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そして、物語は動き出す。
目覚めたものが何処へ向かうか、それは一人一人の思うがままに。
どうやらこの中には、村人が4名、占い師が1名、霊能者が1名、守護者が1名、妖狐が1名、囁き狂人が1名、智狼が2名いるようだ。
おお、どうやら全員、揃ったようじゃな。 皆に大事な話がある。
先日から噂になっておるので、皆も聞いておるやも知れんが……この地に『人狼』と呼ばれる脅威が潜んでいるらしい。
噂の真偽の程は定かではない。 何事もないとは思うが、皆、念のため気をつけてな。
自衛団長 ギュンターが「時間を進める」を選択しました。
/*
……さて。
約二年ぶりですよ、アーベル守護者!
[和名テストの聡はまた違うってーことで]
とりあえず、俺は大丈夫だったけど。
……後は役職希望、大丈夫じゃったろか。
そこがやはり、微妙に心配(汗。
/*
……いやちょっと待て。
霊能者希望して占い師ってwwwwwwwwwwwwwww
何で占い師希望居ねぇんだwwwwwwwww
いや、確かに占い師でも出来る設定、むしろ占い師の方が嵌る設定だけどwwwwwwwwwwwww
ま。ゲルダが人形の使い方から見極められるように、アンタが演奏するものを見極められるように、餅は餅屋ってやつだよ。
案外、長いことやってるとたいしたことじゃないさ。
[おじさんになにやら謝りだした…ようにみえた…おじさんを、おおーさすがは店長?だと思いながらみつつ、誘われるがままに女の子店員の前へ]
なんだっけ!
ううんー、何が欲しいとかじゃなくて見に来たの。
偉いね!子供なのに店員なんだね!
[両手を合わせて賞賛してから、商品に目を通す]
…んー、じゃあこれ、ください!
[さっき自警団長が薦められていた物を指差した。]
そこまで自意識過剰でもないつもりだよ。
[安堵の気配に、また少し笑いを洩らす]
ん、そう思うかい。
例えば?
[示唆された可能性に顔を上げ、尋ね返した。
こういうことに関しては友人のほうが聡いと知っている為だ]
/*
……うん、入った時に希望役職はちゃんと確認して、る。
どうしようこのミラクルwwwwwwwwwwwwwww
若干変更しねぇとwwwwwwwwwwwww
/*
霊能者確認。間違ってなかったかな。
もし間違えてて弾いた人いたら申し訳ない。
さあ頑張ろう。初回判定はしない予定だから、どうやって匂わせていくかが難しそう。でもこれも勉強ということで。
/*
ん。希望通り智狼げっと
といったところでこんばんわ
毎度おなじみ、萩月です
さて、企画できた段階から練ってたキャラな訳ですが、実は一部流石にやべぇと思って直前に自重したんだ
アレを使うと、村のSAN値が一気に下がると思ったんだわ
ともあれ、頑張って村を盛り上げるぞ。おー
今回はLWやるのも吝かじゃないのぜ
ジャーナリスト ヴィリーは、自衛団長 ギュンター を能力(占う)の対象に選びました。
/*
さて、久々に赤が取れたわけだが。
取り敢えず様子見なんだぜ。
今の時点で既に上手く動ける自信がなくて戦々恐々なんだぜ。
うー。アタシ、子供じゃないもん!
ですよね、師匠?
[顔を赤くしてうーっ唸り声をあげたが、目の前のお客さんのマイペースさには毒気を抜かれた]
……え?
あ、ありがとうございます。
[複雑な顔を、営業用のスマイルに一変させる]
例えば……誰だろうな。
[問われて少し考え込む]
[この街の者のことを良く知っているわけでは無いため、直ぐには例が出て来ない]
[今まで会った者であっても詳細を知る人物は少なく]
[なかなか口を突いて出ない]
……ああ、そう言えば。
実際にはどうなのかは分からんが、あのカヤってガキが露店が騒がしくなった時に慌てて移動した気がする。
何か知ってるんじゃねぇの?
[あの場で観察していたことを思い出し、それを口にした]
ようは、慣れ、ってわけね。
[レナーテの言葉に妙に納得したように呟いて。
首を傾げるゲルダの様子に、んーと、と言いつつ蒼の髪を掻く]
なんか、祭りに出る予定の人形遣いの誰だかが、急に出らんなくなった、って聞いたんだよな。
その手の話って、そっちでなんか、聞いてない?
[一応は周囲を慮り、問いかけの声はやや、潜められ]
/*
くそー、ジャーナリストだから連行後の人物調べて自衛団挑発するの考えてたのに。
これじゃ使えねぇwwwwwww
人狼見っけて突撃取材、これか。
―広場・露店―
いいけどね。
あまり突くなと言っただろう。絡まれると厄介な相手なんだよ。
[自分についてよりヴィリー関連のを流しにきたとか]
[近づいてきたローザには会釈をして]
[おや?という顔になった]
自分で言っているうちは子供。
とよく俺も言われたっけな。
[ベッティの唸り声は笑って誤魔化した]
[子供のようにも大人のようにも思っていたから]
[ローザの相手は任せて後ろからそれとなく見ている]
/*
とりあえず、あれだ。
ローザかわぇぇ(ぇ。
しかし、設定的にはカヤが一番ツボなんだけどな!(ぉぃ
……さて。
今年入ってから、三村連続によられ回避なわけですが。
どこまで伸ばせる、この記録!(記録って
/*
にしても。
なーんか今日の仕事中予感があったんだよなぁ。
「これで霊能者じゃなく占い師か守護者来たらバロスwwwwww」って。
ホントに来るしwwwwwwwwww
ちくしょうやってやろうじゃねぇか。
[とか言いつつRP村でまだ2度目の占い師]
[ついでに言うと妖魔ありでやったこと無し]
あれっ?
[子供じゃないと怒らせてしまったのに、悪びれた様子はない。わらって貰えればこちらもニッカリ笑んで]
どういたしまして!
お値段いくらですかー、細かくなります!
[財布を出しながら、相手の様子をうかがっている]
/*
あまりの衝撃にもう独り言が800切った。
いや、噴かない方がおかしいけど。
そして誰だ霊能者希望した奴。
カヤが?
幾らあのきかん坊でも、犯人では無い…と思いたいけどね。
何だかんだいって、そろそろいい年頃だし。
[挙げられた名前に眉を顰めた。
きっぱりと否定しきれないのは、過去の例も考えれば仕方のないことだ]
まあ、でもそうだね。情報ありがとう。
会ったら聞いてみるよ。
[何にせよその場にいたという証言は強い。
何か見ているかも、という期待からそう口にした]
はーい、ごめんなさーい!
でも師匠ならあんな奴、簡単に捻り潰せるんじゃないんですか?
[明るい返事の後、きゅっと雑巾を絞る仕草]
……えーっ。それって、大人って言っても子供って言っても、結局は子供ってことじゃないですかー?
[師匠の言葉に文句を言いながら、お客さんに相対して]
あ、はい。銅貨4枚になります。
……それ、飲む時は一気に飲んじゃって下さいねー。
[小瓶の首に赤いリボンを結んで差し出した]
[アーベルの返答に、んーっと顎に指を当て考えていたが]
あー、そういえば
この前、広場で別の人形師に遇って少し話したんけど
ここの楽団と交渉中とか言ってたから、もしかしてその人かな?
…………そういえば。最近、その人見てないような
[最後の言葉はポツリとあまり周りには聞こえないように]
さて、俺はあのガキのことはほとんど知らねぇからな。
過去に何かやらかしてんだったら、やって無いとは言い切れんだろ。
もしかしたら犯人を見て追いかけたのかも知れんしな。
聞くだけ聞いてみれば良い。
[謝辞には、おぅ、と短く返す]
そんじゃもう少しふらついてから自衛団長の家に押しかけてみるかな。
お前もあんまり遅くまで出歩くんじゃねぇぞ。
[そう友人に言葉を向けると右手を上げ踵を返した]
―市場―
[少女は、買った果物を上機嫌に齧りながら
暗くなり始めている市場を、軽い足取りで歩く。
上着のポッケには、万華鏡。]
〜♪
[しゃくりしゃくり。
軽快な、音。]
ま。そういうこったな。
[アーベルの言葉に、けらりと笑いかけたが、その後の様子を見ると、片眉を上げ]
っと。
なんかあまり聞いちゃいけない話らしいな。
んじゃ、アタイはそろそろ散歩に戻るよ。
味噌田楽以外にうまいもん食いたいしな。
じゃ、また。
[ひらりと手を振り、レナーテがまた特に当ても無くぶらぶらと*歩き始めた*]
─大通り─
俺、そこらは全然関わってないから……誰、とは特定できないけど。
[零れた小さな言葉。
しかし、音を拾うに長けた耳には、それは十分な音量で]
最近、見てない?
……自分の工房とかアトリエにこもってる……ってレベルじゃ、ないよなぁ……。
話がまとまってたか、まとまりかけてたかしてたとこでキャンセルって、普通にないし。
[去り際、女剣士や人形使い、楽師見習いの傍を通る]
[丁度女剣士がその傍から離れて行くのに気付き]
[隻眸は首を動かさぬ状態でそちらを見やる]
(……でけぇ女)
[自分とさして変わらない体格をしている女剣士に対し]
[心の中でそんな感想をぽつり]
[そのまま広場に向けて歩いて行った]
と、ああ。
[また、というレナーテの声。
一時、思案は破れ、立ち去る背を見やり]
んじゃ、またなー……って。
そーいや、延々食ってたけど、よく飽きねぇなぁ……。
[十本以上食ってたはず、とか。
そんな所から、妙な戦慄を覚えていたり]
―広場・露店―
そこらのゴロツキじゃあるまいし、そう簡単にはいかないよ。
荒事は日常茶飯事の世界だろうしね。
それに、その場よりも後々が厄介になる。
[思わず目が遠くを見たり]
[直接潰されそうになったことは幸いにもないが]
[情報という名の武器は時に何よりも致命傷になるものだ]
言わなくても大人と呼ばれるように。
頑張ってくれよ。
[一人前の大人として見るには危なっかしい]
[それが子供扱いの一番の理由かもしれなかった]
ああ。
ご忠告、感謝するよ。
…押しかけるのはいいが、あまり無茶なことはしないでくれよ。
[無駄に終わるかも知れないが、一応友人の背に向け釘を刺しておく。
彼自身もまた歩き出そうと前を向くと、丁度本日の功労者たる女性が去っていくところだった]
あ、別にそういうわけじゃ
……まあ、あまり公にするべき話じゃないのは事実だろうけど
[そう言いつつ、じゃあまたと立ち去るレナーテを見送る
そして、アーベルの言葉にこくりと頷くと]
……うん、私もそう思う
聞くところによると、話もだいぶ進んでいて、構成も粗方決まってたっぽかったし
[師匠さんと店員さんの会話を聞いて笑みを深くする。仲良しさんだー…なんて嬉しそうに独り言。捻り潰すだかなんだかと、なかなかに物騒な内容だった気はするが気にしない。]
銅貨よんま…あったー!ちゃりーん♪
[喋りながら、銅貨四枚を渡す。貰うポーションにつけられた赤い紐に、感激したようにして]
可愛いわ!ありがとー!
うん、うん、飲み方も気をつけるの。言うことききます!
[そう言ってから背中の籠にポーションを入れ、かわりに、別の小さな瓶を出す。中には淡く黄色い液体が入っているようだ。それを店員さんに渡すようにして]
あげる!可愛い飾りのお礼。
可愛い香りの香水なの、きっとぴったり!
(紐じゃなくてリボンだ、馬鹿にしてるかのようだ、ごめんなさい!
いや、最初リボンって打ってたのに、なぜか途中で
違う違う紐だ紐、ってなって…)
そこまで、か。
まあ、こっちも実働してた訳だし……まとまってた可能性は高い、か。
[は、とため息一つ。がじ、と蒼の髪を掻いて]
ま、祭りの出し物に関してのアレコレは団長とか、お偉方に任すしかねーけど。
[なんっか引っかかるな、と。
ごくごく小さな声で呟く]
うー。何か悔しいー。
情報には情報で……どうにかして社会的に抹殺とかできないのかな。
[師匠の言葉に、ヴィリーの余裕ありげな顔を思い出して、むくれた]
えっと……ええ、頑張りますのことですわ。おほほほ。
[ちょっと大人ぶってみた。似合わない]
それにしても、カヤか。
…まさかとは思うけど。
[先程まで剣士と話していた集団の、横を通り過ぎて行く。
すれ違いざまに会釈程度はしたかもしれない。
足は市場へと向かう]
─ →広場・露天─
[足を向けた広場では、昼は数多に居た露店が店仕舞いを始めて居て]
[段々と数を減らして行っている最中だった]
[ふと思い立ち、行商人が構える露天へと顔を覗かせる]
よぉ。
景気はどうだ?
[噂の人物登場]
[勿論自分が噂されていたなど知る由は無いが]
[露天商が剝れる要因となった余裕ありげな笑みを浮かべ声をかける]
はあい、確かに。
[ローザから銅貨を受け取って数えた後、喜ぶ顔を楽しそうに眺めた。その後差し出された香水の瓶にびっくり。少し悩んだ後、瓶を手に取り、商売用とは違う笑顔を浮かべた]
いいの?……ありがとー。えへへ、綺麗。
お客さんは、花祭りを見に来たんですかー?
[ローザに笑いかけながら、視線は少し離れた自衛団員へ]
祭りの間はお店出してますから、遊びに来て下さいね。実は、店番してると暇で暇でー……っとと、今のはなかったことにして下さいね師匠ー。
[嬉しそうに香水の瓶を眺めている]
またそう、物騒なことを。
相手はその道の玄人だよ、下手な手出しはしないのが一番。
[むくれる気分は分からなくもないので苦笑を浮かべ]
[続いた言い方にはついつい吹き出した]
あのな。
大人というのに一体どんなイメージ持ってるんだ。
[クックと笑いながら]
[ローザとのやり取りを見ていた]
おや。
[嬉しそうにしているベッティ]
[ローザに小さく頭を下げる]
[暇発言に関しては軽く頷いて見逃すことにして]
[届いた声に顔を向けた]
……おやおや。
[噂をすればなんとやら]
[機嫌がまた急降下してしまうかなと]
[苦笑交じりに]
一つ商売が成立したところだよ。
ベッティのお手柄で。
[隻眼の男に答える]
何か探し物でも?
[居なくなった者の話題は耳に届いている。
わざわざ足を止めて聞き返すことも無い。
聞かずとも既に『知っている』のだから]
/*
確認用もかねてこちらにしておこう。
ローザのは過去縁故なしにしておいた方が良いんだよね、これは。
もし俺のせいでベッティも結び損なったんならすまなかった。
明確な答えが無いから悩むんだけどね。表の流れからするとそのつもりがないと判断するべきなんだろうな、やはり。
だって師匠、そんな厄介な人なら、のさばらせておいたら大へ……っ!
[新たに現れた人物に視線と言葉が止まり]
……何か買いに来たのかしら?冷やかしならお断りよ。
[師匠の予想通りに、不機嫌な顔で敵意剥き出し]
そりゃ良かったな。
[弟子である露天商のお陰で商売が成立したと言う行商人]
[返した言葉はただそれだけ]
[挨拶代わりに訊ねただけであって、実益に興味は無い]
いや、近くまで来たから寄ってみただけだ。
強いて言うなら物品じゃなく人物を探してる。
自衛団長に会いたいんだが、生憎と顔を知らなくてな。
後で自宅を訊ねようとは思ってるんだが。
[嬉しそうに受け取ってくれたので、満足そうにうなずいた。]
いいの!お礼だから!綺麗なだけじゃないよ、
スカートの裾にちょっとつけるとふんわりなの♪
[問いかけには、うーんと少し考える顔をして]
花まつりも勿論みるけど、この街のお花をみにきたのよー、沢山だし…。
お祭り中お店番?そっかぁ、大変だー!
[なかったこと、内緒内緒!と唇に指を当てて]
うん、面白そうなの多いし、勿論また来るわ!
あっあのね、私ねローザって言ってね、香水を売り歩いてるの!
…売り歩きだから売りながら遊びにこれるよ!
[えっへん胸を張り。そこで、ふいに現れた顔に傷がある男には、目をまんまるにした。]
[アーベルの言葉に少し考え込んでいたが]
……ねぇ。えっと……
[そこまで言って少し逡巡。だが意を決したのか]
……連続失踪事件、って知ってる?
最近町の内外の人問わずいなくなっているって噂
もしかして、その人最近見ないのって…………
[その続きは流石にスッとは出てこなかった]
― →市場―
[祭の期間であるとはいえ、暗くなり始めた今では流石に人もまばらか。
宿舎へ帰る通り道となっているそこを、急ぐでもなく歩いていると]
おや。
噂をすれば、という奴かな。
[前方に見えた小柄な影に目を凝らした]
[落ち着かせるようにベッティの頭を軽く撫でる]
[こういう部分も微妙に子供扱いだったかもしれない]
それは間が悪かったね。少し前までは団長さんも居たんだが、団員に呼ばれて行ってしまったよ。
追いかければ間に合う…かどうかは微妙かな。
この時期はそうでなくても忙しい人だから。
まあ、食事時なら自宅にもいるだろうけれど。
[休息の時間を邪魔するのもどうかと]
[そんな意味を暗に含めながら付け足した]
[魔法の道具。
裏道で知り合った商人と連絡を取る為の、もの。
近々大きな仕事があるとか聞いて居たけれど
少女は詳しい事はまだ、良く *知らなかった*]
……というか、ここに住んでて、それ知らずに済ませられるかよ。
[逡巡の後、続いた言葉に小さく呟く。
くるり、と。
周囲を不自然に風が巡る。
まるで、声を表に出すまい、とするかのよに]
ま、祭り前にそういう話って、聞きたくもしたくもない、けど……。
やっぱ、気になるし、明日にでもギュン爺様辺りに聞いてみるかぁ。
[気になる理由は幾つかあるが。
『本番』に差し障るのは、避けたい、というのがあるのもまた、事実]
さぁて、いつまでもここで突っ立ってても仕方ないし。
おっちゃんとこ行って、メシ食うか。
[巡る風は不意に舞い散り、同時、零れたのはいつもと同じくあっけらかん、とした言葉]
ふんわり♪
[香水の瓶を眺めて、夢見心地だったり。ローザの返答にうんうんと頷いて]
沢山だよねー。お花畑の中で暮らしているみたいで癒されるの。
本当?約束だよー。アタシはベッティ。商人の卵。
わ、ローザって独りで商売してるんだ。大先輩だねー。
[胸を張る姿に羨望の眼差しを送ったのは、隻眼の男が現れる直前のこと]
(っと、少し演技が過ぎたかな
んー、『自分が誘拐した』人物について白を切るのは、難しいなぁ
襤褸が出なければいいんだけど)
[アーベルと会話しながらも頭を巡るのはそんな考え]
……ふーん、一体自衛団長に何の用かしら?
花の香りに混じって、何だか悪事の匂いがするわね。
[ヴィリーの態度などお構いなしに、挑発的な笑みを浮かべる。ハンスの手が頭に伸びると、少し冷静さを取り戻して口を閉ざした]
ちっ、タイミング悪ぃな…。
呼ばれたってことは詰所に戻ったんか?
自衛団長から話を聞かないことにはこっちの仕事もままならねぇ。
現時点で情報を持ってるって分かってんのはそいつだけだからな。
[苛つくように舌打ちをする]
[同時に眉根が寄り、短くなった手巻きタバコを右手で摘み]
[いつもより火力強く手巻きタバコを燃やし尽くした]
[溜息交じりに肺に残った紫煙を吐き出す]
これだけ探して捕まんねぇなら食事時でも訊ねるしかねぇだろ。
[暗に示す意味は理解すれど、それを気にするはずもない]
そう………だよね
[アーベルの呟きに、こちらもポツリと
続く言葉は、風に阻まれたのと少し考え込んでいたため耳に入らず
あっけらかんとした言葉には、気遣ってくれてるのかなと思い、にこっと笑うと]
……うん、そうだね。私もお供していい?
丁度良かった。
少し、聞きたいことがあるんだが。
[出会い頭にいきなり切り出す。
彼自身にそのつもりは無いのだが、少女にとっては立ちはだかる壁のようにも見えたかもしれない。
さて、まともな問答はできたのか否か*]
……別に、いいけど。
奢れるほど、金持ってないからなっ。
[どこまで冗談か本気かわからない口調で言いつつ、馴染みの宿へ向けて歩き出す]
(フーゴーのおっちゃんとこ、色々と集まるし、な……)
[上手く聞き出せば、何かわかるかも知れない、と。
そんな事を*考えながら*]
喧嘩を売るようなことはやめなさいって。
[ベッティにはそう小さく言って]
呼ばれた理由までは聞いてなかったから何とも。
こちらとしては迂闊に手を出したくもないからな。
[煙草の燃える香が広がり]
[紫煙に僅か眉を寄せると顔の下を手で覆った]
[その道から外れても癖のように喉を守る]
……詰め所で待てばいいだろう。
いずれそっちにも戻るはずだ。
[そうした場所を厭うだろうことも知っているが]
[どこか揶揄の混じる口調で返す]
[ベッティ。店員さんの名前を覚え、羨望の眼差しには得意そうにしていた。が、片目に傷の怖そうな男を見てちょっと縮み、ぐぐっと怖く寄せられた眉にもうちょっと縮み、さらに怖いタバコを吸う様子にはさらに縮んだ。]
…タバコの臭い消しなんていかがー。
[怖そうだと思いながらも押し売ろうと籠を覗き込むが]
…今無い!はたかるる!逃げる!!
[一人かってに慌ててガシャガシャと駆け出し、振り返って大きく手を振った]
ベッティ、またねー!
[そしてまた、ドシャガシャと音をたてて逃げて行った。井戸水について思い出すのは、*宿屋についてから*]
[先程まで歩いてきた方向をちらりと振り返る。
大通りの様子は、この場からは見えないのだが]
まったく、余計なことを。
情報を洩らさないといいが。
[集団に混じっていた同業者に向けて、小さく零す。
いつもと同じ口調でありながら、硬質で冷たい響きを持つそれを、小さな魔法の端末だけは拾ったかも知れない]
[聞く度に舌打ちが漏れる]
詰所なんて御免だね。
気分が悪い。
それだったら自宅前で張ってた方がマシだ。
[そう吐き捨て踵を返す]
邪魔したな。
精々掻っ攫われんよう気を付けて帰れよ。
[投げやりな忠告を残し、その場を後にした]
え?
あ、うん。ローザ、またねー。
[唐突にけたたましい音と共に立ち去る様子に呆気に取られつつも、大きく手を振り返した]
[彼女の姿が見えなくなると、思わず笑いを漏らす]
[その後、隻眼の男が立ち去る後ろ姿に睨むような視線を向けて見送り、舌を出した]
ご忠告どうも。
できる範囲で気をつけるとも。
[去ってゆく背に声を掛け]
[慌しく駆け去るローズには何度か瞬く]
何とも危なっかしいな、あの人も。
[そんな感想をつい口にして]
さて、今日はここまで。
そろそろ本気で片付けて俺達も戻ろうか。
[当然宿は確保してある]
[家はあっても戻ることは殆ど無い]
[ベッティに声をかけながら荷物を纏める]
[アーベルの言葉にくすりと笑うと]
ふふふ、大丈夫だよ。私もこの前お金が入ったところだし
もちろん、奢ってもらえるなら喜んで奢ってもらいますけど
[こちらも冗談とも本気とも取れる言葉を返す
そうして、アーベルに付いてフーゴの宿へと*向かうのであった*]
はーい。それじゃ、ちゃちゃっと片付けちゃいますねっ。
……ブンタさんの家の前に、落とし穴でも掘ってやろうかしら。
[ヴィリーが去った方向を見た後、お店の片付けをしていく]
……怒ったらお腹が空いてきちゃった。
宿のご飯、美味しいかなー。
[片付けを終えれば、ハンスと共に宿へと向かうだろう]
それじゃ団長や家族が困るだろう。
[冗談として軽く笑う]
はは、空腹は何よりのスパイスとも言うし。
あそこなら期待を外すようなことはないさ。
[最後に天幕を下ろして畳む]
[荷物を背負うとベッティと並んで宿へ*向かった*]
─広場→詰所付近─
[少しばかり苛ついたまま、念のため確認しておこうと足は詰所へと向かう]
[苛々を抑えようと胸ポケットへと手を伸ばすが]
[逡巡してその手を止める]
[手巻きタバコを作ること無く、そのまま詰所へと赴いた]
邪魔するぜ。
自衛団長は戻って来たか?
[扉を開けるなり中に居る団員へと訊ねる]
[訊ねた直後、奥から「何か用かね」と年老いた声が返ってきた]
アンタが自衛団長か?
今度はタイミングが良かったみてぇだ。
ちぃとばかし話を聞きたいんだが、時間ねぇかな。
[いつもの不敵な笑みで訊ねるが、相手は己の風貌に訝しげな表情を浮かべる]
[露天商の言葉もあってのことだろうが、己にとってはそれもいつものことでしか無い]
なぁに、アンタが調べてることについてだ。
──そう、失踪事件のことを聞きたい。
場合によっては力になれるかも知れん。
[団長の顔色が変わる]
[しばらくの沈黙の後に返って来たのは、後で時間を取るとの言葉]
ありがたい。
時間と場所はアンタの指定で良い。
……分かった、後で訊ねさせてもらう。
[指定されたのは今から二時間後に団長の自宅でと言うものだった]
[承諾すると詰所を出る]
とりあえずアポ取りは成功、っと。
…あの様子じゃやっぱり事実みてぇだな。
向こうにも報告入れておくか。
[口元には笑み]
[胸ポケットから道具を取り出すと、手早く手巻きタバコを作り上げた]
[機嫌良く口元へと運び、指を鳴らし火を灯す]
さて、あの自衛団長はどこまで知ってるんかねぇ。
[そう独りごち]
[紫煙を吐き出すと、一路宿屋へと足を向けた]
─詰所→宿屋─
[宿屋で借りたグレードの低い部屋]
[中へ入ると荷物の中から紙を一枚取り出す]
[その紙には宛名らしき名前が書かれていた]
……アロー、レダクティア。
イキシアの噂はやはり事実らしい。
しばらく逗留して調べてみる。
もし連絡が途絶えたら巻き込まれたと思え。
[必要最低限の情報を紙に記憶させ、手巻きタバコを押し付けた]
[ちり、と煙を上げた紙はいとも簡単に燃え上がり]
[手元から完全に消え去ってしまう]
[尤も、情報は送り先に声としてしっかり届いているのだが]
……首を突っ込むんだ、それなりの覚悟は必要だっつーの。
軍人上がりの俺を雇う時の約束を忘れたのか?
ネタは逐一送る。
もしもの時は頼むぜ。
[己を心配する返答に眉根を寄せ]
[二枚目の紙にも簡潔な返答]
[それきり、荷物の中から紙を取り出すことは無かった]
……ちっ、ストックが残り少ねぇな。
連絡出来て日に一回か。
ブンタさんもカヤも引っ掛からないと思うなー。もっとも、あいつもひっかからなそうだけど。抜け目なさそうだからなー。
……うん、とりあえずご飯食べてから考えよっと。
[いろいろ本気のようだった。両手を組んで大きく上に伸ばした後、両手に荷物を抱えて、宿への道を*歩いていく*]
[そうしてしばらくは部屋の中で一服]
[手巻きタバコが新しく巻かれる頃に部屋を出]
[腹ごしらえをしてから再び外に出る]
[時刻は団長と約束した時間より少し前]
[人気の少なくなった大通りを歩き、団長の家へと向かった]
─宿屋→自衛団長の家─
で、例の話なんだが。
[顔を突き合わせて直ぐに口火を切る]
[団長はしばし黙り考え込んだ後に、重い口を開いた]
[その内容は未だ不確定なことばかりで、確信にまで至っていないと告げられる]
……思いっきし難航してるってわけか。
まぁ良い、情報が全くないよりは、な。
情報提供礼を言う、邪魔したな。
[そう言って立ち去ろうとして、団長に呼び止められた]
[「何故、この事件のことを聞くのか」と]
[その問いに薄く笑みを浮かべた]
…仕事のためさ。
俺も独自で調べてみる。
何か分かったら教えることを約束しよう。
尤も…どうやらアンタは俺を疑ってるようだからな。
信じる信じないはアンタに任せる。
[じゃあな、と]
[その言葉を残し団長の家を後にした]
……さて、どうなるやら。
[紫煙と共に呟かれた言葉は]
[静寂へと*消えて行く*]
/*
キャラからして狼が暗躍してるようにしか見えん(爆
他からはどう見えてっかな。
何かしら役職を持つようには見えるようにしてるつもりなんだ、が。
[ポッケの中の小さな魔法の端末。
小さく震えたそれに驚いた表情を隠せない侭
慌てて取り出して耳を近付けた。
漏れ聞こえた声に、思わずすっ頓狂な声。]
っあ、お前……っ
[少女の独り言に、周りは怪訝な顔。]
―市場―
んむん?
[食べきった果物の芯をぽいと道の端に投げ捨て
歩いて居ると、目の前に現れた壁。
150に満ちない小柄な少女は大抵の相手を見上げる形になる。]
んだよ?
あ、今のゴミか?
[むぅ、と眉を寄せて睨む。]
[それでも、端末から聞こえた声について表だって言う事は無い。
そこを混合して成り立つ仕事では無いことは、知って居る。]
―市場―
[万華鏡の話は直接されたか否か。
少女は弾かれたように駆け出した。
真っ黒で小柄な姿は、太陽が陰り始めた市場にすぐに紛れてしまう。]
じゃ、またなっ!!
[陽気な声を上げて、ライヒアルトに手を振る。
家に着いた時ちょうど、扉から出て来るジャーナリストとすれ違い。
きょとんとした顔で見送って家に*入ったのだった*]
あっれー、今日帰ってこないんじゃなかったっけ?
[ひとりになってから、端末を取り出した。
眉を中央へ寄せて、低い声で声を乗せる]
てと…
誰か聞こえてっか?
俺は、情報と橋渡し役のカヤだ。
この仕事は初めてなんだ、宜しくな。
[へへ、と笑いが籠った*]
[――帰り道。
すっかりと夜の帳が下り、人の行き交いも疎らな路を歩む。
祭りの日は、この時間も賑わうのだろうとぼんやり思う。
家に帰り着き、消えたランプに火を点す。
今は魔法の灯りも多いが、彼女の使うのは旧式だった]
全く。
脅し文句も、意味ないじゃない。
[一人分作るのって、面倒なんだけど。
呟いてすぐ、作り置きすれば良いかと思い直して支度をする。湯気が立ちのぼり、食欲をそそる匂いが漂った。]
―広場→宿―
カヤ君も目端は利くか。
でもそのレベルじゃ到底無理だろうな。
[思ったより熱の入っている口調に笑いは苦笑へと変わる]
頼むから、本気で実行したりするなよ?
揉め事は御免だからな。
[宿に着いて扉を開く][中は既に喧騒に包まれていた]
[見知った顔、見知らぬ顔]
[食事も好評だからか宿泊客以外も随分といるようだ]
ベッティ、席を確保しておいてくれないか。
ああ、先に食べ始めていていいから。
[言ってベッティの抱えている荷物に手を伸ばす]
[二人分になっても苦労する様子はなく]
[同業者や馴染みの顔に挨拶しながら借りた部屋へと*向かった*]
/*
>>カヤ
遅くなるって夕飯にも戻ってこないの意味だったのか。
読めてなかった+動きにくくしてしまっていたらごめん。
ヴィリーは占かな。
今夜の流れを見ながらこちらも仄めかしを考えないと。
―市場―
[彼の身長は然程高くない。160cmより少し上といったところだろうか。
何にせよ、目の前の少女を見下ろせることに変わりはないが]
ゴミも勿論だが。
[林檎の芯の飛んで行った辺りに一度眼をやった]
先程露店のほうで盗難があったと聞いてね。
そこできみを見たという話を…って、ちょっと待…!
[話を繋げながら少女に視線を戻し、だが既に駆け出していた彼女に遅れて伸ばした手は当然ながら届かなかった]
…まあ、明日でいいか。
[暗い中ではどうせ追いつけないと息を吐く。
それにしても怪しい反応が気にはなるものの、今更進路を変えることは*なかった*]
[追い縋らなかったのは、別のことに気を取られた所為でもあった。
彼と対峙している際、不意に少女が見せた反応に]
よもやとは思ったが、きみが橋渡し役とは。
先方は何を考えているのか。
[宿舎の部屋に帰るなり、案の定聞こえて来た声。
呆れたかのように、だが返す声は淡白な音だった]
…兎に角、きみはもう少し自覚を持つべきだ。
下手なことをされては困る。
[未だ幼さすら残すような響きに、苦味を隠そうともせず*言い放った*]
[自分より幼い同業者へ向けた情は、仕事には必要ない。
必要のないことをわざわざ表立って言うこともない。
どのみち、下手を踏むようなことがあれば切り捨てるだけだ]
[聞こえて来た声は、知って居る声。
内容に自室である屋根裏部屋でひとり小さな手を握る。]
っっ、しっつれーだぞ!
俺だってこう見えても色々やるんだぜ。
信用されてっから任務を貰ったんだから!
[神父には言わないと言って居た相手の差異に
内心驚きながら、舌打った*]
― →宿屋 ―
はーい、わかってまーす。
……もっと確実な方法を思いつかないと。
[ぶつぶつと呟きながら宿の扉をくぐる。部屋へ向かう師匠を見送り、食堂に空いている席を確保した後、メニューとにらめっこ]
あっちも美味しそうよねー。
あ、こっち、こっちー。
[師匠の姿が見えれば、大きく手を振って*呼び寄せたろう*]
─宿屋─
[姉の思いは知らず。
やって来た宿屋で、カウンター席にひょい、と陣取る。
その場所は、いつからか定位置となっていた]
や、おっちゃん。
さすがに祭り時期、人が多いねぇ。
あ、今日のお勧めなに?
[軽い口調で主人に声をかけ、食事を頼む。
知った顔がやって来るのを目に止めたなら、やっほー、と軽く言いつつ手を振って]
……とっころで、さぁ、おっちゃん。
ちょっと、聞きたい事があるんだけど……。
祭りに出る予定だった、人形遣いさんのこと、知ってる?
[食事の合間、主人の手隙のタイミングを計って小声で呼びかける。
問われた主人は訝るように顔を顰めつつ、それがどうした? と問い返してきた]
ん、いやあ、ちょっと、ね。
……最近、姿見ない、って噂を聞いたから、『本番』大丈夫なのかなー、って。
[何気ない風を装って言葉を続ける。蒼の瞳はどこか、窺うよに主人を見つめ]
「……いらん事に首突っ込むな。姉さんに、余計な心配かけるもんじゃない」
[しばしの沈黙を経て、主人が吐き出したのはため息混じりの一言。
その言葉に、蒼は一瞬鋭さを増して]
……そーも、いかねぇよ。
もし……『同じ』だってんなら。
今度こそ、黙っちゃいらんない。
[呟きはごくごく小さく。
その様子に、主人は大袈裟なため息を一つ、ついた]
「……泊まってくんなら、後で片付け手伝えよ」
[続いた言葉は、一見するとそれまでのやり取りとは無縁のもの。
それに、得たり、とばかりににやりと笑って]
おっけーおっけー、それは了解。
……あ、そーいえばさー。
今年もやんの? 誰が『春の乙女』に選ばれるかの賭け。
[口調を一転、お気楽なものへと変えて。問いかけるのは、祭り毎に行われる催し物に絡む賭け事の事。
街の若い女性たちの中から一人を選び、祭りの祭事を締めくくってもらう、というものなのだが。
誰が選ばれるのか、を賭けるのは、街では毎度の事となっているとかいないとか]
[食事の後、しばし食堂で時間を潰す。
広場での出来事を目撃された相手にからかわれたりなんだりしながら、ではあるが。
それらが一段落した所で、先に請われた『片付けの手伝い』のために厨房へ]
んで?
やっぱ、なんか聞こえてきてんの?
[指示された通り、皿の片づけをしながらの問いかけ。
主人は忙しく皿を洗いつつ、ああ、と頷いて。
確信はなく、正確な所はわからないものの。
件の人形遣いが行方不明になった事、その消え方がかなり唐突だった事などの話は聞けた]
……そっ、か。
爺様の方でも、なんか掴んでるかなぁ……聞きに行ってみるか、な。
[小さく呟くと、物言いたげな視線が投げられて。
軽く、肩を竦めた]
だーいじょうぶ、危ない事はする気はないって。
でも、さ。やっぱ気になるし、ほっとけるような事でもないんだし。
……できる事があるなら、やりたいし、ね。
[そんだけだよ、と。
笑う様子に、主人は思いっきり、物言いたげな視線を向けていたとかいないとか]
[イカ焼き6本。串団子15本。焼きそば3パック。リンゴ飴3本。焼き鳥10本。豚串10本。大とかげの丸焼き2本。たこ焼き8パック。焼き魚5本。コロッケ30個。ふかしイモ7個。アイスクリーム5本。焼き銀杏12本。かやくご飯5パック。
―――これが、今日の戦利品である]
いいねえ、お祭り。
うまいもんがここまで集まってる日もそうそうねえよな。
[そう言いながら口に咥えてるのは卵こんにゃくはんぺんの刺さったおでんの串]
最近、ビンボーなことも多かったけど、たまにはこういう日もあるもんだな。
[満足げな顔でぶ〜らぶら]
[その後は最後まで片付けを手伝ってから。
いつも借りている小さめの部屋へと引っ込む。
窓の向こうの街はまだまだ賑やかに見えて]
……ったく。
なんか色々、忙しなさそ。
『本番』にまで、出るハメになっちまうしなぁ……。
[大袈裟なため息と共にこんな呟きを落として。
さすがに一日の疲れが出たか、眠るのは早く。
明けて、翌日。
食堂で食事を済ませた後]
……さぁて……どうするかなあ。
[何となく、練習所に行きたくない天邪鬼精神から、ぼーっとしていたり]
[話を聞いた後は宿屋へと戻り]
[その日は何事もなく就寝する]
[予め同僚にも連絡は入れておいたため]
[夜中に叩き起されることは無かった]
─次の日─
[目覚めた後は直ぐに簡素な食事を腹に収め]
[調査を開始すべく表へと出ようとする]
[けれど宿屋の中で聞こえた言葉に足を止めた]
……おい。
その話は本当か?
[話をしていた二人組の旅人と宿屋の主人に声をかける]
[内容は旅人が一人行方不明になったと言うこと]
[旅人二人と宿屋の主人が「気をつけねぇとなぁ」などと話している横で]
[手巻きタバコを咥えていない口元を右手で覆い、考え込むような仕草]
…その旅人が取っていた宿がどこかとか、連れが居るのかとかは分かるか?
[続けられた問いに返ってきたのは否定の言葉]
そうか、なら良い。
邪魔したな。
[彼らにそう言葉を向けると宿屋の扉を押し開けた]
噂が広まってるってことは…。
あのオッサンの耳にも入ってるな。
あっちに聞いた方が早そうだ。
[問題は今どこに居るかと言うこと]
[ひとまず大通りに出て詰所へ向かってみることにした]
─宿屋→大通り─
お。
あそこの露店はまだ行ってなかったな。
どれどれ、どんなもんか……ん?
[新たな食べ物を求めて移動を開始しようと思った矢先、自分のズボンのすそを引っ張られた感触がした。
ぐるりと首を回し、そちらを眺めると、小さい女の子がレナーテのズボンを握ってる姿]
ありゃ?
どうしたんだ、お前?
親御さんは?
[言いながら周りを見渡すが、該当するような人物もおらず、当の子供も、小さく首を振るばかり]
あっちゃー。迷子か。
[困ったように、頭をかいた]
―大通り―
さぁて、と。
[本来ならば練習所に行く時間。
長い髪も垂らしたままに道を歩くエリザベートの表情には、やや厭気が表れていた]
……なんで私に任せるかな。
[代わりを探す。その役目を命じられたのが、本来の担当者ではなく、自分であったこと。それが不満の理由だった。
しかし、文句を言っても始まらない。
溜息を大きく吐き出して、頬に落ちてきた髪を掻き上げた]
[その様子に子供はちょっと悲しそうな顔で見上げたが、すぐにレナーテはかがみこんで、笑いながら子供の頭を撫でると]
よっしゃ。
アタイが一緒に探してやるよ。
なんつったって、アタイは何でも屋だからね。どんな依頼でもそれに見合った報酬しだいで解決さ。
アタイの名前はレナーテ。
アンタは?
『……ベアトリーチェ。
でも、私、お金無い……』
見合った報酬しだいつったろ?
今回は、ベアトリーチェの心からの笑顔ってやつがその見合った報酬ってやつさ。
さ。行こうぜ。
[そう言いながら立ち上がり、レナーテがベアトリーチェの名前を大声で叫びながら、歩き始めた]
『待って……』
[早々に歩き始めるレナーテにベアトリーチェが慌てた様子でついていく]
おっと、悪い悪い。
はぐれないように手を……って、ちょいと身長差がありすぎるかな。
んじゃ、さっきのようにズボンのすそ掴んでなよ。
ま。はぐれても、他の人間から頭一つ分でかいから見つけやすいと思うけどね。ははは。
『……うん』
[ギュッと強く少女がレナーテのズボンのすそを掴むと、レナーテがまた歩き始めた]
だーれか、知ってるやつはいねえかー。
子供が飽きないよう、
ってことは子供がターゲットなわけで。
[ぶつぶつ。腕を組んで独り言ちつつ歩む。
人通りが多いにも関わらず前を見ていないものだから危なっかしい]
……孤児院で人形劇あったって聞いたな。
[昨日会ったばかりだというのに、ゲルダの事はすっぽりと頭から抜け落ちていた。
子供向けか否か、も視野にはあったのだろうが]
美味しいー。
やっぱり街は賑やかでいいですねー。
[満足そうな顔で羊肉に齧りつき、こっそり頼んでいたカップの中のエールが師匠にばれたら誤魔化し笑い。噂話に耳を傾けたり、他愛ない話をしたりしつつ、やがて夜が更ける前には部屋へと戻り、明日のために就寝]
― 翌朝 ―
それじゃ、先に行ってお店の準備してきまーす。
[ハンスに告げると、軽い荷物を抱えて露店へと続く道を歩いていく]
― 宿屋→大通り ―
[しばらく食堂でうだうだとしていたものの。
邪魔になるからとっとと行け、と主人に促されて外へ出るハメに]
んー……とりあえず、爺様んとこ、行くかあ……。
[は、とため息を一つ落とし。
詰め所へ向かうべく、大通りへと出た]
─ →大通り─
[顔を上げ目をやった先には、群集から下手すると頭一つ分は抜きんでた女性]
……どこかで見たような。
[昨日、傍を駆け抜けていった人物とまでは気づかぬまま、立ち止まって注視した]
─大通り─
[しばらく歩いて一度立ち止まり]
[胸ポケットから道具を取り出し手巻きタバコを作り上げる]
[口元へと運び指を鳴らして火を灯し]
[肺いっぱいに吸い込むと右手で手巻きタバコを摘み]
[大きく紫煙を吐き出した]
……聞き覚えのある声が響いてるな。
[ふと、聞こえた声に隻眸が周囲へと向く]
[声は未だ遠くのようだが己の耳にまで届いていた]
人探しか。
精が出るな。
[紫煙交じりに呟き、再び歩き始める]
[手伝うと言う概念は当然無かった]
何かしら?
[聴こえてくる大きな声。足を止めて、声の方を見やる]
あれ、昨日喧嘩してたお姉さん……?
[人に紛れて小さな従者の姿は見えないが、どうやら誰かを探している様子]
…信用ね。
[声には思いきり不信が滲み出ていた]
まあ、いい。
今更変更も効かないだろうしな。
[半ば諦めたような言葉を最後に、昨夜の声は切れた]
─大通り─
[雑踏の中を進んでいくと、何やら聞こえて来る、声]
……あれ、昨日のおねーさん、か?
[まさか一つしか違わない、とは思っていないようで、こんな呟きをもらしつつ]
またなんか、やってんのかな……っと、それより、爺様んとこ行かないと。
見回りに出られると、捕まえんの大変だからなあ。
― 大通り ―
どうかしましたかー。
[女剣士に近づいて声をかけると、彼女のズボンをぎゅっと掴む小さな少女に気がついた]
……迷子かな?
[屈み込んで少女と目線を合わせ、にこりと笑いかける]
[大声出して歩いていると、目立つ行為を数回しているせいか、何度と無く注視されたが、声の内容を聞くと、「?」という顔をされた]
……こんだけ大声で探しても出てこないってことは、近くにいねえのかなあ。
こんにちは?
[傍まで近づくと、赤髪の女性を見上げ、挨拶を投げかける]
何か、お探しかしら。
[普段、弟に向けるよりも高い目線。
人並みよりは背はあるつもりだが、勇に20cmは差があった。
腰の辺りの子供、ついでに屈んだ少女にも、気づかずじまい]
[口元から離した手巻きタバコを戻し]
[周囲の喧騒を余所に詰所へと向かう]
─大通り→詰所付近─
[辿り着いた詰所ではその出入口で数名の自衛団員と自衛団長が話をしていた]
…よぉ、取り込み中か?
人が消えたっつー噂を聞いたんだが…。
[その言葉にその場に居た自衛団員達は一度口を噤み]
[こちらへ視線を向けた自衛団長は無言のまま頷いた]
つーことは今からその調査、か?
祭りのこともあるからそればかりじゃねぇんだろうが。
[その言葉にも頷きが返って来る]
[指示を出さねばならぬからと、しばらく待たされることに]
お。
[やっと声をかけてくれる人を見つけて、レナーテが嬉しそうにベッティに笑いかけた]
そうそう、その通り。
迷子らしいんだよ。
近くにいなそうだし、街中練りまわってやろうかと画策してたところだ。
[それは画策とは言わない]
アンタ、この子の親御さんとか、家とか分かるかい?
―孤児院―
[一夜明けて、孤児院に彼の姿はあった。
先に訪れていた神父との話の内容は、昨日の盗難事件について。
少女に引っ掛かりは覚えても、実物を目にしてはいない以上、孤児院の子供たちへの疑惑が完全に晴れたわけではなかった]
では、宜しくお願いします。
[孤児院の職員にも注意して見るよう伝えることを頼み、その場を辞した]
おお。
[二人目の協力者が現れて、レナーテがニッと笑いながら、エルザを見つめる]
うん。
どうやら、この子迷子らしいんでね。
親御さんを探している途中さ。
なんか知ってるなら教えてくれるかな?
─宿屋─
[アーベルと連れ立って宿屋へ
カウンター席に座る彼の横にちょこんと座り、自分の分の料理を注文する
ちょびちょびとお酒を嗜みながら、隣のアーベルと宿の主人の会話を口を挟むことなくじぃと聞きつつ、アーベルを見ている
それに気付いたアーベルがどうしたか聞いてくるとにっこりと笑い]
んーん、別になんでもないよ
[そう言って返すのみ]
─大通り→詰め所近辺─
[姉が近くにいた事には、こちらも気づいていない様子で、足早に自衛団の詰め所へと向かう]
……って。
あれ?
[たどり着いた先は、どこか張り詰めたよな空気が漂い。
ついでに、自分的には予想外の人物の姿]
……なんで、いるんだ?
[口をついたのは、素朴な疑問]
[それから、何事も無く屋根裏の散らかりまくった自室で眠り
朝は早くから、仕事に出かける。
盗んだ万華鏡は、部屋の片隅に。]
よし、今日の仕事終わりっ!
[今日は公衆浴場ひとつだけ。
少女は愉しげに、広場へと足を向ける。]
[新たに聞こえた声に顔を上げた後、女剣士の言葉に苦笑する]
画策って、あははー。
お祭りで人が多いからねー。ママかパパとはぐれちゃったのかな?
[じーっと少女の顔を見た。孤児院の子供なら昨日出会っているだろうし、そうでなければ心当たりはなさそうだ]
─詰所付近─
あン?
[待つ間に聞こえた声]
[疑問形のそれに隻眸をそちらへと向けた]
サボり魔か。
俺がどこに居ようが構わねぇだろ?
[手巻きタバコを咥えたままにそう返す]
[ちなみに呼び名はわざと]
[眼前の人物の発した声に、探し物の正体と別の協力者を知る]
あら――
今は、お祭りも近くていつもより賑わっていますものね。
[金髪の子供をじっと見つめて、考え込む素振り。
先にいた少女の問いかけの答えを待って、沈黙した]
[そうして、宿の食堂でしばしの時間を潰す
もしかしたら、ゲルダといることでアーベルの知り合いがそれに茶々を入れたりしていたかもしれない
そして、アーベルが片付けの手伝いで厨房に引っ込むと言うと]
ん。…………んじゃ、私は帰ろうかな
それじゃ、またね
[そう言って手を振り、御代を払って宿を後にする]
─詰め所近辺─
……サボり魔じゃねぇ、っていったろ、おっさん。
[呼び名に露骨にむっとしながらこう言って]
ま、それはそーだけど。
なんか、役所とかキライっぽく見えたから、なんでかな、って思ったんだよ。
『……』
[ベッティに覗き込まれると、隠れるようにレナーテの後ろへと移動]
らしいんだよな。
ちなみに、名前はベアトリーチェちゃんだ。
ちょいと引っ込み思案な子、って感じかな。
[笑いながら、少女の頭をぐーりぐり撫でる]
[自分が寄宿している部屋への道すがら、肩のアーニャに語りかけるように呟く]
…………ふぅ。好奇心猫を殺す
知りたがりは感心しないんだけどなぁ
ねぇ、そこんとこキミはどう思う?
[アーニャに語りかけるようで、その実アーニャに仕込まれた通信機の向こうの二人へ]
─詰所付近─
ああ、大っ嫌いさ。
だが必要があったからな。
[むっとする様子に口端を上げくつりと笑みを零す]
[対するこちらはおっさん呼ばわりはあまり気にしない様子]
そう言うお前は何しに来たんだ?
しかし、意外だなぁ
見かけによらないって言うのかな
まさか『キミたち』が仲間だなんて
[口元に手をあて、くすくすと笑う]
あらら。お姉ちゃんは怖くないよー。
[女剣士の影に隠れた少女に笑顔のまま話しかける]
ビーちゃんだね。お姉ちゃんはベッティって言うの。
ビーちゃんは、誰かと一緒に来たのかなー?
─詰め所近辺─
あ、やっぱり。
[大っ嫌い、という肯定にぽそり、と呟き。
余裕のある態度に、更にむぅ、としながら]
んー、ちょっとね。爺様に聞きたい事があってさ。
―大通り―
[孤児院を出た後、さてどちらに行くかと首を捻っていると]
おや。
どうされました?
[見知った女性が目の前を通り掛かる。
彼女が夫と娘の3人で教会のミサに参加しているのを時折見掛けていた]
ベスさん?
いえ、今日は見ていませんが。
[その娘を探しているらしいことを聞き、眉を寄せ首を振った]
─詰所付近─
爺様?
[刹那の疑問]
[けれど詰所で爺とくれば一人しか居らず]
ああ、団長のことか。
俺も話を聞きに来たんだが…少し待てとよ。
[そんな会話をしているうちに自衛団の方でも指示が終わったようで]
[自衛団長がこちらへとやって来る]
どこかで見た覚えはあるんだけれど……
[楽団に所属していることもあり、顔はそれなりに広い。
街の中で行った演奏会を聞きに来た人物の中に、その顔を見たことがある気がした]
ここより、ちょっと移動したほうが良いかもしれませんね。
噴水なら目印になるし、そうじゃなかったら……
子供に詳しいのは、教会の方かな。
ー街外れの井戸ー
[予定より1日遅く手に入れた井戸水は、大きめの瓶の中に。その瓶にはすでに、昨日買ったイキシアの花が入っていた。]
そら溶けろー♪
[楽しげに呟きながら指を向けてくるくると、指を踊らせれば、瓶の中で花も踊り、じわりじわりと輪郭がなくなり、次第に色だけになって行く。]
…ぽふん!
[最後に桃色の煙が噴き出して、瓶の中に残ったのは、薄く桃色がかった透明の液体。…イキシアの花で出来た香水完成!]
ぱんぱかぱーん!
[光を受けてキラキラと輝くそれを、虚空へ向かって見せつける。その様子を見た人に首を傾げられながら、さっそく売り歩こうと人通りの多い所へ]
ー→大通りー
―広場―
[花の香りは町中に立ちこめる。
少女は露店でちゃんと買った果物を齧りながら
軽い足取りで、歩く。
帽子を目深にかぶるのは、悪い事をするときの癖。]
あー、昨日聞いたぜ。
なんか人が居なくなったとかなんとか?
[露店の親父と、談笑する。]
―回想・宿屋―
[ベッティの所に戻るのは少し時間が掛かった]
[途中で同業者に捕まったからだ]
そんなに広がってるのか、その噂話。
団長さんはあまり表沙汰にしたくない素振りだったのにな。
[情報交換を幾つか]
[確実に姿を見なくなった人物の名前が幾つか]
[状況証拠はないが]
火の無いところに煙は立たぬ、ってか。
気をつけるよ。ありがとう。
そっちもな。
―回想―
[大きく手を振る少女を見つけて]
[足早に席の間を通り抜けた]
……何をドサクサに紛れて頼んでるんだ。
それ一杯だけだぞ?
[カップの中身に気づけば呆れ顔]
[それでも祭りだからと一杯だけは見逃す形で]
[後は物騒でない噂話やらを肴に食事を済ませ部屋に戻った]
[眠りが訪れてくれるのには少し時間が掛かった]
―翌朝・宿屋―
ああ、頼むよ。
俺も用事が終わったら向かうから。
[ベッティを送り出し]
[自分は山の手と言われる方へ]
[楽団の練習場とはまた別に避けていた場所に向かって歩く]
何でわざわざ今回だけ。
……避けすぎていたかな。
[くしゃりという音がポケットの中で*響いた*]
[教会と聞くと、大柄な女性の背後に隠れた子供が、ぱっと顔を上げた。
何か言いたそうにしているが、口には出せずじまい。
ズボンを引っ張るのが、それの代わりらしい]
……。
ああ、アーベルにもこんな頃が……
[思わず過去を振り返り、]
あったかしら。
[首を捻った。]
[昨日のうちに、帽子の内側にくっつけた端末から聞こえる声
声を低うして、きづかれぬように。]
あ、もう一人って聞いてたのがあんた?
んと…ゲルダ、か?
好奇心は大事だぜぇ?
[見知った人の声に、思わず小さく笑みが浮かび
首に巻いたマフラーで口元を慌てて隠した]
[エルザの言葉に頷いて]
そうだねー。ここじゃ人ごみに埋もれちゃうから。
どっかに自衛団の人がいたら、迷子の届出がないか聞いてみましょっか。
ちょっと待ってね……はい。試供品だから御代はいらないよー。
[荷物から飴玉を一つ取り出して、小さな少女に差し出す]
─宿舎・自室─
[あの後、家に帰ってぐっすりと寝て、今は明けて次の日
んー、と伸びをすると、眠い目を擦り、ピッと指を振る]
[すると、部屋にいた人形たちがとてとてと動き回りながら朝食の用意を済ます
テーブルの上に並べられるのは、クロワッサンとベーコンエッグ]
ん。ありがと
[顔を洗って戻ってくると笑顔で人形たちの頭を撫でる
そうして席に着くと、神様に祈りをささげて朝食に手を付けるのであった]
『……(こくり)』
[ベッティの言葉に、相変わらずレナーテの後ろから少女が頷いた。
それ以上は特に言葉に出す気は無いようだ。
そして、レナーテはエルザの言葉を聞くと]
お。
なるほど。
んじゃまあ、とりあえず、噴水のほうに移動しよっか。
[と言って、足早に噴水のほうへと歩いていく]
『……待って』
[おくれじと少女がレナーテの後をズボンのすそを掴みながら追おうとしたが、ベッティから飴玉をもらうと、もじもじとしながら受け取り、小さい声で]
『……ありがとう』
[と、言ってから、レナーテの後を追った]
…邪魔になるなら排除するだけだ。
[相変わらずの淡白な声で、やや大儀そうに返した]
当たり前だろう。
外見で捕らえられるわけにはいかない。
尤も、あちらは流石に驚いたが。
[言外に年若い少女のことを示す。
何処か楽しそうな他とは対照的に、何ら感情の浮かばない声]
─詰め所近辺─
うん、爺様。
[言ってから、通じないかも、と思ったが。
どうやらすぐに思い至ったらしい様子に、一つ頷いて]
……そっちも?
祭り中の、治安情報でももらいに来たワケ?
[軽い口調で言った所に、やって来る自衛団長。
向けられる目は、色々な意味で厳しいかも知れず]
あー、大丈夫だって、爺様。
今日はまだ、屋根走ってないし、練習所にもこれからちゃんと顔出すってば。
それより、さ。
……行方不明の人の捜索願とか、届いて、ない?
[潜めた声の問いかけ。
それが周辺に大きく広がるのを遮るように、ふわり、と風が舞う]
そうね、それが一番かも。
[もう一人の協力者たる少女に頷く。
自衛団という発想がぱっと浮かばなかったのは、顔を出し辛い理由があったから。アーベルに関連したものであることは、知る者ならば想像に難くない。
無論口には出すことなく、噴水の方角へと向かった]
ふぅん、そういうものかな(くすくす
まあ、全ては程々でないとね
知りすぎた者は、例外なく『消され』ちゃうのが世の真理だから
[それだけ言って昨夜の通信を切ったのであった]
/*
ちなみに、エルザに代役探す役目が回ってきたのは、
・実は楽団も関わっている
・単に本来の交渉役は捜索に回っている
の二パターンを考えていたようです(後付け)
─詰所付近─
強ち間違っちゃいねぇな。
(尤も俺は治安のためじゃねぇが)
[振られた軽口には軽い口調で返す]
[後半は心の中だけで]
[団長にはまだ己の身分を明かして居ないために]
[こちらに来た団長の意識はまず青年へと向かったようで]
[言い訳する様子に紫煙を吐き出しながらくつくつと笑う]
[しかし続く言葉が耳に入ると、少しだけ笑いを潜めた]
どういたしまして。
[少女のお礼に笑顔を向けると]
……可愛いなー。
それにしても随分懐いてる。親娘みたい。
[レナーテについていく少女を楽しそうに眺めて、同意を求めるような視線をエルザに送る。彼女の抱えている事情には、あまり明るくなく]
/*
数字を出さないと身長スケールに入れてくれないエルザヒドス
悔しいのであくまで数字は出さないことにする(何
―――噴水―――
さーて。
近くにいるかねえ。
[噴水につくと、辺りをきょろきょろとうかがってみた。
以前に死ぬほど大嫌いなヘビと出会った因縁の場所ではあるが、レナーテの頭の中にはそのようなことはすでにカケラも残ってない。
嫌なことをいつまでも引きずるような性格ではないのだ]
ん〜?
金髪の人はいれど、似たような人はいないっぽい?
どれ。一発声かけるか。
[そう言うと、レナーテは噴水の一段高い場所に登ると、大声で呼びかけた]
どなたかー!!
ベアトリーチェちゃんを探している親御さん!もしくは知っておられる方はおりませんかー!!
[ただでさえでかいのに、一段高い場所に登り大声で呼びかけると相当目立つ]
─詰め所近辺─
……警備の厚さ薄さとか、気にしそうだもんねぇ。
[聞きようによってはどうとでも取れる言葉をぽそり、と投げて。
問いを向けた、自衛団長の反応を窺う。
何故、そんな事を、という問いに。
蒼の瞳が少しだけ、険しさを帯びる]
祭りに出る予定だった人形遣いさんが、急に出られなくなった、って聞いてさ。
噂じゃ、何日か前から姿見えてないらしいし。
……その辺り、どーなってんのかなぁ、って気になって。
俺も、今度の祭りじゃ『本番』でなきゃなんないからね。
他人事じゃあ、すまないワケ。
[だから、どうなの? と。緩く首を傾げつつ、問いを次ぐ]
人さらい?
…ええ、噂では。
そうですか、旅の方が…
[娘を心配する女性の口から、この街では既に広まっているらしい噂話を聞く。
眉を寄せたまま、少しばかり考え込む]
杞憂だとは思いますが…
分かった、ぼくも探しましょう。
何かあればお宅に連絡します。
[そう約束し、女性と別れた]
/*
>>ベッティ
はっ
孤児院育ちなのうっかり忘れていました、ごめん……!
知らない前提で話していました。
あれだ、迷子探しに一生懸命でしたということで。
そうねえ。本当に、可愛い。
でも、子供って、大きくなると可愛くなくなるのよねえ。
[ベッティの視線に返した言葉はややずれていた。
というより、一次の母染みていた]
―広場から大通―
[店の親父と暫く話して
少女は人ごみの中、まったりと歩きだす。
知る人知らない人
沢山の顔が通り過ぎ、並んでいる。]
っちぇ。
しあわせそーにしやがって。
[少女は口元まで引き上げたマフラーの下
むすっと少しばかり頬を膨らませた。]
[しかし再び大通りを歩き始めて、ものの数分もしないうちに立ち止まることになる]
…何事?
[どうやら広場から聞こえて来るらしい大声。
最初はうまく聞き取れず、何かの呼び込みかとも思ったのだが]
ベアトリーチェ…
まさか。
[聞こえた名前に目を見張り、急ぎ広場に向かう]
― 噴水前 ―
[人目を惹く大きな声に一瞬身を怯ませた]
凄いなー。
と。負けてられないわ。客寄せなら本職なんだから。
[レナーテから少し離れ、すぅーと大きく息を吸って、反対方向に向かって]
はーい、どなたかベアトリーチェちゃんを知ってる人、いませんかー!
─詰所付近─
んなもんは関係ねぇ。
俺が欲しいの”仕事”のための情報だ。
[向けられた言葉にどんな風に見られているのかが分かる]
[けれどそれすらも気にする様子もなく口元には薄い笑み]
[続けられる二人のやり取りを静かに耳にし]
[青年の団長へと向けられる問いに]
……そいつも、巻き込まれたってことなんじゃねぇか?
連絡もなく姿を消す。
自ら姿を消した様子もないなら、尚更。
今日だって一人消えたらしいしな。
[何でも無いことのようにさらりと口にする]
―詰め所付近―
[広場への最短距離を通る]
[そこにあったのは知り合いの微妙な組み合わせ]
[引き返すのもおかしいしその理由も無い]
どうも、団長さん。
朝から何かありましたか。
アーベルが誰かを驚かせてしまったとか。
[冗談交じりの挨拶を]
[ヴィリーについては言及のしようがない]
[それこそ薮蛇は御免こうむる]
―広場から大通―
[ぶすっとした侭歩いて居れば、
背後から突如大声が響いた。
驚いて、そちらへと向かって歩いて様子を見る。]
―ベア?
[きょとんとしたまま、呟いた。]
―広場―
[何だか昨日何かと目立っていた女性が、今日も今日とて目立っている。
と彼が思ったかは定かではないが、近くにいる金髪の少女を見つけて我に返った]
ベス!
[噴水の方向へ歩きながら掛けた声は、しかしあまりに目立ちすぎる為に少し控え目だった]
……パワフルねえ。
[口元に手を当て、目をしばたかせる]
ああ、ごめんなさい。
そうよね。この子なら、きっと可愛いわ。
でも、あなたも可愛いと思うわ?
もう15だったかしら、それなら『春の乙女』の選考対象にも入るのよねえ。
[状況に合わない世間話を始めた。]
おらおらー!
ちっちゃな女の子一人覚えてるような人はおらんのかー!
そんな記憶力、犬に食われて死んじまえー!
アタイ?
アタイの記憶力は、遠い昔に食われちまってっからいーんだよ!
[段々とかしこまった言葉遣いがはがれて、普段どおりの言葉遣いに戻っていく。
それでも、笑顔で楽しそうに啖呵をきる姿は、何故か悪口には聞こえないようで、周りの連中も苦笑したような顔をしている]
[集団の中でも、黒を纏った姿は目を引く。
そして、こちらへ向けられたとなれば、声を拾うのは比較的容易だった]
あ、ホフマイスターさん――
知っている子?
─詰め所近辺─
[うわー、やっぱなんかやなおっさん、とか。
そんな事を考えたのも束の間。
ヴィリーがさらりと言った言葉に、きょとり、と瞬いて]
……他、にも? それって……。
[視線は再び自衛団長へ]
ねぇ……爺様?
やっぱり、これ、『同じ』?
あいつの時と。
[いつになく、低い声で問う。
ハンスの冗談めかした挨拶が聞こえたのは、それと同時か。
団長は短く息を吐き。
可能性は高い、と返してくる]
─詰所付近─
[増えた気配は知った顔で]
[声は出さずに右手だけ上げて挨拶の代わりとする]
[ぷかりと紫煙が宙へと浮いた]
…その様子じゃお前も噂を聞いたみてぇだな。
その消えた奴に関して何か聞いてねぇか?
[行商人が閉口したことなど気にも留めず]
[情報を集めるために訊ねかける]
……あ。
[耳に入る酷い叫び声に苦笑いが漏れる。そのうち、不意に呼ばれたベアトリーチェの愛称。振り返ると、そこには意外な人の姿]
あれ?修道士さんだ。
[ベアトリーチェの様子を見た]
ああ、これは。
[声を掛けられて初めて手前にいた楽師の女性に向き直った。
あまりにインパクトが強かった為、近くに来るまで気付かなかった様子]
ええ。
先程親御さんが探されていたので。
[その親も、大声を聞き付けてそろそろ来るかも知れないが]
─詰所付近─
……おい小僧。
今回のこと以外に何か知ってんのか?
[同じ] [あいつの時]
[そして青年に返される団長の言葉]
[隻眸が鋭く二人を見つめる]
え、アタシですか?
あはは、そんなこと言われたことないですよー。春の乙女だなんてそんなの。
[ぱたぱたと手を振って、否定の姿勢]
エルさんみたいな人にこそ相応しいと思いますよー。
恋人への贈り物にー、香水はいかがー♪
友達の誕生日なんかにも最適ー、香水はいかがー♪
たとえ真冬でもこの街の、
ステキな香りを楽しめるよー♪
[声かけしながら歩いて行くが、いまいち人が寄ってこない。それは、この街のこの時期、当然なのかもしれない。わざわざお金をかけて香水なんて買わなくても、街中が花の香りに包まれているのだから。]
…むー。そうかぁ。
[興味があるような顔もいまいち見えず、失敗したかも、と頬を掻いた所で、大声が聞こえて興味を惹かれる。]
お祭りの中のお祭りなの?
[声のした方へ向かう…前に、わざと一滴香水を落として、周りの様子を見てみた。]
…けっこ悪くなさそう!
[おや?という顔をした人が数名居るのを嬉しそうに見て、自信をつけてから声のする方向へ]
ー広場へー
/*
そういや中身占いで阿倍を調べても良いものか。
あの人なら妖魔やらなそうな…?
いや、今の話の流れだとちと妖しい?
―――およ。
[色々と叫び続けている―――なんか放送禁止用語まで飛び出たような気もする―――と、ライヒアルトが近づいてくるのに気付くのに少し遅れた。
しゅたっと飛び降りると、ニッと笑いながら]
よ。兄さん。
アンタこの子の知り合い?
良かった。探してたんだぜ。
―広場 大通近く―
[聞こえた声の方を見れば、修道士の服。
ひょいと肩を竦めて後ろを向いて歩こうとして]
…う、わ!
[急に振りかえった為、香水売りの少女が目の前に。
果たして、ぶつかったかどうか。]
―詰め所付近―
[アーベルの発言にその顔をじっと見て]
[ヴィリーの挨拶に手を上げ返し煙を避けられる場所へ]
新しい被害者でも出たんですか。
ああ、どうせすぐ届くと思いますが。
事件性を認めるとのことです。
自衛団の働きに期待する、だそうですよ。
[上で聞いてきたばかりの話を伝える]
[自衛団長の顔がいっそう渋くなった]
─詰め所近辺─
[鋭い視線と共に、向けられた問い。
一度、自衛団長を見て。
それから、蒼の瞳をそちらに向けて]
……一年前にも、同じような事、あって。
その時、いなくなったのが、俺のダチだった。
……そんだけ。
[短く言って、肩にとまる隼の翼をそう、と撫でる。
ハンスが団長に告げた言葉には、どこか不思議そうに瞬いた]
―広場/噴水そば―
あら、本当?
[手を合わせて、ぱっと表情を明るくする]
それはよかった。
[未だ騒いで――もとい、呼んでいる女性を見上げ止めようとすると、その前に飛び降りてきた為に、一歩離れて距離を開ける]
こちらの方が、尽力してくださったんです。
おや、きみも探していたのか。
[近くにいた露店の少女にも漸く気付いたらしい。
話していたのが幸いして、例え最中に放送禁止用語が流れていたとしても彼の耳には届いていなかった]
知り合いの娘さんです。
丁度探していたところで。
[近付く女性に対して敬語なのは、年齢を知らない以上に恐らく30cm程ある身長差が影響している。
答えつつ、迷子の少女に対しては軽く手招きしてみせた]
[声のする方を見上げながら歩いていた。声がやんだ頃、丁度噴水から飛び降りる姿をみつけ、思わず声を上げる。]
あっ!溺れてなかった人だ!!
[酷い認識。]
[意識が、溺れてなかった人に向かった瞬間と、目の前に居た人物が振り返った瞬間は、ほとんど同時だった。とっさに歩みを止められる事もできず]
きゃあ!
[どんっとぶつかってしまい、尻餅をつく。背中の籠はガシャンと大きな音をたてた。]
そう?
ベッティちゃんなら、良い線行くと思うんだけれど。
旅に出たばかりの頃より、ずっと大人っぽくなったし。
[返ってきた否定には、頬に手を当てて眉を下げた]
私はもう「若い子」って呼ぶには、ねえ。
あれも結構、気力体力使うんだもの。
無理無理。演奏で、手一杯だわ。
─詰所付近─
はっ、今頃か。
そりゃあこれだけ広まれば隠すことも出来ねぇだろうしな。
お偉方は関与せず自衛団任せだぁ?
統治者が聞いて呆れるぜ。
[行商人の話しぶりからどこでの会話なのかは察せた]
[黒い噂もあるこの街で、上が動かず自衛団任せと言うのはあまりにも黒い]
[このネタが特上のものなのではと当たりを付け始める]
面白くなって来たな。
暴くっつーのも悪くねぇ。
[それがどれに対することなのかまでは口にせず]
[口元に楽しげな笑みを張りつけながら呟いた]
へへへっ。
尽力なんてこそばゆい言い方はやめてくれよ。
何でも屋の仕事ってやつさ。
[そう言って、ベアトリーチェのほうを向くと、笑顔のまましゃがみこんで、頭を撫でる]
よっ。
良かったな。もうすぐ、大好きな親父さんとお袋さんに会えるぜ。
『……(こくり)』
そうでしたか。
ありがとうございました。
[楽師の女性から聞いて、改めて剣士へと頭を下げる。
後ろのほうにいる煙突掃除には気付いていない]
ええ。大して役には立ってませんけれど。
……良かったです、見つかって。
[修道士に返す言葉に紛れ、瞳には微かに警戒の色。修道士に手招きされる少女の様子を眺める]
[ライヒアルトが手招く姿を見ると、パアッと顔を輝かせ、両手を広げてそちらの方へ走っていき―――そのまま、ライヒアルトを避けて、後ろから走ってくる親御さんに抱きついた]
おお。
フェイントだ。
[思わず、呟いた]
─詰所付近─
一年前にダチが、ね…。
今日まで音沙汰なしってぇことは巻き込まれてる可能性の方が高い、と。
思ったより前から起きてる事件なのな。
[急にしんみりしたような青年にいつもの態で言葉を紡ぐ]
[流石に笑みは引っ込めて居たが]
[前から、と言う言葉には団長から肯定の頷きが返ってきた]
それで、アンタの方でもろくに情報が入って無い状態なのか?
今回のことに限らず、今まででも。
[団長に向けた言葉には「昨日話した通りだ」とだけ返される]
[今日のことに関してはまだ居なくなったと言う事実確認をしたのみのようだ]
―詰め所付近―
従兄さんの所に呼ばれたから。
[不思議そうなアーベルに小さく教える]
[自分から行ったわけでもないことは容易に知れよう]
[親代わりだった叔父夫婦は山の手の住人だ]
だからどう、ってこともないだろうけどね。
団長さんはそうでなくても当然動いただろうし。
[ヴィリーの声に唇を歪める]
そういうやり方が好きでないのは俺もだけど。
あまり無残なことにはしないでくれよ。
あんたは時にやりすぎる。
[巻き込まれた者としての実感が篭った声だった]
えー、そうですかー?えへへ。
[エルザに大人っぽいと言われると照れくさそうに笑う]
大丈夫、エルさんならまだまだ行けますってー。
あ、そっか。演奏……。
今回は久しぶりに聴けるかなー。楽しみ。頑張ってくださいねっ!
いやいや、ありがとう。
[露店商の少女の警戒には気付かない。
気付いていたとして、何ら尋ね返すこともなかっただろう]
兎も角、連絡を…
『ベス!』
…するまでもなかったね。
[噂を聞きつけたか、駆け寄って来る女性の姿。
こちらに来るかと思いきや、その後ろへと駆け出して行った少女にやや苦笑いを浮かべながら立ち上がった]
そうかしら。
尽力というに、相応しいと思いますけれど――
[途端、両親の元に駆けていく子供を見送る]
あらあら。
お母さんとお父さんが一番よね。
でも、よかったわ。
わ、わ、わ!
[相手に乗り上げるような形でひっくり返り
ころん、と地面に同じように尻もちをついた。
ガシャン、という音を耳にして
さーーっと顔が蒼くなる。]
わ、わ、その…
今の、音……何…?
[おそるおそる、尋ねる。]
─詰め所近辺─
……あいつがいなくなる前にも、たまに、あったよ。
[ぽつり、と呟く。
自衛団長がどこか複雑そうな面持ちでこちらを見るが、それには答えず]
……そう、なんだ。
[呼ばれた、というハンスの言葉は、それ以上は追求せず。
議会のやり方に関しても、何となくいつものこと、という印象が強いのか、特に何も言わなかった]
……結局、爺様も爺様で、これから動くとこ、ってワケか。
祭りの前にこんな騒ぎが起きちゃ、やってらんないもんねぇ。
[は、と。零れたため息は、実感を帯びて]
……よかった。
[親御さんらしき人に抱きつく少女を眩しそうに見つめる]
優しそうな人。お母さん、かあ。
[親子の再会に思わず目が潤んで、慌ててごしごし]
ありがとう、お世辞でも嬉しいわ?
でも、どっちにしろ、一度選ばれた女は早々選ばれないのよ。
[苦笑と共に、ベッティに告げる。
もう十年は前の事だけれど、と小さく添えて]
ええ、是非、聴きに来てね―― あ。
[はた、と忘れていたことに思い当たり、目を見開いた]
─詰所付近─
はっ、怪しい動きをしている方が悪い。
無残つっても、俺は”真実を表に伝えている”に過ぎない。
それが俺に課せられた”制約”でもあるんでな。
[行商人の言葉にも悪びれる様子もなく]
[制約に関しては知る者も少ないだろうが]
[そんなこともお構いなしに口にした]
[それもいっとき、涙の滲むベッティに、彼女の境遇を思い出す。
先の自分の言も、迂闊だったかと胸の内で思いつつ、その髪にそっと触れた。撫でるよりは遠いけれど、優しさを持って]
ほんとう、よかった。
あの人もだけれど、ベティちゃんのおかげね。
[嬉しそうな笑みで、母親らしき女性に抱きついている姿を見て、レナーテもまた嬉しそうに笑みを浮かべた]
よし、と。
報酬ももらったことだし、依頼完了だな。
[そう呟くと、レナーテが口に手を当て、もう一度大声で叫ぶ]
おーい!今度ははぐれるなよー!
じゃ、気ぃつけてなー!
[その声に、これでお別れなのだと気付いた少女が、少しだけ寂しそうな顔をしてレナーテを見つめたが、やがて小さな声で呟く]
『……バイバイ』
[その言葉に、レナーテが苦笑をもらし、言葉を返す]
ちげーよ!
仕事を終えた後の仲ってのは、友達ってやつだよ!
だから、さよならじゃなくて、またなでいいんだ。
いつか、また会う為にさ!
[その言葉に少女がハッと息を呑んだようにレナーテを見上げ、そして大きな声で叫んだ]
『うん!またね、レナーテ!』
おう!
またな、ベアトリーチェ!
[そういうと、レナーテはベアトリーチェが見えなくなるまでずっと手を振って見送った]
あーいたたたー…。
…いたくないわ!大丈夫なの!!どうだー!
[腰をさすっていたが、ぶつかった相手が自分より子供…の様にみえた人…だったので、強がってすっくと立ち上がる。背中の籠から聞こえるガラスとガラスが当たる音には、ローザ自身は慣れていたので大きな音には気付けず、顔色を悪くした少女にへらへらと笑いかけた]
心配しなーい!
いつもガシャンガシャンいわせてるもの?
大丈夫大丈夫、ほら、じゃーん!!
[なんともないよ!と言わんばかりに背中の籠を下ろすと、ついさっき作った香水が入った、大きめの瓶が割れていました。]
…。…あちゃぁ。
─大通り─
[アーニャを伴い大通りに差し掛かると、なにやら騒がしい
聞くところによると、迷子の親探しで少々大事になっていたらしい]
あー、そうなんですか。見つかってよかったですね
すみません、お手間を取らせまして
[そう言ってぺこり×2]
あ、そっかー。
じゃ、代わりにアーベルに女装させて出場……
[風が運ぶ香水の香りが鼻をくすぐる]
はいっ、聴きに行きますっ!
……どうかしました?
[エルザの様子に不思議そう]
[髪に触れる手の優しさに、思わずまた目頭が熱くなった。必死で涙を堪えて]
いえ。アタシは何もしてませんから。
それにしてもあの人、凄いですねー。
[レナーテの叫ぶ様子を見て、笑いを零した]
─詰所付近─
てことは…頻繁では無いにしろ、神隠しのように人が消えることは多々あったわけだ。
どうやら消えてるのは街の人間だけじゃないようだし…把握されてる以上の失踪は起きてそうだな。
一人旅してる奴の場合は失踪しても気付かれないこともあるだろうし。
それだけの人間を消して何をしているのか…。
いっちょ暴いてやるとするか。
[青年の言葉を聞いて推測を立てながら]
[やりがいのある仕事になりそうだと、楽しげに笑みを浮かべた]
[幸せそうな家族を前にして、だか少し目を伏せる。
命が下るならば、彼らの間を再び引き裂くことも有り得る。
仕事を行う上で、情は顧みられない。
そんなものは疎ましいだけだ。
大切なのは、他者より自分自身]
―詰め所付近―
相変わらず何を考えてるのかは知らない。
知りたいとも思わないしね。
[上には上での水面下があるのだろう]
[いつものことだという印象はアーベルと同じく]
強いて邪魔しようとも思わないが。
前とちがって、今は一人逃げるわけにも行かないし。
そもこの街にはそれなりに愛着もあるからね。
[制約の詳細なんて知る由も無く]
[だが個人の信念というだけでないのは知っていて]
[態度を変えない隻眼の記者に溜息を押し殺す]
俺はただ願うだけだよ。
少しでも穏便に片付いてくれと。
[とそこにガシャンという硝子の音。びっくりしてそちらへと向かう]
─広場・大通り寄り─
[行ってみると、知り合いの煙突掃除を生業とする子と何処かで見たことがあるような気がする少女
とりあえず、歩み寄ると]
…………大きな音しましたけど、大丈夫ですか?
[そう言って声を掛ける]
[最後まで見送ると、レナーテが振り返り、腹に当てた]
ふー。
一仕事終えると、腹減るなぁ。
ようよう。
良かったら、一緒にメシでも食わないか?
迷子探しの縁で出会った仲ってやつだし。
えーと、ベッティと、姉さんと、そこの兄さんも一緒にで、どうだい?
[順に、ベッティ、エルザ、ライヒアルトの顔を見つめながらそんな提案を上げた]
ああ、それいいわ。
[ベティの途切れた提案に笑って頷き、]
でも、あの子も本番出るのよね。団長命令で。
おかげで、練習サボれなくなるだろうから、いいと言えばいいんだけれど。
[問いかけの声には、ちょっとね、と首を傾げ、ライヒアルトを見た。
くすぐるように撫ぜる手を、ゆっくりと離す]
そんなことないわ?
確かに、あの人は凄いけれど。
でも、あなたがあの子に声をかけてあげたから、
きっと、不安がやわらいだに違いないもの。飴玉もね。
試供品って言っていたけれど、お仕事、順調?
[彼女の仕事振りは見たことがなく、そう問いかける]
―広場の大通側―
わ…
[ローザが籠を覗きこむのを後ろからひょいと覗き
瓶が割れて、良い香りが漂うのを見てしまった。
顔面蒼白。]
だ、大丈夫じゃねぇよ!?
悪い!すまん!申し訳ねぇ!
…――此れ、幾らくらいすんだ…?
[あちゃー、と、目の辺りを一度ぱしりと叩いた。]
─詰め所近辺─
ああ。
届け出せない人も、結構いるから。
……上が知ってるよりは、多いと思うよ。
[ヴィリーの言葉に頷いて。
暴く、というその言葉に、不思議そうに瞬くも]
「……お前は、深入りするのではない。危険すぎる」
[何か言うより早く、自衛団長から諌めの言葉が向けられる。
けれど]
……やだ。
『同じ』なら、尚更。
見過ごすなんて、できない。
[返した言葉は、どこか子供染みてはいるものの、しかし、確りとした意思のこもったもの]
お疲れ様です。
[女性の声に、顔を向けた]
ああ、ごめんなさい、
名前もまだお伺いしてませんでしたね。
エリザベート=クラヴィーアといいます。
[食事の誘いには、練習の事を思い出して躊躇いが起こったが、先程思い出したばかりの、もう一つの用事に意識が行く]
ええと、是非に――と言いたいんですけれど。
ホフマイスターさんも、ご一緒されるのでしたら。
少し、お話したいことがありまして。
─詰所付近─
文句は犯人を捕まえて言ってやんな。
穏便に済む事件なんだったら、こんなに長引いてねぇだろ。
[あくまで己は己であり]
[どうあっても態度は変わらない]
[そして犯罪と言うものは長引けば長引くほど、犯人は隠そうと足掻くもの]
[元より穏便に済むとは思って居なかった]
ろくな情報がねぇようだし、俺は退散するとすっかね。
どうやら俺が居ちゃ気分を害することばかりらしいしな。
[そう言って踵を返そうとし、ふと思い出したように団長に振り返る]
ああそうだ、あの言葉を違える気はねぇからな。
その代わりそっちも情報頼むぜ。
[昨日言った協力すると言う言葉]
[それの念押しをしてからその場から立ち去った]
…まあ、気にしない!気にしない!また作れるよ!!
[内心、もう行きたく無い村に生えてた珍しい花の香水瓶が割れたんじゃなくてよかったーとか心底思いながら、顔面蒼白の子にフォローを入れる。]
坊やはまだ子供みたいだから、お金とか気にしなーい。
それに値段はつける前だったし、大丈夫!
心の広い私に感謝するといいのー!
[…どうやら相手の性別を勘違いしているようだ。安心させるように胸をはって、声をかけられた方を見る。目をぱちくりとさせて良く見て]
…ゲルダさんだー!!うわー!!
久しぶりですー!!
[がばーっと飛びつこうとする。]
え、本当ですか?そっかあ、アーベルも演奏できるんだ。
[エルザの言葉に、ぱあっと嬉しそうな笑顔を浮かべる]
……じゃ、サボらないように首に縄をつけておかないとですね。
あははー。そう言ってもらえるだけでも
ええ、順調です。まだ師匠に迷惑ばっかりかけてますけど……あ。
[何かを思い出したように、口に手を当てた。視線の先には、店を準備するための荷物]
[少女と剣士のやり取りに小さく微笑んで、去って行く親子連れを見送った。
楽師と露店の少女の話も聞こえてはいたものの、こちらに口を挟むことはない]
さてと。
[以後特に用事もない。
どうしたものかと首を傾げて、誘いの言葉に瞬いた]
え?
ええ、ぼくは構いませんよ。
と、失礼しました。
ライヒアルト=ホフマイスターです。
[承諾の返事をして、次いで今更の自己紹介]
/*
周りから信用の無い霊能者ならどうにかなるだろうとあのRPを続けたが。
予想外に占い師で方向転換出来ず。
信用の無い占い師っつー戦犯が出来上がりそうな勢いでs
狼引き当てて真っ向勝負してぇ。
おお。
そういや、自己紹介してないっけか。
アタイの名前はレナーテだ。
何でも屋やってっから、なんかあったら連絡してくれ。
仕事の内容に見合った報酬しだいで解決してやるよ。
[快活に笑いながら、エルザに答える]
おお。
そんなん、メシ食いながら話せばいいじゃねえか。
露店巡りでもしてれば、話もはずむことだろうしな。
[割れた音は聞こえてもいないので、反応もせず]
ぼくに?
ええ、構いませんが。
[件のさらわれた人については旅人ということしか聞いておらず、楽団のこともよくは知らない。
故に心当たりはなく、訝しげにしながらもそう返事をした]
―広場 大通側―
[がーん、と顔に縦筋を入れたままローザを見ていたが
彼女の言葉に、翠色の眼が大きく開かれた。]
ちょ、てめ、子供でも坊でも…っ
[謂いかけた言葉は、彼女がゲルダに飛びつこうとするのにさえぎられ
きょとーんと、目を縦に丸く開いて様子を見た。]
…知り合いか?
―詰め所付近―
[団長との会話に軽く眉を寄せる]
[けれど意固地にすら見えるその態度は変わりそうにも無く]
[むしろ下手に遠ざけようとすれば更に危険に飛び込みそうだった]
アーベル……あまり無理はするなよ。
エルザが嘆くようなことはしないでくれ。
[それもまた反発を招くのかもしれないが]
[嘘偽り無い心情であった]
……ああ、俺もベッティを待たせているな。
それじゃ失礼します。
[ヴィリーの言葉もまた真理]
[それに反駁できるだけの言葉を持ち合わせてはおらず]
[立ち去る背を見送りながら自分も荷物を抱え直した]
[当初の目的である広場へと向かう]
よっしゃ。
みんなの承諾も得られたことだし、移動しようぜ。
とりあえず、さっき居た場所の近くにあった露店がずっと気になっていたんだけど、まずそこでどうよ?
[言いながら、ツカツカと移動。
あまり一つのところにジッとしていられるような体質ではないらしい]
[カヤの泣きそうな顔でおおよその事情は把握したところで、何やら胸を張っていた突如として飛びつかれる]
ふえ!? わわわ
[たたらを踏むが、何とか踏みとどまり、じぃとローザの顔を見ていたが]
…………もしかして、ローザ?
わ、本当に飛び出してきちゃったんだ
「ヒサシブリリダゼ、ろーざ」
[びっくりしたように胸に顔を埋めるローザに話しかける]
─詰め所近辺─
そんなの、わかってる。
[ハンスに返すのは、低い声音の言葉。
広場へ向かう、というその背を見送って]
……んじゃ、俺も行くから。
[数刻、間を置いてから、通りの方へと足を向ける。
呼び止める、声。
肩越しに、団長を振り返って]
……もう、やなんだよ。
[短い言葉を残し、大通りの方へと駆け出した]
本人嫌がりそうだけどね。
[少女の嬉しそうな笑顔を見ながら、返すのは苦笑。
縄を、との一言には神妙に頷いた]
見つけたら、よろしく――ね。
[先とは別の意味で、協力者を得たりと内心思う。
そして、先とは違って、今度はエリザベートが不思議そうな表情をする番だった
一人立ちはまだまだ先かしら?
どうしたの? ……あら、お仕事忘れていたとか?
ちょっとくらいなら平気かなあ……。
うん。お腹空いてたら仕事力半減するし。ご飯食べて、その分頑張ろっ。
[心の中で師匠に謝りながら、自分を納得させた。その師匠が広場に向かってることなど露知らず]
レナーテさん、何でも屋さんなんだ。
……ちなみに、露店の客引きの報酬って幾らくらい?
/*
実際修道士って何してるんだろうと思って調べたら、
厳しい修行って書いてあった。
内容はそれぞれによって違ったらしい。
そして修道士同士でも互いに何やってるかは秘密だったらしい。
結論→ファンタジーだからキニシナイ(゚∀゚)!
あら。何でも屋さんだったんですね。
迷子のお家探しはお手の物みたいだし、頼りにします。
[レナーテの名乗りに、くすくすと笑って返す。
露店巡りの提案には、ベティを気にしながらも、同意を示して]
ありがとうございます。
[ライヒアルトの承諾にも、僅か安堵を滲ませて礼を告げた]
─ →大通り─
[詰め所前から駆け出して、再び雑踏の中へ。
人の声の騒がしさと、風が舞い散らす花弁と。
それらの様子に、張り詰めていたものが緩んで。
は、と、一つ息を吐いた]
んー。
大丈夫だよ、ハルフェ。
[先のやり取りのためか、どこか不安げな隼を軽く撫ぜて。
宛もなく、ふらりと通りを歩いてゆく]
─詰所付近→大通り─
とは言え、犯人を探すつってもこの大都市に居る中から探すのも骨だな。
目撃者を探すにしても、だ。
……やっぱ使うしかねぇかなぁ。
[左手はジーンズのポケットに捩じ込み]
[右手は一旦己の開かぬ右眼へ]
疲れっからあんまやりたかねぇんだが。
[呟きながら咥えていた手巻きタバコを右手で摘み]
[嘆息にも似た紫煙交じりの息を吐いた]
[移動しながら、ベッティの問いを聞くと、目線を見上げながら答えた]
んー。
基本的には歩合制でやってっかな。
そっちのほうがこっちも気合入るし、店としても誰も来なかったときに無駄に報酬払う必要ないから安心だしな。
[ローザの頭をナデナデしながら、カヤからかけられる言葉に頷くと]
うん、昔行った場所で仲良くなった子なんだけど
そこ、凄く寒い地方で、暖かい場所に行きたいって言ってたから、旅のこととか色々教えてあげたんだ
……でもまさか、本当に飛び出してきちゃうとは思ってなかったな
もしかしなくても、一人旅…………だよねぇ?
[そう言って胸の中のローザに問いかけ]
そんなに、長い話ではないんですが。
[歩みだすか、どうかの頃。
続けて、ライヒアルトに問いを投げかける]
花祭りの楽団の催しもので、人形遣いとの合同劇をやるんですけど。
でも、今になって、担当の方がご都合悪くなってしまって。
教会の方なら、子供達の好きな劇を知っているかと思って、
良い方がいらっしゃらないか、お訊ねしたかったんです。
/*
補充まで大人しくしてるかなぁ。
絡まれない限りは。
自分から絡みに行くキャラじゃないんだ、基本的に。
当初の設定に「必要以上の関わりを持たない」ってのがあったくらいn
ええ。アーベルがサボってるの見つけたら、捕縛して練習場まで引き摺っていきますからっ。
[エルザの言葉に、ひとまず、自分のことは棚に上げておくことにした]
一人立ちすることも、考えないといけないんですけど。
今の生活が結構居心地が良くってですねー、ついついハンス師匠に甘えてしまって。あははー
[少しだけ嬉しそうに、笑みを浮かべた]
[ぎゅーっと抱きしめ、離れてもう一回確認。]
…やっぱりゲルダさんだわ!うわー!お久しぶりです!
しかも覚えててくれてるの!そうですローザです、
わあー!嬉しい!
…お、アーニャもひさしぶりだぜー!
[目を輝かせながらきゃっきゃとはしゃぎ、ぴっと人形にも挨拶。]
そう!飛び出して来ちゃったの。一人旅です!
あのあと本とかも読んで頑張りました。えっへん。
それでね、ここはあったかくていいなーって思ってるー。
[にっこにっこ]
[そして、先ほどぶつかった人とゲルダとを見比べ、ポンと手を打つ。]
ゲルダさんとの知り合いなのね!
それなら更に気にしなくていいのよー。
むしろ、えっと、あれだ、君にぶつからなかったら
ゲルダさんに会えなかったかもだし!
これからよろしくー、ローザだよー。
そうだ!いっそなんか好きなのあげようか、
あ、でも香水とか興味ないかしらー。
[そう良いながら、良い香水がないか探してみる。ガラスの破片は使ってない小瓶に入れてしまう。]
歩合制なんだ。
なるほど、ある意味良心的ですねー。
[レナーテの言葉に頷いて]
他にどんなことしてるんです?やっぱり、用心棒とか?
[エルザの言葉には多少苦笑を浮かべつつ]
まあ、何でも屋つっても、7割は雑用だからな。
それこそ、迷子捜索から、部屋の掃除まで何でもやるから、あれぐらいで見つかるなら可愛いもんさ。
残り3割は、無駄に大掛かりな仕事かな。
うちの親父がまた、そういう訳の分からない仕事とって来るのがうまいんだ、これが。
普段は、ただの変態のくせになあ……。
[思わず、苦い顔でため息を漏らした]
ああ。
用心棒とかも多いね。
何しろ、この身長だから、パッと見だけで、相手に畏怖を与えられっからさ。
後、護衛とな。
いつだか、どっかの国の王様の護衛とかの仕事をやったときは、本当、何もんだ、うちの親父と思ったこともあるな。
[他が歩みだすのにやや遅れて倣う。
瓶の割れる音は少し前に耳にしていたものの、遠かったので然程気にも留めていない
そうして、楽師の言葉に顔をそちらに向けた]
そうですか…この時期になって、大変ですね。
[言葉が暈された為に、未だ失踪事件と結びつけることはない。
そうして考えるように眼を地面に向ける]
代わり…ああ。
そう言えば、同じ宿舎に泊まっている方がいるんですが。
あの人も人形遣いでしたね。
[そう言ってから、再び顔を上げて楽師を見る。
噂の彼女が今同じ広場にいることは知らない]
―広場 大通側―
へぇ一人旅か、大変そうだけど愉しそうだな。
[ふたりの様子をきょとんと翠の眼をくるくるさせて見ながら
ローザの提案には、ほうう、とお腹の底から息を吐き
それから、少し興味のある顔をする。]
香水?
そうだなぁ、煙突掃除で匂いってすぐなくなっちまいそうだしなぁ。
でも、瓶が綺麗だ。
[割れたガラスを掃除するのを手を出して手伝い、
彼女の勘違いは別の意味で捉えたらしい。]
[棚に上げたベティの発言には、にっこりと、笑顔]
まあ、まだ15だもの。
先は長いのだし、ゆっくり経験を積むといいと思うわ――
[そこまで言って、はた、と止まり]
……ハンスが師匠なの?
─大通り→広場方面─
[宛もなく歩いて行く、と言っても、出口に向かわなければ行先は広場で]
あれ……何してんだ?
[目に入ったのは、昨日広場で見かけた少女と知り合いたち。
何となく、誰かと話して気晴らししたい気持ちもあったので。
興味を引かれたようにそちらへと、向かう]
ふーん。
こいつは「仲間」ってワケじゃねぇのか?
[口元をマフラーで隠し
帽子の裏側につけた端末に小さく小さく声を零す。
魔法のそれは、届けたい意志の言葉は拾ってくれるようだ。]
……変態?
あははー。きっとレナさんと似てるんでしょうねー。
[目を瞬いた後、少しだけ失礼な言葉は、親の話題に感情を口調に乗せないためで]
カッコイイなあ。どうしたらそんな風に大きくなれるんですー?
[その身長を羨むような視線でレナーテを見上げた]
よー。
[アーベルの姿を見つけ、手を振った。
瞳の翠より少し薄い色のマフラーが揺れて
口元から少し落ちる。]
俺がやっちまっただけだ。
[てへ、と、小さく舌を出した。]
―広場―
……何をやっているのやら。
[昨日と同じ場所には誰もいない]
[荷物の一つも置いていなくて]
やれやれ。
俺の荷物だけでは微妙なんだよね。
[一番必要そうなものは当然ベッティの荷物の中]
[どこにいるのか探す為にそのまま広場を抜けてゆく]
[集団を見つけるのはアーベルとどちらが先になったか]
[レナーテの仕事についての話、というよりは苦労騙りを聞きながら緩やかに歩みを進める。並んだ露天は、祭り前ならではの活気がある]
……大変なんですねえ。
[少し見上げながら、用心棒の件になるほどと内心頷く。
部屋の掃除ができるのだろうか、と一瞬思ってしまったのは置いといて。]
ご自身のお父上を、そんな風に言うのは。
仕事を取るのが上手いのは良いことだと思います。
もしかしたら、何処かの英雄だったのかもしれませんね。
[冗談めかして、笑った]
[ローザにくすくすと微笑みながら]
もちろん、覚えてるよー
ローザは美人さんだし、お人形にしちゃいたいくらいだし
そっかぁ。うん、頑張った頑張った
[そう言って頭ナデナデ
割れたビンの片付けには手を貸すだろう]
あははー。早く子供扱いを卒業したいのもあるんですけどねー。
……ええ、そうです。
あれ、エルさんって師匠と知り合いなんですか?
[意外な人間関係に驚きの表情]
─広場・大通り側─
よっす。
今日は、マトモなカッコだな?
[ひらり、と手を振り返しつつ、カヤに向けるのは冗談めかした言葉]
て、やっちまった?
何を?
[短い言葉だけでは、状況は把握できずに。
緩く首を傾げながら、問いをついだ]
[それから、少し遅れたライヒアルトに目を向ける。
僅かながら考え込んでいた様子だったために、その答えを待ち]
宿舎というと、教会の?
となると、孤児院の子達とも馴染み深いのかしら。
[期待を篭めた問いかけ]
今からお願いするとなると、練習も大変だとは思うんですけれど、他にお仕事があったりすると…… ああ、これは御本人に直接お伺いしたほうがいいですね。
……そ、いわゆる『あっち側』の知り合い
その節は色々『利用』もさせて貰ったんだけどねー
ま、お友達なのは疑うべきもないかな
[こちらのは念話に近い形。リンクしているアーニャを介しているからこそ可能とも言う]
ん、ちょっとねー
この、ローザって娘の…あ!
[アーベルの言葉に説明を続けようとして
あ、と、ローザを振り返る。
ハンスの姿も見えるのかもしれない。]
俺、カヤってんだ。
うんよろしくな!
[ニカッ、と、歯を見せて笑った。]
[ベッティの言葉にはさすがに苦い顔]
……まあ、どっかしら似てるっちゃあ似てるかもしれんがね。
それでも、娘の水浴びを覗こうとする人間と似てるといわれると軽くショックだ。
たっぱについては……アタイも知らん。
よく運動して、よくメシ食えばなれるんじゃねえの?
[非常に大雑把に答えた]
[ビンの破片の片付けを手伝っていると、掛けられる声
顔を上げると、そこにはアーベル]
あ、昨夜ぶり
あ、ちなみにこの子はローザ。私の友達なんだ
というか、そっちこそどうしたの?
[手巻きタバコを口元に戻すと、ジーンズのポケットへ右手を捻じ込み]
[ゆったりとした足取りで大通りを進む]
[けれど途中で路地へと入り、薄暗い道を進み始めた]
─大通り→裏通り─
[襲い来るチンピラは足だけで沈め(勿論気絶止まり)]
[絡まれるのを楽しむかのように歩を進める]
[あのまま大通りを行けば辿り着くのは広場]
[先程まで詰所で顔を突き合わせた連中にもまた会いそうだからと言うのが道を逸れた理由]
[彼なりの気遣いだったのかも知れないが、気晴らしに道を逸れたとも言えたりする]
やっぱろくな情報は入らねぇか。
この辺の連中なら目撃者が居ても良いかと思ったんだが。
[チンピラを締め上げながら移動するも、有力な情報は手に入らなかった]
利用、かー
ってことは今回は関係ねぇって事かな。
すまねぇな、俺初任務だもんで
今までの流れとか全然知らねぇ。
でも、あしでまといになったりしねぇから。
なんたって――自警団の詳細を知っているのは、
自警団に居る奴らの次に詳しいのは、俺だもんな。
[小さな声はマフラーを引き上げて。
少女はどうやら、同居している自警団長に、
ある程度の信頼―子供扱いとも謂うか―を得て居るようだ。]
[言われた言葉には得意そうに指を立てて]
そーう!大変だけど楽しいの!
香水作りだって前は親が言うからやってたのに、
最近じゃどれでどうがどーなるのかとか
考えるのが楽しくなってきちゃっててねぇー
[言いながら片付け片付け]
おおー!
興味あるなら好きなの持ってっちゃって良いの?
といっても1つね!1つ!
[なんて喋っていたら、また誰かが話しかけてきたようだ。]
[片付けの手をいったん止めて、さっきぶつかった子をもう一度眺めた。]
すっごい顔広いんだ、多分!
[なんて勝手に決めつける。と、振り返った姿と、あとその後の自己紹介に頷く]
うん!私もカヤの友達の仲間入り!
…カヤ?
…カヤ…ちゃん??
[男の子の名前っぽく無い気がして、もう一回まじまじとカヤを見て。…ぽんと手を叩く。]
カヤは、ちゃんだね!カヤちゃんだ!ごめんね!!
大人になったら子供扱いされないのが寂しくなるわ?
[驚くベティに、大きく一度、頷いた]
昔は街の楽団にいたから。
……知らなかった?
……ぶつかりでもしたのかよ?
[カヤの物言いから、何となく予測して、こんな事を問いつつ]
よ、昨夜ぶり。
[ゲルダに向ける言葉も軽く。
それから、ローザ、と呼ばれた少女に向き直る]
んー、ゲルダの知り合いか。
俺は、アーベル、こいつはハルフェ。
[よろしく、と軽い口調で名乗り]
いや、別に?
これから、練習所に行くとこ。
[どうしたの、という問いには、けらり、と笑ってこう返した]
[エルザから大変ですねといわれると、少し考え込むように首をひねり]
んー。
大変っちゃあ大変だけど、毎日、同じことの繰り返しじゃねえってことは楽しいもんだよ。
色々なところにも行けっしな。
[父のことを言われると、少しだけ意外そうな顔で]
ん?
いや、尊敬はしてんだぜ?
何しろ練習でも、親父からまだ一本も取ったことねえし。ただ、自他共に認める変人なだけさ。
それでもまあ、英雄ってのは言いすぎだとは思うけどな。ははっ。
ええ。結構前からいらしてて。
孤児院でも時々上演して頂いてます。
[笑みを浮かべて答えた。
人形師自身の都合についてとなれば、その笑みもやや薄くなったが]
そうですね。…でも、緊急の事態ですし。
ぼくからも話を通しておきましょう。
[実際、それ程余裕があるのかは分からないが]
ああ、違う違う。『今回』も何も、あっちは完全な別件
一人旅をしてると色々入用だからねぇ
『お仕事』の掛け持ちは必須事項なんだよ
ん。もちろん、頼りにしてるよ
/*
ええと、これはこっちに挟んでおこう。
把握ミスからの混乱を招いてごめんなさい!
大人しく一度退席つけておくべきでした。すみません。
動いちゃってもいいかと思うんだけど、深呼吸させて下さい。
何故かメモも二重になってるし…。
[父親の話でショックを受けたらしいレナーテに笑って、エルザの言葉に頷いた]
あはは、ごめんなさい。
でも豪胆でどこか憎めなくって、やる時はやるってプラスのイメージだよー。
運動は……木登りとかかけっことか、結構やってるけど。院の子たちともっと遊ぼっかなー、うん。
[ゲルダに「私の友達なんだ」と紹介されれば、友達って認定されたーと、喜びのために頬がにやける。]
よし!多分これで最後なの。
籠はあとでざーって水で流せば完璧だわ!
その後乾かしたらもっと完璧なの!
ご協力ありがとう!
[ざらざらーと空き瓶にガラスの破片を流してから、ゲルダとカヤにお礼を言う。]
おお、カッコいいなぁ。
[そしてこちらを見た青年にそう洩らしてからお辞儀]
アーベルとー…ハルフェ!覚えた。覚えたと思う!
鳥だー!くえー![両手を広げて鳥のポーズ]
あのね、香水売ってるの、気が向いたらよろしくね〜。
[何もなかったかの様に姿勢を正して手を振ってみせる]
……そんなものなんですか。エルさんも、寂しくなります?
[不思議そうに問いかけ]
え、街の楽団って、師匠が?
そんな話、初耳ですよー。でもどうして辞めちゃったんだろ……。
[色々なことを話しつつ移動していると、程なく露店が見えてきて、レナーテがその品揃えを見つめた]
……テンプラ?
また、随分と珍しいもん売ってんな。
[昔旅した国の一つに、そういうのをメインにすえた店があったような気がする]
『へっへー。
ウチの自慢の一品でさあ。
さて、何をお買い上げいただけます?』
全部。
『……は?』
[一瞬の躊躇も無く答える姿に、店主は一瞬言葉を失った]
だから、全種類くれ。
一つ一つなんてまどろっこしいしな。
『へ……へい!』
[そう言うと、彼女の前に積み上げられるのは、もうこれでもかというほど色々な種類の天ぷらであり、その数およそ50種類を超える]
ん? あー、カヤでいいぜ、ちゃんとかつけられると
こう、背中がもにゃもにゃする。
[ローザの言葉ににっかりと笑い
あやまられるのには、手をぱたぱたと振った。]
いや、気にしねぇで?
っつかなんかでっけぇの割ったのに貰ったりできねぇって!
[言いながらも、目はカットの多いキラキラとした硝子瓶に
チラチラとたまに向けられて。
聞こえたアーベルの言葉に、半眼を向けて]
練習所?メシでも食いにかぁ?
[にんまりと笑ってみた。]
[同業者の会話は、詰襟の釦の一つ、その中に仕込まれた端末を通して聞こえてくる。
音が周りに漏れ出さないのは特殊魔法が施されている為であった。製作者は彼ではないが。
2人の会話に特に口を挟むことは無く、ましてや表で行われている話をわざわざ伝えることも無い]
あれ、もしかしてローザはカヤちゃんのこと男の子だと思っていたの?
やだなー、こんな可愛い子が男のわけないじゃないか
[そう言ってばしばしとローザを叩こうとする]
へぇ、必須なんだ。
あーっつか俺も煙突掃除は続けるしなぁ。
そんなもんかもな。
[言葉は口から外へは出ず
口の中でもごもごと念じるように。
どうやらそれも拾うらしき端末に、
すっげぇな、と、正直な感想。]
覚えたと思うー、て何、覚えたと思うー、て。
[ローザの言葉に思わず突っ込みを入れつつ。
鳥のポーズに、肩の隼はこきゅ、と首を傾げた後、答えるように翼を広げたり]
へぇ、香水。
……っても、俺には用ないしなぁ。
[姿勢を正しての言葉には、がじ、と蒼の髪を掻きつつこう返した]
楽しめているのなら、良いことです。
[意外そうなレナーテの、尊敬との言葉を聞き少し安堵した]
自他ともに、ですか……面白い方なんですね。
それに、とてもお強いみたい。
レナーテさんに勝てないなんて――
[言葉を続けるより前に、露店に辿り着いたレナーテが買い求めた品に目を瞠り]
……、それは育ちもするはず。
[ぽつんと呟いた]
―広場・露店側―
おっと、探す必要は省けたか。
[こちらにやってくる集団を見つける]
俺の方が先になるとは、何かあったのかな。
[エルザの姿に一瞬躊躇うも]
[ベッティに声を掛けた]
[そして、アーベルの言葉にはにこりと笑顔を向け]
あー、そうなんだ
本番に出るからには、ちゃんと練習しないと駄目だよ
[そう言って釘を刺しておく]
[出来上がった山菜の天ぷらを一つ加えながら、ベッティの言葉を聞くと]
そうか。プラスのイメージか。ならいいや。
[あっさりと立ち直った]
ああ。遊びでも体を動かしてると少しは違うしな。
ランニングとかも、20kmぐらいは走れるようになると、ちょっとは違うと思うぜ。
[そういう短い言葉の中ですでに、天ぷら5つ目を口に入れる]
[ライヒアルトから告げられる言葉に、数度頷く。
笑みの薄らぐ様子には気づいて、エリザベートの表情も翳りを帯びるが]
ええ、お願いします。
いきなり頼み込むよりは、どなたかの仲介があったほうが宜しいかと。
相手方の都合がつけば、こちらの時間はこじ開けますし。
[丁寧な口調とは裏腹に、力強く言う。]
/*
時間有限、ということで動くことにしました。
カヤには本当にごめんなさい。
でも動線的にやっぱり露店側にいる本人をスルーして大通り側というのは変な気がしたので。
言い訳はここまで。表を頑張ります。
[ふと前を見れば、剣士は既に露店の一つを覗いている。
初めは何気なく見ていたのだが]
え。
…あの。
……大丈夫、ですか?
[積まれても積まれても一向に終わる気配の無い天麩羅なるものの山。
彼自身が小食なことを差し引いても流石に心配になって、遠慮がちに問いを投げた]
─広場・大通り側─
[カヤから向けられた半眼に、にや、と笑う。
図星だったか、と言いたげなのはきっと見ればわかるはず]
ばっか、練習所にメシ食いに行くかってーの。
今度の祭りは、俺も『本番』出るから、練習いかにゃならねーの!
[さらりと言って。
ゲルダからの釘刺しには、はいはい、と軽く返した]
私は……、んん。
[ベティの問いかけには、少し、詰まった。
物思う素振りを見せるも、すぐに笑って]
そうね。寂しいわ。
だから、今のうちに甘えちゃうといい。
[ね?と指を立てる]
ん――その理由は本人に聞くといいと思う。
伝えていなかったっていうことは、知られたくなかったからかもしれないし。
本当なら、居たことも言わべきじゃなかったのかも
[噂をすれば。当人の姿が見え、口を噤んだ]
カヤでいいの?…じゃ、じゃあカヤで!!
[ちゃん付けに対してハッキリとした嫌悪を感じていないような様子を見て、自分が勘違いしていた事が明らかになった気がして、ひゃあーと自分の頬に手を当てる。]
ううん!あれよ、宣伝してくれればいいの!
カヤがちょぴっと香水付けて走り回ってたら、
香りを気にしてくれる人が居るかもだからね!
[男女を勘違いしていたのが申し訳なかったから、お詫びのつもりで受け取って欲しいとはさすがに言えない。]
[…が、ゲルダに思いっきり言われちゃったりなんかして]
しー!ゲルダさんしー!
[唇に指を当てる。否定はしなかった。]
あー。
親父の強さは、鬼神並みだね。
それに、面白い人間ってのもあってると思う。
あんだけ枠にとらわれない奴も珍しいわ……って、どうかしたか?
[天ぷらを次から次へと口に運びながら、エルザの様子をいぶかしげに見た]
ん?
大丈夫、って何が?
[ライヒアルトにそんな言葉を投げ返す時には既に17つ目の天ぷらを口に入れている。
まるでブラックホールのようだが、本人あまり自覚が無いようだ]
そうですか。
よーし。アタシも頑張って運動と食事でレナさんみたいになる!
[天ぷらを食する姿を見ながら闘志を燃やしていると、かけられた声に振り返る]
あ、師匠ー!
……あ、べ、別にサボってたわけじゃなくてですね、これはあの、その……そう!
市場調査なんです。今、この界隈ではどんな物が求められてるのか……だめ?
[首を傾げてみた]
─裏通り─
[沈めたチンピラを何人か山積みに重ねて、その上に腰を下ろす]
[下から呻き声が聞こえるがそんなものは無視して]
[胸ポケットからセルロースペーパーを一枚とスタッドオートマールスムの葉が入った包み]
[そしてそれとは別に小さな包みを一つ取り出し、広げる]
[タバコ葉を適量取り、補助器具に設置したセルロースペーパーに乗せ]
[その上に更に小包の中身を少しだけ乗せて軽く混ぜる]
[二種を調合した手巻きタバコをいくつか、その場で作り上げて胸ポケットへと全て戻した]
とりあえず準備はOK、と。
後は…。
[腰を上げ、再び裏通りを歩く]
[目撃者を探すついでに締め上げて引き出した情報]
[その場所を目指し足を動かす]
[時折現れるチンピラを沈めることも忘れない]
[アーベルの にや、という笑いに思わず
ぺち、と叩こうと、ぴょいと飛んで手を伸ばした。
その後、ゲルダの言葉が聞こえて目をまんまるくして。]
…ゲルダは変だ。
[自分を可愛い、と言った彼女をまじまじと見た。
ローザの言葉には、キラキラと目を輝かせて]
本当?じゃあ、その瓶…!
[香りも嗅がずに綺麗な造形の瓶を指差して。
続いた言葉には、けらけらと笑った。]
俺が男だとか女だとか気にするよーなタマジャネーヨ!
[寂しいと思うよりも前に、そもそも、甘えることが少なかった。
だから、ベティの問いには、答え難かった]
[父も母も、自分を愛してくれていると思う。
けれど彼らにとって音楽は欠かせないもので。
家を留守にすることも珍しくなくて]
[ひとりのときは、いつも楽譜を――音を辿った。
これを彼らが演奏したのだ、彼らの一部なのだ。そう思って。
音楽の道に進んだのは、必然だった。]
[剣士に呆気に取られながらも、楽師から言葉が向けばそちらに意識を向けた]
どれ程お役に立てるかは分かりませんが。
彼女も過去の祭は見ていますし、重要性は分かって貰えるかと思いますよ。
[その表情が翳ったのを見て取ったか、励ますように言う。
こじ開ける、という言葉には僅か苦笑も洩らした]
[歳の離れた弟が生まれて、
世話を任されたのは専ら自分。
恨み言は言わない。
近所の主婦に学んで、様々なことを覚えた。
精一杯愛そうと、思った]
[やがれ彼も、音楽を演奏するようになった。
何が理由なのかは、わからない。
自分と同じか、それとも、違うのか]
[――でも、純粋に嬉しかった]
―広場・露店―
どうも。
エルザとライヒアルト君に、ええとそちらは。
[共に移動していたらしき人々にもかるく会釈しつつ]
[レナーテも前にすれ違った相手とは覚えているが]
[名前までは知らないままだったと思う]
[頼んでいるものの量にはやはり驚き眉を上げた]
ックク。
じゃあそういうことにしておこうか。
別に店を放り出して行ったわけじゃないから構わないよ。
[ベッティの釈明を真顔で見ながら聞いていたが]
[小首を傾げる姿につい笑った]
[我ながら甘いかもと思いつつ頷いた]
[エルザとの会話の中身には気づいていない]
師匠?
[ベッティが慌てた様子で師匠と言った人物を見つめる]
どう見ても、戦いが強そうな体つきはしてないが……。
[ハンスを見つめながら漏れるのはそんな失礼な感想。
レナーテの中で師匠と呼ばれるのは戦いの師範だけらしい]
……え?
ああ、いえ、なんでもありません。
[口を噤んだついでに、少しばかり、考え事に耽っていた。
レナーテの問いかけに、ふるふると首を振る。
積みあがった衣の塊が次々に消えていくのを見て、食欲が失せた――などとは言わない]
子供には子供の武器があるってことですねー。
でも大人になっても、甘えたい時には気にせず甘えちゃえばいいと思いますよー。
[指を立てたエルザに笑んで]
はーい、わかりました。
じゃあ、機会があったら直接師匠に聞いてみることにします。エルさんから聞いたってことは内緒で。
[ハンスに声をかけられる直前の言葉]
─裏通り─
[辿り着いたのは裏通りにひっそりと佇む娼館の前]
[こんな奥まった所に来る者は曰くありの人物も多く]
[裏の情報収集に適した場所でもある]
邪魔するぜ。
ちぃと聞きたいことがあるんだが……。
[扉を潜り、中に居る人物へと声をかける]
[最初こそ訝しがられたが、そこは裏通り]
[客として世話になる旨を伝え、更に金を掴ませればどうにでもなるもの]
[しばらくはその商館で情報収集と休息を兼ねることに*なるだろう*]
[ハルフェが羽を広げれば、負けた!とか言ってみたり]
男の人だもんね、あんまり興味ないかー…。
でもあれなの、あのねのね、えーっとー…そうだ!
家族とか恋人とかにプレゼントするのも良いよ!
いや、絶対買えって言ってるわけじゃないよ?
気が向いたらだから!
[自分で自分に決着をつけて、頷いてみせた。]
[カヤが指差した小瓶を見て]
あ、あれだ、あれ、んー…わすれちゃった!
でも多分似合うやつだと思うよ、ナイスチョイス!
[ぐっと拳を握り。その後の勘違いの内容を聞いても気を悪くしていないように見えるカヤの姿には心底ほっとしたように胸を撫で下ろした]
そう?よかっ…たって言ってもいいのかなぁ。
まあいいや、よかったー!ありがとー!
[エルザにそう言われると]
そか。
ならいいけど。
[物事を深く考えない性格なので、何でもないと言われれば、それ以上考え込むことなく、収束に向かわせた。
天ぷらは既に36つ目で、折り返し地点は軽く過ぎ去っていた]
見たところ、油物のようですし。
それでその量は…
[見ただけで胸焼けしそうだった。
思わず黒服の胸元を握り締め、だがあっさりとした返事と、そうしているうちにも次々と消えて行く天麩羅に、やはり呆気に取られるしかない]
はい。ありがとうございます。
お手数おかけしますが、よろしくお願いしますね。
[気を取り直して。
というよりは、レナーテの食事を見ないようにして。
ライヒアルトに向き直り、一端立ち止まって、頭を下げた。
顔を上げたところで苦笑に気づくと、少し照れた様子で]
なんだかんだで、楽団の催しも注目を集めていますから。
しっかりしないといけないって、気合が入ってしまって。
[目を真ん丸くするカヤにこちらもきょとんとした顔を返し]
えー、可愛いよ
ちゃんとおしゃれをすれば、目を瞠る美少女になるのは確定的に明らかだし
人形師の目に狂いはないんだよ!
[何か断言してみたり]
[そして、ローザの反応にニヤニヤとした笑みを浮かべていたり]
/*
ダーク担当突っ走り。
皆ほわほわだから良いよな。
霊能者で楽するつもりだったんに。
そして直したはずの誤字が直って無くて絶望。
>>257の最後のト書き、物売ってどうする。
あははー。
……コレカラガンバリマス。
[何もかもお見通しのような師匠のお言葉に、頭を下げる]
え、戦い?
[レナーテの言葉の繋がりがわからず、首を傾げる。視線は次々にブラックホールへと吸い込まれていく天ぷらに注がれている]
─広場・大通り側─
[伸ばされたカヤの手は、ひょい、と上げた手で止めて。
ローザの言葉に、何事か思案するよに腕組みを]
プレゼント、なぁ。
姉さんの好みはわかんねぇし、贈りたいような女もいないし。
……あんま、縁ないかな、そっちでも。
まあ、うん。
何か、気が向いたら、ってコトで。
[わりと真剣に考えた。
母の事が話題に上がらなかったのは、恐らくは無意識のこと。
ちなみに、隼はちょっと楽しそうに、ローザを見ていたり]
ああ。
確かハンスさん、でしたか。
[胸元を握り締めたまま、声の主の名前を思い起こす。
笑顔が若干引き攣っていたのは、笑みを向けられた対象、行商人の所為では決してないのだが]
はっはっは。
若いうちは油物を多めに取ったほうがパワー出るんだぜ?
それに、男ならこんぐらい楽勝だろう?
ま。アタイは男じゃあねえけどな。
[笑いながら言う言葉は、一体誰を比較対象に言っているのか。
……答えは、一つしかないわけだが]
[ハルフェに対抗するローザに思わず笑いを零し
綺麗な硝子の瓶を取り上げた。
下から見ると8角形の瓶はその側面に切りこみが入り
光を映して、綺羅綺羅と光り、満足げにわらって。
ローズの言葉にアーベルを振り返り]
…姉ちゃんに何時もの迷惑代。
[思わず小さく付け加えた]
[ベティの返答は内にしまいこんで、先の答えには、そうね、と若干複雑そうな表情を浮かべたばかり。
ハンスの挨拶に、その場に留まる]
迷子探しを手伝っていてくれたのよ。
遊んでいたわけじゃないわ?
[昨日とはある意味逆の構図だとは気づかずに言う。
もっとも、構図は似ていても、やっていることは全く違うが]
(位置のあれってどういうタイミングで出すもんなんだろ?
他の人がーどこどこーって出した発言した後に
自分は別の場所だなーって思ったら
ーそこそこーってやるのかな?
移動した時だけに出すと思ってたんだけど、
それだとよく考えると
読み返して場所調べんのキッツいなぁ。)
[アーベルに止められた手はぺいっと横へ振られてから
ゲルダの言葉に、きょとーんと翠の眼を丸くする。]
え、えーっ?!
やっぱりゲルダは、変だ!変な女だ!
俺はそんなのじゃねぇぞ!
[言いながら、マフラーを口元まで引き上げ
帽子のつばを掴んで引き下げて、顔を隠してしまう。]
おう。
師匠さん。
アタイはレナーテってんだ。
何でも屋やってっから、ご用命のときはよろしくな。
[ハンスにいつも通りの名乗りをあげ、ベッティに向き直ると]
え?
師匠って言うからには、格闘技かなんかの師匠だろ?
[と、返し]
さて、次は何食うかなー。
[手をパンパンと払い、次の得物を捜し始めた]
―広場・露店側―
はは、別に荒事専門ではありませんから。
ベッティと共に旅回りの商人をしているハンスと言います。
どうぞよろしく。
[引き攣りかける顔をどうにか抑えながら]
[レナーテに名乗り頭を下げた]
[引き攣りかけた理由は当然大量の揚げ物だ]
[幾らなんでもその量はないと思った]
こういうときはお互い様ですよ。
[楽師に頭を下げられて、胸元を握っていた手を外し、ひらひらと振る。
同時に食事の様子が視界から外れ、若干楽になったようだ]
祭の目玉と言ってもいいですからね。お気持ちは分かります。
上手くいくことを祈りますよ。
……迷惑代、って。
あのな。
お前、俺を何だと……
[何だと思ってる、という突っ込みは、途中で途切れ。
ゲルダの言葉に顔を隠すカヤの様子に、きょとり、と瞬き一つ]
……なーに、反応しまくってんの、お前……。
[直後の声は、どこか呆れたような響きを帯びて]
ちょっとまて、お前変だ!
きれいな服なんてきたら、自警団の宿舎に潜り込んだりできねーだろ!
[つばの下 口元まで引き上げたマフラーの中
ボソボソと言葉を紡ぐ。]
鍵取ってくるのとか、煙突の中から行ったんだぜ?
そーゆーのなの!俺は!!
[ハンスに名乗られると、やっと合点がいったというかのように手をポンと叩き]
あ。ああー。
なるほど。
丁稚と店主の関係か。
そういや、露店の客引きがどうとかさっきベッティが言ってたよな。
そうかそうか。そういうことか……おーい、そこのチョコバナナ5本くれー。
[言葉の最後に、露店店主に新たな品物を頼んだ]
[楽勝じゃないだろうと]
[そんなことを内心思いつつ]
[ライヒアルトの笑みが引き攣っているのも理解はできただろう]
そうだったのか。それは悪かった。
そういう事情なら仕方が無かったね。
[エルザの言葉にベッティと両方に向けて謝る]
[そうした行為は自分でもよくやること]
[構図はどこか似ていてもやはり強い立場にはならなかった]
……………ぼくには無理です。
[何故だか申し訳なさそうに、生物学上人間の雄であるところの彼は言った。
比較対象には思い至る余地もない。そもそも彼女の旅の連れを知りもしないのだから当然ではある。
同じように引き攣りかけた表情を垣間見せた行商人にシンパシーを感じつつ]
え…
まだ、食べるんですか。
[勿論後の剣士の発言には絶句するしかない]
いいじゃん、堂々と正面から入れば
[カヤの言葉にあっさり何でもないことのように返してみたり
まあ、強硬に否定する様子にこちらが折れる]
むぅ、残念。似合うのに
お互い様ということは、今度はこちらもお礼をしないといけませんね。
[ライヒアルトの台詞に小さく笑い、振られた手に安堵を見せる。
安堵というより、内心は彼と同じ思いかもしれなかった。
食事的な意味で]
それでは報告と、練習ありますから、私はこれで失礼します。
[人形師の仔細を聞いておこうかとは思ったが、彼が取り計らってくれるならば、と結局聞かずにおいた]
―広場・露店側―
それは頼もしいですね。
何かあった時には是非お願いしますよ。
[レナーテの売り込みを受けて]
客引き?
そんなこと頼んでいたのか。
確かに目立つかもしれな……。
[更なる注文に思わず言葉を切ってしまった]
……間違いなく目立ちますよね。
[それとなく視線を逸らした]
…ゲルダさんに見習いたい所が増えた!!
あ、カヤを飾ってかわゆくさせる時があったら
お手伝いするー!
[そして見る目を養おう、と思ったようだ。]
お姉さんいるんだー…
[アーベルの言葉にはほうほうといった顔となり。香水を渡したいような女が居ないという様子には、カッコいいのにもったいない!と思っている]
サボリ魔あーべる!!!
[呆れたような響きに、なんだか更に血が顔に上って
手でマフラーだけ下ろし、目を吊り上げて]
別に、反応しまくったりしてねぇよ!
[ぐ、と、香水の瓶を握りしめた。]
うん。商人のお師匠さまだよ。
師匠、レナさんって凄いんだよ。歩合制で客引きもやってくれるんだってー。
……え、まだ食べるんだ。
[レナーテのお腹の辺りに視線を向け、ハンスの言葉に]
……あ、ううん。その後すぐにお店に行けばよかったんだしー。ごめんなさーい。
[エルザには視線と笑みでお礼を告げる]
小食な奴だなー。
男はもっとがっつり食べないと、いざってときにパワー出ないぜ?
[心底意外そうに言いながら、続けられた言葉にはきょとんとした顔で]
へ?
だって、まだテンプラしか食ってねえじゃん。
あんなの、ただの前菜だよ。
[言いながら2本目のチョコバナナをぱくり]
姉に迷惑をかける弟、じゃない?
[アーベルのカヤへの言葉にあっけらかんと返す
カヤの反応に対する言葉には、なぜかむぅ、とした顔で]
いいじゃない可愛い反応で
[それって何気に酷い追い討ち]
似合わねぇっ!!
[言葉は外に漏れてしまっても構わないから思わず叫ぶ。
ふーふー、と息を吐いて]
正面から?
自警団をまず大人しくさせるんじゃなかったっけ?
[確か、仕事ではそう聞いて居た気がする。
正面から行って何かあったときに、
自警団と渡り合えるようには思えなかったから
思わず、小さく声をつないだ。]
…こっちはこっちで、何を話しているのだか。
[端末から聞こえてくる会話に口を挟む気はなかったものの、呆れたような声をつい洩らす。
若干疲れているようなのは、表の大食漢(?)が原因であることは言うまでも無い]
……お食事、ご一緒できずに申し訳ありません。
[見ているだけで、三日分は食べた気分になっている]
[目を逸らし――思い切り背け、納得の様子を見せるハンスに視線を止め]
ああ、そうだ。
ハンス、今、何処に泊まっているの?
ここだと大きいのは、フーゴーさんのところだけど。
[エルザの別れの言葉を聞くと、口の中に入ってたチョコバナナを急いで食べると]
おお。
んじゃ、またな。
今度会ったときにもまたメシでも食おうぜ。
ま。酒でもいいけど、あまり強くねえからほどほどに頼むぜ。
[手を振りながら、少しだけ苦笑。
強くないと言っているが比較対象が比較対象なので当てにはならない]
ん、ああ。
楽師やってる姉さんがいるんだ。
[ローザに一つ、頷いて答える。
内心、思われている事には気づく由もなく]
その態度のどーこが……って。
大声でサボり魔言うなっ!
[からかうよな言葉は途中で途切れ。
子供っぽい意地が頭をもたげて言い返す]
[ローザの言葉に苦笑いを浮かべつつ]
……まあ、長年の経験みたいなものだから、ローザもそのうちきっと、どういう香水がどういう人に合うかとか何となく分かるようになってくるよ
[そして、手伝うという言葉にはポンと手を打ち]
うん、その時はお願いしようかな
[カヤ本人の意思は置いてけぼり。これなんてカヤいぢめ]
……お前もお前で何言うかっ!
[ゲルダのあっけらかん、とした言葉に即突っ込みを入れつつ。
続いた言葉に、一つ、瞬き]
別に、可愛くない、とは言ってねぇだろうが。
[さらっと言った。
多分、他意はないが]
そんな。
…まあ、そうですね。何かあった折にはお願いするかも知れません。
[見えた安堵をどちらと捉えたかは彼のみぞ知る]
ええ、それではまた。
[楽師が去る気配を見せれば、小さく頭を下げて見送った。
視線を外すと映ったチョコバナナに、若干表情が崩れた]
[ハンスの言葉に、笑みを浮かべると]
ああ。任せてくれ。
期待には答えるよう頑張るよ。
たっぱあるから、客引き向きだしな。
[目立つの言葉を少しだけ履き違えたことを言い、次にベッティに目を向けると]
あはは。
考えてみれば分かることなのに、師匠=戦う人って思考が出来上がってたもんでな。
混乱させたら悪かったな。
メシはそりゃまあ、まだまだ序の口だしな。
[そこまで言うとふと気付いたようにハンスをもう一度見て]
ああ。そうだ、師匠さん。
メシに誘ったのはアタイのほうなんだから、それで怒ってやんねえでくれよな。
そん場合、悪いのはアタイなんだからよ。
歩合制か。
それなら悪くないかもしれないね。
ベッティ、組んでやってみるかい?
[乗り気らしい店員に尋ね]
もうそんな時間か。
ああ、今回は間に合ったからフーゴーさんの所だよ。
あそこなら食事も外れはないし。
[練習に戻るというエルザを見送ろうとして]
[問われるままに答えた]
あー、そうだっけ?
[カヤの言葉にあっけらかんと返す]
…………まあ、正面突破でも『私たち』は何とでもなるんだけどねー
[ポツリと呟いた言葉は、あっけらかんとした口調のままにかなり物騒で意味深]
ゲルダは、やっぱり変だ!
[人形使いの女に掴みかかろうと思うも
なんだかやっぱり出来なかったので
言い返したアーベルの方をくるっと向いて
掴みかかろうとジャンプしようとして、
続いた言葉に固まった。]
…〜〜〜っっっ!!!
[もうどうしていいか判らなくなったので
近くにいた、隼へと飛びかかった。猿のように。]
[チョコバナナを注視して]
ちょっと美味しそうだなー。
……お祭りに大食いコンテストがあったら、レナさん優勝間違いなしだね。
あ、エルさん、練習頑張ってねー。
[何か師匠と言葉を交わす様子のエルザに声をかけ]
ゲルダが変な事いうから!
[聞こえたライヒアルトの声には言い訳じみた声。
続いたゲルダの言葉に、少し現実に戻り]
流石に「そーゆー」事できるだけあって、なんかあるんだ?
俺はあんま魔法とかできねーけどさ、鍵開けと気づかれずにスリをするのは得意だ。
[ぽそぽそと呟いた]
まあ、そう力仕事もありませんから。
[最早剣士からは微妙に目が逸れている。
今幾ら消費されたか考えたくもないからである]
ぜ、前菜…
[そして返す言葉もない]
ええ。また、次の機会に。
[レナーテの苦笑しながらの台詞は、半ばしか信じていない。
別段、酒に弱いという程の事はないが、彼女に勝てる気はしなかった。
前菜云々の話題には触れぬが吉と思っている]
了解。あそこも人気だものね。
よかったら、そのうち家にも来て。
ベティちゃんも連れて。
もっとも、食事は外れかもしれないけどね。
[ハンスに向けるのは、笑みを含んだ声。
ベティの台詞に片手をひらりと振って、集団から離れていった]
おや、そんなお約束も。
[この食事に付き合うのは大変そうだと]
[一瞬そんなことを考えてもしまったが]
いえ、怒る気は最初からそれほど。
店を完全に放置したままというのなら少しまた違いますが。
俺もたまにやりますからね。
[怒らずにというレナーテに軽く首を横に振ってみせる]
そういう約束があるなら、その荷物も渡してくれ。
こっちだけじゃ商品が偏るし釣りにも困るんだ。
[ベッティに向けて左手を差し出した]
[行って来るといいよという意味を含めて]
[完全傍観者モードでまったりしていた隼にしてみれば、カヤのこの攻撃は予想外で。
反射的に、高く、空へと舞い上がる。
……避けたそっちはそれでいい訳だが]
て、ちょ、おまっ。
落ち着けって!
[標的がなくなったら、体勢は崩れるであろう事は想像に難くなく。
ふわり、周囲を巡る風の力も借りつつ、地面衝突だけは避けさせようと手を伸ばし]
楽師!!…へぇー…。
[こんなにカッコイイ弟を持つ、音楽家の女性!きっと美しいのに違いないと思えば、彼女が居ないらしいのにも頷けた。]
[ゲルダのアドバイスは真摯に受け止めている。]
何事も経験なの。たぶん…んーん、ですね!
はやくそういう風になりたいのー…。
…あ、それなら営業いっぱいしたほうがいいのかも!
…うん、やるときが楽しみー♪
[こちらも本人の意思は無視か]
正面突破は控えたほうがいい。
姿を見られでもしたら厄介だ。
[やや持ち直して、とはいえ淡白さに変わりはないが、僅かに口を動かし生真面目な言葉を紡ぐ]
…得意なのは結構だが。
あまり他に疑われるような要因を作るものじゃない。
[続いた別の声にも、やはり溜息混じりになった]
/*
一瞬、対処に悩んだとかそんな。
すいませ、くろねこ、思いっきりちたころしてます。
これはかわいすぎる……っ!
つーか、隣が帰ってきてるんだから、声出して笑いたくなるような展開は勘弁してくれ、とw
[ベッティの言葉を聞くと、何故か憂鬱そうな表情で]
……そういうのがあると、何故かどこからともなく確実にうちの親父が出て来るんだよ。
勝てる気がしねえ。
[レナーテをしてそう言わしめるのだから、確実に人外の域に達している。
そして、ライヒアルトの言葉を聞くと、眉をしかめながら]
分かってねえなあ。
仕事だけじゃなく、人生において、いつどんなときにどんな力が必要になるか分からないじゃねえか。
そして、そういう場面に出くわしたときに、自分に力があるならどうにか出来るかもしれねえだろ?
アタイが言ってんのは、そういうことさ。
だから、日頃から多少なりとも鍛えておいたほうがいーんだよ……お。その鹿汁って旨そうだな。
おっちゃん。それ、とりあえず3杯くれ。
[言葉の最後に新たな獲物を定めて注文した]
……そうだな。
ベッティもたまにはそういう食事がしたいだろうし。
[一拍を置いてエルザに返す]
[立ち去る背中にに手を振り返しながら]
エルザの料理が外れるわけないだろう。
[小さく小さく呟いた][独り言のように]
あははー。レナさんって考え方まで武人なんだ。レナさんの師匠って、やっぱり……お父さんなのかな。
ううん、レナさん悪くないよ。それに大丈夫。師匠優しいから。ねっ?
[弁護してくれた彼女にも申し訳なく思いつつ、離れていくエルザに手を振り返して見送り]
修道士さん、昨日の壷は気に入っていただけましたか?
知ぃらない♪
[今にも口笛を吹き出しそうな口調でそう言う]
ふふふ、秘密♪
ちなみに、謎は女の子をより美しくするんだよ
[問われる言葉にもそのままの口調でのらりくらりと返す]
え、ちょ、避けんな…っ!!
[勿論簡単に避けられて、
力いっぱい飛びかかった少女はそのままお腹から落ちそうになったけれど
アーベルの手伸びてきて、途中で受け止められる。
首から下げた財布が飛び出して胸元で弾み
上着のポッケに入れた香水の瓶が飛び出さなかったのは幸い。]
…――ぁ、わ、その。
[礼も直ぐに出る事は無く。]
[前菜発言や追加注文はエルザを見習うように聞こえない振り]
[それでも立ち去れない以上耳には届くのだが]
[それとなく野次馬がチラホラしてきた、かもしれない]
― → 大通り―
[油断すると落ちてくる髪を横へと流しつつ、練習所へと向かう]
……?
[途中、街に見る花とは異なる香りを、風が運んできた気がした。
とはいえ鼻は然程効くわけではないから、確信は持てないが]
[ハンスとベッティの言葉を聞くと、レナーテは満面の笑みを浮かべながら]
そうかそうか。
ならよかった。
[と本気で安堵した様子で、鹿汁をすすった]
ああ。
アタイの師匠は親父だよ。
お袋を早いうちから亡くしたからさ。二の舞にさせたくないんじゃねえかな。
…はあ。
確かにそう、…です、けど。
[剣士の言葉は正論だ。
正論だとは思うのだが何故だろう、完全に同意はしかねる。
それはきっと、否確実に食事量の所為]
…。
[新たに注文される鹿汁とやら、しかし彼は目を背けて視界に入れるのを拒否した。
既に食欲は青空の彼方にでも飛んで行っている]
木を隠すならもりのなか、ってゆうだろ。
ゆうらしい。
[どうやら、そういう意味も含めて橋渡しになったようだ。
ライヒアルトの言葉に返すは憮然とした声。
それでも鍵開けの腕は確かだから、何かあれば役に立てるだろう。]
…見れる事あったら楽しみにする。
でも――
[ゲルダの言葉に陽気な声を返し。
こほん、と小さく咳払いをしてから]
姿は勿論見られないようにする。
そんで――つかまっても、何も絶対謂わないよ。
[仕事は仕事、と、低く言った]
……レナさんの客引きって結構、博打かも。
[鹿汁をすするレナーテを見ながら、師匠の誘いの言葉には、もう少し考えたいと答えることにした]
そうなんだー、それでお父さん、レナさんを強く育てようって。
愛されてるんだねー。
はは、まあ食事以外でも見て回ればいいさ。
それこそ勉強も兼ねてね。
それじゃ、俺は先に店開いてるから。
レナーテさん、ベッティをよろしくお願いします。
あまり遅くならないうちに一緒に戻ってきてくれるとありがたいな。
[ベッティから荷物を受け取った]
[レナーテに頼んだのは噂を懸念してのこともあったか]
[少し離れた確保してる場所へと向かう]
[レナーテの食事風景から逃げたとは]
[言うかもしれない]
……あっぶな。
[ローザの思惑は、やっぱり気づく由もなく。
無事の受け止め成功に、やれやれ、と息を吐く]
っとに、もう。
そんなにムキになる事じゃねーだろーに。
[声に混じるのは、呆れと安堵が半々、という所。
言葉が途切れるのも、特に気にした風はなく]
ほら、立てっか?
[腕だけで確りと支えつつ、いつもと変わらぬ軽さで問いかける]
ま、早い話が、うだうだ考えてるだけじゃなく、たまには行動してから考えてみろってやつさ。
これは、アタイがうだうだ考えることが出来ないから言ってんだけどな。ははは。
男らしいところ見せれるように頑張ってみなって。
[そう締めくくりながら、昨日アーベルにやったよりも更に少し手加減をしながら、ライヒアルトの肩をバン!と叩いた。
さて、どれくらいの威力になったことやら]
…あ、ああ。
[先程から特に何もしていないのに、行商人の弟子たる少女に向かう微笑みに疲弊が滲んでいる。
理由は言わずもがな]
勿論さ。神父様も褒めていたよ、いい色だって。
またそのうち、店に寄らせていただくよ。
[実際のところ、神父の顔がやや苦笑気味だったことはさておいて]
博打かよ。
こう見えて、結構客引きの評判はいいんだぜ?
[ベッティに笑いながらそう返す。
基本的に一挙一動が目立つ人間なので、目を引きやすくさせるという意味では、確かに客引きには向いていた]
おお。
愛してくれてるんじゃねえかな。たまに間違った方向へ地平線の彼方まで突っ走ることもあるけどな。
わ、あ、えと。
[アーベルに腕を抑えられ、俯いたまま頷いた。
顔に血が昇りっぱなしで少しぼうっとする。]
え…っと
――その、すまん、ぁりがと。
[小さく小さく告げて、俯いたまま上目で見た。
怒ってないようだったから少しほっと息を吐いて
誤魔化すように、アーベルのお腹あたりの服を掴み
空を、見上げた。]
あいつ、かか掠ったりしてねえよな?
[隼を探す。
辺りに濃く漂うローザの持っていた大きな瓶の香水は何の香りかは、少女は知らない。]
……ハルフェ?
何、やってるの。
[隼に、問いかけは届いたか。
視線を水平へと戻しては影と見比べ、位置を探す。
恐らくはその下に、弟がいるであろうと思ったから]
それは良かったです。
ええ。是非またお越し下さい。ちゃんと適正価格でサービスしますから。
[修道士に営業用のスマイルを向けた]
ごめんなさい、師匠。
なるべく早く戻りますからっ!
おう。
任せておけって、師匠さん。
危ないことにはならないように見守っててやるからよ。
よかったら、今度一緒にメシでも食おうぜ。
んじゃ、またな。
[最後に、非常に同意しかねる言葉を吐いて、レナーテがハンスに手を振った]
おお。
なんだあの、「もけけぴろぴろ」ってメニュー。
好奇心をくすぐるじゃねえか。おっちゃん。それくれ。
[そして、すぐに新しいメニューを頼む。
得体の知れないものを見つけても、躊躇無く頼む姿はとても男らしかった]
そうですね。
時にはそれもいいかも知れませ、ッ!?
[漸く少しばかり慣れて来た…というより、達観と言ったほうがいいかも知れない。
ともあれ、油断が生じていた所為かも知れない。
そこにくる肩からの衝撃。
思いっきり膝を突き、そこから手を突く間もなく前に倒れた]
あははー。だって問題は、レナさんに負けないくらいのインパクトのある商品が必要ってことなのよね。
地平線の彼方って……それもまた豪快な愛だわ。レナさんのお父さんって、一度見てみたいな。
[少しだけ珍獣扱い]
[ライヒアルトが倒れる動作に、思わず]
……えー……?
[非常に困った様子で、それを見つめた]
すっげえ手加減してんのになぁ……?
昨日、違う兄さんにやったよりも更に手加減してんのになぁ……?
……ちと、貧弱すぎね?
[少しだけ罪悪感を覚えながら、思ったままの感想を上げた]
[見事にキャッチされたカヤをみて、思わず拍手!]
すごい!
[いくら身長が高いからって簡単に出来ることじゃないだろう。きっとなんらかの体を鍛える仕事をしているのに違いない!そんな勘違いをして]
私も負けないで頑張る!お客様さがす!
またです!またねー!
[唐突にそう言って、籠を背負って人混みに*繰り出した*]
[途中エルザに見とれたりもしたかもしれないが、話しかけたりはしなかった]
[そして数秒後、時は動き出す。
とりあえず手を突いて、上半身だけは起こしたものの]
…あ、ああ。
宜しく、頼むよ。
[顔は地面に向いたままだった為、少女の営業スマイルは残念ながら見逃すこととなった]
ん、まあ、俺もからかって悪かった。
[大丈夫そうだな、と思いつつ呑気に返す。
それから、空を見上げながらの問いに、自分も上へと視線を向けて]
ああ、大丈夫だって。
あいつの方が、お前よりもずっとはしっこいんだから。
むしろ、飛べるやつに突っかかるなって話。
[けらり、と笑う。
先の、自衛団長とのやり取りで生じた鬱々とした気分はだいぶ晴れて。
外見的には、いつもと変わらぬ様子]
[一方、舞い上がった隼は、エルザの声を捉えたか。
一瞬だけ、そちらを見やる素振りをしてから、ふわり、元の場所へと降りてゆく]
[ローザが向こうへと行こうとするのに目を向けて
なんとか笑顔を作り]
うん、またな!
これありがとう!大事に飾る!!
[背中へと、声をかけた。]
アタイがそこまでインパクトあるかどうかは知らんが、そりゃまあ、店のほうでなんとかしてもらうしか。
[自覚あまりありません]
うちの親父かい?
見せれるもんなら見せてもいいけど、ほんっとうに神出鬼没だからな。
長いときで、1年以上顔あわせなかったこともあるぐらいだぞ。
まあ、顔合わせなくても、ちょくちょく仕事の依頼の手紙とかなんなり色々と接触はしてくるんだけどな。
[隼の下りていく位置を見て、足を向けた。
途中で髪を高く括った少女とすれ違う。
強い香りに一度振り返ったが、それだけのこと。
先に確認した場所を見失う前に辿り着く。
案の定、弟の姿が其処にあった]
……不良坊主。
今日は、何したの?
[様子は伺わず、ある程度まで近づいたところで直球の問い]
[返事に間が空いたのは仕方がないことだ。
下を向いたまま、他からは見えないように言葉を紡ぐ]
確かにそういう言葉はあるが。
…そういう意図もあってのことか。
[とは言え、此方での声はすぐに冷静さを取り戻す。
納得したようではあるものの、未だ言葉の端に不信感は纏わせていた]
分かっているならいいさ。
[最後の言葉には短く、そう返す]
凄い、ってほどのもんでもないけど。
[自身の瞬発力のみならず、風の力も借りていたから、と。
それは言わなかったというか、言う暇がなかった、というか。
とにかく、ローザにはその部分は届かなくて]
ん、ああ。
それじゃ、また。
[かけて行く背に、こう声をかけた]
[ベッティとレナーテに手を振って背を向けた]
[ライヒアルトの不幸はその後のことだったか]
[気づくことが出来なかった]
[その場に居ても何が出来るともなかっただろうが]
ああ、ちょっと用事があってね。
[隣の店の売り子に笑いながら店を開く]
[出遅れたからか客足は鈍いがあまり気にした風でもなく]
[駆けて行った香水売りの少女。
彼女と入れ違うよにやって来た姉の、直球の問いに、眉が寄った]
……何、って。
別に、なんもやってないよ、今日は。
[自衛団長に多少噛み付きはしたが。
少なくとも、今の状況に関して、自分が何かした、という認識はなかった]
…むー。
[自分よりはしっこい、と言われれば
眉を中央いへ寄せて隼を見上げる。
ライバル認識したなんて、きっと隼には気づかれないかもしれないが。
アーベルの鬱々とした気分なんて全く知らないから、
けらり、笑って赤みの消えた顔で彼から離れた。]
インパクトはかなりあるんじゃないかしら。うん。
神出鬼没……きっとピンチになったら現れるんだわ。
実は影からずっと娘の成長を見守ってるのかしら?
[周囲を見回した]
それにしてもレナさんって物凄く強いんだ。向かう所敵なしね。
……アタシ、今度ちょっと行ってみたい場所があるんだけど。護衛頼むことってできるのかしら?
取り敢えず「お仲間」の言う事は聞けって言われてるからサ。
「仕事」の事な ら。
[強調した呟き]
言う事聞くし、好きに使ってくれていいぜ。
町の裏通りとかも色々知ってる。
…すまない。
[少女に差し出された手は素直に借りることにした。
周囲の視線を感じつつ、顔を上げると額が擦り剥けていたりした]
…いや。
少し、ぼんやりしていたもので。
[立ち上がりながら、剣士には少しばかり強がって見せたが、説得力はないかも知れない。
貧弱な部類に入るのは否めない]
[そうこうやっている間に]
『へいっ!もけけぴろぴろお待ち!』
[という言葉と共に目の前に現れたのは、おおよそ形容しがたい物体。
食事というよりも、遊星からの物体Xとか、そういう名前のほうがしっくりきそうな感じのものだ。
それをニヤニヤしながら出した店主は、恐らく相手が驚いたり、恐怖したりする姿を楽しんで作っているに違いなかった]
ほう。
これがその「もけけぴろぴろ」か。
[ぱくり。
だが、レナーテは頼んだとき同様、一瞬の躊躇無く口に入れて食べた]
『っっっ!!!!??』
へえ。見た目はこんなんだけど、結構うまいじゃん。面白いもん作ってるな、おっちゃん。
『は……へ……ええ……まあ……ありがとうございます』
なんで、そこでむくれんだ、お前。
[眉を寄せるカヤの様子に、ちょっと呆れたような声を上げ。
離れた事で自由になった腕を差し伸べ、戻って来た隼を止まらせる。
当人というか、当隼は当然の如く、ライバル認識された事には気づいていない]
そう、今日は。
昨日はお楽しみでしたかしら?
[帰って来なかったことを暗に指し、軽く拳を握った手を上げて、小突く仕草]
……全く。物騒なんだから、気をつけなさい。
[溜息混じりに言いつつも、強く咎めることはしない。
振り返ったカヤを見やる。先の騒動は知らず]
こんにちは。
そんなにインパクトあるかなー。
[レナーテがこう言うのは、彼女の親父さんがこれの10倍以上センセーショナルな人物なので、それに比べると大抵のものは普通に見えているというためだった]
んー。
なんとなく、最近は親父が隠れてそういうのをやってることもあるってのも自覚できるようになってきたかな。
だから、尊敬してるんだけどね。
[ベッティの言葉の最後を聞くと]
ん。いいよ。
行く場所とそれに見合う報酬さえもらえれば。
[あっさりした言葉で請け負った]
―広場・露店―
何だよひやかしかい。
ああ、春の乙女のあれか。
[客人ではありえない男が顔を出すのに眉を上げたが]
[懐から財布を取り出し硬貨を渡す]
対象?今年も変えるつもりはないよ。
別にそういう意味で賭けてるわけじゃない。
祭りの祝儀みたいなものだろ。
[ニヤリと笑う男に軽く手を振る]
ほら、商売の邪魔するな。
早く行けって。
[男が去った後も忙しくはない店番を*続けていた*]
そこは心得ている。
[強調された呟きに返す言葉はあっさりとしていた。
長年の付き合いから『きかん坊』と称すだけのことはある]
そうかい、頼りにさせて貰うよ。
機会があれば。
[裏通りについても、この数年で街の住人よりは知識を得ている。
少女が知るのがどれ程かは、彼が知る由もないが]
[アーベルとカヤのあれこれを黙ってみていたが、またねと言って駆けて行くローザに]
うん、頑張ってねー
[そう言って手を振る
入れ違いにやってきたエルザにはにっこりと笑みを向け]
こんにちわ
んー、少なくとも『ここでは』何も悪いことはしてないよ
[言われた言葉に一瞬きょとり、とするものの。
帰らなかった事を指摘されている、と気づくとあ、と短く声を上げ]
お楽しみって言うか、こき使われ、っていうかー……。
[冗談めかして言うのと、小突く仕種はどちらが先か。
避けなかったのか避けそこなったのかは定かではないものの、こつり、といい音が響く]
……ん、わかってるよ、物騒なのは。
爺様にもちょっと聞いたけど、色々あるみたいだし。
[ため息混じりの言葉には、やや小さな声でこう返した]
いいえ、気になさらずに。
[周囲の視線を受けつつ、起き上がる修道士に手を貸して]
あら……擦り剥けてますよ。
[怪しげな食べ物に呼ばれる女剣士を横目に見ながら、ポケットから布を取り出すと、修道士の額へと近づける]
[ライヒアルトの言い訳には、意外に神妙な顔でうなづいて]
あー、そうか。
確かにアタイも殺気ある攻撃以外は、あんまり察知できねえからなあ。
そこらへんアタイもまだまだ甘いんだけど、ぼんやりしてたらしゃーねえよなあ。
[うんうんと素直に頷く。
純粋なのかアホなのかは不明だが、レナーテのそういうところは、かなり危ういところはあった]
俺だって、「はしこい」ぜ。
[意味が判っているのか判っていないのか
少女は少しむくれたまま、隼を睨むように見て。
エルザの声に、ぱっと表情は明るくして]
こんにちはっ!
[辺りに漂うのは割れた香水の臭い。
エルザがアーベルを小突く仕草をするのに、
にししし、と、アーベルを笑ってやった。]
そう。ここでは。
[ゲルダに頷きつつ返すのは、笑顔。
彼女を見た刹那、物思う表情が浮かんだのは、人形師の話題を思い出してのことだったが、ライヒアルトの指す人物とは結びつかなかった]
まあ、この子のするような悪いことって、大抵はすぐに知れますから。
その点では安心なんですけど。
ご迷惑をかけていないなら、安心しました。
少なくともアタシ的にはディープインパクトよ。
あははー、素敵な親子愛よね。
……お父さんからすれば、レナさんはいつまで経っても可愛い子供なのかしら。
[エルザとした会話を思い出してつぶやく]
[あっさりと請け負う言葉も、続く条件に]
報酬……そこが問題なのよね。
……例えばこの街の裏通りだとしたら、一日幾らくらいになるのかしら?
……その、『ここでは』って強調は何なんだよ。
[ゲルダの物言いにぼそり、と突っ込みつつ]
それは知ってるけど。
人と鳥で比較したり張り合うのもどーなんだよ?
[隼に向けられる、睨むような視線に、呆れた声を上げる。
もっとも、笑う様子に、ちょっとだけ不機嫌そうな様子は見え隠れしていたが。
なお、当の隼は、やっぱりわかっていないようで、きょとり、としていたり]
[アーベルに向き直る頃には、真剣さを含んだものになる。
明確には示されずとも、口振りで察しはついた]
じっとしていられないのはわかるけど。
……、夜くらいは帰ってきなさい。
[足を突っ込むな、とは言わない。
軽く目を伏せただけだった]
あ、ああ。
本当、すまないね。
[少女に再び謝りつつ、手当てを受ける。
心身ともにいろんなダメージを受けていた]
殺気ですか。
ぼくにはそれすら分かりそうにないですね。
[案外あっさりと頷いた剣士に、しかしその道中を思ってか、苦笑いめいた表情をした]
?
[エルザに一瞬浮かんだ物思う表情に僅かに首を傾げるが]
そうですね。あらゆる方向からバレますよね
まあ、迷惑は被っていないから大丈夫ですよ
/*
こっそりと本格落下前に。
ベッティ投票でないのは15になったということを忘れている、そんなところはウッカリな奴だからです(爆
ごめんね、ベッティ。実はこんな師匠で(苦笑
言い訳は別場所に落として。でもベッティに気づかなかったのは言い訳でなくネタのつもりなのでこちらに入れましたと。
後で気づいて慌てるとか、そんなのをイメージしてます。
[強い香り。発生源は此処らしい。
けれど花らしきものは見当たらず、視線を巡らせた後に香水かと気づく。
練習に励んでばかりいるエリザベートには、あまり縁のないものだった。着飾らないだけはなく、化粧をまともにするのは演奏会などの必要時だけ、艶やかな髪も無造作に放っているくらいなのだから]
……うーん。
本当に、何もしていないのよね?
[あまりの強さに若干不安になったようだった。]
香水屋でもいたのかしら。
[少女が知っている裏通りは、或る意味本当の意味の「裏通り」。
主に抜け道、それも人がとても通るとは思えないような屋根の上や人の家のベランダを通るような。
しょせん、少女は未だ17。
仕事として与えられるのは本当に下っ端の事だけだ。]
ん。
[はりきっている少女は、聞こえた声に
思わず漏れそうになった笑みを、必死で堪えた。]
ん、ああ。
[カヤの疑問の声。一つ、瞬いて]
俺が『爺様』なんて呼ぶの、他にいるかっての。
……良くない噂聞いたから、その事でちょっと話、聞いて来たんだよ。
[新たな行方不明者の噂は、大分広まっているだろうが。
やはり、道端で大っぴらに話せる事でもないので、適当にぼかして]
……うん。
なるべく、そうする。
[目を伏せる、姉の言葉。
先の別れ際、ハンスに言われた言葉がふと、掠めた]
まあ、お袋の件があるから、もう自分の知ってる奴を死なせたくないんじゃねえかな。
……親子だから気持ちは分かるんだがね。
けど、そのわりに、親父の助けにまだなれないってのは悔しいかな。
[さらりと紡ぎだされる親と娘の想いの丈。
だが、仕事の話になると、すぐに頭は切り替わり]
この街の裏通りを一日拘束かい?
大体150Gってところかな。
[5Gでリンゴ一つ買える位の値段だと思ってほしい。
宿屋の1泊が100Gぐらいである]
良くない噂?
なに聞いたんだ?
[足を出しながら、アーベルの言葉にきょとんと見上げ、ボカした空気も読まずに首を傾ける。
エルザの疑問には、うん、と大きく頷いて]
ローザって香水屋が居たんだ。
ほら、俺一個貰った。
綺麗だろ?
[言いながら上着のポッケから瓶を取り出して振って見せる。
綺麗な硝子の瓶の中、透明な液体がたぷりと揺れた]
噂は噂、よ。
確証はないんだわ。
[カヤとアーベルの会話に口を出す。
行方不明。謎の失踪。
だからこそ「確証」が出ることはないとも言えるのだが]
ああ、そうなの。
確かに、綺麗だわ――お金、大丈夫?
[カヤの取り出した瓶に疑問が晴らされた直後、
つい、そんな疑問が浮かんだのは所帯染みている所為。まだ嫁入り前の娘としては、ある意味情けない]
[アーベルの言葉にきょとりとして]
……だって、別の場所のことまで私には把握できないし
[つまり他で何かやらかしてる可能性あるとみてるわけですね
わかります]
っと、私そろそろ行かないと
お祭りのことでちょっと話してこないといけないんで
[そう言ってぺこりとお辞儀
そして立ち去り際に、ああそうだ、と呟くと]
……帰る家があるなら、そこに帰った方がいいよ
[アーベルに対し、肩越しにそれだけ言う
僅かに覗けた顔は、少し寂しそうな色を*浮かべていた*]
[ライヒアルトの苦笑いの意味をいまいち理解してない様子で、少々的外れめいたことをレナーテが言った]
いや。
殺気に関しては、実際に感じてみれば結構分かるもんなんだよ。
首の後ろ側がピリピリした感覚なんて、そうそうないからね。
ただ、それに反応できるかどうかってだけさ。
―――感じてみるかい?さっきの侘びに今ならサービスで無料にしてやるよ。
[鎧は着てなくとも、剣だけはいつも腰にさしている。
その剣に軽く手を当てながら、そう問うた]
[足を踏まれかけている事には気づかずに。
いや、腕の隼は気づいていたのだが、当人はそちらに意識を回す余裕がないようで]
姉さん、そこまで言うか……。
[ぼそ、と呟いた後。
首を傾げるカヤの様子に、音を散らす風を巡らせて]
結構、噂、広まってるみたいだけど。
……旅人が一人、行方不明になったらしい。
他にも、それっぽい人がいるから、爺様、警備強化に余念がないみたいだった。
金は、払って無いぜ。
あ、いや、そうじゃないんだ、アレじゃなくて。
貰ったんだ!何なら、証人も居る!
[と、視線をゲルダに移した所、彼女が去る所だったから
手を振って、またな、と声をかける。
やけにそわそわしたのは、スリをして捕まったりした時を思い出したせい。]
と、ああ。
それじゃ、またなー。
[立ち去るゲルダにひらり、と手を振るものの。
立ち去り際の言葉。
向けられた表情と共に、その意を測りかねて、一つ、瞬いた]
今のレナさんでも助けにならないなんて……どれだけ強いのかしら。
[とりあえず想像できる範囲を超えている。目の前の剣士の胃袋も十分に破天荒だ]
150G……何とかならない額じゃないわね。
あ、ええ。相場は大体わかったわ。ありがとう。
[金額を聞くと右手の親指の爪を噛みながらつぶやいた後、レナーテに笑いかけると、修道士とのやりとりを眺めている]
ぁー…
面倒くせぇな。
爺っちゃんの自警団も結構やるなぁ。
[アーベルから言葉を聞いた直後
口の中で出た感想は、本音。]
旅人が行方不明になったとか、噂立ってるらしいぜ。
どっちかがやったんか?
[どちらかがやっててもどちらもやってなくても
取り敢えず自分の仕事はふたりの橋渡しなのだから
関係無いのだけれど。]
ああ、ちなみに
[道すがら、先程の寂しそうな雰囲気を一切感じることのない口調でそう言うと]
私もカヤちゃんを頼りにしてるからね
餅は餅屋に。『利用』できるものはとことん活用しないとね
[くすりとした笑みも通信機を通して送られるか]
ええ、また。
[お祭りのこと。彼女にも任があるのだろうかと考えつつ見送る。
弟に向け零れた台詞に、表情こそ見えなかったが、ゲルダの纏う空気に変化があったように感じられて、暫し、小さくなる背を見つめていた]
[なんだか不自然に笑う様子のアーベルの足の上に
力いっぱい、だん、と一度自分の足を落とそうとしてから
その紡がれた言葉に、翠の目玉を見開いた。]
そんな噂、立ってんだ。
まー祭りのせいで特に気になるだけなんじゃねぇのかなぁ?
[首を傾けて、からからと。]
そういうものですか。
[実際に受けたことがないから、いまいちピンと来なかったようだ]
…い、いえ。
結構ですよ?
[剣に手が掛かるのが見えて、少しばかり後退り。声も上擦った。
今の彼ならそのまま剣の錆になりかねない]
狼少年の話って知ってる?
[大人しく返された了承の意には、何も付け加えなかったが、
弟の呟きを耳ざとく聞きつけ、口の端を上げて言い放った。
平時の行いを知れ、と暗に言っていた]
[音が散漫になるのを感じる。
風と親しいわけではないけど、それだけは分かった]
「利用」しようとしてるモンに「利用するよ」っていうって、結構図太ぇ神経してるんなぁ!
[先ほどのやり返しの心算か
少女の声は、少しばかり大きく端末に響く。]
ん、でも勿論いーよ。
俺もその心算だし。
ああ、そうなの。
[カヤの発言に、一つ頷きはしたが。
翠眼は、そわそわとする少女をじっと見つめた]
アレって、なにかしら?
証人が必要になるようなことでも、したことがあるの?
[失踪事件の話題が続いても、視線は動かない。
怒っているのでもなく、諌めるでもなく、質問を重ねる。
アーベルならば、散々問い詰められたことは記憶に深く根付いているだろう]
アタイなんて、精々山の3合目を登った程度さ。
親父でやっと8合目くらいにはたどり着いたんじゃねえかな。
頂上はまだまだ遠いよ。
[優しげな笑みで答えた]
まあ、相場っつうか、アタイ個人で請ける仕事は、大体アタイの胸先三寸なことが多いんだけどな。
一応、メシに一緒に行く仲だからサービスしてんだぜ?
[仕事の話には、片目をつぶって答えた]
い、いやほら、えーっと、小汚ぇからさ、俺。
強盗とかスリとか疑われるんじゃねえかなって!
べ、べべ別に過去に何かどか、別に、ねぇよ!
[質問責めてくるエルザに、しどろもどろで何故か背中を汗が伝う。
思わず、アーベルの後ろへと隠れようとした。]
あー?
[カヤからの問いに少し思案していたが]
……んー、私がやった方かもしれないし、ライくんがやった方かもしれないね
その話だけじゃ、露見したのがどれかわかんないし
[つまりはそれだけ既にやっていると言うこと]
[そして、続いての言葉にくすりと笑うと]
だって、利用し利用されるのなんて『当然のこと』でしょ?
でも私は優しいからねー。『使い捨て』る気は『あんまり』ないから安心していいよー
ま。そういうなって。
人生でこういうのを試しに受けることなんて、まず無い出来事なんだからよ。
恐怖は飼いならせば、良い武器にもなるしね。
[上擦った様子で後ずさりするライヒアルトに笑いかけるが―――次の瞬間に表情は一変。
愛嬌があり、人を惹きつけていた顔が、獲物を刈り取る捕食者のそれになり、殺気が膨れ上がる]
『―――っ!?』
[道行く人々が、周りの感覚の変化に息を飲み、近くに止まっていたカラスが身の危険を感じた様子で、慌てて飛び立った]
ハァ―――ッ!
[触っていた剣を掴むと、一瞬で抜き放ち、ライヒアルトの首元へ伸び―――]
―――と、まあ、こんな感じか。
[その首元に当てられた、巨大なスプーンを持って、レナーテが笑った]
……それだけなら、いいんだけど。
[詰め所前で聞いた話。
そこから感じた確信は、表情を陰らせて。
姉の言葉と笑みには反論のしようがなくて固まっていたから。
カヤが後ろに隠れるのを、止める間もなく]
……ちょ、おま。
なんで、俺の後ろに回るんだよ?
[矢面に立たされて、ちょっと焦った]
[そのスプーンはどこからともなく出てきたかというと、そういうわけでもなく、レナーテの手元を見ると、それはやはり先ほど持っていた剣であることは間違いが無かった]
……しっかし、今回はスプーンか。
色々なもんになるね、お前。
[そう呟き、自分の剣の変化した姿を見つめる]
あははー。どんな道でも、極めるのは至極困難ってことね。
だから面白いのかしら。低い山に登っても、そこからの景色はたかが知れてるわね。
[アタシは商人の山にまだ登り始めたばかりね、と]
ええ、わかってる。ありがとう。
こっちからは、それ以上負けて欲しいなんて言うつもりはないわ。
……ふーん?
[笑っても怒ってもいない顔。
じいっと見つめたまま、カヤに顔を近づける。
隠れようとするのを認めると、身は引いたものの]
そういう風に慌てるのは、
悪いことをしたって思っているからじゃないかしら。
自分のしたこと、ちゃんと見つめないとだめよ。
[人差し指を、親指で押さえる。
離れた位置ではあるものの、カヤの額辺りに高さを固定して、ピンと弾いた]
さてね。
[素っ気ない返答。
直接的にはやらなくとも、もう1人が実行したのなら、逃げ道の確保等補佐的な役割は果たしただろうか]
団長が上手く纏めているからね、あの組織は。
彼がいなくなればどうなることやら。
[何気なく呟く。
同業者の歯に衣着せぬ物言いには、嘆息めいたものを洩らしたのみ]
つかいすて?
[少女は、ぎくりとした心を気づかれぬよう、飲み込む。
一度喉を上下させてつばを飲み込んで]
あ、…ったり前だろ。
裏の仕事ってなーそういうモンだ。
[低い声。
震えないように、ゆっくり。]
っ、ってっ!
[額を弾かれ、小さな少女は背を反る。
両手で押さえ、うー、と呻いて]
…―なんか、この、逆らねぇ………
[低く低く、アーベルの背に更に隠れて唸った。]
[目の前の女剣士の表情の変化と、ぴりり伝わる殺気に、身の毛が弥立つ]
なに、これ……
[息を飲もうとして、飲み込めない。その空間だけが止まったような感覚。速すぎる動きは目にも止まらず、気付くと喉元にスプーンを突きつけられた修道士の姿が目の前にあった]
[半開きにした口から空気の漏れる音。やがて]
スプーン?
[事態が飲み込めず、不思議そうな視線をレナーテへ]
団長?って爺っちゃんか。
邪魔なら攫っちまえばいんじゃねぇ?
俺、細かいスケジュールとか抑えてるし
――俺の名前で呼びだしたりも、できるぜ。
[手で額を抑えたまま、低い声でぶつぶつと呟く。]
だな。
どの道も険しい道のりでショートカットなんて無いってところも一緒だな。
高いほど、登りがいもあるし。
ま。どの道を登ってる人間にしろ、助け合うことが出来るからなお楽しくなるもんさ。
だから、良かったら、雇ってくれよな。
アタイもいつまでこの街に居るかは分かんないから、早めにね。
[周囲の注目が集まる中、彼はと言えば]
…。
[見事に固まっていた。
幸い、意識が飛ぶまでのことはなかったが。
無言のまま首元を見て]
…スプー、ン?
[そこにあった違和に気付くまで、数十秒を要した]
[姉とカヤのやり取りに、口を挟む事はしない。
というか、出来ない。
ここで何か言うのは、自分もきついと身に染みているわけで。
とはいうものの。
この状況で挟まれているのも、結構辛いわけで]
……ええと。
姉さん、そろそろ、練習所行かないと、まずくない?
[とりあえず、当たり障りのない提案を*投げてみた*]
……逆らえないってことは、
アーベルと同じタイプってことかしら。
[唸るカヤを見つめたまま、二、三度瞬いた]
悪いことしたときは、ごめんなさいって言わないとだめよ?
そのままにしておいたら、取り返しつかないことだってあるんだから。
[少し身を屈めていた体勢から起き上がり、アーベルの提案に頷く]
そうね、そろそろ行かないと――
むしろ、もう始まってるでしょうねえ。
私は用事頼まれていたから、まだいいけど。
うん。スプーンだね。
[ベッティとライヒアルトの言葉にダイレクトで返した]
いやなんつーか、アタイの剣は一応魔剣って呼ばれてるもんの一つなんだけどさ。抜いてみるまで何が出るかわかんねえんだよ。
それが今回たまたまスプーンだったってことだよ。
まー、前後の状況に左右されやすいし、メシ食ってたせいでスプーンにでもなったんじゃねえかな。
[結構他人事のように話すが、思いっきり信頼の置けない武器である。
こんなことだから、剣士としての腕よりも、ケンカの腕のほうが高くなるのである]
ま。あんまり気にすんな。ははっ。
[そう笑いながら鞘に収めると、鞘よりも巨大なスプーンの先が変形するかのように鞘に吸い込まれていった]
…俺は仕事サボッたりしねぇぞ。
[アーベルと一緒、という言葉に文句を言って。
続けられた言葉には、ぐ、と言葉を詰まらせた。
一度胸元で、手をぎゅ、と拳に握り。
そしてふたりが何処かへ行くなら背を見送り、
自身はまた、露店等をぶらりとしてから家へと帰る*心算で*]
[そろりと地面に目を這わせる。
今は何事もなく地面に伸びた彼自身の影が、殺気が迫る瞬間ぞろりと蠢いたことに気付いた者はいまい]
…おや。
てっきりきみなら反対するかと思っていたが。
[届いた声に、また平静を取り戻した声で返す。
既にそれも視野には入っていた]
それはまた、随分と……個性的な剣ね。
[レナーテの説明を聞くと、思わず笑いが漏れる]
そうね、気にしない方がいいのかしら。
[鞘へと戻る魔剣を、不思議そうに見つめていた]
反対なんてしねーよ。
仕事に私情は挟まねぇ。
――口煩ぇのがいなくなったら、せいせいすらぁ。
[低い声は憮然としたまま、言葉を紡ぐ。]
[カヤの反応にくすくすと密かに笑みを漏らしていたが]
……上が優秀であるほど、それを失った場合の損失はでかい、と
…………そうだね。目障りな英雄殿にはご退場願うのが宜しいかと
[くすくすと笑い声を漏らしつつ、彼女は目的地へと足を向けるので*あった*]
はい、はい。
[カヤに向けるのは、にこやかな笑み。
再び持ち上げられた手は、
カヤの頬辺りへ伸び、撫でるように通った。
それじゃまた、と軽く手を振り、練習所へと行く。
着いたところで弟とは別れ、団長への報告に*向かった*]
ええ、一歩ずつ自分の足で登って行くしかない。いっぱい経験積んでくのが、結局は頂上への近道ってことかしら。
[女剣士の言葉に頷いて]
……助け合うこと?
[一瞬ぽかんとなった後、笑顔]
そんな風に考えたことなかったわ。でも素敵な考え方。
ええ、是非。できるだけ早くお金用意するわね。
ははは。
確かに個性的だ。
けど、これはこれで武器携帯禁止んところに持ってっても、「これはおもちゃです」で済ませて持っていけるところは便利なんだよな。
まあ、その後にまた変な形で出てこられたら全然意味ねえけど。
―――さて、そろそろここらへんの露店のメシ全部食ったし、店まで送ってくぜ、ベッティ。
[気付けば、レナーテのそばにあったゴミ箱の中が串やら箱やらで満載になっていた]
なるほど。
面白いものですね。
[鞘へとうねり収まる珍しいものに興味を魅かれたのは事実]
…では、すみません。
ぼくはこれで。
[しかしあまりに色々とありすぎて、疲労感がピークに達していたのもまた事実。
そして彼は、剣への興味よりもこの場を去ることを選んだ。
取り敢えずの目的地は、広場にある*空いたベンチ*]
おう。
またな、ライヒアルト。
また一緒にメシに行こうぜ。
後、もう少し鍛錬しておくようにな。ははっ。
[別れの言葉を口にするライヒアルトに笑顔で手を振った]
思ったよりは優秀なようだね。
[少女の言葉を受けてそれなりに感心はしているものの、声は変わらず何処か冷たい。
修道士は歩きながら一つ息を吐き、襟元を*正す*]
ええ、またお店でお待ちしております。
[笑顔で修道士に挨拶をした後]
あははー。上手く使えば、ハンマーやシャベルにもなるのかしら。便利。
……うわあ。
[満載になったゴミ箱を見ながら感嘆を漏らす]
はーい、お願いしまーす。
……えっと、お店までは無料よね?
おお。なるなる。つか、それが出たこともある。
打撃武器になる程度のもんなら、当たりのほうだからな。
[感嘆の声はよく分からなかったが、多分魔剣についてのことだと解釈した]
ああ、勿論。
そこまでごうつくばりの気はねえよ。
今は、特に稼がなくてもしばらく遊んで暮らせるしな。
[これだけの量を食べて、それでもしばらく遊んで暮らせるというのだから、前回の仕事の過酷さがうかがい知れる所ではあった]
んじゃ、行こうぜ。
[そう行って、さっさと歩き始める。
そして、店まで送っていったら、もう少し食べ歩きを続けてから宿屋に*戻ることだろう*]
……外れだとフランクフルトや綿菓子になったりするのかしら。
[あり得そうで怖かったので、それ以上考えるのをやめた]
はーい。それじゃ、行きましょうか。
[店まで武勇伝をねだったり、ベアトリーチェの話をしたり。店につけば、師匠とレナーテにお礼を告げて、*店番へと*]
/*
どうにも役職示唆が見えなくて困る。
因縁つけられたら吹っかけてみるかなぁ、調べてやろうか、って。
案牌はぎゅん爺だけど。
俺が占い師だってのはもう見えてるはず、だよな?
あれだけやって見えてないとなるとどんだけあからさまにやれば良いのかと。
─裏通り・娼館─
[粗方の話を聞いて、約束だからと一つの部屋に入ってしばらく後]
[男はベッドの上に寝転がり、いつもの手巻きタバコを咥えていた]
(…ろくな情報が無ぇな。ここは外れか)
[天井を見ながら僅かばかり眉根が寄った]
[目撃者も少ない事件ほど調査が難航するものはない]
[己の力を使えば、直接犯人を見つけることが出来るのだが]
[一度に一人しか調べられない上、その後の疲労も尋常では無いため]
[多様はしたくないところである]
[そうして思案に耽っていると]
[横から手が伸び、胸にある古い傷をなぞり]
[艶かしい動きで右頬へと手が伸びて来る]
……ンだよ、まだ遊び足りねぇのか?
[隻眸を向けると女が妖艶な笑みを浮かべていた]
[その笑みにこちらもくつりと口端を持ち上げ]
[咥えていた手巻きタバコを灰皿へと置く]
[その後は推して知るべし]
─裏通り・娼館─
[中に入ってからしばらくの時が経ち]
[普段と様子変わらず外へと出て来る]
黒い事件の割に裏でも知ってる奴がいねぇってのはどう言う事だ…?
余程腕が立つのかあるいは…。
[口止めされている可能性]
[ここまで硬いとなると、余程大きな後ろ盾があると言うことになる]
ネタとしては大当たりってか?
…上等だ。
[思わず浮かぶのは笑み]
[口元から短くなった手巻きタバコを右手で摘み取り]
[上へと弾いて燃やし尽くす]
[右手はそのまま右眼を覆うように触れ]
……使わざるを得ねぇな、やっぱ。
気まぐれ起こさんでくれよ、『失われた右眼《テュフェルザウゲン》』。
[呟きは肺に残っていた紫煙と共に吐き出さる]
[機能を失った右眼の奥で、嘲笑するように蠢く何かを感じた*気がした*]
― 広場・露店 ―
遅くなりましたー。さっ、出遅れた分取り戻さないと。
[露店への道すがら、買ってきたジンジャークッキー数個(いくつかはブラックホールに飲み込まれたか)、売り物の小皿に移して、一個つまむ]
美味しいー。もう少し甘くてもいいかな。
[クッキーの乗った小皿を師匠の前へ置いた後、指についた粉を舐め、商品の位置を確認しながら]
師匠ってエルさんと知り合いだったんですねー。一体どこで知り合ったんですか、隅に置けませんねっ。
そう言えばさっき別れ際、何を話してたんですかー。あ、もしかして、デートの約束ぅ?
[にやにや]
それと……何だか自衛団の人の動きが、昨日よりも活発でしたね。
旅人が行方不明になったって噂も耳にしましたし、それ関係かなー。アタシは、単に夜のうちに旅に出ちゃっただけかなって思いますけど。願望込みで。
[お金の位置や盗難避けマジックアイテムを確認して、広場へと視線を移し]
あ、そこのお兄さん、地図はいかがですかー。
手書きでおすすめの観光スポット入り。お祭り見終えた後、ついでに廻ってみてはいかがですか?お安くしておきますよー。
[しばらく売り子の*お仕事*]
[それから少女が向かったのは
入れば少し花祭の雑踏も遠のく裏通り。
するりと小さな体を暗い道に滑りこませれば
薄暗いそこに、姿は紛れ消える。]
て、っと…
確認確認…。
[引き上げたマフラーの中、少女は小さく呟くと
見るからに悪そうな男達の隙間を縫い、奥へと*]
俺オレ。
[人の隙間を縫い ゴミ入れに見せかけた入り口から通路へ入り
細い道を四つん這いで進み、小さな扉から奥へ入る。
コンコンとノックと共に声をあげれば
魔法のロックが外れる音がし、少女は中へと。]
よー、ちゃんと「ふたり」と連絡取れたぜ。
とりあえず自警団を少し崩す事になるっぽい。
なんか噂が広がっててうぜぇんだ。
[中に居る人物に、少女は組んだ腕を頭に上げて告げる。
端末からも漏れるそのことばは、どうやら報告のようだ。]
─裏通り─
[薄暗い中でも目立つ赤いシャツ]
[周囲より抜きんでた身長と右眼に走る傷]
[華やかな街では異質なそれは、裏通りでも同じだった]
[己に注目し機会を窺っている者も少なくない]
情報も持たねぇ奴に用はねぇ。
手応えのねぇ奴を相手にするのも飽きたしな。
[口元に手巻きタバコは無い]
[周囲の連中を撒くようにして路地を歩いた]
―裏通り―
[ぽんっと。
音でも立てるような勢いで、少女は裏通りのやや太めの道に飛び出した。
飛び出してきた先は、比較的安全(?)な、裏通り。]
あ れ?
[何時もる、道の端に座ってくだをまいている連中が
一点に視線を集めているのを見て、
釣られるようにそちらを見た。
隻眼の男が、居る。]
おじさん、物騒な所に居るなぁ?
[手を振って声をかけてみた。]
[駆けられる声は野太いものばかりと思っていたが]
[別の声が聞こえ隻眸をそちらへと向ける]
……そりゃこっちのセリフだ。
ガキの来るところじゃねぇぞ、ここは。
[両手はジーンズのポケットへと捻じ込んだまま]
[一見隙だらけにも見える態で子供に返す]
─某所─
[イキシアの街の北。ここには彼女の支援者、いうなればパトロンがいる
今日はここへ最終の打ち合わせに来たのだが]
……どういうことですか?
提示額がお約束の金額より少ないのですが
[ジッと卓の対面に座る屋敷の主であり、彼女の支援者である人物を見る]
[失踪事件の噂で思っていたほど集客が上手くいっておらず、現状の報酬として出せるのはここまでが限界とのこと、と申し訳なさそうに言う主人
……だがしかし]
(……実の所、噂による影響はそれほどでもなし
集客も何ら問題なく集まっている
…………事件をいいことに私腹を肥やそうと考える業突張りか)
[彼女の情報網は、それを嘘と断じれるだけの情報量を誇り、内心で彼の浅ましさに呆れ果てる
だが、表にはそれを出すことなく]
……少し考えさせてください
[僅かに目を伏せ、それだけ言うと*席を立つ*]
ガキじゃねぇって。
カヤだって、名乗っただろ?
[憮然とした表情を作り、腕を組んで見上げる。
帽子のつばの下から、眉を中央に寄せた侭]
来る所も何も、俺の庭みてーなもんだぜ?
ここらの屋根煙突はぜーんぶ俺がきれーにしてんだ。
[ふふん、と得意顔。]
ふむ。
まあ、腹八分目って言うし、今日はこんなもんにしとくかな。
[でかい串を楊枝代わりに口に咥えながら、宿屋の自分の部屋に戻ると、部屋の中に数枚の手紙が来ているのに気付いた]
お。
まーた、親父からか。
[どかっと、ベッドに行儀悪く座り込んで、手紙の内容に目を走らせた]
ガキはガキで十分だ。
いくら仕事で慣れた場所でも、今は人攫いの噂もあるんだ。
あまり近付かねぇ方が良いぞ。
[相手の表情など気にすることなく]
[己の腹辺りまでしか無い子供を見下ろした]
用がねぇならさっさと出ろ。
[そろそろ口元が寂しくなって来たのか]
[ポケットから滑り出させた右手を胸ポケットへと移動させながら]
[歩を進めて子供の横をすり抜けようとする]
―――1枚目―――
「やはやは。元気かね、愛しの我が愛娘よ。
ハッピー☆ラッピー☆よろピくね☆
あひゃーっはっはっはっは!!
どうだい?おっぱいのほうがまた大きくなった?
もう、父ちゃんそれだけが生きがいでなあ。
お前が年々でかくなっていく姿を見ると……フフ……下品な話ですが……勃起してしまいましてね。
いやもう、冗談冗談。
あひゃーっはっはっは!!
それに父ちゃんはおっぱい星人ではない!ケツ派だ!
そこんところ間違えないようにな!!」
[自宅への道を行く彼女の顔に浮かぶのは、だがしかし思い悩むようなものでなく]
……いっそ躰を求めてくる下衆なら、流儀じゃないとは言え『人形』にしてあげるんだけどねぇ
うん、残念残念
[そう言って、軽薄な笑みを浮かべる]
なぁんだ、おじさん物覚えが悪いだけかぁ。
人攫いなんて、俺に追いつきっこねーよ。
[むぅっと睨み上げながら
横をすり抜ける自分より随分背の高い男にイーッと歯を剥いて
振り返ると背中が遠ざかるのにもう一度]
なんか探してンじゃねぇのか?
それともだれか、か?
[声をかけた]
―――2枚目―――
「さて。本題に入らせてもらおう。
お前はこの街で多発している連続失踪事件の噂を聞いたか?
聞いていないならお前はただの間抜けだ。バーカバーカ。
いっつも、俺は周りのアンテナは張り巡らせておけと言っているだろう。
そんなことでは、早々に死ぬぞ。
せめて、俺におっぱいの感触を確かめさせてから死ね。
それで、だ。
今回の仕事の依頼は、この連続失踪事件の件についてだ。
お前にはそれを解決してもらいたい。
まあ、お前がバカでこういうのに向いていないのは重々承知ではあるが、今の俺が他の事件を担当していて動けないので、渋々お前に頼まなければいけないんだ」
…井の中の蛙大海を知らず、か。
そう思ってるのは構わんが。
後で泣きを見ても知らねぇぜ。
[ちなみに記憶力は良い方だが(じゃないと仕事が成り立たない)]
[言い返すことでも無いために捨て置いた]
探してちゃ悪いか?
俺が探してるのはその人攫いか、事件の目撃者だ。
[何を探して居るか]
[それを隠しもせず言葉に出す]
[やり取りの間に胸ポケットから道具を取り出し手巻きタバコを作り上げ]
[口に咥えて火を灯した]
―――3枚目―――
「お前も自分がバカなのは承知だとは思うので、一人で解決しようなどと思い上がったことはせず、色々な人の助けを借りて、解決してみろ。
最悪、お前が解決しなくとも、他の奴が解決するだけでもいい。
少しは頭を使え、バカ」
(……あんまりバカバカ言うんじゃねえよ)
「しょうがないだろう、バカなんだから」
(手紙で返事すんな!)
「一応、自警団のほうに少しは話は通してあるので、情報を聞きたいのならばそこに行ってみろ。
バカのお前では理解できんかも知れんが、少しぐらいは概要が分かるだろうから。
じゃ、気ぃつけて、頑張れ」
/*
ちなみに今見えてる予想としては
ハンス=囁き狂人
カヤ=妖魔
アーベル=守護者
辺りかな。
ハンスのはあれがそうなのかまだ微妙なところだが。
……ふぅ。
[手紙を読み終えると、レナーテが小さく息をついた]
なるほど。めんどくさそうな仕事だ。
迷子探しのように簡単には行きそうもねえな……ん?
[手紙の裏に、もう少しだけ文章が続いていた]
「追伸
父ちゃん、赤の下着はちょっと派手だと思う」
……。
[その言葉を見た瞬間、ビッリビリに破り捨てて、壁に投げつけ、蹴りつけ、何故かこんなときだけしっかり剣の形に抜けた魔剣で切り捨てて、思いっきり叫んだ]
―――娘の下着を覗き見てんじゃねー!!
―広場・露店―
おかえり。
[遅くなったというのにはゆるく頭を振った]
[売り物の皿をそのまま使うのには苦笑する]
[それでも寄こされれば一つ摘んだ]
程好く風味が効いてるね。
甘さは好みが分かれるだろうが、土産にはなるかな。
[売り子は少女に頼む方がウケが良い]
[場所を変わったところで欠片を詰まらせ咽た]
……ケホッ。
いきなり何を言い出すかと思えば。
エルザとは昔馴染みだよ。
同じ街に生まれて、年が近くて、行動範囲が同じだった。
別におかしいことじゃないだろう。
―広場・露店―
[詳細を語らなかったのは避けたい話題も絡むからと]
[続けられた言葉に仏頂面となったからだった]
[ニヤニヤ笑いに仏頂面を向けて]
何処に泊まっているかを聞かれただけだ。
家での食事にベッティも呼んで、と言われたんだが。
[ニュアンスによって変わる表現を使いながら]
[半眼で少女を見下ろした]
断ってくるべきかね。
貴重な家庭的な食事の機会になると思ったが。
本人にそのつもりが無いんじゃな。
[そこまで言うと奥に下がり背を向けた]
[話を聞かない振りをしたりと大人気なかったかもしれない]
…俺がなんか力になれっかなって思って言ってんのに
なんで喧嘩腰なんだよ…
[ヴィリーの言葉に、目を伏せて肩を竦め手を天へ向けて
まるで年配者のような大仰な振りをする。
それから言われた言葉には、首を傾けて]
あー、その噂かぁ。
自警団が頑張ってるって聞いてるけど、
爺っちゃんが信頼できないクチ?
[言ってから、はた、と動きを止め。
マフラーを引き上げて口元を隠しながらきょろと周りを見て]
なんか、情報合ったら買ってくれるクチ?
[声をひそめた。]
―広場・露店―
[だがそれも長くは続かなかった]
[噂の話が出れば真面目な表情にもなって]
ああ、噂も相当広がってしまっているようだからね。
多少目立ってもいいから解決を優先し始めたってことだろう。
旅人の話は俺も聞いた。普段なら同意しておくんだが、あまり楽観視できないような筋からの話でもあったからな。
今度ばかりは警戒しておく方がいい。
[深い溜息を吐きながら応えて]
前にも言ったが、危ないところには近づかないように。
この街も華やかな場所ばかりでないことは知ってるだろう。
[一緒に連れて行ってくれと言われた時のベッティを思い出す]
[同じ年齢だったころの自分よりよほど分かっているはずだった]
[客がやってくればその会話も途切れる]
[帳簿を取り出して暫くはそれと睨めっこしていた]
これが素なんでな。
[右手で手巻きタバコを摘み]
[紫煙を吐き出しながら悪びれなく言う]
いや、あっちの結果が出るまで手を拱いてるのは性に合わん。
だから動いてるまでだ。
そもそも俺だけ何もせずあっちの情報だけ得るっつーのはビジネスとして成り立たん。
俺はお偉方では無いんでな。
[皮肉を込めた言葉]
[己は自衛団と対等であると、そう告げるかのように]
[辺りを見回し声を潜める様子に隻眸が細められる]
…有益な情報だったら、な。
/*
あ、レナーテへの挨拶入れ忘れたorz
向こうも次の時間軸で動いているからってことにでも一つ。
だがやはり悔しい。中属性がうっかりすぎる…。
…仲間じゃないならコイツ、なんかやだな。
注意したほうがよさそうな気がする。
[マフラーの中、ボソボソと声を零す。]
― 広場・露店 ―
ふうん。そうだねー。
[師匠からエルのことを昔馴染とだけ告げられ、少し不満そう]
[楽団のことを口に出さないことを少し勘繰るが口には出さない]
え、エルさんのご飯?行きたい、行きたーい!
そりゃ、宿のご飯も美味しいけど……やっぱ行こうよー。
師匠だって久しぶりなんだし、積もる話もあるでしょ?ねね?
[向けられた半眼にも怖気づくことはなく]
[奥に下がる師匠の背中に、行こうよコール]
…素か、なら仕方ねぇなぁ。
[ふーん、と顎をマフラーの中少し出して
言われる言葉にも、何度も頷いて
帽子の下から、少し面白い事を聞いた、という
興味を持った翠の大きな目をきょろりと動かす。]
成程ね、判った。
じゃあ俺も何か情報掴んだら、爺っちゃに言うより得になりそーならあんたにあげる事にするかもな。
だから名前!
ちゃんと覚えとけよ!
[紫煙は気にしない。
昔良く遊んだ孤児の仲間達に、吸う人間は多いから。
びし!と、男に指をさした。]
小遣い稼ぎか?
[情報を寄越すと言う言葉にくつりと口端が持ち上がった]
オーケイ、そん時はビジネス対象として見てやる。
これでも仕事相手には敬意を払ってんだ。
その時は名前呼んでやらぁ。
[それ以外は呼ばないと言う宣言でもあった]
だが危ねぇことはすんじゃねぇぞ。
てめぇに何かあったらライヒが煩ぇだろうからな。
[その後に向けられた表情に口を引き結び、真剣な瞳で話を聞く]
はーい、わかりましたー。借りてきたにゃんこみたいに大人しくしてまーす。ブンタさんたち、すぐに解決してくれますよねー。変な噂が広まって客足に影響出たら、街だって困るんだから。
[すぐに解決されなければ、その時には]
……150Gかあ。
あ、いらっしゃいませー。お客さん、こっちの御守りなんていかがですか?見た目はちょっとアレですけど、聖都の教会で清められたご利益ばっちりな逸品ですよー。
ま、そんなとこだね。
[はすっぱにつんと顎を上げて男を見下すように見上げて頷き、
続けられた言葉には一度少し考えてから、
それでも構わないか、と、にかっと歯を見せて笑った。]
…らいひ?
なんでアイツが関係あんだ。
[が、続けられた言葉に入っていた名前に眉を顰め
眼をぎゅうと細めて思い切り歪めた。]
お前、元々は孤児院に居たんだろ。
あいつの関係者ってことになるからな。
[友人が関わった者だから、と言うだけではあるのだが]
[多少なりとも気にかけているようだ]
つーわけだからさっさとここから出ろ。
[そんなことを言って子供に路地から出るよう促す]
[右手で摘んで居た手巻きタバコも口元へと戻った]
…ふーん。
[関係者、という理由に納得したような納得していないような顔をして
言われた言葉には、ん、と小さく頷いた。]
ん。
でも俺がこのへんうろうろしてるのは別に
何時もの事だかんな?
[情勢がどうあれ、自分のテリトリーだと主張をして
路地から出ようと、くるち、後ろを向いた。]
―広場・露店―
そうだな、期待していよう。
[ベッティの手前そうとだけ答え笑って]
[まだ試作品と言われた飴を一つ口に入れた]
[それは思った以上に味もよく]
[次は数を頼もうと帳簿にメモをした]
そうだ、さっきの話。
演奏会が終わってからまたな。
練習その他で今は忙しいはずだから。
[言うタイミングを計っていたか]
[客足の途絶えた間にそんなことを挟んで]
[帳簿の確認を続けていた]
―広場噴水付近―
[ベンチに腰掛けた彼は軽く息を吐いた。
額の傷は軽く手当てしてあるものの、未だ健在。
治癒魔法を使えば早いのだろうが、残念ながらあまり得意ではないのだった]
…行くか。
[楽師との約束を果たすべくそこから立ち上がったのは、どれ程経った頃だったか。
大通りへと足を向けた]
分かった分かった。
誰も取りゃしねぇよ。
[テリトリーを主張する様子には軽くあしらって]
[後ろを向いたその後をついて行くように歩き始める]
[裏路地の連中が手を出すことは無いのだろうが]
[念のための用心をしてのことだった]
─裏通り→大通り─
/*
さて、そうなると占い先はどうするかな。
ネタとしちゃぎゅん爺占いで消失感知でも良いんだが。
がちっと行くなら阿部を味方につけてみたい(笑)
あー、そっか。
じゃあ演奏会の後でですね。絶対ですよー。
[客になりそうな人を注意深く探しながら]
アタシも演奏教えてもらおっかなー。小さな楽器とか演れたら、お客さんの注意が引けるかも。
そういえば、エルさんって昔、春の乙女に選ばれたことあるんですよねー。大人の女性って感じで素敵。今出てもいいセン行くと思うんだけどなー。
―大通―
[後ろから男が着いてくるのには気づいてか気づかずか
振り向く事は無く、軽い足取りで大通りへと
再び、ぴょいっと出てきた。
飛んだ拍子に浮いた帽子を手で抑え、着地する。]
腹減ったなー。
[呟いたのは、花の香りに混じる露店の食べ物の匂いが
漂ってきたからだろうか。]
─大通り─
[何事もなく大通りへと出て]
[薄暗い場所から華やかな明るい場所に出たことに隻眸を細める]
稼いでるんなら自分で買って食え。
じゃあな。
[付き合うのもここで終わりと言わんばかりに言い放ち]
[別の場所へ向かおうと歩を進め始める]
[ぷかりと、花の香りを消すように紫煙が周囲へと散って行った]
―――自警団詰め所―――
[自分の感情はどうあれ、仕事は仕事である。レナーテが言われたとおりに自警団の詰め所へと足を運び入れた]
ちぃーっす。
アタイはレナーテっていうんだけど、うちの親父から話通ってるかい?
[そんな敬語のカケラも無い言葉で詰め所に入ると、中にいる自警団がレナーテの顔を見て、ついで、ジーッと胸を見つめた]
……どこ見てんだよ。
『―――え!?あ、ああ、いや、その』
[自警団の男がしどろもどろになりながら弁解した]
『人相の悪……個性的な親父さんからは、「身長とおっぱいのでかい女が俺の娘だ」としか聞いてなかったから……』
……。
[思わず、額に指を当て深いため息を吐いた]
─練習所─
[着いた所で、団長の所へ行く、という姉と別れ、自分は練習室へ。
サボらなかったんだな、とからかう声にうるせぇよ、と不機嫌な声で返して自分の楽器と譜面を準備する。
パート別の音合わせを数回繰り返してからは個別練習になるのだが]
「そういえば、アーベルって元は鍵盤の方にいたんだってね」
[その合間の休憩に、件の新人団員がこんな話題を振ってきた。
蒼の瞳が、ほんの少し、険を帯びる。
ちなみに、周囲は見てみぬ振り]
別にたかろうとなんて思ってねぇよーだ!
[立ち去る長身の背にいーっと歯を剥いて。
近くの露店を覗き、揚げた魚の串をひとつ
硬貨を渡して、貰う。
カリ、と齧ると中の白身は柔らかく暖かかった。]
さぁーてっと…
今日から仕事、かな…ぁ?
[マフラーの中。
ぼそぼそと小さく呟いて、翠の眼は周りを見渡す。]
―広場・露店―
きっと俺が忘れてても。
エルザが忘れないよ。
[軽く笑って帳簿から顔を上げる]
楽器なぁ。
そっちにはあまり興味持たなかったから。
[歌うことが楽しかったから]
[たまに触れることはあってもそれ以上にはならず]
[ふとエルザやアーベルはどうして道を変えたのだろうと思った]
[視線が遠くを見る]
はは、一度選ばれると次はなかなか無いからね。
過去に皆無ではないと聞いてるけど。
エルザもあの頃はもっと。
……あ。
[だから笑われもするのだが]
[懐かしい記憶を辿る途中で口を押さえた]
[ベッティを見て暫し沈黙]
―大通り―
しかし、何処にいるやら。
[大通りに出たところで、足を止めた。
普段同じ宿舎にいるとはいえ、彼女が普段何処で何をしているのかはあまり知らない。
辺りを伺いながら暫し考える]
…一度教会に戻るか。
[そう決めてから、再び歩き出した]
……そんで?
アタイの身元は証明できたかい?
『うむ。
そんな身長とおっぱいのでかい女性は、この街にはいない!理解した!
おっぱいは正義だ!ステータスだ!』
[何故か、妙に力説する団員を半眼で見つめながら、レナーテが言葉を続けた]
で、情報のほうほしいんだけど。
『おう!なんでも聞いてくれ!おっぱい姉ちゃん!』
……その呼び方やめねえと、殴るぞ。
……それが、どーかしたか?
「あ、いや……どうかって言うんじゃないんだけど。
なんで、わざわざ移ったのかな、って思って」
……そんなん。
別に、どーでもいいだろ。俺の勝手です。
[向こうとしては、ごく何気ない話題だったのだろうけれど。
こちらとしては、わりとそこらは地雷的な話題。
そのせいか、声は思いっきり、低かった]
「あ、うん、そうだろうけれど……」
そー思うんなら、いらん詮索す、る、な!
(今日は駄目だ寝よう、と思ったけど
多分ローザが事件を知らないのは今日までだろうし、
もったいないから頑張ろう…。)
─大通り─
[子供の言葉を背中に受けながら]
[振り返りもせずその場を立ち去る]
[自衛団長に確認を取ってからしばらく経ったな、と]
[向こうの経過も気になったために足は自然と自衛団の詰所方面へと]
[微かに苛立ちを帯びた声で、ぴしゃりと言い放つ。
静寂の後、流れるのは気まずい空気。
それに、ぐしゃ、と苛立たしげに前髪をかき上げながら、額に手をあて]
……ちょっと、風、当たってくる。
[誰に言うでなく、そして、返事を求める様子もなく。
足早に、練習室を出て行く]
「……あーあ、だから言わんこっちゃない」
「あいつにとっては、その話禁句なんだから」
「理由はわかんないけど、親御さんとも色々あったみたいだし、なぁ……」
[後にした練習室で、こんなやり取りがされていたのは知らず。
そのまま、練習所を出る。外で待っていたらしい隼が不思議そうにしながら肩へと降りてくるのを軽く撫ぜ、特に宛もないまま歩き出す]
―――露店周り―――
[しばらく情報を聞いてみたが、大雑把な概要はともかく、具体的なことはほとんど分からないとのことだった。
ただ、自警団長がならば、もう少し知っていると思うので次官を置いてもう一度来てほしいと言われたので、ぶらぶらと街中を歩き、フランクフルト7本目をかぶりついている]
ふーむ。
これから、どうすればいいんだろう。
えーと。
目撃者を探して?犯人を見つける?かな?
[非常に単純な道のりで考えた]
後は……多発しやすい場所に行ってみる?とか?
あははー。エルさん、その辺しっかりしてるもんねー。
[昔、練習をサボるアーベルに取るエルザの態度を思い出して、笑みを零す]
……そっちにはあまり、って?
[微妙な言い回しが引っ掛かって、つい問いかけ]
ええ、エルさんも再選は難しいって言ってましたね。でも意識はしてるのかなー。
んん、あの頃は?
[言葉を止めた師匠に、にんまり笑顔]
さーってと。
爺っちゃんやるなら、まずどうする?
場所次第では、オレ準備しないとだよな。
[カリ、と魚を齧り、端末へと向けて。
自宅ならば鍵を開けておく等必要だし
自警団詰め所ならスケジュールをもってくる必要があるかな、等と考えながら]
多発しやすい場所ってーと……。
[もぐもぐと口を動かしながら、レナーテが空を見上げ]
こういう人通りの多い場所じゃなく、裏通りとかそこらへん?か?
ん?
人通りが少ないなら目撃者もいないんじゃね?
あれ?迷宮入りか?
[早速既に行き詰ったようだ]
……ったく。
余計な事、聞くんじゃねぇよ。
[ぶつぶつと、文句を言いつつ、歩いていく]
俺がどんな理由で、何やってたって、他人には関係ねぇだろうが……ほっとけってんだ。
[苛立ちを込めて吐き捨てつつ。
気晴らしに何か食べるか、と。
広場の、露店のある辺りへと足を向けた]
─ →広場・露店近辺─
―露店―
[揚げた魚を齧りながら、周りを見る。
蒼い髪が風に揺れるのが目に入り]
お。
やーやー。
[アーベルへと、揚げた魚を振る。]
―広場・露店―
俺は歌っていれば満足だったからね。
[半ば意識が別の場所にもいっていたから]
[問いにも深く考えず答えて]
女性なら全く気にしないってこともないんじゃないか。
対象年齢になれ、ば。
[そこでもう一度沈黙]
[そういえば少女も対象に含まれているのではないだろうか]
[思い出すのが今更過ぎる]
……まあ、あれだ。
それぞれ年相応というのがあるという話で。
ベッティはベッティらしくあればそれが一番素敵だよ。
[にんまり笑顔に一度目を逸らしたが]
[誤魔化すように笑い返した]
ん〜?
そういえば、どんなタイプが優先していなくなってんのかもわかんねえな。
老若男女問わず?かな?
あれ。それ広すぎて限定できないんじゃね?
……どうすればいいんだ……。
[頭を抱えてしゃがみこんだ]
[周囲のざわめきの中でも明瞭に届く声、だが表立って反応することは勿論ない。
微かに口が動き、音を伝える]
ぼくとしては直接踏み込むよりも、何処かに誘い出したほうがやりやすいが。
…それとも、きみがやるかい?
[最後の声は橋渡しの少女ではなく、もう1人に向けて]
と。噂をすれば影か?
それに向こうは。
[人波の中に見知った姿を幾つか見つける]
[特にレナーテの姿は良く目立つものだった]
[客寄せの話を思い出して小さく笑う]
─広場・露店─
……ん。
[呼びかける声に、一つ瞬き。
見回せば、目に入るのは揚げた魚]
お、よう。
食べ歩きかー?
[ひらり、と手を振り返してカヤの方へと足を向ける]
ええい、くそ。
うだうだ考えてもしょうがねえ。
まず行動だ!
結果は後からついてくる!
[開き直ったように立ち上がった。
―――が]
……何処に行けばいいんだ……。
[すぐにまた頭をかかえた]
─大通り→広場─
[詰所へ向かおうとして、通り抜けるべく広場へと差し掛かる]
[見たところ、賑わいはいつもと変わらず事件が起きているとは思いにくい明るさだ]
[けれど噂を知っている者達は内心不安で満ちているのだろう]
湖上の白鳥、みてぇなもんか。
華やかな表舞台の裏には危険が潜む。
そう言う場所の方が俺としては仕事も多くてやりやすい……と。
[見回した隻眸の先に見回りをしているらしい自衛団長を見つけた]
[相手もこちらに気付いたようで、真っ直ぐこちらへと向かって来る]
精が出るな。
あれから何か分かったか?
[世間話のような口調で話しかける]
[己の方ではろくな情報が得られなかったことも告げた]
[その後、団長の声が潜められる]
……何?
それは事実、なんだな?
[隻眸を細め、再度確認]
[返るのは肯定の頷き]
[告げられたのは実行犯の人数と、どうもこの街の有力者が絡んで居るらしいと言うものだった]
……少人数でやってやがったのか。
それなら目撃証言が少ないのも納得が行く。
社会的立場を持つ奴が絡んでるのもでかいか…。
にしても、良くそこまで集めたもんだ。
執念、かねぇ?
[返す声はこちらも自然潜められる]
[周囲の喧噪にお互いの声は紛れ]
[聞き取れる者は限られた人物だけだったろうか]
[話を聞いて口元には笑みが浮かんだ]
ん、旨いぜ。
[何故か揚魚を見て逃げるようにする人たちが居るのは
どうやら大きな女剣士がてんぷらとやらを大量に食べたのを、目撃したらしいが、少女はそんな事知らない。
アーベルの方へと歩みながら魚を齧り]
うん。
――なんか、不機嫌?
[ながら、顔を覗きこんだ]
へ、歌ですか……どんな歌ですかー?
[意外な返答に目を瞬いた]
あははー、そうですね。そういえばレナさんも春の乙女の選考対象になるのかしら。案外、ダークホースかもー。
……何だか褒められてる気がしないのはどうしてでしょう。アタシって年相応なのかしら。
[自分の身なりを見下ろした後]
あ、そうだ。せっかくだから使ってみよっかなー。
[香水売りのお姉さんからもらった小瓶を取り出し、そっと開ける。立ち昇る良い香りに、目を細めて息を吸い込む]
[注意深く中身を一滴、スカートの裾に垂らす。ふんわり♪]
─広場─
[こちらの笑みに団長は僅かに渋い顔をする]
[笑っている暇は無いとでも言いたいようだった]
にしても、少人数で回してるとなれば、拘束には魔法を使ってる可能性も否めんな。
不意を突かれりゃ腕っ節の強い奴でも危うい。
……アンタも気を付けろよ。
いつ誰が狙われるのか分からねぇんだからな。
そんじゃあ俺の方でももう少し探ってみるぜ。
ちぃと当てがあるんでね。
[忠告の後にそう続け]
[自衛団長とはその場で別れた]
[途中隼を連れた青年と擦れ違うが、何やら不機嫌そうな様子を見て取り、声を掛けることはしなかった。
風に流れて来る花片を時折目で追いつつ、教会まで辿り着いた]
戻りました。
ゲルダは…まだですね。
[神父に尋ねて人形師の不在を知る。
もし入れ違いに帰って来たなら、彼が探していたことを伝えるように頼み、再び大通りに出た]
[常の集中力なら、ある意味目立つレナーテに気づくのは容易かったかも知れないが。
ほんの少し、苛立ちを抱えていたせいか、そちらに意識は行かなかったらしい]
この時期にしか食べらんないものも多いからなー。
[揚げ魚から逃げる人々の心理など、こちらも知らず。
知ったら知ったで、多分食欲減退間違いなしなのだが、それはさておき]
……え?
不機嫌、って……な、なんで?
[投げられた問いは図星で。
声は僅か、上擦った]
さて、と。
しばらく使ってねぇんだ、試しは必要かね。
[ふ、と短く紫煙を吐くと手巻きタバコを摘み、口元から離す]
[まだ長さのあるそれをいつものように燃やし尽くし]
[噴水の段差に腰を掛けた]
─広場・噴水傍─
うぅん、なんとなく。
[ぱちり、翠の大きな目を瞬いて答えるも、
上擦った声に持った揚げ魚の串をぐいっと差し出して]
これやる。旨いぞ。
あ、あれから噂って他に聞いたりしたか?
[手についた油をペロ、と舐めながら
眼をきょろりと動かせば、ベッティの店が眼に入るだろうか。]
何をやっているんだろう。
[レナーテが屈む][レナーテが立つ][レナーテが頭を……]
[好奇の視線が数多くそこに集まっていた]
―広場・露店―
歌?そうだな……。
Fruehling der Freude.
Voegel singen.
Ich passe zu einer Stimme, und wir singen auch...
[気分が向いたのは何故だったか]
[大きさとしては小さく][けれどよく響く声で]
[春の祭りで歌われる歌の一節を歌った]
[男声と女声を合わせて歌うそれは特に良く歌ったもの]
レナーテさんも確かに対象になるね。
あれはあれで不思議な魅力、かもしれない。
[複雑そうに自分を見下ろすのはまた笑って誤魔化そうとして]
おや、いい香りだね。
まあ……確かに、上機嫌とは、言えねぇけど。
と、ああ、さんきゅ。
[差し出された串。戸惑いながらも、半ば勢いで受け取って]
んー、今んとこはなんにも。
練習所で聞けるような話は、街に出回ってんのとかわんないしな。
[軽く、肩を竦めた矢先。
聴こえて来た歌声に、微か、目を細める]
今のは……にーさん?
[呟きながら巡る視線は、露店へと]
ー広場・露天周辺ー
たらららーん♪
[棒付きの飴を片手に機嫌良く、くるくると回っている。街に来た時から背負っていた大きな籠は今、その背中にない。代わりにだろうか、肩から斜めに下げた布袋から、カラカラと堅い物同士がぶつかるような音がする。]
[ぐるぐる回って酔ってしゃがむと、同じ視線になっている人が居るらしいのに気がつく。その人はすぐに立ち上がり、しかし頭を抱えていた。見覚えがある高身長に駆け寄り、声をかける。]
溺れてなかった人だ!!
頭痛なら薬を買いに行ってあげてもよいよ?
お洒落だってしたい年頃か。
悪かったね。
[共に旅をしていれば扱いはどうしても家族のようになる]
[子供として扱っていればこそのものもあるわけで]
[香水は自分で買ったものかと思っていたりもするから]
[バツ悪そうに目を逸らした]
……聞こえてたか。
[店の外を見ればアーベルがこちらを向いていた]
[楽団員見習い][かつての自分と同じく]
[苦い苦い笑みが浮かんだ]
んー……カヤちゃんがやる気満々なようだからお願いしようかな
始末は私がつけてあげる
さすがに身内を縛るとか、心苦しいだろうし
[くすくすと笑いながらそう告げる]
くっそー!
こんな訳の分からん仕事とってくんなよ、クソ親父!
もっとこうなんか、船の荷降ろし作業とかあるだろ!
[実に体育会系なことを言い出した]
クソ!メシだメシ!
[そう言うと大股で露店の一つに近づき]
おっちゃん!
豚の丸焼き!お持ち帰りで!
『へい……へ?』
[威勢よく言葉を返そうとした店主が言葉を詰まらせた]
豚の丸焼き!
[もう一度繰り返す]
ああ、そうそう
戻ってる道すがらですれ違っちゃったみたいだねぇ
一度戻ってからそっちに向かうよ
お話はそのときに。ちょうど、『本業』も手が空きそうだし
[それはアーベルに向けられたものではない]
[小さく頭を振る]
[普段のように戻った顔でアーベルに軽く手を上げた]
おや。
[視界の端でレナーテに駆け寄る姿]
[知り合いが助けているなら大丈夫かなとそちらからは注意を外す]
ん?んん?
[ゲルダの声に、少しだけきょとんとした、声]
俺が攫うのは、ちょっと難しい、かもだぜ?
おびき寄せる、誘い出す、鍵をあけるとか!
そーいうのは得意だけど!
[でも確か仕事は、彼らに従う事、と。
思いだして、あ、と声をあげ]
あ、でも方法次第では出来なくもないかな?
[出来ないわけじゃない、と、手を振る様子]
─広場・噴水傍─
[胸ポケットから予め作っておいた手巻きタバコを一本取り出す]
[手巻きタバコの先を見て、良く馴染んで居るのを確認すると]
[そのまま口元へと運んだ]
さしあたって試しに一番向いてんのは…あのオッサンだろうな。
離れてても掴めるかと、関係した事柄だけを覗けるか、の二点か。
[確かめるべきことを確認し、手巻きタバコの先に火を灯す]
[燃えた先から文字通りの紫煙、紫色の煙が立ち上る]
[いつも吸っているタバコ葉を使っているにも関わらず]
[その煙からは薫りが広がらなかった]
[立ち上った紫煙も直ぐに宙へと掻き消える]
Rauch öffnet sich überall.
Wissen Sie es und Gewinn; ein Phänomen.
Fortschritt zu meinem Boden.
[傍から見れば一服しているだけのような姿]
[その状態で小さく、呪のようなものを呟いた]
[程なく用意されたそれに勢いよくかぶりついていると、何度か聞き覚えのある声が聞こえてきた]
へう?
[豚の丸焼きに半分顔が埋もれた状況でローザに振り向く]
頭痛?
あー、まあ、それに近いかも?
けど、これは薬じゃ解決できねえんだよ、生憎と。
ほわぁ……
[小さな歌声が風に乗る。その歌声に聞き惚れて]
[歌声が途切れると、感心したような視線を向け]
師匠って、意外な特技があったんですねー。びっくりびっくり。
[ふわり、風がスカートの香りを運ぶ]
えへへ、いい香りですねー。ローザさんに感謝しなくちゃ。
[師匠の言葉に同意の頷き]
[くるくると廻って香りを振りまいていると、蒼い髪と、今日は黒くないカヤの姿を見つける]
―練習所/1階―
[報告を終え、練習を始め、幾分か経っての休憩時間のこと。
いつもの通り長い髪は一つに結い、シャツにパンツスタイルという洒落っけのない格好のエリザベートは、鍵盤の縁に左肘を突き、右手の指だけを踊らせていた]
Stock und Hut stehn ihm gut,
er ist wohlgemut...
[弾む音は、昨日とは一転して簡素なもの。
まだ音楽を知ったばかりの幼い子供の歌だった。
眼を細めたさまは懐かしむ風でもあったが来客により音は中断された]
あ。モニカさん。
[現れた女性は、楽団の楽器を設えている人物だった。
開口一番、異なる曲目を演奏していたことをからかい混じりに叱られる。
それも、昨日は荒い演奏、今日は童謡と、どんな心変わりかと]
昨日も聴いていらっしゃったんですか。
ちょっとした気分転換です。サボってはないから、安心してください。
[誰かと違って、と笑っていたそのとき、ちょうど階上でちょっとした騒ぎが起こっていたとは、彼女は知らない]
[楽器を手荒く扱ったことを叱られはしたものの、談笑が続いた。
不意に、問いが投げられる。
――昔は色々手を出していたのに、どうして鍵盤楽器一本にしたの?
エリザベートは、変わらぬ表情だった。
微笑を浮かべている]
ん。子供っぽい理由ですよ。
[それきり何も言わない。ただ、軽く、笑うだけだった]
あっと、飲み物買ってきますね。
その間に、ピアノ、見ておいて頂けると助かります。
[答えを待たず外に出る。入り口付近に、おろおろとした様子の少年がいた]
─教会─
…………えっ? ライくんが私を? あ、はい、わかりました
[あのあと教会へ戻ってきて、神への祈りを捧げていたのだが、神父様に呼び止められ、ライヒアルトが彼女を探していたことを聞く]
……とりあえず、広場に行けば居る、かな?
[んーと考えていたが、そう呟くと教会をあとにした]
ふーんそっかぁ。
[噂の話には少し残念そうなそぶりを見せ
アーベルに釣られて目線を動かしながら]
おじさん。
[にかり、わらう。]
[頭を抱えていたかと思えば、気合い十分に豚の丸焼きを頼む女性に目を丸くした。]
美女と食用の野獣?
[顔が半分食べ物に占拠されている様子を見て、むしろ美女が野獣?なんて思い直してみた。]
近いけど薬じゃ解決できないの?…そっかー…。
…それって難病だったりして!?
[そんな事を良いながら目の前の女性をもう一度見やった]
いや。…ないかぁ、それはないなぁ、確実にない。うん。
胸おおきいのいいなー
あら、昨日の……
どうしたの?
[幾度か瞬いてから近寄り、問いを投げかける。
しどろもどろに返って来た答えに、また、瞬いた]
そう。
仕方ないわ、知らなかったんだもの。
[背中を軽く叩いて言うと、
外に行って来ると言い残して練習所を出て行った。
髪も解かず、大通りを歩んでいく]
では今回は任せる。
有事の際には連絡を。
[彼が仕事以外で端末を使って話すことは殆どない。
故に、次の言葉には了解と短く返したのみ]
(ベッティが使ってくれてて嬉しいのと
ハンスのフォローが絶妙でびっくりした。
にしても、名前を知るまでト書きでも名前使わないって
やめたほうがいいかな、コレ…。
語弊無いからキツいわ…。
レナーテごめんよ!)
ううん、師匠は悪くなんかないですよ。感謝してます。
それにアタシにお洒落なんて、分不相応ですからー。
[孤児院育ちの自分には、お洒落なんて夢の中の幻想でしかなく]
[すまなそうな口調の師匠に、満面の笑顔を向けた]
やっほー。何か買っていかなーい?
[カヤとアーベルに届くように大きな声をかける。挨拶の第一声はいつもこんな感じ]
……聞いたよ。アーベル、本番で演奏するんだって?
―広場・露店―
そんなに意外かい。
まあもう人前で歌うことはないだろうけどね。
[ベッティに返したのはそう苦くも無い苦笑]
[くるくると回る姿をみていると]
[やはり子供らしさを感じてしまって口元を隠す]
ローザさん?
[名前から顔が浮かばず][軽く首を傾げた]
やあ、カヤ君。
[おじさん呼びにはまた苦笑いながら]
[アーベルの近くにいる姿にも手を振った]
─広場・露店近辺─
[向けた視線は、苦い笑みを捉えて。
意を捉えきれず、瞬き、一つ。
手を振られたなら、こちらも手を振り返す]
ま、そういう噂に興味持つヤツも少ないからな。
情報集めるんなら、他のとこの方がいいって。
[残念そうなカヤに軽くこう言って、露店の方へと向かい]
なんか、久しぶりに聴いたな、にーさんの歌。
[ごく、軽い口調で声をかけた]
いやいや。
ちげーちげー。
病気じゃなくて、頭がこんがらがっていただけだって……プッ!
[笑いながらそう返し、言葉の最後にでかい骨を一つ吐き出した]
てか、すげえ失礼だな、おい。いや、いいけど。
胸だって、でかくていいことねえぜ?
運動とかするとき揺れて邪魔くせえし。
[笑いながら、むんずと胸を掴んだ]
あ。そうだ。
アンタ連続失踪事件についてなんか知らね?
[背筋を伸ばして歩み、視線を遠くへと投げる。
とは言えど、祭り近くの今は人波はいつにも増しているし、音を拾うと言っても限度があった。
大通りを真っ直ぐに抜けて、広場へと向かっていく]
/*
占い先示唆は出来たと、思う。
誰が妖魔なのか確信持てねぇチキンだからなぁ、中身は…。
現状の妖魔候補はカヤだが。
─広場─
[ライくんを探して少し早足で広場までやってきたわけだが]
(きょろきょろ)……あれぇ、ライくん居ないのかなぁ
[そう呟きつつ、自分より背の高い(とはいえ並の男性程度なのだが)のライヒアルトを探す
ちなみに、その頭の上にアーニャが乗ってきょろきょろしているので、こっちの居場所は目立ちまくり]
―広場―
やっぱり、来ていないか。
[もしかしたらと思って戻ってみたはいいが、やはり姿はなく。
歩き詰めで疲れたのか、軽く息を吐いて]
…あれ。
[ふと露店の方を見る。
先程別れたばかりの高身長な女性の姿が目に入る。
しかも何か無茶な注文が耳に入った気がする]
……どっから聞いたんだよ、それ。
[ベッティから投げられた言葉は予想外で、思わず眉が寄った。
個人的には、強制参加という時点でかなり不名誉な話だったりするのだが]
/*
(483) 2009/03/08(Sun) 22:37:34
(484) 2009/03/08(Sun) 22:37:35
内容的なものも含め、どんなシンクロですかと。
[さっきの今で目を逸らしかけるが。
ふと動きを止めて瞬く]
この香りは…?
[食べ物のものとも違う、花にしては少し強い香り。
元を探すように首を巡らした]
[納得したように頷く]
あ、そっか、悩み事があったの!わかった!
じゃあ、この広い街で3回会った縁があるんだから、
このローザが相談相手になってあげ…なんか出たー
[吐き出された骨を目で追う]
あ、失礼だったの!ごめんね!なんかこう…
御飯の食べ方とか、大きさとか、元気そのものだし!
元気なのはいいことってとらえてもらえれ、ば…
…うひゃーダイタン…
[胸を掴む様子に、同性なのにどぎまぎとしたが、続く言葉には首をかしげた]
んー?全然知らない。というかそんな事件あったんだ!
知らなかったの!
……毎年思うけれど。
どこにこれだけの人が収まっているのかしら。
[喧騒の中でぽつり呟く。
人、人、人。
幾ら経っても、慣れる気はしなかった。
音を選別するのだけは上手くなったのだが]
[ひとまずはと、迷わぬ足取りで広場の中央――噴水へと向かう。
流石に、人探しをしているからと言って、レナーテのように中央で叫ぶつもりはなかったが]
―広場・露店―
そんなことはないさ。
[満面の笑みで言われればそれ以上を返しようはなく]
もう歌う機会もそうないからな。
趣味でしかないし。
[眉を寄せるアーベルに笑いながら]
[こちらも軽く返してみせた]
─広場・噴水傍─
[手巻きタバコをふかす間]
[隻眸は周囲を見回す]
[丁度そこは露店の見える位置]
[見知った顔が集まるのが見えて居た]
……実行犯は二人。
これだけの人数が集まる街でその二人を探すのは、砂浜に落とした胡麻を探すようなもんだよな。
時間はかかるが消去法で探すつもりで居た方が良いのかもしれん。
[それならば身近な者の潔白から行った方が良いだろうか、と]
[思考を巡らせながら辺りを見回し続けた]
へぇ、そうなんだ。
[ベッティの言葉に驚いたようにアーベルを見てから
隣の露店から、串に刺した甘い飴をコーティングした果実を買い、かりと齧る。]
まぁ、爺っちゃに聞くのと噂とはまた違うしなぁ。
ん、ありがと。
[言いながら、ハンスを見上げて]
おじさんも歌、うたうのか?
…………あっ、居た!
[ライヒアルトの後姿を捕捉
何やら露店の方へと向かっている様子]
どうしたんだろ、ライくんあんまり買い食いとかしないはずなんだけど
[そう呟きつつ、人の間をするすると抜けてたどり着いてみると]
…………うわぁ
[目の前の豚の丸焼きにドン引きした]
悩みっつうかなんつーか……。
[ローザの言葉に、少しだけ考え込みながら]
今言った連続失踪事件の犯人を捕まえるっつう仕事があるんだけど、どうやって見つけたもんか、いまいちわかんねえってことなんだよな。
頭使うのはどうも得意じゃなくてよ。
[苦笑しながら、豚足ガジガジ。
事件を知らないというローザには]
んー、そうか。
あまり広まってねえのかなぁ。
[と、守秘義務とかそういうのを全く考えずに、頭ぽりぽり]
まあ、何か情報掴んだら教えてくれよな。
あ。ちなみにアタイの名前はレナーテ。
フーゴーとかいうおっさんの宿屋に出入りしてるからよ。
えーっ、もったいないですよ、師匠ー。せっかく上手なのに。
……お客さんを呼び寄せるのに使えないかしら。
[結局は発想がそこに行き着く]
あ、うん。昨日、閉店間際に薬を買ってくれた髪が長くてふわふわの女の人ー。
またお店に遊びに来てくれるって言ってたよー。
[身振り手振りを交えて、ローザの説明を]
[噴水の近くに目的の人物はいなかったが、代わりに目に入ったのは他よりも背の高い男。先に思い浮かべた女性とどっちが高いか、などと考えた。
辺りを見回す視線が自身を捉えたような気がして、ぱち、と瞬く]
……ええと、こんにちは?
[先の出会いを考えれば、なんとなく居心地悪く。
殆ど呟くように挨拶の言葉を発した]
[アーベルの問いには腰に手を当て胸を張って偉そうに]
ふふーん。アタシの情報網を甘く見ないことね。
なあんて。エルさんから聞いたよ。
……もしかして今、サボリ中?
[じーっとアーベルの蒼を見つめた]
─広場・露店近辺─
[歌う機会がない、という言葉。
彼が楽団を辞めた理由は、良くは知らないから、特に追求するでなく]
んでも、そのくらいで丁度いいんじゃない?
……やりたい時に、できるんだし。
[何気ない言葉。それには、額面通りでない意味も、ほんの少しだけ込められて]
そんなに驚く事、ないだろーが。
団長命令なんだよ。
[驚くカヤには、少しだけむっとしたように。
本意でない、というのは、態度に表れて]
─広場・噴水傍─
[隻眸を巡らす合間に視界に入った姿]
[髪を結ったままではあるが、その顔に見覚えはある]
よぉ、美人さん。
ハンスでもお探しかい?
[返す挨拶は軽いもの]
[何かを探す素振りを見せる相手に、以前見たことを思い出し訊ねてみた]
[そこで弟ではなく行商人の名を挙げる辺り、面白がっているのが分かることだろう]
[もちろん口元には笑みが浮かぶ]
[予測で動いた結果、追い越して居た様で後ろから掛けられる声にギギギと首を動かして]
アー、らいクン。ソッチニイタンダー
[アーニャっぽい口調でそういうと、逃げるようにライヒアルトの元へ]
……姉さんから、か。
[考えてみれば、自分から話したのでなければ自ずと情報の出所は限られるのだが]
……サボり、じゃねぇよ。
休憩中。
[実際の所は余り変わらないのだが。
ともあれ、投げかけられた疑問には、短くこう返した]
だってサボリ魔じゃん。
[アーベルがムッとした様子にはにんまり笑う。仕返しの心算。
ベッティの言葉にも笑顔を向けて]
相変わらずだなぁ、商売人。
孤児院居たころからその前向きってかひたむきってか変わってねぇな。
[ちょっと懐かしさを思い出し、目を細めた。]
[呼び掛けながら、彼自身も人形師のいるほうへと近付く。
そう高くない身長の彼は人に紛れて陰になり、離れた場所の友人には気付かない]
やあ。
丁度よかっ…どうかした?
[何やらぎこちない口調に首を傾げつつ、頭上にいる人形に対しても軽く手を上げて挨拶。
豚の丸焼きなどは視界に入れないようにしている]
エリザベート=クラヴィーアです。
[噴水のすぐ傍まで歩み寄り、男から数歩離れた距離を取る。
美人と呼ばれたことに対して謙遜するでもなく、眉を下げて共に名乗り]
ハンス?
彼を探すなら、もう少しお洒落をしているかしら。
……お知り合いの方ですか?
[本気とは取り難い軽口を叩き、問いを返した]
誘い出し、どこがいいかな?
「あとしまつ」しやすいのって、どのへんだろ?
[小さな口の中での呟きも端末は拾う。
頭の中は、最早そちらに気をとられているようで。]
[真面目に聞いてます!という顔でふんふんと頷く]
すごいお仕事だね!そんな仕事するのかー…。
こんなに人が沢山いるのに犯人かぁ…。
…。明らかに犯人ですって顔してるわけないもんねぇ…。
[なんとなく、この間タバコを吸っていた隻眼の男の顔を思い出した。仮にあの人が犯人だったら、とっくに捕まってそうなきがする。いや、捕まらないようにここに居ないかも?]
あ、でも私来たばっかりだから知らないのかも?
ほんとは皆知ってるのに言わないだけかも?
知らなくてごめんね!
[名乗られれば頷く。]
うん、情報があったら教えるー。
なんかあったら逃げ出して、そんで全部喋っちゃう!
よろしくね、レナーテ!
…おじさんのフーゴーかぁー。
あれ、私が居る宿屋さんの名前ってなんだったっけ。
気が向けば、かな。
皆と変わらないよ。
[ふーん、と頷くカヤに笑って]
人前で歌えるレベルじゃない。
鍛えているわけではないんだから。
[発声や呼吸法][忘れたわけでもなく][本当は今も極稀に]
[喉を守る染み付いた習慣もそのまま]
[けれどもう本職のようにはいかないのも間違いなく]
それよりもベッティがアーベルに何か習う方がお客は増えるよ。
ああ、あの人か。
[思い出して納得したように頷いた]
あー、私は何も見ていない何も見ていない
豚の丸焼きに齧り付くお姉さんなんて見ていない
…………よし
ライくん、用事って何かな?
あ? 喋り? 何でもないですよ
うん、なんでもない
[さっき見た光景について、何とか自分に言い聞かせて気を取り直すと、ライヒアルトに話しかける]
ふうん。休憩ねえ。
……じゃ、いっか。
[じーっと瞳を見つめた後、視線を外して口元に笑みを浮かべる]
あははー。
そういうカヤも変わんないよね。
[未だ自分よりも低い身長の少女に、柔らかい視線]
─広場・露店近辺─
大きなお世話。
……大体、部屋ん中に引きこもって演奏とか、息が詰まるっての。
[にんまり笑うカヤに返すのは、子供っぽい反論]
……って。
その、「じゃ、いっか」ってのは何なんだよ?
[それから、妙な含みを感じるベッティの物言いに、思わずジト目になった]
そうそう。
犯人ですって顔してくれれば楽なんだけど、そういうわけにもいかないから困ってんだよ。
[苦い顔でため息を吐いた]
うん、まあ、情報のほうはよろしく頼むよ。
けど、気ぃつけてな。
失踪つっても、どういう意味の失踪なのかわかんねえんだから。
ああ。よろしく、ローザ。
[最後ににこやかに笑みを浮かべ、綺麗に骨だけになった豚をゴミ箱へ投げ捨てた]
─広場・噴水傍─
ああ、名乗って無かったな、そういや。
ヴィリー=アンハルトだ。
[相手の名乗りに笑みを崩さずこちらも名乗り返す]
ほぉ、あいつも隅に置けねぇな。
知り合いなんて上等なもんじゃねぇが、顔見知りではある。
で、何かお探しで?
[噴水傍の段差に腰を下ろした状態で相手を見上げながら]
[再び問いを投げた]
[咥える手巻きタバコから紫煙が立ち上る]
―広場 露店近く―
鍛える、かぁ。
歌って何鍛えるんだろ、喉?
[ハンスの言葉に、ちょっとだけ考え込む風を見せてから
ベッティの柔らかい笑みには、へへ、と、歯を見せて笑う。
どちらが年下か判らない。]
そだ、爺っちゃんが変な噂聞いたら教えろって言ってたから。
何か聞いたら、ベッティもおしえてくれな。
――怪奇大食い女!とか、路地で悪ガキが話してたけど、
それはきっと関係ねぇよな…
[ぽつり、呟いた]
―広場・露店―
まあ趣味の方が気楽ではある。
が、思いきり歌うことはもう出来ない。
それだけは少し残念かな。
[アーベルの声はそれに留まらないようす]
[その理由までは分からず][額面通りの意味で返す]
[ただその言葉とも裏腹に]
[琥珀の瞳はアーベルを肯定するように見ていた]
相変わらず風の流れない場所は苦手か。
[カヤとの会話を聞けば横から口を挟む]
?そうかい。
[幸いにして呪文のような呟きは聞き逃したが、聞いていたらどうなったことやら。
首を傾げながらも、話が移った為それ以上は不問となった]
ああ、そうだ。
そのことなんだけど。
[様子から神父の伝言を聞いたのかと察して、一度前置きしてから続けた]
今度の祭りの件でね。街の楽団が人形遣いを探してるらしいんだ。
予定していた人が、都合悪くなったみたいでさ。
それで、よければ出てもらえないかなって。
そっかなー?
さっきの歌、声楽家の人みたいで凄く上手でしたよー。
[師匠の言葉に残念そう]
うん。何か可愛い人でしたね。
香水売りって言ってたけど、そのうち旅のお話とかも聞けたらいいな。
ふふー。
エルさんからサボってるアーベルを見つけたらぐるぐる巻きにして連行するようにお達しが出てるのよん。
ついでに女装させて春の乙女にエントリーさせてもいいって。
[アーベルににたりと笑い、勝手に条件を付け加えている]
ね、アーベルぅ。あのハーモニカって、アタシにも吹けるかな?
[師匠の言葉に少しやる気が出てきたようだ]
[溜め息をつくレナーテに同調して苦い顔になってから、続く言葉にはポンと手を打った。]
そっか!失踪って、居なくなっちゃうって言うから、
怖いお兄ちゃんがお菓子もって、お嬢ちゃんこっちおいで
っていうやつかと思った!
突然足からなくなってくとか…
透明人間になる薬を飲まされるとか…
[なにやら怖い想像をしたらしく顔が真っ白になる]
うん!うん!気をつける!気をつけます!
[ぶんぶんと勢いよく頷いた。失踪に対する恐怖心が勝ったのか、骨だけになった豚には特別何も思わなかった様子。]
…あ、レナーテも気をつけてね、
沢山食べるけど美人だし!
御飯の中に失踪の薬が入ってたらイチコロだし!
変な噂……ねえ。
噂になりそうな人なら、一人知ってるけど。
[カヤの言葉に、何となく広場にレナーデの姿を探した]
うん、わかった。何か聞いたら連絡するよ。
ブンタさんも大変だね。
路地ね、りょーかいっ。
[からからと明るい声。
ならあの道をおびき寄せてあっちかな、等と脳内でマップを検索したりしつつ、頷いた。]
そいえば、なんかヴィリーって奴が面倒そうだ。
裏通りの方で、事件の目撃者とか探してるみたいだった。
アンハルトさんですね、よろしくお願いします。
[手を前に揃え、一礼する。
顔を上げると落ちてきた髪を、軽く払った]
実際のところは、久しぶりに会った昔馴染みですけどね。
ご期待に添える話はなさそうです。
[微か笑みを作る。紫煙を厭う表情は見せなかった。
風向きには注意を払っていたが]
ええ、少し――弟を。
そういう貴方も、何かをお探しの様子でしたけど。
ま、かんけーねーっちゃかんけーねーんだけどさァ。
あ、そいえばベッティって今どーしてんの?宿?
[噂になりそうな人、と言われ思いだしたのは噴水で泳いでいた(?)女の事。
まさか同じ人物を思い描いているとは思わずに]
孤児院に泊ってたりするのか?
―広場・露店―
喉は当然だけれども。
筋力も体力も本気で歌うには必要になるんだよ。
[考え込むカヤへ真面目に答えてからクスリと笑う]
まあ、一番大切なのは「楽しめること」だけどね。
それをなくしてしまうと歌えない。
[サラリと言いながら視線を外す]
[見上げた空][何度か瞬いた]
[ローザの想像に、レナーテも嫌そうな表情をして]
うわ。それは怖いな。
世の中、何があるかわかんねえからなあ。
[うんうん頷いて同意した]
うん、アタイも気ぃつけるよ。一応は。
仕事が仕事なんで危ないところに足踏み入れなければいけないってのはあるんだけどな。ははっ。
って、おいおい。美人とか勘弁してくれよ。
そういう柄の人間じゃねえからさ。
[照れたように、頬をポリポリとかいた]
んじゃ、手がかりとやらがどこにあるかわかんねえけど、適当に歩き回るから、アタイそろそろ行くよ。
悩み聞いてくれて、サンキューな。
あ、ううん。今回は師匠と一緒にフーゴーさんとこ。
院長先生は泊まってもいいって言ってくれるけどねー。
カヤはブンタさんとの生活、上手く行ってる?
─広場・噴水傍─
[一礼する様子を隻眸で見つめてから]
そうかい、そりゃ残念だ。
面白い話を聞けるのかと思ったが。
[紫煙は軽く風が吹くだけで直ぐに拡散し]
[けれど周囲に薫りを撒き散らさずに広がって行く]
弟……ああ、あの坊主か。
そいつなら向こうの露店に居たぜ。
[そう言って、親指で行商人の露店がある方向を指し示す]
俺か?
探してると言えば探してるが、今はただ周りを見てただけさ。
俺の探しものはそうそう見つかってくれん。
ありがとう。
[視線を戻してベッティに笑う]
香水売りか。
少し違った視線からの話が聞けるかもしれないね。
[アーベル女装云々には軽く吹き出したりも*して*]
[仮にさらに突っ込まれていたら再発していただろうが、幸いにもそこは問われずに済む
そして、頼まれ事についてライヒアルトの口から聞くと]
あー、その話か
……ん? あ、いや、気にしないで
[そのことついては、昨日アーベルから話を聞いていたため、おおよそのことは把握済み
依頼が来ることもその時点でもしやと考えていた事態
んー、と顎に指を当て考えていたが]
…………うん、いいよ
ちゃんと見合った報酬がもらえるなら
[そこは死活問題ゆえ譲れないところ]
─広場・露店近辺─
[更ににんまりとするカヤには、こちらも更にむぅ、とする。
年上なのに、らしくないのはこんな反応のためか]
好きでできるんだから、いいじゃない。
……そりゃ、制限もあるだろうけど、さ。
[ハンスの返事には、くすり、と笑う。
言葉には、まだ何か潜んでいるようで。
けれど、真意は蒼の奥]
苦手っていうか、落ち着かない、ってとこかな。
ずっと『一緒』なわけだし。
[言葉に応ずるように、ふわり、巡る、風]
―広場・露店―
へえ、体力筋力居るのか。
大変そうだな、意外と。
サボるのも仕方ねぇか。
[誰のことか言及はしないけれど、ハンスに釣られて空を見る。
花に誘われたか、黄色の蝶がひらりひらりと飛んでいた。
ベッティの言葉には、ん、と頷いて]
爺っちゃんとは仲良くやってるぜ。
仕事の時間でお互い会えなくても、魔法の黒板でやり取りしたりさ。
[にっこりと、笑みを作った。]
ヴィルが?
[彼の呼んだ友人の名が出て、それまで沈黙していたが尋ね返す]
目撃者は上が封じているはずだ。
滅多な事では、こちらの情報は洩れないはずだが。
まぁ、ねぇ。
でも裏通りをあんな堂々とズカズカ歩くなんて、度胸あるぜ。
厄介そーな気がするから、注意してみた方がよいかも。
なんだろ、勘?
[最後に付け加えた一言が一番強いのだけれど。]
……って、何だよ、それ。
[縛っていくとか、女装してとか。
さすがに、笑って流せない話に、更にジト目になってみたり。
それでも、ハーモニカの事を問われたら、それは戸惑いに取って代わり]
……って……コレ?
まあ……音出すだけなら、誰でも出来るだろうけど。
[吹きこなすのは難しい、と暗に言いつつ、取り出すのは愛用の銀色]
ヴィリー………って、ライくんのお友達かぁ
だとしたら、厄介な人を呼んじゃったね(くすくす
……ああ、路地の方は任せるよ
ちなみに、事前に場所を教えておいてくれると助かるな
領域張るのは手間が掛かるから
あれ、知っていたのか。
[相手の口振りに瞬く。
そのまま考え込み始めた人形師が再び口を開くのを待った]
…本当かい?
よかった。
[やがて満更でもない返答が得られ、ひとまず安堵の言葉を紡ぐ]
報酬については、ぼくからは何とも言えないからね。
直接交渉してもらうしか。
―広場/噴水近く―
お聞かせできることと言えば、他愛もない昔話くらいです。
[中空を見つめ、ゆっくりと瞬いた。
僅かに首を傾げたもののすぐに向きは戻り、ヴィリーの指した方角を見やる。
目的の人物と、他者の姿とを認め、ああ、と小さく呟いた]
いるなら良いんです。
ありがとうございました。
[別段急いた様子はなく、同じように段差に腰を下ろした]
見つかり難いもの――ですか。
早く見つかれば、良いですね。
[何かは知らず、ありきたりな文句を紡いだ]
仕方ないって……。
まあ、気持ちはわからなくもないけど。
[カヤの言葉にちらりとアーベルを見た後、視線を上に向ける。自由に空を飛ぶ蝶の舞うを眺め]
……魔法の黒板?
何、それ?
[視線を戻し、笑みに目を瞬く]
―広場:露店近く―
ん?
何回でも書いては消せる黒板!
頭で思った色が出せるんだぜー。
[養父が彼女との生活に必要なものを、と、色々考えて買ってきたもののひとつだ。
答えながらベッティへとこてり、首を傾ける。]
宿屋かー、あそこメシ旨いよな。
いちおうー?…うーん、
でもそうか、そういうお仕事ならしょうがないのだわ。
美人なのにー!もったいないー。
きっと皆、言ってないけど思ってるはずなの!
照れてるの可愛いー。
[にやにやと見る]
あ、わかった!情報収集がんばって!どういたしまして!
私も頑張る事があるから、またね!
影になり日向になり応援してるの〜。
[お前はレナーテのなんなんだと思うようなセリフを発してから手を振り、自分もそろそろ真面目に品物を売らねば、と、他の店の邪魔にならない場所を*探しに行く*。]
大丈夫よ。縛るのは得意だから。
[旅の商人生活。商品を梱包するのは本職だ]
[輝く銀色に視線を向けて]
うん、それ。
お客さんに注目されるのに使えないかなって……動機、不純かしら?
何、普通に調べている分には問題はない。
それにあの見た目だ。ぼくらにとっては良い隠れ蓑にもなる。
[半ばその為に呼んだようなものだと、冷淡な声は告げる。
面白がるような声には一つ溜息を洩らして]
…まあ。
いざとなれば、排除するだけだ。
─広場・噴水傍─
昔話ね。
あいつのことを思うなら言わない方が良いだろうよ。
[己が聞いてしまえばからかいの対象にしかならない]
[何より、今は術の展開もあって正直なところあまり聞く余裕は無かった]
[同じように段差に腰を下ろす相手を見やり]
行かなくて良いんか?
探してると言うことは、大方また逃げ出したんだろう。
……そう、だな。
早いとこ見つかれば楽なんだが。
[どうかな、とぽつり呟いた]
へえー、面白そう。
あたしたちにもあると、連絡事項のやりとりに便利かも。
[師匠の顔をちらりと見やる]
うん、美味だったよー。
一度泊まると、他の宿屋に泊まれなくなっちゃう。
[カヤの最後の言葉に全力で同意した]
カヤって、ブンタさんのご飯も作ってるんだっけ?
睡眠薬を仕込んだ「針」を持ってるから。
路地入って左曲がったとこに木箱が積まれたとこがあるからさ。
そこに、寝かせておくよ。
…3時間くらいしか効かないから、気をつけてくれよ?
[言って、さっと左手首に巻いた小さな時計を見下ろした。]
隠れ蓑、かぁ。なるほどね。
ところでさァ、捕まえるのって生け捕りだろ?
その後どうすんの?
売るのか?
[マフラーに口元を隠しながら、ふと思った疑問を口にした。
そもそも二人は、同じ目的なのだろうか?など。]
―広場:露店近く―
[ベッティの言葉に、うん、と頷いて]
雑貨屋で買ったらしいぜ。
ん、飯?
うーん…作る事もあるけどあんまりかな。
どっちかってと爺っちゃんが作ってくれるよ。
俺が作ると煤の匂いがして嫌なんだってさ。
[へっへっへ、と悪戯っぽく笑いながら
帽子のつばを、人差し指と親指で引き下げた。]
―――裏通り―――
んなわきゃねえって。
[重ねて美人と言われれば、小さく手を振り、ローザと別れた]
さーて。
とりあえず、特に当ては無いが、裏通りとやらに行ってみるかね。
[露店ででかめのべっ甲飴を一つ買って、それを口に含みながら、裏通りへと足を踏み入れる]
『……』
[途端、さらされる好奇の目]
はっ!
なるほど、こりゃ柄悪い。
そうですね。
私、喋りすぎてしまうきらいがあるようですから。
[前屈みになり、立てた膝の上に頬杖を突く。
会話より、指された方向へと意識を向けていた]
たまには、放って置くほうが良いこともあるかなって。
いつまでも構ってばっかりじゃ、いけないでしょうし。
……あ、お邪魔でしたら、行きますけど。
[そこで、視線をちらりと横に流す。
はきとしない呟きの先を追うようだった]
……というか、お前ら何が言いたい。
[サボるのも仕方ないとかなんとか。
好き放題言われてる気がして、ぽつり、と呟く。
強く反論できないのが痛いといえば痛いが]
いや、だから、問題が違うだろ。
[縛るのは得意、というベッティの言葉に突っ込みを入れ。
続いた疑問の声には、んー、と言いつつ、首を傾げる]
……音って、そん時の気持ちが『映る』んだぜ?
下心ありなら、それなりの音にしかならない……と、俺は思うけど。
[知っていたかとの問いにはこくりと頷き]
うん、昨日弟くんから聞いて
彼もそのことに興味があるみたいでね
[報酬は直接交渉で、と言われると]
あー、分かった
さて…………となると人形の流用は何処まで利くかだなぁ
とりあえずは、曲目と向こうのイメージ図、かな
[ぶつぶつとそう呟いていたが、ライヒアルトを見上げると]
もし、責任者に会うことになったら、それと報酬の見積出しとくように言っといてほしいな
あるいは、直接交渉先を紹介してくれるか
─広場・噴水傍─
賢明だな。
[昔話に関して口を閉ざした相手にくつりと笑う]
放っておくのは良いが、目は光らせておいた方が良いと思うぜ。
あの手のは時に何をしでかすか分からん。
[そう言い切るのは先日の青年と自衛団長のやり取りから]
[去り際に聞こえた言葉もその要因]
ん、ああ。
特に邪魔と言うことは無いが。
美人が傍に居ると言うだけでもありがたいところだしな。
[返すのはやはり軽口]
[咥えた手巻きタバコの長さはまだ半分]
[吸い切るまではまだ時間があった]
あはは、煤の匂いのご飯はアタシも嫌かも。
[悪戯っぽく笑うカヤの姿に、幸せそうで良かったと目を細めた]
[首を傾げたアーベルに、困ったような表情]
……そっかー。
なら、良い商品を売ってるんだよーって気持ちを込めないといけないのかしら。
音に負けない商品と、商品に負けない音とで、お客さんを満足させるのね。
[何か盛り上がっている]
『……おい、あれ』
『うむ。怪奇!大食い女だ』
『もしくは、恐怖のスプーン娘だ』
『そして、珍妙なる噴水クィーンだ』
……。
[好奇の目、というか、ただ珍獣が現れたというような感覚だったらしい]
おらぁ!
言いたいことあるなら、目の前で言えや、コラァ!!
『怒ったぞ!逃げろ!』
『でかいのがうつされるぞ!』
『スプーンでかき混ぜられるぞ!』
[大声で叫ぶと、そんなことを言いながら散り散りに逃げていった]
弟君?
[それだけでは誰のことか分からず、少し首を傾げた。
考え込む様子にまた暫し黙って]
ああ、責任者についてはぼくもよく知らないが…
探していたのはエリザベートさんだから、彼女に聞くといいかも知れない。
[頼みを受けた楽師の名前を出した]
[何が言いたい、というアーベルの言葉には肩を竦めて]
別に?
[なんて言っておいてから
ベッティの言葉には、うん、とひとつ頷いて。
口元のマフラーを鼻の上まで引き上げ帽子のつばを少し下ろした。]
─広場・露店近辺─
……俺は商売人じゃないから、そこらはわからんけど。
楽器が応えるかどうかは、奏者次第、ってのはあるんじゃね?
[盛り上がっているベッティに、ひょい、と肩を竦めて]
あと、楽器との相性、ってのも、やっぱり、あるし。
殺さず、上へ引き渡す。
それ以上のことは知らない。
[彼もまた下の者に過ぎない。
だいたい予想はつくが、とは口にはせず]
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