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孤児 オーフェン は、少女 カレン を占った。
次の日の朝、占星術師 クローディア が無残な姿で発見された。
……そして、その日、村には新たなルールが付け加えられた。
見分けの付かない人狼を排するため、1日1人ずつ疑わしい者を処刑する。誰を処刑するかは全員の投票によって決める……
無辜の者も犠牲になるが、やむを得ない……
そして、人間と人狼の暗く静かな戦いが始まった。
現在の生存者は、くの一 アヤメ、少年 ネロ、猟師 スティーヴ、烏賊 ラス、少女 カレン、傭兵 カルロス、執事 ジョエル、孤児 オーフェン、画家の弟子 リディア、学生 エリカ、御令嬢 ロザリー、かぶき者 ケイジの12名。
/中/
ちょwwwwwwwwww
まてこらランダ神wwwwwwwwww
さすがにこのデフォはwwwwwwwwww
投票カレンで守護ジョエルって!
[着水した衝撃で一瞬気が遠くなる。とはいえ、一瞬。
水の中で目を開き。翼が重いために、無理やり翼胞に畳み込み
きょろきょろと見る。
目を引いたのは、淡い金の光。水中から顔を出して、大げさに呼吸を何度かして]
あは、あれはなにかななにかな〜♪
何やらあわただしいな。
[舌打ちの音は聞こえたか、スティーヴの飛び立つのを見送る。
そういえば先に、空に付き人がいたなと思う。]
何かあったのかねェ。
カレン嬢に、これをもってきただけなんだがね。
[ 彼が視線を一瞬こちらへ向けて、すぐさまはずした。
その様子に興味がないのか、顎に手を添えて眺めるだけ。]
………私が来た時には既に巫女姫殿はおられませんでした。
さて、巫女姫は何のために1人で姿を消したのか。
もしくは…消されたか。
ジョエル殿、心当たりは?
[ 淡々と質問を重ねる。]
[露台に降り立つ、新たな姿に]
ああ、ケイジ……こちらも本当に来るとは思わなかった、お客……
[言いかけたところ。
ひゅう
風が、鳴った。 ]
[肩に手を、
骨の鳴るような音を立ててい出る、
一対の翼と一対の成り損ない。
けれど、
高きを飛ぶことはなく、
低きを滑るように翔け、 銀の軌跡を残して辿り着いた先には
既に飛沫の収まった湖が広がる。
淡い金のひかりが湖の上を惑っている]
[ひとしきり指示を出してから、ロザリーに向き直る]
確たる心当たりがあれば、こんなところには居ない。
[苛立ちは声に滲んでいただろう]
そいつは酷いな。
気紛れとはいえ、狐は約束を守るさ
[狐と称すは己か、それとも生き物そのものか]
カレン嬢、言っていたものだ。
[袋を彼女に渡す。]
猟師 スティーヴは、画家の弟子 リディア を投票先に選びました。
[とりあえず、二人を連れて家に帰ろうとして空を見上げた。すると、そこには何やら慌しげに飛び交う聖殿の守護職の姿があった]
……何かあったのかな?
金色だ〜。金色だ〜。やわかくてほかほかそう〜
恥ずかしがらずにこっちにおいで〜♪あは、あはは〜
[人がやってきていることなど、何一つ気づかぬまま、気になったほうへと泳いで近づこうとしている]
[一瞬の風が舞ったかと思えば、上空へと飛び去って行く、スティーヴの姿が見える。少しの間、じ、と見つめていたが。
ケイジの差し出す袋には、ふ、と表情をゆるめ]
そういうものなのか。今まで狐と約束をしたことがないから、知らなかった。
茘枝、だな。ありがとう。先生といただくよ。
[ 苛立った声に、また溜め息をついた。]
それは失礼致しました。
私は巫女姫殿にお話があったのですが。
それどころではないようですね。
しかし、貴方に心当たりがないとなると…。
[ その先は言葉を一旦呑んだが、]
あまり、いい予感は致しませんね。
[ 少しだけ言葉を濁した。]
[リディアの目線につられるように、上を見上げる。
慌しく飛び交う守護職。
何か起きた事は明白で――]
…行ってみるか。
[首の後ろをさすり、飛び上がろうと大きな羽根を出して――カルロスを振り返った。]
…来るか?
[是と言えば、荷物のように肩に担ぐつもりで]
−聖殿−
[ジョエルとロザリーの前に獲物を狩る勢いで降り立つ。
翼が地を叩き、土煙が舞い上がった。]
―――クローディアだな。何があった!?
[急着地に片膝をついた姿勢のまま、短く問う。]
[前を進む少女の背に不意に開いた四翼。
先にスティーヴから異形と聞いていたからか、驚きはさほどなく]
……それはそれとして、この方角……結界樹だろ?
あの辺りで、何か……。
[銀の軌跡の続く方を確かめ、よからぬ事があったのか、ときつく眉を寄せる]
[土煙を上げて舞い降りたスティーヴの姿を仰ぎ見るようにして、一瞬だけ、顔を歪める]
………巫女が姿を消しました。
人を遠ざけるように計らって、自分で抜け出したようです。
[少年の声には寄せられず、
淡い金のひかりは、
ふらふら、銀の翼へと]
―――……、生きて、る?
[常にない、
くしゃりと歪んだかお。
心の底から、安堵した声が零れた]
[ 溜め息を深くつく。]
騒がしくなってきましたね。
さて…これからどうなることやら。
もうしばらく、巫女が見つからなければいいのですが。
[ そう言って顎に手を添える。]
[目の前、エリカとの距離が離れていく。肩から出た翼が広がったのを確認して]
……っ?!
追いつかない?
[首を落とし、翼胞から白い翼を広げ。見失わないよう、舞い散る銀の軌跡を辿り、着いた先は結界樹付近の湖]
……これは……
[湖上に舞う淡い金の残光の行方を、固唾を飲んで見守る]
えーと…一応、俺も何か手伝うべきかなあ?
[世間話しで笑いつつ、リディアを見習って空を見上げた]
何か…あったんだろうね。
この様子は確定でしょ。
[肩を竦め、ラスを見る]
いや、行きたいけど、そんなんどうやって。
[ラスの言葉より先に、...は四枚の羽を使ってふわりと飛び上がった。そしてそのまま聖殿に向かおうとして、スティーブの姿が聖殿付近に下りたのを見た]
ちょっと急いだ方がいいかも?
二人とも急ぐよ〜!
[ラストカルロスの返答を待たず、...は聖殿へと飛び出した]
あら?あは
[呼び声に応じずにあらぬ方向へ行く、金の光。
それを視線で追っていけば、川の中で見かけた人
まずは銀の翼へと視線を移し、それからエリカを見て]
あはは〜。やっほ〜やっほ〜久しぶり〜
[エリカの様子を見ていながらやっぱり陽気なまま手を振って、水を散らす]
[ 突然、姿を現したスティーヴに視線をやる。]
おや、鷹の目殿。
本日はお肉をありがとうございました。
しかしながら、今はそれどころじゃないようです。
[ 説明はジョエルが全てしてくれるだろう。]
巫女姫殿にお聞きしたいことがあったのですよ。
堕天尸のお話が聞きたかったので。
現段階、どれ程のことが分かっているのか。
[ そう言って顎に手を添えて、考え込む。]
[ともあれ、のんびりはしていられまい、と。
自身も深紫を開いて、軌跡を辿る。
昨夜開いた隠したもう一対が、微かに疼いたような気がして眉をひそめるものの、それは抑えて結界樹の湖へ]
……金色の……光?
[ふわりと降り立ち、目に入ったそれに。
思い出されるのは、先にここで聞いた話か]
[また少し泳いでエリカのほうへと近づく
後ろからは新たにやってくる人も見えたが、それよりも気になるのは]
ね〜ね〜。それな〜に?暖かい?柔らかい?
[淡い金の光を興味津々に見ながら言う]
久しぶり……って、
[手のひらで、顔の半ばを覆う。
何を言えばいいか、頭の中は真っ白で]
……、
…………だいじょうぶ?
[ゆらり、その周りを巡る、ひかりの鳥]
どうやって、って…こうやって、さ。
[カルロスの腰を掴んで引き寄せると、肩へと担ぎ上げた。
そのまま、膝をかがめて力いっぱい飛び上がり、薄金の羽根を力強く叩いて空へと飛び上がった。]
力には自信、あるんでね…が、ちょっと重いな。
[悪戯っぽく、カルロスに笑いかけた。]
[ロザリンドに一瞬視線を投げ、直に立ち上がった。
ジョエルの強く握られた拳と端的に告げられた内容に、苦虫を噛み潰した顔になる。]
……余計なところだけアイツに似やがって。
[巫女への冒涜とも言える言葉を吐き捨て、一瞬だけ歪んだ顔を見下ろす。]
――手分けして探せ。俺も行く。
いや、お前は長老に指示を仰げ。
[遠くにちらりと見えた、萌黄の翼。方角は、聖殿]
化かさずにきてくれて、どうもありがとう。
知っている。すぐに痛むから、中々食べられない。
私は、食べ物をうらむ事はしないさ。安心してくれ。
[ケイジに言った後、わずかに間をおいて]
来たところ、悪いけれど。ちょっと、外に出てくる。もし、ゆっくりしていきたいのなら、階下の先生に言ってくれればいい。
そうか。
[ロザリーの答えには、そっけない返事を返して、スティーヴを見遣る]
長老への使いは出しました。私もこれから巫女を探しに行きます。
お前にも俺にも言わずとも、長老には何か言ってるかも知れん。
…………人の心を知る、優しい子だからな。
[低く落ち着かせる声で呟き、高台へと駆け上がり空へ向かう。]
……なにやってんだか、この坊やは……。
[水の中でも相変わらず、なネロの様子にため息をつきつつ。
どこか、いつもと違って見えるエリカに歩み寄る]
……エリィ? あんたもどうしたんだい、しっかりおしよ。
エリィ……さん
[様子のおかしいエリカの近くへと駆け寄ろうとし、湖の中にいる見知った赤毛の少年の姿を目が捉えて]
……ネロ?
[少年の名を、きょとんとした顔でつぶやく]
いや、急ごうにも、リディちゃん俺飛べな…って聞いてないんかい、あの暴走娘!
[勢い良く飛び出すリディアに、聞かれないツッコミをいれ。
続いてラスが身を屈めるのに眼を丸く]
って、のうわぁっ!
おおお、おい!重いとかそう言う問題か!?
これすっごいカッコ悪い気がするんだけど!
[暴れて落ちるのは流石に怖いので、口のみで慌てる。
笑いかけられても、ただ戸惑うだけで]
[四枚の羽を使って最高速度で飛ぶ空はただ只管冷たい。だけれど、クローディアの身に何かあったのではないか? と思うだけで、背筋がぞわりと震えた。
そしてわずか1分にも満たない時間の後、広場にいるジョエルとスティーヴ、そしてロザリーの姿を見つけた]
ロザリん! ジョエルん! スティおじさん!
うん、大丈夫大丈夫〜?なにがなにが?
湖はいつも通り冷たいから大丈夫〜♪
[だが視線はエリカよりも、あたりを巡る、ひかる鳥へと注いでいて
そのことを聞けば]
当たらなかった〜。
柔らかいと思ったのに
暖かいと思ったのに
…でも綺麗だし。いっか〜あは
[手をすり抜けていく様子を眺め、今度こそエリカを見て、
やっぱり翼を見て]
金と銀と、紫と白だ〜あはは〜
[エリカ以外の翼の色だけを言って陽気に笑う]
巫女姫殿は結界樹に閉じ込めておきました。
虚の力のお陰ですわね。
まぁ、私が死んだりしない限りは解けることはないでしょう。
[ 飛び立つスティーヴたちを見送りながら答える。]
[スティーヴの残した言葉には目を伏せて、続いて飛び立とうとする寸前に、上空からのリディアの声を聞いた。その後方、ラスとカルロスの姿も遠く目に入る]
[オーフェンの呟きが聞こえて、やっぱり手を振るって、水を散らせながら]
うん。ネロネロ。今日はオーフェンとは初めてじゃないね〜
二回目二回目。でも二回目が初めてだから初めてなのかな〜?
[う〜んと悩むように首をかしげて、動くのをやめると自然に体は沈んでいく]
かっこ悪いより重さのほうが問題だろ。
[飄々と言いながら、リディアの後を追う。
広場に着けば、見た顔をずらりと見て。
抱えていたカルロスを、やや乱暴めにぽいと放りつつそこにいた顔に目を向ける。]
何か、あったのか?
[ またも溜め息を深くつく。]
まぁ、私なんてどうでもいいから早く探された方が。
私はここで待たせていただきます。
長老から何か連絡がありましたら、伝言のお手伝いぐらいは。
[ そう言った時に、上空からまた人が。]
本当に慌しいですわね…。
ロザりんではないと、何回も言っているでしょうリディア。
[ やってきたのは、リディアと。
担いでいる男と、担がれている男。
暫く考えた後――――――、
何も言わないほうがいいと判断して目を逸らした。]
[背後からかけられる、世帯主の声に。
ゆるりと顔を上げ、振り返る。
金糸雀色の瞳が、ゆらり、揺らいだ]
落ちる、のは…… 駄目、だから。
だから、飛ばなければ、飛べなければ、いい……。
[ぽつ、ぽつ、
短く言葉を零していく]
島を束ねる長老は、静かに読んでいた書から顔を上げた。
表情にあるのは、苦悩の色彩。
「……だから、危険だと言ったろうに……」
姿を消す直前に現れた、巫女の姿を思い返しつつ、呟く。
聖殿からの伝令がたどり着いたのは、その直後だったろうか。
それに、すぐに出向く、と伝えて支度を整えるものの。
その足取りは──やはり、軽くはないようで。
たどり着いたなら、皆を集めるようにと指示を出し。
そして、主だった者が集まったなら、苦悩の面持ちのままに語るだろう。
巫女が何をなそうとしたか、そして、その結果がどうなったかを。
……即ち、巫女が結界樹の内に捕らわれたこと。
巫女を解放するためにも、『堕天尸』を捕え──そして、清めなくてはならない事を。
[肉の礼に応える余裕はなかった。]
悪いが話は後だ。
[大きく羽ばたき、二対四翼全ての力で強引に上がる。
ジョエルの答えに萌黄の翼を見、頷いた。]
――わかった。
既に人を割いているなら、自らの思うとおりに動け。
ああ。そうさせてもらう。
[階下に一瞬顔を出す。ケイジのことを話し、茘枝の袋を渡し外に出てくると告げれば、誰に似たのか、ふらふらしてばかり、とぼやくように言う声]
………………。
[肩をすくめて、行って来ると言えばそれ以上の追及はなく。露台に戻る。ケイジがいたなら軽く会釈をした後だろうか、翼を広げ、飛び立った]
……綺麗……
[一時、エリカの近くを舞う淡い金の光に目を奪われ]
うん、初めて、じゃないね。
ネロ、冷たいの……好きなの?……風邪……引いちゃうよ?
っと……
[湖の中へと沈みかけるネロに慌てて手を差し出す]
[会釈をし、カレンが去って行く。
見送った狐は、面の下で笑みを作った。
向かう先は、彼女の行く場所とは違った。]
―→結界樹の方向へ―
うるさい、重いのは筋肉の重みだからしょうがないんだ。
日々、歩いてる分、足の筋肉が付くんだよっ。
[途中からは諦めて、大人しくなる。聖殿前に着けば、投げ出されたたらを踏む。
話に加わるよりは、まずは聴こうと、文句も言わずに黙る]
落ちるのは、駄目?
[途切れがちに語られる言葉、その意が掴めず、刹那、戸惑う。
ただ、何事か混乱しているらしき様子は見て取れたので]
……とにかく、落ち着きな。
あんたは、落ちてない。
ちゃんと、ここにいる。
だから、大丈夫。
[宥めるように、短い言葉を重ねて]
あは、ありがと〜
[水が口の中に入ったのは気にならなかったが、オーフェンが手を伸ばしたのには気になった。
手を借りて、頭の部分だけ出すと、すぐに手を引っ込める。]
冷たいのも楽しいよ。その後温まるのも楽しい〜
泳ぐのも楽しいよ
[といって、泳ぐ。岸にあがるつもりだが、エリカがアヤメに言った言葉が聞こえて泳ぎながら]
そうなのかな?そうなのかな?
僕にはわかんない〜…あは、わからないのも楽しいね〜
[淡い金のひかりは、
ゆらり、周囲を彷徨っていたけれど、
不意に、結界樹の方へと向かって、舞う。
波紋も立てず水中に潜り、
それから、
幹に沿って上空へと昇り、
巡り巡って、再び、銀の翼の元へと戻る。
明滅]
[上空まで上がれば、ふ、と一瞬瞳を閉じた。まだ色濃く残る、紫紺の気配をたどっていく。強い気配が、一直線の一つの方向へと向かっていた。あそこに、あるのは]
………聖殿。
[ぽつりと呟く。翼を風に鳴らし、広場に向けて空を滑る]
―自宅→広場―
何が起こったのか、まだ判らないが、巫女は必ず探し出す。
だから、不用意に動かずに待っていろ。
[すっかり自分を棚にあげた台詞を吐いたところへ、長老の元へ赴いていた使いが戻ってくる。聖殿へ集まれという長老の伝言に、一瞬、不満気に翼をはためかせたが、結局その場に留まった]
[広場上空で翠光の翼と擦れ違う。
連絡係を買って出たロザリンド、端的に告げるジョエルに任せ、ただひたすらに高度を取る。
虹の燐光持つ巫女の翼。それを《鷹の目》で探す為に。]
―――どこだ、クローディア!
[虚と相反する結界樹ではなく、他の地域を順に旋回していく。]
[頭を振る。
癖のある千草色は乱れていた]
落ちたのは、
……私、じゃない。
[肯定するようでも、
否定するようでもある響き]
ごめんなさい――……
[己の手のひらを見つめての謝罪は、
誰に向けられたものかすら定かでない]
[ネロの手を取り、引っ込められた手に体のバランスを崩す。ましろの翼を一度羽ばたかせた後]
―― ざぶん
[音を立てて湖に落ちた。しばらくすると頭を水面に出し、少量の水を吐く。眉を寄せ、首を傾げて]
うん、冷たい
……楽しい……かな?
[むーと唸りながら、ネロの方を見て、両手で水を掻く]
[幼馴染の声に、体ごと振り向いて固まった。]
巫女さんが?
[カレンに気づき、手を振るもどこか呆然とした風で。
聖殿の前に、立ち尽くす。]
―結界樹:湖のそば―
[上空を白い翼を広げ、向かったそこ。
何かあったのならばこちらだろうと思ったのだが、
どうやら何か違うことも起きたようだと、空中から彼らの姿を見下ろした。]
なんで謝るかね、この子は。
[謝罪の言葉に、ふう、と息を吐く。
肩のラウルが不安げに、ぴぃ、と鳴いた]
ほら、ラウルも心配してるよ。
そんなに、思いつめなさんなって。
[明るい口調は崩さぬまま、避けられぬならぽふり、と頭の上に手を置いて]
……って、そこの坊やたちは何をしてんだい、まったく……。
[水に飛び込んだオーフェンの様子に、はあ、とため息一つ]
[続いて広場に到着したラスとカルロスの事は知らぬまま、島を一周する。
見つけること叶わず、向かうは島の中央。
紫紺の翼を異なる方向へ動かし、空に留まる。
目を閉じて気配を探り、より強い方向へと翼を向けた。]
………!
[結界樹の周りに集まる複数の気配。
見知った者も幾つか在るそこへ、翼を引き落ちる様に降りる。]
ローディちゃんが、消えた……。
この場合は、確かに巫女姫さんが消えた感じかな。
それなりに厳重に警備してただろうに…なぁにやってんだか。
[ぽつりと呟いて。呆れたような眼差しを聖殿に投げる]
…無事なら、良いけど。
[水からあがって、オーフェンを引き上げるように手を差し出す
二人あがったならば、軽く水滴を飛ばすように体を振るわせ
耳に水が入ったらしく、頭を大きく振る。]
水〜水〜。ぐちゅぐちゅ〜
恥ずかしがらずに出ておいで〜♪
[と、陽気に歌うように、上空から見るものには気づくことなく、耳の水を出すようにしている。]
[広場に降り立てば、クローディアの護衛の姿が見えれば]
……何があった?
[ジョエルに問いかけ、巫女が居なくなったことを知るだろうか。紫紺の翼とは行き違いになるかもしれない。
リディアやロザリー、カルロスやラスの姿も見えるだろうか]
Airanac...?
―― athisakoud,
[明滅するひかりに目を向ける。
揺らいでいた眼が、大きく見開かれた]
誰かが、いる? ……捕らわれ、た?
[やがて、現れた長老に、事の顛末を告げられれば、巫女は本当に無事なのか?と必死の面持ちで問い返し、結界樹が巫女を害することは有り得ないとの確約を得て、ようやく落ち着きをいくらか取り戻す]
堕天尸………
[呟く声は暗く、苦い]
[上空に感じた気配に視線を上げ、そこに浮かぶ影を認める]
……狐の旦那かい……。
[低く呟くのと、紫紺の翼が舞い降りるのとは、ほぼ同時か]
って、旦那。
なんかあったのかい、血相変えて?
[ネロに差し出された手を取って水から上がる。水に濡れて重くなった翼をぶるぶるっと震わせ、水滴を飛ばす]
うん……楽しい……あはは
[ひとつ笑うと、ネロの真似をするように、耳から水を出そうとする。そこで嫌な気配を感じて、眉を顰めた]
[空中にいた白の翼の主に気付く余裕もなく、声を投げる。]
………クローディアが、巫女が消えた。
見かけたものはいないか!?
[ある種の和やかさを破る鋭い問い。]
…よ。
[カレンの姿を見つけ、片手を上げた。
ゆるり、足をそちらへ向けて近づきながら、かしかしと頭の後ろを掻く。]
なんか大変な事、なってんな…。
おやおや。
[降りていったスティーヴも見た。
だが狐は、その場からほとんど動かずに――というよりゆっくり旋回し、下の様子を見るだけ。
水の中にいるのがわかり、何があったやらと呆れる様子。]
[ 担がれていた男が降ろされると、記憶を辿る。]
確か…ケイジ様のところの…御馬鹿さんでしたか?
[ 名前を聞いた記憶があるが、覚えてはいなかった。
担いでいた方の男も顔には覚えがあるが。]
――――――…はぁ。
巫女姫殿が姿を隠したのなら結構ですが…。
人為的に消された、のであれば困ってしまいますね。
長老が、何かご存知のようですが。
[ そう言っているうちに、カレンの姿も見えたようであった。]
[やがて、巫女の捜索に向かった者達へ、事の次第を告げる伝令を追わせ、自らは、聖殿の内へと姿を消す。守るべき者のすでに居ないその場所に*やはり眠りは訪れることはないだろう*]
[カレンに気付き、緩慢に手を上げるだけの挨拶をして。
巫女の世話役の様子を眺める。
説明があるならばそこからだろうが、自分で聞き出すよりは、他人を経由した方がスムーズだろうと検討をつけていた]
……荷物持ちが荷物になった……。
[カルロスとラスの小さな声で、そんな場に合わぬことを呟きながら、ラスには手を振り返し]
クローディア、自分で抜け出した、のか。
・・・嗚呼。
[ふう、と小さな息を吐き。]
……って。
[スティーヴから投げかけられた言葉。
思いも寄らぬそれに、一つ、瞬いて]
消えた……って。
ローディが!?
だって、あの子、聖殿にいたんじゃ……!
[知らず、声は、上擦って。
隠したままの翼が、唐突につきり、と疼いた]
うん。楽しいね〜あは
[と、オーフェンに返しながら、同じように水を払っていたりするのを見ていた。
その直後だろうか、上空から声が投げられたのは
それに反応して上を見て]
し〜らない。知らないよ〜。かくれんぼなのかな?あはは
[鋭い声を聞いても...は態度を変える様子はなかったようだ]
[ やってきた男の様子に大げさに溜め息をついた。]
お疲れ様ですわ。
随分と大きな荷物を担いで。
成程、肉体派という言葉に嘘偽りはないってことですか。
演技もお上手で…。
見習いたいと思います。
[ 聖殿の前との様子とは真逆。
至って冷静に言葉を積み上げた。]
[かけられた言葉の衝撃に、振っていた頭を止めて、顔を上げる]
……っ
巫女……が、消え……た?
[上空に舞う紫紺を睨みつけながら、交わしたクローディアの言葉を思い返している]
巫女――?
[声に顔を上げ、
ひかりを、再び、見る]
ino kod iahek...
ubian, u jiak'ek ?
[島の中央に聳える樹木を、眼差しが捉える]
...et'ug as.
[呟くような言葉に呼応するように、
ぱさり、淡い金の翼を羽ばたかせる小鳥]
よ。
[流石に手を振ったりはしなかったが、一瞬人懐こい笑みを浮かべる。]
陽光のあんたも、そこそこ体力勝負じゃねぇの?
[からりと明るい声。]
[紅髪の麗人の声に、振り返る。主の名を耳にすれば、気付かれない程度に眉を顰めたか]
あー…そちらは、ロザリんちゃん。
って言いたくなる呼び方だなあ…。俺は、カールーロース。
覚えておいてね、ロザリーちゃん。
長老が知ってる…?ああ、成程。
案外にあのお兄さんは信用されてなかったのかな。
[咽喉の奥、低く笑う]
[途中、カレンと擦れ違ったかもしれないが気付く余裕はなく。
アヤメに頷き、他の者も順に見ていく。
顰められたオーフェンの顔にも鼻を鳴らさず、何か知っていないかと鋭く見つめる。]
そうだ、聖殿にいた――にもかかわらず抜け出したらしい。
[アヤメの問いに視線を外す。抑えた声は地を這うように低い。]
[ぺたり、
地面に座り込む。
二対目の翼が広がった。
手のひらを突いて、金糸雀色の瞳を、閉じる。
――鳥はその姿を揺らめかせて、
形を崩して唯のひかりとなり、ふぃと、消えた]
抜け出して……って!
なんで、そんなバカな真似っ……。
聖殿には、護りの陣が張ってあるってのに……父上が、残したものが……。
[無意識のよに、口走る。
肩のラウルはくぅ? と首を傾げつつ、エリカと金の小鳥の様子をじ、と見つめ。
座り込む様子に、ぴぃ! と慌てたような声を上げた]
[ 一瞬向けられた笑みを確認するもすぐに目を逸らす。]
どうも。
油断していると、封じられますわよ。
それなりにアテにはしているのですから。
[ 陽光のことが言われれば。]
出不精の私に体力を求めるのはどうかと思いますが。
まぁ、否定は致しませんわ。
本来は体力で勝負するタイプですので。
[ 淡々と返事する。]
[カレンに荷物扱いされたことに、こっそり傷つきつつ。
表情は複雑なもののまま]
ああ…やっぱり、自分で抜け出したんだ。
幾ら外側の警備を固めても、内側から突かれると脆いのはどこでも一緒だな。
……とりあえず、私達も探しに行こう。
人手は多くて困る事ないだろうし!
[そう言って集まっているメンバーの顔をみまわしてみた]
[甲高い声に、止まりかけていた思考が現実へと立ち返る。
数度、瞬いてから、傍らの少女へ視線を向け]
エリィ?
どしたの、大丈夫かい?
[座り込んだ傍らに膝を突き、問いを投げかけて]
……カルロス殿ですね。
忘れないように努力は致しますわ。
ロザりんとは呼ばないように。
[ 担がれていて、尚且つケイジの家の者だということは。]
―――――…。
長老がこちらへ向かっているらしいですが。
そのうちにお話されるのでしょう。
ちなみに…それはジョエル殿の前では禁句ですわ。
発狂して、自殺でもされたら困りますから。
[ 存外に酷な言葉を、自身も告げる。]
[アヤメも、ネロも、オーフェンも知らぬ様子。
いつも通りの、ケイジの揶揄する声も聞こえたが一睨みするに留める。
ただ一人違ったのは、呟く様に言葉を零す少女と、水に消えたはずのひかりの鳥。
地面に座り込むその前に片膝を着き、閉じられた目を見る。]
………何を知っている。
[問う声は低く静かに。感情を押さえ込む。]
……あの巫女が、逃げるわけ……ない。
黙って、どこかに行くような、無責任な人じゃ……ない。
……堕天尸を、自分の命を削ってでも、救うと……言った……から
[親指を噛みながら、状況を確認しようと会話に耳を傾ける]
リディア落ち着きなさいな。
ジョエル殿が動くな、と言うのだから動かぬほうが。
こんなに探しても見つからないのです。
やはり、普通の事態ではないのでしょう。
[ 探しに行こうというリディアにポツリ告げる。]
[ロザリーには、決して友好的ではない目を一瞬向け、その場に居る人たちに挨拶をする。]
巫女さんが抜け出した?
[周りから聞く言葉の断片を繋ぎ合わせ、聞き返す。]
[そう見回した時に、ロザリーから長老が来るという言葉が聞こえてきて、目を丸くした]
……長老が来るの?
あの御爺様が?
何で?
こらこらリディちゃん、さっき聞いただろう?
不用意に動かずに待っていろ、ってさ。
[呆れたような眼差しをリディアに向ける]
探しにいくなら…そうだな、一人ないし、二人くらいはお供につけていくことをオススメするよ?
それと、ミイラ取りがミイラにならないように、きちんと時間を決めてここに戻ってくるとかしないとね。
むぅぅ。ないんだ〜
[ケイジの返事に不満そうに頬を膨らませる。
だがすぐまた陽気に笑みを浮かべて]
そっかそっか。狐さんは狐が好きなんだね
[事態をまるで気にせずに、一人納得するように何度か頷いている]
あははははー! 大丈夫だよ! ジョエルんは真面目で堅物で頑固だけど、誠意は感じてくれるからね!
出不精で、ちょっとツンデレなロザリんと一緒だもん! 大丈夫だよ!
[と、言うに事欠いて、勝手な属性が付属された]
[ラスの呼びかけに、ふる、と首を振って]
……そうだな。あの護衛の人の慌てぶり。クローディア、何も言わずに姿を消したんだろう。
心配させたくない、反対されそうな何かをやるために。つまり、何か危険なこと。
[その後の結論は、言わず]
……何……?
[上空から地面に降り立つ狐の姿に目を見開いた。
ネロとの会話を聞きながら、いろんな人がいるんだな、と困惑気味にしている]
[一対目の翼を広げて、
目を閉じたままに意識を巡らせる。
聳える樹木の、地に行き渡る根の如く]
恐らく、結界樹の――……内部。
誰かの存在……、捕らわれている、
よくは視えない……聴こえないけれど……
感じられるものは、虚とは、遠い。
いえ、真逆とも言える――
巫女が消えたとなれば、やはり、天凰の、ちから?
[途切れ途切れに、思考をそのままに零す。
開かれた瞳は焦点が合わず、金糸雀色が揺らめく]
[ 名前の知らない男から何かしらの視線を感じる。
一瞬そちらに目を向けるも、興味なさそうにすぐ逸らす。]
何で…と言われると。
巫女姫殿のことを長老がご存知なのだろうことぐらいしか。
でも、カルロス殿の仰る通りですね。
探しに行くなら時間を決めてのほうがいいでしょうね。
[ リディアの不思議そうな反応に首を捻った。]
忘れない為に努力、ね。簡単に覚える方法としてオススメなのは、俺が此処で唇を奪うとか言う方法だけど、如何?
お嬢様の命令とあらば、そのように。
[酷な言葉を、低く笑い流して]
発狂して、自殺、ね。命じられる側としては最低だな。
…ま、下にそういったのを感じ取らせないことも命じる側の器量というか、責務というか。
ホント、権力を持つ側って……、面倒だよねぇ。
好きねェ
[周りのことも考えず、くつりと哂って狐はネロを見る。]
濡れているようだな。
泳いでいたのか?
[と、驚いたようなオーフェンへと狐は目を向ける。
なんら変わりもない声で、尋ねた。]
どうかしたか?
[アヤメの父の陣の話も、
オーフェンの巫女の言葉も耳に届いてはいた。
どちらも気にかかるが、今一番重要なのは巫女の消息。
脳裏に刻むにとどめる。]
[いきなり狐に問われれば]
……う、ううん?
どうも、しない。
[小さく首を横に振ったが、不思議そうに狐の顔をじっと見つめる]
誠意は確かに感じるだろうけどねぇ。
真面目で堅物で頑固、なら、もしリディちゃんが消えた時の悩み方も相当なものになるんじゃないかな?
ま…俺なら消えても、あの人は興味なさそうな気もするけど。
[緩慢に肩を竦める]
結界樹の内部に、天凰のちから……。
[その状況が意味するものは、容易に察せた]
……ローディが、あの中に……いる?
[掠れた呟きの後、深紫が大きく羽ばたいた。
その身は軽く、樹の側へ。
幹にそう、と手を触れてみても、自身には気配は感じ取れず]
……なにやってんだい……ほんとに、もう!
[苛立ちを帯びた声は、果たしてどこへと*向いていたのか*]
[ 首を捻るが、それは勘違いだったのか。]
ツ…ツンデレ……?
何ですか…?それは…。
あまり、いい意味の言葉ではない気がしますが。
リディア、何か余計なこと言ったのでは?
[ 大きく溜め息をついた。
それは、また別のところにもかかり。]
成程、ケイジ様の仰った通りの方ですわね。
私よりもリディアを口説くのではなかったのですか?
ま、ジョエル殿に関しては深くは知りませんので。
どちらかと言えば、責任を感じて…のタイプでしょうけど。
[ そう言って権力という言葉にまた溜め息を。]
[荷物扱いされたことに対する感想に気づくことはなく、カルロスには]
そうだな。あそこに居れば、安全だったのに。
[リディアとロザリーの会話を聞けば]
長老か……どうせ大事になっているならば、この場に少しばかりいなくても、知れることではあるだろうし、私も、探しに行きたいところだけれど。
ん〜でも、あの人はクロちゃん命〜! な部分も多いから、私が居なくなってもさらりと終わっちゃう気がするかな!
[と、カルロスの言葉を笑って否定した]
うん。泳いでた〜。上から飛び込んだんだよ〜
今日も水は冷たかったよ。昨日も冷たかったけど明日はどうなのかな〜
[水一つとってもまた楽しそうにしていて
そして、エリカの言葉が聞こえて、先程登っていた結界樹へと目を向けて]
清めるなのかな〜クローディア。清めたらどうなるのかな〜
[ロザリーがツンデレの意味を知らないという発言をしたため、本日何度目かの悪魔の笑みを浮かべて]
え〜? ロザリん知らないの? おっくれてる〜♪
[と、わざと煽ってみたり……。本当に危機感がない娘である]
探すなら俺も行くが…じっとしてたほうがいいのかね?
[カレンに呟きながら、周りを見渡して、ふぅ、と息をついた。
かりかり、と首の後ろを掻きながら天を仰ぎつつ、リディアの幼馴染に対する言葉には苦笑してしまった。]
[少女の言葉は巫女の神託にも似ていた。
途切れ途切れに零れる声に眉間の皺を深くしながらも、口を挟む事なく耳を傾ける。]
………結界樹に、巫女がいると言うのだな?
[焦点の合わない金糸雀色の瞳を鋭く見つめる。
何故それを知るのかを、今は追求する事なく。]
カレリン! カレリンなら私に賛成してくれると思った〜!
[と、思わず抱きしめる]
でも、あの普段は奥座敷であんまり動かない長老が来るって言うのなら、多分大きなナニカがあったんだと思う。探しに行きたいけど、今は我慢しておこう?
[本の配達にいって、いつも良い扱いを受けなかった...でさえ、今回長老が動いた事に強い違和感を感じていた]
上から?
あれから飛び込んだのか?
[結界樹を見る。
そしてそれに封じられたと――巫女の消息が届いて、おやと小さく声をあげた。
が、それよりもネロに向け、]
怪我をしたのならなおしてやろうか?
[気が向いたのか、そう言った。]
……巫女は清浄なる存在という、
なれば、清められても、変わりはないと思うけれど、
生憎と、私は、結界樹については聡くないから。
[大きく伸ばしていた銀の翼を、緩める。
数度の瞬きののちに、眼の焦点は、目の前の男に。
鋭い眼差しに臆することはなく、小さく、頷いた]
断定は出来ない、
けれど、状況から言えば、可能性はかなり高い。
[前屈みの姿勢から、座り直す]
…アイツが……、俺の事を話してた?
………。
[ロザリーの言葉に眉を顰め、強く不快感を示した。
けれど、すぐに息を吐き、普段の調子に戻る]
リディちゃんも可愛いけどね。なかなかつれなくて。
それに俺は気が強い美人なタイプが好みだったりするから。
そんな風に溜息を吐かれると、なんとか励ましてあげたくなるなあ。
[へらりと笑う]
[カレンの言葉に一つ頷く]
ああ、間違いなく安全だっただろうね。
だからこそ、ローディちゃんは、それが許せなかった。
…とか。有り得そうで、おにーさんは涙が出そうですよ。
あの護衛役サンには…ローディちゃんが、守られるだけの存在じゃないこと、見えてなさそうだしな。
そだよそだよ〜狐さん大当たり〜♪
実を採ったんだけど、すぐに腐っちゃったんだよ〜
[ぱちぱちと手を叩いて言い]
だってあがったら、後は落ちるだけだものね
[と、怪我についてはふるふると首を横に振り]
大丈夫〜。なんでだろうね〜。でも大丈夫〜
[ぴょこぴょこ平気そうに動いている]
…あんまり、ジョエルの事悪く言うと俺小突くからな?
[ひょいと振り向いて、カルロスに軽く拳を握って見せる。
口説く様子には口出しするつもりは全く無いが]
[地面に突いていた手を、胸の前に。
両の手のひらで、包むように、器をつくる]
AIRANAC, ...et'odom.
im usyao.
[その中に現れる、ひかり。
俯いて、それに口づけるようにして、囁く。
祈りにも呪にも唄にも似た響きに、明滅を返して。
ひかりは還り、一枚の羽根へと戻る]
[ リディアの言葉には不満そうに咳払いをした。]
とにかく。
探しに行かれるのでしたら止めませんが。
騒がしくなってきましたし、
もう其処まで来られているのでしょう。
[ カルロスの言葉には一瞬沈黙する。]
――――――…。
気の強い美人ですか。
私の知り合いにいるかどうか探してみますが。
エリカ殿なんか、気が強そうですよ。
それからアヤメ殿なんかも確か。
[ ケイジの名前は出さぬほうがいいか、と判断した。]
ふぁっ。
[リディアに抱きしめられて、驚いて思わず小さな声を上げる。放されれば]
……そうだな。結局、ここで待っているのが一番、無難だとは思う。
[探しに行こう、と言ったのは、巫女の行方が気になるのは勿論なのだが、厳しい長老が、少し苦手だったから、姿を消していたかった、というのがある。しかし、その試みはすぐに打ち砕かれたようで*]
…いや、そんな明るく言われても。
[リディアのジョエルに対する認識に、少しジョエルが可哀想に思えてしまった]
まあ、ほらでも。
リディちゃんのご飯が食べられなくなったら、俺が淋しいから消えたりなんてしないようにね?
[などと言った矢先に、「おともだち」宣言が聞こえ轟沈。
まあ、2、3秒もすれば復活するのだが]
あァ、あの実か。
見極めのためだとかいう。
[ゆると目を向け、それから再びネロを見る。]
平気ならいいがな。
痛かったら、お前はちゃんと治してやろう。
[珍しい口約束のことば。
それからエリカの声が聞こえ、彼女を見た。
ひかりが羽根へと変ずるのを見る。]
お前は、あれを取れるんじゃないか?
[見上げる先に樹。]
……………そうか。
[エリカの応えに俯いて固く目を閉じ、詰めていた息を吐く。
再び顔を上げると、座りなおす姿をまっすぐに見た。]
何故、知っているかは判らんが。
手掛かりを与えてくれた事は感謝する。
[遠くに羽ばたきの音が聞こえ、視線を向ける。
やってきた伝令の言葉に再び顰め面になるが、*舌打ちはしなかった*。]
[のろのろとアヤメの側に歩みより、結界樹にそっと手を触れる]
……わからない、けど……ここに、巫女……いるの?
[苛立つアヤメの声に、一度びくりと身を竦ませた後、心配そうな視線を向けて、おずおずと手を握る。その後、エリカの手のひらに浮かぶ光と羽根を、瞬きをするのも忘れて見つめていた]
んーん。やっぱやめておくよ! 長老の話もすごく気になるし! ロザリんとラスさんであそび……いや、色々と考察もしたいし!
[不穏な発言は自分で消しつつ、ロザリーにうなづいて見せた]
[不意に振り向いたラスに、きょとりと視線を向ける。
その一言を告げられれば、はた、と口を押さえる]
…ああ、うん。りょーかい。
時折、無意識で言ってるから、そう言う指摘は有難い。
[瞳に浮かばせたのは反省の色]
知っている、のじゃない。
知った、こと。
……事実を告げただけ、感謝されることでもない。
[羽根をそっと懐にしまいながら、答えを返す。
かけられた声、
狐の面を見、
ついで、樹木を見上げた。
高き位置に、ある、実。
微かに、銀の翼が、震え。
ゆるりと、首を左右に振った]
そうなんだ〜
[実について、聞いてわかってもいないのに頷き]
平気平気大丈夫〜。わかったよ狐さん
[変わらぬ笑みを浮かべて応じ
アヤメと、それに続いて動いた、オーフェンを目で追って、結界樹をまた見ながら]
あは、クローディアなら大丈夫なんだ
負ならあるのにね〜。誰だって。あは
嫌か?
[不思議そうな声で、狐はエリカに尋ねる。
そしてネロに目を向けた。]
わかったか。ならいいが。
[動いた人々の様子を見る。
そしてやってくる伝令を聞いて、狐はその下に*笑みを浮かべた*]
[沈黙の後、話題の指向性がずれたことに気付き、まじまじとロザリーを見る。
こう言った判断が出来る人間は社交界に向いているな、だとか、生来の環境に思考が傾きかけ、]
…こう、ピンポイントで痛いトコつかれた気分…。
[アヤメの名前に脱力した]
[カルロスの素直な言葉には目を糸にして笑い、その頭をくしゃくしゃと混ぜようと腕を伸ばした。
喋っていたカレンにリディアが抱きつけば2歩後退してその様子と喋る内容を聞きながら、目線を回りに流して。]
…スティーヴさんも、探してるならって言ってたしなぁ。
飛んで見てくるか…長老の話が先かなぁ。
[言いながら、後ろでひとつに縛った髪を肩から前へと出し、指先で弄くる。
その目は、ロザリーを見ないようにしている事に自覚は無い。]
……、
私は、飛ばない。
[狐の問いに短く答え、
己の肩に手を添え、翼を仕舞おうとして――
向けられる少年の視線に、動きが止まる]
………………?
[ リディアの言葉の歯切れの悪さにまたも睨む。]
――――――…。
何か、また変なこと言おうとしてませんでした?
[ カレンを抱きしめたままのリディアにまたも溜め息。
そうこうしているうちに、長老の姿が見える。
彼の口から巫女が結界樹に捕らわれたこと。
彼女を解放するためには。
『堕天尸』を捕らえ、清めなくてはならないということ。]
―――――…。
やはり、いい御報せではありませんか。
[ またも溜め息をついた。]
そう……?
[賛辞に喜ぶでもなく、
緩慢な動きで立ち上がる]
あまり、好いものではないと、思う。
けれど、それは私の主観と、多くの他者の客観だから、
貴方の感性が違っても、とやかく言うことではないか。
[人々につられるように、結界樹を見上げる。視線の先に生る実]
……あの実……美味しいの、かな?
[アヤメとラウルの隣で、正直な感想をぽつり。その後、エリカの翼を見つめるネロを眺めている]
[気付けば、頭の上にラスの手が乗っており、髪をかき混ぜるように撫でられる]
な、何?なんか、犬のような扱いをされてる感じがするのは気のせいだと思いたいんだけど?
[呟きを聞けば、ラスの袖を引き、ロザリーの近くへと降り立った長老を指差す]
どうやら、あっちのが先らしい。
…聞き終わったからって、あんまりラスも単独では動くなよ?
[自身も、長老の話に耳を傾ける]
[エリカの反応には気にせず、ただ言葉には首をかしげる]
そうなのかな?あなたは嫌いなのかな?
…あは、でもいいんだ〜
他なんてどうでもいいからね
あは…あはははは〜
[二対の翼をどちらも見ながら、やっぱり笑みを浮かべる]
堕天尸を捕らえるったって、どうやって…。
[ぽつり、呟いた言葉が届いたのか、長老は言葉を返す。
曰く長老は、堕天尸を結界樹に封印する方法を知っているらしく。
問題は、堕天尸自体を見つける術が、現状無いという事]
…ふうん。それっぽい人物を見つけたら、報告しろとな。
さて、それはどうでしょうか?
巫女姫殿がいないことによるパニックを期待しましたが。
それは、どうやら無駄だったようです。
さすがに長老までは封じられそうにないですわね。
[ 先程から溜め息が止まらない。]
[長老の話を聞く前への呟きへのカルロスの言葉にはその場では思わなかったものの、長老の話を聞いた後の心を見透かされたようで、苦笑した。]
堕天尸って、翼が黒くなるんだろう?
なら島の全員翼を出して並べりゃ一目瞭然じゃな…
[言ってから、カルロスに気がついて。
すまん、と口の中で呟いて、誤魔化すように更に髪の毛をかき混ぜた。]
[ リディアやカレンも長老の話を黙って聞き。
それは、広場にいた人間全てがそうであった。]
それっぽい人物…何を基準に…。
[ それは無作為に人を疑えと言っていることと同義。]
まぁ…何かあったら報告は致しますが。
[ 長老を見る顔が傾いていく。
いつも癖が出てしまう。]
どうかな。
私は、翼自体を好ましく思っていない、から。
他が如何でもいいのなら、最初から、問いはしない。
他が如何でもいいと思おうとするから、後から否定を加える……
と、そう思える……けれど。
[声は徐々に途切れがちになり、
音を立てて、奇形の翼を仕舞う]
……悪いけれど、少し、休ませて貰う。
[伝令の声は聞いていたか、否か。
誰にともなく断りを入れて、
集う人々から離れると、
他の木の幹に凭れかかり、*瞼を下ろした*]
エリカちゃんが言うには、堕天尸は羽根の色をごまかす術を持っていたりするらしいし、実際それは難しいだろうな。
[ラスが口ごもった理由を理解していたから、何も触れず、常の口調でそう述べた。
くしゃくしゃと、髪が乱れていくのにも微笑を浮かべるだけで]
あは、難しいな〜
難しいのは楽しいのかなぁ…うん。きっと楽しいよ〜
[エリカが言っている言葉の半分も理解していない様子のまま、頷いて、やっぱり笑う。
伝令がスティーヴになにやら話しているが気にはしなかった
このような状況で陽気に笑っていることに睨まれるが、やはり気にはせずにいながら、休みにいくエリカに]
整ったものと壊れたもの…どっちあるから特に綺麗…
[ぼそりと、届くかどうかわからない言葉を紡ぐと
オーフェンの視線に気づいて、手を振った。
やはり陽気な態度は*変わらなかった*]
確かに…島ごと破壊できればいいでしょうけど。
それには、やはり巫女姫殿の結界が邪魔ですわね。
まだ、アレは生きているようですし。
[ そう言って頭を抱える。]
[ 横で言われる会話を聞いて、頭を抱える。]
見かけでも判断できないと……。
じゃあ、何をもって判断すべきなのでしょうか。
言動なんかじゃ単なる好みになってしまいますし。
――――――…。
長老は…堕天尸でない者も封じてしまうつもりなのでしょうか?
私たちの言葉だけで決めるのだとしたら。
[ それはつまり――――――。]
疑わしきは罰せよ…ですか。
[ 何だか気が重い話だ。]
ごまかす術…ねぇ。
長老さんでもそれは見抜けない、って事かな。
としたら、厄介だな…。
[考え込むように、右手でカルロスの頭をわしゃわしゃしつつ左手で自分の後ろに縛った髪を弄りながら顔を上げて空を見た。
暫くそうしていたが、周りを見渡すと]
俺、家族とか心配になってきたんでやっぱ帰るわ。
リディア、飯また今度。
[膝をぐっと入れ込むと、強く蹴って飛び上がる。
そのまま薄金の羽根を広げ、自宅へと*帰って行った*]
[人々から離れて木の幹に凭れたエリカを心配げに見た。会話の内容は把握できていなかったが]
……心、辛そう……?
みんな……一緒……
[小さく呟き。こちらの視線に気づき手を振るネロには、ぽへっとした顔で手を小さく振り返した。巫女の行方不明を告げに来た男に一度険しい目をやった後、目を閉じ、しばし巫女と婆様の言葉を*思い返している*]
[カルロスの言葉>>121に、]
そうだな……言うとおり、クローディアの責任感が裏目に出た結果なのかもしれない。
のんびりやで、優しい。そして頑固な子、だったかもしれないな、そういえば……わ。
[再びリディアに抱きしめられ、もごもごとしているうちに、長老がやって来る。巫女の行方についての話を、黙って聞いていた]
クローディアは、結界樹の中か。それならば、……当面はクローディアの身にそれ以上の危害が及ぶ事はないのだろうか。
[しかしロザリーの昨日危惧していた、誰を疑えばいいのか分からない状況で、堕天尸と思われる人間を見つけ出さなければならない事。クローディアに任せておくべきだろうと考え、自身が棚上げにしていた事を、放ってはおけなくなり]
……………めんどうだ。
[巡った思考の果て、それだけぽつりと*呟いて*]
[それでも尚、木に凭れて目を閉じたままのエリカに、眉間に刻まれた皺は深くなる。
巫女の行方を告げた少女は、出来れば聖殿の長老の元へと連れて行きたい。姿を消す前の巫女の言葉を聞いたらしき、敵意を向ける少年も。
何を考えているかわからぬケイジや、何をしでかすかわからないネロ、明らかに動揺しているアヤメも、異なる意味でここに残していくのは気が重い。]
『………来いと言っても、素直に従ってくれそうにはないがな。』
[ただ人でしかない己に自嘲を込め、口を歪める。
それがどう受け取られるかは気にもとめず、再び促す。]
………なんだ。言いたい事があるなら手短に言え。
[幾度めかの敵意を込めた視線に、苛立ちを込め吐き捨てる。
余裕がないのもあるが、元々態度を和らげて訊くなどという芸当など出来はしない。]
飛ばない、ねェ。
飛べるのに飛ばないのか
[歪んだ二対の翼を見て、狐は興味深そうに呟いた。
そして木の方へと去るエリカ。
――スティーヴに告げられた言葉に、彼を見た。]
鷹目殿。
残念ながら封じられたのだろう――というより一番遅く此処に来たのだが、俺も必要か?
[狐がわらう。]
あいにくと、何一つ、有用な情報はないもので。
―結界樹―
[傍らに来ていたオーフェンの声と感じた温もりに、一先ず気は鎮まり]
……ああ。
悪いね、驚かして。
[とっさに笑みを作って見せる。
今は、動揺を強く出せない、と自身に言い聞かせつつ。
やって来た伝令の言葉と、その後のスティーヴの言葉には、やれやれ、と息を吐いて]
……旦那、落ち着こうよ。
カリカリしてたら、まとまるモンもまとまりゃしない。
………殺す? 何故だ?
[長い沈黙の経て零れた少年の言葉に、顰め面のまま問い返す。
一歩近づき見下ろす。震える脚が目に入り、舌打ちした。]
クローディアは…巫女は、結界樹に堕天尸を封じ込めると言っていた。巫女のいない今、どうやって封じ込めるかは知らんが、長老には何か策があるのだろう。
………命まで奪いはしまい。
[絶対無いと断定する事は出来ず、客観的事実だけを告げる。]
長老、は……関係ない
お前は……信用、できない
……生き物を……殺すから
[拳を握りしめて睨んでいる。誰かを連行するのに強行な手段を執るなら、それに抵抗するだろう。と言っても、か細い少年の腕では、何も止められない*だろうが*]
有益か否かは長老が決めるだろう。
………少なくとも俺よりは先に来ていた様子だからな。
[わらう狐を獲物を狙う目が射抜く。]
それとも、巫女の消えた時に誰ともいなかったと言うか?
[それだけ告げ、少年へと視線を戻す。
投げられるアヤメの声に顰め面が酷くなるが、応えを返さず少年の睨む目を受け止める。]
…………生き物を殺すからか。
獲物を狩るのは俺の仕事だ。生きていく為のな。
それを否定されても、頷く事は出来んが。
[握り締められた拳に視線をやり、直に外してアヤメを見た。]
…………俺ではどうにもならんと言うなら、お前がやれ。
[カリカリしてる事は否定せず、体を引いて少年から離れる。
子供好きのアヤメなら、今の状況をまだマシにするだろうと。]
消えたのがいつかもわかるまい。
[うそぶくように、うたうように、嗤う。]
それともそれがいつだかわかるとでも?
どちらにせよ俺はあいにく、今日のほとんどはずっと一人でいたが。
さて、鷹目殿は誰かと共にいたのかな
[そしてオーフェンを見て、再びスティーヴへと視線を戻し。]
子供相手に威嚇とはねェ。
巫女殿を大切に思うのはわかるが、感心できないな
[己の方がよほど他に対してひどく扱うのに、しゃあしゃあと口にする。]
[お前がやれ、との言葉に、軽く肩をすくめて]
……イラついてんのは、みんな同じさね。
[自分も変わらない、と、言外に告げて。
睨む視線のまま拳を握り締めるオーフェンの頭をぽふり、と撫でる]
そんな顔しなさんなって。
あの旦那は、口は悪いが、嘘や誤魔化しは言いやしない。
……とにかく、アンタも一緒においで?
ローディが……巫女が結界樹に封じられた……なんて時に、一人でいるのは危ないからさ。
[穏やかな口調で、諭すよな言葉を重ねる。
合わせるよにラウルもぴいぱた、と羽ばたいたなら、少年も一応は納得するか。
それでも、スティーヴへの警戒や敵意はそうは消えぬのだろうけれど]
[怯え睨む少年から離れ、狐へと歩を進める。
嘘と歌を混ぜた様なわらう声に、渋面を向けた。]
……ああ、わからんな。何もかも。
ずっと一人でだと? カルロスと一緒ではなかったのか。
[揶揄でもなく、状況を探る目で狐の面を見る。
その下の表情を見る事は、面に阻まれて出来ない。]
俺は……少し前はカレンと、その前はアヤメと会ったな。
空を飛ぶ時は一人だから、常に誰かといたとは言えんが。
[威嚇については歯軋りの音だけが返る。
大人気ない事はアヤメからの言葉でも明白だから言い返せず。]
しかし、行くのはいいが……。
[ちらり、視線を向けるのはネロ]
そこの坊やはどうするね。
[来いとか行けとか、そう言われて素直に聞く子供でもないのは知っているから、それが気にかかり]
……ああ、エリィは、アタシが連れてくよ。
ゆっくり行った方が良さそうだしね。
[今、ここにいる男手に任せるのは不安があるから、とは口にせぬものの。
口調から、*その思いは伝わるか*]
カルロス? あァ、アレはいなかったな。
どこにいったやら。
[なんら気にするふうでもなく狐は言う。]
使徒とやらがやったのだとしたら、さて
ひとりでいるものが怪しいと?
[落ち着かぬのは同じと言うアヤメの声は届いていた。
巫女と彼女は親しくしていたのだから、当然だろうと思う。
だが再び己が少年と相対しても進展は望めない。心の中だけで謝罪する。]
随分と放任主義な【主】だな。
……お前達の関係などわかりたくもないが。
[一緒にいたと言われても信用できないが、別々に行動していたのはおそらく事実だろうと思う。狐の言葉全てを鵜呑みには出来ないが。]
誰かが共にいて、その片方が堕天尸でないのなら。
巫女との関係は薄くなるかも知れん。
………堕天尸の力はよく判らんから絶対とは言えないが。
[刻まれた皺は深く、吐く言葉は重い。]
判らん事だらけだが、他に探す手掛かりもない。
アレは秘密主義でな。
少々手を焼くところだ。
[微塵もそう思っていない口調で、そう答え。]
堕天尸が誰かといても力を発揮できるならば、まったく意味はなくなるな。
――まァ、付き合ってやろう。
[対して猟の獲物であるはずの狐は、愉しげに。]
退屈よりは好い。
……話は聖殿でも出来る。
長老がいた方が判る事も多いだろう。
[狐の同意も得、彼等の気の変わらぬ内にと聖殿へと促す。
眠るエリカはアヤメが運ぶと仄めかしたので任せ、嫌がり逃げようとするネロの襟首を引っ掴んだ。]
…………行くぞ。
[話は通じないだろうと問答無用で湖へ向かい飛び立つ。
重みと暴れる体で湖面すれすれになりながらも、無理矢理羽ばたいて高度を取る。
元から重く、荷を運ぶに適さない翼での乱飛行。興味を引かれたか、なんとか大人しくなったネロを抱え*一路聖殿を目指す*。]
/*
……あ。
歯軋りは自分のつもりだったが合わせてくれたのだろうか。
×威嚇については歯軋りの音だけが返る。
○威嚇については歯軋りの音だけを返す。
が正しかったか。難しいな。
気が短いことで。
[スティーヴの様子に、愉しそうにわらう。
ネロの抵抗をくらいながらも飛び立つ様を見送り]
それならばエリカ嬢はお任せしようかね、アヤメ嬢。
お前も行くか?
[と、オーフェンに問いかける。
同じ白の翼を持つ少年の、名前を狐はまだ*知らない*]
[眠るエリカを見やった後、アヤメに視線を送る。ラウルがこっちは任せろとばかりにくるると鳴くのを見て、声をかけてきた狐に向かい]
……うん、行く
あいつがネロに…・・・何かしないか、心配、だから……
[狐の白い翼に目を惹かれつつ、頷く]
[白い翼を拡げ、空へ。前を飛ぶ紫紺の翼の動きを監視するように睨みつけながら]
生きるために……狩る……?
……嘘だ……木の実だって、いっぱいあるのに……
狩るの……楽しんでる、だけなんだ……あいつ……
[つぶやき、歯が立たない悔しさと不甲斐なさに唇を噛みしめ、*聖殿へと向かう*]
[ばさり。
自宅へ戻ると両親は元気ではないにしろ無事でいて、妹は結婚相手の所だと言うので少し安心して部屋に戻った。
頭の後ろに手を組んで薄い布団に勢い良く飛び込んでも、眠気などさっぱり来ない。]
…「虚」の気配、か――
[呟くと、狭い窓にその長い身を捻じ込んで外へ出て、桟を蹴って空中へと飛び出し。
開いた翼で風を叩いて、空へと*飛び出した*]
鷹目殿は生真面目だから、心配するような事ではないだろうよ
[気もそぞろな少年に、狐は揶揄うように声にした。
前ゆく男に届こうが、なんら気にするそぶりもない。
オーフェンの翼が広がったとき、あァなるほどと転げることば。]
お前も白か。
――なるほど。
[スティーヴについて罵るようなことばに、狐は小さく呟いた。
羽ばたく音に、*掻き消えた*]
/*
赤組になると寝落ちが増えるのは仕様でしょうか。
と思い返してみたら、赤組でなくとも寝落ちが多い件。
……仕様でした。
[ 長老の話が粗方、終われば考え込む。]
……弱りましたね…。
確かに堕天尸が誰か分からぬ以上仕方ありませんが。
巫女姫殿は…それで戻ってこられるのでしょうか。
[ 巫女の力でないと清められないだろう。
そうなると、やはり封じるしか手はないのか。]
――――――…。
[ 本日、何度目になるか分からない溜め息をついた。]
――――――…。
まぁ、なるようになりますでしょう。
というのは、さすがに楽観的すぎますでしょうか。
島内の戦力を削ぐという意味であるなら。
巫女姫殿と同じように他の方を封じるのもいいでしょうけど。
[ 飛び立った男を軽く見遣り、また地面へと視線を落とした。]
−広場−
[お荷物を抱え、常にない大きな羽音を立てて舞い降りる。
既に長老の話は終り、集まる人々はそれぞれ動揺を浮かべている様子だった。]
………長老。クローディアは何を成そうとした?
[掴んでいた手を離しネロを解放し、長老へと大股で歩み寄る。
年月を重ねた顔に浮かべられた苦痛に、責める言葉はなく。
黙って事の次第を聞き、重い溜息を吐いた。]
……………目を離させるのではなかった。
ジョエルは? ……そうか。
[聖殿へと目をやり、奥歯を噛み締める。]
[長時間出しっぱなしの上、乱暴な扱いで酷くささくれた翼を翼胞へと仕舞う。
疲れた息を吐こうとして聞こえた溜息に、視線を投げた。]
………ああ、ホルストの。ロザリンド…だったか。
[肉を届けた女主人が口にしていた名を呟き、見下ろした。]
[ 思考はループし、また同じところへと還りつく。
悪循環とは上手く言ったものであり。
この長老の判断が善策だとは思えずにいた。]
・・・…おや鷹の目殿、戻られたのですか。
嗚呼、ロザリンドで間違いありませんよ。
いつもお世話になっております。
今は……そう言った挨拶は無用でしょうが。
[ 彼と巫女との関係は知るところではないが。
様子から察するに何かしらの縁はあるように感じる。]
巫女姫殿を救うには堕天尸を封じなければならない。
ですが、そのために無関係かもしれぬ者まで巻き込むのは…。
[ そう言った言葉と共に息を吐き出した。]
[少し遅れて届いた羽音に視線を投げる。
色合いの異なる二つの白が広場へと到着したのを確認し、ロザリンドへと再び戻した。]
…先程はすまなかった。
確かに、挨拶などしている状況ではないがな。
[溜息が尽きない様子を見、その言葉に眉を顰める。]
無関係でも見分けられん以上、仕方がない。
結界樹に封じても死にはしないが、堕天尸を放置すれば何人もが傷つけられる結果になる。
奴等は…世界のコトワリを崩そうとすると聞いた。
手をこまねいているだけでは、奴等の思う壺だ。
巫女の結界の効いている今捉えないと、この島は勿論他の島も堕天尸の脅威に晒される事になる。
………それでも、巻き込むからと躊躇うのか?
[ロザリンドの目を見ながら問う声は低い。]
[ 羽音に気が付き、男に倣うように空を見上げる。]
ケイジ様に……オーフェンも。
[ 軽く会釈をしていると、男から言葉が返ってくる。]
いえ、お気になさらず。
鷹の目殿の判断も正しいことだと思いますので。
見分けられない以上…ですか。
確かに害があるなら放置はできないでしょうしね。
世界のコトワリ…を。
彼等がどう思うかは存じませんが。
この状況はいただけませんね、さすがに。
[ 結界樹に巫女を閉じ込めた目的を考えてみる。]
手段を問わない姿勢は構いません。
寧ろ、巫女姫殿をお救いするならそれは善策なのでしょう。
巻き込むなんていうのもまた、言葉が違うかもしれません。
皆がそれでいいというなら、巻き込むわけではありませんし。
[ 顎に手を添えて、頷く。]
この方法しかないなら。
致し方ありませんか……。
[ そう言った声は暗く、沈む。]
[ロザリンドの答えに、深く頷く。
島の中央、結界樹の方向へと顔を向けた。
巫女が囚われている、島の守りの中枢であるその場所を。]
………早く助けてやらんとな。
『巫女の為にも……その周りの為にも。』
[心の中だけで呟き、ロザリンドの声に目だけを動かす。
だが慰める事もなく、広場の様子を鋭い目で*見回した*。]
[大きな羽音に、視線を上げる。見えたのは二対の紫紺。
と、吊り下げられているような赤髪]
…あのオッサンが、なんであのガキ連れてるんだ?
こんな重要時なら用が無きゃ、ほっぽりだしてそうなのに。
[更にその後ろ、白の翼が見えれば微かに眉を顰め。
けれど、それが二人であることに気付けば眼を円くした]
まさかアイツ…宗旨替えでもしたのか……?
最近、ガキと一緒にいることしか見ない気がするんだが…。
[ 男の頷きには視線を逸らし地面へと視線を落とす。]
………そう……ですね。
早く、お救いしなければいけませんね。
[ 歯切れ悪くそう答えるしかできず。
広場の人物を見渡していく。]
おや…ネロ殿も。
そういえば鷹の目殿が連れてきていましたね。
[ カルロスのケイジに対する評価には苦笑いを。]
―回想―
[オーフェンに手を振りかえされて笑いながら、話を聞いて
そのたび幾度か頷いていた。最も周囲からは事態などまるで理解していないようには見えただろうが、広場にいくという話になった辺りは頷かずに]
あは、僕いかな〜い。いってらっしゃ〜い
[と、言って、結界樹に登ったことで満足したためどこかにいこうとしたところ
襟首を掴まれ続いて浮遊感を覚える。
反射的に暴れた。暴れて暴れて、不安定な感覚。揺れる視界に気づいて笑った。]
あは、浮いてる浮いてる〜落っこちそう〜
[暴れるのをやめて、陽気に言う。すると、不安定な感覚が少し薄れる。
なんでだろう?とそれは暴れるのをやめたからこそ。だというのに気づかずに首をかしげている内に、広場について、下ろされ]
あれ〜?もう終わり?
[と不満げに、長老の下に向かうスティーヴの背中に向けて言って、ここはどこなのか、周囲に誰がいるのか。など見渡すようにきょろきょろとした]
[ロザリーから聞こえた名前に一瞬誰のことかと、]
あ、あのガキ、そんな名前だったんだっけ?
どーにもガキの、ついでに男の名前とか覚える気がないからなあ。
[苦笑いに気付けば、気まずそうな顔をして、人差し指を自身の口に当てた]
さすがに今のは秘密にしといてもらえる?
バレたら、一体どうなることやら…。
[広場に来ても長老から話を聞くような考えはなく
きょろきょろしながら、視線を感じてそちらを見れば、見知った顔
好奇のままにカルロスとロザリンドのところにいきながら]
やっほ〜二日ぶりと何日ぶりだっけ?
ありゃ?…あは、別に何日でもいいか〜
[その場の雰囲気など気にした様子もなく常のとおり陽気だ]
[ 呆れた様子で溜め息をつく。]
覚える気がないって…正直な方ですね。
彼はネロ殿ですよ。
私も名前以外はあまり知りませんが。
面白い方です、彼は。
[ 観察している、とはさすがに言えないので。]
別に怒られやしないでしょうが…。
秘密にするのは構いませんよ。
[ バラすのも面白そうか、と考えながら。]
[ 近付いてきたネロに気付いて笑いかける。]
お久しぶりです、ネロ殿。
1週間ぶりぐらいでしょうか?
相変らずお元気そうですね。
[ 不謹慎かとも思いながらも、彼の様子に普通に声をかける。]
[きょろきょろとした視線がこちらを向けば、軽く手を上げた]
よ、坊主。今日も楽しそうで何よりだ。
…お前……、なんで連れてこられたんだ?
前に会ったのいつだったか?さて、女の子との出来事なら小まめに覚えるべきだろうけど、別にお前と会った日とか覚えてないなあ。
[溜息には、心外と言うような表情をして]
正直さも込み込みで、俺の魅力よ?
…面白い、と言うか、変と言うか。アイツに見込まれる辺り変わっているのは間違い無さそうだが。
あれ、そもそも、2人ってあんまり接点無さそうだけど、お知り合い?
[不思議そうに二人の間で視線を彷徨わせる。
ロザリーの内心には気付かぬまま、]
すっっっごく、助かる!
逆に、アイツが怒るところとか見た覚えないな…。
[笑いかけるロザリンドに変わらぬ陽気な笑みを浮かべ]
うん。それぐらいぶり…だっけ?
あは、でもロザリーがいうならそうだよね〜
ネロは元気元気。ロザリーは元気?
[と問いかけ、軽く手をあげたカルロスには元気に手をぶんぶんと振って]
うん。さっきも不安定で落っこちそうで楽しかったよ〜
なんで来たのかは知らな〜い。知らな〜い。よくわかんないうちにここに来てた〜。でも楽しかったからいいんだ〜
何日か前かは変わりに覚えておいてくれないとネロもわかんないよ〜
相変わらず、落ちるのが好きなんだな…全く理解できないが。
確かにあの羽根じゃ、結構苦労しそうだよな。ご苦労なこって。
[肩を竦めつつ、揶揄うような労いの言葉を]
で、結局は落ちなかったんだよな?なんか微妙に濡れてるのは、今のとは別か?
…なにゆえ、俺がお前の代わりをせねばならんのだ。
[ 笑みを浮かべられると何か安心した。]
えぇ、元気ですよ。
暫くお会いできなかったので、心配していたのですよ?
[ それは自分が家を出なかったのもあるが。
その後にカルロスにも返事する。]
嘘がつけない素直さはまぁ、魅力の1つですね。
ネロ殿とは、知り合いというか。
散歩に森に出かけたらだいたいいらっしゃるので。
面白そうだから、声をかけただけですね。
お知り合いというよりは…うーん、森のお友達ですかね?
[ 適当な言葉が思い浮かばなくて、一番近い言葉を考える。]
ケイジ様が怒ってるところは私も見たことありませんね。
滅多なことじゃ怒る方ではないでしょうけど。
落ちるのも楽しい。でも落ちなかったのも楽しかったよ〜
ぬれてるのはね。別々〜
湖に落っこちたの。そこに金色の鳥がいてね。
それは暖かくなくて柔らかくないらしいの〜
[湖のときのことを思い出したのか楽しそうに。でもやっぱり普段と変わらぬようにカルロス言ってから]
なんで代わりをするか。それはね。楽しそうじゃないから僕がしないからだよ〜
[ロザリーの安心した様子に気づいたのか気づいていないのか。
陽気という状態から平坦なまま]
えっとね。森にいったり、高台にいったり、山にいったり、川にいったりしてた〜
心配してたのか〜。あはは〜
……本当?
お褒め頂き光栄の限り。
ネロとは……、ふうん。森の…おともだち、ね。
面白い取り合わせだけに、関係も面白いな。
[緊張感のある広場の中、笑みを零した。
ネロの雰囲気に、馴染んでいるためなのかもしれず。
それでも、刹那、常に無い真顔を取る]
滅多に怒らないのは…ただ、それだけ執着するようなものがアイツに無いせいな気もするけどね。
…いや、アイツの事なんざ、全く分からんが。
―聖殿内部―
[祈りの場に主の姿は無い。その入り口に佇んでじっとその空虚な空間を見つめる]
お前は、馬鹿だ。クローディア……
[小さく呟くと、懐でかさりと何かが音を立てた]
─結界樹近辺─
[飛び去る者たちを見送り、ため息一つ]
……旦那もねぇ……。
不器用というか、なんと言うか。
[苦笑と共にこんな呟きを漏らしつつ、エリカの方へと向き直る。
うつらうつらとしているようだが、さすがに抱えたり背負ったり……と言うのは辛く]
エリィ、起きな。疲れてるのかも知れないが、ここで寝ちゃまずいよ……?
[声をかけ、揺り起こしたなら、返るのはぼんやりとした声。
常と比べても無防備に見える様子に眉を寄せつつ、歩みを支えるようにしながら、共に聖殿へと向かう]
[話を聞いて、少し頭を抱えたくなった]
湖に落ちたって…。怪我とかしてないよな?
なるべく落ちるのは怪我をしない場所か、周りに人が居るときくらいにしとけよ?
金色の鳥…?あんまり聞いた覚えが無いけどなあ…吉兆か?このタイミングは、凶兆の気もするが。
温かくも柔らかくもないなんざ、変な鳥だな。
[話半分にそれらを聞き、最後の言葉には諦めたように溜息一つ]
……ところでさ。
なんで、さっき……。
[捕らわれている者がいるのか、わかったのか、と。
問おうとして、結局は止める]
……ああ、やっぱりいいや。どうせ、長老が同じこと聞くだろうし、ね。
[軽い口調で言いつつ、前を見る]
(……力を辿った……のだとしたら、手段はともあれ気脈を読んだって事になるのかね。
そんな事ができるのは、大抵は……)
[思い当たる節はあれど、しかし、推測の域は出ず。
ふと浮かんだその考えをふるい落とすよに、首を軽く振る]
[ ネロの様子におどけてみせる。]
あら、私に心配されると困りますか?
だったら、心配はしませんが。
ネロ殿のお元気な姿を見ると私も元気になれるのですよ。
ですが…落ちたのですね…危なっかしいことで。
金色の鳥ですか…。
とりあえず、風邪をひかぬようになさって下さいね。
[ 彼の言葉の半分も普段なら鵜呑みにはしないが。
この状況であると、不思議なことが起こっても
おかしくないような気がしていた。]
[ やはりカルロスとケイジの関係は良くはないのだろう。]
まぁ、あまり感情の色が見えぬ方ですし。
カルロス殿がそう思われるのであれば、そうかもしれません。
私もお話はしても、詳しいことは存じませんので。
[ そうポツリ呟いた。]
[広場には、先刻より大勢の者が集まっていた。スティーヴに視線を向けられれば、大丈夫だと告げるように黙礼し、長老の傍に歩み寄った]
─広場─
[遅れてたどり着いた広場は、予想していた通りに騒がしく。
そこらにいた住人の一人を捕まえ、長老のお達しの事を聞きだし]
……やれ。
結局は、それしか方法はない、と。
[零れ落ちるのは、小さなため息。
とにかく、長老と話す前にエリカをちゃんと休ませるべきか……と思って周囲を見回し]
……げ。
[思わず上がったのは、呻くような声]
大丈夫〜楽しかったから大丈夫〜
[頭を抱えたくなっているカルロスに、変な理論を駆使して無事だと言う。
やっぱり忠告の類は聞いておらず]
きっ鳥?きょう鳥?
金色の鳥はそんな名前なのかな〜。
あは、後でエリカに聞こう〜。うん。そうしよ〜そうしよ〜
/*
イマサラ気付いたのですが。
PCに対してのマイナス感情がないことに。
というか、基本的にマイナス感情がありませんこの子。
巫女と自分と家族と。どうしようかな。困ったに。
[おどけてみせるロザリーをじぃと見てから、おなじみの陽気な笑みを浮かべ]
…… あは。
そんなことないよ〜。ネロ元気だからロザリーも元気なんだね
じゃあ明日も元気でいるね
[そしてカルロスと同じように注意されても、やっぱり聞いていない様子なまま頷きだけ返して]
金の鳥はね…えっとね…あは
[そこで、広場へとやってきたアヤメと、それに続いてくるエリカを見る]
長老、闇雲に探した所で、虚の支配を受けた者が見つかるとは思えません。
かつて堕天尸となった者が現れた時、巫女の他に力を持つ者が幾人か見出され虚の気配を見つけ出したと聞いています。
かつてその任を担った者はすでに居ないようですが、同じ力を…守護天将の資質を持った者が、島の中にいる可能性もあるのではありませんか?
「確かに、その可能性はある」
[と、長老は頷き、しかし、と言葉を継いだ]
「巫女が堕天尸に狙われたように、力を持つ者もそれと知られれば身の危険に曝されよう」
[以前にも、そうしたことはあったのだ、と。それ故に、名乗り出ることを強要することは出来ないのだと]
……ラウル、今回は落ち着きな。
アタシも、落ち着く努力をする。
[天敵を視認して飛び立とうとするラウルの尾羽をぐっと掴んで静止しつつ、妙に真剣に呟く。
別に何がどう、という訳ではないが、気に食わない相手というのは一人や二人はいるもので。
自身にとってのそれ──つまりはロザリーの姿にほんの一瞬乱れた気を抑えようと、ラウルの尾羽をぎゅうう、と握る。
……握られた方は、当然痛い。
ぴぃぴぃぱたぱた……というか、ジタバタと羽ばたいていたり]
成る程、判りました。
犠牲は巫女一人に留めよということですね。
[声音は淡々と、しかしどこか皮肉めいた響きを帯びてもいたろうか]
[ じぃとネロに見られると、首を傾けて見返す。]
元気でいることが一番です。
けれど、無理はなさらぬように。
[ 金の鳥の話を聞こうとした時、ネロの視線が動く。
それに倣うように視線をやるも、最初ははっきりと見えず。]
おや…あれは…、アヤメ殿でしょうか。
エリカ殿も…。
なんだか、じたばたされている鳥もいますが。
[ 相手がどういう感情を抱いているかも知らず、じっと見る。
ジョエルも広場へと戻ってきているようだった。
長老と話す彼を見ると、小さく溜め息をついた。]
[もしもカルロスの言葉が聞こえていたなら――という仮定は、そもそも成り立たないものだ。
同じくしろい翼を持つオーフェンと、地に降り立ち、辺りへと視線を飛ばした。
とくべつに、誰の姿を見てもやる気はなさそうだ。
しかし狐の面は敢えて何を語ることもなかった。]
「そうではない」
[巫女を犠牲にせぬためにこそ堕天尸を捜すのだと、嗜める長老に形ばかり頭を下げる]
失礼を。
[感情の籠らぬ声だった]
[ロザリーの呟きには、曖昧な頷きを返し。
そして、表情を改めて、普段どおりの笑み顔を]
……ごーめん。楽しくも無い話題振っちゃったね。
どうせ女の子とするなら、もう少し小粋な話題を選ぶべきだねえ。デートをするのに、空いている日はありませんかとか。
今晩の夕食をご一緒しませんかー、とかね。
あ、でも今日はリディちゃんのとこでご飯か。
[視線を向けられては、無視することもできず。
ラウルのじたばた状態を維持したまま、エリカを促して聖殿へと近づく]
……やぁ、どうもねぇ。
普段出歩かないお嬢様も、今度ばかりは引きこもれず、ってとこかい?
[いつもの軽さを装いつつ、一応は挨拶をして。
視線は絶妙にそらされているが]
[目立つスティーヴの姿を認め、ロザリーと、その横にカルロスの姿も発見した。
――またやっているのかと呆れたように視線を滑らせ、
音を聞いて後ろを向いた。]
おや、アヤメ嬢。
それにエリカ嬢。
もう大丈夫なのか?
[弱視のことは知らない。
ただ同じように首をかしげてロザリーを同じように首をかしげて見た。やっぱり忠告は聞いていないおらずにいて、視線をアヤメとエリカのほう。エリカへと戻し。]
うん。あの金の鳥どこにいるのかな〜
[エリカを上から下まで、全部見た。見当たらなかった]
いや、吉兆も凶兆も、鳥の名前じゃなくて――…。
……?なんで、エリカの名前がそこで…?
[ネロに問うような視線を投げる。
それと同じ名と、もう一人アヤメの名を聞けば視線をそちらに向ける。
微妙に場を外したくなったが、近付かれればぎこちなく手を上げて、挨拶に代える]
……っと。ああ、狐の旦那か。
[呼びかけに、視線をそちらへとずらす。
こちらもこちらで、積極的に話したい相手ではないが、比較的マシな方と言えた]
まだ、ちょいとぼんやりしてる……疲れてんのかも知れないね。
ホントは、ウチで寝かしてやりたいとこだが……一応、こっちには顔出ししとかないとさ。
[どこかぼんやりとしたままの少女にちらりと視線を向けてからこう言って。
手を、といわれれば、きょとり、瞬き一つ]
お前もぼんやりとしているようじゃないか
[くつくつと、哂い声。]
暴れてるのもわからないのか?
そいつが
[だが視線を向けても、狐の面に隠れては伝わる方が珍しい。]
[カルロスの問うような視線。金の鳥について興味を抱いている様子のロザリーに]
最初は湖にいたの。水の中からみたら綺麗だった〜。
そしたらエリカがやってきて、おいでっていったんだけど鳥はエリカのとこにいったんだよ〜
そしてエリカが暖かくなくて柔らかくないって言ったんだよ〜
[これでも説明しているつもりである]
[真っ先にスティーヴに近付くと、そこに増えた幾人かが、結界樹の傍にいた者達だと聞く]
結界樹に?
[報せを受ける前に見た小柄な人影の事を思い出し、視線は自然、ネロとオーフェンの上を彷徨った]
……別に話題が全て楽しいものではないでしょうから。
構いませんわ、別に。
おや、リディアの家でご飯を食べる仲だったのですか。
もう少し時間がかかるように思っていましたが。
頑張って下さいまし。
[ そう言ってカルロスを応援する。
言った後に不謹慎だったかもしれない、と考えたが。
まぁ、いいかとフォローも入れなかった。]
別に、ぼんやりとしてなんかっ……。
[やや苛立ちをこめて言いつつ、逆にぎゅー、と力を込めていたりする。
……明らかにいつもと違う様子で言っても、多分、説得力はないのだが]
て、暴れてる?
[指摘されて、ようやく相棒を見た。
したばたはまだまだ続いている]
[ アヤメとかち合った視線は微妙に合わないようで。
最も、右目だけではそれを判断することはできずにいた。
なので特に気になりもしなかった。]
こんばんは。
まぁ、巫女姫殿に引っ張り出されましたわ。
できるなら部屋でのんびりしたいところですが。
今回はそうもいかないようです。
[ そう言って溜め息をついた。
ケイジが彼女に話しかける様子が見え、その視線は鳥へと。]
[狐の面に気付き、本気で場を辞そうかと考える。
流石にそこまで露骨な態度は取らなかったが。
苦しそうにぴいぱたと鳴くラウルに視線を遣り、呟く]
…突かれないのは有難いけどな……流石に、強く掴み過ぎのようにも見える。
……あ、ごめん。ラウル。
[呆けた声で言いつつ、ぱ、と手を離した。
自由になったラウルはくるるるるるー! と抗議の声を上げた後。
……天敵認定者に、八つ当たりに行ったかも知れない]
[ネロの説明では、ひたすら疑問符が浮かぶばかりで。
何度か名前の出たエリカの方を向く。
疲れているとの言葉やその様子に、訊ねる事を諦めて、ただ心配そうな眼差しをエリカへと向けた]
[気を乱しすぎだ、落ち着け、と内心繰り返しつつ、はあ、と息を吐いてから]
ま、さすがにこの状況じゃ、人や家は頼みになんないからねぇ。
自分で動けにゃ、どうする事もできんだろうしさ。
[視線は向けぬまま、ロザリーに返す。
向こうの態度は変わらぬのに、自分だけが苛立っているのが余計に苛立ちを重ねる。
それが子供染みた感情とどこかで理解しているから、尚更に苛立つ気持ちの悪循環]
[ロザリーの応援に、ぱたぱたと手を振り、]
いやあ、そもそもご飯はラスと一緒に誘われたんだけどねー。
ラスは先に家に戻っちまったし。
リディちゃんと二人っきりでその手料理も良いけど、俺としてはロザリーちゃんと――…って、
痛い、痛い、痛いっ!ちょ、ラ、ラウル!?
今、イイトコ!って、いたたっ!やーめーなーさいっ!!
[手を振り回し、追い返す。目立っている自覚はない]
違うよ〜
……あは、嘘嘘〜。僕が登った〜。でも二回も落ちちゃった〜。楽しかった〜
[ジョエルの様子を察するわけでもなく、楽しげに]
……何がそんなに面白いんだい、狐の旦那。
[哂う声に、呆れた声を上げる。
ラウルの様子は視界の隅に捉えつつ、今は止めない。
というか、止められないとも言うが]
[ ネロの話はやはり摩訶不思議であり。]
エリカ殿と金の鳥に関係が?
暖かくなくて、柔らかくないですか。
よく分かりませんね。
私も今度見てみたいものです。
[ 説明のおおよそを汲み取ったが、解釈はできず。
適当に咀嚼して返事をした。]
また今度見かけたら教えて下さい。
私も探してみますわ、その金の鳥。
[ じたばたしていた鳥は放されたようだった。]
…金の鳥に…エリカ殿ですか…。
さて、どう考えればいいでしょうか?
あまり、いい予感は致しませんね。
[ そう言って顎に手を添えた。]
[ 手を振られれば、視界に入るのが遅くて反応が遅れる。
が、返事をする前に鳥に突かれてるのを見ることになった。]
―――――――…。
[ その後ケイジが彼に文句を言うのを聞けば溜め息を。
深い事情を察しようとは思わないが。
ケイジの人となりが捻れて伝わるのは、
あの本人の態度もあるのだろうと、ぼんやり考えた。
勿体ない、とも考えながら。]
んなっ!?これは俺のせいか!?
[突付かれるままに、不服さを乗せた眼差しをケイジに向ける。
びしっ、とラウルを指差し、]
明らかに問題はこっち――…っ!
[その指を蹴られ、突付かれた。八つ当たり続行中]
いいや、お前があんがい、しっかりしていないようなところがか。
[カルロスを見た目は、再びアヤメに向き直る。]
さて、如何だろうな。
似合いだと思ったのかもしれないな。
[嘯く。]
[只管高圧的なオーラを吐き出しながら長老が語った内容をしっかりと頭の中で噛み砕くようにして把握すると、カレンの頭を抱きしめていた腕の力を少しだけ抜いてふぅと溜息をついた]
結局、長老達ってクロちゃんに信用されていなかったって事だよね? なっさけないったらないや。
[わざと去り際に聞こえるくらいの大きさの声で呟いてみる。しかし、長老陣は振り返る事もないまま広場を飛び去った。
それをみて、...はあっかんべ〜と大きく舌を出した。
余程毛嫌いするような扱いを受けたらしい。
そうして今後どうしようかと考えているうちに、ラスは何処かへ去り、広場にアヤメとジョエルがやってきて、ようやく結界樹の様子もうかがう事ができた]
はぁ。クロちゃんたら何がしたかったのかな? 浄化は浄化でいいけれど結界樹の中に入らなきゃいけない事ってなんだったんだろ?
[それこそ本人に聞かなければわからないと一人ごちて、アヤメに力いっぱい拘束されてぐったりしたラウルの嘴をツンツンと指でいじってみたり]
うん。そうなんだよ〜
あ、でも触ったわけじゃないから本当にそうなのかわかんないや〜あは
[自分の興味が傾いた部分ばかり言うので、やっぱり要領は得ないだろうが]
今度見たらロザリーにも言うね〜。
[と、そのときに覚えているかもわからないのに言う]
[その際に、自分よりロザリーが良いというカルロスの発言に]
あ、そうだ。ラスさんいないし、身の危険なんで、カルロスさんはねこまんまで外で食事! OK?
[とかなり強めのジト目]
[ロザリーの様子も目に入る。
しかし問いかける前に、カルロスの返答――というより、八つ当たりへの抗議が耳に入る。]
おかしなことを。
[可笑しそうに、狐は言う。]
鳥はつついているだけじゃないか。
/*
外側は、物凄く女の子大好きなんだ。
中身は、物凄く男性陣大好きなんだ。
さっき、ものすごく『くそじじい』に反応したかった…!
うん。楽しかった。
実をとったけど腐っちゃったんだ。それも楽しかった〜
[ジョエルの求める答えよりも、楽しかったことを先に答えてから]
見なかったよ〜。見たのは紫の翼ぐらいかな〜
でも、えっと〜。結界樹にいる……の?
[最後は首をかしげている]
ねこまんまで、しかも外って…!
身の危険も何も平気だって、俺、紳士だしーっ。
そこでリディちゃん、流石にそれはご慈悲を下さいませっ。
[頭を下げる。その上に唐突に重量がかかった。
爪がかかって痛い。ラウルが乗っているようだった]
そんなモンを面白がられても、困るんだが。
[はあ、とため息をつきつつ、呟いて。
後に続いた言葉には、微か、表情に険が過ぎるか。
なお、ラウルは絶賛放置中]
そう、実が枯れたのか。
[僅かに声が沈む。続く言葉には小さく頷いた]
そうだ、巫女は結界樹に居る。
[ネロの言葉と自分の言葉が微妙に擦れ違っていることには気付いていたが、他に仕様も思いつかない]
あ、ア〜ヤも一緒に夕飯食べない? どうせならみんなで一緒のほうが楽しいしさ!
[と、カルロスのことは半ば決定事項として取り扱い中。
と、しながらラウルの頭を右に回したり左に回したり……]
どこが、可笑しい。
こっちは何もしてないのに、突付かれて、蹴られて、更になんでだか、頭を止まり木にされて、痛いことこの上ない。
[ムスっとした表情を作っても、この頭を下げた状態のままでは見えやしないのだが。
そろりそろりと腕を伸ばして、大人しくなったラウルを両手で捕まえようと]
[リディアの言葉を聞いて、また手を出したのかと呆れたようなまなざしも、つつかれたりしているカルロスに向いていた。]
やはり莫迦だな。
[狐の呟き]
あ!
ラウル捕まえちゃダメ!
[と、手を伸ばしたカルロスに、めっ! とにらみ付けた。
そのまま手はラウルの顎を丁寧になで上げている]
あは、そうなんだ。エリカの言ったとおりなんだね〜
結界樹の中ってどんなとこなのかな〜
楽しいのかな〜。
[既に思考は興味の向くままにずれながらも]
ねぇ…どうしたの?
そこまで痛くはないだろう?
[語尾が少しあがった。
面白い。というように。]
そこまで嫌われたお前に責任があるだろうが――
あァ、これも十分役にたっているじゃないか。
ストレス発散という。
……夕食?
[リディアの誘いに、一つ、瞬いて]
……いいや、悪いけどアタシは遠慮しとくよ。
エリィがこんなでほっとけないし、ね。
[当たり障りのない断りを入れて、軽く頭を下げる]
[ラウルは捕まえようとする手に気づいて、ひょい、と一撃離脱]
[ケイジの言葉にうなづき]
うんうん!
エリリンの言った事はただしーのだ! 大体、昨日はエリリンといい雰囲気だったのに、ロザリんに粉かけようなんて、ちょっと手が早いぞー?
[と、口にしてから、そういえば内緒だったっけ? と疑問符を頭に浮かべた]
[結界樹にいた者に話を聞こうと口を開きかけるが、まだ来ぬ者達がいた。二度手間になると判断し、近くの木に背を預け目を閉じる。
広場の者達の会話に耳を傾けながら、瞼の裏に浮かぶは白。]
『……あの夜見た白い翼は、あの子供だろうな。
顔を見た記憶はないが、随分と嫌われているものだ。』
[ネロを抱え飛ぶ後ろからも睨む気配は感じられた。
逃げずに着いて来ていると、振り返らずとも判るほどに。]
[リディアがアヤメを食事に誘うのを聞いた時は、ほんの少しだけ、この俯いた状況に感謝した。
それはそれは、複雑な表情になっていた自覚がある]
…リディちゃん、捕まえちゃダメって、これ結構痛いんだけど……。
[抗議の声。頭の上では、くるるる…と気持ち良さそうなサエーナ鳥の声が聞こえた気がして、余計に腹が立った]
[ 広場にいる人々の様子をぼんやりと眺める。]
――――――…。
手段は選ばず…ですか。
[ 先程の長老の言葉を再び思い出す。
ジョエルが先程、長老と話していたが。
守護天将のことを言っていたか。]
他に手段があるなら…それも考えてみればいいものを。
[ 少し疲れたのか、そこにあったベンチに腰掛けた。
それにしても。
こうしていると『堕天尸』の存在が霞む。
そう感じるのは自分だけだろうか。]
[結界樹の中が楽しいかどうかという思考は、自分の中には無いもので、少年の言葉に小さく吐息をつく]
巫女は、堕天尸によって結界樹の中に閉じ込められた。私は巫女を助け出したい。お前が、巫女か堕天尸を見ていればと思ったのだが、どうやら無理のようだな。
[ そういえばと。]
アヤメ殿は金の鳥はご覧になりましたか?
ネロ殿が先程、見たと言っておられたのですが。
[ 相手に気遣う素振りは全く見せず、問いかける。]
改名すれば良いほどだな
[リディアの言葉に、あきれた声で狐は言う。
次いだのは少々、寒気のするように愉しい声。]
手癖の悪い。少し躾が必要か?
ん……ああ。
[ロザリーの問いに、ちらりとそちらへ視線を向けて]
見るには見たよ。
ただ、アレが何かまではわからんね。
知ってそうな子は、今は参ってるようだし、落ち着いたら聞いてみるといいさね。
[答える声は、どこか素っ気なく]
[アヤメに見せられたエリカの様子に眉を潜めつつ]
そっかぁ……。
ってそういえば、今ここにカレリンがいるんだった!
[すでに抱き枕状態で、自分自身忘れかけていたが]
少し見てもらったほうがいいかなぁ?
それに家で寝てもらえれば、起きた時にすぐに御飯の準備はできるよ!
[と、薄い胸を張ってみるが、アヤメには敵わない]
[語尾の上がりが、疑問のためでないことに気付けば、さて、どう反駁しようかと頭を巡らせる。
けれど、自身の責任を指摘されれば、実に返す余地がなく、うぐ、と押し黙った]
いや、でも…、今、ストレスの原因になったのは、俺じゃないと思うんだが。
それでも、この仕打ちは仕方ないもんなのか…?
[どうしても、今までより語気は弱くなる]
[泣き言を口にしたカルロスに...は仰々しく溜息をついて]
何言ってるの!
これが鷹や鷲なら、もうカルロスさんの頭には爪がググィ! っとめり込んですごい事になってるんだよ!
[そう言いながら、軽くカルロスの頭を掴んでいるラウルの足をぽんぽんと叩いた]
あは、うん。そうなんだ〜。クローディアは見てないよ〜
堕天尸はわかんな〜い。どんなのが堕天尸なのか知らないからね〜
[吐息をつく様子を察するほどの器用さもなくいたが]
でもでも、堕天尸を結界樹の中にいれたら、そのまま出さないのかな?
出せるんだったらクローディアも出せるんじゃないのかな?
クローディアは、清めの対象にならないって聞いたよ。
でも清められたものはどうなるのかな?
[それは問うているというよりも、ただ疑問を口にしているだけというようで、うんうんとうなりながら、首をかしげる]
……忘れてどうするんだい。
アンタはホントに、目の前の状況以外は見れてないねぇ……。
[リディアの言葉に、ため息と共にこんな言葉を吐き出して]
まあ、診てもらうつもりもあって、こっちに連れてきたのはあるけど。
……アタシ自身が今、そういうのに乗り気でないんでね。
気が乗らないのがいちゃ、宴席も興ざめになっちまうだろ?
[アヤメが夕食を断るのに、そっと安堵の息を吐き、ラウルが離れたことで軽くなった頭を上げる]
いやいやいや、リディちゃん、それは言わないで…じゃなくて、誤解なんだって昨日言ったでしょうにっ!
[顔を上げるなり、問題発言にツッコミを入れ。
その直後のケイジの声音に、身を強張らせた]
[馴染み深い気配を感じ、視線を向ける。
黙礼するジョエルに頷きを返し、長老へ歩み寄る背を見た。]
…………無理をするなと言っても無駄だな。
倒れた時に休ませるか。
[限界まで無理をせねば眠れない時もあると、重い息を吐く。
目頭が痛み、指先で揉みほぐす。
その間にも広場では様々な会話が交わされた。]
[ 予想とは違う答えが返ってきて、きょとんとする。]
おや…そうでしたか。
ネロ殿の妄言ではないと…そういうことですか。
聞いてもあまり話してはくれそうですが。
後で彼女に聞いてみることにしましょうか。
ありがとうございます。
[ そう言って軽く頭を下げる。
自分に向けられている嫌悪には気付かない。]
巫女は堕天尸の力によって結界樹に押し込められた。堕天尸の力が弱まれば出て来る事も出来るだろう。
そのためには堕天尸を結界樹に封じて清めなければいけない。
堕天尸が清められれば、巫女も堕天尸となったものも虚の力から逃れ、無事に出て来ることが出来るだろう。
[幾分か判り易くなったネロの疑問の言葉に、淡々と答える]
うん! それじゃ看病は私がやるのだー!
[と、カレンの返事を待たずに決定してしまいながら、アヤメの食事辞退を聞くとんーと考え込んでから]
それなら後で差し入れもってくね!
[と、満面の笑み]
おやま、信じてなかったのかい?
[妄言、という言葉に、くく、と笑って]
ま、確かに、素直に話す坊やじゃあないがね。
[言いつつ、ジョエルと話すネロに視線を向ける]
嗚呼、ネロ殿が金色の鳥を見たと。
後で彼にお話を聞いてみては?
とっても不思議なお話をして下さりますよ。
[ そう言うもリディアの元気さには。]
…貴女、元気ですわね。いい意味で。
カルロス殿と食事してあげればいいでしょうに。
頑張っていらっしゃるようですし。
[ そう言って鳥に突かれている様子を見た。
ラウルのストレスの元を辿っていけば、
自分だということは想像もできないだろう。]
そうなんだー
[ジョエルの説明に頷く。ただいつもと変わらないのでしっかりと理解できているかどうかはわからないだろうが]
堕天尸を探すのは楽しいのかな〜
堕天尸は楽しいのかな〜
堕天尸がクローディアを閉じ込めたのは楽しいからなのかな〜
あは、わかんないや。でもわからないのも楽しいよね〜。
[と、ジョエルの気もしらずに、ただ赴くままに言っている]
[リディアがラウルを擁護することや、ケイジと結託することに、ものすごく抗議の一言でも述べたくなった]
……。
[お願いしますじゃないだろう、と言いたいのだが、ある種機嫌の良さそうなケイジの前では、何も言えず。
緊張した儘、少し恨みがましい眼でリディアを見た]
[元気がいい意味というのに、どういう意味なのかわかりあぐねて小首を傾げるが、質問をする前にロザリーから食事の話が飛び出した]
ん〜……。本当はラスさんも一緒だったから安全だったんだけどね! さすがにオーフェン一人じゃカルロスさんは止められないと思うの!
だからロザリんも一緒に食事♪
[どうやら決定事項のようだ]
[誤解というカルロスの言葉に、アンニュイにふ……と息をつくと]
誤解は誤解を呼んで、首が回らなくなるんですよー
[と、借金とごちゃ混ぜになった格言をひとつ]
信じるには少々、珍妙すぎましたね。
妄言はさすがに言い過ぎかもしれませんが。
[ 押し殺すかのよう笑うアヤメにそう返事する。]
ネロ殿のお話は面白いですね。
素直に全てをお話にならないところは同意しますわ。
[ そう言ってアヤメに視線を倣う。
あの2人で会話が成り立つのだろうかと。]
[ひょい、と空へと伸ばした手。
そこに、ストレスを発散させたサエーナ鳥がふわり、舞い降りて]
っとに、元気のいいこと。
[くすり、笑う]
ん、まあ、そこらも含めて、この子の面倒見るのは預かっているアタシの責任だから、そんなに気ぃ回さなくても大丈夫さね。
[余所から来た少女の処遇をどうするか、で揉めた時、長老相手に責任もって面倒を見る、と啖呵をきったのは一部のみしか知らぬ事だが]
差し入れ、ね。余裕があったら、でかまわないよ。
楽しまれても困るんだが……
[怒りを覚えるべきところなのかもしれないが、ここまで調子がずれると向ける矛先さえ見つからない。溜め息をついて額を覆ったのは、スティーヴとは別の意味で頭痛を覚えたからだろう。寝不足のせいもあったかもしれないが]
[どれだけの間空を飛んだだろうか、スティーヴに言われた「虚」とやらも探しつつ、巫女の姿も探しつつ。
長い間空を飛んでいた。]
…疲れた。
[少しの疲労感。]
精霊の力、妖精の力。
そういったモンは、時に、アタシらの予測もつかないモノを垣間見せる。
奇妙な話も、全てが作り話とは限らんさね。
……ま、にしてもあの坊やの言い回しはややっこしいが。
[言いつつ、楽しい楽しくないの話題になりつつある事に、やれやれ、とため息をついていたりする]
ラス殿…ですか?
さて、私は存じませんが。
私も一緒に食事は構いませんけれど…。
気を利かせるぐらいのことは私もできますよ。
[ どうやらこの決定が覆ることはないようなので反論はしない。
リディアがこう言い出したら聞かないのは知っている。
彼女に言い様に言われている相手に同情しながらも、
軽く応援することしかできずにいた。
多少、報われてもいいのではないかと思ったからだが。
その考えも案外酷であることは後から気が付いた。]
とりあえず、帰ったらまず四人分の食事に、二人分……いや三人分の差し入れと、ねこまんま一つ……
[指折り数えて、今夜の食事量を考えていく。カルロスの恨みがましい視線などどこ吹く風である]
…俺って、いったいリディちゃんにどう見られてるんだろう……?
[あまりの危険物扱いに、切なくなって眉尻を下げた。
格言らしきものを伝えられ、]
…いや、誤解を広めてるリディちゃん本人にそれ言われても。
そうなの?
でも楽しんだほうがいいよ〜
どんなことでも、楽しまないと…あは
あなたとのお話も楽しいよ
[ため息を作る原因になっているのに気づいているのかいないのか。
笑みを絶やさないという一種の無表情のままでいて]
あは、心配されてるされてる〜
[とアヤメの些少の冷えた声さえも逃さずに聞いていた]
……ロザリん、もしかしてすごく勘違いしてる?
大体カルロスさんはロザリんかエリリンが良いんだってー!
[すでに発言にカルロスのプライバシーは存在していない]
[ふいに、かけられたアヤメの声に、はっとしたように手を降ろし。僅かに眉を下げる]
いや…大丈夫だ。
[答えになっていないことには気付いていない]
どんな風にって〜……。
[そう言って浮かんできたのは、遊び外のあるラスと同格という事で――]
お人よしのお兄さん?
[素直にカルロスの感想を口にした]
私ですか?
まだ、広場にいます。
貴方が去られてからまた人が増えてますよ。
[ 聞こえた声にそう返事する。]
嗚呼、カルロス殿が心配されてましたよ。
独りで動いたら危ないって…ね。
[ そう言ってくすくすと嗤う。]
[アヤメの言葉に視線をつぃと向けると、そこには辛そうなジョエルの顔があった。
...はカレンを抱いたままジョエルの前に立つと、力の抜いたビンタを彼の頬に当てた]
ジョエルんの役職は知ってるけれど、それで体壊したらクロちゃんが悲しむよ? 今はクロちゃんが結界樹の中なので、基本的に無事! ってところなんだから、休む時は休む! OKですか?
[問いへの答えにしてはややずれた返答に、今度はこちらが頭痛を感じたかも知れない。
これはやっぱり一服盛るべきか。
そんな考えが確り過ぎる]
……アタシは、『寝てないのか』って聞いたんだけど?
なんで、それの返事が『大丈夫』になるんだろうねぇ……?
[声の温度がまた下がったかも知れない]
[ アヤメの声に納得したように頷く。]
嗚呼、確かにそうですわね。
奇妙な話…まぁ、自身の存在さえもある種奇妙ですし。
ネロ殿は毎日楽しそうですわね。
……本当に。
[ それが良い事が悪い事か。
さらには真実かどうか知る由もないが。
ポツリとそう漏らす。]
[アヤメに気を取られたところで、リディアのビンタを喰らい、翡翠色の目を瞬かせる]
あ、ああ…判った。
[他の言葉は受け付けられないだろうと察して言った]
[ リディアの反応には半分呆れた様子で。]
最早、誰がいいとかいう次元でもない気がしますが。
じゃあ、勘違いで大丈夫ですよ。
ご馳走して頂けるなら、家から何か持っていきましょうか?
食材には困ってはないでしょうし。
[ 悪びれた風もなく言い放つ。]
[ふわと飛ぶと、見つける見知った顔の集団。
幼馴染の横に、翼を縦にしてほぼ垂直に降りた。]
よ、ジョエル。
何か新しい事分かったか?
[その肩に手を置いて、声をかける。]
理屈で語れるモンばかりじゃ、面白くないさ。
精霊や妖精は、その極みみたいなモンだろ。
[それらについて語る刹那、表情はふわり、穏やかで]
……楽しい、か。
ま、それがあの坊やの選んだ在り方さね。
アタシらがとやかくいう事じゃない。
[言った所で、どうなるものでもない、と。
そんな気持ちも、言葉には多少、こめられるか]
わかったなら寝るの! は〜や〜く〜!
[ガー! っと勢いに任せて背中をせっつき始めたところ、ラスがジョエルに声をかけてきたので]
(これ以上ジョエルの寝る時間をけずるなー!)
[と、心で叫びながらラスをじろりとにらみあげた]
[更にアヤメに詰め寄られ、無意識に後ずさりかけた所で、ラスに声をかけられる]
ラス…ああ、まださほど進展はない。
[なんとなくホッとした表情に見えたかもしれない]
[ねこまんまの決定は覆りそうにないやら、誤解を広められるはで溜息をついた。
せめて、夕食は家の中で食べさせて欲しいだとか思いつつ、リディアの評価を聞く]
お人よし…?
いや、まあ、確かに俺は女の子限定で優しいけど。
一応…好評価、かな。
……巫女、やっぱり、結界樹……に?
[ネロと話す見知らぬ男性が告げた言葉が耳に届けば、結界樹の方を見やる。
その後の会話を聞いて、彼がアヤメの兄であること、どうやら休まずに無理をしていることを知った]
……リディお嬢、アンタも少し落ち着く。
そんなに大騒ぎされたら、眠気も逃げちまうだろうに。
[呆れたように言いつつ、降りてきたラスにやあ、と言いつつひらりと手を振り]
[アヤメは嫌な場所をつついたからか、
その腹いせか、ジョエルへと矛先を向けているようだった。
狐はおかしそうにその様子を見る。
降りてきたラスの姿も。]
矢張り、犬は飼うなら、賢い方が良いものだ。
[小さくも大きくもなく呟いたのは、果たして誰を犬に重ねてか。
目を逸らすカルロスは一瞥するまで。]
飼い主に苦情を聞かせるようなのではな。
[ ベンチに腰かけたままアヤメの言葉を聞く。]
理屈抜き…ですか。
精霊や妖精にはお世話にはなっていますが。
ふむ…考え始めるとキリがないようですね。
[ 相手の表情が穏やかになったことには気付かない。]
ネロ殿はネロ殿ですからね。
私は興味の対象として見させてもらっているだけですよ。
[ 心配なのも本当だが。
それ以上でも以下でもなく。]
[ デザートがないと言われれば溜め息をつく。]
デザートですか……?
何かリクエストがあるなら持っていきますが。
[ だいたい何でもあるだろう、と付け加えて。]
[ 最初は沈黙で答える。]
――――――…。
[ それから次に溜め息。]
確かに、ね。
そうそう、次お願いしますわ。
さすがに2連続はキツイですから。
お手伝いはしますけど。
[ 何を指しているとは言わずとも伝わるだろう、と。]
[困った表情のジョエルに再度突貫するべく気合を入れなおしたところで、アヤメの押しとどめるようなあきれた声が聞こえてきて、...は踏鞴を踏んだ]
うぐぐぐぐぐぐ……。
[どうやら、アヤメの言葉にも一理あると、内心で葛藤しているらしい。顔面百面相状態である]
[ベンチに座るロザりんにそっと近づいて、裾をちょんと引っ張り注意を引く。小声で]
ねえ、さっき、あの人と……何を話してたの?
[視線だけをスティーヴに向けて、聞いた。ちょうどネロに関する話が耳に入れば]
興味の……対象?
[好奇の色を含んだ瞳でネロの姿に目をやる]
考えるより感じるものさね、あのこらは。
[さらりと返し。
続いた言葉に、一つ、瞬く]
興味、ねぇ……。
[恐らく他意のない、好奇心か何かなのだろうが。
その表現が、見下ろすような物言いに思えて、少しだけ癇に障るのは避けられず]
[ジョエルを心配する様子の、アヤメやリディア。それに先程降り立ったラス。
そこから少し離れるように距離を置いて、眺める。
近くで自分の話題が出ているようだが興味もなく。]
あは…誰なのかなー…どんな負を抱えているのかな
[ぽつりと呟き、そして広場の外側を眺める。
元からどうしてつれられたかなど知らず、だからどこかにいこうかなんてそわそわしている]
何がいいんだろー?
できればオーフェンが食べた事がないのがいいんだよねー!
[そう言ってしばし考えたと]
……定番のシュークリームにゼリーやババロア系。フルーツたっぷりのタルトも捨てがたい……。
[しかし、口から零れるのは己の好みばかりだ]
ふうん、ラスさんも、あの人の知り合い……なんだ。
何者、なんだろ?
[手を振るラスに目を細め、隣にいる翠色の髪の男を眺めている]
……それに、兄さんは素直じゃないからねぇ。
ああしろこうしろ言われると、逆らいたがるとこがあるんだよ。
[唸るリディアにさらりと告げる。
何気に酷評]
ま、ここまで言われて大人しくしないほどではないから、心配しなさんな。
……寝なきゃ寝ないで、アタシにも考えがあるから、ねぇ。
[言いつつ、薄く笑う。
凍るような笑みに、もしかしたら見えるかもしれない]
[ジョエルの額を覆う仕草に目を眇め、木から背を離す。
それより早くかけられたアヤメの声に、動かしかけた足を止めた。
そのまま推移を見守り、最終的にリディアの一撃で眠る事を同意した様子に口の端を上げる。その上に影が落ちた。]
……ラス。
姿がないとは思っていたが、何かあったのか?
[舞い降りてきた青年に向かい、問う。]
[ジョエルに問われ、首の後ろに片手をやって縛った髪を遊びながら]
ん、親父とお袋の無事を確認してきたんだ。
何もなかったから、何かないかとウロウロしてた。
[その手を上に挙げ、ぽり、と後ろ頭を掻きながらスティーヴにも振り返り。]
何も、見付からなかったです。
[少し眉を下げて顎を引き、申し訳無さそうに上目遣いで言った。]
[ 裾を引っ張られればそちらに視線を落とす。]
おや、オーフェンですか。
体調は大丈夫ですか?
[ そう言って頭を撫でようとする。]
あの人?嗚呼、鷹の目殿ですか。
いえ、巫女姫殿をお救いするにはどうしたらいいか。
その相談をしていたのですよ。
鷹の目殿に何か気になることでもありましたか?
[ そう言って逆に質問を返す。
続いた興味という言葉に関しては。]
……見ていて飽きないということです。
[ 少し言葉を濁した。]
[ここまで明言を避けつつ、明らかに示されているのは]
…誰が犬だ、誰が。
そもそも犬以下の扱いしかしもしないだろうが。
[強がり言い返すも、分は非常に悪い]
[なにやら夕食の話で盛り上がっている面々を一瞥し、眉間に深い皺を寄せる。]
デザートだの何だの前に、巫女や結界樹、堕天尸について知っている事があれば言っていけ。
ネロと…ケイジは何も見てないと言っているが、他にクローディアを見た者はいないのか?
[食欲などまったくない為か不機嫌そのものの顔で見回し、アヤメとエリカに一瞬視線を留める。]
お前達も見ていないか?
……そもそも、なぜ結界樹に集まっていたんだ。
そうか。家族が無事だったのは何よりだ。
[ラスの言葉に頷く]
宛も無く虚の気配を探るのは難しいさ。
………守護天将の素質でもあれば別だがな。
[最後の言葉は、呟きに近い]
[挨拶もそこそこに嫌な顔]
ラス、頼むから、犬に反応すんな。
デザートにならいくらでも、食いたいものリクエストして良いだろうから。
…って、結局、ラスは夕食どうしたんだ?
俺は別に誰とも言っていないが――
お前も相当うぬぼれが強いな。
[意地の悪い声で、狐は言う。]
飼って欲しいとわんわん鳴いたのは誰だったか。
[ リディアの言葉が聞こえれば近くにいる子供へ視線を。]
……別に手伝って下されば全部持っていきますけど。
全て貴女の好みに聞こえて仕方ありませんね。
本当にオーフェンが食べたい物ではなさそうですよ。
[ 怪訝そうに問い返す。
なんとなくだが全て彼女の好物な気がした。
それから、ケイジとカルロスのやりとりを見て。]
ケイジ様。
あまり苛められては可哀想ですよ。
カルロス殿も頑張っていらっしゃるようですし。
[ 何をかは良く分からないが。]
……うん。まだちょっと、くらくらするけど、平気。
ありがと、ロザりんさん。
[ロザりんに頭を撫でられて、くすぐったそうに髪を揺らす]
ううん、何でも。ちょっと……怖そうな人、だから。
……巫女……を救う方法、見つかった?
[小さく首を傾げて聞くと]
うん、飽きない。楽しい、面白い……だね。
[広場の外を見ながらそわそわしているネロの姿に目を送った]
[スティーヴの視線と問いに、そちらを見やり]
ああ……アタシは、エリィを追いかけて、ね。
エリィ自身は、なんかを感じてたみたいだけど……。
[言いつつ、ちらりと傍らの少女を見やる。
まだ調子は戻らないのか、どこかぼんやりとした様子で。
戻ってちゃんと休ませないとならないな、とため息一つ]
森にいた理由そのものは、旦那に会った時に話した通りさ。
そのあと、ラウルを追いかけてったら……オーフェンだっけ? あの子と知り合ってね。
で、成り行きで一緒にいたってワケ。
それと。
……もし、ローディを見かけてたんなら、側についてたよ。
……そうすれば……。
[こんな事にはならなかったのに、と。
零れたのは、消え入りそうに小さな、小さな呟き]
…守護…?
[ジョエルに聞き返しつつ、カルロスに振り返り。]
ん?
いや、食べてないけど。
[なんだかケイジから訝しげな視線を感じた気がしたけれど、気のせいだろう。うん。]
苛めているように見えるか?
[ロザリーにたしなめられても、狐の様子はかわらない。]
がんばっても改善の余地が見られないのもなんともな。
[楽しそうに食事の話題をしてる面々。でも自分には興味ない。
クローディアについて話題にしている者。やっぱり興味はない。
一つ一つ眺めていって、目に留まったのはサエーナ鳥で]
あは
[こっそりこっそりと近づく]
[アヤメの言葉が聞こえ、少しだけ苦しげな、心配げな表情をする。]
…アヤメが自分を責める必要はないだろ。
[肩にポンと、手を置こうと]
[相棒の様子が気にかかるのか。
サエーナ鳥は、こっそり近づく気配に気づいた様子もなく。
長い尾羽をゆらゆら揺らしてくるる、と鳴き]
あは
[くるると鳴くラウルをきらきらと好奇の目で見つめ
そっと、そっと近づいて手を伸ばして。
触るのではなく、むぎゅっと抱き寄せた]
[ネロがラウルに近づいていくのが視界に入り]
……ネロ、鳥、好きなの、かな?
[結界樹で、エリカの金色の光る鳥に強い興味を抱いていたのを思い出し、呟いた]
[あの日の事を指摘されれば、沈黙と睨む視線以外返せるものは無く。
ロザリーが仲裁の言葉を挟むまでは、ただひたすらその状態のまま]
……実はその言いようは、さりげに酷いんじゃ。
[気付くまでに、暫くの時間を要した]
[ポン、と置かれる手。
その下で、細い肩が微かに震えるのは、伝わるか]
……だけど、アタシはっ……。
止められたかも、知れないのに。
一緒に、いれば……。
[ふる、と首を横に振り。小さく小さく、呟いて]
[抱き締められたサエーナ鳥、さすがに驚いたか。
ぴいぱた、じたばた、ちょっと混乱気味に羽ばたいて。
それでも、爪を出さないのは相手を見ている、という事といえるのかも]
鳳凰天の巫女姫に仕える守護天将…彼等は虚の力を探り退ける力も持つ。だが生来その素質を持つ者は、一人ではなく、この島にもかつては存在したそうだ。
今も……居るのかもしれん。
[ラスの問いに淡々と答え、目を伏せる]
[睨まれてもわらい、狐は気にも留めない。
様子は愉快と如実に語る。]
あァ、痛むようなら、あとで治してやろうか。
[ネロの時といい、今といい、気の向くときだけ狐は動く。
ロザリーの言葉の裏の意味に、カルロスが気付くのが遅いのにも、わらった。]
[ 大丈夫と言われると安堵したよう笑みを漏らす。]
…………。
そうですか、それは安心致しました。
[ リディアの影響が悪く出ているようだが言及はしないことに。]
鷹の目殿…確かにおっかない方ではありますが。
巫女姫殿を救うには堕天尸を封印して、清めるそうです。
もし、オーフェンも怪しい方を見かけたら教えて下さいね。
[ 彼がこの質問をした意図は見えないが、
少しで安心できるよう自身なりに言葉を選ぶ。]
飽きない、というものまた欲求ですね。
彼には感心させられますから。
[ ネロを見るオーフェンを静かに見守る。]
[アヤメの肩が震えているのに気がついて、その手を一度上げその艶やかな髪の上、頭を撫でる。]
だからって、アヤメが自分責めたって何にもならないだろ。
[優しげな声で言いながら少し腰を屈め、その顔を覗き込んだ。]
―回想・広場―
[長老の話を聞く間もリディアの抱きしめ攻撃から開放される事はなく、軽くもがいていたが、リディアの腕に力が入るのを感じれば、抵抗する気を失くし、そのまま抱き枕に甘んじることにする。
話が終わって腕の力が緩められれば、腕の中で身をひねってはあちらこちらの様子を眺めていただろうか。ネロを運んでスティーヴが、オーフェンとケイジが飛来し、結界樹での出来事を聞く]
……とり?
[不可思議な鳥の話に、思考に沈んでいるうちに、アヤメとエリカがやってくる。ぐったりした様子のエリカをじっと見つめる。リディアの看病する、と言う声には特に異議はなかったけれど]
まて、リディ、診せるだけは診せて。
[腕の中で、少し本気で暴れていたかもしれない]
あはは。ふかふか〜ふかふか〜あったかあったか〜
[混乱して、じたばたと暴れたりしているラウルを離すこともせず
ご機嫌で。抱き寄せた後、落ち着かせる意図も持たずにゆったりなでる。]
[守護天将と呟くジョエルに一瞬視線を投げるが何も言えず。
ケイジとカルロスの主従の会話は意識の外へ追い出した。
生真面目との呟きもあえて無視し、アヤメの方を向く。]
…エリカを。光の鳥を追ってか?
[追いかけるも水中に逃げられた、鳥の主を見る。
その懐にあるだろう金と――黒の羽根を思い、顔を顰める。]
………オーフェン。あの子供か。
[ロザリンドの側、何故か敵意とは少し異なる目でこちらを見ている少年を見る。
しかし続いたアヤメの声に、視線を戻し短く息を吐いた。]
[ ケイジの言葉にくすくすと笑いを漏らす。]
いえ、どうでしょうか。
多少、戯れが過ぎるとは思いましたが。
ケイジ様が愉しければ構わないのでは?
[ 言葉を濁し濁し答えるも、スティーヴの声に笑いを殺す。]
――――――…。
[ 特に返事することもなく、沈黙する。
居ない人物を探しに来て
待ちぼうけを喰らったのはこちらである。
話すカルロスへと視線を移して。]
………そんなことはありませんよ。
[ と、フォローのようなものはいれておいた。]
それくらい、わかってるさ……!
だけど、そうでもしないと、やりきれない事だってあるんだよ……。
[撫でる手を、避けはせず。
それでも、視線を合わせるのは避けるように、目は伏せたまま]
……大丈夫。
[ジョエルの問いには、短く応じる。
声の震え自体は、止まってはいないけれど]
[面の下、笑みを浮かべているのが理解ってしまう。
痛む、治す、そんな言葉に、ぴり、と朝方に痛めた古傷を思い出し、微かに呼吸が乱れた。
けれど、もっと痛むのは――…、]
後で、ね。それは俺に、リディちゃんからの夕食のお誘いを断れと?
うん。カレンさんにお薬、もらったから。……どうか、した?
[ロザりんの一瞬表情が曇ったような気がして目を瞬き]
堕天尸を、封印……
[思い出すのは、クローディアに会った時に語られた思い]
何もせずに、大切な人たちが……苦しんだり傷つくのを見るのは、辛い……
うん……そう、だね……それが、いいのかも。
……怪しい人、見かけたら、言うねっ。
[ちらりと横目でスティーヴの姿を見る。視線が合ったらしばし見つめ合うだろうか]
感心……?
うん、ネロ、楽しいをいっぱい、くれる。
[ラウルを抱くネロをみて、くすっと小さく笑う]
[目を伏せたままのアヤメが、今にも泣きそうに見えて。
撫でる手に力を込めて、胸元に引き寄せようと引っ張った。]
…泣くなよ。
[困った顔で、呟く。]
[くるる、くるるる、と上がる鳴き声。
確かに、ふわふわした羽毛は温かいだろう、と。
もしもサエーナ鳥が人語を口に出来たならこんな言葉になるだろうか。
一応、害意はないようなので、激しく暴れはしないものの。
束縛されるのは、やっぱりちょっとは嫌らしく、じたじた、ぴぃ、と抵抗は続く]
おやおや、
[ロザリーの言葉へと何か返そうとしたが。
しかしそれも中断させるほどなんともいえない言葉をカルロスが言った。]
――お前はやはりマゾだったんだな
[少しばかり、呆れ顔。]
ラスの言う通りだ。アヤメが自分を責める必要は少しも無い。
クローディアの傍から離れず護るべきだったのは、私なのだから。
[ラスのように真っすぐに慰めることは出来ず、出る言葉は自嘲に近い。本音には違いないのだが]
[つい、と、落ち着きを失ったような、震える声のアヤメを振り返る。
既に自身が慰めるべき立場にいない事は分かっていてなお、少し歯痒くて]
――…。
[アヤメの傍で彼女を労る誰かと眼が合えば、頼むように目礼を送ったかもしれず]
[自分の話題が出ていることは耳に届いていない。
最も届いていても、今はラウルのほうに夢中なので気にも留めないだろうが]
あはは、そっかそっか〜。楽しいんだね〜
[くるると鳴いた意図をまるで汲み取らずに、離さないまま撫でていて]
がんばって大きくなるんだよ〜。なったら乗せてね?ね?
[と、ラウルの目を覗き込むようにして、無茶を言う]
[リディアの腕から抜け出せれば、エリカに近づいて断りを入れ、まぶたをめくってみたり、口の中を覗いてみたりしたかもしれない。最後に手首に指を当て、脈を取りながらしばらくの間、目を伏せて耳を澄ます風。出た結論は]
分からない。
何だろうな。取り立てて、原因らしきものは見つからない。……一番近いと思われるのは疲労、だけれど。
[先生にも診てもらうほうがいいのかもしれない、とは思ったが、行き倒れて施療院にやってきた時、留まることを好まない様子だったことを思い出し、エリカが落ち着いて休めるところにいればいい、と結論しただろうか]
[引き寄せられるのは、さすがに予想してはおらず。
たたらを踏むような感じで、寄りかかるよな姿勢になりつつ]
……誰が、泣いてるって……。
[それでも、口をつくのはこんな言葉なのだが]
……そうじゃない……そうじゃなくて。
アタシは……。
[ジョエルの言葉に、否定を返そうとして。
途切れた、言葉。
この場で言うべきではない、とどこかで鳴る警鐘が、続きを押し止め]
……兄さんは、自分、責めすぎだよ……。
[代わりにぽつりと、こう突っ込んだ]
そうですね…。
オーフェンは強いですね、羨ましいですわね。
[ 相手の目がスティーヴを見たことには気付かなかったが。
聞こえてきたアヤメの声にそちらを少し見た。
もう、現実には誰かの大切な人とやらが犠牲になっている。]
――――――…。
ネロ殿とはお友達なのですか?
仲良くしてあげてくださいね。
[ と己が言うのは可笑しいのだろうか。]
あぁもう、お前も!
自分責めて今なんとかなるなら責めればいいけど、そんなもん何の役にもたたねぇだろ?
[ジョエルにも手を伸ばし、同じように頭を掴めれば引き寄せようとした]
[ロザリーがケイジに投げる言葉に溜息]
いや、構わないって…俺が構うから。
[フォローにも溜息は深くなるばかりで。
追い打ちのようなケイジの一言]
…そういうアンタは間違いなくサディストだろうが。
[呟き、ケイジに近付く]
[スティーヴの言葉には、眉を下げながら目を細めて一度ふる、と首を振った。]
…俺にはそんな力、無いです。
体力に自信あるくらいじゃ、この場では何の役にも立ちやしないです、ね。
[目を覗き込みつついわれた言葉。
円らな瞳がきょとり、と動き、くぅ? と首が傾げられる。
数刻、間を置いて。
サエーナ鳥はくるる、と鳴きつつ、こくりと頷く]
むしろ――
…そんな力がある人がいるなら。
封じてしまわないと、だな。
あぁ、疲れたなら次は俺がやろう。
[くくくと、言葉だけで笑む。]
俺のどこがサディストだというのか。
[おかしそうな声は当然自覚をしているとでもいうのか。
近づくカルロスに目を向ける。]
なんだ?
私は当然のことを言っているだけだ。
[当初の目的を忘れたかの如く、アヤメのつっこみに、そう反駁したが、いきなりラスに頭を引き寄せられて、たたらを踏む]
な…!待て、ラス…!
[さすがに慌てて振りほどこうとして、目眩に襲われ、膝を崩した]
……ツ!
[時折、カレンがエリカの診療をしているのを見やり
カレンと目が合えば、平気?とばかりに首を傾げる]
[ロザりんからの声に、一瞬動きが止まり]
強い……羨ましい……
……僕が?
[きょとんとした顔。自分のどこにそんな要素があるのか、とわずかに俯き羞恥に顔を染める]
ネロ……友達?
……とも……だち……
[その言葉の響きが新鮮で。惚けたように目を細める]
[不意に視線を感じ、オーフェンを見る。
逸らされるでも睨まれるでもない視線に、躊躇いながら足を向けた。手の届かない位置に止まり、見下ろす。]
………巫女と話をした…様な事を言っていたな。
何か、聞いてはいないか。
[少年の脚が震えていた事を思い出し、ゆっくりと片膝をついて視線を下げる。]
……………俺に答えたくないなら他の誰かにでもいい。
巫女の為に、知っている事を教えてくれ。
あは
[言った願いに、くるると鳴きながら頷いたのを見て
ぎゅううっとする。じたばた暴れたって気にしない。]
うん、約束だよ〜約束〜。
破ったら…破ったら… あは
[といって、一撫でし、抱き寄せていた拘束を解いて
今やっと気づいたように、ラウルの主のアヤメと、ジョエル、ラスのほうを見た
話は聞いてなかったのでさっぱりわからないが]
お、い、ジョエル?!
[くらりと揺れるジョエルに驚き、手を伸ばす。
叶えば腕を掴んで倒れるのを防ごうと引き上げる。]
大丈夫か、おい。
何が当然……って!
[膝を突くジョエルの様子に、言葉が途切れる]
……もう……なんで、そんなになるまで無茶するのさ、兄さんは……!
[微かに声が震えているのは、先ほどからの感情の乱れのためか]
[エリカをみているカレンを眺めつつ、周囲の話を聞いていると、不意に近くのジョエルの体が傾いて、慌てて体を支えた]
ちょ! だから寝なさいと言ったのに!
カレリン、カレリ〜ン! こっちも急患かも〜!
[ オーフェンに言葉を返そうとした、が。
スティーヴが近付いてきたことに気付いた。]
――――――…。
[ 彼の普段とは違う様子に驚きながらも。
オーフェンと彼のやり取りを黙って見守る。]
……ああ、大丈夫、だ。
[ラスに腕を支えられ、ふるりと頭を振る]
これは、本気でアヤメとリディアの忠告を守った方が良さそうだな。
[ゆっくりと、息をつき、背筋を伸ばした]
………お前等、何をやっている。
[後ろの騒ぎに振り返り、幼馴染三人へと低く唸る。
震えている者、抱き寄せようとする者、膝をつく者。
ケイジと似て非なる、歳を取り疲れた目で嘆息する。]
[ぎゅう、とされて、また、じたばたと。
それでも、念を押されればきょとりとしながらも、くるる、と鳴いて頷いた。
拘束から解き放たれたなら、ちょいちょい、と羽繕いに勤しみつつ、相棒たちの様子を見つめ]
何処が…って、言えば多過ぎてキリが無くなるだろうな。
例えば――…、
[耳打ちする内容は、それまでの物と乖離して]
で?アンタは、今回の巫女や結界樹、堕天尸の事をどうしたい?
俺にやらせたい事があるなら、さっさと命令しろよ。
…俺は、アンタに全部委ねてんだから。
[そこまで伝えれば、身体を離した]
すまん、アヤメ。
[震える声に小さく答え、リディアの声を耳にすると、押し留めるように腕を振る]
大丈夫だリディア。ただの寝不足に治療は要らない。
投票を委任します。
傭兵 カルロスは、かぶき者 ケイジ に投票を委任しました。
[オーフェンの心配そうな視線に気がつけば、確証はないまま、それでもはっきりうなずいて見せただろうか]
[広場の様子を眺めていたが、
気丈な姉貴分の声が震え、巫女の護衛役が自嘲の言葉を口にするのを見て、眉がよった]
ラスの言うとおりだな……。
[ラスがジョエルとアヤメを二人まとめて抱き寄せるのを、じっと見守っていた]
[幼馴染三人の様子に目を奪われていると、ふと近づく影に身を怯ませ。己にかけられる声、膝をつく男を警戒心を含む目で見つめると、ロザリンをちらと見て、気を落ち着かせてゆっくり口を開く]
……何も、特別な事は……聞いてない。会ったの、初めて……だし。
でも……あの人は、堕天尸を……救いたいと、言った。自分の命を削ってでも、って……何か、決意したような瞳、だった……それだけ。
それを先に話してれば、止められたかも、って……?
[ラウルとともに、様子をみる。
ジョエルが倒れそうになったが、心配する声と、寝不足との話を聞こえてきたが、それよりもそれを眺めるラウルが気になって]
あっちが心配ならいっていいからね
……謝んなくて、いいから。
ちゃんと、休んで、おくれよね……?
[はあ、と。
零れ落ちるのは、深い、ふかいため息]
……ほんとに……頼むから……さ。
[続いた言葉は、掠れ気味で聞き取りにくかったかも知れず]
バッカねー! 本当に頑固者なんだから! そういう時は、よく眠れるお薬とか、方法とかそういうのを指導してもらえばいいじゃない!
[普段はとんちんかんでも、時折的を得た意見を言えるらしい。ほぼいつもどおり問答無用でジョエルの鼻っ面に指を突きつけた]
―――――…。
じゃあ、お願いしますわ。
何か手伝うことがあるなら言って頂ければ。
[ 眩暈がしたのだろうか?
調子が悪そうなジェエルを囲む面々を見る。]
幼馴染殿たちは悲しんでおられるようですが。
よろしいのですか?
[ 意味があるとは思えないことを聞いてみる。]
[かけられた言葉に、サエーナ鳥はくるる、と鳴いて。
どうしよう、と言わんばかりにくぅ? と首を傾げる。
取りあえず、羽繕いが終わるまではここにいようと思ったのか、今度は苦心しつつ、尾羽繕いにトライしていたり]
[オーフェンの話す内容に、一瞬だけ目を伏せたが、口は挟まず、リディアの言葉には振り向いて、口元を押さえる]
薬は、苦手だ。
[小さな声だった]
[巫女の護衛のそばに行けば護衛を見上げ]
細かく見る必要もないだろうね。自分でもわかっているんだろう、ほぼ間違いなく、疲れ。
けれど、わかっていても何とかしなければそのうち動けなくなるよ。
巫女が戻ってきたとき、護衛が倒れていましたなんて事になったらどうする。
[ オーフェンの話を傍で聞いて噴出しそうになる。]
………ふふっ、くすくすくすくす。
あの巫女姫殿は。
『堕天尸』を救いたい…ですか。
戯れ言を。
救って何になるというのでしょうか?
[ 救ってほしいなど、微塵も思わない。]
誰も救いなど求めていません。
彼女には誰も救えないでしょうね。
[ そう言って嘲る。]
[耳に注ぎ込まれたことば。
狐の面の下、くちびるがにぃと吊りあがった。]
さて、――記憶に無いな。
[しかし言葉は上すべり。愉快だと声は語り、わらいながら口を開く。
タノモシイコトデ。空気を震わせはせずに。]
答えは、あァ、――戻ったら、やろうか。
声をかければいい。
[後で言うとは直接は口にしない。
狐は笑んだ。]
薬が苦手って……。
[その子供染みた言い訳に、さすがに...もきょとんとした表情を浮かべて]
……カレリン、思いっきり苦い薬をジョエルんにだしたげて!
[ オーフェンと一瞬、目が合う。
その様子を見守ろうと首が傾いた。]
―――――…。
堕天尸を救いたいですか…?
それは、清めるという…?
嗚呼、ですが…無理をなされたのでしょうね。
その話しぶりですと。
[ そう言って目を伏せる。
調子の悪そうなジョエルのこともあり。
巫女という存在を大きく感じた。
また、巫女という名前の重荷も。]
…全て壊れてしまえばいいと思っている俺に、幼馴染など関係ない。
…そうだな、救うことなんかできやしない。
救われるくらいなら、破壊したいとなんて思わないさ。
――おやおや。
[そのまま視線を向け、幼馴染たちを見やる。
どうも子供っぽい言葉が聞こえたようだった。]
こんなところで付き人殿の弱点がさらされるとはね。
――さて。
[カレンの言葉には溜め息をついて]
判っている。きちんと休むことにする。
[追い打ちをかけるようなリディアの声には思い切り眉を顰めた]
だから、要らないと言うのに。
[薬は苦手。
届いた言葉に、微か、笑みが零れる。
多少は余裕が戻った、ようで]
……薬もダメで、無理やりも嫌だってんなら。
子守唄でも歌ったげようか、兄さん?
[投げる問いは、冗談めかした響きを帯びて]
これ以上ここにいても何も進展もないだろうな。
先に帰ることとしよう。
[それだけ言うと、ばさりと白を羽ばたかせ、*そらへ*]
[黙って見守るロザリンドに目で礼を言い、オーフェンを見る。
警戒を含む眼差しを鋭い目で見返し、その言葉に耳を傾けた。]
………堕天尸を救いたいか。
命を削ってでも。
…………………………………あの馬鹿娘。
[限りなく低い声で吐き捨て、大きな手の平で顔を覆う。
背の瘤の内で翼が暴れる様に、大きくうねった。]
いや、それならむしろ味も匂いもしない奴を食べ物に混ぜて、飲ませてしまうほうがよくはないだろうか。
[リディアの言葉には真顔でそう返した]
あは
[言葉は通じたようだがその場で毛づくろいをしている、ラウルを見て、肩に乗せてみて、なんとなくバランスが悪かったから、頭に乗せてみて]
ところで、なんでここにネロはつれてこられたのかな〜
[話を聞いていながらにしてあまり認識していなかった]
[ロザりんとスティーヴの言葉に]
……うん、堕天尸も、死なせたく、ないって。そう、言ってた。
[結界樹の方を見やり、身をひとつ震わせてスティーヴに視線を落とす。様子のおかしなスティーヴに]
……欲張り、だね。
望む物、全てを手に入れよう、なんて……
それで、他に聞きたい、ことは……ある……?
[挑発的に口を歪める]
[アヤメの申し出とリディアの声、続くカレンの言葉に、がくりと肩が落ちた]
どれも遠慮する。
[そのまま逃げるように聖殿の方へと歩き出す]
[肩に、それから頭に乗せられて。
上がる疑問の声に、くう、くるる? と首を傾げる。
何せ、相棒について来ただけの立場なので。
こちらもこちらで、よくはわかっていないのが実情]
今日はどこで寝ようかなぁ…
[なんて呟きながら広場を眺め見た後]
うん。もういこう〜。そのほうが楽しいよね〜
君は来る?きても来なくても、楽しいよ
[と頭部のラウルに聞いた後。どうするかは任せるように問うて
去れば見送るだろう]
[カレンの申し出にポンと手を打って]
あ〜、それがいいかもね!
ちょうど今日ロザリんとオーフェンとラスさんと、おまけにカルロスさんとで食事会するし、カレリンも一緒に出席して強制参加のジョエルさんの食事に薬まぜちゃおう!
[本人の目の前で言うべきではない言葉をあっさりと吐露していくが、本人はまるで気にしていない]
[ジョエルの休むという言葉にうなずいて]
そうしてくれ。アヤメの子守唄か……贅沢だな。
……アヤメも。心配は無理やり置いておいてでも、きちんと休んで欲しいよ。
[ケイジが紡ぐ言葉に、この狐の面は茶番を演じる為にあるのではないかと、そんな思考が頭を過ぎった。
音に成らぬ声を拾えば、硬質な眼差しを返す]
やっぱり、アンタ…サディストだわ。
[続いた言葉に嫌そうな表情を作り、けれど申し出には頷いた。
そうして、白き羽根が遠ざかるのを見る]
くすくす――――…。
失礼致しました。
そうですね。
その言葉に偽りがないことを期待しております。
[ 新しい好奇心の対象を見つけたかのように。
相手を観察することを愉しむ。]
救うなんて言葉、慢心でしかありません。
こちらにそんな気持ちはありませんからね。
虚は私たちを許してはくれません、きっと永劫に。
私の羽根は魂が消えるまで真っ黒でしょうね。
[ それもまた愉しいのだけれど。]
[途中まで行きかけてから、一度振り向く]
ラス、それにスティーヴ。できたら女子供を一人では戻らせないでくれ。
[言いおいて、聖殿の中に姿を消した]
[ 飛び立つケイジが目に入れば声をかける。]
ケイジ様、帰り道お気をつけて。
また。
[ そう声をかけたが、相手には聞こたろうか?
それから聞こえたオーフェンの言葉に一瞬言葉を失う。]
――――――…。
それは…最もな意見ですが。
[ その先の言葉は押し殺した。]
[脳裏を過ぎったのは、他を助ける為に命を落とした親友の顔。]
……あの親にしてこの子ありか。
残される者の気持ちは誰より知っているだろうに、
……………本当に馬鹿正直なくらい優しすぎる娘だな。
[言葉にして吐き出す事で己を取り戻し、ゆっくりと息を吐く。
それからようやく手の平を外し、オーフェンを見た。]
………話してくれて感謝する。
もう少し早ければとは思うが、止められた保証はないな。
[止められたかもと言う少年を、責めぬ様に首を振る。]
心を決めた者を止めるのは難しい。
まして島で唯一にして一番の……巫女姫ならばなおさらだ。
[静かに告げて、立ち上がる。]
子守唄は、合唱するモンじゃないよ、リディお嬢。
[リディアの提案に、苦笑しつつ、聖殿へと戻るジョエルを見送って]
……わかってるさね。
休むべき時は、ちゃんと理解してるよ、アタシは。
[カレンの言葉にそちらを振り返り、穏やかに微笑んで見せる]
というか、ゼイタクとか言われる程のモンでもないだろうに……。
[ネロの問いに、サエーナ鳥はくぅ、ともう一度思案の鳴き声を上げ。
それでも、相棒が一人で立っているのを見て取れば。
くるる、と鳴いて、ふわりと飛び立つ。
またね、といわんばかりにぴぃ、と短く鳴くと、長い尾を揺らしつつ、相棒の肩へと飛んで行く]
[ふう、と、小さく息を零して、聞こえたのは自身の名前]
おいおい、リディちゃん?
なーんで俺はおまけ扱いなのさー。
もしや本気でねこまんま?
俺としては、リディちゃんの愛情篭った美味しい料理が食べたくて行く事にしたのになー。
[普段通りの振る舞いで、会話に加わろうと]
[首をコキ、と鳴らしながら、ジョエルの声には頷いた。
周りを見渡して――]
…女子供ばっかりじゃないか。
[呟きながら、飛び去るケイジの背を見送った。]
[ケイジを見送り、背中から何となく寝る! という感情が滲み出しているよう...には感じられたジョエルを見送ると、...は、ん〜っと目をつぶって大きく伸びた]
んじゃ私はそろそろ家で御飯の準備しちゃうから一回帰るね!
ロザリん、カレリン、ラスさん、カルロスさん、オーフェン、ちゃんとみんなで来てね〜!
[只管元気よく、まるでみんなが思案しているクローディアの事などないような感じに手を振ると、四枚の羽を羽ばたかせて空へと飛び上がった]
あははははは〜! カルロスさん、ロザリんかエリリンどっちかに決めたら考えるよ〜!
[と、広場にいるカルロスを含めて全員に手を振ると、そのまま自宅の本屋がある地区へと飛んでいった]
[ リディアが何か言っている。]
結局何を持って行けばいいのですか。
というよりも、今日、これからなのですか?
[ 溜め息交じりにそう呟く。
もうその姿はかなり小さくなっていた。]
全く…困りましたね。
[ そう言って頭を抱えた。]
あは、またね〜またね〜
[と、ぴぃと短く鳴いて、アヤメの元に向かうラウルを手を振り]
あはは〜。どこいこうかな〜
でもきっと楽しいよね〜
[といって、ジョエルの女子供は。という言葉も聞こえていたが気にせずに。*広場を後にした*]
[ラスの呟きが聞こえれば、あっさり肩を竦め]
ホントに、女子供ばっかりだねえ。
残念ながら、俺は彼に男手扱いされなかったみたいだし、そもそも飛べない俺じゃお役にたてそうもないけどね。
[軽い口調で語りかける]
[飛び去る者たちを見送りつつ、戻ってきたラウルのつい、と撫で]
……ま、取りあえずアタシとエリィと、あとラウルもあわせれば「一人」にはならないから。
こっちは心配いらないよ、ラス。
[ジョエルの言葉にぽつり、と呟くラスに、軽い口調で声をかけ]
[言葉を止めたロザりんに、穏やかな表情で]
あの巫女……クローディアは……言ったよ。
自分が間違ってるかもしれないけど……大切な人が苦しみ、傷つくのを見るよりも、誰かを傷つける……ことを選ぶってね。
……ねえ、誰かを傷つけるのって、辛いこと……?
[近くに立つ偉丈夫へと視線を移して]
さあ、ね?……知ってる、と言ったら、どうするつもり……?殺し屋
[震えを抑えながら、キッと瞳を見上げる]
そう、それならいいけれど。
[しっかりものの分、気を張るところがある姉貴分だから、一言言わずにはいられなかった]
私は、アヤメの唄が好きだから。聞くと、翼も動かさずに、空に浮かんでいるような気分になる。贅沢だよ。
………怒るときの声と、どうしてあんなに違うのだろう。
[余計な一言もぽつりと付け加え]
こんな状況で、アタシまで倒れるような事をするワケにゃ、いかないさね。
[くすり、と笑って。
歌への評価には、軽く首を傾げる]
好きって言ってもらえるのは嬉しいけど、ホント、大したモンじゃないと思うんだけどねぇ……。
[子守唄ならば亡き母に、機織歌では技術の師に、到底追いつけるとも思えぬから、素直にそう言って]
……って、こーら。
最後のそれはどういう意味だい?
…そもそも、あーや…あやめサンの場合、ラスがいなくても並大抵の相手なら撃退できる気がする。
[何を思い出してか、うんうんと頷き、ラウルも強いしなあと苦笑混じりにぼやく]
[カルロスの言葉には、返すのに適当な言葉が浮かばなかったので、手を伸ばして髪をくしゃりとかき混ぜようとした。
そのままアヤメを振り返りつつ]
…ラウルを一人に数えていいのか?
[苦笑する。
スティーヴに頷かれたのには、少し眉を下げたまま、頷き返した。]
…幻視は私も。
虚の力がなかったら部屋なんか出れないくらい辛いですね。
――――…。
リディアの家に行ってもいいものか心配です。
[ そう言って溜め息をつく。]
/中/
そういえば、オーファンがtaskbusyさんかな?理由?リンダを思い出すからです。
むむさんはラスカルのあたりに居そうな気がしているけれど、どうでしょうね。全く自信ないです。
[ 自分に向けられた言葉に少し戸惑う。]
誰かを傷つけることですか…?
優しい人は…辛いでしょうね。
人の傷みを自分の傷みのように感じてしまいますから。
巫女姫殿は大切なモノが多いのでしょう。
この島そのものを救いたいのでしょうね。
ですが、彼女は優しい人ですか―――――、
[ そう答えるもオーフェンの言葉に続きを失う。]
……殺し屋という言葉は頂けませんね。
[ そうポツリと一言。]
[うんうんと頷くカルロスには、笑って見せた。
そりゃもう、にっこりと。
ただし、凍りそうなものかも知れないが]
ああ、数えて問題ないよ?
並大抵の連中よりか、頼りになるからねぇ。
[ラスの言葉に頷くと、ラウル自身も肯定するよにぴぃ、と鳴いて]
[去る者達を見送る事なく、睨む少年を見下ろす。
震えを抑える姿にも鋭い目は変わらない。]
………知っているなら吐かせるまでだ。
答えないなら結界樹に放り込む。
[冷たいまでに淡々と低い声で答え、深紅の瞳を射抜いた。
殺し屋と言う言葉には、*否定も肯定もする事なく*。]
そ、そういう事。
[楽しげに笑いつつ、頷く。
伸ばされる手をラウルは避ける事無く、大人しく撫でられて]
……だから、こっちは心配いらない。
さて、エリィも調子よくないみたいだし、そろそろ、戻るとしようかね。
[なぜるラスの指を、少しくすぐったそうに受け入れる。
アヤメの笑顔に気付けば、ぴた、と動きが凍り付き。
救いを求める眼差しを周囲に送った。
ラウルに突付かれなかっただけ、マシかもしれない]
/*
一日目だし負縁故なので恐らく仲良くする気はないと思うのだが。
……殺伐させすぎだろうか。ここで謝っておこう。orz
子供相手に何処まで大人気なくなれるかを試されている気がしないこともないな。
[スティーヴと、オーフェンと。
二人のやり取りに、小さくため息をついて]
まったく、旦那も。
自分が折れられないのわかってんだから、程ほどにしなよってのに……。
[呆れた呟きは、果たして当人に届いたか]
……他人と、自分の……傷み?
誰かをぶつと、痛い?
……カレンさんの先生……カレンさんを叱ると、痛い?
[ロザりんの言葉に、知識と違うと、首を傾げて]
巫女の、大切な物の中に……
[と、つぶやくと、続く言葉を飲み込む]
……っ……!
[発せられる低い声を聞けば、もはや周囲の言葉や視線は気にせず、ただ正面から睥睨する獣の瞳を見据える。やがて重圧に耐えかねれば、叫び声を上げながら飛び掛っていく]
[何処かぼんやりとしたままのエリカに、心配そうな視線を送る]
あのさ、あやめサン。一応、帰りは送ってもらいな。
あやめさん一人ならまだしも、誰かを護りつつ闘うのって案外難しいし。
[視線でスティーブを指し、]
あの人以外は皆、リディちゃんの所に行くし、ちょうど良いんじゃないかな。
[ケイジが去る際には軽く会釈し、リディアの言葉には、そういえばいつから食事会参加が決定したのだろうと首をひねりながらも手を振り、見送った。]
[はりのある声が飛んで来て、殆ど条件反射で首をすくめた]
……ほら。その声。
倒れていられない、というのはまったくだね。万が一、施療院に担ぎ込まれたりしたら、先生のお小言がたっぷり聞けるよ。私は小言の配分が減って、ありがたいかもしれないな。
そりゃ、私は音楽に詳しくはないけれど。客観的な評価でも、相当なものの気がするのだけれどね。それと関係なく、私にとっては、他では聞けないとてもよいもの、かな。
心配御無用だってのに。
エリィ一人なら後ろに庇ってても、何相手でも後れをとりゃしない……。
[言いかけた言葉は、叫び声に遮られ]
オーフェン、アンタ、何してんだい!
[代わりに口をついたのは、飛びかかる少年への言葉。
スティーヴであれば避けるも受け止めるも容易いとわかるものの、行動自体への焦りは大きくて]
[ラスに腕を抑えられると、その手を振り払おうともがく]
放せっ……放せ
……放して……っ
[瞳を見開き、髪を振り乱して懇願する。手を放されなければ、ラスの腕に噛み付こうと大きく口を開ける]
ちょっ――――、オーフェン!!
[ 勢いよく立ち上がり、羽根を広げる。]
うっ……。
[ 立ち上がったことで、少し立ち眩みがした。
さらに夜の闇のせいで視界が悪い。]
くそっ……。
[ 一番怖いのはスティーヴだった。
だからこそ、間に立とうとスティーヴの前に移動しようと。]
[スティーヴに飛び掛っていくオーフェンを見れば、駆け寄ってその小さな身体を抑えようとするだろうか]
………オーフェンっ?君、一体どうしたんだ。落ち着け。
[オーフェンが叫ぶ姿に、先の自分もあの様だったのかと、思考が逸れる。
暴れ続ける様子が見られれば、オーフェンの襟首を掴み止めようかと。
どうせならば、そのままリディアの家まで運ぼうかとも思い、ラスの後ろから手を伸ばした]
……っとに……。
[子供相手に不器用なのは、知らぬ訳ではないけれど]
旦那、わかってるだろうけど、押さえなよ!?
[オーフェンは、他の皆が抑えに回っているから。
自分は、スティーヴへと声をかける]
気持ちが先走れば、それだけ『虚』に呑まれやすくなる!
旦那が『虚』に負けたら、ローディが大泣きするからね!
い、って!!
[オーフェンに噛み付かれつつも、後ろから羽交い絞めにするように、腕を掴む。
離せといわれて離せるはずも無く]
とりあえず、落ち着け?
[痛みを堪えて、優しく言った。]
[周囲の声も耳に入らず、ただ目の前の恐怖から逃れようと暴れている]
……ううっ……が
[スティーヴを捉えた視界を遮るように影が見えると、一瞬力が抜け。次々と伸ばされる手に、やがて抑えつけられるだろう]
[ スティーヴの前に立ちオーフェンとの間に立つ。]
鷹の目殿、アヤメ殿の言う通りです。
巫女姫殿のためといえ、少し大人気ないのでは?
手段を厭わないとは、こういうことではないでしょう?
[ そう言って左目を掌で隠す。
スティーヴはアヤメに任せてオーフェンへと視線をやる。
既に取り押さえられているようであった。]
[駆け寄った勢いのあまり、肩にぶつかるようにしてオーフェンの腕につかまり、その動きを止めようとしていた]
………はあ。一体、どうしたんだ。スティーヴ、オーフェンに何か、怖がらせるようなことを言ったのか?それとも怒らせるようなことを?
[誰にともなく、小さく問いかけた]
[羽交い締めの体制となれば、抵抗は難しいだろうと、手を離す]
これは、2人を離して落ち着かせるのが良策じゃないかなあ。
…ラス、腕、平気?痛むなら、俺が代わるけど。
[のんびりとした声で呟く]
……っ!
ラス……さん?
[取り押さえられて我に返ると、自分のしでかしたことに気がつく]
……ごめん、痛……かった……?
[噛んだ痕を見た後、すまなそうな表情で顔を覗き込む]
[こちらの怒鳴り声とロザリーの言葉とで、感情の波は静まるか、否か。
抑えがちな猟師の表情からは、すぐには伺えぬものの。
ともあれ、オーフェンが抑えられた事で、場は鎮まりそう、と判断して]
……やれ、ほんっとにややこしいよねぇ……。
旦那も帰って、頭冷やした方がいいよ……兄さんもさっきああ言ってたし、か弱い娘二人と鳥一羽、家まで送ってくれないかねぇ?
[さっきと言ってる事が違う、といわれるかも知れないが。
とにかく、二人をこのまま一緒においては危険、という判断から、こんな提案を*投げかけて*]
[カレンの問いには小さく首を振り]
いや、カルロスとかこっち見てたから細かくは。
[言いつつ、腕の中のオーフェンを見下ろす。
顔を覗き込まれると、目を糸にして笑いかけ]
全然。
もっと顎鍛えろよ?
[言いながら、少し血のにじんだ腕を後ろに隠した。]
あらあら…大丈夫ですか?
オーフェンもなかなかにやりますわね。
[ 噛まれた後を見ながら、一応気にはかけてみる。]
……うん。
わかった……鍛える。
[ラスに全然と言われれば、ほっとしたような表情を浮かべる。がちがち、と顎を2、3回、開けては閉じ]
[カレンの言葉には肩を竦め]
さあてね。恐らく、どっちもなんじゃないかなあ?
ま、原因よりも、今は対処を優先すべきだろうねえ。
[ラスが腕を後ろに回すのを見れば、視線でカレンにその治療を頼む]
ま、そういう事らしいし、手っ取り早く顎を鍛えるのに、飯食い行くぞー。
[強引にオーフェンの手を引く]
[オーフェンが落ち着いたのを見て取れば、そっと手を離しただろうか。ラスの答えには]
そうか。私も、アヤメ達と話をしていたから。
[血のにじんだ手を隠すのを見て、わずかに苦笑めいた表情が、幼い顔に浮かんだかもしれない]
[ アヤメがスティーヴを連れて。
否、逆であるか。
スティーヴがアヤメとエリカを連れて帰るのを見送る。]
お気をつけて。
[ そう言った後に深く溜め息をつく。
これも巫女がいなくなった影響だろうか。
それとも――――――。]
全く…本当に困ったものですね。
[ 溜め息も数え切れぬ程ついた。
いい加減疲れてくる。]
……ごめん、なさい。
[迷惑をかけた人たちに、頭を下げて謝る。スティーヴの方は見ないようにして。カルロスに手を引かれれば、大人しく着いていく]
ロザリーちゃんも、ほら、溜息ついてないで。
美味しいご飯食べに行こうよ。途中で適当なデザートをゲットしてさ。
あ、そうだ…オーフェンの反対側の手を繋いで、新婚家族の気持ちでも味わわない?
[オーフェンに、後ろを振り向かせないため、そんな言葉をロザリーに投げる]
[カルロスがオーフェンの手を引くのを見て、お、と手を伸ばしてカルロスの腕を掴み。]
運ぶか?
[悪戯ぽく笑い。
周りを見て、ロザリーに首を傾げつつ]
…ここに一人で置いていくわけにはいかないんだが。
[低い声で、言った。]
[ 2人に声を掛けられれば、左目の手をはずす。]
嗚呼、先に行ってもらっても。
デザートを持って行く約束をしているので。
一度、家に戻って後から行きますわ。
[ 新婚家族云々の下りは聞かなかったことにする。]
私よりもオーフェンが心配ですから付いてやって下さい。
それから、カレン殿も心配ですし。
[ スティーヴがいなからオーフェンは安心だろうけど。
やはり心配ではあったので。]
/中/
微妙に迷っていることがあるのだけれど・・・治癒の術って、白虹以外が使ってもいいのかな。適正ないなりの能力として。
[手を掴まれれば、満面の笑みで振り向き、]
歩かせろ。
まあ、時間は掛かるかもしれんけど、どうせデザートを選ばにゃならんしね。
ラスは、先にカレンと飛んでリディちゃんに、そう伝えてくれない?
[もっともらしい理由で2人を残そうと]
ロザリーちゃんも、一緒に行くから面倒でも家まで歩いてくれると助かるよ。
俺は女の子に一人歩きをさせる気は無いのでーす。
[ロザりんの言葉を聞けば、ふと足を止めて]
……僕、平気だよ……?
[広場に目を戻して、カレンの姿を見て]
うん……カレンさんとロザりんさんを、カルロスさんとラスさんが、一人ずつ送ってあげたら、いいと思うよ
[カレンに治療の為手を取られれば、薄いが広い背でオーフェンから腕を隠した。
が、消毒されれば]
いちっ
[染みて、思わず声を上げた。]
/*
ラス殿がいらっしゃるうちに。
明日の襲撃先はどうしましょうか?
吊り襲撃はバファリン>PL視点≧PC視点とありましたが。
どうも襲撃先に困るメンバーに感じております。
[ 大げさに溜め息をついてみせる。]
私に歩かせるのですか?大物ですわね。
別に構いませんよ、私が運んでも。
じゃあ、よろしくお願い致しますわ。
[ そう冗談っぽく言ってみせる。]
オーフェンも一緒にリディアの所に行きますわよ。
私は後から行きますが。
平気でしょうけど、やはり心配なのですよ。
[ そう言って近付いて声をかける。]
[消毒を終えて、傷を見る。すっと息を吸い込むと、軽く手を当てた。少しの間の後、手をのければ、傷はごくごく浅いものに変化していた。
血止め、膿止めの軟膏を、塗りながら]
オーフェン。私は、君が一番心配な子だと思うのだけれど。
[ラスの背の後ろから、憮然とした声を上げた]
えっ……と
[カルロスのあからさまな視線を受けると、ロザりんに向かってぎこちない笑顔を作って]
うん、ごめんね。
ちょっと……ひとりになって、頭、冷やしたいから……
心配、してくれて……ありがと
[小さな声で言うと、上気した頬を隠すように俯き、広場から飛び去るため白い翼を拡げて、空へ]
女の子に運ばれるのは、男の意地として断固拒否したい。
歩くのがお嫌なら、道中ずっと姫抱きだろうと、俺は頑張らせて頂きますよ?
[軽く笑って、広場の外へ足を*向けようと*する]
[漸く、意識が現実へと結ばれたのは、
小柄な体が飛び掛ろうとするさまを見て。
それでも、今度は驚きにか、
目を見開くだけで動く事も声をあげることもなかったが。
その後、世帯主の男への提案を耳に留め、微かに同意の頷き]
……それが、良いと思う。
[小さな呟き。
自分へ向けられる心配には、大丈夫というように首を振り、
促す動きにつれて、広場を後にしようと、歩みだした]
/*
金の鳥関連でエリカ殿がそうなのかな、と思ったりも。
でも、狂信者が誰かすら分かりませんね。
時間軸的に動くとしたら後半の24hっぽい気もしますが。
そうですねー、また吊りとは被せなくないですよね。
うむむ、困りましたねー。。
[カレンから背中にかけられた声に振り向いて]
平気だよ。あ、お薬、ありがとね……
……まだちょっとくらくらするけど、おかげでだいぶ……よくなったよ。
また、お薬もらいに、行くね。
……その、先生にも、会って……みたいし。
……先生、怒ったり、しないよね?
[首を傾げた後、地面を蹴って、羽ばたく]
/*
アヤメは守護かな?とは思ってるんですけどねー…
せめてGJでGJRP回せるならまだしも、吊りと被りは泣きそうですよね。
エリカは役職ありそうですが、狂が誰か分からないので何かが良く…
というか占い師誰で誰を占ったのー?(涙
[カルロスの言葉には、素直に頷いてカレンを見る。
彼女が頷いて飛ぶならば、一緒に飛ぼうと思って。]
…さんきゅ。
[鮮やかな治療には小さな声で感謝を告げた。]
[ 飛び上がるオーフェンに聞こえるように溜め息をつく。]
……1人にさせるのが心配なのですが。
オーフェンがそうしたいなら仕方ありませんか。
後でリディアの家で合流ですよ。
[ そう飛び上がる姿に声をかける。]
えーと…そちらの殿方とカレン殿は先に向かって下さいな。
かなり時間はかかりそうですが、後から向かいますので。
[ そう言って広場を後にしようと羽根を広げ――――、]
……運ばれるのは嫌なのですか。
姫抱きはこちらが遠慮致します。
仕方ありません、歩いて行きましょう。
[ そう言って広場を後にする。]
ん、
……少し、頭が働いていないだけ。
[言葉少なに言って、
そっと、己の胸元に手を当てる。
ぼんやりとする少女のさまは、
一年前、“拾われた”ばかりの頃に似ていた。
あのときよりはずっと口数は多くなったものの、
奥底に秘められた感情が零れだすことは、殆どない。
だからこそ、今宵の――結界樹の傍での様子は、珍しいと言えるのだが]
/*
やっぱりアヤメ殿は役職持ちっぽいですよね。
襲撃無しなら、空襲撃にするか。
それならこちらでRPは回せますし。
ただ、墓下1人は切ない…。
占い師は誰でしょうねー…見当もつきません。。
占われていたら切ないですね…。
/*
占われてたら、流石に表に言われるとは思うのですよね。
なので、占われては無いのではないかなぁと。
墓下ひとりは切ないですから、襲撃は今日はしたいかもですね…
吊られなさそうで、ラス的なところを言えば
尊敬してるスティーヴあたりを封じ込めてしまって真っ黒で戻れない感じでしょうか。
スティーヴも役職持ちだと不味いかな…?
/*
うーん、やはりそうですよね。
いきなりLWはお互い辛そうです。
逆に吊られそうな所も想像つかないのですよね。
PC視点ならケイジ様辺りは危険ですが、バファリン優先ですし。吊りは申告があるかもしれませんね…。
現時点では、鷹の目殿か、巫女と同じところに送ってあげるという意味でジョエル殿を考えてはいましたが。
誰もがまだRPやり切ったようには見えないので迷います。
[自分に使える治癒の術は、ほんの少し、使っただけでも汗が浮く。ラスのお礼に首を振ると、そっと、額をぬぐった。オーフェンの言葉には]
……まだ、くらくらするのか。ずっと続いているな。
君が来る分には、先生は構わないと思うけれど。案外、喜ぶかも知れないね。
しかしさて、どうだろう。怒らない事は保障はできないかな。先生は怒る相手を選ばないから。
[わざわざ脅すようなことを言って、ましろな翼を見送った後、ラスが一緒に飛ぶと申し出れば、申し出を受け、銀の翼を広げるだろうか]
/*
そうですよねー
ジョエルは、吊りの可能性もあるかなぁとも思ったり。
時間的にあわないひとが多くて絡みが少なめかも?と思って。
PC視点なら、ケイジか今日の流れだとオーフェンあたりも怪しい?ですかね?
そろそろ表に出た方がいいか、悩んでるのですよねー
私もあまり濃い発言できてないから、ぽろっと初回吊られると一人残してしまうし…
[いまだましろな翼を羽ばたかせ]
ねえ、婆様……痛みから……逃げてたら……僕も、虚に捕らわれる、の?
巫女は、強いね……一度しか話してないけど……きっと……大切な人を、護るため、だよね
……そんな人、僕にもできる……のかな?
誰かの大切な人に、なれる……のかな?
[小さく首を横に振り、寂しそうに銀の月を見上げ。飛び行く先は、結界の樹]
[カレンが額の汗を拭うのを見て、申し訳ない、と眉を少し情けなく下げた。
ただでさえ彼女には、家の事情でお世話になっているのに、と。
銀の翼を広げる彼女が、疲労で何か起きないように直ぐに手が届く距離を保ちながら、一緒にリディアの家を目指して*夜空を飛んだ*]
[ 結局のところ2人で自宅までの道を歩くことになり。
だが、玄関からは家には入れないなのでベランダから家に戻る。
何を頼まれたか忘れたが、適当にデザートを見繕って運んだ。
リディアの家に着いたのはかなり遅くなったろう。
その間も何か会話しながら移動しただろう。
リディアの家へと到着すれば、運んだ物を渡す。
けれど、慣れぬ歩きで疲れてしまっているに*違いない。*]
/*
ジョエル殿の判断は悩みどころですねー。
今日は平日ですので、土日にどれだけ皆様出てくるかですけれど。
時間的に合わないから吊るのも致し方ないとはいえ、寂しい…。
オーフェンは死亡フラグ立てている気もしますね。
そして、こっそり非狼宣言(笑)
表では狼もこれぐらい言いますでしょうか?
グレイ殿(赤ではこちらに統一しよう)は初回吊りないとは思いますが…?濃い発言は私もあまりできてませんし…。
そろそろ匂わせぐらいはした方がいいかもしれませんね。お互い。
/*
何かあるよーソロールくらいは回したほうが良いかもしれませんね。
あまり派手に動くと問い詰められそうなので、細々と。
最初は単純に、発言数少ない人が吊られたりするかも…?とかも思っていて必死だったり。
非狼宣言は結構チラホラ見えますね?カルロスも、とか。
こちらは非能力者宣言してしまいましたが。
んー、こちらが襲撃なら、その場にいた人、でも良いですけどねー
候補はやっぱりスティーヴかなぁ。墓下に送るにはちょっと惜しいですが…唯一の年配…だし…
/*
はっきり占われたりしたらもう、表に出ちゃうんですけどね。
判断に迷うところですねー。
微妙に何かあるよー的要素は目立たないくらいに落としてはみました。目立たなさ過ぎますが。
グレイ殿がソロール回すなら私は潜伏の方がいいのでしょうか?置いていかれるのは寂しい…とかなんとか。
候補は鷹の目殿か…後は非能力のネロ殿か…。ぐらいしか、今のところは何とも。けど、狂信者だったらどうしよう…っていうのもあるんですよねー…。
明日、様子見て決めたほうがいいでしょうか?
/*
寂しいとか可愛いこと言わないで下さい(ぎゅぅ
占われて表に出る方が、暴れやすいですけどどうなりますかねぇー
ネロは確かに狂の可能性もありそうですが…
…もう、みんな表に出ないなら封じちゃうぞ☆
もアリかなぁとも思ったり?w
力が強そうな人がいれば先に封じるのですけどね。
と思うと、治癒の出来るケイジ、カレンあたりもアリかもしれませんねぇ。
/*
いやいや、グレイ殿普通に可愛いですから。
私、飛び込みなので先に参加COされた方より残ってしまっていいのかな…と微妙に思ったりはしています。
なので、むしろ私が先に逝くべきかなとか。
置いて行くのは…それもそれで寂しい。。
えへ、今から暴れるネ☆容赦しないゾ☆
っていうのは確かにアリですね。
むむむ…難しいところです…。
ケイジ様にカレン殿も確かにありですね。
ただ、ケイジ様は狂の可能性も。
カレン殿は非能っぽい…かな…?
/*
か、可愛いなんていわれたって嬉しく無いやい…っ(べち
ああ、飛び込みとか気にしてらしたんですね。
気にしなくて良いとは思いますが、気になるなら私が残るのも全然問題なく。
…でも私も弾かれ狼ですけどね☆
私の希望の守護者取った人食べたいなぁ(違
カレンには治療してもらってその力見てるので、理由つけやすいかな。非能力ぽくもありますね。
ケイジか、ネロか、オーフェンが狂…かなぁ?
―先夜―
[広場でのちょっとした騒ぎは聖殿の奥には届けられなかった。やがて、夜が更け、人の姿も絶えた頃、一人、聖殿を抜け出し、夜空へと飛び立つ]
[向かった先は森の懐、結界樹の元]
[子供の頃以来近付いたことのない結界樹の根元に降り立ち、そっとその幹に触れる]
クローディア……そこに居るのか?
[呼ぶ声は静かだった]
お前は、馬鹿だ。
[淡々と言葉を紡ぐ]
止められると思ったか?叱られると思ったか?
ああ、止めたとも、叱ったとも…
お前が自分の命を削ってでもなどと言ったなら。
[オーフェンの言葉を思い出し、幹に添えた手の平を握る]
だがな、お前が本当にそれを最善と信じて望むなら、認めぬはずもないだろう?
[ゆるりと握った手を解き、幹に寄り添うようにして座り込む]
堕天尸を捜す…罪無き者を疑うことになっても。
探し出さねば、終らない。
[聖なる樹に身を預けたまま、目を閉じた]
………泣くなよ………
[囁きは水面に消え、*そのまま眠りについた*]
[さくり。
月が沈み、陽が昇って、幾許かの時。
この数日で、よく足を運ぶようになった樹へと、昨晩とは異なる、緩やかな足取りで向かう。
森は未だ穏やかに思えたが、見えぬ危機を感じているのか、生きものたちの声は遠い。
抜ける風は千草を揺らして、照らす光は万物を見つめていた]
[川は湖へと繋がり、
森は包み込むように開ける。
島の中央に生える樹は違わず其処にあり――
岸辺に寄るにつれて、結界樹の懐、人影を認め、視線を注いだ]
[水面に張り出した木の根に辿り着くには、人の足では届かない。
視線をひと巡りさせたのち、溜め息、ひとつ。
肩に手を添えて、翼胞に押し込めていた異形の銀を解放する。気を遣っても、音は幾らか立つが。
数歩下がって緑の絨毯を蹴り、ほとんど羽ばたきもせず、飛ぶというよりは跳ぶ延長で、根へと辿り着く。
不安定な足場、バランスを崩さぬようにしながら、
少し身を屈め、膝に眠る男を覗き込んだ]
……、寝ている、だけ?
/*
表には出られませんが、赤ログのお返事だけ。
弾かれ狼さんだったのですか…。
私もおまかせ狼なので、狼希望の方いらっしゃらなかったのですね。
普通に村人予定だったのにな…(遠い目
守護者喰いましょう、それで晩餐です(ぇ
カレン殿も候補にあげながら本日は様子見ですね。
それでは、また後ほど。
[引いた手は、胸元へ。
別段、怪我をしている様子もないのなら、
無理に起こす事もあるまいと。
姿勢を真っ直ぐにして、結界樹を見上げる]
結界樹、か。
虚を捕え、清めるもの。
もし、捕らわれていたのなら……
そうしていたのなら、違っていた、のかな。
[指先は一枚の羽根に触れる。
水面が、揺れた]
あは、よく寝た。明るくなってる〜あはは
ここはどこかな?かな
[起き上がりたてから陽気に、きょろきょろ
昨夜は暗闇の中で歩いていたからどこかはわかっていない
木の根元で寝ていたということしか覚えていないからだ]
[木がある。石がある。川の音もする。
確認して思ったのはそれだけで、どの位置かは深くこだわらなかったが]
あは、今日も元気なのかな?
[問いかけるのは、いつからいたのか。ふわふわ浮かぶ、発光している球体
近寄ってくるのにそっと手を伸ばし触れる]
―回想―
[オーフェンが一人で飛び立つのは、止めず、また飛べぬ自身では止められず]
…一人になるのは構わんが、リディちゃんを泣かせるような結果だけは起こすなよ?
[釘を刺し、次いで羽根を広げたロザリーを見た。
ラスがロザリーと共に行くならそれでも良いのだが、眼の保養の為……もとい先程の低いラスの声が気になり、その発案はせず、]
うん、さすがに女の子に運ばれるのは、面子がね…。
姫抱きは無し?そりゃあ残念。
[共に歩む事を選び、途中疲れた様子のロザリーに謝罪を述べつつ、全ての荷物を受け持とうと。
その夕食の時間を過ごせば、屋敷へと戻り、深夜、紺碧の羽根を広げケイジの部屋の*前へ*]
[近くにある気配に、薄く目を開ける。意識はまだ夢の内。ぼやけた視界に捉えた少女。その背の銀は淡い月光に、奇型の翼は、ほの白いオブジェに映る]
綺麗だな……
[こぼれた言葉、淡い笑み…*目覚めた時には、忘れているかもしれなかった*]
あは、うん。またね
[指でなぞるように触れて、すっと離せば、虚ろにぼやけて、球体は消えていく]
あはは。端っこにいこ〜。端っこ〜端っこ〜
[と、気の向くままに足を向けて島の端へと行く]
― 結界樹 ―
[空を行くと結界樹を視界に捉え、上空からふわり、天辺近くの太い枝へと降り立つ。枝に腰かけたまま、婆様がいなくなってからの世界を思い起こす。
人に出会って、もらったもの。
食べ物に、お薬と林檎に、賞賛、威嚇、決意、親切、温かさと、そして、楽しい]
……巫女を、救う……?
堕天尸を、見つけ……見つけたら、清める……?
[枝に腰かけ、葉の隙間から覗く銀の月を見上げながら、思い出すのは、子守唄代わりに聞いた、堕天尸たちの物語。悲哀に満ちた婆様の、今際の言葉]
[どのくらいの時が過ぎただろうか]
婆様……ごめん、ね
僕、人の世界を……
……あの巫女の……いる、世界を……見たい、んだ
[目の前に生る実を無造作にもぐと、葉が一斉に揺れる]
そのために、僕にも、何か……できること、あるのなら
[実を齧り、音を立てて咀嚼し、嚥下]
……はあ……眠い……や
[薬のせいもあるのだろうか、体にいまだ残るだるさに耐えかね、そのまま目を閉じる。白い羽毛がふわりと一枚、樹上から地上へ舞い落ちていった]
─結界樹・内部─
[ここがどこであるのか、はすぐにわかった。
けれど、どうしてここにいるのか、はすぐにはわからなかった]
……私……は?
[聖殿を抜け出し、長老に会って。
それから。
誰かに会ったかも知れないが、思い出せない。
記憶は、酷く曖昧だった]
……よく、思い出せませんが……。
封印するべきものに、封印されてしまった……という事のようですね。
これでは、兄様やおじ様に叱られてしまいます……。
[困ったように言いつつ立ち上がり、翼を広げる]
[樹の内部は、実際の太さ以上の空間が広がっている。
空間の在り処が違うのだと、先代の巫女である母は言っていた。
複雑に絡み合う樹の枝は壁のようなものを作り、個室のような区切りを作っている。
その一画には、様々な木の実や果物が無作為に実る場所もあった。
水が湧き出し、溜まっている所も数箇所、ある]
……外の様子は、わからないのでしょうか……。
[小さく呟いて、周囲を見回す。
ふと、目に留まった水溜りの一つ。
他よりも大きなそれはどうやら、外の様子を映す力があるようだった]
あららぁ……。
やはり、心配をかけてしまいましたね……。
[零れ落ちるのは、ため息。
それからふと、視線を上に上げると張り出した台のようなものが見えた。
興味を引かれ、そちらへと舞い上がり]
これは……祈りの座?
[そこにあったのは、聖殿にあったのと同じ祈りの座。
ふわりと舞い降り、座に落ち着くと、強い天凰の力が感じられた]
……ああ。
ここで祈りを捧げて、清めを行うのですね……。
[小さく呟き、ごく自然に祈りの姿勢をとる。
意識は強く、祈りに集中され。
例え誰かが声をかけても、気づく事はないだろう]
[岩が転がってる。緑少ない地より島の外側を島の端、ぎりぎりまで足を近づけて眺めて]
あわわ。あは、あははは
[落ちそうになる不安定なバランスを楽しむようにして
上よりも、下のほうを見る
そこは、上の穏やかさとは対照的にな、激しい風と不吉な光源に重苦しい雲]
あはは〜。変わらないね。かわらなーいかわらなーい
/中/
一応、としたのは。
確か飴をまだもらってないから、ってのもあるけど一人だけ大幅に桁が違うから。
……ラウル分離してたから、仕方ないっちゃ仕方ないが。
しかし、今回はというか今回も事前仕込がほとんどないから、独り言が中ばっかりだねぇ……。
ま、あんまり先に組み上げちまうと、後から矛盾が出てくるし、このくらいが一番バランスはいいんだろうけどね。
―回想―
[騒々しくも楽しい夕食を終え、自宅に戻って父親の様子を見る。「虚」のせいだろうか、酷く不安がっているようで少し熱が出ていた。
母親は最近疲れていたから、自身が寝ずに看病をする。
眠る父親の横、低い椅子に足を広げて座ったまま、手を組み窓の外を見て。ぽつり、呟く。]
……疲れたなぁ。
[呟きは闇色の中、霧散した。
いつもと変わらぬ朝は、平然とした顔でやってくる。]
―→現在―
/中/
ところで、守護先どうするか。
赤組が全く読めないんで、どこを抜いてくるかがわからんのよね……。
初回だけは避けなきゃなんないからねぇ……。
現時点のPC感情的には、
ジョエル=ラス>スティーヴ≧エリカ>カレン>オーフェン>リディア>(高めの壁)>残り同列(括るな
ってとこか。このまま、ランダ神の意向に沿っとくかねぇ?(笑)
投票は……このバランスだと、発言数よりも関わり方を重視すべきかな。
展開自体を積極的に動かそうとしてる所、絡み方の上手い所はまだまだ残したい。
/中/
ところで我が事ながら。
カルロスと付き合うにいたった経緯が全く決まってないんだよ!
まあ、おぼろなのはあるが、向こうの意向はどうなってるやら。
[朝はいつもと同じように家仕事をし、今日は頼まれ物の配達に飛ぶ。
飛びつつ、アヤメが荷運びを言ってたな、等と思い出しつつ、高い木の上に止まって弁当のチーズを食べた。
何か居ないか探すように、下を見る。
背では、薄金の大きな羽根が揺れた。]
少女 カレンは、かぶき者 ケイジ を投票先に選びました。
―回想―
[家人に出会い、狐はゆるりと笑んだ。戻ったばかりの狐の姿に、嫌悪にも似た顔をむけている。]
あァ、アレは後で戻るだろう。
咎める必要もない。
[サディストと言われたのを思い出してか、狐はおかしそうにわらった。
己の気質を、よく理解したわらい方だった。]
烏賊 ラスは、執事 ジョエル を投票先に選びました。
烏賊 ラスは、少女 カレン を投票先に選びました。
烏賊 ラスは、画家の弟子 リディア を投票先に選びました。
─回想─
[家へと帰り着くまでの間、何か言葉は交わしたか。
結界樹の側で口走った事──護りの陣の事について問われたなら、曖昧にぼやかしてしまうだろうけれど]
……ああ、そうそう。
後で、なんか作って届けるからね。いなかったら、いつもみたいに適当に置いとくから。
[自宅に無事帰り着き、戻ろうとするスティーヴの背には、こんな言葉を投げかけて。
エリカが部屋に戻るのを確認すると、自分も部屋に戻って寝台に倒れ伏す]
……守護天将……か。
[零れ落ちたのは、小さな呟き]
父上……アタシは、血筋に従うべき……か?
[問いに、答える者はなく]
/中/
落としておいてなんだけど、ガーシュの血族って、そんなに数いないよね(笑)。
まあ、だからこそ、あの状況になっていた、と考えれば自然、自然(待。
[夜も更ける頃、額に手をやる。狐の面は、今はない。
ぴしりと亀裂が走ったようなあと、やみが潜む場所。
脈を打つように――、指先に絡まるそのいろ。
これのゆく先を、視た。
やみの色の眼で、姿を捉えた。
幻覚のような眼が、ただの傷あとだと認識するのは、部屋の外に男の気配がやってきたから。
入れと促しの声を上げた。]
―回想―
[飛び立つ前。少し情けなく眉を下げたラスの様子に、こちらは眉が寄った]
……あのな。そんなに風に扱わないでくれ。いくらなんでも、あの程度でそこまで疲れたりはしないから。大体、私こそ一人でも平気だというのに。
[いいながら、狐の面の、そして少年の翼の残影が過ぎると、しわが少しだけ、深くなった。リディアの家にたどり着けば、リディアの手料理とロザリーのデザートを振舞われただろうか]
[結局そのまま眠ってしまったようで。気づけば、周囲には朝の光]
……あちゃあ……。
[何してんだか、と呟きつつ起き上がり。
気分転換も兼ねて、台所に立つ。
自炊は長く、機織の師も料理好きであった事から手際はよく。
瞬く間に、作り上げられる数点の料理。
内数点、根菜の煮物や魚の焼き物などを箱に詰めて布に包む]
……旦那はほっとくと、肉とかパンとか、そんなんだけしか食べないからねぇ……。
[そんな事を呟きつつ、包みを提げ鞄に入れて]
さて、今日こそちゃんと、材料集めて来ないと。
[昨日の騒動で有耶無耶になった材料集めと差し入れと。
二つの目的を持って、外へ出る]
/*
あーもう、誰がいようが絡むか絡むまいがなんだろうが今回は絶対結界樹に行く。思考の中で非能力者COしても別にいいはずだけれど行きたいんだー。行っていないの私だけだし。
さて、何をしたいかと言ったな。
[部屋は薄く、くらい。]
俺の性質はわかっているだろうに、よくもまあ。
――愉しければ好いと、わかっているだろう?
死なないのがわかっているならば、なに、たいした問題ではあるまい。
閉じ込めて何が残るか、――くだらないが、愉しいゲェムだ。
[くすくすと、ひくく哂う。]
お前は、邪魔をするな。
俺が愉しめるように、何かをする分には構わないがな――?
[言外に口にする、誰かを封印できるようにするということ。]
[結局、結界樹の上で夜を明かした。空を眺めてぼんやりと]
そういえば、別れ際……カルロスさん、言ってた……
リディさんを泣かせる……って、何だろう?
……あ
食事……
[手を口に当て、思い出したがすでに夜は明け。悔恨と安堵の混じった表情を浮かべた後、翼を拡げて空へと羽ばたく]
[下を覗き込むと、見知った顔が歩いているのが見えた。
小さく残ったチーズを口に押し込んで飲み込むと、上から声をかける。]
よーアヤメー
[ひらと手を振ると木から体を離し、垂直に飛び降りた。]
[どんな反応をカルロスが見せようとも、気に留めることはない。]
あァ、そうだ。
[近づき、手を伸ばし、その翼に――あえてその傷に、触れる。抵抗などがあろうとも、関係はなかった。
三日月のようにくちびるの形をかえて、]
痛みは厄介だろう?
[爪を微かに立てる。
その指先から、痛みを和らげる白いひかり。
家の中で、もしかしたら最も強い力が、ゆるりと広がる。]
――気が向いたからな。
つらいなら休めばいい。その場所くらいあるぞ
[傷口から指を離して、*わらった*]
[声をかけられ、ふと上を見やる。
間をおかずに降りてきた姿に、肩のラウルがぴいぱた、と挨拶した]
ああ、ラスか。
何してんだい、こんなとこで。
[肩のラウルの頬を指先で撫でようと手を伸ばしつつ、首をコキコキと鳴らしながら頷く]
ん、仕事終わって帰るトコ。
そういえばこないだ言ってた荷運びの手伝いって、もう終わったのか?
っ……?
[飛びながら、突然走る鈍い頭痛にふらつき、一度、頭を押さえ]
……施療院……行って、みよう
先生……にも、お礼、言う。興味、あるし……
[カレンに聞いた場所を思い出しながら、施療院へ]
[いつものよに、ラウルは手を避けもせず。
くるる、と心地良さそな声をあげ]
ああ、仕事帰りか、お疲れさん。
んー、取りあえず、後少し残ってるけど。
そっちは、残りの分を織り上げてから、まとめてやる事になるから、も少し先になるかね。
お針子たちも落ち着いてないようだし、今焦っても仕方ない……ってとこかな。
/*
ちょ(爆笑)絡みにきてくれるのは嬉しいのだけれどどうしよう結界樹。結界はってあるのでしょうか結界樹。今から行って・・・(悩)
[ラウルの首の下を、骨ばった長い指先で撫でながら心地よさそうな声には嬉しそうに目を細める。]
そか、いつでも呼んでくれ。
あぁそういえばお袋が仕事頼みたいとか言ってたな…妹の、かな。
また聞いとく。
[言いながら空を仰ぎ]
落ち着かない、ね…落ち着かねぇよなぁ。
本当…
[心地良さそうに鳴くラウルの様子に、ふと目を細めつつ]
妹……ああ、そうか。
嫁入り決まってたんだっけねぇ。それなら、いつでも言っとくれよ。
[軽い口調で言いつつ、頷いて]
こんなに色々と起きると、ねぇ……。
不安になったり、イライラしたりは、逆効果なんだけど……どうにも、ままなんないモンだし、ね。
あ……そうだ
[道中、寄り道して、野生の林檎を2つ手に入れ。ふらつきながら施療院へ向かう]
……えっと……多分、ここ、だよね?
[扉を叩き、応対があれば中へと入る]
― →施療院 ―
―回想・深夜―
[リディアの家を出れば、翼を広げ、地をけり、飛び立つ。
月の明るい、しずかな夜だった。銀の月に近づこうとするかのように、翼を鳴らして上昇する。島を一望できる高度まであがれば、黒々とした結界樹が見えて]
……行くか。
[翼を傾ければその身体は下降を始める。びゅう、と風が耳元で鳴った]
まぁな。
しかも、俺の幼馴染二人はどうしてこうも似て揃って自分を責めるしなぁ。
本当、気の休まる暇が無いぜ。
それで俺が「虚」に捕らわれたらどうしてくれるんだ。
[更に軽い口調で、片手を自分の腰紐に引っ掛けながら悪戯っぽく笑顔を見せた。]
―施療院―
[ノックの音に扉を開いたのは、老婆。しわに埋もれた目をさらに細めて少年を見つめる]
『……見ない顔だねえ。まあ、お入りよ』
[人好きのする様子で、少年を迎え入れた。]
……う。
[軽い口調の指摘。言葉が詰まる]
……ごめん。
でも、やっぱり……さ。
止められたはずなのに、って、そう思うと……悔しくて、ね。
[心持ち目を伏せ、視線を逸らしつつ。ぽつり、と小さく呟いて]
[開かれる扉の向こう、初めて会う老婆に、顔には緊張の色が浮かぶ]
うん……
[戸惑いながらも促されるまま、施療院の中へと歩を進め、物珍しそうに院内に視線を巡らす]
まぁ、悔しい気持ちを持つのはいいけどさ。
とりあえずこれから何が出来るか、だよなぁ。
[しつこかったらすまん、と小さく口の中で呟きながらラウルを撫でる指は止めずに。]
無差別に封じるわけにもいかないし。
長老に従うしかないのかな。
―深夜・結界樹―
[下降を緩やかにすれば、水の上に張り出した、結界樹の根の一つに降り立つ。森の中は、静寂。結界樹の緩やかな葉擦れの無数の音が、ひそやかに聞こえる。
つまずいたり落ちたりしないように、翼でバランスを取りながらゆっくりと根を伝い、木の根元へと近寄る。幹に、そっと手を触れさせた。ざらつく木の幹はどこか温かみを感じさせる]
……クローディア。見舞いに来たよ。
―施療院―
[ものめずらしげに院内を見回す少年を、しばらく眺めていたが]
薬師の道具が珍しいのか。
で、どうしたんだい。こんな朝っぱらから。誰か、急病かい。
……アタシが負けず嫌いなのは、アンタも知ってるだろ?
[冗談めかした口調で言って、小さく息を吐く]
これからできる事……か。
確かに、無差別に封じるのも危険さね。
今ある均衡が大きく揺らげば、ローディも結界の維持は難しいだろうし。
……気脈を読める力があるなら、『虚』を抱く者を見出して的確に封じる事もできるだろうが……。
その力を持つ者がいると知れれば、『堕天尸』もそこを狙うはず。出てくるにも、覚悟がいるだろうね。
/*
…………何をやっているのだろうと自分を小一時間問い詰めたい。テンポ、大事。でも面白いからしばらく先生動かしていよう。名前、スージーかな・・・。
うん。初めて、見る。
ううん。急病、じゃない……僕、ちょっとふらふら、するから。
……カレンさんが、診てもらうといい、って……言ってた。
[目の前の老婆と目が合えば、少しだけ婆様のことを思い出す]
あぁ、いやって程知ってるよ、この身に染みてね。
[アヤメの言葉には肩を竦めて両手のひらを空へ向けた。]
巫女さん封じられた状態で、護りの陣とかって大丈夫なのかね。
――気脈、か。
…体力勝負で術系はさっぱりな俺には良く分からないが…カレンとか治癒出来るなら読めたりしないのかね?
[先日治療されたばかりの、絆創膏の張られた自らの腕を見下ろして、独り言のように呟く。]
だろ?
[手を空へとむける様子に、微かに笑む。
話しているうちに、気持ちの張り詰めた部分は、多少は緩んだようで]
……あの子の精神力次第……かな。
いずれにしろ、長くは保てないはず。
聖殿に残ってる力を結界まで広げるとか、多少の無茶すれば少しは持つだろうけどね。
[あの場に張られている護りの陣の力。
四翼解放した状態であれば、それに干渉できるであろう事はわかっていたから、軽くこう言って]
……治癒の力で、かぁ。
どうだろうね、それは。『虚』の作用は心に響くもの。
身体の傷に関わる力では、難しいかも知れないねぇ……。
アタシの母上は、気脈を読み、その歪みを見出す力を持ってはいたが。
……生憎と、そっちの力は引き継げなかったからねぇ……。
母上?
アヤメの母さんか。
そいや、そういう話ってあんまり聞かねぇな。
そっちの力、って事は、親父さんの力は引き継いだって事か?
[きょと、と目を瞬いてアヤメの顔を見て、再びラウルの首筋を指で撫でる。]
何か出来る「力」があるって、良いな。
俺も何かあれば――親父もお袋ももうちょっと楽出来たのかねぇ。
[指に嬉しそうにするだろうラウルを目を細めて見るが、その目線の先はどこか遠く。]
―深夜・結界樹―
[見舞いに来た、と言ってすぐにぺしり、と木の幹を叩いた]
面倒ごとと心配を、ずいぶん残して行ったものだ。今日のアヤメやジョエルの嘆き方、知らないだろう。正直、こんな落ち着かないのは好きじゃない。何とかはしたいところだけれど・・・。
[声が蘇る。ジョエルの言った、守護の将の力の事]
……私には、その力はない。
[樹上を振り仰いだ。改めて捥いで見るまでもなく、知っていた。幼い頃、6枚の羽に憧れ、結界樹の実に触れたことがあったから。実は崩れ、手には何も残らなかった]
……虚に力があるのならば、染まれば、望むものも手に入るのだろうか。……なんて、な。
[清浄な空間にぽつりと呟きを落とし、銀の翼を伸ばせば、空へと舞い上がった]
ああ……ま、アタシの親の話はね。
しても、面白いモンでもないしさ。
[父は生まれて間もなく、母も五つになるかならないかの頃には病に倒れた事もあり。
特に父の事はスティーヴから聞いた程度の事しか知らぬため、話題に乗せる事は余りなかった]
……ああ、母上の話では、ね。
アタシは、そっちの血筋を強く受け継いでるらしい。
……「力」だけあっても、使えなきゃなんの意味もないさ。
それに、アンタはそんな力なんかなくても、十分色々できてるじゃないのさ。
[どこか遠くを見るよな目に。
ラウルは円らな瞳をきょとり、とさせた後、案ずるようにくるる、と鳴いて]
/中/
気になってる人は、もの凄く気になってると思うので、とりあえずいまのうちに謝っときますが…
結界樹の実のことを持ち出したのは悪かったですorz
巫女と長老しか知らないはずなんだよねー。
いやほら、巫女の金魚の糞だし親戚だから、こいつなら聞き出してるんじゃないかなって(^^;
特におおかみさんには騙りの芽を摘んでもうしわけなくうううう!(土下座っ!)
―診療所―
[じっと見つめてくるオーフェンの視線に、にやりと笑う]
急用でなく人を訪ねる時間ではないね。あの子の知り合いかい。あの子は今、水汲みに行ってる。これから朝ご飯にするところだったからね。あんたも何ならここで、食べていくか?
では、まあ診せてごらん。ふらふらはいつから始まったんだい。
[器具を用意すれば、診察に取り掛かる]
[遠くに焦点をあわせた目は、一瞬仄暗く彷徨ったが、ラウルの円らな目と声にはっと意識は戻り。
ふる、と頭を振った。]
すまん、愚痴っぽかったな俺。
でも無いよりはいいんじゃないか?どんな「力」でもさ。
俺は、色々なんて出来てやしねぇよ。
毎日に必死だ。
[苦笑を零した後、再びからりと笑って頭を掻いた]
あぁ、また愚痴っぽかった、すまん。
/*
あ!老婆のセリフだって言うカギ括弧忘れました。
・・・・RP村の村人は、やっぱり目的が薄いから動きにくい。今日当たり、吊り襲撃がきてもおかしくないけれど、エリカと絡めていないなあ。
−岩場の上−
[ささくれ立つ翼と感情。
両方を整える為、いつもの場所で羽の手入れをする。
雲海を臨む岩場は近づくものなく、独り呟くのに向いていた。]
………まったく。情けないものだ。
[思い起こすのは、広場での出来事。]
うん。知り合い……かな。
そっか、いないんだ。
[老婆の言葉に小さく頷いて、朝ご飯と聞けばお腹が鳴る。診療が始まれば、大人しく一つずつ指折り数え、首を傾げる]
んと……みっか、よっかくらい……
ううん、もっと前、だったのかも。
謝りなさんな、って。
アンタは普段、人の愚痴とかはよく聞いてるけどさ。
自分のは滅多に吐かないんだから、出せる時には出しとくのがいいんだよ。
[笑いながらの言葉に追従するよに、ラウルもぴいぱた、羽ばたいて]
ないよりマシ……か。そうかもね。
問題なのは今、それをどう使えばいいのか、アタシ自身が迷ってる事だけどさ。
……毎日必死、か。
でも、そうやって打ち込めるもの、入れ込めるものがあるのは、いい事だと思うよ……?
[最後の部分は、ぽつり、と小さく]
や、長男の俺が愚痴ってる場合じゃないからなー。
力をどう使うか、か。
んー、俺にはそれは…無責任だが、なんともアドバイスしてやれないなぁ。アヤメがやりたいようにやるしか…無いんじゃないか?
大丈夫、誰も文句言わないよ。
[人懐こく目を糸にして笑みながら、ラウルを撫でていた指を少し落としてポンとその肩を叩き]
打ち込める事…つか、俺の場合生活だからなぁ。
何か打ち込んで忘れたい事でもあるのか?…あの軽い男の事とか。
[最後の言葉は勤めて明るく]
……あは……大変だね、大黒柱。
[からかうように言う。
その立場は大変なのだろうけれど、そう言える幼馴染が羨ましいのもまた、本音]
アタシのやりたいように……か。
ん、そうだね……それしか、ないか。
[肩に置かれる手。それが温かいな、と思いつつ]
ん、まあ……それもあるかも知れない、ね……。
[明るく言われた言葉には、ほんの少しの苦笑を交えて、答える]
[耐えかねたか飛び掛ってきた子供。
ただの子供なら出来る事は知れていると、避けもせず黙って見下ろしていた。
――結局は素早く動いたラスに取り押さえられたが。]
……堕天尸に連なるなら何か力を見せるかと思ったんだがな。
[それで傷を負おうと安いものだと考えていたが、それを口にする事はなく。目は周りの者達の動きを追った。
オーフェンを庇おうと間に立ったロザリンド。
抑えに動いたカレン。襟首に手を伸ばしたカルロス。
アヤメの痛い一言に口の端を歪めるも、その場に仁王立ちのまま動かずに。]
『食べていく方が、よさそうかね。ほら、口開けて、舌出して』
[お腹の音が鳴るのを聞くと、くく、と笑い、診療をはじめる。終えれば、首をかしげ]
『身体はおそらく大丈夫。もうちょっと食べたほうがいいがねえ。
始まったのは3日、4日前かい。ちょうど、虚の気配がし始めた頃だねえ。あんたは、特別気配に聡い子なのかもしれないよ。守護の術は、生憎専門外だけれど……薬に、結界樹の葉を煎じたものを入れておこうか。虚の影響を、少し和らげられるだろうから』
[言うと、薬を調合し始めた。薬を渡し、カレンが戻ればオーフェンを誘い、*朝食の用意を始めるだろう*]
[アヤメの、苦笑まじりの力ない言葉に力が無いように思えて、肩に置いた手に少しだけ力をいれ、ぽふぽふと叩いて]
なんか、あるのか?
相談とか愚痴とかあったら聞かせろよ?
[心配げに肩を屈めて顔を覗き込んだ。]
[老婆に言われるがままに、診療を受けた]
……うん、食べる。
虚の……気配……
[相手を何て呼べばいいのか、一瞬迷い]
せん……せい、感じるの?
……ねえ、婆様のこと、知ってる?
[薬を調合される間、婆様の容姿や住みかのことを簡単に話す。カレンが戻ってくれば頭を下げ、持ってきた野生の林檎を手渡すか]
ん……まあ、あると言うかなんというか。
自分でも、今ひとつまとまりきってない……って感じかな。
[心配げに覗き込むのに、どうにか笑って返し]
まあ、吐き出せるくらいにまとまりそうなら、その内付き合ってもらうさね。
それなりに、覚悟はしてもらわないとだけど。
……とと、すっかり話し込んじまった。
ちょいとあちこち回らなきゃならないんで、そろそろ行くよ。
また、後で、ねぇ?
[すい、と後ろに引いて距離を取り、森の奥の方へと小走りに向かう。
肩のラウルが、これまたまたね、と言わんばかりに*くるると鳴いた*]
/中/
さすがに喋りすぎだから、これ。
うーん、ほんとに守護先はどうするか……。
初回は落とされそうにない所……むぅ。
いつもながら、この葛藤が楽しくも辛いねぇ。
くの一 アヤメは、画家の弟子 リディア を投票先に選びました。
くの一 アヤメは、学生 エリカ を能力(守る)の対象に選びました。
…覚悟?
[走り去るその背中、ラウルに右手を振りながら左手で首の後ろをさすりつつ、頭を傾けた]
…なんだ?
[呟きは、木々に吸い込まれるか]
―結界樹―
[聞こえた声にか、動く気配にか、意識がすうと引き上げられる]
君は…?
[翡翠の目が金糸雀色の瞳を捉え、不思議そうに瞬く]
ああ…眠ってしまったのか。
[漸く己がどこにいるのかを思い出して、軽く頭を振った]
ここで、何を…と私が言えた義理ではないな。
[ゆっくりと立ち上がろうとして、足元に落ちている白い羽根を見つけた。特に不審には思わず、何気なく拾いあげる。と、その隣に、落ちた木の実を目にして、動きが止まった]
[触れようとして、手を引き。頭を振る。これがもし思うものなら、触れてはいけないと。それが微かな希望に過ぎずとも]
[白い羽根を懐に、リディアの絵と共に収め、立ち上がる]
[どこか竦んでいるようなエリカの姿を見つめる。その異形の翼に、改めて気付いて、僅かに目を見張った]
飛べないのか?どうやって渡って来た?
[かし、と頭を掻いてから、無言で地を蹴り枝を一度踏んで空へと飛び上がる。
ばさ、と音を立てて翼を羽ばたかせると、高く高く。
太陽へ向かうかのように薄金で空を叩き風を押しのけつつ下を見る。
小さくなる島から今は外には出られない。
大きく旋回しつつ、ゆるりと飛ぶ。]
……あ。
いえ。起こしてしまったのなら、ごめんなさい。
怪我などでないのなら、好かったけれど。
[口許から手をずらして、己の片手に重ねる]
飛べない――わけでは、ないから。
[視線を下へと逸らす。
先程までは気付かなかった、落ちた木の実。
相手の一連の動きに疑問を抱きながらも、数歩歩んで、しゃがんだ]
[多人数での食卓に困惑しながら、肉の類は口にすることなく、用意された朝食を採る。食べ終えると]
おいし、かった
ごちそう……さま
[老婆とカレンに礼を言った時、ふいに体の中に力が湧き上がるのを感じ、目を瞬く。翼の付け根が疼くのを堪え、しばらくそのまま固まっていた。瞳が縦に細まる。様子がおかしいことを心配したのか、カレンに声をかけられれば]
……カレン、さん……ちょっと、いい?
じっと……してて……
[そう告げると、不思議そうな視線を受けても構わず近づくと、室内にも関わらず白い翼を拡げ、じっとカレンを見つめていた。やがて小さく息を吐くと、翼を翼胞へとしまう]
ありがと……うん、婆様に教わった、おまじない……だよ
……薬と食事の、お礼……
[詳細を聞かれても、よくは知らない、と言い。食器の片付けを手伝うと、診療が始まる前に暇を告げて、施療院を後にする。床に一枚の白い羽を残して。]
/*
オーフェン、そしてジョエルとエリカの実の遣り取りが上手いな。
巫女と長老しか知らないはずの資質の実についての話が大々的に出てるのが大丈夫かと心配していたが、こういう流れなら悪くもないか。結果オーライというヤツだろうな。
いや、眠りに来たわけではないから、構わない。
怪我は無い。
[飛べないわけではないという返事には頷く]
それならいいが…ああ、アヤメには、ここで会った事は言わずにいてもらえればありがたい。
[知られれば、また心配をかけそうだと、そう付け加えたところで、しゃがんだエリカの問いに、困ったように頭を振った]
それは多分、私には拾えないからな。
……本当、なの
婆様の……言ってた、通り……っ
虚の気配は、なかった……けどっ……
[それでも、抱える負の感情を体に受ければ、その毒気に中てられ、足元はふらつく。施療院を出ると、毒気を拭おうと、体は無意識に結界樹へと向かう]
[前に持って来てくれた時の器を机に出しておく。
燻製の端を入れた袋も、持って行けとばかりに側に置いた。]
……もうそろそろ兎もいい頃合だな。
[小屋の裏手へ回り、細く煙たなびく窯に大股で近づく。
燻煙した兎を取り出し、棚に置いて*冷ます*。]
……言わないほうがいいというからには、
後ろめたいことがありそうだけれど……
彼女に気を遣わせるようなことならば、口にしないでおく。
[幾分か、普段の調子を取り戻した口調で、言って。
頭を振る様子に、疑問符が浮かんだ。表情は殆ど変わらないが]
拾えない?
[己の、手のひらの器に包まれた実。
立ち上がり、それを見つめて――
視界の端に映る、伸びて来る手に、反射的に身を引いた]
[結界樹のふもと、人がちらりと見えた気がして、空中から目を凝らす。
幼馴染とエリカが見えると、なんとなく邪魔をするのもどうかと思い、ばさりと翼を打って*後にした*]
……あいつには……負けない
僕が、巫女を、救う……んだ……
[危なっかしい軌跡を残しながら、結界樹に向かい、森の中を*飛んでいく*]
『感じるかって?ぼやっとは。最初は虚とはわからなかったけれどねえ。呼び名はなんでもいいよ。先生だろうが婆さんだろうが、好きにすればいいさ』
[老婆は、乳鉢で乾燥した葉をすりつぶしながら、オーフェンが語る、育ての親の話を聞く>>575]
『そうか。あんたはあの隠者の……薬草を摘みに行ったとき、森の中で怪我をしていたのを見つけたのが、最初に会った時だったかねえ。それから、たまに様子を見に行ったりしていたけれど。穏やかな人で、森の事をよく知っていて……静かに、心を閉じているような人だった。私にゃ、何も話しては、くれなかったねえ。
そうかい、逝っちまったかい。……危篤の際に、何も知らず。不義理をして、すまなんだ』
[少年に、ゆっくり白髪の頭を下げ]
『そのうち、墓参りに行ってもいいかねえ……おや、あの子が戻ってきたようだ』
[扉の開く音、足音]
[重力に、身体を引かれる感覚。
背筋を冷たいものが駆け抜け、肌が粟立つ]
―――……っ
[声は出ず、
すんでのところで踏み止どまり、ぺたりと座り込む。
実が器から零れて、根の上を跳ね、少女の代わりに水の中に落ちた]
おいっ!
[水面に落ちかけたエリカの姿に、常に似ず、大きな声をあげ、駆け寄った。しかし、その身を支えるまでもなく、座り込んだ相手に大きく息をつく]
大丈夫か?怪我は?
[問いながら屈み込む。先に発した問いが彼女に届いていないと知れば]
話がしたい…アヤメの家でも、どこでも、君の望む場所、望む時でいい。
[承諾が得られても得られなくても、*そのまま送って帰ろうとするだろう*]
[大声に、意識が現に寄せられたのは、幸か不幸か。
大きく見開いた瞳が一度揺れてから、相手の眼へと、視線を合わせた]
……ない……
[ゆるりと一度、左右に首を振る]
……、…………落ちないところ。
[ぽつりと返すのは、ひどく曖昧な答え。
震えかける身体を、己が身を抱えるように腕を回して、*押さえつけた*]
― 回想 ―
[ リディアの家で夕食を馳走になるも、オーフェンは現れず。
心配となって、一番最後まで残ってはみる。
けれど、眠気も限界となったところで彼女の家を出る。
金色色の羽根を広げて、自宅へと。]
――――――…。
[ ベランダから部屋に入れば、眩暈が。
暗い部屋の中、羽根が輝いているように見えた。
慣れぬ歩きもあったためか、予想以上に疲れているようだった。
ベットに凭れかかるようにして、
姿勢を楽にすればそのまま意識は遠のいた。
吹き込む風が時に背中の羽根を揺らすが気付くことはなかった。]
[ 次に耳が捉えたのは母親の声だった。
何か口煩く言っているのが聞こえる。
けれど、ぼんやりとして働かぬ頭では認識もできず。]
嗚呼……申し訳ありませんでした。
[ そう言って全て一括りにして謝罪することにした。
左目を掌で抑えながら、身体を持ち上げる。
外を見れば、また明るく右目はその白を捉える。
そのことに酷く安堵の溜め息をついた。
母親がその溜め息を聞いて、また何か言葉を。
申し訳なさそうに母に向けて微笑むと、彼女は部屋を後にする。
明るい外を見た目には、暗い部屋の中が一層暗く感じた。]
― 回想終了 ―
/*
自分がインした途端に人がいなくなる不運さに絶望した(笑)
なんか、いっつもそうなんだよね、私_| ̄|○ il||li
/なか/
自由に動かすことの許可=そのシーン終了、って発想があったみたい。
チャット感覚でのリアルタイムでの進行パートとは、別に分けて考えないといけないんだなあ。
接続状況によって、使い分ける感じ?そして読み取り能力足りない。むぅ……ごめんなさい。
[森のほうから、長い蔦をもってきて
島の端に近い岩に縛り付ける。そしてその先には、自分を結びつけて]
しゅっぱつしんこ〜〜。
[そして何の戸惑いも見せず、飛び降りる。
重力にしたがって落ちる体を蔦が支えて揺れる。島の側面にあたったが]
足りないや。ざらざらかた〜い、つめた〜い。あはは〜
[と、不満そうに陽気に言って、崖のほうを触ったりして、浮く体を堪能しつつ
飽きたらそのまま*昼寝をしてしまう*]
[ いつからだろう?
この部屋に虚が漂うようになったのは。]
―――――――…。
[ この部屋が自身を捕らえて離さない檻。
簡単に抜け出せる檻と呼ぶには稚拙なもの。
けれど、心の拠所はここにしか在らず。]
くすくす…、くすくす……。
[ 鏡に映る羽根は闇色へと、その姿を変える。]
次は何を壊そうかしら――――?
[ そう言って目を床へと伏せる。]
[ 部屋の中に1つ転がる茘枝を拾い上げる。
掌の中で転がして、それを愉しむも欲求は満たされず。]
―――――――ふふっ…ははっ…。
[ 掌の中、それを握り潰す。
同時に鳴るのは皮が裂ける音。
溢れるのは白いゼーリー状の果肉。
腕を伝うそれを、舐め取った。]
嗚呼、とってもアマイですね……。
[ 部屋の中の闇が嘲笑った気がして振り返る。]
――――…分けてなんかあげませんよ。
[ お愉しみはこれからなんだから、と―――――。]
[水桶を提げて、家の扉を開ければ、話し声が聞こえた]
『お客さん。あんたの友達だってねえ』
……ああ、そうだよ。言わなかったっけ。広場で吐いていた子だ。
[老婆の問いにはそう答え。少年を見れば、昨日よりはずいぶんと、落ち着いた様子だった。林檎を差し出されれば、少し目が丸くなり]
わざわざ持ってきてくれたのか。……ありがとう。ああ、朝ごはん。食べていけばいいさ。
[そのまま共に朝食の席に着いた。朝という事もあって、お茶にパンとジャム、干し肉とサラダという簡素なもの。オーフェンが持ってきた、野性の林檎を向いて切ったものも、ともに並べる。
食事の終わりかけた頃、不意にオーファンが硬直した]
………どうした?
[声をかければ、オーフェンは近寄ってくる。ふわり。やわらかなましろの翼が目の前に広がる。
縦に細くなった瞳が、深緑の瞳に映った。
翼をたたみ、おまじないだと言うオーフェン。しばらくの間、紅の瞳を見つめていたが、何を思ったか手を伸ばし。
ぎゅむに
少年の頬を割りと強くつねった。理由を聞かれれば]
……顔つきが面白かった。
[真顔で言って、老婆にはたかれただろうか]
『ああ、行くのかい。さようなら。苦しい時には、きちんと来るんだよ。忘れちゃだめだ。あの婆さんがいなくなっても、あんたはまだ、大人に頼ってもいい、子供なんだからねえ』
[少しふらふらした様子のオーフェンを老薬師と見送り、施療院に戻る。客が来て機嫌の良い老薬師を見やりながら]
……変な子だ。
[床に落ちた、ましろの羽根を拾い上げる。*呟きが落ちた*]
[小さな呟き>>541と共に、その姿が近付く。
翼に――…、傷口に触れられれば、いつかの事が思い出され身体が強張った。
身動きも取れず、ただ堪えるように眼を伏せて、唇を噛み、]
―――……っぁ、…は。
[けれど、尖る感触に、悲鳴の様な押し殺した声。
訊ねる声が耳朶に響けども、癒しの力に圧倒される。
傷の痛みはすぐに引き、にも拘らず、ゆっくりと身体から力が抜けていく。
眠りを誘うようなその声に、視線を送ろうとして瞼が開かず、身体を預けるように膝を付いた。
意識を失う前に、縋りつくようケイジの服を握った指は、酷く*真白*の色をしていた]
― 結界樹・上 ―
[飛びながら結界樹に近づくにつれて、苦しかった体は少し楽になる。虚に敏感な体を怨めしく思いながら、樹の上へと降り立つ]
……婆様……も、こんな……苦しみに、晒されて、たの……?
虚に捕らわれる、くらい……に……
[枝に腰かけ、幹に体を凭れるようにすると次第に気は休まる。目を閉じて、施療院での老婆の言葉を思い返す]
婆様、のこと……見てた人、いた……
……婆様、独りじゃ、なかった……の、かな……ありがと……
また、会いに行こう……
[送りだされた時の言葉を思い返し。カレンに引っ張られた頬に、そっと触れた]
[ばさり。
空を打つ翼が、不意に斜めに傾いだ。]
…つ。
[手近な木に止まり、背を振り返る。
その薄金は、もはや黒に金の斑点ほどに染まりきっていて。]
…あー。
[ぽり、と頭を掻いた。]
[大きな木の、太い枝の上。
ゆったり座りながら、開いた羽根を折り曲げて手前へ持って来て、不要な羽根を千切っては落とし、撫でつくろう。]
…はぁ。
[地道な作業に、溜息が出た。]
― 現在・自室ベランダ ―
[ 身支度を整え、髪を纏める。
リディアに届けてもらった本が途中だったことを思い出す。
いつものようにベランダに出る。]
――――――…。
こうして海を見ていてると、何も変わりがないようですね。
[ けれど、研ぎ澄まして気配を探ると―――――。
島の人々の何処か不安な気持ちが伝わってくるようだった。]
巫女姫殿をお救いする、ですか……。
[ 長老は今日にでも誰かを封じるつもりなのだろうか?
堕天尸として―――――――。]
[結界樹でひとしきり体を休めた後、ばさり、翼を羽ばたかせる。森の上を飛び、村の方へ]
……あれ
ラスさん……かな?
[木の上に見知った姿が見えれば、目を凝らした後、そちらに近づいていく]
[はらはらと落ちていく自身の羽根を見つめると、木の下に小さな影を見つけた。
ひょいと枝から体を乗り出し、垂直に降りる。]
よ、どうした?
[オーフェンに、笑いかけた]
[人違いでなくてほっとしている]
うん……ちょうど、見かけた、から。
ラスさん、何、してたの?
[木の下にある羽根を見て、首を傾げる]
かぶき者 ケイジは、画家の弟子 リディア を投票先に選びました。
ん、羽根繕い。
ぴよぴよと、抜けた奴が出てきてさ。
[ふぁさ、と後ろの羽根を揺らすと、はらりと落ちる薄金。
ところどころ、毛羽立ったみっともない羽根が飛び出ている。]
あんま気にしないけど、たまにはちゃんとしとかないと、飛ぶ時に傾ぐからなぁ。
ふうん……
僕、ぜんぜん、気にしたこと、ないや。
……だから傾ぐの、かなあ……
[興味深そうに、ラスの毛羽立った羽根に指を近づける]
傾ぐのか?
ならたまに手入れしないとな。
干したりもする必要あるみたいだぜ?――俺はほぼ毎日出して飛んでるからあんまり干さないけど。
[毛羽立った羽根は、触れれば簡単に抜けてしまう。
薄金のそれはふわり、ゆらり、川に浮く小船のように揺れて落ちる。]
手入れ……?
……婆様、教えて、くれなかった……
僕も、毎日出してる、から、大丈夫、かな。
[抜けてふわふわ揺れる薄金が軟着陸するまで、じっと見つめてから、顔を上げ]
ねえ、ラスさんって、普段何してる人、なの?
[ 片眼鏡で読書していると、ふと気が付く。]
おや…この気配は…。
[ 眼鏡をはずして顔を上げる。]
――――――…。
とりあえず、心配ですので様子でも見に行くべきでしょうか?
[ そう言って羽根を広げるも―――――。
後ろを振り返る。
暫し考えた後、その身体を浮かせた。]
あは、あは。あれれ?
[目を覚ました。
目の前は岩肌で、体が地をついていない感覚。強い風。]
あは、そうだった〜そうだった〜
[ぶらさがったまま眠っていた]
もしかして、オーフェンと一緒にいらっしゃいますか?
近くに気配を感じたのですが。
[ そう言って感じた気配の持ち主だろう相手に問いかける。]
少年 ネロは、画家の弟子 リディア を投票先に選びました。
干すのは平気でも、こういう毛羽立った羽根は落とすんだぞ。
[自分の毛羽立った毛をぷち、と千切って指先で抓んだ先を捻る。くるりと、羽根が回った。]
普段?仕事か?
色々だな、家で羊飼ってその毛や乳売りつつなんでも手伝いしてる。
昔は配達業やってたんだけど、親父の調子がしょっちゅう変わって見なきゃいけないんで、やめたんだ。
[言いながら、手の中の羽根はくるくると、回る。]
―回想―
[力を失い、床に崩れる体を、ただ、見るだけだった。
といっても、口元に浮かぶ笑みからは、愉しそうな様子しか伝わらないのだが。
強く服を掴む指。]
さて、どうするか。
[そのままにして、開いたままの翼を見やる。
ここに放置したとして、起きても大して驚くまい。
重力に逆らわない手に引かれるように、身を屈め、そのまま担ぐようにして持ち上げた。
たいして重くもないように、長いソファにつれていき、その背を倒して翼をつぶさないように体を置いた。
しかし手は離れない。]
仕方ない
[掴んでいるシャツのボタンを外し、脱いで、そのまま残しておく。
笑んでいるのを見る人はいないが――その後の反応をとても愉しみにしているようだった。]
[くるり、くるりと回る薄金に瞳を奪われ]
うん。……えっと、こう、かな
[毛羽立った毛を一枚、ちぎる。その痛みに顔を顰めて、うぅ、と小さく唸る]
へえ、今は羊飼い、なんだ
……お仕事、難しい?
[親父、と聞くと少しだけ瞳に影を落とす。調子が変わる、ということが、どういう意味なのかはわからず、眉根を寄せた]
[ オーフェンは昨日、食事も一緒だった男と一緒にいるようだ。]
こんにちは。
[ とりあえず、挨拶をして近付く。
何かを話している様子だったが、構わず。]
オーフェン、昨日は大丈夫でしたか?
心配したんですよ。
[ それから、今更ながらと思いながら。]
えーっと…そちらは…お名前伺っても。
[ あまり話をしたことはなかった。
避けられていることに気付きはしない。]
あは、また今度〜また今度〜
[よじ登って一旦後ろを見た後、どこかに行こうと駆け出して]
あぐぅ
[蔦をはずしていなかったためしっかりとこける。]
むぅ
[引っ張った。千切れない。ずっと自分の体を支えていた蔦がそうそう切れたりはしない。
だが、引っ張って引っ張って。岩にこすりつけて、引きちぎろうとする
解いたりすることを考えてないようだ]
―自宅―
[小川から水を汲んだ手桶を寝台の脇に置く。寝台の上には、結界樹の傍で、結局気を失ってしまったエリカが、眠っていた。アヤメの家に連れて帰らなかったのは、どうしてこうなったのかの説明が面倒だったこともあったが、収められぬままの異形の翼が人目につかぬように運ぶには、人のあまり来ないこの家が都合が良かったからでもあった]
落ちないところ、か。
[エリカの言葉の真意は汲み取れない。しかしここは湖からも海からも遠かった。どこにも「落ちる」ことはないだろう]
[振り向いた先にロザりんの顔を見つけて]
こんにちは、ロザりんさん。
昨日……?
[何のことかと首を傾げてしばし悩み、気がつくと手を口にあてて]
あ!……うん、ごめん、なさい。
……しん、ぱい?
[向けられた経験のない言葉に、目をぱちくり。続く言葉に、ラスの顔を見る]
痛いならまだだ、痛くないくらい毛羽立ったやつを千切るといい。
羊飼い…って程でもないなぁ、大した数いないし。
いや、全然難しくはないぜ。
[顔を顰めたオーフェンには笑みを漏らしつつ、頭を撫でようと手を伸ばした所で女性の声がかかる。
顔を挙げ、あぁお嬢様か、といった気持ちは顔に出さぬように。]
俺、ラス。
[だが声は少しだけ無愛想で低かったかもしれない。]
[そして今、狐はやはり海の所に。
めずらしくも手にするものは、赤い殻のついた実ではなく、橙色の皮。
やはり海の下に沈め、立ち上がった。]
[寝台の脇に開く窓から、やや日の傾いた空を見上げる。長老は今日にも結界樹への封じを始めると言っていた。それに意見を差し挟むべきかどうか、迷う]
少なくとも…この娘だけは……
[守護天将の素質を持つかもしれない娘。余所者であることから封じの対象になる可能性も高い。彼女を対象から外すように、長老に願い出ておく方がいいかもしれない]
理由は…、さて、どうするかな。
[真実を告げるにはまだ早いと思われた。何より確証が得られていない]
カルロスなら、可愛い女の子は疑えない、の一言で済むのだがな。
[溜め息混じりに、天敵とも言える男の名を口にした]
[岩にこすりつけて蔦を千切る
体にまだ巻きついているのがあるが、動く分に気になるまで忘れてしまう]
あは。あはははは
……どう――だろうね…あはは
[空を見る。陽光の下に舞う翼を見て笑う]
[ 心配の後についた疑問符に首を傾げる。]
―――――…。
お元気そうなら構いませんよ。
けど、リディアは怒っているかもしれません。
後で、お話してあげて下さいね。
[ そう言って笑みを向ける。
男からはオーフェンとは真逆のような反応が返される。]
嗚呼、貴方がラス殿ですか。
リディアからお名前だけは聞いておりましたが。
私はロザリンドです。ロザリーで構いません。
[ そう言ってオーフェンに向けた笑みと同じものを向ける。]
そう……なんだ。
[ラスに言われると、右の翼を覗き込んで、もっと毛羽立った羽毛を探している]
……羊飼い、僕にも、できるかな?
[頭に伸ばされた手にわずかに身を竦め]
……?
[名を告げるラスの声が、今まで話していた声色と変わったことに、目をぱちくり。ラスとロザりんの顔を交互に見る]
まぁ、グレイ殿と呼ぶわけにはまいりませんし。
改めてよろしくお願い致しますわ。
[ そう言って内なる声で語りかけた。]
うっ
リディアさん、やっぱり……怒って……た?
[最初にリディアに会った時の悪魔のような笑顔が脳裏に蘇り、ごくりと唾を飲み込んだ。額を汗が流れていく]
……う、うん。話、するよ。
[ちょっと気が重くなった]
孤児 オーフェンは、傭兵 カルロス を投票先に選びました。
─森─
……よしっと……こんなとこかな。
[淡い緑の詰め込まれた籠、その中を確かめて呟く。
詰め込まれた緑は、布に織り込む特殊な繊維の材料。
これから取り出したものを織り込む事で、翼の出し入れを妨げぬ衣類を作る事ができるという、ある意味ではとても重要なもの]
さて……んじゃ、帰る前に、旦那のとこ行ってくるか。
[包みを入れた下げ鞄を見やり、呟く]
……少しは、落ち着いたかねぇ……。
[そんな事を呟きつつ、ばさり、開くのは深紫の一対]
学生 エリカは、画家の弟子 リディア を投票先に選びました。
ロザリーね、よろしく。
[出来るだけ声は固くならないよう、気をつけて。
オーフェンが身を竦めたのを見て撫でようとした手はふわり、その目的を止めて自らの首のうしろを撫でた。]
ん、羊に興味あるのか?
今度みにくるか?
[窯の後始末をしている間に兎は冷めた。
小屋に戻り紙に包む。]
……余り溜まっていないが、ついでだ。
持っていくか。
[薬の原料になる胆を乾燥させた物を戸棚の奥から出す。]
そうだな。
…どうにも、未だ俺の表層意識の「ラス」は、シャコンヌ…違うか、ロザリーの事を良く思ってないらしい。
態度は悪いが、赦せよ。
[ 少し感じた違和感に首を捻るも気にはしない。]
はい、よろしくお願い致しますわ。
[ 少し様子の変わったオーフェンに笑いかける。]
そんなに気にすることありませんわ。
リディアも心配していたのです。
なので、安心させてあげてください。
[ そう言って極力安心させるよう声をかける。
怖がられなければその頭を撫でようと。]
あれ……?
[声色が戻ったラスに、自分の気のせいだったのかな、と瞬き]
うん。興味、ある。
見たい……海みたいな、羊
[瞳に好奇の色を濃く浮かべる]
[舞い上がり、風を捉えて滑空する。
深紫が空に舞うのは、余り回数の多い事ではない。
本来の四翼を二翼に抑えている分、飛行時の負担が大きいからだ。
風を捉え、滑るよに島の外れ、岩場の小屋へと辿り着くと]
旦那ー、いるかぁーい?
[舞い降りながら、声をかける。
その肩に、一歩遅れてラウルがふわり、と舞い降りた]
私、「ラス」殿に嫌われること致したでしょうか?
記憶にございませんが。
別に構いませんよ。
[ そう言って少し考える。]
嗚呼、でもグレイ殿とラス殿は違うのですね。
私はどうなのでしょうか?
[ 少し考え込む。]
/*
ケイジ様を発見してもいいのですが。
どうも私、絡みすぎている気が致します。
ので、自重。いろいろ自重。
そして、今日になって表で全員と絡めたっ!!おめでとうっ!!
うん。リディアさん、も、心配……?
そっか……
[悪びれた表情の中にも、喜色が見え隠れ。伸ばされる手には、できるだけ表情を変えないように口をぎゅっと噛みしめ]
[広げたままの翼に負担をかけぬように、
眠る姿勢は自然、俯せに近くなっていた。
瞼を重たげに開けて、目に入ったのは、白。
数度、瞬く。
金糸雀色は、ぼやけている]
……、……………。
[手を突いて身を起こそうとして、声に、止まった]
[首を捻られ、ん、んん、と咳払いをする。
オーフェンには笑いかけて]
あー、今うちの羊毛刈った後で禿げだわ。
海みたいじゃないかも。
[悪戯ぽく、言う。]
あぁいや、「ラス」も「グレイ」も殆ど一緒だな。
ただ、黒い部分を必死で隠そうとする表層意識と、隠さない「本心」ってだけだ。
[くく、と笑って]
いや、単純に妬んでるだけだな。
俺の「負」は、単純に自分の力の及ばない所での不運、だから――何不自由なく暮らしてた奴は、妬み、僻む。
[他に爪や牙なども出し、全てまとめて袋に入れた。
羽ばたきの音に窓の外を見る。深紫が蒼穹に映えた。]
……来たか。
[狭い小屋を横切り、扉に手を掛けて大きく開け放つ。]
ああ、いるぞ。
えー……
羊、禿げ、なんだ……
[あからさまに落胆。むぅと指を口元に当てて]
ラスさんって、つがい?
[首を傾げて、唐突な問い]
今日は、出かけてなかったんだねぇ。
[開け放たれた扉と、返ってきた声。
返す言葉は、僅かに安堵を帯びていたか]
昨夜は送ってくれてありがとねぇ。
これ、野菜と魚と、適当に作ってきたから。
ちゃんと、食べとくれよ?
[提げ鞄を示しつつの言葉は、どこか念を押すようにも聞こえるやも知れず。
肩のラウルは、細められた目にぴぃぱた、と羽ばたいて挨拶を返す]
[ オーフェンの微妙な表情には気付かず頭を撫でる。]
はい、だから後でお話してあげてくださいね。
[ 会話の中心は羊のようで。
動いているところは見たことがあったろうか。]
……では、オーフェンの姿も見ましたし、私はこれで。
少しお元気そうに見えましたので安心致しました。
[ そう言って離れる。
オーフェンがラスに珍妙な問いをしているのを笑いながら。]
ふふっ…では私はこれで失礼致します。
ラス殿も、また。
[ そう言って羽根を広げその場を離れていく。]
あは、綺麗だね…
[あれは結界樹のほうへいったのだろうか。
あっちは岩場のほうへいったのだろうか。いや、それはどうでもよくて
衝動を抑えるように、花を散らす。木を蹴り飛ばす。]
[オーフェンの言葉には、細い目を縦に精一杯開き、ぱちぱちと瞬いて。
大分長い時間固まって、口を開く]
つが、い、って…
[目を見開いたまま、手の平をばたばた振った]
いや、独身だぞ。
……うん。わかった
ありがとね……ロザりんさん
[ロザりんが羽根を広げる所を惚けたような瞳で見て、手を振り見送る。その後ラスの方を向いて]
あ、そうなんだ……
ラスさん、大事な人って、いる?
そうですか…。
私は殆ど一緒ですね、変わらない。
[ その後から聞こえた言葉に納得する。]
妬み……ですか……。
成程…不自由なく…。
そう…見えるのですね。
[ それを聞いて其処から離れる。]
貴方が感じた以上に不自由でしたよ。
まぁ、どうだっていいんですけど。
それでは失礼致します。
[ 淡い金色が暗く明滅する。]
―自宅―
[目を閉じるエリカを見て、静かに立ち上がる]
話はしたいが、その様子では無理そうだな。
私は長老の所へ出掛ける。待つ気があれば待っていてくれ。
もちろん帰るのも自由だ。だが、無理はするな。
………もう少しで出るところだったがな。
[今日も元気そうな鳥の挨拶に頷き、アヤメを見下ろした。
送った礼を言われ、首を横に振る。]
………いや、俺は何もしてないさ。
いつもすまんな。
[食べ物とそれ以外の気遣いに短く礼を言う。
念押しには黙って頷き、重そうな鞄に手を伸ばした。]
……せっかくだ、茶でも飲んでいけ。
聞きたい事もあるしな。
大事な人?
そりゃ沢山いるよ。
俺にとって、と考えるならまず家族と、尊敬するスティーヴさんや、幼馴染のアヤメとジョエル。
他にも――沢山。
…でも本当は、人はみんな平等に大事なんじゃないかな。
[目を糸のように細めて笑った。]
…まぁ、実際はそうなんだろうな。
だが病の父親を抱えて身動きの取れない俺には、周りはみんな自由に見える。
だから…「虚」に捕まった、んだろうな。
くくく。
あぁ、気をつけて、な。
ん……、
迷惑をかけた、のだと思う。
……ごめんなさい。
[謝罪を紡ぐと同時に、
広げたままの翼が下がる]
長老――……
そうだ、結界樹に巫女が……
伝わって、いるのかな。
[眼を開き、顔を上げる。
昨晩、周囲の声はほとんど聞こえていなかったために、状況は把握仕切れていない]
………………わかった。
[それでも、男の言う事には、素直に頷いた]
おや、じゃあ危なく行き違うとこだったか。
いいのいいの、気にしない。
旦那には、チビの頃から世話になってるしねぇ。
[礼の言葉に笑いながら、鞄を下ろして手渡す]
……お茶?
ん……まあ、アタシも一仕事して喉渇いてるし……せっかくだから、相伴しようかね。
[茶の誘いには一瞬戸惑うものの。
聞きたい事、との言葉に、頷きながら軽く、返した]
[人好きのしそうな青年の顔を見ながら話を聞いている。スティーヴの名が出れば一瞬眉を顰め、最後の一言を聞くと]
みんな、平等に、大事……?
[目をぱちくりと瞬き、しばらく考えた後]
……よく、わからないや。
知ってるひとも、知らない人も、みんな、一緒……?
いや、半分は私のせいだ。気にするな。
結界樹に巫女が封じられた話は、昨晩長老がしたはずだが。
そういえば、君は少し様子がおかしかったな。昨夜から具合が悪かったのか?
うん、そう。難しいかな。
んー…たとえばさ、俺が知らない人でも、その人を知っている人にとってはきっと大事。
だから、価値…ってのは、基本的に一緒なんじゃないかな。
[考える様子には、更に目を細くして微笑む。]
まぁ、「巫女」さんだの「守護天将」だの力があるって人はそれだけで他の人よりも価値がある、ていう考えもあるけど。
基本は、そうなんじゃないかな。
[ 2人の所を離れて羽根を大きく動かす。]
――――――…。
[ 視界がブレる。
左目が痛くて掌で覆う。]
…おや、あれはケイジ様でしょうか?
[ その姿を確認するも声をかけることは憚られて。
首を傾けながら暫く見た後、また移動する。
羽根を休みようと降り立った先に赤髪の少年を見つけた。]
こんにちは、ネロ殿。
今日もお元気そうですね。
[ 彼の足元には散る花弁がある。]
そう、
知っているのなら、いい。
[もう一度 手に力を入れて、
寝台の上に、正面を向いて座り直す]
……少し、“繋ぐ”時間が長かっただけ、
と言っても、わかりづらいだろうから……
力を使い過ぎた……と言えば妥当なのかな。
後は、精神的な衝撃、と思う。
[花をいくつも散らして、動きを止める。
理由など忘れた]
あは、どこいこうかな〜
[また常のように。としたところで、降りたつ人影]
こんにちは〜ロザリー
今日も元気だよ〜。ネロは元気だからロザリーも元気だよね。
どしたの?
[変わらぬ陽気な笑みを刻み、ちらちらと翼のほうを見ている]
[ラスの言葉を噛み砕き、飲み込むまで数瞬の時を経る]
うん。みんな、誰かにとっては……大切なのかも、しれない、ね。
……巫女、みんなのこと……大切に、思ってる。
だから、みんなも巫女のこと、大切、なんだと……思う。
巫女……の価値とか、じゃなくて。
[結界樹に閉じ込められてるというクローディアのことを想い、目を伏せた]
たいした事はしてなかったがな。
[鞄を受け取り、中へ促す。
香草を煮出したものを水で割り、机に二つ置いた。
小皿に乾燥した果実を入れ、ラウル用に幾つかを小さく割って机に乗せる。
椅子に座ると茶を一口のみ、前置きなく口を開いた。]
……お前、どうして翼を出さない?
使わないままだと飛べなくなるぞ。
――それとも、
[鋭い目を眇めて、問う。]
出せない色に、染まって…しまったのか。
―自宅―
力を、使いすぎた?
[水桶を持ち上げようとしていた手を止めて、エリカの顔を凝視する]
君は、やはり、力を持っているのか?
[ 聞こえた声にトーンが落ちる。
掌で左目を覆いながら、声を返す。]
病ねぇ…。
成程、それで……。
私が自由に見えるんですね、貴方には。
[ 虚に捕まった理由はなんだったろうか。]
そちらもお気をつけて。
[ そう言って身体を降ろした。]
旦那くらいだったし、父上の事話してくれたのは。
[軽く言いつつ、促されるまま中へと入り。
椅子に座って、出された果実を嬉しげにつつくラウルを見やりつつ茶碗を手にする]
……出せない色彩……つまり、黒に、って事かい?
[投げられた問いに、表情はやや、険しさを帯びる]
……そういうんじゃないよ……それはない。
ただ……四翼であると知られるな、ってのは、父上の言いつけでね。
母上にも、最期にそう言われたから……。
普段から出さないとまずいのは、一応、わかってるんだけど、ねぇ。
[ 足元に下ろした視線を少年の顔へと合わせる。
それと同時に首を傾ける。]
はい、私も元気ですよ。
ネロ殿の姿が見えたから遊びに来ました。
[ そう言って笑いかける。]
ネロ殿はこんなところで何をされていたのですか?
[ 聞いて答えは返ってくるだろうか?
その視線が背中の羽根にちらちら移る様子も、
また自身には興味深く見える。]
…………最悪だ。
[繰り返し呟いた。
この際、昨夜の記憶の全てを消せるなら、消してしまいたいなどと思いつつ、感覚の失せている真白の指を逆の手で1本ずつ剥がしていく。
はさりと落ちたシャツを振り返りすらせずに、大股で部屋を出た。
――…翼を仕舞う事すら忘れて]
―――……、
貴方の言う、力、が何を意味するかは知らないけれど。
[まだ少し揺らぐ眼差しを返す]
ただ、私は……繋ぐことが出来るだけ。
それは、動物や植物、そして、精霊、妖精、幻獣……
私達と存在を異にするものと、会話をするのと、似ている。
……求める答えに、なる?
オーフェンは、巫女さんが大事なんだな。
[目を伏せるオーフェンを目を細めてみ、その頭を撫でようと手を伸ばしたが、その上でやはりその手を握り、自分の首の後ろへと戻す。]
あは。そうなんだ〜
僕はこの蔦を切ってたんだよ〜。丈夫だから岩に擦り付けて切ったんだ
それでどこかいこうとしたらロザリーが来たの〜
[腰の部位に結んだまま途中でちぎれている蔦を手に持って嬉しそうに掲げながらも、やはり視線はちらちらと翼を見ている]
[思いもかけない言葉にきょとんとして、しばし沈黙]
あ、そう……なのかも。
……うん、多分……そう。大事。
[ぎゅっと両手を合わせると、わずかに微笑む。ラスの手の動きには不思議そうに]
……それ、癖なの?
[エリカの言葉を聞くと、椅子を引き寄せ、寝台の脇、向き合う位置に腰掛けた]
繋ぐ…か、私には君の感覚は確かに判らない。
だが、それは…そうして繋ぐことで、堕天尸を…虚の影響を受けた者を見分けることができるのじゃないか?
…………そうか、それならいい。
虚に飲まれるほどの負の感情を抱えていないのなら。
[詰めていた息を吐き、目を伏せる。]
……親御さんには世話になったからな。
その娘が堕ちるほど辛いのを見過ごすわけにはいかん。
おそらく親御さんの言いつけだろうとは思ったが、それでも聞いておきたかった。
[アヤメが四翼と知ったのは偶然。
言わないで欲しいと女親に乞われた事を思い出す。
その時は真摯な瞳に、理由など聞く事はなかったけれど。]
………隠すのは、親御さんの事情か?
蔦を…ですか。
[ そう言って彼の手にある蔦へと視線をやる。
何故、腰の部位にそれが結ばれているかは聞かないほうがいいか。]
…そうでしたか、お引止めして申し訳ありません。
ネロ殿、羽根が気になるのですか?
[ そう言って羽根を大きく広げてみせる。]
[謝られると理由がわからず戸惑い、ただ首を横に振る]
……えっと、妹……いるんだ。どんな人?
頭なでられるの、好きなの?
[好奇に満ちた瞳でラスを見つめる]
希望ですか…。
といっても、その力の拠所を掴めていませんからね。
貴方は心当たりはありますか?
[ そう言って視線をネロから少し外す。]
[自身の部屋に戻り、軽く身嗜みを整える。
その際に気付けば、漸く羽根を仕舞おうと]
…そう言えば、結局、手入れできて無いんだな。
あの場所はこの間見つかっちまったし、また何処か探さないとか…。
[無理矢理に思考を逸らせ、屋敷の外へ出かけて行く]
……そうであるとも言えるし、ないとも言える。
人間は繋ぎ難くて、
直接判断することは出来ない。
出来たのなら――……
[思考が沈みかけ、ゆる、と首を振る]
けれど、判る者と繋ぐ事により、
間接的には判断出来ると思う。
実際、天凰の気配らしきものは捉えられたから。
[首をかしげる。申し訳ありません。といわれる理由がわからなかったからだ
だが、それも羽根を広げたのを見て忘れて]
あは、うん。気になる〜。
綺麗だから…綺麗だから…
ねえ、ロザリーは、綺麗なものは好き?汚れたものは好き?
………飛ぶのは楽しい?
そうだなぁ、何かあると頭撫でてたなぁ。
どんな人、か。
テンション高くて、料理が上手くて…
俺にそっくりで美人だぜ。
[最後の言葉は悪戯ぽく、目を細めてにんまりと口を横に引っ張りつつ歯を見せて笑みを作った。]
―上空―
[とくべつに気を払っていなかったから、狐がロザリーに気付いたのは、彼女が降下してゆくところだった。
すこし考えるように目で追って、再び他の場所へと向かう。
――結界樹に行ったのは、ほんの気紛れ。]
……全然ない……と言えるほど、綺麗な生き方はしちゃいないが。
飲まれるほどに脆くはないつもりさね。
[くすり、と笑って。
問いかけには、僅かに目を伏せる]
……ああ。ま、旦那には話してもいいか。
アタシの両親……紫星の天将の一族に連なるらしいんだが。
ちょいといざこざがあって、こっちまで逃げてきたらしい。
四翼を開けば、それだけ力の波動が目立って、見つかり易くなるから……ってのがあったらしいね。
[ 薄く金色に光る羽根をゆっくりと動かす。]
綺麗…ですか?
そう言ってもらえると嬉しいですね。
汚れたものと…綺麗なものですか?
ええ、好きですよ。
それから、飛ぶのも楽しいのでしょうね。
感覚は麻痺していますが。
ネロ殿はお好きですか?
綺麗なものと、汚れたものは―――――?
[ そう問い返す。]
へえ……テンション高くて、料理上手……
リディアさん、みたい。
……ラスさんにそっくり、なんだ。
[笑顔のラスをじーっと見つめた後、思わずくすっと笑みを零す]
ふむ…カレン殿にアヤメ殿ですか。
それからエリカ殿と謎の金の鳥のお話もありましたね。
今、目の前にネロ殿がいらっしゃいますが。
嗚呼、彼を壊すものまた一興でしょうか。
でも、今回は貴方にお任せ致しますよ。
[ 鼻歌交じり声にこちらも愉快そうに返事する。]
いや、嘘嘘。
全然似てない、幸いね。
[オーフェンが笑みを漏らすのに、嬉しそうに更に口の弧を深くして、また撫でようと手を伸ばしそうになりつつ戻す。]
お前、笑うと可愛いな。
/*
占い師=オーフェン
霊能者=エリカ
守護=アヤメ
ってところかな。狂信者が吊られる&襲撃だけは避けなきゃいけんかな。
ってことで、表で動くべきかと考え中。
―結界樹―
巫女殿がこの中に、ねェ。
聞こえているか?
[トンと樹の幹を叩く。
――に、と、隠れた口元がわらう。]
ざんねんながら、助ける方法も、
アレらをここに封印させるつもりもないが。
なァに、すぐに終わるさ。
……退屈しないで済みそうだ。
[とんと地を蹴り、枝の上に。
そこの実を捥ぐと、
――ボロリ]
ネロか。
荷物扱いしかまともにしてないが…彼は、俺達の障害になりそうか?
障害になりそうなのは誰、かね…
あんまり、無理したくないんで、一人ってとこかな。
封じるにしても。
あぁ、それとも…
たとえば、ケイジあたりを封じてカルロスに罪を被せるとか面白い、かな?
[くすくすと、こぼれる笑みはとても楽しそうで。
全ての破壊を望む、「虚」そのもの。]
あは、飛ぶのは楽しいよね。ロザリーもそっか〜。あはは〜
…残念…
[最後のほうは微かに呟きながら
ロザリーよりも、ゆっくりと動く薄金の羽根をじぃぃと見ながらも]
うん。どっちも…好き。思わず……あは。
なんでなのかな〜。…知らない知らない。あはは〜
障害には…どうでしょうか?
それは分かりませんね。
障害になる力が有り得る方…ですか。
鷹の目殿も危険と言えば危険ですが。
まぁ、今回はお1人が限界でしょうね。
[ そう言って言葉を紡ぐも。
あまり手伝う気はないらしい。]
―――ああ!
[施療院。客の出入りも一段落した頃に、思わず声を上げた]
忘れていた。リディアに、オーフェンが無事だったことを伝えないと。かなり、心配していた。ついでに本の注文を頼もうか。
[ついでに老婆からいくつかの用事をついでに頼まれた上、露台から飛び立った]
なんだ……残念。
羊見に行く時、そっくり、見るの、楽しみ……だったのに。
……幸い、なの?
[また動き、引き戻される手を少し物欲しげな視線で見た後]
え……あ……っ?
[かけられた言葉を理解すると、固まったまま、みるみる顔が紅潮する]
……近いかな。
もうひとつ、必要になる。
[呟くように言って、懐から取り出すのは、
陽の金から闇の黒へと移ろう、一枚の羽根]
―― AIRANAC, etemazem.
[ふわり、
覚醒める、ひかりの鳥]
結界樹の力も、恐らくは利用されているから、
直接繋ぐことは出来ない……
だから、視てもらっていた。
きっと、判るだろうから。
[笑みと共に返る言葉に頷く。心根の強さはよく知っている。
想像はしても確証のなかった昔話。
少し伏せた目で語られるそれに、黙って耳を傾けた。]
………力のある人達だとは思っていたが。
天将の一族に連なるとはな。
[紫星に生まれたが術に適さなかった自身。
逆に紫星の術への耐性だけはあり、それで気づいたのだが。]
見つかる? 誰にだ。追われているのか。
[聞き過ごせない言葉に眉を寄せる。]
嗚呼、確かに。
あのお2人の関係はとても興味深いですね。
[ そう言って嗤う。]
では、どうしましょうか。
ケイジ様は今後も利用しがいはありそうですが。
[ そう言って迷ってみせる。]
―広場―
[ふわりと舞い降りた狐は、長老の姿を探す。
金の双眸が向いた側で、人は嫌そうな顔をする。
白い翼はしまいこみ、やがて見つけたその場所へ。]
――やァ、長老殿。
大変なことになりましたね。
[口調は丁寧に、狐は切り出す。
長老の顔がどう変わろうとも、対する顔はすべてを隠す。]
幸い、だよ。
俺に似てたらかわいそうじゃないか。
[手に残る視線に気がつくと、ん?と、再びその手を頭の上まで持っていき、撫でようとした時、固まって真赤になるのを見て、慌てて両手で両肩を掴んで]
え、おい、大丈夫か?!
具合悪いのか?!
[軽く揺さぶった。]
[森の中の洞窟では、前回同様見つかるかもしれないと、人気の少ない島の端を歩き、巡っていく。
確かに人気は少なくとも遮蔽物が見当たらず、溜息を吐きつつ、ゆったりとした歩調で歩む]
…お?
[遠くに見えたのは、風に靡く紅髪の人物が二人]
いえ、一つですね。
長老殿にお伺いしたいことがありまして。
巫女殿が、いくらお一人でいたからといって、
そうそう堕天尸に遅れをとるなどと――そんな事態が、起こるのでしょうか?
[信じていない声音で、問いかけるは、毒のことば。]
あまり巫女殿に俺も詳しくないので、何もいえませんが
巫女殿と親しい方だったから、抵抗できなかった? と――
そう思っていますよ、俺は。
[ 聞こえた呟きに一瞬、目を伏せる。]
………楽しいと感じたのは気持ちは何処かに忘れました。
今は、もう楽しくはないですよ。
飛べるのが当たり前の私にはもうその気持ちはないでしょうね。
[ フォローしようとしたのか分からないが。
何となく、思ったことを口にした。]
どっちもお好きですか。
私には構いませんが、鷹の目殿には言ってはいけませんよ。
特に今のこの時期は。
[ そう言って人差し指を口元に当ててみせる。]
かわいそう……かな?
えっ、わ、何……っ!
[両肩を掴まれ揺さぶられれば、驚いて深紅の目を見開き]
だ、大丈夫……
……今は
[最後の呟きは聞こえない程度。伸ばされた腕に、ふと昨日噛んだ痕を探す]
……違う。陽光の、だから。
この島のひとのものでもない。
[鳥の形をしたひかりは、傍らに留まる]
普段は隠されているものも、
結界樹の内に封じられれば、恐らく、顕になる。
……だから、判ると思う。
ま、末席らしいけどね。
[何でもない事のように言いつつ、けらりと笑って]
……父上たちは、元々住んでた島で、『堕天尸』と関わって。
どうにか、清められはしたけれど、一人だけ取り逃したのに相当な恨みを買ったらしい。
その思念が、周りにも悪影響を出さないように……それから。
それぞれが持つ力を、確実に繋げていくように……って。
まあ、アタシは父上の……護り手の力しか、引き継げなかったんだけどね。
[ため息混じりに呟きつつ。窓辺による姿を、視線で追う]
今はって何だ?
だってお前今顔真赤だったぞ?
[細い肩を掴んだ自分の手にはっと気がつき、ぱっと手を離した。
その腕には、昨日カレンに張ってもらった絆創膏が張られているのは一目瞭然。]
孤児 オーフェンは、烏賊 ラス を能力(占う)の対象に選びました。
あァ、いえ。
付き人殿は違いますよ
[いやにはっきりと狐は言う。
長老に何を問われても、面の下までは見透かせさせない。]
――俺はわかるようですから。
虚の気配が。
[声をひそめる。
緊張感を孕んだような。]
ええ、ですから聞いているんですよ。
誰が、巫女殿と親しかったのか。
教えていただけませんか――?
――……あァ、まだ俺の憶測ですけれどね。
そうか。
[この島の者ではない、という言葉に、安堵する]
判った…つまり、やはり封じる者は自分達で判断しなければならないということだな。
[声は沈んでいたかもしれない。けれどすぐに、真っすぐにエリカの目を見つめる]
その羽根も、君のその力も…暫くは隠した方がいい。
そうですね、その力があればいいですが。
もっと虚をこの島に呼び込むため、均衡を崩したいですね。
ですので、邪魔な方々には…。
[ そう言ったところで、近付く気配に気付く。]
嗚呼、消えてもらいたいです。
さて、こちらにはカルロス殿もいらしゃったようです。
私の目の前の2人は少し難しいでしょうね。
[ そう言ってまたも悩む。]
……そ、そう?
大丈夫……どこも、悪くない。
[ふるふると首を横に振り、早くなった鼓動を鎮めようと息を大きく吸って、吐く。放されたラスの腕に張られた絆創膏に気づくと、注視して]
……傷……ごめん、ね。
昨日は平気だって言ってた、けど。
[そっと腕の傷へと手を伸ばす]
[リディアの本屋にたどり着けば、オーフェンがやってきたことを話し、しばし、たわいのない話を楽しんだ。中央から取り寄せてもらいたい本をいくつか告げると、本屋を出る。空を見上げた]
……寄り道、していくかな。
[言うと、背に翼が現れる。風を捕らえてふわりと舞った]
/中/
よ、良かった、騙りを完全封鎖したわけじゃないらしい(><)
同じ白い羽根だからいけると思ったんだけど、自分で出てくれて良かった。
ごめんなさいごめんなさい(拝)
オーフェンですか?
彼は今後、障壁となるように私は感じませんが。
貴方がやりやすいのでしたら、彼でも構いません。
ですが、違う方の方がいいのでは?
[ オーフェンが危険であろうという考えはない。]
あは
[フォローの言葉を聞いているのかいないのか。
それに言葉を返すことなく陽気な笑みを浮かべたままでいて]
そうなの?
どうしてなのかな〜。汚れたものがあるから、綺麗なものもあるのにね
あは、わかんない。でもわかんないのも楽しいね
[忠告はやっぱり聞いている節はなく、そして視線はロザリーの羽根から、新たに来た人へと注ぎ]
やっほ〜やっほ〜。何日ぶり?覚えてる?覚えてる?ネロ忘れた〜。あはは
……そうなる。
それでも…… 虚は、封ずるべきもの。
[金糸雀色の眼は細められて、
似た色をした鳥を見つめていたが、
向けられる眼差しに視線を返す]
疑われる対象と、
狙われる対象と成り得るから?
/*
ケイジ狂…ですよね、多分。
うーん、カレンかリディアかな、と個人的には。
ただ2人ともRPやりきったようには見えない辺りがうぬぬ。
それ以前に吊りもどうしたらいいのか。
吊られそう、私(笑)
[窓の外に気配はない。
それでも警戒しつつ、窓辺側に背を預ける。]
………堕天尸。
奴等の繋がりがどうかは知らんが、確かに隠すべきだな。
まして…親父さんの力を受け継いだのなら。
[女親も何か力を持っていたのだろうが、それは問わず。
溜息を付く姿を静かに見る。]
今までずっと独りで抱えていたのか。
……力になれないですまん。
[静かに謝罪して、机に戻り杯を干す。]
[親しくしているという人たちの名前を聞き、狐はそう言って場を辞す。
浮かんだ三日月の笑みは、誰に見せることもなく、
ただすこし、わざわいの気配をまとう。
芽吹いた猜疑心の種がどう咲くか、愉しみにするように。]
やっほー、ロザリーちゃん。
それと――…、ネロ、だっけ?
[暫しの間を空けて、うろ覚えな名前を口にする。
友人と言う間柄を知りつつも、軽妙な口調で]
今日のお二人はデートで?お邪魔虫ならすぐに立ち去るけど…。
何の話してたのか、聞いてもいーい?
…ネロ。ちなみに、会ったのは昨日ぶりだ。流石にそれを忘れてんのはどうかと思うぞ。
…いや、楽しくないなら仕方ないのかもしれないが。
/*
カレンかリディア、で言うならリディアかなーとは思うものの、ラス的にはカレンのほうが理由あったりするのですよねぇ…
ふーむ。
[エリカの言葉に頷く]
君はこの島の者ではない。
だから、疑いをかけるのも、狙うのも容易いだろう。
私は、君が真実を語っているという証を見たが、それを全ての者に知らせるには時が足りない。
まず長老に報せて、しかるべく身を守る手配をしよう。
それが整うまでは身辺に気をつけてくれ。
出来れば、聖殿に来てくれれば一番いいのだが。
/*
バファリン襲撃ならリディア。
PC視点ならカレンですね。
ただ、リディアに関しては吊りが被る可能性もあります。
分かりませんが。
カレンにしておきますか…?
もしくはジョエルか鷹の目殿か。
[鼓動を収めようとする様は、やはり体調が悪いのではないかと心配げに見下ろしつつ、傷を心配されてしまった、という顔をする。]
いや、全然平気。
疾風に噛まれる方が痛いって。
[にかー、と笑った。]
御令嬢 ロザリーは、執事 ジョエル を投票先に選びました。
護り手としての力は、自分には使えないからね。
隠れてるのが、一番手っ取り早かった……って事かな。
不便なモンだよねぇ……ホント。
[冗談めかした口調で言って。
謝罪の言葉には、ううん、と首を振る]
いいんだ、それは。
こんな話、おいそれとできやしないし……それに。
……この島の人には、背負わせたくなかったから、ね……。
執事 ジョエルは、画家の弟子 リディア を投票先に選びました。
[村の上空を舞う際、遠目に長老に狐の面の近づく姿を見る。しかし、特に疑問を持つこともなく、どちらも特に会いたい人物でもなく。そのまま、飛行を続けた。森とは逆に。島の涯、果てのない白の広がる、海の方へと]
確かにそうですね。
汚れたものがあるから、綺麗なものがありますね。
――――――…。
[ 顎に手を添えて、考える。
その時、見える右目が誰かの姿を捉えたようで。
こちらに近寄ってくる姿を見て会釈する。]
おや、カルロス殿こんにちは。
…ふふ、そうです、デートなんです。
……というのは冗談ですが。
綺麗なものと、汚れているものは好きかという話を。
[ そう言って背中の羽根を閉じる。]
/*
吊りはリディアにしておいて、襲撃にジョエルしましょうか。
親しい所から落とすのは、理由作れますし…
女子女子で落とすとただでさえ男子率高いのにまた高くなっちゃう…←おもくそPL視点
……証とは、限らない。
[くるり、ひかりの鳥は周囲を巡る]
私が真実を口にしている証拠も、
貴方が信をおけるという証拠も、
互いの心が如何思おうが事実ではない。
長老や、警護の者が捕らわれていないとも限らない。
……どんなに身近にいても、解らない事もある。
[終わりに近付くにつれ、より、独白となる]
御令嬢 ロザリーは、画家の弟子 リディア を投票先に選びました。
[自分には使えないと言うアヤメに、眉間に皺を寄せる。
だが何も言わず、ただ頷いた。]
……引きとめて悪かったな。
だが、お前が堕天尸でなくて安堵した。
お前の様なはねっかえり、俺くらいしか抑えられんだろう。
[口の端を上げて見せ、だが直に真面目な顔に戻る。]
長老は今夜にも封じの儀式を行うと言っていた。
誰を封じるつもりかは知らんが、手伝いに行かねばな。
[そして叶うなら、この娘が封じられぬ様に願うべきと。]
[エリカの言葉は、何故か、今この場のことだけを指しているとは思えなかった。その思いのままに浮かんだ考えを口にする]
エリカ、君の身近な者が堕天尸となったことがあるのか?
その羽根は、もしや、その時の?
さてと。
どこに行くか。
[ふたたび白のつばさを広げ、
狐は空へと飛び立つ。
虚がざらりと広場に留まり落ちたような気がしたのか、面の下の笑みはかわらずに。]
うん、ネロ。正解正解〜
でーと?それは楽しいの?
楽しいならそうだけどどうなのかな〜?
[ぱちぱちと拍手しながら、質問には首かしげ]
話してたのは、えっとえっと。ロザリーが言ってくれたことだよ〜
覚えることはあなたに任せたんだよ〜。そのほうが楽しいもの〜
それで…あなたはどう?
/*
了解ですわ(ぐっ
じゃあ、万が一に供えてこちらもジョエル襲撃に変更しておきます。
無理に夜明け前に描写落とさなくても大丈夫だとは思いますが。
ではでは。後はRPで。
御令嬢 ロザリーは、執事 ジョエル を能力(襲う)の対象に選びました。
ええっ!?マジでデートなの!?
この時期に二人でお出かけって、ネロ…お前は見事に女の子を守るナイトになってるんだなあ…。
[少し悔しそうな表情をし、本気で感心しかけ。
冗談との言葉にネロからロザリーへ向き直り、陽光の羽根が閉じるられのを見た]
…まあ、普通そうだよなあ……。
綺麗なものと、汚れているもの……?エリカちゃんでもあるまいに、随分哲学的な話をしてるんだねえ。
[すぐそばに見える海は、虚空から下に吸い込まれそうな気分になる。しばらく、眺めていると遠くに、何人かが立っているのを見つけた。ゆっくりとはばたきを繰り返し、近づいてみる]
……ロザリーとネロ、カルロス、じゃないか。何となく、不思議な組み合わせだな。
[近づくと地に降り、翼を翼胞にしまうと、そう、声をかけた]
烏賊 ラスは、執事 ジョエル を能力(襲う)の対象に選びました。
いや、いいよ。
……聞いてもらえて、アタシも少し楽になったし、ね。
[くす、と笑って。
はねっかえり、という言葉には少しだけむくれて見せた]
酷いねぇ、か弱い娘を捕まえて、その言い草ってないじゃないのさぁ。
[冗談めかして文句を言うものの、真面目な表情で言われた言葉には、こちらも真面目な面持ちで一つ、頷いた]
……ああ、そうだね。
アタシも、広場に行くよ。
[大きく目を見開いて、犬を模した手を見る]
……しっぽ……振る……んだ。
可愛いけど、噛む……んだ。
疾風も、大切な……家族……?
[疾風のことを話すラスの笑顔が眩しくて、目を細め]
光があるから、影がある。
ネロ殿はそれをご存知なのですよ。
意外と哲学的ですわよね。
[ そうカルロスに告げる。
その後にカレンの姿に気が付いた。]
カレン殿も…。
こんなに人が集まるなんて目立ったのでしょうか?
[ 首を捻りながら笑った。]
[先にロザリーを見たところに近く、
そこに二人の姿を見て、そばに降下する。
先ほどまでの様子はなく、いつもどおりの狐の面。]
おや、こんばんは。
[二人、オーフェンとラスに声をかける。]
孤児 オーフェンは、猟師 スティーヴ を能力(占う)の対象に選びました。
[沈黙は重く、しかし口にした言葉は取り返せず]
無理に、動くな。
私が信用出来ずとも、ここで休むのには関係ないだろう。
扉は開けていく。いつでも好きな時に出ていくといい。
[言って、椅子を立ち扉へと向かう]
デートも知らんのか、お前。男として生まれて、人生の半分くらいを無駄にしているな、それは。
とんでもなく、ものすごく楽しいから、俺としては1度や2度や3度や4度、もとい100回以上することをオススメしたいね。
[質問には、考え込むように首を傾げ…けれど、]
それ…絶対に答えた方がいいのか?
[答えたくないような解答が、頭の中に浮かんだらしく言葉を濁した]
くの一 アヤメは、猟師 スティーヴ を能力(守る)の対象に選びました。
うん。そうだよ…でも…
[そうロザリーに言いかけたところで、カレンの声に気づき
手をぶんぶんと振って]
あは、不思議なの…かな?
そうかもね〜そうかもね〜独りのほうが多いもの〜不思議不思議〜♪
お、カレンちゃんもやっほー。今日も美人で何よりだ。
確かにこれは…不思議な組み合わせな気が、俺もする。
ああでも、この2人はもともと友達らしいし、それほど不思議じゃないんだそうだ。
[ひらひらと手を振り、そんな風に答える]
[広場に行くと言うアヤメに頷き、手早く戸締りをする。
元々出るつもりだったので準備は直に済んだ。]
では行くか。
………飯の礼に荷物くらい持ってやる。
[手を伸ばして荷を攫い、先に進む。
数歩進んで、後ろへと声を投げた。]
か弱いと言うのはいただけんが。
……聞くぐらいなら何時でも聞いてやる。
[ロザリーの言葉に]
こちらの方は、そんなに人が多くないから。それに二人の赤い髪は、遠くからでもよく見える。
光と、影?ネロとそんな話をしていたのか。
そういえば、このあいだも飛ぶことと落ちることが一緒だと言っていた。
あは。楽しいの?
ならするよ〜でーと。
[しかし、デートはなんなのかは知らないままでいることに当人は気づいておらず
言葉を濁す様子を楽しげに見ながら]
うん
あは、嘘嘘〜。
どっちでも〜どっちでも〜。あはは
おやおや、手篭めにでも?
[ラスを見て、わらう。]
家族ね。
それはいいことで。
――あァ、長老殿に話を聞いてきたんだが。
[聞きたいか? と、ふたりに問いかける。]
なるほどね…ガキの方が素直に世界を見てたりするらしいし、そう不思議なもんでもないのかね。
傍目には、全くそんな風には見えないが。
[本人を目の前に、さらりとそんな評価を]
…紅い髪は、結構目立つもんだよ?それが2人も居れば尚更ね。
もっと言うと、ロザリーちゃんの美しさは気品があって、遠くからでも一発で見分けられるしねー。
[残っていた茶を乾して、果実を平らげたラウルを肩に、外へ出る]
そこまで言わなくてもいいじゃないのさぁ。
[いただけない、との言葉にはまたむくれるものの]
ん……ありがとね、旦那。
[続いた言葉には、微かに笑みつつ、小さくこう返した]
友達は友達ですけどね。
あまり2人でいることはありませんし、やはり不思議だと。
[ 周りの反応にそう返す。]
嗚呼、髪の色ですか。
確かに私たちの色は目立つでしょうね。
探してもらう時には便利そうです。
飛ぶことと落ちることが一緒ですか…。
ふむぅ…哲学的ですねー…。
[ 理解したのか、そうでないのか。
とりあえず、その場に合うように相槌を打つ。]
[話を聞きたいといったなら、
その口から語られるはうその含まれたことば。]
そういう風に、疑っているんでね。
誰が親しいのかと聞いてみたんだ。
長老殿は――リディア嬢をうたがっているようだったが。
お前たちは、どうだと思う――?
[ネロに言われて]
うーん・・・ロザリーは、そもそもあんまり外に出ているのを見たことがないからなあ。自然、不思議な気分になるよ。
……ネロは、一人好きなのか?
[カルロスには]
ああ、そうなのか。仲良し?
[広場での二人の会話は聞き逃していたらしく、首をこてりとかしげた]
面白いところに友達が居るんだな、ロザリーは。
うむ、デートをするなら、まずは同い年くらいの好きな女の子を見つけねばならん。
[長々と講釈を垂れかけて、流石に女性の前でそれを言うのはどうかと、口を閉ざす。
言葉を濁す様子をなんでだか愉しげに見られている気がして、誰かを思い出したのが居心地が悪く]
…嘘、って、お前。どっちでも良いなら、パス1な?
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