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細工物屋 玲 は、教師 史人 を占った。
次の日の朝、未亡人 綾野 が無残な姿で発見された。
そして、消え行くもの。
運命の輪が回りだす。
紡がれるのは、如何なる結末への道筋か……。
現在の生存者は、教師 史人、研究生 孝博、探偵 利吉、青年 聡、学生 涼、徒弟 裕樹、歌姫 琉璃、御曹司 晴美、旅行家 蓮実、細工物屋 玲、小説家 榛名、女中 小百合 の 12 名。
[−−ざわり。
背筋を走る悪寒に、バッと振り向く。その視線の先にあるのは桜の木。]
……まさか。
[ポツリと呟いた言葉は、その場の二人に届くか。]
っ! 痛つぅっ!?
[眉を寄せ、左腕を押さえる。そこからは暫しすると赤い血が滲んでくる。]
分かんねー、ケド。
[声は聞こえなかった。
代わりに浮かび上がるモノを、説明するだけの言葉は持たず。]
・・・・・涼チャン?
[ふと、途切れた言葉を訝るように。]
…っ…は、ぁ…く、すり……すこし、まえ…の、んだ…。
[蓮実と小百合の言葉にはどうにかそれだけ返答し。
続き覗き込んできた瑠璃の顔を僅かに開かれた双眸で見つめ、同じように訊ねかけて来た蓮実にも苦しげにしながらも視線を向けて]
…る、り…、ごほっ。
は、すみ…ん…。
[掠れた声で彼らの名を紡ぐ。意識は、あるようだ。
背にもう一つの温もりを感じ、掛けられた声が聞こえると]
ごめ…、れ…ちゃ…。
[名前と、おねーさんって言ったとき、訂正されたんだけど、
本当は、あとでちゃんと話して聞きたかったんだけど、
こわくて、いられなくって。
うなずいたけど、やくそく破っちゃった、って、思った。]
……ん?
どした、晴坊っちゃん……って!
[突然、桜を振り返った晴美の動きと、滲んだ紅。
さすがに一瞬、息を飲む]
って、一体どうしたんだよ、それっ!?
[玲が涼に向ける視線に気づけばぽんとやさしく肩を叩き]
玲ちゃん、玲ちゃんも大丈夫かな?
[にぃっと微笑みかけて]
詳しくは知らないけど、ねっ?
なんとなく察しはつくけど。
[じぃと聡の逃げていった方を見ながら、
たぶんあれがすべての元凶だろうと勝手に思い込み(事実だが)]
涼ちゃん、悪いこと、したかな?
―
― …ぁ。
[聲は、やさしく、届いていて。
少女は、立ち止まって、そこがどこだかわからないけど、息を落ち着けました。]
― ごめ、なさい。
― だいじょ、ぶ。
そーそー。
[史人に返す言葉は、相変わらず軽い。]
ん、そッか・・・・
・・・・晴さん?
[呟きに其方へと視線を向けて。
赤い色を目にした。]
[今は何を言っても逆効果であろう。外にずっと居た自分なら尚更
一度だけ、外から来た…裕樹、小百合、涼へと目を移せば涼は去っていくようで]
はい。謝らなくてもいいですよ。大丈夫ですから。ね?
[落ち着かせるように榛名にゆっくりと言って]
裕樹。小百合さん。手伝ってもらえますかね?
[さすがに琉璃や玲に運ばせるというのもいかんのでと]
ううん。
榛姉は何も悪くない…!
[聡が去ってゆくのを一度睨んでから、顔を戻して。
切れ切れの謝罪には何度も首を振った]
…うん、怒鳴っちゃって、ごめんなさい。
[涼に向けた視線は半ば無意識。だから具合の悪い榛名の横で叫んでしまったこと、それについて言われたのだと思って]
大切な時なのに…。
血?
[孝博の意識に疑問の意を送り]
怪我でもしたかな?
それとも・・・…
[意識はそこで一度途切れくすりと笑みを浮かべるような声]
なにかあったかな?
[玲の言葉は聞いていたが、今はどうでもいいことだし、そう思われても別段気にはしないもので。表情は変えない。
蓮実と、榛名の掠れた声から、薬は飲んでいることを確認して。]
榛名さん、大丈夫?ううん、謝らなくていいから。
家まで…はちょっと遠いかな?
旅籠の一階で休ませてもらおうか。
[旅籠へは戻らず何処かへ向かう聡を見ながら、ならば近いほうがいいかと判断して。
蓮実には軽く頷いた。]
ええ、運ぶのとか慣れてるから任せといて。ドア開けといてー。
[そう言うと、榛名をひょいと抱えあげ、すたすた歩き出した。]
[どうしよう、どうしようと、探しちゃう。
でも、りきっちゃんがみつかんない。
ぎゅうってすれば、安心するのに。
ちょっと驚いた、だけだから。
地面に座っちゃう。
……桜の方を見た。多分、あっち。]
[ひょいと小百合が榛名を抱えあげるのを見れば]
必要なかったですね。わかりました
[考えれば旅行先であったとき。など少し思い出せば納得できなくもなく。少し先を歩いてドアを開けて通すように手で固定する]
[振り向かずにスタスタ歩いていると、後ろから涼が走ってきて、そのまま追い抜いていった。]
?
[後ろ姿が泣いていたように思われた。]
[旅籠に戻る気にもなれない。特に考えも無しに、彼女の走り去った方向へ歩いていった。]
[ほどなく、発見。]
よう、どうしたよ。
[腕から滲み出す血に驚く二人に視線を向け、僅かに逡巡するが]
多分、良くないことが起きている。恐らくは……。
……とりあえず、着いて来い。
[そう言って袖を破り簡単な応急処置をすると、答えを聞くことなく桜の元へ歩み出す。]
学生 涼は、青年 聡 を投票先に選びました。
学生 涼は、探偵 利吉 を投票先に選びました。
よく、分かんねーケド。
晴ちぃの腕、何か急に、切れて。
[コエは何処か遠く、浮ついて。]
んン、そう。止めないと――だけど。
ああ、力仕事は慣れてるからな。
運ぶのは、ぞうさない。
[蓮実に頷き、求められるまま手を貸そうと。
小百合が運び、蓮実が扉を開けて]
すまない、ご主人。部屋を一室と、氷枕か何か貸していただけないか?
[自身はそちらへ交渉に]
[口元と胸元を押さえ蹲るようにして咳き込み]
…っは……ご、め…ん……かはっ…!
[運ぶと言う声が聞こえ、謝罪の言葉が漏れる。また皆の手を煩わせている。そう思ってしまい、申し訳なさでいっぱいになった。
抱えあげられると身動き一つせず。苦しげに固く瞳を瞑ったまま旅籠の中へと運ばれた]
大丈夫、榛名が悪いことはないよ。
[やさしく語りかけながら小百合が抱えあげるのを見ながら]
榛名のこと、お願いしてもいいかな?ちょっと、あの子の様子心配だったし。
[涼の最後の様子を思い出しながら]
祭りの準備とかぴりぴりしてるしね?とくによそから来た人には、ね?
[蓮実と玲の方に視線を向けて]
榛名のこと、お願い。
[再び榛名に視線を向けて手をやさしくそっと握ってから]
ボクは、ボクと史人は榛名の味方だから。
榛名のこといっぱいわかっているつもりだから、ねっ?
[そうやさしく声をかけて小百合が抱えていくのを見送ってから涼の走っていったほうへと探しに向かった]
ここ?なんだやっぱり迷子かよ。
[笑い含みに。周囲を見回す。]
…分かんねぇ。俺も迷子かよ…。
[いつものように呼び名を訂正しようとするが、彼女の様子がいつもと違う事に気付く。]
…どうかしたのか?
[不器用に、ぶっきらぼうに、尋ねた。]
[伸ばした腕が届く前に、応急処置が始められ。
慣れているような動きになす術も無く、無意味に手を握って開いて、引っ込めた。]
良くないコト?
ソレ、どーゆー・・・ッて。
[桜の方向に行く背に、小さく息を吐いて。
少し遅れて後を追う。]
…うん。
[琉璃の視線に頷いて。だが運ぶのは小百合と蓮実が、交渉は裕樹がやっている。結局何もできずただ傍にいるだけ]
榛姉…。
[そっと手を握っていることだけ]
普段から力仕事ばっかりやってるからね。ありがとう。
[蓮実に、ドアを押さえておいてくれた事に礼を言い中へと移動する。
何処に座らせようかと思っていたら、裕樹が何やら旅籠の主人と話しをしに行くのが見え、暫し待つ。ほどなくして、主人が空いた部屋へと案内してくれた。
裕樹にも小さく礼を述べ、案内されてた部屋の中へと入り、榛名をベットへと横たえた。]
まいご。
さっちゃんも、迷子なかま。
[おかしくなっちゃう。でもなんか、元気はいっぱいじゃないのかも。]
…ううん。
りきっちゃんに、あいたいなーって。
……さっちゃんと、お話できてるから、だいじょうぶ。
る、り……けほっ…。
ありが……ごめ……。
[握られた手は温かく。その温もりとかけられた言葉は荒れた榛名の心をほんの少し落ち着かせる。呼吸が少しだけ、落ち着いてきた]
ええ…わかりました。琉璃さん。
そちらのほうを頼みます
榛名さんも、琉璃さんのいうように謝る必要はないんですよ
[と、琉璃を見送り、小百合が入れば、扉を閉め
交渉してる裕樹に感謝するように軽く会釈。
先導するまでもなく主人が行うので任せ]
イヤ、・・・
自分で、治してッた。
[払いのけられた腕。
隠れた赤い色。]
・・・・・あーァ。
[何故か、少しだけ、残念そうに。]
[瑠璃が去った後に榛名の手を握った手もまた温かく感じられ。少しずつではあるが、咳き込む頻度は減り、空気が抜けるような呼吸音は減っていく。
榛名の精神が落ち着きつつあると言うのが傍目からも分かるだろうか]
おっさん?
おっさんならさっきの宿に居るはずだ。
[自分と話しているから云々には、首を傾げる。泣くガキは苦手だ。まだ泣いてないようだが。]
[手を差し出す。]
とりあえず、立て。確かに場所は分かんねぇが、来た道帰りゃ旅籠にゃ戻れるだろ。
[宿の主人と入れ違いに、水を注いだコップを持ってきて、ベッドの傍らに置く]
…騒ぐつもりはないけれど、部屋から出た方が良いかな。
気疲れさせたくはないですし。
[小百合と蓮実の感謝の様子には、軽く首を横に振る]
そー、かも。
急だったから、分かんねーケド。
[琉璃に返す言葉は、何処か要領を得ない。]
・・・・へ?
イヤ、・・・何、だろう。
[治したかったわけでは無い。
ならば――何をしたかったのか。]
[歩いて行く内、高まるのは奇妙な不安。
それに急かされてか、歩みは段々と早足になる]
……晴坊っちゃん、行く先は、桜だな?
なら、先に行く!
[確かめるように問うのと、走り出すのはどちらが早いか。
苛立ちに急かされてか、答えも聞かずに桜の丘へと駆けて行く。
祭りの準備は一段落しているのか、丘の周囲に人影はない。
しかし、作業する者がいないにしては、丘の周囲は妙に明るいようにも思えた]
……さっちゃんがやさしい。
[ちょっとびっくり。]
うん。
りきっちゃん、ハタゴに、いるのかなぁ。
……でも、……
[一緒に、れーちゃんもいるんだなって思ったら、手を伸ばしたけど止まっちゃった。]
……はたご、いかなくていい。
あ…涼ちゃん。うん、お願い。
[いつの間にか居なくなっていた涼。榛名にかまけて気づかなかった。
琉璃が涼の所にいくというのに、ふと、知り合いだったのかしらという思いが過ぎったが、今はそれほど注視する事は出来ずに、琉璃に任せる事にする。
こういうときに利吉居なさいよ、とはこっそり。]
ふぅん、
[孝博の様子に笑みを浮かべるような意識、
少し探るような意識で]
孝博は、血に、反応、した?
血が、見えた時に、反応、した?
[確認をするような一語一語はっきりとした意識で]
/*
(*14) 2008/05/19(Mon) 00:37:33
(*15) 2008/05/19(Mon) 00:37:38
五秒差ってなんてタイミング。しかも話が通じるという
[しばらく走ると聡と話している涼の姿、
聡にはあまりいい色の顔をしなかったが、
すぐに笑いかけながら涼の方へ]
涼ちゃん…?大丈夫かな?
ごめんね、ばたばたと。
玲ちゃんもちょっとぴりぴりしちゃってたみたいで、
涼ちゃんのこと嫌ったとかそんなんじゃないから、ね?
[フォローを入れつつ]
落ち着いてきたようですね
[榛名の様子を見て言う。やはり精神的なことで発作が起きたのだろう。当たっていなければ、常備薬やら、医者。後、榛名の親にと思考がまわっていたわけだが]
かな…もう少しだけ様子を見てからのほうが
[水をもってきた裕樹に軽く頷きながらも、傍にいるのは玲に任せ少し離れた場所に立つ]
[榛名が落ち着いてくれば、玲の感情も少しずつ治まって来て]
あ、裕樹さん。
…榛姉、お水。飲めそう?
[ベッドの傍に置かれたグラスを見ながら、そう問いかけた]
…涼ちゃん?
驚かせちゃったかしら…。
[小百合の言葉には軽く睫を伏せて。
それでもまだ少しささくれ立ったままの心は。村人以外であるという一点において、どうにかしようとは思わなかった]
へ、・・・ちょッと、史ッ
・・・・行ッちまった。
[遠ざかる背中を、やや呆然と見つめる。]
何だッてんだよ、一体。
[くしゃりと髪を掻いて、足の速度は緩めずに。]
……って……!
[明るさの理由は、丘の下までたどり着いてすぐにわかった]
なんでっ……ありえねっ……。
[丘の上、風に揺れているのは、花も葉もない桜の枝のはずなのに。
そうでなくてはならないのに。
にもかかわらず、そこにあったのは、満開の桜]
……錯覚……?
[そうであって欲しいと。過ぎる願いを嘲るように、風に舞った花弁が頬に触れた]
咲けぬ桜は、生命裂かれて花開く……。
……舞い散る紅、闇夜に舞いて、花染める。
[思い返すのは、教えられた伝承の一説。
それが意味するのは何か]
[こちらも早足で歩いていたが、もどかしかったのか先へ走っていく史人。
それに、ちっ、と舌打ちすると]
馬鹿か。何が起きてるかわからんのだぞ。
[そう言うと、左腕を庇いつつ史人の後を走っていく。]
………。
[ベッドに運ばれ横たえられ。蒼白となった顔を天井に向け寝かされる。呼吸はまだ荒いが最初よりは落ち着いてきていて。何度目かの荒い呼吸の後に固く瞑られていた瞳が僅かに開かれた]
…こ…ふん、し…ゃだめ…て、いわ…てた…に…。
…また、…んなに、め…わく、か…ちゃ…た…。
[掠れた声が紡がれる。
玲に水を飲めるか訊ねられると、僅かに首をそちらに向け、小さく頷く。水を飲むために上半身だけ起こそうと身じろいだ]
[ぱたんと手を下ろす。]
だれかと、一緒がいい。
[目を合わせてくれるさっちゃん。なんか優しいのが、嬉しい。]
―― さっちゃん、私、いらない?
あ。
……ごめん、なんでもない。
[目を地面に落としてしまった。だって、そんなこと聞くなんて、どうかしてるし。]
……冗談じゃ、ねぇ……。
[低く呟き、丘を駆け上がる。
伝えられてきた伝承。
例え家を離れても、忘れる事のなかったそれ。
それが間違っていればいい、と考えたのは、恐らく初めての事で]
……っ!
[桜の根元。
そこに広がるいろを見たとき、それは、間違っていてほしい、という祈りのようなものに変わって]
……綾……?
[桜の根元。広がる紅。その上の、真白の装束。それを纏えるのは、今は惟一人]
[近寄ってくるほかのひとの音。
目をあげたら、おにーさんって、訂正した人。]
あ。
…ご、めんなさい。
……るりおにーさん?
[言われた言葉に、頷くけど。
まだこわいのは、消えない。]
・・・・分かんねーの?
[晴美の言葉に、不思議そうに瞬いた。
庇っている様子の左腕にちらちらと目を向けながら。]
ッて、待ってってば。
[慌てたように、後ろから走り出した。]
外のことには心を揺すられぬように。
[それは教え込まれてきたこと]
宮司を助けるものとして。
巫女に惹かれることなど決して無いように。
[幼い時からそう教わって]
葛木と櫻木の血を引くものとして。
[兄が出て行ってからは尚更]
村の護り手として。
[積み上げられ、作り上げられた、壁]
…ん。まだ万全には通そうだが…。
安心、して良い領域なのか?
[自身よりは、詳しそうな蓮実に近付いて問い掛けた。
玲に名を呼ばれれば、少し安堵した眼差しで頷き]
…これくらいしかできなくて、すまない。
そうみたい。良かったわ。
[後の事は玲に任せてベットから離れ。
蓮実と裕樹と同じく、榛名の様子を少し離れた場所で伺いながら。]
そうね、落ち着いてきたなら大丈夫だとは思うけど…。
[玲の村の外の人間に対する感情、にも配慮するべきかとも思いながら。]
だいぶ聡になついてる様子だけども?
[涼の様子からそんな雰囲気を感じ取り]
それで聡はどこにいくつもりなのかな?
[とがめるように視線をそちらに向ける]
大丈夫。迷惑なんかじゃないよ。
…隣で怒鳴ったりして、ごめんね。
[頷きに応じて身体を起こすのを手伝おうと。
一人で支えきれなければ、蓮実の方を振り仰ぐだろうか]
うん、ゆっくり飲んでね。
[求めに応じて、そっと手に取ったコップを口元へと近づけた]
榛名さん。人というのは多かれ少なかれ迷惑をかけてしまうものなのですよ
誰であっても、一人で生きるのはひどく難しいものですからね
それに迷惑と思っていることが意外に迷惑でないこともあるんですよ
[身じろぎしながら起き上がり、水を飲もうとする榛名に、玲だけで足りずに必要ならば手助けしながら]
ああ、私は、勝手に心配して勝手にやってるだけですから少なくとも一人分は気にしないでください
[付け加えるように]
[自分と同じくらいの背の涼の頭をなでながら]
ううん、謝らなくてもいいんだよ。
怖かったんだよね?
[じっとその顔を覗き込みやさしく笑いかけて]
うん、ボクは琉璃、八幡琉璃。
こんな見た目だけど男だよ。
[ゆっくりと、近づく。
周囲に立ち込めるのは、桜の香りと、鉄錆のそれに近いにおい。
全く正反対の二つは、妙に調和しているようでもあり]
……綾?
何してんだ、そんなとこで……。
[掠れた声で呼びかける。答えはなく。
紅に染まった真白の装束の上に、薄紅がはらはらと降りかかる]
……おい……冗談、きつい……ぜ?
[すぐ傍まで行って、傍らに膝を突いた。
地面に広がる紅が服にうつるのを気にする余裕はなく]
綾……おい、綾っ!
あまり詳しいというわけではないですが、どちらかというと精神的なことでの発作でしょうから、落ち着ければ後は回復します
[騒がしくならぬように幾分声を潜め、裕樹と小百合に言い]
お二人ともありがとうございます
[後ろから付いてくる孝博にちらりと視線を向けると]
……良くない結果は推測出来ているが、その過程はいくつもあり得る。
だから、単独行動を避けようと貴様等を連れてきたのだが。
[そして視界に入ってくるのはあり得ないはずの桜の花弁。]
くっ、やはり、か。
[くすりと笑みを浮かべながら]
うん、そのうちが、もうすぐのよう…だね?
[涼の意識にはやさしく]
大丈夫かな?
何も怖がらなくても大丈夫だよ。
そう、ボクたちと一緒に今涼は一緒だから。
ボクたちは仲間、だしね?
――さっちゃん、強い。
[考えるより、先に、つい呟いて。]
………うん。ありがとう
ここに、いる。
[少し、笑えた気がしたけど、よくわかんなかった。]
中/
ここは「必要だ」と言ってあげるのが正解な場所なんだが、聡はとにかく普通の人間の「弱さ」を知らないというか、否定したがる男なのだ。
/中
[頭を撫でてくれるるりおにーさんは、とても優しくて。
なんだか、いっぱいみんな、いてくれて、うれしいなって思う。
こくん、って、頷いた。いっぱい。]
――るり、おにーさん、男のひと?
[顔をあげたら、目が合った。なんだかちょっと、ふわふわしてる気分。]
うん。
わかった。
[水が飲める様子までを確認し、玲の謝辞には曖昧に笑う]
一応、どういたしまして。
[軽く症状の説明を蓮実がして。彼が榛名の元に向かえば、小百合の腕を突き、部屋の外に促そうと。
声を出さずに、聡のこと、と口を動かせば意図は伝わるだろうか]
[呼びかけに、答えはなく。
逡巡の後、抱き起こした身体は、軽い──軽すぎて、戸惑った。
軽さの理由は単純な──質量の喪失。
心臓と、身の内を巡る紅と。
それらを失した身体は軽く、冷たく]
……なん……で。
[掠れた声が、零れ、そして]
……なんで、なんだよっ!
[それに続いたのは、絶叫。
それに答えるものはなく、ただ、はらり、薄紅が舞い落ちた]
れ…ちゃ……、わ…くな……。
[玲が謝る様子にゆっくりとした動きで首を横に振ろうと。起き上がるにはまだ身体に力が入らず、結果蓮実の手も借りることになった。玲に持ってもらったコップから、ゆっくりと、少しずつ水を口に含んでいく。それはほんの少しの量だったが、榛名の口の中を冷やし湿らせ。コップから口を離すと、ほぅと一息ついたかのように息を吐いた。
蓮実の言葉を聞くと]
で、も、わた…は、ちいさ…ころ…ら、み…なに、か…つづけ…る…。
[気にするなと言われても、元来このようなことは気にしすぎるところがあり。自分に非があると思い俯いてしまう]
気にしないで。
気になるならほら、本のお礼ってことで。
[榛名にはそう軽く告げる。]
精神的…かぁ。
[蓮実からそう告げられて、思い浮かぶ原因が一匹。
十中八九アレよねアレ。とは思ったが、玲と榛名に配慮して口にはせずに。]
いえいえ、お互い様ってね。
[自分が事故を起こした時の事を思い出しながら、蓮実にそう返したり。]
そう、
あまり一人でうろつくことはお勧めしない、けどね?
特に聡はトラブルメーカーのようだから。
[立ち去る背中にそう声をかけるが聞こえていたのかいないのか聡の背中を見送り、涼の方に視線を移してわらいかけて]
若いというか、幼いというか、
いろいろとしてくれるね彼は。
[それは涼にかけた言葉のことでか、
それともトラブルを起こしている様子のことか]
[薄紅色の花弁を吹き散らす桜。
その根本に史人を見つけ駆け寄るが、その腕に抱かれた人物に目を細める。]
……まさかと思ったが。やはり綾野か。
[その言葉は、この事態を予見していたような言葉。]
ソレって、・・・今のと、何か関係あるん?
[妙に確信めいた言葉に、急に切れた腕に視線を向けながら問う。
やがて見えてきた光景に、 ぴたりと足が止まった。]
・・・・・は?
何だ、コレ・・・・
[唖然と落とした言葉に被さる、絶叫。
はらり、花弁が舞う。]
何、で?
はて…私は迷惑と思ったことがないのですが、玲ちゃんはどうですかね?
[と、隣の玲に榛名にも聞かせるように問い
部屋を出る裕樹と小百合には無言で会釈をして見送った]
ううん。
心を乱したりしちゃいけないのに。
乱されたりしちゃいけないのに。
私は…特に。
[小さく息を吐いて、もう一段落ち着けたらしき榛名に首を振りながら小さく笑う。コップはまだ持ったまま]
そんなこと言ったら。
私はずっと村の中で一番下で。
兄さんや綾姉、榛姉や琉璃兄に助けてもらい続けてきたよ?
[きゅっと。空いている手で榛名の腕を軽く握った]
[近づく人の気配に、ふと、視線をそちらへ向ける]
晴坊っちゃん……。
やはりってのは……どういう、事だ?
[掠れた声は、いつになく低く、くらい響きを帯びて]
[くすりと笑いかけながら再び涼の頭を撫でて]
利吉さんのことさがしてるんだっけ?
ごめんね、ボクもどこにいったのかちょっとわからないんだ。
旅籠に来る前は一緒にいたんだけど用事があるとかで。
うれしい?
そう、力になれたのならよかったよ。
それと、うん、お兄さん。
間違えないでね?
[念を押すようにもう一度そして聡のことについては曖昧な笑み]
すべてができることよりも強くなることよりも、
もっと大切なこともあるとボクは思うけどね。
[くすりと笑いかける]
[史人や晴美にかなり遅れて、丘を上る。
立ち入りが禁じられている筈の其処には、今はかれらだけ。]
なァ、一体何が――
[2人の後ろから、戸惑ったような声を投げる。
視線は、史人の腕の中でぴたりと止まった。]
[蓮実に会釈を返し、小百合とともに部屋の外へ]
すまない。どうにも落ち着かなくてな。
どこか、座れる場所に行くか?
[眉尻の下がった、困ったような笑い顔]
なあ。さっき…何がどうして、ああなったのか…分かるか?
それがどうにも、気になって。
…うん。
でもだいじょーぶだよ。
りきっちゃん、見つけたら、ぎゅーってするだけ
おにーさん、まちがえない。
覚えたよ
[うん、もう間違えない。]
――たとえば、どういうこと?
もしも、それは玲ちゃんでも、琉璃さんでも、史人でも、誰かが倒れたとしたら榛名さんはどうします?
看病したりしますか?もしそうならばそれは迷惑だと思いますか?
[口早に、考える間を与えないように。という意図も含めて言い]
それで榛名さんが迷惑じゃないと思うならば、多分周囲もそう思っているのではないですかね
[孝博の意識が聞こえれば]
そう、あの声は……やっぱり……。
[そう呟くような意識の後]
桜はどんな感じかな?孝博?
満開に、きれいに、咲いているのかな?
――綾野、おねーサン?
[その人の名前を、呼んだ。
真っ赤に染まった白。]
・・・・何だよ、コレ。
何が、どーなッて・・・・血?
[染めるモノの正体に気づけば、口許を押さえふらりと後退さる。
史人の言葉に、ゆると視線を晴美に。]
利吉さんのことが好きなんだね。
[くしゃりと頭を撫でて]
たとえば?
そうだね、仲間を思いやる気持ちとか、
あとは自分のできないことを認めることとか?
そのためには強くなくてもいいと、ボクはね。
弱いことも必要なんじゃないかなって。
[蓮実に軽く首を振って、裕樹に続いて外に出る。
落ち着かないと苦笑する様子に、そうねと小さく返して。]
ああ…えーと。
…さっちゃんと言い合って、ね。
アイツが榛名さんのコンプレックスを、思いっきり刺激するような事を言ったみたい。
[隣で聞いていたので、具体的に何を言い合っているかは知っていたが、詳細は暈しながら、おおまかに説明する。]
―――ハハ。
[響いたのは、わらう声]
あァ、
満開に、咲いて、咲いてる。・・・・咲かせた。
そッか、忘れてた。
オレが、
[史人の低く暗い問いかけに目を伏せ僅かに思案するが、応急処置で結んだ袖を解き、患部の血を拭き取りそこを見せる。
左の二の腕。そこでうっすらと血を滲ませあったのは桜を模した複雑な紋様。]
これが、
この村をつかさどる者としての証であり。
この村に俺を縛り付ける鎖であり。
とある罪を顕現させた契約(ギアス)だ。
恐らくは、この出血も桜の開花が契機となってのことだろうj。
りきっちゃん。
大好きだよ。
りきっちゃんが大好きだから、りきっちゃんがいればいい。
…おかーさんとかも好きだけど、りきっちゃんがいちばん好き。
[立ち上がる。うん、元気出さないと]
――弱いことも。
うん。
……そう、なのかな。
なのかな……
……わかんない。
鎖……罪の、契約。
[晴美の腕の、桜の紋章を見つつ、小さく呟く]
……巫女に、関わるもの……か?
[問いかけは、疑問というよりは、確かめの響きを帯びて]
[少し困った。でも笑う。]
――でも、もう、だいじょうぶ。
おばあちゃんのとこ、戻らなきゃ。
[*るりおにーさんは、どうするんだろ?*]
桜をね、咲かせてあげたんだよ、
[涼にやさしく笑いかけて]
孝博が、
巫女様のために桜をね。
でもまだ、たりなさそうかな?
桜は巫女様は、もっともとめてるのかな?
ねぇ、孝博。
原因は…予想通りと言えば、予想通りだな。
けれど問題は、聡自身、何の罪悪感も抱いてなさそうなところか。
とは言え、俺は叱れる程大人でも、人生経験豊富でもないしな。
…ま、長い付き合いになるわけでもないし、気にしなくても良さそうか…?
[ぽり、と頬を掻いて]
長い付き合い…できるかと思ったが、ああも村の内外を分けられるのは少しきついな。
[ぽつり、呟いた]
・・・・ギア、ス?
何だよ、ソレ。
[晴美の言葉に、痣に、ただただ呆然と。]
・・・意味分かんねェ。
[眉間に指先を、掌で顔を覆うようにして。
ぽつりと呟いた。]
・・・アハ、ハハハッ、ハハッ
[響く哄笑はたのしげで。
抑えていなければ、表にも出てしまいそうで。]
そッか、・・・そーだよな。
[指の隙間から見える桜。
未だ開かぬ小さな蕾。]
未だ、足りねェッてさ。
もっと、もっと――ハハ。
玲ちゃん。…ま、厳密に村の人間とは言い切れない私の言葉なので聞き流してくれて結構ですが
外にはよからぬことをする者も確かにいますが、それだけではないのですよね。
榛名さんを運ぶのを手伝ってくれた裕樹や小百合さんも外から来た人間ですしね。
全員が全員ではないのです…そうでなければ史人も外で生活したりなどしないでしょうしね
[独白するようにぽつりぽつりと言い、しばらくの間*そこにいて、榛名が寝たならばそっと部屋を後にするだろうか*]
[史人の問い掛けに僅かに思案するが]
……ああ。
[短く肯定のみ。詳細はまだ語る気はないようだ。]
恐らくはこの出血も桜の開花が原因だろう。
……そして。そして綾野がこの開花に関わっていることも予想はしていた。
[そう言うと、史人の抱える綾野の遺体に歩み寄り、その衣装の右腕を捲る。
するとそこにあったのは晴美のものと対になる桜の紋様。]
祀の櫻木、政の西行院。
これが、それぞれの当代と次代にのみ伝えられる、それぞれの役割に殉じることを誓う契約(ギアス)。
おそらく何らかの形で繋がりがあるんだろう、な。
そのうちわかるようになるかもね。
[微笑みかけながら]
まぁ、わからなくても困らないことだし。
大丈夫だよきっとね。
[その声は優しく、そっと頭を撫でながら]
大丈夫ならよかった。
うん、涼ちゃんが元気になってくれてボクもうれしいよ。
おばあちゃんのところ?
それじゃあ一緒に送っていってあげるよ。
[笑いかけて涼をそのまま家に送っていった]
まぁ他に怒らすような人あそこに居なかったしね。
アレにはアレの譲れないもんがあるんだろうし、信念貫くのはいいんだけど。貫く相手を読み違えてるのよねぇ。
だから空気読めないって言われるわけだけど。
[と、小さく溜息をついて。]
あはは、そうね。ほっといていいと思うわよ。
私も半分くらいはほっといてるし。
…まぁ生まれたときから身についた習性っていうか、そういうのはそう簡単に治るもんじゃないし。こういう事もあったしで、仕方ないわね。
あ、裕樹が悪い事したわけじゃないんだし。余り気にしない方がいいわよ?
多分気にすれば、よけいに溝が出来るんじゃないかしら。
[向こうも気にしてるかもしれないしねーと小さく笑んだ。]
[晴美の説明も聞こえてはいたが、返す言葉は無かった。
やがて、深々と溜息を吐く。
顔から手を離した。]
・・・・なァ、取り敢えず、さ。
綾野おねーサン、どッかに・・
このままにゃ、しとけねーだろ。
[遺体からは微妙に視線を外しながら、弱々しい笑みを浮かべてみせた。]
それ、は…。
[蓮実の言葉に俯く。
確かに裕樹には昨日から好感情を持っていた。小百合は率先して榛名を運んでくれた。けれど自分は何と言った?]
『外のものに心惹かれてはいけません』
[ずっと言われ続けてきたこと。外との接触を完全に絶つことなど不可能で。外に出る若者も増えてきた村で。
だからこそ、年少者に村の古老が口を揃えて言い続けてきたこと]
…兄さんも。
[声は萎んだように小さく。蓮実の顔を見ることはなかった。
見ることが出来なかった]
……そうか。
[短い肯定と、その後の説明に、小さく呟く]
……開花に関わっている……綾が死んだから、桜が咲いた?
それとも……桜を咲かせるために、綾が、死んだ?
いや……別に、どっちでも、かまやしねえ……か。
[『過程』や『理屈』は、正直な所、どうでも良かった。
問題なのは、従妹が。
自分にとって、大切なものが、失われた──理不尽に奪われたという『結論』で]
…………。
[ぎ、と。きつく唇を噛み締める。
そのまま噛み切らんばかりの*勢いで*]
『「巫女」もそのままであれば立派にお役を果たしただろうに』
[巫女の心を震わせたのは外から来た者]
『「巫女」は村から出たもの。だから封じを護り、魂を宥め慰めるのは村の者の勤め』
[大切な役目なのだからと]
『外のものに心惹かれてはいけないよ』
[永の年月のうち、少しずつ変容してきてしまった、戒め]
聡はどっちかと言えば…空気は読めるのに、読まない感じがするな。
良い悪いはさておき。
[肩を竦めて、小百合の笑い声を聞き流す]
誰も叱らないってのは、ガキの成長には良くない気がしてどうも、な。
簡単に治るわけじゃないならば、尚更さ。
[真面目で、少し張り詰めた表情。
けれど小百合の笑顔に瞬き、つられて相好を崩した]
…ん。それは嫌だな。
なるべく溝を埋められるよう努力するか。
楽しんでいるようだね。
[孝博の様子にくすりとした笑いから]
あはは、
そうだねもっと、もっと。
[涼にはやさしく語りかけるように]
うん、まだ足りないって巫女様?桜?はもっと求めてるみたい。
涼ちゃんにもそのうち、
手伝ってもらうかな。
[やさしく笑いかけるように]
ありがとう、少し…すっきりした。
今できそうな事なんて、そう無いが…。雑炊かお粥でも作ってくるかな。
…厨房を借りられたらの話しだが。
[宿の主人がいるだろう方向へ向かい]
小百合は…どうする?
[それは少し、手伝いの欲しそうな問い掛けだったかも*しれない*]
[蓮実や玲の説得にも近い言葉により、謝るような言動は減っていったが、それでも気にする性質なのはすぐには直らず。蓮実に頭を撫でられつつ、二人を見上げた]
[呼吸は落ち着いてきたものの、本当に気にせず良いのだろうか、と言う不安げな視線が二人へと向かう]
[言葉が出なかった代わりに榛名を襲ってきたのは睡魔。うつら、とし始めるとまた手を借りてベッドに横になる。しばらくして聞こえてくるのは、比較的落ち着いた様子の呼吸音。玲の呟きには果たして気付けたか*どうか*]
大丈夫だよ。
[不安そうな榛名には小さく微笑んでそう答える。
それ以上はなんと言えば良いのか、わからなかった。
やがて榛名が横になり聞こえてきた呼吸音に蓮実が席を立った]
[それに合わせて、パサリ、と何かが落ちる音]
あれ…どうして。
な、史人サン・・・
[言いながら、傍に寄り。
躊躇いながら伸ばした手は、鋭い視線に遮られたか。]
・・・分かッた。
じゃァ、運ぶのは任せる。
[行き場の無くなった手はポケットの中に収まった。
薄紅がひらはらと視界を過ぎって行く。]
誰か、知らせたほうがイイかな。
[踵を返して、桜に背を向ける。
問い掛けに肯定があったなら、集落へと*駆け出した。*]
作り直したばかりなのに。
[軽い音を立てて床に転がったそれは、紅の飾り紐]
綾姉と一緒に…。
[ゾクリとした何かが背筋を駆けて行った。
だが、落ちてしまったそれを拾い上げ、片方の手に握り締めたまま、榛名の傍に座り続けていた]
[兆した嫌な気配を、見て見ぬ振り*するかのよに*]
[涼を送った後に、榛名のことも気になったが、
何か村が騒がしく、桜がなどという声が聞こえ、そこに孝博の姿が見え詳細を聞くと]
桜……綾名さんがっ!?
[桜の丘に自分は向かい、
他の人にも知らせてくると孝博は別の方へ。
そのまま桜の丘につけば史人と変わり果てた幼馴染の姿を*見つけるだろう。*]
あァ。
[もう一度触れられなかったのは、残念だったけれど。]
アハ。
・・・愉しいじゃん。
[背を向けた刹那、堪え切れずに浮かび上がる笑みは、ヒトのものとは思えぬ程に深く昏く。]
そうだね赤が似合うのには同意かもしれない。
[少しさびしさの混じったそれでいて楽しそうな曖昧な笑みで]
幼馴染の死…かぁ…。
悲しくもあるのかな?
[よくわからないという風な様子で]
でも、仲間がこうして増えたのはとても…、とてもうれしいよ?
[くすりと孝博に*笑いかけた*]
中/
聖痕者の色がインターフェースで説明されてなくて分からなかった…。
まとめサイトにあったよ、蒼、朱、白、玄、黄、か。
おいらが朱ってきたぁ晴美は蒼か?
/中
中/
キャラ視点での独り言いっさいしてねーなー。
白ログで手一杯だからいいか。
特に過去設定とか作ってないし、裏表の無い男だしな。
/中
中/
キャラ設定のモデルは「スクライド」のカズマ。
あれは素晴らしく熱いアニメだ。
台詞ももっとつかいてーな。
拳に、アルターの代わりに聖痕が浮かぶぜ。
/中
中/
可能なら恋愛RPしたかったけど、今回は無理だな。
榛名、玲はもはやフラグの立てようが無い。それぞれ史人、裕樹とフラグ立ってるし。あれ?裕樹の性別は(ry
小百合、裕樹はそんなキャラじゃない。というか裕樹は男扱いでいいd(ry
涼は既に利吉相手に成立済み。
そもそも聡自身、早死しそう。
まぁ、生き急ぐのは仕方ないか。こういう男だからな。
「燃え尽きて死ぬ。だがロックは死なない。」AC5のチョッパーみたい。
そういえばチョッパーRPも一度やらなきゃな。
いや、その前にクーガーか。
「スプリンガルド」のウォルター卿も押さえておきたいよなぁ。
ああ、RPってなんて楽しい。
時間食うから、こうやって「あれもやりたいこれもやりたい」って考えてるうちが一番楽しいのかも知れないけど。
/中
中/
ああ「スプリンガルド」といえば、同じ藤田和日郎の「からくりサーカス」からアシハナもいっときたいなー。
女がピンチで今にも止めを刺されそう、もはや観念して、惚れた男(鳴海)の名を呼びながら目をつむった所に颯爽と現れて、
「女が目を閉じて男の名を呼ぶのぁ、もうちょっと艶っぽい場面と相場が決まっているモンですぜ。」
かっこよかったなぁー。
/中
[自分の言葉を聞いて俯く玲
全く聞き入れないというわけでもない様子にほっとする。
色々と葛藤があるのだろうが]
少しだけ考えておいてください
[とだけいって、榛名が落ち着いて寝静まったのを見ると
玲ちゃんは…榛名さんの傍にいてもらえますか
私は主人や二人に報告と、何かあったときのために薬とかを用意しておこうと思いますので
[結局榛名が薬を常備しているかは聞きそびれていたが、用意しておいて損はないだろうと。考え立ち上がり、紅の飾り紐に気づくことなく部屋をそっと出る]
[部屋を出ればまず、見つかった主人に榛名のことを説明し、今後のこと]
一応のため、薬をもらってこようと思うわけですが…って、早いですね
[何やら榛名が落ち着くまでの間に既に迅速に行動をしていたらしい主人に感心する。孝博でもいれば。などといっていたが、それは聞かぬ方向にして、裕樹と小百合のことを聞けば、厨房で調理をしているとのことで、そちらへと向かい]
榛名さんは落ち着いて今は眠っています。疲れたんでしょうね
お二人に感謝と…後…
[困ったようにこめかみをかいて]
私は…村の人間と純粋にいえない立場ですので、玲ちゃんの昔馴染みとして、ですが
申し訳ありませんでした
[いいながらも自分はなんとも宙に浮いたような立場だと感じる]
[例によって例のごとく、ぷらぷらと集落を散歩している。]
[そろそろ宿に戻ろうか、と考え始めた頃、村人たちの様子が慌しいのに気づいた。]
「…櫻木が…」 「…西行院はなんと…」
「桜が咲いて…」 「…死ん…?」
「…目覚め…」 「…宮司…」
…?
祭りの始まり…にしちゃ、きな臭い空気だな?
[適当な一人を捕まえる。]
なぁ、アンタ。何かあったの…「うるさいよそ者!今それどころじゃないんだ!」
[突き飛ばされる。]
うぉっと…!
なんだぁ?えらく殺気立ってやがる。ヤバイ感じがするな…。
[踵を返す。一度旅籠に戻ろう。榛名や玲が居るかもしれないが、どうやら構っていられないらしい。]
[旅籠の一室。榛名は昏々と眠り続ける。身体も心も落ち着くまで、ただひたすら]
[眠り続ける間に見るのは、現実における負の感情を投影した地獄か、はたまた己の理想を描いた楽園か]
[どちらにせよ、深い眠りから覚めた時の榛名の表情は、暗く苦しげなものであることに*違いない*]
/*
ぐぬぅ、やっぱり涼に自己紹介した時の名字、漢字間違ってた。
パソ新しくしたから一発変換出来てないの忘れてたZE
油断した。
*/
……さあ、な。どちらが先かは俺も分からん。
『巫女 望叶えんと 贄を以て 再び目覚ようとせん』
それが西行院と櫻木に伝えられた口伝の一部だ。
[綾野を抱きしめきつく唇を噛みしめる史人に短くそう告げる。]
/*
やべぇ、発狂プロット出来た(爆
狂いたいなー、役職誤認怖いけど狂いたいなー。
親しい人殺すか殺されるかしたいなー。
別の人襲って割り込まれるでも可。
*/
んー…そうね、それこそずーっと言い続ければ、少しはましになるかしら?
でもなー。そうそう、そういう努力した方が実になると思うし。
[さらりと酷い事を言って笑い。
榛名へ消化のよいものを作るという裕樹を快く手伝いに、主人の許可を取って厨房へとはいった。
ついでに厨房で主人の手伝いとかしていたら、蓮実が顔を出す。
榛名の容態を聞いて、問題ないようなのには少し安堵の表情を浮かべた。隣に居た裕樹は、よりほっとしたような顔だったろうか。]
ううん気にしないで。
むしろさっちゃんの馬鹿がごめんなさいね。
[一応の知り合いではあり、外内とくくれば同じ外に属するわけで。代わりに謝罪する。
榛名用に薄味の粥が出来れば、裕樹がそれを部屋まで運んで行った。それを見送ってから、自分は外へと出た。
微かに風が、血の匂いを*運んでいた。*]
/*
あ、発狂案書きまくってたら夢ネタ考えなi(ぉぃ
先にこっちだろうに、自分。
まぁそれらしい描写落としておけば良いかwww
*/
「玲ちゃん!」
[切羽詰った声。
ざわめいている空気]
……宮司様、が……?
[ただ繰り返す。平板な声音]
……戻ります。
蓮実さん、裕樹さん、小百合さん、孝博さん、…聡、さん。
榛姉を、お願いします。
[視界に入った面々に告げて深々と頭を下げた。顔を上げると、制止の声があっても耳に入らぬ様子で足早に旅籠を出てゆく。
浮かんでいるのは、無表情]
[聡に向けた表情も、全く変わらなかった。
能面のような、冷たくも暖かくもない顔]
「『巫女』が目覚めた」
「桜が血を欲している」
「鎮めなければ、皆……」
[不安そうな囁き。
投げられる視線にも応えずに*道を急ぐ*]
―回想―
[旅籠を離れ、史人と会う少し前のこと。]
ん。
[ふいと、視界を横切った白い衣装。
周囲に人影は無い。
何処か儚げなその姿に惹かれるように、かれは後を追った。]
[やがて訪れたのは丘の上、桜の下。]
・・・綾野おねーサン?
[綾野はその声で漸く気付いたようで、はっと振り返る。
見せた微笑みは、何処か不安そうでもあった。]
どーしたんスか、んなトコで。
[何時か祝いを届けた時のように、軽薄な笑みを浮かべて尋ねた。
問いに答えはあっただろうか。
だが、きちんとそれを聞くことはなかった。]
[ふ、と。
目の前を横切る薄紅。]
・・・・あ、?
[傍らには花の無い樹。舞わない筈の桜。]
――・・・
[視界から色が消えた。
灰色の背景の中、際立つ白い色は――]
・・・・・
綺麗、ッスね、ソレ。
[呆とした目は、突然の話題の転換を訝る綾野の表情を捉えることなく。
宮司の纏う真白、ただその色に惹かれるように、ゆっくりと近付いて行く。]
・・・・あァ、ケド。
[ふと、首を傾げて。
きしり、軋む音。]
おねーサンには白より、もっと・・・
[そう、例えば。
す、と片手を持ち上げ――]
[恐らくその瞬間、何が起きたかを理解してはいなかっただろう。
綾野も、――それを為したかれ自身ですら。
事実を述べるならば、
かれはただ、その手に果実を掴み取り、喰らった。
それだけの事。]
[食事を終えれば、未だ視線は定まらぬまま、ふらりと丘を下って行く。
ざぁと風が吹いて、
服に、顔に、腕にこびりついた赤が剥がれ、細かい欠片となって、
桜の樹へと流れて行った。
それはさながら、舞い踊る花弁のよう。]
―――
――
・・・アレ?
何、してたんだッけ。
[ふ、と我に返った時、]
・・・あァ、そッか。
メモ探さねーと。
[頭を掻く手にも、困ったような顔にも、
赤は一欠片も*残されていなかった。*]
[孝博の、誰かに知らせた方が、という言葉に少し考えると]
……そうだな。
ならば孝博、まずは親父にこの事を伝えてくれ。
この時間ならば、おそらく糞虫(=古老)どもと一緒に屋敷で一足先に酒宴でも始めているだろう。
もし止められるようなら、俺の名前を出して構わん。
[そう言って、頷き駆けていく孝博を見送る。]
[宿の主人に厨房を借りられるか尋ねれば、彼はその間に薬を取りに行ってくるとの事。
夕食の支度は小百合に任せ、薄味のお粥を作った。
ちょうどそれが出来上がる頃、部屋から出て来た蓮実を見つけ]
落ち着いた…なら、良かった。
[小さく息を吐き、安堵の表情]
…ああ。玲ちゃんの…。
いや、それはこちらも―――と、言うわけだから。
[小百合の言葉に追従し、頭を下げた]
[出来上がったお粥を部屋へ運ぼうとし、タイミング良く内側から扉が開いたのに、瞬く]
…ん?玲ちゃん?
[彼女の顔に何の感情も見当たらず、呼ぶ声は尋ねる形に]
…ああ、わかった。任された。
[何より先にイエスの返答を。
理由を尋ねる前に、玲が居なくなってしまったので、なんだかもやもやしつつ]
…まあ、任されたとは言ったが…どうしたものやら。
[榛名と同じ部屋で、今日は眠るかなど考えつつ、部屋に入ってお粥を*置いた*]
[晴美の語る口伝。
それを聞きつつ、視線を腕の中の動かぬ従妹へ向ける]
……そうまでして……。
[続く言葉は、途切れ。
近づく気配と、差し伸べられる手に、無意識に鋭い視線を向けていた]
……手、出すなっ……。
綾は、俺が、連れてく。
[鋭い声は、常の彼らしからぬもの。
他者、こと年下に対してこんな態度を取る事は滅多になく]
……ああ。
[それでも、任せる、との言葉に頷いた時には多少落ち着いていて。
晴美の指示に頷いて駆けて行く孝博を見送った後、薄紅を散らす桜を見上げた]
[やがて集まる、人の声。
真っ先に近づいてきたのは、幼馴染のそれだった]
……琉璃、か。
[小さく、名を呼ぶ。
気を許せる数少ない相手の姿に、多少、緊張が緩んだか。
声は、微かな震えを帯びていた]
……綾が、桜に。
……俺、は……。
[続く言葉は、途切れ。
綾野を家へ、と促されたなら、ふらつきながらも立ち上がる。
手を貸すかと問われても、それは拒絶し。
ざわめきの中、軽い身体を抱えて櫻木の家へと向かい。
伯父に、従妹を託した所で──記憶は、途絶えた]
[意識が戻れば、そこは見知った──自分の部屋。
視線を動かしたなら、目に入るのは机の上のファイルケースと蛙の灰皿。
置時計が時を刻む音が、妙に大きく響くような心地がした]
…………。
[ぼんやりと、上手く動かぬ右手を翳す。
抱き上げた時の感触。
決して触れぬと決めていたもの。
望まぬ形で触れたその冷たさは、いまだ、そこに残っているような心地がした]
/中/
だから、地の文はちゃんと推敲しろとorz
「心地」が二回も使われてたら、くどいからっ!
さて、ここからどうするか。
みんな満遍なく絡んで動いてるから、投票が難しいなぁ……どこ切っても美味しいし。
取りあえず、初回は史人視点で殺意を向けられる所、かね。
……て、現状、聡しかいてませんが、それ。
榛名の話聞いたら、完全に地雷入りますぜ。
/*
…ぬぅ、どうやって出ようwww
あれ?
発言欄とかの部分、文字ちっちゃくなってるような…。
投票欄、発言ボタン、アクション選択タブ、コミット欄が。
プラウザの違いかなぁ。
*/
―――回想―――
[―――桜が咲いている。
それは、どこか遠い景色を見ているような感覚で、利吉の脳裏に刻み付けられている。
どこか。どこか遠い昔から何度も見ているような気がする。
ただ―――見ているだけ。
それ以上何も知りようも無い。
この景色を何度繰り返したのか、分からない。
自分が何処にいるのかも分からない。自分を視認出来るものも誰もいない。
何も出来ず、何も聞こえず、何も分からない者などを、視認出来る必要は無いから]
俺は―――誰だ?
[呟く。闇に消えるだけの呟き
答えは分かっている。何者でもない。ただの傍観者にすぎない
何故、そのような存在になったのすら分からない。目覚めれば、何もかも忘れて、何も無かったかのように生きるだけ。
ほら……目覚める。
ならば、全て忘れよう。ただ一つ出来た見ることすら忘れよう]
―――っ。
[目覚めは最悪。
頭がガンガンと痛んだ]
っつう。なんだってんだ一体。
[苦い顔をして、頭をおさえ、周りを眺める]
……ああ?
[そこは、旅籠の一室。
自分が寝泊りしている部屋だ]
俺、いつ帰ってきたんだ?
[分からない。覚えていない。
ただ―――腹の虫が鳴った]
[手伝えるような状態でもなさそうなので、厨房から出て、適当な席に着く。
そしてしばらく。
いち早く動いた玲。その言葉をしばし考え頷きを返す前に玲は去っていく。
あちらには史人と晴美がいるであろうし…]
あ、るりおにーさん
[送ってくれるって言ってくれた。嬉しい。]
……手、つないでもいい?
あ、えと。……できたら。
[なんか子供みたいだなぁ。
って思うけど、結局家まで送ってもらって――]
任せました…裕樹。何かあれば呼んでください
[さすがに同室するというのには気が引けて、だがそのまま独りにするのも気が引けていたので裕樹の行動はありがたく。
小百合が帰ってくるのを確認し、利吉が戻ってくるまで…と思っていたが待てずに、己の部屋で浅い眠りに着いた]
… てつだい?
… わたし、役にたつ?
[少女は何を手伝うのか知らないために、それに了承の返事をしたのでした。
――その約束に躊躇うことになるのか、それとも、望むことになるのか。
それはまだ、わかりませんけれど。]
― んー!
なんかうるさーい
[外が騒がしいみたい。わかんないけど、なにかあったのかなぁって、外に出る。]
おばあちゃん、何かあった?
――…… 桜?
―回想―
あ、やね……。
[白装束。染まらぬ為の衣装。
それが紅に染まっている。抱いているのは、兄]
…どうして…。
[近寄ろうとするのを、父や大人達に押さえられる。
振りほどこうとしても力は緩めてもらえず]
「史人が触れてしまった。お前までは駄目だ」
[押し殺したような父の声。唇を噛み締めて、力を抜いた。
頬を流れた何かが、自分の中の熱も奪っていくようだった]
巫女?
……?
死んだ?
[突拍子もないことみたいで、びっくりした。]
……ふーみんせんせーの、いとこさんなんだ。
そっか。
じゃあ、かなしいね。
[まだ身近な人が死んじゃったことはないから、よくわかんないんだけど。]
……りきっちゃんのところ、いってきていい?
桜も見てきたいけど。
[やっぱり会いたいし]
?
おばーちゃん?
…りきっちゃんは、りきっちゃんだよ!
おかーさんも、好きだけど、りきっちゃんも好き。おばーちゃんも好き。それじゃダメ?
[ちょっとシットされたみたい?わかんないけどー。]
[やがて、話を聞きつけてきたのか、村人が集まってくる。
薄紅色の花を散らす桜にざわざわと遠巻きに騒いでいるが、近寄ろうという者はいない。
それを冷ややかに見ていたが、真っ先に近づいてきたのはやはり瑠璃だった。
しばし二人のやりとりを見ていたが]
史人。
いつまでも綾野をそのような姿のままにさせておくのはお前も望まんだろう。
とりあえず、櫻木の家まで運び込め。話は付けてやる。
手は要るか? ……そうか、わかった。
……それで貴様等はいつまで遠巻きに眺めているのだ?
見るだけならこれは見せ物ではない。早々に立ち去れ。
[そう言って、ぎろりと周りを一瞥する。]
/*
表に出るといいつつなかなか出られない情けのない狂人です、こんばんは。
なんかもしかしてれーちゃん占い師でるりを占ったということはないでしょうか。…いえ、なんだか追いかけてくるのを気にしていたようだったので、なんとなく。
ちがうと思いたい。
というわけで、占い師の動きが(今日の占い先が)判明するまでは、迂闊に動かないようにします。
[それから何をどうしたのかはやはりあまりよく憶えていない。
ただ言われるままに家に戻り、布団を敷いたりした気はした。
現実はどこか遠く。だがそれでも陽は再び昇る。
それがどんなに厚い雲の向こうであっても]
…兄さん、起きたの?
[意識を失って戻った兄の部屋から気配がする。
コップに水を注ぎ、盆に乗せて兄の部屋の扉を叩いた]
-回想-
うん、孝博から…話聞いて…。
[話を聞いた時にはまだ信じることができなかったが、
実際にその光景を目の当たりにすれば、
なんとも説明のつけがたい感情が胸にうずまいて]
ふみ…と…大丈夫……?
[その様子に心配するように尋ねる自分もあまり大丈夫そうではなかったのだが。
綾乃を運ぶ史人にはそれ以上声をかけることもできず後からついていき、
その後、おぼつかない様子の史人を家まで送ってから自分も家まで向かった。
どこか落ち着かない気持ちのままであった]
こんにちはー
[いつもよりちょっとちっちゃい声になったのは、多分しずかだから。
あ、コダマが寄ってきた。かわいいなあ。]
りきっちゃん!
[でもりきっちゃんみつけたから、後でね!]
[浅い眠りから目を覚ます。榛名のこともあるが、桜の件もあってぐっすり寝れるはずがないわけだが]
綾野さんが死んで、桜が咲いた
[一応とはいえこの村の出身。西行院家の分家この二つのキーワードだけでだいたいは察せられる。
軽く身支度を整え、部屋を出て、榛名の部屋をこっそり覗き様子を見た後、階下へと]
[階下に降りて、ただごとではない空気が周りを包んでいたのに気づいたが、とりあえず、自分にやることはない。
それよりも、この様子では、さすがにメシをもらうわけにもいかず、どうしようかと思ったとき、入り口から涼の声が聞こえた]
ん?
おお。涼。
[軽く、手を振る。
近くで、以前自分のメシを奪った仇敵がいるが、まあ、今は勘弁しておいてやろう]
ああ、かまわねぇ、よ?
[遠慮がちな声にやや戸惑いつつ、更に返して。
半端に伸ばした髪が前に零れてくるのを、うるさそうに後ろに追いやった]
[なんだかりきっちゃんを見たら安心した。
コダマは鳴いたけど、ごめんね!
ぱたぱた、走って、たっくるっていうか抱きついちゃる!]
りきっちゃんー
ぎゅってしてー
[れーちゃんはいないと、思うけど、でも。ちょっとこわくて。]
[涼に手を振ってすぐに、後ろに階上から降りてきた蓮実に気がついた]
おっと。
確か、蓮実さん。だったかな?
ごきげんよう。
……えーと。なんか雰囲気が物々しいが、何かあったのかな?
[あえて、涼ではなく、蓮実へと聞いた]
涼さん。こんにちは
利吉さんも帰ってらっしゃいましたか。ご無事なようでよかった。
[軽く手を振りながら階下へと降りれば適当な場所に座り、少し考えるように腕を組む]
ん、お邪魔します。
[片手で盆を支えたまま、静かに扉を開ける。
まだ布団の上で身を起こした状態の兄に]
…寝起き、襲っちゃってごめん?
[軽口を叩いてみたが、笑うのは失敗した]
あー…えっとですね
[どうやら知らない様子の利吉。その質問に困ったようにこめかみをかく]
詳しいことはまだ聞いていませんが、宮司のかたが亡くなられましたようでして
[だが取り繕う方法も結局ないわけで事実を伝えながらも、涼が利吉にタックルする様子に目を丸くする]
[ぎゅうって力いれる。ぎゅう。
力強くないもん、どーせガキだもん。]
…んーん
[顔なんてあげないけど。だってなんか、安心したから、気がゆるんじゃって。]
………だいじょうぶだもん。
りきっちゃんがいるから。
/*
いまいち動きの鈍い狼です。
玲チャン確かに能力者っぽいなぁとは思ってましたが、・・・どうなんでしょ。ないといいな・・・
取り敢えず動きがあるまでは様子見に賛同しときます。
ちなみに流れ次第では表に出る意思はあるとだけ。
[蜂の子を散らすように帰って行く村人たちに、ふん、と鼻を鳴らす。
その中に葛木の父親と玲の姿を見る。そして、玲の頬を流れているものを見]
…………。
[つい、と視線を戻すと、櫻木家へ綾野を運ぶ面々に付いて行った。]
……襲うのは、俺だけにしとけよ?
[親父が泣くからな、と冗談めかして言いつつ。
枕元に見つけた紐で適当に髪を縛る。
口調は軽いが、こちらも表情はぎこちないものがあった]
/*
ちょっと鳩なので囁きは少しなくなります、ごめんなさい。
はるちぃちゃんが蒼聖とか驚きましたが、
ほかの能力者がわかりませんね
れーちゃん、はるなちゃんあたりだとは思いますが。
早めに出てきてくれたらいいんですがね
している…とは思いますよ。西行院家と櫻木家がとりしきっているでしょうから。
…さすがにそこまで外部の人間を押し出すこともないでしょうしね
[利吉の最もな言葉に少し淀みながらいう。淀んだのは言い伝えや古老のことを思い出したからだが]
[外で起きていた騒動は気付くはずもなく。眠りについてから約半日経ち、榛名はようやく目を覚ます]
…………。
[眠りの影響の余韻。今自分がどこに居るのか把握するまでに時間がかかった]
……ゆ…め……。
[表情に翳りが出る。眠る間に見ていたのは、幼い頃皆と遊んでいた時のこと。史人も、綾野も、瑠璃も、蓮実も、皆居て。そして、自分は健康な身体で皆と一緒に走り回っていた]
[しかしそれは実際にはあり得なかったことで。夢は己の願っていたことを反映していたのだった。願っても叶わないもの。治らない自分の身体。泣きそうになって、手の甲を目の上へと置いた]
それ、どういう意味よ。
[史人が乗ってくれたことで、ようやく笑みのようなものが浮かぶ。
うなじの後ろで結ばれる髪を何となく見たあと]
はい。
ご飯も用意はするけど、まずは喉渇いてるでしょ?
[グラスを差し出して…暫し沈黙]
[榛名が動いたことに気付いた裕樹が声をかけてきた。その声に目に浮かんだ涙を擦ってから顔を向ける]
…うん、大丈、夫。
ついてて、くれたんだ。
ありがと…。
[上手く笑みを浮かべられただろうか。笑んだつもりで裕樹を見た。とにかく何か食べた方が良いと、裕樹はお粥を勧める。時間が経ってしまっていたために一度温め直して来ることになってしまったのだが。改めてお粥を用意されると、小皿に取り冷ましながら少しずつ食べ進める。半分も食べられなかったのは常の小食と疲れが残っていたためだろうか。食べ終えると、旅籠の主人が用意しておいてくれた薬を水と共に飲み込む]
…ありがと、もう、良いや…。
[裕樹にそう告げて、小さく息を吐いた]
うん。
[りきっちゃんがあったかい。]
ありがと、う
大好き
[ぼろぼろ涙があふれてきて悔しい。でもりきっちゃんは許してくれるから。
きびしくいうけど、いつだって、りきっちゃんは優しいから。]
……いらないって、いっちゃ、やだよ
[*涙、止まってほしいのに*]
/*
2人は多分間違いないかなぁと。
後は裏社会人組(聡利吉小百合)に1人はいそうな気もしますが。
裕樹サンも何か取りに行ってた辺りそれっぽいような。
何にせよ、動きがないと如何ともし難いところです。
どういう……って。
[そんなの、言葉通りだろ、と。
返す様子はいつもと変わらないようにも見えるが、微かな、冥い影は消えぬまま]
ん……丁度、水欲しいな、って思ってたとこだった。
[助かった、と言いつつ、差し出されたグラスを受け取る。
まだ少しぼんやりとしていたからか、伸ばした手は、どこかぎこちない動きの右手]
[疲れが溜まっていたのか、目覚めは大分遅くなってからだった。]
・・・情けねーの。
[洗面所の鏡に映る疲れを残した顔。
苦笑を零した後、蛇口から流れ出す水を両手で掬い、勢いよく顔を洗う。]
[気を張っていても仕方が無い。昨夜はとっととそう結論付けて、旅籠の自分の部屋で眠ってしまった。]
[今、いつもどおりの時間にゆっくり起き出して、旅籠の食事を受け取っている。]
…へー、宮司さんが殺された、と。そんで桜が咲いた。
不気味な話だな。
[しかし、殺された宮司とは何の面識も無い。お気の毒、という以上の感情はわかない。]
[すぐにでも警察が来るだろう。祭りは中止だろうな、などと言った事を考えていた。]
[朝食か昼食か分からない食事が乗ったトレーを手に食堂に踏み込むと、見知った顔が。]
よーおっさん。ガキに、旅行家の人。
おはようさん。
あー、昨日
涼さんは色々あったのですよ…申し訳ありませんでした
[とはいえ、涼が逃げ出したことしかわからないから詳しく言えないような説明を利吉にしながら涼に頭を下げ。
利吉の問いに。苦笑のようなものを浮かべながら、やっぱり困ったようにこめかみをかき]
この村の桜に対する伝承をご存知ですかね。
[問いとはまた違う言葉を返す]
…酷いな。
そんなに信用ないのかしら。
[沈黙を切り、言いながら渡そうとして。
僅かに間をずらした。普通ならば、すぐに握れば取り落とすことは無い、そんな微妙なずれ。起きるだろうことは予想しているから、自分でも直に握り直せるようにはしたのだけれど]
/*
うーーーーん。
どうやって進めよう。
桜見たら発狂ルート行きそう、って言うかどう転んでも発狂ルートしか見えないんだけd(爆
桜が咲いてるの見て、綾野の死を知ったら発狂?
絶対どっちも知るよなww
初回のキリングに動き無かったら突っ走るつもりだけど…皆の動きが見えない(汗
*/
うん、涼にもそのうちね。
だって涼は、ボクたちの、仲間だから。
[ささやき掛けるその声は天使のようなものか、悪魔のようなものか、
そして桜のことを問われれば]
うん、見てきたよ。
まだまだ足りない感じだったけどきれいだった
・・・見た。
[夢現に響いたコエ。]
やっぱり、夢じゃァねーんだな。
[ヒトを殺めた掌を見つめる。
罪悪感は無い。
残ったのは深い疲労と、奥底で燻る高揚。]
そう怒るな、って。
信用してるからこそ、意表は突くな、って……。
[言いかけた言葉は、途中で途切れる。
僅かなズレに、反応しきれない右手。
大方の予想通り、対処は遅れ]
…まあ、まだ外の人間を嫌っている者は、こういった行動をなかなか取れないですしね…とはいえ、村の人間としてではなく昔馴染みだからの謝罪ですが、そういってもらえると助かる。
[と利吉に答え、そして聡の端的な柄も祭りについての説明を聞いて頷きながら]
もう少し詳しくいえば、昔、禁忌に触れた一人の巫女がおりまして、祭りはその巫女の魂を鎮めるためにとり行ってきました。
曰く、桜が咲いたら災いが起きる…という言い伝えでして
ずっとずっと咲かなかった桜が、咲いたらしいです…まだ直接見ていませんがね。
[一息つくとベッドから降りようと身体を動かす]
一回、家に、帰らなきゃ…。
お母さん、心配、してるだろう、し。
[裕樹に止められても行くと言い張り。部屋を出ると一階の食事場所へと足を踏み入れる。その姿に気付いた旅籠の主人が心配げに声をかけてきた]
大丈夫、だよ。
薬、ありがとう。
一旦、戻る、ね。
[カウンターで会話する間、離れた場所で話をしている蓮実達には気付いていない]
[櫻木家、そして、葛木家を訪れた後、屋敷に戻ると、そこではこれからどうするかという相談がされていた。
晴美も途中からそれに参加したわけだが]
なっ、馬鹿か貴様等!!
警察には連絡せん……だと?
そんなに自分らの身が可愛いか、この寄生虫ども!!
[現党首である父親の制止も聞かず、その場に集まった古老どもの戯れ言に噛み付く。]
[何が起きたのかの判断が追いつかなかったのは、昨夜の一件で判断力が鈍っていたからか。
グラスを支える玲の手と、ため息とともに零れた言葉。
それに、表情が微かな険しさを帯びる]
……やっぱり、って……。
おはよーございます・・・ッと。
[店の方へと顔を出せば、数人が食事を取っているところだった。]
・・・悪ィ。
手伝えなかッたな。
[何時も渋々といった感じの息子が、眉を下げてそんなことを言うものだから、主人のほうからも特に咎めは無かった。
何しろあの報せを持って来たのはかれだったのだから。
コダマは何時ものカウンターの上で欠伸をかますだけだったが、それでも落ち着かない様子でゆらゆらと尻尾を揺らす。]
ええ、中止になるでしょう
…さすがにそこまで非常識ではないでしょうし
[最も警察が嫌いなのは、聡だけではなく。ここに住む古い考えの持ち主たちも同じであるが]
それに、そのほうが安全でしょうしね
…………
も、だい、じょうぶ。
[さっちゃんが机にりきっちゃんの食事をおいた。
離れなきゃって、手の力を抜いて、離す。
ちっちゃくってよかった。離した手で目をこすって、]
りきっちゃんのとこにいられて、幸せだよ
[まだ目赤いかな。でも、笑う。]
/*
発狂ルートしか浮かばない現在。
一体どう動けばいいのかが分からないwwww
役職を忠実にやるなら発狂は出来ないなぁ…。
ただの村人だもん。
むー。
*/
夕飯の手伝いしてたときも。
使わないように庇ってたでしょう。
[気付かれないと思ってたの?と返し]
それならもう、仕方ないな。
そんな兄さんに負担をかけるわけにはいかないもの。
聞きたくないけれど、聞く。
桜が咲いたのは。綾姉の…。
[唾を飲む。覚悟をしてもスラスラとは口にできなかった]
…宮司の血を吸ったから、で、間違いないのね…?
おはよう。孝博。昨日はお疲れ様です
[といいながら聡や利吉が食事をしているのをみて、自分もと主人に頼み]
ええ。咲いたらしいです
そうですよね?孝博
[と利吉に言いながらも情報を持ってきた孝博に軽く流しながら]
ただその言い伝えでは魔の仕業といわれていまして
[だから警察など呼ばずにそっちで騒いでいるのではないかとか、想像しつつ、どうせ己も既に外の人間のようなものだとやめる。]
-昨夜-
[体を半分外に出すと、風が通り抜けた。
唇だけ動かす。『血の匂い』と紡いでいたが、聞こえた者はいないだろう。
外に出ようと思ったが、思う所もあり旅籠の中へと戻る。
戻ってきた聡にお帰りといい。
日ごろの癖もあり、残っていた蓮実らに簡単な食事を用意し、榛名の部屋に残った裕樹にも運んでおいた。]
疲れたら交代するからね。
[そういい残して、自分は一旦部屋に戻る。
その前に、主人から灰皿をもらう事は忘れずに。
そうして部屋に戻り、窓から桜の丘の方を見る。
どこか、冷たい目のままに。]
-回想-
[正門の傍にはまだ張り込みをしている記者の姿、
よくやるものだなと思いながら裏口へと回る。
両親がいなくなり、
使用人と自分だけになってからもう2年近くたつ自宅へと]
「お帰りなさいませ琉璃様」
桜が、咲いたみたい。
「それでは、いよいよ時が来たのですね」
うん、そうみたい。あまり気乗りがしないとか言ったら怒られるかな?
「琉璃様、二年前にご両親を殺されたときからその使命は琉璃様のものになったのですよ?
琉璃様はそれがわかっていながらご自分でその道を選ばれたのではないのですか?」
わかっているよ、そんなに怒らないでよ。
ただちょっとだけね。
後には引けないのはわかっているよ。
ボクもそろそろ動き出さないといけないね。
まずは手始めに……あのうるさいのをかな。
[正門の方に視線をむけて……]
だい、じょうぶ、だよ
[なんだかもっと泣きたくなったけど、]
だって…
りきっちゃん、クリーニングに、出せないでしょ?
[服を。]
……りきっちゃんに、めーわく、ばっかだし。
それに……りきっちゃんは、だいじょうぶ?
[なんだか聞きたくなった。よくわかんないけど。]
[挨拶を返してくる声を聞きながら、自分の分の食事を取る。
蓮実に話を振られて、少し手を止めた。]
あァ。
ほんのちょっと前まで、蕾すらなかッたんにな。
・・・・ホント、夢みてェな話。
[ぽつりと呟く。
冗談めかすように浮かべた笑みは、何処か取り繕うようでもあったかも知れない。]
青年 聡が「時間を進める」を選択しました。
……そういうとこ目敏いのは、母さん譲りか?
[零れたのは、ため息]
っても、これでも相当回復したんだせ?
医者にゃ、奇跡とまで言われたしな。
[冗談めかして言うものの。続いて投げられた問いに、表情は自然、引き締まる]
……ああ……他に、考えられん。
[思い返すのは、地を染める紅。根元に広がる、鮮やかないろ]
……咲けぬ桜は、生命裂かれて花開く。
他に、死者が見つかっていないなら、綾の……宮司の血が、桜を咲かせたのは間違いない。
中/すみませんさっぱり自分には見当がつきません…。
聡さんや蓮実さんあたりはなんとなく違うような、
榛名さんあたりに役職がありそうな、そんな気がします。
そうですか…確かに何もありませんでしたよねぇ…
[孝博から改めて聞かれて、労うように笑みを浮かべた後、軽く目を閉じる。村にいることからそれこそ咲かせてはならないと。それこそ呪いのように聞かされてきている。村の住民なら多かれ少なかれ聞かされているだろうが]
伝説でも現実でも。死者がでたことに変わりはありませんが、ただ実際問題として…ここ、凄く田舎でしょう。
電話自体が限られた家しかないのですよね。携帯も繋がりませんし
この旅籠にはありましたっけ?
[利吉に言葉を返しながらも孝博に聞く。]
[風に匂いが混ざる。甘い花の香り。
それをかき消すように煙草を一本吸ってから、昨夜は眠りに落ちた。
次の日、少し遅めに起きた後、のんびり二階から降りてきて、そこに居た面々に軽く挨拶。]
おはよ。…何かあった?
[怪訝そうなフリをして聞く。おおよその予想はついていたが、一応。]
でも、きれいな服のほうが、良いよ
りきっちゃんは、みだしなみも、きちんとしたほうがいいよ
しなくても、大好きだけど。
[じーっと見上げる。きっときちんとした格好なら、かっこいいんだろーなぁ。]
……私だって、りきっちゃんがいるから、なんでも大丈夫だもん。
・・・ホントに、な。
あんま、覚えてねーのが残念だ。
[不自然な笑みは、声を上げて笑い出したいのを抑えているから。
話題の中心、宮司を殺した犯人は、平然と飯を食っている。
それが酷く滑稽だった。]
魔・・・か。
[くぐもったわらいゴエを聞く者は、かれを除いて2人だけ。]
奇跡、って。
…何をやったのよ、一体…。
[冗談めかされていた答えには、眉を寄せて呟いて。
表情の改まった兄の顔をじっと見つめる]
巫女は唯希う。
唯一目逢い見えんと血を欲す。
…葛木は櫻木を支える。
そして櫻木が欠けた時には…。
[細くて深い息を吐く]
…まだ、間に合うと思う?
最悪の手段、取らずに済むかな。
[気をつけろよ、そう言う旅籠の主人の言葉に弱々しげな表情で頷いて。カウンターの上に寝そべっているコダマを軽く撫でると、旅籠を出ようと後ろへ振り向く。そこでようやく蓮実達の姿に気がついた。が、聡の姿を見つけると声をかけることなく視線を逸らす。眉根を寄せ、憤りを抑えるような表情で]
………。
[そのまま顔を伏せ、無言のまま足早に(と言っても常人よりはゆっくりな足取りで)出入り口へ向かおうと]
/*
発狂モードを錯乱モードに変更出来ないかしらん。
小説の中の出来事と区別出来なくなったりするくらいが良いかなぁ…。
*/
[眠りは普段よりも少し浅く。
起きた後、榛名の部屋の中で、昨日玲が外に出た後に孝博から聞いた幾つかの事を思い返す。
宮司も桜も直接は見ていないから、聞いた光景は上手く想像出来ずに]
ん…榛名先生?起きました?
[想像を途切れさせたのは榛名の動く音。
目は隠されていて、核心を持てなかった分、呼ぶ声は小さく]
[琉璃の言葉はやさしくて、少女はその細い糸に絡め取られるように、協力を約束しました。
真綿につつまれるような、そんな優しい様子が、とても嬉しかったのです。]
… なかま。
[認めてくれていることが、少女にとって何よりも甘美な餌になりました。
特に、いらないものとして排除された、そう認識した後だったから、それはすんなりと体の芯に通っていきました。]
電話?
古いのでよけりゃ、奥にあッケド。
[な、と確認するように主人を見て。]
ただ、・・・なァ。
警察とかそーゆーのッて、晴ちぃの家次第なんだよねェ。
[昨日報せに行った屋敷の様を思い起こし、肩を竦めた。
晴美からの言伝だと告げなければ、きっと門前払いだっただろう。]
おはよう。小百合さん
[そして怪訝そうに聞く小百合に小百合も知らないのか。と思いつつ]
物騒なことですよ…宮司のかたが亡くなったのです。
多分殺された…ということだと思いますがね
[聞いた話だからこそどこか曖昧な答えかた]
……ちょいとばかしハデにコケて、傷めただけだ。
細かい細工はできんが、普通に生活するにはほとんど差し支えねぇよ。
[実際には、バイクで派手な転倒事故を起こした結果なのだが、それは言わぬままに]
……間に合う……って。玲?
[妹の言わんとするところ。
それに、僅かに眉を寄せて]
……綾の代わりに……綾の役目を継いで。
鎮める、つもりか?
[屋敷をでようと正門の前に記者の姿は見えず]
さすがに大騒ぎでいなくなったのかね。
[使用人にそう尋ねかければ曖昧にうなづき返され、
今日は黒のシンプルなタイプのワンピース。]
じゃあ、ちょっといってくるね。
さゆりおねーさん、おはよう!
[りきっちゃんのそばでご挨拶。目が赤っぽいかもしんないから、すぐ離す。]
りきっちゃんは、めんどくさがりすぎー!
本はいいけど、煙草はダメ。だって肺ガンになっちゃうよ!
すぐにまた味わえるよ。
まだまだ、足りない、もっと。
これだけあつまってるから、大丈夫だよいくらでも。
[くすりと笑み]
魔…?
そちらでの噂かな?
どこか、つらい所とかありませんか?
[返る声の様子は、まだ大丈夫とは言い切れないようにも思え。
食事の間も時折同じ質問を繰り返す]
…自宅、…戻る途中に倒れたりしませんよね?
ついて行って良いなら、送りますけど。
[宿の主人と榛名の会話が終わった後、そんな風に声をかけ]
あ、榛名さん。
よかった、だいぶ良くなったのね。
[出入り口へ向かおうとする榛名にはそう声をかけた。
利吉の返答にはふーん?と怪訝そうに返す。
代わりに答えた蓮実の言葉に、ああなるほどとは思いながら。]
殺され…って。誰に?
って。多分ってことは、まだ分かってないのか。
宮司って…ええと確か…綾乃さん、だっけ?
[いつだったか、西行院と名乗った人が口にした名を思い出して口にする。]
[ちょっと位で奇跡とは呼ばれない、とは思ったけれど。
それ以上深く追求するのも何だか躊躇われて]
うん。私じゃ全然力不足だけれど。
それでもまだ間に合うならって。
[睫を伏せ]
だって。
そうじゃなかったら。
巫女の、気配を、探して……。
[声が震えて、言葉が途切れた。
その先を口にするのは、まだ怖い]
… うん。
… 魔が、どうとか?
[よくわからない、と、少女は思いました。
少女にとって、この会話は、聲は、決して"Evil"ではないのですから。]
ええ。
言い伝えになぞられようがそうでなかろうが、問題は問題ですからね
謎を解くとか勇む…なんてほど元気なものはいないと思いますしね
[ずっと言われている不吉な教え、外にしばらくいた自分も些少動揺したのだ。村のものはその比ではないだろう。と予測するが、それを探偵の口から聞くとはあんまり思わなかったとか]
やっぱり…そういう体制は今も変わっていませんか…その様子からはどういう方針をとっているかご存知ではない…ですよね。
[孝博の肩を竦めていう言葉に呆れを隠すことのない嘆息をして
利吉が声をかけたところでようやく榛名に気がつく]
そう、ボクたちは仲間。
ボクは涼ちゃんが裏切らない限りは、
涼ちゃんのことを裏切らないことを約束するよ。
[どこまでもやさしく包み込むように、
意識同士の交じり合いゆえにそれは心の置く不覚まで偽りなく伝わるであろうか?]
ああ、ボクはとってもうれしいよ。
二人がいれてくれ。
[声をかけられても外へ出るつもりだった。それが誰であろうとも。
だが]
……人が、死…?
なに、それ……どう、いう……。
[告げられた事実に驚愕の表情を浮かべ、利吉を見た]
おはよーございます。
[何かについては蓮実が言ってくれたから、小百合には挨拶だけを。
ちらと扉のほうに視線を動かして、榛名の姿を捉える。]
榛名サン、・・大丈夫?
よけりゃ送ってくケド。
[案ずるように声を掛けるのと、利吉の声とが被った。
聡とのことは知らず、ただ常と違う様子に僅かに首を傾げる。]
死んだのは宮司…。
十中八九桜の樹に血が吸われてるようね。
ひょっとして殺害現場も樹の下かしら?
[頭の隅の冷静な部分がそう思考を巡らせる。]
そりゃあ交通事故も
[うん、誰かを思い出したなんていわないよ!塾の中じゃ有名だからどーやってか広まったんだよねー]
多いけど!
煙草をすってる人だったら、肺ガンの比率はあがるんだよ!
そりゃ、好きならしかたないかもだけど
……りきっちゃんには長生きしてほしいもん。
[「仲間」の話題に口を挟むことは無く。]
桜を咲かせたのが、魔の仕業・・・だと。
[魔であるところのかれは、さも可笑しげに告げた。]
人それぞれ見方は変わるものだからね。
きっと言っている人にとっては魔だったってことじゃないかな?
ボクたち、涼にとってはどっちになるんだろうね?
[くすりと笑いかける]
あら涼ちゃんも来てたんだ。おはよー。
利吉に会いにきたの?朝から可愛い娘がお出迎えなんて幸せ者ねー。
[けらと笑う。
涼の目元が赤い事には気づいたが、蒸し返すような事はせず、気づかないフリをしておいた。]
[追求が来ない事に内心は安堵するものの、それは見せずに]
……確かに、俺たちには櫻木の血も受け継がれているから。
やってやれん事はねぇだろうな。
[母もまた、強い力を持ち合わせ、その幾許かは自分も継いでいたらしいが。
それは、あの事故を境にふつりと消えていた。
故に、それができるとしたら、今は玲だけなのだろうけれど、と。
そんな思案は、途切れた言葉によって打ち切られ]
……それが、必要になった時は。
俺が、動く。
[短く告げたのは、毅然とした決意]
……もっとも、そうならずにすめば、御の字ではあるんだが。
…魔って、すごいんだね
…桜って、そうやって咲くの?
[少女はふしぎそうに尋ねました。]
…わたしにとって?
…るりと、たかひろ?
…たいせつ。
…たいせつな、ひと。
[榛名が振り返ったその視線の先、何人かが会話をしていて。
こちらを向いた相手には、手を上げて挨拶の代わりとする]
…言いにくい事をあっさりと……。
[利吉の口ぶりに、少し睨むような視線を送った]
[送ると言ってくれた裕樹と孝博には、やや上の空な状態で「大丈夫、だから…」と告げる。その声は震えたものではあったが]
[利吉に訊ね返した後に周囲の会話が耳に入り。情報が少しずつ集まってくる]
[宮司] [言い伝え] [死]
[それが何を示すのか。少しずつ頭の中で補足されながら組み立てあげられていく。少しずつ身体が震えだした]
ええ、綾野さんであっています。
犯人は誰かはまだわかってはいない…と思いますよ。
[その後の動向はまだ聞いてないが報せの一つもどこからも飛び込まないならそうであろうとも予測しながら小百合に答え]
後は…餅は餅屋ってことにしたいところですがね
[そして主人に頼んで運んでもらった食事が来て手をつけようかともしたところで、利吉が榛名に言った言葉で止まる]
・・・イヤ。
其方サンがついてるなら、大丈夫かな。
[裕樹の言葉と被ったのに気づけば、苦笑を零した。
誤認は未だ続いているようだ。]
あァ、今から会議するッて言って、追い出された。
後のコトは知らねーな。
[蓮実の嘆息に、困ったような笑みを羽化得た。]
っ───!
[利吉からはっきりと告げられた言葉]
[──宮司が殺された──]
[それは自分が良く知る人物のこと]
そ、んな……!
なん、で、綾野、が。
[榛名に告げる利吉。
だが隠し立てすることなどできるはずがないので、咎める気は起きないが、食事を取る手をやめて]
やっぱり知りませんよね…いえ、孝博のせいではないですよ
ま、さすがにそろそろ決めていることでしょうかね
[困ったような笑みを浮かべる孝博にはやはり労うような笑みをして
立ち上がり榛名のもとまで歩く]
ありがとう、
ボクにとっても涼は大切な仲間、
大切な人だよ。
[やわらかい、どこかうれしそうな意識を向けて]
そのうち、涼が望むのなら。
涼もなることはできる。
もっとも、今のままでも十分に、涼は僕達の仲間だけどもね?
[完全に仲間に引き入れることに戸惑いがあったのか、少し迷うような意識が混じる]
[利吉、榛名さんが倒れたの知ってたかしらとは内心で。
知ってて言ったなら相当だけどともこっそりと。
まぁ違うだろうけど、とは希望含めた結論。]
そっか、会えてよかったわね。
[笑う涼の頭を、よしよしと撫でる。
良く見れば少し顔も赤いのは、やっぱり泣いた跡だろうか。
まぁでも利吉居るし。問題…ないかと思いながら。]
カテキンもいいけど、ビタミンも取らせた方がいいわよ。
ビタミンCとか足りなくなりやすいって話しだし。
[会話に没頭していたからか、琉璃の声を受け止めそこなった。普段ならば気付いたかもしれないのに]
…うん。
そんなこと、しなくて済めばいい。
でも間に合わなかったら。
その時は、私も――。
[目を瞑って息を吸う]
…ほんと?
…嬉しい。
[琉璃の言葉は、少女の理解には及ばずに今はいます。
まだ、少女は人を捨てきれないのでした。]
…なる?
…うん。
…よくわからないけど、
…仲間がいいよ。
…るりと、たかひろと、こうやって、お話できて、
…なかまって言ってくれるだけで、うれしいよ。
[綾野の死。それだけでもショックなことだが、榛名の頭にはもう一つ疑問が浮かんでいる。先程漏れ聞こえた”言い伝え”の言葉]
[この村で誰かの死と言い伝えが繋がると言えば、自分が題材にしたあの話]
[咲かぬ桜に浮かぶ薄紅。咲かせてはならぬ花の開花。頭の中で組み立てられていた予感は、涼の一言で確信となった]
さ、くらが、さい、た…?
それ、って…。
[過去に一度しか起きなかった、伝承で残されていた出来事。それが今再び起きたと言うのか]
どくってなぁに?
[よくわかんなくて、さゆりおねーさんとりきっちゃんを見比べる。うーん。]
そっか、ビタミンC。
いっぱい入ってる料理作れるようにする!
そうやって、信用がもらえるのは有難いが…。
[孝博の言葉が誤解に基づいているとは気付かずに]
そうせなら、本人の許可の方が有難いですね。
彼の言うように、大丈夫には……思えない。
[榛名の様子を心配そうに見つめ、何かがあればすぐに動こうと]
[ふと感じた人の気配と、名を呼ぶ声に視線は一瞬そちらに向くものの]
……覚悟を決めるのは、構いやしねぇが。
お前の手は、まだ、物を作れる。
わざわざ、汚そうとするな。
……壊さなきゃならない時に動くのは、作る事の出来なくなった俺に任せとけ。
[目を瞑る様子に、静かに、諭すような言葉を向け、それから]
……ところで、俺の気のせいでなきゃ。
琉璃が来てるんじゃね?
[声がしたぞ、と。告げる声はいつもと変わらず、軽いもの]
仲間という言葉。
初めのうちこそ、面白がったけれど。
コエを交わせる相手がいるということは、今のかれには然程重要なことでは無い。
それよりも愉しいことを、知ってしまったから。
[家の中に気配は感じる、
自分なら勝手に入っても大丈夫だろうが、昨日の事件のこともあり]
うん、こまったな。
玲、史人?
[もう一度先ほどよりも大きめの声で呼ぶ]
そう…一体誰が何の目的で。
[そこはまだ掴みきれない部分でもある。]
餅は餅屋…ふぅん、そうならない可能性が高いわけね。
[一瞬、考え込むと同時に目の奥が冷めるが、すぐに元に戻った。
会話していた蓮実には気づいただろうか。]
ここも色々ありそうだから、仕方ないのかしらね。
[閉鎖的だから、という言葉は使わずに、そう濁しながら言う。
言いながら、榛名の様子も少し注視しながら。]
涼がどうするかは涼が決めるのが一番、かな。
ボクたちと同じになるってことは、
もどれないことでもあるからね。
涼ちゃんには、利吉さんのことも、あるしね?
いえ。
[利吉にそう短く返す。素っ気ないように聞こえたかもしれないがいちいち言ってる暇がなく。小百合の目の雰囲気が一瞬変わった気がしたがそれも今は考える時間も持てずに
榛名の肩に手を置いて、顔を覗き込むように見る。]
落ち着いてください。
話していた事は…事実ではあるようですが…落ち着いてください
[ゆっくりと、静かに呼びかける]
――……。
[決定的な一言は、兄の静かな声に止められて外に出ず]
…え?
[パチパチと目を瞬いた。
そこに再び響いてきた声]
あっ、ごめん、琉璃兄!
[慌てて扉を開けて迎えに出ようとして]
っきゃぁっ!
[桟に思いきり突っかかり…コケた]
あら、やっぱり利吉の隠し子だったの?
[と、これにはちょっと驚いた様子で言ってみた。
涼本人から聞いたのもあってちょっと信じてたり。]
やーねー。別に何もしてないわよ。
妹みたいで可愛いなーって、ささやかに愛でてるだじゃないの。
[ささやかに、の認識程度が違うとかは言わない。]
はーい。
でもさっき食べたよー?
おばーちゃんが作ったごはん。
…じゃま?
[ちょっと考える。うーん。
後ろに回って、ぎゅー。]
これなら食べられる?
[ちらっとはるなちゃんたちの方を見たけど、背中に頭を乗せた。あったかい。]
[家の中で大きな物音、あれは何かが倒れてぶつかったような音]
大丈夫…かな?
[結局自分であけて玄関の中に入れば玲がこけていて]
大丈夫?
[再び気遣わしげな視線を向けた]
えへへー
むすめでーす。なんちゃって。
[さゆりおねーさんを見て笑う。]
にたよーなものだけどねー。
…さゆりおねーさん、おねーちゃんみたいで、私も大好きー
[でもりきっちゃんにぎゅーしたまんまだけどね!]
……って、玲!?
[ハデに転ぶ様子に、軽い頭痛を感じつつ、立ち上がる。
まだ僅かにふらつくが、立って歩けない程ではなかった]
おいおい、大丈夫かよ、お前……。
立てるか? どっかぶつけてないか?
[傍らに行ってかける声は、幼い頃と変わらぬもの]
そうそう、ちなみにビタミンCはレモンが一般的ね。
あとレモン汁とか飲ませてみるといいわよ。
[利吉にべったりしている涼にそんな事を言ってみる。
ちなみに苺の方がビタミンC含有量は多いが、それは言わない。]
さくらが、さくのは、だれかの、せいを、すいあげた、とき…。
さくら、さくとき、わざわい、あれり…。
そは、あかき、きょうらんの、うたげ…。
[怯えるような瞳。紡がれる言葉は口伝で聞いたものと、自分が小説で使ったもの。小説の部分は誇張も入っているのだが、それさえも事実認識してしまいそうで。僅かに意識が混濁する。震え、両手で両腕を抱えた。
直後、傍に来ていた蓮実の手が榛名の肩に置かれる。顔を覗き込まれ声をかけられると、ブレかけていた瞳の焦点が蓮実へと合わさった]
は、すみ、くん…。
……ほんとう、なの?
あやのが……。
[確認しようとして、その先は言えなかった。口にしたくなかったのと、蓮実からも事実だと告げられたがために]
[どこかふらつく様子の足元がおぼつかない史人も見えて]
二人とも…大丈夫?
[おじゃましますと家に上がり傍によって]
怪我はない?足ひねったりとか大丈夫?
[玲の方によりながら]
史人も昨日はちゃんと休めた…?
[昔ながらの幼馴染、幼い時から、時には苦楽をともにしてきた仲間。
気遣わしげにそちらを見ながら]
…るりは、もどりたいの?
[もどる、戻らないはよくわからないけれど、
もどれない、という言葉は、少女にはそう聞こえました。]
…なら、
…私は、このまま。
…うん。
…りきっちゃんもいる。
…三人とも、大切だもん。
だ、大丈夫…。
[琉璃と史人の声に、情けない声で答えながら起き上がる]
ええと、琉璃兄。いらっしゃい。
私は、大丈夫。
[ちょっと眉を寄せた。軽く捻りもしたらしい。
だが立てないほどでもないので、左足を庇いながらそう答えて]
ああ、俺は大丈夫。
[琉璃の言葉に、一つ頷き。
休めた、との問いには一瞬苦笑を掠めさせる]
ああ……まあ、一応は。
……悪い、な。余計な心配かけちまって。
はい…私が直に確認したというわけではないですが
[だが孝博が嘘をつく必要などどこにもない
取り繕うことなどできることもないからこそ静かにぶれかけていた榛名の瞳を逃がさないように見つめながら]
大丈夫です。大丈夫です。
[なにが大丈夫ということもないのに言い聞かせるように]
[榛名に掛けられそうな言葉を見つける事が出来ず、ただ蓮実が落ち着かせるのを見守っていたが]
…後で、家まで送ってあげてくれ。
彼女のお母さんが、この騒ぎでさらに心配していると悪い。
[小さな声で囁いて、その場を離れる。
自身の朝食を忘れていたから、主人から受け取り、適当な席につく]
…こっちは、和気藹々だな。
ゆきおにーさん
[食事を食べにきたゆきおにーさんに、にこーっと笑う。]
うん。
りきっちゃんだから。
[よくわかんないけど。]
はるなちゃん、だいじょうぶそう?
[ちょっと声を落とすけど。]
[玲の手を引き立ち上がる手伝いをし、
背の高さからそのまま支えるような形になったのだが]
そう?
足ひねったみたいだね、救急箱とってくるよ。
[迷いもせずとりにいってきて]
気にしないで史人も榛名も、ボクの大切な友達で仲間なんだから。
助けるのも心配するのも当たり前なことなんだよ。
[苦笑を浮かべる様子には]
つらい…のはわかる…けど…史人まで……、
[言葉はそこで途切れ]
無理は…しないでね?
[じっとその顔を覗き込むように史人を見つめた]
[否定の言葉はもらえなかった。紛れも無い事実、なのだろう。
蓮実の顔を見つめたまま、ぼろぼろと涙が零れ始めた]
あ、やの……。
きの、う、ようす、みに、あい、に、いこう、と、おもった、の、に…。
もう、あえな、く……!
[伝承のことよりも何よりも、身近な者の死の事実が重く圧し掛かり。涙しながら両手で顔を覆った]
[榛名の様子が気にかかったが、蓮実が近づくのを見て任せる事に。
玲の件が榛名に当てはまるかどうかは分からないが、同郷の蓮実の方がいいだろうと。]
あらあら。利吉には勿体無いくらいの可愛い娘さんだわー。
[涼はそう思ってないだろうが。
大好きと言われれば、ほんの一瞬だけ間が空いたが、ありがとうと微笑んで返した。]
私も涼ちゃんが好きよ。本当に、妹みたいで。
[声にはほんの少しだけ、自覚のない懐かしさが混ざった。]
そうね、涼ちゃんが丹精込めて一生懸命絞れば、きっと飲んでくれるわー。
[無碍にするような奴じゃないよね?多分。とか思いながら言う。何気に酷い。]
あはは、うちの御主人の受け売りだからねー。
ええと、うん。
でも本当に大したことないと思うけど。
[もごもごと言っている間に琉璃はテキパキと動いて]
…ごめんなさい。
[ポツリと謝ったのは。
結局兄にも負担をかけてしまうだろうという予感があったから。
そしてまだそれを琉璃には言えなかったから]
[さゆりおねーさんに言われると照れる!とても照れる!]
でもりきっちゃんの方が、私にはもったいないよー!
[少し、ふっと空気が途切れた。でも、いいや。笑ってくれたから。]
おねーちゃんって呼びたくなっちゃうよ!
…いい?
[そのほうが、よろこぶかなーなんて、考える。わかんないけど。]
……飲む、りきっちゃん?
ご主人?
おねーさん、ご主人に、のまされたの?
[レモンを想像した。すっぱい!]
もどる?
そうだね…、
[しばし考えるような意識の後に]
かなわない願いっていうのは、
願うほどにむなしさとやるせなさが募り、
絶望と失意がたまっていく。
だから、そのうち願うこともやめてしまう。
[どこかさびしそうな様子の笑み]
でも、しかたのないことって、世の中、あるから、ね?
[裕樹の言葉には軽く頷きながら
ぼろぼろ涙を流す榛名の頭を撫でて]
私も七年ぶりに会おうと思っていましたが…
[結局は生きているうちに会えなかった…そう思う]
皆…辛いです。だから…泣いてください。思いっきり
…ね?
[ただそのおかげなのか。何かあったときほど冷静に。と躾けられているせいか。目の前の榛名のように泣けなかった]
あー、悪いな。
[玲の異変に気づき、救急箱を取ってきた琉璃に軽く言うも。
続けられた言葉に、表情は少し、困ったようなものに]
ん、わかってる……お前らには、助けられてるから、な。
無理は、しねぇよ……大体、俺が無理したら、誰がお前らの無茶を止めるんだよ?
[だから、大丈夫だ、と。穏やかに笑って見せて]
[ふ、と涼の笑みに釣られるように笑い]
ものすごい理由だな。
俺にはむしろ、涼ちゃんだから、に見えるが。
[おにーさん、という言葉を訂正する素振りは未だに見せない。
少し、榛名の方を振り返る。
聞こえる、嗚咽の声]
…蓮見が下手を打たなきゃ、大丈夫だろう。多分。
こんな時に女の子の支えになれないようなら、後で首を絞めてやる。
[ぼそりと、呟く]
[ゆきおにーさんの性別なんてぜんぜん気付かないのです。コダマはゆきおにーさんの食事は狙ってないみたい。えらいえらい。]
そっかなぁ。
……うーん。
…………私だから、だったら、はるなちゃんもワキアイアイになったらいいなぁ
…?
[はっちゃんへ向いた言葉なんて聞こえなかった。でももし悪化したら、やっぱりぺちぺちすると思う。]
[玲には気にしないでと言うように笑いかけて応急手当をしながら]
無茶とかひどいな。
小さいころは一番無理してたのはいつも史人だったとボクは記憶してるけれども。
[にぃと笑いかけて]
本当に心配なんだ、昨日…榛名も倒れたし。
二人とも…このままいなくなっちゃうんじゃないかって…。
[普段見せる明るさのせいかそのくらい調子はより際立って見えるだろうか?]
気にしないで涼。
謝る必要はないんだよ?
涼はボクに何も悪いことをしていない。
むしろ力になってくれようとしている。
ボクからは涼にありがとうって感謝の思いを送る。
だから涼からはどういたしましてって笑ってくれればいいんだよ。
[優しく頭を撫でる手の感触に更に嗚咽する。泣きながら足の力が抜けたのか、ふら、と蓮実の胸へと倒れ込む。支えを失った身体は重力に逆らわず、下へと落ちかけ。それでも尚、咽び泣いた]
じゃあそのまんま食べる?
レモン。
オレンジみたいに切ったらいいのかなー?
[りきっちゃんって変わってるなぁ、やっぱり。]
……って。
何言ってるのりきっちゃん、ほんとの話だよ!
ほら、コーラ飲んで、飲みまくって、骨がとけちゃって動けなくなった子だっているんだよ!
[迷信なんて信じられない!]
…父娘にしては似ていないが…。
保護者のようにしか見えない。
どういう関係なのか、聞いてみたくはあるな。
[利吉と涼を見比べる]
まあな。ちょっとギャップに戸惑っただけで、咎めてるわけじゃない。
…村の人間が…皆、榛名先生と同じくらいあの巫女の伝説に影響を受けているんだとしたら……。
この旅籠の中と、村のギャップもまた酷そうだな。
[明るい人間がいる方が、俺もいいと、そう利吉に返す]
あはは、全然全然。謙遜しちゃ駄目よーつけあがるから。
[あははと爽やかに笑う。やっぱり酷い。
『おねーちゃん』にまた一瞬、頭を過ぎるものがあった。
が、振り払う。微笑んで、隠し。]
…うん、そうね。
涼ちゃんがそうしてくれると嬉しいな。
[それは、本当にそう思った事。]
ありがとう。
[大人しく琉璃に手当てされながら]
私は助けて貰ってることの方が多いと思う。
それに…琉璃兄の言うように、真っ先に無茶してたのは兄さんだったと思うわ。
[クスッと笑った。隠し事を誤魔化すかのうように]
…そういえば榛姉、落ち着いたのかしら。
昨日は呼ばれて戻ってきちゃったから…。
[だがすぐには家から出られない理由が出来てしまった。
心配そうに、旅籠や榛名の家がある方向へと視線を向けた]
… だって
… るりに、つらいこと、言わせたし、
… るりは、つらかったと、思うから
… ――
… どういたしまして?
… うん。
… わかった。
… だから、るりがつらかったら、
たかひろも、つらかったら、
無理しないでね。
… 私が、力になるかは、わからないけど。
ん、そうだったか?
……というか、そこらはみんなお互い様だろうが……。
[一番無理してた、との言葉にさらりと返して]
……俺は、そう簡単に、消えやしねぇよ。
[奇跡の生還体験者だから、とはさすがに言わずに。
それから、琉璃の言葉の一部、それに引っかかりを覚えて、ほんの少し、表情を険しくする]
榛……が?
倒れたって、何かあったのか?
えっへっへー、親子みたいなものだよー!
りきっちゃんはー、
[ゆきおにーさんの質問に、ちょっと悪戯心が芽生えちゃったり]
じつは恋人ナノデス
[ま、しんじないよねー。にへらっ。]
レモンがレモンだけで食べられるとかいったら、りきっちゃん、ソンケイする。
[うん。ソンケイ。
冗談言ったのとは違うよ、だって今真剣だもん。]
…………りきっちゃんは強いから溶けないんだよ!
[榛名のことを聞かれればわからないというように首を振り]
でも大事に至っていれば連絡もくるだろうし、
他の皆もいたから大丈夫だとは思う。
一緒にいられなかったことは…申し訳ないけど…。
[旅籠のあるほうに視線を向けて]
後で榛名のところにもいってみるつもり、
史人と玲はどうする?
[とても優しくて、良いおねえさん。
りきっちゃんの背中にくっついたままだけど、]
うん。
おねーちゃん。
[嬉しいな。
ほんとうに、嬉しくてたまらない。家族みたいで、幸せ。]
[榛名が崩れ落ち、蓮実が傍に寄るのを見、息を吐く。
旅籠の中の人をちらと見渡した後、]
・・・ちっと、外出て来るッス。
[そう言葉を掛けて。
榛名の傍を通るときには矢張り心配そうに目を向けたものの、そのまま扉を潜った。]
[遅まきながら、裕樹にひらと手を振る。]
蓮実さんの腕の見せ所…っていうと、榛名さんに悪いわね。
まぁでも概ね裕樹と同意見。
榛名さん…昨日から色々続いてだから、だいぶ辛そう。
でも…暫く時間を置くしかなさそうかしら。
[ぽつりと、小さく呟く。]
そうだな。きっと、今すぐは難しくても…涼ちゃんなら、榛名先生も和気藹々にできると思う。
頑張れ、ニギヤカ担当涼ちゃん。
[けらり、笑って。
コダマがこちらを見つめているのであれば、ちょいちょいと手招きを]
…玉葱あげたらまずいのは、犬だったか猫だったか。
[何か適当にあげようとして、首を傾げる]
うん、ボクの心配しすぎなのはわかっているんだけどもね。
[お互い様という言葉にくすりと笑みをだけを浮かべてから、
史人が驚く様子には]
あれ、玲に聞いてなかった…?
[言っちゃまずかったかなと玲の方に視線を向けながらも、ここまで話してはごまかすこともできず]
昨日、ちょっと、ね。
ボクもきたときには榛名が苦しそうにしてたところだから詳しくはわからないんだ。
ただ、興奮しすぎたみたいで、いつもみたいに咳き込んで。
気にしないでって言ってるのに…、
榛名も自分のこと…せめすぎるんだよ……。
[心配の色を交えた声色でそう呟く]
涼はしらなかったことだし、
わからないことを聞くのは自然なことだしね。
それに、ボクのことを知りたいって、
そう思ってくれたから、だから聞いたんだよね?
それだけボクのことを思ってくれたって、ことだしね?
[笑いかけながら]
ありがとう、その言葉だけでも、
ボクには大きな力になってもらってるよ。
ちょっとね。
榛姉…調子悪くなっちゃって。
[眉を寄せながら史人に言った。
それ以上は自分が言うと色々問題になりそうで]
うん、そうだね。
蓮実さんや、裕樹さんがいたから。
[きっと大丈夫、と呟いて]
…ん、私は少しやらなきゃいけないことが出来ちゃったの。
琉璃兄、榛姉に途中で戻ってきちゃってごめんなさいって伝えておいてくれる?
[時間が出来たら私も行きたいけど、と答えた]
[榛名の様子に、食事中ながら少しだけ同様。先ほどまでの己の態度を少しだけ悔いる。]
[言い伝えだ桜だ、等というのはオカルトじみていて信じる気には欠片もならなかった。]
[しかし彼女の悲哀については、「ああ、ダチだったのか」、とあっさり理解できるものであった。]
[涼の恋人発言に、年齢を計算してみた。犯罪かしら?]
うちの御主人からはレモンのうんちく聞いただけ。直接飲まされてはないわー。だってすっぱいし。
[その酸っぱいのを、あわよくば人に飲ませようとしていたわけですが。]
ああそれと、炭酸が骨を溶かすのは本当に迷信みたいよ。
ただ飲みすぎると骨がぼろぼろになるのは、本当。
[2人の会話には言葉を挟まず、沈黙を保っていた。
涼の言葉に名が混じればほんの一瞬だけ、其方に視線を向けた。]
・・・オレも?
心配にゃ及ばねェさ。
[少なくとも、今は。]
[行くという孝博に榛名を支えながら]
ああ、でしたら、どういう指針を立てているのか聞いてきてもらってよろしいでしょうか?
無理でなければですが
[さすがにそろそろ結論は出ているだろうし。と]
… うん。
… るりのことも、たかひろのことも、
… しりたいって、思ったの。
… ……うん。
… それなら、嬉しい。ありがとう、るり。
[少女は、ようやく笑いました。]
…ソウカ。マサカ、コイビトダッタナンテー。
[冗談交じりに驚いた表情を。言った後、涼に笑い返し]
なるほど。仲良きことは美しきかな。
女の子をきちんと庇える辺り、利吉さんは大人だな。
…常識は場所によって変わる、という事か?
実感したことがないから分からないが…。
もし、そうだとしたら、村の中を歩くのは少し気を張るべきなのかな、とそう思ったんだ。
この状況なら、村の外の人間は忌まれそうだしな。
… ほんと?
… たかひろは、だいじょうぶ?
[少しほっとしたような、そんな心の流れでした。]
… でも、
… つらくなったら、言ってね。
… 聞くだけしか、できないけど。
聞くも何も……俺、さっき起きたとこだしな。
[ぐしゃ、と前髪をかき上げつつ、ため息一つ。
体調を崩した、という話に表情は少しだけ険しくなり]
……っとに、あいつは。
すぐに抱え込むのは、どうにかしろってのに……。
[零れ落ちるのは、呆れたような、ため息]
ん、俺も後で様子見に行く。
……特に、今は……落ち着くかねぇだろうし、な……。
うん、わかった伝えておくよ。
[玲に頷きかけて]
後で時間ができたときにでもゆっくり、ね?
玲も…無理しちゃダメだよ?
[さっきから自分はそればかり言っているなと思いながら]
レモンはすっぱいよね!
[おねーちゃんに、こっくこく頷く。
だって、すっぱいもん。うー、想像しただけでも!]
おねーちゃんも、炭酸がめーしんって…
……ほんと?
[りきっちゃんだと信憑性が薄いんだよ!]
[蓮実が言う通りに何も考えぬまま泣き続け。あやされるかのように背を擦られ続けると、徐々に嗚咽も落ち着いてくる]
……ひっく……。
…ごめ、ん…はす、みく、ん…。
……ありが、と……。
[言葉が発せるようになると、啜り泣きながら蓮実に謝罪と感謝の言葉を告げる。涙が完全に止まったわけではないが、今のところ発作に繋がるような様子は無く。ショックは受けたままだが取り乱す様子は無かった]
ボクも、涼が笑ってくれてうれしいよ。
[笑いかけてから意識は孝博の方に]
力、もてあまして、
暴れすぎちゃダメだよ?
ボクたちは…、見つかるわけには…いかないから。
孝博はそんなミス、しないとは思うけど、一応ね?
[手を振る小百合には、こちらも同様に返して]
でも、まあ…辛い時に頼れる人間が傍にいる今は、まだマシだろう。
女の子は、泣くことで落ち着くとか聞いたこともあるし。
……蓮実は、………アイツは平気なんだろうか。
冷静に、見えるが。
[首を傾げ、蓮実を眺めやる]
・・・どっちもダメだッたと思う。
つーか、あんま懐かせんといてくれッと有難いッス。
[去り際に聞こえた裕樹と涼の声に、苦笑いを向けた。
ますます飼い主離れされそうだから。]
ん、分かった。
上げて貰えッかは分からねーケドな。
[蓮実には頷いて、外へと出た。]
でも、おねーちゃんがりきっちゃんの娘だと、
おねーちゃんの方が、とっても頼りになるなぁ
小麦粉だって、練ったりしたらつかえるじゃん!
野菜だって、ベランダでつくればいいじゃんー!
りきっちゃんは不健康!
[健康的になってほしいなー]
あら、本当だわ。
お父さんって呼ぶべきかしら?
[利吉に真顔で尋ねてみたり。
裕樹と利吉の会話には納得しながら。]
できれば早いうちに村から出たほうがいいっぽいわよね。
…そう簡単に出してくれるとは思わないけれど。
[外に出ようとすれば足止めされるだろう。
おそらく、宮司殺害犯人が見つかるまでは。]
そっか。
史人もためこまないで、
何かあったらボクに遠慮なくいってもいいんだからね?
今の史人は、とってもつらそうに見えるよ。
[じっと小首をかしげながら顔を覗き込む]
おう。頑張ってくれたまえ。
[涼にけらりと笑い返す]
ん。餌付けじゃない。親睦を深めようと、な。
……ああ、どちらも玉葱は駄目なのか。
教えてくれて、ありがとう小百合。
それなら…肉類ならば、問題ないか。
[ちょっと大き目の固まりを、躊躇いもせず差し出す]
…うん。
…みんな、笑ってられると、いいね。
…巫女さんも。
[力とかそういうことは、少女にはわからないので、
少し、ふしぎそうにして、静かにすることにしました。]
あァ。
そん時はそーさせてもらうよ。
[涼に返す調子は何処までも軽く。]
分かってッさ。
んな簡単に捕まっちゃ、面白くねーしなァ。
[琉璃の忠告に対しても、笑みの気配が混じる。]
え……俺?
[覗き込む琉璃の視線に、瞬き一つ]
そう……見える……か。
[気のせいだろ、と茶化す余裕はさすがになかった。
やった所で、虚勢と見抜かれるのはわかっていたから。
代わりに浮かべたのは、どこか、困ったような、そんな笑み]
利吉さんが父親で、涼ちゃんが娘で妹。
小百合が娘で姉なら…。
俺が息子で兄の、さっちゃんが息子で弟って所か。
[妙な一人合点をした。しかも一人を巻き込んで]
一応桜は見に行ってみたかったが…この様子じゃ無理そうか。
誰かと一緒にだろうと良い顔をされる気はしないぞ、と。
いえ、いいんですよ。泣きたいだけ泣いてくださって
[榛名の謝罪や感謝の言葉に軽く首を横に振る。
泣いて解決することもなければ、綾野が帰ってくることはないが、発作云々ではなく、落ち着くのであればそれは必要であると思い
徐々に落ち着いてくるのを見計らって]
榛名さんの家までいきましょうか。心配なさっているでしょうしね。
送りますよ
[孝博の言葉はちょっと聞かないふりをした。
肉を食むコダマが、なにぶん可愛かったもので]
村から出る…か。
まだ、ほとんど家の中を見せてもらってないんだよな。
まあ、車を飛ばせば、そうそう止められるとは思わないが。
念のために、後で車の方点検してくるか。
[小百合の言葉に、僅かに表情を曇らせつつ、そんな判断を]
うん……。
[送ると言う蓮実の言葉に素直に頷く。昨日の発作の疲れは完全に消えては居らず。今のこともあって精神的にはかなり参っている。傍目から見ても一人で帰るのは危険であると見て取れるだろう。意識はあれど、どこかぼんやりとした雰囲気を醸し出している]
涙には癒しの効果があるんだっけ。たしか。
…そうね、あんまり取り乱したりするような人じゃないとは思ってるけど。
[裕樹にそう答えるも、流石に内心までは窺い知れない。
が、こちらも手の出しようがない部分でもある。]
後で声かけよっか。
[それくらいしか、できる事がない。
玉葱について礼を言われれば、どういたしましてと答えて。コダマからは少し、離れる。]
[困った笑みを浮かべる様子にほっぺをむにっとつつき]
何かあったときは絶対、約束だよ?
史人?
[その表情は真剣なもので]
無理するなって言っても無駄だとは思うけど、
でも無理…してほしくない。
ボクは二人が落ち込んだ分がんばって明るくしてるから。
[笑いかけて]
それじゃあ、
ボクはそろそろ榛名のところ行ってくるね。
たぶんあの様子だとまだ旅籠?じゃないかなって。
あっちも心配だから。
青年 聡は、探偵 利吉 を投票先に選びました。
えーお父さん酷いわぁ。
恐怖って、どういう認識してくれてるのよ。
[呼ばなくていい、はむしろ呼べに聞こえたとかね。]
…ふ。妻が居ないのが素敵ね。
[裕樹の家族一覧図には思わず噴いた。]
さっちゃんはペット。
[把握した。]
逃げるの、早いよ。足速いんだから!
ちゃんと忘れない。
…いい?
[りきっちゃんを見る。ゆきおにーさんも見る。]
ん、ああ、わかった。
約束すっから。
[だからつつくな、と。
口調だけはいつもと同じく軽いもの]
無理するな、って、言ってるお前も無理するなよ?
……無理に笑ってるより、素直に感情吐け。その方が、俺も安心する。
……ん、榛、頼むな。
俺も、もう少し落ち着いたら顔出すから、っつっといてくれ。
コダマじゃ流石に無理じゃないか…?
一緒に行くのは――…
[何もないとは思うが万一トラブルが起きたらと思うと。
自然に視線は、保護者の方へ向く]
どうだろう?
[涼と同じタイミングで問いかけを]
出来る限りは努力するが。
では。行きましょうか
[といって、榛名の手を引くようにしながら、殊更ゆっくりと旅籠の扉を潜ろうとして。
一度だけ旅籠にいる面々へと振り返り]
こういう状態ですから…注意なさってくださいね
[わかっているような気がするが。一応それだけ告げて、榛名の負荷にならないような歩調で歩き出す]
っふふ。さっちゃんは、本当にからかいがいがあるな。
ままごとも、たまにはよいものだよ?
[旅籠から出ようとするのには、少し眉を顰め]
怪我をしたり、村の人を刺激することの無いようにな。
[言って何処まで通じるかとも思ったが]
あ、桜を見に行くなら私も行くわ。
そもそも…いや、うん。何でもない。
[『一番最初の目的それだったんだし。』とは言いかけて黙った。変な誤解を招きそうだったので。]
…うん。
よろしく、琉璃兄。
[微笑を浮かべたまま、そう言って]
兄さんも、着替えたりするでしょ。
その間に何か用意してくるね。
[琉璃の見送りをしながら、台所の方へと]
[蓮実に手を引かれ、その後に続くように旅籠の出入り口へと移動する。旅籠へ残る者達に小さく会釈する余裕は辛うじて残っていただろうか]
……私、いっつも、こう、だね……。
皆に、心配、かけてばかりで…。
[俯きながら、ゆっくり歩きながら、ぽつりと零した]
[聞こえる聲がまた遠くなっているようでした。
少女はよくわからなくて、だからとめることもしませんでした。
誰を。
――その言葉が意味しているものを、考えたら理解できるはずなのに。]
あんまり詳しいことは知らないんだ。受け売りだから。
[ぽり、と頬を掻いたあと、小百合の方を向き]
…そうだな。
一人で考え込むよりは、まだ…マシになるだろ。
ニギヤカ担当の涼ちゃんみたいにはいかないだろうが。
[コダマから離れる様子には、少し首を傾げ]
…猫は、嫌いか?
そうだね、皆で。
[涼に笑いかけるような意識を向けながら]
でも、それは難しいことだから、
だから、がんばらないと?ね?
巫女様が笑えるように?
想像するだけで唾でちゃう?
[すっぱいと力説する涼に笑いながら。]
まぁ小難しい理由は置いといて。直接炭酸が骨に触れなければ溶ける事はないの。つまり、飲んだだけじゃ溶けないわ。
ただ飲みすぎると、カルシウム不足になって骨が弱くなるのよね。だから飲むと溶けるって言われてるだけ。
[大雑把に説明するとこんな感じ。]
[村の雰囲気もやはりいつもの良くも悪くも変わらないという状態に非ず
むしろこのような状態で変わるのは皮肉にも感じながら、榛名の手を引いて]
榛名さんは、親しい人と、損得勘定で付き合っているのでしょうか
[ぽつりとこぼす言葉に答えずに問うた]
……お前、本気で俺をなんだと……。
[玲のいう事を、という言葉に、はあ、とため息をついて]
ああ、そーだな、このままじゃいられんし。
[着替えて、という玲の言葉には頷いた。
まだ本調子ではないのは確かであり、なんと言っても]
……起きてから、一本も煙草吸ってねぇし、な……。
[ある意味問題発言]
あ、はるなちゃん。
また、あとでね!
[元気になるといいなって、出て行こうとしてたはるなちゃんに手を振った。
それからりきっちゃんの言葉に、りきっちゃんをじーっとみる。]
うん。
だいじょうぶ。
絶対逃げられるから!
ゆきおにーさんには迷惑かけないよ!
…そこで兄貴より、弟の方が問題にされるのって。
いや、俺の人徳か…?
むしろ、ツッコみどころだと思ったんだが。
……まあ、いいか。
[けらり、笑って]
ああ、そうか妻がいないな。
よし、俺が立候補するか。
……当然嘘だが。
…吸うなら自分の部屋で、ね。
今、父さん刺激するのは拙いよ。
[廊下を歩きながら、振り返って一言投げる。
そんな一幕は普段通りに戻ったようにも琉璃には見えただろうか]
[つつくなといわれてくすりと笑いかけて]
誰か一人は引き上げる訳にならないと、ね?
大丈夫、ボクもつらかったら、ちゃんと二人に頼るから、
約束するよ?安心して。
[玲にも笑いかけながら]
もちろんそれは玲もだから、ね?
榛名のことは任せて二人が心配してたって後出会いにいくって言ってたって伝えておくよ。
あと、
それを悪いと思わないようにもね。
[二人に笑顔を残して葛木家を後にし、旅籠へと向かった]
/*
しっかし、自分のやってるキャラにしてはいい人っぽいなぁ。
おかしいよなー。だって俺がやってるキャラだよー(普段なにしている
え?
[逆に問われ、ふ、と視線が上がる]
そんなことは、してない。
する気も、ない。
[考えることも無く、即答してゆるりと首を横に振った]
[蓮実と榛名が出て行くのには、ひらりと手を振り。
注意するようにとの言葉には、頷き一つ]
…じゃあ桜に、行く時は3人か。
向こうに着けば、今なら聡もいるかもしれないが。
[少し、考える素振り]
…ん?無茶…か。
利吉さんのそれは…少し難しい注文だな。
考えるだけの余裕がなくて、身体が動いた場合は容赦してくれ。
[けらり、何事もないかのように笑う。
けれど、すぐに首を傾げ]
なんで小百合には、好きにしろ、と?
うん、そうだね。
巫女さんが一番笑ってくれそうな。
相手を。
[二人に笑いかけながら意識を向け、
次の獲物の相談をする。
幼馴染のことを心配する姿の裏で……]
うーん、それじゃ、いこー!
[ぱたぱた、ドアに近寄って]
……ちょっと、りきっちゃんひどい!
トラブルなんておこさないもんだー!
ゆきおにーさんも、おねーちゃんも、いこー?
[*コダマもついてくる?*]
うーん、残念だけど…まぁ何か起こるよりはマシよ。何も怒らないかもしれないけど、用心に越した事はないし。
私も後でバイク見てくるわ。
[顔を曇らせる裕樹にはそう言って肩を叩いた。]
あはは、私も詳しい事は。
泣いたらすっきりするっていう感覚はある程度、かしら。
[涙についてはそう答えて。]
そうね。愚痴聞き役にくらいなら。
あはは、涼ちゃんにはなれないわー。
[元気よねーと笑いながら言う。]
そうですよね
[即答して首を横に振る榛名を見ながらもやっぱりゆっくりとした歩調で歩いて]
でしたら申し訳なく思わないでくださいな。
みなも、損得勘定で榛名さんと一緒にいるわけではないでしょうから
…それとも、そう見えます?
[首を傾げる様子には軽く首を振って。]
逆よ。猫に嫌われてるの。
[言いながらコダマを見れば視線が合い。
フーっとやっぱり威嚇された。]
昔っから、猫とは相性悪いのよ。嫌われてばっかり。
[ちょっとだけしょんぼり。]
キレーなもんだ。
キレーすぎて妖しい、って言えるのかもな。
[桜の根元に立つ。宮司の死体があったと思しき辺りには良くあるブルーのシートがかかっている。しかし、その下の地面に、おそらく血であろう染みが残っているのを聡は確かに見た。]
[丘に向かうまでは、村人からは敵意交じりの視線を向けられるだけだった。うっとおしいそれらを無視して丘を登ると、さすがに桜に近づく前に止められた。]
……ああ、ホントに。
お前も無理すんなよ?
[帰っていく琉璃に、もう一度念を押してその背を見送り]
……そこまで命知らずじゃねぇよ、俺だって。
[父の話には、軽く肩を竦め、それから]
玲。
……右手の事は、俺が自分で親父に話すから。
[今は言うな、と。
静かに告げて、自室へと]
[西行院家へ向かう足取りはゆっくりと。
途中幾人か村人と擦れ違うも、彼らの話題はどれも同じ。]
目覚めた・・・ねェ。
[赤く染まった白い衣装。
短く息を吐き出す。]
[どうやら聡が登った反対側で、丘に登ることさえ制限していたらしい。道を無視して登ったために気づかれなかったようだ。]
[ゴチャゴチャと近づくな、桜を荒らすなとうるさい連中を、「まぁまぁちょっとくらいいーじゃねーか」と笑顔で無理やり押し切って、今桜の元に居る。]
涼ちゃんが逃げ足速いなら、少しは安心だな。
ぜひとも逃げ切って、利吉さんの胸の中に飛び込んでくれ。
[まあ、逃げる間の時間稼ぎくらいはできるだろうとか、軽く考えていたりはしつつ]
生活能力が無いのにペットを飼うとかどうなんだ…?
…涼ちゃんの押しに負けたようにしか思えないが。
[けらけらと、明るく笑う]
[旅籠へ向かう途中、蓮実と一緒に歩く榛名の姿を見つけて]
榛名。
歩けるようになったってことは、だいぶいいみたいだね。
よかったよ。
[榛名に笑いかけてそちらの方へよっていく]
[再び問われ、皆のことを思い出し。もう一度ゆるりと横に首を振った]
見えない、けど…。
…でも、やっぱり…。
[申し訳無さは抜けないらしく。再び少し俯き気味になる]
…そうやって、心配、してくれたり、手を、差し伸べてくれる、のは、嬉しい、の。
嬉しい、んだけど……何だか、それがまた、羨ましく、思えて。
…自分が、情けなく、思えて…。
いきなり考え方を変えろというのは無理ですが、徐々にでいいので考えてみてください
[見えない。とはいったが、それでも申し訳なさそうに俯く榛名を見て言い]
…ま、私もままならないことが多いな…とずっと思って生きてますけどね
[苦笑のようなものを浮かべながら歩けば琉璃の姿が見えて、軽く手を振る]
女中 小百合は、青年 聡 を投票先に選びました。
中:
投票はとりあえずPL視点でさっちゃん。
おそらく此処が一番投票されそうだ。
守護先は…まだ決めてないけど、一番近くに居た人、かな。
GJ出たらCOの直接対峙行きたいんだけど…。それは赤次第かな。
向こうが出てこなかったら、見えない敵を退ける感じ?
ちょっと、涼ちゃん待ってくれ。
俺はまだ、食事を終えて無い。
[困ったように笑い、箸を進める。
結構長い間コダマの視線を受け続けているのが、実はちょっと食べにくかったり]
確かに、用心に越したことはない。
いざ村から出られるって時に、移動手段がありませんってのは厳しすぎるからな。
[小百合に、一つ頷いて]
ああ、本当に涼ちゃんの元気さには、敵わないな。
……うん、分かった。
[史人の言葉にはただ頷いて。
台所に入れば、簡単にできそうなもの…と悩んだ末に、残り物のご飯を炒めてしまうことにしたようだ]
…右手、か。
[トントントンと玉葱を刻む。甘藍を刻む。燻製肉を刻む]
それでもどうか。
間に合えば、いい。
[フゥ、と息を吐いてご飯と卵を混ぜ炒める。
ちゃんと冷めない内にやってきてくれる*だろうか*]
オレはダレだって構わないケド、どーせなら気に喰わねェ奴から・・・ッてのもイイかもなァ。
そーゆーの、ダレかいねーかな?
[あくまで軽い調子で*問う。*]
[やがて辿り着いた門の前。]
あー。
やっぱ、苦手だなァ。
[昨日も来た場所ではあれど、屋敷の厳格な雰囲気にはそう慣れるものでもなく。
幾分か躊躇った後、ベルを*鳴らした。*]
よかった。
玲と史人に榛名のことよろしくって言われた。
二人も落ち着いたらくると思う。
[蓮実との様子から榛名のほっぺをむにぃとつつき]
榛名は気にしすぎ。
それぞれに役割とかってあるんだろうしさ。
1から10全部一人でできる人なんていないんだから、ね?
…そうか。嫌われてるのか。
[威嚇をするコダマを不思議そうに見て]
コダマは可愛い女の子が好きなはずなのにどうしてだろうな?
何か理由でもあるんだろうか。
[しょんぼりする様子を見れば、頭を撫でようかと片手を上げる]
うん……やって、みるよ。
[俯きながらもこくりと頷いて。続く言葉には少し視線を上げ蓮実を見やる]
蓮見君、も?
[自分だけとは流石に思っていなかったが、目の前の人物もそうなのか、と思い、僅かに首を傾げる]
[部屋に戻り、一つ、息を吐く。
表情に浮かぶのは、陰りの色彩]
っとに……かなわねぇ、な。
[掠めるのは自嘲の笑み。
それを振り落とすようにふるり、と首を振り。
荷物の中から着替えを引っ張り出しつつ、ふと、窓の向こうに広がる空へ目を向けた]
ん……。
荒れそう……だな。
[重苦しい曇天に眉を寄せつつ、ぽつり、小さな声で*呟いた*]
…………。
[利吉の言葉に少し考えた]
小百合は利吉さんの言葉を聞いた後、彼女の思うまま素直にスルーするような。
なるほど。納得した。
スルーじゃなければ、鉄拳制裁か。
[小百合から聞こえてきた言葉に、うむうむ、と言った風情で何度も頷く]
気に食わない?
そうだね、榛名を苦しめた聡ってやつとかかな?
[くすりと笑いながらあげられたその名前に、
涼はどんな反応を示すだろうか?]
二人も落ち着いたら来るのですか…んー…二人はどうでしたか?
[どちらかといえばそちらも気になる。綾野に関して言えばむしろあの兄妹が一番ショックを受けている可能性が高くて琉璃に聞き
やってみるという榛名に柔和な笑みを浮かべ頷きつつ]
そりゃね。なかなか難しいものですよ。
[嘆息しそうになり、誤魔化すような笑みを浮かべる]
うーん、どうにも、猫に嫌われる家系みたいなのよねー。うちの家族みんなそうだったし。
…可愛いのになぁ。
[可愛いものは好きなので。撫でられないのはやっぱり残念。
しょぼんとしていたら裕樹に頭を撫でられ、ちょっときょとんとして。それから嬉しそうに笑った。]
ありがと。撫でられるとは思わなかったわ。
[慣れない感覚に、ちょっと照れたかもしれない。]
あ……玲ちゃんにも、お礼、言わなきゃ…。
…落ち着いたら…。
綾野の、こと、だね…。
[先程聞いた事実。表情に翳が落ちた。自分よりもきっと、史人の方がショックだったろうと思う。昔から、随分と気にかけていたようだったから。
そう考えている折、琉璃に頬を突付かれた。不意を突かれたような形になり、「わ」と声を漏らす]
気にしすぎ、って、言われても…。
…気に、なっちゃう、し…。
すぐには、治らない、よ…。
[自分がほとんど出来ない負い目が今の榛名を作り上げているのだろう。それが長く続けられた今、すぐに改善すると言うのは難しい話だった]
/*
この馬鹿IMEは…!
どうして一発変換出来るようにしたのがまた出来なくなってるの。
名前間違えるとかいやなんじゃーーー!
*/
[蓮実にも微笑みかけて]
榛名のこと送ってくれてたんだね、
ありがとう。
昨日はあのまま…いろいろあったからね。
[ぼかしながら]
榛名も、ごめんね傍にいて上げられなくて。
[走り出そうとする涼と静止する裕樹。そして気づいた事柄。]
…そういえば私もご飯食べてなかったわ。
[今からでは遅いので、簡単に食べれるようなものを注文したら、ベーコンエッグの乗ったトーストと珈琲が出てきた。それを少し早めに齧りながら。]
そうね、桜を見終わったら点検かしら。
…そういえば、さっき窓から外をみたら天気、良くなかったから、早め早めに行動した方がいいわね。
[言って、裕樹が食事を終えるのとほぼ変わらない時間で食事を終えて。]
そろそろ行く?
[そう促す。]
[首を横にふりながら]
すぐにとは言わないよ?
それにボクも榛名も…、もういい年?だし?
下手すればお互いおじちゃんおばちゃんだし。
[冗談めかすようにそういって笑いかけてからすぐに表情は真剣なものに]
うん、綾野のことは一番つらいのは史人だと思う。平静はよそおっていたけども……。
そういうときに支えてあげることとか、
一緒にいるだけでも、ね?だいぶ違うから。
できないことは頼る、そうしながらそうやって相手のために返してあげる。
榛名はもらってるだけじゃないよ。
前にも話したよね?ボクがこうしているのは榛名のおかげでもあるんだって。
すぐにじゃなくても少しずつ、少しずつね。
[もうそういった話をするのが何度目なのかはわからないが]
[微笑み、榛名のことで礼を言う琉璃に、軽く首を横に振って]
…ま、仕方ないですよ
何の因果かちょうど帰ってきていますから、できることはやりますよ
[最も半ば外部の自分にできることなど限られている気はしているが]
難しい……。
そう、だよね。
世の中、そんなに、簡単じゃ、ない、や。
[身体のことだけでなく、仕事のことでも当てはまること。誰もが皆、順風満帆とは行かない。蓮実の返答は言及せず、納得するように頷いた。
謝ってくる琉璃には]
ううん、気に、しないで。
何があったのかは、分からない、けど。
私は、こうして、体調、戻せた、から。
[完全に戻ったわけでは無いが、あの時よりはマシな状態なわけで。ふるりと首を横に振ってから、小さく笑んだ]
遺伝で猫に嫌われるなんてのは、初めて聞いたな。
…好きな相手に、嫌われるのは……つらい、な。
[呟きつつ、頭を撫でて]
琉璃も、可愛いものが好きと言っていたし、会ったら会話が弾むのかもしれないな。
…ん?礼を言われるような事をしたか?
ああ、撫でられるのが嫌だったならすまない。
[照れた様子を勘違いしたのか、そんな事を告げた]
支えあうことは大事だし、ね?
[蓮実に笑いかけて]
都会は冷たくなったって聞くけど、
蓮実は冷たくなってないみたいでよかったよ。
できることだけでも、
やっぱりそういうのって、うれしいしね?
[部屋の隅に行く利吉には、一応灰皿を放って。
ぽつり呟いた小百合の言葉に自分の事を棚に上げ]
なんだ。まだ、小百合は食べてなかったのか。
そうだな。とは言っても、車に詳しいわけでもない。
故障していても直せはしないんだが。
ああ、天気が悪化しそうなら早めに行動すべきだな。
[食事を食べるスピードを速め、食べ終えれば片付けを。
小百合の促しに、一つ頷いて]
そうだな。涼ちゃんが、お待ちかねだ。
[けらりと笑った]
ありがとう榛名、そういってもらえるとうれしいな。
世の中、いろいろとうまくいけば。
皆幸せなのかな?
思い通りにならないことばかりじゃなければ…。
[呟く言葉は何に対してであろうか?
ふと空を見上げると雲行きはあやしく]
んっ、なんだか空模様があやしいね。
雨、振る前に榛名の家にいこうか。
[榛名と蓮実に同意をもとるように笑いかける]
歩きながらでもお話はできるしね。
30、近い、もんね。
[冗談めかす口調と内容に、ようやく少し明るい、おかしそうな笑みが浮かぶ]
支える…一緒に、居る、くらいなら、出来る、かな…。
支えられるかは、分からない、けど。
琉璃には、返せて、る?
私でも、誰かのために、何か、出来てる…?
少し、ずつでも、返せてる、のかな…。
はい。簡単じゃありません。
…ま、私の場合は仕方ないといえば仕方ないんですけどね。
[思い出すのは昔から今にかけての様々なことになるわけだが]
そりゃ、私は私。全くとは言いませんが、そうそう本質というのは変わりませんよ。
…ま、あまり過度の期待はしないでくださいね
[最後は困ったような表情で琉璃に応え、空模様を指摘されれば確かにそうで、頷き、榛名も同意すればやはり榛名の歩調に合わせて歩き出すだろう]
世の中が、上手く、いけば…。
どう、なんだろう。
皆、幸せに、なるのかな…。
なれると、良い、んだけど。
[「どう、なんだろう、ね?」と琉璃に首を傾げる。天候のことを言われると空を見上げて]
本当、だ。
降らなきゃ、良いんだけど。
[降る前に、と言う琉璃に頷いて、ゆっくりと歩き始める]
そうそう、もうすぐ三十路。
史人に言われちゃったよ。
[笑いかけながら]
うん、ボクもいっぱいもらっているよ。
二年前の時も、それよりも前にも後にも、いっぱいね。
それに榛名の本を見てたくさんの人が楽しんでいる。
それだけでもこれは大きなことじゃないのかな?
[世の中が上手くという二人の言葉には無言でこめかみをかく。困った時や、何か考えるときの癖で
もし己が上手くいく状態というのであるならば、そもそもからが違うのか。それとも己の性格がやはり起因しているのか。]
二人ともまだまだ若く感じますがね
[ただそれだけを、嘘でもなく言うが、考えれば自分が一番年下だった]
ほんと。揃って猫が嫌う匂いでも持ってたのかしら?
…そうねぇ。まぁまだ猫だから…ってのはちょっとあるけど。それでもねー。
[裕樹の言葉には同意して。]
琉璃ちゃん?ああ、あの可愛い子。
[思い出すのは榛名を送って行った時。琉璃とはその時しか会っていない。勿論性別も今の所女、しかもだいぶ年下だと思っている。]
まだ顔あわせただけなのよね。
そっかー、それは楽しみ。
ううん、嬉しかったわよ。撫でられるなんて随分昔以来だったから。
この歳になると、撫でる方が多くなるしね。それはそれで悪くないんだけど。
たまにされると新鮮でいいわねー。
[だから、ありがと、ともう一度礼を言った。]
こっちもさっき起きたばっかりだったからね。
そうね、じゃ、行きましょう。
どこまで近づけるかは分からないけど。
おとーさんいってきまーす。
[余計な一言は忘れずに。
そういえばさっちゃんとかどこまで行ったかなーとか思いながら、待ちくたびれてコダマと戯れまくっていた涼と裕樹と共に、桜の丘の方へと向かう。]
[小百合の笑顔には、こちらも満面の笑みを返した。
傍から見れば、全く問題ない、と意思の疎通が行われているように見えたのかもしれない。真偽の程は確かではないが]
まあ、散歩程度で、村の人に止められたら桜に近付くのを止める。
それなら、向こうも何もしてこないだろ。
[ほんの少し、声を落として]
何せ、こちらは女しかいないし、手荒な真似をするのは向こうだって遠慮するだろうしな。
問題は、俺が女には見えにくい事にあるが。
[蓮実の返答に「そう、なんだ」と言葉を返し。仕方ないと言うのがどう言う意味かは分からなかったが、特に言及する気も無くて。
琉璃の言葉には小さく笑いながら]
史人も、言ってたんだ。
あの時、だけじゃなく…?
そう、なんだ…自分じゃ、気付かない、もの、なのかな。
[少し考えながら首を傾げる]
本、も?
どのくらい、読んでくれてる人が、居るのか、分からない、けど…。
そ、っか、読んで、くれてる、人には、楽しみを、あげれてる、かも、しれない、んだね。
そう、かな?
[蓮実に若いと言われ、小さく笑いながら首を傾げた]
年下に、言われるんだったら、まだ、いける、のかも、ね。
[少しだけ、軽口を叩いた。そんな会話をしていると、ようやく榛名の家へと辿り着く]
二人とも、ありがと、ね。
…色々と。
[送ってくれたことだけでなく、今までの会話についても含めて、礼を述べた]
まだ琉璃とは、顔を合わせただけか。
…っふふ。ああ、楽しみにしておくと良いと思うぞ。
[彼、の性別はまだ知らないだろうと思って、笑う。
こんな短期間で2度も同じ様に驚くことがあるとは、小百合でも予想できてはいないだろうなどと考えて。
再度の礼には、ふむ、と声をもらして]
確かに、撫でるほうが増えるな…。
増えるというよりは、撫でられた事が俺はまず滅多に無かったが。
なにぶん、身長がある上…両親が褒めるよりも、叱って伸ばす類の教育方針だったからな。
嬉しかったのならば、良い。
それはきっと蓮見が外を旅して社会経験が豊富だからよ。
[くすりと蓮実に笑いかけて]
いわゆるひきこもり?に近いしボク達。
[榛名に礼を言われれば]
どういたしまして。
こっちからもありがとうだよ。
いままでも、これからも。
[そのまま榛名と蓮実と話しながら榛名の家へと*向かう*]
歌姫 琉璃は、御曹司 晴美 を投票先に選びました。
歌姫 琉璃は、青年 聡 を能力(襲う)の対象に選びました。
ええ。そうですよ
[と榛名に言い]
経験豊富というだけでもないとは思いますがね
[と琉璃には言う。性格もあるだろうと自分では思っていた。
そして榛名のなにがいけるのかとかはそういう思考が薄いのか。あまりわかっていないままに頷いて]
謝罪ではなく感謝ならば受け取ります
どういたしまして
[榛名が家に入るのを見送った]
ああ、せめて、花びらが見れる程度には近づけると良いな。
…っふふ、利吉おとーさん、いってきます。
[小百合の言葉に便乗し、悪戯に笑む。
扉を開け外に出れば、空の色は早い時間にもかかわらず暗い]
風も出てきたか…。
雨が降ったら、厄介だな。一応傘は持って来たが…役に立つかどうか。
[流石裕樹分かってるーとでも言いたそうな笑顔を向けた。真偽は皆の心の中だ。]
そうね、無理して近づいたら無用なトラブル招きそうだし。
注意されたらすぐ離れましょ。
[落とした声にはこくと頷く。
が、裕樹のパッと見の性別には、ぁーぅん、とか言いながら。]
それはまぁ仕方ないかなー。利吉みたいな心眼持ちが、そうそう居るとも思えないし。
傍から見たら両手に花だからやっかまれたりしてね。
[とは軽く冗談気味に。]
そうね、楽しみ。
[流石に裕樹の『楽しみ』の意図までは読めず。
純粋に可愛いもの、に興味を向けながら。]
あーうん、うちもそう多くは無かったわー。
身長もだけど、それより弟と妹がいたもんだから、両親の目がどうしてもそっちに行っちゃうのよね。
へー。ひょっとしてお家、厳しかった?
[ふと気になった事を尋ねながら。
良い、には小さく微笑んだ。
名目は散歩、なのでそれなりにゆっくり歩きながら、徐々に丘へと近づいてゆく。
たまに厳しい視線を向けられるが、今の所、村人に咎められる事がなかったのは幸いだろうか。]
実際誤解されて問題が起きそうになったら、なんとか性別を証明するさ。
…見せて、何が減るわけでなし。
[本気か冗談か、曖昧なまま、けらりと笑う]
傍から見ずとも、俺自身も両手に花だと思っているが?
いらないやっかみを負うのは勘弁したいな。
[冗談交じりなのが分かっているので、自分を花と例えている事には何も言わず]
[琉璃の言葉には、にこりと笑みを返して「こちらこそ」と頷き。二人と分かれると家の中へと入る]
[すぐに居間に行き、母親に無事な姿を見せて安心させ。何が起きたかの話を母親からもされた。綾野の話はもちろん、桜が本当に咲いていることを告げられ。やはり嘘ではないのだと改めて実感した。
何が起こるか分からないから気をつけなさい、と母親に注意され。「分かってる」と返すと二階の自室へと向かった。
自室の窓の外。雲に覆われ始めた空を見上げ、そして視線を少し下ろす。その先に見えるのは、普段ならば見えるはずの無い、薄紅色。見えているのはほんの少しだが、それだけでも咲いている事実は見て取れて。否が応でも事実を突きつけられた。しばらくの間、見える薄紅をじっと見つめ*続けている*]
身長があると、そう言うことも不便だな。
そんな理由で、涼ちゃんはたくさん撫でられるといいと思うぞ、と。
[言いつつ、涼の頭をなでようとしたり]
小百合は本当の意味でも姉なのか。
…ん、うちは厳しいというか、何と言うか……まあ、少なくとも甘くはなかったな。
とは言え、反抗期に荒れた自分の事を思い出すと、あれも正しい判断に思える。…今は、な。
[なるべく村人を刺激することの無いように気をつけて。
涼のような少女がいた事が、警戒心を緩ませるのにつながっていたのかもしれない。
道の先、規制のかかった様子を見つけ]
…あそこから先は、通れない、か?…どうする?
もっと別の道を探すか、あるいは、桜が望めそうな他の場所を探してみるか?
[二人に*問いかける*]
[ふと、涼の手を握り、引いて歩く。
村人の視線に、たまに緊張(?)したような素振りをみせる涼を落ち着かせようとか、むしろそんなに深くは考えてなかった行動だと思う。
裕樹が「見せる」と言うのにはけらりと笑って。]
豪快ねー。まぁ、大丈夫だとは思うけど。
あら、褒めてくれてありがとう。…お兄ちゃん?
[その場のノリでも褒められて悪い気はしない。
ちなみに一瞬間があったのは、弟か兄かで悩んだからだったりする。
そうこうしているうちに、村人の数が増えてきた。
先を見れば、砂袋やら何やらが積まれた場所が見える。桜はまだ少し遠く、この位置からは望めない。]
そうね、とりあえず別の道を探しましょ。
ええと反対側からなら…見えそう?
[そう言ってぐるりと迂回し、ガードが薄いところを探しあてれば、其処から桜の樹の方へと近づいて*いくだろう。*]
/中/
……はるみん(ほろり。
寝落ちは、幻夢最強死亡フラグですて……。
ただでさえ死亡率100%の蒼聖痕なのに(それは関係ないような。
/中/
しかし、能力者の動きが読めんなぁ。
それらしい動きは目に入るんだけど、確定ができん……。
特に占はどーした、占は。
よもやとは思うが、初回鬼引きでもしてしまったのだろーか。
あと、崖崩れはいつ起こすかねぇ。
まあ、ここらは赤組が自分に都合よくトリガー引いちゃえばいいんだけどなー。
とはいえ、さすがに表でこれは言えんが(^ ^;
……そういう意味、白雪はラクっちゃラクだったやね。
死んだけど、いろいろ。
学生 涼は、御曹司 晴美 を投票先に選びました。
[村人たちに羽交い絞めにされている]
わかった、わかったってーの、乱暴はやめろ。
はいはい出て行くよちゃんと。
こらどこ触ってやがる…
[じたばたじたばた]
… さっちゃん?
[話の流れをちゃんと追っていたわけでもないですし、少女は首を傾げました。]
… さっちゃんは強いけど。
… うーんと、
… ――巫女さんにも怒りそう
…なにが?
[そういった(いわゆる、魔の領域の)言葉に関して、少女の理解は今はまだ遠いのでした。
誰を"殺す"ということは少女に理解できず、そのまま言葉は流れてゆきます。
だからこそ、誰が死んでも、少女に二人を止める術も、止める言葉も持ち合わせていません。]
[そう、まだ、少し、早いのです。
まだ、少女は、"死"を知らないから。その"死体"を見ていないから。]
あっちゃぁ、ご、ごめんなさいゆきおにーさん!
[食べ終わってないのちゃんと見なきゃダメだよね!
コダマが見てる。じーって見てる。
なんかおねーちゃん相手には、しゃーってしてるけど、ただ単に嫌いなだけなんだろーなぁ。なんかおねーちゃんがかわいそうだ。
コダマ、メ!だよ!]
それじゃあ、いってきまーす。
りきっちゃん、タバコ吸いすぎはダメだよ!
[榛名を送った後、蓮実の問いに少し考えるようにしてから]
そうだね、このまま家に帰るのもいいけど、
旅籠にいくのもありかなって。
他所から来た人、今風当たりがつらいだろうし、
それに、なにかがおきるかもって本当に起きた。
利吉さんの事、気になるしね。
どこに行くにしても雨風しのげそうな場所がいいかな。
[空模様を*しめしながら*]
やな風とやな雲!
せっかく咲いたのに、散っちゃわないといいねー
[…あれ?]
せーべつ?
[ゆきおにーさんを見る]
……せーべつ?
[むー。]
…………ゆき「おねーさん」?
巫女様は次に誰をのぞむのかなっておもってね。
[涼に笑いかけながら]
桜見に行くの?
たぶんみんなぴりぴりしてるから刺激しすぎないようにね?
近くにはいけないとはおもうけど。
誰かと一緒だよね?
[心配するような意識。
そこにはもう、さきほどのような人殺しを考える*意識はなく*]
[桜の木に近くなる。
人はどこにいるのかな。
さっちゃんがつかまってるのもぜんぜん知らないんだけど、おねーちゃんとゆきおに…おねーさんと一緒に、近くの方に行く。]
うっわぁ。
ほんとに、ピンクだー
昨日までぜんぜん咲いてなかったのに
[びっくりした。魔っていうのはすごいんだなぁって思った。]
[その下で宮司の人が死んでいた――
その下で赤い血が流れて、まるでうつしたように桜の花が咲いている。
そんな事実は、知らない。]
…みんなと一緒だから、
…だいじょうぶ。
[撫でられるのと同じくらい、心地良い感覚でした。]
…きれいな桜。
…でも
…巫女さんとは、話せないんだね。
青年 聡は、御曹司 晴美 を投票先に選びました。
中/
処刑・襲撃ってどうやって決めるんだろう。
成り行き次第か?
にしたってまとめ役が必要だな…。
あんまり早く人狼を吊っちまうわけにも行かないだろうし。
なんか色々分からんなー。
あんまり早死にはしたくないが、命を惜しむ真似はしたくない。
しかし出来れば人狼とやり合ってから死にたいもんだ。
/中
[窓から離れ、ベッドへと座り込む。大きな溜息をつき、ふ、と視線を上げると、机の上の執筆道具が目に入った。若干、表情が曇る。色々なことがありすぎたために、今は小説を書く気にはなれなかった]
…連絡、入れた方が、良い、かな…。
[出版社に執筆の見通しがつかなくなったことは伝えねばなるまい。ただでさえ、題材にしようとしていた祭りの継続が怪しくなっているのだ。心身的にも、材料的にも、執筆が遅れるのは明らかだった。
しかしここには電話が無い。誰かの家で借りる必要があった]
…お母さん、ちょっと、出かけてくる、ね。
出版社に、原稿、遅れるって、連絡、しなきゃ。
[自室を出て、階下に向かい、家事をしていた母親に訊ねる。返ってきた答えはNO。何かあっては駄目だから、と言う心配から来た否定だった。しかし連絡しない訳にも行かず、どうにか許可を貰おうと母親の説得を試みる]
[それは天候が酷くなる少し前。許可が得られる頃には使いたかった電話も役に立たなくなっていると言うのは、現時点ではまだ*知らない*]
[ぞっとするような、ぬめついた風でした。
ざわり、ざわりと、何かが騒いでいるように、少女は感じました。
それが何か、掴む前に形は失われて消えてしまうのでした。
聲を出そうとは思いませんでした。
ぎゅっとてのひらを握って、湧き上がってくるその感覚に耐えていました。]
[桜の色が目にちらついて、離れてくれないのです。
花びらの一枚でも手に入れられたら良かったのに。
そう思ったけれど、もうこの雨風ではなくなってしまっているでしょう。
"なにか"ほしいものがある気がしました。
だけれど、その"なにか"を、手に入れてはいけない気がしました。
るりの悲しそうなことばも、よく覚えています。
きっと今は、手に入れてはいけないのだと、思いました。
そう思うと、心の中で、"なにか"を望んだ"なにか"が、底無し沼のような深くて深い場所に沈んでいきました。
まだ見ていない「血」と「死体」。
少女が"なにか"を、はっきりと理解したその時には、既に深く捕えられ、二つの一つを選ぶことになるのでしょう。
―― 人 か 、 魔 か ――]
[とまれ、今はまだ早く。
鼻腔を擽る雨のにおい、土のにおい。耳を劈くような土が崩れおちてゆく音。自らが望む"なにか"の正体。
そんなものに、確かに怯え、そして確かに、
少女は、歓喜する心を、*遠くから眺めていたのです*]
桜が咲いた後の雨なんてのは良くある事だが。
花腐しの雨が、すぐに花を散らしたなら…むしろ、村の人間は安心するのかもしれないな。
涼ちゃんは、散らないでいてほしいのか。
[3人で会話をしつつ、桜へと歩み。
性別を知って驚く涼に、けらけらと笑った]
そう。実はおにーさんは、おねーさん。
呼びにくいなら、おにーさんのままでも何も問題ないが。
琉璃とは、その辺り違うからな。
謝らなくていいんだ。
[小百合の笑い声に、こちらも悪戯な笑み]
豪快ぐらいの方が、驚かせられるかと思ってな。
っふふ、どういたしまして、というべきかな?
[お兄ちゃん、と呼ばれて、不意をつかれたようにはたりと瞬く。
少し間の抜けたような顔は、またすぐいつもの笑みが浮かび]
ああ、じゃあ人の少なそうな方へ行くか。
道無き道なら行けたりするのかもな。
[似たような方法で桜に近付いた人物がいたとは知らず]
……しかし、制限がかかってるなら、聡はどうしたんだろうな?
強行突破の一つもかまして無いと良いんだが。
[ぐるりと回り道をして、桜のある丘を登っていく]
…すごいな。これ、本当に昨日までは……?
俺は見ていないから、なんとも信じられないんだが。
[2人がさらに近付こうとしたなら、少し制して]
まずは、黙祷を捧げるか。
知らない相手とは言え、場所が場所だ。
それに近付きすぎれば、村の人間にばれそうだしな。
[手を合わせ、眼を伏せる。暫しの沈黙。
改めて、眼を開ければただぼんやりと桜を眺め。
ぽつり、諳んじる]
…桜咲くとき、災いあれり。
其は、紅き狂乱の……宴。
[強い風の音に、はたりと我に返って]
そろそろ帰るか。降られるのは、御免だろう?
それに、俺が多少濡れる分には構わないが、可愛い妹たちに風邪を引かせるのは嫌だからな。
[聡のいうままごと遊びは続行中。
空を見上げた後、ほんの少し眼を細めて丘を下っていく]
[ゆきおねーさんの口にした言葉はむずかしかった。]
ふぇ。
うん。おねーさんも、おねーちゃんも、風邪引いたら大変だもんね!
[丘を降りるのも一緒。でも、一回後ろを見て、桜を見た。]
――きれいだね
[それから慌てて後を追った。]
早くしないと、おいてくぞ、と。
[立ち止まり、振り返る涼に声をかけつつ、足は止めない。
少し歩む速度を緩めはしたが]
綺麗なのは分かるが、あれが血の色かもしれないとか思うと少し気味が悪くもあるな。
伝説を何処まで信じるかは微妙なところだが。
ああ、走るのは良いが下り道だ。転ぶなよ?
[こちらに向かう涼に警告を]
…とか、言っている間に……。
[ぱらぱらと、小さな音。皮膚の濡れる感触。
持って来た傘を無造作に開き]
降ってきたな。
…って、警告したそばから。
[傘を持っていない方の手を差し出して]
立てるか?痛むようなら、旅籠まで背負っていくが。
[こんなときに雨ふんなくても!
ゆきおねーさんの手を借りて立ち上がる。]
だいじょーぶ!
転ぶのにも慣れてるから!
[捻ったりもしてないし]
って傘!
さすがおねーさんだなぁ…
だいじょぶだいじょぶ、とりあえず早く行こう!
転ぶのに慣れてるって…まあ平気なら良いけどさ。
[微苦笑を浮かべ、つないだ手を引き上げる]
傘はあるが、俺のは折りたたみだからな。
風が出てくると厄介だし、早く行くのは大賛成だ…けど、急くのは良いが、今度こそ転ばないようにな。
次は雨のせいでどろだらけになるぞ、と。
だいじょーぶ!
[立ち上がったら手を離して、ぐっと親指立てるんだ!]
ありがと、ゆきおねーさん!
でも、うん。
次は転ばない。どろどろになったらりきっちゃんより身だしなみが悪くなっちゃうからね!
どういたしまして。
[元気のいいお礼の言葉に、にこりと笑う]
っふふ、一度くらいは、きちんとした服装の利吉さんも見てみたかったりするか?
髪を整えて、ヒゲを剃らせて、パリッとしたスーツを着せて。
[時折強く吹く風に、傘を両手で押さえる]
村から出るのに、これは徒歩だと厳しそうだな。
後で、出て行きたい人間がいるなら、車で送ってやるべきか。
……俺自身も、どうするかな。
えー。
びみょーに見てみたいけど、ぜったいムリだと思わない?
[しっかりまじめにムリだと思う!]
うーん、本当に困っちゃうよね。
なんでこんなに雨なんだろ。
涼ちゃんの頼みなら、簡単には断らない気がするが。
まあ、スーツから何から、お金を出してくれるスポンサーをみつけないと厳しいか。
2人はそんなスポンサーに心当たりは?
[けらけらと笑って、無責任な事を言い放つ。
丁度擦れ違った村人にはその明るい様子を睨まれたが、悪びれる様子も泣く]
ん…なんでだろうな。誰かの代わりに泣いているとか。
巫女か宮司さんか、それとも…。
[歩く先には、ようやく旅籠が見え始め。
ふるり、首を振って、大きく息を吐いた]
こういう事を、俺が言うのは似合わないな。止めておこう。
ザンネンナガラ、マッタク
[だってあったら、きっとその人が着せてるにちがいないからね。
村の人たちはなんだかこわい顔。]
そうかな、似合わなくないと思うよ。
でも、泣いてるんだとしても困っちゃうね。
桜も散っちゃうし、地面もどろどろだし。
いや、似合わないと思う。一般的に、ああいう事を言って許されるのは、おそらく20歳くらいまでだろ。
[旅籠の玄関で折り畳み傘を閉じる。
雨音はさらに激しく、雷鳴も聞こえ始めて]
…地面がどろどろなのは……困るな。
あの細い山道で、タイヤが滑ったら大事故の発生は免れない。
これでも安全運転を心掛けてるから、事故は嫌だな。
えー。そうかなー?
年齢かんけーないと思うけど
[ごろごろー]
…コダマだいじょーぶかな?
[ちょっと心配]
でも、タイヤが滑っちゃったら大変だから、だめだよ!車!
ふーみんせんせーみたいになっちゃうよ!
[雨の音が強いから、ハタゴの中には聞こえてないはず!]
涼ちゃんも、きっともう少し大人になれば分かるさ。
[けらりと明るく笑う]
あれ。雷は…猫も犬もだめなんだったか?
うちでは飼えなかったからな…未だによく分からない。
今は一人暮らしだが、飼う余裕はないしな。
………史人は、もう事故経験者か。
そう言えばこの間も、危険運転をしそうな事を言っていたな。まったく…それで玲ちゃんを泣かせたらどうするのつもりなのか、と。
[旅籠の扉を開け、中に入る]
ただいま、と言うのも変だが、ただいまー。
[桜の丘を追い出された後は、とっとと旅籠に戻り、手早く荷物を纏めると、]
[雨が降りそうなのにも構わず、雨具を着込んで出発していた。]
[桜は見たし、祭りもない。もう残っている理由は無いと、宿にいた面々に暇を告げ、スタスタと出て行ったのがほんの2時間ほど前。]
…なんだよ、こりゃあ。
[村を訪れた際に、それを一望した丘陵を越えた場所に立ち尽くしている。]
[ただし、そのときと反対側を向いた聡の眼前には、本来なら蛇行しながらその丘陵をいったん下り、またその先の山間部へと続いていた道が、ごっそり削げ落ちていた。]
おじゃましまーす
[ゆきおねーさんの後ろから中に入る。]
うーん、コダマどうなんだろ。たかちゃんに聞けばわかるかなー?
ふーみんせんせーはねー、あんまり言うと怒るからやー。
事故したらしいってしか知らないけど。
この雨のせいか…。
[アスファルトは途切れ、一部にかけらが残るのみ。土砂崩れだろう。視線を丘の下方に転じると、蛇行する道のあちこちが、同様の土砂崩れに寸断されているのが見て取れた。]
…。
[進むのは自殺行為だ。確かに車でない自分は、もう流れていない土砂ならば、越えて進むことが出来るだろう。しかし、雨が続いている以上、自分が歩いている足元が崩れる危険が常につきまとう。]
ここも危ねぇかも知ねぇ。急いで戻るか…。
[踵を返し、来た道を戻り始めた。]
[ばたばた、と旅籠に飛び込んでくる。]
っかぁー、濡れた濡れたぁ!
おーい、乾いたタオル貸してくれねーか?
[言いながら、雨の滴る合羽を脱ぎ捨てる。]
[適当な席に座り、温かいお茶を主人に頼む]
あ、そういえばもう聡は、戻って……って。
この雨の気配の中、出て行ったとか、阿呆か。
[主人の言葉に、呆れたような声。
コダマが部屋の隅にいたのをみつけ、ちょいと手招き]
…怒られるんだ。あんまり、聞かないほうがいい事なのか…?
確かに、多少情けないことではあると思うが。
あ、わたしもー!
[お茶に挙手!]
さっちゃんにもー!
[おー、ゆきおねーさん、ナイスコントロール!]
んーとねー
ふーみんせんせーって絶対みえっぱりだから、怒る。
[テレるのかな、よくわかんない!*]
おう、すまねぇな。
[裕樹の投げたタオルをぱし、と受け取る。それで水浸しの頭を拭いていると、旅籠の主人も山盛りでタオルを持ってきた。]
[「忘れ物か?」「どうしたんだ、帰ったんじゃなかったのか」といったようなことを問いかける周囲に告げる。]
土砂崩れだ。道が塞がってやがる。
[近寄ってきたコダマを抱えて、お茶が来るまでの暖を取る]
さっちゃんの分のお茶まで頼むなんて、涼ちゃんは優しいなあ。
[けらりと笑い]
……見栄っ張り、か。なるほど。
[ふむ、と一声上げるだけに留める]
/*
いつ頃落とそうかな。
後どこに駆け込むか。
人が居る場所が良いけど、まだコアタイムじゃないんだよなぁ。
でも今日更新だし、ちゃっちゃか落とした方が良いか。
*/
いや、特に気にしなくても良いさ。
[聡にひらり、手を振って]
……ち、勢いが足りなかったか。
[こっそりとそんなことを呟いてみたり。
そう言えば]
どうして戻ってきたんだ?
やっぱり、雨がきつかったのか?言えば車で送っていったのに。
[からかうように笑うけれど、土砂崩れとの言葉に瞬く]
それは、どこの道だ?まさか。あの一本道なのか?
っへ、あくびが出るぜ。
[きっちり憎まれ口を叩いてから、顔を思い切りしかめる。]
「あの一本道」ってのがどの道かわかんねーな。俺が来た道だよ。
[そこへ、「この村に、外へ通じる道は一本だけだ」、と宿屋の主人の補足が入る。]
…だそうだ。閉じ込められたな。
[暖かいお茶が出される。]
お、助かった…。(ずずー…)
ふー、生き返るぜ。ありがとよ。
ガキも気が利くじゃねーか。[笑顔で言った。]
・・・降って来やがッたな。
[西行院家の玄関先。
行き掛けにぽつぽつと降り始めた滴は次第に強くなり。
しッかし、未だ終わんねーのか。
[扉を振り返り、息を吐いた。]
[濡らしたタオルを投げるべきだったか、など内心思いつつ。
更に激しくなってきた雨音と、雷鳴に眉を寄せた]
このタイミングで、村から出られないってのは…全く誰かの作意でもあるんじゃないかと疑いたくなるな。
まあ、俺は別にもうしばらく滞在する予定はあったが…もう一度、葛木家にいかなきゃならないしな……だから、問題はないが。
一応、村の外に連絡は、取れますか?電話とか。
[宿の主人に尋ねてみる]
─雨の降り出す少し前─
[曇天をしばし睨んでいたものの、やがて、そこから視線をずらして着替えを済ませ。
ふと、目を向けたのは空っぽの本棚の隅に置かれた桐の箱。
しばしの逡巡。
それを手に取り、中の細い包みをジャケットの内ポケットに入れて、居間へと向かった。
居間には既に、簡単な食事が用意されていて]
……親父は、櫻木の方に行ってんのか?
ん……そっか、じゃ、後にする。
[いずれにしろ、すぐに話せる内容でもないし、と納得しつつ、食事を済ませ。
片付けは自分でやるから、と食器を重ねて立ち上がる]
あんまり、足に負担、かけるなよ?
それから……無理は、するな。
[短い言葉、そこに込められた意は通じたか。
ぽふり、と。昔と変わらぬ手つきで妹の頭を撫でてから台所へ向かい、早々と食器を片付ける。一人暮らしの長さのためか、手つき自体は慣れたものだった]
……さて、雨が降り出す前に、愛車を退避させて……。
[言葉を切り、しばし、逡巡]
……ま、行く、つったのは、俺だしな。
[小さな声で呟くと外に出て、玄関横に止めておいたバイクを納屋へと避難させる。
一応、シートは被せてあるが、やはり、雨ざらしは避けたかった。
それらの作業が一段落した所で、出かけてくる、と中に声をかけ、門をくぐる]
……っとに……やな天気、だな。
[重苦しい空の色彩と、湿った空気と。
それに、低く呟きながら、*早足で歩き出す*]
/*
どこへ駆け込みますかっ!
1・2:旅籠
3・4:西行院家
5・6:葛木家
とかやってたら史人来る!?
これは母親死なせないで閉じ篭るところか?www
*/
/*
よし、どっかに行かずに玄関前で力尽きてれば良いかな。
発作は…起きるよなぁ、これ。
薬飲んでない状態で倒れてそうだ。
*/
土砂崩れで閉じ込められた、くらいは職場に連絡しないと。
[抱いていたコダマをその場に残し、主人の示す電話の受話器を取る。
けれど耳に当てても、音はせず]
……故障…?まあ、慌てる話でもないからいいか。
雷のせいなら、停電が先に思い浮かぶが…。
[困った顔で主人にその受話器を渡す]
そ、玲ちゃんと、史人の家。祭の後にじっくり見せてもらえる話だったんだが…ちょっと難しくなったかもな。
少なくとも、雨が止んでしばらくして、土が固まるまではこの村を出られそうにねーな。
[ため息。]
一応俺も連絡しとかねーとなぁ…。電話、直ったら貸してくれ。
[主人曰く、急ぎの電話であれば、西行院家や葛木家、商店の幾つかを借りると良いとの事。
西行院家であれば、ついでに土砂崩れを伝えて欲しいとも]
俺はあんまり気分が乗らないな。さっちゃんは、どうする?
お前が行かないなら、俺が行くけど?
[聡の答え次第で行く先を決める*つもり*]
[最初は史人の家に電話を借りに行くつもりだったが、家が少し離れているために母親はなかなか首を縦に振ってくれない。それならば、と家の傍にある商店で借りることを提案する。近くならば移動中の危険は少ないだろうと考えたためだ。母親も、それなら、とようやく許可してくれた]
それじゃあ、行って来る、ね。
[母親に告げ、傘を持って自宅を出る。外は既に雨模様で、傘を持たぬ村人が駆けて行くのが見えた。傘を開き、商店へと向けて雨の中を歩き始める]
土砂崩れの件は、確かに見た俺が伝えるのがいいよな…。
おっけー、仕方ねー。西行院サンにぁ俺が行くぜ。
電話も含めて一手間で済ますのがいい。
[告げると、だいぶ乾いたがまだ水浸しの合羽に代わり、旅籠から傘を借りる。道順を主人に聞くと、出かけた。]
[目的地の商店には5分もかからず到着する。からりと扉を開け、商店の中へと足を踏み入れた]
こん、にちは。
おじさん、電話、借りても、良い?
[挨拶と共に用件を告げる。しかし、返事が、無い]
………?
おじさん?
居ない、の?
[店の中には誰も見当たらない。店番も置かずに居なくなると言うのはまずあり得ない。不思議に思い、家へと繋がっている扉へと近付いた。軽くノックをする。返答は、無い]
誰も、居ない、の?
[この商店は夫婦で経営している。いつも少なくともどちらかは店か家に居るはずだ。返答が無いと言うのは、おかしい。不思議に思いながら、家へと繋がる扉をゆっくりと、開けた]
……───っ!!
[目の前に広がったのは、見慣れた部屋。ただし、床も、壁も、家具も、紅いモノに彩られていたが。奥には人の形をしたモノが2つ、並ぶようにして転がっている。それを見てしまい、それが何だったのかを、理解してしまった]
い、やぁっ…!!
[反射的に後ろへとずり下がり、がたん、と後ろにあった物にぶつかる。両手で口元を押さえ、ガタガタと震え始めた。誰が、どうして、そんな考えと恐怖が榛名を襲う。その場に居るのが耐えられなくなり、逃げるようにして商店を出た。傘も差さずに家へと駆ける]
お、母、さん…!
商店、の、おじさん、達、が…!!
[少しの距離でも榛名の身体には辛いものがあり、駆けた影響で息を切らせながら家へと飛び込む。玄関で叫び、母親を呼ぶ。が、居間に居るはずの母親が姿を現さない]
…おか、あ、さん…?
[もう一度母親を呼ぶ。返事は、無い。嫌な予感が心を支配する。
恐る恐る、家へ上がり、居間へ続く扉をゆっくりと、開ける。母親の姿は見えず、先程のような紅いモノは無かった。少しだけ、安堵。しかし先程まで居たはずなのに母親はどこへ行ったのだろうか?]
お母さん、どこ?
[尚も母親の姿を探す。ふと、仏壇のある部屋へと足を向け、襖を開けた]
[仏壇に縋るような姿勢で倒れる母親の姿。床と、壁と、仏壇と、そこに飾られた父親の写真が紅く彩られていた]
い、やああああああああああ!!
[叫びながら、部屋から逃げ出した。泣きながら、叫びながら駆けて、靴も履かずに玄関を飛び出す。勢い良く扉を閉め、扉に凭れ掛かり、そのままずるりと座り込んだ。膝を抱え、ガタガタと震える。息が荒い。発作が起きていないのは奇跡とも言えるだろうか]
[単純に厚意からか、延々と玄関に立たれることを良しとしなかったのか。
見兼ねたらしい使用人が傘を渡してくれた。]
あァ、すいません。
今度返しに来るッス。
[そう礼を告げ、傘を広げる。
随分と使われていないようではあったが、雨を凌ぐのに不都合は無い。]
[靴に水がしみている。雨の中山道を歩き過ぎた。]
[不愉快な感覚に、いっそ裸足になっちまおうかなー、などといった考えが浮かぶ。]
[と、そのとき。視界の端に異様なものを捉えた。]
…足?
[商店街へ差し掛かる道の曲がり角の、ブロック塀の影から子供のが出ている。]
[足の裏を空に向けて無造作に転がっている様子は、その足の持ち主が倒れている事を予想させる。]
[転んだのだろうか?にしては、見つけたときから動き出す様子が無い。]
……て、あちゃ、降ってきやがったっ……。
[家を出てしばらく進んだ所で降り出した雨に、舌打ち一つ]
傘持ってきて、正解だったか。
[持ってきたというか、持たされたというか、なのだが。
ともあれ、肩に担いでいた傘を開き、先を急ぐ。
雨音のせいか、周囲の異様な静けさに気づくこともなく、先を急いで]
ん?
……榛?
[目指す家、その前に座り込む姿に気づいて足を速め]
榛? 榛、どうしたっ!
[明らかに異常な様子に、慌てたように名を呼びつつ傍らに膝を突いた]
[泣き声すらない。]
…!!
[瞬間、傘を投げ出して駆け出していた。]
[角が近づく。視界に少しずつ脚部が入り始める。水溜りが出来つつある地面に横たわる脚は、動かない。]
[あれは、あの脚の周辺の地面の色は、赤土の色だろうか?]
[飛び出す。あったのは、予想通り、うつ伏せに倒れ動かない子供の身体。そしてその面に伏せった腹部から、赤く染まった雨水が染み出していた。]
!!!…こいつは…。
おい、大丈夫か!おい!
[側に跪いて抱き起こし、仰向けにする。]
…!
………ックソ…。
[首に手を当てるまでもなかった。腹部がごっそり抉れている。刃物でどれだけ切り裂いたらこんな傷になるのだろうか?]
[苦悶と、恐怖に歪んだ顔のまぶたを閉じさせながら、叫んだ。]
誰か!誰か来てくれ!誰か!!
[何で、どうして。そればかりが頭を支配する。先程見た二つの光景が頭から離れない。どちらも、親しかった者達。ショックは隠しきれず、目を見開いたままガタガタと震えていた。
膝を抱えたまま動かないで居ると、聞き慣れた声が自分の名を呼び、傍に誰かが来たことに気付く。ゆっくりと顔を上げた]
…ふ、ふみ、と…。
史人ぉ…!
[そこに居たのは幼馴染の姿。恐怖に強張った表情で史人を見上げ、それは徐々に泣き顔へと変化する。膝を抱えていた腕が解かれ、縋りつくように史人へと伸ばされた]
お、かあさ、ん、が…!
お母さん、がぁ…!!
[言葉はそれだけしか紡げず、続く言葉は嗚咽に飲まれた。ただならぬことがあったことだけは、伝わっただろうか]
中/
商店街全滅という無茶振りを人狼側へ送ろうかと思ったけど、
さすがに止めておく。
こんな事(死体描写)したら、襲撃描写しなきゃならない人狼側でもないのに、勝手に描写できるわけがない、だからあいつは人狼に違いない、と思われる。
聖痕者特権だな、だからこれは。
/中
[雨の中を進む。]
まァ、雨だしな・・・
[周囲に人影は無く、旅籠までの道を辿る。
丁度、商店街の傍を通り掛かった頃だろうか。
叫び声に、ぴたりと足を止めた。]
ん?
[傘が転がっている。]
[視線をずらすと、旅籠の客である青年の姿が見えた。]
おゥ。
何してんだよ、濡れッぞ・・・?
[かれの位置からは、未だその先は見えない。
訝しげに近付いて行く。]
[呼びかけに応じるように上げられた顔。
その表情の変化に戸惑う間もなく、縋るように伸ばされた手。
戸惑いはあるものの、今は支えてやらなくては、と察して幼馴染を抱き止めた]
おばさん、が……?
[紡がれた言葉と、嗚咽。視線を一瞬、閉ざされた玄関へと向ける。
掠めたのは嫌な予感と、昨夜の丘の光景]
……榛……榛、落ち着け。
一体、何があった?
[落ち着かせようと、背を撫でてやりつつ、そっと問いかける]
[抱きとめられた史人の胸で泣き縋る。しばらく背を撫でられると、少しずつ落ち着いてきて。一言ずつ言葉を発する]
い、え…。
ぶつだん、の、ところ…。
おか…さん、が、ま…かに、なって…!
[未だ嗚咽は続いているが、どうにか言葉を紡いで。場所と、何を見たのかだけを伝えた]
へ?死・・・
ハハ、んだよ、ソレ・・・
[浮かべた笑みは僅かに引きつった。
青年の先、転がる身体。]
・・・・ッ、冗談だろ・・?
意味分かんね、
[数日前に見た宮司の遺体とそれが、脳裏で重なる。
口許を押さえ。]
そ、・・・だな。
確か、あそこのオッサンが・・・
[聡の言葉に頷いて、近くの商店へと駆け込んだ。]
[返された言葉に、軽く唇を噛む。
フラッシュバックする、昨夜の光景。
舞い散る桜花と、その下の──]
…………。
[それを振り払うよに軽く首を振り]
榛……一度、ここから離れよう。
みんなに報せないと……な?
[ぽふぽふ、と頭を撫でてやりつつ、諭すように告げる]
それにお前、そのままじゃ風邪ひいちまうし。
―雨が降り出す少し前―
今は余所から来た人間は…辛いでしょうね。
利吉さんは朝旅籠におりましたよ
[琉璃の意見に同意を示しながら、利吉についてはそう告げて]
そうですね。一雨来そうですし…私は旅籠にでも行きますか。
少し考えたいこともありますし
[言って、琉璃も旅籠にいくならばともにいき。
数名は桜を見にいったことを主人に聞けば、孝博が帰ってきたら呼んでくださいと告げて、一旦部屋へと引っ込んでいった]
[ふ、と我に返る。]
・・・そ、だ。
電話。
[借りるな、とは言わなかった。
相手は既に事切れている。
黒電話のダイヤルを回し、受話器を耳に当てる。
無音。]
[離れようと言う言葉には震えながら小さく頷いて。立ち上がろうとして、足元に気付く]
あ…くつ…。
[飛び出してきたために靴を履いていなかった。流石に雨の中このまま歩くのは抵抗があり、靴を取りに行こうと玄関の扉を見るも、先程の光景が思い出されて開くまでは至らない。震えた手でドアノブに手をかける体勢のまま動けなかった]
―回想―
父さん。いえ、当代様。
[その呼び方で父はすぐに気付いたようだった]
「――櫻木に行ってくる」
はい、お願いします。
[そんな小さな会話を交わしてから暫くして。
兄が食事にやってきた]
父さん、櫻木に行ったわ。
私も行ってくるから。
[すると片付けは自分でやると言われて。
ぽふり、と昔のように撫でられた]
…うん、できるだけ気をつける。
[少しだけ泣きたい位嬉しかった。
だから、そうと答えた]
[ふらふらと表に出て来る。
中に駆け込む際に思わず放った傘を、雨に打たれながら拾い上げた。]
ダメだ。
電話線、切れてッし・・・オッサンも。
[子供を抱く聡に向かって、首を振った。]
[動けない榛名の様子に、軽く眉を寄せ、その手に自分の手を添えて離させる]
ちょっと、こっち持ってろ。俺が取ってくるから。
[やんわり言って、差し出すのは先に取り落とした傘]
[手を添えられたことで、ふ、と史人を見て]
…う、ん……ごめ…、あり、がと…。
[「おね、がい…」と言ってドアノブから離された手を胸元で握った。差し出された傘を受け取り、じっと史人の動向を見つめた]
[無言で頷く。
相変わらず濡れ続けている聡の傍に寄り、傘を差し掛け、]
とにかくダレか、・・・ヤ、着替えが先か?
その子は・・・取り敢えず中に。
[先程出て来た店を示す。]
−少し前、桜の丘にて−
ほんと。気味が悪いくらいにね。
[黙祷を捧げ、見上げる。
見事に花開いた桜。枝振りから予想できたようにそれは、見事な。
軽く微笑みながら、内心では冷たいものを感じていた。
裕樹に促され、旅籠へと戻る途中で足を止めた。ぱたぱたとポケットを叩く。]
あ…っ、何か軽いと思ったら。
ごめんちょっと戻るわ。煙草落とした!
濡れる前に拾ってくるー。先に行ってて。
[ひょっとしたら一服するかもしれないしーと二人に言い残し、半分くらい降りた丘を再び*登りはじめた。*]
―回想―
[史人を残し、今にも降り出しそうな雨雲が覆う中、櫻木の家へと。伯父はどこかやつれた様子で、だが頷いて奥へと入れてくれた]
[準備が整うまで、と一室へ通される。
そこで綾野の宮司姿を見たのは、まだ数日前のことで]
――ッ。
[目元を乱暴に拭った。今は泣くわけにはいかなかった。
呼吸を整えてもう一つの準備を。やらずにすめばと思いながら]
まぁた、そうやって謝る。
[口調だけは冗談めかした物言いをして。
ドアを開け、玄関の中へ。
一見すると、変化らしきものはない──が、微かに感じる臭いが、大きすぎる変化を物語っていた。
再度のフラッシュバック。それを振り払うかのように、靴を拾って、外に出る]
……これで、間違いない、よな?
ところでお前、歩けるか?
[持ってきた靴を見せつつ、抱える懸念を投げかける]
…もう、癖、だよ…。
[相手の口調につられるかのように言葉を発し、少しだけ緊張が和らぐだろうか。持ってきてもらった靴を見て肯定の頷きを返し]
うん、これ…。
…多分、大丈、夫。
[靴を受け取りその場で履いて。歩けるかと聞かれると曖昧に返す。これ以上心配をかけたくないが、本当に歩けるかの保証は無かったために。身体は、相変わらず震えている]
[孝弘から傘を受け取ると、それを肩にかけて、しゃがみ込む。]
っふーーーー…。[大きく、ため息。]
[ふと、気づいたように]
…あ、おい、この村に警察はいるのか?
この村に通じる道が土砂崩れを起こして塞がってるんだ。
俺はその事を西行院、ってのに知らせに行くところだったんだが。
研究生 孝博は、探偵 利吉 を投票先に選びました。
研究生 孝博は、青年 聡 を能力(襲う)の対象に選びました。
―旅籠の一室―
[考えることはいくつかある。事件のこと。今後のこと。
だがそれよりも、きっかけが気になって]
警察を…と言いましたが、今回の事件は単純なものなのでしょうかね
[率直に言えば伝説などない。といいたいが、感覚がそれを否定する。それはなんとも皮肉な理由。自分は両親とは違っていて]
本当上手いこといかないものですねぇ…ですが最初から踏み違えていても、踏みとどまれなかったのは自分ですし…
[だが今はそれはいい。それよりも、もし、伝承通りだとするならば、己にも何か―]
宿命…ですかね
[頭を振る。らしくないと。だが]
[晴美の反対にも関わらず、古老どもの結論は警察には報告しないというもの。
それはつまり隠匿を村の意志とするということ。
もちろん、それを良しとする晴美ではなかったが、]
……ちっ。糞虫どもがこんな時に限って要らぬ知恵を回しおる。
[西行院の安全のためと言う名目で屋敷内を闊歩するのは、古老子飼いの用心棒。
その真意は恐らく、晴美が独断で警察へ通報することを監視するためだろう。
至極不機嫌に、爪を噛む。]
[癖、という返事にそういう問題か、と返しつつ、靴を履く様子を見守り。
曖昧な答えに、はあ、とため息一つ]
……多分、ってなんだ、多分、って。
んじゃ、この方が早いか?
[あっけらかん、と言いつつ。
抱え上げようと、手を伸ばして]
あァ、どっか、電話繋がるトコありゃイイケドな。
どっちにせよこの雨じゃ、何時になッか。
[もう一つ、転がっていた傘を拾い。]
イヤ、警察は・・・
・・・・へ?
ちょッ、嘘だろ?
[問いへの応答は、思いも寄らない情報によって途切れる。]
[やがて届いたのは呼び声ではなく]
[怒声]
「道が塞がれた」
「見つけなければ」 「皆死ぬ」
「西行院に」 「もう動いて」 「村でも既に」
[立ち上がり玄関へと。数人の声]
「…遅かったようだ」
[伯父の声。奥歯を噛み締めて一つ頷く]
わかりました。ならば私も…村を見てきます。
[静止されかけた手が止まる]
「…必要なら、いってきなさい」
さっき、何度も、走った、から…。
発作、起きなかった、のが、不思議、な、くらい。
[泣き止みはしたが、呼吸はまだ整ってなくて。未だ肩で息をしている]
……え?
[この方が、と言われ視線を向けると同時に身体は宙に浮いていただろうか]
わっ…!
お、重い、から、良い、よ…!
[その体勢の恥ずかしさから頬を朱に染め、体重を理由に下ろしてもらおうと。じたばたするほどの体力は無いようだ]
[とは言え、それしきで黙っている晴美ではなく。
監視の目を盗んで、電話をかけることに成功する。
足下に数人の気絶したチンピラが折り重なっているのは気にしてはいけない。
だが、思ったより梃子擦ったため、その時点で既に日が昇って(天気は雨だが)幾許か過ぎてしまっていた。]
とりあえずは、一段落か。
[ひとまず安堵する晴美だが、まさか崖崩れで警察が足止めされることになるとはこの時は微塵も思っていなかった。]
えへー。うれしいなー
[優しいってさ!ゆきおねーさんだいすき。
でもガキとかさっちゃんに言われたけど!むっかー]
え?
どしゃくずれ?
見たこと無いけど……道とか、やばくない?
[そうこうしてたら、ゆきおねーさんが電話つかえないっていってる。
うーん、]
電波も入んないのにだめだなぁ
[言っちゃった。つい。]
あ、いってらっしゃいさっちゃん
[そうして見送って、お茶を飲む。うーん、おいしー]
……この雨の中で発作とか、勘弁してくれな?
[今更ながら、こちらに来ようと決めたのは正解だったと思いつつ]
って、何言ってんだ、軽すぎるくらいだぜ?
あ、傘の支え、頼む。落としゃしないから、安心しろ。
[重い、という主張はさらりと受け流した。
同時に、腕にかかる重みと、雨と外気で冷えてはいるが、それでもはっきりと感じる──生きたのもの感触に、安堵のようなものを感じていた]
[浅い眠りを軽く取り、雨の音を聞きながら部屋を出て階下へといき]
おや、裕樹と涼さん。帰ってきていましたか。
榛名さんは送り届けていましたよ
・・・マジかよ。
[語る様子は嘘とは思えず。
眉間に指を当て、深々と溜息を吐く。
暫く沈黙が降りた。]
・・・・・
とにかく、此処にいたッて仕方ねェな。
西行院サントコ行くか?
…起きないことを、祈るよ。
[実際自分では発作はどうにも出来ず。安静にしているしか方法は無い。こちらの主張は軽く受け流され。結局そのまま運ばれることになる]
う、ん…分かっ、た…。
[歩いている途中に倒れるよりは良いのかも、などと考え直し。雨に濡れぬよう傘を支える。体勢上、史人によりかかる形となり。伝わる温もりは徐々に呼吸をも落ち着けていった]
……み、んな、大丈夫、かな……。
[自分の周りで起きた惨状を思い出し、運ばれながら、ぽつりと漏らした]
[そして現在。
まあ、少なからずチンピラを熨したため、父親の命で奥座敷に謹慎される。
ご丁寧に窓には鉄格子、扉も重い鉄の扉。
壁に腰掛け、僅かに聞こえる雨音に合わせるかのように、カチンカチンと懐中時計の蓋を開閉させていたが]
……おかしい。
電話してからもう4時間は経つ。
それなのにサイレンのひとつも聞こえないとは。
……出るか。
[ポツリと呟くと腰を上げ、コッコッと壁を叩いて]
おらぁっ!!
[どぐぉっとヤクザ蹴り。ぽっかりと穴が空く。]
あ、はっちゃん!
うん、ちゃんと桜みてきたのー
本当に咲いてたよ。
びっくりしちゃった
[お茶もう一つ、はっちゃんにあげよう!]
はるなちゃん、だいじょうぶそう?
兄さんですらあんなに遠かった。
なら探す時には。
[使わないと駄目かな、と独り言を口にしながら道を下る。
僅かに左足を引きずりながら、それでも早足で]
どうして咲いてしまったの。
咲いたら、散らなくちゃいけないんだよ。
[途中足を止めて、浮かび上がる薄紅を振り仰ぎ呟いた]
……どうして呼んでしまったの。
同じことが繰り返されてしまうのに。
[今更とは分かっていても呟かずにはいられない。
そうか、あれがそうだったのか、と思うものがあるから]
そうでしたか。
そりゃ驚くでしょう。私でも驚きます
[改めて聞けばずっと咲いていなかった光景を見てきている分だけ奇妙な気分となる
お茶を受け取り適当な席に着きながら]
ええ、とりあえずは。安静にしてさえいれば大丈夫だと思いますよ。
そっかぁ。よかった。
はるなちゃん、元気ないと、みんな悲しいもんね。
ゆっくり休んでてくれてるかなぁ。
――あ、はっちゃんは、桜を見たの?
[落ち着いていく様子に、ほっとしつつ、ゆっくりと歩いていく]
……わからん、が……。
取りあえず、野崎のおっちゃんの旅籠まで行ってみるか?
あそこは人が集まるから、話も聞きやすいし。
[すぐに家に帰って玲や父の安否を確認したいという思いはあるのだが。
まずは、榛名を落ち着ける場所へ連れて行かなくては、という思いが現状では僅かにそれを上回っていた]
… ねぇ、たかひろ、るり
… なにか、ざわざわする?
[少女にはよくわからない感覚でした。
人が死んで、そして、血がながれて、静まったはずの"なにか"が、体の奥でざわめいていました。]
あァ。
・・・できれば落としてから、とか言ッてる場合じゃなさそーだ。
[ちらと服についた血を見、首を振った。
行き先で何が起こっているかなど知らず。]
本当。そうですね。
ああ、ですが、涼さんも元気でいてくれたらみな喜ぶと思いますよ。
[直接交わす言葉は少なかったが利吉たちの様子を思えばそう想像出来る]
まだ見ていませんね。とはいっても、この雨ですので落ち着いてからいこうと思っていますが…
ところで、外に行っていたときは…大丈夫でしたか?
[閉鎖的な村を思えば自然と気になる]
ありがとー
はっちゃんも元気が一番だよ!
[なんだか嬉しい。]
外はぜんぜんだいじょーぶだったんだけどねー……でも、雨降ってきて。
酷いよねー… それでね。
[あんまいいことじゃない。だから言いたくないけど言わなきゃだめだよね。]
あのね、さっちゃんが言ってたんだけど、雨で、土砂崩れが起きて、道がなくなっちゃったって。
電話も壊れてるみたい。
細工物屋 玲は、探偵 利吉 を投票先に選びました。
/*
ここだけはこちらに中身を挟んでおきましょう。
悩みはしましたが、委任は好きでないので。
一応これはバファリンのつもり。これから参加できそう、というパターンだったらごめんなさいなのですけれどね。
*/
うん…そう、だね。
あそこ、なら、誰かしら、居るかも。
[史人の提案に頷く。それから少しだけ俯いて]
…本当、は、家、戻りたい、よね。
玲ちゃん、達が、心配、だし…。
…ごめん、ね、史人…。
[自分に手がかかるために相手がやりたいであろうことを後回しにさせているのではないか。それはいつも思っていること。やはり、申し訳なく思う]
はい。元気が一番です
[涼の明るさにやはりそうだろう。思いながら頷き。外で何か変な目に合わなかったことにはほっとするが
土砂崩れと電話の件では少し固まった後、困ったようにこめかみをかき]
変なことは重なるものですね。
…誰か報告にいきましたかね?西行院家とかに
/*
占い師、玲ちゃんっぽいですね。おにーちゃんでも占ったのだろうか…?
親しい順だと次が琉璃とかそんな可能性が出てしまうんですが、うむ、まあとりあえず考えて動いています。
襲撃はお任せしますが、吊りはるちぃちゃんにいれてるんですが、うーむ。
吊り票よめませんね。
なお、こちらには特別希望はありません。
[俺様理論全開な晴美は、小さな頃からこうして奥座敷に閉じこめられることもしょっちゅうだったため、逃走経路は用意済み。
そうして、中庭に出たのだが]
……?
これはいくらなんでも静かすぎるだろう。
[怪訝に呟くと、屋敷の中へ。
ぴしゃりと障子を開けると、そこには]
…………ほう、これは。
[そこに転がっていたのは、深紅の池に沈む古老とその取り巻きども。]
うん、さっちゃんが行ったよ。
[ドアを見る。なかなか戻ってこないなぁ。色々、大変なのかなぁ]
雨だし、まってよっかなぁって。
それに何人も行っても邪魔だよねー。
ところで西行院って……?
[聞いたような、うーん。]
中:
おもっきし私見ではっちゃん殺したくないとか(ぁ
いいや。投票はさっちゃんのままFA。
あとは守護先ー現在未定(n・ω・n)
ちなみにデフォは、投票史人の守護先孝博。
ああ、あそこにゃ蓮実もいるはずだしな。
[言いつつ、足を少し早めて。謝罪の言葉に、微かに苦笑する]
……まあ、確かに、玲や親父も心配だけど。
でも、お前の事だって大事だし、心配だし。
……だから、謝るな。
俺は、俺のしたいようにやってんだ……いつだって。
[通りすがり、人影は見当たらなかった。
本来ならば騒ぎで何人もいるはずなのに]
……。
[つまりは騒ぐことも出来無い程の、事態だということ]
可能性があるのは。
野崎さんのところかな、やっぱり。
[黒の番傘、白の上下。
勢いを増す雨の中を、ゆっくりと旅籠に向けて歩いた]
中/帰宅もう少し後、
吊りは晴実さんに入れてます。
私が玲さんに占われた気がしてならないのですが、気にしすぎですかね?
襲撃は希望あるならそちら優先で、ないときはどうしましょうか…?/
そうですか。それは助かります。
[なければ自分がいくつもりであった。
ちなみに内心ではさっちゃんで誰だ。と思っているが、名前的に聡だろう。と勝手にあたりをつけつつ]
あまり多人数でいっても門前払いでしょうからそれでいいですよ
[それにしても、孝博も遅い。と同じように扉のほうを見やり]
西行院というのは、この村をとりしきっている大きい家ですよ。
次期党首は晴美という人です…そこにいきつけば、普通に家にいれてもらえると思いますがね
[涼の年齢を知らないからか説明は小難しくなく簡単なもの]
うん…あり、がと…。
史人達が、居て、本当に、良かった。
こんな、私でも、大事だ、って、言って、くれる…。
私も、皆が、大事。
だから、少しずつ、でも、出来る、ことを、していく、つもり。
頼りに、ならない、かも、しれない、けど。
[史人を見上げ、小さく笑みかけた。頼ることが出来る者が居る安堵感に、身体の震えもいつの間にか治まっていた]
/*
そ、それは私も思わなくも無いんだけどでもないよねたぶん、う。
……わかりません。
帰宅時間了解しました。私は後ほどまた一時間・・・はかかんないけど落ちますのですみません。
[何か考え事をするように、コダマを撫で、ぼんやりと。
蓮実の姿に気付けば、ひらりと手を振り]
…聡も…だが、小百合も遅いな。
道に迷ったりしていないと良いんだが。
[覚めかけたお茶をすする]
…お邪魔します。
[旅籠の軒先、傘を閉じて扉を開いた]
あ…。
[最初に視界に入ったのは涼の姿。
小さく息を飲んで、それからスッと頭を下げた]
うーん、おおきい……
あー、はるちぃちゃんのことかー!
[はっちゃんの言葉に納得!]
じゃあ、はるちぃちゃんに言いにいったんだね、さっちゃん。
門前払いなんてないんじゃないかなぁ
[裕樹に手をひらりと振り替えし]
孝博も…遅いのですよね
[とはいえ、土砂崩れにくわえ、電話が通じないのが一時的なことなのか否かによってはそれこそ陸の孤島となるわけだが]
うーん、なんでみんなおそ――
[ドアがあいた。れーちゃんが入ってくる。
……ちょっとびっくりしちゃった。ぺこんと頭を下げる。
りきっちゃんがいないのが、いきなりつーんってきた。]
はい。そこのことですね。
晴美様にたどり着けばそういうことにはならないと思います
[はるちぃちゃんという呼び名に思わず苦笑するが
もしそれで門税払いになどなれば、この村の先は見えてくる。とも醒めた思考がいっているが。
その中扉が開く音。自然と向ければ先程遅いといっていた者の姿ではなく
声をかけようとしたが、頭を下げる様子。その方向を見て、軽く手を振るに留めた]
/*
おばーちゃんころしにいこーかと思ってましたが、狼さまにお任せしまs
うん、ええと、やりたければやっていいとおもいますがー。
[向けられる笑みに、笑みで返して]
焦って一度にやんなくてもいいんだよ。
少しずつで。
それに、頼りになんない、なんて事、ねぇぜ?
……今だって、わりと、助けられてるし、さ。
[冗談めかした言葉に未だ押し隠す本心は、不安定なまま。
それでも、こうしている事で、それは途切れる事無くそこに在り続けられるのだから]
……っと。
灯りがついてる、って事は、みんないるんかね……?
[進む道の先、目に入った旅籠の建物の様子に、小さくこんな呟きをもらして]
[聡と2人、来た道を辿る。自然と早足になっていたかも知れない。
見えてきたのは、先程来たばかりの西行院邸。]
・・・静か、だな。
[扉の前でふと呟きながらも、ベルを鳴らした。]
[雨は折り畳みの傘で回避し。煙草を取りに行ったにしては少し時間が経ってから、ふらりと丘から降りてくる。]
…血の匂い。雨が降ってるのにこんなに匂うなんて。
一体何人血を流してるのかしら?
[周囲に気配がない事を確認し、それでもなお小さく呟く。
口元には皮肉気な笑みが浮かぶも、視線は厳しいものだった。
慣れているとはいえ、血の匂いは色々なものを思い起こさせる。その事に様々な不快感を感じながら、ゆっくりと旅籠へと足を向ける。]
…昨日は…その、ごめん…なさい。
[涼に向けた視線は無意識だったが故に、その謝罪は少しずれたものとなってしまったが。走り去らせてしまうほどだったのは悪いことだったと思ったから、どうにかそう涼に言って]
他の人達は?
孝博さんとか、小百合さんとか…聡、さんとか。
[蓮実と裕樹にも軽く会釈をしながら、中を見回してそう言った]
さて。ということは、だ。
[そう言うと古老どもを無視、はては足蹴にもして奥の部屋へ。]
……。
[障子に手を掛け、わずかに逡巡するものの、意を決して扉を開けると]
……ああ。矢張り、な。
[そこには父親と数人の使用人の死体。
ただ、それを目にして漏れた言葉はどこか冷めた響き。]
/*
生きてる人もいるにちがいない。
なんとなくはるちぃちゃんのは、魔に冤罪をかぶせて殺したかっただけなような気がしなくもn
うん、少し、ずつ。
琉璃にも、言われたんだ。
謝る、癖を、直すのも、何を、するにも、少しずつ、やれば、良い、って。
……私、今、助けてる、の?
[不思議そうに史人を見上げる。その真意は分からず、詳しい返答ももらえないだろうか]
灯り…人は、居るって、ことだね。
皆、居ると、良いけど。
[史人の言葉で視線を進行方向へと。言われた通りに旅籠には灯りがついている。気は急くが、自分が歩いているわけではないために、視線は再び史人へと]
ええ。様です。
偉い人ですから…とはいえ涼さんがそういう必要はありませんよ。
私の場合は昔からの癖のようなものですから。
[と説明。
そしてはるちぃちゃんと呼ばれたときの姿を見てみたい気がするとか]
孝博も?
こういう時に、携帯電話の有難みを思い知らされるな。
どうにも不便に思えて仕方な――…。
[扉の開く音に、声を途切れさせて視線を向ける]
や、玲ちゃん。
今日はまた、随分変わった格好だね。
う、ん。
だいじょうぶ。
わたしも、ごめん、ね。
[だいじょうぶ、だいじょうぶ。れーちゃんの言葉に、頷く。
りきっちゃんもいるし、]
たかちゃんも、おねーちゃんも、さっちゃんも、そと、だよ。
[でも今はいないから、おかしく思われる前に、お茶をぐいって飲む。うん、…だいじょうぶ。]
…ふぇー。
[はっちゃんを見るときは、ちょっと落ち着いた。ほっとする。ちょっとだけど。]
なんてよんでもいいって、はるちぃちゃんが言ったんだよ。
[響くベルに緩慢に振り向くと]
……これをやった殺人者がご丁寧にベルを鳴らす、というのはあり得ん話、か。
[そう呟くと、玄関へ向かい、扉を開ける。
血の池を横断した影響でズボンの裾は紅く染まっているか。]
小百合さんは外。らしいです。
孝博と聡は西行院家に連絡に行っていますよ
琉璃さんとは榛名さんを家に送った後わかれました
[玲の問いに己が説明できることのみ説明し]
不便は不便ですよね…まあこういう村ですから。趣はありますけどね
[と裕樹に微苦笑のようなものを浮かべ言う]
御曹司 晴美は、青年 聡 を投票先に選びました。
そうですか。ならいいんですよ。呼びたいようにで。
それほど狭量でもないですから
[涼のほっとした様子には気づくわけでもないが、柔和に述べた]
御曹司 晴美は、徒弟 裕樹 を投票先に選びました。
ん、それがいい、少しずつで。
[静かに繰り返して。見上げる視線と、疑問の声には、微かな苦笑]
ああ。
こうやって……生きて、ここにいてくれる事で。
救われてる、かなり。
[消え入りそうな呟きは、雨音にかき消されたか、それともぎりぎりで届いたか。
いずれにしろ、瞬間の陰りは、すぐに掻き消え]
いると信じて、急ぐとすっか!
[早口の言葉とともに、足を速めて旅籠の前へと向かい]
あ、やべ。
おーい、誰か、いるかあ? いたら、開けてくれっ!
[現状、両手が塞がっているので戸が開けられないと今更気づいて声を上げる。
榛名を下ろして開ける、という発想は、何故か抜けているらしい]
孝博は分からないが。
小百合さんは、落し物を探しに行っていて。
聡には、西行院家に伝言を頼んだんだ。
村と外を繋ぐ、一本道に崖崩れが起きた、とね。
[ふうっ、とわざとらしく溜息]
ま、俺は玲ちゃんの細工を見せてもらうまで帰る気はなかったから問題はないんだけど。
ここの電話も故障しててさ。色々変な感じなんだ。
変わって…いますね。やっぱり。
ちょっと必要があって。
[裕樹には苦笑を返す。仕来りを知らなければ通じないであろう、この時期の白姿。さてどう言えばいいものかと少し悩んで]
外…?
[眉が寄る。それは疑い半分、心配半分の心]
…いいえ、戻ってくるでしょうね。
でなければ探すまでもなく、ということ。
[呟きは不安で思ったより大きいものになって。
慌てて口元を押さえた]
ッ晴、
[開いた扉から見えた姿、その名前を呼ぶ前に、
臭い故か色故か、片手で口許を覆った。]
な、
・・・・此処も?
[視線を逸らせば、塊が一つ。
つい先程、傘をくれた使用人が転がっていた。]
[生きていることで。その呟きは耳に届き、聞いて視線を少し落とした。
史人も、身近な者を失った。自分も肉親を失った。何を示すかはすぐに理解出来た。何も言わず、同意するように小さく頷いた。
急ぐと言う言葉に再び頷き、旅籠の前へと着く。開けてくれと中へ叫ぶ史人を見上げ]
私、下ろせば、良いんじゃ…。
[至極真っ当な突込みを入れた]
風情があるのは認める。
俺も、そういう村だから来た訳だしな。
でもさっき電話を借りたときに、黒電話だった瞬間に、時代とのギャップに驚きはしたよ。
留守電とか、入らないんだろう…あれは。
[何か、違和感を感じて、少し首を傾げた後]
蓮実。
ま・た、敬語に戻ってる。
[ちょっと睨んでおいた]
ああ、連絡に。
それなら大丈夫ですね。
だとしたら晴美さんと一緒に来られる、かな。
[裕樹の言葉に軽く頷いて。まっさきに疑いがその人に向いてしまうのは、流石にどうしようもない]
電話も途切れています、か。
ええ。
…全部が。
……落ち着いたら。
[細工を見せる、には少しだけ遠い微笑を浮かべて。
外から響いた声に驚いて振り返り、扉を開けようとした]
[閉じられた扉の先に視線を投げる。
噂となっていた人物の誰とも異なっていて]
…まあ、誰かあけてやってくれ。
お客さんが増えたし、増えるし、ご主人にお茶を頼んでくるさ。
[告げて、厨房の方へ歩き出す]
―――。
[飽きるまでタバコを吸いだめしておき、数十本を消費してから、やっと利吉が会話に参加しようと、みなの周りに移動した]
宮司の死亡。
崖崩れによる閉鎖。
やれやれ。全くマンガの世界だね。
そうすっと、次の展開は「この中に犯人がいる!」かな?
[冗談交じりに言うが、あまり精彩はない。
―――と。そこで、今まで会ったことのない人物―――玲―――の顔に気がついた]
お……っと?
初めて会う人かな?
俺の名前は九重 利吉。探偵をやってる。
まあ、殺人事件の解決とかは、俺の手に余ると思うがね。
ええ、確かにはるちゃんでは紛らわしいですね。
[ぐっとこぶしを握っていう涼を子供を見るように微笑ましく見ながらも
旅籠の外から声が聞こえたが玲が応対するようで任せつつ]
電話があるだけいいほうです
ない家もありますからね
[時代のギャップについて更に深めさせたが]
癖というのもあるが、村に戻ったのだから仕方ないでしょうが
[思わず反論。怯みながらだけど]
[帰りぎわに、一応村の中を見て歩いた。
予想通りと言ってよいのか。匂いの元には死体、屍、骸。大小いくつもの肉の塊が転がっていた。]
…思ったより多いわね。
まさか村人全員、って事はないだろうけど。
[そう確認し。ようやっと旅籠へとむかう。]
[開いた扉の向こう、兄の両手が塞がっていた理由は]
…うん、まあ、そうね。
でもこの雨の中だし、正解だと思う。
[榛名の的確すぎる指摘に小さく笑いつつ、扉を支えて]
[そこにいたのは孝博とたしか聡とか言った青年。
息を呑み、玄関に転がっていた死体を見る孝博の言葉に]
ああ、どうやらそうらしいな。
此処もと言うことは。そうか、被害は村全域か。
[そう言って目を伏せる。]
玲ちゃん。
[無事な姿に安堵するように微笑んで。しかしすぐにいつもとは違う姿に瞳を瞬かせた]
何で、その、格好…?
[不思議そうにじっと見つめる]
[覗いた厨房に、宿の主人の姿はなく、勝手に借りる事に。
準備の後、皆のいる場所へ戻って、湯飲みに注ぎ始める]
ご主人が見当たらなかったから勝手に持って来たが。
まあ、いる人は、どうぞ、と。
[改めて玲の姿を見て]
服装に、必要……?
それに、探すまでもなく、って…何で?
[口を押さえる様子も見逃さず、眉を寄せた]
九重、利吉さん。
[利吉に声をかけられれば向き直って]
はじめまして。
葛木玲と申します。
[ゆるりと頭を下げて挨拶を送った。
この人がもう一人の、と内心で思いつつ]
そうですか。
それでも一緒に考えていただかなければいけませんね。
この状況では、道が塞がっていなくとも。
え?
[榛名の突っ込みに、惚けた声を上げる。
言われて見れば、その通りなのだが。
が、それを実行に移す前に、扉は内側から開かれるか。
中には数人の姿が見え、一番近くには]
……玲。
[無事に安堵しつつ、名を呼んだ]
さァ。
“なれ”ば、分かるんじゃねーかなァ。
[あちら側に押し留めてあげたいという気持ちは無く、かといって積極的に引き込むでもなく。]
[何はともあれ、旅籠の中に入り。
そ、と、榛名を下ろして、中を見回す]
……取りあえず、ここにいる面々は無事……か。
[小さく呟き。
ラブラブ、という利吉の突っ込みに、ぐしゃ、と前髪をかき上げる]
……あんたはいきなり、なんつー突っ込みを……。
[旅籠に居る者達に抱えられたままで頭を軽く下げて。
茶化すような利吉の言葉には]
私が、歩けない、状態、だった、から…。
[ただそれだけを告げた。恥ずかしそうにする素振りは今は見えない]
うん、綾姉の代わりになれたらって。
[榛名と史人に笑顔を返して。続いた榛名の言葉には睫を伏せた]
…間に合わなかったけれど。
それなら、探さないといけないから…。
まだ暫くはこの姿で、ね。
[裕樹の声には溜息を吐いて]
…他の方も戻られたら。
[どこか憂鬱な、重たい声だった]
あァ、さっき商店でも・・・
・・・・冷静、ッスね。
[玄関に居て尚、奥の惨劇は伺えるのに。]
イヤ、ソレより。
道が、・・・塞がったそーだ。
[ふる、と首を振って、背後の聡に確認するように視線を遣った。]
…ん?ああ、そうだな。
[全部が落ち着いたら、というには、宮司の事しか思い当たらず、未だ何かあるのだろうかと、ただ咄嗟の相槌のみ]
電話がない……というのは、困らないのか…?
榛名先生との遣り取りは、手紙だったから、未だ違和感を感じずに済んだが。
[睨む視線は途絶えることなく]
癖というのは、聞き飽きた。
ついでに、仕方ないと諦める姿勢は格好がよくない。
[反論を思い切り切って捨てた]
[探すまでもなく。といった玲の言葉を耳に留めて考えようとしたが]
いえ、らぶらぶ…はないと思いますよ
[史人だし。とか内心思っているかもしれないが、それはともかくにしても]
何か。あったのですか?
[榛名が安静にしておかねばならないのは史人とて承知のはずで、この雨の中来たというのは、と思えば自然と気になる]
綾野の、代わり…。
そ、っか。
葛木家は、櫻木家と、親戚関係、だから…。
[血は繋がっている、と思い出し、意味を理解する。しかし続く言葉に僅かに首を傾げ]
探す、って…?
[何かが引っかかる。そう言えば、何かをしなければいけなかったような。伝承についての知識はあったが、今はそこまで頭が回っていないようだ]
[白をまとった妹の姿に、思うところがないわけではない、ものの。
今は、感傷は押し込めて]
榛、辛いようなら無理せず座ってろ?
[まだふらついて見える榛名に声をかけ。
それから、利吉の方を見て]
何があったも、何も……また、死者が出た。
[返したのは、端的な一言]
困っていないのか。好きで取り入れていないのかのどちらかだな
村内のみに限ればそれほど困りはしないが
[なんていいながらもやはり裕樹には睨まれたままで
困ったようにこめかみをかきつつ]
それはすみませんでしたねぇ。
だが、私に格好よさなど求める人…いるのか?
歩けない状態って…。
[心配そうな視線を榛名に向ける。
まだ、発作などの影響が残っているのかと。
玲の重たい声には、少し首を傾げた後に頷いて]
…また、死者が?
[聞こえてきた単語に、瞬く。
注いでいた湯飲みから、お茶が少し零れた]
[蓮実の内心とかは幸い気づく余地はなく。
気づいていたら、違う意味で生命が危うかったかもしれない、うん。
それはさておき]
……出て来ざるを得ない状況に、なっちまったんだよ。
榛名んとこの、おばさんが、な。
[疑問の声には、短く返す]
はい。
[利吉の言葉に小さくクスリと微笑んだ。
この状況で笑えることに、笑わせてくれることに感謝しつつ]
警察は、西行院の方が。
でも崖崩れで道は塞がっているので。
[政に関わることは全て西行院の管轄。司法関係もまたしかり。
村にいわゆる「派出所」は無い。
それに…と呟くのは、恐らく裕樹と同じ結果を招くだろうから、口の中だけで]
細工物屋 玲は、青年 聡 を投票先に選びました。
[死者の話になると、小さく縮こまるようにして両手で両腕を抱えて。口を噤んでしまい、伝えるのは史人に任せることとなってしまう。
しかし、ふ、と思い出したように顔を上げ]
そう、だ…。
商店の、おじさん、達も…。
[もう一つ見てしまった惨状。誰に言うでもなく、小さく呟きが漏れた]
そう…か。ああ、それ以上言わないでいいです
[先程の死者とかそういう単語と
今の史人の短い言葉を合わせれば容易に想像がつき。
しばし目を閉ざして、また開き]
規模は…大きいのですかね…
[利吉の更なる問いに、はあ、とため息をつく。
言わんとする所は、わかるのだけれど]
……いつ、どうやって、までは生憎と確かめてない。
色々と切羽詰ってて、そこまで確かめる余裕がなかった。
亡くなってたのは、榛の……お袋さんだ。
[静かに答えつつ、榛名が身体を縮めるのに気づいて。
そう、と肩に向けて手を伸ばしつつ]
……商店の、おっちゃんたちも?
[零れた呟きに、眉をひそめた]
[目を伏せ、くしゃりと前髪を掴んでいたが]
くっ。
……くっくっくっくっくっ。
[下を向いたまま、静かな笑い声を漏らす。]
くっ、上等だ。誰かは知らんが、俺の所有物に手を出すとはいい度胸をしているじゃないか。
必ず見つけだして、償わせてやる。顔を洗って待っているがいい。
[上げた顔は、ギラギラとした顔。目は一切笑っていない。]
/*
ぶっちゃけ晴ちぃ(表で)殺る理由がないから、別の人投票にしてあんだけど。
このままの状態で晴ちぃ吊り、更に聡襲撃になると辛いものがあるな。
更新までに旅籠に行ければ別なんだけども。
じゃあ襲撃変えろってなると、他に村人っぽい人が誰かわからn
宗方の小母さんも。
店の小父さんたちも…。
[明示される事実に睫を伏せる。
今、村で無事な人はどれだけ残っているのだろうか。
利吉の言葉に視線を上げて]
西行院の方には、聡さんが行かれたらしいので。
電話は…多分どこも繋がらないと思います。
櫻木でもそうでしたし、話を聞く限りは他所も恐らく。
集まることは…そうですね。
[それも必要なのかもしれない、と思った。
その結果がどちらに転ぶかは想像がつかなかったけれど]
まあ、この村なら…雰囲気的に、好きで取り入れない可能性もありそうだよな。
電話を取り入れるか否かなんてのは、個人の自由かと思ってたけど、本当に常識ってのは場所で変わるんだな。
[考えるよう、視線を外して。
次の言葉に、呆れたような視線を向けた]
ん、次に敬語に戻ったら、覚えておくように。
蓮実にだって、俺は格好よさを求めるが?
[皆の会話の内容が聞こえてくれば、自然に声を少し押さえた]
[肩に降りた手の感触に史人に視線を向けて]
うん…最初、見たのは、おじさん達、なの…。
電話、借りようと、思って、行ったら、店には、誰も、居なくて…。
家の方を、訊ねたら、おじさん、達、が…。
[また涙が浮かんできて、右手で嗚咽を抑えるように口元を覆う]
ただいま。
[顔には幾分緊張したものを浮かべて。
ようやく旅籠へと戻ると、意外にも人が集まっている事に驚く。]
…ねぇ。一体この村で何が起こってるか聞いてる人、いる?
[若干眉を潜めて、尋ねた。]
取り敢えず、此処に居るより、どッか・・・
晴、・・・さん?
[目を伏せたまま反応が無いかと思えば急に笑い出した晴美に、訝しげに眉を寄せる。
剣呑な雰囲気に一歩、後退った。]
[何人もの人が死んでいるという話に眉を顰める]
集まれるなら、集まっておきたい、よな。
[ぽつりと呟いて。
扉から戻ってきた小百合の姿に息を吐いた]
おかえり。
…俺には、何がなんだか。
人が、……たくさん死んでるらしい事しか聞いていない。
……そういえば、宿のご主人の姿もしばらく見ていないが、大丈夫なんだろうか。
…それに、そこまで外と接触しなくても自給自足で賄えた。というのもあるだろうがな
[同じように声を潜めながらいいつつ。
きっとどれもこれも合わさって村は村のままだったんだろう。なんて改めて思いながらも。今度は呆れたような視線になる裕樹。なんでさと内心で思わなくもない]
できれば忘れたいところがあるが
格好良さはいままで担当しなかった部類だし。敬語を使わないことより難しい
[潜めた声ながらもきっぱり]
そうだったか……ん、わかった。
無理に、思い出さなくていい……。
[嗚咽を抑える様子に、静かに言って。
それから、視線は利吉の方へ]
……共通項、というか。
桜の開花に端を発しているなら……血を求めての事、だろうな。
咲けぬ桜は、生命裂かれて花開く。
舞い散る紅、闇夜に舞いて、花染める。
桜をより美しくするべく、血を求めるものがいる……と。
[淡々と、告げて。
守るべき大事なもの、という言葉には、微かな笑み]
……その気持ちは、わかるぜ。
俺だって、それは、同じだからな。
おかえり、小百合さん、無事でよかった。
[と迎えながら裕樹に説明は任せ]
集まるというのはいいが…どれだけの人間が残っているのか
[行ったまままだ帰ってこない孝博や聡が気になるように扉に視線を向ける]
徒弟 裕樹は、青年 聡 を投票先に選びました。
そう…帰る途中、何か変な感じというか…静かすぎて変だったから、村の中、少し歩いてきたんだけど。
…うん、外はそんな感じ。
[詳細は省きつつ裕樹にそう言いながら、溜息。]
他にも生きてる人、いるんだとは思うけど…下手に私が行くとこっちが危なそうだったから、とりあえずさくっと戻ってきたんだけど。
[正解だったかしら?と首を竦める。]
[思い出さなくて良いと言う史人に小さく頷いて。零れ落ちた涙を手の甲で拭う。
小百合が旅籠へと姿を現すと、会釈で挨拶をする]
[嗚咽により言葉はなかなか出てこなかった]
教師 史人は、青年 聡 を投票先に選びました。
[冷静だという言葉に、クッと笑うと]
孝博、ここで王たる俺が動揺してどうなる。その動揺が下々に伝わり、恐怖は増幅することが容易に想像できるだろうが。
ならば、王たる俺が取るべきは、冷静にキレること。違うか?
[なんか違う気がする。]
[だが、崖崩れのことを耳にすると、ぴたりと止まり]
……それは本当か?
なるほど、警察がいつまでも来ないとは思っていたが、まさか孤立していたとはな。
[そう呟いて、ガリッと爪を噛む。]
[榛名を家に送った後、
蓮実とともに旅籠への道を歩いていたが]
ああ、ちょっと旅籠に行く前にいったん家に帰って遥さんも呼んでくるよ。
しっかりしてるとはいえ、女性一人残しておくのもあれだしね。
なんだか、妙な胸騒ぎもするんだ、村がざわついてるような…。
[そう告げて自宅へ一旦よることにした]
[小百合が入ってくれば小さく安堵の笑みを見せて]
そう、ですね。
でもずっと一緒というのは難しいかも…。
[利吉には頷きながらもそう返して。
自分もやらなければいけないことが、ある]
投票を委任します。
探偵 利吉は、学生 涼 に投票を委任しました。
なんだか、接触したくないがために自給自足を満ち足りさせたようにも思えてきたよ。
今の状況を聞いて、巫女の伝説を思い返すとさ。
[少し、困ったように笑った。
案外きっぱりとした声が聞こえれば、笑みは悪戯に変わって]
忘れても良いが、それで痛い目に遭うのは蓮実だからな。
格好よさを担当していないのは分かるが、それじゃあお前は何の担当なんだろうな?
…まあ、その仕事が辛くなったら言って来い。
愚痴くらいは聞いてやるさ。
ただいま。
やーねー。私は簡単には死なないわよ。
丈夫なのは蓮実さんだって知ってるでしょ?
[蓮実にそう、けろりと言う。]
そっちこそ、無事で何よりだわ。
…うん、生きてる人が目視で確認できると安心するわね。
[他葛木兄妹や榛名、利吉親子も見ながら。
戻ってきたばかりなので、交わされる会話にはまず聞き側に入る。]
[入ってきた小百合には、軽く視線を向けて会釈をする。
手は、榛名の肩に置いたままで]
現実の共通項、は、わからんが。
ただ、もし、亡骸の状態が……宮司と。綾と、同じなら。
[利吉に答えつつ、思い返すのは心臓を失い、紅を散らしていた姿。
過ぎる痛みを押さえ込むように、空いている方の手を握り締めた]
……伝承以外の理由は。
俺には、思いつかねぇよ。
[蓮実と別れた後自宅へと向かう。
出迎えるのはメイド服姿の使用人]
「おかえりなさいませ、琉璃様。
そろそろ、お時間なのですね」
うん、ボクは…、
「琉璃様ならば大丈夫ですよ。琉璃様は、選ばれた方なのですから」
そう、だね。
いままでありがとう。そしてさようなら、遥。
[いままで自分に仕えていてくれた使用人の胸にそっと腕を通す。
容易に、豆腐をつらぬくように。
満足げな笑みを浮かべてそのまま目の前の使用人は絶命する。
手についた血をなめ取り、腹をさき……]
女中 小百合は、御曹司 晴美 を投票先に選びました。
中:
んでもバファリン推奨ならやっぱり投票先はこっちかなぁ…。
晴美っち頑張ってるから勿体無いんだけどなー。
はっ。それとも今頑張ってるのはあれか?死亡フラグ?(ぁ
[自宅の一室、血にまみれた部屋。
その部屋の中央には腹をひらかれすでにこときれている使用人の姿。
その中身はすでになく抱きかかえながら]
遥……。
[呟く声はどこかうつろに、
悲しげな表情で変わり果てた自分の使用人の姿を見つめ]
みんなのところ…いかなくちゃ・・・。
[ふらつく足取りで雨の降り始めた外へでて、そのまま旅籠へと向かった]
静か過ぎる、って。本当に、どれくらいの規模で…。
[呟いた声は、少し乾いたもの。注いだお茶を、一口飲んだ]
…ん。そうだな、今はあまり……外を歩くのは危ないかもしれない。
聡に、行かせるべきじゃ…なかったかもしれないな。
[不安そうに、扉を眺める]
どっちが先だったのかは知らないなぁ…
ずっとそうだったし、今言っても仕方がない。
[まずは残りの生存者の確認だろうか。と
悪戯っぽい裕樹の笑みを受けながらも考えたが]
できれば裕樹にも忘れて欲しいところだがなぁ。
なんの担当かといえば…どだろ
[思わず自分でも聞きたくなった。それぐらい曖昧な位置な気がするが、本気で答えを求めているわけでもなく]
ま、大丈夫…今のところは
…そう、ですね。
[必要があれば、誰かに部屋の外にいてもらえばいいかと。
一応は納得したかのように利吉へと頷いて]
桜の伝承は。
ただの御伽噺でもないのですけれどね…。
[呟いた声は誰かに届くかどうか]
[暫し、爪を噛んで思案していたが]
……そうだな。バラバラに村のあちこちに散らばっているよりは、一ヶ所に集まって互いに監視する方が、有益か。
ならば、一刻も早く手を打つ方がいいな。
行くぞ、孝博、聡。
[そう言うと、返事を待つことなく先を歩き出す。傘はちゃっかり差している。]
そりゃ小百合さんが丈夫なのは知ってますが
[小百合の言い分にあの時の事故のわりに怪我を思えば自然とそう思うが]
私だってそうそう死にませんよ。
丈夫ではなくて単に臆病なだけですけれどね
[ふらつく足のまま旅籠へと向かう。
旅籠につくころには黒のワンピースは血と雨と泥が混じり汚れており]
みんなは…ぶじ…かな…?
[旅籠についてすぐにそういいながら中へと]
[腕を組み考える。
よりよく状況を把握すること。一箇所に集まること。
外との連絡が取れず外に出れないならば、こちらでできる対処法]
…まずは生存者を確認…ですかね
細工物屋 玲は、学生 涼 を能力(占う)の対象に選びました。
・・・・そ、ッスね。
[冷静は兎も角キレる必要は、とはツッコまなかった。
否、ツッコめる雰囲気じゃなかった。
なのでただ頷いて。]
互いに・・・監視。
・・・・だよな、ダレかが・・ッてちょ、だから早いッてば。
[思索に耽る間も無く、歩き出した背を追いかける。]
[肩を叩かれ、ゆるり、瞬く]
……一応、気はしっかり持ってるつもり、なんだがねぇ?
[それは、半分は虚勢ではあるけれど。
少なくとも、今は、揺れる部分は押さえ込まれているから、ふ、と笑んでこう返した]
……守るべきものはある。それは、さっきも言った通りだ。
そして、桜に屈するつもりも、ない。
[だから、心配御無用、と。その一言は、きっぱりと言い切って]
[最初、みんながなにいってるのか、よくわかんなかった。
わかったときに、はっとした。]
――おばあちゃん。
おばあちゃんは!?
[誰も、二人で一緒にいるのを見ていたわけじゃない。
似ているわけでもない。
だから、わかるはずがない。冷静に考えたらわかるのに、わからない。]
おばーちゃんは、無事!?
確かに仕方ない、か。
今やるべき事は他にあるだろうけど…それが何かが、浮かばない、な。
そもそもこの状態で俺に出来ることがあるかも怪しいが。
[ふう、と小さく息を吐く。
ちらりと蓮実に視線を流し]
そう言われると、余計に忘れたくなくなるな。
まあ、大丈夫なら、いい。
多分、今の俺たちの仕事は…倒れないことが第一だろうから。
あ、琉璃さん。
無事ですか。よかった
[先程分かれた人間のことも考えていた分顔を見ればほっとして]
私は皆さんは無事ですが、今ここにいる人間意外は…
[わからないと首を横に振る]
/*
…史人に委任しても良いですかー(めそ
とりあえず幼馴染連中には入れたくないかなぁ…。
私怨で行けば聡なんですg
んー、物語として面白くなる対象…。
*/
特に私達には危険だろうからね。
[具体的には外部の人間、という意味だが、ここで固有名を口にするのは憚られた。
裕樹にはそうねと同意する。元々閉鎖的な村。他所者には風当たりが強かった。下手を打てば、無実でも私刑されかねない。]
…さっちゃん、要領良く戻ってくるといいんだけど。
[まぁ大丈夫だとは思うけどねーとはいつもの調子。そう簡単には死なない、という言葉は聡にも十分当てはまると見ていたり。]
[先ほど分かれたばかりの蓮実に視線を向ければ、少しほっとしたように]
これで蓮実が何かあったら…、
ボクはどうしようかと思ったよ…。
よかった……。
うん、くる途中も…なんかいっぱい…………だった…気が……。
[どこか要領を得ない様子でしゃべる。
内心では複雑な感情がうごめく]
ただのお伽噺じゃない…?
[玲の言葉に、少し首を傾ける]
それは、あの小説と違う部分もあるって事か。
それとも…、
[何を問うべきかも、分からず言葉は途切れた]
…さっき言ってた説明って、何人、誰が集まったら聞けるんだ?
細工物屋 玲は、探偵 利吉 を能力(占う)の対象に選びました。
[頭に浮かぶ惨劇を振り払って、嗚咽は徐々に治まっていく。
ようやく頭が働き始め、周りの会話にも耳を向けられるようになって来るだろうか。
そんな折、琉璃が旅籠へ入って来るのが見え、安堵の色を浮かべる]
琉璃…良かっ、た。
…琉璃?
[様子がおかしい。だいぶ落ち着いた身体でそっと琉璃の傍へと近付く]
琉璃兄!?
[史人の声に慌てて振り返る。
黒の服についた、それでも血と分かるそれに小さく息を飲む]
涼ちゃんの、お婆さん。
ええと、結局誰だったのかしら…。
[涼の声にそちらも見つつ、困ったように]
とりあえず、誰が生きているかをの確認。
後は…雨がやめば外に出られるのか。連絡手段が本当にないのか
[一つ一つ指折り数えながら裕樹に言って]
やれることはある。まず痛い目にあわせるとか忘れたりとか
[冗談めかせるようにいって]
倒れないようには…当然。裕樹も何かあれば聞くぞ
[でしょ?とは蓮実にからりと笑って。]
臆病なのだって、生き残る上では有効スキルじゃない。
裕樹が言ってるけど、今は倒れない事が一番なんだし。
それに向かって有効活用できるものは使っとかないと。
[言いながら、ふと聞こえた生存者、には辺りを見回す。]
…ねぇ、ここのご主人、誰か見かけた?
[ふと今になって気づいた事を口にする。]
史人……。
[昔ながらの親しい幼馴染に声をかければそちらに視線を向け、その姿を目にし幾分か心に余裕ができたのか改めて蓮実の返答と合わせて周りを見回し]
榛名、玲も無事で…。
涼ちゃん、裕樹、利吉さん、小百合さん、も…、
[その名前を無事を確認するように呟いていき、改めて史人に視線を向けて]
遥、ああ、ボクの家の使用人の人なんだけど…。
[周りの人にも説明するように]
殺されてた……。
……あんたのトシを老人と言うのは、か、な、り、微妙なきがするんだが。
[からりとした笑いに、思わず返した突っ込みはズレていたかも知れない。
ともあれ、榛名が琉璃の方へ向かうのを見つつ。
自分も、そちらへと]
…聡さんも来たら、と思ったのだけれど。
あまり気分のいいものにはならないし。
[裕樹の言葉にはそう返して。
何が違うのかは言わなかった。小説で描かれるのよりもより直裁となるその言葉は、説明の時だけでいいと思った]
/*
投票まで合わせる必要はないとは思いますが、聡が吊られそうなら襲撃は変えたがいいんでしょうかね。
能力者が誰か微妙に分からんので何ともはや。
ゃ、やだ、りきっちゃん…!
だ、だって、だって…!
おかーさん、が、だいすきって、言ってた…よ!
もし、もし、しんじゃ…ってたら、
おかーさん、かなしむ、し、わたしのこといらないって…!
[震えがとまらなくなってしまう。立ち上がる。そのままドアに向かった。
れーちゃんの言葉は、聞こえたけど、なんていえばいいのかなんてわかんなかった。]
今日は聡を……、
いけにえに送りたいなって。
[くすりと笑む意識が漠然と投げられる、
いつも涼に向けるやさしさはそこにはなく。]
孝博はどうおもう?
[自分の仲間へとその意識を向けた]
/*
そこなんですよね。
さっちゃんが微妙に票がいれられるかもしんないと思ってたりするんで、襲撃大変だろうなと。
さすがに一人墓はかわいそうなんですが、うーむ…。占いで白が出てるようなら、さっちゃん襲撃でもいいかも?わかんないけど。
大丈夫ですよ。
七年間行方をくらませていてもこうしていますしね
[軽い口調で琉璃にそういいながらも、村の様子を聞けば、言わなくていいというように軽く頷く]
情けない部分がそういわれるとは思っていませんでしたね
倒れないようにはしますよ。何かあったときほど冷静に…と心がけてますしね
[だから小百合の事故があったときもすばやく対応していたわけだが]
主人…先程裕樹がいなかったといっていましたが…
[そこまでいって口をつぐむ]
……お前んとこの……遥さん、も?
[琉璃の返答に、眉を寄せつつ。
周囲とやり取りする玲の言葉に、そちらを振り返る]
……玲。
大丈夫か、お前も?
私は、来たばっかり、だから…。
[「知らない」と小百合に告げ。
近寄った先で琉璃が、家で見た惨状を口にする。自分とほぼ同じ状況。思わず琉璃の服の裾を、きゅ、と握り締めた]
琉璃…。
[服の一部の赤に眉を寄せる。
今の話しに、さらに現実感を覚えざるを得なくて]
…大丈夫そうで、良かった。
[告げる言葉は短い]
[駆け寄ってきた榛名と玲に視線を向けて]
ボクは…大丈夫…怪我は…血は………、
心配してくれてありがとう。
お水…ほしい。
お願いしてもいいかな?
[誰にともなくそう頼んだ]
中/
冷静に考えれば玲襲撃は守護ついてそうで通るわけないから、
他じゃないとやっぱり一人送りになる可能性高いですね…そういえば。/
/*
守護が誰かまったくわかりません><
まあうん。さっちゃんでFAならこちら、おばーちゃん殺しにいくので、その際にほのめかします。投票かえれという意味で。
[出来る事を指折り数える蓮実を見て]
なんだ。格好よい事も出来るんじゃないか。
まあ、忘れるのは論外として、だ。
[冗談にいつものように、けらりと笑う]
俺も今は大丈夫だ。
少なくとも、笑えるらしい程度には、な。
/*
うーむ。
玲チャンは能力者ぽいので避けたいかなぁ。
どっちかと言えば晴ちぃが吊られそうな気もするんで、被ったらごめんなさいってことで、聡でいいかな。
赤の流れ的にも。
お手数おかけします。>伝達
[孝博と聡を連れて村を見て回るが、そこかしこにあったのは、すでに事切れた骸ばかり。
その状況に沸々と怒りを溜めていたが、二人曰く外来の者の集まっているという旅籠に向かう。]
邪魔するぞ。
[そう言って扉を開けズンズンと奥へ。]
青年 聡は、探偵 利吉 を投票先に選びました。
[利吉には僅かに微笑むが。涼の声にそちらを見て]
涼さん…。
[ただ必死な声に、それは以上聞くこともできず]
…うん、だいじょ、うぶ。
やらなきゃいけないことも。あるんだから。
やると、決めたんだから。
[詰まった声ではあったが、史人にもそう返した。
小さく手が震えているのには気付かないまま]
[声が聞こえた気がする。
でも、止まることなんてできなかった。
りきっちゃんは無事だった、でも見てないおばーちゃんが心配で。
椅子の分とか、ドアまでの距離とか、ドアがしまりかけてた分とか、そんなちょっとした障害で、りきっちゃんに追いつかれるのは、いつもよりも時間がかかることは、気付いていないけど。]
[走って走って、なにかに足をとられて、転んだ。]
青年 聡は、旅行家 蓮実 を投票先に選びました。
これが格好よいといわれるのは予想外
いや、忘れて。主に私のために
[いつものように笑う裕樹にこちらも同じような笑みを返して]
まあそうだったらいいんだが…って
[涼の行動。それに続く利吉の動きに立ち上がり、追おうとする]
ご主人…誰かついてきてくれるなら、探しに行きたいところだが。
[小百合の疑問にはそう返して。
また何人か旅籠に入ってきた事に安堵の表情を見せる]
良かった。まだ無事な人間がいた…。
っ、や、だ…っ!
[あぁ、そうかって思った。
これ、だ。
白い棒みたいな人の腕、その先の体は赤い。
桜はこれだったんだ。
最初は、宮司さん。次は誰って、――]
涼!!
[雨が降っている。
視界がよく利かない。
すぐそばにいたはずの涼の姿がよく分からない。
自分が何処を走っているのかもよく分からない。
何も何も分からない]
涼!
何処だ!涼!
[もう一度大きく叫ぶ。
名前を呼べば安心する。まだ自分は忘れてないと。
なのに、この心に広がる不安ななんだろう。
自分には―――分からない]
[涼の様子にはやや表情を険しくするものの、利吉に任せるのが得策かと思い。
玲へと声をかける]
……お前の決意は、わかってるつもりだ。
けどな……お前一人が、背負う事じゃねぇ。
それは、忘れんなよ?
[静かに言って、入ってきた晴美や孝博、聡によ、と言いつつ手を振った]
投票を委任します。
徒弟 裕樹は、細工物屋 玲 に投票を委任しました。
死体だらけだ。
ああ、これぁ俺の血じゃねぇよ。
[自分の服を示して言う。]
誰か、死体だらけ、村の外に出られない、って以上の事を…、この村で何が起きてるかわかるやつぁいるか?
・・・・聡?
[琉璃のコエに、ちらと聡を見る。
先程からずっと行動を共にしてきた青年。]
イイんじゃ、ないスかね。
[返しは、軽かった。]
[琉璃の傍に佇み、新たに旅籠へと入って来た者達を見ると安堵の色が浮かぶ。生存者が居る。それだけでもありがたいことではあった]
晴美君、孝博君、聡君…。
無事、だった…。
…涼、ちゃん…!?
[入れ違うかのように駆けて行く涼の姿。それを追う利吉。自分は動けず、ただ見つめるばかりとなり]
ありがとう、玲。
[水を取りに行ってくれた玲を見送った後、飛び出す涼と利吉の姿。
追いかけようにもその姿はすでに見えなく。
今追っても逆に場が混乱するだけだとその場にとどまることにした]
おかえり、君達は…無事だったんだね…。
[入れ違いで入ってきた聡、晴美、孝博に視線を向ける]
小説家 榛名は、青年 聡 を投票先に選びました。
あ。 ぁ……
やだ、やめて
やめ、……
[強い人。顔を、しぐさを、あたたかさを、思い出して、立ち上がる。でも、
――とめにむかうことなんて、できなかった。]
青年 聡は、探偵 利吉 を投票先に選びました。
涼ちゃん?
[走り出しかけた涼の方を向くが、一足遅かった。
走り去る二人を見送りながら。]
…まぁおとーさんが、それこそ死に物狂いで保護してくれるわよね。
[ぽつり。
入れ替わりで入ってきた3人にはひらと手を振る。]
これで…ひーふーええと、12人かしら?
[言えばぐるると鳴き声が聞こえた。]
たす1匹、ね。
ああ、裕樹。ご主人探すなら私も付き合うわ。
[そう申し出た。]
女中 小百合は、徒弟 裕樹 を能力(守る)の対象に選びました。
小説家 榛名は、御曹司 晴美 を投票先に選びました。
[戻ってきた面々とすれ違うように、涼が飛び出して行くのに立ち上がりかけ。
けれど、追う人物の姿を見れば腰を下ろした]
…無事で帰ってきてくれれば良いが……。
[手は自然、祈るような形になった]
御曹司 晴美は、学生 涼 を投票先に選びました。
っと。すみません
[入ってきた晴美、孝博、聡にそういいながらも、扉を開ける
驚いていた間に反応が幾分遅れて]
涼さん!
利吉さん!
今は単独行動は駄目です。わかるでしょう
……うん。
[史人には素直に頷いて。
涼たちと入れ違いに戻って来た三人に、安堵と不安の両方を強くしながら]
…聡さんには信じがたいかもしれない話、でいいなら。
涼さんと探偵さんが行ってしまったけれど…。
[奥へと向かいながら、入り口を振り返りそう言った]
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