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そして、物語は動き出す。
目覚めたものが何処へ向かうか、それは一人一人の思うがままに。
どうやらこの中には、村人が4名、占い師が1名、霊能者が1名、守護者が1名、聖痕者が2名、狂信者が1名、智狼が2名いるようだ。
おお、どうやら全員、揃ったようじゃな。
皆に大事な話がある。
先日から噂になっておるので、皆も聞いておるやも知れんが……この地に『人狼』と呼ばれる脅威が潜んでいるらしい。
噂の真偽の程は定かではない。 何事もないとは思うが、皆、念のため気をつけてな。
自衛団長 ギュンターが「時間を進める」を選択しました。
/*
[二度見した]
[二度見した]
ちょwwwwwwwww
まさかの展開wwwwwwwwwww
なして、霊能希望で占い師wwwwwwwwwwwww
/*
やべぇ、泡沫村で聖痕者初めてだよ。
朱が来ちゃったよ。
どこに咲かせよう…。
すまんイレーネ、父ちゃん長生き出来そうに無いwww
/*
おや、蒼。
じゃあ希望出した人は俺の前には居なかった、ってことだよね。
さあて、無事取れた事だし、吊れる人が居るとは言え喰い先に困らないようにとっとと出るとしようかな。
でも出るのは翌朝軸になってから、ね。
/*
あ、希望通った。
よし、頑張るぞ、と。
弾いちゃった人はいたらごめんなさい。
でもって、狼そこかぁ……
納得できる範囲だから狼希望かな二人とも。
[旅人や雑貨屋の女性と会話している内、外の木々を揺らす風の音が激しさを増しているのに気付いた。
ステンドグラス越しに見える景色へ視線を向けて]
…なんだか荒れそうねぇ。
今から下りるの、危ないかしら。
[落ち着くどころか更に激しさ増しそうな風の音に、目を細めた**]
―談話室―
鳥に布団、とか無いしなあ。
それで平気なら大分凌げそうな気もするんだけど。
[ふざけた物言いのようだが、これでも真面目に考えた末。
伸ばした指先をつつこうともしない小鳥に苦笑する。
ああ、これは本当に群れに戻るのは無理そうだ、と]
[その小鳥に苦笑を滲ませた人>>0:284と窓の外を見遣る人>>0:283の其々の言葉に身体を起こす]
……うーん。まあ、確かに。
無理をして逆に戻りようのない状態になったら、ねえ。
[扉が開いたのは、そう零して間もない時だろうか。
振り返れば其処に老尼僧と団長、団員の姿が在り>>0:288。
お久しぶり、と挨拶した後に告げられた言葉に眉尻を下げる]
……やっぱ、厳しいか。
ごめんね、一晩ご厄介になるよ。
/*
って事で、希望取れたので。
ここより、IBGM Janne Da Arc『MOTHER BRAIN』でお届けします。
なんか凄く雰囲気がそれっぽかったので。
上手く表現できる気がしないけどね(
/*
……落ち着け、俺。
動揺しすぎだ。
しかし、これは……誰かぽちの押し誤認でもしたのかwww
いや、りかばりかけられる範囲だし、占いもいつかリベンジを考えてた役職だからいいんだがwwwww
ちょ、ごめん、朱月再来過ぎて芝がとまんないwwwwwwwwwwwwwwww
─ 談話室 ─
[こちらに意識が向いていた事もあり、新たな来訪者には気づく事なく]
ええ……その方がいいでしょうね。
[一晩様子見という言葉>>0:289に頷きを返した]
さすがに、布団、というわけには。
せめて、巣を模した場所を温かく、というところかな。
[鳥に布団という話>>2にどこか冗談めかして返した後。
談話室を訪れた老尼僧たちの話に、は、と息を吐いた]
……わかりました。
では、俺は部屋の準備を見てまいります。
[客室は、常からすぐに使えるように気をつけてはいるけれど、もう一度確認しなくては、との思いからこう言って]
あと、食事の準備もしないと、ですね。
― 談話室 ―
[どうした物かと思案している所に、老尼僧と自衛団長の姿が現れる>>0:288]
あ…ずっと話してた相手って、ギュンターさんの事か……
[気になっていたことの答えは得たけれど、その自衛団長の表情が酷く重いのに気付いて、こちらも僅かに表情を硬くする。
老尼僧から告げられるのは、今から降りるのは危険だから、と言う宿泊の勧め]
やっぱり、そうなるかー。
この荒れようじゃしょうがないなぁ……
[ふと思い出すのは、家で留守番中の子猫の事。
幸い、と言うべきか、週に一度、家の掃除を頼んでいて、予定では明日来るはずだったから、とりあえず安心か、と]
/*
いやしかし占い師か、占い師。
……久しぶりすぎて勘が鈍ってるとかってレベルじゃないんだが。
最後にやったの、いつだっけ……?
─ 聖堂 ─
[強い風が修道院を揺らす。嵐の到来を予期させるに十分なそれと奇妙な縁に何か歯車が噛み合うのをレナーテは確かに感じとっていた。すっとその顔から笑みが消えるとウドヴィルとエルザ…彼女が名のっていたかは定かではないが、に急に別れを告げその場を後にする。]
……荒れるな。
[吹き付ける風の音に僅かな高揚を覚え口元を軽く歪めた。]
[天候の乱れを気にしながら、内心で思うのは別の事]
……ああ、なるほど……
揃ったみたいだな、駒、が。
[ならば、ここまでは予定通り、と心の中で考える]
このまま、雪が降れば……閉ざされたなら、その時は……
さて、彼らはどう動くのかな?
[自身も「駒」の一つに過ぎないと知りつつここまで来た。
「場」を作る「鍵」として]
/*
………………。
星石村の賭博師以来だった。
ちょwwwwww
ブランクどころの騒ぎじゃねぇwwwwwww
4年前の夏っておまwwwwwwwwwwwwww
えーと、とりあえず、狼と守護者を探す!
双花はほったらしてもどっちか出てくる、はず!
……初回占どーすっかな……近いところから聖痕出てくれば、そこで一手使うのはありなんだが、なぁ……。
ひとまずはデフォ(アーベル)で様子見るか。
[──ドクン!
木々を揺らす風がレナーテの心の奥底に眠る何かを呼び起こす。
耳を澄ますと雑多な音が幾つも重なりあう。
声はその言葉を伝えず、音は発するモノを伝えず、だが確かにソレはここにある。]
……あの時と同じだ。
[呟くように口から漏れ出た声の色は狂喜。
心の臓、その中心から聞こえる声が身体中を駆け巡る
───贄を喰い殺せ、と]
雑貨屋 エルザは、ここまで読んだ。
/*
開始ですn
開幕早々動かなかったのはアレです。
鬼灯でs(
あ、あと守護者通ったです。
あとで商品回収&商品から剣っぽいの発見したいでs
/*
バーベナ
(花言葉)悪に対抗して団結せよ
(別名)美女桜
赤い矢車菊にしようかと思ったけど、これも良いな(
(花言葉)幸福感
(別名)コーンフラワー
/*
バーベナ
(花言葉)悪に対抗して団結せよ
(別名)美女桜
小さな花が寄り集まって出来た花。
上で行こうと思う。
矢車菊はやっぱ青のイメージが強かった。
紫やピンクもあるらしいが。
― 談話室 ―
[司書が頷き返す>>5のに、半ば諦めたように苦笑を返して]
シスターの勧めもあるし、今夜はここに泊まらせてもらうよ。
あ、何か手伝えることがあったら教えて?
料理以外なら手伝うよ。
[菓子作りには神経を使うくせに、料理となるとまったくいい加減、と言うか細かいことを気にしない。
曰く「菓子はきちんとやらないとおいしくないが、料理は鍋に野菜と肉と水を入れて煮て、あとは塩とマスタードがあればそれなりに食える」
こういう人間に料理はさせちゃいけない、と自分で思っていた。
行商人が来た、と言うマテウスの声>>7と、それに対する司書の反応>>13
件の人物に直接あったことはないが、あまりよくない噂は聞いていた]
─ →談話室 ─
……最悪。
なんでこのタイミングで来んだよ。
[幸福の余韻が台無しだ、と言わんばかりに不機嫌な面で。
そのまま玄関へと向かい、扉へ手を掛けようとしたのだが]
……あ、シスター。
話終わってるかな。
[終わったならやはり帰りの挨拶くらいすべきかと、来た道を少し戻り。
通り掛かった談話室から人の声がした為、ノックをして中を覗き込んだ]
こんにちは。
シスターは ……あれ、イレーネ来てたの?
イレーネのお父さんも。
[目的の人物より先に、年下の少女へと意識が向く。当人が目覚めていたかは兎も角。
なお彼女の父親が男性陣の中で“例外”である理由には、少女がいつも楽しげに彼の事を語るから、というのが一つある。
兎も角彼らと団長には挨拶を向け、他の男性陣は一旦スルーしつつ]
そろそろ帰ろうかと思って。
……え、外そんなに酷いの?
[シスターに声を掛ければ、泊まって行くことを勧められ。
先の行商人のこともあって渋るものの、最終的には苦い顔で頷くことになる**]
/*
蒼の聖痕者に蒼い小鳥って、なあw
と、ぷち芝生やしておりました。
はてさて、誰にどの職が飛んだのかなあと思いつつ、レナーテが凄く狂信っぽい動きだった気がしてなりませn
しかしあれですよ、幻夢だというのに見事すぎる男女比率。
※オクタヴィアは男性カウントとします
― 談話室 ―
[手伝いの申し出はマテウスとほぼ同時で、苦笑と共に返されるのは手伝うべき仕事の内容]
ん、それくらいなら任せて。
[大丈夫、と笑って返し、その後マテウスの方を見て]
マテウスさん、どうしようか?
戸締りと火入れで別れたほうがいいと思うけど。
[提案は簡単に、マテウスから指示があればそれに従うつもりで]
─ 談話室 ─
[苦笑から、瞬きを経て笑みへと変わる表情に向ける表情は穏やかなもの]
ええ、こいつも怖がっていないようですし。
それじゃ、お願いしますね。
[頷いた後、示された肩への移動を促したなら、蒼はピ、と鳴いた後、ぱたた、と飛んで移動する。
小鳥が落ち着いたのを見て取ると、小さく息を吐いて]
それでは、行って参ります。
[老尼僧に一礼した後、自分の仕事のために動き出す。
ちょうどやって来たミリィ>>22には一瞬だけ視線を向けるものの、すぐに逸らす。
わざわざ棘を投げあう機会を作る必要はないだろし、何より時間が惜しかった。**]
─ 談話室 ─
[小さな生き物の受け渡しについては目端に捉えるのみにして。
談話室の扉が開く音>>22に視線をそちらへと向ける]
やぁ、エミーリア。
[見えた姿から紡がれる言葉に頷きつつ、簡単な挨拶をした。
団長と自分以外の男性への挨拶をしないことに思うところはあるものの、彼女の境遇を思えば注意の言葉も飲み込まれる。
かつての迷子事件が誘拐未遂である可能性。
当時既に自衛団員として活動していたため、作業慣れした森の捜索に当たることになっていて。
結局、捜索前に見つかったために捜しに歩くことは無かったが、彼女が零した言葉を人伝で耳にすることにもなった。
余程恐ろしい思いをしたのだろうと、その後の彼女の言動からも窺い知れる]
なに、明日になれば天候も回復するさ。
[老尼僧から宿泊の勧めを受けて苦い顔をしているのを見て、そんな言葉をかけておいた。
苦い顔の本当の理由までは知れぬものの、不安要素は極力取り除いた方が良いだろうとの判断からだ]
― 談話室 ―
[談話室に現れた赤い髪>>22に、内心では「居たのか」と思いつつ向けたのは視線だけ。
ただでさえ重い状況をこれ以上重くしたくはなかった。
彼女の心情を思えば、気の毒だとは思ったけれど、それも口にはしなかった]
お互い、災難ってことで。
[ぽつりと落とすのは、やはり彼女には棘になるだろうか]
[こちらの提案にマテウスが返す>>27のには頷いて]
それじゃ、戸締りの確認してきますね。
申し訳ないですけど火入れの方を頼みます。
[比較的大変な作業を彼が取るのは予想していたから、そう言って軽く頭を下げる。
そうして、隣にいるイレーネを起こさないように立ち上がって談話室を出る]
― →廊下 、そして回廊 ―
[談話室を出て、一つ一つのドアを確認していく。
全てを把握しているわけではないけれど、回廊を一回りすれば大体の場所は判った]
……ここも大丈夫、かな?
[外へと続く扉の一つの鍵を確認して、頷いて、それのくり返し。
そうして、中庭に出た所で、白が舞い落ちる空を見上げる]
……さて、どうなるんだか。
[声音はいつもどおり、どこか不安げな色
だけど、誰も見ていない今、その表情は
どこか楽しげな、笑みを浮かべて**]
[空を見上げたまま薄く笑う。
誰もいないと判っていての、笑み]
本当に、災難だよね…
でも、まあ
運命に流されるか抗うか、なんて、俺が決めることじゃないし、ねぇ。
俺は
場を作って、覚醒を促すための、只の鍵、だし?
[くす、零す笑いは聞こえないほど微かに。
そうして、すぐにそれも消して
何事もなかったように歩き出す]
―→談話室―
[個室へと向かう途中、談話室から声が漏れ聞こえ歩みを止める。
そと覗いてみれば件の老尼僧と自衛団長の姿がある。
先ほど別れたばかりのミリィ>>22や肩に鳥をのせるアーベル>>21
マテウス>>27へと会釈し口を開こうとするが、
イレーヌ>>28に気付くとはたと瞬き老尼僧へと歩み寄ってから声掛けた。]
お話はもう終わった?
――あの、ね、アップルパイも美味しかったから
…、っと、シスターもまだなら無くならないうちに
食べた方がいいと思うの。
[子供の頃からの呼びかけをし掛けて、シスターと言い直しながらも
やはり向ける言葉はどこか子供思わせる口調が仄かに滲む。]
[菓子の作り手とはすれ違った事に気付かぬまま
帰る旨を伝えようとした、けれど。
老尼僧から宿泊を勧められ迷うように視線を彷徨わせた。]
――…でも今夜は、仕事が
[風の強さに加え雪積もる坂道を下るのは危ないと諭す尼僧の声に
躊躇いながらも女は頷く。]
……ん。
じゃあ、帰るのが無理そうなら、泊まっていこう、かな。
[帰る事をまだ諦めきれぬ様子ながらもそんな言葉を返した。]
─ 談話室→ ─
[エーリッヒの言葉>>28に頷いて、イレーネの様子を確認してから談話室を出る。
火打石と点火材になるものを手に、客室のある方へと向かった]
………。
[一つ目の客室に入る前、人の気配がする扉を一度じっと見詰める。
そこに居るのは恐らく行商人。
いけ好かないが、暖炉に火が入っていないとなると、後で老尼僧が気にするかと考えて]
……失礼する。
[ノックの後、声をかけて中の様子を窺った。
勝手に火入れしているなら直ぐに立ち去り、そうで無いならばこちらで火入れをしていく。
その間、碌に口は開かなかったことだろう。
用が済めば行商人の居る場所からはさっさと居なくなる]
[それから無人である客室へと入り、暖炉の中に点火材と薪を積んでいく]
…部屋は分けてもらうか。
[泊まる際、イレーネとは部屋を分けてもらおうかと考える。
親子だとは言え、娘も年頃の子だ。
あちらが同室を望まない限りは、部屋を隣同士にするくらいにして別室にしてもらおうと考えている。
そんなことを考えながら、一つ一つ、余すことなく客室の暖炉に火入れをして行った**]
[談話室のあたたかさにほっとする。
あたたかさに誘われて眠気を感じてしまい
女はそっと口許を覆い欠伸をグとのみこんだ。]
部屋の方、みてくるわ。
何か手伝える事があったら、声を掛けて。
[そんな言葉を残して、談話室を辞する。]
―個室―
[廊下に出ると言った通り自室としていた個室に向かう。
部屋に入ると暖炉の火はマテウス>>33の手によりすでに灯った状態。
まだあたたまりきらぬあたりから、火入れから間もないと分かる。
窓辺へと歩み寄ると風の唸りが一層強まる。]
止んでくれないかな。
[困ったように眉尻を下げて溜息をつく。
外の様子が窓ごしに伝わり帰るのは難しいと確認できたが
今度は天候の回復を望むあたり諦めが悪いのかもしれない。
五年の間、無断で仕事を休んだことはなかったから
余計に店のことが気になることもあり]
朝はあんなに晴れていたのに、ね。
[女はそう呟くと窓から離れ、部屋のクローゼットを覗き込んだ。**]
/*
お、襲撃情報来たな。
とは言え、団長発見するつもりだからシスター発見はしない予定。
雪道埋没はやりたいな。
ピアノのところには行かないし、先に動いても問題あるまい。
と言いつつ午後までは動かないのだがw
/*
おう、描写来てた……そこでかΣ
んー、発見どうするか……霊能とかどう動くかみたいしなぁ。
強縁故のカルメンの希望も考慮したいし。
─ 聖堂・屋根の上 ─
[殴りつけるような風雪の中、老いたその軽い身体を片腕で持ち上げる。]
「─…─…─…」
[パクパクと陸に打ち上げられた魚のように口を動かし何かを言おうとしているらしいが、怪物じみた握力で掴まれた喉はもはや何の機能もしない。いや声を出したところで風の叫びにすべてかき消されていたであろうか。
──グチャリ。
小さな音を立てて老女の首が潰れた。]
さようならシスター。
[その身体を聖堂の十字架へと突き刺す。その体からはまだ少し温かい赤い者が流れ出でる。]
……貴方は最期まで敬虔な神の使徒であったよ。
─ 宿場への道 ─
[殴りつけるような風雪の中、レナーテは外に出て様子を探る。
目を開けることすらおぼつかないまま何とか道を進むも、それはすぐさま断念することとなった。
昼間、男が踏み固めてていた道であった場所は、すでにそうでない部分との境目が曖昧になり最早自分が立っている場所が道なのかそうでないのかすら定かではない。]
…やはり、閉ざされてしまうのだな。
─ 聖堂 ─
[どうにかして聖堂まで戻ると体中についた雪をほろう。
こんな状況では宿場へは戻ることもできずここに宿を取る必要があるだろうし、冷え切った身体は聖堂に戻っても中々熱を帯びてはくれず早めに暖を取らねばならない。
中を少し行くと聖堂の前で出会った男を見かける]
どうやらこの雪と風では宿場に戻るのは難しい。
すまないが宿を取らせてもらえないだろうか?
─ →厨房 ─
[手間のかかる仕事を引き受けてくれた二人に改めて礼を告げた後、足早に各客室を回ってベッドがすぐ使えるか、などを簡単に確かめる。
人の気配のある部屋には一先ず近づく事はせず、それぞれの部屋のリネン類の状況を確かめたところで、向かうのは厨房]
こんな天気だし、温まれるものがいい、かな。
……やれ、こんな多人数のための賄いは、いつ以来だ。
[普段は老尼僧と二人で慎ましい食生活をしているだけに、この人数のための食事を作るというのは久しぶりのこと。
最近はあまり使わなくなった大鍋を出して中を軽く濯いでおいてから、材料を取りに一度地下へ降りる。
何人いるか完全に把握できていない事もあり、用意する食材は多目。
じゃがいもに、橙と白の二色の人参、乾燥茸とセロリを選び出して籠にいれて厨房に戻り、それでスープを作り始める]
……後は、キッシュと、クラウトサラダ、あたりか。
早く温まりたい人もいるだろうし、時間をかけすぎても、な。
[独り呟いた後、動き出す。
自分から手伝いを求める事はないものの、申し出があれば拒む事はなく、手際よく調理を進めて]
…………。
[時折、天鵞絨は調理台から窓の外へと向かう。
言葉に言い表せない何かが過る。
それは不安のようで、それとは真逆の感情でもあるようで。
自分自身、上手く言い表せないそれを振り払うように頭を軽く振った後、小さな声で歌を紡いだ]
In Sonnenlicht, um schwach hereinzukommen
Empfinde eine Strömung, wenn du fortschreitest
Verenge dich nur, sieht an
Ich hielt eine Hand zu Licht heraus
Im blauen Himmel
Ich widme Gebet leise
Wenn es sanfte Tage dauert
[紡がれるそれは聖歌ではなく、また、この辺りでは知られてはいない歌。
記憶の欠けた青年の中に残っていた数少ないもの。
真白の閉ざす刻を抜けた先──春の陽射しに祈り捧ぐ願い歌]
Der Innere, wenn es rotiert
Obwohl es als ein Moment identifiziert wird
Es ist ein eitler Wunsch
Wenn ich diese Leichtigkeit behalten will
Laß Sonnenlicht los, um hereinzukommen
Ich habe mich übrigens durch das Licht gesehnt
Ich bete und drehe es
Wenn kann es schwächlich schützen…….
[最後の一節を紡ぐと同時、半ば無意識のように、右手を胸元に当てて天鵞絨を伏せる。
翳り浮かぶは長い時間ではなく、天鵞絨はすぐに常の色彩を織り成して。
食事の支度が整ったなら、先に部屋に入った行商人に届けた後、客人たちへと振る舞う事に。**]
/*
あ。
セロリが入ってるのは、某方いぢりのためじゃないよ!
レシピにちゃんと入ってるからだよ!
というのは、主張しておきます(
─ 聖堂 ─
そう、シスターが。
それじゃお願いしようかな。
それにしても外は酷い有様だった。
これは今晩だけじゃなくしばらく逗留させてもらう事になるかもしれないな。
…嵐が去るまで。
[窓から吹き荒れる外を伺う。朝までには止むだろうか?雪山の天候には明るくないが]
きっと、やまないだろうな。
[そうこうしているうちに客室が並ぶエリアへと辿り着き、無人の客室の扉を開け、旅人を中へ。
火種の残る暖炉に薪を一つ入れた後、扉の方へと歩いた]
ここを自由にどうぞ。
それから、この廊下の先に温泉がありますので、よろしかったら。
しばらくすると食事も用意されますので、あの角を曲がった先にある談話室へどうぞ。
[必要となるだろう案内を口にして、それからふと思い出したように]
俺はマテウス=ヴァルトベルクと言います。
何か用向きがあれば、遠慮なく。
[どれくらいの付き合いになるかは分からないが、ある程度の応対が出来るように名を告げておく。
こちらも部屋を借りる身ではあるが、手伝えることは手伝おうと考えてのことだった]
─ 聖堂 ─
お気遣いありがとう。
もう少ししたらそちらに伺うとするよ。
[そう言ってまずは体を椅子へと預ける。]
そうだ、ここはシスター一人なのかい?
その…なんていうか、こんな山の修道院にしては大きな聖堂だな、と思って。
― 廊下 ―
[一つ一つ、戸締りを確認して、最後に正面玄関の鍵を確かめる。
ここを最後にしたのは、嵐に迷った人が訪れる事を考えての事だけど、そのせいか、一度外に出た旅人>>37が締め出されることはなかった事は、知らぬこととはいえ幸いだったかもしれない]
流石にこの様子じゃもう誰もこないだろうな……
[酷くなる一方の風の音。恐らくは雪も予想以上に降るだろう。
念のためにもう一度鍵の確認をしてその場を離れる]
あー…寒いなぁ。
厨房の方、ライヒ君1人で大丈夫だろうか。
[もちろん料理に手を出す気はない。
だけど、配膳くらいなら手伝えるはずと厨房へと足を向けた]
― →厨房 ―
[厨房の前まで来て、ぴた、と足が止まる。
聞こえてくる歌声は、先ほど談話室で耳にしたのと同じ物]
………
[邪魔をしては、と言う気持ちと、聴いていたいと言う気持ちと
そうして、一つの考え事とで、暫くはその場に佇んでいた。
仕事柄、人と会う機会は多く、噂に触れる機会も少なくはなく。
今そこにいる司書と同じ名前の「聖歌の紡ぎ手」の話>>0:234も耳にしてはいた、けれど]
(まさか、ねぇ)
[噂話と司書と、幾つか符合する物はあるけれど確認する術はない。
それに、必要以上に知る必要はないし、そういう趣味もない。
やがて、歌声が止んだのに気付いて、驚かせないように厨房のドアを軽く叩いてから覗き込む]
― 厨房→談話室 ―
ライヒ君、戸締りの方終わったけど、こっちはどう?
配膳くらいなら手伝えると思うけど。
[歌については触れず、問うのはそれだけで、何か指示があればそれに従い、なければ食事を済ませることにする。
食事中に人が来れば挨拶をして、もし初見の者があれば簡単に自己紹介をする。
アーベルがいれば、自分も暫くは村にいるからいつでもどうぞ、と返し損ねていた答え>>0:239を返し、もし、ミリィが同席していたとしても棘の応酬は避けることを心がけた。
食事は楽しい方がいい]
……ごちそう様でした。
片付けどうしよう?自分が使ったのくらいなら洗っていくけど。
[呟きはどう受け取られたか。
とりあえず、その場で必要なことが済めば]
それじゃ、部屋お借りしますね。
どの部屋でも大丈夫かな?
[そう言って、部屋の指定があれば頷いて、周囲にいるものに頭を下げて談話室を後にした]
― →客室 ―
[用意されていた部屋に入ると程よい暖かさを感じ、火入れを担当してくれたマテウスにそっと感謝をして。
とりあえず、コートや肩掛け鞄などの手荷物を置いて窓の外を見る]
これは、相当積もりそうだなぁ……
[生まれたときからこの地に住む身として、雪の深さには慣れているけれど、こんなに早い時期にここまで降るのは珍しくて]
嵐の翌日は晴れるのが多いけど……晴れても帰れないだろうな、これじゃ。
[諦めたのか経験からか、声音には言葉ほどの困った様子はなく。
暫くはそのまま、窓の外を眺めていた**]
[窓の外を眺めながら時が満ちるのを待つ。
どういう理由かは知らないが、「駒」が揃えば嵐が起きて「場」が確立されるのだと聞いていた。
そうして、「場」が出来れば「時」が満ちる……]
……「人狼」の因子を持つ、ねぇ……
[ぽつり、呟いた声は、誰にも聞かれる事なく空に溶ける]
[それを知ったのは5年前の事。
町に俺を訪ねた帰りに、馬車ごと崖下に落ちた両親。
その遺体に残されていた、獣の爪あと。
人々は、遺体を獣が食ったのだ、と言っていた。
だけど、そう考えるには不自然な傷跡……
野生の獣が、遺体の喉笛を切り裂く必要があるだろうか?
とはいえ、それも明らかに獣爪の傷で、その時はそう思うしかなかった]
[それが、音を立てて変わっていったのは、葬儀を済ませて町に戻った後。
劇団でもよく世話になっている教会の、その上層部。
語られていた話は、明らかに両親の事故の話、そして、人狼の、事。
偶然知ってしまった、教会の裏の世界。
教会が作り出したと言う「システム」、「人狼」という因子
……崖に落ちて動けなかった両親を殺したのが、何か。
「決して口外はしない」と、その時に誓った。彼らが言う「神」に。
命の代わりに手を染めた、裏の世界の仕事
そうして、今まで生きてきた…生き延びさせられてきた。
そして……]
「「場」を、作るのに協力してくれないか?
「システム」について、偶然でも触れる事の出来た君も、「因子」を持っているのだから」
[呼び出された教会の、その奥にある部屋で告げられた、「要請」と言う名前の「強制」
示されたのは、生まれた村にある丘の上の聖堂。
自分が持つと言う「鍵」としての「因子」
「場」を作ると言うことが何を意味するか、充分に解っていた。
それは、遠まわしの「処刑勧告」。
知りすぎた者を、都合よく処理するための]
「……もし、生き残れたら、君を開放してあげよう」
[それは、嘘だと判っていても惹かれてしまう「誘惑」
……選択肢も、選択権も、俺にはなかったけれど**]
─ 聖堂出入り口→客室 ─
[応対に出たのが誰か、を見て取るや、行商人の眉はきつく寄っていた。
なんでいる、と言わんばかりの様子を隠す事無く、挨拶は後に、との言葉>>0:281にわかったよ、と言い放って奥へと向かう。
途中、こちらを見て上げられた娘の声>>14は風に紛れて届く事無く、部屋へと落ち着いて]
……おうおう、寒いさむい、と。
まー、本格的に荒れる前に着けて良かった、って所かねぇ。
[窓越し、荒れていく天気を見やってそんな呟きをもらしていた]
ここなら、万一降り込められても春まで気兼ねなくいられるしなぁ……あの兄ちゃんはちょいとばかりウルせぇが。
[それから時を置いて届けられた食事には、待ってましたと歓声を上げ]
ああ、シスターさんには、明日んなったら、ご挨拶に行く、ってぇていっといてくんな。
今から押しかけちゃあ、申し訳ないからな。
[届けに来た司書の立ち去り際にこんな言葉を投げかける。
色々と言われてはいるが、シスターへの礼だけは欠かさないのがこの行商人の矜持──と知る者は、生憎といない。
いたとしても、それ以外の部分にかき消されている、ともいうのだが]
……しかし、これっぽっちじゃ足りねぇなぁ……。
[言いながら見やるのは、食事に添えられた酒瓶]
後で、寝酒を頂戴に行くとするか。
[気軽な口調で言いながら、飲み食いを進めていく。
そうして夜も更けた頃、地下の貯蔵庫へと忍び込むが。
その様子を誰かに見咎められる可能性などは、抜け落ちていた。**]
/*
皆さんが全力かつ遠慮なく負縁を振ってくれるのがなんとも言えんw
まあ、誰が殺しに行ってもいいように、というのはあるしねぇ。
さすがに平行して動かすのはきついんで、反応広いのピンポイントが精一杯だが。
これを普通にやって、やり切れる技量がほしいわ、マジで……。
/*
しかし、赤は一体何が起きておるのやら。
出した状況の変更って、よっぽどでないんかい?
……揉めたり行き違ってたりしてなきゃいいが。
しかし、発見をどうするか、そして初回占は何処へ向けるか。
エーリ&レナーテは、外した方がいい気がする。
他は、特にサインらしきものが見えんからなあ、まだ。
……つか、いつ出るかも考えろー、俺。
/*
だらーっと狂信者になった理由など落としてみたり。
エリ君が、何処となく自分を大事にしてないのも、これが一因です。
「教会の意向次第でいつでもどうとでもなる命」
という。
実は、結婚しないのもそれが理由です。
進行次第では、少しは表に出したいんだけど……
/*
しかし、もうちょっと人が来て発見についての意見聞かんと動くに動けんな。
ちょっと外に出てやりたいことあるし、外に出たら発見しないといけない気がするし(悩
/*
おぉ、くろねこさん拾い感謝。
うーん、レナーテがスマホなのは書いてるから即反応出来ないのは分かるんだが、流石に翌日に移りたいところだ。
しょうがない、回想で対応するか。
この後は恐らく別れるくらいだろうし。
[自分は商品をとりに急いだが、彼はどうしただろう。]
あぁ……ちょっと埋もれちゃった……。
後でシスターとライヒアルトさんに確認してもらおう。
[若干、雪に埋もれた背負子を救出し、談話室の方へと持っていき。
背負子から大枠だけの荷解きしていった。]
─ →談話室 ─
[旅人との会話を終えた後は、他の無人の客室へと入り、火種残る暖炉に薪を入れて行く。
それが終われば談話室へと戻り、用意された夕食をありがたく頂いた。
片付けくらいならば自分で行うが、他で行うと言うならば慣れた者に任せる。
慣れないことをして食器を割るなんてことになるよりはマシだろうから]
晴れた後の雪かきは請け負おう。
宿泊の対価だ。
[それくらいしか手伝うことはないのだからと、老尼僧やライヒアルトに告げて。
イレーネにも声をかけてから本日就寝する部屋へ。
娘が同室が良いと言うなら、厭わず受け入れるつもり]
─ 客室 ─
[夜半にかけて嵐は更に強くなり、風と雪が窓を叩く音が響き、木々の合間を抜けて大きな風音を奏でるようになる]
大丈夫かね…。
[村に残る家族のこと。
村もこの嵐に見舞われているであろうこと。
村と聖堂を繋ぐ道のこと。
様々に対する懸念を一言に詰め、窓の外を見ながら呟いた。
しかし全ては嵐が過ぎ去ってからでないと行動を移せない。
今は身体を休め、明日に備えることにした]
─ →客室 ─
[浴室に居たのは短い時間。
汗を流し、身体を温める程度で上がり、客室へと戻った]
…………。
[窓の外は未だ荒れ模様。
早朝から雪片付けをする必要がありそうだと考えながら、湯冷めしないうちにベッドへと潜り込んだ*]
― 談話室→ ―
よし。
今は、これで……あれ。
短剣なんて入れてたっけ?
[こて、と首を傾げて荷物に混じっていた短剣を持ち上げて。]
……まぁ、いっか。
[うっかり間違えて入れてしまったんだろう、と納得して。]
……それにしても、今日は人が多いねぇ。
[と、呟いて。
食事の時まで、まったりと本を読んでいた。
行商人の姿が途中で見えれば微妙な表情になったが。]
─ →談話室 ─
[談話室に戻ると、老尼僧に行商人からの伝言を伝え。
客人に食事が行き渡るのを確かめた後、預けておいた蒼を引き取った。
最初は、自分の食事は後から、と思ったものの、共に食べるのでなければ自分も後にする、と老尼僧に言われてしまったため、共に夕食の席に着いた]
……ああ、片づけくらいは大丈夫ですよ。
いつものことですし。
[エーリッヒの言葉>>50には、微かに笑んでこう返す。
とはいえ、手伝うと言われるならば受け入れるのは常の事]
あ……ありがとうございます。
[雪かきが対価というマテウスの言葉>>56にほっとしたような表情が覗くのもまた同じく、常の事だった]
─ →自室 ─
[食事と、片づけを終えた後は蒼の小鳥を連れて自室へと戻り。
扉を閉めるなり、は、と息を吐いた]
……なんというか。
つかれた。
[来訪者の多さや、それへの対応は、思いの他疲れを高めていたようで。
肩の小鳥が、案ずるようにピリリ、と鳴いた]
……ああ、大丈夫だ……って。
お前、ほんとに暢気だなあ……。
[苦笑と共に小さな頭をつついた後、小鳥のための小さな寝床を用意してやる]
……風。早く、やむといいんだが。
[柔らかな布で作った寝床に蒼を下ろしつつ。
小さく零した呟きは、風の音に紛れて消えた。*]
― →客室 ―
[食事の後は、浴室を使って体を温めさせて貰い、
布団に包まれつつ、本を読んで寝た、くらいだ。
朝には雪がやんでいるといいな、と思いながら。*]
―談話室→廊下→客室―
[暫しの時の間に幾らもの会話はあったろう。
名や滞在の目的を問われれば笑みで答えて過ごす時間。
やがて手伝いに出た人も戻って、更に時を越えれば厨房から温かな香りと共に食事が運ばれてくる。
一旦蒼の小鳥を彼に返してから膳を受け。
その後もライヒアルトが仕事の間は願われるなら肩に乗せて]
[使っても良い客室の位置を確認してから部屋へと。
一度浴室に向かい、普段の湯よりは随分と短かな入浴。
上着を両肩にかけるようにして廊下を歩む]
……うーん。やっぱり短いと、冷えるなあ。
[他の人も居るのだからと遠慮しての短時間。
この浴室で使われているのも温泉とは云え、芯まで温まったとは言えなかったらしい。
動かぬ左腕を擦りながら火に温もる客室へと滑り込み。
灯りを落としたのは、随分と早い時間だった*]
/*
いろいろ いっぱい おとした
慌てるといかんね…ぼろぼろだね…。
ところで役職が読めないんですが。
エーリも狂信ぽいけどどうなんだろう。
エルザは多分これ守護だよ、ねえ。
あとライヒは何を抱えてるんですかね。うむ。
― 深夜/客室 ―
[暫く窓の外を眺めた後、特にすることもなかったから、早めに風呂を借りて早めにベッドに入った。
誰か―特に女性が―来た場合を考えるとゆっくりはしていられなかったけれど、幸い、鉢合わせと言う事態は避けられたようだ。
風の音に邪魔されながらまどろみかけた、その体が、むくりと起き上がる]
………小腹減った、なぁ。
[夕食がいつもより早めだったこともあってか、そう呟いて欠伸を一つ]
……んー、パイ、まだあったっけ?
[半ばぼんやりした表情のまま、ふらりと部屋を出る]
― 深夜/談話室 ―
[流石にこの時間、談話室は静かで、灯りは持ってこなかったから手探りで目的の物を探して……
ぱくり もきゅもきゅ ごくん]
……あ、スイートポテトパイだ。
[もしかしたら半分寝てるんじゃないかというくらいにのんびりとパイの種類を判別する]
……ん?
[誰もいないと思っていた廊下から聞こえてきた話し声>>58に、パイを咥えたまま廊下を覗き込む]
(マテウスさん、と……あれ、行商人かな?)
[直接会ったことはなかったが、確かに見覚えのある姿と噂通りの胡散臭い物言いでそう判断する]
(……ありゃ、確かによくない噂が立つの解るわ)
[関わるのは面倒と会話が終わるのを待って部屋に戻った。
……手に、新しいアップルパイを持って*]
─ 翌朝/自室 ─
[横になってからも風の音に気を取られたり、あれこれと考えに耽っていたりしたから、眠りに就いたのがいつかは覚えてはいない。
そんな、いつの間にか落ちていた眠りの中で、夢を見た]
『……どうか……』
『……………て……』
『その………で……』
[誰かわからない声が、何かを訴えかけてくる。
何かを求めて懇願してくる。
けれど、それは──自分とっては、受け入れられぬもの、と。
その認識だけは、何故か、根付いていて]
……いや……だ。
俺は…………もう…………。
[夢現を彷徨いつつ、零れるのは拒絶の言葉]
……俺は……もう……。
……………たく、ない…………。
[掠れた声は、どこか泣きそうな響きも帯びていて。
声に気づいたのか、目を覚ました蒼がピリリ、ピリリ、と甲高く鳴いた。
その声は、夢と現の境界線を破って。
閉じていた天鵞絨が開かれて、数度、瞬く。
はっとしたように身を起こして周囲を見回せば、そこはすっかり見慣れた自分の部屋]
……また……か……。
[今のが夢だった、と改めて認識するや、落ちたのは掠れた声。
額に滲んだ汗を拭い、は、と短くを息を吐いて。
視線を向けるのは、こきゅ、と首を傾いだ蒼の小鳥]
……ありがと、な。
[見つめてくる円らな瞳に、微かな笑みを写して手を伸ばす。
小鳥は厭う様子もなく、自然とその手にふわり、止まった]
/*
カルメンいきたいかなぁ、と思って様子見していたのだが。
これ以上お見合いしてると、先に進まんからな……!
しかし、なんだ。
改めて見ると、凄絶な状況だな、おい。
/*
……ライヒに仕掛けるか。何か持ってるのは確実だし。
縁故強度順的にも順当なところだし。
ちなみにミリィ>老尼僧>ライヒくらい。
その下は十把一絡な感じだけど、猫のアレでエーリとか大人に対する安心感でマテウスが上がってきてるかなあ。
ミリィ以外の女性陣との絡みが浅いのが物凄くつらい(
[件の行商人の姿を確認して、薄く笑う]
ああ、あれが……
なるほど、あれなら悪い噂が立つのも判るなぁ。
……あんな存在でも役に立つかも、な。
利用できるなら……使い捨てても、あれなら誰も怒らないだろうし。
[思うのはそんなこと。
決して表には出さないけれど]
─ 翌朝/自室 ─
[あの夢が何を意味しているのかは、わからない。
恐らくは、記憶の欠落部分に関わるものなのだろうが]
……まったく。厄介、な。
[夢自体は酷く厭わしいのに、それを払う術がない。
何故、それを見るのか自体が掴めないから。
それでも、ここ二年ほどは夢を見る頻度は落ちていたのだけれど]
なんで、今になって……ったく。
[苛立たしげに吐き捨てた後、ベッドから降りて身支度を整える。
荒れ狂っていた風の音は、遠い]
……外、見てこないとな。
[気持ちを切り替えるように、そう呟いて。
外は冷えるだろうから、と蒼は部屋に置いて、足早に外へと向かった]
─ 聖堂・外 ─
[どこから外に出るかと考えて、選んだのは厨房の勝手口。
正面玄関の重い扉は、雪の積もり方によっては開くだけで一苦労だから、と比較的開け易い方を選んでいた]
……随分、荒れたな。
[小さく呟き、は、と一つ息を零す。
荒れた風の齎した猛威はそこかしこに。
薪小屋と山羊小屋の無事を確かめると、村へと続く坂へ足を向け]
……予想通り、か。
[埋もれた道に、浮かぶのは苦笑い。
一先ず、皆にこの事を知らせよう、と踵を返して、何気なく空を見上げて]
……?
[異変に、気づいた]
……なん、だ、あれ。
[聖堂の上に掲げられた十字架に、何かが引っかかっている。
遠目の印象は、そんな感じで。
けれど、それにしては何か色々と、不自然な気がして。
嫌な予感を抱えつつ、よく見える位置まで歩みを進める。
進むにつれて、空気に何か混ざるような、そんな違和感があって。
それが歩みを鈍らせる、けれど]
……っ!?
[それでもたどり着いた、聖堂の下。
見上げた十字架に貫かれているのは、人のカタチの──]
なんっ……。
[声が詰まる。
なんだこれは、認めたくない、認められない。
そんな思考がぐるり、巡って。
立ち尽くしていたのは──僅かな、時間]
……誰、かっ!
[とっさ、口をついたのはこんな叫び]
誰か、来て、くれっ!
ひと……人が、しんでるっ!
[誰が、と口に出来なかったのは、感情の抵抗。
認めたくない、認められない。
そんな想いが、名を口にさせない。
荒れた感情で酷く乱れてはいても、歌を紡ぎ慣れた澄んだ声は冷えた空気を伝わり、広がって。
閉ざされた地にある者の元に僅かなりとも響いていくか。*]
/*
てしてし書いてて、変更の理由にあれ、もしかして、となった俺がいたとか。
……うん、色々補足が甘かった……混乱させてたら申し訳にゃー。
しかし、すげーとこに置かれたなぁ……。
というか、どうやってそこまd(
―翌朝/客室―
[火に温まったとは云え、壁向こうから忍び寄る冷気と吹き荒れる風の音に眠りは浅くなるかと、思ったのに。
目覚めは妙にすっきりしていて、鉄紺色が緩やかに瞬いた]
……よ、っと。
[左腕を下にするように寝返りを打ち、右肘で上体を押し上げる。
傾斜に負けた布団がずるりと背を滑り落ちて。
ふ、と]
…………あったか、い?
[胸元を抑える。脈拍を伝える其処よりもう少し左。
正確にはその、裏側]
[違和感に寝台の上で暫し動きを止めて]
─ 翌朝 ─
[目覚めて直ぐ行うは就寝部屋の暖炉への火入れ。
外は晴れていたが、その分冷え込み。
夜中のうちに暖炉の火も消えているため、部屋は寒々としていた。
部屋を温めながら身支度をして、1つ薪を入れてから客室を出る。
真っ直ぐと向かうのは聖堂の地下。
昨日と同じように鉄製のスコップを取りに行く]
先ずは薪小屋までの道作り、かな。
[暖炉もさることながら、厨房でも薪を使う。
減った分の補充は優先して然るべきことがらだった]
─ 外 ─
おい、何があった!
[人がしんでるとは聞こえた。
けれど外に出ただけではその痕跡も見当たらず、その場に居たライヒアルトに状況を問う]
― 回想・談話室 ―
うん、それもしてたんじゃないかな。
パパが来てるのは上がってきてから知ったの。
[エーリッヒの解釈>>0:235を聞くとそれもありそうだと頷いた]
一人で作ったことはまだないわ。
クッキーならママと一緒に焼いたけど、失敗しちゃったの。
[泣いて戻ってきた弟に母の手が取られ、娘には火の調節がしきれず少し黒っぽくなってしまったものは父以外には出せなかったとか。
上達の秘訣>>0:236には頷きながらも何か物足りそうな表情をしていたが]
何度も作ることも大切なのね?
うんっ。エーリさんとも一緒に作りたい!
パイ以外のお菓子も教えてくれる?
[レースだって練習するうちに複雑な模様も編めるようになってきたことを思い出し、納得したような笑顔を浮かべた。
パイは難しいのだと言われたからお願いして。どんなお菓子が好きだとか、話は流れていった]
― 回想・談話室 ―
[自分の知っているピアノの上手な人は「お姉さん」だったから、呟かれた名前>>0:237が誰のものか結びつかない。
母の友人だというその人を見かけたのは聖堂で一度だけ。老尼僧に誰かと聞けば母の友人だと教えてくれた。お手伝いが終わって見に行った時にはもうその人はいなくて。
家で確かめたら母は笑顔で頷いてくれたけど、父が何だか不機嫌そうに娘は感じたので、詳しく聞くことはしなかったのだった。
ようやく身体が温まってきたら、前の晩に夜更かししていた娘の瞼は重たくなってきてしまって]
うん、ありがとう。
[エーリッヒ>>0:257に凭れ掛からせてもらえば、触れる温もりが心地よくて。そのうちに小さな寝息を立てて夢の世界に招かれる。
身動ぎでエーリの肩から頭が落ちてハッと目を覚ましたのは、自分の名前が呼ばれた>>22のとほぼ同時だった]
― 回想・談話室→深夜・個室 ―
ふあ。
あっ、ミリィお姉ちゃんもこんにちは。
おばあ様も団長さんとのお話、終わったのね。
[そして初めて外の天候がかなり荒れてきたことを知った。
不安そうに父>>33を見て、部屋が用意される間は怖いのを隠そうとしながら出来るだけ大人しく座っていた]
ねえ、パパ。
今夜だけ一緒は、だめ?
[別の部屋を用意しようと言われて一度は受け入れたのに、さて寝ようという時になると>>56そう言い出して同じ部屋に入れて欲しいとお願いした。
その夜トイレに行きたくなってしまった時は、父を起こしたりしないようにと娘なりに気をつけたり、頑張ってはいたのだけれど。
朝は頭まで布団の中に潜って小さく丸まっていた。父は先に起きたのだろう>>78目覚めた時には一人だった]
― 翌朝/客室 ―
[談話室から戻っていつのまに眠ったのか、目覚めれば目の前に食べかけのパイ]
……んー?
[それを気にする様子もなく口に放り込んで、もぐもぐしながら起き上がる。
曇った窓を袖で拭いて、外を見た]
……う、わぁ……
[外は予想以上の有様だった。
よくもまあ、ここまで、と言いたくなる量の雪]
これは……完全に塞がってるよなぁ、道。
[そう思いながら、簡単に髪や服を調えて、コートを羽織る。
無駄と解っていても、とりあえず確認はしようと]
― →外 ―
[一度正面玄関に向かい、開けようとして挫折した。
風向きが悪かったのか、雪が押さえているようだった。
次に足を向けたのは勝手口で、これは思ったよりも素直に開いた]
あれ?もう誰か外に出たのかな?
[そこにあるのは新しい足跡。
誰のものかと思いながら新雪を踏んで外に出る]
っと、思ったより深いな……
[一度踏み込んだ足を引き抜いて進むのに苦戦する程度の深さに慎重に歩みを進めて……]
……っと、と、と……!
『どしゃ』
[バランスを崩して雪に埋もれた]
[降ったばかりの雪はそれなりに柔らかく、ダメージこそ少なかった物の、起きようとした手まで埋まってしまう物だから抜け出すのに時間が掛かった]
……ふぅ。
[漸く起き上がって、再び歩こうとした、その時
声が、聞こえた]
え…?何だ、この声……ライヒ君?
[疑問の声は、普段の司書がこんな声を上げるのを聞いたことがなかったから。
不思議に思いつつ、よく聞けば、その内容は……]
……人が、って、ちょ、一体何があった!?
[常にない叫びとその内容に、急いで声の主の姿を探す]
──なっ、そんな、馬鹿な───!
[あり得ない。
最初思ったのはそんなこと。
だがその光景は現実としてそこにあった]
シスター……!
[十字架に串刺されたものが何なのか。
ライヒアルトが口に出来なかったものが零れ出た。
凄惨な光景にスコップを持った左手が一度、震える]
─ 聖堂外 ─
[エーリッヒがやってきたのは見えていたが、声を返すよりも現状確認が優先されて。
それでも彼は十字架を見るに至ったようだった]
───っ、
誰か、ライヒアルトを中へ。
それと団長を呼んできてくれ。
[そうこうしているうちにアーベルもやって来て、現状を目の当たりにし言葉を失っている。
このまま外に立ち尽くさせるわけにも行かないため、場を仕切るように声を出した]
[辿り着いたその場所、見上げる十字架、架けられた、人]
……ああ、始まった。
[それが、何を意味するのか解る者は殆どいないだろう。
因子の覚醒、「システム」が動いたことなど、人狼にさえ]
もう、止められないよ……その覚悟は出来てるかい?
カルメン
レナーテ
君たちがどうするか、俺は見ているから。
[声が震えているのは、恐れではなく昂揚と誰も気付かないだろうけれど]
―夜―
[個室のクローゼットの中には目当てのコートも残っていた。
今は着なくなった少女の頃の服を懐かしく思いながら眺める。
今とは違い露出の少ない服は酒場に着ていくには不似合いな
少女っぽさを感じさせるようなデザインのものが多い。
その中のいくつかは老尼僧が縫ってくれたものもあった。
思い出深く着なくなって久しいのに捨てられなかったもの。]
これ、お気に入りだったのよね。
[尼僧の服に似た黒のワンピースを手に取り微笑む。
おそろいのようで嬉しかったのに
結局女は、尼僧になることもなく娼妓として暮らしている。]
[思い出に浸っている間に時は過ぎて
気付けば食事時と思しき頃合となっていた。
浴室で湯を借りて埃っぽさを落としてから
談話室に向かいライヒアルトにより用意された食事を頂く。
キッシュをつまんだ際には「ワインが欲しくなる」なんて零しつつも
ワインよりもあたたかなスープが好ましいのかそちらを堪能した。
なごやかな時間を過ごし、片付けくらいは手伝って、
その後はふらりと部屋に戻り眠りについた。*]
/*
……あべくんが、物凄くものすごく占い易い位置にいる件について。
しかし、明らかに何かありさげな件について。
んー……霊能でなければ、大丈夫、かな。
守護でもまあ……どーにかなるか。
双花なら完全のーぷろぶれむ。
……初回は狼と狂信ひかなきゃええんや……!
[なんか開き直ったようです]
― 聖堂外 ―
[何が起きたか、把握したくない気持ちで呆けた耳に、マテウスの声>>94が届く。
はっとしてそちらを見て、司書の様子を伺う。
大丈夫、と言う声>>96はまだ震えていたようだった]
ライヒ君、本当に大丈夫?
[声を掛けると同時、アーベルが動いた>>99のを見て彼に任せることにする。
昨日、何かと気があっていたアーベルが一緒なら、少しは落ち着くかもしれない、と]
アーベル君、ライヒ君の事、任せるよ。
ライヒ君は、お茶、頼むね。
ああ、それと……女の子たちに、この状況は見せない方がいい……
もし、こっちに来そうなら、止めないと。
[そんな事を伝えて、自分はどうするべきかを考えた]
/*
あう、メモ直したのに発見描写感謝し損ねorz
次こそは出そうと思いつつ、先にここでありがとうございますを。
昨日も結局顔出せないままで。絡んでおいてくれた皆様、本当にありがとうございました。
ちょっとログが頭に入ってきてくれないままの駆け足なので、他にも見落としなどあったらごめんなさいとも改めて。
エルザさんのは扉開いてない=パパが外に出る前?
タイミング読めないのでぼかしながらふらついてみるのでした。アーベルさんに会うのがいいのかな?
そして能力示唆はいつにしましょう。パターンは2つほど考えがあるので他の役職も伺いつつ。
/*
遺体放置しちゃダメかなぁ…(酷
いやだって上から行くにしても下から行くにしても、雪あるから危険なのだよ。
脚立あるかな、物置。
時代的に脚立はあって良い……と、思う。
/*
じみー、に。目のいろを変えております。
聖痕取れたらやろうと思ってたんだ。
朱なら紫っぽくして、蒼なら青を強くしようって。
しかしこの状況だとライヒに見て貰う訳にもいかないなあ(
─ 客室 ─
……んん………寒い。
[ベッドの上で身震い一つして眠りから覚める。暖炉の火は既に消えていて部屋の温度は寝起きの肌には冷たく感じられる。
山の中、それも宿場を離れた修道院。
どうして自分はここにいるのだろうかと思案するが答えなどはない。
気ままにただ足が向くままに歩いてきたのだから。]
……結局あのまま寝てしまったか。
[慣れぬ山に雪と風、自覚は無かったが疲れていたのだろう。マテウスという男がが食事の用意があると伝えてくれたの部屋から出ることなくそのままベッドに横になってしまったのだ。
もしかしたら自分の分の食事が無駄になったのかもしれないと思うと小さな罪悪感が生まれる。]
…謝らなければならないな。
[身支度を手早く整えると愛剣をひっつかみ部屋を出た。]
/*
あっ、エーリへの返答を慌てて捻じ込んだ所為で後半と微妙にずれが生じている!
いかんなあ整合性ちゃんと取らないと…。
─ 聖堂外 ─
…エーリッヒ、中に入らないのであれば手伝って貰えるか。
[少しばかり考えて、十字架から老尼僧を下ろす算段をつける。
エーリッヒが是と答えるなら、共に薪小屋へと向かい、そこにある木製の長梯子の運搬を手伝ってもらうつもり。
彼が他の者達が現場を見ずに済むよう働きかけるつもりなら、その作業は1人で行う予定だ]
─ 客室 ─
[─トクン──トクン
小さく伝える動悸が己が内にある獣の眠りを教えてくれる。
確かにこの手にかけたシスターの肉の感触が今も残っているのにレナーテはそれを自覚しない。
忘れているわけでもないし忘れようともしていない。
ただまるで人ごとの様に気に留めることがない。
意識が乖離する。
獣である自分とこうして身支度を整える自分がまるで鏡に映る姿のように別の何かであると。]
[彼女は敬虔な神の使徒であることを望んでいた。
老いていく身体の不自由を嘆き、いつくるかわからない死に怯えてもいた。
彼女は神に背き死に怯え魂を汚してしまうのではと恐れていた。
彼女は望んでいた。
最後まで神の使徒でいたいと。
自分の死が神の為に捧げられることを。
───望みは叶えられた]
それにしても
[周りが動くのに、自分も合わせて動きながら、思考は、どこか遠く]
……ずいぶん身軽なんだな、人狼は。
[雪の積もる屋根の上、まして、あの嵐の中、よくもあんなことが出来た物だと。
そんな、場違いすぎた事を考えながらマテウスを手伝う。
役者としての経験が、こんな所で活きるとは思わなかった、けど
表向きは、動揺を演じながら]
― 聖堂外 ―
……イレーネちゃん?
[しまった、と思った。
やはり、止めにいくべきだったかと、マテウスの声を聞いて思った]
イレーネちゃん、こっちは危ないから、中へ!
[声を掛けながら歩み寄る。
だけど、間に合うかどうかはわからない]
─ 聖堂・外→厨房 ─
[途中、出会ったエルザには、会釈するだけで何も言わなかった。
まだ完全落ち着いているとは言い難いし、状況はアーベルが説明してくれたから]
……お茶、淹れます、から。
談話室で、待っててください。
……俺は、大丈夫です。
[厨房まで戻ると、改めてこう告げる。
天鵞絨は静かな──少しだけ、静か過ぎる色を宿していた]
ああ、本当に……
[イレーネや、マテウスを見ながら思う]
運命って奴は、残酷だねぇ……
[これから起きるであろうことを思い、軽く目を伏せる。
表向きそれは、イレーネを庇うように見えただろうけれど]
[そうしてまた、修道院の中を駆け抜ける。
マテウスに教えられた部屋へと向かう廊下の途中で、声は微かに届いていたらしい団長と行き当たる。
シスターが亡くなっている旨とマテウスが呼んでいる旨を伝えて、今度は聖堂の中を抜ける道順を選ぶ。
道中、誰かと行き会い声を掛けられる事もあるかもしれないが、ごめん後で、の一言で通り過ぎてしまうだろう]
[聖堂の外まで団長を案内すれば状況説明はマテウスに任せ。
再び厨房へと取って返す。
帰り道で談話室に向かう人を認めることがあれば、走るばかりだった足を緩めて、同行することを選ぶだろう]
[そうして、戻った談話室で。
乞われるのならば、外で起きている事態を説明するだろう**]
―聖堂外―
[イレーネの声>>122が聖堂の中から聞こえる。
一度扉の方に目を向けるが、思いなおし辺りを見回す。
雪に覆われた景色、道さえも白く塗りつぶされて見えた。
マテウスの声>>127に驚いたように肩を縮める。]
団長さんが来る、の?
[自衛団員である彼の人が団長を待つ事態、と頭を過ぎった。
後で教える、と言葉を重ねられると、漸く了承するように頷くけれど
不意に吹いた風が髪を浚い、衣服をはためかせた。
その音と似た音が、上の方から聞こえて、女は誘われるように見上げる。]
な、に ?
[屋根にある十字架のシルエットがいつもと違う。
雪に弾かれた陽光が眩しくて、目を凝らしたところで
それが人の形であることに気付いた。]
[カルメンを見遣ったのは、その顔色を伺うため。
そうして、イレーネを連れていくその背で彼女の反応を聞く]
……なるほど、ね……
役者よりはるかに上手の、役者、って事かな?
そうだね、気付かれちゃいけない、今は、まだ、ね。
[やれやれ、と浮かべる笑みは、他からは困っているかに見えるだろうか]
俺も、ね……気をつけないと。
俺から彼女たちに繋がると、拙い……
俺が、身代わりになるなら、それもあり、かな?
─ 厨房 ─
[自分が保護され、ここに住まう事が決まって。
それと入れ違うように自立して行った、老尼僧の養い子。
彼女が訪れる際は理由をつけてどこかに引きこもり、老尼僧との時間を邪魔すまいとしていたから、直接言葉を交わした機会はそう多くない。
それでも、遠目に見る二人の様子は、本当に仲が良くて。
積み重ねた時間の長さを思えば、今起きた出来事が彼女に齎すものは薄っすらとだが察しがついた]
……なん、で。
こんなことに、なる。
[ぽつり、と紡ぐ声はやや掠れがち。
何が原因でこうなったのか、それを知りたいという気持ちはごく自然に浮かぶものの。
それと同じくらい、知りたくない、という気持ちもどこかに存在していた]
/*
役職持ちなのは伝わっていると思うが、多分、すげぇ誤認されている自覚はある……!
占先なあ……流れ的に、一番飛ばしやすいのがあべくんなんだがここで大丈夫だろうか。
なんかありさげなんで、悩むんだけど……うん。
つか、他はあらゆる意味で白黒とれねーんだっつー。
確定白は1つ見えてるが、そこに白だししたらあかんしなー。
― 聖堂→談話室 ―
そう、お父さんはお仕事なんだ。
もうすぐ、団長さんもこっちに来るはずだよ。
[それは本当の事だったから、そう言って、掴んできた手>>132をそっと握り返す。
そうして、ゆっくりと談話室に向かう。
まるで、話すまでの時間を稼ぐように。
だけど、すぐに談話室には辿り着いて、ドアを開けてイレーネを促す。
そこには、既に誰かがいただろうか。話は伝わっていただろうか。
とりあえず、とイレーネを座らせて、自分は隣に座った。
どう説明すれば、と少し考えて]
……あのね、イレーネちゃん。
[一言言って、そっと顔を覗き込んだ。
心の準備が出来るように、少し間を置こうと]
─ 聖堂外 ─
[だから言っただろうと言わんばかりに、カルメン>>134へと向ける表情に翳りが生じる。
その頃には団長も到着しており、彼に説明する形でカルメンにも状況を聞かせてやった]
…シスターが、何者かによって殺されました。
上を。
[伝える内容は簡潔に。
遺体の詳細はまだ見れてはいないため、それ以上説明のしようも無いのだが]
村への道も、雪で埋もれてしまっているようです。
……一体何が起きているのやら……。
[話を聞き、頭上を見上げた団長はここへ来た時と同じく険しい表情。
遺体を下ろすぞ、と言われ、それに反応するようにマテウスの姿勢が正された]
…了解。
[それからカルメンへと向き直り、その細い肩へと掌を添える]
中へ。
談話室に皆が居るはずだ。
[中へと促す力は然程強くはない。
移動するようならそのまま見送るが、遺体が下りるまで居ると言うのなら、それ以上強くは言わず。
ひとまずはカルメンの様子を伺った]
/*
さて、エア赤るのは考えたいところだが。
まぁー、赤が見えませんね!(
まだ1日目だしなぁ。
あと狂気どうすっかな。
イレーネ落ちない限りは抑えられると思うんだが。
─ 談話室 ─
おはようございます。
昨晩よりこちらに宿を借りているレナーテといいます。
挨拶もしないまま失礼しました。
[既に幾人かの姿が見て取れたが皆一様に表情が曇り気味で場の空気が重い]
……どうかしましたか?
─ 談話室 ─
シスターが。
そうか……少々困ったことになったな。
しばらくこちらに逗留することになりそうなのだが。
[状況を教えてくれたエーリッヒやイレーネと名乗った二人に尋ねるわけでもなく、独り言にしては皆に聞こえるような声で]
…私は一体誰に許しを貰えばいいのだろうか?
………。
[大丈夫か、と問いが口を付いて出そうになったが、見るからに大丈夫なはずもなく。
その言葉は飲み込んで]
立てるか?
[代わりに別の言葉を紡いだ]
ああ、この人が……
[告げられた名前にそんな風に思った]
やはり、旅人だったんだ……
彼女が来て、駒がそろった、そういう事か。
[昨日、彼女が来たことは聞いてない、つまり、すれ違ったかよほど遅くに着たか]
まったく、上手くできているものだね……
これらを「偶然」揃えちゃうんだから、さ。
[もちろん、本当は「偶然」ではなく「必然」なのだと知っていたけれど]
本当に、もう……
[開幕のベルは鳴って、幕はもう落とされた。
始まるのは悲劇か、喜劇か、それとも……]
─ 談話室 ─
ええ、逗留するとなればここの主に許しを頂かなければならないでしょう?
だというのにシスターが亡くなられてしまっては誰に断りを入れればいいのやら。
[真剣に悩ましげな表情を浮かべてどうしたものかと思案する]
[これまで『場』という条件がカルメンの身に揃う事はなかった。
殺したいという衝動を感じたのは昨夜が初めて。
その衝動をやり過ごしたはずなのに、老尼僧は殺されたという。]
なんで、かあさまが……
私は、殺してないのに、どうして。
[ぐるぐると疑問が頭の中をめぐる。]
─ 談話室 ─
[こちらの事情などお構いなしの獣に心の中で舌打ちする。
どうやら獣が目覚めている間は贄を求める意志が何よりも優先されるらしい。]
……本当に困ったモノだ。
─ 談話室 ─
……本当に困ったモノだ。
[そもそも昨日のうちにシスターに断りを入れておけば良かったのだが、すっかりと失念してしまっていた。
それは誰のせいでもなくレナーテ自身の失態なのだが]
誰か、代理となる方はいないのか?
確か修道院にはシスターの他に司書がいるとは聞いたのだけど。
談話室 ―
[問い掛けに対するレナーテの答え>>151に、ああ、と声を零して]
そういう事でしたか……
ここにはもう一人、シスターのほかに住んでいる人がいます。
彼に話せば大丈夫だと思いますよ。
[レナーテが「司書」と言う言葉を落とせば>>153、こちらは頷いて
そんな話をしているところに、お茶の用意を終えたらしい司書>>135が現れたので、簡単に事情を話してレナーテを紹介する。
状況を考えれば、司書が滞在に否を唱える事はないだろう。
彼からお茶を受け取って、もう一度イレーネを見た。
相変わらず、シスターについてどう言えばいいのか分らないまま、無言でお茶を一口飲んで**]
―聖堂外―
[マテウスからの応え>>152に視線が向かう。
彼の自分よりも大きな手が頭に触れて、飾り気のない亜麻色が揺れた。
伝わる言葉にまた視線が下がる。]
――うん。
抱えきれなくなったら。
[吐き出していた相手は養い親だったから
その彼女が居なくなってしまった今、誰に頼ってよいかわからない。
雪を踏む音が遠ざかる。
マテウスの背を一度見詰め、それから、老尼僧の姿を目に焼き付ける。]
………。
[もっと一緒に過ごしたかった。
嵐が怖いと言えば子供の頃と同じように傍に居てくれただろうか。
あの時ああしていれば、と後悔ばかりが過ぎってしまう。]
―聖堂外―
[力仕事には向かない女の身。
此処にいても手伝えることはないと分かる。
むしろ二人の邪魔になってしまう可能性を思い
女は胸で十字をきり、老尼僧の為に聖句を紡いだ。]
――…、せめて、安らかに。
[彼女が眠れる事を祈り目を閉じる。
ややして、自衛団長に頭を下げて]
かあさまのこと、お願いします。
[それを頼み、聖堂の中に戻った。]
[誤魔化した所でシスターの死因が変えられるわけじゃない。
本当の事はいえない、ただそれだけ]
ねえ、イレーネちゃん……
怖いことは、本当に怖いことは、これから起きるんだよ?
[困ったように見つめて思うのはそんな事だった**]
/*
談話室に居残ったのは、明日朝にぎゅんたんの話を聞くターンがあるからでs
その後、客室に戻ってもうちょいはっきりしたPL視点COするつもり。
ついでに、武器用意せんと(
─ 談話室 ─
[困ったような視線>>149を受けても揺るがずにじっと見つめていたが、意識がそれたことで話は先送りとなって]
ライヒアルトさん?
シスターは困っている人を放り出すような人じゃなかったし。
[レナーテの答え>>151を受け、エーリッヒの言葉>>154に添えて。再び視線が交われば無言で見つめ合う形になる]
……シスターは外で亡くなっていたんだよね。
パパが、団長さんを呼ばなきゃいけないような状態で。
[彼がお茶を口にした後、そっと確認するように聞いた。
肯定の返事があれば軽く俯いて。後は誰かが進んで説明してくれない限り、それ以上自分から踏み込んで聞こうとは*しなかった*]
─ 聖堂前 ─
[道具が一通り揃ってから、長梯子を屋根上の十字架がある場所へと立てかける。
雪が堆積しているお陰で、いつもなら届かない位置まで梯子をかけることが出来た]
上からロープで下ろすので、受け取りお願いします。
[団長に下での作業を頼み、シーツとロープを担いで梯子を上っていく。
途中で滑り落ちてはいけないため、慎重に踏み締めて屋根の上へと上がった]
……………
[登ったことで間近に見ることになる、老尼僧の変わり果てた姿。
喉が尋常ではない力で握り潰されていることが見て取れる。
以前、山での遭難者が獣に襲われたらしき遺体を見たことがあるが、どこかそれに似ているように思えた]
[屋根の上で少し雪を踏み固め、遺体を包む場所を作る。
こう言う場所を作れる点だけを見れば、雪の存在はありがたくも思えた。
一度呼吸を整え、十字架の上部に突き刺さっている老尼僧の身体をゆっくりと上に持ち上げる。
老尼僧の躯は外気も相まって既に冷えており、筋肉も固まってしまっているようだった]
っ………! ………は。
[ずる、と引き抜き終えると、思わず声が零れ落ちる。
足場の不安定さも相まって、身体が緊張状態から抜け出せない。
抱え上げた老尼僧の躯をシーツへと乗せて丁寧に包み、肩と足の部分をロープで括って三点結びにした]
団長、下ろします。
[屋根の上から地上に声をかけ、十字架の根元に左足をかけてゆっくりシーツを下ろしていく。
ロープの支えとなるのは己が両手のみ。
普段は斧を握るその握力を以て、時間をかけて老尼僧の躯を地上へと運んだ]
[外気で悴む手でどうにか作業を終え、マテウスもまた地上へと下りる。
ロープを握り締めていた両手は真っ赤で、掌は擦り傷まで出来ていた。
しばらくは休む必要があるな、と考えながら、老尼僧の躯を検分する団長へと近付く]
喉の損傷は獣の傷に近いです。
ですが、あの場所に運ぶなんてことは出来るはずが無いし、何より、今は獣が下りてくる時期でもない。
人が為したにしても、梯子も使わずにあそこに登るなんて芸当…。
[出来るはずが無い、と。
言葉こそ発しなかったが、言いたいことは伝わったことだろう。
マテウスの言葉を聞いているのか居ないのか、団長は検分を終え、「やはりか」と一言呟いた]
……団長。
何か、知ってるんですか?
[目を瞠るマテウスに対し、団長は静かに頷きを返してくる。
そして「逗留する全員を集めろ」と言い、老尼僧の躯をシーツで包み直した]
………了解。
[ここへ来た時よりも厳しい団長の表情。
マテウスはただ、了承の声を返すことしか出来なかった]
─ 聖堂内 ─
[老尼僧の躯は彼女の部屋に一旦安置されることになり、マテウスがそこまで運び入れた。
それから聖堂内を回り、談話室へ集まるよう逗留者に伝達をする]
一体、何が……。
[マテウスもまた談話室へと向かい、団長の話が始まるのを待つ。
時折視界に入れるのは娘の姿。
直ぐにでも傍に行ってやりたかったが、今はまだ、自衛団員として団長の傍に居た**]
―聖堂―
[いつもよりも頼りない足取りで聖堂を歩く。
十五年の間を暮らした場所には老尼僧との思い出が詰まる。
どこもかしこも、それが過ぎらぬ場所はなく
女は痛みを堪えるように手で胸を押さえた。]
……。
[産みの親の顔を知らぬ女にとって
老尼僧は唯一の家族といえる人だった。
大きな穴がぽっかりと胸にあいたような喪失感。
五年前、ライヒアルトが此処で暮らすこととなった時、
とどまっていたなら家族のような相手となっていたかもしれぬが
思春期ただ中のカルメンに歳近い異性と暮らすのはハードルが高かった。
だからこの場所を離れたのに、離れた分だけ恋しくなったのを覚えている。
聖堂にあるピアノが目に留まり、じわと目頭が熱くなった。
ふらりふらり、歩み寄りピアノの前に立つ。]
[調律が施されたばかりのピアノ。
その蓋に利き手である右を置いて息を吐き出す。]
もう、かあさまの音色は聴けないのね。
[もう会えない。
そう思えば哀しくて寂しくて、また涙が溢れる。
マテウスと自衛団長が居る外からは作業の音が聞こえていた。
老尼僧の為に捧げられるのは歌でなく祈り。
沈む心はきっと声にあらわれてしまうから
それを養い親に聞かせたくないと思い、手を組みただ祈り続ける。]
[聖堂の扉が再び開く。
マテウスにより部屋に運び込まれたのは丁寧にシーツに包まれた遺体。
その場所で眠るのだと思えば、それが仄かな救いのように感じられた。]
ありがとうございます。
[マテウスと自衛団長の二人に礼をいい、頭を下げる。
談話室へと集まるよう伝えられると頷いて
後ろ髪ひかれながらも、談話室へと向かい
自衛団長が口を開くのを待った。**]
/*
あ、そうだ、マテウスに頼まれたものもって行かないt(おい
明日起きたらまずイレーネへの返しとお荷物届けて、検分に立ち会おう。
……裏でも反応出来る流れだし。
― 談話室 ―
[イレーネが司書の事を評する>>157のに合わせて頷いて、レナーテに笑いかける。
それで納得してくれたかはわからないけれど。
そうして、もう一度イレーネと視線が合い、答えあぐねていた所に、確認するかのように言葉が落ちた]
……ん、そういう事なんだ。
でも、まだ詳しいことはわからないから、俺からは言えない。
お父さんかギュンターさんから話しは聞けると思うけど……
[イレーネが賢い子でよかった、と思う。
今話さなくても、いずれは知れてしまうだろうけれど]
そうだ、イレーネちゃん、ここで待っていてくれるかな?
俺、お父さんに頼まれた物があるから持って行かないと。
[マテウスをあまり待たせては、と、イレーネにそう言って立ち上がる。
談話室にいる人たちに彼女の事を頼んで、談話室の外へと]
[わからない、なんて言葉は嘘。
本当は、誰よりもわかっていた、これが何を意味するかを。
だけど、言えなくて、気付かれたくもなくて、マテウスの頼みを言い訳にそこを離れた]
本当の事を知ったら、嫌われるだろうな……
だけど、しょうがない
[そんなことは、ここに来る前に、事を起こすと決めた時に諦めた。
俺は、やるしかないのだから]
― 聖堂内 ―
シーツと…ロープ、だっけ?
[頼まれた物を反芻して聖堂内を歩く。
シーツはきれいな物をリネン室から持ち出して、ロープはすぐには見つからなかったけれど何とか探し出した]
これでいいかな?
長さとか足りるといいんだけど。
[そう言って、それらを抱えて外に出てマテウスの元に急いだ。
幸い、今度は転ばなかった]
― →聖堂外 ―
[マテウスの元に着いた時>>158には自衛団長もいて、長梯子の準備を始めていた]
すみません、待たせてしまって。
[思いのほか時間が掛かったのでそういうと、向こうもちょうど運び終ええたところだと言われほっとした。
何か手伝える事はないか、と思ったが、その前に団長に止められた。
「危険だから」と言われれば納得するしかなく、力仕事にも自信はなかったから素直に頷いて、
だけど、何かあればすぐに人を呼びにいけるようにと作業を見守った]
気をつけて。
[屋根に上がるマテウスにそう声を掛けた。作業に集中していたらしく返事はないけれど]
「君も談話室に行きなさい……そこで話をする」
[厳しい表情で一言こちらに告げて、団長は老尼僧に視線を落とした]
……わかりました。
[ただならぬ様子を感じて言葉に従う。
彼らに一礼して聖堂の中へと戻った]
[降ろされた老尼僧の状態を眼で確認して、そうして伏せる。
検分と会話に集中している二人には、歪んだ口元は見えないだろう]
ああ、やっぱり。
[彼らが、目覚めたのだ、と知る。
自分の役目の一つは果たされたと、薄く、薄く笑う。
それが途切れたのはギュンターの言葉に]
何か……
[知っているのだろうか、厳しい表情に不安を覚えた。
この村では殆ど知られていないが、人狼騒動の噂は自衛団なら知っていてもおかしくはない。
そう思いつつ、その言葉には従った。
疑われるわけにはいかない、今は]
― →談話室 ―
[談話室に戻り、その場に人がいれば団長から話がある旨を伝える。
そうして、再びイレーネの隣にと座る。
表情が硬いのには気付かれるかもしれないが、薄く笑みを作るのがやっとで、ただ、もうすぐ団長とマテウスが来るとしか言えなかった]
………
[何が起きたのかわからない苛立ちと、得体の知れない不安に、膝の上で組んだ手をぎゅっと握る。
そうして、そのまま、団長の話があるのを待った**]
[談話室に戻って、椅子に座って黙って考える。
イレーネは賢い子だから、不安は察するだろうけれど、今は不安になる要素は普通にあるから問題はない、筈だ。
そうして、一つ思い出す……事の始まりを告げる「役割」を持つものがいること]
………なるほど、そうか、ギュンターさんが……
[気付いた事への昂揚を抑えるように手を握る。
そうして、待つ。
終わりの始まりが告げられるその時を**]
─ 談話室 ─
[たどり着いた談話室には既に数人、昨夜の宿泊者が集まっていた。
その中の見知らぬ顔に首を傾いでいた所に、エーリッヒから紹介>>154がされて]
……そうでしたか。
シスターは、難儀されている方に手を差し伸べるのを惜しむ方ではありませんでした。
俺も、そうあるように、あれるようにと、日ごろより言い付かっております。
そうでなくても、今は村まで降りる事も叶いませんし……道が開くまでは、どうぞ、ごゆるりと。
[滞在を拒む理由はないからこう告げて、それから]
俺は、ここの図書室で司書を務めるライヒアルトと申します。
何かありましたら、遠慮なく。
[名乗りと共に一礼し、場に居る人々のためのお茶を淹れて。
席に着く前に、蒼の小鳥を連れてくるべく、自室へと足を向けた]
─ 自室 ─
[部屋に戻ると、落ち着かない様子であちこちへ視線を向けていた小鳥が甲高くピリリ、と鳴いた。
手を伸ばすより先、肩へと飛び移る様子に、滲むのは苦笑]
……大丈夫、だよ。
[案ずるように覗き込む円らな瞳に、小さく呟いて、小さな頭を撫でて。
それから、は、と息を吐いて目を伏せた]
…………。
[五年前、倒れていた自分を救い、手を差し伸べてくれた人。
記憶の大半が抜け落ち、素性もはっきりとせず。
行く先に悩んでいた時に、この地に留まる事を勧めてくれた。
行く先がなかったのは、確かだったけれど。
見えぬ過去に思い悩むのではなく、新たな未来を模索して進んでいけばいい、と示してくれたのが嬉しくて。
それを示してくれた人に何でもいいから、一つでも多くを返したくて、この地に留まっていたのに]
……結局、何も……できないまま、で。
俺は……どうすれば、いい?
[掠れた声の呟き。
答えなどどこからもあるはずないのに。
何故か、意識の隅には言葉がひとつ、浮かぶ。
『見出せばいい』と。
けれど、その直後に拒絶する想いが浮かんで、それを打ち消して。
相反する感覚がまた、息苦しさを覚えさせた]
……なん、なんだ、よ。
これって。
[喉元を押さえて小さく呟く。
ふる、と首を軽く横に振った後、案ずるように覗き込む小鳥の頭をまた、軽く撫ぜて]
……さて、戻ろう。
外に居た人たちが戻ってきたら、お茶、淹れないとな。
[意識を向けるのは、今の現実。
不安げな小鳥に幾度目かの大丈夫だよ、を向けて、談話室へと戻る。**]
─ 前夜 ─
……ぁん?
[呼び止める声>>58を聞くのは今日幾度目だったか。
振り返る行商人の表情は、はっきりそれとわかる不機嫌なものだった]
っとに、うるせぇなぁ……寝酒がちぃとばかし足りねぇんだよ。
[何をしているのか、という問いに、これまた不機嫌な声で返す。
程々にしておけ、との諌めには、ひらひらと手を振りながらへいへい、と気のない声で返し、大股にその場を歩き去った。
その様子を伺い見る者>>69には気づく事もなく。
不機嫌さの赴くまま、酒瓶を持ち出した男は客室へと戻る。
天気の荒れは気にはなったが、然程の危機感を抱く事なく。
深酒の果てに泥酔した男の目覚めは、外の騒ぎ──ではなく、自衛団長からの集合要請によって破られた]
─ 客室→談話室 ─
なんだよ朝っぱらから……はあ? 団長のじいさんが?
[自衛団長がここに居るとは思っていなかった事もあり、声には訝しげなものが宿るものの]
あー、わかったわかった、談話室にいきゃあいいんだろ。
……わかったから、さっさと行ってくんな。
[この場で用件を聞き出す気にはなれず、追い払うように手を振りながらこう言い放った]
一体なんだってんだ……おお、さむっ……。
[文句を言いながらも身支度を整え、談話室を訪れた頃には他の者は粗方集まっていたか]
おや、皆さんおそろいで……おはようございます、とぉ。
[向けられる視線や感情にはお構いなし、とぞんざいな挨拶を向けた男は隅の椅子にどかり、と腰を下ろして横柄な態度で足を組み。
さっさと話せ、と言わんばかりの視線を団長へと向けた。**]
/*
あ、ライヒ君占いか…
なんかこう、物凄くライヒの希望弾いた気がしてならないんですがっ!
事前に占に希望入ってなかったからおまかせでも飛ぶだろうけど…おまかせなら覚悟してるとは思いたい、なぁ。
/*
んと
占…ライヒ君
霊…?
聖痕…アーベル君・?
守…?
人狼…カルメン・レナーテ
狂信…俺
村…?・?
番外…ぎゅんたん・イヴァン(村)
かな?今判ってる分だと。
アベ君の聖痕でいいと思うけど色どっちだろ?
いや、別に脱がせて確認したいとか、そんなことはないですが(黙れ
ところで、「アーベル可愛い」と俺の後ろが煩いです。
落ち着け、俺はノーマルだ。
─ 談話室 ─
「………… ……
─… ─………… ……」
[声が聞こえる、語り掛けるような尋ねるような。
だがその声はノイズのような雑音に邪魔されてよく聞こえない。
(おまえはだれだ
わたしのことがわかるのか?)
レナーテの奥底に眠る何かが音なき声を発した]
─ 談話室 ─
そうか、それは良かった。
この雪の中「出ていけ」と言われたらどうしようかと思っていたんだ。
ライヒアルトさん?いや貴方が居てくれて助かった。
[ほっと安堵の表情を浮かべて空いている椅子へと腰を下ろす。
が、座ったとたんに皆の重い空気とはまるで違うが一つ深刻な顔で口を開いた]
ところで……
──飯の支度は自分でやったほうがいいのかな?
/*
ふーむ。
知ってる人にしては挙動が見たことないな、レナーテ。
えすけーさんならもっと動きがしっかりしてたよーな。
[戻ってきても表情の硬いエーリッヒ>>172に笑顔を返すことは出来なかったが、少しだけ安堵したように表情が緩む。また隣に座ってくれたので、外で冷えてきただろう人に今度は自分の温もりが伝わるよう、触れるか触れないかまで距離を詰めた]
うん。
[父もすぐ来ると聞けば無言で頷いて。その言葉の通りに来た>>163時は腰を浮かしかけたが、団長の傍を離れず待機するのを見て、しゅんとなり座り直した。
何かを堪える表情で、胸の前で合わせた自分の手を見て団長の話が始まるのを待つ娘は、父の視界に入ってもそれとは気が付かないまま。
横柄な態度>>178の男が入って来ると軽く身を竦ませる。聖堂で会ったときに間近でじろじろ見られたことがあって、以来その男には苦手意識を持って*いた*]
─ 談話室 ─
[蒼を迎えに離れる前。
お茶を淹れて皆に渡す際、エルザを見るのを避けたのは、半ば無意識。
厨房で別れ際に投げられた笑みと言葉>>179──何も返せなかったそれが、天鵞絨を彷徨わせていた。
抱え込むのが心身に齎す影響などは承知の上。
けれど、向ける先がないのだから仕方ないだろう、と。
そんな言い訳めいた言葉は、内に秘めたまま]
……賄いの方は、一応、俺が務めますが。
手伝っていただけるなら、ありがたく。
[食事の支度について問うレナーテ>>180にこう返す。
イレーネからの申し出>>181には、僅かながら口元を綻ばせて]
ああ、できる範囲でお願いするよ。
[そう告げて、一度談話室を離れて]
─ 談話室 ─
[蒼を伴い、戻った談話室には先ほどよりも人が増えていたか。
滞在している全員が集められているらしき状況に天鵞絨を瞬いていると、団長から、大事な話があるから座るようにと促された。
横柄な態度の行商人>>178には眉を寄せはするものの、今はそちらよりも、と団長へ意識を向けて。
全員が揃った事の確認の後、始まった話に天鵞絨を瞬いた]
……中央教会からの……書状?
[そも、団長が老尼僧を訪れたのは、教会の刻印のされた書状が届けられた事が発端で。
それによると、この村に神に仇なす『闇の者』と、それに対する力を備えた『神の使徒』の資格持つ者がいるらしい、と。
その、『闇の者』が何か、と問うたのは誰だったか。
妙にざわめくものを感じて目を伏せる間に投げられた問いかけへの、自衛団長の答えは短い言葉]
……『人狼』?
[告げられたそれを、小さく繰り返す。
心拍が上がったように思えたのは、気のせいなのか、違うのか。
判別つかぬまま、無自覚、胸元に手を触れる。
その間にも、話は進む。
老尼僧を害したのは、状況や傷の状態から人とは思い難い。
それだけの事を成せるのは『闇の者』たる人狼であろう、と。
語られる予測は何故かすとん、と認識に落ちて]
……それで……団長殿は。
これから、どう、なさるおつもりです、か。
[神に仇なす闇の者と、それに対する神の使徒。
その物語は、図書室にも収められていたか。
そんな事を思いながら投げた問いに返るのは]
「『人狼』を殺さなければ更なる犠牲が出る。
……そのためになすべき事をなす」
[どこかで予想していた言葉は、温かいはずの談話室に冷たく響くように思えた。
ここに人狼が居る、という事は。
殺さなければ、という事は。
考えるまでもなく結びつく要素に、言葉が失せる。
本気なのか、と団長を見やる天鵞絨に映るのは、揺らぎの見えぬ、険しい表情だった。**]
/*
いやまあ、ますたーIDで発言して落としても良かったんだけど、こう。
口調が上手く定まらなくてな!
あと、やったらやったで、コアの忙しい時分に最悪トリプルドライブする羽目になりそうだし、というわけで、久しぶりの「ダミーさんのお話の時間です」でした。
……そしてここらの注釈も漏れていたなぁ、と今更気づく(汗
しっかりせーよ、俺。
─ 前日 ─
えぇ、そうなさい。
アタシこれでも本職なんだからね、観客が居るならちゃんとした演奏を見せたいもの。
[>>11縮こまるエルザに対してこちらは変わらぬ笑みを返し。
頭を振ると共に否定の言葉が返れば、なら良し、と大きく頷いた。
肌の確認する所とかは楽しげに目を細めたりもしていたが]
あら、小父様も一緒にお出かけなの。
エルザならもう任せて大丈夫だって思われたのね。
[>>12照れ臭そうな彼女に、ころころと笑う。
仕草や言葉遣いは女のそれだが、声は作っていないからはっきりとした男のもの。
ヴィアさんはヴィアさんだからという認識の相手だと知っているから気楽に話していたが、荒れ始めた空に気付いた所で会話は途絶えた。
外に向けた視線はすぐに二人に戻すと、>>10レナーテと名乗った人物が不意に表情を消したのを丁度目の当たりにして]
─ 前日 ─
あ、
ちょっと、レナーテさん?
[呼び止める間も無く聖堂を後にする旅人に、何か急ぎでもあったのかしらね、と独りごち。
>>46ここに泊めてもらおうというエルザの提案には、そうねと頷いた後、首を傾げて問われたのには、あら、と笑みを零し]
一緒に行くわよ、大した手間じゃないもの。
[そう言って同行し、雪に埋もれた背負子を助け出すのを手伝ったりしながら談話室へと付き合って。
そこで見知った者が残っていれば、はぁい、と手を振って挨拶なり他愛無い話なりをした。
>>82イレーネはこの時まだ眠っていただろうか。おきていたとしても声は交わすことなく、笑顔を向けるだけで挨拶として。
ただ、大きくなったわねぇ、と内心だけで感嘆の声を落とした。
こちらから申し出をする前に老尼僧から宿泊を勧められると、えぇ、と苦笑を交えて頷き]
─ 前日 ─
悪いんだけど、着替えも貸していただけるかしら?
ピアノの様子だけ見たらすぐ戻るつもりだったから、荷物ほとんど持ってきてないのよ。
[この申し出にも了承を得て、司書が準備してくれたという夕食をもらおうとしたところで老尼僧から相変わらずここのピアノがすきなのね、と声を投げられた。
幼い頃、初めてピアノに触れたときからずっと、変わらぬ思いを老尼僧は知っているから。
一拍置いた後、えぇ、と微笑みを返してから夕食をとり、既に火が入り暖かめられた一室を借りた]
─ 前日 ─
[部屋に入り、厨房から借りてきた水差しから桶に溜めた水で顔を洗って化粧を落とし。
髪も解くと、やっと人心地ついて大きく息を吐いた]
流石にお湯は借りられないわよね。
[寒さに身体が冷えているけれど、風呂に行って誰かと鉢合わせるのは面倒だ。
相手が男女どちらであっても自分に気を遣うだろうが、気を遣われない場合の方が実は困る。
こんな格好をしてはいても、自分の嗜好は一般男性のそれと変わらないのだから。
宿はお客自体が少ないから今から入ると声をかけさえすれば主人が人払いをしてくれるけれど、ここではそうはいくまい]
…ま、一晩だけだし。
朝の支度は、ここの暖炉でお水温めてすることにしましょ。
ちょっと多めに薪ももらっておこうかしら。
[火入れ用の石なども借りないと、と部屋の外に出て薪を取りに行こうとしたのだが]
─ 前日 ─
あら…
[廊下から聴こえてきたのは、幼馴染の夫である男の声と、聞き馴染みの無い声。
切れ切れに届く、言い争いとまでは行かずとも棘のある会話に、外へ出る気が削がれた。
自分が出ていけば、マテウスの神経をより逆撫でするだろうとも思えたから。
本当はピアノの所にも行きたくはあったのだけれど。
結局そのまま、朝になるまで部屋からは一歩も出ることはなかった]
─ 回想 終了 ─
― 談話室 ―
[表情が硬いままなのを気遣ってか微かに近づく温もり>>183に、安心させようと笑いかける。
不安なのは同じ、年上で、しかも男の自分がこれではいけないと。
だけど、それも自衛団長が現れること>>185で消える。
行商人>>178が騒ぎながら現れたことよりも、そちらに意識が向いていた]
……教会、から?って、何それ……
『闇の者』って、いったい……
[団長から語られたのは、にわかには信じがたい話で。
『闇の者』などと言葉を濁すから、無意識にそう呟いていた。
その声が聞こえたか、誰かが同じ事を問うたか、それに答えるように返る言葉に、ぴくり、と僅かに体が跳ねる]
……『人狼』……?
『人狼』って…何、を
[無意識に繰り返す言葉。
話は続く。
団長の言う事は真実かもしれない、いや、目の前の事実を見ればそれは間違いないことなのだろう。
だけど]
………成すべき事、って?
[口の中が渇く。
判っている、解っている、だけど、理解したくない、そんな気持ちのせめぎ合い]
殺しあえ、って、そう言いたいのか?
[やっとの思いで落とした声は低く、もしかしたらイレーネを驚かせたかもしれない。
言葉に出来たのはそれだけで、感情は押し殺して、ただ、団長を見つめた**]
― 昨夜/談話室 ―
まあ、今日だけなら……
[励ますような言葉>>26にも完全には表情は晴れなかったが、幸い件の行商人がこの場に現れることはなかった]
そーね。
[ぽつりと落ちる言葉>>28に返したのは一言だけ、若干語気は強めだったが。
すぐ後に現れた人の存在>>31や、目を覚ました年下の子>>83の方に意識が向いたから、それ以上の応酬はないまま。
その後も話すのは女性が主、時折蒼色の小鳥>>64を気にするようにちらちらと目は向いたが、言葉に出して問いかけるような事はなく。
食事の後で食器を運んで、そのまま客室を一つ借りたのだった]
─ 朝/自室 ─
…寒。
[底冷えのする寒さに目が覚めて、ベッドから出る。
やっぱりお風呂行くべきかしらと思いながら、まずは桶に水を張って剃刀を顔にあてる。
元々体毛は薄い方だから2、3日は剃らなくても目立ちはしないが、少しでも見苦しくないように、と。
剃りが済んだ後に化粧水をつけて、簡単に化粧を施し始めたところで>>75それは聞こえた]
…悲鳴?
[屋外と屋内に隔てられていたからか、何を叫んでいるかまでは聞き取れず。
けれど、そこに込められているのは確かに酷い狼狽と、異変を伝える音で]
─── なにか、起きたの。
[白粉と、唇に薄い紅を乗せただけの顔を見られる事など気にもならず。
不安に駆られるまま、外へと向かった]
─ 朝 ─
[>>79開いたままの玄関の扉から外へ出る。
聖堂の外には既に人が集まっていて。
>>112マテウスがイレーネに対して中に居ろと叫んでいるのが聞こえた。
子供にも私にも優しいと、幼馴染が常に言っている彼の姿とは似つかわしくなくて]
ちょっと、何が──
[あったの、と声をかける前に、>>113カルメンも外に出てきて。
>>118彼女も中に戻そうとする様子に、より不安は増していった。
>>124カルメンの進言も拒絶する>>127マテウスは、ただ頑なに見えて。
どうしたのかと問うよりも、カルメンの視線を追う方が状況の把握は早かった]
───────……… うそ、
[逆光が、シルエットを作っていた。
だからそれが何なのか、誰なのかは一目ではわからなかった。
いや、分かりたくはなかった、けれど。
呆然と見上げている間にこの場へと着いていた団長へ>>137マテウスが為した報告で、現状をはっきりとしらされて]
─ 朝 ─
…何か、手伝えることは、ある?
[そう問いかけた言葉に、返る声はあっただろうか。
できることが無いなら邪魔になるからと、その場を後にしようとすれば団長から話があるから集まるようにと声をかけられて。
それを背に受けたまま向かったのは、図書室。
今はまだ一人でいたかったし、ピアノの傍へは行けなかったから]
…子供の頃、思い出すわね。
[同世代の少年達とはうまが合わず、女の子や年下の子達とばかり遊んでいたあの頃。
いじめられてはいなかったけれど、女みたいだとからかわれて泣く場所は、いつもここだった。
老尼僧はそんな自分に、貴方らしさを大事にすればいいと、笑って話しかけてくれて。
楽譜の読み方やピアノの弾き方の基本を教えてくれて、後は自分の好きにさせてくれた人。
村を出て変わった自分を、変わらぬ笑みで出迎えてくれた、恩人なのに]
─ 朝 ─
…あんな仕打ち、無いわよ。
シスターが何したっていうのよ。
なんでシスターが、あんな酷い目にあわなきゃいけないのよ。
[明らかに誰かの手で殺されたのだ、と。
胸の内で一人、呟く。
殺した者は誰なのか、そもそもどうやってあんな真似ができたのか。
それは分からないけれど]
………絶対に、許さないわ。
[冷たい声で呟くと、そろそろ行くべきかしらね、と談話室へと向かい。
団長の話を、聞いた**]
― 翌朝/客室 ―
[朝になって顔を洗って。
櫛を使って髪を梳き、きっちりといつも通りの三つ編みを作っていく。
その途中で一旦手が止まり]
……ふん。
[少しだけ不機嫌な顔をした]
あんなのどーせ、誰にでも言ってんだろ。
[ぽつりと、声を落とした。
開かれないままの借りた本は、ベッドの傍のテーブルの上にとりあえずで積まれている]
[団長の話を聞きながら声を震わせるのは、怒りではなくて、絶望でもなくて]
……成すべき事、ね。
わかってるさ、俺が、成すべき事は、ちゃんとね。
[「駒」は揃い「場」は作られた、そして、「時」は満ちた。
そして、次に起きるのは]
教会が、そんな重要な事を教えた理由は、ただ、始まりの合図をさせるためだよ、ギュンター。
[普段は敬語を使う相手をそう呼び捨てる]
そして、
あなたの役目は、もう終ったんだ。
それも、ちゃんと……そう
台本どおりなんだよ、ね。
[団長を見つめたまま、そんな事を考えていたなんて、誰にも言えないけれど]
……え。
[その場でか、談話室へ戻ってからか。
いずれ、老尼僧の死は娘の耳にも入ることになった。
顰めていた表情は、一瞬にして驚き、それから戸惑いを含むものに変わる]
何、その縁起でもない。
昨日まで普通に……元気だったじゃない。
[他に人がいればそちらの表情を伺ったりもしたが。
どこからも冗談だという声が返らない事が分かれば、それきり口を噤んだ]
待ってくれ、団長。
仮に、仮に、だ。
『人狼』が存在するとして……。
ここは今、閉ざされた地だ。
『人狼』の被害と思しき遺体が、この場に出たと言うことは。
[幻燈歌にも歌われる御伽噺。
『神の使途』と『闇の者』。
その存在を直ぐには信じ切ることは出来ないが、団長の言うことが真実ならば]
───── この、 中に?
[背筋がゾクリと冷えた。
もし疑われてしまえば。
我が子が、娘が殺されてしまうという現実。
表情こそ変わらぬものの、顔色の変化は隠せなかった]
― 談話室 ―
[死の状況については何処まで知る事ができただろう。
いつものように男性に対して毒吐くこともなく、かといって女性と話すでもなく。
見知らぬ人がいるのに気づけば簡単に挨拶くらいは交わしたか、後は殆ど俯いて黙りこくっていた]
……。
[尤も、昨日も見かけた“行商人”が入って来た際には、嫌悪感を隠そうともしなかったが。
それから程なく、団長の話が始まった]
―回想/聖堂→厨房→談話室―
[急ぐ足の途中、行き当たったのは赤い結い髪>>202。
思わず速度を緩めかけたところへ声が掛けられる]
ああ、うん。
[問われて先ず零れたのは、随分と歯切れ悪く]
……シスターが、ね。亡くなったんだ。
[少しの躊躇いを混ぜて紡げば戸惑う声が返った。
それに浮かぶ苦笑も、率先して動けはしても整理がついていない故の困ったような戸惑うような色が混じる]
……自然に亡くなったような、そんな状態じゃなくて。
団長さんたちが対応してくれてるから、後で説明して貰えると思う。
[その凄惨な状態は伝えるに忍びなく。
今ここではそれを避けるようにして]
[話しながら談話室へと足を進めて、辿り着いた扉の前で]
先、行ってて。ちょっと厨房寄って来るよ。
[そう断って談話室より先に厨房へと戻る。
そこに居るのはライヒアルト一人で、お茶の準備も滞りなく進んでいた。
万一怪我などしていたら。そう心配していたのが取り越し苦労で密やかに安堵する]
[ライヒアルトと共に談話室へと向かい>>135。
先に談話室に向かっていたエルザ>>179へと歩む]
待たせてごめんね、エルザ。
[昨夜の食事の最中に問い問われで聞いた名を呼ぶ。
話は室内でとは言ったのだけれど、話せる内容など大してない。
結果、エミーリアに話した内容と変わらずに]
[その後は椅子の一つに腰を落ち着けて、彼らの戻りを待つ。
途中、新たな人が現れた>>140のには驚いたけれど。
其々を追って、名乗ることくらいはできただろうか]
─ 談話室 ─
[ようやく始まった自衛団長の話を、男は黙って聞いていた。
話の合間に口を開く事はなかったが、次第に眉間に皺が寄り]
……中央の教会?
[信仰の中心ともされるその場所。
だが、そこにまつわる後ろ暗い噂は、各地を歩く最中に幾度か耳にした。
直接関わるべきではない、という第六感のようなものがあり、深く踏み込む事は避けていた]
……冗談じゃねぇ。
なんで、そんな危なっかしい所から……。
[無意識もらした声は決して小さくはなかった]
……冗談じゃねぇぞ、殺しあえとか……!
大体、その書状の内容とやらも、どれだけ信用できるんだよ!
そんなバカげた理由で、そんな物騒なことやってられっか!
[苛立ちあらわに言い放ち、席を立つ]
なあ……村の平和とやらを守るのがあんたら自衛団の仕事なんだろ、そうなんだろ?
だったら、夢みてぇな話してねぇで、さっさと犯人探してくれよ、なあ……!
[言い募りながら団長に詰め寄るものの、探すのは当然の事、と冷静に受け流され。
取り付く島なしの様子に、苛立たしげな舌打ちを残した男は談話室を出て、足早に客室へと向かう。
自分がここに受け入れられていたのは、シスターの存在あっての事。それくらいは理解している。
それが失われた上でのこの状況、危機感は募っていた]
……冗談じゃねぇぞ。
[低く呟きつつ、男が向かうのは、自身の客室。**]
/*
……なんか、すげぇ神タイミングだったのはあく。
さて、後はこっちに集中、と。
……占先、このままでいいかなぁ。
無自覚に力が流れそうな先、って意味でも、あべくん一番近いんだよなぁ。
─ 談話室 ─
[いつしかきつく握り締めていた両の拳。
開き視線を落とせば、治まりかけていた赤みが再び広がっていた。
左手には内出血でもしているような、小さな赤い痕さえある]
……………
[団長の話を聞いて、他の者の反応はどうだったろう。
焦げ茶の瞳は一人一人を見回した]
[行商人の零した言葉>>212が耳に届けば、視線はそちらへと。
団長に詰め寄る>>213のが見えれば、いつでも押さえつけることが出来るように身構えた]
馬鹿げた理由かどうか。
自分の目で見てくれば良い。
[傷口を見ればその存在を否定しきれなくなることは身を持って知っている。
心象の悪い相手だからこそ、あの無残な姿を見せ付けてやろうと言う心理が働き遺体の安置場所を伝えた。
このことは他の者にも聞こえたことだろう。
マテウスの態度もあってか、行商人は舌打ちを残し談話室を後にする]
………団長。
[どうします?と言う問いは目線のみに。
行商人に悪い噂があることは団長とて知っている。
凶行に走らなければ良いが、との懸念に団長は「様子を見ておけ」と返してきた。
どうやら団長も行商人の言動に気になる部分があるようだった]
/*
うーむ、ちとエア赤は厳しいかなぁ。
落ち前提で動くことになるし。
なので明日お仕事させてくださいwwww
[団長発見とイヴァンキリング]
─談話室─
[団長たちの後に現れたのは、またこれも見覚えの無い男。
この人が件の行商人かな、と思うも。その態度>>185に他の人々があまり良くない印象を持っているらしいのも納得せざるを得なかった]
[やがてライヒアルトも蒼い小鳥を伴って戻り。
全員が揃うことを確認してから話し始められた内容には、言葉を失うしかなかった]
[中央教会から届いた書状、その内容。
老尼僧の遺体の状態から導き出された推察。
『闇の者』と呼ばれる、『人狼』の存在]
……でも、そんな、
[零れ落ちる音は酷く震えて、酷く微かで。
隣に座る人くらいで無ければ聞き取れないだろう]
[右手は無意識に、左の胸元で握り締めて]
/*
……ん?
よもや、マテさん朱花とかいうのか。
ふむ……ここも、外すべき、だな。
このままなんもなければ、占いはあべくんで行こう。
/*
ちなみに、この編成においては。
白飽和包囲網避けのために、PL視点でのみ見えている聖痕を敢えて占うのはありありである。
余談だけど聖痕が早めに出てくれると、鬼引きしたときの回避先として助かる、というのもあったりする。
……まあ、初代蒼花はホットスタートに過ぎた、とは思うが。
開始直後にバラしたもんな、あれ……。
─ 談話室 ─
……ん、大丈夫、だ。
[覗き込んでくる小鳥に笑いかけつつ、ゆっくりと胸から手を離す。
跳ね上がった心拍は、今は落ち着いていた。もっとも、心理の方は……というのが実情だが]
……シスターは、自室にいらっしゃるのです、ね?
[ふる、と首を振った後、先に話題に上がった事を確かめるような問いを投げかける。
安置されている、と言えない辺りにどこか割り切れていない想いが滲んでいた]
─ 談話室 ─
[談話室には既に幾人かの顔があった。
その中に昨日急に聖堂を後にした旅人の姿を見止め、急ぎの用で出ていったんじゃなかったのかしらとは思ったものの声には出さず。
程なく団長達と、見慣れぬ男が談話室に顔を出したから話しかける暇が無かったとも言うが。
>>178どこか横柄な態度を取る男の声は昨夜廊下から聞こえてきたと同じで、これはマテウスが険をみせる訳だわと納得しつつ>>185団長が話し始めるのを待って]
人狼、って。
[>>185>>186切り出された話は荒唐無稽と言って差し支えないものだと思った。
御伽噺だと笑い飛ばしたっておかしくないはず、だけど]
そうなの。
シスターを殺したのは、人狼なのね。
[老尼僧の身体は常軌を逸した場所にあった。
まるで見せしめのように、十字架に刺し貫かれて。
肉体的にも精神的にも、あんな事を人ができるなんて思えない。
それならば、人ならざる者が為したことと思う方が、まだ納得できる]
─談話室─
[殺さなければならない。
それは、頭では理解はできている。
ここで。閉じ込められたこの場で。殺さなければ]
[道が拓いてしまえば、被害は]
[けれど、と否定の意思は荒いだ行商人の声>>213に打ち切られる。
談話室を飛び出すその姿を見送って]
[ゆるり、息を吐く]
……そう、するしか、……無いのかな。
[鉄紺色はそろりと室内を、……人々を辿る。
その最中に認められたのはどれもこれも疑わしさなど感じられない様子ばかりで、実は『人狼』が別にいるのではないかと思う方が信憑性があるような気さえしてくる]
[一度落ちた掌がもう一度胸元へ戻る。
その裏側は起きた時から変わらずにじわりとした熱を持ち続けて]
─ 談話室 ─
[更に団長は言葉を紡ぐ。
なすべき事をなすとは、つまりこの中に人狼が居る前提で話されているのだということ。
雪に閉ざされていた中で起きた事なのだから、当然なのだろうけれど。
視線をめぐらせれば、幼い頃から知っている彼ら、彼女らに、幼馴染が大切に思う存在。
この中に、と思えばぞくり、背筋に悪寒が走った。
>>194弟分の落とした声に、自分の喉も酷く渇いている自覚をしながら視線を向け]
そういうこと、でしょうね。
[そんな事したくないけど、とは口に出さぬまま肯定の声を返した]
なあ、何か方法はないのか?
『人狼』を見つける方法は?
今の話だと居るんだろう?『闇の者』に対する『神の使途』も、この村に……
殺しあう以外の方法があるんだろう?なあ、居るなら教えてくれよ……
[ぽつり、ぽつり、落とす言葉には少しずつ苛立ちが混じる]
なんとか言ってくれよ、ギュンターさん!
[知らず、立ち上がって上げた声は、自分でも思わぬ大きさで、言ってしまった後で目を閉じて首を振った]
……悪い、少し頭に血が上りすぎた……
………頭、冷やしてくる。それくらい、いいだろう?
[視線は自衛団長に向けてそれだけ訊いた。そうして、返事を待たずに談話室を出る。
誰かが声を掛けたり視線を向けても、気付かないままで*]
─ 談話室 ─
>>213団長に食ってかかった男が出ていくのを見つめ。
>>211余所のヤツという声を聞きながら、目を伏せた後]
…ギュンター小父様が嘘を吐いているとは思わないけれど、だからってはいそうですかって受け入れるには難しい話だわね。
なんにしろ、もう少し時間をもらえないかしら。
此処にいる分なら、問題ないでしょう?
[そう言い募ると同時、踵を返して談話室を後にする。
静止があったとしても、気になるならついてくればと返すだけで足は止めなかった]
─ 聖堂・ピアノ前 ─
[談話室を出ると、先程は足を向けられなかった場所へと歩いていく。
昨日調律したばかりのピアノに指を滑らせる姿は、昨日と違いシンプルなパンツとセーター。
いつもならもっと化粧を濃くしてバランスを取るが、そんなことも今は気にかからない]
…こんなことなら、昨夜も弾きに来ればよかった。
[昨夜、廊下から聞こえた声に出る事を止めてしまったことを悔いて、呟く。
薪を取るついで、寝物語代わりに何か一曲と思っていたのに、何故止めてしまったのだろう。
もっと貴女に聴いてほしかったのに]
─ →厨房 ─
[談話室を出た後、向かったのは厨房。
半ば逃げるように駆け出してきたから、他にも談話室を出た者が居た事には気づかなかった]
……なんで、こんな、ことに、なる……?
[駆け込んだ先で零すのは、掠れた呟き。
肩に乗ったままの小鳥が、ピリリ、とか細くないた]
……あ。
ごめん、見ててもらえばよかった、な。
[その声に少しだけ、気をやわらげて小さく呟いて。
直後に、唇をかみ締めた]
─ 聖堂・ピアノ前 ─
[それだけじゃない。
自分が出ていたら、もしかしたら尼僧を助けられたかもしれない。
凶行を止めることはできなくても、尼僧の代わりに殺される事位はできたかもしれないのに]
…いやね。
後悔ばかり上手になる。
[胸の内に落ちる重りはそのままに、せめて安らなる眠りにつくように、と。
老尼僧が一番喜んでくれた、円舞曲を奏で始めた**]
―談話室―
[雪に閉ざされた聖堂に残された人々が
自衛団の召集で談話室に揃う頃。
自衛団長からなされた話に途惑いの表情を浮かべた。]
中央教会?
[どうしてその名が出てくるのか。
疑問に思えばその理由が続き、聞き入るものの
御伽噺や歌にきくような世界の話に思えて怪訝そうに眉を寄せる。]
『人狼』が、シスターを殺した、と?
[確認するように呟くと、
涙の跡のこる顔を両の手で覆い、重い息を吐き出す。
その間にもこれからの指針が団長の口から語られていた。]
[自分で言っている台詞ながら、ばかばかしいと感じる。
『闇の者』と『神の使途』……揃ったからこその今、なのだから]
………さて、出来てきてもらわないと、ね。
[そう思っての言葉だ、憤り、求める物がいれば。
何より、自分の役割を担わなければ相応の代償があるという。
何時までも、隠れてはいられないはずだった]
─ 談話室 ─
[次々と談話室を出て行く逗留者。
団長はそれをただ見遣るだけだったし、マテウスもまた引き止めることは無かった。
団長もまたある程度時が経てば談話室を出て行く]
…………
[皆が混乱するのも無理は無い。
マテウス自身、何を為すべきかを理解出来て居ても、覚悟までは抱けていない]
…イレーネ。
[そこでようやく娘の傍へと歩みを進め、声をかけ様子を窺った]
─ 厨房 ─
……『人狼』……か。
[図書室の蔵書には、それに関わる内容の説話や御伽噺も多い。
それだけに、その言葉は目にする機会も多いけれど]
現実にいる、とか。
……ない、だろ。
[口にするのは小さな否定。
直後に感じるのは不自然な息苦しさ。
否定する事を赦さぬような感覚に、きつく眉が寄った]
ほんとに……何なんだよ、もう。
わけ、わからなすぎだろ。
[はあ、と大きく息を吐いた後、気を取り直すように首を左右に振った]
─談話室─
[最初は静かだったのに、次第に棘が混じり始め。
最後には跳ね上がるように空間を裂いた声>>226。
比較的静かな音に包まれる場に走った声に思わず肩が跳ねたのは、驚いただけでは、無く]
(……何、だ?)
[どくり、酷く強い脈が自身の内から響いた、気がした。
発したのは左胸ではなく、熱を持つ背]
[その疑問も、近くで発された言葉>>229に打ち消された]
……よく、わかってるよ。
[長年通っているとは云え、自分はあくまで余所者。
それでも、老尼僧には世話になり、感謝だってしている。
自身にも殺す理由はない。けれど、口には出せないまま]
[それは何人目となるのだろう。立ち上がり、そのまま談話室の扉を押し開いた]
(そうか……おまえもまたわたしとおなじものか)
[私の耳にはノイズ交じりの声も獣の耳には難なく届いているらしい。
何者かに言葉を返す様子についつい口元がほころぶ。]
(わたしのなはれなーて、レナーテ・ソレルだ)
[どうやらここには"仲間"がいるらしい]
[そうしているうちにもばらばらと人は減る。
なお、物心ついた頃には既にあの姿だった常連客>>227に対しては、未だに戸惑い混じりな接し方をしている。
宿だけではままならない生活の為普段は出稼ぎに出ている母親との会話の中、何気なくばらされた真の性別に衝撃を受けたあの日から{6}年。
綺麗なお姉さんという幼い頃からの認識はそう簡単に拭いきれないまま、今部屋を出る彼を見送る際にもやはり複雑な顔をしていた。
ともあれ]
……だから必要ないっつってんのに。
[殺し合うという言葉を受けての周囲の様々な反応。
未だ余所者にしか疑いを向けていない娘は、納得行かないというように口を尖らせた]
─ 談話室 ─
[ギュンターとやらの話、それぞれの反応、そして皆が席を立つ様子を伺う。大小あれどそれぞれが驚きの様子で思考を停止している者すらある。そんな皆を見てレナーテは口許を綻ばせた]
──呑気なモノだな。
[そう呟くと厨房のほうに視線を向け席を立ちライヒアルトへと声をかける]
私も手伝おう、空腹は精神衛生上よくないからな。
─ 談話室 ─
[エーリッヒが薄くない笑顔>>193を見せてくれると、入っていた肩の力が抜けて笑みを浮かべることができた。
それがあったから、父は仕事中なのだからと、どうにかでも我慢することができたのだと思う]
中央教会?資格?
え…と…?
[団長の話が始まると>>185顔を上げてじっと聞いたが、最初はまるで要領が掴めなくて緩く首を傾け、団長の傍で目を見開いている父>>204を見た。
その父が、ライヒアルトが、エーリッヒが、他の人達が疑問を投げて答えを得るのを黙って聞く。そこから少しずつ理解してゆけば、顔色は青白くなっていった]
……ぅ。
[別人のように低いエーリッヒの声>>194が聞こえ、ビクリと背筋を引き攣らせる。そのまま震えが止まらなくなった。
悲鳴を上げないように両手で口を塞ぎ、浅い呼吸を繰り返す]
―談話室―
[成すべき事が何であるかはすぐに浮かばなかった。
エーリッヒの低い声音>>194にピクと肩を揺らす。
顔を覆っていた手は胸元へと落ちて
物騒な言葉に不安の表情を露にした。]
そんな、こと……
[十字架を掲げる神の家には不似合いなもの。
この中に、老尼僧を殺した『人狼』がいる。
マテウスの呟き>>206にそんな考えが脳裏をめぐっていた。
視線には気付かぬのは苛立つ行商人の声>>213が響いたから。]
殺しあう、なんて……
犯人がわからないのに、……あぁ、わからない、から。
でも、そんな乱暴な遣り方は……っ、
……本当に、それしか方法がないの?
[自衛団長の顔を見詰める間に、件の行商人の姿は見えなくなっていた。]
/*
繋ぎ方に凄く悩んだが、こうするしか思いつかんかった、ぜ……!
レナテさんもなんかありさげなんだよなぁ。
……ただ、初回では占ってはいかん気がしてならんのよなぁ。
なので、占うとしても二回目、かな。
というか、何回占えるやら、だが。
―談話室―
[エミーリアの言葉>>229に行商人が居た場所に一度目を向ける。
すでに其処には居ないが、良い噂はきかない人と認識していた。
老尼僧は分け隔てなく接していたし、噂は噂ともいい聞かされていたが
苛立つような姿をみればこわいと思ってしまう。]
村の人が、なんて、考え難いもの。
あんな、惨いこと……、っ、
[己の言葉に十字架に串刺しとなる養い親の姿を思い出す。
こみあげるものを堪えるように手の甲で口を押さえた。
人の仕業とは思えない。
聖堂内へと運び込まれた時には老尼僧はシーツに包まれていたから
傷跡までは目にしていないが、団長が人狼を結びつけたのも
理解できるような気がした。]
[あまりに自身は、あっさりと受け入れていた。
殺し合わなければならないなんて、否定すべきなのに。
あの人たちを殺せるはずがないのに]
[長い時、短い時。
異なる長さであっても親しみを持った人々]
[それを、けれど、『人狼』が居るのなら]
[……『人狼』が居るのなら?]
…………やっぱ、おかしいだろ。
[そっと、掌が左胸を覆う。
襲う違和感が酷い。確認をしたい。
確か浴室に鏡はあったけれど、それで見える位置ではない]
[誰か、と、思って。けれど、彼女には頼めない。
さすがに女性の前で晒すのは相手に失礼だろう、と]
― 談話室 ―
[お伽噺だ、と心の内で否定するたび、違和感が内面を揺らして。]
……あ。
商品、確認してもらわないと……。
[昨日、背負子から降ろしたきり、そのまま放置していた商品を思いだして。
逃避するように近くに寄って、昨日の短剣のように余計なものが入っていないか確認をし始める。]
/*
エーリッヒ狂信、娘狼に見える今日この頃。
狼もう一人が見えぬ。
アーベルは多分相棒さんで良いと思うんだけどなぁ。
ライヒアルトはー、まだどっちか見えん。
─ 厨房 ─
[料理は苦手だった。
自身が口にするなら兎も角、他人の口に入れるものを作るなどレナーテには到底無理な話。
だが調理をメインでこなす者を補佐するぐらいはできる。材料を切り、使った食器を洗い、ライヒアルトが次に使いそうな道具を用意する。
だが決して味付けには手を出さない。
───レナーテは相当な味音痴であったから]
それにしても呑気だとは思わないか?
殺されるだの殺さなければだのと。
[なあ?とライヒアルトへと言葉をかける]
相手は獣じみた化け物なのだろ?
まずはどうやって倒すかを考えないといけないのではないか?
[壁にたてかけたレイピアに視線をやる。
もしも"化け物"が襲ってきたのなら自分は勝てるだろうか?そんな自問自答に意味がないことはわかっているがついつい考えてしまう。]
……人の身で勝てるのか。
― →客室 ―
[頭を冷やす、と向かったのは、あてがわれた客室。
先ほど憤っていたとは思えないほど静かにドアを開け中に入って
カチリ、と、ドアが閉まる音を聞いて一度目を閉じる]
………ふ…っ
[落ちたのは吐息とも笑いともつかない音。
そうして、す、っと顔を上げた]
『闇の者』と『神の使途』……
さて、俺はどっちなんだろうね……?
「蝙蝠」?それとも「道化」かな?
[口元、浮かぶのは薄笑い。
声は、それでも外には聞こえないように抑えてはいたけれど]
[暖炉の火はかなり小さくなっていたけれど、灰をかき混ぜて埋火を熾し薪をくべれば再び部屋を暖める。
そうしてから、置きっ放しの肩掛け鞄を開けて、中から綴じた数枚の紙を取り出す。
それは、自衛団長に書状を送った中央教会からの物。
ただし、内容はまったく違っていたが]
………ここまでは、台本どおり、って奴?
[ぺら、とめくって内容を確かめ、暫く視線を這わせてそれを閉じた]
ここから先は配役次第、か?
流石にそこは俺には教えられない、か……向こうも把握してないのかも知れんけど。
ともあれ、これはもう不要だな。
[そう言うと、その紙束を暖炉に放り込むと、すぐに炎を上げ燃える。
熱に煽られめくれた一枚に記された、二つの名前、それもすぐに燃え尽きて、消えた]
さて、と。
[放り込んだ紙が完全に燃え尽き読めなくなったのを見届けて鞄を取る。
ごそごそと探って取り出したのは、妙に使い込まれた小型の拳銃とホルダー]
……「道化」なら「道化」らしく
[言いながら上着を脱いで、慣れた手つきでホルダーを身につける]
「最後」まで踊って見せましょう、ってね。
[そうして、拳銃を手にとって色々確認して、最後に銃弾の確認をして安全装置をかけてからホルダーに納める]
使いたくないんだけどなぁ、これ。
まったく、自分の身は自分で守れ、とか、簡単に言う……
[そう言いながら上着を着なおせば、表からはその存在は簡単には把握できないだろう]
………生き残れ、とか思ってないくせに。
[最後の言葉は誰に向けたものか、聞く者はそこには誰もいない、けれど]
さて、本気で冷静にならんとなぁ……どうしようか、な。
[落とした言葉も表情も、いつもの物に戻って部屋を出る。
行き先は決めていなかったけれど、談話室に戻る気にはなれなかった*]
/*
うん、合ってたなー、エーリッヒ。
やたらと娘の傍に居るのは様子窺ってたんじゃないかと見てるんだが、果たして。
─ 厨房 ─
[何を作るか、少し考えて。
選んだのは、じゃがいものポタージュ。
食欲がある者がどれだけいるかわからないが、食べないとならない、というのは間違いないから。
少しでも食べやすいものを、という意識がそれを選ばせていた]
…………。
[調理の合間、レナーテから向けられた言葉>>252は、自分にはなかった視点のもので。
瞬きの後、緩く首を傾いだ]
……御伽噺では、銀に弱いなどとよく言われています、ね。
[少し考えて、返したのはこんな答え]
幻燈歌……人狼伝説を題材にした、とされる歌では、『月のいとし子』などと呼ばれていますし。
昼間であれば、太刀打ちできたりするのかも知れません。
/*
と、エーリッヒ狂信COか。
となるとレナーテは狼の方なんだろうなあ多分。
エルザは守護っぽい気もするし、ライヒは占い確定かな。
霊は3日目に出てくるだろうけど、残りは何処ですか(
……と思ったけど、イレーネ何か持ってそうだな。
殺さないことに反応してるっぽいから狼?は邪推が過ぎるか。
/*
さて、占先真面目に考えよう。
なんかありそうなのが、アーベル、エルザ、マテウス、レナーテ。あとイレーネもか、あれ。
アーベルが双花なら、ある意味ではおいしいんだけど。
灰を削らず、安定の白だしCOができる、っつー意味で。
/*
今回は、裏技使ってる分、狼の潜伏幅自体は変わってないんよな……。
それだけに、初回から灰狭めたくはないんだよなー。
アーベル双花だと、夜天再来状況にまた吹くわけだが。
……これで蒼花だったら、俺的には羽月再来でもあるんで、更に吹くわけだが。
とりあえず、黒は出そうにないし、このまま行こう、うん。
[浴室の前まで来て、はたとする。]
顔を洗うならお湯の方があったかくていいけど
目、冷やした方がいいわよね。
このままだと、きっと腫れちゃう。
[厨房に汲み置きの水があるはずだが
食事の用意をするライヒアルトがいるだろう。
邪魔をしてはしのびないと井戸に向かう事を考える。]
─中庭─
[女性を避けるならば選ぶのは男性。
とは云え、ライヒアルトは厨房で調理に入ったから邪魔はできず。
エーリッヒは談話室を出て何処かへ行ってしまって場所が不明。
マテウスはイレーネの傍から離れることはできないだろう。
オクタヴィアンは……男性と数えたらいけない気がする。
……行商人は、数に入れる気もしなかった]
[ゆるり、白く染まる息を吐く。
嗚呼]
……無力だなあ……
[嘆く言葉も、白に吸われて消えた]
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