情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
そして、物語は動き出す。
目覚めたものが何処へ向かうか、それは一人一人の思うがままに。
どうやらこの中には、村人が6名、占い師が1名、霊能者が1名、守護者が1名、囁き狂人が1名、聖痕者が1名、智狼が2名いるようだ。
おお、どうやら全員、揃ったようじゃな。 皆に大事な話がある。
先日から噂になっておるので、皆も聞いておるやも知れんが……この地に『人狼』と呼ばれる脅威が潜んでいるらしい。
噂の真偽の程は定かではない。 何事もないとは思うが、皆、念のため気をつけてな。
自衛団長 ギュンターが「時間を進める」を選択しました。
―→地底湖―
[道中、いかにも少女くらいの背しかない自分が黒いローブ羽織って歩いていれば、この村でなくても珍しい姿。
周囲の視線は慣れてはいるが、気にならないわけではない。でも気にしない。してもしかたがない。
地底湖に着く、なんとなく話はウェンデルから聞いていたが実物も悪くはないと思う]
サンプルも一応とっていこうかしら?
[小瓶を手に、水を汲んでいれる。別に何かに使うわけじゃないが、癖のようなもの。
すぐに観光よりも周囲の岩の様子とか、こけとかに興味は移っていた]
あまりに遅いと出せないからな。
[多分、常の言葉を口にして。]
だったらちゃんと本棚に戻す癖付けろよ。
[むぅむぅ、と文句を返し。]
…起きないお前が悪い。
[たまーにウェンデルを叩き起こすのも青年の常のうち、だ。]
……うん、多分、喜ぶと思うよ。
[良かったらまた買ってね、と店の人も言っていました。買いに来る人>>0:103が増えるならきっと喜ぶでしょう。
他の友達にも甘いものが好きな子はいますし、宣伝してみてもいいかも知れません]
……あ。
[そこでふと、店を出た直後のことを思い出しました]
/*
間に合わなかった、わー。
そして無事に智狼ゲットしましたと。
トリプルドライブ、どこまでいけるかしらら。
がんばらねばっ。
…ん、
[ミリィの示すメモ書きに、視線を落とす。
数字の並びに少し目が奪われたのは曲線の波に。
数度瞬きをして、内容へと思考を戻したのだった]
…―――そそ、その3倍迄なら、だ出せるから、
い、今欲しいのは、
こ こ黒檀、で、つ、蔦のも模様の、が、額なの。
[指定が細かくなる程探す苦労は増える事を知っている。
商人の金勘定については分からないので
彼女の粗利が少なそうであることはうすらとしか判らない。
だから、自分なりの誠意のつもりを示した]
─ 広場 ─
ん、用件も、立ち話で聞くよりは落ち着いての方が良さそうですし。
[同意するノーラ>>0:104にこう言って。
慌てるロミ>>0:107の様子に、はー、っと、大げさなため息をついた]
あのな。
どんな小さな傷でも、甘く見たらダメだ。
ちょっとの事と思ってほっといて、悪い気が入ったら、もっと辛くなるかも知れんのだぞ?
[ほんの少し、怒ったような口調になるのは、怪我した子供を諭す時はいつもの事]
というわけで、宿に着いたら手当てするからな。
……そのままだと、親父さんも心配するだろうし。
/*
おぉ、聖痕げっとできた。
お母さんが実は結社員だったってことにしようね。
産んだ娘に祝福の証を見つけて、お父さんに託したとかそんな。
/*
役職希望通ったので、遠慮なく気脈関係のあれそれも突っ込んでみやう。
……しかし、守護者。
思えば、普通村の守護者は久々だな……。
あれ。
いつ以来だっけー?(汗
出せなかったらお前が作って。
[自分で作るつもりは露程も無い。自力で早く起きるという選択肢も無い。
常の言葉に返すのはこちらも同じ]
読んでるうちに寝ちまうんだよ。
しゃーねーだろ。
[悪びれない男だった]
くっそ、いつかはお前を叩き起こしてやる。
安眠なんぞさせてたまるか。
[実を結ばぬ仕返しを企むのも、常の事]
飯、食う。お前ん家、今なら平気なんだろ?
なんか読むんなら持ってけ。
[伸びをしてなんとか体を動かして、随分しっかりと覚醒した後、本を視線で示した。
何でも自由にすれば良いと告げる相手は然程多くは無いが、其れを伝える気は無く、口にしたりはしない]
黒檀で蔦の模様ね。確かに承りました。
[三倍まで出せる、とのゲルダの言葉には頷いて。けれど。
相手が金勘定に疎いからと言って、吹っかけるような真似はしない。
それが女なりの誇りだったから]
カーラーさんが品物を見て、納得できると思ってくれたなら
次の取引からはもう少し色をつけてもらう心算だから、今回はこの値段で大丈夫。
それと、他にも御入用のものがあったら、遠慮なくどうぞ。
[その時、ごうと風が強く吹き>>0:#5女の言葉尻を遮る]
風が随分、強くなってきたみたいだ。
嵐になるのかな? ……まいったな。
女将さーん。窓、閉めちゃうよ。
[開いていた窓を閉めようと立ち上がれば、宿へと向かって来る幾つかの人影を目にするだろう]
/*
……お菓子のなる木のユーリー以来だった。
どんだけ。
いやまあ、今年はなぁ。
月囁のライヒとPSMのレッグ、四畳半のユーリ以外は赤ログばっかだけどな。
─ 広場→宿屋 ─
[薬が、という主張>>10に、く、と笑みが漏れる。
もっとも、俯いてしまったロミにはその笑みは見えないかも知れないが]
大人しく手当て受けるんなら、なるべくしみないようにやってやるよ。
[さらり、そんな言葉を告げながら、宿へと向かい]
……あれ。
先客万来……か?
[やって来た先に、見知った赤毛を認めたなら、口をつくのはこんな呟きだった]
[人間にとって調理は必要だ。
が、己にとっては不要でもあった。
――その腕が上達しないのは、決してそんな理由では無いが]
/*
ところでだな、ところでだよ。
……いっつもいつも、直そう直そうと思ってるはずなのに。
なして、忘れるんだろうな、ギュン爺様の台詞のレイアウト調整……!
やるたびにに目についてんのにorz
そんでもって、「あー」って思ってるはずなんに……!
―地底湖→―
[サンプル採取とか、観察記録とか一通りとるとウェストポーチにしまう。
宿屋へは村の中をぶらつきながらのんびりといろいろ見て回りながら戻ろうと、村の中をぶらつきはじめる。
道中村人の注目度合いはやはりかなり大きかったかもしれない。
知り合いに会ったり、向こうから声をかけられたりしない限りは、自分から声をかけることはなかった]
―エーリッヒの住居前―
……。齧られたら、痛そうだね。
[リスの歯は固い木の実も砕ける程に丈夫だと、いつか本で読みました。
そんな風に言われて>>7しまっては、やっぱり我慢するしかなさそうです。
それに痛みだけじゃなくて、病気の心配も……なんて事を考えていたら、大きな手が僕の頭に触れました]
……。
[最初の頃は不思議だった彼の口調にも、今では違和感を感じない程すっかり慣れてしまいました。
慣れ過ぎて、時々男の人だってことを忘れてしまいます。
だからこういう風に撫でられて、そのことを思い出すと、やっぱり少し照れくさい様な気持ちになるのでした]
あ、あありがとう。
…――――よ、よろしくお願いしします。
[ミリィの言葉に、少しだけ頬を上げて見せる。
窓の外の音が激しくなる頃、丁度その向こうに
焼き魚のセットのプレートをふたつ持った女将が現れて
笑顔で机に並べてから、他の窓を閉めに向かう様子。
ほしいものが手に入る約を得たゲルダは上機嫌―尤もひどくわかりにくいが―なままに、窓を閉めようとする商人が外に何か見つけるらしきに、少し身を伸ばして肩越しから覗き込んだ]
ん。……まだ、欲しい?
[勿論嫌なわけではないので、手を払い退けなんてしません。
代わりに誤魔化すみたいに、こっちを見てくるリスと目を合わせます。
掌に出していたお菓子を一度しまって、改めてマカロンの包みだけを取り出しました]
……あ、えっとね。
店を出た時に、自衛団長さんを見たんだ。
[包みを破いて、欠片を掌に乗せて、リスに差し出して。
そうしながら、顔だけをもう一度彼に向けます]
難しい顔してたから、何かあったのかなって。
……エーリィは、何か聞いてない?
[僕が訊いた時は、何でもないと言われてしまいました。僕が子供だったからかも知れません。
だから大人になら、団長さんも事情を説明しているのかも知れないと、そう思ったのでした]
― 自宅 ―
[本格的に降り始めた雨。
機会を逸した女は熟れたくちびるから吐息を零した]
片付けでもしていれば……
そのうち雨も止むかしら。
[ことり首を傾いで見遣る外。
降り止む気配は未だ感じられない。
ふるり、首を振り作業台の方へと足を運ぶ]
[獣の爪も獣の牙も女は持ち合わせてはいない。
聲を聴き、聲を発する力しかない未熟な存在]
まだ降らないと思ったのに――…
勘が鈍ってしまったかしら。
[すん、と小さく鼻を鳴らし湿った空気を肺に吸い込む]
[同行者に悟られないよう、ゴクリと唾を飲み込んだ。
それ以上は少女から漂う僅かな匂いに惹かれないよう、意識を遠くに散らす]
こんなに早く来るとは、私も思わなかったわ。
分かっていたら時期を外したのに。
─ 広場→宿屋 ─
ふぅん。
ね、どうして今回は一緒じゃないの?
[前に一緒に来ていた男の人が今回はいないというのを聞いて、首を傾げる。
空いた間の意味も、笑顔を保っていることも解らないまま、無邪気に問いを重ねたところでライヒアルトとの攻防が始まり、ノーラの返答があってもなくても話はここで途切れた。
ぷぅと膨れたまま下を向いていたから、ライヒアルトが零した笑み>>12には気付くことはなく。
だが、大人しく手当を受けるなら、という言葉に勢い良く顔を上げる。]
本当!?
絶対に絶対だよ、痛くしたら怒るからね!?
[既に怒ってるような顔でライヒアルトに食ってかかった。
到着した宿屋の中に赤毛の女性を見つけると、ぱちり瞬き。]
ミリィお姉さんだ。
儂も、信じたくはないんだがの。
[弱くとも残っている能力。
結社からの手紙を受けて使った力に反応した中には、長年連れ添った妻の影まであった。
現役を退いてからももう長い。
なかなか思い切ることが出来なかった]
明日、一同を集めて直接説明する。
朝になったらそのつもりで各自動いてくれ。
[指示に戸惑う者もあったが、自衛団員達は以前から団長が元結社員であることを知っていた。疑うことはせず、頷いてその晩は解散となった]
…ラ、ライヒアルト、と、ロ、ロミちゃん、
―――――と、…?
[見えた3人連れ、きれいな女性には見覚えなく。
とはいえ人の顔を覚えるのが得意な方で無いから
見ていない自信もなく―――目が合えば会釈ひとつ。
それからカタリと椅子に座り、魚へとフォークを向けた]
─ 宿屋 ─
……ああ、そうか。
言われてみれば、確かに。
[笑うノーラ>>20の言葉に納得しつつ。
手を振るミリィ>>21に向けて、よぅ、と軽く手を振り返した]
来てると知って来た訳じゃなく、天気の様子見のために来たんだがな、俺は。
[さらり、と軽く返すのは常の事]
せめてあと一晩。
一晩だけ時間をくれ……。
[詰所は広場に面した一角にある。
雨に濡れる広場を睨み、祈るように呟くと、妻の待つ家へと歩いていった]
─ 自住居穴前 ─
[会話しているうちに徐々に崩れていっているらしい天候。
強い風の音が聞こえたりすると、暗緑の隻眸が何度か洞窟の天井へと向いた]
ええ、怪我をしてしまうから、もう少しだけ我慢してね。
[ブリジット>>15には更に言葉を向けて。
宥めるように緩く頭を撫でてやる。
兄弟が居ないため、ブリジットを相手にする時は妹のような心持ちで接していた]
あら、パラッシ。
あんまり強請っちゃダメよ。
また今度になさい。
[まだ強請る様子のリスにはそんな言葉を投げかける。
あまり菓子に慣れさせると普段の食事に困ってしまうため、その辺りの制止は忘れなかった。
マカロンの包みを取り出すブリジット>>17にも、「仕舞っておきなさい」と声をかける。
マカロンを貰えなかったとしても、リスは二人を見上げて「クル」と小さく鳴くだけだった]
[すん、と小さく鼻を鳴らすと湿った空気が肺に運ばれた]
降り続くのかしら。
これも、止むまで仕舞って、と。
[彫刻の為の道具。
刃が傷まぬように丁寧に包み道具箱へとなおす。
革製の手袋は手を傷つけぬためのもの。
道具箱の上にそれを置いてから
机に広げられたデザイン画を一枚一枚揃え纏める]
ああ、そろそろ紙も補充しなきゃね。
─ 宿屋 ─
……ま、善処はするから、おとなしく座れ。
[食って掛かるロミ>>22の様子には、どこか楽しげに笑いながら。
宿の中にもう一人、知り合い>>24の姿を認めると、翠をひとつ、瞬いて]
おう、お前さんも来てたのか。
[軽い口調のまま、挨拶を投げた]
/*
うむ。
連続女子の反動が出ておる。
なんか、ものすっげ、動かしやすい方向に、キャラが自然に流れてるわwwwwww
うん。ミリィお姉さんだ。
何があったのかは分からないけど、そんなにむくれてたら
可愛い顔が台無しになっちゃうよ。
[ぱちり瞬くロミの頭を撫でながら]
……そっか。
私は君に逢いたかったのだけれどね。
[ライヒアルトがさらりと返す言葉に、悪戯っぽく笑んでみせる]
/*
アーベル組の動き待ってるけど、向こうももしかして待ってるのかしら?
でも、予想外の霊脳だったわね。
希望者いたと思ったのだけども…どうしたのかしらね?
――なに、雨降ってんの?
[狼の声を聴くのはもう慣れた事。
とは言え、覚醒したのは村を出た後だった。
一月前戻った時に、声を上らせ、カルメンに其れは届いていただろうけれど]
旅人とか居ねえの?
俺、腹減ったんだけど。
― 自宅 ―
[さっきまで天気が良いと思っていたのに、
家に帰りつくころにはぽつぽつと雨が降り始めていた。]
あら、あの人まだ帰って来ていないのねぇ…。
[いつもだったらこの時間には居るはずなのにと。
長年連れ添った夫の不在に首を傾げる。
ほんの僅か、胸に過ぎる不安めいたものはあったが
とにかく食事の支度が先と、台所に置いてあったパンを切り、卵とハムを焼いた物を上に乗せる。
食後の珈琲も忘れずに。]
……商い絡みのあれそれなら、しばらくは無理だぞ。
[逢いたかった、との言葉>>32に返すのは、やや素っ気ない口調。
言葉と共に、玉と水晶をしまった袋を見せれば、仕事を請けている、というのは伝わるか。
気紛れ細工師が仕事をするのは、共感できる依頼を受けるか、手をかけたい、と思える玉に触れた時のみなのは、付き合いの長い彼女には言わずもがな、だろうが]
…ん。
――――あ、
[ライヒアルトに小さく頷いて見せたあと、
ロミの笑顔に顔を斜めに傾げ、ショルダーバッグへ手を入れる。
取り出したのは、尾の丸い猫が刺繍されたハンカチ一枚で
そっと、ロミへと差出した]
こ、ここれ、ああげる…
こ、こここの前、広場で落したおお財布、
ひ、ひひ、拾ってくれた、お、お礼…
[一ヶ月ほど前の出来事だから覚えているか知らないが
刺繍は糸の流れが毛並みを表す満足の出来だった]
マリオンさんが欲しがっていた、青系の新しい顔料――。
えーと、絵の具を持ってこれたよ。
後でロミ嬢に渡すから、マリオンさんに渡してあげてくれるかな。
[むくれ顔から笑顔へと、くるくると表情を変える、此方を見上げるロミに女も笑顔を向ける]
[聲を聴き話す力は物心つく頃には備わっていたが
他に使える者が居ると知ったのは何時の頃だったか。
聞き覚えのある聲、ふたつの気配を感じ目を細める]
――…今日、来たの?
雨雲、あなたに懐いて此処まできたのかしら。
[時期と聞けば軽口めいた言葉を柔い口調で返し]
さっき降り始めたところ、かな。
旅人――…?
如何かしら、……。
[一ヶ月前から聲を交わすようになったウェンデルに
わからない、と返すが、無意識に首を振る仕草が表に出る]
― 自宅 ―
遅くなった。
[家に帰ると漂う珈琲の香り>>35に目を細めた。
いつもと変わらない、平和の象徴のような空間。
非日常を持ち込むのが躊躇われる空気がそこにはあった]
―エーリッヒの住居前―
……あ、……遅かったね。
[制止が聞こえた時には、既にリスがマカロンに齧りついてしまった後でした。僕はちょっと肩を竦めます。
今から取り上げてしまうのも可哀相なので、掌はそのままにしておきました]
……。えっと。
たまには、ご馳走食べても、いいよね?
[ちょっとだけ言い訳もしておきます]
……。
[手が離れていくのに合わせて、僕は顔を上げました。考え込む様子の彼を見つめます。
少し間が開いて返された言葉>>28の通り、どうやら本当に知らないみたいでした]
そっか。……何だろうね?
悪い事じゃ、ないといいけど……あれ。
[言葉の途中で首を傾げました。
考え事のせいで今の今まで気づかなかった微かな匂いを、その時初めて感じました]
……雨、かな。
[あまり嗅いだことはないけれど、特徴のあるそれ。少し考えて、そう結論づけます]
[ゆるり、首を振るう。
片付けを終えても尚、雨は降り続いていた。
作品を仕上げたばかりの女はその間、
まともに食事をとっていない]
何かつまめるもの……
[買い置きしていたクッキーは既に空になっていた。
きょろ、と視線めぐらせれば来訪者の置き土産があり
その包みへと手を伸ばす。
かさり、紙の包みの口を解き中を覗けば]
――…アプリコットの、ジャム?
[母親が作りでもしたのだろうか。
説明のないままだった土産を置いていった彼女は
如何にもうっかりしたところがあり
こういうこともしばしば起こる事象]
まぁ、すぐ止むだろ。
勘が外れるのは仕方ない。
[一月の間、戯れに声を交わした彼女にはそう返す。
前は使えなかった声を聞き、人狼の彼女が何を思ったのか、彼は知らない。
常日頃、人間として振舞うのと同じように言葉を返した。
ぶっきらぼうにも聞こえる言い方]
――あんた誰?
[そういえば、と問うのは、警戒等が混じる事無く]
出立しようとした旅人を狙うか。
雨だし血の痕は残らない。
お前は腹減ってないの?
ついでだから食べておけば?
─ 宿屋 ─
……誤解を招くような物言いをするなと。
[ミリィへ説明するロミ>>39に突っ込みを入れながら、常に持ち歩いている袋を開ける。
それが、紐を精巧に編んで作られたものなのは、よくよく見ればわかること。
座りながらも抵抗する様子>>39に、さてどうするか、と思いながら、小さな瓶に入れた傷薬と包帯を出し。
ゲルダからの贈り物で抵抗がなくなった>>42のを見てく、と笑みを漏らしつつ、素早く手当てをして、最後に]
……痛痛飞行。(痛いの痛いの、飛んで行け。)
[同じく袋の中から出した、花の形に編んだ紐と玉を組み合わせたお守りのようなものを傷に当てて、短く呟く。
子供の手当てをする時には、必ず付け加えるお呪いは、亡き父譲りのもの。
効果があるかどうかは、受ける方次第だが]
─ 自住居穴前 ─
仕方ないわね。
[リスがマカロンに齧りつく様子と、たまには、と言うブリジット>>44に苦笑が漏れた。
確かにお菓子は滅多に食べさせないため、ご馳走と言う感じになるのだろう]
そうねぇ……。
単に何か考え事してるだけなのかもしれないし、何かあれば伝えてくると思うわ。
[自衛団長についてはそう結論付けて、首を傾げるブリジット>>45に「大丈夫よ」と微笑む]
荒れそうな感じね。
ジティ、今日はお帰りなさい。
洞窟の中とは言え、雨は入ってくるんだもの。
[ブリジットの手にあるマカロンはリスごと拾い上げて。
空いた手で彼女の肩をとんと叩き、帰るよう促した]
……―――ん。
よ喜んで貰えて、う嬉しい。
[言葉はともかく表情には表すことなくロミへ言葉を紡ぎ。
ノーラの言葉に、少し眉を上げてから
彼女の微笑みに釣られる様に僅かに上げた頬は
少しだけ血色良く、照れの様相を掠め。
それから焼き魚へとフォークを向けて、
暫し交わされる会話へと耳を傾ける事にするのだった**]
[エプロンで手を拭きながら、変わらぬ笑顔で迎え入れると、
まだ入り口付近に居た夫は何やら難しい顔をしているようだった。
長年見ていなければ、分からないような些細な変化だったが。]
…まぁあなた、どうかしたの?
[まだ何も知らぬ妻は、怪訝そうに首を傾げる。
夫の仕事…本当の仕事、といって差し支えない過去の出来事は、当然妻も知ってはいる。
いるものの、その話は暫く聞いていなかったもので、すぐにそこに繋がる事は無く。
ましてや自分がその場に関わる事になるとは思いもしていなかった。]
[人間を狩る為の牙なき者はその血肉を口にした事がない。
衝動も今は薄く、空腹を感じてもあまいものへと意識がゆく]
宿、盛況だったのね。
暫く籠もってたから知らなかった。
[6年前より知るノーラに聲を返し
ウェンデルの言葉に、こくと頭が上下して]
……ん、すぐ止むといいね。
[常と変わらぬ調子に返す音も相変わらずのもの。
狩りの算段が聞こえてくれば口挟むでもなく耳を傾けるのみ]
いや、一応そこはいっとかんと。
一度に幾つも手がけようとすれば、玉《ギョク》にこもる気も濁る。
[こんな拘りもまた、親譲りなのは村では知れた事。
異国からの旅人に、容姿だけでなく気質も似通った細工師は、それ故に変人と見られる事も少なくはない]
……? 役に立つって……。
[なにが、と問うより先に向けられた問いは、問い返し>>49に途切れ]
……いや、見ての通り。
怪我したのに手当て嫌がるから、それじゃダメだろ、って話だよ。
ええ、……ご無沙汰しています。
クヴェルさんの式には、参列出来ずに申し訳ないです。
[クヴェル氏とは同じ村に出入りする商売人同士付き合いがあり、また令婦人であるノーラとも面識があった。彼が他界したとき、女は遠くに商いに出ていて葬儀に顔せなかったことを詫びた]
そう言えば、ノーラさんが跡を継がれる、と聞きましたが?
[暫く考えて、小さく頷く。
ジャムの瓶の蓋をあけようと捻ってみるが
きつく締められたそれはビクともしない]
…ん、く。
[力の籠もる声が漏れるが
一向に開く気配はなく、根負けしたのは女の方]
これ、男の人じゃないと無理そう……
[肩を落とし残念そうに呟いて瓶を陳列棚の上に置く]
うん!
この猫さんすごく可愛い!
[笑いかけてくれるノーラ>>48に笑顔のままこくこく頷く。
ライヒアルトとの口戦前彼女へ向けた問いに対して返された曖昧な答え>>33に抱いた疑問は既にどこかへ飛んでいた。
ゲルダの言葉>>53に、大きくこくこく頷き。]
私こそ、すっごく嬉しいよ!
可愛い猫さんありがとう!
ふぇ?なんで?
[えへへ、と笑って、ぎゅーっとハンカチを胸に抱いた。
だが、すぐに皺になっちゃうと気付いて慌ててたたもうとして、ライヒアルトからのツッコミに手が止まった。
ミリィがライヒアルトへ向けた問い>>49にも首を傾げる。
自分の説明が悪かったということには気づかない。]
いらっしゃい。
ふふ、前は雨ではなかったものね。
[歓迎の言葉をノーラへと向ける。
解けた緊張に安堵するかのように緩む目許]
―→宿屋―
[宿屋につく途中、外の天気はだいぶ悪いらしいことを知ることになった。
こういうとき洞窟の中というのは逆に雨風が容易にしのげていいのかもしれないと安易にそのときは考えていた]
あら……
[宿屋につけば出るときよりもはるかに多い人の量、少しだけ驚いた声を漏らしてから、ぺこりと小さく一礼。
宿屋の女将に戻った旨を伝え、それから集まった人たちの方を、フード越しに見るともなしに見ながら]
お部屋に荷物置いたら、軽く食事をお願いしたいのだけどもいいかしら?
[答えをもらうとありがとうと返して部屋へと一度荷物を置きにいく]
……成る程。そりゃ、そうだよね。
[ロミの膝に薬を塗り、包帯を巻くライヒアルトを眺めながら]
偶々、ミスリル銀の彫刻用ナイフが手に入ってね。
丁度ラーイが仕事請けたって言うし、試してもらおうかなって。
[偶々なんて嘘で、このナイフを手に入れるために少なからぬ苦労をしているが、そんなことは口に出す気は毛頭ない]
あれ?
[ここでようやく右膝に巻かれている包帯に気付いた。
つまり全く気付かない内に手当てが終わっていたということで。
痛みも感じなかったのはライヒアルトがしてくれたおまじないのおかげだろうか。
ゲルダがくれたハンカチとミリィが父の欲しがっていた画材を届けてきてくれたことが嬉しかったというのも大きいかもしれない。
ただ単純に鈍いだけ─ではない、と思う。]
─ 宿屋 ─
ん、ああ。
……もうじきうまれる子供のために、お守りを作ってくれ、という依頼を受けていて。
……天気が崩れなければ、玉《ギョク》を月の光に当てて、仕上げにかかれたんですが。
[ノーラ>>58に答えつつ、ちら、と窓の向こうを見て、それから]
ん?
さっき言ってたお願いって、細工に絡むことですか?
――…ん。
偶々アプリコットが手に入ったから
娘の好きなアプリコットジャムを作って
差し入れてくれた、と思うのだけど。
[蓋の開かない瓶を見詰めながら
事の次第を推測してみる]
こんなにきつく締めたのは誰かしら。
[実家に戻って尋ねてみればすぐに答えは知れるが
同じ村の中であるのに自ら戻ろうとする事は無かった]
―自宅―
それもある。
[それだけではない、と言外に含めつつ。
出迎えた妻をそっと抱きしめた]
……すまん。
器用に立ち回れん儂を、どうか赦してくれ。
[年を重ね、手を握る程度はともかく。
近年珍しい行動を取りながら、低い声で囁いた]
―エーリッヒの住居前―
……。うん、それもそうだね。
皆に関係あるなら、そのうち分かるだろうし……個人的な悩みだったら、奥さんもいるし。
[だから僕が心配することじゃないかと、その時は頷きました。
そのうち不意に、掌に触れていたくすぐったいような感触が遠ざかります]
……そっか。仕方ない、ね。
[そういえば結局まだ、リスには触れていませんでした。
話したいことも話しきれず残念でしたが、また別の日もあるかと思い直します。それにあまり長居すると、仕事の邪魔になるかも知れませんし]
えっと……じゃあ、はい。
仕事の合間にでも、よかったら食べて。
[またちょっと考えてから、手提げ袋の中から一掴み分のお菓子を、彼に渡すために取り出しました。
リスとマカロンで手が塞がっているようなら、ポケットに直接突っ込むつもりです]
……。それじゃ、また来るね。
[袋の口をきちっと締めてから、僕は手を振って、ちょっとだけ早足で家路へと向かいました**]
アーベルも大忙しだな。
そんならうちに起こしに来なくて良いものを。
[惰眠の邪魔をされた腹いせか、ちっと舌打ちしたような雰囲気。
止むと良いというのには、そうだなと声が返った]
――シン?
[言葉の意味を理解する事はなかった。
ただ名を確かめるように言い]
俺はウェンだ。ウェンデル。
[狼としての名など、二年より短い期間しか覚醒していない彼には無かった。
カルメンに対しても同じように、普通の名で名乗る]
旅人なんだな、お前。
まぁ、夜のうちに食えばいいよな。
闇に紛れりゃ、食いやすいだろう。
俺も今すぐは無理だからなぁ…。
[理由はさておくとして、痛みを感じなかったのは事実なわけで。]
お兄さんすごいね!
ぜんっぜん痛くなかった!
手当てしてくれてありがとう!
[満面の笑みでライヒアルトにお礼を*言った。*]
……それって。
[偶々で手に入るものじゃねぇだろ、と。
突っ込みを入れるのは、ぎりぎりで耐え]
まあ、そういう事なら、試させてもらうのは構わんが。
……対価支払い、いつになるか、読めんぞ。
[ミリィ>>61に返す口調は、ごく軽いもの]
ええ。
6年前は三日月の美しい夜だったわ。
[あまりに月が美しくて、囁きかけてしまった。
返る声があったことに驚きつつ、年近い彼女との内緒話は楽しかった。囁きで会話することは滅多になかったから、猶更だった]
……そうですか。
もし、私で力になれることがあるなら、仰って下さい。
[ノーラがするであろう苦労は、容易に想像が出来た。
何故ならそれは、女自身がしてきた苦労と相違ないものだろうから。
儚げな未亡人に労わるように視線を向けた]
[手当てが終わった事に遅れて気づいたらしいロミ>>63の様子に、また、くく、と低く笑う。
それでも、満面の笑みと共に向けられる礼>>69に返すのは、穏やかな笑み]
善処する、って言ったろ。
……ともあれ、次は転ばないようにしろよ?
[そんな注意を飛ばしつつ、道具類を片付けた]
─ 宿屋 ─
生まれてくる子供のためのお守り。
それは早く月が顔を出してくれないと困りますね。
[少し寂しさの混じった笑みを浮かべながら]
ええ。
大切にしていたのですけれど、事故に巻き込んでしまって。
[ためらいながら、布を解いて壊れた腕輪をライヒアルトに見せた]
[眉を下げて、見上げる夫の頬に手を添えて。]
あなた、ごめんなさいね。
私を選ぶのは辛かったでしょう…。
[夫が情より成すべき事を優先させる人なのは知っている。
そんな人だから愛しているのだと。
恨み言一つ言うでもなく、頬に手を当てると、「私は大丈夫だから」と、変わらぬ笑顔を向け強く抱擁を返した。]
……さ、ご飯が冷めてしまうわ。
早く食べてしまいましょうね。
[しばらくそうした後、夫をテーブルへと促して、普段より静かな食事が始まる。
ミルクのない珈琲は、何時もと違った苦い後味を舌に残したのだった**]
[彼が人狼として覚醒したのは、此処を離れてすぐの事だった。
崖の崩落に巻き込まれたのだ。
負った傷は深く、命の危機を前に目覚めた血は、熱を持ち彼をのた打ち回らせた。
大怪我をして、目覚めた。
カルメンには一月の間に、そう伝えていた事だろう。
目覚めた時、苦しさから逃れる為に初めて人間を喰らった。
偶々近くを通った人狼に、狩りの方法を聞いた。
人狼が生きていくのには、人間を喰らう必要があるのだと知った。
――二年は短かった。
それでも数度の食餌で人間を喰らう事に慣れ、躊躇いは無くなっていた]
[ウェンデルと同様、女の名は一つきり。
特別な名を与えてくれる者も
必要に迫られることもなかったから
初めて話した際にカルメンと名乗っていた]
ああ、もう6年になるのね。
[シンと名乗る聲の主が
縁得た美術商の伴侶であるノーラと知ったのは
三日月の夜の次の日のことで
女はそのことに大層驚きながらも
歳近い彼女との縁を嬉しく思っていた]
―宿屋:食堂―
[食堂の席についた時も黒ローブにフードかぶったままの姿で、それが特異に見えることはわかっていたが気にしない。
出された食事はスープとパンだけの簡単なもの。
少しはずした時間帯でもあるし、用意してもらえただけでも感謝していた。
宿屋にほかにいる人たちは、少女だったり、青年だったり、さまざまで、
全員旅人なのだろうかと、疑問に思いながら口にはしない]
ウェンデル?
それは、親から貰った名前ではなくて?
[村人の名前を全てなど当然覚えていなかったが、違和感を覚えて聞き返す。
生まれた時から二つの名を持っていた女は、逆にウェンデルのような状態を知らなかった]
人としての名を名乗るなら、ノーラよ。
[受け取り間違えたのかと思ってもう一つの名前も名乗り]
ええ、今はできるだけ旅をするようにしている。
闇に紛れてというのは賛成よ。
人の多い場所で無理をするのは危険だわ。
[後から混ぜてもらうにしても、その方が格段に都合がいい。
頷く気配と共に答えた]
お金なんかいいよ。お試しだし。
[きっと女のことを慮り、軽い口調で返してくれた友人に
心の中で感謝しつつ]
……じゃあさ、その代わりと言ったら何だけど
一つ、お願い聞いてくれるかな。
実はさ、君が玉を彫っているところ、見たいんだ。
だめ、かな?
─ 宿屋 ─
ありがとう。
旅や商談なら、エミリーさんは大先輩ですものね。
[労わるようなエミリーの視線に、少し睫を伏せて感謝を伝えた]
─ 宿屋 ─
[説明してから、あ、と思ったものの、時既に遅し。
寂しさを交えた笑み>>74に、ええ、と頷いて、それ以上は依頼の話題に触れる事はせず]
……これは……。
[覚えのある腕輪の、変わり果てた姿に眉を寄せる。
最初は、誰のためのものかの説明がなかった事もあり、気乗りしなかった依頼。
けれど、そこの説明を得られて、更に依頼人の熱意と思いを知って、作り上げたもの]
……なるほど、これの修繕を、ですか。
玉も珠も、割れてはいないから……直すのは、できますが。
[どちらにしても、天気が回復しなければ動けない。
修繕する前に、玉を清めなくては、という意識があるから]
……時間、どれくらい、余裕ありますか?
天気が回復しないことには、進めようがない。
[6年前に縁を得た美術商。
まだ工房を構えて2年の駆け出しであったが
自らの作ったものを目に留めてもらえたのがが嬉しくて
美術商夫妻のことは強く記憶に残っている。
歳近い美術商の妻であるノーラの不幸を知らぬ女は
時折、二人は元気だろうか、と思いもして]
――…お眼鏡にかなうと良いのだけど。
[誰のとは言わぬまま、ぽつと独り言ちる]
/*
ばあちゃんいけそうなきがしてきた(
ちょっと旦那さんはありがとう!
あなたが死んでもわたし強く生きるわ(先が見える未来がこう…
……名前って、それ以外にあるもんなの?
[思わず問い返す。
二年前、色々と教えてくれた仲間はそういった事情を教えてはくれなかった]
あ゛ー
俺、つい二年位前に、人狼って知ったんだけど、それってもしかして関係するもん?
[悩みつつも問い返し]
ふぅん。ノーラ、ね。
わかった、よろしく。
[姿形が浮かんだわけではない。六年も前の、自分とは余り関わらない場所の事なんて、覚えているわけも無い]
じゃあ夜だな。
今から、食堂行くし、目星を付けておこう。
食った後、あんたはまた旅に出れば、疑われる事も無いだろうし。
俺が夜、わざわざ活動しているなんて思う奴もいない。
問題ないな。
/*
他に縁故を振るか悩んでいる。
ゲルダは小売の常連さんのようね。
カルメンに振ろうかと思ったけど、色々無理矢理すぎた感。
[一応書いてみたらしい]
[話している間に、食堂にやって来た黒一色の姿。>>78
特異と言える姿だが、特に気にした様子もないのは、多分、気質故のこと]
いや、そういうわけにも……って。
[それから、ミリィ>>79に向けてこう突っ込み。
代わりに、と告げられたお願いに、翠を瞬いた]
………………見るのは、構わんけど。
それをやってる時は、一切喋らんし、他に意識も向けん。
多分、見てて面白いものじゃない、とだけは言い切れるが、それでもいいのか?
― 自住居→食堂 ―
[好き勝手言うだけ言う(>>8)と、手早く着替えてアーベルの家、宿屋の食堂へと向かう。
知った者だし、男同士だし、恥らう必要など何処にも無く堂々としたものだった。
「お前が用意してくれんだろ」等と言ったりもした。
食堂には人の姿がある。
旅人の姿も、そして村人の姿も。
その中、一際目立つ黒いローブを見つけ、ウェンデルの動きが止まった]
は?
[此処に居るなんて思わなかった人物の姿に動揺は隠せない。
アーベルにも怪訝に思われた事だろうが、然程問題ではない。
飯頼む、と言うとすぐに彼女の方へと近付いた。
年下である事も知っている。ただ、彼女の研究者としての行動を尊敬していたから、敬語を使う事をやめなかった、それだけ]
─ 自住居穴 ─
さて、と。
[リスをテーブルの上に置き、好きなようにマカロンを食べさせる。
貰った菓子はいくつかを残して、貯蔵用の空き瓶に仕舞っておいた。
勝手にリスに食べられないようにするためである]
……あら、そう言えば。
あの子最近買いに来てないわね。
糸は……仕入れたばかりだから十分あるわ。
いつ来ても大丈夫ね。
[貰ったチョコレートを一つ口に含みながら、良く糸を買いに来る刺繍師のことを思い出す。
糸の在庫を調べて、十分にあると分かると安堵するように微笑んだ]
勿論、構わないよ。
邪魔にならないように静かにしてる。
ラーイは自分の仕事に集中してくれてれば、それで良いよ。
[いつか垣間見た、玉と向き合う真剣な眼差しを
翡翠を刻み、精緻な細工を生み出す指先を
息をすることも忘れ、ただ見蕩れていたことを、きっと友人は知らない]
……ありがとう。
─ 宿屋 ─
私の身代わりになったようなもので。
[夫は死に、自分は生き永らえた。
腕輪は死にこそしなかったものの、息絶え絶えの姿となった。
眉を寄せるライヒアルトに力なく肩を落とした]
5日は滞在するつもりでした。
それ以上かかるなら。でも。
[床に視線を落として、迷うように彷徨わせる]
……でも、このままにしておきたくはありません。
後の予定はなんとか都合つけようと思います。
―宿屋:食堂―
ベアトリーチェ?
あなた、何でこんな所に居るんすか。
連絡くれたんなら、案内でもしたのに。
[彼女の前に回って、思わず問いを投げる。
が、食事中と気付けば気まずそうな顔になった]
食べてる途中にすみません。
[丁寧にした言葉から、謝罪の言葉まで。
村人がぎょっとした様な目で見ているが、ウェンデルは素知らぬ振りだ]
─ 宿屋 ─
……そう、か。
なら、好きにすればいい。
[垣間見られていた事>>86は知らない。
知っていても、特に気にする事もないだろうが]
……そこは礼を言うところなのかと。
[そんな突っ込みだけは、飛ばしておいた]
―宿屋・食堂―
[周囲の様子とか話を適当に聞きながら、自分の興味を引く話はあまりなく、食事の手をとめたのは新たな来訪者がかけた声。
自分が宿屋に入るときに対応をしていた青年と一緒にきた姿はよく知った姿で。
こちらへやってくると笑みを浮かべて、それはローブから見える口元だけのもので他の人から見たら怪しい感じだったかもしれない]
お久しぶりね、ウェンデル。
[小さく会釈を返してから]
ごめんなさい、連絡のことはすっかりわすれていたの…。
誰かに連絡を取る習慣がないのも、時には考え物かしら?
[食事中のことについては小さく首を横に振り]
大丈夫、ウェンデルに会えてお話できる事の方が今は大事ですもの。
─ 宿屋 ─
……身代わり。
[玉に込められた想いが、持ち主を護ったのか、と。
ノーラの話>>87に、ふと思うのは、そんな事]
確かに、このままに、というのは、俺としても寝覚めが悪くなりそうですし。
……できるだけ早く、かかれるようにしますよ。
その玉に込められた想いは、消したくはないですし。
[静かな口調で告げた後、は、と息を吐いて]
……とりあえず、雨も強くなってきたようだし。
今から戻るのも辛いだろうから、泊めてもらえます?
[静かな口調から一転、軽い口調で女将に問いかけた。**]
そうね、もうそんなに経ってしまったわ。
[カルメンの囁きに、懐かしい思い出を過ぎらせながら]
でも貴女も元気そうで良かった。
あの人から話は聞いていたけど、こうして聲が聞けるとやっぱり安心するわ。
牙の名を持たないの?
[最初は話が噛み合わなかった。
カルメンのように、同胞に近いけれど牙を持たない者はいる。けれど牙を持つ者なら必ずその名を知っているものと思い込んでいた]
二年前に知った?
……ああ、後から目覚めた同胞なのね。
[血が潜みすぎて表に出ないまま生きている同胞もいることをようやく思い出した。合点がいって、なるほどと囁き]
でも、人の間では、同胞だと悟られないようにしてね。
よろしく、ウェン。
[問題ないというのに同意を返した]
うん。……お願いを聞いてもらったからね。
多分、ありがとうで良いんだ。
[ミスリル銀などという、零細旅商人には
分不相応な品物を求めた甲斐はあった]
─ 自住居穴 ─
[貰ったお菓子のうちのキャンディをコートのポケットへと入れて。
作業途中だった布の裁断を再開する。
作っているのは依頼を受けた外出着のズボン部分。
ジャケットは既に出来ているため、ズボンが出来れば依頼主に届けることが出来る。
裁断は丁寧な手つきで行われた。
多少時間はかかっても、懇切丁寧に仕上げるのがエーリッヒのモットー。
絶対に手を抜くことは無かった]
───……?
パラッシ、どうしたの?
[マカロンを余して眠ろうとしていたリスが、突然「ギー!」と何かを警戒するように鳴く。
外を見れば、徐々に雨足が強くなっており、予想通りの荒れ模様が窓の外に見えた]
あら、まぁ……。
しばらくは止みそうにないわね。
……………。
そう言えばあの子、ちゃんとご飯食べたのかしら。
[思い起こすのはそう遠くない場所に住む彫刻家の女性。
普段は食堂に食べに行ってるはずだけれど、仕事に集中して寝食を忘れていることも多い。
様子を見に行こうかと思ったが、雨足が強くて外に出るのは躊躇われた。
雨に当たりすぎると自分が危険になると言う事が分かっているために]
…止んでからでも見に行った方が良いかしらね。
[倒れてなければ良いけれど。
そんなことを思いながら、しばし窓の外を*見遣った*]
[雨音を聴きながら湖面思わせる蒼を伏せる。
強さを増すその音色に口ずさむのは雨の歌。
しっとりとした歌声は雨音にまじりゆく。
雨は嫌いではなかった。
けれど今は止んで欲しいと思う。
それは一重に、雨の日には家でおとなしく、と
子供の頃から言い聞かされていたせい**]
― 宿屋・食堂 ―
あ、久しぶり、っす。
[あまりの衝撃に挨拶が抜けた。
言葉は申し訳なさそうな調子を帯びた。
片やローブ、片や普段と違う村人。
雰囲気は気にしなかった]
連絡して貰っても、俺は一月前に此処に居たんで。
入れ違いになってたかと。
いや、あなたが好きに動けば良いと思うし。
まさか此処で会えるとは思わなかった。
―― 一緒しても良いっすか。
[そんな風に問いかけて、諾を得ればテーブルを同じくする。
食事の間に話す内容は、近況を報告したり、彼女の研究の成果をねだったりと、話題に事欠かない。
やがて食事が終わると、自宅へと戻る事になるが、其れまでは楽しい時間を過ごす事に*なりそうだった*]
牙の名。
ああ、人狼としての名前?
[然し事情を話せば彼女が納得したよう。
其れを受けて、良しとし。
続く言葉に頷いた]
狩られるのは御免だ。
ばらすつもりも、ばれるつもりもない。
[食堂の中、本日のうちにと出ていこうとする旅人に目をつける。
狩りは夜に。
人間と別れた後、声が嗤った]
――なぁ、もう暗いな。
外に出たがってた奴なら、食ってもすぐにばれないだろ。
狩り、しようか。
[ウェンデルから崖の崩落に巻き込まれたと聞いた時には
酷く驚き、うろたえて、案じもした。
最後まで話を聞いて女が言ったのは
“ウェンが生きていて良かった”
“目覚めて呉れて、良かった”
――と、そんな言葉だった。
仮令人狼の血が彼を変えたとしても
大怪我で彼の命が失われずに済んだ事に安堵したのだ]
[周りの様子をそれほど気にしない為に、同じく普通に再開の喜びを分かち合いながら会話を続ける。
好きに動くのはいつものことなので、再度口元だけ見える笑みを返しながら]
そう……、
でもこの村を勧めてくれたのはウェンデルなのだから、半分は会いにきたようなものかしら?
[一緒することに否定をする理由もなく、口元だけ見える笑顔の承諾]
ウェンデルは、最近はどうだったのかしら?
[問いかけに変える答えには、短く「そう……」と返し、
その反応の様子は前にあったときと変わらない様子をウェンデルに思い起こさせるだろうか]
[自分の近況や研究のことを聞かれれば、返す調子はやはり前に会った時の様に]
あの後もいくつかの村を回って興味深い話はいくつか聞けたわ。
その中でこの村の自衛団団長をやってるギュンターさんの名前がでてきて、こうして足を運んできたのよ。
案内といえば、明日にギュンターさんのところへ案内してもらってもいいかしら?
村の人の口ぞえがあれば、話もしやすくなってとっても助かるわ。
[お願いの言葉を聞き入れてもらえたならば、今まで一番の笑みが口元に浮かぶだろうか。
その後も会話を続けながら、ウェンデルが自宅に戻る時が、自分が部屋へ戻る時となるだろう*]
そうよ。シンというのは人狼としての私の名前。
ええ、それが分かっているなら別にいいの。
[両親とも生まれてすぐに別れてしまった。
シンの知識も、生まれつきの人狼としては偏っていた。
そして夜も更けて。
嗤う声に熱を煽られ、ウッソリと頷いた]
行くわ。
食餌もだけれど、貴方が狩りをする姿も見てみたい。
[良質の翡翠がとれるこの村を訪れる旅人は少なくはない。
その中に聲操るものが居るのに気付いたのは
ノーラと出会うよりも更に時を遡る。
狩りの算段をする知らぬ聲が聞こえて
まだ少女であったカルメンは聲を発した。
此処は私の領域なのだ、と。
荒らさないで欲しいという旨を訴えた。
同胞の頼みと受け入れる者もあれば
餓えと欲を優先させ聞かぬ者もある。
同郷であるウェンデルや
聲だけの繋がりではないノーラに対しては
その台詞を聲にのせたことはないのだけど]
[以前伝え聞いた、人間の彼女の言葉に、ウェンデルは珍しくも有難うと感謝を告げた。
彼女が人間であろうが、そう言うのなら自分の生の邪魔はしなかろうと。
人を喰らっても大丈夫だろうと。
他の人狼とも話した事があるような彼女に、聞く事も多々あった。
一月の間、声は然程多く交わしたわけではない。
ただ人を喰らう時は、彼女にも一声をかけた。一緒に行くか、どうするか――。
時は今。深夜、雨の音が五月蝿い時。
もう一人の人狼の声に、ウェンデルもまた更に熱を煽られる。
今は目の前に、餌があるも同然]
雨だから、においも落ちるな。
じゃあ行こう。
シンは宿に泊まってるんだっけ。あの男、大人しくしてるかな。
雨で湖がどうなってるのかとか、道を確かめたりしてると便利なんだけど。
[喰らう対象は此処に来てから、いつでも旅人を相手にした。
一月、狩りの回数としては多くはないけれど。
死体は夜のうちに外へ放り出したし、誰にも見つけられては居ない。
村人に手を出すことは無かった。
其れは、同郷だからという理由か、気付かれやすいという理由か。
敢えて伝える事も、無かった]
[牙の名の話をノーラから聞いた際には
自分には無いのだと言った。
狩りに必要な牙も爪もないから、と。
己の不完全さをそのまま伝えた。
ウェンデルにもその事は伝えてある。
狩りの話を聞くたびに人間の血肉に興味をもちはすれど
人狼になりきれぬ女はウェンデルの誘いを嬉しく思いながらも
やんわりと否の応えを返すが常だった**]
動き難くなるのは困るけれど。
そこは丁度良かったかしら。
ああ、山を午前のうちに降りたいみたいよ。
こんな時間になってから外に出たわ。
なんて都合のいい。
[雨音に紛れる人の行動音を拾いあげて、ウェンに伝える]
私達もいきましょう。
人間の動き難さより、俺らの方が軽いさ。
[告げる言葉は愉しげに弾む。
愚かな旅人の話に、へぇ、と嘲笑う様を声が伝える]
命を捨てたいとしか思えないな。
ああ、行こうぜ。
行ってくる
[最後の言葉は、カルメンへと向けて。
その後は、家を音も立てずに滑り出た。
常は星の輝きを入れるはずの岩間は、今は体を濡らす雨を通す。
岩の上を伝ってゆく水の後を追い、やがて辿り着く入り口のトンネル。
男の姿は、確かに其処にあった]
――ヤる。
[見たい、と言っていたのだから構わないだろう、と。
息を潜め、彼女へと問いかけ。
許可が出たのなら、何も言わずに一気に襲い掛かる気で]
[牙の名を持たないと知っても、カルメンに対するシンの態度は何も変わらなかった。彼女は爪牙持たない同胞。事実そのままに受け入れ、友のように囁きを交わした。
牙持つ同胞と共に長い時間を過ごした事がないからこそだったかもしれない]
カルメンは来ないのね。
[だからこの時、ウェンの誘いに否定が返っても、あっさりと肯定して受け入れた。久しぶりに遭遇した牙持つ同胞の狩りに興奮していたからもあったけれど]
シンはなるべく、濡れないようにしねぇとな。
いきなり部屋が湿っぽいとか、お誂え向きの疑い先だ。
[姿が見えればそんな軽口も叩いた]
それはそうね。
[弾む言葉に答える囁きも愉しげだ]
運の悪い旅人さん。
夜の山は狼が出るのよ?
[クスクスと哂って部屋から抜け出した。
男の姿に頷いたのは、漆黒の髪に深紅の瞳を持つ女の姿]
イイわ。ヤッて。
[囁く聲は人間の旅人には届かない。
飛び出してゆく姿を堪能するように、熱い視線を送った]
ウフッ。
そんなドジはしなくてよ。
[漆黒の髪には尖った耳が揺れる。
完全な獣姿になって水を弾けば、人より濡れた跡は残らない]
でも、念には念を入れましょう。
[広場の中心まで出ず、物陰となる場所で微笑んだ]
いってらっしゃい、ウェン。
シンもウェンも、気をつけてね。
怪我なんてしてきたら、泣いてやるんだから。
[脅し文句にもならない言葉。
身体能力の高い彼らなら大丈夫だと思っていたけれど
それでも案じる気持ちを悪戯な言葉にかえて向けた女の手は
祈りを捧げるかのように組まれていた**]
―自宅―
[静かな問いかけにゆっくりと説明する。
ヨハナを迎え入れる時には確かに悩んだ。しかしヨハナの愛情は能力以上に疑いようがなく、いざという時は相討ってでもと覚悟を決めてその手を取った]
選んだことは辛くなどなかった。
覚悟も決めていたつもりだったんじゃが。
[現役を退いて長年経った今になっての通達に躊躇いを覚えてしまった。
妻ばかりではない。巡回から詰所に戻って確認した時に反応した影は12、村人や顔見知りばかりだった。それが酷く辛く感じられた。
恨み言一つ言わずに抱擁を返してくれる妻を抱く腕にもう一度力を篭めて、ゆっくりと身体を離した]
…そうだの。
[心の篭った食事は温かくて美味しかった。
けれどそれを口に運ぶ動きはどこか機械的で硬かった。
夜は静かに更け、雨の音が遅くまで*響いていた*]
[アンバーの瞳は僅かに赤みを帯びる。
囁き交わした後、小さな体が飛び出た。
足のバネを使い、一気に距離を縮める。
男が息遣いに気付いた時には、もう遅い。
振り返りかけたその首を、鋭い爪が勢い任せに振り切る。
肉は抉れれど、筋と骨に邪魔をされ、落とすことは出来ない。
驚愕か、怯えか。
孕んだ感情を男が知覚する暇もなく、もう片手が男の腕を掴み、
血塗れた赤い手をもう一度振り上げた。
にぃ、と嗤うウェンデルの表情が、男の目玉に映る。
抉った同じ場所を、力任せに薙ぐ。
人間のものと同じに見える、人狼の腕が振り払われた後。
掴んでいた腕を離せば、男の体がぐらりと倒れる。
落とされた首からは、血が流れ続けている。
それは雨に丁度辺り、匂いが広がる前にトンネルへと流れこんでいった]
[濡れないようにと言った当の本人は、首を転がし、血を浴びている。
頭の先から、伝う赤い雫を、ぺろりと舌で拭った]
旨いな。
血、止めるか。
首から上、なんか食う?
[派手な狩りをやった彼は、何でもないことのように振り返り、シンへと尋ねる]
しっかし、トンネル酷いな。
これは沈めりゃ、誰も見つけられないんじゃないか。
乾く前に捨てに行く方が良さそうだ。
心配しないで。
カルメンを泣かせたくないもの。
[高揚したまま、フフと笑ってカルメンに答える。
飛び出したウェンは綺麗な体捌きで旅人に肉薄し爪を振るった。
声を上げる暇もなく捕われた旅人を覗き込むウェンデルの笑みに、背筋がゾクゾクする。
一滴だけ、ウェンの爪から飛んで来た血を頬に受け、テロリと舌を伸ばして舐めた]
お見事だわ。
[鮮やかな手腕を称えるように、拍手の代わりとにこやかに笑う。
ワラう。哂う]
ンー……。
[誘われると迷うように唇を舐めて]
じゃあ、耳の片方だけ。
[頂戴、というように両手を皿のような形にして伸ばす。
その爪も普段とは違う鋭さを備えていた]
俺がそんなヘマするわけねぇだろ。
[カルメンへは、笑いながらの言葉を返していたりもする。
落とした首は、髪を掴んで持ち上げる。
耳、と言うのには頷き、手の形を見ればもう一度爪を振るった。
左の耳を抉り取り、その手の上に乗せる]
ほい。
内臓はどうする。捌いた方が、汚れずに食べやすいかな。
[地に伏せる首から下を、つんと足のつま先でつつく。
首の切れた場所から、ごぽりと血が新たに溢れ、水に溶けてゆく]
随分と雨水が流れ込んでいるみたいね。
向こう側は嵐の世界かしら。
[血の甘さを味わいながら首を傾げ。
もっと深刻な事態が迫っているとは知らぬままウェンに頷いた]
そうね。ゆっくり食べられないのは可哀想だけれど。
[堪能できないウェンが可哀想なのか、それとも、食べつくされない旅人が可哀想なのか]
内臓までいいの?
肝臓を貰えたら嬉しいわ。心臓は狩った人の特権よ。
ええ、先に切り離してしまった方が血は残らないわね。
[耳をカリコリ咀嚼しながら頷いて。
その夜は同胞の相伴に預かった**]
落ち着いてくれりゃ良いんだけどな。
食い尽くせないのはしゃーない。
嵐だとしたら、良い時と言うべきやら、悪い時と言うべきやらだ。
[血の付いた爪を舐めて、吊るした首の左目に差し込む。
ぐるりと中の神経を切り、閉じない瞼の下から眼球を取り出すと、そのまま口に放り込んだ。
ぷつ、と音を立てて咀嚼する]
本当ならどっか、開いてる洞にでも保存したいもんだけどなぁ。
雨が此処まで酷いと、点検もありそうだし。
食えない分は残念だが沈めよう。
石を入れておけば浮かないだろう。
――肝臓な。
構わない。心臓貰うし。
[持っていた頭を離して、落ちた体へと手を伸ばす。
爪は丁寧に胸元を裂き、肋骨を避けて肝臓を取り出した。
次いで血管を押さえながら、心臓を切り離す。
好きに食えばいいと彼女に示して、自分は脈打っていた心臓に牙を立てた]
[食餌を最低限終えると、血塗れの口元を舌で拭う。
物と化した男の体、心臓と肝臓のあった場所に落ちていた石を入れ、水に落とす。
首から上は、左の目玉のあった場所に。
一度沈め、問題なく沈むようなら、頭も体もすべてそこに落とした。
雨が止んだら向こうに捨てようと、出口の方を示し言う]
さて、少し流してくか。
[彼女はともかく、自分は血塗れだ。
雨で赤を流し、衣服を絞り、さっぱりしてから家へと戻った。
だから、彼は知らない。
流れ込む水の勢いで、体と頭が傾き、石を落とし。
男の亡骸が二つ、水面に浮かんできてしまう事を。
――雨の音は、未だ*止まない*]
[人狼として覚醒したことを、彼は悔やんでいなかった。
人間を喰らわねば生きていけないと悟り、覚悟は決めた。
ただ、本当にそうだったのだろうか。
ウェンデルは、人狼の研究に惹かれた。
ベアトリーチェの調べることが何を意味するのか。
己が人狼だと分かったら彼女がどういう反応をするのか。
考えながらも、彼女の研究を知りたがった。
――それは若しかしたら。
最後に残った、人間としての彼が望む物、だったのかもしれない]
雨は、途中から叩き付けるような勢いで降り始めた。
陽の差し込む隙間がある通路を見回っていた自衛団員も、危険を感じて詰所に戻るほどの強さだった。
嵐に見舞われ、洞窟の外、本来は穏やかな川も表情を変え荒れ狂う。
嵩の増えていた水は川筋を越えて外まで溢れ出し。
一部は村と外を結ぶ洞窟の中まで勢い良く流れ込んだ。
夜半を過ぎても勢いの衰えなかった雨は、低い場所にある通路を完全に水没させてしまい。
泥水の溜まった洞窟は、到底通ることの出来ない状態になってしまった。
水が引くまで、どれ程掛かるものか。
もう何年にもなかった事態に陥った村は、孤立してしまった。
―昨夜―
行って来る。
[夕食後、短く告げて家を出た。
もう一晩だけ。そう思い帰った家だが、長居をすればするだけ決意が鈍ってしまいそうで。
時間が経つほど雨は酷くなり、広場も水浸しとなって一晩中詰所から出ることはできなかった]
―朝/水没通路―
「団長!」
[悲鳴のような団員の声に駆けつけると、水没した外との通路に浮かんでいる影があった。
人間のものである首は胴から離れて左目左耳を失っており、体の方も胸元を裂かれて肝臓と心臓が見当たらない。
引き上げられた骸の惨状に、顔色を失くす団員もいた]
人の仕業ではないの。
だが野の獣に食われたとしては不自然。
…やってくれおったわ。
[重たい溜息を吐く]
各自、指示しておいた通りに各家に連絡せよ。
例の12名へも、宿に集まるよう伝えよ。
―水没通路―
影の見分けられなんだ中にいるのは間違いない。
容赦は出来ん。
[自分に言い聞かせながら左袖を捲くる]
此れは我らが使命。
[前腕に掘り込まれた銀の印を見つつ、結社の者がよく使う言葉を*呟いた*]
/*
予定が遅れて失礼しました。
やっぱり三窓進行はキツイですね(苦笑
くろねこさんは凄いなあ、と改めて尊敬のココロ。
今夜(集合後)はどこまで頑張れるか。チャレンジ!
テンパったら団長は詰所に引っ込めます(
─ 翌朝/自住居穴 ─
[昨夜は雨と風の音が酷く。
止む気配も無いために外に出ることは叶わなかった。
窓から見る広場も川のように水が流れ、歩くのは困難のように思えた。
その日は仕方なく住居から出ず、大人しくしていることとなる]
[翌朝、目覚めてリビングに行くと、リスが余したマカロンを齧って朝食にしていた。
雨と風の音も止み、外に出れるかと窓から広場を見てみる]
……昨日よりは落ち着いているわね。
[広場を流れていた水は残っているものの、歩けない程ではない。
これなら出られるかと考え、朝食を作って口にし、余分に作ったそれをバスケットに入れて家を出た。
バスケットから漂う香ばしい匂いにリスも鼻をひくつかせ、バスケットの蓋の上に乗る。
どうやら着いて来る心算らしい]
/*
わわ。エリさんお待たせしてたかしら。
上手く補完もしてくれてありがとう。
しかし、昨夜は赤も凄かった。描写に惚れ惚れ。
中身まで嬉々としてご相伴に預かりました。
うっかりギュン爺視点にまで情報漏れしないよう気をつけたつもりだけど…大丈夫ですよ、ね?(汗
ただ、ウェン君にも負担回しちゃってごめんなさい。
今夜もできる限りは頑張るので赦してね。
こちらは裏だけ呟いて昼食作りに撤退**
―宿屋:食堂―
[ロミがハンカチを抱きしめる様子に、その感謝の言葉>>59に
ゲルダの表情がやわりと、微かに緩む。
そっとゆっくりと動いた手が ロミの肩へと触れ、
小さく横へと流れたのは、そこに埃でも見着け落とした風。
なんとなく気恥ずかしい様子でノーラへと視線向けられぬまま
暫し 周りの言葉を何気なく聞きながら腹を満たしていると
ふと 視線は黒いローブへと留まる。
何となしに見て居れば 扉から入ってきてそちらへと歩み寄るのは
同じ集合住宅に住む青年の姿で。
彼の言葉に、周りの村人たちがざわめいた。
それへと向けるゲルダの視線はいつもと変わらず――
岩の隙間から落ちる雨の勢いは衰えず。
部屋は空いていますからという宿屋の女将の言葉に甘えて、
その夜は整えられたベッドで 眠る事にしたのだった*]
―朝:宿屋―
[何やら外が騒がしい。
宿屋のベッドで目覚めたのは、走る音と声のせい。
もぞりと起き出して身支度を整え、ブーツの紐を結ぶ。
足音無く、階段を下りて外へと出た]
……――――な 何…?
[みっちり詰まった土嚢を抱えて走る自警団の男達。
無表情に怪訝な色を仄めかせながら、彼らの脇をすり抜け
ゲルダは食堂で朝食を取ったのち、自宅へと向かった]
─ 昨夜/宿屋・食堂 ─
ん、まあ。
恩義には礼を持って、というのは、わかるけど。
[ミリィの心中>>93は知らず。
これ、恩義に当たるんだろうかとか、どこか惚けた事を考えながらも、包み>>99は受け取った]
後は、叶う限り迅速に、天気が回復するのを祈っとけ。
でないと、作業にかかれん。
[軽い口調で付け加え、窓の向こうを見る]
……とはいえ、今日は大分、荒れそうだが。
[聞こえてくる風と雨の音に眉が寄った]
[そんな、どこか渋い表情も、礼と共に包みを差し出されたなら掻き消えて。
こちらも居住まいを正し、ノーラ>>97の差し出す布包みを受け取った]
……叶う限り、迅速に。
[誓いの証であるのは、依頼を引き受ける時に聞いていたから、それだけを返して。
やって来たウェンデルと見慣れぬ黒尽くめとのやり取りには緩く首を傾ぐものの、特に突っ込みは入れず。
その後、宿から自宅へと戻る者たちには、気をつけろよ、と声を掛けたりしながら、自分は食事と部屋を用意してもらった]
─ 翌朝/広場 ─
……だいぶ、荒れたな。
[翌日、早朝。
朝一番に部屋を引き払い、自宅兼工房に戻るべく、宿を出た。
足元を流れる水、壁面に残る濁流の跡。
それらが、眠る前に響いていた風雨の唸りとあわせて昨夜の天気の猛威を知らしめる]
……親父がいたら、龍神の怒りだ……とか、言い出したんだろうな。
[翠を細め、懐かしむように呟いた後、自宅へ戻ろうとして。
ふと、村の出入り口の方が騒がしくなっているのに気づいた]
…………。
[見に行くべきかどうか、僅かな逡巡。
とはいえ、何となく、行く気にはなれなかった。
行くとしても、玉と珠、それから預かり物を自宅に置いてからがいい。
そんな気がしたから、一度、自宅兼工房へと、足を向けた。**]
― 食堂 ―
あー、えっと、光栄っす。
[会いに来たようなものだなんて、聞けば嬉しそうに頬が緩んだ。
同じ席につかせて貰い、黒いフードが隠さない口元を見る]
最近……っスか。
街を出てきて此方、何も変わらないんすよ。
ほら、娯楽も少ないんで。
翡翠しかないってか。
[そんな事を本気の調子で言う物だから、殴られたりしても文句は言えまい]
ギュンター?
[名前を聞いたと言われ、怪訝そうに視線を向けた]
案内は出来る……んすけど。
なんでまた?
[問いに答えが返らなかろうとも、ギュンターの所に案内はすると約束する。
笑顔に、なんでわざわざフードを被っているんだろうと疑問を覚えるのは常の事。
過去、問うこともあっただろうけれど、今は発する事はしない。
楽しい時間は早く過ぎ、宿を出る頃には雨音も激しくなっていた]
― 朝:自住居 ―
[そして朝、
――騒ぎなんて気付く訳もなく、ウェンデルは惰眠を貪っている。
今日は、書物は散らばっていない。
机に*重ねられている*]
―自宅―
[木で出来た工具箱のような大きな裁縫箱を開き、
ショルダーバックから指でつまんだ物を丁寧な仕草で
手前の抽斗を開いてそっと収める。
――それは、ひとつの、予感。
それから、閉じた裁縫箱の別の段を開くと
買い物に行きそびれていたことを思い出し、
少し考えて、行く支度をしていた、その時。
慌ただしい足音とノックの音が響いて、扉を振り返った*]
/*
それにしても、だな。
今回の狼さん、随分と具体的だなおいwwww
左目左耳、心臓と肝臓なぁ。
そして、あのタイムスタンプ……。
いや、石村赤って、なんーでか、夜明け陣営多いけど……。
―回想―
深夜は無理だからな。
[さすがにそんな時間に来る事はないだろうが、念押しをかけつつも]
起きた時にでも戻せば良いだろ。
[悪びれなく告げて来た相手>>8に嘆息しながら答え。]
はいはい、期待しないで待ってるよ。
うん。今日は魚だよ。
[と、今日の日替わりを告げながら、一冊の本を手に取って。]
じゃ、この人狼の本貸して?
[内容は人狼の伝承が書かれたもので。
答えは是、と返ってきただろうか。]
/*
石村赤と言えば。
石村でライヒアルトが赤ログ持ってないのって、地味に初だったw
でもって、ゲルダはなんぞ能力持ちかしらー。
とにかく、占い師と固まるのは避けたいんよねぇ……ていうか、あ。
守護先どーすべ(
[二人が食餌をとる間。
女は二人へと意識を傾けていた。
何時か彼らのように食餌を必要とする時が来るのだろうか。
何時か牙を得られる日が来るのだろうか。
組んだ手の、柔い爪を見詰め
二人と同じに成りきれぬ身に淋しさを覚える]
― 翌朝/自宅 ―
[降り止まぬ雨に根負けしたかのように机に伏して寝てしまっていた。
軽いノックの音に見ていた夢は解けてぼんやりとした眼を擦る。
呼ぶ声と二度目のノックが鼓膜に届き、女ははっとした]
……っ、エリィ?
起きてる、ちょっと待って。
[寝乱れてしまった髪を手櫛で梳いて軽く整えながら
出入り口へと向かう。
扉をゆっくりと開けて其処から顔を覗かせた]
あ、雨止んだのね。
[ふ、と見上げる仕草の後、エーリッヒの隻眼に眼差しを向ける。
細い顎を持ち上げて大きく仰ぐ形となっていた。
エリィと呼ぶのは幼い頃に彼をお姉さんなのだと思っていた名残]
―回想 宿屋(自宅)へ―
はいはい、特別にお前好みの味にしてやるよ。
[子供の様な言い分>>84に苦笑して。
家に着いてウェンデルの様子に首を傾げたものの。]
あいよ、席に着いとけよ。
できたら持ってくから。
[と、声をかけてから厨房へと入り。
その日は食事の用意などをして終わった。*]
―翌朝―
……ん。
[宿屋の目覚めは早い。
騒ぎにはただ眉を寄せて。
とりあえず、とばかりに普段と同じルーチンをこなしていた*]
[バスケットの上で警戒音を上げるリスに蒼が移ろう。
瞬きの後、リスの視線を追い見詰めるのはトンネルのある方]
――…、何かあったのかしら。
[不安げに下がる眦。
なれど空腹を訴える音が微かに漏れて白い顔に仄かな朱がのる。
つ、と上目に窺うはエーリッヒの隻眼。
聞こえたかどうか口で問うは墓穴と思うのか
蒼い双眸がその眼差しのみで其れを尋ねるようにある]
村の入り口、トンネルの方。
何だか、騒がしいわ。
ねぇ、食餌をしたのがバレたなんて事、ないわよ、ね…?
[これまでそんな事は無かったから杞憂だと思いながら
聲にしたのはリスの奏でた警戒音に不安が掻き立てられたから]
――血、飲んでみっか?
[夜半、高ぶりの落ち着く頃、カルメンへ問いを投げもした。
そして朝、彼女の声に緩く意識は覚醒を始める]
ん……?
騒がし……
石、入れて、沈め、た
[此方の声はゆったりとしている]
まさか、気付かれるとか
ねぇ、だろ。
ねみぃ…
[夜半のウェンデルからの問い掛けには]
――…いいの?
なら、今度、味見してみたい。
[素直に望みを口にする。
その聲は期待と不安の入り混じる些か不安定な音色だった]
刺繍師 ゲルダは、画家の娘 ロミ を能力(占う)の対象に選びました。
石……?
沈めたなら、大丈夫?
けど、雨、激しかったから……
流された、なんて、ことは……
[行き交う自衛団の姿が見えて不安は募る。
常よりゆったりとした聲が眠さを訴えれば]
ウェン……?
起きてる?
[反応が薄くなれば呼びかける聲も頼りない囁きへと変わった]
眠い?
食餌が足りなかったかしら。
[相伴に預かったのは悪かったかと首を傾げ]
続けては難しいけれど、カルメンにも味合わせてあげたいし。
もう一人いないか探してみましょうか。
[今にも眠ってしまいそうな気配を感じて困ったように囁くと、不安そうなカルメンに意識を向ける]
あれでも流されるようじゃ、隠しようもなかったと思う。
様子を窺ってくるわ。
パラッシったらどうしたのかしら…。
あっちで何かあったのかしらね。
[リスは警戒しながらそわそわとバスケットの上をちょろついている。
それを手で掬い肩へと移して、カルメンの前にバスケットを差し出した。
それは空腹を訴える音が聞こえる前後の所作]
パンケーキとサラダ作ってきたから、良かったら食べて。
[空腹音の指摘はせず、隻暗緑にほんの少しだけ笑う気配を載せて蒼い双眸を見返した]
ああそれと、これもオマケ。
昨日頂いたからお裾分けよ。
[裾をダメージ加工した紺色のコートのポケットから取り出したのは、昨日入れっぱなしだったキャンディの包み。
持って来ていたことを思い出して、カルメンに直接手渡そうと包みの端を摘んで差し出した]
倒れ、……?
あ、ええ、大丈夫。
[いつの間にかそのままの姿で寝てしまったのは
一人暮らしをはじめてからよくある失態。
エーリッヒの言葉から様子を見に来てくれたと知り
こくりと頷けば亜麻色の髪が揺れた]
晴れてよかった。
雨の日に出かけるのは少し億劫だから。
[主に足元がぬれるのが嫌なだけだが
ふ、と広場に残る水の流れに気付き
へなりと眉を下げるのは、ほんの僅かな間]
[昨夜の答えには勿論と返し。
半ば眠りそうになりながら、声を返す]
起きて、る。
いつも、眠ぃんだよ…。
気に、すんな
――頼む
流れ、ても、逃げりゃ良い
[そうして今度こそ、眠りの波に*捕まる*]
村の入り口――…、トンネル?
[あっちにあるだろう其れを口にしてみるが
遠目に自衛団員の姿が見えて怪訝な表情。
前へと差し出されたバスケットに気付き聲を聞く]
わぁ、ありがとう。
エリィの作るパンケーキ、大好きよ。
ふふ、きっと良いお嫁さんになれるわね。
[エーリッヒの微かな笑う気配。
言わぬ優しさを感じながらも恥ずかしさが拭えず
少しだけ誤魔化すように態とはしゃぐ様子をみせた。
バスケットを彼から受け取り、クンと小さく鼻を鳴らせば
仄かに甘く香ばしい匂いが鼻腔を擽る。
お裾分けと差し出されたキャンディの包み。
手を伸ばし親指と人差し指でつまむのは彼が持つ反対の包みの端]
これも嬉しい。丁度、あまいものがきれていたの。
― 翌朝/宿屋自室 ―
あふっ。
[夢の世界から戻ってくると、欠伸をしながら身体を起こす]
ひゃっ。
[掛けておいたワンピースに袖を通して、何か騒がしい外を確認するために窓を開ける。
枠から落ちてきた雫が顔に掛かって、小さな悲鳴を上げてしまった]
あれからも随分と降ったのね。
どうしたのかしら。
[窓の外には慌しく行き来する自衛団員の姿が見えた。
軽く眉を寄せて窓を閉じると、髪を整えて部屋を出た]
そうなの?
無理はしないでね。
[気にするなと言われたので、頷くような気配をウェンに向けて]
そうね、逃げてしまえばいい。
できれば一緒に逃げましょうね。
[再び眠りに落ちてゆく気配に囁きかけると、眠気の残っている頭を振って起床した]
入口の洞窟が水没しているって。
自衛団の一人が村の人に説明していたわ。
[窓で耳を澄ませて聞き取れたことを報告する。
これでは逃げようにも逃げられないのではないだろうか]
もし流れてしまったなら外に出て行っていて。
[嫌な予感を払うように、希望を篭めて囁く]
─ カルメン宅 ─
[頷くカルメン>>126に笑みを深める。
倒れると言うのは比喩とは言え、ベッドに入らずそのまま、と言う話は何度か聞いていたため、そんな物言いになったと言う]
ええ、降ってる時はあまり出たくないものね。
…随分と自衛団員が出てるわね。
それにあれは……土嚢?
川、溢れたりしたのかしら。
[おおよそ間違っていない予測、けれどそれ以上の状態になっているとまでは気付けない。
相変わらず忙しなく肩や頭の上を行き来するリスは何かを感じ取っている模様。
差し出したバスケットについて>>127を言われると、クスリと小さく笑った]
やぁね、アタシは貰う側でしょ。
でもそうね、作れない人と一緒になるならアタシが作ることになるかしら。
[幼少期、少女として育てられたとしても、自分が男である自覚はあって。
母親からも何のために少女として育てたのかをきちんと聞いていたため、運良く色々捻じ曲がらずに今日に至る。
口調を揶揄されても軽く流すくらいには精神面もしっかりと成長していた]
ふふ、気に入ってもらえてるのは嬉しいわ。
冷めないうちに食べてね。
[はしゃぐカルメンの様子に思わず笑みが零れる。
キャンディも彼女に喜んでもらえたようで、隻暗緑が安堵したように緩く瞬いた]
それじゃあ、ちゃんとご飯食べるのよ。
アタシはちょっと自衛団に話を聞いてくるわ。
[食事は抜かないよう忠告して、カルメンに手を振るとその場を後にする。
リスが「ギー」とまた鳴いて、右肩の上でちょこちょこ動き回っていた。
大きな尻尾が髪を揺らすが、右目が垣間見えることは*ない*]
/*
よし、それじゃあ自分の服にもカルメンの装飾のボタンをつけてることにしようかしらね。
装飾考えておきましょ。
と言うかやっぱ薔薇よね(
/*
あ、ちなみに今回誤認覚悟で右目云々やってます。
赤い目晒されたらキリング引き寄せられないかなぁ、とか。
何かある素振りしたら襲撃引き寄せられないかなぁ、とか。
まぁ上手く行かないことが多々なんですがね(
[体の弱かったエーリッヒ。
子供の頃なら彼が倒れる心配をしただろうが
今は、何やら立場が逆転していた。
大きな作品を仕上げた後には寝食が足りずに
倒れるように眠り続けた所を実家の使いに発見されたものだが
幸い、其処までの失態は目の前の彼には未だ伝わっていない]
……、川が溢れたら、大変じゃない?
だからあんな騒ぎに……
[落ち着きなくあるリスの動きが視界に過ぎり]
この子も、不安なのね。
[ぽつと零して、困ったように眸を伏せる]
[耳に留まる笑み声に再び視線をあげ]
ふふ、そうね、そうだったわ。
小さいエリィじゃないものね。
[少女のようだったエーリッヒの姿が過ぎり
懐かしさにふっと綻ぶような笑みが浮かぶ]
作れる人と一緒になっても
こうして作ってくれそうだけど……。
[元々女の子と思っていたせいか口調について違和は感じない。
揶揄の言葉を聞けど
“どんな話し方でもエリィがエリィであるのに変わりはないわ”
なんて、言った相手に態と聞こえるように言う一面も]
お言葉に甘えて有り難く頂くわ。
――…ん、そうだ、一緒に……
[お茶でも、と続けられるはずの言葉は途切れて]
わかった。
気をつけてね。
[自衛団の話を聞きにゆくというエーリッヒに
見送るための言葉を向ける]
エリィが折角作ってくれたんだもの。
ちゃんと食べるから心配無用よ。
[にっこりと笑みを浮かべるものの。
直ぐに迷うような表情が過ぎり――]
今度、また、一緒にお茶でも飲みましょう。
[一度は飲み込んだ言葉を別れ際に呟いて
女は自宅の中へと戻ってゆく**]
― 翌朝/宿屋・食堂 ―
昨夜は酷い雨でしたね。そのせいなのかしら。
宿もお掃除が大変?
[人当たりの良い青年との軽口に紛らわせようとしても、不安は消えない。そわりと出入口を見た]
外の様子、見てきますね。
[他にももう起きている客がいたなら軽く挨拶だけして宿を出る。
向かう先は村の入口である広場**]
ノーラさん、おはようございます。
[にこ、と常のように笑いかける。]
俺も見に行ったわけではないので、はっきりとは分かりませんが…。
外への道で、何かが起きたようです。
[ぽり、と頭を掻いて、ノーラへと答えた。]
─ 翌朝/自宅兼工房 ─
[途中の道は、水の後始末に追われる人たちで慌しい。
その間をすり抜けるように自宅に戻ると、作業台に玉の袋とミリィから受け取った包みを、棚にノーラから預かってきた腕輪をそれぞれ置いて。
朝食は取らずにでてきたから、台所にあるもので簡単に食事を済ませる]
さて……何やら騒がしかったようだし。
一応、見てくるか。
[お茶を淹れて一服すると、戸締りを確かめ、再び広場へと向かう。]
─ 広場 ─
[改めてやって来た場所は、先ほどよりも騒がしい。
その空気に眉を寄せながら、目に入った顔見知りの自衛団員を捕まえた]
一体何があった…………って、はぁ?
[問いに返されたのは、唯一の出入り口である通路が水没した、という答え。
思わぬ知らせに、知らず、惚けた声が上がる]
……おいおい……勘弁してくれよ。
[はあ、と大きくため息をつき、通路の方へと翠を向ける]
(……それにしても)
(確かに、大事だが……それだけにしては、張り詰めている……か?)
[外との出入り口が水没した、というのは確かに一大事だが、自衛団員の間に漂う空気は、それ以外にも何かあるように感じさせて。
無意識、ベルトにつけている飾り紐の玉を握り締めていた。**]
―翌朝 宿屋―
多分。
[こくり、とノーラの言葉>>137に頷く。]
そりゃ普段の雨の降り方と比べたら、大変ですよー。
[からり、と空の蒼のように笑って。
外へと向かうノーラに手を振って]
はい、気を付けていってらっしゃい。
滑りやすい箇所もあると思うんで、足元に注意してくださいね。
[と、注意を投げて。]
………何か起きたのかな?
[ノーラを見送ってから、ポツリと呟く。
人と接する機会が多いせいか、村内の雰囲気が違うことはなんとなく察せられて。
意味はないが、んー、と眼を細めた。]
───……まぁ、出入り口の通路が。
水が引く見通しはつかないの?
………そう。
[外へ繋がる通路が水没したと聞いて、隻暗緑を円くした。
外に出ることは少ないため、然程不便には思わないものの。
通れないと困る人は多数居ることは知っていたから、出来得る限りの情報を引き出そうとした]
……え?
死者が、出た?
…そう、その水没した、通路に…。
[そこだけを聞いて、無理に出ようとした人が溺れてしまったのだろうかと考える。
そうしていると、「丁度良い」と言う言葉と共に、団員に宿屋へ集まるよう指示を受けた]
宿屋へ?
ええ、構わないけど……何かあったの?
[呼び出される理由が分からなくてそう問いかけるも、団員は仔細は言わずにその場を立ち去った。
水没通路のこともあり、それ以上引きとめてはいけないと思い、そのまま団員を見送る]
……何が、あったのかしら……。
[リスを押さえていた手はいつの間にか下へと落ち、隻暗緑は出入り口通路のある方へと向かう。
リスが「キルル…」と大人しめの警戒音を上げ、エーリッヒの両肩を忙しなく行き来していた]
/*
……大分昔にシマリス飼ってたけど、警戒音とか聞いたことなかったなぁ。
聞こうともしてなかったのかも、だけど。
[もう一人、ノーラの聲に蒼を瞬かせる]
逃げる……、一緒に……。
[何処に逃げるのだろうと女は思う。
二人にとっての世界は広い。
村から出たことのない女の世界は
二人の知る世界からすれば大分狭いはずで]
私も、ついていって、いいのかな……
[足手纏いになるを危惧して聲は控えめに零された]
─ 広場 ─
……で。
[しばし出入り口側を見詰めた後、自衛団員を振り返る]
水没以外には、何もなかったのか?
[静かな問いかけに、自衛団員はやや、言葉に詰まる素振りを見せた後、死者が出た事を教えてくれた。
それからもう一つ]
……宿屋に? ああ……別に、構わんが。
[宿に集まるように、という言葉。
唐突なそれに、翠が僅か、険しさを帯びる]
……何があった。
[低く問えば、団員はまた、言葉に詰まる。
その様子に、ここで聞き出すのは無理か、と察して息を吐いた]
ま、いいさ……行けば、説明されるんだろ?
引き止めて、悪かったな。
[一転、軽い口調でこう言うと、団員は足早に離れていく。
妙に気ぜわしい様子に、ただ、違和感が残った]
―昨夜:自宅―
[夫が自分を信じてくれているのは分かる。
それと同じくらいこの人は自分の能力も信じている。
…信じるしかないのだと理解しているからこそ、自分は夫を恨む事も、夫の選定から逃がしてくれと言う事も出来なかった。
他に選んだ者の名を聞けようはずもない。
力強い抱擁に、こちらも力を込めて返す。
二度とこうする事もないかもしれないと、そんな思いを拭い去るように。
明るく振舞う事は出来なかった。
それは痛々しくも見えるだろうし、何より自分と夫の事だけではない。
他の物の運命も絡んでいるのだ。
勤めるのは必要以上に暗くならない事だけだ。]
―昨夜:自宅―
いってらっしゃい。 ……気をつけてね。
[食事を終えた後、雨の中出て行くという夫を見送った。
先の話しもだが、この雨にも注意を払っているのだろうとは分かる。
夫の影が見えなくなるまで見送った後、溜息付きながらはじめたのは家の掃除だった。
夫の帰りを待ち、雨音を聞きながら、掃除は夜遅くまで続く。
遣り残しのないように、隅々まで部屋は磨かれていった*]
―自宅―
[自警団がゲルダを訪ねてくるというあまり無い光景に
隣人が野次馬に出てくるのと、目が合った。
愛想も無い女を、言葉も相まって気味悪がる者もいる。
慌てて引っ込む様子を気にする風でも無く、
ノックから訪れた自警団に言われた通りにするつもりで]
……、
[準備の間外で待たれてはいなかったから、
急ぎではないのだろうと判断し。
ゲルダは裁縫箱を抱えて肘に鞄を下げたまま、
昨日行きそびれた服飾屋への道を辿る]
勿論よ。
[嘘を言っているつもりはなかった。
付いて来れる限りは、という注釈がついていることをシン自身も自覚していなかったから、カルメンに微笑む気配で答えた。
実際、叶う限りは手を貸そうともしただろう。
普通に逃げる事が出来たのであれば]
/*
……げるだー、自警違う、自衛ー。
[私的お約束]
つか、お?
ヨハナさん、能力持ちか?
ふむ。
どっちゃにしろ、そこ護衛は難しなぁ……。
― 翌朝/宿屋→広場 ―
ええ、気をつけます。
アーベルさんも、お掃除頑張ってね。
[アーベルに見送られながら宿を出て、忠告通りに足元を見ながら広場まで歩いた]
あの。
[村の人間ではないから、自衛団にも特に知り合いはいない。忙しそうに働く人達に上手く話しかけられず、困ったように見ていた]
―翌朝/自宅―
……。雨、止んだ?
[昨夜の雨は一段と酷かったようです。夜になっても音が止む事はありませんでした。
一夜明けて目を覚まして、漸く聞こえない事に気付いたくらいです。
何にせよ、もう降っていないなら外に出ることに問題はないはずです]
……んー。……あ。
[僕は今日の行き先について考えて、ふと机の上に目を遣りました]
― 自宅 ―
[熱々の紅茶とパンケーキの香りが辺りに漂う。
差し入れであるサラダとパンケーキを頬張り一人口許を緩ませた]
おいし。
[仄かなあたたかさのパンケーキを食べながら
ちらと見遣るは棚に置かれたままになっているジャムの瓶。
添えられるもののないままでも其れは十分おいしいのだけど
一緒であれば更においしいだろうと思う]
死者が出た……。
[話しかけることはできなくても、会話を拾い聞くことは出来る]
困ったわ。
本当に見つかってしまったみたい。
[悩ましげに囁いた]
返すの、忘れてたな。……。
[そこには借り物の本が置いてあります。小説です。
分厚くて、中の字も細かくて、分からない単語も多くありました。僕の年齢で読むにはちょっと早かったのかも知れません。
でも一応最後まで読むことはできたから、褒めてもらってもいいはずです]
……。うん、返しに行ってこよう。
[ともあれ、とりあえずの行き先は決まりました。
僕はその本を両手で抱えて、ついでに昨日と同じ手提げ袋を持って、自宅を後にしました]
/*
……あ、一個前の独り言、違うな。
主語がかかるところを読み違えた気がする。
どっちゃにしろ、今の状態だと、守護対象は縁故先になるかなぁ。
できれば、占とはすれ違いたいんだが。
守護者で占い鉄板は、動きの幅狭めるからな……!
――…ん。
[ノーラの応えに安堵の聲が漏れる。
其れは置いていかれないことへの安堵。
逃げ道を失った事をしったのはその直ぐ後の事だった]
─ 広場 ─
[広場には自衛団以外にも人の姿がちらほら見えて。
知り合いであれば挨拶くらいはした]
何だか、落ち着かない雰囲気ね。
[零れ落ちたのは慌しさだけでない何かを感じ取ったもの。
それが何なのかまでははきとしなかったけれど]
パラッシ、あなたも落ち着きなさいな。
[忙しなく両肩を行き来するリスに声をかけ、その身体を手の中に収める。
手の間から首だけを出したリスは、やはりどこか落ち着かなさげだった]
―今朝:自宅―
…………あら。
…まぁ、こんな所で…。
[掃除の途中で寝てしまったのだろう。
目が覚めると、床に倒れこんでいた。]
痛たた…ああ腰が。
嫌ねぇ、疲れたのかしら…。
[ベットで眠らなかったせいで、腰が酷く痛む。
眠い目を擦りながら周囲を見回したが、夫の姿は無いようだった。
もっとも帰ってきたのなら声をかけるか寝台に運んでくれただろうから当たり前ではあったが。]
…あの人、帰らなかったのね。
[曲りなりにも自分は容疑者だから。
夜を共にするのは避けたのだろう。そんな風に思いながら身を起こした。]
ああ、もうこんな時間。
早く食事の準備をしないと。
[きっとお腹をすかせているわと。
着替えて台所に戻ってきた所で扉を叩く音がした。
普段夫はノックなどしないから、怪訝そうな顔をしながら扉に手をかけ。]
あらあなた、帰ってきたの?
─ →自住居穴 ─
[リスは手に収めたまま、自宅兼店舗である自住居穴へと戻る]
……あら、ゲルダ。
何か御用かしら?
[そこにいたのはお得意様とも言える刺繍師の女性。
首を傾げながら声をかけた]
─ 広場 ─
……さって、と。
ここでぼーっとしていても仕方ないし、一先ず、お呼び出しに応じる、か。
[呟くように言いながら踵を返す。
実際、治水作業を手伝わないなら、ここにいても邪魔になる。
そんな事を考えながらふと見回してみると、どこか困ったようにも見えるノーラ>>151の姿]
……おはようございます。
どうしました?
[掛ける声は、できる限り軽い調子を維持したもの]
…あら、あなたは。
どうかなさったの?
[扉の向こうに居たのは夫ではなく、夫の部下ともいえる自衛団の一人。
首を傾げていると、相手は極言い難そうに話を切り出した。]
ああ…昨日の話なら、あの人から聞いてます。
わかりました、宿屋へ行けば良いのね。
[呼びに来た自衛団員は、何度も顔を合わせた顔見知りだ。
何より自分の上司の妻を呼ぶ事に抵抗も逡巡もあるのだろう。
ありありと見える戸惑いの色には、穏やかな笑みを向けた。]
…そんな顔をしないで。私は大丈夫ですから。
[夫に言った言葉と同じ事を彼にも向けて。
一人で行けるわと彼を一度帰そうとして。]
ああそうだ。あの人、昨日帰らなかったけれど…大丈夫かしら?
[何だか雨が強かったから、と夫を案じる言葉をかければ、昨夜の雨でトンネルが水没した事を聞かされる。その為自衛団も総出で借り出されているのだと。]
まぁ、そうだったの…。
いいえ、あの人が無茶してなければいいのよ。
ああごめんなさいね、忙しいのに引き止めてしまって。
[それじゃあと今度こそ見送った自衛団員が、何か他にも物言いたそうにしていたのには、気付くことが出来なかった。]
[ぺろりと全て平らげて紅茶を飲み終えた所で扉を叩く音がする。
口許を布巾で軽く拭い玄関に向かえば自衛団員の一人がいた]
おはよう。
何かあったみたいだけど、その件かしら。
[ことと首を傾げれば
その件で話があるから宿屋に集まるよう言われる]
――、宿屋にいけばいいの?
わかったわ。
[確認するように繰り返し、こくりと頷く。
宿屋に呼び出される事に違和を感じながら
それでも頷く以外の道は見出せなかった]
[中の人物が出掛けていたとは知らなかったから
背中側からの声に、驚いて振り向いた。
高い位置の顔が傾げられるのを、少し眉を上げて見る
…、ぁ、あの、店…
と、閉じてるならい、いいの、
ご、ごめんなさい…
[顎を引いておずおずと告げる。
泳ぐ視線は包まれるようにいるリスへと注がれた]
/*
しかしギュンターの嫁なら人狼やっても絶対美味しかったなぁと思いつつ、リアルとの兼ね合いでなくなく流したのでした…。
今週忙しいって言うからなぁ…無理できん。
酷い雨の後のこの騒ぎですから、気になって様子を見に来たのですけれど。
何か話しかけるのも気が引けて。
[少し怯えるような調子で問いには答える]
……そ、そうなの。
色が、そ、そこそこ使い切ってて、
――、
[半歩引きかけた足は、彼の笑みの柔かさに留まった。
見上げ来るリスへ、少し背を屈めて視線の高さを合わせる]
…な、なんだか、よ、呼ばれた、から、
―――お思いついたと時に、ほ欲しい、色が…
[無いと不安だから。
語尾は消えつつ、視線はリスから離れない]
─ 広場 ─
[リスの存在には気づいていなかったので、最初、ノーラの視線がどこに行っていたかは知らぬまま。
指差しながらの問い>>164に、軽く肩を竦めた]
それが……昨夜の雨で、外の河が氾濫したらしくて。
外への通路に、水が流れ込んで通れなくなったらしいんです。
……どうやら、人死にも出たらしくて。
それで、慌しいんですよ。
[怯えるような様子>>166も見えたから、人死にの部分に触れるか悩んだものの、すぐに知れること、と割り切った。
さすがにというか、声を潜めてはいたが]
どうにか誤魔化せるといいのだけれど。
表の山と違って、野生の狼も出てこない場所なのよね。
[まさか能力者が揃っているとは思わない。
どうすれば事故だという話に出来るかと悩みながら囁いていた]
山に出たところを襲われたのが流され戻ってきたとか。
信じてもらえないかしら。
[苦笑するような気配なのは、それが通るとはあまり自分でも思っていないからだろう]
─ 自住居穴:店舗 ─
随分と顔を見せなかったものね。
[色を使いきった>>167と聞いて、クスリと笑い扉を開ける。
その途端、リスが左手からゲルダの方へと、跳んだ]
ああもう、パラッシったら。
ゲルダ、悪いけど少し預かっててもらえるかしら?
今、糸を出してくるから。
[手から跳んだリスに呆れつつ、手が空いたので希望する物を取り出してこようと、エーリッヒはカウンターの奥へと向かう。
さて、リスはキャッチしてもらえたのかどうか。
逃げられたなら危なげなく床へと着地することになる]
……ん?
呼ばれたって?
[どもりながら紡がれる言葉の中に、気にかかるものがあり、糸の用意をしながらゲルダへと問いかけた]
―道端―
[目的の人の住居に向けて歩き出したのですが、その途中で呼び止められました]
……。えっと、……?
[声の主を確認するために振り返りました。何となく見覚えがある人です。
服装からして、多分自衛団の人でしょう。
後は名前を思い出すだけ、だったのですが、そんな暇はありませんでした]
……宿屋?
[告げられた言葉に、新たな疑問が出てきます。
僕は村出身ですから、そこに行くのはたまに食堂を利用する時くらいでした]
― →宿屋―
[宿に早々にたどり着くと、女将が迎えてくれた。]
女将さんおはよう。
ここに集まるように言われたのだけど…話は聞いてる?
[尋ねれば女将は眉を潜めたか。
例の話はどうやら色んな人間に知れ渡っているようだった。
ただ誰が、は知られていたりいなかったりのようで。
女将は自分が来た意味を知るなり目を丸くしていた。]
この年になって、こんな事に巻き込まれるとはねぇ…。
思っても見なかったわ。
[諦めたように苦笑を見せながら、人が集まるまで食堂の椅子を借りて暫くそこに座っていた。]
うん、分かった。
[断る理由は無かったので、とりあえずは頷きました]
……。でも……あれ。
[理由を尋ねようとした時には、もう目の前に人はいませんでした。
ちょっと遅かったみたいです]
……まあ、いいや。
[どうせ行けば分かるだろうと、僕も後を追いかける事はしませんでした]
あ、わ、ぅや、ら、
[意味の無い声を零しながら、跳んだリスを片手お手玉。
両手使えれば楽だったのだろうけれど荷物があったから、
それでもなんとか弾いた片手にキャッチし、平に載せる。
いつも無表情なゲルダの頬が、やや上がった]
…あ、…ん、よ、呼ばれた。
や宿屋に集まれ、ってて…
なな何の用向きかはし、知らない…
[どもりつつ話しながら、
行儀良くしているリスの鼻面へ自分の鼻を寄せてみた]
……。うーん。
じゃあ、終わってから行こうかな……
[両手でしっかり抱えた本に目を落とします。
今僕が立っているこの場所からだと、最初の目的地よりも宿屋の方が近いのです。
だから僕は予定を変更して、先に宿屋へ向かうことにしました]
― 自住居 ―
[外の雰囲気がいつもと違えど、ベッドの上の青年は今日も惰眠を貪っていた。
ノックの音なんて、聞こえちゃいない。
自警団員が部屋の前に居る事なんぞ、眠りの中のウェンデルには知った事ではなかった]
─ 広場 ─
ええ……外に出られる道は、あれ一本。
上に抜ける、って言うのも、無理ですしね。
[問いかけ>>169に、翠を上へと向けて首を横に振る]
……多分、そうだと思うんですが。
[普通に考えたなら、氾濫に巻き込まれた、と考えるのが妥当だろうが。
それにしては、団員たちの間の張り詰めたような空気が気にかかる。
考えすぎならばいい、とも思うのだが]
とりあえず、ここにいても作業の邪魔になるだろうし……俺は、宿に行かないとならないんで、そろそろ行きますけれど。
ノーラさん、どうします?
[ともあれ、嫌な予感は強引に振り切って。
軽さを維持しながら、こう問いかけた]
さて、と。
あとは馬たちの方にも行くか。
[一通りの仕事を終えると、馬たちの世話をしに厩へと。
自衛団員に呼びとめられたのも、その時か。]
……何、どうしたの?
[こて、と首を傾げて問うと大まかな事を告げられて。]
……なるほど、ね。わかった。
後で、ここで寝泊りする人用の部屋を用意しておくよ。
…もう俺、厩に行っていいよね?
[にこやかに笑みを浮かべたものの。
ほんのり苛立ちのような感情がうっすらと滲んだのは、止む無し、かもしれない。
とかく自衛団員が立ち去れば、
厩へと行ってミリィの驢馬や、他の人の馬などの世話をした。]
─ 回想・昨日 ─
[ハンカチのお礼を向けたゲルダの表情が微か柔らかなものに変わった>>109のを見て、より嬉しくなってまたにこにこと笑う。
彼女の手が自分の肩を払うように触れて流れたのには、何かあった?と首を傾げたけれど言葉で説明がなければ特に問うことはしなかった。]
うん、言ってたね!
でもお父さんいっつもしみないって言って滲みるお薬ぬるから、嘘だと思ってた!
[ライヒアルトから返された穏やかな笑み>>73に言葉を返し、続いた注意には大きく頷く。
とは言っても転ぼうと思って転んでいる訳ではないから絶対転ばないとは言えないのだが。
幸いにしてか、ミリィやノーラがライヒアルトと多分お仕事だろうお話をし始めたから声に出して返事はせずに済んだ。
側にいる人達が自分には良く解らない話をし始めたから自分は口を閉じて、ゲルダから貰ったハンカチをたたむ。
それをポケットにしまったところで聞こえた声>>92に、きょとりと瞬いた。]
─ 回想・昨日 ─
雨強くなってきたってことは、待っててもやまないの?
じゃあ私、いますぐ帰る。
あ。ミリィお姉さん、ありがとう。
絵の具のお金、明日もってくるね!
あと、調味料と干肉もあったら明日買うから!
[父に頼まれたお使いで出てきた時は降ってなかったから、家の畑の覆いもしていないし父も心配しているはずだからと、帰ろうとして。
最もこの雨の中では父から頼まれたものをもって帰るわけにもいかず、取り置きをたのむしかなく。
ミリィから絵具の入った包みを受け取る>>99と、宿屋の女将から油紙をもらって包みを覆い、雨足の強まってきた外へと飛び出した。]
─ 回想・昨日 ─
あれ、お父さん?
お迎えきてくれたの!?
[宿屋から自分の住居へと走って戻っている途中、傘をさしてこちらに向かい走ってくる父の姿に足を止める。
お使いを頼んだものの中々帰ってこない自分を心配して迎えにきてくれたとわかると、父まで濡れると気付かずその胸に飛び込んだ。
困ったような顔で笑う父のさす傘に入って、家を出てから今さっきまでの事を話して。
ゲルダからハンカチをもらったことや、ミリィが父の欲しがっていた絵具を渡してくれたことを話すと父も嬉しそうに笑ってくれた。
右ひざに巻いてもらった包帯についても聞かれて、気を付けなさいと怒られたりもしながら家へと帰った。
畑の保護は既に父がしてくれていて、濡れた服を着替えて夕食を済ませた後はいつものように工房で父が絵を描いている所を見ながら眠りに落ちた。]
─ 回想 終了 ─
[夢現、眠りの中の意識は声をその侭に受け入れる。
聞こえる言葉に緩く同意を返そうとしたりはしていた。
村に戻って来た理由を、はっきりと口にする事は今まで無かったが、
逃げる事に否やはない。
己の正体がバレそうになった――気付かれたから、逃げてきたのだから]
こ、濃い蒼の糸だけ、お、多めに…
あ、あと、こここれ、
[リスの両手で掴まれた鼻に寄り目。
そのまま、そーっと体制を維持しつつカウンターへ寄り、
下の抽斗から残り数巻の糸を取り出して見せる。]
…、え、エーリッヒ、、も。
――す、少し、よ、良かった。
[顔見知りだかららしき感想をポツリ、落とした]
― →宿屋―
……えっと、こんにちは?
[それから数分して、僕は宿屋の扉を潜りました。今度はちゃんと挨拶から入れました]
多分、自衛団の人……から、集まるように、って言われたんだけど。
ここで、……あれ、違う?
[入口に立ったままそう言うと、女将さんの表情が曇ったように見えました。
まさか場所を間違えたかと首を傾げましたが、少しして合っている、と言葉が返ってきます]
……。間違いじゃなくて、よかった。
[ちょっとだけ安心して、中に入りました]
……。あれ、ヨハナさん、来てたんだ。
自衛団長さんの、付き添い?
[食堂の椅子に座っている自衛団長の奥さんに気付いたのは、中に入ってからのことです。
僕は事情を何一つ知らないまま、尋ねました]
― 自住居 ―
――う、るせぇ…!
[そして寝汚い男の餌食になった。
数分後、不機嫌そうな視線でウェンデルは男から話を聞いていた。
今は丁寧に片付けられた書物は、昨日よりアーベルが持っていった分だけ少なくなっている。
人狼の本を持って行った彼に、宿でベアトリーチェを、研究者だと紹介したりもしたが、それは昨日の話。
話を終えた自衛団員に、青年は頭を掻き、真面目に言った]
めんどくせぇ…
はよ
運悪ぃな。
[見つかってしまったよう、とシンの言葉に反応を今更]
自衛団の奴が、宿に来いってんだけど。
お前らんとこにも行ったか?
─ 広場 ─
[無理そう、という言葉>>183に、でしょ? と肩を竦める。
小首を傾げる様子に、違和感をどう言語化したものか、と悩んでいた所にやって来た自衛団員]
……おいおい。
一体、どうしたっていうんだよ?
[名を確かめた後の指示に問いを投げるものの、答えは得られず。
こちらを見たノーラが浮かべた苦笑>>184に、は、と短く息を吐いた]
……やれ、やれ。
それじゃ、行きましょうか。
足元、まだ滑るだろうから気をつけて。
[そんな注意を交えつつ、宿へ向かって歩き出す]
─ 翌朝・自宅 ─
[娘の朝は、大体いつも父に起こされて始まる。
だが、今日は少し違っていて。]
ふに…?
[色んな声が聞こえてきて、目を覚ました。
ゆっくりと体を起こすと、いつも父がかけてくれる毛布がずるりと落ちる。
いつもならここで、今日は一人で起きたのかと、偉いな、と父が褒めてくれるのだが、今日は違った。
父が側にいないからだ。]
…おとーさん、どこ?
─ 翌朝・自宅 ─
[いつもと違うことを怪訝に思いながら、こし、と目元を擦って起き上がる。
父の姿は程なく見付けられたが、父以外の姿もそこにあった。
険しい顔をしていた父が、自分が起きてきたことに気付くとおはよう、と笑いかけてくれた。
でもその笑顔はどこか辛そうで、どうしたのだろうと表情が曇る。
父と話をしていた人───自警団の人は、頭を下げて帰っていった。
その人の姿が見えなくなるまで、父はこちらを見てはくれなくて。]
お父さん、何かあったの?
[自分に向けられる辛そうな笑顔に、心配して問いかけるとぎゅうと抱きしめられた。
そのまま父から、自警団の人がロミを呼びにきたと告げられ、困惑する。]
なんで?
ねぇ、私なにか、いけないことしたの?
─ 翌朝・自宅 ─
[自警団の人は悪い人をこらしめる為にいるんだと教えられていた。
自分が呼ばれたということは、悪いことしたんだろうかと半べそをかいて父に問う。
けれど、お前がいけないんじゃないと言う父の方が泣きそうな顔をしていて、涙は引っ込んだ。
父のこんな顔なんて、初めて見たから。]
お父さん、泣かないで。
私がいけないことしてないなら、お父さんもしてないよ。
[そう言って、父の顔に手を伸ばすと更に強く抱きしめられた。
そして父から、宿屋に行かなきゃいけないということと、もう一つ。]
うん、わかった。
だれにも、見せない。
[その理由は知らないけれど、父の言いつけに強く頷いた。]
―前夜:宿屋・食堂―
そうだね。
私も……ノーラさんだって、時間に余裕あるわけじゃないし。
[天候の回復を祈れ、ライヒアルトの言葉に頷き
窓の方に視線を向ければ、空は既に昏く。
逆巻く風と窓を叩く激しい雨音に友人同様に眉を顰めた]
でも、この調子じゃ、雨が上がっても暫くは峠道は危ないだろうしなぁ。
参ったね……。
[食後のお茶を口にしながら、溜息を零した*]
―翌朝・宿屋―
……ん。
[余程疲れていたのだろう。
目覚めたのは、疾うに朝とは呼べない時間だった。
嵐は既に去っていたが確かめようと雨戸を開ければ
表の騒がしい様子に眉を寄せる]
事故でも起きたのかな。
[寝起きの薄ぼんやりとした視線で、慌しく走り回る村人の姿を暫し追い掛ける]
―宿屋―
ああ……。ジットちゃん、こんにちは。
付き添い…では無いわねぇ。
私も呼ばれて来たの。
…ジットちゃんも、自衛団の人に呼ばれて?
[少しうつらうつらしていたららしい。
最近、よく眠るようになったとは胸の中にしまい。
孫ほど歳の離れた少女の声に起こされると、
自分も呼び出された事を伝え、やや戸惑いの混ざった声でそう尋ねて返した。]
――――……ッ!
[何故だろう。彼らを見ていると、じわり嫌な感覚が沸きあがる。
それは、山越えで山賊に襲われたときと同じに、胸がぎゅうと締め付けられ、喉がからからに渇く感じに似て。
女は無意識の裡に身を震わせた]
……まぁ、慌てても、仕方ない。
足止めを食うなら、その分
ラーイの仕事をゆっくり見られるじゃないか。
[不吉な予感を振り切るように呟いて。
簡単に身だしなみを整え、お茶を貰おうと食堂に足を向けた]
よ、と。
[馬たちが満足するまで馬房の清掃、食事の世話、ブラッシングをすると、
宿屋―青年にとっては家なのだが―へと戻り。]
……あれ、ヨハナの婆ちゃんにブリスさん。
珍しいね、どうしたの?
[まさか二人も呼ばれてるとは思ってもなくて。]
あ、母さん。俺もここに集まれってさ。
[出来るだけ明るい笑みを作る。
自分以外の誰かが、悲しまないように。]
―宿屋―
……。あれ、起こしちゃった?
だったら、ごめんね。
[声を掛けた彼女>>195は、少しうとうとしていたようにも見えました。
ちょっと遅れて返って来た反応に、僕もちょっと遅れて言葉を返します]
うん、僕はそうだよ。
……呼び出したのって、団長さん、だよね?
[理由は知りませんが、団長さんの奥さんまで“呼び出し”を受けているのはちょっと不思議で、だから確認の為にそう尋ねました]
─ 翌朝・自宅 ─
[なんで父がこんなに辛そうなのか解らないから、その辛さを少しでも軽くしたい。
言いつけを守ることがそれに繋がるなら、とそれだけで頷いた。
でも、どうしてかは教えてもらえなかった。
他の人に聞いてもいけないと言われた。
自警団の人に呼ばれた理由も、父は知っているみたいだけれど教えてくれなかった。
宿屋にいけば分かるのだろうか、と思うといてもたっても居られなくて。]
じゃあ、私、行ってくる。
ついでにミリィさんに、絵具のお金はらってくるね!
[辛そうな父が笑ってくれるように、笑顔で家を出て宿へと向かう。
娘を見送り家に残った父が、一枚の絵に向かって謝罪の言葉を向けたなど、娘の預かり知らぬこと。]
─ →外 ─
…な、何か…、縫わされるの、か、かな。
―――それにしては、き、来た人…
か、顔が、怖かった…
[リスから視線を移し、彼の丁寧な仕事を暫し見詰め。
包を受け取って大きな裁縫箱に閉まってから
猫の刺繍のショルダーバッグから銀貨を差し出す]
あ、あありがとう。
――――品揃えに、い、いつも、た
たすかる…
[いつもの無表情なまま、じ、と
相手の左目と右目のある位置を、顎を引いて見詰めた]
おはよう。
ええ。私も今呼ばれたから、広場から戻るところ。
[ウェンに挨拶を返しつつ、カルメンまでが呼ばれていると聞いて微かに息を飲んだ]
どういうこと……。
[そうしているともう一つ声>>198が聞こえました]
……えっとね、さっき呼ばれたんだ。
[笑顔が印象的な宿のお兄さんでした。
少し首を傾げてから、問われた事に答えます]
……。あれ、アーベルさんも、そうなんだ。
[その直後、彼が女将さんに掛けた言葉に、先程傾げた首を今度は反対方向に向けました]
[しかし母親は、息子の言葉に顔が青ざめて。]
母さん。俺は何もしてないし、きっと何かの間違いだって。
ね?
[そ、と安心させるように母親の手を取って。
こて、と笑みを浮かべたまま首を傾げた。]
[家に一人残った男は、工房に向かうと奥から一枚の絵を出してきた。
その絵に描かれているのは一人の女性。
その腕には、銀の煌きが巻きついている。]
……すまない、エヴァ。
君の恐れていたことが、起きたかも、しれない。
ロミを守る為に、君はロミから距離を置いたというのに。
…ロミを、見つけられてしまったかも、しれない。
あ゛〜、もう行けば良いんだろ…
[そんな風に結局折れるまで、また数分の時間を要した。
起き上がってはいるものの、ベッドの上に腰を掛けていた]
着替えたりしてくから、さっさと出てけ。
見たいとか馬鹿な事を言い出したら、金取るぞ。
アタシはそろそろ宿屋に向かうけど、ゲルダはどうする?
このまま行くなら一緒に行きましょ。
[そう誘いをかけて、エーリッヒはカウンターを出た。
それに合わせ、リスが駆けてエーリッヒの肩へと飛び乗る]
/*
とまぁ、早いが聖痕者COをば。
聖痕の場所は考えてないけどまぁ右脇腹あたりかな!
痣の形は薔薇です。(
いや、このキャラ長生き出来る気がしないから早めにだしとかんとまた出せないまま落ちてしまいそうでn
[食器を片付け綺麗に水気を拭き取り
バスケットへと戻して陳列棚の上に置く]
お話し、そんなに長くは掛からないわよね。
返しにいくのは、後でいいかしら。
[バスケットから手を離し
自衛団に言われた通り向かうは宿屋]
あ、俺も。
厩に行く途中で言われたんだ。
[それから馬房の清掃等しているので、それなりに時間は経過しているのだが。]
なんでかは分からないけどね。
[ブリジットの言葉>>202に肩をすくめながら答えた。]
―宿屋―
こんにちは、アーベルくん。
お邪魔させてもらっているわね。
[まさかアーベルも同じように呼び出されているとは知らず。
彼の家にあたる宿への訪問へは、そんな風に告げる。
だから、俺もと。彼が口にした時には、つと視線が向いてしまった。]
―宿屋―
ううん、いいのよ。
お寝坊しちゃいけないからねぇ。
[ブリジットの謝罪には、ゆるゆると首を振る。
少し送れ気味の反応には、そう、と。瞼が下がってしまう。
呼び出した人、についてはこっくり頷いた。]
ええ…あの人がここにと、みんなを集めているんでしょうねぇ。
[ギュンターが自分以外の誰を呼んでいるかは知らないので、言い回しはやや他人事のようになってしまうが。]
まだ他にも呼び出された人がいるでしょうから。
他の皆が集まった頃に、あの人がちゃあんと、説明してくれると思うわ。
[呼び出しの理由を一足早く聞いてしまっているが。
自分から説明する気には到底なれずに、黙っている事を選んだ。
どのみち、すぐに知れるのだろうからと。]
― →宿屋 ―
[そんなこんなで宿屋にやって来たウェンデルは、不機嫌そうな視線であった]
アーベル、飯くれ
はよ
[挨拶の方が遅いのはどうなのか。開口一番それなのも如何な物か。
いつもとは違った雰囲気である周りを、それから見渡した]
[家の外に出ると、辺りはまだ水がひけていなかった。
歩くたびに、ぱしゃりと水が跳ねる。
さっき家に来ていた人とは違う、自警団の人が忙しそうに走ってる。]
?
ほんとに、何がおきてるのかな。
[何だろうと、立ち止まり首を傾げる。
ちらほら聞こえてきた声に、外に繋がるトンネルが水のせいで通れなくなったらしいと知った。]
…い、行く。
そ、そのつもりでももって、来たの
[持ち歩くには大きい裁縫箱。
リスの飛び駆ける軌跡を大きな尾が遅れて追うのを見遣り
店を閉めるかと、少し小走りで外へ出た。
見上げると岩肌は未だ乾かぬ水がぬめり光り、
喧騒は絶えず―――ざわめきに、目を伏せた]
…パパ、パ、パラッ、シ?
[上げた顔が紡いだ言葉は、先程聞いたリスの名らしき]
─ 広場→宿屋 ─
さて、そこは行って見ない事には。
[他にも知り合いが呼ばれている事は知らぬまま、軽い口調で言って。
笑いながらの問い>>207に、翠を数度、瞬いた]
んー……転び易そうに見える、と言うか。
しっかりしてるんだけど、ちょっとほっとくのが心配になるとか、そんな雰囲気?
[返す言葉は、冗談めかしたものだが。
彼女の亡夫と交わした幾つかの言葉、護りたいという願い。
玉に強くこもったそれを知るからこそ、というのは少なからずあった]
─ 宿屋 ─
[その内に、たどり着いた宿。
そこに集まる顔ぶれに、眉が寄ったのは已む無しか]
……随分と、賑やかだけど。
もしかして、みんな同じ理由で呼ばれてんか、これ?
[ぐるりと中を見回して、誰にともなく問いを投げた]
/*
は、意図せず独り言が666ptだった!
しかし、崩す。
そして、飴もらっておったよ……持たせる心算だったんだが……!
危険、かしら。
[迂闊には動けないと囁かれて緊張する。
誰かに正体がバレたことは今までなかった。
一番危なくなった時には、夫が身を呈して庇ってくれた。
夫を殺され、翡翠の腕輪まで傷つけられて。
その場にいた者は一人残らず食い殺して谷底へと捨てた。
乗合馬車が事故にあったものと、後から来て助けてくれた者達は勝手に判断してくれた。
否定はせずに夫の躯だけを抱えて家に戻り。
直後から、以前より空腹を覚えやすくなっていた]
[宿屋の食堂に行ってしまうのは癖のようなもの。
女将と既に集まっている人達にゆると会釈を向けた]
こんにちは。
おば様、これ実家から届いたジャムなんですけど。
宜しければ此処で使って下さい。
[半ば強引に其れを女将へと渡して
女は壁に凭れ、自衛団からの話がなされるを待つ態]
こんにちは、ヨハナの婆ちゃん。
そして、いらっしゃい、かな?
[と、首を傾げて。
ウェンデルの登場>>212には、]
お前ね、挨拶が先だろうよ。
[と、突っ込みを入れながら]
お前、好き嫌いなかったよな。
[確認をしながら、厨房へと入っていった。]
―宿屋―
……そっか。
何だか、……共通点、ないよね。
[そんな疑問もありましたが、返った言葉>>208にはひとまず頷いておきます。
その時は完全に彼の方を見ていましたから、告げられた女将さんの顔色が変わるのまでは気づけませんでした]
他にも……。何人、なのかな。
……。僕、本を返すつもりだったんだ。終わった後で、時間あるといいな。
[奥さんの方から返った言葉>>211で、彼女も詳しくは知らないらしいと判断しました。
だから深く尋ねる事はせずに、僕も残りの人と団長さんを待つことにします。
近くにあった椅子を引いて座り、本はテーブルの上に乗せました]
─ 自住居穴:店舗 ─
ああ、それでその、大荷物。
[持って来たと言う物>>214に視線を留めて、納得したように呟いた]
それじゃあ一緒に行きましょ。
[店を閉めるためにゲルダに先に出てもらい。
扉にカーテンをかけてから閉じて鍵を閉めた。
足を滑らせぬようゆっくりと地面を踏む]
え?
…ああ、この子のことね。
そう、パラッシって言うの。
[どもる言葉は何か別のものを言っているようにも聞こえたが、それがリスの名を問うたものだと気付いて。
左肩に移動したリスへ隻暗緑を向けて肯定の言葉を紡いだ。
居候と言う意味の名を持つリスは左肩で大人しく座っている]
─ 外 ─
そっか。
だからお水いっぱいのこってるんだ。
[トンネルが通れなくなってるくらいだから、道まで溢れてるのだろうと理解して。
他にも噂話が飛び交っていたかもしれないけれど、それは聞くことなく止めていた足をまた動かし宿屋へと向かう。
足元が悪いから、転ばないようにとゆっくりとした足取りで。]
― 宿屋 ―
[アーベルから返事が返ると、曖昧に笑んで返す。
アーベルも、という言葉はブリジットが繋いでいただろう。
顔色を変える女将には瞑目する。
気の毒に、としか思い様が無い。
そのうち宿への来訪者は増えて、アーベルが厨房に行くならその背を見送り。
新たに集まった者らには、知人やそれ以外にも変わらずこんにちはと会釈をした。]
す、すごく、目がきれい。
…ぬ、縫ってみ、みたい、な。
[聞き様によっては物騒な言葉を零しながら歩く。
ゲルダも小柄というほどではないが、
エーリッヒと並ぶと小さく見える。
宿屋への道なり、ゆっくり歩くロミの小さな姿を見留め
目が合えば少し、頭を傾げてみせた]
―宿屋―
……うん。多分、そうだよ。
[尋ねる声>>216にはそう返しました。
そうしているうちにも、人はどんどんと増えて行きます]
こんにちは……あ。
……。行く暇、省けたかも。
[現れたうちの1人>>212は、僕が後ほど訪ねようとしていた人でした。
貸してもらった本を見て、でも本人は何だか不機嫌そうな顔をしていたので、ひとまず様子を伺うことにします]
ん、そうだよー。
[ライヒアルトが来たのは、厨房に行く前だったか。
出来るだけ軽い調子でライヒアルト>>216に告げて。]
…うん。
てんでバラバラだね。
[今、この場にいる人たちを流し見ながら、ブリス>>219に答え。]
ブリスも何か食べる?
これのついでで申し訳ないんだけど。
[これ、と指差した先はウェンデルで。]
他にご飯食べたい人がいたら言って?
一緒に作っちゃうから。
[と、言いながら厨房へと引っ込んだ。]
……席を外した方が良いのかな?
[自分は関係ないと思っていたから、食堂に人が集まってくる様子に、腰を浮かせる。
食堂を後にしようとすれば自衛団の男に制止され、名を問われる]
うん。エミリー・コシェバは私だけど――
え? ……私も此処で待機してろって、何でよ。
理由を説明してもらえるかな?
[不審を隠せない表情で、自分よりも自衛団の男をじっと見詰めた]
― 宿屋 ―
[夫の力で選び出した者たちに、明確な基準などあるはずがない。
そうは思いながらも、ブリジットにはそうねぇ、と曖昧に言う。]
…ああ、人数は聞いていなかったわ。
何人かしらね。あまり多くないと良いのだけれど…。
[ぽつりと漏れるのは本音。
多ければ多いほど、違う者が紛れているという事になるだろうからと。
口にはしないが、気は重い。]
時間はそうねぇ…あるといいわねぇ。
[まさか直ぐにどうにかする…なんてことは無いだろうと。
変わらぬ様子のブリジットに言いながら、時折増える声に顔を上げる。
その度に、少しずつ気が重くなっていくのを感じていた。]
─ 宿屋 ─
[何を言ったのか、という疑問>>227には、ただ笑うだけ。
絶対本人には言うな、と口止めされていたりするのだが、それは余談。
会釈をするヨハナ>>223には同じく会釈を返すものの、何故ここに、という疑問は僅か、翠を掠める]
……なんだかねぇ……どんな用件なんだか。
[返る二つの肯定>>225 >>226に、黒髪をがじ、と掻きながらぽつりと言って]
あ、俺は食事はいい。
余裕できたら、茶だけもらえるか。
[アーベルの呼びかけには、短くこう返した]
―宿屋―
……ね。一体……
うん、食べる。
[朝ご飯は食べてきました。でも僕には珍しく、殆ど即答で頷きます>>226]
……。あ、少し、でいいよ。
[少し間を開けて、付け加えました。
彼が厨房に引っ込む前に間に合ったでしょうか]
─ 外 ─
[昨日ライヒアルトに言われたから、という訳ではないが転ばないようにゆっくりゆっくり歩く。
足元と前ばかり見ていたから、ゲルダが自分の姿を見つけてから暫くは気付かないで。]
わ、ととっ
あ、ゲルダお姉さんと、エーリだ。
おはよー、ございます。
[ゆっくり歩いていたにも関わらず、足が滑ってバランスを崩し。
なんとか持ちこたえたところで、動いた視線の端にゲルダとエーリッヒを見つけてそちらに体ごと向いて挨拶をする。]
―昨日・宿屋―
[ウェンデルの問いかけには相変わらずの、口元だけ覗かせる笑みを返しながら]
簡単に言えば……、研究の一貫かしら?
細かいことまでは話すわけにはいかないの、ごめんなさい。
[それでも、自分の研究のことを知れば、大方の予想はついたかもしれない。
承諾の言葉はその返答でももらうことができ]
ありがとう、話せる限りで今度お話するわね。
[そのままいくつか会話を交わし、アーベルに軽く紹介されたりもしたかもしれない。
部屋に戻ってからは、とってきたサンプルを分けたり軽く見たりしてから、ローブを脱ぐ。
見た目には完全に少女と間違われてもしかたがない、体格と幼い顔立ちがあらわになる。
ベッドに横になるとすぐに静かな寝息をたてはじめ…]
好き嫌いは特に無えよ。
[なんだかんだで用意してくれるアーベルへ、頼んだなんて言葉を投げる。
これ呼ばわりには何も言わない]
あれ、ブリジットか。
それにライヒアルト?
お前らもまさか、呼ばれたとか言うのか。
[その視線がヨハナを捕らえると、驚いて動きを止めた]
あれ、ギュンターの奥さん?
なんでまた。
─ 宿屋 ─
[ぐるりと見回せば、団員に呼び止められるミリィの姿。>>228
翠に募る険しさが僅かに増す]
ああ、そのまさか。
……でなかったら、今頃は玉泉見に行ってるよ。
[名を呼ぶウェンデル>>236には、軽く肩を竦めてこう返していた]
こ、転びそう…
ひ、ひとりで朝からど、どこいく、の?
[エーリッヒを見上げると視線の先が同じだったから
ひとつ頷いて、ロミへと歩み寄る]
あ、お、おはよう、ごございます。
[挨拶に返す声も、常に小さい]
[宿屋には思ったよりも人の数が多い。
見慣れない者も、良く知る者も。
緩く眉を寄せた]
いきなり起こされたと思ったら。
意味わっかんね。
[ライヒアルトの答えに、頭を掻いた]
俺だって寝てたわ。
面倒だなぁ…。
何だってんだ。外がどうとか、言ってた気がすんだけど。
[眠かった男はまともに聞いちゃいなかった]
─宿屋─
ああ、私は家で食べてきたからいいわ。
お茶も…今は遠慮しておきます。
[これから何か喉を通す暇もないだろう。
そんな心持でアーベルにはやんわり告げて、食堂の隅で待つ。
ライヒアルトやノーラの会釈に目が合えば軽く視線を下げもするだろう。
ウェンデルの驚いたような声が耳に届くと、そちらの方へと顔を向けて。]
ウェンデルくん、こんにちは。
何で…本当に、どうしてかしらねぇ。
[選出された理由は知っているものの、その原因については本当に、どうして、と言いたくもなり。彼にはそんな思い込めた言葉が零れて落ちた。]
―宿屋―
……呼ばれたよ?
[何か拙かっただろうかと、僕は首を傾げながら>>236返しました]
……あ。えっと……本、返すつもりだったんだけど。
後で、家に届けた方がいい?
[少し遅れて、彼への用事を思い出したのですが。
なかなかに分厚い本ですし、持ち帰るには荷物になるかも知れませんから、そう尋ねました]
─ 宿屋 ─
ええ、そうですよ、自衛団の団長。
あちらのヨハナさんは、その奥様。
[ノーラの疑問>>241に、簡単な説明を返して]
て、その様子だと、寝てる所を叩き起こされたか。
……外、偉い事になってるぜ。
昨夜の雨で、外への通路が水没しちまったんだと。
[頭を掻くウェンデル>>243に、ちゃんと聞いてなかったのか、と思いつつ、こちらにも簡単な説明をしておいた]
了解。
[ひら、と聞こえた声たち>>232、>>233、>>236、>>238に手を振って。
非常にバランスのとれた定食を作成した。
もちろん、ブリジット用はウェンデルの物より軽めに盛り付けられている。]
― 宿屋 ―
[ノーラの質問に頷く。
あまり良く知らない人だが、旅人もある程度いるこの村では珍しい事でもない]
そう。自衛団長の。
[だけれどヨハナの言葉に、彼女へと視線は移る]
……だいじょーぶ?
[思わずそんな声が落ちた。眉が寄せられる]
何、説明とか何もないわけ?
一体これ何で呼ばれたのとか、思ったんだけど。
/*
……ふと。
総合男女比的に十分にあり得るんだが、役職男女比が夕石再来とかだったら、すげぇこわい。
と、思った俺がいる。
―朝・村の入り口付近―
[比較的早い朝に目をさますと、軽く身支度を整えいつもの黒ローブ姿に。
宿屋の女将かアーベルとすれ違うことがあったなら散歩に行く旨を伝えて外へと。
雨はすっかりとあがっていたが、足元の様子はあまりいい状態ではなかった。
なにやら騒がしいのにはすぐに気付き、あてもない散歩は自然と足がそちらへと向く]
おはようございます。
なにかあったのかしら?
[自衛団に話しかけると、いかにも怪しい風貌の自分に警戒の様子を示しながら、村の入り口が通れなくなったことを伝えられた]
そう…、
それは大変ね。
[その言葉にどこか苛立った様子でみられたが気にした様子もなく。
さらにそれに苛立った様子で用がないならもう行ってくれと追い出すような言葉をかけられ、大人しく立ち去ろうとしたところに別の団員が慌てた様子でやってくる]
― 宿屋 ―
ほんっとわけわかんねーな。
[ブリジットが首を傾げるのに、何でもないと此方は首を横に振る]
ん?
重いだろ、今でも良い。
読み終わったのか。
[彼女が読むのには少し難しかったかもしれないと渡した本。
返すと聞けば、驚いたような視線を向けて、それから笑った]
お前随分勉強したんだな。偉いな。
はい、ミリィさん。
[ミリィの前には、ビスケットとジャムに合うお茶をサーブして。]
はい、ライヒとノーラさんの分。
ミリィさんと同じ紅茶だけどね。
[にこ、と二人に優しい笑みを向け]
香りと眼だけでも楽しんで、ヨハナの婆ちゃん。
[と、珍しい花茶をヨハナの前に置いた。]
―宿屋―
こんにちは、始めまして…だったかしら。
ヨハナ・カウニッツと申します。
[あまり見覚えのない顔だから旅人か商人かと、ノーラの眼差しや周囲の説明から、視線が合えば改めてそう頭を下げ名乗りもする。ノーラと過去会った事があっても、老女の頭からはするりと名は落ちていた。]
あ…ああ、いえ。
私は大丈夫よ。
[ウェンデルの大丈夫、との声には、勤めて穏やかにそう告げて。]
説明は……そろそろしてくれるとは思うのだけど。
[件の夫はまだ現れてないようで。
ならばまた人が集まるのだろうかと、心配そうに宿の入り口の方をちらと見た。]
─ 外 ─
うん。
手、繋いでもらう。
[エーリッヒから差し出された手をぎゅっと握る。
手から伝わる温もりは、悲しい気持ちをじんわりと和らげてくれて。
彼とゲルダの顔を見上げて、えへへ、と笑った。]
/*
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10802165
今、コレをエンドレスリピートなう
―宿屋―
[エーリッヒとロミが手を繋ぐ様子を見る目は少し、柔い。
そのままゆっくりと道を歩み、やがて宿屋に着く。
自警団員の姿が入り口に見え、少し眉を寄せた]
…な、なんでも、ない、よ
[物騒めく空気を否定したいのはロミの為だけでもなく。
扉を開けば見知った顔がいくつも見え、会釈をした]
―宿屋―
あらあらまぁまぁ…。
ありがとう、アーベルくん。気を使ってくれて。
[どこか沈んだようにも見えていたのだろう。アーベルの心遣いに、宿に来てから初めて目元に皺を沢山刻んだ笑みを向ける。
今は花茶に手をつける事なく、茶器の中に咲く花を、皺だらけの手を合わせ、ほんのり嬉しそうに見つめていた。]
―宿屋―
……。それは大変。
[横から聞いた初めての事実>>248に、僕は瞬きました。
瞬きましたが、台詞は他人事のように聞こえたかも知れません。事実、僕には村から出る用事もないので8割他人事でした]
読めたよ。頑張ったよ。
[なのですぐに意識も、本の話題>>255へ切り替わります。
褒められたのは素直に嬉しかったので、ちょっと胸を張ってみせました。
初めて本を開いた時、見栄を張った事をちょっとだけ後悔したのは内緒です]
……。うん、それじゃ、今返しておくね。
ありがとう。
[テーブルの上の本を両手で持ち上げて、まっすぐ彼に差し出しました]
― 宿屋 ―
[人が集まりつつあるその場所で
女は壁に背を預けたまま、双眸を閉ざしていた。
仕事の疲れがまだ取れきらぬのか白い肌に血の気は薄い。
微動だにせず其処にあれば、まるで人形か置物のようか。
自衛団長が来るまでの間。
その待ち時間を、休息にあてる]
皆、朝から呼び立ててすまないの。
[呼んだ者達が集まった頃を見計らって宿に入り、全員の顔を見回す。妻の上でも動きが停滞することはなかった]
しかし、大切な話があるのじゃよ。
この村の存亡にも関わるな。
─ 宿屋 ─
ああ、基準はわからんがな。
[名を呼ぶ声>>252にミリィを振り返って軽く肩を竦め。
紅茶が出される>>256と、少しだけ、表情を和らげた]
いや、十分。
ここの茶は、また格別の味があるからな。
[そんな言葉と共に、微かな笑みを返して]
あの雨で、外の河が氾濫したらしい。
で、水が流れ込んで、通れなくなった、と。
水の状態は見てないが、一日二日でどうにかなる、って感じじゃあなさそうだった。
[紅茶を一口味わってから、素っ頓狂な声を上げるウェンデル>>260に説明を重ねた]
[定食を用意してくれるアーベルには、笑ってサンキュと言葉を告げる]
いやー持つべきものは友だよなぁ。
[ヨハナの様子には首を傾げる。
しかし大丈夫と言うのには頷き]
説明してくれんなら待つわ。
しゃーねぇし。
[そんな事いって食事に手をつけることにある]
「おい、例のあれ、団長から話があるそうだ」
[なにか興味深そうなひそひそ話をはじめ…、断片的に死体とか人狼とか聞こえてきた。あるいは気のせいだったかもしれないが、ローブに隠れた目をとても輝かせて]
ねぇ、お話聞いてもいいかしら?
後、それ、とても興味があるから是非とも見たいわ
[突然、怪しげな人物がそんなことを言っても聞き入れてもらえるわけもなく]
「あのな、俺らは仕事してるの仕事!
ガキの子守りしている暇なんてないんだよ!」
[体格と声からばっちりと子供だと思われたらしい。
それでも食い下がろうとすると軽くつきおされ、体格差もあって団員が思ったよりも勢いよくその場に尻餅]
きゃっ!
[短い悲鳴にさすがにばつが悪そうにしながら、手を差し出され、お前がしつこいのが悪いんだなど言い訳のようなものを団員はつぶやいていた。
フードは倒れたときの勢いでめくれて、幼い顔立ちが団員を見上げるとなおさら相手はばつがわるそうにしていた]
「あ、もしかして、ベアトリーチェさん?
団長が宿屋で大人しくしてるようにって、いってました」
[それまでどうしたものかと様子を見ていたもう一人の団員が唐突に思い出したようにそう伝えてきて、自分を助け起こしたあとの団員に耳打ちをしている。
あの人あれでも20歳らしいとか、俺より年上かよとか聞こえ、向けられる目は奇異のものを見るようなものに]
そう…、
じゃあ、またあとでお話を聞かせてもらうわ。
[フードをかぶると、その場を今度は大人しく去っていった。
言外に聞くのは諦めていないことをさりげなく残していた]
子供達も、人狼の御伽噺は聞いたことがあろう。
だが……あれはそれだけの存在ではないんじゃ。
[何か言い出そうとする者があっても手で制して話を進めた]
牙と爪を持ち、人を食らう存在。
それは現実に存在するものなんじゃ。
…信じられぬ者も多いかの。
だが、儂はその存在を、直に知っておる。
[左袖を捲くって、そこに埋め込まれた銀色を見せる]
おう。
[ブリジットから本を受け取る方は、片手を伸ばしてがっつり掴む]
また借りにくりゃいいよ。
好きなん選ばしてやるから。
[やばそうなものは勿論選別するが。とは言葉にせずに。
ライヒアルトの言葉を聞いて、はぁーと溜息を吐いた]
ひでえのな、随分。
っと、お。
[やってきたギュンターの話が始まれば、フォークを口に咥え、話を聞きはじめる。行儀が悪い]
ううん、当たり前の事をしただけだよ。
[にこ、とヨハナの礼>>265に嬉しげに笑みを向けて。
ライヒの言葉>>269にも、嬉しい笑みが浮かんだとか。]
ほい、ウェンデル。
ブリスのはその量で大丈夫?
[とんとん、と二人の前に、よそったものを置いて。
今日はキノコの野菜炒めがメインです。
団長の姿が見えれば、青年にしては珍しく少々眼が座ったが。]
―→宿屋―
[大人しく、まっすぐに宿屋にかえるなんてことはせず、散歩の続きと村の中を軽く回ってから宿屋へともどった。
結局ついたのは一番最後かそれ近くに。
ウェンデルが自分に普段話すのと違う様子のしゃべり方をしてるのが聞こえて、くすりと笑みをこぼしていたとか]
パーティーでも始めるのかしら?
[集まっている人の多さにこぼした言葉は、とってもマイペースなものだった]
これは、人狼を滅する者であることの証。
儂は「結社」と呼ばれる者達の一員じゃ。
これも知っている者はおるかの。
[正確には元結社員、だが。
チラリとヨハナを見て、何も言わないようにと合図する]
昨日の雨で外との通路が水没してしまったことは、もう伝わっておるかの。
そこに、村に滞在しておった旅人が無残な姿で浮かんでおった。牙と爪を持つものの手に掛かったと、分かる姿でな。
[死という直接的な言葉を使わなかったのは、子供達が怯えて話も聞けなくなったりしないようにするためか]
儂はその存在をしかと見分けることは出来ぬが、影の存在を感じ取ることは出来る力を持っておる。
残念な話だが、この中に、人狼が混ざっておるのじゃよ。
[ウェンデルのため息>>275に、ほんとにな、と同意を返し。
更にやって来た面々に、一つ、ふたつと瞬いた]
……ほんとにどーいう……。
[疑問の呟きは、やって来た自衛団長が話し始めた事で途切れ。
一先ずは緩く腕を組み、成される説明を聞く構えを取るが。
翠に宿る色は──いつになく、険しい]
[少しだけ反応を待つように、言葉を切った。
ウェンデル>>275の態度を咎めることもせず、逆に少し表情を緩めた]
御伽噺の中に語られる力ある存在。
それもまたこの中に含まれておろうかと思う。
危険なことだとは分かっておるのじゃ。だが、このまま放置することはもっとできん。
人狼は強く恐ろしい存在じゃ。
村を滅ぼさぬために取れる手段は。
…御伽噺と同じものしか無い。
犠牲者が出た以上、猶予はないんでの。
手荒な方法でも取らせてもらう。
―宿屋―
6年前…そうねぇ。
もう働かない頭だけど、お名前にもお顔にも覚えがないから、初めましてね、きっと。
そう、美術商…。
[花茶を前に、幾分柔らかさを取り戻しながらノーラに話しかけて。
買い付けにいらしたのかしらと、口を開きかけた頃に聞こえた夫の声に、尋ねる声は一度中断された。]
日に一度、この中から選び。
……死んでもらう。
[これ以上は伏せておけない。
きっぱりと言い切った]
互いの手では出来ぬというなら、自衛団がそれを担おう。
[必ず一人、逃がす事はしないという宣言]
[背の高い男――エーリッヒの影に隠れ、困惑した様子のロミが食堂に姿を現せば、女の眸が団員達を捉え、物言いたげに瞬く]
――……。
[けれど、上げかけた声を一先ず呑み込んで、自衛団長の言葉に耳を傾けた]
―宿屋―
やった。……じゃあ、また行くね。
[本が無事彼の手に渡ったのを確認して、僕は手を離します。
この本を読むのには凄く時間がかかったので、今度は少し易しいものにしてもらうべきかも知れません]
……うん。ありがとう。
[皿に盛られた野菜炒めの量は控えめで、他のも合わせてこれなら無理なく食べられそうです。
けれど、いただきますを言う前に団長さんが現れて>>274、話が始まりました]
[自衛団長の声が聞こえ、ゆっくりと目を開けた。
二度、三度瞬いて、話し始めたギュンターを見詰める]
村の存亡に関わる、なんて、大ごとね。
[ぽつと呟いて続きに耳を傾ける。
人狼の御伽噺と彼が語れば怪訝な表情が一瞬過ぎった。
口を開きかけて、制す仕草に仕方なく其れを閉ざす]
よっしゃ。
アーベルサンキュー
[受け取った後にすぐに口をつけて、食べながら話を聞くのは仕方のない話。
最後まで聞くと、思わず、ギュンターを睨んだ]
死んでもらう?
はァ? なんだそれ。そんなん意味がわかるかよ。
……話は以上じゃ。
明日になったら結果を聞く。
決まらぬなら、こちらで勝手に選ぶことになるぞ。
[一度緩めた表情を引き締めて、睨むように一同を見る]
……儂は詰所におる。
相談したいことがあれば、来るが良い。
[ここで問答をすれば情が揺れる。
一度は全てを切り捨てるように、宿を後にした*]
[新しくやってきた人たちを見て、何とも言えない表情になり。
思うところがあっても、口にすることはない。
性格なのかは分からないが、
青年が本音らしい本音を口から紡ぐ事は少ない。
だが眼差しで、どう思っているかは*伺える*]
―宿屋―
[夫の姿が見えると、口を閉ざした。
こちらに向ける視線が他と変わりない事も、静かに受け止め話を聞いた。
語られる人狼の話。
夫から何度か聞かされてたその存在。
心構えがあったから、取り乱すこともなかったが。
夫が結社員と名乗った時には一度瞬くが、視線が合えば長く瞬き返す事で了承を伝えた。]
[ギュンターの左袖の下から覗く銀色。
その説明と村の状況に女の途惑うように眸を揺らした]
――…御伽噺の人狼が、この中に居る?
そんな、まさか……
[俄かに信じがたいといった様子で
ふるりと首を横に振るう]
力ある存在……
御伽噺の通りなら、それって……
[思い当たる言葉を飲み込み物思うように微か顔を伏せる]
―宿屋―
[特に親しい人たちが居ることも気付きはしましたが、話しかける間もないまま話は進みます。
それに合わせて、周りの緊張感が高まっていくのも分かりました]
……。うーん。
[僕は腕組をします。
頭の中で、話の内容を噛み砕きました]
……そっか。だからみんな、バラバラなんだね。
人狼が犯人なら、誰でもおかしくないもんね。
[まずは集められた面子について、一つ頷きました。
傍から見れば、緊張感がないように見えたかも知れません]
[自衛団長の話が進むに連れて、翠は険しさを増す。
途中から組んでいた腕は解け、右手がベルトから下がる玉を掴んでいた]
……冗談じゃねぇよ。
[告げられた宣>>287、そこに揺るがぬ意思を感じつつ。
だからこそ、口をつくのは、短い悪態]
─ 宿屋 ─
[宿の中にはライヒアルトやミリィもいる。
昨夜泊まると言っていたからいるのは不思議じゃないけれど、何だかいいたそうな顔をしてる>>288のに気付いてどうしたのかと問う間もなく始まった自衛団長の話。
村のソンボウって何だろう?と思ったけれど、それを問える雰囲気ではなく。
更に続く話>>274>>282>>284は、子供の自分にとっても─多分大人でも信じがたい内容だった。
ぎゅうと、繋いだままの手の力が強まって不安げに見上げるも、すぐに視線を落とす。
ただ、ギュンターが名乗った結社という言葉は、何故か聞き覚えがあって。
なんでだろうと首を傾げかけたところで、言い切られた言葉>>287に思考が止まった。]
─ 宿屋 ─
しんでもらう、って。
どー、して。
[宿屋に呼ばれた理由は流石にもう解った。
自衛団長が宣言した理由も、頭では解る。
でも、何で自分やほかの人が呼ばれたのか理解できなくて、呟く。
宿を出ていく自衛団長を見送る瞳も、困惑と呆然の入り交じったもの*だった。*]
結社の人間が潜んでいただなんて。
[嘆くように息を吐く]
動物を糧にするのと何が違うというのかしら。
ちゃんと、旅人を選びもしたのにね。
[ウェンデルの様子からして、これまでも気をつけていたのだろう。
不機嫌なウェンに共感するように囁いた]
本当に、手荒ね。
こんな無茶な話、
聞かされるなんて思わなかった。
[気丈に振舞おうとしても青褪めた顔は隠し切れず
きつく柳眉を寄せてくちびるを噛む。
話し終えたギュンターが背を向け歩み出せば
はぁ、と深く息を吐き出し]
本当に、冗談じゃない。
[ライヒアルトの言葉に自分の意を重ね
ふるふると首を振った]
[ざわめく周囲の中、人狼と聞いたときの自分の反応は多分とっても異質なもの]
この村にきて、正解だったかしら。
[その声質はとても楽しげで、嬉しそうなもの。
そして、その後に伝えられる言葉にも驚いた様子をみせずに]
そう……
やっぱり、概ねそういうものなのね。
[ギュンターの告げた対応については、納得したかの口ぶりで]
ああ、ギュンターさんのお話ぜひとも聞きたいわ。
後でお邪魔させてもらうわね。
[立ち去る前の言葉には回りのことなど気にした様子もなく、そう告げて立ち去る姿を見送った]
─ 宿屋 ─
人狼がいるから。
殺す……。
[紅茶のカップをテーブルに置き、両手で口元を押さえた。
団長の話はどうしても夫のことを思い出させてくれてしまう。
人狼が実在するという噂も、結社の噂も、聞いたことはあった。それを現実と受け入れていたかどうかはさておいて]
……結社のことは聞いたことがあるけど、まさか、実在したとはね。
[人の手ならぬ不可思議のものに殺された旅商人。一晩にして消滅した村。彼方此方を巡っていれば、自然、不吉な噂話を蒐集する機会も増える。
だから女には、人狼の存在を馬鹿げたものと。
彼らは御伽噺の中だけの住人であると言い切ることは出来なかった]
御伽噺…… うん。
散々読んだけど、どれも一緒だったから……そういうこと、だよね。
[僕の中の知識と、容赦の無い言葉の意味を照らし合わせます。
死んでもらう。つまりは、処刑ということでしょう]
……。んー。
それしかないなら、仕方ない。……っていうのは、嫌だけど。
……でも、それしかないんだよね。
[自然、眉が下がりました]
――……。
[しばし物思うように、女は双眸を伏せる。
そして――]
……ねえ、ラーイ。
自衛団長の人となり、知っている限り教えてくれないかな。
[自衛団長が示した銀の証は本物なのか。
彼の言葉が本物なのか――或いは彼が正気であるのか。
確かめるべく、友人に問うた]
[御伽噺と同じ手段を取る。
その言葉で何をするかの予測はついたものの、はっきりと言葉にされて>>287、身体が強張った。
極度の緊張状態が続き、団長が話を切り上げて宿を出た頃、抱えていた緊張が精神から身体を蝕み]
───……っ。
[くらりと、視界が、揺れた]
[揺れた身体を支えるために、ロミと繋いでいた手がするりと抜けて、近くにあったテーブルに両手を突く。
ゆるゆるとした動きでどうにか席に着くと、テーブルに肘を突いて両手を組み、その上に額を乗せて項垂れるようにした。
肩に居たリスはテーブルの上に飛び降り、下からエーリッヒを見上げている]
いきなり集められたと思えば、
そんな事。ふざけんな。
[ちっと舌打ち一つ落とす。
しかし家に戻ってゆく様子は、ただ静かに見送った。
が、その話のおかげで気付いた影に、視線を向ける]
ベアトリーチェ、災難に……いや、災難じゃないですかね。
巻き込まれましたね。
─ 宿屋 ─
……ったく。
御伽噺は、御伽噺のままでいいだろうが。
[団長が立ち去った後、はあ、と大きく息を吐く。
団長の言わんとするところ、理知の面では受け入れられていたが。
感情の方は、さっぱり追いついていない──追いつかせたくない。
むしろ、追いつける道理がなかった]
……っても、あれは。本気の目……だったよな。
[ぽつり、と呟いた所に声を掛けられ。
ミリィの問い>>307に、もう一度、息を吐いた]
知っている限り、ね。
……ま、見たとおり、っていうのが一番早い気もするが。
少なくとも、こんなタチの悪い冗談で人担ぐとか、そういう事は全くしない。
自分の仕事に真っ正直……ある意味、職人気質って言えるかもな。
[傾いだエーリッヒの影が視界の片隅で揺れる]
――…エリィ、
[案じるように名を紡ぐが
彼の近くに居るノーラが声を掛けるを知り
駆け寄ることはせぬままに]
結社である団長さんは
御伽噺と同じ手段を選ぶのね。
力ある存在の事を言ってた。
御伽噺と一緒なら、
見定める力をもつ者のことかしら。
[くちびる動かさぬまま語られる聲]
[ウェンデルの言葉には、こんなときなのに口元に笑みを浮かべたまま]
たしかに、そうともいえるわ。
[フード越しに視線を返しながら]
でも私にとっては、やっぱりいい機会かしら?
でも、別に命を軽んじているわけでもないわ。
あの団長さんが言った通りの存在よ。
人狼を見つけ、滅ぼすための知識と手段を伝えているって聞いたことがあるわ。風の噂のようなものでしかなかったけれど。
[不機嫌の残るウェンの声に、記憶を辿って答える]
さあ? わざわざ疑っている者を集めてこんな話をする人が何を考えてるのかなんて、知らないわ。
命知らずな人なのかしらね。
[夫は宿を出て行ったが、追う事はしない。
後で会いに行きたくはあったが、
会えば夫の覚悟の邪魔になるだろうと思うと躊躇いもあった。]
…アーベルくん、お茶、ありがとうね。
[何も食べるつもりも飲むつもりもなかったのに、喉がやたらと乾いてしまって。アーベルに礼を言うと、花開いた花茶を両手で受け取り喉を湿らせた。
茶器に口をつけたまま。
至って冷静な者、動揺隠しきれぬ者の姿を眺めながら。
視線は自然と、水にたゆう鮮やかな花に落ちてゆく**]
何故、同じにしようとするのかしらね。
私達は無差別に滅ぼそうとなんてしていないのに。
[カルメンの聲にも、同じように唇一つ動かさず囁いた]
占い師、霊能者。それらを守る狩人、守護者。
御伽噺で力ある存在と呼ばれているのは、確かそういう人間達だったわよね。
[けれど現実に対峙したことはない。遠い存在だと思っていた]
……。
……。
[団長さんがいなくなった後も、僕は色々と考えました。
考え過ぎて、周りが見えない程に考え込んで、その果てに]
……いただきます。
[とりあえずは先程言いそびれた言葉を口にし、手を合わせます。
僕にとってさしあたっての最優先事項は、頭を使ったせいで増した気がする空腹を満たすことでした**]
そうなの。
私の飲み差しで良かったら、飲まれませんか。
[口から離して胸元で握った両手は小さく震えていた。
椅子に座った人が顔をあげ、流れた髪が右の瞳を覆い隠そうとするのを、少しボーッとした表情で見ていたが、テーブルに置かれていた紅茶のカップを、青年の前に動かしてみた]
無理はなさらないでね。
こんな話。冷静に聞けという方が無理だわ。
何故……?
聲が聞こえないから、かしら。
御伽噺の人狼像が、団長さんの中の人狼なのかも。
生きるのに必要な分だけ、なのにね。
[ノーラに同意の聲を返し]
力ある存在は、うん、そんな名だった気がする。
この中に、その三つの存在も紛れているってこと?
それなら、かなり、厄介ね。
……本気で、しかも、曲げる気なし、だろ。
でなきゃ……。
[ミリィの言葉>>316に、がじ、と頭を掻きながら返した言葉は途中で途切れた。
本気で、曲げる気がない。
でなければ、自身の妻をここに呼ぶなど、できないだろう、と。
口はしなかったが、一瞬ヨハナへと移ろった視線から、その意は読み取れるか。
ミリィがロミを手招くのを見ると、とりあえず自分もやや冷めた紅茶を飲み干して立ち上がり、カウンターに代金を置く]
……俺、一度、家に戻るわ。
……俺には理解出来ないね。
選べだなんて頭がおかしいんじゃないか。
[食べ終わった後、心底嫌悪したというような声と表情で
そんなことを呟いた**]
よく言われるわ。
[ウェンデルの言葉にかすかに口元に笑みを浮かべ]
後、食事が済んだらギュンターさんのところに、お願いしてもいいかしら?
[ころりと話題を変えて昨日の約束の話を持ち出す]
[女性の飲み差し>>319だったために少し悩んだものの]
ああ……すみません、頂きます。
[周囲にまで気が回っていなかったため、新しく用意をしてもらうという意識は働かなくて。
勧められるままに紅茶を一口貰うことにした。
口に含むと香りが鼻孔にまで広がり、気を落ち着かせてくれる。
飲み下すことで喉も潤いを得ることが出来た]
ご心配掛けてすみません。
ええと……。
[そこでようやく相手の顔を見て、知らぬ相手であることに気付いた。
名前が分からないために少し言い淀む]
ありがとうございます。
流石に、こんな話は寝耳に水でした…。
[ひとまずお礼を言ってから、齎された現状に大きく息を吐いた]
あの爺、襲うか。
いなくなりゃ、こんな事も現実に移されないんじゃねえの
[視線はちらと、彼の妻たる人を見る。
しかし出た言葉は、そんなものだった]
厄介者も殺さなきゃ、俺らが生きらんないならそうするしかねーな。
くそったれ
[男が出て行った扉を睨む視線**]
ん?
ああ、はい。良いっす。
[お願い、と言われて頷き。
それから室内のヨハナへと視線は流れる]
ギュンターへの話、奥さんも通したほうがもっと良かったりします?
[だとすればと、彼女の紹介をしっかりとする所存**]
……そこは、否定しない。
[曲がらない信念は迷惑、というミリィの言葉>>325に苦笑が滲む。
集められたものの態度は各人各様だが、パニックにならなかっただけでも良かった、というべきか]
ま、大丈夫だとは思うが、冷静にな。
……何なら、これ持っとけ。
気が鎮まる助けくらいにはなる。
[軽く言いつつ、紐で編んだ袋の中から昨日『お呪い』に使った花形の細工を取り出して投げ渡し]
じゃ、俺はちょっと、頭冷やしてくる。
[宿に残る人たちに手をひら、と振ると、足早に外へ出た]
─ 広場 ─
[宿から出ると歩みを進め、一先ずたどり着いたのは広場。
翠は一度、出入り口の方を見て。
それから、自衛団の詰め所の方へとゆるり、移ろう]
……聞いてみるべきか、否か。
[ぽつり、と零れるのは小さな呟き]
もし……『わかった上で』の事なら……いや。
[上げかけた仮定はすぐに打ち消した。
ふるり、と首を横に振る。
まとまらない思考を一度、振り落としたくて]
[何となくもやりとしたものを残しつつ、もう一度、詰め所の方を見るが。
結局、足はそちらには向かなかった。
ため息をついた後、一先ず向かうのは自宅の方]
……知られていようと、いまいと。
偽りでないのであれば。
俺が選べるのは……。
[あらゆる意味で、一つだけだと。
小さな呟きは、今は心の内に。**]
そうね、挨拶はしておいたほうがいいわね。
[ウェンデルの言葉に頷いて、まずはヨハナに軽く挨拶をすることになるだろうか。
自分が人狼に関する研究をしていること、ギュンターに話を聞くこともこの村にきた最初の目的であったことを告げれば、どんな言葉や顔を返されたか、
それでもこちらの反応はマイペースなのは変わらなかっただろうが]
そうかしら?
[それからフード越しの視線をミリィへ向けて、
そちらの側へと手を軽く握って向ける]
ひとつ、今の私には目的があって、それに向かって行動しているだけよ。
皆は突然のことにそういうものが見えずに迷っているだけだと思うわ。
ふたつ、それっぽい話を先に私は聞いていたから、特別新鮮な話ではなかったわ。
みっつ、私にとって人狼は別に絵空事でも、御伽話でもないわ。
だから別にそれが特別であっても、ありえないことではないわ。
[語りながら指を立てていく]
以上のみっつが大きな違いかしら?
そういえば。
自衛団が結社そのものとは言わなかったのだから、団長さんが消えれば実行されないままになるかしら。
[視線がその妻に向けられるのを感じながらウェンの言葉を受け取って、その手段を考え始める]
二人で一気に掛かれば、何かの対抗手段を持っていても押し切ることができるかしら。
いっそ無残な姿を誰もが見れるようにしたら、手出しを恐れてくれたりは。
…ああ、アーベル。
ノーラさんに新しい紅茶、貰えるかしら。
[それからふと思い出して、アーベルに新しい紅茶を頼む。
さて、先の一人称からも疑問を抱かれたかも知れないが、アーベルへ向ける口調で普通の男性とは異なることがノーラには伝わることだろう。
尤も、中身が男であることは変わりないのだけれど]
[そんなやり取りの中、リスは呑気に自分の尾を枕にして眠り込んで*いた*]
今回は意志がかたいみたい。
前言撤回は期待出来ないと思う。
[団長の様子を思い出し、また溜息が漏れかけた。
ノーラの同意の気配に、ふっと目を細める]
――……。
[二人の聲を聞き、考えるような間が開いた]
私にも出来る事があるなら、
二人を手伝う、よ。
団長さんが消えたら……?
実行されないままになるならその方がいいけれど。
[ノーラの考えに迷うように聲を漏らし]
ウェンは如何思う?
[尋ねを向けて返事を待つ態]
――…こんな話聞かされるなんて。
[深く長い溜息が知らず零れる。
半ば伏せた眼差しは何かを映すを避けるよう]
私も、失礼するわ。
朝食は頂いてきたし……
そういう気分でもないから。
嗚呼、おなかが減ったらまたお邪魔すると思うけど。
[微かに浮かべた笑み。
言葉を向けるのは宿屋の女将に対して。
女はスカートの裾を靡かせて宿屋を後にした**]
―宿屋→―
そういえば、自己紹介がまだでしたわ。
これからしばらくは一緒になるでしょうから。
私はベアトリーチェ。
[他の人は聞いていたかどうか、立ち去ったライヒアルトには聞こえていたかどうかも怪しい。
けれどもそれを気にすることなく]
それじゃあ、お願いしようかしら。
[ヨハナへの挨拶も自己紹介も一応終えて、ここで今するべきことはなくなったとばかりに、ウェンデルにギュンターの下へいくのをお願いして宿屋を後にした]
エーリッヒさんとお呼びしていいのかしら。
ああ、私は美術品を商っています。
[その一人称と、名前と外見から推測される性別に落差があるので、少し戸惑いながら言い足して]
そうですね。
奥様まで疑う対象に含めていらっしゃるようですし。
[ヨハナの方にチラリと視線を向けた。
僅かに苛立つような雰囲気も、黒瞳を掠める]
苦渋の決断ですか。
もっと別の決断をしてくれれば良かったのに。
[言っても詮無いことと知りつつ、口に出さずにはいられなかった]
撤回してくれたら、それが一番なのに。
[自衛団長の性格は知らないが、頑固そうなのは話を聞いていても分かった。ようやく目の前の人物と、少し前にカルメンが呼んでいた名前が繋がった。
少し申し訳なさそうに、見送りながら囁いた]
どちらにしても、人の多い時間はやっぱり避けたいと思うわ。
夜までによく考えて決めましょうね。
ごめんなさい、用事の邪魔をしてしまったかしら。
[昨夜の半人半狼姿なら、尖った耳がペタリと伏せていたことだろう。申し訳なさそうに囁いた**]
―詰所―
[最初は抗議にきたのだと思われ団員に警戒をされ、
話をしたいだけど、ウェンデルからの口ぞえもあれば何とか通してもらえるだろうか。
フードは被ったままなのを団員に咎められたが、団長がそのままでいいと告げたのでそのまま被ったままでいた]
ギュンターさん、お会いできて嬉しいわ。
[挨拶に返されるのは短い言葉]
お話したいことは人狼についてのことなの。
元からそのつもりでこの村には来たのだけども、まさかこんな形でお話を聞きにくることになるとは思わなかったわ。
[こちらが語る言葉に返される言葉はなく、じっと伺うように見ていたので言葉を続ける。
ウェンデルがいたならば、その後の会話は聞かれることになるだろうか]
まず私がなんでギュンターさんを訪ねたかというと、人狼について詳しいということを聞いていたからよ。
[誰にか、問われた言葉に返すのはギュンターも知ってる名前の結社員の一人の名前]
お世話になったの、昔に人狼騒動にあったことがあるのを伝えたらいろいろ教えてもらったわ。
[さらりととんでもないことを付け加えながら。
自分が巻き込まれた事件のことを聞かれれば、小さい10歳くらいの時の事であることを告げる。
ちょうど今の見た目にそぐう歳頃]
私が知りたいのは……、人狼の弱点とか見つけ方じゃないわ。
むしろその見つける力の方について聞きたかったの。
[黙って聞いているギュンターにさらに言葉を続ける]
私の推測ではそれは一種の呪術のようなものだと思っているの。
伝承や聞いた話からすれば、果たす目的は同じでもその力のあり方は様々…、
力の目的は同じでも定まったものでないのならば、それは媒体の違いだと思ているわ。
生きている人を見定める力は、あるいは儀式的な力で、あるいは見る目の力で…
死んだ人を見定める力は、あるいは死者の語りを聞いて、あるいは死んだ人に触れることによって…
ただ、変わらない共通点は全て人狼に対する力ってこと……
その辺のお話とか、ギュンターさんなら詳しいんじゃないかって聞いてきたのよ。
[話を終えた後もしばらくは黙っていたギュンターが口を開く。
語る言葉はやはり問いかけ、なぜそれを知りたがるのかを聞いてくる]
私が、死んだ者を見極める力をもっているからといえば、納得してもらえるかしら?
[告げた言葉にギュンターとウェンデルの反応はどうだったか、
自分は特に気にした様子もなく、言葉を続ける]
自分の力について気になるのも、この見た目なのがそのせいなのかを気にするのも別に不思議なことではないと思うわ。
[目の前の大人の男性を見上げると140もない背の自分には見上げる必要があり、
フードの隙間から覗かせた目はじっと真剣なもの。
返された答えは満足のいくものだったかどうか、いずれにせよ返すのはいつもの調子の言葉で]
そう……
ありがとう、有意義なお話を聞けたわ。
[そしてお礼の言葉と笑み、立ち去り際に最後の一言を添える]
何か手伝えることあったらいつでも言ってくだされば、できる限りのことはするわ。
―宿屋へ続く道―
[宿屋へと戻る道中、ウェンデルに笑いかけながら話しかける]
急な話過ぎたかしら?
[問いかけに変える言葉を*待った*]
あの爺が先導してるなら
居ない方が落ち着くに違いねぇよ
[二人の言葉を受け、思っている侭を声に乗せる]
自分の妻を容疑者扱いすんだぜ。
普通じゃねーよ。
――残虐にあの奥さん殺せばとも思ったが、
此処に呼んだ時点で、そんな事しても無駄だしな。
[大切な者を残虐に殺せば、報復と思わないだろうかと。
声は止まらずに、苛立ち紛れ、初めて村人の一人を手にかける事を望む]
夜中だな。
カルメン、爺の血は飲んでみてぇか?
いや、やっぱ若い方が良いか。
残酷にしときゃ、畏れを成してこれが終わる可能性も高ぇ。
[そうして声は、ベアトリーチェを送るまで、言葉を止めた。
自分の前で話される事は、二人には伝わらない]
何にしても
殺されるのは御免だな。
[暫くして声は告げた。
苛立ちは消え、困惑を含む]
夜まで待とう。
他に良い案が浮かぶかもしれねぇし。
逃げるには、水が引かねぇと。
……死ななきゃ良い。
[今は知り得た事を伝えなかった。
それが何故か、説明できそうには*なかった*]
/*
病弱ロールを思い出すために桜花を覗いてみたわけだが。
自分こんなロールしてたんだな…ってくらい大袈裟にやってて噴く。
今回はそこまでやらなくても良いのよね。
あれだわ、フォーゼのけんごくらいのイメージ。
普段は普通に動けるけど、極限状態に入ると発作が起きそうになる。
[ギュンターから告げられる言葉は、
無表情な女の目を見開くには十分だった。
裁縫箱を抱く手に力を籠め、鳥肌が全身を覆う]
――――、い、嫌だ……
[壁に体重を預けて、眸を閉じる。
瞼の裏に描かれるのは記憶の奥底の光景。
ぐるぐるまわる。
ぐにゃりと周り 渦を描いて中心へと吸い込まれていく。
閉じた瞼に力を入れ、ゆっくりと開いたのは
もう、ギュンターが背を向けて宿を出る時で]
[それからそこに呼ばれた人物達へと順へ視線を流す。
老若男女。
ひとりひとり 視線を止めて、ゆっくりと見て行く。
一度全員へと向けたあと、息を吸って、吐き。
思案めいた表情を浮かべて、目を伏せた*]
― 回想:宿屋 ―
[ベアトリーチェとミリィの会話は、口を挟まずに居た。
ブリジットは食べている途中だったか、手持ち無沙汰だった男はさっきの本が読めた褒美とでも言うのか、頭を撫でる。
ライヒアルトが出て行くのには、その手をひらと上げて振った]
アーベル、女将さん、ご馳走さん。
また宜しく。
[食事を終えると、ちゃっかりと次の約束まで取り付ける。
どうせいつもの事でもあるが。
挨拶を終えたベアトリーチェの促しに頷き、立ち上がる]
じゃー、行ってくる。
詰所に居るっつってましたよね。
[ベアトリーチェへと問いかけつつ宿を出て]
― 詰所 ―
抗議に来た分けじゃねーよ。
起こされた文句は言いたいけどな。
ベアトリーチェが話があるっつーから来てんの。
人狼の事とか研究してんだよ、さっさと通せ。
こっちはなぁ、聞いた話でイライラしてんだよ。
[団員の警戒にイラっとした様子を滲ませ、文句を言う。
結局通して貰ったのは、彼女の研究の内容の賜物だろう。
フードに文句を言う隊員は、男からも睨み付けておいた。
不機嫌そうな様子で、二人の会話を聞く]
[出て行けと促されない限り、彼は出て行かなかった。
だからこそ、ベアトリーチェの言葉も確りと聞いていた。
アンバーの瞳が、彼女の後姿を捉える]
(見付ける力 )
(10歳の頃)
(彼女は)
(――呪術)
(人狼と、呪術の研究をするのは)
[取りとめもない思考は、彼女の言葉に霧散する。
彼女の言った事はつまり]
ん、終わったのか。
じゃあ戻るか。
あ、なあギュンター爺さん。
何で奥さんも容疑者なんよ。自分の伴侶なんじゃねーの。
御伽噺の通りなら、銀のナイフで傷つけてみりゃ良いだろーに。
[彼女の用事が済んだ後、苛立ちが落ち着いた声で問いかける。
団長の答えが何にせよ、ウェンデルは吐き捨てるように言い切った]
一人ずつ殺せ?
そんなもん、趣味が悪いにも程があんだろ。
結社だかなんだか知らねぇけどな、
あんたら頭可笑しいだろ。
――…あんたは、人狼を、見つけたいんスか。
それとも、自分の
[フードの奥の表情を見る事はうまく出来ない。
口元を見て、問いかけた言葉はそこで止まった]
いや、すいません。
こんな風に成ったの、
あんたにとっちゃ、本望でした?
[宿の方へと視線を向けて、問いの内容は*変えられた*]
[ノーラの聲から申し訳なさそうな気配が伝わる。
振り返る事はせずに歩み続ける女の首が微かに傾ぐ]
用事はないの、なかったから……
シンが気にする事ないのよ。
[寧ろ、介抱してくれた事に感謝していた。
けれどそれは口に出さず
気にしていない旨を伝える]
夜中に団長さんを狩るのね。
警戒されてそうだし、今度は、見張りでもする?
[他意なく呟き]
仲の良い夫婦だと思っていたのにね。
結社員だから、非情になれるのかしら。
――…ならなくてはいけないのかしら。
何にせよ、容疑者を減らすのは得策ではないから。
[無駄と言ったウェンデルに同意するように頷き]
ん……?
やっぱり若い人と老いた人では味が違うの?
[動物――といっても人が食す牛や豚、鶏の事だが
それもまた老若により味が変化したりもする。
それらと同じなのだろうかと味を知らぬ女は思う]
ウェンやシンがおいしいと感じたら――…
すこぉしだけお相伴に預かろうかしら。
[食に関する強い拘りはないが
初めて口にするものは嫌いにならないように
質のよいものをと思うのが常]
……ん、終わってくれたらいいね。
[空いた間は、何か思う間]
私も、二人には生きていて欲しい。
[自らの生死については触れず]
水、……どれくらいで引くんだろうね。
無事、逃げられると良い。
[ぽつと呟いて、女は物思いに耽る]
― 広場 ―
[宿を出て女は広場へと向かう。
トンネル近くまで歩み寄りその現状を確かめる。
水没したトンネル、村の大事な出入り口。
教養は全て家庭教師から学んだ。
村の外に出た事は、未だない。
出たいと、考えた事もなかったが今は――]
こんな事になるなんて――…
人狼があの中に、混ざってる、なんて……
[ふるり、首を振るう]
こわい。
[細い声が、零れ落ちた**]
─ →自宅兼工房 ─
[足早に自宅へと戻る最中に感じたのは、違和感]
……?
[時折足を止め、周囲を見回して。
違和感の元に気づくまでは、さしてかからなかった]
……ま。
そうなる、か。
[違和を感じさせていたのは、向けられる視線。
自衛団の決定は、村の皆にも知らされているのだろう。
こちらを見る目には、畏怖や疑心、困惑など、心地よいとは言い難いものが浮かんでいた。
向けられるそれらには、何も言いはせず。
足早に自宅へと入り──]
…………ふっざけん、な…………。
[他に誰もいない場所に落ち着くなり、低く、吐き捨てた。
普段はあまり見せない、強い感情。
その赴くままに、小さなテーブルを殴りつける]
今まで、何にもなかっただろ……なのに、なんで、今んなってこんな事になるんだよ?
[口をつく問いに、答える声はないと、わかっているけれど]
……俺……は……。
[はあ、と大きく息を吐く。
室内を彷徨った翠が、部屋の隅の箱へと向いた]
……求められるならば、振るうを厭うな……とは、親父の遺言だったが。
……こんな状況で、簡単に、選べるかよ。
[漆黒の箱を見詰めたまま、小さく呟く]
親父の……『フェイ』の家名を継ぐ事なんて、考えてもいなかったっての……。
[大きく息を吐いて、漆黒の箱から翠を逸らす。
翠にあるのは、惑いの陰り]
[一頻り、混沌とした思いの丈を吐き出して。
それから、ぐしゃ、と頭を掻く]
……家にこもるのは、得策じゃない、な。
必要なもの持って、向こう、行っとくか。
[はあ、と息を吐いて、必要になりそうなものを手早く纏めてゆく。
細工に使う道具や、玉と珠も一応は荷に含め]
…………。
[最後に視線を向けたのは、先ほど見ていた漆黒の箱。
しばし躊躇う素振りを見せた後、その蓋を開け。
中から黒い布に包まれた細長いものを出すと、無造作に荷物の隅に押し込んだ。**]
……行く前に、頭は冷やしておかんとな……。
/*
それにしても。
今回は何も知らない人の予定なので、どう起動したものか見えない。
ロミかジティを護れる位置に入りたいところなのだけど。
身体弱くても芯は強い形に出来るから、どうにか見出すしかないわね。
/*
占い師:ゲルダ(多分)
霊能者:ベアトリーチェ(候補)
守護者:ライヒアルト(ほぼ確)
聖痕者:ロミ(ほぼ確)
智狼:
囁き狂人:
とりあえず、こう。
対抗出るのかしらね。
……別の決断と仰いますが、他にどのような決断が出来たと、お思いですか?
大雨により外との出入りは不可能。
人狼は御伽噺の存在ではなく、それがこの中に居ると言うのなら。
村人を護るために為せる決断は、限られています。
[伏せていた隻暗緑をノーラに向けて、静かに、声を紡ぐ]
確かに、巻き込まれた側であるアタシ達にとっては理不尽な決断に思えるでしょう。
命を捨てろと言われているようなものですから。
団長を恨むなとは言いません。
彼もその覚悟はしているはずです。
でも、彼にも護りたいものがあることは、忘れないでください。
[そこまで言い切って、小さく息を吐いた]
見張り、任せても大丈夫か?
お前には耳も牙も、逃げる足も無いだろう。
気付かれたら、危険なんじゃねぇか?
[心強いのも確かではある。
シンはどう思うのか、と、尋ねるような間]
/*
審問に否定的な人が多いので、肯定側に回ってみる。
一時は死ぬ運命なんだと思ってたこともあるから、今回のことでは死を厭わない形にしようかな。
審問に肯定的だとキリングもしやすくなるはず。
/*
広場の真ん中に大樹置こうかなぁ。
一番日当たりが良い場所。
…大樹って言うと相当大きく見えるわね。
天井には届かないくらいの大きさにしないと。
─ →広場 ─
そう……村のことを考えるなら、仕方の無い、こと。
[小さく呟きながら、広場の中央までやってくる。
日当たりの良いそこには、外にあるものよりは小さいけれど、立派な樹が1本立っていた。
洞窟内でありながら、陽の光を浴びようと力強く枝を広げている。
その根元には樹に寄りかかって腰掛けられるよう、樹の周囲を巡るようにして作られた環形の長椅子が設置されていて。
そこまでやって来ると、エーリッヒは疲れたように長椅子に腰掛け、樹の幹に背を預けた]
…仕方の無いことだけど……そうね。
誰だって、死ぬのは、怖いわ。
[言い過ぎたかしら、と思い起こすのは先程まで話していたノーラ。
村外の人にとっては、所縁の無い土地で死ねと言われたようなもので。
村の人以上に抵抗があったかもしれない]
……アタシは───。
[呟いて、右手を心臓の上に置く]
いつ死んでも、おかしくなかった、から。
[支えてくれた村のために死ぬのなら]
────厭わない。
[勿論、手を汚すことも]
[けれど、どうせ死ぬなら]
…あの子達は護ってあげたい、わね。
[良く頭を撫でていた右手を見詰めて、小さく、小さく、呟いた]
俺は、余り沢山の年代を食べた訳じゃねえけどな。
老人食った時より、若い方がやっぱり旨いって思った。
皮と筋と骨ばっかで、
――…ま、腹の減ってる時にゃご馳走だった。
[自分が食べた時の事を思い出しながら声を伝える。
僅か、血肉の味を思い出したか、愉悦が滲む]
旨かったらな。
残酷に、見せしめに襲うんなら、
肉はそんなに食わなくて良いしな。
――シンが腹減ってんなら別だけど。
昨日食ったもんなぁ。
[僅かな沈黙に、此方も返すのは秘めた沈黙]
生きる為に人狼の血に目覚めたんだから、
俺は死なねぇよ。
死んで堪るか。
――カルメン、お前もだ。
殺させて堪るか。
─ 広場 ─
[宿に戻る前に、地底湖に行って、気を鎮めよう、と思いつつ差し掛かった広場。
出入り口側に視線を向けるものの、何か変化があったようには見えない]
逃げようなし、か。
……やな状況だな。
[ぽそ、とそんな呟きを漏らしてから視線を巡らせて。
中央のベンチに見えた姿>>363に翠が止まった]
…………。
[そういや、出てくる時になんかきつそうだったような、と思い返す。
ノーラが声をかけていたのと、自分の内に色々とこもっていたから、何も言わずにいたのだが]
よお。
動いて、大丈夫なのか?
[大丈夫だからここにいるんだろう、と思いながらもこう、声をかけていた]
─ 広場 ─
……ま、疲れる状況ではあるしな。
[返された言葉>>367と、緩い笑み。
対して浮かぶ笑みは苦笑めく。それでも、リスの小さな頭が覗けば、それも僅かに緩むのだが]
ん、ああ。
さすがに、工房に引きこもってるのもどうか、と思える状況なんで、しばらく宿に世話になるかと思ってな。
……どちらにせよ、今のままじゃ濁った気しか込められそうにないし。
[荷物の事を問われると、大げさな仕種で肩を竦める]]
─ 広場 ─
[疲れる状況と言う言葉>>368には敢えて何も返さず。
ただ、緩い笑みを浮かべ続ける]
ああ、それで。
アタシも、あまり仕事出来そうに無いわ。
頼まれていたものはあるけど……出来たとしても、受け取ってもらえるかも怪しいし。
[周囲から向けられる視線には気付いていた。
怯えるような、避けるような、そんな視線。
恐らくは依頼人も同じように感じていることだろう]
仕事を中途半端にしたくなはいのだけれどね───。
[身体の調子も相まって、手をつけていられないと感じていた]
[リスはコートを伝ってポケットから出てくると、跳ねて樹の幹へと取り付いた。
そうして素早く枝の上へと上っていく]
― →広場 ―
[ベアトリーチェを宿まで送った後、
件の入り口の付近を見に行こうかと村の中を歩く。
視線等、特に気にも止めなかった。
煩わしげに首を振りはしたが。
差し掛かった広場に、遠巻きの視線の先、二人の同じ立場の男
――容疑者たる同じ村に生まれた友を見る。
瞬いて其方へと足を向け]
二人して何やってんだ、こんなとこで。
息抜き?
にしちゃ、ライヒアルトは大荷物だなぁ。
─ 広場 ─
……そこは、お互い様だな。
[受け取ってもらえないかもしれない、という言葉>>369に、息を吐く。
こちらも、お守りの依頼は蹴られる可能性が高いだろう。
それでも、最後まで作りきる意志は確りとあるのだが]
……職人には、難儀な状況だよ。
[冗談めかした口調で言って、枝の上へと上るリスを翠で追う。
ちょこまかとした動きを見ていると、何とも言えず、なごんだ]
……っと。
[そこにかけられる、声>>370。翠をひとつ瞬き、振り返る]
息抜きというか、頭を冷やしに行こうかと思ってた所だよ。
荷物は、あれだ。
工房に引きこもってても、いい事なさそうなんで。
しばらく、宿に世話になろうかと思ってな。
……仕事の依頼人の一人も宿にいるわけだしな。
[ウェンデルに返す、口調は常と変わらぬ軽いもの]
そういやそんな事言ってたな。
俺はもう文句言ってきたから頭は冷えた。
[ライヒアルトの返答に、成る程成る程、と二度頷く。
が、ふと疑問に思ったようで首を傾げた]
宿ってさー
泊まんのって金かかると思う?
[金が余る程ある訳でも無い男にとっては、
宿に泊まるというのはそれが重要な問題だった]
まー、今日は帰るけど。家に。
─ 広場 ─
そうね……商売上がったりだわ。
[こうなった以上は仕方ないと、どこか割り切っている部分はあるけれど。
ライヒアルト>>371と同じように息を吐いた]
あら、ウェン。
息抜きと言えば、息抜きかしら。
閉じ篭ってたら息が詰まるもの。
[増えた気配>>370に隻暗緑を向けて、緩く笑む。
身体の調子が芳しくなくて出て来たのだが、意味合いとしては間違っていないだろう]
[枝の上に上ったリスは、本能で食糧を探すものの、その樹には実は成っておらず、徒労に終わる。
しばらく枝の上でちょろちょろしていたが、何も無いことを理解すると、ぴょいと枝から飛び降りた。
その先にあるのは、ウェンデルの、頭]
─ 広場 ─
文句は、言い出したらキリがなさそうなんで、俺は文字通り頭冷やしてくるわ。
[少年の頃から、何かあって頭に血が上ると地底湖に向かっていたのは知られた事]
……あー……そこは、考えてなかったが。
ある意味迷惑料、って事で、自衛団に請求してもいいんじゃないか?
……そのくらいはしても、バチあたらんだろう。
[首を傾いだウェンデルの、もっともな疑問>>373。
しばしの思案の後、真面目な顔でこういい切った]
まー、それには同意。
外っつっても結局穴ン中だけどな。
[エーリッヒの言葉を聴き、此方も納得したと頷く。
外を知る男は、目を細めて、此処では珍しい樹を睨み付けた。
――なわけで、樹上の栗鼠の動きには気付かなかった。
いきなり頭の上に落ちて来たものに、ビクッと身が硬直する。
そんなに衝撃が強いわけでもなかった訳で]
おい。
ちゃんと躾けろ。
[半眼。
片手を頭の上、手の上に乗せるように動かす]
……普段から仕事の少ない俺と違って、大変だよな、そっちは。
[エーリッヒの言葉>>374に、妙にしみじみとした口調になる。
なお、仕事が少ないのは自業自得とわかっているから、そこはいい。
しかし、この状態では普段食いつなぐための雑事もできそうにないわけで。
やっぱり、死活問題に代わりはなかった。
なんてやっていたら、リスが跳んで。
あ、と短く声が上がった]
ごめんなさいね。
パラッシ、こっちいらっしゃい。
[謝罪を紡ぎながら、ウェンデルの頭へと手を伸ばす。
リスはウェンデルの手を避けながらちょこちょこ動いていたけど、エーリッヒに捕まってぷらーんとなった。
首根っこを掴まれた状態で両手足をちたちたさせている]
[昔から知る相手だ、そんな所も良く知る。
至極素直に理解を示した]
序にがっつり水に落ちて来い。
したら多少は、落ち着くんじゃね。
[口の悪い軽口が続いた。
自衛団に請求、何て聞けば琥珀の目がにやりと笑う]
そいつは良い案だな。
良し、んじゃ明日から邪魔するか。
ライヒアルトが前例だっつって。
[ちゃっかり前例にする気満々だ]
アーベルに言えば、早く起きろと無茶を言われるに違いない。
[エーリッヒの提案に対しては、真面目に言い切った。
そんなのは御免蒙ると、首を振り。
頭に乗っかった小動物が避けるのに、イラッとするのはやっぱり隠せない。
隠す気も無い]
――鍋にするぞこの小動物め。
ちょこまかと逃げやがって。
[ぷらーんとされた栗鼠を見ては、睨む様に言う。
大人げなんて無い]
それも手だが、あんまり負担かけるのもなあ、ってのが、な。
[エーリッヒの提案>>378に、滲むのは苦笑。
母親を早くに亡くしている事もあり、宿屋の女将には色々と世話になっているから、その点で気が引けた]
……なんなら、一緒にどーだ?
この時期なら、浴びてもそうは凍えんし。
[ウェンデルの軽口>>380にはけらりとこう返す。
続いた言葉に、翠がじい、と琥珀を見詰め]
……上手く行かなかった場合の保証はしないからな?
[そこだけ突っ込んでおいた]
[時間がかかる、と言われれば>>381、今更のようにああ、と思い]
……貯蓄、なあ。
ない訳じゃないが……。
[ほんの少し、遠い目をする。
父も同じような気質で、滅多に仕事は請けなかった。
やりくり上手だった母が先立ち、しばらく男二人の暮らしが続いていた事を思えば、その辺りは推して知るべし、というところ]
[宿から出て行く者達の背を見送る。
裁縫箱を抱えたまま、表情もないまま。
辺りを見渡して、息を長く、吐く]
…わ、わた……
[誰ともなく呟く言葉は、文にならない。
視線は周りを泳ぎ小さく開いた口がパクパクと動く]
ハッハッハ、
俺は水浴びなんぞしなくても十分冷静だからな。
ライヒアルト程、沸騰しやすかねーよ。
[無駄に威張ったが、栗鼠相手に大人げ無い姿を見せたばかりだ]
人数が増えりゃ、やらざるを得ないだろ。
アーベルにも抗議して貰えば良い。
宿の売り上げを落とす気かと。
[にんまり笑うのはどう見ても悪い顔]
好きなだけ眠らせろっての。
[嘆かわしいと頭を振る。
が、エーリッヒの忠告に、溜息吐いて]
わーってるよ。
命拾いしたなお前。
[小動物が全く理解していないのなんて分かりきった事実だが、
詰まらなそうに言った]
まー、鍋にするんなら、
もっとでかいモンじゃねーとな。
こんなんじゃ栄養にもなりゃしねーって。
[憎まれ口を叩いた]
─ 広場 ─
……お前。
さっきの今で、それを言うか。
[リスと琥珀を見比べて、突っ込みを入れる。
が、やらざるを得ない、という言葉>>388に、ふむ、と言って緩く腕を組んだ]
そもそも、出入りが閉ざされて一番参ってるのは宿だしなあ。
加えて今の状況だし。
思ってたよりも、いけるかも。
[元々、請求はする気でいたのだが、改めて状況を整理すると悪くない。
実際、台所事情は以下略なのだから]
― 広場/トンネル傍 ―
[水面をぼんやりと見詰めていたが
ふと思い出すのは人狼による犠牲者の事。
実際みたわけではないから自衛団の言によるものだが
此処で人が亡くなっていたのは事実なのだろう。
既に自衛団員が処理したのか其処に亡骸はない]
………。
[知らない人の死。
誰かの死に対して悲しみよりも恐怖が勝るのは
親しいか否かによるものだろう]
―宿屋―
[それから暫く、檻の中の熊の様にウロウロしてから
壁際へと下がり片方の肩を着けて立つ。
大きな裁縫箱は抱えたまま、視線は落ち着かず泳ぎ。
困惑を現すように、微かにだけ眉の真ん中が寄る]
……い、嫌だ…
[呟き落とし、親指の爪を噛む]
ええ、夜中に。
カルメンにも手伝って貰えるなら嬉しいわ。
[案じるのはウェンが先にしていたので、共に行動できればと希望だけ伝え]
人の血は甘くて、お酒みたいに身体中が温かくなるの。
肉は若い人の方が弾力があって食べがいがあるから好きよ。
好き嫌いできるほどしょっちゅうは食べられないご馳走だし、あんまりお腹空いてると味わう余裕もなくなってしまうものだけれど。
[ウェンと違い、人間も幼い頃から何度も食べている。
普通の食事を評するのと同じように囁いた]
私も昨日一緒に食べさせてもらったから、そんなにはいらない。
カルメンの初めてにふさわしい味がするといいわね。
知らね。
村が無事なら良いって思うんだけど、
態々藪を突いて蛇を出すんだ。
生きる為に喰ってるっつったって、
結社とやらは納得しないだろうな。
――普通じゃねえよ。
[エーリッヒの言い分など知らない狼は、
吐き捨てるような響きを伝える]
生きる事より、死ぬ事、殺す事を選んだんだからな。
耳と目はいいから、
見張りくらいなら役に立てると思う。
もし、私が見つかって逃げられなくても
姿の変わらない私なら――…大丈夫よ。
[楽観するわけではない。
最悪の事態も頭の片隅で考えている。
けれど――]
─ 広場・中央付近 ─
必要な時には気にしろよ。
[突っ込みが重なった。
積み上げられる理屈>>393にはなるほど、と妙に納得した様子。
一本気な所のある細工師は、ある意味では『素直』だった]
……数をさばけば、生活もラクになるとは言われているが。
俺の細工は、そういうものじゃない、からな。
[同情に染まる目には、軽く、肩を竦める仕種]
お前も俺くらい寝たら分かるんじゃね。
起こされるほうがダルイわ。
まー…、誰かの目の届く範囲に居たら、
外に居ても良いとは思うけどな。
[昔から知る相手、友と呼べる男が過去どう生きていたのかも知っている。
女服が良く似合うなんて揶揄った事もあった。
体の弱い相手を気遣う、と言うには少々(?)乱暴な言葉]
ちっちぇーよな。
どっか紛れ込みそうだ。
棚の後ろとか、蔦ン中とか。
すばしっこいしなぁ…。
―宿屋―
……。僕はブリジット、だよ。
[名乗る声>>335を聞いてそちらを見ます。
聞こえていたかは分かりませんが、僕の名前も告げておきました]
……ごちそうさまでした。
[それから程なく、食事が終わって両手を合わせました。
小さく息を吐いた後で、辺りを見渡します。まだ誰か残っていたでしょうか]
今は全く必要無かったと思うけどなぁ
[からりと笑う。
ライヒアルトが丸め込まれているのを、にやにやと口元で笑って眺める。
こういう素直な男は、どうにも楽しかった。
そして信じる奴が言う方が、要望を通し易い事も理解の上]
まー、しゃーねーな。
そういうもんなんだから。
お前の、もっと馬鹿高い金額つけてやりゃ良いのに。
ってか節約方面には頑張らないんだなお前。
[ライヒアルトを見る視線は、生温い温度を孕んだ]
失ったのか、シンは。
[誰を、とも聞かず、そんな声が零れ落ちた]
――若し駄目な状況になったら
助けに行ってやるから、呼べよ。
[カルメンの言葉には、そう返す。
真実、それは本気の響きを帯びていた]
―少し前:宿屋―
[ライヒアルトやミリィ、ノーラにエーリッヒと、視線だけが向けられれば内心で溜息を。視線が合えば眉尻を下げる。
ここに来るまで向けられた視線と差したる違いのないように思うそれらには、仕方の無いような心持で。
ふぅ、と今日何度目かの溜息が落ちた。]
─ 広場・中央付近 ─
[納得するエーリッヒ>>395には、そういう事、と頷いて]
…………。
[にやにやと笑う様子>>401に、何かしらよからぬものを感じるのは気のせいか。
と、思っても、口にすることはなく]
俺が扱うのは、玉であり、珠であり、そして、想いだ。
……想いに、値はつけられん。
[静かに紡ぐのは、細工師としての矜持。
生温い温度には、うるせぇよ、と零してから、ひとつ息を吐き]
さて……話しこんでる間に、ちょっと行ってくるか。
んじゃ、またな。
[こうして話すのも気は紛れるが、そればかりではいられないのもわかっているから。
気持ちを切り替えるべくこう告げて、地底湖の方へと歩き出した]
[そっと ノーラの背後に歩み寄り手を伸ばす。
彼女の肩口あたりへ向けて、そっと音もなく]
…、
[急に振り返れば近く驚かれるかもしれないが
気付かれなければそのまま離れるつもりで
[ウェンデルとノーラの食餌に関する話は興味深いもののよう。
話を聞いているうち、期待が高まり]
筋張った肉は噛み切れないかもしれないから
血だけ、舐めてみようかな。
[獣の姿もたぬ女が果たして二人と同じ味覚であるかはわからない。
体が受け付けぬ可能性もあるが試してみたいと思う]
ありがとう、シン。
でも、少し味見させてもらえれば十分だから。
[彼女に必要な量の食餌がどれほどのものかは知れず
心遣いに感謝しながら無理はしないで欲しいとも思う]
[お前も、とウェンデルは言う。
三人で、とノーラは言う。
その言葉が素直に嬉しいと思えたから]
ありがとう。
みんなで逃げ延びよう。
結社から、逃げて、誰も知らない土地にいけば
きっと……、……
[大丈夫だと咽喉まででかかるのに音にはならない]
─ 広場 ─
昔はずっとベッドの中、なんてこともあったけど…。
ウェンほど寝ることは無かったわ。
寝すぎると疲れるもの。
[ポケットから顔を覗かせるリスを突きながら、ウェンデル>>399にそう返した。
過去に揶揄われたことはあっても、特に気にせず流したか、カルメンが言い返したこともあったりして。
その件に関しての遺恨は全く残っていない]
たまにどこかに行っちゃうことはあるけど。
そのうち戻ってきたりもしてるわ。
最終的にうちに戻ってくるから、自由にさせてるわ。
[尚、その間にリスが起こした騒動に関してはあまり感知出来ていなかったりする]
本当、お前って真面目だよな。ライヒアルト。
[彼の細工師としての考えに、
言葉は呆れる様にも響いた。
しかし口元は好ましいと笑みを作る]
おう。
後ろから押されないように気をつけろよー
[悪戯に昔、軽く押すように背を叩いたりもした張本人は、ひらひらと手を振る]
/*
……またですか。
またイキナリ占われそうな流れですかwww
いやいいんですけどね。
そうと思わず占ってしまうと悩まれるかもしれないので。
―宿屋―
……ん?
[辺りを見渡していた僕の視線は、ある一点で止まりました。
首を傾げて、刺繍師のお姉さんの動き>>406を見ます]
……眠ぃんだから仕方ねーじゃん?
[エーリッヒが疲れる、何て言うのに肩を竦めて。
今となっては、女装云々は口に出さない]
――なぁ、エーリッヒ。
俺としちゃその行き先が問題だと思う訳だ。
誰かん家で何か摘み食いしてたりすんじゃねぇの?
[ポケットを見る目は複雑だ]
─ →地底湖 ─
……お前がそれ、言うなっ!
[押されないように、という言葉>>408には、突っ込みを投げ返し。
足早に向かうのは、いつも石を探す地底湖の一つ]
…………。
[進むに連れて、感じるのはひやりとした空気。
水の匂いと、苔の匂い。
慣れ親しんだ感触に、翠が細められる。
やがて、湖にたどり着くと、盛大に息を吐いた]
ほんとに、もう。
できの悪い冗談に、しといてほしい。
[ノーラが振返るのが、思うより早く。
緩やかに動かした手は彼女の肩触れることなく
宙に止まったまま、顎を引いた]
……か、肩に、埃、が。
[開いた手は何も掴めず。
脇に彫刻施された裁縫箱抱えたまま固まった]
ええ。
囁きは届かない人だったけれど、私が人狼だとも知った上で全てを受け入れてくれた人を。
[ウェンの囁きに返す]
家畜のものでも筋の固い肉は食べるのに苦労するものね。
外には出ようがないのなら、いっそ村の奥へと誘いましょうか。
カルメンにも落ち着いて味わってもらえるように。
[ウェンのように覚醒前の状態であるならば、口に合わないかもしれない。その可能性は思いつけたから、そんな提案をしてみた]
―宿屋・食堂―
君達は、どう思う?
団長さんの言うように、本当に、この中に人狼がいると信じるのかい。
[尋ねつつ、自衛団員たちに視線を廻らせれば、まるで魔物に出くわしたかのように顔を背けられる]
――……やれやれ。
そんなに怖がらなくても、いいだろうに。
[彼らが女に嫌疑を掛けられた村人よりも、恐れと警戒を感じているように見えるのは、決して気のせいではないだろう。
こんな状況では旅商人など――ましてやそれが若い女ときては、魔女なり魔物の類と疑うのも仕方が無い]
―宿屋―
[ノーラの言葉に、ふるふると頭を横に振る]
い、いえ、
そそ、そっと気付かれないように、と、
お、思ったの、ので、おお驚いて…
[少し、申し訳無さそうに眉の外を下ろして
目を泳がせ―――ブリジットと目が合えば首を傾ける]
…ね?
[何が「ね」なのか自分でも分からないが。]
─ 地底湖 ─
……やってらんねぇ、よ。
[口をつく声は、やや掠れたもの。
今のやり取りが非日常の只中なのに、日常的だったから。
その日常的な部分が──辛い]
結社員……か。
ほんとに、そこら。
タチ、わりぃ。
[自身は生まれてからここを離れた事もなく、直接的に関わった事もない。
が、外からの旅人であった父は、浅からぬ縁を彼の集団に持っていたという。
その縁を断つために、母の姓であるハイデルベーレを名乗る事を選んだのだと、聞かされた。
そして、彼の集団と関わる必然に出くわしてしまったなら。
その時にもう一つの名を──父方の流儀でつけられた名を受け入れるならば、相応の覚悟をしろ、と。
そう、言い残しもしていて]
覚悟……か。
[言いながら、荷物袋の中の黒い包みに上から軽く、触れる]
……それだけのものを、持てんのかな、俺。
[伏した翠が、微かに翳る]
こんな……便利なんだか、不便なんだかよくわからん力に対して……さ。
背は伸びねぇの。
理不尽だろ、これ。
[苦笑いされても、文句の言葉を重ねる。
かなり不満げだ]
ちっちぇーしな。
何か食われても気付かねぇかも。
――あー。あれだ。
入り口の増水っぷりを見に行こうかと思ってた。
お前、見た?
[ポケットの中の様子は布地が膨らむ場所で分かる。
少し笑み含み眺めていたが、問いかけに琥珀を向けなおした]
あらでも…詮議するって事は。
ずっとここにお邪魔するのはいけないかしらねぇ…。
[夫は明日になったら、と言っていた。ならば今日は正式な通達だけで、選び出す必要はないのだろう。
ここに家のある自分は帰るのが道理だが…。
と、一日の猶予への安堵が先に立つ。
だからと言って、選ばないわけにもいかないのだろうが。]
/*
[←能力者情報を入れないために必死になっているヤツ]
石村の守護者は、確定情報持たない方がおいしいと思うんだよ……!
虹石村のエーリは、占考察に関してはかーなり弟分よりになっちゃってて。
結果的に、展開と動きの幅を狭めたからなー……ブレさせたい。
あら。
どうかしたの?
[ふと視線がゲルダに集まっているように感じ、首を傾げた。
物思い深く、何があったかは見ていない様子で。]
─ 少し前・宿屋→自宅 ─
私、おうちに帰る。
お父さん、待ってるから。
[ミリィから手を離されると、そう告げて宿を後にする。
誰かに呼び止められない限りは、まっすぐ家に戻り。
家で待っていた父から、宿で何があったかと聞かれて、答えた。
自衛団長が結社という人だと言ったこと。
宿に呼ばれた人の中に人狼が混ざっていると言ったこと。
日に一度、呼ばれた人の中から誰か死んでもらうと言われたこと。
娘が覚えている限りの話を聞いた父は、辛そうな、苦しそうな顔をして、ぽつぽつと話し始めた。]
―宿屋―
うん。
[見つめていたお姉さんがこっちを見たので、目が合いました。>>419
僕は彼女と同じ方向に首を傾げたままです]
……。
……。
……えっと、何が?
[一度は同意を返しましたが、勿論意味なんて分かっていませんでした。
さっきのは勢いというやつです]
ふぅん?
良い奴だったんだな。
[奇特な人間も居るもんだと。
そんな感想は心に仕舞う。
ギュンターを誘い出す場については、成る程と頷いた]
見定める者。
とか、そんな事を言えば、おびき出されてくれんじゃねぇか。
そんな甘言、俺には無理だが。
― 広場/トンネル傍 ―
水、どれくらいで引くのかな。
[分かる人は居るだろうかと辺りを見回して
漸く村人の視線が何時もと違う事に気付いた]
……ん。
[如何して、と考えて思い至るのは事件の容疑者である事]
人殺しの人狼かもしれない者に近づきたくはないでしょうね。
店の方も商売にならないだろうし――…
実家から人が来ることもなくなるかしら。
彫る事に専念できるなら、それも……
[よいだろう、と自ら言い聞かせるように呟いた]
……。そっか。
これから毎日、集まらなきゃなら……最初からここに居た方が、いいかもね。
[奥さんの言葉>>423が聞こえて、僕は傾げていた首を戻しました]
……部屋があるなら、だけど。
後で、色々取りに行こうかな。
─ 自宅 ─
[聞かされたのは、母のこと。
母が死んだ理由。
それは母が、自衛団長と同じ、結社という者だったから。
結社員である母は、人狼騒ぎの中で出会った父と二人、生き残って。
娘を産んですぐ、結社として向かった先で命を落としたのだと。]
おとうさん、もう、いい。
もういいよ、ねぇ。
[今まで聞かされたことはなかった母の話。
母のことは聞いてみたかった、知りたかった、でも今話している父の顔は、痛そうで、悲しそうで。
もう話さないで欲しい、そう思ったからもういいと言ったけれど。
まだ話すことがあると、父は話すことをやめなかった。]
―回想―
[自衛団長の話が進むたび、表情は変わらないまま瞳には剣呑な光が宿る。]
ふざけんな。
[低く低く呟いた言葉は本音を滅多に吐き出さぬ青年の本音。
宿屋に集まった全ての人が青年と同じ感情、というわけではないけれど。]
……ん、あぁ、わかった。
ロミちゃんにはホットミルクあげるよ。
[エーリッヒの言葉>>333に、そちらへ視線をやって笑みを浮かべる。
平静を保てていたかは青年には分からないが。]
[ブリジットと同じ方向に顔傾けつつ
チラと視線の端に彼女の髪が舞うを見て。
思わず、手の平を縦にして指を広げ、挟もうと手を伸ばす。
背を伸ばすような動きにバランスを崩してたたらを踏み、
数歩の先にヨハナの優しそうな笑みが見えたのだった]
あ、あの、あ、いえ…
な、なな何でもない、でです。
ブリジットも、う、うん。
[止まった時、両手で裁縫箱を抱えてしまったから
伸ばした手は結局淡茶を掴む事出来なかった]
(――団長夫人が此処に居るのは、ある種の担保だろうか)
[人狼の嫌疑者には人質として。村人に対しては己の公平さを示す証として。ヨハナは捧げられたのかも知れない。
老女が辛そうに零す吐息に、そんなことを思う]
くれぐれも、気をつけて。
[そして、自宅に戻ると言うロミを見送りながら]
……全く、こんな可愛らしい人狼がいるものかね。
[感じる遣る瀬なさに花飾りを握り締め、誰にとも無く呟いた]
/*
ゲルダの動きは、占っぽいんだけど。
どーしても、囁きの可能性が、ね……!
さて、真面目に考えよう。
PC視点で、守護の対象として考えられるのは、ミリィorノーラの強縁故二人。
男性陣はないね……!(爽
ベアトも、護るという方向には動き難い。
ブリスとロミは子供というだけでも守護対象になるっちゃなるが、PL視点では逆に襲われてもおいしいよな……!(
ヨハナさんは……むむう。ここも、守護しない方がおいしいよなぁ。
カルメンは接点が取れないんで、判断できねー(汗。
ちなみにPL視点だと。
ノーラとかカルメン、あと子供たちは襲撃されると絵になったり場が動き易いんで、そーゆー意味では守護はずしときたい
ええ。人狼にも詳しい人だったのに。
得がたい人だった…。
[普通はどんな反応をされるものか。失う時に思い知らされた]
それは良さそう。
いっそ集まっている時に名乗り上げれば良かったかしら。
失敗してしまったわ。
[何も知らないかのように振舞ってしまった。今から言い出しても信じてもらえるものかどうか、悩みながら囁いた]
― 広場 ―
[無言だった。視線が如実に、エーリッヒの頭に文句を言いたげだった]
動いてもいる、食ってもいる。
後は何が必要なんだ。
[両親共に小さかった、遺伝だろうなんて事は自分では認めない]
どこの刺客だお前。
つってもすぐそいつだって分かるとは思えないけどな。
[齧った痕跡は、鼠とも間違えられるのではないかと、
真面目に予想して。
そして悲観的な予想に、エーリッヒの体を上から下まで見た。
見た挙句に、神妙に頷いた]
うん、
お前はやめとけ。
/*
うむ。
久し振りのシリアス村での守護者なもんで、考察に時間がかかる。
とりあえず、初回ー!
どこ抜いてくるかが読めんぜ!
─ 自宅 ─
[結社として向かう事が無かったとしても、母が生きていたとしても。
娘を守る為に、母と共に暮らすことはできなかったと言われた。
母から託された、たった一つの望みが守れなかったと泣きながら父が話す。
他にも、母の人となりとか、どんな見た目だったとか。
ぽつぽつと、父が話し終えるまで、娘はただ、黙って聞いていた。
けれど、今朝、家を出る前に誰にも見せてはいけないと言われたもの。
その理由については、聞いても教えてはもらえなかった。
見せてはいけないと言われた、胸に咲く薔薇のような痣の持つ意味も。]
─ 地底湖 ─
[しばし、翠を伏せて物思いに沈んでいたものの。
結局、答えにはたどり着けなかった]
……これから、何かが起きる、って、決まってるわけでもないだろってのに。
[行き着いたのは、逃げの思考。
何もおきなければ、もしかしたら、変わらずに済むかもしれない。
理知の側面はあり得ないと否定する。
けれど、感情の側面は、それを求めたいと願っている。
まとまらない、感覚。
それを振り払うように、頭を思いっきり、水に漬けた。
そのまま、息が続かなくなるまで、文字通り頭を冷やす]
だ、大丈夫、です、あ、あ、あありがとうございます…
[動きを止めてから、ヨハナをじっと見詰め。
ゆるゆると、口を開く]
…あ、あの。こ、こここ、に、いるということは、。
よ、容疑者みんないるな、ならば…
じ、じ自警団長のは、話からす、すれば、
人狼と、い、一緒に、い、いるって、こと。
…ヨ、ヨハナさんは、こ、怖く、
な、無い、ですか。
[辿々しい口調で、機織師へと言葉を投げる]
ギュンターだけに言いたい。
人狼が居て襲われるのは怖い。
とでも言ってみたら?
[提案の響きは軽い。
別にそうでなくとも構わないという様に]
シンにとっちゃ、大切だったんだな。
特別に。
死んだのか。
お前はその分も生きなきゃな。
――死にたいっつっても、声を交わしたんだ。
簡単には死なせてやるつもりもないけどな。
[囁く声には笑みも混じり]
[こうやって頭を冷やすのは、細工にかかる前の精神統一としてもよくやるもの。
息が続かなくなった所で頭を上げて、強く首を振る事で水気を飛ばす]
……ノーラさんの玉の清めは、もう少ししてから、だな。
俺自身が落ち着いてないんじゃ、どうにもならんし。
[壊れた腕輪は、道具一式と一緒に持っている。
頼まれた方を作り上げるのが難しいなら、こちらに先にかかるのもありか、との思いから持ってきていたもの]
……今日は月。
出るかねぇ。
[そんな呟きをもらして。
黒髪を濡らしたまま、ゆっくりと歩き出していた]
─ 自宅 ─
[父が話し終わったのは、どれくらい経ってか。
長かったようにも思えるが、時間としてはそれ程でもなかったかもしれない。]
おとー、さん。
私、ちょっとお外、いってくる。
[娘を見る父の顔は、酷く苦しそうなままで。
父のそんな顔を見ていたくなくて、父の返事も聞かず外に飛び出した。]
─ →外 ─
/*
ちなみに、PL視点では刺されるのもありよねーw
と、思ってはいてるが、そう動けるかは謎い。
しかし、今回は2dから24だから。
ほんと、今の内にはっきり決めて示唆しとかんとな、初回守護先……!
[家へと戻る、と言うロミに眼を瞬かせたものの。]
……ホットミルクは後で作ればいいか。
[ぽり、と頭を掻いて。
紅茶を淹れようと厨房へ向かいかけた所で、ヨハナの視線>>436に気付くと]
いくらでもいていいよ、ヨハナの婆ちゃん。
ヨハナの婆ちゃんの家から、ここ来るのも面倒だろうし。
[と、気楽に返答をし。
母親も、「いいわよ、何人でもいらっしゃいな」と、笑みを浮かべて答えた。]
いつもの部屋あいてるかしら。
[何年も前に家出する度に使った宿屋の部屋。
宿代は出世払いと言われたのに
稼げるようになった今でも女将に受け取って貰えていない]
きいてくればよかったわ。
――…どちらにせよ、また宿屋にいかなきゃ。
[ギュンターの言葉を思い出せば
憂鬱な気分になってしまう。
ふぅ、と溜息にも似た息を吐き出し
トンネルに背を向けた]
―宿屋―
[視線を向けられました>>429が、僕にも何だか分かっていなかったので、そのままお姉さんの方を見ます。
髪の毛が舞った時には団長の奥さんの方を見ていましたから、その時の動きには気が付けませんでした]
……。そっか。
[何でもない>>433と言われたので頷きました。
彼女の話し方はいつものことなので、特に気にも止めませんでした]
─ 外 ─
[外に出たはいいが、行くアテも用事もあるわけではない。
昨日の雨で畑の花や果物が傷んでないかとか見ておきたかったけれど、父の側にいるのが今は辛かった。
だから、どこに行くでもなく、とぼとぼと歩いて。
周囲から聞こえるひそひそとした声の中に、自分の名前が入っていることに気付き、足を止めた。]
[ゲルダのとつとつとした声に、
口にした答えは凪ぐように静かだった。]
…そうねぇ。私も人狼は怖いわ。
御伽噺も勿論知っているし。
あの人から人狼の話を聞くたびに、怖くて震えて…眠れなくもなったわ。
[あんまり怖がるものだから、そのうち仕事の話を全くしなくなったわねぇ、とは少し目を細めて口にして。]
でもねぇ…。
私が本当に怖い事は、人狼じゃないの。
だから…まだ少しは落ち着いていられるのかしらねぇ。
くっそ、今に見てろ。
[文句は子供染みた物。
エーリッヒの身長を親の仇のように睨む
――が。
諦めたように、すぐに溜息に変わった。
笑うのは、少しばかりじとりとした視線が向かった]
あぁ、大丈夫。
気をつけるわ。
まー、見に行くだけだしな。
[しゃーねーな、と口元には笑み。
案じられるのには、素直な頷き]
そんじゃ、今から行ってくるわ。
早い事水が引けば良いんだけどな。
あ、婆ちゃんはいいよ。
これ、重いから。
[どうせなら全員分淹れてしまえ、と半ばやけ気味に、
紅茶を淹れるセットを持って出てきて。
気持ちの乱れがお茶の味や香りに影響する、と半ば経験で知っているから。
出来上がったカップから、いる人へと差し出していく。]
―宿屋―
……。うーん。
絶対いない、とは、言い切れないよね。
[呟かれた言葉>>434を耳にして、今度はその人を見ました。
村の人ではないけれど、よく見る行商人さんです]
御伽噺だと、弱そうに見える人が実は……っていうのが、多かったみたいだし。
[ちらと、扉の方に目を向けます。
僕より2つ下の子が外へ出て行ったのは、つい先程のことでした]
……でも、違って欲しい、とは思うよ。
─ →宿屋 ─
[髪を濡らして地底湖から戻る様子は、村では既に馴染みの光景。
子供の頃はうっかり全身ずぶ濡れもあったのだが、それは余談としておいて]
……よ。
[宿に戻れば、未だ解散には至らぬ様子。
中にいる顔ぶれを見回して、それから]
あー……俺にも、お茶くれ。
[荷物を下ろしつつ、茶を淹れているアーベル>>452に声をかけた]
わ、私、は。
[ヨハナの言葉に、裁縫箱を抱えたままじっと立ち尽くし。
見詰められる視線から逃げるように俯いて、
足元へと目を落として――小さく、言葉をつむぐ]
い、色々…こ、こわい、で、です
人狼も。
こ、ころすことも、うた、たがうこと、も、
ころ、されるこ、ことも、疑われ、るこ、ことも、
そ、そ
それ、に。
[言葉は、いったん止まる]
あぁ、わかった。
お前は気を付けろよー。
[ひらと手を振り、男はトンネルの方へと向かう。
子供扱いのような状況には、この野郎と悔しそうな顔をしつつも
常の様に、文句の一つも言わないのだった]
こ、こわいと、お、思って…
て 手が、ふ、震えてしまうこと、も。
[付け足した言葉は、小さく。
ライヒアルトが戻った様子に一度目を向けてから
お茶の香りに喉が乾いていることに気づき。
こくり、と喉鳴りひとつ]
ん、ライヒおかえり、かな?
[お茶の要望>>455に応じて、ライヒ用の一杯を淹れて。]
あ、泊まるなら好きに泊まって行っていいよ。
行ったり来たりは面倒でしょ?
[こて、と首を傾げた。]
─ 外 ─
[声の聞こえた方を向くと、話していたらしいおばさんたちに視線をそらされた。
いつもは笑顔で挨拶を返してくれるのに、今日は何だかイヤな目でこっちを見てる。
その目に見つめられるのが、すごく怖くて。
その場から逃げるように駆け足で離れた。]
―広場―
[トンネル傍から家に戻ろうとすれば
中央から此方に向かう見知った顔がみえた]
あ。
[思わず声が漏れて。
ひらり手を振り]
ウェンもトンネル見にいくの?
[彼が向かう先にはそれ以外のものが思い当たらぬから
名を呼び確かめるように問い掛けた]
……ええ。
けれど、今は疑わないで済むよう
願うしか出来ないのが、辛いですよ。
[ノーラに頷き、状況の儘なら無さに眉を曇らせる]
そうだね。……ブリジット嬢の言う通り
そんな噂話は確かにあるよ。
でも、まだ本当に人狼がいると決まったわけではないしね。
あまり、深刻に考えない方が良い。
[口にしながら欺瞞だな、と唇を歪めた]
―宿屋―
……。ありがとう。
[お兄さんからお茶を貰って、口に運びます。
目の前の食器と同じく、綺麗に飲みほしてから]
それじゃ、準備してこようかな。
……あ、おかえりなさい。
[女将さんの言葉>>443を聞いていたので、僕は早速椅子から立ち上がりました。
そのまま扉に向かおうとすると、丁度細工師さんが入ってくるところ>>455でした]
─ 宿屋 ─
……ま、そうなるかね。
[アーベル>>460に、肩を竦めて返し。
言うに先んじて言われた事に、翠を瞬いた]
……今、まさにそれを頼もうと思ってた。
俺の工房は、奥まったとこだし。
あっちにこもって、いらん難癖つけられたくはないからな。
[下ろした荷物を示しつつ、お茶を受け取る。
意図的に、ではあったが、冷やした身体に温かさが心地よい]
― 広場→トンネル方面 ―
[広場を出ると視線は増える。
が、男はそんなもの、気にしなかった。
ただ向こうから手を振るカルメンに、
口元に笑み浮かべて、手を振り返す]
よ。
そう、見に行くんだよ。
どんなもんなのかってな。
俺もって事は、お前、もう見てきたんだな。
─ 外 ─
[暫く走って、息がきれたところで立ち止まる。
でも、ここでも同じだった。
誰かがこっちを見て、眉を顰めたり怖がってるような顔したりする。
また走って、この場を離れる。
もしかしたら皆、こんな風なんだろうか。
でも、おうちには帰りたくない。
どうしよう。
アテもなく走っていたら、段々泣きたくなってきた。]
ええ、見てきたわ。
見に行くなら説明はなしでいいね。
言葉できくより、きっと見た方が納得できるだろうし。
[ウェンデルの笑みに、ふっと表情が和らぐ。
憂鬱な気分はその時に、とけて消えて]
― 宿屋 ―
そうですわね。
せめて、心を落ち着かせてから。
[誰かを選ばなくてはいけないにしても。
唇を歪ませて言うエミリーに同意して頷き]
ありがとうございます。
[アーベルの淹れ直してくれたお茶を飲んで息をついた]
おかえりなさい?
ライヒアルトさんもこちらに泊まられるのかしら。
[ここはライヒアルトの家ではないから疑問系で声をかけ。
ヨハナやブリジットはそうするようだったので、同じに考える人は多いのだろうかと問いかけた]
わかった、そうするわ。
サンキュ。
あ。
今、其処にエーリッヒがいるぞ。
[頷き、視線を一度、トンネルの方へと向ける。
それから、彼女の笑みに此方も柔らかく笑みが浮かんだ。
振り返り示すのは樹のあたり]
─ 地底湖 ─
[人の居ない方、居ない方へと走っていたら湖のところに出た。
誰もいないのは寂しいけど、ひそひそ嫌な目で見られるよりは良い。
しゃがみこんで湖面を覗くと、泣きべそをかいてる自分の顔が映った。]
ふぇ…
[今日になって、いろんなことが急に変わってしまった。
父も、周りも、変になった。
そういえば宿で一緒に話を聞いた人達はどうしてるだろう。
ぐすぐす泣きながら、ふとそんな疑問が頭をよぎった。]
―宿屋―
……そうね。
疑い合ったりするのは怖い事…。
[それは恐れている事のひとつでもある。
>>456ゲルダのいつもの震える声は、今は一層震え脅えているように耳に届いて。
>>459席を立ち、手が震えるのが怖いという彼女の震える手を、皺枯れた細い手が上から握った。
それくらいで震えが収まるかどうかはわからないが。]
…ごめんなさいね。
私には、こんなふうに震えを止めてあげる事しか出来ない。
[希望を持って、気を強く…などという言葉が一体何の役に立つのか。その言葉がいかに薄っぺらい物か身につまされるようで。
結局何も言わずに、暫く彼女の手をとったままだった。]
―詰め所の帰り道―
[よかったのかとウェンデルの問いかけに、言葉を返していく]
普段なら話さなかったわ。
でも、今は隠すことでもないと思っているわ。
私の力で人狼を見つける時は、人狼がすでに死んだ後なの。
考え方なんてそれぞれかもしれないけど、人狼の餌になることで考えれば危険は同じこと。
なにか付加価値があるとも思えないわ。
生きるために人狼が殺して回るなら、死んだ後にしかわからない私は、対した脅威でもないはずよ。
信じてもらえたら、容疑者からはずれることとかくらいかしら?
[生きているものを見定められると嘘をつこうとした時に邪魔にはなるのだろうが、それははっきりと伝えなかった]
私は人狼やそれにまつわるお話を研究しているから、見つける手段について…、それが本当に困難なことを逆に知っているの。
例えばさっき、銀のナイフのお話をしていたわね?
あれも必ずしも有効とは言えないみたいなの。
人の姿の時には特に効きにくいという話もあるわ。
つまり、対抗する武器にはなっても、判別する道具にはならないの。
[その他にも、普段は人と見分けのつかない外見のこと、長年隠れて生きてきたことが、本性をくらますことに長けた証明であることなどをあげる]
うん、決まったわけじゃない。勘違いだったら、いい。
……それでも、覚悟はしておかないと。
[多分気遣ってくれているのでしょう。
僕はそれ>>463を欺瞞だなんて思わなかったけれど、行商人さんにはそう言葉を返します]
……。うん、詳しいって程じゃないけど……本はよく読むんだ。
御伽噺だったら、ウェン先生が貸してくれる、と思うよ。
[苦笑を浮かべる美術商さん>>466には、そう勧めてみました。
人狼に関する本も、以前彼から借りた覚えがあります]
─ 広場 ─
[ポケットから出て来たリスがちょこまかとコートを伝って上り下りする]
……あなたは呑気ね、パラッシ。
[今の状況を理解していないだろうリスは、エーリッヒの心境などお構いなし。
その仕草が和むと言えば和むのだが、その呑気さが羨ましく思えてしまうのも事実だった]
[自分の話が一区切りつくと、かけられた言葉は一度区切られ、次にかかるのは別の言葉]
見つかっても見つからなくても不幸になるなら、被害は少ない方が一番だと思うの。
だれだって皆死にたくはない、でも誰かは死ぬ、もうこれは覆らないわ。
だから…、大切な人や、親しい人がいる皆はとても辛そうね。
[それから立ち止まると、笑みを浮かべウェンデルを見上げる。
背が140あるかないかの自分にはウェンデルでも大きく見上げることになり、フードの下の幼い顔を覗かせる]
犠牲にするものが大きいほど、背負うものも大きくなるわ。
だから、今の状況は好ましいとは言い切れないわ。
でも、喜ぶ自分がいることも否定はしないわ。
自衛団員?
居た、かしら。
気付かなかった。
[周囲に気を配ってなかったと知れる言葉。
ウェンデルにはそのまま伝える]
―宿屋→外―
……じゃあ、また後でね。
[話が一段落した頃、僕は残っている人たちにそう言って、外に向かいました。
何事も無ければそのまま家に向かって、着替えなどの準備をする心算だったのですが]
……。あれ?
[ふと視線を遣った先に見つけたのは、さっき家に帰ると言っていた筈の子>>469でした。
何となく様子が気になったので、後を追いかけてみることにします]
ウェンデルからなにか私に聞きたいことや、確認したいことがあるなら遠慮なく聞いてほしいわ。
こうして、お話しできる時間も、いつまで続くかわからないから……
[珍しく物憂げな様子を少し見せながら呟く言葉。
すぐにそれは消え、いつもの口元だけが見える笑み]
ありがとう、送ってくれて。
とっても助かったわ。
[その場でウェンデルとわかれ、宿屋の自室へともどった]
――…ん、またね。
[見送る言葉をウェンデルに向けて
踵を返そうとすれば聞こえた名にはたと瞬く]
そう、なんだ。
ありがとう。
[彼の示す方向に視線向けてから
ウェンデルへと再び向き合い礼の言葉を]
[椅子に着くその前に、手を包んでくれた手。
随分と歳上の、機織師の手は固く感じられたけれど
それ以上に優しく感じられて。
ゲルダはじっと彼女を見詰めて
近く彼女にしか聞こえぬ程の小さな声で]
…あ、ありがとう、ご、ございます。
ちゃ、ちゃんと…わ、私に、で、出来ること。
この手で、や、やれるよう…に、
[語尾は更に小さくなってしまったが。
身を離す前に見せた眸の奥には、力が籠められていた]
─ 宿屋 ─
ええ、往復させられるのは、手間ですし。
[ノーラの疑問>>471の声に、軽く、肩を竦めてこう返す。
鸚鵡返しの呟き>>472に、翠を数度瞬かせ]
……本音を言ってよければ、工房にこもって、細工にだけ向き合いたいところですけれど。
この状況で、そんな事をすれば煽るようなもんでしょ。
[滲むのは苦笑。
それから、は、と息を吐く。
村の住人である自分にも、あれだけ視線が刺さったのだから、他所から来た面々は余計肩身も狭いだろう、というのは察しがついた]
なんにしても。
……やり難い状況ですよ、ね。
/*
……やっぱそこ、占いか?
よし、聞かない聞かない(
[※多角回避もあったけど、意図的にそっちに意識向けてなかったヤツ]
気分転換になったなら、いいんじゃない?
…と言っても村の雰囲気は、あんまりよろしくはなさそうだけど。
[宿屋―と言うより食堂へやってくる人数が普段より少ない。
そこから推測しただけではあるが。]
俺は元々ここだから、楽と言えば楽なんだけどね。
……皮肉、かもしれないけどね。
[青年にしては珍しく、困ったような笑みを浮かべて。
家へと向かうブリス>>484に、手を振った。]
じゃー、またな。
[その場を後に――しようとして。
言葉を続けた]
あ、どんな様子だったか教えてって言われたから、
お前が見てきた感じも、伝えてやると良いんじゃないか。
しっかし、本当、災難だよな。
[向き合った彼女に、片手が伸びる。頭を一度撫でようと。
それから笑って手を振ると、トンネルの方へと足を進めた]
[近付いてくれるミリィに見せる顔は確かに青褪めて。
表情作らぬままに、椅子から彼女を見上げる]
こ、コシェバ、さ、さん、は。
じ、人狼は、い、いない、と、
お、思い…、ま、ますか。
[願いを籠めただけの言葉なら。
だけれど、聞かずには居られなかった]
─ →地底湖─
[正直言って、僕も足が早い方じゃありません。
だから何度か見失いそうになったり、実際に見失ったりしながら、何とか地底湖まで辿り着きました]
……あ。おーい。
[辺りを見渡して、小さな後姿>>475を見つける事ができました。
すぐには近寄らず、まずは少し遠いところから声を掛けてみます]
良さそうね。やってみましょう。
[その通りにおびき寄せ、最初の一撃は自分が与えるつもりでウェンの意見に同意する。
村人でないからこそ警戒され、警戒されるからこその隙もあるだろう。泉の傍であればまず溺れさせてしまうという手も使える]
ふふ。ちゃんと生きるわよ。
あの人に守ってもらった命、大切に使わなければね。
[笑みの混じる囁きに、フワリと微笑むように答えた]
んじゃ、大丈夫だな。
どんなもんか見とけば、どういう状況になったのか
わかるかもなぁ。
って思ったんだよ。
サンキュ。
[狼の声は、カルメンにそう返した]
― 宿屋 ―
そうなの。
後でお願いできたらしてみましょう。
ありがとう。
[ブリジットを見送って、ライヒアルトの説明に、ああ、となった]
他の村の方も、当然ご存知なのね。
[余所者は特に猜疑を向けられるだろう。
また溜息が零れた]
頼まれたのは、ウェンでしょ?
ウェンが伝える楽しみが減っちゃうじゃない。
[悪戯な眸が細まり、ふっと笑みを形作る]
災難、ね。
本当に――…
[災難で済ませるには重い一件。
軽く手を振り返し、ウェンデルと別れた]
俺は自衛団員を黙らせる。
気を失わせりゃ、ツケたりも出来ないだろ。
シンに任せて良いのか?
[危険もあるのではないかと、心配の滲む声。
だが生きると聞けば、緩く笑みが浮かんだ]
― 回想 ―
貴重な話が聞けそうじゃ。通しなさい。
[戻った後は手を組み額につけて詰所の奥で押し黙っていた。暫くすると押し問答の気配がしたので、団員に短く声をかけ、ベアトリーチェとウェンデルを部屋に入れた。
一通りの話が終わるまで、黙して先を促す]
ご無事で何よりじゃ。
アーヴ殿とも面識がおありじゃったか。
[大きく息を吐いてまずそう言った]
仰るとおり一種の呪術とも言えるかもしれませんな。
結社が何故活動を続けているのか。それは抱えている能力者達が人狼と出会いやすいことにありますでの。儂のように現役から退いてこれる者は少ない。
[いつ命を落とすかもしれない、その覚悟は皆つけている。少なくとも表面上はそう振舞える者だけが結社の印を得る]
― 回想 ―
何故そこばかりが気に掛けられるのじゃ。
[人狼が結社に探りを入れている可能性を考えて、疑惑を持ったことを隠さず問いかけた]
――!
[ウェンデルが同席しているのに堂々と答えられ絶句した。軽く睨んでから深く嘆息する]
能力の発現に対して代償を負う者は少なくありませんの。同じ例は寡聞にして存じ上げぬが。
儂の力はそこまで強くもなく、30も半ばを数えた頃からは更に衰えてきたので、そうしたものは感じませなんだ。
[丁寧な言葉は相手を霊能者として扱うものだが。役に立ちそうな知識の持ち合わせはなく、すまなそうに言った]
今聞いたのが全て真実であれば。
明日以降は、頼ることになりましょうの。
[最後はそう答えて、出てゆく二人の背をじっと見つめ見送った。
訪ねてくる者が途絶えたら、いつものように巡回に出て、いつものように振舞った。少しでも動揺が減るように、と**]
水を汲み出して復旧作業、なんて……
危なくて出来ないのかしら。
それとも――…私たちが逃げないように?
[考えが言葉となり漏れてしまうが
それにさえ気付かぬ様子。
人目にも徐々に慣れてしまってきたか
元々人目は気にならぬ性質。
ややすれば広場の中央にある樹が近くなり]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新