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ジャーナリスト ヴィリー は、自衛団長 ギュンター を占った。
次の日の朝、自衛団長 ギュンター が無残な姿で発見された。
そして、消え行くもの。
運命の輪が回りだす。
紡がれるのは、如何なる結末への道筋か……。
現在の生存者は、楽師見習い アーベル、修道士 ライヒアルト、ジャーナリスト ヴィリー、煙突掃除人 カヤ、人形師 ゲルダ、店員 ベッティ、行商人 ハンス、楽師 エルザ、剣士 レナーテ、旅の香水売り ローザ の 10 名。
針ねぇ…………確かに、カヤちゃんなら隙を見て刺すのも容易いか
ん? 知らんよ
私は『依頼』されたから捕まえてるだけ
その先で、そのまま売られるのか『バラ』で売られるのかなんて私の知り及ぶ範囲ではないよ
ったく。
こそこそこそこそ気分悪い。
[大股でずかずかと裏通りを進む。
その後も数回、陰口は叩かれたが、やはり啖呵を切ると逃げ出す姿に少しだけ首を傾げる]
……随分と元気ねえな?
普通、こういうところの奴らはもうちょい骨のある奴いるんだけどな。
[それは、連続失踪事件が尾を引いているということがまず一つ。
次に、大方の血の気の多い人間は大体ヴィリーに叩きのめされているというのが二つ。
もう一つは、裏でこそこそ画策してる誰かさんのせいだった]
剣士 レナーテが「時間を進める」を選択しました。
/*
ぎゅん爺は人間(当たり前
投票デフォはハンスで、占いデフォはエルザ、と。
……何でこの組み合わせかね。
からかえとのお達しか(違
―広場/噴水近く―
それは、確かに。
よくお分かりですね。
……、何か、やらかしました?
[よく知った風な口調。
頬杖を突いた姿勢から顔を斜めにして掬い上げるように男を見やった。
単純に疑問に思う、というよりも真剣味を帯びたもの]
あら、お上手ですね。
でも、もう盛りは過ぎましたから。
後は枯れるのを待つだけかしら。
[そう言う頃には軽いものへと変わっていたが。
身を起こして、足を伸ばす。手も伸ばして、んん、と声をあげた]
剣士 レナーテが「時間を進める」を取り消しました。
[ゲルダの言葉には、一度ふる、と寒気を体に走らせるだけの力があった。
それでも少女の仕事は少女が決め手頷いたもの。
震えを声に乗せるわけには行かなかった。]
ん。
失敗したら俺が「バラ」されちゃうかもだもんな。
[それでも小さく呟いた。]
今はブンタさんたち忙しいから、カヤも大変だろうけど。
早く解決するといいね。
[カヤの仕草に微笑むと、蒼を覗き込んで]
あははー。楽器との相性って言われても、よくわかんないわね。専門家の目から見て、アタシには何が向いてると思う?
[などと、緊張感のない会話を続けていた]
[首を傾げるライヒアルトに、えーと、と僅かに考え]
アーベルくん……だっけ? エルザさんの弟くん
[とか言ってたらエルザの名前が出てきたわけで]
そっか…………わかった
とりあえず、会って話をしてみないことにはね
―広場・露店―
まあね。強要されるのだけは嫌だった。
[アーベルの真意は知らぬまま]
[自分の逃げた理由を思いながら答えた]
風は閉じ込めておけない。
息が詰まって死んでしまうから。かい。
[古謡を歌ではなく詩として諳んじれば]
[ふわりと抜けてゆく風を感じた]
持ち運ぶ荷が増えるだけじゃないか?
そう気軽に買えるものでもなさそうだし。
[一方、黒板に関する回答はそんな夢の無いものだった]
[首をかしげながらも原因の全てに思いつかないままレナーテがずんずんずんずんと裏通りの中を練り歩くが、やはり、特に何事もイベントは起きなく、用意していたべっ甲飴もすでに15本目となった]
あー、もう、なんもねえ。
それに、平和だし。
連続失踪事件なんて、本当にあるのかよ。
[レナーテがそう呟いたとき]
『……おい。
その事件を調べてんのか、姉ちゃん』
[ようやく、レナーテに話しかける男が一人現れた。
キュッと口の端を吊り上げ、レナーテがそれに応じる]
ああ。
だとしたら?
─広場・露店近辺─
……ぜんっぜん、別に、って態度に見えねーんだけど。
[肩を竦めて言うカヤに、憮然とした面持ちで言って。
ベッティの言葉に、んー、と言いつつ腕を組み]
……鈴とか、ベルとか。
[しばし悩んだ挙句、ほぼ直感で上げたのは賑やか系]
─広場・噴水傍─
”まだ”、やらかしちゃいねぇがな。
それらしい言動を聞いただけさ。
ま、他にも目を光らせてるのが居るようだから、そこまで心配はねぇかも知れんが。
[隻眸が真剣味を帯びる視線を見返す]
[口元には変わらずの笑みが張り付いていた]
おいおい、随分と達観してんだな。
アンタはまだまだ魅力的だと思うがね。
仕事で来てないなら口説いてたところだ。
[そんな言葉を返しながら]
[後ろに結わえられた相手の長い髪を一房触れようと手を伸ばす]
/*
さて、どのタイミングでぎゅん爺失踪を出すことになるか。
どっかで出ても感知は今日中にやることになるかな。
術展開してるし。
ああ、なるほど。
それで弟君か。
[相手の口から当の楽師の名前が出て、それなら話が早いと頷いた]
まあ、この事態だからね。大丈夫だと思うよ。
『こちらの都合はこじ開ける』とまで言っていたくらいだから。
[僅か苦笑を洩らしながら言う]
『なら、てめえも、あのヴィリーとか言う野郎の仲間か!!』
[そんなことを叫びながら襲い掛かってくる男を、あっさりと殴り倒して、レナーテが呟いた]
……ヴィリー?
『とぼけんな!
あの隻眼の野郎のせいで、こちとらひどい被害受けてんだぞ!
なーにが、情報だ!クソッタレ!!』
[顔に一つ青あざを作った男が懲りずにまた襲い掛かってくるが、もう一回殴り倒した]
……隻眼?
[思わず宙を見上げたが、全然頭には浮かばなかった。
その様子に、青あざをもう一つ作った男が恐る恐るレナーテに問いかけた]
『……もしかして、本当に知らない?』
知らん。
/*
あと今日の占い先どうすんべ。
カヤを妖魔と見て、それ以外から選ぶか。
他に妖魔居たら南無。
現状妖魔要素見えてんのカヤだけなんだもんよ。
─広場・露店近辺─
[強要、という言葉に、ほんの少し蒼が細められたのは刹那の事。
小さな嘆息の後、それ以上は触れず]
ん、まあ。
そんなとこ、かな。
[諳んじられた古謡には、軽く言いつつ頷く。
くるり、ふわり。
舞う風は楽しげに花弁を踊らせ、空へと散らした]
/*
>>9
普通チンピラに話聞く時はいちいち名乗らんけどな。
ぶっ倒すのに名乗ってらんねぇ。
基本的に自分から名乗らんs
―広場:露店近く―
んだなぁ…
つっても、花祭中は無理なんじゃね?
あ、そだ、ベッティ花の乙女のトトカルチョ、やったか?
[アーベルと話す様子を見ながら首を傾ける。
ハンスも会話に入るようなら、同じ質問をして
しゃくり、飴のかかった果物を食べきると、
ぷっと芯を地面へと吐き出した。]
[カヤの小さい呟きにくすりと笑うと]
さぁ? それはカヤちゃんの力量次第
うまく立ち回って収容所へ送っていくことも然り
失敗したとしても逃げおおせることも然り
まあ、頑張ることだね
あんまり使えないなら売ればいいと思ったけど、日常品を増やすならもう少し役に立つ物じゃないとダメですね。
[師匠の言葉に、黒板の購入は諦めた]
えー、ベルって、あのクリスマスとかに鳴らす奴でしょ?
演奏っていうより、ただの客寄せじゃない。
……あれ、それでいいのかしら。
[首を捻った]
―広場/噴水近く―
[笑む男に向けて細められる眼は笑みゆえではなく、
何処か懐かしむような色を帯びていた]
いつもの事、とも言えますけど。
他にも見てくれる人がいるというのは、ありがたいことです。
どうしても、心配してしまうものなんですよね。
当人にとっては迷惑かもしれませんが。
ああ、すみません、初対面の方に。
[苦笑へ変わったのも束の間。
伸ばされた手が青に触れて、ぱちと瞬く。
翠眼が、男の隻眼を見つめた]
……あまりからかわれるのは、よろしくないかと。
[間を空けて、小さく言う。視線が斜め下へと逸れた]
ああ、春の乙女のトトカルチョね。
ううん、まだ。どうしようかなー。レナさんに賭けてみようかしら。
カヤは?
[地面へ吐かれた芯を見て、後で掃除しとこうと思ったり]
[『都合はこじ開ける』との言葉にはこちらも苦笑を返し]
ありゃ、そうなんだ
んー。流石にそこまでいくなら申し訳ないかも
練習時間とかと被らない様にしておかないとね
[にべもなく返したその言葉に反応するように、男は平謝りに謝った]
『す、すまーん!
事件のことを調べているからてっきりあの野郎の仲間かと!いつもはカタギなんて襲ってねえんだ!誓って本当だよ!』
いやまあ、別にアタイもカタギってわけでもねえから、それは別にいいんだけどよ。
何もんだ?そのヴィリーって奴。
『ええ!?許してくれんのかい!
アンタ、いい女だ!女神だ!』
いやだから、それはいいから。
『ええ。聞いてくださいよ、姐さん!』
……もう、姐さん呼ばわりかよ。
[男の変わり身ように、思わず苦笑した]
─広場・露店近辺─
[首を捻るベッティの様子に、にや、と笑って]
あっまいなぁ。
鈴やベルも、ちゃんとした演奏のできる楽器なんだぜ?
ま、お前の場合、大掛かりな楽器は持ち歩けないんだし、小回り効くほうがいいんじゃないか、ってのも、あるんだけど。
[客寄せ、の発想はなかったり]
―広場・露店―
[アーベルにはそうか、とだけ答え]
[風の感触に小さく息を吐いて肩の力を抜く]
賭けるつもりで、ではないけれどね。
[カヤに水を向けられればやはり短く答えた]
[ベッティにも頷いて]
あまり高いものだとなかなか売れないからね。
身の回りの品は軽い方がいい。
[首を捻る姿にはやはり笑って]
何を使ってもやはり心はそれとなく伝わるものだよ。
気の持ちようが一番なのはどんな楽器でも変わらないさ。
[持ち歩きに関するアーベルの意見には同意を示した]
ん、俺は未だー。
どうすっかなと思ってさー。
[ぺろ、と飴のついた親指を舐めてから、
周りを見渡して、その場に居る人たちに手を振る。]
んじゃ、俺そろそろ帰るわ。
またな!
[言うと軽くとんとんと飛び。
瞳と同じ色のマフラーをはためかせて、人ごみの中へと駈けて行った**]
─広場・噴水傍─
動き回ってる方が性に合ってそうだもんなぁ、あの小僧。
あのオッサンも気苦労が絶えなそうだ。
[くく、とおかしそうに喉の奥で笑った]
[伸ばした手は触れた髪をさらりと撫でるに留め]
からかったつもりはねぇんだけどな。
だが仕事で来てる以上、他にうつつはぬかせねぇ。
[隻眸で翠眼を見つめ]
[先に逸らしたのは向こうだった]
[撫で終えた手は再び己の下へと戻る]
初対面だなんだってのは気にしなくて良い。
俺に必要なのはいつも”情報”なんでな。
[あまいと言われると頬がひくりと動いた]
そうなの?
でも一人で演奏するのは難しいんじゃないの?
[あまり楽器に関する造詣には深くない]
[男のしゃべることには余計なことも十二分に含まれていたが、要約すると、レナーテよりも先に連続失踪事件について調べていること。それから、品行方正に悪人をやっている自分達までも、他のグループと同じように締め上げていたということが聞けた]
……悪人やってんなら、自業自得じゃねえか。
『悪人悪人言いますけどね、姐さん!
うちらは、悪人なりのポリシーってもんがあるんスよ!
カタギや弱いものいじめなんてしない昔ながらの悪人ってやつッス!
それをあいつときたら、まるで何もかも悪いかのように一緒くたに締め上げては強引に情報を巻き上げましてね!本当に悪なのはあっちのほうッスよ!』
ふむ……。
[男の言葉に、レナーテがアゴに手を当て考え込んだ]
悪の定義についてはよく分からんから置いといて。
『置かないでくださいよ!そこ大事なところッス!』
あー、うるせ。
……んでも、同じ事件を調べているってのはちょいと気になるかな。
さ、てっと。
お仕事おしごと。
[軽い足取りで、露店の広場を離れてするすると何時ものように裏道を駈け抜ける。
一度自宅へ帰ると、入り口の黒板に魔法のペンで何時もの書置き。
養父が何処に今いるかを確認し、一度着替えてから、
暗くなるのを待ち、再び灯りの灯ったままの自宅を走り出た。
黒い服に何時もの帽子と黒いマフラー。
真っ黒に包まれた小柄な少女は屋根を伝いベランダを走り、
闇の中を滑るように移動する。]
その辺りはまあ、話し合って決めるといいさ。
じゃあ、そういうわけで。
ぼくは少し寄るところがあるから。
[楽師の姿が案外近くにあるとは気づかず、片手を上げた。
露店のほうへ向かおうと背を向ける]
[目的の人物を見つけると、少し離れた位置でひとりになるまで尾行。
彼が独りになったのを見計らって、そっと駆け寄った。]
爺っちゃん!大変だ!
[自警団長は、驚いて振り返る。]
攫われた人が見つかったって!!
こっちだ、来てくれ!
[何時もの団長なら、団員に連絡を取ってから向かうだろう。
だが、養女という事があったからか、疲れてでもいたのか。
彼はそれをせずにただ、少女に着いて走る事になった。
残念ながら、そのふたりの姿を目撃したものも居ないようで。
――勿論、彼女が人の通らない道をきちんと選んだ結果だが。]
候補が多いから難しいよね。もう少し考えてみよっと。
うん。ブンタさんによろしく。またねー。
[人ごみの中へ向かうカヤに大きく手を振った]
―孤児院裏の路地―
爺っちゃん、ごめんな!
[少女の小さな呟きは、団長に届いたか届かぬか。
ぷつり、細い針は良く熟知された鎧の隙間を縫って団長の腰に
僅かな傷をつける。
魔法だか薬だか、即効性の睡眠薬。
血に乗せてられたそれに老体はどさりと倒れ伏し、
少女はその体を苦労して木箱の近くに隠し、見下ろして]
――後、任せたぜ。
[小さく呟いた**]
そうだね
となると、こちらの手札も確認しておかないと
私は一度宿舎に帰ろうっと
[こちらも近くにエルザが居るなんて気付かずに、ライヒアルトに手を振ってその場を*後にした*]
─広場・露店近辺─
ん、ああ、またなー。
[駆けて行くカヤに手を振って。
その姿が見えなくなると、また、露店の方へと視線を戻し]
ん、やっぱりにーさんはわかってる。
[ハンスの同意が得られた事に、少しだけ嬉しげに笑った]
ま、どんなものにもいえるけど、簡単、ってのはないさ。
でも、鈴とかベルだけで独奏、十分いけるぜ?
……物があるなら、実演できなくもないんだけど、さすがに持ってないからなぁ……。
『姐さん!
その口ぶりだと、俺達のカタキを取ってくれるんスね!』
とんねえよ!……って、まあ、もしかしたら、なんかこんかあるかもしんねえかなあ。
まあ、他に情報があるわけでもなし、とりあえず探し出して、会いに行ってみるかね。
『さすが姐さん!すごいッス!尊敬するッス!応援するッス!』
……お前、何か勘違いしてね?
[半眼でぼやいた。
レナーテは変な魅力があるというか、姐さん気質があるというか、妙に色んな人に親しまれるところがあった。
基本的に性格がカラッとしているせいなのかも知れない]
―広場/噴水近く―
動き回ってると、ですか。
[ちょっと違うかもしれませんけど、確かに。
否定とも同意ともつかない返答。
続いた男の台詞に、向き直り口元に手を添える]
あら、情報?
それなら、さっきのは情報を渡した代金かしら。
お仕事ではないときに、きちんと聞いてみたいものだわ。
[若干茶化してみせ、]
情報を得るのがお仕事に必要なんて、混み入ったお仕事みたいですね。
お金稼ぎたいーって気持ちが、音に乗ってお客さんに伝わっちゃうと困るかしら。
……手段として楽器を使うのは、間違ってる?
[師匠の言葉に悩んで]
独奏のお手本見せて欲しいけど……流石にお店でも扱ってないわねー。何か代わりになりそうな物ってあるかしら?
[師匠を見て首を傾げる]
んじゃまあ、探してみるかね。
あ、後、お前。事件について何か情報掴んだら教えてな。それなりの礼はするからよ。
『礼!?
も、もしかして、ぱっ!ぱぱぱふぱふとか!?』
しねえ!!!!!
[最後に思いっきり殴りつけてやった]
―広場・露店―
ああ、またね。
[去ってゆくカヤを見送る]
本気でやればすぐに分かることだろう。
だからこそ……。
[気持ちが出てしまうから][楽団では歌えなくなった]
[そこまでは言えずに]
とりあえず音が出るというだけでいいならあるよ。
[売り物としてはまだ出せない品]
[磨く前の煤けた扉飾りの鈴を奥から取り出した]
[裏通りから出ると、それなりに時間は経っていたようで、太陽の位置がかなり変わっていた。
しばらく、薄闇に慣れていた目が細くなり、手で影を作りながらそれを見上げる]
おお。もうこんな時間か。
まずは、自警団詰め所に言って、団長から話の続きでも聞きに行くとするかい。
[そう言って向かった先で、その自警団長が失踪したと聞くのは*それからすぐの話*]
─広場・噴水傍─
最初見た時も屋根の上を駆けてたからな。
[余計な一言]
[実際見たままを言っているだけなのであるが]
んなこと言ってると仕事終わった後にホントに押し掛けるぜ?
代金と思うならそれでも構わねぇ。
俺は世辞は言わん。
ああ、言って無かったな。
俺はジャーナリストなんてもんをやってる。
この街で起きてる失踪事件を取材しにきた。
…アンタは何か知ってるか?
[口元に笑みを張り付けたまま隻眸が細められ]
[相手の一挙一動を見逃さんと言わんばかりに視線を向けた]
稼ぎたい、という気持ちよりも。
お客さんに品を見て欲しいという気持ちが前に出れば。
一概に無理だとも言えないけどな。
[悩むベティに答え]
楽器としての役目まではこれじゃ無理だろうけどな。
どういう意味かなら分かるかもしれない。
アーベルならね。
[エルザにしろアーベルにしろ]
[器用に色々と演奏するのを見てはいたから]
[悪条件をどうするのか面白がっている節が無いとも言わないが]
― →広場露店付近―
[通り抜けていった少女の姿には気がつかなかった。
ちなみに万華鏡の件については今は忘れているらしい。
露店の一つを覗き、飴玉の詰まった袋を一つ購入して、さて帰ろうかと背を向けて]
おや。
[ここ最近で見慣れた露店の前に、先程見かけた楽団見習いの姿を見つけた。
何気なく近づいてみる]
アタシはいつでも本気ですよ。飽きさえしなければですけどー。
……?
[紡がれることのなかった言葉が気になったが]
[続く言葉と、出てきた鈴を見て、目を輝かせる]
気持ちを前に出す……む、難しそうですー。まずは精神修養からですかね。
[どう演奏するのか、期待に満ちた瞳でアーベルを注視]
─広場・露店近辺─
ま、そうだよね。
[本気でやれば、という言葉に苦笑する。
途切れた言葉の先までは、知る由もなく]
ん、まあ……何とか、なるかな、これでも。
[煤けた鈴を受け取り、手の中で軽く、鳴らしてから]
ま、上手く行ったら、御喝采、って事で!
[面白がられているのは知ってか知らずか。
吊るし紐を手首に巻きつけ、軽く、揺らす。
一つ、響く、澄んだ音]
それは、ごめんなさい。
あまり言われ慣れていないものですから。
[返すのは苦笑。
押しかけるという台詞自体には何も言わず]
――事件を調べに来た方、ですか。
「行方不明になった方がいる」。
私が知っているのは、それだけです。
残念ながら。
お仕事とはいえ、あまり足を踏み込まれないほうが良いかと。
自衛団の方も、解決に手こずられている事件です。
[深く眉根が寄せられる。自らの手で、もう片腕を掴んだ。
淀みのない、抑揚の薄い口調で答えた後、視線を男から転じる]
[最初の一鳴らしの後、リズムを刻むよに手が動き、鈴が跳ねる。
連なる音は、本来演奏に用いるものではない事もあり、どこかたどたどしいものの。
それでも、確かに、旋律としての形を成して。
音を生み出し、旋律となす表情は、ハーモニカを奏でる時と同様に、楽しげなもの]
[言葉通り一度自宅に戻った彼女は、キャリーケースを携えて外へ
向かう先は言わずもがな孤児院──その路地裏]
─孤児院裏・路地─
[たどり着いてみると、言われた場所に確かに横たわるギュンター
くすりと笑うと]
なるほど。覚悟は出来てるってことだ
もし躊躇したりして失敗してるようなら、仲良く両方捕まえてあげるつもりだったけど
ま、結果オーライ。私も楽が出来て嬉しいよ
[くすくすと笑いながらとんでもないことを口走ったり]
[いち早く気付いた少女がこちらに手を振るのに小さく笑い、片手を上げて返事をした。
それから尚も進む足は、青年の鳴らす鈴の音を聴き止め、少し距離を開けた位置で止まった。
そのまま始まった演奏会を、釣り気味の眼を細めて見守る]
[暫くくすくすと笑っていたが]
さて、じゃあ私のお仕事をやるとしましょうか
[そう呟くと、ドンッと手にしたキャリーケースを置く
その音は見た目よりも重そうなもの]
さあ、おいでなさい。私の『傀儡人形(ヨハンネ)』
[手を広げ、高らかにその名を呼ぶと、バタンとキャリーケースが口を開け、中から明らかにその容量よりも大きな人形が現れる
全ての体を現した人形は、彼女の背丈よりも少し大きいくらい
その全身は木で出来た、まさしく木偶人形]
では、さっさと運んでしまいましょう
誰かが見つけて仕事が増える前に
[そう言うと、人形はギュンターを肩掛けに抱え、前を行く彼女のあとに付き従い、収容所へと向かうので*あった*]
―広場・露店―
そこが一番問題かな?
[飽きなければというのに笑う]
[続く言葉の代わりに出たのが先の鈴だった]
まあ、それも一朝一夕では無理かな。
俺だって完全な思い込みまでは難しい。
[鈴を手首に巻いたアーベルを見る]
[澄んだ一つに続いて連なる音色]
[演奏用に比べればずっと鈍いその旋律は]
[だがとても美しかった]
─広場・噴水傍─
そりゃ意外だ、アンタなら引く手数多だと思ったが。
[返す言葉はやはり軽くて]
[見つめた隻眸の先で眉根が寄せられるのを見た]
[それを見ても己は表情は変えぬのだが]
そうかい。
関わりを恐れて足を踏み入れなかったら仕事にならねぇよ。
それに少しだけだが進展もあったようだしな。
[口にするのは先に聞いた話]
[尤も、聞かれれば答えるも、内容は率先して口に出さない]
[そうしているうちに相手の視線が己から外れ]
[露店から奏でられる音の方へと移動する]
気になるなら行きな。
俺に関わってもろくなことにならんぜ。
[咥えていた手巻きタバコも短くなってきている]
[頃合いか、と思いそう相手に言葉を投げた]
[ちなみに、場所と時間は事前にライヒアルトに伝えておいた
もしかしたら、裏で色々と動いてくれていたかもしれないが、それは彼女の知り及ぶところでは*なし*]
進展――?
[気にはかかったが、音色に意識は奪われがちで。
深く問うことはなく、小さく頷きを返した]
碌なことじゃないかどうかは、私が決めることですから。
[それだけを告げて、噴水から離れる。
一つに纏められた髪が、風に揺れた]
─広場・噴水傍─
[途切れた疑問に答えは返さなかった]
それもそうだな。
まぁ忠告として受け取っておけ。
[告げられた言葉にくつりと笑いながら返し]
[髪を揺らしながら離れて行く姿を隻眸で見やった]
─広場・露店前─
[周囲の人の流れには、気づいているのかいないのか。
一頻り、音色を紡いだ所で腕を上げ、一際大きく、鈴を鳴らす]
……ん、わりと、いい線行ったかな?
[音色の余韻が消えうせた後、表情と同様に楽しげな声を上げる。
子供っぽさを残した満足げな表情は。
練習所では、本当に入ったばかりの頃──鍵盤パートにいた、幼い頃にしか見せてはいなかったもの]
―広場・露店―
[一際高らかに鳴って消えてゆく鈴の音]
[ホゥと息を吐き目を開く]
[奏者の満足そうな顔は懐かしさも覚えるもので]
[少しの間をおいて拍手を送った][周囲も一気に沸き立つだろう]
充分過ぎるほどだったよ。
なあベッティ、分かっただろう?
[老若男女関わらず足を止めて多くの人が演奏を聞いていた]
[店番中の少女に笑いかける]
―広場露店付近―
お見事。
[演奏会の終わりと同時に沸き立つ周囲。
彼もまた拍手をしながら、演奏者のほうへと止まっていた足を進める。
そこでこれまでに見たことのない笑顔を目にして、少し虚をつかれたように瞬いたが]
凄い、凄いわー!
普通の鈴よね、それって。
[不思議そうにアーベルの手の鈴を見やった後]
[沸き立つ拍手に周囲を見回し、衆人の視線を確認した]
……確かに効果はあるみたい。
[拍手の輪に加わった]
[音の聞きやすい距離まで詰め、しかし、完全に気取られる位置までは行かなかった。演奏に夢中ならば、恐らくは、尚の事。
翠眼は見えぬ音を視るように見つめ、旋律を零さず掬い取る]
[やがて演奏は終わり、最初は疎らな、それから沸き立つ拍手の波。
忘れていた瞬きをして、息を吐く。
開きかけた口は、何も音を漏らすことはなく。
ほんの少しだけ、拳を握った]
……ん。
[眉を下げて微か笑み、踵を返して、早足にその場を去った。
目立つ長い青も、人波に紛れて、間もなく*見えなくなる*]
─広場・露店近辺─
[沸き立つ拍手に、一つ、瞬く。
ほんの一瞬だけ、複雑な表情が覗いたのには、果たして誰か気づいたか]
あは。
そんな、大したもんじゃあ、ないんだけど。
[困ったように言いながら、がじ、と蒼の髪をかく。
まだ手首につけたままの鈴が、仕種に合わせてリン、と鳴った]
[少し興奮したまま、師匠の言葉に]
はい、音楽って単に楽器を演奏することとは違うんですねー。
楽器はあくまで媒介で、それを通じて奏者の心を伝えて、そこに魅力があれば人は惹き付けられるってこと……ですか?
[最後は疑問形で、首を傾げ]
[リンと鈴が鳴ると、またそちらへと視線が奪われる]
─広場・噴水傍─
[微かに聞こえた音に一度露店へと視線は向くものの]
[腰は段差に下ろしたまま中空を見上げた]
さて…上手く行ったかね。
[意識を集中し、展開した術の操作に入る]
[左眼に映る空とは別に、開かぬ右眼に幻視する自衛団長の姿]
[街へと広がった紫煙は違わず彼を捉え]
[その記憶に刹那入り込む]
[読み取るのは失踪事件に関わる事柄だけ]
[それ以外のことは読み取らないのがこの術の調整の難しいところでもある]
[自衛団長は事件のあった初期から調べてるだけあって、その関連する記憶量は比では無く]
[試しとしての割に合わない容量に、術の疲労とは別の疲労を頭に感じた]
……半端ねぇわ、これは。
選択ミスったかな。
[中空を見つめたまま呟き、眉根を寄せる]
[それでも術を維持し、全て見終わるまで幻視を続け]
……あ?
[突然、ぶつりと幻視が途切れた]
[途端右眼は何も移さなくなる]
………。
どう言う事だ?
この街に居るなら掴むことは出来るはず…。
街からオッサンが出るなんてことは無いだろうしな。
…もしくは魔力を遮断する場所へ入った、か。
[突然降りかかった違和に中空へ向けて居た視線を地面へと落とし]
[考え込むように口元を右手で覆う]
[同時に咥えていた手巻きタバコを弾き飛ばすと]
[飛んだ先でそれは紫の炎を上げて燃え尽きた]
……確認した方が良い、かね。
[そう思うも術の疲労もあって直ぐには動けず]
[胸ポケットから道具を取り出すと]
[手巻きタバコを作って本当の一服をその場で*始めた*]
/*
急いで書くと誤字が酷い。
明日は遅めで顔出しになる予定だが…48hだから何とか、なる?
酒入るんで、遅くまで居れるかは微妙(滅
と、いうか、なんでこんなに集まるかなあ……。
[は、と一つ息を吐き。
近づく黒衣の修道士に気づくと、ども、と言いつつ手を振って]
……とにかく、まあ。
こんな感じで、鈴でもちゃんと独奏はできる、って訳だ。
[手首から鈴を外しつつ、こちらを見やるベッティに軽い口調でこう言った]
っと、失礼。
[傍まで来てから、挨拶をしていないことに気が付く。
3人に改めて頭を下げてから、青年に向き直った]
鈴一つであれ程とはね。
驚いたよ。
[対象は演奏それ自体であったり、集まった客であったり。
一瞬の表情には気が付かなかった]
―広場・露店―
「ニィさんすげーな!!」
「楽団の子よね。楽しみにしてるんだから!」
「楽しい音をありがとうねぇ」
[それぞれにアーベルを褒めて再び人波が流れ始める]
[その中心で一瞬掠め見えた複雑そうな表情]
[軽く眉が上がるがその場で何かを言うではなく]
はは、そこまで難しく考えなくてもいいんだよ。
心を篭めれば音は応えてくれる。
そうした音は人の心に響く何かを持っている。
そんなところだ。
[興奮気味の店員に微笑んだ]
[ライヒアルトが近くにいるのに気づけば軽く会釈をしたり]
[散っていく人々にも、手を振って答え。
ライヒアルトの言葉に、がじ、と蒼の髪を掻く]
……こういうの使うの、好きだから。
それが、ちょっとでただけですよ。
[返した言葉は、ほぼ、本音に近いもの]
それだけアーベルの演奏が凄いってことだわ。
……ただのサボり人じゃなかったのね。
[ハーモニカの演奏は何度も聞いているが]
[集まった人の数を見て、改めて彼の力を思い知ったり]
[彼の一瞬の表情には気付くことなく]
心を篭める……できるかしら。
でも何かこう、わくわくしてきたわ。アタシも練習してみたい。
師匠、色々教えてくれますか?
好きでも、使いこなせるかっていうとまた違うからね。
やっぱりそこは才能なんだろう。
[横から聞こえた『サボり人』に小さく笑いながら、青年にはそう言葉を向ける]
[『サボり人』という評価に一瞬むぅ、となるものの、楽しげなベッティの様子に、突っ込みは押さえて]
才能……って、言うのかな。
これがそうなら、無駄遣いしてる、とか言われそうなんですけど。
[ライヒアルトに返す言葉は、冗談めかしているものの。
同時に、どこか皮肉っぽい響きを帯びて]
[『サボリ人』にはやはり小さく笑う]
やりたいと思うこと。
音楽を好きだと思うことができればきっとできるよ。
[ひたむきな熱意][それもまた懐かしいもの]
[続く言葉は少しだけ遅れて]
……ああ。
俺に出来る範囲でならね。
[言ったこと言うことに嘘はない]
[けれどそれらは][自分にも返ってきて]
[寂しさを押し隠しながら頷きを返した]
無駄遣いだなんてことはないさ。
今もほら、みんな楽しそうだったろう。
[皮肉めいた響きには気が付いたのかどうか。
いずれにせよ、彼はいつもの調子で言葉を返すだけだった]
とと、そろそろ時間だ。
ぼくはこれで。
[空を見上げてから、青年と露店の2人にも頭を下げる。
孤児院への土産を手に、教会の方角に*向かった*]
よーし。師匠のお墨付きですね。頑張ろっと。
よろしくお願いしますっ。
[師匠の心の中にある感情には気付くことなく]
[浮かれた気分を表情に出し、頷きに笑顔を返す]
それなら……いい、のかな?
[ライヒアルトの言葉には、小さく呟いて。
教会へと向かうその背を見送る]
……ってと。
俺も、そろそろ行く、か。
[まだ練習所に戻る気分にはなれていないから、多少寄り道はするだろうが。
ともあれ、露店の二人にじゃ、と手を振ると、*ゆっくりとその場を離れた*]
アーベル、ありがとー。修道士さんも、また。今度は何か買いに来て下さいね。
[露店から去る二人を見送って]
師匠、その鈴しばらく借りてもいいですか?
[アーベルが演奏に使った鈴を指差して。許可が出れば、露店で売り子をしながら時折、鈴から鈍い音を*鳴らすだろう*]
こちらこそよろしく。
[音楽を楽しもうとする人が増えるのは純粋に嬉しい]
[だから笑顔には笑顔を返すことができた]
[去ってゆく二人の青年には挨拶を返し見送って]
ああいいよ。
[鈍い音は広場に響き渡るとまでいかないが]
[何度か通るものの足を止めたりも*するのだろう*]
―孤児院裏―
[指定された場所。
既に同業者の姿も、自衛団長の姿もないそこに、光球が一つ浮かんだ]
滞りなく済んだか。
…さて。
[普段端末で聞かせるような、平坦な声で呟く。
同時、彼の足許から伸びる影が蠢いて、光に照らされた場所を覆い隠した。
少女が老体を引き摺った跡や足跡等、彼の意識の及ぶ限りで状況証拠となりそうなものを飲み込んで行く]
―宿屋/食堂―
[ピークからは、やや外れた時間。
カウンターではなく隅の一席に腰を下ろしたエリザベートは、結わえた髪を肩上に通して前へと流し、指先に絡めていた]
あ、枝毛。
[片手を添えて、ぴっと裂く。躊躇いもなく抜いた。
摘まんで弄っていると、軽食を運んで来た宿の主に「手入れをしろ」と忠告されて肩を竦めた。混雑時には給仕があくせくと働いているが、今は彼一人でも十分なようだった。
楽団の休憩時間からは外れた時間の注文に、彼は何も言わず去っていく。こちらが言わなければ、相手は何も言わない。昔から、変わらなかった]
[外の喧騒は遠い。
パンを齧りミルクで喉を潤した。
焼きたてからは大分経っていて、少し硬い]
[指先が机を叩く。一定のリズムを取っていた。
簡素な食事はすぐ終わり、皿の上は空になる]
ねえ、フーゴーさん。
どうして、この仕事に就いたの。
[――親父の真似だよ。
一拍の沈黙の後に素っ気なく言い、主は食器を片付けていく。続きはあるようだったが、語られることはなかった]
楽しい?
[組んだ両の手に顎を乗せ、窓の外を眺めやる。
弟はもう練習所に戻っているだろうか。
太陽が角度を変え、自衛団長失踪の報が告げられるのは、*まだ先の事*]
―どこかの屋根の上―
[広場を離れた後、練習所に戻る気にもなれず。選んだ居場所は屋根の上]
……。
[ただ、鈴を鳴らしただけの演奏。
それでも、それは楽しくて。
集まっていた人たちの声や表情が、嬉しかったという実感。
それらが余韻として残っていた]
俺は……。
[奏でるのが、それで導けるものが好きで。
でも、それと共に求められる『形』は嫌で。
目を閉じて漏らすのは、嘆息]
いい加減……決めないと、か。
[小さな呟きを聞くのは、傍らの隼だけ]
……ん?
[不意に感じたのは落ち着かないざわめき。
閉じていた目を開き、そ、と手を上に差しのべる]
……どした?
[短い問い。向ける相手は揺らぐ風。
明確な答えはない。
伝わるのは、ただ、不安]
……なんか、あったのかな……?
[呟きは、不安の陰りを帯びる。
伝わる不安が、いつか感じたものと*似ている気がして*]
/*
いつもなら、あり得ん時間にネタ投下。
……いや、待ち時間が暇だったもんで。
さて。
どのタイミングででるか。
あと、風さん万能センサーにしないように気ぃつけんと。
/*
占い先、このままエルザでも良いかねぇ。
潔白を先に見るならライヒが先に来るんだが。
アーベルはあの話で見る必要は無さそう、ではある。
レナーテは遭遇時の状況により、だな。
他は絡みが少ないから何とも。
ハンスに至っては被害者ってのが染みついてr
まぁ、裏ワザで右眼の気まぐれって手があるからどうにでもなるがな!(ぉ
─広場・噴水傍─
[手巻きタバコを一本、吸いきるまでそこで休息を取る]
[頭の疲れと身体のだるさ]
[休息によりそれらはだいぶ楽になってきた]
…そろそろ行くか。
ったく、制約やら疲労やら、代償がでかいもん寄越しやがってあの婆。
[短くなった手巻きタバコを弾き燃やし尽くしながら舌打ちをした]
[尤も、その代償の分の能力を有しているのもまた事実である]
[新たな手巻きタバコを作って咥え、火を灯し]
[徐に立ち上がると両手をジーンズのポケットへと捻じ込み]
[ゆっくりとした足取りで広場を出て行く]
[向かう先は、自衛団詰所]
─ →自衛団詰所─
[一応二度のノックの後に詰所の扉を開け]
[中に居た団員に隻眸を投げる]
……団長は居るか?
[ぴり、とした空気にいつもの挨拶もせず本題を切り出した]
[返ってきたのは否定]
[ある時を境に誰も見ていない、と]
……嫌な予感ほど的中すると言うが。
なぁ、誰か目撃者とか居ねぇのか?
[動揺の走る詰所の中]
[一人冷静に情報を集めようと]
[詰所に居る団員に*訊ねかけて行く*]
/*
今回は自分の把握状況や行動意図をできる限り書き留めていこうと思うのでした。
メモまとめや時間軸明記も、その一貫。
時間軸は、基本的にはその場の流れで良いとは思うのだけれど、皆が皆、曖昧にしていると分かり辛いので。
嫌だという人がいたらごめんなさいね。
―どこかの屋根の上―
[落ち着かない風の感触。
それが掻き立てる不安は、じっとしている事を良しとせず]
……爺様んとこ、行ってみるか。
何か起きてるなら、あそこに流れてるはず。
[口にした当人に異変が起きているとも知らず。
花弁舞い散る風の中、最短ルートで詰所へと走り出した]
― →自衛団詰所―
[屋根の上を身軽に駆け、目的地の屋根もわずかに踏んづけてから、路上へ飛び降りる。
一歩遅れて、ついて来た隼が肩に舞い降りた。
どこか慌ただしい雰囲気の詰所、その扉を開いて]
爺様、いるかっ!?
[開口一番、問いを投げかける。
返されるのは、否定。
逆に、団長を見かけなかったか、と問われ、困惑する]
え? 見かけなかったか、って、見かけてたらここに会いに来るかよ!
……なんか、あったの?
[問いに答え、更に問いを重ねる。
答えとしてなされた説明に。
蒼に浮かぶは、*不安と困惑*]
/*
>>51
誰かに追って貰えるようにするには、もう一拍間を空け、傍(気づかれる位置)で様子見→立ち去り……なのかな?
この辺りの誘い方がわかりません。
眠かったのでさくっとやったのですが。
>>71
アーベルがエルザの不在を知った方が面白いかと思っての寄り道。
時間軸について言及しているのは、練習所に戻る→終わってから発見(レナーテと同時間)になることも想定して。
仕事に就いているPCだと、ふらふらしている理由作りが難しい。この忙しいであろう時期に!
アーベルがサボり魔なのと、あとは失踪事件辺りが利用できそうですが。人形師依頼も、その一環。
─自衛団詰所─
[居る団員から粗方の話を聞き]
[少し整理すると言って椅子を一つ借り腰を下ろす]
(…俺が最後に視たオッサンの記憶はなんだった?)
(視たのは事件絡みのものだけ)
(オッサンが誰かに聞き回ってる記憶──)
[術で垣間見た記憶を思い出す]
[そう言えば、最後に視たのは単なる見回りの記憶ではなかったか──?]
[思い当った違和に再度頭の中の記憶を整理する]
[見回りの最中、驚きの声と表情]
[その直後にぶつりと記憶は途絶える]
[垣間見えたそれに、まさか、と小さく呟いた]
……浚われた可能性は高い、か。
[もう一人、詰所へと駆け込んで来る人物の応対をしている団員の中]
[その呟きは周囲にも聞こえただろうか]
[呟きの後、団員の説明を受けている青年へと視線を向ける]
(このタイミングでオッサンが浚われる理由)
(嗅ぎまわるのを邪魔に思われたか、何かを目撃したか)
(どちらにせよ、俺に矛先が向くのも時間の問題かも知れん)
[裏の人間を始め]
[いくつか会話を交わした者には己が事件を調べていると言うのが知れている]
[その中に犯人が居るのなら、いつ手が伸びてきてもおかしくはない]
[そんなことを考えながら、隻眸は青年を見つめ続け]
[今までの彼の言動を思い返す]
[記憶の限りの言動で、不審な部分は無かったかどうかを見極めるように]
ジャーナリスト ヴィリーは、旅の香水売り ローザ を投票先に選びました。
―???→―
[少女はベランダや屋根を直走り、自宅へと戻る。
首から提げた財布はぴたりとした服の中、揺れ音を鳴らすことも無い。
小柄な少女は誰にも見つかる事無くことを終えて。
養父の帰らない自宅、自分の屋根裏部屋へと戻った。]
[自警団長が姿を消したのは、仲間とのパトロールが終わって詰所へ戻る途中。
仲間からは、パトロール最中の健在と、報告に戻る筈が未だである事が聞けるだろう。
彼が何処に消えたのか、彼がパトロールの路を外れて何処に向かったのか。
残念ながら目撃者はまったく居ないし証拠も綺麗に消えているのだ。
まるで魔法でも使ったかのように。]
[彼女は、養父が戻らぬ家の屋根裏部屋。
キラキラと光る硝子細工の沢山並んだ部屋で
大分長い時間、ひとりで 過ごしたのだった*]
/*
占い師ヴィリー、狼カヤとして。
あと怪しいのはゲルダ(妖魔?)、べティ(赤?)、ハンスかな。
アーベルは能力者か微妙な線。レナーテ村側とは思う。
ローザとライヒアルトはよくわかりません。
村人は3人か。
まあ、2日目前半だから分からなくても問題ない――のか?
吊られるには微妙な立ち位置かしら……。
そこそこ怪しくは振る舞おう。裏通りに行きたいな。
―広場・露店―
[良音とは言い難い鈴の音]
[止まる足は好奇からのものが多いだろう]
そろそろ片付けようか。
[声を掛けた頃も広場は未だ賑やか]
[ただ祭りの時期にしては少し人の減りが早かったかもしれない]
[一番新しい噂までは届いていなくても]
ここから宿までなら大丈夫かな。
用事が出来たから先に戻っていてくれるかい。
[朝と同じだけの荷物を持って]
[向かったのは一軒の工房を兼ねた家]
はい、随分とご無沙汰しました。
[突然の来訪に驚いている女性に謝る]
忙しい時期だとは分かっていますが、こちらも祭りが終わって離れる前に欲しいものがありまして。俺は楽器のことは門外漢だから信頼できる人に頼みたかったんです。
お願いできませんか、モニカ。
[宿に戻る頃にはすっかり暗くなってしまう*かもしれない*]
……視るまでもねぇな。
余程の演技者じゃねぇ限りは。
[ふ、と短く紫煙混じりの息を吐いた]
[先日の自衛団長とのやり取り][去り際に聞こえた言葉]
[青年が犯人ならば、あのような言葉は出て来ないことだろう]
[今のところ青年を疑う必要はない]
[しばらく探し回っても見つからないのであればあるいは、と言う判断を下した]
…おい小僧、良く聞け。
自衛団長は失踪事件の犯人に浚われた可能性が高い。
俺が団長から聞いた話を教えてやる。
[相手の反応もお構いなしに自衛団長から聞いた情報を青年へと伝える]
[犯人の人数、街の有力者が関わっている可能性]
[それを己に伝えた後に姿を消したこと]
[途中から詰所へと戻ってきた団員から、パトロールの間は一緒に居たことも伝えられるだろうか]
…一人になった隙を狙われたか、もしくは誘き出されたか。
どちらにせよ、団長の存在が疎ましくなった線が濃いな。
さて小僧。
団長まで掻っ攫った犯人探し……やるか?
やるなら、手ぇ貸してやらんでもねぇぜ。
[隻眸を青年へと向け、そう申し出る]
[青年の感情を利用し、あわよくば矛先のスケープゴートにしようとしている部分は*あるかもしれない*]
―孤児院―
[教会での食事の時間の後。
土産を手にはしゃぐ子供たちを孤児院へと送り届ける。
応対に出て来た職員に、彼は他に聞こえないくらいの声で問い掛けた]
それで、この間の件ですが。
そうですか。
彼らの仕業ではなさそうですね。
…とすれば。
[万華鏡のようなものは見つからなかったし、子供たちが何かを隠している様子もなかった。
子供の扱いに長けている筈の職員の返答に、彼は考え込むように俯く。
そうして暫く後、頭を下げて教会へと戻って行った。
自警団長の失踪の話は、未だここまでは*届かない*]
/*
うぬう、なんという美味しいパスを投げてくれやがるんだっ!
全力でキャッチしないと損じゃないかっ!
……ところで、妖狐はどこにいるんだろーか。
なんか、当たりがつかないんですが。が。
嫌な予感が当たってるかなぁ……(^ ^;
─自衛団詰め所─
[団員から受ける説明。
戻るはずが戻っていない、という言葉は、容易に一年前を思い出させ、内心の不安を煽る。
そこに聞こえた、声。
それで彼がそこにいると気づいた事もあるが。
向けられた言葉は、意外なもので、やや戸惑った]
爺様が……攫われた?
聞いた話、って……。
[語られる、団長が掴んでいたという情報。その内容に、眉が寄った]
……そりゃ、そんだけ掴めば、邪魔にもなるよな……。
[ぽつり、呟き。
その後の申し出には、蒼の瞳を瞬いた]
……犯人捜し、やるよ。
俺は、最初からそのつもり。
[『護れなかった』と、気づいた時から、それはずっと秘めていたこと]
あんたが、何のつもりで俺にそう言ってるのかは、わかんないけど。
俺には、走り回る以外に捜す方法はないから……手は、借りたい。
[ここで、一度言葉を切って。
一つ、息を吐く]
なんにもしないで、諦めるのは……もう、やだ、から。
『護れなかった』事を後悔だけするのも、もう、やだ、から。
[続いた言葉に込められた意は、他者には届かずとも。
それは、自分の中では何より大事な決意の表れ]
/*
何と言うか。
街単位で舞台にすると、夜パートで集まる、という展開になり難い感はある。
みんな同じ場所にいる訳じゃないですからな(^ ^;
―早朝―
[バタン!と派手な音を立てて、少女は自宅を飛び出した。
そのまま、翠のマフラーをはためかせて走る。
知り合いは目を丸くして、彼女を見るかもしれない。]
…――爺っちゃん、居るッ?!
[少女が駈けこんだのは、自警団の詰め所。
顔馴染みが、驚いて少女を見た。]
…え、此処にも戻ってないのか?!
[少女は翠の眼を目いっぱいに開き、聞いた言葉を繰り返した。]
起きてもいねーから、驚いてさ…
帰ってねぇって、なんで…っ?!
[青ざめた顔で、カタカタと小さく震える。
団員のおじさんの腕をぎゅ、と掴んでふるふると頭を振った。]
[パトロールに行って、戻って居ない。
一緒に行った仲間は、戻って居る。
別れてからの目撃者は、居ない。
それだけ聞くと、少女は弾かれたように顔を上げ、
詰め所を飛び出した。]
俺、目撃者捜してくるよ!
聞いてねぇ人だっているだろ?
[帽子を目深に被り、走り出す。
その表情は、口元まで引き上げたマフラーとそれに隠されて、団員からは、見えない。]
―翌日:大通り―
[家を出たのは朝早い。
相変わらず洒落っけのない格好。やけに瞼が重そうにしている]
……、眠。
[欠伸を噛み殺す。
僅かに滲んだ涙を拭い取った。
祭り前の街は今日も朝から賑やかではあるが、街の人間はあまり出歩いていないと気づくのは、昔から住んでいるからこそだった]
―大通り―
[すたたた、と、両手を下げて少女は走る。
路の端を走っていると、蒼い髪を見かけ。
キキ、と音がするほど踵でブレーキをかけ止まった。]
あ、おはよう!
[眠そうにする女性に、手を振って駈け寄る。
その表情に笑みは、浮かばない。]
―大通り―
[翌朝。
朝の祈りや朝食を終え、彼は教会を後にする。
少女の自宅へと向かう細い路地の手前で一度立ち止まり、少し悩んでから、そちらには曲がらずに自衛団詰め所のほうへと足を向けた。
街のあちらこちらで囁かれるようになった噂話を、彼は未だ耳にしていない]
あら、カヤちゃん。
[欠伸を抑えるために持ち上げかけた手が止まる。
覇気の欠ける少女に緩やかに首を傾げた]
……何かあった?
[零れる疑問は、自衛団長の失踪を知らぬことを示す]
/*
アーベル帰っていたら聞いていそうなものだけど、
知っていたらカヤのところに行っていそうだったので、
知らないことにしてしまいました。
爺っちゃんが、いないんだ。
[エルザに、縋るように手を伸ばす。
ふるふると頭を振る顔は必死に見えるだろうか?]
昨日、帰って来なくて。
詰め所で聞いたら、昨日パトロールから戻ってねぇって。
(場所について情報よく見たらあったー!!
どっかで読んだのにどこだっけどこだっけと
思った気がしたけど、情報で読んでたのか…。
凄く見当違いな所さがしてた…。)
─自衛団詰め所/前日─
[宣言に、返された言葉は如何様か。
何れにせよ、蒼に宿るは揺らがぬ決意。
若さ故の先走りも感じさせるそれは、見る者に何事か思わせるやも知れぬけれど]
……とりあえず、俺、一度戻るよ。
何かあったら、風に乗せて『呼んで』。
なるべく聞き取れるように、今の内はおっさんに波長合わせとく。
[軽い口調で告げた言葉は、当人以外には今ひとつ不可解なもの。
理由を問われたなら、後で教える、と受け流して練習所へ]
[練習所に戻るなり、向けられたのは先の事への謝罪。
一瞬、きょとりとするものの]
……ああ。
俺も、悪かった。
[こちらも短い謝罪を返して。
その後は特に騒ぎもなく、練習を終え。
宿に情報集めに行きたくもあったが、あちこちから色々といわれているためか、その日は大人しく帰途についた。
それでも、やはりと言うか。
詰め所で聞いた事、知った事を周囲に話すのは躊躇われ。
食事が済むと、早々と自室に引っ込んでしまったのだけれど]
楽師見習い アーベルは、ジャーナリスト ヴィリー を能力(守る)の対象に選びました。
[部屋に引っ込んだ後、色々と考えすぎていたせいか中々寝付かれず。
朝、目覚めた時には、家に人の気配はなかった]
あー……もう、出たのか、な?
俺も、行かないと……。
[行く先は、練習所……とは、言い切れないのだが。
ともあれ、食事を済ませると、いつものよに飛来した隼とともに、大通りへ]
─ →大通り─
[翠眼が、ゆっくりと見開かれる]
――自衛団長さんが?
[伸ばされた手をしっかと取る。
眉間に皺を刻み、優しく引き寄せた]
昨日から、……そうなの。
お仕事で忙しい、というわけじゃないのね?
[柔らかな声音。
空いた片手が少女の背に回る]
[話し声を耳にし、顔を上げた。
そこに蒼い髪の楽師と、探していた少女の姿を見留める]
ああ、丁度よかっ…
[楽師のほうにも人形師とのことを伝えておくべきだろう。
それぞれに用件のある2人に対して上げかけた声は、だが耳に届いた必死な声に止まった]
…団長?
/*
えーと。
守護先示唆……に、なってる……か、な? かな?(汗
まあ、初回からそこをぶん抜きにゃーこないだろうけど!
むしろ、こないだろうからセットするんだけど!
……まあ、うん。
以降は流れだ、流れ。
[楽師の視線がこちらを見たのを彼も見て、頭を下げた。
足を進め、2人との距離を縮める]
何かあったのですか。
[いつになく険しい顔をして、彼は問う]
うん、だって忙しい時は忙しいって、黒板に書いてくれるから。
詰め所も、誘拐だとか、騒いでて、だからオレ、目撃者捜そうと思って、
[背に回された片手が、やけに暖かく感じて、
少女はう、と喉を詰まらせた。
柔らかな声音が優しくて、肩を少し震わせた。]
…何か、知らない?
[エルザの腕を掴んだ侭、顔を上げた。]
─翌日・自室─
[昨日は部屋に戻った後、人形と素材の在庫を確認しているうちに朝になってしまっていた
ベッドの上は、彼女の代わりに少し大きめのキャリーケースが占拠している]
…………あふぅ、眠い
あーでも、交渉も進めないと
…………………よし、行く
[そう言うと、眠そうな目をしつつ部屋をあとにした]
─大通り─
……それにしても。
[人気のそう多くない通りを歩きつつ、小さく呟く]
誰も見てない、っていうのが、やっぱり気にかかるんだよなぁ……。
確かに、裏通りの奥って、かーなり入り組んでるけど。
[さすがに最深部までは行った事はないが。
それなりに奥までは、入り込んだ事もあるので、ぽつり、とこんな呟きを漏らしつつ]
はぁ……考えると、余計にわかんねー。
[ため息の後、がじ、と蒼の髪を掻いた]
[こちらに来る修道士に一度は顔を向けたもののは、眉根を寄せたまま頭を傾けた。視線はカヤを示す]
うん、……そう。
[けれど彼女の声を聞く頃には暗い表情を消し、旋律を紡ぐにも似た穏やかさで相槌を打つ]
ごめんなさい、私は何も、知らないの。
でも、
[だいじょうぶ。その単語は出てこなかった。
背に回した手を上下させ、ゆっくりと撫でる。
カヤの目に映る表情はやわらかい]
一緒に聞いて回ることなら、出来るわ?
[楽団の事を思えばそんな余裕はないのに、そう口にしていた]
誘拐?
…まさか。
[聞こえた言葉に眉を寄せて、そう呟く。
けれど時期が時期だけに、否定しきることはできなかった]
昨日は一度も見なかったよ、団長は。
…すまないね。
[少女に視線を向けられて、彼は眉を下げて首を左右に振った]
[彼は嘘は吐いていない。
団長を呼び出し眠らせたのは目の前の少女で、収容所まで運んだのは人形師と彼女の操る人形。
故に彼は昨日、団長の姿を『見ていない』]
─大通り─
[大通りを進んでいくと、目に入るのは見知った者たちの姿]
……あれ。
何してんだ、あんなとこに集まって。
[訝るように呟きながらも、自然、歩みはそちらへと向いた]
1人で探す気かい?
それこそ危険じゃないか。
[楽師と少女が話すのを眉を寄せながら聞き、横から口を挟む。
途中近付いて来る青年に気付いて、険しい表情のまま頭を下げた]
ひとりじゃ危ないでしょう?
[上目遣いの少女を諌めるように、
背を撫でていた手で帽子の上から、ぽんと叩く。
ほんの少し、眉を釣り上げた]
何処かのサボり魔だって、お目付け役が一緒だわ――
あら。
[言った拍子に、話題の人物が目に入った]
[頭を下げるライヒアルトの険しい表情や、姉と、カヤの様子。
昨日の事に関わりある、というのはすぐに察しがついたものの]
……お目付け役必須で、悪うございましたね。
[何となく、最初に口をついたのは、こんな言葉だったとか]
で、どしたの、道端に集まって。
─大通り─
[だるそーに、大通りを歩いていたのだが]
ん? …………んん〜?
[ふと前方に見知った顔の集団発見
当初の目的の人物であるエルザも居るのでちょうどいいやと近づいていったのだが]
…………あれ? どうかしたんですか
何だか深刻そうな顔をして
[そう言って首を傾げる]
…いいのか?
なら、お願い、する…。
詰め所では、目撃者居ないって聞いたんだ。
何処からさがそう。
[マフラーの中、もそもそと言葉を零す。
ライヒアルトとエルザを見上げ、それから釣られたようにアーベルに、そしてゲルダに視線を移して]
うん、爺っちゃん探索隊…
[楽しそうな言葉だけれど、表情は曇ったまま。]
[昨日は不在を弟に悟られることはなかったけれど、
とっくに調律を終えていたモニカにはじと目で見られた。
訊かれも叱られもしなかったから、エリザベートから何か言うことはなかった]
[けれど、家に帰ってからも話題を避けるアーベルとはまた別に、エリザベートも口数少なくしていたし、今朝も食事を用意しただけで家を出てきてしまったから、きちんと会話を交えるのは、ほぼ一日振りだった]
自覚はあったのね。
[返すのは、昨日の空気が嘘のようないつもの台詞だが]
詳しいことはぼくは知らないのだけど。
自衛団長がいなくなったそうだ。
[丁度現れた人形師にも頭を下げる。
尋ねられたことには少女を目で示し、手短な説明を返した]
[続く問いに答える前に、また一人と、近寄ってきた女性]
ああ、ミューラさん。
[ライヒアルトの説明に同意の頷きを返す]
[翳る表情を見せるカヤに視線を落として、]
楽団の練習だって大事だけど、カヤちゃんを放っては置けないわ?
[あ。
と、自分の口にした単語に、修道士に顔を向けた。
頼んだことを、今思い出したと言った様子で]
[ゲルダの姿を目にすると、よ、と言いながらひらりと手を振り]
ああ、爺様を、か。
[カヤの言葉に、微かに眉を寄せる]
捜して、見つかる場所にいてくれれば……いいんだけど。
[続いた呟きはごく小さなもの。
もっとも、自身はその可能性は低く見ているのだが]
……そりゃ、まあ。
[姉の言葉には、心持ち視線を逸らしつつ、こう返す。
直視を避けたのは、これからやろうとしている事が、明らかに心配をかけるとわかっているから]
ん、…ああ。
そう言えば、ゲルダ。
[楽師の視線を受けて瞬き、程無く当初の用事を思い出した様子。
彼の視線は楽師から、人形遣いへと移る]
[エルザがライヒアルトを見るのに、
首を傾けて視線を追い、彼を見る。
アーベルと、ゲルダにも視線を流し]
…爺っちゃんが見つかれば勿論だけど、
せめて目撃者とか居ないかな…
[マフラーの中で呟いた。]
[各々の口から返される答え
それは呼び名は違えども一人の人物を指すもので]
えっ……ギュンターさんが
それって昨日のことなんですか?
[驚いた様子で問う]
[どうにもはっきりしないアーベルの口調に、そちらを見やった。
たったの数秒。だが、恐らくは長い数秒間。
半眼でもなく、怒りの表情もなく、視線を注いだ]
[それから、つい、と外す]
[人形師に意図が伝わったなら、楽団の件のほうはひとまず本人たちに任せることにする。
そして今度は見習いの青年へ眼を向けた]
君は、何か知らないか。
[呟きは捉えたのか否か。
真剣な眼をして問うた]
パトロールから、ということは、
……その道順を辿れば、何かわかるかしら。
表通りなら、自衛団の人が探しているだろうけど、
今はお祭り前だし、この街も狭くはないし。
[カヤの頭からも片手は離していたが、彼女の傍には佇んだまま。
思考を口に出すも、眼を伏せた表情は思い悩むさまを表す。
長く住んでおり、今までに起こった失踪事件を知っていれば、
無理もなかろうかと思われるものだった]
[姉とライヒアルトの様子に、一瞬きょとり、とするものの。
カヤの呟きに、意識はそちらへ]
……目撃情報、かぁ。
昨日、自衛団の詰め所で聞いた話じゃ、それが全くないんだよな。
今まで起きてた失踪事件で消えた連中も、確か、そうで。
……結局、あれから音沙汰ナシで、どっからも情報なかった……となると。
[行き着く結論は、一つ。
自分的には、望む所だが]
[ライヒアルトがゲルダの名を呼ぶのは聞こえたが、
失踪事件のほうも、やはり捨てておくことは出来ないまま。
アーベルが並べる事実と、語られない結論を、黙って聞いた]
― 回想・露店 ―
え、もうそんな時間ですか?
[師匠の声に、鈴の音に集中していた顔を上げる。未だ人の姿はあれど、おそらく師匠が片付けると言うからには、あまり売れ行きは上がらなそうなのだろう]
[手早く片づけを終えると、運べる程度の荷物を手にして]
はーい、わかりました。
気をつけて行ってらっしゃーい。
[師匠の姿を見送った後、素直に宿へと足を向ける。師匠の帰りを待ち、宿で鈴の音を鳴らしながらいつしか眠りに落ちていった]
ん? …………あぁ
[ライヒアルトの視線を受け、僅かに首を傾げるが、すぐに思い至って、ポンと手を打つ
そも、今日眠いのを我慢して出てきたのもそれが目的だったわけで
しゃんと威儀を正して営業モードに入り、エルザに視線を向ける]
えっと……話はライくんから伺いました
一応、相応の報酬をいただけるのであればお受けさせていただきたく思います
ただ、先に決まっている私の方の公演もありますので、構成など多少妥協していただかなければならないと思いますが、それでもよろしいでしょうか?
[ジッとエルザの目を見つめて、こちらからの要求を伝える]
…………。
[姉から向けられた視線。
短いはずなのに長いそれには、きっちりと固まっておりました]
俺も、自衛団の詰め所で聞いた事しか知らないから……。
[それから、気を取り直して、ライヒアルトの問いに答える]
ただ、爺様、例の失踪事件追っかけてたし。
……それ絡みのトラブルの可能性は、高く、見てるよ。
むしろ、祭り前の大事な時期に爺様が戻ってこないなんて状況……他に、理由なんて思いつかないよ、俺は。
[だが、すぐに苦笑を浮かべると]
とはいえ、まあ現状はそれどころじゃなさそうですよね
下手すると、私のと楽団の両方の公演がおじゃんになる可能性もありますから
んー、ギュンターさんかぁ
私は昨日は見てないなぁ
[顎に指をあて、そう呟く]
― 翌日・宿 ―
[目を覚ますと、いつの間にか毛布を被ってベッドの上]
……あれ、アタシあのまま寝ちゃってた?
[窓から外を見れば、今日もよい天気のようで、差し込む明かりに目を細めて]
今日もお仕事日和みたいね。
[着替えをすませ、師匠を食事に誘う。宿で朝食を取ると、荷物をまとめて露店へと向かう]
― 大通り ―
[露店への道すがら、人が沢山集まっているのが見えた]
おっはよー。
……どしたの、朝からみんなで何の相談?
[近づいて声をかける]
店員 ベッティは、人形師 ゲルダ を投票先に選びました。
[嘘は吐いていないパートナーと、罪悪感の混じった演技をする連絡役に対して、彼女は臆面もなくさらりと嘘を吐いた
ギュンターを連れ去った張本人であるにもかかわらず、そこに一切の罪悪感はにじみ出ていなかった]
…そうか。
[青年からの答えに目を伏せた。
そのまま言葉を紡ぐ]
失踪事件を追っているのは知っていたが…
そうだろうね。あの団長なら、事件もあるのに急に居なくなるわけがない。
…団長がいなくなれば、自衛団の統率も危うくなるだろうし。
[最後はやや小声だった]
[仕事モードのゲルダに見つめられ、はたりと瞬いた]
……ああ。
件の方って、ミューラさんだったんですね。
周り道をしてしまいました。
でも、ホフマイスターさんの紹介なら安心だわ。
[苦笑から微笑に変え、先とはまた異なる真剣なものになる。
その間にカヤの手が離れたのには、気づいていたか]
報酬の方は、私の一存では何とも言えませんが。
「皆に楽しんで欲しい」――その気持ちを抱いて、
共に舞台を創り上げて頂けるのでしたら、惜しむつもりはありません。
[次いだ言葉には、確かに、と一つ頷く]
長年続いてきた祭りですから、早々中止になることはないと思いますが、
中止にならなければ良いという問題でもありませんね。
あ、ベッティ…!
[た、と旧友の所に走り寄る。
翠の眼の上、眉うはひそめられて、悲痛な表情が作られていて]
爺っちゃんが、いなくなったんだ。
――何か、見たりしてねぇか?
[声を震わせる。]
ん。おはよーさん、と。
[かけられた声に、ふ、とベッティの方を見やり。
ひら、と手を振りながら軽く、挨拶を投げる。
それから、蒼は再び、ライヒアルトの方へ]
あー……その可能性も、あり、か。
[自衛団の統率、という言葉に、がじ、と蒼の髪を掻く。
昨日見た、団員たちの動揺する様。
あの姿は、場合によっては、少しの衝撃で弾け飛んでしまう可能性も感じさせた]
……色んな意味で……ヤバイ状況?
(最初の1発言するまでに1〜2時間かかります
この世界感に「ゴム」はあるのだろうか!
髪ゴムって表現してもいいのかしら!
ほんっとどうでもいいことで悩んでいる私)
しかし。
皆で一緒に回るのは、少し人数が多過ぎるかな。
[辺りを見渡して、やや苦笑を洩らす。
眉は寄せたままだったが。
そうこうしているうちに新たに増えた露店の少女には頭を下げて挨拶をする。
説明は少女がしていたので、彼は言葉を控える]
こんにちはー……。
[声をかけてくれたエルザとアーベルに片手を振る。駆け寄ってきたカヤの顔を見やり]
え、ブンタさんが?
……ううん。昨日から見てない。
[首を横に振った]
[頭を下げる修道士に、軽く挨拶を返し]
そんなっ……まさか。
[失踪の二文字が頭を過ぎる。カヤの悲痛な表情が事態の深刻さを物語り]
[場に漂う深刻な雰囲気に、口を噤んだ。しばらく耳に入る言葉を拾い集め、それを形にしていく]
自衛団自体、団長の統率力で保っていたようなものと聞くし。
あまり悪い方向に行かないといいけれど。
[目を上げて青年に頷き、懸念を口にした。
やはり声は小さく、溜息混じりになる]
……ま、あんまり馬鹿はやらない……。
と、思うけど。
[否、思いたい、と言うべきか]
早めになんとかしないと、な。
自衛団の連中が落ち着かないって事は、警備も甘くなりがちだし。
そうなると……。
[失踪事件の犯人たちに、付け入る隙を与える、と。
そんな懸念もちら、と浮かんだ]
[弟と修道士の懸念を、そんなことはない、と断じられはしない]
……悪い方向にばかり考えるのは、よくないわ。
心配ばかりしていても、しょうがないもの。
少しでもよくなるように、動きましょう?
ー宿屋の一室ー
ふふふーん♪るんるるーん♪
[昨日聞いた失踪事件に、悪い方向で進展があったことなんてつゆ知らず。普通に寝て、うっかり遅めに起きて、でも鏡の前で気分よく身支度をしていた。]
よーし、今日もばっちり!
…じゃないや、髪留めちょっと変。
[いつからだろうか、愛用の髪留めがちょっとばかり色あせている事に気付く。他人なら気付かないようなそれがとても気に食わないらしく、ふくれながら色々な面を試してみるが、やはりなんだか許せない。]
…。あ、そうだ!
[何かを思い出して、商品その他が入った大きな籠からポーションの瓶を出す。小瓶の首に飾られているのは赤いリボンだ。]
…バッチリ!
[ギリギリの小さなリボン結びが気に入って、]
(…まて、なんかこれ失礼じゃね
[少し小さな二つ年上の少女の頭へ、そっと手を伸ばす]
……絶対、大丈夫だよ。すぐ帰ってくるって。ブンタさん、強いんだから。
それに自衛団だって。カヤだって知ってるでしょ?あの人たちの執念深さとか。ね?
[エルザの言葉にはにこりと笑って]
ええ、よろこんで
すみませんね、報酬とか意地汚い話を持ち出してしまって
何分寄宿させてもらっている身の上に、色々と入用が多くて
[苦笑を浮かべつつ、そう話す]
[ギュンターの失踪については、僅かに視線を落とし]
……上が優秀であるほど、それが欠けた時の影響は計り知れず
失礼な話、もはや自衛団もあまり頼りにならないかもしれませんね
[何気にど真ん中ストレートで酷いこと言っている]
っと……あ、うん。
そう、だよ、な。
[姉の言葉に、軽く、首を左右に振る。
そのために動く、と決めたのは昨日の事なのだから、と。
ふわ、と。半ば無意識に風を手繰りながら、改めて自分に言い聞かせ]
とはいえ、どう動くか、かな。
情報集めに行くにしても、姉さんとかベッティとか、さすがに下街には行かせらんないぜ?
―回想―
[宿に戻れば連れは既に夢の中の住人]
[ベッドに運んで毛布を掛けた]
[食事のついでに聞けた噂もそれまでと大して変わらず]
[夜は更け朝となった]
おっと。
すぐ追いつくから先に行っててくれ。
[途中で呼び止められ]
[立ち話で遅れてから追いかければその姿はまだ大通りに]
[見知った顔もその場に多数揃っていて]
[どうしたのかと足早に近づいた]
/*
あ、今気がついた。
(144) 2009/03/09(Mon) 23:58:45
(145) 2009/03/09(Mon) 23:58:45
内容的にもそのまま繋がるとか。
と、いうか。
まあ、俺がいう事じゃないんたが。
毎度まいど、トップ喪失しただけで暴走集団、という位置づけにされる自衛団って、もしかしなくてもかわいそうなのかしら。ら。
いいえ。
正当な労働に対して、報酬をお支払いするのは当然の事です。
志を同じくして頂けるのなら、尚のこと。
[苦笑を浮かべるゲルダに、首を振った]
……正当でない、それは、何の為なのかしら。
[ふと零した呟きは、今の流れとは異なり、先の流れに添う]
―大通り―
何が……。
[詳しく聞くまでも無かった]
[自衛団][悪い方向][すぐに戻ってくる]
[嫌でも予想が出来てしまう話が交わされていた]
え、アタシ?
[アーベルの言葉に自分の名前が出てきて、目を瞬く]
ブンタさん探すなら、アタシも手伝うわ。
事情が事情だし、このままじゃ商売どころじゃないから。ね、師匠?
[後から合流してきた師匠を振り返った]
ベティちゃんやカヤちゃんはともかく、私は平気だわ。
……アーベルとホフマイスターさんだけで行くつもり?
そっちのほうが、心配よ。
何をしでかすことやら。
[しれっとした顔で、アーベルに言う]
です、ね。
ここでこうしているよりは。
[楽師の姉弟にそれぞれ頷いて、次いで周囲を見渡す。
人形師の物言いにはやや苦笑を浮かべた]
全員が捜索するなら、二手に分かれるか…
確かに、女性ばかりで危険な場所には行かせられないね。
[この場でもう1人の男性である青年に視線を向ける]
─大通り─
いや、手伝うのはいいんだよ。
でもな、ちょーっとだけ、考えれ?
爺様が消えたのは、普通の状況じゃない可能性が高いんだぜ?
そうなると、情報集めるのも捜すのも、一筋縄じゃいかないとこに踏み込む必然が出てくる。
んなとこに、女子供行かせられるか、っての。
[ベッティに向けて言うのと、姉の言葉が聞こえるのとは、ほぼ同時で]
……姉さん……それって……。
[どーゆー意味、とは。
さすがに聞く気になれなかった]
ああ、放っておけば商売どころじゃなくなるだろうな。
[こちらを振り返るベッティに頷く]
だが危険な場所まで行くのは認められないよ、俺も。
エルザも。平気、じゃない。
自衛団がそんな状況なら特にだ。
[浮き足立っているだろう自衛団]
[表通りだけならまだしも][裏通りまで手が回るかどうか]
ああ、ハンスさん。
[もう1人増えた相手に頭を下げる。
その表情を見て、説明はするまでもないかと開きかけた口を閉じた]
…信用がないね。
[楽師の言葉が聞こえて苦笑いを零す。
さてどちらのことやら]
[姉に向けられるハンスの言葉に、考える事は同じかな、と思いつつ。
苦笑いとともに零されたライヒアルトの言葉に、は、と息を吐く]
……ほんとに、ね。
[蒼の瞳は、ほんの少し、遠くを見ていた。
かも知れない]
女子供って……アーベルだって大して変わらないじゃない!女顔のくせに!
大体、安全な所でのほほんとしてるなんて、とてもじゃないけど無理。
[アーベルに続いて師匠にも反対され、ううと唸る]
[二手に分かれるという修道士の言葉に、そこにいる人を確認するように周囲を見回した]
[そういう意味、と弟に答えたのは視線だけでのこと。
ハンスへと向き直った顔には、不機嫌さが滲む]
信用ないのね?
[修道士の台詞と重なるタイミング。
信用の問題ではないと分かっていながら、言葉を続ける]
街には長く住んでいるもの。
裏の歩き方も、多少は心得ているつもりだけど。
手分けするなら俺も加わるから。
それならエルザの不安も少しは違うだろう?
[くったりしているアーベルに軽く笑いながら言う]
[もっとも逃亡の見逃しも知られていれば信用度では微妙か]
[ライヒアルトには頭を下げ返して]
カヤ君のこともある。
誰よりも今不安になっているだろう。
信用できる人物がついていてあげないとね。
……まあ。
ここで押し問答していても、仕方ないか。
男組と女組で分かれたら、文句ないのかしら?
[そう切り上げたのは、カヤの視線が彷徨うさまを見たからか。
一つに結わえた髪を掻き揚げて、大きく息を吐く]
カヤちゃん、そのパトロールのルートを教えて貰える?
そこから外れた可能性だってあるけど、それまでの道のりはあるはずだもの。
[アーベルの物言いに、ムッときたのか]
……なにそれ?
それってつまりは、女子供は大人しく指を銜えて見ていろってことですか?
そういうところに足を踏み入れれるのは、男だけの特権とかですか?
それで、カッコいいとか思ってるんですか?
[そう言ってアーベルを問い詰める
だが、一転にまりとした笑みを浮かべると]
…………キミは、女と言う生き物を少々甘く見すぎている
女と言う生き物は男よりも、狡猾に出来ているんですよ?
[そう言って、顔を寄せジィとアーベルの目を見つめる]
特に危ない場所を選んで行くことは無い、ということだよ。
[唸るベッティの頭を撫でる]
[落ち着かせようとする癖のようなものだ]
だからそれはあくまでも「普段の」だろう?
信用しないわけじゃないが、念には念をいれたいだけだ。
演奏会も控えている身だろう。
本当ならアーベルも外したいが……。
[ライヒアルトを見る]
[詳しくは知らない相手をどこまで信用していいものか]
[すぐにエルザへと視線を戻す]
置いていけば、それこそ一人で動きかねないだろう。
[もう一つの理由だけを口にした]
女顔って、それは関係ないだろーが。
[ベッティの突っ込みは、そこだけが引っかかったらしい。
女装云々を聞いた後だけにか、微妙に根に持っているようで]
……ま、そうなるんじゃないかな。
[視線で言われた言葉は、しっかり感じ取りつつ。
男女に分かれたら、という姉の言葉に一つ、頷いた]
まあ、それが一番手っ取り早いかな。
[本当は女性もいた方がいい][聞ける話が増える]
[けれど危険に巻き込みたくない相手が居る以上は言えず]
[エルザの提案に頷いた]
それには同意しておく。
[一人で動きかねない。
その言葉に、深く頷いた]
でも、危険なのは、誰だって変わらないんだから。
何かあったら、承知しないから。
もちろん、アーベルだけじゃなくて、ね。
[言いながら眼を細め、物思う瞳でハンスを、それから、弟を見る。
強く止める言葉は、口にはしない。
その手が彼を撫でたのも、*もう昔の事だった*]
[ゲルダの詰問。
一瞬きょとり、とするものの。
ほんの少し、蒼の温度は下がって]
なに?
そうだ、って言ったら、どーにかするつもり?
[それでも口調は軽いまま、言葉を紡いで]
……大体、女の方がおっそろしい事は、二十年間生きて身に染みてら。
[それはそれで地雷っぽいですが。
それだけ言うと、ひょい、と距離を開け]
それに、『狡猾な』女性の方が、不安がってるのを的確に宥める方法に詳しいんじゃねぇの?
……生憎、俺はそーゆーのは専門外なんでねー。
[アーベルの返事には、無言で微笑みを向ける]
[頭に置かれた大きな手が、ヒートアップした頭をいつものように冷やす]
……はーい。
[瞳には納得行かない感情の色を浮かべ、拗ねた口調で返事を搾り出すと]
[エルザの問いに対する、カヤの返答を聞こうと耳を向ける]
[女性陣の反発の言葉に苦笑を浮かべる。
本来ならば混合のほうがいいのかも知れないが]
どうもぼくらは信用がないみたいですし、それで。
あまり危険なところには行かないでくださいね。
[女性陣に念を押しつつ、楽師の案に賛同を重ねた]
うん!
えっと、大通りをこう回って路地の前を通って。
教会の前、孤児院の前、宿屋の前と、そっちからこっち…
[エルザの言葉に頷いて、パトロールの道を教える。
詰め所に行けば同じように聞ける道のり。
そして少女は少しばかり沈んだ様相で、チーム分けにも*賛同する*]
[一人で動きかねない、という言葉。
これまた、否定はできないから、そこのやり取りには口は挟まず]
……わかってるって、それは。
[何かあったら、という言葉にだけ、小さく頷いた。
もっとも、何かあれば一気に走り出すつもりではいるのだけれど]
[ゲルダとのやり取りはとりあえずアーベルにまかせようと]
[するのだがどうにもヒヤヒヤするのは気のせいか]
ベッティ、もう一つ用事を頼んでおく。
もし俺のことを探している知らない顔が居たら、後でそちらにも行くからと伝えておいてくれないか。
露店か宿を頼りに来るだろうから。
[拗ねた声にもう一度軽く撫でると]
[手を離してライヒアルトの方へと向かう]
向こうにツテはあったりするかい?
外から行くと口が堅くなる連中も多いから。
[アーベルの言葉に、しばらくジト目で彼を見ていたが、スッと目を瞑ると]
……別に。そう思ってるようだったら、唯々『愚か』だな、と
事情は知りませんが、そういう考えは身を滅ぼすのが定説ですから、ご忠告をと
ちなみに、専門外と言うならひとつ
不安の最大の原因は『未知』です
得体の知れないからこそ、人は恐怖を感じる
何もせず、人から伝え聞くのみの情報なんて恐怖にしかなりませんよ
ありがとう。
無理に危険を冒すつもりはないから。
[振り返りエルザの視線を受け止める]
[小さく笑ってみせた][昔と同じように]
[同じように笑って街から姿を消したりもしたけれど]
[そこまで言って、ふぅ、と深い溜息を吐くと]
…………はぁ、まったく
売り言葉に買い言葉で、キャラじゃないこと話しちゃったじゃないですか
[そう言って、アーベルとは目線を合わせずくるりと振り向くと]
じゃあ、エルザさん、カヤちゃん、あとそこのお譲ちゃんもかな
私たちは女同士で動きましょうか
[そう言ってにっこり]
/*
むしろ、ゲルダというより中身が釣られた
あーもう、ゲルダのキャラじゃないのに突っ込まざるを得なかった
しかも中身は野郎なのにな!!
[向けられた言葉に返したのは、そう、という短いもの。
元より、問答をする気はない、というのはその態度で知れるか]
ま、そーかも知れないね。
でも、大人数がぞろぞろ行って、それで情報拾えるほど、甘い場所とも思ってないから。
[正確に言うならば、情報が得られる可能性自体、低く見ているのだけれど。
団長の消え方、関わっている、と示唆されたもの。
それから考えれば、容易く行くとは到底思えないから]
んじゃ、そーゆーことで、そっちゃよろしく。
[視線を逸らしたゲルダに、ひらひらと手を振る。
傍目、ケンカ売ってるのか、と取れそうな、軽い態度で]
[師匠の頼みごとを聞くと]
へ、知らない顔ですか?
……了解しましたー。
[告げ方には引っ掛かったが、人相や名前を告げないのにも何か理由があるのだろうと、深く追究することはせず]
[カヤから聞いたルートを考えながら]
さて、どこから行きましょうか。
ああ、よろしく頼むよ。
ゲルダさんも。
そちらをよろしく頼みます。
[ベッティの承諾を得られれば頷いて]
[直接従兄が来る可能性は低いと思うのだが]
[となると誰が来るのかは自分にも分からず]
[アーベルとゲルダの遣り取りにも口を挟むことはできずに]
[ただ軽く頭を下げた]
じゃあこちらも動こうか。
と、すまないが荷物だけ置いてきていいか。
[二人の青年に商売道具を示した]
[青年と人形師の遣り取りは、困ったような顔で口を挟まず見ていた。
実のところ、挟めないと言ったほうが正しいが]
伝ですか?
すみません、ぼくはあまり…
どちらかと言えば、彼のほうが。
[行商人の言葉にはすまなさそうに言って、丁度話を終えたらしき青年を見た]
そうか。いや、無ければ無いでどうにかするだけなんだが。
気にさせたなら悪かった。
[すまなさそうに言う青年に謝る]
[視線を追ってアーベルを見た]
ん、ああ。
それ抱えて行くのは、さすがに辛いでしょ?
[ハンスの言葉に一つに頷き。
ふと、手首をくるり、と返して風を揺らめかす。
『波長』は未だ、ヴィリーの周辺のそれに合わせたまま。
一瞬、姉に合わせなおしたい、と思うも、それは押さえて]
んー……ツテ、なくはないよ。
下街にも、知り合いはいるし、さ。
[視線を向けてくる二人に、小声で返す。
……そこらを姉に突っ込まれたくなかった、という心理は、きっと伝わるだろう]
大人数がぞろぞろ行って……ね。
確かに、すぐに見つかる可能性は低いかもね。今回は単なる下見かしら。
[アーベルの言葉が聞こえれば、小声でつぶやいて]
[女性だけのパーティは、目撃情報を探して自衛団長のパトロールルートを*歩くのだろうか*]
―街外れの井戸付近―
くるくるのー、ぽふん!
[昨日はソコソコ商売が出来たようだ。今朝は、開いたばかりの花屋に押し掛けて店員が驚く程に花を買い込み、すぐに井戸へ。それからはずっと、その場に座り込んで香水を作っていた。]
[出来上がったばかりの物を地面に置いて区別。そんな小瓶が自分の周りを一周したあたりで、大量に買った花がようやくなくなった。]
ふわー、お花買いすぎたの、やっと終わったー。できたー。
[瓶代考えると昨日の売り上げがふっとんだ…なんて反省しながら、大きく伸びをする。]
…あれ、なんだろ?
[ふと、特別何をしているでもない自警団員が目に入り、様子をみる。昨日はなんか、お仕事してます!お疲れ様です!という感じだったのに、今日はただただ苛立っているだけに見えて]
ピリピリを和らげる香りを買いませんかー?
[*ちょっかいかける事にしてみた*]
そっちでも来て貰うのが正解か。
ならば交渉相手探しは任せるよ。
[小声には声を低めて返す]
[エルザたちに聞こえないように]
ありがとう。
じゃあ少しだけ待っていてくれ。
[軽く頭を下げ][急いで宿に戻ると最低限の荷物以外を預け]
[すぐに二人と合流した]
いえ、大丈夫です。
[逆に謝り返されて首を振った。
それから青年の言葉を聞き、一つ頷く]
そうか。
なら、案内は任せても?
[青年に合わせてやや小声になる。
心理は分かっているからか、特に咎める気もなかった]
[小声で返す二人の気遣いに、さんきゅ、と笑って]
ん、さすがに最奥は無理だけど。
それなりまでは、行けるから。
[一体、サボりの合間に何をしているのか、と突っ込まれそうな事をさらりと言って。
ハンスが戻ってくると、先に立って*歩き出す*]
[とりあえず、女性組でカヤの提案する巡回ルートの追跡に赴く
その過程、教会や孤児院、そして宿場で目撃情報などを募るが、決定的な情報は得られず、精々が巡回しているのを見かけた程度のものだった*だろう*]
[カヤの示した道順を辿り、会う人に訊ねては、期待外れの――予想通りの結果に終わる、そんなことを繰り返して暫く経った頃、不意に口を開いた]
男だの女だのって、嫌よねえ。
子供の頃は、全然気にしなかったのに。
[上がらない成果に気分を変えようとしたのか。
グループ分けの時の事を言っているのは、明らかだった]
一緒にいるだけで、とやかく言われるようになるし。
当人は何のことだか、さっぱりなのに。
昔は良かった! なぁんて。
[茶化すように言って、こんなときにごめんなさい、と笑った。
通りかかった人を捕まえ、同じ質問を繰り返す。変わらない答えが返ってきても、諦める様子は*見せなかった*]
それなり、か。
[帰ってきた答えにはそう言うだけで、明確に突っ込むことは控えた。
今はそういう場合でもないというのもある。
同じく行商人を待ってから、先導に従い歩き出した。
ちなみに少女と別れたこともあり、当初の目的はすっかりと*忘れているわけだが*]
まあ、多少なら俺も顔通じる場所はあるが。
あくまでも取引先というのが殆どだからな。
[サボりの先はどこなんだと][直には言わずとも苦笑した]
[エルザの視線に気づいても軽く手をあげ誤魔化すように]
[やがてアーベルの後に続いて華やかな道から逸れてゆく]
アーベルは気づいているかもしれないが。
団長さんがこうなると自衛団が多少の無茶をやり出すかもしれない。上の連中が余計な茶々を入れる可能性もあってね。
[誰かと行き会う前に二人へと向けて小声で言う]
それも覚悟しておいてくれ。
[女だから駄目と言われたなら、勿論だけれど。
自分だから駄目と言われたなら、もっと悔しかった。
変わらないつもりで、共に在れるつもりでいたから。
心配なんて、要らない。
失くしてしまう方が、厭だった。]
/*
ふぅははは。
風邪気味の癖に酒飲んで帰って来て潰れてた俺様惨状。
レッドアイやミモザならともかく、梅ティーニとかニコラシカ飲む辺り間違ってる。
二件目の一発目がエル・ディアブロだったしな。
でもあの悪魔は旨かった、甘めで。
さて、時系列の追いつきだけして寝直そう。
/*
何かものの見事に守護者引き寄せた?
護られるつもりはあまり無かったんだ、が。
文字通りスケープゴートにするk
─回想・自衛団詰所─
[ぽつりぽつりと]
[青年が語る言葉を静かに聞く]
[犯人を探すと] [諦めるのは嫌だと]
[青年の決意はしっかりと己へ届いた]
……オーケイ、なら交渉成立だ。
何か分かればお前に教えよう。
お前も何か掴んだら俺に教えろ。
ギブアンドテイクだ。
良いな、”アーベル”。
[そこで初めて青年の名を呼ぶ]
[ビジネス対象として見た証拠]
[いつもの小馬鹿にした笑みはなく]
[目線の下にある青年の瞳を隻眸で見つめ、条件を告げた]
それともう一つ忠告だ。
犯人を探すつもりなら、少しでも違和があれば顔見知りでさえも疑え。
自分の知らぬ者だけが犯人と思うな。
その覚悟を忘れんなよ。
[己が青年へ情報を与えたのも犯人の可能性を低く見たが故]
[怪しい者は全て疑うと言う姿勢であるのが窺い知れることだろう]
[この言葉に対する相手の様子はどうだったか]
[これで動揺するようならあまりあてには出来ぬが、とは心の中だけの言葉]
[見たところの決意は揺らがぬようで]
[ひとまずは信じることにする]
[続く告げられた言葉には僅かにだが片眉を上げ]
……分かった。
タバコの匂いが混じるかも知れんが気にするなよ。
[返したのは皮肉げな言葉だった]
[この場では理由は問わず、外に出る青年と共に己も外へと出た]
[出たところで相手と別れ、その後姿を隻眸で見つめる]
……『風の寵児』ってとこか?
ま、後で聞けばはっきりすることだな。
[魔術の心得があれば青年の周囲で風が色々助けて居たことは少なからず感じることは出来る]
[最初に遭遇した時もそうだった]
[やや不自然とも言える風の動きで死角から迫った青年に気付いたと言っても良い]
[青年の姿がだいぶ小さくなったところで己も移動すべく足を動かし始める]
[当面は宿屋に戻り、術の疲労を取ることに*なるだろう*]
/*
酔った頭でログ見返したが。
カヤが妖魔じゃないとなると誰だよ妖魔。
なんも見えん。
占っても知らね、になるぞ、このままじゃ。
あ、妖狐なのに妖魔妖魔言ってるけど気にするな、癖だ(ぁ
/*
『風の寵児』、て、言い当てられとるΣ
[そら、それものすぎますもの]
さてて、編成情報をどこにどう落とすか。
半端に考えるあほのこは動かしが難しい。
楽しいけど。
つーか、フィルの時も思ったけど。
こういうノリの守護者は、ほんと。
楽しいけど大変だわー(´▽`)
たんさくたい、かぁ。
ちょっと厄介だね…「あの人」は大々的にそういうことにはならないだろうって言ってたのになー。
[ぶつくさとマフラーの中で呟く声を端末は、拾う。]
/*
起きまして仕事先についておはようございます。
現状の役職予想は
占い師:ヴィリー(確定)
霊能者:???
守護者:アーベル(ほぼ確定)
囁狂人:カヤ
智狼:???−???
妖狐:???
うん、ほとんど見えてねぇ(滅
─回想・宿屋─
[夜中の出来事だった]
……ンの野郎……。
[疲れを癒すために眠っていたのだが、唐突に目を覚ます]
[否、ここに居ない同僚に叩き起こされたと言うのが正しい]
[最低限である日に一度の連絡をしなかったため]
[嫌がらせも込めていつも夜中に声を飛ばして来るのだ]
[むくりと身体を起こし、思い切り眉根を寄せながら荷物から紙を取り出す]
………アロー。
夜中に叩き起こすのは止めろと何度も言ってんだろうがこのタコ。
こっちは悪い方向に進展してる。
事件を調べてた自衛団長が行方不明になった。
俺が術で捕まえてた時に起きたことだから、浚われたのはほぼ間違いない。
引き続き調査を続行するが、この様子じゃ俺に手が伸びてくるのも時間の問題だろう。
…ああそうだ、実行犯は二人、街の有力者が関わってる可能性があるのが分かってる。
そこも押さえとけ。
それと術符の残りが少ない。
本当に日に一度くらいしか使えんのも覚えとけ。
じゃあな。
[一枚に一気に詰め込み燃やし尽くすと、そのまままたベッドに潜り込んだ]
[向こうも承知したのだろう、その後は叩き起こされることなく時間が過ぎて行く]
─現在・詰所付近─
[外へ出たのは陽も昇り南中へと辿り着く前]
[一夜経っても自衛団長の姿はやはり見つからなかったらしい]
[詰所では団員が動揺を隠せず何やら言い合ってるのが聞こえて来る]
……こりゃ一波乱起きるか?
めんどくせぇな、こっちに捕まるのも御免だぜ。
[中には入らず窓から詰所の中を覗き見る]
[怪しい奴を捕まえて連行する、などと言う言葉も聞こえ]
[呟きながら軽く眉根を寄せた]
[昨日己が青年に向かって事件解決のため協力する、と宣言したことを知っている団員も多いだろうが]
[頭に血が上った人間は何をしでかすか分からない]
[風貌から目をつけられる可能性は十分にあった]
随分とスリルのある仕事になりそうだ。
戦場ほど危機感はねぇが、な。
[そう呟くと気配を消したまま詰所から離れ]
[広場へと一旦足を向けた]
─詰所付近→広場─
─広場・噴水傍─
[先日のように噴水傍の段差へと腰掛け]
[今回はいつもの手巻きタバコを作り口に咥える]
…さて、とは言え誰から調べるべきかね。
小僧を完全に手駒にするなら、姉を調べて安心させるのも手か。
[そう呟くも、もう一人調べておきたい人物は居る]
[奴ではないと信じておきたいところだが、現状それを裏付ける根拠が無い]
[しばらくの間、手巻きタバコをふかしながらどちらを調べるか思案し続けた]
―回想・裏通り―
[二手に分かれて向かった下街]
[アーベルの知名度は予想以上だったり]
[途中でライヒアルトと顔を見合わせてしまいそうになる]
[そんな場面すらあったかもしれない]
[それでも欲しい類の情報は集まらなかった]
[団長の目撃証言も普段と同じ場所でのみ]
[上がらない成果に苛立ちそうになる]
仕方が無い、この辺でやめておこう。
これ以上は余計な厄介事を増やしそうだしね。
[アーベルの行動範囲を確認して溜息をつく]
[周囲から向けられる視線は不穏なものも混じり始めていた]
[提案に二人の青年はどんな反応を*しただろう*]
目撃者なんて居るわけねぇよ。
なんたってオレが下調べした道だからな。
[少女の仕事は煙突掃除。
こそこそと裏でかぎまわる、鼠。]
ちょっとオレ、上から見てくるよ!
[それからどれくらい歩いただろうか。
始めたのはまだ朝だった筈なのに、随分時間が経った気もするし、そうでもない気もする。
お腹がくるくると鳴ったのを誤魔化すように、少女はぴょいっと道端に置かれた木箱に飛び乗り。
油か魔法のランプが吊るされた背の高い街灯をよじ登ると屋根へと上がった。
煙突掃除を生業とする彼女に取って、簡単なコト。]
[まるで軽い口調だったのに、返ってきたのは低い声。
そのときは、そうね、と相槌を打つばかりだった]
[それから暫く歩いて、少女は言うなり街灯を登っていく。いつの間にか中天に昇った陽が隠れるくらいの高さに辿り着き、小柄な姿は屋根の上。]
こぉら、危ないじゃない!
[彼女の生業を知っていても、そんな言葉がついて出る。弟を見ているから、条件反射のようなものだった]
でも見えないトコも見なきゃ、だろ?
オレは大丈夫、煙突掃除人だぜ?!
[へっへ、と鼻の下を擦ってエルザに笑って見せ
少女は洗濯物を下げる紐に手をかけ、更に上へと上って行く。]
[表通りを回りながら、目撃情報を集める
だがしかし、犯人もさるもので、芳しい結果は得られない
必死そうに聞き回るカヤを後ろから見つつ]
……やっぱり、必死になるよね
うん、家族っていいものだ
[優しそうな笑みを浮かべてそう呟く
そして、エルザの言葉には、苦笑いを浮かべ]
うん、まったくだよ
一人旅をしていると、特にそれが実感できちゃって
こう見えても、色々と苦労してるんですよ
……だから、弟くんには必要以上に噛みついちゃった
ごめんなさい、てあとで伝えといてくれると嬉しいな
[たははと笑いつつ、エルザにそう頼んでおく]
いいと思うけどなー、女性扱い。
……あーあ、アタシなんて性別以前に子供扱いだもん。
[エルザに羨望の眼差しを送り、また道行く人に聞き込み]
え、上?
[器用に屋根へと上がるカヤを見上げ、感嘆の息]
性別や立場なんて関係なく、
“その人だから”言う人も、いるんだけどね――
[そう独りごちるように言ったのは、いつのことか。
不意に吹き抜ける風に、縛った髪が煽られ押さえながら頭上を仰ぐ。閃く白布に眉根が寄った]
―裏通り―
[勝手知ったる様子で踏み込む裏通り。
ベル、という、ここでだけ通じる名で呼びかけてくる知り合い相手に、団長の事を問い歩くものの]
……やっぱり、か。
[手応えらしきものは得られずに、嘆息する]
よっぽど……って事、かな。
[零れた呟き。
行けるぎりぎり近くまで行ってもなんら情報を得られない、という事は、よほど周到に事がなされたか、強い『力』がかけられているか。
もしくは両方。
周囲から感じる視線の険しさも、それを裏付けているような気がした]
だ、ね。帰らせてもらえる内に帰らないと、ここらは怖いから。
[ハンスの提案に、軽い口調で同意する]
……俺もあんまり、ここでいざこざ起こしたくないし。
[そこらはわりと本音で。戻ろうか、と動き出そうとした時]
「……ベル」
[先ほどまで話を聞いていた男が、低く呼びかけてきた]
ん……なに?
「……あんまり、裏の事に深入りするな。
お前はあいつの一番のダチだったし、いいヤツだとは思ってるけどよ。
お前はやっぱり、表の住人なんだから、な?」
[諭すような言葉に、一瞬浮かんだのはどこか寂しげな表情。
でも、それはすぐに*消え失せて*]
……進展ないわね。
[半ば予想はついていたといえ、有力な目撃情報は得られず]
ほんと、どこ行っちゃったのよ。カヤ残して。
見つけたら文句の一つも言わないと気が済まないわ。ぜーったいに見つけ出してやるんだから。
あ、すみませーん、ちょっと聞きたいことがあるんですけどー。
[自衛団長の行方が知れないとの噂が街中に広まるのは、そう遠くない話だろう]
[いなくなった者を探すうち、
いなくなったという話は広まっていく。
上げていた視線を落として、唇に指を添えた]
「おい、何をしているんだ」
[女性ばかりの人探し集団はよく目立つ。
声をかけてきたのは、自衛団員の男だった]
─広場・噴水傍─
[どうするかを決めかねて]
[別の考え方からその判断をしてみるかと思考を巡らす]
[己が術について知る者は今のところ居ない]
[明かすべきことでも無いし、明かしたところで信じてもらえるかと言えば微妙]
[ただ、結果的に調べたことは後で伝えなければならぬのだから]
[今情報を教えることになる対象に伝えて信じてもらいやすい人物を選ぶの適切か]
[尤も、結果如何では逆にこちらが疑われる可能性もあるのだが]
……となると、選択肢は一つしかねぇな。
[己が行動は決まった]
[どんな結果が出ようが、己のやることは一つ]
[胸ポケットから予め作っておいた手巻きタバコを取り出し]
[馴染んでいるかのチェックを始めた]
[女達が口を開く前に、男は言う。
素人は余計なことをするな。
我々の担当だ。
噂を広めて不安を煽るつもりか。
頭を失い冷静さを欠いているのは、よく見て取れた。
楽師たる女は反論はせず、黙して団員を*見返した*]
ふぅん。
自警団、結構ごちゃってんなぁ。
こりゃやりやすそうだ。
[屋根の上から見下ろして、マフラーの中でにんまりと笑みを浮かべた。]
…よ、…
[マフラーに口元を隠したまま、エルザの前の男を上から見詰める。
するするとサルのように壁や柱を伝って、ぴょい、と
男とエルザの間に立つように、飛び降りた。]
不安を煽る心算なんてねぇよ。
あんたらはそれを解消するのが仕事だろーが!
[男は、団長と共に住む少女を知ってか知らずか。
キッと、少女を睨み見下ろしてくるのを、
少女も負けじと男を睨み上げる。]
─広場・噴水傍─
[馴染んでいるのを確認すると、それを使おうと口元の手巻きタバコに手を伸ばす]
[摘まんだところで離れた場所から上がる声に動きを止めた]
……アーベル。
自衛団の連中、頭に血が昇って何しでかすか分からん。
気をつけろ。
[それは何かあれば風に乗せろと言った青年へ向けた言葉]
[それを伝えようと思ったのは、上がった声の先に居る人物達を見つけたため]
[使おうと思っていた手巻きタバコを胸ポケットへと戻し]
[やおら立ち上がると声のする方へと足を向けた]
―表通り/民家近く―
お前らがちゃんとしてれば爺っちゃんは帰って来たんだ!
何かあったらお前らのせいだ!
[少女は自警団の男に飛び掛る。
不意を突かれて驚いた自警団の男に掴みかかり
手を振り回して引っ掻き噛み付いた。]
煙突掃除人 カヤは、旅の香水売り ローザ を投票先に選びました。
……こちら側の意図はどうあれ、
噂が広まれば、そうなってしまう可能性はありますね。
無為に不安を蔓延させる真似になってしまったことは、謝罪します。
ですが、親しいものがいなくなったと知れば、
いてもたってもいられなくなるのは、ご承知頂きたいかと。
[憤りを見せない、静かな口調でエリザベートは言う]
なにぶん、自衛団員の方でも、長く解決出来ていない事件ですから。
[ただ、付け加えた一言は余計なものだったろう。
流石にすぐさま手を上げるようなことはしないが、男は歯軋りする。
カヤが飛び掛ったのは、その直後。]
カヤちゃん、止めなさい。
[驚きに目を見開いたものの、平静を保った口調で言い、
彼女の後ろから肩辺りへと手を伸ばす。
払われようと、掴もうとする意思は強い。]
[小柄な身体は、エルザの手が肩を掴めば簡単に剥がれる。
自警団の男が剥がそうとしていたせいもあるだろうけれど。
後ろに引かれ、地面へと尻餅をついた。]
─ →捜索隊付近─
[声のする方へと近付くと]
[自衛団員と睨み合う形の子供や青年の姉達の姿]
[直後、子供が自衛団員へと飛び掛かり]
[噛み付く子供を引き剥がそうと自衛団員は暴れる]
随分とまぁ、派手にやってんな。
[騒ぎに周囲もざわめき始めるか]
[女性陣と向かい合う団員の後ろから]
[両手をジーンズのポケットへ捻じ込んだまま声をかける]
[進んで止めようとしないのはその性格故か]
お前が連れてかれちまえ!
[自警団にイーッと歯を剥いて怒鳴る。
そのまま、団員の後ろに現れた隻眼を見つけ、
そちらにも睨むような眼を向けて、地面に胡坐をかいた。]
[尻餅をついたカヤの支えになる位置にしゃがみ込み、彼女を見る]
……だからって、その人に飛び掛って、何になるの。
そうしたら、団長さんは帰ってくるのかしら。
その人をやっつけたら、カヤちゃんの気は済むの?
消えてしまったことに、その人達にも責任はあるでしょう。
でも、見つけられない私にも責任はあるわ。
当たりたいなら、私に当たるといい。
[最後の台詞は、叩くとまではいかないけれど、彼女の頬に軽く手を当てた]
そういうことは、言うものじゃないわ。
[眉を釣り上げ、そこで初めて、怒りを孕んだ表情になった。
しかしそれは間もなく消え、立ち上がり、カヤに手を差し伸べる。
言い終えた後にやってきた隻眼の男を見れば、*苦笑を浮かべた*]
[流れでこちらにも睨むような眼を向けた子供には隻眸をただ返すだけで]
[それも直ぐに自衛団員へと向けられる]
んなにカリカリしてちゃ見えるもんも見えなくなるぜ。
それとも何か、お前は女子供を甚振るのが趣味か。
そいつぁ事件性の高そうなネタだ、是非取材させてもらいたいもんだぜ。
ああ、逆か。
子供に甚振られるのが趣味な方か?
[口元に浮かぶのはからかうような意地悪げな笑み]
[それに激怒したのか恥を感じたのかは知らないが]
[言われた団員は顔を真っ赤にして去って行く]
[覚えてろよ、と三下並みのセリフを残して]
……あの調子じゃ自衛団瓦解も遠くねぇな。
あてには出来そうにねぇ。
[去り行く団員の背を隻眸で見つめ]
[軽い舌打ちを漏らした]
……ぅ。
[エルザがじっと自分を見て、自分よりずっときれいな声で喋るのに
少女は、翠の大きな目をくりくりと動かして、じい、と見詰め返す。
頬に手を当てられるのに、一度きゅ、と目を瞑り。
眉を釣り上げた彼女の様子に此方は眉を引き下げて、
情けない表情で彼女の手をとり。
隻眼の男に苦笑を向けるのまで、苦虫を噛み潰したような表情。]
…あてには…
[隻眼の零した言葉を、小さく繰り返しながら
マフラーに口元を埋めて帽子を目深に被り。
エルザに立たせて貰った後、少女は俯いていた。]
[隻眸を女性陣へと戻すと]
自衛団の連中、いきり立ってるみてぇでな。
怪しい奴は連行するなんて言い始めてる奴も居る。
余計な揉め事も起こさねぇ方が良い。
[その忠告を残し]
[用は済んだとばかりに踵を返す]
怪しい奴は連行?
…勝手な事言いやがって。
[男の言葉に、少女はまた眉を釣り上げたが
エルザを一度チラと見て表情を、戻した。
それから隻眼の背へと、声を投げる。]
…この状況でも、こないだの約束は生きてるか?
――何かあったら、買ってくれんのか?
[投げかけられる問いに足を止め]
[隻眸を子供に向けるように半身の体勢を取り]
………もちろんだ。
[返す言葉はただそれだけ]
…ふゥん。
[口元で呟かれたのは半眼での返事。
情報を欲している、この男はやはり危ないと。
勘が示すが、根拠は――無い。]
―路地裏―
[昼間でも薄暗い場所に足を踏み入れてから、果たして何時間程経ったのか。
気後れしてか、彼は2人から少しだけ遅れてついて行く。
その足が疲労に鈍り始めた頃になっても、思う様な収穫は得られなかった]
…ですね。
[行商人の提案に頷いたところで、青年に話しかけて来る1人の男。
彼はただそのやり取りを静かに見ていた]
ガキが寄越す情報がガセだろうが何だろうが構わねぇ。
もし意図的なガセなら、あのガキは信用ならねぇ証拠になる。
あくまで一つのピースに過ぎん。
何をしている。
[目の前の2人の意識がこちらに向いていない隙に、端末に声を乗せる。
それが先程の煽る声を示しているのは明白]
――ん。
[マフラーを鼻の上まで引き上げ帽子のつばを引き下げ。
少女は踵を返した男の背に一度ふん、と鼻を鳴らした後、
ぱちん、と自分の頬を叩いた。]
ご忠告、感謝します。
[隻眼の男に感謝を述べ、少女との会話に二者を交互に見た。物言いたげな様子はあったが、言葉にならずに終わる]
…平時ならいいだろうが。
あまり目立つ真似はしないほうがいい。
今の状態では、私怨から捕まる可能性だってある。
[小さく嘆息した]
[短い返答の後に再び踵を返し]
[視線を外す直前に頬を叩く姿を見て小さく口端を持ち上げた]
[尤も、彼女らにはその笑みも後姿に隠れて見えぬだろうが]
使えるもんは使わせてもらうさ。
喩えどんな奴からの情報でも、な。
[紫煙混じりの呟きは極小さなもの]
[渋みの交る薫りを纏わせながら]
[彼女らの傍から離れて行った]
はぁい。
[返す声は少し拗ねた音。
それから、はたと少し動きを止めて
口元に手を宛てて慎重に言葉を紡ぐ。]
…爺っちゃん探してる人たちから、次の「獲物」を決めれば、疑いって向き憎いんじゃねぇかな?
……いったん休憩にしましょうか?
捜すのは大事だけど、お腹が減ったら良い考えも浮かばないもの。
団長さんだって、ちゃんと食べないと、心配するんじゃないかしら。
[再び少女を見るときには微笑を浮かべて、そう*提案した*]
[一瞬の表情には気がついたのかどうか。
短く息を吐いた]
行こうか。
[男と青年の会話が途切れるのを待ち、声を掛ける。
2人が動き出せば彼もまた少し遅れて、視線を気にしてか俯きがちに歩き出した。
表通りの喧騒はここまでは届いて来ない]
[暫く自分の頬に両手を当てたポーズのまま固まって。
隻眼の男が随分離れてから、くるり、後ろを振り返る。
一緒にいた女性陣を見上げて声をひそめ眉もひそめ]
…――
[低い声を発しようと口を開けた時に、エルザの提案が降って来て。
ん、と声を上げて、零しかけた言葉を飲み込んだ。]
[一拍程の間を置いて]
なるほど。
[声は珍しく感心したような響きを持った。
だが、また考えるような間を置いて]
…そうだ。
向こうからは特に指定はないか?
年齢とか、性別だとか。
[時折だが範囲が限定されることもあったから、一応尋ねてみる。
無ければこちらで選ぶだけなのだが]
だろ?!
[少し感心した様子に見えた声に、思わず笑みが浮かびそうになり頬を押さえて必死で止める。
続いて投げられた言葉に]
年齢性別は無ぇな、ただ「健康」だけだ。
花祭の時期の今、2人は欲しい、出来れば3、4人、もっと多ければその分報酬を増やす、って事だぜ。
[マフラーの中、声はくぐもる。]
―食堂―
[とりあえず手近な食堂に入り、食べ物を注文して。
運ばれて来た揚げた魚を綺麗にぺろりと平らげると、
少女はじっと空の皿を暫く見詰めた。]
…爺っちゃん、浚われたんかな。
[ぽつり、呟く。]
了解した。
…なら、若いほうがいいか。
[条件を聞いて、前を歩く2人のうち、青年のほうにちらと目を遣りながら続けた]
そっちには2人いたね、確か。
[女性陣のうち、少女と同業者を抜いた数。
候補は4人かと頭を巡らせる]
─ →広場─
[再び広場に戻って来ると]
[周囲を注意深く見やり、耳を澄ます]
[そこかしこで自衛団長の失踪は噂になっていて]
[自衛団員もまた見回りをしながらその対処にあたっている]
…隠したところでいつか露見するもんなのにな。
御苦労なこった。
[露見させる側の男は、自衛団員の行動を鼻で笑うのみだった]
[もちろんこれを聞き咎められるのは面倒なため]
[その声量は周囲に聞こえぬように潜められた]
うん、ふたり。
そうだなぁ――…
[チラリ、横目でふたりを見る。
アーベルの姉と、露店の少女。]
またオレが呼び出しするなら、ベッティのが楽かなぁ。
[呟きを零す。]
─広場・噴水傍─
[再び噴水の段差へと腰掛けると]
[短くなった手巻きタバコを摘まみ、弾いて中空で燃やし尽くす]
[巻き添えで燃えた舞い散る花弁も、この時ばかりは芳しい薫りではなく]
[花弁の焦げる匂いと渋みの交る薫りが混じって宙へと立ち上った]
……味も薫りもねぇのがネックだな、この媒体は。
[そんな愚痴を漏らしながら]
[胸ポケットに戻した手巻きタバコを取り出し口に咥える]
[指を鳴らし火を灯し]
[立ち上るのは文字通りの*紫煙*]
―食堂―
[脂でテラつく唇をぺろりと舐めて、
両手で水のたっぷり入ったカップを持ちごくごくと飲む。
決意の表れのような言葉は、果たして回りにどう捉えられるのかという心の内は秘めたまま。
俯いたまま上目で周りを一度見渡して]
じゃ、オレもうひとっ走り行ってくる。
[カタン、と元気良く立ち上がった。]
ベッティ…
ああ、露店の。
[楽師見習いの青年を目に入れつつも、聞こえた名前に暫し思案する。
肩の隼はいつも通りそこにいただろうか]
一番確実だろうね。
彼女ならそう抵抗もあるまい。
[やがて軽く目を伏せ、そう結論づけた。
そのまま、もう1人の言葉を待つように沈黙する]
ん。
ゲルダがそれでよけりゃ、オレがまた誘い出すよ。
[抵抗、という言葉には少しだけ下唇を噛む。
首から提げた財布の中には、小さな針。]
―大通り―
[細い道を抜けて、大通りに出た。
日は傾き始めていただろうか。
漸く光を浴びて安堵したかのように息を吐いた]
さて、どうします。
女性陣に報告を?
[一息置いてから、2人に向けて*切り出した*]
じゃ、なんか見つけたら教えてな!
[少女は人ごみの中へと駆けて行く。
――食べた分のコインは置いていかなかったけれど
きっと誰かが払ってくれるのだろうなんて思って。
マフラーに鼻先まで隠し帽子を目深に被り
少女は噂話しに耳を傾ける。
どうやらやはり、目撃者は居ないようで。
人知れずマフラーの下、口元は僅かにその端を*上げた*]
―自宅―
[養父の待たぬ自宅へと帰る。
屋根裏部屋に並べられた、キラキラと綺麗な硝子の瓶やランプや小箱。
小さな灯り取り窓からの光に色を変えるそれらを目を細めて見てから
灯り取り窓の隙間に手を差し込んだ。
小さな紙が、挟まれている。
そっとそれを開くと、
『確認した』
と、ひとことだけが目に入る。
そしてそれは、読み終えるとさらさらと砂のように崩れてしまった。]
修道士 ライヒアルトは、旅の香水売り ローザ を投票先に選びました。
修道士 ライヒアルトは、店員 ベッティ を能力(襲う)の対象に選びました。
―大通り―
[アーベルと下街の住人の会話はやはり見ていただけ]
[行こうというライヒアルトに頷きアーベルにも促す]
[ついでのように軽く肩を一度だけ叩いた]
ああ、戻ったことは伝えておかないとな。
向こうで何か掴めた可能性も皆無ではないのだし。
[表通りに戻ればやはり小さく息を吐く]
[ライヒアルトに切り出されれば頷き答えた]
[ただ内容とは裏腹に期待はしていないという口調で]
確か団長さんの巡回ルートを話していたと思ったが。
今はどの辺りにいるだろうね。
[どう思うと*尋ねた*]
[だからか、少女の声に気づくのは遅く、]
あ、カヤちゃん――
[席を立ち後を追えど、小柄な姿は人混みに消えていた。
吐息を零して一先ず戻ろうと振り返り、ぴしりと固まる。
その反応の仕方は、流石姉弟と言えたかもしれない。無論、誉められはしないが。]
[エリザベートの視線の先には、楽器職人の姿があった]
[4人で探索をしていると、自警団の男から声を掛けられる
だが、その態度は横柄にして不遜
トップが居なくなっただけでここまで崩れるか、と内心で呆れ返る
するすると降りてきたカヤが男に啖呵を切るのをジィと見ていたが]
でしたら、有言実行
素人相手に時間を潰す暇があるのでしたら、さっさとギュンターさんを見つけ出して、その不安を取り除けばいいんじゃないかな?
[にっこりと笑顔を見せながら、自分も挑発してみる]
これは、その――
[問答無用とばかりに引っ張られていく彼女には、
カヤの分だけでなく、
自分の代金を払うことも*叶わなかったのだった*]
[……挑発する彼女の外套の中
『得物』を手に目を光らせる瞳あまた]
[仮に、逆上した男が飛び掛ってこようものなら、一瞬で彼は彼女の操る人形に得物を突きつけられ、取り囲まれていたことだろう]
─裏通り→大通り─
[肩を叩かれ、一つ、頷く。
伸ばした前髪の奥、その表情は窺い知れず。
ただ、裏通りの住人たちにひら、と手を振り、先に立って歩き出した。
周囲を揺らめく風は、さながら気遣うかのように。
大通りに出たなら、今後の事を問われ。
一つ、息を吐く]
……そう、だな。
色々と、心配なとこもあるし。
[零れた言葉は、風が運んだ『声』からの予測に基づくもの]
状況的に、自衛団も浮き足立ってそうだし。
……ちょっとの事で、騒ぎになるかも知んない。
[言葉自体は、多少唐突やも知れないが。
裏通りに入る前の自衛団にかかわるやり取りの事もあれば、さほど不自然さも出ないやも知れず。
昨日の自衛団の詰め所でのやり取りは、場にいた団員が話せばすぐに知られるだろうけれど。
それでも、どこに信を置くかの見極めが定まらぬ内は、それに関して語る事は躊躇われた。
その場にいる一方が、心情的には信を置きたい相手であっても]
とりあえず、姉さんたちとの合流と情報交換は、そっちは二人に任せていいかな?
俺は、俺のルートでもう少し当たってみるから。
[軽い口調でこう言うと。
二人の返答も聞かずに駆け出し、近くの屋根へと飛び上がった]
[男が挑発に乗って襲ってくるようなら相応の対応に出るつもりだったが、予想に反して先に飛び掛ったのはカヤの方]
ちょ………カヤちゃん、何してるの!?
[そう言って止めに入ろうとするが、動き出すのはエルザの方が早かった
所在なさげに成り行きを見守っていたが、後から現れたヴィリーの言葉で顔を真っ赤にした男か立ち去っていくと、ふぅと息を吐き]
……まさかギュンターさん居ないだけでここまで酷くなるとはねぇ
これは、いよいよ今の自衛団は頼りにしちゃいけないね
[苦笑いを浮かべて、居合わせる面々にそう言う]
─屋根の上─
[呼び止める声はあったかどうか。
あったとしても、止まる事はなく、駆け出した。
途中、立ち止まって、波長を合わせた大気の位置を辿る]
……は。
信じたい人信じ難くて、一番信用できなさそうなとこがアテになるとか。
なーんか、やな状況。
[それでも、と思うのは。
一年前の悔しさを払拭したい気持ちが強いから。
下街で出会った友。ハーモニカの元の持ち主。
護れたかもしれないのに、護れなかった悔いは、今でも消えていないから]
…………。
[しばし、目を伏せた後、ふる、と首を振り再び、駆け出す。
今目指すのは、広場]
[端末から聞こえる嘆息交じりの相方の声には、くすりと笑い]
…………はぁい、了解
[と、表面だけとも取れる返事を返す
続いて、カヤからもたらされた提案には]
ああ、なるほど。冴えてるね
特に対象に指定がないんなら、それでいいんじゃないかな
じゃあ、ベッティ呼び出しておくよ。
昨日と同じ場所はちょっとやりにくいかなぁ、パトロール付近って人いそうだし。
[ゲルダの声に、頷く。
ひとり自室に居れば、別に声をひそめる必要もない。]
─広場・噴水傍─
[ゆらりと立ち上る紫煙]
[芳しい花の薫りを阻害することなく周囲へと拡散して行く]
[まだ点けたばかりで長いそれを、一服するような姿でふかし続けた]
自衛団の連中がピンポイントで犯人を連行出来るなら大して問題はねぇが…。
関係ねぇ奴が捕まる可能性もあんだよな。
先に犯人を連行されちゃあ俺の仕事も上がったりだが。
[直接取材しようとしている辺り、あまりに危険な思考と言えるだろうか]
[己が先に見つけたなら、それも可能なのだが]
いや〜……参ったな。
[大股で街の中をぶらぶらとしながら、レナーテが頭をがりがりとかいた]
まさか自警団長が失踪の仲間入りになるなんてなあ。
有力な手がかりを掴んでたって話だけど、これで白紙かあ。
もうこれ、完全に人為的な事件だな。うん。
とすると、犯人を捜さなければいけないわけなんだが、どうやったら見つけられるのか、さっぱりだ。
ふーむ。
とりあえずは、以前思ったとおりに、ヴィリーとやらを探して、話でも聞くぐらいしかないかなあ。
後は、パトロールっつうか、適当に歩き回って、事件を目撃できるように頑張ってみるぐらいか。
ちょっと、カヤ?
やめなよ……
[自衛団の男に手を出すカヤを制止しようとするも、先に行動を取ったエルザに任せて様子を眺めていた]
[その場に現れた隻眼の男に、苦々しい表情を作る]
[顔を赤くして去っていく自衛団の男を見送った後]
余計な揉め事って……だったら、何で挑発するようなこと言うのよ。
[ヴィリーには苛つきからの八つ当たりの言葉を吐いた]
さぁて、っと。
[少女は自宅を飛び出す。
いつもどおり、元気に。
自警団詰め所から暫く行った所にある、住宅の立ち並ぶ中の小さな家。
養父の戻らないその家から、大通りへと走り出た。
はたはたと翠のマフラーが背で揺れる。]
─屋根の上→広場─
[駆けて行く途中でも、可能なら足を止め、人々のやり取りに耳を傾けたり。
たまに立ち止まって窓辺で駄弁る相手に、何か見ていないかと聞いてみたりはしたものの]
……やっぱ、なんもなし、と。
[結局、得られた物はなく。
広場沿いの屋根の縁からひょい、と飛び降りる。
捜す相手は噴水近くとわかっているから、慌てた様子もなく。
露店で適当に食べるものを買ってから、落ち着く場所を探すような様子で、噴水の方へと歩いて行った]
……えーと。
お邪魔、かな?
[一見すると、一服しているだけの人物に。
問いかける口調だけは、軽い]
─広場・噴水傍─
[かけられた声に隻眸だけをそちらへと向ける]
……いや。
[返すのは一言]
[座るなら座れば良いと隻眸で示す]
─食堂─
[とりあえず、休憩と食事をかねて手近の食堂へと入ったわけだが、結果が芳しくなかったこともあり、どうにも空気が重く感じる
カヤの思いつめた様子に、声を掛けようか掛けまいか迷っていたため、立ち上がってひとっ走りしてくると言って駆けていくカヤに反応が遅れる
それは、またしてもエルザの反応よりも一歩遅く、エルザに続いて彼女も店を飛び出そうとするが]
「ちょっと、お客さん!! 食い逃げしようったってそうはいかないよ!!」
はぇ!? いや別にそういうつもりじゃ
というか、ベッティちゃんがまだ居るs……
「おいおい、あんな子供に会計任すなんてありえんだろ常識的に考えて」
うぐ…………はい、わかりました。払います
[そして、何故か3人前の料金を彼女が支払う羽目になった
ちなみに、ベッティの分はせめてと言うことで本人に払ってもらった
もちろん、外に出た頃にはカヤはおろかエルザの姿すら見つからないのであった]
─回想タイム終了─
ヴィリーは確か隻眼だとか言っていたか。
そんな人間そういないだろうから、探しやすくはあるかな……ほ!
[レナーテはそう言うと、身軽に家の屋根に上って、周りを見回した。
普通、見晴らしが良い場所に登っても、人の顔を見定めることが可能な人間などほとんどいないが、父により鍛えられた動体視力と、生まれ持った目のよさで、なんとか確認することが出来た]
どれどれ……。
西に一人。北に一人……ああ、噴水のところにも一人居るな……ん?なんか青い髪の兄さんがいたな。あいつもなんか探し物かね?
―大通り―
十分ありうるだろうな。
団長さんが信頼厚い人物であればあるほどに。
[少しばかり唐突な話題][けれど内容は頷けるもの]
[相手に何某かの確証に至るものがあるとは知らず]
[気になったのは旅を共にしてきた少女]
[その快活さは愛すべき面だが][たまに向う見ずにもなるから]
[それより先に手の出る者がいたとも知らず]
元々が多少荒っぽいことも辞さない連中だし……て、おい。
任せるとか、待て!
[考え事に気を取られて反応が遅れる]
[振り返り手を伸ばした時には相手は既に屋根の上]
[聞く耳持たず走り去るのを追う手段はなく]
……そうね。少し頭を冷やしましょうか。
[エルザの提案に頷くと、食堂へと足を向ける]
[食堂で落ち込んだような様子のカヤに]
ええ。見つけ出して、顔に格子模様を刻み込んであげましょう。
[にこり笑顔を向けると、立ち上がるカヤの背に、気をつけてと大きな声をかけて]
どうしたの、エルさん?
[彼女の視線の先には、こちらに近づいてくる楽器職人。そのまま連れて行かれるエルザを、唖然としたまま見送るしかできなかった]
[そのままアーベルをジーッと見つめていると、先ほど確認した隻眼の人間の一人に近づいていくのが見えた]
お。知り合いかね。
どれどれ、ならそっから行ったほうが、話が早そうかな。
[単純にそう考えると、レナーテがすったかすったかと屋根の上を鼻歌交じりに渡り歩いて、広場まで行くと下に誰も居ないのを確認してから飛び降りた]
ほいっとな。
それじゃ、昨日と同じく誘い出しは任せるよ
流石に昨日の今日、警戒心は持ってるだろうしね
そこから先の面倒は私が見るよ
あらかじめの場所の指示だけよろしく
……とまあ、それはそれとして
[そこまで言った後、こほんとひとつ咳払いをし]
…………食事代。あとで、絶対請求させてもらうからね
[カヤに対して、通信機越しに恨めしそうにそう呟いた]
─広場・噴水傍─
[返ってきた短い言葉に頷いて、ひょい、と縁に腰を下ろす。
揺らぐ風は、周囲を取り巻くよに。
音を制する、大気流を織り成す]
……何ていうか、面倒な事になってんね。
下街行っても、なんにも拾えないとか。
予測してなかったわけじゃないけど。
[その風の中、ため息まじりの小声でぽつり、と呟きを落とす]
―表通り―
ふ、わっ!
[勢いよく走っていると、大柄な女剣士が降ってきた。
大分距離があったけれど、走っていた少女は随分驚いて、ころり、転がった。
離れるように転がったから、彼女が少女に気づいたかは判らない。]
いえっ……せめて半分払います。
カヤとエルさん、二人とも知らない仲じゃないですし。
[食堂のおばちゃんに告げた後、お財布の中身を見て悲しそうな瞳をした]
[残された最後のメンバーを見やって]
……そういえば、誰だろ?
[不思議そうに首を傾げた。未だ名も知らぬ女性に店の外で頭を下げて、別れを告げる]
―大通り―
……そうやって逃げられた上で。
エルザにどう話せというんだ、馬鹿。
[低く呟きながら首の後ろに手を伸ばし][乱暴に掻く]
……ライヒアルト君、大変申し訳ないが。
実は俺も少し行っておくべき場所がある。
[嘘ではないが]
[この状況では逃げるとしか見えないだろうと思ったので]
[事実その通りに][振り返りながら一歩後ろへと下がり]
君ならきっと大丈夫だ。
よろしく頼む。
[何が大丈夫なのか][詳細はさておき]
[それまでの動きよりも随分と機敏に人ごみに紛れ]
[逃げた]
―大通り―
[予測はできるだけに、青年の唐突な言葉も頷いて聞いていたのだが]
え、な…っ!
[呼び止めようと手を伸ばすが、既に遅し。
屋根の上に上られてしまえば成す術なく見送るしかなかった。
肩を竦めて、行商人へと振り返る]
…時間的に、向こうも一通りは尋ね終えていそうですが。
となると、探すのは難しそうだ。
[合流地点を指定しておけばよかったと眉を寄せた]
―――噴水傍―――
およ?
[降りてきた直後、カヤが驚いた声を出して転んだ姿が見えた]
ああ、悪い悪い。
ちゃんと下見てから降りたんだけどな。
怪我はねえか?
[レナーテが苦笑しながら、カヤへと手を伸ばす]
行商人 ハンスは、旅の香水売り ローザ を投票先に選びました。
─広場・噴水傍─
[青年が腰を下ろすのを隻眸で見やってから]
[気にせぬように前へと視線を向ける]
前から起きてて隠されてた事件だ。
そう簡単に情報を拾えるもんじゃねぇ。
自衛団長でさえようやく掴んだ手がかりだったようだからな。
[周囲を取り巻く大気流]
[それを肌で感じながら相手へと言葉を返した]
[立ち上る紫煙は青年の苦手とする薫りを孕まず]
[大気流に逆らわずにあちこちへと流れて行く]
浚った時の痕跡、目撃者。
人力でやるなら何かしらの手がかりは残るはず。
それを無くすことが出来る手段と言えば…魔法、だな。
手段が予測出来ても応じる手立てがねぇのが問題だが。
―広場:噴水傍―
あっぶねぇ、な、気ぃつけ…
…ってあれ、「何でも屋」の姉さんだっけ。
[伸ばされた手に小さな手を載せて立ち上がり
ぱたぱたと、尻を叩く。
彼女が向かっていた方向に男が二人いるのを見て、それからまたレナーテへと目線を戻した。]
姉さんって何でも請け負ってくれんのか?
[はらはらと、色とりどりの花弁が舞う。]
/*
事故防止のため、半バファリン。
デフォルトはローザだったから、ここはないだろうと。
縁故だからではなく、動き的にもあるとしたら襲撃になるかなと。
とはいえ、そうでなく投票する相手って難しいんですよね。当然まだカヤに入れる気はないし。
流れ見て、ここと分かる場所があれば変えます。
アーベルたちはどうしたかしら。何か有力な情報は得られたかしら。
ううん、あんまり当てにはできないわね。
……それよりも、あの男。自衛団長を探していた。そして団長は失踪した。
この街に来たタイミングが良すぎる。きっと偶然じゃないわね。
それと、彼を呼んだという修道士。絶対何か知ってるわ。
見張ってれば、いずれ尻尾を出すに違いない。見てらっしゃい……
[二人を探しに出かける]
お。
よく知ってるね。
どっかで会ったっけ?
[はて?と首を傾げたが、すぐに思い出せないと諦めた]
ま、いいや。
仕事は一応何でも請け負うよ。
見合った報酬しだいだけどね。
何か依頼かい?
…この姉さんも、アリかなぁ…?
[ふと、マフラーの中で呟く。
仕事だからと言えば簡単におびき寄せられるような気がして。]
…――でも、強そうだしおびき寄せた後が大変、か…。
[続けた言葉は端末に乗るか乗らぬか微妙な程ちいさなもの。]
噴水で泳いでたの見たぜ、目立ってたし。
ん、と…――
爺っちゃんの失踪の噂は聞いてる?
自警団長なんだけど。
[帽子を目深にかぶりマフラーを鼻まであげ。
くぐもった声を女剣士に投げる。]
─広場・噴水傍─
だよ、ね。
下街に住んでる連中でも掴みきれない……か。
掴んでても、外に出せないような事なんだし。
[馴染みの者たちの内の、幾人かの態度。
深入りを押し止める様子には、ある種の危機感らしきものもあったのを思い返しつつ、揚げ魚を一口齧り]
魔法、かぁ……。
それがどんなものかわかんないのが痛い、ね。
直接感知できれば、遠隔からでも散らすなりなんなりはできるかも知れない、けど。
何処に行くべきか…
[考え込むように地面を見つめた。
見習いを逃がしたところで多分楽師に責められない立場にいる彼は、後退していく行商人程の危機感は感じていない]
え。
ハンスさん、どちらへ…?
[故に、声を聞き留め顔を上げた時には行商人の姿は随分と遠かった]
大丈夫って、何が…
あ。
あー……。
[噴水の件を言われると少しだけ遠い目をした]
そんなこともあったねえ。
[既に過去の遺物らしい]
ん?
団長の失踪?
知ってるよ。ついさっき自警団詰め所のほうで直接聞いてきたし。
─広場・噴水傍─
それが分かれば苦労しねぇわな。
[魔法に関してはくつりと口端を持ち上げた]
[それからようやくしっかりと青年へと顔を向け]
ところでこの統率された風はお前が?
随分と馴染んでるようだが。
自警団長、俺の爺っちゃんなんだ。
いや、血は繋がってないけど、大事な家族なんだ。
[少女は、ぐ、と手を握り女の方へと体を乗り出した。
その翠の眼をいっぱいに開いて、悲痛な表情を作って見せる。]
だから、何か判ったら俺に教えて欲しいんだ。
俺、心配だから…
[呟いて肩を落とし俯いた。]
─広場・噴水傍─
[向けられた顔と、問い。
後で話す、って言ったっけ、と思いつつ、一つ、頷いた]
生まれつき……なんかな。よくわかんないんだけど。
気がついたら、いつもこうやって、周りにいるようになってたんだ。
特定の相手に位置を合わせて声だけ拾うとか、音散らすとか、そういうのができるようになったのは、下街の呪術師のじーさまに教わったからなんだけど。
[つまりはそれが、管楽器パートに移った十二の歳に始まったサボりの理由の一つだったりする。
もっとも、サボり自体の理由はそれだけではないけれど]
[不穏な噂が流れているといえ、街には普段と変わらず大勢の人が溢れている]
……あの男がいるならきっと裏通りの方ね。
[慎重に大通りを歩いていると、ぽやっとした修道士の姿が目に入る]
あら。一人かしら?
ん?お姉さんってあの噴水のお姉さん?
………確かに強そうだねぇ
あまり積極的に手を出したくはない、かな
……まあ、搦め手を使えば出来なくはないけど、ね
[くつくつと笑いを漏らす]
[何かを誤魔化すように咳払いを一つ。
何かは不明だが]
…兎に角。
探しにいかないと、だ。
[気を取り直すようにそう言って、ひとまず行き先を決めるべく大通りを見渡した]
―練習所/1階―
それでは、失礼します。
[一礼をして部屋を出る。
姿勢を正して真っ直ぐに歩んでいたが、
廊下の突き当たりまで行くと壁に凭れかかり息を吐く]
……はぁ。疲れた。
[目にかかる青髪を横に避けてぼやく。
横合いからかかって来た声に目をやれば、
律儀に待っていたのか、モニカがひらひらと手を振っていた]
お疲れさま、じゃないですよ。
せめてミューラさんも一緒に連れて来れば、
言い訳……もとい、単にサボってなかったって証明になったのに。
─広場・噴水傍─
生まれつき、ね…。
『風の寵児』ってのは強ち間違って無さそうだ。
[己が称した言葉を口にし、納得したような声を発する]
力を持っていても制御出来なければただ共に在るだけだからな。
その呪術師の爺に出会えたのは僥倖だろうよ。
正しい使い方を学べたんだから。
……俺みてぇに碌でもねぇ婆に出会うよりは。
[無意識に右手は開かぬ右眼へ]
[自然眉根も深く寄せられる]
家族か。
[思わず、レナーテの目に優しげな色がたたえられた]
家族は大事だよな。例え、親がどんな変態でもさ。
[肉親のことを思いっきり罵倒したが、それでも、その目は優しい色のままで]
よっしゃ。分かった。
この依頼受けよう。
報酬に関しては……まあ、実は連続失踪事件の依頼を受けているから二重取りになっちまうんだ。
けど、一応何ももらわないで、仕事を請けることは出来ないんで……そうだな、報酬はアンタが爺っちゃんに会ったら、素直な感情を出してやりたいことをやること、ってことでどうだ?
ー街外れの井戸端ー
[おやつにと持っていたソースたぷたぷコロッケパンを半分渡しつつ、とりあえずピリピリしている理由を聞き出してみる。その団員はやたらと口が軽く、団長が失踪した事や、その団長の家族についてまで聞き出す事ができた。]
…そうなの…。
[ついこの間香水…の容器…を貰って嬉しそうにしていた姿を思い浮かべて眉をひそめ、頬に手をあてた。]
…うーん、何か手伝えないかなぁ…。
あ、そうだ!もっと知ってる事あったら教えて?ね?
ほらいいかおりー。
[どうやら気に入ったらしい香りのポプリを見せつける]
[しかし、むむむと口を開けば愚痴ばかり]
…え、自警団の方針は決まってるの?
いやいや、俺は乗り気じゃないとかじゃなくて、
何をするのかおしえて!ね!
あ。
[そこまで聞いたところで、同僚らしき人が現れる。「おいお前、見ない顔だが何話してたんだ」と、そう言う様子は、いかにもお固い団員さんのようだ。]
…香水売ってただけなのー!さようならー!!
[脱兎!]
― 大通り ―
[修道士が誰かに手を振っている。辺りを見回す。もう一度、彼を見る]
……?
[目が合えば、ぱたと手を振って営業用のスマイルを作り、近づいていく]
─広場・噴水傍─
あは、それ、御師さんにも言われた。
[『風の寵児』という言葉に、くすりと笑う]
……もっとも、御師さんに言わせると、俺は風と遊んでるだけ、になるらしいけど。
[それでもいいんだ、という心情は言葉にせず。
右目を押さえるヴィリーの様子に、訝るように眉を寄せ]
……どしたの?
[口をついたのは、素朴な疑問]
人形師 ゲルダは、旅の香水売り ローザ を投票先に選びました。
…そっちは骨が折れそうだ。
反対はしないが。
[噴水、強そうな女性。
誰を示すのかは想像に難くなかった。
言葉に苦いものが混じったのは気のせいではない。
端末に話す傍ら、眼は候補に決まっていた露店の少女を捉えている]
[伝えたことも、伝えられたことも、そう多くはない。
エリザベートが報せたのは、代わりの人形遣いのこと。
街に流れる噂の広まりは早く、開催がどうなるかさえ危ういこと。
今度の自衛団長失踪が与える影響は、決して少なくない]
それにしても、モニカさんはどうしてあそこに?
[探し人。
短く答えられた。
広場に行ったものの、いなかったのだと。
誰をと、主語のない台詞に首を傾げる。]
[レナーテに告げられた報酬に、目を丸くする。
うろ、と視線を彷徨わせてから帽子を目深につばを引き下ろす。]
…――ん、と、
変わった報酬、だな…?
[上手に笑顔を作れないけれど、それは不安からに見えるだろうか、それとも。
うん、とひとつ頷いて]
じゃ、頼んだぜ!
[ぺち、と、腕を叩いた。]
─大通り─
[とりあえず、エルザかカヤどちらか見つかれば儲けものだと、大通りを歩いていたわけだが]
……いないなぁ
[そう呟いて、きょろきょろと辺りを見回す]
―宿屋―
[そのままの足で向かおうかとも思ったが]
[裏通りからのまま行くのもまずいかと一度宿に戻る]
[運が良かった]
[フーゴーに言われ慌てて借りた部屋に入ればそこにまさかの]
まさかそちらから来られるとは思いませんでしたよ。
そんなに俺は信用……ないですね。
[今も多忙であろうはずの従兄の姿]
[冷たい碧に睨まれて肩を竦めた]
逃げたわけじゃありません。最低限の伝言も残しました。
どうせ同じ用事でしょう。
自衛団長殿の手がかりを探して下街へと行っていたんです。
生憎と何も掴めませんでしたけれどね。
[少女が向かって来るのに合わせて、こちらも数歩近くに寄る]
やあ、助かったよ。
探しに行こうと思ったんだが、何処にいるのか分からなくてさ。
[言葉と共に、安堵の息を吐いた]
─広場・噴水傍─
そうかい、だったら間違いないんだろう。
風に愛されし者。
元素に愛されし者は大概はシャーマンの家系に多いらしいが、そうでは無い家系でも出ることがあるとか。
お前は後者なのか、それとも先祖返りなのか…。
まぁそんなことはどうでも良いか。
[風と遊んでるだけと聞けば]
[同意するように、くく、と喉の奥で笑う]
[問われる前に右手を右眼から離すも、やはり疑問は持たれたようで]
……俺の場合は右眼を失ったことで魔力を得た。
元々は魔法なんざ使えねぇただの軍人だった。
右眼を失った後に出会った婆がホントに碌でもなくてな…。
俺を実験台にしやがったのさ。
自分が研究してる魔道具の、な。
それがここに埋まってる。
[そう言いながら、親指で己の右眼を示した]
―宿―
[何か言いかける相手を右手を出して止める]
先に一つ。
この間の繰言はやめてください。
俺はもうそういう歌い方はしない。出来ない。
[それを告げる間だけは睨む視線を正面から受け止めて]
そも喉が続きません。そこまでは保ってない。
それ以外でも良いのなら……協力しますよ。
俺としてもこの街が、外に誇る祭りが壊されるのは嫌ですから。
へっへ。
見合った報酬ってのはお金だけじゃねえんだよ。
要はアタイが満足するかどうかだからさ。
多分、アンタが爺っちゃんに会ったときの感情はとてもアタイが満足しそうな気するんでね。
[この点に関してだけは、父にとてもよく似ているのである]
おうともさ。任せとけ。
[ぺち、と腕を叩かれれば、ニッと笑みを浮かべた]
ああ、そうそう。
アタイの名前はレナーテだ。
アンタの名前は?
そうですね。最初に時間と場所を決めておけばよかったですね。
[修道士の近くへ歩み寄り、肩を竦めてみせる]
……こっちはさっぱりでした。自衛団の人には目をつけられちゃうし。そちらは何かありましたか?
オレ、カヤだ。
カヤ・グリム。
[複雑そうな表情をふると振りはらうように頭を振り
にっと歯を見せて笑い顔を作った。
手を、ぱっと開いて差し出す。
握手。]
―宿―
不義理をした分とも。
手が足りないのなら使われても文句は言いませんよ。
ただし。そちらで得られる情報もちゃんと回して下さいね。団長さんを欠いた自衛団に精度を期待するつもりはありませんから。
「……変わったな」
[吐息交じりの声に浮かぶのは苦笑]
そりゃ変わりもしますよ。
戻ってくるまでに7年。それからでも6年。
何も知らずに歌っていた頃と同じであるわけがないでしょう。
[少しだけ懐かしそうな顔をして]
[後は今知っている限りを話した]
まったくだよ。
[同意を返した]
自衛団に?
大丈夫だったのかい。
[青年が去り際に残した言葉を思い出してか、眉根を寄せる。
見たところ目の前の少女に怪我はないようだが。
同じように尋ねられて、今度は首を横に振った]
…いいや。こっちもさっぱりだ。
そこそこ奥までは行ってみたんだけどね。
[んー、と唇に手を当て、首を捻った。]
ともかく、また外に行って来ます。
中途半端なまま、出てきちゃいましたから。
……そりゃ、練習は大事ですけれど。
練習していても、肝心の舞台がなくなるかもしれないとあったら、
アーベルじゃなくたって、じっとしていられません。
それに。
聴いて貰う人が笑顔でいてくれないと、意味がないですから。
そこに意味を求めなかったら、
もう、演奏する意味が、なくなっちゃう。
ー大通りー
うむう、団員さん達なにするんだろー…。
肝心なとこを聞きそびれちゃったや。
イキシアの街、封鎖!大事件!とか?
いっそこう、人質とって、犯人に告ぐ、犯人に告ぐ、
人質の命が惜しければ、おとなしくでてきなさい!とか。
人質ってだれさ。
…っていうかカヤちゃんだいじょぶかな。
[これはお仕事どころじゃないぞ!探偵っぽく顎を触りながら辺りを見回してみる。と、見た事がある姿が目に留まり、駆け寄った。]
ベッティだー。今日はお仕事ないのー?
…っと。男の人とお話中だったのね!
おばちゃんは退散するべきかしら…
[修道士を見てそう言うも、実際退散する気配は無し]
─広場・噴水傍─
[力に関わる説明は、以前にも受けた記憶はあるものの。
理解自体は、今ひとつ追いついておらず、繰り返されても、そういうもの、としか言えなかった。
ただ、漏らされた笑みには僅かにむう、としたが]
……魔道具が埋まってる……って。
[そういう物もある、というのは、これまた下街の遊び相手たちから聞いてはいたが。
現実にそういうものを身に帯びている、と言われても、さすがに困惑が先走る]
なんか、凄そう、だけど。
……それって、今度の騒ぎになんか使えたり、する、の?
[目を模したり、目に関わる道具を象った魔道具は、探知や見極めの力がある。
そんな話を聞いたのをふと思い出して]
カヤか。
これから、よろしくな。
[出された手をしっかりと握り返した]
ああ。それから、連続失踪事件についての情報なんか掴んだら教えてな。
ぶっちゃけ、今は影も形も掴んでねえんで。
[明るい口調で言うが、どう考えても色々な意味で問題のある発言をさらりと言い放った]
[賑やかな声に振り向く。
いつか広場か何処かで見かけたような気はするけれど、直接面識はない人だった]
…ええと。
知り合いかい?
[取り敢えず呼ばれた少女に尋ねてみた。
あまり『おばちゃん』には見えないのだが、年齢が分からないので何か言うことは控えたようだ]
楽師 エルザは、旅の香水売り ローザ を投票先に選びました。
ええ、ちょっと怖かったけど、大丈夫でした。エルさんが凛として、追い払ってくれたんです。
……ヴィリーさんも助けてくれましたしね。
[最後の部分はぼそぼそっと小声。修道士の返答を聞いて残念そうに天を仰いだ]
そうですか。
……もっと奥まで行かないとだめってことなんでしょうかね。
師匠とアーベルは、まだ活動中ですか?
[と、かけられた声に目を向ける]
あ、ローザ。やっほー。
えー何よそれー。
[雰囲気がからっと明るくなった]
おう。
頼んだぜ!
[出された手は自分より大きくて。
きゅ、と握って見上げてからもういちど、にっと笑い。
掴んで無い、との言葉にはかりと後ろ頭を掻いて]
ん、これから、だな。
[頷き、体を離した。]
[きょろきょろと辺りを窺っていたわけだが、目的の人物外を発見]
あれ、ライくん。こんなところで何をしてるの?
って、ローザもいるし
あ、お嬢ちゃん。さっきぶり
[そう言いつつ、集まっていた集団に歩み寄り]
─広場・噴水傍─
普通はやらねぇさ。
進んで魔道具を身体に埋め込む奴なんて酔狂の何者でもねぇ。
[言いながらも眉根が寄る]
[その仲間入りを強制的にさせられたのだから無理もないことだろう]
……使えるんだろうよ。
俺の生業を考えてみな。
[敢えて曖昧に返すのはどんな意味があってなのか]
[尤も、その方法は悪趣味以外の何物でも無いのだが]
[それでも使えるものは使うのが己の主義]
ではそういうことで。
そうですね、店は後回しになりそうだから何かあればこちらで。
別にもう直接来るわけでもないでしょう?
[露店に来ても浮くだろう相手だ]
[つい皮肉が混じった]
ああ、助けまでは期待していません。
望むように歌えないのなら引き取った意味が無い。
……俺はその程度だったんですからね。
[眉を上げる相手に首を振って部屋を後にした]
[ずかずかと通りを進んで][途中で脇に寄り足を止める]
[ささくれ立つ感情を押さえ込もうと大きく息を吐いた]
―宿→広場方面―
おう。
これからこれから。
まだ動き始めたばっかりだからな。
……まあ、何をすればいいのか、よくわかんねえんだけど。
[最後の言葉はちょっと小さく呟いた]
あ。そうそう。それで、ヴィリーって奴を探してるんだけど、誰か分かるか?
裏通り行ったときに、そいつも事件調べてるっての聞いたんで、一度会って話を聞いておきたいんだが。
[ふふふふーと笑って]
でもよく見たらお兄さんは私よりも年上っぽいの、
私がおばちゃんなら彼もおじちゃんになっちゃうし
私はお姉さん辺りで勘弁してあげるー!
なあんて!特に意味はないよ!
[ベッティになにやら言ってから修道士に向き直り]
あ、私ローザっていいまーす。
ベッティとはこの間知り合いました!
末永く友達で居たいと思ってるの〜。
ついでによろしくねー。
[おじぎー]
/中/
どうでもいいけど、占い師はともかく、他の役職者が誰なのか分からん。
さすがに、一発目から役職持ちを吊るのはまずいんで避けておきたいんだがなあ。
うーん。
途中参加で村人っぽいローザに合わせておくかなあ。
剣士 レナーテは、旅の香水売り ローザ を投票先に選びました。
ヴィリー?
…あそこに居る失礼な奴だ。
[聞いた名前に、首を傾げ噴水の方を指差す。
傍目にも目立つ上着と隻眼。]
…裏通り行ったのか?
あのへん危ない上に入り組んでてよそ者は迷うかもしんねーぞ。
[ついでに一言添えて。]
─広場・噴水傍─
……だよ、ね。
[ぽつり、呟くのに止めたのは相手の表情故か。
それよりは、と曖昧な答えの意味を辿る事に意識を向ける]
……生業って、言うと。
[じゃーなりすと。
思い返しまで棒読みトーンなのは、最初の印象のせいだろう、きっと。
と、いうのはともかくとして]
方法は、よくわかんない、けど。
何かしら……確証を、得られる、って事、かな。
[思えば、この広い街にいる人間の中から、たった二人の実行犯を捜す、という。
そんな途方もない事をやろう、というのだから、それくらいはできても不思議はないのだろうが]
[大先輩と言われればちょっと誇らしげに、ねー!と言葉を合わせてみる。]
あ、ゲルダさんだー!
[ふるふると手を振り]
そういえばゲルダさんはカヤちゃんと友達でしたよね!
カヤちゃんのお父さん?みたいな関係?の人が
大変らしいのがどうしよー!って。
[知ってます?と小首をかしげてみせる。その場にいる人が皆、とっくに調べ終わった所だなんて思いもしない。]
/*
発言数と残ptから、全力で目を逸らしたくなった。
さして大きく動いてもおらんのに、なんでこんなに飛ばしておるのかと……。
は。
それより投票。
[ごろり]
襲撃は、どこに飛ぶかなあ……読めん。
―広場―
[逃げてきた大通りを避けて人の多い場所に向かう]
アーベル、とヴィリー?
先にも見た組み合わせだな。
[噴水脇に見えたのは]
[先ほど逃げ出した相手と妙な縁になっている隻眼の記者]
[何を話しているのかはまだ聞こえない]
[人波の流れるままにゆっくりとそちらへ歩いてゆく]
ああ、それならよかった。
…ヴィルが?珍しいな。
[どちらかと言えば面白がって眺めていそうという認識らしい。
そもそもそれを理由にして呼び出したのだから無理もないが]
…ああ、そうかも知れない。
2人かい?
アーベルのほうはもう少し探すって。ハンスさんは用事があるらしい。
[手で屋根の上を示したり、大通りの向こうを示して見せた]
ああ、ゲルダ。
さっきの探索の件でね。
[もう1人現れた人形師に軽く手を上げた]
そうか。
[少女の返答を得て、香水売りに目を向ける。
おじちゃんだとか何とかにはやや苦笑を浮かべた]
ライヒアルト=ホフマイスターです。
宜しく。
[自己紹介を受けて、彼もまた名乗った]
あははー。嬉しいわ。アタシもアタシも。友達でいようねっ。
[ローザの自己紹介を聞いて、僅かに頬を赤く染める。どこかマイペースな所は似ているようなと、ローザと修道士を見やって]
[ローザが挨拶するのを聞きながら、ゲルダさんって言うんだと初めて彼女の名前を知った]
先ほどはすみませんでした。
二人の分、払って頂いて。
[ゲルダに大きくお辞儀をしてから、修道士に向き直る]
ええ。何か火に油を注いだだけにも思えましたけど。
[続く二人の行方を聞くと、指を指された方向を見て頷いた]
さて、これからどうしましょうか。
カヤのあんな顔見ていたくないんです。早く何とかしてあげたい……
─広場・噴水傍─
俺には情報が全てだからな。
得難いものも時には必要になる。
そん時にはまぁ、使ってるな。
[はきとした答えは返さない]
[その態から本来は表に知らせぬものなのだと言うのが感じ取れるだろうか]
ただ直ぐに情報が得られるとは限らない。
何せ見つけるべきものは砂浜に蒔かれた二粒の胡麻みてぇなもんだ。
ひとまずは顔見知りの中の潔白を証明していくつもりだ。
消極的な方法で性に合わんのだがな、本来なら。
[半分くらいになった手巻きタバコを右手で摘み]
[ふ、と紫を吐く]
[霧散して行くそれは、今街中を巡って居ることだろう]
[言われるままに首を巡らせ]
お。マジか。
一発目にして大当たりだったってわけだ。
サンキュー。
[裏通りに関して言われれば]
ん。
今は平和なもんだったよ。
それに危なかったとしても、こっちも色々やって慣れてるから大丈夫だよ。
アタイだって、素人じゃないんでね。
[そう言って笑うと、体をヴィリー&アーベルのほうへ向きながら、カヤに手をひらりと振った]
さて。んじゃ行ってみるかね。
またな、カヤ。
[手を振りながら近づいていくと、ローザからギュンターのことを聞かれ、ああ、と苦笑いを浮かべ]
うん、そのことね
カヤちゃんとエルザさんとそこのお嬢ちゃんとで色々聞いて回ったんだけど、これと言った話は聞けなくてね
いまだに足取りはつかめず、ってとこかな
[そして、ライヒアルトに向き直ると]
まあ見たところ、ライくんは詳細聞いた後かな
正直な所、自衛団はまったくもって当てに出来ないと考えていいかも
うん。それなら納得だ。
[友人への認識が酷い自覚は果たしてあるのだろうか]
そうだね。
…とは言え、あれ以上奥に行けるとも思えないし。
やはりここらで地道に話を聞いていくしかないのか…
[視線は少女から逸れて地面へ。
重い息を吐いた]
─広場・噴水傍─
……よく、わかんないけど、面倒な仕事に使える、っていうのは、わかった。
[ぽつりというが、さて、正しく理解できたのか。
ともあれ、余り追求しない方があらゆる意味でいい、との判断を下す。
この辺りは、八年入り浸った下街で身についたもの]
なんだよねぇ……捜す範囲が広すぎるし、色々と制限もある。
[下街でも、報を得るのは難しいだろう、という状況を思えば、自然、ため息が零れ]
信用できる相手を増やす、ってとこ、か。
[それができれば、楽にはなる、と。
ふと、そんな事を思った矢先、隼が一つ、羽ばたいた]
……ハルフェ?
[訝りながらその視線を追えば、こちらに近づく者の姿が目に止まる]
/*
(329) 2009/03/10(Tue) 22:53:19
2009/03/10(Tue) 22:53:19
今回ほんと、ジャストタイムシンクロよく見るなー。
ライヒアルト。うんうん、覚えた!
いやー、なんか知り合う人知り合う人イケメンだなぁ。
あ、もちろんベッティのお師匠もね!
[うんうん、友達でいようね!と盛り上がってから、カヤの話がベッティからも出てちょっと驚いた。どうやらこの場に居る全員が関係者らしいと気付き、世界は狭いと思う。いや、1つの街の中の話だから当然なんだろうか。]
エルザさん?…ふーむ、
ゲルダさんにカヤちゃんにベッティとでも
聞いて回ってたんだ。
それでも特別何も解ってないのー…。
むー、大変そうだけどどうにかしたい!
[でもできることがなさすぎる!とじたばた]
―大通りからの小道―
さ、てと。
[見上げる空は、黄昏時だろうか。
今日の夜、闇に紛れて「仕事」をする為の思案を始める。
ゆっくりと細い道を歩きながら、マフラーを鼻まで引き上げ]
…フーゴーの宿だってたよな。
[小さな呟きは、くぐもったものとなり
外へは漏れず――。]
─広場・噴水傍─
そう言う事だ。
[全ての返答をその一言で済ませ]
[隻眸が向かうのは近付いてくる行商人]
[女剣士の方は己に用があるなど知らぬために視線は向けなかった]
―広場・噴水付近―
[二人が気づけば片手を挙げる]
[同じように近づいている他者がいてもまだ気づかない]
何か新しい情報はあったりするのかな。
俺の方はまだ大して掴めていやしないが。
[先に逃げたアーベルを追求することはしなかった]
[自分も逃げてきた以上]
[カヤと別れ、大股でレナーテがヴィリー&アーベルへと近づき、まずアーベルに声をかけた]
よう。また会ったな、兄さん……考えてみれば、アタイ兄さんの名前聞いてない気がするな。
まあ、とりあえず、それは置いておいて、だ。
アタイが今用があるのは―――
[言いながら、顔をヴィリーへと向ける]
アンタの方さ。
まあ、と言っても大層な話じゃないんだけどね。
聞けば、連続失踪事件について調べていたそうじゃないか。アタイもその依頼受けたもんでね。どんなもんか聞きにきたってわけさ。
どうだい?調査のほうは、進んでるかい?
ああ、大変だったそうだね。
団長の統率力の凄さは噂に聞いていたけど。
[人形師に答える。
オブラートに包んではいるが、団員の無能を示すのは同じこと。
やはり声は顰めた]
あはは、酷い評価ですね。
[ヴィリーの話題を出して修道士の顔色を探った後]
そうですか。
……人探しの得意な人に頼んでみようかしら。
[レナーテが迷子の子と同じように自衛団長の名を大声で呼びながら、街を練り歩く姿を想像して首を振った]
ううん、ダメね。きっともっと大事になっちゃうわ。
─広場・噴水傍─
[短い返答に、了解、と小さく呟いたのと、レナーテに声をかけられるのはほぼ同時か。
きょとり、と瞬くものの、彼女の意識はすぐに隣へと逸れて]
……窓際から世の中つぶさに眺めてるヤツすら、何にも見てないって言う状況だよ、にーさん。
[とりあえず、ハンスに向けて、こう返した]
(そろそろ投票先考えなきゃ。
なんか自分になりそうな気もするけど、一応ね!
こそこそしてるのがバレたハンス連行ベッティ涙目
とかがわりと話的には有りな気がする。
あー、でもエルザさん連行されて
アーベルが凹みつつ自衛団への不信を強めて行くとか
そういうのもいいよね。
アーベル連行でエルザさん猛反発とかも…。
わりと皆誰が吊られても話としては悪くないのか。
ちなみにデフォはアーベル。)
─広場・噴水傍─
[行商人からの挨拶には黙したまま右手を軽く上げるに留め]
[問いに答えようとして女剣士の矛先がこちらに向いたのに気付く]
…あン?
名も知らねぇ相手に教える道理はねぇな。
聞きたきゃ名乗ってそっちのカードを先ず出しな。
俺にとって情報は商品なんでね。
情報が欲しけりゃギブアンドテイクだ。
[隻眸が細められ女剣士を捉える]
[相手が信用に足る人物なのか]
[それを見極めるかの様に]
―広場・噴水付近―
どうも。
そちらもそれがお仕事に?
[誰から請けたのかまでは知らない]
[ただ少しばかりの警戒を]
まったくもってありがたくないな。
[アーベルの返事には溜息を一つ]
(そういえば、
連行は人が沢山居る所で起きた方が良い気がする。
誘拐は人が少なめの所で起きた方が良い気がする。
こう、描写的に。
むむう。)
伊達に長い付き合いじゃないさ。
[露店の少女にはさらりと笑ってみせる。
そこから読み取れるものは果たしてあるのやら]
人探しが得意…ああ、レナーテさんか。
確かにある意味大事になりそうだ。
[言葉から例の迷子騒動を思い起こすのにそうは掛からない。
笑みを苦笑に変えた]
―フーゴーの宿―
おっさん、ベッティ居る?
[少女は宿屋のカウンターに乗り上げるようにして主人に聞く。
どうやら、目当ての友達は居ないようだったから、肩を落として見せた。]
ん、大丈夫、ありがと。
本当?助かる、ありがと。
[宿屋の主人も気にしてくれているようで、
余った食べ物を持っていくか、等と告げてくれるのに少女は
困ったように、笑った。]
じゃあ、ベッティにうちに来てくれるように伝えてくれる?
俺家に居るから、って。
[きっと彼女は露店があるだろうから、すぐには戻らない筈。
そう思って少女は告げ、宿屋から飛び出した。]
/*
最近の俺の格言。
「皆(゚∀゚)人(゚∀゚)ナカーマなんてぶち壊せ!」
今回のコンセプト。
むしろ紅月ゼルの時からのコンセプト。
おお。
[ヴィリーの言葉を聞くと、照れたようにレナーテが笑って頭をかいた]
悪い悪い、いくらなんでも不躾すぎたな。
アタイの名前はレナーテ。
職業は何でも屋だ。なんかあったらその依頼に、見合った報酬しだいで何でも解決するよ。
で、カードかあ。
[そう言うと宙を見上げて]
特にねえけど、まあ、強いて言うなら、裏通りでアンタがボロクソに殴りまくったグループが自警団に告げ口したら、今の状況的に捕まえられるんじゃねえかってのを、口ぞえして止めることが出来るとか、そんなもんかな。
[端末の声を拾いながら、視線は件の少女に向けられている。
同業者も一緒にいるものの、流石に人通りも多い今から動くわけにも行かない]
[ライヒアルトの台詞から知ってる名前が出たのに驚いた]
レナーテは人探しも得意なのかー…。
あ!そういえばレナーテ、
連続失踪事件について調べる、
犯人を捕まえる仕事を請け負っているー
って言ってたよ?何か掴んでたりしないかなぁ…。
[ハンスに顔を向け]
ああ。
うちの親父からの直々の依頼だから、どっからの依頼かはわかんねえけどな。
ただ、こういう時って大体お偉いさんが絡むこと多いんだよなあ。
[特に意識もなく、軽く答えた]
─広場・噴水傍─
[ぱくり、と。話している間に冷めた揚げ魚を平らげて。
レナーテと、ヴィリーとを、交互に見る。
レナーテが提示した『カード』には、そういややたら静かだったな、なんてちょっとだけ思ったかも知れない]
……そういや、姉さんたちも……やっぱり、同じような感じ、なのかな。
[それからふと、思い出して呟く。
まさか、自分の後にハンスが逃げたとは、思いもよらず]
/*
襲撃、ベッティですか。そうですか。
いやうん。あるね。さてどうなるか、俺(待
それより吊りどうしよう。狼は当てたくない。
妖魔はゲルダかなぁと個人的には思ってる。
[ライヒアルトの言葉にこくりと頷くと]
だから、なおさら私たちで動かないといけないんだろうね
でも、悔しいけどあの自衛団の言った通り私たちのほとんどは素人なのは事実だし
現状ではレナーテさん……だっけか、とヴィリーさんくらいかなそういうのに長けてそうなのは
ともかく、素人なりに知り合い同士情報を持ち寄って、何とかしてギュンターさんを見つけ出そう
[にこりと笑顔で言う]
─広場・噴水傍─
[女剣士の名を聞き、生業を聞き]
[出されたカードに、ふむ、と唸る]
(…ただの馬鹿じゃなさそうではあるか)
[そう考えるもそれで信用するわけではなく]
[出されたカードにくつりと口端を持ち上げた]
そいつぁ良いカードだ。
俺はヴィリー、ジャーナリストなんてもんをやってる。
で、こっちのカードだが…。
生憎といくら調べても手掛かりが掴めん。
表は自衛団長が調べてたようだから裏も探ったが…全くだ。
その自衛団長も消えた。
[そこまで言って少し考えるように黙り]
……手腕の良さから魔法を使って事を起こしてんじゃねぇか、って推測は立ててる。
[口にしたのは事実として持っているカードでは無く]
[状況から考えた己の推測のカード]
[知らぬ者ならこれでも相応のカードになり得ると踏んで]
……そして、真相にたどり着きそうな子を優先して誘拐していく、と
うん、策は上々。あとは各自うまく立ち回るべし、と
[心中でそう呟く]
人形師 ゲルダは、店員 ベッティ を能力(襲う)の対象に選びました。
へえ、長い付き合いだったんですね。
あの人、あんまり友達は多い方じゃないと思うけれど。
[修道士の言葉に笑顔を向ける]
ええ。それでも彼女で解決できるなら、お願いしたい気持ちで一杯ですけど。
[ローザの言葉に振り向いて]
そうなんだ!じゃ、何か掴んでるかもしれないねっ。
でも依頼人って誰なのかしら。自衛団?
―広場・噴水―
お父さんからの依頼ですか。
上の人たちからの依頼となると大変ですね。
[その父親を知るわけでもない]
[上も様々な思惑で対立その他があるのは知っている]
[だからそれは逆に警戒を高める結果にすらなった]
あー。どうだろうな。
後で本人たちかライヒアルト君に聞けば。
[アーベルの呟きに軽く咳払いする]
俺は俺で用事があって、彼に報告頼んだからな。
[だから嘘ではないけれど][逃げたのも嘘じゃない]
/*
ああそうか、今日目の前で「取材」とは言ったか。
けどゲルダの口からそれが出るのは何となく違和感。
接点ほぼ無しだし。
―広場・噴水付近―
確かに唐突過ぎる消え方をしているが。
魔法を使ってか。
抵抗手段も一気に減るわけだ。
[ヴィリーの推測を聞いて眉を寄せた]
―大通り―
んー……
ミューラさんは宿舎、ベティちゃんは露店か宿かな。
カヤちゃんはまだ探し回ってるかしら……
[ぽつぽつと呟きつつ通りを歩んでいく。
どちらにしろ広場に行くのが早いかと結論付け、
思ったままに歩みを向けた]
―広場・噴水―
……なんか、結構あちこちで調査し合ってる感じ?
[レナーテとハンスとのやり取りに、ぽつり、と呟いて]
用事があって、って……。
[もしかして逃げた? といわなかったのは、自分がいの一に逃げたから、なわけだが]
まあ……家に帰ったら、聞いてみる……うん。
[乗り気でないのは、多分。
姉にも疑念を持たねばならぬかも知れない今の状況と。
それだけはしたくない、心情の二律背反故の事]
[ヴィリーが名乗った肩書きに、レナーテの眉が不思議そうに寄った]
ジャーナリスト?
その割には、随分と戦闘慣れした体しているね。視線の動きや立ち居振る舞い、先の武勇伝からも……まあ、いいか。んなこと。
にしても、アンタのような頭良さそうな奴が前々から調べて、手がかり無しってのは厄介そうな事件だな。
魔法たって、完全な力じゃないんだから、痕跡ぐらいは何処かに残っていそうなもんだけど。
余程腕がいいのか。それとも、親しいものが内通してるのかって感じかな?
/なか/
やっぱ昨日のうちに裏路地入っておくべきだったなあ。
今回も初回死亡。やりたいRP全然できなかった。しゅーん。
/*
やっぱ役職は告げてない、気が。
付き纏われんように、とは言ったな。
ライヒの会話聞いてるから良いのか。
まぁ良いやww
風邪引いたせいか頭まわんねwwwww
依頼?
[そう言えば何でも屋だとか話した時に聞いたかも知れない]
ああ。
少しずつでも情報が集まれば、ぼくらでも何か掴めるかも知れないしね。
[人形師に頷いて同意を示す]
[ライヒアルトの言葉にへぇと言う呟きを漏らし]
知り合いとは知ってたけど
そこまで長い付き合いだったんだね
[そしてベッティの言うレナーテへの依頼人については、んーと顎に指を当て考えていたが]
…………やっぱ、居なくなる前にギュンターさんが頼んでいた、ってのが最も確率高いよね
[ハンスの言葉にぱたぱたと手を振った]
いやあ、実際お偉いさんが関わってるかどうかはわかんねえよ?
単なる傾向だけの話なんだから。
そもそも、お偉いさんがわざわざこの事件を調査している理由もわかんねえ。
あるとするなら……なんだろ。
お偉いさん自身が関わってて、もみ消したいとか?
おー、なんか自警団の人色々だめそうなの…。
[ちょっと話して色々喋ってくれた人といい、「大変だった」とか「当てにできない」とかという言葉で想像できる人物像といい。偉い人は偉くないなぁと思いつつ、こちらを向いたベッティに大きく頷く。]
ねっ!
なんかね、昨日から色々と歩き回ってたみたいだし、
今日からの私達より情報が多い可能性はあるの。
依頼人は…だれだろう…?
ごめんね、そこまできいてなかったわ。
まさかこんなに身近に起きちゃうとは思わなかったなぁ。
[カヤからの通信に心中でにやりと笑うと]
……了解。蜘蛛の網を張ってお待ちしておきますわ
[目の前の標的をちらりと見やり、そう伝える]
─広場・噴水傍─
[行商人の言葉には軽く頷きを返し]
[女剣士の己に対する評価にはくつりと口端を持ち上げた]
何も最初からその仕事に就いてたわけじゃねぇってことさ。
使い慣れた魔法なら、極力痕跡を消すことは出来るだろうよ。
親しい者が内通してるっつーと?
顔見知りの犯行ってことか?
[考えなかった可能性ではないが]
[自衛団長に至っては顔見知りが多すぎて]
[これまでの被害を聞いても共通点が見えぬために排除して居た可能性だった]
それを口に出す、か。
敢えて言わずに置いたものを。
この女、小僧以上の演技者とは思えねぇし…。
他よりは信用出来そうか。
確かに、交友関係はよく知らないけど。
[少女の物言いに笑いながら眉を下げるけれど、やはり咎めたりはしない。
聖職者にあまり良い感情がないと聞いていたから、彼は例外中の例外なのだろう]
…まあ、色々あってさ。
[困ったような笑みのまま、人形師にもそう答える]
そうだね。
解決するならそれに越したことはない。
[剣士の話には一つ頷いた]
[ゲルダの、レナーテの依頼についての考えに両手を当てて]
あ、なんかそれはすごく納得するー。
まさにそうかも!ううん聞いてないけど。
頭が回るの、探偵さんみたい!
…はっ!依頼を頼んだ団長が…となると今度は…
[レナーテが狙われちゃったりするのかな!?と、思ったが、言うのもはばかれるし]
…小説じゃないんだから…。なんでもないー。
[あまりに突飛すぎると考えを改めた]
[アーベルの言葉に、ふと気付いたように頭をひねる]
考えてみれば、ここまで調査とかが広まってんのに、この事件が手がかり全くないってのもおかしな話だよな。
それに、アタイはよく知らないんだけど、結構噂には広まってるんだろ?この事件。
そうすると、警戒心も高まるだろうし、捕まる可能性だって膨れ上がるのに、なんでいまだに事件は続いているんだろうな?
[気持ち背筋を伸ばして周囲に視線を彷徨わせつつ歩む。
程なくして見えてきた広場。
露店の数は、先日までに比べ一つ二つと減っていた。
客を呼び込む商人が張り上げる声も、何処か乾いて聞こえる]
─広場・噴水傍─
顔見知り……って。
爺様の顔見知りって、街の住人の大半って言えるんじゃ……。
[転がり出てきた可能性に、小さく呟く。
ただ、団長が隙を見せる相手となると、多少は限られるかも知れないが]
…………。
[いずれにしろ、それは余り考えたくはない可能性で。
甘いのかな、と思いながら、一つ、息を吐いた]
……ですか。
まあ、焦っても仕方ないかもしれないですね。
[修道士に軽く答え。明日になったら、一人でも裏路地に赴いて情報を集めようと決意して表情を堅くした]
[ローザの言葉に、慌てて笑顔を作る]
そうね。あの人の行動力なら、情報いっぱい集めてるかも。
依頼人については本人に聞いてみればいい話だしねー。問題ない相手なら教えてくれるかも。
(カヤ 単独行動 エルザ 単独行動
ヴィリー アーベル レナーテ ハンス 噴水付近
ライヒアルト ゲルダ ベッティ ローザ 大通り
今こんな感じかな?けっこまとまってる。)
ああ。なるほど。
転職って奴か。
[ヴィリーの言葉に納得がいったように、うんうん頷いた]
まあ、アタイは誰と誰が知り合いなのかは全然わかんねえけどさ、曲がりなりにも自警団長とまで呼ばれて、しかもある程度以上に情報を掴んだものが、そう痕跡も残さないほどにあっさり捕まるもんかね、と不思議に思ったんだ。
んじゃ、親しいものがやったのかな?と、こう単純に思ったのさ。
まあ、そんだけの話。
ん、ああ。
俺もそれは気になってんだよ、な。
[レナーテの提示した疑問に、やや伏しがちだった蒼をそちらへ向ける]
……むしろ、街じゃ知らない方が少ないかな。
こっち側じゃ、そうでもないかも知れないけど、裏側じゃ結構な数が知ってるはず。
結構前から起きてる事件だし、爺様もずっと追っかけてたし、ね。
─広場・噴水傍─
……警戒されても押し通す自信があるんだろ。
大きく噂が広まったのは今回が初めてのはずだ。
それ以前は仕事仲間でちらほら囁かれてた程度だったな。
この街でも関わった者以外には伏せられていたようだし。
[女剣士の疑問に己が知る他愛ない情報を明け渡し]
[先の顔見知りのと言う部分でしばし思案]
[いつの間にか手巻きタバコはかなり短くなっていた]
―広場・噴水近く―
ああ、いたいた。
[求める者の姿は、正確には見つからなかったが、
先に別れた者達がいると知り、近づいていく]
アーベルにハンス、そっちはどうだった?
[直前までの会話の内容など知らぬ様子で、問いかける]
楽師見習い アーベルは、旅の香水売り ローザ を投票先に選びました。
[ローザの呟きにくすりと笑いと]
でもね、ローザ
世の中には『現実は小説よりも奇なり』って諺もあってね
[本人の居ない状態でそれはシャレで済むのだろうか]
―広場・噴水近―
誰しも信じれば気になるだろうからな。
……嘘じゃ、ない。
[アーベルに答える]
[声に出されなかった部分も気づいてしまったから付け足して]
そうですか。
どちらにしても、議会や上の人々だって同じ意志の者だけが集まっているものじゃないでしょう。
けれどその可能性はありそうですね。
[レナーテが手を振ったのにも小さく頷き答える]
[実際には従兄からもしっかりと示されているが]
そうだな、団長さんは街の人間ならまず知っている。
その上でとなると、あまり考えたくない方向にもなるな。
[頭では理解している][けれど本当はまだ今は]
[その割り切りをしきれていなかったりもした]
って、お?
[納得した後に、アーベルの言葉を聞いて、首を傾げた]
うーむ。
情報は難しい。
なんでもただ信じるだけじゃ駄目なのか。
[子供のようなことを言って、うんうんと神妙に頷いた]
─広場・噴水傍─
[眉を顰めるヴィリーの様子に、いけね、と口の中で小さく呟く。
余り思い出したくなくて、話せずにいた一年前の事。
それも、伝えておかないと、と思った矢先]
……あ。姉さん。
[その辺りを伝えたくない人から声をかけられ。
ぴし、という感じで固まった]
─広場・噴水傍─
……いや、単純な話も馬鹿には出来ん。
複雑に考え続けてるとそっちには目が向かなくなるからな。
…親しい者、ね…。
[直ぐに浮かぶのは彼の子供]
[確かに意表は突きやすい]
[考え込んでいると更に増える人影]
[隻眸は一度そちらへ向く]
[最後の紫煙が宙に散じた]
[解決するに超した事はない、とか、前向きな意見に頷く]
ね。そういえば今日は見てないけど、
案外すでに犯人捕まえて懲らしめてる所だったりして!
…って、それは期待しすぎかな?
悪い人が、…この街の事件の犯人をつかまえるがいい…
とか依頼出すとも思えないし、
聞いたら教えてくれると思う!
…それにしても、そっかぁ、
確かに焦ってもしょうがないかぁ…。
でも焦っちゃうよね!
[そう言う様子は特別焦ってるようには見えないが]
[他の者も見知った人物と気づくと軽く頭を下げるも]
……何、その反応。
また何かやらかしたの?
[固まった弟を見やり、腰に手を当てた]
[そんなことをしてると、エルザが近づいてくるのに少し遅れた]
お。エルザじゃん。
そっちも、事件の調査かい?
あんま危ないことしないで、そういうのは荒事専門のアタイとかに任せるんだぞ?
むしろ、他に活躍できる場面が少なそうで困ってるんだけどね。わはは。
楽師 エルザは、剣士 レナーテ を投票先に選びました。
― 大通り ―
あははー。人知れず名探偵が事件を解決。
だったらいいねー。
[ローザの楽観的な予測?に、楽しそうに笑って]
[しばらく皆と話をしていたが、ふと空を見上げて]
あ、ごっめーん。師匠の知り合いが訪ねてくるかも知れないんだったわ。
そろそろ宿に帰らなくっちゃ。まったねー。
[皆に大きく手を振って別れると、フーゴーの宿へと急ぐ]
そ、そういえばそんな言葉が…!
[ゲルダの言ったことわざに、今思い出しましたといった風で自分の両頬を押さえる]
…いや!でも!
そしたらその次は私たちだったりして…。
…ううん!ことわざと実際は違うの!たぶん!
だから大丈夫なんだからー!
[ふるふるふると首をふる]
/*
ローザかレナーテかな、とうろうろ。
レナーテ霊能者かもしれないと思うも。
ライヒアルトは、なんとなく候補に入っていませんでした。
というか、村人3人なのよね。ふむ。
─広場・噴水傍─
え、あ。
いや、別、に?
[姉の問い。
どこか引きつった声で言いつつ、ふるふる、と首を横に振ってみせる。
説得力。そんなものは、皆無]
― 夕刻・宿屋 ―
[宿に戻っても、まだ師匠の姿は見えない。しばらく寛いでいると部屋をノックする音。扉を開くと、主人から言伝を伝えられる]
……え、カヤが?わざわざありがとうございます。
[扉が閉じた後、簡単に出かける準備を整える]
そうね。一人で寂しいのかしら。
今夜は泊まって、いっぱいお話しよーっと。
[師匠宛ての書き置きを机の上に残し、練習用の鈴を前のポケットへ。懐に護身用の短剣を入れて、首から下げた幸運のロザリオをぎゅっと握り締める。宿の扉が軋みながらゆっくりと開き、*閉まった*]
―広場・噴水付近―
どうして今回か……。
[ヴィリーの言葉に悩みかけ]
[直後の声に途切れた]
エルザ。
いや。こちらにも収穫はなくて、ね。
ベッティやカヤ君はどうしたんだい。
[期せずしてアーベルへの助け舟になれるかどうか]
こんにちは、レナーテさん。
[彼女に向く時には、きっちりと笑顔だ。
事情を知っているらしい様子に、眉を下げ]
自分が荒事に向いていないのは、重々承知しています。
……でも、何もしないで後悔するのも、嫌ですから。
[翳ったのは一瞬のこと、]
レナーテさんは、荒事以外でも十分活躍できると思いますよ?
[ハンスの言葉にほーと感嘆の声を上げた]
マジで可能性あるのか。
んじゃ、なんかドロドロしてそうだなぁ。
[少しだけ苦い笑みで宙を見上げた。
そして、ヴィリーの言葉を聞くと、気付いたかのように]
そういや、自警団長の親しい人って誰だ?
[と、全く下調べもしてないバカなことを言った]
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