた呪い、くらいしか思いつかない。
が、それを口にするほど無配慮ではなく。]
――りきっちゃんは、大好きだよ。
――だって、助けてくれた、から
[少女は嬉しそうに*笑いました*]
――うん。
――お話しながら、あうのも、にかいめ?
うん、はるちゃん。
えーっとねー
……なんで、鉄球つけてるんだろ、そーいや。
[名前じゃなくて、ぱっと浮かんだことを*言っちゃった!*]
起こった事そのままよりは、アレンジあった方がいいだろな。
ま、何にせよ、楽しみにしてるぜ。
知り合いの間でも評判いいしさ、お前の作品。
[けらりと笑って。
触れようとしない様子に首を傾げつつ、自分はまたぴたぴた、と幹を叩く。
伝わる感触は、生きた樹のそれ]
……時間が止まってる……か。
巫女の伝説の後……この下で刃傷沙汰があって、一度咲いたっていうけど。
その時から、ずっと、桜の時間は進んでない……って事なんかね。
-回想-
そうかそうだね、七年ぶり…、
[蓮実の言葉を反芻しながら]
あまり村もかわってないのに、蓮実はずいぶんと変わった気がするよ。
ウラシマタロウ効果?
[くすりと笑い、顔を覗き込むようにして微笑みかける姿はやはり女の子っぽく、
7年前とほとんど変わりのないように蓮実に感じさせるであろうか。]
確かにわずらわしさも増えるのかな?
この村にいるだけでも何名かいるんだしね。
[くすくすとおかしそうに笑い裕樹と自分を見比べる様子に、
じっとそちらを見てから裕樹のことを知っているのだろうか?と思う。]
まぁ、積もる話はまた今度にでも榛名のこと送ってあげないと。
[そして、榛名を家に送る途中謝る榛名に笑いかけながら]
気にしないでよ。
困ったときはお互いに助け合う、
それが当然の仲なんじゃないのかな?ボクたちは。
[捕らえ方によっては誤解とかも招きそうな発言ではあるが、
その見た目の容姿などから普通に女友達同士の会話にしか見えず、
またそのことがそのままの意味に榛名にも伝わるであろうか。]
うん、榛名も気をつけてね。
そんな表情しないでよ。
[むにっとほっぺをつつき、(背伸びしながらになるのだが)笑いかけて]
ボクは榛名が笑ってくれている方がうれしいよ。
それじゃあ、おやすみ。
[手を振って家へと帰っていった]
鉄球?
・・・・あァ、晴ちぃのコトか。
確かにありゃ、なんでだろーなァ。
[本人がいないのをいいことにか、無意識に出たのか、矢張り呼び名は幼少期のもの。
ついでに軽く首を捻ってみせたが。]
・・・じゃ、セットのほうがイイかな。
[冗談めかしてそんなことを言った。]
-回想-
[家の正門前、人の気配を感じて、
闇の中じっとそちらを見据える]
ああ、まだいるんだね…。
本当に……、そんなにも……
[くすりと浮かべた笑みは無邪気な子供が浮かべる冷酷な笑顔のようで]
まだ…そう…、まだ……。
時はまだ…。
[そう呟く]
桜でも見ましょうか…こっそりと
[祭りの際も遠くから見るつもりだ。
その際の場所を探す下見もかねて、桜のある。丘のほうへと歩き出す]
助けて?
・・・・ふゥん。
[話したいなら勝手に話すだろうと思ってか、それ以上の言及はしない。]
そーだな、2回目だ。
なァんか、変な感じだよな。
[顔を合わせながらも、全く別の会話が進行している。
かれの笑みが苦笑じみたのに、涼は気づいただろうか。]
[評判が良いと言う言葉には、嬉しげな微笑を史人に向ける]
私の、小説、読んで、もらえてるんだね。
面白いと、思ってもらえるなら、本当に、嬉しい。
…私が出来る、唯一のこと、だから…。
[最後の言葉だけ、少しトーンが落ちたか。
巫女の伝説の話が出ると、先程のことが思い出され。右手で左腕を掴むような形で僅かに身を縮める]
…その後から、咲いたと言う、話は、伝わってない、ものね。
けど、普通に考えれば、時間が止まるって言うのは、あり得ない、よね?
ただじっとしてても、時は流れ行くもの…。
[榛名と琉璃を見送った後、お休みなさいと分かれて部屋に戻り、ベットの淵に腰かけ早速榛名から借りた小説を開く。
物語のはこび、情景描写と村内のリンクしている部分、筆者の癖、そこから微かに
見える意図。
ちりばめられている伝承と脚色、そしてその中に残っているはずの真実。それを、探る。
読むというよりは、解読するような作業は、明方近くまで続いた。
全てを把握するには一晩だけでは足りないが、それでもおおよその見当がついたところで本を開いたままテーブルに置き、窓辺によって少し空気の逃げ道をつくった。
そこから丘の方へと視線を向けるが、ここからは桜の樹は見ることはできない。
それでも、昼見た桜の樹を思い返しながら見る。]
…咲かない桜、咲いてはいけない桜。
榛名さんはそういってたけど、大婆が的外れた事を言うはずがない。
だから、あの桜は必ず咲く。
[それは、本を読む前から確信していた事。]
[目を覚まし、裏門からやはりこっそりと家を抜け出す。
今日はレースのふりふりのたくさんついた白黒のゴシック調のドレス。]
桜、もうすぐだったっけ。
見に行こうかな。
[祭りの前は琉璃にとってはそれはいつもの日課、
そしてそれ以外の時にはあまり近寄らないのも。]
んっ、やっぱり人がいっぱいいるみたい?
[見かけた人々に声をかける]
二人もいまのうちに桜の見溜めかな?
[くすりと笑幼馴染に声をかける]
ああ、なんせ、俺の住んでるとこの図書館に寄贈されてるくらいだしな。
[さらりと言って。トーンの落ちる様子には、ほんの少し、眉が寄る]
……お前が、じゃなくて、お前だから、じゃねぇの?
お前の文章は、お前にし書けない。お前だから創れるもの、だろ?
[諭すように言いつつ、頭を撫でるように手を伸ばして]
咲いてはならぬ、咲かせてならぬ……緋色の龍の戒め、だったか。
現実的に考えれば、桜だけ時間が止まるって事はないだろうが……なんにしても、不可解だよな。
楽しそうだね、二人とも。
[くすりともう一つの意識が二人の意識に交わるように語りかけ]
こうして心がつながるというのも悪くはないものでしょ。
心のつながり、かつて巫女様が求めたものはもっと深いものだったかな?
[くすりと笑み]
そのうち、慣れるんじゃないかな?
慣れるよ、きっと。
ボクもこうしてこうやって話すのは久しぶりだし。
なかなか楽しいものだよ。
[話が一段落した辺りで、]
あァ、そだ。
涼チャン、コレからどっか行く?
[ふと思いついたように涼を見て、問い掛ける。]
よけりゃ、案内しよッか?
未だ準備中だケドさ。
[特に行き先が無いことを知れば、そんな提案をした。
断られなければそのまま2人、のんびりと歩き回るだろうか。]
……ん。
[呼びかける声に気づいて、そちらを振り返る]
よぉ、琉璃か。
神楽舞台できちまうと、至近距離には入れんから、今のうちに見とくか、って思ってな。
[かけられた声に視線を向け、柔らかに微笑む。昨日去り際に言われたことを思い出しながら。浮かんだそれは自然なもの]
瑠璃。
明日には、近くで見れなく、なるから、ね。
瑠璃も、見溜め?
あ、それと…昨日は、ありがと。
[再度礼を述べる。それは昨日とは違い、明るめな表情でなされた]
咲けば狂乱、色は紅…か。
大婆…私に何をさせる気なのかしら。私は言われた事しかやらないわよ?
[そう口にすれば漠然とした不安のようなものを感じ、煙草に手を伸ばしかけたが、部屋には灰皿が置いてなかったので、止めた。
ぱらりと、風にゆられてページがめくれてゆく。]
それにしても…おかげで純粋に小説楽しめなかったじゃない。
……感想どうしよう。
[誰に言うともなく呟いて。
本を閉じようと手に取ると、開かれていたのは奥付のページ。
書かれていた『ノンフィクション』の文字に、目を伏せ細長い溜息をついた。]
ん。
なかなか、面白ェな。
[混じる意識に、口許に軽く弧を描いた。
元々笑みが浮かんでいたから、知らない者から見てもそう不自然ではあるまい。]
久しぶり?
前にもダレかと?
[何気ない問いかけを乗せた。]
[集落の外れ、丘の上。
特に慌てるわけもなく歩く。途中村の人とすれ違ったが、大して覚えているという相手にも会わなかったのか旅行者とでも認識されたのだろう。他人を見るような目
それを気にすることなく歩いていけば、慌しい様相。行き交う人々。それを避けるように歩けば]
ァ…
[思わず声が裏返る。
幼馴染三名。内、これまた会うのが微妙な者が一名。
別に嫌いとかではない。単に外にいる自分も知られている…ようは祭りを見に帰るなんて言葉が通用しない相手がいたからだが]
史人にとっては久しぶりに会うわけだしね。
[そういって桜の方をみやる、
何か思うところがあるのか曖昧な色の感情をその瞳に宿して]
きっと桜もお久しぶりって挨拶してくれるんじゃないかな?
しゃべれたらね。
[榛名に笑いかけるころにはまたいつものように]
そんなようなものかな?
気にしないでよ。
ボクもいろいろと榛名には助けてもらってるしね。
ああ、もちろん史人にもだよ。
ボクがこうして笑って生きていられるのも榛名と史人のおかげでもあるんだし。
ボクの織り成す人生には欠かせない要素だからね二人は。
[図書館への寄贈と聞くと、流石に驚いたのか瞳を瞬かせ。諭すような言葉には]
私、だから…?
私だから、書ける、もの…。
[噛み締めるように反芻する。反芻する間、自然と視線が下へと向かいつつあったが、頭に何かが触れる感覚に視線を上げ、史人を見た]
私じゃなきゃ、出来ないって、こと、かな。
[少し浮上したのか、そこには小さな笑みが浮かんでいた]
戒め…それが、桜の刻を、止めてるの、かな…。
非現実的に考えるなら、そう考えると、しっくり、くる。
中:
さてようやっと小百合の内設定も決まりかけてきましたと。
表で上手く出せるといいな。
相変わらず言葉足りない子ーだもんだから(´・ω・)
お父さんと、お母さんとね。
でも、今はもう、いなくなっちゃったから。
もう2年になるかな。
[くすりと笑み]
そういえば孝博はしらないんだったねボクの両親が死んだことは。
[ふと、感じた視線。
何気なく見やった先には、見知った姿]
……あれ、蓮実。
何だ、あいつも戻ってたのか。
[その内心など知らぬまま、ぽつり、呟いて]
ま、そうとも言う。
三年前の時はのんびり見もしないで戻ったし、その前だと、高校卒業した後だしなぁ……。
[それから、琉璃に視線を戻して、妙にしみじみと]
桜が挨拶、ね。
……例えされてても、今の俺じゃ気づけんかも知れんが。
って言うか、そこまで持ち上げられても、俺、なんも出せねぇぞ?
[欠かせない要素、との評には、冗談めかしてこんな言葉を]
そんなに、助けた、かな?
当たり前だと、思ってるから、あんまり、実感がない、な。
[それこそ昨日瑠璃が言っていたことと同じことで]
私も、瑠璃や、史人には、助けてもらって、ばっかり。
他の人にも、手を貸してもらって、ばっかり、だなぁ…。
[主に身体が弱いことが原因で。幼い頃からそうだったのだが、榛名はそれをあまりよしとはせず。無理しそうになって止められたりしたのもこの二人が主だった]
/*
うーん、色々この先の想定してるんだけど、やっぱりC取れてないと狂いにくいなw
小説書きながら狂っていくのを描写したかったんだけど。
被害出てからの流れで持って行けるか考えるかー。
*/
−翌日−
[今日の左手には鉄球に代わりジッポライター。蓋をカチンカチンと開閉させる。
今の彼は村の道を歩く。目的地は−−紫堂邸。
昨日、屋敷に戻って使用人から当代(本人にその意志がなかろうと、本家からすれはそういう扱い)の帰還を聞いたが故。]
ふん。長らく連絡を寄越さなかったと思えば、帰ってきても挨拶無しか。
まったく。孝博にしろ蓮実にしろ、都会に出た奴は礼儀も忘れるのか?
[何やら、不機嫌なご様子。]
二人がいなければボクはボクじゃなかっただろうしね。
[くすりと微笑みかけて]
ほめてるとのも違うかな。
いわゆる、腐れ縁ってやつ?
[じぃっと顔を覗き込むように見上げて笑いかけて]
それじゃあ声の聞いてもらえない桜はさびしくて泣いちゃうかもしれないね。
[首を軽くかしげてか榛名の方に振り返り]
お互いにとって当たり前、だけども当たり前でもかけがえのないもの。
それだけお互い密接ってことだよきっと。
助けてもらうのは何も肉体的なことばかりじゃないだろうしね。
はるちぃ?
[なんだろ、その呼び方?でもなんかかわいいから、今度そうやって呼ぶことにする]
たかちゃん。
セットセット!おそろいおそろい!
でも、はるちゃんじゃすぐにわかんないの?
もうひとり、はるちゃんがいるの?
[むーっと唸った。お話は楽しい。]
[ほんの一瞬だけテンパったが、頭を振って正気に戻す…多分。挨拶は少し置いて
まず桜のほうを遠巻きに眺める。
準備をしている幾名か。知っているようないないような。曖昧な対象…ひっそり見るならばこの辺りだろうか。その辺も考え終えれば、また視線を戻し、史人と目が合ったからというのもあるが、軽く手を振りながら三名の元に近寄り]
どうも。昨日ぶりの榛名さんと琉璃さん。そして何日かぶりの史人
…やはり。桜を見に来たのですかね?
そ、お前だからできること。
それで、色んな連中が楽しんでるんだから、もっと自信持てよ?
[ぽふぽふ、と。軽く叩くように数回撫でてから手を離し。
視線をふと、桜の梢へ]
現実的な要素じゃ説明しきれねぇ訳だし、そう考えるのが自然だろうな。
まあ、何にしたって、破られちゃかなわん……って感じだが。
[伝えられる伝承を思い返してか、表情は一瞬だけ、険しく]
――ほんとうに
――変なかんじ。
[少女がこの聲の時には、普段よりも格段に落ち着いているから、もしかしたらその分違和感は強いのかもしれません。でも少女には、そんなことがわかるわけはなくて。]
――るり。
――うん、嬉しい。
――とっても。
[翌日目がさめれば、日はもうだいぶ高く昇っていた。
久しぶりの夜更かしと、一応の休暇というのもあって、遠慮なくのんびり身支度を整え部屋から出る。
一階に下りて旅籠の主人に食事を頼めば、一旦奥へとひっこんでいく。
カウンターの上に寝ていたコダマをちらと見れば、向こうはこちらの視線を感じてか、そそくさと外へ出て行った。どうやら嫌われているらしい。
体質かは知らないが、昔から動物が懐くことは少なかったので、さして気にも留めなかったが。
そうして暫く待っていたら、雑炊が出てきたので、遠慮なく頂いた。]
あ、美味しい。御主人料理上手ね。
[褒めたら息子が作ったと、少しぶっきらぼうに返された。
照れたのかな?とは心の中だけで思いつつ。ゆっくり味わって食事を終えた。]
気にしないでよ。
仕方のないことだったんだよ、あれはね。
うん。
[くすりと笑むそれはいままで見せたこともないようなどこか冷酷で楽しそうな、
常人ならば寒気や嫌悪感を覚えそうなそんな笑み。]
それに孝博は今までこの村にいなかったんだし知らなくてもなにも悪いことはないよ。
ボク自身落ち込むとかそんなことはないしさ。
気にされる方が逆にボクはいやかな。
[死んでしまった両親のお話。
琉璃の両親のことは知りませんが、少女は、何を言えばいいのかなと首を傾げました。]
――でも、
――あえなくても、
――繋がっていられたの、
――いいな。
[言おうとしたけれど、それは決して口にはしませんでした。]
そ、晴ちぃ。
[へらりと笑う。
晴ちぃ呼びが露呈したら、此方に危害が及ぶだろうことは、どうやら頭に無いらしい。]
んン、榛名サンって女の人がいてね。
小説書いてんだケド・・・知らんかな。
[何となく確信めいた言い方になったかも知れない。]
……そんなモン、かな。
[琉璃の評価に、掠めるのは苦笑。
もっとも、自身にも同じような感覚は、あるのだが。
ただ、物理的な距離を置いているせいか、自分がそこまで大きいとも思えないだけで]
……ま、腐れ縁ってのは在るかもしれんけど。
というか、桜に泣かれても、俺も困るって。
泣かれるのは、抜き打ちテストで赤点取った生徒だけでじゅーぶんだ。
[最後の部分は冗談めかしていい。
近づいてきた蓮実に、よ、と言いつつ手を振る]
よ、こないだぶりか?
俺は、実家に呼び出されて戻ってきたとこ。
ふぁ〜あ。
[大きくあくびをしながら、ぶらぶらと歩く。
情報収集はそれなりにすんだ。
後は、事が起こるか起こらないか。それだけでしかない。
そして、所詮受身の身としては、やることもなく、ただボーッとすごすしかない。
言ってみれば、ここで桜の丘へたどり着いたのもただの偶然でしかない―――いや。これも含めて桜の魔力なのかもしれないが、それは誰にも知る由はない。
とにかく、利吉はなんとなく桜の丘へと歩き、そして、3人の姿を見つけ、軽く手を振って近づいた]
おー。
お嬢さん、そして、先生。えーと、それから知らん人。こんちは。
知らん人のために、自己紹介すると、俺は九重 利吉。探偵やってるんでよろしく。
あー。生憎と名刺は切らしちまったんでごめんな。
うん、しらないー
[しっかりこっくり頷くよ。]
はるなさん。
はるなちゃん。
うーん。
……はるちぃちゃんと、はるなちゃんで、いっかなー?
でも小説なんてすごいなー!
[ソンケイしちゃう!]
[史人の口から漏れた名前に反応し、そちらを見る。そこには昨日会った幼馴染の姿。こちらに近付いてくるのを見ると小さく手を振って]
うん、昨日、ぶり。
……何日か、ぶり?
[確か蓮実はここへ来て史人とはまだ会っていなかったはずでは。そう思い首を傾げた。
瑠璃から返された言葉には]
当たり前でも、かけがえの無い、もの。
…うん、そう、だね。
色々、助け、られた。
[肉体的にだけじゃない。その言葉に思い起こすのは二年前に瑠璃が体験した出来事のこと。あの時自分は傍に居ることしか出来なかったが、それでも彼は助かったと言ってくれた。それを思い起こしながら、瑠璃に一つ頷く]
ん……ありがと、史人。
[励まされて微笑が浮かんだ。撫でられたことも落ち着く要因になったことだろう]
うん、破られたら、大変…。
破っちゃいけないし、破られても、いけない。
…破ろうとする人が居るのかは、分からないけど。
[蓮実に笑いかけると]
昨日ぶり。
[その異変については特に問いただすこともなくいつものように笑いかけて]
こうしてなじみが集まるのも桜の木の導き?
それとも巫女の?
[くすくすと冗談にしてはあまり笑えない冗談を口走る]
――るりの、おかあさんとおとうさん、
――いなくなっちゃったの?
[聞こえてきた聲に、少女は少し躊躇ったあと、尋ねました。聲にしているつもりですし、そうなっているはずですが、ためらいが表に出ているのか、とても小さい聲でした。]
「玲ちゃん、これ頼めるかね」
[祭りの準備も佳境に入り、村も賑わいを増してきた。
それは実際の祭りの空気とはまた別の、特別な時間]
はい、いいですよ。
[頼まれた物を他家へ運んだり、綾野への連絡を請け負ったり。パタパタと村の中を行ったり来たりしていた]
お、よう、探偵の旦那。
[また会ったなー、と、手を振る利吉に、軽く返して]
今日は、南部クンは一緒じゃないんか。
[ごく何気なく、こんな言葉を付け加える。他意はない。多分]
ん、じゃァ行くか。
[頷き、しかし矢張り宛てがあるわけではなく。
聞かれれば説明を返したりながら、ぶらぶらと歩く。]
あァ、ソレでイイんじゃねーの?
[呼び方に関しては、特に何か考える様子も無く頷いた。]
そーだな、凄いよなァ。
此処のコトも書いてたみてーだケド。
そう、気に入ってるのはなによりだよ。
[りょうに笑いかけるような意識]
無理やり押し付けられて、気に入らないとかなるのはいいことじゃないからね。
利吉、さん。
[近付いてきた人物に会釈をして。名刺が切れたと聞くと、村の人全員に配ったりしたのかな、と少し見当違いなことを考えて居たり。
瑠璃の冗談が聞こえると]
導き、なのかなぁ…。
仮に、桜や、巫女が、そうしてるとしても、導く意図が、見えないね。
[真に受けて首を傾げ、考え込んだ]
[食事を終えれば、昨日とさして変わらぬ格好で外へ出る。
別に用があったわけではなかったが、旅籠に居続ける気にもならなかったわけで。
村の中は昨日より慌しい様子。
そんな様子を眺めながら、ふらりと歩いてゆく。]
ええ。だいたい二週間ぶりぐらいでしょうかね
私は祭りを見に…まあ、実家にも一度だけ顔を出しましたけどね
[榛名に帰ってきたときの理由は祭りといった。だからこそ通すしかないわけだが、一応のようにと付け加えて、手を振る史人に言って三人に軽く会釈。
首をかしげる榛名のその理由に単純に気づかぬまま、一度榛名の注意深く見て]
大丈夫…そうですね
[よかった。というように息を吐く]
[琉璃の笑みが見えたわけではない。
けれど、そのコエに篭った冷たさは伝わって来て、少しの間押し黙る。]
・・・・そ、か。
なら、イイケド。
[ありがと、という言葉と笑みに、刹那浮かんだ険しさは解け。
余り他者には見せない、穏やかな笑みが微かに浮かぶ]
まあ、破られないように、櫻木が護ってるわけだけど。
……破ろう、なんて考えるヤツ、いるのかねぇ……。
[そんな事しても、なんにもならんだろうに、と。
ぽつり、呟いて]
――あのね
――こうやって話せるのも
――こうやって話をきいてくれるのも
――なんだか、繋がってるって思うのも
― ぜんぶ、うれしい。
[少女は琉璃の言葉に、ほんとうに嬉しそうに言いました。目に見えるわけではないけれど、こうやってきちんと、繋がっているということは、少女にとってなによりも安心できることでした。
ほんの少し、それを望む心が強くなって、ほんの少し、聲の使い方がうまくなってきています。]
ここの?
桜のこととか?
キョウドシリョウってやつかなー?
なんか、図書館のせんせーが言ってたけど。
……しょーせつ読んでると眠くなっちゃうんだけどね!
聞こえましたよ。探偵の九重 利吉
名刺を切らしたらしいとまで。物覚えが悪いほうではないので大丈夫ですよ
[冗談っぽく利吉にいいながらも]
紫堂 蓮実と申します。
一応は地元の人間ですよ。とはいっても、当分離れていまして、昨日来たばかりですがね
[軽い自己紹介をして、よろしくと柔和な笑みを浮かべながら、宿の主人に聞いた宿泊客というのはこの人だろうかと少し考える]
[蓮実からはっきりとした返答は無かったが、史人に向けた言葉で外で会ったことがあるのだと理解する。自分の知らぬところで会っていてもおかしくないと考えたようだ。
自分を見て安堵するような蓮実に、意味が分からぬように瞳を瞬かせていたが、昨日のことだと悟ると]
あ……心配掛けて、ごめん、ね。
ゆっくり休んだら、何とか、落ち着いた。
[すまなそうな表情を浮かべる]
[笑いかける琉璃に同じように笑みを返し]
桜…もしくは巫女の導き…ですかぁ
ええ。誰かに呼ばれてみな集ったのかもしれませんね。
[実際自分がそうなのだが、同じように冗談っぽく言う]
ん、桜の伝説の話。
[変わらず笑みを向けたまま、]
郷土資料?
・・・どーだろねェ、小説は入るんかな。
[首を傾げた。]
アハッ、だと思った。
[最後は少し失礼だった。]
泣きつく生徒?
それは大変そうだね、赤点は特に彼らにとって一大事だ。
[自分が学生だったころを思い出したのかふとそんなことを考えて]
桜は涙が枯れ果てて、花も葉もつかなくなったとかね…
[ふとそんなことを呟き、やってきた男に視線を向け、その自己紹介を聞けば明らかな警戒の色を見せ]
こんにちわ、探偵の利吉さん。
こんな辺鄙な村に来てもある仕事は猫探しくらいなものな気がするけど。
[ミャウ、という声。
戻る足を止めればちょこなんとこちらを見上げている姿]
コダマ。
丁度良かった、これ分けて貰った所なんだ。
[手元の袋から取り出したのは煮干。
膝をつくと掌に乗せて差し出した]
旅籠にも人がいっぱいなんだってね。
コダマは気にならない…?
[何気なく猫の棲家へと顔を上げた]
こないだ、飲みに行ってから、そのくらいだっけ?
[二週間、という言葉に記憶を辿りつつ、言って]
……祭り見に、って事は、自発的に来たって事か……。
[告げられた帰郷理由に、ほんの少し、声に感心したような響きが混じった。
蓮実は、ある意味では自分と同じくらい、戻りにくい理由を抱えている、と思っていたから]
桜の伝説って、えーっと。
……えーと。
[頭ん中に入ったはずなんだけど、あんまりちゃんと覚えてなかったみたい。]
…………カンケツに言うと?
[聞いちゃえ!てへv]
でも、小説は、はいらないのかなー。よくわかんない。
図書館っていっぱいじゃん。
――って、ひどーい!いちおー、英語は読めるししゃべれるんだよ!
…少なくとも、この村には、居ないと、思いたい、かな。
破ったら、どうなるか。
伝承を、知ってれば、余程のことが、無い限り、破ろうとは、しないと、思う。
[史人の言葉に返すのはどこか希望的なニュアンスを含んだもので。破られるようなことはあって欲しくないから、と言う気持ちが強く現れている。
利吉の言葉には]
そんなに広くない、は、あるかな。
実際、そうだし、ね。
[その部分には小さな笑みが浮かんだ。続いた言葉には不思議そうに瞳を瞬かせ]
ここに集めたのが、桜や、巫女の、導き…?
いや、なんか凄く懐いてたから、南部クン。
[苦笑する利吉の様子に、けら、と笑うものの]
……トラブルメーカーなのは認めよう。
[続いた言葉は、妙な実感が篭っていたかも知れない]
ま、泣かれても、追試以外の答えはないんだけどな。
[一大事、という琉璃の評価には肩を竦めてさらりと返すものの]
……泣き疲れて、か……。
巫女の伝承とか考えると、あながち冗談になってねぇかもな、それ。
[その後の呟きにはふと、こんな事を呟いて]
うん、
けれども、こればかりはしかたのないことだからね。
どうしてもそういうことはある。
誰にでもいつかはやってくるんだからね
[りょうにやさしさのこもった意識を送る]
いえいえ。心配したのは私の勝手ですから
[これ以上は気にせぬように。という意をこめた笑みを、すまなそうな表情をする榛名に向けて]
ま…好んで破るものなどいないでしょう
[ほんの少し声を潜め言った]
[そう言えば祭りの準備が始まる頃から聞こえ始めた声。似たようなものを聞いてここへ来たと言う者も居た。
もしそれが桜や巫女の声だったとしたら。
そんな考えが過ぎり、振り払うかのようにゆるりと首を横に振る。
仮にそうだとしても、呼び寄せる理由が分からなかった]
ありゃ。知らんかッた?
簡潔にッつーと、難しいケド・・・
[顎に手を当て、考えるような仕草。]
昔此処にいた巫女が、役目棄てて、魔物になって・・・
通りすがりのエライ人に退治された、みてェな?
[多分間違ってはいない。筈。]
あー、悪ィ悪ィ。
ケドさ、英語より先に日本語が大事じゃん?
[何処かからかうような口ぶり。]
少なくとも、地元民ならそんなコトは考えねぇだろ。
でなきゃ、なんのために櫻木や葛木……それに、西行院が色々と伝承伝えて、祭りやってんのかわかりゃしねぇ。
[榛名に返しつつ。
どこか不安げにも見える様子に、元気付けるように肩を叩こうと手を伸ばしつつ]
いや、確かにそれって真理だけどな。
何も起きてない内から、暗くは考えたくねーぜ、やっぱり。
[予測もつかない、という利吉の言葉に、僅かに苦笑する]
だいたいそのぐらいでしたよね
[もしかしたら数日分ぐらいの誤差はあるかもしれないが]
…あまり自発的には来たくなかったのですが…少しは過去も見ないといけませんしね
[どちらかといえばそれは後付であるが、一応嘘ではない。
でもやはり意外なのだろう。最初外で史人と偶然会ったときは村を思い出すようで嫌だ。といつもより表情を隠すのが下手であったとかもあったわけだから当然だが]
― うん。
[少女は頷きました。だけれど、それはどこか気もそぞろで。
優しい言葉に、優しい空気に、なんだか囚われてしまったみたい。]
― そうだね。
― でも
― るりのおかあさんと、おとうさんは、
― るりが覚えててくれてるから、きっと、しあわせだね。
[紫堂家を訪れるも、当然そこは不在。そうして、またも村人を捕まえ、蓮実が旅籠に泊まっていることと、桜の方へ向かったことを聞く。]
ふん。まったく、何をしているのだ蓮実の奴は。
[そう呟くと、桜に向かう。]
聞いたんだけど、いっぱい言われるとわかんないの!
[えっへん]
通りすがりのえらいひとって、通りすがりってすごいねー!
――むー!しかたないんだもんー!
ママはいつもえーごで電話してたからー!
[すねてやるー!]
ねぇ、コダマ。
あれ君のところのお客さん、だよね?
[何となく落ち着かない気分になりながら。
それでもまだ煮干を食べている猫を撫でている。もふもふ]
/中/
あと1805pt 独り言 あと1805pt
この独り言の直前の状態。
こういうそろい方も珍しい。
……しかし、相変わらず、中独り言ばっかりだな、俺。
ああ、同じことを何度も繰り返して飽きるというのはわかりますよ
[と、利吉の言葉に頷く
自分も何人にも、離れていた間なにをやっていたのか。など聞かれているからこそ実感もこもる]
はい。昨日ですよ
ちょうど祭りの時期でしたので、とはいっても別に私自身が参加する必要はないですが。
後は家のことを少々
[祭りに参加する必要。という問いはやはり職業柄…もしくは仕事だろうか?など内心では思いながらも特に隠す理由もないので素直に答える]
可能性、か。
どう、なんだろう、ね。
[先程頭を過ぎって、否定したこと。分からない、と言うような様子で瑠璃に対し首を傾げた。
史人から伸ばされた手は榛名の肩を軽く叩き。それと共に告げられた言葉には「そう、だよね」と一つ頷いた]
あら猫ちゃん。
[コダマの姿を見かけて、気安く声をかけると思いっきり猫に嫌そうな顔をされた。
仕方ない事だが。無条件で嫌われるとちょっとだけしょんぼりした。
コダマはぷいとそっぽを向いて、はじめて見る…ようなどこかで見たような。
とりあえず、村人と思われる少女の手から煮干をかしかし齧りつつ、ご満悦の様子。
たまにこちらを警戒たっぷりに振り返り、こっち来んなと威嚇してくるのには首を竦めたが。]
いいなぁ。貴女には懐いてるのね、その子。
[こんにちはと、少女に軽く会釈した。]
……まあ、自発的に来たくない、ってのは、何となくわかる。
[ふと浮かぶ、苦笑。
過去もみないと、という言葉は、ほんの少し突き刺さるような心地もしたのだが、それは表情に出さないように努めた]
しかしまあ、外に出てった連中がまとめて戻ってくるとか、ホント、どんな偶然なんだか。
ふぅん。
[じぃっと利吉の方を見てから、
榛名が信用した相手でもあるのだしと思い直し笑いかけ]
そうだねご飯が食べられなくなるのはとっても大変だ
こんなところでのんびりしていても大丈夫なのかな?
[くすりと笑みを浮かべ首をかしげ指先を唇にあてながらじっとその顔を覗き込むように見つめ、
すぐに幼馴染達の方に視線を向けて]
うん、まぁ。
実際のところは誰にもわからないのだろうかもね。
[桜に視線を移しながら]
呼ばれたのも、咲かない理由も。
…こん、にちは。
[声を掛けられれば、おずおずと挨拶を返す。
いいなぁ、というのには僅か首を傾げて]
コダマも。
村の子、だから。
[説明になるようなならないような答え。
フーッ、と小さく威嚇するコダマを、宥めるように撫でた]
あァ、そんな感じするもん。
[またも失礼です。]
通りすがりが凄いんじゃないケドな・・・まァいいか。
で、その巫女が死んだのが、例の桜の下だったッて話。
[簡潔に締めくくった。]
英語で電話か。そりゃーすげェな。
[其処は素直に感心したらしい。]
はい。触らぬ神に祟りなしという言葉もあります
真実であれ嘘であれそれをわざわざ掘り返す者もいないでしょうし。管理しているもの達がそれを許さないでしょうからね
[真実か否かは知りはしないが、咲かない桜というのが奇妙であるというのは事実ではあるが、思っていることをそのまま榛名に口にする]
[むっかー!]
どーゆーいみさー!たかちゃんのばかー!
…そっかぁ。だから咲いちゃだめなの?
話とびすぎー
[ぷぷい]
よっくわかんなかったけどねー
英語の成績は、だからいつでもいいの
[笑ってしまえば、だいじょうぶい。ママのことは、あんまり、はなしたくない。]
うん、集める意味が、分からない、よね。
[利吉の説明に同意するように頷いて。共通点の言葉には少し考え込む]
…共通点は、無いけど、外から来る人でも、何故か、知り合いだったりする、傾向が、高いよね。
それこそ、縁や、運命、って言っちゃえば、おしまい、だけど。
[考えながら言葉にして。
そんな中、利吉が吐いた煙を少し吸ってしまう。途端にその場にしゃがみ込むようにして咳き込んだ]
…っ、は……けほっ…。
[連続で咳き込み、苦しげな呼吸が続く]
[孝博に笑いかけるように]
そういってもらえると助かるな。
[続けてりょうにも笑いかけるように]
たとえどんなに距離が近くても、
ボク達は体という器の中に包まれている。
だから本当に親密になるのに大切なのは心の距離、通わせあう距離。
[甘くささやき掛ける、それは悪魔のささやきのようにも天使のささやきのようにも]
そうだね、きっとおかあさんとおとうさんも、
いまごろは。
[くすりと笑みを浮かべる]
…ええ。ですよねぇ
[史夫と同じように苦笑を浮かべる
過去というのは感じる度合いは別にしてもどちらも同じようなもので]
本当。偶然というかなんというか。史人が帰ってきているというのも昨日、孝博や榛名に聞いて知りましたが驚きでしたよ
[それはタイミング以外のものも含んでいるが]
/*
どう病弱なのか全く決めてなかったわけですが(滅)、呼吸器系が弱いのが一番やりやすいか。
と言うわけで利吉の煙使ったり。
ごめんねっ。
*/
んー……。
[利吉の例えに、軽く、眉を寄せて]
まあ、例えそうだとしても、さ。
個人的には、それで何をしたんだよ、って感じなんだが、俺には。
……いや、俺はそんなに気にせんけど……影響受けやすいのも、結構いるからなぁ。
[少しは気をつけよーぜ、と言いつつ。
視線が向くのは、榛名の方。
ぽんぽん、と力づけるように数回肩を叩いて、ん、と頷き返す]
そっか、外の人には警戒してるのね。
まぁ私は昔っから動物…特に猫には懐かれなかったけど…。
はいはい、それ以上は近づきませんて。食事の邪魔はしないわよー。
[威嚇するコダマにそう言って、一人と一匹から1,2メートルほど離れた場所に立ち、何気なく玲の顔を見た。
猫をあやす彼女とは初めて会ったはずなのに、どこかで見た気がするのは気のせいか。
暫く首を捻って考えて。たっぷり数分かかってようやく思い当たるものを見つけた。]
…ねえあなた、ひょっとして葛木さん?
[昨日会った、葛木史人、彼と少しだけ面差しが似ていたのでそう尋ねてみたり。]
>>320
……確かに、知り合いが多いってのは同意だね。
今時、同窓会でもここまで集めらんねえよ。
[情報源として、知り合いは多いが、プライベートにまで関わる知り合いはほんの一握りしかいない。
それこそ、利吉に関わりすぎると、ろくな運命にならないことが多いのだから]
縁とか、運命とか。
そういう理屈じゃ片付けられないものがあるのも確かかもな……って、悪い。
[煙が吹きかかり、榛名が咳き込んだのを見て、利吉がタバコを握りつぶした]
俺の空気がこいつであるかのように、お嬢さんにとって、こいつが毒であったようだね。
[言いながら頭を下げる。
利吉にとって、精一杯の謝辞の姿勢だ]
[……カチン。]
触らぬ神か。
あるいは貴様にとって西行院もその類なのか?
[そう言って唐突に現れる。何やら剣呑なオーラを出していたり。]
ハハ、悪ィ悪ィ。
[ちっとも反省してないような笑み。]
んン、ソレがなァ。
その何年も後に、あの下で人が死んだ時に、また桜が咲いて、魔物が暴れたんだとか。
だから咲いちゃダメなんだとさ。
[ぷいとされてか眉を寄せつつ、そう付け加える。]
んーまァ、イイんじゃないの?
人それぞれって言うしさ。
[涼の心境には気づいたか否か、ただ笑みを返した。]
猫、苦手なんですか?
[コダマは「当然でしょ!」と言わんばかりの態度で尻尾を立てる。はぐはぐはぐと食事もしっかりしているが。
じっと見られて首を傾げられるのを不審そうに見ていたが]
…はい。そうですけれど。
[何故名前を知られているのだろう。
兄と面識があるからだとは思いつかず、コダマに負けず劣らぬ警戒色を示した。唸りこそしないが]
はい。そういうことですね
[他の者にもだが当然利吉にも声が聞こえたなど言えるはずもなく]
私に関しては特に気にしなくてもいいですよ。
それに言いたくないことは意地でもいいませんから
[柔らかい口調であるが、きっぱりという]
別に初めから疑うなどしませんよ。
何か起こされたらそれは困りますけどね
[恥ずかしげに頭をかく利吉にさりげなく釘を刺す]
もし本当に桜か巫女か、
何かの意思で集められるのなら、
きっとボク達の思いつかない理由、
もしくは簡単すぎて気づけない何かを理由にしてるんじゃないのかな?
声をかけやすかったとかさ。
[本当に思いついたことを適当に言ってみたと言った感じで、
すぐに咳き込む様子の榛名の方によって]
大丈夫?榛名?
[心配そうに背中をさすりながらすぐにとがめるように利吉の方を見て]
すわされる人のことも少しは考えてほしいなぁ?
[とがめるその様子は榛名のことだけでなく、
蓮実に対して探るようにした様子も合わせて快く思っていないようだ]
[驚いた、との蓮実の言葉に、だろうな、と呟く。
親との確執のみならず、右手の事情を知っている彼であれば、尚更そう思うのだろう、と]
ま、あれだ。
実家の台所を預かる妹様には、勝てん。
[冗談めかして言いつつ、肩を竦め。
榛名が煙に咳き込む様子に、大丈夫か? と声をかけつつ、傍らに膝を突いた]
[魔物、と。
自分の言った言葉に、小さく何かが動く。
それが何かは未だ分からない。]
心、ねェ・・・
[いまいち気の無さそうな返事を返す。
涼の問いかけに同調するように、意識を向けた。]
[煙草で咳き込む榛名を見て止めようと思ったがその前に己が止まった。
理由としては懐かしさすら覚える剣呑なオーラを纏う者の存在であって]
…お久しぶりですね。晴美様
お変わりないようでなによりです
[考えて流した。そしてしたたかになったと思う
昔は傅くように育てられて多少そういう意識があったのにと]
ふーん。
人が死んだら、桜が咲くって、えーと
なんだっけー。
「桜の下にしたいが眠ってる」ってことなのかなー?
[うーん、ママのことは流しちゃえ!]
ごめ、…、け…り、すう…、い…も、こうな…の。
[途切れ途切れに利吉に言葉を向ける。利吉は悪くないと言いたかったが、咳き込んでしまい言葉にはならなかった]
だ……ょう、ぶ…。
すこ、し、や…め、ば…。
[傍に来てくれた瑠璃や史人にも、途切れ途切れの言葉で返し。背を摩られることで少しずつ呼吸も治まってくるだろうか]
……。
[軽い物音と、知らない人物の声。小百合に向けた警戒心もそのままに、食事の終わったコダマを抱き上げて立ち上がった。
微妙に不満そうなコダマはもっと貰うつもりだったのだろうか。それとも力の入ってしまっている腕に文句をつけたかったのか]
ううん、むしろ好き。小さくて可愛いし。
でも懐かれないのよねー、昔っから。
[残念、と言った風な顔をしながら。
警戒色には、ある程度距離を保ったまま。
内心「あ、なんかコダマが増えた」とか、ちょっと思ったとかそんな。]
あ、やっぱり。昨日葛木史人って名乗った、お兄さん…だと思われる人に会ったんだけど。何となく、似てるなって思ったから。
[そうやんわり言ってみる。ただここの兄妹仲までは知らないので、どう受けとったかは分からないが。]
人の趣味に、とやかく言いはしねぇけどな。
時期が時期で、わりと張ってるのもいるから、気ぃつけた方がいいぜ?
特に、古老連中はそーゆーのに神経質だからさ。
[利吉には、軽く返して]
あー、いいから、落ち着くまで無理に喋るな。
[途切れがちに返す榛名に、宥めるように声をかける]
あらさっちゃんこんにちは。
そりゃ居るわよ。祭り終わってないんだし。
[いい笑顔で聡に手を振った。
呼び方を変える気は毛ほども無いらしい。]
そっちは今起きたの?ぐーたらしてるわねぇ。
[自分の事は大いに棚に上げておく。]
[利吉は煙草を消したようだし、琉璃と史人が榛名のフォローに回っている]
でしょうね。そういえばまだ玲ちゃんにはあっていませんでしたね
[頷いて、史人の右手を一瞬だけ盗み見る。村には伝えていないといっていたがまだなのだろうか。と思いながら]
偶然ですね。私も平和主義者です
ま、閉鎖的なとこもありますから狭苦しく感じるかもしれませんけどね
[と、利吉に。最後のほうは幾分声を潜めいう]
ん…。集中し過ぎたか。
[昨日見た葛木家の細工についてなどの見識をある程度まとめ終えた所で、顔を上げる。
自室から出て、旅籠の主と会話を交わして]
俺以外、みんな外か…。
まあ天気も良かったしな。俺も少し出て来るか。
[外へ向かおうとした所、食事だと呼び止められる]
あ…。ありがとうございます。
ああ、兄さんと。
…似ているのでしょうか?
[言われてほんの少しだけ警戒を解く。だが聡も現れたことで全体的には殆ど変わっていないだろう。
後半は純粋に疑問だったようで。何しろ村の人間にとっては「葛木の子」で一括り。外の人間の評価は知らない]
[内心で嘆息して、身体の向きを晴美に向き合うように動かして]
別にそういうつもりもないんですよ。
家を管理していただいたことに関しての礼をせねばなりませんでしたからね。
ただ、今更どういう顔して尋ねればいいのかもわかりませんでしたしね。
私は今どういう立場か実は知りませんしねぇ…
[とはいえ、管理されてて無人であればある程度予測はつくが]
[あまり利吉を攻めるのも榛名を余計に困らせることになるだろうとそれ以上は言うのはやめ]
別に、特にはないね。
いまのところそういった迷惑をかけたことは。
[肩をすくめて、剣呑な様子の晴美にいつものように笑みを返して]
こんにちわ、晴美。
ずいぶんとご機嫌斜めだね。
[と蓮実との様子には視線を向けるだけで榛名の背中をなでる手はとめずに落ち着いてきた様子に笑いかけて]
ごめん、ついかっとなっちゃったよ。
[まだ会ってない、との言葉にそっか、と言いつつ蓮実を見て]
まあ、会うなら、覚悟はしとけ。
音信普通な相手には、手厳しいから、あいつ。
[誰のせいだ、と言われそうな事を言いつつ。
余計なことは言うなよ、と。
そんな思いを視線に込める]
・・・読み方分かんなかった?
[感心したような声に、思わず小さく笑った。
足は自然と旅籠のほうへと向かっていただろうか。]
ん、そーだなァ。
仲イイッつーか、元子分?
[微妙に分かりづらいかも知れない。]
…葛木玲、です。
[挨拶をされれば聡にもぺこりと頭だけは下げて]
……祭りを見に、来られたんですか?
[黙ってしまうのも失礼だろうかと、一応そう返した。
その雰囲気にどこか気圧されがちだったりもするが]
ええ、そうね面差し…部分を言うなら目元のあたりが。
少なくとも、昨日初めて会った私が、兄妹かなーって思うくらいには似てるわよ。
[疑問にはそう答えつつ、それでもやっぱり警戒されている様子には、仕方ないかーと心の中で。]
いいじゃない減るもんじゃなし。
[いい笑顔は崩さない。]
最初はお花見。だって花が咲くって聞いたんだもん。
でも花は咲いてないし、だったら代わりにお祭りあるんだしそっちを見て帰ろうかなって。
[言いながら、聡が自己紹介を始めたのに気づいて、自分も名乗ってない事に今更気づいた。]
ああ、ごめんなさい。名前言ってなかったわね。
私は朧小百合。暫く宜しく。
[食事を終えて、改めて席を立つ]
美味かったよ。ごちそうさま。
[にこり笑って、旅籠を出て行く。
その先すぐに見かけたのは3人の姿]
…聡もやるね。
[近づいて、口笛を鳴らす]
―― うー、気のせい!
ぜーったい、ふーみんせんせーには言っちゃダメだよ!
[こ、肯定じゃない。ハズ。]
元子分って……
そっかぁ。こき使ってたんだぁ
[はるちぃちゃんって子分だったんだぁと考えた。言葉に出てないけど。]
あ、そうそう。おっきい家があったけど、誰の家ー?
[咳が止まり、呼吸が落ち着いてくると何度か深呼吸を繰り返して]
…っはぁ…。
…利吉さんは、私が、こうなること、知らなかったから。
悪くは、無い、よ。
私が、風下に、行かなければ、良い、だけの、こと。
止めろとも、言わない。
[利吉が謝る様子にはふるりと首を横に振って。
ようやく周りが見えるようになると、いつの間にか居た晴美に気付き、会釈をした。
瑠璃から向けられた言葉には]
あり、がと。
もう、大丈夫、だから。
いつも、ありがと、ね。
[最後の言葉は背を摩ってくれたことと、自分のために怒ってくれたことに対するもの]
素直って言葉が、一斉に転んだような気がしたのは、俺の気のせいか?
[笑う利吉に、さっくりとこんな言葉を返し]
まあ、口は災いの元、って言うし。
あんまり一つの方向で考えすぎると、それが現実になる……なんて話もあるからな。
ああ、古老連中に、祭り前に叩き出されない程度には、気をつけた方がいいぜ?
七年分降り積もっていますから、これはかなりの覚悟が必要ですね
[冗談とも本気とも声音で史人に答え
視線には微かに頷きを返す。元からあまり人のことを言う性質でもなく。史人の父に会ってもあまりいい顔をされるとも思えないので進んで会いに行く気もないというのもあるが]
まあそういうことですね。
慣れればですが…いえ…この場合は受け入れられれば。でしょうかね
[と利吉にいい、煙草に関しては榛名の前では遠慮してくれるというようで、榛名が落ち着いたのを見ればほっとした]
[ちらりと榛名の容態を見て、大事にならず落ち着いた様子を確認して、内心は安堵をするものの、それを表に出すではなく、蓮実を厳しい目で見遣り]
なるほど、やはり都会は礼節を忘れさせるらしいな。
西行院のみならず、貴様の親に対する恩義に報いるならば、そのようなことを賢しく考えることなどあるまいに。
・・・分かッてなかったんな。
[言うとも言わないとも言わず、にやりと笑むのみ。]
まァ、年は同じなんだケドね。
・・・・色々大変だった。
[妙にしみじみと呟いた。
誤解が生じているとは気づいていないようだが、もし気づいていても面白がって訂正しないだろう。]
おっきい家?
此処でデカイ家っつーたら、晴ちぃか、史人サントコか・・・後は琉璃サントコか?
[何処だろうか、と考えるような素振り。]
…村の桜は咲きません。
絶対に咲かせてはいけないものですから。
[小百合の言葉には僅か強くそう反応して]
裕樹さん。こんにちは。
[見えた姿に頭を下げた。他二人に対するよりかなり警戒が低い]
そうでしたか。
…特に変わった祭りではありませんが。
[人懐こそうな笑顔を浮かべた聡にも、ぎこちなく笑顔を向けた]
あんたねー。大婆にはお世話になった事もあるんだし、ちょっとは敬いなさいよ。
[流石にというか、自分の事でなく七日生の事を不遜に言われたので、ちょっとだけ額を小突いて嗜める。
まぁ自分もあんまし表向きは敬ってはないが。それは、それ。]
何か言ったって。休暇くれるって言ったのは大婆だから、その辺は否定しないけど。
物好きって…まぁ、一応ご主人様だし。
それに自分の意思で仕えてるんだから、別に同情はいらないわー。
[言いながら、うりうりと、額を何度か小突いてやる。]
[榛名が落ち着くのを確認すれば申し訳なさそうに]
ううん、ボクの方もちょっと言い過ぎたよ。
[利吉に笑いかける時にはいつものようにやわらかい女性的な笑顔で]
すまないね、ちょっと頭に血を上らせすぎたよ。
ボクは琉璃。
いきなり敵意からはいけない、そうだね。
敵意からはいけなかったね。
[それは自分に言いきかせるように呟いて]
ところで仕事も大してないのにこの村にきた。
うちの村に何か事件のにおいでもかぎつけたのかな?
あら裕樹。
[こんにちはとひらり手を振って。]
裕樹が加わったらそれこそ、さっちゃんやるー、になるわねー。
[けらと笑う。]
そっちは今起きたの?それとも部屋で何かしてた?
ちょっと、たかちゃん約束!
ゆびきりげんまんしないと!
[じたばたと手を動かす。]
え、同じ年なの?わー。
じゃあ幼馴染なんだねー。すごいなー
――そっかぁ。
おっきい家があったから、誰の家だろーって思ってただけだよ!
おかねもちすごいなーって!
[榛名が落ち着いた様子に、ほっと安堵の息を吐いて]
三年不在の孝坊ですら、引いてたらしいからな。
七年だと相当だろ。
[口調は冗談めかしたまま。小さく頷く蓮実の様子に、榛名へのものとはまた違う安堵を掠めさせる。
事故の事も障害の事も、いつまでも隠しとおせるとは思ってはいないのだが、やはり、言い難いものがあるらしい。
昨夜の内に、玲に異変を気取られている事には、まだ気づいてはいないのだが]
3人とも、や。
[ひらり、手を振って]
両手に花の自覚はあるわけだ。
二兎追うものは、なんとやらだぞ、と。
[けらり、楽しげに笑い]
……刺のある花なら、定番は薔薇じゃないか。
しかも、その言いようは、既にトゲに刺されたってとこか?
聡は裕樹にーさんをどう見ているやら。
寝坊じゃなくて、仕事をしてただけさ。それこそ、大工のね。
都会は関係なく。私が小物なだけですよ
[厳しい晴美の視線を受けながらも見返したまま。]
仕方がないでしょう。親の恩義に報いる気もほとんどありませんし。
父は望んでもいないでしょうからね。
[晴美を見ているようで見ていない視線のまま淡々と口にする]
さーて、どーしよッかなァ?
[わざと両手を背に隠してみたり。]
んン、そか?普通だと思うケド・・・
金持ちは凄いな。
オレも一度、あーいうトコに住んでみてェモンだ。
ありがとうとお礼をいておくよ。
[利吉の言葉にそう返し、
くすりと浮かべる笑みはどこか楽しそうなものであった]
利吉さんのそれも、
あまり他人の迷惑にならないようにボクも祈っておくよ。
らしいわねー。教えてくれた人、勘違いしてたのかも。
[玲の固い声には、あっさりとそう返す。
朝一人考えていた事は、胸の内にしまっておく。]
まーバイクで遠くに来たかったからここにした、っていうのもあるし。
桜がなくても、お祭りあるなら丁度よかったかな。
そうそう、昨日お兄さんにも聞いたんだけど。
お祭りって、御霊沈めだよね?
具体的にはどういった事をするのかな。
ほら、例えばええと、神事があったり、舞があったりとか。
[祭りの目的は知っていたが、具体的な行事についてそういえば知らないままだったので尋ねてみる。]
たかちゃん、ほんとーに、ダメ!
[あわあわ。手を捜さないと!
後ろに回った手を追いかける。ぐーるぐる!]
ほんと、お金持ちっていいよねー
はるちぃちゃんちにも、行ったりしなかったのー?
いつ、と言われても。
最初から、そういう印象はなかったような気がするが。
[さっくりと言い切った。やっぱり酷い]
ま、可能性を広げて考えるのは、悪い事じゃあねぇとは思うし、いいんだけど、な。
[こっそり吸うと言う利吉に小さく笑みを零し]
煙草無いと、生きていけない、のかな。
それなら、尚更、止めろとは、言えない、ね。
[相手の嗜好を止めさせる権利は自分には無いとも思うため、やはり強く言う気は無いようだ]
[咳き込みすぎたせいか少し掠れた声を出していたが、喉の調子がなかなか戻らないようで。右手で喉を撫でてから]
私、家に戻って、休んでくる、ね。
薬、飲んだ方が、良さそう。
[その場に居る者にそう告げて、木の根元に置いてあった執筆道具を拾い上げた]
[二人の様子をどこか楽しそうな様子で感じ取っている。
あまり自分は関与せずに見ていたほうがいいだろうと判断をしたらしい]
ハハ。ほら、頑張れー。
[けらけら笑いながら、今度は両手を上に挙げる。]
んン、・・・イヤ。
あの家厳しいからさァ、玄関までしか上げて貰えんかった。
先延ばしにすればするほど大変なことになりそうですね
[冗談めかして言う史人の言葉に軽く頭をかく。
そこまでひどいことにはならないとは思うが、多少の覚悟はしておかねばならなそうだ
最も祭りが終わってしまうまでに会えばの話だが]
…ま、忘れられてるよりはいいですが…もしかしたら忘れられてるかもしれませんねぇ
[そのわりに呑気に言う]
榛名と史人はボクの大切な人だからね。
[そのう告げた後に唇に指先をあて小首をかしげ覗き込むような様子で利吉の方を見て]
素性調査でもなく。
まぁ、深くは聞かないでおくよ。
ボクにかかわることならいずれわかることだしね。
ああ、でもここは。
協力するよって恩を売っておいた方が得なのかな?
[くすりとおかしそうな笑みを浮かべる]
ちゃんと落ち着いた所で休んだ方がいいだろうが……。
一人で、大丈夫か?
[戻る、という榛名の言葉に。
投げかけるのは、どこか心配げな問いかけ]
と、とどくわけないじゃん!
[じゃんぷ!背が高いなんて嫌いだ!]
…って、おさななじみなのにー?
それはさびしかったねんだねー、たかちゃん。
玲ちゃん、昨日は助かったよ。
あの感想をまとめるのに、大分時間がかかって今日は遅いお出ましになったけど。
[苦笑の後、小百合の方を向き]
残念ながら、俺は聡の範疇外だろうな。
何せ俺は、こう、だしな。
[明るく笑い飛ばす]
今日は、ちょいと仕事を、な。
小百合は…今日はどうして此処に?
にーさん…。
[裕樹のそれを微妙に繰り返したが。自分もからかわれたのだから、知らないなら知らないでいいやと流した]
本当に、何も無い、祭りですよ?
[小百合に答える口調は固いまま。
妙な強調の仕方が逆に不審を招いてしまうか]
神楽はあります。神事も。
巫女の魂を慰める為。…それだけ、です。
まあそうでしょうねぇ
[利吉がこの村に住み着くとは言われても思えないことで]
ですが、本当。下手すれば冗談抜きに追い出されてしまいますよ。
その辺りは心得ているようなのでしょうけれどね
それは、あるだろうな。
[頭を掻く蓮実に、一つ頷く。
先延ばしに、という言葉は、多分、自分も笑えない]
んー、忘れてはいないだろ、多分。
物覚えはいいヤツだしな。
[俺と違って、と、付け加えて笑い]
人相悪いって、自分から言うのも大概どーかと。
[利吉に向け、さらりと突っ込みを一つ]
大、丈夫。
今は、喉の調子が、ちょっと、おかしいだけ、だし。
[史人の問いかけに今出来る精一杯の笑みを向ける]
それじゃあ、皆、また、ね。
[他の者にも出来る限りの笑みを向けると、ゆっくりとした足取りで丘を降りて行く]
まったく何と言うか、ほんとに忘れてるんだったら呆れ通り越して見事なもんよ?…まぁいいけど。
でもってさっちゃんはこの歳で耳が遠くなったのかしらねー。
自分で花とか言うわけないでしょーが。
[よく聞きなさーいと、額を弾いた。中央にうっすらと赤い跡が残ったり。]
じゃァもう、史人サンにバラすしかねーなァ。
[いつの間にかそんな話になっている。
涼の頭上で手をひらひら。]
・・・・・ま、仕方なかったんよ。
それに、他のトコでも遊べないワケじゃァねーんだしさ。
[ほんの少し、困ったような笑みになった。]
ほう、貴様の父親が望んでいないとは大きく出たな。
ならば、何故戻ってきた?
貴様曰く、本家に挨拶に訪れるのもはばかられるほどの場所だろうが。
よもや、見つからずに過ごせるとは思っておるまい。
うん、榛名のことは…、
史人送ってく?
[史人がついていかないのならば自分が送っていくつもりでそう尋ねてから利吉の言葉にじっとそちらを見てから]
最後にね。
それがなにもおきなければいいんだがってことにつながるのかな?
[男だとわかっている様子には自分が男なんだから当然だろうと別段特別な反応は示さず]
んぅ〜、事件とかの気配があるっていうならできれば話とか聞かせてもらえれば事前に防げたりとかもあるんじゃないかなぁと思うんだけどね?
物騒なことになりそうな事件ならなおさらね?
そういうのもひっくるめての判断?なのかも?しれないけどね。
そうですか。なら覚えているということで
忘れられるのもあまり良くないですが、降り積もったものが降って来ると思えば
……ツケ…ですねぇ…
[自分のことでもあるがそれは史人にもあることだろうけれどそういう意図ももたず、達観したように呟く。]
……て、ホントに大丈夫かよ。
[丘を降りていく榛名の様子に、表情は大分、険しくなったかも知れない]
なんなら、家まで送るぜ?
[数歩、歩き出してから琉璃の提案にそちらを振り返り]
ああ、桜は存分に見たし、俺はそれでも……って言うか、その方がよさそう、だよな。
あら残念。
[裕樹に、あははとおどけた様に笑って。]
お仕事って…ええと確か建築関係だっけ。仕事熱心ねー。
私?私は散歩してたら、たまたま会って話し込んでるだけ。
そしたらさっちゃんが来て、裕樹が来て、ってそんな所。
……ツケ、か。
まあ、そう思うのも手だよな……。
[蓮実の言葉に何を思ったか、定かではないが苦笑する]
ま、玲と会った時の事よりも、現状を考えた方がいいだろ、うん。
[ちらり、と視線が向いたのは、晴美の方か]
…………。
[胸を張る利吉の様子に。
やはりと言うか、涼の姿が浮かんだらしい]
……にたもんどーし?
[思わずもれた呟きは、果たして届いたかどうか]
[ゆっくり、ゆっくり。そのペースは自分の身体を考慮してのこと。喉に手を当て軽く咳をする]
…咳き込みすぎて、やられちゃった、かな。
[小さく呟いているうちに、すぐに史人に追いつかれ声をかけられた]
あ…。
…うん…じゃあ、お願い。
[大丈夫だと思っても、倒れかねない可能性があることも事実で。送ると言われると素直に受けた]
ごめん…手間、かけせて。
[玲の雰囲気が変わる様子に瞬き、ぽつりと一言]
聡は本当に若いと言うか、猪突猛進と言うか…。
馬鹿じゃないが…阿保だからな。
[悪気はないのだろうと、そう思って]
まあ気に障ったなら、代わりに謝るよ。
すまないな。
好きなものだからね。いくらでもあれは苦にはならないんだ。
[利吉の質問にふと首をかしげて考え込むそぶり、指先を唇にもっていき数秒の思考時間。
きっと利吉の目からもそれは女っぽいとしか思えないしぐさに見えるだろう]
ああ、そういう意味ではなかったのだけどね。
この狭い村のことだから、何か事件とかあるのなら巻き込まれるようなことは多いだろうしね。
[笑いかけながら]
それじゃあ利吉さんを信じるということを示す意味で秘密を教えてあげよう。
[にぃと笑いかけてその顔を覗き込むように見上げてから]
ボクは歌手をやっていてね。
世間ではボクは謎の多い、それはもう性別も謎と言われているみたいで。
[と自分も聞いた話でしかないのだが]
ボクの情報をいろいろと探ろうとする雑誌の記者とかがたまにきたりするんだよ。
そう?ま、他所のお祭りって単純に興味深いものだから。
[語尾が不自然に強調されていたが、それには気づいた素振りを見せずに。
神楽があると聞けば、少し嬉しそうにして。]
わ、そうなんだ。それはちょっと楽しみかも。
神事とかは…ま、お楽しみ、かな。見たほうが色々早いだろうし。
[そう楽しげに言った後、聡の切る発言と、それを受けての玲の態度に。]
今のはさっちゃんが悪いと思うわよ?
[ちょっと呆れたり。]
それじゃあ史人お願いするね。
[榛名の方に視線を向けて心配ないよというように微笑みかけてから]
送り狼になるんじゃないぞぉ?
[冗談めかすように笑いかけて榛名のことを文人に任せた]
何があったかしらねーが死んだ後にまでゴチャゴチャ抜かしてる、その「巫女」とやら、気にくわねーな。
悔いが残るような生き方したのはテメェのツケだろーがよ。
だが、そいつにいつまでもヘコヘコするような考え方も気にいらねー。
ま、それでも祭りは祭り、文化ってヤツなのかねー。
気にすんな、って。
[ごめん、という言葉に微かに笑んで]
お前の身体の事わかってて、探偵の旦那が煙草吸うの見逃してた俺も俺だし。
[悪かったな、と肩を竦め。
それから、桜の下に集う面々を振り返って]
って訳で、俺、榛名送ってくわ。
神楽舞台作り始まる前に、退散しとけよー?
[軽い口調で、こんな事を言っておいた]
別に大きくもないですよ。最初は継ぐ気だったのですからね
[だから葬儀などもしっかりと行ってはいたが。他のものからすればその後唐突に消えたということになっているのだろうと
だが晴美のなぜ戻ってきたというのは答えに窮する。自発的に戻ってきたというのとは違うのであって]
何も言わずに去るつもりはなかったので、見つかっても別に構いませんでした。嘘ではないですよ。
会いたくなかったらとっくに村から出ていますしね
過去も少しは見れるようになったので戻ってきただけです
ああ、じゃあ集まったのは偶然か。
最初は本気でナンパかとも思ったが。
まあ聡にそんな甲斐性があるはずもなかったか。
[それほど付き合いの長い相手ではないから、それは想像にしか過ぎないが]
していたらしていたで躾の対象にしてたがな。
特に、可愛い玲ちゃん相手なら。
[けらりと、纏う雰囲気は軽いもの]
…いいえ。
裕樹さんが謝られることじゃないですから。
[フルリ、と裕樹の取り成しに首を振った。
続いた言葉には小さく頷いて]
そうですね、好きなことなら。
私も…。
>>420
[琉璃の仕草から女っぽい動作が伺えたが、すでに骨格の問題から、間違いなく男性と判断している利吉の目にすれば、オカマさん、としか思えなかったり。
まあ、さすがにそれを表に出すようなことは無いのだが]
へえ。
歌手か。
お嬢さんと言い、兄さんと言い、有名人多いねえ、この村は。
[その告白には、あまり感動も無いように言った]
歌は売れてるのかい?
ああ。失礼。俺の家には、音楽を聴くような機械どころか、TVすらもないからね。
そういう世間一般の芸能事情は知らんのだよ。
ま。代わりに、本だけは山のように積んでるけどな。
この前、地震が起きたときは、本につぶれて死ぬかと思った。
利吉さんの最後?
ああ、死ぬときくらいは人生、一生のお願いってやつである程度の迷惑はゆるされるんじゃないかな?
立つ鳥後を濁さずともいうけどもね。
それまでの生き方次第?
[そして再び首をかしげいつもの考えるようなしぐさの後]
いろんな人が集まりすぎてぱんぱんになってるのかもね。
利吉さんもその風船に入れられた空気の一つかもね?
でも、割れたら大変だ。うん。
テープを張って針をさして空気抜くとか無理なのかな?
ええ、どっかで支払わないと。ですね
[苦笑する史人にそういった後、調子の崩れた榛名を送るようなので]
私はまだ晴美様と話しますので、お任せします。
榛名さんもお大事に
[といって二人を見送った]
さすが探偵さん。世渡り上手ですね
ああ、私もそのぐらいに出ようと思っていますので、その間はよろしくお願いします
[と、利吉に軽く会釈]
[瑠璃の視線に気付けば、小さな笑みと共にこくりと頷いて見せて。送り狼の言葉が聞こえれば、無いよね、と思いながらクスクス笑う。
史人の隣に立つ形になると]
今回のは、運が、悪かったようなもの、じゃないかな。
煙が来る位置に、私が、居ただけ。
[誰も悪くないと言いたいのだろう。謝罪と共に肩を竦める様子にゆるりと横に首を振った。
もう一度桜の木の傍に居る者達に会釈で挨拶をすると、史人と共に丘を降りる道を歩いて行く]
補習かァ・・・厳しそうだよな、史人サン。
[呑気に言いながら、追撃を交わしたりしていたが、]
・・・んン。
どーかな。もう、忘れた。
[ぴたりと手を止めて、涼の頭に降ろす。
笑みは相変わらず困ったように。]
謝るコトじゃねェさ。
巫女の心を乱すような言葉は慎んでください。
災いを防ぐ為、禍を起こさぬ為に私たちは力を注いできたんです。
[聡の言葉には苛立ちを隠せず]
気に入らないのなら、出て行って下さって結構。
寧ろ…。
[その方が有難い、とは流石に口にしなかった。
今ここにいるのは、村人ではない二人だったから]
>>413
中:
なら、なんでばーさん知ってるのよー。
というかむしろ大婆の事は『闇部分』だから利吉しか知らないはずなんだけど…。
むしろ利吉も知っててびっくりしたんだけど、まぁそこはまだお互い様って所もあるような。
聡が大婆を知ってるって事は、会った事がある(というか大婆を見知ってる風な内容を言ってたし>>365)って事で。
なら大婆あんたに何したのよ?って事になるわけで。
敵対する事はまずないから、なら友好的に何かしたんじゃない?って事になるわけで。そいじゃちょっとでもお世話になった事があるんじゃ?と間口を広げたわけなのだけど…ばっさり切られた;
それとも小百合に婆って存在が居るってだけって知ってるって事?
だとしたら私は何処でさっちゃんにそれを言った事になるんだ…。
利吉とはそういう闇的な話題もあるだろうけど。
さっちゃんには闇部分話さないわけだし。
普通に話してる時に、無茶振りする婆が居るとか言わないわよー。
むー。どう修正すれば(嘆息
[史人に送り狼になる度胸があれば、恐らくあれやこれや色々と今の彼ら幼なじみ間の関係が変わっていたんだろうなと思うが敢えて言わない。]
運の良し悪し、で済ませていい問題かよ。
実際、きつかったんだろ?
[ペースを合わせて歩きつつ、投げかけるのはこんな言葉]
周りに気ぃ使うのはお前のいいとこだけどさ。
もう少し、わがままになっても悪くないんじゃね?
ん…、でもまあ一応、な。すまない。
[玲に対して謝罪の言葉を述べ。
出来得る限り、話題を逸らすべきかと]
…玲ちゃんの好きな事、教えてもらえるかな?
[尋ねた時には、雰囲気はさらに悪くなっており、困った様子で笑う]
さっちゃんそれ、小姑みたいに細かすぎ。
[真顔で言い放つ。]
花とは見てなくても性別は女だからね。
細かいんなら、そういう違いも分かりなさいな。
呼び方はさっちゃんが私より年上になったら変えてあげるわ。
[つまり、一生変わらないという事で。]
世話の件は………まぁいっか。
はいはい、勘違いで結構よ。
[ひらひらと手を振って、それ以上その話題は控えた。]
そっちはとっても、楽しそうだね。
[くすりと思わず口を挟んでしまい]
ああ、すまない。
あまりにも楽しそうだったから、ね?
すくなくとも、
今こうしてボクたちは意識を交わすことができる。
それは紛れもない事実じゃないかな?
― たのしいっていうか、
― その、再確認?
― るりも、そばにいればいいのに。
[少し、拗ねたような色が、聲には混じってしまって、少女は慌ててしまいました]
― いまの、ナシ!
[ニィィ。腕の中の猫が高く声を上げる。
フッと息を吐くと首を振った]
これだから…。
[茶化すような聡の物言いにも反応は見せず。
視線を落としたところで丁度裕樹から声をかけられて]
…細工するのは、好きです。
まだまだ全然未熟ですけど。
[少し間が空いてから、静かな声で答えた]
・・・ッと。
ハイハイ、わーッたから。
[最後の最後で折れたか、或いは充分遊んだからか。
小指を差し出した。]
・・・大丈夫だって。
気にしちゃいねーからさ。
うん……。
…咳、止まらなくて、苦し、かった。
[俯き気味になりながら、小さく頷き答えて]
でも、だからって、誰かが悪い、とかは、無いと、思うし。
悪意があって、やった、わけじゃ、無いし、ね。
私は──。
[わがままになっても、と聞くと一旦言葉が途切れ]
…今まで、十分、甘えさせて、もらったから。
今も、こうして、史人に、時間を、割いて、貰ってる。
だから、これ以上は、わがままには、なれない、よ。
…下衆の勘繰り。
[聡に向ける言葉は常よりも低い]
俺のこの格好は、別の理由だ。
冗談だろうが、少し行き過ぎだな。
[言葉は淡々として、視線と共に少しの鋭さを孕む]
うー…
ゆびきりげんまん!
[小指絡めて、ぐーいぐい!]
……うん。
ありがとう。
[指を離して、ちょっと笑う。無視されたりしなくてよかった。]
夢じゃ、ない。
・・・そーだよな。
[涼の言葉か琉璃の言葉か、独り言のように呟く。]
よく分からんケド・・・まァ。
面白くはある、な。
有名人?になるのかな?売れ行きはどうなんだろうね?
山のような本?それじゃあ榛名ちゃんの本とかは好きなのかな?
[興味は山のような本と榛名のことの方が強いらしく、それは本当に素の様子で、
この村と都会との有名人に対する認識の温度差が大きく伺えるであろうか。
生き方が悪いと言われれば]
それじゃあ利吉さん、死ぬときくらいは迷惑かけないようにしないとだね?
利吉さんのために泣いてくれる人?
いるか知らないけど、その人のためにも、ね?
[去り際の史人の言葉に]
そうだね。
皆そろそろ場所移そうか?
邪魔になるといけないし、ね?
[特に険悪そうな様子になっていく晴美と蓮実の方に視線を向けて]
二人もそれでいいかな?
きつい時は、素直にきついって言っとけ。
その方が、周りもラクになる。
[俺が言うこっちゃないが、との呟きは心の奥底にのみ零れ]
そりゃま、さっきみたいなのは偶発的な不幸、ですむかも知れんけど……。
[がじ、と頭を掻いて。ため息一つ]
俺からみると、全然わがままでもないんだがなあ……。
それに、こうやって送ってるのは、俺がそうしたいからやってるだけで、言わば俺のわがままなんだから。
それこそ、お前が気にする事じゃねぇって。
そうだね、それじゃこっちもたぶんそろそろ動くだろうし、
どこかで落ち合うのもいいね。
偶然?の出会いみたいに。
[くすりとおどけるような意識]
ああ、でもりょうと会うときは、
初顔合わせだから、ちゃんとしないとね、ちゃんと。
なんだか不思議な感じだけども。
こうやって3人意識をあわせられること、
巫女様に選ばれたことは内緒にしなきゃいけないことだから、ね?
嘘吐いたら針千本・・・ッと。
[半ば振り回されるような指切り。]
礼言われるよーなコトもしてねーケドな。
[合わせるようにして、笑みは何時ものように軽薄に。]
[3人と別れたが、特に行くあてがあるわけではなく、またこの村はさほど大きくも、彼の興味を引くものが点在しているわけでもない。]
[結局たどり着いたのは、昨日と同じ桜の丘であった。]
よーう。祭りが始まったのかい?
[桜の下に集まり談笑する面々に声をかけた。]
ええ。そうですね
外に出た後も、よろしくするかもしれません。
縁というのはなかなか不思議なものだと色々実感したところでしたしね
[まさか外に出ていた人間の帰省や旅行者に知り合いが複数いるなど思えばやっぱり不思議で…偶然の一言ですませていいものかどうか迷いたくもなる]
最も…顔が広さや情報に関してはわかりませんけれどね
[といって柔和な笑みを浮かべるが…手を胸のほうに伸ばしてまさぐる様子に自然と視線は咎めるようになるが、戻したのですぐに和らげた]
最初は猫ちゃんに目がいったのもあるんだけどね。
あはは、さっちゃんが甲斐性なしなのは同意ー。
[笑おうとしたが、聡と対話を続けて益々固くなっていく玲の手前、小さな笑みを裕樹に向けるに止めておいた。]
可愛い玲ちゃんて、へー、随分仲良いのね。
[別に昔からの知り合いじゃないんだよね?とか思ったり。]
[小百合の爽やかで、けれど酷いその言葉に]
…っふふ。それは良いかもしれないな。
馬鹿なら、その程度で治りはしないだろうが。
[破顔一笑。雰囲気は常の穏やかなものに]
…そうか。玲ちゃんは、細工が好き、か。
まだ若いからね…努力の上での実力ならば、そう恥じる事もないさ。
[にこりと笑って]
俺だって、20代半ばを過ぎて未だに見習いの立場だからな。
したもんーっ
うれしかったから、いーの!
[たかちゃんがいいっていっても、お礼は大事なのだ。]
…お祭り、もーすぐなんだよねー?
なんか楽しみだなー。たかちゃんも楽しみ?
[*わくわくどきどきが、いっぱい*]
[そんなそろそろ場所の移動をみたいな話を出したところで見知らぬ顔が一人、
裕樹に聞いた村の外の人間は自分含めて5人だったけっと思い返し、
探偵、女中、史人の未来の嫁(笑)と思い返していきながら]
なるほど。
[納得したようにうなづき]
はじめましてだね。
祭りが始まればここにはこれなくなるよ、
もっと言えばその前の準備の時からだけど。
…だって、心配、かけたく、無いもの…。
[それが余計に心配させていることは薄々分かっていても、それ以外に方法が思いつかず、いつも大丈夫と言ってしまう]
史人の、わがまま?
…でも、そのわがままに、甘えさせてもらってるのも、事実、だよ。
……ずっと、押さえ込みすぎて、わがままになる、方法、忘れちゃったの、かも。
[本気で言ったのか、それとも冗談で言ったのか。言葉を紡いだ時の表情は、どこか諦めにも似たものだった。
しばらく歩き続けると、徐々に榛名の家が見えてくる]
本格的に習い始めたのは、3年前から、なので。
[裕樹の雰囲気に釣られるように、小さく微笑む]
裕樹さんみたいに熱心でも、ですか。
なら私はもっともっと精進しなくちゃ。
[フッと遠い視線になるが、すぐに戻してまた笑う]
― おもしろい、偶然?
― そう、はじめまして。
[なんだかおかしくなって、少女は笑いました。]
― もったいないから、ヒミツ
― じゃなくて?
― うん、でも ひみつは、ヒミツ。
― 不思議だから、だれも、信じないと思うし。
[少女はこれがなにか、まだ*理解はしていないのです*]
邪魔になるといけませんので私は構いませんが…
[琉璃の視線と言葉を受けて、一度晴美をみるが]
おや、昨夜の…旅行客の人でしたよね
[新たに来た旅籠に泊まっていた青髪の青年。]
いえ、まだ準備の…それも追い込みの段階ですね。
もう少しもすれば立ち入れなくなります
[慌しく行き交う人々の流れを見ながら言って]
兄さんの、手。
隠してたけれど…。
[一瞬過ぎった昨夜の記憶。だがすぐに振り払って]
まだ分からないわ。
それとは別に、私もやっていればいいの。
きっとそれだけ。
[自分へと言い聞かせるよに、言葉にせず呟く]
>>453
そりゃまあ、芸能事の職業についていれば、有名人のくくりになるんじゃねえかな。
まあ、俺もよう知らんが。
売れてるかどうかも、まあ、好きなことやってればどうでもいいことなのかもな。
[こちらとしても、あまり有名人とかに興味は無いので、返す言葉は適当に言いながら、頭をかいた]
ああ。お嬢さんの本は好きだよ。
っても、まだ「赤き巫女の伝説」しか読んでないがね。他の本……えーと、名前忘れた。まあ、それもそのうち買って読む予定だよ。題名はまた、お嬢さんに聞くとするかね。
[探偵やっている割には、本当に物覚えの悪い男です。ありがとうございました]
泣いてくれる人、か。
いないに越したことはないんだがな。
[後半の言葉は小さく呟く]
ああ。
そんじゃ、移動しようか。
んン、そか?
じゃ、どーいたしまして。
[軽く笑って、]
・・・あァ、そーだな。楽しみだ。
元々、その為に来たんだし。
[続く言葉に、何気なく手の中のメモを見遣った。]
[玲の腕の中の猫を見て、小百合に小さく頷く]
ああ、なるほど。…この子は、旅籠のと同じ子かな?
[身を屈めて、猫に視線を合わせ。
ゆっくりと指を差し出してみる]
仲が良いように見えたなら、嬉しいな。
旧知の人のツテでね、昨日、彼女の家を案内してもらったんだ。
…俺が男だとばらした時の反応は、それこそ猫みたいで可愛かったな。
っとに……。
[心配かけたくない、という言葉に、浮かぶのは苦笑]
別に、甘えんのはかまわねぇよ。
……ほとんどいない俺に出来るのは、その程度の事なんだし。
だから、いる間は遠慮なく使え。
[冗談めかした口調で言って。
諦めを感じさせる表情で紡がれた言葉には何も返さず、ただ、頭を撫でるに止めた]
不思議だから、研究所につれていかれて解剖されちゃうかもね。
[くすりとそんな冗談をりょうへ向けながら]
信じられないこと突然いいだしたら、
皆も突然なんだって怪訝に思っちゃうといけないしね。
それに……うん。
いずれわかるよ、いずれね。
[そしてかすかな呟くような意識、
それを聞こうと集中すればきっと拾えるであろうか?]
伝承は…村の皆にとっては冗談めいた迷信であり、
同時に畏れるべき情報でもあるから。
そいや、琉璃サン今どの辺りに?
[合流と聞いてふと問う。]
・・・そーだな。
こんなコト話したって、電波サン扱いされんのがオチだろーし。
[秘密の本当の理由は、かれもまた知らない。]
[聡の自己紹介を横で聞きながら]
ええ。しばらくあそこにご厄介になる予定なので、顔を合わせる機会は多々ありそうですね
紫堂 蓮実。よろしく
[外部のものと思われているなど知りもしないが。聡に合わせるように心持ち軽い口調で自己紹介]
はい。野崎さんの所のコダマです。
[コダマ、ちょっとだけ警戒。
でも玲がそれとなく裕樹に近づければ、まぁいいか、というように爪は立てずに伸ばされた指をてしっ。肉球ぷにっ]
はい、うちは村の中でも古い家なので。
裕樹さんが昨日見学にいらっしゃって。
[小百合に頷きながら]
…それは、もう。
忘れてやってください…。
[猫のよう、と言われれば顔を赤くして目を伏せた]
[さっきの玲たちのやりとりなど知る由もなく、
聡の言葉には笑いかけながら]
うん、よく知ってるね。
祭りや樹に興味が?
それとも伝承とかが好きとかかな?
[きっとそういった類の人なのだろうと認識し話しかける。
態度があまりよくないように感じるのはきっと都会の若者だからだろうとなんとなく思いながら視線は利吉の方に移し]
うん、お金も特に困らないしね。
ああ、でも。
ボクの歌を皆が好きだってことになるし、それはうれしいかも?
[榛名のことをほめられればまるで自分のことのようにうれしそうに]
うん、榛名はすごいなって思うよ。
いろんな人がいっぱい手にとって読んでるみたいだし。
[物覚えの悪さなんて気になっていなかった。]
/*
旅籠組に絡みに行きたいなと思いつつ、
赤の流れ的に、桜組に絡むべきかなと思いつつ、
いっそ寝ちまおうかなと思いつつ。
どうすればいいだろう。
本当にそう実感できますよ
[地元の人達はともかくとして、思えば目の前の利吉。今さっき来た聡
史人がいっていた、南部。という子。他にもいるのかもしれないが、それ以外とは全て顔見知りであるのだから]
いえいえ。私自身は喫煙してくださっても構わないのですが、心がけてもらえているようなので…火をつけたら勝手に消しますがその際はご容赦くださいね
[冗談っぽく利吉にいいながらも本気である。もちろん榛名がいたら。であるが]
…ん…ありがと。
[冗談めかした口調で言われた言葉に、感謝と申し訳なさが入り混じるような雰囲気で頷いて。何も言われず、頭を撫でられると、雰囲気が落ち着いたものへと変わっていく]
…史人に撫でられると、何でか、落ち着く、ね。
昔から、そうだった。
[懐かしむように瞳が細められる。
ややあって榛名の家へと辿り着く。玄関まで送られると史人を振り返り]
送ってくれて、ありがと。
[ふわりと柔らかな笑みを浮かべた]
泣いてくれる人は重要だよ?
人はね、生まれてくるときは泣きながら生まれてくるんだ、
そして周りの皆は自分のことを笑いながら迎えてくれる。
だからね、
死ぬときはその逆に自分は笑いながら、周りの皆には泣いてもらうんだよ?
生まれてきたときに受け取った笑顔を皆に返して、
生まれてきたときに出した涙を受け取って、ね?
[利吉に同意を求めるようなそんな感じの視線を向けてにぃと笑いかけながら首をかしげ顔を覗き込む]
[玲の微笑をみて、内心安堵の息を吐く]
…ん。3年前と言うと…玲ちゃん、随分早い時期からだな。素晴らしい。
その時は史人に教わったりしたのかな?
[何気なく問い掛ける]
精進するのは、結構。
だが、1番大切なのは好きで居続ける事だと思うよ。
それこそ、あの巫女様が今でも旅人を想っているように、な。
今?
桜の木の、あの丘の前にいるよ。
祭りが始まる前に、巫女様に挨拶?
[どこかおどけているようでいてまじめなような曖昧な意識で]
とはいっても別に声かけるわけじゃないけどね。
[そして電波ということを聞けば]
銀紙まかれちゃうかもね。
[とくすくすとおかしそうに笑う]
[利吉の仕事。「何かあるかもしれない」と聡がいった内容に少し目を細めるが]
ええ、もうすぐ。
なかなか珍しくはありますよ
[だからといって聡にお勧めできるかどうかはわからない気がしているが]
…いいえ。
兄さんが戻らなくなっていたから、です。
[問いに答えるのは少しだけ苦さを含んだ声]
好きで居続ける。
…巫女が?
[思いもしなかった例を出され、目を瞬いた]
[それから涼と2人、話しながら暫く歩いただろうか。]
・・・ん。
皆様御揃いで?
それにコダマも。
[旅籠の近くまで来て、幾人かの姿を目にし、軽く手を上げて近づいた。
ちなみにコダマはきっと明後日のほうを向いている。]
[瑠璃の言葉にすっと目を伏せると]
……そうだな。ここもそろそろ慌ただしくなる。
桜に用があるならさっさと済ますことだな。
[そう言って、やってきた聡に一瞥もくれることなくさっさと桜の下をあとにしようとする。
だが、数歩進んだところで足を止めると]
蓮実。貴様がどう考えているかは俺様は一切興味がない。
西行院と断絶したいと言うなら、それもまたよかろう。
すぐに、紫堂家など無かったとして扱ってやる。
小者らしく卑屈にこのまま過ごすというなら、あの屋敷は俺様が有効活用してやろう。
どちらにせよ、答えは早いうちに出すんだな。
[振り向かずにそれだけ言い残すと今度こそその場をあとにした。]
[聡の言葉と蓮実との様子に首をかしげながら]
祭り見学でもなく?
自分探しの旅とかかな。
[くすりと笑みを浮かべる、
なんとなく聡のことを年下に見ているのが伝わるであろうか?
どう見ても少女に見える姿で]
ああ、ちなみにボクは物書きじゃないよ。
物書きなのは榛名っていうボクの幼馴染。
あとボクは男だから、今後間違えないようにね。
[ちょっと最後の言葉の端々はとげがあったかもしれない]
それにしても、なにかあるかもしれない程度の情報できたの?
報酬前払いがすごいとか?
聞かれても問題ないなら、聞いてもいいよね?
馬鹿も阿呆も、一旦痛い目見ないと分からないもの。
それでも治らなかったら…救いようがない?
[笑みを浮かべたまま話すそれは、普段と変わりない口調だったが。
ほんの一瞬、目を伏せた。
視線を戻せば、特に普段と変わりないそれがあるだけなのだが。
裕樹が猫に手を伸ばすのを見ながら。]
そうよーええと名前はコダマだっけ。
[玲からも同じ返事。ああ名前合ってたんだと思いながらコダマを見れば、やっぱりフーッと警戒される。
はいはい近づきませんよと、その場からは動かない。]
ああ、成る程そうだったんだ。裕樹勉強熱心だね。
[と言いながら、顔を赤くする様子には、「あ、ほんとだ。可愛いねー」と裕樹に同意したり。]
[落ち着いていく様子に、ほっとしつつ]
ん、そーか?
まあ、役に立つなら何より。
[昔から、という言葉に。
最年長で身長も昔から飛びぬけていた自分は、幼馴染の頭を撫でる事も多かったな、と思い返して]
ああ。
じゃ、ゆっくり休めよ?
祭り本番で動けなくなったら、洒落にならねぇからな。
[柔らかな笑みに、穏やかな笑みで返して。
それじゃ、と言って、歩き出す。
向かう先が自宅ではないのは、恐らく方向で気づくだろう]
孝…博さん。
[掛けられた声に振り向いて。
一瞬呼称が揺れたが、結局そっちに落ち着いた]
あら。
その子は兄さんの。
[涼が一緒にいるのに気がつけば、軽く頭を下げた。
コダマは裕樹の指にじゃれたまま。孝博は二の次三の次]
名前を聞くのは、始めてだな。
はじめまして、コダマ。君も可愛いね。
[若干警戒はされたものの、指先に肉球が触れて。
握手するように、ちょい、と摘み、嫌がられる前に離す]
んー…忘れるには、少し惜しいからな。
さて、どうしたものだろう?
[悪戯な笑みを浮かべる]
あァ、そろそろ立ち入り禁止だしなァ。
流石にもう、行くにゃ遅いか。
[ちらとその方角を見遣った。]
巫女サマ、かァ。
今のコレがその為なら、姿見えたりしねーのかな、なんて。
[軽い口調で続けた。]
銀紙巻いて、豆電球とか点きそうだよな。
[何の話だろう。]
利吉さん、そこはあれだよ。
通ならわかる人に伝わればいい、にわかファンが引っ掻き回すくらいならってね。
[くすりと笑みを浮かべて]
それに、あんまり売れすぎるとまた榛名ちゃんも取材とかきて大変になるし、
今くらいがちょうどいいのかも、ね?
体調の心配とかあるし。
はい。そのようにさせていただきますよ
榛名さんはもう少しぐらい図々しくあってくれたほうがいいのですがね
[と利吉に言って頷く
それは榛名の体調のこともあるが、心配されることを是としない点。そこは美点でもあるが、当人が辛くなる点でもあり、それは周囲に伝播する]
>>485
お前な。
探偵とも言わずに、色んな話を聞いてくる人間のほうが怪しさ爆発だろう。
嘘をつかないで、なるべく、言わないでいいようなことを言わずにすませる。これでいいんだよ。
何でも屋のほうじゃ、そういうスキルは必要ないのか?
>>488
[言いながら、琉璃の言葉には]
いや。報酬は後払いだね。しかも別に高くないし。
理由は単なる気分転換かな。基本的に俺はヒマだしね。
まあ、後はそれなりに世話になってる奴からだから、無下に断りにくかったってのもあるかな。
それ以外は……。
[不意に、夢の中で聞こえたコエがリフレインしたような気がしたが、動揺を見せるようなことも無く]
―――うん。ねえな。
[と、あっさり答える]
あ、件の小説の巫女様の事?
今でも想い続けるって、なるほどそういう可能性もあるわよね。
[と裕樹の言葉に反応したり。
やや疑問符を浮かべるような視線を投げかけられれば、あの小説読んだよーと返した。
向こうから来た人影×2には、ひらと手を振って。]
あらお兄さんに涼ちゃん、こんにちは。
お兄さんはお帰りなさい、かしら?
[コダマの様子にはだいぶ、和んだ。]
[きっと相対していれば首を振るようなしぐさを見せていたであろう意識を向けて]
ボクはあったことは、ない…かな?
こえは聞こえても一方的に?
あいにきて、さかせてって。
最近は頻度も多く?大きく?なったかな?
[どう表現するべきか迷いながら伝えていく]
[コダマ、気配りのある裕樹に満足して、うなぁん。
それから玲の腕をてしてし叩く]
…ああ、ごめんね。
抱きっぱなしだった。
[そっと地面に下ろせば、猫は猫の気の向くままに]
どうしたものか、って。
[玲は裕樹の悪戯な笑みに困った。むぅ、と悩む]
ええ。あなたが有効活用してくださって結構ですよ
いや、案外そのほうがいいかもしれませんね。それが一番親孝行かもしれませんしね
祭りの後にでも伺います
[痛烈な言葉でこそあるが、むしろ真面目に言う声は背を向ける晴美に届いたか否か。その背を見送った後]
では私もそろそろ離れます。散歩ですがね
[といって、みなに会釈をした後、旅籠に戻るわけでもなくふらふらと目的もなく*歩いていった*]
戻らなく…ああ、なるほど。
こう言う村だから、そう、か。
[言い回しと口調の苦さに、ある程度を察して]
それでも、好きでいられるのはすごいな。
…ん?ああ、巫女の例は―――…。
[瞬く様子に説明をしかけ、けれど後ろからの声に振り向く事で声は途切れた]
ああ…孝博さん、だったか?こんばんは。
十分、役に立ってる。
昔から、助けられてた、もの。
本当に、ありがと、ね。
祭り、ちゃんと、見れる、ように、だね。
きちんと、休んで、おくよ。
[「またね」と手を振り史人を見送る。しかし向かう先が史人の家ではないことに、若干表情が曇った]
……まだ、負い目、あるのかな。
[史人が集落を出ようとした時のことは今でも覚えていて。一悶着もあったために家に居辛いのだろうかと考える。
しばらく史人の後姿を見つめていたが、けほ、とまた咳が出た。そろそろ本格的に休まないと、史人の言う洒落にならないことになりかねない。家に入り薬を飲むと、自室へと戻り、横になって休息を*取った*]
どーも。
[玲の呼び名には何を言うでも無く、ただ困ったように笑う。]
・・・あァ、ホントだ。
未だ戻る気無かったんに。
[小百合に言われて、初めて此処が旅籠近くだと気付いたように。]
それじゃあ、義にしたがってってやつかな?
[くすりと笑いかけて]
それとも、利吉さんも桜に呼ばれてとか?
[それは軽い冗談のような言葉であったが利吉にはどう捕らえられたであろうか?]
[榛名の家の前から十分に距離を取った所で、立ち止まり、ポケットから出した煙草をくわえて火を点ける]
さて……と。
馬鹿の墓参りにでも行くか。
[あいつんとこなら、手ぶらでもいいだろ、と呟いて。
足を向けるのは、*墓地のある方*]
[涼に気付けば、そちらにも手をひらりと]
小百合は…あの阿呆まで救うつもりか?
愛想尽かしても良さそうだがな。
[さらりと酷い言葉。
視線を伏せたのは見えたが、とくに深く考える事はなく]
勉強をした方が、より良い思いをできるからな。
…っふふ。小百合にも、可愛いと同意をもらえて嬉しいよ。
[利吉に笑いかけながら]
でも多くの人にって言うのは確かにそうかもね。
売れ方の問題、かな?
[聡の驚く様子や半信半疑な様子にはむぅと唇を尖らせて、(ひどく女の子ちっくな仕草)]
ボクが男じゃいけないというのかっ!
[声色が若干大きくなる]
声・・・琉璃サンも、聞いてたのか。
[思案げに沈黙を落とす。]
・・・聞こえたから、つい聞き返したんよな。
何すりゃイイのか、ッて。
そーいやあの後からか。
こんな風に、話せるようになったのッて。
[小百合が小説の事を語るのに、少し不思議そうな表情を]
…ああ、読んだのか。良い本だっただろう?
[語る声は、どこか誇らしげでもある]
俺はあれを読んで、この祭の事を聞いた時、そう言う解釈をしたんだ。
まあ、なんとなくではあるが。
[カチン。カチン。
忙しなくジッポの蓋を開閉していたが、立ち止まり]
……まったく。
俺の子分どもはどうしてああも手が掛かるのか。
[憮然とそう呟く。
去り際に蓮実に言い放った言葉。
要は、去るなら好きにすればいい。問うべきは、その時紫堂という己の先祖を連れて去るのか、捨てて去るのか。
どちらも保証してやる腹積もりであるが、負い目を感じている以上は前者を選んで欲しいところであったが、致し方ない。]
まったく、本当に世話のかかる。
[そう呟くと、*屋敷へと帰って行った。*]
あはは、昔話とかによくあるパターン、
質問に大して聞き返したり答えたら…、
まんまだね。
[笑いかけながら]
ボクは、生まれたときからもうこうなるのは決まったようなものだったのかもだし?
いや、ボクが生まれるよいも前からなのかな?
あァ、悪ィ。
邪魔したかな。
[裕樹の話が途切れたのが分かったか、軽く頭を掻く。
降ろされたコダマは漸く飼い主の元へ・・・と見せかけて、涼のところへ行った。]
コダマ、お前・・・
[ちょっとがくり。]
元から、嫌いじゃありませんでしたから。
父さんに教われるようになるとも、思っていませんでしたけれど。
[僅かに曇った表情]
小説。ああ、榛姉の。
[裕樹と小百合の会話になるほどと頷いた]
ずっと思い続けて…か。
[小説の物語と、継がれてきた伝承と。
そこに篭められたであろう思いに、小さく溜息を吐いた]
[コダマが満足そうに鳴くので、にこりとこちらも満足そうに。
玲の腕から抜け出し、主人の横を擦り抜けて行くのには、思わず吹き出した]
…まあ、相手は猫だからな。
あれ、無意識?
…帰巣本能かしら。
[そう言って孝博に笑った。]
[裕樹にはやーねーとか言って手をひらひらさせながら。]
まさかぁ。私は手を出さないわよ。
痛い目みれば、少しは自己反省するんじゃない?ってことー。
自分で反省しなきゃ、周りがどう言おうが改善余地なんて無いわ。
きっと手をかければよけいに駄目になる。
それがまだ許容範囲内なのよねー。愛想つかすには少し早め。
[小百合の許容範囲、は結構広め]
うんうん、これは素直に納得できるわ。
裕樹、可愛い子見つけてきたわねー。
[くすくすと顔を見合わせて笑ったり。]
・・・見事に踏襲しちまッたワケか。
[何となくこちらでもがくりとしつつ。
その本質は未だ知り得ないものの。]
決まってた?
・・・どーゆーコト?
[利吉の追及にん〜っと思い返しながら]
そういえば誰もそんなことは言ってない…?
なんかそんな話よくしてるうちに勘違いしてたみたい。
[にぃと笑いかけながら]
ああ、でも話のきっかけは。
うん、探偵さんの捜査の手がかりにはなりそうもないけど話した方がいいかな?
[とそちらを伺うように見て]
それじゃあ旅籠の方にでも移ってどうかな?
[他の皆にも同意を求めるように視線をめぐらせ、
去っていく晴美に]
晴美はいつもやさしいね。
[くすりと笑みを漏らしながらそう声をかけて見送った]
…可愛くなんて、ないですから。
[二人の会話の最後には小さく呟いて。
顔が赤いまま戻らなくなっているかもしれない]
[飼い主はあくまでも後回しなコダマにはクスクスと笑い。涼も会話に加わってくれば、それとなく受け答えもするだろう。名乗られればこちらも改めて名前を教えるだろう]
ああ、いけない。
私そろそろ戻らないと。
それじゃ、失礼します。
[暫くすると、ハタと気付いて残っていた人々にペコリと頭を下げ。
祭りの準備の手伝いへ*戻っていった*]
いやァ、案内してたら何時の間にか。
・・・そーかもッスね。
[帰巣本能云々に笑いながら、涼を目線で示す。
飼い主そっちのけで戯らされたり撫でられたりしているかも知れない。]
小さい頃から面倒見て来たオレの立場は一体。
[噴出す裕樹にはそう返すけれど、猫は忘れる生き物です。]
んっ?
ぼくもこれはお父さんとお母さんに聞いた話だから、
なんでも、ボクの先祖がここにきたのがそもそも巫女様に呼ばれて、らしいよ?
巫女様に選ばれた一族?なのかもね?
[くすりと笑みを浮かべる]
そうなると、玲ちゃんの細工は独学?
…今度、機会があれば見せてほしいと言ったら、困らせてしまうかな。
[負担にはならないように、言葉を冗談めかした。
小説については、一つ頷いて]
想う事を否定したくはないが、周囲にははた迷惑となる場合もあるんだろうね。
難しいところだ。
[一般論で深い内容は濁す]
可愛い女の子の方が好きーって事かいらね?
[落ち込む孝博にはからりと笑って。
裕樹にはこくこく頷きながら。]
うん、面白かった。
話もだけど、ちょっと変わった書き方するのね。
なんというか、古い描写表現だったり、現代表現だったり、どっちいも上手く使ってまとめてて。その辺は榛名さんのセンスの賜物かしら。
[どこか誇らしげな裕樹に微笑んだ。]
今も旅人を想う、かぁ…。
そうすると、一途な巫女さん、って解釈になるわよねー。
ふぅん…一体昔、本当は何があったのかな?
[それを知る術は、今は*失われているが。*]
うん、まぁ夢の中の話だから、
本当に参考にならないかもしれないけど。
[笑いかけて]
なんかこうあやふやなんだけど呼ばれたようなそんな夢を見てね。
具体的になにかってわけじゃないのだけど、
たぶんそこと巫女の伝承で、
さっきみたいになっちゃったのかな?
自分の中で?
[道中、利吉に話しながら旅籠の方へと向かう]
[小百合の聡に関する行動指針に一つ頷き]
そういうものか。小百合は…大人だな。
[にこ、と笑みを浮かべ、立ち去った玲の方向を見遣る]
可愛いは、残念ながら当人に否定されてしまったけれどね。
玲チャンは昔ッから可愛いのにな。
[あくまで軽い口調で口を挟めば、当人には微妙な表情をされたかも知れない。
やがて去って行くのを見送った。]
・・・確かに、女の子相手にゃ妙に媚びるよなァ、お前。
[小百合の言葉に横目でコダマを見るも、知らん振り。
飼い主に似たのかも知れない。]
コダマに関する立場を引き上げたいなら、旅籠に戻って餌付けするのが確実かな。
[孝博には、冗談めかして告げる]
おそらく3日はもつだろうから。
[けらりと笑った]
伝承になるくらいの前からずっといたのなら、
きっと、さびしかったんじゃ、ないのかな?
お話できないからボクにもわからないけどね。
[考え込むような意識を*交えて*]
…俺が触らせてもらえたのは、もしかして。
[コダマには性別がバレていたのだろうかと内心呟く。
小説の話しには目を輝かせて、頷いた]
ん。まあ俺のは自己流解釈だからな。
実際に、か……知り得るとしたら、それこそ巫女当人だろうな。
ソレはソレで、貰うモン貰ってトンズラされそーな気がすんだが。
・・・タマはもうちょい懐いてたんになァ。
[裕樹の言葉にも、吐き出す息は重々しい。
内心の呟きには気付かないまま。
ちなみに以前飼っていたタマの子供=コダマらしい。]
・・・巫女、か。
[コダマを恨みがましく見ながらも、話が聞こえればぽつりと*呟いた。*]
やっぱり、玲ちゃんが可愛いのは昔からなのか。
その辺り、詳しく聞いてみたいな。
[視線に好奇心が宿る]
晩御飯の時にでも聞かせてくれないか?
何となく、史人の後ろをついて歩いているイメージがあるんだが。
[そう言いながら、足を旅籠へ*向けよう*と]
>>523
……ふうむ。
桜に呼ばれた、夢、ね。
[無精ヒゲを撫でる]
それこそ、伝説の類の話ではある……が、あっさりと否定するようなものでもない、な。
探偵を長いことやってると、リアリストな考えだけじゃ、説明できないようなことも、何度か立ち会っているからね。
―――下手すりゃ。
それこそ、この異様なまでに、知り合いが集まる、というのもその夢から、繋がるのかもな。
俺は……どうだったかな。
[それは、砂丘に眠る宝石を捜すよりも深く、利吉の中で眠っていて、探し出そうにも難しすぎる話だった]
(―――俺は、色々と無くしちまったからな。
社会も、家族も、過去も、希望も。
光なくした世界では、忘れ物も見つからない、か)
[巫女は旅人に逢いたかったのだと、目の前で交わされる話を聞きながら。]
さびしい、か。
[琉璃の言葉に、何となく涼との会話を*思い出した。*]
/*
聡絡みに来る予定なのかな。
それだったら顔出しやすい場所に居るのが妥当か。
そう言えば私まだ涼と絡んでないんだよ…!
*/
/*
晴美とも言葉のキャッチボールはしてないかぁ。
会釈とかはしてたけど。
快活に動けないのは今回のキャラ設定上仕方ないか。
*/
─墓地─
[村の外れの墓地。祭りの準備に忙しい今、そこを訪れる者などいない、と。
そう、思っていたのだが]
…………綾?
[目指す墓の前には、予想外の人物。思わず呆けた声で名を呼ぶと、従妹は顔を上げてこちらを見、あら、と短く声を上げた]
……墓参り、か?
[それ以外にここに来る理由などは考え付かないのだが、短く問う。これに、従妹はええ、と頷いた]
「本格的に忙しくなる前に、ね……史も?」
ああ……まあな。
[問いに返すのは、曖昧な答え。返るのはそう、という短い声。沈黙が立ち込める]
「ねぇ、史」
……なんだよ?
「戻ってくるつもり、ないの?」
…………。
「史が戻ってきてくれると、みんな喜ぶと思うんだけど。
葛木の叔父様や玲だって安心するだろうし、それに……」
……それに?
「私も……その方が、嬉しいし」
[何かあった時に頼れるから、と。笑顔と共に向けられる言葉に、どう返していいのかわからず。
結局、何も言わずに、空を見上げた。
再び、張り詰める静寂。風が近くの木立を揺らす音がやけに大きく響き、やがて、その風が従妹を呼ぶ声を運んできた]
「あら……もう、時間かしら。
じゃあ、私……戻るわね」
ん……ああ。
「……史」
ん?
「……みんな、待ってるんだから。だから……ね?」
[前向きに考えて、という言葉に、ああ、と生返事をして、戻っていく従妹を見送るものの]
……綾。
[自分でも理由はわからぬまま、名を呼んで呼び止めていた。
なに? と問いながら振り返る従妹に。
言葉が詰まる]
いや……なんでも。
準備、大変だろうが……無理するなよ。
[本番で倒れたら洒落にならねぇからな、と。投げかけたのは、先に榛名に向けたものと同じで。
従妹はこれに、大丈夫よ、と微笑み、迎えに来た者の方へと小走りに駆けて行った]
……ったく。
[その姿が完全に見えなくなった所で、従妹が参っていた墓──その亡夫であり、自身にとってはもう一人の幼馴染で悪友だった男の墓の前に屈みこむ]
……バカヒトめ。
お前があっさり死んだりすっから……。
[俺が苦労するんじゃねぇか、と。
八つ当たりでしかない言葉をぽつりと*呟いた*]
/中/
何となくやっておきたかった。
のでやった。
後悔はしない。
こーゆーのは、独り言でもそもそやっても面白くないからなっ。
早く始まるといいねー、おまつり!
[楽しみだなぁって思ってたら、ハタゴのそばだ!びっくり。
でも位置よりもびっくりだったのは……]
おにいさまじゃない
[がぁーんっ]
お、おじょうさまじゃなかったの!?
[やっとそんなことを言うけどね!
それからご挨拶。]
そうだよね
……ふーみんせんせーがおぼっちゃまとか、わらうしかないよね
[御曹司ならともかく!]
えーと、れーちゃん!
って呼んでもいい?
[なんて聞きながらコダマをなでなで。きゅーん、和む!
なでなでなでなで。猫はなですぎると…うん、しかたないよね!かわいいのが悪い!]
― 研究所なんて、あるの?
― それ、とっても、怖いや
[琉璃の冗談めいた調子に、少女もくすくすと笑いました。だけれど、少し不思議そうに、もう一つを聞き返して、]
― いずれ?
[でも、少女の興味は桜の木に、そして巫女の話にすぐに向かってしまうのでした。]
― 巫女さん、
― さびしいの?
― こえ、聞こえた
― ゆめみたいだったけど、
― わたしを呼んでたみたいだから
― やっぱり、 さびしい の かな。
[少女はさびしいということすら知りませんでした。
それがそういうものだと認識すらしていなかったのです。
巫女と、どちらがしあわせなのか、
少女にも、わかりません。]
― … 巫女さんと、
― お話、 できたら よかったのに。
[思ったことは、聲になりました。
ぽつり、猫を撫でながら、そんな風に*考えていたのでした*]
どうなのかな?
でもさびしいから、声をかけるのかも?しれないね。
そうだね、お話できればいろいろとわかったのにね。
[同調するような*呟きを*]
え、えぇ。
古い家だけれど、別に箱入りとかではない、わ?
[苦笑しながら、あれは兄をからかっただけ、と言おうとしたが。何だか想像以上に衝撃を受けている涼の様子>>536には、何となくオロオロと。
家の箱入り、ではない。村規模で考えるとその側面も無きにしも在らずだったりするが。
落ち着いてから改めて挨拶を交わして]
うん、兄さんも。
西行院家や、八幡のお家みたいではないから、うちは。
…どうぞ。……南部さん。
[ほんの少しだけ悩んだが、涼が他の人を呼ぶのを聞いていれば納得したように頷いて。どうやらいきなり涼ちゃん呼びをするのは難しかったようだ]
[コダマは、そっちじゃなくてこっち!とばかりに涼に身体を擦り付けたりしていた。飼い主?最近ご飯もくれず、遊んでもくれなかった人なんてしらないよーだ!]
…孝兄、暫く戻ってこなかったから。
[微妙に落ち込んだらしい孝博には肩を竦めて。涼に撫でられてちょっと擽ったそうにしているコダマに、ねっ?とか声を掛けたり]
[それから皆と別れて手伝いに戻り。
だが訪れた櫻木の家には綾野はおらず。
聞けば墓地へと行ったのだという話]
…たぁ兄も居たら良かった、かな。
……頼りない兄さんだけじゃなくて。
[同じように手伝う村の女に、ポツリと呟いた。
兄の幼馴染。一人残された後、綾野と二人で慰めてくれた相手。
だがその声は何とも複雑そうなもので]
「玲ちゃん、次はこれ…は、駄目だったわ。ごめんなさい」
[少し沈んだ思考を切り裂いて、だが消えていった声に溜息を吐く。
そう、玲はこの時期「桜に近付いてはいけない」のだから]
ううん。他に何か、ある?
[首を振りながら一切の思考を振り払って、そう聞いた。
唇には笑みを浮かべながら]
―回想―
そ、そっかぁ。はこいり、じゃないんだね。うん。
……
……ううん、いいの。
れーちゃんはれーちゃんだもんね。
あ、りょーって呼んでいいよ!
れーちゃんって呼んでいい?
[だって、かつらぎ、だと、ふーみんせんせーと同じだしね!]
中:呼び方一覧と各々の印象
綾野:未遭遇。
一度遠目に見かけたがほぼ記憶にない。晴美から「綾野」という名前は聞いている。
史人:葛木さん
自分より背が高い。同じバイク乗りで、玲ちゃんのお兄さん。
孝博:旅籠のお兄さん
料理上手ーありがとう。軽薄な笑みは特に気にしてない。
利吉:利吉
同属性。闇側に立つ人間。気安くしているが笑顔で警戒対象。涼ちゃんにはもっと優しくしてあげればいいと思っている。
聡:さっちゃん
青い青い。どーしようもないけど見限れない。馬鹿な所は過去の自分、小生意気な所は弟をだぶるらせている。
涼:涼ちゃん
可愛い子。良く分からないが利吉の娘的存在?懐いていた妹をだぶらせている。
裕樹:裕樹
働く女性。徹底して男みたいでかっこいいねー。きっと気は合う。
琉璃:琉璃ちゃん(予定
一度会っただけ。殆ど印象なし。女性で年下だと思っている。可愛い子その3予定。
晴美:西行院さん(予定
次代村長さん。偉そうなのは弟を(ry
蓮実:蓮実さん
恩人。ちょっと苦手意識あり。嫌いではない。
玲:玲ちゃん
苦手意識あるみたいなのは理解しているが、こちらは気にしていない。可愛い子その2。
榛名:榛名さん
小説借りた。いい人だなぁ。体弱そう。咳き込んでるのを見ているからこの人の前では喫煙禁止。
[人目を避けるような場所を選ぶのはほとんど無意識
丘から少しはなれ人家からも離れたところで止まって、木陰に入る]
…ふぅ…
[なんともいえないような表情で頭をかき。目を閉ざして
しばらくの間そのままでいた]
ずあー、びっくりした…。
マジで野郎なのか…。
いや…でも…流石になぁ…。ニューハーフは女呼ばわりで怒らねぇよなぁ…。
[何か変な勘違い・思い込みに走りつつある。]
ん?
[しばしの休息を取り、目を覚ます]
……。
[未だ夢現なのか、ぼんやりと天井を見上げ。瞳を開けてしばらく経ってからようやく身体を起こした]
……ああ、そっ、か。
薬、飲んで、休んだんだ、っけ。
[自分が今ここに居る理由を理解し、ゆっくりと立ち上がる。身だしなみを整えると、執筆道具は持たずに外へと散歩に出かける]
おや。先程の
桜も見たので休憩です
何もないところですが、外にはない静けさはありますからね
あなたはどうしたのですか?走っていたようでしたが
いやー、ちょっと藪を突ついたら蛇が出てな…。
あー、確かに、何にも無い村だな。静かってのも同意だぜ。
しかし、わざわざそんな村に祭りの為だけに来たってこたぁ、ここの祭りってのはそんなに有名なのかい?
藪をつついたら蛇…ですか
[何があったのかは知らずに首を傾げる]
ああ、いえ。私はここの地元の人間なんですよ…一応ですけどね
どちらかといえば内々でやる祭りですからそれほど有名というわけでもないのでしょうが…あなたは祭りの客…とは違うのですか?
[特に行く場所も決めずにふらふらり。桜のある丘はもうそろそろ神楽舞台が設置され始める頃だろうか。そうなってしまえば丘の上でのんびり過ごすと言う選択肢は削られる]
…もうすぐで、祭り、なんだなぁ…。
ちゃんと、目に焼き付けないと、ね。
綾野の、初舞台とも、言えるし。
…そう言えば、綾野、大丈夫、かな。
始まる前に、疲れてなきゃ、良いけど。
[様子を見に行こうか、と思ったが、今どこに居るかが分からなくて。とりあえず家に行ってみれば分かるかと考え、綾野の家に向けて歩みを進め。途中、旅籠の前を通りかかった]
んあ?地元の?へー。出稼ぎかなんかかい。
そういやなんか村の偉い人っぽいのと話してたっけ?あのなんか左手でガリガリやってる人。
俺は祭りにゃ、たまたま出くわしただけさ。
ってぇ……。
ここで、ぼーっとしてても、仕方ねぇか。
[呟きつつ、吸殻を携帯灰皿に放り込み。
もう一度墓を見てから、墓地を離れる]
……ん。
少し、風、出てきたか……?
[天気崩れるのは勘弁、と呟きつつ。ふらり、宛てなく歩き出す]
[少しぼぅっとした様子で旅籠前を通り抜けようとして]
「にゃ」
……?
…あれ、コダマ。
どう、したの?
[足元で見上げ、小さく鳴いたコダマに気付き、足を止めた。こちらを見上げてくるコダマを拾い上げ、腕に収めると、ようやく旅籠の前に人が集まっていることに気付く]
あ。
こん、にちは。
………涼、ちゃん、かな?
[その中の小さな女の子に視線を止め、小さく首を傾げた。玲達に聞いた特徴に会う女の子。どこか確信めいた心持で名を呼んだ]
ま、だいたいそんなとこですね
晴美様にはひどく手間をかけさせてしまいましたよ
[旅籠に泊まっていたから旅行者と思ったのだろう。とここでようやく気づきつつ]
それは偶然ですね。あまり外の人間に向けてではないですが、珍しいものですから興味があるのでしたら見ていってくださいな
[言って丘の件の桜がある場所を見て]
この区域もしばらく立ち入り禁止にされるところなので、ここにいると迷惑かけてしまいますので、いきましょうか?
[と聡を誘い、同意が得れれば、どこに。というほど誘う場所もないから自然と旅籠のほうに歩き出すだろう]
「聞いた?紫堂の…」
「西行院の方々も大変だ……」
[聞こえてきた会話に小さく唇を引き結んで。用事がないなら、と櫻木家から出た。綾野もいないなら、ここに居る必要も無いだろう。
何となく風に誘われるように村の中を歩く]
……7年、か。
そういえばそんな人もいたな。
[記憶にあるのは、苦手な晴美の傍に控えている姿ばかり。
直接話したことも他の兄姉たちよりずっと少ない]
…分かるかな。
[何気に酷い事をポツポツと呟きつつ]
ふぇ!?
[びっくりだ。なんで名前知ってるんだろー?でもあいさつはあいさつ!]
こんにちは!
うん、りょうでーす!
えーと。
……おねーさん?は?
[うん、ちょっと悩んだ!]
すまない。少し忘れ物をしたから、一度取って来るよ。
[旅籠へ一度戻ってから、傍目には手ぶらのまま戻ってくる]
…ん?コダマは?
[その場から離れた猫の姿を探すように、くるりと見回す]
あ…驚かせて、ごめん、ね。
皆から、話は、聞いてたから。
史人の、生徒、なんでしょ?
[腕の中でごろごろと鳴くコダマを撫でてやりながら、驚く涼に微笑を向ける]
私は、榛名。
宗像榛名、って言うの。
史人とは、幼馴染、なんだ。
[蓮実に続いて歩きながら]
ああ、せっかくだからな。見物さしてもらうぜ。
ハルヒコさま、ねぇ。アンタのが年上だろ?そんなに偉いのかい?あの人。
あ、そーなんだー。
みんなって誰ー?
[何いわれてんのかなー。むぅ。]
ふーみんせんせーの生徒。うんそうそう!塾でねー、教えてくれてるんだけどー
……あー!
あなたが、はるなちゃん!
小説書いてるってきいた!
[のんびり歩いて、道の分岐へ。
ふと見やった桜の丘は、既に神楽舞台の設置に取り掛かっている頃だろうか]
…………。
[一瞬浮かぶは、自嘲めいた笑み。
もっともそれはすぐに消え、視線は桜の丘からそらされる]
さて、あちらは行けず、帰れば小言、かぁ?
……野崎のおっちゃんの旅籠辺りに、避難するか。
[冗談めかして呟きつつ、何気なく旅籠方面へと足を向け]
あー、そんな感じ。
何かあッと、史人サンの影に隠れてたなァ。
[裕樹にはけらと笑いながら、丁度見えた榛名には片手を上げて。
ふとポケットに手を突っ込む。]
ッと、・・・りゃ。
どッかで落としたかな。
・・・・ちょっと探してくるわ。
[言って、旅籠前から離れて歩き出す。
去り際にちらと目を向けたコダマにはやっぱり無視された。]
ああ、なるほど。
[涼の指差した先を見て、にこりと笑う]
こんばんは、榛名先生。
…コダマはやっぱり、可愛い女の子が好きなのかな。
[飼い主との態度の差に、けらけらと笑いを零す。
はた、と気付けば]
涼ちゃん、人を指差したら駄目だって習った事はあるか?
[聡の了承を得られ歩き出しながら]
ええ。若干決まりごとにはうるさいですが、内々の祭りなので許してやってくださいな
親の躾が厳しかったのもありますが、この村の政を司っている西行院家というのがありまして、晴美様はそこの次期党首。なのですよ。
[などと軽い説明をしながら歩けば時期に旅籠前にある人影が目に入ってくるだろう]
結城君と、玲ちゃんと…瑠璃も、かな。
瑠璃は、名前、知らなかったみたい、だけど。
[涼の問いに名を挙げて]
あれ、私の名前、知ってたんだ。
うん、書いてるよ、小説。
[にこりと笑みを向けて。指を差された要因となった裕樹気付くと、微笑みながら挨拶を返す。
旅籠から離れていく孝博には会釈で見送って]
あれ…コダマ、特定の、人にしか、懐かなかった、っけ?
[普段拒否されることが無いためにあまり分からないらしい]
― たかひろ、どこいくの?
― なにか、なくした?
[ちょっと離れてしまったから、少女はなんとなく、疑問を聲にしました。]
…玲ちゃんは、本当に昔から……いや、昔はもっと、かな。
楽しい情報をありがとう、孝博くん?
落としものか?見つかるよう祈ってるよ。
[立ち去る姿にひらりと手を振る]
[何となくで歩いていれば、結局人の集まりやすい場所に向かってしまうわけで。この村ならば旅籠のある辺りへ。
その視界の先に最前の噂の主と。できれば会いたくない人物が]
………。
[停止。沈黙。数秒]
…用事があるわけじゃなし。
[クルリと踵を返した。
特に隠しもせず道を普通に歩いてきていたのだから、気付く人は気付かれたかもしれない。だが逃げた]
はるなちゃんでも、良いよ。
先生って、言われる方が、ちょっと、こそばゆい、し。
[涼にそう告げて。不意に視線を巡らせると何人か知った顔がこちらへと向かって来るのが見えた。コダマを抱えたままのために、その者達には会釈で挨拶をする]
るり、えーと、名前聞いた!
はるちぃちゃんに!
[本人に呼び方を聞かれたら、どうなるかなんて知らないけどね!]
んーとね、えっとねー、たかちゃんがいってたのー。
はるちゃんって最初、はるちぃちゃんのことを呼んでたら、もうひとり、はるちゃんがいるよって教えてくれたのー。
……じゃあ、はるなちゃん!
小説、読んでないんだ。……ご、ごめんね!
はいよー。
またご要望とあらば何時でも。
[涼の声に振り返り笑って、見送る面々に片手を上げる。
再び前を向いて。]
ヤ、お帰りなさいませ?
[蓮実たちの姿を見、擦れ違い様にそれだけ声を掛けた。]
………ま、それなら良いか。
[長い沈黙の後、涼の言い訳に真面目な顔で頷く。
けれど、目元だけは、悪戯な笑みが浮かんでいた]
まあ、それは榛名先生本人に聞くべきかな。
俺のこの呼び方は、癖みたいなもんだから。
よーう、レイちゃんっつったか?さっきぶりだなー。
[一切のわだかまりもない、からっとした笑顔で。実際、何もわだかまりを感じていない。]
はるちぃちゃん?
[誰のことか直結せず。不思議そうに首を傾げる]
たかちゃんは…孝博、君?
もう一人……じゃあ、晴美君の、こと、かな…。
[連想ゲームのようにピースを繋げて行き、それらしい人物の名を紡ぐ]
ああ…謝ることは、無いよ。
その人の嗜好に、合わないことは、よく、あるし。
[謝る涼ににこりと柔らかな笑みを向けた]
[逃げようと思ったのに。
声を掛けられてしまったら止まらないわけにもいかず]
…と、どうも。
[一切蟠りの無い様子に、逆に戸惑う。
どんな表情をしていいかわからず、曖昧な笑みを聡に返した。
直前の蓮実への言葉が聞こえなかったのは、きっとかなり幸せ]
蓮実さんも。
お久しぶりです。
[近くにいる人にも軽く頭を下げた。向ける視線は、昔よりも更に距離を置くようなものだったが]
[玲には気づいていない。無視というよりも玲とわかっていないというほうが正しいが]
ええ。外に出ていると余計にそれを実感しましたよ。
ですから気をつけて。ということですね。藪をつついて蛇を出す必要はないでしょう
[先程何があったかまでは知らないが、聡がいっていた例えをそのままつかっていい]
一応世話になりましたからね
[といったところで、聡がレイといったのでやっと気づき見る]
おや、玲ちゃん…ですか?
お久しぶりですが蓮実…紫堂蓮実です。覚えてますかね?
[何せ自分からは気づかなかったものだから]
はるなちゃん、にしたの!
ふーみんせんせーに被っちゃうしね!
[にへらとゆきおにーさんに笑ってみせた]
むかしっからのお友達ー?
はるなちゃんとゆきおにーさん。
― そっかぁ。
― みつかると、いいね。
― たいしたものじゃなくても、
― きっと、まってるよ。
[なんだか不思議な感覚に、少女は笑顔にすこし、こそばゆそうな色をまぜました。]
アレ、玲チャン。
[聡に呼び止められるのを見ながら、のんびり呟いて。
その後彼女がどうしたかを見届けるわけでもなく、旅籠から離れて行った。]
・・・・何処行ったっけなァ。
[元来た道を辿りながら、くしゃりと髪を掻く。]
――そうそう!
はるちぃちゃん、そんな名前だった!
たかちゃんは、最初ひろちゃんってよんでたんだよ。
そしたら、はるちゃんとおそろいが良いって言うから、たかちゃん。
[はるなちゃんの言葉にしっかり答えたつもり。]
んとね。
あんまり小説って読まなくってねー
……だ、だって、文字いっぱいだから!
[ちょっと言い訳!]
おや、覚えておられましたか。
[聡に向ける曖昧な笑みについては知りはしなかったが、玲の向ける視線なんとなく心中を察するが、そんなものだろうと思っていたので特に気にせず]
それは七年ぶりですからねぇ。
史人とはそれなりに会っていましたがね
俺も最初コダマに警戒されたな。
性別が見抜かれてたのか、さっきは触らせてもらえたが。
[笑いながら、榛名にそう声を返す]
なんと言うか…入れ代わり立ち代わりだな。
[蓮実の姿が視界の端に留まり、驚かせようかと後ろから忍び寄る。
背中を押そうと手を突き出して]
ていっ。
[のんびりとした足取りで、道を歩く。
道沿いに点在する家々の軒先には、祭祀の時に飾られる緋色の飾り紐が掛けられ、風に揺れていた。
巫女を鎮めた緋色の龍を模したと言われるそれは、宮司の代替わりに合わせて編みなおされたのか、どれも真新しく、冴え冴えとした色合いを見せて]
……ホントに、偉い力の入れようで。
[どことなく他人事のように呟きながら足を止め、煙草を出そうとした所で]
……お?
[進もうとしていた方から来る人影に気づいて、瞬き一つ]
ありゃ、孝坊?
どーした、今から散歩かぁ?
コダマって、けーかいするのー?
[警戒なんてされた覚えないよ。]
って、せいべつ?
[きょとん。性別。男女女?
…どういうことだろ?って見てたら、なんだかおにーさんは行っちゃった。あ、]
わー
[いたずらっこ?]
兄さんと?
[それは知らなかった。まぁ兄の心境を考えればそれも当たり前かもしれないが。溜息を押し殺す]
村に戻ってこられない限り。
私はお会いすることがありませ…。
[ありませんしね、と続けるつもりが。
蓮実の背後に立った裕樹にキョトンとして途切れた]
やっぱり、晴美君、のこと、なんだ。
…ええと…。
…ああ、晴美君が、はる、だから、孝博君は、たか。
うん、分かった。
[理解しきるまでに少し時間はかかったが、涼が言いたいことはきちんと理解して。納得したように頷く]
ふふ、文字、いっぱいだね。
それが、小説、なんだし。
無理に、読む必要は、無いよ。
[言い訳するような言い方にクスリと笑いが漏れた]
裕樹君は、私の小説を、読んでくれてて、たまに、手紙をくれる、の。
昔から、ってわけじゃ、無いけど、お友達。
[にへらと笑う涼の質問に、ぽり、と頬を書いた]
…ん。友達と言うか…。
俺は昔から榛名先生の小説のファンで、な。
他にもたくさんいるファンの中の一人に過ぎない、と言うか。
大分、運の良い方ではあるがな。
人の価値は職種では決まりませんよ
とはいえやっぱり堅いか…っ?
[聡と喋っていたところで急に後ろから押され、こけるということこそなかったが、つんのめり、誰が。と思って振り返れば]
…驚いた。何するんですか悪戯っ子
[ジト目で裕樹を見ていうが。特に怒ってはいない]
裕樹君、も?
…コダマ、貴方も、現金、だね。
[クス、と笑いながらコダマの喉を撫でてやる。ごろごろと鳴きながらも、コダマは知らんふり。視線がコダマに向いていて、裕樹の行動には気付かなかった]
……さっちゃん?
[涼が青年に向けて呼んだ名。そう言えばあの青年の名前は聞いてなかったような、と視線はそちらへと向かう]
・・・よ?
ヤ、史人サンじゃないスか。
[掛けられた声に、地面を這うような視線が漸く上がった。]
いやァ、ちょっと探しモン。メモ落としちまッて。
アレがねェと、卒論書けねーからさァ。
[軽薄な笑みの割には、結構一大事らしい。]
史人サンこそ、んなトコでどーしたん?
細工物屋 玲は、教師 史人 を能力(占う)の対象に選びました。
さっちゃんのばかー!
[ガキとかいうからやめてやんないもん!
でもバカっていうのはさっちゃんだけ!
はるなちゃんとゆきおにーさんには、そんな顔むけません]
うん、そうなんだ!たかちゃんそれがいいっていうし!
……うー、読めなくなくなったら、読む。
[ゆきおにーさんもファンだっていうし。]
お友達も、ファンも、一緒だよねー?
ええ、それもそうですね
それに村と違って外は広い。史人にあったときは驚きましたよ
[会ったときはそれはもう気まずい思いをしたものだ。と思い出しながら玲に言いながら、また見慣れぬ人。涼をみれば軽く自己紹介をした]
[涼がさっちゃんを広めているのに対し、訂正する]
「さっちゃん」じゃねぇ、サトシだ!
お前はどう見ても「ガキ」だが俺はどう見ても「さっちゃん」ってガラじゃねぇだろ…。
大人っていうか…ちょっとねー。
あはは…ここだけの話、むかーしの自分を見てるようで…ね。
[裕樹にそう言い苦笑する。表情には微妙な苦みが含まれていたが、すぐにいつもの様子に戻り。立ち去る玲を、雪と孝博と同じように見送る。]
あら残念ねー。まぁそういうのは他人が気づいて然るべきものなんだろうけど。
へー。私も聞きたいなー。
[裕樹に同じく、好奇心を含んだ同意しながら。]
あはは、何だかんだで飼い主の性格は受け継いでるみたいね。
[孝博に爽やかに笑う。]
卒論用のメモお?
そりゃまた随分重要な物を……。
[顔を上げた孝博の言葉に何となく周囲を見回すが、さすがにそんな近くには落ちてはいないようで]
俺は、まあ……行く宛もなく、ふらふらしてたとこ。
真っ直ぐ帰ってもする事ねぇし、お前んとこの隅っこ借りて一服でもするかと思ってた。
案外そうなのかも?動物って違う所で物を見てるし。
[裕樹にそう言いながら、解釈にはそうねと同意。]
自分の心すら分からない時もあるのに。他人の心なんてそれこそ知りようもない事なのかもね。
真実は闇の中…。
[そう囁くように呟いた。]
・・・あァ。
[大したモノでないと言った物は、本当ならば重要な物の筈で。
それでも何故か、如何でもいいことのように思えた。]
…っふふ、あははっ。
[驚いた様子の蓮実を指差して笑う]
何をする、って…ただのドッキリだが?
このくらいの悪戯は可愛いものだろう?
[悪戯っ子に否定をする様子は見せず。
口元には笑みを浮かべたまま、蓮実の会話相手に向き直り]
会話の邪魔をしたなら、すまない。
つい、蓮実の顔を見たら腹がたったんだ。
ええ。
兄さんも…外が長くなっている、から。
[軽く睫を伏せた。自分の知らない兄]
腹が立った?
[裕樹の言葉に目をパチクリ。何気ない疑問符]
接点が無い、ファンだと、お友達とは、言いにくい、けど。
裕樹君、は、手紙の、やり取りが、多かったから。
[涼の言葉に、少し違うかな、と言うニュアンスを込めた言葉を向ける。
名前について聡から訂正が入ると]
聡、君、だね。
名前、聞いてなかったから、呼べなかった、の。
今度からは、聡君って、呼ぶよ。
[玲による涼の評価には]
ふふ、本当に。
涼ちゃん自身も、誰とでも、友達に、なりそう。
そうです…
[といいかけて、確かに堅い口調だな。と自分でも思う。元からというのもあったが村に戻ってきてせいもあるだろうか。]
ま、難しいことじゃない。人を多く見てればわかること
[そう応えて裕樹をまた見て]
…まあ、加減してたし
[本当に倒れさせるつもりはなかったのだろうという具合だが
腹が立った理由といえばすぐに思い浮かぶことがある。そこにいる榛名のこととか
勘弁してくれとばかりに軽く頭を振り]
確かに可愛いことだが
[負い目は一応あるらしい]
そー、一大事。ゴミと一緒くたにされてなきゃイイケドさ。
この辺にも無い・・・かな。
[そういう割にはのんびりしているわけだが。
史人と一緒になって、辺りに視線を遣る。]
ふゥん。
今丁度、人集まってるみてェだケド。玲チャンも来てたし。
[先程までいた旅籠の方向を振り返った。
それからもう一度史人を見て、]
そいや、史人サンは何かしないん?
[家の事情を知ってか知らずか、何気なく問いかけた。]
ああ、そっか。蓮実と玲ちゃんは知り合いか。
二人とも、この村の人間だものな。
[一人納得したように頷く]
…ん?ああ、昨日少し、こいつから衝撃の事実を知らされて、な。
榛名先生と知り合いだなんて、さすがに予想外だった。
……丘で落としたんなら、その可能性も見といた方がいいな。
[昔、一度だけ覗いた舞台設置の様を思い返しつつ無常な言葉を返す]
ん……人が多いようなら、一服は諦めるか。
[旅籠の方をちらりと見。玲も、という言葉には、微かに複雑な色彩も過ぎるか]
ん、何かって……祭り関係?
俺は……する事、ねぇから。
[言いつつ、無意識の内に右手をジャケットのポケットへと突っ込む]
うん、榛名。
宗方榛名、だよ。
[自分の名を聡が知っていることに若干驚きはするが、他の者と知り合いであるらしいことに気付けばそれもすぐに薄れ。相手の問いに頷き肯定を示す]
んン?
イヤ、そんなコト・・・・
[コエはそう返したけれど。
―― ふつり。
不意に浮かび上がり、弾ける――熱を帯びた何か。]
…ですね。
[玲の様子を見るに、兄はいて欲しいのだろうか。と思う。が
同じように外に行っている自分がかける言葉も浮かばずに、ただ同意を示すだけでいて]
悪かったと思ってるが、私にも色々あるのですよ
[裕樹にそういって困ったようにこめかみの辺りをかく]
その様子なら、加減せずとも良かったか?
[けらりと笑い]
さすがに人前だから、ヘッドロックは自重したんだが。
良かったな、他に人が居て。
可愛いレベルですまない悪戯なんか、そう俺はしないしな。
へ?
イヤ、今日は丘行ってねェから・・・・行かなくて良かッた。
[一瞬眉を顰めるが、ほうと息を吐く。
それも何か間違っているような。]
今年は人多いモンなァ。
禁煙に丁度イイかもよ?
[冗談めかして、またへらりと笑う。]
・・・・ん?そッか。
てっきり何かやらされてるモンだと思ってたケド。
[ポケットの中へと動く右手に、何気なく視線を向けた。]
そう、だね。
私も、あんまり得意じゃ、無いし。
少し、羨ましい、かも。
[玲の頷きに合わせるように頷いて。
聡から向けられた言葉には]
…小説を書くのは、好きだから。
読んでくれて、面白いと、思ってくれる人が居るから、書き続けられる。
凄いのかは、分からないけど。
聡君は、読まない人、なんだね。
涼ちゃんと、同じ、かな?
[そう言って小さく笑った]
あ、そうだ。榛名さん、小説読んだよ。面白かった。
可愛い文章書くのかと思ってたから、ちょっと意外だったけど。
[まぁこれは先に筆者本人を見てしまったから先入観が入ってしまった為だが。
どちらかといえば感想が、文章なんかに偏ってしまったり。]
ちょっと本は今部屋に置きっぱなしなんだけど…後で持っていくね。
加減してくれたほうがいいに決まってるでしょ。
他の人がいてもいなくてもね
[笑う裕樹を見て嘆息。]
まさかここであうとは本当思わなかったが
…そういえば裕樹はなぜこの村に?
[裕樹の場合は旅行から、建物。榛名について。色々あるぶん逆に見当がつきづらい]
[小百合から向けられた言葉に嬉しそうな笑みを浮かべ]
本当?
文章は、内容が、内容、だし。
そう言う風にしか、書けない、って言うのは、あるけど。
そんなに、意外、だった?
[自分がどんな文章を書くかは自分自身では流石に理解しているために、自分が別の文章を書くような雰囲気を出しているとは分からない。そのため不思議そうに首を傾げた]
うん、いつでも、良いよ。
欲しかったら、持ってても、良いし。
行ってないなら、田んぼに落ちてないのを祈って探すしかねぇな。
[そこらはやっぱり他人事なのか、さらっと言って]
人が多いなら遠慮するのはまあ、当然だが。
禁煙とか。それはお前、俺に死ねと言うのと同義だぜ?
[結構、本気で言っているらしい]
んー、まあ、手伝え、とは言われはしたが。
歴々の小言と厭味に付き合わされるだけになりそーなんで、な。
[手ぇ出したくねぇんだよ、と。
軽い口調で言いつつ、ポケットの中で右手をぐ、と握る]
[桜の下をあとにした後、祀りに際しての監督をしていたが、憮然とした顔のままだったので相当村人たちをビビらせていただろうか。
そんな雑事をこなして、道を歩いているとそこには孝博と史人]
こんな道端でなにをしているのだ?
[その顔はまだ微妙に憮然としたまま。]
っと……よぉ、晴坊っちゃん。
[不意にかけられた声に、そちらを振り返り]
何って言われても……。
道端で偶然出会って、立ち話ってとこかね。
[軽く言いつつ、憮然としたものを残す表情にはやや、首を傾げ]
涼ちゃんも、小説、読まない、みたいだから。
[不満げな聡に事実だけを述べ]
同、じ…?
[自分達が同じだと言われ、少し考え込む]
…ちょっと、違うんじゃ、ないかな。
確かに、好きなこと、だけど。
私には、小説を、書くことしか、出来ない、から。
似てるようで、違うと、思う。
[言いながら、少し表情が歪んだ]
[こめかみの辺りを書く蓮実を見ながら]
…色々……か。
ま、来る前だったら納得しなかったかもしれないが、今は少し納得もできるさ。
何分、こう言う村だしな。
榛名先生の場合も、琉璃の場合も、言い触らさない方が得策だろうさ。
[小百合や聡と喋っている榛名をちらっと見る。どうやら治まっている様子
声をかけることがまた負担になると思い、触れずにおきながらも
この中でタバコを吸う人間。と小百合に一度目を向けて確認だけした]
うッわー、ソレが一番困るッて。読めなくなッちまう。
[今の時期はしっかり水が張られています。]
アハハ、じゃーオレ殺人未遂?
ソレで捕まりたかァねーな。
[もはや何の話だか分からないが、けらけらと笑った。]
あァ、やっぱそーか。
大変ッスねェ、由緒あるトコの長男坊ッてのは・・・・
[話しながらも何か気になるのか、視線はちらちらと史人のポケットに向けられ。]
加減無しの方が、後には引きにくいが。
[言外に、まだ何かあるかのような物言いをして、にやりと笑う]
ここで会うとは…は、俺の方だって思ったさ。
何しろ今回の旅行先はほとんど誰にも話さなかったし。
どうして…って、
[思い付きに人差し指を立て]
運命に呼ばれたからだな。
おォ、晴・・・さん。
[名前と敬称の間に微妙に間があった。]
オレは、探し物の途中・・・ッスケド。
・・・・何かあッた?
[憮然とした表情に、史人と同じく首を傾げた。]
[きゅ、と少しだけコダマを抱く腕に力が込められた。それを感じ取ったコダマが少し苦しげに、にぃ、と鳴く。それに気付きハッとしてコダマに視線を落とし、「…ごめん、ね」と言いながら抱く力を戻した。
歪んだ表情をどうにか戻して。小百合からの言葉には]
そう、見えたんだ。
私は、ああ言う、文章の方が、好き、かな。
書き慣れてるから、って言うのは、あるかも、しれないけど。
うん、良いよ。
私の手元に、あるよりは、誰かに、読んでもらった方が、嬉しい、し。
お礼なんて、良いよ。
[ふるり、横に首を振った]
…まあそういうことなんで、察しがよくて助かる
悪い村ではないんですがね…
[元から己は何かを言いふらすような性質でもない。
その点は裕樹に説明する必要もないだろうと特に何かいうわけでなく]
いやいや、さすがにもう勘弁して欲しい。
話せる範囲であるなら洗いざらい吐くから
[降参というように手をあげてみせ、立てた裕樹の人差し指を見て]
運命…そうかもしれない…かな。何か帰省が重なっているし
[首をかしげながらも同意を示す、いろんな意味で]
……そうなってない事は、祈っとく。
資料水没はきっついからなあ。
[祭りの資料ともなれば、再度集めるのは相当な手間だろうし、と思いながらさらっと言って。
笑いながらの言葉には、なら止めるな、と真剣に突っ込み]
まぁ、な。
ま、俺の場合はある意味仕方ねぇけど……。
[何気なく言いながら、向けられる視線は気になるようで、またポケットから手を出して。
ごく何気ない様を装い、首の後ろに持って行く]
[聡の言葉や榛名の答え。
それとなく聞きながら、視線を転じた。
軒先で風に揺れる飾り紐。
村人なら一度は作り方を教わる紅のそれ]
今年も始まる、な。
[冷たさを増した風に、ポツリと呟いた。
手に持っていた小さな小さな飾り紐も風に揺れた]
[聡の軽い言葉に隠すことなく表情が歪む]
…やれるものなら、やってる、わよ。
貴方に、私の、気持ちなんて…!
やりたくても、出来ない、私の、気持ちなんて…!
[徐々に泣きそうな表情へと変化していく。聡に向ける視線は嫌悪と、憤りと、妬みが込められている]
絶対に、分から…っ!
げほっ! っは、…、…ごほっ!
[絶叫にも近い声を発しかけて、それは咳き込む声へと変わった。手は口元と胸を押さえ、腕の中に居たコダマが地へと落ちる。綺麗に着地したコダマは、振り返るようにして榛名を見上げた。榛名は苦しげに咳き込みながらその場にしゃがみ込む]
/*
中の人間は気まずい気分だったりしつつ、外の人間のほうがほっとするようにしておくかぁ。
しかし、両親がいないとか分家とか。どういう意図でやったのか…
――――その場のノリです。なんていうのーぷらん
[桜の下で利吉の煙草騒動があったとかは、勿論知らないわけで。
蓮実の視線は感じたが、何が言いたいのか察する事は出来ず、軽く首を傾げてみせる。]
?大丈夫?
[榛名のちょっと歪んだ表情に、また体調が悪くなったのかと思い、顔色を見る。
あまり近づくとコダマが暴れるかもしれないので、それなりの距離は保ったまま。]
まー私の第一印象とかあてになるものじゃないからね。
好きなら、そっちの方がいいよ。それに…ああうん、何でもない。
[『危うい透明感があったし』と言いかけたが、あははと軽く笑って誤魔化した。]
わぁぃ、ありがとう。
ううん、何かするよお礼。むしろしていかないと、うちの御主人が五月蝿いわー。
[首を振る榛名に、こちらも微かに首を振って返した。]
さっちゃんで、じゅーぶん!
[ガキじゃないもん。
そしたら自己紹介してくれたから、あだ名を考えなきゃ!]
――あ、えーと、はっちゃん!
私は、りょうです。南部涼っていいまーす!よろしく!
そりゃァ心強いわ。
[史人の言葉にへらりと笑い、続く真剣な突っ込みにもそれは変わらず。]
まァ、ねェ。
ずっと行方眩ましてたんなら、しゃーないかもな。
[人のことは言えないながらも。
晴美の表情の所為もあってか、首元に動いた手から視線は外された。]
みんなお友達が、嬉しいよ!
[だって、そのほうが、しあわせだからね!]
そっかーお手紙かー……
[同じに不本意とかいうさっちゃんは嫌い!にらんでやるー]
[孝博の名前と敬称の空白に僅かにピクリと反応するが]
そうか。で、捜し物とは何なのだ?
[そして、首を傾げて何かあったかと聞いてくる二人に眉間を解すと]
ああ、少し腹に据えかねることがあって、な。
/*
更新前なのに騒動起こしてしまったじゃないかー。
聡君たらもう(何
更新後すぐに綾野のこと知ったらぶっ倒れた状態でフェードアウトするかな(ぉ
*/
[涼。はっちゃん。という言葉に一瞬とまるが、悪気がある様子もないのですぐに起動して]
ええ。よろしく。南部さん。
[といったところで、急変した榛名。眉を寄せて無言で近寄り、支えるようにしながら]
榛名さん。わかりますか?落ち着いて
…運んだほうがいいでしょうね
小百合さん手伝ってもらえますか?
[背中をさする小百合に近くの旅籠を顔を動かし促して言う]
[逃げていく聡の方をじっと見たまま、
そのあとの利吉の呟きに]
若いというか、まだ幼い感じだね。
[くすりと笑みを浮かべる。
きっと、かなり年下にみている]
ところで彼の名前は?
[そういえばよく聞いてなかったと思い知っていそうな利吉に尋ねれば聡だと教えられてなるほどと。
その後旅籠に着く前に利吉は用事があるとどこかへ、
なんとなくそのまま一人で旅籠の前につくと人だかりが見える、
珍しいななどと思いつつ皆に声をかける]
やぁ?みんなで集まって何かの相談?
祈りが通じる補償はねぇけどな。
[こちらはけらり、と笑って言葉を返す]
ま……そういう事。
だから、お前も戻るかどうかは覚悟入れて決めた方がいいぜー?
[いらん苦労するからな、と軽く言いつつ。
右手から視線が外れたことに、密かに安堵の息を漏らした]
悪い村どころか、風情がある良い村だよ。
いつか、俺も住みたいくらいには、な。
[ふ、と息を吐く。
両手を上げる様子には、けらりと笑い]
それなら、後で祭の解説でもしてもらおうか。
って…運命は流石に冗談のつもりだったんだが。
榛名さん、大丈夫?
[近づけは着地したコダマはフーッと、警戒したが。ちらりと一瞥したらどこかに逃げた。
咳き込む榛名の背をさすりながら。]
大丈夫?ゆっくり呼吸して…常備の薬か何かある?
それとも休んでいた方がいい?
[確認しながら、呼吸を助けるように背を撫で続ける。]
さわわ、さわわ。
それは、何かを呼ぶように。
揺らぎ、揺れる。
それに引かれたか、はたまた他に理由があるのか。
風が吹くのと前後して、宮司の姿が見えなくなったと。
そんな騒ぎが、起こり始めていた。
[はるなちゃんは苦しそう。
さゆりおねーさんが、看病してる。
どうしよう。
そう思ってしまって。
でも、なんだか。
――なにか、なにか。
――わかんない。]
さっちゃんは相変わらず空気読んでないわねー。
はいはい分かったから、アンタはちょっと黙っときなさい。
[呆れたように言い、再び榛名の様子を伺う。]
[ほんの少し悩んだけど、うん。わかんないからおいとく。
わかんないってことは、重要じゃないし!
誰だろー?]
うーん、なんにも相談してないよー!
こんにちは?
[コダマがこちらに気づけば近づいてきて足元にすりすりとすりよってきた。
すごく微妙な表情で足元のコダマを見て、
とりあえず頭を撫でてやった。
見慣れない小さい女の子に声をかけられれば、
すぐにその相手が誰か察しがついて]
ああ、君が史人がつれてきたっていう涼ちゃんだね。
なるほど、たしかにかわいらしい女の子だ。
[笑いかける自分も涼と背の高さは大差なく、
ゴシック調の衣装や顔立ちからどうみても女の子にしか見えないのだが。
榛名の様子がおかしいことに気づけばすぐにそちらにかけより]
榛名っ!?
大丈夫?どうしたの?
[心配するように声をかける]
薬は…先ほど飲みましたよね…?
[桜の元から離れた後のことを想像すればそうだろうが、どちらかといえばこれは精神的なものであると予測がつくわけで、支えるような位置にいながらも小百合に任せ]
[蓮実が視線を向ける先、咳込む榛名がいて。
蓮実が無言で歩むその後ろをついていく]
…大丈夫?
[尋ねたのは誰にか]
旅籠に運ぶなら…少し、手伝うか?
[ぴくりと動いた眉には気づいたか否か。]
ん、あァ。
こんくらいのメモ帳なんだケド・・・見てない?
[指で、宙に丁度10cm×6cm程の四角をなぞった。]
ふゥん。まァ、イイケドさ。
あんま、気にしすぎねーほうがイイと思うよ?
[事情は追求せぬまま、軽く嗜めるような言葉を掛けた。]
――ッ!榛姉っ!
[吹き抜けていった風に気を取られていた。
だが聞こえてきた榛名の声と、続く咳に慌てて振り返る。
蹲った榛名の傍に膝を突いて]
いつもいつも。
村を乱すのは外の人だわ…!
[聡をギッと睨み付けた。
裕樹や小百合、涼も村人ではなかったが、今はそこまで気が回らない。ただ、拒絶の意思だけを表にして]
これ以上、壊さないで。
これ以上、村を乱さないでよっ!
[叩きつけるように叫ぶ]
っ…は…ぅ…げほっ!
[時折ヒューと言う空気の抜けるような音を出しながら咳き込み。大きく肩を上下させ、苦しげに息をしながらも聡に]
そ、れは、けん…う、だから、いえ…こと…。
ちいさ…とき…ら、やろ……して、で…なくて、な…ども、し…ぱい、して…。
な…も、しら…いくせ…、わか…たよ…なくち、きか…いで…!
[言葉は途切れ途切れ。蓮実や小百合が声をかけてくれるのに返答もせず、ただ聡を睨み付けて。しかしすぐにまた咳き込み睨み付けていた瞳は瞑られる]
げほっ……っは……ぁ……っ!
ヤ、史人サンがいりゃァ百人力ッスよ。
[矢張り冗談のように返す。
密かな安堵には気づかなかったか。]
はーい。
ッつっても、家は案外大丈夫そーな気もすッケド、なァ。
[元々継げとは言われていなかったから、問題があるとすればむしろ周囲だろうか。]
呼ばれた気がするんだ…
よりつよく・・
[その意識は幾分かぼやけて涼たちに向けるよりも多くよそに向けている感じ、
強く琉璃のことを意識すれば二人には桜の方に向けられているのがわかるであろうか]
えーと。
おねえさんは?
えへへ、ありがとー
[なんか照れる!]
……もしかして、るりおねーさん?
[いろんな人から名前聞いてる人の名前を言ったけど、
おねーさんもはるなちゃんのところにいっちゃった。]
[玲の剣幕と榛名の視線の先から聡の存在に気づき、
そちらをにらむ、明らかな敵意。]
落ち着いてゆっくり、
[榛名と聡の間にたちその顔を心配そうに覗き込みながら]
榛名、ボクのことがわかるかな?
― … いらない?
― わたし、いらない?
[ちっちゃなこえ。
こぼれてるのにも気付かなかったし、
多分、誰にも、きこえなかったんじゃないかと、おもう。]
……そうかぁ?
[百人力、という物言いが妙に大げさに思えて、首の後ろに回した手を頭に移動させ、がじ、と掻く]
ん、まあ、お前んとこは、親父さんの気質的にもそんなに問題ねぇだろうけど。
時間がたてばたつほど、動きにくくなる……と、経験者として語っておこう。
二人は、何も感じなかったかな?
ボク…だけ?
[意識はいつものように二人の方に戻り]
それともただの気のせい…かな?
[くすりと笑むような意識]
その点においては保障できるが…
[裕樹にそう応えかけて、玲の様子と榛名の様子をみて言葉が止まるが]
榛名。とにかく落ち着いてください。私がわかりますか?
[軽く肩を叩き琉璃と同じように声をかけ]
ちょっと…離したほうが…いいですね
[咎めるというわけではないが、少なくとも聡と榛名が同じ場所に居続けるわけにもいかないだろうと、そう思えば聡が去っていくのを見送った]
[こわいって思った。
ほんとは、よくわかんないけど。
わたしのことはみてない。
だから、
みんなの見てないほうに、ちょっとずつ、にげてしまう。
すぐに気付かないくらいの場所に、それから、走って、逃げてしまおう。]
おねえさんじゃないよ。
おにいさん。
[涼の方に振り向けばさびしそうな様子に笑いかけて]
ごめんね、ちょっと待ってもらっていいかな?
大丈夫、榛姉?
[悔し涙の滲んだ目で、榛名の様子を窺う。
琉璃の冷静な声に、小百合と同じように軽くその身体を擦って]
……。
[涼の呟きにチラリとそちらを見た。
激昂したままの、どこか冷たい他所人を見る目で]
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