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浴場管理人の娘 ロミ は、流民 ゼルギウス を占った。
次の日の朝、自衛団長 ギュンター が無残な姿で発見された。
そして、消え行くもの。
運命の輪が回りだす。
紡がれるのは、如何なる結末への道筋か……。
現在の生存者は、職人見習い ユリアン、浴場管理人の娘 ロミ、盲人 カルメン、水人 クロエ、妊婦 ブリジット、行商人 ダーヴィッド、流民 ゼルギウス、伝道師 エーリッヒ、漁師 ハインリヒ、刺繍工 ゲルダ、踊り子 ローザ の 11 名。
ゲルダちゃんから聞いていた通りだったのですぐ分かったよ。
わたしが……の続きは気になるが、置いといて、逃げるというのもね。
殺人の容疑なら逃げる理由はないし、仮にギュンター殿の言う人狼とやらがこの中に居るのならそれはそれで救うべき存在なのだから……。
最初は、ギュンター殿の二枚舌に憤りを感じはしたものの……、よくよく考えれば強ち嘘というわけではないとも思い直してさ。
[カルメンの言葉に一瞬何のことかと頭を捻らせる]
「くでん」?
ああ。口伝ね。
口伝なんてのは、昔っから架空よ。
それこそ、親が子供に早く寝ないとお化けが出るよーってのと同じ類よ。
ま。なんにしろ、そんなに怖がるものではないってこと。
最もカーラさんは、クロエさんが近くにいるから、そういうのに怖がることも無いと思うけどね。にはは。
そんなすぐにお礼いうような箇所にはたどり着かんさ。色々あったんだから
女性の亡霊が憑こうとしてのはブリジットさんなわけだな。ぶつくさいってる言葉から察するに妊婦だからだろ。
だからってこっちから亡霊に触れることもできなかったから触れれないからどうしょうもない以上ブリジットさんを動かすしかなかった。…あ、動かしたのはダーヴィッドね
[なんてちょっぴり真実も入れてブリジットにいうが、ようもぺらぺらと喋っていることで]
ん、じゃあ後日で。ってかこのまま忘れといてくれ。
……ロミっ子。
お前まで言うか。
[素で繰り返しているだけ、なのはわかるけれど。
やっぱり、がっくり来た。
ダーヴィッドが笑顔を向けるのに気づくと]
てめぇ……後で、覚えとけ。
[なんか、黒い決意が固まった模様]
ぅー?
くでん、も、かくう。
でも、じーちゃ、は、じんろー、いる、いう。
…わかんなく、なってきたー…。
[信じている者と信じぬ者それぞれの言葉。
聞いたものをそのまま受け取るカルメンは、矛盾した話に混乱し始める。
それでも続く言葉にはほわりと笑んで]
クーリェ、いれば、こわくないー。
あははは、う、うん、また後日ね?
まぁ、とりあえず今は身体休めて体力回復させて、ね?
[また後日というブリジットには誤魔化し笑いをしつつ、後に続いた言葉は労わりを込めて]
あ、うん、ありがと。
でもここをこのままにしとくのは何か、ね。
[ダーヴィッドの誘いには断りを入れるも、含まれた意味にお礼を言い。
テーブルの上に絵本を置いて片付けを再開しようと。]
僕は…。
[ブリジットがカルメンに言うのを聞いて俯く。
けれどすぐに顔を上げた]
うん、僕はカルの傍にいる。
[少しぎこちない笑みが浮かんでいる]
どんな風に言われていたのか…ま、特徴は捉えられてたってことでしょうかね
あ、その続きはゲルダさんに聞けばわかりますよ。
[なんてさりげなくゲルダが困るような根回しもしつつ]
ふむふむ…正直容疑者ならさっくり高飛びすりゃいいわけだし、そうじゃなくても俺なら逃げちまうけど…救う?ってのは…
失礼だけど…エーリッヒさんは何をしている人なのかな。
人狼を救う?
……どうやって。
[エーリッヒの言葉は聖職者としてのものなのだろうけれど]
へぇ、そうかあの二人が…
って、お前なに怖いことを!
[ゼルギウスには突っ込みを入れた]
ユーリにぃだって聞いたですよ。
[ハインリヒの言葉に、カルメンに同調するようにそう言って。
デザートのゼリーを、やはりゆっくりと食べていた]
ふぇ。
[ふとまばたき。
椅子から降りて、ロミルダはスケッチブックに手を伸ばした]
/*
投票デフォ:ユリアン
ヤっちゃうべきですk
しかし顔見たいリストはクーリェとブージェの二人のみ。
先にブージェかにゃー。
後でハンマーか何か鈍器になるもの探さねば。
ほうほう。
なかなか面白そうな展開になってきたわね。
[ゼルギウスの言葉ににこやかに笑いながら答え]
ん。そうね。後日に。
大丈夫。忘れないから。
あ、それから、私が性悪ってのは、否定しません。
だって、私の愛は旦那様限定ですから。
[さらりと、いつも通りのろけた]
[クロエの浮かべるぎこちない笑みには気付けない。
カルメンは聞こえた言葉に嬉しそうに笑う]
[聞こえる音や言葉しか判断するものが無いから、カルメンは聞こえたものを信じるしか無いのだ]
……人狼。
救う?
[ふと、耳に届いた言葉は、思いも寄らぬもので。
刹那、苦手意識も忘れてエーリッヒをまじまじ、と見つめていた]
おまえが、しょーわる。おれは、おとこまえ。
[ユリアンの反駁には、あっさり応えて]
やだな、覚えとくわけないだろ?
そんなの覚えたってなんの利益にもなりゃしないしー。
[復讐を防ぐくらいにはなるかもしれないが。
ふと、自分の名前が呼ばれた気がして、首を向けた]
ゼルギウスー。
なんか呼んだ?
ってか、変な嘘には俺を巻き込むなよー。
[ブリジットとゲルダから恨まれるのはごめんとばかり]
盲人 カルメンは、妊婦 ブリジット を投票先に選びました。
うん。
大事な人がそばにいるってのは心強いものね。
例え、どんな事態が巻き起こっても、決してくじけないぐらいに。
[カルメンとクロエに笑いかけながら、無意識にその腹をなでた。
……ちくり、と痛みがする]
……。
[いくらなんでも、間隔が早すぎる。と思った]
そんなこといってー。ハインリヒさんも今納得しかけたでしょー
[ゲルダの視線には気づかずに、突っ込みを入れるハインリヒに楽しそうに言いつつ]
でもそれぐらいのほうがいいでしょ。
ブリジットさんは納得してくれてますしね
だって大変なことを忘れないっていうんですよー。
[全て自分都合です]
どうだろう、わたしは架空であったとしてもその中に一片の真実を含んでいるものだと考えるな。
教会に伝わる話では、各地で化け物が跋扈していた時代があったそうで、それを各地で教会から派遣された僧が平定したのだそうだよ。
その化け物が人狼。
実際調べてみると、人狼の言い伝えが残っている地域とおおよその時期、教会の教えが広まった地域と時期とが多少の誤差はあれども重なっているのだから。
一切の架空であればこのような符合を説明するのが難しいと思う。
/*
さらっと狼COっぽい事をしたが早かったろうか?
占われるのもいやだしなぁ。
人狼を救う、ならゲルダとエーリッヒ残したい。
はいはい。ご馳走様です。面白く感じたなら従者としては光栄に至り
[と最初は惚気について呆れたようにいいながらも、妙に様になった口調で従者風に言った後]
…あ、料理のほうは本当にご馳走様
ユリアンさんもね
[次は料理について礼を述べる]
[椅子の下に隠れるようにして(といっても何かしてるのは分かるだろうが)1ページ1ページ、何かを探すようにスケッチブックを開いて行く。
そうしてあるページで手を止めると、挟んでいた折り紙をじぃっと見つめた]
…はぅ。
[表を見て、裏を見て、やがて安心したように息を吐く。
開かれたスケッチブックには、白の代わりに灰色を使って描かれた、長い髪の人物画]
……変わった人だなぁ…。
[人狼を救う、というエーリッヒに、思ったままを呟いて。
ふと、ロミに気付いて声をかけた]
ロミちゃん、また描きたいものでもあったの?
……よく言うよ、ったく。
[あっさりとした答えに、思わずジト目になりつつ]
……安心しろ、お前が忘れても、俺は忘れないから。
[次の瞬間には、にっこり笑った]
ん、ああ。
口にあったなら、何より。
[それから、ゼルギウスの礼に、こう返して]
大丈夫。嘘は言ってないよ。ダーヴィッドさん。
ブリジットさんが倒れたときダーヴィッドさんが運んだっていうのを話しただけだしね
[その仮定とかはまあ仮想ですが、その部分は紛れもなく事実なのでそこだけ述べればややこしく感じなくて済むだろうと言った]
[ブリジットはそれに気づくと、ゆっくりと立ち上がって]
ごめん。
やっぱまだ完調じゃないようだし、少し横になってくるよ。
無理する気も無いしね。
[自分の体に負担をかけないように、その足取りは非常にゆっくりとした歩みで自分が寝ていた部屋へ向かう。
少しずつ、意識が閉じ始めている。世界が何か変わっていたとしても、今は何も気づかないかも知れない。
結局、料理だけして、ブリジットは一口も*食事をすることは無かった*]
人狼の事は御伽噺のようなことだからピンと来ないかもしれないが、そうだね「ツバメが低く飛ぶと雨」を考えてみると、少しは納得いくのではないかな。
[口伝は架空。
ブリジットにそう言われてしばらく首を傾げながら考え込む。
聞いたことを素直に受け入れるのが常のはずなのに、このことについては何故かしっくりこない。
矛盾した話を聞いたからとも取れるのだが、”架空の話”であることに納得がいかなかった]
ぅー、ぅー。
くでん、かくう……ぅー。
じんろー、いる……んー。
[何度考えても架空であることに何故か納得がいかない。
まるで無意識の奥底から否定されるかのように]
[ローザに断りを入れられても、やはり気にすることなく]
ああ、そーね。
俺も少しは手伝ってから行くかー…。
なんだか、あの人、面白そうだしね。
[くすっと笑い、視線を投げたのは、エーリッヒの方。
使用済みの皿を幾つか重ね、台所に運んでは、また広間に戻る]
「ツバメが低く飛ぶと雨」。
[小さな声で、エーリッヒの言葉を繰り返す。
ふと、過ぎったのは、ハインリヒから聞いた御伽噺]
人、場所、時……。
条件が揃うと、あらわれ……る?
[スケッチブックを閉じて、折り紙を手に椅子に戻ったところで、ローザに話しかけられた。
少しまたたいて、考えるようにして]
ちょっと、確認してたですよ。
[何をとは言わずに、ただにこにことして言った]
傍にいるよ。
でも今はちょっと片付けしてくるからね。
[悩んでいるようなカルメンの頭をそっと撫でる。
台所へと食器を運べばダーヴィッドと一緒にもなるだろうか]
あ。
ブージェ、ごちそう、さまー。
[休もうとするブリジットに気付けたようで、去り行く背中にダーヴィッドの勧め通りに礼を言う。
しっかり、ユリアンには言って無い辺りダーヴィッドの教えは刻み込まれているらしい]
/*
2日目になった途端、何やら皆さん一斉に動いておりますな。
俺は、ちょいとペース落とすかね。
最速、じい様襲撃後でないと、大きくは出れん。
[休んだほうがいいだろう。とブリジットが行くのを見送り]
ああ、ニンジン嫌いだとかオレンジ苦手だとか勿体無い話だ
嫌いでもそれはそれで食べてみて嫌いだと感じるのも面白かろうに
[褒めながらもなんだかちょっぴりずれたことを述べていて]
性悪は…ユリアンらしいぞ。なんでかは聞いてなかったからしらないんだけどね
[と、ハインリヒに今度は素直に言った]
よく言うも何も、本当のことだし?
[ジト眼は、一切堪えていないが。
にっこりとした笑顔には、亜音速で顔を逸らした]
なんっか今、俺…人狼より、ずっとお前のが怖い。
忘れろ。
つーか忘れて下さい。
っていうか、本当のこと言っただけなのに!?
[本当かどうかはともかく、言って良い悪いはあるもので]
…ゼルさん。
[それからゼルギウスに小声で話しかけて、くいと袖を引く。
話の邪魔にならないよう、ロミルダなりに配慮したつもりではいたが、内容までは気にしたようすはない]
まぁ…
御伽噺だってなんらかの事実を基にしてるのは多いしね。
[講義をするような口調で訥々と話すエーリッヒに、反論はないものの納得のいかない表情を浮かべながら。
ダーヴィッドへは微妙な表情を向け]
まぁ、変わってる感じはするわね。
/*
ふと思ったんだが…
ブリジットは生まれた子供に聖痕が、ってやる気なんじゃ?
妊婦設定で出来るのってそんな感じ。
これもとっても襲いにくい(悩)
[ロミの返答には内心疑問を抱くものの、にっこり微笑み頭を撫でて]
そう?良いことでもあったのかな?
[にこにこするロミにそう問うも、ゼルの方へ向かうのを見れば邪魔にならぬよう手を振って]
そういわれてみればそうかもしれないが、なんかいまいち実感がわかんのだがなぁ…
そりゃ世界の全てを見たわけじゃないから否定はしないが
[見たこともない以上肯定もできないという態でエーリッヒの話を聞いたところで、ロミが袖をそっと引くのに気づき]
…ん?どうしたのかな?
あ、ブリジットさんご飯ありがとー!
美味しかった、ユリアンもありがとうね。
今度はあたしも手伝うから。
[にこっと笑うと、クロエ達と一緒になって空いた食器を片付けて台所へと。]
[クロエの視線に気付き、微笑んでみる]
古い解釈であれば、命には軽重があり、主が天地創造の再に順位を決めてしまっているのだそうだ。 その教えに従うとして、人狼が人ならざるものとすると人狼は亜人間であり、紙の写し身である人間に劣るもので、人の都合で如何様にもしていい存在となる。
だが、それは聖書の表面だけを眺めただけに過ぎないのではないかという考えの人々もいてね、大陸中央の古い教えからするとやや異端ではあるが、そう考えると全てが平等とまでは言わないが、全てを蹂躙して良い訳でもないと言えるんだ。
[ふるる、と首を左右に振る。
何か、振り落とそうとするような、そんな仕種]
なんで、そういう比較になるか。
っつか、そこでそう言うから、忘れたくなくなるんだろーが。
[それから、ダーヴィッドにはまた、にっこりと笑った。
内容はともかく、日常的なやり取りが、何だか、ありがたいような気がして]
《その人にはまだ、言わないほうがいいよ。
人狼かもしれないからね》
[ローザに話しかけられた時、頭の中でそう声が聞こえた気がして。
ロミルダは言うのを躊躇ったのだった]
/*
ロミが占い
ユリアンはやっぱり霊能かな?
クロエが守護っぽい。カルメンについてそう。
聖痕っぽいのがブリジット。
あとわからん。
/*
大変だ、このままでは護られっ子・桜花の再来になってしまう。
[そんなキャラをやるからです]
こ、今度こそ弱い子でキリングを目指したいんだっ。
ああ、ローザちゃんも変わってると思うなら。
結構この直感は間違ってないのかな。
俺も半分は『水面の民』だから、教会の性質に馴染まないとかそんなかとも思ったけど。
[す、と、やはり眼差しは細まるも直接に声を掛けることはせず]
人狼を救う、か。
……彼は、どっちのタイプかね。
[低い呟きは、常ならず、独り言にも似た小さな音]
[良いことなのに間違いはないから、ローザにはこっくり頷いた。
ゼルギウスがこっちを向いたから、ロミルダは内緒話をするように耳に口を近づけて]
『ゼルさんは、人狼じゃないですね』
[疑問系でもなく、ただ確認するかのような口ぶりで囁いた。
そんな様子は他からも見えるだろうが、そこまでは考えていないらしい]
[エーリッヒの笑みが向けられて困惑が浮かんだ。
そのまま何も言わず食器を運び始め]
はい、お願いできれば。
[ダーヴィッドに聞かれて答えた時、髪を括っていた紐が解け落ちた。パサリと黒髪が覆い布のように広がる]
あぁ、ハインリヒさん。
それは昔から言い伝えられている事には何らかの真実があると言う事。
雨が降る前は空気中が重くなる。 その重くなった空気がツバメの餌となる小虫の体や羽にまとわりつき、湿り気をおびて重たくなり、小虫は高く飛ぶことができなくなる。
ゆえに、虫を追いかけるツバメも低空飛行をする。
これが、ツバメが低く飛ぶと雨が降るの理由。
聞き流すと根拠の無いような話だが、長く残っている言葉であるからには理由があるわけなんですよ。
…??
[なにやら用件があるようで、静かに伝えたいらしいので、ロミが喋りやすいように屈みこみ、聞くと
一瞬ぽかんとするように固まる。唐突だったこともあったけれど、人狼ではないといわれても、自分からすれば至極当然のことだからだ
とはいえ驚いた声も上げず頷いたのは慌てることが滅多にない自分の性質のおかげだろう。]
『うん。そうだけど…場所を変えて話したほうがいいのかな?』
[いまいちわかってないが、声を潜める時点で隠しておきたいのだろうか。なんてこと思ってこちらもひっそりと口にする]
あたしも商売柄いろんなとこには行くけど。
あぁいうタイプは陸でも珍しいんじゃないかな。
あんまり教会に近付くこと無いから、よく知らないけどね。
[ダーヴィッドと話しながら思い浮かべるのは、教会の人間が楽団の中にずかずかと入り込んできた時のこと。
教会の人間全員がイヤなヤツだとは思わないが…と、表情を曇らせて]
なるほどね。
つまり「人狼がいる」とされているのは、昔からの積み重ねだ、って事でいいのかな?
「本当に人狼が現れた」から「今も語り継がれている」と。
…うん?
[じ、とユリアンの首を振る仕種に何か見出そうと見つめるも]
いや、今の話題で怖いものって言ったら、人狼だろ、多分。
それ以外の意図なんざ、まったくないが?
[不思議そうな表情が浮かぶ]
……かっわいくなーいのー。
昔はもう少し可愛げがあったのにっ。
[戯れるように、乙女チックな口調に振りも付けてみた]
[……説教しに来たわけでもないのに、どうしてこうなったのかと疑問を抱きつつ、カルメンとハインリヒの言葉に]
いや、そこまでは。
まだ確定した話でもありませんから。
ただ、何者かを救うには二つの方法しかないですね。
[やや伏目がちで、消え行くように言う]
現世利益と、来世利益……。
あっと。
[手にしていた食器を置くと、急いで髪を括る]
洗い物するにも邪魔ですから。
[ローザにも向けて笑う]
変わってる。そうですね。
教会の人らしくない、かも。
ローザさんは教会にはあまり行かないんですか。
げん、せ、りえき。
らい、せ、りえき。
[言葉は繰り返したが意味は理解していないようで。
きょとりとした表情を浮かべる]
それ、じんろー、に、かぎらない、んだ。
[その部分だけは理解した模様]
あぁ……ハインリヒさん。
何も、人狼というのが本当にファンタジーの化け物であるとも限らないわけですよ。
昔からの言葉にあるのは、事実ではなく真実なのですから。
例えば、人狼とは何かの疫病の暗喩かもしれないし、何らかの差別がそうなのかもしれない。
仮に物語に出てくる化け物と同じものだとしても、ただの猛獣と同じとは……思えないですね。
[見つめられて、ほんの少したじろいだのは、恐らく見て取れたろうけれど。
それでも、平静を装おうと努めて]
にしても、だ。
昔馴染みが何でも食べて健康であれるように、と気を配る俺を人狼より怖いとか、それってどういう物言いなんだよ。
[なんていいつつ、ジト目で睨み]
……かわいくなくていいっつの。
ついでに、お前もかわいくないから、それ、やめ。
[空き皿を運ぶ為、幾度か、台所と広間を出入りし。
特に、広間の声は話半分にしか届かない]
りょーかいりょーかい。
それなら、カーラちゃんのとこ――…、
[す、と僅かに息を飲む。
まじまじと。髪を下ろしたクロエの姿を見たまま微動だにせず]
『場所?
…大丈夫ですよ?』
[一応隠しておけと『言われた』のでひそひそしているが、そこまでは気が回ってないらしい。
ともあれ確認は済んだので、ロミルダはひそひそ話をやめて離れた]
ゼルさんに、これあげるです。
[それから今度は普通の声量で、折り紙の魚を差し出した。
当初は薄い青の紙でできていた魚が真っ白になっていることに、作っている最中を見ていた者がいたなら気付けるかも知れない]
[クロエが髪を結うのをなんとは無しに見ながら]
クロエの髪はまっすぐで綺麗ね。
ちょっと羨ましいな。
ん?
んー…そうだね、あんまり行かない。
ちっちゃい頃教会の人間に無理やり連れてかれてね、お義父さんが迎えに来てくれるまで帰れなかったことがあって。
それ以来ちょっと…ね。
[曖昧に苦笑し、だからといってエーリッヒを嫌っているわけではないのだ、と慌てて。]
こんなものかな。
[料理をトレイに並べて、うん、と一つ頷く。
落とさないように両手でしっかりと持って、広間へと向かう。ローザやクロエとは入れ違う形になり、軽く、頭を下げた。
戻ってみれば、記憶の中にあるのと似た光景が広がっていて]
……エリ先生、ここに来てまで説法ですか?
[呆れた、というよりは懐かしむ風。
つい、笑ってしまった]
お食事、置いておきますね。
――集会所2階・厨房→広間――
『そっか』
[離れるロミをみて用件は終わったのだろうと思う。
疑問系ではなく断定の確認系であることや、なんで自分なのか。他は?そもそも人狼?などと思うことはあるが後で整理することにして]
お。いいのかな。ありがと…じゃあ変わりに。はい。これ
[と、また飴を渡しつつ。少々違和感を覚える。
それは少し前に。折り紙をするロミを目の端に捉えていたときは折り紙は青かったような気もしたが正確には覚えていないため違和感の正体にはすぐに気づくこともなく。魚の折り紙を受け取った]
/*
二階上がるのに付き添ってもらって、最後に突き落とすって手が使えることに気付いた。
気付いたけど使えるかかなり微妙な気がした。
少なくともブージェには使えない。
いや、昇って来たところか降りる時に使える、のか…?
とりあえず武器無しキリングの手段として視野に入れておこう。
[そして何事もなかったかのように屈みこむのをやめつつ、ちょっと腰が痛いからさすった]
…俺からすれば、人狼がいる。いない。はあまり関係ないんだがな
[こちらをじっと見るダーヴィッドに、手が止まる]
…あ。
[見習い尼として旅をしていた時と今さっきの姿が重なることに気づき、しまったと思う]
そう、ですか?
婆の秘伝の洗髪が効いているのかな。
そうでしたか。
そんなことがあったら、近づきにくくもなりますね。
熱心に通う人が…陸の人には多いのかなって思ったから。
僕も、つい身構えてしまうから。
一緒ですよ。
[ローザに答えながら、どうにか笑みを浮かべる]
そうですね、化け物だとしても、化け物なりの事情なりなんなりある……と信じてます。
[ハインリヒとカルメンを交互に見]
救いについては……、現世利益は今の世界で救う、例えば病気や怪我を治し、富を生み、分け与える。
生きている以上は生としては不完全な状態ではありますが、欠けているなりに、それを補うことですね。
そして……
[言葉を次ごうとした時、ゲルダの笑い声が聞こえ、目の前に暖かな食事が並べられた]
/*
結局、押し通してしまいました。
ダーヴさん、反応感謝!
遅い時間にすみません。
でも村人なんですよねw さてどうしよう。
実は詳細がいつものように詰めきれてないとk(殴
…あ、れ?
[長い黒髪。
朧げに浮かんだのは、何時かの記憶。
黒髪が結い直されたのなら、その呪縛も解けたかのように瞬き。
首を傾げたあと、ローザに向き直った]
教会自体に行くことは、寧ろ俺は多いほうかもなぁ。
その方がご利益有りそうだし。
ま、あんまりこっちではそういうの言わないほうが良さそうな気もしてるけどね。
わ、いいですか?
ありがとうです。
[ゼルギウスの内心の疑問はそっちのけで、飴を嬉しそうに受け取る。
とはいえデザートが残っていたから、そっちを食べるのが先なのだけど]
[内容まではわからずとも、ゼルギウスとロミルダが話し込んでいるらしき姿が見えて。折り紙の魚の代わりに飴を渡すさまに、くす、と笑った]
大人の女は怖いから、子供に趣旨変えですか?
それとも、物々交換中かな。
/*
切ないくらいに、丸投げされまくるじい様発見(ほろり。
ここまで投げまくられたの、初じゃね?
白雪と紅月では、赤の都合でさくさく描写いってたからなぁ。
秘伝じゃ教えてもらえそうにないかな。
[ちょっと残念、と言いつつも屈託なく笑って]
それ以前は熱心…だったよ。
もうちっちゃい頃だからあんまり覚えてないけど。
[熱心に祈っていた記憶よりも、家族と離された恐怖が色濃く残っていて。
今でも耳に残るのは、「この子は教会の許に育てるべきだ」という人間の声。もう帰れないのだろうかと思うと、本当に怖かった。]
うん。いいよ。
性悪な人がたくさんいるみたいで、おじさん疲れちゃった
[と年よりめいたようなこと口にしつつも、デザートに手を出す様子を好々爺のようでいて、さりげなく眺める]
(虚言や狂言を吐くようには…どうだろうか)
元は都市の人である、ダーヴさんの方が良く行くんですか。
商売のご利益目当て?
なるほど、そんなものかな。
[追求されなかったことにホッとして髪から手を下ろす]
んー…、クロエさん、さ。
記憶無くす前も、名前同じだったかって、分かる?
分からないならそれで良いんだけど。
[疑うでもない、ただ興味の色が濃い問いかけ。
それは過去との符号を調べるゆえにか。
答えを得られたのなら、言われたとおりカルメンの姿を探し広間に戻る]
[8年前、と言えばまだ子供。
話す内容なんて、ほとんどは右から左へすり抜けていってしまって、残ったものも意味は理解できなかったけれど、語る声を聞くのは、なんとなく好きだった]
やっぱり、お優しいですね。
エリ先生は。
[化け物、との単語から、話はおぼろげながら掴めて。
現状と照らし合わせて、複雑そうな表情で言った]
[ダーヴィッドの、ご利益あるかも、の言葉にはくすくす笑って首をかしげ]
教会にきてる人相手に商売も出来るしってとこ?
ここじゃあんまり商売にはならなそうだけど。
/*
皆の動きからして、今すぐ発見するつもりなのかと、赤で微妙な発言をしてしまいました。ごめんなさい。
……まあ、台詞だけだから、どうとでも。
襲撃描写はしていないし ね。
翌朝のほうがありがたいのは、確かです。
その二つなら物々交換かな。
厳密にはロミちゃんが折り紙くれたからそのお返しなだけだったけどね
まあ慰謝料請求よりは怖ろしくはないのはあたってるけど。怖いのもまた魅力の一つだろうから趣旨変えにはいたらないかなー
[くすりと笑って言うゲルダに平然といいつつ]
ところで…団長といってることを妙に裏打ちするようなこといってるけど…エーリッヒさんは陸のほうの聖職者…なんかな?
いや、今はよしておきましょう。
職業柄かどうしても話し出すと長々となってしまいまして。
せっかく暖め直してくれた食事が冷めてしまっては勿体無いですから、続きは後でで宜しいでしょうか。
[ハインリヒに笑いかけ、許可を求めてみた]
[ユリアンがたじろぐさま>>62は、確かに理解して。
けれど、わざわざ深く聞こうとする姿勢を取る事はない]
いや、お前、俺の健康より、俺をやりこめる方を優先してるだろ。
俺には分かる。分かりますともっ。
[したり顔で、うんうんと頷いて]
…しょーじき、俺もやっててこれは無いなって思った。
ツッコんでくれて、ありがとう友よ。
[謎のお礼を進呈した]
あげたら、もらったですよ。
…趣旨変え?
[ゲルダにはご機嫌に笑った後、知らない単語にきょとんと首をかしげた]
ほぇ。
しょーわる、ユーリにぃだけじゃなかったですか?
[ゼリーの続きをもぐもぐしつつ。
ゼルギウスのいう性悪の意味も多分正確には分からないまま、視線に含まれるものにも気付かずに首をかしげる]
[現世利益についてはエーリッヒが説明してくれた。
カルメンは聞いた通りに内容を受け取る。
けれど来世利益に関しては言葉が打ち切られ]
……?
[不思議そうに首を傾げたが、続きは後となるようで、その答えは得られなかった]
かけている、なりに、おぎ、なう……。
[教えてもらった現世利益の内容の一部を反芻する。
何だか自分のことを示しているように思えた]
―台所―
どうだろう。
まだ僕も教わってないから、勿体ぶったりはするかも。
[食器を洗うための布を手に取る]
熱心すぎて、逆に怖くなってしまったとか?
[ダーヴィッドの言葉には再び手を止めて]
…違う呼ばれ方をしてた、かもしれませんね。
何か名前の入っているものを持っていたわけじゃないので。
[曖昧に答えて、お願いしますと広間に戻るダーヴィッドを見送った]
[ゼルギウスの問いに]
ええ、そうです。
わたしの所属している教会は新教派と一般に言われてるようですね。
中央では政治的なドロドロとしたものがあるようで性に会わなかったのでこういうところにいるのですよ。
周辺勤務はその点気楽なものなので助かります。 肉体的な苦労はあってもね。
なるほど。
等価交換は良いことです、貰ってばかりでもいけませんから。
[交換には疑問を抱いていない様子。うんうんと頷いて]
あれは、フォーサイスさんが悪いんですよ。
慰謝料請求は冗談です。
そうですねえ、何かしら、旅のお話を聞かせてくれたら嬉しいですけど。
[エーリッヒに話が及べば、他者の反応を思い出してか、表情は翳りを帯びるも、すぐに平時通りに戻って]
……ええ、とはいっても、私も出身までは知らないのですが。
ここにいらしているくらいですから。
私の住んでいた村に、教えを伝えて下さった、伝道師さまです。
そうだな…
今すぐに聞かなきゃいけないことでもないだろうし。
折角ゲルダが暖めたものが冷めちまったら、ゲルダにも悪いしな。
また、時間のあるときに。
[エーリッヒの言葉にそう返す。
昨日ほどの警戒心はなく、軽く笑って]
おぎ、なう。
……なに、を?
[見えぬ自分は何を以って補うと言うのだろうか。
クロエやダーヴィッド達に助けられてはいるが、それが補われていると言うことなのだろうか]
おぎ、なう。
[それとも]
[奥底に眠る、そして今覚醒しようとしているものを指すのだろうか]
[広間に戻ってきて、ユリアンと掛け合いをして。
そのまま自然な仕草で、カルメンの横へと座る]
説法タイムはちょうど終了ってところかな?
聞き逃しちゃって残念無念。
どんな話しだったやら。
[その声は独り言のようでも、尋ねるようでもある]
/*
殺害に加われたら、それで無問題です。
一人でやることには拘りません……が、
後を考えれば、単独でいくほうが無難でしょうか。
表の描写に合わせてやろうかな、と思っています。
そう。しょーわる。人の魅力を表す言葉の一つだよ。
でも使いどころは難しいからあまり使わないほうが無難かもしれないけどね
[間違ったことを教えているつもりはない。
なにせ...は本心で言ってるからだ。問題は世間の一般論的に外れてることがあることだろうけれど]
うん。そのゼリーを作ったユリアンさんは嫌じゃないだろ?だからしょーわるはいい言葉ということだ
[でもやはり嘘のようなことを教えている気がする]
クロエがまだ教えてもらってないんじゃ、あたしなら尚更無理だね。
きっとクロエが可愛くて仕方ないんだろうね、お婆さん。
[そういうと、花の咲いたような笑みを向け。
続くクロエの言葉には、曖昧な表情を浮かべるもすぐに笑って]
どうだろ。
もう本当ちっちゃかったから、覚えてないんだ。
[半分嘘で、半分本当。ゼルの悪いとこ真似しちゃったな、などと内心で思いながらも苦笑を浮かべ。]
/*
ゼルギウス占いの理由。
PL的:なんか安全そうだったから
PC的:ダイナミック魚釣りが心に残りすぎたから
多分こんな程度です。
[エーリッヒとハインリヒのやり取りが一段落しそうな様子に、そちらに向けていた意識を逸らし。
台所から戻ってきたダーヴィッドへと向き直る]
それは、お前の気のせいだ。
旅暮らしの友を思いやる気持ちに偽りはないぞっ。
[どこまで本気か冗談か、はっきりしない言葉を返し]
そこで礼言うなら、最初からやるなよ。
はあ……っとに。
頭、いてぇな。
[謎のお礼に、はあ、と大きくため息をつく。
痛い、が示すのが何かは、軽い口調からは定かではなく。
ただ、言葉の後に窓辺から離れ、道具袋を置いた辺りに座り込む様子は、ただの軽口とは*見えぬやも*]
[ロミルダの問いには何でもないと笑って]
……あら。
クロイゼルングさんは性悪なんですか。
[新たに得た情報?に、意外や意外といった素振りで、話し込んでいるダーヴィッドとユリアンの方をちらりと窺った]
ロートスに聞いてみるとわかるかもしれませんね。
なにせ、雛の頃から一緒のきょうだいみたいですから。
どっちが兄貴分なんでしょうかね。
[広間へ戻るダーヴィッドには軽く手を振って。]
さ、それじゃあたし達も片付けてもどろっか。
[クロエに向かって笑顔でそう言えば、食器を洗って。
台所が片付けば、広間へと*戻るだろう*]
[呟いた言葉を考えている最中、隣に人が座る気配がする。
続いて声が聞こえ、それがダーヴィッドであると理解した]
おはなし。
じんろー、を、どうやって、すくうのか、の、おはなし。
じんろー、が、どんなもの、なのか、の、おはなし。
うーんと……。
[聞いた話を説明しようとして、かなり端的な一部分しか言葉に出来なかった。
あとは何があったか、としばし考え込む]
/*
喰うならいっそ「力いっぱいすぷらった」にしたいおいらが居ますが何か?
オレがやればいいだけの事なんだが、やりたい人を差し置いてまでする気はないのだった。
ほほぅ。新教派
[エーリッヒの言葉に追従するように口にしてみたものの。新教派ときいても、なら旧もあるのだろうか。ぐらいにしか浮かばないが。救う。とか歴史をいろいろ知っていることには合点がいく]
…なんか神に仕えるというわりには随分世俗的なんだな…
ところで…普段もさっきから話していた。人狼について触れまわってるのかな?
[軽口でやり合っていたかと思えば、ユリアンが座り込むのが見えて首を傾げた。
進んで話しかけることはなかったから、疑問は解消されなかったけれど。
せいぜい、鸚鵡と目が合ったくらいなものだろう]
ま、本当に思いやってくれてるのなら。
ありがたいと言うほか無いねぇ。
[どこまでか真実か聞くのは無粋とばかり、肩を竦め]
いや、やった後で、酷い出来に驚いたから。
言うだろ?後悔先に立たず、って。
[くすくすと笑うも、座り込む様子には、少しの間だけ真剣な眼差しを向ける]
/*
ちょっと苦言言わせてもらいます。
やりたいならやりたいって言えば良いのに。
皆がやりたい人が居れば譲る、ってお見合いになりそうだから申し出たのに。
こっちにも都合があるから10時なのに。
頭痛いんなら部屋に言って休んだらどうだ?
[ユリアンの様子を見るに普通ではないと気づいたかそう言って。
ロートスのことになるとからかうように]
そうだな、そいつに訊けば答えてくれるかもな。
…案外ロートスが兄貴だったりして。
[さらりと酷い事を言った]
ユーリにぃは大好きですよ。
じゃあ、しょーわるはいい言葉ですね。
覚えたです。
[本人ががっくりしていたことも忘れて、しっかり間違った方向で覚えました]
ふぇ。
ユーリにぃ、ロートスと兄弟ですか?
…ユーリにぃのほうが、大きくみえるですけど。
[ゲルダからの情報により、当の本人の様子には気がつかないまま、ユリアン=『“しょーわる”な実は鳥』の認識ができあがってきている]
可愛い…うーん。
まあ拾ってくれて置いてくれてるから、多少は。
[照れ隠しも混じえてローザに答える]
嫌な記憶は、ハッキリと覚えておきたくないですしね。
うん、ちゃっちゃと片付けちゃいましょう。
[話題を切り上げ食器を洗う。
二人でやればそれほど時間も掛からずに片付き、広間に戻った。
ダーヴィッドがカルメンの傍にいるのを確認して、話題を耳にしながら、まだ残っている食器があればまた洗いに*戻ったり*]
そういうことになるな。それにもらってばかりはあまり気分もよくない
って、俺が悪いのか〜?…冗談なのはわかってたけど…ま、旅の話なら時間があるときにでもいってくれればするのは構わないが
[新教派。聖職者とゲルダが答えるまもなくいったエーリッヒ。
ゲルダはゲルダで口にしたくはなさそうなのはその表情から伺えるが]
教え…か。いい教えなら別に神だろうが、悪魔だろうが。貴族でも賊でも俺は構わんのだが…もっと実利的なことがききたいな。
[そもそも神などその辺りも含めて信じていない性質だが、それでもよい思考というのはもっていて損はないと、かたくなに耳を閉ざすつもりはないが人狼の存在の有無はあまり興味なかった]
[ユリアンを含めこちらを見たゲルダに、ひら、と手を振る]
しょーわるかどーかは、ともかく。
ロートスとユーリには、どっちが兄貴分もないと思うぞ?
どっちかって言うと、俺があいつら二人の兄貴分。
[弟分二人は、きっとどちらも似たような立ち位置扱い]
ごちそうさまです。
[それから程無くして、ロミルダはゼリーを食べ終えた。
いつものようにぱたぱたと食器を片付けてから、しばらくは周りの話を聞いて、眠くなったら*適当な部屋へ*]
[ハインリヒとロミルダ、はてはダーヴィッドの言い分まで聞くと、おかしそうに笑う。当人には聞こえているかは知れず、聞こえていれば、それこそ「頭が痛く」なりそうだが]
……なるほど、納得しました。
ダーヴさんが兄貴分なら、頼りになりそうですね。
人狼を、どうやって救うか。
人狼とは、何者か。
ふむふむ。あ、思い出せないなら、無理には良いよ?
[真剣に考え込む様子に、よしよしとカルメンの頭を撫でる]
ま、さすがは教会の人、かな。
救うってことに、いちいち真面目だ。
[ハインリヒの言葉に]
ありがとう、ずっと食べていなかったので背中とお腹がくっつきそうでしたよ。
[と、笑い、手を組み感謝の祈りを……捧げようとする間もなく質問が飛んできた]
いや、偶然ですよ。
ギュンター殿がギュンター殿でしたからね。 歴史や聖書に関しては個人的な趣味もあって色々と調べては居ますが。
普段は説法よりも、やはり肉体労働や知恵の提供ですね。
よく野菜が育つ肥料を考えたり、開墾したり、橋を作ったり……。
人は霞を食べて生きているわけではない以上、生活に即した教えこそ、広く受け入れられるものだと思って活動しております。
世俗的といわれるのは我が意を得たりという所ですね。
気遣い、っつーか、暖かい料理は暖かい方が旨いしな。
それに、教会の連中にも色々いるってわかったし。
少なくとも、エーリッヒは悪いやつじゃなさそうだ。
[お世辞でもなんでもなく、思ったままに告げて]
と、オレはそろそろ部屋に行くかね。
話の続きはまた今度、で。
[エーリッヒにそう告げて二階の部屋へと*向かった*]
精神的な支え、というものもありますよ。
母なんて、まるっきりそれですから。
……教えは、別に、人狼――に限らないと思いますが。
[実際、聞いたことありませんでしたし。
ゼルギウスにそう言いかけて、止めた。口許に指を添え、言葉を濁すに留める。
もし、教えに含まれているのなら、スルーしていたのが丸分かりになってしまうから。詳しい内容は、エーリッヒ自身が口にしたから、語ることはない]
救う――…
ほら
やっぱり 教えが悪いんじゃない
[あの人が悪いんだ。
八つ当たりのような憎悪は、ふつふつと、積もっていく]
[あやすように撫でられて、思考はそこで止まる]
きょーかい、の、ひと。
じんろー、は、すくわれない、もの?
それ、を、すくおうと、してる?
[確認するように言葉を紡ぐも、いまいち良く分かっていないようだ]
……っと。
私も、食べ途中だったんでした。
[エーリッヒが食前の祈りを終える頃、慌てて席について、食事を再開する。
何処か上の空だったのは、懐かしい人物が眼前にいるからか、それとも会話の内容が気になったからか。
いずれにせよ、遅々としながらも食べ終えた後は、片付けを済ませて休息をとる**]
あ、いや、世俗的ってのは、中央でっていってたとこだな…権力争いだろ?それって
とはいえそういう世俗的なとこはむしろありがたいことだ。
美辞麗句じゃ腹は膨れんしな
[人狼について述べていたことは趣味で…というのを頭の片隅に置きつつエーリッヒが普段行っているということをふむふむと頷いたところで]
ぁ。すまん。食事。どうぞ
まぁ、向こうがどう思ってるかは俺には分からんがね。
[ユリアンからの評価は、彼自身にしか下せないもの]
うん?
あれ結構、俺ゲルダちゃんから信頼されてる?
うっれしいねぇ。それは。
[にこやかな笑みを浮かべた後、エーリッヒに視線を移し]
でもきっと、このエーリッヒさん、には敵わないんだろうなぁ。
超高評価だった気がするし。
[ゼルギウス曰く、ではあるが]
精神的な支え……な
[逃げじゃないか?という言葉は口にはしなかった。なんにせよ。他人は他人。それで平穏になるなら別にとやかくいうまい。と思いつつ]
人狼には限らなかったみたいだな
[ゲルダが言葉を止めたのはエーリッヒから直接口にするため黙ったと勘違いしている。
実際。そこを聞いたのは。もし人狼の教えだらけなら恐怖をあおるだけの性質が悪いやつなんて思えたからだが]
[ハインリヒの言葉に]
はい、またお話しましょう。
[ゼルギウスの権力争いの言葉にうんざりとした様子で]
ですよねぇ、よくもまぁあんな面倒くさい事をと感心してしまいますよ。
では、冷めないうちに。
[祈りを手早く済ませ、魚の豆腐蒸しに手を伸ばした]
/*
やりたいことがあり、かつ出現時間が早いのであれば、相手に合わせるよりも「発見描写するよ!」の一言で良い話ですから、ね。
ふふ。
さて、どうでしょうね。
[ダーヴィッドの笑みに対して、そんな余裕を見せていたのも束の間。
エーリッヒに話が及べば、視線が宙を泳いだ]
……それは。
昔、お世話になった方ですから。
[何処かバツの悪そうに小さく言って、食事を理由に口を閉ざす。
ゼルギウスの内心は知る由もなく、ただ頷くばかりだった**]
身がホロホロと崩れて、味が広がって……いや、美味いなこれは。
[空腹も手伝ってか、普段の倍の速さで手を動かしている、と、ダーヴィッドの視線に気付き、不思議そうな顔を向けた]
人狼が真の意味で救われることはあるのかな?
俺もそれは聞いてみたいねぇ。
[ちらとエーリッヒに再度視線を向けるも、食事を邪魔するようなら、気にせずと手を振るだろう]
カーラちゃんは、人狼の絵本、聞いたことある?
あの中で、人狼がどうなるか、知ってるかな。
[テーブルの上、置きっぱなしの絵本を手に取る]
おう、生半可な態度じゃ勝てないだろうな。さすがにブリジットとその旦那さんの関係とまではいわんだろうけど
まあでも…あの団長諭破でもして自由を得るってのはどうも無理っぽいなぁ
[と、ダーヴィッドにいいつつ、人狼の有無よりもさっさか自由を…と考えていたためぼんやりと呟き]
じゃあしゃあないから、また暇つぶしに針でも…
[そんなときに広間に戻ってきたローザと目があったのは偶然ではないと思う。別に睨まれてるわけでも怒鳴られてるわけでもないけれど、しばし固まりました]
あちゃ、ごまかされた。
[残念そうな、それでいて飄々とした顔。
エーリッヒに話が掛かった時のゲルダの様相も、その眼差しは捉えて]
ふゥん。なーるほーどね。
…あ、はじめまして、ですよね。
俺、ダーヴィッド=アメディックです。
自己紹介、また忘れてたな。
[不思議そうな表情に気付き、今更のように自己紹介を]
行商人 ダーヴィッドは、伝道師 エーリッヒ を投票先に選びました。
ゆっくりと寝ることにでもしますです。隊長
[なんとなくローザに敬礼しました
…まあその場限りのかもしれないのは当たり前であるが、実際胃の調子が変なのは変わらないので、広間にいる面々に挨拶をしてそのまま自室へと*引っ込んだ*]
しん、の、いみ?
[違う意味もあるのだろうか、と首を傾げる。
それから絵本のことを訊ねられると、首を横に振った]
ない。
でも、じーちゃ、に、おはなし、きいたこと、ある。
じんろー、が、どんな、すがたか、は、きいた。
[聞いたと言っても軽いさわりの部分だけで、今回のような実在すると言う話では無かったが]
いっそ一方通行の重さで勝利宣言…は、痛すぎるな。
んぁ?
ゼルギウス、そんなん考えったの?
数日何事も無いのを待った方が楽じゃないか?
[ローザの姿に固まったのを見て含み笑い]
御丁寧に、ありがとうございます。
わたしは、エーリッヒ=クライバーと申します。
今お話されていたゲルダさんとは昔馴染みでして、ほんと世間は狭いと言いますか、巡り合わせの妙と言いますか……、面白いですね。
ダーヴィッドさんは行商ということは、広い範囲をまわってらっしゃるのですよね?
もし宜しかったら、お話聞かせてくださいね。
何かの購入と引き換えでなかったらですが。
ま、そんな深い考えは無いよ?
[やはり、カルメンの頭を撫でながら軽い口調]
そっか。それなら、必要無いかね。
聞きたいなら、この絵本借りて、カーラちゃんに読み聞かせも考えるけど。
[深い意味は無いと言われれば、素直にそれを聞き入れて]
でも、じんろー、の、すがたを、きいた、だけで、ほかは、しらない。
えほん、の、じんろー、どうなる、の?
[興味が向いたか、聞きたいとダーヴィッドにせがむように言う。
撫でられながらせがむその様子は、幼い子供のように見えるかも知れない]
巡りあわせの妙ってのは、確かにありますね。
私も旅していると、本当にそう思いますよ。
[紡ぐ口調は徐々に営業用のものに変わり行く。
旅多きゆえに、経験から深く頷いて。
ふと、思い出したのは]
…話し、ですか?
そう言えばゲルダちゃんにも強請られましたね。
二人でお聞きになるのなら、対価はゲルダちゃんの方からいただきましょうか。
――…その日の食事当番とか?
それなら、後で読んだげるよ。
今日この後でも。
もう遅いし、明日でも良いけど?
[小さな笑みを浮かべ、カルメンに問う。
どちらにしても、暫く後、眠る時は自室に戻るの*だが*]
んー……じゃあ、あしたー。
カーラ、おねむ。
おへや、いく。
[疲れもあってか絵本を読んでもらうのは明日にして。
今日は寝ることを選択する。
クロエの洗い物が終わっているならクロエと、そうじゃないならダーヴィッドに頼み部屋へと連れて行ってもらうことに*なるだろう*]
[しばし歓談を楽しみつつ食事を終えた]
御馳走様でした。
皆と主の御心に感謝を……。
[片付けを終え、しばらく後に広間を後にする。
次第に人影はまばらになり、やがて誰もいなくなる]
―自室―
[汲み置きの水で体を拭き、着替えて寝床へ潜り込む]
(ここに来てからそう時間は経っていないのに、随分と長く感じる。 一人でなく、皆と居るからだろうか。 それにしてもこんな所で思わぬ再会があるとは、それも人狼の容疑者として? なんだろうな、見えざる手の導きが働いているような気もする)
[窓に視線をながすとその向こうには大きな月]
(綺麗だがなにか哀しさを感じるな……、しかし満月か……)
[瞼を閉じると、その光も消える。 そして意識は闇の中へ]
……
…………
…… ………………。
ん?
[どれほど時が経ったのだろう、何か物音がしたような気がしてふと眼が覚めた。 窓の外の月は厚い雲に覆い隠され、薄明かりだけが僅かに地上に届いていた]
(……喉がカラカラだ。 水差し……も空か)
―自室→広間―
[暗い廊下を辿る]
(確か、濾過水の桶があったよな……)
[眼が闇にまだ慣れず足もとがおぼつかない]
? これは? なんだ?? 鉄のニオイ
鉄!?
[広間を通り台所へ向かおうとしたが、そのニオイに足が止まった]
(ギュンター殿のようだが、しかし……。 だが間違いない、これは血のニオイだ……)
[雲間から月が顔を覗かせる。 月明かりに照らし出されるは半身が血濡れた姿]
[が、それも一瞬。 我に返り近付く。
意識はないようだ。
まだ僅かながら息はあるようだが……血のべったりとついている腹部からそう長くないとおもわれた]
(何か、せめて止血を)
……と傷口に布を当てよ[うとし触れた時、急に指先から駆け上がる激痛。
茨にも似た朱色の紋様が腕に広がる。
見ようによってはギュンターの血を吸って育つ薔薇]
[走る痛みに短く悲鳴をあげ折り重なるように倒れ込む。
手首から上腕まで赤く染まった茨は脈打ち肩に大輪の華を咲かしていた]
/*
……何となくの予想が当たった事に笑うべきか、蒼花で無いことに安堵すべきか(待。
ふむ。
後、能力者っぽいのはクロエ、ローザ。
ハインもなんぞありさげ。
さて、どうしよう。
/*
……はぁ、やりたかった気持ちは分かりますが。
それだったらいっそエーヒュが発見描写をやると申し出るべきじゃないでしょうか。
私がこの後改めてやる意味が見いだせません。
あと無理してまでやるな。
8時には落とせる状況だったけど、まだ終わってなかったようなので諦めました。
予定通り10時過ぎに落とします。
/*
何のために目の見えない私がやると言い出したかまでは読めなかったかねぇ。
2ヶ月前から練ってたんだけどな。
…さ、出勤準備しよ。
―広間/前夜―
てめえら……。
[鸚鵡に絡んだ周囲のやり取りに突っ込む気力は、あんまりなかった。
言っても泥沼化するのがわかっていたからだが。
ともあれ、休んだら、というハインリヒの言葉には、素直に頷いておいた]
朝一で、蓮、みたいし。
先、休む。
[荷物の袋、二つを持って立ち上がる。
ダーヴィッドとゲルダの、兄貴分云々の話題は、聞こえていたが突っ込まなかった。
半分は、言ってなんかやるか、と言う、意地があったのだが]
んじゃ、お休み……。
「おやすみ、なさいー」
[場にいる者に、鸚鵡と共に挨拶をするけれど。
やっぱり、エーリッヒは視界から逸らして。
雰囲気から彼が、自分の知る教会の者とは違う、と感じていても。
刻まれた記憶は、切り分けを容易く是とはしないから]
―二階・個室/前夜―
[空いていた部屋の一つに入り、灯りは灯さず、窓から外を見る。
闇に浮かぶように、白い色が見えた]
……あ、咲いてる。
後で、模写しとかないと、な。
[小さな声で呟いた後、ベッドに寝転ぶ。
微かな痛みはまだ続いていて]
……っつか、何なんだよコレ、ほんとに。
[何かの警鐘のようにもとれるその痛みに、小さく呟いて。
やがて、のし掛かるような疲労感の導くまま、*意識を手放した*]
/*
狂信からは、大体内訳見えてんだろーな、既に。
さて。
GJは特に狙わないが。
初回はどこが抜かれるやら。
なるべく早目に守護先定めて、可能なら示唆織り込まんと。
─二階・自室─
[翌朝、早い時間。
カルメンは不意に目を覚ました。
上半身をベッドから起き上がらせ、光映さぬ瞳を幾度か瞬かせる]
……じー、ちゃ?
[一言呟き、そろりとベッドから降り。
壁を伝って扉へと近付き、廊下へ出た]
[壁に手を当て、足で床を探るように少しずつ踏み進めながら階段を探し。
段差に辿り着くとぺたりと床にしゃがみ込んだ。
手摺りに捕まったとしても立ったまま移動するのは一人では危ない。
故に段差に座りながら、一段ずつ確実に降りて行くことを選択した。
しばらくの後にようやく一階へと降り立ち、立ち上がり壁を頼りに広間へと入って行く]
─ 一階・広間─
[広間へと入ると壁から手が離れ、とある一角へとカルメンは歩いて行く。
見えぬはずなのに助けも無く歩み行く様を見る者が居れば、かなり疑問に思うことだろう。
けれど今、広間にはその姿を見ることが出来る人影は無い。
近付いた一角は、ここに皆が集められてからギュンターがずっと居座っていた広間の隅]
じーちゃ、じーちゃ。
カーラねぇ、じーちゃ、の、おかお、みえたの。
じーちゃ、おひげ、もじゃもじゃ?
おかお、さわって、いい?
[隅に居る人物に近付くにつれて足元には何かしらの液体が広がり、カルメンはそれをぴちゃりと踏んで人物の傍にしゃがみ込んだ。
壁に寄りかかるようにして座るその人物の顔を覗き込むようにし。
手を伸ばしてその顔に触れた。
何かが手にべとりと付着したが、構わずペタペタと手で相手の顔を触りまくる。
触れる髭の感触に、カルメンは喜色の笑みを浮かべた]
やっぱり、じーちゃ、の、おかお、だー。
でも、じーちゃ、だけ、みえるの、なんで、だろー?
[首を傾げるカルメンの服の裾。
床に触れたそれは淡いローズピンクから徐々に真紅へと染まって行く。
顔に触れたその手にも、真紅はこびり付いていた。
漂う鉄錆の匂い、カルメンはそれが何なのか知らず、自身にまで纏わりついていることに気付けない]
[壁に凭れ床に座り込む人物──自衛団長・ギュンター。
彼は今、身体から真紅を流し切り、何も映さなくなった瞳でカルメンを凝視している。
その身体には獣に喰われたらしき傷跡が残っていた]
[カルメンの物映さぬ瞳には、ギュンターの姿と周囲に咲く紅い花が見えて、否、視えている。
幼い頃、おぼろげに見たことがあるのは、白かったはずのその花を]
[幻視の花に触れようと手を伸ばし、別の何かに指が触れる。
絹糸のようにさらりとした感触、弾力ある滑らかな布のような感触。
それが人であることは温もりが教えてくれた。
先に触れたギュンターには無い、生きる証]
…?
だぁれ?
[問いながらぺたぺたと顔らしき部分に触れる。
手にこびり付いた真紅が相手の顔へと幾許か移った。
触れても問うても返らぬ声。
誰なのかが判別出来ず、カルメンは首を傾げるしかなかった]
/*
霊能COにするにはまだ分かりにくいじゃろか。
幻聴ネタもやりたいんだけど、上手くかみ合わないなぁ、頭の中で。
あくまのささやきー。
/*
…………。
霊能っすか?
いや、うん。
それならそれで、理由付けはしやすいけど。
……昼休みに、いけたら行くか。
/*
んっと、エーリッヒが朱の聖痕でカルメンが霊能でOK?
どちらにしても喰いにくいところなのは間違いないなぁ。
あれ?それじゃユリアン何?
と言うか、うっかりすると寡黙吊られそうだ、オレ。
――集会所2階・個室――
[田舎暮らしの朝は早かった。
小さな村では、自給自足も当たり前だったから、朝からすることはたくさんある。
今では、然程早起きする必要はなくなったけれど、18年間の習慣は簡単には消えない]
……くしっ
[寝間着までは持ってこなかったから、寝るときは大分薄着で。朝は冷える。薄手の毛布を掻き寄せた。
眠りから覚めきらず、暫くうだうだとしてから身支度を始める]
―二階・自室―
[目を覚ます。朝が早いのは仕事柄の習慣のようなもので。
漁に出ることが出来ないのを思い出して、ごろりと体を返した]
いつまでここに居りゃいいんだ?
[考えても仕方がない。
外の空気でも吸えば気が紛れるかもしれない。ここに来てから外には出ていなかったし、それくらいは許してもらえるだろう]
[部屋に用意された水で顔を洗う。髭は相変わらずそのままだが、そこはより丁寧に洗う。一応清潔感には気を使っているらしい]
―自室→広間―
[階段を下りて、広間に近づいて、異変に気付く]
…え?
[漁師として、魚を捌き慣れた自分にはよく知った、だけど、この場では明らかに異質な「臭い」と人の気配]
誰かいる…っ!
[絶句する。
目に飛び込んだのは黒ずんだ赤。
その中に倒れた自衛団長とエーリッヒ、そしてその傍らで座り込むカルメンの姿]
何が…
[訊かなくても自衛団長の姿を見れば一目瞭然だが、それでも言葉は零れた。
そこにいたのが、見えぬ目を持つカルメンだった事に感謝したほどに]
カルメン、お前…
[カルメンを問いただそうとしたが、彼女からは多くは得られない気がして止める。
彼女は何も見ていないのはわかっている。そして彼女にこんな事が出来る筈がないと思ったから]
[エーリッヒに触れながら誰かと問いかける様子に、それがエーリッヒであることを教える。自分の事は声で判るだろうか]
まさか、二人とも、じゃねぇよな…
[伏せているエーリッヒからは外傷の様子は伺えない。
手首に触れ、体温と脈を確認する。それがとりあえず正常であると判れば、怪我の有無を確認するためにその体を自衛団長のそれから離して床に寝かせる。
力を無くした男性はかなり重い筈なのだが、動作からはそう見えない]
[エーリッヒのシャツは血で汚れてはいたが破損はなく、見てわかる傷もない。
それでも服の上からでは判らぬ怪我もあると、悪いと思いつつシャツの前を開け]
…え?
[目に入ったのは肩に咲く薄紅の華]
[慌ててシャツを閉じる。何故そうするのか自分でも解らなかったが。
見てはいけないものを見た気がして]
人を呼んでくる。
[そう言い残して広間を出る。
呼ぶのは、ゼルギウスかダーヴィッドか、それとも*自衛団か*]
―二階・個室―
[眠りの終わりは、唐突で]
……い゛つ゛っ!
[今までの軽い痛みとは異なる、激痛。
思わず、声が上がった]
「ユーリィ!?」
[突然の事に驚いたのか、鸚鵡がらしからぬ慌てた声を上げて羽ばたく]
っつ……ああ。
だい、じょうぶ、だ。
も、何なんだよ……。
[掠れた声で呟いて。
ふる、と軽く首を振る]
[躊躇っていると、急いた様子で出てくるハインリヒ]
あの……
何か、あったんですか?
[恐る恐ると、事情を問う。
中に入るなとは止められたろうけれど、勝ってしまったのは好奇心]
い……やぁああぁぁっ!
[長くはない。
けれど。
押し殺そうとして、出来なかった悲鳴が響いた。
無意識に両手で頭を抱えるようにしてその場に座り込む]
……あー……。
とりあえず、水、飲んでくる、か。
[掠れた呟きの後、緩慢な動きで起き上がり、部屋を出る。
階段を降りた所で感じたのは、異様な気配。
鸚鵡が不安げに、くるる、と鳴いた]
[ハインリヒに簡潔に説明を受ける。
自衛団長の死。
気絶したエーリッヒ。
カルメンが傍にいたこと。
人を呼んでくるという彼を、へたりこんだまま見送った]
……朱い、花
[見た瞬間に感じた激しい渇望]
[その、花が欲しい]
……って、あいつは…ゲルダの……
[何かが、軋む音が、した]
ハーリ?
[かけられる声に反応し、首を巡らす。
視線は相変わらず別の方を見たまま。
触れている者がエーリッヒだと教えられ]
エーヒュ、なの?
じーちゃ、の、そばで、おねむ?
[その様子から状況を理解していないことは知れるか]
あのねぇ、カーラ、じーちゃ、の、おかお、みえたんだよ。
おひげ、もじゃもじゃ、だった。
[顔を見れたことに嬉しそうに言うカルメン。
それはエーリッヒの痣を見て驚いているハインリヒに届いただろうか。
人を呼ぶと言って傍を離れるハインリヒには、良く分かっていない様子ながら、「うん」と言って止めることは無い]
[走る途中、ハインリヒと出会い、大まかな説明を受けて]
……んだよ……それっ!
[口をついたのは、困惑。
とにかく、自分でも状況を確かめようと広間へ向かい]
― →一階・広間―
……っ!?
[駆けつけた広間。
目に入ったあかに、言葉が失せた]
ぅ?
はな、れる?
うん、わかっ……!
[ゲルダの言葉に一度首を傾げたが、言う通りにしようと立ち上がろうとする。
が、足元の血溜まりは床を踏みしめたカルメンの足を滑らせ、転ばせた。
パシャリと真紅が散る]
ふぇ…。
[いつもと変わらぬカルメン。
いつもより力ないゲルダ。
対照的な二人を、それぞれ見て]
ったあ……もう。
とりあえず、布。
倉庫から、適当に、持ってきてくれね?
色々、必要になるだろうから。
[頭痛は相変わらずあるけれど、それは押さえて、ゲルダに向けて言う。
ここから離した方がいい、というのは感じていたから]
[立ち上がるも上手く力が入らず、膝が震えた。
カルメンに目を向けると、否が応にも自衛団長が視界に入る。熱狂さの消えた、光の無い眼。元の色をなくした衣服。
彼女が転ぶと、雨上がりの水溜まりのように小さな池を作った血が飛び散った]
……っ、
[助けの手は伸ばせず、硬く目を瞑り、口許に手を当てて顔を背けた]
[――あの目を見ると。
昨晩の高揚が蘇りそうだった。
唇が笑みを象ってしまいそうだった。
恐怖と苦痛に彩られた顔。
けれど其処には一種の狂喜もあったと、娘は知らない。
甘い匂い。
味わったことのない「食事」。
壊すはずが、いつしか喰らっていた。
じっくり食べられなかったのは残念だと思う]
/*
聖痕は吊られないだろうし(喰われてなんぼ)
その前に吊られそうな気がしなくもないが、それっぽい動きは出来てる…かな(不安)
ぅー…。
おみ、ず?
じーちゃ、と、エーヒュ、みずあび、してた?
[転んだために顔や身体が真紅に染まる。
触れた液体にそんなことを言いながら、床から起き上がろうとする。
再び手に真紅がべとりと付着した]
……ん、ごめん。
[俯きがちにユリアンを見やり]
せんせ……
ううん。
ビュルスさん、お願い。
[エーリッヒの事を頼まなかったのは、彼を慮ってか。
小さく掠れた声で言うと、浅く呼吸をして、倉庫へと向かう。
布を抱えて戻ってきた後は、極力、エーリッヒに付き添おうと**]
カルメン、大丈夫か?
ちょっと、動くな、俺がそっち行くから。
[声をかけつつ、そちらへと近づく。
目に入る真紅。
どちらかと言えば、嫌っていた相手だけれど]
こんなんは……見たく、なかったっつの。
[吐き捨てるよに呟いて。
たどり着いたなら、真紅に染まる少女に、*手を差しのべる*]
―回想―
[ローザと広間に戻ったが、カルメンとダーヴィッドが話しているのを見れば少し離れた窓の傍に寄り、外を見ていた]
ん、僕も休もうかな。
後はお願いします。
[食事が後からになっていたゲルダやエーリッヒに向けて言い、カルメンと一緒に二階へと上がった。
ダーヴィッドが一緒であれば途中何も話さないままになる]
おやすみ、カル。
[そう言ったものの、眠りはなかなか訪れなかった。
ただ窓の外に浮かぶ丸い月をぼんやりと眺めていた。
ようやく瞳を閉じたのは朝に近くなってから。
だからカルメンが起きだして出て行ったのも気づかず。
階下の騒ぎも大きくなるまで気づかなかった]
…もったいないな。
[床に零れた赤、まだ新鮮な]
[誰もいなければそれを喰らうことも出来たろうに]
[人を呼びに行く際の表情の裏にその思いは*隠した*]
そう言えば、ね。
“壊した”とき――
[喰らったとき]
何となく浮かんだの。
私の名前。
冴も、そうだったのかしら。
[はじめよりずっと流暢な囁き。
落ち着きを取り戻した今は、
幼子から少女へと変わったような調子で]
―現在―
んぅ。
[眠気を引きずりながら目を開けた]
あれ、カル?
どこいっちゃったんだろう。
[悲鳴は短くもう聞こえない。
ただ階下の気配が騒がしいのは届いてくる]
……何が。
[ぴしゃりと顔を叩き服を整える。
急ぎ足で一階に下りると、タオルを抱えたゲルダや]
カルッ!?
[紅に染まったカルメンに手を差し出すユリアンがいた]
うん、だいじょ、ぶ。
[ユリアンに言われ、その場に起きあがった後はユリアンが来るまでじっとして。
手を、と言われれば真紅に染まった右手を伸ばす。
ユリアンに支えられながら血溜まりから離れ、流石にどこかに座るわけにも行かず、布が来るまでしばらく立ったままで居ることになった]
カーラ、おきがえ、ないー。
[困ったことにここに持ってきたのはオカリナ一つ。
布が来れば、真紅になってしまったローズピンクのワンピースだけ脱いで、布に包まることになるだろう]
[とっても寝てましたゼルギウス
昨日はあれから針をつかって、臓腑がひっくり返るような思いをしたりとそう思ったら胃の痛みが取れたりなど色々と戦っていたのです
そんな戦士に休息]
…ねむっ…我が眠りを妨げるものはなんぞや
[慌しい足音と悲鳴。それにはさすがに眠りを続けるのは困難と目を覚まして、起き上がり。扉を開けて廊下を走っていたハインリヒから話を聞いた]
…とりあえず、実際に見てから考える
[ハインリヒにはそれだけ言う。ブリジットやロミルダには言わないほうがとも思ったが、黙っていることでもないだろうと思い口にはせずに、広間へと向かう。]
― → 広間―
……ぁー…こりゃまた
[めんどくさい。赤で彩られた物言わぬ屍をみた。最初の感想は口の中に留め、そこに既にいる面々を見遣る]
クーリェ。
[自分の名を呼んだ声に顔をそちらへと向ける。
真紅に濡れて居たが、無邪気な笑みを浮かべて]
クーリェ、クーリェ。
カーラねぇ、じーちゃ、の、おかお、みえたんだよ。
おひげ、もじゃもじゃ、だったの。
クーリェ、の、おかお、も、みれるように、なるかなぁ。
見えた?
団長さんの顔が…?
[無邪気なカルメンに、驚愕の表情を向ける]
力あるもの。
神の加護……。
[口元を押さえ、強く頭を左右に振る]
どう、だろう。
でも見えなくてもカルはカル。
僕は僕。大切なことは、変わらないよ。
[目を瞑る。
見えないで欲しいと思ってしまったことを沈めるように]
[手は震えている。カルメンに触れられない]
そうだ、着替え。
とりあえず僕の羽織があるから持ってくる。
後でまた何かないか探そう。
ユーリ、ゲルダさん。
もう少しお願い。
[早口で言って踵を返す。
ゼルギウスと擦れ違う時は目元に光るものがあったかもしれない。
戻ればカルメンの世話をすることに集中しようとする*だろう*]
[この。人に殺されたとは思えない遺体をしげしげとみる。どうみても普通に殺されたようではない。小細工趣味なのか。獣に狩られたのか]
冗談…
[獣が入れるような状況じゃない以上。内部犯というのは明白
妙に現実的を帯びてきた人狼…もしくはそれに類する存在が頭に浮かぶが一時それを振り払う
各々なのか動き出しているのが見える。
クロエの目元が光っていたことには気づいたが、人死にがでて哀しんだのかなと思うだけで、軽く会釈を返した]
[考えていた時間はいかほどだったのか。]
とりあえず…このままにしとくのもなんだが片付けないとな
[ぞろぞろとその後も人が来るだろうか。百言を尽くすよりも人目みるのがわかりやすいだろうと思いつつ、騒動に気づいたのか。ハインリヒが呼んだのか。自衛団員がやってくる。はっきりいって凄くめんどくさい]
どうも、自衛団員さんがた。え?なにがって。見ればわかるでしょ。とりあえず運んだ運んだ。あんたらの団長だよ。ほんっとに。自分らの団長も守れないなんてなぁ
[団長の人ならざる死体に呆然としている自衛団員数名が、正気に戻る前にさっさと仕事をさせる。意外と呆然としてるときは素直に聞いてくれるものだ]
んで。明確に役に立つ情報や取調べするきないならいちいちこなくていいから。それ以外の指針なんてどーせ限られてるしな
[何人がみたかはしらないが、死体とその後騒がしくなる自衛団員を追い返すことには成功したらしい]
んじゃ…掃除するか。ここは空気が悪いし、落ち着いて考える時間もいるだろ
まあ、嫌ならいいがな
[ことここにいたって、ただけだるさのある声色はむしろ異常に移るかもしれないが]
ぁー…カーラさんもひどい格好になっちゃって。
着替えよりも風呂だなこりゃ。
クロエさんかユリアンさんかゲルダさん…は無理か。二人のどちらか風呂でも用意してくれないかな
[匂いもとったほうがいいし…確か連結した筏に公衆浴場があったかな。とか思いながら、二人に頼んだ後。窓を開け放ち血に濡れた*床の掃除を始めた*]
ぅ?
うん、クーリェ、たいせつ。
かわんない。
[最初の呟きは聞こえず、続く言葉にだけ反応し、ほわりと笑んだ]
おきがえ。
はおり。
ありがと、クーリェ。
[クロエが一度部屋へと戻った後にゲルダから布をもらって。
一枚で顔や手に付いた真紅を取れるだけ拭い取る。
もう一枚もらうと、ワンピースを脱いで包まろうとして、ユリアンにクロエが来るまで待てと止められた。
人目を気にせず脱ごうとしたらしい]
おふ、ろー。
しゅーかいじょ、おふろ、ない。
おそと、おふろ、ある。
[ゼルギウスの言葉にはそんなことを返し。
浴場に行かないまでにしても、身体についた真紅はきちんと取った方が良いと言うことで、その準備が出来るまでは着替えは*お預けに*]
―広間/回想・前夜―
やっぱり二人でやると片付けも早く終わるねー。
さ、カーラが待ってるよ。早く…ん?
[クロエと共に台所の片付けを済ませ広間に戻ると、丁度ゼルと目が合い。
何を話していたのか問う間もなく敬礼をされればつられて敬礼を返すものの、訳がわからず目をぱちくり。]
えっと、何?
まぁ、そーね。
血が足りなくなってんだろーから、ゆっくり休みなさい。
[言えばひらひらと手を振って]
あたしも今日は早く寝ることにするわ。
なんかいろいろあったから、身体休めたいし。
[広間に残る面々に挨拶を済ませ自室に戻ろうとして、またテーブルの上の絵本を一瞥し、すぐに視線をはずした。]
[部屋に戻れば、そのままベッドに倒れるようにして。
教会の記憶が思い出されれば、恐怖に震え。
幼い自分を値踏みするような視線や、助けを求め縋りつくような視線に終始晒されていた、あの時。
義父に助けてもらえなければ、きっと自分は今こんな風に自由に生きられなかっただろう。
早く帰りたい、ゼルと一緒に帰って義父さん達に会いたい。
そう思いながら眠りについた]
─2階・自室/現在─
ん……もう、朝…?
?…なんか騒がしいな。
[いつの間に寝ていただろう、何やら階下がざわつく様子に目が覚めて部屋を出るとハインリヒが血相を変えて走ってくるのが見えて。]
ど、どしたの?何かあ…
……は?
え、それ…って…冗談、じゃなくて…?
[こんな性質の悪い冗談を言うわけはないとは思いつつも、信じられなくて思わず。]
[慌てて階下に降りれば、騒然としている様子が目に入る。
既に自衛団員に運ばれたのだろうか自衛団長の姿は見えないが、朱に染まり倒れるエーリッヒと、その場に座り込むカーラの姿を確認して]
な、ん…どうし、て…!?
カーラ、エーリッヒさん…二人とも、怪我は…!?
[慌てて駆け寄れば、ユリアンやクロエ、ゲルダが側に居るのに気付き。
二人に怪我はなさそうだと教えてもらえば少し落ち着いて]
カーラは綺麗にしてから着替えれば良いとして、エーリッヒさんは…気を失ってるみたいね。
呼吸はちゃんとしてるし、大事はないだろうけど…
頭とか打ってたりするかもしれないし、気が付くまで下手に動かさない方が良いかも…
[ゲルダが布を持って戻ってくれば、彼女にエーリッヒの傍を任せられるだろうと考えた]
…こんな所ロミちゃんやブリジットさんには見せられないわよね…
[小さな池のようになっている血溜まりに、こみあげてくるものを堪えつつ。
ゲルダが戻ってくれば、掃除をしているゼルを*手伝うだろう*]
いちおーこっそり聖痕者CO混ぜてたりするんだが、わかってもらえるだろーか。
はっきり言ってないから騙りと思われてるかもにゃー。
―2F廊下―
[ぱたんと一室の扉が開く]
ふぇ。
[まだ眠いのか目を擦りながら、おぼつかない足取りで、ロミルダは廊下を歩いた。
人の声がする1階、そこへ繋がる階段を降りて]
…けほっ。
[だんだんと濃くなる臭いに小さく咳をしながら、ざわめきの中心に近付く]
―広間―
おはようで…す?
[そこには果たして何人がいただろう。
ロミルダはいつものように挨拶をしようとして、最後のほうが疑問系になった]
ほぇ?
[ぱちぱちとまたたいて、次に目を大きく開いた。
もしかしたら制止の声が掛かったかも知れないけど]
わ、わ。
だれか、怪我したですかっ?
[ロミルダの目はすでに床に広がる赤い色を見ていたし、臭いからそれが何であるかも分かっているようだった。
遺体はすでに無く、それがただ怪我しただけにしては多すぎることにまで気がつかなくても]
怪我したなら、早く手当てしないとです。
[ロミルダは眉を下げて言うのだった]
/*
白の残りptがぴったり1000なのに今気付いた。
…は、ともかく。
占:ロミ
霊:カルメン
朱:エーリッヒ
蒼:ローザ?
守:?
智:ハインリヒ?
智:?
囁:クロエ?
…な感じだろうか。[中身は空気が読めません]
あとはダーヴ、ユリアン、ゲルダ辺りが空いたとこに入りそうだけど。
ローザは守護な気もしてきた。
/*
落ち着け自分。
囁じゃない、狂信者だ。
カルメン霊弾かなくてよかったなぁと思いつつ。
占い、今日まで白狙いでいいかしら。
過去村で占い師どうしてたか見てみたけど参考にならなかtt
─1階・広間─
[倉庫に向かうゲルダの言葉>>177に、任せとけ、と返してカルメンの所へ。
真紅に染まった手から伝わる感触に、微か、表情が歪むのは鸚鵡以外には見えぬ事]
……っかし、このにーさんも。
なんでこんなとこに。
頭打ってたら、まじぃよなぁ……俺だけじゃ、動かすのは無理か。
[エーリッヒを見やりながら呟いて、血溜まりの外へカルメンを導く。
着替えがない、という無邪気な言葉>>181に、感じているのとは違う頭痛を覚えた所にやって来たクロエ]
あー、ちょうど良かった。
[思いっきり、ほっとしたのは言うまでもない。
主に、服的な意味で]
―廊下―
あ、おはよ。ハインリヒのにー…、
[起きぬけの頭に、ハインリヒから告げられた内容は、どこかまだ夢の中に居るようで、]
やー…それは、なんとも現実味の無い…。
ごめんごめん。信じてないわけでもないし、すぐ下降りて見てくるよ。
そういうの、耐性無いわけでもないし、さ。
[ぱたぱたと手を振って、他に告げに行くらしき姿を見送り、とんとんと広間に向かう]
[カルメンと、クロエのやり取り。
団長の顔が見えたと言う言葉と、それに対してクロエが見せた、動揺らしきもの。
怪訝なものは感じたが、今はそれを突っ込める状況でもなく]
ん、ああ。
服に関しては、俺はお手上げだし、頼むよ。
[クロエの頼み>>188に頷いて見送り。
入れ違いにやって来た面々には、よ、と力なく手を振る]
……一応、怪我はないみたいだ。
下手な怪我より、とんでもない事にはなってるけど。
[ローザの問い>>197に、返すのはため息。
自衛団の面々とゼルギウスのやり取りを横目に、戻ってきたゲルダから布を受け取って]
ちょ、待て、カルメンっ!
脱ぐのは、クロエが来てからっつーか、俺の目の前でやるなっ!
[むしろそっちか、と突っ込まれそうな事を言いつつ、素直に着替え始めたカルメン>>192を押し止めたり]
あー、風呂。
……こんな状況で、浴場は使わせて……もらえそうにないよなぁ。
[ゼルギウスの言葉>>191に、しばし、思案顔。
一応、浴場自体は、集会場とつながってはいるけれど]
……とはいえ、このまんまにゃできねーし。
お湯沸かして、身体拭けるようにするか。
そのくらいなら、俺でもできるしな。
[思案は結局、無難な所に着地した]
───自室───
う……ぐっ!
[ベッドで横になりながら、ブリジットが苦痛に身をもだえる。
襲ってくる痛みは、断続的で永続的で]
……は!
[息が短くしか吐けない。
こめかみの辺りもズキズキする。
景色は歪み、この世の全てが曲線に見える。
汗は滝のように流れ落ち、止まることを知らない]
ふ……ぐ!
もう……今回は……特に……ひ……どいな……。
[広間に降りたときにはちょうどゼルギウスが自衛団員に指示を出していて。
少し悩んだ後に、その遺体を運び出すのを手伝うことにした。
多少どころではなく、不愉快そうな表情を浮かべる団員が居たとして、男のさまはどこ吹く風。
送り出し際、ぽつと呟いたのは、神に祈る看取りの言の葉]
――…団長殿ならば、こちらが良いかと思いまして。
これでも一応、敬意は払ってるつもりですよ。
[団員を刺激せぬよう、殊更丁寧な口調。
後は頼むと頭を下げ、また広間へと戻り]
[そのまま、どれぐらい時間が経っただろうか。
1日なのか、1時間なのか、1秒なのか。
それすらもよく分からない]
には……は。
元気……よすぎ……だよ……。
う……ぷ。
やば……吐きそ……。
[あー、とか唸り声を漏らしつつ、這うようにして自室から出て、トイレへと向かう───その途中]
……?
血の……匂い……?
[自衛団長が運ばれていくのを、ちら、と見送り。
掃除はゼルギウスたちに任せ、台所に行って竈に火をおこす]
……あー……もう。
何がなんだか、わっかんねぇ……。
[口を突くのは、かすれた呟き。
頭の芯には、鈍い痛み。
それは、何かを責め立てるように響いていた]
[気にはなったものの、取りあえずは、最重要事項の優先により、トイレに急行。
そこでひとしきり、胃液を吐き出し、少しだけ落ち着くと、フラフラとした足取りのまま、階段を下りて広間へと向かった]
───広間───
や……っほー。
どしたん……?何があったの?
[普段から白い肌なのに、それでもなお一目で分かるぐらいに白い肌で、死にそうになりながらも、笑顔でその場にいる人に聴いた]
[耳に入るのは、おふろ、とかなんとか。
元より着ていた服が紅の色だからこそ、ギュンターを運んだ時の血は目立たずに済んでいるけれど。
それでも、全く付いていないわけでもないし、指先にはこびりついた血の名残もある]
…っと、あ。ロミちゃん!?
こっち来ちゃダ……
[挨拶をする幼き声。
反射的に、制止の声を投げるも時既に遅し]
あー…、ええっと。
怪我って言うか、その、なんだ…。
[さらにその後ろ、ブリジットの姿を見つけたなら、慌てたように顔を向け]
おはようございます、と、言うか。
その挨拶すら、省きたい、と言うか。
とりあえず、ロミちゃんとブリジットさん、こっち来て。
[広間から出て、適当に廊下の途中で立ち止まる]
[鎮まれ頭痛、とか良くわかんない言葉を呟きながら、大鍋に水を張って沸かす。
その内、ロミルダの声と、それに対するダーヴィッドの声が聞こえてきて。
火加減をちら、と見てから、広間の方に顔を出す]
……確かにこれ、どう説明すりゃいいんだか……。
[自分でもそれはまとまらずにいた所に、更に聞こえた、ブリジットの声]
…………。
[問いへの答えよりも、白い肌色に、言葉が失せた]
…って。
いや、その前に一応聞いておくけど。
ブリジットさん、具合、大丈夫?…顔色良くないよ?
[自分のこめかみを、こんこんと人差し指で叩いて、ぽつりと]
んー…、体調良くないなら、説明は後の方が良いかもな。
少なくとも、座れる場所のが良いか。
ほえ〜。
[言われるがままに、ダーヴィッドの後をついていった。
足が地面を踏みしめているのかどうかもよく分からない]
……世のお母さん連中は……強いなあ……。
[なんとなく、そんな感想が浮かんだとか]
─広間─
[ギュンターが運び出される間、カルメンは布を肩から掛けて隅にしゃがんで居た。
布を纏っていたのは、まだこの惨状を知らぬものの眼に入れぬための配慮らしいが、カルメンは言われたからそうしている形にある。
それでも、顔に僅かに真紅は残っているし、髪にもべったりとこびり付いたままだったりした]
[その状態のまま、身体を拭くためのお湯が沸くのを待っている]
具合は悪いね。
うん。とてつもなく。
[きっぱりはっきり断言した]
だけどさ。
自分のいる場所で血の匂いがしたら、安心して休むことも出来ないじゃない。
だから、何としても、何かあったのか聞きたいのだけど。
……ん。
[喋りながらも、頭がキリキリ痛む]
[答えは返らず。
ロミルダが視線をうろ、と彷徨わせ始めた頃]
ブリスさん、おはようです。
…大丈夫、
[ぺこりと頭を下げるけれど、眉が下がったまま、いつもの元気はない。
それ以上にブリジットの白い肌に気がついて、大丈夫かと問おうとしたけれど、ダーヴィッドの声と重なった]
あっ、はいです。
[振り返って返事をして、後をついていく]
/*
誰も説明できなかったら、謎の子使おうかと思っていたんでした。
でも自己解決も寂しいと思ってたら、ダーヴさんありがとう。
―二階個室―
ブラザー・エト。
笑いますか。
[羽織を取り出す鞄の底に眠っているのは錆びた聖印]
力なく、逃げ出したくせに。
忘れたままでいられない僕を。
[鞄を閉じ、顔を擦って階段を降りた]
[沸かしたお湯は、やや多目。
今、掃除をしている面々や、血に触れたエーリッヒにも必要だろうから、と思ったから。
とりあえず、水と合わせながら適温にしたものを桶に幾つか用意して]
……ほら。
そっちも、いるだろ?
[一つは、エーリッヒに付き添うゲルダの所に、やや素っ気無い言葉と共に置いて。
それから、別の一つを置いて、ゼルギウスやローザに使うようにと声をかける]
さって、と。
後は、カルメン、か。
上まで運ぶようかな?
[具合が悪いと聞いたなら、小さく頷き]
そっか…。お大事に、と、言うしかできなくて悪いんだけど。
とりあえず、この部屋で良いか。
[適当な空き部屋に二人を促し、ブリジットに対しては、更に椅子を引いた]
ええっと…。俺もまだ、心の整理が付いてないんだけど。
落ち着いて、聞いてくれるかな?
[部屋の入口、壁に背を凭れさせ、話し始めようと]
― →1F空き部屋―
[廊下の途中でも、部屋の中に入っても、何処か落ち着きなく辺りを見渡して。
そのうちダーヴィッドが口を開いたから、そちらを向いて、こくりとうなずいた。
そうしてその顔を見つめて、話が始まるのを待つ]
気にしなくてもいいですよ。
妊娠ってのは、こういうものらしいですから。
一応、さっきよりはマシになってますし。
[と、答えながら薦められたイスにゆっくりとした動作で座った]
ありがと、ダーヴィッドさん。
[笑顔でそう言って、続いた言葉には]
どうぞ。
[短くそれだけを返した]
ぁあ。ローザこういうのは綺麗にならんもんだがやらないよりマシだしな。でも……無理しないでいいぞ
[自衛団員を一緒に運ぶダーヴィッド。そして湯を沸かしにいったユリアンを横目に、手伝ってくれるようだが顔色のよくないローザに一応遠慮しながらも袖をまくり。バケツに水を汲んで大量の血を少しずつ床から拭いとりはじめる]
[階段を降りきると、ブリジットとロミを連れてダーヴィッドが広間とは別の部屋に入ってゆく所だった。
ブリジットが少しふらついているようで気になったが、今はそのまま広間へと向かう]
ごめん、待たせたね。
ああ、着替えるにしてもここでとはいかなかったか。
[上まで、というユリアンに小首を傾げ、それから頷く。
まったく気づいていなかったようだ]
ゼルギウスさんたちも。ありがとう。
[言葉そのものは淡々と出てくる]
…うん。
[二人の意思を確認し、視線を広間のある方角へ向ける]
…広間、血の臭いがしたよね。
あれはさ…、その、自衛団長のものでね。
朝、起きたら、倒れてた。らしい。
その時にはもう、息がなかった…って。
[そしてやってきた、ロミルダにブリジット]
ダーヴィッドさんいてくれて助かったなぁ
[言わないほうがまずい事態とも思えていたが、気が利かない自分が対応するよりはマシだろう。そもそも止めなかった可能性とてあったりしたが]
ぁあ。ありがと。…腰いて
[なんか年寄りくさいこといいながら湯を用意してくれたユリアンに礼を述べつつ作業を続行している]
─1階・広間─
[ゲルダの短い礼の言葉には、鸚鵡がばさりと羽ばたいた。
気にしないで、とでもいいたげな様子、その意図が伝わるかは定かではないが]
ああ、ここじゃ色々と問題あるだろ。
準備までは、手ぇ貸すから、後、頼むよ。
[そんな鸚鵡の様子に、ちら、と視線を向けた後、蒼の瞳はやって来たクロエへと向けられる]
─広間─
[準備が出来るまでの間、カルメンは何かを見るようにキョロキョロと辺りを見回す。
時折首を傾げたりもした]
…は、す。
あーかーいー?
[見えるはずの無い瞳で何かを視ているのか、そんな言葉を口にしたり]
……っ。
[ダーヴィッドの言葉にひゅっと息が漏れた。
この具合の悪い自分でも分かるぐらいの血の匂いに、ある程度までの推察はしていたが、それ以上の出来事だった]
な……。
[何事か言おうと口を開きかけたが失敗して、声にならない声が漏れる。
胸がざわざわする。吐き気がまた巻き起こってきた]
ん……。
[一度、口を真一文字に引き締め、改めて、言葉を紡いだ]
誰が……?何の、為に……?
団長さん、ですか?
[ロミルダは眉を寄せて、大丈夫なのかと問いたげに口を開きかけた。
それに被せるように、続きが聞こえた]
…息?
[一度、二度、またたいた後。
やがて理解したのか、くっと眉が下がった]
[まだ綺麗な布を湯につけ、固く絞る。直接遺体には触れていなかったが、掃除の際に付着した赤が、透明な湯と混ざった]
……はぁ。
[気を落ち着けるように息を吐いて、エーリッヒの頬に、そっと布を押し当てた]
自衛団長さんに、先生。
……どうして。
[怪我はないらしいとは聞いても、不安は残る。或いは不安に思うのは――別の事]
誰がっつーか…あれは、なんか。
[広間の方角を見る眼差しは、遠い]
――…まるで、獣に喰われたような…。
[そこまで言って、頭をがしがしと掻く]
本当に、人狼でも居るんでなきゃ、そんなん有り得ないんだよな、…ったく。
ただでさえ、見張りが居るから内部の人間が疑われるってのに…。
……壊すだけのつもりだったのに。
しまったな。
[音ならぬコエは、存外、軽かった]
せめて、外に置いてくるんだった。
[まるで物か何かを扱うよう。
出来なかったのは、団員を警戒してのことと――
何より、その「行為」が楽しくなってしまったから]
ん?いや…
少しは俺は耐性もある…ほどでもないかもしれんが鈍いんでな
それに…間違ってもカーラの着替えの手伝いをするわけにはいかんしな
[そう礼をいうクロエに返し、徐々に生々しい赤が消えたのを確認しつつ、血に濡れた布を水につける]
─集会所・広間─
あ…ありがと、うん。助かる。
[黙々と掃除をするゼルを手伝っているところにユリアンから声をかけられ。微温湯を用意してもらったことに礼をいい。
ゼルから気遣われれば無理に微笑んで]
あたしは、大丈夫。ありがと。
…ぁ・・・ダーヴィッドさんか、良かった…。
[ロミとブリジットの姿を見れば、来ちゃいけない、と言い掛けるが、ダーヴィッドが配慮してくれたのを見て安堵の息をつき。]
……いや、どう考えても、そっちの方が重労働だし。
[ゼルギウスとローザの礼に、軽く肩をすくめる。
ちなみに、ダーヴィッドがいて助かった、という部分には、口には出さぬものの、しっかり同意していたりする]
……て。
蓮?
蓮が染まるのは、夜んなってからだろ?
[それから、カルメンの声に不思議そうに瞬いた]
《あーあ。
いたみたいだね、人狼》
[残念だと、けれどどこか面白がるような声が聞こえる]
《団長さんがいないんじゃ、外に出る手段はもう、一つだけだね――》
とりあえず、僕らが使ってる部屋で着替えてしまうのがいいかな。
もう少し頼むね。
[こちらを見るユリアンに再び頷く]
心強いですね。
じゃあ僕はその分カルの着替えをしてきます。
[ゼルギウスに言って]
あかい?
集会所近くの蓮は白くなかったっけ。
[カルメンの言葉に首を傾げる。
細工のために観察していたはずのユリアンに問いかけた]
……あ、着替え。
[ゼルギウスの言に、視線を落とす。
エーリッヒが身に纏う衣服は色濃く染まっていて]
フォーサイスさん……その。
掃除の後で構いませんから、手伝って頂けますか?
けも……の。
[ありえない。
これだけ厳重に見張られているということは、厳重に警備されているということでもある。
どこからか迷った獣が、この中に現れ、自警団長の命を奪ったなどと。
つまりは───]
───人……狼。
[遥か昔聞いた御伽噺。
獣が人に化け、人を喰らうのだという化け物。それが人狼。
獣の痕跡も無いのに、獣に襲われたのだとしたら、そう考えるのが当然なのだろう。
だが、ブリジットに残る最後に理性がそれを否定した]
そんなの……ありえない。
人狼だなんて……。
[否定の言葉を口にしたところで、景色がぐにゃりと歪む]
…人狼。
[ロミルダは口を引き結んで、うつむいて、しばらく黙り込む。
膝の上の両手を、きゅっと握った]
…だったら、
見つけたら、いいですか?
[洩れた声は小さく、けれど部屋の中の2人に届くには十分なくらいの音量]
蓮…?
[盲人のカルメンが蓮が赤いというのは?と内心で首を傾げつつ。無理に微笑んでいるがわかるローザに]
なら…はやいとこすますか。しっかしまあ厄介なことになっちまったなぁ
[死したものを哀しむというよりも、これから先のことを考えるように呟く]
ん、ああ、りょーかい、と。
[クロエの言葉に頷いて。
蓮の事を問われると、がじ、と頭を掻く]
ああ、基本は白。
確かに、花が開いてから、赤く変わるけどさ。
にしても、色が変わるのは大体遅くなってから、ゆっくりだから。
まだ、白のはずなんだけど。
あーかーいー、はすー。
そこー。
[指差すのは先程までギュンターが居た場所。
勿論花らしきものは無く、今はローザ達が掃除をしている場所である]
じーちゃ、の、そば。
[掃除をする手を止めて、ゲルダの方を向き]
ゲルダさん、もし気分悪くなったら休んでね?
貴女まで倒れちゃったらきっとエーリッヒさんが気に病んじゃうよ。
って…蓮?
まだ咲く時間じゃないんじゃないかな。
[カーラの問いに、素で答え。カーラの目が見えないことは忘れていた。]
「漣」…か。
[告げられた名を口の中で確かめる]
オレも同じようなことを考えた。
あの漁師の残りは河にでも投げればよかった、ってな。
喰ってる最中はそんなこと考えなかったが。
[そこにあったのは本能を満たされる悦びだけ]
俺が焦っても、どうしようもないんだよねぇ。
[酷く柔らかに呟いて。
そうしてようやく、二人に視線を向けた。
一人は否定の言葉を。
もう一人は、]
…え?
[驚きに、眼を瞬かせた]
[人が死んで、細工所ではないのだが。
現実逃避か、意識はそちらに刹那、それていたものの]
……え?
そこ……って。
[示されるのは、先ほど紅が満ちていた辺り]
……じい様の……側、に?
いや……それより、なんで、お前。
そんなの、見えるん……だよ?
そんな重労働でもないぞ…いや、そりゃ、この中じゃ年いってるほうだろうけど
[なんて肩を竦めるユリアンには冗談めかして返し]
ぁあ。やれる人間がやるのが一番ってな。
まあそれよか…長い付き合いみたいだし、上手く伝えるか。どちらかくれ。
[とクロエに。カルメンに上手くこの状況を伝えるか否かの選択も含めて
自分がやるならあっさりと告げてしまうだろうし]
あかい、って。
……ビュルスさん、見えるんですか?
[とは言え、彼女の指差した方向を見ても、何も見えない。それどころか、団長の亡骸も、もはやない。
向ける眼差しは、怪訝なものになった]
うん…
なんで、こんなことになっちゃったんだろ…。
…まさか、本当に…じゃない、よね?
[ユリアンの返答には、そんなことないよ?と答え。
ゼルの呟きには頷きを返し、眉をひそめ目を伏せ。
誰にも聞こえないくらい小さな声で呟いた。]
ぅ?
じーちゃ、いる、そこ。
おひげ、もじゃもじゃー。
[ギュンターの姿が視えていることが嬉しいのか、表情と声は楽しげなものに。
何故と問われてもカルメン自身分からず、首を傾げるばかり]
わかんない。
でも、じーちゃ、みえるー。
となり、あかい、はす、あるー。
[姿が視える喜びが勝っているのか、視える不思議さは気にならないらしい]
あ、いえ。
[見る先は自然とローザの居る方になる。
左右に首を振って]
へーき、です。
掃除はサボらせて頂いていてますから。
……ローザさんのほうこそ、大丈夫です?
[呟きは届かなかったけれど]
ああ、わかった。そんぐらいならな。それに、俺もエーリッヒさんから色々聞きたいことがあるかもしれないしな
それにしても…エーリッヒさんは色んなとこ回ってるならそうあっさりと気絶するとも思えんのだが…何かあったのかね
[と、ゲルダに答えつつ、疑問を口にする。]
…誰かに聞いたんじゃないんだ。
[カルメンが指差すのを見て軽く目を伏せる]
カルには説明してもどこまで伝わるか、分かりません。
伝えずにすむなら伝えずにおきたくはあるけれど。
隠すのは無駄な気も、します。
[ユリアンやゲルダへのカルメンの回答を、息を詰めて待つ]
/*
テンションUPUP!
[でも聞いてるのがガンダムなのはどうなんだ]
頑張って変な子のイメージを付ける。
いつ死んでも良いように!
ロミちゃん?何を言って───
[───ドクン。
鼓動が大きく脈動した。
それは、ブリジットのものではない]
あ……。
[呆けたように半開きに口を開けて、自身の腹に手を当てる。
だが、すぐに強烈な腹痛に襲われ、ブリジットが顔を歪めて、体を丸める]
はぅ……!!
[正直、まさかとは思った。
日数的にありえる話ではない。だが、段々と狭まる痛みの感覚にブリジットは、確信した]
いや、いるって言われても。
ある、って言われても。
[確かに、先ほどもそんな話はされていたが。
楽しげな言葉に、ただ、募るのは困惑]
……ロートス、お前、なんかみえる?
[思わず、肩の鸚鵡に問いかけるも、返るのはふるる、と首を振る否定。
いや、ここで肯定されても怖いが]
…いなかったら、よかったのに。
でも、いるなら、見つけなきゃですね。
[ダーヴィッドの驚きに、ブリジットの問いに答えるでもなく、ロミルダは呟いた。
それから緩慢に首を動かして、ブリジットを見た]
……ブリスさん?
不思議な感覚だった。
誰に教わったわけでもないのに――
初めてなのに。
どうしたら良いのか、わかった。
[夜。
人気のない広間。
差し込む月明かり。
もういない、老齢の自衛団長。
情景は思い出せるけれど、
自分の記憶ではなくて――作り物の映像のよう]
―広間―
……やっぱり今は伝えたくありません。
せめてもう少しだけでも。
[ゼルギウスに続けて言い]
…カル!
着替えに行こう。そのままじゃ、よくないよ。
[分け入るように声を掛ける]
ね。お話はまた後で。
お願い。
[懇願するような響きになった]
[小声にはあわせるように小声で]
なんでかはわからん。わかってそうなこといってたのは真っ先に死んでるしな。
とはいえ原因ががわかるなら、事前にどうにかできた面もあるはずなのに…それがないってのはなぁ…
[密室で、人間の手によるものにもみえない状況にそれを加えると、これから先の自衛団員の行動もある程度限られているように思いつつ]
どっちにしろ。悪いことのほうが続きそうだから覚悟しといたほうがいいだろう…な
[本当に?という問いには曖昧に返事をして。手だけは動かしながら、ローザに続くようにカーラを見る]
―回想―
[広間での惨状を伝えるためにそこを離れた。
途中、出会ったものたちに事情を説明して、何人かには「見るな」と告げたが恐らくは止められなかっただろう]
[見つけた自衛団員に事の次第を伝えると、彼らはすぐに行動を始めた。
彼らは半ば尋問のように話を聞いてきたが]
オレが起きたらもうこんな状態だったんだ。
それ以上のことはオレは知らない。
[としか言いようがなかった。
彼らが何処まで信用したのかは知らないが、解放されて戻ったときには遺体は片付けられていた]
―回想・終―
カーラ…それ、って…。
[カーラの嬉しそうな様子に、言葉に詰まり。
いけないと思いつつも、得体の知れない恐怖が心を染めていた。]
[ぶわ、と脂汗が溢れたが、すでにそんなことを気にしている場合ではなかった。
短く息を吐き、少しずつ自身の力を抜きながら、ロミを見つめる]
ロミちゃん。
お願い。何か知っているなら、教えて。
私は……この子だけは、絶対に守らなければいけないから。
[今の自分を支えているのは、母としての強い意志。
それだけだった。
どこを取っても、すぐにでも崩れ落ちていきそうなブリジットが、強い眼差しでロミを見つめ続ける]
/*
うわ、あ。やっぱり陣痛なのか!
子供の運命が凄く気になる。る。
そして僕はどこへ行くのか。
皆の邪魔ばかりしてる気がして、どうにも。
いつもの心配性で済んでればいいのですが…(汗
[周囲の怪訝そうな反応にカルメンはきょとりとした表情を浮かべる。
何がおかしいのかを理解していない様子で]
ぅ?
うん、おきがえー。
[割り込まれた声にこくりと頷いた。
もぞりと動き、その場に立ち上がろうとする]
[視界には、拭い取られても尚、床にこびりつく赤が映るばかり。色はすっかり褪せていた]
あるかもしれない、って、聞くのは御自身でしょうに。
[ついだゼルギウスの疑問には眉が寄る]
……犯人を見て、気絶させられた……というわけ、じゃないでしょうし、ね。
特に持病があるとも、聞いてはいませんけれど。
[エーリッヒの金糸を丁寧に拭う]
だい、じょうぶ。
身体動かしてたいんだ、今は。
[ゲルダの返答には、多少青褪めながらも微笑みを返し。
ゼルの言葉を聞けば、表情を曇らせた。
自分が自衛団長の姿を見ていないのは、まだ救いだったかも知れない。]
……どうなるんだろ、これから。
[懇願するような、クロエの声。
そう言えば、先も団長の顔が見える、という話題の後にクロエは落ち着きを失っていて]
……クロエ……お前?
[何か知ってるのか、と。
問うのは、止めた。
だから、代わりに]
……んだな、いつまでもこのままじゃいられないし。
お湯、運ぶわ。
[口にしたのは、今、やろうとしていた事]
見ているのは……幻覚かな?
それとも。
[『魂見えると1人が言った』]
まさか ね。
[会話の合間に盲目の少女を一瞥する。
けれど、そのときは、それだけだった]
……そう、ですか。
[無理にローザを止めることはしない。
傍にはゼルギウスもいたから]
これから……、って。
[考えもしなかった様子で、口をつぐんだ]
[カーラが指し示す箇所を見る。自分とローザとで掃除をしているし、そもそも遺体は既にない]
ぁあ。団長さんはそんな顔だぞ。他にはどんなのがみえる?
[見える不審さを感じないわけではなくただ自然と会話するようにカーラに声をかけたところで、クロエが割り入っており]
…後でって、それは断りたいとこなんだがな…
[それでも懇願するような態度に仕方ないという声音を滲ませながら着替えに行くなら止めずに見送る]
これから――…
これからか。
どうしようか。
壊したよ。
壊れたかな?
[壊すのは簡単だった。
喰らうのは楽しかった]
――どうするのかな。
……。
うん、お願い。
[立ち上がるカルメンに手を伸ばしながらユリアンに頷く]
ごめんなさい。
お話は後でもできますよね。
[不安そうにゲルダやローザを見る]
…早く、綺麗にしてあげたいから。
[仕方なさげに譲ってくれたゼルギウスに頭を下げる]
ブリスさん?
また、具合よくないですか…っ
[いつものように椅子から降りて、ブリジットのほうに駆け寄ろうとしていたロミルダは、その強い眼差しを受けて、ひたと動きを止めた。
視線は迷うように彷徨って、再びブリジットに戻るまでには少し時間が空いた]
…ゼルさんは、違ったですよ。
[ロミルダはぽつりと、それだけを口にする]
って、――…、
[身を丸めたブリジットも視界に入り、慌てて近寄る]
うわ、やっぱりこれ胎教に良くなかったですよねっ?
えーと痛むようなら、どこかしらさすりましょうか?
[ちら、とロミに眼差しを向けるのは、とても大切に思える言葉が聞こえているから]
ええっと…、ロミ、ちゃん?
何か、…まさか、分かるの……か?
お伽話でも、あるまいに、さ。
後で。
本当は後でも話させたくない。
[渦巻く不安。
力を持たない自分。
もう一つの役目からも逃げ出した自分]
少しでも先伸ばしたら。
危険が減ってはくれないだろうか。
いや、そりゃそうなんだが。俺が知りたいことエーリッヒさんが知ってるとは限らんしな
ぁあ。怪我はさせられた様子もないんだろ?それに…色々なとこまわってるなら、被災地とかいう場所?にもいったことあるだろうし…遺体をみただけで気絶するなんてのも変な話だしな
[持病がないなら尚更。と疑問に答えるゲルダに答えつつ]
これから…人狼とかいう人間じゃないものの犯行か。単に人間の犯行か。どちらと判断されるかによるんだろうなぁ
[これからというローザとゼルダの言葉が聞こえ。落ち着いたようなけだるいような声で言う]
おきがえー、おきがえー。
[立ち上がる際にクロエに手を取られ。
移動するならそれに連れられるようについて行く。
カルメンの言動はいつもよりも幼くなっていて。
今まで得られなかった喜びが全面に押し出されているように見えるだろう]
[カーラを止めるクロエの姿を見れば、何も言えず。
二階に行くならただ、見送り。姿が見えなくなれば、無意識に息をつくだろう。
ゲルダには、呟きが聞こえたのに気付いて不安を煽ってしまったか、と慌てた表情を向け]
あ、ご、ごめん。
だいじょうぶ、だよ。きっと。
すぐ…帰れるよ。
[最後の呟きは、自分に言い聞かせるよう。]
[クロエの必死な様子を訝りはしたものの、引き留めはしない。
ゼルギウスの答えを聞くと、物憂げに吐息を溢して、眼を伏せた]
……なるほど。
何にせよ、先生が目を覚まされてから……ですね。
[気だるけな声の紡ぐ内容は重たい]
いえ。
気にしないでください、ローザさん。
すぐ……、そう。
すぐに、終わります――よね。
だって、昨日まで、あんなに。
[団欒を思い出してか、声は止まる]
ん、じゃあ先行ってろよ。
そっちの方が、時間かかるし。
[頷くクロエに、ごく軽い口調で言って、台所へ。
用意しておいた桶二つを手にそれぞれ提げる。
見た目はそうでもないが、腕力や体力はそれなりにある方だから、挙動には危なげない]
……じい様が見える……か。
死んだ相手が見えるとか。
御伽噺じゃあるまいし。
[他に誰もいない台所で独りごちてから。
力を入れなおして、二階へと]
[ロミのその言葉に、ブリジットが小さく息を吐いた。
「違う」という言葉が、いったい何を意味しているのかは分からないが、悪い意味ではなさそうだと思った]
……そう。
なら、ゼルさんだけ、かな。ん。いや。その言葉が正しいのならば、ロミちゃんもかな。
───もしも、私がいなくなっても、この子を頼める人、は。
[そして、この言葉が何を意味しているのかは、考えるまでも無いことだった]
ロミちゃん。
私も違うのだと言ったら信じてくれるかな?
信じてくれるなら、もしものとき、ゼルさんと一緒によろしくお願いしてもいい?
場が壊れたなら…
でも
[昨日見た絵本のことを思い出す。
自衛団長が見えた、というカルメンのことも]
……
[それ以上は言葉には出来なかった]
[ふ、と、ロミから与えられた言葉に眉をひそめる]
…ゼル。…ゼルギウス……?
[囁くような声と反比例して、表情は険しく]
やり方を教わった…って。
……冗談じゃ、ない…んだろうなぁ、その表情。
[またも、がしがしと頭を掻く]
人狼含めて、お伽話から真実に、頭を切り替えるべきってことか?
…っ…そう、だね。
どっちであってもイヤ、だけど。
だって、それじゃ…
[ゼルの冷静な言葉には、一瞬息を飲むものの一応の同意をする、が。それはここに集まった人達を疑うことになるから、言葉を濁らせた。]
………早く、帰りたいね。
[ゲルダへの返答は、ただ、短く。]
分かった。
僕らの部屋は階段上がって右側の…。
[ユリアンに伝え、カルメンの手を引いて二階の部屋へと向かう。
自衛団に解放されたハインリヒと擦れ違ったなら、着替えをしにいくと説明する]
カル、その布はこっちに貸して。
自分で脱げる?
[血が固まり始めていたら着替えるにも手間取るかもしれない]
[ダーヴィッドの言葉には、小さく微笑み]
胎教には良くなかったみたいですね。
まさか、こんな予想外の出来事になるなんて思ってもみませんでした。
あ。
さするんじゃなくて、どこかを拳骨で押し込むと楽になるって話ですよ?
そういう事態になったときにしっかりと教えてもらって、彼にやってもらおうと思っていたので、場所が分からないんですけどね。にはは。
―外→一階・広間―
[自衛団員の元から戻って広間を覗けば、ゼルギウスとローザが掃除をしているのが見えた。
まだ倒れたままのエーリッヒと、それに付き添うゲルダ]
まだ、目ぇ覚まさないのか…?
[どこか気遣うような視線を投げて。
耳に届いたカルメンの言葉に不思議そうにそちらを見た]
見えた、って、さっきも言ってたよな?
赤い、蓮?
[よくわからないままに着替えに行くというカルメンとクロエを見送る]
そういうことになる。昨日の話から少し期待してるけどな
[目を伏せるゲルダにあっさりした口調でいって]
…ふぅ…なかなか取れんな…とはいえもう少しか
[クロエを見送りながらこんなのはやくすませるか。と手を早める]
─ →二階─
[二階に上がり、教えられた部屋へ向かう。
零さないように気遣う分、挙動は遅め。
部屋の前につくと桶を置いて、ドアをノックする。
……さすがに、ここでいきなり開けるほどの天然ではございません]
─二階・自室─
[クロエに連れられ部屋へと戻り。
言われた通りに布をクロエへと渡す]
ぬぐー。
[まずはオカリナを首から外し、続いて首元のボタンに手をかけたのだが]
………ぅー。
[カリカリと強張ってしまった真紅をひっかくばかりで上手く外すことが出来ない]
/*
手のかかる子でサーセン!!
何であそこでこけたんだk [お前がやったんだろうに]
拘束してる皆様ご迷惑おかけしております(深々
笑ってる場合じゃないよーな…。
[ブリジットの微笑みに思い切り脱力]
いや、しかもこのままだと、狼を…その。
やっつける…までは、医者の居ないこの場所に居なきゃなんでしょう?
…きちんと、その優しい旦那さんとこで産めると良いですよね。
子供もブリジットさんも、無事なままで、さ。
…ひどい話だが、どっちかっていうと。
人間がやったって判断してくれたほうがありがたい。
あの団長さんが恨まれてたとか…どうなんだろうなぁ
[言葉を濁し息を呑み同意するローザに言う
そのほうが順当に取り調べられたり尋問をうけたり。だけで済むだろう。と予想がつく事態になるからだが。
ただ奇妙なとこが多い。獣がやった節があることも、だがこんな牢屋のような場所に閉じ込められながら人を殺すなど…むしろ息を潜める時期だろう。犯人がこの中にいると示す理由が浮かばない。
…そんな理由ではない何かが原因なのだろうか。とも思いながらも口に出すことはなく。掃除を*続けた*]
―二階個室―
鍵は掛けてないよ。
[ノックの音に答える。
抜けているのはどちらかといえばこちら側]
オカリナも濡れちゃったね。
ああ、まって。そこは僕が外すから。
[布を机に置いて、一番上の釦を外すのを手伝う。
ランプの光が当たる位置にカルメンを誘導する]
…違うなら、
違うなら、一緒に、帰るです。
[ブリジットを信じるとも、或いは信じないとも、ロミルダは眉を寄せるだけで、言わなかったけれど]
いるなら、見つけなきゃです。
…団長さんみたいになるです。
[続きはダーヴィッドの言葉への答えか、こくりとうなずいた]
……はい。帰りたい、です。
[ローザの言葉に、小さく頷いた。
帰る場所と望むものは、違っていただろうけれど]
あ、レーヴェさん。
……ええ、ずっと、気を失ったままで。
場所のせいも、あるかも。
服も換えないとだし、出来れば、運びたいところではあるんですが。
[カルメン達と殆ど入れ違う形で入ってきたハインリヒに答える。
大分、色を吸った布を湯へとつけた]
[鍵はかかってない、との返事。
それだけ聞けば、普通に入れるもの、と思うわけで]
んじゃ、お邪魔……って、ちょ!
[普通にドアを開け、桶を中に入れて。
釦外しの真っ最中、という状況に、声がひっくり返りました]
[皆に見せている表情は、半分は作り物だった。
確かに、気落ちしている面もある。
エーリッヒの姿を見たときは、心臓が止まるかと思った程だ。
けれど。
落ち着きを取り戻してきた今、全ては、少し遠い。
二つの感情を同時に抱いている。
どちらが嘘で、どちらが真実か、忘れそうになる。
或いは、それは――両方とも。]
あ。無理だと思う。
[旦那のところで産めたらの言葉にあっさりと返した]
多分、遅くても1日以内。それが限度、かな。
喋っている今も、痛みが激しいんですよ?
……そりゃまあ、かかりつけの産婆さん同伴で産めたらこれ以上心強いことは無いんですけど、どうやら、すぐに出れなくなってしまったようですし?
後は、覚悟を決めてやるしかないよ。うん。
[子供も自分も無事なままで、というところは敢えて触れなかった]
《そうだよ。
それでいいんだ》
[『あの子』はにっこりとうなずく。
忠告はしたけれど、強くは止めなかったのは、その『意志』に反しているわけではないから]
─二階・自室─
オカリナ。
……あ、こわれ、てない?
さっき、ぶつけたー…。
[転んだ時のことを思い出し、心配げな声色へと変わる。
ボタンを外すためにランプの傍へと誘導されたら、クロエの指示のままにそちらへと]
[ハインリヒの声に気付いて、掃除の手を止めて顔をあげた]
ん…、エーリッヒさんは、まだ。
息とかは普通にしてるから、頭とか打ってはないと思う…けど。
…どう、なんだろうね…。
[歯切れの悪いまま答えて、ゼルの言葉には表情を曇らせて。
ほんの1日程度しか一緒にすごしていないが、今ここに居る人達を疑ったり、疑われたりすることがあるかも、などと考えたくはなかった。]
/*
しかし。
妊婦さん、というのは……なんというか、複雑だな……。
エロもグロも平気ですし、ネタとしては美味しいので、
やっちゃう気満々ではありますが。
むしろ、産まれた子ごと、などと思ってすらいますが。
うん、
でも、……複雑です。
[ロミの言葉に、大げさに落胆してみせた]
そか。残念。
ま。でも頑張ってみるよ。
私も、この手でこの子を抱きしめたいから。
[ただでさえ危険なお産と言われているのに、かかりつけの医者も、設備も何も無い中で産む行為が、どれだけ難しいことか。
どちらも死んでしまう最悪のケースだって十分に考えられることだった。
それでも、痛みも不安も全て飲み込み、まるで容易い出来事だというように、ブリジットは笑い続けた]
あぁ、うん、そっか。
そうだよねぇ…見つけなきゃだよねぇ…。
[ロミの言葉に、うーんと唸って]
あの、さ。ロミちゃん。
俺がその違うかどうか…って、分かったりするの?
ほら、誰彼構わずそういうこと教えてたら、ロミちゃんが危なくなるじゃん?
相手にバレない方法なら良いけどさ。
バレかねないなら、もうばらしちゃった俺やブリジットさんが良いかなって。
ん?
見ちゃダメだよ。
[横にあった布をばさりと広げる]
ありがとう。
見た目以上に力あるよね、ユーリ。
…あのさ。
[桶を運んでくれたことに感謝して。
少し躊躇いながら、続ける]
エーリッヒさんが起きれば、聞けるかもしれないけど。
『神の威光に逆らいし闇の住人、
我らが威信に掛けて打ち滅ぼさん』
覚えておいて。そういう言葉もあるのだということを。
[まだ倒れたままだというエーリッヒの側にゆっくり近づく]
オレが見たときの様子じゃ、頭とか打ってる感じじゃなかったんだが…
他に何か原因があるのかね。
オレが運んでもいいが、もし動かしちゃ拙い状態だと困るしな…
[見つめているのは彼の肩]
/*
結局借りてきてしまいました。
何だろう、全員が救う側に向かうのもどうかと思ったんだけど。
兎猫が元はそちら寄りだし。色々失敗したらごめんなさい。
……、大分綺麗になりましたね。
ありがとうございます。
フォーサイスさん、ローザさん。
[暗い話題を振り切ろうとするように、ローザに笑みかける]
そういえば、ローザさんって、旅の方……なんですか?
なんか、全然知らないままになっちゃって。
見つかる前に、壊すしかないだろ。
[それはもう決まったことのように]
[何よりも、自衛団長の血肉の匂いに、自身が飢えていると気付いたから]
んー、どうだろう。
表から見ては壊れて無いと思うんだけど。
これも洗って、乾いたら吹いてみよう?
[光に当てて固まった部分を取り除き、釦を外した]
[きょとん、とする様子に、返ってこっちが困ったとか何とか。
取りあえず、くるり、回れ右。動きはちょっと、かくかくしてたかも知れないが]
……んな事、わーってるよ。
[見るな、という言葉に大げさにため息をつき]
ま、細工ってのは見た目以上に腕力とか体力使うからな。
基礎は鍛えろ、って、のがお師さんの方針……って。
[告げられた言葉。
蒼が一つ、瞬く]
それ……もしかしなくても、教会関係の、言葉……か?
[声が僅かに、険しさを帯びる。
口調は、問いというよりは、何故か、確かめるような響きを帯びて]
…へ?無理って?
[すごく、ものすごく間の抜けた声を上げた]
は!?
い、いやいやいや、いくらなんでも、それはまずくないデスカ!?
流石の俺も、出産に立ち会った経験はありませんよっ?
[ひたすら慌てた揚句、ブリジットの顔を、眉をしかめながらみつめる]
フォーサイスさんも、同じ事を気にされてました。
[ハインリヒの台詞に、眉をハの字にして]
……うーん。
ダーヴさんなら、何か、わかるかな。
[ブリジットの時の事を思い出しながら、名前を呟く。
釣られるように、視線を落とした]
ダーヴィッドさん。
[ダーヴィッドがロミに向けて言った言葉に口を挟む]
あなたは、ロミちゃんを絶対に信じられると思ってそれを聴いているの?
違うなら、聴かないほうがいいと思う。
私から聴いておいてなんだけど……多分、それに頼りすぎちゃ駄目なんだと思う。
これは、人の和を簡単に瓦解させる代物。例えそれが嘘でも本当でも。
正直、私もこの言葉を聴いてからは、ダーヴィッドさんを絶対に信用できるかって言われたら、答えられない。
つまりは、そういうことになるんだと思うよ。
だいじょ、ぶ、だと、いいなぁ。
オカリナ、これしか、ない。
[洗って乾いたら、と聞けばこくりと頷く。
ボタンが外れると喜色を宿して]
ありがと、クーリェ。
[礼を言ってからごそごそとワンピースを脱ぎ始めた]
場が壊れないなら、もっと壊すしかない。
壊されないためには、先に壊すしかない。
[何を以って、壊れたとするのか。
そして、「壊れる」という言葉の持つ意味合い。
まるで気にも留めていない言いよう]
そういうこと、 ね。
/*
つか、そこで、それ、来るかwwwwwwww
そして、なんか地雷をぶん抜かれたかも知れん。
あはははは(笑うとこちげぇ。
そう、なの?
目を覚ましてくれると良いんだけどね…
揺らさないように運べるなら、ベッドまで運んだほうがい…?
[ハインリヒの視線に首を傾げ。無意識に自分の肩を押さえたものの、すぐに手を下ろして。
ゲルダの言葉には、出来る限りの笑みを作って。]
ゲルダさんがお礼言うことじゃないよ。
でもどーいたしまして。
え?あぁ、あたし?
先週から劇場で興行してるでしょ?
あそこの楽団で世話になってるの。
[ユリアンが回れ右したのを確かめて、桶へと近づく]
…そうだよ。
教会で教えられる口伝。
[険しさを帯びた確認に、平板な声で答える。
ぱしゃりと音を立てて布をお湯に浸ける]
団長さんは、だから僕らを集めたんじゃないかな。
見極め、見定めて滅ぼさせるために。
[ぎゅう、と布を絞った。
カルメンの近くへと戻り、一つは手渡し、もう一つで拭き残した部分を顔から順に拭おうとする]
で、ゼルはうちの楽団にいつの間にか居て、いつの間にか居なくなってたのよねー?
[そう言うと、若干意地悪そうな笑みを浮かべてゼルを見上げ。暗い雰囲気を飛ばそうと、無理をしているのはバレていただろうか。]
そうです。
赤ちゃんだって、ママがいたほうがいいですよ。
[ブリジットを、というよりはそのお腹を見ながら、ロミルダは言った。
笑いながらのブリジットの言葉に、下がっていた眉がやっと元に戻る]
ふぇ。
ダーヴさんですか?
[ぱちりとまたたいて、ダーヴィッドを見上げた]
できる、ですよ。
でも、1日に1人で、時間がかかるです。
[言葉を1つ1つ思い出すようにしながら、ロミルダは言う]
うん。まずい。ものすごくまずい。
でも、この子がこの場所で産まれるというのならば、私はそれに従うしかないんだよ。
あー、でも、誰かに手伝ってもらわないと厳しいのかなあ。
こんなときに、誰か親友とか、幼馴染とか、旦那とかそばにいてくれたら、全幅の信用を預けられたのにね。
[言いながら、悲しげな顔で苦笑する]
誰を、どこまで信用したらいいんだろう。
私は、私の命以上とも言えるこの子を預けなければいけないのに、こんな事件があったから、完全に信用するってのが出来るかどうか分かんない。
……本当、こんなときに、ね。
[段々と、その表情は崩れていく。普段はあまり見せない素のブリジットの姿が垣間見えた]
/*
ああ、そうだ。
村人なのにまたこういうことやってごめんなさい。
前回と違って確白っぽくなってるとかですらないのに。
狂信者臭くなってしまってるかなぁ。
邪魔するなって思われてたらごめんなさい。
まあ、それにもなり損なった、のつもりだったりしますが。
やりたい放題やってるけれど、謝りたくもなる兎猫。
[返る肯定。右の拳が、握り締められる。
ほんの一瞬、過ぎった記憶を、そこに押し込もうとするかのように]
……滅ぼさせるために、集めて。
んで、自分が……って事かよ。
何やってんだか、じい様……。
[呆れたように呟いて、それから]
なんで、そんな事知ってるのか、とか。
なんか、聞いても面白くなさそうだから、それは聞かないけど。
……なんで、俺にそんな事、話すわけ?
確かにダーヴィッド辺りなら何かわかるかもな。
[ふ、と視線を上げてローザを見る。肩に当てていた手には気付かずに]
ベッドで寝かせるのが一番いいんだよな。
揺らさないように気をつけて運べば、大丈夫だろうかね…
[手渡された布でまずは手をごしごしと拭く。
どれだけ取れているかまでは分からないが、濡らした布であるため先程よりは良く取れることだろう。
その際手元を見ることは勿論無く。
真っ直ぐ前を向いたまま、クロエに顔を拭いてもらった]
かみ、のー、いこー、に、さからいし、やみ、の、じゅうにんー。
われらが、いしん、に、かけてー、うち、ほろぼさんー。
[先程クロエが紡いだ言葉を意味も分からぬまま口にする。
顔を拭われながらだったために、ところどころくぐもった声になっていたことだろう]
うん、あとで、ふいてみる。
[オカリナについては、顔を拭いているにも関わらずこくりと頷いた]
分かる人に診て頂いたほうが、いいかな……、と。
[ローザに悩みながら答え、辺りを見回す。
一巡したところで、首を捻った]
劇場……
ああ、なんだか、噂になっていましたね。
毎年来るんだ、って聞きました。
そこの踊り子さんってことですか、なるほどなるほど。
[ゼルギウスへと向けられた台詞には意外そうにして]
ええ? ……楽団に?
なんだか意外……、かもしれません。
あれですか。
釣竿遠投とか、やられてたんですか。
[それでは楽団というより、サーカス団か何かなわけだが。]
……私、ちょっと、探して来ますね。
[ハインリヒから同意らしきものが得られると、立ち上がる。
昨晩、彼がエーリッヒに悪印象を抱いていなかったことから、任せられると思ったか]
先生のこと、お願いします。
[同胞から同意を得られると、目を見ながら立ち上がり]
そうなるかな。
……邪魔なものから?
それとも。
[美味しそうなものから?
そう言わなかったのは、それは、「壊す」ではないから。
奥底では――望んでいるに、違いないけれど。]
え?ゼルギウスもいたわけ?楽団に?
[ちらりとそちらを見て]
まぁ、楽団にもいろんなのがいてもおかしくはねーけど。
[ゲルダの言葉はあえて突っ込まない]
あ、あぁ。頭を下げないようにして運べば大丈夫じゃないかな。
担架か何かあれば運びやすいんだけど。
[ハインリヒが気付かなかった事には、内心ほっとしつつも表には出さず。
ゲルダには、不安を煽らないよう微かに微笑んで]
うん、動かさずにお医者さんに診てもらう方が良いだろうけど…
いつまでもここに横にさせたままじゃ身体に良くなさそうだし、ね。
[目を覚ましてくれればまだ…と言いつつ、続いた言葉には幾分くだけた笑顔で頷いて]
えぇ、そういうこと。
ゼルはねー、いろいろとやってくれたよ?
[色々については言及せず。
主にこまごまとした雑務をやってもらっていたが、多少の芸は披露していたのではなかろうか。]
あぁ、わかった。
側に居るだけならオレでも出来るだろうし、頼むな。
[ダーヴィッドを探しに行くというゲルダに頷いて、彼女の代わりに隣へと]
/中/
子供のためにも味方作らないといけないのに、どうしてこの子はこんなに正直すぎるんだ(苦笑)
……最悪、一人産みかなあ。
…うん?なぁに?
[横からかかる声に、ブリジットに向き直る]
…あぁ、そっか。そうだよねぇ。
ロミちゃんのことも、疑わなきゃってことをすっかり失念していたよ、失敗失敗。
[男にとっては疑う必要もない、当たり前のことだったので]
んー、まぁでも俺は。
騙し騙されが当然の商人の世界に身を置いてますゆえ?
ロミちゃんの言葉に嘘はないかなーっと。
[へら、と笑う表情は軽くも、眼差しは真直ぐなもの]
[ダーヴィッドを探しに行く、と聞けばいってらっしゃいと言って。
ハインリヒがエーリッヒを看ているなら、と自分はとりあえず掃除で使った汚れた布などを片付け始めた。
ハインリヒの言葉には、にっこりと微笑んで頷いた]
……その辺りは、お任せします。
私、全然詳しくないもので。
[ゼルギウスについては、色々と「やらかして」じゃないんだな。などと思ったかどうかは定かではない。
残る面々に一礼すると、踵を返して、広間から廊下へ。
連れ立って出て行く姿を見かけた覚えはあるが、何処に行ったかまでは分からず、短絡的に、名前を呼び歩くこととなった]
ダーヴさーん、ダーヴィッドさーん!
/*
ダーヴさんがすごくくろくみえるのはきのせいですか。
弾かれ占い師の時点で、生存はほぼあきらめてはいるけども。も。
口伝を知っている敬虔な信徒なら。
自分の身を奉げてでも、と思い込む人だっているかもね。
[見える範囲の血が拭えると、羽織をカルメンに着せ掛ける]
うん、面白い話じゃないな。
理由は消去法。話してもまだ聞く耳がありそうな相手で、私が見た時に反応を窺えそうな人物を考えたんだ。
ユーリかハインまで絞って、先にユーリが単独になった。
[さらりと言う]
誰も信じられない状況なんだけどね。
一人で何かしようとしてもまず無駄だろうし。
担架、ね…探せばあるかもしれないが…
考えててもしょうがねぇか。
[ローザの様子には気付かぬまま]
それじゃ、雑用係、ってところか?
それだけじゃないんだろうけど。
[ゼルギウスについては簡潔にまとめてみる]
1日に1人で、時間がかかる、かぁ。
ふむ、なるほどね。
あ、いや。無理にではないし。
狼を知るための力なら、そもそも俺を調べたって…。
[口許に人差し指の関節を当て]
何も出ないんだから、勿体無いよね。
あー、もう、どうしたもんかなぁ…。
そか。
自分自身で信頼できると判断できるんなら、特に問題ないかな。
まあ、かく言う私も、ロミちゃんは信頼しているんだけど。
後、そういうことを言ってのけるダーヴィッドさんの信頼度も少しアップかな?
……うん。でも、やっぱり完全な信頼は出来ているかどうかはわかんない。
何しろ、私が信頼して賭けるのは、私の命じゃない。私の子だから。
だから……信頼するのはとても怖い。
[そして、最後に小さく]
───今やっと、彼の気持ちが理解できたかも知れない。
しっかし…
こいつはこいつで、何があったんだかな。
何か知ってるなら訊きたいし…
[ちらりとエーリッヒに視線を向ける。
向けた先は相変わらず彼の肩先]
[ロミの困った表情が見えたなら、その頭を優しく撫でる。
そして、ブリジットに眼を遣り]
俺でよければ手伝います、と言いたいですけどもー。
そーゆーときって、基本男は無力なんですよね。
んでも、まあこの事態に、信頼したい人間が居るってのも、それは……それで、ね。
[仄かな微苦笑を浮かべ、どこか弱気なブリジットを見た]
それならなおさら、貴方が生きて、護ってあげるべきなんですよ。
信じるものは、救われるらしいですし?
シーツ何枚か重ねれば担架の代わりに使えるかもしれないけど。
あ、でもダーヴィッドさんに診てもらうまではこのままにしといた方が良さそうだね。
ダーヴィッドさんもお医者さんってわけじゃないから、わからないかもしれないけど…
[言葉を濁らせながら、それでも。
多少でも知識がある人に診て欲しいと思う。
それは仕方ないことだろう。]
あぁ、まぁ…ゼルはね。
見てのとおりだから。
[続いたハインリヒの言葉には、屈託なく笑って]
[ロミルダはじっと、2人を見上げていたけれど]
ふぇ。
ゲルダさん?
[部屋の外からのダーヴィッドを呼ぶ声に、首をかしげながら扉のほうを見る]
[自分で拭いても見えぬために粗方はクロエに任せる形となり。
終わった後はクロエの羽織をかけられた。
滅多に着ないものであるため、前を合わせては開く、を繰り返している]
…?
あれ、ゲルダちゃんの声?
しかも俺、呼ばれてる?
はいはーい、俺はこっちですよ、っと。
[空き部屋の扉から顔を覗かせ、廊下を見た]
にしたって、あんなになっちまったら、終わりだろ。
……っとに……人巻き込むだけ巻き込んでさ。
[は、とため息一つ]
消去法、ねー。
ま、聞けて俺は良かったけど。
あのにーさんから、同じ話聞かされたら、多分、ぶち切れたし。
[右手はきつく握ったまま。さらり、と物騒な事を言い]
確かにこんな状況じゃ、人は信用し難いけど。
一人でどーにかできるもんでも、なさそうだし、な。
[通り過ぎた部屋から声が返ってきて、立ち止まってくるりと振り返る。
顔を覗かせているダーヴィッドに首を傾げ]
……そんなところで、何なさっていたんです?
[広間を出て行った理由は知らぬ様子で問いかけた]
ここで一番頼りになるのがダーヴィッドだって所が腑に落ちないんだけどな。
オレなんか年食ってるだけで、なぁ。
[どこか冗談めかすものの表情は変わらずに]
でもまぁ、仕事をちゃんとこなすなら問題はないだろ。
[ローザが言うのには軽く笑って、今も掃除をしてくれているゼルギウスを最後くらいは持ち上げた]
カル、手をどけて。紐結ぶから。
[襟を整え、胸元を紐で閉じる]
はい、とりあえずはこれでよし、と。
他にも着替えが無いか探しておかないとね。
ワンピースがすぐに乾いてくれればそれでもいいけれど。
[ぽふ、とカルメンの頭を撫でた]
安心しろ。
約束しただろ?こいつは壊さない、って。
[そんなに物欲しそうに見ていただろうか、と]
[それを隠すために軽く笑って]
そうかな?
確かにダーヴィッドさんも頼りになるけど、ハインリヒさんも頼りになるよ?
居てくれるだけで安心感あるし、いざという時は力仕事頼めそうだし。
ん、まぁね。
その辺はそつなくこなすから。
[そう言うと、悪戯っぽく笑って。ゼルへのフォローには若干嬉しそうな色が見えただろうか。]
何と言われると、…そもそもは広間のことの説明だったかな。
あの場所で単刀直入に言うのもあれだし。
ちょっと、あまりのびっくり発言に、話題がぶれた気もしてるけどねー?
[扉を完全に開け、廊下に身体も出した]
こっち、ロミちゃんとブリジットさんが居るよ。
って、呼んでたの俺なら、用事も俺かな?
はぁい。
[クロエに言われて羽織から手を離す。
あっという間に紐で前が閉じられ、クロエに頭を撫でられた]
うん、おきがえ、あると、いいな。
かりたまま、じゃ、クーリェ、が、たいへん。
[撫でられる手に嬉しそうに笑んだ]
「奇跡は起きるのではなく起こすもの」
「可能性が無いものはこの世に存在しない」
「豚もおだてりゃ木に登る」
[格言なのか、どこかからの引用なのか分からない言葉を重ねた。
何故か、言葉を言うたびに痛みが治まってくる気がする]
ふむ。
輝かしい未来を夢見て見ますか。
[腹を押さえながら、ブリジットが小さく微笑む]
僕だって好きで巻き込まれたわけじゃないけど。
カルがここにいるなら、これでよかった、かな。
[溜息を零すユリアンに苦笑う]
エーリッヒさんはよく分からない。
教会の人なのにあんなことを言い出すだなんて。
それに…。
[黙り込む。双花の役割とは何か]
僕もそれ止める自信がないな。
うん、そこはロートスに任せておこう。
きっと一番適任だ。
[物騒な物言いに軽口で返した]
僕を信用しろ、とは言わないよ。
でも協力できそうな場面があったら力を貸してくれると嬉しい。
僕の望みは一つだけだから。
俺の場合の信頼は、ただ自分に返るだけだからねぇ。
ブリジットさんが怖くなるのは仕方ないさ。
[小さな声は聴き取れず、首を傾げたけれど]
ま、人事を尽くして天命を待つ。
なんてのも、あるね。
出来ることからやらなきゃならない、って辺り。
俺はこっちの言葉の方が好きだけどさ。
[ブリジットを少し心配そうに見上げてから、ロミルダは扉のほうに向かって歩いて行く]
何かあるなら、ロミも手伝うですよ。
[扉から顔を出して言った]
そうかねぇ?結構色々言われてるけど。
力仕事くらいしか役に立ちそうにないしな。あまりここでは用はなさそうかもな。
そつなく、か。確かにそうかもな。
魚釣りも上手いし。
……どうした?
[冗談ではなく本気でそう言って、どこか嬉しそうなのに疑問を投げる]
なるほ…… あまりのびっくり発言?
その面子って、一見すると家族団欒ですね……
なんて言ったら、パラメティーナさんから、旦那の方がと惚気を聞かされそうなので置いておきますが。
[軽口を叩くも、ふっと真面目な表情になり]
……エリ先生が目を覚まされないんです。
何か、原因があるのかもしれないけれど、私じゃ、わからないから。
ダーヴさんに診ていただければ、何か、わかるかもと思って。
気にしなくていいよ。
カルが風邪引くよりはずっといいんだから。
まあ、見つかったらまた着替えよう。
[サイズが大きく違わなくて良かったと思った。
それでも慣れない服では特に動き辛いだろう]
ああ、ロミルダちゃん。
お気持ちはうれしいですが、パラメティーナさんについているほうが良いかも。
……本調子じゃ、ないんでしょう?
[ひょこりと顔を出した子供へと視線を落として、終わりは少しばかり、心配そうに問う。廊下からでは、ブリジットの様子は窺えずに]
/*
占:ロミ
霊:カルメン
朱:エーリッヒ
蒼:ローザ?
守:クロエ
智:ハインリヒ?
智:?
狂:ダーヴィッド?
なんかこっちがしっくりくる気がしてきた。た。
もしくはダーヴ智で狂信ユリアンとか。
ん?
ううん、ハインリヒさんは良い人だなって。
[ゼルを素直に評価してくれる事が嬉しいなどと言わず、曖昧に笑ってごまかした。
エーリッヒの様子を気にしながらも、汚れものを片付ける手を止めはせず。]
ま、前向きに考えられるなら、いいよな。
[ようやく、右の手を開いて、頭を軽く掻く]
……俺は、教会の事はよくわかんねぇし、知りたいとも思わない。
好き勝手やられて、好き勝手言われた事があるからな。
だから、あのにーさんがどうなんかってのも、あんまり興味ないんだけど、な。
[エーリッヒの話題には、ぽそりとこれだけ言って]
って、それ、どーゆー認識だよ。
[軽口に、盛大なため息をつく]
信用云々は、お互い様、だろー。
……でも、ま、そう言われて知らぬふりできるほど俺も薄情なつもりはないし。できるだけの事はするけど。
……願い……って?
[ふと感じた疑問を、何気なく投げる。
立ち入った事聞いたかな、と思ったのは、声が大気に溶けてから]
おかぜー…。
いやー、おかぜ、いやー。
[眉を八の字にして首をぶんぶんと横に振った。
風邪と言うよりは、かつて命の危機にまで陥った時の病の苦しさを思い出しているのだろう]
うん、みつけて、おきがえ、する。
[見つけて、と言っても見えぬために頼むことになるのだろうけれど。
それぞれの袖の端を手で握って固い決意]
うん、びっくり発言。
詳しくはブリジットさんからの発表を待て、かな?
…あー……、なんとなく今ユーリに謝罪したくなった。なるほど、隠し子扱いされるとこんな気分か。
[眼差しを遠くへと逃がした。
それでも、真面目な表情に気付いたなら視線を合わせ]
…。いや、俺、医者じゃなくて商人……。
皆俺の職業忘れてそうだよね…。
まぁ、一応見には行くけどさ。
[苦笑を浮かべつつ、室内を振り返った]
仕方ないとはいえ、今のところ候補がゼルさん、ロミちゃん。それから少し下がってダーヴィッドさんという辺り、あられもない姿を見せなくてはいけない場面では、さすがにちょっと厳しいものがありますからね。
まあ、ギリギリまで頑張ってみますよ。うん。
[そんなことを言いつつ、ゲルダの声が聞こえると]
あら。
ロミちゃんが私の子供だったら、私としても大変嬉しいですよ?
ダーヴィッドさんが旦那というのは、さすがに彼に負けているので、ありえない話になっちゃいますが。にはは。
[その後の言葉には、「エリ先生?あー。あの金髪の人かな?」と顔も思い出せないぐらいに朧気に思い浮かべた]
…いい人、とか。久しぶりに言われた気がするな。
ありがとうな。
[返した言葉にはどこか照れが入っていたかもしれないが、表情は相変わらずで]
[一度エーリッヒを見て、その後でドアを見る。
ゲルダがダーヴィッドをつれて戻ってきたなら、彼の指示に*従うだろう*]
ん。
いえ。動けるうちに、もう少しみんなを見ていたいので、私も広間に移動します。
[ゲルダの言葉にそう答えた]
本調子はまあ、妊娠している以上、ほぼ存在しないですしねえ。
エーリさん、まだ起きないですか?
[聞こえた話題に、心配そうな顔を向ける。
こちらに連れて来られる前に、倒れていたのは目にしていた]
そっちが大丈夫なら、そうするです。
[それでもゲルダの言葉も尤もと思ってか、部屋を振り返りつつうなずく]
……?
隠し子扱いって、何をやらかしたんですか。
[遠い目になるダーヴィッドに疑問の眼差し]
いや、覚えてはいますけれど。
一番知識がありそうなのがダーヴさんでしたから。
頼りにしているということですよ。
[視線を和らげて、にっこりと良い笑顔になった。
真面目な表情に対する誤魔化しも、多少はあったけれど]
……あられもない姿って。
何の話をしていらしたんですか、本当に。
[発表やらなんやらと。
ブリジットの発言に、謎は深まるばかりで]
あらら、振られちゃいましたねえ。
[旦那に関しては有り得ないとまで断じられて、くすりと笑った]
動けるうちに、って。もう。
存在しないとは言っても、大事を取るに越したことはないと思うんですが……、うぅん、まあ、そう言ってもいられない状況ではありますが。
[眉間に皺を寄せていたが、ふと、気になった様子で]
……お母さんになるって、どんな気持ちですか?
ち。やっぱり旦那さんには敵わないか。
とはいえ、それでも広間まで行くなら支えていきますけども。
なぁんで、こうもいい人の役割かなー。
[ぶーぶー、とか口で言ってみる]
それなら皆で広間戻りますか?
っても、まだ皆がそっちに居るかは分からないし。
あの臭いがダメってなら、部屋に戻っても良いと思うよ。
[それでも、やはり男は広間に足を向ける]
ん、そうなの?
当たり前のことになっちゃってるから言わないだけじゃないかな、皆。
[お礼を言われればくすぐったそうな顔をして。
片付けを続けてはいるが、手伝いが必要なことがあればすぐそちらを*手伝うことだろう*]
後ろ向きに考えても、戻りようがないから。
他の自衛団員だって、団長さんがああなってしまったんじゃ、そうそう解放してくれないだろうし。
[浮かぶ笑みは苦いまま]
嫌われてる、ね。
まあ、邪魔をしないでくれるなら、僕も別にそれでいいんだけど。
兄弟姉妹って、そういうものじゃないの?
[盛大な溜息に向けたのは真顔だったりした]
お互い様だね。
[投げられた問いに、少しだけ遠い笑みが浮かぶ]
――僕は僕でいられるように。
いや、ユーリと久々に会ったとき、あんまりにもロミちゃんと仲が良さそうに見えたから、宗旨替えか、隠し子か聞いたんだよ。
おれはー、たぶん。いまのとこ、やらかしては、ないです。
[多分、という辺り、もしかしたら確証はないのかもしれない]
頼りに…ねぇ。
この際、そのエーリッヒさんに診療費でもたかるかね?
商売であれば、利益は出るもんだけども。
男に優しくする義理って、あんまり無いなー。得が無い。
そうならないように着替えたんだから、大丈夫。
[必死に頭を振るカルメンの肩を宥めるようにぽんぽんと叩く。
決意表明の姿勢にクスと笑う]
見つけたらちゃんとまた手伝うから。ね。
さて、どうしようか。
カルが行きたいところあるなら、一緒に行くよ。
浴場管理人の娘 ロミは、伝道師 エーリッヒ を投票先に選びました。
/*
ざっつ、丸投げ(殴
お二人とも拘束するみたいになってて申し訳ないのです。
無理矢理自分の流れにしちゃったからなぁ。
でもありがとう。動けて嬉しかったです。
ふふーん。
まあ、内緒のお話ですよ。
なるべくなら、ギリギリまで隠しておいたほうが良さそうですし。
[子を産むという行為が、どれだけ無防備になるのか。
それを考えると、あまり容易く人には言わないほうがいいのではないか、ということを思い始めた。
全員に言ってしまえば、人狼やただの人殺しだったのだとしても襲いにくくなるだろうが、それでも、あまり公言するべき話題ではないと思った]
お母さんになる気持ち、ですか?
そうねえ。大部分の嬉しさと、少しの不安って感じかな。
自分と好きな人の分身が産まれてくるんだから、やっぱりそれはとても嬉しい。けど、自分が人の親になれるようなものなのかと思うと、少し不安。
まあでも、全てひっくるめて───とても幸せ、ってことかな。
大丈夫じゃなくても、今は動かなきゃ、ってところかな。
[ロミにそう返しつつ、ダーヴィッドの言葉には]
ある程度の年齢を重ねた女性で血の匂いが駄目な人はいないよ。
慣れてるし。
[男が言ったら確実にセクハラと言われるような事を平然と口にして、ゆっくりとした足取りで、ダーヴィッドやみんなと共にブリジットが広間に向かった]
[近くで話すユリアンとクロエの話の内容はほとんど理解出来ていない。
耳にすら入っていない可能性の方が高かった。
故に口を挟むことは一切無く、反応も示さない]
[肩を叩かれても眉は八の字のまま。
余程嫌だったらしい。
行きたいところを聞かれると、考えるように首を傾げて]
んー。
ごはんー。
[お腹が空いたらしい]
ふむ。
[弟分とダーヴィッドのやりとりを掻い摘んで聞くと、少し、考え込む風にして]
仲が良いということは、つまり。
――レベルが合う、ということでは。
[ねえ? などと、話題の人物のうち一人、ロミルダに話題を振ってみる。
確証のなさげな返答は、とりあえず流しておくこととした]
えぇぇ。
駄目ですよ、そんなの。
タダでどうこうして頂こうというのも、虫の良い話なのは確かですが……
得があればいいんですか?
私の好感度なら上昇しますが。
ま、それも含めてわからないけどな。わからん今は考えても仕方ない
[表情を曇らせるローザに今はここまで、と締めくくる様にいう
そして...人狼でないとかいっていたロミルダの言葉がどう転がってるかなど知らずにお掃除中だったが、ハインリヒが来た後、話はエーリッヒのこと楽団の話になったようで]
そだなー。いつの間にか…って、いや、そんな振って湧いたわけじゃないんだから。
一応どっちも理由はあったんだぞ。うん
[意地悪な笑みを浮かべて言うローザからすれば確かにどちらもいつの間にかだろうけど。少なくとも消えたのも入ったのも碌な理由ではないから説明はしなかった。]
……私だけ仲間外れってことですか?
拗ねちゃいます。
[ブリジットに小首を傾げてみせる。
眼差しを注いでみたが、答えてはくれなさそうだった。
そんな様相も、質問に対する回答を聞くときには、ふざけた態度は失せて]
ふ、うん――
そういう感情は、私にはまだ、よくわかりませんけど。
そうやって産まれてくる子供は、とても、愛されているんでしょうね。
……めいっぱい、愛してあげてください。
あー……確かにな。
状況が状況だし、そう簡単には帰れない、な。
[仮にも自衛団長が、生命を落としたのだから、と。
それを思えば、自明の理、か]
ま、好きになりようがない目にあわされた、って事にしとけ。
兄弟……か。
……ま、そうかも、な。
[呟くように言って、鸚鵡の鮮やかな翼を撫でる。表情は、柔かい。
鸚鵡も、答えるように一声、鳴いた]
自分が自分で……?
[それから、投げた問いに返された答えに。
きょとり、と瞬いて。
しばし、沈黙]
……ん、そか。
[短く呟いた後、微か、笑んで]
……さぁて、と。
桶、もう片付けても大丈夫かぁ?
大丈夫なら、俺、行くわ。
後、オカリナも、手入れしないとなんないだろ?
よかったらそっちも引き受けるから、後で持って来いよ。
[口調、一転。
いつもと変わらぬ軽い口調で、ある意味日常的な話題を口にした]
[思わず、じ、とブリジットを見て]
…ものすごくコメントに困るが納得はした。
[ロミがその枠に当てはまるかツッコむか悩んで、やっぱり止めて。
ブリジットの歩みに合わせて、隣を歩く。
いざというときに、すぐに支えることのできるよう気を張りながら。
広間についたのなら、エーリッヒの所へ近付いていく]
というか…釣竿遠投とか…色んなのとか…まあいいけどね
[なんだかゲルダとハインリヒの評価が散々な気がする。しかし自業自得というやつです
まあ元からそんなのは慣れっ子ともいえるが]
まあ…簡単なことですよ。全部は覚えてないですがね
[色々を言及しないローザと同じく己もそうする。
事務に近い雑務やら工具班のようなこと。人の波の整備などなど全くもってな雑務裏方やら…踊りは全く手をつけなかったが、後は楽器を演奏してる人たちに混じったり教わったりと、実際何したかなんて細かく一つ一つ覚えていないのもあったからで、そのまま黙々と、仕事はするというハインリヒの言うとおりにか。掃除を終えた]
…ロミちゃんと、ユーリのレベル。
[思わず真顔で考えて、吹きだした]
っくく…まぁ、そういうのもあるのか、な?
ユーリは案外ガキっぽいとこ多いしなぁ。
その分ロミちゃんは大人なとこ、あるしー?
[咎めるような言葉には肩を竦めたけれど]
よし、頑張る。俺、超頑張る。
[好感度が上がると聞いて、即答した]
…こんなもんでいいっしょ。とはいえ匂いは…すぐには消えんしな。香料でももってくるか?…そんなんあったっけか。
ま、ひとまずエーリッヒさんよろしく
[と、ローザ、ハインリヒにいって
掃除を終えて赤く染まった水が入ったバケツを捨てにいく]
いやまあ、ゲルダさんだけ、というか、ロミちゃんとダーヴィッドさん以外って感じ?
勢いで言っちゃったお話なので。うん。
[後半の言葉には優しく微笑みながら]
そのうち、ゲルダさんも分かりますよ。
此処に、新しい生命がいるって言う、世界で最もミステリーで、最も身近な奇跡への感情が。
[痛みが強くなったり弱くなったりを繰り返す腹を指差しながら、ブリジットが言う]
世界で、最も愛すべき存在への感情を。
分かった。じゃあ台所行こうか。
[寄ったままの眉に、コツ、と頭をぶつける。
顔を近づけたままそういって手を握る]
冷静でいろって方が無理だよね。
何だか嫌われるようなことしかしてないみたいだね。
[ローザのことも思い出し苦笑が深まる。
それもロートスを撫でるのを見て、鳴き声が返るのを聞けば緩む]
信仰は時に心も忘れさせてしまう。
そうならないでいたいんだよ。
[静かにユリアンを見て、笑みを交わす]
無理は、しちゃだめですよ?
[心配そうにブリジットに言って、他と一緒に広間へ歩き出した]
レベル?
[ゲルダにはこてんと首をかしげた後で]
ユーリにぃと、ダーヴさんですか?
ちょっと似てると思うですよ。
[ロミルダの視点から事を述べてみた。
根拠はないかも知れない]
……あら。
てっきり、何か現物要求されるかと身構えちゃいました。
キスとか。
[即答するダーヴィッドに、唇に指を当てながら口の端を上げた。
ちなみに、ブリジットの血に関する回答にはノーコメント。仕方ないと言った様子で、後からついていく形で、広間へと戻る]
うん、大丈夫だ。ありがとう。
[汚れた布を繋いだのとは逆の手に持つ]
あ、そっちも頼めるんだ。
カル、それでもいいかな?
僕も笛の手入れの仕方とかは詳しく知らないし。
[同じく普段の雰囲気に戻りながら、カルメンに尋ねる]
そのうち、は大分先になりそうです。
[微笑むブリジットに、これが母親の笑みかな、などと思いながら]
愛する、愛されるっていうのは……
曖昧なものですよね。
形がないから。
まあ。
愛されたことがない――なんてことは思いませんが。
[釣られて眼を細めながらも、口にする台詞の温度は若干低い。
それを、小さく笑って、掻き消した]
愛、愛って繰り返していたら、くすぐったくなってきちゃいました。
……。
[ゲルダのダーヴィッドの好感度が上がる発言に張り切った様子が見えたが、エーリッヒを心配してダーヴィッドを連れてくるというのを見ている限り、
エーリッヒ>>>(超えられない壁)>>ダーヴィッド
なので、少しぐらい上がっても意味無いんじゃないかと思ったが、人の身体にかかわるようなので、珍しく自重した]
[ロミルダの回答は不意打ちで。
広間に差し掛かったところで、思わず足を止め口に手を当てて、噴き出すのを必死に堪えた。そこまで笑いそうになった要因は、先のダーヴィッドとの会話――子供と同レベル云々、が原因だが]
……ロミルダちゃんは、お利巧さんですね。
そうですね、似ているかもしれないですね。
[額に何かがぶつかる。
声の近さからそれがクロエの額だと知ると、ようやく眉が戻った。
握られた手を、軽く握り返す]
うん、だい、どころ、いく。
[言って、にこりと笑みを浮かべた。
ユリアンからオカリナのことを聞くと、顔を少しそちらへと向けて]
ユーラ、おゆ、ありが、と。
オカリナ、おねがい、しても、いい?
[頼みながら、空いている手がオカリナを探した]
[カルメンとクロエの様子に、改めて仲いいなあ、と和みつつ、桶をひょい、と手に取る。
教会についての評価は、それ以上は口にしなかった。
否、できなかった、が正解。
否定的な言葉を紡ぐ事で、微かな痛みが走っていたから]
心無くせば、光なく
後は哀しき虚ろだけ
だから、心は失わず
先を見つめて、進み行こう
……って感じかな。
[ごく何気なく、母が歌っていた歌の一つ、その一説を口ずさむ。
歌い方も慣れたもので、それが以前、演奏を巡って交わした言葉を覆すものとは無自覚なまま]
[ゲルダの言葉を聴くと]
見えなくても、触れられなくても、形が無くても、そこにあるものだって存在するでしょう?
それを確かめようなんて思うから、難しくなっちゃうのよ。
例えるなら、愛は空気みたいなものだと私は思うかな。
ほら、山の空気は気持ちいいとか、水辺の空気は美味しいとか、そういう自分に合ったものを見つけるようなもの。
それぐらい簡単な気持ちで考えておいたほうがいいんじゃない?
[よいしょ、とばかりに腰を落として。
まずは改めての意識の確認(鎖骨叩き)と、呼吸の確認。
脈取ったり、外傷を服の上から確認したりなんだり。
出来うる限りに、エーリッヒを診断してみる。
それでも時に意識は、今までの会話の方へ]
…ロミちゃん。
俺は男前。あいつはしょーわる。
けっして、似ていませんのことよ?
[そもそもから間違っていることではなく、ツッコミはそっちに]
ん、ああ、任せとけ。
ちゃんと手入れしないと、こないだの約束も果たせないからな。
でも、今は両手塞がってるから、後でな?
[オカリナを探すカルメンにこう言うと。
とにかく、桶を片付けようと、*階下へ向かう*]
えへ。
いつまでも子供じゃないですよ。
[周りの大人たちの顔を代わりばんこのように眺めながら、大人だと言われたことにはちょっぴり偉そうな振りしてそう言ってみたり]
ふぇ。
お利口ですか?
[でもゲルダの言葉を単純に捉えて嬉しそうにしている辺り、やっぱりまだ子供だったりした。
そうこうしているうちに広間に着く]
―台所―
[水を流し捨てた後。壁に手を着き。大きい呼吸を幾度か繰り返す]
…最悪は…問答無用で筏ごと燃やされるとでも思っておきますか。
[冷徹に。そのようなことを考えながらも気分を落ち着けるために深呼吸を繰り返す
別に。むせ返るような血の匂いに今更気分が悪くなったとか。そういうわけではない]
…いっそ…誰でもいいから犯人に仕立て上げれりゃ一番楽なんだがな
[ぼそりと呟いたのは。真の意味での解決にはならないただの利己的な思考。そんな思考を紛らわすためにかしばし静かに目を閉ざし…]
戻るか
― →広間―
現物要求とか、明らかにそれは好感度下がるよねー。
してもらえるなら、拒む謂れもないけど?
ってなわけで、如何でしょう?
[唇を指に当てる仕草に眼を遣りながら。
拒まれることは分かりきった上で、尋ねてみた。
おそらく、ブリジットが考えている程度のことは理解できてもいるのだろうが。
そのうえでなお、この男は気にしないらしかった]
[ユリアンが口にした一節を聞き、色映さぬ瞳をぱちくり]
ユーラ、おうた、じょうずー。
[拍手しようと思ったが、片方手を繋いでいるのでそれは断念した]
[ちょっと離れた場所で、エーリッヒとダーヴィッドを心配気に眺めながら]
ほぇ。
男前と、しょーわるってどう違うですか?
[しょーわる=褒め言葉。
昨日ゼルギウスに言われたことを未だ鵜呑みにしているロミルダだった]
……。
[ブリジットの話を黙って聞いていた。
言葉を探すように視線を彷徨わせていたが、ふと目を伏せ、小さく息を吐くと]
つまり。
その空気がぴったり合ったのが、今の旦那様と。
[ある意味、地雷を踏みにいった。]
[約束、と聞けば顔には喜色の色]
うん、きょく、おしえて、もらうのー。
じゃあ、あとで、おねがい、ね。
[部屋を出て行くユリアンには、引き留めずにそんな言葉を向けた]
ダーヴィッドさん呼んで戻ってきたか。
とりあえず、少しはマシになったと思うぞ
[と床を見て言いつつ。そのおかげで自分も若干血に汚れているが、さほど気にしないのは。前回よりもスプラッタ度が低いからかもしれないやつ]
とりあえず、がんばれ。釣竿遠投師には難しい
[ゲルダが先程いった言葉を冗談のようにも皮肉るようにもいいつつ、診察してるようなので滅茶苦茶任せた]
/*
結局歌うんかい! という突っ込みは。
ナシでっ!
……や、やっぱ苦心したものは使いたいですから。ら。
ちなみに今の4行は即興。
超即興なんで、荒いっちゃねー(汗。
ああ、今は僕が持ってるよ。
でもカルが直接渡すのがいいかな。
[表面だけは綺麗にした、布と一緒に持っていたオカリナを空いているカルメンの手に触れさせる]
…良い詩だね。
[カルメンの声もあってそれが歌詞であることに気づいた。
もしかして、とは思ったが、何となく尋ね損なう]
うん、じゃあ僕らも行こうか。
[手を引きながら部屋を出て下へと向かう]
ブリスさんも、しょーわるだったですか?
[やっぱり意味を取り違えたままなので、張り合うブリジットに素直に感心の目を向けた]
純粋さは一種の武器ですよねえ。
[嬉しそうなロミルダに、しみじみと頷いて]
なるほど、わかっていらっしゃいます。
そういう物分りの良い方は嫌いじゃありません。
[ダーヴィッドへと向ける口調は、やや偉そう。
遠回りな拒否だった。
レベルに関する反論をするさまには、指を下ろして]
そうですね。
一方的に、知りもしない人を嫌ったり、むきになったりしませんものね。
[何処かから戻ってきたらしいゼルギウスのいいように瞬いて、]
……本当に釣竿遠投師だったんですか。
[感心したように呟いた。]
あっ、ゼルさん。
[聞こえた声にぱっと振り返った。
ゼルギウス本人は気にしてなくても、血がついているのにはやっぱり眉を下げたりしつつ]
釣竿遠投師?
[耳慣れない言葉にきょとんとする]
…しょーわるに立候補してどーする。
[やはりツッコまずにはいられなかったらしい]
しかも、男前としょーわるがなんか並列になってる!?
[やっぱりツッコミを。
かなり反射的な辺り、そういう性質なのかもしれない]
[探していた手にオカリナが触れる。
表面だけとは言え綺麗にしてくれたことに礼を言い。
いつものようにオカリナを首から下げた]
うん、いくー。
[声に応じながら、手を引かれクロエの後を*ついて行った*]
ん?よっ
[こちらに気づいたロミルダには軽く手を上げて挨拶。
眉を下げたのにはまだやはり匂いが気になるだろか。などと自分の服装については無自覚でいて]
あー。さっきいったその言葉は気にしないでいいぞ。つまりはダーヴィッドさんに任せてしまって俺はとっても楽しようっていうことだから
[嘘ではない本音だが、なんだかもっとややこしくなったことをいった気がする]
っと、あぁ、ここの掃除は、ローザちゃんと…。
ゼルギウスが、か。
[先程、ロミに名をあげられていた人物に刹那だけ視線を向け]
二人とも、ありがとな。
[短くお礼を]
それなら、俺も自分にできること頑張りますかねぇ。
もう凹凸の関係。
あ。Hな意味じゃないですよ?
[ゲルダの言葉に即答した]
もうもうなんて言うのかな?
空気だけじゃなくて全てがぴったり。自分に足りない分まで補ってくれる感じ?
自分がある分は、更に増やしてくれる感じ?
どこを切り取っても、私にとってピキーンとした感覚でピッタリと吸い付いて離れないの。
こんな人逃したら、もう私の人生でこういう人とは2度と出会えないと思ったなあ。
私もね、その時はまだまだ尖ってて、人に心開いたことなんて無かったんだけど、もう駄目。開かないと駄目だーって思った。
小さな意固地で逃せるような存在じゃなかったんだもん。
そりゃまあ、間違いだったら恥ずかしいなあとは思ったけど、まあそん時はそん時。それよりも、今この場で逃がさないことのほうが大事だと思ったから。うん。私いい決断した。間違ってなかった。すごい。
やっぱさ。人は一人で生きるよりは二人で生きるほうが幸せの度合いが違うのよ。更に子供が出来て、人が増えていけばもっともっと幸せになれるだろうしね。
[見事に地雷です。本当にありがとうございました]
あら。
そうなんですか、残念です。
[いかにも残念そうな表情をゼルギウスに向けた後、]
……ひとまず、着替えていらっしゃったほうが宜しいのでは。
ローザさんも。
あまり、子供に見せたいものでもありませんから……ね。
[気遣う眼差しはローザへと向けて、提案した]
うん。実は性悪だったのです。
[ロミににひ、という笑みを見せ]
そういうのあるほうが魅力的だし?
[そして、ダーヴィッドの言葉には、ロミがまた勘違いしそうなことを言った]
[ああ、うん。
面と向かって聞いたのは初めてだったけれど、これは確かに凄い。
そんな感想を抱きつつ、地雷を踏んだことを後悔した。
表情には臆面も出さず、ブリジットに返答をするときは笑顔だったが]
それは、見事な決断でしたね。
……尖っていた、というのは意外ですけど。
[それは本音で、きょとりとしてブリジットを見る]
いやいや、できることはやれるやつがやればいいってだけだしな
俺やローザはここを掃除したが他のやつはほかの事してもらうから気にするな
[とダーヴィッドの礼についてはあっさりそう述べて、黙る
…というか横のブリジットに気圧されて喋れなくなったともいう。とりあえず耳をふさいでおきました]
あっれー…?
頭打った感じも無いっぽいなぁ。
疲労や空腹、寒さで気を失うあんな感じに近い、か…?
[女性陣から陰になるよう身体を壁にし、血に塗れた服を捲くってみる]
――…。
[肩口に見える、何か。
けれど、何も言わずに元に戻した]
釣竿遠投師になると、楽できるですね。
[ロミルダは真面目に間違ったことを言って、1人でうなずいている。
やっぱりややこしかったようだ]
[賑やかさに気は紛れていたけれど、やはりエーリッヒの事は心配のようで]
……何か、わかりました?
[会話の合間、ふと声を途切れさせたダーヴィッドに顔を向ける。
彼の陰になり、「それ」は見えないまま。
不安げな表情で、問いかけた**]
[地雷の爆発中は別方向を向いていたお蔭で、多分右から左へ流れて行った]
わ、知らなかったです。
しょーわるな人、いっぱいいるですね。
[ブリジットの言葉にしっかり勘違いを重ねつつ、何故か同意を求めるようにゼルギウスを見てみたり。
それから手伝えそうなことがないなら、しばらくはいつもの椅子で*大人しくしている*]
うん、そうだな。確かにあれが常時できるのは楽だな。家でできるしな
[実際楽だったので頷いた。
なんだか更にロミルダの誤解を助長させてます]
ってか、いたとしてもサーカスだろ。楽団でやる芸じゃない
[なんて最もなことをいいつつ、ローザを見ながら、着替えたほうがという言葉に湾曲的に自分の服を見て]
そだな…ずっと掃除して匂いに近いとこにいたし、次エーリッヒさん着替えさせるとかで忘れてた
[しかし、ユリアンからもらった湯のバケツは一つ…ま、いっか]
水でも持ってくるか。さっさと着替えるんで、エーリッヒさん運んだり着替えさせたりの手が必要なら呼んでくれ
[と、先程エーリッヒについて頼まれていたことをゲルダにいいつつ、水を汲んで自室へと*一度戻った*]
[ちなみに治療を名目に、長広舌は聞き流した模様]
まぁねぇ、理解があると言うか、当然と言うか。
簡単に好きと言わない、ゲルダちゃんのそーゆーとこも、俺は好きよ?
[拒否の様子もなんのそのと、にっこり笑う]
…ん、でも、ま。
ユーリがそこまでこだわるなら、なんか理由があるんだろうさ。
[軽い響きながら、そこは確かな信頼がある]
[意外、という言葉には]
まあ、出会う前は、まだ小娘だったし。
いやまあ、体の大きさじゃないよ。そりゃまあ、体の大きさは今でも小娘だけど、もっと精神的な意味でね?
[実際、ロミと比べればさすがに大きいが、それでも他の女性と比べても一回り小さい。
その点が一番子供を産むという行為に、悪影響を与えているのは間違いなかった]
あん時は、色々とあったもんで、色々噛み付いていたもんだよ。
[色々を二重に言って、非常に曖昧だった。
適当に言っているのか、それとも、少しでも詳細を言いたくないのか]
それだけ魅力がある人が多いってことだ。
でも無理に真似しなくていいからね。塩加減も過ぎると辛くて食べづらくなるだろ?それと同じようなものだね
[同意を求めるようにこちらをみたロミルダに、結局正すことはなく…というか嘘をついてるつもりはないので、*頷いた*]
んー…、こればっかりは素人見解だからねぇ。
とりあえず、たんこぶ無いし、頭打ったとかでは無いと思うよ?
だから、気付け薬でも煽らせたらすぐだと思うけど。
急がないなら、そこのソファーに寝かせるので充分だと思う。
[そんなわけで、ハインリヒに声をかけて、二人掛かりでソファーに*運搬*]
……ん。
[ジグ!と腹痛がひどくなった
あまり無視して抑えられるようなものでもないのだが、それでも、「後、もう少し、周りみさせて……」と胸中で呟きつつ、腹痛を無視して、ブリジットが広間に居続けて、*会話を続けた*]
[診断結果は微妙なもの。何もわからなかったことに残念がるべきか、それとわかる異変がなかったことに安堵すべきか。表情もまた、複雑そうで]
じゃあ、それでお願いします。
着替え……
と思ったけど、勝手に荷物漁るわけにもいかないかな。
[そんな思案は、それとなく止められたか、請け負われたか。
ハインリヒとダーヴィッドがソファに運んだ後には、とりあえず手は足りていると、ゼルギウスに報告に向かうことになった**]
/*
無粋で申し訳ありませんが、業務連絡。
金土の夜は参加が危うくなるかもしれません。
吊り襲撃は流れ次第と思いますし、参加自体も極力努力しますが、念のため、お伝えまでに。**
― 一面の朱の中 ―
何処だ、ここは?
視界は一色の濃淡に埋め尽くされている。
赤ん坊の泣き声がどこからともなく……。
意識を向けると、泡の中に浮かび上がる光景。
決して裕福ではないが、貧しいともいえぬ神学者の玄関口に籠に入った赤子が一人。
家から出てきた男は目の前の小さき人に驚くも、傍らの手紙を読み、結果……迎え入れる。
産湯を使う度、左腕に浮かび上がる朱。
瓶に詰められた、おびただしいまでの量の天道虫の死骸。
平たに潰されて収められている。
他の瓶には、細かに分れた蛾の死骸。
羽、触覚、胴体……。
ちぎられ、潰され、切り刻まれ。
父に見つかり戒められる。
主は命を神の写し身である我々の為に作ったといわれているが、無意味な殺生を行っていいとは述べられていないのだ……。
自分のやったことがどのような事か、わかるか?
左腕の朱は学校に上がるころにはすっかり引いていた。
それに合わせるかのように攻撃性が退いて行く。
教師の教えを乾いたスポンジが水を吸い込むかのように身につけていく。
この子は学問の才能があるのかもしれないな。
暖かな手。
/*
んー、どうしよう。
流れ的には一人早めに処断されるほうがいいと思うからそう動こうと思ったけれども。
終盤LW寡黙だと盛り上がりに欠けるしなぁ…
それっぽい動きをしてるから占われるかも知れんし。
不測の事態であるなら仕方がないけれども。
動き方変えないといかんかなぁ。
/*
じーちゃ発見描写の時に絵本絡めるの忘れた!!
と一日経ってから思い出しながらおはようございます。
空気読まずに独り言で割り込み。
だって長くなりそうなんだもn
にしても大丈夫かエーヒュの人。
ただいまが2時過ぎって…!
そして… なんなんだろう。
気になって夜も眠れません。(今は昼です
んー、紅の聖痕者はエーリッヒで確定、かな?
あたしもCOしとこっかなー。どうしよ。
ゼルが狼ならCOしてあたしを食べれって言うんだけど。
/*
業務連絡については了解しました。
あまり無理なさいませんよう。
表でそれっぽい動きをしてるので、こちらが先に表に出ることになるかもしれませんが。
自然な流れになるのであれば、そちらが表に出て発見してもらうというのもありだとは思うのですけど、他の方(主にロミルダ)の動きもあるので。
あー、先に色言われちゃったから偽者扱いされそう、あたし。
んー、でもどうだろ。
ガチじゃないから判断つかんなー。
一応対立とか嘘つき呼ばわりはされないような接し方はしてきたつもりだけど、うーん。
─ 一階・廊下─
[クロエが足を止めるとカルメンも同じように足を止め。
けれど広間の様子は見えぬが故に何をしているのかまでは知ることは無く。
再び移動を始めたクロエに手を引かれて台所へと向かう]
─ →台所─
[到着すると、カルメンは邪魔にならない場所でクロエの作業が終わるのを待った。
時折、着せられた羽織をあちこち手で触れている。
着慣れないせいか、どこか落ち着かないらしい]
[不意にカルメンの耳に懐かしい声が響く。
しばらくの間、台所の隅に座り込んで着ている羽織を弄っていたのだが。
その声に手を止め、見えぬはずの瞳を中空へと留めた]
………くーでーんー。
みる、もの。
みえる、もの。
みちびく、もの。
まもる、もの。
……やみ、の、もの。
さがす、のー。
[声は大きくも無く小さくも無く、いつも話をする時の声量で。
思い出したかのように言葉を口にした]
/*
思いつき落としまくり。
パーパに操られようかと思いまs
実のところカーラの出生はまっさら何も出してないので、両親が陸の宗教寄りだったと出来る。
むしろ陸の人間だったのでは、と。
少なくともパーパはじーちゃ並みの信者だったのだろう。
流行病の時に託されたのはじーちゃと言う設定にすると繋がりそうかにゃ、色々と。
[裏話的な部分なので表に出さなくても良いかな、とか]
―一階・広間―
[しばらくしてダーヴィッドをつれてゲルダが戻ってくる]
お、きたか。診てやってくれるか?
[そう言ってエーリッヒから離れてダーヴィッドがやりやすいようにした。
軽く文句をいいながらもやる気のある様子に、何かあったのか?とも思うが訊いてもいつもの様子で返されて]
性悪が多いな、ここは。
[ダーヴィッドがエーリッヒを診ている傍らで交わされる言葉に、ふと突っ込みを。お前もな、と言われそうではあったけれども]
[エーリッヒの様子を粗方確認したらしいダーヴィッドが所見を告げる]
やっぱそんな感じか?
見ちまったショックで、って事もあるのかねぇ。
ん?
[ダーヴィッドが不自然な動きをしたのには気付いたけれど問うことはない。
多分同じことに気が付いたのだろうから]
まぁ、頭打ってないなら大丈夫なんじゃないかね。
わかった、それじゃオレは足の方を持つからそっち頼む。
[ダーヴィッドに促されエーリッヒをソファーに運ぶ。
頭の方が重いのに、と言う文句はあったが]
[肩には触れたくないと思ったからかもしれない]
[無事に運び終えて、エーリッヒの様子が変わらないことに安堵する。
あとはダーヴィッドかゲルダがそばに付くだろうか]
少しここを任せていいか?
流石にこの臭いは、ちぃっと、な…
[綺麗な空気を吸ってくる、と伝えて広間から出る。
もう掃除も粗方済んで、臭いはかなり薄れていたのだけれど]
[広間を出て、なるべく静かな所…人がいない所へと。
人の気配が途絶えたところで大きく息を吐く]
[何かに耐えていたような吐息を]
……まいったな。本当に…
[くしゃりと髪をかき上げて小さく呟く]
[脳裏に過ぎるのは朱い花]
[ロミルダの絵本を思い出す]
まじ、かよ…
[笑い出しそうになるのを堪えて強く頭を振る]
[もう一度髪をくしゃりとかき回す]
冗談じゃねぇ……
[苦々しく呟く。軽く混乱しているのが自分でわかる]
[しばらくして、深呼吸でもして落ち着いたなら
何事もなかったように広間に*戻るだろうけれど*]
俺もエーリッヒさんから色々聞きたいことが……
知らない事は恐ろしい。
しかし、時には知る事こそが恐ろしいこともある事を青年は知っているのだろうか……。
そうか、君が。
では、死んでもらうしかないな。
罪を犯さざるを得ない生き物ならば
哀しき宿命から解き放つが、救いというものだ。
黒い影の蠢く光景が一瞬だけ浮かぶ。
体の浮き上がる感覚、乾いた布、柔らかな感触を背に感じる。
あっれー…?頭打った感じも無いっぽいなぁ。
脈をとり、外傷を確認され……
[如何程の時間が過ぎたのだろうか。
ゆっくりと目をあけると、白い光が視界を満たし……その中から、次第に形が浮かび上がってくる]
[首をひねると傍らにはゲルダの姿が、壁側にはハインリヒの姿が見えた。]
……一体?
[茫とする頭の中、血濡れの白を思い起こされる]
そうだ、ギュンター殿は……
…やっと起きたか。
[エーリッヒの近くまで行って様子を伺う]
自衛団長は……死んだよ。
あんたはその近くで倒れてた…。
あんたは何か知ってるのか?
[もしかしたら何かを知っているのではないかと。
だけどエーリッヒは首を横に振るだけで]
そうか…
なかなか目を覚まさないからみんな心配してた。
特にそこのゲルダとか。
[一応事実を述べただけなのだが、多分ゲルダからは一言言われるだろう]
[幾つか言葉を交わした後でエーリッヒが立ち上がる]
おい、立ち上がって大丈夫か?
[彼は頷いて、このままでは困るから川に行ってくる、と言った。
確かに血塗れのままでは辛いだろう]
外に行くなら、自衛団の連中には気をつけてな。
[それだけ行ってエーリッヒを*見送った*]
―広間―
わかったです。
[とても素直にゼルギウスの言葉を飲み込みつつ、部屋に戻るのを見送って。
その後ロミルダは、いつもの椅子で床につかない足をぶらぶらさせながら、薄ら残る血の跡や、倒れたままのエーリッヒや、体調の悪そうなブリジットを代わる代わるに見ていた]
あっ。
目、覚めたですか?
[そのうち声が聞こえて、ロミルダは振り返る。
目覚めたエーリッヒがハインリヒと2、3言話して出て行くのを見送った]
大丈夫みたいで、よかったです。
[ほっと息を吐いてから]
…ふぇ?
[ロミルダは宙を見て、こくりとひとつ頷いた。
まるでだれかに何か言われて、わかったとでもいうかのように。
椅子から降りて、かばんの中を探って、色紙を取り出す。
思案の末、赤色とピンク色の2枚を抜き出してから座り直した]
[2枚の色紙を机に並べて、けれどまだどちらも折ろうとはしない。
広間には他にも人がいただろうけれど、ロミルダに周りを気にしたようすはなく。
2つを見比べながら、ロミルダは*じっと考え込む*]
/*
訳:1日目占い後に声かけてくれたローザ(多分白)か、昨日話したダーヴィッドかで考え中。
何もなかったら前者のつもりだったけれど、
ダーヴのが狂信の導きぽく思えてきたので、ここは乗るべきかと。
万一黒が出たら大人に任せる気でいます(お前
職人見習い ユリアンは、盲人 カルメン を能力(守る)の対象に選びました。
[歌への感想には、何も言わない。
いや、言えない、と言うべきか。
ただ、『約束』に嬉しげな声を上げるカルメンに、ああ、と頷いて。
水を流すために一端、外へ出る]
あー……ま、いいか。
聞かれたら、ほんとの事言えばいいし。
[歌いたくないのは、あの歌だけ。
それだけの事なのだが。
ともあれ川の神への祈りを呟きながら水を流し、ふと、蓮の方を見やる。
白の花弁は、ゆっくりとその色を変えてゆくところだった]
……はあ。描いてるヒマがねぇ……。
[そんなぼやきをもらしつつ、中へと戻る。
途中、エーリッヒとすれ違ったなら、ども、と短く礼を。
起きれるようになったんだな、と。感じたのは、それだけ。
それ以上は考えまいとしている、とも言うが]
─集会所・広間─
[片付けをしているところにゲルダがダーヴィッド達と共に戻ってくるのがみえて、エーリッヒの診察?の邪魔にならぬように移動して。
ダーヴィッドから礼を言われれば気にしないで、と手を振るも、ゲルダから言われた言葉にようやく自分の姿に気付き]
あ、そうだね…ごめん、あたしったら。
うん、すぐ着替えてくる。
って、ゼルあんたも…ぁ〜…行っちゃった。
…ありがと、かな。
それじゃ、ちょっと着替えてくる。
何か手伝うことあれば言ってね。
[ゼルが置いていった湯はエーリッヒも使うだろう、と思い小さい桶に汲み分けさせてもらうとその場に居た人たちにことわり、身体を清め着替える為に自室へと向かった。
着替えが済み次第戻って*くるだろう*]
─2階・個室─
[中に戻ると、向かったのは自室として確保した個室。
持ち込んだ作りかけを、テーブルの上に広げて、しばし、見つめる]
…………。
[短い沈黙。
それから、別の袋を開けて、家から持ってきたもの──装飾の施された小箱を引っ張り出す]
こんなもん、使わずにすめばいいんだけど。
[小さな呟きと共に箱の表面を軽く撫ぜ。
また袋の中に押し込むと、個室を出て広間へと向かった]
食欲ないけど……食べないわけにも、いかないよなぁ……。
「ごはん、だいじー」
[ため息まじりの言葉に、鸚鵡が一つ、羽ばたいた]
───広間───
出会えるよ。
人はそれと出会うために生きているのだもの。
[ゲルダにそう返した後も、益体も無い話をロミや、ダーヴィッドなど色々な人と会話を続けていた。
エーリッヒの目が覚めると]
お。良かった良かった。
みんな心配していたんですよ?特にゲルダさんとか。
[などとのたまいながら微笑んだ]
─1階・広間─
[戻ってきた広間で、場にいる人々にや、と手を振る]
っと。
台所は、先客ありか。
[先のやり取りから、誰がいるのかを察して呟き。
少し待つか、と思いながら周囲を見回したところで]
……何やってんだ、ロミっ子?
[色紙と睨めっこするような様子に、きょとり、と瞬いた]
[それから更にしばらく、どれぐらい時間が経っただろう。
痛みの波は強弱交えて、段々と短くなってきた。
それを我慢しつつ、笑みを浮かべながら汗が流れている。
そして、ついにその時は来た]
───あ……。
[卵膜が破れて、破水が始まり、生臭い匂いが辺りに漂い始める。
その瞬間、ブリジットは腰が砕けたように、その場へとへたり込んだ]
始ま……った。
[痛みが、耐え切れないほどブリジットを襲う。
意識を失えないほどの痛みだ。
視界はすでにグチャグチャで何がそこにあるのかよく分からない。ただ感じるのは、今、お腹の中にいる生命の鼓動だけ]
[何やら考え事に集中しているらしきロミルダからの返答はあったか。
あったとしても、それに応じられたかは、色々と怪しいわけだが。
何せ、唐突に事態が急転した]
……へ?
ちょ、なに、何だよっ!?
[ブリジットの異変。
鸚鵡が甲高く鳴いて、大きく羽ばたいた]
……もう……信頼云々言っている……場合じゃない……かな。
わかんない……もん。嫌いな人なんて……いなかったし……みんなを……信頼……するしか……ない……よね。
[息も途切れ途切れでそう言いつつ、ブリジットがずるずるとした動き方で、近くにある部屋へと向かった]
……私……今から……愛しい子を……産むか……ら……出来れば……誰か……付き合ってくれる……と……嬉しい……かな……には……は。
ふぇ?
…あ、ユーリにぃ。
[声が掛かって、ロミルダはぱちぱちとまたたいて、傍らを見上げる]
んと。
どっちがいいか、考えてたですよ。
[こてんと首をかしげながら、ロミルダは言う]
[とてつもない痛みなのに、それでもブリジットは笑う。
いつものように]
あ……部屋……汚しちゃう……けど……ごめん……ね……。
[ぐちゃぐちゃの視界の中では、部屋がどこなのかはよく分からないかったが、それでも、記憶の中にある景色でなんとなくここらへんじゃなかったかなーという思いだけはある]
……どっちがいいか……?
って、それどこじゃないって、コレ!
[ロミルダに返せたのは、余裕なのか、逃避思考か。
ともあれ、ふる、と首を振り]
付き合う付き合わない以前の問題っしょ!
っと、取りあえず、必要なもの……布とか、お湯とか、色々用意しないとっ!
/*
つうか。
展開如何では。
物凄く。
【ト ラ ウ マ ぶ ん 抜 か れ る ん だ が こ れ】
……この角度は予想外だった。
[エーリッヒを運ぶ際、重たい方を任されたことに若干の文句を零しつつ。
それでも、エーリッヒが眼を覚ましたのなら、そちらではなく、ゲルダに向かって良かったねぇ、なんて囁いて。
疲れたのか、何かもの思いをするかの如く、適当に腰を下ろして俯いていた]
…ブリジット!?
[ガタッと音を立てて、椅子から立ち上がる]
ちょっと待て、連れてくから下手に動くな!!
[果たして、誰かが付き添ってくれたのかもよく分からないまま、彼女の姿は部屋の中へと消えていった]
───1F・空き部屋───
さて……大仕事……開始……。
[部屋に入るなり、どこか適当な場所でブリジットは仰向けに寝転がると、この世で最も尊く、そして、恐ろしく危険で、とてつもなく身近な、奇跡を始めた]
―二階自室―
[ぼんやりと着替えも何もせずに窓から外を眺める。どうやら火あぶりにはならなかったらしい。もうすぐ何か結論を出してくるのだろうか]
ん?ゲルダさん?エーリッヒさんに何かあったのかな?
[そう聞けば、別に何かあったわけでもないらしいが、ハインリヒとダーヴィッドがいるから手は足りているらしい。
休んでとも…そもそも服を着替えたりしろとも言われるだろうか]
わかった。それじゃ、なんかあるまで好きにすることにする…いや、釣りはしないぞ…多分
[と、一応そんなこといいつつ最後は余所見をしながら見送った]
…わ、わわ?
[一拍置いてから、慌て出したのはブリジットのようすからか、ユリアンとロートスの声からか]
ど、どうしたらいいですかっ?
[けれど病気ならともかくも、お産に立ち会ったことなどないから、おろおろとするばかり]
――集会所1階・広間――
[エーリッヒが目覚めた時には心底安堵した様子で。
特に、などと示されれば、物言いたげにしたけれど、開いた口は結局何も紡がずじまい。
身を清めに行くと言う彼を見送った後には、気が抜けたか、少しうつらうつらとしていた――が]
……うん?
[急に沸き起こった騒動に、一気に眠りから引き起こされる]
え、……ぇええ?
びっくりな話って、まさか、それですか?!
[――驚くにも程がある!
そんな叫びは内に押し込め、分からないながらも付き添おうと立ち上がった**]
――…、ユーリ、お湯沸かして来い。
で、ハインリヒは昨日の布、上から取って来い。
女性陣は、部屋ついてきてくれ。
ああっと。
慌てなくていいから、落ち着いてくれると助かるなぁ、っと。
[ブリジットの身体を支えて、先の空き部屋へ。
多少の時間の後、部屋が整ったなら、毛布とシーツのみを重ねたものの上に母体を横に伏せさせる]
ロミちゃんのお仕事は、えーとっ。
ブリジットの手を握って、あかちゃんとそれぞれ頑張れって応援かなーっ!?
[一人一人に指示を出すことで、場の混乱を防ごうと尽力中]
─台所─
[紡いだ言葉にクロエの反応はあっただろうか。
その後は何をするでもなくぼんやりと時を過ごす]
……?
[しばらく後、台所の外が俄かに騒がしくなる様子に気付き、声の聞こえる方へと顔を向けた。
異変に気付けてもそちらに向かうことは出来ず、ただ耳を澄ますことしか出来ない]
―一階・広間―
[エーリッヒを送り出してしばらく話を。
と、ブリジットの様子が急変する]
え、って、お前!
[一瞬、何が起きるのかわからず、だけどすぐに察して立ち上がる。
こういう場に立ち会ったことはないけれど]
とりあえず湯を沸かそう。
汲み置きの水をなるべくたくさん。
[そう言って台所へと向かい仕度をする。
立ち会ったところで何も出来ないのはわかっているから]
[正直、寝転んでみたものの、一体どういう体勢で産めばいいのかよく分からなかった。
一瞬、ウンチングスタイルでやったほうがいいのかとも思ったが、何より立つのが辛いのでやめた。
痛みは強さだけが増し、思わず歯を食いしばりかけたが、確か歯を食いしばっていたら、血管切れるんだよなーなんてなんか他人事のように思い出し、短く短く息を吐く]
……呼吸法……なんだっけ……?
えーと……。
チャー……シュー……メン?
[そりゃゴルフだ]
[ダーヴィッドに声をかけられ、台所に向かう足を止める]
っと、わかった、ユリアンは湯を頼む。
オレは上に行ってシーツの余りを持ってくる。
[ユリアンにその場を頼んで、急ぎ二階へ]
おっけ、わかった。
そっち、頼む!
[ダーヴィッドの言葉に頷いて、台所へ。
さっき使った大鍋は、まだ片付けていなかったはず、と思いながら駆け込んで]
聞こえてたと思うけど、非常事態っ!
あっちの手伝い、頼むっ!
[クロエにこう声をかけると、湯沸し開始]
[二階の昨日ブリジットが使っていた部屋に行き、おいてあったシーツを掴んで急ぎ戻る]
持ってきたぜ。
他に何か用意するものはあるか?
[ダーヴィッドに持ってきたものを渡し、指示を仰ぐ]
─台所─
ん、りょーかい。
ハインさん、そっち頼むねっ!
[二階へ向かうハインリヒに頷いて、鍋に水を張って火をおこす。
作業の間、鸚鵡は肩を離れて座っているカルメンの側へ。
いつも悠然としている鸚鵡は、落ち着きなくくるる、と鳴いてしきりと羽繕いを繰り返していた]
むしろこの場合の俺の仕事って何…っ!?
[流石に母体に眼を向けられはしないので、背を向けつつも、まだ室内に居残ってたり]
そして、呼吸法は、すーすーはーだから!
確か!多分!
2回吸って、1回吐くのはず…だよな?
[誰かしら、こういう知識の深い相手が居たら良いとは思うものの、虚しい願いの気もしている]
[服を脱ぎ水にぬらした布で血をふき取り。ついでに服に染み付いた血を軽く洗ってから、身支度を整える。とはいっても、まるで様変わりしたようにはみえないだろう。いつものように少し余裕のある濃い緑色の服だ]
…なんかどたばたしてるな
[下のびっくり事件には気づいていないような...はただ、窓から何か結論でも出たのだろう。自衛団員が数名やってくるのが遠目に見えた]
─台所─
[慌ただしい足音が駆け抜けて行く。
手伝いを頼むと声を上げるユリアン。
音の動きに合わせ、顔を巡らせる]
[動いては邪魔になると、その場に座ったまま]
…何かあった?
って……ブリジットさん!?
っあ、台所行くなら水差しと、飲み水に浸したハンカチかなにかも持ってきて!
[着替えを済ませて部屋を出ると、何やら階下が騒がしく。
ダーヴィッド達の様子に何が起きたかを把握すれば、台所に入るユリアンに声をかけて、自分も部屋へと入った]
/*
業務的相談
本日の襲撃はどうしますか?
PL視点だとエーリッヒ襲撃が一番無難なのですが(聖痕であることと、コアずれなどからバファリン的な意味も含め)
PCの立場的には襲撃できないのですよね。
蒼の聖痕が出ればそちらなのですが。
すーすーはー……?
[誰が言ったのかは理解できない。
けど、言われたとおりに呼吸をすると少しは楽になった気がする]
うん……。
合ってる……よ。
[地獄のような痛みの中、それでも、ブリジットがにこりと笑った]
2回吸って1回吐く、でいいはず。
とにかくゆっくり呼吸するようにして。
呼吸のしすぎで酸欠になったりすることもあるから。
ブリジットさん、気を失っちゃダメだよ。
ロミちゃんゲルダさん、ブリジットさんの手を握って、声かけ続けてあげて。
[ダーヴィッドはさすがにみてもらう訳にはいかないから、と自身もちゃんとした自信は無いままに]
/*
今自衛団来ても駆り出されそうな気がする(笑)
…しかし、どうすっかなぁ。
占い先ぎりぎりまで考えたかったんだけど。
─台所─
[ふと傍に何かが近寄る気配。
くるる、と言う声にそちらへと手を伸ばした]
ローテュ。
けられちゃう、こっち、おいで。
[手が届いたなら、そっとロートスを撫でて。
叶うなら自分の膝へと乗せようとする]
ああ、ありがとな、ハインリヒのにーさん…。
ええっと、用意するもの…?
一に医者、二に設備、三四がなくて、五に知識かな!?
って、ないものねだりしてる場合でもなーくーて。
[すーはー、深呼吸。僅かな沈黙を挟む]
…。
多分、長期戦になるから、その気構え。落ち着き。
物で足りないとすれば……、紐と鋏だな。
最後に、へそのお、だっけ?
結んで切る必要があるだろ、そのためのやつ。
[下のどたばたと。自衛団員でも迎えますか…と思って扉を開けたとことによって声が拾える]
ぇー…マジ?
[出産が始まったらしいことと。そんなタイミングで自衛団員が着てることには少々とはいえさすがに驚く]
んじゃ…俺はあっちいくか。
[善は急げ。というわけでもないが、階下へと降りて、外へ向かう]
こういう時って、男は情けないよな…。
[流石にうろたえているらしいダーヴィッドと、やはりどうしていいかわからぬ自分を鑑みて]
ブリジットはとにかく落ち着け!な。
[落ち着いていないのは自分である]
ん、わかった!
[ローザの頼み>>498に、頷いて答え。
竈の火を起こし終えたところで、水差しを準備する]
「……いっしょ、いるー」
[一方、カルメンに撫でられた鸚鵡はくるる、と鳴いて。
逆らう事無く、その膝の上に収まった。
落ち着きなく震えているのは、感触で伝わるはず]
―回想・台所―
あ、トマト。久しぶりに見たな。
これでスープ作ろうか。
[コトコトと煮始める。
橙色の根菜以外の野菜をあれこれ入れて、刻んだハムも入れて]
…闇の者を探す。
そう、視える者は探すのが定め。
外れることは許されない。
[遠ざけるだけで終わることがないのは何度も教え込まれてきた]
闇は恐れられるべきである。
光によって祓われるために。
[言いながら眉を寄せた。鍋を乱暴に掻き回す]
まぁでも出産って実際居合わせると何していいかわかんないよね。
あたしもそうだったからわかるよ、うん。
声かけて汗ふいて水飲ませるくらいしか出来ないもん。
は、はいですっ。
…あ。
[指示が出てすぐにでも駆け出そうとしたが、ロミルダはふと振り返ってテーブルの上を見る。
迷ってる時間はほとんどなく、それでも2つの紙を一度ずつ見た後、赤の紙を取って床で折り始めた。
かなり急いだので雑な作りのそれをスケッチブックに挟めてから、部屋へと急いだ]
紐と鋏…?有るのかね、ここに。
って考えてもしょうがねぇ、探してくる。
[部屋を出て、それらしいものがありそうな所を片端から当たっていく]
―台所―
よし、そろそろ……うん?
[物思いに没頭していたからか、振り返りカルメンが耳を澄ませるのを見て初めて騒ぎに気がつく]
ユーリ、一体なに…って、えぇ!?
[遠く聞こえる声と、大鍋を掴むのを見て目を丸くする。
スープの鍋を下ろして場所を空ける]
分かった。先に水持ってく。
カル…ロートス、よろしくね!
[どちらにどちらを頼んだのか。
桶と水差しに綺麗な水を汲んで声のする部屋へ向かう]
浴場管理人の娘 ロミは、行商人 ダーヴィッド を能力(占う)の対象に選びました。
痛すぎて……気も失えないと……と思うけどね……にはは。
[今度は女性の声。やっぱりよく分からない。
ただ、誰かが手をつないでくれたことだけは分かった。
その手はとても、暖かくて、何かとても安心した]
人は……一人じゃやっぱ……駄目だねえ……。
……優しい人達ばかりで……良かったよ……。
[言いながら、もう片方の手をそっと腹に添えて]
ねえ……世界は……こんなにも……暖かいところなんだよ……。
あなたも……頑張って……。
─台所─
うん、ローテュ、いいこ。
……みんな、いる、だいじょ、ぶ。
[震えるロートスを膝に乗せ、ゆっくりと撫でながら声をかける。
大丈夫と言う根拠は無い。
何せ今ブリジットが置かれている状況が危険であると言うことをあまり理解していないために]
うん、ここ、いる。
クーリェ、いって、らっしゃい。
ああ、そっち頼んだっ!
[水の方はクロエに任せ、湯が煮立つまでの間に、運ぶための桶を準備する]
……っかし……目まぐるしいっていうか、なんていうか……。
[作業の合間、は、と短く息が零れた。
それでも、動いていれば気が紛れるし、何より、今動かない、というのは考えられないのだが]
[一度か二度は出産に立ち会ったことはあるが、ただ傍で声をかけるだけしか出来なかった自分に何が出来るだろう、そう不安に思っているところにブリジットからの返事があって。]
それだけ喋れれば大丈夫だね。
でも、舌、かまないように気をつけてね。
[言葉だけなら普段と変わらない様子に、内心の不安を押し殺しながらも微笑んで。
呼吸の間隔がはやくならないように、声をかけながらも様子を伺って]
[鋏は広間の棚に有った救急箱から拝借した。しかし紐などは流石になくて]
[更に探して見つけたのは古い裁縫道具。
その中からなるべく綺麗な(清潔そうな)木綿の白糸を拾い出して]
こんなもんでも使えないよりましだろ。
[少し時間は掛かったがまだ間に合うだろうかとブリジットの元へ]
─台所─
[クロエが台所から出て行った後。
ふ、と静かに言葉を紡いだ]
…やみ、の、もの、を、さがす。
みえる、もの、は、さがす、のが、さだめ。
はずれる、こと、は、ゆるされ、ない。
やみ、は、おそれられ、る、べきで、ある。
ひかり、に、よって、はらわれ、る、ため、に。
[それは少し前にクロエが紡いだ言葉。
記憶に留めるように、一言一句ゆっくりと口にした]
―外―
やぁ…これはこれは。ご足労どうも。何か進展があったので?
[忌々しげに見られても、平然と。...お得意の上手いともいえるような笑みを浮かべ応じれば、その話をするということで、中に…というのを遮るように]
私がお伝えしますので、ここでどうぞ。…もちろん。直接話をすることで進展するとお考えなら話は別ですがね
[と、問う。
それに苛立つように。という目で見られようとも表情は崩ずに、言葉ではなく態度から察するように見る。
こいつら。どうやら、自衛団長を彷彿とされる熱狂的な部分と同時に]
それに…ワザワザ密室になんて入って。危険を冒したくないでしょう?
[恐怖心を抱いているのも感じていたからだ。
事実がどうあれ、自衛団としては、即答できなかったこととあわせても犯人を普通の殺人犯と思ってないことがわかる]
でもま、情けなかろうがなんだろうが、出来ることからしてくしかないんだろーさ。
もう、いい。覚悟決めた。
[深呼吸をした分、落ち着きは戻りつつあるようで]
おーよ。
探せ、探せ、さっさと行って来い。
長期戦の最後だから、充分間に合うだろーが、早いに越したことはないしな。
[なだめる様なカルメンの言葉に、鸚鵡はまた、くるる、と鳴く。
震えはやや、おさまるか]
……って。
カルメン、それ……なんだ?
[確かめるよに、繰り返される言葉。
蒼の瞳に困惑が過ぎるが、それを見るのは鸚鵡のみ]
ブリジットさん、大丈夫!?
[思わず言ってしまうのは、流石に経験不足]
ローザさん、お水持ってきた。
火は使ってたから、お湯も沸いたらすぐにくると思う。
後は何か縋れるもの…?
[ハインリヒが持ってきたものを見て考えながら首を傾げた]
─台所─
ぅ?
さっき、クーリェ、いってた。
きょーかい、の、おしえ。
[最後の言葉はクロエは言っていない。
けれどカルメンはそれと理解していた。
クロエが居たなら不思議に思うのだろうが、今この場には居ない]
今なら……舌噛んでも……わからなそう……かな……。
───は……ぐ!!
[喋りながらも、痛みが激しくなり、顔を苦渋に染めた。
ブリジットの小柄な体では、赤ちゃんを産むというのは、やはり相当に厳しいらしく、いまだにその体が見えることは無かった]
には……は……。
鼻からスイカ……か。
[それは以前、子供を産むということのたとえで聞いた言葉。
ブリジット本人からしてみると、それどころではないような気さえした]
漁師 ハインリヒは、踊り子 ローザ を投票先に選びました。
/*
その昔、とある人が子持ちの人に聞いたそうな
「お産ってどれくらい苦しい?」
経産婦いわく
「産めばわかるから」
名言だと思う。
……んおー?
[どこからか、大丈夫かの言葉が聞こえると]
うんー……へーき……へーき……へっちゃらぷー……
[などと笑顔でVサインなどをしながら返す。
それは、単なる強がりだけではなく、本心から思っていることでもある。
以前より、自分の出産が厳しいことは散々聞かされているので、ある程度の覚悟は決めているのだ]
[途中、人の流れと逆行するようなゼルギウスを見掛けて少し立ち止まった。
その行く先、扉の向こう側に自衛団員が見えて少し気になったけれど、すぐにまた駆け出して]
大丈夫ですかっ?
[半ば部屋に飛び込むようにして。
ローザの言葉に答えるのもそこそこに、ゲルダがいるのとは反対側について、ブリジットの手を握った]
多分それで良いんじゃないかな。
[そうハインリヒに返す合間にも、洩れ聞こえる苦痛の声]
あぁ、クロエさんも来てくれたか。
ありがと。
そっか、縋れるもの、あった方がいいのか。
それじゃ、手分けして探しますかっ。
[この部屋の人員からすれば、もうそろそろ自分は離れても平気だろうと部屋を出る]
あぁ、ありがとう。
縋るもの…は、今から用意するのは無理っぽいから。
いざという時は男の人達に手しっかり握ってもらうしかないかな。
[クロエの姿を見れば、手短に謝礼をいうも真剣な表情でブリジットから目を離さず]
あ、ハンカチかなにかにお水しみこませてくれる?
それで唇濡らすだけでも水分補給できるから。
[半ば脅すような言葉の前に、自衛団員たちから浮かぶ逡巡は見逃さない。
まだ、事件という実感がない頃から、ブリジットが倒れたときに医者も呼ばないやつらだ。赤子がいるからと空気を読むとも、助けの手を差し伸べるという期待などもてない
そしてそんな無粋なものが、こんな状態で遠慮を…するのかもしれないが、しないかもしれない。ブリジットが体が弱いことを含めても、入れるのがいいことに繋がるとは思えない。
例え赤子が、本当に化け物だとしても、どんなものでも生まれるのは許されていいと思っている…でないと]
まぁ…そう固くならずに。あなたがたがいうのも、私がいうのも。内容によってはそう変わらないでしょう。疑問があればまた聞くことにしますから。
[その言葉に、決めたようで、苛立ち、傲慢。冷淡。そして恐怖を孕んだ説明を聞く。正直えらそうな説明やら堅苦しい建前は全て耳から流した
…大雑把にいうと、この中に化け物がいる。俺たちじゃ探せないし怖いから。おまえら人身御供となって探して見つけろ。出るのは許さん。ってとこか…ああ、後追加するなら、全滅したら犯人がわかるっていう特典つきなんでしょうかね。と頭で考え]
─台所─
教会の、教え……クロエが、か。
[思い起こすのは、先に交わした言葉。
教会と、浅からぬ関係にある、というのは感じていたから、別段違和感は感じてはいなかった]
……はずれることは、ゆるされない、ね。
勝手、言ってくれるぜ……。
[掠れた呟き。
つき、と走った頭痛は押さえ込み、鍋の具合を見やる。
鸚鵡は心地良さそうな声を上げつつ、撫でられるまま。
震えは、大分鎮まっているようだった]
[もう片方の手が握られると、その手の小ささから、ロミが握ってくれているのだと、さすがに気づいた]
……もーんだい……ナッシング……。
私なんかよりも……ロミちゃんこそ……色々と気をつけて……ね……。
私のときのように……ちゃんと……慎重に……やるんだよ……?
[笑顔を、手の握られている方向へと向ける]
これ以上は……言わない……にはは。
縋れるもの?
わかった、オレも探しに行こう。
ここにいても役には立ちそうにないしな。
[そう言ってダーヴィッドに続いて部屋を出る]
刺繍工 ゲルダは、妊婦 ブリジット を投票先に選びました。
どこまで行っていいんだろ、破水とかおしるしとか。
あと何cm開いたらいきむとかね、あるんだけどね。
どことは言わないけど。
そこまでやってえぇんじゃろーかー。
お、落ち着いてがんばるですよっ。
[ブリジットにそう声を掛けつつも、誰かが立つ度そちらを見たり、或いは玄関のほうを気にしていたり。
一番そわそわとしているのはロミルダかも知れない]
─台所─
やみ、の、もの、さがす。
カーラ、さがす。
さがさなきゃ、いけいない。
さがして、めっ、て、いうの。
[事実と理想が混じりながら口を突いて出る。
ギュンターを死した者と理解していないために、対処法は生温いもの]
ローテュ、おちついた?
[震えの収まったロートスに声をかけながら、手は喉を撫でるように動いた]
/*
RPで決めたいところですが、
ちと時間とれなさそうなんで、ざっくりとPL発言返しで。
エリ先生――そうなりますよねえ。
冴が喰うと軽く殺意が向きそうですが、ありな選択と思いますよ。
襲撃担当はどちらでも構いません。
ブリジットが吊り襲撃に引っかかりたそうな感じがしているので、それも含め、もう少し様子見の部分はありますが。と。
あとねー、あかちゃん産んだ後に胎盤も出さなきゃいけないとかねー。
あるんだけどー、胎盤ぐろいからなー。
それも言っていいんだろーかー。
はい。
ブリジットさん、触るよ。
[真白の木綿に水を吸わせ、ブリジットの口元に近づける]
そうだね、いざとなったら。
縋れるだけじゃなくて支える必要も出るかもしれないし。
[答える前に二人は出て行ってしまうかもしれないが、そのうちに戻ってくるだろう]
縋れるもの…縋れるもの…
何がいいんだろうなぁ。
[ぶつぶつといいながら探して回る]
しかし…今日はきっついな、色々と。
[死んだものと生まれてくるもの。
一日に立ち会うことなどそうはないだろう]
し、慎重にですか?
わかったです。
[こくこくうなずきながらブリジットに答えるけれど、何せ混乱している。
ロミルダがその言葉の意味をきちんと捉えるのは、もっと後になるか]
…正直。今はそんなとこじゃないんだがな。とりあえずあいつら死んでくれりゃいいのに
[自衛団員が完全に去った後。
大見得きったものの。どう説明したものか…というか。いつ説明したものかとも思う]
ま…今はあっちが優先だよな…多分
[普通なら無情に告げればいい…いや、そもそも自衛団員を止める必要もなかったのだが…]
俺みたいな変なやつも生まれてるんだし、いいよな。うん
[誰かのためではなく自分のためであったが、そう呟きながら、集会所内…騒がしいところを目指して歩いた]
……ああ……ぐ!は……あっ!!
[耐え切れない痛みが、またブリジットを襲う。
───だが、その痛みが前回よりも弱くなったような気がするのは何故だろう?]
……う。
[その直後。ブリジットの脳裏に嫌な予感が稲妻のように走り抜けた。
「まさか……死産!?」
考えてみれば、予定日よりも、これほど早くに出産が始まるはずがない事態から、予想できないわけではなかった。
この騒ぎによる精神的なストレスによる中絶ということは充分にありえる出来事だ]
……っ。
[いや。そんなはずはない。
そうブリジットは嫌な予感を一蹴すると、まだ見ぬ愛する子の為に、迫りくる激しい痛みとまた*戦い始めた*]
/*
ブリジットが早期退場狙いだなとは感じています。
蒼で「子供に聖痕が」とか有りそうかなとも思ったけど、それだと動かしにくかろう、とも。
エーリッヒなら襲撃はこちらがしたほうが自然かな、とは。
あ、いってらっしゃい!
思いっきり引っ張っても切れたりしない太い紐とかがいいかも!
[ダーヴィッドとハインリヒが縋れるものを探しに出ていくのに声をかけて。
紐をベッドの桟に括れば息む時に引っ張ることが出来るだろうと考えた。]
─台所─
[邪気の感じられないカルメンの言葉に、軽く、唇を噛んだ]
……探さないと、ならない。
ん、それは、確かなんだよな。
そのために、できる事、しないと。
[呟きは、独り言めいて]
……俺の……できる事。
[『それ』が何かは知っている。否、教えられた。
けれど。
そこに至る過程が生む反発を抑えられるほどには、大人になれていない]
…………。
[結局、それ以上は言葉を紡がず、沸いた湯を桶に移す。
鸚鵡は喉を撫でようとする手に逆らわず、くるる、くるる、と。歌うような調子で鳴き声を上げる]
― →ブリジット達のいる部屋―
[人の行き来に邪魔にならぬように、荷袋を背負って部屋へと入り]
ほっとんど出遅れてる気がするが、どうだ?
[母体に眼を向けないようにしながらひそめるような声で聞いた]
…お湯は用意、してたよね。
まだ必要じゃなさそう、だけど…
[そういいながら、ブリジットの汗を拭いて]
…大丈夫だよ、ブリジットさんがこんなに頑張ってるんだ。
元気に産まれてくるに決まってる。
[そう、自分に言い聞かせるように。]
─台所─
さがす、ために、できる、ことー。
………?
[思い浮かばなかったようだ。
ロートスを撫でる手が止まって首を傾げている。
歌うように鳴くロートスに気付くと、楽しげな表情が浮かび。
再び撫でる手を動かした]
la la lululu lululi lulala...
[ロートスが鳴くのに合わせるように、声で音を取ろうとした]
―八つ時・集会場外―
(随分と長い間気を失っていたのだな)
[ハインリヒと言葉を交し後、筏の端へと向かう。
シャツに張り付いた赤が疎ましく感じられる。
天を仰ぐと陽は既に天頂を過ぎていた]
……今は小康状態ってとこ、かな。
陣痛はひどそうなんだけど…まだ。
ブリジットさん、頑張ってる。
[ゼルが来たことに気付けば、同じく小声で返答し]
ふぇ?
[ふと視線を感じた気はしたけれど、人の出入りが激しいせいもあって、それがクロエのものだとまでは気付かない]
がんばるです。
ブリスさんも、赤ちゃんもっ。
[当人の中に生まれた嫌な予感など知らず、呼び掛けを続ける]
あ、そういやロミちゃんあたし占うのかなー。
人狼って言われたら面白いなー。(ぉ前
まぁそうなったら殺されよう。
ロミちゃんにあたしを食べてって言うんだ。(ぇ
[結果的にこれといって役に立ちそうなものは見つからず]
悪い、結局何が良いかわからなくてな。
[出掛けにローザに言われた言葉を思い出し]
えっと…手を掴んでればいいのか?
[うっかりすると取り返しがつかない事になりそうなのと、触れていいものか悩んで]
…ふむふむ…はっきりいってしまえば、わからないんだが…
[ローザの言葉に体裁もなくぶっちゃけながらも、ブリジットの傍まで近づき、額や首に溢れている汗を拭う]
漁師 ハインリヒは、伝道師 エーリッヒ を能力(襲う)の対象に選びました。
─台所─
[首を傾げるカルメンの様子に、苦笑が浮かぶ。
鸚鵡との唱和に、小さく息を吐いた]
あー……っても、どんくらいいるんだろ。
もう少し、あった方がいいかな。
[ぶつぶつと呟きながら、再度、鍋に水を張り、火の具合を見る]
俺、一度これ、届けてくるわ。
その間、ロートス頼む。
[軽い言葉に、鸚鵡は頼むのが逆、と言わんばかりの表情を見せるが、それは黙殺して。
湯を満たした桶を提げて台所を出る。
鸚鵡は不機嫌そうなままだったが、歌うよな鳴き声は途切れる事無く。
葦笛が奏でた音律を、徐々に織り成して]
/*
ローザは肩を気にしていたので蒼かな、とか。
クロエとユリアンも役職持ってそうですが。
今のところエーリッヒでセット中。
流れにより変えるつもりですが。
[ロミの様子を見れば、気遣い微笑みを向けて]
ロミちゃん、疲れたらほかの人と代わってね。
[幼い彼女に、出産はショックなものかもしれない、と思うが遠まわしに彼女の意思に任せて]
[ハインリヒが戻ってきたのを見れば、おかえりなさい、と]
急なことだもん、仕方ないよ。
[もっと早く気遣ってあげられれば良かった、と内心で後悔しながらもハインリヒには顔を横に振って]
うん、いざって時はしっかり支えてあげられる男の人の方が良いと思うから。
それに、出産するときってすごい力なんだよ?
お母さんってそういうものなの。
─台所─
うん、ユーラ、も、いって、らっしゃい。
[届けて来ると言うユリアンの言葉に頷く。
ロートスの不満げな表情には気付けぬままに撫で続けた]
[途切れぬロートスの鳴き声に耳を傾け。
音が取れそうなところは一緒になって声で奏でて行く。
それが先日聞いた旋律と気付くと見えぬ瞳を瞬かせた]
あの、ときの、きょく。
……悩んでても、仕方ないっつの。
てゆっか、今はそれどころじゃねーし。
[は、と息を吐いて気持ちを切り替えつつ、産室となっている空き部屋へ]
えーっと。
様子は?
[桶は一まず廊下に置いて。
中に向けて、そっと声をかけた]
…はぅぅ。
[撫でられてちょっと落ち着きを取り戻しつつ]
ロミは、平気ですよ。
…あ、代わったがいいですか?
[ローザの気遣いにはあくまでそう答えたものの、ハインリヒの声が聞こえたので、退いたほうがいいかと首を向ける]
ぁー、そういや投票どうしましょう。
誰にも投票できないわけなんですけど。
キャラ的にはエーリッヒが苦手なんだけど、ゲルダの憧れの人に殺意なんて向けられませんし。
ブリジットには生きてて欲しいし。
ロミちゃんもクロエもカーラもかわいいし!
ユリもダーヴもハインもいい人だし!
ゼルには当然生きてて欲しいし!
誰に入れろと!(泣
[街と繋がる筏には相変わらず自衛団が陣取っていたが深い疲労をおし隠しているように見えた。]
(無理も無いか、あのような事があったのだから……)
[今更ながらではあるが、魂の救われしように祈りを捧げた]
そんなに凄いのか?母は強し、ってやつか?
まぁ、オレが役に立てそうなのは力仕事くらいだからな。
[昨日も同じ事を言ったな、と内心思いながら]
でも、なんだ……
オレが見ててもいいのかね…
[出来るだけブリジットの体を見ないように気を遣いながら]
旦那様のところに子供と帰るんだろ?
だからがんばれ。
[励ますような言葉をブリジットに]
漁師 ハインリヒは、妊婦 ブリジット を投票先に選びました。
/*
ひょろりら暇人。
構ってくれてるユーラ&ロートスはさんくすなのですよ。
やはり眼が見えないやら何やらあると、動きの制限が大きいなぁ。
知遅れじゃない盲人だったらもっと違う動き出来ただろうか。
僻んでばかりでヒステリックになってそうだけど。
[ユリアンの声に振り向くと、安心させるように微笑んで]
今、ブリジットさんが頑張ってるとこだよ。
お湯、持ってきてくれたならこっちに置いてもらえるかな。
[そう言うと自分の隣を視線でさして。
ロミの返答にはううん、と頭を振って]
ロミちゃんが疲れてなければそのままお願いしていいかな。
きっと、ブリジットさんも頑張れると思うから。
[子供のぬくもりは、きっと彼女の支えになるだろうと思った。]
ハインなら縋られても平気だよね。
ダーヴさんも。
[緊張した笑みを浮かべる]
こんな時、気の利いた冗談でも浮かべばいいんだけどな。
[あのときの、というカルメンの言葉に、鸚鵡は鳴き声を上げるのを止め、こきゅり、と首を傾げる]
「『やくそくのうた』ー。
このうた、すき?」
[自身を写さぬ瞳を見上げつつ、鸚鵡はこんな問いを投げ]
[あやすように頭をぽんぽんとして。ロミが落ち着いたようなので手を離し]
ま、確かにそうだよな。むしろ経験豊富の玄人だ。とかいわれるほうが驚く
[ローザの言葉に妙に納得したように頷きつつ、冗談めかしてそんなこといって]
だが実際…絵が浮かばんのが辛い…ってことで、縋る存在はもういらんみたいだが足りないものってあるか?
[一応というように口にした]
ん、そか。
[頑張ってる、というローザの言葉に小さく呟く。
それから、視線で示された場所に、桶二つを運び込んで]
これで、足りるかな?
一応、追加で沸かしてるから、また持ってくるけど。
[確かめるように、問う。
視線はさすがにブリジットには向けられず、桶の揺れる水面に向いていたが]
流民 ゼルギウスは、漁師 ハインリヒ を投票先に選びました。
/*
投票悩むなぁ…
肩を気にしていたことを証とするならローザ蒼なんだけど。
聖痕なら早く出て欲しいかな、とか。
ダーヴィッドは立場上残しておきたいし、役職っぽいのは論外。
ブリジットとゼルギウスの二択というか。
って言うかオレが吊られそうだ。
─台所─
やくそく、の、うた?
うん、おと、きれい。
カーラ、この、きょく、すき。
[題名を聞いて一度きょとりとし。
続く問いには笑みながら答えた。
瞳は下へと落ちているが、ロートスの姿は瞳に映らない。
僅かにズレて床を見つめる形となっている]
そりゃそうだよ。だってお母さんだもん。
[自分自身の母は知らないが、自分の目の前で母になった人達は皆強かった。
そして今ここにも強い意思を持っているお母さんがいる。ただ、助けたい。それしか考えられずにブリジットのおなかを撫でた]
ここに居てくれるだけでも力になってるよ、クロエ。
[大丈夫、と出来る限りの微笑みを向けて]
ああ…それと、少し手が空くやつは…後ででいいんだが、少し着てくれないか。広間にでもな
[頭にあるのは先程の自衛団員のこと。ロミにみられてたなんて知らなかったが、さすがにブリジットの前でいきなりするのも無理と。場所を変えて呼び集めてすることにした]
流民 ゼルギウスは、妊婦 ブリジット を投票先に選びました。
[カルメンの肯定の返事に、鸚鵡は嬉しげにばさり、と羽ばたく]
「ロートスも、すきー。
でも、ユーリィは、すきなのに、きらいいうのー。
こまるー」
[ずれた視線を気にした様子もなく。
当人が聞いていたら、首絞め兼ねない事を、さらりと言った]
経験豊富だった方が良かったけどね、今にだけ関して言えば。
んっと…これからどんどん布使うと思うから、ありったけの布。シーツでもぼろ布でも何でもいいから。
それがあると助かる。
[ゼルに何かあるか、といわれれば思いつくことを頼み。]
うん、ありがと。
とりあえず今はこれで充分かな。
あ、でも赤ちゃんが産まれたら綺麗にしてあげなきゃいけないから、それ用のお湯を炊いておいてもらえると嬉しいな。
[ユリアンが湯桶を置いてくれたのを見れば、見上げて礼を言い。ついでまたお願いすることにごめんね、と謝りつつ首を傾げ]
……ぐ……う!
[痛みが、数を重ねるたびに治まるような気がする。
自分の中で生きてきた鼓動が段々と聞こえなくなっていく気がする。
それが無性に悲しい]
……生きて……いいんだよ……。
あなたが……産まれる事を……みんな……祝福してくれるんだか……ら……。
何も……気にしなくても……いいの……。
ただあなたは……力強く……この世で……泣いてくれれば……いいの……。
[優しく、優しく語りかける]
じゃあ、ここにいるです。
[ローザにうなずき、ロミルダは両手でしっかりと手を握り直す。
実のところ緊張感や慣れない臭いもあって、少しくらくらしてもいたが。
ゼルギウスにはこくりとうなずいて返事をした]
─台所─
[不意のロートスの羽ばたき。
擽られるような感覚に少し驚いた]
ローテュ、も、すき。
おそろいー。
……ぅ?
ユーラ、すき、なのに、きらい?
すき、なのに、きらい。
へん、なのー。
踊り子 ローザは、妊婦 ブリジット を投票先に選びました。
浴場管理人の娘 ロミは、妊婦 ブリジット を投票先に選びました。
母親だから、ね。
男が絶対に敵わない所だな、そりゃ。
[そういいながら、ブリジットが腕に縋りつくのはさせるままにして]
「オレの母親もこうだったのかな」
[と心の中で考える]
僕も直接立ち会うのとか初めてなんだ。
知識として聞いたことがあるのとは大違いだね。
[気遣ってくれるローザに感謝して言う]
そうだね、産湯もないと。
よろしくユーリ。
/*
ブージェに対しては(カルメンは殺した認識が無くても)殺す理由があるからに。
でもまぁ、出産からの流れが良いと思うのです。
そのつもりで既にブージェ投票とk
水人 クロエは、妊婦 ブリジット を投票先に選びました。
[ゼルギウスの言葉には、きょとり、としつつ。
それでも、ここでできる事は限られているから、わかった、とだけ返して]
いんや、謝る必要なんてない、ない。
俺にできるのは、このくらいなんだしさ。
[首を傾げるローザに、笑顔を向ける]
あ、そっか、産湯用……か。
はい、りょーかい。今かけてる分、沸いたらそれ用に持ってくるよ。
[クロエにも頷いて。
ブリジットが我が子に語りかける声に、ほんの一瞬、瞳を翳らせた]
職人見習い ユリアンは、妊婦 ブリジット を投票先に選びました。
…太い紐、ねぇ……。
ロープとかか?
いっそタオルきつく捩って作った方が早いよーな?
[結局はその辺りに放置されていた裁縫道具で、数枚のタオルから器用に綱に似た物を作り、元居た部屋に戻る]
こんなん作ってみたけど…。
要るようなら、使って。
[誰にともなく、差し出した]
今はな…ま、ないものねだりをしても仕方ない
湯も用意されてるのか。じゃあ布な…
[とユリアンが湯を用意していたのを見た後。ローザに答えて、部屋から出ようとしたところで、様子が変わったブリジットを見て足を止める]
…おい…悲しさ苦痛。生まれてもいいことだらけとは限らないが、それでもいいこともある…だから来い
[それは母体への励ましではなく。生まれ来るものへの...なりの願い]
行商人 ダーヴィッドは、妊婦 ブリジット を投票先に選びました。
ああ、後でな。ちょっといっておかなきゃならないことが出来ちまったしな
[ここですぐ問いたださないロミやクロエやユリアンに頷き返す]
うん、ありがとう。
…でも、無理はしちゃだめだよ?
[ロミの返答には心から感謝を述べるが、この状況はロミに辛いものもあるのは解っていたから言葉をついで。
ハインリヒの言葉には苦笑を返した。自分は母という存在を知らないから。]
うん、本当に。
…クロエも無理はしないでね?
[自分が初めて立ち会った時は、むせかえる血と体液のにおいに倒れそうになったことを思い出して]
[ゼルギウスの言葉を聞いて、その様子に気にはなったけれどブリジットを放すわけにも行かず]
悪い、後で聞かせてもらうな。
[とだけ返して。
それでも自分に出来ることは、こうして手を貸すことくらいなのだけれど]
「おそろい、おそろい」
[楽しげに言うものの、驚いたようにも見えるカルメンの様子に、鸚鵡はこきゅり、と首を傾げ]
「うん、すきなのに、きらいなのー。
だから、うたわないのー。
ユーリィ、ヘンでしょー」
[なんか色々、あっさりばらしてます]
───。
[視界はこの痛みが始まってからずっと、よく見えなかった。
この世界が見えなかった。
代わりに見えていたのは───光。
自身の腹に溢れている光の集合体だった。
それが、少しずつ薄れていっているのが、ブリジットには見えていた。
より正確には、自分の子供だけではなく、近くにいる人物全てが光に見えていた。
これは生命の輝き。
生物が生きている魂の光。
人間とか、人狼とか、動物とかそういうのは全て関係なく生き物が持っている大事な心が光っているのだ]
?
ごめん、あたしには後で教えて。
[ゼルの言葉には何かがあったのだろうか、と思うもこの場を離れることは考えられず。
ユリアンの返答には、ありがとうと微笑み、ブリジットの声には、同じ思いを込めてブリジットの下腹部を撫で。]
…ぁ、ダーヴィッドさん。
ありがと、わざわざごめんね。
…こんなもん、かな。
[受け取ると、ベッドの桟に両手で持てるように引っ掛けて]
─台所─
[自分の反応に首を傾げるロートスが分からず、その理由を言うことは出来なくて。
お揃いと楽しげに言う声に笑みを浮かべた]
すき、なのに、きらい。
だから、うたわない。
きらい、だから、うたわない、は、わかる。
すき、なのに、きらい、わかんない。
うん、へんー。
[同意を求められると、うんうんと頷いて見せた]
[聞いたことをそのまま受け取り、そのまま話すカルメン。
彼女に知られたと言うことは、そのうち他にも伝わる可能性が高いと言うこと。
ふと思い出した時に口にすることが多いが、果たしてどうなる事やら]
[ダーヴィッドの用意したものを、ローザがベッドに仕掛けるのを見て、ブリジットの手をそれに導いて]
ほら、これを掴んどけ。
[そう言って掴ませようと。
掴まれていた自身の腕にはしっかりと手の跡が残っている]
大丈夫。血には…。
[ローザに答えかけ口篭る]
僕も一応、男じゃないから。
少しは耐性あると思うよ?
[誤魔化すよに、軽口のように続ける]
流石だなぁ。
[ダーヴィッドが差し出すタオル綱を見て、ハインリヒに同意した]
[自分の出生は、よく知らない。
ただ、後に聞いた話ではカテゴリーF───要は失敗作だったらしい。
自分でもコントロールの出来ない力。
更に、使えたところで、周りの生物の光が見える。それだけの力でしかない。
そういう経歴で捨てられ、生きてきた人間がまともに生きられるはずが無かった。
それを変えてくれたのが、今の旦那だ。
自分の全てを包み込み、支えてくれて、励まし、心配もしてくれた大事な人。
この3年間、とても幸福だった。とてもとても幸福だった。
出産は絶望的だと言われていた。
小柄な体、元来の体の弱さ、それ以上に、子供が出来ない体質なそうだから。
だからこそ、子供が出来たといわれたときはとても嬉しかった。絶対に産みたいと思った]
はいです。
無理、しないです。
[小さな声ながら、ローザには気丈にうなずくのだった]
ちゃんと生まれて、一緒にお家に帰るですよ。
ロミも遊んであげるです。
[お腹の子に向けてか、手は掴んだままでそっと言う]
んじゃ、俺、台所戻るよ。
カルメンとロートスだけにしとくのも、心配っちゃ心配だし。
[微笑むローザに、できるだけ明るい声で言って。
足早に、産室となっている部屋を出る。
数歩、廊下を進んだところで、ふと、足を止め]
……大丈夫……だよな。
[誰に言うともなしに、呟いてから、台所へ。
……鸚鵡がいらん事言ってるなんて、知る由もなく]
─ →台所─
後で?何を?
[何人かから、ゼルギウスに伝えられる声に首を傾げ、そちらを向いた]
器用っつーか、あるもの使うのが旅の智恵ってね。
脱走にも便利だし。
[謎の使用方をあげてみる。
ローザに綱を渡したなら、軽い口調で]
どういたしましてっと。
[カルメンが笑う様子に、鸚鵡は嬉しげにくるる、と鳴いて。
同意が得られたなら、やはり嬉しげに、再び歌うような鳴き声を上げる]
[いらん事言いは天然か、それとも故意か。
長く生きる鸚鵡だけに、後者の可能性、高し]
[部屋へ向かう途中。ダーヴィッドに]
後でな…ここじゃちょっとしづらい
[と、すれ違い様に声を潜めて伝える
そして倉庫へと向かい。本当に手当たり次第。布をもってくる
とはいえ、あの大人数の中。この荷物もいれると、いざというとき邪魔になると思い]
邪魔になるから廊下と…広間においておくぞ。
[と廊下から部屋へと声をかけ。半分を扉のすぐ横に。そして広間へと残りを持っていく]
― →広間―
[その大事な子供の光が失われかけている。
それがブリジットには耐え難く苦痛だった。
この子が消えてしまった後は、2度と子を成せないのだと思った。
だから───]
……世界は……素晴らしいんだよ……。
色んなところに……希望があるんだよ……。
美しいものが……いっぱいあるんだよ……。
楽しいことが……溢れるほどあるんだよ……。
そりゃまあ……嫌なことも……苦しいことも……痛いことも……色々とあるけど……それでも……この世界に生まれて良かったって……心から思えるんだよ……。
だから───
[だから───]
─台所─
[ロートスの歌うような鳴き声に、真似するように音を取る。
リズムを取ろうとしているのか、身体が左右に軽く揺れた]
la lu lala lu luli lula la...
/*
そして。
見事に。
トラウマぶん抜かれ、か……。
気のせいでしょうか。
くろねこ、ブリスの人には多分、かなりの回数ネタシンクロしたり、地雷ぶん抜かれたり、トラウマ踏み抜かれとる……!
――集会所1階・廊下――
[始めのうちはブリジットに付き添っていたけれど、慌しく行き交う皆が一室に集うのとは入れ違いに、部屋の外に出ていた。
一人っ子にとっては出産など間近で見るのは初めてで、表情には緊張が窺えた]
……ふう。
さすがに、あの人数じゃ、今戻っても邪魔になるかな。
[気にはなるけれど、タイミングを逸した気がして。
壁にもたれかかって、溜息を零す]
宿の窓から降りるとき、とか?
[謎の使用法に思い出し笑う]
そう。
みんなキミを待ってるよ。
[ロミたちが子供に話しかけるのを聞いて、同じように言う。
ブリジットの顔を見て額に眉を寄せる]
…神よ。
[初体験ではあるが、顔色が悪すぎないかと思った。
思わず呟き祈る]
よっこらせ。っと
[残りの半分の布を広間の隅におく]
…休んどくか。長く時間がかかるかもしれんのに、全員過労で倒れたとかいったら洒落にならんしな
…ゲルダさんもそうしたら?
[目ざとく。自分と同じようにか部屋から出てきていたゲルダを見つけて声をかける]
[失われかけている光に、『自分の光』を集めて、注ぎ込んでいった]
早く……こちらの世界に……いらっしゃい……。
[大きく微笑む彼女の顔は、たったこの数秒の間で、驚くほどに白く、白くなっていった]
───は……っ!!
[子が。
ブリジットの体から、産みだされようと、その体を見せ始めた]
ん、そうだね。
男の人よりは耐性あるもんね、あたし達。
[ハインリヒがブリジットにベッドの柵の綱を握らせてくれたのを確認しながら、クロエには肩を竦めて微笑み。ロミの言葉に頷いてブリジットのおなかに手を当てたままささやいた。]
皆、あなたを待ってるよ。
お母さんとお父さんと、皆があなたを待ってるから元気に産まれておいで。
……ふむ。
なにげにお気に入りかねぇ…。
[ぽそりと、ユリアンには聞こえぬよう、その背中に向かって呟き。
なんだか、お手製ロープを褒める声があるようなので、]
あんまり褒めると図に乗るよん。
いや、不要に騒ぎはしないけどさ。
[それでも明るい声を紡ぎ、常のようなちゃらけた様子を見せるのは、場の雰囲気を緩ませるためか]
─台所─
[戻ってくると、カルメンと鸚鵡の唱和が耳に届いた]
……て、もう音階たどれんの……?
[紡がれている曲が何かに気づき、思わず惚けた声を上げた]
フォーサイスさん。
ご苦労さまです。
[声をかけてきた人物に目を向け、苦笑を浮かべる]
……まあ、そうですね。
まさか、こんなことになるなんて。
[朝にも、似たことを思った覚えがある。
もっとも、意味はまるで違っていたけれど]
う……ぐ、ああ、あ……あああああっ!!
[強く、その手に握られた太い紐、タオルを握り締める。
今までよりも、更に更に強い力で]
はうあ、ああ……ああ、ぐ、うううっ!!
[汗が次から次へと、流れて止まらない。
自然と体全体に力が入る]
ふ、う、ああ……すーすーはー……!
[ふと、思い出したかのように言われたとおりに2度吸い1度吐く呼吸法を]
ぐ、ううう!!
[すぐにその呼吸も崩れるが、それでも、同じように2度吸い、1度吐く]
…っ!!!
ブリジットさん、いきんで!
[赤ちゃんの頭が見えたと思うがいなや、落ちないように布を積み敷いてクッションを作り。]
がんばって…がんばって─…!!
[バカのひとつ覚えのように同じことしか繰り返せない自分が情けなくなりながらも声をかけ続け。]
[ゼルギウスが声を潜めたからには、返すのも、僅かな頷きのみに留める]
脱走は脱走。
って、クロエさん、よく分かったね。
[表情に驚きがある辺り、真実なのかもしれなかった。
それでも産まれる気配があるのなら、部屋をそっと抜け出そうと]
─台所─
lula......あ。
[惚けた声に音を止める]
ユーラ、おかえり。
ローテュ、の、まね、してた。
[カルメンが曲を覚えるには音を聞くしか無い。
故に耳で聞いた音を覚えるのは人一倍速かった。
今ロートスが奏でた分の旋律ならば、ある程度一人でも音を出せるようになっているだろう]
いやいや…俺は最後のほうできたし、励ますのは苦手なんでこれぐらいはしなきゃな。
それに…例えどんなんだって生まれていいと思うしな…
[苦笑を浮かべるゲルダに肩を竦めながら答えつつも、最後はどこか静かな声でいって]
ま、こんなこと予想するのは無理だろ。そりゃ……って。何してんだ
[指先で壁を叩いて要求するゲルダに思わず聞いた]
平気。
大丈夫じゃないのは、あの妊婦さんでしょ。
[素っ気無さを装っての台詞]
でも、あまり、壊すって気分じゃないかな。
そんなこと言っていられないけれど。
……今日は、冴、お願いできる?
…ま、いいや。喉乾いたなら水でも飲みつつ…少し話しに付き合ってくれんか?
[と。ゲルダを誘う。
どうやら台所にも人がいるみたいだし、一人でずっと抱えていい内容じゃないのをもっているのは自覚しているが、妙に積極的に移るかもしれない]
[ローザがブリジットの足元に回るのを見て、そちらを見ないように目を伏せる]
ブリジット!
もう少しだ、しっかりしろ!
[ロープを掴む手を支えながら、だけど声をかけることしか出来ず]
─台所─
ん、ああ。ただいま。
[おかえり、という言葉に条件反射でこう言って]
ロートスの真似、って。
そんで、そこまでできんの?
……はあ……これ、何回か聴いたら、すぐに覚えられそうだなぁ……。
[音以外の情報がない分、敏いのだろう、とは思いつつ。
それでも、予想を超えていたようで思わず惚けた声を上げながら]
あ、と。
[鍋の様子も、要確認]
[驚くダーヴィッドに何も言えないまま、ブリジットに集中する]
頑張って…!
[やはりそれしか言葉が出ない。
出てくる赤ちゃんに手を取られるローザに代わり、その汗を拭おうと手を伸ばす]
どんなんだって、って。
そんなこと、パラメティーナさんに聞かれたら……
どうなっても知りませんよ。
[冗談めかして言いながらも、向ける眼差しは真意を探るよう]
あは。
それこそ、神さまでもなければ無理でしょうね。
[神、そう口にするときは、視線が揺れた。
疑問には、ん?と首を傾げ]
別に、催促してるわけじゃありませんよ。
ただ、何か、聞こえた気がして。
……ふぅん?
[二度の瞬き。
意外そうにゼルギウスを見ていたが、]
構いませんよ。
性悪女でよろしければ。
[くす、と小さく笑って、承諾の意を示した]
確かにな。
大変どころじゃなさそうだけど。
[目を伏せて、考えていることを回りに悟られぬように]
…わかった。今日はオレがやろう。
壊すのは誰でもいいのか?
あわわっ。
が、がんばれですっ。
[ブリジットが綱を掴むことで、手は離れて。
ロミルダは立ち上がって、周りと同じように声を掛ける]
…けほっ、けふ。
[息を吸い込みすぎて噎せたりもしたが]
─台所─
[驚きが先行しているらしいユリアンに不思議そうに首を傾げる]
ぅ?
いつも、そうしてた、から。
ユーラ、の、きょく、おぼえ、るー。
[曲を聞くのも奏でるのも、そして覚えるのも楽しいのだろう。
表情は喜色に彩られてばかりいる]
─台所─
[鍋の加減は、もう少し、という所か。
連続酷使に衰えがちな竈の火を起こして]
いつも、かぁ。
まあ、俺もかーさんが繰り返し歌ってるの聴いて覚えたんだし、不思議ないか。
……お前、ほんと、音楽好きなんだな。
[喜色満面、というカルメンの様子に。
ふと緊張が薄れ、邪気のない笑みがこぼれていた]
[ブリジットの辛そうな様子に釣られて、僅かに表情が曇る]
ったく、しっかりしろ!
家に帰るんだろうが!
[声は小さく、だけど強く]
何。例えってやつだよ。別にブリジットさんのことを限定して言ったわけじゃないさ。
…そうだな…噂に聞く人狼とかいうのだって…それがいたとしても、選んで生まれたわけじゃないだろうしな
[探るような視線に答えたに心中よりの虚実を交えた言葉はどう届くか]
ま、確かに聞こえたし誰かはしらんけど、いるんだろうな
ぁあ。性悪けっこー。それも人の魅力の一つなんだろしね。じゃ、いくか
[軽い口調でいいながら、承諾を得れたようなので、と台所へと向かう]
あ、ああああああああああああああああああ!!!!!
[最後に大きく叫ぶ。
そのブリジットの瞳に写るのは、そばにいるみんなから、少しずつ光を受け取って、大きな光になっていく姿。
それを見て、ブリジットが大きく笑った]
にはは。
[人の光は、なんでこんなにも美しくて、素晴らしいんだろう。
この場で産まれた事は、きっと不幸なんじゃない、幸せなんだ。
だって、こんなにも、色んな人に愛されて、渇望されて、喜んでもらえているのだから]
/*
エリ先生襲撃なら(場合によっては他の面子でも)発見希望するつもりですが、赤に描写落としといて頂ければ反映させますので。
ご自身で表に出たければ、それはそれで、メモにて希望して頂ければ。
[光は、ブリジットの体を抜けて、この世界へと産み出された。
大きく、大きく産まれた証を知らせるように、泣き叫ぶ。
こんな出産予定日よりも早くに産まれたのに、そんなことを微塵も感じさせないような元気な姿の女の子。
まさに、それは奇跡。
この世界で最も小さくて、大きな奇跡だ]
この素晴らしい世界に、ようこそ……ヒカリ。
[今、その場で頭の中に浮かんだ名前をその子に与えながら、ブリジットが優しく微笑む。
そして───その瞳が閉じられた。
幸せそうに笑顔を浮かべたままで]
─台所─
ユーラ、も、きいて、おぼえた。
おそろいー。
カーラ、おんがく、だいすき。
おと、だす、たのしい。
[正しく言えば、唯一出来るのが音を聞くことであったためである。
聞いて音楽を好きになり、それから奏でることが出来ると知ってそれが好きになった。
カルメンが出来る、唯一のこと]
……あ。
でも、オカリナ……。
[まだ手入れしていないことを思い出し。
表情は一転、僅か沈むものへと変わった]
[ありがとう。みんなに出会えてよかったよ。
ありがとう。愛する旦那様。ずっとずっと愛しているよ。
ありがとう。愛するわが子。この世界に生まれてきてくれてありがとう。
───ありがとう]
[人狼。
その単語を聞いてか、少しばかり眉が寄った]
子供は、選べませんから。
……産んだ母親は、どんな気持ちなんでしょうね。
[ゼルギウスについて歩みだしながら、]
そこは、性悪じゃないって否定するところです。
[拗ねた素振り。]
[大きくブリジットが叫ぶ。
それが途切れて、かわりに聞こえたのは]
生まれ、た?
[初めて立ち会う光景に、ただそれだけしか言えなくて]
─台所─
ん、おそろいだな。
[音を出すのが楽しいという言葉。
自分の場合は、音に限らず、何かを作り出すこと全般が楽しいのだけれど。
その中でも特化しているのが、音楽と細工だから、笑顔のままで肯定した]
ん、ああ。
ブリジットさんの方が落ち着いたら、手入れしてやるから。
もうちょっとだけ、待ってろな?
[沈んだ表情に、先の事を思い出して。
なだめるように言いながら、ぽふり、と頭を撫でた]
さあ?そこまでは…当人に聞くしかない…愛情を注ぐのみいれば、忌避するのもいるのかもいるんだろうが、男にはわからんのかもなぁ…
ゲルダさんはエーリッヒさんとの間で子をなしたことでも想像すりゃできるかもしれんけど
[なんだかさらっと大胆なこといいつつ]
え?…違った?いや、でもそこは誇っていいところだと思うがな
[と。性悪についての見解を述べたりもしつつ台所へ]
―台所―
よっ…っと。いたのは、ユリアンさん。ロートス。そしてカーラか
[とりあえず水と。自分のとゲルダのをとって、ゲルダに渡す]
ぁ…あ、あ…産まれ、た…!
ブリジットさん、産まれた、産まれたよ!!
元気な、元気な子だよ!
ブリジ…っト…?
[大きな声でブリジットが叫んだ刹那、ゆっくりと外の世界へと産まれ出る命を目の当たりにし。
ただ無我夢中で小さな命を受け止める。
最初か細い声が、肺に息が行き渡ったのだろう大きな泣き声となって自分の存在をめいっぱいに主張する。へその緒もついたまま、ブリジットへ園子の顔を見せようとして…凍りついた]
[部屋を出て、その扉の横に背を凭れる。
膝の力を抜き、ずる、としゃがみ込んだ]
…。
[俯いた表情は酷く険しい。
昨日も、今日も倒れたブリジットの身体を支えて、だからこそその身体の異常なまでの軽さを知っていた。
或いは、食事をほとんど取っていなかったことも、商人の目敏さゆえに気付いていたか]
どうなるかねぇ…。
[少なからず、どちらかは、と思ってしまう自分は、あの場には相応しくないだろうと]
だ、め…駄目だよ、ブリジットさん!
旦那さんのところに帰るんでしょう!?
この子を抱いて、この子にお母さんって呼んでもら…ねぇ、ブリジットさん!
目を、目を開けてよ!
[小さな小さな命を抱いたまま、涙を堪えられずに流したままブリジットに呼びかけて。]
投票を委任します。
妊婦 ブリジットは、踊り子 ローザ に投票を委任しました。
─台所─
[ブリジットが落ち着いたら、と約束を口にしてくれるユリアンに表情を喜色に戻す]
うん、わかった。
[撫でられ、嬉しそうに微笑んだ]
……ぅ、ゼーリュ?
[新たに聞こえた声が自分の名を呼ぶことに気付き、顔を動かし反応を示す]
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一応エーリッヒでセット中。
発見描写については了解しました。襲撃描写は早めに落とすつもりです。そんなに酷いことにはしない予定。
表に出るかは状況次第でしょうか。占われていたら出るつもりですが。
ふぇ。
[元気な泣き声にロミルダは少しびっくりして、目を丸くする。
ぱちぱちとまたたきをして]
…赤ちゃん、生まれたですか。
[半ば呆然とした顔で言って、ローザが赤子を取り上げるのを見た]
[泣き声が聞こえ、顔を上げた]
一応は、おめでとう、かね。
[ふ、と息を吐く。
重たい腰を上げ、のたくたと、また室内に戻った]
ん、あ。
[呼びかける声に、振り向く]
……どしたの?
[と、問うより先に、ゼルギウスは水を取っていた]
ああ……お茶とか、用意した方がいっかな。
みんな、気ぃ張って疲れてるだろうし……。
男とか女とかの問題ですかねえ?
未来のことなんて、想像もつきませんよ。
って、
[さらっと言われたことはさらっと流しかけたが、数秒経過して、何を言われたか気づいたようで。ぱっと頬に朱が差す]
そんなんじゃありませんっ!!
[誇っていい、なんて言われても全く嬉しくないと憤慨してみせた。
台所へと辿り着き、水を受け取る頃には多少の落ち着いていたけれど。]
あら、……どうも。
[少しの間を置いて、挨拶を投げかける]
……おい…冗談だろ?
お前、こんなときまで冗談は止めろよ、なぁ?
[力なく落ちた手に触れる。
それはまだ温かいのに]
子供と一緒に帰るんだろうがっ……
赤ちゃん、元気、みたいですね。
[ようやく理解が追いついて、半ば疲れたように笑みを浮かべる]
ヒカリって、赤ちゃんの名前ですか?
[さきほど聞こえた声を思い出して、ロミルダは問いかけながら、ブリジットの顔を見た]
……ブリスさん?
おう。いいこにしてたか。カーラ
[考えたらブリジットのところにいなかったのは、ここでじっとしていたのだろう。と思っていいつつ]
ああ、皆が疲れてるだろうが、交代できるように休むやつも必要だし…それにあれ以上大人数いても邪魔なだけなんでこっちにきた
[お茶についていうユリアンには頷きを返しつつ、水を喉に通して]
そりゃ身に宿している女性とじゃ感じる現実感はまるで違うだろうしね。あー違うのか。そりゃびっくりだな
[とゲルダにいう。当然なのか。赤くなって憤慨するのには人の悪い笑みを浮かべる]
[布ではなく手でブリジットの首筋に触れる。
まだ温かい。でも]
元気な女の子だね。
……おやすみなさい、ブリジットさん。
[自分も眸を閉じる]
……っ…この子を、綺麗にしなきゃ、ね。
ね、ヒカリちゃん?
[涙と血と羊水にまみれながら、小さな命を守るようにあたたかなタオルで身体をふき、柔らかなタオルで包んだ]
あぁ、えーと…へその緒、切るんだっけ。
さーて…喋ってるとこ悪いけど、少しだけ俺の話に耳を傾けてくれっかな?
ま、話ってのは、実はさっきな。空気も読まず自衛団が来たことなんだがな…何しに来たのかはだいたい想像つくと思うが。これからどうする…どうしろ。ってことだが
んじゃ、自衛団員のめんどくさくて長ったらしいうええらそうな言葉を聞きたいか。俺の主観交じりのざっくりした言葉でその説明を聞くか。
はい。公平に。ロートス。どちらか選べ
[どっちも俺の口からだけどね。といって三人を見た後。ロートスを見る
なにゆえロートスの判断が公平かはいってる当人だって知らない]
─台所─
うん、カーラ、いいこ、してた。
ローテュ、と、いっしょ、いた。
[膝に乗せたままのロートスを撫でながら笑んでゼルギウスに答える]
[また、表情を明るくするカルメンの様子に、にこり、と笑って。
もう一度撫でてから、手を放す]
っと。
……どーも。
[ゲルダから向けられた挨拶には、こちらも挨拶を返すに留めて]
ま、あんまり大人数でぞろぞろいても、ね。
[ゼルギウスの言葉に、一つ頷く。
離れた理由は、それだけではないけれど]
そりゃ違いますよ。
違うに決まっています。
[繰り返しの否定は、女性との違いなのか、ゼルギウスの指摘に対してなのか。
水を飲んで一息つく]
はい、私もいますよ、ビュルスさん。
さっきの、……歌?はビュルスさんですか?
[ゼルギウスから突然指名された鸚鵡は、カルメンの膝の上で、こきゅ、と首傾げ]
「まわりくどいの、だめー。
ユーリィのあたま、はいらないー」
[返されたのは、公平というにはどうか、という返答だった]
……お前な……。
……はあ。
[唐突始められたゼルギウスの前置き。
耳に入っているのかいないのかの生返事をして]
それって、公平なんですか……?
[想像はついたのか。
突っ込みは、やや、覇気に欠ける]
…子供が無事だったことを喜ぶべきなんだろうな。
[生まれたばかりの子供に目を向ける]
お前の母さんみたいに美人になるといいな。
─台所─
ぅ?
うたー。
ローテュ、と、おと、は、うたった。
かし、は、しらない。
[ゲルダの問いに少し首を傾げつつ。
歌イコール歌詞と認識しているためか、そんな言葉を返した]
これで子供に対の蒼が咲いてたら、とか。
…カミサマが、ここにいる面子より、しょーわるでないことを願おうかね。
いや、公平だろう。
[突込みにはきっぱりとそういって。ロートスの言葉を聞いてから頷き]
んじゃ、簡単に言うとだな
団長はやっぱ人とは思えない存在に襲われた。
犯人はどう考えてもこの中にいる。
こっちじゃ手に負えないし放すのも怖くて嫌だから何人かを人身御供にしてでも問答無用で隔離する。後は自力でなんとかしろ。
だそうだ。ああ後、全員死んでも別にいいって思ってもいるんじゃねえの?自分らは安全だしってことでな
[口調もさることながらめちゃくちゃざっくりしまくりです]
ふぇ。
ブリスさん、…寝てるですか?
[返事はなくて、首を傾げる。
けれど周りの反応に、そうでないことくらい、ロミルダにもすぐに分かった]
ブリスさん、大丈夫って、いったですよ。
うそついたら、だめです。
[いやいやというように首を振って、口を結んだ]
……音を、歌う?
[最初は意味が取れずに首を傾げたものの。
続いたカルメンの答えに、ああ、と納得した様子で]
歌詞がなくても歌、で良いと思いますけど。
ノイマンさんと一緒に合わせるための、練習でしょうか。
[ジト目で鸚鵡を睨んでいたのも束の間。
ゼルギウスから成された説明に、え、と短い声を上げる]
……ちょ。
なんだよ、それ……。
[最初に口を突いたのは、こんな呟き]
……ブリジットさん、お疲れ様。
がんばった、ね。
ヒカリちゃん?
あなたのお母さんはね、自分の全部を使ってあなたを産んだんだよ。
だから、忘れちゃダメだよ。
あなたはお母さんがめいっぱい愛してくれてたってことを。
[涙を堪えることが出来ず、子供を包むタオルに涙が染み込んだ]
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