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村長の妻 エレノア は、吟遊詩人 コーネリアス を占った。
次の日の朝、村長の妻 エレノア が無残な姿で発見された。
次の日の朝、自警団長 アーヴァイン が無残な姿で発見された。
……そして、その日、村には新たなルールが付け加えられた。
見分けの付かない人狼を排するため、1日1人ずつ疑わしい者を処刑する。誰を処刑するかは全員の投票によって決める……
無辜の者も犠牲になるが、やむを得ない……
そして、人間と人狼の暗く静かな戦いが始まった。
現在の生存者は、書生 ハーヴェイ、お嬢様 ヘンリエッタ、学生 ラッセル、雑貨屋 レベッカ、見習い看護婦 ニーナ、双子 リック、医師 ヴィンセント、吟遊詩人 コーネリアスの8名。
[蒸気オルガンの音色に乗って流れ出たような、白い朝靄の中。
サーカスの団員達は、今日の公演の準備を始める。
出し物の準備や、今日のメインイベントを宣伝する新しいビラ。
子供達を招きよせる為の風船や飴が、淡々と用意されていく。
その中に、ぎこちない動きのピエロが一人増えていると気付く者はいるだろうか。
叩き上げの現場で焼けた肌を無表情に真白く塗り潰され、口元には偽りの笑みの深紅。鼻には丸い玉が鎮座し、開けても閉じても同じ目が瞼に描かれて。仕上げとばかりに片目の周りを青の星で彩られた男の正体が、あの*自衛団長なのだと*]
[化粧箱を片付けながら、新しく増えた"作品"に喉の奥で押し殺した笑みを漏らす]
くくく…お似合いですよ、自警団長さん。
さあ、永遠の美に奉げし魂を誘う贄として、存分に働くがいい。
[朝靄に紛れてサーカスから宿へ戻る男の口元には、ピエロとよく似た偽りの笑みが*貼り付けられて*]
――済みません。こんな早い時間から。
あの、ここにアーヴァインさん来てませんか?
昨日、サーカスを観に行ったっきり帰ってなくて。
時間には人一倍厳しい人なのに・・・・
え?
いえ、ですからアーヴァインさん・・・自警団長の。
そんな、知らない筈無いじゃないですか。この間、ほらサーカスが来た時にも話したし――
・・・・・・・・・・・・。
……んと、エレノアさんが、十中八九…占い師で、
呪狼占っちゃったってオチ…ですよね、多分。
…あれ、今思い出したけど、初日ってアーヴァイン占いじゃ無かったっけ。
……地下鉄抜けてからまとめサイト見よう。もう電波足りない。
とりあえず、呪殺狙いだったんだけど
フラグ振る前にオワタ\(^o^)/(笑)
これか。これがこのAA使用の正しいタイミングか…!(黙りなさい)
/中/
んー、この場合の扱いって、どうなんだ?
呪殺なら吊り、逆呪殺なら襲撃扱いだろうが……。
んでもって、ほぼ逆呪殺だろうが。
魂が身体を離れてるのは代わりなし、なら、その点だけクローズアップすればいいか。
しかし、予想外。
ただでさえ妖魔入りで日数計算ずれ易いのに、赤は大変だな(^ ^;
ふあぁ…。よく寝た…。
[窓をあけてやや冷たい空気を肺いっぱいに吸い込み、大欠伸をする。
丘の上から薄く聞こえる音楽は、まるで昔から聞こえているかのように今は自然に感じる]
おはよう、今日もいい天気ね!
[答える声などないが声を出し、身支度を整えると薄い朝霧の中、家を出て良い匂いのするレストランへと足を向けた]
雑貨屋 レベッカが「時間を進める」を選択しました
雑貨屋 レベッカは、見習い看護婦 ニーナ を能力(守る)の対象に選びました。
如何したんだろう、本当に・・・・
――あ。あの、
[今し方出て来た店を困惑した顔で振り返り、けれど他の知り合いを見つけて再び尋ねる。]
誰か、分かりません・・・か。
[返答は矢張り、同じもの。]
アーヴァインさん?見てないわ?
というか、今朝会った人はまだ貴方が初めてよ。
[にこりと笑おうとして、はた、と止まり]
あら、アーヴァインさんってラッセル君の…。
朝帰りってことかしら?
固そうに見えて意外とやるのねぇ。
[緊張感無く、コロコロと笑い声を立てた。]
/*
申し訳ありません、役職取り違えました…。
(雰囲気壊しかねないので、このログはスルー可です)
負担を増やしてしまって、本当に申し訳ありません…。
とりいそぎ、一言言わせてください。*
そうですか・・・・あ。
覚えてるんですね、レベッカさんは。
[安堵したかのように、]
さっきから誰に聞いても知らないばかりか、アーヴァインさんが誰かすら分からないって言われて。
―自宅・昨夜―
[サーカスの公演は二日目も大盛況で。
その熱気は、町全体を包み込んでいるようにも思えた。
いや、包み込んでいる……と言うよりは]
抱え込んでいると言うか、取り込んでいると言うか……。
何れにしろ、やな感じだな。
[開いた窓から広場の方を見りつつ、呟く。
黒猫が同意するように、なぁう、と鳴いた]
[別に、何がどう、と言うわけでもない。
賑やかなのが嫌いでもないし。
ただ……言葉で表せない、違和感がつきまとう。
ここ数年で衰えたと思っていた感覚が、急に元に戻ったような感じも気に入らない]
……疲れてんのかな、俺。
[そんな事を呟きつつ、ふと鞄を見やり。
入れたままの短剣の事を思い出す。
気晴らしに磨いておこうかと、そんな事を考えて。
……軽い気持ちで始めたそれに没頭し、ふとした興味からそれについて調べ始め、結局そのままうたた寝で夜を明かしたのは笑い話にしておくとして]
[明けて、翌朝]
……ん。
[いつになく冷えた空気と、それから違和感。
二つの感覚に、眠りから呼び起こされる。
冷えた空気の理由は、昨夜閉め忘れた窓。
そして、違和感の理由は]
この、感じ……なんだ?
[言葉で表せない感覚。
何かが、消えたような……喪失感にも似た、違和。
知っている何かが、不意に欠落したような]
……アーヴァインさん……と。
それから……?
[欠落したのが何かを、感覚が伝えてくる。
しばしの逡巡。
それから、黒猫に行くぞ、と声をかけて部屋を出る。
昨夜、汚れを落とした短剣は紅の天鵞絨に包み直してまた鞄の奥へ入れていた]
[階下に下り、祖父に出掛けてくる、と言って外へ出る。
何処へ、と言う問いに、アーヴァインさんとこ、と返した時の祖父の怪訝そうな面持ちには*ついぞ気付かぬままに*]
[笑う自分とは対照的に真面目な表情のラッセルに、顔の笑みはゆっくり消えそうになる。
が、再び頬の筋肉を押し上げて]
知らない?
あら、そんな筈ないと思うわ、この町の自警団長様よ?
ふふ、きっと朝帰りの原因を知ってて隠されてるんじゃないかしら?
何かしら、スクープの…
[言った所で、ぐぎゅーーと低い音がなった]
あ、あら…ふふふふ。恥ずかしい。
[さっと頬を薄く赤くしつつ、両手でお腹を抑えた]
今日は暖かいオムレツにマッシュポテトをふわふわのパンと食べたい気分で出てきたの。
じゃ、モーニング食べてくるわ。
きっと大丈夫よ、彼も大人なんだし、自警団長ってくらいだから事件とかもね。
[微笑んでぱちりとウィンクをし、ラッセルが避けなければその頬を人差し指でつんとつついてから、レストランの中へと*入って行った*]
[――昨日は結局、
少女はサーカスへとは行かなくて、
ハンカチに大切に包んだ林檎と栗を手に、
足取りで家路へと帰り着きはしたけれど、
いつもより遅い帰りに祖母からは訝る視線。]
あ、え……っと、
――骨董品屋さんの、孫のひとに誘われたの。
[早速言い訳を使うことになってしまって、
かと思えば今度はどうやって知り合ったのか、
興味深々に聞かれてしまってこまりがお。]
[やがて小さなテーブルに並ぶのは、
あたたかな食事と器に乗った兎と栗。
ゆっくり味わっていたけれど、
ふと気がついたように口を開く。]
グランマは、サーカスって行ったことある?
ううん、……なんとなく、
好きじゃなさそうと思ったから。
[祖母がちっとも話題にしなかったことと、
自分の感じているものを思い出しながら、]
ねえ、グランマ。
サーカスって、楽しいように見えるのに、
なんだかとてもこわい感じもするのね。
光の中にある闇に、堕ちてしまいそう。
お嬢様 ヘンリエッタが「時間を進める」を選択しました
< 或いは、闇の中の光なのかしら。
続きはことばにしなかったけれど、グランマもわたしと同じものを感じているのか、考え込むような表情をしていた。サーカスに行くなとは言いはしなくても、何だか難しそうに。
静かになった食卓。食器のぶつかり合う音に、蒸気オルガンの旋律が微かに混じる。でも、あの夜とは違って、明るい音色。
あれが闇なら、これは光?>
< リックに貰った栗を口にする。ピンクのゼリービーンズとは異なる、柔らかな、ほんのりとした甘さ。なんとなく、ほっとして、心が落ち着く。
……兎のかたちをした林檎は、可愛くて、齧りつくことは出来なかったけれど。>
あぁ、美味しかった。
マスター、ご馳走様。
[モーニングをぺろりと平らげて熱いコーヒーを飲み、銀貨をカウンターに置く。
ひらりと茶色の混じった金髪を揺らしながら扉に手をかけ、思い出したように頭だけで振り返り]
あぁそうそう、カワイイ勤勉な学生クンをあまりからかっちゃダメだわ?
困惑してたわよ。きっとあれじゃあ今日は図書館に行っても本は頭に入らないわね。
[にこりと笑いながら言って手をひらひら振って扉から出た。
背後で、マスターがきょとんと何を言っているのか分からないといった表情をしていたが、それは目に入らなかった。]
[夜が明けて月が沈み、
朝が来て太陽が昇り、
赤を纏った少女は
黒に彩られた熊を抱えて
ゆったりとした足取りで散歩する。
町中には絶えず音楽が流れていて、
町全体がフェスティバルのようで、
けれど浮かれ切っている訳でもなくて、
とても不可思議な空気に包まれている。]
あとジャムにもしておいといてあるから。
…でも母さん、サーカスいかなくていいの?
いいんだったらいいんだけど
ん、別に。
ただ、何かね。
気にしなくていいよ。
とりあえず行ってくる。
ついでに、また色々見てくるよ。
だいぶいつもと違うからね。そんなに浮かれて、どうするんだか。
双子 リックが「時間を進める」を選択しました
じゃ、おまけ分の。
一応、味の保障はするけどね。親父さんの舌に合うかはわっかんないな。
あはは。じゃ、また。
うん、この残ったの?
あげる人、いるよ。
[ぼうっとしていて道を間違えたのか、
いつの間にかすぐ近くにはサーカス。
辺りを見回していると、
団員らしいひとに声をかけられて。]
わ、わ。
[何でもないといわんばかり、
首を勢よく振ってぱたぱたと逃げ出した。]
誰なんていうわけないじゃん。
おれだってもう13だぜ。
あいにく、モテナイ男って気持ちを味わったことなんてないもので。
自慢なんかじゃないよ、ただの ジ ジ ツ ってやつ。
[ちらり後ろを振り返って、
誰もいないことに一安心。
はあ、っと盛大に息を吐き出した。
普段は走らないものだから、
もう息があがってしまっている。]
[ふうっと、深呼吸。
落ち着きを取り戻して、
自分のいる位置を確認してから、
大通りのほうへと歩き出す。
音楽を背景にして、
賑やかな声がする。
さまざまなお店に、
たくさんの人たち。]
あら、うふふありがとう。
じゃぁ、たまにはうちにもいらしてね。
[色々な店を回って必要なものを買い込み、大きな紙袋を抱えなおして歩き出す。
ビラ配りのピエロが、ビラを渡そうとして両手が塞がっているかのを見、紙袋の表にぺたりと張った。]
あら、私歩く宣伝ね?うふふ。
[ピエロに笑い、紙袋の横から前を見て道を歩く。]
あっ?!
[紙袋の右側から前を見ていたのに、視界の左端の方に赤いものがヒラリと見えて咄嗟に避けようと体をひねったが、小さな人影にはトンと腿がぶつかり]
あー!
[紙袋の中身-レジのレシートペーパーや巻いた布地に糸、それに新聞を縛る紐など日用品-が、地面にバラまかれた。]
ゴメン、大丈夫、怪我ない?…って、ヘンリエッタちゃん!
大丈夫?
[制止は間に合わなかったけれど、
互いに速度は出していなかったから、
思い切りはね飛ばされる事もなく、
地面にぺたりと座り込むに留まって。
上から降って来た日用品が、
こつんと頭にぶつかった。]
……。
[きょときょと。]
あ、良かった、ひざすりむいたりもしてない?
[こつんと巻き髪の上に落ちた糸に、真剣なのになんだか笑ってしまった]
あら、モンスター…だったら楽しかったのだけれどね?
残念ながら私はサーカスの人間じゃないのよねぇ。
[モノをリックに手伝ってもらってひろいながら紙袋につめてトンと地面に置き、ヘンリエッタの方に首を傾けながら笑顔で手を差し出した。]
立てるかしら?
……知ってる、雑貨屋の、ひと。
[頷いて自力で立ち上がろうとしたものの、
走ったばかりだから上手く力が入らず、
女性の手を借りる事になって。]
今、サーカスのほうから来たから、
……つい、びっくり、して。
[たどたどしく、付け加える。]
レベッカ、よ。ヘンリエッタちゃんにーアリスちゃん。
[優しく手を引っ張ってヘンリエッタを引き起こすと、ぱたぱたと服をはたいて埃を落とす。
見えるところに傷は無さそうだが]
痛くないかしら?大丈夫?
診療所へ行ったほうがいいかしら?
[言いながら、そっと膝小僧や肘を見る。傷はついていないだろうか?]
[差し出した掌を擦り剥いていたようで、
触れた瞬間に少し眉が寄る。
他には目立った傷はないようだけれど、
連れて行かれるなら大人しく従うだろう。]
あら、血が出ているわ。
悪いモノが入っちゃまずいから…消毒してもらいましょう?
[紙袋を再び抱え、リックお礼を言うとヘンリエッタと共に診療所へと向かう事にした。
待合室ではリックに貰ったアップルパイを食べるつもり。]
……うん。
[小さく答えてゆっくり歩み始めるも、
診療所への道すがら、
紅玉はきょろきょろと辺りを見て、
ゆるゆると首を傾げ、]
ねえ、あの道って、
サーカスの近くには繋っている?
[熊が指し示すのは町の外に続く通り、
サーカスとは全く異なる方向。]
あっちへ行ったつもりだったのに、
気がついたら全く違うところだったんだ。
ぼくもヘンリエッタも方向音痴のつもりはないけれど、
似た道ばかりだから迷ってしまったのかな。
あの、鏡の迷宮みたいに。
[そうこうしているうちに診療所が見えて来て。]
[ヘンリエッタの言葉に、紙袋を何度も抱えなおしながら首を傾ける]
この道は、町の外へ繋がっているわ。サーカスとは、正反対。
どこかで曲がっちゃったんじゃないかしらね?
鏡の迷宮は、確かにどこを歩いているかわからなくなっちゃって楽しかったわ。
そういえば、今日は空中ブランコとか氷柱の美女とか書いてあったかしら?
[持った紙袋をくるりと回してチラシを見る]
あら、このチラシ昨日のと良く似てるけど…ピエロがひとり多いわね。
うふふ、間違い探しって得意なのよね、私。
何処を歩いているのかわからないって、
それはとてもこわそうにも思うな。
だって、知らない場所まで行ってしまっても、
きっと、ちっとも気づかない。
[くるりと向きを変えられる紙袋、
ちらり派手なリーフレットが見える。]
……そうなの?
新しいひとが入ったのかな、
それとも病気だったんだろうか。
[熊は少女より雄弁で積極的、
けれどお尻で開けられる扉には、
流石に驚いて口を噤んでしまう。]
[気になることはあったけれど、
診療所の中に入ったのなら、
染みる消毒液と、
甘いアップルパイと、
皆のお喋りと、
色々なものに気を取られて、
*不安も一時消えてしまうのだろう。*]
こんにちは、どうしましたー?
…とと、あれ。レベッカさん。と、この間の子。
[チリン、とドアベルが鳴って。
診療所へと入ってきた2人組に、笑みを向ける。
と、見覚えのある姿に、笑顔のままきょとんと青を瞬いた。
女性がこの場所でお世話になる事は少なかったし、
この2人組、というのも珍しいと思った。]
診療所は嫌いなんだ。
ごめん。
どうにもお医者ってのは苦手。だって薬が苦いしね。
でも近くまでは送っていくよ。
また、落としそうだしね。レベッカさん。
[診療所の前でリックに笑顔で手を振る。]
なんとか落とさずに来れたわよ?
「いけない」…?
[意味が良くわからず、首を傾げる。
扉をあけて、見知った顔が出てきたならば笑顔というより苦笑を浮かべてヘンリエッタをそっと前に押し出すような仕草をして]
私の不注意で、コケさせちゃった。
手すりむいてるようだから、治療してあげて?
あぁ、なるほど。
浮かれるのは止めませんけど、気をつけてくださいね?
[最近は町全体が浮かれてるから、少しだけ怪我人も多いです。
と、返ってきた言葉に、彼女らしいと小さく笑みを漏らす。
ちょっとゴメンね、と、押し出されるように前へと出た
少女の小さな掌を手に取って。]
あー…本当だ。すこしだけ、擦りむいちゃってる。
消毒する前に、周りの砂を取っちゃおうか。
[頷きを確認した後、すぐ傍に備え付けた手洗い場まで導いて。
少女には幾許か位置の高い蛇口を捻ってやる。
少女が躊躇いがちに流水に掌をつける間に、救急箱とカルテを持ってきた。
──ふと、女性の手にもたれた紙袋に気付いて、きょとりと]
何か買い物途中だったんですか?
[大きな紙袋はドサリと待合室のソファーに置いて、うーん、と伸びをしている所に]
ん?あぁ、そうなの。
繕い物用品とか、日用品をね。
今日はどうせ学校も休みでお店も暇だろうし、ソフィさんにお店番任せてあるから。
[話しながら、不意に朝の事を思い出した]
ね、ニーナ、アーヴァインさんって来てたりするかしら?
…ん、そろそろいいかな。
[砂が大体落ちただろう時を見計らって、きゅ、と軋んだ音を立てて蛇口を戻す。
濡れた掌をタオルで包む。余分な水気を軽く吸い取った後、
染みるけどゴメンね、と一言声を掛けて、消毒液を含む綿を
傷口の部分へ手早く何回か押し付けた。それなりに染みる筈なのだが、
少し眉を寄せるだけで、声を上げない少女に小さく笑みを零して。
その上からガーゼと紙テープで傷口を覆う。素早さは慣れたもの。
と、投げられる問いに、掌へ落していた視線を上げて。
ゆるりと首を傾げた。今日は朝からここに居るけれど──]
えと、アーヴァインさんですか?…いえ、私は見てませんけど、…
──先生、今日ってアーヴァインさん見ました?
…え、誰、じゃなくて。先生、物忘れには早いですよ。
[口許へ手を当てて、暫く考え込んだ後
お世話になっている診療所の主に問いを投げてみる。
しかし、返って来た言葉に、緩く瞬いた。
何度か問答を繰り返すも、周りの看護婦の反応も総て一緒で]
…えっと…あら?
[ニーナの問いに同じ反応を返す周りの人たちを、きょとんと目を見開いて見た]
やだ、皆朝帰りを知ってて隠してるのかしら?
それはもう分かってるから、いいんですよ?
[くすくす、と笑いながら手をぱたぱた振りつつ、話に加わる。
が、否定する人たちの表情を見てそのくすくす笑いは口に張り付いたまま、固まった]
…え?本当に?
アーヴァインさんの事…え?あら?
えっと…あら?
[頭の中の整理が全く追いつかず、眉尻を下げながら座ったままニーナを仰ぎ見た。]
よく我慢したね、はい、ご褒美。
[少女の前に戻ってカルテだけ書き終えると、
どうぞ、とキャンディを二つ手渡した。
数日前にサーカス団の銀髪の青年から貰って以来、
ポケットに入れたままのものだけれど。折角だから。
治療を終えて、周囲の人たちを交えながら
レベッカと共に問答を繰り返していたものの、矢張り何か可笑しい]
…──。…いえ、何でも無いです。ごめんなさい。
[同じ反応しか戻らないことを悟ると、話を切り上げた。
ふと、怖くなる。…昔、同じ事があった。あったけれど。
余所者を嫌う彼が、行ったとは思えないし──何より]
…あの、アーヴァインさん。
昨日、何処かに出かけられたんですか?
……たとえば、──サーカスとか。
つか、これ。
ニーナ墓下行けないんじゃね…?
襲撃フラグは拾えるかもしれないけど、襲撃出来ないし。
…といって、吊りのフラグの踏み方が思い浮かばないorz
[ぱちぱちと目をしぱたいて居たが、ニーナの声にはっと思い出す。]
そうそう、朝ラッセル君が探してたから聞いてみたのよ。
サーカスに行ってから戻って来ない、って言っていたわ、確か。
[昨日の店での出来事を思い出し、ヘンリエッタに気がつかれないよう、治療費の為の銀貨をニーナに渡そうと手に握って差し出した。]
えぇと…どういう事なのかしら?
でも、サーカスなら私も行ったわ。そして、ちゃんと家に帰ってるわ。
サーカスで揉め事があったとか…話しこんでるとか…
…でもそれじゃ、皆が名前すら知らない理由にならないわ。
……?
[周りのひとたちの話がわからなくて、
少しだけ不安になって彼に尋ねる]
ねえ、リック。
アーヴァイン、
って、どんなひと?
[昨日、彼女が見たそのひとだと答えが返って来れば、
緩く紅玉を瞬かせて]
[周りのひとたちの話はわからなくて、
手当てを終えた掌の上に
置かれた飴玉を見ていたけれど、
ふと顔を上げて緩く目を瞬かす。]
……手数計算。妖魔入りは苦手なんだけどな…。
妖魔入りだと、C狂は人間換算だっけ?(曖昧)
★8(4-1-2-1)
>6(2-1-2-1)(3-0-2-1)(3-1-1-1)(3-1-2-0)(4-0-1-1)(4-0-2-0)
>4x(0-1-2-1)x(1-1-2-1)x(2-0-2-1)(2-0-1-1)(2-1-1-0)…
……もう諦めたい(翌日分だけで終わった)
とりあえず、あれだ。今日村側2人削ると…
翌日に(狂含む)人狼側2を削る必要があるって事だけは判った。
最短を回避するには、とりあえず…えーと。
狼1の早期離脱と、狂襲撃も考えて、且つ妖魔を早めに削るのが…。
……今日狼吊って、今日or明日狂人襲撃で、明日妖魔吊りがベスト?
…そんなルート、どうしたら辿れるんだorz
あ。いえ、これぐらいの治療は当たり前ですし。
[受け取れません、と差し出された手を軽く押し返して。
しかしそれと同時に返される言葉に、思わず、青を見開いた。]
…アーヴァインさん、本当にサーカスに、…行ったんですか?
[彼だけは行かないと思っていたのに。
でも、彼がサーカスに向かった事が、驚愕の理由ではなくて
──ああ、この仮定がもし合っていたら。
けれど、どう説明すればいいのかも、判らない。]
理由に、なる、と言うか…。いえ、あくまで、推論の話で。
皆が、集団物忘れをしている、かもしれませんし。
[何とか適当に取り繕おうとして、自分で言って滅茶苦茶だと思った。
…推論を確かめる術はある。彼の身体がどうなったか。
確かめに行けば、いいけれど。──見に行くのが、怖い。]
あのひと、
……いなくなっちゃったの?
[小さく、尋ねて、確認して。
それから、手当てをしてくれた彼女のことばに、]
見たよ、行くの。
[幼い声は、自身の見た、事実を告げる。]
…確かに、サーカスにはいたね。
どうしたって言うんだろう。
[言葉だけでは意味はわからず、首をかしげて]
みんな知らない?
どこにいったかを?
集団物忘れ…?
あら、そんな病気があるの?やだ、じゃあそれじゃないかしら?
[銀貨を返されてちょっぴり困り顔、ふと逆の手に残っていたアップルパイの最後の一口を思い出し、ポイッと口に入れて平らげた]
じゃあ、もしかしてアーヴァインさんが迷子とか?
例えば動物のオリに間違って入っちゃったとか…そういうのもあるのかもしれないわね?
私、荷物置いたらちょっと見てこようかしら?
[手についたパイのくずをペロリと舐めて、ふいとヘンリエッタの声に目を細めた]
あ、やっぱり。
探しに行った方がいいわね。
自警団長が迷子になってちゃ、世話ないわねぇ?
[くす、と微笑む顔は少しぎこちないようにも見えた。]
[甘酸っぱい林檎とバターの香りに気を取られつつも、慣れた様子で診断をし、薬を処方していく。
待合室の話の内容までは聞こえないものの、聞き覚えのある声がいくつかある気がした]
はい、ではまた一週間後に。
飲み忘れないように気をつけてくださいよ。
[頭を下げて出て行く老人が診察室のドアを開けた時、"集団物忘れ"]という言葉が耳に届いた]
…は?
ううんと、
そうだけれど、それだけじゃなくて、
……知っていたはずなのに、
忘れちゃったみたいな感じなの。
でも、
みんながみんなそうじゃなくて、
覚えているひともいる……
わたしや、リックみたいに。
──、本当に。
…うん。えっと、ありがとう。
[少女の言葉に、目を見開いた。
短く返すお礼の言葉は、少しだけ、震えたかもしれない。
…目撃証言まであるのなら、彼は実際にサーカスに行ったのだろう。]
……迷子じゃなくて、
戻って来れないのかも、しれません、よ。
[レベッカの言葉に、ぽつりと呟く。
過去に重なる部分が多くても、まだ、信じたくなくて。
彼女が今できる精一杯の、予測を告げる。]
知ってたはず、なのに?
…つまり、アーヴァインさんを、忘れてる…?
サーカスに入ったなら、サーカスの人は覚えてるかな。
不思議だ
< 物忘れに、迷い子。
そんなに単純な事なのだろうか、まるで歯車が食い違ったみたいなのに。
わたしが道を間違えてしまったのだって、あれは、偶然?
……遠くから流れて来る蒸気オルガンの奏でる音楽が、何処か空々しく聞こえる。>
あら、ヴィンセント…先生こんにちは。
あぁ、もうちょっと前だったらアップルパイが…
[そこまで言った所で、ニーナの声が届き]
…「戻って来れない」?
それは、どういうことなのかしら?
ニーナ、何か知っているの?
[ちょっぴり自分より低い位置にある蒼い目を、覗き込んだ]
[女主人の声には頷かず、
ゆるゆると頭が傾いて、
赤の眼差しは目の前の、
様子の違う彼女を捉え、]
……だいじょうぶ?
[そう尋ねてから、
少し考えて、
ポーチを探って。]
[その驚きも、レベッカの告げた言葉にかき消されたか]
アップルパイ…ああ。
あ、はいはい、次の方どうぞ。
[明らかに落胆している表情は、再びドアの向こうへと消えた]
[覗き込まれて、咄嗟に僅かに身体をそらす。
ふるふると顔を勢い良く横に振って、否定の意を返す。]
…っいえ、ただ、何となくっ!
何か有ったのかも、と、思って。……迷子かも、しれませんし。
[そうだ。あくまで、まだ予測でしかない。
現実味の無い話をして、不安を煽る必要も、無いのだし。
…予測で終わって欲しいという、希望観測も混じってはいるけれど。]
[ふいに、服を引っ張られて、きょとりと瞬く。
少女が引っ張ったのだと気付けば、
無理矢理にでも笑みを浮かべて、緩く首を傾げた。]
…ん?どうしたの?
[少女へと目線をあわせるように、しゃがんで。]
マジックにしちゃ、悪趣味。
それに…
そんな言葉で片付くことなんて、ないと思う。
何かのトリック、じゃないかな。って思うけど。
[その頃。
サーカスの広場では、新入りのピエロがパントマイムを行っていた。
何もない空間に見えない壁があるかのように手を這わせたり、身体ごとぶつかっては跳ね返されて尻餅をつくなどの大げさなパフォーマンスを繰り返している]
そうよね。迷子かもよね。
[診察室に戻るヴィンセントに微笑みつつ、ニーナの言葉に、ひとつ頷いて]
やっぱり、私探してこようかしら。
もしかしてラッセル君とか朝から探してるのかも。
じゃあニーナ、ヘンリエッタちゃんを、よろしくね。
[ヘンリエッタが嫌がらなければ頭をひとつ撫で、荷物を置きに*診療所を後にした*]
手、
[出して、と小さく言って。
差し出された掌に、
ゼリービーンズをみっつ、
そっと落として。
人工の光が照らすのは、
鮮やかなピンク色。]
元気の、もと。
[しかし、メイク塗り込められた表情は偽りの笑みを象ったままで。
言葉を発することもなく、黙々とパフォーマンスを繰り返していた]
うん、そうだね……
トリック、
トリックって、
種も仕掛けもないんだよね。
[少女は素直にそのことばを信じていて]
それだったら、どうしたらいいんだろう。
[促されるままに、掌を差し出して。
そこに落された三粒に、ゆるりと瞬いた。
微かに漂う、甘い香。]
──えっと、いいの?
…えへへ。ありがと。
[ふわり、と笑みを返す。
すこしだけ、不安だった心が、晴れた気がした]
――私がですが?
わかりました。ではそれで本日は最後ということで。
[ばたばたと常用の鞄を手に、裏口から往診へと*飛び出して*]
[初めのことばに頷いて、
次のことばに首を振り、
熊をぎゅうと抱き締め、]
怪我の手当てと、
飴玉のお礼と、
元気になるようにってサ。
ヘンリエッタの一番好きな色だよ。
[少女は顔を隠して、
テディベアが応える。]
……あるんだ?
[熊に隠れた顔には驚きのいろ]
それでも、
探したら、調べたら、
何かわかるのかな。
う〜ん……
あ、
[ふと思い出したのは関係のないことで]
ううん、
サーカスには関係がないんだけれど、
[言うのを忘れていたからと前置きして]
アップルパイ、おいしかった。
それから、昨日の栗も。
だから、……ありがとう、って。
…うん、元気になれそう。
私もピンク色、大好き。
[ありがと、と顔を隠した少女の代わりに、
テディベアの手を持って、ゼリービーンズを握った逆の手で握手。]
お風呂の時には、少し染みるかもだけど、外して大丈夫だからね。
掌、お大事に。
[緊急の往診依頼で、少しだけ慌しくなった診療所に気付いて
よ、と立ち上がる。少女に緩く首を傾げ]
今から、何処か行くの?
送って行った方が、いいかな。
いつも、すごい人だね。
楽しいもんね。
ねぇ、何人くらい来てるの?
うーん。
アーヴァインさん、知ってる? こういうかんじの人なんだけど。
なんか迷子になったらしくて
[きょとりとしてから、
こくりとして。]
……えっと、とりあえず、家、帰る。
[少女が話すのはまだ恥ずかしいのか、
熊が途中からはでしゃばり出して、]
ぼくがついているんだから、大丈夫。
忙しいんぢゃないのかい。
[短い手で胸を叩いてそう言うと、
お辞儀をしてから踵を返して、
*扉のほうへと向かう。*]
……ついて来るなら止めないけれど。
おうちかぁ。
[扉へと向かう少女と、小さな騎士の背中を見やりつつ
少しだけ、困ったように眉を寄せながら考え込む。
忙しいのは事実だけれど、そのまま送り出すのも躊躇われて。
他の看護婦を見やれば、行ってらっしゃいと笑顔で返される。
…寄り道はダメよ、とも付け足されたけれど。]
あ、えっと…はい。行ってきます。
[ぺこ、と頭を下げて、掌に握られた三粒を見つめる。
ゼリービーンズを口へ放り込むと、慌てて少女を追いかけて*扉へと*]
[アーヴァインの魂は、その身体から抜け出ると同時に、引き寄せられるように氷柱の中へと消えていった。凍り付いた白い姿が、一瞬、脈打ったようにも見えたろうか]
やはり人並みより強い魂とはいえ、力在る者には及ばないな…
[くす、と笑って、眼差しを虚空に向ける]
勘が良過ぎるというのも困り者ですねえ、レイディ。
まだご招待するつもりは無かったのですが…
あなた方のような魂は、すぐには形を失いません。
もうしばらく我慢してくださいね。
すぐに、美しい永遠を手に入れることが出来ますよ。
[常と変わらぬ優しい声で言った]
医師 ヴィンセントが「時間を進める」を選択しました
吟遊詩人 コーネリアスは、雑貨屋 レベッカ を能力(襲う)の対象に選びました。
吟遊詩人 コーネリアスが「時間を進める」を選択しました
……ったく……どうなってんだ。
[ため息に次いで、零れ落ちるのは苛立ちを帯びた呟き。
肩にひし、としがみついていた黒猫が、案ずるような声を上げた]
誰もアーヴァインさんの事を知らない……っていうか、覚えていないわ、町の外には出られんわ……。
[何なんだよ、ほんとに、と。
苛立ちを込めて呟きつつ、空を見上げる]
最後に見かけたのは、あそこで……一晩たったら、気配が変わった。
そうなると、あそこでなんかあった、と考えるのが自然……なんだが。
[そこまでは思い至れど、その先は未だ煩雑なまま。
組み合わないパズルを前にした時のような苛立ちが、微かに過ぎる]
……まあ、あの人の事は、後でラッセル辺りに聞くとして……。
[当の彼も同じ人物を探しているとは知らぬまま、呟いて]
もう一つの方……確かめて見るべき、かな。
[今朝方感じた、違和感は二つの喪失。
一方はアーヴァイン、そしてもう一方は]
……エレノアさん家って、どっちだっけ。
[普段、訪ねる機会も用事もないせいか、すぐには出てこない。
それでも、いざとなったら誰かに聞けばいいか、と割り切ると、*目指す家へと歩き出し*]
吟遊詩人 コーネリアスは、雑貨屋 レベッカ を投票先に選びました。
/中/
ここまででぴったり300ptですかと(笑)。
さて、投票どうするか。
ちなみにデフォはヴィンセント。
大体の内訳は読めたけど、さて、どうしますかね。
中/
手段は三つ。
1.妖魔噛み、村人吊り。
2.吊り襲撃被せ。(この場合吊り→襲撃と脳内変換(笑))
3.GJを出す。
4.村人襲撃、狼側吊り
1は、設定上無理があるので却下。
2は、吊りが外れると、村、村になる可能性あり。
3は、狩との連携が難しい。
4が、無難なのかなあ…?
ただ昼間をヴィンセントがうまくフォローしてくれているので、彼に落ちられると白ログが停滞しそうなのですよね。
かといって、ラッセルも裏を知ってると落としたくないなあ。(悩
自分が落ちても構わないっちゃ構わないんだが…それはそれでまだ早い感じが否めない。明日ならいいんですがねえ。
中/
手段三つじゃなくて四つでした(あ
狼側吊り襲撃というのもあるにはあるが、それはさすがに表が面白くなくなるだろうと思料。
中/
うん…吊りを村に被せる人は少ないと信じて、2にするか。
これで、狼側が落ちるか、吊り襲撃被りになるか、二択になるはず…ああ、まて、妖魔吊りだとエピ?(汗
中/
ちなみに、なんでわざわざ独り言ログに残してるかと言いますと、GM役として、こういうときどう対処するのか、を記録に残しておきたいわけです。
妖魔噛み、妖魔吊り、ならいけるか?いけそうだな…
それかC狂吊り食い…もうちょっと考えよう。うん。
[荷物をおいてサーカス入り口へとたどり着く。
入り口にいる人に聞いても、名前は知らないという。]
集団物忘れ…怖いわねぇ。
[ふぅ、とため息をつく。]
見習い看護婦 ニーナが「時間を進める」を選択しました
投票を委任します。
双子 リックは、吟遊詩人 コーネリアス に投票を委任しました。
─ガーシュイン家─
……と、あ。
[人に道を尋ねつつ、エレノアの家近くまでやって来たはいいものの]
どう、説明したもんか……。
[全く知らない訳ではないが、何となくで訪ねて行くほどに親しい間柄でもなく。
さりとて、自分の感じた物の話をまともにした所で、相手にされるはずもない]
……厄介、だな……。
[さて、どうしたものか、と。
腕を緩く組んで考え始める]
[さてどうしようか、と悩んでいると、肩の黒猫が一鳴きして道へと飛び降りた]
ウィッシュ? ……あ、こら!
[突然の事に戸惑いながら名を呼べば、猫はまた鳴いて、とととっとガーシュイン家の敷地へと入り込んで行く]
……あいつ。
[零れるのは、苦笑]
さすがだよ、我が相棒。
[そんな事を言いつつ、玄関へと回り、呼び鈴を鳴らす]
薄気味悪い。
見世物、なのに。
……はァ。
でもきっと、トリックがあるだろ。そしたら、それを探して、おわりだ。
薬物とかかな。
あの目と、動きは、尋常じゃない。
学生 ラッセルが「時間を進める」を選択しました
随分、人が集まって来ましたねえ。
[鏡の迷宮の近くで「神秘のカード」という看板を掲げて小さなテーブルの上にカードを広げている]
[待つ事しばし。
呼び鈴に応じて出てきたメイドに、連れていた猫が入り込んでしまった、と事情を話す。
黒猫は既にメイドに捕まえられていたようで、大人しく連れられて出てきた]
どうも、すいませんでした。
ああ、そう言えば……。
[頭を下げて謝った後、何気ない口調で話を振る。
先日、エレノアと一緒にサーカスに行った事、色々あったが、疲れてはいなかっただろうかと。
メイドは少し、困り顔で応対して。
また、新しい出し物があるらしいが、出てくるのかと。
世間話のように問えば、「体調を崩されて、朝から休んでいらっしゃいますので……」と、歯切れの悪い言葉が返される]
・・・誰からそれを?
[ややあって発される疑問。朝から尋ね回って、レベッカ以外は誰一人として良い返答が得られなかった故か。]
ピエロさんは働き者だな。
はい、いらっしゃいませ。
これは古代エジプトに伝わる神秘のカード、お客様の心を見通す不思議な力を持っています。
[覗きこむ客の前で、カードの絵柄を当てるマジックを披露し始める]
……そうですか……。
それでは、お大事に、とお伝えください。
[普通の体調不良を案ずる様子とはどこか違うメイドの態度に、ほんの少し表情を険しくしつつ。
一礼して、その場を辞する]
……あの様子だと、何かあった、な。
今朝、感じたものが予想通りなら……。
[視えるかも知れない、と。その呟きは口の中に留まる]
とりあえず、あそこ、行ってみるか。
[小さく呟き、その歩みは広場へと]
お前もピエロに負けず劣らず働き者のようだな、DOLL。
結構なことだ。
[サーカスに入り込んだリックとレベッカの魂の気配を感じ取ったのか、楽しげに笑う]
どうした、ウィッシュ?
[突然の声に肩の相棒を見やれば、黒猫はとんっと地に下りて走り出す。
後を追って行けば、話を聞こうと思っていた者──ラッセルと、リックがいるのが目に入るだろうか]
っと……や、お二方御揃いで。
[軽い口調で声をかけつつ、そちらへと近づいて]
うん。
知ってる人だよ。
大丈夫。
アーヴァインさんのこと、なんで忘れ……
って、こんにちは、ハーヴェイさん。
お前は可愛いなぁ、猫。
[マジックの最後に、カードを白い造花の花束に変えて、拍手の中で一礼]
今宵は我が魔術団による、魔術の実演がございます。
どうぞ皆様、お誘い合わせのうえ、お越しください。
あ、・・・今日和。
ウィッシュも。
[ふ、と微笑んで見せる。]
ん、そうか・・・
有難う。
[問い掛けの応えには、それ以上追及しようとはしない。]
うん。そう。
大切だから、ラッセルさんでも、内緒。
ハーヴェイさんにもね、もちろん。
でも、本当に、アーヴァインさんどこいったんだろね。
さっき団員さんに聞いたけど、知らないっぽかったし。
はい、こんにちは、と。
[挨拶をしてくる二人に軽く返す。
黒猫はゆら、と尻尾を振り、疲れたような様子のラッセルに、案ずるような声で鳴く]
……アーヴァインさん、どこにいるか、わからんのか?
[それから、リックの言葉に低くこう問いかけて]
[看護婦にぺこりと礼をして、
家の前で別れて扉を開けて、
居間に祖母の姿を見つけて。]
ただいま、グランマ。
何、しているの?
[少女が近寄って見てみると、
くるくる二本の棒を操る手が、
ふわふわの毛糸を編んでゆく。
老婆は孫にも編み物を勧めようとしたけれど、
片手の治療の痕を見て目を驚きに瞬かせる。]
あ、……だいじょうぶだよ、
ぜんぜん、痛くないの。
きちんと手当てしてもらったから。
[頷くラッセルに、黒猫はもう一度小さく、鳴いて見せる。
無理しないで、とでも言いたげな様子で]
……わからない……か。
町の連中も、あの人の事は忘れたような感じだし。
というか、昨日、サーカスの方で見かけた時から、どこかおかしかったし……な。
[ちらりと見かけた様子を思い出して、呟く]
……て、ピエロ?
[リックの言葉に、一つ、瞬いて。
それに関する話を聞けば、広場の中心部へと目をむける]
ねえ、
グランマは長く住んでいるから、
町のひとたちのこと、
とてもよく知っているのよね?
[にこり微笑んで祖母が頷き、
じっと真っ直ぐ少女は見つめ、
それから、
行方不明の自警団長の事を尋ねたけれど、
帰って来たのは予想通りの返事。]
< ――そんなひとは、知らないよ。
やっぱりグランマも忘れてしまっている。
どうしてだろう、それなのに、わたしやリック、他にも忘れていないひとがいるのは。
わたしとグランマの、何が違うんだろう?
わたしよりみんなの方が、あのひとをよく覚えているはずなのに。>
嗚呼、それが――
誰に聞いても知らない・・・というか、アーヴァインさんのこと自体覚えてない、と言われて。
覚えてるのはここにいる人と、レベッカさんと――あと一人。
僕が聞いた内ではそれだけです。
[訥々と言葉を紡ぎ、それからリックの言葉に顔を上げる。]
・・・・ピエロ?
やあ、こんにちは。
今日も来てくれたんですね。ハーヴェイさんに、ラッセルさん。
[見つけて声をかけた中に、少年が含まれていないのは、見覚えていないのか、それとも身長のせいで目に入らなかったのか。後者であれば、少年の猛抗議を受けたかもしれない]
ううん、何でもないの。
へんなこと聞いて、ごめんなさい。
少し疲れちゃったから、お部屋で休むね。
[老婆とよく似た笑みを浮かべて
居間を後にする少女を見送り、
皺のある白い手が再び編棒を繰る。
遠く聞こえる音色に乗って、
彼女は楽しそうに編んでゆく。]
……覚えてるのは、ごく一部だけ、って事か。
[ラッセルの言葉に、低く呟く]
まるで、世界そのものから、弾き出されたみたい……だな。
[低い呟き。平時であれば、それは冗談めいた響きを帯びるのだろうけれど]
[少女を一度送り届け、診療所へ戻った後。
いつもの通り、手伝いを終わらせた。今日は買出しは無いらしい。
お疲れ様でした。と挨拶と共に一足先に診療所を後にした。
帰路へ着こうと、いつもの通りメインストリートを歩いていく。
軽快な音楽に導かれるまま、このまま真直ぐ進めば、広場だ。]
……。
[足を、止める。小さく溜息を零した。
…判っている。不安を解消するならば、直接、見に行けば良い。
けれど]
嗚呼、確かに。
昨日は変でしたね・・・
[昨日擦れ違った時の様子を思い出したか。黒猫の意思は通じたか、其方に手を伸ばす。避けられなければそっと頭を撫でるだろう。]
[部屋に戻り扉を締めると、
テディベアを寝台に乗せて、
少女は椅子に座って頬杖突いて、
眉を寄せて難しいかおになる。]
アリス、どう思う?
[彼のことばは彼女の声だから、
もちろん答えが返って来る訳はない。
子供に似つかわしくない、溜息ひとつ。
視界の隅では狭い空間で
窮屈そうに赤い風船が浮かんでいて。]
……っと。
や、どうも。
[不意に投げかけられた声に、ゆるく瞬いてそちらを見やる]
相変わらず、賑やかなようで。
ああ……なんか、昨日まではいなかったピエロがいるんだって?
そんな話を、彼から聞いてたところ。
[言いつつ、リックの方をちらりと見やる。
黒猫は、ラッセルの手を避ける事無く、大人しく撫でられて]
< トリックを暴くにしたって、どうしたらいいんだろう。
正面から聞いたら教えてくれるだろうか。誤魔化されてしまうかもしれない。
だったら、……こっそり証拠を掴むしか、ない?>
ああ、新入りのピエロさんですね。
なんだか言葉の話せない人なんだそうですよ。それでマイムが御上手なんですね。感心しますよ。
あ、今日和。
[やって来た銀の髪に気付き、会釈をする。
大人しく撫でられる猫に眼を細めながら、ピエロの説明をする青年に同意の意を示してか小さく頷く。]
へえ……なるほどね。
それなら、後で見に行くのもいいかな。
その前に、人捜しをしないとならないが。
[コーネリアスの返事に、ひょい、と肩を竦めてこう言って。
ふい、と銀髪の男から逸らされた視線は、虚空に何かを捉えようとするように見えるだろうか]
ええ、今夜は魔術の実演もありますし。是非楽しんで行ってください。
[ハーヴェイの言葉に頷いて、人捜しと聞くと首を傾げる]
人捜しですか?どなたか迷子でも?
あ、もしかして、この間デートしていた可愛らしいお嬢さんですか?
ほう、この男、見えるようだな。
[くす、と笑って]
さて、邪魔をするようなら取り込んでしまうのもいいが、この魂はまだ力を強めそうに思える。
もうしばらく泳がせるか。
新入り・・・・
この町の方、なんでしょうか。
[猫を撫でながら、言葉を話せない人って居ただろうか、などと呟く。それから2人の会話にはたと顔を上げる。]
嗚呼、そうだ。
アーヴァインさん、知りませんか?
魔術……か。
[しばし、虚空に向けていた視線を再びコーネリアスへと戻す。
その様子を黒猫がやや心配げに見つめていた事には、近くにいたラッセルならば気づけるかも知れず]
デートって。
あの子は、じいちゃんの茶飲み友達のお孫さんだよ。
[そう答える声は、いつも通りに軽いものの。
次の言葉を紡ぐ時は、やや、険しさを帯びるだろうか]
で、捜しているのはあの子じゃなくて、ね。
本来迷子を率先して捜しそうな……自警団長さんさ。
[緩く、瞬いた。小さく深呼吸する。
すぐ横を、楽しげにサーカス広場へ向かう子ども達が通り過ぎて言った。]
…。
[恐れていたって、何も変わらないのは、もう十分に判っているのだから。
──そぅと、真直ぐ。一歩を踏み出して。
その足が向かう先は、広場へと]
―メインストリート→…―
いえ、私と同じで、他のサーカス団から移ってこられたとか。
え?アーヴァインさんが、今日も来てるんですか?
また何か苦情かな…参りましたねえ。
[ラッセルの言葉を聞くと、困ったようにきょろきょろと辺りを見回す。]
……投票、忘れてた。どうしよう。
デフォのレベッカさんは、…うーん。
呪狼だと思う人に委任はOKって書いてあるけど
どっちが呪狼なのか、わかんないしなぁ…。
つーか、妖魔居ると手数計算ややこしいし、ニーナ吊らね?(待て
んー。
やっぱり、聞いてもわかんないみたいだわ。
集団物忘れっていったいどこまで広がってるのかしら?
[首をひねりながら、敷地内を歩いている]
/*
本日はオール鳩の提供でお送りしています。
鳩使いさんはすごいですね。
ところで、
「グランマ、わたしのことは、忘れないでね」
って言ったら墓下フラグだったでしょうか。
惜しい事をした。
嗚呼、成程。
――貴方も覚えてるんですね。
いえ、それが・・・サーカスを観に行ったっきり、帰って来ないんですよ。
その上、何故か誰もあの人を覚えてなくて。
[首を傾げるコーネリアスの様子に、ひょい、と肩を竦めて]
いや、ちょっとね……虫の報せ……っていうのかな。
そんな感じがあってね。
何やら姿が見えないらしいから、それと関係あるのかと思って捜していたってとこかな、俺は。
[実際には、異変があったと感じたから捜していたのだが。
何となく、サーカスの関係者には、素直に言う気になれずにぼやかして]
……ラッセルが言ってるように、町の連中そろって忘れてるのも、気にかかるんだよね。
[しっかりと、しかし決して早くは無い速度で、歩みを進めていく。
ふと、漸く見えてきた広場の先に、
見覚えのある姿が揃っているのに気付いて、青を一度瞬いた。]
…、
[しかし、揃う人々全員の浮かない顔に、
ただサーカスを見に来たわけでは無い様だ、と僅かに眉を寄せて。]
人のことを無視するのはいかがなものかと思うんだ、マジシャンさん。
おれは、リックっていう名前があるの。
見えなかったとか言うなよ!
ハーヴェイさんが高すぎて邪魔なんだ。ぜったい。
いえその…信じて頂けるかどうか判らないのですが……
[躊躇いがちに口を開きかけて、こちらに手を振るレベッカを見つける]
あ、こんにちは、レベッカさん。
[会釈するも、微笑みは些か弱々しく見えたかもしれない]
信じる信じない、っていうより。
意味がわかんないから、話してほしいと思うよ、おれは。
だれかのせいで、みんな忘れるなんて、ないと思うんだけど。
[こちらに手を振るレベッカの姿に気づいて軽く手を上げ。
ふと、視線をずらせば、ニーナの姿も目に入るだろうか。
……そういえば、診療所にはエレノアの話は行ってるのだろうか、とふと考える。
誰かが診察に行っていたなら、状態を聞けるかも知れない……と、そんな考えがふと頭を過ぎった]
実は、私は、占い師の家系に生まれていまして。
でも、力が強すぎるので、普段は使わないようにしているんです。
[口を開くのを躊躇った割には、浮世離れした話しを淡々と語り出す]
[暫く遠めで集団を見やっていたものの。
止めていた足を再び動かして、集団の近くへと向かう。
途中で、レベッカが更に集団へと近付くのにも
銀髪の青年が、「自分の所為だ」と言う言葉にも気付いたが
少し眉を寄せて──それでも、歩みは止めずに]
…皆さん、お揃いなんですね。こんにちは。
[小さく笑みを向けて、一言。
あとは、そのまま黙して青年の言葉へ耳を傾ける]
私の力は、魂の記憶を読み取って未来を見通す力なんですが、人によっては、魂と身体の繋がりが弱くて、触れただけで消えてしまうことがあるものですから……
……占い師?
[告げられた言葉に、微かに眉を寄せる。
疑うような様子が見えないのは、自身も特異と認識するが故か]
……魂と身体の繋がり……ね。
[ぽつり、呟いて。
視線はまた、虚空へと]
投票を委任します。
お嬢様 ヘンリエッタは、吟遊詩人 コーネリアス に投票を委任しました。
とにかく、それで、危ないので普段は使わない力なんですが……この間アーヴァインさんがサーカス団に苦情を言いに来られて……なんだかサーカスを潰してやるぞ、と脅すような勢いだったので、心配になって……
そうっていうか。
たましいとか、そんな非現実的だよ。
御伽噺の中だけの話でしょ。
魂と身体とか。
魂って一体どういうものなのさ。
あなたにとって言ってる事は本当かもしれないけど、それじゃあ、ええと。魂と身体? 以外?
おれたち以外が忘れてるのはなんで?
だって、あの方の魂の力がそんなに弱いとは、とても思えなかったものですから!
[訴えるような視線を周囲に向けて、やがて、ためいき]
でも……やっぱり、私のせいなんでしょうか?
ふふ、ニーナは一度魂を切り離された娘に違いないからな。
私の言葉を聞いただけで、恐怖にうち震えることだろう。
本物でなくても、本物よりも本物らしく振る舞って怯え惑わせることが出来れば、いずれ自ら我が手の内に落ちてくる。
……君は、少し落ち着きなさいな。
[早口に捲くし立てるリックの様子に呆れたように言いつつ。
手が届けばまた、頭を撫でるだろうか。
それから、その言葉の中に出てきた呼び名に、ニーナの方を見やって]
あー、丁度良かった。
診療所の方で、エレノアさんの話、なんか聞いてるかな?
確かに、御伽噺のような話ですよね。
いいんです、信じて頂けないのには慣れてます。
いえ、いっそ信じないで居てもらった方が…
[リックの言葉に肩を落とす]
町の人が忘れているのは、魂が消えてしまったショックだと思います。
人の魂というのは影響しあうものなので…特別な方同士が魂で繋がることもあるんですよ?
[コーネリアスの訴えるような視線に、一つ、息を吐いて]
……そんなもん、俺たちに聞かれてもなあ。
本人に聞ければ一番手っ取り早い気もするが。
[現状、そうもいかんしね、と。
軽く言いつつ、肩を竦め]
『それに、仮に視えても……声までは届かん可能性は高いし……な』
[心の奥底では、ひそりとこんな呟きを]
影響しあうとか……
……。
でも、正直、みんなそんなに仲よかったようには思わないけど。
それでも影響なんてするもんなの?
……あのね、ハーヴェイさん。落ち着くも何もこんなにおかしなこと言われて信じられると思う? っていうかその手はやめてって。
Mis?
え、と。エレノアの奥様、ですか?
特にそんな……、騒がれるような事は、聞いていませんけれど。
──、今日は、緊急の往診の依頼が一件ありましたけど、
そこがエレノアの奥様の所かは、把握していなくて。
[どうか、しましたか?と、青年の問いに、僅かに眉を寄せて。
ふと、コーネリアスの言葉に其方へと視線を向けた。
…、魂と、身体の繋がり。 その事は、知っている。
自分自身は、占い師の存在も聞いたことも、ある。
その存在を、祖母と名乗る女性から何度も
注意するように、と。促されても居たから。…でも今は]
ブランさんの所為かは、まだ判りません、けど。
──、それは私の事も、占えますか。
[銀髪の青年の言葉に、ぽつりと呟く。
周りからみたら、突拍子も無い話だろうか。]
――僕には、あまり・・・占いとかは分かりませんけど。
作り話にしては、巧妙過ぎますね。
それに・・・・嘘を吐いてるとは思えない。
仲が良いかどうかより印象の強さのようなものが影響するみたいですね。
ほら、アーヴァインさんは、町の方に良く知られていらっしゃったようですから。
[ニーナの言葉に、軽く目を見開く]
え?いや、やめた方がいいですよ?
だって、消えてしまったら、もう元には………
[後半はぼそぼそと口ごもる]
……そんな印象つよかったっけ。
まあいいや。マジシャンさんはそう言うし。
実際そうなのかもしれないし。
おれにはわかんない。
知ってる知ってないだけでどうやってわけてるんだか。
……って。ニーナさん?
信じる信じないはさておき、冷静になっといて損はないだろ?
[手への抗議は、例によって流しつつ]
ああ、ちょっとね。
何やら、体調崩して寝込んでるらしくてさ。
[投げられた問いには短く答え。
ニーナの返事には、そうか、と呟くように]
……いや、こないだ物凄く元気そうだったのに、一晩で起きられないような事になるっていうのも、妙な話かな、と思ってね。
もし、大きな病気なら、何かお見舞いでも、と思ってさ。
[それから、いつもと変わらぬ口調でこう言って。
ニーナがコーネリアスに投げかけた問いに、やや、険しい光を目を宿す]
あのね。
これ以上無いほど色々なわけのわかんないことがあるのに、冷静にとか無理だし。
でもそれでも冷静に落ち着こうとはしてるんだけど。
その手が火に油そそいでんのわかってる? ハーヴェイさん。
って、ミズ、寝込んでるんだ。……大丈夫かな。ミスも心配してるだろうに。
さあ、ね。
それこそ、直接聞きでもしないとわからないんじゃないかな?
[困り顔のコーネリアスの様子に、ひょい、と肩を竦めて]
……あんたの力の影響と仮定するなら、魂と身体が切り離されてる……んだよ、な?
[それから、確かめるように、こんな言葉を投げかけて]
…私が、魂と身体の繋がりが弱いって決まっていませんし。
試しに、一人占ってみれば早くありません?
それに私、占いが本物か偽物か、見極めちゃう特技がありまして。
[口籠もる言葉に、一度青を瞬いて。緩く首を傾ぐ。
最後の言葉は、ちょっと興味あるんです、とどこか冗談めいた口調で]
…あぁ、でも魂に関しては──
一度は戻ったので、次も何とかなるんじゃないですかね。
[ぽつりと、呟いた言葉は、
軽い口調にしては、何処か覚悟を含んだものだけれど]
いいのかな?
本当に「消えて」しまうかもしれないぞ?"ラッセル"……
[ゆらりと瞳に揺れた酷薄な光はラッセルの目に移っただろうか?]
訳がわからない事があるから、冷静にならないと、だよ?
……というか、この程度の事も受け流せないようじゃ、まだまだだね。
[くく、と笑いつつぽむぽむ、と撫でてから、手を離し]
……大丈夫……だと、思いたいんだけど、な。
[後半の言葉は小さなため息と共に]
んー……
よくわかんないんだけど。
その魂と身体の繋がりとやら? とかで、ええと。
占い、ねぇ。
それが、本物か偽者かを、ニーナさんが見分けられる?
……ほんと、よくわかんない。お手上げ。非現実的すぎる。
いくら冷静になったってねえ。おれは枯れて無いからそこまではいかないの。
[ふらり、ゆらり。
散らばりかけたたましいがゆっくりと収束して、白い女の影を作る。
その姿を見られるのは、一部の人にあらざるものだけ。]
ええ、そうみたいです。
[ハーヴェイの言葉に頷く]
と、言っても、私は切り離された後の魂を見る力はないものですから、実際にどうなっているのかは判らないんですよ。
見る力の有る方もいらっしゃるみたいですけれどね。
[ニーナにはやはり首を振る]
だめだめ、危ないですから!
万一のことがあったら大変ですよ。
それに、私が占い師かどうかなんて、確かめる必要もないでしょう?
もうアーヴァインさんは、消えてしまったんですから…これ以上被害を広げる意味がありませんよ。
え、と。昨日お会いしましたけど…
お元気そうでしたよ?ご婦人も…シャロちゃんも。
[ハーヴェイの言葉に、口許へ手を当てる。]
一緒にお散歩に出かけていた先で会ったんですけど、
起きられないほどのご病気には、見えなかったです。
[その様な重病なら、何らかの話が回ってきていても可笑しくないのだけれど。
…大丈夫かな、と眉を寄せて。
ふと、レベッカから手を伸ばされたことに気付いて小さく、笑みを零す。]
やだなぁ、レベッカさん。
まだ消えちゃうだなんて、決まって無いじゃないですか。
それに、元に戻らないとは限らないんですよ。
もし何かなっちゃっても、誰か覚えててくれれば、何とかなりますって。
[私がそうですもん。と、小さく笑みを零す。
尤も、戻れたのは今は祖母となってくれた女性のお陰だけれど。
と、ラッセルの様子に、首を傾げ緩く瞬いた]
消えたくはないようだな……"ラッセル"は……
[ふと、揺れる白い影に気付いて、うっすらと笑う]
賑やかな場所がお好きかな?レイディ。
……なるほど、ね。
[小さく呟いて、すい、と視線を空へ。
サーカスに近づくと、感覚は良好になるのか、そこにはあらざるものの影が見えるような、見えないような。
しかし、同時に、紗のようなものがかかっているような感覚もあり、はっきりとは見えず]
『……騒がしい……のか、ここ』
[微かな苛立ち。それを振り払うように軽く頭を振れば、ラッセルの異変が視界の隅を掠めるだろうか。
その側の黒猫が、案ずるようにまた、鳴いて]
シャロ……?
[いつでも近くに居たはずの娘がそばにはいなくて。
娘を探して問いかける。彼女は一体、どこにいるのだろう]
――時は前夜にさかのぼる。
あら、こんにちは、ええと…。
サーカスの方だったわね?
私の娘をご存知なくて?
[声をかけられればにこりとほほ笑んで。
娘が彼を「占った」反動で霧散したことなど、知らなくて]
無理ですよ!
[ニーナの言葉に首を振って、思わず肩を掴もうと手を伸ばす]
一度切り離されて戻った人の話は、前に聞いたことありますけど、本当に弱くなってしまってる筈ですよ。
魂どころか身体が消えてしまうかもしれません。
そんな恐ろしいこと、私にはとても出来ませんよ!
[じっとニーナの目を覗き込んで言う]
そっか……ほんとに、唐突なんだな、それじゃ。
[ニーナの話には、小さく息を吐く。
昨日までは彼自身も異変は感じていなかったのだから、その言葉に偽りはないのだろう]
……まあ、もし診療所で対応して、様子が聞けたら教えてくれると助かるかな。
魔術師殿の言葉が本当なら、手に負えるものでもないんだろうけれど、ね。
お嬢さんは、消えてしまいましたよ、レイディ。
[微笑みながら冷徹に告げる]
ずいぶんと頑張っていたようだが、な。
今は、ほら、あの氷柱の中で永遠の美の一部となっているだろう。
[天幕を指差して]
ラッセルさん?
疲れてるなら、休まないと。
甘いもの、食べる? ほら、一応、まだアップルパイあるし。
あげる。
……って、マジシャンさん必死だね。
んーイマイチわかんないんだけどさ。
魂と身体の繋がり?ってのが弱いときえちゃうっていうけど、
今のマジシャンさんのこと聞いてたら、魂が消えるの?
身体も消えちゃうかもってことは、んー、それらが切り離せるとして、ええと。
つまり、アーヴァインさんはどっかにいるのかな?
…そうですか?
原因をはっきりしたほうが、ブランさんも不安にならずに済むし。
[良いかなって思ったんですけど。
肩を捕らえられ、きょとんと瞬いた。覗き込まれて、青の目に銀の光が映る。
目の前の青年の持つ力が本物で、彼がその所為で消えてしまったのなら、
まだ良いのだ。ただ、もし、違うのならば。
ゆるりと、広場へ視線を巡らせる。この中に居る筈。
最早少女の中で可能性は、その一つに限られるのだけれど。
其れを模索する方法も無いか、と内心溜息を零して]
吟遊詩人 コーネリアスは、見習い看護婦 ニーナ を能力(襲う)の対象に選びました。
吟遊詩人 コーネリアスは、見習い看護婦 ニーナ を投票先に選びました。
消える……?
[黄色の風船をくれた男。
その言葉のかわりように、いぶかしむように眉をひそめ、
続けられた言葉には、不快そうに返す]
冗談を言っていい場合と悪い場合があるのよ。
サーカスの団長さんに、習わなかった?
[けれども、指差されるままに天幕を見上げ――]
シャロ……?
あ。はい、判りました。
エレノアさんの詳細が入ったら、すぐにお知らせします。
……えと、もしそちらでも、何か判ったら、教えてもらって良いですか。
[ハーヴェイの言葉にこくりと頷いて、同じように問い返す。
ラッセルの様子に、僅かに眉を寄せて]
…あの、無理は、しないで下さいね?
もし体調が悪ければ、診ますし。
[大丈夫ですか、と青ざめた顔を軽く覗き込んで]
[ラッセルの青ざめた顔を覗き込みながら]
大丈夫?
疲れてるなら無理しないほうがいいわ。
えぇと…ちょっとよくわからなくなってきたわ。
整理させて?
今、エレノア奥様が具合が悪いのね?
そして、コーネリアスさんが、魔術師だ、と。
アーヴァインさんがいなくなってて、それはコーネリアスさんのせいってコーネリアスさんは言うのね…?
あってる?
[くるりと周りを見渡して、首をかしげながら聞いてみた。]
うん、・・・有難う。
[包みを受け取るも、今は開こうとはせず。他の遣り取りを聞きながら、下唇を噛む。
本当に疲れているだけか、それとも――]
――前夜
[ことりと小さな音が、エレノアの眠る寝室に響いた。
夢と現の区別のあいまいなまま、
寝台に体を起こせば、眠ることのない、彼女の娘。
昼に買った白と黒の扇子を、
ぽとりぽとりと机から落としている。]
なあに?
シャーロット?
[気まぐれな行動とは思えど、声をかけて。
娘はシィ、と人差し指を唇に当てると、小さく笑う。
そうして――窓からふわり、姿を消した]
[追いかけようにも、窓の外を覗いたって、駆けていく娘はいやしない。
ただわめいて家人を困らせて(だって娘は「存在していない」のだから)。
疲弊して気づけばここにいた。
彼女は知らない。
彼女の娘が、黄色の風船の男とその馬に、違和感を覚えたこと。
彼女の娘が、なにかの能力を持っていたこと。
だから生まれる前に肉体を失いながらも「生きて」いたこと。
昨夜、娘の能力が破綻したこと。
だからきっと彼女がここに閉じ込められたのは、
水晶にとじこめられた娘の悲鳴、助けを呼ぶ声。]
――回想おわり
多分、それであってるよ、レベッカさん。
……本当、突拍子もなさすぎるけど。
でもラッセルさんの方が心配だけど。
体調悪いなら、ホットミルクでも飲む?
っていうか休もう。どっか、座って休まないと、たおれそうに見えるよ
……完全にいなくなってる……とは、思えんけどね。
[リックの疑問に答えるためか、独り言なのか、ぽつりと呟いた後]
ああ、そうしてくれると助かるよ。
……俺の方でも何かわかったら、知らせるから。
[ニーナの言葉に頷いて、返す。
黒猫は、唇を噛むラッセルを、やや首を傾げつつじぃ、と見つめて]
身体だけでもいるならいるで、どこかわかんないかなぁ?
まあ、探せばいいのかもしれないけど。
ここ……サーカスにきてるのが最後の目撃証言なんだから、この中にいるのかなぁ。
……。
あー、もう本当。
こんなわかんないのなんて、常日頃から一つでいいんだよ。
カガクテキコンキョがないようなのなんて。
ん、本当に。
大丈夫、だから。
[案ずるように鳴く黒猫にも、次々と掛けられる声にも、あくまでそう告げる。]
はい。
大体、そんな感じかと。
[レベッカの言葉には一つ頷いた。]
なんだか…難しいわね…
夢のある話だけど…
同じ夢のある話なら、もっと幸せなほうがいいわ。
[独り言のように、下を向いてつぶやいた。]
[沈んだ様子のレベッカに、申し訳なさそうな視線を向ける]
すみません。私の考えが足りなくて。
とにかく…もう占いをするつもりはありませんから。
[ニーナに、もう一度きっぱりと告げる]
不安。
アーヴァインが消える、それより前からずっと抱えていたもの。
思考に時折混じるノイズ。
気のせいだと思っていた。
今も、そう思いたい。
双子 リックは、医師 ヴィンセント を投票先に選びました。
占いで、魂が、全く消えてしまうかどうかは、判りませんけど。
…もし、ブランさんの所為じゃない場合は──
多分、魂も、身体も。
[…ここに居るでしょうね。と。続く言葉は飲み込んだ。
…言っていいのか判らない。
もし、このサーカス団があの時とは違ったら、不安を煽るだけだし。
何より、自分の話は──占いの事よりも、突拍子無い。
ハーヴェイの言葉には、ほ、と小さく吐息を零した後
お願いします、と頭を下げて。]
あ、ごめんなさい。
コーネリアスさんも、悪気があってどうこうしてるわけじゃないものね。
[コーネリアスの視線に、ぶんぶんと頭を振った]
エレノア奥様の不調も、そのせいなのかしら?
『――自分の中に、誰かいるんじゃないのか』
そんな娯楽小説のようなこと、ある筈がない。
本の読み過ぎで、少し可笑しくなっているだけだ。きっと。
[皆が魔術師の話や、
青年の挙動に注目している間、
いつの間にやら少女は
サーカスの広場に来てていたようで。
今日のリーフレットを手にして、
辺りをきょろきょろと見回して、
周囲の施設を興味深げに眺め。]
シャロ…?
[声をかけても、水晶からは声などきこえない。
いや、聞こえたとして、どうして娘だとわかるだろう。
娘の声を、知らないのだから…]
[天幕から、ショーの開催を告げる呼び込みの声が響き渡る]
あ!しまった!
すみません、仕事に戻ります。
話しの続きはまた!
[慌てて踵を返しかけ]
あ、レベッカさん、これどうぞ。お店に飾ってください。
[手にしていた白い造花の花束を、レベッカに押し付けるようにして、天幕の方へと走っていった。]
……。えっと、…はい。
もう、誰も占わないんなら、いいんです。
[きっぱりと告げる様子に、少しだけ眉を寄せて。
困らせてごめんなさい。と頭を下げた。
仕事へと戻ろうとする銀髪の青年に、ひらりと手を上げて見送り]
お仕事、がんばって。
はァ。まったく意味がわからないのが増えたばっかり。
身体だけあるかもとか、わっけわかんないし。
……本当、わけわかんないし。
やっぱり、ね
< 今のうちに隠れられそうなところはないか捜そうと思ったのだけれど、……どうにも施設に目移りしてしまう。
怪しい場所だってわかっていても、どうしたって、魅力的に映ってしまうのだから、仕方がない。いつもは目にしないようなものがたくさんあるのだもの。>
……意味がわからないわ…。
[困ったように、視線をうろつかせ。
あわただしく走り回るサーカスの団員たちとも、目はあわず]
[頭を下げるニーナに、こちらこそ、と返しつつ。
呼び込みの声に、天幕へと走るコーネリアスを見送って]
……話自体には……あんまり疑う要素はなかったが……しかし。
[何か、引っかかるような気がしてならない、というのが、正直な感想で。
ごくごく小さく呟いたその言葉は、誰かの耳に届くだろうか]
書生 ハーヴェイが「時間を進める」を選択しました
娘と一緒に…?
それは、あの中に、入るということ…?
[ささやくような声音に、少しばかり緊張の滲んだ声で]
教えて頂戴。
何があったの?あの子に。
どうしてあんなところに?
あなたは――誰?
・・・・あ、はい。
また。
[何か思惑に耽っていたか、銀髪の青年への反応は遅れる。背中に小さく声は掛けたが、聞こえたか否かは分からない。]
書生 ハーヴェイが「時間を進める」を取り消しました
[押し付けられるように渡された白い花束を、驚いた目で受け取りながら]
え、あ、あぁ、ありがとう。
お仕事がんばって、無理なさらないでね?
[揺れる銀髪を見送った]
私は、お前達を支配するものだよ。
ここは、私の世界。
私が王で、お前達は私の虜だ。
だが安心するがいい。
私はお前達に永遠の安息を与えてやるのだから。
[落ち着きなく辺りをうろついていたけれど、
ショーの開催を告げる声に顔がそちらに向く。
お金を払うのなら見て行きたいから、
なんて頭の中で言い訳をしながら。
何があるのだっけとリーフレットを見て、
そちらへと歩み出す。]
――支配?
なんの御伽噺なのかしら、それは?
[眉をひそめるも、昨日からの出来事は、これまで彼女が生きてきた「現実」とは大きく異なることばかりで]
安息。
あの子は、幸せなのかしら?そのほうが。
ねえ、肉体もなくて、ふわふわとしたままで。
あのままじゃ、恋もできない、友達だってつくれない。
幸せになんて――なれないんじゃないかって…。
ああ、うん、
[変なピエロというのはよくわからなかったけれど]
……そうだね、
不思議な、
こわい感じがする。
でも――
< こわいと思うのに、とても楽しそうにも思えて。
どうしても、惹かれてしまって。
それは、おかしなことなのだろうか。>
[天幕の中では、その日の呼び物、奇跡の大魔術のショーが始まっている]
[その舞台を見つめている人々は気付いただろう。舞台の奥、黒い天鵞絨の布に覆われた、四角い柱のようなものの姿に]
[青年の呟きに気付いたのか、無言のまま僅かに青を細めた。
ゆるりと周囲を見渡すも、呼び込みの声に応じたのか
随分と、周りにいたはずの団員の姿は少なくなった。
…今日中に探すのは、難しいかもしれない。小さく、溜息を零す。]
…明日、探しに来ようかな。
[小さく呟く。
…何度もサーカスに足を踏み入れるのは、気が滅入るのだけれど。]
……こわいからこそ、見ておかないと不安っていうのもあるけどね。
でも。
違うな。そういうこわいじゃない。
[まだ幼いかれにとっては、きちんといえるようなものではなく]
魔術……?
[一度目を伏せてからゆるゆると開いて、
大きく書かれた文字を見て呟きを落とす。
天幕の方角の雰囲気が変わったのに気づき、
赤を翻して急ぎ足に中へと入ってゆく。
背の低い少女にはなかなか見えないから、
熊を離さないようしっかり抱きながら、
見え易い位置を求めてゆっくり歩んで。]
ヘンリエッタも。
危険だと思ったら、すぐに呼んでね。
……おれには何もできないけど。
ヘンリエッタを助け出すくらいは、しないと、かっこわるい*だろ?*
[空中に浮かぶステッキや、無限に増えるトランプ、一瞬にして舞台の端から端に移動する少女…次々と演じられる魔術の間も、それは、ひっそりとそこに置かれ、次第に人々の意識を捉え始める]
そう・・・・だね。
本当は少し、見て行きたかったけど。
[立ち上がりながら、賑やかな声のするほうを仰ぎ見る。青年の呟きは聞こえていたか、其方を見はすれど声は掛けない。]
[呼び声になぁ、と鳴いて駆け寄って来た黒猫を、肩に乗せて]
ま、とにかく……。
もう少し、捜して見るか、アーヴァインさん。
……さっき聞いた、ピエロとやらも少し、気になるし……。
[小さく呟く。
ピエロに思うところあるらしいリックには、呆れられるかも知れないが、そうなったら笑って受け流すだろう。
そして、実際にピエロを目の当たりにしたなら、果たしてそれに、*何を思うか*]
[救いを求めるように、
細い指がブランに伸ばされ、触れるほんの少し、その前に]
(ぴしり)
[何かが割れるような音がして、エレノアの魂は霧散した。
誰かは知っているだろうか、それは彼女の娘の警告音*]
あぁ、あれは…。
[ヘンリエッタちゃん、と呟いて、危なっかしくも見える赤い小さな少女を目で追った。]
あ、私、ちょっとヘンリエッタちゃんを見てくるわ。
[その場にいた人たちにはひとこと告げ、天幕へと足を運ぶ。
そっと入り口にいいた団員が開けてくれると、ゆっくりと脚を入る。
観客席をざっと見渡すと、揺れる巻き髪とふわふわのベアが見えた]
< リックの気持ちはうれしい。
でも、こわいというのなら――こわいとも違うという、その感覚はなんとなくわかる気もしたけれど――サーカスには、わたしとアリスとで行ったほうが、いいのだろう。
それに隠れるのなら、少ない方が見つかりにくい。(ほんとうはアリスも置いていこうとしたものの、いつもいっしょの彼と離れるのは、わたしには出来なかった。)
……それがばれてしまったら、怒られるかもしれないとも思ったけれど、リックが危険な目に遭うより、ずっといい。>
[やがて、人々は見るだろう…天鵞絨の闇の下から現れた、きらきらと輝く、氷の柱…そして、真白な霜の帳の向こうにぼんやりとその姿を浮かび上がらせる、銀に彩られた白い姿態を……]
[小さな溜息と共に、その場に居た面々に挨拶を残して。
集団から離れると、ゆるりと広場を一周しようと歩みを進める。
差し出される風船にも、披露する技にも全く目もくれず、
その青の視線は、何かを探すようにそれら団員の顔に*注がれて*]
…なんか、今日やってて思ったけど、想像以上に妖魔難しいな…。
初めから情報持ちすぎ…つーか全貌知りすぎてる!(・∀・)
どこまで公開していいのか、加減が全然見極められない。
うむ。それは俺のヘタさが原因か(間違いなく)
[夢中で見ていると思われる、ヘンリエッタの邪魔はしないように、とそっと近づいて横にしゃがむ。
が、目は舞台の上の氷の柱に釘付けられる]
中/
えー、ヴィンセント先生が来ません(汗
彼がおまかせか、ニーナ噛みに合わせて居ない場合…村、ニーナという吊り食いの可能性がありますので……
投票先は村人に変更しておきます。(村、村の方がマシなので)
吟遊詩人 コーネリアスは、双子 リック を投票先に選びました。
投票を委任します。
雑貨屋 レベッカは、医師 ヴィンセント に投票を委任しました。
雑貨屋 レベッカは、お嬢様 ヘンリエッタ を能力(守る)の対象に選びました。
[音色の微かに包む舞台に、
きらきらと煌く闇、
下から現れる、
きらきらと輝く光、
その冷たい氷の柱の中には、
――銀に包まれた白の姿。
皆が息を呑んで、
皆の目が吸い寄せられて、
少女もやはり例外ではなくて。]
[キラキラと、いくつもの光を乱反射している透明で銀で白のものに目が吸い寄せられ、離せなくなる。
下から上まで、順にゆっくりと目で追っていき、その美しい顔に目を奪われた時-------]
…っ?!
[氷の柱に沈む美女と、目があった気がして。
思わず息を呑むと、ヘンリエッタの肩をそっと*抱こうと*]
投票を委任します。
学生 ラッセルは、吟遊詩人 コーネリアス に投票を委任しました。
――きゃ、
[急に触れてきたぬくもりに目を瞬かせる。
驚いてしまったのは、
予想外の存在があった事だけでなくて。
彼女が皆に少女の存在を告げていたから、
その場は言い繕って別れたとしても、
幼い目論見はあっさりと失敗する事だろう。
もっとも、少女の思惑通り、
閉園まで上手く隠れていられたとしたって、
*何も見つかることはないのだろうけれど。*]
お嬢様 ヘンリエッタは、医師 ヴィンセント を投票先に選びました。
吟遊詩人 コーネリアスは、見習い看護婦 ニーナ を投票先に選びました。
内から呼ぶ声。
それはまるで誘うような。
それだけではない。
昨日や今日などは、外からも聞こえた。
これまでとは違う。
酷く甘いようで、酷く冷たい声。
呼ばれている。
そう思ったのは、何故だか分からないけれど。
其方へ行ってはいけないと、何故だかそう思う。
其処が何処かすら分からないけれど。
墜ちてしまえば、二度と戻れない闇に飲み込まれる。
僕という存在が消えてしまう。
そんな気がしている。
全て妄想であればと、そう願いながら、
僕は今日も眠りに就く。
昨日より強くなった気がする声も、明日には全て消えていると信じて。
−ガーシュイン家・回想−
[ハーヴェイがそこを訪れる少し前。
メイドの連絡で緊急の往診に招かれた男は、見覚えのある女性がベットに昏々と眠る姿に茶のレンズの下、目を細める]
これは…?
いえ、まずは診察からですね。失礼します。
[脈を取り、体温を測り、目や舌を見……手順に乗っ取った診察が続けられて。やがて下された診断は――]
――眠っているだけ、のようですね。しかし酷く深い眠りです。
まるで昏睡しているような…魂が抜け出たかのような。
[最後は口ごもるように呟くも、メイドへと向き直り]
…もしや昨日、強く頭を打ったりしてはいませんか?
そうですか、貴女は何もお聞きになっていませんか。
では、シャーロットさんなら何か……おや? 本日はいらっしゃらないのでしょうか。
[不思議そうに周りを見回すも、外で会う時は常に傍にいた娘の姿は眠る母の傍にはなく、メイドは曖昧な表情のまま首を振る]
…いるわけがありませんけどね。
美しい彼女の魂は、団長のお力により永遠の美に奉げられたのですから。
[くくっと喉の奥で笑いを噛み殺す]
[動きが止まったのに気付いたのか、メイドが心配そうに声を掛けて。その声に男は、はっとしたように笑みという表情の仮面を被る]
…いえ、なんでもありません。
エレノアさんがこのような状態の時にシャーロットさんが傍にいないなんて、不思議に思えたものですから。
[曖昧な表情を浮かべるメイドに同じく曖昧な笑みを見せ、帰り支度を始める]
しばらく様子を見て、目覚めるなければ栄養剤を打ちに来ます。
もしも頭を打っていたなら、安静にするのが一番ですからね。
では、私はこれにて。
[メインストリートを進み、家が見えなくなったところで溜息を吐く。
扇に纏わりつくような力の片鱗を感じたのは、気のせいだろうか]
まあ、なんにせよ…様子を見るしかありませんね。
[小さな呟きは、今日も賑やかなサーカスの呼び声に紛れて消えた]
[宿に戻る前に診療所に顔を出し、簡単な報告をして。
借りた部屋で身支度を整え、レストランへ早めの夕食をとりに行く]
やあ、どうも。
今日のお勧めは? じゃあそれでお願いします。
[やがて出てきた暖かい食事を胃に収めながら話題に上るのは、今日幾度か起こった不思議な遣り取り]
…はあ、アーヴァインさん?
ラッセルさんとレベッカさんが……
[マスターの何か新手の冗談かなと言葉に笑みを見せたまま、脳裏を過ぎるのは診療所で耳に挟んだ"集団物忘れ"との言葉]
…なるほどね。
いえ、こちらの話です。ごちそうさまでした。
[食後のコーヒーのお供は白いゼリービーンズ。
苦い黒と甘い白を交互に口に運びながら、男は*物思いに耽る*]
[サーカスの音楽は、今日も閉ざされた門の向こうから町に流れていく。明日の夜明けが何を運ぶのか…それはまだ誰も預かり知らぬこと]
投票を委任します。
医師 ヴィンセントは、吟遊詩人 コーネリアス に投票を委任しました。
投票を委任します。
見習い看護婦 ニーナは、吟遊詩人 コーネリアス に投票を委任しました。
[白と黒のハーモニーを口の中で奏でながら、男は魔の囁きに耳を傾ける。
ニーナを取り込まんとする呟きには、我が意を得たかのように孔雀色が愉悦に細められようか]
…ええ、彼女の魂の蕾はさぞかし美しいことでしょう。
試されるのなら、微力ながら私の力も団長に添わせましょうぞ。
[孔雀色を瞼に隠し、"力"を添わせ絡めるように託さんと]
くくく…さて、どうなることやら。
[茶のレンズと瞼と。
孔雀色に浮かんだ"ラッセル"の魂の花への興味は、二重の覆いに*隠されようか*]
ん。じゃあね
アーヴァインさん、見付かるといいけど
今日はちゃんと休むんだよ?
自己管理くらいできるって信じてるからね。
……あ、本は没収したほうがいいかな?
なんてね
[答えに安心したように笑った。
あのサーカスのなにがそんなにこわいのか、なにがおぞましいのか。
――――ただの子どもはまだ*知らない*]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
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