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そして、物語は動き出す。
目覚めたものが何処へ向かうか、それは一人一人の思うがままに。
どうやらこの中には、村人が8名、人狼が1名、囁き狂人が1名いるようだ。
『総帥』 アルトゥルが「時間を進める」を選択しました。
─中央エリア・高層ビル屋上─
[その姿はいつ、そこに現れたのか。
漆黒なる流星を束ねる者──『動かざる支配者』は、静かにそこに佇んでいた]
……我らが『遊戯』へようこそ、強き『力』を秘めし者よ。
[朗々たる声は、各所に設置されたシステムを介して、『舞台』全域へと伝えられる]
この『舞台』に集められし理由。
それは今更語るまでも無き事。
……貴公らの持つその『力』……それを、存分に振るうがいい。
最後の刻まで崩れなかった者には。
その『力』に見合う、対価を与えよう。
……良き『力』の『交差』が成される事。
期待している。
[言葉の最後の部分には、愉しげな響きが乗り。
それきり、放送は途絶えた]
……さて。
此度は如何なる『交差』が成されるか。
お前も、機会があれば動いてみるか?
……『魂喰い』。
[呟きながら、腰の剣の柄をつ、となでる。
その言葉に応えるように、唸るような音がしばし、大気を震わせた**]
/*
襲う:『総帥』アルトゥル*
(*ノノ)
小ネタはともかくとして。
ちゃんと狼が取れましたわね。
囁きはどちら様なのかしら。
/*
よし、無事に村人。
昨日はあまりの眠さに村覗くのを放棄しましたすいません。
ところでアーベルさんはヘイさんですか(何
一期しか見ておりませんが。
─中央ビル前─
[ビルの中へと入る少し前。ユーディット達の最後尾を歩いていたオクタヴィアは一度足を止め、とある場所へと鶸色を向ける]
……………。
[そこは遥か先、視認するには難しい高層ビルの屋上。その場所を見詰めてから、オクタヴィアは最大の礼を持って頭を垂れた。まるで主に傅く配下の如くに]
───この先は、わたくしめにお任せを。
[その一言の後、再び中央ビルへと向き直り、既に中へと入った彼女達を追うようにしてビルの中へと入って行った]
─ →中央ビル内─
―中央ビル内―
ココアですね。
ローザさんはどうなさいます?
[ロミに頷いてビルの中へ。
入るか入らないかの所で朗々と響く声を聞いた]
…始まるのですね。
[小さな吐息が零れ落ちた]
―中央ビル・一階―
『あはははは、兄さんの悪名はうちら内で轟きまくってたもんネェ。』
[その後の手間含めて、色々とこっち側でその後話を聞いたものではある。
聞けば聞くほど、主の方は苛立ち募らせていったわけだが、それもまぁ些細な事なのかもしれない。
鴉の笑みにはぎろと、ひと睨みして。
良く言えば自分に正直、素直。悪く言えば単純な主人の様子に、剣は楽しげに刀身を揺らした。]
『あはははは、俺らも一応嘘ツキの身分だシ?
色々知っちゃってる人とはやりたくないネェ。
ま、そんなこんなで色々含めてヨロシクね、兄ーさん。
あそーそ、ベネディの旦那の事ぁ、可愛くヴィリーって呼んであげてねー』
グリーーーズ!
[更にもう一撃、がんと拳が柄に落ち、剣はまた悲鳴をあげた。]
/*
どーせ、中バレしてるから。
自分にどんまいなんていわねえっ!
[いぢけるな]
は、さておき。
よしゃ、村人げと。
囁きは誰かいてたのか、他のおまかせさんが引いたのか。
とりあえず、改造してくれたのは獣神さんでいきますかにー。
[不意に聞こえてきた男性の声に視線を上げる。
暫しその言葉に耳を傾けていたが]
…………へえ、今のが『総統』様ねぇ。
なるほど、確かにカリスマだぁねぇ。
うちの社長に負けず劣らずですわぁ。
[そう呟いてクスクスと楽しげに笑う。]
─中央ビル・一階─
あれだけ派手になんかやるってのは、俺としちゃ珍しかったからねぇ。
[そもそも、闇に潜む稼業なのだから、当たり前だが]
は、そこはお互い様、か。
……ああ、名前については、一応な。
どーせ、そんなにしないでバレるだろーけど。
[そも、自分がデータの齟齬から気づいたわけで。
他の者も同じ結論に達するのは容易いだろう、という判断は既にあった]
って、いつもの事だけど、そんなにカッカと……。
[カッカとしない、という言葉は。
不意に響いた放送により、遮られた]
――中央ビル・入り口付近――
[ユーディットがこちらの注文を聞き届けた直後であろうか。
響く声に、放送機器によるものだと思いつつも顔を上げる]
この声……。
これが、『Schwarzes・Meteor』の……?
[機械を通してさえ伝わる、彼の言葉の心動かす強き響き。
言葉にするならカリスマという事になろうか。
いずれにしろ、"フェー"の長には決して感じる事のなかった畏怖の念を覚え、微かに身震いするのであった]
中
ヴィリーの本当のプロフィール
■名前:ベネディクト=クリングベイル(Benedikt=Klingbeil)
■年齢:20代前半
■通り名:あわせ鏡
■武装:呪われた変化剣『グリズ』
■スタイル:武具変化による近接攻撃
■特殊能力:魔法による遠・近距離攻撃(ある程度の使用後クールタイム有)
[溜息の理由は受け取った手紙から。
漆黒流星の手伝いをするようにというよりは寧ろ、総帥の興味を引けるようにとでもいうかのような書き方だった]
─中央ビル内─
[ビル内のみならず、隔離空間全てに響く『総帥』の声。口許で朱が弧を描く]
……始まると言っても、今すぐに、と言うわけではありませんわ。
今のひと時くらいはゆっくり過ごしませんこと?
[口調は変わらず穏やかなもの。『総帥』の声に反応する面々にはどのように映るか]
/*
自衛団長が自警団長になる、と同じ現象が。
何故に『総帥』で起きるかなー。
デ○ラー総統違うんだから。
[またそのネタですか]
/*
>>*0ユーディ
なるほど、そこですのね。
予測していたのが当たっていて背後が笑っていますわ(笑)。
わたくしからの依頼として、とも考えましたけれど、別で考えてるのがありそうかしら。
―中央ビル内―
うちはなんでも、お任せしますわ。
[飲み物の種を訊かれればゆると首を傾げた後、そう答えた。
娘は他同様に中へ入り、少し後に虎が続く。
届く男声に娘は瞬き、虎は耳を峙てる]
あら。
今の声が、『総統』はんどすか。
[口調は常と違わず呑気そうなもの。
けれど何か考えるように、他の所在には目を向けず]
[これは正式な「仕事」だ。
手伝いの手を抜くことなどできるわけなく、多少のオーバーワークを覚悟する必要があるだろう。
溜息も零れようというものだった]
―中央ビル・食堂―
[聞こえた声には放送のようなもの、本人の気配はここからは感じ取ることはできなかった]
道楽?それとも力自体を目的?
確かな力は感じますね。
[声から読み取れるのは愉しげな色、けれどもその本心を見抜くには材料は足りず、推測はそこまでに。
パンを食べながらその味をしっかりとかみ締めて、
コーヒーに口をつける]
ふぅ……、どこにいってもこればかりは変わらないのですよね……。
─中央ビル・一階─
……は。
『総帥』閣下、自らルール説明とは恐れ入る……。
[ふと零れ落ちたのは、小さな呟き。
右の瞳──詳細を知るものには、『龍眼』などとも呼ばれるそれの奥に、微か、険しさが宿って、消えた]
――中央ビル内――
[オクタヴィアの言葉に瞬いて]
今すぐ始まる訳ではない……。
まだ準備時間ってことだかいね?
オラ、『遊戯』がどういうもんだか良く知らねえからさ。
[訊ねるようにオクタヴィアを見たのは、何やら彼女がこのイベントに詳しいように見えたからだった。
カードや試合時間も決まっていないようだし、どうも自分が参加したイベントとは勝手が違うように思えた]
―中央ビル・一階―
そうですね。
常に緊張していても疲れてしまいますし。
[オクタヴィアの言葉に肩の力を抜く。
ロミとローザの反応を見る黒瞳に藍色が浮かんで消えた]
ではローザさんも同じものを用意しましょうか。
オクタヴィアさんも普段と違うものにします?
食堂は上の階でしたか。
[階段の方へと歩き始めた]
/*
>>12
両方あたりー。
でも、一番の目的はそれではないのだよねぃ。
[じゃあ、なんだ]
[誰かに聞かれたら答えるかも?]
[無茶言うな]
[にゃはり]
[『遊戯』の始まり。それは己が役目の開始でもある。もう何度も繰り返して来たこと。一番最初にこの役目を仰せつかったのは、何年前のことだったか]
……今回ももう一人居るのでしたわね。
もう端末は渡っているのかしら。
[指先が右耳のイヤリングへと伸びる。通信機と、移動端末を組み込んだそれがチリンと音を奏でた]
―中央ビル内―
同意見どす。
焦ってもええことなんかあらしまへんしなぁ。
[穏やかな声を如何見たか、娘の態度は変わらず。
見つめる虎の警戒もある意味では変わらない]
まぁ、うちも詳しいことはよう知らんのやけど。
[少女に視線を向けて]
─中央ビル・一階─
あぁ?
[積もり積もった不機嫌は、ライヒアルトの言葉により更に増えかけて――突然流された声により、毒が抜かれた。]
…これが、総統か?
『総帥、だネェ。』
[こそっと訂正しながら、剣は飾り紐の先で柄をすりすりと撫でた。]
『熱いのは旦那の長所と短所だからしゃーないネっと。
さぁて開始の合図は華麗に鳴ったけど、とりあえず水でも飲みたい所だねェ。
それとも、そんな悠長な事言ってられないってか?』
[グリズはそれとなく、周囲の様子に警戒し。ふと、ライヒアルトの瞳のそれを感知した。主の方にもそれは伝わったか。
ワケアリ?とは思ったものの、今は肩を竦めるばかり。主の方は、興味なしといった素振りで。]
…今すぐに開始ってわけじゃないだろう。
なら先に少し、何か腹にでも入れてくる。
食料置いてある場所は何処だ?
[とは、グリスと鴉、双方に尋ねるようにして向けられた。]
─中央ビル内─
そうですわね、準備期間と考えて差し支えありませんわ。
相手の力量、仕掛けるタイミングを計る準備期間。
その分、明確な開始も決まっておりませんけれどね。
[ロミの視線と問いには簡潔な答えを返す。最後の言葉に至っては、急に仕掛けられる可能性もあると言う、やや先の言葉と矛盾するようなものを紡いだ]
わたくしはいつもの珈琲を。
ええ、食堂は上ですわ。
二階は居住空間ですので、そのさらに上ですわね。
[ユーディットに返し、案内が必要なら先に立つようにして歩を進める]
Ja.
[チリンという音が耳の中で小さく響く。
手首の下に埋め込まれたボタンをさりげなく押す]
お手伝いするようにと言われております。
そちらのご指示に従います。どうぞ。
─中央エリア・一階─
ま、確かに『あつさ』がポイントではあるな。
[妙な含みを持たせて同意する、その時には態度も異眸も常と変わらぬ様子]
んー、そんなに慌てなくてもいいんじゃないの?
着いたばっかり、っていうのも多いだろうし、少しはのんびりする時間もあるだろうさ。
[軽い口調で言いつつ、肩を竦め]
ああ、四階にラウンジと、あと、食堂があるらしいから、そこで食べられるんじゃね?
二階の個室にも、それなりに設備整ってるようだし。
……一応、日常生活の保障はしてくれるらしいよ。
[向けられた問いには、端末から得たデータを思い返して答える]
……ま、とりあえず、だ。
俺は、さっき躾の悪いわんこの世話して、ちょっと疲れもあるし。
部屋もらって、休ませてもらうわ。
んじゃ、またな…………『狂犬』の旦那?
[ひらり、と手を振りながら言って、歩き出す。
偽装された名を呼ぶ前に妙な間があったのは、多分*意図的なもの*]
あら。
[零れた声には僅かな驚き。聞き慣れたそれにクスリと笑いが零れた]
そうですわね、美味しい珈琲でも淹れて貰おうかしら。
貴女のお店にあるようなものは用意されていないかもしれないけれど。
[それは先程会話していたものとほぼ同じもの。通信機は笑いも含め声を伝える]
――中央ビル内――
なるほどなあ。端末の情報だけじゃわからねえ事もあるだし。
様子を見るも仕掛けるも自由って訳だな。
[オクタヴィアの言葉に、素直に感心したように頷いた]
今はまだ良さそうだけども、もうしばらくしたら警戒を始める必要もあるだな……。
[開始の気配があるなら、有利な場所に移動する必要もあろう、などと思いつつ。
先導するオクタヴィアに続くように、階段を上っていく]
[アーベルの言葉に僅かに混じる総統への殺気に僅かに目を細めるが、パチンと携帯端末を閉じると下ろしていた十字架を背負い直すと、]
じゃあわたしはちょっと出かけてきますわぁ。
では、また後ほど。
[そう言って広間から出て行った。]
/*
バトルも考慮して、早め寝とこう。
つか、ここでグリズと来るのかとwwww
見た瞬間、即行縁故とらにゃ! と思っちまったじゃないかwwwwwww
[白雪では一番いぢられてたけど、何気に一番好きだったらしいです、くろねこ]
さて。
芝生育成してないで、寝よう。
─中央ビル内─
闇雲に戦って勝てるような相手はいらっしゃいませんものね。
『遊戯』に招かれるというのはそういうことだと聞いてます。
[オクタヴィアとロミの話にはそんな感想を。
階段に向かう途中、視線を感じて少しだけ振り返る。
蒼髪の青年に見覚えは無い。そう思った。
不思議そうな翠が黒瞳をかすめたがそれだけで、小さく会釈して通り過ぎてゆく]
少しでもマスターの味に近づけますわ。
[オクタヴィアに先導してもらいながら笑う。
解れ落ちた髪を払った首筋に星のような痣がチラリと覗いた]
―中央ビル内―
えぇ、ならそれで。
[首肯し、同じく階段へ向かう]
言うても、ここの参加者は皆相当な『力』があるらしいしなぁ。
自分から早々に手の内晒すんは嫌がるんちゃいます。
[この場の者も含めて、とは口にせず]
[パチリと一度だけ瞬いた。
相手の素性に納得したかのような蒼が瞳に浮かんで消えた]
流石にどんな嗜好品も自由に、とはいきませんか。
漆黒の星の手に入らないものなど無さそうですけれど。
[表を補足するように笑い答える。
知らない相手よりは格段にやりやすそうだと、安堵が混じった]
[出て行く間際、驚いた様子のアーベルの様子には僅かに首を傾げるものの、特に追求することなく出て行った。]
さぁて、皆さん愉しませてくれそうだから腹ごなしはしっかりしておかないとねぇ♪
[そう呟くと、鼻唄交じりに中央ビルから外へと出て行った。
その道すがら、参加者とすれ違えば上機嫌に挨拶をしただろう。
そして、ヴィリーとすれ違ったのなら、すれ違いざまに意味ありげな微笑を浮かべたこと*だろう*。]
―中央ビル・4階食堂―
[パンを食べ終えて食後のコーヒーを啜りながら、
自分の携帯端末をいじっている。
外部への連絡は取れないようなので、先ほど得たデータを確認しながら]
どれも興味深く、迷いますね。
[浮かべたのは笑み、それは戦うことよりも知的好奇心によるものだが、
他人が見た場合にはどう判断されるだろうか?]
――中央ビル内→食堂――
[ユーディットに頷いて、自身の取れる手を脳内に浮かべつつ]
手の内かあ……はは。
[他の参加者に比べ情報が引き出しやすいであろう自分は、やはり不利であろうと思い、乾いた笑いが出た]
[言葉を交わす内に、食堂に辿り着くで*あろうか*]
─中央ビル内→四階・食堂─
今すぐに大きな動きは起きませんけれど、水面下で駆け引きが始まっていると思って頂けると分かりやすいかしら。
朧紗さんの言うように、直ぐに手の内を晒す方は少ないでしょうしね。
[朧紗の言葉を交えて、ロミには言葉を返す。ユーディットの感想にも、軽く振り返りながら頷きを返した。マスターの味へ近付けると聞けば、「お願い致しますわね」と微笑む]
ここですわ。
食事は二階の居住空間でも出来ますけれど……好みに合わせて利用するとよろしいですわ。
[四階に上がるとまずは食堂の場所を示して。次いで同じ階にあるラウンジについても軽い説明を入れる]
お酒が飲みたいのでしたらラウンジの方がよろしいですわね。
メーベルトさんにはまだ早いでしょうけれど。
[軽く、笑みが浮かんだ。その後にオクタヴィアは食堂へと入って適当な場所へと座り。ユーディットに頼んだ珈琲が用意されるのをしばし*待つ*]
―中央ビル内―
[ロミに頷きながら進む]
でも、出し惜しみしてたら勝てるものも勝てませんし。
そこを見極めるのも求められているのじゃないかしら。
何せ命がけになりかねない戦いを『遊戯』と呼ぶ。
そんな世界なんですから。
[ローザの疑問には小首を傾げて応えた]
敢えて置いていない、が正しいかしら。
[補足のような言葉には笑う気配を乗せながら返す]
ここは嗜好品を楽しむ場所では無いのですもの。
娯楽に興じる場所ではありますけれど、ね。
[声は愉しげなもの。相手が知った者である気安さもあるだろう]
そう、それと。
『遊戯』に関しての指示ですけれど……。
『遊戯』を盛り上げてくださるのでしたら、それで構いませんわ。
誰と戦おうも自由ですわよ。
後は隔離エリアのチェックかしら。
そちらは無理に訪れる必要もありませんけれど。
クリーチャーも徘徊しておりますしね。
余裕があるのでしたら、隔離エリアに送られた方のお相手をして差し上げるとよろしいですわ。
[通信機を伝う声は終始愉しげ。何か疑問があるならば、答えられる範囲で答える*ことだろう*]
―中央ビル4階食堂―
それでは、少しお待ちくださいね。
[中を覗くと先に厨房らしき方へと向かう。
自動機械が使われていたが、これも調整の仕方で変わることを知っている。
ココアも程好い熱さと濃度に整えた。店で出すものには程遠くなってしまったが、少しは良くなったはずだ]
はい、どうぞ。
[もしエルザが興味を示したのなら、自分の分に持ってきた珈琲はまずお代わりとして渡し、もう一度厨房へ戻る*だろう*]
―中央ビル内―
そう考えると、難しおすなぁ。
[首を傾け、薄紅の髪を揺らす。
付き従う虎と目を合わせ]
ともあれ、今んとこは休むしかあらへんでしょ。
警戒ばっかりしとって、いざって時に疲れてたら本末転倒やし。
[会話のつもりか独り言か、そんな風な言葉を紡ぎながら。
食道に辿り着けば先に来ていた者には会釈をし、虎は一瞥をくれるか。
そのままそこで暫しの時を*過ごす*]
─中央エリア・一階─
『だしょ?』
グリズ…。
[鴉に大いに同意したものの、殺気含む呼び声に、剣は口笛吹いてごまかした。
主はライヒアルトもぎろと睨みつつ。告げられた情報には、そうかと一言だけ返した。]
『ふんふん、4階にラウンジと食堂ネ。あとは2階に個室設備と…。
やー、まだここのは覗いてないから俺もワカンナイんだよねーどもども。』
[脳内(と呼べるものがあるのか)で剣は諸々を整理し。
早々に立ち去った鴉には、主はふんとひとつ息を、剣はひらんと飾り紐を振り。]
『あら兄さんにかみつく勇ましいワンコもいたのねぇ、ご愁傷サマ。
お休みまたね良い夢ヲー。』
[そんな言葉を言い切る前に、主の方はさっさと反対側へと歩き出す。]
なるほど。
参加者は『楽しませる』ために呼ばれていたのでしたね。
[愉しげな声に返した声は少しだけ皮肉げな響きが混じった。
厨房で支度しながら『遊戯』の説明を受け]
お心に添えるよう努めましょう。
動きが鈍いようならばこちらから仕掛けることも念頭に入れて。
隔離エリアは後で確認しておきます。
あちらにもクリーチャーがいるのですね。
誰かが向かったのなら、そこも利用して楽しめるように。
[動きだして間もない今はまだ特にこれと尋ねることを思いつかず。終始愉しそうな相手の声に唇の端を歪めていた。
何事も楽しめる域まで至るには経験が足りないの*かもしれない*]
―中央ビル・4階食堂―
[自分の携帯端末を弄っていると、数名が入ってくるのに気づき、席に座ったまま軽く頭を下げる]
こんにちは、お先にいただいております。
[中には初顔あわせのものもいたが、先ほどまで眺めていたデータから相手のおおまかなことはわかった。
相手も自分のことはわかっているだろうから、特に聞かれなければ自己紹介をする気はなかった。
ユーディッドが厨房に入る様子に興味深そうに視線を向ける。
程なくして珈琲を淹れてくると感嘆の吐息をもらした]
―中央ビル・4階食堂―
ユーディットさん、私もお願いしていいでしょうか?
[尋ねると持ってきていた珈琲をひとつもらい]
ありがとうございます。
[礼を言いながら厨房に向かう様子を見送り、戻ってくれば再度頭を下げた。
淹れてもらった珈琲は先ほどとは違い]
とても美味しいです。
[再度の礼の*言葉を*]
[依頼を果たすため、総帥の居たビル付近へ向けて疾走している]
(まずい、これは、まずい)
(俺は今、間違いなく動揺している)
[少し時間を遡る]
[中央ビルの一階で見かけた女に目を奪われたその直後には、その後を追って4階の食堂へ向かっていた]
[他の面々と一緒に席に着き、気づいたら珈琲を頼んでしまっていた]
[その場であったことはそれだけだ。ほとんど会話すら交わしていない]
[だが後になって、自分が他人の淹れた珈琲を抵抗なく口にしていた、という事実に気づいて、彼は愕然としていた]
(そもそも、ターゲットが現れたというのに詳しい位置を探すでもなく、何をしていたんだ俺は…)
(しかし、あいつは確かに)
(『万華鏡』、か。まさかよりにもよって、こんなところで…)
─中央エリア・高層ビル屋上─
[不意に響く、リィィィィ、という唸るよな音。
閉ざされていた深紫がゆるりと開き、音の源である剣を見やる]
……やれ、お前が逸ってどうする、『魂喰い』。
場に満ちる『力』と『気』に当てられたか?
[からかうよに言いながら、剣の柄をす、と撫でる。
しかし、唸りは静まらず。
は、と零れるのは嘆息]
……ふむ。
上手く、『相手』がいればよいが。
過度の期待はするな?
[どこか呆れたよに呟きつつ、無造作に歩き出す。
ビルの内部へ向けて──ではなく。
無空間の方へと]
[そんな内心の動揺とはお構いなしに、絶好のチャンスが目前にあった]
[総帥がビルの屋上から飛び降りるように踏み出し、しかし何事もないように静かにゆっくりと降下していく]
[標的を前に、瞬時に頭が切り替わる]
[懐から仮面を取り出して被ると、総帥の降下予測位置の後方へ、四角を伝って回り込む]
[それは、本当に何気ない動き。
足場のない空間に歩みを進め、そのまま、すとん、と下へ降りる。
高層ビルの屋上から、下の道まで。
その距離は、語るまでもないもの。
それほどの距離を、階段を一段降りるような、そんな当たり前の動きで越えると、そのまま悠然と歩き出す。
近づく気配には気づいているのかいないのか、それは傍目からは読み取れず]
[標的が歩いている、まるで無警戒に]
(狙われているなんて思ってないのか、返り討ちにする自信があるのか…)
(恐らくは後者か。所作から雰囲気まで、なるほど、これが世界最大組織の『総帥』)
(だが、やることは変わらない)
[静かにナイフを抜くと、それを前方、総帥の首めがけ、音も立てずしかし猛烈な勢いで投擲した]
[飛来する刃に気づいているのかいないのか。
黒衣の歩みは止まる事はなく。
刃はそのまま、狙い違わず標的を貫くか──とも見えたが]
……ふむ。
お前が反応したのは、これか、『魂喰い』。
[静かな声が上がったのは、刃が到達する直前。
キン、という甲高い音が響き、飛来した刃は、何かに弾かれたように地に落ちる]
……中々に、良い『気』を持っているようではあるが、な。
[悠然とした口調で言い放ちつつ、ゆっくりと踵を返し、そして]
……して、何用かな?
[投げかけるのは、こんな一言]
/*
>>45への回答。
死なないから、というのが最大の理由かも知れぬ。
[つか、あんた死n(くろねこ、つぶされました]
[投擲したナイフの柄にはワイヤーが付いている。それを袖の内の装置で巻き取りながら、疾走、総帥に肉薄する]
(どうやって弾いた?どこまでの防御能力だ?接近戦では機能するのか?)
(押して確かめる!)
[投げかけられた言葉に応じるという考えは、はなから持っていない]
[左手に握ったもう一振りのナイフで突きかかる]
[答える事無く、突きかかる様子。
ふ、と掠めるのは楽しむような笑み]
……行動を持って、答えを成す、という所か。
[若いな、という呟きはごく小さく。
それをかき消すように、リィィィ、という音が響く。
突きの一撃は僅かな動きで避けるものの、僅かに及ばず金糸の如き長髪の一部が断たれ、風に散った]
なれば、こちらも相応の対応をさせていただくとしよう……。
[言いつつ、軽く飛びずさる事で距離を取り、腰の剣を抜き放つ]
……喰らうのはならぬぞ、『魂喰い』。
[ぽつり、小さな呟きを漏らしつつ、先に開けた距離を詰め。
下段の構えから、相手の左肩へと抜ける切り上げの一閃を放った]
[切り上げる剣を、スウェーバックしてかわす]
[危うい体勢だが、仮面の下、表情は見えない]
[体勢を整えることなくバク転の要領で後ろに跳び、着地の寸前にワイヤーを放つ]
[狙いは総帥の首、そしてそれを防御するであろう剣。巻きつけて動きを封じる狙い]
3/10
ふむ、身軽な事だ。
[一閃をかわされても、表情に変化はなく。
追撃を仕掛けるでなく、一度剣を引く。
自身から積極的に攻め立てぬのは余裕か、それとも他の意図故か。
緩く弧を描く口元、そこからは読み取る事は叶わない]
……ふむ、そう来るか。
[放たれたワイヤーの軌道に小さく呟き、剣を上げる。
が、切り払うに僅かに先んじて、飛来したそれは真紅の刀身に絡みついた。
剣が不満げに唸りを上げるが、その主の余裕は崩れず]
……容易く、捕えられるとは思わぬ方がよいぞ!
[ワイヤーの絡みついたままの剣、それを上へと振り上げようと力を込める]
/*
ところで、他は潜伏しているのか。
いや、集中できるので助かるんだが。
[誰かいるとなると、別窓のライで動きたくなるからにぃ]
―回想/食堂―
それでしたら先にこちらをどうぞ。
[エルザの求めに応じてカップを渡すと、同じように食堂まで来ていた青年から「俺にも」と短く声が掛った]
はい、すぐにお持ちします。
[追加分を用意して戻る。
渡す時にまたじっと見られて小首を傾げた。瞳に紫黒が混じる。
何かを探られている気がして、内心では警戒を高めていた]
─回想/中央ビル四階・食堂─
[先に食堂に居た者には微笑みと共に軽い会釈を。ユーディットにより用意された珈琲に礼を言うと、優雅な手つきでそれを口にした]
……ん、機械で淹れたものよりは格段に美味しいですわね。
[満足げに口許の朱が弧を描く。どこか捻くれたような感想は、「夢見る魚」のマスターの珈琲を知るが故。珈琲の消費はゆっくりと。食事を摂ることはせずに、ただその一杯だけを口にする。その間、他の者から何かを訊ねられたなら、答えられる範囲で返答したことだろう]
御馳走様でしたわ。
お先に失礼致しますわね。
[珈琲を飲み終えると、歓談の輪から外れ食堂を後にする。会釈をするとイヤリングが揺れ、チリリ、と音を奏でた]
[『楽しませる』ため、そう皮肉られた言葉には笑む気配。事実、『遊戯』はある方を『楽しませる』ものに違いない]
よろしくお願い致しますわね。
隔離エリアには転送装置を起動させて頂ければ向かえますわ。
何かあればいつでも連絡して下さいまし。
[そう告げると、通信は一度切れる]
─現在/中央ビル一階・モニタールーム─
[次いで現れたのはビルの一階にあるモニタールーム。全てのエリアを移動して見て回るのは疲れるだけと判断し、映し出されるモニターで様子を見ることにした]
────あら。
愚かな方がいらっしゃるようね。
[目に留めたのは中央エリアの一角が移されたモニター。交差する者達がそこに在った]
お邪魔するは無粋、ですわね。
折角楽しまれているのですもの。
[クスリと笑みが掠める。様子を見詰めながら右手の指がイヤリングへと伸びる。指がチリン、と澄んだ音色を生み出した]
[剣を振り上げようとするのを、力づくで押さえつける]
[ワイヤーを直接握っているこちらと、長得物に巻きつかれている相手、単純な力学的関係は悪くない]
[一拍の膠着]
[ワイヤーを握る右手に力を込め、一瞬ナイフを握る左手を自由に。最小の予備動作で投擲]
(これはかわせる体勢ではない)
(先刻と同じやり方で弾くにせよ、一瞬でも剣の方の力が抜ければ剣を奪う)
(少なくとも、見極める!)
─中央ビル・二階個室─
[二階に用意された個室、その一つに落ち着いて、は、と一つ息を吐く]
……ってと。
どこから動いて行きますか、ね、と。
[呟きながら、確認するのは端末のデータ]
……ま、結果的にとは言え、『漆黒』には世話んなった訳だし。
お楽しみに付き合うのは、かまやしねぇんだけどな。
[呟く刹那、常磐緑の異眸は冥い。
しかし、その色はすぐに、失せて。
傍目、無機質ともいえる色を瞳に織り成すと、端末のデータを入念にチェックして行った]
なんだかなー相手ずいぶん余裕だよなー
「PLさん一人一人の表現と描写で「お互いに魅せあう」ものであり、「一方的な強者RPをして一人で遊ぶ」ものではない」
じゃねーのかよー(ぶーぶー
まぁ、相手ストーリーキャラだもんなぁ…弱いとお話にならないか。
どうも厨二への許容度が下がってる気がする
本来厨二っぷりを楽しむゲームなのに
─地下・隔離エリア─
[敗者を集めることになっている隔離エリア。そこに影が一つ、持ち上がる]
………。
[影が形作ったのはオクタヴィアの姿。本体は地上に在るため言葉を発すことは無いが、見るものがあれば見間違うことだろう。寸分違わぬそれは隔離エリアをゆるりと見回す]
……………。
[目に映るのはジメジメとした洞窟。ところどころに苔やキノコが生えていたり、気味の悪い虫が駆け回っていたり。奥の方からはクリーチャーらしき不気味な声が聞こえたりもしていた]
-長居はしたくないものね。
[その呟きは本体のもの。通信は介さずに洞窟内のみに響く]
-まぁ良いですわ。
-頻繁に足を運ぶ必要はありませんし。
-どなたかがいらしてからでも構いませんわね。
[足元に近付く気味の悪い虫。それに一発銃弾を撃ち込み沈黙させると、影は形を崩し、消えて行った]
[振り上げを阻もうとするかのようにかかる、力。
僅かな空白に放たれる刃。
それに対し、向けたのは、微かな笑み。
す、と、自由な左の手が上がり、飛来する刃へと翳される。
右手の剣は未だ膠着を続けたまま、しかし、ぶれた様子もなく。
翳した左の掌を貫く、という形で、投げつけられたナイフを受け止めた]
……それで、終いか?
[紅い色を零しつつも、動じた様子などは微塵もなく。
右の手に、より一層の力を込めて、ワイヤーを振り払おうと試みた]
システム上余裕綽々ぶってても負けるときは負けるものであり、
あんまり本気じゃない描写してるとそのまま負けたときマヌケってだけで、
別段そういうRP自体は否定されたものでもないのか
ああ、そういえば中の人記号とか一切つけてないや
まぁいいか
キャラが思ってることは白ログに()付きで書いてるし
独り言ログは基本PL視点
/*
超人回避がしやすい設定は、何気にくらい所が難しい。
なので、開き直っての超人受け。
[って、あなたそも人じゃn(くろねこ、ふみつぶされました]
――中央ビル・4階食堂――
[先客――エルザと挨拶を交わし食堂の内部へ。
自分たちから少し遅れて、青い髪の青年も食堂内へと入って来る。
珈琲を一杯飲み干していなくなった彼の事は、その場ではほとんど記憶に留めぬまま]
いっただっきまーす!
[自分の前に運ばれてきたココアに口を付ける]
お、美味しいだよ!
[一口飲めば、瞳を輝かせてそんな感想を。
コクのあるカカオの香り、ミルクや砂糖の配分。
どれも申し分ないもので、思わず表情も笑顔になった]
ぷは、ご馳走さ――まっ!?
[息を吐きカップを置こうとしたその時、何気なく窓越しに外の景色を見て。
一瞬瞳に映った光景に我が目を疑った。
見間違いではないか、と、思わず周囲の表情を伺う]
(今の……ビルから人が……?)
[がた、と音を立て立ち上がった娘を、他の者はどのような視線で見たか。
しかし娘は彼女らのことなど、ほとんど視界に収めぬまま]
あ、ありがとなユーディットさ!
じゃあ、また後でな!
[慌てたように食堂を出、ビルの階段を駆け下りて行く。
肩にはしっかりと鉄槌を担いで。
向かうは、今し方人が飛び降りたと思われる方向]
[モニタールームに向かえば一瞬でその場の様子を見られる事は、残念ながら娘の思考回路にはなかった]
――中央エリア・屋外へ――
チッ…
[戦闘に入って初めてこぼした声は、舌打ち]
(半端な攻撃は意味が無いか)
(なら!)
[ワイヤーに込めた力を急に抜き、再び一気に肉薄する]
[構え直す暇は与えない、しかしこちらも先ほど回収したナイフを抜く暇がない]
[狙うは超至近の肉弾戦]
(剣は左手でいなす、右手で、素肌の部分を掴めば…!)
[『世話になった』と言っても、それは文字通りの結果論。
自分を捕え、好き勝手に実験と改造を施していた組織の研究施設を崩壊させ、自由を得るに至った切欠が、『漆黒』の工作員の活動だった、という程度のものではあるが]
……ん、ま、基礎は抑えた。
後は、と……。
[小さな声で呟きつつ、個室に用意されていたシリアルバーを一口齧る]
俺向きのフィールドを、見つけとくのがベスト、かね。
[呟いて、もう一口。半分まで食べたところで、残りはポケットに押し込み]
んじゃ、ま。
散歩にでも行きますか。
[何気ない口調で言いつつ、窓を開け。
そこからふわり、下へと飛び降りた]
─ →中央エリア・屋外─
―中央ビル4階食堂―
ありがとうございます。
[美味しいと言われれば嬉しそうに微笑んだ。
店で出すものには到底及ばないのだが、ここではそれでいいのだろう。喫茶室の要員として来たわけではないのだから。
あの青年が無言のまま去るのは視線で追いかけたが、その場で後を追うことはしなかった]
あら…。
[オクタヴィアを見送ってそうしないうちに、ロミの声が上がった。視線を追いかけ、宙を降りてゆく人影に少し驚いた顔にはなったが、ロミのそれとは理由が違う]
まさか、こんな最初から出てこられるとは。
噂というのも本当にアテにはならないものですね。
勝ち残れば手が届くとか、そんな話を聞いてたのに。
[ローザやエルザはどんな反応をしていただろうか。
慌てず残された食器を片付けてから、食堂を後にした]
[不意に崩される均衡。
真紅の刃は、微かに揺らめく]
……ほう。
[一気に距離を詰めてくる様子に、上がるのは感心したような声]
飛び込んで、勝負をかける、という所か……!
[楽しげな様子は崩さぬまま。
飛び込んでくる所へ向けて、真紅の刃を振り下ろした]
/*
[負けてほっとしたねこがいる]
[このひと、勝つとめがっさ容赦ないんだもん!]
[ならダイス振るな?]
[いや、ここは受けるのが礼儀でしょ]
─中央エリア・屋外─
……ん?
[外に飛び出し、最初に感じたのは、違和感]
なんだ……誰か、早々とやりあってんのか?
[感じたのは、微かな血の気配。
右の瞳が、探るようにきょと、と動いた]
……見物、行くか。
[ごく呑気な口調で呟くと、ばさり、と片翼を広げ。
気配を感じる方へと移動してゆく]
[振り下ろされる紅刃、しかしほんの刹那の差で、]
(間に合った!)
[思考するより早く、相手の右手首に左手の甲をあてて剣を逸らす]
[同時にその右手が相手の首に食い込む。突進の勢いのまま押し倒すようにして押さえつける]
[キン、と青白い燐光が輝度を増し、その右手から、生物を芯から焦がす電激が迸る]
――中央エリア・ビル街――
はあっ、と……。
こっちで、合ってた、だか……?
[遠目に見た人影を探し求め、林立するビルの谷間を駆ける。
その足取りは、鉄槌を担いでいるにも関わらず、少女の身軽さを失ってはいなかった。
しかし、所詮は生身の体。息も切れれば疲れもする]
…………?
あの、音は……。
[やがて聞こえてきたのは、自然が決して発する事のない、不規則に交錯する金属の音。
少しだけ足を止め、そして意を決したように戦いの見える場所まで近付いていく]
[果たしてその歩みは、決着の瞬間に間に合うか――]
[剣の振れは隙を生じさせたか。
真紅の刃は青の死神を捕える事無く、逸らされ]
……むっ……。
[首にかかる手に、呻くような声が上がる。
崩れる態勢。しかし、笑みは絶える様子はない。
それはそれで、異様な様と見えるか。
青白く煌めく燐光の導く電撃。
その衝撃に、黒衣に包まれた身体は痙攣し。
空白を経て、力が抜けた]
─中央エリア・ビル屋上─
……おっと、これはまた。
[舞い降りた先、眼下に広がる光景。
口をつくのは、こんな一言]
『総帥』閣下と、『青の死神』、ね。
……ウォーミングアップにしちゃ、スケールでかいんでないかい?
[呟きは、どこか呆れたような響きを帯びるものの。
常磐緑に宿る光は、険しさと好奇心を半々に湛えたもの]
[電撃を止めると同時に痙攣が収まり、総帥の身体から力が抜けた]
…はぁぁぁぁー…
[荒い息を一つつき、右手を解く]
[電撃は総帥の脳を破壊し尽くしたはずだ。今はまだだが、やがて彼の鼻と耳からどろり、と血が流れ出すだろう]
[仮面を外し、総帥の左手に刺さったままのナイフを抜き取りながら、立ち上がる]
[ナイフを抜き身のまま提げて、踵を返し、歩き出した]
(もうこんな場所に用は無い、さっさと脱出に移らねば…しかしその前にあいつに…)
[倒れた黒衣は、しばし、そのまま動く事はなく。
ヒトであるならば、或いは、死神の予測通りとなったのだろうが]
……ふ。
話には、聞いていたが。
中々の、威力だな。
常人ならば……否、並の『新種』ならば即死……と言った所か。
[不意に上がる、声。
一拍の間を置いて、ゆらり。
黒が翻った]
[全く唐突に背後に巨大な気配が現れた。同時に跳び退りながら振り返る]
[そして、声と共に立ち上がる姿]
…化物め。
[ギリリ、と奥歯を噛み締めながら]
[提げていたナイフを右手に持ち替え、構える]
─中央ビル一階・モニタールーム─
……あら、あら。
[煌めきの刹那の決着。声には僅かに驚きの色]
本当に、楽しまれたようで。
[敬愛する相手が崩折れるのを見ても焦る様子は無い。その間にもモニターの中で『総帥』は起き上がる]
あの方に土をつけるなんて、力はお持ちのようですわね。
その力は認めますけれど……。
[モニターの前で腕を組む]
───お仕置きは必要かしら?
[鶸色が細められ、鋭い光を宿した]
[鶸色はモニターの中の青を見詰める。しばらくそうした後に、ふ、と視線を別へと移した]
……けれど、それは追々ですわね。
まずは自分の役目を果たしませんと。
稚拙な方法かも知れませんけれど、やってみる価値はありますわよね。
準備が間に合えば良いのですけれど。
写しやすい方はどなたかしらね?
[クス、と言う笑みを浮かべながら、鶸色は再びモニターへと向けられる。ちらほらと、ビルの外に人影が映っていた]
――中央エリア・屋外――
[そして少女は、眼前に広がる光景に、再び足を止めることとなる。
そこにあったのは――青白い光を纏う青年と、痙攣し崩れ落ちる男の姿]
なっ……人、殺し……?
[困惑した表情で後退る。
この場が命懸けの戦いの場である事など、とうに知っていたはずなのに――まだ『その時』ではないと、心構えをしていなかった]
え……というか、この人……!?
[まさか。そんなはずがない。
彼が予測通りの人物であるなら、こんな所で死ぬはずが]
っ!
[そして、予測は当たった。彼は、死んではいなかったのだ。
ゆらり、と立ち上がる姿を茫然と見詰めていて。
一瞬、身を隠すという判断を忘れていた]
―隔離エリア―
[外へ行くよりも先にこちらへと。移動がどのようにできるのかの確認も兼ねて装置を起動した]
これはまた、随分と広そうな…。
短時間で見て回れるような場所じゃない。
[足元から小石を拾うと短槍に変え上に突き上げる。
振ってきた蛍光色の蛇の眉間から腹へと深く刺さった]
自然の洞窟のようですが。
サバイバル生活をしながら、更に戦えということですよね。
[通信に確実に声が乗るよう手元を口に近づけて。
問いかけるというよりは確認をした]
─西部・廃墟─
[ぴちゃぴちゃと響く水音。
彼女に押し倒されているのは、彼女をここまで連れて来た組織の男。
その胸元は肌蹴て、ぬらぬらと濡れていた。
紅潮したその肌に舌を這わせつつ、彼女の目が見据えるのは離れたビルの屋上。]
……あーら、残念でしたぁ♪
しかし、あれが『総帥』ですかぁ。
ふふふ、何て得体も底も知れない波動。怖い怖い。
[化物、という言葉に、深紫の瞳がほんの僅か、細められるものの。
口元には、変わらぬ笑みが浮かんだまま]
……ふ、血の気の多い事だな。
しかし、本番前に消耗を重ねるのは愚策ではないのかな?
気が済むまでやり合いたい、というなら、構いはせぬが。
次は、私もコレを抑えられるとは限らぬぞ?
[楽しげな口調で言いつつ、す、と手を翳す。
路面に転がっていた真紅の刃が、ふわり、とその手に納まった]
何分、これも『飢えて』いるのでな。
魂魄の保障は、出来かねる。
―中央ビル・4階食堂→モニタルーム―
[数人が出て行くのを見送り、最後にロミが窓の外の何かに気づいた時、
自分もそちらを見て総帥の降りる姿に気づく。
外に出て行くロミも見送り、ユーディットの言葉に]
暇つぶしやきまぐれの類でしょうか?
それほどに自身の力に自信はあるのでしょう。
あ、手伝いますよ。珈琲のお礼というにはさしたものではありませんが。
[ユーディットと食器の片づけをしてから、自分も食堂を後にした。
向かう先はモニタールーム、屋外にいくよりは着くのは早いだろうと思ったから。
ユーディットは一緒だったかもしれない。
そこには先客がいて、ちょうど総帥が起き上がる姿がモニタに映っていた。]
こんにちは、オクタヴィアさん。
これから始まるところですかね?終わるところですかね?
─中央エリア・屋外─
……ま、そーなるわな。
この程度で『堕ちて』くれるようなら。
こんなでかい組織は支えられんだろ。
[何事もなかったかのように立ち上がる、黒衣の姿。
零れ落ちるのは、呆れたようなため息]
……漆黒なる流星、束ねし者……か。
スケール、でけぇわな、アレは。
/*
我ながら細かいとは思いますけれど……場所の表記他はしっかりして欲しいところですわ。
西部は廃墟ではありませんわよ。
ついでにバトルしていた場所はビルの屋上でもありませんわ。
既に決められている部分に関しては、それに沿うのが礼儀ではありませんかしら。
─中央ビル1階・モニタールーム─
[鶸色は複数のモニターに映し出される光景を順次確認していく。カルメンの姿もあったかも知れないが、それは呆れと共に捨て置いた]
あら、御機嫌よう。
今終わったところですわ。
[何を意味するかを悟り、簡潔に言葉を返す]
何か見たいものでもありまして?
―中央エリア屋外―
[廃ビルの一つの中からスィと姿を現す。
一度部屋に入ったはずなのに、短時間でどうやってそこまで移動したのか。そんな能力を持つとはどこにも記載されていなかった]
…ふぅっ。
[数区画先から殺気混じりの気配が届いてくる。
少し立ち竦んでから、静かにそちらへ向かい歩き始めた]
―ビル4階・食堂―
結構なお手前で。
[人気の無くなった食堂内。
カップを置いて、代わりに目を向けるは端末]
色々と来てはるんやなぁ。
外のことはよう知らんうちでも、聞いたことある名前もあるし。
[傍の虎を見れば尻尾を振られる。
何を思うか小さく頷いて、扉に目を向けた]
─中央ビル1階・モニタールーム─
[オクタヴイアの視線の先、そこに目当ての光景があるだろうとモニタを見る。
カルメンの姿が最初に見えて、首を傾げ、すぐに総帥達を映すモニタを見つける。
それと同時に返された返答]
そうですか、残念ですね。
[それは本当に残念そうに、ゆっくりしていたのは自分でもあるのだが]
総帥の姿、しかも戦うもの。
これほど興味深いものは早々ないかと。
これって、過去の記録映像とかは見れるのでしょうかね?
(本番前?…あくまでこれは余興だ、ということか)
(こいつを殺せば、あるいは失敗したとしても、世界最大の組織を敵に回すことは避けられないと考えていたが…)
(今なら刃を引けばいい、か)
(…馬鹿な考えだ。敵の言葉を信じられるか)
(そもそも依頼を果たせなければ依頼者側に消される)
悪いが、ショーダウンは今だ。俺とお前のは、な。
ピクニック気分で地獄へ落ちろ。
[言いながら、再び姿勢を低くして疾走、肉薄する]
(次は動けなくしてから、首を落とす。必要なら何度でも)
―一階広間・端末前―
『―――よっと、大体データ回収したよん。
まぁ大した事あるような無いような微妙な所だけど。』
…なんだそれ。
『んーまぁつまり、ここの施設やら状況?についてはだーっと十分すぎるくらい入ってたから大したモン。
大したことナいってのは…まー組織そのものについての情報?あわよくばお土産に持って帰ろっかナ、って思ってたんだけどやっぱりそういう大層なモンは無いねー。』
別に不要だろうが…下手に余計な事する必要は無いからな。
『まーまー情報って、多すぎても困るモンじゃないよ?処理する能力さえあればネ。』
[へろんと笑うように飾り紐が揺れて、するりと端末からその先を外そうとして、再び動きは止まった。]
─中央ビル一階・モニタールーム─
そうですわね……あまり表立って行動することも少ないでしょうし。
接することが少ないとなれば、尚更。
[どこか含むような物言い。記録映像について訊ねられれば]
そちらのモニターから呼び出せるはずですわ。
こちらはリアルタイムの映像のみですの。
[目の前にしているモニターとは別の、部屋の後ろ側に備え付けられた一つのモニターを示す]
…今度は何だ?
『んー流れてる映像データに面白いモノが入ってたから見てたトコー。後で旦那にも臨場感たっぷりに聞き語りしたげるよん。もちょっと待ってて。』
お前また………ちっ、長くは待たないからな。
[剣と主。使い使われる関係ではあるが、呪い呪われた関係でもあり、完全な主従ではない。
グリズがデータに噛り付いた時は、本人が納得するまで梃子でも動かないの嫌という程知った事だった。
軽く舌打ちしながら、結局待っている間する事のない事にまた苛立ちを覚え始め。気を逸らすために窓から外の景色を見た。]
――中央エリア・ビル街――
(あれが……『総帥』の、武器)
[ふわり、と浮かぶようにして主の手に収まったその武器を、少し離れた所から凝視する。
向こうがこちらに気付いているかは定かではなかったが、少なくとも今は『青の死神』の方へ意識を向けているように見える]
……まだ、行くだか? 『死神』さ。
[小声で独り言つときゅっと鉄槌の柄を握り、尚も『総帥』へと向かっていく『青の死神』に視線を注いだ。
彼の『力』と思惑の一端を見定めるように]
おやおや、まったく。
……これが、若さ、というものか?
[再び接近する様子に、零れるのは嘆息]
だが……。
[詰まる距離。しかし、有効距離に達するより先に黒衣が翻り、その身は宙へと舞う]
私が望むのは、『先』を欲する者たちの数多の『交差』。
それを生み出す者を、始まりの前に消すのは本意ではないのでね。
[足場のない中空に浮いたまま、楽しげに言い放つ。
手にした剣はどこか不満げな音を響かせているが、それは取り合わず]
……私を消したくば、己が魂を賭ける覚悟で来るがいい。
もっとも、それで成せるとは、言い難いがね。
[それまでと一転、静かな声で言った後、周囲を見回す。
その場にいる者、一人一人を見回すように、深紫をめぐらせた後、再び青の死神を見やって]
……君が最後の刻まで崩れぬのであれば。
今一度、対する事もあろう。
……そのために、良き『交差』が織り成される事を、期待する。
[一方的に言い放つのと、黒衣が翻るのはどちらが先か。
文字通りの瞬きする間に、その姿は*消えうせた*]
─中央ビル一階・モニタールーム─
確かにお友達なれれば接することも多くなりますかね。
[含む言動に対しては触れず、言う言葉は口元に指を当て考えるようにしながら。
質問に返された返答には顔をうれしそうに輝かせて]
ありがとうございます。
それでは……、
[後ろのモニターを見る前に、オクタヴィアと共に見ているモニターには、総帥に飛び掛るアーベルの姿が映っていた]
おや、再戦ですかね?
えぇ。
一応、止んだみたいやね。
[椅子から降り、歩き出す足は食堂の外へ]
余程自信があるんか、ただの向こう見ずか――
どっちでもうちには関係あらへんけど。
[のそりと虎が後を追う]
まぁ、ちぃと散歩でもしましょか。
─中央エリア・屋外─
……おーやまあ。
[再び『総帥』に挑みかかる『青の死神』の様子に、鴉は一つ、息を吐く]
……『先』を欲する者たちの、数多の『交差』……ね。
とにかく、やり合えって事ですかい。
[言い放たれる言葉に思わず零すのは、ぼやくような呟き]
……っと。
[まるでそれに答えるかのように一瞬だけ向けられる深紫。
常磐緑は一瞬だけ鋭さを帯びてそれを見返すが、果たして向こうは気づいたか。
確かめる暇もなく、その姿は消えてゆく]
─中央ビル一階・モニタールーム─
[お友達、との言葉には何も返さず、クスリと僅かに嘲りを含んだ笑いが掠める]
…再戦は、持ち越しでしょうね。
[言うと同時『総帥』の姿がモニターから掻き消えた。アーベルの相手をしたのも気紛れと考えるが故]
それではわたくしは失礼致しますわね。
用事も終えましたので。
[扉へと足を向けながらエルザへと言葉を向ける。シャラリと、アンクレットが音を奏でた]
[宙に浮かぶ標的を隙あらば襲撃せんと睨んでいたが、その姿は忽然と掻き消えてしまった]
[再び立ち会いたければ、勝ち残れと言い残して]
…くそ!
[標的が消えた後もたっぷり数秒、何も無いその中空を睨みすえてから、一言、悪態を漏らした]
―中央エリアビル街―
[ビルの間から戦場を覗く。
着いた時には戦闘は殆ど終わっていた。
深紫はこちらにも向けられ、薄く微笑んだ。
総帥の姿が消えると小さく息を吐く。
深紫が向いていた他の方向にも意識を配りながら、何よりも相対していた青年がどう動くのかに注意していた]
─中央ビル一階・モニタールーム─
[モニタには、アーベルが飛び掛った後、総帥がその姿を消す様子が映し出され、残念そうに見ていた。
オクタヴィアに感じた僅かな嘲りはそのことを意味してだろう]
オクタヴィアさんは総帥に近しいようで。
[笑いかけてから]
次に会えそうなのは勝ち進んだ時くらいですか、厳しいですね。
[参加者のデータのことを思い出しながら呟く。実際に会った様子からも皆相当の実力があることがわかった。
背後のモニタの方の操作を始めて目当ての映像記録を探し始めながら、立ち去るオクタヴィアに返答を]
はい、私はここで少し見ていきますね。
また後で機会がありましたらお会いしましょう
あ……
[黒衣の男が中空へ浮かび、そして何処かへと消え去るその刹那。
彼の瞳が、確かにこちらを向いた、気がした]
……っ
[思わず一歩退いて姿勢を正していた。
錯覚のような視線の交錯でさえ、そうさせるだけの力がある。
惹き込まれそうで、けれど底冷えするような恐ろしさを孕むその瞳]
……戦いを勝ち抜けば、あそこに辿り着ける?
[口に出し、そしてはっと我に帰ったように首を振った。
辿り着いて何をするというのだろう。
自分の目的は、『Schwarzes・Meteor』とも『総帥』とも関係のない場所にあるはずだ]
あー、もう……帰って休むだよ。
[結局『青の死神』の能力も再びは見られぬまま、踵を返した]
─中央エリア・ビル屋上─
……さて、と。
[『総帥』が立ち去った後の場を見下ろしつつ、軽く、腕を組む。
自分を引き寄せたものは、既に終わった状態。
ならば、ここに用はないのだが]
……他の皆さん、どーなさりますかね。
[その場に集まっている他の気配を辿りつつ、ぽつり、と呟く。
広げたままの片翼が、ばさ、と音を立てた]
(…失敗した)
[胸中に浮かぶのはこんな一言]
[一度は倒した、というような充足感は皆無だ]
[技も武器もスタイルも隠し玉も。全て晒して戦い、『仕留め損なった』]
[二度目に飛び掛ったのも、腕に自信があったからではなく、それ以外の選択肢が無かっただけだ]
[ふ、と周囲に注意を向ける]
[気づいただけでも直接観戦していた者が数人、カメラを介してみていた者の数は、想像もしたくない]
[と、直接観戦していた者の1人が目に入る]
…………ここでご退場ですか、と。
もう少し見せてくれても良かったと思うけど、ね。(くすくす
さて、わたしも楽しませていただきましょうかぁ。
[そう呟くと、肌を這う舌はつつつと首筋へと滑り、其処を念入りに舐めていたが、]
……いっただっきまぁす♪
[あーんと開いた口の中で、鋭く尖った犬歯が濡れていた。]
―一階広間―
………参加者…か?
[窓の外、丁度見てとれたのは消えてゆく姿だった。もう一人、気配はするがこの位置からは見えない。
ちりと、張った糸が弾かれるような緊張と緩みの後、それらはゆっくりと大気に紛れるように消えてゆく。]
もう殺り合ってたのか…?
…なんだそれ。始まったなら始まったって告知しとけっての…!
『まぁまぁ今のは前座試合みたいなモンだからサ?
嫌だって言ってもすぐ始まっから、もうちょい我慢してればイイさー。』
[主の憤りが何処にあるのか、承知している剣はやんわりのほほんと宥めた。]
― →一階・広間―
[数刻後、辿り着いたのは広間の前。
話し声とにおいから、そこに先客がいるのは分かっていたが、躊躇無く中を覗き]
あら、こんにちはぁ。
[緊張の感じられない声を届かせる]
─中央ビル一階・モニタールーム─
[エルザに向けたのは微笑みのみ。『総帥』に近しいと言う言葉には何も返さなかった。そのままモニタールームを出て行く]
─中央ビル一階・廊下─
───近しい、ね。
遠い存在ではあるけれど。
組織外の者からすれば、近い方ではありますわね。
[『総帥』の側近であると言うような自惚れは無い。近付きたくとも遠い存在。それが『総帥』だった]
無理に近付こうと言う野心はありませんけれど。
あのお方のお役に立てるだけで十分…。
[それが”影”たる自分の存在意義。ふ、と息を吐くと、アンクレットとヒールの音を奏でながら、広間の方へと向かった]
……ふむ。
[踵を返す少女。
なにやら一点を見つめている死神。
その視線の先、万華鏡]
見物してても、面白くはなさそう、か。
[何か起きる気配もない、と判断して。
再び動かす黒の片翼。
屋上からふわり、と路地に下りて、周囲を確かめつつ、中央ビルの方へと歩き出す]
[視線が絡んだ。
一つ息をついてパチパチと拍手をした]
初戦が総帥とは派手ですね。
青の死神さん。
残念ながら私は殆ど見れませんでした。
もっと急いで来るべきでしたね。
――中央エリア・ビル街――
[帰り際に耳にした、翼のはためくような音。
聞き覚えのあるその音は確か――]
『黒耀鴉』……?
[彼も『観戦』していたのであろうか。
音の行方がわからなくなった所でもう一度振り向けば、『死神』が誰かと会話している様子が見えた。
戦う様子がないのであれば、趣味の悪い行いを続ける必要もないだろう。
そのまま歩を進めて、再び集合場所へと]
――中央ビルへ――
…見てもらえなくて残念、と応じるべき場面かな、これは。
しかし、殺し屋の手口なんて見ても良いこと無いぞ。
見ずに関わらずに済むなら、それが一番だ。
―一階広間―
[隠されていない気配には、途中で気づいてはいたものの。
声をかけられれば、先ほどまでの不機嫌も手伝って、じろと睨むような視線をローザに向けた。]
『旦那ぁー、にっこり笑えた言いませんケドさ。挨拶されたならちゃんと挨拶くらいしましょうネ。
やぁやぁこんばんはお嬢ちゃんに坊ちゃん、始めましテ。
俺はグリズ、そっちの愛想がないのがヴィリーの旦那。
まま、暫くの間、色々ヨロシクねェー。』
[言いながら、飾り紐がぱたんと揺れ、端末からは外れた。
それを見ると同時に主が端末へ近づいてゆき、端末傍から引き離すと腰へと剣を収めた。]
殺り合う相手に言葉が必要か?
何が目的でここにいるかは知らないが。
アンタも参加者なら、そろそろ本番を始めるべきだとは思わないか?
[言いながら、向けられるのは冷ややかな殺気。
腰の剣は、もー休憩取らずに当てられて。相変わらず喧嘩っぱやいんだからとため息ついていた。]
……北から東は、林と、遮蔽物のない草原。
南と西は、湿地だったか。
[端末から得たデータを確かめつつ、歩みを進める]
どっちも、俺向きじゃあないんだよな。
……ま、『こっち』、使うなら話は別だろうけど。
と、なると、基本は都市部、と。
問題は。
[は、と零れるため息]
……俺のスタイル知ってる連中は、ここで当たるのを避けるだろうなってのが読める所、か。
ま、贅沢はいえんけど。
[ぼやくように言った頃には、中央ビルが視界に入っていた]
─ →中央ビル─
[ぺろり紅い紅い舌が紅い紅い唇をひと舐めする。
眼下には干乾びたミイラがひとつ転がっている。]
まあ、腹六分目…………ってとこかしらぁ。
…………んー?
[ふと周りを見渡すと、其処には血の匂いを嗅ぎ付けて来たのか、体長2メートルはあろうかという黒毛の犬が一体。]
………まあ、食後の運動には丁度いいかしらぁ。
[そう呟くと、壁に立てかけていた十字架を手に取る。]
ここに参加していて、見ずに関わらずに居られると?
[クスリと笑う]
集った理由はそれぞれに違うと思いますが。
逃げて終われるような舞台ではないでしょう。
─中央ビル・一階モニタールーム─
[オクタヴィアの反応からはいかようにもとれて、そのこと推測することは今の自分にとってさほどの意味のないこと。
付属の端末を操作すると過去の映像記録を検索するツールが起動して、お目当てのものを探し当てる。]
便利ですねこれ。
[映像は総帥がビルの屋上から地上に降りるところ、その様子に頭に浮かんだのは"降臨"の二文字]
やはり上に立つものはこのようにカリスマを持っていることが……、
[誰もいないモニタールームで呟く、愚痴りたいことが少し浮かんだらしい。
けれども続く映像にそれはすぐ消える。]
ナイフを弾き……、原理は映像ではよくわかりませんね。
[総帥の持つ武器、『魂喰い』と総帥が呼んでいた剣が振るわれ、それを避けながら。
戦闘の様子はその後続き、電撃をうけて倒れる総帥の姿、そして再度立ち上がり、そこから先は自分が見たことのある映像が続く。
新しく気づいた事といえば、最後に語りながら向けられる視線は、モニタのこちらにも向けられてた事]
─中央ビル一階・広間─
[扉越しに不機嫌そうな、冷ややかな殺気を感じる。特に警戒するでもなく扉を開くと、片目の男と朧紗の姿があった]
……あら、事を起こすのでしたら外でお願い致しますわ。
[ここではやり合うなと言うニュアンスを言葉にし、歩みは端末の方へ]
(笑う、か。腹はくくってあるのか…)
[無理やりつれてこられた、という様子ではないことに、救われるような気も、彼女が『こちら側』の住人であると知れて悲しい気もした]
…まったくだな。
その通りだ。
…あんたは、ユーディット・モーンだったな…何故これに参加している?
無理には、聞かないが。
―一階・広間―
あらあら、ご丁寧に。
うちのことは『ローザ』で結構どすえ。
こっちは白雪。
[睨む視線も何処吹く風。
紹介を受ければ微笑みを返し]
目的もなにも、ねぇ。
招待してきはったんは、流星の方やから。
[殺気に反応し唸る虎を片手で制し、一歩部屋へ]
さぁ、どやろか。
うちはあんまり、無駄な傷はつけたありませんけど。
[己とも相手にとも言わず]
─中央ビル・一階モニタールーム─
面白い、興味深い、非常に……。
[自然と笑みがこぼれ、自分の端末をつなげ、そちらはなれた手つきですばやく指を動かす。
いくつかの操作の後、先ほどの映像記録を自分の端末に写し]
面倒ならば適当に負けておこうとも思いましたが、勝ち抜く意味は多そうですね。
[自分の端末をはずし、モニタールームを後にした]
――中央ビル内部→モニタールームへ――
[すぐに休んでしまうという選択肢もあったのだが、ビル内にまだ入ったことのない部屋がある事を思い出し。
今後のためにも、少し回っておく事にした]
[そして、最初に辿り着いた部屋]
…………あ。
[思わず「しまった」とでもいうような声を上げたのは、『渡り』――ではなく、そこに並ぶモニターを見てのこと。
『観戦』をするのに直接動く必要はないと気付かされた瞬間であった]
あ、こ、こんにちは……だよ。『渡り』のエルザさ。
[そして挨拶の言葉は、一瞬遅れて口に出された]
─中央ビル・一階─
[ビルに入る前に足を止め、片翼を畳む。
一方だけでの飛行を可能とする翼は、建屋の中ではかなり邪魔になるから]
……さぁて、と。
とりあえず、記録チェックはしとくかね。
[小さく呟き、足を向けるのはモニタールームの方]
ん……さすがに、賑わってらっしゃる?
[そちらから感じる人の気配に、口をつくのはそんな呟き]
─中央ビル・一階モニタールーム─
[モニタールームを出ようとしたところで、女の子が中にきて]
こんにちは、ロミさん。
野槌の娘さんとお呼びした方がいいかしら?
[通り名と名前の両方を呼ばれたので、どちらを呼ぶべきか、相手に尋ねながら、自分は両方を同時には呼ぶつもりはないらしい]
そこで過去の映像とかも見れるみたいですよ。
[相手の反応はこちらに対する驚きより、モニターに対してのものだった。
推測されることはひとつだったのでそう伝えたり。
部屋を出るのはもう少しまとうかと考えたりしながらロミの様子を伺う]
何故?漆黒流星の招待に拒否権などあるのかしら。
まあ、スラムで店を守るには名が売れるのも悪くないから。
それも理由になるかしら。
[嘘を言っているようには見えない。けれど全てが真実と思えるほど真摯な調子でもなかった]
そちらは?
場合によっては共闘だってありなんじゃないかと思いますけど。
[紺がかった瞳でアーベルを探るように見た]
[黒犬は涎を口の端からダラダラと零しながらこちらを威嚇していたが、怯える様子のない彼女に痺れを切らせたのか、彼女へと飛び掛る。
その動きは俊敏で、並みの人間であれば一瞬でミンチになっていただろうが、彼女は半身でひらりと突進をかわす。]
ふむ。まあまあ、だぁね。うん。
[勢いのまま距離の開いた黒犬をニヤニヤと見ていたが、スッと目は細められ口元には軽薄な笑みを浮かべる。]
…………貴様をカテゴリFに分類しよう。
『アエーシュマ』──シューティングモードα
[その言葉と同時、手にした十字架の交差部がカシュンと開き把持部が現れる。
そこを握ると十字架底部が割れ、其処からマシンガンの銃身が現れる。
かちゃりと照準を再びこちらへと突進してきていた黒犬に向けると]
さあ、ミンチになりなさいな。
[かちりとスイッチを押し込むと絶え間ない弾幕が黒犬に襲い掛かる。]
─中央ビル・一階モニタールーム─
[目的地に近づけば、耳に入るのは女と少女の声。
しばし思案するものの、足は止める事無く]
っと。
こちらは女性陣がご利用中、かね?
[最初にかけた言葉は、どこか冗談めかしたもの]
――中央ビル・モニタールーム前――
あー、それはどっちでも……
……いや、「ロミ」の方で頼むだよ。うん。
[二つ名の方で呼ばれるのはどうにも慣れない。
自然発生的に付いた名ではなく、『組織』によるキャッチコピー的な側面もあるので、余計に気恥ずかしさがあった]
ほー、そうなのか。オラは文明の利器には疎いでなあ。
[モニターに関する説明に素直に感心して見せた]
[と、そこに聞き覚えのある声が届く]
ん? その声、ライヒアルトさだったか。
オラは別に利用してる訳じゃねえけども。
[そちらは何か用でもあるのかと、探る表情]
─中央ビル・一階モニタールーム─
[人が近づく気配を感じて、視線は外の方に。
程なくして視界に入るのはライヒアルトの姿]
女性の方が多いみたいですしね。
[冗談の言葉に返すのはそんな軽い調子の言葉]
ロミさんも先ほど来たばかりですよ。
ライヒアルトさんは先ほどの戦いの再確認にでも?
─中央ビル・一階モニタールーム─
[ロミの返答にはくすりと笑顔]
それではロミさんで。
使い方教えましょうか?
使いやすいように工夫はされてるみたいなので、少し覚えれば大丈夫だと思いますよ。
[そんな提案をロミにしてみたり]
…そうか。
[本当の事を全て語っているようには思えなかったが、追求はしなかった]
(そもそもあんな質問で、答えが得られたことが幸運だったな)
俺の目的は、まぁ薄々分かるだろうが、あの総帥、アルトゥル・ウルリヒだ。
やつを消せ、という依頼を受けてね。
さっきは失敗したが、どうやらやつはまだチャンスをくれるらしい。
甘く見られたものさ。
そんなわけで、俺にも勝ち残らねばならない理由がある。
…普段は、同時に複数の仕事を請けたりはしないんだがな。
報酬次第では、あんたの用心棒を請け負うぜ?
[共闘を受け入れる、という意味の、アーベルなりの表現]
―中央ビル一階広間―
『お、これまた美人なお姉サマ。はーぃゴメンね美人サン。
流石に後先考えずに突っ走る猿みたいな事、旦那だってするつもりないから安心してネ。』
[剣は元からそのつもりもないのか、揶揄を含んだ言葉で気軽にオクタヴィアそう告げた。
つまりここで暴れるのは猿以下よ、と暗に言われれば、渋々といった様子で主の棘はゆっくりと引いてゆく。本当まぁヤレヤレと、剣は無い肩を竦めた。
とりあえず大丈夫かと判断したら、ローザの返事に紐は揺れる。]
『こっちこそご丁寧にどもネ。
白雪の坊ちゃんでっかいねぇ、可愛いねぇ。』
[動物好きなのか、いつも以上に上機嫌な調子で剣は現状を楽しんでいるようだった。]
『ふーん、嬢ちゃんはそうなのネ。』
[招待された、と告げられた部分に、へーと感心した様子で呟きながら。傷云々に関してはけらりと剣は笑った。
一瞬、『だよねー。女の子には傷無いほうがいいよネ』と、双方に言える言葉を投げようとしたが、内包された意味を理解できるのは主だけだったので、残念ながら言わずにおいた。]
『旦那はともかく俺ヤダまだ使われたくナーイ。
とりあえずごーはん!ごーはん!』
おまえが飯主張してどうすんだよっ。食えない癖に!
[駄々っ子のような剣の主張に、主の毒気はだいぶ抜けてしまったようだった。]
─中央ビル・一階モニタールーム─
はい、その通り。
『片翼鴉』でございます。
[探るような視線を向けるロミに、軽口めいて返すのはもう一つの通り名]
ああ、全体的に女性の方が多いからな。
今回たまたまこうなのか、それとも『遊戯』自体がこういうモノなのか。
ちょっと突っ込んでみたい気がする。
[軽い言葉を返してくるエルザには、大げさなため息とともにこんな事を言って]
ああ、生憎と途中からしか見れなかったんでね。
『総帥』閣下が動くとこなんて、普通には拝めんのだし。
[問いには、頷きながら肯定を返した]
「ギィンギィンギィン」
おぉっ!?
[だが、放たれた銃弾は黒犬の毛に阻まれ、すべて弾かれる。
そのことに少し驚愕し、突進への反応が僅か遅れる。]
うわっ!! くっ!?
[何とか横に転がりかわすものの、肩口を少し切り裂かれた、
だくだくと流れ出る血を手で押さえつつ、だが、その口元はますます三日月に歪む。]
これはこれは。君を少々過小評価してしまったようだね。
上方修正。きみはカテゴリEだ。
[楽しそうな声でそう呟くと、腰のホルダーからスッと一枚のカードを抜く。]
さて、お詫びもかねてキミにはもったいない代物だが特別に振舞ってあげようじゃぁないか。
[そう言っている間にも、次は確実に仕留めんと黒犬は3度目の突進を敢行する。]
─中央ビル一階・広間─
休息に使う場所を壊されてしまうのは困るのですけれどね。
わたくしは構いませんけれど、他の方はそうも行かないでしょうから。
[朧紗にはそう返したが、殺気の元凶である男が持つ剣の言葉ににこりと微笑む]
それならばよろしいですけれど。
それにしても───。
[言葉を一度途切れさせ、鶸色は片目の男を見遣る]
随分と短期間で整形したものですわね? クロイツァーさん。
[呼び名は端末にあったもの。笑みを向けながら呼びかける]
――中央ビル・1階モニタールーム――
[エルザの言葉に頷きを返す]
それは助かるだよ。
オラ、訳のわかんねえ事だらけで困ってるんだよな。
[参加者たちの優しさに、今更ながら感謝の念がこみ上げる。
尤も、『優しく』されるのは『ナメられている』ことと同義であるかもしれないが。
今は素直にその親切を受け取っておく事にした]
ほー、『片翼鴉』さでも気になるだね。
あの人――『総帥』の戦いは。
[ライヒアルトの軽口を受けながら、その言葉に大きな瞳を瞬かせる。
恐らく自分とは違い、明確な理由を持った『気になる』なのであろうが]
折角だし、オラも同じモン見ようかねえ。
[同意するように言って、部屋の中へと]
―一階・広間―
あらあら。
可愛いって、白雪。
外のひとに言われるんは珍しなぁ。
[娘の楽しげな声にも、虎は警戒を解いてはいないが]
あぁ、招待でない方もいらはるんでしたっけ。
その様子やと、グリズはんたちはそちら側なんかな。
[剣主体のように言って、緩く首を傾げる。
隠された言葉は知らず、ただ漫才のようなやり取りにくすりと笑った]
ふ…フフ。
ちょっとこれは予想外。
[アーベルの答えに虚をつかれたような顔になり。
それから口元を押さえて笑った]
なるほど、それはそれは。
最初から遠慮なく行くわけですね。
折角のお申し出ですけれど、青の死神に払えるほどの報酬は持ち合わせがありません。
それに、私は目立たないといけない理由も実はあるので、守られているだけでは都合が悪いんですよ。
[最後は気まずそうに頭を下げる]
ごめんなさい。
仕事として来てるのかをちょっと探ろうと思っただけだったの。
誠意を踏みにじってしまったわ。
─中央ビル・一階モニタールーム─
意図があったとすれば全員女性で揃えているでしょうし、たまたまだとは思いますが。
ここで実はライヒアルトさんが女性でしたといわれるならば、意図を感じますけどもね。
[くすりと冗談交じりの言葉、返答に対する答えには]
過去記録でしたらそちらで見れるようです。
[ロミに示したのと同じ端末付のモニタを示す。
ロミの返答をもらえば返すのは優しさを含んだ笑顔、
本人に他意は無いただの親切心からくるものなのだが、ここでは異質なのかもしれない。
目の前の少女は特に疑うこともしてないようだが。]
ええ、それではこちらに。
[自分も部屋の中に戻りロミを端末の前に促しながら、ライヒアルトに視線を向けて]
一緒に見ていきますよね。
―一階・広間―
幸いなことに、その心配もなくなったようでんなぁ。
[女性にのんびりとした声を向ける。
直後聞こえた言葉に、小さく瞬いて男を見る]
─中央ビル・一階モニタールーム─
[エルザとロミのやり取りに、何となく毒気が抜けるなー、などと考えつつ]
そりゃあ、気になるさ。
別に、『青の死神』みたいに戦いたいわけじゃあないが……滅多に表舞台に出てこないお人だからねぇ、『総帥』閣下。
[瞬くロミにさらりと返し]
言われて見れば、意図的ならそうか。
……って、残念ながら、性別はオスに分類されております。
[エルザの返答に茶化すように返しつつ、モニタ示されたなら、常磐緑をそちらへと向け]
ああ、別に、一人で見たいわけでもないしね。
[視線を向けられれば、一つ、頷いた]
/*
む。
ト書きの主文が死んでおる。
しかし、さっきまでの総帥ろーるの反動がでかい。
キャラノリが、みょーに軽いわ。
─中央ビル・一階モニタールーム─
そうですね、先ほどでてきた総帥さんが本物かどうかそれすらも知る術はないですから。
もっともアレで偽者なら、本物はどれほどの人なのかとなりますが。
[ロミとライヒアルトの会話にそんな言葉を交えて、
こちらに返ってきた言葉にはくすりと笑みをひとつ。
同意の返事を受け取れば、ロミに端末の操作のしかたを説明する]
こちらで起動しまして、
検索できるようになりますので、場所と日時で絞れます。
他にキーワードでも、こちらの原理は解析してませんが近しい映像がいくつかでますよ。
─中央ビル一階・広間─
別に…腕の良い医者ならゴマンといる。
誰かにどうこう言う事でもないしな。
[いずれ早いうちに知られると、鴉の忠告が効いていたのか。
動じる事なくそう答え、面倒臭そうに鶸色の視線から顔を逸らした。]
『旦那回復とか早いからネー。』
[剣はあんまし喋るとボロを出すと思ったのか、簡単に一言だけ添えた。]
『えー坊ちゃん可愛いって言われない?
さっき端末データ見て、ここいら周辺に生息してるだろーって変な化け物とか嫌ってほど眺めた後だから、可愛さヒトシオよー。』
[言った後、続いて出てきたローザの言葉に、おぅドストレートととか思ったものの、ぷらんぷらん紐を振ってから適当に暈した。]
『いんや、俺らも招待側?まぁ招待っつーか命令っつーか。そんな感じー。』
[主はお前が何とかしろ、と言わんばかりに無言だった。
くすりとしたローザの悪意の無い笑みに気づけば、主の不機嫌度は、またやや上がっていく。]
――中央ビル・1階モニタールーム――
[エルザに促されるままモニターの前へと向かう。
彼女の意図がどうであれ、親切は素直に受け取るつもりであった。
自身の思考力に関しては、端から諦めているのもあるが]
そうか、そうだよなあ……。
こんなすごい『組織』の長だもんなあ……。
[ライヒアルトの言葉に頷く。
『総帥』を直接目にしたのは1分にも満たない時間であったろうが、それでも彼の圧倒的な『力』は伝わっていた]
『力』って、戦闘の力だけでもないもんな。
オラには想像もつかねえ。
[言いながら、それでもその『力』の一端を見るべく、モニターに目を向けた。
エルザの説明通り、日時と場所から先程の戦闘を検索し、それらしきものを見付ければ再生の操作をする]
[迫り来る巨体にも彼女は笑みを崩すことなく、手にしたカードにひとつキスをすると十字架の上部にあるカードスロットにそれを刺し込み、スライド。]
「FORMRIDE CCCCCCCCCLAW!!」
[電子音とともに十字架が形状を大きく変え、まるで巨大な獣の爪のように変形する。
その時分になって黒犬も本能的な恐怖を感じたようだが、時既に遅し。
ぐわっと爪を振りかぶると、迫り来る黒犬を容赦なく叩き潰した。
ぎゃんっという呻き声を上げる黒犬を今度が掴んで持ち上げると、サディスティックな笑みを浮かべ、]
…………ぐしゃっぼたぼたぼた……
[そのまま『握り潰した』。]
……いくぞグリズ。
『へ?あはーい、4階ね。階段あっち側。
そいじゃ嬢ちゃん坊ちゃんお姉さま、まーたあーとでー。』
[これ以上ここに居るのは色々と面倒だと感じたのか、主は広間を出て、食事の取れる場所へと向かっていった。
剣はひらりと手を振るかわりに、飾り紐をゆらんと愛想良く*揺らしていった。*]
―中央エリアビル街―
…ありがとう。
[戸惑った顔で頷いた。
請けている仕事がある以上、それを頼むことは絶対ありえないが。このまま甘えてみたくなるのはどうしてだろう]
でも、戦うことになったらその時は手を抜かないから。
そのつもりでいてね。
[なぜこんな余計なことを言うのだろう。
首を左右に振って意識を入れ替えた]
大物と戦った後でお疲れでしょう。
お邪魔したわ。またね。
[そう言ってアーベルに背を向けた。
無防備だったと思うのは一人になってからのこと*だった*]
─中央ビル・一階モニタールーム─
確かにね。
あれだけの気迫背負ってるのが偽だったら、それこそ本物どーなってんだ、って話だ。
[エルザの言葉に、刹那、交差した深紫を思い返す]
単に、戦闘力が高いだけなら、これだけ大規模な組織を、長年維持できるはず、ないからねぇ。
[ロミの言葉には頷きながらこう返し。
その手によって再生される光景を、異眸を僅かに細めて、追う]
……念動障壁……とはまた、違うのか?
[弾かれる最初の一撃の様子には、こんな呟きをもらしていたり]
─中央ビル一階・広間─
[朧紗ののんびりとした声には笑みを返して。片目の男──ヴィリーの返答には軽く首を傾ぐ仕草。チリリ、とイヤリングが鳴る]
……そうですわね。
変わろうとも特に問題はありませんわ。
それで仕事がやりやすくなるのでしたら、貴方の利となるのでしょうし。
[変わる、の部分には別の意味も含まれていたが、気付く者は居たかどうか]
回復が早くて何よりですわ。
こうして『遊戯』にも参加出来たのですしね。
[そう返した後、ヴィリーと剣は立ち去るようで。引き留めることなくその後ろ姿を見送る。手を振ることは無く、笑みを向けるのみだったが]
/*
ちなみに。
実際にはフォースフィールドです。
念動力でなく、文字通りの気迫の壁(なにぃ。
念動力はセラフとベオウルフの領域だからねぃ。
ちなみに、エリスとヴァーゲは、魔法力。
みんな、びみゃうに違うのよ、専門。
/*
カルメンにはどこまで突っ込んで良いやら(笑)。
ライダーネタでエロ系(ぉ)やる人って知ってる人で居たかしら。
ドラさんが思い浮かぶのは気のせいかしら。
―広間―
あぁ。
そう言うたら、途中にも大きい犬が倒れてましたなぁ。
[納得したように両手を打った。
虎は変わらず金の視線を向けるのみ]
ふぅん。
[信用したのかしていないのか、続きに返すのはそれだけ]
─中央ビル・一階モニタールーム─
TOPにたつべきものに求められるのはさまざまですからね。
大きな組織ほど特に。
[そんな言葉を漏らし、
端末を操作するロミには笑顔]
飲み込みが早く助かります。
[3人でモニターを眺めながらライヒアルトの呟きに]
映らないほどの高速で弾いてる、というわけではなさそうですかね。
どちらかといえば不可視の力、映像には見えない力でしょうか。
周辺にゆがみは感じないことから空間事態に作用を及ぼすよりは…
[分析するような言葉、考え込むように視線は画像に向けたまま]
[べしゃりと黒犬だったものを投げ捨てると、巨大な爪はがしゃがしゃと元の十字架に。
とそこで、腕から血がダラダラ流れてるのに気づき。]
おっと。いけないいけない。
ああもう本当に人間の体って不便ですわぁ。
[言葉の割には楽しげにそう言うと、簡単な応急処置だけして上機嫌に中央ビルへと戻っていった。]
[ユーディトが見えなくなるまでその背を見送った後、自らも踵を返した]
[と、その場に屈み込んで小石を幾つか集めると、おもむろにそれらを円形に並べて置き始めた]
[一分弱後にはそこには小さなストーンヘンジが完成し、そしてアーベルは何処かへ*消えた*]
─中央ビル一階・広間─
[近付いて何も操作していなかった広間の端末に指を滑らせる。入力、読み出しを繰り返し、自分の携帯端末へと移動、保存。手早く済ませると広間の端末から携帯端末を外した]
わたくしも用事が済みましたし、失礼致しますわね。
お邪魔致しましたわ。
[朧紗にそう告げると広間の出入り口へと向かう。呼び止められる等が無ければ、そのまま広間の*外へと*]
─中央ビル・一階モニタールーム─
[エルザの漏らした言葉には、ああ、と同意の頷きを一つ]
……推測できる射速も、相当なモンだからな。
高速であわせた、というよりは、何かしらの防御陣があるんだろ。
それが何かは、さっぱり読めんけど。
[右の瞳──『龍眼』の動体視力は、人のそれを大きく上回る。
それを持ってしても、動きらしきものは捉えきれなかった。
後でもう一度、精査してみるか、などと考えつつ。
対峙の様子を、常磐緑で静かに*追った*]
―広間―
えぇ、またぁ。
[1人と剣を見送った。
傍らの話は聞いていたのか否か、娘は端末の方を向く。
先客の操作が終わるのを待ち、入れ違うようにその元へ。
出て行く女性を同じように見送って]
さぁ、どんなもんやろか。
[独りごちながら、細い指で端末に*触れた*]
――中央ビル・一階モニタールーム――
『組織』……ねえ。
[自分が属している組織の事をを思い、思想の違いに愕然とする。
まるで、ヒトの視点と神の視点のような――]
ま、『総帥』のような事が出来る人が、世の中に何人もいるはずねえけどな……。
[そうしている間にも、画面に映し出された映像は動き始めていた。
両側から聞こえてくる分析の言葉に、始めの内はへーだのほーだのと相槌を打っていたが。
段々と言葉少なになり、気付けば齧り付くようにして画面に見入っている]
(すごい……。なんというか……圧倒、されるだよ)
[『総帥』は勿論の事、彼に肉薄する『死神』も。
命を掛けた遣り合いの空気が、画面越しにも伝わってくるようで。
一通り再生が終わるまで、動けぬままに全てを見詰めて*いた*]
─中央ビル・一階モニタールーム─
映像では見えない変化は感じられませんからね。
生で見れなかったことが非常に残念です。
[ライヒアルトに自然と答えるように、
言葉とは裏腹に楽しそうに笑みを浮かべてはいたが]
アーベルさんは他に何かをもっているのかどうか…、
それよりは他を……。
[考えながら断片的に口に出て、二人の反応はどうだったか、あまり気にしてなかったかも*しれない*]
/*
ふと、せるふつっこみ。
特に年代想定はしとらんけど、流星創設から何年くらいたってんだろ、ver2の時間軸。
確実にアルカナ後だから、ver1から50年以上は確定。
世界軸破砕からver1までが20年前後だから。
……最短でも、7〜80年くらいですか。
その間ずっと、20代後半容姿。
……いや、そーゆーモノだが(何。
/*
それはそれとして、さて。
未だに全く絡んでないのはローザですか。
上手く、でくわせるかにー。
そして、いつからでも動いていけるのだが。
さてて、どう行きますか。
……どこにでもケンカ売れるもんで、返って悩むにー。
ヴィリー(手の内的にやり難い)とカルメン(スタイル的に相性劣悪)は、避けたい方向かな、最初は。
オクタヴィアは違う意味でいきなり向かいたくにゃいし(ぇ。
アベくんは総帥であたった後だからなー、これも違う意味でいきなりは避けたい。中のヒト的に実質連戦だし。
ロミ、ロザ、ユディ、エル。
吹っかけ易さではエルザか。種まきしてらっさるし。
ここらは、ローザと接触できるかによるけど。
中身的には、ローザのスタイルにめっさ興味あるんですがw
/*
少しばかりテストですわ。
<<蜂蝶 オクタヴィア>> と <<『総帥』 アルトゥル>>
<<野槌の娘 ロミ>> と <<渡り エルザ>>
<<紅雨 ローザ>> と <<渡り エルザ>>
<<紅雨 ローザ>> と <<狂犬 ヴィリー>>
<<Lilith カルメン>> と <<万華鏡 ユーディット>>
/*
相変わらず偏りますわねぇ。
一番上は無いとして(笑)。
ローザでヴィリーに仕掛けるよりは逆かしら。
ロミとエルザも逆が良いかしらね。
飛び道具の使えるロミとアーベルを仕掛け側に使いたいのもあるのだけれど…。
どこまで上手く行きますかしら。
簡単に見破られても困るのですわよね。
ああ、空間移動出来る人も仕掛け側に向いているかしらね。
ライヒアルトとエルザも入れておきましょう。
/*
ボロを出しやすいのはロミの模倣とアーベルの模倣かしら。
空間移動出来る人は確実に逃げることが出来ますものね。
ロミは仕掛けに回りにくい性格と追いかけても姿を消してしまうことで違和感を持たせることが出来るかしら。
アーベルは『総帥』との一件もありますし、一撃加えられなかっただけで引くとは考えにくいはず。
これをやるとバトルカード操作が出来てしまうので、あまり気が進まない部分もあるのですけれど…。
今回は仕掛けやすい人も多いし、情報操作で動かした方が良いかしら。
/*
うーん……模倣して奇襲、離脱をやりたい気はするけれど。
リベンジするには度胸が足りませんわ。[溜息]
折衷案にアーベルとは違う仮面をつけた何者かが参加者を奇襲、その前後に「漆黒流星に属する者が紛れ込んで暗躍している」的な噂を流す、を考えたのよね。
けれどこれ、お互いを疑わせるには決め手に欠けますのよねぇ…。
/*
……サマリ順でも良いかしら。
自分の一つ上の人の偽物が襲いかかって来る。当たる当たらないに関わらず、一発奇襲すると逃げて、物陰に入ると姿を消す。
ライヒアルトにはヴィリーの偽物が襲いかかることにすれば良いかしらね。
……またくろねこさんとのバトルフラグが立ちそうですけれど。
よりによって襲い掛かる偽物が顔見知りのヴィリーだなんて(笑)。
出来そうならこの流れで落としてみようかしら。
説明文や描写考えておきませんとね。
そういえば一切触れてこなかったけれど、このキャラは武器から服装、能力、二つ名までほとんど、アニメ「ダーカーザンブラック(DTB)」の黒まんまです。
何人か突っ込んでくれてると嬉しいなw
DTBはいい厨二
―中央都市部の辺縁、とある一軒家―
[残されていた缶詰で簡単な食事を済ませ、眠っている]
[久しく見ることのなかった昔の夢を見ていた]
[スラムを歩く小汚い少年―自分だ―と、その服を掴んで着いて歩く同じようにみすぼらしい格好をした少女]
[よく覚えている。一日かけてくず鉄を拾って得た僅かばかりの金を、同じストリートチルドレンのガキ大将とその取り巻きに寄ってたかって奪われた日だ]
「――――」
泣くなよユーディー、明日は食べ物が見つかるよ。次はあんなクソどもに負けるもんか。
[もう三日も何も口にしていない]
[アーベルはまだ片手で数えられるような歳でありながら、その倍といっても通用しそうなほど成長が早く、身体も丈夫だったが、妹は逆に年齢通りの小さな女の子だった。我慢できるはずがないし、そもそも命に関わる]
[それでも、妹は空腹ではなく、自分の傷を見て泣いているようだった]
「―――?」
俺は大丈夫だよ、痛くなんかない。大丈夫だって。
[嘘だった。たんこぶだらけだし、口の中は切れて赤錆の味がしたし、青アザもできていて、とにかくぼろぼろだった]
[痛みと空腹と惨めさと、滲んでくる涙を必死にこらえて、妹に笑って見せようとしていた]
[そんなときだ、『そいつら』に出会ったのは]
養子?
[そいつらは、戦災孤児のための養子縁組の斡旋組織と名乗った]
[丁度、子供を亡くしたばかりの若い夫婦がいて、養子を探している、と]
[ただし、1人だけ]
俺か、妹を?
それなら―
―――
――
―
止めろ!!
[叫びながら、飛び起きる]
[良かれと思ってしたことだった。自分はその男達に、泣いて拒む妹を差し出した]
[しかしその数日後に、聞いたのだ。子供を攫って人体実験の材料にする輩の噂を]
[そしてそいつらの良く使う手口の一つとして、自分が妹を差し出した組織の名前を]
ハッ…ハッ……。
[荒い息をつきながら、ベッドを下りる]
[暑いわけでもないのに、汗でじっとりと湿った体を洗うため、浴室へ]
[シャツを脱いだその首の付け根には、星型の痣がある]
─中央ビル・屋上─
[しばらく前に広間の端末に入力した情報]
『協力者との接触完了。通信機器他の異常は無し。次段階へ移る』
[暗号化したそれを敢えて他の者も使う端末から発信した。受信側がどこなのかを探ることは出来ないが、発信側を探ろうとすれば可能なように細工して]
気付く人は居るかしらね。
気付かないならそれはそれで構わないわ。
[屋上の縁に座り、脚を組んだ。フリルスリットからすらりとした脚が露わになる]
次の一手は……どうしましょうかしらね。
突かなくても動いてくれそうなのは何人か居そうだけれど。
……念には念を入れておいた方が良いかしら。
[左手で左耳のイヤリングを弾く。チリン、と澄んだ音色が辺りに響いた]
─中央ビル・一階モニタールーム─
[一通り、対峙の様子を見直した後、零れ落ちたのは嘆息]
……やっぱ、飛んでもね。
[口をつくのは素の感想。
漆黒なる流星を束ねし者、その超越ぶりは幾度となく繰り返し聞かされた。
十四になるまでの十年間、『飼われて』いた場所で]
……あんなもん、ツクリモノで越えられるかってーの。
[呟きは、場にいた二人に届いたか、否か。
その事はさして気にした様子もなく]
さて、お目当てのものも見れたし。
俺は、これで。
[二人にひら、と手を振り、モニタールームを離れる。
何やら呟いているエルザには、一瞬だけ探るような視線を向けたりもしたのだが]
……さて。
どーしたもんか。
[廊下に出た所で、がじ、と頭を掻く]
贅沢言える内は、絶対と言っていいくらい当たりたくないっつーか、関わり持ちたくないのを除けば。
誰とやりあうのも、問題ないんだが。
[誰の事やら]
……死神も、スタイル的にはって感じだし。
ま、まだ全員と顔あわせた訳じゃねーし、焦らず考えるか。
[などと呑気に呟きながら、向かうのはビルの外。
建屋の中にこもっているのは、何気に好きではなかった]
[外に出て、軽く、身体を伸ばす。
広がる片翼、その動きに合わせるように、何もない右肩の辺りでも大気が動いた]
……さて、と……お?
[とりあえず上に、と思って上げた視線の先。
僅かに捉える、人の影]
……あの姐さん、よっぽどあの場所好きなんかね……。
[ぽつり、と口をつくのはこんな呟き。
脚線の方は、あんまり気にしていないらしい]
─中央ビル・屋上─
[鶸色は遥か先を見詰めたり、周囲に視線を転じてみたりと、変化を探るように動く。眼下に、ビルから出て来た姿を見つけると、微笑んでひらりと手を振った]
───どう言う原理なのかしらねぇ、片翼で羽ばたくと言うのは。
あの眼……キメラか何か、別のものを移植されたようにも見えるけれど。
[自分とは部署が違うために、漆黒流星で手を加えられたことなどの詳細は知らない。仮に聞いていたとしても、興味が無ければ覚えていることも少なかった]
[とりあえず、ここでぼーっとしていても仕方がない、と。
考えていた矢先、手を振るのが見えた。
こてり、と傾ぐ首。
手を振り返す変わりに一つ羽ばたき、大気を捉えて一気に上へと翔け上がる。
翼が生み出す揚力だけで飛行している訳ではなく、何らかの因子で気流を制してもいるのは、敏い者であれば気取れるか]
や、どーも、と。
周辺観察か何か、ってとこですかね。
[投げかけるのは、ごく何気ない言葉]
─中央ビル・屋上─
あら、会いに来て頂けるとは思いませんでしたわ。
[宙を翔け目の前に現れたライヒアルトに笑みを向けた。翼の無い空間に鶸色を向けるも、原理を悟るには己が能力では分野が違いすぎる]
そうですわね、様子見とも言えますけれど。
どちらかへお出かけになるのでは無かったのかしら?
─中央ビル・屋上─
[オクタヴィアからやや離れた位置にふわり、と降り立つ。
黒の片翼は、そこに開いたまま]
狭い所が嫌いなんで、外に出ただけ、とも。
ま、自分の陣地にできそうな場所を見繕うつもりもありますが、ね。
[返す言葉は軽いものの。
左右の瞳に宿るいろは陰陽分かれたアンバランスだが]
─中央ビル・屋上─
地形を味方につけるのは常套手段ですものね。
あまり出向きたくない場所もありますけれど。
[湿地帯を思い出して軽く肩を竦めた。離れた場所に降り立ったライヒアルトに視線を向けようと、やや振り返るような体勢になる]
貴方ですと空も得意フィールドになるのかしら?
大概の人は飛べませんものね。
(最後の1人にまで勝ち残るためには…最も合理的な選択は、他が潰しあうのを待つことだ)
[参加者と突発的に出くわさぬよう、狭い路地を伝って街を駆ける]
(しかし、同時に…)
(誰がどう戦い、勝ち残っているかも、把握しておくべきだな)
─中央ビル・屋上─
そういう事。
ま、贅沢いえない時もあるでしょうけど、出来る限りは得意フィールドで、ってのは基本ですし。
[湿地帯の事は知らぬから、肩を竦める様子にはやや首を傾げるのみ]
空は……さて、どうでしょねぇ?
それは、機会があればのお楽しみ、ってコトで。
[続く問いには、冗談めかした口調で返す。
空中戦に如何ほど対応できるか、は、晒さぬ手の内の一つ。
これまでにそれについて知った者は、例外なく闇に葬っている、とも言うが]
[まずは参加者達の居場所を把握すべく、中央ビルに向かう途中、空に巨大な隻翼の鳥を見た]
(『烏』か…屋上で誰かと会っているのか…?)
─中央ビル・一階モニタールーム─
[ライヒアルトの言葉に返す言葉は無く、
もれ出た言葉にライヒアルトの視線を受けたが、それにもさして気にした様子はなかった]
はい、それではまたいずれ。
[ライヒアルトの言葉には笑顔で、立ち去るのを見送った後]
私もこの辺で、一旦外の様子も見て周りたいですしね。
[ロミにそう告げて、ライヒアルトが出て行った後に、自分も部屋を出て行く。
ライヒアルトの姿はすでになく携帯端末を弄りながら入り口へと歩を進めた]
─中央ビル・屋上─
勝つためには───ですものね。
[同意の言葉にはクスリと笑みを返す]
あら、教えては頂けないのですわね。
残念ですわ。
[問いの答えが得られぬことに、頬に指先を当てて残念そうに首を傾いだ。チリリ、とイヤリングが揺れて音を奏でる]
詳細を教えて頂けずとも、飛べると言う時点で利点のように思えますけれどね。
――中央ビル・1階モニタールーム――
[総帥の戦闘映像が一通り流れ終わり。
『再生終了』を表す黒い画面が現れた後も、しばらく動けずにいた]
はー。凄い人だとは聞いていたけども……。
[画面上で繰り広げられた戦いが現実のものだとは、未だに信じられない。
決着後の場面に居合わせた自分ですら]
[部屋を出て行くライヒアルトに頷き見送る。
『ツクリモノ』の単語が気になりはしたが、聞き返す時間はなかった。
それに続くように、エルザもその場を去り]
オラはどうすっかなー……。
ああ、そういえば『会場』の様子も、ここから見えるんだったかいね。
[操作を一つ一つ思い出しながら、端末のボタンを押していく。
映し出される会場各所の映像。
次の戦いはまだ、始まってはいない様子**]
─中央ビル・屋上─
[きょと。そんな感じで、右の瞳が一瞬、動く。
さすがに千里眼とはいかないものの、龍の呼び名を関する瞳は視界も通常より広い。
それらは全て、『在り得ぬもの』を求める者によって与えられたものだが。
今の鴉にとっては、それは生き抜くために必要な力の一つ。
ともあれ、『龍眼』は移動する人の影を僅かに捉えていた]
そりゃま、負けるためにここに来てるわけじゃないし。
教えないのも、ある意味当然、ってコトで。
[残念そうに首を傾ぐ様子に、返すのは愉しげな笑み]
ま、空間的な優位はあるでしょうねぇ。
それを生かせるかどうかは、状況次第……で、陣地取りが重要になるわけですが。
なんにせよ、使えるモノは、使わないと、ね。
どんな経緯で持ったモノでも。
─中央ビル・屋上─
全く以ってその通りですわ。
何もせぬうちに手の内を明かし切ってしまうのも……ですもの。
[ビルから離れた場所に手の内を出し尽くした人物が居るのを知ってか知らずか、そんなことを言い。屋上の縁で組んでいた脚を戻す]
妨げになるものがあるのでは意味がありませんものね。
どんなものを持っているのかは教えて頂けませんけれど、手に入れた経緯はお教え頂けるのかしら?
[それは返答を期待していない問い。聞いたところでどうこうするわけではないが、多少の興味はある]
―中央ビル外・入り口前→中心部のどこか―
[ビルの外に出ると、一度気配を探るように遠くまで周囲を見回してから]
不意打ちされましたらその時ですかね。
[そう呟き、くすりと笑みを浮かべて当ても無くゴーストタウンの中を歩きはじめる。
今は人のいないその町並みを興味部下層に眺めながら、片手で端末を操作して記録をしている]
廃墟というわけではなさそうですね。
[時折その壁などを手で触れてなでたり]
─中央ビル・屋上─
俺の場合は、今後の仕事にも関わりますし、ねぇ。
[冗談めかした言葉と共に、肩を竦める。
右の瞳は、やはり、周囲を伺う様子のまま]
飛び上がった弾みに天井激突とか。
さすがに、カッコつきませんし……って。
[軽口めいた言葉は、投げられた問いに途切れる。
常磐緑は不思議そうに瞬いて]
……コレ……この翼は、生まれつきのモンですよ。
それ以外のは、『獣神』……馬鹿ばかしい思想で、ヒト改造しまくる変人集団に押し付けられたシロモノですが。
[『獣神』。漆黒なる流星と対立する組織の一つ。
表向きは独自の神を崇める宗教組織。
その実態は、『新種』を素体にした生体兵器の研究に力を入れている事で知られる集団。
その名は、裏の世界では有名なものの一つと言えるか]
/*
別名『崩壊世界最強のマゾい組織』。
……いや、実際マゾいよね。
セラフ、エリス、ベオウルフ、更には総帥とまで対立してるんだも。
ある意味、すげーよなー。
[屋上の会話はさすがに聞こえない、しかし上っていってまで、そこに居る者を確かめるべきとも思えない]
[他にも参加者はいる]
[静かに身を隠していると、案の定、1人がビルから出てきた]
(…エルザ、か)
[つかず離れずの距離を保って尾行しながら、様子を伺う]
(仕掛けるか…?)
[潰しあうに任せるが合理的とはいえ、参加者の数が減るのは早い方がよく、そして奇襲の一撃で済むならそれは選択肢に入る]
[しかし]
(…無理だな)
[今は気づいた様子は無いが、攻撃を仕掛ければ違うだろう]
[彼女の能力は詳しくは知らない。が、戦闘能力は知っている]
[少なくとも、先制の一撃で沈められそうな気はしない]
─中央ビル・屋上─
天井に激突。
[言葉を繰り返し、想像してしまったのかクスクスと笑い始めた。口許の朱が手に隠れる。けれどその笑いも続く言葉に直ぐに途切れた]
───そう、『獣神』に。
彼らのやりそうなことね。
[口許の朱は手に隠されたまま。鶸色は異眸を見詰め細められる]
貴方は、彼らを憎んでますの?
[何気ない問い。自分には無かった感情。今まで見て来た同じような者達が抱いていた感情。単純な興味がそこにあった]
―中心部のどこか―
[視線を向ける先は中央ビルに続く道]
ここまで平坦に地面がしっかりならされていますね。
高低の誤差……数mmくらい……測定器があれば正確な値が……。
[端末に打ち込む手の動きはすばやく、呟きながら口の端に笑みが浮かんでいる]
これだけの技術もなかなか……
[少しの間そうして端末の操作をしてから、再度中央ビルから離れるように歩を進める]
……まぁこれでいっかぁ。
[中央ビル二階の自分に宛がわれた部屋。
持ってきていた荷物の中から包帯を取り出して巻いていたわけだが、巻き方が非常に適当であったためかなり不恰好かつ今にも解けそう。
だが、そんなの気にした様子もなく、んーと伸びをすると、]
さて、情報収集でもしてきますかぁ。
[そう呟くと、十字架を背負って鼻唄交じりに部屋を出た。]
─中央ビル・屋上─
[激突は、実は自分的には、笑い話でもないのだが。
さすがに、それは言うまでもない事、と口にはせず]
……んー。
さて、どうなのやら。
[向けられた問い。
常磐緑は細められる鶸色からゆるりと逸れ、空へと向いた]
いじられ尽くした十年間は、そんな感情もあったかもしれないけど。
……もう、忘れちまいましたよ。
泣こうが喚こうが、今の俺は、『片翼鴉』以外のモノにはなれない。
なら、あるモノをあるがままに使うだけ。
[淡々と語る声には、感情の色はない]
[エルザが立ち止まる]
(…気づかれたか。今すぐこの場を離れるべきか、じっとしていればやり過ごせるか?)
(…)
[数瞬の思考の末、物陰から姿を現した]
いい夜だな。散歩か?
[物陰から現れた姿に驚く様子もなく]
ええ、散歩ついでに実地検分というやつです。
こういうことしてる方が、本来なら私は性にあっているのですけどもね。
[答えて笑いかけた後に]
アーベルさんもお散歩ですか?
それとも手ごろな獲物探しに?
─部屋前─
んー、とはいえ何処に向かったものやら。
[そうして顎に指を当て暫し考えていたが、スッと目を閉じると]
あー……階下に二人くらいと……上に一人と二人。
あとは外……かなぁ?
ん。じゃあ上に行こう。
[自己完結でうんうん頷くと、階段を上って屋上へと向かった。]
─中央ビル・屋上─
そう……。
そう言うものなのね。
[天へと視線を向ける様子を見詰め続ける。知らぬを学ぶかのように言葉を紡ぎ、その後にようやくライヒアルトから視線を外した]
過去がどのようなものであろうとも、今は今でしかない、と言うことかしら。
その状況にならないと解らない考え方なのかしらね。
探るような真似をして申し訳ありませんわ。
少し興味が湧いたもので。
[屋上の縁から立ち上がり、ライヒアルトへと向き直る。謝罪の言葉と共に軽く頭を下げた]
─中央ビル・屋上ドア前─
うん、ここに二人。さぁて、と……
[そう呟くと、ドアノブを捻り──]
えぇいっ!! 【がぁぁぁぁぁんっ!!】
[思いっきり前蹴り─俗に言うヤクザキック─で蹴り開けた。
まあ、腕が痛いので妥当と言えば妥当なのかもしれないが。]
こんばんわぁ。
[そして、悪びれずニコニコと屋上へと出るのであった。]
─中央ビル・屋上─
…………。
[近付く気配に気付いていない訳では無かった。扉を蹴り開けるとは思っていなかったが]
……思っていた以上に下品なお方ね。
[小さな溜息の後、挨拶もそこそこにそんな言葉を投げかける。視線を向けるようなことはしない]
─中央ビル・屋上─
ま、そんな感じってコトで。
……そう思わないと、生きてけなかっただけですが。
[言いながら、軽く肩を竦め。
常磐緑を静かに戻せば、目に入るのは頭を下げる姿]
別に、気にしちゃいないんですけどね、俺は。
[ため息混じりに言う姿は、確かに今のやり取りを気にしているようには見えない。
それがポーズかどうかまでは、読みきれはしないだろうが]
―中央ビル一階・広間―
これで全部、と。
慣れてへんからしゃぁないけど、時間使うたなぁ。
[端末から指が離れる。
差していた携帯端末を引き抜き弄り、データが移されたのを確認した]
待たしたな、白雪。
[娘の声に、寝そべっていた虎は首を擡げる。
娘はその傍に転がしてあった和傘を手に取り]
ほんなら出よか。
[声を掛け、共に*広間の外へ*]
─中央ビル・屋上─
……出た。
[不意に響いた、勢いのいい音。
続いて聞こえた、声。
ぼそっと口をついたのは、こんな一言だった。
どうやら、本気で苦手意識が強いらしい]
─中央ビル・屋上─
気にされていないのでしたら、良いのですけれど。
お話、大変参考になりましたわ。
[そう言葉を紡ぎ、ライヒアルトに笑みを向ける。参考になったと言うのが『遊戯』とは関係の無いことであるのは悟られるか否か]
ここにいる人たちはどの人も手ごわそうですけどね。
[質問にはくすりと笑みをこぼしながら、首をかしげて]
そうですね……、知りたいですか?
アーベルさんは私に興味がおありですか?
─中央ビル・屋上─
気にするようなら、最初から話さないですって。
[何でもない事のように、さらりと言うものの。
向けられた言葉には、やや、疑問もついてくる]
……参考になるようなモンでもないと思うけど。
[『獣神』との経緯は、突っ込んで調べていけばたどり着けるような事しか話してはいない。
少なくとも、『遊戯』に関わる部分とは思えなかった。
もっとも、その先まで思考がたどり着く術はないのだが]
[オクタヴィアの言葉にすぅと目は細まり。]
まぁ、そうですねぇ。わたしいやしんぼですしぃ。
でも、あなたには食指動かないですよねぇ。
わたし『闇鍋』は趣味じゃないんですよ。
[ぺろり指を舐め、挑発するような視線を投げる。
だが、それも一瞬のこと。ころりと満面の笑みを浮かべると、]
はぁい、呼ばれてなくても出ましたよぉ。
それで、何をお話されていたんですかぁ?
―中央ビル・1階モニタールーム―
まあ、主だった地形はこんなもんかねー。
[一通り――と言っても、全てのカメラを確認するのは流石に無益と思い止めておいたが――会場内の様子を確認すると、んーっ、と大きく伸びをした]
北と東は林や草原、南と西は湿地。
湿地はどうだかわからんけど、少なくとも中央部よりは戦い易そうだな。
[与えられた部屋や食堂がこのビルにある以上、ある程度の出入りは避けられないだろうが。
今日はひとまず、皆が動くより先にこの場を離れておいたほうが良さそうだ]
……っと。その前に、1日分の飯くらいは確保しとくかねえ。
―4階・食堂へ―
─中央ビル・屋上─
[向けられる満面の笑み。
見返す常磐緑は、じとりと半眼]
……呼んでないなら、出てこなくてもいーっつの。
[何気に酷い]
別に。単なる世間話モドキ。大した事は話してない。
あんたが、この戦いで何を得るつもりなのかに興味がある。
[慎重に言葉を選ぶ]
[いつでも離脱できるよう、半歩身を引いた姿勢で]
前のように俺とかち合うのか、だとすればいつになるか。
俺は最後の1人になるつもりでいる。あんたはどうなんだ。
─中央ビル・屋上─
[ライヒアルトの言葉には返答の代わりに今一度笑みを]
食指が動かないのは結構ですわ。
貴女のお相手はこちらから願い下げですもの。
叩き潰すのでしたら話は別ですけれど。
貴女の趣味に合わせる道理もありませんし、貴女の趣味には興味はありませんわ。
[挑発するようなカルメンの視線は呆れで受け流す。ライヒアルトへと訊ねたような言葉には]
貴女には関係の無い、わたくし達だけのお話ですわ。
[挑発し返すような言葉を返した]
―中央ビル・4階食堂―
おべんと、おべんとー……っと。
[鼻歌交じりに食堂に入った所で、先客に気付いた]
あ、えーっと。『狂犬』さだったかいね?
[入れ替わりの事など無論知らず、データ通りの二つ名を呼んだ]
何をですか……、情報ですね。
そして出来れば総帥さんに合い……と言った感じでしょうか。
[警戒をする様子の相手にこちらは構えはせず]
アーベルさんのほうは、目的は総帥さんそのものと言ったところでしょうかね?
[彼の職業と、先日の件からそう推測し尋ねたり。
アーベルを見つめる目は、彼の動きを注視するというよりは、彼の返答を注目する形で]
─中央ビル・屋上─
[ライヒアルトの何気に酷い物言いには、にこりと笑い]
まあ、そうは問屋がおろし大根みぞれ鍋ってやつですよぉ。
[と、よく分からんことを言ってみる。
ふたりのあまり好意的でない言葉にも、別段気にした風もなく、]
そうですかぁ。それは残念ですねぇ。
あ、そうそう。
[そう言って、オクタヴィアに視線を向け、]
こちらも叩き潰すのであれば、大歓迎ですわ。
蜂や蝶如きがわたしに敵うなんて思い上がりも甚だしいですしぃ。
[サディスティックな微笑を浮かべ、楽しそうにそう答える。]
―中央ビル・4階食堂―
[もう残りあと僅か、といった所で人の気配を感じ顔を上げる。
人物を確認してから、怪訝そうにやや眉を潜めた。]
ガキ……?
『旦那、そのコも参加者だヨ。野槌の娘のロミ嬢ちゃん。
始めまーして、っと。
だーね、旦那が狂犬だヨ。』
[相変わらず無口な主人を補足するように、剣が軽く口にした。
自分が喋る必要が無くなったので、こっちは残っていた切れ端を口の中に収めた。]
─中央ビル・屋上─
……わけ、わからん。
[カルメンのよくわからない切り返しに、ぼそ、と呟く。
それから、オクタヴィアと、カルメンと、何となく見比べて]
…………。
[間に漂う空気に、じり、と引いた。
関わらないのが身のため、とか。
本能が囁いた気がする]
/*
しりあすすいっちはもうオフっていいよね?
ってコトで、ネタ方向に進む俺。
さて。
どーしよか。
今日は早めに寝ないと、体力的にちとヤバイんだよな。
―中央ビル・4階食堂―
が、ガキって……!
[言われた言葉に咄嗟に反論しようとするも、年齢も外見もその通りだったので結局何も言えなかった]
って、うわ、剣が喋っただよ!
は、初めまして……?
[無機物が喋る様子に驚いたように目を丸くする。
主人よりは武器の方に興味を引かれた様子である]
へー、こんな武器もあるだな……びっくりだ。
[気が済むまで眺めまわすと、自分の用事を済ますべくカウンターに近寄り、握り飯や携帯食糧を注文する。
それでもやはり近くの参加者が気になるのか、視線をちらちらと送った]
─中央ビル・屋上─
貴女のその思い込みには感服致しますわ。
身の程知らずとはこのことかしら。
[口許に手を当てながら腕を組み、クスクスと嘲りを含んだ笑いを漏らす]
頭の弱い方とお話ししても詰まりませんわ。
わたくしは失礼致しますわね。
[一度だけライヒアルトに視線を向ける。鶸色は「ごゆっくり」と告げていたが、余計なお世話だったかも知れない。言い合った相手を警戒すること無く背を向け、屋上の扉へと歩を進めた]
/*
カルメンをライヒアルトに押し付ける作戦(ぉぃ
本当は自信家キャラは苦手なのですよね。
背後がチキンですから(滅
まぁ、な。やつは俺の標的だ。
…情報か。
ここに来なければ、この下らないゲームに参加しなければ得られない情報。
内容を聞いたら、答えてくれるのかな。
[相手はこちらに警戒したふうも、敵意を持ったふうもない]
[しかしこちらの姿勢は変えないまま]
─中央ビル・屋上─
[本能の囁きに従うべきか。
そんな事を考えていた所に向けられた鶸色]
…………。
[込められた意図に、常磐緑がまた半眼になった。
明らかに、「余計なお世話」と言い切っている。
とはいえ、オクタヴィアを引き止める理由はなく、立ち去る背を見送るだけなのだが。
ちょっと、恨みがましい視線で]
この中でも一番骨が折れそうな……、
大変そうなお仕事ですね。
[内容について聞かれたならば、言葉を捜すように少し考えてから]
説明は難しいですね。
それに遊戯事態の参加は私が望んだことではありませんしね。
[当時のことを思い出したのか肩をすくめてため息を漏らす]
─中央都市部・高層ビル屋上─
[吹き抜ける風が、金糸の髪と黒衣の裾を揺らす。
包み込むよな闇の内、漆黒なる流星を束ねし者は、薄く笑みつつただ、静かにそこにあった]
……さて。
強き『力』持つ者たち。
如何なる『交差』を見せてくれるのか……。
[静かな呟き。声音にあるのは、楽しむよな響き]
全ては、無限なる流れの進むままに……。
[ごく小さな声を聞く者はなく。
その姿は、闇の奥へと溶けるように*消え失せた*]
―中央ビル・4階食堂―
『おぉ、久々に新鮮な反応。
大抵みんな、びっくりしてても顔に出さないようにしたりするからツマンナイんだよねー。
そだね、あんまり居ないねぇ俺みたいな武器は。
つかいっぱいあったら、さぞウルサイだろうねーあはははは』
…お前一人でもこれだけ喋るんだからな…。
[ぼそりと付け加え水を飲みながら、ロミの動作は視界の端に入れる。
尤も食堂に来た目的なんぞ知れたものかと、視界の位置をずらそうとするも。
ちらちらとこちらを覗くような視線に気が付くと、眉間に皺を寄せた。]
なんだ…何か用でもあるのか?
それとも早速対戦希望か?
[後者は願ったりといった所でもあり。
やや口の端を上げロミを見た。]
[売り言葉にも、その嗜虐的な笑みは変わることなく、]
……ふふふ、弱い犬ほど良く吠える。
っと。あぁ、失礼。犬じゃないて虫でしたっけ(くすくす
[彼女の立ち去り際に、含み笑い混じりにそう言い放つ。]
…………さぁて、邪魔者はいなくなりましたし。
[そう呟いて、くるりライヒアルトに向き直る。
その目は先ほどとは違う意味で嗜虐的だったり。]
…正当な取引をしないか?
俺の知る限りの情報を提供しよう。
今後得られる情報…たとえば、「あの野郎」の首を切り落とす前に吐かせる話とか、も含めてだ。
俺はこのゲームでの勝利を望む。
あんたは望むものを得るといい。
俺は依頼を完遂する。
…どうだ?
/*
とは言え、具体的に何するとか考えてないんだぜ。
まあ、性的に襲う気は(少なくともPLには)無いですよ、と。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
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