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大工 イヴァン は、指物師 エーリッヒ を占った。
次の日の朝、自衛団長 ギュンター が無残な姿で発見された。
そして、消え行くもの。
運命の輪が回りだす。
紡がれるのは、如何なる結末への道筋か……。
現在の生存者は、詩人 ライヒアルト、薬師 ゼルギウス、調理師 ゲルダ、療養中の少女 ベアトリーチェ、傭兵 マテウス、墓守 ナターリエ、大工 イヴァン、物識り ヨハナ、神学生 ウェンデル、指物師 エーリッヒ、迷子 エーファ、講師補佐 アーベル の 12 名。
[不意に眼を押さえ、しばらくじっとしていたかと思うと、その視線が不意にエーリッヒの方に向けられる。
そして、虚ろな眼差しになってこう呟いた]
エーリッヒは、人狼ではない。
つーか一体何がどうなってそんな話になってたんだよ。
急に聞かれても答えようがないぞ。
[しっかり別のことを答えていたけども]
[泣き真似をするマテウスを見ると、「また始まった」と若干呆れ気味]
そりゃあね。
これが授業中なら、失格だろうさ。
[苦笑を返し][ぎこちなく]
[頭から手を引く]
いいや。
今から広間に行こうとしていた。
君は?
こんばんは、ベアトリーチェおねえちゃん。
[ベアトリーチェに声をかけられると、教わった通りに、そう挨拶する。次いで頭を撫でられると、不思議そうに男を見上げた]
いいこ?どうして?
[昨夜もこの男は、そう子供に向かって言ったのだと思い出して問う]
授業のみでは学べないことも、数多くあるということですね。
私は、少し外していただけですので。
よろしければ、私もご一緒させて頂きます。
[会釈して、*許可を求めた*]
は?
イヴァン急に何言ってんの?
[先の話は知らないため、イヴァンの唐突な言葉に訝しげな表情を浮かべる]
何でエーリッヒが人狼じゃないって分かるんだよ。
そも人狼は居るのかも分かんねぇっつーのに。
……まったく。
そもそも、ふきんと雑巾では、置き場が違うだろうが……。
[真顔で悩む様子にイヴァンに、主夫的観点からの突っ込みを入れた直後。
その表情が変わり、呟きが耳に届く]
……家主殿は、違う?
[小さな呟き、それ自体には、感情の色彩は薄い]
ええと、話が見えないんだけど。
[マテウスの問いには詰まったまま返せず。
答える前に話が進んでゆくので、流れるままに任せていたが]
……は?
[イヴァンの声にそちらをまじまじと見た]
いや、ベアトリーチェがつまらなそうだったからな。
じゃあ何か気分転換にするかってことっで冗談でかくれんぼうって俺がいったら総突っ込みだ。
[いつもの調子にもどりエーファの頭を撫でながらゼルギウスに答えて]
どうしてときたか。
[エーファの頭は以前撫でたまま]
それは素直にお兄ちゃんのことを評してくれたからだ。
―厨房―
昨日の料理の時に、ある程度は。
正確には、一昨日だけど。これ、やったの。
[大鍋を受け取り水を入れ、火にかける。
適度なタイミングを見計らい、材料や香辛料を入れていく]
仕込み。お店だといつも、お店が終わった深夜か。
お店を開ける前の早朝に一人でやるの。
だから、今回連れてこられたんだと思うけど…習慣があんまり抜けてなくて。
[親友に対する言の葉は、近しい分、幾分雄弁。
鍋を覗き込み、灰汁を掬った]
ある訳がないだろう、そんな授業が。
[人狼だとか][殺人だとか]
[冗談めかしたつもりだが]
…ああ、構わない。
[頷き]
[広間へと向かう][間は少し離れ]
[イヴァンの呟きが耳に入ると]
んっ、さっき話した力ってやつか?
[イヴァンが普通ではない状況から何がしかの力が本当にあるのだろうかと一瞬思ったが、
ゼルギウスの声を聞けば]
いや、なんかイヴァンがいうには人狼かそうでないか見極める力あるかもしれないって言うんだ。
ライヒアルトが言うには確かにそういう力の人間っているらしい。
[時間は少し飛び、翌早朝。]
[自警団の1人が、ギュンター団長の死体を発見した。]
[死体は集会場の裏手の軒下で、凍り付いていた。]
[死体には数本のつららが突き刺さっており、死体のあった軒のつららが何本か折れているのも見つかった。]
[当初こそ、折れたつららが偶然下を歩いていたギュンターを直撃した可能性が考慮されたが、]
[事故にしては、幾本ものつららが正確に急所に刺さりすぎている点、]
[そして、落下しただけでは到底刺さりえない深さにまで傷が達している点から、]
[「自警団長ギュンターは人狼に殺害された」、そう集会場の面々には通達された。]
いやまあ。
その通りだけどさ。
[ここで人狼ですと告白するような者もいるまいが]
…あぁ、そういうこと。
生ける者を見極める力、か。
[教わった言葉を口に出して、息を吐いた]
……見極める者。
それが正しき力であるなら、『疑わずに済む者』が見出せた事になる、が。
[思案するよに腕を組みつつ、小さく呟く]
しかし、それはそれで、面倒だな。
一度で引き当てられなかったとなると……色々と、危険だ。
そりゃー総突っ込みくらうわ。
[マテウスの返答にけらりと笑った]
[イヴァンについてを聞くと]
…へぇ。
仮にそれが事実としても、本当かどうかは俺らには分からないんだけど?
何か人狼が居ること前提になってるみたいだけど。
居ると言う確証がない状態でそんなこと言われてもなぁ。
[疑いは晴れない]
[全く信じていないと言うのが見て取れるだろう]
[子供は、イヴァンの言葉と、それに反応する人々の言葉を耳にして、視線を向ける]
エーリッヒは、違う。そう。
[落胆の色が声に滲む]
エーファはよく分からないなぁ…。
狂信者だけど、「最初は気づいてない」設定できてるのかな?
そもそも狂信者じゃなかったりして。
/*
と、いうか。
その描写だと。
……喰われてないっぽい?
[首こてし]
…………なんだろう、心臓と喉笛がっつり喰った白雪の自分が異様に思えるんだけどwwwww
[注:喰いの整合性を出すために発見回した蒼狼]
―厨房―
流石、本職は違うな。おかげで皆助かる。
[食は人の生命線だから、それが確保されているのはとてもあり難いと素直に思い。]
癖が抜けないのは…まぁ皆そうじゃないのか?
エーリッヒや薬師どのあたりは、暇だからとここに居ても篭って仕事してそうだ。
[料理する様を、邪魔にならないように見ながらそんな見てきたかのような雑話を。]
糸車があれば、私も空いた時間に糸を紡ぐんだが。
流石にそこまでは望めないからな。
[そうして漂ってくる良い匂いに目を細めた。]
エーリッヒさんは人狼じゃないよ。
…でもわたしやマテウスのことを見られてたら、危なかったのかな?
…危険だね。
大工 イヴァンは、療養中の少女 ベアトリーチェ を能力(占う)の対象に選びました。
やあ。
俺も今来たばかりなんですが、と。
[扉の方を振り返る。
入ってきた相手に軽く手を上げた]
俺は人狼じゃない。
…と、イヴァンが言ってくれた。
[説明に迷い、とりあえずそうとだけアーベルに]
……確かに、確証はない、な。
[ゼルギウスの言葉に、一つ、息を吐く]
だが、人狼が架空の存在ではない事。
少なくとも、それは事実だ。
[淡々と、告げる。
『力あるもの』が動いた事で、楽観視や希望的観測は既に、なかった]
[猫が、飽きたのか部屋の雰囲気を感じたのか、たたっと膝から飛び降りていっちゃった。]
[わたしはがっかりしながら、でもようやく立てることにちょっとホッとして]
エーファちゃんは、人狼が誰か分かるの?
療養中の少女 ベアトリーチェは、大工 イヴァン を能力(襲う)の対象に選びました。
[ゼルギウスの言葉に、首を傾げる]
不思議なことを言うな、ゼルギウス。
ゼルギウスは、人狼がいることに半信半疑みたいだ。なのに、エーリッヒが人狼ではないということも疑わしいという。
ゼルギウス、本当に人狼がいないと思っているなら、多分そんな言い方には、ならない。
なぁにまぁ、俺がそう思ったって話だからな。
[悩んでいる様子のエーファに頭をなでながら]
エーファがどう思っていたかはさておき俺の味方になった。
だから俺はエーファがいいこだといった。
単純なことさ。
[笑いかけてから、すぐに笑う様子のゼルギウスに憮然とした様子で]
まぁあれだ、
全員人狼じゃないって言われて終わりになると俺としてはすごい楽なんだが。
[ライヒアルトの危険という呟きが耳に入り自然と視線がそちらに]
[人狼は居ると]
[エーファとライヒアルトが確信するような口調で言う]
[訝しげな表情はそのままに]
何でそんなことが分かるんだよ。
俺はお伽噺の話でしか知らない。
いきなり実在すると言われて「はいそうですか」なんて言えるかよ。
信じようがない。
人狼じゃない?
[指物師の言葉]
…それじゃまるで、他に人狼がいるとでも、
[先程の会話を経ても][尚否定したく]
[だが遮るように][声]
実在、…する?
[詩人に眼を向ける]
[見返してくる視線。
静かに、受け止めて。
近くによって、目線を合わせるように膝を突く]
……お前。
お前も……何か、知っている、のか?
[投げかけたのは、短い問い]
或いは……俺と、同じで。
奴らに、あった事がある……?
[自分の名前が挙がったこと。
思いがけないそれに動揺していたようで、エーファの最初の声は聞き逃してしまった]
……確証か。
俺は俺自身のことだから分かるんだけどね。
[ゼルギウスとライヒアルトの声に、少し皮肉げに笑った]
いやすまん、ゼルギウスはそんなことは言っていないな。
でも……ゼルギウスの言い方だとエーリッヒが人であることを無条件では信じられないぞ、そう言いたげに思えたんだ。
ライヒアルト、何が危険なんだ?
―厨房―
助かる?
うん、そういう風に動けてるといいな。
あたしがこの状況でできることは、あまりないから。
[先程見聞きしたばかりの話を、言い当てるナターリエ。
ふ。と、珍しくも仄かに吹き出して笑った]
してた。仕事。
[味見をした鍋に頷いて、それを持ち上げて広間に持っていこうとする様子。
抑揚の欠けた口振りは、けれど窘めるよう]
休むのも大事。ナターリエもね。
いつ、何があるかも分からないし。
― 集会所一階・広間 ―
[辿り着いた広間は騒然としていた。
静かな混乱。漣のように広がる、ざわめき。
人狼の存在を、疑う言葉。
やはり、確証がなければ。
無意識に、左手を押さえた]
ああ、たしかに危険だ。
[それはライヒアルトの呟きにたいしてか、ベアトリーチェの言葉に対してか]
さて、早めになんとかしなくちゃいけない相手では…ありそうだな。
[なんとかすると言う言葉にはどこか愉悦の色が混じっている]
じゃ、狂信者だれだろう…。
アピールほしいなぁ…。
さて、それとは別にキリング描写なんだけど。
赤でやるべきだと思う?
PL的にはほぼバレてるだろうし、白でやっちゃおうか?
何故、か。
……現実に、あった事がある、と言えば、納得するか?
[ゼルギウスには、低く問いを投げ。
危険を問うイヴァンには、一つ、息を吐き]
……見出すものがいる、と。
隠れていたいものが、それを知ったなら、どう思うか。
それを考えれば、容易に思い至らんか?
[イヴァンのゼルギウスに対する様子にそちらに意識がいきたしなめるように]
イヴァン、あまり事を荒げるような言い方はやめておけ。
ゼルギウスもとりあえず疑いあうよりは、信じてみてもいいんじゃないか?
話半分程度でもな。
[とそこへ、こちにらよってくるライヒアルト、その視線はエーファに向いており頭を撫でる手を止める]
みかた…
[笑いかける男の顔をやはり不思議そうに見上げた時、ベアトリーチェの声が届く]
………判らない。
[そして、近づいてきたライヒアルトの問いには、こくりと頷く]
………知っている。
イヴァンこそおかしいんじゃね?
居るかどうか分からんものを判断するとか。
俺が疑ってんのはお前だ。
変なこと言って脅かそうとしてんじゃないだろな。
俺のことが疑わしいってんなら、お前が持ってるっつー判別する力で調べてみろよ。
お前の言ってることが事実なら、俺が人狼なのかどうか分かるんだろう?
どうせ違うって出るだろうけどな。
あからさまにやっちゃうとPLの視点から、PCの動きにも影響がでちゃうよね…。
でもむしろ明らかにしといた方が動きやすいかもだし、悩むなぁ。
中/狼の殺害の方はいちおう赤でやったほうがいいんじゃないか?
はっきりしたものでるまでは。
投票ほうなら問題はないと思うが。
もっとも、逆に表にさらけだすのも手と言えば手だな。
中/ああ、そうだな。
影響とか考えると、一応はっきりした占いあてられたとかほぼ狼COにちかいのを表にだしたりとかない限り、
キリングの描写は赤の方にするほうがいいかもな。
エーリッヒさんは、人狼ではない。
生ける者を、識る者?
真実だというのなら、……迂闊だ。
[非難の色合いの、濃い台詞が呟かれた]
さてと。
話は人狼が居るかどうかという所からか。
[ようやく動揺も収まってきたか]
ゼル、脅かしてイヴァンに何の得があるんだ?
―厨房―
むしろゲルダが居てくれないと、連中が食問題で騒動起こすぞ。きっと。
[そう真顔で言い、噴出して肯定された言葉に、こちらもくすくすと笑った。]
やっぱり、な。
[自分にしてみれば、ゲルダが笑う様は彼女の叔父の次くらいに見ていることが多く。
その変わらない様子に心がほんのり温まっていった。
窘める様子には、ややあって。]
いつ何が、か…。
[その言葉に、胸がちりと痛んだのは、木箱を上に置いてきたからだ。
不安を覚えるなら持ってくれば良かったと思いながら。]
そう、だな。
何があってもすぐ対応できるようにしておく。
…あ、そろそろ出来たか?
何だか向こうが騒がしいから、早めに持って行った方がいいかもしれん。
[と、ここから少しだけ聞こえる広間の声を指し。
こちらも食器を盆に乗せ広間へと。]
[ライヒアルトの言葉に]
ああ、成る程な。
俺がすべての人狼を見いだすまで生きてはいられないということか。
そういえばそうだ。
[ぼんやりと、他人事のように呟いた]
現実に?
それが本当かも俺には分からないよ。
[ライヒアルトへの返答はにべもないもの]
信じるって、何を信じるってんだ。
はっきりとしたことが分からない限り、俺は信じることはしないよ。
信じて欲しけりゃ物証か何か突き出せ。
[マテウスへの言葉も頑なになって来る]
[周囲が人狼と言う存在を信じ始めていること]
[それに恐怖を感じているとでも言うのだろうか]
[どうしてそんな恐ろしいものを信じられるのかと]
[悩む様子のエーファには]
まぁ、あまり深く考えるようなことではないさ。
俺が思ったから俺が言っただけ。
それだけ。
[そして二人の話に耳を傾けていたが]
いや、ちょっと待ってよ。
なぁ、ライヒアルトにエーファ。
今あんたら、人狼にあったことあるような言い方してたように聞こえたんだが?
…なに、他人事のように言ってるんだ、お前も。
[ぼんやりとしているイヴァンの近くへ]
しっかりしろよ。
そんな様子じゃ、それこそ危険だろう。
そう、か。
[返したのは、短い言葉。
知っている。
ならば力ある者か、それとも、同じように渦中にあり、生き延びた者かのいずれか。
どちらであるかは、問わずにおいた。
見極める者が表立った状態。
それ以外の存在を迂闊に知らせてはならない。
過ぎったのは、そんな思い]
……なんにせよ、お前は、この状況を理解している、と。
そういう事なんだな。
狩人はどんな風に動くんだろう。
RP村でGJは別に怖がるものじゃないけど、予定が色々狂うからなぁ…。
イヴァン守ったりするのかな…。あるいはPC視点で大事な人を守るのかな。
…ゼルギウスさん。
信じずに、事が起こってからでは、遅いのでは。
[一歩進み出て、諭すように吐く、短い言葉]
最悪の事態を考えるのは、それ程、悪いことですか。
なにも人狼を信じて動けとは言ってないさ。
でも、全部が全部疑ってかかってぎすぎすするのは俺としては嫌だね。
そんな感情が何を生むか、ゼルギウスもいろんな各地回った経験があるんだ、わかるだろう?
[セルギウスをなだめるようにして]
ライヒアルトたちの話聞いてみないか?
なぁ、ライヒアルト、ゼルギウスもこんな状態だし俺も正直人狼とか言われてもぴんとこねぇ。
話を聞いて信じられるのかって言われると微妙だが…、
まぁ何も聞かないよりはましなんじゃないか?
……他人事のように言うな。
[イヴァンの態度に、呆れたように息を吐き。
頑なな態度を見せるゼルギウスに、僅かに眉を寄せる。
それでも、知らぬ者にとしては、それは普通の反応と知っているから。
言葉を重ねる事はせず]
……ああ。
確かに、俺は、人狼と遭遇した事がある。
[マテウスの問いに、一つ、頷いた]
[わたしはエーファちゃんに近づくと、その手を握って隣に立った。]
[なんとなく、大人の人たちの目が怖い。彼らの間に、視線の中に、この子をひとりで置いちゃいけない。]
[そんな気がした。]
[ゼルギウスの言葉には困ったように]
俺の眼が力を発揮するそのタイミングで俺の正面にいればいやでも占われることになるけれど。
[マテウスの方に向き直り]
多分、色々嫌なことになると思う。兄貴のような人がここにいてくれるのは……ありがたいな。
―厨房―
うん、でも。
ライヒアルトさんも作れるし。
[有無の問題以外、当人にとっては騒動の種だと思えなかったようだ。
やっぱり、との言葉に、こくりと頷いて肯定を]
ポトフは、うん。出来た。
…食器、割らないでね?
[エーリッヒのように毎回ではないと分かっているが。
小箱を懐に仕舞うと、大鍋を持って広間へ]
―厨房→広間―
[疑念]
[実在するという][人狼]
本当、に?
[この中に]
[言葉は][誰に向けたか]
…痛い。
[頭を押さえ][拳を握り][呟く]
中/発見描写にあわせるか、こっちが発見描写するかどうかでもかわってくるしな、襲撃は。
逆に見つかったときか、狼であること示すのに描写を発見含めて表にだすのに使うのもありなんじゃないか?
守護者は場所によるよな。
大切な人守りそうだっていうと…、
やりそうな人物がゲルダ以外に思い浮かばないな。
そうやって否定してれば。
何事もなく終わると、本当に信じている?
[ゼルギウスに向けた声は冷たい。
そして少しだけ哀しみの色を帯びていた]
ライ。
[マテウスに答える同居人を見て、小さく名を呼ぶ。
だがそれは静止の力を持つまでには至りそうにもなく]
[ベアトリーチェの手が、その手に触れると、子供は、小さくびくんと身体を震わせた]
………エーファ………
[掠れた声で、小さく小さく呟いて、ゆらりと顔を隣に向ける]
………ベアトリーチェ、おねえちゃん。
[目に入った金髪の少女の姿に、吐息をつくようにして、その名を呼んだ]
[ゲルダとナターリエが広間にくるのを見つけるとすぐに]
ほら、皆飯がきたぞっ!
食おうぜ飯、飯。
ゲルダが愛情こめてつくってくれたんだ、皆でおいしく食べようぜ。
[その場にいる者たち全員に聞こえるように勤めて大きな声でそう告げて、
ゲルダの方に寄って]
手伝うぞ。
[大鍋を運ぶのを手伝いながら]
他にもってくるものはあるか?
[一歩進みでたウェンデルとその言葉に言葉を詰まらせる]
…………。
[何かを言おうとして、言葉は出て来ない]
[ウェンデルへ向けていた視線が逸らされる]
[その逸らした動きのまま、背を向けるようにして足が広間の出入口へと向いた]
……頭冷やしてくる。
[マテウスの言葉も聞こえていたためか、誰に言うでも無い言い方だったがそう言葉を紡ぎ]
[広間を出ようと歩を進めた]
……これから、起き得る事も、か。
[紡がれる短い言葉。
この子供が何者かは、自分にはわからないけれど。
疑念を向ける気には、なれなかった]
……あまり、無理はするな。
[身を震わせ、ベアトリーチェの名を呼ぶ様子に小さくこう呟くに止めて、ゆっくりと立ち上がり]
黙っていたところで。
どうにもならんだろ?
[名を呼ぶ家主を振り返り、向けるのは、苦笑]
/*
嫌われ街道まっしぐら!!!
やばい、結局家族死んだのが人狼の仕業になりそうになる(滅
人狼を装った犯人、で良いか。
―厨房―
家政婦殿よりゲルダの方が美味いと思う。
それで生計を立てているわけだからな。
[とか、何となく話がずれてきたので一旦切り。]
わかった、じゃぁ行こう。
…脅かされなければ大丈夫なんだけどな…。
[とはいえここに来て2回もコップを割ったのは事実で。
明後日の方を向いて誤魔化した。
そうして食器を広間へ運び。
中の剣呑な様子に眉を潜めた。]
とりあえず食事が出来たんだが。
…何だ?何かあったのか?
[そう言い、皿を割る前にテーブルの上に置いた。]
[イヴァンにかけられた言葉には]
まぁ、とりあえず皆で飯食って落ち着こうやってな。
嫌な事がなるべくおこらないようにな。
[そう笑いかけてからでていこうとするゼルギウスに]
おい、ゲルダがせっかく飯作ってくれたんだ、
ここじゃいずらいなら、一緒に外でたべるか?
[その背中に声をかける]
……あの「花」は。
人狼が出たという、証なのだそうです。
[ゼルギウスの背に、密やかに投げる言葉。
報せることは自身の危険に繋がると知りつつ、口にした]
[わたしは、エーファちゃんに返事をする代わりに、その手をぎゅっと握る。]
[食事の間もその後も、寝室に送るときまで、その手を離さなかった。]
それは、そうだけど。
[大丈夫なのかと、問うように翠が苦笑を受ける]
………。
[広間を出てゆくゼルギウスは、無言のままに見送った]
―広間―
[入った広間の空気はどこか歪で。
折角の料理の香りの方が、この場では浮いているようだった]
マテウス兄さん。
…うん、お願い。
[声を上げてくれたマテウスの存在が酷く有り難くて。
表情は変わらないままなれど、安堵の息を吐く]
持って来るのはないけど。
…持って行かないと?
[一人分をお皿に盛って、とたたとゼルギウスに駆け寄る。
す、と差し出して]
食べてはいただけないんですか?
[背に投げかけられたマテウスの言葉はゼルギウスの琴線に触れる]
……この鈍感野郎。
[その視線は半ば睨む形だったか]
[来るなと、その視線が物語っていた]
[その後は誰が声をかけようとも振り向くことは無く]
[早足になりながら広間から出て行った]
[ナターリエの様子に]
ああ、ちょっとばかりな。
まぁ飯でも食いながらでもいいだろうその辺の話は。
お兄ちゃんはおなかぺっこぺこなんだ。
でも一人で食べるのはおにいちゃん気が引けるんだ。
[彼を追うことはない。
だから、その後の反応は知らない]
…。人狼がこの場にいるのなら。
人間だと見定める者も、人間だと分かった者も、殺意の対象と成り得る。
自身の隠れ蓑が減るのですから。
[淡々としたイヴァンの台詞に返す声は、極力感情を消した]
密やかに捜し、見つけ、追い詰める方法も、あったでしょうね。
今更言っても詮無い事であり、最良の方法などないのでしょうが。
それに。
[彼の言葉が真実だと断じる事は出来ない。
知人を疑う台詞を、口には出来なかった]
……貴方の言葉の影響力は、大きい。それだけは覚えておいて下さい。
[無理をするな、というライヒアルトの言葉に、目を伏せて。その後は会話に口を差し挟もうとはしなかった]
[出された食事を静かに口にして。ずっと手を握って、傍にいた少女に、寝室に入る前に、ただ、ひとこと]
ありがとう、ベアトリーチェおねえちゃん。
[告げた声は、掠れたままだった**]
/*
さて、ここからどうしよう(おまえ
ウェンデルの聖痕の話は耳に入ってるとして。
そこらで葛藤(?)入れて、翌朝団長の話聞く流れが良いのだろうか。
今裏手行って良いのかがなぁ。
初回吊りフラグにならんかとwwww
[問うような翠に、軽く、肩を竦める。
力の話はせずとも。
対処する術を知るというのもまた、狙われる一因になるのは理解してはいるのだが]
……知識を持つ者が、いつまでも秘匿していては。
最悪に対処する事はできん。
それだけの事だ。
[告げる声は、どこまでも、静かなもの]
/*
ふと気がついた。
ライヒアルト
9回 残1188pt
ゼルギウス
9回 残1188pt
エーリッヒ
9回 残1251pt
エーファ
9回 残1251pt
なんだ、このシンクロ。
ゲルダ。
ごめん、作ってくれたのに。
…ナターリエさんも、かな。
僕の分も、貰える?
ゼルギウスさんには、後で、持って行くよ。
[浮かべる笑みは頼りなかったが、そう、*申し出た*]
[ウェンデルの言葉には首を傾げる]
黙っていても誰かが殺されることにはかわりがないんじゃないのか。
そうして黙っているうちに俺が殺されてしまう方が最悪なんじゃないのかな。
素人考えなのかもしれないが。
まあ、飯にしようぜ。
お前がそう判断したなら、いいさ。
それを信じて貰うのにまた一苦労あるようだけどな。
[もう一つの力の事は言い出さない。
そのことに小さく安堵の息を吐く。
イヴァンに迫る危険を説くウェンデルの言葉。けれど彼の言うとおり起きてしまったものは戻せない]
食事、しようか。
マテウスの言うとおり、折角作って貰ったんだし。
何かあったときに、腹が減ってたら動け無いだろうしな。
―広間―
[ゲルダがゼルギウスの後を追ったので、代わりに食事をよそおうと食器を並べてゆく。]
…良く分からないが。
食べれる者は食べておくといい。
食い逸れると後が辛いぞ。
[並べながら、周囲の話をそっと耳に入れるのだが。
ウェンデルにこくと一旦頷いて。
食器を起き取り分けて並べた。
他にも声が上がった者の分を取り分けて。
マテウスの声には、一旦見上げ、少々黙った後で。]
…わかった、同席しよう。
箸休めはそっちが用意しろ。
[そう言い、空いた席に着いた。]
……悪い、な。
[安堵の息を吐く家主に向け、小さく呟く]
ああ、確かに。
ちゃんと食べておいた方がいいだろ。
俺も、いただくよ。
[料理を用意してくれた二人に、幾分和らいだ表情を向け、テーブルに着く。
内心には、嫌な予感が微かに浮かんでいたものの。
それは、今は*押さえつけて*]
……。
[手の中のお皿を受け取ってもらえることはなく。
少しだけ、俯いた。
どうしたものかと思案の様子にウェンデルから声が掛かって]
うん……。
持って行ってくれるのは、助かる。
[ぽつりと囁くように言って。
何があったかを知りたいのか、話の出そうな兄と親友の傍に座ることにした]
[頭の中がぐるぐるする]
[いきなりイヴァンの言葉を聞いて]
[人狼は実在すると言われ]
[けれどそれを信じたくない自分が居て]
[思考がパンクしそうになって]
[だから皆の傍から離れようと思った]
[何も整理出来ていない状態でその場に居たら思考に流されそうで]
[整理出来ぬままに言葉を発して更に混乱しそうで]
[一人の時間を作って整理しようと]
[そう思った]
[けれどそれは]
[意図しなかったとは言えゲルダを傷つける形となってしまった]
[彼女の言葉を無視して出てきてしまったのだから]
[それに気付かぬほど]
[今ゼルギウスには余裕が無くなっている]
[早足で廊下を抜け辿り着いたのは洗面所]
[頭を冷やしてくる]
[その言葉通りに頭から思い切り水を被った]
[皆が食事をはじめるのを確認すると自分に用意された分に手をつけあはじめて]
さんきゅー、ゲルダ、ナターリエ。
[その言葉は食事に関してのことか、あるいは…]
ああ、そうだな。
それは最悪のパターンになりそうだと、俺も思う。
だけど…危険が増したのも間違いないだろう。
本当に気をつけてくれよ。
[イヴァンの主張に頷きながら、席に着く]
いただきます。
[近くに座ったゲルダの表情は一見して変化無い様に見えるが。
僅かに落胆した色は読み取れた。]
…あまり気にしない方がいい。
気が立っている時は、放っておいた方が薬師殿の為になる。
それより、そうだ何があったんだ?
まぁ…人狼の話、なんだろうが。
[それ以外に、場が荒れるような話題は思いつかなかった。]
ゲルダ、一日ぶりだな。
こんな建物に押し込められても会わないなんてこともあるんだな。
[隣に座ったゲルダに笑いかけて]
ゼルギウスのことは気にするな。
ちょっと余裕がなくなったんだろう、いろいろとありすぎてな。
[スープに一口、口をつけてから]
どこから話そうか…。
[少し思案したのち]
事の始まりはイヴァンが人狼をみつけられないってことから始まってな。
[それからエーリッヒが人狼じゃないと伝えられたこと、
人狼がいるかどうかでゼルギウスと揉めることになったことなどを順に話していった]
投票を委任します。
大工 イヴァンは、指物師 エーリッヒ に投票を委任しました。
食事もしないと、もっと。
もっと、余裕が無くなるから。
そんなの、やだ。
[ぽつり。呟いて、自分の分の食事に手を付ける。
少女たち二人にも、食事が行っているかは、きちんと確認済み]
……。
どういたしまして。
[マテウスの礼に、少し躊躇った後、声を返して。
じい、とその表情を見つめる]
大工 イヴァンは、講師補佐 アーベル を投票先に選びました。
大工 イヴァンは、薬師 ゼルギウス を投票先に選びました。
[ひとしきり話し終えてスープをもう一口]
皆そろっていることが前提で信じ始めてる異常な事態にか、
もしくは過去が関係しているのか、
細かいことは本人にしかわからないがな。
まぁ一人でいたいっていってるんだ、しばらくそっとしておいてやるのがいいかもな。
俺みたいにあしらわれる前にな。
[自分の従兄弟に安心させるように笑いかけて]
こうしてゲルダの美味しい料理が食べれて、ゲルダが立派に育った姿を見ることができたのは、
帰ってきてよかったと思えることだな。
うん、大丈夫。
分かってるから。
[こくりと頷く表情は、確かに普段と大差はなく。
けれど、付き合いの長い親友には俯き具合が伝わるようで]
人狼の話し、たくさん聞いてて。
なんだか、こう…少し不安定になるのは、昨日のあたしと一緒だから。
多分、そういうこと。
[理解はできても、動揺が全く無いわけでは無いのだが]
うん。昨日は、会えなかった。
ご飯があるって知らせに行こうかと思ったけど、マテウス兄さんの部屋、知らなかったから。
[自分の部屋は、2階の何番目だと説明しつつ]
うん。気には、なるけど。
大丈夫。ありがとう。
[短く礼を述べ、兄の語る、これまでの経緯を頷きながら聞く]
─一階・洗面所─
…っぷは…。
[身を切るような冷たい水が銀の髪を伝い、はたりと床に落ちる]
[濡れた髪は頬にも張り付き]
[それを厭うかのように手で髪を後ろに掻き上げた]
人狼……。
ライヒ君と、エーファは実在すると言った。
いや、ウェン君も……”あれ”は人狼が出た証、だと。
[立ち去り際のウェンデルの言葉も耳には入っていた]
[それに返す余裕は全く無かったのであるが]
イヴァンは人狼が誰かを見分けられると。
そしてその結果エーリッヒは人狼出は無い、と。
…なんだよ、人狼が居るってのが、前提なのかよ。
この中に居るとでも、隔離された中に居ると言いたいのか?
どこにそんな証拠がある。
仮に人狼が居るのだとしたら。
隔離されたこれまでに何も無かったのは何故だ。
人狼は 人を 喰らうのだろう…?
[紡いだ疑問は静寂へと消えて行く]
[そして気付く]
[自分が人狼に対して酷く怯えて居ることを]
[そして更なる疑問を抱く]
[何故皆居ると信じていて、冷静で居られるのかと──]
[同じようにテーブルについたアーベルに、大丈夫そうだなと判断し。
マテウスから女性二人への説明には口を挟まず、スープを静かに飲んでいたが]
…ちょっと、ごめん。
後で残りも貰うから。
[中座することを謝って、立ち上がると広間を出た。
耳を澄ます。水音が響いてくる洗面所の方向]
…ああ、そうか。
人狼が居るなら。イヴァンが見分けられるのなら。
[「真っ先に食われる可能性はイヴァンになりかねんのだな」
という言葉は飲み込んだ。
また少し黙したまま考える。
その後、食事の合間に、イヴァンがエーリッヒを人狼ではないと言った事、などを聞き。
黙ったまま、こくとスープを口に入れた。]
…つまり、エーリッヒは人、とイヴァンが保障した事になるのか。
[どのみちどちらも疑う事の出来ない幼馴染で。
そう言われても、そうだろうなといった感想だった。
ちらと、イヴァンの方をみると、普段見慣れた様とは全く違う様子にやや眉を潜め。]
…イヴァン、大丈夫か?その、見分けるのに疲れた…とかじゃないか?
あまり無理せず早めに休めよ。
[そう声をかけておいた。]
[ゲルダの頭を優しく撫でると]
そうだな、気にするなって言われても難しくはあるか。
明日になれば落ち着くさ。
[やさしくいたわるように]
少なくともお兄ちゃんは今ゲルダの作ってくれた料理で幸せな気分をえられているぞ。
[翠玉の眼差しは、話の中に出た人々を順に追う。
沈黙のまま、ポトフの人参を齧る。
考え込みながら、食べる食事は味があまり分からない。
それでも兄と呼ぶ人が笑いかけてくれるから]
大丈夫。
一人になりたくなるのも分かるし。
それに。
マテウス兄さんが、これを美味しいって。
そう言ってくれるだけでも、あたしは充分幸せなんだと思うの。
[頭を撫でる手が心地よいのか擦り寄るようにして。
口にはお礼を。
翠玉は仄かに細まって、小さな笑みの形を*浮かべた*]
[大丈夫と、いうゲルダにはそうかと短く告げ頷き返して。]
不安…なのは、皆同じなんだろうな。
そうあればいいとは皆思ってる。
[かといって、人狼の話をしないわけにはいかないだろう。
確信を持っている者も居るようだった故。]
…早く終わると良いんだが。
[まるで生贄の祭壇に立たされているようでと。
口にはしないが、思いながら。
それでもゲルダが笑むのが見えて、少しだけ安堵した。]
俺だけが皆と違う?
何故俺は人狼に対してこうも怯えている?
お伽噺の事柄だと、そう思っているのに。
[濡れた左手を、顔の左半分を覆うように当てる]
[記憶の靄の奥]
[あそこに居た自分は一体何を見たのか?]
[まさか──]
[一つの事柄が頭を掠める]
[けれど、それを確かめる術は、無い]
ああ、そうか。
俺の部屋の場所教えてなかったな。
[ゲルダに言われれば今まで失念していたことに気づき舌打ち、
自分の部屋の位置は二階の何番目だと教えて]
まぁ、寂しいときとかなにかあったらいつでも頼りにきてくれ。
[やさしく撫でる手はそのままにナターリエに視線を向けて笑いかけながら]
ナタリーも、お兄ちゃん寂しくて眠れないのっていつでもきていいからな。
[ナターリエの返答には]
まぁ、そうだな。
[言いよどんだ内容には察しがついたが特に何も言わず、
同意はどちらに対してのことか]
まぁ、信じる信じないは後は人それぞにだな。
[イヴァンの様子に視線を向けて]
無理はするなよ
[タオルのある場所は覚えていた。
数枚掴むと、洗面所の方へ。
壁を叩いてノックの代わりに]
一人になりたいのも分かるんだけどな。
今それするのは、それこそ疑ってくれってものだよ。
それとも、そうした方が良かったかね?
[エーリッヒを見送ると、こちらは食事をゆっくりと進めていく。
食べながら考えるのは、先ほどのイヴァンとエーリッヒについての話。
エーリッヒは人。
イヴァンには力がある。]
………。
[一抹の懸念は、人狼は本当に居るのだろうかという、ただその一点。
だがそれをこの場で口にするには躊躇われた。
なるべくなら、親友に聞かせたくない話題だったからだ。]
…ご馳走様。
ゲルダ、ありがとう。美味しかった。
[殆ど残さず食べて、食器を厨房に運び一旦広間を出た。]
っ!?
[誰も来ないと、そう思っていた]
[そのために聞こえた音には必要以上の驚きと怯えが表に出る]
[窓から月明かりが漏れ、水分を含んだ銀の髪がそれを反射し]
[顔の左半分は左手で覆ったまま]
[残った右の真紅が音の主を捉えた]
[暗闇でのその姿は、受け方によっては異様にも見えたか]
……ほっといてくれ。
疑いたければ疑えば良い。
俺の潔白は俺が知ってる。
…お前も人狼が居ることを前提で言うんだな。
うん。
おやすみ、エーファちゃん。
[わたしはドアが閉じるのを、手を振りながら見届けて、]
[自分の寝室に*帰った*。]
療養中の少女 ベアトリーチェは、物識り ヨハナ を投票先に選びました。
[出て行くナターリエを見送り自分もご飯を食べ終えると]
ご馳走様、おいしかったよゲルダ。
ありがとう。
[笑いかけてゲルダがご飯を食べ終わるのを待つと、
ゲルダの分と自分の分の食器を厨房に運びにいった。
戻ってくるときに紅茶を用意して二人で飲み少しとりとめのない話をはじめた]
中/中身予想、だしてしまうと確かにそうだな。
それと何かをにおわせるところはなんとなく過去の設定の方でだしてる節は感じるな。
[広間を後にするベアトリーチェに、
彼女にだけ聞こえるささやき]
今晩は、楽しい夜になりそうだな。
明日が…楽しみだ…。
[一瞬ゾクリとした。真紅の瞳。
それでも平静を装って手にしていたタオルを投げた]
で、それをどう証明する気だよ。
俺だって出来やしないけどな。
ああ。単なる御伽噺にしては、話が上手く出来すぎている。
そしてそれを体験したという人物もいる。
目を逸らしてどうなるっていうんだ。
[外に出て、探すのは先ほど出て行った人物。
尋ねたい事があったからだ。
人の気配がする方へと足を向けると、少し先の方から声が聞こえ。
声をかけようとしたが、剣呑な雰囲気に思わず足を止めた。]
[投げられたタオルは反射的に受け取る]
[左手も、その時ばかりは顔から離れタオルを掴んだ]
…監視でもすれば良い。
人狼なのだとしたら、人を喰らう本性を現すはずだろう。
全員で一つの部屋に集まって。
お互いを監視すれば良い。
[それが最善とは思わないが]
[整理の終わらぬ頭で考えたことを口に出し、受け取ったタオルを頭から被った]
[タオルに隠れ、ゼルギウスの表情は見えなくなる]
…そんな恐ろしいものが居ると、どうして信じられる!
仮に本当に居たとしても、信じたくないじゃないか…。
[タオルを頭から被った状態のまま]
[両手は自身の両腕を掴み、自分の身体を抱くように力を込める]
[水の冷たさからなのか、はたまた怯えのせいなのか]
[身体が小刻みに震えた]
集団真理として誰かが耐え切れなくなって、殺しあって終わり。
そんな結末は俺は嫌だな。
疑いあうってのはそういうことさ。
…俺は、怖いんだ。
そんな状況から、思わぬ相手が殺されちまうってのが。
[即座に浮かぶ顔は、二つ]
信じなければ、そうなる。俺はそう思っているから。
それと…御伽噺じゃないということだけは、知っていたから。
俺は直接遭ったわけじゃないけどな。
……風邪引く前に戻れよ。
[踵を返し少し進んで。
人影に気付くと、息を呑んだ]
[しばらく話した後、
ヨハナと団長にもご飯のこと伝えないとと立ち上がるゲルダに]
わかった、おやすみ。
ポットとカップは俺の方で片付けておく。
[笑いかけて頭を撫でて見送り、
厨房へ片付けに向かった後広間にまだ残っていた者たちに自分はもう寝ると伝えて広間を後にした]
ゼルギウス…大丈夫かね…。
[なんだかんだいって心配でほうっておけないらしく、
また邪険に扱われるだけなのかもしれないのだが気づけばゼルギウスを探して集会場ないと歩いていた。]
―廊下―
…エーリ
[ぽつと、こちらに気づいた人影に声をかける。]
…向こうに居たのは薬師殿か?
だいぶ、荒れ気味だったが。
[大丈夫だろうかと思ったものの。
自分が向こうにまで顔を出してはそれこそ逆効果なので、足は止めたまま。
言った後で、ややバツが悪そうに。]
悪い。盗み聞きするつもりはなかったんだがな。
[殆ど全部聞こえたと暗に告げた。]
…それだったら。
信じようが信じまいが同じことが起きるんじゃないのか。
信じないのであれば、お前が言うようなことが起きるかもしれない。
けれど、信じたとしても、思わぬ相手が殺される可能性は消えない。
それが人の手に寄るものとは、限らない。
人狼は 人を 喰らう。
結果論で言えば、お前が危惧していることは、どちらも変わらない。
[今の自分に相手の言いたいことを理解出来ているかは怪しい]
[混乱している頭では理解出来ていない可能性の方が高いだろう]
[自分で言っていることを頭で整理出来ても居ないことだろう]
[ただ、思ったことが口をついて出る]
[風邪を引く前に戻れと言う言葉には]
[返答は出なかった]
[その夜は、綺麗なお月様が出てた。]
[わたしはベッドにもぐりこんでいたけれど、全然眠れずにいた。]
[胸が高鳴って、体が火照って、眠れない。]
[雪を踏む足音。自警団長が見回りに出てる。]
[人間の耳に聞こえるはずのない音を、わたしは確かに聞き取った。]
[したくて、したくて、たまらない。ねぇ、いいんだよね?ギュンターさんは、邪魔なんだよね?]
[わたしは静かに身を起こし、窓から屋根の上へ登る。病気でこの村に来てたのが信じられないくらい、静かに軽やかに動くことができた。]
[そっと屋根を伝い、足音の真上から覗いてみる。自警団長が、真下を歩いてる。]
[わたしはすぐ手元にあるつららを一本、音も無く折り取ると。]
[思い切り、投げ下ろした。]
[しばらく歩き回っていると洗面所にゼルギウスの姿と立ち去るエーリッヒの姿が見えて、
座り込むゼルギウスに挨拶はせずに洗面所にいくと手を洗いながら]
最近、独り言がふえてな。
[そう言ってから]
ああ、ゲルダには後で落ちつたら謝っておいた方がいいかもしれないな。
あとでウェンデルがゼルギウスに食事をもっていくっていってたな。
きちんと食べてくれればいいんだが。
[独り言にしては明らかに大きくどう考えてもそれはゼルギウスを意識しての言葉なのだが]
[ゼルギウスの言葉に反論は出来なかった。
だからその前に、とは。つまり同じことをするわけだから]
ナタリー。
[少しばかり情けない顔をしていたかもしれない
聞かれていたと知れば、溜息を吐いて]
ああ、ゼルギウスだよ。
何か色々間違えすぎた。
落ち着いてくれって言いに行ったはずなのにな。
[虚勢を張って、感情で話して。
広間まで戻らず階段の端に座る]
─自分はどうしたい?
─人狼の存在を認め立ち向かう?
─そんな強さは持ち合わせていない
─ならば信じず周囲から孤立して過ごす?
─そんな強さも持ち合わせては居ない
─じゃあどうすれば良いんだ─
[ぼんやりと、床に座り込んだままに思考を巡らす]
[マテウスに問いかけた覚悟の話も]
[ウェンデルに語った支え合う話も]
[今のゼルギウスには思考の外にあった]
[あの言葉は、そっくりそのまま今の自分に投げかけられるものだと言うのに]
/*
…PLが色々間違えました。
ゼルにタオル投げて、疑われるようなことするなら殺すよって言うつもりが。
遅くなってまでやることじゃなかったですね。すみません。
でもって頭冷やすのに纏めページ見に行って。
初回吊りの話を思い出しました。…そうでした。
単なる空回りです。本当にごめんなさい。
[思考が宙を彷徨って居る時]
[洗面所に入って来る別の気配を感じた]
[ゆるりと、首だけが動き]
[頭から顔にかけてを覆うタオルの影からその人物を盗み見た]
…………。
[そこに居たのは村の外で良く共に仕事をした傭兵]
[歳が近いこともあってか、気兼ねなく話せた相手]
[彼はこちらを見ること無く、声をかけること無く]
[”独り言”を大声で紡いでいた]
『…………ばぁか』
[掠れた呟きが唇から零れ出た]
[わざとらしいと、口端が小さく持ち上がる]
[尤もそれはタオルに隠れて周りからは見えぬのだけれど]
[毒気を抜かれたような気分]
[けれど心配してくれていると言うのが良く分った]
[漣立っていた胸中が、少しずつ穏やかになるのを感じた]
[歳の近い友人の様に、もう一度悪いと言った後、ふぅと小さく息をつき。]
…皆不安なんだろう。
ゲルダもそうだった。ウェンも、イヴァンも。
[マテウスの名を出さなかったのは、一番年上で、いつも後ろをついて行った経緯もあり、心配よりは信頼が大きいというのもあったからだ。]
…まぁ、居る居ないなんて、当人が実際に見ていないと、水掛け論になって当たり前だからな。
結局、このまま何も起こらなければ全てが杞憂だ。後になって笑い話で済むから心配ない。
問題は、何か起こった場合の事だから。
エーリは間違ってないと、思う。
…出来る事があるなら、やる事が正しい。
[それは自分に言い聞かせているようにも見え。]
[だがその為に出来る手段の事を考えると―――
緩く首を振る。
やりたくなかった。
でもやらなければいけなかった。
その為の一歩が欲しくて。
真っ直ぐにエーリッヒの目を見て尋ねた。]
…エーリ。聞きたいことがある。
お前へは、人狼は、本当に存在すると思うか?
[菫色の瞳の奥には、微かな焦りのようなものが揺らいでいたが、逸らす事はなかった。]
中:
ちなみにこの時点での『手段』は、知り合いを殺すってのではなく、救う人を選ぶという事だったり。
”命の選別”する事は苦手にしてるから。
何か書いててどっちにも取れるから一応メモってみt
[静かな廊下に流れる水の音にまじり、
かすかに聞こえるゼルギウスの呟きに]
ばかは余計だ…
[呟いて返してから]
あいにくと俺はゼルギウスをほうっておけないほどにおせっかいだ。
そして、俺はゼルギウスのことは一緒に戦場でる傭兵たちなんかとは段違いに、
気心のしれた、
信頼のおける仲間だと思っている。
[冷たい水につけられた手はかじかみ、顔をしかめる。
それはすでにゼルギウスに話してるのとなんらかわらない話し方になっており、
それでも手を洗い続けたままで話している]
異質なものは危ない、
それを俺はよく知っている。
俺はゼルギウスが…心配だ。
偽善…か?
けれども俺は…、たしかにうそはついてないつもりなんだがな。
[ギュンターに対して抱いていた殺人衝動、
それはギュンターに対してだけではとどまらなくなりそうで、
それと相反する思いが心にわき、苦しい…顔をしかめ、
冷水で手を洗うままに]
…本当に…。
[お節介な奴め]
[後半の言葉は口から紡がれず、押し殺すような形になった]
[信頼のおける仲間だと、そう言ってくれるのが嬉しかった]
[大きく息を吐き、また吸い込んで]
…悪ぃ、心配かけて。
……怖いんだ、人狼の存在を信じるのが。
認めてしまったら、何かが崩れそうな気がして。
お伽噺が事実になるのが、何故か怖いんだ……。
[呟きながら、タオルで隠れた目の部分に左手を当てる]
[それは眩暈を抑えるかのような仕草]
[座っているのに、上体がゆらりと揺れる]
ありがとう。
うん、出来ることはしておきたかった。
それは変わらない。
[言い聞かせるような言葉。互いに自分を納得させるよに]
…思ってる。
[躊躇いは一瞬。菫色を翠が正面から受け止める。
目の前の相手を信じていいのか。そう問う声は聞かない振りをして]
信じたくないことを否定しても、それは消えないことを、俺は知っているから。
逃げていたら最後は、後悔するようなことしか残らない。
[ゼルギウスの答えに]
俺も正直なところ、怖いさ。
大切な何もかもがくずれていってしまうかもしれないのがな。
御伽噺はどうあれ、今こうして俺達は容疑者としてあつめられて……、
殺気だった中にいる、そして殺された人がでている、これは事実だ。
いることを肯定する必要はないとは思うが、こういう状況に異質な存在は疑われ…、最悪な場合も考えられる。
俺の言いたいこと、わかるだろう?
[ゼルギウスに手を貸して立ち上がらせようとして]
風邪引くぞ。
部屋までおくっていく。
今日はもうゆっくり休め。
─人狼のお伽噺
─良い子にしてないと人狼が食べにきちゃうんだぞ
[幼い頃に聞いたお伽噺]
[人狼は人を食い殺してしまうと]
[そう聞かされてきた]
[だから]
[あの時のこともきっと人狼の仕業なんだろう]
[あれはお伽噺の中での出来事だったのだろう]
──現実では無いんだ──
[記憶を封じた時]
[無意識にそう思い込んだ]
[あれはお伽噺の中での出来事]
[そう、自分に言い聞かせた]
[そうすることによって記憶に強固な鍵をかけたのだ]
[それは自覚無き行動]
[無意識の処置]
[だから]
[その鍵が外されてしまうと]
[記された記憶のページが捲られてしまうかも知れない──]
……根拠、まで聞いていいか?
言いたくない内容なら、聞かないが。
[聞きたかった一歩、はもらったが。
肯定の答えに更に問いを投げかける。]
[諭すようなマテウスの言葉]
[先程とはうって変わり、すんなりと身に沁み込んでくる]
ああ……。
[理解は出来ても、返せたのはその一言だった]
[マテウスの手が自分の腕を掴む]
[引き上げられるようにして立ち上がり]
[被っていたタオルを首へとかけ直した]
ん……。
……何か、初めてお前を年上だと実感した。
[部屋へとの言葉に頷いた後、突いて出て来たのは軽口だった]
[少しだけ口元に笑みが浮かぶ]
人を殺した人を。
人狼を殺したという人を。
俺が。殺したから。
[顔を俯け、翠を右手で覆い隠す。
低く低く、そう答えて]
……ごめん。
俺、部屋に戻る。
[早口に告げると、顔をあわせず二階へと駆けて*行った*]
[突いて出た軽口には]
そうかい、それならばもっと敬意ももってくれるとありがたいけどな。
[軽口を返して、
ゼルギウスを部屋につれていく途中]
しっかりと体拭いて着替えてから寝るんだぞ、
そこまでは俺もさすがに面倒みきれんからな。
[部屋の前につくと]
じゃあ、おやすみ。
ウェンデルがきたらしっかり礼をいうんだぞ、
それからゲルダに明日謝っておくんだぞ。
[最後までおせっかいな言葉を残してゼルギウスが部屋に入るのを見送った]
[ゼルギウスを送り終えて廊下を歩きながら顔をしかめる]
嫌な夜……?
いや…どうなんだろうな…わからない。
[かじかむ手をさすりながら自室へと*戻っていった*]
それはヤダ。
[即答する辺り、調子が少し戻って来たようだ]
[移動途中の注意には頷きを返して]
分かってるって。
ホント、お節介だよな。
お節介と言うか、口煩い。
ん、お休み。
[そう言って笑いを漏らしてから部屋の中へと入って行った]
…!
[驚いた表情を、常の顔に隠す事は出来なかった。]
エーリ
[後を追い、手を取ったがすぐに離れ、エーリッヒは二階へとあがっていく。
追おうとしたが、足は進まなかった。
呼び止めたところで、何を言えば良いのか。
かける言葉が見つからなかったからだ。]
エーリ…。
[人を殺したと。
あのエーリッヒが。
俄かには信じられなかったが。
それが嘘でない事は、友人の態度が物語っていた。]
それでも俺は……
この衝動を、その後の快楽を…とめることはできない。
[かすかに呟く、
その夜仲間がギュンターを殺す意識を感じれば目を覚まし一人部屋の中で笑みをうかべ]
ああ、なんだか少しすっきりしたよ。
ありがとう、ベアトリーチェ。
俺達は秘密の仲間、だよな?
[質問は答えを特に答えをもとめるものではなく、
ほのかな快楽にしばしひたり再びの眠りに落ちていった。]
─二階自室─
[言われた通りに濡れた髪をタオルで拭き]
[身体も拭いてから着替えて一息つく]
[マテウスのお陰で落ち着いては来たが、不安であることには変わりなくて]
[少しぼんやりとしていると、扉をノックする音が響いた]
はいはい。
……あ。
[扉を開けた先に居たのは料理を持ったウェンデル]
[お互い顔を合わせると少し気拙い雰囲気が漂った]
ええと…。
飯、持って来てくれてありがと。
それと、さっきはごめん。
[料理を持って来てくれた礼と、取り乱して反する意識を向けたことに謝罪する]
[それから逡巡の後、低く声を顰めて]
…痣の話は、本当に?
[背に投げかけられた言葉の確認を取ろうと訊ねた]
[簡単な説明でもされれば、今のゼルギウスならば受け入れる姿勢も見せるだろうか]
[相手が懐かしさを思い起こさせる青年であることも]
[おそらくは*起因している*]
…。
[緩く首を振る。
その事については、また後で折を見て本人に聞くしかなかった。
むしろ聞かない方が良いのかも知れないが。
気がつくとゼルギウスとマテウスの気配は消えており。
おそらくマテウスがゼルギウスを連れて行ったのかと思いながら。
一人廊下の壁に背を預け、黙ったまま聞いていた情報を整理した。
このなかに人狼がいる。いないかもしれないが、いる可能性が高い。
死体にあった獣の傷は、間違いなくこの目で見た。あれが獣の仕業の可能性もなくはない、が。
それに、ここに居る何人もが、人狼がいると断定するような言い方をする。
エーリッヒと同じように、何らかの形で人狼と関わった者がいるということで。つまりは人狼は存在するという事で。]
人狼…。
[いるのなら。
選ばなければならない。]
いや、だな。選ぶなんて。
[ぽつりと呟くと―――ずきと頭が痛んだ。
ぎゅ、と目を閉じそれに耐える。
痛みを感じたまま、暫くの間その場に留まった。]
選ばなければいけない。
私が守れるのは、たった一人だけだから。
[脳裏に、集会場に集められた者の顔が思い浮かぶ。
全員に、敵意は持っていない。
むしろ好きだと、大切だと、想う者の方が多い。
だが、それでも、優劣をつけねばならなかった。
人狼に殺されててはいけない、人間を守らなければならなかった。]
[頭痛が治まった後、ゆっくりとした足取りで広間に戻り。
そこに居たイヴァンに近づいてゆく。]
…まだ顔色悪いみたいだが。
昨日みたいに、ここで寝るなよ?
[額にぐいと、熱を計る時のように手を当ててから。
まだ広間に残っていた者がいたら、休むからと一言声をかけて二階へと*戻った。*]
『決意を持って手を触れ』
『印をつけなさい』
『その手は狼の牙を退ける守りとなる』
[祖父から、一度しか言われなかった言葉。
幼い身に全てを理解するのは難しかったが。
断片的に残った記憶を、必至でかき集め繋いだ。]
[元々、口数が多い方ではないものの。
それでも、さすがに食事の間の口数は少なく。
いつもなら、片付けるまでそこにいるところだが、早々に二階へと引っ込んでいた]
……は。
まったく、やってられねぇ……。
[口をついたのは、悪態。
その様子に、猫が不安げに、鳴いた]
……大丈夫だ、ヴィンデ。
わかってるから。
[不安げな猫を抱き上げて、撫でてやる。
温かさに感じるのは、安らぎ]
もっとも……わかってるから、嫌、なんだがな……。
……動き出してしまえば、止められない。
[理由までは知らぬものの。
その事実は、以前の事でわかっている。
要素が揃ってしまえば、止められないのだと。
狂ったように哂っていた者の記憶は、六年の歳月を経ても追いすがる悪夢の一つ]
……逃げた所で……無駄、という事なのか……。
[伏せられる、暗き翠。
猫がまた、鳴くのを撫でて。
筆が進むとは思えぬものの、再び机へと向かった]
─翌朝/二階・個室─
[やはりというか、そんな状況で言の葉が紡げるはずもなく、夜半過ぎには眠りに就く事となったのだが。
黎明。
異変は、不意に訪れた]
……ん……。
…………っ!?
[感じたのは、違和感。
それに突き動かされるが如く、文字通りに跳ね起きる]
……いま、のは……。
[久しく感じる事のなかったもの。
意味するものは、知れるが故に、認めたくはなく。
ふるり、と頭を振った時。
外からの騒ぎが、耳に届いた]
……なん……だ?
[聞こえる声。
「団長が」
「村長に報せを」
「やはり、この中に」
飛び交うそれらは、今感じたものとも相まって、嫌な確信を強めてくる。
逡巡は、短く。
黒のコートを羽織ると、足早に外へ、声の聞こえる方へと向かった]
─翌朝/集会場・裏手─
[空気が冷たい。
外に出て最初に思ったのはそれ。
白い息を吐き出しつつ、向かった裏手には自衛団員たちの姿]
……何が……。
[起きた、と問うより先に、向けられるのは。
畏怖、恐怖、疑念。
それらが混沌とした鋭い視線]
何が、起きたんだ……?
[それに臆する事無く、再度、問いを投げる。
返ってきたのは、罵声すれすれの物言いによる、自衛団長が死んだ、との答え。
垣間見えた屍。
凍りついたその様子に、言葉が失せた]
[呆然と立ち尽くしていると、腕を掴まれ。
集会場内へ戻れ、と告げられた]
……俺たちは。
これから、どうなる。
[低い問いかけ。腕を掴んだ団員の表情が、酷く歪んだ。
その団員が何か言いかけるのを、上役らしき団員が制し、後から知らせる、と告げてくる]
わかった。
……離せよ。俺は、逃げも隠れもせん。
[そちらに頷き、腕を掴む団員に、睨むような目を向ける。
冷たさを帯びた翠に気圧されたのか、手の力は緩み。
それを振り払って、集会場の中へと戻った]
─翌朝/一階・広間─
[広間に戻り、暖炉の火を熾す。
空気が温まるのを感じつつ、テーブルに肘をついて、額を押さえた]
……人の、死……白御霊……視たくねぇって、言ってんだろうが……!
[掠れた呟きに、猫が案ずるように、一つ、鳴く。
それに何も答える事無く、そのまま動きを止めた]
[やがて、訪れた自衛団の通達。
自衛団長の死が人為的な者である事。
そして、それが人の手で成し得るとは思いがたい事。
人狼がこの中にいるという結論への到達。
そして]
……俺たちの手で、どうにかしろ、と。
横暴……だな。
[被害を拡大しないため、集会場は完全封鎖。
村との接触は以降一切禁止する旨と。
ここにいる者の手で、人狼を見つけて殺せ、という宣告に。
口をついたのは、やはり、*悪態だった*]
― 昨日:集会所一階・広間 ―
[席について、神に捧げる食前の祈りは空虚だった。
交わされる会話を聞き、広間を出る者らを見送る。そのうち幾人かは、ゼルギウスに会いに行くのだろうと思いながら。]
……ごちそうさま。
ありがとう。
[食べ終えたのは、降りて来ないものに伝えに行ったゲルダが戻った頃。感謝を述べて、片付け、ゼルギウスの分を用意する。
味に対しての感想がなかったのは、わからなかったから。ただ、栄養を与えられた身体は温まり、気持ちは僅か、和らいだ]
ゲルダは、すごいね。
…兄さんや、姉さんたちも。
僕には他人を気遣う余裕もなくて、ただ、押しつけるばかりだ。昔と、何も変わらない。
[幼馴染みの子供達は、自分より年上ばかり。後をついていっては、困らせたことを思い出す]
[弱音を溢したことへの謝罪と、もう一度感謝を告げた。
イヴァンにも、そっと歩み寄り、頭を下げる。
先の言に対して、思うものが消えてはいなかったが]
………貴方がたに、よき眠りの訪れますよう。
[囁くように言って、料理を手に階上へと向かう]
― 昨日:集会所二階・ゼルギウスの部屋 ―
[ゆっくりとしたノック。
返答を待つのは、短いようで長かった。
顔を出したゼルギウスの謝罪に首を振り、食事を差し出す。薄闇に紛れた表情は、わからない]
……ええ。
ここに来てから急に、現れたものです。
『選ばれし者には人狼の出現を告げる聖なる証。
神の下された命に従い彼の者を滅す役割を担う』
学校で、学んだことです。聖痕と、いうのだとか。
…伝承に過ぎないと思っていましたし、これがなければ、私も疑っていたでしょうね。
[人狼。その言葉を耳にしたときの自身の変容は知らず、ウェンデルは語る。
会話の途中、左の手袋を外して、手首辺りを指し示す。
長い袖と手袋、包帯。幾重にも封印された朱の花の、蔦が伸びていた]
これ。昨日より、広がっているみたいで。
…信じて貰いたかったのはきっと、自分ばかりが理解しているのが恐ろしかったから、なのでしょう。その癖、信じたくなくて、これを隠そうとした。
………すみません、勝手で。
…知っても知らなくても、変わらないのかもしれません。
ただ、起こるのならば覚悟は、決めなくてはいけないから。
[努めて、気を和らげようと笑みを作り、話を続ける。
ウェンデルの知る事は少ない。
御伽噺に色をつけた程度の人狼の話と、『神に与えられた力』を持つ者の、曖昧な話。
問われるままに音を紡ぎ、やがて、途切れた後には、一礼してその場を辞す]
[話の中、『人狼を滅す方法』が語られなかったことには、気付かれたろうか。
『神』は、その為の特別な力を、与えてはいないのだと**]
/*
朱の聖痕:ウェンデル
蒼の聖痕:エーファ?
占い師:イヴァン
霊能者:ライヒアルト
守護者:ナターリエ
狼:???-???
狂信者:ヨハナ?
何かありそう:ベアトリーチェ
ヨハナの動きが見れなかったからまだ曖昧かなぁ。
でもあの動きは狂信者くさい。
もし違うならイヴァンが狂信者。
でもびみょ。
仮にイヴァンが狂信者ならエーリッヒが狼の可能性上がるかも。
ナタは組み込んで良いかも。
あとはベアタが多分狼なんだろうなぁ、と。
/*
そんな徒然を長々と落しておはようございます。
さて、補完してもらったの返しておかないとなぁ。
ここで人狼について信じたとしても、トリガー発生すれば壊れるの確定なんですけどね(ぁ
[老婆は長い間広間にいた。
だが、ずっと変わらぬ姿でいるさまは、いたかどうか非常に曖昧で。
一体、いつからいたのか。そして、いつからいなかったのか。
まるで、道端に落ちている石が増えたのか減ったのか。その程度の認識力で、老婆は広間に長い間いたのだ。
ただ、にこにこと笑顔を浮かべながら。
ずっと、変わらない姿のままで]
……。
[はたして、そこにいたのもいつからだったのか。
それも曖昧なままだ。もしかしたら誰か気づいていたのかもしれないが、それでも、老婆はそこに一人佇んでいた。
―――ギュンターが死亡している場所に]
……ギュンター坊や。
貴方は、優しい人だったねえ。
全ての人の憎しみを受け止めて、これをやりとげたのだから。
けれど……だからこそ、貴方は死んだ。
物語の始まりを告げる鐘の音として。
[大きく息を吐き、ギュンターの死体を見回す]
人でも出来そうな死体、か。
「あの子達」の身元がばれるようなものもなさそうね。
なら、そっとしておきましょう。
まだ、私が小細工しなければいけないわけじゃあないわ。
愛しい「我が子供達」の為に、何事かする場面は、まだ先。
[老婆は、そのまま音もなく消え去った。
寒風吹きすさぶ中の*死体を残して*]
どうやって連携取ろうかなぁ…。
簡単なのは、襲撃に出くわしてもらって、後始末を手伝ってもらうことだけど。
んん…
[わたしは寝起きに昨夜の余韻の気怠さを感じる。]
…やっちゃったなぁ…。
次はイヴァンさん、だっけ。どうする?あなたがしたいなら、わたしはいいよ。
―二階自室→玄関付近―
[眠りは今日も浅かった。
横にはならず、一晩中膝の上に木箱を乗せたまま。
『印』は付けたが、木箱は何の反応も示さない。
その事に安堵と、不安と両方を覚えながらも、明方近くにはうつらうつらしていた為、外で何か音がした事には気づかなかった。
はっと、気づいた時には外が騒がしく。
何事かと思い外へ出ようとして、見張りに立っていた自衛団員に強く引きとめられた。]
何かあったのか?
[尋ねると帰ってくる視線は、いつもの親しいものとはまるで違うものだった。
それでも、外で起きた事の経緯は話してくれて。
ギュンターが死んだ―おそらく殺されただろう事を知る。]
…ギュン、爺様が。
[名を呼ぶ声は掠れた。]
―玄関―
[その後何事かをその団員に告げられたものの、話は右から左へと流れた。
ただ声に怒りや憎しみが、多分に込められていたのは感じとれた。
八つ当たり出来るのは、ここにいる者しか居ないから仕方はないが。
…手が出ないだけマシかと、はぁと小さく息をついて。]
…ともかく、今後の沙汰があるまでまだここに居ればいいんだな。
安心しろ。
逃げるつもりは毛頭ない。
…逃げられるものか。
[搾り出すようにぽつりと呟き、そのまま踵を返し足早に自室へと戻っていった。]
―自室―
…ギュン爺様、だったのか。
殺された、人狼に。
[部屋に戻ると、呟き、ずると倒れこむようにベットに落ちた。]
…爺様。
ごめん。
私は爺様を選べなかった。
[木箱を抱え、微かに震えた。]
[選びたくはなかった。
だが選ばなければならなかった。]
『忘れるな。
守れるのは、自分以外のたった一人だけ―――』
[忘れるなと何度も、祖父の声が脳裏に*木霊する。*]
/中/
でも出来れば、マテウスまでPL視点バレはしたくないよね。
白ログ描写はこっちが代行しようか。
赤ログでそっちが書いたのを、白にこっちがコピペって。
[わたしはベッドの中、目を覚ましている。]
…
は…ぁ…
ん…
[寝転がったまま、思わず声が洩れた。頬が熱い。わたしは自分の肩を力一杯抱きしめ、身体を丸めて耐える。]
/*
教授から妙にタイムリーな冊子をもらった。
脳卒中になると起きる症状を簡単に纏めたもの。
イヴァン、先日の君の症状は脳卒中の症状だったんだよ…!
Ω ΩΩ<な、なんだってー!
ふらつきと頭痛と眼球運動障害(違)ね。
─回想・二階自室─
[運んでもらった料理を受け取り]
[机の上に運んでから問いの答えを待った]
[返ってきたのは肯定の頷き]
ここに来てから…。
その、ウェン君の左手にあったあれが、聖痕。
[紡ぐと同時にウェンデルの右手が左の手袋を外す]
[視線をやると先日包帯を巻くときには無かった場所に、新たに増えたとしか思えない痣があった]
[驚きに真紅を丸くする]
こんなことが──……。
[このように増える痣など見たことが無かった]
[理解の範疇を超えた現象]
[それを見せつけられてしまっては、信じぬと言う訳にも行かなくなる]
……知っているからこその苦悩、か。
いや、話してくれてありがとう。
認識を改めなければ行けないことは、良く解った…。
[謝罪するウェンデルにゆるりと首を横に振る]
[包帯についても、謝ることはないと]
[怪我は大丈夫だったか、と確認を取った]
…人狼に関してはまだ半信半疑だが。
何かが起ころうとしているのは、解った。
そうでなくば、ウェン君のそれも説明がつかない。
[視線を再びウェンデルの左手へと]
教えてくれ、君が知っていることを。
俺が今を理解するために。
[頼み、承諾を得て]
[ウェンデルが知る人狼についてを耳にした]
[『神に与えられた力を持つ者』]
[その話を聞いて浮かんだのはイヴァンの言葉]
[彼がそうだと言うのだろうか、そう考えるもやはり半信半疑で]
[ウェンデルの話を粗方聞き終わると、彼から辞す旨を伝えられ]
長々と引き止めてしまって済まない。
教えてくれて、ありがとう。
[引き止めた謝罪と、話をしてくれたことに対する礼]
[それをウェンデルへと向けて、部屋を辞すのを見送った]
教会で伝わる人狼についての話は御伽噺と然程変わらない、か…。
[椅子に座り、少し冷め始めた料理を突きながら手に入れた情報を整理する]
『神より賜りし力』。
それを持つ者が居ると言う話。
ウェン君もその一人、と言うことなのかな。
聖なる痣は神の刻印とも言われる。
人狼を探し出す力を持つ者が居ると言うのも解った。
その力を使って探し出せと言うことか。
…けど、探し出せたとして、その後どうするんだ?
ただの人が人狼と渡り合えるものなんだろうか。
説得なんてもので解決するんだろうか…。
[ウェンデルとの会話を思い出しながら、その対処法を探す]
[けれど、会話の中に対処法が見つからない]
…どう言うことだ?
滅すべき相手を探す方法はあっても、滅す方法が無いだなんて。
『神』は一体何を考えている…?
[見つからぬ答えに食事の手が止まる]
[『神より賜りし力』も『人狼』も]
[『人』の手によるものだったと言うことは]
[彼はまだ知らない]
……とにかく、御伽噺が事実だとして、ここに人狼が居ると言う証拠はまだない。
杞憂の可能性だって、ある。
[ふるり、首を横に振って一旦思考するのを止めた]
[あまり考えてしまうとまた頭がパンクしそうで]
[折角落ち着いたのにまたそうなるのは嫌だった]
[ゆっくりと食事を終え、直ぐには横にならず窓の外を眺める]
療養中の少女 ベアトリーチェは、講師補佐 アーベル を投票先に選びました。
―回想・二階個室―
[差し出された手も振り切って、ただ部屋へと逃げた。
そう、逃げた。
逃げたら後悔するだけだと、分かっているはずなのに]
…俺は、殺せる。
一度選んでしまったから。
[床に座り込み、投げ出された右手を見る]
どうせ俺は。
必要の無くなった存在――。
[ゆるくまとわりつく狂気。
悲しみがいつしか変化してしまったもの]
―朝―
[全てを封じ込めるようにして、左手を動かす。
右手は添えるだけ。それ以上の力はこれには必要ない]
『 Zum Himmel der Hoffnung, flattern. 』
[蓋の裏に刻まれた言葉。
遠い日、自分に贈られたのと同じ――]
…俺のようにならないで。
[呟き、袋に仕舞うと、窓を開けた。
右手で小箱の中身を出そうとして、止める。
殺気立った自衛団員達が慌しく動いていた]
…どうしたんだ。
[ポケットに箱を仕舞い、窓を閉めた。
何が起きたのかを知るために、階下へと降りてゆく]
[階段を下りたところで、複数の団員が中へと入ってきた。
殺気を直接向けながら、広間へと促される]
ああ。
[追い立てられるように入った広間には消耗しているような同居人の姿。予想が一つ頭を過ぎる。
それは外れなかった。ただ該当者となったのが]
……大じい。
[呟いただけでも睨まれた。ゆるく首を振る。
そして宣告されたのは、それこそ予想通りのもの]
俺達で始末、ね。
確かに横暴なんだけど。
それが出来なければ原因全てを、とかいうんだろ?
[揶揄するような口調となった言葉に、父親となったばかりの団員が激昂して拳を振るってきた。
避ける間もなく、派手な音を立てて床に転がる。
慌てて周囲が止めてくれたため、続けての衝撃は無かったが]
確認しただけじゃないか。
覚悟くらい決めさせてくれてもいいだろ。
[起き上がり、唇の端を拭いながら淡々と答える。
口の中に広がる錆の味。
それ以上は余計なことを言わず、ただ翠を翳らせたまま彼らが出て行くまで*座っていた*]
[自警団員と集会場のメンバーの、殺気立ったやり取りが一段落した頃]
…私たち、殺されちゃうの?
[広間の誰に問うでもなく、ぽつりとこぼした。]
─今朝─
[いつ眠ったのかは分からないが]
[目覚めたのはまだ日が昇り始めた早朝だった]
[昨夜運んでもらった料理の後片付けのために食器を持ち階下に降りて]
[厨房に入り流しに食器を置いたところで異変に気付く]
…騒がしいな。
[複数の男の声]
[集会場の裏手から聞こえる]
[食器を流しに置いたまま、声のする方へと足を向けた]
─集会場・裏手─
[辿り着いた先には複数の自衛団員の姿]
[そして先客の黒い服を着た青年]
[彼らのやり取りから聞こえたのは]
…自衛団長が、死んだ──?
[ライヒアルトが自衛団員により集会場内へ戻されようとする傍をすり抜け]
[団長の遺体がある場所へと歩を進める]
[案の定、他の自衛団員に止められるのであるが]
どうやって死んだのか、それを見たい。
貴様らよりは検死の知識はある。
触りはしない。
警戒するなら見張っていれば良い。
[真紅の瞳で半ば睨みつけるように自衛団員達を見る]
[怯む自衛団員から視線を遺体へと向け]
[その傍にしゃがみ込んだ]
……氷柱……?
けど、事故にしては……。
[それは異様とも言える光景だった]
[自衛団長の身体を貫いていたのは氷の牙]
[しかも複数本、急所を的確に貫いているのである]
[集会場の屋根を見上げれば氷柱の折れた跡]
[偶然落ちてきたようにも見えるが、これは──]
…あり得ない。
ただ氷柱が落ちてきただけで、こうはならない。
何より、深く突き刺さりすぎてる──。
[人の為し得る手段でありながら、人の為し得る手腕ではない]
[人でありながら、人ではない力を持つ者]
[空気の冷えとは別に、背筋がゾッとするのを感じた]
[検死の結果は偽りなく自衛団員へと報告する]
[その報告の最中でも、彼らのゼルギウスを見る目は異様だった]
[疑われているな、そう胸中で呟く]
「報告内容を完全に信じるわけではないが、我々も貴様と同意見だ。
貴様はもう中に入れ。後は我々が行う」
[そう一方的に宣言され、強引に集会場の中へと連れ込まれた]
[抗いはしなかった]
[遺体を見たことで、半信半疑だったものが確信へと変わったのだから──]
─広間─
[集会場へと戻って足を向けたのは広間]
[そこではライヒアルトが既に暖炉に火を入れていて]
[何も言わず少し離れた場所のソファーに身を沈め、額に手をあてた]
[その後、自衛団からの通達が来るまで]
[ソファーで瞳を閉じたまま、静かに思考を*巡らせた*]
[早朝、目が覚め気分がうわだつ、
なんとなしに、自室をでて集会場の中を歩きまわる。
早朝らしからぬ慌ただしさが集会場内に満ちており、自然、腰に手がいき]
ああ、そうか…、
[呟き、どこかものたりなさとおちつかない感じを受け、足が向かった先は物置。
すでに周囲の慌ただしさは気にならなくなっており、中に入る]
これで、いいか。
[木刀を見つけるとそれを手にし、笑みをこぼし]
こんなものでも、ないよりはなぁ。
― 集会所二階・個室 ―
……中途半端だ。
[信じるのも、疑うのも、何もかも。
目覚めてすぐ吐き出されたのは、苛立ちを含んだ台詞。
神へと捧ぐ言葉は祈りというより、救いを、赦しを請うようだった。朱い花は絡め取らんとばかりに、徐々に、その手を伸ばしている。
包帯を幾重にも巻く。黒い袖を引く。手袋を嵌める。
じくじくと、急かすような痛みがあった。]
[外の喧騒に気付いたのは、日課を終えてから。
窓を開く。
飛び込んでくる音。
一人の名が、盛んに叫ばれていた]
…ギュンター、さん?
[口の中で、音を繰り返す。
身を翻し、窓は開け放しのまま、階下へと向かった]
― 集会所一階・広間 ―
[そこには既に幾人かがおり、間もなく通達が為された。
エーリッヒが殴られるのを見、止めさせようと、ウェンデルは声をあげた、はずだ。しかし、心は遠く、そこにはない]
………起きて、しまった。
いや、…既にわかっていたこと、か。
[自衛団員が出ていった後、窓辺に寄る。
所々地面が露になった雪景色は、無残だ]
…神よ。申し訳ありません。
この世を去りし魂に、永遠の安息を。
彷徨うことなく、主の御許にゆかれますよう。
そして。
[何かを疑わなければならないのなら。
何かを信じるべきなのであれば。
どうすれば善いかなど、決まっていた]
………その御心に、感謝致します。
[次いだ言葉は、この場においては異質だった。
*痛みは、ない*]
[後ろに感じた気配に振り向き]
おはよう、朝早くから仕事熱心だな。
自衛団っていうのも大変だな。
特に団長なんか一番の嫌われ役なんかして。
まぁ、一番なにか起きたときには危険な立場にたったのはこっちとしてはありがたいがな。
[声をかけられた人物達は驚いた様子を見せてから、
団長の話がでれば感情の入り交じった複雑な表情。
団員がの一人が声をかけてくる]
「そっちこそ、こんな時間になにをしている。
そんなもの持ち出して」
[肩をすくめて]
そっちが俺の商売道具持っていったからな、
代わりだよ代わり。
[こちらの様子に3人その場でひそひそと相談をしはじめる]
「おい、どうする?」
「…………凶器に………………間違いも…………」
「いっそ…………全員…………それで………………」
[断片的に聞こえる声
それだけでも大体の内容は察しがつき、唇の端にかすかな笑みがこぼれる。]
たいした自衛団だな…。
[呟いた声は相手に届くことなく、
結論がでたのか先ほど話しかけてきた一人が]
「わかった、好きに持っていけ。
護身の足しくらいにはなるだろう。
早まった真似はするなよ。
あんなことがあった後だしな」
あんなこと?
「なんだ、知らないのか?」
─ 一階・広間─
……家主殿。
[自衛団員に殴られた様子に、一つ、息を吐く]
わざわざ、殴られ損をせんでもよかろうに。
[口調は、呆れたような、疲れたような、そんな響きを帯びて。
それからふと、窓辺に寄るウェンデルに気づく。
唱えられる祈り。
それが、思い起こさせるものは]
……御丁寧に……と、言うべきか。
[小さな呟き。
猫がゆらり、と尻尾を振った]
/*
ち、776pt……!
というか、自重しない人が多すぎて、飴の投げ先がきまらねぇ……!
じゃ、なくて。
投票先がさっぱり読めんな。
何せ、明らかに一番怪しいのが俺だしw(こら
うーん、どないしたもんじゃろか。
私は感謝しなくてはならない。
自衛団長の死に。
信じるべきものを悟ったのだから。
そしてまた、見極める者の名乗り出にも。
真実ならば、疑うべきは狭まるのだから。
けれど、待ってなどいられない。
ならば。
ライヒアルトさんは、
[不意に『祈り』は止まり、名を呼んだ相手に視線が止まる]
…人狼に遭ったことが、おありなんですよね。
そのときは、――どうでしたか。
[無遠慮な問い。]
「団長が…死んだ……、いや、殺された。
人による手口とは思えない方法でな。」
そうか…、今朝から慌ただしいわけだな。
「たいして驚かないんだな。」
[不審そうにする団員に肩をすくめて]
言っただろう、何かあれば一番危険だって。
ことが起こる場所としては妥当なところだ。
「身近なところで人が殺されたんだぞ!
それにあんたこの村の出身者なんだろう?なにもおもうことはないのか?」
[食って掛かってきた団員に鬱陶しそうに]
落ち込んだり慌てたりすれば解決するわけでもあるまい。
俺はもういくぞ、詳しい話は他のやつにでも聞くさ。
[最後はおどけた素振りを見せながらも、言葉とまとう雰囲気には有無を言わせるつもりはない凄味をまぜる。
怯んだ団員達はおとなしくなり、
団員たちのさまざまな感情の混じった視線を受けながらその場を後にした]
……その時は、というのは。
[問いかけに、瞬き一つ]
結果から言うならば、人狼を退ける事に成功した。
……もっとも。
生き延びたのは、俺を含めて三人ほどだったがな。
―回想・昨夜―
[マテウスから部屋の位置を聞き、それを頭の中に入れる。
二人分の美味しかったとの言葉と礼に翠玉を細め、首を振った。
食事が終われば、まだの人々に勧めに。
戻ってきたときに掛けられたウェンデルの言の葉>>149に二度瞬いて、声を零した]
すごい?
ウェンデルはそんな風に思うの?
…でも、あたしは。さっきのウェンデルに助けられた。
薬師様の分、どうしようかと思ってたから。
[ウェンデルが自ら進んで、渡しに行くと言わなかったのなら、途方にくれていたかもしれないと。
料理を手に階上へ向かうその背を見送ったあと、厨房へ行き、仕込みをし。
それから自室に戻って眠りに就いた]
それも『参考』にはなりましょうが。
[緩やかに首を振る]
私がお訊ねしたいのは、もっと実質的な事です。
どのように人狼を見つけ、滅ぼしたのか。
人狼は何処まで、人間の振りを出来るのか。
この中にいるというのなら、余程上手く化けている。
―自室―
うん…?
[微睡みを妨げるように、どこか騒々しく。
そして、空気に棘が孕まれているかのような居心地の悪さ。
部屋の窓から外を覗けば、慌しく走り回る自衛団の姿]
いい知らせでは、なさそう。
[溜息を吐き、身支度を整える。
ゼルギウスから預かった小さな薬箱も持って、広間へと]
でも、人狼って人間に化けてるって。
わたしたちの中に人狼がいるって。滅ぼすって、殺すってことでしょ?
わたしたちの中の誰かを殺すって…
[ふと気づいたように、わたしは言葉を切る。]
あ。そうか、イヴァンさん。
昨日言ってたのは、そういう、ことだったんだ…。
……見つけ、滅ぼす術、か。
[重ねられた問いに、しばし、瞑目して]
見つける手段として最も有効だったのは、見極める者の力だった……これは、言うまでもないな。
とはいえ、肝心の相手を見出すには至らんかったが。
[それは、苦い記憶の一つ]
奴らは、本性を示す時以外は、人となんら変わらない。
故に、外見だけでは判断しかねる。
……裏を返せば。
本性を示さねば、その力は人と大差ない。
ようは、『人と同じ方法』で、対処できる、という事だ。
[静かな言葉。
直接的な言い回しは避けてはいても、言わんとする事は簡潔なもの]
[途中擦れ違った自衛団は、何処かぴりぴりした様子で。
話しかける隙すら無い。
広間の中、見知った顔が幾つか有り、頭を下げた]
何かあったの?
[巡る翠玉が捉えたのは、エーリッヒの口の端の紅]
喧嘩?
…エーリッヒは喋らなくて良いから。
少し、そのままでいて。
[抱えた小箱から傷薬を取り出して。
細い人差し指で掬い、塗りこもうとした]
そう。
殺すだけなら。
……簡単。
[それは、自らの経験が物語る。
神の名の下に振るった刃が生命を奪う感触。
それは、六年の歳月を経ても、忘れる事の叶わぬもの]
―二階自室―
[昨日ずっと起きていた為か。
かなり遅い時間まで眠っていたようだった。
目が覚めても、暫くぼんやりと。
震えは鈍い思考のおかげか、収まっていたが。]
『……意志強く。』
[ぽつりと呟く。だが心は未だ揺らいでいた。
揺らぎは小さな痛みを呼ぶ。振り払うように頭を振り、木箱を手にしたまま一階へと降りた。]
[入ってきたゲルダに気づいて、視線を軽く、そちらへ向け]
喧嘩と言うか。
八つ当たられて殴られ損、とでも言う所か。
[自衛団に殴られたのだと。
簡潔に、説明して]
中/表にでるのは俺は問題ない。
というか、いっそ二人ともPC視点ででていてもありじないかとおもったか、
占い師がつまらなくなるかな?
ライヒアルトが霊能だと俺は思ったんだが…、
ヨハナさんは狂信っぽいな。
…馬鹿で悪かったな。
[同居人にはボソリと返し。
したのは自分。あんな言い方をすればどうなるのかは分かっていたのだ。それでも止められなかった。
ともすれば、涙を見せてしまっただろうから。
後はベアトリーチェが辿り着いたであろう結果に、小さく頷いただけ]
ゲルダ。
あ、いや。
[伸ばされる指。少し避けるようにするも、座ったままでは大して動くことなど出来るはずもなく]
っ。
[小さな声を零した]
八つ当たったのは、俺の方かもしれないけどな…。
[低い声でボソリと呟くよに]
ありがとう。
[曇りを帯びた翠は逸らしたまま、ゲルダに礼を言った]
…人の姿のままであれば、人と同じ方法で対処が出来る、か。
[ソファーに座ったまま小さく呟く]
[昨日のウェンデルとの会話からは見出せなかった対処法]
[特別な方法が必要なのかと思ったらそうでも無く]
[かと言って難しいことに変わらないために溜息が漏れた]
変じた後に遭遇した場合は、どうしたら良いものやら。
八つ当たり?
殴られた…って。なんでですか?
[簡潔な説明では、尚更に疑問が浮かぶばかり]
確かに、自衛団の方々は苛立っていらっしゃったみたいですけれど。
/中/
PC視点じゃなくてPL視点だよね?
うーん別に悪いとは思わない、ていうかどうしたってそのうちバレるだろうけど。
どうせなら衝撃的なバレ方したいよね。
そうですね。
[ベアトリーチェへの、短い肯定。
彼女の率直な言葉は、ライヒアルトの口にしなかった台詞の代弁のよう]
それなら、やはり……。
[口元に手を添え、思案の素振り。
現れたゲルダには軽く会釈をして、応対は他に任せた]
/中/
ウェンデル(仮)がベアトリーチェを怪しみ、正体をつかむ。「この人狼め!」とつかみかかるウェンデル(仮)。人の身のままでは抗しきれないと、正体を現すわたし。
ウェンデル(仮)苦戦、そこへ通りかかるマテウス。「兄さん!加勢して下さい!彼女は人狼です!」
2VS1、わたし、絶体絶命。しかし、
マ:悪いなウェンデル(仮) ざぶしゅー
ウ(仮):兄さん…なぜ… ばたり
マ:俺も人狼なのさ!
PL:な、なんだってー!
こんな感じ。
[素振りをしながら届く声に]
おはよう、昨晩はたのしめたようだな。
[声の調子にそう感じた]
イヴァンか…そうだな、二人でやるのもいいし、俺一人でも。
なんにせよいまはとってもすっきりしたい気分だ。
あの団員たちも今度殺してやらないとな。
[考え思いは膨らみ、
楽しそうに笑みをこぼす]
[エーリッヒの避ける仕草にも、手を止めることは無く]
沁みる?
でも、小さくても怪我だから。
[小さく零れる声に、少しばかり指の動きは優しくなって。
呟くようなお礼の言葉に、首を横に振った。
そっと頬を掌で撫で]
気をつけてね。
[塗り終えた薬を小箱へと戻す]
[ゼルギウスの言葉。
ため息混じりに呟き、右手を左肩に触れて、離す]
……ま、一応は。
倒せなくは、ない。
……もっとも、こちらも死ぬ気でかかる必要はあったが、な。
[過去形の言葉は、暗にそれと対峙したと告げて]
……最悪の方向に、事態が推移した、とでも言う所か。
[ゲルダには、短くそう返し。
後は任せた、と言わんばかりの視線を家主へと]
中/PLの間違い、すまん。
そうだな、ベアトリーチェの出した状況がうまくいくとおいしいな。
つれそうなやつうまく釣るのもてか?
[思案する素振りを見せるウェンデルに、再び視線を戻す。
今、この場で取りうる手段。
それには、既に気づいているのだろう、と思いつつ]
……できるのか。
[投げかけたのは、短い問い]
[コクリとゲルダに頷いて。
逸らした先、同居人の視線に小さく溜息を吐く]
大じ……ギュンター団長が。
殺されたんだそうだ。人の手では出来ないような状態で。
[死体を直接見たわけではない。
だから少しばかり現実味の薄い声だったかもしれない]
この状況下だから。
俺達で犯人を、人狼を探して。
始末しろって。
/中/
どうやって釣るかだよね、問題は。
とりあえずしばらくはマテウスは潜伏の方向がいいと思うよ。
ライハーさん霊能者だね。あとはヨハナおばあちゃんとの連携も考えなきゃ。
狂信者からアプローチしやすいように、わたしはもう少しPL的にはっきりバラしとこうかな。
それが、方法なのでしょう。
[ライヒアルトに返す口調は素気無い。
先日までの躊躇いは、何処かに失せていた。
しかし一時でも教会に身を置いていたものならば理解出来ようか。
瞳の奥にある、己の意思のみとは、異なる色を。]
…その手法は学んでいませんが。残念ながら。
…、
夢、か。
[目覚めは悪く][両手を見つめ]
[頭を振り]
[ベッドから抜け出す]
…何だ。
騒がしいな。
[外からの声][首を捻り]
[身なりを整え][部屋を出る]
ん?
え、えへへへへへ…
[表には臆面も出さずに、照れた調子で笑いかける。]
[無邪気に人狼としての狡猾さを発揮する。]
/中/
襲撃どうしようね。
守護来るかな。来たら顔見られるのかな。
だとしたらベアトリーチェが見られるべきだよね。
ナターリアさん動かないかなー。アピールしてくれないかなー。
最悪の方向。
[ライヒアルトに告げられた言の葉を反芻し。
その眼差しの向くまま、エーリッヒへと翠玉が移ろう]
自衛団長様、が?
…うそ。だって、昨晩は、
[食事を勧めに行った時、確かに声が有って。生きていて。
与えられる内容に、瞬き。
いつになく、大きく目を見開く]
始末って、そんな。…それって、
[呟きの先は声にならない。きつく白くなるほど手を握り締めた]
死ぬ気で、ね。
そうなると、丸腰では居られないと言う事だな。
[ライヒアルトが意味することは容易に想像出来て]
[彼がこの場に居ると言うことが、それも可能だと言う証明になっていた]
[その話に再び溜息が漏れる]
[不意に、袖が引っ張られる感覚を覚える]
[見ればベアトリーチェが傍に来て、自分の袖を掴んで居た]
ベアタ…。
[袖の掴まれて居ない方の手でゆるりとベアトリーチェの頭を撫でる]
[悲しげな表情に自分も少し眉根を寄せた]
ああ。
この場においては、唯一の術。
[素っ気無い言葉。
迷いは、感じられない。
何より、瞳の奥の色は、容易にあるものを思い起こさせた]
……お前が手法を学んでいたら、それはそれで問題だろう。
ま……必要であるならば。
俺とて、術は心得ている。
[それは、他者の知りえぬ痛みを伴うものであるけれど。
それには、未だ、触れずに]
丸腰ではいられんが、自衛団の連中が使えるものを持たせてくれるかどうかが問題だな。
[ゼルギウスの言葉に、一つ、ため息]
……まったく。
言ってる事と、やってる事が、大概矛盾している……。
[ざわめきが遠い。
昨日までならば、身近に感じられたであろうに]
…やらなければならない。
[ただ、呟く。
感情のない、使命感に似た意識]
嘘だったら、良かったね。
[他人事のように、殊更そっけなく]
俺達は、容疑者だから。
容疑は自分で晴らせってことだな。
本当ならもっと簡単な手段があるよ。
それを言ったら、まあ、殴られたけど。
[ゲルダを見ることの出来ない視線。
泳いでゼルギウスとその袖を掴んでいるベアトリーチェを見た。
翠の中の影が揺れる]
ごもっともです。
[ライヒアルトの言に、浮かぶ、苦笑]
……それは、心強いですね。
貴方が人間ならば。
[触れられなかったものは無論、届かず。
言外にあるのは、信用していないとの台詞。
信じるものは一つだけだと、眼差しが語っている]
[身体を竦ませるベアトリーチェを落ち着かせようと]
[叶うならば腕の中に抱き寄せて頭を撫でようとする]
……持たせてくれないのなら、自分で探すしか無いだろう。
集会場の中にそれが残されているかは、分からないが。
[溜息をつくライヒアルトに一つの道を示す]
―一階―
[広間に入ろうとして、中から聞こえた声の一つに、ドアにかけた手が止まる。
漏れ聞こえる声は小さく、何が話し合われているのか断片的にしか聞こえない。
もっと聞くべきだとは思いながらも、昨日の事があって、エーリッヒと顔を合わせづらかった。]
[返される言葉。
言外の意は、容易に知れる。
かつての自分や、亡き友に良く似た眼差し。
見返す暗き翠は、ただ、静かに]
俺は、俺のなすべきと思う事を、果たす。
定めが、俺を逃がさぬ、と言うのであれば。
……立ち向かうより、他にないからな。
[エーリッヒと目が合う。わたしはその目の、初めて話したときと比べてのあまりの冷たさに驚く。]
[と、薬師さんに頭をなでられる。わたしは思い切りしがみつきたくなるのを抑えて、そっと僅かに身を寄せた。]
…嘘じゃないなら。
[答えは一つだけ。本当なのだと理解に至る。
そっけない口振りに翠玉を向けるも、視線は交わらぬまま]
よく、分からない。
だけど…あんまり聞きたくないかも。
[そう言いおいて、ゆっくりと立ち上がる。
口許に手を当て、思案の素振りを見せながら、広間の外へと]
[てち。
肩の上に乗ってきた猫が、靴下足で頬を叩いた。
見やれば、張り詰めすぎ、とでも言いたげな眼がこちらをじい、と見つめている]
……睨むな、ヴィンデ。
[苦笑しつつ、頭を撫でて。
ゼルギウスの言葉に、頷いた]
真理だな。
ま、倉庫やら物置やらを漁れば、何かしら出てくるだろう。
それに……。
[言いつつ、視線はちらりと窓へ。
薪小屋の、鉈や手斧。
自衛団が抑えていなければ、まだ残っているはず、と。
過ぎったのは、そんな思考]
中/とりあえずは匂わす程度に潜伏して機をみることにする。
即効吊られたら笑ってくれ。
ヨハナさんとの連携もそうだが、いまは体調も心配なところだな。
橋渡し役は頼む、ありがとうな。
/中/
前提:PC視点は当然として、PL視点バレもなるべく避けたい。するなら衝撃的に。
狂信者:PL視点バレ(=人狼アピール)しないと、向こうからは気を使って動けない。
守護者:GJの際にPL視点バレが必要かもしれない。
(護衛方法が、「結界をはる」等の術者の目を必要としないものなら、バレ不要)
ライハーとかエーリッヒとかアーベルとかー。
あと女性陣。
まだまだ絡んでない人が多すぎる。
慣れないなぁ、こういうキャラクタ。
[年若き聖職者は、未だ昏き面を捉えることは出来ず。
返される瞳に何かしら物思う風もない]
それには、同意します。
これが、運命と、…神の下された試練だというのであれば。
[しかし。
ふつ、と浮かび上がりかけた何かを、押さえつける]
………失礼します。
[不意に言葉は途切れ、ウェンデルはその場を去る]
中/
釣るというか誘い込むか。
やるならゼルギウスかウェンデルあたりがよさそうか、
ウェンデルなら、ウェンデルにだけ疑念を抱かせるような素振りを見せるなりして一人でわかれるとかだな。
呟く言葉とか。
ゼルギウスだと普通に呼び込みもできそうだな。
妹のように思われてるようだし。
/中/
ゼルギウスは、どっちかというと、人間同士で遣り合ってほしいキャラだからなぁ。
わたしを守るために戦ってくれそう。戦って欲しい。
そういう風に持っていきたい。
なのでウェンデルが適役かな、と思うよ。
先生殿?
[階段から人の気配。
振り返るとアーベルが別の方へ向かおうと背を向けていた所で。]
おはよう…かな。
[何となし、そんな挨拶を口にする。
普段は当たり前のそれは、今は酷く場違いにも聞こえた。]
[エーリッヒからの視線に真紅を返すことは無く]
[瞳は僅かではあるが身を寄せて来るベアトリーチェを捉えている]
[病を患う子]
[記憶の靄の奥の誰かと重ね合わせ]
[放ってはおけないと、護らなければならないと]
[義務感の様なものに囚われた]
じゃあ、後で見ておかないとな。
[ライヒアルトの言葉にそう返して]
[続く言葉が途切れたのに気付き、ようやく視線をそちらへと向けた]
[走った視線を真紅で追う]
[薪小屋を捉え、あそこもか、と心に刻む]
……運命。
全ては神の下す試練……か。
[小さな呟きは、恐らく若き聖職者には届く事はなく。
立ち去る背を見送り、ため息一つ]
……俺や、あいつと。
同じ道は……行って欲しくないんだが、な……。
[呟きは、ごくごく、小さなもの]
中/守護はGJでたときにでも動きがあるだろうから、
それ次第だな。
そこで守護者を釣れるとおいしいのか…な…?
PLばれはまだしない予定だ。
[なんだか気になって、わたしは薬師さんのもとを離れ、ウェンデルさんの後を追う。]
あ、あの!
[広間を出て廊下をしばらく進み、厨房に入った彼に、思い切って声をかけた。]
物置の方は、この間入った時は、ピアノしか見てなかったが。
相当色々、雑多にあるようだったぞ。
[返しつつ。
同じものに気づいたらしいゼルギウスの様子に、軽く肩を竦めた]
人狼は、本当に殺すしかないんですか?
人間の姿をしてるなら、話し合えたり、しないんでしょうか。
あの…
[ふと、ウェンデルさんの水を飲む様子が、何かおかしいような気がして]
大丈夫、ですか?
[声が掛かり][身を竦ませ]
…あ、ああ。
おはようございます。
[小さく息を整え][墓守に返事を]
[少しの間]
あの。
…もしかして、また何かあったんですか。
[騒ぎの因は未だ知らず]
[距離を保ったまま][尋ねる]
[少女と交わる翠は翳りを一際濃くしてゆく。
何かをその奥に押し込むよに]
そうだな。
俺も今はあんまり言いたくない。
[立ち上がる気配に、ようやく翠が戻される。
広間を出てゆく後姿を追いかけて。溜息]
…けほ。
[見えない何かを流し込むように水を呷ったために、咳が出た。
背後からのベアトリーチェの声に、眼を見開いて振り返る]
………『人狼は滅すべし』。
それが、神の教えです。
[それが全てであり、絶対の理だというように、ウェンデルは言う]
いえ。大丈夫です。ご心配なく。
[安堵させるよりは、拒否するように]
[ゲルダの立ち去る気配に、広間に入り口を見やり。
ため息をつく家主に、暗き翠を向ける]
……家主殿。
大丈夫か?
[問いは短く。
声にはある意味珍しい、案ずるような響き]
[離れ行くベアトリーチェを抑えること無く解放して]
[ウェンデルを追いかける背中に真紅を向けた]
雑多にあるなら、何かしら使えるものがある可能性は高いだろうかね。
俺も、用意しておくとしよう。
[それが何を意味するのか]
[察せる者は察せることだろう]
[アーベルの胸中は読めなかったが、どこか緊張しているような身の強張りを感じ、そこからは足を動かさないまま。
尋ねられた事には沈黙し。
暫く後、口にした言葉は。]
ギュン爺様……ギュンター団長が、死んだ。
人狼に殺されたらしい。
[菫の瞳は閉じられ、搾り出すように紡がれた。]
……経験者として、言わせてもらうなら。
その気になれば、何でも使えるさ……。
[用意する、というゼルギウスの言葉に。
刹那、胸元に手を触れてから、こう返す]
楽しい備えじゃないが、しておいた方がいいだろうな。
[向ける相手が、何であるにせよ、とは。
今は、言わずに]
…あなたは、なんとも思わないの?
わたしはよそ者だけど、あなたは違う。
ここの人たちとは、知り合いだったり、お友達だったりするんでしょ?
そんな人たちと殺し合いになるかも知れないんだよ…。
は…
[殺された]
[表情が強張り][動かず]
そ、んな。
どうして。
昨日までは、此処にいたんでしょう…
[瞳は揺れ][相手すら直視できず]
…居るってのか?
本当に、この中に。
[人狼が]
[低く][抑えた声]
ん。
[生返事。答えてから誰の声かを知るようで]
ああ、大丈夫。
やるべきことは、するよ。
[翳った翠は何かを奥へと沈めこんで。唇の端を上げる]
使えるものは何でも使え、か。
まあ、持ち込んだものも活用すれば取れる手段も増えるかね。
[ゼルギウスの言葉にピンときたか、そちらを見やり。
続いた同居人の声に、睫を伏せて考え込む]
ご高説ありがたく。
けど、荒事は専らマテウスに任せてたもんでね。
その気になっても使えるとは限らない。
扱い慣れた物を使うのが一番だろう。
[言葉を紡ぐ間、表情に色は無く]
[足に力を入れるとソファーから立ちあがった]
[けれど仕事道具は手に持たず、厨房へと歩を進めようとする]
昨日の片付けものしてなかった。
ちょっと洗ってくるわ。
[ライヒアルトに背を向けた状態でいつもと同じような声色を紡いだ]
――それでも。
人狼が、人の命を奪ったというなら、赦すわけにはいきません。
やらなければ、やられるのなら。
救うために、やるしかないのなら。
[続く一語が、出ない。
型に嵌まったような台詞とは裏腹に、口調は重い]
…、私だって。
[別の、自身の言葉を紡ごうとした瞬間、息苦しくなる。
胸に手を当てて、眉を顰めた]
状況が状況だけに、決意が固いのは構わんが。
[きつく寄る、眉。
過ぎるのは、物置でゲルダに言われた事]
……家主殿。
俺のよに、過去に追われているわけでもないんだろ?
なら、思いつめるのは、ほどほどにしておけ。
[家主の過去の事は知らぬ身。
故に、その言葉はためらいなく紡がれた]
……まあ、荒事に望んで突っ込んでいくようには、見えんが。
[マテウス任せ、という言葉にさらりと言って。
厨房に、という言葉には、そうか、とだけ返した。
言葉を紡ぐ表情には、気づいていても、それには触れずに。
同時、思うのは。
己が存在の、この場での異端さ、冷静さ。
こうしなければ、立っていられない。
ただ、それだけの事なのだけれど]
―一階廊下―
どうして…さぁ、どうしてだろうな。
人狼が爺様を邪魔だと思ったか。
それとも爺様が何か勘付いてたか。
……信じたくない、が。
少なくとも、自衛団の奴等はそう思ってる。
ここに居る何人かも、そう思っているみたいだ。
[目を開けると、アーベルの声や表情、それらが強い動揺を表しているのが映る。]
…先生殿は、昨日から何か気づかなかったか?
物音や何か…。
[手がかりを求めるよう、アーベルに問いかける。]
――貴女が人狼だから。
そのような事を言うのですか。
そのような事を言って、…私を篭絡しようとでも。
[絞り出すような声には、色濃い猜疑]
[わたしにも、ちゃんと分かってた。他に方法はない、分かってたよ。]
[でも、何か言い募ろうとした。せずにいられなかった。]
人狼、なんて通り一遍な呼び方しないで。
ここにいるのは、皆それぞれ名前のある人なんだよ、それを…
[言葉は末尾がしぼんでいく。分かってるんだ、そうするしかないって。]
って、何か大丈夫じゃないさそうだよ?
…!!
[わたしは言葉をなくした。]
そう、そうなんだよね。
そう思っちゃうような、状況なんだよね…。
…ごめんなさい。
[過去、の言葉にピクリと身を強張らせた。
右手を白くなるほど握り込む]
ああ。俺は人狼と遭ったことは、ないな。
ただそう、少しばかり聞き齧った事があるだけだ。
お前から聞いたの以外にも。
だからお前には殺させたくない。
…どちらであっても苦しむだろうから。
[それをしてきて、狂っていった人。
あの場に行ったのが自分なら良かったと]
やれない、っていう。
ゲルダにもさせたくはないけれどね…。
[翠の中の影は揺れて、揺れて揺れて――]
[広間から続く厨房への扉]
[それを潜って厨房へと足を踏み入れた]
[先に居たウェンデルとベアトリーチェ]
[何だか思いつめた様子の二人に気付き]
…二人とも、どうした?
[流しに近付きながら声をかける]
……。
[老婆はいつものようにゆっくりと広間に入ってきて、もはや指定席とも言うべき、隅のイスへと座り込んだ]
どっこいせ、と。
[その目はいつも通り穏やかなもので。
まるで、こんな事件が起きているとは思いもしないようなたたずまいだ。
ただ、その広間を全て見渡す目は本当は何を見ているか。
目の奥にある深遠の闇は何も語らなかった]
[どちらであっても、という指摘。
浮かぶのは、苦笑]
……楽ではないのは、否定しない。
[黎明にも感じた痛み。
痛みの理由は、わかっているけれど。
痛みを感じずに済む方法も知っているけれど。
もう、それを選びたくはなかったから]
とはいえ、そんなぐらついたザマで肩代わりする、といわれても、返って落ち着かんぞ。
……恐らくは、彼女も。
[家主の事を案じていた様子。
それを思えば、その程度の予測はできた]
[腕を抑えるウェンデル]
[厨房を飛び出したベアトリーチェ]
[どちらも気にかけている人物]
[どちらかを選ぶことは出来ず]
[おろりと視線が惑う]
[結果、その場で立ち止まることになるのだが]
!
…ヨハナ婆。
[声が出るまで気付かなかった。
意識は束の間、過去へと飛んでいたから]
もう聞きました?
[老女の瞳は奥深く。何も読み取ることができない]
[彷徨う視線を追って、金の瞳が動いた]
…迷うようでは、何も為せませんよ。
[それは相手だけではなく。
自らに言い聞かせるような、台詞]
……ん?
[厨房の、只ならぬ気配。
駆けて行った足音に、眉を寄せる。
過ぎる思い。
同じになるな、と。
届かぬのは、わかっているけれど]
……。
[息を深く吸い込み、大きく吐き出す。
影が翠に広がり、その分揺れは見えなくなる]
覚悟が足りてないか、俺も。
だが、それでもだ。
[頑迷に言い切る。
その顔は、最初の犠牲者となった人物と良く似て見えただろうか]
おやおや。
エーリッヒ君。
[まるで始めて気付いたかのような面持ちを装って、老婆は、エーリッヒへと顔を向けた]
ギュンター坊やのことかい?
ええ、ええ。聞いておりますよ。
坊やには気の毒なことになってしまったねえ。
―一階廊下―
…そうか。
まぁそう簡単に、人狼が手がかりを残すような真似をするはずはない、といった所か。
[淡々と、抑揚なく返す声。
まだ動揺するアーベルを見据え。やや踏み入った言葉を投げる。]
…先生殿、は。
信じるか?人狼を。
だとしたら、どう出る?
少なくとも、『人狼』を見つけ出すまで、自衛団の連中は、私達を解放はしまい。
[そう、アーベルを見る。
向こうの視線は外れたところに。
こちらは探るように。]
……問題が、違う。
[零れたため息。
もたらされる痛みとは、質の違う頭痛がする気がして、額に手を当てた]
まったく……どいつもこいつも。
なんでそう……。
[思いつめるのか、と。
それは、自身にも当てはまる事ではあるけれど]
とにかく、だ。
人に抱え込むなと言った以上、自分もそれを実践しろ!
[口をついたのは、苛立ちを交えた言葉。
肩の上の猫が、呆れたようにゆらりと尾を振った]
[何でも無いと、ウェンデルは言う]
[そうは見えず、表情には心配の色]
[けれどその色も続く言葉にまた惑う色を覗かせた]
…決められるほど、俺は強くないよ。
どちらも大切なら、どちらも護りたいと思う。
[どれも大切で。
どれも護りたくて。
でも、どうにもならなくて。
答えなど、見つからなくて。
だから、選んだものは、絶対と信じる教え]
…決められなければ。
どちらも掌から零れ落ちていってしまうかもしれない。
[低い声。
寄りかかるようにしていた流し台から、身を起こす]
…随分と、冷静ですね。
[視線を感じ]
[眼は少し合わさり][またずれる]
実在すると、聞きました。
でも、分かりません。
居るのかも、居たとして…どうすればいいのかも。
[方法は理解していても]
[拳を握る]
―階段―
[とん、とん。
上へと昇る足取りは、酷く重たげ。
相変わらずの乏しい表情。
よく知るものであれば気付ける程度、睫毛は伏せられて。
一室の前で立ち止まり、ノックを]
マテウス兄さん、居る?
[翠玉は、真摯に扉を見つめた]
そう。
…ええ、残念なことに。
[今度は平静に聞こえる声が出せた。
暫し瞑目する]
抱え込んでいるつもりはないんだ。
俺はそういう意味で苦しむことはないんだから。
それなら、やるべきはどちらだなんて、聞くまでも無い。
俺はそうやって選ぶ。
[同居人にはそう言い返して。
頑固なのは血筋だろうか。言い出したら聞かないのは、父も、父の父も、父の父の兄も。
共に暮らしていれば、時折垣間見えてもいただろう]
まあ、そう見えるのなら。
見えないように気をつけるさ。
…そうかもしれない。
[普段は聞かぬ低い声]
[真紅を瞼で隠し、軽く眉根を寄せる]
……それでも。
決められない時って、あるんじゃないかな。
[自分は弱いから]
[割り切れるほど強くは無いから]
[家主に向けるのは、睨むような目。
五年も時間を共有すれば、見えるものも多い]
……昔。
抱え込みすぎてると、それに慣れて気づけない、と。
俺に、言った奴がいたよ……。
[零れたのは、ため息まじりの言葉]
……少し、風に当たってくる。
[これ以上は、話していても平行線かと悟り。
ヨハナに、もう一度一礼してから、コートを手に取り、広間を出た]
[揺らさないで欲しい、と思う。
その願いは、口には出さない。出せない]
そう、ですか。
[努めて。平坦な口調に。]
ゼルギウスさんは、そうなんですね。
でも、私は、決めましたから。
[何をとは言わぬまま、厨房から、廊下へ出て行こうと]
[しばらくしてだいぶ心も落ち着いたであろうか、
素振りをやめ息を整える。
ドアをノックする音に気づき。]
んっ?ゲルダか。
鍵は開いてる入っていいぞ。
[聞こえる声色は変わらない]
そう…か。
…強いな、ウェン君は。
[離れ行く気配を]
[追うことは出来なかった]
[瞳を閉じたまま、厨房で立ち尽くす]
行ってらっしゃい。
[老婆へ一礼して立ち去るライヒアルトに、うなづいて手を振った]
……。
[顔や態度には全く出さずに、胸中に渦巻いている想いは、なんだろう。それは老婆にしか分からない]
…そうかもしれないな。
[睨むような視線に、唇を歪める。
けれどならばどうすればいい。答えは出るはずなく。
出るのだったら互いにこんな会話になるはずもなく]
いってらっしゃい。
[同居人を見送り、視線を向けるのは、こんな時でも常と変わらぬような老婆の姿]
ヨハナ婆。
御伽噺にも真実があると言った貴女は。
ここまできて、後どうします?
―一階廊下―
…一応、覚悟はしていたからな。
[それを後押ししたのは友人だった。
が、その事は奥にしまいこみ。]
…先生殿は『分からない』、か。
…そう、だな。それが普通、なんだ。きっと。
[迷うような答えに、返す言葉はやや要領を得ないかもしれない。
視線は固く握られた拳に移った。
その様だけを見れば、アーベルはとても人狼には見えないのだが。]
うん…。
[頷き混じりに吐く息は、安堵に柔らかい。
少しだけ開けた扉から、覗き込むように顔を出して。
それから室内へと]
…よかった。
[開口一番に、短い呟き。
微かに首を傾げて問い掛ける]
今、邪魔じゃなかった?
─集会場・外─
[外に出ようとすれば、必然的に自衛団員に引き止められるものの]
……言ったはずだ。
俺は、逃げも隠れもせん。
外の空気を吸ったら、すぐに戻る。
[短く告げて、外に出る。
裏手に回る気にはなれなかったから、適当に玄関から離れて]
……どいつも、こいつもっ!
[苛立ちを帯びた声と共に、壁を殴りつけた]
[押さえた胸の奥から、じわりと熱が湧き上がる。子供は、そっとチュニックの襟を開いて、その熱の源に視線を落とした]
ああ…
[深い深い青の花が、鼓動に合わせて脈打つ。子供は、熱い息を吐いて、そのまま窓の傍に蹲った]
[木刀はベッド傍の壁にかけられていて、
扉から覗き込むゲルダに笑いかけながら]
俺がどうにかなってると思ったか?
[室内に入ってきたゲルダを迎えるとベッドに腰掛けて隣をぽふぽふとたたき座るように促し]
いや、大丈夫だ。
そろそろ広間にでも行って誰かに会おうかと思ってたころだからな。
ちょうどいいタイミングだったな。
どうします、とは?
[エーリッヒの言葉に、老婆が首を傾げる]
ことが始まったというのならば、私に出来ることはほとんどありませんよ。
子供や、孫のような貴方達を疑うことなんて、出来ないのですから。
老人の願うことは、ただただ皆の幸せだけですよ。
[そこで一旦言葉を切って、エーリッヒの目を見つめる]
……私などよりも、貴方こそどうなのです?
現在、誰かを疑っているのですか?
そして、それに対してどうするつもりです?
覚悟…、ですか。
…ああ、貴女は最初の死体を見たんでしたね。
[心中は知らず][聞いたことを口にし]
[拳は解かれない]
…ええ。
[要領を得ない言葉]
[気にした風なく][ただ頭を振る]
すみません。
顔、洗って来ます。
[眼は合わせず][背を向け]
……いい加減にしろってんだ……。
[低い呟き。
苛立ちの理由は、自分自身、はっきりとはわからない。
あるのは、恐れ。
過去の繰り返しとなる事への。
ただ、それを阻む術は未だ、見出せなくて]
どこまでも、どこまでも追いかけてくるか。
これが……。
/*
だーめーだー、目がいーたーいー
すみませんすみません、連休明け故、仕事の煽りで身体の方がついていけません。(ログの海にもついていけまs…w
倒れていいですか。(がくり
[ぱたぱた、と広間に駆け戻る。]
[何に納得したわけでもないけれど、寝室に1人逃げ込むのだけは、意地で拒否した。]
― 集会所二階・廊下 ―
[階段を昇る足取りは、聊か荒っぽい。
自室に辿り着くより前に、誰かの部屋の扉が閉まる音が聞こえた]
…よく、こんな状況で。
[誰かの部屋に行けるものだと。
自分で呟いた言葉が、醜いと思う]
…。うん、少しは。
自衛団長様の事があったから。
エーリッヒはエーリッヒで自衛団の人に殴られてたし。
[促されたその場所へ、素直に腰を下ろす。
少しだけ伏せられた睫毛に、揺れた前髪が掛かった]
広間。行く…?
それならあたし、自分の部屋に行くけれど。
[付いていく事はしない、あるいは出来ないと言外に。
部屋の中をさ迷う翠玉の眼差しは壁の木刀に留まり、緩やかに瞬く]
―一階廊下―
ああ、そう、だな。
[思っていた事とは違う事を指摘され。
菫の瞳が本の少し開くも、変化は僅か。
それを相手がどう捕らえたかは分からない。
固い拳にまた視線は落ち。
背を向け向うへと向かうアーベルを見送る。]
ああ…すまない、引き止めて。
[そう謝罪を投げた。
そして自分も、背を向けて。]
そうか。ギュンターのおっさんが……
[子供の頃、自分を叱ったり追い回したりしていた姿をぼんやりと思いだす。
この小さな村は、生まれてこの方、自分の全世界だった。村の皆は顔馴染みで、平凡だが穏やかな日常が永遠に続くと信じていた]
[硬直を解いたのは、案ずるような猫の鳴き声。
肩の上から、頬に擦り寄る感触に、ふと、表情が和らぐ]
……騒いでも、仕方ねぇ、な。
俺は、俺のできることをやる。
それだけなんだから。
[艶やかな黒を、撫でて。
再び、集会場の中へと戻る。
気晴らしに、また、ピアノでも弾きに行こうか、などと思いつつ]
[胎児のように丸くなったまま、子供は再び眠りに落ちる。誰かがその姿を見つけたなら、胸に脈打つ炎に包まれた青い矢車の花の痣を見るだろう。そして、その身体が、少女のものではあり得ないことも**]
…優しいですね。
ヨハナ婆は変わらない。昔も今も、優しい。
[思い出すのは村を離れる事になった時。
父の言葉に誰も引き止めてくれようとしないとき、ここが無くなるわけではないと教えてくれた人]
俺は、どうだろう。
疑っているのは……。
[答えようとして聞こえてきた足音。
パタパタと軽い、少女の]
…まだ、確証はないから。
[出されようとしていた名は、口の中に消える。
それでも老婆には分かっただろうか。音の聞こえた、タイミングで]
[昨日は、ナターリエに促されるまま、食事の後は大人しく自室に引き上げて眠った。嘘のようによく眠れた。
食欲もある。眠ることもできる。そんな自分が不思議だと思う。
普段の自分ならば親しい誰かを告発しなければならないかもしれない自分の立場に気も狂わんばかりの懊悩を感じたはず。
だがそれがない。
今の彼のを支配するのは本能。
己に割り振られた役割に忠実に尽くせとそれは告げていた]
ああ、団長のことは俺も聞いた。
[肩をすくめてため息を吐き]
エーリッヒが…、そうか。
なるべく事が荒立つのは、俺としては望むところではないんだがな。
[広間へと聞かれればゲルダに笑いかけて]
いや、ゲルダとここで話しているさ。
別に誰にあいたいってわけでもなかった。
ゲルダ以上の相手なんていないだろうしな。
[視線のとまった先に、同じ方に視線をやり]
ああ、やっぱな、こうなにもないと落ち着かないんだ。
状況も状況だし、気休め程度にはな。
[かぶりを振り、部屋へと戻る。
窓を開け放していた室内は、すっかりと冷え切っていた。
寒い。
なのに、左手は、熱を抱いている気がした。
伸びる茨の先には、心臓がある。
そこにまで、伝わってくるような。
急かすのとは違う気配。
しかし、その意味は分からない]
…なんだって、言うんだ。
[*朱い花は何も語ることはない*]
[無言で広間に入って行くと、そのままソファに座り込んだ。]
…。
[わたしは、どうしたらいいか分からなかった。俯いたまま、じっとぐるぐるする頭で、何かを考えようとしてた。]
褒められたのは、素直に喜んでおきます。
[そう言って、軽く笑った。
そして、その後に続く言葉を聞いて、少しだけ、目を細める]
……そう。
そう、ね。確証も無しに、人の名前が挙げられないものね。
一度口に出したなら、それが確証になるから。
ゆっくり考えなさい。
色々なものを見て。色々なものを聞いて。
答えは……変わるのかもしれないのだから。
/中/
さて、こっちもある程度動かないと、村側も動きがとれないよね。
処刑すべき人も分からないだろうし。
というわけで、誰かに冤罪かぶせるプランはある?
[玄関口で、しばし、思案。
広間には、多分まだ家主がいる。
今、顔をあわせても平行線になるのは目に見えていた]
……と、なると。
[やはりというか、意識が向くのは、物置のピアノで。
歩みは自然、そちらへ向いた]
/中/
アーベルさんあたり、誰とも深く関わってないから初回の吊り先としては無難かもね。
例のマテウス狼COとか、薬師さんに庇ってもらうのとかは、いきなり過ぎるし。
−二階自室−
でも、しばらくここにいよう。
下に降りれば色々なことを思いだしてしまう。
ここには懐かしい顔が多すぎる。
今の俺に、甘い思い出は毒だ。
[ため息を吐き、寝台の上で虚空を睨んで*三角座り*]
/*
うおいΣ
役職持ちほどリアル辛そうなんですけど、みんな大丈夫なんかいっ!
……いやま、泡沫・白雪と続く負の伝統の一種っちゃそうなんだけど(汗。
ほどほどに、死なんようにしたってやー(汗々。
……ウチは、役職者でも容赦なくバファるからな。
/中/
イヴァンは襲撃が村の総意かな、やっぱり。
冤罪ー冤罪ー、かつ、PC視点でわたしに疑いが来ないやり方…。
ああ、その場にPCがいなければいいんだ。襲撃のときと同じ発想でいけそう。
例えば、アーベルさんの部屋に血を垂らしておくとか。どう?
あたしも、そういう喧嘩とかは…やだ。
[抑揚に乏しい声音が、拒否の意を示す]
…えっと。
[告げられた言葉を、つい真直ぐに受け取ってしまい。
顔を隠すよう、隣に座るマテウスの肩に額を乗せる。
照れているらしい仕草]
マテウス兄さんは、必要だと思っているの?
そういうの。
…あたし、まだ色々信じきれてないけれど。
そう。そういう状況なんだよね。
中/イヴァンは…、
みんなの会話も襲撃フラグたてまくりだしな。
血をつけておくのはありだな。
もしくは団長の所持品の何か…、はやりすぎか?w
ベアトリーチェがすごい狡猾だ…恐ろしい子。
一度口にしたら、確証になる…。
[老婆の言葉がゆっくりと染み込んでゆく]
そうゆっくりもしていられないよ。
少しでも早く終わらせなければ、壊れてしまうものが増える。
[ソファーで考え事をする少女を見る。
影に覆われたままの翠は、けれど少しだけ温度を取り戻したよう]
でも、そうだね。
もう少し。もう少しだけ考えるよ…。
[頷き答えて、立ち上がる]
俺もちょっと風に当たってきます。
それじゃ。
[ポケットの中の感触を確かめる。
部屋に戻ってもいいが、ここなら屋外に出た方が早いか]
[肩にゲルダのぬくもりをを感じるとそっと頭撫でるように抱き寄せて、
髪をすくようにゆっくりと撫でながら]
何事もなく、事も荒立たずにすめば…よかったのにな…、
[それ以上の言葉を続けるのは余計にゲルダの不安をあおることになるであろうか?
言葉を区切り]
ああ、ゲルダに悪い虫がつきそうになったら追い払うのには便利なんじゃないか。
[軽く笑って見せて]
信じる信じないはともかく、
皆が殺気立ってるのは事実だからな。
─ 一階・物置─
……ん?
[中に踏み込み、最初に感じたのは、違和感]
配置が、少し……変わったか?
[先に、訪れた者がいた事は知らず。
訝るように呟きつつ、蓋を開けて鍵盤に指を落とす。
紡がれる音色。
奏でられるのは、古い小夜曲]
[エーリッヒさんが立ち去るのを見送ってから、ヨハナさんに声をかける。]
…。
ねぇおばあさま。
わたし、どうしたらいいのかな…?
[ベアトリーチェの突然の声に]
自慢の従兄弟だからな。
[まるで褒め言葉を言われたかのように自慢げにしてから]
だから、たとえベアトリーチェでもゲルダはやらんぞ。
[その言葉の意味するところはどこにあるのかはぼかしたままに]
ベアトリーチェは好きなものは最後までとっておいてから食べる方か?
先に食べる方か?
[唐突な質問を返した]
……そう、ね。
このような状況、早く終わらせなければいけないですよね。
[老婆の目は、遠くを見つめる。
瞳の奥はただ深遠で]
……ええ。
考えて、考えて貴方なりの答えを見つけなさい。
願わくば―――「我が子供達」に無事と、幸せを。
私の身なんかよりも、それだけが、私の願いなのですから。
[さっきの冷たい目が心に残っていて、エーリッヒさんの前では、なんとなく口を開けなかった。]
[ヨハナおばあさまは、きっと何かの答えを知ってる。]
[彼女の普段と変わらない空気に、わたしは安心と期待を感じていた。]
中/そこで誰か団員が叫ぶんだな。
「お前、お前だったのかっ!
よくも団長をっ!」
その狡猾なところもまたかわいさか。(なでなで
わたし?
わたしは、好きなものがあったら我慢できそうにないなぁ。
だってそれに、今好きなものを、明日まだ好きである保障なんてないじゃない?
逆に嫌いなものだって、いつか好きになるかもしれない。
[エーリッヒが去るのと同時に、ベアトリーチェが近くに寄ってきて、声をかけてきた]
……。
[色々な想いが渦巻く。
何を、何を語ればいいのか]
……ベアトリーチェお嬢ちゃん。
最後まで諦めないでおくこと。
それが一番大事。
最後まで、貴方が貴方らしく、生き延びる。
その為の方法は―――分かるでしょう?
/中/
団員が叫ぶのはありかも。
あるいは「団員が『〜』と叫ぶはずだ」みたいな事を描写で落として、実際どうなるかはお任せ。とか。
―一階廊下―
[ぼんやりそこに居ても始まらず。
広間にでも行こうと、足を向けて。
耳に届くセレナーデ。
ピアノなど久しく聴いておらず。
誰か引けるような者がいたっけと、ささやかな興味がもたげ音の方へと引き寄せられるように。]
―物置―
[暫し入り口の前で聞き入って。
暫くしてから、音を止めぬよう小さく扉を叩いて、中に入った。
奏での主はエーリッヒの同居人で。
意外な物を見たといったふうな顔を見せた。
音が途切れるまで黙したまま。
最後の音を紡ぎ終えた後に、口を開く。]
上手いものだな。
[そんな簡単な感想だったが。]
どこかで習ったのか?
俺は最後までとっておく性質だな。
その代わり最後までしっかりと大事にとっておく。
じっくりとまった分だけ、望んだ分だけ満たされたときに快感は大きい…。
[陶酔を含む言葉]
俺は今までそうして楽しんできた、満たしてきた。
[撫でる手が心地いいのか、密やかに瞼を下ろす]
でも、うん。
きっとそれは、もう無理なんだね。哀しいけれど。
[手の温もりに落ち着いたのか。
零れるのは、普段に良く似た抑揚の乏しい響き]
追い払う以前に、何も来ないと思うな。
[ぽつり、軽口にも何処か真面目に返してみせる]
そうだね。あたしたちの中に、人狼が居るのだもの。
疑われて殺される可能性だって、あるのね。
人狼に殺されるだけでは無くて。
…。
[わたしらしく。生き延びる。]
[わたしはじー…とおばあさまの瞳を見つめ]
[最後に、こっくりと頷いた。]
[そして、ばふっとそのお腹に抱きついて、顔をうずめる。]
中/
はずだ〜の表現はいいな。
後は村側の反応と流れにまかせてだな。
頼りになる妹が3人もいてお兄ちゃんはうれしいな(なでなで
あらあらまあまあ。
[ベアトリーチェに抱きつかれると、嬉しそうに老婆は微笑む。
そして、その頭を優しく撫でて、ベアトリーチェに顔を近づけると、老婆がベアトリーチェだけに届く小さな声で呟いた]
……生き延びるためならば、なんでも利用なさい。
それが、私の命であっても、ね。
[老婆は微笑む。いつものように]
[表には自衛団員がいるだろう。もしかしたら彼も。
一騒ぎ起こした直後に顔を合わせるのは流石に避けたく。
人の気配のある洗面所、物置の前を通り抜けて、裏口へと]
[戸を叩く音と、気配。
最後の一音の直後に、ゆっくりとそちらを振り返り]
……大したもんじゃないさ。
[簡単な感想には、短い答え。
続いた問いには]
一応、基礎だけは習ったが。
……後は、独学だ。
ヨハナさんか?
何かをしってる節がありそうだが、そうか。
もしかしたら俺達に味方をしてくれる……、
とはちょっと考えすぎか?
[ベアトリーチェの安堵の声が聞こえれば自然と笑みを漏らす]
なるようになるさ、きっとな。
たとえ100の幸せの無理だとしてもな。
[その言葉の意味することは……、
ゲルダの頭を撫でるままに]
そうか、お兄ちゃんはてっきり男の引く手数多なのかと思ったんだが。
[ゼルギウスのこないだの返答からも、ゲルダに人気があることは伺い知れて]
二人そろって謙虚なことだな。
[自然と笑みがこぼれる、
が急にまじめな表情になり]
俺は正直、姿の見えない話題の人狼なんかより今ははっきりと見て取れる人の悪意が、殺意の方が怖いね。
[それは傭兵として、時には極限におかれた人の様など、
さまざまなことを見てきた者の言葉として重みがあったであろう]
中/
そして、きっとベアトリーチェがゲルダを追いかけて、
ゲルダが俺の部屋に逃げ込んできて助けてお兄ちゃんみたいな二択せまられてとか…、
後半その可能性も考えておかないといけないな。(なでなで
例え、世界中の人間に疑われても、私だけは、最後まで貴方の味方をしてあげますからね。
だから、不安にならないで。
だから、笑っていて。
愛しき―――我が子供達。
[もう一度強くベアトリーチェの体を抱きしめ、老婆はずっと*笑みを浮かべていた*]
[当然だが、そちらにも自衛団員はいた。
けれど一人だけ。期待通り彼ではなかった。
睨まれはしたけれど、肩を竦めただけでそのまま外に出る]
風に当たるだけだ。あとこれ。
[ポケットから取り出した箱を見せる。
建物からは離れず少し歩き、壁に寄りかかると中身を取り出した]
[しばらくじっとして居た後、思い出したかのように流しに向き直る]
[ゆっくりな動きで置きっ放しだった食器を、カチャカチャと音を立てながら洗い始めた]
……彼は覚悟を決めた、んだろうな。
誰が人狼であっても、手を下すことに迷わないと。
[自分はどうなのだろうか]
[親しき者] [護りたいと思った者]
[それらが滅すべき相手と知った時]
[その覚悟は出来るのだろうか]
……どうなんだろう、な。
投票を委任します。
大工 イヴァンは、神学生 ウェンデル に投票を委任しました。
100の幸せの無理?
[言葉の意味が掴めずに、鸚鵡返しに問うて]
だって、そもそもずうっと村に居るから。
同年代の人自体少ないし。
それに…、うん?
[年長者に可愛がられている自覚は多少なりあるが。
それは別物だろうと。
言いかけた言の葉を切り、二人ということの意味を考える。
告げられる重みの有る言葉に、頷くものの、ぽつりと]
うん。でも。
それで大好きな人たちを疑うしかなくなるのも、怖いよ。
そうなのか。
だとしたら、才能があるんだろうな。
…こんな時なのに、耳に心地よかった。
[素直に賞賛を述べ、ややあってピアノに近づいた。
古いピアノ。全く知らないものではない。
昔、ずっと昔の子供の頃、集会場にもぐりこんで、このあたりで遊んだ記憶が思い出される。その時は皆一緒だった。]
…何故、こんな今に人狼騒ぎ、なんだろうな。
[ぽつりと呟く。]
ベアトリーチェは察しがいいな。
[やさしく、自分の仲間へと向けられる言葉]
可愛い妹がもう一人できたみたいだ。
愛称で呼んでやった方がいいか?
[やわらかい親愛の意を含めた言葉]
[冷たい水で食器を洗い終え]
[冷えた手を擦り合わせながら広間へと戻る]
[人がちらほら残る中にベアトリーチェの姿を見つけ]
[ホッと安堵の息を漏らした]
[同時にヨハナに抱きついている様子に小さな笑みが零れる]
[そこだけ、平和なように見えた]
昔……ピアノ好きな奴が、いてな。
自分は下手だから、機会があると俺に弾け俺に弾けうるさくて。
それで、多少マシになっただけの事だ。
[賞賛に、小さく息を吐きつつこう返し。
また、違う音を重ねてゆく]
こんな今に、か……。
教会の連中であれば、それこそ神の下した試練、だとか言うんだろうが。
それで済まされちゃ、かなわん、な。
んふふふ、いーらない(べー)
あんまりわたしにかまけちゃ駄目だよマテウス。
本気になってる女の子と話してる裏で、別の子を口説くような男は、いつか刺されちゃうんだから。
ふふふっ
[勝手に一方的に言って、念話を切る。]
[いきなり念話を再接続。]
あ。
ねぇ、わたしいい事考えちゃった。
人間同士で、殺し合いさせてみるの。
今夜、見ててね。
[また一方的に話して、切ってしまった。]
[ゲルダの鸚鵡返しに]
ああ、そんな言い方したか俺?
難しいこと言おうとするもんじゃないな。
100の幸せが無理でもだな。
[気恥ずかしそうに笑い、言い直して]
ああ、ナターリエも同じようなことを前に言っていたなと思ってな。
[ゲルダのをやさしく見つめると頭をぽんぽんと叩いて]
なら、できる限り信じられる人たちを信じることからはじめるのもありなんじゃないか?
俺でよければできるかぎりは力になるぞ。
[そして冗談めかすように笑いかけて]
もっとも、お兄ちゃんなら大丈夫ってなんでもかんでも信用されすぎても困るけどな。
ライは最初からああで。あの人と同じようで。
俺の名を挙げたイヴァンは、演技してるように見えなかった。
俺に見えてるのは、その程度でしかないよな。
[声に出して思考を纏めようとする
翻せば、それは他の者は等しく疑わしいということ。
なのに疑えない相手の顔が浮かび、その先は続かなかった。
唇に走る小さな痛み。思い出す先ほどの感触]
はぁ。
[吐き出した煙は、重たくその場に*漂っていた*]
一応褒めたつもりなんだが。
あまり嬉しくないようだな。
[褒め言葉を良しとしないような態度に、やや怪訝そうにするも。
友人を語る言葉に、微かに笑んだ。]
仲の良い友だったんだな。
[そうして紡がれていく音に再び耳を傾け。]
神、か。
私にとっては人狼も神も同じようなモノだが。
どちらも架空に近い物。
[教会と関わりが深いが、信徒ではない為の発言か。]
違いがあるとすれば、神は人に必要だという事くらいか。
無ければ…色々なものが荒れる。
逆に人狼は、居ればこそ荒れる。
……ああ。
同じ境遇で。同じ場所で。一緒に、育った。
……兄弟みたいなもんだった……な。
[思い出しつつ、呟く。
過去形の言葉、それが意味する所は伝わるか。
どちらも架空に近い、という評には一つ、息を吐いて]
……同列に、置くなよ。
神は、姿はなくとも、心の……想いや、願いの拠り所となる。
人狼は……現実に姿を持ち、生命を散らす。
大分、違うぜ?
[気恥ずかしそうなマテウスの様子に、ふふ、と小さく声を出して笑む]
100が無理でも。1つくらい。
あたしにも護れる幸せ、あるかな。
[頭を持ち上げて、自分の掌を見る。
白く、華奢で。
仕事ゆえに少しだけかさついて、過去の火傷痕のある、そんな掌]
ナターリエも?
……ナターリエ、気付いてないだけとか、ありそう。
[全く以て、自分の事は棚に上げた]
うん。そう言ってもらえるの、嬉しい。
えっと…それなら一つだけ頼みたいことが――、
[躊躇いながら言いかけた事は、続いた冗談めいた言葉に途切れる]
ううん、やっぱりいい。
きっとゲルダにも何かしらあるさ。
じゃなきゃ、生きてる楽しみもなにもないだろう。
[自分のことを棚に上げる様子に苦笑をもらして]
これは、二人の結婚はまだまだ先の話なのかねぇ…。
[多少なりとも妹分二人の将来を案じたりとか]
いいのか?
頼みごとあるんだろう?
[途切れた言葉に首をかしげ]
それとも、俺には言いにくいことか?
[暖炉の傍に陣取り、冷えた手を翳す]
[パチパチと爆ぜる薪]
[ぼんやりと、その様子を眺める]
(誰が人狼かなんて分かりゃしない。
今出来るのは、身を護ること、だろうか)
[ぼんやりとしながらも思考は巡り]
[紅く燃える炎は、瞳に映り真紅と同化した]
…そう。
[過去を示す言葉の意味する所はすぐ察せ。
かの友について、それ以上は言わなかった。]
それでも過ぎれば毒ともなるしな、神という存在は。
[それは神に妄信し、狂える人を間近に見た為の感想だった。]
…と、話がずれたな。
ああ、そうか。
実際に見た、ことがあるんだったな。
[マテウスから昨日、そんな話は聞いていた為。]
…今更人狼なぞ居ない、とは言わんし。
やるべき事も分かってはいるんだがな。
[暫し視線を外し、想い出のピアノを見つめた後、ライヒアルトの目を見。]
…ライヒアルト。
お前は、人狼と出あったその場に既知と共に居たか?
[真っ直ぐ捕らえ尋ねた。
今と同じような状況に、この男も身を置いたのだろうかと。
だとしたら―その結末が、知りたかった。]
うん。
…でも護れるなら、大好きな人たちの幸せが良いな。
あたしのじゃ、なくていい。
――ああ、ヨハナ様もこう言う気持ちだったのかな。
[いつか自らの命を他者よりも、とした先人の言を思い出す]
結婚…。ナターリエの結婚式とか、見てみたいな。
白いドレスも似合いそえだもの。
[想像したのか、こくこくと勝手に頷く]
えっと。駄目なら、駄目って言って。
[前置いて。それでも惑うような沈黙が暫し。
顔を伏せながら、眼差しを上げて]
今日の夜だけで良いんだけど、一緒の部屋に寝たら…駄目?
中:
そしてごめんなさいごめんなさい返事が遅くてごめんなさいorz
もうナタ子のお馬鹿に構わずぶったぎって寝てくださいorz
……毒にもなる、は同意だな。
[暗き翠が微かに陰る。
今、口にした兄弟同然の友。
彼はその毒によって死したとも言えるが故に]
…………。
[真っ直ぐに向けられた、問い。
その意を図れずに、しばし、沈黙するも]
いた。
今、話した奴と。
……師と仰いだ人と、共に。
中:
…なんというか。
ライヒアルトの会話、微妙にずれてきたというか。
あれな子でごめんなさぃ…(つд`)
もう「会話してたら誰かに何か当たるよ!」くらいの精神でいt(駄目じゃん
え?
[声をかけられて思考から引き戻される]
戦うって…人狼と、か?
…大切な人達を襲うって言うなら、止めようとするかな。
けど俺には誰が人狼なのかは分からないから。
誰かを疑うと言うのも多分出来ないから。
今は、身を護るくらいしか考えられない、かな。
自分に危険が迫ったり、護りたい人が襲われたりするなら、多分、戦う。
[どうすれば良いのか]
[未だ自分の中で整理がつかないで居る]
[考えながら、思っていることを一つ一つ言葉にしていった]
そうか、ゲルダはやさしいんだな…。
[目の前の従兄弟の言葉に、思考が巡り…心が痛んだ。
若干の息苦しさを感じながらも頭を振って]
お兄ちゃんはゲルダの結婚式もみたいけどな。
[もっとも、そのときにまた自分が村にいるのかもどってくるかのか、
それ以前に今この場を無事にそんな保障はなくそれでも]
ゲルダの結婚式には…、いや、その資格はないか。
[それは自分の第二の育ての親であるゲルダの両親が死んだときも帰郷をしなかったことへの自責の念からか、
あるいはもっと別の…]
[沈黙の間ゆっくりとゲルダの頭を撫でながら言葉が紡がれるのを待ち、
出されたお願い、伏せながら見上げる視線。
今までおいてきた年月の分、心が痛んだ。
それでもやさしく笑いかけて]
ああっ、えっと…。
[改めてゲルダの姿を見てかすかな動揺]
まぁ、同じ部屋で久しぶりにそれもいいな。
[戸惑いながらも肯定の意を返した]
…二人、か。
[だが片方は、兄弟同然の友は無くなったと。
それが人狼の手によるものか、それ以外の手によるものかはまだ分からない。
尋ねようかとも思ったが、亡き友を偲ぶ姿に、それは躊躇われた。]
…師に当たるその人は、今も息災なのか?
……いや、駄目だな。これじゃ回りくどい。
ライヒアルト。お前が人狼と会った時、誰が生き残った?
[答えたくないなら捨ておいてくれと、最後にぽつりと呟いて。]
うん…そうだよね。
わたしも、そうする。負けない、負けちゃいけないんだ…。
弱くても、諦めない。
[自分に言い聞かせるように、わたしは呟く。]
[問いかけに、微か、目を伏せる]
……そのとき、生き残ったのは。
俺と。
人狼が現れた村の者、二人だけだ。
あいつは……人狼に喰われ。
師父は……。
[言葉が途切れる。
逡巡。
それでも]
師父は、何故か、人狼に与したが故に。
……俺が、殺した。
[淡々と、事実を告げる刹那。
右手は、胸元の何かを掴むよに、そこをきつく*押さえつけ*]
あたしが優しいなら、きっとマテウス兄さんも優しい。
そうじゃなければ、こんなお願いできないもの。
[自分の結婚式に話が回れば、2度瞬いて]
幾ら見たくても、相手…。
万が一、あれば、呼ぶけれど。
…お付き合いの時点で、マテウス兄さんには報告するつもりだったし。
あたしも兄さんには来てほしいから、資格なんて言わないで。
――唯一の家族なんだもの。
[他に兄弟は無く、叔父たちとは別住まい。
一緒に暮らした家族と言える相手はたったの一人だけ]
[あったまって来た手を擦り]
そうだね、負けちゃダメ、なんだ。
諦めてしまったら、何もかも終わってしまう。
[ベアトリーチェの言葉に頷きを返す]
……これ以上何も無いと言うことは。
きっとないんだろうな…。
[既に覚悟を決めた者達が居る]
[隔離された空間]
[恐怖の対象がそこに紛れているとなれば]
[何が始まるのかは容易に想像がついた]
[細かく手が震えてる。わたしはそれに気づくと、なるべくさりげなくそれを体の後ろに隠した。]
[失敗した。明らかに怪しい動きになっちゃった。きっとバレバレだったろう、わたしは開き直ることにする。]
ゼルギウスさんは…怖くないの?
わたしは怖い。誰かに疑われるのも、…疑うのも。
1人っきりで…。
俺は単に俺のやりたいようにやってるだけさ。
あの時も…今もな。
[今までの日々を思い出し、浮かぶ笑みは自嘲のものか?]
ありがとうな、そう言ってくれて。
そうだな、家族。
[笑いかけて]
そのときがくることを祈りながら待っているよ。
参加は、万難を排して、
そのときまでは…死ねないな。
[何処までも無条件な信頼で、マテウスの動揺に気付く事はなく。
頼み事は、まるで幼い時に怪談を聞いた時のそれと同じもの]
本当に、良いの?
[マテウスに向ける翠玉の眼差しには、微かな喜色の色]
よかった…。
やっぱり、少し怖かったから。
[安堵の息を吐き、そろりと手を伸ばしてマテウスの指と絡めようと]
ありがとう。
うん、なんだか少しずつ元気が出てきたかも。
やりたいようにやってそうなるなら。
きっとマテウス兄さんは根っこから優しいの。
昔と変わらない。
[抑揚に乏しい言の葉は、遠い眼差しで語られる]
うん。家族。
結婚して、新しい家族が出来るまでは、あたしには兄さんだけ。
生きて、誰かの傍に居られるのは奇跡みたいな事だものね。
[感謝の祈りを捧げる様子で瞼を閉じた]
…怖くないはずがないよ。
[ただでさえ人狼の存在は自分の記憶にも関わっているようで]
[それが更なる恐怖に繋がることに気付いてしまった]
[ベアトリーチェが震える手を隠すような動きをする]
[それに気付くとだいぶ温まった手をベアトリーチェの頭へと伸ばす]
俺も、どっちも嫌だし、怖い。
でも。
ベアタ、君を一人にはしない。
俺は君を護りたい。
理由は、説明しにくいんだけど。
君を放っておくことは出来ない気がするんだ。
[伸ばした手はベアトリーチェの頭を撫でようとする]
[無条件な信頼にくしゃりと頭を撫でて笑いかけ]
ああ、いまさらダメとかそこまで意地悪はさすがに言わないさ。
[伸ばしてきた手をやさしく握り]
お礼は、明日にでも美味しい料理をたべさせてもらうことだな。
少しでも不安が和らぐのならなによりだ。
[頭に温もりを感じる。]
[ヨハナおばあさまとは違った、力強さのある手。]
[わたしはされるがまま、そっと横のゼルギウスさんに体を預けた。]
てっめ、このやろう。
[一撃離脱届いた声、おそらくこっちの返しは聞こえていないだろうが]
ゲルダは…俺の妹のようなものだ。
勘違いするな。
[それでもきっと内心の動揺はまるばれなのだろう]
[ベアトリーチェはこちらを見ていないが、頭を撫でる手の動きはそのままに]
そうしたいと、俺は思う。
俺の手で助けられるならば、助けたい。
[記憶の靄が僅かに薄まる]
[大切な人物] [病を患いし者]
[助けられなかった、過去]
[それを繰り返すまいと、言葉が紡がれた]
やさしい…ねぇ…
[自分の腕を見て自嘲気味な笑みを一瞬浮かべるが、
ゲルダに向けるときにはやさしく自分の妹分をいたわる笑顔で]
ゲルダが幸せになることをお兄ちゃんは祈るぞ。
[なでくりとあいた手で頭を撫でてから、
感謝の祈りをささげる様子を見ている]
うん!
[一声、わたしは自分を励まして、立ち上がる。]
ありがとう、ゼルギウスさん。なんだか勇気出た。
…おやすみなさい。
[微笑みながらおばあさまにも手を振ると、自分の寝室へ*向かった*。]
このタイミングで駄目と言われたら、少し怒るかも。
[乏しい表情で、そんな事を。
握った手。絡めた指。
掛けられる言葉に、花の蕾が綻ぶような笑い方]
明日と言わず、今日でも。
[告げながら、頭を横切ったのは、]
あ、薬師様…。
[同じように、食事を求めた人が、昨日、食べただろうかと、ふと]
[勇気が出たと言うベアトリーチェに柔らかな微笑みを浮かべた]
少しは、助けになれたかな。
お休み、ベアタ。
[手を振り返して戻る姿を見送る]
あたしを幸せにしたいなら。
生きて、傍に居て?
簡単そうで、難しいと思うけれど。
[絡めた指を外し、立ち上がる]
あとは、ご飯作ってくるから。
食べて感想、教えて。
[ね?と、告げて、部屋を出て厨房に向かおう*と*]
これはこれは…残り6人の時に、ランダムしてみたいなぁ。
正体を現し、ゲルダを追い詰めるベアトリーチェ。
ゲルダは信じる兄に助けを求めるも、予定調和とばかりに笑うベアトリーチェ。
「おいしいものは最後に、だったねマテウス。ごゆっくり。」
信じられない、嘘に決まってる、そんな目で彼を見つめるゲルダ。
そして愛と本能の間で苦悩するマテウス。
人狼側3人は人間に、村人側3人はベアトリーチェに投票。
運命は、ランダ神の手に委ねられる!
よくない?
/中/
これはこれは…残り6人まで人狼全生存させて、ランダムしてみたいなぁ。
正体を現し、ゲルダを追い詰めるベアトリーチェ。
ゲルダは信じる兄に助けを求めるも、人狼は予定調和とばかりに笑う。
「『おいしいものは最後に』だったね、マテウス。ごゆっくり。」
信じられない、嘘に決まってる、そんな目で彼を見つめるゲルダ。
そして愛と本能の間で苦悩するマテウス。
人狼側3人は人間に、村人側3人はベアトリーチェに投票。
運命は、ランダ神の手に委ねられる!
…あ、さっき何があったかを聞きそびれたな。
[厨房でのウェンデルとのやり取り]
[思わず飛び出して行くほどのことがあったのだろうに]
[ベアトリーチェは疑うこと、疑われることを恐れていた]
[それについて何か言われたのだろうか]
…ウェン君も、ベアタも。
どちらも護りたい、のに。
[二人が対峙した場合]
[自分は一体どちらを護ろうと*するのだろうか*]
/*
蝙蝠状態、ぷらーん。
立ち位置的に美味しいかと思いつつ、ちゃんと回せるかが怪しい。
さっさと壊れたいです先生(ぉ
そうか、悪いな。
それじゃあおいしいご飯でも食べにいくかね。
[立ち上がり、ゲルダと共に厨房に向かう、
道すがら]
まぁ、ゼルギウスのことは大丈夫だ。
俺が保障する。
[それでもきっと確認に向かうのだろう笑いながらゲルダにそう告げて]
ああ、料理品評家のような感想は述べられないだろうけどな。
[冗談めかして答える]
[広間で待ってると伝えて広間へとやってくると、ベアトリーチェとすれ違う]
おっ、おやすみ、ベアトリーチェ。
[そして広間にゼルギウスの姿を見ると挨拶をして、
その後しばらく話あったりしたりとか。
ゲルダの料理がくればその料理に舌鼓を打ち褒めたりとか。
そのときにゼルギウスはまだいたであろうか?
しばらく広間で食後のお茶を飲んだ後、ゲルダと二人部屋へと向かう。
ゲルダをベッドに寝かせて自分は近くにイスをもってきてそれに座って*寝るだろう*]
[深夜。昨夜と同じように、わたしは音も無くベッドから身を起こすと、窓を開けた。]
[吐いた息が白く染まって、そのまま凍りつきそうな寒さ。]
[でも、今のわたしの火照った身体には、それが気持ちいい。]
[窓を伝い、屋根へ駆け上る。音も無く、白い幽鬼のように。]
[屋根の縁を、腕を左右に広げて踊るように歩く。]
[月の無い夜、誰にも何も見えはしない。]
[でも、今のわたしの眼にとっては別。]
[目指す部屋の上についた。耳をそばだてる。人間の耳には何も聞こえはしない。]
[でも、今のわたしの耳なら、中の人間の寝息を確かに聞き取れる。]
[窓を音を立てないよう注意して開くと、中に滑り込む。]
[無防備な寝顔を覗く。爪を立ててみたい衝動を駆られるけれど、今夜の目的はそうじゃない。わたしは自分を抑える。]
[持ってきた物を部屋にまく。]
[ぱたたっ、と液体の散る音を立てて、床と壁にごく小さな赤い染みができる。]
[ふわ、といくつかの毛の塊が舞う。]
[最後に、金属片を数個、ベッドの下や机の上に置いて、お終い。]
[入ってきたときと同じように、音を立てずに屋根へと戻る。]
[置いてきたのは、ギュンターの血と、毛髪、鎧の欠片、そして狼の毛玉。]
[明日朝、あれらを発見したらこの部屋の主、アーベルさんはどんな顔をするだろう。青ざめる?何か分からずきょとんとするだけだろうか?]
[あるいは、あのおばかさんの自警団員たちが見つけたらなんと言うだろう。きっとこう言うはずだ。「お前だったのか!」「よくも団長を!」。]
[そして、アーベルさんは。]
…ん…
は…ふぁ…
[彼を待ち受ける運命を想像しただけで、体の火照りが増し]
[わたしは、屋根の上でしばらく自分の体を抱いて、それが鎮まるのを待たなきゃならなかった。]
…先生には…なれそうにないね?アーベルさん。ふふふっ…。
[そして来たときと同じように、部屋に*戻った*。]
薬師 ゼルギウスは、講師補佐 アーベル を投票先に選びました。
[深夜、静かな夜の中目が覚める、
かすかに感じる意識]
おつとめ、ごくろうさん。
頼もしい仲間がいて、俺は非常に楽ができるな。
[暗い部屋の中でくすりと笑みをこぼす、誰も見ることない笑み。
隣で静かにゲルダのたてる寝息が聞こえる]
[ぎゅ、と掌は握られた。
友は食われ。
師とは親に等しいとも聞くが、それを手にかけたと。
それは少なからずショックだった。
ライヒアルトの胸中を想い案じるものもあったが、何より”そうなってしまう事実””そうしなければならないという事実”が目の前にある事に慄いた。
無論、ライヒアルトが嘘を言っている可能性はある。だが今この場で、自分に嘘をつく意味が見出せない。ライヒアルトが同情を集め、信頼を得ようとする性質には到底思えなかった。]
………そう。
そういう事が、今から起こりえるんだな。
[それらが全て演技である可能性は、ささやかな棘のように残ったが、それを言い出すと、全てを疑わなければならない為に目を背け。
内の葛藤は、彼が口にしたもう一つの事実に気づくまでに僅かの時間を奪った。]
…ん?今、人狼に、与したと言ったな?何だそれは。
よっぽど…その師の身内や親しい奴が人狼で、他の全てを排してでも狼を生き残らせたかったのか?
それとも……何かが狂ったのか―――っ、おい、ライヒー
[まるで胸を押さえ、苦しんでいるように見えた様に、思わず名をまた間違えつつも近づき、肩に手をかけ。]
大丈夫か?
どこか苦しいなら、薬師殿を――。
[呼ぼうとしたが、押さえているのは胸でなく、その下の何かだと気づいた。そこに何があるのかは分からなかったが。]
…大丈夫、なのか?いや、胸を押さえたように見えたからな。
違うなら、いい。
[本人から、否定の言が聞かれると、そっと肩から手を離す。
それでも暫くの間、ライヒアルトの様子を伺った。
時はゆるやかに流れてゆく。
どらくらい間があいたか。
向こうが何かを言う前に口を開いた。]
…嫌な話をさせて悪かった。
だが、聞いておきたかったんだ。
まだ、私達は生きているから。
死なせたくないんだ、大切な人を。
失った命は二度と帰ってこないから。
それが結果…命に優劣をつける事になったとしても。
[菫の瞳は揺れ一度閉じられ。
すぃと、その場から離れ、扉へ手をかける。
一度振り返り、微かな笑みを浮かべながら。]
ありがとう…すまない。
[最後の謝罪に込めた意味は、多く、*複雑。*]
墓守 ナターリエは、講師補佐 アーベル を投票先に選びました。
墓守 ナターリエは、大工 イヴァン を能力(守る)の対象に選びました。
中:
投票先はここかなぁ。
明日のアベの動き次第だけど。
問題は守護先。襲撃先が超問題。
せんせーしょっぱなからGJは出したくない、です。
上手くエーファ狙ってくれるとありがたいんだけど…。
……ああ。
それが、今、ここにある現実だ……。
[掠れた声。
ナターリエの内心の葛藤には、気づかずに]
それは、俺にも、わからない……確かに、師父は奴らに普段から目をかけてはいた。
[そして、そこに自分も友も羨望があった事は否めなかった。
師であり、孤児だった自分たちの育ての親でもあった人。
どうして、という思いは、今でも、ある]
狂ってしまったのか。他に理由があったのか。
……はっきりとした事は、もう……。
[嘆息。
不意に肩を掴まれ、戸惑いながら一つ、瞬いた]
……名前。間違ってる。
[ぼそり、と突っ込みを入れてから]
別に、痛む所がある訳じゃない……昔を思い出して、少し、気を乱しただけだ。
[だから、大丈夫だ、と静かに告げる。
緩やかな沈黙。
それを先に破ったのは、ナターリエの方。
向けられた言葉に、小さく息を吐いた]
……いや……そう、思うのが普通だろ。
そっちは、家主殿への義理程度しかない俺とは違う。
切り捨て、選ばねばならぬと言われたなら、悩むのは当然だ。
[生命に優劣をつける、という言葉。
微かな揺れは、自身が押し隠しているもの。
親しむ者の多い身には、その揺れは大きいのだろうと、容易に察しはつく]
……謝るような、事じゃない。
[笑みには、苦笑めいたそれで返して。
扉の向こうへ消える背を、見送った]
[気配が遠のき、静寂が訪れる。
見上げる猫を抱え上げて、そう、と撫でた]
……師父。
あんたは、それが、己の……そして、俺たちの『役割』と言った。
そして、それからは逃れられぬと。
[呟きに、腕の中の温もりは、案ずるような声を上げる]
『役割』……『要素』。
揃ってしまえば、逃れられぬ場……か。
[それの意味する所は深くは知らぬ。
ただ、そこに何らかの形で教会が関わっている事。
敬虔なる使徒であった師父の行動は、それを僅かに伺わせて。
それが、教会という存在への疑念としてある事は否めない]
ま、なんにせよ、だ。
[呟いて、猫を下ろす。
再び向き直るのは、抱えていたのとは違う黒と、白]
Es ist unheimlich nicht geworden verdorben.
Verunreinigung. haben Sie das Zögern nicht….
[呟くよに、紡ぐ、言の葉]
始まってしまったと言うのであれば。
逃れられぬと言うのであれば……。
……既に幾人もの血に穢れた身……迷いは、捨てる。
[ごくごく小さな呟きは、再び紡がれる旋律に紛れ。
冷えた大気の内に、*溶けてゆく*]
― 集会所二階・個室 ―
[紙に文字を書き付ける。
集会所に集められた者達の名前。
改めて、親しい人間の多さに息を吐き出した]
………エーファ、 だったっけ。
[音に出し、独りごちて確認する。
連れて来られた、見知らぬ子供。
人狼に遭ったことのあるような口振り]
この村の子供ではないと聞いた。
何故、ひとりで。
[疑惑の種は容易く育つ。
しかもそれが、さして知らぬものとあれば。
今のウェンデルが行動に移すまでに、そう間はかからないだろう]
[名を綴り終え、手を止める。
軽くペンを振り蓋をすると、そのまま、胸ポケットへと入れて部屋を出た]
………。
[気にかかったのは、先の疑いの所為だけではない。
仄か、腕に熱を感じたから。
人狼の存在を報せているのだろうか、と思う。
逡巡して、戸を叩いた]
[返答はない。]
[意を決して扉を開く。
冷えた風が廊下へと逃げていった]
[思わず片目を瞑る。
すぐさま窓辺に視線を転じれば蹲る子供の姿。
気配に気付いた様子もない]
いくら室内だからって。
凍えるぞ。
[呟き、中へと入る。
もし獣ならばとも思ったが、それより早く足が動いた。
傍に寄り、肩に手を伸ばす。
揺り動かされた子供の髪の合間から、何かが覗いた]
あお、い――?
[炎に包まれた、花。目を見張る]
…まさか。
[こんな子供が。
声には出さず、呟く。
けれど、ただの痣にしては。
少女のものとは異なる身体に驚くより、意識はそちらにばかり奪われた]
[幾つもの考えが過るが答えは出ず、結局、扉と窓を締め、服を正させ、子供を寝台へと寝かせた。
今を機に殺すことも、気遣い誰かに――薬師に助けを求めることもしない、中途半端な選択]
………。
[すぐには立ち去らず、暫くその場に留まっていた。
時は静かに過ぎていく。
自らの鼓動が、*煩く聞こえた*]
[早朝、浅い眠りから目を覚ますとまだ眠ったままのゲルダの姿。
起こさないようにそっと頭をなで笑みをこぼす]
15年…か……。
[呟く。
ゲルダが起きれば笑顔でおはようと*むかえるだろう*]
/*
朱の聖痕:ウェンデル
蒼の聖痕:エーファ
占い師:イヴァン
霊能者:ライヒアルト
守護者:ナターリエ
狼:ベアトリーチェ-???
狂信者:ヨハナ
ここまでは確定、と。
どうにも、残りの狼がマテウスにしか見えてこない現状。
中身的な意味で。
─回想・広間─
ん、よぅマテウス。
[何をするでもなく広間のソファーに座っていると]
[マテウスがやってきてしばし話をする]
[団長のこと] [人狼のこと] [今後のこと]
[その会話の中でゼルギウスが人狼の存在を認めていることが窺い知れただろうか]
ああ、そうだ。
ライヒアルトから聞いたんだが──。
[人狼の対処法]
[人の姿をしている間は人と同様の方法で対処出来ると]
[場合によっては変化後でも勝てる可能性があると]
[自分が知る中では最も荒事に向いている男にその情報を明け渡した]
で、物置か薪小屋に使えるものがあるかもしれない。
俺じゃろくに振り回せないだろうけど、お前ならあるいは。
[武器と為り得るものの在り処も告げる]
[自分が出来ぬかも知れないことを彼に託そうと言う気持ちもあったことだろう]
[逃げにも近いが、確実な方法でもあった]
[その後、ゲルダが料理を持って広間へと現れる]
[その姿を見て思わず立ち上がった]
あ…。
……昨日は、ごめん。
あの後、料理食わせてもらった。
美味かったよ。
[まずは無視をしてしまったことに対する謝罪]
[そして料理に対する感謝]
[最初は済まなそうにしていたが、料理の評価をする時は気拙げながらも笑みを浮かべた]
[何度かの会話の後、食事を勧められるようならば相伴に与り]
[食事を終えた二人と別れる]
[もう少しだけ広間で暖を取り]
[温まったところで自室へと戻り寝台に入った]
[寝台に入ると直ぐに睡魔は襲ってくる]
[団長の死] [そしてその検死]
[ウェンデルとのやり取り] [ベアトリーチェとの約束]
[今日だけでまた色々なことがあった]
[深い眠り]
[隣室の僅かな物音には気付くことなく]
[ゼルギウスの意識は闇へと*落ちる*]
/*
もしマテウスが狼なら。
●村側
ウェンデル、エーファ、イヴァン、ライヒアルト、ナターリエ、エーリッヒ、アーベル
●狼側
ヨハナ、ベアトリーチェ、マテウス、ゼルギウス、ゲルダ
こうなりそう?
マテウスまで狼なら俺完全にそっち行くよ(爆
でもゲルダ狼でマテウスが狼につくってのも考えられるな。
どっちにしろ狼側で動きそうd
まぁ人数的には良い勝負。
俺残されてベアタ死ぬならもちろん村側に食ってかかるZE!
壊れるどー。
調理師 ゲルダは、講師補佐 アーベル を投票先に選びました。
―回想・集会所裏―
なあ。
…団長が亡くなったのって、この先だったか?
[小さな炎を踵で消して。
声を掛ければ身構える相手]
少しだけ、行かせてくれ。
[言って歩き出す。
後ろで他団員を呼ぶ声が聞こえたが、歩調は変えずゆっくりと。
その場所は教わらなくてもまだ分かる状態だった]
村のために。
口癖だったね。昔も、今も。
揺るぎない強さはどこから来ていたんだろう。
[紅の残る雪面を見つめて呟き、瞑目する]
[再び降り始めた白に、少しずつ埋まってゆく痕]
Requiem eternam...
「勝手な行動をするな!」
[短い祈りは、背後から肩を掴まれて途切れる。
怒りに赤くなっている相手に、瞼を伏せて]
ああ、すまない。
戻るよ。
[連れ戻されるよに建物の中へ。
外套ないままで、雪に濡れた上着が重たかった]
[一端脱いで、最初に向かったのは洗面所。
そこにはまだ人の気配があった]
アーベルか。
顔色が悪い…のは、こんな状況じゃおかしくもない、か。
[そも他人のことを言えた顔色をしてはいなかっただろう。
外気に晒され冷え切った身体。
軽く絞り、重さを減じた上着を羽織る。
短い会話程度は成立しただろうか。
疑うのは誰。少女の足音。知らぬ部分の多い相手。
それは目の前の人物とて同じ]
…それじゃ。
[出て行ったのはどちらが先だったか。
寒さに小さく身震いすると、飲み物だけでも貰おうと厨房へ]
…ゲルダ。
[ここにも人の姿。
どんな表情をしていただろう]
すまない、お茶だけ欲しいんだ。
食事は…後で着替えたら、また。
[食事の用意をする合間にそう頼んで。
温もりにホッと息を吐く。
そのまま広間には寄らず二階へと上がっていったの*だった*]
―マテウスの部屋―
[閉じた瞼の裏で、夢が、過去が、逆回しに再生されていく。
マテウスとゼルギウスとの食卓の音、エーリッヒに躊躇いながら差し出したお茶の香り、そんなところから始まって。
この集会場に集められるよりも、もっとずっと前、突き当たる夢の終わりは、]
――…いて、…かな…で。
[眦から零れた一滴が、室内の微かな光を弾く]
[髪に触れる掌の感触を追うように、腕を持ち上げて。
けれど、叶わぬ態で、ぱたりと落ちる]
ん…。
[その音が覚醒を促したか、微かに睫毛が揺れて。
夢うつつの手の甲が目許を擦った]
…、マテウス、兄さん……?
[焦点のぼやけた翠玉に映ったその姿に、柔らかく息を吐いた]
[柔らかに吐く息の気配は安堵にも似て]
…おはよう。
[挨拶とともに、消えそうなほど微かな笑みを浮かべた。
擦られた目元には、既に先程の雫の名残は無い]
早いね。もう、起きてたんだ。
あたし、寝坊した?
[寝台から抜け出して、ちょいちょいと髪を手櫛で整える]
[交わした会話は幾事か。
目覚めたばかりでは、噛み合わないずれた返事なども返したり、不思議そうに首を傾げるだけになる事があったかもしれず]
あたし、着替えて来るね。
部屋に戻る。
[そう告げて、部屋の扉に手を掛け。
少しだけ振り返る]
一緒に居てくれて、ありがとう。
[時計はなくとも、身体が時の経過を告げる。
ろくに食事も取っていなければ、動けなくなるのは目に見えている。喉の渇きは耐え難い。何より、冷えていた]
…下に行くか。
[そっと扉を開く]
─ 一階・物置部屋─
さて、何かあるかもと言ってたけど、何があるのやら。
[身を護る術を得るべく、ゼルギウスは物置部屋へと足を踏み入れた]
[積まれたものに触れると埃が舞う]
[軽く咳き込みながらも静かに探索を続けた]
/*
さて、移動するか。
というか、うーむ。
なんぞもにゃん、としていたのだが。
何となく、理由はわかった。
まあ、まだ先は読めん、気を張りすぎずにゆくか。
指物師 エーリッヒは、講師補佐 アーベル を投票先に選びました。
ごついものは要らない。
身を護れる程度で良い。
……使わないで済めば、一番良いのだけど。
[集会場に集められた中に人狼が居る]
[けれど皆ほぼ顔見知りで、彼らが人狼であるなどと考えにくい]
[否、考えたくない]
[だからどうしても、期待を抱いてしまう]
[相対してしまう状況にならないことを──]
…それでも、襲われる可能性はあるんだから。
身を護る術は得ておかないと。
[しばらく探し続けて]
[見つけたのは二振りの短剣]
[無いよりは良いと、それらを懐に仕舞った]
/*
表には顔を出さずに。20時より来客なのです。
昨日だったらまだしもと(苦笑
とりあえず、ベアトリーチェのが一番大きな動きに見えるので投票先をアーベルに。なるほど、初回が自衛団処刑ならそんな風に持っていくこともできるのか。
ちなみにデフォはナターリエでした。
早めに戻れるといいなぁ。
─回想─
[猫以外は聞かぬ、小さな宣。
それを溶かした旋律を紡いだ後。
胸元、先も押さえていた部分にまた、手を当てる]
……ここに来てから、縋る回数が増えちまったかな。
情けない。
[小さく漏らす、自嘲の言葉]
だが、今は……。
[縋らせてくれ、と呟き。
猫を伴い、物置を出る。
広間には未だ、人の気配。
それを横目に一度、二階へ上がり。
愛用の、黒字に銀の螺旋を描いたカップを持って、厨房へと向かった]
― 集会所一階・厨房 ―
[広間には寄らず、まっすぐに厨房に入った。
湯を沸かす間に、簡単に食べられるものをと捜す。
ブロートやハム、果物は容易に見つかる。一息、吐いた]
………神よ。
今日もこうして生きて此処に在れることに感謝致します。
[厨房にたどり着いたのは、家主と前後していたか。
いずれにしろ、そちらとすれ違う事はなく。
場で動く者に頼んだのは、期せずして家主と同じもの。
違いは、猫のミルクがおまけでついていた事か。
そのまま、やはり広間には寄らずに二階へと上がり。
机にカップを置き、猫にミルクを与えつつ、持ち込んだ荷物の袋を開き]
……思えば、なんでこんなモンまで持ってきてたんだか、俺。
[平たい小箱を一つ、取り出して。
苦笑。
蓋を開ければ、眼鏡が一つ。
かつて、マテウスと知り合った頃にかけていたもの]
……捨てちまえばいいのに。
[小さな呟きの後、それは机の隅に置いて。
荷物をあけた本来の目的である本を一冊取り出し、そのページをめくった]
[そのまま、時の過ぎるのを忘れ。
気づけば空の色彩は移ろいすぎて]
……さすがに、食わんと。
死ぬな。
[言の葉を綴るのに夢中になれば、寝食を抜くのはよくある事とは言え。
さすがに、限度というものがある。
とにかく、何かしら食べておかねば、と思い、階下へと]
俺の腕じゃ武器を手に入れたとして扱いは高が知れてる。
俺じゃないと出来ない工夫を入れなきゃ、だな。
[灯りの下で薬箱を開く]
[けれど、いつも使っている薬品スペースを更に取り外し]
[その下の隠れた部分へと手を入れた]
[拾い上げたのは二つの小瓶]
[中では液体が揺れている]
…まさかこれを使うかも知れない時が来るだなんて。
[小さな呟きは静かな物置部屋の空気に溶けた]
[子供が次に目を開けたのは、扉が閉まる音を耳にした時だった]
………エーファ?
[僅かに残る人の気配に、ぼんやりと視線を彷徨わせて呟く]
[紅茶を淹れる所作は慣れたもの。
カップは二つ、用意していた。
ミルクの方が良いだろうか、と口の中で呟きを落として、
開く扉に、はっと振り向いた]
― 二階 ―
違う………あのこは食べられた。
[整えられた衣服の上から胸の花を押さえる]
でも………
[脈打つ青い炎は、その対となる存在が傍にあったことを報せている。子供は、その事を知っていた]
探さなきゃ………
[ベッドを降りる。足が多少ふらつくのは、昨夜から飲まず食わずのせいだろう。冷たい風に当たりすぎたせいでもあるかもしれない。しかしそれには頓着せずに、子供は、ふらふらと廊下に出た]
……邪魔、したか?
[はっとしたように振り返る様子に、微か、苦笑する。
肩の上の猫は、いつもと変わらぬ様子で尾をゆらりと]
そんなに、緊迫せんでもよかろうに。
[手の中の小瓶]
[一方は中枢神経に作用する麻痺毒]
[もう一方は呼吸器官に作用する致死毒]
[どちらも人狼に効果があるかは分からないけれど]
[動きを鈍らせる効果くらいはあるだろう]
[薬師が扱うのは何も治療するための薬だけでは無い]
[裏の人間はその知識を使い、毒薬を作り売り捌いている者も多い]
[ゼルギウスも、売り捌きはしないまでも、作る知識は持ち合わせていた]
[それが、今手にしている小瓶]
[広間には老婆の姿があったかもしれない。しかし、彼女が探し人ではないことを子供は知っていたから、敢えて声をかけようとはしなかった。人の声のする厨房へと足を向ける]
なら、いいんだが。
[息を吐く様子に、静かに返す]
ああ……脅かしたんなら、済まなかったな。
まさか、いるとは思わんかったし。
……って、考え事?
[投げかけた問いは、ごく何気ないもの]
色々と、思うところはあるんだろうが、一人で考えすぎるなよ?
どいつもこいつも、一人で抱え込みやがって、見ちゃおれん。
[自分の事は完全に棚に上げつつ言って。
流れる視線。
それを追うように、自分も広間の方へと目を向けた]
[ライヒアルトとウェンデルが言葉を交わしている、丁度その場所に、子供はふらりと入っていく]
………こんにちは。
[言葉を探して、掠れた声を零した]
[暗き翠を向けた先、やって来た姿に。微か、色は和らぐ]
こんにちは、だな。
……具合は、大丈夫なのか?
[掠れた挨拶の声に、最初に口にしたのは、そんな言葉]
[子供は、ライヒアルトの問いに答えようと、口を開きかける。その時、顔を向けたウェンデルと視線が、合った]
…………!
[どくん、と青い花が脈打ち、子供はぎゅっと胸元で拳を握りしめて息を呑んだ]
……ああ。
[吐息が溢れ、ふらついていた足がかくりと崩れて、床に膝をつく]
物識り ヨハナは、講師補佐 アーベル を投票先に選びました。
……それは、真理だが。
限度があるだろ。
[頑なな態度は、過去に見た者のそれと容易に被る。
それに、ため息をついた矢先、崩れる姿が視界を掠める]
どうしたっ!?
まだ、具合、悪いのか?
[医療の知識は、さほど持ち合わせてはいないから。
片膝をつきつつ、問いを投げる]
[ライヒアルトと重なるような台詞に緩く瞬き]
凍死しても、知りませんよ。
人狼に食べられる前に。
[紅茶を淹れたカップを子供に差し出そうとした。
しかしそれより前に、崩れる子供の身体]
……っ?
[左手に熱が起こり、胸まで走る。
一瞬手から力が抜け、カップが音を立てて落ちた]
[カップが落ちる音に、はっとしたよにそちらを振り返る]
そっちもそっちで、一体どうしたっ!
[唐突な出来事に戸惑いつつ。
二人の様子を見比べて]
……お前ら……?
[過ぎる記憶。一つの予測。でも、それは今は口にはせずに]
[子供は、右の手で近づいて来たライヒアルトの腕を縋るように握る。瞳はカップを落としたウェンデルをじっと見つめたまま、左の手は胸の前で硬く握りしめて]
だい、じょうぶ………
[掠れた声が、吐息とともに吐き出された]
『みつけた』
[もう一つの言葉は声にはならない]
大工 イヴァンは、薬師 ゼルギウス を能力(占う)の対象に選びました。
[瞼を閉じれば今でもはっきりと浮かぶ。その場にいた者すべてがシルエットとなり……
その中に少なくとも一つ、明らかに人のものではない邪悪な影を持つシルエットがあった。
そして、そちらを見る間もなく、飛び込んできたいつも通りのエーリッヒの姿]
あれは……誰だったんだ?あの赤く光る双眸を持つ黒い影。
[縋るように腕を掴む手の感触に、視線を子供へと移す。
こちらに向けられる瞳。
これまでは見えなかった、意志のこもった瞳と、問い]
……俺は、人狼では、ない。
[宣は静かに。
しばしの沈黙。
予測が正しいのであれば、告げる事を厭う必然はないか、と。
思案は巡る]
……俺は。
人の死を持って、その者の本質を見定める者。
[二つ目の宣は、やや、声を落として密やかに]
大工 イヴァンは、療養中の少女 ベアトリーチェ を能力(占う)の対象に選びました。
[小さく息を吐くと再び二振りの短剣を懐から取り出す]
[鞘から少し引き上げ、それぞれの短剣の刃に沿って薬を少し流し込んだ]
…………。
[使うことが無ければ良いと、そう願いながら短剣を鞘に戻す]
[薬が漏れて来ないように短剣を懐に隠し]
[薬箱に薬を戻して大きく息を吐いた]
…人の?
[『神より与えられし力』。
真っ先に思い浮かんだのは、その言葉]
それならば、何故。
[教会から離れたのか。
彼の意図を、今のウェンデルに掴む事は出来ない。
何が起こっているのかも。]
…………着替えてきます。
[手早く近くにあった布を濡らして腕に当て、答えも待たず厨房の外へ向かう]
いよう。
何か腹の膨れそうなものないかね?
[厨房に居合わせた人々に声をかける。
場の緊迫した空気や、ライヒアルトの宣言にはちゃんと気付いていた。
気付いていたが、あえて気付かぬふりをした]
死者を、見定める者。
[鸚鵡返しではない言葉もまた、それまでとは違っていると知る者はいるか。子供は立ち上がり、ライヒアルトの顔を見つめ、立ち去るウェンデルを静かに見送る]
[呼ぶ声]
[遠い場所から引き戻されるように][顔を上げた]
エーリッヒ。
…ああ。
さっき、団長のことを聞いた。
[人狼ではない]
[そう言われた者の顔を][伺うように]
[程なく][眼を逸らす]
じゃあ。
部屋に、戻るから。
[横を抜けて]
[食事は取らず][部屋に戻る]
[長い時間を掛け][寝付いた後は]
[物音にも][気付くことなく]
[何故、という問いかけに、ふと、翠はそちらへ]
……色々と、な。
[話せば、ウェンデルが揺らぐのはわかっている。
故に、先に立つのはためらい。
その揺らめきの間に、ウェンデルは外へと向かい]
……ん、ああ。
さて、俺もさっき来たばかりだからな。
わからん。
[やって来たイヴァンに返すのは、常と変わらぬ声音の答え]
[イヴァンの姿を見ると僅かに目を伏せて、掠れてはいるけれど、しっかりとした声で言った]
ぼくは、青き聖痕を持つ者。
[二人に、ちゃんと伝わるように]
*/んー。全CO?幾らRP村でも、そこまでやっちゃうもんなのかー。霊は出ないとRPできないけど。私もRPしなきゃならないというプレッシャーででたんだけど。/*
あ、そうかー。んじゃ、適当に漁るわ。
[いつもと変わらぬへろへろとした面持ちで厨房を見回し、隅の袋の中からしなびた林檎を見つけると、取り出してバリバリと囓り出す]
さっき、ウェンデル坊やが血相変えてでていったけど。
どうしたんだ?
[物置部屋にはどのくらい籠っていたのだろうか]
[作業を終えてからもぼんやりと、何もせずその場に佇んでいた]
………こうして居ても始まらないな。
[再び溜息を漏らすと物置部屋の出入口へと]
[特に周囲を警戒するでもなく、その扉を開け廊下へと出た]
─物置部屋→ 一階・廊下─
/中/
誰に冤罪かけようかな、次は。
こっちの誘導がなくても、勝手にやり合って欲しいところだけど。
疑心暗鬼になりやすいような言動をしておくべきかな。
……ああ。
そうとも、呼ばれるな。
[鸚鵡返しではない言葉に、一つ、頷く。
あまり接する機会がなかったためか、変化には気づききれず。
続けられる宣。
聖痕を持つ者との言葉。
予測は裏付けられる]
蒼花、身に帯びし者……か。
[それは、友が受け継いでいた印と同じもの。
幾度目か、右手が胸元を掴む]
……お前は。
その印の下に、何を求める?
傭兵 マテウスは、大工 イヴァン を能力(襲う)の対象に選びました。
[イヴァンの問いかけ。
常と変わらぬ様子は、異質なようで、でも、救われるようで]
……よく、わからんが。
カップ、ひっくり返したから、着替えに行くんだそうだ。
[言いつつ、視線は対話に忘れられたカップをちらりと。
後で片付けねば、と思うのは、身に着いた主夫の性が]
中/ウェンデルやエーリッヒあたりがはやまってくれると、
ゼルギウスにまいた種が実を結ぶかもしれってところか。
襲撃はイヴァンに設定してある。
聖痕っていうと、なんかウェンデルもそんなことを言ってなかっただろうか。
で。ライヒアルトは死者の本質を見きわめられる、と。
何だ。
それが本当だとしたら、自衛団の連中はここに連れてくるべき者をちゃんと連れてきていた。
そういうことになるんじゃないのか。
一体誰がどこで調べたんだろうな。
[その言葉とは裏腹に、さほど不思議そうでもない]
もとめる?
[子供は、詩人の言葉に、不思議そうに首を傾げる。その印は、これまで子供に何一つ与えはしなかった。唯一無二のものを、奪いこそすれ]
[昨夜の小細工はどうなるだろうな、とぼーっと考えながら、わたしは目を覚ます。]
[誰にも気づかれないとなるとちょっとつまらない。けれど]
[わたしやあの人に余計な疑いを招かないよう、ここから先は待ちの一手と決めていた。]
[広間に入ると、暖炉に薪を放り込んで、あたり始めた。]
―回想―
[名の間違えには律儀に悪いと謝罪したり。
いくつかの言葉を交した後、自室へと戻った。
服の中に入れておいた薄い小箱を取り、枕辺に置く。お守りのように。
そうして寝床に入る前に、エーリッヒや、ライヒアルトから聞いた言葉を今一度思い出していた。]
普段から奴等に、目をかけて…か。
…教会。
何か、関係でもあるんだろうか。
[確信はない、無論証拠も。
だがライヒアルトやウェンデルの態度や立場、そして祖父から聞いた言葉には、それを指し示す物が見え隠れしていた。]
[一体、誰が何処で。
イヴァンとしては、何気ないであろう疑問が痛みを呼び起こす。
思い返してしまうのは、紅に身を染めつつ哂う、師父の姿。
それを振り払うよに、首を軽く、横に振って]
そう、その印を帯びる者として、求めるもの。
象徴たる立ち位置か。
それ以外のものか。
[首を傾げる子供に、静かにこう返した]
[翌朝]
[眼を開ける]
[同時に]
何だ…?
[鼻につく臭い]
[ベッドから抜け出し]
っ、
[素足の裏][走る痛み]
[がたん][バランスを崩し][転ぶ]
[小箱をなぞる。薄い木の箱に蓋は無い。]
『忘れるな。』『忘れるな。』
『我等は守り手の役割を担う者――』
[声に出さないようしながら、祖父の言葉を唇で紡ぐ。
大切な言葉を聞いたのは、一度だけだった。]
…くそ。
もっとうちの爺様に、色々と聞いておくんだったな。
[今となっては後の祭り。
そして今日も暫く寝付けぬまま、翌日を迎えることになる。]
[ライヒアルトの応えに頷く]
そっか。ウェンデルは何だか固い坊やに育っちまってるから、責任やら何やらで体が堅くなってるのかなあ。
[ウェンデルが狼だとはあまり思えなかった]
[エーファの言葉には淡々と頷く]
何か納得いくなあ、それ。
あまりにも知り合いがおおすぎて、な。
…っ、くそ。
何だ…?
[身を起こし]
[その正体を見るべく][床を見る]
[己と違う白髪][柔らかな毛][固まり掛けた血痕]
[転んだ拍子][白いシャツに付着し][だが気付かずに]
/*
多分、「象徴」という言葉の意味が解ってないと思うんだ!(表に書くとムードぶち壊れなので、こっちでつぶやいてみた)
……責任感は、強そうだな。
それだけに、心配な部分もある。
[イヴァンの言葉に、ふと陰る、翠。
今は亡き、友の姿が過ぎるが、今は振り払った。
過去に囚われては、己の今は、先はない、と、言い聞かせ]
何かになるを望むでなく。
ただ、終わらせたい、か。
[返る言葉。
暗き翠は、和らぐ]
それならば。
……俺は、お前の力になろう。
俺もまた、望むのは。
終わらせる事、それだけだ。
[足に刺さる][金属片]
[抜き取れば][僅か血が滲む]
何で、こんなものが…
[心当たりはなく]
[見覚えはあるようなそれ]
[部屋を見渡せば][幾つも転がる]
[腕の熱は、尚もくすぶっている。
乱雑に戸を開いて部屋に入り、閉めもしないまま、手袋を外し、包帯を取り去り、上着を脱ぎ捨てる。袖を捲ってみれば、花は肘までその手を伸ばしていた]
中/
ああ、こっちでRP上の襲撃は。
死体発見と描写関係は立候補の状況しだいだな。
前言ったようにベアトリーチェがとれそうなら赤のを表で保管もありだ。
―自室―
[目が覚めるとまた、時間は随分経っていたようで。
体が渇きと空腹を訴え、重い身を起こした。]
…今日も、何も起きなかったか。
[木箱に手を触れ、呟くと。
それを服の中に隠し入れて部屋を出た。]
[ライヒアルトの言葉に、頷く]
だな。
何事もなかったように元に戻ったりはできないのだろうけれど。
でもなあ。ライヒアルトやエーファの言うことが真実なら。
俺もまた、たとえ生き残ったとしてもまた同じようなことに巻き込まれる可能性が高いってことになるな。
[どこか哀しげに、呟いた]
……おなじ?
[子供は、茶色の瞳を瞬かせて、ライヒアルトを見る。晴れることのない暗き翠に、何かを探すように。けれどそれも一瞬のこと]
……生きたいなら、探さなきゃ。
[イヴァンに向けた子供の言葉は淡々としていた]
……何事もなく、は、難しいさ……。
[イヴァンの言葉に、掠めるのは苦笑]
だからと言って、無為に死を望む必要はない。
少なくとも、俺はそう思い、この六年間を生きてきた。
―自室―
[軽く身支度を整えた後、先日も読んでいたレシピ集を机に広げる。
内容はほぼ全て頭に入っていたけれど、母の遺品に当たるそれに触れる時間は、いつも密やかで心地よかった]
…、駄目かも。
[その筈なのに、どうしても落ち着いて目を通すことは出来なかった。
無表情のまま、ぱたりと本を閉じる]
気分転換。……お風呂か、料理か…。
[悩みながら、部屋の外へと]
…何、だ。
[混乱][困惑]
[無意識のうちか][ポケットに入れた鷹]
まさか。
お前が…いや。
[一瞬][誰かに問うような言葉は]
…僕が、
[己に向けられ]
[愕然と][掌を見つめ]
[きしりと床に悲鳴を上げさせながら廊下を歩く]
[歩みがゆっくりとしているのは考え事をしているためか]
[人狼を探し出し始末しろと言う自衛団の言葉]
[探す術を持つらしいイヴァン]
[探す術は持たぬが人狼を滅す使命を持つウェンデル]
[自分は探す術を持たない]
[人狼が誰なのか露見するまで待つしかないのだろうか]
[今のゼルギウスに、先んじて対処すると言う考えは浮かんでいない]
[しばらく後に考える内容は一転する]
[今居る面子の中で信じられるのは誰だろうか]
[疑えないのであれば、信じる者くらいは作っておきたかった]
[浮かんだのは、3つの顔]
探すなと言われても、探したくないと思っても。
探さずにはいられない。そういう風にできているようだぜ、俺は。
だがなあ。絆を結んだ相手を失い、信じていた相手を告発しなければならない一生は。
あまり楽しくはねえなあ。
さてと、広間にいくか。
それとも…
[特に目的もなく廊下にでる、
腰には木刀をさげている。すこしふるびて年代を感じさせるというよりはぼろっちいみすぼらしい印象を与える木刀。]
ああ。
おなじ、だな。
[向けられた茶色の瞳を暗き翠は受け止めて。
問うような言葉に、一つ頷く]
終わりにしたい。
……結末がどんな形であっても。
[続いた言葉は、どこか独り言めいて]
―二階廊下―
[部屋を出て、ふと感じる違和感。
何か――どこか知った匂いがする。]
?
[きょろと辺りを見回して。
何かを探すように廊下を歩き。
一番濃い匂いがする部屋の前で立ち止まると、
丁度向うからゲルダが出てきたところだった。]
おはようゲルダ。
[扉の前に立ったまま、ゲルダをみやり軽く手を上げる。]
……なんだって、言うんだ。
[先の事を思い出す。
明らかに、あの子供に――
恐らくは、あの子供の持つ痣に、反応していた。
けれど、何の為に。何の意味があって。]
同じだと、知らせようとしている?
[敵なのか、味方なのか。
考えを巡らせる。
単純な事柄かもしれないのに。
疑いは容易には消せず、故に、惑った]
[この件が終わったら山奥で一人ひっそりと暮らそうか?
いや。それまで自分が生き延びられる可能性は薄いのだった。そう思いだして彼は苦笑した]
[ラインハルトの言葉には穏やかに応える]
ああ。俺だって死にたいとか、殺されてもいいとは思っちゃいねえな。これっぽっちも。
[思考とは無関係に、身体を動かす。
新しいシャツを羽織り、袖を通した。
濡れた包帯と手袋は身につけられない。
上着の代わりにセーターを着る。
閉められなかった扉。
風は、隙間から微かに外の音を運び込んでいた]
……出くわさなければ、その必要もない、とは。
楽観視に過ぎるか。
[イヴァンの言葉に浮かぶのは苦笑い。
事実、避けようとして出くわしている自分がここに、いる]
それが普通だ。
自ら、死を望むいわれは、ない……。
[それは、人狼にも相当するのだろうが。
敢えて考えには置かなかった]
[思考を繰り返し、ゆっくりと歩みを進め]
[辿り着いたのは一階の広間]
[中は人も疎ら]
[どちらかと言えば厨房の方に気配が多いだろうか]
[さして気にせずに広間のソファーへと近付き腰掛けた]
[思考を続けているために周囲への注意は薄い]
─ 一階廊下→広間─
―二階廊下―
[掛けられた声は、よく知る親友のもの]
おはよう、ナターリエ。
[こくりと頷くのは、手を上げるのに合わせて。
微かな匂いは気付いても、さして気にとめもせず]
…?
[ナターリエの前の扉が開いたのに、翠玉の眼差しを移す。
酷く、驚いた表情の人]
ああ、先生ど…
[扉が開き、中から出てきた人に声をかけかけるものの、どこか様子がおかしくて。]
どうかしたか?
[なにかあったかと姿を見ると、ブラウスに血がついているのが見えた。
怪我でもしたのかと、血痕箇所に視線が止まった。]
先生殿、それは。
[怪我でもしたのか?と、言おうとして。]
[廊下に出るとナターリエとゲルダの姿がみえて]
よぉ、ちょうど二人ともでるところか?
[ナターリエは部屋からでてきたというより、その部屋に向かったという感じで、
そこはゲルダの部屋の前でもなく]
どうかしたか?
[ふと鼻腔をくすぐるほのかな匂い、
自分にとってはなにかとかぎなれた匂い。
しかし今この場においてはあまり似つかわしくない。
ふとナターリエが前にたっている部屋から飛び出す人物に視線がいく。
たしかアーベルといったか]
っと。
[カップの片づけを始める様子に、一つ、瞬き]
ああ、そこは俺がやっとくから。
[とっさにこう言ってしまうのは、五年間の主夫生活の反応か]
指でも切ったらまずいし。
[言いながら、箒はどこだ、と周囲を見回す。
同時、カップを落としたウェンデルの様子も、気にかかり。
視線はふい、と上を向く]
[交わされる声]
[次々と][出て来る人]
あ、…ああ。
どうも。
[我に返るも]
…!
な、…何でも、ありません。
[血の痕]
[隠すように握り締め]
[扉を開け放したまま][横を擦り抜けようとし]
[名を呼ばれたことでハッと意識が戻る]
っと…おはようベアタ。
良く眠れたかい?
[先に居たことに気付けていなかったのが申し訳なくて]
[自嘲を含んだ笑みを浮かべて挨拶を返した]
[老婆の姿はいつも通り、広間の隅。
いつからいたのか、いつからいなくなっているのか。
そういう認識力がなくなってしまうような存在感。
老婆がずっと広間にいるのには理由がある。
ここからなら、全員の動きがどうなっているのか。それがある程度までなら分かるからだ]
……。
[2階で一体何が起きるのか。
それは、すでに予想はしていた。疑惑の種を振りまくために、自分が移動することも考えたが、自分などよりも、他の人が見つけたほうが効果は高い。
そう思った老婆は、やはり広間で座ったままだ。
穏やかな笑みを浮かべたままで]
[聞こえる話し声。
ふと、足元に目を落とす。
脱ぎ捨てた上着。
転がり落ちた万年筆。
ズボンのポケットに入れて、扉へと寄る。
白い袖の先には、覗く朱い花]
えへへ、実は、あんまり…
[わたしは照れたように笑いながら、自分の眼の下を示す。]
[クマができて少し色が悪くなってる。]
ゼルギウスさんは、今起きたところですか?
おはようございます、アーベルさん。
[何はともあれと、乏しい表情で挨拶を。
少しばかり、その様子を注視はしたものの、短い間のみ]
マテウス兄さん。
うん。あたしは、丁度部屋から出たところ。
[端的な言の葉を返す]
だいじょうぶ。
[ライヒアルトの申し出には、そう返して。子供はかけらを拾い集める。そして、中でも大きめのものを一つ、チュニックのポケットから出したハンカチに包んで仕舞い込んだ。特に動作を隠す様子もない]
何でも無いって。
怪我をしたなら、薬師殿あたりに見てもらったほうが。
[脇をすり抜け、何処かへ向かおうとするアーベルに手を伸ばすも、すでに自分からはやや遠い位置に。
講師の向かう先にマテウスの姿が見えたが。
こちらの会話は聞こえていただろうか。]
なら、いいが……。
[カケラを仕舞い込む仕種に、瞬きを一つ]
……なんに使うんだ、そんなもの?
[零れ落ちたのは、素朴な疑問]
眠れてないのか?
こんな時だからぐっすり眠ると言うのも難しいかもしれないけど…。
体調には響いていない?
[ここに来てから調子が良さそうではあったが、いつ崩れるかも分からず]
[僅かでも変調が出ていないかと問診のように訊ねかける]
[表情には心配の色]
俺は、ちょっと探し物をしてた。
起きたのはもっと前かな。
[物置部屋に居た、と言ってしまうと不思議がられそうで]
[何をして居たかを口にする]
[あわててその場をさろうとして、
目の前のナターリエが手を伸ばす姿、視線があい。
そしてこちらに向かってくるアーベルの姿。
目の前で何かをつかもうとするそぶり]
おいっ、どうしたんだ?
様子が変だぞ?
[その肩をしっかりとつかみ]
何かあったのか?
[アーベルにじっと視線を向ける]
[ふわと、舞う二種の白いもの。
自分でもアーベルのものでもない色の毛と、何か埃のようなそれが、ふわりふわりと舞い落ちてゆく。]
…何だこれ。毛玉?
[手に取ると、人のそれとは違う匂いが鼻を突く。
獣の毛だとは分かったが。一体何の。]
探し物?
[首をかしげる。]
でもゼルギウスさんこそ、元気はつらつ!ってふうには見えないよ。
[ひょい、と彼の額に手を当てる。]
顔色も良くないし。
[くー、とそこでわたしのお腹がなった。]
…。
きっとゼルギウスさんもお腹が減ってるから顔色が悪いのね!
迷子 エーファは、物識り ヨハナ を投票先に選びました。
[ナターリエの怪我、という言の葉に、こて、と首を傾げ]
あたし、薬持ってますけど、
[要りますか、の一言は口の中で掻き消えた。
何かを掴もうと、慌てて手を伸ばす姿]
それ動物の?
[ナターリエに近付いて、彼女の持つ毛玉を見つめる。
ぽつりと、零すのは抑揚の乏しい呟き]
でも、集会場の中に動物なんてライヒアルトさんの以外…居ないよね?
[―――実のところ、自らがあまり動かないのは、「我が子供達」と同等ぐらいに、他の人たちを愛しく思っているからだ。
なるべくならば、自分の手を汚したくない。殺してしまいたくない……そんな気持ちが胸の中にあるからだ。
だが、それでも、最終的な決断は、「我が子供達」を生かすために行動するだろう。
それが、何十年も前から自分に課せられた役割なのだから]
……切れる。
[端的な答え。
その意を掴みあぐねたのは数瞬。
到達した結論は、恐らくは予測を違えてはいまい。
一つ、息を吐いた]
……転んだりして、自分が怪我、するなよ。
[ため息まじりの言葉は、諭すような響き。
止めたところで、この子供は己の意志は曲げまい。
なら、使わせずにすませればいいだけの事。
そんな決意と共に、胸元に手を触れた]
だから、何でもない!
[焦りからか][叩き付けるような声]
な、
離して――
[肩を掴まれ]
[尚も][身体を捻ろうと]
[――ごとり]
[妙な重みを持って][ポケットから滑り落ちた]
[鎧の欠片][鷹の意匠]
[ナターリエのつかんだ何か、
ゲルダの言葉が聞こえて視線がそれぞれに移り]
毛玉…動物の……?
[二人の言葉を合わせて復唱し視線は再度肩をつかんだままのアーベルにいく]
[ウェンデルの部屋は彼らの向いている方向とは逆。
渦中の人物がアーベルであるとは容易に知れた。
ウェンデルは知らないが、アーベルの足の傷から生まれ、落ちたのだろう、床に落ちた、微かな赤。
開け放たれたままの扉。
言葉も発さず自身の部屋から出、周りを他所に、彼の部屋を覗き込んだ]
[エーファの行動には何も言わなかった。それで人狼が撃退できるとは思えなかったが、わざわざそれを口にするのは野暮な気がした]
それはそうと、ゲルダ遅いな。
自分でできることを適当にやっておくか。
[ジャガイモを串刺しにしてオーブンで炙りはじめる。彼ができる、唯一の料理。]
ああ、そのはずだが…。
[とゲルダに言いかけ。
忘れていた、もうひとつこの場に在る獣の存在。]
………人狼。
[呟く。だが、まさか。]
うん、探し物。
[言いながら、何を探していたと言うべきか逡巡]
[けれどその間に顔色を言い当てられ、額に手を当てられ]
[ベアトリーチェのその行動に真紅を瞬かせた]
ベアタに分かるくらいに顔色悪くなってたか。
探し物で疲れたかな。
[本当は思考が纏まらなくてそうなっていたのだろうけど]
[はぐらかすよに言葉を紡ぐ]
[苦笑を漏らすと同時に聞こえる微かな音]
……。
ぷは、そうだな。
確かに何も食べてなかった。
何か探しに行こうか?
…?
なんだか上が騒がしいね?
[わたしは誤魔化しの続きのように、天井を見上げる。]
[さっきからどたどたと、人が動き回る音が続いてる。それにさっきのは、怒号だったんじゃないだろうか?]
[その剣幕から普通じゃないものを感じれば、
なお逃がすまいとし]
そうは言われてもな。
[と暴れた拍子にポケットからおちた鎧の欠片、
鷹の意匠のほどこされたもの。
そちらに注意がむきアーベルをつかんでいた手はふりほどかれていた]
ん、ああ。
[イヴァンの言葉に、ふとそれに思い至る。
いつもなら、率先してこの場を仕切っている彼女の姿がないのは何故か。
二階の当然の如く、二階の様子はわからぬため、推測もたたず]
……なんというか。
豪快、だな。
[始まった料理に零れたのは、素の感想]
おっと、思わず手がはずれちまった。
このまま逃げればなおさら怪しいな。
このまま、そっちがくるのもそっちにアーベルがいくのも…。
なんにせよ、疑いの目はさけられないだろうな。
………。
[室内を巡る視線。
小さな。
けれど、あまりの、「証拠」。
冷静なものであれば、冤罪の可能性を示唆したであろう。
しかし。]
アーベル先生。昨日のお言葉は、虚偽でしたか。
[廊下に向き直り発したのは、冷えた声]
上?
[言われて意識をそちらへと向けた]
[どうにも注意力が散漫になっているらしい]
[耳を澄ませば何か言い合うような声]
[微かに聞こえたごとりと言う物音]
何かあったのかな。
……。
[老婆がゆっくりと天井を見上げる]
[―――種は蒔かれ
そして
花開く―――]
[終わりまで止まらない最悪の舞台の第二の幕開け]
[―――生存するのは……誰?]
[くー、と再び。]
…。
あの、あのね、お腹がすいてちゃ戦はできないって言うからね。
いや、別にほうっといてご飯食べたいとかそういう意味じゃなくて、えっと
見てきたほうが良いかもしれないけどえーと…
……まあ、丸焼きは往々にしてそういうものだが。
[ある意味、呑気といえば呑気な様子に、ため息一つ。
それから、ふと気づくのは落ち着かない猫の様子]
……ヴィンデ、どうした?
[何かを感じているのか。
猫は、なぁう、と鳴いて不安げに尾を揺らす]
[アーベルの叩きつけるような声に、びくりと肩を震わせて。
翠玉の眼差しがそちらを向いた。
マテウスに掴まれ、身を捩った拍子に何かが落ちるのが見えた。
後ろからの人の気配に振り向きかけて。
その動きは、ナターリエの一言に止まった]
…えっと。
[そうして、毛玉とは異なる白の髪を摘みあげる。
抑揚の乏しい声は、まるで何かを押し殺すよう]
これ。自衛団長様の髪と、同じ色…してる。
中:
それにしてもナターリエ視点で能力者がイヴァンしか居ないのが。
守護先がもう限られて来るんだ…。
後はゲルダかエーリッヒなんだが、エーリ<イヴァンはもう決め込んでるからなぁ。
揺れるRPをしないと駄目ですかそうですか。
ばっちゃんにでも告白すべきか…(ぁ
[再び鳴る音に小さく苦笑を漏らした]
先に、食べてからにしよう。
向こうも気になるけど…俺も腹減ったし。
[自分が食べたいからと理由をつけ、厨房へ向かうべく立ち上がった]
[廊下に響くウェンデルの声、
意識は完全にアーベルから離れて]
おいっ!待てっ!
落ち着けっ!
[伸ばす手は宙をきり、追いかけるべきかわずかな躊躇の間に、
声にも振り返ることなく階段を駆け下りるアーベルの姿]
なぁ…これ…?
[そちらはひとまず置くことにしさきほど落ちた鎧の欠片をその場にいた3人に示して]
団長の…か…?
[つい先日に殺されたばかりの人物の名。
人狼の手によって殺されたと…]
……とりあえず。
ここは、俺も何か作るべきか。
[猫の様子は気になる、けれど。
イヴァンだけに任せてはおけない、と思ってしまうのは主夫としての条件反射]
……にしても。
上も、だいぶ、騒がしい……な。
[駆ける足音、怒号。
断片的に聞こえるそれに、眉を寄せる]
─広間→厨房─
[食料を求めて厨房へと入ると]
[そこには数名の先客]
あれ、もしかして何か作ってる?
[先に居た三人にそう声をかけ、順繰りに顔を見やる]
ん、ああ。
[呼びかける、ゼルギウスの声。
瞬きを一つして、そちらを見やった]
……とりあえず。
イヴァンが、芋、焼いてる。
[問いに返すのは、見ればわかる光景の説明]
[毛玉を手にしたまま。まさかという思いは、そうなのかというものに徐々に傾いていく。
目に見える物証は、信じるに容易いものだった。
たとえそれが、作られたものだったとしても。
ゲルダが手にした白い髪を隣から覗く。
白い髪。ここに居る中で白髪は二人だけだが、それは短く、艶のないものだった。]
薬師殿のものには、見えない。
だとしたら、やっぱり…
[死んだギュンターの物に違いはないだろう。]
先生殿…何故、こんなものがここに有るんだ?
まさかその血は、お前のものじゃないのか?
[問いかける言葉はきつい。]
[反応は返さず][駆け降り]
[途中で踏み外し][下まで落ちる]
[大きな音をたて]
、く…ッ
[痛み]
[けれど追う音を聞けば][足を引きずり]
[一階の廊下][再び駆け出す]
逃げた逃げた…、
ウェン坊はああなると、疑ったままにか。
[追いかけていくウェンデルの背を見ながら楽しそうにささやきかけた。]
[騒がしくなる様子に、料理を手伝うことも出来ない子供は、外の様子を見に行こうとして、やってきたゼルギウスとベアトリーチェにでくわした]
こんにちは、ゼルギウス、ベアトリーチェおねえちゃん。
作ってるよ。
[自分が、ではないが]
[芋をつんつんいじくって、どうやら中まで焼けたらしいと見きわめている]
お。ナイスタイミング。食うか?
[焼けた串をふきんでつかんで、入ってきたゼルギウスに一言]
傭兵 マテウスは、講師補佐 アーベル を投票先に選びました。
芋。
[ライヒアルトのあまりの端的な回答に真紅が瞬いた]
ワイルドな感じだね。
食べても良いなら欲しいなぁ。
食糧求めてこっち来たもんで。
[続いたイヴァンの勧めに一つ頷く]
[けれど外の大きな物音に視線がそちらへと流れた]
何か、さっきより騒がしいような。
[マテウスの手をすんでで逃れるも、距離はまだ開いたまま。
落ちる音を聞き、僅かばかり気を遣いながら、それでも殆ど飛ばすように階段を下りた。足音を追って、駆ける]
――身に覚えがないのなら、何故逃げる!
[落下音と、足音と。
さすがに、無視するには事は、異様に思えた]
……わからん。
だが、ただ事ではないだろうな。
[肩を震わせ、呟く子供の様子に、静かに告げて]
っと、おい!
[駆け出すその姿に、とっさ、自分もその後を追った]
一人で、動くな!
[冷ややかな声に、そっと背を覗き見る。
今までに見たこともないような表情の、ウェンデル。
駆け出す足音は、違わずアーベルのもので。
思考が、寸断される。
それを揺り戻したのは、マテウスの差し出す欠片]
……、
[声を上げることも、頷くことも出来ずに、翠玉が瞬く。
それは、無言の肯定に似ていた]
…っ、
[階段を落ちる、大きな音に、びくりと身を竦ませる]
[……さて]
[老婆がゆっくりと立ち上がり、音のしたほうへ移動。広間から廊下へと続く場所へ]
[もし、アーベルが広間に向かってこようとしていたのならば、出会い頭にぶつかっているだろうか]
[去っていった人々を呆然と見送り、残っている二人に取りあえず]
ほい。
[皿に入れた芋を渡す]
まだ熱いから気をつけてな。
にしても、騒がしい。一体何が?
[といいつつ意識は芋の方に*向かった*]
[さっきより大きくはっきりとした怒号と、階段を駆け下りる音。]
[わたしは顔をこわばらせると、ゼルギウスさんに身を寄せてぎゅっとしがみつく。]
[手が震えてる。]
[追って、駆ける先。
聞こえてくるのは、ウェンデルの声]
逃げるって、一体、何がどうなって……?
[呟きつつ、今は。
前を行く子供を見失わぬよに、意識を集中させた]
迷子 エーファは、講師補佐 アーベル を投票先に選びました。
[広間の前を横切る]
ッ、は…
[息を切らせ][足は止めず]
[けれど捻りでもしたか][速度は遅い]
!
[広間を出る影]
[ぶつかる直前][立ち止まる]
[エーファが駆け出し、ライヒアルトがその後を追う]
[外からはウェンデルの声]
[「身に覚えがないのなら何故逃げる」]
[想像以上の異変が起きていることが感じ取れた]
[彼が何を追って居るのか]
[気になったけれど、傍にはベアトリーチェが居る]
[視線を向けると、少女は自分に身を寄せしがみついていた]
[震える手]
[やはり、放ってはおけない]
ああ、ありがとう。
何があったかは、後でライヒ君達に聞くか。
[芋の乗った皿を差し出してくれたイヴァンには礼を言って]
[受け取った皿を一旦厨房にあるテーブルの上へと]
[それからしがみついて来るベアトリーチェの肩に手を乗せ]
[落ち着かせようと自分の方へ抱き寄せた]
[マテウスが手にした鷹の章。
所々に浅い傷のある鷹のそれは、勲章にも近く。
村人の視線をよく集める、誇らしげな、彼だけのものだった。]
…間違いないと、思う。
[呟き頷く。やや顔色は、悪い。]
…落ちた、のか。
[おそらくは、アーベルが。
大きな音に身を竦ませるゲルダの肩を抱いた。]
[目の前に、ヨハナの姿、そして立ち止まった青年の姿も見える。追って来るウェンデルの姿も視界に入ると、子供も一度、足を止めた]
[広間から半身だけを乗り出して、こちらへ走ってくるアーベルの姿を見つけると、いつも通りの笑みを浮かべながら、老婆は口を開く]
……おやおやまあまあ。
そんなに息を切らせて、何を慌てているのですか。アーベル君?
[一旦、言葉を切って、その後に続く言葉は]
―――例えば、人狼が見つかったからとか?
[二人の様子と返答にそれぞれ肯定の意をうけとり]
とりあえず、下降りるか?
[大きな物音、これはきっと階段を踏み外しでもしたか?
アーベルのあわてた様子からそう推測し、
階下の喧騒は二階にも響いて聞こえてくる]
それとこれは…
[言いながらナターリエの持つ毛玉を示してから落ちた破片を拾い]
もっていくか。
[ナターリエがゲルダの肩を抱く様子に自分はゲルダに安心させるように笑いかけて]
なに、ちょっとあわてることくらいあるさ。
話し合えばはっきりするだろう。
[その言葉は気休めにもならないかもしれないが]
……アーベル?
[視界に入った姿に、小さく呟く。
立ち止まる子供の横、自身も足を止めた]
一体、何が、起きてるんだよ……。
[零れるのは疑問。
状況が読めない]
[腕を取られ]
[眼を見開き][振り返る]
…嫌だ、
[『人狼』]
[老婆の言葉][背後から聞く]
離せッ
[乱暴に振り解こうと]
[ウェンデルは、口火を切る]
その様子。
昨日ではなく、今日に証拠を現したこと。
貴方の先日の問答からしても、白を切っていたにしては、
……今まで隠れていた人狼とは、思えない。
[疑問は沸く。
しかしそれは無罪の証明には繋がらず]
御自覚が、なかったのですか?
[『正当』な理由を生み出す]
[肩に触れる掌。
縋るという程強くは無いが、寄り添うように身体を寄せる]
いた、そう。
…怪我。してないと、いいな。
[小さな呟きは、この状況にあっても、落ちた相手を気遣う態で。
揺れる眼差しが階段の先を見た。
緩く、緩く息を吐き、睫毛を伏せる]
今のって。アーベルさんが、そう、ってこと?
[自分に対してか、誰に対してか。
確認のように、抑揚に欠けた声が零れた]
……人狼。
[ヨハナの発した言葉。
アーベルの様子。
ただでさえ、人付き合いのなかった身。
彼の事は、余り知らない。
それ故に、口を出す事はできず。
何か、嫌な感覚を覚えながらも、ウェンデルとの問答を見守った]
アーベル先生。
貴方が、人狼ですか。
[問いではなく、宣告の如き台詞]
[語る間に、左の手は動く。
蓋が床に落ちた。
振り解こうとするアーベルの手を、逆に払って。
二度、伸ばす腕は左。
鮮血にも似た、朱の花を宿した手が、首を狙う]
……あらあらまあまあ。
ほんに、一体どうされたというのですか……。
[ウェンデルの手を振りほどこうと乱暴に暴れるアーベルに近づき―――そして「予定通り」に暴れたアーベルの体に当たって、老婆は吹き飛ばされて、廊下の上へと倒れこんだ]
……は……!
…かもしれない。だが、違うかもしれない。
[ゲルダの言葉に、返すこちらの声もいつもの精彩はない。]
…行こう、それを確かめないと。
[ゲルダの肩を抱いたまま、マテウスの問いにこくりとはっきり、頷いた。
顔色はまだ戻ってはいないが。]
神学生 ウェンデルは、講師補佐 アーベル を投票先に選びました。
[ゲルダの様子に]
やっぱりゲルダはやさしいんだな。
怪我もそうだが…、
[その先の言葉は飲み込み、
すぐに投げかけられた疑問に]
なんともいえないな。
とりあえず話を聞いて、状況を確認してみないことにはな。
[ナターリエの返答に頷き]
ナタリー、ゲルダを頼む。
階段気をつけろ。
[先行して階段をおりていく、
すぐにも廊下の先広間の入り口あたりにひとだかりが見え、後ろの二人を気遣いながらそちらに向かう]
自覚、が… ?
[視線が彷徨う]
僕は、…僕は、
[口唇は震え]
[迫る手]
[掴まれていないもう片手で][その手首を掴もうと]
下。うん、降りる…。
[そろり、小さな一歩を階段に向ける。
行きたい気持ちと、行きたくない気持ちはほぼ均等]
…マテウス兄さん。
ありがとう。
[気遣う気持ちが伝わるのに、礼を述べて。
けれど、と言の葉を続ける]
でも。
もう、そういうのじゃないって分かるから。
あたしも、ずっと綺麗な子供のときのままではないから。
[酷く淋しげな呟きを、マテウスへと向ける]
[伸びるウェンデルの左の手。
鮮やかな──鮮やか過ぎる、朱の花]
あれは……。
[朱花、と。
声に出さずに呟く。
直後、廊下に倒れこむ老婆の様子に、ち、と舌打ち一つ]
あんたは、後ろに下がってた方がいい!
[倒れる仕種が演技と見抜く余裕はなく。
助け起こしながらも、視線はウェンデルたちを追って]
詩人 ライヒアルトは、講師補佐 アーベル を投票先に選びました。
人狼に対するあの嫌悪のしかた、
見ることができるものに、守る力のあるものだったか?
そうじゃないにしても、早めに始末するにこしたことはないな。
なんだかあれを見ていると…いらつく…。
[アーベルに向かうウェンデル。
出遅れたからもうそこまでは手が届かないか。
距離だけは縮め同居人の近くへ。
何かあれば動ける場所、何もなくばヨハナを助けるのを手伝おうと]
[ベアトリーチェの震えは止まらない]
[今起きている騒ぎが人狼を追い詰めているのだとしたら]
[そう考えると自分も恐ろしく思えて来る]
[追い詰められた人狼が本性を現し暴れ始めはしないかと]
[肩に置いていた手をベアトリーチェの頭へと移動させ]
[ゆっくりと、優しく、何度も何度も撫で続ける]
[反対の手は無意識に胸の辺りへと伸び]
[懐に隠した短剣を服の上から押さえた]
…大丈夫、大丈夫だから。
俺が、君を護るから。
[ベアトリーチェにだけ聞こえるよな声量で]
[何かあればの覚悟だけは決めながらそう囁いた]
分からないというのならば、
こうして、確かめるしかない。
[睨みつける金の瞳には、アーベルの姿は映っていない。
ただ。己が絶対と信じるものが在るのみ]
違うかもしれないって。
ナターリエは、本当にそんな風に思える?
[普段と異なる響きに、問いを返す。
酷な質問だと理解してなお、口は動いた]
うん。あたしも、確かめたい。
だから、行く。
[ナターリエに庇われながらも、更に歩みを進めて階段を降りていく]
[脇をすり抜けていく子供。
疑っている相手。だが]
危ない。
[エーファの方へ更に一歩。
告げられた宣告に、再び疑惑の元である青年を見た]
……家主殿。
[やって来た気配に、視線は刹那、そちらへ。
そこに響く、花を宿すものたちの言葉。
ぎ、と唇をかんだ後、暗き翠は、そちらを見据える。
迷いは、ない。
己が力で見定める事に]
[ゲルダの返答にはくしゃりと頭を撫でて]
だからって汚く染まる必要はない。
[そう応えた。
廊下の先では、
ウェンデルの朱花を宿した手がアーベルを捕まえていて、
逆手にもたれた万年筆]
おいっ!ウェンデルっ!
[その名を呼び駆け寄る、
その声は相手に届いたであろうか?
騒ぎを聞きつけ団員がこちらに向かってくる気配が感じられた]
[無意識に、反対の手に握ったままだった毛玉は、ポケットの中に入れた。]
ああ。分かった。
[マテウスにこくと、そこだけは強く、頷くのは守る者故か。
ゲルダの問いに、緩く首を振る。声にせずとも、思いは伝わっただろう。否と。
同じような思いを抱いたまま。
ゲルダを庇いながら、足元に注意し階段を降りる。]
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