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集会場は不信と不安がない交ぜになった奇妙な空気に満たされていた。
人狼なんて本当にいるのだろうか。
もしいるとすれば、あの旅のよそ者か。まさか、以前からの住人であるあいつが……
どうやらこの中には、村人が6人、人狼が1人、占い師が1人、霊能者が1人、守護者が1人、囁き狂人が1人、聖痕者が1人、天魔が2人、智狼が1人含まれているようだ。
おお、どうやら全員、揃ったようじゃな。 皆に大事な話がある。
先日から噂になっておるので、皆も聞いておるやも知れんが……この地に『人狼』と呼ばれる脅威が潜んでいるらしい。
噂の真偽の程は定かではない。 何事もないとは思うが、皆、念のため気をつけてな。
自衛団長 ギュンターが「時間を進める」を選択しました
[千花は今度は上手に着地できた、いや、着地させてもらった]
「チッ、アンアンッ」
[クレメンスに一声鳴き、早く来いとアマンダを急かす。
奥様方に大評判の神父は、女性ということになっているアマンダにも親切だ。美味しいおやつにはなりえないのに。
なんとなく、只者ではない気もするが、アマンダは気にしない。
先に行った千花の後をのんびりと追って、クレメンスの傍へ行く]
では、お言葉に甘えるよ。いこうか。
[何処へとも言わず、一緒に]
[風が桜の木を追い越していったのを眺め、
そして視線をハインリヒに戻す]
いつもあれだけパフェ食ってて、それでその体型維持している時点で、僕はとてもオジサマを尊敬するね。
/中/
困った事に希望をしていなかったから、設定が曖昧なんだ。
なるべくそちらに合わせる事にするよ、クレメンス。
でも、元の希望から応用は出来ると思う。
─Kirschbaum・1階─
[す、と。閉じた瞳が開かれる。
ほんの僅かな一刹那、右の瞳が紫に染まった事に、果たして店主以外に気づいたものはあっただろうか。
……もっとも、気づいた者がいたとて気にはしないだろうが]
[ナターリエにうろたえもせず。]
あぁ、こんばんわ。
レディにちゃんと名前を覚えていただけるとは光栄だよ。
[笑みを返し、おどけたお辞儀をしてみせて。]
酒でも奢ろうか?
お疲れ、って事で、ね。
[すぐそばの酒場を親指で指した。]
【笑みを浮かべ、優しい手つきで千花をアマンダの肩の定位置に戻す】
こんなところでお昼寝をして風邪をひきませんでしたか?
【アマンダと並んで町へと歩き出す】
/中/
はいはい、無事村人ですよっと。
狼側や天魔引くと、急激な変化を好まないこいつの性格に合わなくなるんでほっとした。
ふう……。
[重いため息を一つ、吐く。
言葉では言い表せないもの。
それを感じたような気がした……のだが]
っと……どうしました?
[振り返った矢先、目に入ったのは座り込む少女の姿。
その様子に、不思議そうに瞬く瞳は翠の双眸]
−北の通り−
[不思議ないろを宿した月の下、ベアトリーチェは立っていました。ミサの後に一度帰りはしたのですが、また外へと出てきたのでした。]
この先には、遺跡があるのだよね。
行ってみたいな。
[言葉のとおり、眼の先にある門は、町の外へと続く門です。けれどもベアトリーチェはここをくぐった事はありません。お父さんとお母さんは外は危ないと云うからでした。だから、行けるのはせいぜい森の中までなのでした。]
/中/
>ベア
…て、あなたですかっ?!空気読みスクリプトという噂は真実だったか…
おや?では希望者が少なかったのかな?念のため確認、狼さんですか?
私の希望で動いていいなら、初日COさせてもらいますが、
[結局、ブリジットの後を付いてKirschbaumへ向かった。
視界を含む、感覚が一瞬大きく揺れて、だがすぐに収まり目の前には]
おい、どうした。入り口で躓くな。
[どうした事だろう、とオトフリートを見て肩をすくめた]
/中/
とても笑ったよ。そう、ベアトリーチェは“人狼”なんだそうだ。
動きは任せるけれど、ベアトリーチェは先の展開を考えていないよ。
さて、そろそろRPを挟むことにするね。
[ふと見た道の先には金髪の少女。
こんな夜更けに、どうしたんだろう。]
…ビーチェ?
[たしか、そんな名だったと思い、声をかける。]
[ハインリヒと歓談していたところに、ブリジットがしゃがみ込むのを見て]
どうした?貧血でもおこしたか?
とりあえず中で休もう。立てるか?
[...は側に駆け寄ると、自らも屈み込んでブリジットに尋ねる]
な、なに……?
[バランスが一気に変化するような感覚。
自分で掛けていた制御が乱れそうになる]
『や、やだ……!』
[肩を抱えて必死に抑えようとした]
[アーベルの指し示す方を見遣り]
お酒ですか? そうですねご馳走になりましょうか
お疲れ? ……ふふふ、やっぱり見ていたんですか
まあ別に構いませんが
[そう言ってクスクス笑い]
さて……俺にも何が何やら。
[ミハエルの言葉に、困ったようにこう返す。
振り返ったらこの状態だったのだから、これ以上どう言えと]
……?
[けれど次の瞬間、大きな力が町を覆った。
その力は彼女にとってとても馴染みのあるものであり。
そして他にはありえないほどのものであり]
うぇ?
[力を放った存在を確認すれば、そのパニックも引っ込んで]
『え、え、えぇぇ……!?』
[本当にここにくるまでその事実に気がつけなかったらしい。
頭の中ではまた別のパニックが起こっていたが。
そのまま座り込んで呆然とその人物……ハーヴェイを見上げていた]
/中/
>イレ
美味しいと思うよ(笑)動きに希望があったら、さくさく出して下さい。
>ベア
狼希望者は全員智狼希望だったとかありそうですな。美味く動かないとエピで吊られそうだ(がたぶる)
[千花は優しげな神父の手から、澄ました顔で定位置へ。
二人と一匹は、並んで歩く]
大丈夫、風邪は引かないよ。
大地は暖かく包んでくれるから。
[太陽に温められた岩の温もりを指すように、目を細める。
その視線の先、北の門を見上げる小さな姿に気付く]
あれ、ベア?
神父について来たの?
お、おい。大丈夫か?
[ユリアンに続いて、ブリジットの方へ駆け寄り。
昨日の喰いすぎが影響しているのだろうか、と思っているらしい。]
[彼女はベアトリーチェの瞳を通してその景色を見る。
この先に在るのは『鍵の書』が眠るという遺跡だ。
あれは人の手にあってよい物ではないというのに]
……『異界門』。
[――何かが起こる予感が、していた。
全属性がこの地へと集い始めたその時から]
(いや、もしかするとそれは、私が起こすのかもしれない)
/中/
とりあえず、こちらは、ギュンターを表ログで突き落として、はっきり鍵の書を奪うRPをする予定です。
ラスボス臭く動きますので、いかように絡んで頂いても(笑)
ベアは、騙したりしちゃえば、いいのかな?もしかして。
[お腹がすいて、目が覚めた。
だが、体のだるさが勝り、下へ行くのが億劫だ。
…いい匂いに気がつくと、机にウサギのリンゴが置いてあった。
誰だろう、と一瞬思いはしたがあまり考えず、それを頬張った。]
…甘くて、美味しい。
[食べ終えると、すぐ横になろうと思ったが、横においてある頭痛薬に気がついた。
素直にそれを飲むと、再び横になって*寝息を立てだした*]
[辛そうだったはずのブリジットがいきなり叫んで驚く...。話しかけた...など眼中にないブリジットの視線がハーヴェイにあるのを見て]
王子様パワーってすごいな……。
[的外れな感想]
[後ろから降って来た声に、ベアトリーチェは顔を向けました。金いろの髪が、月明かりを受けて柔かな光を帯びます。]
ダーヴィッド。こんばんわ。
[にこりと笑いかけると、今度はアマンダの声が聞えたのでした。]
アマンダ、千花、クレメンスも、こんばんわ。
[再びくるり振り向いて挨拶をした拍子に、足がもつれてバランスを崩し、ぺたんと地に座り込んでしまいました。怪我はありませんけれど、きょとりまたたき。]
/中/
思わず自分で書いたものを確認に走ってしまった。
でも、うん。2日目だよ、2日目(汗)。
NPC資料にそう書いていた。
まあ……フォロー、できる範囲……か。
/中/
円滑に進めるために、軽くネタをばらそう。
こちらで発言するのは、ベアトリーチェに同化している精霊だ。
「彼女」はベアトリーチェを生かすためならば、きっと云う事を聞くだろうし、もしかすると『鍵の書』の力を利用しようとするかもしれない。現時点では後者寄りだけれど、その辺りは、流れで考えていこうと思うよ。
ただね、「彼女」はきっとクレメンスの事は好きではないよ。
何故なら、天聖の気を纏った嘘つきなのだもの。
ん?どうした??
[こけてぺたんと座り込んだ少女をひょいと抱き上げて、
その道の向こうから戻ってくる姿に気がつく。
軽く会釈をしながら、少女を下ろす。]
…?
[夢を、見ていたかもしれない。
昨日からの頭痛が続いているまま、声が、聞こえた気がした。
何か、私に、求めている?
協力?
私の、力……それは。]
[けれどその人の視線はどこまでも冷静で。
力も一瞬で消えるように街の空気に溶け込んでいった。
自分もここで取り乱してはいけないと頭を振って]
あー、ごめんなさい。
ちょっとびっくりしちゃったです。
[普通に聞けば意味不明になってしまう弁解をしつつ立ち上がった]
だって、月がとても綺麗で、星が輝くのだもの。
[クレメンスの言葉に、尻もちを突いたまま、ベアトリーチェは笑います。クレメンスは不思議です、ベアトリーチェに少し近くて、遠い気がするからです。
ダーヴィッドに抱き上げられて、下されて、元の通りに立ちました。]
ありがとう、ダーヴィッド。
少し、疲れてしまっていたのかもしれないね。
[ぱたぱたとスカートについてしまった塵を払いながら云いました。]
/中/
霊能取れたのでやってみました。
相談板見たときからやりたいと思っていたです!
……のに。
のに〜っ!!(がっくし)
えぅぅ、ごめんなさいぃ、勇み足ぃ(えぐえぐ)
どうにもそそっかしすぎますね、はい。
修正効くと良いのですが……(ぺしょり)
/中/
>ベア
ネタばらし感謝。では、嫌われながら、無理矢理協力して頂きましょう(にやり)
>イレ
あなたに絡んだのには、最初から理由があったから、それをこちらで出していきます。
[少女の座り込みにやや戸惑っていたものの。
直後に感じた波動に、意識はそちらへ]
『……影輝王?』
[表に立ち、過剰な介入を嫌うはずの力ある王。
その突然の行動に戸惑いを感じつつ]
……先ほどの……奇妙な時の移ろいで、何かが乱れた……か?
それならば、納得できん事もないが。
[小さな呟きは、果たして聞き取る者があるか]
疲れた…か。
[少女の頭を撫でてやりながら。]
子供はちゃんと夜は寝なきゃダメだぞ?
沢山眠って、沢山食べて、沢山動いて、沢山おおきくならなきゃな?
[ベアが振り向いた視線の先、月に照らされても赤い髪に気づく]
おや、ダーヴも。こんばんは?
「チッ!」 ベア!?
[座り込んだベアトリーチェに驚いて、足を速める。
ダーヴィットに立たされた姿に安堵し、様子を伺おうと覗き込む]
[彼女が注意をするにも関わらず、ベアトリーチェは他者の為に平気で魔法を使う。その度にベアトリーチェの存在は薄れかかってしまうというのに、危険性を理解していないのだろうか。何度も説明したはずなのに]
……このままでは、拙いかしら。
[鈴の鳴るような声は、他の者の耳には届かないだろう。
目の前に佇む、黒衣の神父を視る。彼は天聖の気を纏ってはいるが、本来は異なる属性だと言う事は気付いていた。人間ですらないという事にも。何の目的でこの町に居るのか知らないが、彼女にとっては余り好ましくない存在だと言えた]
そうか。ならいい。
あまり無理するんじゃねえぞ。
[ブリジットの様子を確認。問題なさそうだと判断したらしい。
いつもの席へ戻り、オーダーした食事を*かきこみはじめた。*]
[一人で立ち上がったブリジットに、
危険な状態ではないと判断し。]
大丈夫か?店の前で貧血起こすなんて病弱なんだね。ちゃんと鉄分とってる?
えっと、その。
ちょっとびっくりして力抜けちゃって。
[しどろもどろになりつつも]
ごめんなさい、ハインリヒさん、ミハエルさん。
[助けてくれようとした二人には頭を下げて礼を言った]
【ベアトリーチェの言葉に苦笑する】
疲れてしまうのは、キミが無理をしているからだよ?
もっと気をつけなければねえ。
【頭を撫でる】
ありがとう。貧血じゃないと思うんだけど。
……鉄分。
[ユリアンの言葉にはうっと息を呑んだ。
そのものじゃなくても嫌だと思ってしまったらしい]
あぁ、こんばんわ。
[小動物と飼い主、それからもう一人に挨拶。]
遺跡から見る星空もロマンチックって奴…ってわけでもなさげ?
[妙齢の女性と聖職者が連れ立って歩いているという妙なシチュエーションにちょっと首をかしげてみたり。]
時の移ろい…?
先刻のは、時か。
[移ろわぬ故に移ろいを関知する事はまま在る。
言葉の上ではブリジットの意味不明な弁解に続いてますます意味が分からない状態になりつつあるが]
[オトフリートの隣へ席を取り]
…取り敢えず坐ったらどうなんだ。椅子へ。
[椅子を引き出しブリジットを睨むと、ユリアンにアイスティーを*注文した。*]
[ダーヴィッドに頭を撫でられて、ベアトリーチェは猫のように眼を細めます。]
お昼寝をしているから、大丈夫だよ。
夜ごはんは食べたから、大丈夫だよ。
お散歩もしたのだから、大丈夫だよ。
[指折り数えながら答えていましたが、少し首をこてんと傾けました。]
ベアトリーチェは、他より小さいみたいなんだ。
ベアトリーチェは、巨きくなれるのかな。
[覗き込むアマンダと、次に頭を撫でるクレメンスとにも笑いかけます。]
心配ないよ。
/中/
んー……。
ぶりじったんが、メタ白に……(苦笑)。
赤ログ持ってたら、あのちゃめはない……よな?
何せ、襲撃描写も絡む事項なんだし、アレ……。
いやまあ、オトの視点から、探査する理由付けがないのも事実なんだけど。
[何度も目が覚めかけてはまどろみ、を繰り返していたが、彼女は夢の中へと沈んでいった。]
/中/
すみません、今日は失礼しますー。また明日の昼ごろきます!
ー北通りー
【ダーヴィッドの挨拶に礼を返す】
こんばんは、ダーヴィッドさん。
私は主に仕える身ですし、アマンダさんには、もっとお似合いの方があるでしょう。
【笑う】
[ミハエルの言葉に、小さく頷いて]
そう、時の移ろい。
何か……変革を示唆するようなものを感じた。
[そう、言う刹那の瞳は険しさを帯びるも]
そんな、冷たい言い方をしなくても。
女性は、もっと労わるものですよ?
[ブリジットを睨む様子に、こんな冗談めかした言葉を投げる時には、それは既に消えて]
[触れられると、やはり偽者というのがよく解る。彼女は心のうちで――元々、ベアトリーチェと同化している彼女に実体は無いのだが――眉を顰めた。
次いで届いた声にぴくり反応する。それは他者には微かな揺らぎとして伝わるか]
……神父、クレメンス。いいえ、貴方は誰?
[俄かに警戒]
「馬鹿が、騒ぐなっ!」
[思わず表に出そうになりつつ影が叫んだ。
けれど王の方が一瞬早く動き、そして視線で彼女を抑えてくれた]
「……ったく、心臓に悪いっ!」
[こんな役目を負ったことを改めて後悔しつつ。
影は再び鏡の向こうで沈黙する]
鉄分は大事なんだぞ。
しっかり取らないと、特に女性は。
[...は無理矢理ミハエルの指示したところにブリジットを座らせると、どんっとプルーンが入った器を置いた]
本当はほうれん草とレバーの油炒めにしようかと思ったけど、また食べ過ぎで倒れられても困るし。こいつでも食べてなよ。
[アマンダには神童と呼ばれる町の少女は、危なっかしく見える。
時々起こる奇跡と呼ばれる精霊力の高まりは、少女が天聖だと示す。
けれど、癒しを司るのは生命、それに翠樹、大地が続く理]
そう、神父の言う通り。ベアは頑張りすぎ。
自分も、大切に。
[神父に撫でられる姿を、優しく見つめる。
それから、ダーヴィッドの首を傾げる様子に笑う。]
遺跡から見るのも、きれいだよ?
ロマンは知らない。
[そんな目で見られてるなんて気付かない。
妙齢の男性と幼女の組み合わせの方が奇異だとも思わない]
フィロメーラ、誰かと話しているの?
[心の中に居る彼女に、不思議そうに問い掛けます。ベアトリーチェ以外の誰かとも話が出来ることは知っていましたが、それはほとんどないことだったからです。]
ごめんなさい……。
[ミハエルにはいつも怒られてしまう、と思ってしゅんとなり。
ユリアンにも促されるまま椅子に座った]
……うー。
[プルーンを差し出されれば困ったように見つめて。
これは食べても大丈夫なのだろうかと本気で悩んでいるらしい]
【楽しげに嗤う】
おお、精霊の怯えというのも、良いものだね。
私は、私だ。
そう、今はこう言おうか、
「私は混沌を望むもの」だよ、親愛なる天の子よ。
―西通り/桜の下―
[月に浮かぶ薄紅色の桜。花、といえば桜であるのだとも言う。だからこそ苗床にずっとずっと巣食うているその種も、花を桜のようなものにしたのだろうか。
それは苗床がまだ、“ ”に出会う前だったし、当然ながら死ぬ前であったから、かの女に何の関係もないことだが。]
鍵の、書、か。
[俯いた口唇は、少し困ったような、微笑みをかたどる。]
探しに行く方が、いいのかな。僕はまだ――迷っているよ。
迷っているよ。
[飲み干したココアの器は、紙だけれど少し冷えている。
それを持った左手で地に触れ、立ち上がると。
もう一度桜を見上げた]
[ほんの一時、宙を眺めてぼうっとしていましたが、ダーヴィッドの真似をするように何べんか肯いてみせました。]
うん、そうだね、ダーヴィッド。
ベアトリーチェが生きていることだけでも、
さいわいなことなのだから、焦ってはいけないね。
[けれどもアマンダの頑張りすぎという言葉には、やはり首を横に倒しました。]
そんなことは、ないと思うのだけれども。
そんなに、気にしなくても大丈夫ですよ?
[ミハエルの言葉にしゅんとするブリジットの様子に、くす、と笑んで]
彼は彼なりに、君を心配しているのですから。
[さらり、こんな事を口走る]
コレは失礼を。
[柔らかく笑みながら、軽く謝罪。
先ほどの煙草の香りが混じったそよ風は、春先の微妙な肌寒さ。]
ちっちゃい子が夜の散歩は感心しないな。
家まで、送ろうか?
[少女の顔を覗き込みつつ。]
おいで、はな。
行くよ。
影の王のところに。
北へは、……まだ後でいいから。
……きみの顔ももう覚えていないのに、どうして僕は、こんなふうに。
[桜に背を向けた苗床の額に、すぅっと三ツ花が浮かんで、薄紅色を咲かした。]
―Kirschbaumへ―
[アマンダは、小さいと嘆く少女に困り顔。
人間は直に大きくなる。
けれど、直にまた小さくなって大地に眠るから。]
急がなくても、いいのに。
[軽く肩を叩く手を伝い、千花がその頬を舐めた。
触れる場所から、少女を少しだけ癒す。
家まで無事に帰れるようにと願い、神父の言葉に眉を寄せる]
神父、変なこと言わない。
似合うかどうかは、私が決める。
[別に神父が好きと言う意味ではない。
精神の力か、唐突に脈絡のない事を言い出しがちな神父に呆れ声]
誰が怯えてなど。
[声を紡ぎながらも、そこには羞恥が含まれる。彼女の存在を感知する事が出来る者は数少なく、他者から語り掛けられるなど稀有な事であった。更に告げられた台詞の内容に、動揺は否めなかった]
……なれば、この地に来た目的も知れたものです。
[彼女とて本来は天聖王に近しきもの。『鍵の書』の担う意味を知らぬ筈もなく]
あれは、貴方のような存在に触れては成らぬもの。
早々に立ち去りなさい。
[肩を軽く竦めて]
あはーっ、やっぱわかっちゃうよね。
ま、別に人間以外にバレた所でなんともないけどね。
人間にバレると面倒な時もあるけども。
[辿り着いた扉を押しやれば、そこは酒精が漂う空間。]
[...は躊躇ってるブリジットを見て]
ん?プルーン嫌い?
嫌だったら無理して食わなくてもいいけど、ご飯はちゃんと栄養バランスと量を考えて食えよ。
[ブリジットの頭ぽふぽふしながらのアドバイスは『人間』にとっては正しいものなのだが]
千花、くすぐったいよ。
[片眼を瞑りながら、微笑います。けれども千花の癒しは上手く受け付けられなかったように、アマンダには感じられたでしょうか。それどころか、ゆらりと一瞬、なにかが揺らいだかもしれません。]
ベアトリーチェは、きちんと帰れるよ。
[ダーヴィッドとクレメンスの会話に、ぱちぱちとまたたきをします。]
【ますます楽し気に嗤いながら】
それは違う、天の子よ。
アレは、私のような存在に「しか」触れられぬものだ。
だからこそ、私がここに居る。
すでに、アレは半ば我が手の内。この意味が判るかな?
[フィロメーラがいるもの、とは皆には云えませんでしたが。だって、彼女の存在は、二人だけの秘密なのですから。]
フィロメーラ、どうしたの?
[けれどもいつもと違うような気がして、もう一度、声をかけました。]
【ダーヴィッドに笑いかける】
そうでしょうが、ベアトリーチェは疲れているようです、途中で寝ぼけてしまうかもしれません。
私が送って参りましょう。
あなたには、アマンダさんをお願いできませんか?
変革を示唆…。
そういえばその小娘も星見をしていたようだ。私には知り得無いがお前達なら何かの起こる気配といったものを感じるところがあるのだろうか。
[水の入ったグラスで、手を冷やしながら。顰め気味の声でオトフリートへ言ったが、続く言葉に]
[オトフリートの足を踏もうと思った。
届かなかったので、足をぶらつかせるフリをして脛へ向けて秘かに蹴り足を放っておいた。]
こんばんは、少年。ティルといったか。
え?
[オトフリートの言葉を聞いて、恐る恐るミハエルを振り返る。
……やっぱり何だか怒っているようにも見えた。
何も言えないままに目の前のプルーンを見つめて]
……食べてみる。
[勇気を出して一つ口に。ちょっと顔をしかめた。
食べられないというほどではないが、余り好みではなかったらしい]
あ、こんばんは。
[入ってきたティルには口を拭いながら頭を下げた]
[ベアトリーチェに声と動揺とが伝わってしまっている事を知り、何でもないと返して、僅か荒げてしまった感情を抑える。思念を少女には感じ取れぬよう、操作を加えて。普段はしない事だが、流石にこれをベアトリーチェには聴かせられない]
あれの危険性を、理解しての事?
[神父――否、魔の言と意味を理解すれば、苦い声になる]
[失礼と言う二人の男性に、大仰に頷いて笑う。
アマンダは深くは気にしない。
そもそも女性じゃないので、気にしようがないのは秘密だ]
ダーヴ。
親切はいいが、きっとベアの両親が驚く。
[神父の言葉に、そちらの問題もあったかと千花が目を丸くした。
否、違う。
千花が目を丸くしたのは、癒しが届かなかったから。
アマンダと千花は一瞬目を合わせ、ベアトリーチェを見やる。
けれどやはり、言葉はなく]
大丈夫だよ、フィロメーラ。
クレメンスはベアトリーチェと近い気がするんだ。
[何も知らないこどもは、暢気にそう云うのでした。]
時が示す移ろいの兆しは、曖昧なもの。
俺とて、完全に察することはできないが……。
まあ、落ち着いたら、『詠んで』みるとしますか。
[静かに答えつつ、蹴り足はすい、と足を組む事で避け]
……そんなに、怖い顔をしなくても。
[続く言葉は、やはりからかいの響きを帯びて。
再びブリジットへと向いた翠の双眸には、悪戯っぽい光。
まるで、照れてるだけだから、と言わんばかりの]
[一人と一匹とから眼を外して、少し考えるように天と地とに移した後、クレメンスを見ます。澄んだ緑いろの眼をにっこりと笑みのかたちに変えました。]
いっしょにお散歩をするのなら、ベアトリーチェは構わないよ。
あぁ、それもそうか…。
[確かに知らない人よりは、知ってる人が送っていった方が。]
じゃ、お願いしますね。
[神父に笑みと一礼を。]
幻聴が聞こえるほど疲れてるのかな、僕。
最近めっきり疲れがとれないんだよね。
僕ももう年かな?
[大人が聞いたら説教くらいそうなことを考えている]
[アーベルに続いて、酒場の中へ。手頃な席に腰掛けると]
バレる事に関してはまったくもって同感
まあ、私にとっては普通の人間に対しては記憶の操作くらいわけないんですがね
……こういう風に
[そう言ってクスリと微笑すると、対面に座るアーベルの顎をクイッと持ち上げ、魔眼を発動
無論、精霊の抵抗(レジスト)の高さで記憶操作が作用するわけなく]
私達にではなく、この世界に生きとし生けるものへの――
[道理を説こうとして、止める。混沌を望む魔に言っても、詮無き事]
貴方の成そうとする事が“門を開く”事であれば、
私にはそれを止める任があります。
[何かのコエが、耳をにぎわすように。
苗床は一度、二度、瞬いて。]
……幻聴?
[樹に語りかける時のような、いやそれでも少し違うか――
波長が、あったのか?
言葉にしているつもりはないけれど、コトバにしているようで。]
[千花はくすぐったそうな少女から離れ、定位置に戻る。
瞬く様子に不思議そうに]
ベア、まだ帰りたくないの?
[既に少女を送っていく気満々の男性達に首を傾げる。
親切なのはいいことだけど]
神父、私は寝ぼけてないが。
[アマンダは神父の言葉に怪訝そうだ]
[無理にプルーンを食べているブリジットに]
苦手なら我慢して食わないで良いぞ。
イチゴにしておけ。ビタミンCも大事だから。
[プルーンと苺の皿を取り替える]
[空を切った足を、自分の足首へ重ねた。]
己を律する事の出来ないものは弱者。弱者は死ぬだけだ。
[ミハエルは、無茶苦茶睨んでいた。オトフリートを。
アイスティーのグラスへ持ち替え、のどを潤す。
ティルに、手書きの看板を指し示した。
『【今日のおすすめ】
・大豆と挽き肉のドライカレー
・イチゴのババロア 』
苺のイラストが描かれている。緑で蔦や葉の絵まで描かれていた。]
では、私と一緒に帰ろうか、ベアトリーチェ。
【ダーヴィッドに礼を返して、ベアトリーチェに手を差し伸べ、アマンダには微笑みかける】
アマンダ、寝ぼけていなくてもこんな夜には気をつけなければ。それに、ダーヴィッドさんも一人で夜道を歩くのは味気ないでしょう?
[影輝の少女の無垢な反応に、思わずくす、と笑みを漏らす。
カウンターの奥から向けられる、咎めるような視線には、まあまあ、と言う感じでひらひらと手を振る]
『王というよりは……まるで、父親だな……』
[内心では、こんな事を考えていたりするのだが]
ええと。
何があったの?
[なんだか時と氷が険悪だ。見た目はどう見たって子どもが何か我侭を言ったとか八つ当たりしたとかそう見えなくはないが。
ついでにいえばそれは年齢的に(は)微妙にあたっていなくもなかったりするが。
そんなの苗床はまだ知らない。]
あ、ありがとう。
[ミハエルに指し示された黒板を見て、わぁ、と小さく歓声をあげる。]
ドライカレーとババロアなんだ。
すごく綺麗なメニューだなぁ。
弱者より倒れるは世の理。
だが、時に弱者の意思が時を大きく移ろわせもする。
そして、弱者には強者となれる可能性が残されている。
結論として、やはり労わりは大事かと?
[睨みつけるミハエルの視線を気にした様子もなく。
あくまでさらりとこんな事を]
やっぱり何か聞こえる。
最近『鍵の書』関連で客足がどかっと増えて忙しかったからな。やっぱり気がつかないうちに疲れたまってたんだなー
[...は一人で納得している]
[一人と一匹を見つめ、直に目を離したベアに気付いているのかいないのか。アマンダは優しく千花を撫でる。
神父の言葉には、肩を竦めて小さく笑った。]
神父は、口が上手いね。忠告に、従うよ。
けれど…私の家は直そこだよ?
[別に帰ってもいいのだが、何か忘れている気がする]
まぁね。
[味気なかろうと言われて苦笑い。]
折角用事を足しに来たのに、無駄足だったもんで。
…ま、宿に戻れば賑わってるとは思うけど。
ご一緒しても宜しいですか?女史。
[そもそも彼女の性別なんて以下略…なんてしらないったらしらない。]
[アマンダの質問に、ゆるゆると首を左右に振りました。金いろの髪が合わせて揺れる様子は、まるで光の粒子が散るかのようです。]
ううん。
皆が心配するものだから、大丈夫だと云いたかったんだ。
もう、夜も遅くなってしまったから、帰ることにするよ。
[そうして、差し延べられたクレメンスの巨きな手に眼を移すと、一つ肯いて、そのてのひらに小さな手を乗せたのでした。]
/中/
……ゆりりん。
どっちかですか。
てぃるとゆりりん、ぶりじったんは初回からは外すかなー。
初回溶けだけは避けたいんだよ、初回溶けだけは。
ありがとう。苺は好き!
[ユリアンが持ってきてくれた皿にようやく表情が明るくなった。
嬉々として苺をつまみ始めるが]
?
[その後の彼の仕草に小さく首を傾げた]
バレたって、俺は俺でしかないし。
それにまつわる変化が気に入らないなら、また何処かを探せば良い……ってね。
そっちは、大丈夫なの?
教会に関してはろくに知らないんだけど。なんだか面倒くさ…
[顎を持ち上げられ、瞬きを幾度か繰り返して。]
あはっ、僕(精霊)らにはそれは労力の無駄、勿体無いよ?
[手首をそっと掴み、彼女の指先にそっと口付けた。]
[気づけばそれははっきりとしてくる。
すっと力を抑え、口唇だけで「はな」と呼び。
花はすっと光にまぎれてみえなくなったろうか。]
いえ、何もありませんが?
[ティルの問いかけに、にこりと笑ってこう返す。
底の知れない笑みの見本のような、一見人のいい笑顔で]
……ええ、そうですね。
貴方を野放しにして置く訳には参りません。
[任があるとは言ったものの、現在、ベアトリーチェと同化している彼女の戦闘力は拙いものだ。少女に費やしている力を解放すれば話は別だが、それをする訳にはいかない。精々出来る事と言えば、確かに“監視”くらいだ。
――それに彼女自身、別の目的で、『鍵の書』への関心はあった]
[不思議そうな顔でティルに見つめられていることに気がついた...は慌てて我に返る]
いやなんでもないよ。少しぼーとしていた。
最近客が増えて忙しくなったなー、ハーヴェイさんバイトもう一人増やしてくれないかな?とかつらつら思ってたとこ。
ティルは注文どうする?今日のおすすめにする?
…。
私には関係の無いことだ。いたわりをばら撒きたければお前が勝手にそうするが良い。
[くる、とティルを振り返って、多分オトフリートとほぼ同時に。しかし無表情に]
何でもない。
フィロメーラはクレメンスが好きではないのだろうか。
[急に黙り込んでしまった彼女を思って、そんなことを考えます。こどもはまだ、なんにも知らないのでした。]
おやおや、冷たいですねぇ、ミハエル。
そして、俺にそれをやれと言いますか。
さすがに、キリがないんでばら撒きは遠慮しておきますが。
[楽しげな口調は変わらず。
ティルの再度の問いにも、ええ、と頷いた]
[ダーヴィッドの無駄足という言葉には不思議そう。
けれど、せめて何なりと来た意味が欲しいならと頷いた]
北の一番端なんだ。だから、すぐそこ。
それでも、よければ送って。
[名前を覚えられてないとか女史かどうかなんて気にしてない。
ベアトリーチェが神父の手を取った様子に微笑んで挨拶]
さよなら、ベア。いい夜と、いい夢を。
では、良い夜を。おやすみなさい。
【ダーヴィッドとアマンダに、一礼し、ベアトリーチェに微笑みかける】
さあ、行こうか、ベアトリーチェ。
[...の目の前に白いものが通り過ぎて、そして消えた]
[危うく叫びそうになったのは堪えることができたが、動揺は隠しきれず]
[そっと口付けをされた手をスッと引くと]
ふふふ、もちろん分かってますよ
ただ、大丈夫だということを言いたかっただけ
[注文を取りにきたウェイトレスに]
赤ワインを。血のように真っ赤な
……アーベルさんは?
[にっこりと物騒な単語を口走り、僅かにウェイトレスが引いているのも気にせず、アーベルに振る]
っ、大丈夫?
[ユリアンの動きに、慌ててかれを見る。
それから、影の王にタオルを頼もうとして――
したところで影の王が投げて渡してくれたそれを、片手で受け止める。]
ありがとう。
[こぼれた水を、タオルが吸う]
アマンダ、千花、ダーヴィッド、お休み。
[繋いでいない方の手を、ゆっくりと振ります。]
うん。行こうか、クレメンス。
[少し鋭さを増した銀の月が、しずかに見下していました。]
オトフリートさん、楽しそう。
[苺を食べられたので上機嫌になりながら。
ユリアンが水を運ぶのに失敗したのを見て]
ユリアン、疲れちゃったの?
私、お手伝いする?
[彼女が手伝えばどんなことになるのかは分からない]
[その軌跡はきちんと追うことが出来た。
まさかかれ、などと、苗床も思っていなかったから少し驚いて。]
どうして、合うんだろう。
[困り顔。]
[少女と神父を見送って、小動物とその飼い主と共に歩く。]
すぐそこ、か。
…じゃ、この辺にある硝子細工の工房も知ってる?
そこに少し、野暮用がね。
[時の竜は、氷の精がすきなんだろうか。
はっきり言って、ひねているように思えたが。
かぶったりしたタイミング、仲は良いのだろうし放置決定。
その一瞬の険しい顔を見ても、放置続行。
――いや、少し、口元だけが微笑みを作ったか。]
/中/
明日昼間はいないんですが、夜は出来るだけ早く来ます。設定出しその他はおいおいに。
必要と思ったことは、がんがんメモしていきますので、出来る時に拾っておいてください。
やりたいことなども、積極的に!よろしくです。
うわー!ごめんごめん。
大丈夫?水かからなかった?
[...は慌てて布巾で机ふきふき]
えっと、北の方と言えば遺跡あたりが最近人気だね。
なんでも「鍵の書がある!」と言われてるみたいだから、冒険者が大挙してる。
…しかし、そんな「すべての英知が詰まっているすげーオタカラ」なんて本当にあるのかね?
[...の中の「鍵の書」に対するイメージなんてこんなもの]
[楽しそう、というブリジットの言葉に、ふと浮かんだ険しさはすっと溶け]
おや、そう見えますか?
……こんな大勢と時間を共有するのは久しぶりですから……年甲斐もなく、はしゃいでいるのかもしれませんね。
[実際のところ、相棒以外誰もいない、という時期の方が長いのだが、それは口にせず]
……。
[ティルの口元に浮かんだ微かな笑みには、また少し眉を寄せ]
…。
[ティルの目線だとか、色々なものに対しての諦観が生まれた。アイスティーをまた口へ運ぶ。
体(というより器なのか)の内側から冷やされていくような冷たさと、爽やかな香りが心地よい。]
…そそっかしい給仕だな。
/中/
うん、わかった。
とりあえず、クレメンスが最後まで残るといいと思うよ。
智狼なのだから。
[ベアトリーチェの中の人は丸投げする気満々のようです。
でもきっと、残されたら残されたで頑張ることでしょう。]
[アマンダは千花を肩に乗せて、ダーヴィッドと一緒に歩く。
その足取りはいつものようにのんびりだ]
ほら、もう見えてる。あの小さなレンガの家。
そう、硝子細工の工房。
…野暮用なら、私は要らないよ?
[指差したまま、首を傾げる。千花も、首を傾げる]
大丈夫だから、ええと、その。
落ち着いて?
[風の人に困ったように告げる。]
そうらしいね。ええと。
…すべての英知。
……
[まあいいや、と思ったかもしれない。]
[時の竜が眉を寄せるのには、微笑みは途切れる。
また、氷の精が色々キちゃってるのに気づいているのかいないのか、そこは謎のまま。]
鍵の書は。
そんなすごいものじゃないよ。
[伝えることには慣れている。
苗床は気を取り戻して、そう伝える。
コエが。コエで。]
/中/
ベアトリーチェは占いで発見されたいところだね。
自分からCOするかどうかは、流れを見て決める事にするよ。
そうそう、ベアトリーチェと彼女とは分離する事も出来るけれど、その時は、ベアトリーチェは睡らないといけないんだ。
後、何か云うべき事を思い出したら告げることにするよ。
鍵があるなら……
[言いかけた言葉は、苗床の口の中でとどまり、表に出ることはない。]
どうしたの?
[影の精のため息に、きょとんと、首を傾げる。]
[不意に、目を閉じて]
鍵の書。
ある者はそれを叡智の源と称し。
ある者は、名の通りの鍵と称する。
しかし、その実体を正確に知る者はなく、全ては疑問の帳の向こう。
故にその真理を求める者は後を絶たず、また、そのために散り果てる者もまた、絶える事無く。
[それから、吟ずるような口調でこんな事を言って]
……ま、ようするに訳のわからないものなのは確かなんではないかと?
[目を開きつつの言葉は、いつもと変わらぬ軽い口調にのせられて]
ま……実態については、一応知ってはいるが。
ここで明かす必然など、どこにもないしな。
……しかし、先ほどの移ろいは、それにまつわると見てよさそうだしな……。
さて、どうするか。
ブリジットに手伝ってもらわなくてももう大丈夫だよ。キミはゆっくり休んでなよ。
[倒れる姿を二度もみたので...の中でブリジット=病弱少女の公式ができあがった]
[そしてミハエルの「ドジ給仕」に反論できないので初めから聞かなかったことにした]
[時の竜のコトバに、そうだね、と頷いて]
よくわからないものだね。
でも――
でも。
とてもすごいもの、だね。とてもすごくて僕は怖い。
[ダーヴィッドの鈍感振りにも気にしない]
そう、とんぼ玉職人のアマンダ。
[扉を開けて、明かりを灯して振り返る]
野暮じゃない用事なら、入って。
うん、人間なら、普通は……だろうね。
魔法関係は特に気を張らずとも平気な僕ですら、つい抗う意識が働いちゃったよ。
ま、レディにアレをやられるのは悪く無いかもしんないけどね。
[軽口を叩いた後、やってきたウェートレスに。]
ギムレットを。
すべての英知云々。此処へ来てから何度か聞いた話だが噂の域を出ないのだろうな。どこの街にも一つや二つあるものだ。
それにしては随分と多くの者が集っているようだから、もしかすると本当に何かが存在するのかも知れない。此処へ。
[精霊鋼の指輪が、よく冷えたグラスに当たって澄んだ音を立てた。ぽつりぽつりと周囲の言葉を聞いている。]
怖いものなのか。
英知にしたって鍵にしたって曰くがつくのは怖いものだよ。
何にしても。
それは力を持っている、ということだから。
力はこわいよ、とてもこわい。
[氷の精のことばに、苗床は返す。]
/中/
演戯のジンクスなのか、スクリプトのせいなのか、今回も楽しい組み合わせです。これを生かせなかったら袋だたきですね。
が、がんばるよ!(><)
[オトフリートの言葉をじっと聴いた。何とも言えない表情で。
それからティルの方に向き直り]
ううん、なんでもない。
……いろんな人が来てるんだろうなって。
[少しだけ言葉を捜すように間を空けながらそう答え]
大丈夫なの?
必要だったら遠慮なく言ってね?
[自分では理由の分かっていることだったので、まさか病弱認定されているなんて思ってもみない]
ただ僕は、あれがこわくて。
あれが欲しいようにもおもって。
だけれどそれより……
[口唇からのコトバではないから、それは止める間もなくながれながれながれながれ。]
わからないものは怖いもの。
ならば、知る努力をして、それを越えればいい。
知る努力は、生ける者に許されし特権。
[静かな口調で言う刹那、翠の双眸には微かな翳り]
……まあ、必要以上に知ろうとすれば、破滅を招く事もある。
難しいところだね。
[それでも、すぐにその翳りは溶けて、消える]
[狭い部屋の中、適当な椅子を示して座らせる。
精霊だからか元の性分か、飲み物なんて出す心遣いは、全然ない]
――さて、何の用事かな?
「チッ」
[机に紙を広げてペンを取る。千花が興味深げに青年を見上げた]
[...はティルにおすすめを、ナターリェとアーベルに赤ワインとギムレットを持ってきて渡す]
鍵の書って結局何なのかわからないね。
オトフリートさんの説明聞いていると余計難しく感じるよ。
色々な人は、いると思うよ。
[今日の南通りのことを思い出す。……影の精なら大丈夫だろうと思ったかもしれないが、一応、ふせておくことにした。]
わからないから怖い、というのとも少し違うかもしれないけれど。
もしもそれが知りたいというものに対しての努力ならば――しないほうが懸命だろうね。
危険だと、思う。
ありがとう。やっぱり今日も美味しそうだね。
[風の人が持ってきてくれたそれに、いただきます、と挨拶。
左手をぐーに握って、フォークを持つ。
そうして一口。]
……やっぱり、美味しいな。
難しく考えたら、負け、という事かもしれませんよ?
[ユリアンの言葉に冗談めかして言いつつ、ふわり、立ち上がる]
それがどんな危険であるか、明確にできるのであれば、その通りに動けはよいかと。
[ティルにはこんな言葉を投げて]
……妙に目が冴えているので、散歩をしてから休む事にしますか。
それでは皆さん、また明日?
[優雅な仕種で一礼してから。
束ねた長い髪をふわり、揺らして*相棒と共に外へ*]
記憶操作を掛けるためには、相手と視線を合わせる必要がありますので。まあ、多分に私の趣味も入ってはいますが
ただ、アーベルさんは私の恋愛対象外ですわ。残念ながら、ね
[そう言ってクスクスと笑う。そのうち、注文したものも届くだろう]
[椅子を勧められて座ると、腰に下げていた拳銃を抜き、机の上へ置く。
飾り緒の先には、深くヒビの入った赤地に金模様の硝子玉。]
これ、なんだけど…。
いい人ばかりだといいんだけどね。
[ティルには苦笑しながらそう答えて立ち上がり]
そろそろ私は寝るね。おやすみなさい。
[その場の皆に挨拶をすると二階へと上がって*いった*]
つよくて、こわいもの。
[呟くようなコエ]
あれが……何かはわからないけれど。
はじまる
おわる
そんなことが全部、出来てしまいそうな気が、するんだ。
修理ができるならお願いしたい。
…元に戻せぬなら、せめて熔かして、新しい姿に。
[アマンダを見つめる視線は、*真剣なものだった。*]
そうだね。そう、きっとそれが一番。
[明確に出来るなら、という時の竜の言の葉に、困ったような微笑を。]
いってらっしゃい?
おやすみなさい。
[出て行った竜を見送った後、影の精には頷いて。]
そうだね。
そうだったらいいのに。
おやすみ。
知る努力をして、それを越えればいい。
知る努力は、生ける者に許されし特権。そうだな。
[オトフリートのそういう物言いには共感出来るのだ、深く。故にタチが悪いと思った。思ったが言わなかった。]
身の丈を越えた力も知識も己を破滅させるだけだ。
それは誰にとっても同じことだろう。
[やがて食べ終えると、苗床はゆっくりと、すとんと床に立って。]
僕も、そろそろ部屋にいくね。
ごちそうさま、とっても美味しかった。
[ひら、と左の手を振って、階段へ。
階段に足をかけると、一度動きはとまったか。
ちらり、と見やった空間。
何もないそこ。
それからぺこり、と頭を下げて二階へとあがっていく。]
マスター、なんか僕調子悪いから早めにあがらせてもらっていい?
[めったにそんなことを言わない...のお願いは受理され、帰宅の許可がでる]
じゃあ、みんなおやすみさん。
[...は少し疲れた笑顔で*みんなに挨拶した*]
[アマンダは見せられた硝子玉に、哀しげな目を向ける]
あ…、可哀想に…
[両手でそっとすくって灯に透かす。
赤の地に金が舞い、亀裂が春雷のように*煌いた*]
今日は、静かになるのが早いな。
もう一杯貰って良いだろうか。
[ティル、ユリアンまでが居なくなるのを見送って、店主へアイスティーを*頼んだ。*]
ふふふ、ありがとうございます
私も貴方のこと、嫌いではないですよ
私の邪魔をしないのなら
[そう言ってニマリと笑うと*赤ワインを一口*]
はじまりとおわりを司るもの。
それってまるで『神様』みたいな存在だね。
キミはそんな力がある鍵の書をどうしたいの?
手に入れて世界を支配したいの?それとも――
−ベアトリーチェの部屋−
[闇に包まれた部屋の中、ま新らしいシーツの敷かれたベッドの上で、ベアトリーチェは睡ります。緑の眼は閉じられて、金いろの髪は白の上に広がって、胸の上には小さな指環がありました。銀の鎖の通されたそれには、なにか文字が彫られているようでしたが、それは普通のものではないようです。
それから傍のテーブルには、ハンカチが畳まれて置かれていました。ブリジットに返し忘れてしまったのを思い出したのは、残念ながら、家に着いてからだったのでした。すぐに冷したのがよかったのでしょうか、火傷をして赤かったはずのてのひらには、*もう痕ひとつ残っていません。*]
[...の問いかけに返ってこなくなったコエに]
やっぱり幻聴かな。
幻聴に話しかけるなんて疲れすぎだよ、僕。
急いで帰って寝るか……。
[...は家に帰ると*死んだように眠るだろう*]
邪魔、ね……。
さぁて、どうだろ?
ま、そうなったらそうなったで、全力でやらせてもらうよ。
[ギムレットを飲むにはふさわしい時間に、グラスに*そっと口付けた*]
―Kirschburm?―
「ならば、俺は戻った方がいいですね」
[すまないな、と言うその人に影は手を振って]
「いえ。俺よりも王の方が苦労されるかと」
[影の言葉には苦笑が返るか]
「……少しだけ文句と警告言ってから行きます」
[彼の人が笑う。影も同じように笑って]
「それでは失礼します」
[影は、王その人に頭を下げると移動した]
―Kirschburm・2F西の部屋―
「おい、起きろ」
んー?
「起きろ、この馬鹿娘」
ひどーい?
[もそもそと包まっていた布団から顔を出したそこには]
ええっ!?
なんでラスがここにいるのー!!??
[腕を組んだ影が一つ]
「そりゃお前を見てろって言われたから」
何で!?
「……あの方の所に行って、そのまま飛び出して。
何も気が付かれないだなんて思ってたのか?」
…………。
「ったく。その上辿り着くのがここで、王にも気が付かない?
どうしてやろうかと思ったよ」
[呆れ声には返せる言葉も無く]
「ま。本当なら俺は手を出さない約束だったんだ。
ただ王には王のご都合があるからな。俺がここにいると拙いらしい」
……まだ帰らないもん。
「言うと思った。それは諦めたよ、俺も」
じゃあどうするの?
「仕方ないだろ、俺だけ一度戻る。
た、だ、し!これ以上は王に迷惑掛けるなよ?」
掛けるつもりなんかないもん!
「そりゃ当たり前だろうが」
うー。
「くれぐれも無茶してくれるなよ?」
わかりましたーっ!
[若干不貞腐れている少女に溜息をついて。
影は鏡の中へと消えていった]
凄く悔しい。
[影の消えた鏡をじっと睨みつけてから目を逸らし]
……お役に、立つんだもん。
[窓を開けて、左手の鎖を少しだけ緩めた。
そのまま手を差し伸べ瞳を閉じて集中してゆく]
……やっぱり。
火炎、翠樹、陽光、生命、時空。
流水、氷破、雷撃、疾風、大地、天聖。
月闇に、もう一つ天聖?
……ううん、違う。これは多分精神。
かなり隠されているけれど、どれもしっかりとした力。
[ゆっくりと右手も重ねてゆき]
それにこれは多分竜族。
こっちは精霊だと思うし。
それに……もしかして、これってば魔族?
人間のようで人間じゃない人って多いのね。
[溜息をつくと手を下ろし]
……疲れた。
[窓を閉めて寝台の方に戻った]
―Kirschburm・3F西の部屋―
[昨夜はアマンダに例の硝子玉を託して帰り、下の喫茶店で食事を済ませて(もちろん量は以下略)眠りについた。
カーテンの隙間から差し込む明るさに、もそりと眠そうに身を起こす。]
<<おはようございます、若。>>
>>…ん、おはよ。<<
[胸元を左手で押さえて、相方へと声を送る。
どうも寝相が悪かったせいか、半身が冷え切って調子が上がらない。]
<<…テンション低いっすね。何処か具合でも?>>
>>うっせ。…寝起きなだけだ。<<
<<それなら、よいのですが…。
あぁ…例のもの、やはりこの街で間違いないようです。>>
[そうか。と返答して、窓を開けて外を眺める。
北の丘の遺跡群。そちらへと視線をやる。]
[半裸の胸元、鎖骨と鎖骨の間。
幾つか並んだ真紅の鱗の中に、一際目立つ真っ青な鱗。
その一枚だけ逆向きに生えた、一万度を超える炎の色の鱗には、複雑にして華麗な紋章が刻まれている。]
破られてなけりゃ…さっくり終わるんだけどな。
[胸元をその手で撫でると、鱗は消え去り、滑らかな皮膚に変わる。
だが、逆向きに生えた鱗だけは戻らずに、紋章もそこへと刻まれたまま。
緩慢に身支度を整え、食事を取りに階下へ降りる。]
─前夜回想─
[ふらり、外に彷徨い出てたどり着いたのは広場の時計塔の下。静かに刻まれて行く音色に、ふと目を細め]
「……で? これから如何様に」
……休む前に、一度、北の遺跡とやらを見てくるか。
影輝王が力を放った理由が、気になる。
「門は閉まっていると思われますが」
……誰に向かって言ってるのかと。
[白梟の言葉に浮かぶは薄い笑み。
直後に、ふっ……と、その姿が消え失せる]
─一階・喫茶室─
[店主に挨拶して、適当に朝食を用意してもらう。
…適当に、と言ったとはいえ、
いくら俺が大飯喰らいだとはいえ…
フランスパン一本縦割にして、丸ごとピザトーストとか、適当過ぎでは…
いや、喰うけど。]
―Kirschbaum2F/東の部屋―
[明け方、ほんのり、空染まり]
[苗床、ゆうるり、目を開ける]
[明るい、ひとの、町の中]
[くらい、まくらな、森の彩]
君が産まれてくる時を待つって、言ったのに、ね
─回想・北の遺跡─
[自分自身の時間流に干渉し、瞬間で移動する。
移動する際には空中を経由するので、門が閉まっていても差し支えはなく。
その姿は、北の遺跡の中に現れる]
……さて。
[周囲を見回し、人目がない事を確かめてから、右手首の腕輪に触れる。
じゃらり、と音を立ててこぼれる二筋の鎖を右手に握り、その手を天へと翳して目を閉じる。
鎖が波打つ。何かを探るように]
……やはり、ここに力あるもの……鍵の書か。それがあるのは間違いないな。
……停滞を厭い、破らんとする混沌の王の力により生み出されしもの……。
……無限を保つための要素にして、無限を許さぬもの……か。
[その目は、くらいみどりの彩]
もしも僕が
[その目は、迷うように揺れる]
いなくても。
[ネックレスの小瓶を左手でつかんで]
君がいつか産まれることを
[左手の中、瓶の中、くらい色はきらめいた]
願っても、いい?
その日までなにもかわらずあることを
「……で。どうなさるので?」
さて……な。俺には、まだなんとも言えんよ。
人の子の領域に近すぎるのが気になるが、まだそれだけだ。
[それだけ、というには、やや事が大きい気もするが。
それは今は、置いておいて]
……後で、詳しく調査して見るとしよう。必要であれば、エターナル・ロンドで『追え』ばいい。
……戻るぞ、ヴィンター。
[やや厳しさを帯びた口調で言うと、鎖を腕輪に戻して。
再び時間流を制御して、町へと]
─Kirschbaum・3階─
[そんな感じで『散歩』を終えて。
宿に戻った時には、抑えながら力を用いた反動か、倒れるように眠りにつき。
目を覚ましたのは、つい先ほどの事]
……やっぱり、歩いた方がラクだ……。
本当は、飛べれば、一番早いんだがな……。
―→Kirschbaum1F―
[瞳の、いつものアオに。
とんとんとんと階段降りて]
おはようございます
[お水をもらって、食べているダーヴィッドをみる]
/中/
なんか言葉足らず……。
抑えながら力を用いた反動か、「酷い疲れを感じて」倒れるように眠りにつき。
の方が通りがいいですな、うん。
−北の工房−
[ダーヴィッドが帰った後。
アマンダは哀しげな目で、硝子の玉を眺めていた。
一番下は赤を濁らせぬ為の黄。
二番目は焔の赤。
三番目は金箔を散らした透明。
最後に覆うベールは、薄く透ける橙。
アマンダの、愛しい子の一粒。]
痛かったね。
でも、もう大丈夫。
私に還って、よかった。
[千花が前足を伸ばし、玉を優しく撫でる]
おはようございます
[左の手でグラスを持ったまま、苗床は時の竜にも挨拶を。
炎と時の竜ふたりは、大ぐらいなんだろうか、などととりとめなく考えているかもしれない]
─Kirschbaum・1階─
[ゆっくりと階段を降りて行けば、まず目に入るのは豪快な食事風景。
元気だなあ、と思いつつ、場にいる面々にいつもの笑みを向ける]
おはようございます、と。
しかしまあ……。
[カウンター席に座って紅茶を頼みつつ]
よくもそんなに、食べられるものですねぇ。
[ダーヴィッドに向けて、ぽつりと。
ティルが考えている事を知ったら、笑顔で否定するだろう。
自分は違う、と]
―西通り・自宅兼事務所―
『鍵の書』探しを手伝ってくれ、だぁ?
んなもん、何処にあるか見当もつかねえよ。
それに、冒険者ならてめぇで探せるはずだろ。
さあ行った行った、商売の邪魔だ。
[『鍵の書』探しを依頼する為にやって来た冒険者を追い払う。
最近、こんな奴らが増えている。
何処から噂が流れているのだろうか。]
……腹減った。
[先程叩き起こされてから何も食べていない。
今日は「Kirschbaum」に出向く事すら億劫だ。
だだ甘いフレンチトーストと目玉焼き、牛乳で朝食を済ませた。]
[時の竜の、言の葉を聞いて、
苗床は脳内補正をかけた。
火属性の竜はおおぐらい、かもしれない。と。
自分も椅子に、気をつけて登り、でてきたヨーグルトに感謝の言葉といただきます]
[大食漢なのは、彼が命ある物に近い存在であることと、流れるちからから上手く自分を満たす方法に慣れていないから。
なによりまぁ、美味しいのは好きだし。]
…っくしゅ!
[デザートのイチゴヨーグルトに手を伸ばしつつ、くしゃみ。]
…風邪ひいたかな……。
[微妙に乱れているのが自分でもわかる。]
[フルーツの入ったヨーグルトは甘くてさっぱりしていて美味しい。
苗床の顔が綻んだ。
しかし火の竜のくしゃみに心配そうな目を向ける]
風邪をひいたなら休まなきゃいけないよ
/中/
ところで……やはり、てぃる天魔か?
だとしたら、天魔希望せんでよかった(笑)。
結構、悩んだんだよなあ、天魔か占い師かで……。
さて、問題です。
俺は一体、何に見えているんでしょーか(笑)。
まあ、占霊と思われてるとは思うが。
一演の時は、一瞬占誤認もされたよーだしな、星見ネタで。
それにしても、プロで101発言もしたのに、全然会話してない相手がいるって、凄いんですが自分。
ほんとに、陽光とは話せねぇ……(とほり。
おいしかった。
[ペロリとたいらげ、過去形。]
…んじゃ戻って寝るわ。
[寒そうに肩をすくめて部屋へ帰る。
*くっちゃ寝は太るなんて知ったこっちゃない。*]
[ヒビは深く焔の赤にまで達し、迂闊に触れば砕けてしまいそう。
純金で接ごうか。 春雷は光通さず、焔がかげる。
透明を注ごうか。 奥は埋まらず、身の内に雷を抱くまま。
春雷を削ろうか。 きっと玉は耐えられず、二つ身に割れる。
いっそ溶かしてしまおうか。 それでは玉は別の玉。
一晩考えて考えて。
アマンダは――頭を冷やしに行く事にした。]
−→Kirshburm−
……あー。
[朝食を終え、ソファに寝そべるがどうにも気分が晴れない。
ひょいと立ち上がり、事務所を出る。
ドアの札を「Closed」に差し替え、南通りへ。
何か適当に食材を買ってくるつもりらしい。]
―自宅兼事務所→南通り―
[紅茶と、おまけという名目でついてきたハーブクッキーを摘みつつ]
おや……寝冷えでもしましたか?
しっかり休息を。
[部屋に戻る、という若竜を見送って]
……ん?
[何気なく見回した店内に、昨日まではなかったそれを発見する。
菫色の、ふわぽふしたもの。姿形が彼にとって妙に馴染みぶかく思えるのは、その翼のせいだろうか]
/中/
何となく、ヴィオレット出してみる。
ちなみに、全くどこにも出していない裏オフィシャル。
ハヴの本性って、実はイズマさんの竜体にそっくり(笑)。
[道を行く途中で、ティルに手を振る。
日課のお散歩をしているベアトリーチェにも、出会ったなら挨拶しただろう。
やがて、店に着き扉を開ける。
菫色のふわぽふしたものには、気付いただろうか。]
―南通り―
[買出しに行く予定だった……が。]
げ。
[さっき追い払った冒険者達がうろついている。
くるりと回れ右。
「Kirschbaum」へ身を隠す事にした。]
―南通り→Kirschbaum―
これは……まるで……の、ぬいぐるみ。
[ぽつり、呟く。その呟きに、カウンターの店主はやや苦笑したろうか。
肩の相棒が菫色のそれにの横へ行って、じい、と見つめる。
白と菫のふわもこ立ち並び。妙にほのぼの]
昨日までは、姿を見せなかった気がするが……。
確か、これは影輝王の力の分身のはず。
……そんなものが表に出ないとならん状態になっている……とでも?
[白と菫とを眺めつつ、心の奥底で小さく呟く]
―Kirschbaum―
邪魔するぞー……お?
[白と菫のふわもこ揃い踏みを目撃。]
……おー。
[右手がわきわき。触りたいのかもしれない。
が、理性で必死に抑えようとしている。]
こんにちは、オト。ヴィンター。それと…?
[アマンダは不思議そうに菫色のふわぽふを見る。
とてもファンシーな菫色の縫い包みは、美人と評判の奥さんの趣味なのだろうか。
ヴィンターが菫の傍に行ったのに対抗してか、千花もアマンダの肩から滑空し、反対側に着地する。
アマンダは茶・菫・白の三つ並びに笑って、いつもの席で岩清水]
ーKirschbaum・イレーネの部屋・夜ー
【黒猫が部屋の影から現れ、イレーネの枕元に蹲る。底の知れない闇色の瞳の奥に、ゆらりと金の焔が産まれ、猫の背に蝙蝠のような翼が生える…夢魔の翼】
『思い出せ、生命の竜…お前の心を…お前の真の望みを叶えよう…』
【愛しげに、優しげに、夢に吹き込まれるは、甘い毒】
っと……。
やあ、こんにちわ。
[翠の双眸に一瞬険しさを浮べていたものの、賑やかな声にその色彩は溶け。
挨拶をする時には、いつもの人のいい笑み。
白梟は、反対側に来た千花に、不思議そうに首を傾げて]
[挨拶を返すオトフリートに手を振り、ほぼ同時にやって来たハインリヒにも挨拶]
やあ、ハイン。
…可愛いね。
[右手のわきわきを見て、笑う。
甘いものが好きで、縫い包みが好き。アマンダから見れば可愛い]
……何だ、と聞かれましても。
[正体は気づいているが、言っていいものやら]
俺にはぬいぐるみに見えますが。
[円らな瞳をきょとん、とさせ、翼をちょっとちたちたさせている物のどこがぬいぐるみなのかとも言うが]
……そうか。
出来のいいぬいぐるみだな。
[ぬいぐるみだと思ったらしい。]
…………う、うるさい。
可愛いとか言うな。
マスター、ブラックコーヒー一つ。
[可愛い疑惑払拭の為、可愛くない物を注文してみる。
その後、カウンターの定位置へ。]
[アマンダは縫い包みが動いている事も気にしない]
「アンアンッ、チッ」
[千花は動く縫い包みに親近感を持ったのか、両前足で抱きつこうとする。
翼では出来ないだろうとか、思ってるのかもしれない。]
あー、もしかして昨夜、俺が力を使ったからか?
……時空の力、ここでなら少しくらいは乱れても正せると思ったんだが……。
[昨夜、均衡が一瞬揺らいだ事を思えば、警戒されるのも已む無し、という所なのだろうが。
それにしても、人目につく所に出てくるとは]
そんなに警戒せんでもいいと思うんだが、ねぇ?
[呟きは、カウンター越しに店主へ。勿論、そこにのみ届くように]
「何が起きても不思議がない以上、警戒はさせてもらう」
……さようでございますか。お手数お掛けします。
「……幼子で手一杯なんだ。制御できるなら、自重してくれ」
……はい、はい。
[やはり、父親だ、と。妙な確信]
ええ、本当に。凄いぬいぐるみですねぇ。
……あれ。甘くないものなんですね、今日は。
[ブラックコーヒーを頼むハインリヒの様子に、くす、と笑みをこぼす。
白梟は、千花の行動を不思議そうに見つめ。
……抱きつかれたら、ぬいぐるみはきゅー、と鳴くかも知れないが]
[アマンダは、意外なものを注文するハインに不思議そう]
遠慮しなくて、いいのに。
[可愛いということか、注文か。
アマンダは一昨日の吹っ切れたハインリヒを見ていない。
それから、オトフリートの髪留めに気付いて目を丸くする]
わあ、きれいな子!
[金緑石を見て、嬉しそうに笑う]
……え?
[突然の嬉しげな声にきょとん、としつつアマンダを見る]
きれいな子……って、ああ。
[その視線が向かう先に気づいて、苦笑]
[オトの苦笑に気付かずに、大きく頷く]
とてもきれい。大事にされてる。
よかったね。
[金緑石に向かって微笑んで、千花を見て笑う。
そしてハインからもらえないだろうからと、ハーヴに千花の為の果物を頼む]
「チッ! チチチチチチチッ!」
[千花は、声を上げた縫い包みに円らな目を大きくして鳴く。
菫の声は誤魔化されたかもしれない。
しばらく抱きついて満足すれば、果実に釣られて*離すはず*]
はあ、そうなんですか。
[初対面時のパフェの印象が強いせいか、何となくブラックコーヒーとハインリヒが結びつかなかったりするのだが、さすがにそれは言わず]
……『生命の親』からの、唯一の贈り物ですからね。
[大事にされている、というアマンダの言葉には、苦笑したまま、呟くように]
……さて……それじゃ、俺はちょっと、散歩してきますか。
ヴィンター、行くぞ。
[ふわもこを見つめる白梟を定位置に呼ぶと、*ふらりと外へ*]
/中/
だから飛ばしすぎだと。もう475ptって何ですか。
しかし初回……どこを占うか。
占いの方法は力の波動をエターナル・ロンドで辿るという形でいいんだけど。
初回占の時点では鍵の書が動いてないから、人に関連付けて占う事ができんのだよなー。
まあ、ここで抑えた情報は、後で反映させればいいだけなんだけど。それだけに、天魔を引っ掛ける訳には(汗)。
……意外そうな顔するなっての。
マスター、しばらく厄介になる。
いや、もうちょっとしたらいつもの奴も頼むって。
[事務所にいると、面倒なのがわんさかやってくる。
この店でほとぼりを冷ましていた方が*いいだろう。*]
〜回想〜
[酒場でたわいのない話を続けた後、シスターを教会に送り届け、独り泉へと。]
[腰に下げた短剣を外し、泉にそっと浸す。]
さぁて、僕はどうすっかね?
面白ければなんでもいいんだけども。
[シスターの"邪魔"という言葉を思い返し。]
それでも……急激な変化は。
望まない。
[しばらく後、短剣をいつもどおり腰に下げ、星空なんぞ眺めながら、宿へと向かった。]
−西の通り−
[いつものとおり朝のお祈りを終えて、ベアトリーチェはお散歩をしていました。足を前に出す度に、指環は服の下で俄かに揺れます。]
どうしたのかなあ。
[なにに対してかぽつと呟いたかと思いますと、いきなり道の端に駆けてゆき、そこにしゃがみ込みました。緑の眼をなにかにじいっと注ぎます。それは芽吹き始めた花でした。誰にも気附かれない程に、小さな、ちいさな。]
……お早う? まだ、お休み?
[天では千切れた白い雲がくるくる踊って、地では木から離れた薄紅の花びらがふわふわ舞っています。けれども、この花はまだ起きてもいないように思えました。
頭を斜めにすると、金いろの髪が微かに*きらめきました。*]
[…声が、まだ聞こえていた。
何か、今までに体験したことがないことが起きそうだとう言う予感、起きているという感触は感じていた。
ずっとひとりでいた。500年もの間、森や山にこもっていた。町に出て、人にまぎれていることを覚えたのはほんの50年ほど前だった。
戦場を好んだ。人が生きることにしがみつく様を見ていると、なんだか安心した。 ]
[死ぬ事を、「可哀相」とは思わない。
そんな彼女は冷たいと見えるだろう。
とても、精神的には未熟といえた。
…声が、聞こえた気がした。]
[汗がびっしょりと体中を覆い、気持ち悪さに目を覚ました。
夢を、見ていたと思う。
また、母の夢だろうか?覚えてはいない。]
…気持ちわるい。
[ずぶぬれになったシーツと枕カバーをはがして丸めて持ち、サイドテーブルのお皿ももって階下へと降りていった。]
―宿の一室―
[昨日と同じように、鐘の音を聞きながら目を覚まし、シャワーを浴び。]
[身支度を整えた後、なんとはなしに見そびれた桜へと向かった。]
―→西通り―
[店の主人に、皿とシーツを渡すと驚かれた。(勿論だが)
そして熱いシャワーでさっぱりして再び降りると、厨房の良いにおいにおなかがぐーっとなった。]
…何か。
[言うと同時くらいに、美味しそうなホットサンドが出てきた。
小さく礼を言って、無心に食べ始める。]
[白梟が行ってしまったからか、満足するだけ抱いたのか。
千花は菫から離れ、アマンダの傍で果実を食べる]
やあ、イレーネ。おはよう?
[降りてきたイレーネに手を振って、岩清水を口に運ぶ。
冷たい水はアマンダを冷ましてくれた]
[ベアトリーチェが興味を抱いているのは、生命の息吹だろうかと思う。一度「死」を経験した少女は、生きる事の尊さを知り、生きている事をさいわいだと言う。
……それでいながら、自分を大切にしないのは、彼女の悩みの種なのだが]
[果実を食べ終え、小さく鳴いた千花を撫でる]
うん、もうお昼。
そうだ、代金を渡さないと。
[イレーネに大きく頷いて、銀貨を取り出す。
配達してもらった分の代金を渡して、微笑む]
また、頼むね。
煤の出にくい油は、貴重だから。
[千花は口の周りを小さな舌で舐め終え、毛繕い中]
[昨日の眠っている間の声は何だったのだろう。
何を、話していたのだろう。
良く、分からない。こんな事は、初めて。
…初めてといえば、昨日は初めてなことが多かった。
-何か異様な雰囲気を感じた、ふたりとの出会い。]
[アマンダから銀貨を受け取り、こくりと頷く。
油を褒められると、悪い気はしないらしい、少し、ほんの少しだけ唇に微笑みを称えて俯いた。]
―ユリアンの自室―
[...はベッドの上で呆然としている]
今何時だろう…。どう考えても午前中とは思えない。
いくらなんでも寝すぎだよ、僕。
[昨日物凄く疲れて目覚ましをかける前にばたんきゅ〜したのは辛うじて記憶にあるのだが。
今日は休みで本当によかった]
[それが初めて会う母以外の同族であると本能は示していたが、彼女が自覚するのは至らなかった。
そのほかにも、色んな人達、人外とすれ違ったり話したりしていたから。]
[アマンダはイレーネが微かに笑ったのを見て目を細める。
賑やかなのも好きだが、物静かな時間も好きだ。
今はアルバイト青年が居ない為、特に機嫌がいいのかもしれない]
煤が出ると、硝子が曇ってしまうから。
ほんとに、助かってる。
最後の透明な子は、光を決める大切な――
いけない、忘れてた。
[透明な水晶を埋めこんだ玉を、ようやく思い出したらしい]
[ベッドから立ち上がると、ひとつ伸びをして]
んーでも寝たらすっきりした。
さて、無駄にした午前中を取り返すために、
一気に片付けますか。
はいはい元帥。餌ね。わかってるから先に下降りてろ。
[彼の上に乗って起こしてくれた、というよりは催促しにきたという感じの大きな老猫に...は苦笑をもらす]
んー、でもやっぱりコエは聞こえる。
…まあ、いいか。
[お気楽な...は深くは気にしなかった。
その『コエ』がどこかで聞いたことがある、とは思いもすれ、誰の声だったかまでは思い当たらず]
、
……うん、わかっているよ。
自然のめぐみに手を加えてはいけないのだね。
[立ち上がって、ぱんぱんとスカートを払います。道に戻ると、「Kirschbaum」への扉に手をかけました。カランカランとベルが鳴ります。]
[入ってきた少女に、目を移す。
確か、昨日も会った少女。]
……?
[昨日は感じなかった、違和感を感じる。理由は、分からない…]
[立ち上がり、カウンターに代金を置く。
千花に手を伸ばして、定位置へと導こうとして、目を丸くしたイレーネに気付く]
あ、驚かせた。ゴメン。
ちょっとね、忘れ物。取ってこなくちゃ。
イレーネも、食後の散歩代わりに、来る?
[アマンダが首を傾げれば、千花も首を傾げる]
[ま昼の陽差しが柔かに降りかかります。中に居る人たちに、ベアトリーチェはぺこりと頭を下げました。]
こんにちわ。
[微笑って、お代を払うアマンダを見上げます。]
アマンダと千花はもう、帰るところ?
[ドアベルの音に振り向いて、手を振る]
こんにちは、ベア。
帰るというか、ちょっとね。忘れ物。
でも今度は、戻ってくるのを、忘れるかも。
だから、先にね?
[ハーヴにとっては、ツケにしても困らない金額だろうけれど]
[少女の中に在る彼女の気配に気付く者は、殆どいない。
しかし精神に属する魔が彼女に接触したように、生命を司る者であれば、微かな揺らぎを視る事も出来るだろうか]
/中/
気付くも気付かないも、御自由に。
こちらから接触を図る事は、現時点ではないと思うよ。
話しかけられても、答えないかもしれない。
主にクレメンスを通して(?)になるのではないかな。
/中/
了解です。
こちらは精神の分野においてはあまり長けていないので、(むしろ未熟気味)なんとなく…という感じでしょうか。
[頷いて立ち上がったイレーネに声を掛ける。
それから、ベアトリーチェにも笑いかける。]
さ、行こうか。
ベアも、来る? 新しい子、出来たんだ。
営業妨害かな?
[振り向いての言葉はハーヴへと。店主は微苦笑を浮かべたろうか]
[扉を抜ける際、中に入っていった金髪の少女が少し気になるかのように一度だけ振り向き。
無言のまま、アマンダの後に続いた。]
そっか。
イレーネも、いっしょなんだ?
[訊ねながら、こどものせいには少し高い椅子をよじ登ろうかとしましたが、アマンダの言葉に動きを止めました。]
どうしようかな。
/中/
ああ、ごめんね。
触れたりしたのなら、ベアトリーチェと、「彼女」と、
生命のかたちが二人分感じられるかもしれない、という意味だったよ。
まあ、場合場合にあわせていこう。
同じ種族や、他の属性を帯びた色々な人々と近づいたから、生命の属性が色濃く現れる。
自分でも制御できないくらいに、生命を感じたくなる。
[急かされるままに猫に餌を与え、彼は家中の掃除と洗濯をする。彼が家事をしないとこの家はたちどころに人の生活空間ではなくなる。彼の法律上の保護者は「できることなら呼吸のしたくない」と思うほど面倒臭がりやだから]
しかし、今ここに提督がいたら悔しがるだろうね。
「鍵の書」とかそういうの好きそうだし。
[歴史研究家志望なのに運命の悪戯で間違って軍人になってしまい、今も国境近くまで戦うために出かけている保護者の姿を想像してくすりと笑う]
[千花は一緒に来るイレーネを見て、その肩へとジャンプする。
アマンダは千花が着地できたかどうか気にせずに、ベアトリーチェの様子を見てる]
どうする? ベアの好きなように。
戻ってくるかも、しれないしね。
[そこまで言うと、お腹の音が届いて笑う]
うん、お腹が返事してる。また後でね。
[イレーネと一緒に、工房へとお散歩]
−西通りから広場経由で北通りへ移動中−
[一言、二言。言葉少なく、のんびりと歩く。
千花は撫でられて、嬉しそうにイレーネの髪に擦り寄る]
「チッ、チチ…」
[生命の穏やかさが心地よいのか、嬉しげな鳴き声。
けれど、生命の竜には、千花の息吹がどこか自然ではない事に気付くかもしれない。アマンダは気にしないけれど。]
[千花を撫でる手が、一瞬止まる。]
…?
[何か感じる、違和感。
それが何かは良く分からないし、飼い主に伝える気もないけれど、彼女はひとり首を捻った。]
ー教会・自室ー
【安息日のミサを終え、戻ってくる。部屋の影から黒猫が現れる。その黒い背中には蝙蝠の翼が生えている】
ゆうべは何かと騒がしかったな。さすがに揃うと平穏とはいかない。
【猫の背を撫でると蝙蝠の翼は消える】
そう、あと、ほんの僅かだ。もう全ては動き始めている。
あとは…
[家中の洗濯物を洗濯機を二回フル回転させて全部片付ける。外にロープを張り巡らせ、洗濯物が風にたなびく姿をみて満足]
さて、散歩でもいきますか。
[しっかり戸締りしてふらりと出かける]
「チ?」
[千花は撫でられた手が止まったのが不満なのか、小さく鳴く。
アマンダはイレーネが首を捻った事にも気付かず、歩いていく。
やがて、工房が見えてきて、到着]
ただいま。
ちょっと入って、待ってて。
[すぐにその事は忘れ、アマンダの話す言葉に耳を傾ける。
他愛もない世間話だが、紡ぐのが生命を育む大地だからだろうか、心地よかった。]
[アマンダが石の粉の中から取り出す、新たな玉。
柔らかな布で拭い、夜のような黒い布に乗せて見せる。
雪に針葉が光るような、氷の結晶のような、水晶が抱かれた玉]
ほら、この子。
ミハエルに、上げようと思って。千花が怪我させた、お詫び。
[とっておきの宝物を見せるように、嬉しそうに笑う]
【黒猫が消えると、礼拝堂に降りる。相変わらず不機嫌そうなナターリエに笑みを向ける】
少し出掛けてくるよシスター。ああ、久しぶりに美味しいコーヒーを飲みたくなったのでね。
ー教会→広場ー
[昨日みんなの話にあった「遺跡」でも見に行こうかと、はじめは北のほうに向かっていたがやっぱり気が変わって180度方向転換。目の端に見覚えのある女性二人組が映ったからなんて理由、本人も意識はしていないだろうけど]
─広場─
[考え事に意識を取られた状態で、引き寄せられたのは近しきものの側]
多少……安定を欠いているのか、俺も。
[情けない、という呟きは、声には出さず]
[ふいと、首を回す。
その動作は、爬虫類が何か音を聞きつけて後ろを振り向く図に似ている。]
…?
[予感?違和感?何か。]
ー広場ー
【笑う】
そうでしょうとも、あなたともあろう方が、私の気配に気付かぬ程ぼんやりなさっているとは。
いかがされました?心配事でもおありですか?
[イレーネの素朴な賛辞に、目を細めて笑う]
ありがと、イレーネ。
ミハエルも、気に入ってくれるかな。
[黒い布に包んで、イレーネの肩から覗き込んでいた千花に渡す]
ほら、ちゃんと、渡すんだよ?
さ、ベアの所に、戻ろう。
「ジッ」
[千花は玉を包んだ布を銜え、くぐもった鳴き声をあげた]
……それだけ紛れ易い気配をしていて、よくも言う。
[呆れたように呟いて]
心配事、というか、なんと言うか。
北の遺跡に眠る物が、これからどうなるのか。
それを考えていた。
…私は、ちょっと寄り道を。
[アマンダの工房を出たところで、それだけ言うと小さく手を挙げ、長いスカートを翻して別れた。
そのまま、北東へと足をむける。]
[ふらふらと、というか歩いている。
額からふわり、浮いた花。少し驚いてそれのさし示す方を見ればユリアンの姿。
声をかけるかを悩んで、もう少し離れてしまったし、と諦めて。
*結局声はかけずに。
コエもかけずに。*]
ー広場ー
おやおや、この程度の化けの皮は、簡単に見通せる力をお持ちでしょう?
[呟きに、微笑で答える]
さて、アレは、人の手には余る物。そうそう、動くとも思われませんが。
そう、しかし…例えば、あなたや私のようなモノが、手でも出すなら別かもしれません。
手に入れたい、とお考えですか?
うん、わかった。先に行ってる。
付き合ってくれて、ありがと。
[アマンダも手を振ってから、工房の戸締りをする。
千花は円らな目で、去っていく後姿を見つめていた]
−工房→広場経由で西通り?−
力を使うのは、疲れる。
[そこだけは、妙にきっぱりと言い切って]
俺も、容易く動くとは思ってはいない。
……だが、知らざるという事は、時に全てを越える力となる。
それが何かを引き起こさないとも限らない。
[静かに言って。最後の問いには、呆れたような視線をクレメンスに向ける]
……まさか。俺は、必要以上の力など求めん。
俺は虚の申し子。ただ、あるがままで十分だ。
ー広場ー
[きっぱりとしたオトフリートの返事に、また笑う]
成る程、成る程、確かに余計な力は使わぬに越したことはありませんね。
この先、いつ必要になるとも判りませんし。
確かに、人の子は時に思いがけぬ事を実現してみせるもの、いっそ彼らが書を手にすれば、面白い事が起こるかもしれません。
もし、そうなれば、それも又、時の移ろいの一つということでしょうか?
「人によって、この世界が混沌に還るなら」
[黒猫の瞳の奥に金の焔がゆらめく]
「生命の子…哀れな子供…お前から奪われたものを、思い出せ…奪っていったのが誰なのかを」
……何もしなくて済むなら、それに越した事はないがね。
面白い……ねぇ。
[す、と。翠の双眸が細められ]
確かに、それもまた時の移ろいの一つ。
世界の時を紡ぎ、移ろわせるのは、そこに住まう者の意思だ。
……ただ。
今、兆されている移ろいは、妙に気にくわんがね。
─宿3階─
[窓辺にもたれ、漂うは異国の花の香り。]
…調整、難しいな…。
[昨夜のとはまた微妙に違う配合の薬煙草。
自力で力を抑える事に、慣れて居ないが故の、調整用。
ある意味【力】そのものである精霊達とは違い、【力】に近しい【力】の番人とも言える未熟な竜。
それ故にまだこの地に集まる様々な【力】をきちんと判別出来ては居ない。
だが、それでも、自分の力が周りに影響を与えかねないと言うこと位は感じていた。]
[黒猫は瞳を細める。笑ったようにも見えただろうか]
「この世に溢れる数多の命は、皆、彼の手に委ねられたもの。お前自身の命さえも…いつまた奪われるとも知れないもの」
私は、別に、何も望まない…
だって何も、無いから。
[...は、耐えられず猫から目を逸らす。]
奪っていったのは…人間たち。
[階下に降りると、菫色のふわもこ。
しばらく、じーっと見つめ合い。
抱き上げてソファーへ。]
…うちの相方も、お前くらいかわいけりゃなぁ…。
[灰の竜馬に聞かれたらぬっころされそうな事を言いつつ、ふわもこ抱いてソファーで*昼寝。*]
/中/
促し大会(笑)。
多弁設定、飴の数一つ増やすべきかねぇ。
……あ、俺が自重すればいいだけですね。
すいませんすいません、箱庭に続いて一番鯖圧迫してる気がする。
……やっぱ、天魔避けてよかった……。
[オトフリートの返事に頷く]
そうでしょうとも。あなたなら、そうおっしゃると思いましたよ。
これは、自然の時の流れではないでしょう。
集まる力も、集まる者も、多過ぎます。
既に、混沌が訪れていると言っても良い程です。
[黒猫は笑う…嗤う]
「思い出せ、哀れな竜の子。人の子と、その者達の主を…お前から全てを奪った者達を…望みを叶えよう、二度とお前が傷つかぬように…」
偶然にしては、色々と集まりすぎている気がしてね。
……そも、俺がここに来たきっかけからして、コレが呼び声を感知したからというのも、気にはなっている。
[言いつつ、右手首の腕輪を軽く、撫でて]
混沌……か。
混沌は、変化をもたらすもの。だが。
俺はそれほど、世界が停滞しているとは、思ってないんだがな……。
…私が、傷つかないように。
[何度も言葉を反芻する。
何度も何度も反芻して…納得した時、彼女の瞳の奥には小さな金の焔が揺らめいた。]
…私は、何をすれば?
ー広場ー
呼び声、ですか。
では、やはり、あなたの力を必要とする時がくるのかもしれません。
変化を望んでいる者がどこかにいるのか、それとも、混沌の王そのものが変化をもたらそうと望むのか、それは、判りませんが…
[笑う]
しかし、安心しました。
もしや、あなたが鍵の書を使うためにいらしたのかと、少々案じておりましたから。
[ふわり、と黒猫の姿から何かの影が浮き上がる。それは女のような姿の闇…闇は娘の身体を抱きしめて囁く]
「今は何も…けれど、時が動き出したなら…手助けを。それまでは、何も案じずにいれば良い。全てを委ねて…」
……必要、ね。余り、嬉しくはないが。
ただでさえ、俺は皇竜から厳重な抑制をされている。
力を使うのは、かなり疲れるんでね。
ただ、何かしらの必然でここにいるのは間違いないんだろうな……人の意思か、混沌の意思かは与り知らないが。
[やや大げさに、一つ息を吐き]
……何を案じているのかと。
大体、その気があったら、こんな所でぼんやりせずに、さっさと確保に行っているが。
ー広場ー
[笑みを深める]
それは確かに。しかし、案ずるのもまた、我が心。
心のままにあるが、我故に、お気に障りましたらお許し下さい。
[古風な仕草で一礼]
さて、私はこれから、Kirschbaumで、コーヒーでも頂こうかと思っていますが、あなたはどうなさいます?
[口の端についてしまったクリームを、ぺろりと舐めとります。にこにこ笑顔が溢れていました。]
ねえ、ハーヴェイ。
北の遺跡には、なにがあるの。
[訊ねてみても、ハーヴェイはほんとうのところを教えては呉れません。もしかすると、知らないのかもしれないですけれども。]
……『鍵の書』?
[ぽつりと小さく声を零すと、お代を払い、椅子からよいしょと降りました。ハーヴェイはなんにも云いません。ベアトリーチェは「またね」と皆に挨拶して、*外に駈けてゆきました。*]
別に、気にはしないが……ね。
[古風な礼に、僅かに笑んで]
……Kirschbaum……か。
俺も、戻るとしますかね。
あの場所なら……。
[何かあった時に察知し易いから、と。
その部分は小さく付け加えて]
[一瞬身を寄せはしたもののすぐに物陰へ消えた猫を目で追い、ゆっくりと立つ。
そしてそのまま、ゆっくりと北へと歩みをすすめ、遺跡の前で立ち止まった。]
−北西裏道−
[疾風ほどではないが、大地のアマンダもそれなりに裏道に詳しい。
方向を間違えることなく、Kirschbaumを目指す。
けれど、斑に残る疾風の気配を避ける為、迷走しているのかも]
それでは、そこまで御一緒に。
私のような年寄りが道連れでは、少々楽しみが薄いかもしれませんが。
[笑って*歩き出す*]
ー→「Kirschbaum」へ
[遺跡の前には、たくさんの人がいた。
きっと、爺の息子もいるだろう。それが見たかったのだろうか。
なんとなしに来た彼女は、人々が生き生きと活気を持って動いている場所に来る事は、墓場に好んで行く事よ良く似ている事に気がついていない。]
……年寄り、ねぇ。
まあ、贅沢はいえません、とね。
[存在的な年齢は、多分こちらが上のような気はするが。
外見的には、明らかにこちらが年下なので、軽口めいた言葉を返しつつ、歩き出す。
目指す店についたなら、無防備な火炎の若竜の様子に、*頭痛を感じるのはほぼ確定だろう*]
─…→Kirschbaumへ─
―北西裏道―
[いく当てもなくぶらぶらと歩き回って、そして幾つめかの角を曲がったその時、丁度同じく曲がってきた人にぶつかる]
あっ、ごめんなさ……!あ、あ、アマンダさん。
[ぶつかった人影が誰かと知覚した瞬間、彼の身体が条件反射的に強張る]
/中/
いや、ほんとだよ!
人数多いんだから、絡める時に絡まないと、後で泣くよ!
第一演でも、結局話せなかった者同士が多いんだから(ほろろ。
あ、タイミング見てだんちょにまとめへの誘導やらせよう。
書を持ち出してくれないと、占COイベントが起動できない俺がいる(笑)。
[アマンダは、薄く残る気配を避けるように歩く。
細かな方に気が行ってるから、大きな気配は頭から抜けていた。
千花も口に銜えた布のせいで、とっさに鳴けなかったのだろう。
つまり、気がついた時にはぶつかっていた。]
っと、ゴメン、よそ見して――しまった。
[明らかに、不快を示し眉を寄せる]
あー、………なんで、いるんだ。
[避けてたはずなのにという内心は、言葉としては端的過ぎる。
裏道とはいえ、天下の往来。理不尽に聞こえるかもしれない]
[自らも遺跡に入ってみたりしつつ、ゆっくりと人々の喧騒を楽しんだ。
暫くすると少し疲れて来たので、Kirschbaumに戻る事にした。
明日は、また町中を油瓶背負って回らなければならないから、無理は出来ない。]
→町へ。
…あ。
[町の北から入り、西へ回ると少し遠くに、アマンダがKirschbaumのバイトの少年と向かい合っているのが見えた。足を止めて、眺める。]
−東部・図書館−
[二人は同化しているとは言え、全てを共有している訳ではない。彼女の持っている知識でも、少女が知らない事は数多くあった。
ベアトリーチェは図書館内をうろついて、本棚から一冊の書籍を取り出す。古い言い伝えの書かれた本。大きな机の前に座りそれを広げた。
幼児には何処までを伝えるべきか。彼女は思考を*巡らせ始めた*]
[ぶつかった拍子に転げ落ちたアマンダの荷物を拾い上げ、手渡す]
…いちゃ悪いのかよ。
ここはあんたの所有地というわけじゃないんだから。
ほれ。大事なものなんだろ?
[何故彼女は彼を見ると不機嫌になるのか、
そして何故彼は彼女の存在に心がざわめくのか]
[その理由など、現在の彼は知るよりもないのだが]
[アマンダは拾い上げられた荷物を、少し躊躇ってから受け取る。
大地は優しく受け止めてくれたから、中身はきっと無事だろう]
…悪くはない。けれど…
[眉をしかめたまま、「大地は私のモノ」という言葉は飲み込む。
人の子に言っても、仕方がない。
むしろ、風に愛されているからって嫌われるのは理不尽だろうとはわかっている。
けれど、苦手なものは苦手なのだ。彼がアマンダを忌避するように]
ありがと。
この子は…とても大切な子。
[それでも、この子は大事だからと礼を言う。
念の為に開けた玉を見つめる目は、きっと優しかっただろう]
―回想/昼ごろ/北東 森林―
[Kirschbaumを出た苗床は、中央を抜けて森林へと入る。
その中は、大地の力が強くなっていた]
……地の精、かな。
[森はすべてが一つ。
中心となったのはどこか探ると、自らの力を封じたその木。
微笑みを浮かべる。]
―回想/→中央 広場―
[地の満ちた力は樹を喜ばせる。
その力を受け、葉と根に与え、ふたたび町の中央に戻る。
広間の前。
少し考え、足を北に向けた]
―北部/遺跡―
[静かに歩く、北の道。
見付からぬように気配を殺して。]
……ここに、あるのか
[握り締めた小瓶。]
……僕はどうすれば良いのだろうね
僕はどうすれば
どう……すれば…………
こんなに近くにあると、迷ってしまうよ
[そうして暫く、人に見付からないように……遺跡のそばから、そこを見つめていた]
[うわさには聞いていたが、初めて見るアマンダの作品
自分の子供みたいに優しく声をかける姿に]
壊れてなくてよかった。…綺麗だな。
[芸術を愛でる語彙など彼には少ししか持ち合わせてないが、しかし「綺麗」と思ったのは本心。ただ大地の力に溢れたその作品たちを欲しいとは思わないのも事実]
アマンダさん、今からKirschbaumに行くの?
[なんとなく話を振ったのは一昨日のベアトリーチェの言葉ががわだかまっていたのかも知れない]
―北部 北通り―
[歩いていると、昨日の自警団の姿。
見付かったらまた、面倒なことになりそうだ。
そう思って苗床はふらり、西の方へ向かうことにした。
桜の花はきっと咲き始めているだろう。]
―Kirschburm2F・西の部屋―
んー、あれ?
[目を開けば既に薄暗くなっていて]
……寝坊しちゃった。
[正確には二度寝である。しかも寝すぎ]
うーん、もう一度。
[朝と同じように窓を開ける。
今度は普通に鎖をつけたまま手を伸ばした]
…どうも。
[愛しい子を褒められれば、嬉しい。
だから、そっけないながらも珍しく答えを返したのかもしれない]
そう、行くよ? 戻るって、言ったし。
[ない胸を張って、文句を言わせないとばかりに言い切る。
結び直された布は、再び千花が大切に銜えようとして、首を傾げる]
「…ジ?」
[その視線の先には、イレーネの姿。
心配されていたのだろうか。]
そうなのか…仕方がないことなのか。
風と地だから…
………
……
…ん?
誰が『風』で、誰が『地』?
『僕も雷は苦手だから』って、『僕』って誰?
……良くわかんない。
[雑多な気配に惑わされて、個々を正確に判じられなかった]
これを緩めればもっとわかりそうだけど。
でもあまり外さない方がいい気がする。
[左手の鎖細工がシャラリと音を立てた]
……まあいいや。
とりあえず何かしよう。
[悩んでも埒は明きそうになく。
窓を閉めて階下に降りることにした]
[後ろからやってきたティルと目があい、なんとなく会釈をした時に千花がこちらに気がついた事にも気がついた。
なんとはなしに、ゆっくりとそちらへと近づき]
…こんにちは。
[花を額から飛びたたせたのは、命の竜に頭を下げた後だっただろう。
かの女が近付くのにつられたのか、はたまた花の動きを追うたのか。]
こんにちは。
それともこんばんは?
[ひらひら、三ツ花の蝶が踊る]
―西通りのはずれ―
[まだ足を踏み入れたことの無い場所へと向かっていた。]
「坊ちゃん、そこの坊ちゃん。アンタも桜を見に行くのかい?
この街の名物なんだ、ゆっくり見て行ってくれや」
[すれ違う、中年の男たちは口々にそんな事を言っていた。
それを聞いたミハエルは、きびすを返してもと来た道を戻りはじめた。]
[ふと花が目の前に現れて、慌ててあたりを見渡す。
こちらを見つめている女性と少年]
ああ、イレーネさん。頭痛は大丈夫だった?
ティルも散歩中か?
[気がつかないうちに安堵のため息]
[花はひらり、竜の手を避ける。
ひらひらり。
高く舞い、再びその手のそばに。
伸ばされて触れられるのは、花は好まなかったのだろうか。
ふわ、と指先に着地する]
[コエとハナに驚く...]
僕が『風』で、アマンダさんが『地』?
そしてこの花は昨日見たやつと一緒…。
[...の視線は少年に向けられた]
ん? どうしたの、千花…
[手の布を銜えようとしない千花に、その視線の先へと振り返る。
視界に入る、薄紅色の蝶。否、それは花びら]
わあ…。きれいだね、おいで。
[差し伸べた手の平に降りる花びらの蝶。
伝わる翠樹の力に、アマンダは優しく目を細めた]
こんにちは。それともこんばんはだろうか。
花もはじめまして。
[そっと蝶に手を伸ばす。
アマンダの側にいるからそれ以上近づかないけど]
この蝶々はティルのか?
このあたりでは見たことない種類だな。
[そっと蝶に手を伸ばす。
アマンダの側にいるからそれ以上近づかないけど]
[くす、とちいさく笑って]
どっちなんだろうね
昼か、夜か。
君は、風。
かの女は、地。
もうひとりのかの女は、命。
そして僕は、樹。
てんでばらばらだね
―Kirschbaum:2F―
[逗留している部屋のなか]
[きぃ、とか、ぴん、とかそんな不思議なおとが時折扉を越えた廊下にも届くか]
……よし。
[楽器の弦を丹念に確認する。
弦だけを]
[窓の外は夕焼けに染まる*]
―西通りのはずれ―
[霜は蕾を固く閉じさせ、氷雨は花を散らす。
春を迎えた花は、咲くべきときに咲き誇るべきであって過ぎ去った冬は必要ではないのだ。]
[だから、ミハエルは桜から遠ざかる。
精霊は自然そのものであり、自然の調和を保つべきである。]
<PL>
独りで書くより交わりたかったけども
例えば昨日一日寝てしまった事だとかまあ
色々自業自得で申し訳なくションボリだ。
[アマンダは、ユリアンが溜息をついたことにも気付かない。
手の三ツ花の蝶を天に掲げて、そっと飛ぶのを見守る。
千花はようやく布を銜えて、近づくユリアンに首を傾げた]
やあ、ティル。お散歩かい?
[少し元気になったように見えるティルに微笑む。
やがて、Kirschbaumに向かえば、千花がミハエルにちゃんと謝れるか、*微笑んで見守るだろう*]
−*→Kirschbaum*−
こんばんは?
[階段を下りながら二つの影にそう声を掛けたが。
反応はその片方の腕の中からだけ返った]
あらら。
[小さく笑ってカウンターへと移動する]
昨日はごめんなさいでした。
もっと気をつけます。
[改めて頭を下げれば、苦笑と共に水を出されて]
あの……。
[そのまま何かを独特の小声で尋ねる。
普通なら聞いても意味が取れないだろう言葉。
彼の人は何度か肯き、何度かは首を振って答えてくれた]
イレーネさんが元気になったんならよかった。
薬が聞いたみたいだね。
んー、つまりこの蝶はティルの友達なんだな。
[...は三つ花の蝶に笑いかけると「はじめましして」と声をかける]
[暫くアマンダの手に止まる花を眺めていたが、ティルから今まで生きてきてであった事ないような、とても大きな「生命の育み」を感じ、一瞬くらりとした。
といってもそれは一瞬の事だったが。
ユリアンの言葉に首を少し傾けて]
薬。
……あぁ、ベッドの横に。
あれは、貴方が?…ありがとう。
[ぎこちなくお辞儀をする。]
―Kirschbaum―
[そもそも、花が見たい訳では無かった。
西通のはずれ、街のシンボルツリーとして扱われる桜。そこはどうやら人の集まる場所だから、何があるのか、またどんな風なのかを一度見て置こうと思ったのだがそれが果たせないなら、誰かに尋ねれば済む。それで何か気になる事が在れば、誰かを伴って行けば良いだろう。
いま現在、ミハエルの知る限りで人の集う場所、そういった用件を尋ねられそうな場所は一カ所。]
[店内へ入ると、ブリジットが何か店主と話して居るようだ。
給仕の少年も見当たらないので、黙ってカウンターの隅の席へ着いた。]
[ハーヴェイは入ってきた人物に視線を向け、会話を切り上げた]
「何にする?」
[彼の方へと移動しながらそう注文を聞く。
それを彼女も視線で追いかけて]
こんばんは。
[小さく笑って手を振ってみた。今日の機嫌はどうだろう?]
ああ、余計なお節介かもしれなかったけど。
病み上がりに無理するなよ。
[...はイレーネの頭をぽふぽふぽふ。そして我に返って]
あ、洗濯物干しっぱなし。一旦家に戻るよ。
[...は蝶々をティルに返すと*じゃあねと立ち去った*]
―Kirschbaum―
アイスティーを。
[注文を告げ、カウンターテーブルへ肘を着いた。]
………今日は星を見に行かないのか。
[ブリジットへ答えるのに少し間が空いたのは、オトフリートの言葉を思い出して居たからかも知れず、少し悩んで言葉を選んで居たからかも知れない。
やや黙考していた間にまた誰かが入店して来たようだ。
何故か肘の先あたりから視線を感じて目を向けると、つぶらな瞳がテーブルの上からミハエルを見つめていた。]
…。
―北西のとおり―
散歩、かな。
そういう感じ。
[土の精の言の葉に返したあと、口唇は「ありがとう」と形を作る。
命の竜の一瞬の様子には、かすか首をかしげたけれど、
それを口にすることはない。
風の人に返された三ツ花は、ひらり、吸い込まれ、
*その額に咲いた*]
[考えても今の彼には一生わからないだろう。
『風』と『音』は「空気を振るわせる」という点で
同一の存在であること。
コントロールし切れていない風の力が、
ユリアンの口に出さない『コエ』を辺りに
撒き散らしていることなど]
僕にもだよ。
はな、とかに届けるような感じだね。
……君は、風かな?
一体なんで、なのかな。
――心当たり、ある?
[*苗床には何もわからずに*]
星……後でいってみます。
[実のところ星読みは元々得意ではなく、昨日は反射的に言い返しただけだったりしたのだが。
その言葉には昨日よりも優しさを感じて、ちょっと嬉しくなった]
あれ?
[そうしているとカウンターにちょこんと乗った小動物が一匹。
先日のことを思い出して笑いそうになり、慌てて口を押さえた。
視線は逸らして、様子だけをそれとなく窺った]
[小動物――ミルフィオリは、口へ何かをくわえている。小さな物を包んであるようだ。
ミルフィオリが首を下げると、包みはテーブルへ当たってコツンと音を立てた。]
[するりと、包みが解ける。]
[解けて、黒々とした布が広がる。その真中に小さな玉が座して居た。
夜空の一角ごと切り出された冬の星のようであり、また光を受けると針葉に光る雪のようだ。
氷の結晶のようなさまの、白い水晶が光る。それを包む玉は濃い緑と透いた黄で彩られ、透明だった。
ミハエルは、暫く見入っていた。
ミルフィオリの小さな小さな鳴き声が聞こえるまで眺めていた。
小さな鼻先が、玉を転がしてやっとそれを手に取った。]
…。
私が何か礼をしなくてはならなくなったようだ。
[アマンダはそれを*見守っていた。*]
“
われはかぎ。
われはひらくもの。
われはとじるもの。
われはむすぶもの。
われをてにせしなんじ。
いずれをわれにもとめしか?
”
−東部・図書館−
[椅子から立ち上がると、手にしていた一冊の本を、元のとおり棚に仕舞い込みます。それは古い言い伝えの書かれたもので、でも、まるで絵本みたいなものでした。
図書館の中には町の人より旅の人が多かったかもしれません。その人たちは難しそうな本をたくさんに抱えていたのですが、ベアトリーチェにはそれが役に立つとは思えなかったのでした。そんなものに、真実は書かれていないのです。]
何を求めているのだろう。
[あれはただのお宝ではないのに。そう、誰かが云っていたような気がしました。
なんとなくさっき読んだ言葉を思い出しながら、*図書館を後にします。*]
心当たりなんてあるわけない。
まあ、別にティルのコエが聞こえるだけで実害があるわけじゃないし。
ああ、洗濯物洗濯物。
[彼は日常に囚われ*コエがぷつりと途切れた*]
ふぅん?
[ミハエルが真剣にそれを見つめているのをチラリと見て]
……星と桜、見てきます。
[小さな声でそう告げると、そっと外に出て*いった*]
[クレメンスが出て行ったあと、ミサの後片付けをしていたが]
……はぁ、まったく。なんでこうもイレギュラーな存在が集まりますかねぇ
そんなに鍵の書は魅力てk……
……いえ
[そう呟き、北―鍵の書が眠る遺跡の方角―を見遣る]
むしろ、鍵の書自身が私たちをこの舞台の演者として選んで、呼び集めたとしたら?
嗚呼、だとしたら……
[くっくっくっと声を殺して笑う彼女の眼は僅かに紅く染まっていた]
そうだね、僕も。
君の声が聞こえるだけで、何も弊害があるわけじゃないから。
洗濯物、ちゃんと乾いてた?
[くすくすと笑いながら問いかけて。]
君は。
君は鍵を、どう思う?
[最後の問いかけは、コエの途切れたその後に。
かすか、かすかに。]
―西のはずれ・桜―
[辿り着いたその場所に広がる薄紅の心地よさ。そっと目を細め、溜息を一つ。]
[手近な場所に腰を下ろし、薄紅をぼんやりと見上げていれば、いつの間にか春の陽気が微睡へと彼を連れ去ってしまった。]
[遠くで鐘が聞こえる。]
んぁ……。
[間抜けな声と共に少し身震い。眠ってしまった自分に苦笑しながら頭を掻き。]
……ま、いっか。
こんなのも悪くない。
[薄紅に小さく微笑んだ。]
Kirschbaumにいくのかな?
僕は、桜を見に行くよ
[そう言って北西の通りを離れたのは、風の人が離れて少し後だったろうか。]
―→西/桜―
[薄紅色が、ひろがる、ひろがる。
あぁ。暖かな陽気が、花を咲かせたのだろう。
綺麗な花の様子に、苗床はふわり 口元に優しく微笑みを浮かべる。]
……今年も、綺麗だね。今年も、君は綺麗。
[繰り返すように言の葉をなぞる。
それから、その下にいる水の精に、ようやく気づいた。]
かれは、水。
[誰、と言わなければわかるわけはないけれど。
種族を口にすることはないけれど。
苗床は、教えるように、風の人に語る。]
水は氷と炎と関係をするものだね。
ああ、本当に、全部、いるのかな。いるのかな?
桜、咲いてきたね。
綺麗だ。
[ふわり、飛び立つ、三ツ花。
隠すつもりもないのだろう。それが枝に留まるのも、今の苗床には何も言わず。]
やぁ、こんばんわ。
綺麗、だよね。
幾ら見ても飽きないくらいに。
[ほぅ、と溜息を漏らした後、唇に人差し指を当て、記憶を探る。どこで感じた気配だったか……。]
もしかして、Kirschbaumのお客さん、かな?
うん、とても綺麗だから、僕はいつも見に来てしまうんだ。
咲いてゆくところも、とても綺麗だった。
[いつも、というのがどういうことかは、口にはせずに。]
ああ、うん。
あそこはとても、居心地がいいから。
泊まらせてもらっているんだ。
君は、Kirschbaumでは、泊まってないんだね。
[ユリアンにぽふぽふされた頭を両手で押さえ、そこにいた人たちがいなくなるのを見ていたが、自分も空腹である事に気がついて宿泊先へ戻る事にする。
ふわりふわりと、足取りも軽く裏通りを歩く。]
→Kirschbaumへ
[二階に陽光の気配、雷撃は目の前に。先刻出掛けて行ったのは、影輝の精霊…影輝王より精霊力を掠めるのは難しいところだったから、現れてくれたのは僥倖だ。姿を見ぬのは流水か…出会えぬようなら、使い魔を遣ればよいだろう…考えながら、楽しげに時を過ごす]
「14の力、時を経て再び集う、か…」
[かつて界の狭間で起きた精霊王達(その時は候補だったのだが)の宴のように]
[ひとしきり笑ったのち、さてと呟くと]
憎むべき陽光も沈んだのだから、こんなところに籠もっていても仕方ない
監視ついでの月光浴と洒落込むとしますか
[そう呟くと、昨夜同様漆黒の外套を身に纏うと、*教会をあとにする*]
[扉を開けようとすると、不意に流れ込んで来た声にビクリと手を止める。
聞こえる。]
…何か、聞こえる…??
[思わず、小さく小さく呟く。]
―Kirschburm・庭―
[そのまま庭へと足を運び]
星、星。何が起こるの?
[リズムをつけて呟きながら暫く空を見上ていたが]
……やっぱり上手に読めないの。
馬鹿にされちゃうかな?
[溜息をついて淡い紅色の花の樹の下へと移動する]
あれ、誰かいる?
[そこには横たわっている人が一人。
そっと近づいてみた]
-Kirschburm-
[カラン、と音を鳴らして扉をくぐった。
いい臭いと、人の話し声がする。
いつもの隅のやや暗めの席に座り、「今日のお勧め」を店主に頼んだ。]
─Kirschbaum・庭─
[はらはらと、紅のこぼれる庭の桜。
何故か、それに寄りかかるようにぐったりと。
少しぼんやりしている様は、さながら、二日酔いかなにかのように見えるやも]
[入ってきた娘の姿に視線を向ける]
おや、こんばんは、イレーネさん。お加減はいかがですか?
[彼女の頭痛のことなど、誰にも聞いていないはずだったが]
咲いていくところも、かぁ……。
見たかったなぁ……。
ま、いつかの春にまたここに来ればいいかな?
[にこりと笑いつ、一瞬逡巡。"あぁ、なるほど"などと思いながら。]
君は、よくここに来るの?
僕もあそこに泊まりたかったんだけどね。
なんだか悪くない場所だったし。
マスターも、そしてあそこにいた人達も。
[残念そうに軽く肩を竦めた。]
[座ってまもなく、すぐ近くの席にいたクレメンスに話しかけられ、そちらに顔を向ける。]
…もう、大丈夫。
えぇと…貴方も、薬を?
[不思議そうに少しだけ首を傾ける。]
[首を傾けたまま、内に聞こえる声に目を少しだけ見開く。
…そう、クレメンスにしか気がつかれないくらい、自然に。
そしてそっと、心の中で思ってみる。]
…私の声は、届くの?
[傍まで行くと覗き込むように目の前でしゃがんで]
オトフリートさんだ。
お疲れなの?
[ぼんやりしている顔の前で手を振った]
[未だにカウンターでぐだぐだとブラックコーヒーを飲んでいる。]
……そろそろ帰っても大丈夫そうだとは思うんだが、どうだろうな。
拙いか?
[既に15杯目。]
うん。蕾だけだった時もとても綺麗だったよ。
だんだんとほころんでいくんだ。
花が開く瞬間は、僕は見逃してしまったけれど。
そうだね。
来年に、来年の春に来ればきっと見れるんじゃないかな。
[小さく口元で笑んで。]
僕はここが好きなんだ。この樹がとても好きなんだ。
いつも、きているよ。
ああ、もういっぱいだったのかな。
そうだね、あそこはとても良い場所だから。
とてもすごしやすいんだよね。
きっと大変だろうけど。
[くすくすと笑いながら、桜のはなびらを見上げ。]
ーKirschbaum・店内ー
[微笑む]
いえいえ、ただ、お加減が悪いようだと聞いたまでです。先日も少し元気が無い様に見受けましたし。
良くなられたのなら、幸いです。
ん……。
[呼びかけに、うっすらと目を開いて]
ああ……君ですか。
いや、疲れたのではなくて……ちょっと。
体質にあわないものを、とってしまいまして……。
[ちら、とハインリヒに視線を向ける]
ハインリヒさんは相変わらずのようですねえ。甘いものの食べ過ぎで病気になられなければいいのですが。
そだね、また来年……。
ここに流れ着けたなら。
[薄紅が、少し色を強めた気がして。]
なんだかこの樹、君のことが好きな気がするな。
大変?
あぁ……確かにある意味大変な場所かもしんないね。
[くすと笑う。]
[日常を終わらせ、...はバイト先に歩む。
昨日覚えたばかりの『念波』が楽しくて仕方がない]
洗濯物は危うく夜露に濡れそうだった。
もう少し気づくのが遅かったら危なかったな。
んで、「鍵の書」ね……。
正直言って眉唾物だと思ってる。
そんな凄いお宝が今まで見つからないで、この街にあるなんて信じられないよ。そうティルも思わない?
−西部・桜−
ああ。
もう、咲いていたんだね。
[とてとてと通りをあるいてきたベアトリーチェは、先客も気にせず、巨きな桜の木の幹に小さなてのひらで触れます。ほのかにあたたかさが感じられる気がしました。]
来年も、ここに来れたら良いね。
君も。
……僕も。
[苗床は小さく笑う。
次いだ水の精の言の葉に、わずか首をかしげる。]
そう、かな?
もしそうなら、ずっとずっと、見ていたからかもしれないね。
ずっとずっと、長いこと。
そう、大変な場所だと思うんだ。
特に、今は。
なんでこんなに、なんだろうね。
[ヒトじゃないヒトの多さについて言っているつもりでも、その言の葉は不足しているだろうか。]
何かが起きそうだね。何か、おおきなものごとが。
何もかわらなければ、良いのにね。
体質にあわないもの。
[首を傾げて]
オトフリートさんも食べすぎたの?
[そこで自分と同列に考えるのはどうだろう]
……つらい、の?
[聞きながらそっと右手を伸ばして頭を撫でようとする。
その手からはふわりと何かが放たれて。
無意識に使った力では、気休め程度にしかならないだろうが]
[注文した特大プリンパフェを目の前にして、スプーンを
突き刺そうというその瞬間。
クレメンスの声が聞こえた。]
……ぐお。
神父サマもこの店の常連だったのか。
[かくんと肩落とし。弱みを握られた気分。]
……神父サマ、これは俺の数少ない楽しみなんだ。
俺、甘い物喰うなと言われたら生きていけない。
[大袈裟な。]
[...は、クレメンスに向けて少しだけ口の両端を上げて微笑みのような形を作った後、店主が運んできた食事に手をつけようとして]
…!
[カウンターで、男が今にも食べようとしている特大のパフェを店主ごしに見て少し驚いた。
そして再び神父に視線を戻した後、手元の食事に目を落として食べ始めた。]
危なかったね、洗濯物。
無事でよかった
[少し笑みを混ぜたコトバを伝える]
うん、僕も――
一ツ目カラス……情報屋に聞いて、最初はそうだと思ったのだけれどね。
ここは、おさえられているのだし。
だけれど、北はとても、強かったよ。
[何が、とは言わずに。]
隠れて、隠されていたなら。
見つからなくても仕方がないのかもしれないね。
僕は……あそこにあるとは思っているよ。
ただ、手を出しに、いきたくはないけれど。
食べすぎじゃありませんよ。
……実は……コーヒーが体質に合わないのを、忘れていまして……。
[にも関わらず、何となくで飲んでしまい、体調を崩して。
無意識の内に、生命の力──彼にとっては、養母にあたる竜王の力を求めて、庭の樹にもたれていたらしい]
……でも、だいぶ、ラクにはなっていますよ?
[感じた力に、ふと、自然な笑みがこぼれる。
均衡を司る影輝の力は、それを崩した身には心地良い]
ーKirschbaum・店内ー
[肩を落としたハインリヒに、笑みを向ける]
常連という程ではありませんが、美味しいコーヒーを飲みたければ、この店が一番ですしね。
いえいえ、甘いものを食べるななどとは一言も。
ただ、少々心配になっただけです。甘いものばかりを食べていたお年寄りが目に白い膜が出来て亡くなったとか、いろいろ悪い噂を聞きますから。
[ふわ、ふわ、舞う。
春の風に、やわらかく。
夜闇の中、薄紅色の欠片。
彼女は、綺麗、と小さく呟いた。
自然が美しいのだと感じるようになったのは、少女の中に在り始めてから]
[しばらくそうしていたのですが、声に顔を向けると、いつだか見たような男の子と、まったく知らない男の人とがいるのが見えました。]
こんばんわ。
[にこっと微笑いながら、ぺこっとお辞儀をしました。]
/中/
ちょっとイレギュラーな使い魔で申し訳ない。
ベアちゃん居るし、全員となんとか接触しておきたいんで、勘弁してねー。今だけだからー。
…………。
さりげなく、脅されている気がしてならないのは気のせいかな?
神父サマ。
[妙に引きつった笑顔。
オーダーしたプリンパフェに手を付ける事すら忘れているように見える。]
うん、そしてこうやって……。
[薄紅と少年を交互に見。]
なんとなく、ね。
長いこと、かぁ……。
だから、なのかな?
変化自体は、悪いことじゃないんだけどね。
変化しなければ、澱んでゆくのみで。
ただ、急激な変化は……激流となって、弱いモノを呑み込んでしまうから。
そうならなければいいんだけど……。
そうか。実在するのか「鍵の書」は。
そんなに厳重に隠されているのなら。
きっと見つからない方がよいものなんだろうな。
そんなにして隠さなければならないものなら、
初めからないほうがよいのに。変なの。
ーKirschbaum・店内ー
[ハインリヒに向かって首を振る]
いいえ、脅してなどおりませんよ。
主の御心に誓って、心から心配しているだけです。
[真顔]
[ベアトリーチェは気付くはずもないが、彼女は気付いている。
この地に多様な属性の者が集っている事を。
それが、予感を覚えさせたのだから。
目の前にあるのは、流水の精霊と、翠樹の魔族だろう。
それに、あの猫は通常の生物ではなく、彼の使い魔であることも。
本来は彼女が彼を監視するつもりであるのに、実際には、自由に動けない彼女を監視しているのは彼の方なのだろう。いいや、彼女だけではないに相違ない]
うん、多分。
……ううん、たぶんじゃないね。ぜったいだ。
あれは、必要だからって作られたんじゃないかな。
でも。
本当に。
隠しておくのなら、最初からなければよかったのに。
最初からなければ。
でもこうやって表に出てきたのは、なんでなんだろう。
[ため息。]
こうやって桜を、毎年、変わらずにみることが、僕の、しあわせだったのになぁ。
コーヒー?
[彼女はまだそれを飲んだことが無かった。
とりあえず危険な飲み物らしいと認識することにした]
それなら良かった。
気をつけないと危険がいっぱいね。
[にっこりと微笑み返す。
それから桜の樹を見上げてその幹に手を触れた]
本当に綺麗。綺麗で優しい。
[桜の樹はここの空気と同じように安定した気を放っていて。
若干疲れていた彼女にも気持ちが良かった]
[挨拶を終えて、再び落ちてゆく桜の花びらを追っていると、木の根もとに居る黒猫と眼が合いました。その姿は今にも闇に溶け込んでしまいそうで、ベアトリーチェの金いろの髪とはまるで対照的です。]
[ぺこりと頭を下げた金色の天の人の子に、苗床は微笑む。]
桜、好き?
[それから水の精の言の葉に、頷いて]
こうやって。ただただ、すごしていられれば。
話をしながら、すごしていられればいいね。
この桜が僕を好いてくれているのなら、それだと思うよ。
ずっとずっと、綺麗に咲いていてくれるようにって、祈っていたんだ。
[そして変化に対しては、少し顔を曇らせて]
僕もきっと飲み込まれてしまうよ。……ううん、違うか。僕は飲み込まれるのではないね。
僕はたとえ。仮令、変化が必要だとしても……それがおきては欲しくないんだ。
今のままに変わらず。そうでなければ……
[ふと口をつぐみ、それから子どものように、子どもらしく笑う。]
桜が見れなくなってしまいたくないしね。
[雷撃の力を持つ人間と話しながら、その手を胸のロザリオに添える。聖別され、毎日のミサで天聖の力を帯びた銀の奥に、沈む様に埋められた水晶の珠。最初は透明だったその石は、今は虹のように…いや虹以上に多彩な輝きを見せている。無論誰の目にもその輝きは写りはしないのだが]
[春の陽気に誘われたように、店内の隅のソファーで、うつらうつらとうたた寝したまま…この時間。ぬいぐるみのような物を抱いたままの寝顔は、普段よりずっと幼く見えたかもしれない。]
……まあ、体質に合わない、なんていうのは、珍しいんだと思われますが。
[微笑みに、返すのは苦笑]
……この場所は、とてもいい均衡がとれていますからね。
全てが、自然な在り方を保てている。
[その理由が何かは言うまでもなく、それ故に寛げるのは、否定すべくもないのだが]
笑うなよ、神父サマ。
こっちは真剣なんだ。
[ようやく、解けている部分を全部食べきった。
口の周りをペーパーナフキンで拭き取る。]
……なあ、神父サマ。
最近、冒険者やら旅人やらの入りが多過ぎると思わねえか?
[先程までとは違い、真剣な表情で。]
桜だけではないよ。
ベアトリーチェは、世界が好きだよ。
だって、ベアトリーチェは、この世界にあるのだから。
[眼は猫に向けたままですが、ベアトリーチェはそう答えます。なんでもないことのように、当たり前のことのように、答えます。]
変わるのも、変わらないのも、ベアトリーチェにはよくわからない。
でも、ベアトリーチェは、ベアトリーチェの思うままにしようと思うよ。
[それから、二人の会話を聞きながら、独り言のように云うのでした。]
――だって、ベアトリーチェは、この世界に生きているのだから。
一ヶ月……
どうしてそんなに急に、流れ出したのだろうね。
何か、あったのかな……
もしも、何かが起きる前兆なのだとしたら……
少しくらい、危険でも。あれを、喪わせてしまえば……
[しかし、無理かな、というような様子で]
……あんなにたくさん人がいると。それにここは、かれがバランスをとっているから。
ーKirschbaum・店内ー
[ハインリヒの真剣な声に、胸のロザリオに触れていた手を降ろして向き直る]
そう、随分と色々な方が、町にやって来ていますね。
噂によると、皆さん「鍵の書」と呼ばれるものをお探しだそうですが。
何れはするという事でしょうに。
[溜息混じりの声を紡ぐ。
ベアトリーチェの思うがままにさせたいから、彼女は自由に動けない。
少女はそれを知らないし、知らせるつもりもない。
今、こうして少女を生かしているのは、彼女の我儘なのだから]
―Kirschbaum・店内―
[ハインリヒとクレメンスのやりとりを見ながらくすくす笑う]
それでもオジサマは甘いもの食べるから、
これは年期の入った甘党だね。
そういや僕も最近旅人や冒険者の人が多いなと思ってたよ。特にここ1ヶ月は桜の季節じゃないのに。
まあ、客が増えると言うことは儲かるからめでたいことなんだけど。
[...は笑いながらコーヒーをつぐ]
[聖なる人の子の言の葉に、目をそちらにむけると
苗床は黒猫を目にして、苦笑する。]
君は、この世界がすきなんだね。
僕も、すきだよ。
[左の手で、そっと、ネックレスの小瓶に触れる]
とても好きだから、ずっと変わらずにいてほしいと思うんだ。
ああ、知ってる。
俺も朝頃叩き起こされてよ。
「『鍵の書』探しを手伝ってくれ」と抜かしやがった。
……で、俺は事務所を閉めてこっちに逃げ込んだってわけよ。
あんな胡散臭い連中の依頼を受けるくらいなら、猫探しやってた方がマシだっての。
[ぶつぶつ。]
珍しいの?
[苦笑が返されればきょとんとして。
中に戻ったらチャレンジしてみようとこっそり誓った]
そう、だからここにいるとホッとする。
外は変化が楽しいけれど、全部見てると疲れるから。
[本当はもっと街を見て色々と知りたいのだが。
もてあまし気味になってしまっているのが悔しかった]
『あれ』って「鍵の書」のこと?
『かれ』って誰のこと……?
[...にとってティルの言葉はわからない単語ばかり]
ベアトリーチェだよ。
ベアトリーチェ=ブルーメンガルデン。
[眼を向けると、男の子は小さな瓶に触れているところでした。]
とても好きなら、こわがることはないよ。
きっと、受け入れられる。
ええ、多分。
……挑戦するなら、覚悟を決めて、ですよ。
[冗談めかした口調で言って。
それから、続いた言葉に翠の双眸を僅か、細める]
焦って、一度に全てを見ようとしない事です。
……君には、無限の可能性と、永き時がある。
気を逸らせて、それをかき消してはいけない。
[諭すような口調で言いつつ、ゆっくりと立ち上がる。
ゆらり。
束ねた髪が風に、揺れた]
……とはいえ、どうやら時は俺たちにのんびりするのを許す気はないようですが。
[くすっと、困ったような小さな笑み。]
あれは、そうだね。
でも……
今の僕では、力が足りないね。
[そして次の質問は、少し悩んだ後で]
かれは、かれだよ。
これ以上言うと、かれに怒られてしまうから、僕はいえないけれど。
君は風に愛されている、だからきっと、いつかわかると思うよ。
わかるのが、良いことかはわからないけれどね。
−Kirschbaum−
[アマンダは、千花とミハエルの遣り取りを見守っていた。
岩愛水で喉を潤しながら、静かに微笑を浮かべる。
無事に仲直りできたらしい様子に安堵して、しばらくぼんやりと店内の会話を聞いていただろうか。
疾風が駆け込んでくれば、意識が切り替わり、再び眉をしかめる。
それでも今日は昼の出来事のせいか、文句を言う気にならず。
彼から目を逸らすように、辺りを見回した]
…おや、大胆な。
[目に入ったのは赤毛の青年のはだけた胸元。
寝乱れたのだろうか。
それとも、抱き枕にされた菫のふわぽふの抵抗の跡かも知れない]
ベアトリーチェって言うんだ。
僕は、ティル、だよ。
[そして、ふると、瓶に触れたまま首を横に。]
僕は、無理だよ。
僕が受け入れられても、そうなってしまったら
[目を落とし、左の手の中を見つめる。
苗床の言の葉は零れずに、ただただ、ただ、ただ。]
フィロメーラ?
やはりなにか、いつもと違うよ。
[いつもは穏やかなのに、へんな感じがするのでした。ざわざわ、ざわざわ。それは果たして、予感のようなものでしょうか]
[こくと頷き、一瞬だけ困ったような顔をして。]
なんでだろうね。やさしい色、だからかな?
のんびりと。
移ろう季節を感じながら、こうやっていられればいいんだけど、ね。
あぁ……だからなんだろうね。
君のキモチが、ちゃんと伝わってるから。
僕は……どうだろね?
独りで泳ぎきるだけなら出来るだろうけども。
変わらないものなんて、何もないけども。
時が止まらない限りは。
[子供らしい笑みを見せた少年の頭をぽふと撫で、薄紅を見つめ。]
それでも、大丈夫だよ。
[苛立った様子に嬉しげに]
「そう、関係はないね。お前のそのこどもへの執着が、天への反逆に見えるとしても、私には関係ないことだ。好きにおし、自由に願い、慈しむがいい、天の子よ。この私の前で心を偽る必要など、ないのだから」
ま、神父サマんとこには影響なさそうだよな。
教会まで探し物に来るとは思えんし。
あ、マスター。コーヒーお代わり。
[プリンパフェは、半分に減っている。]
よくわからないけど……無理と無茶はするなよ。
手伝えることがあったら僕にできる範囲で協力するから。せっかくこう話ができる間柄になったんだしな。
それにしても「風に愛されてる」ってなあ。
僕がか?よくわからない。
[...はうんうん唸りながら考え込んでいる]
うん。ティル。よろしく。
[名前を繰り返して、緑の眼は揺らぎをもったように思えるティルを眺めます。]
ベアトリーチェにはわからないけれど、
ティルにはティルの、思うところがあるんだね。
[立ち上がると、服の下で、鎖を通した指環が微かに動きました。]
ーKirschbaum・店内ー
[ハインリヒの零す口に頷く]
まったくです。遺跡荒らしと変わらぬ行為ですからね。お断りになって正解ですよ。
しかし…鍵の書というものに、興味はありませんか?
白状すると、私は、少しばかり、どんなものなのかと、興味を抱いてしまいました。
花といえば桜、というところもあるらしいね。
[瓶に落とした目を、水の精に向ける。]
うん、ずっとずっとずっと、そうやっていられればいいんだ。僕はそれだけでよかったんだ。
この桜に気持ちを伝えることが出来たなら良かった。
とても嬉しいことだよ。
[泳ぐ、という言の葉は、苗床にとっては面白さを覚えさせ]
君が泳げなかったら、大変だね。
変わらないものはないけれど。
僕は、いやなんだ。
ずっとずっとずっと、変わらずにいたい。
たとえたとえ、僕がいなくても大丈夫なように。
[もう一度、小瓶に視線を落として、微笑む。]
反逆、など。
私は、
[続かずに、止められる言葉。
それは奇しくも、翠樹の魔族と同じ様に]
……貴方達、魔は、そうして他者に付け入る。
[彼が立ち上がるのに合わせて彼女も立ち上がった]
急いでも駄目。
のんびりでも駄目。
難しいのね。
でも、あなたが言うのなら間違いないね。
[朝確認したこと。徐々に騒がしさを増している街の中。
何が起こるかはわからなくても、何かが起こるのはわかる]
もう少し頑張らないとな。
[少しだけ真剣な表情で呟いた]
……フィロメーラは、
クレメンスが好きでないように、
この猫も好きではないのかな。
[ベアトリーチェにわかるのは、それくらいなのでした。]
[くすくすと、笑って]
うん、大丈夫だよ。
ありがとう。
無理も無茶も、しない。
したら、自分がこわれてしまうから。
君と話が出来るようになれて、うれしいよ。
[面白そうに。]
君は愛されているよ。風に、とても。
君は意識してないのかもしれないけれど、認めると良いと思うんだ。
そう、だね。
僕には僕の思うところがあるよ
まだ、悩むのだけれど。
まだまだ、悩んでいるのだけれど。
[近づく聖なる人の子へと目を向ける。]
[その胸元の逆鱗は、淡く青い光を放つ、透き通ったプレートに見えたかもしれない。
金色に輝く繊細な刻印が、その中に封じられているように、埋め込まれている。
その白い指が触れるか触れないか、と言った瞬間、突然目を開けて、その手首を恐るべき素早さでつかもうとする。
その、縦に切れた瞳孔は、どうやら焦点があっていない様子。]
……少なくとも……生き急ぐ必要はないはずですよ。
[本質が無限にたゆたう虚無の一端である彼からすれば、精霊であるこの少女もまた、限りある存在。
そんな思いからの呟きの真意は、恐らくは届かぬだろうけれど]
頑張る……ですか。
とはいえ。
何をどう頑張ればいいのか、明確でないのが困り所ですね。
[少年と少女をほほえましげに見ながら。]
あぁそっか……そういえば僕の名前言ってなかったや。
おにーさんはアーベル。
今は、西通りの宿に泊まってるよ。
ベアトリーチェは強いんだね。
うん、僕もこの世界は嫌いじゃないよ。
黙りなさい、魔よ。
[その声を拒絶しはするも、]
「たとえたとえ、僕がいなくても大丈夫なように。」
[届いた翠樹の魔族の言葉に、]
……私が居なくても大丈夫なように。
[まるで呼応するように、呟きを零す]
おいおい。神父サマまで。
俺はややっこしい事に首突っ込むのはごめんだ。
どっかで厳重に保管してるんだろ、あれ。
……見に行ったら最後、『好奇心、猫を殺す』って事になるんじゃねえ?
[プリンパフェを食べ、ブラックコーヒーを飲みながら。
見たいとも思わないらしい。]
―Kirschbaum・店内―
[ハインリヒのパフェ処理能力はいつものことなので驚かず、...は二人の会話に口挟む]
クレメンスさん、実は僕も気になってたー
「鍵の書」って凄いお宝なんでしょ?
見つけたら一気に大金持ちになれるよ。
……でもさ、結局「鍵の書」ってどんなものなのかわからないんだよね。噂だと「世界の英知が手に入る」とか「別世界の入り口」とか「錬金術についてかかれてる」とかいろいろなんだもん。
[実際のところどうなんだろうと興味津々]
[立ち上がって、近寄って、そして白い指を伸ばした矢先。
不意に、疾風の力が窓を鳴らす。白い指が止まる。]
[刹那、捕まれる手首。
その感触は、一瞬だけ陶器のように硬く、冷たかったろうか]
…ああ、驚かせたね。
いけない。風邪を、引くよ。
[手首を捕まれたまま、青い鱗に触れるはずだった指は、服をかき寄せる]
[ 英知の結晶とも呼ばれる『鍵の書』。
禁忌の存在ではあれどもその力があれば、
少女をこの世界に繋ぎ止められるだろうか? ]
よろしく、アーベル。
[小さく首を傾げて]
あぁ、そうだ。宿。
そろそろ一度、戻ろうかな。
[そう告げて、苗床は、桜の樹より離れる]
はな、おいで。
[ひらり、一つの枝に咲いた三ツ花を呼ぶ。
ふわり、蝶のような花は苗床に咲き誇る。]
あそこの料理はおいしいから、行くと良いかもね。
きっと、宿の主も喜ぶよ
[それじゃあ、と頭を下げて*そちらにむかう*]
生き急ぐ。
そうね、そうだったのかも。
[好奇心が心を逸らせた。だからこそ飛び出してきたのであって]
これもバランスだったのよね。
失敗しちゃったかな。
[少しだけ反省の色。いずれまた好奇心に負けるだろうが]
何をどうすればいいのか、あなたにも分からないの?
困ったな。力になりたいのに。
[誰のとは言わないが。目の前の人物には分かるかもしれない]
[少年の嬉しいの言葉に]
きっと桜も嬉しいんじゃないかな?
見守ってくれる人がいるって、それだけで温かくなれるから。
[自分の正体を気づかれているのをやっと自覚しつつ。]
あはは、僕が溺れちゃったら大笑いだよね。
[いなくても、の言葉に、少し眉を寄せ]
いなくならなければいいんじゃないかな?
君が変化から守り続けてあげれば。
それって、難しいことだけど、ね。
おーい、やめとけやめとけ。
『鍵の書』ってのは封印された品物なんだろ。
素人が手ぇ出していいもんじゃねえと思うぞ、いやマジで。
つか、持ち出した時点で自警団に追われるんじゃね?
ギュンターのじっちゃんは怒ると怖いぞ。
ガキの頃、よく拳骨喰らってたからな。あれは痛かった。
[いつの間にか、ハインリヒの思い出話になっている。]
ーKirschbaum・店内ー
そうですねえ、私の聞いたところでは、鍵の書に辿り着くまでには、恐ろしい魔物の出る迷宮をくぐらねばならないとか。
鍵の書そのものに呪いがかかっていて、最初に手にした者は呪い殺されるという話もあるようです。
ああ、ハインリヒさんに依頼にいらした方は、もしやその話をご存知で、あなたに最初に鍵の書を手に取ってもらおうと考えたのかもしれませんねえ。
悩むのは、生きている証だよ。
悩めるうちに、たくさん、たくさん悩むといい。
[ティルの言葉にそう返すと、アーベルと名乗った男の人を見ます。]
ベアトリーチェが、強い?
[不思議そうに、一ぺん、またたきをしました。]
ただ、あるがままに生きようとしているだけだよ。
生きとし生けるものの、権利として、義務として。
……ぁ?
[幾度か瞬いた青い瞳は、小さく丸い瞳孔に。]
すまない、寝ぼけてた…。
痛くは無かったか?
[自分でも驚くほどに強く、力を込められていた指を、緩めて放す。]
[アマンダとダーヴィッドの遣り取りを視線の端で捉える]
ダーヴィッドさん、コーヒーでも召し上がってはいかがです?目が覚めますよ。
[笑顔で声をかける]
えー、好奇心だすと猫が死んじゃうのか。
それは嫌だな。僕、猫大好きだから。
[ちょっと間違った方向で悩む...]
それに魔物がばっさばっさいたら、真っ先に死んじゃうよ。僕、ダーヴィットさんみたいに強くないから。呪いも嫌だなあ。
まあ、それによって変化が生じる事もある。
なので、全てを否定する必要はないでしょうね。
[僅かな反省の色に、くす、と笑み。
それから、僅かに表情を引き締めて]
わからないと言えば、わからない。
わかると言えば、わかる。
しかし、今はただ、時が如何様に移ろうかを見定めるしかない。
……そんな状態ですよ、俺は。
[静かな言葉の後、一転、口調は軽くなり]
力になりたいなら、そのひとが何を望んでいるか。
それを、しっかりと見定めないと?
「そうかね?では、私の目的を、知っているのか、天の子よ。それが、お前と同じだとしたら、どうする?」
[囁く声は、優しい]
おいおいおいおい。
だから焚きつけるなって、神父サマ。
[プリンパフェを切り崩しながらも、苦笑。]
一攫千金だの何だのってのは、この歳のガキには早すぎる。
違うか?
[少女に穏やかな笑みを向け。]
うん、強いと思うよ。
悩みから簡単に逃れたがる人も多くって。
そして、逃れる為だけに生きられる権利を捨てようとする人もいる。
実際……そんな人を幾度も見ちゃってるから。
でも、君はそれを生きてる証って自覚してるから、ね。
―Kirschbaum:2F―
[弦の調子の確認を終えれば軽く両の手を握ったあと青年は全てをケースにしまいこむ。
そしてすっかり忘れていた空腹を告げる腹時計に肩を竦めて階段を降りた。
今日も集まりだしている見慣れたような姿に気付けば挨拶くらいはするのだろう]
―Kirschbaum:2F→店内―
水の中、絶望と共に飛び込む人を幾度見たか……。
その人の望む変化がそれなら、僕には止める権利はないけども。
それでも……あまりいい気はしない。
えー、でもお金はないよりあったほうがいいよ。
もし「鍵の書」を手に入れたら、まず冷蔵庫を大きなものに取り替えて、そして残りは貯金して老後の蓄えにする。
[捕らぬ狸の皮算用]
[低く落ち着いた声をかけられて、苦笑いを浮かべつつ前髪をくしゃり。]
…あぁ、その方がよさそうだ。
[給仕の少年にミルクたっぷり砂糖無しでコーヒーを注文。
チュニックの胸元を、首までしっかり留めなおす。]
[ほんの僅か目にした逆鱗は、金色を抱き淡く青い光を放っていた。
アマンダの脳裏に、彼に預かった玉のイメージが頭を過ぎる。
白い面に浮かぶ、微笑み]
大丈夫、…たぶん。
寝てるところを、悪かったね?
[離された手首を服の上からさする。
指先に伝わるかすかな亀裂に、僅かに眉を寄せる。
けれど、アマンダが気にすることは、それではなく。
菫の縫い包みを撫でて踵を返し、千花を肩に乗せ、店を後にする。
扉をくぐる瞬間、その視線はユリアンを見て、*直に前を向いた*]
『鍵の書』が金になる代物とは限らんだろ。
おまけに、そんな大層なモノを売れる店はほんの僅か。
コネクションがなけりゃ売れねえぞ?
[ほーれ、諦めろと言わんばかりに追い討ち。]
[ユリアンとハインリヒの反応に、声をあげて笑う]
ははは、これは失礼。しかし、若者に多少の冒険心は必要かと思いましてね。
それに、いずれにせよ、迷宮に至る道は閉ざされているようです、今ではどこから入ればいいのかも判らない状態だとか。
例え、ユリアンがその気になったとしても、探検に出かけるのは実際には無理でしょうね。
だって。
ベアトリーチェが生きているというのは、
ほんとうにさいわいなことなのだもの。
[一度は死に近附いた、「神の御子」のことば。そのことを来たばかりのアーベルは知らないでしょうが、つられて笑ったベアトリーチェのかおに浮かぶのは、それはなんだか、ぽっかりとなにかが足りない微笑みだと感じられたかもしれません。]
外にばかり居ては、冷くなってしまうね。
アーベルはまだ、ここに居るのだろうか。
お金があれば、提督が軍隊やめて悠々自適の年金生活送れるだろうね。
ヤン提督は軍師としての才能は優れているけど、志向は本当に向いてないからな。
[こっそりため息]
時を見定めるだけ?
それなら一緒かもしれない。
全てを見定めて一番良い形にするべきなのだから。
[軽くなった口調には困ったように]
それを見定めるのも難しいの……。
[いろいろと経験不足が祟るらしい]
そろそろ中に入ろうかな。
コーヒー、飲んでみたい。
[あなたはどうする?と首を傾げた]
[ダーヴィットの注文に話を切り上げて、
慌ててコーヒーを持って行く。
ふと強烈な視線を感じ、思わず顔をあげると、
...とアマンダの視線がばちっとあう]
あっ……。
[思わず声を上げたのは彼のほうだったろうか、
彼女なのか。それとも両方だったろうか?]
「混沌の王は、変化と再生をもたらすのだと、そう聞いたことはないのか?天の子よ。お前は望まないのか、本当に?死の運命を変え、…そのこどもに、新たな生を与えることを」
だからって『鍵の書』を引き合いに出すこたねえだろ、神父サマ。
いい大人が子供を誑かしてどうするんすか、まったく。
[プリンパフェ完食、残りのブラックコーヒーを啜りながらぼやく。]
俺は、時の移ろいを見定めるだけのものだから。
……全てを見定める事など、何者にもできはしませんよ?
それが叶うのは……。
[あえて言うならば、秩序と混沌の王たちだろうか。
いや、彼の存在たちとて、先を見定める事は叶わないはず。
そんな事を考えつつ、言葉を途切れさせ]
とにかく、まあ。焦らない事です。
[にこり、と微笑み。
首を傾げながらの問いには、そうですね、と頷いて]
いつまでもここにいては、冷えますし。
入りましょうか、賑やかなようですしね?
[一度、店内を見やってからこう言って。
ゆっくりと歩き出す]
─…→店内へ─
[どこか小さな違和感を感じながらも。深くは考えず。]
"生きてることがさいわい"って、単純すぎて皆忘れがちになっちゃうんだよね。
ん……僕ももうそろそろ行こうかな?
君は?お家に帰るのかな?
あ。
そうね。全ては無理ね。
見れる限りをって言うべきだった。
[途切れた言葉の先は読めず。きょとんとしたまま]
うん、賑やかになってるみたい。楽しそう。
[彼の後から店内に入っていった]
─…→店内へ─
/中/
余談。
コーヒーに対する拒否反応は、中のねこの実体験含みます。
……ネスカフェのエクセラ飲むと、目が回ってぶっ倒れそうになる……なんで、あれだけorz
─店内─
[中に入れば、出迎えるのはコーヒーの香り]
……ぐ。
[さすがに香りだけでダウンはしないが。
先ほど、一口飲んで目眩を起こした様の目撃者の手前……というのも、あるのだろう]
……やあ、賑やかになりましたね。
皆さん、こんばんは。
[必死で平静を保ちつつ、挨拶]
そうだろうね。
[くすくすと笑う]
僕も樹が好きだよ。
君が風を想うのと同じように。
だから風も君を想っているって、ちゃんと認めてあげると良いよ。
きっとたくさん、君に力を貸してくれるから
[偽りかもしれぬ生を、さいわいだと少女は言う]
……知りません。
[ゆら、ゆら、ゆらり、彼女は、揺れて、揺らいで]
[硬直したのもつかの間、...はプロ根性ですぐに立ち直る。階段から下りてきたエーリッヒや店に入ってきた面々に水を出し]
注文聞くよ。なにがいい?
「魂の力を、そのこどもは、他者の為にすり減らしているのではないのか?天の恵みを頂いた命だと信じて、天の意に尽くすために。それは、真実の心なのか?」
[手を振るクレメンスからとっさに目を逸らしたのは、無意識の行動だろうか。
それから、ユリアンの言葉にそちらを見やり]
ああ……紅茶を。ストレートのホットで。
[一番落ち着くものを頼んでから、店内を見回し。
ふと、ここに来た日に見かけたきり、言葉を交わす機会のなかった金髪の青年に目を止める。
正確には、彼から感じる陽光の力に、だが]
[遙かに彼方を、闇に潜む影を見ていたようでしたが、アーベルの声に我に還ったように、そちらに眼を移して首をかたむけました。揺れる金の髪は、今日も、月のいろを宿します。]
……ああ。
ベアトリーチェは、借りたものを返さないといけないんだ。
だから、まだ帰らずに、Kirschbaumへ行こうと思うよ。
[そう云って、笑います。アーベルも行くのならいっしょに向うのでしょうし、別れるのなら「お休み」と*挨拶をすることでしょう。*]
[適当にまた席を陣取り、少年にジャスミンティと砂糖を要求。
ハインツをみて、ぼそりと呟くオジサマの一言]
[ちらほらと現われる姿に視線を向けてはその人の形を眺め]
ええい、見かけによらずとか言うな。
それに……ま、普通だろ。なんかあってからじゃ遅いからな。
[ブラックコーヒーを飲み終わり、さらにお代わり。]
つか、神父サマは知らないだろ。
ギュンターのじっちゃんは怒らせるとホントにコワいぞ。
一度怒らせたら、拳骨に説教に反省文のフルコースとくらぁ。
[当時を思い出したらしい、思わず身震い。]
[その声は、いつか、厳かにすら響いたろう]
「考えなさい、愛しい天の子よ。天は間違いを犯さぬか?罪無き者を虐げはしないか?司る世の安寧と平安のために、小さき者の心を犠牲にはしていないか?」
[初めて見る神父姿の男性にもう一度頭を下げる]
あ、コーヒーが欲しいです。
[ユリアン答えてから隣の様子に気が付いた]
……本当に大丈夫?
[心配そうに覗き込んで。飲むときは離れた席にいこうと決めた]
[ふ、と自分を眺めるモノクル越しの視線に気付く。
自分に向けられた視線とかち合えば軽く首を捻りながら]
……何、か。
[知り合いにいる顔ではないな、と小さく思う。
それから神父の挨拶に少しだけ会釈を返した]
ええ、はい。
大丈夫ですよ。
[心配そうに覗き込まれ、こぼれるのは苦笑。
心構えをしておけば、きっと何とかなるはずだ、と自己暗示しているかも知れない]
/中/
今日は、表にしっかり居られるのは、あと15分くらいですね。
反応が鈍くても大丈夫なら、二時まで覗くことは出来ます。
わかった。そうするよ。
きっと僕と風は相思相愛なんだね。
[...は笑ったがすぐに引っ込め、真面目な口調で]
ところでさ。どうしてティルは北の遺跡に「鍵の書」があるってわかったの?あそこ、クレメンスさんの話だと入れないみたいだけど……。
君もあそこへ行くんだ。
んじゃぁ、一緒に行こっか?
[腰をあげ、ぱたとパンツを払いながら、名残惜しげに桜を見やった後、*Kirschbaumへと*。]
ああ、いえ。
[短い問いに、どう答えたものか、と一瞬悩む。
さすがに、取り巻く力を見ていた……とは言い難く]
もしかすると、今までご挨拶をしていなかったかな、と思いまして。
[とっさに返したのは、こんな一言]
/中/
うん、わかった。
渡したいものがあったから、接触出来たらいいと思ったのだけれども。話の流れとしても少し無理がありそうだから、明日にしておこう。
それでは、*席を外すね*
[注文に合わせて皆の前にドリンクを置いていく。
適当そうに見えて実は丁寧に扱われている飲み物たち]
んー?ブリジット。コーヒー本当に飲むのか?
苦くて飲めないとかいいそうだし、こっちにしておけ。
[...は勝手にオーダー改変。生クリームたっぷりウインナーコーヒーを置く]
そうだね。相思相愛だ。
…それに君が働いている場所には、そういう人がたくさんいるよ
[微笑む。
ついだ質問に苗床は、困ったように]
情報屋にも聞いていたし。
あの近くにいったときにね
強い力を感じたんだ。
それが封印の力だろうね。
僕はそういうのに敏感なのかな。ずっと一つ処にいたから
現物はみてないけれどあんな封印、普通じゃ使わないよ。
…クレメンスも入れなかったんだね。入ろうとしたのか
─北東部・墓地─
[煌々と輝く月の下、墓地の中央に立ち満月光線を浴びている
そういえば、誰が言ったか月は人を狂わせると言う
ならば果たして月と血を糧に生きる私は狂っているのだろうか]
まあ、私は人とは異なる存在ですが
[そう言ってくつくつと笑う]
[ハインリヒの言葉に目を丸くする]
ギュンターさんは、そんなに怖い方なのですか?
私には、いつもにこやかに挨拶して下さいますが。
それは、あなたが、よほど、やんちゃ坊主でいらしたのでは?
[笑顔]
[人のみゆえに彼の意図など気付く様子もなく、ただ、零れる小さなあいずち]
…ああ、なるほど。
俺はエーリヒ…エーリヒ=ライゼガング。
旅の楽師…のようなものです。
[ぺこり、と小さく会釈を一つ]
[ユリアンからカップを受け取ると、同じくコーヒーを飲んでいるらしいハインリヒの傍へ]
これもコーヒーなの?
いただきます。
…………。
甘くて美味しい!
これが飲めないなんてかわいそう。
[まだそれはクリームが多い部分だからだということは知らない]
[相変わらず良く働くなー、とコーヒーを啜りながら給仕の少年を眺める。]
あぁ、アレにダブルでサラダつけて。
[本日のオススメが書かれたプレートを指差して注文。]
【中】
>>!61「僕も樹が好き」とか言われるとどきっとする。
過去に五回恋愛RPした人と初めて恋に落ちたときの相手のCNが樹だったから。「私のほうが樹さんが好きなのよ!」とか一瞬でも思ってしまった自分がo..rz
/中/
良く分かりましたねユリアンさん。
苦いって言ってハインリヒに泣きつく予定でしたとか(笑)
クリームなくなった部分でまだやる気満々だけど(ぉ
[月光を浴びる彼女の眼は煌々と赤く輝き、月明かり以外の照明のない墓地では、黒い衣装も手伝い、遠目からは怪しい光源にみえるだろう]
―→Kirschbaum―
[ゆっくりと歩き、庭の桜の前で立ち止まる。
少し、というほど少なくもなかったけれど、その間、そこの若い桜を眺めた後、
ドアをそっと開けた。
からん、ちいさな鈴の音]
御丁寧に、どうも。
[紅茶のお陰で落ち着いたのか、表情にはいつもの笑みが戻りつつあり]
俺はオトフリート=ヴァイス、旅の歴史研究家。
これは、相棒のヴィンター。
[名乗りと共に、会釈を返す]
……楽師……のようなもの、ですか?
[14の力の集う場所、影輝の王の膝元で、水晶は力を貯め、輝きを増す。必要なのは、ほんの僅かの力。全ての属性がバランス良く揃いさえすればそれでいい。混沌と秩序を司る迷宮の入り口は、それによって開くだろう。ほんの一瞬、古き魔には、それだけで足りる]
……昔さ。
ウインナーコーヒーにはウインナーソーセージが入ってるんだと思ってたんだよなあ。
[くだらない事をぼそっと呟く。]
いやいやいや。
俺のイタズラなんて可愛いもんだって。
ちょーっとじっちゃんの兜にマジックで落書きしたりとかそんなもん。
[それはそれでアレだが。]
アサリとトマトのスパゲティの大盛二つに、サラダは大根サラダでいい?
[...はダーヴィットに訪ね返すと、また増えた小さな客に水のグラスを渡した]
一応、職業は音楽家ということらしいので。
俺自身は吟遊詩人でもいいんじゃないかと思うんですけど…まぁ、俺、歌は専門外なので。
[カップに砂糖をひとさじ、そこにジャスミンティを注いでから少しだけ冷ましてから薄い唇をカップに寄せて]
沢山、人がいるね。
……そろそろお金もなくなっちゃうかな。もう一度、明日あたりに売ってこよう。
[お水を受け取って、ありがとうと。
やっぱり左の手だけでは心もとなく、一度、テーブルにおいて。
椅子の上に、よいしょ、とのぼると、右手をゆっくりと添え、左手で押さえ、それを飲む。]
お水、ありがとう。嬉しい。
[それからちらり、視線を走らせ、影の王を一度見るか。
しかしかれと視線が合う前に、苗床は集まる人たちをみる。]
本当に、たくさんだなぁ。
/中/
そして最初の生け贄がギュンターです。
明日更新までにはPL視点で狼COしますので、表での絡み方にはご注意ください。
まあ個人的には怪しまれたら、ちゃきちゃきCO推奨です(笑)
ソーセージが入っているコーヒー?
[それが自分が飲んでいる物の名前だということも知らない。
さらにうぐいすも食べるのだと思い込みかけている]
……苦くなってきた。
[眉を寄せて呟いた。
クリーム部分を殆ど舐め終わってしまったらしい]
なるほど、そういう意味でしたか。
[青年の説明に、妙に納得するものを感じつつ]
しかし、楽器を演奏できる、というのは、それだけで羨ましいですね俺にとっては。
[笑いながら言いつつ、紅茶をまた一口、味わい]
[ダーヴィットの前におすすめ二人前大盛と大根サラダを給仕してる時に...は菫色のふわもこ発見]
ダーヴィットさんって意外。
こういう可愛いの趣味なんだ。
[ふわもこの頭をぽふりぽふり叩く]
[テーブルに置かれた菫色のふわもこにちら、と視線を向ける。
人目が多いためか、影輝王の分身は擬態を続けるつもりらしいな、などと思いつつ]
……そう言えば。
君、ぬいぐるみを抱いて寝る趣味なんかあったんですか。
[ふと、戻ってきた時の姿を思い出して、火炎の若竜にこんな問いを投げかけて]
まぁ、手触りの良いのは好きだ。俺のじゃないけどね。
…この店の備品…じゃないのか?その辺においてあったんだが。
[ふわもこを片手でこしょこしょしつつ、置かれたメシに礼を言って食事を始める。]
[こくこく、と水を飲んで、口元を左の手でぬぐって、右手を下ろす。
なんだか危ない……
というかあまりにアレな話を聞いていると色々思わなくもないのだけれど。]
かわいそうだからやめておこうよ。
うぐいすだってがんばってるんだから。
[それも何か違う気がする。]
ちゃんと食べたいものを食べられるものを食べた方がいいよ。
実験なんてしたらかわいそう。
綺麗な声で森をにぎわせてくれるのに。
[くすくすと笑って]
でもきっと僕が苦手とするより、かれの方が僕のことが苦手だろうね。
苦手といっても脅威には思わないし。
……そんなに知りたいの? 雷の人を。
[楽しげにしながらも、答えは返す]
そこの甘いもの好きの人だけどね。
なんっつーか、和むじゃん?小動物とか、ふわふわしたりもこもこしたのって。
オトさんはこういうの嫌い?
[さも、当然のごとく返すし。]
ハインリヒさん、どうしたの?
[苦くなってきたコーヒーを一旦テーブルに置いて。
手をわきわきさせている人に直球突っ込み。
紫のふわもこには頑張ってと心の中で応援。一応知ってる]
和むのは確かだし、嫌いだったら、こんな相棒を連れてはいないが。
[肩の白梟をちらり、と見やって]
……君が余りにも、幸せそうかつ、無防備に寝ていたので。
てっきり趣味なのかと。
[その言い方もどうなのかと]
[青い目は、かわいそうだね、というような感情を影の王につたえたかもしれない。
でも助けようとは思っていないというより、なんというか……仕方ないかなと思っているのだろう。
菫のふわもこ竜が可愛がられている姿は、確かにかわいらしく映るのだ。]
うぐいすは小さくてすばしっこくて助かったんだね。
[なんともいえないため息を一つ落とした。
それからくすりと笑って]
苺とか、生クリームの方が、探偵さんは好きなんじゃないの?
肉とかより。
[けっこう真顔で、雷の人に問いかける。]
/中/
ここでベアトリーチェは大へんなことに気附いたよ。
歴代のベアトリーチェの役職希望に着目していただきたい。
泡沫:人狼→聖痕者
妖精:人狼→共鳴者
箱庭:人狼→村人
精霊:天魔→人狼
村人側と云われているベアトリーチェだけれども、役職希望は全て人外なんだ。
つまり、ベアトリーチェとは役職希望が通らないキャラクターだったんだよ!
Ω ΩΩ<な、なんだってー
うん、オチはない。
触ってみたくならないか、あのふわもこ。
[直球で聞かれたので、とりあえず真顔でブリジットに
同意を求めてみる。]
…………はっはっは。
誰から聞いたのかなー?
[おもむろにティルから目を逸らす。]
この間、食べていたよね。
とってもおおきなの。
[すっごくまがおで、雷の人に言う。]
それを見て嫌っているなんて思うヒトはいないとおもう
……うん。
[一瞬の躊躇は正体のことを考えたから。
あとで怒られるんじゃないかなとか。本人(?)に。
でもやっぱりふわもこの誘惑は強かった]
−Kirschbaum・一階−
[カランカランとベルを鳴して、ベアトリーチェはアーベルといっしょにお店の中に入ります。今日はいちだんと賑やかで、いつもと違うような感じがしました。それが属性のせいだなんて、ベアトリーチェは知る由もないのですけれども。]
こんばんわ。
[皆に向けて、にこりと笑って頭を下げました。]
…………。
[愛でられる(?)ふわもこの様子に、心の中で同情したかもしれない。
勿論、そんな様子は全く伺えないのだが。
いや、ある意味現れた原因は彼なのやも知れないが]
ああ、そういや食べてたな。特大ベリーパフェ。
[見られていたことを今ようやく思い出した。]
おう、今晩は。
今日はやけに来るのが遅くなかったか?
夜にふらふら出歩いてると親御さんが心配するぞ、ベアトリーチェ。
[一応、心配はしているらしい。]
…確かに幸せではあるかも。
ぽかぽか陽気の下でゆっくり昼寝とか、
コレが幸せじゃない奴なんて珍しいと思う。
[フォーク咥えたまま、真顔でオトフリートに返答。]
…まー、多少熟睡しすぎたのは反省。
[平和なときはとことん気が抜ける雄獅子気質。]
[先ほどまで桜の下で一緒に居た二人を見て、小さく頭を下げる。
それから雷の言の葉を聞いて、]
うん、食べていたのを見てたよ。
あれを見て……
ここの習慣なのかって思ってるヒトもいたみたいだったよ。
[苗床は苦笑する。]
ブリジット。ハンカチ、ありがとう。
[手を振るブリジットの近くまでいくと、綺麗に折り畳んだ布を渡しました。その小さな手はこども特有に柔かい手で、傷あとなんてどこにもありません。]
ハインリヒ、大丈夫だよ。
お父さんとお母さんは知っているもの。
それに今日は、アーベルがいっしょだよ。
−北の工房−
[アマンダは狭い部屋の中、灯に照らされた数々の小さな欠片達を取り出していた。
千花は円らな目で見守っている。首元に煌く薔薇色の欠片の玉]
金剛石、紅玉、青玉、黄玉、緑柱石。
菫青石、藍玉、紫水晶、黒瑪瑙、蛋白石、柘榴石。
水晶、黄水晶、土耳古石、黝簾石、電気石、翡翠。
橄攬石、月長石、瑪瑙、瑠璃、琥珀…
宝石としては小さすぎて見向きもされない、けれど愛しい仲間たち]
ほら、きれいな玉だろう。
けれど、傷ついてる。
ねえ、お前達の力を…貸して?
[アマンダの白い指先が選び取るのは、赤ではなく青の鋼玉。
逆鱗に似た色のそれを幾つか選んで、残りの子達は再び仕舞う。
いつかまた、玉に生まれ変わるその時まで、眠るように]
それが幸せなのは、否定すべくもないですが。
[真顔で返され、ちょっとだけ呆れたかも知れない]
……確かに、熟睡が過ぎたようですね。
刻印を、同族以外の目に晒すくらいだったようですし?
[言葉の最後の部分は、若竜にのみ届けられ]
いやいやいや。
ありえねえだろそれは。
俺以外、あのベリーパフェ食ってた奴なんて……ああ、いたっけ。
[ブリジットが食べていたところも目撃していたのだろうか。]
[...は無言でふわもこをぽふぽふ(ryしていた。
手触りが気に入ったみたい。
しかし新たな客がやってきて名残惜しそうに離れた]
こんばんは。注文は?
そっか。まぁ、無理はすんなよ?
[小さな少年の様子に、それ以上追求する気にもなれず。
入ってきた二人に軽く挨拶しつつ、既にパスタは残り2割を残すあたり。]
ううん、どういたしまして。
もう痛くないのかな、よかったね。
[何の跡も無い手に気が付くと、そう言って笑った。
やっぱりこの少女もかなり不思議だと思いながら]
アーベルさん、昨日はご挨拶もしなくてごめんなさい。
私はベアトリーチェです。よろしく?
[一緒に入ってきた青年に頭を下げた]
うん、また会ったね。
[天の子に微笑む。
それから雷の人の言の葉にはもう笑うしかできなくて]
そうじゃないよ、君みたいな人が食べるというのは珍しいものだと思われたんだよ。きっと。
男の人は、あまり甘いものを食べないじゃない。
[火の竜にはこくりと頷いて]
心配、ありがとう。でも本当に慣れているから大丈夫だよ。
僕とアマンダさんみたいな関係……。
すごいんだな。ティルは。
ハインリヒさんと普通に会話している。
僕は、というか僕たちは一緒にいるだけで互いに苦痛を呼び起こすから。
知ってる?実は今日のあのとき、初めて僕とアマンダさんは会話らしい会話を交わしたんだよ。
それと
そのすみれ色の。
あんまりふわぽふしないほうがいいよ?
[くすくすと笑って、かれにはそう忠告をしておこうと思った。]
…楽器を奏でること自体はそれほど難しくはないんですけどね。
[重要なのはそこから先、とばかりに言葉を止める]
[再び砂糖をすくってカップに、そしてジャスミンティを]
[新たな訪問者のほうに視線を向けた]
─Kirschbaum─
[からんころんとベルを鳴らせて店内へ
そこにいる陽光の気配に気づくが顔に出すことはなく]
こんばんわ。なんというか今日も盛況ですわね
ずいぶんとね、たくさんを知っているから。
あんまり、触りたくはないけど、会話なら大丈夫。
それにそういう風にしておいた方が、後が楽なんだ。
[小さく笑って]
そうだったんだ。
話してみて、どうだった?
[伝わる声に、先ほどの無防備な様子を見た時と同様の、頭痛を感じて額に手を]
直接、場を見たわけではないけれど。
……先ほど、君の気が不自然に揺らぐのを感じた。
あわせて、皇竜の力の揺らめきも。
二つが同時に揺らぐという事は、刻印に他者の接触があったか、おきかけたかのいずれかしか、俺は知らん。
……とにかく、気をつけて。
君の力は、大きいのだから。
[ため息まじりの言葉を届ける刹那、右の瞳が紫に染まった事に、店主と同族以外に気づく者ははたしていただろうか]
[...はベアトリーチェに温かいミルクココアを入れる。ついでに予想通りコーヒーを全部飲みきれなかったブリジットにもココアを差し出す]
難しくない……ですか。
全くできない俺からすれば、それだけでも尊敬に値しますけどね。
[エーリヒの言葉に、微苦笑を浮かべ。
それから、鈴の音に入り口を振り返る]
やあ、こんばんはですね、シスターさん。
ああ、飲めなかったのか。コーヒー。
あれはクリームをコーヒーとよく混ぜてから飲むモノだぞ?
…………多分。
[ブリジットの方へ運ばれるココアを見ながら、ぽそりと。
飲んだ事がないのでいい加減な解釈。]
こんばんは、シスター
[入ってきたかの女に、微笑んでそう挨拶を。
そうして雷の人には、おもいっきり頷いた。]
うん、おじさんはあまり食べないよね。
だから勘違いされてしまったのだと思うよ。
……まあ、好きなら仕方がないと思うけれどね。
こんばんはー。
[入ってきたナターリエには小さく手を振って。
ユリアンが持ってきてくれたココアにきょとん。
一口飲めば嬉しそうに]
ありがとう!これはもっと美味しい!
[結局苦いのは駄目だったらしい]
うん。痛くないし、怪我もないよ。
きっと、ブリジットのおかげだね。
[にこにこしながら云って、ハインリヒの質問にはいっしょに入って来た青い髪の男の人を見上げて説明します。]
アーベルだよ。
桜の木の下で会ったんだ。
))…あぁ、気をつける。
力も、なるべく抑えておくよ。((
[年長者へと返す声は、反省の色が一応あったようで。
でも、しっかり飯は食う。]
そうなんですか?
おじさまが飲んでたからてっきり甘い物だと思ってたの。
甘い部分と苦い部分があったのね。
[ハインリヒの方を向いて言った。まがおで]
うん。
[ティルに肯きを返しながらも、入って来た時にちょうど、ダーヴィッドとティルの会話が聞えたのか、じっと腕を見ているのでした。ミルクココアが眼の前に置かれても、ナターリエが入って来たのも気にならない様子です。]
/中/
ちなみに。
中の人はホイップクリームが得意ではないので、ウィンナコーヒーは苦手な部類です。
飲めないわけじゃないですけれどね?
そして甘くない方が好き。
コーヒーはノンシュガーミルク派なのです。…少数派?(苦笑)
あんまり知らない人にひっついて行くんじゃねえぞ。
人攫いにでも遭ったらどうするんだ。
……いや、あんたに言ったわけじゃねえからな?
[前半の言葉はベアトリーチェに、後半の言葉はアーベルに。]
俺はハインリヒ。
探偵だ。最近は何でも屋も兼業している。
[とりあえず、自己紹介をしておいた。]
へー、コイツ、ゼンマイ仕掛けとか?
動いて鳴いたりするぬいぐるみってすごいなー
[彼はふわもこの体中を弄って仕掛けを探す。
ザ・怖いもの知らず。]
……まあ、上手く均衡をとれるように、修行してくださいね?
暴走しかけてもほっといた、なんて火炎の大君に知られたら、後でどんな目にあわされるかわかりませんから。
[反省の響きに、返す言葉は僅かに穏やかさを帯びたやも。
なんだかんだと言いつつ、この若竜の気質は気に入っているらしい]
俺が飲み食いしてる物イコール甘いものってわけじゃねえって。
いや、誤解するのも無理ないけどな。
[コーヒーを飲み干し、さらにお代わり。]
ブリジット、コーヒーは苦いものだぞ。
甘いのは生クリームのおかげ。
オジサマが飲んでるからって、すべて甘い訳じゃないよ。大部分の食い物は甘いけどな。
[くすくす笑う]
))…ん、まぁ…今はだいぶ落ち着いてるし、大丈夫だとは思う。
なるべく気をつけるし。((
[今朝に比べて、かなり調子が良くなっているのは、例のふわもこ抱いて寝てたからだなんて、本人は全然気づいちゃいない。]
……え゛。
[よく見るとふわもこがぴくぴく動いているのがわかる。
『あっ、これはやばいかも』
なんとなくそんな気がしたのはきっと防衛本能]
[ひとまずは適当にカウンターに座り、やってきた青年に]
アイスコーヒー、出来ればちょっとだけラムを垂らしてもらえる?
[ブリジットに微笑みをむけ。]
あぁ、初めましてっと。昨日はどうも入れ違いだったみたいだね。
[その後、ハインツの言葉にどこか苦笑いを浮かべ頭をぽりと掻き。]
あはは……まぁ、言ってる事は間違ってないんだけどさ。
ま、しばらくこの町にいるだろうから、よろしくね?
[預かった玉を石の粉に沈めて、ゆっくりとゆっくりと温める。
淡い青玉の欠片たちも、焔からほどよく離れた所に置いておく。
アマンダの頭に千花が張り付き、円らな目を閉じた]
[狭い部屋の中で、焔が踊る。
その上のやや離れた所で、銀色の指揮棒が回る。
ゆっくりと融かされる玉の表面は、透明な橙色。
深く走る春雷が、柔らかく消えていく]
内に抱く雷を刺す様に、埋め込まれていく青い鋼玉。
鋭い剣は、僅かな空を内から逃がす。
一つ埋めては棒が回され、硝子は丸く整えられた。
幾度か繰り返され、丸く整えられた後。
蘇った玉には、赤の焔に金の火花、青い稲妻が走っていた]
むー、だまされた。
[勝手に思い込んだだけなのだが]
やっぱり私もコーヒーは得意じゃないかも。
こっちの方が美味しい。
[甘いココアを飲みながら。視線が向いたのはオトフリートの方か]
やってみると簡単ですよ。
こう…ピアノとかは手っ取り早いかな。
[とんとん、と両の指先をピアノの鍵盤を鳴らすかのようにかたかたと動かし]
[シスターの来訪に再び感じたのは拭い切れない違和感で。
気分が悪いというわけでもないが、心地よいと言うわけでもなく]
ベアトリーチェにはご加護があるから、大丈夫だよ。
[ハインリヒにそう云うベアトリーチェは、ほんとうになんの心配もしていないかおでした。けれどもやっぱり眼はティルの方に向られたままで、訊ねられればううんと首を振るのですが、腕が気になっている様子が見てとれるでしょう。]
……落ち着いているなら、何より。
[その理由は察しているものの、取りあえず言葉にはせず]
もう一人の同族さんはやや不安定なようですし、気をつけるに越した事はないでしょうね。
へいへい、悪うございましたね。
どうせ俺の喰ってるモノは大部分が甘いですよっと。
[ぷいっとそっぽを向く。]
いや、まあ用心するに越した事はねえからな。
ここ最近、あからさまに怪しい連中が増えてるんでな。
[すまんな、ホント。とアーベルにもう一度謝っておいた。]
あはははは。だって可愛かったからつい。
で、なんであんな生き物がKirschbaumに?
あんなの本の中でしか見たことないよ。
[視線だけはふわもこにやりながらぼそり]
[ブリジットの言葉に、くす、と笑んで]
味の好みがわかれますからね、それは。
[それにしたって、倒れるのは彼くらいのものだろうが]
……簡単、ですか。
機会があれば、やってみるのもいいのかも知れませんが、どうにも。
[ペンを操る以外の作業は、と苦笑しながら言って。
軽やかに動くエーリヒの指に、短く感嘆の声を上げる]
[大丈夫だと云われても気になるものは気になるようで、湯気の立つココアもそのままに、とてとて、ティルのそばに近寄ります。]
[声を掛けられると適当に返し、カウンター席に腰掛けて出されたトマトジュースを飲む
だが、陽光の気配が調子を乱すのかあまり心地は良くない
それは向こうも同様のようで]
……はぁ
[思いがけず、口からは溜息が漏れる]
[謝られて、ちょっと困った顔をしつつ]
あぁ、なんだかいるよねぇ……。
柄の悪い冒険者が。
[くすと笑って、ナターリエに視線を向け。]
昨日はお付き合いありがとね。
まあ、見た目は可愛いけどね。
うん、気づかれないようにもしてるとおもうけどね。
さあ、どうしてここにいるのかは、君の方が普通なら詳しいんじゃないのかな。
違うとしたら、もっと詳しいヒトに聞いてみればいいんじゃない?
[告げ口はしたくないな、とか、
もしばれたら怒られるかな、とか思ってるかもしれない。]
[焔を消して、道具を片付ける。
精霊鋼も、いつものように冷まして仕舞って。それから]
お疲れさま、千花。
冷たいものでも、貰いに行こうか。
「チッ」
[円らな目を開けた千花が鳴くのも、いつもの通り]
−→Kirschbaum−
甘い物は大好きだよ?
おじさまの所にいるとたくさん食べれそうだからいいな。
[何かを期待するような目でハインリヒを見ている]
/中/
それにしても。
嫌煙派なのに愛煙家やったり。
コーヒー中毒のくせにコーヒーで倒れる設定つけたり。
……最近、ムダにマゾイね、自分。
……あのな。
ご加護があろうがなかろうが、ベアトリーチェはまだ子供。
暗い夜道はなるべく一人で歩いちゃいかんし、
知らない大人に付いてっちゃいかんの。わかるか?
[いつもの砕けた口調ながらも、話の内容はいたって大真面目。
ハインリヒなりに、ベアトリーチェの心配をしているようだ。]
[近づいてくる聖なる子どもからは、逃げようかと思った。
子どもは厄介な生き物だから。
ただそれをしなかったのは……]
……本当になんでもないんだよ?
[多分、逃げても同じことになると思ったから。]
))…もうひとりの?((
[デザートのトロピカルパインサンデーをぱくつきながら、きょとん、と返す。
なんとなく、心当たりが無くは無かったが。]
[何かを期待する眼差しに気が付いた。
ああ、やっぱりブリジットか。]
いいぜ、好きなものを頼みな。
ただし。
まだ特大シリーズは駄目だ。
[また倒れられたらかなわない。]
−Kirschbaum−
こんばんは、大盛況だね。
[ドアベルを鳴らし、中へと入る。
店は今夜も大盛況のようだった。
いつもの席に座――れそうにないのを見て取り、どこへ座ろうかなと首を傾げる。
千花は定位置で、何かおこぼれがもらえそうなところを物色中]
Kirschbaumのことが一番詳しい人……?
[...はとある人を見た。
彼が菫色をふわぽふしていたのを頭抱えて見ていた、
彼の雇い主その人を]
わぁい♪ うん、小さいのでもいいの。
[特大シリーズが基準になりかけているのはどうだろう]
えーと、あれが食べてみたい!
[指差したのはダーヴィッドが食べているものだった]
そう、もう一人。
……いくつか、気になる点はあるが、彼女が同族なのは間違いない。
[言いつつ、視線は一瞬ソファに沈んだままのイレーネへと]
/中/
あ、確かにああ振ればこうなるか。
実はたかるつもりは無かったんですけど。裏メニューを教えてくれっていうつもりで。
でもありがとう、おじさま(笑)
トロピカルパインサンデー、だったか。あれ。
[なんか黄色いの、と認識していたらしい。]
マスター、トロピカルサンデー二つ。
ああ、一つは俺の。
[まだ喰うのか。]
[調子が乱れている影響か、声を掛けられてはじめてその存在に気付く]
ああ、アーベルさん
いえいえ、楽しいお話が出来てこちらこそ感謝いたしますわ
夜道には星のあかりがあるし、
挨拶をすれば知らなくないよ。
[心配するハインリヒにも、まったく反省のないふうに云うのでした。
もう一度ティルのほうに顔を向けると、こどもらしい集中力故なのか、むしろしつこさ故なのか、じいいっと見つめて、小さな手をティルの腕へと延ばしました。もし触れたのなら、ふわり、透明な光が溢れたかもしれません。]
/中/
さすがに、これだけの人数がオンになると、重たくなるな。
時々CSSが飛んで行く……。
まあ、その原因の大きな一端ですね、はい、すいませんorz
……更新するログが二つしかないだけ、マシだと言いたいけどね(ほろろ。
いや、代わりに能力者としてのログ出力があるけどさ!
))…やっぱり?
確かに、同じで違う…って感じはしたが。((
[同じく、ちらりと横目でその銀髪の女性を見る。
ブリスに指を差されて、にっこり笑顔を返して、長柄のデザートスプーンを振ってみた。]
[千花はハインリヒが注文したのを聞き逃さなかった。
アマンダの肩を離れ、その広い背中目指し滑空する。
この賑やかな店内でぶつからずに着地できるかどうかは、千花の食い意地次第]
やあ、オト。ヴィンターもこんばんは。
[アマンダはオトフリートに手を振り返し、適当に間を縫って空き席へと移動し始めた。]
星の明かりじゃ頼りないし、挨拶するからいい人って
わけでもねえって。
……まあ、気長にいくか。
[ベアトリーチェの無警戒さは今に始まったことじゃない。
が、いずれはなんとかしなければいけないような気がする。]
ああ、間違いなく、同族。それも、命竜の眷属らしい。
だが……もしかすると、自分が何者か、その自覚がないのかも知れない。
[言いつつ、以前、広場で言葉を交わした時の事をふと思い返し]
[千花がこちらに来るのを見て、初めてアマンダに気が付いた。
甘い物が頼めるということでそちらに集中しきっていたらしい]
こんばんは、アマンダ。千花。
[飛んでくる姿にも声を掛けただけ。忠告とかは思い浮かばない]
あいよ!トロピカルサンデー二丁出来上がり。
[「トロピカルサンデー」と名前は同じでも
一つはミニサイズ、もう一つは巨大ジョッキと
明らかに大きさが違っていて。
...がどちらを誰に渡したかは明白なので省略]
[アマンダはアーベルにも手を振り返す。
そのまま近くのカウンター席、つまりはユリアンを通さずとも直接マスターに注文できる席へと腰を下ろす]
ハーヴ、いつものお願い。
千花は…いらないかな、うん。
[相変わらず商売にならない客だ]
[困ったように腕を引こうとしたけれど
人の子どもは今逃げたとて同じことをやるに違いない。
正直、それもまた面倒で、その迷いが苗床の動きを遅くした。
あ、と思うときには、触れるほどに近く。
背が、疼く。疼く、うずく。]
っ、……つた、駄目っ……!
[然しその背より暗緑色の蔦が、外に押し出でる。右の腕よりもその衝撃に、ぎゅっと目を閉じる。
服を裂く音、うなる音。
現れた蔦は、“苗床”に触れようとする少女の腕をはじくだろうか。]
[滑空して行く千花を、視線で何気なく追いかけ]
……元気ですねぇ。
[思わずもらした呟きに同意するように、白梟が首を傾げ]
おう、姐さん。……ってうわ!
千花。お前、鼻良すぎだ。
[アマンダに挨拶をした直後、千花が背中に着地。
千花を引き離し、パイナップルを一切れよこす。]
ありがとう!
[小さくても今は満足。ユリアンに笑顔で礼を言いながら一口頬張ったところで]
えっ!?
[突然変化した気配を感じ、慌ててティルとベアトリーチェの方を振り向いた]
[きょとんとしたふうなベアトリーチェには避けられるはずもなく、もしくは避けようともせずに、手は飛び出た蔦にぱしりと弾かれてしまいました。]
わ。
[痛みはあったのでしょうが声をあげたのはそれきりで、鮮やかな緑の眼を大きく開いてその場に立ったままです。上手く操れなかったのか、小さなてのひら生まれかけた力は宙に散って、ふわふわと粒子が舞います。お日さまよりもあたたかく、月よりも透明な光が辺りを包みました。天聖の力が溢れてゆきます。]
[ブリジットに手を振り、ジョッキサイズのトロピ(略)を手にしたハインリヒにも笑って手を振る。
ほぼ同時に着地した千花は、何の躊躇いもなく差し出されたパイナップルを両前足で持って齧り始める]
千花、ありが…っ、ティル!
[千花に礼をするようと言いかけた時、急激に高まった翠樹の気配に驚いて叫ぶ]
[『彼女』とマスターの方に意識がいってたので、
...は反応が遅れた。
苦しげなコエが聞こえてばっと振り返った]
えっ……。ティル!?
[硬直]
……つた、戻って。
[くらいみどりの目をした後の、コエは冷静に、静かに。
蔦は苗床の言うことを聞き、先までのようにするっと、その身のうちに入り込む。
少し、苦しげに反応をして、それでもすぐに落ち着いた、あおの瞳が戻ってくる]
ごめんなさい、騒がせた。
[困ったような顔で、そこにいた人たちに、微笑む。]
[彼女の力を用いるには、
ベアトリーチェはまだ幼過ぎる。
拙い、と思った時には遅く。
本来は少女を構成する為の力が、散っていく]
[それから天の子どもを見て]
痛かったでしょう、ごめんね。
[聖なる力を感じながら、そう言って。
幾度か息を吐いて、吸って、身体のうちに沈める。]
[...は洗い物をしていて反応が遅れた]
どうしたの?ティル、ベアトリーチェ?
[二人だけじゃなく、宿全体がただならぬ雰囲気に包まれ...は息をのむ]
って、なんだ……これは?
[辺りに漂う光を見て、戸惑う。]
ベアトリーチェの力、なのか。これ。
[前々から、『神童』と呼ばれている事は知っていたが。
得体の知れない能力を目の当たりにして、対処に困っている。]
[光が溶けてゆくのと共に、ベアトリーチェのからだから、力が抜けました。惚けたかおをして、ぺたんと床に、座り込んでしまいます。痛みはまったくなくて、ただ、力が入らないのです。]
……?
[服の上から、鎖に通した指環を掴みます。心臓の鼓動は、早くなるどころか、やけにゆっくりとしていました。もしかすると、対である時空の竜には、ベアトリーチェの存在がほんの少し、まるで薄くなったように感じられたかもしれません。]
[左手で拳銃に触れ、半ば腰を浮かせたまま、
唖然と目の前の光景に見入る。
きらきらと輝く少女は、この世のものとも思えなくて。]
[弾かれたベアトリーチェの腕、還っていく蔦。
柔らかな暖かな円やかな、天聖の力に茶色の目を見張る。]
…大丈夫? ベア、ティル?
[アマンダは二人に声を掛け、様子を見る。
ティルの方が苦しそうだろうか。
そう思ってよく見ると、困ったような顔のティルの背が破れている事に気づき、自分の上着を脱ごうとして止まる。
腕のヒビは、まだそのまま。
何も出来ずに、席に座って、ただ心配そうに見守る。]
いやそもそも。
何なんだコレは。原因は何だ?
[ベアトリーチェに聞いてもはぐらかされるだろうと思い、
ティルに聞いてみる事にした。]
[ベアトリーチェに力を持たせておくのは、危険だ。
特に、十四の属性が集ったこの場に置いては。
けれども奪ってしまえば、少女は生きてはいられない。
彼女が力の制御の手助けを行う事も、現状では出来ない]
[...は確かに見た。
ティルから蔦みたいなものが出ていたのを。
ティルの謝罪の言葉に彼は我に返る]
「人ではない」って……。
まあ、何者でもティルはティルだから別にいいけど。
正直、今日はいろいろ驚きすぎて、もはやあまり驚きもないかな。
……何なんだ、一体……?
[座り込んだ少女、その存在が僅かに薄れたような……そんな感触に戸惑いつつ]
……いや、とにかくこれを何とかするのが先か!
[空間に未だ漂う力。
天聖の力を見やりつつ、右手首の腕輪を軽く、弾く。
キンっ! という甲高い音が響き、無限を示す形をした鎖の輪が一つ、腕輪から飛び出した]
大丈夫……ね?
[ハインリヒの傍からティルの傍へ。
すぐに力は抑えられたが、残り香のように揺れる気配を少しずつ宥めてゆく。
精霊使いであると名乗る所以。これくらいなら彼女にもできる]
そっちは大丈夫?
[むしろベアトリーチェの方が大変そうだった。
でも彼女ではあれほどの力には簡単に介入できなかった]
僕は大丈夫だよ、それよりこの子を
[ちらりと、時の竜に目をやるか]
どうにかしてあげてほしいよ。
[地の精を見たその顔は、いつもと同じように微笑み。
しかし唐突な、ただただ種にとって居心地の良い苗床を誰にも奪わせまいとしただけの、蔦の動きには流石に疲労を覚えてはいて。]
うん、まあ。
手、かな。
ちょっとね、いつもの、ことなんだけど。
僕が、拒むか拒まないか、そこで悩んでしまったから、種の制御が外れてしまった。
[雷の人には、特に、真剣な目を向けるか。]
多分君が僕に触れたら、すぐに終わりが始まってしまうよ。
だから、こっちの手には、触れないで。
[そして影の精に、微笑を向ける。]
ありがとう。
[アーベルからの問い掛けにちらりとエーリッヒの方を見る]
ええ、ちょっと陽光の気配を持つ人がいるからそれで……って
[その時、ティルの体から蔦が飛び出し、ベアトリーチェの手を弾いたかと思うと店内に溢れる天聖の気配]
……まったく何をやっているのやら
[ぽつりと呟く]
まったく……疲れるから、やりたくねぇんだがなっ……。
[ぶつぶつと言いつつ、漂う力に鎖の輪を翳す。
猫かぶりとかは意識の外、完全素になっている]
……悠久なる領域を司りし力、無限なる我が領域にて、しばし、鎮まれ。
[低く呟いて、漂う力を鎖へと誘導する。
輪の内に力を閉じ込め、それに虚の力を被せることで、封じ込める。
閉じ込めるに止めたのは、消滅させてよいものかどうかの自信がなかったから。
その刹那、紫に変わった右の瞳には、銀に煌めく紋章らしきものが浮かび上がり]
それは、ありがとう
[くす、と小さく笑って。]
本当は僕は、君よりもずっと年上なんだ。ずっとずっと、ね。
だから、雷とも、あまり気にしないでいられるし。
……僕はね、魔族だよ。毎年、この町に来てはいるのだけれど、今年がはじめてだね。
こんなふうに、たくさんの人と会ったのは。
……ああ、触らない。
[ティルの言葉に、頷き。]
無闇やたらに触らないのは大人のマナー。
心得ているさ。
[ティルに向かって、にまっと笑い。]
[今までにも、魔法を使ったときに疲れてしまうことはよくあったのですけれど、今のそれは少し違う感じがしたのです。でも、なにが違うかまではわかりません。
皆の声もどこか遠くに思えて、眼を瞑ると、まるでそのまま世界と一つになってゆくかのような感覚がありました。]
、
[けれどもそれではいけないと思って、ベアトリーチェは重たい瞼を開いて、小さく、くちびるを動かします。]
ごめんなさい。
[ティルに謝っているようで、皆に謝っているようで、どちらでもないようでした。]
つ……つかれ、た。
[文字通りの虚脱状態に陥りつつ、ようやく吐き出したのはその一言。
その力の強さ故に、彼が皇竜に与えられた刻印の束縛は大きいもの。
それに抗って力を振るえば、それだけ反動は大きい。
それでも]
……君は……大丈夫か?
[少女の謝罪が耳に届けば、そちらに向けて、静かに問いかけて]
魔族……。
[本の中でのみ見たことがある種族。
まさか実際に会うなんて思っても見なくて]
そうなんだ……。
僕よりずっと年上って全然見えないよ。
すごいなあ、ティル若作りしすぎ。
ていうか僕、目上の人に呼び捨てって失礼だよね?
[そこが論点か?]
[雷の人の言葉に、口元に笑み。]
ありがとう。
まだ、『……まだ、壊れたくはないんだ。』
[言の葉は、小さく、ちいさく、ちいさく。
決して、誰にも届かなかっただろう。
聖なる子どもの声は聞こえてはいたのだろう。
ふる、と首を横に振った。気にしなくて良いよというように。]
[千花はベアトリーチェの方を見ていたようだった。
手にしたパイナップルから口を離し、円らな目で見つめている]
「チッ」
[少女がごめんなさいと口を動かしたのを見て取ったのだろうか、鋭く鳴く。
けれど、前に癒しを失敗したから。傍に行きたくともいけなかった]
[そのコトバにくすくすと、小さく笑みがこぼれる]
若作りって言うより、これ以上、大きくなれないだけなんだけれどね。
別に呼び捨てでも、構わないしそう呼んでもらった方がうれしいな。
うん、ティルは大丈夫ね?
[影響が何も無くは無いと思うがきっと彼は自分で何とかする]
向こうも大変そう。
[あれほどの天聖の力も、それを押さえ込んだ時空の力も]
疲れてる時は……
[カウンターの方を見る。
ちょこんと乗せられたまま動いていなかったそれが目に入った]
力の制御ってのも、大変なもんだな。
[ベアトリーチェに悪気はなかったのだろう。
しかし、結果的に彼女の行動はこの騒ぎを引き起こす
きっかけとなった。
無闇に力を使わないように、諭したほうがいいだろうか。
トロピカルパインサンデーを切り崩しながら、そんな事を考えた。]
[溢れたままだった力が鎮められるのを見て、ソファーに腰を落ち着ける。]
『竜とは、荒ぶる【力】の、番人…。』
[先輩格にあたるものの力を見せ付けられて、ただただみとれるのみ。
ときに、力を抑えて鎮め、ときに、力を喰らいて封じ、
流れを正すための干渉を行うために、竜には力が与えられる。
…特に、火竜は…甦らせるために、破壊の力を振るうのだ、と…
いつか教わったこと。]
[アマンダは、ティルの微笑に小さく眉をしかめる。
けれど、何も言わずに頷いた。
心の中で、また地の力を満たした方がいいか、考えるに留める]
…オトも、大丈夫?
おつかれさま?
[オトフリートの豹変なんてアマンダは気にしない。
詳しい事情はわからないまでも、一番の功(疲)労者であろう彼に手を伸ばし、軽く叩こうとする。
手が届いたなら、大地の穏やかな癒しが緩やかに伝わるだろう]
えっ!何、今の?
ティルとベアトリーチェが押し問答して、
オトフリートさんがなんか変な道具どこからか取り出してなにやらやってたけど。
……なにやってたの?誰か説明プリーズ。
[一般人の(と自分は思ってる)...にしてみると、
一連の出来事は頭の上にエクスクラメーションマークが連続して浮かんでいる]
[甘い物を、と思ったのだが。
目に入ったのはふわもこだったりして]
……ちょっとだけ、ね?
[抱き上げてオトフリートの所へ連れていってみた]
疲れているときには、優しいもの。
ベアトリーチェ、大丈夫そうなら一緒にパフェ食べない?
[オトフリートにふわもこを差し出して、座り込んでいるベアトリーチェに声を掛けた]
[大丈夫、というコトバを発したにもかかわらず
苗床は、ゆる、と目を閉じる。
それから、もう一度あけて]
……悪いけど、少し、先に休むね。ごめんなさい
[ぺこんと頭を下げて、二階へとのぼってゆく。
*影の王にも、すまなそうにしてから*]
[まあ、俺に大した力はない。
おそらくは、この面々の中で最弱クラスだろう。
故に、力が制御出来ないといった事態には遭遇したためしがない。]
……困ったもんだ。
[無邪気さは、相手を傷つけるもの。
幼いベアトリーチェには、わからないだろうか。
トロピカルパインサンデーを平らげながら、苦笑いを*浮かべた。*]
[ちらりと視線の行く先は、同族らしき銀髪の女性。
竜の律を知らぬ彼女は、その力の扱いも知らぬのではないだろうか?
…尤も、自分もうまく扱えては居ないのだが。]
うん、ブリジット。
甘いものは好きだから、うれしいな。
それに、お腹が空いてしまったかもしれない。
[力を解放すると、いつもそうなのでした。]
……そう、か。
[少女の返事に、返せたのは短い言葉。
額面通りには受け取りきれないものの、今は、それ以上を追及する余力は彼にはなく]
力は……大切に、そして、慎重に使わないと。
君の力は、とても、大きいようだから。
[手の中の無限の輪から感じる力に、こんな言葉を投げかける]
……取りあえず、これは……このままで、返しておく、から……。
[戻していいものかは疑問だったのだが、力を分断しておくと、少女が消えてしまいそうで。
どうにか立ち上がり、無限の輪を手に持たせる]
収まった、か……。
[ふぅ、と一息吐きつ。ナターリエに向きなおし]
あぁ……そっちね。
僕もちぃっと……。
[ちら、と燃えるような髪を持つ男を見、グラスを少し掲げて。]
おかげでグラス持ってないとどうにも、ね。
……まったく。ベアトリーチェはもっと気を付けないといけない
だって貴女は……
[ブツブツと呟く声は誰も耳にも届かないだろう]
じゃあ、これからもティルって呼ぶよ。……?!
[といきなり身体が少し重くなった感触がして。
...は気づいていないがそれはアマンダがオトフリートにふれた瞬間の出来事]
…煙草、吸ってくる。
[ふらりと外へ歩み出て、桜花の香りに混じるは、異国の冷たい花の香り。
夜風に紫煙はたなびいて、熱くなりかけの力を静かに冷ます。
落ち着いたら部屋へと*戻るだろう。*]
[ベアトリーチェの言葉にホッとして]
うん、まずは私の食べかけになっちゃうけどいいかな?
[そう言うと一口しか口をつけてなかったトロピカルパインサンデーを近くへと運び、ベアトリーチェにスプーンを渡した]
[差し出されたアマンダの手は、彼に触れる前に白梟に押し止められ]
「今は、触れぬ方がよいかと。
今の相方は、虚そのもの……律しきれずに、あなたを喰らうやもしれぬ」
[他者には聞こえぬ小さな声が、大地の精霊には届いたか]
[アマンダはアーベルの言葉に、そちらを見て首を傾げる。
それから、アーベルとダーヴィッドを見比べ。
ナターリエと名前を知らぬ金の髪の青年(エーリヒ)を見て頷いた]
…本当に、賑やかだ…
[もしかしたら、他にもアマンダとユリアンのような関係があるのかもと考える。
けれども、きっと*気にしないままなのだろう*]
[オトフリートの言葉の意味は、きちんと理解出来てはいなかったでしょうが、それでも、こくりと小さく肯いた後に、僅かに首をかしげました。]
ベアトリーチェの力ではないよ。
[その声が伝わったかどうかは定かではありませんが、ブリジットに差し出されたパフェにぱあっとかおが明るくなります。]
ありがとう、ブリジット。
[ぱくりと一口、とてもうれしそうに眼を細めました。食べ終わる頃には少しは*力も恢復していることでしょう。*]
[差し出されたふわもことしばしお見合い。
影輝の少女の心配りはありがたい……ものの。
今の彼は、吸収に貪欲な虚そのもの。
強き力は、見境なく喰らいかねない状態であり]
……いや、俺は、大丈夫だから。
[誰が見ても信用しそうにない言葉を、苦笑にのせて]
……ちょっと、外の空気を吸って、頭冷やしてくる。
[それから、静かにこう告げて。他者に触れぬようにと気遣いつつ、足早に外に出る。
*目指すは広場の時計塔、求めるのは刻まれるその旋律*]
[オトフリートが少し困った表情になったように見えた。
今は触らない方がいいのかなと思い、そっとふわもこを傍に置き。
自分はココアを口に*するだろう*]
[アマンダは柔らかな羽に目を細め、声を立てずに微笑む]
「チッ」
[とても小さな声は、アマンダの相方である千花にも届いたのか。
千花はパイナップルを銜えたまま定位置へと戻り、アマンダの手に触れた白梟を*円らな目で見つめた*]
いや、なんでもないよ。
今日は本当にいろいろな出来事があったから、
たぶん疲れたんだろう。
じゃあ、ティル。よく寝てゆっくり休みな。
おやすみさん。
[というなり...のコエがぷつり途絶える。
夢も見ないくらい深い眠りに*誘われたらしい*]
[まだブツブツ言ってたが、アーベルからの返答に我に返ると]
そう。アーベルさんも
まあ、私の場合属性以上に種族として陽光が駄目ですしね
[そう言って肩を竦める。その後頃合を見て*教会に帰るだろう*]
あぁ、そっか……二重で、か。
面倒っちそうだね。
[そう言って、アイスコーヒーを一気に飲み干した。]
[いずれ、宿へと*向かうだろうか*。]
−昨夜・Kirschbaum→工房−
[岩清水のグラスを干し、日中の分の御代も置いて立ち上がる。
肩の千花はパインを両前足で持ったまま、出て行く一人と一羽を見つめていた]
おやすみ、みんな。
いい夜と、いい夢を。
[アマンダはドアベルを鳴らし、外へ出る。
春とはいえまだ冷たい大気に目を細め、ゆっくりと歩き出した。]
[春の宵、銀の月は冴え冴えと輝く。
アマンダは、空を月を星を見上げて歩く。
大地はその歩みを、決して脅かしたりはしないから]
きれいだね、千花。
…いろいろ心配、だけど。
[アマンダは少し眉をしかめ、不安そうに息をつく。
月が欠け、満ちる。
その程度の変化ならば自然の理。
けれど今、この地に満ちる力は、均衡は取れていても大きすぎる]
どうしたら、いいのかな?
[白い指先で千花を撫でつつ、アマンダは一人ごちる。
本当は、気にしたくなんてないけれど。
この町は居心地が良かったから、出て行く気にもなれなくて]
うん、そうだね。
したいように、するしかないかな…
[木を隠すなら森、石を隠すなら土の中。
鍵の書の力ゆえか、影輝の王の力ゆえか、精霊のアマンダには居心地の良かった空間。
出て行きたくないなら、出て行かずに済むように、戻せばいいだけ]
あの子には、悪いけど。
もう少し…眠っていて、もらおうか?
[出来るか否かは、わからない。けれど]
[広場を抜けかけて、千花が小さく鳴く。
その視線の先、時計塔の傍にわだかまる影と白梟に気付き瞬く。
柔らかな羽で助け手は拒まれたから、邪魔することなく微笑んで]
おやすみ、オト。いい夜と、いい夢を。
[小さな囁きだけ残して、ゆっくりと家路を辿る]
[青みがかった月は、アマンダの願いを叶える気があるのかないのか。ただ静かに全てを、*見守っていた*]
[ゆっくり、目を開く。
今の自分の状況が掴めず、暫く薄く目を開いたまま動かずに周りを見回す。
体が痛い。]
…寝て、しまった。
[ようやく状況を飲み込むと、ゆっくりとソファから体を起こした。
まだ、夜も深いようだ。]
[鳥の鳴き声で、目が覚めた。
夢も見ずに寝たようだ。さっぱりとした目覚め。
少し、背中が疼いた。]
…くぁ…
[大きなあくびをひとつすると、熱いシャワーでサッパリする。
手早く着替えて階下に降り、サンドイッチとコーヒーで朝食を済ませると北東の墓場近くの自宅へと足を向けた。]
[朝の冷たい空気が肌に気持ち良い。
せわしなく通りを歩く行商人や学校へ行く子供達、屋根の上を歩く猫や二階から洗濯物を干すおばさん。
ふと視線を上げると、そんな光景が目に入った。]
[いつも下を向いて歩いて居た為、見えなかった光景。
昨日までの頭痛や眩暈は全くなく、踊りだしたい程爽やかな気分だった。]
「おはよう」
[自宅に入ると、爺がいつも通り挨拶をする。
その奥から、たくさんの笑い声が聞こえてきた。
…きっと、息子とその仲間達だろう。
その笑い声は、墓場の隣にあるこのランプ屋にはとても不似合いに思えた。]
…おはようございます。
[彼女は爺に挨拶をすると、棚の上のランプをひとつひとつ丁寧に拭く。]
[ここに、もう私の居場所は無いのかもしれない、と思った。
ちょっと前の彼女なら、そう思ったら直ぐにでももうこの場所を離れて。
傷つかないように、自分の記憶もなくしてしまって、 どこか、別の場所へ行くのだけれど。]
…大丈夫。
[今の彼女には、どうでもよかった。]
[ランプを拭き終えると、裏手の大きな油瓶の、上の透き通った部分を小さな壷に移す。
その後、背負う用の大きな瓶に油をたっぷり移して背負い、壷は手に持って町へと向かった。]
「…遺跡へ………鍵が……」
[家を出る背中に、奥から声が聞こえた。
やはり冒険者達なのかな、と思いながらも、話かける事もせずに自宅を後にした。]
−北の工房−
[朝。ベットから身を起こし、上着を羽織りかけて。
薄くヒビの入った腕へと応急処置に包帯を巻き、階下に降りる。
精霊であるアマンダに睡眠は必要ない。
けれども、アマンダはその本質ゆえか、眠るのが好きだった]
…おはよう。
[階下に降り、時間をかけて十分に冷まされた玉を取り出し、柔らかい布で拭く。
現れる焔と火花、青い稲妻を、光に透かし目を細める]
きれいだよ、愛しい子。
だけど、もしも…気に入られなかったら。
私の所に、還っておいで?
[アマンダは玉に優しく語りかけ、飴色の布に包み、懐へと仕舞う。
蘇った玉を渡し、それから腕は直すつもりだった]
-町-
[街灯ひとつひとつに、油を足して行く。
町の門の所で大きめの街灯に油を足していると、警備員から呼び止められた。]
「ランプ屋の姉ちゃん、遺跡の方にも行ってくれないか」
…遺跡?
「どんどん人が増えててさ、色々危ないから自警団が増えたんだよ。
夜の為に灯りを増やしたんで、油足しに行って欲しい」
…終わったら、いく。
「頼んだよ」
[頷いて、返事をした。]
[そのまま街灯をめぐりつつ、アマンダの工房へと向かった。
ゆっくりとした足取りで、ひとつの漏れも無く街灯をめぐる。
ここ暫くは人の増えと比例して街灯がついている時間が長く、油の減りが早かった]
−北通り−
[暖かな日差し、大気には濃い花の香りが漂う]
…後で、見に行こうか。
そろそろ、見頃だろうし。
「チッ」
[町一番の桜の木を想い、千花に微笑む。
アマンダが一番好きなのは、散り際の大地へ降り注ぎ還り行く様。
けれど、今を盛りと咲き誇る姿も、生命の息吹が感じられて美しい]
[そんな事を思いながら、服の上から玉を撫でる。
この子も、美しいと言って貰えるだろうか。
賑やかを越えて、騒がしい遺跡付近とは真逆へと、のんびり歩いた]
[アマンダの工房にたどり着くと、いつも通り外に出されているきっちり空になった油壷に、壷に入れてきた透き通った上澄みを足した。]
…今日のは、良い。
[ひとりごとを呟いて、きっちりと蓋をした。]
[油を持ってきてくれたイレーネに、歩み寄って声を掛ける]
おつかれさま、精が出るね。
[壷を戻すイレーネの呟きに、嬉しそうに微笑む]
そう、イレーネが言うなら、上物だね。
次の玉は、透明にしようかな。
[すっかり次の構想に夢中で、腕の事は忘れてしまいそうだ]
[嬉しそうなアマンダの顔を見て、少しだけ口の端を僅かに上げる。と、ふと気がついて]
…腕。何か…?
[アマンダの腕あたりに、違和感を感じた。]
−朝/ベアトリーチェの部屋−
[あおいそらの遠くには金の薔薇が咲いており、柔かに降り注ぐ日ざしは、ベッドの上に座り込んだベアトリーチェの横がおを照らします。けれども前髪に隠れてしまって、その眼の輝きを窺うことは出来ません。
小さなてのひらの上に乗せられた輪はへんに捻れていて、裏も表も、そして果てもありません。それが無限を意味しており、時空の属性を象徴するものであるとベアトリーチェは知りませんでしたが、触れていると、ほっとするような、ざわりとするような、不思議な感じがするのでした。]
【悠久なる領域を司りし力よ。
無限の輪より解き放たれて、此の世界に出でよ。
そして、愛し児のうちに――天の子のうちに、還り給え。】
[零れた声はすきとおっていて、まるでベアトリーチェのものではないようでした。
お日さまよりも眩ゆい光が輪の中から溢れ出して、昨日の夜のようにあたりを包んだかと思うと、小さなからだへと吸い込まれてゆきます。ふわり金糸が揺れて、顔があらわになると、眼が閉じられているのがわかりました。]
[光が消え、神の御子はゆっくりと眼を開きます。ほんの少しだけ、気をつけて見なければわからない程度に淡くなっていた髪のいろが、眼のいろが、肌のいろが、元のとおりのいろを取り戻していました。]
……お早う。
[宙に眼を向けながら、ベアトリーチェは微笑って、朝の挨拶をします。]
[昨夜は運良く、時空の竜の力により事無きを得たが、安心は出来なかった]
「……おはよう、ベアトリーチェ。
私から貴女に、御願いがあります。」
[彼女は優しい声で、幼子に語り掛ける。
内心の動揺を悟られないように、そっと]
クレメンスに、指環を?
[いきなりの言葉に、ベアトリーチェはまたたきをしましたが、フィロメーラの云うことに間違いなんてないと思っています。だって、彼女はベアトリーチェの友達で、命の恩人で、天の御使いなのですから。]
うん、 。
きっと、それがいいのだろうね。
[ひとりごとのように云って、首から提げていた指環をきゅっと握りしめます。
そしてベッドから下りて朝の仕度を済ませると、扉を大きく開いてぱたぱたとお父さんとお母さんのもとに向いました。朝ごはんを食べたあとには、いつものとおり、教会へと*駈けてゆくのでしょう。*]
[イレーネが微笑むのにも気付かずに、扉を開けて壷を中に仕舞う。
冒険者と言う名のごろつきに、せっかくの油を零されては敵わない]
ん? ああ…大丈夫だよ。
明日には、直るから。
[怪訝そうなイレーネの視線と声に、さすがは生命の愛しい子だなと感心しながら笑う。
けれど、アマンダは上手く説明できないし、する気もない]
お仕事の邪魔して、ゴメンね?
御代はまた後で、宿に届けるよ。
[上着の袖の下、微かに見える包帯の手を振って、踵を返そうと]
―昨夜・Kirschbaum―
[カウンターの隅から、一連の騒動を黙って眺めて居たが、やがてオトフリートが立ち去り幾つかの談笑が戻って
子供がするように、アイスティーに浮かんでいた氷を口へ含んだ。注文してから長く経って居たが、グラスの中の氷に溶けた様子は無く、運ばれたときの角を残したままだった。]
[短い挨拶を交わし、空になったグラスの横へ代金分の小さな銀貨を置いて店を出た。]
[少女の放った、強い天聖の力。
この街へ来てから何度か聞いた神童、という言葉とこの日の朝感じた強い天聖の気配とが、ベアトリーチェへ繋がった。]
[袖から包帯が見え、その白さに暫し目を奪われる。
そっと指を伸ばそうとしたが、アマンダが早口に話した事や肩がもう後ろを向こうとしている所を見て、]
…邪魔、じゃない。
気を、つけて。
[伸ばそうとした手を胸元に引き寄せ、そっと手を振った。]
―昨夜・広場、時計の下―
[夜は静まりかえっていた。大時計の、歯車が軋みあう律動までもが消えたように。]
ティル、ベアトリーチェ=ブルーメンガルテン、そしてお前。私もおまえたちの事など何を解るでも無いが……給仕が訳も分からず呆けていたな。
[遠巻きに眺めた蹲る姿に、寄り添う白梟が夜闇の中、さえざえと映える。]
[舌の上に残っていた氷欠を、噛み砕いた。]
[咎めるように、淡々と抑揚無く。]
[アマンダは、イレーネの伸ばされかけて戻された手に気付かない。
けれど、その言葉はちゃんと耳に届く]
そっか、うん。それなら、よかった。
またね?
[顔だけ振り向いて、小さく振られる手に笑う。
千花も円らな目でイレーネを見つめ、小さく鳴いた]
−→Kirschbaum−
―朝/Kirschbaum2F 東の部屋―
[ベッドの上に日が刺した。
白い肌はそれに照らされ、色素の薄い睫毛がかすかに震えた。
開かれたのはあおの瞳。
昨夜、意識を失うように眠ってしまったからか、今もだるそうに右を向く。
そうして服が破れたのを思い出した。]
着替えないと。
[ゆっくりと起き上がり、服を脱ぎすてる。
今まで長い袖に隠れていた右の腕は、枯れ木のように細く、乾いて、固くなっていた]
―昨夜・広場、時計の下―
まるで酔漢のようだから誰も気には留めないだろうが、朝までそのままで居ると自警団に咎められるぞ。そうなる前に目を覚ますのだな。
[桜かおる季節とはいえ、丑三つ時には気温が下がる。語る吐息は仄かな白色を帯び]
[大地の精へ発されたのと同じような、白梟の小さな制止に]
封印の領域を司るものを侵犯して喰らう事が出来るものか、と言いたいところだが、触れるつもりなど端から無いから安心しろ。
…弱者へ手を述べるのも結構だが、自らを犠牲にするのは愚かだ。ひとつの屍は朽ちて他者の糧となるが、そこへ進んで並ぶものは居ない。充分に泳げぬものが溺れるものへ手を伸ばしても水中へ没するものがひとり増えるだけだ。
[勝手な視点で言うだけ言って、宿への道を辿った。]
―広場、時計の下―
[そして朝が訪れ、いままた広場を訪れたとき、そこへオトフリートの姿は無く、時計の針の動く小さな音が昨日のとおりに時折聞こえた。Kirschbaumへ戻ったのだろうか。
ミハエルは泉の縁へ掛けて、行き交う人波を見るともなく眺めた。]
[動かそうとしても、あまり、動かない。
少し困ったような顔。]
だから駄目だと言うのだよ、つた。
ケイがいるからもっているけれど。
[ゆっくりと着替えて、首もとの小瓶に触れる。]
……君があたらしい居場所にゆくまで、ずっと待っているつもりだったよ。
でももう無理なら……ふたつにひとつ。
それはどちらも手元にあるんだ
賭けるか、ただただ永き時を、君を樹に守らせてしあわせを願うか
君はどちらを望んでいるの……?
[そうして*ひとりごとは途絶えた*]
―Kirschbaum3F自室/昼―
[窓辺にもたれて、のんびり煙草を吸っている。
春風に混じる、異国の花とスパイスの香り。
相方からの連絡は、今のところ無い。
多少は気になるが…こういうことは自分よりも彼の方がずっと得意としているから、任せたほうが効率的だと判ってはいる。]
−Kirschbaum−
[ドアベルを鳴らし、扉をくぐる。
店中を見渡して探し人の姿がない事を確かめ、のんびり待つ気で裏メニューを注文する]
ハーヴ、いつもの。
…今朝は、静かだね。
[アマンダの率直な感想に、店の主は苦笑を浮かべる。
もちろんアマンダは気付かずに、出された花のグラスを傾けた]
<PL>
>>氷破>なるほど、上手いね。そうきたか。
照れるじゃねーかバーロー(誰
寝過ぎた朝の弁解巻き戻しはいつも難しいです。
ていうかどう頑張ったらこの時点で残り1000ptとかになるのかと小一時間二時間。私が狼だったら、ログ軽量化のために敢えて多弁者から襲撃しますね。うん。
[窓から見えるのは、春の日差しに照らされて咲き誇る、大きな桜の木。
その姿に目を細めつつ、吸殻の残りを手の上で焼き消す。
ひらりと花びらのように、舞い落ちる燃え残りの灰。
焔の力は、人並み程度に抑えられて安定。
身支度を整えて、階下へ降りる。]
[千花は定位置で、カウンター席のアマンダとは反対を向いていた。
その視線の先にあるのは、桜の樹。
やがて、結実するであろうサクランボを思っているのかもしれない]
「チッ?」
[階段を降りる足音に気付いたのか、千花は小さな声で鳴いて、円らな目でそちらを見上げた]
─Kirschbaum喫茶室─
…あぁ、おはよう。
[降りてきて、アマンダの姿を見つけ、やや気まずそうに挨拶を。]
腕のほうは、大丈夫か?
[手首を握ったときの違和感をふと思い出し、声をかける。]
―西通り・Kirschbaum近辺―
[何故か結局毎日足を運んでいる喫茶店は、商店部分とは別に、二階と三階を有しており、上階部分には窓が並んでいる。この店を宿屋として利用しては居ないが、ここへ宿を取らなくて良かったと思う。他の宿泊客がアレすぎる。]
[この店の周りには桜の、春の香りが風に満ちている。
窓を見上げた。]
[その中に一筋、嗅ぎ慣れ無い香りが漂う]
−朝/中央部・教会−
[祈りを捧げる少女は、ステンドグラス越しの陽光に照らされる。
その姿を見る者には、恰も神の像の如く儼然として、或いは天の露のように儚くも映った事だろうか。
少女は人としての生の煌めきを有している筈なのに、それは何処か空虚だった]
[ベアトリーチェ曰く「挨拶」を終えて立ち上がると、振り向いたそこには黒猫の姿。彼女に言われた事を思い出して、少女はそちらへと近付き声を掛ける]
クレメンスは居るだろうか。渡したいものがあるんだ。
[案内をするのならば彼に直接、使い魔に受け取らせようとすれば黒の猫に、少女が首に提げていた指環を渡すのだろう。次のような言葉と共に]
その指環は、とても力の強いものなのだそうだ。
クレメンスのしようとしていることの手助けになるかもしれないと。
――そう、フィロメーラは云っていたよ。
[少女は微笑って、自らが彼女に付けた、仮初めの名前を紡ぐ事だろう]
[アマンダと別れて町中の街灯に油を足し終え、警備兵に言われた事を思い出して遺跡へと足を向けて歩き出した。]
…桜。
[ふわりと、風が桜の花びらを運んできたのが目に留まった。]
/中/
指環に関しては元は天聖界に在った指環辺りの設定しかないから、適当に扱って貰って構わないよ。彫られているのは古代文字とも違うようで、読めない事にでも。進めるうちに決めていけばいいかなと。
[こどもは常にいきあたりばったりです。]
ずっと持っていても、『鍵の書』を入手したら返却する事にしても、好きなように。
ただ、協力を決意した証として、渡しておきたかったんだ。
[吹き千切られた桜の花弁だろうか。
白い欠片が、風に舞う。]
[舞い落ちてきたものが頭へ乗る前に手を伸ばし、そっと掴む。桜の花と思ったものは手の中で雪片のように崩れた。
手を開いて見るとそこに在ったのは花弁でも雪片でも無く灰。そこから滲む、火焔の力の残滓。砕けた灰は直ぐに風へ吹かれて消えたが、ミハエルの掌には不快感に近い違和感が残った。]
[千花の声に振り向けば、待ち人の姿。
アマンダは、彼の声に含まれる気まずそうな響きも気にせず笑う]
やあ、おはよう。待たせたね。
…ああ、大丈夫だよ?
[上機嫌で袖口から包帯の覗く手を振り、曖昧に首を傾げた。
そんなことより、アマンダには、とても大切な用事がある]
ほら、直ったよ。
気に入らなければ、この子の御代は返す。
私の所に、還しておくれ?
[飴色の布を解けば中央で、青い稲妻と加え蘇った玉が煌いた]
[アマンダの手の中の、玉に目を見張る。
失礼、と手にとって…光にかざせば真紅の中に煌く金と、それを貫いて輝く青い稲妻。
暫く言葉を失って、それを見つめていただろうか。]
…きれいだ。
[素直に唇からこぼれる呟き。]
-遺跡-
[前に来たときよりも、たくさん人がいる気がした。
自警団長のギュンターが、忙しそうにうろうろして指示をしているのが見える。
彼女は無言で油瓶を持ったまま、街灯に油を足す。]
…かぎのしょ。
[遺跡に眠ると噂されているモノ、言葉に出していってみた。]
[素直な賞賛の言葉に、嬉しそうに笑う]
…よかった。
紅と青で、迷ったけど。
・・・
君なら、こちらだと思ったんだ
[青い稲妻に見えるだろう鋼玉。紅玉の対の、青。
意味を知る者ならば、高温の焔にも逆鱗にも見えるだろうか]
―西通り―
[もう一度、頭上を見上げた。
特に何か大きな乱れを感じる訳ではない。きっと、朝になる頃には自力で此処へ戻ったのだろうと判断し、その場をあとにする事にした。近寄りたくない、と思わせるのは炎の気配。そもそも親和出来るものでは無いのだからと己に言い聞かせる。]
[何人かの自警団員が、通りを駆け抜けていった。彼らの会話では、どうやら遺跡へ向かうようだ。
何か事件でも起こったものだろうか。
興味を惹かれて、彼ら自警団員の後から遺跡へ向かった。平和を求めて来た訳ではないのに、此処へ来てからあまりにそれが過ぎたと思う。]
[その言葉に、ぴき。と固まって。
…炎のくせに凍り付いたかも知れず。]
…え、えぇと…その…御内密に……。
[明らかに動揺しまくり。]
[一攫千金を夢見た冒険者達は、実に生き生きとしていて見ていて飽きない。
墓場の方が好みではあるが、命を感じる事は確かであった。]
…でも一番好きなのは、戦場。
あそこほど生きる事を望む事はない。
生きる事を望むことは、私が望まれているようで、とても気持ちが良い…
戦場を望むなんて、たくさんの人の死を望む事に他ならないから、いけないことではあるけれど。
[遺跡で街灯に油を足し終わり、帰ろうとした所でギュンターに呼び止められた。]
「お疲れさん、お茶でもどうぞ」
[素直に受け取り、入り口近くにあった大きめの石に腰掛けて飲み始めた。
暖かい。
人の行き来を見ていたが、ふと喧騒と暖かい風の中、一瞬つめたい風を感じてそちらを向いた。]
[アマンダはダーヴィッドの動揺なんて、気にしない。
どうして内密にしないといけないのかもわからない]
どうして? きれいなのに。
…触ってみたい、な?
[眠りの刻が多いアマンダでも、竜の逆鱗に触ったら怒られるくらいは知っている。
だからダメで元々と、笑って軽く口にしただけ。
脅迫してるつもりなんて、欠片もない]
―回想・広場―
[夜半にかけられた言葉など、半ば虚無と化した彼に届く事はなく。
ただ、刻まれる時の旋律を貪る事に、その夜は費やされた]
―遺跡―
[遺跡の入り口へ着くと、自警団員がせわしなく動き回っていた。
視線に振り返る。]
何か?…嗚呼、お前はたしかKirschbaumへ居た。
や、ダメっ!それだけは絶対ダメっ!!
[胸元押さえて数歩あとずさる。]
…触られたら、何をしでかすか判らん。
[制御が利かなくなれば、この街一帯を火の海にするくらいしてしまいそうな気もする。]
[やってきた金髪の少年に声をかけられ、こくりと頷いた。]
…急に、寒く。
[彼がこちらに近寄るにつれ感じた感想を、素直に口から零した。]
[それでも時を告げる鐘の音が響く前には、虚無は意識を取り戻し。
気だるさを引きずりつつも体を起こす。
乱れた髪が絡み付くのをややうるさそうにおいやりつつ。
嘆息]
だから、疲れるんだと……。
[次いで吐き出された言葉に、白梟が呆れたような目を向けた]
…。
[目を見開いて、イレーネを見た。
人として暮らしていたつもりが、ここ数日の平和な生活に気でも緩んだろうか。指先を口元へあてた。]
春とはいえ、まだ冷えることもあるだろう。
嗚呼、違うのか…お前は。
さて……これ以上、ここでくたばってはいられんな……。
宿に、戻るか……。
[立ち上がりながら、呟く。
足元がややおぼつかないものの、歩いた方が消耗は少ないとわかっていたから。
一歩ずつ、確かめるような足取りで宿へとむかう]
[アマンダは大げさに叫ぶダーヴィッドに、茶色の目を丸くする。
断られるだろうとは思っていたけれど、これ程までとは思わない]
そっか、うん。仕方ないな。
だけど。
昼間から、大胆だね?
[アマンダは見解が少し(かなり)ずれてるなんて気にしない。
グラスを干して立ち上がり、包帯の手を振って笑う]
玉の修理代は、この御代でいいよ。
連れてきてくれて、嬉しかったから。
では、ね。
[返る言葉を待つことなく、扉をくぐる。
ドアベルが店主の笑い声のように*響いた*]
私とした事が、迂闊な。
[それとも、火炎の残滓へ触れたからだろうか。ともあれ迂闊な事だと、首を傾げたイレーネへ、眉を顰めた。]
…そうだ。
遺跡で何かあったのだろうか、自警団員が慌ただしそうにしているが。
[宿に戻れば、出迎えるのは険しい面持ちの店主。
それに、苦笑めいた表情で返した後。
3階の客室には戻らず、庭の桜にもたれかかって*再び眠りの帳の奥へ*]
[ミハエルの言葉を、その大きな目をじっと見つめて聞いていたが、ふいと周りを見て]
「鍵の書」…探し、に人が増えてるとか。
人が増えればいざこざも起きる…
ほら、あそこにも。
[彼女が指差した先では、昼から酒に酔った冒険者が小競り合いを行っていた。
彼女は少し目を細めてそれを眺める。]
―Kirschbaum―
[ばんと勢いよく扉を開けて風と共に入ってくる...。
開口一番ハーヴェイに向かって]
マスター、聞きたいことがあって……あっ!
[中にマスター以外にも客が。固まる]
[アマンダを見送って、小さくため息。
くたり、とカウンター席に突っ伏して、店主に何か甘いものを、と注文。
もう一度、息を吹き返したその玉を眺めると、元の拳銃の飾り緒へと結わえなおした。]
……今日のおすすめってなに?
[しばらくの沈黙の後やっとそんな質問をし、ハーヴェイは笑って答える。
...は答えを聞いて「ありがとうございます」と店主に一礼して「じゃあ学校だから」と再び風を纏い走り去った]
[――例え人がいなくても彼がハーヴェイに『本当に聞きたかったこと』を質問できたかどうかは*さておき*]
[益々眉間へ皺を寄せ、イレーネの差したほうを見た。
酔漢の小競り合いへ、自警団員が駆け付ける。団員たちの顔には”またか”というような表情と疲労]
愚かだが、奴らも腕力を持て余しているのだろう。此処は平和だ。お前も此処へ「鍵の書」を探しに来たのか、生命のもの
[ミハエルの言葉に、小競り合いから目線を戻す。]
…私は、仕事で。
[言って、油の残り少なくなった瓶を指す。
そこではた、と動きを止めて]
…私を生命のもの、と。
何故、それを?
「このふあもこは何?」
「そもそもハーヴェイさんは何者?」
聞きたいことは山ほどあったけど。
――尋ねてはいけない。
きっとハーヴェイさんは僕が何を聞きたいのか知っているだろうけども。
魔族と皆に秘密の会話ができる時点で、
非日常の世界に巻き込まれているのは明白でも。
口に出してしまえば、『今までの世界』が崩れてしまうから。
あの程度の小競り合いは、面白くない。
もっと、生死をかけたもの。
そういうものが…好き。
[心の中で思う独り言は、魔の彼に伝わるのだろうか。
ふとそんなことを思いながら、自分の今まで強く思っていなかった思いが少しずつ漏れ出すのを感じていた。]
[ミルクたっぷりの真っ白なジェラートの雪山に、真っ赤な苺のソースを溶岩のようにかけて、
銀色のスプーンで口に運びつつ、ぼんやり。]
――キミは「鍵の書」をどうしたいの?
その力を手に入れて、何かを成すの?
その力を誰にも使われないように封じ込めたいの?
それとも……
[ぷっつり*コエが消えた*]
[感じたまま。
…今の自分から、何か漏れているのだろうか?
生命のもの。詳しくは自分も分からない、むしろ自分こそが知りたい。
色々な疑問が彼女の中に沸いては沈みし、幾分か表情に出たかもしれないが紡ぐ言葉は]
…そう。
[それだけの技術が無かった。]
―回想―
[珍しく皆が戻っても上に上がらなかった]
大丈夫なのかなぁ。
[置いてきぼりにされたふわもこをカウンターまで戻し。
そのまますっかりさめてしまったココアを飲んでいたのだが]
「きゅう」
[誰もいなくなった所で抗議の声が上がった]
/中/
中身を出さないよう、頑張っていたけれど。(無駄な努力)
どうしても、おちょくらずにはいられなかった。
すまないね、ダーヴ。
そして昨夜、オトが喰うぞと言ったのはブリジに菫にアマンダ。
実際食べたのがベアトリーチェ(の力)。
全部女の子?(一部例外)なのが密かに笑えた。
生命の竜が起きてたら、彼女もだったかもしれない。ふふ。
ところで。
希望弾かれ村人になったからには、程よく吊り襲撃先になれるよう全体に絡みたいのだが、どうしてもシスターとは時間が合わない気がする。
女の子が好きそうだから、アマンダにどんな反応があるのか興味深いのだけど。残念。
息抜き終了。
ああ、ごめんなさい。
だって凄く疲れているみたいだったから。
[それには同意が返ったが、あの時の彼がどんな状態だったのかを改めて教えられ]
う。そんなつもりじゃなかったの。
危険にさせてごめんなさい。
[頭を撫でながらもう一度それに謝った]
でも本当に大丈夫なのでしょうか?
[そこに奥から小さく嗜める言葉が返った]
あー、干渉するとかじゃなくて……。
……はい、気をつけます。
[過度に触れるのは良くないこと。
無理矢理保ったバランスは崩れやすい。
改めて諭されれば素直に肯いた]
[イレーネの顔色に、少し考え]
何だ…何故知られたのかが不思議か?
遺跡というのは過去の墓場のようなものだ。いま生きていない場所。例えいま破落戸どもで賑わっていようと、その実は過去が眠るだけの墓だ。
[精霊は”力”そのものの存在である。自然体で行うことを理論的に説明しようとすればとても難しい。]
…死の傍で表裏一体の生は際立つ。
だから…いや、ともあれ…お前がそれを完全に隠そうとしない限り、お前自身はそういう存在であるのだから、何れ知ろうと思えば知れるのだろう。
お前が私の近付いたときにそう感じたように。
…自分では私の事を関知しておきながら、いざ自分の事を言われてそのような顔をするとは不思議な奴だ。
―現在・Kirschburm2F・西の部屋―
[昨日は結局かなり遅くなってから戻った。
自分の中で改めて整理をしようと、窓を開けて集中する。
けれど街の雑多な気配やそれぞれが上手に隠していることもあって、なかなかしっかりと気配を掴むことが出来ず。
気が付けばもう陽がかなり高いところまできてしまっていた]
あー、もうこんな時間。
[慌てて窓を閉めると階下へと向かった]
[ミハエルの言葉を目を見つめて聴き、ゆっくり、かみ締めるように何度も頷く。]
…関知。貴方のことを?私が?
よくわからない…
冷たい風が来た、それだけ。
…死にそうな人は、分かる。そういうこと?
[...は眉間に深く皺を刻みながら、色々思い返したり考え込んだりしている。]
分からない、分からない。
竜であると知られる事は殺されるかもしれないこと。
生命の気があることは母様を殺したひとと同じであること。
…どちらも、忌まわしいこと。
竜であることを隠すことは、母様に教えてもらった。
力も、この背中いっぱいに施された模様が抑えてくれている。
…生命の気がある、それを隠す方法なんて知らない、わからない…
―Kirschburm1F―
[階段を降りている途中でユリアンが駆け込んできて、そのまま風のように去っていった。ある意味とっても彼らしかったけれど]
おはようございます。
[その挨拶ではもう遅いかもしれなかったが、とりあえずその場にいる人々にご挨拶。
視線はダーヴィッドの手元に引き寄せられていたりする]
ん?おはよう、ブリス。
[いつものようにひらひらと細くて長いデザートスプーンを振って、笑む。
手元の雪山は、苺味の溶岩に融かされ、既に半分ほどに。]
…は。
[どうやら相手と自分の認識が噛み合って居なかった事にようやく気付く。]
例えば…いや、例えでは無い。お前はただ「冷たい風が来た」と感じただけなのか。
だがお前はあそこへ居る自警団員のような、”ひと”では無いのだろう。私と同じように。
お前は何も解っていないのか?
死にそうなのか?
…私のほうが解らなくなってきた。
[こちらも眉間へ皺を寄せて居る。妙な光景かも知れない]
[ハインリヒだけじゃなく、気が付くと彼も甘い物を良く食べているなとか思いつつ]
美味しそうですね。
マスター、私にもあれください。
疲れたときには甘い物?
[にっこり笑ってダーヴィッドに聞いた。
彼がその直前疲れていたことまでは知らない]
[眉間に皺を寄せたミハエルを見て、自分の理解が悪いのだろうか、と不安になる。
苦手ではあるが、なんとかして言葉を捜す。]
私は…ひと、では無いことは、知られないようにしているから。
「風」とは違うかもしれない。「冷たい」が来た、というか…
私は、死にそうじゃない。
死にそうな人は、分かる。
…それだけ。
私はきっと、解っている。
でも、解っていることを、知らない。
[うまく言えていない自覚があり、更に眉間の皺を深くする。
自警団の新米が、ふたりを不審者かと思いチラチラと見ていることなど気がつかない。]
…ん、まぁね。
ちょっとそういう気分だっただけ。
[銀のスプーンにのった冷たいジェラートは、舌の上でひんやりと溶け、滾りかけていた力をゆっくり冷やしていく。
って言うか、某誰かさんは「甘いもの"を"喰う」だが、
こっちは「甘いもの"も"喰う」という違い。]
ご飯食べると元気になる。
甘い物はもっと元気になれるよね。
[そういえば食事そのものが多いのだけれど。
自分の興味が甘い物にあるので、甘い物仲間認定したらしい。
出してもらった小ぶりなジェラードをスプーンですくって]
甘いけれど、冷たくてすっきり。
これもなんだか落ち着けるね。
[機嫌よくスプーンを口に運んでいる]
―遺跡―
そう、そうだ。それは正しい…恐らく。
だが。解っている。それなのに、解っていることを、知らないとはどういう事だ。…まるで謎掛けではないか。
解っていることを知らない、というのは解っていたのか。つまりそれは忘却したという事か?
いやまて、それ以前にお前は同族と暮らした事は無いのか。
[深まるばかりの疑問に、表情はいよいよ険しく
痴話喧嘩ともまた違った様子に、若い自警団員がふたりへ声を掛けるべきか迷っているのも意識の外へ]
−北の通り−
[ベアトリーチェは道をまっ直ぐにあるいて、門の前で、ぴたりと足をとめました。
世界はとても広いと云いますが、ベアトリーチェの世界はここまでです。天は果てないと云いますが、ベアトリーチェの知るそらはわずかです。
小さな指先に鎖を引っかけ、永久の海蒼に無限の輪を翳して、くるくる、くるくる、回します。始まりも終わりもそこにはなくて、或いは、おんなじでした。]
多分、解っているけれど…いくつも、記憶を捨ててきたから、知らない。
そう、その通り。
同族と?
…暫く、母様と。
でも、すぐに母様は……
[思い出し、俯く。涙こそ零れないが、その肩は少し震えて。]
力を目いっぱいに、使った。
生命の力を、竜の力でめいっぱいに増幅して、母様を生き返らせた。
でも生き返った母様は、私に封印を施した。
「 」様のように力が無いから刻印程度ですまなくてごめんね、と言って、私の背中いっぱいに模様を描いて力を封じた。
私の力を封じる為に力を使って、母様は死んだ。
…母様が死んだのは、私のせい?
ちがう。
最初に傷つけたのは、人間たち。
そして、その人間たちに「教祖」といわれていた、後の生命の精霊王のはず。
私じゃない。私じゃない。
んむ。
生き物ってのは、喰わないと生きていけないからな。
甘いものは、より効率的にちからになるから。
[精霊などは生物と違い、自身の属性の力の流れを取り込んで、己を満たすとは教わっている。
歳を経た竜も、それに近い存在になるとか。
だが、横で同じ物を口にする少女が、意識を持った力の流れで出来ているなんて気づいていないわけで。]
[幾つもの記憶を捨てる。それ程ながい時をひとりで生きてきたのだろう。そう聞いても、ミハエルには同情の気持ちは起こらなかった。そうして生きる事を厭む心は無かったから。]
[だが、彼女の言葉尻が消え、その震える肩先に]
嗚呼、済まない
[戸惑って、かける言葉無くイレーネから目を逸らした。
そうして自警団員がこちらを不審がって居るのにようやく気付き、更に困る。困っていただけなのだが、眉間へ深い皺を刻むと怒ったような表情になった。]
………仕事だと言っていたな。いつまでもこんな所へ居る訳にはいかないだろう。私も、酔漢の喧嘩を見に来た訳ではない。特に何も無いのだったら、戻る。
[謝られて少し驚き、言葉に記憶の遡流が止められて、僅かにほっとした表情をして顔をあげた。]
…仕事は、ここで終わり。
多分、特に何もない。
今は。
[ふい、と遺跡の方へ視線を移して目を細める。]
さて、ご馳走さん。
[空になった硝子の器に、スプーンを置いて立ち上がる。
アマンダとブリスの分も含めて、代金を払うと、*散歩へ。*]
ん、それもあるけれど。
甘い物は嬉しくもなるから力になるの。
[食べ物から取り込むことだって出来ないわけじゃないけれど、どちらかといえば彼女にとって重要なのはそっちだった。
目の前の人物は竜の気配をしているのに違うのかと、ちょっと意外感が混じっていたかもしれない]
あ、いってらっしゃい。
[また奢ってもらっちゃった、とぼんやり考えながら。
食べ終わったなら彼女も街へと*出かけるだろう*]
…そうか。私は
[イレーネの目線の先を見る]
もう遺跡へ用は無い。では、さらばだ。
[さっさと(またはそそくさと)踵を返し、街へと*戻りゆく*]
−Kirschbaum・庭−
[火炎の竜を残し、扉をくぐり抜けた後。
アマンダは、そのまま立ち去らずに庭へと足を踏み入れていた。
それは、眠るオトフリートの気配を感じて惹かれたからなのか。
それとも、やってくるユリアンの気配を感じて避けたからなのか]
…やあ、ヴィンター。昼寝日和だね。
[眠りの帳の奥にある主には声を掛けず、番をする白梟に微笑む。
千花は喉で小さく唸るも威嚇の声は出さず、澄まして横を向いた]
[油壷を抱えたまま、遺跡の前に立つ。
人々が入ったり出たり、これだけの人がいるのであればもはや探されている「お宝」なんで無いんじゃないか、と思えた。]
[それでも、人が来てやまないのはやはり何かを本能的に感じているのだろうか。
私が先ほど、「冷たい」を感じたように?
…よくわからないけれど。]
[アマンダは、土を踏んで近づく。足音はしない。
白梟が警戒するように首を傾げる様子に、目を細めて笑う]
ん、大丈夫。
少し、毛繕いするだけ。
[おかしな物言いをしつつ白い指を伸ばす。
悪意がないのを感じ取ったのか、今度は白梟は止めなかった]
[氷破の精霊に、生命の竜。
後者が通り過ぎる時に、僅かな揺らぎを感じた。
その中に、僅かに、異質な、魔の気配]
「……竜の子、貴女も、また、」
[玲瓏たる声は微かに思考を紡ぐが、それは届きはしまいか]
[虚無を溶かし込んだような彩な髪が、元通りに背へと流れる。
アマンダは金緑石が映える様を目を細めて眺め、白い指先を離す。
その間際、大地の癒しを少しだけ置き土産にしたけれど、受け取られたかは判らない]
ふふ、お邪魔したね。
さ、行こうか。
「チッ」
[白梟が何を考えているかなど気にせず、その場を立ち去る。
淡い薄紅が、整えられたばかりの虚無の髪へと舞い降りた]
[仕事を終えると、そのまま森へ散歩に出かけた。
自然の中にいる事は、とても安心した。いつもと何も変わらない、木々。
踏みしめる土の下には、もうじき現れようとする新しい息吹。
大きな鳥に食べられる小動物。
あふれかけた記憶を再び飛び出さないようにゆっくり抑えつつ、ゆったりと自然を泳ぐ。]
−→西の桜−
[暖かな午後の日差しの中、ゆっくりと西の通りを歩く。
花の盛りの今、シンボルツリーとされるその樹には、大勢の人がやって来ていた。
アマンダは樹から少し離れた場所で、その艶姿を眺める]
うん、きれいだね。
今年も、とてもきれい。
「チッ、チチチチチ…」
[千花の同意する声に、笑ってその場へと座る。
まるで後ろに凭れるように手の平を地について、踏み固められた土が樹の根を痛めぬ様にと、柔らかく変化させ――]
「アンアンッ!」
[薄れ掛けた意識が、傾ぎかけた身体が、急激に戻って。
アマンダは包帯の巻かれた手で額を押さえ、小さな息を吐いた]
[だいぶ奥まで来て、地面に腰を下ろした。
そのまま、地面に仰向けに横になる。
目を閉じると、色々感じられる。
そしてそのまま、彼女はうとうとと*眠りについた*]
[人の多い北の通りを抜けて、中央の広場では夕の赤に染まる水が流れてゆくのを見送り、薄紅の花びらが降りそそぐ西のほうへと向います。
しばらくすると、いつもの「Kirschbaum」の庭の桜に、誰か居るのが見えました。夜のそらよりも深い、髪のいろ。そばには羽を夕焼けのいろに変えた梟。]
こんにちわ、ヴィンター。
お休み、オトフリート?
[小さく挨拶を口にして、一度てのひらの中の輪に眼を落しましたが、ねむっているのを邪魔してはいけないと、そっと過ると、外れの方へと足を進めます。]
だいたい、アマンダは与えすぎ!
樹にあげるのは、いつもだけど。
今日はヒトにも、あげたのに!
わたしの器(からだ)、動かせなくなっちゃうよ! もう!
アマンダ、ヒトのカタチ苦手なのに!
だから、わたしのカタチ(人形)貸してあげてるのに!
もうもうもう!
・・・・
今度だけ、だからね!
[聞き憶えのある鳴き声がベアトリーチェの耳に届きまして、なんだろうと首をかしげるように頭を動かすと、肯いているアマンダの姿がありました。
ぱちくり、緑の眼をまたたかせます。]
[千花はやっと気が済んだのか、肩から頭に移動し張り付いた。
円らな目は閉じられ、それと入れ替わりにアマンダの目が開く。
茶色の瞳は硬質な赤みを帯びて、何度か瞬きつつ辺りを見回す。
ちょうど、緑の眼が瞬くのと、視線が合っただろうか]
―北通り―
[遺跡を立ち去ってから、街へはいる北門にはベアトリーチェが佇んで居た筈なのだが、大柄なものの多い冒険者たちの人波にあって、少女はとても小さく、またミハエルの視線も低すぎて、結局ミハエルは少女へ気付くことなく街へ入った。]
[涙も凍てつくような、銀世界で悲しみ泣くものはない。
人間界へも親しいものが居る訳では無く、(イレーネは涙こそ流さなかったものの)不慣れな光景へ遭遇した所為で、いやに動揺していた。また、何故己が動揺しなくてはならないのかと憤っても居た。
気が散っていた。気が付くと、おかしな所で道を曲がり、通りから少し外れた路地裏へ入っていた。]
−西部・桜−
お休み、アマンダ。お早う、千花?
[呼び間違ったのか、わかっていたのか、定かではありません。そちらに近寄りながら、にこっと笑って云うベアトリーチェは、まるで昨日騒ぎがあったことなんて嘘みたいなふうでした。]
そらのいろの変わるこの時間は、とても素敵だね。
[昨日よりも感覚は鋭くなっている。
人の出入りに気付きながらも部屋の中から動くことはなかった。
風に近しい人が、コエを伝えてくる人が、やってきたのに気付いていても。]
…………君は、どうしたい?
[途切れたコエに、投げ返す]
―北通り・路地裏―
[北通りは、遺跡を訪れる冒険者やトレジャーハンターを目当てにした商品を取り扱う店が多い。それらは大概、一般生活には全く不要な品で、なかには殺傷能力を求めた物も少なくない。
そんな通りから裏路地へ入ると、夜が近付かないと扉の鍵を開けないような、怪しげな店々に鈍く揺らめく明かりが灯り始めて居た。]
[そういった店を訪れるのは、自称強者のならず者が多い。]
[殆ど前も見ず歩いていたミハエルが衝突した男も、そういった路地裏事情のご多分に漏れず、全身からいかがわしい空気を発散させていた。]
[アマンダは不思議そうに目を丸くして、笑う]
・・・・・
うん、おはよう。お嬢ちゃん。
空とっても、素敵ね。きれいきれい!
[わかられているのかなんて気にせず、空の色に目を細める。
端的だった口調は、舌足らずな口調になっていたけれど、どれほどの違いがあるのだろう。
ただ、頭上の千花は動くことなく、円らな目を閉じたまま]
僕だから手を出せないのかもしれない。
僕のからだは力の器だから、強すぎる力を受けては壊れてしまうんだ。
この町にいる他の魔族はどうなのだかは僕はしらない。
あれを使えば、僕には耐えるだけで限界になってしまう。
……少し、それも考えたけれどね。
あんな封印をほどこされている鍵なら、かの女のたましいを、しあわせにしてくれるかもしれないっ、てね
―北通り・路地裏―
[定型文による恫喝からはじまり、黙るミハエルをよそに、男はさっさと抜刀する。いやに巨大なクレイモアが、空を焼き夜を呼ぶ茜色の陽を受けてぎらついた。]
[お前みたいな生意気そうな餓鬼は斬り甲斐がある、とかいう男の長口上はすべてミハエルの意識を上滑りしていた。全くそれどころの気分では無い。]
[外套の裾を払ったミハエルは帯刀していない。]
[それを見るや、ミハエルが魔法を使う者だと判断した破落戸の口上は更に続く。クレイモアの刃にびっしりと埋め込まれた石は、魔法を封じる効果があるとか、今まで何人の魔法使いを斬ったとか何とか。]
でも逆を言えば。
あれを他の誰かが使ってしまったら?
…僕ひとりなら耐えられるだろう。
ぎりぎりだけれど。
町もきっと、かの王が保護してくれよう。
君も、ね。
然れど…
それでも何かが起きない保証もない。
なら…今のうちにあれを葬るか封じるか、してしまおうかとも想う
─Kirschbaum・庭─
[目を覚ました時にまず感じたのは、柔らかな地の力]
……巨蛇の御大?
[とっさに口をつく名前がそれというのもどうなのか]
いや……んな訳ないな。
[当然である。
傍らの白梟は、そんな彼に呆れ果てた視線を投げ]
ベアトリーチェだよ。
ベアトリーチェ=ブルーメンガルデン。
[まるで初めて逢う人みたいに、ベアトリーチェは名前を云いました。]
お日さまは天末に姿をお隠しになって、月がやって来るまでの、わずかな間。
白も、赤も、青も、黒も、
まったく違ういろなのに、今だけはいっしょになるんだ。
[云うとおり、そらにはたくさんのいろがありました。まるでとりどりの宝石を鏤めたように、きらきら、きらきら、輝くのです。けれどもそれは、今にも闇の彼方に沈んでしまいそうでもありました。]
綺麗で、不思議で、少しだけこわい時間だね。
[くるくる、くるり。無限の輪を、小指の先に引っ掛け、回します。]
ふう……さすがに、昨夜の無茶が祟ったか。
……よもや、命竜の御方様の夢を見る事になるとは……。
[自嘲的な笑みがこぼれる。
正確には幼竜として生れ落ちたばかりの頃──魂の抱える知識と力に、器が追いつかずにいた頃の自分の夢なのだが。
そこには彼を育てた生命の竜王の姿が必ずあるから、その夢と言っても間違いはない]
[そう言って、苗床はコトバをとめる。
一度、閉じて、開いた瞳はくらみどり。
そんなもの、かの風の人には、見えはしないだろうけれど。]
僕の目的はひとつ。
[こわれかけの右の手を見て]
かの女が。
ほんの一月にも満たぬ間、僕を好いてくれたかの女が願ったことを
[桜が咲くのを、みたいと。
その言の葉をコエにして]
かの女がそれを叶えられる場所を、つくることだけなんだ
―北通り・路地裏―
[ミハエルの挙動は、毅と腕を向けただけ]
[クレイモアの刃に埋め込まれた石が、男の目の前で砕け散った。特注らしかった石の埋め込んであった箇所からは、氷の結晶が生まれて見る間に育って、鋼の剣を食い破っていく。
男の手の中で、大剣が砕けた。結晶の先端は鋭利で、男の手と、手首を通る太い血管を突き破った。育ちすぎた氷が弾け、細かな結晶が夕日を受けて輝きながら散った。夕日に染められた氷はあかく、男の血の色よりも鮮やかだ。]
[きらきらと]
[赤い結晶が散り落ちるのを見据えながらミハエルの心は落ち着きを取り戻していた。]
[心を凍らせるのだ。]
[流るるのは水、燃え揺らぐのは炎、凍てつき動かぬものは氷]
[ミハエルが去ったあとも、路地裏には冷えた空気が渦巻いていた。夕日が姿を消すより前に、風が吹き込んでそれを*散らした。*]
さて……さすがに、この状態では真面目に何か食べないとまずい、か。
「……当然ですな」
……はい、はい。
俺が食ったら、お前にも付き合うよ。
[白梟の突っ込みに苦笑しつつ、店内へ]
─…→店内─
[アマンダは、ベアトリーチェの自己紹介に頷く。
けれど、口から零れるのは前と同じ呼び方]
うん。しってるよ、お嬢ちゃん。
そう、一緒なんだ。仲良しだね。すてき、すてき!
うんときれいな子(宝石)達も、敵わないね。
[アマンダは闇に沈むの最後の光が煌くのを、嬉しそうに見上げた。
けれど、少女が無限の輪を回し始めれば、一歩後ろへと下がる]
…うん、そうだね。怖い。
[アマンダの視線は、砕く力持つ力の輪へと釘付けになる]
─Kirschbaum・1階─
「お目覚めか? 余り、無茶をしてくれるなよ」
[店内に戻るなり、投げかけられたのはこんな言葉。
声の主──店主を見やれば、険しさを帯びた碧の瞳に見据えられ]
……はは……申し訳ない。
[それに返せたのは、苦笑を交えたこんな言葉。
取りあえずは、とカウンター席に座って、紅茶と、軽い食事を頼む]
うん、わかっているよ。
お嬢ちゃんではないよ。ベアトリーチェだよ。
[もう一度だけ、云いました。
後ろに下がるのと、眼が注がれるのには、気附いたでしょうか。くる、くる、回る輪は宙に放られ、そらのまん中に姿を現した月に重なるようなかたちになって、それから、また小さな手の中に納まりました。]
なんにもしないよ。
ベアトリーチェには、なんにもないのだもの。
[ざわざわ、ざわざわ。周りではたくさんの人がお喋りしています。]
[それにしても、と思う。
本来、人の子の身に宿る事すら稀な天聖の力。
それを宿した「神の御子」と呼ばれる少女]
……一体、どんな意図が介入しているのかはしらんが……。
[力を失して薄れたような、不思議な感触。
それが、妙に引っかかってしまう。
……目の前の影輝王は、仮に知っていたとしても、それについて語る事はしないとわかっているが。
それでも、つい、尋ねてみたくなるのは抑えられなかった]
[千花は眠る。
アマンダの意識を抱いて、昏々と眠る。
否。
アマンダは本当の自分の身体に戻って、休んでいるのだ]
[千花に身を預け、安心しきって――]
……影輝王。あなたは……。
[食事の合間にふと手を止めて、問いを投げようとするものの。
……やはり、それはやるだけ無駄かと思えて。
なにか? と言いつつこちらを見つめる碧の瞳になんでも、と返して、食事を続ける。
食べ易いようにと気を使われたリゾットの器はやがて空になり]
……ごちさうさまでした、と。
さて、それでは俺は相棒の食事に付き合ってきます。
[いつもの微笑を浮かべつつこう言って、店を出る。
そのまま広場を過ぎ、何故か北の遺跡へと]
─…→北の遺跡─
─北の遺跡─
[夕闇迫る時刻でも、遺跡の賑わいは変わらぬらしい。
それでも、引き上げてくる者が多い中、その流れに逆らって奥へと進む姿はやや異質に見えるだろうか。
勿論、当人は気にした様子もないが]
……さて。
[ある程度進み、人気のない場所に出ると、肩の相棒を見やる]
……ここで、少しの間、陣を展開してみる。
その間に、食って来い。
[静かな言葉に白梟は一つ頷き、森の方へと翼を広げ]
……さて、と。
[その白い姿が見えなくなると、右手首の腕輪に触れる。
音を立て、姿を見せるのは無限を連ねた長い鎖]
[無限の輪を注視しつつも、ベアトリーチェの言葉には困り顔]
うん、わかってる。お嬢ちゃん。
……むずかしいの。
[陶磁器の仮面は動かしにくく、滑らかな言葉は紡ぎにくい。
けれど、説明はしない。出来ない]
うん、お嬢ちゃんは、優しい。知ってる。
…でも、それはとても、怖いもの。
ばいばい。
[アマンダは身を翻し、その場から逃げて行く]
[さすがに完全に回復したとは言い難い身、集中には手間取るものの。
二筋が絡み合い、螺旋を織り成す鎖はやがて、音を立てて彼の周囲に輪を描く]
エターナル・ロンド……力を、追え。
[短い言葉に応じるように鎖は揺れる。
銀色の波が巡るその様を、紫と翠の瞳で*ただ、じっと見つめて*]
[ざわざわ、ざわざわ。お花見をする人たちは賑やかで、ご機嫌そうです。けれども、少し離れたベアトリーチェの周りは、ずっとずっと静かなのでした。まるでそこだけ、別の世界で、音が消えてしまったように。
陽はとっぷりと暮れて、天に住まう星たちが闇のそらに光を燈します。聖なるものは姿を消して、魔の蠢く刻が訪れます。輝く月は、金というにはどこか足りない、不思議な黄いろを宿していました。]
なにかが、あるんだ。
[眼を彼方に向けたままに、ベアトリーチェは輪を握っていないほうの手を、胸元にそっと押当てます。けれどもそこには、*なんにもありませんでした。*]
─北通り・路地裏─
[夕闇の街を歩いていたが、血の香りを嗅ぎ取り、路地裏へ
そこには、手から血を流し蹲る男。そのそばには刀身の砕け散ったクレイモアが転がる
男はナターリエの姿を見やると「助けてくれ」と情けない声を上げる
それを冷めた眼で見ていたが]
失血死まであと僅か。残念だけど君はもう助からない
嗚呼、残念。君が女であれば快楽の中で死なせてあげても良かったのに。本当に、残念
[クスクスと口を歪ませ笑っていたが、スッと腰の長剣を抜きズブリと彼の額に突き刺すと]
どうせもう残り滓だ。全部食べて良いよ
[そう言うと、亡と剣が光り、どさりと男は倒れ伏せる
すべてを食らい尽くされたその骸は灰となり、サラサラと風に流れて消えていく
スッと、その場に残された氷の欠片を拾い上げると]
……犯人はあの精霊殿か。まったくよっぽど欲求が溜まっていると見える
[呆れたような声色であったが、僅かにのぞいたその口元は笑みの形に歪んでいた]
ー教会・朝ー
[ベアトリーチェの言葉を聞いた黒猫は、底知れぬ黒い瞳で少女を見つめ、ゆらりと長い尻尾を振った]
「おいでなさい」
[人ならぬものの声で誘うと、礼拝堂の奥、神父が告解室と呼ぶ部屋に連れて行く。黒猫と少女が扉の前に立つと、ひとりでに扉は開く]
良く来たね、ベアトリーチェ。
[優しい微笑み]
[差し出された指輪を受け取り、厳かに頷く]
とても嬉しいよ…愛しい天の子。
[金色の髪をそっと撫でる]
お前はきっと、永遠を手に入れることが出来るだろう。
[少女の持つ無限の輪を見つめながら、呪言の如く、囁いた]
/中/
指輪は確かに預かりました。この先どう使うかは流れ次第で…こちらが先に吊られることになったら、そのタイミングで返すことになるかもしれません。
ただ黙って見ているべきなのか?
その力を得て、世界を手に入れるべきなのか?
誰かが均衡を崩さないために封じるべきなのか?
必要ない力ははじめから「無かったこと」にしてしまうべきなのか?
[彼の答えがでるのは、おそらく*まだ先のこと*]
……
[少し微笑むような気配]
ゆっくり、考えればいいよ。
まだ、あれは封印の中。
誰も誰も、触れはしないのだから。
ゆっくり、ゆっくりと。
『君にはまだ時間があるのだから』
[最後はコエにもせずに、子を見守るような、気遣うような、そしてうらやむような……
そういう感情はすっとよぎって、消えていった。]
―Kirschbaum2F/東の部屋―
[ずっと、部屋の中に居た。
ずっとずっと、部屋の中に。
右の手、手首より先は、ずっと大丈夫であるように気をつけていたのだった。
それでも、今はそれは細く、黒ずんできている。
子どものような手ではない。
枯れ木のような、老いた手。]
時間が、ないんだ。
[昨日のアーベルの言の葉を、思い出して、苗床は呟いた。]
守り続けられないのなら、
何かが起きる前に――
/中/
更新前後は忙しくなるし、明日はどの程度時間があるか判らないので、今のうちに。
吊り&襲撃関係ですが、とりあえず、初回の吊り襲撃は、出来るだけ役職者を避けたいです。
いまのところ、ダーヴィッドとオトフリート以外に、そうと思える人が見つけられないのですが、他に心当たりを見つけたら、教えて頂けると幸い。昼のログが詳しく読み込めていないもので(笑)
なお吊り対象は、基本、最寡黙な人、の予定です。出来れば吊り先は三人で合わせる方向で。
襲撃先希望、或いは、外したい相手などありましたら、お早めにご意見をお願いしますね。
あ、意見そのものは別に更新後でも構いませんから、考えておいてください、ということで。
/中/
昨日から、とても両手に花の気分なのですが(まて
浮かれてる場合ではないのです。
襲撃?描写ーーーー(わたわたわた
……悩めるうちに、たくさん悩め、か。
[聖なる力の人の子を、思い返して口元にほのえみ。]
まだ、答えには早いのかな。
ねえ、“ ”?
君が見たいと言った桜は、きっともうちょっと持つのだろうよ。
僕はもう持たないけれど、君をあの桜は待ってくれる。
それで、良いだろう?
[小瓶に口唇を近づけて、苗床は一度、目を閉じた。]
/中/
『鍵の書』奪取関係は、任せてよいのだよね。
ベアトリーチェがねむって、フィロメーラが見に行くかもしれないけれど。
オトフリートは占い師か天魔かと思っていたけれど、ダーヴィッドも云われてみれば、そうかもしれないね。守護者辺りだろうか。
ベアトリーチェとしては、ティルは天魔か村人ではないかと感じているよ。
吊りは、クレメンスに委任する予定だよ。
外したい相手がいれば、RPでそれとなく示すくらいだと思う。
影の王、こんばんは。
昨日は御免なさい
[水を貰って、飲む。右の手は今は決して動かさない。]
少し、外にいってくるや。
……手出しはできないけどね。
[これ以上、壊れるのは嫌なんだ、なんて、軽く軽く口にして]
―→外へ―
[そのまま北へと足を向けるのは、力を感じる侭にだろう。
右腕はまだ、落ちはしまい。
何といっても茎がいる。
ふと、魔の気配を感じ取る。
足を止めて脇道をみやった。]
―北通り―
/中/
鍵の書奪取とギュンター襲撃はお任せを。フィロメーラに見に来てもらうのも歓迎しますよ。現場は北の遺跡の内部の予定。人目につかない場所で。
ダーヴィッドは絶対聖痕者だと信じてました(笑)<青い紋章入り逆鱗だから
オトフリートは天魔かなあ?と思ってます。そうだとすると相方が良く判らないんですけどねえ。
更新過ぎたら若干他のCOもあると思いますから、とりあえずは、それ待ちでしょうかね。
/中/
ブリジットの窓をあけてのしぐさが気になります。霊か占?とか思ったり。
私もティルは村人かな?と。あと探偵さんも。
ナターリエ、アマンダが何かありそうでわからない、というカンジです。
―図書館―
[相変わらず鐘の音に起こされた後、図書館で文献を漁っていたその時、其れを感じ取った。]
[あまりの冷たさに、思わずちろと唇を舐め。]
あはー、なかなか激しいのな……。
くわばらくわばらっと。
[どうせやられたのはごろつきだろうし、ほっといていいだろうと判断。]
[そうして、再び本の山に*没頭していく。*]
/中/
聖痕者の存在を 忘 れ て い た よ 。
ああ、ブリジットも気になっていたんだった。
まあ、役職者を吊り襲撃してしまったら、迷宮で活躍してもらえばよいから、適当にいこうか。
さて、中はこれで引っ込むよ。
/中/
さて。
初回占先をそろそろ真面目に決めないと。
取りあえず、ティル・アマンダ・ユリアン・ブリジット・アーベル辺りは外すか。
初回は気合で村人を占え、という至言もあったりなかったりするし(ぇ、デフォのまんまでもいいかな……。
あくまで、先に感知した鍵の書の痕跡を追跡する、っていうのが、オトの占パターンだからねー。
今の所、1日目では動かした様子もないみたいだし、無理に誰かを特定してやらなくてもいい……という見方も出来る。
うーん。
動いてる面々は赤なのか紫なのか、判断つけにくいぞー(汗笑)。
……やっぱ、妖魔系入りの占い師はマゾイわ。
/中/
ナターリエは、正直、素でもあんな感じに黒いような気がす…(げふげふ
今の所、能力者でなくてもナターリエ、オトフリートは外したい気持ちです。
ブリジットも、そう言われてみれば、怪しいかもですね。
アマンダ、ティルは、設定と役職の境目が見えない感じですが。
人間組は、ただの人、を強調してる人が多いので、逆に能力者がいても、今は出る気がないんだな、と思ってます。
/中/
ちなみに。
中のねこ的には、もの凄くベアトリーチェかイレーネを占ってみたいです(笑)。
いや、なんでー、て言われる困るんだけど。
なんとなく。すごくなんとなく。
ー教会・告解室ー
[テーブルの上に、ランプの灯りと、赤いワインのグラス。銀のロザリオが置かれている]
…………
[テーブルの前に立ち、指先で軽くグラスの縁をなぞる]
あと、少し…
[目を細めて呟いた]
−北の遺跡−
[アマンダは岩の大地を抱きしめ、昏々と眠る。
千花も、その後ろ頭に抱き付いて眠っていた――けれど]
「…ンア」
[寝ぼけた鳴き声を上げ、一回転して横に落ちる。
そのまま岩に張り付いて、おやすみ続行。
千花はかなり、おねぼうさんのようだ]
─北の遺跡─
[ビュッ!、と鋭い音を立てて無限を連ねた鎖が舞う。
夜空に映える、精霊鋼の煌めく舞。
それは金属の歌う音を響かせつつ、それを舞わせた者の腕に絡みついた]
……今の所……動いた様子は、ないようだが。
[だが。
やけに気がはやる。
そして、その理由は感じている]
……移ろいの、予兆……。
[不変にして普遍なるものが、様相を変えようとする、その兆し]
―中央広場―
[今日も町の中を一回り。どうにか構造を憶えてきただろうか。
巡り終わって広場まで戻ってきた所で一休み]
後行ってないのは、あそこだけだね……
[北の遺跡。どうにも近寄りがたい]
本当にあそこにあるのかな?
[少しだけ難しい顔。
活気があるのは楽しいが、騒ぎになるのはあまり望まない]
[ふと声を掛けられ振り向くと、そこにはティルの姿]
あら、こんばんわ
もう出歩いても大丈夫なの?
[振り向いた顔は既にいつもの顔]
うん
昨日は騒がせてしまってごめんね
[にこりと微笑みかけて]
ねぇ、クレメンスはあの遺跡に入ったことがあるのかしっている?
…それともあなたもあるのかな?
[軽く首を傾げて尋ね]
眠ろう、眠ろう、一緒に眠ろう。
あたしも、アマンダも、鍵の書も。
まだ、起きなくても、いいじゃない。
移ろうことなく、安らぎ定めよう?
/中/
この時間になっても、トピにもまとめにも反応ないって事は、白の流れに任せる、と見ていいのかな?
まあ、正直なとこ。
誰かは遺跡にいないと、団長の行方不明には気づけないよなあ、と思ってここにいるんだけど。
どうなんだろうか。
決まってないだけなのかも知れんけど。
―Kirschbaum・店内―
[...はいつものようにバイト中]
ベアトリーチェ、これでも食べるか?
[足をぶらぶらさせているベアトリーチェに、
ストロベリーアイスの器を差し出した]
−Kirschbaum・一階−
[カウンターの隅のほうで、ベアトリーチェはお絵描きをしていました。まさらな紙に、線を何べんも引いてゆきます。
初めに、天地を創りました。
黒と白とが分たれて、昼と夜とがありました。
上と下とが分たれて、海と地と天とがありました。
地には種を持つ草と、実を附ける木がありました。
そらにはお日さまと月と、廻りゆく星がありました。
水に群がうもの、空を飛ぶもの、地を這う生きものがありました。
それぞれの場所に、命あるもの、生きとし生けるものがありました。
そうして最後には、神にかたどり、神に肖せたもの、人がありました。
なんにもなかった紙には、たくさんのものが画かれており、さまざまのものがありました。ベアトリーチェはそれを見て、にこりと微笑いました。]
地は支え 風は駆け
水は流れ 炎は燃え 氷は凍え 巡り巡る
雷は下し 樹は育み
光は輝き 影は分ち 闇は覆い 影は結び
命は廻り 心は回り
天は在り 時は刻む
[うたうように声を紡いでいましたが、ゆっくりまたたきをしました。]
それが、世界。
[遺跡の方に、時の竜の気配を感じとる]
さて、他はともかく、あの古き竜を躱すのは少々骨が折れそうだが…
[黒猫が、傍らで見上げる]
[それから、しばらく――かなり?時間が経って。
ようやくアマンダは、目を開けた]
…おはよう、だけど、まだおやすみ?
[身動きせぬまま大地の抱く、けれど何処にあるかすらわからない不思議な空間へと呟く。
【安定】を司る者の願いは、はたして届いただろうか――]
[...は菫のふわもこが低いうなり声をあげるまで、
ぽふほふし続けた]
……迂闊に正体あらわしたらダメだよな。ふわもこ。
[無知だからこそできる綱渡り]
うん、食べる。
ありがとう、ユリアン。
[絵をよそにやると、冷いアイスをひとすくい、口に運びます。すぐに融けて舌に染み渡ってゆくそれは甘くて、ベアトリーチェは思わず頬に手を当てました。
ぱたり、もう一度、足を揺らします。]
[遺跡の方を見ていたけれど、
その目を再び、シスターに向ける。
苗床は、にこり、微笑みのまま。]
僕はあの中には入りたくないのだけれど。
入ったのだったらすごいなって思って。
逃げてるわけにもいかないかな。
ちゃんと把握しておかないと、動いたときにもわからないままだよね。
[腰掛けていたベンチにから、えいやっと立ち上がった]
─…→遺跡へ―
─北の遺跡─
[気配を感じて、紫と翠の瞳を空へと向ける。
す、と左の腕が夜空へ差し伸べられた。
時を置いて、そこに舞い降りる、白い影]
……何か、変化らしきものは?
[静かな問いに、舞い降りた白梟は何も、と短く答える]
そう、か……。
……俺の、思い過ごしであればいいんだが……。
[小さな、ため息]
食われてはないけど。
さっき洗い物してたら後頭部に蹴りを食らった。……お客の死角になるようにちゃんと計算しやがって。
[いてて、と頭をさする]
[口ではこう言ってはみても、それが思い過ごしなどでは無い事はわかっている。
だが。
心の何処かでそう思っているのもまた、確かな事]
/中/
>>709
命は廻(めぐ)り 心は回(もとお)り
と読んでほしかったりするよ、
けれども、韻を踏むのだとか、いろいろ足りていないよ。
当たり前だよ
[くすくす、と笑って]
ぬいぐるみみたいだけど、ヴィオレットは生きているんだから。
もっと酷い仕返しくるよ、きっと?
表じゃああやっておとなしくしてるけど、けっこう怒ると怖いよ?
「お聞き、愛しい娘」
[その声は、ベアトリーチェとイレーネに同時に届く]
「今宵、時が動く。新しい世界の始まりの鐘が鳴る。しかしお前達は、何も知らずにいなければいけない。全てを私に委ねて、待ちなさい」
[アマンダは、しばらく岩の温もりに頬を押し当てていた。
やがて、上体を起こし、千花を抱き上げる]
千花、千花。…おねぼうさん。
[疲れたのか良く眠る千花の首輪、花弁煌く玉を指先で撫でる。
そして、落とさないように頭へ乗せて、隠れ家から降り立った]
─北の遺跡─
『今日はそれほどでもないかも』
[昨日は何故あれほど嫌だったのだろうかと。
実の所自分の中のバランスの問題だとは気が付いていない]
えーと。どうしようか。
[思った以上に広かった遺跡にちょっと困惑していた]
[...はベアトリーチェの描いた絵を手にとり]
これがベアトリーチェの目に映る『世界』なんだね。
[まじまじと眺めた。そして絵の作者の方を見て]
ストロベリーアイスが旨いからって、ほっぺた落としていくなよ。たまにいるから気をつけな。
[真顔でそんなことをいう]
―→東通り―
[宵闇が緩やかに迫ってくる。その中を独り、歩いてゆく。]
人の識る其れは、僕が識ってる其れに及ばないか。
まぁ、僕の識る其れもどうせ大したモノではないだろうけども。
[そうして、頭の中で諳んじる。鍵の書に記された言葉を。]
[きょろきょろしていると、ある方向に強い力]
時空の?
[何かあるのだろうかとそちらへと歩き出す。
視界の先に人影が見えた時、そこに白い影が舞い降りていった]
神父様はどうかは知りませんが、私はあります
何もない、ただの遺跡ですよ。そう、おそらく、定められた者以外にとってはただの遺跡
さて、私も出掛けるとするか。
[どこか楽し気に呟いて、テーブルの上のワインを飲み干し、ランプを手に教会を出る]
ー教会→?ー
……ん?
[不意に感じた波動──影輝の力に、ふとそちらを見やる。
右腕には未だ、無限を連ねた鎖を絡めたままの姿は、やや、異様に見えるだろうか。
そうは思っても、『何か起きた』時に対処する事を考えれば、それをしまう事はできずに]
おや。
こんな所で、君に会うとは。
[呼びかける声はそれでも、いつもと変わらぬ響きを帯びて]
[足場の悪い硬い岩でも、大地は優しくアマンダを受け止める。
お気に入りの場所で十分に休んだ為か、身体は軽かった。
本当は桜の大樹の傍が一番大地の力が満ちているのだけれど、その本質からアマンダは岩石の傍を好んでいた]
…おや、ヴィンター?
[月を過ぎる白い影に目を細める。
そのまま、導かれるようにそちらへと足を向けた]
ううん。それは違うよ、ユリアン。
ベアトリーチェの世界は、この町の中だけだもの。
それは、聞いた話なんだ。
世界はそういうものなのだって。
[けれども真剣なかおで云われた言葉には、眼をぱちくり。途端に、細い腕を組んで、むずかしいかおになりました。]
……落してしまうの?
それは困るよ、ごはんが食べられなくなってしまう。
こんな所で、こんばんは。
[クスッと笑って頭を下げた。
その右腕の鎖からはそれなりに強い力がまだ発されていて]
何か視えた?
[軽い口調でそう聞いた]
そう。
……じゃあ、近づいても大丈夫かなぁ。僕がちょっと、敏感に考えているだけなのかな。
[少し考えるように呟いて。
苗床は、それから、かの女そもう一度見やった。]
シスター。
あなたは、「鍵」をどう思う?
うーっす。邪魔するぞー。
[シガーケースを弄くりながらKirschbaumの中に入ってくる。]
ユリアン、今日のオススメは何だ。
大豆入りメニューじゃないだろうな?
はい、こんばんは。
[微笑と共に挨拶を返し。
それから。
軽い口調の問いに、紫と翠の瞳を、夜闇に包まれた遺跡へと向ける]
……眠れる強き力は視えた。
今はまだ……まどろんでいるだけのようだが……。
移ろおうとする時が、あれをどこかへ誘うのか、それとも眠らせておくのかは、まだわからない、という所かな。
ハインリヒ、こんばんわ。
[挨拶をしながら、手もとのシガーケースにじっと眼を向けます。そう云えば、持っているのはよく見るのですけれども、吸っているところはちっとも見かけないような気がしました。]
そうだよ。ベアトリーチェ。
この前も冒険者が頬をおとしていったんだよ。
ベアトリーチェも落とさないように、美味しいものを食べた後は、しっかりほっぺたを押さえておかないとね。
[耐えきれなくなった...は笑い出した]
眠ってるんだ。
それならいいの。これからどうなるのかは私もわからないけど。
[視線が動いた方向を彼女も見る。
ぼんやりとした波動だけはかろうじて感じ取れるだろうか]
ー北通り・自衛団詰所ー
[若い自衛団員に、過去の冒険談を身振り手振りを交えて披露しているギュンターの傍に近付き、肩を叩く]
すみません、ギュンターさん。少しご相談があるのですが。
ええ、内密に。御付き合い願えますか?
[人の良い笑顔で頷いたギュンターと共に詰所を出る]
[白梟を見上げたまま、足を運ぶ。
大地はアマンダを、何の障害もなく歩ませる。
やがて、見えた影は二つ。オトフリートとブリジット。
【ただならぬ存在】である彼と、【均衡】を司る彼女]
おやおや。
さて、どうしようか?
[【安定】司るアマンダにとって、彼女は歓迎すべき存在。
けれど、彼は――?]
…まあ。元気なら、よかった。
[聞こえぬように小さく呟いてから、足を踏み出す。
昨夜の一件の限りでは、おそらく大丈夫なのだろうと判断して]
やあ、こんばんは。いい月夜だね?
[交わす挨拶は、いつも通りの響き]
―北通り→東―
[やがて、冒険者で賑わう通りから広場へ出、人気を避けて、静かな東通りへと。人を避けたことに深い理由がある訳では無かったが、安定を取り戻したいまは誰も居ないところを一人歩きたい気分だった。このまま街を出ようかとさえ思う]
[ユリアンに云われて、ベアトリーチェは頬を押えました。ふわふわのマシュマロみたい柔かいものですから、ほんとうに落てしまうと思ったのかもしれません。その拍子に、眼がハインリヒのほうから逸れます。]
さあ、それは私には保障しかねますが
……「鍵」ですか? そうですね
鍵は封じられたものを開くもの
そこに眠るは栄光か破滅か。それは封じた本人のみが知り及ぶもの
ただ、鍵自体は善悪を判断することはなく、ただその価値を決めるのはその担い手のみ
まあ。こういう類の話で封じられているものは、たいてい碌な物ではないものですがね
[呼びかけに、遺跡へ向けていた視線を声の主へと向ける]
やあ、こんばんは。
……先ほどは、どうも。
[にこり、と微笑んで、挨拶を返す。
寝起きに地竜王と勘違いした力が誰の者かは、こうして顔を合わせればすぐに察する事ができた]
こんばんは、アマンダ。いい夜ね。
[声が掛かれば振り返ってにっこり笑う。
その力が若干いつもと違うように見えるのは]
千花はまだ夢の中?
そうだよね。
[それからかの女の答えを聞くと、こくんと頷いて]
僕も同感。
しかもあんなに厳重だったら、絶対ろくなものじゃないよね。
……それでも欲しがる人は多いんだね。
人というのは、なんて欲が深いものだろう。
あんなものがなければ、良かったのにね。
[それならいい、というブリジットの言葉に、一つ、息を吐いて]
……そのまま……眠らせる事を、時が選ぶのであれば、ね。
[だが、それならば。
ここまで気が騒ぐはずはないのだけれど、という言葉は声にはせずに]
−Kirschbaum・1F−
[その姿は楽器を携え外から戻ってくれば、ここ数日で癖になったのか、何のためらいもなくカウンターの中の少年にジャスミンティを頼む。
ちら、と少女の食べている一皿には興味のまなざし。
ハインツの姿には思わず]
こんばんわ、オジサマ。
ご足労頂いて申し訳ありません。いや、私の思い過ごしかもしれないのですが…どうしても気になりまして。
実は、先日北の遺跡を見に行った時に、おかしな場所を見つけたのです。
ええ、まさかとは思うのですが、噂に聞く迷宮の入り口ではないか、と。
下手に話が広まって、人が殺到しては危険ですし、ギュンターさんは、このようなことに手慣れていらっしゃるとお聞きしましたので、確かめてみていただきたいのです。
[ギュンターの表情が、驚きから、強い興味のそれに変わる]
危険なようでしたら、自衛団の手で閉鎖していただくのが良いでしょうし…はい、ともかく場所をお教えしますので、今なら、鍵の書探しの人達も引き上げているでしょうから。
ああ、そうですね、遺跡の裏手からならば「誰も気付かないでしょう」
今日のおすすめは「和風豆腐ハンバーグ」らしいよ。
オジサマ、未成年にたばこを勧めるのは……まさかそれはもしかして。
[...は「僕にも一本頂戴」と手を差し出す]
[ベアトリーチェは、融けてしまったアイスにも、男の人の挨拶にも気附かずに、白い棒のようなモノを、まじまじと見つめています。]
[夜風にたなびく、異国の花の香り。
竜の力すら抑える薬煙草は、人の身には毒にすらなるもの。
人通りを避けて、夜道を歩く。]
/中/
あー。
なるほど。
そう来ますか、と(何。
じゃあ、占先はそちらにしてみよう。
上手く、そのように動ければいいけれど。
……これで、紫だったとしても、俺はしらぬ(酷。
ー遺跡ー
[人目を避け、遺跡の裏手から奥へと進む。その気配が巧みに張られた結界に隠されている事に、ギュンターは気付かない。やがて、崩壊がひどく、手つかずに近い場所に入り込む]
ここです、ここに、地下に向かう階段が。
[指差す先に、ぽっかりと空いた暗い穴]
先日までは何も無かったと思うのですが、ええ、急に穴が開いたようなのです。何やら、ただごとではないと思われませんか?
[興奮した様子でギュンターは頷くと、先に立って、穴の中に降りていく]
ギュンターさん、足下にお気をつけて!
[手にしたランプを掲げ、ギュンターの後に続くと…]
[アマンダは二人が見ていた方向に、一瞬だけ視線をやり、直に笑って手を振った。
短く礼を言うオトフリートに、頷く]
うん、オト。どうも。
ブリジも、ね。
千花はおねぼうさん。ちょっと、お疲れだから。
[ブリジットに向けた瞳は、赤みがかった色ではなく元通りの茶色。
けれど、少しバランスを崩していた事を見抜かれたのかもしれない]
お二人さんは、デート?
[某神父が言ってたロマンチックどうこうを思い出し、首を傾げる]
ー閉ざされた石室ー
[石の床の上に描かれた、大きな魔法陣、中央に不気味な髑髏が一つ置かれている。そこが元の遺跡とは、空間的に切り離された場所であることに、もちろんギュンターは気付かない]
これは…何かの魔術でしょうか?
[ランプで辺りを照らす]
あの髑髏は、まさか、人の?ギュンターさん!ああ、近付いては危ないかもしれません、おやめなさい!
[恐ろしそうに、その声は聞こえたか。ギュンターは、肩を怒らせて髑髏に近付く]
[ギュンターが、手にした短剣で恐る恐る髑髏をつつくと、髑髏はさらりと崩れ落ち、その白い砂の下から、銀色のロザリオが現れる]
……はあ?
[アマンダから投げられた問いに、思わず上がるのはとぼけた声]
何をどうすれば、そんな考えが出てくるのかと……。
[続く言葉は、感じた気配に途切れる]
……っ!?
エターナル・ロンド!
辿れっ!!
[鋭い声が夜空に響き、鎖が舞う。
無限の一つが外れ、夜空へ消えた]
燃える、かな。
なんとなく、燃えない気がするんだ。
それに、どちらにしろ、僕が火を使ったとして、燃えるとは思えないな……
[けれどアマンダの声にすぐに顔を戻し]
千花、お疲れさんなんだ。
眠いときは寝ておいたほうがいいものね。
[続いた言葉にはきょとんとして]
デート?
ここに来たのはオトフリートさんがいたからだけど。
[不思議そうに首を傾げた]
<PL>
クレメンス=ふかふか=kyouさああん!
アンタまた狼かい(笑
私以外の狼と赤ログ共有してるなんてっ(何
あー対決してえ
[ユリアンのつけてくれたストロベリーアイスにきょとんとしたあと、少女が食べていたものがこれなのだとその色で知るだろう]
[ハインツが二人に差し出したものを見やり、それは多分ラムネかチョコレートあたりなんじゃないかとぼんやり思いながら自分はあくまでジャスミンティとストロベリーアイスを愉しんで]
教師 オトフリートは、神父 クレメンス を能力(占う)の対象に選びました。
………おいで。
[微笑みと共に、ゆるやかに差し伸べられた両手に、一冊の本が顕われる。と、同時に、大きな力の渦がその後を追う様に、地の底から、天の果てから、押し寄せる]
んーぁ、考え込んでてもしゃーない、ってヤツかな?
変化はもう始まっている。
僕達がここに来たその時から。
この先どうなってくかは知らないけども、ね。
[くすと笑って、遠くを見やれば。]
人の欲は止まることを知らず、果ては己が身を滅ぼすのでしょうね
この世に万能や無限なんて存在しないというのに
[ただ、ティルの最後の言葉には首を横に振ると]
いえ、ものには「作られた意味」が必ず存在します
無くていいものなんて、存在はしません
ただ、間違った解釈、間違った使われ方がその存在意義をも曲げ歪めてしまうのも、悲しい現実ですが
あ。しまった。
[しばらくにこにことしていたのですが、もう一度頬に手を当てて、]
落てしまうよ。
[そう云って、知らない金いろの髪をした男の人がそばに居たことに気附いて、その格好のままに頭を下げました。]
こんばんわ。
!?
[隣で躊躇せずに放たれた力に驚いて]
もしかして、今のって?
[恐る恐るオトフリートを見、その真剣な表情に口を噤んだ。
目を閉じて集中する。揺れる気配が強くなってゆく]
な、なに……?
[先の冷たさの張本人を見つけ、小さく手をふり歩み寄っり。]
やぁ、なんだか久しぶりだね。
……こうやって会うのは。
[意味ありげな笑みを浮かべた。]
そんな冷たいツッコミするオジサマに食べさせるオススメはないよ。ふんだっ!
[拗ねながらもハインリヒにオムライスを渡した]
[巧みに張られた結界に隠されて「誰も気付かない」場所。
そこで何が起こりかけていたのか、アマンダは気付かない]
…ん? どかした、ブリジ…オト!?
[気付いたのは、目の前の二人の変化。
とっさに膝を突いて、大地に手の平をつけて、気配を探り――]
[紫煙は突然乱れて揺らめき、]
<<若!気づきました!?北です!>>
>>…あぁ、今行く!<<
[その大きな力を感じた方向へ走りだす。]
ー閉ざされた石室ー
[残ったのは、砕け散った銀のロザリオと、水晶の欠片。腰を抜かし、声も無くそこに座り込んでいたギュンターの姿も消えている]
[夜空に煌めいて浮かぶ、無限鎖。
それを右手にしかりと握り。
輪を飛ばした先を睨む異眸、その紫の表には、銀の紋章が浮かぶ]
時、移ろうか……。
[低い呟きが零れ落ちる]
そうだよね。そう簡単にはいくはずないよね。
……ん?ティル。そっちでなんかあった?
[今起こっている出来事には気づいてないものの、
樹の気配がなんだかいつもと違う]
……誰かが。
[シスターの言の葉に返そうとした時、ようやく感じ取ったそれ。
もう、遅い。]
気をつけていたのに。
[ただ、力に気を配っていた苗床は、直接触れようがしなかったためにそれを封じることが出来ず。
望んでいたことも、出来ず。]
……作られた意味があったとして。
この状況になってしまうこともありえると、きっと、考えていたはずだよ。
存在意義よりも、人の欲の方が強いのだね。
あぁ、厭なものだ。
作らなければよかったものを。
封印が破られる恐れがあるのなら――
……誰かが。
今の所、誰かはわからんが。
……彼の力を、動かした。
[静かな声は誰かに答えるものか、それとも彼自身が確かめるためのものか。
それは定かではないものの、しかし。
眠れる力が目覚めた事、それだけははっきりと感じられた]
んー、ゃ……会わずとも、ね。
感じ取れる訳で。
[頭をぽりと掻きつつ。]
その、チカラそのものってのを。
わざわざ探らずとも、同じ精霊、そして対だから、ね。
や、やだ。
それは駄目なのにっ!
[ようやく感じ取れた波動。
けれどそれはまた揺れるように霞んでゆき、力の大きさの実感だけがその場に残り]
やだやだやだやだ!
[軽いパニックを引き起こしていた]
[落ちてしまったそれを拾いあげようと、頬が落ちてしまわないか心配しながらも手を離して、ベアトリーチェは椅子からぴょんと降りました。しゃがみ込んで手を延ばしますと、果てのない鎖の輪に、小さな指が触れます。
どこからか、鐘の音が聞えて来ました。
いつもとおんなじように、いつもとは少し違って。]
してやられたか!
[北門から、遺跡の方を見る。
荒ぶる力の番人として、この封印の無事を確認するのが、彼らの使命であり、目的だった。]
…………?!
[奇妙な気配を感じ、ユリアンの頭を撫でていた手が止まる。
今までに感じた事のない、力の流れ。]
何だ、これは……?
[その時、さらに北のほうから大きな力のうねりを感じ取る]
……とうとう御出座しですか
[ポツリと洩らした言葉はティルの耳に届くか届かないかの小さな声]
[混乱を引き起こすブリジットの様子に、軽く、息を吐いて]
……落ち着け!
力の均衡、それを司るべき影輝のものが、自身の均衡を乱すな!
[頬を押さえたまま頭を下げる少女にきょとんとして]
…うん?こんばんわ。
…歯でも痛いの?
[他に頬を抑える理由が思いつかなかったようだ]
どうせ僕はまだまだお子ちゃまだよ。五年後になったら立派な大人になってるから、そのとき驚くなよ。
ベアトリーチェ、何か落ちたよ。……ん?
[...自身は何も感じないけど、皆に緊張感がはしったのはわかり首を傾げる]
[思わず苦笑いをこぼしつ。]
変化は僕そのものだけども。
あんなのは僕は望んでないさ。
弱きものを、丸ごと飲み込んでしまうような変化。
人の世にそんなものはイラナイ。
[き、と異眸を夜空向け]
我が力の分身、虚より生じし無限鎖エターナル・ロンド。
それより別ちし無限なる輪。
……叶うなら、追え。
混沌の王の記せし、書の力を……。
[低い呟きは、夜空へと放った鎖へと向けられて]
あっ。
[鋭い声が耳に届けばビクリと身体が硬直した。
その後に続いた言葉にハッとなる]
ごっ、ごめんなさいっ!
[慌てて自分が掻き乱した周囲の空気を宥め始める。
まだ震えながら、それでも必死に自分を抑えて]
[彼の司るものは変化。わざわざ探らずとも解る――。
そう言外に言いながら。]
[突然の奔流へ、影響を受ける事が無かったのは計らずとも対の者のひとりが近くへ居たからだろう。目を細めたまま、アーベルを見る。
鐘の音が聞こえる。]
そう、人の世にあるべき調和を外れているな。
[弱き者を、という何処かで聞いたようなフレーズに、苦笑]
ごめんね、シスター。
僕は遺跡にいってくるよ。
[言の葉とどいていただろが、苗床は何も言いはせず。]
誰が、あれを、盗んだ。
誰が、あれを、破った。
それがわかれば、今度は躊躇わない。
封印がなければ、僕とてあれを、抑えられるだろう。
僕は、あれを、封じるよ。
たとえ誰もが必要だといっても、
僕にとって、かの女にとって、あれは、変化は、必要ないから
[その封じる、は。――決して誰にも見つからぬ場所への封印。
そのために、闇の魔から離れ、遺跡へと向かう。]
ベアトリーチェ!?
[慌ててカウンターから駆け寄る...。
ベアトリーチェの身体を抱きかかえ名前を呼び続けるが反応はない]
[しかし、気配の元までは判らず。ただ不快感のみが募る。
ユリアンから離れ、自身の頭を掻き毟る。]
何だってんだ、この感覚は。
[ベアトリーチェが倒れたのは、その直後だった。]
どうした、ベアトリーチェ?!
[駆け寄って、頬を軽く叩いてみるがやはり反応はない。]
……謝る事はない。
それよりも。
気が激しく乱れているから。それに、流されないように。
[やや、穏やかさを取り戻した口調で言いつつ。
右手は無限鎖を握っているため、左の手でぽん、と影輝の少女の肩を叩く]
[オトフリートの言葉とブリジットの叫びは、聞こえども反応せず]
…そんな、失われた…?
ううん、違う。奪われた…!
[大地の気配は、あった筈のモノが無くなったと示していた。
この地に馴染みすぎていて、何処にあったのかも知らないけれど。
ただ、失われてしまえば、欠けてしまった存在感とても大きくて。
はっきりと【鍵の書】が実在し、そして奪われたのだと、町中に響いた鐘の音のように、知らしめていた]
[騒ぐ気配はもちろん彼女だけのものではなく]
落ち着いて。落ち着いて。
私も落ち着くから、どうか落ち着いて。
今は動いちゃ駄目なの。
お願い、落ち着いて……!
[オトフリートが力を使っているのを見て。
できるだけ邪魔にならないように周囲を整えてゆく]
[遺跡を見る。
封印がない。
遺跡を見る。
力が。]
変化など、いらないのに。
[一度、視線を落とす。小瓶の中は何も見えず。]
君が新しい生で楽しむ時がいつだかわからないのに。
[呟くと同時に、歩く。いくつかの気配の方へ]
『必要なものだとわかっていても、それより僕は、約束の方が大切なんだ……』
誰かが私利のために使うものではない。
それでも人はそうやって使おうとするんだ。
そうなるなら――最初から、つくらなければよかったのに。
[鎖を舞わせ、力を律する。
影輝の少女が懸命に周囲の気を鎮めようとしているのを感じ、ふと笑みらしきものがかすめるが。
しかし、その笑みもふと感じた力によってかき消され]
……これは……天聖の力……か?
あぁ……あんなの……。
[鐘の音を遠く聴きながら、ぎりと奥歯をかみ締めた後、腰のナイフに触れ。]
一緒に行くかい?
[視線は、未だ奔流の源をまっすぐに。]
それが人の性であり罪。いえ、人に限らず魔の者にも竜族にも言える事かも知れませんが
[ティルの言葉には]
……そう。なら貴方は貴方の信じるように動けば良い
たとえそれによって友と道を違え、相対する覚悟があるのなら
[そう言ってティルを静かに見送る]
[彼女は天つ空を駆ける。
その姿は他者には視得ねど、同位たる少女とよく似て。
ベアトリーチェが成長したならば、そうなるのだろうと思えるか]
[ブリジットの宥める力ゆえか、ようやくきちんと、周りの言葉が耳に入る]
ああ、安定が、破られてしまった…
「ジ〜コジ〜コジジジ!」
[今の衝撃で目覚めた千花が、天に向かって威嚇する]
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