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騎士 ダーヴィッド の役職希望が 村人 に自動決定されました。
そして、物語は動き出す。
目覚めたものが何処へ向かうか、それは一人一人の思うがままに。
どうやらこの中には、村人が6名、占い師が1名、霊能者が1名、守護者が1名、囁き狂人が1名、聖痕者が1名、智狼が2名いるようだ。
おお、どうやら全員、揃ったようじゃな。 皆に大事な話がある。
先日から噂になっておるので、皆も聞いておるやも知れんが……この地に『人狼』と呼ばれる脅威が潜んでいるらしい。
噂の真偽の程は定かではない。 何事もないとは思うが、皆、念のため気をつけてな。
自衛団長 ギュンターが「時間を進める」を選択しました。
嵐が去った後、自衛団長はそう言って団員達に指示を出した。
嫌そうな顔をするもの、真面目に緊張するもの、団員達の反応は様々だ。
しかし団長の示した手紙には、結社だけでなく領主のサインすら入っていて。
最終的には全員が頷き、指示に従い動き出すのだった。
そしてその頃。
港には壊された船の残骸に混じって、一体の死体が打ち寄せられていた。
検死のために詰所へと運ばれてゆく遺体は損傷が酷かった。
気づく者は気づいただろう。
人が殺したにしては不可解な痕も幾つか見えたことに。
/*
とれたっ!
出入りが結構あったから、どーなるかなー、と思ってたんだけど。
そして、心配なのは。
法則は健在なのか否かです(そこか。そこだよ!
[店の外に出ると外では雨粒が暴れていた。既に路上に出来た水溜りを弾き飛ばすように雨粒が着弾していく。その中をドッグまで戻る事を考えると一瞬気が怯んだが、頬を軽くパシと叩いて気合を入れる]
うっし。んじゃ行ってくんかんね?
[振り返ってクロエに軽く手を振って。雨が降る路上へと飛び出した。時間にして数分後には息を切らせながらもドッグへと戻る。開けていた搬出入口から風と雨が吹き込みドッグ自体が軽く軋んでいる。ハンドルを回して扉を下ろし、フックをかけて固定する。作業台や部品類を積んだ箇所には風雨避けの油を染み込ませたシートを被せる。全て父親から教わったとおりに出来た。後は]
もしかして…万が一もあるからね。
[いくつかの貴重品と、母の形見の髪飾りを布でくるんで道具箱へとしまい込んだ]
/*
他に希望者居ただろうか。
居たならこんなおっさんが取ってすまんな。
けど15年前に戻って来た理由にもなるんだよ…!
しかし役職説明欄、なんて寂しい仕様wwwwwww
「あなたは、聖痕者です。」これだけwwwwwwww
/*
こちらでももう一度。
無事に開始できまして、本当にありがとうございます!
物語の終幕までどうぞよろしくお願い致します。
さて、と。占い師も来た。頑張らねば。
もしも弾いた人がいたら重ねて申し訳ない。
そして狼さんたち。
今回は村建てノータッチです。頑張ってください(爆
[雷鳴はなかなか鳴り止むことはなく。
いつしか兄たちがつくったスープが食卓に並べば、ほんのすこし遠くなったカミナリに怯えつつ食事をしたりして、嵐が通り過ぎるのを待っている**]
― まだ嵐が強い頃 ―
[ポトフを作るために、野菜を切りながら、
時折手休めに稲光る外を見やる。]
…――嗚呼、こんな嵐の中でしたら、
一人ぐらい食べて(死んで)もばれないかもしれませんね。
[以前、人狼として食事をしてからどれくらい経っただろうか。
無表情の下、人ではなく人狼としての渇きを覚え、
そんな想いを何かに乗せた。
…――その想いが誰かに通じることを、
学者は知っているのかいないのか。]
[その後、クロエの店に戻ろうとしたが、雨足が更に強くなり、結局戻る事が出来ず、そのままドッグで雨漏りだの、窓が壊れて吹き込んでくる風への対応などで一晩をドッグで過ごす事になる]
…クロエ、ごめんね。大丈夫かなあ…。
[泣き出しそうな幼馴染の顔と、ついでに焼き菓子の匂いを思い出したが、雨と風の音が緩まる頃に力尽きて予備の帆布にくるまって眠りに落ちた。翌朝、よもや、あのような事になるとは、この時はまだ重いもせずに]
/*
ちなみにデフォルトはヘルムートでした。
騙されてないで真実を見ろって?w
さて。いきなり表に出るのも芸がないだろうか。
でも前に仄めかし失敗とかもしてるから。気をつけよう。
─宿屋─
女物は……うちにゃねぇなぁ。
何せ女っ気すらねぇからよ。
[タオルを配りながらアーベルの問いに少し困ったように答える。この宿屋にはリッキーが住み込みで居る以外、フーゴーの家族は居ない。両親も亡くなって年月が経っているために自分の物以外は置いて居なかった。嫁さんもらってないもんね、とリッキーが口を滑らすと、フーゴーはジト目でリッキーを見やる]
わーるかったな、もてやしねぇ髭親父でよ。
おめぇが手伝ってくれるようになるまでは一人で切り盛りしてたしな。
それどころじゃ無かったんだよ。
[そう言葉を漏らすと他の島民達が笑い始め。その笑いにつられるようにフーゴーも笑い出した。
着替えに関してはアーベルが貸すことで話がついたようで。その顛末を見てからフーゴーは厨房へと引っ込む。スープの準備をし始めたようだ]
―教会 食堂―
[相変わらず怯える子を宥める傍ら、慣れた手で作業を続ける。
幾人かは書庫の客人をちらちら見に行ったりもしていたかもしれないが]
そいや、アイツはどれだけ食うんだろか。
ガキ共の分まで足りるといいが……
[呟きつつ暫く後、鍋の中では海草と野菜の入ったスープが湯気を立てはじめる。
男手らしく具は大きめだった。
書庫の扉は閉められていないから、匂いもそこまで届くかも知れない]
―宿屋―
ありがとー、ベルちゃん。だいすき。
[服をうけとり、ぽんと返すのは投げキッス。
空き部屋にはいったのなら、ぬれたドレスから、シャツとズボンにきがえていく]
――……。
[明かりをつけない部屋はうすぐらく、その表情はうかがえない]
/*
そう言えば。
元船乗り親父でツンデレは無理でしたよ兎猫さんや(笑)。
ぶっきらぼうな奴じゃないと難しいな。
きっと親友の方がツンデレ親父に近いんd
─雑貨屋・店内─
[ぶち猫を抱きかかえる──というよりは、小さなそれにすがり付くような状態で、どのくらい座り込んでいたのか。
背を撫でてくれる母の手の感触で、多少は落ち着きを取り戻せた]
……うん……だいじょぶ。
ごめ、かあさん……でも、かみなり、なると。
[後の言葉は、声にならない、けれど。
母の方は、言わんとする事を理解しているのか。
何も言わずに、頭を撫でてくれた]
[ちらちらと覗かれていたようだったが、相変わらず本に集中しているせいか全く気づかなかった]
……。
[だが、良い匂いがしてくると、体が勝手に反応して、鼻をひくひくと動かした。
どうも態度といい、行動といい、あまり見た目上年頃の少女のすることには思えなかったり]
―宿屋―
[投げキッスをされて、ポリポリと頬を掻く。
当人は濡れたシャツを絞るだけ絞り、再び着ている]
今からモテるように髭剃るかい、親父さん?
[笑いの輪に加わりながら軽口を叩く。
ゲラゲラと笑い声が高まった]
[稲光が、ときおり、うすぐらい部屋のなかを照らす]
[男のうかべる表情は、あきらかな笑みで]
おやおや。
[聞こえたコエ]
[愉しげにおとすつぶやきひとつ]
[そこに、常のあまさはない]
−ゲルダの家−
[ヴィリーとライヒアルトが鍋と食器を持ってくるのを見て、手伝おうかと思うが。未だゲルダが腕に抱きついていたので、大人しくゲルダの頭を撫でていた。
スープが食卓に並んだのを見てゲルダが腕から手を離せば、そっとゲルダから離れて。ヴィリーとライヒアルトに礼を言って、スープを食べ始める。
何日も飲み食いせずに漂流していた身体は、久々の食事に*ようやく落ち着いたような気がした*]
/*
変更すると、困る人もやっぱり出ちゃうか。
フレキシブルな対応って難しいな。
メモ偽装は偽装にもなってない予感。見逃して下さい(目そらし
[いつもより多めに作ったスープを皿によそい、パンを幾つか取り出してきて。
簡素な食事の支度を終えて、書庫に向かう]
……お前はその辺の獣か。
[一言目はそれだった。
鼻を動かすのが見えたからだが]
まぁいい。
飯作ったが、食うか?
ガキ共がダメなら、こっちまで持ってきてもいいが。
/*
早速ですが中身発言失礼します。
赤仲間、宜しくお願い致しますね。
赤で中身発言苦手でしたら、
控えますので仰ってください。
一先ず、赤での設定擦り合わせてた方が
良いかなっと思いましたので。
もう一方が何方か分かりませんが、
昔から知ってるとか知らないとかくらいは必要でしょうか?
後は、浜辺に打ち上げられた男性襲撃。
物理的に無理そうでしたら、
私ができると思うので引き受けますよ…――と。
─宿屋─
この歳になってまでもてようなんざ思わねぇよ。
髭剃ったってもてねぇもんはもてん。
それにこの髭生え揃わせんの、大変なんだぞ。
[自ら笑われる側に回ったのは滅入りそうな空気を消すため。故にもてないことに関して何を言われようが腹を立てることは無い。返す言葉はどこか突っ込みどころの残るものだったが]
/*
どうなるにしろ、鎮まるまで動けないのがこのタイプの辛いとこで。
わかってやってる部分があるから、何もいえないというか、なんというか。
それは、貴方の望むように。
出来得るのなら、僕もご相伴に与りたいけれど。
[ドレスを脱いだ姿は間違いなく、男のもの]
[取り繕った普段の声を止めたのなら]
[低く震えるコエも、間違えようもなく男のもの]
それにしても、珍しいね?
[何が、とは述べず、伝わる向こう側へと問う響き]
/*
いやもう。本当にすみません…!
プロローグのうちに気づいて明言しておくべきだったんだな。失敗。
摺り合わせ苦労しそうな方々、ごめんなさい。
/*
悉くメモが遅れを取ってるんだぜ。
兎も角、無事に村人です。
お任せか占い師希望でも良かったんだけど、日程的にちょっと不安もあったので。
……うん。
[ウェンデルの言葉にやっぱり生返事で返した。
どうも周りに置いてある本を全て読み終えるまでは、何もしそうにはなかった。
その後、読み終えたあとに食事が残っているのならば、嬉しそうに食べただろう。
残ってないならば、悲しそうにお腹すいたーなどと*のたまうことだが*]
/*
中身発言問題なしですよ。
必要なことは、すり合わせたほうが良い結果を生みますし。
この二人なら、以前から知っていてもおかしくはないかな、と。
知らない方がやりやすいのなら、そうしますし。
男性襲撃は、個人の部屋が宿屋で確保できそうなので、いくらでも抜け出せそうですよ。
襲撃自体はおまかせして、一口おすそわけいただこうかな。
─宿屋─
「その髪より大変そうだもんなぁ?」
[誰かが茶々を入れる。軽口合戦になれば笑い声は途切れない。
常連ならばフーゴーの意図にも気づこうというものだ]
諦めちゃったらそこで終わりだよ、親父さん。
誰かに髭とコーディネートでもしてもらえば?
[なら俺が、と言い出すのは漁師のゴツイ親父だったりする。
やめとけだのなんだの、わいのわいの]
/*
では遠慮なくすり合わせでは使わせていただきますね!
(あ、C狂の方が中発言NGでしたら控えますけど、も。)
多分、昔から知ってるだろうな……と思ってました。
その方向でいかせてくだされば、嬉しいです。
私の方は、嵐が少し治まった夜間に「家に帰る」といって、
抜けだしてがぶぅっという算段です。
その時に呼ぶ感じで行きましょうか。
─宿屋─
髪のことはゆーな髪のことは!
これは遺伝だっ。
[入る茶々にも律儀に突っ込みを入れて。ぺし、と右手を禿げ上がった頭に乗せる]
全く、この髭を何年かけて生え揃わせたと思っとるんだおめぇら。
ただでさえ毛が生えにく……いやいや、そんなことはどうでも良い、うん。
この頭でどうやってコーディネートしてもらえと。
あー、おめぇの手は絶対借りんからな。
おめぇは大雑把過ぎる。
[アーベルに返しながら、名乗り出た漁師にも突っ込みを入れ。他の島民も混ざってやいのやいのと賑やかになる]
……聞いてねぇな。
[分かってはいたが舌打ちが洩れた]
まぁいい、先に食ってるからな。
[一応言い置いて食堂へ戻る。
スープは一人分の量だけ残しておくことにした。
ちなみにお代わりは受け付けない。
食事が終われば、外が嵐なので泊まって行くようにと告げるだろう]
―宿屋―
どうにも、おちつかないわねぇ。
もぉ、男だからって、命狙われるわけじゃないだろうし。
それにこんな場所にまで来る暇な刺客もいないわよねぇ。
[家の継承者になるだろう長男は幼少からからだが弱く。
その次にうまれた男子は、狙われることが分かっていた。
それゆえに母親はうまれたわが子を女といつわって、永らくのあいだ過ごさせた]
癖って抜けないものねぇ。
[ひらひら感のない服に違和感をおぼえつつ、部屋を出てにぎやかな方向へ]
― ゲルダの家 ―
[ゲルダとダーヴィッドの様子を見て、
幼馴染はどのように反応しただろうか。
生物学者といえば、ある意味けしかけたにも等しく、
そもそもあまりそう云うことに頓着する性格でもなく。]
……嗚呼、少し嵐がおさまりましたか?
[ポトフを振るまい、食器を片し。
取り留めもない話をゲルダの家にいる人と交わして、
(もっぱら学者は聞く立場ではあったが)
幾時経ったか。
夜遅く、嵐が幾分収まった時を見計らい立ち上がる。]
少し心配なので、私は家に帰ろうかと。
[何が心配なのかは明らかにせず。
いつもと同じくマイペースに玄関の方に向かい、
流石にこの嵐故に火を絶やしていない家の明かりを頼りに、
一人自宅へと戻って行く。
誰かが送ると云っても、危ないからよせと止めても、
男の姿は闇に既に紛れていただろう。
さて、自宅に戻った学者は、
少女が自宅に居るにしても、居ないにしても、
一番に、植木鉢を家の中に移動させたのは*云うまでもないか*]
―宿屋―
あ、ベルちゃんもおじさまもありがとねぇん。
助かったわぁ。
[みため、もとい服装は、男のものになり。
きがえたために露になったからだの線も、たがわず男のものだと主張する]
あ、おにーさぁん。
からだのあたたまるスープなんかないかしらぁ?
[口調はいまだ、おんなじみているのだが]
─宿屋─
[カウンターから一度厨房へと引っ込むと、温まったスープを人数分皿によそう]
ったく、好き勝って言いおって。
[愚痴のような言葉はくつくつとした笑みと共に。外の雰囲気に負けない明るさを戻せたことに満足しているようだ。
リッキーに手伝ってもらいスープを持って行くと着替えたヘルムートが戻って来ていて]
おぅ、なかなか似合ってんじゃねぇか。
ほれ、雨で冷えただろう。
エルテンスープだ、飲んでくれ。
[豚肉とエンドウ豆を煮込んだスープをヘルムートやアーベル、その他の島民達へと振舞った。後にトルティーヤと言う卵に様々な具材を混ぜて焼いたものを作り。それらを口にしながら嵐が収まるまで皆固まって過ごすことになるだろうか]
―宿屋―
さてね、俺には思いつかない。
[あっさりきぱりとフーゴーに答えて。
盛り上がっている輪の中で一緒に笑っていた。
後から加わった位置だからか、戻ってきたヘルムートに気づくこともできて振り返る]
ああ、ルーミィさん。
サイズとか大丈夫で……。
[沈黙]
[結局、嵐は静まる様子はなく、カヤも戻る様子はなく。
それに不安を感じながらも、母と二人で、しっかり戸締りをして、落ち着かない時間を過ごす。
いつになく怯えた様子は不安をあおったのか、母に一緒に寝るか、と問われ]
……だいじょうぶ、だよ。
もう、子供じゃ、ないんだから。
[それにこう返し、「さっきの様子のどこが?」などと切り返されたりもしたのだが]
でも、平気。
泣き言、いえない、し。
[それへの更なる返しに、母がどんな表情をしたかは見る余裕もなく。
部屋に戻ると、ぶち猫を抱え込んだまま、布団にばっと潜り込んだ]
……此処から変える時に、良さそうな得物がいたら。
[念話でも言葉を端折る学者は『此処』が何処か云わないまま。]
私が、食事をしたいと云い出したことですか?
[ポトフを振舞った後、耳は人の会話を拾いながら、
脳裏に響いた問いかけに、
答えを混ぜたような問いかけを返した。]
/*
赤はもう少し在席してます。
寝るときは記号つけますので。
いやぁん、褒められたらルーミィてれちゃう。
[きゃっきゃ、くねくね]
それにしても、おじさま…スープのタイミング完璧だわ。
ほれぼれしちゃぁう。
[嵐の続くあいだは、宿屋で島民のみんなとともに。
夜には乙女の恥じらいを主張して、さきほどのあき部屋を借りたいと願いでた]
―宿屋―
うん、似合ってるね。かっこいいよ。
親父さん、ジンも欲しい。
[別の理由で女装する男性達を知らないわけじゃない。
ただ、ここまで気づけなかったのがショックだった]
騎士 ダーヴィッドが「時間を進める」を選択しました。
……きこえない、きこえない、きこえない。
なんにも、きこえないったら、きこえないーっ!
[潜り込んだ状態で、怪しげな呪文のように繰り返す。
これで子供でないとは、母ならずとも思いがたい状態ではあるが。
幸いにというか、目撃しているのは猫ばかり。
その内、意識は手放され。
穏やかかどうかは定かではないものの、とにかく、眠りの帳が落ちてくる]
/*
変える× 帰る○
ですね。うぅ……orz
今回、色々酷いなぁ。
るーみぃさんが赤仲間ですよ!
面白いところ来た!愉しそうだ。
宜しくお願いしますね(へこり
C狂さんは何方かしら?ヴィリーさんか、ユリアンさん??
きこえない、きこえない。
[雷鳴も、風鳴りも]
なんにも、きこえない。
[それに紛れる、他者には聞こえぬ声も]
きこえない……ききたく、ない……。
[願いは、届きはしない、けれど]
─宿屋─
丁度良いタイミングだったようだな。
遠慮なく食ってくれ。
[ヘルムートの言葉にからからと笑う。部屋を借りたいとの言葉には了承の意を返す。元よりこの嵐の中を帰す心算はなく、夜遅くなれば戻るのも大変だろうと言う考えがあったために]
アーベル、顔が引き攣ってんぞ。
[からりとした笑みはアーベルにも向く。注文された通りにジンの瓶を取り出しショットグラスにあけて。アーベルへと差し出した。その様子にリッキーが強張った笑顔を浮かべながら視線を逸らしていたりする。アーベルなら気付いていると思っていたようだ]
それで良いよ。
貴方が何処に居るかは知らないけれどね?
[そうと決まれば、早く嵐が弱まることを期待して]
[心臓が想像だけでも高鳴るよう]
あぁ。
たいてい、我慢が出来なくなるのは僕のが早かったから。
もしかして、長い間、食べてないのかい?
―宿屋―
突っ込み禁止。
[ありがとう、と受け取ったショットグラスを一気に空ける。身体のほてりはそのせいだということにする。
リッキーにも「黙ってろよ」とサインを送り。
そのうちには談笑へも加わって時を過ごした]
サイズなら、多分ぴったりよぅ?
ベルちゃんのそぉいう気遣えるこまやかさ、ルーミィときめいちゃぁう。
あ、でも。
[ぴし、と指を立て]
かっこいい、は減点、い、ち。
乙女心はいつだって、かわいいって思ってほしいんだからぁ。
[お酒をたのむようすを見て、ひどくおかしそうにくすくすわらい]
─宿屋─
[夜更け、風が収まり始めると家族が心配だからと宿屋を出て行く島民がちらほらと現れる。このくらいなら大丈夫かと判断し、フーゴーは彼らを解放した]
まだ少し風もあるし雨もパラついてるからな、気を付けて戻れよ。
[そんな言葉を投げるフーゴーに島民達は避難させてくれた礼を残し、立ち去って行く。家に戻らず泊まると言った者に対しては、今回限り無料で部屋を貸し出すことになるだろう。
扉を閉めた後、フーゴーは窓から港のある方を見やる。先に広がるのは暗闇ばかり。その暗闇の先にある、愛用の船がどうなっているか心配で仕方が*無かった*]
嗚呼、今はゲルダさんの家にいるのですよ。
[ヘルムートが、ゲルダを知ってるかどうかは
相変わらずあまり気にしてないように返し]
私は、食欲にも波があるようで…――。
[彼には、自分が後天的な人狼であることは伝えている。
故郷のこの島の、人が踏み入らない森の奥で。
襲いかかってきた人狼の命を狩る代償に、
自分が人狼の身になり果てた。
後天的な変化は多大な負担があるという。
情緒的にどこか欠落して見えるのが、
学者が払った犠牲なのかもしれないが
…――今となっては分からない。]
[食欲の波も、後天的な人狼故かと、そのような響きで語り。]
おそらく、夜には収まるのではないかと踏んでます。
狩りに成功したら、ご連絡しましょう。
[次に、人を殺すという後ろめたさのような感情は、
全く見えぬ声音で、そう続けた。]
―宿屋―
あー。乙女心ですか。
…胸に刺繍でも入れてみます?
[装飾の殆どないシャツとズボンなわけで。
ヘルムートには苦笑いながらそう返したり。
解散すると部屋に戻って窓の外を見ながら]
あー。昨日のうちにいっておいてよかったのか?
光と音が消えなきゃ出てこないだろうし。
叔母さんを動かすのも悪いしな…。
[嵐の余韻はまるで海上にいる時のよう。
そのまま昨日とは違なる深さの眠りに*ついた*]
ゲルダ…というと。
ああ、刺繍の。
[先棒聞いた名前だと思い出し、頷く響き]
貴方が無理をしていないなら構わないさ。
食事は、僕らが僕らであるために必要なものなのだから。
[向こうとは対象的に、元から人狼だった男は知識を語る]
[人であるうちは、男であることを隠す必要があり]
[だからこそ、人から遠退けば男である一面が強く顔を出す]
ああ、その時には呼んでくれるとうれしいよ、先輩?
[くすり、滑らかな響きで低く嗤う]
[人狼である年数ならば、よほどこちらが先輩で]
そうだ、その時はきちんと名前を呼んで?
ルーミィなんてのじゃなく、セザーリオと。
[それは以前も教えた、狼としての名前]
[ゲルダに関しては否と云わないことで、肯定とし]
無理……は、していないよ。
すると大変なことになるのは、身を持って知っていますから。
[表上、物取りに殺されたことになっている両親の死。
それは正確な情報ではない。
虫の息の両親に止めを刺した(喰らった)のは、
息子であるライヒアルト。
ふっと、念話が途切れる。
随分と時間が経った後、淡々とした声音が再度響く。]
セザーリオさん。狩りましたよ。場所は…――
[律儀に相手が求めた呼び名で呼ぶ。
セザーリオが駆け付けるならば、その場所には、
唇を紅に染めた学者が雨の中立っているだろう。]
私はもう良いですから、後はお好きにどうぞ。
[そして、ふっと思い出したように。]
狼として必要なら、私のことは前と同じように呼ぶといい。
[狼としての名を持たぬ学者は、以前必要ならば、
セザーリオが呼び良いようにつけろと頼んだことがある。
その願いが叶っていたなら、相手がつけたその名を。
自分でつけろと云われていたなら、その名を。
改めて呼ぶと良いと相手に告げる。
それだけ云い置いて、自宅の方へと*戻ろうとするか*]
[沈黙もまた答えの一つであることは]
[知り得ていたから、改めて問うことは無い]
あぁ、そうか。
貴方は――……、
[その過去を聞いたときも、感情の篭らぬ声だったかと]
[思い巡らし、沈黙はいつしか長く]
─回想・ゲルダの家─
[幼馴染と二人でポトフを作って戻れば、ダーヴィッドの腕にしがみついて雷の恐怖に耐えるゲルダと、その頭を撫でてくれているダーヴィッドの姿が目に入り。
ゲルダが迷惑をかけた、と小さく頭を下げる。]
傍に、居てやってくれたんだな。
ありがとう。
スープしか無くて、申し訳ないが…
しばらく食っていなかったなら、普通の飯より、こっちの方が身体に良いだろう。
これで、まず腹を落ち着けろ。
嵐が明けたら、美味いもんを食いに、連れていく。
[そういうとダーヴィッドにスープをとりわけ勧め、ゲルダや避難してきた者達にもスープを飲むように声をかけた]
[長い沈黙が名前を呼ぶ声によって遮られたのなら]
[示された場所へ、闇の中を駆ける]
それじゃ、有り難く。
[えり好みをするように、一際柔らかい肉だけを一口]
[後は要らないとばかり、海へ放り捨てた]
僕が貴方をそれ以外の名前で呼ぶと思う?
[当然という態で響くコエ]
[付けた名前を気に入ってるのに違いなかった]
それじゃあ、良い夢を――……。
[聞き取れぬほどささやかなコエで]
[立ち去るその背中を*見送った*]
[簡単だが温かな食事を済ませると、皆ある程度落ち着いたようで談笑する様子すら見えるようになり。
食器を片付けたり、横になりたいという者にゲルダに断ってから毛布を貸したりしている内に風雨が弱くなったと思ったところに、幼馴染が帰ると言い出した。]
…ライ。お前…
………気を、つけろよ。
[名を呼ぶ声音と視線だけで止めようとするも、言い出したら聞かないことは長年の付き合いで熟知しており。
溜息とともに既に出ていった幼馴染の背に声を投げた。
そのまま空に視線を向けて、嵐が確かに通り過ぎようとしているのを確認することは忘れなかったが。]
[そのまま視線を横に向けると、自分と同じようにライヒアルトの背を見送っていたダーヴィッドの姿が映り。
ふと気になっていたことを問いかけた。]
ダーヴィッド、だったな。
あんたは、どうして、ゲルダに拾われたんだ?
どうも、見た所、身体も悪くないようだし…
話し方や、振る舞いからして。
食うに困って行き倒れるような立場の人間じゃ、なさそうだ。
言えない事なら、無理には聞かないが…もし、何かあるのなら。
俺で出来ることなら、手助けくらい、する。
行くあてが無い、なら…俺の家に、来れば良い。
一人暮らしだから、部屋は、余っている。
宿に泊まるつもりなら、広場に良い宿がある。
美味い飯も、そこで食える。
[そう言いながら、微かに微笑み首を傾げ。]
今すぐ、あんたのことを話せというわけでも。
身の振りを決めろというわけでも、無い。
まずは、嵐が過ぎるのを待って。
美味い飯を食って、疲れを癒して。
それから、考えれば良い。
[そう言うと、茶をもう一杯ついで勧め。
ゲルダ達も交えて嵐が過ぎるまで他愛も無い話をして過ごしただろう**]
─早朝─
[フーゴーの朝は早い。早朝漁に出掛ける漁師と同じくらいに起き、店の準備を始める。けれどその日は嵐による被害を把握するために朝食の下拵えのみをして、店を出た。目下の心配は、港に置いてある船]
─港─
[目の前に広がったのは凄惨な光景だった。港に泊めてあった大型の船は悉く破壊され、その残骸のみを残している。港には漁に出られなくなった漁師達も集まっていた]
お、おおおおおおおおお!!
俺の船がああああああああああ!!!
[フーゴーが大事にしていた愛用の船も例に漏れず破壊されている。港の片隅の残骸を前に、フーゴーは悲痛な叫びを上げた。大切にしていた分ショックは大きいため、両手両膝が砂を突いたのは仕方の無いことだろう]
[港の外の海は未だ荒れ模様。漁に出られず困り果てている漁師達の間ではそれとは別の噂が立っていた]
……なに?
死体が港に打ち上がっただと?
[それは船の傍で嘆いていたフーゴーの耳にも入る。その死体自体は既に自衛団が回収し、検死を行っていると言う。その死体を垣間見たと言う漁師は奇妙なことを口にした]
……なんだよ、嵐に巻き込まれたようには見えなかったってぇのは。
…傷跡、なぁ…。
[告げられた内容に胡散臭げな表情をした。周囲では見間違いじゃないのかと言う声も上がる。しばらくはそんな話題が続いたが、直ぐに内容は今後の生活をどうするかへと移り。フーゴーもまた船を失ったことに気落ちしながら宿屋へと戻るのだった]
あーあ……半月前にメンテしてもらったばっかだったのになぁ…。
全然乗らねぇうちにぶっ壊れちまったぜ…。
[がっくりと肩を落とし歩く中、広場の半ばまで来たところで自衛団員に呼び止められる]
……あ゛ぁ? 何だよ。
[睨む形になってしまったのはご愛嬌。一歩引いた自衛団員だったが、理由には直ぐ気付き、呼び止めた理由を口にした]
……その名前だったら確かにうちの宿帳に記入されてるが。
…はぁ!? なんだそりゃ!?
おっ死んだってのはそいつのことかよ。
…ああ、分かった。
荷物は多分そのまま残ってるはずだ、持ってけ。
[嘆息を漏らすと自衛団員を伴い宿へと戻る。被害者の部屋を開けると、調査のためにと持ち出しを願った自衛団員と持たせ、宿から立ち去る姿を見送った]
…なーんか、きな臭ぇなぁ。
身元が割れてんだったら調査なんざする必要ねぇだろに。
[自衛団員の背中が見えなくなるまで凝視していたが、見えなくなると視線を宿の中へと戻し。中途半端にしていた店の準備を再開し始める。リッキーにも事情を話し、しばらくの間島外には出れないと言うことを宿泊客達にも伝える*ことだろう*]
[去ろうと踵を返した背に、かかる言葉と、
先程まで人だったものが海に落ちる音。]
…――お好きに。
[その言葉は食事に関してか、名に関してか。
すこしばかり、潮の流れが変わっていることで、
棄てた遺体が港に上がる可能性を考えたけれど、
自分より人狼暦の長い彼に意見する気はなく。
――そもそも、あまり頓着していないかもしれず。]
…―――。
[良い夢をとの微かな声は聴こえているのかいないのか。
どちらにしてもそれ以上は何も云わず、
雨で口元についた紅を落とし、黒髪を濡らして帰途に着いた。]
― 早朝 ―
[さて、少女は生物学者の家に帰ってきていたのか否か。
どちらにしても、生物学者の朝はあまり変わらない。
けれど、食卓の上には昨日と同じメニューを、
少女の分置いておくことはしていて。]
……昨日は買い物が出来ませんでしたから。
[胡椒がない所為で、やはり間の抜けた味のコンソメスープに対し、
一人言い訳じみた言葉を残してから、
日課のフィールドワークへと出かける。
昨晩の嵐のこともあり、まずは森の入り口へと足を向け]
やはり、無傷とはいきませんでしたね。
[森が嵐によって受けた傷跡をみて、ほつりと言の葉を落とし、
枝が折れた樹の幹を*擦った*]
―教会前―
ったく、面倒っちぃ。
[急な嵐はこの島では珍しいことではないものの。
男はぼやきつつ、嵐の名残の残る教会の前を片付けて行く。
朝食の準備は昨夜と同じく少し多めになされているが、リディがまだ中にいるかどうか男は確認していない。
いなかったところで余りはしないだろうから問題はないのだが]
……うぇ、なんだこの傷。
船ならともかく……建物の修繕できる奴、この島にいたっけか。
[教会の外壁に大きめの傷跡を見つけて、深々と溜息]
─雑貨屋・自室─
[目覚めを呼び込んだのは、人の話し声。
ぼんやりとした意識は、それが店から聞こえる母と客とのやり取り、と気づくまで時間を要した]
……っけな……。
[寝過ごした、と察して起き上がる。
寝ている間に解けた結い紐と、その束縛を逃れた髪が零れ落ちた]
天気、は。
だいじょうぶ。
[苦手が過ぎ去っているのを確認すると、身支度にとりかかった。
一晩、抱き枕にされていた猫は、ようやく解放された、と言わんばかりに身体を伸ばす]
……んぁ?
今度は何だ。
[そんな中、後ろから掛かる声。
そこには自衛団員がいた]
ハ。
死人が出ただと?
[男の表情が珍しく険しさを帯びた]
まさかこの嵐の中外に出やがったのか……あ?
違うって、それ以外に何の原因が……
……まぁ、いい。
検死終わったらこっちに運んどけ。
何処のどいつにせよ、葬儀くれぇは受け持とうさ。
[深々と息を吐いて、ひらと手を振った。
立ち去る自衛団員の目はいつもと違っていたかも知れないが、男がそれに気付くことはなく]
ったく、次から次へと。
なんだってんだ一体。
[教会前に腰掛け、この間新調した煙草に手を伸ばす。
誰かに見咎められたところで、男はいつも通り「中で吸わねぇんだからいいじゃねぇか」と取り合わないことだろう]
─雑貨屋・店内─
ごめんね、寝過ぎたっ!
[台所に用意されていた食事を済ませると、慌しく店へと向かう。
母はちょうど、対応していた客を送り出していた所だった。
大丈夫? という問いに、頷く表情はいつもと変わらぬもの]
ウチは、もう大丈夫。
それより、かあさん、疲れたでしょ?
あんな天気の後じゃ、お客さんも多いだろうし……。
あとは、ウチがやるから、休んでて。ね?
[僅かに青ざめたようにも見える母の様子に、やや眉を下げた面持ちで言い募る。
母は一つ息を吐くと、お願いね、と頷き。それから、何か言いかけて、口をつぐんだ]
……どしたの?
[不自然な様子に、黒の瞳を瞬かせる。
問いに母は答えず、ただ、お願いね、と言って、奥へと戻って行った]
……なんか……ヘンなの。
[小さく呟くものの、直後にやって来た客への対応で、その疑問は紛れてしまう。
客との応対の中、昨夜の嵐の被害を聞いて、さすがに表情は翳った]
うわ……おじさんいないのにそれって、カヤ……。
[色々と、大変なのでは、と思い。
昨日の事も合わせて、差し入れしないと、と考えながらその客を見送ったあと、箒を片手に外へ出た]
─雑貨屋・前─
うわ……ひど。
[外に出て、目に入った様子に思わずこんな言葉が口をつく。
少し移動して港の方を伺い見たなら、その惨状はありありと知れて]
まだ、海も荒れてるみたいだし……在庫、大丈夫かなぁ……。
[後で倉庫確かめないと、と思いつつ。
まずは店前の掃除に*取りかかる*]
― 森→広場方面へ ―
[人と対応するのとはまるで正反対に、
愛しげに触れた指先が、ゆっくりと樹から離れる。]
海へ向かうついでに、胡椒も買って行きましょうか。
[傷ついた森。けれど、生物学者に出来ることは特にない。
また、森の自然治癒力もしっていればこそ、
雨に濡れた緑を、海と森の中間の色の眸で一度見あげるに留める。
胡椒は、クロエさんの所で売ってましたっけ?
と、考えながら足は広場の方へ。
途中、島民から訝しげな視線を感じはしたものの、
変人扱いの視線を受けることは、ままあるので、
その理由に気がつくことなくクロエの店の前へと。]
― 雑貨屋前 ―
クロエさん、おはようございます。
[店の前で掃除をしている女性の前に立つと、
まずは、常と同じ挨拶を。]
……大変ですね。
[少しばかり掃除をするクロエに対して首を傾げ、
紡ぐ嵐の惨状に対する感想は、その程度。]
嗚呼、ところで、
胡椒はクロエさんの所でよろしかったですか?
[そしてどこまでもマイペースに、
自分の用件らしいことを続けた。]
─雑貨屋・前─
ああ、ライ兄さん。おはよー。
[呼びかける声に、箒を動かす手を止める]
ホントにねぇ、ウチの辺りは、この程度ですんでるけど。
港の方は酷いもんだし。
ん、ああ、扱ってるよ。
[感想の短さはさして気にした様子もなく。
用件には、肯定の頷きを返した]
― 雑貨屋前 ―
嗚呼、良かった。
胡椒がないと、味がしまらないものですから。
[すんっと一度鼻を啜るのは、胡椒の惨劇を思い出して。
頷く相手に、では胡椒をくださいと続けた後]
……そういえば、クロエさんは、雷大丈夫でしたか?
[おそらく相手にとっては唐突になるだろう、話題が飛んだ。
一応は、学者の頭の中では、
(胡椒の一件→リディ→女性)+(嵐の話題→雷)
=昨日のゲルダ→女性は雷が苦手?→クロエは?
という思考の流れがあったりしているのだけれど。]
─雑貨屋・前─
そりゃ言えた、と。
でも、他のはいいん?
[それだけが切れるのも妙な気がして、何気なく問い返し。
続いた、唐突な話題にきょとり、と瞬いた]
て……ちょ、どっからそういう話題っ!
お、思い出させんといてよっ!
[相手の思考変遷などは伺い知れず。
直後に上がったのは、上擦った声]
―朝・宿屋―
おはよう。
親父さんは当然港だろ。
手伝うよ。
[宿泊時にしては珍しく朝早く起き出して、四苦八苦しているリッキーの準備を手伝う。椅子を下ろしたりテーブルを拭き直したりという程度だったが]
船、繋いだままだったからな。
あの様子じゃ…。
[広場の奥まで舐めたような水の痕があった。そこまでとなると船が無傷であるとは思えず。まさか完全に破壊されているとまでは知りえなかったが]
おっと、戻ってきたみたいだ…?
[自衛団員を伴った姿に声を掛け損なう。何やら深刻そうな団員に首を傾げ、黙ったまま厨房前に立っていた]
― 雑貨屋前 ―
他のは良いのです。
他のは悪戯、まだされていませんから。
[雷の話題になにやら上擦った声を漏らす相手に、
調味料について、やはり言葉足らずに答えながら、
瞼を何度かハタハタと動かし、若干首を傾げて]
……そうですか。
[何かに納得したように、一つ頷く。
何が『そう』なのか説明せずに、
脳内メモに女性が雷が苦手率を上増ししながらも]
お値段いくらですか?
[真顔で胡椒の値段に話題を変えたのは、
この場合は正解なのだろうか。]
─雑貨屋・前─
[ようやく落ち着いた所に振られた苦手の話題に、平静を欠くものの。
話題が変わった事で、その先に進むのは踏み止まれた。
何かが上増しされたなんて、知る由もない。
ふるふる、と首を左右に振って気持ちを切り替え、代金を告げてから、店に入って品物を出してくる]
……って。
悪戯、って、何があったん?
[それから、ふと気がついて向けたのは、素朴な疑問]
―宿屋―
島から出られないって。
そこまで酷かったんだ…。
[自慢の船もやられてしまったフーゴーに、下手な慰めの言葉を口にすることも出来ず。少しの間悼むように瞼を閉じた]
で、今のは何だったの。
…ここに泊まってた客が?
逃げ損なったとかじゃなくて?
[死体が上がったという話にリッキーと顔を見合わせた。
簡単な説明を聞けば驚き、やはり訝しげな顔になった]
訳が分からないな。何か嫌な感じだ。
― 雑貨屋前 ―
[基本的に鈍い男ではあるけれど、
きっかけが知的好奇心(女性が雷が苦手かどうかの統計)故に、
いつもよりは敏感になっていたようで。
相手の仕草に、本当に苦手らしいと悟り、
珍しく空気を読んで、雷の話題を今度は意識して避けた。
そして、相手の疑問に答えを。]
リディさんに、寝ていたら顔に胡椒を根限りかけられました。
……復讐の一環のつもりでしょうか。
[また胡椒の惨劇を思い出して、すんっと鼻を鳴らし、
品物を受け取ろうと、今回はきちりと用意した硬貨を掌に乗せ、
クロエに差し出した。]
─雑貨屋・前─
[それきり、苦手に関する話題が途絶えた事に安堵していたのに、気がついたのはぶち猫だけか]
あの子が?
それが復讐だってんなら、カワイイもんだね。
[状況を思い浮かべてか、ほんの少し笑みを浮かべ。
品物と代金を交換し、額を確かめてからひとまずエプロンのポケットへ]
はい、毎度あり。
―自宅―
[昨夜の嵐の間、カミナリがなるたびにびくびくしていた女は当然のことながらあまり眠れるはずもなく。
ただヴィリーや、名前しか知らないとはいえダーヴィッドなどがいたことで少しはましだった。
途中、雨脚が弱くなった時に反って言ったライヒアルトに挨拶などは出来ているはずもなく。
カミナリが完全にならなくなってからうとうとと浅い眠りに落ちた。
その間にヴィリーやダーヴィッドがどうなったのかは知らず。
そして日が完全に昇ってから目が覚める。]
ん……?
[リビングでクッションにつかまって丸まっていたことを考えるに、昨日誰かに引っ付いたまま夜を過ごしたと言うことはなさそうで。
ヴィリーが招き入れていた島の人々も嵐が去れば自宅の確認をするために立ち去っていた。
そしてヴィリーの姿も見えないことから、もうかえっていったのだろうと言うことは想像にやすく。
ダーヴィッドはどうしたのだろうと首をかしげた。]
―宿屋―
[そうこうしているうちに他の客も出てくるだろうか。
ヘルムートも来たならば挨拶や説明をしたかもしれない]
ああ、ちょっと出てくる。
[支度を進めるフーゴー達にそう声を掛けると宿から出た。
広場に降りて嵐の爪痕を見ながら足を進める]
― →雑貨屋前―
おはよう。
ライヒアルトさんも。被害とか大丈夫?
港は散々らしいけど。
[覗き込んだ店には先客が居た。
挨拶をしながら状況を尋ねてみる]
─雑貨屋・前─
あ……おはよ。
[従兄の声に、振り返って挨拶を返す。
ぶち猫も、挨拶するようになぁ、と鳴いた]
こっちは、まあ……大丈夫、だよ。
[物理的な被害はわりと軽いので、嘘は言っていない]
─宿屋─
[やれやれ、と言った心境で店の中に視線をやると、目に入るのは愛用の船を模したオーナメント。表情に暗さが増したことだろう]
………はぁ。
…ん、アーベル起きてたのか。
悪ぃな、手伝わせちまったみてぇで。
[厨房前に佇む姿を見つけ、まずは謝罪を。それから簡単な説明の後に深い溜息をついて]
嵐に巻き込まれたんじゃねぇかと思うんだが…どうも違うらしい。
と言っても噂でしかねぇんだがな。
死体を見た奴が言うには、嵐に巻き込まれて出来た傷では無かったとか。
きな臭ぇのはきな臭ぇが、今はどうにもならん。
島からは出られなくて死人も出た。
それが今分かってる事実だ。
[そんな言葉をアーベルに告げた。他の宿泊客達が起きて来るならば同様の話をしたことだろう。
出かけて来ると言うアーベルを見送ると、再び店の準備をし始め。宿泊部屋のシーツの取り換えやその洗濯等、雑務をこなす。船を失ったショックはあれど、仕事は疎かにはしなかった。仕事をすることで思い出さないようにしていたのかも知れないが]
― 雑貨屋前 ―
[確かに復讐と考えれば可愛いものだけれど……と、
1mmほど眉を寄せてから、品物を受け取る。
品物をポケットへと入れていると、目に留まるぶち猫。
寄った眉は1mm元に戻った。
腰を落として、その喉を撫でようとすれば、後ろから男の声。]
アーベルさん、おはようございます。
[振り返ると、相変わらず常と変わらない挨拶を一つ。]
……森の方も、幾つか樹の枝が折れたりはしてましたね。
[そして港の被害の話題から、
自分に向けられた問いかけは
森のことだろうと思い込んだような返答を。]
―雑貨屋―
ツィンもおはような。
[ぶち猫に手を伸ばして頭を撫でる]
クロエは昨日の方が大変だっただろ。
…あいつも平気だったんだか。
[軽く笑って流す。後半は独り言のよに呟いた]
ああ、そうだ。シャツを一枚くれ。
着替えが足りなくなっちゃってさ。
ついでに煙草もあれば。
―教会前―
[煙草が短くなる頃、火を消した]
ちぃと出て来るわ。
留守は頼んだ。
[教会の中の子供に声を掛け。
傷付いた壁をちらと見てから、教会を離れて歩き出す]
―雑貨屋―
[男二人が猫の前に屈む構図、はスルーしてもらって。
森の被害を聞けば、そっちもか、と息を吐く]
予想以上に早かったですね、嵐。
あんな規模になるとも思いませんでしたよ。
家の方とかは大丈夫でした?
─雑貨屋・前─
[ライヒアルトの微妙な表情の動きには、さすがに気づけない。
ぶち猫の方は、何か察していたかも知れないが]
あー……うん、まあ。
でも、最初の内はカヤがいてくれたから、何とか。
[軽く流された事に、ほっとしつつ、こう返す。
後半の、独り言めいた部分には一度瞬き。
それから、もう一人の幼馴染の家の方へ軽く、視線が向いたやも]
着替え? 足りなくって、何かあったん?
― 雑貨屋前 ―
…――家、ですか。
[アーベルに撫でられて、
目を細めているだろうぶち猫にあわすように
碧の眸を細めていた男は、少し考え込むように顎に手をあて]
多分、大丈夫だったかと。
[少なくとも朝見回った限りは、大きな損傷はなかった筈で。
男は自宅に対して、それ以上の頓着はなく]
他の方の「家は」大丈夫なら良いのですけど。
[船は駄目だろうと思っているが故に、
「家は」と云う学者は、
人にも被害が出てるとはまだ聴いていなかった。]
―雑貨屋前―
そうか。なら良かった。
って、カヤはあの雨の中を戻ったのか?
[ドックの方を見る。船が全滅したのなら、誰かしらが当然のように行っているだろうから、平気だとは思うが。
それから従妹の視線を追いかけ、フッと息を吐いて元に戻した]
ああ、元から数持ってきてなかったんだけど。
ルーミィさんが雨でドレス濡らしちゃってね。
[その結果得られた事実を思い出し、少しばかり遠い目になった]
―自宅―
[ダーヴィッドはまだこの家に居るのだろうか。
もしかしたらヴィリーと一緒にでていったのかもしれないが、きょろりと周囲を見渡しても姿が見えないから、まあいいかと、思考を投げた。]
……外の被害、と……ご飯……
[のそのそと動き出して家の周囲を見れば、嵐で運ばれてきたゴミが落ちているのが見えて僅かに吐息をもらす。
やれやれと肩をすくめながら、あとで片付けようと歩き出した所で、こちらに向かって歩いてくる自警団の人を見つけた。]
ん、おはよー…… え?
人が……? え? はい?
[自警団長が団員にむけた指示を聞き。
嵐で死んだのだと思った人がそうではなさそうなことや、伝承に基づいたなんたらかんたらとか、すこしばかり理解不能な言葉に疑問符を飛ばしている。]
――えーっと、とりあえず宿にいけばいいの?
[きょとりと首をかしげ。
まあご飯食べに行くしと、頷いて立ち去って行く団員を見送る。]
―雑貨屋前―
そうですか。
家の被害は聞きませんでしたね。
船と…人のは、痛ましいばかりですけれど。
[どうせすぐ噂になる。
躊躇しかけたが構わず言葉を続けた]
[広場を横切り、男が向かったのは港の方向]
―港―
あーぁ。
思った以上にひでぇな。
[荒れた海と、船の惨状にがしと頭を掻いた]
こりゃぁ当分、死体運んでもらうのも無理か。
[単に死人の身元が分かれば家族の元へ、という意味だが、これだけだとただ物騒に聞こえることだろう。
実際通り掛かった漁師にぎょっとした目で見られた]
[それは数年前、父の記憶。
青白く筋を立て、息も絶え絶えに横たわる。
怪我人には到底場違いな、深く掘られた土の中で。
「手厚く頼みましたよ、我等が愛する父に安らかな眠りを。」
声を合図に、まだ息のある人間に土がかけられていく。
弟たちに気圧された、あるいは金に踊らされた使用人たちによって]
…っ、こんなことが許されると思ってるのか!
ジェラルダインの名を汚しているのはお前達の方だ!
[数人に捕まれた腕を振り解こうとするも叶わない。
その声に振り返る姿ひとつ。
「待って。……忘れ物。一緒に埋めてあげなきゃ。」
言いながら近寄ってくる悪魔。
唐突に頭に衝撃が走る。視界がぐらりと歪む]
───回想───
[全ての本を読み終えると、気がついたかのようにお腹すいたーとわめき、残っているスープを飲み干して]
わ。雨すごいね。
[とか、今更ながらに軽く驚いた。
食事を終えると、新たに読める本は無いかとまた散策。子供たちが珍獣がいるような目で、なんか結構な数の視線が届いてきていたが、少女は全く気にしないで、時間をつぶしていた]
[さて、それから更に数刻。
夕飯時のことだ。
まるで計ったかのように腹の虫が可愛くころころと鳴って、少女は口を開けた]
あ。帰らなくちゃ。
ライヒアルトと、夕飯は宿屋行ってデザート食べる約束しているんだもん。
[などと言い出し、数名の子供たちの制止の声も聞かずに、少女はまだ雨足が弱まっていない時間に外に飛び出ていた]
─雑貨屋・前─
[ぶち猫、撫でられご満悦状態。
目を細めて喉を鳴らす様子は、そこだけ見れば平和そのもの]
うん……色々、心配だから、って。
こっち落ち着いたら、お菓子持って様子見に行こうかな、とは思ってるけど。
[引き止める余裕がこちらになかった事は察せるだろうから、そこには触れずに]
そか、ルーミィさんに。
着替えあってよかった……の、かなぁ。
[気づいてなかったとは思いも寄らぬため、遠い目の理由はわからないまま。
取りあえず、頼まれたものを用意しよう、と思った所に聞こえた言葉に一つ、瞬いた]
……人の……被害?
― 雑貨屋前 ―
[ぶち猫の喉を少し擽って、ゆっくりと身を起こす。]
ルーミィさん…――嗚呼。
[アーベルの口からでた人の名に、少し漏れる声。
大学の下級生であったその人が、男性であることは知っている。
彼のような人に、雷に対する好き嫌いの統計をとると、
どのような結果になるのだろうと、思考が飛ぶ。]
…――?
[しかしながら飛んだ思考はアーベルの「人のは」の言葉に、
此処に戻ってきたようで。
但し性格には意味を捉えきっていないと、
説明を求めるような眼差しを向けた。]
「いい年をして、狩猟になんて出るからいけないんだ。」
「いやなんというか、本当に傑作ですね。
おかげで手間が省けたわけですが。…いやだなあ、私の差し金ではありませんよ。」
「ああ、そんな話は後だ後!
さあ、さっさと帰って盛大に弔ってやろう。亡き父と兄も、きっとそう願われているに違いない。」
声が去った後、形ばかりに連れて来られた神父が震えながら十字を切る姿があれど、知る者はなし。
――、―リア、―ユリアン…!
[頭の中に響く声。
苦しそうな息遣いはやがてすぐ傍まで。
静まり帰った闇、丘の上に掘られた穴の中から、ぼこりと腕が突き出す。
やがて黒い影がふたつ、姿を現すまでには少し時間がかかった]
父さん…!御身体は…お怪我は……!
[先刻細くなっていた父の息が、今は荒々しく揺れて。
喉の奥から漏れる唸り声に手を伸ばすも、強い力で振り解かれる]
───回想───
[夕飯時。
まだ、時刻としてはそう遅い時間ではないが、激しい雷雨が降りしきる中を進むのは、闇の中を歩くのと同様、一寸先すら見えないぐらいの視界だった。
水がどんどん全身を濡らしていき、風がびゅんびゅんと通り過ぎていく。
このような状態で、まともに道なんて分かるはずもないような気さえするが、それでも少女は進んだ]
へくち!
[大きくくしゃみをすると、そこから水が流れ込んできて、軽く息を吸えない状態になったが、それでも少女は進む。
───やがて、そう遅くも無い時間に少女はライヒアルトの家へと戻っていった]
[のた打ち回る父の姿。我が目を疑った。
次第に人間の姿を失っているのだ。
細くなった体には、体毛とは明らかに違う黒銀の毛並みが。
めりめりと軋む音、服が破れ落ちる。
後には、けたたましい遠吠えひとつ。
父と呼んでいいものなのだろうか。
しかし間違いなく父であった、その獣の姿に息を飲んだ]
……う、うわあああああああ!!!!
[立ち上がれず、それでも後ろに体をひこうと。
一歩近寄ってくる獣に顔を強張らせる。
こちらの様子に、それ以上獣は動かない]
……お前も行きなさい、ユリアン。
[頭の中に姿なき父の声が響く。同時に走り去っていく獣。
その後の記憶は、全てから逃げるように走っただけ]
───回想───
[全身をぐっしょりと濡らしながらも、少女は家に着いたと同時に、大声でライヒアルトの名を叫ぶ]
ライヒアルトー。
夕飯だよー。デザート食べに行こー。
[一歩歩くごとに、ぐしょぐしょの衣服がまとわりついてくるのが不快だったが、それでも少女はゆっくりと徘徊して、ライヒアルトの名を叫ぶ]
ライヒアルトー?
何処行ったのー?
[ライヒアルトの姿はまだ此処には無い。
彼が帰ってくるのは、雨足が弱まった夜半すぎのことだ。
当然のことながら、少女がそれを知ることは無い]
―雑貨屋前―
…気持ちは分かるけどな。
それでいいんじゃないか。向こうも大変だろうし。
風邪引かれるよりは良かったはず。多分。
[色々と止めようがなかったのだろうと頷いてみせ。
苦笑混じりにもう一度頷いてから]
船と一緒に上がったって。
親父さんの所に泊まっていた人らしいよ。
どうも嵐だけのせいじゃないらしいけど…自衛団が調べてるっていうから、後で説明があると思う。
[瞬きと、無言の質問に答えた。
後半が曖昧になるのは、伝聞なせいもあっただろう]
*/
遅れてすみませんでした。中発言等問題ありません。
ヘルとは数年前の事件後は初めて顔を合わせてそうなので、こちらからはお二人とも知らない方向でいきたいと思ってます。
───回想───
ライヒ……アルト?
いないの……?
[声のトーンは段々と落ちていき、表情は見て分かるぐらいに落ち込んでいった]
嘘。
約束したんだもん。
夕飯は宿屋で食べるって。
いいって言ってくれたんだもん。
[濡れねずみのまま、少女はぺたんとしりもちをついた]
約束……したんだよ。
私を置いて、どっかに行かないんだもん……。
───回想───
[───……遠い昔の話]
[少女が見ていたものは]
[遠ざかる少年の背中]
[少女はそれをずっと見つめていた]
[疑うなんて思ったことも無かった]
[ずっと待っていれば、いつか帰ってきてくれるのだと思っていた]
[少女は待っていた]
[ずっとずっと待っていた……───]
[喉の渇きに目を覚ます。
それもそうだ、眠りについてほぼ一日経過してしまっているのだから。体を伸ばしながら部屋を出る]
あー、リッキーおはよう。水貰える?
[なにやらばたばたしている部屋の様子に、少し眉を顰め]
……どした?
[水を受け取り、カウンターに腰掛けた]
─雑貨屋・前─
うん。お茶しようね、って約束もしたし。
[同い年の幼馴染との『約束』を思い出しつつ頷く。
風邪引くよりは、という言葉には、だね、と頷いて]
人が……嵐のせいだけじゃないって……。
[どこか不穏な話に眉が寄る。
不安げな様子に気づいたぶち猫が、なぁ、と案ずるように鳴いた]
───早朝───
[いつしか少女は眠っていた。
自分の膝を丸めるように、小さな姿勢で部屋の片隅で震えながら。
服は変えていなかった。
床は水を吸った服から流れ落ちた水で濡れている。
夏とはいえ、このような服装でこのような場所で眠っていたのならば相当に寒い]
うう……。
[それでも少女は、目を覚ますことなく、目の端に涙を浮かべながらずっと眠っている。
ただ誰にも気づかれること無く、ずっと]
― 雑貨屋前 ―
……そうですか。
[アーベルの説明に、ふむっと頷きを一つ。
人が死んだ――しかも不自然に、というのに、
表情は無表情のままかわらずに]
嗚呼、では、私はそろそろこの辺りで失礼しますね。
[そう云ったのは、血縁二人の会話に邪魔をしても、
と気を利かせたわけではなく。
向かおうとした先は海の方だけれど、
状況を確認するのは不自然な死ではなく、
日課のフィールドワークの為で。
二人と一匹に一礼の後、マイペースに歩き出す。
しかしながら、海に辿り着く前に、
自衛団に捕まり、宿に向かうように*云われるか…――*]
―雑貨屋前―
まあ。俺も直接見たわけじゃないし。
今はまだ、とりあえず気をつけとけよってだけ。
嵐の土産で怪我なんかもしないようにね?
[小さく鳴くぶち猫の頭をぽふりとして立ち上がる。
不安そうな従妹には話の方向をずらすよに言い笑って]
ああ、それじゃまた。
[港の方に向かうライヒアルトに軽く手を上げ見送った。
狭い島ではどうせ会う。その程度のつもりだったのだが]
で、煙草の方は在庫ある?
まあ無きゃ無いで仕方ないけど。
/*
ユリアンさん>
こんにちは。宜しくお願いしますね!
深夜に結構進めてしまい、申し訳ありません。
事前繋がり無し、了解いたしました。
セザーリオさん>
私のCNはテケトーにつけて呼んで下さいね。
丸投げなのです(無茶振り)。
表発言は腰据えて出来そうにないので退席してますが、
たまーに覗いてはいるので、何かあれば*反応します*
[リッキーから「気がつかなかったんですか?」と呆れられながら一部始終を聞く。それは嵐の話。死体が見つかった話]
ふーん、それで自警団がお仕事中ってわけね。
[立ち上がり、港の方に行ってみるかな、と思いながら宿を出る。
ぶらぶらと歩く途中、見知った顔を見つけて立ち止まる]
んお、クロエの店ってここにあったのか。
[挨拶にクロエとアーベルにひらりと手をあげて]
─雑貨屋・前─
ああ、んじゃまたね、ライ兄さん。
[歩き出す背に声をかけ。
それから、軽く首を左右に振る。
半ば無意識のそれは、強引に思考を切り替えようとする時の癖]
……だね。気をつけとくわ。
[どうにか笑みを作って頷き。
次の問いには、首傾げ]
ああ、そっちは大丈夫。
この様子だとしばらくは次入らないだろうし……値上げする前に、買ってくといいよ?
[冗談めかした言葉はどこまで本意か。
ともあれ、頼まれたものを用意するべく、*店の中へと*]
―雑貨屋前―
よぅ。そうだよ、ここが村の雑貨屋。
そういや昨日見なかったな。部屋に篭ってたのか?
[ユリアンの声が聞こえて振り返る。
あの嵐と、賑やかさとに気づかなかったとはまさか思わない]
値上げされると痛いな。纏めて頼む。
[冗談めかされてても、やる時はやるだろうと苦笑して。
シャツと煙草を受け取れば代金と交換した]
―港―
よぉ、災難だったな。
……いやいや、サボってねぇって。
[まだ年若い船乗りなどを見つけて立ち話]
あぁ、そいやここいらで死人が出たって話だが……
なんだ、お前見たのか。
道理で顔が青いと思ったら。
は?なんだそりゃ。
[詰所へ運ばれる遺体を見たという船乗りの話に、眉を寄せる]
― 雑貨屋前 ―
んー、久しぶりに腹いっぱい飯食ったせいかな。
ああ、昨日はなんだかすごかったらしいな。
自警団の奴ら、ばたばたうるせーのなんのって。
変死体だって?
[アーベルとクロエのやり取りを眺めながら。
その表情には不似合いな言葉を漏らす]
―雑貨屋―
…らしいね。
普段が平和なだけに自衛団の連中も慌ててるんだろ。
買うモンあるのか?
俺はとりあえずこれだけだ。じゃな。
[無ければ場所を変えろ、と指で示す。
そしてクロエの頭をぶち猫にしたのと同じよに、ぽふりとなでて店から離れていった]
― →広場―
嵐のせいじゃねぇってのは聞いてたが。
不自然な傷ってなんだよ。
[言いつつ煙草を出し、火を点けた。
相手の表情などお構いなしだ]
なんかの見間違いじゃねぇのか?
あの嵐だ、獣なんかは早めに悟って隠れるだろうし。
人間だってそうは動き回……
……いや、約1名飛び出してった阿呆はいたか。
[嵐の中飛び出して行った少女のことらしい。
先程子供から聞いたのを思い出したのだが]
まぁ、ともかく。
その辺は自衛団に任しときゃなんとかなるだろ。
[軽く首を振って締めた]
/*
…あ。ユリがクロエと話す機会をぶち壊した、か。
RP的にうっかりやっちゃったよ。ごめんなさいorz
「無ければ」じゃなくて「その話なら」にしとくべきだった。
…なんつーか、ほんっと信用ないのなー。
別に取って食ったりしねえっつーのに。
[やや大げさに肩をすかしてアーベルを見送る]
せっかくだから見たいんだけど、冷やかしはごめんなんだっけ?
ちょっとだけ、いい?
[それは半ば強引気味ではあったが]
[それはクロエが頷いたよりも先か、ひとつひとつを手にとっては感心したように。クロエとは刺繍工の娘の話、先日の真珠細工の話を少しだけ交え]
へえ、そのゲルダって子、若いのにいい仕事するなあ。
ヴィリーもあんなこと言ってたけど、これなら安心して頼める。
[並べられた作品をあれこれ見ながらモチーフはあれかこれか、と思いを巡らせる。
宿に戻ったら、フーゴーのコレクションも見せて貰おう、などと考えながら]
ま、あんまり長居すると誰かさんがやきもきするらしいから。
次は何か買いにくるよ。ツケじゃなくてね。
[にっと笑って、「んじゃまた。」と店を後に]
さぁて。
……流石に、船大工にゃ修繕は頼めないかねぇ。
[などと、遠くに見えた建物を見ながら呟きつつ]
戻っかな。
[煙草を片手に持ったまま、振り返る]
―広場―
…違ぇよ。まあいいけど。
それならゆっくり見てくんだな。
[自分の店でもないのにユリアンに言うと店から離れて]
ったく。女の前で詳しくする話かっての。
[広場を歩きながら呟く。自分に兄弟がいない分、従妹のことになると多少煩くなっている自覚はなくもないが。
端まで移動して足を止めると、買い求めたばかりの煙草を取り出し火をつけた]
―広場―
教会は壁をやられてるのか。
っとに、嵐ってのはいつでも厄介だ。
[苛立ちを散らそうと一気に煙を吐き出した]
…親父さん。どんだけ無念だろうな。
[一抹の後ろめたさを散らすよにもう一度。
誰かに声をかけられるのと火を消すのはどちらが*早いだろう*]
/*
うん、久しぶりに張り付けたからついはしゃいだ。
ユリアンは本当にごめん。もっと気をつけないと。
ウェンとも接触できればよかったけれど、流石に時間切れ。
さて、夜はどうなるかな。楽しみだ。
─回想・ゲルダの家─
[ダーヴィッドから自分の申し出を受ける旨を言われれば、遠慮するな、と言い。]
困った時は、お互い様だ。
定期便がそろそろ来る頃合だし、港まで行く船があるならそれに乗っていってもいい。
ただ…この嵐のせいで、海が荒れた。
しばらくはどっちも、身動きが取れないはずだ。
あんたの国が、どこかは知らんが…連絡がつくまでは、うちに居れば良い。
…仕事をしているから、少しばかり煩いかもしれんが、それは、我慢してくれ。
[そう言うと、恐らく本人は申し訳ないと思っているのだろう眉を少し下げた表情で頭を下げ。
顔を上げると、ゲルダがうとうとしているのに気付き、そっとタオルケットをかけてからダーヴィッドを促してゲルダを起こさぬよう傍を離れた。]
さーて、どうしたもんかなあ。
[店を出た後、港へ向かおうかと足を向けるも、大して目新しいことも聞けず。ぶらぶらと歩くうちに村はずれまで]
ああ、この辺りは別荘か。
[一瞬尖らせた視線を遣って、ふと何かに思いあたり足を止める]
…あ。あー…そうだよ、ヘルのこと……!
[しかし、何から聞いたらいいか。
相手の出方を待つべきか、無策にこちらからカードを開くのは躊躇われた]
別に死神を見た、って顔でもなかったかな…。
[あちらに変わった動きがないのなら、こちらも騒ぎ立てる必要はない。但し、もし敵だとするならば――。
ため息混じりに再び歩き出したのは、宿の方へか*]
[そうしている内に夜が白み始め、夜通し暴れていた嵐も治まり。
ゲルダの店に避難して来た者達もそれぞれの家の安否を確かめる為帰っていった。
全員が帰ったのを確認した後簡単に片付けを済ませ、自分もダーヴィッドを伴って海辺にある自宅へと戻ろうとして。]
…そういえば。
[カヤの所は父親が留守にしていたはずだ、大丈夫だろうか。と思い出し。
ライの安否も気に掛かる為、ダーヴィッドを自宅に案内した後様子を見に行ってみようと思った。]
─ゲルダの家→自宅─
俺の家は、海辺にあるから…少し、手伝ってもらうかも、しれない。
[自宅へと向かう途中の被害の大きさに、少しばかり眉を寄せて。
途中途中で老人や子供に、後で手伝いに来る、とだけ声をかけている様子をダーヴィッドは見ていただろうか。]
…ひどい、な。
[かろうじて家屋の損傷は無いものの、工房の看板や側にあった小船などがまるで割られた様に壊れている様に、ただ一言呟いて。]
…まぁ。物は、直せば良い。
入ってくれ。…古い家だが、手入れはしている。
[自宅自体の損壊は無かったので片付けは後回しにして、ダーヴィッドを中へと促した。]
[ダーヴィッドに家の中を簡単に説明した後、一室を提供し。
少し歯切れが悪く(といっても彼をよく知っていたら気付く程度)頼みごとを切り出した]
…疲れている所に頼んで、悪いんだが。
知り合いの所を少し回ってくるから、留守番を頼まれてもらえないか。
腹が減っていたら、適当にあるものを食ってもらって良いし。
来客があったら、待っていてもらえば良い。
夕方には戻る。
[そういうと、予備の鍵を渡して出ていった。
まずはカヤが居るだろうドックの様子を見にいくつもりだ。
そこで自衛団員や漁師達から、死体の話や壊された船の話も聞くことだろう**]
[途中で誰かと擦れ違ったかも知れない。
港を後にし広場へ向かう。
煙草は途中で揉み消した]
……んぉ。
確か雑貨屋の従兄だっけか。
[広場の隅、立ち上る紫煙を見る。
相手が気付いたなら挨拶代わりに片手だけ上げて、自らは*教会へ*]
─雑貨屋─
[ぽふり、と頭を撫でられる感触。
それ自体は、嫌ではない──のだけれど]
むぅ。
……もう、子供じゃないってのに。
[こんな気持ちも、同時に存在していて。
広場に向かう従兄を見送る様子は、拗ねたようにも見えたやも]
て、あ、ああ。
別に、構わない……。
[続けて投げられた問いかけ。
構わない、というより先に、青年は店内を見始めていて]
その刺繍は、ウチの幼馴染のゲルダの作品。
そっちの細工物はヴィリ兄さん……こないだ、酒場で話してたヒトの作品だよ。
どっちも、丁寧な作りだろ?
[問われるまま、品についての説明をする。
幼馴染の作品について語る時の口調は、特に誇らしげで]
誰かさんがやきもき……って。
……別にそんなん、ないと思うけどなぁ。
ん、その時は現金払いでよろしゅうに。
[また、と言う挨拶に、またね、と返し。
またしばらくは、掃除道具やら何やらを買い求める客相手に動き回って。
その合間を縫うように、菓子作りを進める。
自衛団員がやって来たのは、それが焼き上がる頃]
いらっしゃーい……って、あれ。自衛団の。
……旦那の宿に集まれ、って?
なんか、あったの?
[やって来た自衛団員の言葉に、一つ、瞬く。
なんとなく、嫌な予感めいたものが過ぎったのは、気のせいか、*それとも*]
/*
ヴィリーの呼び方にちょっとだけ悩んだとか。
でも、ライヒがライ兄さんなら、こっちはこうだよね! と。
なんでかんで、普通に名前呼ぶ相手の方が少ないからなぁ……。
このノリで行くと、リディはリディちゃん、かな。
ユリはいつの間にかユリさん呼びになってそうな。
ダーヴは……騎士さん、かな。
ていうか、接触できるんか……!
/*
ちょ、ひでぇwwwwwwwwww
フリーゲームでセーブしようとしたらセーブメモリ無いとか言われてデータがロストwwwwwwwwwww
超やる気失せたwwwwwwwwww
さて、表も動くかな。
ゲームばっかしてたわけでは無く寝て起きてを繰り返してたわけですが。[いつもの日曜日]
─宿屋─
[粗方の仕事が終わると手持無沙汰でぼーっとする時間が増える。嵐のお陰で新たに島へやって来る者もおらず、島の者も自分達のことで精一杯なのか酒場は閑古鳥が鳴いていた]
………は〜ぁ。
[そんな中、フーゴーはオーナメントの手入れをしながら溜息をつく。余程船のことがショックだったのだろう。店の外装に受けた傷などに手を付けることは無く、それらはリッキーが拙いながらも直していた]
[何度目かの溜息を漏らした時、店の扉が開かれ自衛団員が入って来た]
いらっしゃい、飯か?
[気落ちした表情ながらも出迎えて、訊ねてみたが返って来たのは否定の言葉。聞けば後でここを貸して欲しいと言う]
そりゃ構わねぇが……何かあったのか?
[再度の問い。それには「後で団長から説明がある」とだけ告げられた。他にも何名か集められる旨と、更にはフーゴーにも参加して欲しいとの言]
俺もか?
まぁここぁ俺の店だからどちらにせよ居ることになるだろうがよ…。
説明、なぁ…。
[訝しげな表情を浮かべる。自衛団員は必要事項を告げると直ぐに店を出て行った。入れ替わりに入って来たリッキーが何事かと訊ねるも、フーゴーは首を傾げるしか出来ない]
とりあえず、この後ここを集会の場に使いたいらしい。
飲みもんと、つまむもんの準備くれぇはしとくか。
リッキー手伝え。
[手入れしていたオーナメントを元に戻すと、フーゴーはリッキーを伴い厨房へと向かう。そうして、他の者が集まるのを待つのだった]
―ゲルダの家→ヴィリーの家―
[剣と、黒地に金の装飾が入った鎧を担いで。案内されるまま、ヴィリーについていく。
途中途中で老人や子どもたちに声を掛ける様子に、「私にも出来ることがあれば手伝わせて下さい」と微笑んで告げた。
この島の様子も気になり、見て回りたい気もあるが。友人たちの心配をするヴィリーの気持もわかるので、ふわりと微笑んで応じた。]
かしこまりました。いってらっしゃいませ。
[ヴィリーを見送った後は、とりあえず何をしようか……と考えて。]
…………簡単に食事の支度でもしておきましょうかね。
[キッチンに入って食材を見繕い、*料理をしはじめた。*]
メモは、南国少年パプワくんネタに走ってみた。古っ……
ちなみに仕事の音はまったく気にしません。
騎士団の仮眠室を兼ねた詰め所で、寝てる横での団員同士のけんかとかどつき漫才とかに慣れたので。
殺気や敵意には反応する設定だけど……あれ、狼に襲われるときはどうすれば……?
― 自宅へ ―
リディさんも、ですか。
[港へ向かう途中、自衛団に捕まると、
彼等は大した説明もなく
――「理由は後から団長が云う」
の一点張りでフーゴーの宿へ向かうことを強要する。
別段、深入りすることなく自分が向かうことには頷いたが、
リディもと云われれば首を傾げた。]
さて、あの子は何処にいるのでしょうね。
分かりました、探すだけは探して向かいましょう。
[彼等は学者を少女の保護者と位置付けていたようで、
それにしては淡々と保護者としてはあまりな言葉を吐く男を、
訝しげに見るも、当の本人は気にした様子なく。]
……もしかしたら、家に戻ってますかね。
[嵐の後だというのに、特に家の中を見て回ったわけでないので、
まさか少女が濡れ鼠のまま、部屋の隅で寝ていたなどとは知らず。
先程のアーベルとの会話もあって、
念の為、家の様子も見ておこうと、
ついでに云えば、幼馴染がやってくるような、
そんな虫の知らせも感じながら、元来た道を引き返す。]
おや、まぁ…――。
[そして家に辿り着き、内部を点検中に、
未だ部屋の隅でリディが寝ていたなら、
その様を見て、言葉としては意味をなさない呟きと共に、
ハタリと一度瞬きをするだろう。
居ないならば、点検後フーゴーの宿へ向かう心算。]
[どうやら、ライヒアルトが戻ってくるまでずっと眠ったままだったようで、少女は早朝と同じ姿だった]
みゅう……。
[小さく呟き、人の気配がすると身じろぎして、薄く目を開けた]
……。
[焦点が定まらない。
なんだろう。誰がいるんだろう]
……ん。
へくち!
[くしゃみを一度してから、目をこすってもう一度よくそこにいる人物を見つめた]
……ライヒアルト……?
― 自宅 ―
はい、ライヒアルト=クラインベックです。
おはようございます、リディさん。
[おはようと云うには既に陽が高いなと思いながら、
常と変らない調子で挨拶を。]
濡れ鼠のままで寝てしまったのですね。
風邪、引いてしまいますよ。
[眼を擦る相手に、碧の眸を合わし首を傾げる。
くしゃみをしているところから、既に引いてるのでは?
と突っ込みを入れてくれる人は、残念ながら今は居ず。]
一先ず、お風呂で温まったら良いです。
――そう云えば、着替えありましたっけ?
[そして、今更ながらの質問を一つ真顔で尋ねた。]
[少女の脳裏に浮かんでいるのは森の中。
自分は綺麗に切られた切り株の上で丸くなっていて、その先に見える背中をなんだかよく分かんない感覚で見つめていた。
───現在、そこにいるのは少年でも、背中でもない。こちらを向いて立っている青年の姿。
それを確かに確認できたとき、少女は目に涙を浮かべながら、大きく叫んだ]
───嘘つき!!
[耳の奥までキーンと響くような声]
……約束……したじゃない。
[目からポロポロと涙が流れた]
私はずっと───。
[あの森の中で]
───待っていたのに!
[───待っていたのに]
[思い出の中と現実のセリフがリンクする。
幼き頃の記憶など誰が鮮明に覚えていられるだろうか。ましてや目の前の少女があの時とは全く違う姿になっていたのならば、なおのこと。
そして、決定的に違う点として、あの頃は約束なんてしていなかったこと]
― 自宅 ―
[少女の甲高い声が、鼓膜を震わせハウリングする。
その感覚に、学者の男は僅かに表情を動かす。
――正確に云うならば、眉が3mmほど中央に寄った。]
…――約束、ですか。
[リディの涙には、それ以上表情は動かず、
かわりに『約束』の言葉を受けて逡巡する仕草。
くの字に曲げた指を顎に当てた。]
嗚呼、昨晩はフーゴーさんの所に行けませんでしたね。
申し訳なかったです。
[少女の昔は知るところでないから、
今の彼女と交わした『約束』らしいものを思い出し、
無表情で謝り、頭を少し垂れる。]
……昨日食べれなかった分、
今日、デザート2品でも頼んで宜しいですよ?
[そして、おそらくピントのずれた提案を零した。]
/*
おそらく、リディさんの思われる答えは返せれてないと、
PLは思いますが、これがこのPCの性格なので。
……私と縁故結んだことを、
リディの中の人が後悔してないといいんですけれども。
(早まったぜ的な(ぇ)
ううう〜。
[ライヒアルトを凄みが全く無い瞳で睨みながら唸り声を上げた]
やっぱし、憎い。ライヒアルトは憎い。
もっと、もっと復讐してやるんだから。
[少女にとっても、昔の記憶など曖昧だ。
たまに閃光のように思い出される記憶だとて、すぐに忘れる。それに、覚えていたとしても本当の記憶がどうかでさえ定かではない。
それ故、今の焦点はデザートに収縮するわけで]
……2品は昨日と同じだもん。3品より下には負からない。
[完全にピントはずれた]
― 自宅 ―
復讐は構いませんが、胡椒はもうやめてくださいね。
スープが味気なくなってしまいますから。
[胡椒に関しての、一番の重点はそこだったようで。
凄みのない視線を受ける頃には、3mm寄っていた眉も元に戻り。]
嗚呼、2品というか、同じものを2杯でしたね。
…――お好きになさってください。
どの道、フーゴ―さんの所には行かなくてはならないようなので。
[相変わらず説明を省いた言葉を紡ぎながら、
視線を少女の上から下に滑らせた。
そして、結論。]
とりあえず、お風呂にどうぞ?
着替えがないなら、私のを貸しましょう。
うん。
ご飯が美味しくなくなるのは嫌だから、胡椒はもうやんない。
[復讐云々よりも、気になるのはそちらのほうだったようだ。
なんか変なところで似ている]
わ。やった。
食べれるだけ食べてやるんだから。約束だからね。
[そう言った後、風呂を勧められると素直に頷いて、そちらへ向けて歩き出した。
───が]
わ!
[足がもつれてこけた]
─雑貨屋─
[説明は後で団長から、という言葉。
微か、不安めいたものを感じるものの、断る理由などはなくて。
報せをもたらした団員が戻っていった後、奥へと声をかける]
かあさん、あんね。
なんか今、自衛団が来てって、旦那の宿に来い、って言われたん。
ちょっと行ってくるから、もしカヤが来たら後で行くから、って伝えといて。
[焼き上がった菓子の具合を確かめつつ、軽い口調で呼びかける]
んー……ウチだけでいいみたい。何の用かはわかんないけど。
朝から動いて、疲れてるでしょ? 店は無理に開けとかなくていいから、ちゃんと休んで。ね?
[心配そうな母の様子に、不安は押し隠した明るい態度でこう言って。
ぶち猫を伴い、店を出る]
……何なんだろ。
さっきの話と、関わり……あるのかなぁ。
/*
ラスト一人、リアちゃんと認識しました。
よろしくお願いします。
ああ、そうだ。
少しだけ…、当方はwiki編集が苦手だったりします。
不可能ではありませんし、狼になった以上は当然必要に応じ、頑張ります。
ただし、苦手ゆえに時間がかかると軽く認識していただけると有り難いなと思います。
面倒なやつですみません。
―教会―
[丁度教会に帰り着いた時のこと]
……ん。
なんだ、検死は済んだのか?
[姿を見るのはこれで何度目になるか、子供たちと話していたらしい団員の後ろから声を掛けた]
宿に?
そりゃぁ別に構わんが。
用件は何だ、長くなるのか?
……何か気味悪ぃな。
本当に行きゃぁ分かるんだろうな?
[他と同じく集まるように言われるが、理由について問うとやはり答えは曖昧。
睨めるように見ても、団員は姿勢を崩さない。
生真面目なタイプらしい]
……わーったよ。
行きゃいいんだろ。
準備ができたら行くとするさ。
[息を吐いて、中に戻ろうとし。
ふと振り返る]
……あぁ、そうだ。
1人でいい、俺がいない間のコイツらの世話役を寄越してくれねぇかな。
なるだけタフな奴がいい。
[ニヤリと笑みを浮かべつつ、団員にそう取り付けた]
─宿屋─
[やって来た宿の酒場はどこかがらん、として。
まだ、人集まりは少ない様子]
やほー、旦那。
自衛団の呼び出しって、ここでいいんだよ、ね?
[つい、確かめるように問いかけたのは。
余りにも曖昧な呼び出しの理由に、本当に呼び出しがされているのか、という疑問が残っていたから]
― 自宅 ―
おや、まぁ、…――気をつけて下さいね。
[素直に風呂場へと歩みだした少女が、こけた。
はたりと一度瞬いて、上からじっと少女を見つめ、注意を促す。
フィールドワークで、動植物を観察するのと同じく、
少女のその後を、見やっていれば]
起きれますか?
[若干間が空いて、思い出したように、そんな言葉が付け加えられた。]
[中に入り、まずは食堂に。
夕食用に野菜入りのスープとパンという、いつも通り簡素な食事を作る。
次には少女が本を散らかしたままの書庫……の前を通り過ぎて自分の部屋に向かい、正装から白いシャツと黒いパンツの私服に着替えた]
ま、そんなわけでだ。
俺はちと呼び出されたんで出て来る。
留守は自衛団の兄ちゃんに頼んであるから、たっぷり遊んでもらえな?
[子供たちにいつものように「大人しく」とも「いい子で」とも言わなかったのは意図的だったかどうか。
いずれにせよ、代わりに寄越された団員がちょっとした地獄を見るのはもう少し後の話である]
─宿屋─
[厨房で作っていたのは魚介たっぷりのピザ。手軽に食べれるし冷めても美味しいからとの選択。飲み物は酒を飲む奴も居れば飲まない奴も居るだろうからと、来てから用意することにした]
さて、他にも集まるつってたが…何人来るのか聞いて無かったな。
まぁ足りなきゃまた作れば良いか。
[出来あがったピザをカッターで切り分け、取りやすくする。宿屋にやって来たものはまずピザの匂いに気付くことだろうか]
―宿屋―
[きちんとしたおとこの格好をしたのなら、ふだんのあの様子こそがふしぎに思えるような見目のよさ。
それでも、甘ったるい口調は変わることなく。
寝起きがにがてなのか、ぼんやりした様子でアーベルやフーゴーにあいさつをして、食堂にすわりこむ。
聞こえる話しの端々、眠たそうに聞くも、さすがに不審な死体の話しを聞いたなら、]
ルーミィ、こわぁい。
[と、乙女ぶった声を上げていた]
─宿屋─
[ピザを手に店に出て来ると丁度クロエがやって来て]
おぅ、ここで合ってるぞ。
おめぇも呼ばれたのか。
何か飲むか?
[人が集まるまで、と付け加えピザは適当なテーブルの上へ]
んー。
[ライヒアルトの言葉に生返事のように返して、独り言を呟いた]
……なんか、変。
[それはただの一言のみで、次の瞬間には]
うん。大丈夫。
一人で起きれるよ。
[と言いながら立ち上がると、そのまま淀みの無い足取りで風呂場へと向かった]
/*
特別wiki編集が得意というわけではないですが、苦手でもないので、生きていて、起きている時間であれば、編集しますよ!
その辺りは遠慮なく仰ってくださいね。
誰でも苦手なことは、ありますから。
最近寝る時間が早いので(最低でもきっと2時には夢の中)、
こちらも表側からの質問対応が遅くに来たら、
お2人に頼るところも大きいかもです……
そんな場面がありましたら、よろしくおねがいします。
─宿屋─
あー、なんかいい匂いしてると思ったら、それかぁ。
[テーブルに置かれたピザを見やってこう言ってから]
ん、起きてからずっとばたばたしてたし。
なんか、甘いの飲みたいなぁ。
[何か飲むか、の言葉に頷いて]
うん……なんかわかんないけど、呼ばれたみたいねぇ。
[あとは食べる直前に温めるだけ…という状態にして、キッチンを離れる。
漂流していた間、殆ど動かしていなかった体は動きが鈍くなっていたから。
感覚を少しでも取り戻そう、と。剣を片手にヴィリーの家から出て、素振りを始めた。]
[宿屋のなかの自衛団員に、そのまま宿屋にとどまるよう指示されて、厭わしそうな表情をうかべ。
それでも手紙を別荘にとどけることを条件に、その指示に従った]
やぁねぇ…。
きちんときがえたかったのにぃ。
[そのうちに手紙をうけとった使用人が服をとどけにくるだろうが、それまでは借りたこの男物の服のまま。
ためいきの後、香ばしいかおりに鼻をならした]
―宿屋―
よぉ。
[男は辿り着いた宿屋の扉を開けた。
時折深夜に訪れる時は大概私服であるが、昼間しか会わない者などは違和感を覚えるかも知れない]
呼び出されて来たんだが。
集合、ここでよかったよな?
[意図せず先客と同じことを問いながら、中を見回す]
― 自宅 ―
[リディの応えに、若干首を傾げるも]
そうですか、着替えの服は脱衣所に置いておきます。
私は、家の様子を見てから、リビングの方にいますから。
[リディでもきれそうな(長ければ折ってはけば良いだろうと)
シャツとパンツを用意し、言葉通りに脱衣所へと置き、
嵐での家の被害を確かめ、リビングへ戻る。]
一応書き置きしておいた方が良いでしょうか。
[幼馴染みの性格上、己の生存を確かめに来そうな気もして。
出かける時、念の為に玄関にメモを貼っておこうと、走り書きを拵え始める。]
『生きてる。フーゴーさんの所に。
ライヒアルト』
[出来あがったメモはこのような感じで。
神経質そうな筆記体で、あまりに言葉足らずな伝言を、
家に来る者があるならば、伝えることだろう。]
─宿屋─
[新たにやって来た気配に、そちらを見やる。
見慣れた装いとは異なる姿に、瞬き一つ]
……あー……ああ、見習いさんか。
自衛団に呼ばれたんなら、ここでいいみたい……だよ。
[かおりの元へとちかづいたなら、この村でいくばくかことばを交わしたひとたち]
あらぁん?
クーちゃんに、神父さまじゃなぁい?
[ひらひらと手をふるのは、まぎれもなく男のすがたのそれ]
神父さまは、私服もステキなのねぇ。
[当然のように褒めることも忘れない]
〜♪
[お風呂につかると上機嫌な様子で鼻歌を歌いだした。
なんか妙にゆっくりとつかっていそうな雰囲気である。
それでも、30分ぐらいもすれば出てきて、用意された着替えを着込み、ぶかぶかなままの状態でライヒアルトの前に戻ってきた]
それじゃ行こっか。
デザートが私を待ってる!
[そんなことを言いながら、楽しげに歩き出す。
ちなみに、宿屋につくまでに2回こけた]
[続いてかけられる声。
振り返った先には、こちらも装いを違えた金髪の姿]
ああ……ルーミィさん。
どうもです。
[着替えの理由は既に聞いているので、驚きはないが。
口調との違和感は、やっぱり調子が狂うやも]
─宿屋─
何人か集まるって言われたもんでな。
ただ集まるのも味気ねぇだろ。
んじゃ今飲みもん用意してくっから、それ食ってて良いぞ。
[一旦厨房へと向かうと、砂糖多めのレモネードを作る。其れを手に戻って来ると、クロエの前へと置いた]
何を理由に呼びさだれてるのかが分からねぇんだよな。
かく言う俺も話を聞いて欲しいって言われたんだ。
だが、リッキーにはお呼びがかかってねぇ。
[変な話だろ?とテーブルの横に立ち腕を組んだ]
おぅ、見習いも来たか。
適当に座ってくれ、自衛団はまだ来とらん。
おめぇもルーミィも、何か飲むか?
[現れた姿に右手を軽く上げ。ピザは好きに食え、と付け加えながら訊ねた]
……なんだ今の間は。
あぁ、お前も呼ばれたのか?
[クロエには少しばかり訝しげにしながらも、肯定を得られたので中へ]
んぁ?
……って、あぁ、アンタか。
[かく言う男もヘルムートを見て、彼と認識するまでには少し間が空いたのだが]
そりゃどーも。
今日はちゃんとしてんのな。
[褒め言葉にはやる気なく手を振りつつ、その格好を見て言った]
ありがと、旦那。
なんか、今日は色々ばたばたして、朝以外はちゃんと食べれんかったし、ありがたくいただくわぁ。
[食ってて良い、という言葉と、レモネードににこり、と笑む]
え、だって。
私服なんて、滅多に見ないから、誰かなって思ったんよ。
[空白の事を問うウェンデルには、さらりとこうこう返して。
続いた問いは、頷きで肯定した]
― 宿屋へ ―
嗚呼、では、参りましょうか。
[風呂から上がったリディを一瞥。
ぶかぶかなままの恰好にも、表情は動かず、
助言のことばもない。
玄関の扉に、メモをピンで止めて歩み出す。
後ろで2度ほど少女がこけた。
3度目躓く前に、無言でリディに近寄ると、
有無をいわさず、両手両足の裾を適当な長さに折る。]
…――女性陣に服を借りるなり、
購入するなりした方がよさそうですね。
[小さく肩を竦めて、辿り着いた宿の扉を開けると]
こんにちは、皆さん。
[相変わらずな挨拶をその場に居た者に向け、
スタスタと一直線に席の一つに向かうと、腰を下ろした。]
─宿屋─
おぅ、ライヒアルトに嬢ちゃんも。
……おめぇらも呼ばれたってことか?
[普段は飯なら自宅で食うだろう二人。デザートを食べに来たと言われればそれまでだが]
そこのピザは好きに食って良い。
飲みもんが欲しけりゃ言ってくれ。
…にしても、集められた基準が分からんな。
島のもんだけじゃなく、ルーミィみてぇな島の外の奴までなんてよ。
―宿屋―
なぁにぃ?
こんな調子で、みんなあつめられてるのぉ?
[はなしを聞くかぎり、どうもそういうことらしい。
のみものに関しては、クロエと同じものをねだる]
こぉいうのは、おそろいがうれしいものぉ。
[クロエがどうおもうかは気にするわけもない]
───宿屋───
[宿屋につくと、周りの様子をきょろきょろと伺って、人の多さを観察してみたが、以前に比べると格段に人は少なくて、少女は胸をなでおろした。
そして、少女は一直線にフーゴーの元へ向かうと元気に声をかけた]
デザート!
今日はね!いっぱい食べてもいいって約束なんだ!だからいっぱい頂戴!
[嬉しそうな笑みを浮かべたまま、そう声をかける]
あぁ、そうだな。
久々だし、強めのを一杯貰おっかね。
[フーゴーにはそう頼みながらテーブル席へ]
なんだ、そういうコトかい。
別に神父だって年がら年中正装してるわけじゃねぇんだぜ?
[多分分かっているだろうことを、人の悪そうな笑みと共にクロエに言う。
先の注文もそうだが、知らない人から見ればきっと聖職者には見えない]
―宿屋―
神父さま、ひどぉい。
すぐにルーミィだって気付いてくれないなんてぇ。
[ぷぅ、と頬をふくらませるも、男のすがたでは色々とだいなしだ]
もーぅ、これは借り物なんですぅー。
教会に行くなら、もっと別の格好しましたのに。
あれ、ライ兄さんと……えっと、リディちゃんだっけ。
そっちも、呼び出された、の?
[連れ立ってやって来た様子に、瞬き一つ]
と、いうか、リディちゃんのその格好って。
……言ってくれれば、着替えくらい貸したげるんに。
[どこか、呆れたような調子で言いつつ。
おそろい、という言葉には、ちょっとだけ固まった。
かも知れない]
─宿屋─
おぅ、デザート食いに来たのか。
でもな、食い過ぎると腹ぁ壊すからよ。
ほどほどにしとけよ?
[嬉しげなリディに、にかりと笑み返し。少女の頭をぽんと撫でると厨房へと向かう。しばらくの間、飲み物に関してはリッキーに任せることにした]
…――少し、困りましたね。
[宿屋に入ると、同胞の姿を碧の眸は捕え、
言葉通りには聴こえない声音で、囁く。
その困ったとは、喰らった死体が見つかったとこか、
それとも、保護者ということに半分なっている少女のことか、
その両方だろうか。
席につけば、小さく肩を竦めて見せた。]
そりゃ、そうだろうけどさ。
[ウェンデルの切り返しは否定せず。
浮かべられた笑みをしばし、じい、と見て]
……そうやってると、神父見習いには見えんねぇ……。
[ぼそっと呟いた。傍らのぶち猫も、同意するよに尾を一振り]
[注文された通りにリッキーはヘルムートへ砂糖多めのレモネードを。ウェンデルにはコニャックグラスにコニャックを注いで差し出した。フーゴーの指示らしい]
[扉のほうから聞こえたあいさつに、いきおいよく後ろをふりむく]
きゃっ、アルせんぱぁい。
それにリィちゃんも。
[二人ともに手をふりつつ、ライヒアルトの隣へ駆けよりその横を占領してみたり]
ほんとぅよねぇ。
どんな基準であつめられてるのかしらぁ?
[ふしぎそうにフーゴーへと声を返す]
[フーゴーへの注文がすむと、出来るまでのちょっとした時間の間に、もう一度周りを見渡し、クロエの傍らにぶち猫の姿を見つけると楽しそうに駆け寄った]
や。ぶち。
どうしたの?こんな所で。
[───違和感のあるセリフ。
そして、続けられた言葉には、聞いたことのある人物ならばなおのこと不思議に思ったろう]
お。君もいいの持ってるね。
でも、私の鈴は二つだ。どうだ悔しいか。ふふーん。
[そのセリフを言うのは2度目だ。
チリンと、腕の鈴が鳴った]
―自宅―
[一旦部屋の中に戻って、ヴィリーが掛けてくれたとは知らないけれど、目が覚めた時にかぶっていたタオルケットをたたんでおく。
くるりと室内を見渡して、まあいっか、と呟き。]
しかしわざわざ宿に行けって、なんでだろ……
[昨日と同じ服で行くわけにはいかないから一応着替えだけはして自宅を出る。]
―宿屋―
いやぁ、あまりに似合ってたもんで。
[本心なのかどうなのか、ヘルムートにはそう言った]
あぁ、そうかい。
別にその格好で一向に構わねぇが。
まぁ、昨日来られるのは勘弁だったがな。
[色んな意味で]
―回想―
[金髪の神父見習いに気づいたのは火を消そうとした頃。
吸いさしを挟んだままの手で挨拶を返した。
吸い終わると覚悟を決め、だが広場から直接出るのではなく遠回りなルートを使って港の様子を見に行った]
……洒落ンなってねぇ。
[足元の顔を失った船首像に眉を寄せた。
優美な船の守り神が晒す無残な姿に瞳を閉じた]
― 宿屋 ―
[席に着いてから、掛けられた声それぞれに、碧の眸を向けて行く。]
……ええ、呼ばれてきました。
[まずはフーゴーにそう返し]
出来たら、貸してやって欲しい。
商品としてあるなら、購入でもいいけれど……。
[次にクロエに真顔で願い]
……生きてますよ?
[そして、ウェンデルの言葉は自分のこととして受け取り]
…やっとくか。
[呟いたのと強く名前を呼ばれたのはほぼ同時だった。
やってきた自衛団員と問答すること二言三言]
わかったよ。
どうせあそこに泊まってるんだし、戻る。
[言って、今度は広場を通って宿に向かい歩いた]
…――つかぬことを聴くが、
ルーミィさんは、雷は大丈夫なのか?
[最後に隣に座ったヘルムートに、
知的好奇心を満たす為の質問を向けた。]
─宿屋・厨房─
ふむ。
あの様子じゃ量も食いそうだしな…。
他の奴らも食うかも知れん、この手で行くか。
[ごそごそと保管庫から取り出したのは様々なフルーツとヨーグルトを一パック。フルーツを食べやすい大きさに切ると大きな器へと入れ、それにヨーグルトを豪快に注ぎ込む。適当に混ぜるとフルーツヨーグルトの出来上がり。出来あがったデザートと受け皿・スプーンをいくつかトレイに乗せると、皆の集まる所へと戻った]
ほれ、多めに作ったから好きに取って食って良いぞ。
他の奴らも食いたきゃ食うと良い。
[ツィンのところへと居るリディには、「デザート出来たぞ」と声をかける]
基準はさっぱりだよ。
その辺りの説明も無かったからな。
[ヘルムートの疑問には肩を竦めて答えた]
─朝・港 カヤのドッグへ向かう途中─
[海辺にある自宅から足早に歩いて、港にやってくれば波打ち際に並ぶ船が粗方壊れているのが目に入る。
良く見れば人為的に壊されたものであることは明らかで、眉間に皺を寄せてそれを見る。
その姿を見た漁師たちから、ひどいもんだろう、と声をかけられると、そうだな、と頷き。
続いた言葉には更に眉間の皺を深くさせた。]
人が…そうか。
[ただ一言、だがその言葉には見知らぬとは言え命を亡くした者への哀悼が込められているのが親しい者には伝わったろう。]
―広場―
[歩く途中に雑貨屋が見え。
ふと先ほどの従妹の様子を思い出す]
別に子供扱いしてる気は。
[独り言ですら無いとは言い切れないとか。
自分でも可笑しくなって小さく笑った]
…しゃーねぇな。
[宿屋への道には誰か他に居ただろうか]
[少女に呼びかけられたぶち猫は、尾を一振りしつつ、なぁう? と一鳴き。
続けられた言葉には、きょと、と瞬いて首を傾ぐ。
銀の鈴が、ちりり、と音を立てた]
……んん?
[少女がぶち猫に向けた言葉に、違和感を覚えるものの。
ライヒアルトの言葉に、意識はそちらへ]
リディちゃんが、ウチのお古でもいいっていうなら、そのまま上げてもいいんだけどね。
持ってても、小物に作り直すしかないしさぁ。
新しいのがいい、って言うなら、ちゃんとしたの出すよ?
この場合は、御代もらわんとだけど。
[くすり]
[漣に似た響きで、笑みが広がる]
貴方の声は、本当にそう思っているのか測り難いよ。
ヴァイオラ?
[呼び掛ける名は、女性のもの]
[けれど男は、以前と変わらずにその名前を用い]
[感情に乏しい男の名前とした]
僕としては、現状を気に入っているのだけど。
気にいらないかな?
[それからフーゴーの船も壊された事を聞いたり、二、三言交わした後漁師と別れて、カヤのドッグにやってきて。
中を覗きみて、一晩中必死に耐え抜いた形跡を見ると内心感心しながらも、居る筈の人間が見えないのを心配して声をかけた。]
……カヤ、居るか?
俺だ、ヴィリーだ。
お、リッキー。
お前も久々だな。こき使われてるか?
[コニャックを受け取りついでに軽口を叩いてみたり]
酒飲みに行くときゃ丁度いいだろ?
[隣の猫と少女には意識は向かず、クロエの呟きにはやはりニヤリと笑って見せた。
私服にはそういう意図もあったらしい。
尤も顔が割れていれば意味はないのだが]
[広場を抜け、宿屋に向かう途中。
声をかけられて振り向けば、先日博技に興じた自警団員の姿]
ん?何か用?……ああ、これのこと?
はい、あんたが一人でちょろまかした分はしっかり貰っといたから。
[言って財布を放り投げる。
それは先日尻を叩いた際に抜き取った相手の財布で。
驚きバツの悪そうな顔でぶつぶつ言う横には、胡乱の意がとれる表情の見知らぬ人。
「用があるのは私の方だ」と宿に集まるよう告げられる]
はあ、別に言われなくても帰りますよ。
それとも、今の件について詰所に連れ帰って取り調べでも?
[いつもの表情とは違った、やや鋭い視線で返す。
「いや、いい。」と踵を返す初老の人と財布を覘いてまだ何か言っている若造の後姿に、冷めた視線を投げる]
[フーゴーの言葉に嬉しそうに振り向き、ぶち猫の興味は無くなったとばかりに駆けていった]
わーい!
豪華なデザートだ!
[小躍りしそうなほどに喜び、不器用にスプーンを握ると、取り皿に取らないで豪快にそのまま食うという禁じ手を繰り出した]
美味しいー。
/*
うん、親父さんとか積極的に進めてくれてるのに。素直に集まらない奴ですみません。
ゲルダがまだ到着してないのとか見たら、うっかり。
反応もらえても引っぱりすぎないよにだけ気をつけなきゃ。うん。
―広場―
[宿へと向かうために、てろてろとやる気のない足取りで広場を通っている。
そこかしこに嵐の後が見えて、それを片付ける村民の姿も見えるが、簡単な挨拶程度でそのそばを通り。
ふと、同じように広場を通って行く喧嘩友達を見たような気がした。]
うゎ……
[なんでこんなとこで、と言うような視線を向けた。]
―宿屋―
[勿論ピザ等も遠慮せず頂いている]
……ま、確かに謎な組み合わせじゃあるわな。
これにおやっさんまでとなると。
[周囲の会話を聞いて、改めて宿の中を見渡し。
ぽつりと呟く]
─宿屋─
[ウェンデルの言葉にリッキーは苦笑を禁じ得ない。しかし手伝いは自分から申し出たことでもあるため、文句は無いらしい]
っと、嬢ちゃん待て!
ちゃんと取り皿にとって食うんだ!
他の奴も食うかも知れねぇんだから、な?
[豪快に食べ始めたリディに注意しながらその深皿を取り上げようとする]
[リッキーからレモネードを受けとったなら、にっこりとしたほほえみをクロエにむけた。
固まっていたとして、指摘をすることはないし。
ライヒアルトに近付いたぶんクロエから離れたため、いくぶんマシとも言えるかもしれない。
アーベルのことばには、再度頬をふくらませ]
やっぱり乙女心がわかってないわっ。
どうせなら、もっとフリフリヒラヒラの服のときに褒めてほしいのにぃ。
かみさまのまえに出るときくらいは、もっと身分やらなんやらわきまえたのを着るわよぅ。
……男物の。
[最後の一言は、ものすごくちいさな声で拗ねたくちぶり]
―広場―
…厄介事が面倒事まで連れてきやがった。
[声にピクリと反応して振り返る。
予想通りそこにはゲルダの姿があって、低くボソリと呟いた]
お前も呼ばれてんのかよ。何やったんだか。
俺、もう殆ど声は掛け終わったとか言われてきたんだが。
急いだ方がいいんじゃね?
[ちょいちょい、と指で招く仕草をして再び歩き始める]
[カヤが居れば一緒にドッグの中や周辺の後片付けをしただろう、居なければ存在を心配してドッグの中を探すだろう。
そうしていると、自衛団員がヴィリーの側へ寄ってきた。]
どうした、見回りか?…違う?
…そうか。
[フーゴーの宿に行って欲しいといわれ、理由は自衛団長から説明されると言われれば釈然としないながらも頷いて。
ゲルダの拾った人間も宿に行って欲しいんだがどこにいるか知っているか、と言われれば自分の家に居る。と答え。]
一度、家に帰らせてくれ。
ダーヴィッドは、俺が連れていく。
そうかも知れないけどさぁ。
顔が知られてたら、あんまり意味ない気ぃ、するよ?
[デザートへと走る少女の姿を横目に見つつ。
ウェンデルにさらりと突っ込みながら、自分もピザをぱくり、と一口]
……にしても、ホントになんの集まりなん、これ。
[続いた呟きは、微かに不安を帯びたもの]
[リディの様子がおかしいことには、学者は気がつかぬまま]
嗚呼…――リディにどちらが良いか、
聴いてもらえないだろうか。
[クロエの申し出に、自分はどちらでも良いのだと、
暗に含めて、一度視線をリディに向けて、首を傾げる。
フーゴーのデザートの言葉に、駆け寄り、
まるごとデザートを食べ出した少女。
――何も云わないのは、あえてなのかどうなのか。
無表情では、誰も男の心裡は分からないだろう。]
いや、先生じゃなくてあっちがな。
[ライヒアルトには少女のほうを指差してみたり]
やれやれ。
相変わらず真面目な奴だ。
[リッキーの反応に不真面目な神父見習いはしみじみと頷いた]
え?なんで?
[フーゴーの注意の言葉に、少女はきょとんとした表情のままで止まった]
みんな一緒に食べればいいじゃない。
なんかおかしいの?
[本気で不思議そうに首を傾げた]
[唐突なライヒアルトからの質問にはまたたきひとつ。
彼の幼なじみのように、すぐに思考を拾うことはできず、刹那かんがえたあと]
なぁに、アル先輩?
あたくしのこと、心配してくれたのぉ?
やぁん、やさしーい。
[語尾にハートマークをつけつつ、やはり抱きつこうと]
ルーミィの乙女心は、カミナリなんて怖いもの、堪えられなぁい。
[甘ったるい口調で甘えている]
―広場―
[ぼそりとした呟きを聞きとがめて、瞳を細める。
指先で招く仕草を見やり、不承不承その側へと近づいた。]
なんもやってないよ。
そういうアーベルこそなにやったのさ。
――でも、あたしに声かけてきた人は、いまから人を呼ぶからそんなに急がなくていいって言ってた気がしないでもないのに。
[はて、と不思議そうに首をかしげる。
もっとも女の時間感覚など当てになるはずもなく。
まあいいかと流しておいた。]
宿に戻れば、知った顔も知らない顔も。
賑わいを見せる部屋の様子に、ふっと短く息を吐いていつもの表情を取り戻す。何よりも腹の虫に意識がとられていたようで]
おやっさん、今日の飯はー?
今日は酒付きだといいな、安くて甘くないやつ。
[カウンターに陣取って料理を待っているようだ]
[カヤと一緒に居たならばカヤに挨拶をし、居なかったならばカヤのことを心配しながらもその場を後にしただろう。
そして自宅へと戻る途中、遠回りをしてライヒアルトの家に寄る。
そこに残された書き置きを見つけ、安堵すると同時に幼馴染も宿に行っていることについて一抹の懸念を抱いたものの気のせいだと思ってその場を後にした。]
─カヤのドッグ→ライの家→自宅・アルダー工房─
男にそんなん求められてもねぇ。
[ヘルムートの語る乙女心云々には敢えて目を合わせずに言うのだが]
……へぇ。
[最後の一言に、心底意外そうな目を向けた。
それはそれで失礼だ]
あー、まあ、それはそうなんだけど。
……今は、それどころじゃない、かな?
[ライヒアルトの言葉に見やるのは、デザート周りの状況]
にしてもほんと、元気な子だよねぇ……。
おめぇがそうやって占領してたら他の奴らが食えねぇだろう。
皆で食うなら取り分けて食うんだ。
そうじゃねぇと食わせねぇぞ。
食事のマナーは守るもんだ。
[やや厳しめの表情をリディに向ける。知らぬなら覚えさせると言った姿勢が見えることだろう]
おいライヒアルト、お前からも注意してやってくれ。
[先にフーゴーが注意に入ったためか何も言わないライヒアルトにも矛先は向く]
[測りやすいと云われれば、再度肩を竦めるような仕草。]
…――さて、どうだろうか。
まぁ、あまり、ペースを乱されるのは、好きでないかもしれない。
[女性の名で呼ばれても、意に介することはない。
その名が、セザーリオとおそらく対になっていること。
――…気がついていながらも、突っ込んで聴いたことはない。]
…――?
[ふっと何かに気がついたように、碧が動く。]
気のせいですか、ね?
[少し首を傾げれば、黒い髪が微かに揺れた。]
ああ?
今日はエビのハーブマリネとライ麦のクネッケだ。
酒はエールで良いか?
[ユリアンの問いに座席側から声を返す。ただいまデザート巡って一悶着中。ユリアンから返事があればリッキーが厨房から料理と酒を持って来ることだろう]
―広場―
俺だって何もやってやしねぇよ。
集められた理由もなんだか誤魔化されたけどな。
[並ぶに近い位置で歩く姿はかなり珍しい、かもしれない]
どんだけボーっとしてたんだか。
自衛団もその辺考慮して先に呼んだとかな。
…昨日は大丈夫だったのか?
[揶揄調の軽口を叩きながら宿屋の前へ。
扉に手を伸ばしながら、少しだけ真面目な口調で問いを投げた]
ま、そりゃそうだな。
[クロエの突っ込みには今度は誤魔化そうとすらしなかった]
……あぁ。
誰1人理由知らされてねぇようなのも、ちと妙だな。
[その後の言葉に反応したのか、独り言か、呟く]
……ん。
[新たに来た客は前にも見たかも知れないが、すぐには思い出せないよう]
[身体に当たる湿った布の感触に目を覚ます。外の雨風の音は昨晩に比べれば静かにはなったか。ただ、それとは別の騒がしさが外に溢れている。水浸しのまま眠った為か身体が熱っぽく意識がはっきりとしない。ただ幾人かがドッグの扉を叩いている音が耳に届く]
…誰?どしたの?
[声を出せば、喉がひりつく。どうやら風邪を引いたらしい。それでも扉を固定しているフックを外し、ハンドルを回して扉を開ける。その先には数人の漁師が集まっていた]
─自宅前─
[海辺にある自宅の前で素振りをしているダーヴィッドを見つけ。]
…身体が鈍った、か?
[素振りをする様子を見て、ぽつりと。]
悪いが、ちょっと良いか?
昨夜…人が、殺されたらしい。
船も、粗方壊されていた。
それでかどうか知らないが…
自衛団から、あんたにも、話を聞きたいと。
フーゴーっておっさんのやってる宿に、一緒に来てくれないか。
[俺も、呼ばれた。と言いながら、中に入って念の為に仕事道具一式を持ち出し。]
―広場から宿―
そっか……伝承がどうとかいってたのはあの人だけなのかなあ。
[詳しい理由を知らされていないのはこちらも同じ。
珍しく、喧嘩をせずに近くに居る姿は、見知ったもの達にとってはとても奇異に見えたことだろう。]
そんなにボーっとはしてなかったと思う……
――う。ま、まあ大丈夫だったよ。ヴィリー兄もライヒアルトも、ダーヴィッドさんもいたし。
[嫌なことを思い出させる相手を恨めしげに見やり。
けれど真面目な口調につられるように、喧嘩腰になることもなく静かに答えた。]
―宿屋―
あらぁ、リアちゃん、ご機嫌うるわしゅう。
[外から帰ってきたようすの人影に、気安くあいさつを投げる。
それは他者にたいするものと、ほぼ変わらぬもの。
すぐに顔はアーベルへとむいて]
乙女心を理解しない男はきらわれるわよぉ?
[脅しのようなひとこと。
それとともに、レモネードを口にはこぶ]
うるさいわね。
[目線のみでほとんどしゃべっていないのに、つっこんだ]
神様のまえで嘘はついちゃいけないんでしょ。
/*
>ヴィリー
船の破壊は嵐によるものでは。
人為的とはWikiにもないはず…。
死体があったところは人為的な痕はあるかも知れんけど。
[カウンターに陣取ったユリアンに、やほー、と軽く手を振り。
あっさりと肯定してきたウェンデルの言葉に、思いっきり呆れたような表情を覗かせる。
それでも、続いた呟きには同意できるから]
だよ、ね。
あんまり楽しくない話も聞いてるし……。
それと、関わりあるのかなぁ……。
[グラスを傾けつつ、小さく呟いた]
リディさんですか…――。
[ウェンデルの言葉に
分かったような分かっていないような反応を示したところで、
フーゴーの叱咤の声が響いた。]
そのようですね…――。
[クロエの応えに、真顔で吐息を一つ。
フーゴーに自身も怒られた形になれば]
普通は、直接同じ食器から食べるのを、人は嫌がるものです。
[説明になってるのかなっていないのか、
リディに淡々と云って聞かせた。]
…また、海が荒れそうだからな。
留守にした間に、ここが壊れないとも、限らないから。
あんたも。
大事なもんは持っていった方が良い。
[空と海を見ながら、微かに目を細め。
ダーヴィッドの方へ声をかけると、彼の準備が整うのを待って共にフーゴーの宿へ向かうだろう。]
そうは言っても、貴方は大分マイペースだろうに。
調子の狂った貴方の姿を見れるのは貴重だからね。
僕としては、とても愉しいのだけど。
[くすくすと秘めるような嗤い声]
[けれど、焦げ茶の瞳は同じように動き]
[金の髪が微かに揺れた]
――……。
ゴーストでも雑じっているのかな。
[聞こえぬ筈のコエ]
[それを聞いたのだと、口にした]
― →宿屋―
そうか。
…ダーヴィッド?
[扉を開けながら頷き、ついで知らぬ名前に首を傾げる]
おっと、結構な人数が集められてるんだな。
[特に見知った顔が多いことに、片眉を上げた]
[くるりと振り返る]
んー、なんでもいい。任せる。
[リッキーから酒を受け取って皆の居る方へ体を向け。
やがて運ばれてくる料理を食べ初めれば、昨日とは異なった知人の姿に気がついた]
ヘ…、ルーミィさん、今日は何か雰囲気違うね。
[ついて出たのは素直な気持ちからであった。
淀みない様子で声をかけられれば、んん、と返す。
クロエにも同じようにして手をひらひらと]
クロエも呼ばれたの?
てかここに居る人皆?
[酒を煽りながら]
嫌われたって死にゃぁしねぇよ。
[ヘルムートの脅しも何処吹く風で、コニャックを呷る]
……何も言ってねぇ。
まぁ、なるほどな。いい心がけだ。
[突っ込み返した後で、続いた言葉には目線のみを向けて、ニヤリと笑った]
…――なるほど。
[知的好奇心へのヘルムートの返答に頷いて。
彼の反応には慣れているのか、特に気にした様子なく。
ふっと視界にユリアンの姿を捕えると]
こんにちは、ユリアンさん。
[碧をユリアンに向けて、挨拶を。
そして何やらヘルムートに対して、微妙な反応を示す彼に、
僅かに首をかしげて見せた。]
[漁師達は口々に親方はまだ帰ってこないのか?と予備の船は無いのか?と尋ね、答えを待つより先にドッグの中を覗き込み、そこに予備に使えそうな船がまともなものは一艘すら無いのを確かめてうなだれている。その集団から少し離れたところでこちらの様子を伺っているヴィリーに気がつき、軽く会釈をし、半ば恐慌状態の漁師達よりは、と事情を聞こうと話かける]
いったい、何があったの?親父…親方はまだ帰ってきてないし…こんな天候が続くなら更に帰りは遅れるかも…って何?これ?
[天候の事を口にして外へと目をやり飛び込んできた光景は、打ち寄せられた船と船だったものの残骸と。]
まさか、島中こんな状態なの?なんていう大儲けのチャンs…ってそれどころじゃないわね。これは。
[漁師達には『とりあえず親方が戻ってこないとどうしようもない』事を告げお帰り頂き、ドッグの中の片付けを行う。一応断りは入れたのだが、ヴィリーが手伝ってくれたのは風邪気味の状態な事もあり正直助かった]
ありがと…。もう大丈夫だから。私も着替えたりなんだりもしなくちゃだし。
[咳こまないように誤魔化して、ヴィリーをドッグの出口まで見送り、再び扉を閉めた]
[ライヒアルトがリディに注意するのを見つつ。
大変そうだなあ、なんてぼんやりと思って]
うん、自衛団が来て、ね。
どうやら、みんなそうみたい。
[手をふるユリアンの問いには、こくり、と頷いて。
ちょうど開いた扉の方へ、視線を向けた]
[クロエの表情には気づかない振りで、再びグラスを傾ける]
あぁ、アレか。
なんか妙な傷があったとか、船乗りが言ってたが。
[一応気を使ってか、声のトーンを落として言った]
―宿―
ん、昨日海で拾った人。
[簡単に説明をしながら、アーベルに続いて宿の中へと入る。]
あれ、クロエ。
それにライヒアルトも?
[昨日チラッとだけみた作家やユリアンに軽い会釈を向け。
神父見習いもいるのをみればひらひらと手を振ってみせる。]
なんだろ……自警団の人なに考えてるんだろ……
[見知らぬ旅人はともかくとして、クロエやライヒアルトが呼ばれる理由がさっぱり解らないまま、幼馴染のほうへと向かって歩き出した。]
[視線は何かを探しているようで。
頭に響く声の先を求める。
かつて姿なき父の声が聞こえたように。]
なんなんだ……?
[それは思考の中で、誰にともなく]
おぅ、戻ったかアーベル。
…それにゲルダも、か。
随分とまぁ集められたもんだな。
[それでもまだ全員集まっていないことを知るのはもう少し先の話。
ライヒアルトのリディに対する諌めに同意するように息を吐く。その様子はやや疲れているようにも見えたか]
─海辺・自宅→フーゴーの宿屋─
[ダーヴィッドと共に宿屋にくれば、知った顔も知らない顔も揃っていることに数度瞬きをして。
ライヒアルトの姿を見つければ、軽く手をあげて。]
無事、だったか。
…お前も、か?
わ。それはやだ。
[フーゴーにもう食わさないとまで言われると焦ったように取り皿を取った]
でも、こういうのってみんなで同じところから食べるともっと美味しいんじゃないかなあ。
[呟いてみたが、ライヒアルトから更に説明を受けると、渋々自分の取り皿に大盛りに取った]
うー。
なんかよく分かんないけど、分かった……。
まだまだ食べたいもん。
[昨日から着込んでいた服は水がたっぷり染み込んだ上から寝る時に包まった帆布の油やらが移り、黒ずんで元の色がわからないほどに汚れてしまっていた。ため息と共にそれらを脱ぎ捨てクシャリとまとめて焼却炉行きの籠へと放り込む。もう着ることはできないだろうから。そのままお湯で湿らせた布で身体を丁寧に洗い、乾いた布でふき取り着替えをすませた。クロエとの約束の事も気になり店に向かおうと外に出たところで自警団と鉢合わせる]
ん?何?親方なら戻ってないわよ?…船の事じゃないの?おじさんの宿に集まれ?クロエの店に先に寄ってからじゃだめ?…?クロエも行ってるの?判ったわ。
[詳しい事情は聞かされぬまま、もしくは聞かされたのかもしれないが、風邪気味ではっきりしない頭には入ってこなかったのかもしれない。ややふらつく足取りで宿へと向かった。]
そんなことで愉しまずとも良いでしょうに。
[どことなく溜息交じりに返す言葉は、ふっととぎれる。]
ゴースト…――ですか。
居る感じですね。
[今度は、はっきりと脳裏に響いた聲。
その元を探すように、周囲にめぐらす視線。]
あらぁ?
ベルちゃんも呼ばれたのかしらぁ?
こんなときにまで恋人さんを連れてくるなんてラブラブなのねぇ。
[かんちがいをしているのか、わざとなのか。
そんなことばをあいさつがわりに]
……あぁ、お前か。
また来てたんだな。
[周囲の声から名前を拾い、ようやっと思い出した態でユリアンを見た]
ゲルダか。
それにさっきの。……お前らもか。
[新たに扉が開いて、振られた手には片手で応えつつ、もはや問うことすらしない]
[あ、受け流した、と思いながらもそこは追求せず。
潜められた声の言葉に、こくり、と頷いて]
……考えすぎなら、いいんだけど、さぁ。
[小さなため息。ぶち猫が、案ずるように一声、鳴く]
……って、ゲルダも?
その様子だと……アーベルも、なんかな?
[続々とやって来る者たち。声には困惑が紛れる]
[顔を出したヴィリーと見知らぬ男を見やると片手を上げて挨拶とし]
いらっしゃい。
おめぇらも呼ばれた、ってことか…。
その兄ちゃんは誰だ?
[浮かんだ疑問をぶつける。
脅した結果取り皿を取ったリディには嘆息を漏らしつつ]
同じものを一緒に食ってるってだけでも楽しいもんだ。
人によっては気にしねぇのも居るだろうが、大概はライヒアルトが言ったように嫌うもんだからな。
ちゃんと取り皿に取るなら好きなだけ食え。
[そう言ってまたぽんとリディの頭を撫でた。その後、フーゴーはカウンターへと戻る]
ん、どーも。
[挨拶して返したライヒアルトに小首を傾げられれば、誤魔化すように料理を頬張って。
後は表情で取り繕った]
てーか、こんなに呼び漁って何の心算なのかね。
[クロエの答えにもう一度面々を見渡す。]
んあ。もしかして。こん中にいねーの?刺繍工の幼馴染。
[酒をぐいっと煽ると、リッキーに「もう一杯」と催促しながら]
―宿屋―
こんな時に拾った、ねぇ。
[ゲルダの説明には目を細めて相槌を打った。
中にいる人々には軽く右手を上げて挨拶し]
ああ、俺もだよ。
でもどうすりゃアレがそう見えるんですか。
[クロエに肯定の頷きを送りつつ。
ヘルムートの言葉には軽く顔を顰めた]
[フーゴーからダーヴィッドの存在を問われれば、あぁ、と思い出し。]
ゲルダが、拾った。
連絡がつくまで、俺の家に置いておく。
悪いが、飯を食わせてやってくれ。
…なぁ、おっさん。
ここに居る者、皆か?
[フーゴーに、眉根を寄せて問い。
集まった者の中にゲルダやクロエ達の姿を見つければ尚更困惑の色が浮かぶ。]
……。
[フーゴーの言葉をもう一度聞いても、やっぱり少女は納得できないように首を捻った]
……変なの。
なんでそんなこと気にするんだろう。
親父さんも含めてなんだ?
ああ、ラム酒を貰うよ。
[フーゴーに言いながら、奥のカウンター近くへと進み]
どんな説明がされるんだか。
[肩越しに入口の扉を振り返った]
[ユリアンが名前を呼ぶまえに、少しだけ聞こえたおと。
それは、この島に来てからほぼ名乗っていない本名のカケラ]
そんなに雰囲気ちがうかしらぁ…?
似合うと言われないぶん、マシかしらねぇ。
[ぶつぶつとつぶやくと、使用人が扉から入ってくるのがみえた。
部屋に運んだなら、戻っていいと指示を出す]
[ヴィリーやダーヴィッドもはいってきた事に気づけばひらり、と手を振ってみせる。]
…………いったい、どんな用事なんだろう……
[ふしぎそうに首をかしげ。]
うん、あたしも、みたい。
[クロエにこくりと頷き。
ふと刺繍、と聞こえてユリアンのほうへと視線を向けた。]
ゲルダさん、こんにちは。
昨日は避難場所の提供ありがとうございました。
[新たに入ってくる人にも、それぞれに挨拶を。
幼馴染みの姿が見えれば、少し首を傾げて見せることで是を示し]
…――なんの集まりなんでしょうかね。
[流石にこの状況は変ですよね、
と言いたげな視線を幼馴染に一度向けた。]
え、ああ。
……いるよ、今、来た。
[ユリアンの問いに、ゲルダと彼との間で視線を動かす。
ヴィリーの連れてきた見知らぬ男性には、きょとり、と一つ瞬いた]
……ほんとに……何なんだろ、ね。
[アーベルから肯定が返れば、訳のわからなさにため息を落として。
ぶち猫を膝の上に呼んで、そう、と撫でる]
[素振りをしていたところに帰ってきたヴィリーに気付くと剣を鞘に納めて一礼。]
…………人が……殺された?
[告げられた言葉に、眉根を寄せる。]
……なるほど。私はよそ者ですからね、仕方ありません。
[けれど、騎士として祖国で何か起きたときに旅人から話を聞くこともあったから、自警団側の状況も理解できる。
頷いてヴィリーの家に戻りかけたが、彼も呼ばれていると聞き、軽く首を傾げた。]
大事なもの、ですか。
では、鎧とこの剣と……
[続く言葉に頷いて、鎧を身に付け剣を佩き。
カレーの入った鍋を抱えた]
ああ、それは構わんが。
…詳しくは聞いとらんが、集まっとると言うことはそう言うことなんだろ。
俺も場所を貸して欲しいってのと、俺も参加してくれとしか聞いてねぇんでな。
[ゲルダが拾ったと聞けば視線は一度ゲルダに向くか。次いで飯を、と言われると承諾し、テーブルにあるピザを示し、他に欲しければ用意する旨を伝える。眉根を寄せることに関しては、肩を竦めながら知り得る事実を告げるしか出来なかった]
どうもそうらしい。
団長が来てからとしか後は聞いてねぇな。
[アーベルにもそんな言葉を返し。オールドファッショングラスにラム酒を注ぐとアーベルの前へと差し出した]
[クロエの溜息と猫の声に、ふ、と軽く息を吐く]
まぁ。
ここまでしといて大したコトなかったら、それはそれで微妙だけどな?
[そう言う時には、声の調子はいつもの風に戻っていた]
……って、あぁ。
旦那も来たのか。
[新たに来たヴィリーに視線を遣って]
……ふぅん。
例の人ってワケか。
[その後ろの男を一瞥し、説明を聞けば僅かに目を細めた]
そのうち、おんなのこにうしろから刺されたって、知らないんだから。
[アーベルには、続けさまの呪詛]
言ったわよぅ、目が言った!
[きぃ、と怒りにも似た様子で騒ぎたてる。
ニヤリとした笑みにはそっぽをむき、応じない姿勢]
やがて自衛団長も宿屋へとやってきた。
その表情は固く、何かの覚悟を決めているかのよう。
酒場の中を見回すと重い口調で話し始める。
そっか……。
この上更に、カヤまで……ってコトは、ないよねぇ……。
[ゲルダに返し、小さくため息をつく。
ここまで来ると、そうであってほしくないような気もして。
それが、儚すぎる願いなのは、程なく知れるわけだが]
呼んだ者は集まったようじゃな。
先に結論を言ってしまうとしよう。
お前達は容疑者だ。
嵐の後で遺体が打ち寄せられたのは既に聞いているかと思う。
検死の結果は獣のような何かにやられたという結論となった。
実は少し前に結社から手紙を受け取っておる。
人狼がこの島に居る、ないしは今後やって来る可能性が高いというものだ。
半信半疑だが色々と調べてきたのじゃよ。
そこにこのような死体が出ては、無視してるわけにもいかん。
乱暴な手段なのは百も承知の上じゃが。
お前達自身で探し出し、原因を排除してもらう。
日に一度、ここに集まり相談してくれ。
その結果に従って一人ずつ処刑してゆくことになる。
決められないのなら、自衛団で勝手に決めさせてもらう。
他の者達には既に了解を得てある。
これ以外の方法というのは見当もつかないからな…。
[ふらつく足でなんとか宿にたどり着き、扉を開けてみれば、思った以上の面子が宿に集められている。その空気に呑まれたのと、風邪で余力が無いのも手伝って彼女には珍しく、小さな声で「こんにちわー…」と会釈をして近くにあった空いた椅子へと座り込んだ]
…あ、クロエにゲルダねー、ヴィリーも来てたんだ…。
[クロエに昨日の約束を違えてしまった事を謝りにいこうとも思ったが、風邪のダルさに雷で怯えるクロエをほったらかしにした事の気まずさが後押しをしてそばにいくことができなかった]
[ゲルダから手を振られると、ライにしたように軽く手をあげることで返し。
ライの視線を受けると、頷くことで同意を表した]
…女子供まで、呼ぶというのは…何だろう、な。
[そう言いながら、周囲を見回し。]
[アーベルの顔に「よお」と一声。
連れて入ってきた娘に視線をやって]
…アーベルの方がよっぽどな気がするんだけどなー。
[ぼそりと。
クロエの声とその娘の視線に]
へえ、あんたがゲルダね。
今日クロエの店であんたのモノ、見せてもらったんだ。
[素直に賞賛の言葉を述べる]
ああ、俺はユリアンね。
[遅すぎる自己紹介も交えて]
[どうやらリディは、納得はしていないが理解はしたようで。
フーゴーが少女の頭を撫でて去るのを見送って、
自身もデザートを小皿に少しばかり注ぐ。]
…―――。
[相変わらず納得はしていないリディに更なる説明はせずに、
マイペースにヨーグルトを口に運んでは、
静かに周囲の話に耳を欹てて。
やがてやってきた自衛団長に、碧の双眸を向けた。]
質問には言葉少なく答える団長。
他団員たちの表情も固い。
団長共々、好きでやっているわけでもないのだろう。
だがその決意は変わらなさそうだとも感じられた。
/*
多角は超苦手です…――。
そして、今日はすでにネムネムなので、
ログが、頭に入ってこないのでしたorz
すみません。スペック低く、て。
嬢ちゃんは自分が嫌なことを他人にされて喜ぶか?
違うだろう。
そう言うことなんだよ。
[不思議そうなリディには少し抽象的ではあったがそう言葉を向けて。
粗方の給仕を終えればカウンターでカットフルーツを手にヴェルトへと餌やり。大人しくしていたヴェルトを撫で、大きな嘴の中にカットフルーツを投げ込んで居た時だった。店の扉が開き、姿を現す自衛団長。口を開く様子を静かに見やった]
[ゴーストと呼ぶそのコエ]
[先程よりは朧げさは消えるものの]
[誰、という確信は掴めない]
貴方は誰かな。
[寡黙な男よりも先に、興味から問い掛ける]
まあ、それならそれでいいんだけど、ね。
[ウェンデルの軽い言葉。
それに軽く返した直後にやって来たカヤに気づいて、立ち上がるものの]
……え。
ちょ、ギュン爺……さま?
なんよ、それ……。
[やって来た自衛団長の言葉に、その場に立ち尽くした]
[やってきたカヤの様子がおかしい事に気づき、声をかけようとした所に自衛団長が入ってきて。
つらつらと言われた言葉の乱暴さに、瞬きをして。]
…いきなり、何を。
こんな時に、冗談はよせ。
ほぉ、そりゃぁ怖い怖い。
[ヘルムートに返すのは全くの棒読み。
続く言葉や態度にはヒヒ、と笑いを洩らすのみであった。
が、その声は団長が現れたことでぴたりと止まる]
ようやく箱に復帰ー。
移動中の鳩で、カレーどうするか悩んだ結果、持参する事に。
しかも話を聞きながら食ってる。
どんどんキャラの方向性がおかしなことにw
ちなみに、カレーライスはリアル夜食。(もぐもぐ)
カヤも、なんてなったらいやすぎる。
[クロエの言葉に、宥めるように肩を叩き。
そしてカヤがやってくるのをみれば、僅かに吐息を零すだろう。
人々が集まったころにやってきた自警団長を見れば、暫し口を閉じて大人しく話しを聞いている。]
えー?何?何?
[宿へと入ってきたギュンターのいきなりの言葉が、中身が中身だけにすんなりと頭に入ってこない]
あー、こりゃ熱のせいだね。幻聴聞こえはじめてる。早く帰って寝なくちゃだ。
[そうは言っても身体を動かすのが億劫で、考える事も億劫で椅子に座ったまま目を瞑って伏した]
/*
あった方が良いかと感じたのですよ。
即興で用意したので、文章が荒かったりするのはご容赦を。
ついでに呪いの飴(笑)は一番ptの少ない人へ。
フーゴーと大差なかったんですけどね。4pt差とか。
後は適当に動いてくれる、と信じてます。はい。
/*
どっちに投げるか悩んでたら、呪いの飴が飛んだんで、投げ返すっ。
……しかし更新前に飴もらうとか、休みだったとはいえ、セーブできてないわぁ。
みゅう。
[更に今一度フーゴーから説明を受けたが、自分にとって嫌なことは自分のそばから何かを取り上げられることなので、共有してみんなで楽しもうということが、何故嫌なことに入るのかが理解できなかった。
少女の中ではそれは=では繋がらない説明ではあった]
……うーん……。
やっぱよく分かんないけど、嫌がるんなら駄目なのかなあ……。
[それでも、無理やりに納得してみては、取り皿に分けてあるデザートをパクリと口に運んだ。
なんか、後ろのほうで自警団長が喋っていたが、その言葉は全く聞いてなかった]
[はっきりと聞こえた声は問いかけられたのは自分へか。
そう感じて、頭の中の声に返すように念じてみる]
…普通、そっちが名乗るのが先じゃねえの?
いいけど。俺はユリアン。
[届くかも分からないのに一瞬馬鹿らしさも覚えたが]
で、あんたは?
[半分自嘲気味に問うて見る]
[自衛団長が冗談を言うような性格ではないことも、彼らの顔が決してそれを望んで言っているわけではないことも伝わってはいたが。]
…人狼、なんて。
絵本の話、だろう?
[あまりのことに、ただ怪訝な表情で見遣ることしかできなかった。]
[直前にカヤが入ってきたことには気づいていたが、反応は出来ず]
……あ?
[言葉が重ねられる度に、表情から笑みは消え。
眉間の皺が深くなる]
なぁに、ふざけたコト言ってやがんだ。
人狼なんて、伝承の中でしか……
……あぁ。
こないだわざわざ本借りてったのは、そーいうコトかい。
[息を吐いた]
[容疑者] [人狼] [──結社]
[どれに対してかは判別がつかないだろうが、フーゴーの表情が歪む。自分達の手で探し出し、決着を付けろと団長は言う]
マジかい……。
[極小さな呟き。右手が無意識に左腕を握り込んだ。小さく息を飲む]
調べ間違ってるとか、そう言うことは無いと言い切れるのか?
お伽噺だろう、人狼、なんての、は。
[団長に問うも、首を横に振られる。調べに間違いは無く、人狼は居ると考えられると。証拠は結社から届いた手紙と主張されるか]
これは好意の裏返しだよ。
[解り難すぎる理由を述べ、また嗤う]
[それは溜息混じりの響きを喜ぶようでもあった]
正体不明のゴースト。
僕は面白い存在だと思うけどね?
[興味はあるかと問い掛けるようでもある]
…おや?
[宿屋の中、聞こえる言葉にも愉しそうに嗤うばかり]
[しばし、そのまま立ち尽くしていたものの。
カヤが突っ伏すのが目に入れば、自然、そちらに身体が動いた]
ちょ、カヤ!
どしたの、大丈夫?
どんな目ですか、それは。
勝手に捏造せんでください。
[不機嫌な顔でヘルムートに言う。
言葉遣いが女性に対してに近いものなのはまだ影響が残っているのかどうか]
よっぽどってのは、なんだよ。
[ユリアンの呟きにも低い声で返す。
ありがとうと受け取ったグラスに口をつけたままギュンターの話を聞き。半分近くを一気に飲み干すと、溜息を吐いた]
洒落にならなさすぎるぜ、団長さん。
[クロエの店で、とユリアンの自己紹介を聞けばにこり、と笑みを浮かべる。]
そっか。気に入ってもらえたんなら嬉しいよ。
[けれどにこにことした笑みはギュンターの言葉に掻き消えて。]
……人狼なんて、いるわけないじゃん……
それに、容疑者って……なんで……
[自分たちの手で。
始末。
処刑。
無慈悲な言葉だけが響いて、信じられないとばかりに首を振った。]
……戻って来て15年。
それまで何事も無かったから平穏に暮らせると思ってたのによ。
…くそ、今になって現れたか。
この中に見つける手段を持つ奴が居るなら対抗も可能だが…。
[握り込んだ左腕。あの時を思い出すかのように疼き始める。夏でも長袖のその下には、治ることの無い獣の噛み痕に埋め込まれた銀の花。未だ、誰にも見せていない結社の紋様]
[ウェンデルから、旦那も来たのかと言われれば頷きで返し。
自衛団長に話を聞いても結局堂々巡りになるだけなので、一旦話すのをやめ、カヤの元へと。]
…カヤ。お前…朝から、か?
おっさんに、布団を用意してもらう。
少し、休め。
[そう言うと、フーゴーに部屋を用意してもらえるか聞いた。]
…――端的に云えば、殺し合いをしろってことですか。
[自衛団長の話を最後まで聴いたなら、
ぼぞりと空恐ろしく聞こえるだろう言葉を、
表情を動かさぬまま呟く。]
生物学者の立場から云えば、『人狼は居ない』
とは言い切れませんが…――。
[人狼に対して否定的な言葉が多いなか、
一応は学者としての見解は示すも、
乱暴な話ですね
――と言いたげな視線はギュンターに送っておいた。]
[自警団長には背を向ける形で、無関心にデザートを食べ続けていると、血気盛んな団員の一人がずかずかと歩いてきて、少女の肩を乱暴に掴んだ]
わ!?
『おい、貴様!
団長殿の大事な話を聞いているのか!?』
え……え?
[人見知りである少女には、その剣幕は厳しすぎた。
途端に泣き出しそうな表情で、その手から逃れようと必死に暴れだす]
やあ!離して!離してよお!!
……本当に、乱暴な話ですね。
[溜息を零して、真顔で呟く。でも手にはカレースプーン。
さて、どうしよう――と小首を傾げて。
とりあえず、カレー鍋とご飯入りのおひつを宿屋の主と思われる人物に渡してみた。]
[先の初老がやってくれば、視線を尖らせて。
次いだ言葉には嘲笑を隠さない]
はっ、何を言うかと思えば。
馬鹿らしい、疑われる覚えなんてねえし。
どこまで本気で言ってんだよ。
[くらだねえとばかりに]
…面倒事に付き合わされるなんでごめんなんだけど?
[嫌な記憶が掠め、小さく舌打ちをして]
えぇとぉ?
[アーベルと、そのとなりの女の子――ゲルダ、と呼ばれていた――の恋人疑惑を更に問い詰めようとして。
自衛団長らしい人の話しに遮られる。
ひたすら、ぽかんとした表情]
要するに。
死にたくなけりゃ、殺せ――ってか。
その、人狼とやらを。
[テーブルに頬杖をつき、声を潜めることもせず、直接的な言葉で言い換えて]
……ヒ、
仮にも聖職者の前で、言ってくれるじゃねぇの。
[言葉と共に浮かんだのは、皮肉めいた笑みだった]
クロエ。
布団の用意ができたら、側についててやれ。
[カヤに駆け寄る黒髪の少女にそう声をかけると、丁度幼馴染の拾ったという少女が自衛団員に叱りつけられたところで。
肩を掴むその様子に眉を寄せると、制止する為に手を掴んだ]
…そんなに、怒鳴ることはないだろう。
子供の興味が、話よりも美味いもんなのは、仕方ない。
[人狼、の一言に僅か小さく喉を鳴らす]
……おい、笑ってねえで返事くらいしやがれ。
本当にいるのか?人狼、ってやつが。
[その声が震えていたのは何ゆえであろうか]
[しばらくの間、考え込むようにカウンターで俯き加減にしていた。けれどヴィリーの問いに、ハッと顔を上げ]
あ、ああ。
ベッドは整ってるからそのまま使ってくれ。。
[鍵を、とカウンターの下に滑り込ませたところで、カウンターにカレーセット(鍋とおひつ)を置かれた]
……いや、寄越されても困るんだが。
食うっつーなら皿持ってくっか?
[ゲルダに拾われたと言う青年に訊ねながら、ヴィリーに部屋の鍵を投げ渡した]
[無言のまま、残りを呷る]
リッキー、お代わり。
[呼ばれた中には入っていなかったらしい手伝いの青年も、絶句して立ち尽くしていた。そこにグラスを突きつける]
迷信かぶれじゃあるまいし。
やってらんねぇ。
[ヘルムートとアーベルの会話には興味がなかったから、恋人疑惑が掛けられていることも気づかなかった。
もとより興味のない会話は耳に入らない性格の女は、いまは自警団長の正気を疑う話しで一杯一杯になっている。]
――ここに居る皆の中に人狼がいるなんて証拠がどこにあるの……
[わけがわからないと、混乱したように視線をさまよわせる。]
あ、うん。わかったよ、ヴィリ兄。
[ヴィリーの言葉に、一つ、頷く。
頭の中では、団長の言葉がぐるぐると回っているけれど。
それを拒みたい、という意思と、幼馴染を案ずる気持ちは、そちらに意識を向けさせなかった]
おやおや。
ゴーストに無礼を咎められてしまった。
[けれどそれを気にするでもないコエは酷く軽い]
僕はセザーリオ。
他にも幾つか名前はあるけれどね。
僕が僕である名前はこれなんだ。
[どこか芝居がかったふうに名乗り上げ]
…ユリアンとは。
本当にゴーストに近い名前をお持ちだ。
[揶揄う態で、軽やかに嗤った]
処刑、とか。
殺す、とか。
……そんなの、やだ、よ。
そんなの……そんなことに、なったら。
嫌でも、きこえるし。
きこえたら、みなきゃ、いけないんだ、よ……?
[言葉と一緒に、ぐるぐると。
巡っているのは、こんな想い]
[感情の色を見せない無表情は、こんな時にも崩れることはない。
けれど、カヤの周囲の喧噪や、何やらリディが騒ぐ声に、
珍しく壮大に顔を顰めた。]
リディさん、とりあえず、此方にきなさい。
[頭痛を耐えるように、片手はこめかみを押さえ、
もう片方で少女を手招く。
少女が招きに応じるならば、己の膝の上に座らせる
――ある種拘束、をするつもりで。]
[自衛団員の手を掴んだまま、リディの肩から離させてから掴んだ手を離す。
急な横槍に怒りの収まらない自衛団員の矛先が自分に向かうが、それは意に介さず。
フーゴーから投げられた鍵を受け取ると、リッキーにその鍵を渡し。]
すまないが、布団の準備をしてくれるか。
俺はカヤを運ぶ。
クロエ、水とタオルを準備してもらってくれ。
[淡々と話を進める彼を怒鳴りつけようとした自衛団員は、自衛団長に制止され連れていかれたようだ。]
[リディに怒鳴る自警団員を見れば、眼を細め。
鞘に収まったままの剣を、ヴィリーに腕をつかまれたその男へ向ける]
女性への乱暴はいけませんね。
鬱憤をぶつける相手が欲しいのでしたら、お相手しましょうか?
煩ぇな。
気が立つのはお前らより俺らだろうがよ。
[ヴィリーが事態を収めるように動いているのを見て、自ら動くことはせず。カヤの様子は少し心配そうにも見ているか]
証拠がねぇから探せっていうんだろ、この場合。
でなきゃ犠牲になれってさ。
[見渡せばゲルダの視線と交わったか。
険のある顔で忌々しそうに言った]
顔見知りの多い中での人狼騒ぎ…。
一筋縄じゃ行かねぇな。
人狼に情があるのかは知らねぇが、人は情を持つが故に踏み切れなくなる。
切り捨て無けりゃ、島民全員が喰われて終いだ…。
[それは己に言い聞かせるように。己がすべきことに迷いを生じさせないように。人であるという証明を持つ以上、フーゴーに迷いは許されない。結社の教えに従い、人狼を、探さなければ、ならない──]
/*
ヴィリーってRPクラッシャーだな。
ベッドそのまま使えるつってんだろ。
悪い、どうももんにょり感が出ててテンションが乗らん。
[ふるふる、と強く首を振る。
その仕種は、何かを強く拒むようにも見えるか]
……ん、わかった。
[ヴィリーの指示に、頷いて動き出す。
とにかく、動いていたかった。
でないと、なんだか崩れそうな気がしたから]
えっと、旦那。
水桶とか、タオルとか、どこだっけ?
[一つ息を吐き、声をかけるのは、フーゴーの方]
さ、さらっと、アル先輩、怖いこと言うのね…?
[喧騒のなか、となりに居たひとの声はまだよく聞こえ。
それにぶるりと身を震わせた]
アル先輩は…、
[人狼がいることを信じているのか、聞こうとして、止めた。
それは叫ぶリディの声が聞こえたから]
う〜〜〜〜!!
[涙目になりながらも、団員の拘束が緩むと、招きよせられるままに、一目散にライヒアルトの元へと駆けていった]
私、貴方嫌い!大っ嫌い!!
[団員にそんな捨て台詞を残すと、ちょこんとライヒアルトの膝の上に座った。
小さな子供というには少しばかり大きすぎて、膝には余ったがそれでも、少女はそこが自分の居場所だとばかりに陣取った]
…――頭が痛い。
[言葉にかかるのは、身体的なものと、精神的なもの2つ。
相変わらず同胞と、ユリアンとの会話の空気を読まず、
あからさまに不機嫌に低く響く聲。
ユリアンには、セザーリオ以外にも、
念話が出来るものが居ることが、これで伝わることだろう。]
ともかくだ。
容疑者として集められた以上俺らには道が一つしか無いっつーことだろ。
俺らがやらなくても、自衛団が手を下す。
誰もやらんっつーなら、最悪のパターンも考え得る。
……戸惑う気持ちは分かるが、覚悟は決めておけ。
[騒ぎを起こした自衛団員が自衛団長に連れて行かれた辺りに声を発す。酒場全体に通るような大きな声。その声が覚悟を既に決めているというのを感じ取れるものは何人居たか]
[相手を買って出てくれたダーヴィッドには、感謝の意を込めて小さく頭を下げ。
リッキーから布団の準備ができたと言われればカヤをその部屋まで運んでいく。
リッキーにはそのまま様子を見てくれるか、と頼んで皆のいる所まで戻り。
幼馴染の膝の上を陣取った少女の姿を見れば、何故か懐かしさを感じて表情を和らげる。]
…リディ、だったか。
[椅子に伏したままの娘、少女の悲鳴に]
……いい加減にしろよ。
こんな戯言にこんな女子供まで集めてよ。
てめえらのやってることの方がよっぽどひでえ。
[険しい表情を隠そうともしない]
[カヤが倒れたことに心配するような視線を向けても、混乱が収まらないうちは動くことすらできない。
ふとアーベルと視線が会えば、その忌ま忌ましそうな様子に歯をかみ締める。]
冗談じゃない……
昨日の嵐だけでも十分厄介だったのに、なんだってこんな目に――
[ふるふると首を振り。
宿に居る人々に視線を向ける。]
人狼が居るかどうか…?
あっは、ははは。
[それこそ可笑しいと言わんばかりに]
[嗤い声が響く]
[そうして、カマをかけた]
そんなの貴方も知ってるんじゃないかい?
怯えなくたって良いよ。
貴方だって僕たちに近しいモノなんだから。
洗面所の傍にある棚に置いてある。
行けばすぐ分かるぜ。
[クロエの問いには端的に返し。リッキーはヴィリーに言われた通り布団の準備をしに行く。フーゴーは、左腕を握り込んだままカウンターに立ったままだった]
[リディのほうにも、カヤのほうにも、男が手を貸すことは無かった。
元からそういうことにはあまり動かない男ではあるが]
……人狼、ねぇ。
[テーブルを指でこつこつと鳴らす]
[ゴースト、と言われはっと息を飲む。
視線の先にヘルムートを捕らえるも、こちらには反応を見せず]
セザーリオ?
[まだ名前も知らない面々の誰かか、と見渡すも主の気配を感じ取ることはできず。
重なるように聞こえてきたもう一方の声にぴくりと片眉を顰める]
…あんたは?
[警戒を強めて]
[リディが膝の上に収まれば、吐息を一つ。]
私は、あまり騒がしいのは得手ではないのです。
できるならば、もう少し、大人しくできますか?
…――私の片頭痛を悪化させるのが、
貴女の復讐の一つならば止めませんけれど。
[そして少し首を傾げる、
膝の上の重みが思ったより軽かったが故に。
しかしながら、傾げられた首は、
騒動を納めようとしてくれた人々を視界にとらえると直され、
その後、学者は目礼で感謝の意を示した。]
[覚悟を、という言葉。
小さく身体が震えた。
それでも、今は、それを押さえて]
ん、わかった……。
[教えられたとおり、洗面所へと向かう。
多少、足取りは覚束ない、かも知れないけれど]
……そんなん。
簡単にできんよ、ウチ……。
[洗面所で桶に水を張り、タオルを腕にかけ。
向かうのは、カヤの寝かされた部屋]
≡ ̄△ ̄≡
まあ、あれですよ。
ガチだろーがRPだろーが、久々すぎてどっちにしろどう行動していいかわからねーんですよ。
[覚悟を決めろ。
そう言ったフーゴーの声に眉を寄せるも、やはり俄かには信じがたい話で。
だが、実際に嫌疑をかけられた以上はその通りだろう、そう思い頷いた。]
……おっさん?
[しかし、その声色が普段の彼と様子が違うように、何故か思えて。]
難しいこと言うな、親父さん。
俺らはともかく、クロエやカヤ、それに…。
[視線が向くのは騒ぎの元になっていた少女と、同い年の誰か]
……避けようはないだろうけどさ。
[グラスの中身をまた干した]
神父さん。こういうのって教会の得意分野じゃねーの?
団長もそっちで調べ物してたんだろ。
[コツコツという音にウェンデルの方を向いた]
[目礼が済むと、視線は隣のヘルムートへ向けられ]
……なにか?
[言葉が途中で途切れていたことに気がついていたらしく、先を促す。
その傍らで、フーゴ―の決意が秘められた言葉を聴くも、
頭痛が少し治まった今、やはり表情は変わることなく、
この騒動に対してどう思っているのかは、
外からは伺い知ることは難しいだろう。]
[ライヒアルトの言葉を聞けば、口をとんがらせて]
私のせいじゃないもん。
あっちが勝手に来たんだもん。
私はおとなしくデザート食べてたじゃない。
何よ。あれ。
まるで山犬の集団みたいに、威張り散らして。
[なんだか、少しばかり微妙な例えだ。
まあ、相手が生物学者であるライヒアルトならば、分かりやすい例えなのかもしれないが]
…とりあえず、だ。
皆、飯を食え。
腹が減っている時は、何を考えても、碌な事がない。
おっさんが、美味い飯を作ってるんだ。
ダーヴィッドも、飯を作って持ってきた。
冷める前に、食え。
自衛団の奴らも、腹が減ってるなら、食ってけ。
[いらついた空気を無視するように、この場にいる者皆に届くような声でそう言い。
フーゴーには、皿を出してくれと頼むだろうか。]
[自分の様子を見て訊ねて来るウェンデルとヴィリー。ち、と言う自分に対する短い舌打ちは口の中だけで。何かに耐えるような苦笑を二人に向ける]
…ちぃと、船乗り時代の古傷が、な。
皆に覚悟しろと言っときながら俺がこの様じゃさまになんねぇなぁ。
[右手が握り込むのは夏でも長袖で居るフーゴーの左腕。おそらくはそこに古傷とやらがあるのだろう]
おじさままで、早々に…!
[いっそそれは、覚悟をひめたような声に対し、咎めるのにも似たひびきをもっていた]
これは、ものがたりじゃないんだから…。
本当に、その…だって。
[怖いと言いつつしがみつきたいけれど、ライヒアルトはリディの対応をしているから。
みずからの手で両腕を抱いた]
……セザーリオさんは、
私のことをヴァイオラと呼びますね。
[少しいつものペースを取り戻したのか、
警戒の滲むユリアンの聲に、常の淡々とした声音で返した。]
[幼馴染の膝の上に座る少女には、微かだが柔らかく笑いかけ]
リディ、だな?
俺は、ヴィリーだ。
ライを、あまりいじめないでやってくれ。
[代わりに、これをやる。と、昨日貝で作ったブレスレットをその手に乗せて。]
…そうか。
あまり、無理はしないでくれ。
[フーゴーに、古傷が痛むと言われれば疑うこともなく。
自分に手伝えることがあるなら、いってくれと伝えるだろう。]
─宿屋・一室─
[水桶とタオルを運び込んだ先には、ヴィリーに側にと頼まれたリッキーの姿]
カヤにはウチ、ついてるから、大丈夫。
なんかあったら呼ぶから、戻っても、平気、だよ?
[精一杯、笑いながら言うものの。
何かしら、無理をしているのは窺い知れるか。
それを、彼が他者に告げるかは、知る由もないのだが。
ともあれ、リッキーを酒場へ戻らせると、ため息をつきつつ、濡らしたタオルをカヤの額に]
あー……着替えとかも、必要かなぁ。
…ルーミィ。
人狼が居ようが居まいが、自衛団も覚悟を決めてんだ。
俺らが動かなくても奴らが動く。
その先に待つのは何か…分かるだろ?
[人狼と言うものがお伽噺だともそうじゃないとも言い切らない。ただこの先に待ち構えているだろう可能性の一つを示し、諭すように言葉をかけた]
ん、ああ。
今持って来る。
[ヴィリーに皿を、と頼まれると承諾の意を向けて厨房へと。カレー用の皿を持って来て皆が食べれるようにした]
[嗤い声に苛立ちを隠せない]
近しいモノ?
あんたは何を知ってる?
[それは鮮明に。あの夜の獣の姿が何度も過ぎる。
恐ろしい獣の姿。反面、美しいとも思えた。
ヴァイオラ、と名乗る姿なき声の存在に鼓動が早まるのが分かる]
あんた達も…人狼なのか……?
[覚悟は決めておけ、という言葉に小さく溜息を零す。
女王に剣を捧げた騎士として、戦場に立った事もある。
数日稽古をしていなかったので多少体は鈍っているが、それでも僅かな素振りで少しは勘も取り戻せた気がする。
けれど。将でも騎士でも兵でもない人々と殺し合いをしろ、という言葉には素直に従える筈が無い。
ゲルダとヴィリーは恩人なのだから、尚更だ。
そんな事を真面目な表情で考えながらも、手と口は思考とは切り離されたようにカレーライスを食べている。]
あ?
[アーベルのほうに視線を向け、手をひらり]
専門分野っつっても、俺が読んだ限りの伝承はどれも似たりよったりだったぜ?
特に対策面ではほぼ同じだ。
銀が効くとかはよく聞くが――……あぁ、
[ふと虚空に目を滑らせて]
そいや、能力持ちが現れる、なんて話もあったな。
真理だな、ヴィリーさん。
ダーヴィッドってのはその人か。
[既にカレー皿を手にしている青年を改めて見る。
最初は訝しげに、それは少しずつ方向を変えて]
…王国騎士?
[式典でそれなりに目立っていたような、と。
過去の記憶を手繰り寄せて疑問符を投げた]
…――山犬ですか。
[リディの妙な例えに、
しかしながら生物学者の唇の端は微かに持ち上がる。
――2mmくらいだろうか。]
でしたら、またデザートを食べるといいです。
私の食べさしですが――貴女は構わない人でしょう。
[自分が食べていた皿をリディの前へと置いた辺りで、
幼馴染みが少女にブレスレットを差し出すのを見て、
再度礼を述べるような視線を向けた。]
[ヴィリーの言葉に]
嫌。
[とか、にべもなく返した]
だって、憎いもん。昨日だって約束破ったんだもん。
少しは復讐しないと、私の気が晴れないよ。
[ライヒアルトの膝の上に乗って何を言っているのか、という気もするが]
?
[そして、差し出されたブレスレットを受け取ると、なんだか不思議そうな顔でつつきまわしてみた]
[警戒を隠さぬ響きに、笑み声を押し隠す]
[視線がこちらに向いたのにも、反応は返さない]
[それは、敵か味方か、未だ判別しかねる為に]
そう、セザーリオ。
僕らに協力してくれるなら、色々教えても構わないよ。
しなければしないで、まぁ――……。
[言葉には出さないながらも、軽い牽制]
[覚悟をしろというフーゴーの声や、殺し合いといった単語がぐるぐると脳裏を巡る。]
――あたし、帰る。
[もういやだと言うように首を振り。
宿の出口へと向かいかけて、ぐらりと女は倒れた――、それは日常に戻りたいと言う心がさせること。
逃避を行う心は、けれど数歩もいかないうちに、意識を失うと言うことで、現実を拒絶したのだった**]
[金髪の男性がフーゴーに異を唱えるのを、何処か違和感を感じ。
改めて見直せば、先日幼馴染と席を共にしていた女性の面影を見出し、違和感の理由に納得をしてから声をかける。]
…おっさんの言うとおり。
ここに集められた事は、事実だ。
自分をしっかり、持たないと…えぇと。
[そういえば、名前を知らないことに気付き。]
俺はヴィリー。あんたは、なんて名だ?
各地で聞けるものとそうは変わらないのか。
銀が弱点ってのは良くでてくると。
[虚空を見ながらの言葉に目を細めて]
ああ。占い師に、霊能者。それから守護する者、だっけ?
御伽噺なんかで出てくるのは。
占いねぇ…。
[そのまま沈黙した]
うん。食べる。
[ライヒアルトからデザートの取り皿を受け取ると、少しだけ笑顔が戻って、黙々と食べ始めた。
その動きに合わせて、腕の鈴がチリンチリンと鳴った]
…え?
[リディを膝にのせながら、それでもかけられた声におもわず反応は鈍く]
あ、えぇとぉ…。
[あきらめたように首を横にふる]
アル先輩は、いついかなるときもアル先輩ですよねぇ。
そんなところもステキですけどぉ。
[溜息混じりに机にののじをかきはじめた]
悪ぃな、心配掛けてよ。
直に治まる、大丈夫だ。
[ヴィリーの言葉には感謝と謝罪を込めて。他に問うでも無いウェンデルにも「気にさせて悪ぃな」と謝罪を込める]
[徐々に言の葉に現れる人狼についての対処法。それに反応はしなかったが耳は傾けた。お伽噺の内容は自分も知っている。その言葉が誰から出たかを、念のため記憶に留めた]
これだもんよ。
前途は多難すぎるな、親父さん。
[ダーヴィッドがゲルダを支えようとするのを見て、息を吐く]
カヤも不調みたいだし。
クロエも…何かしてる間は多少気も紛れるだろうけど。
[ダーヴィッドの事をアーベルから問われれば、そうだと頷く。
ゲルダが倒れるのを見れば、自分も思わず駆け寄って。
ダーヴィッドが支えてくれるのを見れば、安堵の息を漏らす。]
…おっさん、もう一部屋用意してくれないか。
ゲルダを、寝かせてやってくれ。
[アーベル達が傍にいるからと、ゲルダの方へ意識を向けていなかったことを内心反省しながらフーゴーに声をかけ]
……それに、しても。
[意識が落ち着いてくると、先ほど聞かされた言葉がまた巡る]
…………ダメ。
……やっぱり、ヤダ……よ。
[ふるり、と首を横に振り。
零れ落ちたのは、小さな拒絶]
とりあえず、今のところのキャラ方向。
●カレー大好き。
●一応騎士。女王に仕えてる事もあってフェミニスト気味?
●笑い方は ふわり 。
[帰ろうとしたゲルダが倒れたことには流石にカウンターから身を乗り出した]
おいおい、大丈夫かゲルダの奴。
……無理もねぇっちゃあ、ねぇが。
[部屋をもう一つだろうか、とカウンターの下へと手を滑らす。案の定ヴィリーからお呼びがかかった]
もう一つ二つくれぇなら空いてる。
リッキー行って来い。
[鍵はまたリッキーへと投げた。準備が終われば呼びに来ることだろう]
多難なのは百も承知だろ。
集まった面子見りゃ一目瞭然だ。
[アーベルの言葉にはそう返し、嘆息する。顔見知りも多い集められた人達。拒絶の意思が現れるのも無理はない]
おじさま…。
[焦げ茶のひとみには、理解と納得できない、そのそれぞれの様子がいれかわり立ちかわりあらわれる]
だってぇ…。
きのうまで、あんなにいい村だったのにぃ。
[ひとつ、息をはいた]
言ってても変わらないのはわかるけど、言いたいときもあるでしょお?
[リディにヨーグルトを差し出したのには訳がある。
後天的な人狼故か、一度食事の周期に入ると、
人としての食事をあまり受け付けなくなる。
そして、人狼としての食事をとれないと、各所に異常をきたし始めるのだ。]
…――血も肉も、足りませんね。
頭痛で済むうちに、次を喰らいたいところです。
[相変わらず、マイペースに話に割って入って]
協力しないと云うなら、喰らってしまえばいいんじゃないですか?
[暗に人狼ということを認めつつ、さり気無く酷いことを云った。]
[自分の申し出を嫌だと断るリディには、微かに苦笑を零すもそれについて言及することはなく。
ただブレスレットを珍しげにつつく様子を見ると、説明だけをして]
それは、腕につけるものだ。
リディには、少し大きいだろうから、足首につけても良い。
[ダーヴィッドから視線を向けられれば、そのまま部屋まで運んでくれないか、と頼んだ。]
[フーゴーの声に一瞥くれながら]
覚悟ったって…本気かよ……。
[自警団の連中よりも、近い人間の声には理解があるようで]
排除ってなんだよ。俺らは屑扱いかよ。
[いくらか冷静さを取り戻し。
何かを考え込むように、酒の入ったグラスに視線を落とす。
暫くそうした後、最後の酒を呷って席を立つ]
今日はいくら飲んでも酔えねえ。
俺は先に休むぜ。
[誰にいうでもなかったかもしれない。
でも、また明日には顔を合わせるであろう面々に向けたつもりで*]
やらなきゃならない、って言われても。
そんなの、いきなり言われたってどうしていいかわかんないし。
……大事なひと……多すぎるし。
どうしよう。
どうすれば。
ああ……もう。
なんで、きこえたり、みえたりするんだろ……!
こんな力……いらない、よ……。
ああ、女王騎士か。間違えて悪い。
女王国で仕事したこともあるんだけど。式典の端っこに混ぜて貰った時に挨拶だけしたと思う。
ま、こっちはオマケのオマケだから、そちらからは覚えてないかもしれないけどね。
[小首を傾げるダーヴィッドに謝ると、思い出した内容を告げた]
あぁ、それだ。
伝承じゃぁ、お約束のように出て来る名前だ。
尤も、そう都合よく出てくる存在とも思えねぇが。
[一つ頷く。
ゲルダが倒れ、アーベルが動いても、男は姿勢を崩さず、マイペースに続けた]
後は、稀にだが。
人狼の声を聞いて、イカれちまう人間もいるらしいな。
[ヘルムートの様子にも嘆息は漏れる]
……自衛団も苦渋の選択なんだよ。
あの死体騒ぎが起きなけりゃ、良い村であり続けたんだろうがな。
そうだな、そう言う時もある。
だがそればかり続けて先送りにも出来ないことだと、俺は思うぜ。
そういえば、あらぁ?
さっきから聞こえてた、ダーヴィッドって。
[女王騎士を名乗る人物に視線をむける。
当然たおれた女の子も目にはいり、気遣うまなざしをむけたが。
どうしても、既知の人物の存在にまたたかざるをえなかった]
おや…―――。
[ゲルダまで倒れてしまうのが見え、声だけは驚きを告げる。
膝にリディが乗っていれば、駆けつけることなどできないし、
そもそも、居なかったとしても、駆けつけるような性格ではないが。]
……人はその人以外の何物でもないよ。
[リディがヨーグルトを食べ出したのを確認してから、
ヘルムートに視線を向けると、机に書かれるのの字。
不思議そうに指の動きを視線で追いながらも、
とりあえずは一通り周囲に飛び交う言葉は聞いてはいるようだ。
――基本的に反応を示さないのは、いつもと変わらないが。]
では、ゲルダさんを運びましょう。
[ヴィリーの言葉に頷き、部屋の準備を終えたリッキーが戻ってくるのを見ると、片腕で支えていたゲルダを横抱きにして。
リッキーの案内で、ゲルダを宿の寝台へと運んだ。]
嘘でこんなこと言えっかよ。
脅威は取り除かなきゃ皆安心出来ねぇだろうからな…。
…おぅ、お休み。
[寝ると言うユリアンを見送る。カウンターに残された食器は厨房へと下げられ。今は洗うこと無く水に浸される]
[はたり、と焦げ茶のひとみがまたたいたのは、うっすらとしか覚えのない男から、声をかけられたため]
ヴィリー、さん。
[ふだんのあだな呼びや、ちゃん付けも何処へやら]
ルーミィ、って呼んでくださるとうれしいわ。
[それでも、自分の名乗りはいつものように]
[アーベルとウェンデルの会話を聞きながら、自分も子供の頃に読んだ絵本にそんなことが書いてはあったな、などと思いつつ。
それでも信じられない思いが強く、知らず溜息を落とす。
先に休む、と言って出ていった男には視線だけで見送り。
そういえば今の男は仕事を誰に頼んだろう、などと考えた。]
腕?
[ヴィリーの説明を受けると、もう一度しげしげとブレスレットを見つめた]
でも、これ鈴が無いよ?
[どうも少女にとって身につけるものは鈴がついているものらしい。
身なりを気にしないどころの騒ぎではなかった。
それでも、受け取ったものならと言われたとおりに、鈴がついている腕と同じ方向にある足首にそれを身につけた。
周りの配慮とかなんてしていないので、なんか凄い格好していたかもとかは知らない。
そして、それが終えると、残っているデザートを再度*食べ始めるだろう*]
[ふる、と。もう一度、首をふる。
思考は未だ、まとまらないまま。
ただ、今言える事は、一つだけで]
……泣き言、いえない。
しっかり、しないと。
[泣いたところで、事態が変わるわけではない事。
それだけは、認識できたから。
それに、今は、具合の悪い幼馴染がいるんだから、と。
そう、気持ちを定めて]
……誰かに甘えるとか、できないんだから。
[自分に言い聞かせるよに、小さく小さく*呟いた*]
協力…?人狼の?
[食らう、の言葉にはぞくりと体が反応するのを感じる]
…してやってもいい。
ただ、見てみたいんだ。人を食らう姿を。
[もはや浮かされたように口走る]
[向けられたでもなく言われたユリアンの言葉にひらひらと手を振った。休めるなら休めばいいというように]
承知したわけじゃなく、否応無くさせられてるわけだけど。
疑い合えって言われて気分いい奴は普通居ないしな。
[フーゴーには空になったグラスを揺らして答える]
逃げられるもんなら俺だって逃げてぇ。
[ボソリと本音も零れた]
[女王騎士、との言葉にゆるりと視線を流し、
だが特に何を言うでもない]
あぁ。
[ユリアンが去るのには、片手だけ上げて見送った。
それからグラスを呷り、中身を空にする]
ヴァイオラ、頭が痛むのか?
それは少し負担を掛けすぎたかもしれないな。
食べたいのなら、止めないよ?
貴方のお気に召すまま、と言うところだね。
[少しばかり肩を竦め、とぼけるように]
必然的な答えは、そうだろうね。
[選択の余地が無いことを、改めて示す]
呼び名は多少変わっても、大体同じだよな。
そう都合良くはいかないか。
都合良く人狼も居ないまま、ってのがいいんだけどね。
[ウェンデルの肯定に疲れた笑いを浮かべる]
ああ、人狼に組する狂人ね。
そんなのもいたっけか。
/*
こちらにはまだ居ります。
鳩ですが…!あ、それとwikiの件は了解です。
自分も得意なわけではありませんががが。
出来得る限り対処するようにしますー。
/*
性格ベクトル微調整。
なんか、アヤメ入ってきた気がするけど、同系列キャラなのは確かだしなぁ。
まあ、とりあえず。
寝よう。
今日から現実が現実なんだ。
あぁ、頼む。
おっさんも、世話をかける。すまない。
[リッキーの案内でゲルダを運ぶダーヴィッドに頭を下げ、フーゴーにも感謝の意を示す。
自分の問いに、名乗りを返す金髪の男性には、やはり心は女性か、と内心でつぶやき。]
ルーミィ、だな。
急なことで、戸惑うのも解る、が。
揺るがない方が、良い女らしいと、思う。
[ほぼ初対面の相手、しかも内面は女性(だと彼は思っている)の為上手くいえず。途切れ途切れ考えながら言葉をつむいだ。]
[厨房から戻って来て、止まり木で、ぐー、るー、と小さく喉奥で鳴くヴェルトの身体を撫でる。場の雰囲気に不安になったのだろう]
疑い合うのを喜ぶ奴ぁ狂気の沙汰だろうに。
生憎と嵐で船は壊され出港は不可、森の中も一概に安全とは言えねぇ。
袋の鼠たぁこのことかね。
[アーベルにはそんな言葉を返す。空になったグラスを揺らす様子には、「まだ飲むのか?」と訊ねて]
[段々と頭痛がしてきて、こめかみを揉み解す。
にゃぅ、という声に酒場の隅を見た]
ツィン、おいで。
クロエはあのままカヤについてるんだろ。
お前にも何かもらおう。
[ぶち猫に手招きをする]
鈴?
鈴がついている方が良いなら、他に作るが。
…せめて、靴を脱いでやってくれ。
[ライの膝に足跡がつくのも構わず、片足をあげてブレスレットをつける様子に溜息をついて。
それを気にしない幼馴染とリディに微かに苦笑を漏らすかもしれない。]
いつだって現実ほど儚いものもないんだわ。
気付いたときには、ゆびさきのあいまから零れていってしまうの。
[いい村が過去になったことを惜しむように、フーゴーへとつぶやく]
わかりやすく、猶予は一日と言っていたものね…。
人狼…かぁ。
ものがたりのなかみたいに、いないかしら?
ちからもつ、ひとたち。
[ものがたりのなか、いつだって活躍している様子を思いかえし、ひとみを閉じる]
いや、気にしないでくれ。
たまたま記憶に残ってただけだから。
[謝るダーヴィッドには左右に首を振る]
普通ならね。
でも切羽詰れば人間何するか分からないだろ。
[まだそれを軽口のよに言える余裕はあった]
鼠も沈む船からは逃げ出すぜ?
なんてね。確かに袋小路だよなぁ。
あー。ユリアンじゃねぇけど何杯引っかけても酔えそうにないんだよなぁ。
飯の方貰う。あとツィン用の何か。
[視線を受けて頷いた]
[フーゴーからお安い御用と言われれば、微かな苦笑でそれを受け入れて]
…俺も、一杯もらえるか。
ダーヴィッドにも、何かやってくれ。
[ゲルダを運んでくれた礼として、ダーヴィッドにも一杯奢ろうとして。
女王国の騎士、と聞こえれば、海の向こうの国だな、などと考えた。]
だそうですよ、セザーリオさん。
[同胞はどうも、相手がどのような存在か知っている風であるが、
知らないが故に、人の身だとすれば、喰らう様が見たいとは、
酔狂だと思いながら、ユリアンについてはセザーリオに判断を任す。]
…――負担は、私の場合しょうがない。
どうしたって、この衝動は走りだしたら止められないのだから。
嗚呼、お気に召すままというけれど、さて。
[この状況だと少し考えないと駄目か――と滲ます声音。]
…――ギュンターさん、でしょうか。
[そしてポツリと*希望を述べた*]
/*
布団で鳩に移行します。1時半くらいは見てるかも。
そりゃぁ、いないに越したコトはねぇが。
そんときゃ自衛団に裸踊りでもしてもらおうか?
[アーベルに冗談めかし返す言葉は、やっぱり神父らしくなかった]
そう、それだ。
まぁ、地方によっちゃ――声は聞こえなくても、狼が誰だか分かって協力する奴とか。
或いは、そんなモン分からなくても動く奴もいるらしいが。
ま、大体聞いたコトあるだろ?
教会の知識つっても、こんなモンだ。
御伽話で伝わってんのと大して変わんねぇよ。
[ひらひらと手を振ってから、立ち上がる]
アル先輩は、そう思うのね。
[傷ついた表情をうかべるも、ふだんのように心配されるためのものではなく。
それは心からのもの]
私は、私。
[確かに、嘘ではないけれど]
[ここにいるのが自分ではなく、ルーサーやクインジーたちだったなら…と。
同じ船に乗っていた、おそらく海の藻屑となってしまったであろう朋友たちのことを考える。
自分よりも前から女王に仕え、幾度か人狼騒動が起きた村に派遣されて解決した事もある、先輩たち。
いまここにいるのが、無力な自分ではなく、それぞれに人狼を見分ける能力や人狼から他者を守る能力、結社による身の証などを持っていた彼らであれば、この島の人たちの力になれたのに…と。]
ともあれ、話は終わったんだろ?
俺は帰るぜ。
邪魔したな、おやっさん。
[カウンターに小銭を置いて。
傍目には来た時とまったく変わらない態度で、酒場の扉を開けて*出て行った*]
[揺るがないほうが、くちのなかで反芻して]
ねぇ、ヴィリーさん。
ひとつ、聞いていいかしらぁん?
あたくし、良い女と、かわいいおんなのこ、どちらが似合うかしら?
[これまでにないほど、まじめな顔をしていた]
流石は作家、と言える表現だな。
だが間違っちゃいねぇ…。
[ヘルムートに対し称賛の言葉を紡ぐも、声はやや暗いものへ。続く疑問にはどこか言葉を噤むように]
……さぁてな。
物語を物語と思い続けるうちは現れねぇかもな。
逃げ出しても周りは海。
岸まで辿りつけなけりゃ力尽きて終わりだ。
んなこと言い交わしてもどうにもならんな、止め止め。
分かった、あの兄ちゃんが持ってきたカレー、先に消費しねぇと邪魔だからそっち食ってくれ。
[アーベルの答えに向けたのは、邪魔とか少し酷めの言葉。場所を取ると言う意味でもあるが、正直営業妨害の何物でもなかった]
この間みたいにカカビアは作ってねぇからな…。
焼き魚でも作って来る。
[カレーはそこな、とカウンターの隅を指差し。セルフで食えと言外に言う。厨房へと引っ込むと魚を焼いて皿に乗せ、ミルク付きでカウンターへと持ってきた]
ほれ、食わせてやんな。
ははっ、そりゃいいや。
不良神父さんの号令でやってくれよ。
[聖職者らしからぬウェンデルの提案に笑う。
少しわざとらしさが残ってしまったかもしれない]
ああ、聞いたことあるようなのばっかだ。
けど一通り知ってる辺りは流石だね。
[ひらひらと手を振り返して出て行くのを見送った]
/*
二人とも、wikiの件はありがとうございます。
非常に助かります。
ちなみに私は夜更かしなら逆に得意ですので、その辺りはまぁカバーできるかと。
他にも、何か必要なことがあれば、いつでもどうぞ。
おぅ、ガキ共によろしくな。
[帰ると言うウェンデルから代金を受け取りそう返して。店を出て行く姿を見送る。
ヴィリーから酒を、と言われれば了承の意を向けて]
ジンで良いか?
キツイのが良けりゃラム酒にするが。
[グラスを二つ用意し、希望が出た方の酒を注ぎ二人へと差し出す]
確かに。止めよう。
ああ、別にそれでいいよ。
[美味い物を作るのが好きだというフーゴーにとっては邪魔にもなるのだろう。苦笑に近い表情で頷きカレーを一人分取った]
おっと、さんきゅ。
良かったな豪勢だぞ、ツィン。
[流石に膝の上で食事させるわけにもいかず、一度下に降ろし。自分の分もさっさと胃の中に収めてゆく]
ん。でもこれも美味いな。
[そのカレーが誰の作なのかまでは分かっていなかった]
人を喰らう姿が見たい…?
ゴーストさんは面白い要望をするね。
うん。僕は、面白いことや愉しいことが大好きだよ?
[それは暗に要求を呑むだろう言動]
[ヴァイオラの答えをも待ち]
[けれど、判断を任せる態が伝わったなら]
[殊更軽く、コエを掛けた]
見たいモノを見せてあげる。
知りたいコトを教えてあげる。
だから、僕らが貴方を呼んだのなら従って?
[教会へと帰るのだろうウェンデルを見送ると、ルーミィから真顔で質問を受け。
良い女だと思う、などとは言ったが女性のことなどさっぱり解らない為、困りながらも真面目に考え]
正直に言って、俺はあんたのことを、良く知らないから。
無責任なことしか、言えないが。
あんたなら、どっちでも似合うんじゃないか。
[こちらも真顔で、そう返し]
うーみゅ。ポイント余りまくり。
つーか、キャラ選択やっぱり間違えたなぁ。
は っ ち ゃ け た い 。
(カレー関連で遊びまくってて、今更何を)
…ラムにしてくれ。
さすがに、俺も…参る。
…あぁ、俺も、一皿もらう。
[自衛団長からの宣告、ゲルダやカヤの事、色々な事が脳裏を巡り。
酒で紛らわせたくなってしまったらしく、フーゴーには強い酒を頼んだ。
アーベルとの会話で、邪魔だと言う言葉が聞こえれば自分も原因の一端ではあるので、少し眉を下げカレーを多めによそって。]
…美味いな。
ものがたりにするには悲しすぎるわよぉ。
こんなのは、ただの感傷くらいがちょうどいいんだわ。
[ふー、と、ほそくながく息を吐く。
深呼吸のあと、顔を上げ]
おじさま、あたくしにもご飯ちょうだい?
まずはきっと、それからよね。
自分が自分でいるのに、食事って欠かせないんだもの。
[最後のひとことに首を傾げつつ、注文を]
[自分以外の料理を美味いと言われて臍を曲げるほど狭量でも無いが、広くも無いカウンターの幅を取っていることは確かで。持ってきたダーヴィッドに向ける視線は「持って帰れよ?」と言う言葉が含んだもの。カレーをよそうのは食べる者に任せ、フーゴーは酒を用意する]
飲まなきゃやってられん、か。
好きなだけ飲め。
金は取るがな。
[言って、ヴィリーとダーヴィッドに酒を出した。ダーヴィッドから金貨が出されると一度視線はヴィリーに。酒を、と申し出たのがヴィリーだったためにダーヴィッドに払わせるのか?と言う疑問を乗せた視線]
おぅよ、いついかなる時も飯は重要だ。
カレーか、エビのハーブマリネとライ麦のクネッケのどちらかになるが、どうする?
[カレーに関しては指を指し示しつつ。返答が変えれば希望のものをヘルムートの前に並べることだろう]
[アーベルからの視線は、ヴィリーと向きあっていたために気付かず。
ヴィリーから得た答えに、またたき、思わず――不謹慎だろうが――吹き出した]
っふ、ふふ。
ヴィリーさんは、いいおとこね。
それなら、あたくしも、それに見合うようないいおんなになろうかしら。
[焦げ茶のひとみが、さきほどまでにない光をもつ]
こないだから、審問の過去ログしばらく眺めてたからなぁ…
ヴィンセント=ヴァレンタインとか、シャーロット=ミケーネとか、ルーサー=ルシフェルとか、メフィストフェレス=ステラとかで遊びたいよぅ。
[ダーヴィッドが支払おうとするのを見れば、その手に金貨を押し戻し。]
…俺が、払う。
ゲルダを、運んでくれた礼、だ。
[フーゴーの視線には、今のやり取りを見たろう?と視線だけで返し。]
…エビのマリネも貰えるか?
[セザーリオとヴァイエラの返答に口許が緩む]
ギュンター…あの初老か。
気にくわねえ。
あんなの美味いのかよ…変わった嗜好だな。
[セザーリオの問いには]
…ああ。あんた達の姿も見ないで快諾はしかねるが。
俺も無駄死にしたくねえし、協力するさ。
ゴースト、ね。まあ好きに呼べよ。
それともあんたは俺が死にかけたことを知ってるのか?
父のことも?
[二つの問いには有り得ないと言わんばかりの笑いを混ぜて]
あ、そうだわぁん。
ダーヴィッドさぁん!
[さきほど、ふしぎそうな表情をされたのをおもいかえし、声をかけた]
あたくし、取材に行ったの覚えてないかしらぁ?
作家のヘルムートなんだけど。
[あのときは、いちおう本来のなまえを名乗っていたので、そちらを告げる]
ん、おぅ。
[ヴィリーとダーヴィッドのやり取りを見、頷くとダーヴィッドの分の酒はヴィリーの分に勘定する。マリネもと言われれば承諾して皿に盛り付け、ヴィリーへと]
[時折、何か考え込むような節を見せるも声がかかれば直ぐに反応し。フーゴーは希望のものを皆に提供すること*だろう*]
[急に吹き出したルーミィに、何かおかしい事を言っただろうかと数度瞬きをして。
続いた言葉には、更に驚いた。]
…俺程度の男なんて、いくらでも居る。
あんたは、充分良い女、だろう。
[あくまで内面は女性だと思うが故に、正直にそう言って。
瞳に力が宿るのを見れば、少し表情を和らげて]
…調子は、戻せたか?
[食事の選択をせまられたなら、うーん、と悩むことしばし]
全部?
[卓上のピザをほお張りつつ、究極の選択肢を]
あたくしにも、お酒下さいませ。
[その種類はお任せらしく、注文をつけない]
[フーゴーから料理を受け取れば、酒と共に味わって。
臥せっているカヤやゲルダ、看病しているクロエやリッキーの様子を時折見に行ったり、フーゴー達酒場に残った連中と話をしたりして過ごし。
手伝いを請われればすぐに応じるだろう**]
空腹ほど、美味を呼ぶものもないからね。
それにヴァイオラは賢いから。
[選択肢の理由を代弁するが如く]
[男は饒舌に語る]
姿を見せて裏切られたら、流石の僕も困るからね。
スリルは適度が愉しいのさ。
協力者…この場合は共犯者かな?
[ふ、と潜めた嗤い声]
教えると言ったものね。
[有り得ないといいたげな様子に返す言葉を探し]
近くにいる狼同士は、こうして会話が出来る。
ゴーストの貴方に、これはヒントにならないかな?
[こういうおとこは自覚しないからこそ、いいおとこなのだとは、内心のつぶやき]
それはヴィリーさんがそう思ってらっしゃるだけよぉ。
あたくし、こういうことには自信がありますのよ?
[褒めことばをすなおに受けとるようごり押して。
いいおんな、の評価に、かすかに照れた]
な、なんか、そこまで言われちゃうと、ぎゃくに調子くるっちゃうわぁっ!
[ハイテンションな方向なら、はた目にはいくぶん良いのかもしれず]
[照れ隠しのように、注文していたお酒をあおる。
そんななか、耳に入ったとまどいのことば]
そこっ!男性って言わない!!
[びしっ、と、ダーヴィッドにゆびさきをつきつけた]
いいおんな候補生よ!
[ハイテンションのためか、お酒のせいか、叫んだり]
共犯者か、悪くない。
[嗤いの後の問いには]
狼同士…?
まあ俺は人間を食う趣味はないがな。
父と話したことがあるとでも?
[でもそれには自分を知りおく必要もあって。
どうにも的外れなことを口にしている気にしかならずに]
雰囲気…さっきも、そんなこと言われたのよねぇ。
[たしか、それも服にかんして]
せっかく持ってきてもらったのだもの。
着替えてくるわね…?
[食事なかばに部屋へもどって、ドレスを着用。
そうしてまたもどってきたなら、また食事を再開*した*]
[着替えてきたヘルムートに、確かにあの時の…と納得して。]
……まだまだ修行が足りないですねぇ。
[と、自分でも「何の修行」かよくわからないまま呟いて。
お代わりしたラム酒を、*くぴりと呷った。*]
悪くないと言ってくれるなら、僕も嬉しい。
[感情などでなく、ギブアンドテイクの関係]
[そう割り切れたなら、使い道は多いのだから]
さっき、貴方はもう答えに気付いていたようだけどね?
僕を…いや、ヘルムートを見てただろう?
教える、と言ったからには、きちんと教えてあげるよ。
[それでも回りくどいことが多いのは]
[間違いなく、この男が愉しむ為なのだろう]
貴方が――ゴーストが、僕らの声を聞けるのは、きっと血筋なのだろうね。
世の中には、狼の血筋というものがあるから。
[同じように、それに対抗する血筋の存在もあることを]
[今はまだ、口にすることは*無い*]
/*
いろんな意味で受け方に悩む送球されてるwww
さて、どー受けよーか。
今の状態だと、意地張り、かなぁ。
にしても今回、久々に。
中発言以外の独り言がある。
……霊だとわりと仕込みやすいってのも、あるんだけどねぇ。
─宿屋・カヤの部屋─
[カヤの様子を見る合間合間、考え事に囚われては、否定的な結論で打ち切る。
部屋を訪れる者があったのは、そんな事を幾度か繰り返した後]
はぁい? ……ああ、アーベルかぁ。
カヤなら大丈夫……え? ウチ?
[少し休めと言われて、やや、首を傾げる]
…………大丈夫……だよ?
やな話だけど、看病とかは、慣れてるから。
[僅かな逡巡を経て、返したのはこんな言葉]
それに、汗拭いたりとか、そういうのは、女同士の方がお互いにやり易いし。
そう言う意味でも、ウチに任しとき、ね?
[いつもと変わらぬ調子で言い募る。
それでも、それが虚勢まじりなのは、隠しようもないのだろうけれど]
……カヤの熱が下がって落ち着いたら、ちゃんと休むから。
今は……動いていさせて。
でないと、なんだか……おかしくなりそうなん、よ。
[それと気づいているからか、それとも、相手が気を許せる従兄だからか。
一通り言い募った後に、小さくこう*付け加えていた*]
[血筋、と言われればあからさまに不機嫌に]
ちげえよ。
生憎、糞みてえな人間と同じ血しか流れてねえ。
…ってヘル?
あんた、ヘルなのか?
[僅か沈黙をおき]
父さんと俺が死んだって聞いてたんだろ。
それでゴーストか、合点がいった。
[短く息を吐けば、少し警戒の色を緩める]
あいつら、レオン達…父さんが邪魔だったんだ。
金に目が眩んだかしらねえが。
狩猟に出て怪我して帰ってきた父親に「狼に噛まれたなんて、人狼にでもなったらどうするんだ」だと。
正気の沙汰じゃねえ。
まあ、邪魔な俺もまとめて殺すにはチャンスだと思ったんだろ。
あいつらは人狼よりもよっぽどひでえ生きもんだよ。
あいつらは…いや、ここの人間もあんたらもそうだろ?
結局てめえが可愛いだけだ。俺も含めてな。
[だから共犯者である方が都合がいい、とでも言うように]
[かつて本当に幸せだった過去は]
[一家の温かな談笑は記憶奥深く閉じ込められている]
でも、人間の姿の名をバラしちまって良かったの?
セザーリオさんよ。
[ふっと漏らすような笑いの後]
でもまあ、あんたで良かった。
俺のことは好きに呼んでくれていい。
[それは懐かしむような色を滲ませて*]
―宿屋・カヤの部屋―
そうか。
嵐の中動いてたっていうなら、風邪でもひいちまったかな。
大丈夫そうなら、クロエも休んでこいよ。
[交代するというようにベッドの近くへ進んだ]
そりゃ俺より慣れてるだろうし、女手のがいいのもあるだろうけど。
疲れてるだろ。
[普段のようでも張り詰めているのを見て取りそう言ったが]
……おかしくなりそう、か。
[溜息を吐いた]
分かったよ。
けど、無理だけはするな。
でないとゲルダみたいにお前までダウンしちまうぞ。
[困ったように笑い、クロエの頭にぽふりと手を置いた]
ツィンにも食事はさせたよ。
後でまた見に来る。
[そうして部屋を出て、酒場に戻る前にもう一部屋を覗く]
…休めるうちに休んでおけよ。
[こちらは中まで入らず、寝ている様子を窺いながらそう呟くだけ呟いて扉を閉めた]
ったく。
どうせなら結社本体が出て来いってんだ。
人狼退治の玄人なんだろ。
[そんな愚痴を言いながら酒場に戻り。
結局またラム酒を頼んだりする]
…似合ってるもんなぁ。
[着替えてきたヘルムートに感想を呟いたり。
混ざるともなくダーヴィッド達の会話を聞いたり*していた*]
─宿屋─
[倒れた者の様子を見に行く者や酒を飲み続ける者をカウンターで眺めながら給仕を続け。厨房にリッキーを呼び出すと真剣な面持ちで呟いた]
…リッキー、店のことの一切をおめぇに任せる。
俺も容疑者の身だ、後々あらぬ警戒を抱かれてろくに飯も食えなくなるって状況は避けたい。
おめぇにしか頼めねぇことだ、やってもらえるな?
[いつになく真剣なフーゴーに、リッキーは気圧されるように頷いた。改めて「頼むぜ」と声をかけ肩を叩くと、フーゴーは厨房を出る]
ちぃと出かけて来る。
酒は好きに飲んでて良いが、後でどのくらい飲んだかチェックするからな。
[酒場に残る者にそう声をかけ、フーゴーはヴェルトを連れ外へ出た]
─宿屋→自衛団詰所─
ギュンター、ちと良いか。
[向かったのは自衛団員が集まる詰所。ヴェルトを詰所の屋根で待機させ。年の近い旧知でもある自衛団長に声をかけ、二人だけで話がしたいと願い出る。周りの団員の中にはフーゴーが容疑者であるために、「そんなことさせられるか!」とがなり立てる者も居たが、団長がそれを諌め、フーゴーは奥の小部屋へと案内された]
……例の、結社から来たっつー手紙。
見せてもらえねぇか。
[常からの軽い雰囲気を消し、真剣な面持ちで話を切り出す。それに対し団長は訝しげにしながらも手紙を出し、寄越してくれた]
……………。
そうか、書いてあるのはこれだけか…。
[内容を見て短く嘆息する。手紙を仕舞い直すと団長へと手紙を返した。それを見て団長は訝しげな表情のまま「どうかしたか」と訊ねてくる]
ん、ああ。
おめぇらが説明した他にも何か書かれてるのかと思ってな。
すんなり出したところを見ると、隠してることもねぇようだ。
……連中も、多分知らねぇんだな。
俺がここに居るってことをよ。
[連絡して無かったもんな、と付け加え自嘲の笑いを漏らす。団長は薄々感付いたようで、まさか、と言った表情を浮かべて居る。その様子に自嘲の笑いを続けたまま、左腕の袖をまくって見せた]
…こう言うことだ、おめぇには教えておく。
だがこれはおめぇの中だけに留めておいてくれ。
今後の扱いは容疑者のままで構わん。
そっちの方が多分、都合が良い。
[この先何があるかを知るかのような口振り。それは人狼が実在することを肯定する言葉でもあり。フーゴーが『あちら』の人間である証明ともなる。左腕の袖を戻すと立ち上がりながら]
15年前に戻って来た理由が今になって起きるとはな。
老いぼれた身体でどこまで出来るか分からんが……居るってんなら必ず仕留めてみせるさ。
[それだけを残しフーゴーは小部屋を後にした。詰所内に居る一部の自衛団員から猜疑の目を向けられたが気にすることは無く。そのまま詰所を出て行った]
…ヴェルト、人生最後の大仕事になるかも知れねぇ。
よろしく頼むぜ、相棒。
[死の覚悟をも決めたような声色で、屋根から肩へと移動させたヴェルトを撫でながら声をかける。ヴェルトは不安げに、ぐー、るー、と喉奥で鳴いた後、がー、と応じるように鳴いた。
その後フーゴーは宿屋へと戻り、酒瓶に残る分量をチェックする*ことだろう*]
/*
実質のCO終了。
PL視点では分かってもPC視点ではまだ人狼疑いは掛かってるはず。
だってね、聖痕者は特に能力無いからね。
見せ場って後は人狼と対決する時だけだと思うんだよ…!
[銀を腕ごと喰わせたい。そして死にたい]
ただ単純に、喰らうだけなら別な人を喰らうよ。
[セザーリオがゴーストと呼ぶことにしたらしい相手の言葉に、
ギュンターを喰らおうとしてる理由は深く云わず返す。
唯単純に美味い物をと思うならば、例えば、今膝の上に居る存在。
もう少し太らせた方が美味いかもしれないが、と
どこか人が家畜を見る目で、
目の前で揺れるショートカットを見やる。
そして、自分の選択の理由を代弁するようなセザーリオに、
ちらりと視線を向けて、暫く間を置き]
…――狂人という者か。
[二人の交わす会話から、
ゴーストがお伽噺でどのように扱われているか
結論をボソリと零した。]
―教会―
おぅ、お疲れ?
[留守を頼んでいた団員が疲れた顔で詰所に帰るのを、ニヤニヤと見送った。
子供たちへの言葉が足りなかったのは矢張り意図的だったようだ]
……ほぉ。
あのリオまでぐっすりか。
いつもはてこずらせるクセにな、コイツ。
[寝室に入り、悪戯坊主が蹴飛ばした毛布を元通り掛け直した。
一番年上の女の子、男女の双子、末の男の子も眠っているのを確認してから、部屋を出る]
[普段は鍵を掛けている扉を開けて、中の梯子を上る]
……っ、けほっ。
暫く来てなかったかんなぁ。
[書庫よりも更に埃の溜まった2階の小部屋。
軽く咳込みながら、窓を開けた]
……んぉ。
誰だ?
[ふとその目が人影を捉える。
目を細めて行く先を見遣れば、詰所に入って行くようで]
あぁ。
そいや、葬儀はいいんかねぇ。
[だが次に男の口から出たのは、その人物の正体についてではなく、有耶無耶にされた仕事のこと]
やっぱ、『容疑者』にゃ任せられねぇってか。
[薄く笑い、それきりそちらに興味は無くしたように、煙草に*火を点けた*]
―宿の一室―
[ゆっくりと、ぼんやりと、意識が覚醒する。
幾度か瞬いた女は、ぼんやりと見覚えのない天井を眺め、ベッドに寝ていることに気づき。
ゆっくりと身体を起こした。]
――あたし……
[ふるり、と首を振って、改めて周囲を見ればそこは宿の一室だとようやく理解が及んだ。]
気絶、ってやつ……?
[帰ろうとしたところで記憶が途切れていることを思い返せば、それしかないだろうと思うものの、確認するように呟いた。]
─宿屋・カヤの部屋─
[無理するな、という言葉。
それには素直に頷けたものの、やはり、撫でられると不満が先にたつ]
……だから、子供扱いするなってのに。
[部屋を出る背へと向けた、小さな不満は届いたか、否か。
気配が遠のくと、小さく息を吐いて。
窓辺に寄り、ぼんやりと外の景色を眺めていた]
あ。
……かあさん、心配してる、かな……。
[口をつくのはやはり、日常に関わるもの]
……多分。
わかるよ……ね。
[小さな呟きにこもるのは、どこか諦めたような響き。
小さなため息でその呟きをかき消すと、温んできた水を取替えに行こう、と水桶を持って立ち上がる。
……ほんの少し、足元がふらついたのは、気のせい、という事にしておいた。
出来るだけ静かに部屋を出て、洗面所へと歩いていく]
……そいや、ゲルダも倒れた、って言ってたけど。
どーしてるんだろ……。
[水を汲みなおした所で気にかかったのは、もう一人幼馴染のこと]
―宿の一室―
[倒れる前のことを思い返せば、僅かに吐息を零す。]
弱いなあ……
[のそりと、重たい身体を動かしてベッドから降りる。
借りていたベッドを軽く整えて、女は部屋から出て行った。]
― 宿→海の方へ ―
[暫くリディを膝の上に乗せて、
唯静かに周囲で交わされる会話を聴いていたが。
ヘルムートの自分に向ける声に、そちらを向いた。]
…――?
[けれど、彼の心裡など分かるはずもなく、
ただ不思議そうに首を傾けるのみ。
やがて幼馴染の言葉に常の
――それ以上にテンションの高い様子に相手が戻れば、
ゆるりと傾いていた首も戻る。]
リディさん、私は少し海の方へ行きたいので、
降りていただけますか?
[暫く後、集まった人々が食事を初めて幾許か経った頃、
落ち付いたように見える少女に声を掛ける。
少女が自ら降りなければ、その見た目よりは軽い身体を、
こちらも見た目よりは腕力のある手で降ろし、すっと立つ。]
[多分、どこかの部屋で休んでいるのだろうけど、と思いつつ。
ひとまず、水桶を持ってカヤの所へ戻ろうと歩き出し]
……あ、と。
[部屋から出てくる姿。
気づいて、一つ瞬いた]
ゲルダ、大丈夫なん?
[問いかける声には、案ずる響き]
[名を呼ばれてきょとりと瞬き。
クロエの姿を認めて、小さく笑みを浮かべた。]
クロエ。
ん、大丈夫。
カヤは?
[心配ないと言うようにこくりと頷き。
水桶に熱を出している友を思い出して軽く訊ねる。]
リディさんは、好きになさってくださって構いません。
[このまま此処で食事をしても、家に帰っても、
思うままに…――という意味合いの言葉を少女にかけ、
リディがどう反応しようと、マイペースにカウンターにとりあえず仮として代金を置いておく。
――代金を置いた本人は、
ヨーグルトを少しばかり口にしただけなのだが。
宿から出ると、まず、リディの足跡のついたズボンの膝を払う。
上げた視線の先にはフーゴーの後ろ姿。
丁度、詰所へと向かうフーゴーの後を追う形になったようだ。
その背が吸い込まれた場所を確かめると、
若干首を傾げるものの、後に続くような性格でなく。
生物学者は、島民からの奇異の視線を受けながら、
やはりそれに頓着した様子なく、港の方へと足を進めた。]
[向けられる笑みに、傍目にもそれとわかる、安堵が浮かぶ]
よかった。
倒れた、ってしか聞いてなかったから、心配したんよ。
ん、ゆっくりしてるから、大丈夫だと思う。
[カヤの事を問われ、こう返すものの。
直後に、微かな陰りが浮かぶ]
……でも。
やっぱり、無理にでも止めた方がよかったんかな、あの時。
[そんな余裕なんてなかったのだけれど。
こうなってしまうとやはり、そこは気にかかってしまって、小さな声で呟いた]
― 港の浜辺 ―
おや、まぁ、真珠貝に影響がなければ良いですけれどね。
[無表情で落とされた言葉は、どこか人事のように、砂浜に落ちた。
嵐の後の港の様子は、流石に1日やそこらで片付けれるものでなく、未だ荒々しくうねる波が、砂浜に流木などを打ち寄せている。]
占い師…――
霊能者…――
守護者…――
結社…――
狂人…――
[学者は日課のフィールドワークをこなしながら、
お伽噺に出てくる言葉を、寄せて返す波に乗せるように呟く。
時折海を見つめる碧は、
どこか此処にあらずといったように見えるだろうか。]
――…人狼
[そして最後に呟かれる言葉。動きを止める足。
海を見ていた碧は、島の中心、森へと向けられる。
眼を閉じれば、残像で海の青と森の緑が混じって、
脳裏に瞬く碧の光。
海と森の中間の色を持つ眸を瞼で遮った学者の、
黒い短い髪が、湿った嵐の余波の風を受けて激しく揺れた。
しかしながら、それに頓着した様子なく。
暫くの間、考え込むようにその場に立ちつくして…――。]
[フーゴーが出かけた後も、カレースプーンを片手にラム酒を飲んでいた。
ライヒアルトがリディを残して出て行くのを眺めた後、声が聞こえたような気がして奥の客室の方へと視線を向ける。]
………ふむ。
[女性同士の語らいに割り込む気もないので。
もぐもぐとカレーを食べて、小首を傾げて。とりあえず、リッキーにラム酒のお代わりを頼んだ。]
ん、心配かけた、ごめん。
もう大丈夫だから。
[安堵を浮かべるクロエの肩を軽く叩く。]
……クロエのせいじゃないと思う。
カヤはしたいことしかしないと思うし。
[聞こえた言葉の詳細は解らないけど、いろんなことを気にする性質なのは知ってるから、ぽんぽんと肩を叩いておいた。]
人狼がどうとかって話しのせいもあるかもしれないし。
[不機嫌なコエを聞いたのなら]
[それはそれは愉しそうな表情を浮かべた]
おやおや、人間がお嫌いなのかな?
[或いは彼の親族にあたる人物のみの話か]
そうだよ?
ゴースト、と呼んだのは、最初は正体不明の比喩だったけれど。
[名前については肯定し、由来についても、また]
まぁね。貴族なんて、常にそんなモノだよ。
僕がこんな格好をしているのだって、ねぇ?
身内に殺されないためだしね。
[男の身形を許されるようになった今でもこの侭なのは]
[慣れてしまったからか]
[これまでの事に対する抵抗のつもりなのか]
でも、僕は人間が好きだよ?
[さらり告げる口振りは真剣なものに捉えられるか否か]
僕も彼女…ヘルムートもね。
意識を共有しているのだから、当然ではあるけれど。
[饒舌に語る様子に、僅かばかり首を傾けて]
[ああ、それでもと言葉を続ける]
自分が可愛いのも当然とは思ってるけれどね?
[ささやかな笑み声に、不思議そうな表情を浮かべ]
[その後で、肩を竦めた]
別段バラしたことに後悔はないさ。
君が裏切るかもしれないスリルも生まれたしね?
[愉しい事を望むのだとコエが告げ]
[意外な言葉を聞いたとばかり]
――……。
それならば、ヒースクリフとでも呼ぼうか。
[その名に篭めた意味を語ることは無い]
[片割れの零す結論には、短い同意を示して]
[ぽんぽん、と肩を叩かれ、また、小さく息を吐いた。
ほんの少し下がった眉は、多少なりとも気が緩んだ事を示して]
ん……ウチが気にしちゃうと、カヤも余計に気にしちゃう、かなぁ。
それだと、よくないよね、うん。
[ゲルダに答える、というよりは、自分自身に言い聞かせるように、言葉を紡ぐ]
人狼……かぁ。
そだね。
調子悪い時に、あんな話、いきなり聞かされたら……おかしくもなる、よね。
[アーベルの感想をきいたのなら、きゃっきゃとはしゃぎ]
やぁん、そういうことはきちんと言って。
もぅいっかい。目を見て言ってぇ?
[ハイテンションのまま、おねだりをしつつ。
食事にありつき、小休止]
それにしても、覚悟を決めたとして…何したらいいのかしら?
[とんとん、とひとさしゆびで机をたたく]
うん、きっと気にすると思う。
だから無茶したことだけ叱ってやったらいいんじゃないかな。
[うんうんと頷き。
クロエこそ大丈夫かと言うような視線を向ける。]
嘘だって思いたいのに、なんか皆信じてるし……
おっちゃんも、なんかみょうに真剣だったし……
やだねえ……
[眉をしかめて呟いた。]
─フーゴーの宿屋─
いや…俺は。
…その、すまない。
[自分の事を買い被っている様子のルーミィに、何といえば良いか逡巡するも、調子が狂う、と言われれば申し訳なく思い謝る。
ライが出ていくのを見れば、視線を向けて気をつけろとだけ伝え。
フーゴーが営業時間中に席を外すのは珍しいと思いながら、そのまま見送った。]
ヒースクリフ…――ですか。
[このままゴーストと呼ぶのかと思っていた相手に、
セザーリオが新たな名の提案をすれば、
小説家らしいな、と念話には乗せず思う。]
復讐したい相手でも居られるのでしょうか。
[きちんと把握したわけでないが、
ヒースクリフと呼ばれた相手の事情をその名に思うか。
深く尋ねるでもない言葉を紡ぎ、復讐という言葉に、
膝より降ろした少女の存在を、刹那思い出した。
そして、思い出した刹那の間。
1mmほど、眉が中央に寄るのだった。]
[一服を終え。
部屋の隅に置かれた箱に近付く。
長らく――ここに来てからは一度も――開けられることの無かった箱の、錆び付いた止め金を外し、蓋を開く。
中に入っていたのは――]
……二度と使わねぇと思ってたんだが。
[――黒い鉄の塊]
人狼とやらに通用するかは分からんが。
[両手に掛かる重みは、忘れていた感触を思い起こさせ]
……そう易々と、ヤられてたまるかってんだ。
[懐に忍ばせる刹那、目にはかつてのような暗い光が灯る]
ん、そだね。
そのためにも、早く身体、治してもらわんと。
[頷くゲルダの言葉に、明るめの声を上げる。
大丈夫か、と。問うような視線には、少しだけ、首を傾げた]
ウチは、大丈夫、だよ?
このくらいで、どうにかなるほど、ヤワくないモン。
[笑いながらの言葉は、明らかな虚勢含み。
他者ならまだしも、付き合いの長い相手を誤魔化せるほどではなく]
ん……旦那は特に、そうだね。あんなに真剣なのって、あんまり見ない気がする。
……ホントに……なんかの間違いなら、いいん、だけど。
―宿屋―
だって、なぁ。
[背中に投げられた従妹の声も聞こえてはいたが反応は見せず。
酒場に戻ってくるとウトウトしているらしいツィンを膝に抱いた]
認識しておかないと…。
ああ、ごめん。
[苦い溜息。何かを振り払うように首を振る。
膝も揺れたか、にゃぅとの抗議に小さく笑って謝った]
えっ、あ。
そういうルーミィさんは、可愛い。
[ハイテンションなおねだりにも応えようとはした。
視線がちょっと揺れ気味だったのはご愛嬌だと思ってもらえば]
[リッキーがフーゴーの代わりにカウンターに入るのを見ると、ゲルダに今誰もついていないことに気づく。
それにカヤについているだろうクロエのことも気に係り。]
リッキー、簡単な食事と湯冷ましを用意してもらえるか。
あぁ、食事の皿は二つに分けてもらえるか。
[言外に、クロエとゲルダの食事だということを伝えると、リッキーは承知して食べやすい大きさのサンドイッチをいくつかとその取り皿、湯冷ましの入った水差しの乗ったトレイを渡してくれ。
それを持ったままダーヴィッドの方を向き声をかける。]
すまない。俺は、しばらくここを離れないつもりだ。
あんたは、好きに戻ってくれ。
[それだけ言うと、まずカヤの部屋をノックするが返事はなく。
クロエは寝ているのだろうか、と思うが覗くわけにもいかないのでひとまずゲルダの部屋へと向かい。]
…ゲルダ、起きているか?
[ノックと共に、まだ臥せっていることも考え控えめに声をかけた。]
うんうん、そうだよね。
[明るい声を上げる相手を、それでも心配そうに見やり。
虚勢をはるその頭を軽く叩いておいた。]
倒れたあたしがいうことじゃないけど、倒れてからじゃ遅いんだよ。
きっと何かの間違いだよ。村の人がそんな化け物のはずないし。
[安心させるようににこりと笑む。]
[先ほどまでいた部屋をノックする人の姿を見れば、軽く瞬いた。]
あ、ヴィリー兄。
[通路で立ち話をしていた。
クロエの側を離れてヴィリーのほうへと駆け寄り。]
心配かけてごめん。
[ノックをした部屋からは返事がなく。
代わりに思わぬ方からゲルダの声が聞こえ、駆け寄る足音にそちらを向けばその先にクロエの姿もあって。
ゲルダから謝られると、自分も表情を翳らせて]
…いや。俺も、気にしてやれなかった。
すまなかった。
……もう、いいのか?
[そう言うと、空いている手でゲルダの髪をくしゃりと撫でて]
腹、減ってないか。
クロエの分も、持ってきた。
[心配そうな視線と、軽く頭を叩きながらの言葉に浮かんだのは、微妙な表情]
……でも。
大丈夫だモン……。
[ここまで来ると、既に意地の領域やも知れず。
向けられた笑みには、だよね、と呟きながら頷いて]
あ、ヴィリ兄さん。
……カヤなら、大丈夫だよ。
[ゲルダがそちらへ駆け寄るのを見やりつつ、こんな言葉を投げかけた]
[ヴィリーから、謝られるとはおもっていなかったので、思わずきょとりと瞬いて。
ついで、苦笑とともに、ぱたぱた手をふった]
やぁねぇ、ヴィリーさんがあやまることじゃないのよーぅ。
[気おされているということもあるのかもしれないが、口数すくないようすに、わずか好感を抱きつつ。
他の場所へ料理を持っていくのを見送った]
[ふるふると首を振り。]
ヴィリー兄のせいじゃないよ。
うん、もう大丈夫。心配かけてごめんね、ありがと。
[髪を撫でられてくすぐったそうに笑みを浮かべる。
食事と聞いてクロエを振り返り。]
クロエ、大丈夫だとしてもご飯は食べよー。
[おいでおいでと手招いてみた。]
―教会―
[梯子のある部屋には元通り鍵を掛けて、廊下を歩く。
と、小さな足音がした]
なんだ、キャルか。
まだ起きるにゃ早いぜ?
[孤児の中では一番年長の、とはいえ10にも満たない年齢の少女は、不安そうな目で男を見上げる]
怖い夢でも見たか。
……さっきの団員の兄ちゃんに、なんか言われたか?
[いつもと違い、距離を縮めようとして来ない少女。
問い掛けには沈黙だけが返った]
[男は一つ息を吐いて]
……よぉし。
なら、ちっと散歩にでも行こうか。
[口にしたのは些か急な提案]
どうせ眠れねぇんだろ?
……あぁ、他の奴には内緒だ。
[人差し指を口許に、ニヤリと笑い。
ぽかんとしている少女の手を掴んで、教会の外へ]
[クロエからカヤのことを言われれば、安堵して少し表情が和らいで]
そう、か。
クロエ、お前も腹、減ってないか。
カヤが起きた時、飲ませるのも、持ってきた。
[そう言うと湯冷ましの入った水差しを目線で示して]
ふえ……ご飯?
[ゲルダと、ヴィリーの言葉。
そう言えば、ここに来たときにピザを少し齧っただけで、何も食べていなかった、と。
そこでようやく、思い至った]
ん……食べとかないと、やっぱり、まずい、よね。
[あまり食欲がない、というのは、言ったら怖いだろうな、などと思いつつ。
こくり、と一つ頷いた]
───宿屋───
んー?
分かった。
[ライヒアルトに降りてくれと促されると素直に降りて、ライヒアルトの続きを聞くために振り返る]
好きに?
んー、じゃあどうしよっかな。
[考え込んでいる間に、ライヒアルトの姿は宿屋から出て行っていた。
少女は気にも留めずに、頭を捻らせ続ける]
家に帰ってもやることないしな。
人の多いところ苦手だし。
……森にでも遊びに行こうかな。
[結論が出ると行動は早い。
少女は、宿屋から飛び出すように森の方へと向かっていった]
[おねだりに律儀にこたえるアーベルににっこりと。
視線がゆれているのに気付かなかったのは、向こうにとっては不幸中のさいわいといったところか]
あ、でも、このねこちゃんも可愛いわねっ。
ながぐつ作って履かせたいわぁん。
[ひざを折って覗きこみつつ、手をのばすことはしない]
/*
時間軸進むかと思ってたらそうでもなかったみたいなんで、
子供使って無理矢理外出。
ちなみに
キャル=キャロライナ(議事)を小さくしたイメージ
リオ=マリオン(黒い森)
だったり。
[ゲルダから大丈夫だと言われると、そうか、とだけ呟き。
表情や声からは安心した様子が読み取れるだろう。
クロエの様子には、やはり彼女もショックを受けているのだろうと思い。]
とりあえず一口だけでも、食え。
それでも、無理そうなら。
せめて、あったかいもんでも、飲むと良い。
何か飲みたいなら、もらってくる。
― 浜辺→教会の方角へ ―
[いつの間にか、陽は暮れていて、潮風が吹きすさぶ。]
…―――。
[風によって芯まで冷えた黒髪を、梳く指先。
くるりと踵を返し、サクサクと音を立てて歩く先。
教会の前に人影を見つけて、微かに目を細めた。]
こんばんは、ウェンデルさん。
……そちらは、キャルさんでしたか。
[どこかに出かけるのだろうか?と、
言葉にはせずに、問いかけるような眼差しを神父見習へと送った。]
ごめん、親方!寝過ごした…ってんあ。
ここ、どこだろ?
[どこかで見たような、それでいて見覚えの無い天井、眠っていたのは見知らぬ寝床。場所の確認と記憶を呼び戻す為に軽く首を振ったが、鈍い頭痛が戻ってくるのみ。]
ああ、そっか。あのまま寝込んじゃったのかな。私。誰が運んでくれたんだろ…?
[記憶をぎゅるぎゅると遡ると、ギュンターの顔が浮かび、その口から発せられた言葉が甦る]
あー、ほんとヤな夢見ちゃったなあ。身体弱るとヤな夢見るってのはほんとだね。どうにも。
ただ単に、嵐からの連想かもしれないよ?
[それだけならば、エレンやネリーと]
[ヴァイオラの時と同じように女性名で呼んだ可能性もあるが]
――……。
[ふっと、掠める様な笑み]
[ヴァイオラが他者に興味を抱いたかの行為が嬉しかったからか]
[念だからこそ伝わる僅かの差異]
[意識を、ヴァイオラへと向けながら]
どうかしたかな?
なんか飲むだけでも、したほうが良いよ。
[クロエの様子に僅かに苦笑しながら告げて。
ヴィリーが安心したのが解ればにこりと笑みを浮かべる。]
ん、じゃあカヤの部屋に行く?
あたしは酒場のほうにもどっとこうか?
[どっちがいいだろうと首をかしげた。]
[重ねられるヴィリーの言葉に、視線が泳いだ]
ん……その方が、いい、よね、やっぱり。
[食べたくない、と明言はしないものの、遠回しに肯定して]
……あったかいミルクかなんかあると、嬉しいんだけど。
まずはこっち、何とかしないと、さ。
[言いつつ、視線を落とすのは持ったままの水桶]
───森───
〜♪
[鼻歌を歌いながら、少女は楽しげに歩いている。
昨晩の嵐の影響で、森の木々が倒壊しているものも多いが、あまり気にした様子も無い。
以前に森に入ったときは夜半すぎだったので、森の中はかなり闇が包んではいたが、現在の時刻ではそこまで暗くも無く、まだ歩きやすいほうだろう。
それでも、普通の人間が明かりも持たずに入るには多少躊躇するだろうが]
すっすめー すっすめー ものども〜♪
[何やら陽気に歌まで歌いだした]
あっ、そうだわ。
ベルちゃんにききたいんだけど…。
[あつまったひとびとのなかには、知らないかおもあって]
あのとき、ベルちゃんのとなりに居たおんなのこ。
名前、ゲルダちゃんであってるのよね?
それともうひとり、運ばれたこいたじゃなーい?
あの子の名前もきいていいかしらん?
[教会を出てすぐ、声が掛かった]
ん。
……あぁ、学者先生か。
[男は言い、傍らの少女は小さく頭を下げた後、じぃっとライヒアルトを見上げている。
なんとなく物珍しげに見えるかも知れない]
そう、キャル。
なんか眠れねぇみたいなんで、散歩にな。
[そう答えて少女の頭に手をやった。
しかし問い掛ける視線をきちんと受け止めての答えだったかは謎である]
先生はなにしてんだ、んなトコで?
[それから男もまた問いを返す]
嗚呼、そちらの連想もありましたか。
[同胞の応えに、頷くような声音で返す。
しかしながら、次の笑みのような伝播と共に向けられる問いには、
微かに首を傾げる。
他人の情緒の動きに頓着のない学者は、
自身のそれもあまり理解してるとは言い難い。]
…――何がですか?
[故に、そのまま問いかけを返すことになる。]
[首を傾げるゲルダに、自分も同じように(といっても少しだけだが)首を傾げ]
まだ、寝ているなら。
あまり大勢は、邪魔になる、だろうな。
[そう言っているところにクロエからミルクが欲しいといわれれば、頷いて]
なら、クロエの分と、水差しだけ持って行こう。
お前も、カヤの様子だけでも、見ていくか?
[そう言うとゲルダの方を見て]
…あらぁん?
さっきまで、リィちゃん、ここにいたわよね?
[ふいに視線をめぐらして、その存在がかけているのに気付く]
アル先輩とは別行動のようだったし…。
ちょっとさがしてきたほうがいいのかしら?
[ひざを折った姿勢からたちあがり、窓ごしに宿屋のそとへと顔を出す]
―宿屋・酒場―
長靴って。確かにツィンは賢いけど。
[御伽噺のことを考えていたからだろうか。
別の絵本のことが思い出されてヘルムートに笑う]
…そうですよ。刺繍工のゲルダ。
見ての通りの腕前です。
熱出したのはカヤ。船大工の娘さん。
本人も修繕程度ならできるんですけどね。
[上機嫌で笑顔のままで、ずんずんと散歩。
その足取りは、まるで自分の家の庭を歩くようでもあった。
道という道はそこまで整備されてもおらず、ほぼ獣道のような道ばかりだが、やはり気にした様子も無い]
───。
[だが。
しばらく歩き続け、「その場所」に近づいてい来ると、その心臓が高鳴った]
……。
[先程までの楽しそうな表情はなりを潜め、不安そうな表情に置き換わる]
― 教会前 ―
キャルさんも、こんばんは。
[ウェンデルの応えと、少女のお辞儀に、
律儀に、少女に向けてもう一度挨拶を。
少女の物珍しげな視線には、気にした様子を見せない。
――…そんな視線には慣れているし、
そもそも、いつも気にも止めていない。]
私は、海の様子を見ていましたら、このような時間に。
…――散歩ですか。
[やはり短すぎて、会話としては成立し難い言葉を連ねて、
首を傾げる。]
大丈夫ですか?
[容疑者なのにこの時間に出歩いて大丈夫か?と問いたいらしいが、一人で飄々と出歩いてる学者が云えた口ではないかもしれない。]
[ヴィリーの提案に暫し考え。]
ん、でも……気になるけど、やめとく。
あんまりいっぱい押しかけたらしんどいだろうし。
[ふるふると首を振って遠慮した。]
[───やがて、少女はその場所へと辿り着いた]
……。
[森の中で空けた一つの場所。
広さ的には10mの円ぐらいの大きさだろうか。
自然に出来た場所ではなく、切り株などがちらほら見えるところから、人為的に出来た空間であることがうかがい知れた]
……。
[少女は立ち尽くす。
その瞳は、中央にある一際大きな切り株へと向けられたまま]
[遠慮している様子のゲルダに、ほんの少しだけ考えて]
起きたばかりに、物を持たせるのは悪い気もするが。
お前が、これをもっていってくれないか。
…俺が行くより、お前とクロエの方が、カヤは安心するだろう。
[そう言って、水差しとサンドイッチの乗ったトレイをゲルダに渡し。]
ミルクをもらってくる。
あとは、スープか何か、腹の温まるものがあれば、それももらってこよう。
[そう言うと酒場の方へ戻っていって]
[苦笑しながらのゲルダの言葉には、うん、と頷いて]
気ぃ使ってくれて、ありがと、ヴィリ兄さん。
んじゃ、とりあえず、行こか。
ここで突っ立っててもなんだし、ね。
[水桶を持つ手に力を入れ直し、カヤの部屋へと歩き出す]
んー、多分ここは、おっちゃんの宿の部屋なんだよね。部屋には泊まった事ないけど、確か天井こんなのだったし。うん。
[とりあえず起き上がってはみたものの、まだ足元は軽くふらついて。運んでくれた人の善意を無駄にするのも悪いと思い、ベッドから身体を起こすだけにする。それと同時に軽く腹の虫が無く]
あー…そいやクロエにちゃんとゴメン言わないとな。
[真に謝るべきなのは、其れを思い出した切欠が焼き菓子だった事のはずなのだが、彼女はそこには頭を持っていかない事にした。]
[───……なんでだろう]
[なんだかすっごく悲しい]
[なんだかすっごく寂しい]
[なんだかすっごく腹が立つ]
[なんだかすっごく苦しい]
[何も思い出せないのに、なんで?……───]
さぁ?本当に、そうなのかは解らないよ?
[口振りはどこまでもはぐらかすようで]
[けれど、それも大して気に留められないだろうとは思いつつ]
何が、と、問い返されるとは思わなかった。
そんな所も「らしい」と言うべきなのかな。
[変わっていない、というのは、先程伝えたばかりでもあるが]
貴方が、何も感じていないのなら、それで良いよ。
[トレイを渡されて交互にヴィリーとトレイをみやり。
兄さんは気ぃつかいだなあと僅かに笑んだ。]
ありがと、ヴィリー兄。
それじゃ、いってくるね。
[しっかりとトレイをもって、クロエに促されれば小さく頷き。
カヤが寝ている部屋へとはいっていった。]
[ゲルダと一緒にカヤのいる部屋まで戻り、最初に目に入ったのは、起き上がった姿]
カヤ!
起きて、大丈夫なん!?
[つい、慌てたような声をあげ、ぱたぱたと、そちらへ駆け寄る]
……っ。
[いつしか、少女の双眸からは溢れんばかりの涙が流れていた。
何があったのか何も分からないのに、ひどく胸が苦しい。
心が痛い]
[辛い。
辛い。
辛い]
……ムカつく!
[涙を流しながら、何も分からないまま、少女はうつむきながら叫んだ]
―教会―
[少女は何度か会っている筈なのだが、ライヒアルトに対してはいつもこうだった。
改めての挨拶に、少女はいつもよりは小さな声で「こんばんは」と返す]
ハハ、そうかい。
相変わらずだな、先生は。
[海の話には苦笑めいた言葉を]
大丈夫って……あぁ。
まぁ、大丈夫だろ。
俺は慣れてっし、コイツ1人の安全くらいどうにかするさ。
[自分が心配されているとは思わない為に、微妙に取り違えた返答をした]
[駆け寄るクロエと対照的に、手にしたトレイの中身を零さないようにと、サイドテーブルのほうへと置きに行く。]
カヤ、大丈夫?
水飲む?
[水差しから、コップに水をついで差し出してみた。]
[クロエから礼を言われれば、気にするな、と言って肩を軽く叩き。
そして酒場に戻れば、ダーヴィッドの前のグラスが増えていることに気づいて]
…あまり、飲みすぎない方が良い。
意外に、まわるぞ。
[それだけ言って、リッキーにホットミルクを頼み。]
あぁ、あと。
何か、腹が温まるものはあるか。
スープかなにかだと、助かる。
[スープは少し待ってもらえるなら、というリッキーの返事に、じゃあミルクだけ先にもらえるか、と頼み。]
…ミルクは、3人分頼めるか。
[カヤとゲルダも飲むかもしれないと思い。]
ああ。
さっき出て行きましたね。
[ヘルムートが立ち上がるのを見て目を瞬く。
喋っているのまで気にかけてはいなかったので、てっきりライヒアルトを追いかけたのだと思い込んでいた]
迷子になられても困るといえば困るかな。
でも追いかけたら逃げられそうな気もする…。
[クロエの事を考えた時にちょうどクロエがゲルダと共に入ってきたので驚いて]
うわぅっ!ご、ごめんなさい!
[謝ろうと思っていたごめんなさい、と、慌てた声に怒られた気がしてのごめんなさいが重なって。口から出たのはそんな言葉で、それに併せて布団に潜り込む]
むぅ。そのこ、ツィンって、言うのね?
かわいくて賢いなんて強敵だわ。
[そこに対抗意識をもって、どうなるというのか。
とにもかくにも、アーベルの連想について気付いたようすは無い]
ふぅん、ベルちゃんの恋人さんはゲルダちゃんっていうのねぇ。
あ、ハンカチ返してもらわないと。
[リッキーを呼び、そのありかを聞いて手にとる。
ついでにリディの行く先を聞かなかったかも、リッキーに尋ねていたり]
で、あの子がカヤちゃんね。
んー…、あだなをつけるのに悩むわ。
[この場において、まったく必要なさそうな悩みである]
…――そうですか。
[ヒースクリフの名前の由来について、
「何が」という問いに関しての応えについても、
「それで良い」という言葉に対しても、
全てをその言葉一つで片付けてしまう。
疑問への追及というのは、学者にとって必須なものではある。
男の、他人に対する関心の薄さは致命的にも思われるが、
学問的なものに関しては、追及を揺るがないが故に、
まだ学者として――人に紛れていれているのかもしれない。
そんなことすら、何も感じていない風ではあるのだけれど。]
さて、ギュンターさんの死で、
良い方向に転がると良いのですけどね。
[そして思考の流れを口に出さない学者は、
聴いている者には
酷く飛んでいるように響くだろう言の葉を囁きに乗せた。]
[布団に潜り込んだところで、ゲルダのゆっくりした声が耳に届いて]
飲む…。ありがと、ゲルダねー。
[布団から顔を少しだけ覗かせて手を伸ばす]
ん、お礼はヴィリー兄にね。
あたしは運んだだけだから。
[カヤの手にグラスを握らせながら小さく笑む。
カヤが倒れた後で、自分も倒れたことは告げないまま。]
熱は、どう?
[向けられた言葉と、潜り込む様子に、きょとり、瞬き。
取りあえず、水桶を置いて、一度深呼吸]
何で、そこで謝るかなぁ、もぉ……。
具合、良くなってるなら、いいんよ。
……良かったぁ……。
このまま、起きんかったら、どーしようかと。
[ゲルダから水を受け取る様子を見つつ。
気が抜けたのか、ベッドサイドにぺたり、と座り込んだ]
……。
[気づけば、少女はその場所に背中を向けて走り出していた。
自分は一体何者なんだろうか?
不安は募る。
なんであんな場所に長い間いたような気がしたんだろうか?
不安は募る。
「約束」はいつまで覚えていられるのだろうか?
不安は募る。
私は、ライヒアルトに思い出してもらえるのだろうか?
不安は募る。
私は、みんなに覚えていてもらえるのだろうか?
不安は募る]
……みゅうー!
[カン高い声で叫び、少女は森を抜け出して、ライヒアルトの家に戻ると、割り当てられたベッドへともぐりこんだ]
― 教会前 ―
……ウェンデルさんは、人狼の存在を信じていますか?
[ウェンデルの応えに、少し首をかしげて、
傍に子どもがいると云うのは構わない様子で尋ねる。
彼が少女の安全というのが、
容疑者として何か島民からされるかもしれないことなのか、
人狼の存在を信じていて、その存在から護るということか、
どちらか、はかりしれなかったが故に。]
[座り込んだクロエに心配そうな目を向ける。]
クロエ、そんなとこ座ってたら、身体冷えるよ。
ほら、こっち。
[手を伸ばして、クロエを椅子に座らせようとした。]
やぁん、出て行ったの気付かなかったわぁん。
だいぶ暗くなってきちゃったけど、平気かしらぁ?
ある意味こいがたきとは言えどもぉ。
[くるくるとよく働くリッキーからも、さしたる情報はえられず]
…心配だわぁ。
[ぽつんと、つぶやいて]
だれにもおいかけられないのも、おんなのことしては淋しいものよ?
そういうの、アル先輩は理解してないだろうから、なおさら。
[二人の話から大体の事情は受け取れて]
んとね。熱は、もう無いかな?ちょっとまだ頭痛くてふらつくけど。
ヴィリーが運んでくれたのか…私重いからクロエやゲルダねーじゃ無理だもんね。後でお礼いっとかないとなきゃ。
[軽口を挟んだ後で、ベッドサイドのクロエに]
んや…その、ほら。約束破っちゃったからね。
だから、ごめん。
[布団から抜け出て、ベッドの上に正座して頭を下げた]
[リッキーからお待たせしました、とミルクを渡されると、こちらこそ無理を言ってすまない、と頭を下げ。
ミルクの乗ったトレイを持って、またカヤの部屋へと向かい、ドアをノックして。]
…クロエ、ゲルダ。
ミルクだ。
[カヤが起きているとは知らない為、控えめに声をかけた。]
[ぶち猫は耳をぴくりとさせ薄目を開けた。
ヘルムートの方を見て、尻尾をぱたりと動かした]
……だからそんなんじゃない。
ただの…。
[なんと表現すればいいのか、少し悩む]
ただの…腐れ縁、です。
[悩んだ末がそれとか、酷かった。きっとそこにはユリアンも含まれる。友人という表現は素直に口から出てこない]
呼びやすい名前まで変えなくても。
[必要なさげな悩みに肩を竦めた]
─宿屋・自室─
[ヴェルトを伴ったまま裏口から一度自室と戻り。紙に何かしら文字を書き連ねると、筒状にして小さな容器へと詰める。それをヴェルトの足にある足輪の中へと入れた]
……もしもの時は頼むぜ。
直接謝れねぇのが悔やまれるが。
[言いながら机の上に大人しく立つヴェルトの頭を撫でた。またヴェルトが不安げに鳴いたが、何度か撫でることでそれに応じ。肩に乗せると自室を出て酒場へと戻った]
─宿屋・自室→酒場─
[戻った、と居る者に告げながらカウンターへと入り、ヴェルトを止まり木に降ろす。そしてラム酒の酒瓶の残りと並ぶグラスを見て呆れたように息を吐いた]
随分と飲んだな。
全部ヴィリー持ちになるのか、これは?
[視線は勿論ダーヴィッドの目の前、グラスの列]
[なんだかすごく寒い。
濡れた服を着ているわけでもないのに。
冷たい床の上で横になっているわけでもないのに。
それなのに、昨日なんかよりもずっと寒い気がする]
私は、此処にいてもいいんだよね?
みんなどっかに行ったりしないんだよね?
[言葉に出してみても、それに答えを返してくれる者はいない。
ましてや、人狼騒ぎが起こっている真っ最中のこと。
聞かれていたとしても、それに同意してくれる者は誰もいないかも知れない。それどころか、真っ先に排除されるのかも知れない]
みゅう……。
[小さく口癖を呟き、必死になって丸まっていると、やがて少女を*眠りが誘っていった*]
あ、うん……そだ、ね。
[ゲルダの言葉に、一つ頷く。
伸ばされた手を借りて、椅子に移動しよう、とした所に、カヤから頭を下げられて]
……もぅ。
いいんよ、カヤ、元気になってくれたら、それで。
お茶の約束は、また今度、ね?
そん時は、みんなで一緒に、さ。
[笑いながらこう言って、それから。
座る、というよりは、崩れるように、椅子に座り込んだ]
[カヤの言葉にそっか、と小さく頷き。]
無理しちゃダメだよ。
[カヤに言って聞かせながら、二人のやり取りには口を挟まず。
ヴィリーの声がきこえれば笑みを浮かべ。]
ありがと、ヴィリー兄。
カヤもおきてるよ。
[扉を開けて、中へと通しながら、ほら、とベッドのほうを示した。]
恋敵。
[微妙な顔で繰り返す]
気になるなら探しに行きますか。
ここは…ヴィリーさんと、ダーヴィッドさんにおまかせしておけば大丈夫みたいですし。
[リッキーと遣り取りして戻ってゆくヴィリーを見送り。
部屋の方を見る視線はどこか寂しげだった]
[部屋に入ってきたヴィリーにとっさの事に対応できない。布団の上に土下座した姿のまま顔だけをあげて]
こ、このたびはありがとうございました!
[格好も手伝ってか無駄に間違った丁寧さが発揮された]
―教会前―
[男にはそんな深いことを聞かれた自覚は無かった為に]
は?
……なんだ、急に。
[傍の少女はびくりとして、不安げに双方を見比べるが、男はそれには気付かず眉を寄せる。
子供の前だとかいうのは男もあまり気にしない性質だ]
伝承じゃまことしやかに言われてるし、妙な噂も聞いた。
見たところ自衛団も本気みてぇだ。
……が、俺ぁ実際に目にしたワケじゃねぇし、……分かんねぇな。
[返答は曖昧に終わった]
貴方のそういう寡黙なところは、好ましいね。
[与えるのは、好意的な評価]
僕には真似ができないけど。
確かにどれほど雄弁に話せども、沈黙に敵わないこともある。
[会話が飛ぶのは慣れている]
[久方振りゆえに、多少感覚が戻らないこともあるが]
悪い方向に転がっても、それはそれ、かな。
てか、クロエ大丈夫?私の看病しててうつしちゃったかな?焼き菓子は楽しみだけど、身体壊しちゃいやだよぅ。
[やはり土下座のまま椅子に座った幼馴染を覗き込む]
[ゲルダに扉を開けてもらい、中で身体を起こしているカヤの姿を見ると安心したように微かに笑み]
あぁ、カヤも起きたか。
身体の方は…
…元気そうだな。
[大丈夫か、と問おうとしてカヤからの礼の言葉に動作が止まり、若干ずれた言葉が出た。
礼を言われた事については、気にするなとだけ言い。]
ミルクを、持ってきた。
カヤとゲルダの分もあるから、飲むと良い。
[皆のやり取りをみて小さく笑い。]
あたし、酒場のほうに行っておくね。
[そんなに広くない部屋に人が沢山いるのが窮屈だろうと、ヴィリーが持ってきてくれたミルクをありがとうと受け取って、酒場のほうへと歩き出した。]
親父さんとヴェルトはおかえり。
[呆れ声に気づいて顔を戻す。
その数では負けるが、こちらの前にもグラスは複数。
物問いたげな視線を向けたがこの場で質問することはなく]
あ……ヴィリ兄さん。
何度も、ありがとね。
[ゲルダに通されてやって来たヴィリーに、軽く頭を下げ。
土下座するカヤの様子に、思わず、笑いそうになるものの]
あは……大丈夫、大丈夫。
これでも、ずっと病気知らずのクロエさん、で通ってんだから。
ちょっとそっとじゃ、壊れんよ?
[覗き込みながらの言葉に、軽い口調でこう返した]
― 教会前 ―
[思考の流れを明確にして話さないので、
学者の話が飛び飛びになるのはいつものことである。
故に、相手の反応もいつものことなので、
そこにも頓着した様子は見せない。]
…――なるほど。
私は生物学者の立場からすれば『居ないとは云えない』のですよ。
人が、学者が知っていることなど、この世界の切れ端です。
[曖昧な返事に対して、ひとつ頷いて。]
けれど、個人的には『居ると思ってます』。
私は見たことがありますから。
[見間違いでなければ……等の装飾の言葉はつかない。
まるでそこで見たと云わんばかりに、視線が一度森へ向く。]
容疑者の中に居るかどうかは分かりませんけれど。
――貴方が人狼でないなら、お気をつけて。
[やはり何に対して気をつけるのかは言葉足らずのまま、
注意を促すのだった。]
おぅ。
……そっちもだいぶ飲んでんな。
気持ちは分かるが、程々にしとけよ。
[アーベルの声にそんな言葉を返した。とりあえずは金額のことは言わないでおく]
[フーゴーが戻ったのを見て、グラス片手に「お帰りなさいませ」と会釈し。]
いえ、2杯目からは自分で払いますよ?
[と、金貨を差し出した。]
/*
ごめん。悩んだけれどメモで聞いてしまいました。
後で齟齬が出てると混乱が広がる気がして。
俺だけが勘違いとか混乱してるのなら本当にすみませんです。
で。占い先は結局どうしよう。
親父さんでもいいかなあ。COしてくれてるけど、PL視点にしてくれてるし。RPが一番持って行きやすそうなんだ。
[やっと自分の姿の可笑しさに気づいて、慌てて布団の中に戻る。ヴィリーから差し出されたミルクを手にとって一口含んでから礼と共に頭を下げた]
ありがとね。…ここに運んでくれたのもヴィリーなんだってね。今聞いた。それもありがと…。
あ、ゲルダねーもありがとね!
[部屋を出て行くゲルダに手を振って]
んー。クロエは確かに頑丈なんだけど。
でもねー。多分だけど、自分で思ってるよりは頑丈じゃないから、そこが気になるんだよね。私。
って、実際体調崩した私が言う台詞じゃないけどさ。
[再びミルクを口に含みながら、少しだけ真剣な顔でそう告げた]
[酒場に戻るというゲルダには、自分が邪魔をしてしまったか、と思いつつ解った、と頷き。]
お前も、気をつけろよ。
[言外に、起きたばかりの身体を心配して酒場に向かう背中に声だけをかけた。
クロエから礼を言われれば、気にするな、と言い]
スープは、少し時間がかかるそうだ。
二人とも、これで腹を落ち着けて、休んだら。
酒場の方に戻ってこい。
俺も、もう戻る。
[やはり、自分のようなでかい図体の男がいては落ち着いて休めないだろうと思いそう告げて。
無理はするなよ、と声を残してカヤの部屋を後にした。]
[カヤから運んでくれてありがとうといわれれば、少しだけ表情を強張らせて]
…いや。
俺が、朝気づいてやれば、もっと早く休めたろうに。
すまなかった。
ゆっくり、休め。
[それだけ言うと、酒場へ戻った]
そうかい、そんじゃおめぇさんの分で勘定しとくぜ。
[ダーヴィッドの言葉に別でメモをとる。差し出された金貨にはやや驚きを乗せて片眉を上げたが、ひとまず受け取る。釣りが出そうなら後で渡せば良いとの判断だった]
[猫がこちらをみたとしても、やっぱり手は出さないまま。
アーベルが悩むのをふしぎそうにみていたが]
腐れ縁…?
いやぁんっ、あたくしったらかんちがいしてたのねぇ?
ってことは…もしかして、ベルちゃん…フリー?
[焦げ茶のひとみが、獲物をねらうようなかがやきを帯びた。
なまえを変えるのは癖なのだとみじかくいいおきはしたが]
雄弁は銀、沈黙は金…――でしたかね。
[自分のはそんな大したものではないと、念話に溜息が混じる。]
貴方は、愉しければ良いというところがありますね。
[ギュンターを今宵喰らうという言葉に対しての応えに、
前々から思っていたことを少し零す。]
それで、今宵はどちらが狩りにでますか?
昨日は私が美味しい時を頂きましたし…――。
[殺したてが一番美味ではあるから。
どうするか?と、美食であろうセザーリオに問いかけた。]
/中/
予想はしていたが、やはり人狼に見られたか。
だから、そっけなかったのかな。
一応、実際は違うんだけど、見たことあるって確定された以上そうしたほうが良いんだろうか。んー、こっちとしてはあまり動物を確定させるつもりなかったんで、どうにでも取れるようにはしようか。
けど、こう思われているってことは、ライヒアルトは人狼じゃないことがほぼ確定ですね。
良かった。これで心置きなく守れる。
うん、ありがと。
[カヤとヴィリー二人に笑みを向けてひらりと手を振り。
のんびりと酒場に戻る。
凄い数のグラスを前に列べている人や、ドレス姿の人に喧嘩友達を見つけて、人の少なさに他の人は帰ったのかと一人頷いた。
丁度戻ってきた時にヘルムートがアーベルを狙う発言をしていたので軽く瞬き。]
アーベルの恋人に立候補する奇特な人がいるなんて……
[驚いてヘルムートをまじまじと見れば、何か違和感を感じて首をひねる。]
……ああ。
俺もちゃんと払うから。
[ダーヴィッドが金貨を出すのを見れば肩を竦め、色々と誤魔化すようにフーゴーに答えた。その場で払いもしないのだが]
[ミルクのカップを両手で持ち、一口口に含んで、ほっと息を吐く]
ああ、ゲルダ、また後でね。
ヴィリ兄さんも、ありがと。
[部屋を離れる二人に声をかけ。
それから、カヤの言葉に、困ったように眉を下げる]
そんなに、ひ弱くないつもりなんだけどなぁ……。
今だって、そんなに無理してはいないんよ?
まったく……みんな揃って、過保護すぎー。
―教会前―
そうか。
学者のコトはよく知らんが、そういうモンな……
……あ?
[『学者』としての説には、半ば戸惑いながらも頷き。
しかしあまりにさらりとした言葉を聞き逃しかけて、一つ瞬いて]
――見た、って?
先生。タチの悪ぃ冗談なら御免だが。
[半ば睨むような目で、学者を見た。
後の忠告は耳に入っていない様子で]
そりゃ、何時のコトだ。
此処の森でか?
……何故ソレを、人狼と言い切れる。
[質問は矢継ぎ早に飛ぶ]
…特定の相手は定めちゃいませんが。
[輝き始めた焦げ茶色を向けられ、頬が引き攣りかけた]
まて。それはちょっと待て!
[ゲルダの声に慌てて立ち上がろう、として、膝の上のツィンに気がつき動きを止める。上半身だけを捻ってゲルダに振り向いた]
しかも奇特ってのはなんだ!
おぅゲルダ、大丈夫か?
[起きて来たゲルダに気付きそう声をかけて。恋人立候補の話に関しては苦笑を漏らしておいた]
しばらくはツケにしといてやるよ。
どうせおめぇ、泊まる分しか持ち合わせがねぇんだろ。
[誤魔化すようなアーベルの言葉にはそんな言葉を返した]
だって、いまでもアル先輩ってステキなんだものぉ。
ヴィリーさんもだけど、寡黙なおとこって、ぐっときちゃぁう。
[微妙な顔のアーベルを前に、きゃっきゃとはしゃいでいる]
そうねぇ…でも、そういうのは王子様の役目よねぇ。
あたくしがやるべきじゃないような…。
アル先輩に逢ったら、けしかけるくらい、かしらね?
[それでもどこか、きがかりではあるよう]
[部屋を出て行くヴィリーには再び礼を言って手を振って]
過保護とはちょっと違うかな。少なくとも私は。
最後の最後は守ってはあげられないもん。
だからね。そうならないように心配すんの。
とってもとっても大事だからね。
[言い切ってから、恥ずかしくなって布団に再び潜り込む]
私は、もう大丈夫だからさ。
クロエも少し休みなよ。おばさんの事や、お店の事だってやらなきゃなんだから。
[ぐるぐると酒精が回っている。
気分的に酔えなくても杯を重ねれば当然の結果だろう]
あー。そうしてもらえるなら、嬉しい。
[フーゴーの言葉に小さく頷いた。
懐の中身と相談しようと思ったが、頭が回らない]
測量士 アーベルは、宿屋主人 フーゴー を能力(占う)の対象に選びました。
あ、おっちゃん。
うん、ありがと、もう大丈夫。
[アーベルの声を聞きながらも、フーゴーに先ずこくりと頷きを返す。
あとで部屋代払うね、とつげてから、必死なアーベルへと視線を戻した。]
え、何?
だってそこの人がアーベルの恋人に立候補したんでしょう?
奇特っていうのは言行や心がけなどがすぐれていて、褒めるに値するさま。又は 非常に珍しく、不思議なさま。
だからものすごく珍しくて、アーベルの恋人になろうなんて心の広い人なんだなあってことよ。
[わかった?と訊ねるようにアーベルを見た。]
― 教会前 ―
[相手の矢継ぎ早の質問に、ハタハタっと瞼が数度瞬く。]
…――私が見たのは、私が子どもの時分ですから。
今でもその人狼が生きてるかは、分かりません。
[しかしながら、答える口調もペースも常と同じ。]
まぁ、私が白昼夢を見ていたというなら
違うかもしれませんけれど。
[微かに首を傾げて]
その出来事があったから、生物学者になろうと思ったのですよ。
[相手の質問に果たして合ってる応えだったろうか。
感情の窺い知ることの難しい無表情で言葉を連ねた。]
あ、おじさま、おかえりなさぁい。
[ドレスに戻った格好で出迎えをば。
それとともに逆の方向からこえがきこえ、噂をすればとおもったり]
えぇ、ベルちゃんはなかなかステキだと思うわよぉ?
[じろじろ見られても、いつものことなのでどこ吹くかぜ。
話すこえの低さに気付かれることはままあるが]
ゲルダちゃんは、そうは思わないのぉ?
狂人?
[問うて、すぐに御伽話のそれであると理解して。
いかにも気に入らない、とばかりに]
んなもん、皆どっかイカレちまってるだろ。
[セザーリオの問いには暫く黙し]
…さあ、もう興味もないね。
[投げやりに呟く]
[続く声には]
…あんたも相当イカレてんな?
[愉しむような相手に、思わずにやりと。
それでも名を与えられれば、すっと笑いを引いて]
ああ、心得た。
なぁに、おめぇは常連だしちゃんと払ってくれるのが分かってる。
そんくれぇはしてやるよ。
[提案に頷くアーベルにからりと笑いかけて]
ああ、部屋代は気にすんな。
緊急時のまで金取るほど守銭奴じゃねぇからな。
[ゲルダにはひらひらと手を振って支払いを拒否した]
……カヤ。
[言い切られた言葉。
瞬く仕種に困惑が過ぎったのは、果たして気づかれたか、否か]
……ありがと。
嬉しい、よ。
[それから、小声で紡いだのは、辛うじて届くか否か、という小さな言葉]
……ほんとに、大丈夫?
なら、ちょっと休んでくるわ。
アーベルにも、そう言われたし、ね。
[言いながら、ゆっくりと立ち上がる。多少ふらつくのに、まずいかな、と内心では思いつつ]
[クロエとカヤの言葉は、背で受けてそのまま酒場へと戻り。
カウンターに戻っているフーゴーの姿を見れば軽く手をあげて挨拶の代わりとし。
先程戻って来た時よりも更に人が減っているのを見れば、皆帰っていったか、とだけ考えた。]
…それはそれは。
それなら、探すのに苦労するようなら手伝うってことで。
[グッときちゃう云々は他人事だと受け流して。
リディ関係に答えた時までは酔いも見えなかったのだが]
告白されたわけじゃねぇっ!
それに誰が言葉の意味を聞いたっ!?
[頬が赤い。酒精か、頭に上った血か]
勝手に話を進めるなっ!!
[ヘルムートの声が妙に低い気がしてじーっと見やる。
なんとなく予想がついても、人の趣味をどうこう言うつもりはなくて軽く肩をすくめるだけに留めた。]
アーベルは喧嘩友達だから、素敵、といわれてすんなり頷くのはどうも違う気がして……
[同意を求められてうーん、とうなった。]
[ヴィリーが戻って来ると応じるように軽く右手を上げて]
様子見に行って来たのか?
どうだったよ、連中。
ゲルダはこの通りのようだが。
[いつものようにアーベルと言い合い始めたゲルダを親指で指し示し。嘆息混じりでヴィリーに訊ねた]
[溜息まじりの響きに、嬉しそうに哂う]
[ヴァイオラの感情が多少でも揺れるのが嬉しいのだろう]
僕は愉しい事が好き。
ヘルムートはうつくしいモノがすき。
その評価は間違っていないよ、ヴァイオラ。
[秘めやかな相談事]
[さて、どうしたものかと、首を傾ける]
順番としては、僕かな。
あまり美味しそうには見えないし…そのぶん、愉しませてもらおうか。
[追い詰めて、甚振って、それから]
[――……それから]
あぁ、おっさん。
今日の分、払っておく。
[ゲルダの部屋代やダーヴィッドの飲んだ分も合わせた分をカウンターに置き。
他にも頼んだスープ代やこの後飲むつもりの酒代も入っているか、少し多めに支払うつもりで。]
[軽く息が上がっている。
怒鳴り声に近くなって、ぶち猫もパチリと目を開けた。
にゃぁっと抗議して膝の上から飛び降り、オニオオハシの止まり木の方へと逃げていった]
[アーベルの怒鳴り声にわざとらしく耳をふさいでみせる。]
そんなに怒鳴んなくても聞こえるってー。
ってさっきの告白じゃなかったんだ……誰って、アーベルが奇特ってなにっていうから。
[顔を赤くして怒る様子にやれやれと肩をすくめて。]
そんなに照れなくていいのに。
[真顔でからかってみた。]
ん。大丈夫だからね。
色々ありがと。クロエ。ゆっくり休んで。
[そう言ってクロエに手を振った。ほんの少しのふらつきを見逃さず。けれど、本人が一番わかっているだろうから指摘は**せずに。]
[アーベルとゲルダがいつも通りの様子を見せると、微笑ましそうに微かな笑みを浮かべてそれを見。
ふと、その側にいるドレス姿のルーミィを見止めるとわざわざ着替えてきたのか、と内心で呟き。
フーゴーからカヤ達の様子を聞かれれば、ひとまずは大丈夫そうだ、と返事をして]
ただ、もうしばらく、休んだ方がよさそうだ。
クロエも、少し休ませた方が、良い。
―教会前―
……あぁ、なんだ。
[返ってきた答えに、視線の険しさは消え、深く息を吐いた]
自信あんのかと思ったら、結構曖昧な話なんだな。
しかも子供の頃の話じゃ、尚更だ。
[表情の乏しい顔を見つめ返す。
次の言葉は軽く頷くに止め]
まぁ、なんだ。
ついでに聞くが、そっからどうやって逃げ切れたんだ?
人を喰う化けモンって奴が、そう易々と見逃すたぁ思えんが。
[続けての質問は、幾分調子の軽いものだった]
んふふふ、そう。そうなのね。
[にやにやにまにま。
アーベルの相手がいないことを得て、うれしそうである。
そのわりに、ゲルダに対して反応がいいのを探るようなまなざし]
ゲルダちゃんが、いいこなのは良くわかったわ。
[褒められたとすなおに受けとり、にっこりと。
返ってきたハンカチをとりだして]
これも、かわいいわよねぇ。
使わせてもらってるわぁん。
ん、カヤもね。
[ゆっくりと手を振り返し、部屋を出る。
廊下に、人の気配がない事を確かめると、ドアの横の壁に寄りかかって、はあ、と深く息を吐いた]
あー……なんか。
行きにくい空気?
[酒場の方から聞こえる声に、小さく呟くものの。
ここで突っ立っているのも、と思い、ゆっくりとそちらへ向けて歩いていく]
……そうですか。
[評価が間違っていないと云う言葉に返す言の葉。
その単語は、ある意味口癖なのかもしれず。
また、沈黙を頷きとし、
彼が今宵の狩りを担当とすることに是と示す。]
ヒースクリフさん、人が喰われるところを見たければ、
セザーリオさんについて行かれれば良いですよ?
[けれど思い出したように、ヒースクリフにそんな提案を向け]
嗚呼、腕の一本ほど、頂けると嬉しいのですけれど。
[腹は減っても人を丸々食べきれるわけでもなく。
人としての生活を思えば、遺体を保管できるわけでもないから、
腕の一本を強請った。]
[止まり木の傍へと逃げて来たツィンに、ヴェルトは大きな嘴を下げ見下ろす。それからアーベル達の方を見やり、呆れるように、がー、と一声鳴いた]
ほれほれ、おめぇら。
ヴェルトにまで「いい加減にしろ」って言われてんぞ。
アーベル、おめぇ酔い覚まして来い。
ゲルダも、アーベルにゃ酒入っちまってんだからあんま逆上させんな。
[言い合う二人を諌めに入る]
ん、ああ。
部屋代は要らんぞ、飯代と酒代で良い。
[多めに寄越すヴィリーにそう返しながら、渡された金額から部屋代だけを返す]
そうかい、大事ねぇなら何よりだ。
そうだな…クロエはずっとカヤのこと見てたみてぇだし、休ませるべきか。
ただでさえ、なぁ…。
[自衛団長が告げて行った言葉を思い出す。どう考えても良い報せとは言えない内容。信じられぬなら尚のこと精神に負担もかかることだろう]
/*
中発言失礼します。
更新10分を目安に襲撃情報をwikiにということなので、
どのようになっているか書いてくだされば、
wikiに反映させますよ――とご連絡なのです。
[ゆっくりゆっくり、歩いていく。
やっぱり、ふらついてはいるのだが]
うう……。
ここで、倒れて、なるかっ……!
[何となく、意地になってこんな事を呟きながら、歩みを進める。
その内、どうにか、酒場近くまでたどり着くものの]
……あ。れ?
[入り口近くで、力が抜けて、その場に座り込んでしまう]
やっば……。
[それで、最初に口走るのがそれと言うのもどうなのか]
[リディの話しは、ともかく横においておき]
告白は、たしかに「まだ」してないわねぇ。
[叫ぶアーベルをたのしそうにながめたり]
喧嘩ともだち…こいがたきにならないなら、きっといいおともだちになれるかもしれないわ。
あ、あたくしのことはルーミィって呼んでね?
[いまさらながらに自己紹介]
― 教会前 ―
さぁ、仰る通り、昔の話ですから。
[険しさの消えた相手を見る表情も、
やはり常と変らぬ無表情のままで。]
…――確か、銀の何かを持っていた気がします。
だから、お伽噺の中で、結社の人は、
身の証明に銀で身体を傷つけて見せたり
――というのもありましたか。
埋め込んでいるという表記のあるものもありましたね。
[質問に淡々と答えて、視線を少女に向けた。]
嗚呼、お散歩、随分引きとめてしまいました。
私は、少しフーゴーさんのところによってから、
帰ろうと思います。
[そしてマイペースに話を進めると、くるりと踵を返した。]
照れてるンでもねぇし。
そういう意味でも、ねえ…。
[怒鳴ったら頭痛もしてきた。疲れた様子で半眼になってゲルダを見る。ヘルムートのにやにや笑いには反論する元気を更に奪われたようだ]
あー。
……そうする。
[フーゴーに言われ、重たげな動きで席を立った。
そのまま自分の部屋に引き上げようとして酒場を出て]
……あのな。
[座り込んでいる従妹を発見することになる]
[アーベル達のとばっちりを受けるのを避けたツィンやヴェルトの様子に、微かに苦笑を零すもフーゴーの一喝に任せるつもりで腰を上げることはせず。
フーゴーから部屋代を返されれば、そうか、とだけ言ってそれを素直に受け取り、次いだ言葉に表情を若干翳らせて。]
…そう、だな。
俄かには、受け止め難い。
[俺も、そうだ。とだけ呟くと、リッキーから二杯目のラムを受け取って口をつけ。]
女子供まで、疑われるのは…乱暴な、話だな。
……あ。ええ、と。
や、やほー。
[物凄く、決まり悪いものを感じつつ。
取りあえず、手を振ってみた。
それしかできない、とも言うのだが。
その表情にはまずった、と思っているのがありありと浮かんで]
/*
反映、ありがとうございます。
身体にも顔にも、至る所に傷があり、なぶった様子が窺える。
ひときわ大きい傷は、喉の噛み切り跡と、腹部の爪跡。
また、片方の腕が失われている。
くらいで良いでしょうか?
やれやれ、元気なのは良いが、収拾つかねぇ程は勘弁だぜ。
[己が言に大人しく従ったアーベルを見やり、小さな嘆息。
表情を翳らせ言葉を紡ぐヴィリーには]
人狼なんざお伽噺。
そう聞かされてきたからな。
……だが人狼に女子供は関係ねぇ。
そう言うことなんだろ。
[どこか断定染みた口調。取り繕うように最後の言葉を紡ぐ]
/*
了解です。wiki編集用意しておきますね。
あ、あと、発見場所の関係があると思うので、
場所は明らかにしておいた方がいいかもです、です。
[アーベルが部屋に戻ろうと立ち上がるのを見れば、酔いは大丈夫だろうか、と思うものの。
そのまま歩いていく様子をみて無用の心配と思って手を軽く振り酒場を出ていく姿を見送った。
丁度入り口は死角となっていて見えない為何も気づかず。
手伝いを請われればすぐに行くだろうが。]
[ヘルムートに誉められて軽く首をかしげる。]
あ、気に入ってもらえたなら嬉しいです、ありがとう。
[ハンカチを見せられれば嬉しげな笑みを浮かべて。
自己紹介に軽く瞬きながら。]
ルーミィさん、よろしく。
[軽く頷いておいた。
アーベルの力ない反論に、まあそういう事にしておこうと言わんばかりに頷いてみせる。]
よかったね、恋人候補が出来て。
[それだけは素直に祝福しておこうかと言葉を重ねて。
アーベルが向かう先にクロエが座り込んでるのが見えれば僅かに心配そうな視線を向ける。]
…おっさんは、信じているんだな。
俺は……難しい。
[自衛団長の人柄や、フーゴーの性格を知っている己は、二人の言う事を信じたい、のだが。
すまない、とだけ呟くが、顔はあげられなくて。]
…疑われた以上、覚悟は、するつもり、だが。
馬鹿が。
[普段はクロエに対しこんな口をきくことはまずない。
が、酔って疲れて、気が立っていれば言葉も荒くなる]
無理しないって言ったよな?
子供でないと任せた結果がこれか?
[深い溜息を吐く]
ゲルダ、ちっと手ぇ貸してくれ。
クロエがここでダウンしてる。
[酒場の方を振り返り、女手を求め]
立てそうか?
[向き直るとクロエに手を差し出した]
そいや、そういう話もあったな。
……なるほどねぇ。
[銀の話には頷きを返す。
その様子も、先に比べれば随分と軽いもの]
あぁ、いや。気にすんな。
……すまんキャル、忘れてた。
[踵を返す相手に返事しつつ、今更のように少女に目を遣れば、先程の剣幕に驚いたのかおろおろとしている様子が目に入り、苦笑を零す。
だが忘れていたというのもどうなのか。
ともあれ、そのまま一度は見送る体勢となったのだが]
あー、おっちゃんごめん……
[おこられてしょんぼりとしながら告げる。
もうしない、と告げるもののその信憑性はかなり低い。
だけど、アーベルが手助けを求めればそちらへと向かい。]
クロエやっぱり無理してた。
大丈夫?
[アーベルの後から心配そうに覗き込んだ。]
……あぁ、そうだな。
ついでだし、俺らも行くか。
おやっさんトコで、何か飲むモンでも貰ってこよう。
[ふと思い直して、傍らの少女に言い。
少し遅れて学者の後を追う形となるか]
/*
場所も把握です、更新はいつでもできますよ〜。
っと、しまった。片方の腕って、どっちでしょうか。
細かいけれど、たぶん書いてた方がいいかも。
すみません。肩腕欲しいとか私がいったばっかりに。
測量士 アーベルは、雑貨屋 クロエ を能力(占う)の対象に選びました。
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