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そして、物語は動き出す。
目覚めたものが何処へ向かうか、それは一人一人の思うがままに。
どうやらこの中には、村人が9名、人狼が1名、囁き狂人が1名いるようだ。
占星術師 クローディアが「時間を進める」を選択しました。
─廃墟・何処か─
……『場』は、無事に構築されたようね。
それにしても、これは。
[小さな呟き。
形の良い眉が微かに寄る]
……星の翳り……か。
文字通りのものでなければよいのだけれど。
[小さな呟きの後、思案の素振りを見せ]
余り、干渉すべきではないのだけれど。
……一応、確かめておくとしましょうか。
[ふるり、頭を振る仕種に合わせ、髪飾りがシャラリ、と音を立てる。
そして、『御霊狩りの星詠み』は、*何処かへと*]
/*
ごめんなさい、鳩で見て。
芝が、生えました。
後一個か二個ずれてたら、パワーとかチャリオットとかデビルなんに。
よりによってジャスティスてはwww
ラブァーズ並に似合わないwww
そして、おまかせで囁き狂人…予感的中か。
誰だろなぁ。デス狙い。
クローディアのスターは空気読んでるけど…結局、おいさんのものなんだよなー。
/*
さて、こっちに戻って、と。
とりあえず、赤は回ってこなかったか(ほ。
おまかせで村人、ってことは、誰かを弾いてはいないねー。
にしても、エンプレスが来るかあ……ネタ、考えないと。
あと、くろたんのスターも。
しかし、くろたんにスターはハマリすぎだろ、ランダ神wwwww
/*
ヒーロータイムが終わって。
自分のカード振り分けの数字の低さに噴いた。
ハイプリエステスってどないしてカード使えと…!
活性化要員にしようかn
/*
・女教皇
女教皇のカードは直感や平常心、知性や安定した心理状況などを意味します。
* * *
←無駄に平常心はあr
そこを読まれたと言うのかっ。
精神関係の能力となると、痛み止めくらいかぬぅ。
ラスに毒受けた時くらいか、あとは。
治療系能力。
─廃墟・どこかの建物の上─
[建物の上を飛び回っていた足がふと止まる]
…ようやっとか。
[仮面が天へと向く。目には見えぬ何かを見るように、闇色はしばし天を見つめた。纏うのは笑う気配]
さぁて、まずは最初の獲物ば探さんとな。
獲得バトルロワイヤルの始まりじゃて。
[天へと向けていた仮面は再び前へと向き。闇色は廃墟に集まる気配を探り*始めた*]
じゃけぇ、ただ戦うっちゅーんも詰まらんのぅ。
……アクシデントばあってこそ、盛り上がるっちゅーもんじゃ。
[仮面の奥で口端が吊り上がる。『遊戯』にて何度も行ってきた”盛り上げる”行為。何をしようとしているのかが分かるのは、もうしばらく先の*話*]
/*
エリカ → エンプレス
マイルズ → エンペラー
リディア → ハイエロファント
ロザリー → ラヴァーズ
スティーヴ → チャリオット
ラス → デビル
クローディア → スター
この辺の振り分けが流石だと思った。
単なるイメージだけども。
ところでパワーはストレングスの間違いではなかろうか。
/*
奪取相手をどうしようかと考えて。
タロットを引いたらジャスティスが出たので反抗勢力でも出すとしよう。
ハイプリエステスだし女性にするかー。
/*
ケイジの本日の運勢。
デスの逆位置(爆
一度リセットしろと。
リセットして何か始めることはあまりないような。
と言うかデスはクローディア襲撃の暗示なのかと。
やっぱ自分のこと占っちゃダメかねぇ。
[厭味なほどに荘厳な場。
場を占めるのは緊張と静寂]
『行くが良い』
[凛と放たれる低い声]
『その力を更に鍛え上げて戻るよう』
[その胸元で高い位を示す証が揺れる]
―廃墟街・どこかの建物の中―
――期待なんて、してない癖に。
[明かりがなければ建物の内は暗い。
闇色の中で僅か掠れた声が零れて壁にぶつかった]
[横たわるままで手を伸ばす。触れるカードは力に揺れて]
…始まった。
これで、やっと…、
/*
世界が欲しかったー
ま、いっか。ちなみに中身は隠者か力か戦車らしいとか誰かに言われた。そのとき意味はわかってなかったし、今でも自分のことなどわからんがね
[『ザ・フール』を手に取れば、22名の情報が流れ込む
最も。全て記憶する気などなく。雑多に頭にいれているだけだが]
バトルロワイヤルのはじまりはじまり〜…さてさて、どうしましょうかね〜
[敵の敵は敵な。多数の敵同士が混ざり合う戦い。一人の敵のみをみるよりも常に周囲を見なければならない、いっそ潰しあうのを横で見る。消耗するまで待つ。横槍を入れるというのも一つの手なのだが]
今日の風はどこに向いてますかねぇ
[カードを数度切り、そのうちの一枚。二枚と引いて、目を細める]
…ふぅむ……今日はあちらの方向が良いのですか。
[そのような考えを無にして...はカードによって提示された方向へと動き出した]
―廃墟 北西部―
[屋根伝いに移動をして。...は建物の影に隠れる槍を持った男を見つける
その男は気配も見事に消し、影を迷彩にして隠れている男は普通なら見過ごすものであっただろうけれど]
今日の占いは当たりましたねぇ〜。外れてはどうしようかと思いましたね〜
[それでも...は見つけた。それは言葉通りの占いなのか。なんなのか。
単に手品師ゆえに見せかけ。などについては敏感だったというのもあるだろうが]
…ふむ…あれは『豪槍』…もしくは『掃除屋』という人でしたっけ
[銀に縁取られたカードを四枚。手に取りながら、男の通り名を口にする。
主に、モンスターや犯罪者を相手を対象に戦う賞金稼ぎ。繰り出す豪槍は攻城兵器を思わせると聞いたような…と。
まあどんな凄い名であろうが、名もなかろうが気にはしない。
なにせ、今日はこちらで一つ拾い物をするという指針になって、そこにあの男がいたのだから]
―廃墟・どこかの屋内―
…んー?
[行儀悪くテーブルに足を乗せて眠っていた男が目を開ける。
懐からカードを取り出しピン、と弾いて]
はぁん、始まったのか、祭が。
[よいせ、と掛け声をつけて椅子に座りなおし、傍らのぼろい袋からゼリー状栄養食を取り出し、それを摂りながらカードが示す情報を眺める]
ふぅん…
[10秒で食事を終えて、空のパックをごみ入れに放り込む]
さぁて、今日は誰に楽しませてもらおうかねぇ。
[酷く楽しそうに笑って
袋を肩に担ぐと、獲物を求めて*屋外へと*]
では…いきますね〜。私の運命の…獲物…『力』の『豪槍』さん
[相手は警戒しているようだがこちらがいるのは屋根。更に相手にとって死角
容赦もなく。その槍を振るう利き腕に一枚。両足に一枚ずつ。そして避けるであろうことを予想して、遅らせて一枚。腕を狙って…四枚のカードを射出する。
風を置き去る勢いで射出されたカードを気づいた男は、腕を狙ったカードを避けると動作と同時に、足を狙ったカードを槍で払った直後。利き腕に遅れて放たれたカードが利き腕に突き立ち、鮮血が舞う]
[しかし腕の筋を狙ってわりに少しずれている。まだ槍が担えるだろう。ということを見て取りながら]
おや〜…上手く筋を狙ったつもりでしたが、外れましたか〜
[残念な結果のわりにいやに、陽気に呑気な声を『豪槍』に声をかけるが、返事よりもはやく、壁伝いに駆けて、屋根の上、こちらへと一気に接近し槍を突き出すが、それを体を半身下げて避け…そのままふわりと宙を浮く]
まだまだお元気のようで私は残念。あなたは何より。では続けましょうか
[ふわりふわりと自在に宙を浮きながら、銀製のトランプが手の中に踊る]
[それは、嫌らしい戦いであったことだろう。
相手の攻撃範囲から外れるように注意深く浮遊をしながら、無尽蔵ともいえるほど出てくる銀製のトランプで、上下左右様々に動きこちらを狙う男をその洞察力を持って先を見通し、あるときは相手の移動箇所に罠を張るようにトランプを放ち、本命を撃つ。
あるときはあえて接近を。そして突きが掠るのを許しながらも、搦め手を交えて絡めとるように、放つ。
決定打こそないがそれでも構わない。こうしていれば相手の体力及び精神力を削り取れるのだ。接近戦のスペシャリストだったのだろうが、真に相性が悪かったことだろう]
なかなか上手いものですねぇ〜。では、こんな手品はいかが?
[既に幾重にも軽傷を負いながらも、最初の一打以後、鉄壁の如く守りきる『豪槍』に感心の声を上げながら
言葉と同時に。雑多に手の上で転がるように銀製のトランプが動き、カーブを描いて足を襲う。
今まで直線の射出しかなかったためか反応が遅れた男の足を奪う]
[動きが鈍るであろう男にとどめ…と、片手に四枚ずつ、計八枚のトランプを出すが
男は怪我をしたわりに動きは早く、屋根より飛び降り建物内へと逃げ込む。
確かに建物内ならば浮遊能力もほとんどなくせて、接近戦に持ち込むこともできるだろうけれど]
やっとそうしましたか〜。血を抜いて冷静になれましたかね〜?
[もしくは槍という長物ゆえにしなかったのか。単なるプライドか
追うように、ふわりと屋根より降りて男が逃げ込んだ建物を見つめる。壁ごとトランプで貫くこともできないし、さりとて中に入ると今までの優位は消える。
とはいえ誰が見てるとも知れぬ以上手の内をさほど晒したくない。この戦いの勝利は決まってるとは言わないが、ほぼ掴んでいるのだからリスクは少なめにとりたい――などという思考はあるのかないのか。トランプをきって、一枚引き]
入りますか
[決定したらしい。薄暗い建物内へと足を踏み入れる]
[建物内は殺気に満ちていた。
そのわりに、暗闇のどこにいるのかはわからない。気配が消えているから解らないではなく。殺気がありすぎて、その源がわからないのだ
一度建物内へ入った、足を止め、軽く周囲を見渡してしばらく立ち止まり帽子の鍔に手をかけて被りなおしてから進み]
……〜!?
[闇より銀光が光ったのが目視したが、それが敵であると脳が理解するよりも速く。最速にて最短に突き進むやりは
咄嗟に体を動かして反らすことで、肩を深々と穿ってた]
どうしましたか〜?戸惑ってしまって〜?
[貫いた感触がおかしいことに戸惑い固まっていた男へと真上より声をかけるのは、男が槍で貫いている手品師の男
そしてその姿と同じ手品師は重力を無視して屋根に足を着いて、口の端を吊り上げた意地悪な笑みを向ける]
いやはや、私はこういうところが苦手なもので、ちょっとした手品をして気を紛らわしたつもりでしたが、楽しんでいただけたようで、『手品師』冥利に尽きるというもの
[その言葉を契機にか、豪槍の男が貫いたディーノは朽ちるように崩れ落ちる。手玉にとられたと察したときには既に遅い]
しかし、手品もお開き。真に残念。
ハートのジャックがあなたの退場へ導く案内人で〜す
[男の目の前に突きつけられたトランプ。ハートのジャックに焔が灯り次の瞬間に火を伴って破裂した]
[爆破されたようにして、燃え盛り、火災する廃墟の建物。二次災害を呼ぶように周囲に火をもらしているが、さほど勢いのあるものではなく、少ししたら勝手に治まるだろう
その中、男から受けた槍によるかすり傷は数箇所あれど、火傷もなければ塵も被ってない手品師は軽傷と火傷と衝撃によって気絶している男を背負って。そして、火が届かないであろうところに、放り捨てる]
『力』はいただいておきますよ…『豪槍』の脱落者さん
[気絶した男にそんな言葉を投げかけ、奪ったカードを手に見て、そしてしまう]
さーて…今回は一人ということに決まってますしね〜。後は他の皆さんの観察へといきますか〜
[火災など放ってき。密やかに戦いの気配を探して歩きはじめた。
しばらくすれば、『力』のカードの持ち主が脱落したことが*知れるだろうか*]
……。
[マイルズと一緒にいたビルとはまた違うビルの屋上。
男は、うつ伏せでスナイパーライフルを構えて、前方100メートルを狙う]
……。
[その銃の狙う先にいるのは、全身を白銀の軽装甲の鎧で固めているものが一人。
無論、警戒も無く無様に立ち呆けているようなことも無く、物陰に隠れたり、足早にかけたりしているのだが、鎧を身に包んでいるせいか、多少動きが鈍い]
……。
[スマートリンクにより、白銀鎧への狙いはこの距離でも外さない自信があった。
煙草を口にくわえたまま、ゆっくりと煙を吐き出し、引き鉄を引く───]
……ち。
[小さく舌打ち。
すぐにスナイパーライフルを黒い箱に格納して、その場から移動。
───ガッ!ガッ!ガッ!
と、激しい音がすさまじい速度で近づいてくる。
男は後ろを振り返りもしないで、手榴弾を一つ後方へ投げて、扉を開けて、急ぎ階段を下りる。
───ドン……!!
鈍い爆発音がビル全体に響いたが、それでもまだ男を追ってくる足音は消えない]
……。
[階段を下りて、10メートルほど前進してから振り返り、ショットガンを腰溜めに構え、白銀鎧の姿が見えた瞬間に発射。
数百発の散弾が白銀鎧に突き刺さり、その体がぐらつく───が、その体は倒れることなく、近づいてくる]
『見つけた』
[そんなことを呟いている白銀鎧に、第2射、第3射を浴びせる。
常人ならすでに5回は死んでいるというのに、白銀鎧はほとんどダメージが無いかのように、そのままの速度で男に近づく]
……「白銀の不死者(シルバーゾンビ)」め。
『その異名好きじゃないんだけどな。
まあ、仕事人のおじさんにこんな所で出会えるとは思ってなかったから、これまでの借りを返させてもらうよ』
[白銀鎧は、ゆっくりと剣を抜き放つと、それを大上段から一気に降りぬく。
対象から10メートル離れていたが、それでもその斬撃は、床を削りながら男の下まで迫る]
……。
[チッ!という音と共に、煙草の先端が切られたが、男は横っ飛びにそれを避けて、部屋の中へと入り込む]
『逃がすと思う?』
[素早くそれを追う白銀鎧───]
『っ!?』
[───だが、一歩部屋の中に入った瞬間そこには床が無く、勢いよく下の階に転落した]
……。
[男は、ワイヤーガンを用いて、部屋の天井へと張り付きながら、その様子を見守っている]
[階下に落ちた白銀鎧は、すぐに頭上から小型銃を乱射してくる攻撃に戸惑ったようにしていたが、すぐに気を取り直すと、剣を構えながら頭上を向き]
『くっそ!
こんなもんで、僕を倒せると思ったのかい!?』
……別に。
[言いながら、空になった小型の銃を手放すと、片手のままで器用に煙草に火をつけた]
『キーッ!!
余裕面しやがって!!
もう逃げるところは無いぞ!そのまま、なます斬りにしてやる!
……ゲホンゲホン!』
[銃の乱射により舞い上がった「埃」が白銀鎧の器官に入り、むせあがった]
『───!』
[そして、そこでようやく、先程の小型銃の乱射の意味を知った]
『てめ───!』
……エンド。
[男が吸っていた煙草を階下に手放すと───部屋の中に舞っていた「火薬」に引火して、部屋の中で大爆発した。
爆風の影響や、熱波などが天井に張り付いている男にも影響してきたが、中心部に比べればたいしたことは無い。
ビル全体が崩れだしたりすることも、ましてや、天井が崩れたりすることも無いように全て計算しての方法だ]
……。
[男は改めて、次の煙草に火をつけて、爆発の影響が収まるまで、その様子を見守っていたが、やがて、それが収まるとワイヤーガンを手放して、階下へと降り立った]
……。
[瓦礫の山が出来上がり、いまだに熱波が部屋の中に充満していたが、行動できないほどではない。
ゆっくりと辺りを見渡し、これほどの攻撃を受けても傷一つついていない白銀鎧を見つけると、短剣を投擲]
……。
[その体に当たっても、ピクリともしないのを確認してから、男は白銀鎧へと近づき、持っているソウルカード『チャリオット』を入手した]
……タフな奴だ。
[最後に呟くのは、白銀鎧がいまだに生存していることへの感嘆の声。実際のところ、爆発でのダメージというよりも、むしろ爆発の衝撃による気絶による勝利と言っていいだろう]
……。
[ゆっくりと大きく煙を吐き出しながら、男がその部屋を*後にした*]
/*
違った、全てのカードが云々って書いてた。
そして相手キャラのスタイルが決まらなくて困る。
途中かなりの勢いで寝てたけどm
─森─
[楽しめそうな獲物を探し、木々の枝を飛ぶ。どの場所に居ても極彩色の男の姿は良く目立つ。それ故か、その後ろから追いかけるようにして地面を駆けて行く気配が一つあった]
デートんお誘いかのぅ。
[ちら、と少しだけ視線を向けると、追いかけて来ているのは女性。ふざけてそんなことを言いつつ、探す前に見つかったようだし、と動き回れそうな場所を探し誘導して行く。森の中の少しばかり開けた場所で、男は枝の上でその足を止めた]
ワシん何ぞ用かいのぅ?
[姿を見せずに声をかける。相手の女性は見失ってしまった男を探し視線を巡らせながらその声に応じた]
『ここに居て用と言ったら一つしか無いでしょう?
貴方のカード、もらい受けに来たわ』
[不敵な笑みを浮かべた女性は、手にした銃で枝の上目掛け手当たり次第に発砲する。場所が特定出来ないことに少しずつ苛立ちを覚えて来たらしい。その射撃を避けるように、男は枝の上から降りて来た。その肩に小猿の姿は無い]
それもそうじゃな。
美人さんがデートに誘いに来たんか思うたが、当てが外れたわい。
……おんや。
[からりとした笑いを漏らした後、何かに気付き男はマジマジと女性を見つめた]
おーおー、なんぞ見たことある思うたら。
一昨年辺りん『遊戯』ば参加したにーちゃんの妹か。
形見ん銃ば愛用しとるようじゃな。
『なっ……。
どうしてそれをっ…!』
[女性に動揺が走る。その様子を楽しげに見やっていた男だが、隙は見逃さず即座に女性へと肉薄した]
[嗤う気配を含めながら女性の耳元で囁き、その腹部にボディーブローを一発叩き込む。囁きに更なる動揺を誘われた女性はその一撃を諸に食らい、後ろへと吹っ飛んだ]
『がっ……は……。
そ、んな……はずは、ない…!
これを届けてくれたのは、お前では無かった!』
じゃけぇ、こげな顔じゃったろう?
ほんで、おまはんばにーちゃんはこげな顔じゃったか。
[不意に顔を覆っていた仮面を取る。そこに現れたのは女性にとって見覚えのある顔。驚きに声を無くしている女性を後目に男は再び仮面を顔に合わせ、言葉と共にまた取り外す。次いで現れたのは、女性が良く知る肉親の顔だった]
『!?
貴様……一体……!』
サービスはここまでじゃあ。
ワシんこと教える気ぃはさらさらなかとよ。
『遊戯』ば関係者とだけ言うておこか。
『……くそぉ!!』
[頭に血が昇ったのか、立ち上がった女性は男に対し牽制の銃撃を二発。男が避けるのを見越し、腰に据えてあったエストックを抜き、避ける軌道上目掛け突きを繰り出した。仮面を直しながら避けていた男の腹部をエストックが襲う]
『取った!!』
[確信染みた声で女性が叫ぶ。手応えもあり、エストックは確かに男の腹部を貫いていた]
[しかし]
ざーんねんじゃのぅ、ワシゃこっちじゃて。
『!?』
[男の声は背後から。そして女性の首元には男の得物──刃を併せ持つトンファーが当てられていた。エストックが男の腹部を貫いているにも関わらずに]
そっちは偽もんじゃあ。
証拠に、血ぃ流れとりゃせんじゃろ。
『馬鹿、な。
いつの間に、入れ替わった…!』
さぁいしょっからじゃて。
尤も、そっちんもワシに間違いはありゃせんけどの。
ほんじゃ、チェックメイトじゃて。
[嗤う気配を乗せ、男は女性の首へとあてていた刃を離しながら、逆の手の刃でその背中を一刀の下に切り捨てた。悲鳴を上げなかったのは女性の念持からか。くぐもった声を漏らしながら女性の身体は地面へと倒れ行く。偽の男を貫いていたエストックが抜け、それは闇色の塊となり。女性同様に地面へと落ちた]
ま、死にやせんけぇ。
治るまで大人しゅうしとくんじゃな。
[意識を失おうとしている女性へそう声をかけ。与えた傷を気にすることなく女性を仰向けにする。どこからともなく現れた小猿が女性の懐を探り、所持していたカードを見つけ男の肩へと登った]
おぅ、見つけおうたか。
……女教皇のぅ。
ま、ええか。
[カードを見てびみょーと思ったらしい。それでも獲得したことには変わりないため、男はそれを懐へと直す]
さぁて、こん後ぁどぎゃんしたろうかねぇ。
[楽しげな雰囲気で、小猿を肩に乗せた男は森の奥へと入って*行った*]
─湖・水上─
……Sturm,Anfang!
[湖上に響く、凛とした声。
銀の蔦が同じ色の輪に転じ、細い手に確りと握られる]
ってーいうかね!
アンタ、しつっこいんだよ、オバサン!
はっきり言って、いー加減、ウザイ!
[鋭い刃を水平に突きつけつつ、飴色が睨むのは水面に首を突き出す魚竜型のクリーチャー──ではなく、その背の上に悠然と立つ、真紅のドレスの女]
「嫌われたものねえ、『新種』のお嬢さん?
とはいえ……我が財団の研究テーマを完成させるためには、複数の『新種』の遺伝子を受け継ぐサンプルが必要なのよ。
複数の『始祖』の直系にあたる貴女は、その条件に最適なのよねぇ……」
そんなの……ボクが、知るかっ!
[嫣然と笑う女に向けてきっぱりと言い放ち、背の翼を羽ばたかせる。
水面を滑るように翔けて距離を詰め、水面に突き出した魚竜の喉元を切り裂こうとするが、それよりも一瞬だけ早く、女が手にした鞭でぴし、と魚竜の首筋を叩いた。
それが何かの指示になったのか、魚竜はこちらの到達直前に水面下に潜めていた尾を強く振る]
……っとと!
[とっさの急上昇でその一撃は避けたものの、それによって距離が開いた。
更に、追い討ちを駆けるかのように噴き出される、水のブレスを飛び退く事で避け]
あー、も、面倒なんだよね、この『キメラ使い』!
[自らは戦わず、遺伝子操作によって作り出したクリーチャーを使役して戦う『キメラ使い』。
自分を追い回す研究施設の幹部でもある女は、あらゆる意味で『タイプ』ではないのだが]
……ここで捕まって、挙句、カードまで取られるのは、さすがに情けないからなぁ……。
[小さく呟き、距離を測る。
相手は、実質水棲クリーチャー。
何度となく倒している、『慣れた』相手だ。
ただ、問題なのは野生のクリーチャーではなく、人の指示で動いてくるところ]
ま、対処法はわかってんだし……やる事は、一つ。
[小さく呟き、右手の輪に念を凝らす]
……Sturm,Teilung.
[呟きに応じ、輪は、一回りほど小さな二つの輪へと転じる。
女は、有効距離から外れているためか他に理由があるのか、仕掛ける様子は見えない。
否、わかっているのだろう。
こちらが仕掛けるには、向こうのフィールドに飛び込まなくてはならない事が。
それ故の余裕は、口元の笑みからも読み取れる]
……ホント、気に入らないオバサンっ!
[吐き捨てるよに言いつつ、二つの輪を両手に一つずつ持つ。
飴色の瞳が、す、と細まり、翼が大気を打った。
魚竜へ向けて急降下し、そのまま斬りつける──と見せかけ、直前で失速。
自由落下で魚竜と、そして、女の視界から姿を消す]
「……どこへっ!?」
[野生のクリーチャーであったなら、反射的に気配を追う事もできたかも知れないが。
操者の指示に忠実にあれ、と作られた魚竜は、顎の下に潜り込む気配に対処しきれなかった]
……もらうよ!
[声と共に左手の輪を魚竜の喉元に突き刺し、後ろに向かって大きく飛んで距離を開ける。
女は痛みに暴れるクリーチャーを制御しようとして、こちらから意識を逸らした。
その隙を、雷光天使は的確に捉える。
クリーチャーが暴れて立てる波を避けるよに舞い上がり、残っていた輪を女へ向けて投げつけた]
「……っ! しまっ……」
[しまった、という言葉は途切れ、紅が舞う。
その動きを目で追いつつ、戻ってきた輪を受け止めて]
……これで、おしまいっ!
[再度の降下。
右手の輪が、魚竜の額に喰い込んだ。
絶叫とも取れる咆哮が響き、やがて、その身体が沈み始める]
「……ちっ!」
[舌打ちと共に、女は魚竜の背から飛び退き、岸へと降り立った。
しかし、先の傷が響いているのか、その動きは鈍い。
故に、捉えるのは容易かった]
……Sturm,Kombination!
[声と共に、輪を頭上に翳す。
声に応じるよに、先ほど魚竜の喉元に突き刺してきた輪が水中から飛来し、二つの輪は重なって一つの輪に戻った。
本来の大きさに戻ったスライサーを、女の背へとためらいなく投げつける。
再度、真紅が舞い──それで、勝負はついた]
……っとに、いきなりやーなのに会っちゃったなぁ。
他にも、気が滅入るのがいるってのに……。
[ぶつぶつと文句を言いつつ、倒れた女の横に降り立つ。
目当てのものは、すぐに見つかった]
……『エンプレス』、か。
ま、ある意味お似合いだったかも、ね。
[皮肉るような口調で言いつつ、それを胸ポケットに入れる]
……さあて、と。
まずは一勝、かぁ。
あー、なんか疲れた。どっかで一休みしよっと……。
[それから、は、と一つため息をついて。
ゆっくりと、*歩き出す*]
/*
くろたんの方がノーマルバトルになるので、あえてこっちは変則にしてみた。
……ネタ的に、某案山子のアレをちょっと引きずってるのは、否定しないよ!
―廃墟中央部。一際高いビルの屋上―
ん〜。やってますね〜。やってますね〜。
[ビルの派手な爆音。森の方向から二つの力の衝突。
それを遠くから確認するように屋上に立ちながら、帽子から出したリンゴを齧る]
しかし…見渡せるわりにあまり把握は出来ませんね〜
[そりゃ当たり前である]
―廃墟・建物の屋上―
[噴き上げる炎が起こす風に青の髪が弄られる。
幾らその内に鎮火しようとも、炎という力は侮れない]
清めの炎、かな。
[崩れ落ちることはない。
半端に終わるソレは廃墟を悪戯に傷付けるだけで終わるのだろうけれど]
[不意に肘をついて体重を掛けていた屋上の手摺を持ち直す。
床を蹴れば細い鉄の上で倒立をするような体勢に]
[どうっ]
[今先程まで立っていた足元を炎が焦がす。
火災現場から飛んで来たものではない]
…久しぶりですね、こんなところで会うなんて。
[逆さまの朽葉色が瞬く。
炎を放った相手、銀色の髪を持つ男に]
『うん、僕も驚いたよ』
[男は柔らかく、先程の攻撃を放ったことすらも忘れたように笑んでいた]
『そうしてると「吊られた男」そのものだね。
君には似合わない気がしてたけど、そうでもなかったのかな』
はは、…俺もどうして選ばれたのかわからないんですけどね。
[手摺を弾くように跳び上がる。
空中で回転をこなし、再び手摺の上に正立で着地をして]
貴方も似合いませんよ、「皇帝」なんて。
どちらかと言えば「魔術師」じゃないですか?
ねえ、――「焔の支配者」?
[双方の口元に笑みが浮かぶ。
傍から見れば穏やかなソレなのだろうけれど]
[鏡像のようにそれぞれが片手を薙ぎ払う。
軌跡に残る複数の短剣と炎]
[ どぉ ん ]
[背中側の火災現場から響く爆発音。
戦闘開始を告げるのはソレで充分だった]
[放つタイミングは同時。
短剣は炎を切り裂き、炎は短剣を包み溶かした]
[同時に手摺を蹴って肉薄する。
眼前で見開かれる深い藍色に、にこやかな笑みを返して]
残念、checkだ。
[勢いを殺さずに身体ごと突っ込む]
[魔法を得手とする男は腕力の方はからっきしで、体当たりを耐えられる筈もなく無様に吹き飛ばされ床に転がり。
勢い良く振り下ろされた右足に胸部を押さえ込まれた]
「あの時」は遠くから撃って終わらせたから、知らなかった?
[鈍い音が足裏から響く。固い靴裏と肋骨とが擦れる音]
ま、とりあえず。
[握り締められていた男の拳。
開くと同時に強大な炎が膨れ上がるが]
[知っていたかのようにその掌の中央を短剣が貫く]
寝ていてくださいな。
[苦痛に歪む男の眼前に生まれる短剣。
重力以上の速度を持って落下し――]
[ごぃん]
[眉間に直撃した短剣の柄で男はあっさりと気絶した]
…ほんっと、体力ないなあ。
戦法にも変化がないってのもどうかと思うけど。
[男の胸元から足を下ろし、長いマントを引っ繰り返す。
幾つかのポケットの中からカードを引き抜いて]
それじゃ、貰っていきますよ。
[『エンペラー』のカードを手に、朽葉色は楽しげに*笑んだ*]
―廃墟・その一角―
…さぁて、どうすっかなぁ。
[廃屋から出て暫くうろついて、もちろん不意打ちを受けぬように警戒などしながら。
ふとカードを眺めれば、既に何枚かのカードがその主を変えていた]
っと、こりゃのんびりもしちゃいられないかぁ?
[とは言いながらもやはり急いている様子はない。
うろうろしているうちに物陰に一つの影を見つけて立ち止まる]
んー?
ま、いいか、あまりのんびりしてて他のやつに持ってかれても困るしな。
[そう一人呟くと、その影に向かって静かに駆けていく]
[駆け寄って、ある程度間合いを詰めたところで空気の刃を一つ放つ。
それは目的の人物を掠めてその向こうの壁に小さな傷を作った]
はぁい、お嬢さん。俺と遊ばないかぁ?
[刃が掠めたことでこちらに気付いた影が、男を見て身構えるのにへらりと笑みを浮かべて、そんな場違いな言葉を掛ける]
『…風刃』
おー、俺の事知ってたのか。
光栄だね、そりゃ。
[目の前の女が通り名を呟くのににやりと笑って、じり、と一歩歩を進める]
それじゃ、ますます丁重にお相手しねぇとなぁ。
[笑う。それは獲物を見つけた獣の笑み]
[女が剣を抜き放つのを見て口笛を吹く]
また随分無粋じゃねぇ?
ま…こんなところで二人っきりなら…やるこたぁ決まってるよなぁ?
[口角を上げて。値踏みをするような視線を這わせて。
男が踏み出そうとするのを見るや、女が斬りかかってくる。
その間際、手首を返した男の手の内には漆黒のロッド]
…「いい声」聞かせてくれよ…なぁ!
[斬りかかる剣をロッドで跳ね除け、そのまま先端で相手の鳩尾を突く。
僅かに呻き声は上がるが完全には入らなかったようで、女はそのまま数歩下がって剣を構え直した]
おやおや、意外と身持ちが堅いこって。
そんじゃ、こっちから行かせて貰おうかねぇ…っと!
[言い放って、男は踏み込んでロッドを振り上げる]
[振り上げられたロッドを見た女は、それを受けようと剣を構えて]
[だが]
[女の手前で振り下ろされたそれから刃を一つ飛ばして、そのままロッドを地に突き立てると、それを軸にして体を浮かせて蹴りを放つ]
『な…っ!』
[最初の刃を避けた女は、次の行動には対応が遅れて、蹴りの直撃を受けた体は大きく飛んで壁に当たって落ちた]
ん、いい声。
[女の上げた呻き声に心底楽しそうに笑いを零し]
状況判断ってやつが甘いなぁ。
想像力が足りな…っとぉ!
[歩み寄ろうとした男に剣が突き立てられる。辛うじてそれを避けたが脇腹に僅かに赤が滲んだ]
まだ動けたとは、あんたもしぶといねぇ。
でも、あんまり時間掛けてる場合じゃなさそうだし…
名残惜しいけど終わりにしようかねぇ?
[ロッドを構え、軽く旋回させる。無数の小さな空気の刃が現れる]
…喰らいな!!
[そう言ってロッドを振り上げると、それは一斉に女へと降りかかりその体を切り刻む。
浅く浅く、傷は残しても決して致命傷にはならない、それ。幾つかは動けぬように要となる場を傷つけてもいたけれど。
もっとも数が数だけに痛みと出血はかなりのものかもしれないが]
…顔に傷をつけなかっただけでもありがたいと思ってくれよなぁ?
[崩れ落ちて呻いて、それでも睨むような目を向けてくる女に、男はそう言って肩を竦めた]
さぁて、っと…それじゃ、頂くもん頂いちまおうかねぇ。
[にやりと笑って、もはや動くことま儘ならぬ女の元に近づいて。
女は怯えたような目をして逃れようと身を捩る]
んー、いい顔してるねぇ。
でもな、俺はあんたの体にも、ついでに命にも興味ねぇんだわ。
殺しちまったらその「いい顔」がみらんねぇし。
俺が今興味あんのは…なぁ…。
[男は女の体に視線を這わせ、衣服の隙間から覗くそれを目に留めて、手を伸ばしてそれを女から奪い取る]
……『ワールド』か。
お前さんには過ぎたカードだったみてぇだなぁ?
え、『斬り姫』さん?
[最後の最後に女の名を口にして]
[手に入れた『ワールド』のカードを暫し眺めたあと懐にしまって]
まずは一枚、っと。
さて、次はどうなるのかねぇ?
[それはもう楽しそうに][笑って]
[男は女を振り返ることなくその場を*立ち去った*]
[そしてまあ、何がどうしたのか。あれこれなそれこれで――つまり]
廃墟でバーベキューもおつなものですねぇ
[言葉通りのことがおきてました。
まあ小規模に、さほど大きくもない七輪を使ってイカをやいたり。魚介を焼いたり。じゅーじゅー]
腹が減ってはなんとやらですもんねぇ
[昨日喋った男との会話を思い出しつつ呟く。]
─森の中─
……ふーん。
結構、動いてるんだなぁ。
[森の中を歩きつつ、小さく呟く]
に、しても。
いきなり験の悪いのに会っちゃったよねぇ……冷たいったら。
[水飛沫を掻い潜りながらの戦闘の後、という事もあり。
服や髪には濡れた後が残っていたり]
後で、街の方もう一回見て回ってみよ。
シャワーだけでも、使えたら嬉しいし。
[はあ、と零れ落ちるのは、小さなため息]
―森―
…あぁ、はじまりか。
誰にも会えないままより、全体を見れなかったのが問題だな。
[少なからず、この森の中に居る限りには、無数の武具があるに等しいが。
気配にそう悟くなくとも、回りの木々が教えてくれることもある。
道なりに歩めば川へと辿り着き、足を止めた]
――…。
[樹木に身を寄せ、対岸から紅のドレスを隠す。
紫紺の眼差しは、此処で初めて人影を見た。
そうして、隠れたこちらに、はっきりと相手の視点が向いたことをも]
[そこに一つ現る気配に目を向ける。そこにいたのは、このディエルフィールドを構築した。女性]
おや…あなたは〜『御霊狩りの星詠み』さん?
ご機嫌はいかがですかね〜?
ああ、私は今は相手しませんよ〜。次のときが来るまでは、ね
ところで…匂いにつられてやってきたのでしょうか〜
[矢継ぎ早に挨拶。やっぱり遠慮がない上最後のほうは失礼でもある]
[ざわ、と川の水が盛り上がり、矢の形を成して宙に浮いた。
弓なきそれは、一直線に飛び、隠れた樹木を打ち貫く。
隣の樹木へ駆け、樹木ごと貫かれるのを防ぐと、一度その樹木を掌で撫でる]
…なるほど、実戦とは、こんな感じか。
[口元に笑みをのぼらせ、荊鞭を左手に生み出す。
的になるように木々から一歩踏み出し、相手が生み出す矢を荊鞭で弾いていく]
…届きませんわね。
[眉根を寄せ呟く声は確実に届かない、そんな距離。
荊鞭も、また届かない。
幾度矢を弾いても、眼前にある川から無限の矢が再生されるのは理解していた。
多少なり片口や腕に傷を追い、それでもあえて身を晒したのは――…]
…ん。
[相手の背後を確実につく為に]
[先程撫でた樹木の根が川向こうまで土を裂き、伸びて。
水の矢を用いる相手を地中から這い出で立た枝が隙間なく包み込む。
ただし、カードを入れてあった相手の鞄だけは、枝の牢屋から弾いた。
枝の牢屋を打ち破るために新たに生み出される水の刃を、荊鞭で阻害し。
川の上に、蓮の葉を生みだし向こう岸へ渡る]
素人だと、油断して下さってありがとうございますわ。
他の方々に手の内を悟られないための一辺倒なやり方なのでしょうけれど。
『恋人』のカードは、既に私の手の内に…。
[諦めるよう告げようとしたところで、戦意喪失の気配もなく、生み出される数多の水の矢。
溜め息混じりに枝を撫で、その内側の枝を増やした。
悲鳴が聞こえるとともに、矢はただの水に戻り、川へと落ちていく]
─回想・湖近くの森 枝の上─
[戦う気配に誘われ森の中から移動し。見通しの利く場所でその終わりを見やる]
ありゃりゃ、もうちょい早う来れちょったらのぅ。
[見ることが出来たのは、エリカが使役者を倒しカードを奪うところのみ。戦いぶりを見れたのは最後のほんの少しだけだった]
翼に、念動力。
前者はあん時ん子のを受け継いどったりするんかのぅ。
いやぁ、ほんに見てて楽しゅうて懐かしい。
[もう何年前になるかも分からなくなった記憶を掘り起こし、それを思い出しながら枝の上で小さな笑いを漏らす。立ち去ろうとするエリカには聞こえたか否か]
お相手はんは……ああ、あの財団の。
あ奴ん孫が連中の手に負えるはずがなか。
力量見誤もうとるのぅ。
おまんらの手に負えるんやったら、ワシらがとうに捕まえとる。
[かつての『遊戯』の時に『始祖』である青年を。倒れ伏す使役者を見て、男は鼻で笑うのだった]
─回想・了─
とりあえず…焼きましょう。マシュマロもありますよ
[あまりの光景に予想外すぎたのか。毒気を抜かれたのか。七輪を囲む二人
ただどこから出したのかだけ聞かれて]
それは秘密ですねぇ〜。手品の種がわかったらつまらないでしょう?
[既に手品というものなのか。
なんにせよ傍目に見られたら何をしてるのだろうと思われることでしょうが、食事です]
─森の中─
んー、そう言えば。
[宛てもなくふらふらり、と歩きつつ、ふと思い返す。
『エンプレス』獲得後、微かに聞こえたような気がした笑い声]
あれ、狐のおにーさん、かな。
……聞いときたい事、あるんだよなぁ。
[『新種』の『始祖』である事以外は知らぬ、祖父の事。
以前、リディアに言ったとおり、知ったから、会ったからどう、というわけではないのだが。
何となく、意識の隅に引っかかっているのも確かで]
……ま、その時は、色々と覚悟決めて……って。
おっと。
[不意に、歩みが止まる。止まったのは、川岸に人の気配を感じたから]
……誰か、やりあったあと……かな?
[そして呆れるような光景の食事光景を終えて]
では、また〜…クローディアさん
[帽子を手に取り、礼をして、屋上より飛び降り、あわや地面に衝突という手前でふわりと落ちる勢いが止まり、そのまま宙返りして着地し森方面へと歩きだした]
…こんな感じ、か。
[水の矢で裂かれたドレスの生地に、生み出した花を宛がう。
薬草がわりの力と、飾りとしての機能と一挙両得。
自分を含めた幾人かが二枚目なカードを得たことをカードから確認し。
恋愛と太陽、それぞれのカードをドレスの裾に仕舞う。
ふと、木々のざわめきに紫紺の瞳を上げた]
白の鳥…?
[不思議そうに呟くと、周囲を見回す]
─現在・未だ動かず枝の上─
[二枚に増えたカードを取り出し、じいいいと見る]
……ほー、結構カードの移動が起きとるんなぁ。
まずは半分、篩んかけられるじゃろか。
[カードを見ていると言うよりは情報を読み取っていると言うのが正しかった。肩の小猿も真似してじいいいっと見ていたり]
ま、そげなことよか、も一つ考えんとのぅ。
[ぴらぴら、とカードを揺らしてから懐へと直し。ようやく湖傍の樹の枝から移動を開始した]
[問いに答える声に、一つ瞬く]
……んー。
ま、何とかなるか。
[右腕の銀の蔦を確かめてから小さく呟き、声の方へと向かう。
翼は未だ、開いたままに]
んーと?
色んなイミで、はじめまして……かな?
[樹木に触れる、ドレス姿の女性に向け、最初に向けたのはこんな言葉]
―廃墟街―
張り切ってるなあ皆。
[『吊られた男』のカードを口元に伏せ、溜息をひとつ。
カードの数枚は既に所持者を変えている]
俺も人のこと言えないけどさ。
[ケープの裏には『皇帝』のカード。
同じポケットに『吊られた男』を収めて]
とりあえず今はこれだけ、かな。
まだ見れてないトコ多いし歩こうっと。
[両手を組み頭上へ、思い切り伸びながら歩みを進める]
―森―
[殊更気配を示すでもなく。とはいえ隠れるわけでもなく
鼻歌交じりに歩く。歌っている鼻歌は崩壊前にあったといわれる、ネズミーランドとかいうもののテーマソングかなんからしい]
おやおや?
[対峙するように見えなくもない昨日見た女性と。樹木に手を触れている女性
特に隠れるでもなく観察してみる]
―川岸―
[にこりと、人前に出る時相応の笑みを浮かべる]
そうですわね。
きっと――いえ、確実にはじめまして、ですわね。
皆様のように二つ名すらありませんが、ロザリーと。
[未だ木から掌は外さないが、紫紺はきつい色彩を宿さない。
少しばかり、それは細まり、木漏れ日の光を弾く]
…綺麗ですのね。
─川岸─
だよねぇ、見た感じ、下町とは直接関わりなさそうだし。
ああ、ボクは、エリカ。
……大体の事は、カード見ればわかるだろうから、割愛。
[口調は軽いままに返しつつ、しかし、隙らしきものはない。
相手を知らぬ──力量を悟れぬ状態では、ある意味同然のこと]
……ふぇ? 綺麗って、何が?
─森の中─
[纏う極彩色を隠すように枝葉の中を飛び進む。誰かに見つかり仕掛けられたとしてやり返すだけなのだが、あまりやり過ぎても楽しみが減る。そんなことを考えての移動方法だった]
……むぉ。
[河沿い枝を移動し、見えて来る2・3の姿。一つは見知った姿。それに相対するようにする人物と、離れたところで様子を見ているらしい人物は未だ見ぬ姿。カードで情報と照らし合わせる]
ふむ、あっちん嬢ちゃんは裏んもんやなかね。
こげな場所にゃ似合わん姿じゃが…選ばれおうたっちゅーことか。
さて、向こうんにーちゃんは……話しかけた方が早かねぇ。
[見たまま手品師のような姿をしている人物の傍へと行き、樹の上から声を落とした]
にーちゃん、何ばしちょるとね?
あん二人でも狙っちょるか。
おやおや、『雷鳴天使』さんに、後は…ふむ…どこかで見たような…
[樹木に手を着いたままの人を見て首をかしげつつ思う。
それは純粋に手品師として社交の場の余興の一つで呼ばれたとき…だった気がする。…とはいえ他の人と間違いかもしれないが―と思考していたときに上から声が降ってきて、見上げ]
おやおや、あのときのお面の兄さん。何って観察ですね〜。二人でやりあうのかな〜?と思いましてね〜
[あっさりと隠すことなく口にする]
―川岸―
まぁ、否定できる立場にはありませんわね。
[困ったような、それでいて穏やかな微笑。
エリカの名に、まず思い出すのは]
雷鳴天使、さま?
[天使の響きが気に入って、覚えた二つ名。
それでも問いを重ねる姿は間違いなく少女のもので、その差異に笑みを深くした]
貴女が、かしら。
[曖昧に濁しつつ、紫紺は眼差しを他方に向けた。
掌の木が新たな気配を伝えてくれたから]
[増えた気配には気づいていても、今は刹那、飴色を向けるのみ]
天使、さま、って。
[それから、紡がれた自身の二つ名に惚けた声を上げる。
さすがに、さま、をつけて呼ばれた事はなかったから]
……そーゆー呼び方されたのは、初めてだなぁ……。
というか、ボクが、ってなんで?
[問い返す様子は、多分、素]
観察けぇ。
戦い方見とくんは、後の対策になるしのぅ。
じゃけぇ、あん二人も二枚目は手ぇ入れとるようじゃしの。
連戦は避けるんとちがかねぇ。
[先程得た情報を交えそんな推測を口にし。枝に両足を曲げて引っかけ、逆さまにぶら下がる体勢を取る。肩に居た小猿は垂れ下がる男の髪の先にぶら下がり、ディーノの顔の横辺りへ]
―街外れ―
そろそろ終わりにしようか。
飽きちゃったー。
[廃墟が途切れ開けた場所で二人の少女が剣を手に戦っていた。
クスリと笑った空色がスゥと温度を失ってゆく]
Blauer Teufel.
[それまでと同じに響く剣戟。
しかし今度は仕掛けた側の少女が大きく体勢を崩した。
その腹に勢い良く叩き込まれる蹴り。
軽々と吹き飛ばされた少女は受身も取れないままに地へ倒れた]
動くな。
[更に氷の蔦が四肢へと絡みつき、起き上がることもできなくなる。
無表情に歩み寄り伸びた手によって、腰のポーチからカードが抜き取られた]
『The Hierophant』
確かに。
[空色が一瞥し、唇が弧を描く。
ゆっくりとそれを懐の中へと仕舞う]
それじゃ、いただいてくねー。
おつかれさま。
[一転して明るい声になると、こちらを睨みあげる少女にひらひらと手を振って歩き始めた]
このままずーっと順調だったらいいなー。
ええ。そんなとこですねぇ〜。情報は大切ですからね〜。
しかし、既に終えてましたか。それは残念…知っていたらお教えいただいても?
いえ、その前に聞いたほうがよかったですか。あなたはまだなのですかね〜?
[警戒のこもった問いでありながらも、声は陽気に
カードから新たに情報を得てない人]
[先程の情報で、眼前の少女が2枚目を得ていることは知りつつ、興味は尽きない。
新たな気配が、こちらを狙うなら木々が教えてくれるだろうと紫紺を戻した]
さま、では、いけませんか?
それならば何とお呼びすれば宜しいのでしょう?
[おっとり、とまではいかないが、戦場には間違いなくそぐわない響きで問い掛ける]
綺麗と思うことに、理由は必要かしら?
―相も変わらず廃墟街―
よい、っせ!
[曲がったドア縁に蹴りを一発。
片側は崩れ、片側は歪んだ扉に塞がれていたそこを解放する]
[当然、埃は巻き上がるのだが]
…っ、うぇ。吸い掛けた。
[ぱたぱたと眼前で手を振り埃を払って覗き込む。
入って正面にカウンター、ロビーは異様に広々と]
……目ぼしいものはなさそうだな。
[探しているのは食料の類。両腕を組み、溜息を吐いて]
/*
むー、カードに上手く絡めた相手とできませんでした。残念。
不死者も実直そうな青年も既出っぽかったので。
企業重役は上手くイメージできませんでしたw
さてさて。現時点で色々変更が入ってきている(何)設定。
上手く整合性つけていきませんとね。
―廃墟―
――これで良し、と。
穴あきじゃ締まりがないからなぁ。
[縫い口をつつ、と撫でるとゆっくりと立ち上がる。
一寸、視線をドアの向こうへと向けて、眼鏡を中指で直す]
出てきなよ。
流石にそんなに見られてて気付かない事はないねぇ。
こうみえても、おじさんシャイだから。
[く、く、と笑う様子は、シャイとはかけ離れていたが。
ドアが開けば、一人の青年が睨みつけた]
…で。どちらさんだい?
金を貸して欲しいなら、話を少々しよう、か?
[怒号と共に否定の言葉を言われれば、口は一文字に結び片眉を上げた。
青年の名乗りを受ければ、左手で顎をさすりつつ]
ああ。あれの兄弟かい?
大きくなったねぇ。
[小さく頷く。
その様子が気にくわないのか、青年は男に呪詛を言い続ける。
しかし、其の言葉も何処吹く風。ふぅ、と一息つくと、ようやく口を開いた]
やれ…『お前のせいだ』か。
みんな同じで聞き飽きたねぇ。弱者の言い訳は。
[にやぁ。と。
口元を吊り上げて]
元より契約書を渡して金利と払えない場合の代償は言ってある。
それを承諾して金を借りたのは誰だ?
金を借りる経緯まで至ったのは誰のせいだ?
自分で蒔いた種が茨の道を紡いだ。
[中指で眼鏡を直すと両手をポケットに突っ込んだ]
お前さんがやってるのは、その華に、傷つく事無く留まれる蜂に罵声を浴びせているだけに過ぎないねぇ。
[く、く、と笑う男を止めようと、青年は声を荒げる。
そして、彼は銃を構える。
「お前だけは許さない」と]
許さない、か…構わんよ。
[銃のトリガーを引かれる前に、傍にあったテーブルを蹴り上げ銃の軌道上に乗せた]
やれやれ。
客じゃあないが。
こうもまぁ、牙を剥かれて…落ち着いてられるほど、俺も優しくないからなぁ。
[テーブルに二発、弾が当たれば青年は舌打ちし、男を撃とうと射線をずらそうと駆ける。
対し、男は一拍おいてから一足でとある一点に加速した。
右腕でアッパーを放てば、其処には丁度、移動しながら構えていた青年の銃があり。
衝撃を受けた手は銃を放り出した]
――それにしても。合法じゃあない殺しになるが良いのかい?
[訝しげに見やれば、青年は顔を歪ませながら]
[「貴様は、カードマスターだ!
カードを奪う過程で死んでも、文句は言えない"悪党"だ!」
と、青年は大きく振りかぶり、拳を男の顔へと放つ]
カードマスター?
[問いかけながらも右腕で、突き出された腕を左へと押しやり軌道を逸らす。
同時に、青年の身体を掠めるように体を回転させ、背後を取れば]
ああ。俺の「ジ・タワー」の事か。
ってこたぁ…お前さんもカードマスターって事かねぇ。
[青年が答えるよりも、振り返るよりも早く、男の左腕は青年を捉え…
バシン。
左手から大きな音と、閃光を放つ。
左手を離せば、青年は膝を突き倒れた。背中には焦げ臭い煙を燻らせる]
――『ジャスティス』、ねぇ…なんとも偏った正義だな。
自分に優しくない物は全て悪、ってか?
[青年の身体を調べ、カードを手に取れば小さく呟く]
情報が大事なんは身に染みとぉわ。
が、おまはん、そん割には直ぐん手に入る情報得とらんのぅ。
ワシゃおまはんが既ん二枚目ぇ手ぇ入れとるんを知っとるど。
[逆さまのまま、こちらは警戒を一切抜いた雰囲気で言葉を紡ぐ。知りたきゃカードから聞けと言う態。小猿が知らぬディーノの様子に「キャッキャ」と鳴きながら笑った]
ま…俺に因果があるのかねぇ。
俺のカードは『ジ・タワー』…破綻を意味するカードだ。
俺なんかに関わらない方が良かったんじゃないかねぇ。
[既に聞こえていないだろう青年に、背中越しに言うとそのまま廃墟を後にする。
名刺入れに入れてある『ジ・タワー』を取りだすと、二枚を指の中で重ねて]
俺を含めて22人居るのか…?
しかも、ここら辺に居るってことか?
やれ…めんどくさいのに巻き込まれたモンだ。
[ふん、と息をつくとポケットに二枚のカードを仕舞い込んだ。
――やがて、ジャスティスの所有者の情報が書き換えられるだろう]
全く、面倒だ。
客が取れない、金が入るわけでもない。
なのに、闘いを仕掛けられるんじゃあ、たまったモンじゃあないねぇ。
[男はぶつぶつと呟いた]
─川岸─
なんて、って言われてもなぁ。
大抵は、通り名そのままとか、でなきゃ短く雷鳴、とかだし。
とりあえず、さま、はいらないと思うんだ、うん。
[おっとりとした物言いに拍子抜けするものを感じつつ、こう返す]
……理由がいるか、って真っ向聞かれると困るんだけど。
なんでそう思われてるのか、よく、わかんないし。
[軽く、首を傾げて率直な感想を返す。
仕種にあわせ、胸元のロザリオが揺れた]
―廃墟街―
銃声?
[少し離れた場所から聞こえたそれに耳を澄ませる]
ま、22人もいるんじゃね。
最初のうちはそこらじゅうでぶつかりまくりですか。
そのまま潰れて欲しいなー。
誰か潰してくれないかなー。
[対象となる相手は言わずもがな。
まず無理だろうとは自分でも思いながら、それでも願う。
願わなければ叶うこともないのだから]
んんー、またおなかすいてきた。
今度こそドーナツ見つからないかな。
[結局見つからないままだったらしい。
今度は近くで聞こえた何かの崩れる音に小首を傾げる]
誰かいるみたい。
ドーナツ持ってたら交渉できないかな。
[足音は立てずにそちらへと向かう]
おやおや、そんな情報も得られましたか。お教えどうも。何分『愚者』なものでしてねぇ〜。しかし便利なカードだ〜。
[知らなかったように呟き。カードより情報を探ってみる。確かに、この男も、あちらの二人も既に得ているらしく]
しかし、どのような人かはやはり直にみないと不安ですけどね〜。
[小猿が笑ってる様子も気にせずに、未だ逆さまのままの面の男を見て]
遅れましたが、ディーノですよ。既に知られているでしょうけどね
おや、もう半数近くが脱落してしまったようですねぇ〜。ぁーこわいこわい
ところであの天使さん。尻尾があるんでしたっけ〜?
[噂程度にあるとか聞いていた…それが地雷であると知っているのかいないのか。口にしてみる]
[あったとしても既に萎びているのだろう。
食堂奥の厨房で]
乾パンとか扱ってたり…は、無理だろうな。
[諦めて身体の向きを変える。
扉に背を向け頭を掻いて視線を上げて、]
[一時停止]
[「気配のない気配」を感じる。
間違いがなければこちらに向かっているのだろう]
[朽葉色を眇め、何事にも対処できるよう、意識を構える]
[単にドーナツ目的なんて知りゃしない]
―川岸―
[有り得ないと言いたそうに、首を横に振ると、深緋の長い髪が揺れた]
折角の良い名前を省略するなんて…。
敬称無しというのも、あまり馴れませんけれど。
[漂う紫紺の眼差しは、なんと呼ぶかを決めかねる態。
改めて、その顔を見たり、翼を見たり。
最後に紫紺が留まったのは、胸元で揺れるもの]
…やっぱり、天使、だからでしょうか。
[わからないと言われたことに答えるより先、またひとりごちるような呟き]
―廃墟―
[相変わらず廃墟をうろついて。
とはいえ何かをするわけでもなく]
……流石に今日はもうやりあう気力ねぇしなぁ。
なんかこう、面白いもんでもないのかねぇ。
[男の言う「面白い」はかなり偏ってはいるのだが]
[背負った袋を覗き込んでいつもの携帯食を取り出して齧る。いくつ持ってるんだとか突っ込んではいけない]
いい加減、これ以外のもん食いてーかもなぁ。
[もそもそと口を動かしながら辺りを散策して]
ワシにゃ『愚者』を装うとるようにしか見えんがのぅ。
ほんまの愚者やったらとうにこっから消えちょるじゃろ。
[けらと言う笑いが零れ出た]
エイキチ、そろそろ登うて来ぃ。
思うたより痛ぁぞ。
おっと、自己紹介がまだじゃったのぅ。
ワシゃケイジじゃ。
コイツぁエイキチじゃて。
[相手の名乗りに名乗り返して。その間に小猿は髪をよじ登って髪の結い目を掴みぶら下がる]
カードの情報ば見れば粗方予測は出来ぃけぇ。
おまはんは特徴あるき、直ぐ判りおうた。
[人のことは言えないような覚え方を口にして。ぶら下がっていた枝から両足を離し、半回転を加えて地面へと着地した]
─川岸─
そんなに、拘るものなのかなぁ……。
[ロザリーの感覚が今一つわからず、首を傾げる。
通り名一つで、ここまで思案された事はないため、わずかながら調子が狂っているらしい]
……天使だから……って、え?
[それから、独り言めいた呟きに飴色を一つ瞬く。
紫紺の見る先をたどり、自分もそれを見て]
んー、これは、別に、そういうんじゃないけど。
とーさんからもらった、お守りみたいなものだし。
―廃墟―
[ぴたりと音が止んだ。
こちらも警戒しながら更に近づいてゆき]
お邪魔しまーす。
ここ、ドーナツも扱ってたお店だったりします?
[警戒はしてても緊張感に著しく欠ける声を投げた]
[ドーナツ。
その単語にすとんと緊張の色が落ちた]
いや、どうやら唯のオフィスだったみたいですよ。
[小さな笑みを浮かべ、少し頭を傾げる。
中を見たいのならと道を開くように横へと移動して]
売店とかあれば、もしかしたらとは思うけど。
でもドーナツとか、カビてたりしそうな気がします。
[軽く肩を竦めた]
―川岸―
[意図してか否か、いつの間にか会話の主導権をも握っているふう。
鏡写しに首を傾げ]
お父様からの?
…仲が宜しいんですのね。
おやおや、それは買いかぶりというものですよ〜。ちょぉっとばかり運がよかっただけですしね〜
[零れる笑い声に同じように笑みを返し、名乗り返しには頷き]
そりゃ手品師は派手なものですからね〜。とはいえそれはお互い様でしょう『傾奇者』さん
[地面へと着地するのを見ながら口にして]
ふむ…そうですね〜。やはりそういうのは直に聞いてみたほうがいいですか〜
[曖昧に言葉を濁したケイジに軽く頷いて、二人のもとへと歩きだした]
[頭を掻きつつ廃墟街を歩く。
一人、ぶつぶつと呟いているのも、その仕草から分かるように芳しい状況ではないからであり]
しかし。
下手に刺激するわけにもいかんが…一番楽なのは同士討ちを待つ事かねぇ。
だが、あまり待つのもなぁ…仕事にも影響があるし、何より食糧が保つか分からん。
[針を探す途中に見つけたチョコを取り出すと齧りつつ]
とりあえず、『デス』ってカードが作り上げてんのか?
このフィールドを…なら、ソイツを探すのが手っ取り早いが…
[遠くで銃声が聞こえた気がして、携帯食を口に銜えて懐からカードを取り出す。
銜えたそれをぱきりと折って飲み込んで]
はぁん、また一人堕ちた、か。
明日はわが身、かねぇ…いやだいやだ。
[肩を竦めてふるふると首を振って。誰も見ちゃいないのだが]
ま、そう簡単に落ちるわけにも行かねぇんだけど。
[そこまで言うと残りを口に放り込んで噛み砕く]
/*
まぁ、どうせカードを貰う事になるし、早めにCOしておくかなぁ。
おいちゃんが何処にいるかイマイチ分かってないのもあるが。
─川岸─
[羨ましさを滲ませた声。その意は知れず、きょと、と瞬く]
うん、とーさんからの。
んー……仲は悪く、ないよ。
[かり、と頬をかきつつ、小さく呟く。
飴色に、刹那宿るのは、穏やかな色]
どうもどうも〜。ご機嫌いかがですか〜。お嬢さんがた〜
[歩み。そして二人に近づいたところで、相変わらずの陽気に無遠慮に声をかけ]
なにやら話し込んでるところを割り込んで失礼ですが〜
天使さんは尻尾があるって本当ですか?
[直球で聞いてみた]
―廃墟―
むー、それは残念です。
[場所を譲られれば覗きこんで確認する。
無機質なテーブルに落胆して肩を落とした]
ちょっとくらいならカビてる部分を落とせば食べられますよ。
何だか見つからないと意地になっちゃって。
[クスクスと笑ってから空色を瞬く]
あ、こんにちは。
もしかしなくてもカードマスターのお一人ですよね。
[今更な挨拶をして軽く頭を下げる。
そのまま下から上まで遠慮会釈なくマイルズを見た]
とーさんは、自分が子供の頃、とーさんがいなかったから。
それで、さびしかったから。
だから、ボクには、同じ想いをさせないようにって。
いつも、そう、言ってたっけ。
かかか、運は実力んうちとも言うしのぅ。
じゃが買いかぶっとるとは思うちょらん。
おまはんがワシん通り名ば知っちょるように、ワシもおまはんの通り名くれぇは知っちょるけぇ。
[それが何を意味するかは通じるだろうか。離れた二人の方へと向かうのをしばし見やる]
さぁて。
エイキチ、おまんはアレば探して来ぃ。
こん場所のどっかにゃ居るじゃろけぇ。
[小猿にだけ聞こえる声量で声を投げかけ。頭の上の小猿はそれに頷くと、一人樹を伝いどこかへと]
[そうしてからディーノの後に続くように足を離れた二人の方へと向けた]
[ロザリーとのやり取りで、ふと遠くに飛んでいた意識は、不意の呼びかけに引き戻される]
あ、鳩のひとだ。
[覚えのある容姿に素でこんな呟きを漏らすのも束の間。
直球の問いに、しばし、沈黙]
……って、ゆーか。
直接面識のない、乙女のヒミツにいきなり突っ込むかあああああっ!
[叫びの直後、川底から飛び出した石ころが複数、ディーノへ向けて飛んだ]
おーいエリカーぁ。
隠す気あるんじゃったらそこは反応せんで流すんが一番やどー。
[激昂する時点で肯定しているようなもの。すこーしだけ離れた場所からそんな声を投げかけた]
―廃墟―
[わかりやすく肩を落とすのに小さく笑い声を零す]
確かに食べられるかもしれないけれど。
腹具合を考えると俺は避けたいかな。
ドーナツ、好きなんです?
[緩やかに首を傾げて空色に問い]
ええ、間違いなくカードマスターです。
初めまして、『テンパランス』と…『ハイエロファント』のマスター殿?
[遠慮のない視線を気にする素振りはない。
ただ、薄らとした笑みを浮かべたままでその様を眺め]
―川岸―
[穏やかな色が宿るのを見て、紫紺もまた微笑みの形に。
けれど、すぐ近付く気配へと眼差しは移る]
ご機嫌麗しゅう、と…、
[答え、一度二度、紫紺が瞬く。
カードの情報のみでは確信できなかったものの、確か以前会った相手だと記憶が告げる]
…?尻尾?
[思わず、二人の間を紫紺がうつろった]
運も実力の内。いい言葉ですよねぇ〜
…ほほう。知られていましたか。それはめでたい。ですが、間違っても村や町を手品で消したりできませんからね〜
[とケイジにいいつつ、げらげら笑う様子には首かしげ。
まあその直後にわかること…というかわかったのですが]
おや、知らぬ間に鳩の人ですか。そのようなことを…へ?
[沈黙の直後の叫びに少し間抜けな声を上げて]
おや、秘密だったのですか?それは知りませんでした
[仰々しい態度で悪びれなくいいつつ、飛び出た複数の石ころの内小さいのは無視して大きいのだけ避けるように体をそらしたり、いくつかは帽子を手に取りその中にいれれば…ぼんっという音とともに石の変わりに蛙が川底に飛んでいった]
で、その様子では本当なのですね?
[あえて確認をとるように聞いたりしてしまう]
ぐっ……るっさいな!
[ケイジの声に、思わず呻くような声が上がる。
この辺りの駆け引きは、未だに不慣れで、その辺りが弱点、というのが周囲の評価だったりするのだが。
持って生まれた気質は、中々治らないらしい]
―川岸―
乙女の秘密…。
若いですわね。
[何か間違った感想を零しつつ、二人の争いに巻き込まれぬよう距離をおいて。
また別の樹木へと触れる]
やー、面白可笑しゅうて敵わん。
[げらげらとした笑いはそのままに。ディーノに石が飛来し、蛙になって戻って行くのを見たりしながら、彼らの傍へと]
御機嫌ようとでも言うんがよかかね。
裏にゃ縁ば無さそうな嬢ちゃんや。
[視線が向く様子にはそんな適当な挨拶を向ける]
ですよね〜
[激昂して反応していたのに、ほぼ噂どおりなのだろうと思ったために、ケイジと同じく同意しつつ、もう一人の女性を見る。間近でみて記憶が一致する]
お久しゅうございますね〜。ロザリー嬢。このような場所で出会うことになるとは思ってもみませんでした
[いって、仰々しい態度で礼をとる]
アンタ。
……血ぃ見たいわけ?
[確認するような問いに、ジト目になった。
幼い頃から間近に見ていた父は見事な銀狼に転じる事ができ。
祖母から聞かされた話では、祖父は、四枚の翼を備えた銀色の狼に転じる事ができたとかで。
中途半端な自分の獣化は、ちょっとしたコンプレックスだったりする]
にしても、まぁ
[廃墟をうろつきながら、あちこちの廃屋を覗き込んで]
本当に何にもねぇ所だよなぁ。
せめて缶詰とかレトルトとか…ん?
[崩れかけた戸棚の下に何かを見つけ、それを無理やり引っ張り出す]
缶詰発け……何だ、動物用かぁ。
[朽ちかけたラベルには可愛い猫が描かれている。いわゆる「猫缶」である]
……んー、いざとなったら食えるかもだし…
持ってくか。
[そう言うとそれを袋の中に放り込んでその廃屋を出た]
いえいえ〜そのような血だなんて滅相もございませんよ〜。私ディーノは平和主義者ですからねぇ〜
[そんな噂はほとんどないだろうけど]
ただ気になったことは聞いておきたい性分なんですよ〜忘れてしまいますからねぇ〜
[と、ジト目になるエリカに変わらぬ悪びれない態度で答える。
単なる好奇心でコンプレックスに触れられるほうはたまったものじゃないだろうが、こちらはそんなことしらないので気楽なものである]
まぁ、確かに面白いですわよね。
[狐面の相手に同意を返すも、「面白い」対象とはエリカの反応なのか、奇術なのかは果たして曖昧]
あら。こちらの流儀に合わせていただいてありがとうございます。
[あからさまに敵意がないことを見てとり、ドレスの裾を摘んで一礼を]
それとも、実は貴方もこちらがわの人間とか?
……平和主義者、とか、どの口が言うんだか。
[呆れたように言いつつ。
続けられた言葉に、きゅ、と眉が寄った]
忘れていいよ。
忘れなさいよ。
……忘れたくないってんなら、忘れられるぐらいの衝撃突っ込んでやるからっ!
[目がマジだ]
―廃墟―
おにーさん、いい生活してるんですね。
まあでも今は万全を期す方が正しいかなー。
はい、大好きです!
こう、ちょっともちっとした感じのが特に。
[笑われてぽりぽりと頭の後ろをかく。
問われたのには屈託無く笑って答えた]
あってますけど、いちいち面倒じゃないです?
リディアです。名前でいいですよー。
じゃなきゃ『氷華』の方でもいいですし。
[空色を朽葉色に合わせてにっと笑う]
ねっ。……『聖騎士』さん?
それと――…
[また樹木に掌で触れ、紫紺は奇術師へ向けられる]
そうですわね。
お久しぶりですわ、ディーノさま。
私も意外ではありますけれど…。
[自分がいることか、相手がか。或いはその両方か]
暫くの間、宜しくお願いします、というべきでしょうか。
自分巻き込まれんうちぁ面白ぉもんじゃ。
[こちらは勿論エリカの反応について。優雅に礼をされると笑う雰囲気を纏って]
表も居ったり居らんかったりしとるのぅ。
ワシゃ自由人じゃからの。
[冗談めいた口調で言葉を紡ぐ。事実、居たり居なかったりはしているため嘘は言っていない]
あ、でも。
乙女の秘密を暴いてしまった今に関しては、協力はしませんので。
[にっこりと笑い。
既知の相手より、綺麗な天使の味方をすることに決めたらしい]
―廃墟―
腹壊したなんて言ってられなかっただけですよ。
色々と容赦ない場所にいたから。
[笑みに僅かに苦いものが混じる。
それも長くは持たなかったのだけれど]
いいな、おいしそう。
…話聞いてたら俺も食べたくなってきたな。
[その内にドーナツなど抱えていないのだろう、オフィスビルを一度だけ見上げて]
ああ、ごめん。単に確認の為だったので。
[ひらりと片手を左右に振って、後]
じゃあ俺のこともマイルズと。
色々とよろしく、リディア。
この口ですよ。実は一つしかないので私から発せられる声は全てここだけになってしまうのですよね
[呆れたようにいうエリカの言葉に見当違いの言葉を返し、続く言葉に]
天使さんは気難しいかたのようですねぇ〜
ご要望とあれば忘れてもいいですが、そうすると何かのきっかけで思い出してしまうと、そのたびに聞いてしまうのですがよろしいのですかねぇ〜?
[目がマジであるにもかかわらず、純粋に疑問を聞くように首をかしげる]
……〜〜〜っ!
や、な、ヤ、ツぅっ!
[ぐるるるる、とか。
獣のそれを思わせる唸り声が上がる。
そこらの無機物が念に反応したか、石やら何やらがざわついているかも知れない]
ええ、でしょうねぇ〜
[両方の意があることとも考えず、ただ意外という言葉に同意する。あのときは本来の手品師としての行動しかしていなかったのだから]
こちらこそよろしく…ですね。あまりよろしくできる環境ではないかもしれませんが
これはこれは、ロザリー嬢も手厳しい。天使さんの人徳というものですかねぇ〜
[挨拶返しつつ、続く言葉とにっこりとした笑みに困ったという芝居染みた態度で両手をあげる。]
おっと、どーどー、エリカ。
エイキチで落ち着k……しもた、今はエイキチ居らんかった。
[エリカの好きなもふ可愛いもので落ち着かせようとしたが、生憎と小猿が不在。代わりにと、エリカの頭を撫でぽふってみた]
[幾つか廃屋を覗いて、収穫はなく。
次に覗こうとした扉の向こうでなにやら話し声がするのに気付いて、そろりと覗き込む。
もし敵であったならば、との警戒も兼ねて。
だが、ドーナツ、と言う単語に惹かれてうっかり奥を覗き込む]
誰かいるの……
[覗き込んだ先にいたのは若い男と女]
悪ぃ!邪魔した!!
[さ、っと顔を引っ込める。
やることは酷いがそう言うところは気にするらしい]
…巻き込まれたなら、それを含め愉しまれるように見受けられましたが。
[淡い笑みを浮かべつつ、第一印象からの雑感を。
思わず素の口調が零れかけ、気を引き締める]
そうでしたか。
それで、素顔を隠されているのでしょうか?
[率直な質問は、首を傾げて。
けれど、はた、と気付いたように]
乙女の秘密とあれば聴きませんけれど…?
―廃墟―
あらら、それはまた。
生きるのってやっぱ楽じゃないんですねー。
[滲んだ苦いものはすぐに消えたので気づかない振り。
後半は内容に反して軽い口調で添えた]
最近食べてませんでしたし、一度食べたくなるとどーにも。
どっかにあるといいんですけど。
[見上げた視線を追いかけて。
そのままくるりと周囲を見る]
はい、マイルズさん。
色々とよろしくですー。
[にっこり笑っておどけた敬礼をしてみせた]
やや、お怒りですか。美人さんが台無しですよ〜
[今になって気づくなんてどう考えても嘘だろうとか。そもそも自分のせいだろうとかありながら、そんなことを口にする
周囲の変化には気づいてるのか無頓着なのか。特に身構えることもなく]
ほらほら、ケイジさんの言うとおり落ち着いてくださいな。
そもそもですね。一度聞いた疑問は聞きませんから忘れるほうがあなたにとって都合が悪いということ私はいいたかっただけですよ〜
[最もそれに類する何かが生まれたらまた聞いたりするのだろうけれど、それは口にはしない]
―廃墟―
[声が響けば振り返るは道理。
気配自体は消されていようと薄々感じてはいた、驚きはしない]
[が]
……いや、何が邪魔なんだ…『運命の輪』のマスター殿?
―廃墟―
はい?
[やはりそれとなく近づく気配は感じていたので驚かなかったが。
言葉の意味が分からず、きょとんとしながらマイルズと一緒に振り返った]
[ロザリーに突っ込まれたことに対しては笑う気配を返すのみ。否定しないと言うことは、そう言うことなのだろう。続く言葉を耳にし、答えようとして。更に続いた言葉には少し呆気に取られるような雰囲気を出す]
あー。
ワシが乙女に見えるんじゃったらそう言うことにしとこかー?
[そう答えた後に可笑しそうにけらけらと笑うのだった]
[小猿ぱわーでも、果たして落ち着けるかどうかは不明だが。
取りあえず、撫でられると一瞬、飴色がきょとり瞬き、石のざわめきが静まる。
一瞬の間]
……なーでーるーなー!
[どうやら、落ち着いたのではなく、違う琴線に触れたらしい。
それから、忘れた方が、という言葉にジト目を向けて]
じゃあ、聞くなっ!
[直球で言い切った。
威嚇状態は続いているため、雰囲気は傍目、子犬]
[一度は引っ込んだものの、正体を言い当てられて仕方なく顔だけを覗かせ]
…いや、その…逢引中とは知らずに悪い事したなぁ、と。
[何かを完全に勘違いしています]
―川岸―
違う意味でも、よろしくとお願いすべきでしたかしら?
[くすくすと、花の如くに笑ってみせる]
天使さまなら、天使徳かしら。
ともかく、私からは手を出さないだけ、まだ譲歩しているほうかもしれませんわよ?
[手厳しいという評価には、一応の反論を]
―廃墟―
もう少し楽に生きられたらな、とは思いますけどね。
[口調に釣られてかわざと乗ってか、声音は明るく言い放つ。
笑みも薄らと柔らかなソレで]
チョコのかかったのとかいいなあなんて。
ドーナツの販売店だけ生きてたらいいのに。
[過分に無茶なことを言ってみたり。
それはそれで、随分と妙な光景になっただろうが]
[敬礼に一度瞬いて、くすりと小さく零す。
教会という場で生きてきた為に不慣れではあるが、簡略の敬礼を返してみたりと]
[がりがり。口の中でチョコをかみ砕きつつ]
一番良いのは交渉できること。
だが…そうもさせてくれんかねぇ。
[せめて、話ぐらい聞いてくれるよう祈っておくか。
そう、小さく呟いて*]
はーい。わっかりました〜
[なにやら治まった様子にやはり気にしてるのかいないのか。
ただ威嚇しているが傍目どうみても子犬。怖さなど感じずただ、くすくすと笑みを浮かべ返事をして]
ま、確かに初対面でいきなりは失礼でしたね〜。では一つ。天使さんは食べたい果物はございますか〜?ありましたらそれをお出ししますので、それで一つ今回のところは許してもらえませんかね〜?
[どっから出すのだよとかあるだろうが、それを可能とする光景はロザリーも一度見ているかもしれない]
何じゃい、撫でるんもあかんのか。
[何となくしょぼーん]
まぁ暴走するんまでは行かんかったし、良しとするかいのぅ。
[完全には止まってないとは思うが]
―廃墟―
[逢引中。合挽きではありません]
[片手で顔を覆い、深い溜息。
もう片方の手で軽く、まだ顔だけしか出していない男を手招いて]
その目が節穴のようなんで確認させて貰いたいんですが。
―廃墟―
ああ、風刃のおにーさん。
……………
………
…
どーして、そうなりますかー。
[傍目から見ればそう見えなくもなかったかもしれないが。
空色は呆れたようにカルロスを見た]
[声だけ聞くとしっかり狼なのだが、子犬に見えるのは幼さ故か。
笑う様子にぐるるるる、という威嚇は続いているものの、投げられた問いに、きょと、と瞬き]
……食べ物で釣る気って言うか、どっから出すの。
[むしろ、そっちが気になったらしい。
しょぼーん、とするケイジには]
撫でられるのは好きだけど嫌いなのっ!
[意味不明の論を返していたり。
ちなみに、小石はまだざわざわとしている]
[狐の面越しの笑む気配に、確信を得て。
けれど、それに言及することはない]
念のため、ということもありますもの。
なにぶんお顔が見えませんし。
[声という判別材料はあれど、それだけでは不安だとでも言いたそうに。
驚きが感じられ、僅かに笑みを見せるもすぐに掻き消え。
笑み声には首を傾げて、もう一度]
やっぱり聞いたらまずいことなんでしょうか?
おやおや、相変わらずお美しいというのに、そのような笑みを浮かべてそのように申されたら勘違いする男性も出てきますよ〜。
[花のような笑みには陽気な笑みを返し]
ほほぅ。天使徳ですか。それもそうですね。ええ。確かに少々失礼も過ぎていましたしねぇ
[天使徳と譲歩という言葉に頷く。]
好きだけど嫌いってどっちじゃい。
[しっかり突っ込みは忘れない]
…気に食わんのじゃったら、後で伸したらええじゃろて。
[ぽつりと。少なくともエリカには聞こえる声量で呟いた]
節穴、って何だそりゃ…
[手招かれてしぶしぶ姿を現して]
いや、だってこんな所で二人っきりとか、なぁ?
据え膳は美味しく頂くもんだし?
[色々問題発言。この男の中では「二人きり=…」らしい]
[当然、この二人がここにいる経緯など知っちゃいない]
―廃墟―
楽な生き方をお願いしてみます?
[カードは願いを叶えるもの。軽口のよに笑って言う]
チョコのかかってるのもいいですねー!
雪みたいな砂糖がついてるのもありです。
やっぱり後でまた探そう。
[無茶なことを真剣に検討してみたり]
そうだ、風刃のおにーさんはドーナツの店なんて見ませんでした?
食料品店とか、探せばきっとあると思うんですけど。
[ドーナツ専門店まであるかは怪しそうだが]
はい。お詫びの気持ちもございますが、釣るといってしまえばそうですね。
[体裁も整えずきっぱりといった]
なにせお詫びにカードを渡すわけにもいきませんしねぇ〜。他に浮かぶものもありませんでしたしねぇ〜。ああ、どこからは見てのお楽しみですよ〜
[気になります?と興味を誘うような口振りと笑みをエリカに向けた]
そういえばエイキチって…?
[先程聞こえた名前らしき音に、疑問を一つ]
…好きだけど、嫌い?
[疑問をもう一つ。
こちらの疑問は、解消したかったらしい。
同じように撫でてみようと手を伸ばした]
…………。
[ケイジの突っ込みには、黙秘した。
撫でられるのは好きだが、それで子供扱いされるのは嫌い、とか。
理由としては、その程度なのだが]
……考えとく。
[小さな呟きには、こちらも小さな声でぽつり、と呟いた]
確認したいんじゃったら触ってみぃか。
胸なかよ。
[自分の胸を指し示しそんなことを言い。続く問いには]
うんにゃあ、仮面被っちょるんに特に意味はなかよ。
目立つじゃろなーと思うて。
そん程度じゃ。
―廃墟―
だーれが据え膳ですか。誰が。
……簡単に食べられるか、試してみますー?
[空色はじとっとカルロスを睨み、周囲の空気が冷えてゆく。
物理的にも少し下がり始めたかもしれない]
―廃墟―
据え膳、って。
[ああ、この男を女性と二人きりにしたらまずい。
初対面の癖に勝手にそう確信する]
節穴はこう、
[床を蹴り、現れたところを一足飛びにて近付く。
敵うなら、鷲掴みに近い形で顔を固定しようと]
見て確認しようかなと。
[あっさり言われて、何となく毒気が抜けたらしい。
飴色は、しばし、胡乱なものを見るようにディーノを見つめていたが]
……じゃあ、林檎。
[ぽそ、と、好物を上げてみた。
感情のバランスが取れていないためか、ロザリーの動きには気づいていない]
ん、ああ。
エイキチはワシん旅の友じゃ。
今は一人で遊びに行っとってのぅ。
こんくれぇのちっさい猿じゃ。
[ロザリーの疑問に答えながら、両手で掌に乗るくらいのサイズの輪を作る]
[ドーナツの店、と訊かれて首を傾げ]
いやぁ、流石にドーナツ屋はなかったなぁ。
猫缶なら一個拾ったけど。
甘いもんが欲しいんなら、これでも食うか?
[背負った袋から黄色い箱の携帯食(チョコ味)を取り出して]
─廃墟の一角─
[『手品師』とのやり取りに、何か思うところはあったか、否か。
傍目、それは何者にも知りえぬ事。
何れにせよ、その時の彼女に見えたのは──冷徹なまでの、険しさ]
……『星姫』でしたか、確か。
『管理者』である私に挑む意味……それは、わかった上での事かしら?
「ええ。
貴女の持つ『デス』のカード。その力を制すれば、全てのカードを一度に従える事もできるはず。
それとわかっているなら、回りくどい事をしても仕方ないのではなくて?」
……単純な思考ですこと。
必ず、いるのですよね……貴女のような『跳ねモノ』は。
[嘆息にこもるのは、はっきりそれとわかる呆れと哀れみ。
『星姫』と呼ばれた女は、その響きに顔を歪める]
「御託はいいわ……そのカード、アタシがもらうっ!」
[言葉と共に閃くのは、特異な形状が目を引く短剣。
カタール、と称される、握りの特殊な武器だ。
真っ直ぐに突き入れられるそれを、優雅なバックステップでかわし]
……聞き分けのない。
仕方、ありませんね。
お相手いたしましょうか。
[低い呟きの後、その手に現れるのは死神を描いたカード。
直後、淡い銀色の光が走り、カードは銀色の優美な装飾の施された大鎌へと形を変える]
『御霊狩りの星詠み』……御霊狩りは、伊達や酔狂で名乗っているのではなくてよ?
[言葉と共に、口元に浮かぶのは優美な笑み。
その笑みを絶やす事無く、突きを往なされて崩れた体勢を整えた直後の『星姫』との距離を詰める。
放たれたのは、横薙ぎの一閃──しかし、『星姫』は軽い跳躍でその一撃を避け、背後へと降り立つ。
機動力はこちらが上、そう、言わんばかりに右手に握られたカタールが振るわれるが]
……甘いっ!
[避けられた時点で、その動きは想定の範囲内。
大鎌を振り切った勢いを生かし、くるり、優雅なターンが決まる。
ふわり、と舞い上がった真紅のマントが、『星姫』の視界を遮った。
動きの止まる『星姫』の足元へ向け、大鎌が逆方向へ振り抜かれ、その足を払う]
……終わりましょうか?
[体勢を崩す『星姫』に向けられるのは、艶やかな微笑。
横に流れた銀色の大鎌が上へとその刃を上げる。
『星姫』は立ち膝に体勢を戻し、せめて一撃、とばかりに飛び込んできた。
躊躇う事無く、振り下ろされる、銀。
紅が舞い散り、そして]
……『魂の檻』にお行きなさい。
[静かな声が響く。
『星姫』の一撃が届くよりも早く、大鎌はその左の肩を深く、鋭く抉っていた。
崩れ落ちる様を見やる瞳に感情はなく。
鎌から離した左手を、す、と前に翳す。
そこにふわり、と現れるのは『スター』のカード]
……まったく。
今回の『デュエル』、一筋縄ではゆかぬようね。
[ため息混じりに呟き、大鎌を再びカードへ転じる。
描かれた死神は、先ほどよりも*色鮮やかに*]
うふふ。
私には、口が上手でいらっしゃるのね。
あぁ、でもこれからが本番かしら?
ディーノさまなら、勘違いされないだろうと判断してのことですから、お気になさらず。
[失礼云々は気付いていたのかとか、内心浮かんだかもしれず。
けれどやはり言及しない]
―廃墟―
[カルロスの頭を鷲掴んでいるのならその体勢のままで]
俺はもう、願い事は決まってるから。
[にこりと、屈託のない笑顔ではっきりと言い切る]
…う、本当に食べたい。
腹空くなあ…。
[肩を落とし頭をもがくりと落とした。
割と空腹度は高いらしい]
林檎ですね。…はい。どうぞ。天使さん
[帽子の鍔に手をおき、揺するように動かせば、その隙間より落ちてくる赤い林檎を手にとり、仰々しい態度で差し出す]
[エリカが黙秘する様子には溜息では無く笑う気配が現れた。大方の予測がついているのだろう]
そん時ゃ気張るがよか。
[小さく返された言葉にやはり笑いが返った]
[据え膳、に引っかかったらしい青年にポツリと]
そっちのお嬢さんとか、お前さんt…ちょっ!
[なんかとんでもない事を口走った気がするが、言い終わる前に青年の手が伸び、流石に避けきれず]
見ても何にもでねーっての。
…どうせ触るなら、こっちが良いと思いません?
男性にしろ、女性にしろ、恥じらいがありますもの。
[にっこり笑いながら、エリカの頭を撫でたり]
……この前みた鳩といい、その林檎といい、どっから……。
[本当に出てきた林檎に、思わず呆れたような声が上がる。
何となく、餌付けされかけているようで癪だが、食べるものを無駄にしない、は下街で生きる上での大原則。
というわけで、しっかり受け取った]
[ケイジの笑う気配には、また少しむくれかけるものの。
続く言葉には、しっかりと頷いていたりする]
別に「据え膳」って言うか、食えりゃ何でもいいぜ?俺。
[もしかしたら「据え膳」の意味をわかっていないかもしれませんこの男。
心なしか冷えたような気がするのは気のせいじゃないような]
―廃墟―
[がっしりと掴んだ頭が余計なことを口走ったような気はするが、脳内は大変都合よく処理をしてくれた模様で]
俺と彼女はそういうつもりじゃない。
[きっぱりはっきり言い切って]
…ちゃんと眼球が嵌ってることは理解できた。
[それすら無いとでも思ったような口振り]
─飼い主より遠く離れた廃墟の一角─
[命じられた小猿は目的の人物を見つけ出し、その戦う様の一部始終を隠れるようにしてじっと見つめていた。戦う相手との会話、動き、その全てが小猿を介し、主の下へと届けられる]
[事が終われば小猿はすぐさまその場を離れ。森の枝葉に紛れ主の下へ──]
……て、ちょ。
[とかやっていたら、ロザリーに撫でられ。
何となく、騒ぐ気力もなく、翼がへしょ、となったかも]
……なんか……調子、狂う……。
目立ちたがりやさん…?
[奇術であれば、一つに注目を集めるのは、他の注意を逸らすため。
先程の自分の闘い方も、また似ていて。
だから目立つことが手段か目的か、首を傾げ考える]
エイキチさま。
…後で、お会いしてみたいですわね。
[和やかに笑ってみせたり]
―廃墟―
むーん、残念。
[見なかったというカルロスに落胆の溜息をつく。
黄色箱には大いに興味を示したが、頭を掴むカルロスは止めず]
―廃墟―
あは、もう既にありますか。そうですよねー。
[願いがあればこそ魅入られもする。
屈託の無い笑顔に軽く肩をそびやかした]
もしかして何も食べてないです?
じゃあそっちのチョコ味はマイルズさんが貰うといいです。
私は猫缶の方を貰いますからー。
[別に猫缶をくれるとは言っていなかったような]
いえいえ〜。上手になった覚えはございませんね〜。
ですが褒め言葉として受け取りましょうか〜。
[ニコニコと浮かべる営業スマイルで、ロザリーの気にせずという言葉には素直に従う意を示す]
おや、鳩はあのときのですか。ですが種がわかってしまっては楽しめませんよ?
[疑問を抱くエリカにはそう応えた]
ありゃ、振られちもうたかのぅ。
[笑みながらエリカの頭を撫でるロザリーに、わざとらしく落胆の色を声に乗せる]
じゃけぇ、その考えには同意するかのぅ。
こげなおっちゃんに触るよかマシじゃろて。
/*
うーん、表の掛け合いはどするかにゃー。
くろねこさんの状態がぬ。
大変そうならこっちですまそかと思うとるんじゃが、掛け合いはしてみたい(おま
おぅさ。
目立つためじゃ。
[とは言え、何故と言われても特に意味は無かったりする]
エイキチじゃったらそんうち戻って来るじゃろて。
……とか言うとる間に戻って来よったの。
[男の頭上、樹の枝から「キィ」と言う鳴き声が聞こえる。男が見上げると、小猿はぴょいと枝から飛び降り、仮面の額に着地してから肩の定位置へと降り立った]
…具合、悪いんですの?
[へしょんとなった翼に首を傾げ]
いたいのいたいのとんでいけー。
[頭をなでさすひらー。
真面目な表情を作りつつ、和やかな声で言ってみた]
―廃墟―
リディアにもあるんだろう?
こんなことをしてでも叶えたいこと。
[詳しくを聞くつもりはない。
けれど首は問うように傾げられて]
ああ、ここに来てからはまだ。
水は確保できたから食料はのんびりでいいかなと思って。
…て、いいのか?
[いや自分が貰っていいとカルロスは言ってなかったが]
ま、手品師に種を聞くのは無駄だろうけど、ね。
[返される言葉は想定の範囲内。
故に、ため息混じりにこう呟きながら、手の中の紅を見やり]
……ん、あ。
エイキチちゃんだー。
[鳴き声と気配に、呑気な声を上げつつ、片手をぱたぱた振った]
んー、まぁ一応教会の人ならその辺りは堅いのかね?
とりあえず誤解らしいことはわかった。
[へらりと、それでも笑みを浮かべて。冷や汗も浮かんでいるが]
……一応視力はいいんだぜ?
つことで放してくれねぇ?
[そういう意味じゃありません。
リディアの落胆には視線だけ向けて]
役に立たなくて悪ぃな。
[とだけ返して]
ええ。そういうことですよ〜。不思議だと思ったり楽しんでくだされば手品師冥利に尽きるというものですからねぇ〜
[なんだか翼がへちょっとなってても営業スマイルな笑みで答える
まあつられて撫でるなどはしないが]
おや、噂をすればなんとやら、ですかね
[と、戻ってきたエイキチを見て口にする]
……具合が悪いって言うかー……。
[気が抜けた、とはさすがに言えずに言葉を濁す。
真面目な表情でいたいのとんでけ、といわれると、えーと、と困ったような声を上げていたり]
「ウキッ」
[手を振られ小猿はエリカへと手を振り返す。それを見て男は腕をエリカの方へと伸ばし。意図の伝わった小猿がその腕を伝ってエリカの下へと]
……かーさんみたいだなぁ……。
[無垢で無邪気で、少女のまま大人になったようだった母。
その姿を思い出しつつ、ちょっと遠い目していたり]
[猫缶を所望する声に目をぱちり]
って、猫缶でいいのか?
…あ、そうかぁ
[カードからの情報を思い出しポン、と手を打つ]
それじゃ、猫缶はそっちのお嬢さんに、な。
でもって、これはその「聖騎士」さんに、っと。
あ、チョコ味が嫌ならチーズ味とフルーツ味もあるけど?
[いくつ持ってるんだと突っ込んではいけません、本当に]
えぇ、もちろん褒め言葉ですわ。
安心してお受け取り下さいな。
[柔らかく投げる声は、表の世界で用いられるものとなんら変わりない。
ちら、と紫紺は狐面に向いて]
おっちゃんであるのなら、軽々しく頭を撫でたら、それは怒られる気もしますね。
私は構いませんが、相手は乙女ですし。
種や仕掛けがわかりすぎると、面白くなくなる事が多いもんねぇ。
[『面白くなくなる事』の内容は、相当多岐に渡りそうだが、あえて仔細には言わず。
手を振り返した小猿がやってくると、わぁい、とはしゃいだ声を上げてぽふぽふ撫でる。
なんでかんで、気に入っているらしい]
―廃墟―
[ふ、と息を吐いて両手を解く。冷や汗は見て見ないフリ]
堅いも何も、厳禁だ。
[やれやれ、と言わんばかりに肩は降りて]
…いや、チョコで充分。
……ありがとう。
[食料を貰ってしまうと、先程まで鷲掴みしてたこととか何だか色々申し訳なくなったりして。目線は逸れて礼も小さくなるだろうか]
―廃墟―
そりゃあまあ。
なければ逃げたい相手もいるみたいですしねー。
[首を傾げるマイルズへ曖昧に笑って頷く。
空色は一瞬だけ翳ったかもしれない]
探すと色々見つかりますよー。
昨日はウエハース食べました。
だから、どうぞどうぞ。
[すぐにいつもの口調に戻る。
据え膳話題も何かズレているのを感じれば、なんだかなーと呟いて、冷気もいつのまにか散じていた]
んー、いやそこまで期待してませんでしたし。
でも見つかったら教えてもらえると嬉しいですー。
[カルロスの視線にぱたぱたと手を振った]
あら、可愛い。
[両手の指先を合わせ、エリカへと駆け寄るエイキチを眺める]
…奇妙な組み合わせ、にも見えますけれど。
お友達なら、そういうものなのでしょうか。
[えーと、と戸惑うエリカには、紫紺の瞳が細まり微笑みを向けた]
そうかのー。
別んやましいもんは無いんじゃけどのぅ。
[撫でたのも宥めようとしただけだったし、と少し不思議そうに言う。野郎に乙女の感情なぞ分かるはずもなく]
[一方エリカに撫でられて居る小猿は嬉しそうに鳴いて。ぴょいとエリカの手の中へとダイビング]
えぇ。では遠慮なく。手品師にとっての嬉しい褒め言葉に感謝しますよ〜
そしてあのかたがエイキチさんですよ〜。私も先程あったばかりですがね〜
天使さんはお気に入りのようですねぇ
[ロザリーの柔らかい言葉を素直に受け取るようにしつつ、エイキチの説明をする]
仲良うなったら奇妙もなんもなか。
コイツぁ賢うての、色々手伝いもしてくれるけぇ。
[エリカ達の下で楽しげにしている小猿を見やり、そんな言葉を返して。男は自慢げに両腕を組んで居る]
―廃墟―
普通の食事がしっかりあるなら選びませんけどねー。
でも味悪くないんですよ?
[変化の詳細はともかく、獣相があるのは知る人は知ること。
人姿の時でも平気で食べたりするのだが]
どーもですっと。
[用意がいいなーとカルロスの荷物を覗いたりした]
ま、エイキチはワシの分身じゃけぇ、手伝うんは当たり前じゃけどのぅ。
さぁて、『管理者』ば様子も見れたことじゃし、そろそろ行動に移さんとなぁ。
[困惑していたのは、色々と思い出していたから、というのもあるのだが。
取りあえず、説明する必要もないか、とそれは言わずに]
[小猿が手の中に飛び込んでくると、やはり嬉しげな様子でぽふぽふと。
ひとまず、尻尾への突っ込みから始まりかけた暴走は、治まった*らしい*]
そういうことですねぇ〜。教えないのは私達手品師の気遣いですのでそこで納得してくれると助かりますねぇ〜
[仔細については気にもせず、ただ手品師としての言葉を口にして]
それにしても…戦いの現場を盗み見ることはどうやらほとんど叶わないようですねぇ
[カードから伝わる情報を元に唐突にそんなこと呟いた]
[解放されて左右に頭を振って]
厳禁、かぁ。そりゃ難儀だな。
俺は「いい声」が聞けりゃそれでいいんだけど。
[さらっとぽろっと問題発言。「いい声」は多分ちょっと意味が違う]
そんなモンでよければいくらでも出せるから、気にしなくていいぜ。
有るようでないんだよな、食いもん。
[俺もたまには違うもん食いたい、と零して]
探せばあるかもなぁ、ドーナツ。
猫缶、って結構いけるもん?
[今度試そうと思ったとか]
んじゃ、これはお嬢さんに…リディア、だったか?
[言って猫缶を取り出し手渡して]
やましいものがあったら、なおダメです。
[元乙女、現淑女はきぱと言い切って]
ダメ以下かもしれません。
…そうしたら私刑ですわね。
[にっこり華やかな笑顔のまま、何か呟いていたり]
―廃墟―
それは大変そうだ。
[肩を竦めて軽い調子で小さく笑う。
翳る空色を知りながらそうしたのは、先の苦笑を軽い口調で流してくれたことを理解していたからか]
それなりに探したつもりだったけど、…本当につもりだったみたいですね、俺は。
じゃあ遠慮なくいただきます。
[手の内の黄色の箱を軽く揺らして]
それじゃあ、今度お礼に何かあげられるようにもう少し探してきます。
また近い内に、二人とも。
[ケープの裏のポケットの中で一番大きいだろう部位に箱を落として、二人に軽く手を振りながらオフィスビルを*後にした*]
/*
さて、どうなるやら。
今日は出勤だから、昼間ほとんど反応できないんだよねぇ……。
だから、18日に開始にしたかったんだけど。
まあ、うん。
なるように、なるか。
とにかく、体力温存のためにも、寝よう、うん。
[紫紺はエイキチに向きつつ、奇術師の言葉に淡い笑みを浮かべる]
動物に好かれる人に、悪い人はいないのだったかしら?
[正確には、動物が好きな人、だったかもしれない。
少しばかり、紫紺を狐面にはしらせ、唇に指を当て自慢げな様子を見た]
…それなら、悪い人ではないのかしら。
エイキチさまは、賢い、と。
覚えておきましょう。良いご友人であるのだと。
じゃから無い言うとろうて。
そげに下心ありそうに見えるじゃろか。
[からかいはせどもそう言うのは一切無かったりする。たまに素で妙な行動には出るが]
やれ、ワシゃそろそろ暇するかの。
休息も重要じゃて。
[言いながら小猿を呼び寄せ。伸ばされた腕を伝って小猿は定位置へと]
戦いの様を見たいばどっかで張るしか無かろうて。
尤も、こん場所ぁ駄々っ広いがの。
ほんじゃワシゃこの辺で。
[聞こえた呟きに返し、挨拶をすると上方へと飛び上がる。枝葉の中を隠れ行くようにして男はその場を立ち去った]
―廃墟―
どんな声やら。
[裏仕事もしていれば噂を聞いたこともあったか。
聞こえた会話に小声でポソリと呟いた]
よし、また探そう。
普通に食事としても食べられますよー?
[かなり酷い食事もしてきた生活ゆえの感想だったりもするが]
そです。リディア。
ありがとうございまーす。
[手渡された猫缶は腰のポーチに仕舞い、ぺこっと頭を下げた]
さぁて。他のかたの顔を少し見ておきますか。
そういうわけなので、皆さん。御機嫌よう
[帽子を手に取り仰々しい礼を三名にとって]
ケイジさんもゆきますか。ご忠告どうも〜それではまた〜
[そして廃墟へと戻る道をゆく]
[下心があると思ったわけではないが、反応が愉しかったのでそれは言わずにおく]
えぇ、では。
お二方ともご機嫌よう。
[ひら、と手を振り見送りを]
―廃墟―
まったく、困ったもんです。
[流してくれたことに心の中で感謝しつつ]
んー、慣れの差もあるんじゃないですかー?
私なんて昔はこんなのしょっちゅうでしたから。
はーい、それじゃまた。
[去ってゆくマイルズに手を振り返しながら見送り]
私もドーナツ探しに行こうかなっと。
[黄色い箱への礼を言われれば軽く笑い]
また必要なら言ってくれなー。
あぁ、また近いうちに。
[彼もカードマスターであるならば再会は必然だろうけれど。
リディアの呟きにはぽつりと]
…いい声、としか言えねぇなぁ。
[目を逸らすように零して。男の嗜好を知れば自ずと知れるだろうが]
探せばきっとどこかにあると思うけどな。
…そうか、やっぱり今度食ってみよう。
[変な決意をしたらしい]
猫缶が役に立ってよかったぜ。
他にもあるといいんだがなぁ。
─移動中・枝葉の中─
『御霊狩りの星詠み』、のぅ。
やはし一筋縄じゃ行かんようじゃて。
管理者がなんぼのもんじゃい。
盛り上げるんにゃ、そげなこと関係なか。
[最後に挑むべき対象を先に下したならばどんな展開になるだろうか。先に挑んだ者のように、管理者が持つカードの力に興味があるわけでは無い。ゲームとしてこの『デュエル』を盛り上げるための一手。それを為すために男は彼の人物が居るであろう場所へと*駆け行く*]
―廃墟―
[自分が出していたドーナツがどこかで話題になってるなんて相変わらず知らず]
あらかた終わってますねぇ。半分は振るいにかけられましたか。単純でいいですねぇ
[脱落した面々もそれなりに名を聞いたことある者。それらを下したのだから…と思うと次からは楽をさせてもらえそうにない。
まあ最初に戦ったのは接近戦主体のため状況なども合わせて相性がよかったというのもあったわけだが]
気楽に楽しくいきますか〜
[風の吹くまま気の向くまま。占いの向くままに。相変わらず特に隠れるでもなく存在を示すでもなく廃墟街を歩く]
だだっ広い、か…。
えっと、雷鳴天使さ…さんは、もう森以外はまわられました?
[廃墟があることを聞くことはできただろうか。
ともあれ、女もまた、樹木に触れながら森の中を歩いて*行く*]
[森を抜け廃墟へと足を踏み入れ。男は尚目的に向かい建物の上を飛び跳ねて行く]
んで、エイキチ。
さっきまではあっちん居ったんじゃな?
移動しとらんとええんじゃがのぅ。
管理人倒す前にへばりたかないど。
[小猿に確認しながら進路を決め。また建物の上を飛び跳ねて行く。そんな会話を鼻の利く者に聞かれていたなどとは*知る由もなく*]
―廃墟―
[呟きに返されれば呆れ顔で肩を竦めて]
できれば風刃のおにーさんともあんまり当たりたくはないかも?
でもそう都合よくばかりもいかないだろーしなー。
アイツよりはずっとマシだしなー。
[本人の前でも遠慮なく感想を述べる]
はーい、もう少し諦めずに探してみます。
そそ、何事もチャレンジですよー。
[グループの仲間はその状況になった時に渋い顔をしてたのも思い出したが、言わずにクスッと笑い]
ん、余分に見つけたら私もお裾分けしますねー。
いいのが見つかるようにお祈りでもしててください。
それじゃっ!
[入口ではなく奥のガラスが外れた窓へと移動して。
ひらひらと手を振ると、ひょいとそこを*潜っていった*]
―廃墟中央部のビル屋上―
[結局うろついた後、クローディアとあった…なんだかバーベキューなんかもしたところに戻り、壁にもたれかかるようにして何かあるまで*休息することにした*]
/*
むーん、ブラウンと接触出来んかったなぁ。
赤に合流出来るように落としてはみたけども。
[確定になっちまったけど]
と言うか赤にする必要は無かったか、と今更に。
隠す必要ねーかんなー。
色々失敗。
ダメだな、頭働いて無い。
寝よう。
[遠慮なしに言われても「よくある事」故に笑うだけで]
ま、その辺りは運だろうなぁ。俺もあんまりやり合いたくねぇかも。
あいつ、が誰かは置いといて…そいつを先にやっちまえばOK、かねぇ?
[不穏なことを口にしつつ]
こんな状態じゃ贅沢は言えねぇしな。
そんときゃ試してみるさ。
あぁ、いいもんが見つかるといいな。
また、な。
[潜っていく姿を見送って]
ドーナツ、か。
俺ももうちっと色々探して回るかねぇ。
[そう呟いて外に目をやって]
もうちっと「面白い」事があるといいんだけどなぁ?
[そう零しながら、探索再開のためにその建物を*後にして*]
……。
[廃墟のビルの一室。
そこは、白銀鎧と戦った場所とはまた違うビル。
その中で男はガツガツと、古びた缶詰の中身を食べている。
日頃食べている粗末なものに比べたら、こちらのほうがご馳走とも言えた。
租借も少なく、飲み込むように流し込んで、最後に水を一本飲み干す]
……。
[一息ついて、煙草に火をつけると、懐のカードに手を触れる]
……。
[一戦終えて、食料を調達している間に、人数は半分に減ったようだ]
……ふん。
[小さく鼻を鳴らし、煙草を吸い終えると、片膝を立てて座ったままの体勢でしばしの*休息を取り始めた*]
/*
みゅう。
ある程度、予測していたところからきたにゃ。
というか、こういう時微妙に世間一般とズレている休日スケジュールが恨めしい。
今日は出勤なんだよ、金曜は休みだけど……!
ラスのひとは大丈夫かしら。
多分、無理せず休んだから来ていないのだろうけど。
─川岸─
あ、エイキチちゃん、またねー。
[戻っていく小猿にぱたぱたと手を振り、去っていく二人を見送る]
ん、最初に降りたのが廃墟の方だったから、それなりには見てきたかな。
狐のおにーさんも言ってたけど、結構広いよ。
[何やら言いなおしたような間のあるロザリーの呼びかけに、ほんの一瞬何とも言えない表情を見せるも、慣れていないんだろう、と判断して突っ込みはせず]
あ、ボクもそろそろ行こう。
……お風呂、見つけないと。
[それから、当初の目的を思い出し。
ロザリーにじゃね、と手を振ると、翼を広げて*街の方へと*]
─森の奥─
へぇ、皆様喧嘩早いこって
これはこれは、楽しいことになりそうだねぇ
[愉しそうにそう呟きつつ、立ち上がると]
……あんたもそう思うだろぉ、ひはっ
[そう言うと同時、背後から草叢にゼロが飛翔。そこにいた人物が回避のため跳び出してくる。]
『……流石は、「銀弾」といったところだな』
[跳び出してきた人物は、油断なく彼から距離をとる。
宇宙スーツのようなものに身を包んだ姿とくぐもった声からは性別は判断できない。]
ひはっ、なんだよそれ。火星人か金星人かよ
地球語わかるたぁ、驚きだぜ
[舞い戻ったゼロを肩に乗せつつ、その姿へと笑いを洩らす。]
『…………喚くな、突然変異種が』
─廃墟の一角─
[駆けた先、いくつか崩れた箇所のある建物の傍。そこに目的の人物を見つけた]
やー、管理者はん。
ちょおお付き合い願いたいんじゃが、よかね?
[気配を隠すでもなく少し離れた場所からクローディアへと声をかける。その雰囲気は剣呑なものでは無い。見た感じは世間話でもしに来たように見えるか]
[その言葉にぴくりと眉を寄せる。]
『人の皮を被った化け物め。我らはそのようなものを人とは認めん。滅ぼしてくれる』
[妄言ともとれる言葉に冷めた目を向けていたが、]
…………………ひはっ、ひはははははははははははははは
[突如、狂った哂いを垂れ流す。たじろぐ宇宙服。]
ひはっ。おーけー、把握した。お前ら、ないものねだりの嫉妬厨か
そう生まれなかったのが、そんなに悔しかったのかぁ?
その格好も、サイバー手術かなんかの弊害かぁ?
ひはっ、こいつぁ救えないねぇ
―森の奥 木上―
[枝葉の中ににょきっと生えるシルクハット]
どうやら今回は間に合ったみたいですかねぇ〜
[ひっそりと両者を見れる場所にて見物。盗み見。出場亀]
『………くそっ。化け物が言わせておけば……』
ひはぁっ、新種を憎んで人間辞めてる奴には言われたカァないねぇ
『!? 貴様ァ……』
……ああ、もういいや。妄言も聞き厭きたし、あんた、俺のタイプでもねぇしな
[そう言うと、瞬速で銃を抜き眉間を狙い打つ。]
―廃墟―
[食料を探していたらしい二人と別れ、再び廃墟探索。
たいした収穫もなく屋外へと出れば、視界の端に移りこむ銀]
っと…ありゃあ…
[カードから情報を読み取って、軽く口笛。向こうには聞こえないだろうが]
あれが『デス』のカードマスター、ねぇ。
思った以上にいい女じゃねぇの。
さぞや「いい声」で泣くんだろうなぁ。
[何を思ったかにやりと笑って]
あんないい獲物を最後までお預けとは、なかなかに酷だよなぁ。
お楽しみは取っておいた方がいいのかねぇ。
まぁ、「いい声」さえ聞かせてくれりゃ、相手は誰でもいいんだけどよ。
[そう言って銀から目を離す]
[だが、眉間であろう場所へ当った弾丸はギィンという音と共に弾かれる。]
ああ、やっぱ防弾ガラスだよなぁ。めんどくせぇ
[そうぼやいていると、向こうも攻勢に出てくる。
右手からぶぉんとレーザーブレードを出し、こちらへと突撃してくる。]
おっとぉ、危ないねぇ
[ひょいっと振われるブレードをかわす。
すれ違いざま右手の爪を振るうが、ギィンと表面を削り取ったのみ。
しかし、]
…………ひはっ
[浮かべた笑みは、宇宙服がたじろぐ程に非常に残酷な色を帯びていた。]
[暫し廃墟を巡って、収穫は特に無く]
こりゃ、森か川に行って獲ったほうが早いかもなぁ。
ついでに水浴びでもすっか。
[そう呟きながら森の方へと足を向ける]
―廃墟―
[チ、チ、と、小さな電子音が室内の静寂を破る。
何も無い部屋の真ん中で、男は耳に手を当てていた]
集音機…型落ちはしてるがまだまだ使える、か。
探知が出来ん以上、何も無いよかぁマシだぁな。
[手を離すと、眉をひそめた]
管理人…?
[ポケットからカードを取り出せば、情報を確認し始める]
ほむほむ。防弾ですかぁ〜。硬いのはいやですよねぇ〜
[枝の上で足をぶらぶら。
またしてもどこからだしたんだ。あんたというようにポップコーンをもきゅもきゅ。なんたる見物態勢]
―森―
[森へと向かう途中で銃声と奇妙な音を聞く]
っと、誰かやりあってんのかこりゃ。
[立ち止まって聞き耳を立てて、音のした方へと]
"管理人"を倒す、ねぇ…
[集音した言葉にポツリと呟く]
確かに、"管理"する者がいなくなりゃあ…
中断して帰る事が出来るかもなぁ。
そうでなくても、変な制約で縛られる事はなくなるか…?
「解析完了──解析完了──対抗物質ノ組成ガ完成シマシタ」
[ぴぃぴぃと突如声を上げたのは、肩に止まっていたゼロ。
そして、ゼロは肩から銃を持つ左手に飛び移る。]
ひはっ。…………ゼロ、シューティングモード
[彼の宣告と同時。ゼロは形態を変える。
羽は弓なりに広がり、嘴は大きく開く。そして尻尾は、ひゅんと大きく撓り──]
……っ!!
[腕にずぶりと突き刺さる。わずかに顔を顰めるが、すぐに狂った笑いを浮かべると]
さぁて、解体ショーの始まりだぁ
[カードをしまうと]
ま。接触だけでも試みるかねぇ。
どうも、人も半分に減った様だし、そうそう戦闘に入る事ぁ無いだろうからなぁ。
[軽く首を回し、鈍い音を出すと屋外へと出て。
集音機に手を当て、先ほど聞こえた声の主の方へと歩き始める]
…たーだなぁ。
何か聞いた事ある声なんだよなぁ…
奴さんの目的と俺の目的が合ってるとは思えなん…
俺の考えの方がオッズが高いような気がする。
[中指で眼鏡を直しつつ、苦笑を浮かべた]
おや、カルロスさん。これは奇遇…でもないですか。
やり合ってる最中のようでしてそれを見物ですよ〜
[枝に足をかけて、逆さづりになって、カルロスと逆向きで視線を合わせて]
食べます?
[ポップコーンのカップを示しつつもきゅもきゅ。
でも視線は奥の戦闘中の者たちへ向ける]
[銃声、から思い当たることがありカードから情報を引き出す]
…銀弾、か?
[噂には聞いている「獣人に異様な執念を向ける男」。リディアが言っていた「あいつ」がそれであるならば、色々と符号が合う]
あいつの獲物じゃ、横から攫うわけにもいかねぇか。
「いい声」で泣きそうなんだけどなぁ。
[不穏なことは、だけど表には出さずに]
…器用だな、あんた。
[逆さになってポップコーンを差し出すのに思ったままの感想を返して。
差し出されたポップコーンを一掴みだけ貰って口に放り込む]
あー、やっぱ誰かやりあってんのか。
お盛んだねぇ、ほんと。
[もぐもぐと口を動かしながら、視線は音のするほうへ]
[ヒィィィンと言う音と共に、ゼロから放たれる弾丸。
それは着弾と共にべちゃりと広がる。]
ひはっ、まずは一層目ぇ
[その言葉と同時、ジュワッと宇宙服の表層が溶ける。
動揺を隠せない宇宙服。]
じゃあ次の皮を剥ぎましょう♪ 中身をおいしくいただくためにぃ♪
ひはぁっ!!
[狂った笑いと共に、いまだ動揺する宇宙服へ駆け寄る。]
お褒めに預かり光栄です
[にこやかにいいながら、ポップコーンを食べつつ見物。ちなみに、逆さになっても帽子は一切揺るぎません]
ええ、悪魔と魔術師の二人がね。とはいえ…魔術師のかたのほうが悪魔が似合いそうですけどね〜
[愉しげに戦う様子など見ていた...はそんな感想を述べつつ見物続行]
どう考えてもなぁ。
保身のために、あの狐面が動くとは思えん。
[さらりと酷い事を呟きつつ]
ましてや。ヤツの持つカードが、なぁ?
[やがて、集音機に手を当て、傍の廃墟に身を寄せる。
曲がり角で腰を下ろすと、懐から手鏡を取りだし。
曲がり角の先を見れるよう、鏡を覗かせた]
"管理人"は居るが…
[あの声の主が居ない。
ゆっくりと鏡を動かしながら其の姿を探る]
[魔術師、と聞いて軽く鼻を鳴らす]
やっぱりあいつかぁ。
確かにあれには悪魔の方がお似合いだわな。特に獣人にとっては。
[森の奥に見える姿に目を向けたままで]
―廃墟の一角―
[呼び掛ける、声>>225。
瞑想するかの如く閉じられていた目が、ゆるりと開く]
……付き合う、とは、何にかしら。
内容如何によっては、丁重に御断りさせていただきますけれど。
[軽く、首を傾げて問う。
仕種に合わせ、髪飾りがシャラ、と音を立てた。
先の『星姫』との一件もあってか、こちらには僅かに警戒のいろ。**]
おや?お知り合いで?それとも『異形殺し』の異名ゆえですかね?
[鼻を鳴らすカルロスに逆さづりのまま首をかしげ聞きながら、見物は続ける。ポップコーンをもぐもぐも続け]
ふぅむ。体内から相手の天敵を作り出せるのですかぁ〜
[宇宙服染みたものが溶けたのを見つつ呟く]
[そこからは一方的な凌辱であった。
次々と剥がされる宇宙服の自慢であったであろう外装。
武装も次々と使用できなくなり、出来ることは情けない悲鳴を上げるだけ。
そして、]
さぁて、ご対面♪
[そう言ってチャキっと銃を押し付けるのは、機能停止しただの重い鉄塊になった宇宙服の中にいた、青白い顔をした妙齢の女性。
その懐に容赦なく手を吊っ込み、]
『悪魔』かぁ。麗しいお嬢さんには似合わないカードだねぇ
[キッと睨んでくる女性の視線を軽くかわしつつ、そのカードを懐に入れる。]
知り合い、っつー程のもんでもねぇけど、あいつとは性質が似てっから。まぁ、親近感?
[はっきりとした物言いは避けて]
厄介だぜ、あいつ。
出来ればやりあいたくねぇうちの一人、だな。
[事の次第を眺めていた男は小さく口笛を吹く]
…終わった、な。
─廃墟の一角─
[警戒の色を向けて来るクローディア。先のことがあれば無理もないだろう。こちらとてそれを承知でこの場に居る。相手の様子に男は嗤う気配を纏った]
デートんお誘いっちゅーたら受けてもらえるんじゃろか。
なぁに、ちぃとばかし話を、じゃな。
[極彩色を纏った男が無造作に相手へと歩み寄る。歩きに合わせて、高く結い上げた長い髪が左右に揺れた]
おまはんに挑めるんは最後っちゅーんはなしてか思うての。
はっきし言やぁ、他ん連中ば戦わせカードを集めさせ、疲弊したとこばおまはんが総取りっちゅー計画なんか思うたりしとるけぇ。
そげな考えなば、あまりんも不公平やなか思うての。
[警戒を向けられても男は自然体を崩さない。口にした言葉が本心なのかすら怪しいくらいに]
ほっほーう。同族嫌悪ではなく。親近感ときましたか。それはそれは
[こちらも特に突っ込んで聞くこともなく。]
ん〜。確かに厄介ですね〜。やはり見に来て正解でしたね〜。
[決着がついた様子を見つつ]
的が二名いるのも助かりますね〜
[しみじみ呟いた。当事者にとってはとんでもなかろうけれど]
[そうして、その場を後にしつつ]
しっかし、悪魔ねぇ
…………くっそ、何か知らんが胸糞悪いな
[それは、自分が獣人たちからそう呼ばれているから……というのとは別のこと。
なにか、魂が訴えてくるのだ。「何かが違う」、と。]
……見世物じゃねぇ、ぞ
[キッととある木──ディーのとカルロスのいる場所へ睨みを効かす。]
まぁ、楽しいもんは楽しいからなぁ。あいつが獣人に拘ってるから、獲物の取り合いもねぇし。
[さらりとそんなことを言って]
情報収集は大事だしなぁ。ほんと、癖のあるのばっかり残ってやがる。
まぁ、そうでもなきゃ残れねぇけどな。
[カードから得た情報を照らし合わせ、既に半分に減ったことを確認する]
やり易いかどうかは人によるけどなぁ。
[返事なのか独り言なのか、どちらともつかない言葉をぽつり]
やや、気づかれましたね
[そりゃ特に気配も消してないのだから当然に、ラスににらまれても陽気な口調で返事をする]
いえいえ〜。見世物としてもなかなかのものでしたよ〜。
まずは勝利おめでとうございます。ですかね?
[今戦っていた勝者がこちらを睨むのに、へらりと笑って]
そう睨むなって、銀弾よぉ。
相変わらずだよな、あんたも。
[今はやりあう気はないというようにひらりと手を振って]
上手くすみわけができているのですか〜。それは僥倖
やはり見聞きするのと実際見るのとでは違うでしょうからねぇ。他の人の癖のあるかたがたもまたちらちら見に行きますかねぇ〜。でないと私のような手品師は大変ですしねぇ〜
[なんてしみじみとした口調で頷きながら答えて]
ま、やりよう次第でどうにかなるときもありますよね
[クローディアから返答を聞く間。こそりと小猿が男の髪を伝い地面へと降りる。素早い動きで駆けたのは、気配のする曲がり角]
[手鏡で覗き見ていたのなら、小猿が近付くのに気付くことが出来るだろう]
…最後、か。
まぁ、管理者だから当たり前か。
[ぽつ、と呟けば。
鏡に映るのは、どんどん迫ってくる子猿の姿]
――にゃろう。
[す、と手鏡をポケットにしまうと、一歩退いて左手を前に出す]
俺は「楽しければ」それでいい、からなぁ。
百聞は一見になんとやら、だったか。確かにあんたみたいなのは特に、だなぁ。
俺みたいに素直な攻撃しかしないのは珍しいかもなぁ。
[どこが、とは突っ込んではいけません]
ふふ、欲求に素直なのはよいことですよ。欲望の赴くままに生きるのが健康の秘訣ですしねぇ〜。素直な攻撃なのかは知りませんけどね〜
おや、私もちょっとばかり素直に手品を披露するだけですよ〜。とはいえ白けない程度に趣向は凝らしますけどね〜
[こっちはこっちでどこが素直なのか。聞いてはいけない]
─廃墟・曲がり角─
[駆ける小猿はそのまま曲がり角へと辿り着き、ブラウンの居る方へと曲がると足を止め見上げる]
「ええんかー、音出したらバレよるど」
[小さく向けられる声は男のもの]
「用があるんやったら手短にのぅ。
声飛ばすんは結構きっついんじゃ」
[意識を双方に満遍なく向けると言うのは男で無くとも容易なことでは無い。意識をあっち向けこっち向けしているせいか、小猿が挙動不審にキョロキョロと首を動かした]
自分に正直なのがとりえだからねぇ。我慢してたら体に悪いし、溜まってるモンは出さねぇと。
[いちいち例えが変である]
それでいいんじゃねぇ?
手品は驚かせてなんぼだろうし。相手が納得するかは別だけどなぁ。
[…沈黙。
機械ではない、という事だけは理解出来たようで]
別に。用事はあるようでないもんだな。
厄介事を減らせりゃ良いと管理人にカタを付けに来ただけなんだが…
お前さんについてくりゃあ、管理人も居る、と思ったからな。
[ふん、と。
小さく息をつきつつ話す様子は、ケイジが何をしようとしているのか知っているようで]
「厄介事。
かかか、なるほどのぅ」
[口振りに呟きを聞かれたか、と推察する。けれど焦る気配は見せず、連動して小猿が笑う仕草を見せた。手鏡で覗けたなら、笑うのを堪えるように肩を僅かに揺らした男が見れたかも知れない。傍目、肩を解しているようにも見えただろうが]
「ほんじゃったら話ば早うて。
いっちょ手ぇ組みゃせんか?
目的ぁおんなじなんじゃろ」
[どぎゃんね?と言葉を向けるのと同時に、小猿が首を傾けた]
それはいいことですね。発散するのは自分でいるための一つの方法ですしねぇ〜
ですよねぇ〜。納得はしてくれなくていいのですよ〜。楽しんでいただければね。
さて、これでめでたく半数は消えましたし、次の舞台まで演者は休憩ですかねぇ〜
厄介事だろう?
ここにゃあ客は居ない…というか、客になりそうな候補はどうやら脱落したらしい。
[軽く肩を竦めてみせると、渋い表情になり]
…俺にゃあ、お前さんの目的と俺の目的が同じで有るように思えないんだがなぁ…
[そう言って頭を掻く]
最も。手段は同じのようだが。
幸い、ここには思い切りやらせてくれそうな奴が多いからなぁ。暫くは楽しめそうだ。
んー、そういう事になるかね。
そう急いで事を進める必要もなさそうだし、舞台には幕間も必要だぁな。
まぁ。
構わないがねぇ。
[一拍おいてから返事を返す]
どうせ、管理人をカタしても厄介事が晴れないんじゃあ、協力態勢を取ってた方が遥かに楽だぁな。
…ま、金にはなりそうにないがねぇ。
[こちらの冷めた視線に対する二人の反応に、フンと鼻を鳴らすと]
お前等も好みじゃねぇし、今のところは見逃してやんよ
[頭を抱えつつ、壊れた笑いを漏らすと森の奥へと消えていった。]
ですねぇ〜。あ、私のときはお手柔らかに〜
[なんてにこやかにカルロスにいって]
そうですね。きゅーけーきゅーけー。次の台本は如何なものなのですかねぇ〜
おや、それはありがたい。それでは見逃してもらいましょっか〜
[相変わらずの営業スマイルで頭を抱え、壊れた笑いを漏らし森の奥へ消えるラスを見送る]
では、めぼしいものも終わってしまいましたし、違うところにいきますかね?
あなたはどうします?
[と逆さづりから起き上がって、カルロスにも一応聞いてみる]
[何か捨て台詞のようなものを残して立ち去る銀弾にへらりと手を振ったまま]
好み、ねぇ。まぁそうなんだろうけど。
好き嫌いしてっと大きくなれねぇぞ、っと。
ほんと、相変わらず興味ねぇモンには素っ気ねぇのな。
[森の奥へと消える姿にそう感想を漏らして]
「客ぁこん場所出おうたらいくらでも居るき。
さぁて、お互い目的ば言うとりゃせんけんねぇ。
一致しとるかなぞ知らん」
[渋い表情には小猿がまた笑う仕草をする。承諾の声を聞くと]
「ほんじゃあしばらくはよろしゅうに。
途中脱落しちょうても知らんけどの」
[クローディアを倒したところで『デュエル』を続行する気満々の態]
「ワシも今回はプライベートじゃけぇ、依頼して金渡すっちゅーわけには行かんき。
そこんとこは我慢しちくれ」
「ほんじゃあ後は隙見て仕掛けるかいのぅ。
後で合図ば出すき、エイキチば預かってくんろ」
[そう言って男は意識を目の前のクローディアへと戻す。残された小猿は今までのことを知らぬ態で「ウキ?」と首を傾げていたり]
それはこっちの台詞だって。
[こちらもへらっと笑いを返して]
次がどうなるかは役者次第じゃねぇの?
見物してばかりでもいられねぇし。
あぁ、そういや川に行こうと思ってたんだ。
水浴びついでに魚でも獲れねぇかな、と。
[どちらへ、と言う問いに思い出したようにそう返して]
途中脱落、は、仕方ないねぇ。
俺も此処にいる面子じゃあ荷が重い。
[猿…狐面の言葉に、小さく息をついて]
ま、ペイが無いなら無理はしなくても良いってこったな。
せいぜい大ケガしない様、気を付けるさ。
歳のせいか傷の治りも遅いんでなぁ。
[…一方的に遮断された会話に頭を掻くと、ほれ、と、小猿に手を差し伸べ。
拒まれぬなら、コートのポケットに入れておくつもり]
さて、お手並み拝見、ってな。
[また、手鏡を出すと曲がり角から様子を窺う]
あは、ではそのときはよろしくということで〜
そうですねぇ〜。役者になるか見物人になるかは今の内に考えておきますかねぇ〜
[お気楽ご気楽に占いできめるのだ]
おや、魚ですか。川はあちらのほうにありましたね。魚までいるかはわかりませんが
[と、エリカやロザリー。ケイジと喋っていたときに見えた川の方向を指し示し]
では、私は廃墟のほうに戻りますねぇ〜。何か愉しげなことがあれば別ですけどね〜
[いって、枝から降りて、やはり特に気配を消すでもなく廃墟方面へと*歩いていった*]
さぁて、手駒ば一つ手に入れたが。
『管理者』が『デュエル』ば参加者に加わっとるっちゅーことはそれなりん力は持ち合わせちょおな。
あん動き見る限りばかなりの腕前じゃて。
消耗考えんば、一気に片つけんがよかかねぇ。
……ここで使っちょこうか、ワシん切り札ば。
他んカードマスター相手に使うんば卑怯じゃろが、管理人ば下す一手に使うんば、ギリギリありじゃろ。
あん姿の難点ばカバーしよる駒もあることじゃしのぅ。
見物よりは舞台に上がった方がおもしれぇと思うけどなぁ。
俺は他の配役次第、かね。
[へらっと笑うまま、ディーノが示す方を見て]
お、あっちか、あんがとな。
魚がいるのは期待しちゃいねぇけど、探す価値はありそうだろ?
あんたは戻るのか?そんじゃ、またそのうちになぁ。
[廃墟の方に向かう背中に手を振って、その足は教えられた川のほうへと*向かう*]
─森の奥─
…………ひはっ。くっそ、頭イテェ
[二人から離れた場所。頭を抱え、ズズッと木に凭れ掛る。]
んだよ、何だよこれ
[頭はガンガンと痛み、思考は纏まらない。
快楽のまま獣人を狩る自分。突如襲いかかる黒い影。
そして、今のクライアントに拾われ…………『拾われ』?]
…………ひはっ。まあ、いいや
[そこで、思考は強制的に*停止した*。]
―廃墟の一角―
[投げられた言葉に、星詠みはあら、と短く声を上げる]
その発想はなかったわね。
[頬に指を添え、ゆるく首を傾ぐ。
本心か誤魔化しかは、そこからは読み取れず]
……戯れはさておき。
私に返せるのは、それが『取り決め』であるということ。
由縁は、それこそ、神のみぞ知る、というところかしら。
……もっとも、この『答え』で満足した者などいはしないけれど。
[一転、静かな口調で言葉をつぐ。
瞳は静かに、*狐を見据え*]
/*
これでも、中の人は買い物に行ったり、飯作ったり、新しい米を開けて虫が湧いてるのに気付いて嘆いたりしてます。
ずーっと人狼つきっきりじゃあないんですぜ。
まぁ、休みだからこんなに反応出来るんですけんどもね。
それにしても、おいちゃんで、対抗出来る人が少なすぎる気がするんだぜ。
もう、正義とか言ってる場合じゃなく、トリッキーに攻めるしかないですな。
─廃墟の一角─
[小猿を介しての会話の合間。クローディアから言葉が返るとそちらへと意識を向ける]
『取り決め』じゃから、のぅ…。
満足ばせんが、一応の納得はしとくかいの。
こん手のもんは、ワシらの与り知らん理ばあるけぇ。
[懐から自分が最初に手にしたカード──『ザ・ムーン』を取り出し、指で摘まんでぴらぴらと動かした]
ま、ワシが言うた推測ばおまはんが考えとるかどうかは別んどんでもええんじゃ。
考えとろうが考えとらんが、やることはおんなじじゃけぇ。
[静かに見据えて来る相手とは対照的に、男は未だ嗤う気配を漂わせる。後ろに伸びる男の影が僅かにゆらりと揺れた]
[ポケットにはいるのを見れば、もう片方のポケットからピーナッツを一粒取り出し、小猿のいるポケットに入れる]
ま、大人しくしててくれ。
預かりモンをどうこうしようってつもりはないからねぇ。
[そう呟くと、鏡をみやり]
『取り決め』、ねぇ…
あのねーちゃんもよく分かってないのかねぇ。
[ふむ、と顎に手をやった]
しかし。これだと『交渉』の余地も無かったか…?
─廃墟の一角─
納得していただけて、良かった、と言うべきかしら。
[ぴらぴらと振られるカードを見つつ、薄く、笑む]
結果論について論じるのは、平行線なので避けるとして。
……貴方の御用、それだけかしら?
どうも、他にもあるように見受けられるのだけれど。
[ゆらり、と揺れる影を見やり。
声の温度が、やや、下がる]
―廃墟―
んむぐ、こへもおいひーけほ。
[建物の屋上。煙突とおぼしき部分に寄りかかりもごもごと呟く。
手には棒状のチョコレート掛けプレッツェルの箱が握られている]
こうも見つからないと意地になってくるな。
何でドーナツ屋がないのよー。
[緊張感の高まってゆく場所は目と鼻の先なのだが、露とも知らずに暢気な食事を続けていた]
/*
きょうもやっぱりまいぺーす。
廃墟以外にも行くほうが良さそうなのだけど、こっちの方がまだ会えてない人と接触できそうかなと。
兎猫は大物バトルにドキドキしています。
―廃墟―
さぁ〜て〜。しばらくは落ち着くのでしょうかねぇ〜
[呑気に呟くその区画でか。険悪なムードになりつつあるなんて知る由もなく]
おや、お嬢さん。初めまして…ですよね〜。食事中でしょうか。これは失礼
[ぴらつかせていたカードは再び懐へと直し]
最初も言うたが、デートんお誘いば受けて欲しゅうての。
じゃけぇ、おまはんは身持ち固そうじゃ。
ワシも口ば上手い方やなか。
じゃから態度で示さしちもらうき。
[言って、無造作に一歩踏み込み右腕を前へと突き出す。突き出された腕はクローディアには届かぬ距離。けれどその後ろから男の影が伸び、腕へと絡み付き。男の得物である刃を併せ持ったトンファーが現れた。その先端、尖りし刃がクローディアへと向かう]
[男が動いた直後、ピーナッツを食べていた小猿がブラウンを見上げる]
「ほんじゃやるでぇ。
隙見て相手ば動き止められそうかね?」
[何とも間延びした声で声をかけた]
―廃墟―
はじめまひへー?
…とと、こちらこそ失礼。
[口の中に残っていた分を急いで噛み砕き飲み下し、片手でごしごしと口の周りを拭う]
どうもー。
そちらは散策中ですか?
[軽く足元を確かめながら会釈した]
[カリカリ…
緊張感漂う中では、異質な音。
いわゆる、気の抜ける音]
…まぁ、仕方ないかねぇ。
[鏡を見る目は未だ険しく]
相手を止める、ねぇ…なかなか無茶を言ってくれるな。
ただのおじさんにゃ荷が重いねぇ。
[音が聞こえなくなる代わりに、聞こえてくるのは狐面の声。
ふぅ、と小さく息をつけばポケットから一枚のカードを取りだした]
/*
そういや、うっかり近い場所とかにしてしまったけれど。
赤組が奪取する場面は目撃しちゃって大丈夫だったかしらら?
もし拙かったのだったら面倒にしちゃってごめんなさー。
ええ、そんなところですよ。
何か変わったものでもないかと思いましてね〜。とはいえ廃墟ですからやはりあまり見るものもないようですけどね〜
[慌てて口の中のものを飲み下す様子をにこにこ眺めて答えしばし眺めた後]
ふむふむ…『氷華』のリディアさんですね?
私はディーノと申します。以後お見知りおきを
[と帽子を取って仰々しく一礼をする]
[デートの誘い。
その言葉に、は、と大きなため息をつく]
……生憎と、この身は盟に囚われておりますので。
[盟に囚われる、というのが何を意味するのかは、口にする事はなかった。
否、する暇がなかった、と言うべきか]
……っ!
[突き出される刃。
完全に虚を突かれたか、刃を逸らすマントを翻す暇はなく、回避は辛うじて横に身体を逸らすにとどまった。
左の腕を掠める刃。散る紅。柳眉が寄った]
「止めるんが難しかば、ワシが止めるけぇ。
代わりに一撃食らわしちくれるんでもええど」
[ブラウンの動きまでは気を回せぬが、声にはそう返して。言い終えると小猿は再び緊張感なく残りのピーナッツをカリカリカリ]
本当に、『跳ねモノ』の多い周期ですことっ!
[声は微かに苛立ちを帯びるよな、それでいてどこか楽しげなよな。
いずれにしろ、口元には優美な笑みが孤を描く。
一まず後ろに跳んで距離を開けると、死神の描かれたカードを銀の大鎌へと変えて身構えた]
……多少、不本意ではありますが。
振りかかる火の粉は、払いのけるとしましょうか!
[宣の直後、真紅が翻り星詠みが跳躍する。
繰り出されるのは、振りかぶりからの切り下ろし。
切っ先は背を、孤描く刃は左の肩を、それぞれに狙って]
─廃墟─
……んー、この辺りには、生きてる設備はないかぁ。
[翼を畳み、のんびりと路地を歩きつつ、一人ごちる]
あればあったで便利、程度ではあるけど。
ないとなると、使いたくなるんだよねぇ……。
[は、と零れ落ちるのは小さなため息]
にしても……。
なーんだろ。
なんか、騒がしい?
[ふと足を止め、空を見上げる。
カード所有者は、既に半数。
この状況で、早速動くものがいるのだろうか、と疑問に思いつつ、軽く、首を傾げた]
『ジャスティス』…ね。
[引いたカードを見やれば、ぽつりと呟く]
分かった、じゃ、テキトーに一撃喰らわすかねぇ。
あんまり器用に出来ないんでねぇ。
[また、カリカリと音がし出せばゆっくりと立ち上がり首を回した]
長物…ありゃ確かに厄介かねぇ。
俺からの距離は未だ遠いから…間合いにはいるまでに、長物で対処されるか。
…しょうがない。
あんまり商売道具を見せたくないんだがねぇ。
[左手を綴じたり開いたりを繰り返し、曲がり角から機を窺う]
ワシをあげなもんとおんなじば思うて欲しかなかねぇ。
別んそんカードば使こて全部ばカード従えたい訳やなか。
[見ていたと言わんばかりの言葉を紡ぐ。相手の腕を掠めた刃を引き戻し、自然体でその場に立ち]
おまはんば倒してカード手に入れんも、『デュエル』は続けるけぇ。
ワシがこげな行動に出たんは、単に”盛り上げる”ためじゃ。
[嗤う気配は尚も続く。繰り出される振り下ろしには幅広の刃でもあるトンファーブレイドを上方へと掲げ。右半身の体勢で右で大鎌の柄を、左で背を狙う切っ先を防ぐべく割り込ませる]
そん火の粉ば食らって焦げるがええ!
[ぎり、と鬩ぎ合うお互いの得物。それを力任せに押し返そうと力を込めた]
―廃墟の一つ―
んー、家捜しするとあれこれ見つかったりしますけどね?
そんなに変わったものはないかも。
ドーナツも見つからないし。
[手に持った菓子の箱を示して見せながら肩を竦め]
はい、そーです。
ディーノさん……手品師さんですね。
よろしくですー。
[カードから得られている情報を思い出しながら頷く。
丁寧な礼にはにっこり笑って頭を下げなおした]
「承知じゃあ、ほんじゃ”アレ”ばやるとするかいねぇ。
邪魔じゃったらワシごとぶっ飛ばしてもええけんね」
[ピーナッツを食べ終わり、小猿が再び男の声を伝える。巻き込まれても良いと言う言葉は相手にどう思われるのか]
「ワシが少しば間『絶対の盾』ばなるき。
おまはんば姿も隠せる思うけぇ、遠隔なり接近するなり好きにやるとええ」
―廃墟の一室―
[右手で白のソレを剥ぎ取る。
舞い上がる白の上に積もっていた埃も散って]
[今度はさすがに吸い込まない]
…上等、かな。
水道は動いてないけどベッドあるなら上々。
[左手で枕を叩けば矢張り舞う埃。
ビジネスホテルらしき建物の一室は奇跡的な程に損害が少なかった]
……それにしても。
[縁の少し歪んだ窓から見遣る先、乱れる気]
こんなに早く、誰が動いてるんだろ。
……。
[しばしの休息を取り、目覚めた後は煙草を吸いながらビルの中を散策。
食料などもさることながら、地形を利用したトラップ、攻撃に使用できるようなものが無いのかと、綿密に調査]
……。
[そして、隠れている他の住人がいないかの確認作業でもある。
体力の余裕がある限り、色々な場所を調査しておいて損は無い]
……貴方は、確かにそうでしょうね。
[否定の言葉に対し、紡いだのは短い言葉。
見られていた事にも、そして、一閃が押し留められたことにも特に動じた様子はなく]
私を先に落としても、盛り上がるかの保障はありませんけれど……。
そういう発想は、面白いですわねっ!
[押し上げる力に、逆らう事無く一度、下がる。
純粋な力比べとなれば、やはり多少は分が悪い]
だからと言って、容認する気はありませんし、火傷をする趣味もありませんっ!
[着地の後、低い構えから足元へ向けて横なぎの切り払いを放つ]
ん?
巻き込んでも良い?
[不意に聞こえた言葉にポケットを見やり。
そして続く言葉に、片眉を上げた]
はぁ…んな便利な事も出来んのか。
まぁ良い。お前さんがそう言うならそうなんだろう。
俺はそう言う力とは無縁だからねぇ。
…じゃ、そうじゃなくても恨み言は聞かない、って事で。
[ギチ。
左手を固く握ると右手で左腕を押さえる。
ぎりぎりぎりぎり、と、音を立て始めた左腕を]
そうですねぇ〜。未だ新しい廃墟ですしねぇ〜。色々なものが残ってるようで…とはいえ、ドーナツがあるかといえば難しいでしょうねぇ〜。悲しいものです
[そのドーナツを出していた張本人も倣うように肩を竦め]
ですよねぇ。華と聞いてあなただとすぐ思いましたからね〜。決して他の女性参加者に既にあっていたから判別できたわけではありませんよ〜
[なんて、なんだか余計なことをいいながら、ふと口を止めて]
ところで…何か起きてますね。気づいてます?
……動いてるのがアレで、誰かと早々に潰しあっててくれる……っていうのは、望めないかなぁ。
ほんっと、苦手なんだよねぇ……。
[ぶつぶつと呟きながら、周囲を見回す。
騒ぎの気配は、遠くない]
んー、ちょっと、高いとこに上がるか。
[小さく呟き、畳んでいた翼を開く。
ばさり、と言う羽ばたきの音と共に、その身は近くのビルの上へと舞い上がった]
とりあえず、拠点はここにするとして。
[と言っても、置いていくような荷物は無い。
あるとするならこの間手に入れた黄色い箱くらいか]
[ケープから取り出し放り出せば、黄色は放物線を描いて白に墜落した]
屋上辺りなら見えるかな…。
[踵を返せば階段へ向かう。屋上までの階数は然程無い。
鳴らない足音と共に上へと]
―廃墟の一室→廃墟屋上―
本当に。
なんでドーナツだけないのやら。
[もちろんドーナツ以外にも手に入らないものはあるだろうが、それはさておき]
他に残っている女性っていうと、雷鳴のおねーさんとか、あともう一人…ロザリーさんでしたっけ?
そちらの人には私はまだ会ってないのですよねー。
[わざわざな説明にクスクスと笑い、肩越しに後ろを見る]
さっさと動き出した人がいる、ってトコでしょうか。
そんな気配ですね。
どぎゃんなるか分からんけぇ、面白いんじゃ。
『デュエル』ば壊さんだけええ方じゃろ。
[面白いと言われて、また笑う気配。この戦いすら楽しんで居るかの態。打ち合っても余裕を崩さぬのは相手の焦りを引き出すためなのだが、クローディア相手ではあまり効果は無いだろうか]
容認ばされんか。
そら残念じゃ!
[押し返した後に追撃をかけようとするも、相手の方が一手早く。踏み出した足で地面を踏み切り、前方飛び込み受け身の要領で地面を転がる。しかし避ける際、遅れて地を離れた軸足にした左足を、切り払いの刃が掠めた。蒼の布から赤が散る。身体を起こすと無事な右足で再び地面を蹴り、クローディアから距離を取った]
あいててて。
ほんに一筋縄じゃ行かんのぅ。
…他んマスター相手に使うんは卑怯過ぎるじゃろうが。
おまはんを確実に下すためじゃ。
ワシん奥の手ば使わせてもらうけぇ。
[ゆらり、男の影。否、男自身の輪郭が揺れる]
─廃墟・屋上─
[ふわ、と気流を操り舞い降りる。
その様子だけを見たなら、翼を持ったその姿は通り名──天使そのものと見えるやも知れず]
……さて、と。
騒がしいのは、どの辺り、かな。
[もっとも、当人は天使、という言葉とはかけ離れた軽い調子で言いつつ、周囲を見回していたりするのだが]
―川辺にて―
へぇ、思ったより綺麗な川だね、こりゃ。
[清流、とまでは行かないもののそれなりに水は綺麗で。
男はぱーっと服を脱ぎ捨てて川に飛び込む。
一応下は履いてます]
っあー、いい感じだねぇ。そう深くもないし。
[ばしゃばしゃと顔を洗って、ついでに頭からも水を被ってぷるぷると首を振る。犬の水浴びのようである]
さぁて、っと…これで魚がいれば最高なんだがねぇ。
[そう言うなり水中に身を沈める]
………っ、と。
[水中から顔を出して岸に向かって手を振って。手を離れて飛ぶのは銀鱗のきらめき。
それが落ちた岸には既に何尾かの川魚]
とりあえずこんなもんかねぇ。食える魚かは知らんけど、毒がなきゃ問題ないだろ。
[岸に上がって服を着る。下が濡れたままだが気にしない。
袋から紐を取り出し、魚の尾に括り付けて一つに纏めていく]
さぁて、向こうに戻るかね。
ここで焼いて食ってもいいけど、一人で食うのも悪いしな。
[袋と魚を担いで廃墟へと戻っていく]
…そうか。
[なにやら姿がぶれ始めた小猿に呟く]
ま、準備が整ったら言ってくれ。
女相手に力任せの一撃を喰らわせるのは気がひけるが…
闘いでそう言っちゃあ、相手に失礼だわな。
ふむふむ。ドーナツがお好みなのですかね?
[他にもないものはあるというか、ないものだらけだろうに。ドーナツに拘る様子に疑問を抱くように聞き]
ええ。後は『デス』と…今は『スター』の持ち主でもあるクローディアさんですねぇ〜。
[女性について、もう一人名をあげ、肩越しに振り返るリディアをみて]
ですよねぇ〜。私はちょっと見にいってみようかと思いますが、リディアさんはどういたしますか〜?
[かつり、と。普段は鳴らない靴音が高く響く]
…聞いてはいたけど、確かに。
[朽葉色の先には白の翼。
教会に属する以上、その通り名と同意のものを幾度か聞いた]
[教会の人間は『雷鳴天使』を快くは思っていなかったのだが]
『天使』を冠するのも納得かもな。
[隠しもしない独り言は相手へと容易く届くだろう]
……?
[壊れかけているタンスの中身を漁っていると、見つけたのは丸まったポスターが一つ。
タンスが壊れているのに傷一つついていないのは珍しいと思い、それを広げてみた]
……ほう。
[なんか妙にセクシーなポーズを取ったお姉ちゃんが写っておりました。
思わず、顎に手を当ててじっくりと眺めた]
……。
[そして、それを持ったまま他の部屋に入り、入った瞬間に目が入るような場所にでかでかと張っておいた。
それは古来からの簡単なトラップの一つ。
「男はエロいものを見かけると、つい目がいってしまう」というものである。
そうでなくとも、部屋に誰かがいると思ったのならば、少しは動きが止まるという意味でも、それなりの効果は期待できるだろう]
……。
[張り終えると、男はぷかあと煙を吐き出して、また新しい場所の調査を始める]
―廃墟街―
彼女の言っていたとおり、…本当に広いな。
[森を出て歩くことしばし。
困り顔で辺りを見回す]
拠点が作れるのなら、それに越したことはないが。
[数多くのビルや住居、店舗から、より良いものを見つけるために四苦八苦]
―廃墟―
[廃墟まで戻って異様な気配に気付く。
とてもよく馴染んだ気配]
んー?今日はもう動きはねぇと思ったんだけどなぁ?
[首を傾げて気配の元を探る]
とりあえず様子見ておくに越したことはねぇわな。
巻き込まれても面白くねぇし。
[いつもの緊張感のない口調で呟いて場所を移動する。
いつもと変わらぬへらりとした笑顔のまま、風の速さで]
さすがは、『月』と言うべきか。
……それとも、不定にして可変なる『影』らしい、と言うべきかしら?
[くすくすと、笑う声が上がる。
余裕が崩れないのははったりか、それとも他に理由があるのかは、笑みからは察する事はできず。
それでも、その笑みはゆらりと揺らめく影に、す、と消える]
……そこまでしていただけて光栄、と言うべきかしら。
だからと言って、容易く落ちる気がないのは、再三申し上げている通り。
[僅かに紅を帯びた、銀の刃が上がる。
その周囲に、真紅の陽炎の如きものが、ふわりと揺らめきたった。
もう一つの気配の存在には、気づいているのか、いないのか。
否、気づいていたとしても、その意識は眼前に集中しているのだけれど]
/*
じっくりと眺めるスティーブに萌えた。
何やってるのwww
しかし、デバガメが多そうね。
広いんだから、そんなに固まらなくても…とか思ったり。
真面目にバトってる間にギャグ展開ってんでも私大好きヨ。
……んん?
[耳に届いた声に、くるりと振り返る。
目に入った姿。
飴色が幾度か瞬いた]
……わー、違う意味での苦手系と遭遇したかも?
[おどけたような口調で言う。
それでも、声には棘らしきものはない]
ええと……『聖騎士』さんだっけ?
[ゆる、と首を傾げつつ、カードの伝える情報を思い返して問いを投げた。
仕種にあわせ、古びたロザリオが微かに揺れる]
ふむ。どうやらそのようで、単に争いに吸い寄せられているだけかもしれませんがね〜
[それは自分やリディアも類するし、他のものも集まるかもしれないが]
では、せっかくの機会ですしいってみましょっかね〜。
[そういって、リディアも了承するなら争いの気配がするところ…そしてそれを見物するための場所を探し移動する]
カードは使っとりゃせんよ。
言うたじゃろう、『ワシん奥の手』じゃて。
[仮面の奥でにぃと口端が持ち上がった]
そん余裕ばいつまで続くじゃろな。
こん姿ばなったワシにゃ、攻撃は効かん。
[その代わり、攻撃が出来なくなるのだが。それは口にせず、男の輪郭の揺らめきは大きくなる]
影技(かげわざ)が奥義、人影一体。
推して参る。
[その言葉と共に、男の身体は溶け、漆黒の闇の如くクローディアの眼前へと広がった]
「おっしゃ、ええどー。
目標はそん角から顔出して真っすぐん位置じゃ」
[広げた影はブラウンの射線をも塞ぐ。故にその位置を伝え、仕掛けると同時にその部分だけ、影の解除を試みる。尤も、高威力の攻撃なのであれば、影諸共突破し目標へ届くことになるだろう]
[風に乗って走り、気流に乗って少し高いところに上がる。飛べるわけではない、身軽なだけ。
辿り着いたのはそう高くない屋根の上]
っと。
なんだぁ?
[近くのビルの屋上に人影を見つけ、それが知った顔である事に少し驚いて]
今日は違うお相手かぁ?
なかなか隅に置けないねぇ。
[どうしてそういう方向に行くのかが謎である]
[棘の無い台詞の内容に朽葉色も瞬く]
…なるほど、直接文句言いに行ったのもいるのか。
[苦く笑って、それから頷いた]
間違いないですよ。
『雷鳴天使』のエリカ、だったかな?
少なくとも俺は、『天使』を特別に思ってるわけじゃないから。
[こんなナリだけど。
そう言って右手で胸元を押さえる]
[ロザリオの無い砂色の衣の裾が風に弄られた]
―廃墟・ビル内―
…どなたか先客がいらっしゃるのかしら?
いらっしゃった、の可能性もありますけれど…。
[溜まった埃が幾分斑なのを見てとり、ぽつ、と呟く。
靴音をたて階段を上った先、未だ無口な男の影はあっただろうか]
[激しくぶつかりあう音でもない、ただ闘気が相手を食い合うようなぶつかり合いの気配。その位置が近くなり、掴んだところで、近くのビルに入る]
―廃墟ビル二階―
こんな場所でいいでしょっかねぇ。…おや?あれは…クローディアさんに、ケイジさんですねぇ。いやはや
[窓から覗きみた光景には少々驚いたように呟き、さすがに気になったのか。気配を絶ち、注意深く窓から覗き込む。リディアもいたならば同じように気配を消すだろうか]
[しかし、気配を消してても、肉まん(ほかほか)をまたしてもどっかからか出して食べていたらある意味見た目は台無しであるが、それを気にせず、リディアにも食べます?と聞いたりする]
了解。
[ただ、言葉少なに答え。
曲がり角から身体を出し、一直線に目標に向かって走っていく。
前もって言われていた、巻き込んでも良い、と言う言葉に、射線に入られる事も気付いていたのか…影が見えてもそのまま左腕を引いて]
高速歯車駆動《ハイスピードギアワークス》。
[左腕の内部構造の歯車を高速回転させ、本来以上の力を拳に伝導させる。
影と重なる時、自身の身体の捻りと加速力で左腕を前に突き出し…
影諸共、クローディアを吹き飛ばそうと。
一見、シンプルな"突き"を繰り出した]
んー、屋根の上じゃ魚は焼けねぇなぁ。
[少し場違いな心配をして辺りを見渡す]
……なんだぁ?こりゃ…普通の気配と違うんじゃね?
[恐らくは向こうの人影も同じ気配を察しているのだろう。
だが男のいる位置からはそれが何かを把握できずに]
何が起こってんだ?これ。
……。
[色々な部屋を調査しているとき、聞こえるのは足音。
そして、それはまっすぐにこちらへと向かってくる]
……。
[煙を大きく吐き出しながら、さてどうしたものかと思案したが、自身の足跡、そして、煙草を吸いながら移動している以上、此処に誰かがいるというのは余程愚鈍なものでない限り知られている情報である。
下手な先手を取られるよりも、先に姿を見せておいたほうが、まだマシであろうことを考えると、警戒を解かないよう、足音の主から10メートル以上離れた場所に姿を現した]
……。
[いつでも攻撃、防御の姿勢が取れるようにしながら、そこに現れた女性の姿を見て───少しだけ目を見張った]
……お嬢さん、か。
[カードの力は使われていない。
それは、言われるまでもなく、『わかる事』]
……それ故に、厄介なのですよ、ね……。
困りましたわねぇ……今回は、他の力は封じてしまっていますし……。
[本気で困っているのかどうかすら危うい口調で呟きながら。
それでも、広がる影へ向けて銀を振るおうとするが]
……っ!?
[背後から近づく気配。
気づくのが遅れれば、対処も遅れる]
本当に、『跳ねモノ』の多いっ……。
[呆れたような言葉は、場にいたものに届くかどうか。
繰り出された突きは、その狙い通りに星詠みを捉えた]
うん、結構いたねぇ。
[さらり、と肯定しつつ頷きを返す。
もっとも、その『文句』は一切取り合わなかったのは言うまでもないのだが]
うん、間違ってないよ。
まあ、特別に思ってたら、こんな呑気に話したりはしない、かな?
[くすり、と笑みを覗かせ。
それから、緩く首を傾げて]
で、と。
ここに上がってきたのは、騒動にひかれて、かな?
―ビル内―
…申し訳ありません。
驚かせてしまいましたか?
[眼を見開いたそれに、聡く首を傾げて微笑む]
まぁ、この場所には似合わない格好ですものね。
貴方の言うとおり、お嬢さん…マドモアゼルには違いありませんし。
[紅のドレスの裾を摘み、ついでに飾りの生花に触れながら一礼を]
ですが、どうせならば、名前で呼んで頂けますか?
リディア、と。
[仮に銀が男の身──影を捉えたとして、影は影故に傷付くことなく漂うのみ。けれどその前に後方より加速してきたブラウンの一撃が影から突き出て。違わずクローディアを捉える]
むぁっ、分かっとってもちょいビビるのぅ。
[自分の身体から突き出るような感覚故に、致し方ないことだろう。そんな間抜けな感想を漏らしつつ、影と化した男は仮面越しにクローディアを見やった。ちなみに広がった影の上方に狐の仮面だけが漂っていたり]
ルールは破るためにあるようなもんやなかとね?
[聞こえた呆れるような言葉にはそんな言葉を向けた。そうしてから徐々に影は収縮し、再び男の姿へと容を戻す]
[星詠みを捉えると同時に]
強化電流放出機構《ハイディスチャージ》。
[高速歯車駆動で強化された電流放出機構を発動させ、拳に電流を纏わせる。
ズバンッ。
弾けるような音と強い閃光と共に腕を振り抜いた]
…ちと、やりすぎたかね。
[ぶしゅうっ、と音と共に、コートの左袖から白い煙が吐き出され。
右手で頭を掻く]
ほんっと、融通利かないからなあ。
…ごめんなさい、気分良くなかったでしょう?
[眉尻を僅か下げ、少しだけ首を傾げて。
表情には苦いものが残るまま]
記憶違いじゃなくて良かった。
知ってるかもだけど改めて、聖騎士のマイルズです。
[呑気に、との台詞には薄らとした笑みだけを返す。
無言は肯定。険の無い笑みもソレを伝えて]
ええ、闘いの気配がしたから。
気の早い人もいるものだなって。
……。
[その出で立ちのみならず、どうやら中身のほうもお嬢さんなようで、思わず、男は頭をぽりぽりとかいた。
正直、このようなタイプは自分の生きる場所には存在していないので、どういう反応をすればよいか、少しだけ戸惑った]
……。
[ゆっくりと、煙を吐き出し、自分の中の戸惑いを消化させてから、口を開いた]
……死にたくなければ、帰れ。
此処は、お嬢さんがいるような場所じゃない。
[非常に珍しいほどに長い言葉を、彼女へと投げかけた]
おっふぉ、なんちゅー威力じゃ。
[ブラウンの追撃についついそんな声を漏らす]
まぁこん程度で死ぬよなタマやなか。
カードも無事じゃろて。
[心配する点がどこかずれている。容が完全に戻ると、ブラウンのポケットに居た小猿がぴょいと飛び出し、男の肩へと。小猿の輪郭もいつもの状態に戻っている]
[走る雷撃。
与えられる痛みは、如何程か。
しかし、星詠みの笑みは絶える事無く。
腕が振りぬかれると、よろめきながら、二人との間に距離を取る]
……さすがに、効きましたわ。
死ねない、というのは、こんな時ひたすら厄介ですね。
気絶もできやしない。
[は、と一つ息を吐く。
これ以上、動く余力がないのは、一目瞭然か]
……ルールを遵守するものがいなければ、破るのも面白くないのではなくて?
[影にこんな言葉を返しつつ、手から銀をすべり落とす。
地に落ちたそれは死神を描いたカードとなり、その上に、『スター』のカードがひらり、と落ちた]
……まったく……型破り、です、ねぇ……。
[声はやはり、楽しげなまま]
ふむ…確か『デス』の持ち主とは最後ではなかったですかねぇ〜
と、そんなことよりもあれはどんな仕掛けですかねぇ。
[決まりごとめいたものはそんなことよりもで済まされる
影が広がり、収束する様子。クローディア相手に攻撃をした光景を逐一見てる。二対一もあってか、決着はついたようだ。これ以上見るものもないだろう]
さぁて。そろそろ終わりそうですし、さっさと退きますかね
[なんて、リディアを伴ってかは知らないが、戦地より逆向きの方向へ歩き、窓伝いに移動して離れる]
そりゃ、特注だからなぁ。
身体改造する費用を借りようとする輩も多いからな。踏み倒されたんじゃ話にならん。
[声のする方へと顔を向けて]
…まだ立てるのか。
死なない、気絶しないってぇのは…半ば拷問だねぇ。
[やりすぎって事はなかったらしい。
そう分かると頭を掻きつつ]
ちっちゃな身体におっきなパワー、ってな。
俺からすりゃ、お前さん方の方がずっと型破りだけどねぇ。
[ゆっくりと腕を下ろすと、狐面の方へと視線を向ける]
気分は良くなかったけど、まあ、別の手合いに比べれば大した事ないし。
っていうか、そもそも、『聖騎士』さんが謝るところじゃなくない、それ?
[苦いものを帯びた言葉に、ごく軽い口調で返す。
声は、僅かに呆れを帯びて]
間違ってたら、どーするつもりだったんだろ。
ん、まあ、この場でよろしく、っていうのもなんだけど、一応よろしく、ね。
[無言の肯定には、くすり、と笑みをもらし。
それから、飴色を気配を感じる方へと向ける]
気が早いよねぇ、確かに。
……にしても、なんだか、規模が大きいような気がするんだけど……。
[詳細を知る術はなくとも、その辺りは野生の勘が働くらしい]
[状況を把握するために低い屋根伝いに移動して。
見えるのは銀の]
……は?気配の主、って、あれ、かぁ?
いや、あれに挑むのは……
[『デス』のマスターが二枚目のカードを持ったことは知っていた。つまり彼女に挑んだものがいたということで]
……そういうのって、ありな訳?
[単純に狙っていた獲物をとられた、というだけの心境ではあるが]
―ビル内―
[紫煙のみが埋める沈黙の中、紫紺の瞳は細まって。
穏やかな笑みは、相手の仕種をはかるよう]
…あら。
[くす、と、小さな声をたてて笑った。
ブーツの固い底を鳴らし、一切臆せず近寄っていく]
案外にお優しいんですのね。
心配してくださるの?
そちらのお名前を伺っても宜しいかしら。
[紡ぐ声も、変わらず穏やかで、眼差しは上目遣いに]
かかか、おまはんもワシと似たようなもんか。
根本は違うようじゃが。
[己は影の変異種。その特徴から死ぬことは無いが、『人格』がある限りは人と変わらぬため気絶はする]
他が遵守するけぇ、ワシが破るんじゃ。
[クローディアの言葉にけらけらと笑いを返した。動けぬクローディアをしばし見、地に落ちる二枚のカードへと視線を移す]
褒め言葉と思うておくけぇ。
何もかもおんなじっちゅーんは詰まらんき。
[言いながらカードに近付き、二枚を拾い上げる。『デス』と『スター』のカード。そのうち、『スター』のカードは男の手から逃れ、ブラウンの下へと]
独り占めはあかんとよ。
[逃げられた、なんて言いながら、笑う気配をブラウンに向けた]
―回想―
ああ、星詠みのおねーさんも。
お話したことないなー。
[ぽりぽりと頬をかく]
ん、そですね。
どーせなら見物しておきたいです。
[こくこくと頷きディーノの後に続いた]
―廃墟ビル二階―
なるほど、ここなら特等席。
わ、いいんですかー。
[獣のように気配を押さえながら窓の傍に寄る。
ほかほかまんじゅうもありがたくいただいてもぐもぐしながら戦局を見つめていた]
そん腕でがっちり捕まえるっちゅーこっちゃな。
そげな腕に捕まってもうたら逃げられんのぅ。
さぁてブラウン。
カードの移動は他ん奴らにも知れる。
狙われやすいっちゅーんは肝ん命じときぃ。
[事実か冗談か分からぬ様相で言い、また笑い声を上げる]
なにか理由でもあるんですかねー。
どちらにしても手強そう。
ま、手強くなさそな人なんてもういないでしょうけど。
[いつもより空色を細めて答え]
んー、覗き見を怒られても困りますしね。
消えとくのが一番かな。
[僅かな足がかりだけを伝ってその場を後にした]
体験してみます?
……完全に『食わせれば』、それで事足りますわ。
[ブラウンの言葉に、さらりとこんな事を言って。
視線は、改めて『影』へと]
……それでは、しばし、その『呪い』を託させていただきましょうかしら。
ふふ、『魂の檻』に囚われる側になるなど、いつ以来かしら……?
[二枚のカードが二人の男の手に渡る様子を見やりつつ、楽しげに呟く。
その声が大気に溶けると同時に、その目が閉じられ──]
一応、所属は同じだから。
自分のトコが犯した非礼なら謝るべきかなって。
[朽葉色はゆるりと細められる。
呆れたような声音にまた苦く笑った]
間違ってたらごめんなさいするしかないかな。
こちらこそ、どうぞよろしく。
[胸元に手を当て、僅かに頭を垂れての一礼]
[そうして朽葉色は飴色を追って、戦場へ]
気配の数が多いですね。
三つ巴か…一対二か、どちらかかな。
[揺らぐ気配、声までは聞こえない。今いる位置からでは僅かに銀が動くのが見えただけ。
だけど]
………終わり、か?
[懐の「運命の輪」がそれを伝えてくる。『デス』の所有者が変わったことを]
[狐面が星詠みに言う言葉に軽く眉をひそめるが、男に分かるよしもない]
…『スター』、ねぇ。
何の因果なんだか。
[投げやられたカードを拾い上げると]
ま、貰っておくさ。
どうやら、俺の願いはあの様子じゃあ届かない様だし…
何より、叶えようとするとお前さんとも一戦交えないとならんようだ。
[なら、貰える物は貰っておいた方が良い、と中指で眼鏡を直しつつ]
そう言う事だ。
逃がしはしないねぇ…犬と言われても仕方ないか。
[く、く、と笑いつつ]
やれやれ。
逆にカードが少ないヤツも逃げる弱者として狙われるかも知れん。
早かれ遅かれカードを手にしなくちゃあならない、って事か。
面倒だねぇ。
だが、ケガしたり修理しなくちゃならんのも癪だ。
……ち。
[まるで、臆することのない彼女に、小さく舌打ちをして、額を押さえた。
その仕草の一挙一動に敵意が見えない辺り、敵だとしたら非常にやりにくい相手だと思った]
……。
[ある程度まで近寄ってきても何もアクションが無いようなので、警戒は解かぬまま、くるりと振り返って、先程までの調査の続きを始めようと歩き出す。
───その一歩目を踏み出す直前に]
……スティーヴだ。
[と、名前を告げた]
――いや、勘弁してくれ。
SにもMにもなる気はねぇよ。
[話がすり替わっているようにも見えたが…]
ましてや、人間やめる、なんてのも、な。
[ぽつり、と呟く様子は何か思うところがあるらしい。
…紅い光を見つめていたが、視線は狐面の方へと]
で。お前さんはどうするつもりだい?
『呪い』、じゃと?
[楽しげに呟くクローディアに流石に訝しげな声を漏らした。その返答を聞く前に消える、クローディアの姿。そして呼応するかのように紅の光を一度明滅させる『デス』カード。そこから流れ込むはここには無い『空間』のイメージ]
……あー、ちぃと厄介なもん背負わされたかもの。
まぁええかぁ。
[結構重大なことであるはずなのに、何でも無いように呟いた]
……真面目だなあ……。
[口をついたのは、率直な感想。
ストレートな物言いは、悪気の無さも直球で物語る]
ん……確かに、複数が交差して……っと。
[戦場へと向けられていた飴色が、胸ポケットへと向かう。
そ、と抜き出すのは『ジャッジメント』のカード]
……え、ちょ。
なに、これ。
[カードが伝える変遷は、予想を大きく超えるもの]
……『管理者』が、堕ち……ちゃった?
ええ、どのような戦いぶりかまでも、少々見てしまいましたからねぇ〜
[リディアに答えつつ、浮遊能力も微かにに使いながらも身軽に移動する。
その最中『デス』に『スター』の二枚が一つのとこではなく二つの主の下に分配されている情報を己のカードの情報として得ながら]
ふむふむ。仲良く山分けですか。ま、かしこい選択でしょうねぇ……っと
[次のビルへと移動しかけたところで、足を止め]
どなたかいるようですが、どうしましょうか〜?
[そう、している間に]
…『死神』の所有者が変わった?
[『吊られた男』と『皇帝』から伝わる情報。
『星』が『死神』に渡ったというのは知っていたから、誰かがルールを破って挑んだのは解って居たけれど]
……何故、『月』の許に。
[――わからない]
[懐からカードを取り出し、書き換えられた情報を読み取る]
……なるほど?
[小さく口笛を吹いて、手の内でそれを弄ぶ。いつもの飄々とした表情は薄れて]
『運命の輪』ねぇ…
俺にそいつを回す力があると思ってんのかね、まったく。
無茶なことばっかり言いやがる…
早く、終わらせて帰らないと、な…
[誰にも聞こえないだろうことをいいことにぽつりと言葉を落として、すぐにいつもの表情に戻る]
おまはんの願いはなんなんじゃろの。
ああ、答えんでもはええ。
誰が何を望もうが、ワシにゃ関係なか。
[一戦交える、と言う言葉には敢えて何も言わず]
猟犬は猟犬っちゅーこっちゃな。
ま、上手いことやるがええき。
[逃げるもやりあうもどちらでも、と。次いで訊ねられればカードから仮面をブラウンへと向け]
どうて、どうもせん。
こん『デュエル』ば続けるだけじゃて。
どうせ逃げられんけんねぇ。
―ビル内―
[あいもかわらず、穏やかな笑みは浮かんだまま。
舌打ちには、また少しばかり声をたてて笑ったけれど]
スティーブさま。
…さん?
[どちらが良いか首を傾げるも、拒絶に似た背を向ける行動に答えは期待しない]
それでは勝ち残っていたなら、またお会いしましょう。
『ハーミット』の主殿。
[告げて、同じように背中を向ける]
[困惑の表情は苦い笑みへと摩り替わる。
腕を組み、僅か、首を傾げて]
確かに管理者は堕ちたみたいですね…
けど、『場』は崩れたわけじゃない。
状況は加速する。奪い合いは激化する。
[少しだけ肩を竦め]
…どうしましょうか、『審判』殿?
『狐』のおにーさん、と、あのオジサン、か。
[『デス』と『スター』、それぞれの新たなる所有者に小さく呟く]
……ここに来て、最初にあった二人っていうのは、何の因果なんだろねぇ……。
もしかして、キミの導きとか?
[つん、と、カードに描かれた天使をつついて独りごちる]
ま、『狐』のおにーさんには、聞きたい事があったから、挑む理由が増えたのは別にいいけど。
[いいのか]
……やりにくいなあ……。
[主に、もふ的な理由で]
いやぁ厄介厄介。
じゃが、楽しゅうのぅ。
[その気は無くとも背負わされた『呪い』。クローディアが管理する『魂の檻』に触れ、楽しげな声を響かせる。その声は今”表”で話しているのとは別にブラウンにも届くのだろうか]
にしても…
厄介な相手に渡ったもんだねぇ…
目的のためにはあれとやり合え、ってかぁ。
まぁ、しょうがねぇわな。それが「決まり」だし。
……決まり破ったもんに対して、それを守ってやる義理もねぇか。
[面倒なのは変わらない。と零して]
っと、魚が傷んじまう。
どこかに使える調理場があればいいんだけどなぁ。
ま、なければ焚き火して焼きゃいいか。
[そう言って屋根から飛び降りた]
そのまま二人で奪い合い、とかはやっぱないですねー。
当たり前か。
[何も足がかりが無いと見える場所も「跳んで」ゆく。
カシャリという小さな破砕音が何度か響いた。
よく見れば水の跡も残っていたことだろう]
おっと。
んー、今の結果はカードが伝えたでしょうし。
[僅かな張り出しの上でバランスを取って止まる]
どんな反応しているのか、見てみたくはありますかねー。
ん、そうだね、『場』は残ってる。
残ってる以上、やる事は変わらない、か。
ある意味、制限がなくなったから、みんな一斉に動く可能性もあるし。
[マイルズの言葉に、は、と小さく息を吐き。
向けられた問いに、一つ、瞬いた]
……どう、って。
ルール違反に、即『審判』を下しに行く、っていうのは、ボクのガラじゃないなしなあ。
思うまま、動くしかないんじゃない?
叶わぬ願いなど犬に食わせてしまえ、ってな。
[はっは、と笑えば]
ま、そりゃ闘いを続けなきゃならん、ってのは勿論そうだろうけどな。
お前さんの言葉とかを聞いてると…どうも、カードを其の手に全て集める、というよりも。
ただ、この騒動を良い様にかき混ぜたいようにしか見えないんだがねぇ。
[耳に付けている集音機をとんとん、と指で突いた]
お前さんの事だから、正直に話すとは思えんがな。
戯れ言だ、戯れ言。
……ふん。
[小さく鼻を鳴らしながら、ロザリーから遠ざかり、改めて対象の女性の情報を得ようとカードに触れ───]
……!
[そこで、管理者である『デス』のカードが違うものに移ったのを知った。
ギリと、煙草をかみ締めながら、言葉が漏れた]
……やってくれる……!
―廃墟街・路上―
[去り際に、ビルの中に一つ二つと、花の種を蒔き。
そうして外へ]
――…ん。
[ビルの壁を背に太陽のカードを取り出し、紫紺を瞬かせた]
…どういうことだろうな。
[デスのカードの主が変わったことを知る]
[バトルの場を避けて移動して、幾つかの建物を見て回るも使える調理場はなく]
まぁなぁ、ガスも電気も使えねぇわなぁ。
[そう言うとそこから燃えそうな物を運び出して、なるべく広いところに運んでぶち壊す]
ごみなんだし、燃やしてもいいよなぁ?
[そう言って火をつけて。風を操って火を熾しやすくして。
串は見つけていたから、魚を一尾ずつ刺して火の周りに並べていく]
これで後は待つだけ、っと。
[やがて煙と魚の焼ける匂いが漂い始める]
ですねぇ〜。そのまま奪い合いが起きてくださいましたら静観した後勝利して消耗した相手を叩けたのですがねぇ〜
[リディアの足場に水の跡がある。そんな様子に目を細めながらも、平然とそんなこといって]
ふむふむ。そうですねぇ。皆様どうするつもりですかねぇ〜。ま、私は変わりませんけどねぇ〜。愚者にはわからないもんですよ。
さぁて、どなたがいらっしゃるのか。位置としては天使さんがいた辺りですがね〜
[だからルール違反が起きようがそんなこと。で済ませていつつ、窓からビルの中に踏み入って]
…ふむ。一人は去ってしまったようで
[種がまかれてるなど知らぬまま、まだビル内にいる気配のほうへ目を向ける]
/*
いや、ほら。
おじさん、難聴だから(違
そして、スティーブを凄く敵にまわしそうな予感。あるぇー。
そして、裏設定考え中。
塔(災難)、正義(平等)、星(成功)って美味しすぎでしょう。
さぁて、どうじゃろな。
ワシゃ楽しけりゃそれでええき。
[ブラウンの推測に肯定にしかならない言葉を紡いだ]
カードを揃えるんも目的の一つじゃ。
じゃが、最後に挑む相手が居るよりも、誰が最後の相手ばなるか分からん方が楽しいじゃろ。
まっことのバトルロワイヤルの始まりじゃて。
[そう言葉を紡ぐと、男の身体は地を離れ、近くの建物の上へと]
ほんじゃ、ワシゃしばらく他から隠れるき。
おまはんも気ぃつけぇ。
[ブラウンにそう告げて、建物の上を飛び跳ねて行く]
[尤も、建物の屋上などに居る者達にはバレバレだろうが]
[飴色の瞬きの後、返された言葉。
くすりと小さな音を零した]
やる事は変わらない。
カードを奪わなければならない。
『死神』や『星』に限らず、例えば――
[す、と。朽葉色は細められて]
――『吊られた男』を、と。
[自身の持つカードを口頭に上らせて。
発した唇は僅かに弧を描いているかのように]
おー、聞こえとる聞こえとる。
ブラウン、こっち側がなんぞ分かるかいのぅ?
[けら、と言う笑いがブラウンへと届く]
今は声だけじゃが、こっちの空間ば『飛ぶ』事も出来るんかのぅ。
やれやれ。
こうも肯定してくれると、逆に困るな。
乗っちまった身にとっては。
[バトルロワイヤルねぇ、と、興味があるのかないのか微妙な反応を返した]
本当に楽しいのかねぇ。
まぁ、戦うに事欠かなきゃあ良いんだろうが。
ほら、おじさん歳だしねぇ。
[あー、肩凝る、と首に手を当てつつ]
へいへい。
ま、逃げるが勝ち、って言葉もあるしねぇ。
[建物の上へと跳んでいった狐面の姿を見つめていたが…やがて首を回しながら歩き始めた]
……。
[感情の変化はほんの一時のこと。
すぐに、思考を冷静に戻し、自身のやるべきことを考える]
……。
[無表情なその顔から得られるものは何も無い。男の脳内でどのようなことが思い描かれているのかは誰にも分からない。
ただ、懐に手を入れた姿勢で、視線を巡らせ]
……。
[新たにこのビルに進入してきたものがいる方向を見つめた]
─廃墟・屋上─
[笑む気配に、もう一つ、瞬く]
ま、そうだねぇ。
やりたい事があるから、ここにいて。
そのためには、カードは集めなきゃなんない……わけで。
[自らのカードを例えに上げ、孤を描く様子に。
ふと浮かぶのは、天使の外見には似合わぬ獣の──狼の、笑み]
そーだねぇ、それも、外せないもの。
……そっちのとっての、これも、同じ、かな?
[指の間に『ジャッジメント』のカードを挟んで示しつつ、問う口調は、軽い]
こっち側が何、って。何だ。
[首を回しながら呟く]
…その様子じゃ、すげぇ集音機、ってわけじゃあ無さそうだな。
あの…"管理人"のカード、って事を考えると…
このフィールドを掌握してる、ってか?
[とりあえず焼けた一つを取って齧る]
ん…結構ちゃんとしてる。
[そう言うと軽く風を起こして、その匂いを回りに散らすようにしてみる]
…煙?
闘った痕跡とか、か…?
[空に上る白を近くに見つけ、足を進める。
近付くにつれ、漂う香りは、妙に食欲をそそるものなのだが]
…。
違ったみたいですわね。
[流れる風に深緋の髪を押さえる。
燃える火の側には、一人分の人影]
さぁ〜て。どなたがいらっしゃいますかねぇ〜
[寡黙の男からしたら唐突だっただろう。急に角から無防備なほどあっさりと頭だけだして、顔を向け]
おや、あなたでしたか。
いやぁ〜あなたのお名前は聞いてますよ〜私とは違って仕事をきっちりこなすかただとねぇ〜
[寡黙でさえなく。仕事をたまに放棄するという逆をいく...は手を振り陽気に声をかける]
あはは、それなら楽でよかったなー。
そのまま見学してたのに。
[何も問われなければ何も言わない。
飛ぶ能力は無い以上、できることで済ませるしかない。
氷は溶ければ水となって跡になる。仕方の無いことだ]
ルールが多少変わっただけで、今回の『場』とかいうのが終わってしまったわけでもなさそうですしねー。
まあ、なるようになれ?
最後に笑えるようになりたいですけど。
[多少潜めてはいるが声に出して会話している以上、気配を殺しきれるはずも無く]
あら。まーそれも巡り合わせか。
残ってるのはちょっとピリっとした空気ですね。
[スッと息を整えて、残っているの気配の方に近づいた]
んー、でも残ったのどうしようか、これ。
[魚を齧りつつ、残りを見る。数匹のつもりが結構大漁]
……干物、ってあり?
[などといいつつもくもくと。
携帯食じゃないものは実に久しぶりである]
こん場所が管理者はんが言うとった『魂の檻』じゃ。
『デュエル』でカードば奪われたもんが放り込まれるき。
ほれ、ワシらが二枚目のカードば奪った連中も居るじゃろ。
[視線を巡らせば情景も見えて来ることだろう。檻と称されたその場所には既にカードを奪われた11人、クローディアを含め12人が囚われている]
そうじゃ、そん管理する力ばカードと一緒にワシらに移ったらしい。
[時折欠伸をしながら歩いていく。
集音機があるためか、あまり気を張って歩いている様子はない]
…あー。
[しかし、何かぶつぶつと呟いている]
―廃墟・屋上―
[指の間で揺れる『審判』が一枚。
朽葉色がソレを捉え、そうして飴色へと戻る]
と、言っても。
[言葉と同時に瞳は一時目蓋の裏に隠れ]
[次に開いた瞬間には、張った気配は霧散していた]
腹が減っては戦は出来ぬ、ということで。
いい匂いがして仕方無いからそっち行きません?
[にっこり、毒気の一切無い笑みで首を傾げた]
お知り合いです?
って、あー。
[煙草の匂いは男に染み付いていたものか。少し眉が寄った。
ディーノの後ろ、二歩ほど離れた場所で足を止めた]
俺ら、って。
俺も入ってる…とな、見えてるって事は。
…その、大元の『デス』のカードじゃあないのか?
"管理"の力があったのは。
─廃墟・街外れ─
[運良く他の者に追われることなく街外れまで辿り着き]
しっかしどぎゃんするとね。
奥義ばもう使えんしのぅ。
少なくとも『デュエル』ば間は使えんき。
まぁええかぁ、普通にやったろ。
[深刻さなぞどこへやら。楽天的に言い、男はその場でしばしの休憩]
……。
[少しの間、対象を睨むような形で対峙していたが、やがて]
……。
[煙草を投げ捨てて、この場所から逃走。
ビルの窓を潜り抜けて、地面へと飛び降りる。
『隠者』にとって、人が集まる場所は好ましくない。どういう理由か、そういう場になり始めている此処は、男向けの場所では無くなって来ていたので、色々と仕込んだものを放棄するのに躊躇いも何も無かった。
ましてや、2対1になりそうな状態だ。勝てる戦いをするのではなく、負けないための戦いをするものにとっては、これ以上無いほど好ましくない]
……。
[地面に降りると同時に黒い箱を操作。
煙幕弾を投げ捨てて、周りに煙幕を撒き散らして、更に逃走]
ん?
[気配を感じて振り返る。魚を銜えたまま。
そこにいた姿に魚を放して]
そこの綺麗なお嬢さん、魚食べるかーい?
[この場に似つかわしくない言葉を掛けてみた]
[瞬間の変化。
獣は楽しげなものを刹那、掠めさせた後、影を潜める。
天使の描かれたカードは、再びポケットへとしまい込まれ]
あー……そうだねー。
食べるもの探すのも一苦労だから、お腹空いたし。
むしろ、林檎一個かじった後、ずーっと探し物しててそっち忘れてたしなあ。
んじゃ、行ってみよっか?
[笑う様子は、屈託の欠片もないもの]
[睨まれていることにはけらけらと。その笑いがまた囚われた連中の癪に触るのだろう]
聞こえとる時点でおまはんも含まれとるじゃろ、どうみても。
おそらくじゃが『スター』が管理者はんの手に渡ったせいじゃろな。
カードは各々魂と結ぶじゃろ。
一緒に引っぺがしたけぇ、連動ばした可能性あるき。
[太陽のカードから、眼前の男の情報を得て。
そのまま、にこやかに近付いていく]
随分と美味しそうに食べるんですね。
[気配を消すどころか、自ら声をかけてみたり]
ええ。楽なのはいいことですしねぇ〜…いえ、そうなると私たちで争うことに次はなってましたかねぇ〜?
[首をかしげつつ口にして]
ですねぇ。同盟を組んでも最後の最後に立つのは一人でしょうからねぇ〜。
最低限の『場』があるのでこのまま管理者がいないまま続行なだけなんでしょーねぇ〜
[とはいえ多少なりとも理とは外れたことが起きるかもしれないが、それぐらいは気にせず]
おや、変わった表現ですね
[ピリっとした空気。という言葉に、興味深そうに呟いて]
ああ、ああ。成る程ねぇ。
それなら確かに考えられるか…
なんだか、どっかの金貸しの契約みたいな話だがねぇ。
[連帯なんとやら、そう呟いて]
つまり、『デス』の力ほどじゃあないが。
"管理"の力があるって事かねぇ。
まぁ、別段"管理"するつもりはないが…したとしても聞く輩に見えんし。
[そして続く問いに、男へと視線を戻して]
いえ〜。直接面識は…ありましたっけ〜?
[あっても依頼を請け負う場所で数回すれ違ったぐらいかもしれないが…問いは帰らない。なにせ]
あれ〜?…どうやらシャイのようですねぇ〜
[ビルから脱したと認識したときには、既に遠方にあるだろうからそんな検討外れの言葉は届かなかっただろう]
[視線はカードの行方を僅か追い。
屈託のない笑みに頷いて返した]
食べたければ瓦礫を引っ繰り返せ、ですからね。
探すだけで食べ物分のエネルギー使っちゃうって。
…食べ物以上に大切な探し物?
[屋上の縁、匂いの漂う方へと歩きながら首を傾げる]
成る程ねぇ…
[一人呟く様子は、端から見ると少し怪しい。
見た目も相まって、何処か凄味がある]
ん?
[集音機から音を拾う。
何か爆発様な音と、地の砂利を蹴る微かな音]
何か起きたのかねぇ…戦闘…じゃあ、無さそうだが。
んー、そりゃまぁ、まともな食いモンは久しぶりだし。
[躊躇いなく近づいてくるのには警戒もせずに]
俺も食事中になんかしようって趣味はないからなぁ。
つことで、安心していいぜ、「太陽」のマスターさん。
[カードが伝える情報のままにそれを伝える]
言い得て妙じゃな。
[金貸しの話にけらりと一言]
管理に関しちゃ肩肘張らんでもええ思うがの。
こん『デュエル』ば終わるまで、ワシらはここん連中の睨み受けるっちゅだけじゃ。
[それも嫌な話である]
あ、こん空間ば移動出来るんじゃったら殴られたりもするかもしれんのぅ。
[かなり他人事のように言った]
あ、これなぁ、結構いっぱい取れたし、一人じゃ食いきれねぇし。
というわけで一つどうだ?
[程よく焼けていそうなものをロザリーに差し出して]
だよねー。
こういうところでの食料探し、ボクはわりと慣れてるけど。
それでも、ここじゃ苦戦するなあ。
[周囲を警戒しながら、という前提があるが故の苦戦、なのは伝わるか。
こちらものんびりと歩きつつ、投げられた問いには]
え?
ああ、うん。
使えそうなお風呂、探してた。
[あっさりとこう返す]
ああ、それなら…ってやだねぇ。
戦ってる最中に睨まれたり、野次飛ばされたりするのか。
まぁ、その程度は気にしなきゃ良いんだが…
[嫌な話だ、とあからさまに声色を変えて話す]
…殴られるようになったら、本気で殴り返す。
それぐらい出来んだろ。
[――魂の檻の中にいる数人はたじろいだかも知れない]
……。
[しばらくの間、走り続け、以前に調査しておいたビルの中に入り、追ってくる音が聞こえないのを確認してから、片手で煙草をくわえて、火をつけた]
……。
[ゆっくりと、長く煙を吐き出し、そのままビルの奥深くへと入り込む]
[きょとり、と朽葉色が瞬く]
…そうか、それならコツとか伝授してもらいたいな。
遠征とかでも大概食料準備して向かってたから。
[縁から眼下を見下ろす。
地上までの距離を目で測りつつ]
ああ、…女性はどうしても気になりますよね。
浴室だけならこの建物にあったけど、
水道も電気も全滅だから、本当にあるだけかな。
[言い残して、ひょーいと、落下]
…まともじゃない食べ物?
[あまりにも「お嬢さま」な疑問を呟いてみたり]
…うふふ。
それならずっと食事をしている方が安全かもしれませんね。
そういうわけにもいきませんけれど。
[こちらを見つめる様子に紫紺を細めつつ]
食べ終わったら、すぐさようなら、かしら?
そん時ゃあこっちば接続切ったらええき。
”管理”ば力あるんじゃ、そんくらいは出来っじゃろ。
かかか、そん通りじゃき。
連中が殴れるんじゃったらワシらも殴れるっちゅーこっちゃ。
あんましじゃかあしいんじゃったら再起不能にしちゃればええ。
[軽い声色ながら物騒なことを紡ぎ、ブラウンの言葉に同意する]
ほんじゃワシゃちぃとばかし休むけぇ、こっちも消えるけんのぅ。
おまはんも休息は取っとき。
ワシよか働いてくれたしの。
[軽い笑いを残し、男の声はぷつりと*切れた*]
おやおや。煙…煙幕か。
さっきの音は。
[ゆっくりとした足取りで。
足音を追わずに歩いていると、やがて、薄れかかった煙を見つける]
しかし。戦闘があったわけじゃあないのか。
残念なような、残念でないような…
ここまで慎重なヤツ、ねぇ。
そうなったかな?
でもそんな流れにはなりませんでしたねー。
[首を傾げるのにはどこか楽しそうに返して]
退場する気がないなら、続けるしかないですからねー。
え、変わってます?
[マイペースなまま会話を続けていれば、先に居た人物がいきなり走り去ったりするわけで]
逃げたっ!?
………。
見られたのが恥ずかしかった、とか?
[奥に張られたポスターを見て目を背けた。
確かに追いかけるのに致命的になる間は稼がれた。
が、ありがたくないだろう感想も生まれてしまった]
それなら、有り難く頂きますね。
…御心に感謝を。
[差し出された魚を受け取るも、紫紺は、じい、と男のほうを見るばかり。
少し、困ったような表情を浮かべてもいた]
あるだけ、かあ。
……でも、あーゆーのがいるって分かってて、外で水浴びは、なぁ。
[言い残された言葉に、はあ、とため息一つ。
ひょーい、と軽く飛び降りるのには、一瞬だけ目を見張る]
……どうやって降りるのかと思ったけど。
無造作に飛ぶなあ……。
[感心しているような、違うような、なんとも言い難い表情で呟いて。
ふわり、と翼を広げ、下へと舞い降りる]
……。
[やがて、奥まった場所でありながらも、侵入者を一目で見れて、更に逃げるための通路も確保してある部屋に入り、そこに腰を下ろした]
……厄介な連中だ。
[日頃相手をしているような連中よりも、格段に相手のしにくい連中勢を思い出し、愚痴るように零した。
どうも、影から狙撃するだけで倒せるようなタマは此処にはいないようだ。
そうなると、色々な武器をすぐに手にすることができる箱以外、特に際立った能力の無い自分にとっては、不利であると思えた]
……。
[手を懐に入れて、自身のソウルカードである『隠者』に触れる]
……使わざるを得んか。
まぁ、簡易食とか非常食とか、そんな感じ?
[といいつつ魚を一口齧って]
飯食ってるときが一番平和らしいって言うけどなぁ。
そうも言ってらんねぇよな、やっぱり。
そうだなぁ…今はやりあう気はねぇな、とりあえず。
[最後に問われた言葉にはそう返して軽く笑う]
切る、ねぇ。
どういう風に繋いで、どういう風に切るのか分からないんだがねぇ…そう言う力を持ってるなら、感覚も分かるんだろうが。
ま、その時になったら、本気でやりあうかねぇ。
見たところ、檻にいるのは管理人以外はやりやすそうな相手だしな。
[戦闘スタイル的に、と、付け加えて]
…おう。
忠告は受けとっておく。休める場所を探す、ってのをまずしなくちゃあならんが…
ですねぇ〜。ま、もしそうなったとしても消耗するぐらいならさっさと私は逃げてしまいますしね〜
[逃げ足には自信がありますからね。とにこやかに言って]
ええ、特に止める理由もありませんから…変わってるかはどうでしょうかねぇ〜。やはり人と獣人とでは感性が違うということでしょうかね?
[去った後でも同じくマイペースに首をかしげつつ喋り]
む…ま、彼も男ですしねぇ〜。ということは拠点だったのですかねぇ〜。
悪いことしちゃいましたかねぇ〜
[その言葉に引きずられるようにそんな感想を抱いた]
ところで、いつのまにか一緒に行動しちゃってましたが、どうします?
あ、私は今はきゅーけーちゅーですんで、やりあいたかったら全力をもって私の逃げっぷりを見せてさしあげますよ。
[なんだか情けないことを自信満々にいった]
ふぁあ〜あ。
奥義使こた後は一眠りばせんと。
身体ば”ヒト”ん戻さんとのぅ。
[仮面の下で大きな欠伸をし、街外れにひっそりと佇む一軒家の中へと入り込む。如何に大雑把と言えどこの状況で外でごろ寝をするほど愚かでは無い。一眠りするために寝室では無く物置らしい場所を探し。意外と雑多に物が残るその隙間に潜り込んで居眠りを始めた。他の者と違い食わずとも倒れることは無いが、疲れをとるために睡眠だけは必要*だった*]
[空気抵抗を生み出すような体勢ではない、ほぼ直立で落ちていく。
けれど落下速度は自由落下のそれより遥かに遅い。
それでも翼で舞い降りるよりは速いだろう]
[タネを明かせば、自身の力、直線方向への物体の移動。
上昇方向へそれを向けているだけのこと]
[地面との接触時にはそれを少し強めて。
傍目から見れば一瞬滞空したようにも見えるだろうか]
それなら、水を運び込んだらどうかな。
[面倒だけど、と天使が降り立つのに合わせて笑った]
[翼を広げ、気流を捉えて舞い降りる。
こちらは、生来の力を本能で用いるもの。
正確に言えば、一度だけ、見知らぬ人物に手ほどきは受けているのだけれど]
最悪、それしかないかぁ。
面倒そうなんだけどねぇ。
[ふわり、と降り立ち、向けられた笑みに大げさなため息をつく。
いざとなれば、そこまでやるくらいの決意はあるが]
あぁ、なるほど。
普段から、お忙しいんですのね。
[串を持ちつつ、指先を合わせ納得の仕種。
ついでに紫紺の瞳でもう一つ理解したようで、小さく頷いてみたり]
ここはそういう場所ですものね…。
本当なら、一時も気は抜けないのでしょうけれど。
デスのカードの所持者がうつろったように法外な方もいるようですし。
[カードから得た情報に寄れば、狐面の相手に渡ったと分かるが。
なんとなく、らしいとも思ったり]
…それなら、一時休戦ですわね。
えー、逃げちゃうんですか?
狩りはあんまり得意じゃないんだけどなー。
[普通に仕事でやっているくせに、けろりと言った]
別に変わりませんよ?
普通に人として生活してきたんですからね。
[獣人だからと言われると眉が寄った。
ぴくりと帽子が揺れる]
……いーですけどねー。
ま、拠点なんかもまた作ればいーんです。
[拗ねたようにぷいと顔を背けた]
…あ。いえ、そうではなくて。
その…
[ちょっとばかり言い淀んだものの]
食べ方、を…。
[見ていたらしい。
小さく口を開けて、焼けた魚をかじった]
…美味しい。
おやおや、でしたらちょうどよい訓練になるでしょう。
私はその方面でもプロですよ〜
ふむふむ。でしたら、単なる感覚の差ですねぇ
[ならば、接近戦を主としているからか。などとも思ったが、深くはあまり考えず、揺れる帽子には一度だけ目を向けてすぐに戻し]
おや、お嬢さんには目の毒でしたかね
[拗ねて顔を背ける様子にくすくすと笑う]
[大きく吐き出された溜息にまた笑う]
大変ですね、狙われるってのも。
女の子っていうのも。
[狙われるのはこの現状では誰にでも当て嵌まることだが、後者は生憎自身には当て嵌まらない]
[そのまま廃墟の一角、匂いの漂う場所を覗き込んで]
……お邪魔しました?
[男女が二人きりの状況。
ゆるりと首を傾げてカルロスに意味ありげな笑みを浮かべた]
忙しいことは忙しい、かな。
[細かいことまでは告げずにまた一口齧って]
本来なら一日にやりあうのは決まってるんだがねぇ…
そういうのばかりじゃない事を願っておくさね。
[一度破られたものが維持されるとも思ってはいないが]
今日のところは、ね。
[そう言って笑う]
二人かねぇ。
なら、煙幕使ってでも逃げらぁね。
[集音機に手を当てつつ、煙幕があった場所の近くを通る]
しかし、意外に…出会い頭、戦闘開始ってワケじゃないのかねぇ。
ならありがたいが。
…ま。俺に対してどうかはわからんか。
[眼鏡を中指で直すと、何処か、食糧がありそうな場所を探す]
ずーっと一緒にいるいわれもないですね。
私も休憩中だから別に仕掛けませんけどっ!
[自信満々な台詞に渋い顔のまま答える]
追いかけっこで疲れた所を誰かに捕まったりしたら最悪だし。
[深呼吸一つ]
狩られるのも当然好きじゃないです。
好きってヒトもそーいないでしょうけど。
……べーつーにー。
[笑われて機嫌は急降下してゆく]
大変だよお、ホントに。
……ま、言っても仕方ないんだけど。
[軽く、肩を竦めつつ、言って。
同じように、匂いの源を覗き込む]
あ、花のおねーさん、と。
[ロザリーには、やほー、と言いつつ手を振り。
男の方を見て、しばし、思案]
あー。
鳩のひとと話してた、おべんとのひとだ。
[それはそれで、どんな認識なのか]
食べ方、って…
[少しばかり驚いてロザリーを見て]
確かにナイフもフォークもないのは慣れないかな?
[そう言って、笑うのも失礼だと表情を改めようとして]
……邪魔じゃねぇけど?
[声を掛けられて振り向いて、そこにいた姿にへらりと笑って返す]
らしくないなって感じただけですからっ!
それじゃ、私も行きます。
さよーならっ!
[クルリと踵を返し扉まで一気に走る]
あ、肉まんはごちそーさまでしたっ!
[扉前でぺこりと頭を下げ、食べ物のお礼だけはちゃんとして。
勢い良く路地を駆け抜けていった]
皆様、お仕事がお仕事ですものね。
一日に一人、…されど一つの誓約は破られた。
これを理由に法外に踏み出す方は――…
[増えるかもしれない、と言外に。
また一口、魚をかじって]
貴方が、そちらがわでないのがなによりです。
[軽い笑みには穏やかな微笑を。
そうして新たに聞こえた声に紫紺を向ける]
ええ、ですよ〜。とはいえ、いつのまにか一緒にいたのに気づいたのが今だっただけですがねぇ〜
[その認識ののんびりさ加減ゆえにスティーブンが誤解したなんてしらないが]
ま、狩られるよりは狩るほうがいいですよね。狩られるのが好きとか面と向かって言われたら私も困ってしまいそうです
[思わずそんな光景を想像したり、また機嫌が急降下する様子にくすくすとまた笑みを浮かべ]
はい。さよーなら。ああ、あれぐらいなら別に構いませんよ。
[扉まで一気に走り、そして礼を述べて路地へと駆けて行くのを手を振って見送った]
あ、天使さ…さん、も。
[男の後ろからもう一つ声が聞こえ、途端に嬉しそうな響きを帯びる]
…こんにちわ。
邪魔ではありません、よ?
[手首から先だけを振るように、挨拶を返す]
なんなら手伝います?
一人でやるよりは楽だろうし。
[白翼に振り向いて、ことり、首を傾ぐ]
『運命の輪』殿には邪魔じゃなくても、
[朽葉色の視線は流れ、生花を飾る女性に止まる]
『太陽』殿にはお邪魔になってしまうでしょうか?
[己の胸に右手を当て、上体を僅か傾いで伺う態]
/中/
なんかみんな、こいつの名前適当に言ってんなあw
スティー「ブ」じゃなくて、スティー「ヴ」だぞ!?
……まあ、自分自身、最初は間違えたので、あまり人のことは言えんが。
あんまおおっぴらに言えるもんじゃねぇけどなぁ。
『月』のマスターがなに考えてやらかしたんだかはしらねぇけど…
面倒なことになったのだけは確かだよなぁ。
[面白くない、と口の中で呟いて]
でもまぁ…いつ立場が変わるかわかんねぇけどな。
[自分が残るためには、と言うのは内に残して]
うん。
廃墟でおべんと広げてるひとだなー、って覚えてたから、おべんとのひと。
[間の抜けた返事に、あっさりと返す。
他者を覚える際、最も印象深かった部分をキーとするのが常であるが故に、こんな呼びかけになったわけだが]
─街の郊外・とあるビル屋上─
[街の風上に当たる場所に位置するビルの屋上。担いでいたものをよっこいせと床に下ろす。ゴトンという重い音。
それは、様々な計器の付いたタンクのようなもの。]
さて、そういえば力場が形成されたらこれ使えって言われてたんだっけかぁ
なぁんか、半分減っちまってるけど……ひはっ、まっいっかぁ
[そう言って笑いながら、ガンッと乱暴にバルブを蹴っ飛ばす。
ブシュウッとタンクから吹き出る霧状の何か。それは風下に向けて流れていく。]
しっかし、情報収集用のナノマシンねぇ
まったく、うちのクライアント様はどこまで『知りたがり』なんだか
全知の神でも騙りたいとしか思えねぇ
[そう言って、上空を見上げる。その視線は遥か遥か上空を見据えていた。]
[適当な民家らしき場所へと入ると、棚とかを漁り始める]
…
[未だ食べれそうな食糧と酒を見つけると、それらを持って一つの部屋へと入り、鍵を閉めた]
――酒は飲めねぇなぁ。
反応が鈍るのは危険だからな…
[やれやれ。と、小さく呟くとくすんだベッドに寝転がった*]
[やっぱり微妙な間の空いたロザリーの呼びかけに、ちょっとだけ表情はへにゃ、となったかも]
え、手伝ってくれるの?
……とはいえ、お礼はなんにもできないよー?
[それでも、マイルズからの申し出に、表情は明るいもの、そして、悪戯っぽい笑みへと短い周期で変化してゆく]
……なんかびみょーに勘違いしてんぞ、それ。
[マイルズが酷く改まって言うのにそう言って]
おべんとと鳩の人、って…あぁ、あの時かぁ。
なんかすごい覚えられ方したなぁ、俺。
ちゃんと挨拶しとけばよかったかぁ?
[呼び名の所以に思い至って、ぽり、と頬を掻いて]
ナイフとフォークのある食事の方が多いのは、事実ですわね。
[笑った様子を見たとして、少し恥じらう表情を見せる程度]
『月』の主殿ならば…。
まぁ、らしい、というふうにも見受けられましたけれど。
[会話をした上での、短い感想は確証に基づくわけでもないが]
きっと、愉しまれているんでしょうね。
……。
[隠者にとって、静かなことは好ましい。
元より、誰かと和気藹々と会話ができるような性格だとも思っていない。
現在の状況にくつろぎながら、ゆっくりと煙草を吸って、男は次の戦闘への下準備を進めている。
派手なことは自分にはできない。
華のある生き方は自分にはできない。
だから、ただ確実な方法を。
静かに生き残れば、*それでいい*]
―廃墟―
うぁ。ウソ。
[走り出たのは機嫌のため。
けれどその途中でスゥと青ざめた]
まずい。本気で隠れないと。
[速度を上げて走り、少し前に潜り込んでいた廃屋へ。
逃走経路の確保してある物影へと滑り込んだのは人ではありえない小さな姿]
……なー!
[魚の焼ける匂いはその隙間にも届いてきた。
悲しげな小さいなきごえが狭い空間に*響いた*]
構わないけど、
[エリカの明るい表情が見る見るうちに変化していく。
こちらの表情は少しばかり引き攣ったかもしれない]
…お手柔らかに頼みます、よ?
[それから息をひとつ、吐いて]
勘違いも何も。
前回貴方がやったことをやり返しただけでしょう。
[しれっとカルロスに言い放った]
―廃墟中央部 ビル屋上―
[リディアと分かれた後早々に移動した...はいつものとこにつく
拠点といえばここが己の拠点ともいえるのかもしれない。粗末な寝具やらはあるが何の仕掛けもない。ただ高くて見晴らしがいい場所というだけだが]
ま、世界がどうなろうが、私は私。暇をしないのが一番ってだけですねぇ〜
[誰もいないところでもただ陽気にそんなことを口にしながら休息に*入った*]
[なお、この覚え方で余計な敵を作った事が多々あるのは言うまでも無い。
当人、全く気にしてはいないが]
印象、強かったからねぇ。
……でも、焼き魚のひとに変えた方がいいかな? なーんて、ちょっと思ったかも。
[くすり、と楽しげに笑って]
ま、カードが教えてくれるから、名乗らなくても、っていうのはあったかもねぇ……って。
もらって、いーの?
[魚に関する問いには、こてん、と首を傾げつつ、問いを返し]
…あぁ、そういえばお名前…。
[新たに会ったのなら、名乗るべきかと]
ロザリーと申します。
よろしくお願いしますね。
[にこやかに微笑んで挨拶を]
ちゃんとした食事が出来る、ってのはいいことだと思うぜ?
確かにあのマスターなら、って感じはするんだけどさ。
……楽しんでる、ってのは当たりかもなぁ。
[言いながら魚を食べるのは忘れずに、齧りついた所でマイルズの言葉に一瞬咽た]
おまっ、まさかそれだけのためにわざわざ来たのかぁ?
[案外侮れないとじーっをマイルズを眺めて]
[魚と言われ、ここに来た目的を思い出す]
…何だか、もらってばっかで申し訳ないな。
食べ物ばっかり…
[ちょっと餌付けされてる気分になりつつある。
が、もらえるものは貰いますと言わんばかり]
あ、そうだった。
[ロザリーの言葉にようやく思い出したように]
マイルズです。
こちらこそ、どうぞよろしく。
[微笑み返すのは穏やかな笑み。小さな会釈も加えて]
[マイルズの表情の変化には気づいているのかいないのか。
いたとしても、こちらの表情は全く変わらないのだが]
はぁーい。
まあ、うん。
廃墟漁りのコツの伝授くらいは返せるから、大丈夫だよ。
[お手柔らかに、という言葉に、にっこりと笑って言った]
いやまぁ、呼び方には拘らねぇけど……
[少し悩んでみたり]
カード持ってる奴らのことは放っておいてもわかるからなぁ。
あぁ、ちょっと多めに獲ってきたんで食っていいぜ。
これなんかちょうど焼けてるみたいだし。
[火の側にある魚を取って渡してみたり]
[咽るのは予想外。
カルロスの様子にゆっくりと朽葉色が瞬いた]
まさか。
……匂いに釣られただけです。
[はっきりと否定した後に本来の目的を告げようとして。
内容が余りに余りで、少しばかり小声になったかもしれず]
…そのうちお前さんから貰うもんもあるだろうさ。
[どこか申し訳なさそうなマイルズにそう言って。
もちろん言外にいろんな意味を含んではいるが]
こっち、焼けてるぜ?
[やっぱり食べごろの奴を勧めておいた]
[と、そこでカードを通して入ってくる情報。──管理者の脱落。]
ひはっ!! なんだよそれ、そんな面白いこと『俺以外に』考える奴が他にもいるなんて
しかも……ああ、あの狐の旦那かぁ!!
ひはっ、面白いねぇ。旦那は俺を本当に楽しませてくれそうだぁ
[思い出すのは、彼を小突いていた時にゼロが収集していた彼の生体情報。
結果──解析不能(アンノウン)。]
これなら、初対面で邪険に扱うべきじゃぁなかったかもしんねぇなぁ
[そう呟きながら、壊れた笑いを垂れ流していた。]
でも、さすがに焼き魚とかおべんと、はあんまりだし。
普通に、『風刃』さん、って呼ばせてもらうよ。
[悩む様子に、くすくすと笑い。
焼けた魚を手渡されると、年より幼く見える歓喜の表情を垣間見せ]
わーい、ありがとっ。
いただきますっ。
[嬉しそうな声で言ってから、はく、とかじりつく。
もし尻尾が表に出ていたなら、忙しく振れていたのは*間違いない*]
…、大丈夫ですか?
[聖騎士の言葉に噎せるのを見て、首を傾げた]
マイルズさま、ですね。
聖騎士さま…。
[柔らかい声で名前を復唱。
あ、と声をあげるのは、廃墟漁りの言葉を聞いて]
匂いに、ね…ならいいんだが。
正直だね、あんたも。
[声が小さくなるのに素直な感想を返して、とても小さな声で]
俺が興味あんのは「いい声」で泣いてくれるかどうか、だぜ?
[と呟く。風に乗せてマイルズだけに聞こえるように]
[なにせ、もともとは拠点探しをしていたわけで。
もくもくお魚を食べた後、こっそり種を取り出して、そこから林檎を生み出してみたり]
お魚のお礼です。
[笑顔で差し出して。
一通り会話をしたなら、また廃墟をうろつこうと**]
/*
どこにでも向かえるし、どこからでも受けられるからなぁ。
様子見しすぎてもなんだから、早めに決めないとだけど。
とりあえず、睡眠不足は避けないと。と。
[はは、と笑い声が漏れる。
…幾分か乾いたものだったかもしれないが、それはそれで]
食料確保しやすくなるなら、まあ。
[と、自分を納得させておこうとしてみる]
[差し出される魚を礼と共に素直に受け取って。
けれど浮かぶ表情は何処か、挑発と、牽制と]
俺が渡せるものにも、限度があるけど。
[ふ、と口元に移る魚の影で口端が上がり。
すぐに、霧散]
お礼、って…え、と?
[ロザリーの手の内に林檎が現れるのを見て目を瞬かせて]
…ん、貰っておく。ありがとうな。
[そう言ってそれを受け取って、立ち去るならばそれを見送って]
…嘘がつけない性質なもので。
[はくり、と魚に齧り付く。
ぴりりと焦げ目を引き切って]
[す、と瞳が細められる]
『泣かせられるものなら』
[唇が音もなく紡いで返す。魚の陰で密やかなそれ]
[ロザリーの言葉、通り名に付けられた敬称に苦笑する]
さま、なんて。
俺はそんな風に呼ばれるような立場じゃないですよ。
[掌を緩く左右に振って]
[『場』の中という状況を思えば酷く異様に、穏やかな会話が続くのだろう*]
食料の確保は大事だぜ。特にこんな時はな。
[相変わらず魚を齧りながらマイルズを見て、その表情が変わるのにこちらも同じように口角を上げ]
命までは貰う気はねぇけど…な。
[それ以外は、とでも言うように一瞬だけ笑い]
そういうのも教会で教えるのかい?
[嘘がつけない、と言うのを揶揄するように言って。
口元の動きには言葉を返さずにやれやれ、と言った風に軽く肩を竦め]
[だけど、その表情はとても楽しそうな、それ]
っと、まだ結構残ってんな、魚。
[焼いたものはもう十分だろう、と少し考えて、いつもの袋からナイフを取り出す]
さぁてっと
実のところいまいち乗り気じゃあなかったんだが、俄然やる気の出てくる状態になってきたねぇ
[そうして壊れた笑みを漏らしたまま、屋上を*あとにした*。]
[残った魚の幾つかを捌いて開いて軽く塩をして]
っと、日当たりのよさそうな場所は、っと。
[見渡して、近くの建物の庇っぽい所に並べておく]
一夜干し、ってのもあり、だよな?
[果たして上手くいくかは定かではなく。どこかの猫が攫っていくかもしれないが]
[もしかしたら猫に「攫わせるため」かもしれないが]
ま、それもありでしょ。
[そう言って笑うと、火と焼き魚のためにその場へと*戻って*]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
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