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研究者 エーリッヒ の役職希望が 村人 に自動決定されました。
そして、物語は動き出す。
目覚めたものが何処へ向かうか、それは一人一人の思うがままに。
どうやらこの中には、村人が6名、占い師が1名、霊能者が1名、守護者が1名、囁き狂人が1名、智狼が2名いるようだ。
おお、どうやら全員、揃ったようじゃな。 皆に大事な話がある。
先日から噂になっておるので、皆も聞いておるやも知れんが……この地に『人狼』と呼ばれる脅威が潜んでいるらしい。
噂の真偽の程は定かではない。 何事もないとは思うが、皆、念のため気をつけてな。
自衛団長 ギュンターが「時間を進める」を選択しました。
自衛団長 ギュンターが「時間を進める」を取り消しました。
─ 自宅 ─
[家の中に戻り、洗濯物を下したところで、髪に着けた細工がずれているのに気づいた。
どうやら、家の中の事をするのが先になりそう、とそのまま外して、長く伸びた髪をリボンで一つに束ねる。
雨音が響き始めるのは、それからさほど間を置かぬ頃]
……母さん?
母さん、大丈夫だよ?
[天気が荒れ始める気配に、落ち着きをなくす母の様子にほんの少し苦い笑みを浮かべた。
嵐が来ると、父を亡くした時の事を思い出すのか、母はどこか不安定になる。
出かけそびれたのは、良かったのか悪かったのか。
複雑な思いを抱きつつ、安心させるように母の隣りに座って手を取った。**]
……ぼくは、ここにいるから。
だぁいじょうぶ。
─ 森入口 ─
まぁ、穴に?
[アーベルの言葉>>0:126に驚きの表情を浮かべる。
次いで視線はロミへ、怪我は無いかと心配する表情。
カヤに顔を向ける時はやや困ったような表情となっていた。
言葉にはしないが、また悪戯をしたのですか?と瞳が問うている]
そうですか…。
アーベルさんもあまり長居せずにお戻りくださいね。
ロミちゃんを助けて頂きありがとうございました。
[アーベルの背に感謝を紡ぎ頭を深く下げた後、ロミの手を引き、カヤが嫌がらないのであれば彼の手も引き教会へと]
足元、気をつけてくださいね。
雨に濡れると滑るそうですから。
画家 カルメンが「時間を進める」を選択しました。
お子様 カヤが「時間を進める」を選択しました。
― 細工師の工房 ―
[暗雲が立ちこめる。
空の蒼を塗り尽くした鉛色から降りだした雨。
強い風と雨が窓を叩いている]
騒がしくて眠れそうにないな。
[雨は激しさを増すばかり。
ユリアンは店舗の方へと顔を出し]
店じまいにしよう。
もう客は来ないだろうし、奥で休んでて。
残りは俺がやっておくよ。
[店舗の奥にある住居部分へと母親を導く]
― 黒珊瑚亭 ―
エーリも島に戻っていたのか。
[エーリッヒの姿を見つけると声をかけた]
休暇?なら俺と同じパターンだ。奇遇だな。
連絡船には乗れなくて、別の船に同乗させてもらってきたから知らなかった。間に合っていたら船の中でも話せたかもね。
[暫く待っていたが、酷くなってゆく窓の外を見てユーディットを呼び止めた]
何か軽いものだけ貰えるかな。
[ゆっくり食事していたゲルダはどうしていただろう。
しばらく食堂で時間を潰したが、嵐になると体調が落ちる体質だから夜は早めに部屋へ引き上げた**]
音楽家 ヘルムートが「時間を進める」を選択しました。
ほんと、すげー雨。
嵐になるかな。
[店舗の戸締まりをしてカーテンを閉める。
陳列棚におさめられた作品の数々を確かめていくうち
空いた空間を見つけ、立ち止まった]
あれ。
[其処にあったはずの作品を思い浮かべる。
確か小花をあしらった珊瑚のペンダント]
貰われてったか。
所有者に幸福が訪れん事を。
[ふっと笑みを過ぎらせて呟き落とす**]
……また、ですのね。
[ロミの聲>>*1を聞いて、カヤを問い詰めずとも事が起きた理由を知る。
人でありながら人ならざる聲を聞く者は溜息のような聲を零した]
孤児 ロミが「時間を進める」を選択しました。
― 森入り口 ―
ほーら!ほらっ!
すーぐむくれるし、そういうのは短気っつーんだぞ!
[>>7誰のせいだという突っ込み知らずで不機嫌な顔にイーッと返す。
アーベルにはころっと笑顔で居るのも気に食わない。
知るもんかと言わんばかりにそれからそっちは見なかった。
>>8ナターリエに黙ってるようなら言い合いはしないが、俺悪くないオーラは出っ放しだった。
>>2ナターリエの困ったような顔にも、口をへの字にまげっぱなし。折れる気がまるでない。問うような綺麗な瞳からもふいっと顔をそらしっぱなしだった。
それでもアーベルに話しかけたり、ロミに話しかけたりするのはちらっと盗み見していたのだが。
ナターリエに手を差し出されたては取らなかった。
ロミと一緒に歩きたくなかったし、それから。]
ナタねー、おれ、子供じゃねーし!
[子供の主張である。]
あとスコップあるから、ひとりで帰る!
[ぶんぶん首を振って、たーっとナターリエとロミを置いてくように、ぬかるみかけた道を駆け足して進んで行った**]
─ →教会 ─
そうね、戻ったらお風呂にしましょう。
[ロミの言葉>>8に頷いて、カヤも連れて教会へ戻ろうとしたのだが]
カヤ君!
[スコップを背負い駆け出すカヤ>>11に、困ったような様子で声を上げた]
もう、あの子は……。
きちんと戻っていると良いのだけれど。
[零れる嘆息は雨により掻き消されて]
行きましょう、ロミちゃん。
風邪を引いてしまいますわ。
[追いかけて追いつく気がしなかったため、ロミと2人で教会へと戻って行った]
[教会へと向かう間、雨足はどんどん強くなり、終いには風まで吹き荒ぶようになってきた]
酷い崩れ方…。
あぁ、神父様、今戻りました。
[どうにか風が酷くなる前には教会へと戻り、ロミを連れて神父の下へ。
神父は天候が崩れ始めた辺りから心配していたようで、2人の姿を見るととても安堵していた。
が、カヤの姿が見えないと、その表情も再び曇る]
ええと……私達より先に戻ったはずなのですけれど…。
直接宿舎の方に戻ったかも知れません。
[事情を説明すると、神父はそうですかと声を返してきた。
更にカヤのことは確かめておくので先に温まった方が良いと言ってくれる]
ありがとうございます。
ではお言葉に甘えて、温まって来ますね。
[神父の申し出に感謝し頭を深く下げて]
さ、ロミちゃん。
先ずはお風呂で温まりましょう?
[ロミの手を引き宿舎の風呂へと促した。
雨の中を移動したため、ナターリエもまた濡れてしまっている。
ロミが拒まないのであれば、共に湯に浸かり温まるつもり**]
ほんと、子供は困ったものだよね。
[自分も子供なのは棚にあげて]
なんとかは風邪ひかないっていうみたいだし。
[ナータリエが心配する様子にはそんな言葉をもらしつつ、教会へと二人へ。
雨足が強まると同時に、なんだか言い知れない感じが沸き立つのはこの島に流れ着くきっかけの為だったろうか]
―教会―
[教会に戻りまだカヤ君が帰ってないと聞くと少し心配そうな様子は見せていた]
きっと、誰かのうちにお邪魔ししてるよ、ね?
[心配する思いを吹き飛ばそうとするようにそう尋ねるような声で問えば、神父様も同意するようにして、
そのままナターリエとともにお風呂へと向かった**]
そうね、みてあげないといけないわね。
───……人狼を倒そうとしているのだもの。
目を離してはいけないわ。
[しっかりとした聲>>*3に返るのは幾分警戒を含んだもの。
子供と侮らず受ける様は、やや神経質のようにも見えるか]
随分と荒れそうですわね…。
[荒れ狂う風が窓を叩く。
この天候では怯える子達も居ることだろう]
今日は大人しくしていた方が良いかしら。
[ナターリエは必要ないが、他の2人には必要なもの。
いくら人狼といえども嵐の中狩りをするのは危険極まりない。
尤も、ロミとユリアンが飢えていないのであれば、必要の無いことでもあるのだが。
2人の反応を窺いつつ、先ずはロミとお風呂へと行く**]
― 黒珊瑚亭/食堂 ―
あれ、あの人……。
[食堂に向かう途中、見覚えのある気がする男性 >>1:124の
後ろ姿をちらりと見かけた。
宿を出るらしい様に、狭い島のことだから
いずれ話せる機会もあるかと、名を呼びかけた唇を噤む]
さっき挨拶してくれた時、もしかしてとは思ったけれど、
ユーディットだね?
驚いたな、12年前はあんなに小っちゃかったのに。
もうすっかりお嬢さんだ。
何もかも変わらないような気がしていたけれど、
この島にも、月日はちゃんと流れてるんだね。
[黒珊瑚亭の娘として、少女の印象と名は記憶に残っていた。
ユーディットが覚えてくれているかは、分からないものの、
懐かし気に声を掛けて名乗った]
― 黒珊瑚亭 ―
[ヘルムートに声を掛けられれば、思わぬ奇遇に同意し]
はは、休暇といえば聞こえはいいが、
離島すぎて、研究費の許可が出なかった為もある。
それに……。いや、なんでもない。
[曖昧な苦笑を浮かべ、休暇という言葉に頷いた。]
そうだな、ヘルと一緒だったら、
憂鬱な船旅も少しは気が楽になったかもしれないのに、残念だ。
演奏の評判は聞いているよ。いい意味でいそがしいそうだな?
……でも休暇中には、ちゃんと休んで羽を伸ばせよ。
[ヘルムートの注文>>6を耳にして、向けた瞳には。嵐に際して体調が落ちる体質とは知らず、一瞬だけ、食欲がないのかと身体を案じるような色が浮かぶ]
/*
ブラウザゲームの世界BOSSイベントで止め刺したことに一人でビビる(
だが報奨金しか来ないのよな、これ…。
上位に入れるようになりたいw
/*
とりあえず。
方向性としては狼を護る、と言う形で頑張れそうな気がする。
ロミが狼だからだな、これは。
自分が生きてる間にロミが処刑になったら壊れるぞこれwww
狼は身を挺してでも護る者。
狼2人が刃を向けられる場面に遭遇したら割り込みたいね。
研究者 エーリッヒが「時間を進める」を選択しました。
明けて、朝。浜は騒然としていた。
襲い掛かった波や漂流物に、小屋に引き上げることの出来た小船以外が全て壊され、あるいは海に引きこまれ失われてしまっていたからだ。
落胆の表情で座り込むもの。
何かを堪えるように片付けを始めるもの。
いつもとは違う時間が流れてゆく。
その後、自衛団員を呼ぶ声が響いた。
島に滞在していた旅人の遺体が浜に打ち上げられたと。
不思議な事に、人の手による傷や海の生物にやられた時の痕とは違う傷を負った姿で。
厳しい顔の自衛団長の指示により、その遺体は詰所の裏へと運ばれていった。
― 自宅 ―
[欠伸を噛み殺し、扉を開く。
天を仰げば時折極薄まる雲から注ぐ光。
見遣る紅玉は、なれど煩わしげに眇めるばかり]
……調べなければ。
[雨除けの布で全身を覆い、家の各所を確認して回る。
特に補修が必要で無いと判れば家の中へと消え、
再び現れる腕には大振りの籠をひとつ。
念入りに水除けを施した其れには数多の薬と布を裂き繋いだ包帯を幾巻か。
携え目指すは島唯一の浜]
― → 浜 ―
[辿り着いた浜では、空より重い空気が立ち込めていた。
思って居た以上に酷い浜の惨状に歩むままに眉根を寄せた]
[浜に誂えられた台のひとつに籠を置き、身から払った布を被せる。
長い髪を後ろでひとつに括り、手近の男に声を掛けた]
手伝おう。
怪我がある者が居れば教えてくれ。
道具は持って来ている。
[此処はいいから、と示される先。
破壊された船の残骸を集め拾い上げる作業を目に留め、
少し頭を下げて歩みを寄せる]
[手が足りぬ場所へと手を貸し怪我の治療に走り]
[浜の一角で起きた呼び声と、運び出された遺体と。
其れを知るのは、未だ暫く後の事だ**]
薬師 ゼルギウスが「時間を進める」を選択しました。
─ 自宅 ─
[降り出した雨はやがて土砂降りとなり、遠く雷鳴も響き始める]
あー……もう、これ、景色かわっちゃうよねぇ……。
[描きかけのスケッチの事を思って小さく呟く。
とはいえ、それは言っても仕方ない、と一先ず割り切り。
母を宥めて休ませた後は、戸締りをしっかりと確認して、自分も部屋へと戻った]
……んー……。
落ち着かない、なぁ。
[はふ、とため息一つ。
雷を怖がるような殊勝な所はなく──むしろ、稲光を綺麗、と思う気質ではあるが、さすがにこの状況では悠長に眺める事もできず。
荒れる風と波の音を聞きながら、眠りに落ちていた]
[眠り落ちたその先で、声を聞く。
誰のものかわからない、ざわめくような、声]
……るさ、い……。
[小さく拒絶を紡ぐものの、ざわめきは途切れる事無く、響いて──]
─ 嵐の翌日:自宅 ─
[落ち着かぬ状況での眠りは浅く、目覚めも早い。
起き出して身支度を整えると、白猫を伴い、まずは母の様子を見に行く]
母さん、おはよ。
……ちゃんと寝れたぁ?
ぼく、外の様子見てくるねぇ。
[だからご飯お願い、と冗談めかして言った後、外に出て]
うわぁ……ひっど。
[風雨の齎した爪痕に、眉を寄せる。
固定できていなかった鉢植えはひっくり返り、どこからか飛んできたらしい看板や折れた枝、更には屋根の一部らしきものまで無作為に散らばっていた]
これ、浜の方も相当酷かったよねぇ……ベルくんとことか、大丈夫だったかしらぁ。
[居住区がこれでは、波にも晒される浜辺の被害は深刻だろう、と。
案ずるような視線を向けた後、何はともあれ、と。
一度家の中に戻って、箒を手に取った]
まずは、片付けちゃわないと、ねぇ。
[気がかりな所はあるし、結局昨日黒珊瑚亭に顔を出しそびれたのも気にはなっているが、まずはそれが先、と。
気合を入れて片付けに取りかかろうとして]
……んん?
[視界に一瞬、霞がかったような気がして数度瞬く。
白猫が、どしたのー? と問うように鳴いた]
んー……なんでもないわぁ。
さて、やる事ちゃきちゃきやっちゃおうねぇ。
[それに軽くこう答え、まずは、と片付けのために動き出す。**]
細工師 ユリアンが「時間を進める」を選択しました。
大丈夫か。
――安心した。
[同胞の聲を聞き応えを向ける。
カヤに対しての彼女の考えには相槌の気配。
彼女もまた子供だと思いはしたが
レディにそれは失礼かと口を噤み笑みを湛える]
[シスターの言葉には怪訝な色が僅かに浮かんだ。
人狼を倒そうとしている、と。
不穏な響きに眉根を寄せる。
それはまだ騒ぎが起こる前の事、だったから]
妙な子供だ。
[ぽつとそんな感想を漏らすのみ]
[荒れそうとシスターの聲響けば同意の音]
嵐になるな。
[その兆候は顕著であったからさらと返した]
人間も獣も嵐に好き好んで出歩かないだろ。
濡れて風邪でもひいたら子供らが心配する。
[シスターを案じる言葉を向ける。
彼女の言葉から狩りについてのそれとは読み切れず
激しい雨音を窓越しに聞いていた*]
/*
そもそも誰と何年の付き合いなのか判らなくなってきた故に整理を。
ギュンター:元結社だけど多分18年前には島に居たと思う?
ユーディット:0〜現在(17)島に来てから産まれた。
ナターリエ:20〜現在(25)後からやってきた大陸の人。
アーベル:3〜現在(21)島に来た時から居た子。
カルメン:4〜12、18〜現在(22)島に来た時から居た子。父を亡くしたのも知っている。
ゲルダ:1〜現在(19)島に来た時から居た子。
ヘルムート:7〜15。島に来た時から居た子。時期次第では両親を失った事を知っている。
カヤ:?〜現在(10)後から島に来た子。家族を亡くしたのは知っている。
ロミ:6〜現在(10)嵐の後に流れ着いた子。気にはかけている。
エーリッヒ:6〜12。島に来た時から居た子。過去に懐かれていた。
ユリアン:6〜現在(24)島に来た時から居た子。
/*
…アニメ版鬼灯の冷徹の公式ホームページ見に行って。
あまりの鬼灯さまのいい声に叫んだあたしがいますよ。
魅惑のハスキーヴォイスめっ!><
─ 前日/森 ─
[納品先の青年から案じられている>>0:112とは知らず。
ロミを穴から引っ張り出したり、カヤと話したりしていたから空の変化にはまだ気付かず]
5文字って短かすぎないか?
[カヤ>>0:128にどこかずれたツッコミ返した後、ん、と考え]
掘ったヤツが悪いってのはな。
理由はどうあれ、穴に落ちたヤツからすりゃ掘ったヤツが「加害者」になるからだよ。
[理由を述べて、少年の頭を軽くコツンと小突く。
何度失敗しても繰り返す根性はかなりのものだと思っているが]
確かにしっかり作ってあったし、お前の目論見が外れて残念な気持ちはわかるよ。
でもな、だから落ちたヤツが悪いっていうのは自分の失敗を人のせいにしてるだけじゃないか?
─ 前日/森 ─
[失敗を悔いるばかりで害を加えた事に反省をみせない少年に、問いかけの形で理由の補足をした。
もっとも自分もカヤ位の年の頃はただの悪餓鬼だったから、こうして説教めいた事を話すのはどうにもむず痒く。
ロミから向けられた笑顔>>7と面白くなさそうなカヤ>>10の様子に、苦笑を浮かべた後。
森の入口に向かい、合流したナターリエ>>2に二人を引き渡す。
ロミが穴に落ちたのを知った彼女の表情に浮かべるのは、微笑ましげなそれで]
ぱっと見怪我はしてなさそうだったけど。
後から痛みが出ることもあるから、気をつけてやってよ。
[ひら、と手を振ってもう一度森に戻るつもり、だったのだが。
落ちてきた雨粒と見上げた黒雲に状況が変わった。
シスターからの礼には、気にしないでと笑ってこの場を離れようとして、一旦足を止め]
カヤ、今度穴掘る時は俺も一枚噛ませろな。
とっときの仕掛け教えてやるから。
[少年へ、悪戯な笑みを向けて申し出たそれに対する返答は是も非も問わず。
またな、と手を振る少年>>4に同じ仕草を返してから、浜へと駆け出した]
─ 前日/浜・漁師小屋 ─
…やっぱり遅れたか。
[急いで駆けてきた浜辺、並ぶ漁師小屋に人影は無かった。
小屋に入る大きさの船も自分の家が所有する一艘のみしか見当たらず、大きい船も流されぬようにしっかり固定されている。
出遅れを嘆いても手伝いの手を借りられない以上、一人で何とかするしかない。
船を引き上げ小屋に入れてから海風に飛ばぬよう鎖をかけ。
その間にも雨風はどんどん強さを増すばかりで、作業を終えた時にはずぶ濡れという表現も生温い程にぬれてしまった]
あー…
まーた怒鳴られっかなぁ…
[独りごちるは黒珊瑚亭の主のこと。
こんな嵐の時は浜辺近い自宅は危ないからと、黒珊瑚亭に避難するのが習慣で。
毎回ずぶ濡れのままに邪魔をしては主に怒られるを繰り返しているのだが]
…ま、いつものことか。
家から荷物持ってこないとな。
─ 前日/自宅→黒珊瑚亭 ─
[悪びれないのはある意味カヤと似たり寄ったり。
自宅から貴重品を纏めてある革袋だけを持ち出すと、どうせもう濡れてるんだし、と傘も差さず黒珊瑚亭へと向かう。
途中、森に行った目的を果たせていなかったことを思い出しはしたが]
…流石に今行くのは危ないか。
ま、あいつらだって避難してるだろしな。
[雨が上がってから改めて行けば良いかと自己完結して、そのまま寄り道することなく足を進め]
悪い、遅くなった。
飯と風呂と服と寝床、用意してくんない?
[黒珊瑚亭の扉をくぐり、笑顔で頼んだのには誰の声が応じてくれたか。
いつも嵐の日に繰り返されるやり取りを経た後、いつものように宿を借りて。
翌朝、いつもと違う参上を目にするとは、この時はまだ思いもしなかった**]
漁師 アーベルが「時間を進める」を選択しました。
― 前日/黒珊瑚亭 ―
御粗末様でしたー。
[席を立つゼル>>0:124をみて、その食器をさげにいく。
そとの天気があれそうな様子にゆるりと瞬き。
ヘルムート>>6に呼ばれてはあいと返事を返した]
ちょっと待っててねー。
[スープとパンの一つ程度をヘルムートへと出し]
[エーリッヒ>>17に声をかけられて瞬いた]
ユーディットですよ。あれ、エーリッヒさんも島の人だった?
12年前……
[驚いたといわれても、ヘルムートも覚えていなかった残念な頭で覚えていることはなくて。
なんだか知らない人に知られているようで気恥ずかしくて笑って誤魔化した]
あ、はい。今日のスープがちょうどそれですよ。
すぐお持ちしますね!
[にこりと笑顔で返し。
父親がだした料理を運んだ時に、雨脚が酷くなる音が聞こえて]
あ! 洗濯物!
[ようやく気づいてわたわたとあわてて取り込みに走る。
折角乾いたものもあっというまに濡れてしまっていて。
濡れたシーツは洗濯物置き場へと戻る羽目になった。
そのまましょんぼりと戻り]
ゲルダも、もう危ないから宿にとまるといいよ。
他のお客さんは一人だし、あとはアーベルが来るぐらいだからお部屋もあいてるし。
[そんな風に声をかけて]
[アーベルがやってきたときにはちゃんと彼の部屋も用意されている]
遅いよアーベル。
はーい、お風呂はいつでも入れるよ。
[一度濡れた服を着替えたから、アーベルを出迎えたときは昼間とは違う服。
酷くなる嵐の音を聞きながら降りてこなかった客人を思い。
その日は眠りに築いたのだった**]
黒珊瑚亭 ユーディットが「時間を進める」を選択しました。
― 嵐の翌日:黒珊瑚亭→浜 ―
宿でこれなら、浜辺や船の被害が心配だな。
死傷者はいないといいが…。
様子を見てくるよ。
[昨晩ほど酷くはないが、島に住んでいた子供の頃にも
何度か嵐の経験はあり。その時のことを思い出したかのように、
一瞬、眉を寄せ固い表情を浮かべてから、
より人手が必要だろう、浜へ*向かった*]
人狼を捕まえる、といつも言っていますの。
倒そうとしているとしか思えませんわ。
[ナターリエにとって人狼とは護る者。
捕まえようとしているだけでも大事なのだ。
ユリアンの呟き>>*7にはそう返して]
私は出る必要はありませんけれど…。
ロミちゃんとユリアンさんは、お腹が空くでしょう?
[そこまで言えばユリアンにも意図は伝わるだろうか。
どの道、嵐の間は外には出られないけれど]
─ 前日/教会・宿舎 ─
[ロミと共に湯に浸かり、新たに用意した服をロミに着せ、ナターリエもまた新しい修道服に身を通す。
ブロンドの髪はまだ水分を含んでいたためコイフは被らず、長く背に垂らしたままロミと共に他の孤児達が居る宿舎へと向かった]
皆、大丈夫ですか?
[教会に居る孤児は全部で4人。
ロミとカヤがいなくなった後、昼寝から目覚めていたようで、宿舎に残っていた2人は嵐の音に寄り添って身を縮めていた。
カヤはどうして居ただろう。
宿舎に居るなら安堵の色を見せるが、居ないならば一度不安げな表情を浮かべる。
誰かの家に避難しているのならば良いのだが、やはり不安は消えてくれなかった]
絶対に外に出ては駄目ですよ。
さ、夕食にしましょう。
[荒れ狂う天候の中、外へ出ようと思う子は居ないだろうが、忠告としてそう言葉を紡いで。
孤児達を連れて食堂へと向かう。
孤児達に食事をさせて、風呂に入れて。
一段落した辺りで洗濯物を外に干したままだったのを思い出したが、それは神父が取り込んでいてくれたらしい。
孤児達が寝る前にそれぞれ遊んでいるうちに取り込まれた洗濯物を片付けて]
さぁ皆、寝る時間ですよ。
[それが終わると孤児達に声をかけ眠りへと誘う。
嵐の音で眠れそうにない子達には眠るまで傍に居て、全員が寝たのを見計らって自室へと戻って行った]
─ 前日/教会宿舎・自室 ─
[眠る準備をして、激しい音が響く中、ベッドの中へと入る]
明日は教会の状態を確認して、アーベルさんに改めて御礼をして。
それから────
[声に出して明日の予定を確認していたが、蓄積していた疲労が睡魔を引き寄せて。
すぅと直ぐに眠りへと落ちて行った*]
─ 翌日/教会 ─
まぁ酷い、片付けませんと。
[起きて修道服とコイフを身に纏い外へと出ると、教会や宿舎の周囲には折れた枝や何かが壊れて飛んできたであろう板材の破片などが散らばっていた。
しかし飛んできたそれで壁が傷付いている他に被害は無いようで、ほっと安堵も覚える]
けれどここでこのような状態だと、浜はもっと酷いのでしょうね…。
お手伝い出来ることはあるかしら。
[頬に掌を当てて、しばしの間考え込んで。
その辺りで神父も外に出て来たため、一度思考は止めて片付けをすることにした]
シスター ナターリエが「時間を進める」を選択しました。
─ 嵐の翌日/自宅 ─
よいせ、と。
んー、大体、片付いたかしらぁ。
[近所の人々とも協力し合い、一先ず自宅のある通りの片づけを終えて、は、と一息。
白猫が、ご苦労、とでも言いたげになぁぅん、と鳴くと、睨むような視線がそちらへ向いた]
……なんにもしてなかったのに、エラソーにしなぁい。
[怒ったような口調で言いつつ、小さな額を指先でつつくと一度家の中へと戻り。
片づけでついた埃や汚れを落とし、作業中は外していた髪飾りをそ、と乗せた]
じゃ、ちょっと出てくるねぇ、人手足りないところ、あるかも知れないし……描きたかった場所がどうなってるかも、気になるし。
クラニア、いくよぉ。
[支度が済むと母と白猫、それぞれに声をかけて家を出た]
─ 翌日/浜 ─
一先ずは応急手当だ。良いな?
[薄緑の軟膏を平たい瓶から掬い上げ、薄く塗り広げる。
ささくれた木片に傷付けられた掌を覆う様に布を当て、
更に其の上からきつく包帯を巻き付ける]
……文句を言うな。
解けぬ様にしているが、作業に緩むだろう。
解けてしまったならばもう一度此方へ。
そのまま終えられたならば包帯も布も外し乾かす様。
[目上の相手で在ろうと臆す事無く告げる。
渋々と頷き離れ作業に戻って行くのを見送り、籠を閉ざす]
─ 嵐の翌日/浜 ─
[どこに行こうか迷ったものの、最初に足が向いたのは、浜の方。
気持ちを切り替え、海の絵を描こうか、と思っていただけに現状は気になっていたのだが]
……あららぁ……。
[やって来た場所の状況に、眉が寄る。
今は浜の暮らしから離れてはいるが、幼い頃は男の子たちと共にここを駆け回っていた漁師の娘、嵐の齎した痛手は説明されるまでもなくわかる]
思ってたよりも酷そう、ねぇ……。
/*
うぬ、アーベルがなであさんかこれ?
ゲルダは鈴音さん一択。
たぬは毎度分からないので置いとく(
カヤかなぁ、と思ったことはあるのだが。
めいさんどこじゃー。
/*
どこにいこうか悩んで、未接触さんの多い方に移動、と。
エリさんとの関わり具合は、どのくらいにしましょうねぇ……。
─ 翌日/浜 ─
[籠に布を被せ直し、ふと広場側へと紅玉を向ける]
……?
[見えるのはカルメンだろうか。
荒れた浜に合う衣服で来ているかまでは判断できず、
少しばかり首を捻った]
/*
>>40カルメン
クラニア「あたしになにしろってのよぉ」
しまった白猫の性別が分からん(
[というか何してる]
─ 翌日/教会 ─
[散らばる枝や板を教会と宿舎の周囲から取り除いて、放置は出来ない壁の傷の確認を神父と共にする。
何箇所か修理が必要な場所を見つけると、神父と相談して修理出来る者に頼むことになった]
それではお願いして参りますね。
子供達のこと、お願いします。
[そう神父に頼んで教会を後にする。
孤児達の中に一緒に行くと言う者が居るならば拒むことはせず、目的の人物を探すために先ずは広場を目指した]
[おとなしくと言われ、それでも落ち着かない様子は見せていた。
大きな嵐を見ると4年前のことを思い出す。
父親とともに船にのって、遠い地へと向かっていたときのこと。。
あの日、たしかに嵐に見舞われた船はそのまま難破することとなった。
けれども父親の本当の死因は、人狼として狩られた為……、
まだ今よりも幼かった自分にはそのことがどうしても納得できなかった。
人の世界では貿易商を営んでおり、それなりの財を築いてはいた。
もっともそれは母方の家の事業のためでもあったが]
お風呂……いこ、ナターリエお姉ちゃん。
[お風呂へと向かう途中強まる嵐の気配にきゅっと不安げにその服の裾をつかんでいた。
ユリアンの言葉>>*8を聞き]
そうだね。
[同意するよう返していた。
その後のやり取りには、微妙な相槌とかを返したりしていたが、ユリアンがいくのならば……、自分も外にでていたかもしれない]
―前日:教会―
[外の嵐は強まるばかりで、不安げにナターリエお姉ちゃんの服の裾をつかみながら]
お風呂……いこ、ナターリエお姉ちゃん。
[4年前のこと等が思い出され、不安げな顔をしていた]
[お風呂から戻ると、着替えも新しいのを用意してもらい少しだけ心が一心された気分になる]
はーい。
[外に出てはだめだと、ナターリエの言葉にみんなと一緒に返事をする。
ご飯を食べて、お風呂は先ほど入ったので自分はそのときはお風呂の準備のお手伝い。
洗濯物を片付けるときも一緒にお手伝いをしてから、夜が深まるよりも前くらいの時間。良い子はみんな寝る時間。
嵐にざわつく心は完全にごまかせたわけじゃないけど、毛布にもぐるように被って寝ようとする。
夜更かしして夜遊びに出歩く子が恐しい人狼に食べられちゃう、って御伽噺も孤児達は聞かされてている。
カヤ君はいるわけないとかよく歌ってるのに探してるけど。
あれ、なんかおかしい気が……とか考えてるうちに……]
―翌日:教会―
[朝起きると嵐の様子は過ぎ去ったようで、昨日のような激しい雨音は聞こえてこない]
カヤ君大丈夫かな……?
[結局昨日のうちに無事もどってるのを確認できていなくて心配ではあった。
起きてきて、ナターリエお姉ちゃんが何か神父様と修理についてとか話していて]
私も一緒にいってもいい?
[ナターリエお姉ちゃんにそうお願いして一緒にいくことに]
/*
…ワンピースの下に穿いてるんだとしたらごめんなs
ううん絡みづらいおっさんでごめんなさい難しい。
気難しいおっさん難しい。
― 前日/森入り口→小屋 ―
[雨なんて平気だと子供頭は思っていたが、経験豊富な大人頭のアーベルが言った通りにすぐさま強くなっていった。]
うひゃー!すっげー雨!
かみなり落ちるかな?
[嵐が怖い物だというのは子供でも知っている。
知っているが、ちょっとわくわくする気持ちがあるのは、あの暗闇を切り裂くように光る輝きには憧れににた思いを子供は抱いているからだった。
大きな音は、ほんのちょっと苦手にしているけれど。
ナターリエに言った通り、雨の中寄り道するつもりはなくて。
教会のすぐ傍にあるいつもの物置小屋に、スコップを置きに潜り込んだ。
古いからかたてつけ悪い扉はしまりが悪く、隙間から雨が入り込む。
えいっとめいっぱい力を込めてしめたら、なんだか変な音がしたが、とりあえず入り口から雨は入らなくなったと同時に外からの光も随分奪われた。]
─ 翌日/→広場 ─
[一緒に、とついて来たロミ>>49に微笑んで、慌しく人の行き交う広場までやってくる。
広場の中央から浜へと下りる道は漁師や自衛団員達で溢れていて、浜の被害の様子が容易に想像出来た]
浜は酷い被害を受けたみたいですわね。
……あっ、すみません。
[その行き交う人の中に目的の人物を見つけ、呼び止める。
事情を説明してみたが、修理他は浜の小屋や壊された船の修理を優先したいと言われ、引き下がらざるを得なかった]
そうですか…では、余裕が出来てからで構いません。
よろしくお願いします。
[教会の損害は浜に比べれば然したるものではない。
後回しでも構わないと告げ、頭を下げて先を急ぐ相手を見送った]
ふぅ……教会の壁の傷は、応急処置しておいた方が良さそうですね。
[短く息を吐いて、傍らのロミに困ったように微笑んだ。
大工仕事が得意なはずはなく、どうすれば良いのかも分からない。
この件に関しては神父と相談することにして、視線は一度浜へと向いた]
お手伝い、した方が良いですわよね。
[行ってみましょうか?と問いはロミへ]
[薄暗い小屋の中は、見知った場所とはいえちょっと気味が悪い。]
…べつにおれは、こわくねーぞ。
[意気地を吹き飛ばすように呟いて。
持ってきただろう場所に元通りっぽくスコップを置いて、早く出ようと入り口に手をかけたが。]
……うおやっべえ!扉あかねー!重っ!
[強風と、叩きつけるような雨に押さえつけられ、
納屋の扉が子供の力ではなかなか開かない。]
神父ー!ナタねー!!
[どんどんと扉を叩くが、雨音に紛れて気づかれる様子はない。]
どーしよ閉じ込められた!
…………やべー、おれ一生出られなかったらどうしよう。
[ざーっとこの時初めて青くなって。さほど広くもない小屋の中をあっちそっちうろうろ、出られる場所はないかとしぶとく図太く諦めずに探して回ったが。そのうちすっかり疲れてか眠り込んでしまい、気づいたら朝になっていて、第一発見者の神父には、こっぴどく怒られた。]
─ 翌日/浜 ─
[離れる手に向け、白猫、なぁ、と鳴き声一つ。機嫌の良さは、伝わるか]
……ぅ。
[怪我をしては、の言葉>>51に上がるのは短い声]
それはそうですけれどぉ……。
今から仕立てていたら、お手伝い、間に合わないかもですねぇ。
[手持ちの衣類はスカート類に偏っている、と遠回しに告げる。
幼い頃は女らしい装いを嫌っていたけれど、帰郷してからは当時の真逆。
結うのも嫌っていた髪には何かしらの飾りがなされ、細工師の所にも足繁く通うほど。
その変化が、周囲に何を思わせているか──までは当人、与り知らぬ事ではあるが]
そうですねぇ……船も大分、やられてるみたいですし。
しばらくは、外からの船も近づけそうにないかしら。
[紅玉の向かう先を辿った瞳に翳りが浮かぶ]
― 浜 ―
[予想以上の浜の惨状>>#0>>#1に、
「酷い…」という言葉を飲みんで、眉を寄せる]
[助け手の要りそうな所へ手を貸しつつ、
被害の状況や怪我人の有無を確認して歩いていると。
木端微塵と形容した方がよいような、船の残骸の前に、
落胆しきった様子で座り込んだままの老人。
案じて近寄れば、体にも目立つ傷が幾つか]
一先ず、怪我の手当てをしてもらいましょう。
治療の出来る人はどこに?
[船を失った嘆きと嵐への怒りを口につつも
時折傷の痛みに呻く老人に肩を貸して。
周囲の人に尋ねながら浜を歩けば、
遠目にも見覚えのある銀髪を括った姿>>51があった]
― 浜 ―
……先生…?
[思わず呟いた声は、懐かし気にも苦し気にも聴こえ。
先生、先生と、彼を慕っていた子どもの頃の記憶が蘇りそうになった時、
肩を貸す老人が、ゼルギウスを知っているのかと問うてきた]
ええ、昔、僕の家族が
ギル先生のお薬にお世話になっていて…。
[ゼルギウスのいる場所までは、まだ距離があり。
少しでも老人の嘆きや痛みが紛らわせられるなら、と世間話のように言葉を交わす]
―翌日:→広場―
[ナターリエお姉ちゃんと一緒に広場へとやってくると、人も多く自衛団員達の姿も見て取れた。
自分が浜辺で見つかったときもこんな感じだったのだろうかと思ったり。
ナターリエお姉ちゃんが目的の相手を見つけて、それでも他のことが優先らしく、頭を下げるナターリエお姉ちゃんに続き]
宜しくお願いします。
[一緒に礼儀よく頭を下げて見送った]
― 前日/黒珊瑚亭 ―
研究者というのも楽ではなさそうだね。
[曖昧な表情で誤魔化すような>>19エーリッヒの言葉尻に軽く首を傾げたが、浮かんだ苦笑が聞かれたくなさそうに見えたので、深くは追求せずに流した。
数日掛かる船旅は退屈なものなので頷いて]
はは、ありがとう。でも弾く方はまだ独演のレベルじゃないよ。
歌の方では、忙しくさせてもらってたけど。
[鍵盤に触れるようになったのはここ数年のこと。
そして歌の方でも、今の時期に休みが取れたのには嬉しくもない事情が絡んでいたりする。
エーリッヒが浮かべたのと似たような苦笑を浮かべて肩を竦めた]
そうだね、ゆっくりはしたい。
……小さい船の方が揺れたからさ。
[天候悪化の気配に首を振って、スープとパンを運んでくれたユーディットに感謝を伝え、スプーンを手に取る。
身体を案じるようなエーリッヒの視線に気がつくと、大した事じゃないと、これも笑って誤魔化しておいた]
─ 翌日/浜 ─
はぁい、気をつけます。
お手伝いに来て、ゼル先生のお仕事増やしちゃったら、本末転倒ですものねぇ。
[息吐いた後の注意>>57に、大人しく頷く]
クラニアは、ぼくよりも鋭いから大丈夫ですよぉ。
[ねぇ? と言いつつ視線向ければ、返るのは、なぉう、という肯定の響き]
……本当に、大変な状況……しばらくは、本職休業して頑張らないと、かしらぁ。
[波間に見えるものが何かを確かめたなら、自然、こんな言葉が零れ落ちる。
悠長に絵を描いている暇などないのは他者に問うまでもない事で]
……シスターさんとのお約束も、無期限延期ねぇ。
[ぽつ、と零れるのはこんな独り言]
刺繍工 ゲルダが「時間を進める」を選択しました。
そーだ!これやるよ!
[と、彼女に渡したのは小さな箱。
手に持つと意外と軽く、振ればかさこそ音が鳴る。]
お別れする奴には、“せんべつ”ってのが必要なんだって
死んだじーちゃんが言ってた!
じゃーなー、ベアねー!
あっ、箱は船の上で開けろよな!
[言うとショベルを持った反対側の手をぶんぶんふって、背中を向けてまた元気よく走り出す。
なお箱の中身は、取れたてのヘビ抜け殻丸々1匹分だった。]
― 神父に発見される前日の事/森 ―
できる男はそれくらいで出来るもんだって
死んだじーちゃんが言ってた!
[>>26突っ込まれて胸を張って返す。威張れる要素は何も無い。
アーベルの説明にはふんふんと逐一頷いていたが。]
「かがいしゃ」って何だ?わかんね!
[難しい単語が出てきて早々にギブアップした。
が、解らないなりにも言葉に含む物は察しよく汲み取ったようで。]
…アベにーも、神父みたく、
対人狼すぺしゃる落とし穴とか掘んなって言うのか?
[じーっと、下から覗き込むように見上げる。
こつんと小突かれると、痛くも無かったが「痛ぇ」と言って頭をさすった。不思議なもので、口にすると本当に痛い気がしてくるから自然と唇はへのじに曲がる。]
だっておれ…。
[さらに反省を促すような言葉に何か言いかけたのだが、
言葉にならずに、唇はまたへに曲がった。
ナターリエの所に連れて行かれるまで、
おかげでちょっとは大人しい時間もあっただろう。
とはいえ長いことそれが続くようなら、小言はいらない。]
─ 翌日/浜 ─
[水を吸い重くなった砂を蹴る。
肩に負われた老人には目立つ傷が幾つかと存在し、
少しばかり深く眉根を寄せた]
手当てを。すぐに道具を持ってくる故。
[老人に声を掛けてから、連れてきてくれた人に視線を向ける。
覚えには無い人物。……過去は今は繋がらず。
先日の船でやって来た人だろうかと瞬きをひとつ落として]
わざわざ済まない。
此処で治療する故、座らせてやってくれ。
─ 翌日/浜 ─
だったら、最初から増やさないようにした方がいいでしょぉ?
[心苦しい、という言葉>>66に、くすりと笑う。
撫でられる手は避けなかったものの、微か、震えが走ったのは伝わるか。
白猫の方は変わらず、撫でられ満足気に喉を鳴らし]
ん……ぼくの絵で、それができるならいいんですけど……。
[ほんの少しだけ自信なく紡いだ言葉はため息混じり。
唐突な声>>#1の交差につられるように視線向け、紅玉と同じ姿を目に止めたなら瞬きひとつ]
あ、はぁい。
ごめんなさい、引き止めちゃって。
[残された言葉にふるり、首を横に振り、駆ける背を見送った]
─ 翌日/広場 ─
そうねぇ、手が足りない時はお願いしようかしら。
[手伝いを申し出るロミ>>61にそう言って。
挙げられる2人の名前にはほんの少し考える]
ユリアンさんは指を使うお仕事ですし、頼んでも大丈夫かしら…。
もし怪我をしてしまったら、大変ですわよね。
[細工師にとって指は大事な仕事道具とも言える。
そのためそんな風に考えて、僅かに首を傾いだ]
アーベルさんもきっと、浜のことで忙しいと思いますの。
応急処置くらいは、神父様に頑張ってもらいましょうか。
[小さく笑う姿は珍しく悪戯げなものを含んで。
ロミの手を引いて教会へと戻る矢先、浜の方が俄かに騒がしくなった>>#1]
― 現在 ―
ん、んーぅ…
[いつもの睡眠不足が祟ったのか、あたしの目覚めは遅かった。
寝る直前の風雨がひどかったのは知っていたけれど、
それがあたしの睡眠を妨害することはなかったらしい。]
……ふぁ。
おじさーん、ご飯んー。
[欠伸を噛み殺しながら、階下に降りてそんな事を口にしたら何故かあきれられたよ!?
…一応、軽食(サンドイッチとスープと紅茶)は出してもらったけどさ。
食べ終わった後、おじさんからどうするのか聞かれると]
んー、工房に戻るよ。
どうなってるのか気になるし。
[全壊とかなってないとは思うけど、ちゃんと自分の目で見てみないとね。]
― 浜 ―
……。 ええ、死者、のようですね。
[呼び声>>#1に応じて自衛団員の集まってくる、ただならぬ様子に、
周囲のにも緊張が走ったかのように感じられたが。
こういう事態にも慣れているのか、傍らの老人が、
「恐らく死者じゃろう…」と痛まし気に言うのに、一つ頷く]
…………。
[老人が片手で十字を切り、死者の魂の安らかなることを祈り始める。暫くその場に佇み、自衛団員達が遺体を運ぼうとする様を眺めていると。
祈り終えた老人が、遺体を検分している自衛団員達の様子と、
指示を出している自衛団長らしき男性の険しい表情に、
訝しげに目を凝らし、何か変じゃのう…と不安気に呟いた]
……変、とは?
[尋ね、老人の表情を確認しようと右側に振り向いた時、
足早に駆け寄ってくるゼルギウスの姿>>66が目に入った]
― 翌朝/黒珊瑚亭 ―
[目覚めてから起き上がるまでに時間がかかった。
動きだせるようになった時には、窓の外にも忙しく動き回る人の姿が見えるようになっていた。
鞄から薬を取り出し、飲み下して息を吐く]
おはようございます。
[食事を終えたゲルダに声をかける。
昨日と変わらずマイペースそうな様子に、冴えなかった顔色が少し戻った]
─ 翌日/浜 ─
……それはそれとして、とぉ。
[先の自衛団員を呼ぶ声はなんだったのか。
そちらが気にかかって、声が聞こえた方へと歩みを進める。
足元に気をつけるように、という注意に従えば、自然、近づく歩みは遅くなる。
たどり着いた頃には、既に団員の姿も見えるか]
……何があったのぉ?
[緩く首を傾いで近くにいた者に問えば、遺体が上がったらしい、との話。
知らず、眉が寄るのは、嵐の後の死者、に思う所があるが故]
― 翌日/教会 ―
しゃーねーじゃん!
ワザと帰らなかったんじゃねーって!
戸があかなかったんだから仕方ねーじゃんって
もーさっきから言ってんだろー!
[「どれだけ心配をかけたのか」と懇々と言い聞かせられても達者に返す様からは相変わらず反省した様子はない。こっちだってびしょびしょだわ疲れたはハラは減ったわと文句を言うと呆れたように、本日朝食昼食抜きの刑に処されて大いにわめいたが極刑は覆らなかった。
飯は抜かれたが、汚れた体は洗って来て良いと言われたので、それにはしぶしぶ従う。風呂は好きではないしそれより腹は減ってるが、べとべとの体は気持ち悪い。
使い古されたタオルと着替えをもって風呂場に向かう途中。]
おい、ナタねーとロミは?
[見えない姿に年下の子供をひっ捕まえて尋ねると、出かけたらしいというのが返ってきた。]
ちぇ、二人して遊びに出かけてやんの。
[それは違うだろうという突っ込みは小さい子には出来なかった。]
― 現在/黒珊瑚亭→工房 ―
じゃ、おじさんご馳走様でした!
[諸々の御代を置いて黒珊瑚亭から出ると、一路、工房に向かって被害の様子を見に行く。]
…ん、植木鉢が何個かダメになったくらいか。
[数個の植木鉢が無残な姿になっていたものの、それ以上の被害はなく。
あたしは胸をなでおろした。]
……あ、とーは……、他の所がどうなってるか、だよね。
[何か手伝えることがあるかもしれない。
そう思ったあたしは、村の中を見て回った後、海岸へと向かった。]
― 嵐の翌日/工房 ―
[仮眠用にと置かれたソファは人ひとりが眠るには十分な大きさ。
けれど背もたれに向き合うように眠る男の背は些か窮屈そうにある。
寝入る男の腰には細くしなやかな女の手が伸びた。
悪戯に脇腹をなぞる女の指先に、男は小さな唸りと共に身動ぐ。
そこで漸く、男の意識は浮上する。
紺色の双眸に映り込むのは嵐が怖いと昨夜訪れた既知の女の顔]
おはよ。
よく眠れた?
[共寝をしたものの彼女とは特別な間柄ではない。
頼られれば嫌とは言えぬ性格で招き入れはしたが――]
……なに?
[婀娜な眼差しを感じユリアンはゆるやかに目を細める。
肌蹴た胸板に寄せられた唇が一片の花弁散らせるも
男は身動ぎするだけで返しはせぬまま相手が飽くのを待つ]
― 工房 ―
[白む空は徐々に青を濃くしてゆく。
女の好きにさせていた男がもぞりと身を起こした。
柔らかな巻き毛を梳き撫でてから、そっと手を差し出す]
もう朝だよ。
そろそろ店を開けなきゃいけないんだ。
[だから名残惜しいけど、と女の耳朶に一つ囁いて
彼女の起きるのを手伝い、身支度済めば内鍵を解いて外まで送る。
少しすれば起きだす母親の気配がした。
おはようの挨拶とともにユリアンは朝食の支度を手伝う]
/*
うん、遅かった。ゲルダさんごめん。
村建てなのに村始まったら不調になってるとか、不甲斐なさ過ぎて申し訳ない。
そろそろギュンターも動かさないと。今回は1日目も日付変えるので、夜にギュンターが人員特定するようにしようと思ってるのでした。
─ 浜 ─
[漁師だった父が亡くなったのは、漁に出ている最中に嵐に巻き込まれたから、と聞いていた。
亡骸は奇跡的に浜へと打ち揚げられたらしいけれど、それが母の心に与えた影響も聞いていて。
それが、帰郷を急いだ一番の理由だった]
…………。
[僅か目を伏せ、祈りの言葉を小さく紡ぐ。
直後にまた、視界に霞がかったような気がして、数度、瞬いた]
んー……疲れ目、かなぁ。
[霞はすぐに消えて、視界は晴れる。
その原因に思い当たる節は他になく、小さく呟いた]
─ 浜→広場 ─
……こんなんじゃ、ここにいても邪魔かしらねぇ。
[突然視界が霞むような状態では、浜の掃除も覚束ないかも知れない。
そう判じて、一度、引き上げる事に決めた]
ちゃんと、休んでるんだけどなぁ……。
[根を詰めても、望む色はのせられるものではない、とは師の口癖。だから、休息はちゃんと取るし、食事を抜く事もしない。
それだけに、この状況の意味がわからなくて。
ぶつぶつと呟きながら、一先ず広場まで戻った]
/*
んー。
時間の進みがゆっくりなのがちょっと心配なのだけど、大丈夫かしらぁ。
最近の傾向だけど、コアタイム遅いのよねぇ……ねこには世知辛いわぁ。
― 浜 ―
は、はい。
大丈夫ですか…? ゆっくりでいいですからね。
[駆け寄ってきてくれたゼルギウスに、名乗る間もなく。
てきぱきとした指示に咄嗟に従う]
[向けられた視線は、見知らぬ者へのそれで。
ゼルギウスにも思い出して貰えないのか…と、
胸の奥に鋭い痛みを覚えたが。
なんとか老人を支えるようにして、傷に障らぬようそっと座らせた。それでも、老人は微かに眉を顰め、呻きを噛み殺した様子で]
ゼル先生、ありがとうございます。
手伝えることがあれば、何でも言いつけて下さい。
[ゼルギウスが道具を手に戻って来たなら、
名乗ることは後でもできるから…今は治療が第一と、
微かに傷ついた気持ちを切り替えるように、そう告げる]
― 黒珊瑚亭 ―
ええ、空は高く澄んでて綺麗ですね。
[不思議そうに言うゲルダのペースに癒される。
これはゲルダにもやはり忘れられているんだなと苦笑しながら]
あ、家の様子を見に戻るところを呼び止めてしまったかな。
申し訳ない。
─ 広場 ─
あら、カルメンさんおはようございます。
[浜から上がってきたカルメン>>86を見つけ、挨拶がてら声をかける]
浜の状態は如何でしたか…?
[浜に居たと言うことはその状況も知っているだろうと思い、気になっていたことを問いかけて。
僅かに首を傾げながらカルメンを見た]
― 自宅 ―
[パンとサラダ、スープといった簡素な食卓を囲む。
対面にいる母親が雨の音で寝付けなかったと零した。
まじまじと見詰めてみれば確かにいつもより顔色が優れないよう]
大丈夫?
今日は店番いいからさ、休んでなよ。
片付けもやっとくから。
[一人で大丈夫かと問う声がすると
困ったような笑みを浮かべて]
もう子供じゃないんだからそれくらい出来るって。
いつまでたっても過保護だなぁ。
[いつまでたっても子供よ、と返る声。
そりゃそうだけど、と言葉に詰まりながらも
心配だからの一言で母親も渋々部屋に戻ってゆく]
― 教会→ ―
[さっぱりしたら、お腹がなった。]
はらへった…神父のじじーめ。
育ち盛りからめしを抜くなんて人狼よりたちワリーぜ。
[神父の年齢が如何程か、子供は聞いたことが無かったが、いくつであろうとじじい呼びするのは、好きか嫌いかで言えば嫌いだからである。
加えて子供にとっては最大級の悪口を言ってから、むくれたまま鍋帽子を被って外に出た。あわよくばナターリエや誰かから、何か貰えないかとか、そんな知恵が回った末の事だった。
一夜にして洗い流された村のあちこちが洗われすぎてボロボロになっていた。教会もそういえば>>44壁とか屋根とかボロになったり壊れていたりした気がすると歩きながら思い出した。
歩きながら、そういえばナターリエ達が何処にいったのかは聞いてはいなかった。]
何処いったんだろ。
[と言いつつも、そんなに広くはない村の中。歩いていればそのうち会えるかと、適当にぷらぷら歩いていた。
足元に落ちていた、折れたばかりの小枝を拾って、指揮者のようにぶんぶん振って歩く。先に残っていた葉っぱが、空気を切ってひゅっと音を鳴らしていた。]
─ 広場 ─
やはりそうでしたか…。
先程ちらとお聞きした時も、船や小屋に被害が出ていると仰っていましたもので。
落ち着くまで出入りは難しいようですね。
漁師の方々もお仕事が出来ませんでしょうし…。
[ロミの手を引く手とは逆の手を頬に添え、憐憫の情を表情に出した]
カルメンさんのところは大丈夫でしたか?
教会も枝や飛ばされた物で、壁に傷を負ってしまいましたの。
[浜での騒ぎは聞こえていても、遺体のことまでは耳に届いていなくて。
話題は身の周りについてに移り変わっていく]
― 浜 ―
[手伝うなどと申し出たが、その必要は全くなさそうで。
老人の身体を支えるようにしながら、
患者の治療に集中する様に見入っていると]
……どうかお気になさらず。
はい。昔、この島に住んでいました。
[声を掛けられ、微かに瞳を瞠るも、
12年もたてば忘れられても仕方がない、と微笑する]
いえ、12年も前のことですから、
覚えておられなくても、無理はありません。
エーリッヒ・ガウナーといいます。
家族が、先生のお薬を頂いていました。
[視線を同じく老人に向け、呟くように名を告げた]
― 翌朝 ―
[昨夜の嵐では音に怯えて殆ど寝ることができなかった。
それでも父親の部屋にいったりしない程度には成長している]
……おはよう。
[すでに起きて仕事を始めていた父に声をかけながら、寝ぼけた顔を洗い。
嵐の惨状にうわあ、と顔をしかめた]
これは大変だ……
[片付けとかを思ってため息を一つ。
宿の窓が破れなかっただけありがたいと思いながら庭にでて片づけをはじめ。
朝食ができたころに降りてきた人たちに朝ごはんを提供しながら嵐の酷さについて軽く言葉をかわして]
あー、あたしもこっちの手があいたら浜にむかうねー。
[そういって外を見にいく人たちを見送った]
― 表通り ―
[細工師の店舗は比較的人通りのある表通りに面している。
嵐で飛んできたらしい木片などのゴミを片付けて
歪んだ看板の位置を正し、建物に傷みがないかを確かめる]
ん、問題なさそうかな。
[村の中心部にあるためか我が家への被害は少ないようだった。
臨時休業の札を表の扉に掛けて、浜辺に向かう]
─ 広場 ─
うん……漁に出るのは無理そう。
ベルくんも、しばらくは大変なんじゃないかなぁ。
[そういえば、昨日はどうしたんだろう、と。
話をしながら、意識はふとそちらへ移ろうが]
あ、ぼくのところは大丈夫。
鉢植えが幾つか台無しになっちゃったけど、家は無事だったわぁ。
[身近な話題>>96に、意識は再び、目の前へ]
教会も、大変そうねぇ……何か、手伝えることがあったら、遠慮なくいってねぇ?
早く、落ち着けないと。お絵描きの約束もあるし。
[できるだけ、明るい口調で言うのは、空気を沈ませぬため。
自分の気持ちを維持したいというのもあったし、何より、シスターと共にいる少女に不安を与えたくはなかった]
― 海岸 ―
[あたしがたどり着いた時にはどれくらい経っていただろうか。]
……うわぁ、これはひどい。
おじさんたちー、なんか手伝えることあるー?
[浜辺の状況にあたしは顔をしかめた。
あたしにできる範囲で手伝いをしようと、漁師のおじさんたちに声をかけたら。
…比較的軽めの物を頼まれましたよ?あるぇ?
もっと重いのとか頼まれると思ってたんだけど。]
─ 広場 ─
そうですか…。
昨日、間に合っていれば良いのですけれど。
[アーベルが別れ際に船を小屋に入れに行くと言っていたのを思い出し、カルメン>>103と話をしながらぽつりと零す]
まぁ鉢植えが。
家がご無事なのは何よりですわね。
壁に傷は付きましたけれど、中に影響が無かっただけ良かったと思いますわ。
浜よりは酷くありませんし……嘆いてばかりも居られません。
お心遣いありがとうございます。
壁の応急処置をしなければいけませんし、それ以外でも手が必要になりそうな時は、お言葉に甘えさせて頂きます。
[カルメンの申し出に嬉しげに微笑んで、感謝の言葉を口にした]
― 自衛団詰所 ―
始まってしまったか……。
[打ち上げられた遺体を確認し終えると、忙しく働いていた自衛団員達を呼び集めた。
そして、事前に話していたこと>>#0が事実となってしまったことを伝え、11枚の人物記録を取り出した]
この者達を宿に呼び集めてくれ。
他の村人達にも手分けして説明を。どうしても説得が出来ない時は私が直接行くから呼ぶようにの。
[反論を許さない強い口調で命じると、硬い表情での頷きが返って、自衛団員達は役目を果たしに出て行った。
そして団長自身は、黒珊瑚亭を借りるために向かった**]
― 浜 ―
[亡き父の所有する大きめの船が港に停泊しているはずだった。
けれどその場所に行けどその姿はない。
繋いでいたロープごと船は嵐にのまれたようだった]
あー…。
[落胆の声が漏れる。
滅多に使う事がないとはいえ父がのこした一つに違いない]
落ち込むかなぁ。
[まず思い浮かんだのは母親の落胆する姿。
水平線の彼方へと目を凝らしてみるけれど
結局、目当ての船は見つけられない]
[エーリッヒやゲルダ、ヘルムートが出て行くのを見送り。
アーベルもまた外へと見に行くのならとりあえずご飯食べてから、と朝食をだして。
そしてもう一人いたはずの客が降りてこないことに上を見上げて]
ちょっと様子見てくるねー。
[そういって階段を上がって確認してみれば返答はなく。
部屋をみても蛻の殻]
あれ……?
[旅の人だと聞いていたからあの嵐でも外に出てしまったのだろうかと眉を寄せる]
お父さん、お客さんいないみたい。
[そう父親に報告をして、わずかにため息を一つ。
宿の前まで瓦礫がある現状に心配そうに表情を曇らせて]
[それでもなんやかんやと宿の用事をしていればあっという間に時間が立ってしまい。
浜へ行く前に、自警団長>>107がやってきた]
はあい、いらっしゃいませー。
あれ、団長さん、どうしたの。
[なんだかコワイ顔をしている団長に首をかしげ。
父親に話があるといわれて振り向く。
調理場からでてきた父親とのやりとりをききながら]
え……?
[御伽噺?と首を傾げてしまったのは致し方ないだろう]
─ 広場 ─
ベルくん、要領いいから大丈夫だとは思うけどねぇ。
[案じはすれど、こんな思いもあるから心配しすぎる事はなく]
ほんとにね……。
鉢植えは、また植え直せばいいけど、家はそうも行かないから。
[家が無事で、という言葉に、うん、と頷いて]
んーん、困った時はお互い様、でしょお?
しばらくは、絵描く暇もないだろうから、できる事はしたいんだぁ。
じっとしてると、気持ち、塞いじゃうしねぇ。
[感謝の言葉に返すのは、冗談めかした口調の言葉。
白猫が、同調するようににゃあう、と鳴いた]
― 広場 ―
あ、カル。
そちらは、シスター・ナターリエですか?
[広場に出ると、カルメンと修道女が話しているのが見えた。
シスターとは初見だと思ったが、神父様から貰った手紙で島に派遣された修道女がいることは知っていた]
浜は相当の被害が出ているようですが。
家や教会は大丈夫でしたか。
[カルメンとも話すのに口調が改まっているのは、シスターに向けてでもあるからだった]
自衛団長 ギュンターが「時間を進める」を選択しました。
自衛団長 ギュンターが「時間を進める」を取り消しました。
─ 広場 ─
そうですわね、きっと大丈夫ですわ。
[カルメンの言葉>>113に緩く頷いて、続けられた言葉にもう一度感謝するように微笑んだ]
ありがとうございます。
その時はクラニアも遊びに来てくださいましね。
[カルメンに同調する声を上げる白猫に対しても微笑み、一度しゃがんでその頭を撫でようと手を伸ばす]
……あら?
初めまして……ですわよね?
[かけられた声>>114にしゃがんでいた状態から立ち上がり、名を知る様子に首を傾いでゆるりと瞳を瞬かせた]
教会は壁に傷を負いましたけれど、大事には至りませんでしたわ。
ご心配ありがとうございます。
[問いにはそう答えて、緩やかな笑みを青年へと向けた]
でもじゃあ、アベにーの船とかも大丈夫かな。
あとベアねーちゃんと着いたかなぁ。
[どちらも今は知る術がなく。
ぼそっと呟いて海の向こう側を見た。]
─ 黒珊瑚亭 ─
……ぁ…?
[眠りが途切れたのは、朝と呼ぶには強すぎる日差しが顔にかかったせい。
2、3度瞬きするも昨日の疲れは結構身体に染み込んでいたようで。
嵐が過ぎた後の浜の様子を見に行かないと、と思いはしても暫く起き上がる気力が沸かず。
ようやっとベッドから降りて部屋を出るまで、そう短くない時間が経っていた]
ふぁーあ…
おはよう、ユー坊。
部屋ありがとうな、よく眠れた。
じゃ、俺はこれで…って、飯?
あー…まぁ、用意してくれてんなら、食べてくよ。
[階下に向かい、看板娘に挨拶を済ませてそのまま外に出ようとしたら朝食を出されて>>109。
用意してくれているなら無碍にするのも、と席について食事を取っていたら聞こえた声>>107に顔を向け]
― 浜 ―
……はい、お久しぶりです。
ご無沙汰してすみません。
[思い出して貰えたらしいことに、安堵したような吐息をひとつ]
12年前は、まだ子どもでしたから、ね。
背も小っちゃかったし。
ゼル先生は…お変わりなく。
お元気そうで安心しました……お会いできてよかった。
[大きくなった、と紅玉を細めて呟かれれば、
何処となく気恥ずかし気に、小さく頬を綻ばせるも。
ゼルギウスの手が止まったのに気づいて、瞳を瞠った。]
治療中に、すみませんでした。
[続く処置中はこれ以上邪魔をしないよう、ゼルギウスの方から
話し掛けて貰えれば返事をしつつ、治療を見守った*]
― 広場 ―
おっと失礼。私はヘルムート・ルーデンと言います。
10年前まではこの島で、教会の世話になっていました。
シスターのことは、神父様から手紙で教わっていたもので。
[首を傾げたナターリエに>>117頭を下げて名乗り]
君は教会で暮らしてるのかな?
俺も、昔は神父様のお世話になってたんだ。
[ロミと話す時には、腰を屈めて視線の位置を合わせるようにしながら話した]
そうでしたか。
壁の応急処置は昔もやった覚えがありますね。
カルのところが大丈夫そうなら、神父様を手伝いに行きましょうか。
[立ち上がるとナターリエに微笑み返して、教会のある方へ視線を向けた**]
― 浜 ―
[カヤがムキになるのも想定の範囲だったか
男はからりと笑って]
からかって悪かったな。
風にビビらないくらい強いなら
ロミがビビってる時は守ってやれよ。
[別の意味で恐怖の一夜をカヤが過ごしたとは知らず
そんな事を言ってみせた]
一応親父のがな。
繋ぎ方がまずかったなら仕方ないな。
カヤに結び目確かめてもらっとけばよかったな。
[残念そうな声に僅か目を細める。
理不尽な中にも響きにはカヤの心が感じられるようだった]
─ 黒珊瑚亭 ─
あれ?
爺様、こんな朝早くにどしたん?
[こちらの問いかけのに返される言葉はあったか無かったか。
耳に入ったやりとりに、ユーディット>>110と同じく首傾げ、怪訝な顔になって]
カヤが騒いでんのはいつものこったけどさぁ。
爺様まで言い出すとは思わなかったな。
[人狼に対して落とし穴を掘ってる少年との会話を思い返しつつ、呟く。
昨日、見上げられながら問われたこと>>69に返した答えは
「掘るなとは言わないけれど、同じ失敗繰り返すだけなら止めとけ」
だったが。
そういえば何故あんなに失敗を繰り返しても落とし穴を作り続けるのかは聞いたことがなかったな、と逸れかけた思考は新たに声が聞こえるまで引き戻されることはなく]
/*
接触だけでもしたい!と、中途半端になってしまいました。
Wドライブでなければ少しはもつと思ったのに。ごめんなさい!
大人しく休んできます。不甲斐ない村建てで本当にすみません…。
アーベルの船か。
どうだろうな。
しっかり者だから大丈夫とは思うが。
[予想よりも酷い嵐だったから確たる事は言えず
カヤのいう二つの名に僅か首を傾げ分からぬ風]
― 黒珊瑚亭 ―
人狼、って……カヤが退治したいっていってる、あれ?
えー、って、え。
[いる分けないのになあと思っていたら、姿を見なかった客が殺されていたと告げる声が聞こえて驚いた]
ちょ、ちょっと。
旅人さんがしんじゃった、って。
[ほんとに?と問えば団長が重々しく頷くのが見えた。
もっとも詳しい話が終わってからにしろと父親に追い払われて憮然とした顔でアーベルの傍へと向かい]
アーベル、死人がでたらしいけど、それが嵐のせいじゃないとかって、よくわかんない話になってる。
[はあ、とため息を零した]
─ 広場 ─
ヘルムートさん、ですのね。
まぁ、以前は教会に。
神父様ったら、お手紙に私のことを書かれておいででしたのね。
[青年──ヘルムートの話>>125を聞いて、ほんの少しだけ頬に朱が帯びた。
何か余計なことまで書かれてい無いかと、恥ずかしく思ってしまったがため]
えぇ、修理するにはまだ先のことになりそうでしたので。
…あら、まぁ、よろしいのですの?
手をお借り頂けるなら、とてもありがたいですわ。
神父様にお願いするつもりでしたけれど、1人ではきっと大変でしょうから。
[手伝うとの申し出には驚くように瞳を円くして。
けれどありがたい言葉だったため、素直に受ける言葉を紡ぎ返す]
では教会に戻りますわね。
応急処置の準備もありますし。
[カルメンとヘルムートにそう告げて、先程避けずに撫でさせてくれた白猫をもう一度撫でてから、ナターリエはその場を辞す。
ロミがどこかへ行くようであれば別れるなりついて行くなりするが、最終的には教会へと。
神父に状況を説明して応急処置の準備に取り掛かった頃、呼び出しのために自衛団員が教会へとやって来るのだった**]
─ 浜 ─
[老人の答えを受け、ひとつ頷く。
目減りした軟膏の蓋を閉め、空になった幾本かの水の筒も閉め。
全てを籠に収めて閉じる]
どうする?浜に残るか、自宅へ戻るか。
怪我の程度もある故、自宅に戻って貰いたいが。
[老人は暫く浜を――海の先を見詰めた後に、自宅へ戻る事を選んだ。
ひとつ頷き、籠を右腕に掛けて老人に肩を貸す]
済まないが、家まで送ってくる。
……また後程、食事でもとりながら話を聞かせて欲しい。
[エーリッヒへ謝罪をひとつ、落とす。
代わろうとするならば、補充したいものがあると伝えて。
そうして一度、浜を離れて行った**]
― 黒珊瑚亭 ―
うちのお客さん。
旅人さんでお父さんもはじめてみる人だっていってたけど。
昨日はずっと部屋にいるっていってたんだけど、朝おりてこなかったから見にいったらいなくて……どうしたのかなって思ってたら。
団長がその人が死んでるって、嵐とかで死んだように見えないっていってた。
[少しはなれたところでやり取りしている父親たちをみやり。
聞き耳を立てればみんなが集まる前にはある程度の情報は聞こえるかもしれない。
アーベルに説明しながら、なんかおかしなことになってる、とため息を零す]
ふーん。船もってたって、
ユリにーのとーちゃんも、アベにーみたく猟師だったのか?
[話題が変われば表情もころっと変わってそう尋ねる。
つなぎ目についてはそーだろと言わんばかりに胸を張った。]
そーだな!
ほどけてたの見つけたら、ちゃんと結んどいてやったのになー。
[と、何時だったかうっかり船の結び目を解いて船を海に放して怒られた子供が偉そうに言った。]
/*
今気付いた。
俺占い師になってる。
えー…占い方法まったく考えてないよ。
そもそも誰占うかも決め手にかけるよ。
もうデフォのまんまで良いか。
― 浜 ―
信じてるってば。
だからロミの事頼むんだろ?
[ふっくらと実る二つの果実。
子供らしいカヤの仕草は微笑ましくある]
面倒くさいなら仕方ないなぁ。
シスターも神父も手が離せない時は、って話だ。
この嵐で皆手一杯みたいだからなぁ。
[首を振るカヤに理由を付け足しはするが
無理強いをする気はない。
むしろ、カヤもまたロミと同じく庇護される存在と思っていた]
[カヤに両親の話をするには一瞬ためらいはしたものの]
アーベルんとこみたく本業じゃないけどな。
うち、珊瑚で細工作ってるだろ?
その材料をしまいにゃ自分で探したくなったらしい。
時々、海に出て珊瑚を探してたよ。
[問う声に亡き父の話をする]
だよなー。
ほんとカヤに頼んどくんだった。
[失敗したなぁと続けた男は
カヤのうっかりな事件をうっかり忘れていた]
― 黒珊瑚亭 ―
[結局団長と父親のやりとりに気を取られて。
黒珊瑚亭から一切外にでないままに、他の皆が次々とやってくるのを見やり]
――
[何が起こるのかと、不安そうに、周囲を見ている**]
─ 黒珊瑚亭 ─
は?
客ってことは…ここに泊まってた人が死んだのか。
[ユーディットの話を聞きながら、軽く眉を顰める。
彼女の父と団長の会話に聞き耳を立てると、その旅人の死体が浜で見つかったことも解って]
嵐に巻き込まれたんでもないのに、何で浜に。
[疑問を口に出しつつ、正直言って気分が悪くなる話に食欲は失せてしまった。
が、折角用意してくれた朝食を残して席を立つのも、と半ば飲み込むように食べ切って]
よーし!おれ、アベにーの船みてくる!
ユリにー、またなー!
[アーベルのスペシャル罠が気になってるのもあって。
話のキリの良い所で、ユリアンに手を振って船小屋へと、空腹どうしたの勢いで浜辺を走って向かっていった**]
─ 黒珊瑚亭 ─
ごちそーさん。
俺、浜の様子見てくるわ。
[そう言って、ユーディットの頭に手を置き]
爺様達の話だけじゃらち明かないし、他の連中にも話聞いてくるよ。
用が済んだら戻ってくっから。
[関係が近かろうが遠かろうが、人の死に引き摺られる気持ちは何となく解るから。
看板娘が少しでも落ち着けば良いと、何度か頭をなでてから席を立った]
― 浜 ―
[やんちゃ盛りな年頃のカヤの素直な反応に
思わず小さく喉を鳴らしわらう]
やだ、って即答しないだけ進歩かね。
今はそれで十分だ。
カヤが思うようにすればいいさ。
[帽子のてっぺんに一度軽く触れようと伸びる手]
[気にする風でもないカヤの反応には微かに安堵する。
見上げる眼差しに紺の双眸重ね]
カヤにかっこいい細工って言われるのは
最高の褒め言葉かな。
ありがと、……、って、なんだ、それ。
どこで覚えてきた、そんな言葉。
[女性関係の浮名が子供の耳に入っているとは思わず
些か慌てるような反応になる]
別にモテてないし。
嫁もいない恋人もいない野郎を捕まえて
言う台詞じゃないっつーの。
[困ったようにわらいながら軽い響きで返した]
――ああ、同じだな。
[頷くカヤに柔らかな笑みを向ける。
父の話は滅多にすることは無かったが
こうして話してみればその存在が大きかったのだと思えた]
細工に興味あるなら今度店に遊びにおいで。
どっちかというと女性に贈る品が多いから
みて楽しめるかどうかはカヤ次第だけどな。
[思い立ったようにカヤがアーベルの船を見に行くと言えば
ああ、と一つ頷いて]
またな。
まだ瓦礫が残ってるかもしれないから気をつけるんだぞ。
[走り去るカヤの背にゆらり手を振り声を向けた]
─ 黒珊瑚亭 ─
[見れば宿の主はまだ自衛団長と話している様子だったので、声をかけずに出ていこうとしたのだが]
ん?
何、爺様。
[自衛団長に呼び止められて、足を止め。
問いかけると、此処に集める予定の中に自分も含まれていることを教えられて目を丸くした]
は、俺も?
いや、別に良いけどさ、何で俺も。
[当然の如く浮かんだ疑問は、後で話すと言う言葉だけで封じ込められて]
解った、とにかく聞きゃいいんだろ。
すぐ戻ってくるから、ちょっと待っててよ。
[そういうと、自分の家の船の安否を確認するため、浜へ向かった**]
[浜で不穏な噂を耳にする。
人死があったという内容だった。
けれど其処で詳細は知れない。
嵐によりそのような事故が起こったのだと
その時は思ったが――。
事の詳細は自衛団による招集で知れる事となる**]
― 黒珊瑚亭 ―
アーベル。
[浜に出ようとする青年>>155に声を掛けて引きとめた]
何人か集めて話をする。お前さんもその内の一人じゃ。
漁師に浜の確認をするなとは言えん。
だが、終わったらここに戻ってくるようにの。
ユーディットもじゃ。
必要がなければ、ここにいてくれるとありがたいの。
[その後、何度か団員に呼ばれて宿を離れ。
呼び集めた全員が来たところで話し始めた]
呼び立ててすまなかったの。
じゃが、この村の危機に繋がる話がある。
この場に呼んだ者には特に聞いてもらわねばならん話じゃ。
[順番に全員の顔を確認してゆく。
子供達相手でも、その厳しい視線は変わらなかった]
浜に上がった遺体があることは聞いた者もおろうかの。
外から訪れていた男だが、身体に残っていた傷に不審があった。
人狼にやられたのではないか、というの。
人狼の伝承はロミやカヤでも聞いたことがあろう。
けれどあれはただのお伽噺ではない。
現実にもおるのじゃ。人狼というものはの。
[否定の言葉が上がっても、取り合わずに先を続ける]
牙と爪を持ち、人を食らう存在。
儂はその存在を、直に知っておる。
[常につけていた手袋を外し、左手の甲から腕にかけて走る古傷と、傷を覆うように埋め込まれた銀を。右手の甲にも刻まれた結社の印を見せた]
これが証拠じゃ。
人狼の牙を受けた跡と、結社の印。
儂は人狼を滅ぼす結社に所属する一人だ。
結社についても知っておる者はいるかの。
大陸であれば稀に聞くこともあろう。
人狼のような脅威を滅ぼすために活動をしておる組織だ。
この傷もあり、一線からは引かせて貰っておった。
二度目に牙を受ければ変容してしまう可能性を否定しきれなんだからじゃ。だが、今でも少し変わった力は使える。
それで、ここにいる皆に集まってもらった。
儂に出来るのは、力の影を辿ることじゃ。
結社から、島に人狼がいるか確認するように命じる手紙が届いて確認したところ、残念ながら反応があった。
それがここに集めた11人じゃ。
しかし昔のようにはいかんでな。数が多くて確実とは言えず、人狼なのか、他の力ある者なのかもまだ分からん。
何事もなければ、と思わなくもなかったが……嵐で閉ざされ、遺体が上がった。この状況で見ない振りは、できん。
村を守るのも、儂の使命じゃからの。
人狼は強く恐ろしい存在じゃ。
村を滅ぼさぬために取れる手段は、残念だがお伽噺と同じものしか無い。
犠牲者が出た以上、猶予はないんでの。
手荒な方法でも取らせてもらう。
[一度深く息を吸い込んで]
日に一度、この中から一人を選び。
……死んでもらう。
[厳かに宣言する]
選べぬというなら、自衛団で一人選ぶ。
必ず一人は、ということじゃ。
[強く言い切った後、軽く目を伏せる]
とはいえ、いきなりでは無理なのも分かっておる。
明日の夜にもう一度集まり、一人目を決めてもらおう。
村の皆にも事情は伝えてある。
個別に話したいことがある者は、詰所まで来るがええ。
今は以上じゃ。
[その場で強く引きとめる者もあっただろうか。
けれどそれ以上はあまり長く話さず、詰所へと戻って行った**]
― 少し前/黒珊瑚亭 ―
おはよう。
[朝の挨拶をする時も、表情は硬かっただろう。
アーベルもユーディットも、11人の中に入っていたからだ]
人を集めて話がしたい。
その後も何度か借りる事になるんじゃが。
[黒珊瑚亭の主人も、話している内に表情が硬くなっていった。アーベルとユーディットもいる場所で話し出したことにより、自分の娘も集められた中に入っていると分かったからだ]
……すまんの。
[黒珊瑚亭の主人とギュンターは親しかった。自衛団長が結社の印を持つと知っている数少ない人物でもあり。
話が始まる前から、推測が出来てしまう人間だった**]
─ 黒珊瑚亭→浜 ─
[自衛団長からの呼び止め>>158には、わかったと返して黒珊瑚亭を後にする。
いったい何の話をするのか濁されたままなのは正直すっきりしないが、今優先すべきは海の状態と船の安否の確認と自分に言い聞かせ浜へと駆けるも]
…爺様にも、もやっとすっけど。
なーんでよりによって、浜で死んでたんかねぇ。
[嵐に巻き込まれた訳ではないにしろ、浜で死体が見つかったというのが、足取りを重くさせる。
父の漁師仲間であり、もう一人の父みたいに慕っていた人の亡骸を見てしまった時>>84の気持ちが、蘇るから]
…せめて、カルやおばさんの耳に入ってなきゃいーけど。
[彼の家族───特に彼の妻だった人は悲しみを色濃く引き摺っているように見えるから。
今回の件も過去と重ねてしまわないと良いと思い願う。
大して広くない島で噂が回るのも早いことを思うと、無理な話だとも分かってはいるのだが]
─ 浜・漁師小屋 ─
[考え事をしながら駆けていた為、途中誰かのそばを通ってもこちらから気づくことは無く。
呼び止められれば足を止めはしても、急いでいるからと長居することはなかった。
足取りは多少重くとも、大の男が駆けていけば程無く目的の場所にはついた、けれど]
うっわ…
[想定以上の惨状に、言葉を失った]
─ 浜・漁師小屋 ─
…あー…ひっどいな、これ。
[不幸中の幸いというか、自分の家が所有する船は無事だった。
が、他の家の船─小屋に入らない大きさのものは軒並み酷く破損していて。
海面には木屑や船に乗っていたのだろう小物やら何やらが散乱して、魚の姿どころか海底の珊瑚も見えぬ程濁りきった水の色]
……こりゃしばらく漁は無理、だな。
[昨日一人で船を引き上げていた最中は両親の不在を呪ったりもしたが、現状は両親不在でよかった、と心から思う。
こんな状態見たら発狂しかねない。]
─ 浜・漁師小屋 ─
ん?
あ、おっさん達。
ひっどい目に遭ったね、片付け手伝…へ?
[眉を顰め、海を見ている所で呼ばれた声に振り返ると、険しい顔の漁師仲間がいた。
彼らの方が余程被害が大きいだろうと手伝いを申し出ようとしたのだが、「昨日は何ですぐ来なかった」という問いにそれを遮られ。
質問の意図がわからず、きょとんとしてしまった]
や、うん、ごめん。
ちょっと他事してたもんで出遅れた。
[また跡取りとしての意識が低いというお叱りかと思い、素直に謝りはしたのだが。
漁師仲間は互いに顔を見合わせ、微妙な空気を漂わせながら離れていってしまった]
─ 浜・漁師小屋 ─
…何、今の。
[呼び止めようにも、何処か異様な雰囲気に声をかけることもできず。
怪訝に見送った後、落とした呟きを拾う者は居たかどうか。
漁師仲間の様子は気にかかったが、自衛団長の指示を考えれば後でまた聞いてみるか、と髪をかきあげ。
漁師小屋の中と外をざっと見ても、急ぎ片付ける必要は無さそうだったので]
…一旦戻るか。
あんまり爺様待たせてもアレだしな。
[黒珊瑚亭に戻る為、踵を返す。
誰かの姿が見えれば自衛団長から話を聞くように言われていることを告げ。
それがカヤならば、加えて罠の仕掛けを教えるのは時間ができてからな、と話した]
― 浜 ―
はい、すいませ……
いえ、ありがとうございます。
[12年前。突然の出島の後、
家族は、島の人間とは一切の連絡を絶ち、
自分も、接触を禁じられていたから]
[薄情だと思われていはしないかと、内心で案じていたけれど。
ゼルギウスに、謝ることではない>>137、と言って貰えれば、
心の何処かが少し軽くなる心地がした]
え? 背丈、ですか。
どうでしょう…。
[島を離れる前は、まだ大人に頭を撫でられる程度の高さだった
けれど、今はどちらが高いだろう。
気にもしなかったことに、少し戸惑った様子で首を傾げ。
ゼルギウスが治療を開始すれば、静かに見守った]
― 浜 ―
はい、今度は食事でもしながら、ゆっくり。
お会いできて嬉しかったです。
ありがとうござました。
[治療を終え、老人を家まで送るというゼルギウス>>138に、
慌てて自分が送ろうと、申し出たけれど。
補充したいものがあるとの言葉に頷き。
謝罪には、それこそ謝ることではないと、首を横に振った]
……あ。
僕の方が、少しだけ高かった、かな…。
[老人に、怪我と船の労いと、
早く治るようにと祈り混じりの言葉を掛けて。
二人の背が遠ざかるのを見送りながら、
ふと、立ち上がった際のゼルギウスの視線の位置が
やや低めだった気がしたのを思い出す。
父も兄も大柄だったから、自分もどちらかと言えば高い方だが。
何処となく残念なような、奇妙な気持ちで二人を見送る]
― 浜 ―
……姉さんのことは、聞かれなかったな…。
[ぽつり、呟き声が漏れる。
遠くなりゆくゼルギウスの背を見つめる瞳が、
何かを探る様に、鋭く細められ]
姉さんが、家族の秘密を伝えてしまった相手は、
誰だったんだろう…。
[姉は、最期まで相手の名を漏らさなかったから。
12年前、姉が信頼していそうだった相手の顔が、
いくつか脳裏を過る]
[まだ代わっていなければ、信仰していた教会の牧師、
病弱だった姉が薬を頼んでいた、ゼルギウス、
それから、比較的年齢の近かった、あるいは親しかった人達……]
― 浜 ―
……でも。
僕は、帰ってこない方がよかったのかな。
[先ほど、運ばれた遺体のあった辺りを、ちらと見遣り、呟く。
最期まで、姉が帰りたいと願っていた島。
この島で過ごした半生の思い出は、幸せなものばかりで。
記憶の中で美化されていたのだろう、
地上の楽園のように思っていたけれど]
馬鹿だな…地上に楽園なんてあるはずがなかった。
[無意識にポケットに伸びた指が、紅珊瑚の指輪を探り。
常の癖で、それをぽんと放っては受け、放っては受けを
繰り返しながら、黒珊瑚亭に向かって歩き出した。
辿り着けば、自衛団による召集が待っているとは、*知らぬまま*]
……前から思ってたけどぉ……あなた、隠し事、下手よねぇ。
[くすり、と笑んで擦り寄るように距離を詰める。
下から見上げる瞳と声は、淡く甘い艶を帯びて]
お勤めなのはわかるから、何から何まで全部教えて、とは言わないけど。
……どうして、そんな事になったのか、くらいは知りたいなぁ?
ねぇ、何があったの? それだけ、教えて?
[呼び出しそのものに逆らう心算はないが、何故こんな時に、というのは気にかかる。
言葉の裏側にあるものを探してしまうのは、島を離れた6年の歳月で身についてしまった癖のひとつ。
ただ、清らに絵を描いて過ごしていたわけではない、と暗に物語るものだが──目の前の彼には、それは知れぬもの。
帰郷してからというもの何かとこちらの気を引こうとしていた団員は、一見すると無垢な『お願い』にしばし煩悶とした様だったが、最終的には浜に上がった遺体の事と、その死因に関する招集である事は教えてくれた]
……それ、さっき浜で騒ぎになってたひとよねぇ?
[得られた答えに眉が寄る。
ほんの無僅かな思案の素振りの後、爪先立ちになり]
教えてくれてありがと。
……ねぇ、ひとつ、お願いしていい?
『浜に死体が上がった』って部分は、母さんに伝わらないようにしてほしいの。
それ教えたら、ぼく、母さんの傍離れられなくなっちゃうから……あなたのお勤め、果たせなくしちゃう。
[団員にだけ届くよう、耳元に囁きかける。
閉ざされた島の中の事、いずれ人伝に伝わる可能性があるが、できるならばそこは伏せておきたかった]
ね、お願い……落ち着いたら、お礼するからぁ。
[踵を下し、上目遣いに訴えかける。
こちらの家庭事情を慮ってか、それとも『お礼』につられたか。
どちらかはわからないが、諾を返してくれた団員に嬉しげな笑みを浮かべ]
……ありがと。
[軽く、掠めるように頬に唇寄せた後、何事もなかったかのように家へと入る。
白猫が、あーあ、とでも言わんばかりに気だるげに鳴いたのは、多分、誰の耳にも入ってはいない]
[家に入ると、出迎えるのは落ち着きない母の声]
ん、あちこち色々大変になってるみたい。
しばらくは、落ち着かないかなぁ。
[外の様子を問う声に、返すのはそんな曖昧な返事。
海の仔細を伝えるのを避けるのは、母の精神の安定のため]
それでね、なんだかギュンターのお爺ちゃんがお話あるから来てくれ、って言われたの。
だから、黒珊瑚亭行って来るね?
お話、長引くようならご飯食べてくるから、母さんは先に休んでね?
[出来る限りなんでもない風を装い告げる。
それでも、返るのは案ずるような声]
んー、何の話かはわかんないけど。
……大丈夫だから。
─ →黒珊瑚亭 ─
[それからしばらく時間をかけて母を落ち着かせ、やって来た黒珊瑚亭。
集まる顔ぶれに、どういう基準? と首傾げつつ。
やがて、現れた自衛団長から話を聞かされて]
……なぁに、それ。
[最初に上がったのは、短い声。
戸惑いを強く滲ませるその声に、足元で大人しくしていた白猫が、案ずるように鳴いて膝の上に跳び上がってきた]
御伽噺じゃない、って。
死んでもらうって、そんなのって。
[半ば呆然と呟いていると、幾度目か、視界に霞がかり。
それ以上は言葉を紡げず、白猫をぎゅう、と抱えて目を伏せた。*]
/*
さてとぉ。
エリさんはなんかあるっぽいわねぇ。
ベルくんは大分あっさり受け入れてるけど、ここも何かある?
霊能の時のぼくが1dから示唆をばらまくのはいつものことです。
でも、今回は発見でのCOは……どうしようかなぁ。
繰り返しになるしなぁ……ちょっと様子見。
それにしても。
色気って、どこにいけば落ちてるんでしょ、ね……!
― 回想 ―
うん、そうみたい。
わかんない、けど……
[アーベル>>146に頷き。
頭をなでられて、くしゃくしゃになった髪にもー、と苦笑を返す。
笑わせてもらったことは分かっているけれど]
気をつけて、いってらっしゃい。
[出て行くアーベル>>151を見送り。
それに団長が用事があると声をかけるのをみやり、同じようにとどめられて首をかしげ]
えと、それは、いいけど……
[そして、皆が来るまで仕事をして――]
― 黒珊瑚亭 ―
[みんなが集まって、団長の話が進むにつれ表情が強張る。
嘘かほんとか分からないけれど、団長の話を父親が遮らないからきっとほんとなんだろうと思った]
え……
一人……は、てこと……?
[え、と頭が追いつかずに首をかしげ。
しかも明日直にという話に、蒼冷めた顔を周囲に向けた。
父親とも視線が合うが、助けはなく。
見えないところで黒珊瑚亭亭主と父親としての葛藤をしていることにすら気づかぬままに、周囲をきょろきょろと見た]
― 自宅 ―
[老人を家まで送り届けた後、真っ直ぐに自宅まで引き返す。
其処此処に転がる残骸は軽く蹴り飛ばし、
大きな物は拾い上げ一時除けて簡易の道を作り出す]
[扉を潜れば籠を置き髪を解く。
海風に軋む髪を梳き、もう一度束ね直した後、
籠を開いて空になった水の筒を取り出した。
奥に置いた瓶から木蓋を退け、杓子で汲み上げ注ぎ始めた、時]
――……何か?
[戸を叩く音に応じ開いた先に立つのは自衛団員。
自衛団長からの呼び出しと知れば、訝しげに紅玉が眇められた]
黒珊瑚亭か。……わかった。
少し済ませたい事がある故、終わらせたらすぐに。
[少しの間を置き、首肯を置いて]
― → 黒珊瑚亭 ―
[右腕に薬籠を携えて現れたのは、其れから暫くの後。
筒の全てに水を詰め直し軟膏を補充し。
浜に一度寄り、回収した雨除けの布を肩に負って]
……物々しいな。
[自身は11人の内の何番目であったろうか。
漂う空気の重さにひとつ呟き、籠は空いた席に置いて
自身はすぐ横の椅子に腰を下ろす]
[全員揃ってから語られる内容に
紅玉は見開かれ、幾度と瞬きを繰り返した]
……噂と、思って居たのに。
[零れた呟きは拾われたか拾われぬか。
酷く乾いて、床に落ちた]
― 広場近く ―
[浜から自宅への道を戻る途中、
広場みえるその通りで呼び止められる。
振り返れば其処には早朝に会ったばかりの女が居た]
そんなに慌てて如何したの?
[息切らす彼女に驚き隠せぬ様子で問いかける。
すると、家に戻ってはいけない、と繰り返し訴えてくる]
何があったのか話してくれるかい。
[上下する肩を軽く撫でて彼女が落ち着くのを待つ。
自衛団員である父から聞いた話だという前置きの後、
浜で遺体となって見つかった旅人が居た事、
その容疑者が宿に集められるらしい事を語りだす]
――…戻るのを止めるってことは
キミの父親が俺を待ち構えてるって事かな。
[ため息混じりの呟きが漏れた。
女は泣き出しそうな顔で頷く。
昨夜は一緒に居た事も父親に伝えたとも言っていたが
それは証言として扱われぬ代物のようだった]
庇ってくれてありがとう。
けれど、もう言わなくていい。
年頃の女性が男と夜を明かしたなんて……
キミの父上も悲しまれるだろうし、ね。
[宥める声は密やかに紡がれる]
知らせてくれてありがとう。
大丈夫だからもう戻って。
こんなところ自衛団に見られたらまずいだろ。
[仮にも自衛団員の娘だから。
案じる言葉を向ければ不安げに見つめる彼女が暫くして頷く]
気をつけて帰るんだよ。
[彼女が筋を曲がり姿見えなくなるまで見送った後
男は漸く再び家へと歩き出した]
― 自宅 ―
[応接室には先ほど別れた女の父親が居た。
テーブルを囲み、母親の振る舞った茶を飲んでいる。
何の用で来たかは伝えられてはいないのだろう。
和やかに談笑していた風の二人にを交互に見遣る]
ただいま。
自衛団の方、でしたね。
どういったご用件でしょう。
話しなら工房の方でお聞きします。
[場所を移そうとするが母親が引き止める。
態々移動しなくても此処で話せば良い、と]
――…。
[仕方なくその場にとどまれば
自衛団員が、話は宿で、と促す言葉を告げる]
そう。楽しみにしてる。
それじゃ、また後で。
[女性らしくなっても、そういうところはまだまだなのかと笑いながら。カルメンとも別れて、昔馴染みの顔を頼りに応急処置用の板を調達して教会に向かった]
― 浜→黒珊瑚亭の途中―
たしかあの辺…あ、あった…。
[浜から黒珊瑚亭に戻る道すがら、
高台に並ぶ幾つもの別荘>>0:2が目に入り。
瞳を凝らせば、昔住んでいた1軒が見つけられた]
懐かしいな。今は…どうなっているんだろう。
[その別荘―というより別邸は、病弱だった5つ年上の姉、
ユーリエの身体には、海風と太陽がよいと聞いた両親が、
彼女の為に建てたもの。自分もその家で生まれた]
[両親や歳の離れた兄は、やれ社交シーズンだ、狩猟シーズンだ、
領地の見回りや、狩仲間に呼ばれた等と、不在がちだったから。
姉と自分は、使用人に育てられたようなもの。
気位の高かった母は、別荘族以外とは交流を持たなかったけれど、
おおらかな気質だった父や兄、姉は、島の人とも付き合いがあり、
時折、黒珊瑚亭に食事にも連れて行ってもらった]
― 浜→黒珊瑚亭の途中―
“さあ、教会のお手伝いに行きましょう。
ほら、お帽子をちゃんと被って……手は離さないのよ?“
[懐かしい家を眺めていると、幼い頃の姉の声が耳に蘇る。
蒲柳の質だったけれど、体調がよい時には、知人に会ったり、
手を繋いで一緒に教会の手伝いに出かけたりした]
あれは…傍から見れば、僕が子守りされているようにしか
見えなかっただろうな…。
[今となっては、気恥ずかしいような気もするが、
すぐに萎れそうになる花のような姉が、体調が悪くならないか、
倒れやしないかと、いつも心配で。
幼いながら、姉を守っているつもりだったのだ。
母は、馬車を使いなさいと、口うるさく言っていたけれど、
姉は、草花を摘んだり、海風に吹かれたりできる散歩を楽しみにしていたから。
風になびく金色の髪を片手で押さえ、僅かに瞳を細めるようにして海を眺めていた時の、ふわりと柔らかな微笑みが今でも目に浮かぶ]
― 浜→黒珊瑚亭の途中―
“大丈夫、一生懸命お祈りして、心からお仕えすれば、
神様はちゃんとお聞き届けくださるわ”
[家族の中で唯一、心からの信仰の持ち主だった姉。
彼女に連れられて教会に通ううち、
孤児院にいたヘルムートとも知り合ったのだったか。
再会を果たしたのは、わりと最近のこと。
ヘルムート・ルーデンという、懐かしい名を持つ音楽家の
噂を耳にして、もしや彼ではと、聴きに出かけた。
12年前に、島民との接触を禁じた両親>>172は
既に亡くなっていたけれど。
それでも会わない方がいいと、よく分かりつつも、
懐かしくて、声を掛けずにいられなかった]
― 浜→黒珊瑚亭の途中―
よかった、蓋は開いてないか。
[慌てて指輪を拾い、容器状になっている蓋部分にあたる
紅珊瑚と留め金が無事なのを確認すると、
流石に用心してポケットに仕舞った]
何か…紐でもつけておいた方がいいかな。
ゲルダに、使わなくなった刺繍糸でも譲ってもらえないか、
聞いてみるか…。
/*
皆設定深くて凄いなー。[他人事のように]
もうちょっと考えるべきかしら。
ここから齟齬出さないのは難しそうだけどまあなんとか。
ノリと勢いとパッションで!
─ →教会 ─
流石に戻っていると思うのですけれど…。
[ロミ>>156の疑問に返しつつ、不安は拭えない。
納屋に閉じ込められていたとは知らないため、昨日のうちに戻ってこなかったとしか認識出来ず。
今朝も神父と安否についてを話していたのだ。
程なくして教会が見えてきて、神父を探し訪ね行く]
あぁ、神父様。
カヤ君は戻っていますか?
[神父を見つけ先ず訊ねるのはカヤについて。
問うとナターリエ達が出かけた後に納屋に居るのを見つけたと言われ、ナターリエはようやく安堵の色を見せた]
そうでしたか…。
怪我などはありませんでしたか?
[問うと怪我はないが、朝昼食抜きの罰を与えたと返って来て、思わず苦笑する]
まぁ……。
とにかく何事も無くて安心しましたわ。
そうですわ、壁の修理についてなのですが───
[カヤのことが一段落してから、教会の壁の修理についての話へと移り。
本格的な修理は浜の事情からだいぶ後になること、応急処置は必要だろうこと、ヘルムートと言う人が手伝ってくれるかもしれないことを伝えた。
ヘルムートの名を出した時は、神父は懐かしげに瞳を細め、会うのが楽しみだとも言った]
応急処置用の板はヘルムートさんが調達してきてくれるそうですので、道具の用意を致しましょう。
[神父にそう言って準備をし始めた矢先、教会に来訪者を示す声が響く。
神父と共に応対に出ると、自衛団員が数名訪れていた]
何かご用でしょうか…?
[どこか厳しい表情の自衛団員に恐る恐る問いかけると、ナターリエ、ロミ、カヤの3人に呼び出しがかかっていると言う。
その言葉に神父と顔を見合わせて、視線は再び自衛団員へと]
呼び出しとは……一体?
[問うても詳細は黒珊瑚亭で話すと言われ、宿へ向かうよう急かされた]
ええと…私達は構いませんが、カヤ君は今居なくて。
探してからでも良いですか?
[紡いだ願いに対しては、それならこちらで探すと返され、ナターリエは一足先に黒珊瑚亭へと向かうことになる。
ロミも共に向かうことになろうか。
教会を離れ行く者達を、神父は心配げに見詰めていた]
─ 教会への途中→黒珊瑚亭 ─
黒珊瑚亭に集まるように?
宿を取ってるのだから後では戻りますが。
[板を教会に運ぶ途中だと言ったら、それは運んでおくと奪われた]
おい、強引すぎるぞ。
ったく…ちゃんと運んで下さいね。
神父様達には後で行きますからとも伝えてください。
[あまりに強硬な態度に諦めて黒珊瑚亭に戻る。
まさか、シスター達も呼ばれているとは思わなかったが。
それ以上に、自衛団長の話が衝撃的で言葉を失った]
人狼を滅ぼす結社の――…。
銀というと、人狼の弱点、だっけか。
[伝承にもある其れを思い出すようにぽつと呟き]
……少し変わった力?
[ギュンターの言うその力がどう繋がるかはすぐにはわからなかった。
力の影を辿るということが何を意味するのか。
話が進むにつれてようやく団長の言わんとする事を理解する]
伝承の中にもそんな話があったっけ。
[小さく零される息。
容疑者を絞ったのが彼の力とするならば
御伽話にあるような先が団長の口から告げられる]
─ →黒珊瑚亭 ─
[呼び出された全ての者が集まったのが確認された後、自衛団長が現れ口を開く。
集まった者の中にカヤの姿が見えると安堵の色を浮かべたが、それも自衛団長の話を耳にするとすぐさま消えてしまった]
……浜に、遺体、が?
[先程浜についてを聞いた時には聞けなかった話に、ナターリエは瞳を円くする。
死者が出たなら教会にも連絡が入るはずだが、神父から話が無かったことから、彼も聞いてはいないのだろう。
今まで隠匿されていたことに疑問を禁じえなかった。
その驚きが冷めやらぬ内に、更に衝撃的な言葉を耳にする]
人狼だなんて、そんな…!
[御伽噺の存在が実在すると言われ息を飲んだ。
戸惑いの感情が顔に表れる中、自衛団長の両手に刻まれた物を見せられ、痛ましさに円くしていた瞳を細め、眉を寄せる。
結社のことも知りようが無かったけれど、自衛団長が本気で言っていると言うのは見て取れた]
…昨日は外に出ていませんでしたよね?
その前のものが浜に上がってしまったのでしょうか。
[自衛団長の話を聞きながら、ナターリエは人ならざる聲で呟く。
話を聞いて驚いているのは間違いなく、聲にも動揺の色が載っていて。
面倒な事態になったと、嘆息が零れ落ちた]
[その後、自衛団長の話に口を挟まず聞いていたが、人狼と力ある者と区別出来ぬままに集めていると聞き、ナターリエは僅かにびくりと身を竦めた。
膝の上で重ねていた両手が、きゅと硬く握り締められる]
……日に、一度……。
[決定事項だと断言するような宣言を耳にし、その部分だけを辛うじて繰り返して。
考えたくないと言うように頭を振り、握り締めていた手を解いて右手で顔の右側を覆った]
あぁそんな……主よ……。
[小さく小さく、声が零れ落ちる]
力ある者まで居るだなんて、本当に…。
[面倒、と言う言葉は飲み込んで。
それに代わり大きな溜息ばかりが聲のうちに伝わる]
どうにかしなければ、いけませんね。
[語られる人狼の恐ろしさ。
村を守るを使命とする団長の言葉にまた息を零す]
…………。
[生まれ育った場所であり
今でも大事な家族のいる村。
それを守ると言われれば途惑いも口に出すを憚られたが
さすがに、日に一度、と続いた言葉には]
な、……!?
そんな事本気で……っ、
[団長の真意を確かめんと発した声。
けれど目を伏せ語る団長は冗談を言っているようには見えない。
本気なのだと知れる彼の決意を感じ、
その時は詰所に戻るをただ見送ることしか出来なかった]
―→教会―
うん、たぶんカヤ君のことだから、本当に危ないことわかってるだろうし大丈夫だと思うけど……
[ともにナターリエお姉ちゃんと戻りながら、返された言葉に再度返すのはどこか妙な信頼のような言葉>>201。
教会につくとナターリエお姉ちゃんに神父様がカヤが納屋にいたことを教えてくれて、一緒になって安心した様子で]
よかった……
[罰については若干いい気味だと思ったけど、レディだから表面にださないでおいた。
応急処置用にと話す様子はいい子に黙って聞いていて、来訪者にと向かう二人を見送りながら]
私はお部屋に戻るね。
[そう二人に告げて、部屋へと一度戻ることにした。
すぐに神父様に呼ばれて、先にいったナターリエお姉ちゃんの後を追うように宿へと向かうことになったけれども]
―黒珊瑚亭―
[集められ場所で聞かされたギュンターの話、
浜辺に打ち上げられた遺体のこと>>1:159、
御伽噺ではなく実際に人狼が存在するということ>>1:160、
ギュンターおじちゃんがその人狼を倒すための組織の一員だってこと、
その人狼の疑いがあるから自分たちが集められたということ>>1:162、
そして…、誰かに一日一人…、死んでもらうということ…>>1:163]
そんなのって……
[いろいろと聞かさた話に立ち尽くして震えてしまう。
嵐は過ぎ去って皆無事に、そう思っていたけどもちっともそんなことはない…、
いままさに大荒れに吹き荒れようとしている。それは嵐なんかよりももっと形の見えないおそろしいもの。
不安げにナターリエの服の裾を摘んで、その手は震えていた]
─ 黒珊瑚亭 ─
[視界にかかった霞が晴れた所で顔を上げ、改めてそこにいる者を見回す]
……日に一度、一人。
[小さく呟いた後、眉を寄せる]
探す基準もないのに。
どうやって、そんなの、決めろって。
[そうでなくても、見知った者が多すぎて。
突然の話を受け入れられていない事ともあわせて、戸惑いだけが渦を巻いていた]
俺は出てないな。
――…あの嵐だ、その可能性も否めない。
[昨夜は抜け出せぬ状況にあったとは言わず
動揺感じさせるシスターの聲に反応を返す。
これまで騒ぎにならなかった。
これからも隠し続けられると思っていた。
けれど自衛団、否、結社員であったギュンターが動いたなら
平穏な日常に戻れぬ事は容易に知れた]
― 黒珊瑚亭 ―
[震える手を握り締めて、集められた人たちをみる。
人狼など信じたこともなかったからこそ、余計に戸惑い]
……
え、と……
[何か言おうとして、けれど何もいえぬまま。
ため息を一つ零し、気づけばいつの間にか、お茶が配られていたのは何も言わぬままの父親の為業だろう]
私達…殺されちゃうの?
私達……、またここでも悪いものだって……
[嵐で難破する前の船で、父親を手にかけたのは結社のものだと名乗る男達だった。
父親は直接死んだその姿を見たわけではない。襲ってくる相手に深い手傷を相手にも負わせてもいた。
けれども、銀のナイフを胸にうけた父親は…沈み行く船から無事にとはとても思えなかった]
私…死にたく、ないよ……。
[人を襲い、食べることを悪いとは思っていない。
別に食料や家畜のように見ているというわけではない、でも自分たちはそういう存在だから。
人も動物を食べなければ生きていけない、だから食べる。
それと同じこと……]
─ 黒珊瑚亭 ─
[服の裾を引く感覚>>211。
それに気付いてロミに手を伸ばし、抱き締めてその背を撫でる]
大丈夫、大丈夫ですわ…。
[根拠無く紡がれる言葉。
手を震わせるロミを落ち着けようとしたものだったが、どこまで効果があっただろう。
ナターリエ自身落ち着くためにも、しばらくはロミに触れて居たかった]
大丈夫、私が、護るから───。
[聲にも零れ落ちる言葉。
護るべき者を再確認するかのようなそれ。
不安げなロミ>>*18を落ち着かせる言葉は、繰り返すように紡がれる]
…えぇ、そうですわね。
邪魔者は、排除しなければ。
[牙は持たぬけれど、意思は人ならざる者達と同じ。
ユリアンの聲>>*17に返すのは、偽らざる同意だった]
― 黒珊瑚亭→詰所 ―
ああ、決めたことだ。
[アーベル>>171に頷き、ユリアン>>209に鋭い視線を向けた。否定しないことが肯定に繋がる]
他に確実な方法がないからの。
全てを滅ぼすよりは、マシだと思うことにしておる。
[エーリッヒ>>214の苦悩には白い眉を僅かに下げて。
具体的な質問がなければそのまま出て行った*]
―浜辺―
うぇ?
……いいけどさ。
あ、仕事道具とか持って行っていいよね。
[自衛団員に呼ばれたことに、あたしはびっくりしたけど、そこを聞くのだけは忘れなかった。]
─ 黒珊瑚亭 ─
[戻った頃には何人集まっていたか。
殆どが良く知った顔なのは当然だが、呼び出された理由が解らず軽く眉を寄せた。
その中、島の住人ではないはずの二人の男性には何故か見覚えがあるような気がして首を傾げるも、全員が集まったのを確認した自衛団長から切り出された話に全て持っていかれて]
…島丸ごと疑い合うのも防ぐ為、だろ。
[確実な方法がない>>217というそれに返す声は、感情を抑えようとしたせいで低くなる。
要は可能性があるものを片っ端から集めて、その命と引き換えに他の住人を守ると言われたと同じだ、と。
ユリアンの視線>>220に返す表情は、どうにも収まりのつかない感情を堪えるような苦いもの]
―工房〜自宅〜黒珊瑚亭へ―
あ、そうだ。
ついでに母さんたちに聞いてみよ。
[ふと。昨日会った金髪巻き毛(?)な人を聞こうと思いたって。
アレコレ聞いているうちに、あれやこれやと遊んだことを思い出して悶絶したりして。
その後、あたしは自衛団員に言った通り、工房に仕事道具を取りにいった上で黒珊瑚亭に向かった。
……自衛団長からの話が、まさか御伽噺の容疑者で、一日一人殺さなければならない、という話だとは思ってなかったけど。]
/*
あらま、ぴったり一日分使い切ったわ。
カルメン
30回 残1500pt
うーん、この調子で占が動かないなら、前衛でるしかないわねぇ。
……くろえたんの二の舞にならないようにしないと(
─ 黒珊瑚亭 ─
ロミちゃん、飲めますか?
少しは落ち着くと思いますわ。
[配られていた茶に気付くと、自分が口にするよりも先にロミに勧めて。
改めて周囲を、集められた者達の顔を確認してみる。
面識の無い者、今日会ったばかりの者も居たが、ほとんどは島で共に生活している者達ばかりで。
自衛団長の決定を考えると、溜息が零れるのを止められなかった。
ロミを相手にする傍ら、皆はどう考えているのかと周囲に耳を傾ける]
そっかー、アベにー用事あるなら別んとこ行こー…
[アーベルと別れようとした際、
今度はこっちが自衛団の一人に呼び止められた。]
えーおれも?
何だよ、前にじじーに怒られたから、
店の前とか道の真ん中に穴は掘ってねーぞ。
[良くある度に呼び出されては説教されているので、
自衛団も嫌いでつっかかるくらいの勢いで喋った。]
なんだよ。理由は後でって…。
ロミもナタねーもいんのか?
[理由がわからないのは気になるが、
ロミとナターリエも来ると言われれば、
渋々ながら黒珊瑚亭まで行った。]
自衛団長 ギュンターが「時間を進める」を選択しました。
─ 黒珊瑚亭 ─
[が、すぐに耳に留めた声の男性に名乗っていなかったと気付き]
あ、と。
いきなりで悪ぃ。
俺この島で漁師やってるノア…
アーベル=ノアって言うんだけど、あんたは?
初めて会うんじゃ…ない、よな?
[見覚えがある気はするが、どうにも名前が出てこない。
ヘルムートに懐いていたカルメンと違い、自分は幼い頃はカルメンの父に懐いていた為にぱっと見では10年の歳月は埋められず]
― 黒珊瑚亭 ―
いや。
儚い幻想を持っていたんだなというだけの話だ。
[複雑そうな顔でアーベルの聞き返しに首を振った]
人狼だなんていうのは御伽噺としかまだ思えないが。
綺麗事では終わらない。確かにその通りだね。
― 黒珊瑚亭 ―
[ナターリエにすがるロミの姿に、視線を逸らす。
あんな小さな子までと、唇をかみ締め。
人狼を探す方法など何も思いつかないから、ただため息を零し]
……?
[周囲に視線をむけていればエーリッヒ>>233と視線があった気がした]
……10年は本当に長いな。
まあ、俺の態度も良くなかったのだろうけれど。
[教会の世話になり始めた16年前以降、特に親しかったカルメンやエーリッヒ以外とは話をする頻度が極端に落ちていたのだから]
ヘルムート・ルーデン。
初めてじゃなくて、久しぶり、だな。
アーベルも、ユリアンも。
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