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測量士 アーベル は、雑貨屋 クロエ を占った。
次の日の朝、自衛団長 ギュンター が無残な姿で発見された。
そして、消え行くもの。
運命の輪が回りだす。
紡がれるのは、如何なる結末への道筋か……。
現在の生存者は、雑貨屋 クロエ、生物学者 ライヒアルト、宿屋主人 フーゴー、神父見習い ウェンデル、記憶喪失者 リディ、作家 ヘルムート、船大工見習い カヤ、細工職人 ヴィリー、風来坊 ユリアン、騎士 ダーヴィッド、測量士 アーベル、刺繍工 ゲルダ の 12 名。
……ごめ……。
[いつになく荒い言葉は、その理由を知らぬが故に、厳しく聞こえて。
無意識か、掠れた声と身体が微かに震えた。
重ねられる言葉には、答えようがなく。
最後の問いには、僅かな意地で立ち上がろうとするものの]
……ダメ、かも。
[色々と、力が抜けているようで、意地はあっさりと敗北した]
[酒場と宿を繋ぐ入り口の所でアーベルが止まるのを不思議に思っていると、ゲルダが呼ばれるのが見えて。
何かあったのか、と思って自分も向かえばクロエがしゃがみこんでいるのが見え。]
……運べるか?
[アーベルの目を見て問いかける。
確か彼の座っていたテーブルにはグラスが多く並んでいたはずだ。]
/*
な、悩んだけど流れで示唆ぽいのがあった方がいいのかと思って変えてしまった。
でもってセーフ。ああ良かった。
ここで引いたらパニクってたやもしれない。
居ねぇに越したことはねぇが、可能性があるなら最悪のケースは考えておくべきだからな。
そのためには『信じる』と言うピースが必要になる。
結社から手紙が来てるってぇのがまた、な…。
[可能性を高めている、とまでは言わなかったが、何を言いたいかの予想はつくだろうか。謝罪を口にするヴィリーにはゆるりと首を横に振り]
無理強いをさせるつもりはねぇんだが、自衛団の対応を考えるとやらなきゃやられる、っつーのが見えてるからな。
そう言う意味での覚悟は、どうしても必要になると思う。
人狼が居ようが居まいが、な。
[静かに言葉を連ねた。
宿泊部屋に続く出入口からクロエの名が聞こえると一度そちらへと視線を向け]
案の定のようだな。
部屋ぁもう一つ開けるか?
[誰ともなく声をかけた]
[後からやって来たゲルダの問いに、ふるる、と首を横に振る。
無理してた、という部分の否定なのか、大丈夫、という問いへの否定なのかは、定かではないけれど。
何となく、声を出すのが怖くて、言葉を紡げずに]
/*
俺よりアーベルが運んだ方が良いとは思うがなー。
そういやアーベル誰とフラグ成立させるつもりなんだろうゲルダかなークロエかなー。
ルーミィに押されるかもしれんなー。(ぉ
でもゲルダだった時は兄ちゃん寂しい思いするなぁ多分。
自分の娘が嫁行っちゃうみたいな。
/*
Wikiの襲撃結果が素敵なんだぜ。
発見は翌朝の方がアリバイどーのこーのにならなくて良い、よな…?
だが発見は今回したくない気がw
あ、逃げられた。
[席を立つアーベルをみおくると、ひとつの人影]
あらぁん?
クーちゃん、大丈夫かしらぁ?
[手伝ったほうがいいかと腰をうかすも、呼ばれたのは自分ではなかったので、ようすをうかがうだけ]
[声を出さないクロエの頭をぽふっと軽く撫でて。]
今日はもうゆっくりやすむといいよ。
それとも、添い寝してあげよーか。
[くす、と、からかうように笑う。
アーベルがクロエを支えるのか、それとも後からきたヴィリーがクロエを支えるのか。
どちらにしてもフーゴーの好意に甘えることになるだろう。
クロエが落ち着くまで傍に居て、添い寝をしないのなら、その後自宅に戻るつもりだった**]
― 酒場へ ―
皆さん、こんばんは。
[後ろからウェンデルと少女が追う形になってるとは知らず、
マイペースに歩み、いつもの挨拶を落とし、
一先ず一直線に昼頃座っていた場所へと腰を降ろす。]
おや、大丈夫ですか?
[腰を落ち着けたところで、クロエの周辺の話が耳に届き、
無表情故に、心配してるとは思えないような淡々とした声で尋ねた。]
だから、無理はすんなって。
[意地も張れない様子にまた溜息。
けれど続けた言葉からは荒さが幾らか抜けていた。
伸ばした手をそのまま身体に回して抱き上げる]
服とか緩めるのをしてやって欲しいんだ。
ああ、この程度ならまだ大丈夫だけど。
親父さんに空き部屋の鍵借りてきて貰えるか?
[ゲルダと、声をかけてくるヴィリーにそう頼む]
記憶喪失者 リディは、生物学者 ライヒアルト を能力(守る)の対象に選びました。
…――ウェンデルさんは、違いますかね。
[ふっと唐突に響かせる聲は独り言のように。
お伽噺に伝わる、不思議な能力者。
人狼が存在するならば、それらも存在しておかしくない。
――そして、実際に何度か遭遇をしたことがあればこそ。
性質的に教会関係者の場合もあったが故に、
自身の過去を少し見せながら、話してはみたけれど、
あまり収穫はなかったと、同胞はこの言葉だけで気がつくだろうか。]
/*
wikiは更新済みです。
問題あれば修正しますので、云って下さいね。
右腕ゴチになります!
[ゲルダの問いかけに、一瞬、きょとり、と瞬いて。
何か、返そうとするより先に、抱き上げられた]
……ふぇっ……!?
[上がるのは、上擦った声。
慣れていない状況は、今度は動揺を呼び込んだようだった]
[フーゴーの重ねる言葉にようやく顔を上げると、そうだな、と頷き。
アーベルから部屋の鍵を頼まれれば解った、と答えた]
おっさん、部屋を空けてくれるか。
ゲルダ、ついでに、これも持っていけ。
[リッキーから空き部屋の鍵と、水桶とタオルを受け取るとそのままゲルダに渡し、自分はアーベル達より先に部屋へ行き。]
投票を委任します。
騎士 ダーヴィッドは、刺繍工 ゲルダ に投票を委任しました。
―宿屋―
[ライヒアルトから遅れること数分]
よぉ。
おやっさん、キャル連れてきたぜ……って、
[扉を開け、そう声を掛け。
そこで止まったまま、なにやら集まっているほうを見た]
……なんだ、どうかしたのか?
こういうときって、どうしようもなく無力よねぇ。
[おんなであれば、できること。
おとこであれば、できること。
そのどちらもできず、わずかにまなざしを伏せた]
アル先輩…。
[戻ってきたひとかげを確認し、こまったような表情をみせた]
ああ、まだ使ってねぇのは一つある。
そこに運んでやれ。
[どの部屋かの指示をリッキーに出し、空き部屋の鍵を出させる]
やれやれ、金にならん満室御礼だが仕方あるめぇ。
[ぼやきは冗談交じりに。クロエを部屋に連れて行く者達をカウンターから見送った]
部屋の準備は、済んだ。
後は、任せたぞ。
[リッキーと共に布団の準備を済ませると、部屋から出てアーベルに声をかける。
ゲルダには、ついていてやれ、と言った後、少し悩んでから。]
…無理は、するなよ。
お前も、倒れたばかりだから、な。
[と、ゲルダの頭を撫でてから酒場へ戻って。]
おぅ、ライヒアルトに見習い。
…っと、キャルも来たのか。
つーかまだ起きてて良いのかよ?
[問いはウェンデルへ。己が問いと入れ替わるように紡がれた問いには]
ん、ああ。
ちぃとクロエがへたり込んじまったんでな。
輸送中だ。
[視線は宿泊部屋へ続く出入口へ]
クロエは、アーベル達に任せた。
迷惑ばかりかけて、すまない。
[フーゴーにそう言って頭を下げると、ようやく幼馴染や神父見習い達が来ていることに気づいて手をあげる。
そして幼馴染の横に少女がいないことに気づくと、瞬きをして。]
…一人、か?
俺がやるのはちっと、なんでね。
[ゲルダに頷きを返し]
動けなきゃこうするしかないだろ。
[上擦った声に、いつもと変わらぬ調子に戻り言う]
ありがとう。
[支度を済ませたヴィリーに頭を下げて、部屋に入る。
ベッドに寝かせると直接のあれこれはゲルダに任せた]
― 酒場 ―
[フーゴーの説明に、大体の事情は察して、頷くと、
ヘルムートに名を呼ばれ、少し傾げる首。]
……どうか、しましたか?
[相手の表情を察しての問いかけではなかったが、
珍しく状況と一致しているだろう言葉を紡ぐ。
視界の端に先程まで話していた2人が映ると、
目礼だけで、挨拶代わりとした。]
貨幣のイメージとしては、
銅貨=1ポッチ
銀貨=100ポッチ
金貨=10,000ポッチ
くらい?
(どこまでも幻想水滸伝基準かよ)
…?ウェンデル、って、誰かな?
[まず、問題はそこからだった]
[今まで神父としか呼んでこなかったがゆえに]
[本名の存在が、非常に朧気だった]
違う…違うねぇ。
[何に対しての言葉かを捉えるには、まだ暫く時間を要して]
/*
wiki更新、ありがとうございます。助かりました。
[そして、幼馴染の質問には]
ええ、一人で来ましたけれど?
[何故人数を尋ねられるのか?
と不思議そうな眼差しを向けた。]
あぁ、なるほどな。
ゲルダは起きたのか。
[フーゴーから返った言葉に、ちらと見えた姿を思い起こしながら言い]
眠れねぇって言うから、散歩ついでにな。
コイツが飲めるようなモン貰えるか?
[一足先にカウンターに駆けていくキャルを追うように、中へ進む。
ライヒアルトの目礼やヴィリーには、片手を上げることで返す]
[クロエを運ぶのを手伝おうかと思ったが、出遅れたのでとりあえず様子を見ている]
………か弱い女性たちには、この状況は辛いでしょうね……
[小さく溜息を吐いた。自分にも何かできることがあればいいのに、と。
9杯目のグラスを空け、10杯目のラム酒に口をつけて……
ふと。これだけ飲んでも酔うどころか、何だか寒気がしてきましたねぇ……と小さく呟いて、不思議そうに小首をかしげた。]
嗚呼、ウェンデルさんは…――。
[今は傍にいるので、
眼差し一つで自分の後に酒場に入ってきた人を示す。]
教会関係者には、多い印象があるので。
一応念のために、探ってみましたけど。
良く分かりませんでした。
[説明と云えば説明になってはいるが、
肝心な単語はやはりそげ落ちた説明を付け足した。]
/*
いえいえ、ですよ。
それは、そう、だけ、ど!
[どうにか出た声は、やはり、上擦ったもの。
そも、女扱いされる機会が少ないからか、それとも他に理由があるのか。
いずれにしろ、頬が微か、上気しているのは隠しようもなく。
ともあれ、ベッドに下ろされ、ゲルダの手を借り多少、楽な状態に落ち着く]
ありがと、ゲルダ。
んでも、添い寝はいいよ……ゲルダだって、まだ、本調子じゃない、でしょ?
だから、ちゃんと、帰って、休んで。
ウチは、ここで寝てれば、へーきだから。
[早口に言い募るのは、案ずる気持ちが強いのだが。
ある意味、突っ込み避け]
[アーベルから礼を言われれば、気にするな、とだけ言って。
幼馴染の視線には、そうか、と答え。]
リディは、大丈夫か。
[女性陣が一様に参ってしまっている現状に、幼馴染の拾った少女も臥せっているのかと心配になり。]
[おもわず、すがるようになまえを呼んでいた自分に気付き、あわてて首をよこにふった]
なんでもない、なんでもないわ?
[そして、ヴィリーの言葉に、あ、と声を上げ]
そぅよ!
リィちゃんが、見当たらないんだけど、心あたりないかしら?
いやぁ、気にすんな。
宿屋で倒れた奴が居るのに休める部屋を提供しねぇ方がおかしい。
[ヴィリーの謝罪にひらひらと右手を振った。
周囲が、ライヒアルトが一人であることに疑問を抱くのを聞き、そう言えば、と声を漏らす]
…嬢ちゃんが居ねぇのな。
俺が戻って来た時にゃ二人とも居なかったから気にしてなかったが。
[言いながら首を捻った]
ゲルダならアーベルと言い合うくらいに回復してたよ。
眠れねぇっても、ちゃんと寝かせにゃならんだろに。
そうだな、寝やすいようにホットミルクでも作るか。
甘くしてやっからよ。
[カウンターへとやって来たキャルの頭を一撫でして、ホットミルクはリッキーに指示して作ってもらう。しばらく後に飲みやすい温度のホットミルクが出て来ることだろう]
……つーか。
そっちの兄ちゃんは、まさかずっと飲んでたのか?
[酒場を出た時と変わらない位置にいるように見えるダーヴィッドに、ちらと目を遣った]
……兄ちゃん、ダーヴィッドっつったか。
そのくらいにしとけ。
いくら酒豪でも飲み過ぎだぜ。
[呟きも聞こえて嫌な予感がしてくるか。まだ飲もうとするならば、酒を取り上げキャルに出したものと同じホットミルクを目の前に出すことだろう]
叔母さんには心配しないよう伝えておくよ。
ついでの用事もあるしな。
[ゲルダとクロエの遣り取りを背中で聞きながら言う。
後半は口にするつもりもなかったが、声にはなった]
二人とも、とにかく休めるだけは休め。
そうじゃなくても嬉しくない事態なんだからな。
…まだ、飲んでいたのか。
というか…大丈夫、か。
[寒気がする、という呟きに、アルコール中毒にでもなったか、と心配し。]
…おっさん、もう一部屋、借りれるか。
部屋代は、払う。
そうですか?
[ヘルムートの反応に、ハタハタと瞼を動かすも、
それ以上は追及しないのはいつものことで。]
嗚呼、そういえば、此処にはリディさん居られませんね。
[各所からの反応に、一度周囲を見渡して、ゆるっと首を傾げる。
視線を巡らした際に、ダーヴィッドの様子が目に止まり]
リッキーさん、ダーヴィッドさんの代わりに、
私にラム酒を一杯頂けますか。
[何を思ったのか、マイペースに酒を1杯注文した。]
ん……かあさん、お願い。
すぐ帰る、って言ったのに、こんな事になっちゃってるし。
……心配、させてる、だろうから。
[母へ伝える、という言葉に、小さく頷く。
自衛団の話は、既に伝わっているだろうか、と。
不安はそこに集約していた]
嬉しくない、事態……。
そう……だね。
[眼差しで示されたなら、小さな頷きを]
成程。
ヴァイオラは、本当に賢いね?
[探り合いは、愉しくもあれど]
[しばしば面倒でしかなくなるから]
昨日も、確かにお伽話に詳しい様子を見せていたが。
構う必要は薄いかな?
生かして躍らせるのも愉しいからね。
それに、先ずは…別な獲物がいるわけだ。
[フーゴーとヴィリーの言葉に、苦笑しながらグラスの中身を飲み干して]
そうですね。では、これでやめておきます。
代わりに…ホットミルクでもお願いできますか?
[と、首をこてっと傾げてフーゴーに。]
ご心配をお掛けして、申し訳ありません。
多分、アルコール中毒などではないと思うのですが……
[と応じた直後に、くちゅんっと小さなくしゃみ。]
アイツなら大丈夫だろ。
嵐の中飛び出してってもあの通りだったし。
[リディについては無責任な言葉を零しつつ]
そりゃぁ結構なコトで。
団員になんか言われたみてぇでな。
俺だけじゃ不安そうだったモンで、連れてきちまった。
……あぁ、ソイツぁ助かる。
[フーゴーに答えて、撫でられて嬉しそうなキャルの隣に座る。
少女は他の人も容疑者ということまでは聞かされていないようだ。
頬杖を突きながら周囲を見た]
あー。
[部屋を、と言われて少し言い淀む]
……例の死んだ奴が泊まってた部屋で良いなら、な。
ゲルダが泊まって行かねぇなら、さっき使った部屋片付ければ使えるが。
[ヴィリーに少し気拙そうに返した。
ラム酒を、と言うライヒアルトにはリッキーが用意して差し出す]
ああ、分かった。
[ダーヴィッドの注文に頷き返して。再びリッキーにホットミルクを用意させる。キャルに用意したものより甘さは控えめ、熱さは2割増になっていたやも。それを差し出し、くしゃみをする様子には]
……風邪だな。
身体あっためて大人しく寝ろ。
[呆れた声が口を突いて出た]
[部屋数の問題に、はーい、と勢いよく手を上げる]
あたくし、今日は別荘にもどるから、部屋、空くわよ?
今はまだ、服があるけれどぉ。
まかせとけ。
クロエは今は自分のことだけ考えて寝ろな。
……少しでもマシになるように。
俺もやってみるから。
[手伝えることがなくなると、後はゲルダに任せて部屋を出た]
……いや。
オレはたまにしか飲まねぇから、よくは分からんが。
流石にそろそろヤバいんじゃねぇの?
[周囲に心配される中あっさり返ったダーヴィッドの返事に、やっぱり眉を寄せた]
なんかふわふわしてっし。
[笑顔はそう見えたようだ]
一緒じゃ、なかったのか。
[のんびりとした様子の幼馴染に、おそらく体調は崩していないのだろうと思いながらもそれはそれで大丈夫だろうか、と案じ。
くしゃみをするダーヴィッドを見れば、風邪か。とだけ呟いて。]
それを飲んだら、今夜はここで寝ていけ。
ああ……それでか。
[団員に、との言葉で何を言われたのかを大体察する。仕方のねぇ連中だ、とは心の中に留め置き、甘いホットミルクをキャルに差し出す]
これを飲んだらちゃんと寝るんだぞ?
夜更かしは身体にも悪いからな。
[ちょこんとカウンターに座るキャルを諭すように声をかける。家族を持たぬフーゴーにとって、教会の子供達は孫に近い存在だった]
単純に人としての年齢は、貴方よりも上ですよ。
[賢いかどうかはさて置いて、
感情の動きの見え難い声音で返す。]
正確なことは分かりませんけれど。
[相手の感情を読み取るのが不得手な自覚は、
かろうじてあるようで。]
…――まぁ、今日のところは。
[そう、頷いた。]
ゲルダの使った部屋を、頼む。
多分、クロエの部屋に泊まるはずだ。
[さすがに死んだばかりの人間の部屋に寝かせるのは躊躇われて、フーゴーにそう頼み。
歩いて帰るというダーヴィッドには、眉間に皺を寄せて首を振った。]
馬鹿もん、それだけ酒が入った上に風邪引いてる奴を歩いて帰せるか。
悪いことは言わねぇ、今日は泊まって行け。
[歩いて帰ると言うダーヴィッドには一喝を。ついでヴィリーの言葉に続けて畳みかける]
ダーヴィッドさんも、アル先輩も、マイペースよねぇ。
神父さまもだけどぉ…。
[やっぱりリディのことは気にかかるようで、ライヒアルトの服をかるく引く]
いきものをひろうなら、面倒をみる責任もあるのよぅ?
[知っているか、といかけてみたり]
ああ、それなら片付けちまっても良いな。
承知した。
リッキー急いで整えて来てくれ。
[ヴィリーの話を聞いてすぐさまリッキーに指示を出す。程なくして部屋が整ったとの報せが届くことだろう]
おや、そんなことがあったのですか。
[リッキーからラム酒を受け取って、
マイペースにそれをあけながら小耳に挟んだウェンデルの、
リディ情報に考えるような仕草を見せ。
最終的に濡れ鼠だったことを思い出して、納得したように頷く。]
ええ、一緒ではないですよ。
濡れ鼠で一晩いたみたいですけど、
風邪もひいてませんでしたし。
[幼馴染みの阿吽の呼吸で、
ヴィリーが何を思ってるのかくみ取ってついでのように、
声に出して体調面は心配ないだろうと零した。]
ん……そう、する。
ありがと、アーベル。
[自分の事だけ、という言葉。今は、それに素直に頷いた。
少しでもマシに、という言葉には、不思議そうに瞬くものの、問うことはできず]
……ゲルダも、休んで。
ウチも、もう、休むから。
[幼馴染に向け、笑って見せる。
大丈夫かと問われれば、うん、と頷いて]
カヤにも、言われちゃってるし、それに。
……怒られるの、やだから。
[小さく付け加えた言葉に、ゲルダはどんな反応を示したか。
ともあれ、おやすみ、と挨拶を交わして、部屋を出る背を見送り]
留守を任せたんがいけなかったな。
まさかあんな話たぁ思わなんだ。
[首を振って、隣を見た。
キャルは「はぁい」と素直な返事をして、ホットミルクを両手で受け取る。
フーゴーには懐いているお陰か、いつもの元気も戻ってきたようで]
[ホットミルクのカップを両手で持ち、ふーふーと冷ましながら一口。]
えー、あー……そう、ですかねぇ?
それでは、泊まらせてもらいます……
………私は別に、亡くなられた方の部屋でも構いませんよ。
[周囲からのツッコミに小首を傾げて苦笑しながら。
無数の死体が転がる戦場で野宿するよりずっとマシですから――とは、さすがに口に出すのは控えた。]
よぉし、良い返事だ。
[に、と表情を崩すと再びキャルの頭を撫でる。ゆっくりホットミルクを飲み進める様子を見やりながら、ウェンデルに]
良く思ってねぇ連中が多いからな。
そこらの分別がある奴も居ることは居るんだが。
悪ぃのに当たっちまったんだろ。
まあ、後でまた様子は見るよ。
俺はここに泊まってるんだから。
[ゲルダにはそんな言葉を添えて、酒場まで戻る]
ああ、人増えてたんだ。
[ウェンデルが少女まで連れていたのには少し驚き。
聞こえてしまった相部屋発言は、聞かなかった振りをした]
色々騒いで悪かったよ。
俺はちょっと雑貨屋まで行ってくる。
それと。
戻ってきたらあれ、借りられるかな。
[飾られている品々の一つ、銀のタロットケースを指してフーゴーに訊ねた]
[さしてリディに関して心配した様子をみせていなければ、
服を引かれる感覚を覚え、ヘルムートに碧の眸を向ける。]
…――まぁ、確かに拾いましたけれど。
[一口酒を煽り、少しの間を置く。]
その所為で、容疑者の一員となったなら、
困ったものですね。
[暗によそ者を拾ったから疑われたのかもしれないと、
ゲルダに関してもそれで疑われているのではないかと、
拾われた身であるダーヴィッドもいるというのに、
やはり気にした様子なく、ボソリと零した。]
……はぁ。
ダメだなぁ、ウチ……。
[一人きりになると、小さくこんな事を呟く。
黒の瞳には、陰り色]
こんな調子じゃ……もし、ギュン爺様の話、本当だったら……。
[続く言葉は、声にはならず。
圧し掛かる疲労に耐えかねた事もあり。
結い紐を解いて黒髪を滑り落とし、布団に潜り込むとすぐ、*意識を手放した*]
[嵐の中を帰った、だの、一晩中濡れ鼠でいた、だのを聞いて多少目を丸くしながら、どことなく納得出来る自分に内心首を傾げながら、ライに、そうか、と呟くも。]
…さっきの事もある。
あまり、目を離してやるな。
リディは、ライだけが、必要なんだ。
[自衛団員に肩を掴まれた時のことを思い出し、幼馴染に少しだけ苦言を。]
本当だったら……耐えられない。
[声に出さなかった呟き。
それが、程なく現実として圧し掛かる事とは、今は*知る術もなく*]
[戻って来たアーベルに軽く右手を挙げて]
ん?
ああ、構わんが……おめぇタロットなんざやれたか?
[貸してくれと言うアーベルに首を傾げる。使うのは問題ないのだが、目の前の青年が使えたものか、と]
/*
いい加減、隠れすぎだと思った。
そして出れば出たで直球すぎだと思う。
ごめん、こんな占い師で。
疑われやすくも動くのってやっぱり難しいや。
今日は仕事休みだったから一日寝てたけど、薬のせいかまだまだ眠い……
そして明日は、仕事の付き合いで飲み会。
受付係も兼ねてるから、欠席できねーーーーーーー。
……とりあえず、シャワーでも浴びてくるかね。ケータイ片手に。
無学は神の呪い、知識は天への翼。
そうすると、歳を経たなら、自然に翼は生えるのかな?
[問いではなく、反語の響きで男は言う]
僕は気が向かなければやらないからね。
愚かであるゆえに、貴方の言う事を信じるのさ。
[たとえ、それがどのような結果になっても]
そうだ、ヒースクリフ。
ヴァイオラも言っていたが、人が喰われるのが見たいなら、後で来ると良い。
その時には、呼ぶさ。
/*
リディは多分ライが子供の頃の飼い猫だよね?
で、それなら幼馴染である俺も覚えてるんじゃねっかなと勝手にやらせてもらったり。
やりにくかったらごめんねライとリディー!
[キャルは嬉しそうににへ、と笑い、ミルクを冷ましつつゆっくりと飲み始めた。
途中で同じように飲んでいるダーヴィッドを見て首を傾げたかも知れない]
だな。
体力はそこそこあったみてぇだが、その分頭が足りなかったか。
今度は別の奴頼んでみるかな。
……来てくれっかは分からんが。
[溜息混じりに言って、キャルの頭に手を伸ばし、撫でた]
親父のがあったから。
一応ね。
[言葉少なくフーゴーに肩を竦めてみせる]
それじゃ。
[酒場に居る面々に手をあげると、宿屋を出ていった]
[首をかしげるダーヴィッドには、あきれた眼差しがむけられる]
やっぱり、自覚ないのねぇ…。
そういうところが、取材対象としては、ありがたかったけどぉ。
[人と違えば違うほど、ものがたりのインスピレーションはつよく与えられる]
[リディのことに関しては、拾った理由が理由だけに、
そもそも他人に配慮するような性格でもない故に、
彼女が自由にすればいいと思っていたのだが]
……幼馴染みであるヴィリーさんは知ってると思いますが、
私は、私のペースを崩されるのが一番苦手なのですよ。
[流石に幼なじみに苦言を向けられれば、
眉を3oほど下げて、溜息を一つ吐いた。]
分かりました。もう少し、気は向けるようにしましょう。
私だけが、というのは、やはり困ったことのように思いますが。
[元が元だけに、どの程度かは他人からは計り知れないだろうが。
学者にしては精一杯の譲歩の言葉が漏れた。
そして、くっと残りの酒を煽った。]
では、まぁ、家に戻ってるかもしれないので、私も戻りますね。
[立ちあがると、カウンターの上にラム酒の代金を置いた。]
必要なら、ギュンターに直談判すりゃ良い。
アイツはその辺の理解がある。
関係のねぇ子供達をいたずらに不安がらせるのは屑のやる事だ。
やらかした団員にも注意してくれるだろうよ。
[ウェンデルの言葉にはきっぱりとした口調で言う。表情もやや厳しめなものになっていただろうか。
タロットを扱える風な物言いのアーベルには]
そうかい。
まぁ使うのは一向に構わねぇよ。
好きにしな。
[雑貨屋へ向かうと言うアーベルに対し、「気ぃつけてな」と言葉を投げ見送った]
おぅ、毎度。
…ちゃんと戻ってると良いんだが。
[不安に思うのは今までのリディの言動からか。世間知らずな様相であると認識しているために突飛なことをしでかしてや居ないかと考えたり。カウンターに置かれたラム酒代を受け取ると手持ち金庫へと入れ、立ち去ろうとするライヒアルトを見送らんと視線をやった]
[フーゴーとアーベルのやり取りはさして気に留めず。
今から雑貨屋に行くというアーベルには、夜だということもあり、気をつけろ。と言って見送った。
そして、譲歩の言葉を吐く幼馴染には内心無理を言ったな、と謝罪の視線を微かな苦笑と共に向けて]
俺も、出来る限りのことは、する。
ライしか出来ないことは、お前がすべきだ。
[そして、帰るという幼馴染には気をつけろ、と手を軽くあげて見送った]
あぁ、おやっさん団長と仲良かったんだっけか?
[視線をフーゴーに戻す。
厳しげな顔にはやや肩を竦めたか]
そうだな、他の奴よりゃ確実か。
明日は直接詰所に行ってみるとするよ。
[そう言う傍ら、ライヒアルトが立ち上がるのを見れば、片手を上げる]
そういう考え方も、あるのねぇ…。
リィちゃんはともかく、ダーヴィッドさんは向こうなら、きちんと名の通ったひとなのだけど。
[ライヒアルトの言葉には、反発ではなく、おもいがけなさゆえに、ふに落ちるのでもあったよう]
それとも、よそものってだけでも…。
[おもいつきに、首をふる。
ここに使用人は呼ばれなかったと、そう考えて]
セザーリオさんは、愉しければ良いのでしょう?
[作家らしい引用に、そんな引用を用いる人が愚かであるものか、
と、何処となく呆れたような声音で囁く。]
――彼はなにも口をきかないというだけで利口者で通っている。
[返しに、そんな彼が引用した作家と同じ作家の言葉を。]
そんなものを信じて大丈夫ですかね。
[その結果どうなっても、愉しめるのだろうか
と、思ったことは囁きには乗せずに。]
[ライが出て行った所で、先程までの話を思い出しダーヴィッドの方を向いて。]
…悪く、思わないでくれ。
気は良い、奴なんだ。
[そう言って頭を下げ、幼馴染の言葉を詫びる。
そして部屋に一人で行けそうか問い、無理なら肩を貸すと申し出。
その後はゲルダがクロエの側に残るなら、自分もこのまま酒場に残りフーゴー達と他愛も無い話を朝まで続けたり、手持ち無沙汰に細工仕事をしたり。
ゲルダが帰るというなら彼女を家まで送るついでに自分も帰宅する*だろう。*]
ん、まぁな。
アイツの方が年上だったから俺が後をついてってるような形だったが。
まぁあれだ、腐れ縁ってやつだ。
ああ、そうしてみな。
俺がここを切り盛り出来るならリッキーを貸し出しても良かったんだが…そうも行かなくなったしな。
ギュンターに直接頼んだ方が早ぇ。
[言葉を紡ぎながらウェンデルに頷いて]
んー…。
ダーヴィッドさんの身元にかんしては、話題の団長さんに教えてあげるべきなのかしらぁ?
[それでなにが変わるようにもおもえないが]
なにもしないよりはマシよねぇ。
[ただでさえ、できることはすくないのだから]
―雑貨屋―
こんばんは、叔母さん。
ちょっといいかな。
[入口だけで済ませず、店の方に入れてもらう]
話ってどこまで聞かされてるの。
…そっか。うん、俺もその中に入れられてた。
今も巡回してる団員に呼び止められたよ。まだ向こうに立ってるんじゃないかな。
クロエはまだフーゴーの親父さんの所。
当然だけどショック大きいみたいで。疲れ果ててたからそのまま向こうで休ませてきたんだ。
ゲルダやヴィリーさんも居たし。うん、今はちゃんと寝てるはず。
俺も戻ったらまた様子見るから。
クロエも叔母さんのことを気にしてたよ。
そう。だから叔母さんも心配…するなってのは無理だろうけど。
戻ってきた時に元気な顔を見せてやって。
あたくしも機を見て、団長さんに会いにいきたいのだけど、場所をおしえてもらっていいかしらぁ?
[知っていそうなウェンデルやフーゴーに尋ねかける。
きづけば、だいぶすくない人影]
そろそろ、あたくしも帰ろうかしらぁ。
[ちいさくつぶやいた]
それで、ついでに悪いんだけど…。
…馬鹿なことはしないよ。
用心のためだから。信じてくれって。
[頼み込んで買い物をすると、一見手ぶらのまま雑貨屋を後にした]
ご苦労なことで。俺は宿に戻る。
[巡回の足を止めていたらしい自衛団員に皮肉っぽく笑い、宿屋へと戻った]
― 酒場→自宅へ ―
[自身に向けられた言葉には、ただ頷くだけを答えとしたのは、
若干疲れていたからかもしれない。
立ち去る前、話題に上っていたタロットをちらりと一度見た。
しかし、それ以上の興味はないようで。
踵を返すと急ぐでもなく家路を辿った。]
嗚呼、ちゃんと帰ってましたか。
[玄関に止めていたメモを回収し、
酒場で零した言葉を律儀に実行した学者は、
真っ直ぐに客室に向かうと、
そこにリディの姿を視界にとらえることになる。]
ギュンターの居場所か?
アイツなら大概詰所に詰めてるだろうよ。
[そう言ってヘルムートに詰所の場所を教える]
でもまぁ、あそこにゃ他の団員も居るからな。
今の俺達にゃ居心地は悪いぞ。
…――困りました、ね。
[無表情で抑揚なく呟く声音は、彼女が起きていたとしても、
学者の感情は伺い知ることができないものであっただろう。
言葉とは裏腹に、動いた手は掛布に伸び、
きちんと少女にかけ直して。]
おやすみなさい。良い夢を…――。
[幼い頃、自らの母が寝る前にかけてくれた言葉を少女に向け、
自身は自分の部屋へと*戻った*]
危険中毒者…リスクジャンキーとでも責めるかい?
貴方が嫌がるなら、少しは考えるけど。
[くつくつ、嗤うコエは低い]
本当に貴方は変わっていないね。
僕が初恋をしたのも、貴方のそういう感性にだし。
[それが同じ作者のモノであることを受け]
[冗談めかした響き]
[けれどさして重要ではないと、口調の軽さが示した]
それもまた、人生。とね?
なるほどねぇ。
[腐れ縁、との言には頷いて]
あぁ、リッキーならいい遊び相手になるだろうが、無理は言えねぇな。
2人いてくれりゃ万事解決なんだが。
[そう冗談めかして言いつつ、ヘルムートの質問には先に答えられていたので特に何も言わず。
やがてキャルがうとうとしだす頃には、代金を払って*教会に戻る*]
―宿屋・酒場―
ただいま。
[戻ると今度は人が減っていた]
…もちっと酒抜けてからにするか。
[タロットを見て息を吐く]
あー。ミルクは飲みたくないから。
水かお茶をもらえるかな。
リッキーにはここのことを頼んであるからな。
悪ぃが勘弁してくれ。
[貸せぬことに苦笑を向けて謝罪を入れ。キャルが寝かけて来たのを切欠に会話は止まり、ウェンデルは立ち去って行く。代金を受け取り見送ると、戻って来たアーベルを出迎えた]
おぅ、おけぇり。
………んじゃ水な。
[たっぷりとした間には「ミルク飲めよ」的な意味合いを込めつつ、リッキーに持って来させた水をアーベルへと差し出した]
[すこしばかりこまったような顔で、気遣ってくれたヴィリーに礼をのべた]
おじさまもぉ、おしえてくださって、ありがと。
あぁでもそうよねぇ…。
[多少、いやかなり、変な目で見られるのはなれているのだが。
その程度ではすまないかもと、理解できてしまうから]
んん…でも、何もしないのも、いいおんな候補生としては…。
大丈夫!きっとあたくしならできるわ!
[きっぱりと言い切った]
ベルちゃんとは入れちがいになっちゃうみたいだけどぉ。
あたしも、きょうは別荘に戻るわねぇ?
[一度荷物を部屋に取りに戻ったあと、宿屋の外へ]
あ、またこんど、ベルちゃんには服返すわねぇ?
[なんて、そんな声を*のこして*]
生ある者は全ていつか死ぬ。
[嗤う聲に、淡々と返す言葉。
初恋云々は冗談めかした響きから、いつも本気とは思っていない。]
だから、好きにすれば良いとは思うけれどね。
セザーリオさんがそれでいいのなら。
[そう云いながら、そんな言葉を零した本人は『生』を深く考えてるわけではない。
人が、多くは日々『生』を深く考えるわけでもないように。
日々の糧を得るために、たまには危険が伴うことがあることを当たり前と捕らえているように。
人狼だからといって糧を得るための危険を特別視はしていない。
――それは少しばかり、
欠落している感情の所為かもしれないけれど。]
…――馳走を愉しみにしてる。
[そしてやはり不意に、そんな言葉を残して、
一度会話は*一方的に途切れた*]
ミルクはまずいんだよ。
[言い訳にしか聞こえないことを言いながら水を貰った]
ああ、おやすみなさい。
よろしく。
[服については急がなくてもいい、とか言いながら。
ヘルムートに手を振った]
それじゃ、借りるよ。
……すげ。
[もう一度フーゴーに断ってからケースを手に取りカードを出した。予想以上に工芸品で少しビビった]
ミルク嫌ってっと背ぇ伸びねぇぞ。
[今更なことを言いつつ、タロットを手にするアーベルを見やる。何をやる気なんだか、と思いながらヴィリーと細工の話をしたりする]
ああ、それレプリカと言えどそれなりのものだからな。
破ったり汚したりするのは勘弁してくれよ。
[使用上の注意を述べたりもした]
いいよ、今更。
…気をつけて扱います。
[苦笑しながら水を飲み、注意には神妙な顔をした。
始めてみれば手捌きはかなり慣れたもの。
綺麗に混ぜ、山をつくり、そこで手が止まった]
………。
[震えて捲れない。何度も同じ事を繰り返して]
…いきなりじゃ、無理か。
[ぐったりと椅子に脱力した]
生命も刹那、死もまた刹那に過ぎない。
それでも僕は、その刹那を愛しているよ。
[何処か芝居がかった大仰な口調]
ああ、時が来たのなら。
貴方達の名を呼ぶよ。
[そして暫くの後、男は自ら付けた二つの名を]
[大切なモノのように、柔らかく*囁いた*]
/*
…肩透かしでゴメン。
にしても対象変えなければ良かったかも。今更後悔してる。
うん、これで行くならやっぱり親父さんだった。
とりあえず遅いから寝ようの合図にしてみる。
ゆ、許して…。
[ヴィリーとの会話の途中でちらりとアーベルを見やると、手つき自体は慣れたもので。ほぉ、と小さく感嘆の声を漏らす。けれど急にぐったりと椅子に脱力するのが見えて、少し呆れ顔になった]
なぁにやってんだ。
使い終わったらちゃんと仕舞えよ。
んで、何占ったんだ?
[タロットと言えばやることは一つ。その内容をアーベルへと訊ねた]
やっぱ、近い相手からにもするべきか。
でもってもっと絞って…あー。
[独り言のよにブツブツと零す]
ごめん、親父さん。また明日貸して。
手ぇ抜かずに準備するわ。
[元通りに仕舞いながらフーゴーに言う。
何を、と言われれば微妙な顔になって]
この状況で「占う」っていったら。
一つしかないんじゃない?
[アーベルの呟く言葉や返される言葉を聞いて瞳を細める]
…………。
人狼が居るかどうか、か?
[一時の間は何を思うたか。返した言葉は曖昧さを含み、フーゴーの本当に思い至ったものでは無かった]
まぁ良い、ちゃんと元の場所に戻すなら好きに使え。
…まあ、そんなところ。
[曖昧な言葉に、やはり曖昧に頷く]
はいはい。ちゃんと戻しますって。
こんなの何かあっても買い取れるレベルじゃねえよ。
[丁寧に棚に戻すと息を吐く]
親父さん視れるかと思ったんだけどね…。
[呟きは先の独り言より小さな声だった]
/*
…占えなかったのは兎猫のせいなんだがね!(爆
いや、いいから〆よう。引きすぎだ。
貴方には毎度お付き合いさせてすまんですよ…。
破ったり汚したりしたら、しばらくうちでタダ働きな。
[宿泊代や酒代のこともあってアーベルの財布が苦しいのは分かっている。故にそんな言葉を投げかけて、元の場所に戻されるのを眺め見た。続く呟きは聞き取ることは出来ず、フーゴーは再びヴィリーと話し始める。今度こんな細工を作ってくれないか、などと楽しげに会話を続ける*事だろう*]
……厳重に気をつけるよ。
[親切からだと分かっていても、タダ働きは嬉しくない。
もう一杯水を貰ってゆっくりと飲んだ。
ヴィリーが残っているなら交代にもなるか、途中でクロエたちの様子を何度か見に行って。
そのうちには自分も部屋に戻って*休んだ*]
─宿屋・個室─
[目が覚めた。
いつもとは違う、目覚め。
何が違うのかといえば、それを呼び込んだモノ]
……やっ……。
[震える声を上げ、耳を押さえる。
……それが無意味なのは、知っているけれど]
……ききたくない……ききたくないってば!
[はっきりと、覚えてはいない、けれど。
いつからか、聞こえるようになった『声』。
それは、ある出来事を一方的に告げる]
そんなのきいたって。
ひとが死んだことなんか、教えられたって、嬉しくなんか──!
[嬉しくなんかない。
言いかけた言葉が、止まった。
声が示唆するものが、誰なのか。
ふと、それが気にかかったから]
ききたくない、けど。
みたくない、けど。
でも……。
[示されているのが、自分の大事なひとたちだったら。
そんな思いは、一抹の不安と恐怖を呼び起こす]
……どこ?
どこに、いる、の?
[問いかけは虚空へ、答えは意識へ。
返されたそれに従い、ふらふらと歩き出す。
いつもきっちり結い上げる髪を下ろしたままの姿は、別人とも見えるか]
─自衛団詰め所近辺・路地─
[未だに覚束ない足取りで、たどり着いた場所。
立ち込める、常とは異なる空気に、一瞬歩みが止まった。
ふる、と首を軽く振って、先へと進む。
目に入ったのは──鮮やかな、あかいいろ]
……ギュン爺……さ、ま?。
[あかのなか、沈んでいるのは、白髪頭と青い服。
その身体は、至る所に傷がつけられて。
傷をつける事、それ自体を目的とでもしていたかのような。
そんな中、一際目立つ傷は、噛み切られたが如き喉元と、腹部に残された爪痕。右の肩から繋がる部分は、そこにはない。
人ならざるものの所業。
牙と爪の痕は、それを強く感じさせて]
……や……。
[あかに染まる団長の姿は、縁取るような白のひかりによって、浮かび上がるよにみえた。
それ故にか、その様は鮮烈に見えて。
もっとも、そうみえるのは、自分だけ──なのだけれど]
や、だ……こんなの……こんなの、いやあっ!
[普段押さえがちな感情を、絶叫の形で解き放った後。
放心したように、その場に座り込む。
声を聞きつけた人々が集まるのにも気づいた様子はなく。
黒の瞳は、ただ、あかとしろとを見つめ。
その様子に、いつの間にか追いかけてきていたぶち猫が案ずるようににぃあ、と*鳴いた*]
/*
寝ぼけた頭で書くのはちょっとよろしくない(滅。
ちなみに、血だまり突っ込むのも考えてはいたけど、さすがに自重。
弾かれて村人だったら、遠慮なく突っ込んだんだけどね!(それもどうか
―回想―
いくら従兄弟だからって、アーベルがやったらヘンタイっていったげる。
[すっぱりとアーベル>>16に告げながら、クロエを抱き上げて運ぶのに続き。
部屋の中へとはいったあと、クロエが楽な状態になるように手をかし。
早口で言い募る様子>>21にくすくすとおかしげに笑った。]
そ?
大丈夫ならいいけど……一人で無理しないでね。
[顔を赤くしている理由をからかうようなそうでないような視線を向けて。
ちゃんとクロエを布団に寝かせてから、アーベルに振り返った。]
――まあ、そうだね。
[後半の言葉に小さく頷き。
さすがにこんなとこでまでは言い合いはしないよう。
アーベルが出て行くならそれを見送り。
付け加えられた言葉>>51にはお願い、と小さく付け加えておいた。]
ほんとに大丈夫?
[笑って休んで、と言う幼馴染に心配そうな視線を向ける。
頷かれればしょうがないとため息をもらし。
ぺち、と軽く額を叩く。]
怒られるから、じゃないでしょー。
ちゃんと休んでないとあたしもおこるからね?
[まったくもう、とわざとらしく肩をすくめて見せる。]
それじゃ、また明日。
[ひらりと手を振って部屋から出る。]
[そんなに長居したつもりもないけどそれでもそれなりの時間が経っていたようで。
アーベルはすでに雑貨屋のほうに向かった後のよう。
ヴィリーとフーゴーが話している所で声をかける。]
クロエは大人しく寝てると思う。
あたしはもう帰るつもり……おっちゃん、今日はありがとね。
[ヴィリーが送っていこうというのなら、大丈夫と答えるものの、それでも送ると曰われれば小さく笑んで。]
ん、じゃあお願い……
[こくりと頷き、ともに宿を後にして、女の自宅へと帰っていった。**]
/*
とりあえずクロエには「またですかいっ」と突っ込んでおく(ぁ
時間軸書いてないから目撃するか悩むな。
早朝だったら起きて準備してる可能性高いんだが。
─回想─
[適当につまみながら話をしているとゲルダが部屋から戻ってきて]
そうか、ちゃんと休んだならそれで良い。
いや、俺は部屋を貸しただけに過ぎん。
礼は動いた奴らに言ってやれ。
[礼を言うゲルダにはゆるりと首を振った。その後ゲルダはヴィリーに送られ宿を去り。
しばらく後にアーベルが戻って来て部屋へと引っ込むと、フーゴーはカウンターから出て来る]
さて、今日の業務も終わりだ。
リッキー、片付けるぞ。
[洗い物やら酒場の片付けをしてから自室に戻り、眠りについた]
─朝・宿屋─
[いつも通りに朝早く起き出し店の準備をする。と言っても厨房周りは全てリッキーに任せ、フーゴーはテーブルから椅子を下ろしたりの雑務のみを行っていた]
………ん?
[そんな中、宿泊部屋側の出入口から誰かが現れ、何事か呟きながらふらふらと店を出て行くのを見る]
…ありゃあ、クロエ、か?
大丈夫なんか、あれ。
[誰なのかを判別するのに少し時間がかかった。その間にもクロエはどこかへと向かってしまっている。フーゴーは厨房から顔を覗かせたリッキーと顔を見合わせ首を傾げた]
…ちぃと追いかけて来るか。
途中でまたぶっ倒れられても敵わん。
[後をリッキーに任せ、フーゴーは店の扉を開けた。それを狙ったかのようにツィンが飛び出し、クロエの後を追う。クロエの姿が既に見えなかったため、フーゴーはツィンの様子に気付くとその後を追うことにした]
─自衛団詰所近辺・路地─
[ツィンを追いかけ辿り着いたのは自衛団詰所近辺。眼の前には人だかり。何かを取り巻きざわめいていた]
おい、何かあったのか?
[一番後ろに居た島民に声をかけると、一瞬怯えの色を向けられ。その後に、「見た方が早いよ」と言われ道を開けられた。その先に広がるのは赤の溜まり、それに沈む旧知の友]
んなっ……!
[流石にフーゴーも絶句した。その傷跡に強く眉を顰める。そちらに気を取られていたのか、座り込むクロエに気付くのは遅れ、視線を落としたところでようやく気付いた]
おい、クロエ! 大丈夫か!
おめぇは一旦宿屋戻れ、良いな?
[放心状態のクロエの肩を揺らし、意識をこちらへと向かせる。応じる仕草を返されると、集まって来ていた者に頼み宿屋へと連れて行かせる。ツィンもまた、その後について宿屋へと向かって行った]
……くそっ!
もう少し考えるべきだったな……奴らが居るなら一番に誰を襲うかってのを……。
[やり場のない怒りを拳で傍の壁にぶつける。人狼が居るなら、否、居ることは分かっていたはずなのに。考えが及ばなかった自分を不甲斐なく思う]
審問から離れてたからって、勘を鈍らせてる暇はねぇってのに……!
[悔しげな呟きは他には気取られぬよう小さく。けれど動揺も相まって一部の者には聞こえたかも知れない。しばらくの間、フーゴーは変わり果てた団長の姿を目に焼き付けるかの如く惨状を*見つめていた*]
― 朝 自宅 ―
リディさん、おはようございます。
[本日は胡椒もあるということで、三度目の正直か、
コンソメスープとライ麦パンを用意してから、
譲歩するといった言葉通り、少女の居る客室へと向かう。]
私はこれから少しばかり海の方へと行って、
その後、森の方に行く予定です。
[相手が起きていようがいまいが、淡々とこれからの予定を述べる。
反応があればそれを受け、反応がなければ吐息を一つ吐いた後、
最初の日生けた野花(既に枯れていたので片されている)
を置いていた位置に、
今後の予定を書いたメモを置いて、家を出ることになる。]
― 自衛団詰所近辺 ―
おや…――。
[相変わらずのマイペースで海の方角へと向かっていれば、
自衛団の詰所近くに人だかりを見る。
丁度、フーゴ―が駆け付けた時だったようで、
彼の為に開かれた道から、ギュンターの遺体が見えることとなる。]
…―――。
[その惨状にも、無表情は常のまま動くことなく。
ただし、いつもと違ったと云えば]
嗚呼、では、クロエさんは私が運びましょうか。
[彼女も容疑者ということもあり、また第一発見者なら尚更か、
フーゴーの願いにまごついている
島民の空気を読んだわけでもないだろうが、
珍しく、自らクロエを運ぶことに立候補する。]
[クロエが一人歩ける状態なら、送るといった方が正しいが、
彼女が一人で歩けない状態なら、リディの時と違って、
横抱きに抱きかかえるも、
生物学者が抱えると、荷物を運ぶ様相になるのは何故か。]
では、いきましょう。
[そう声をかけたのは、クロエなのかツィンなのか。
聡いぶち猫がついてくるのを確かめて、
抱きかかえてるならば、女性の重みを感じない風に飄々と。
彼女が歩ける様子なら、肩を支えて歩きだす。]
…―――。
[けれど一瞬足を止めて、フーゴーの方を見やったのは。
彼が零した言葉を聴きとっていたからか、否か。
そこはいつもの学者と違わず、
深い追求をせずにそのまま踵を返して、
クロエを宿へと送り届けることに。]
― 宿へ ―
[途中、誰かにいつもと違う様子で
クロエを送っていることを問われたなら。]
ギュンターさんが亡くなったので。
[と、いつもの通り言葉足らず過ぎる説明をしただろうか。]
ということで、リッキーさん、後は頼みます。
[宿につけばリッキーに流石にもう少しまともな説明、
場所とクロエの状況を端的に伝えて、
部屋に運ぶならそこまでは手伝い、
けれど看病などには手を出すことをせず。]
…―――。
[心配そうにしているぶち猫の喉元を一撫で。
その後、誰かに事情を聞こうと引きとめられなければ、
何事もなかったかのように、フィールドワークに*向かうか*]
―昨夜・別荘―
[アーベルからはいそがずとも、と言われたが。
それでも別荘にもどり、最初に使用人にいいつけたのは借りていた服のこと]
返すときの、こころづけは、自分でえらぶわ?
[その服のはなしから発展し、彼女とのはなしは宿屋でおきたことに。
表情をくもらせる彼女の肩にそっと手をおき]
あたくしは、だいじょうぶよ。
メメントモリ……それがいままでも常だったのだし。
いいおんなになりたいもの。
[別荘の自室にはいったのなら、書きかけの羊皮紙が目にとまる。
インスピレーションをもとめて外にでて、そのまま]
つよすぎるインスピレーションよねぇ。
ものがたりとして書くには不謹慎といわれちゃうかしら?
[それでも、と、その日あったことのあらましをインクでつづる。
ある人物の回想を中心にすえたものがたり。
そう見せかけただけのノンフィクションを]
―翌朝・村中―
よふかしは、美容の大敵よねぇ…。
[あふ、とくちもとを手でかくしながらのあくび。
日持ちのする砂糖菓子をえらび、服へのおれいとする。
それでも天候がいまだ荒れており、服じたいが乾いていないので、もっていくのは後日となるが。
その代わりにもっていくのが、服にしのばせられるだけの小さい護り刀というのは、なんとも差がはげしい]
あらぁん…?
むこう、騒がしいわねぇ…。
[目が向いたのは、昨晩教わった自衛団の詰め所の方角。
ドレスのすそをゆらし、そちらへと近付いていく]
[ドレスで歩むおとこに気付いた島民が、みじかい悲鳴をあげた。
そのようすから、ひとつの想像――予想ともいえるもの――をくみたてながら、人だかりのむこうをみる]
…あぁ……。
[ちかづくほどに血臭もただよっていたから、なおのこと]
死者が見つかったのね。
[その事実はわかりやすいものとなっていた]
―路地―
……ふあぁ。
[朝になり、自衛団詰所へと向かう男は一つ欠伸を洩らした。
目的は昨夜話した通り、団長に会うことだったのだが]
んぁ。
なんだ、珍しい組み合わせだな?
[途中ライヒアルトとクロエ、ついでに猫を見掛けて声を掛ける。
クロエが抱き抱えられていたなら、揶揄いよりも「色気がねぇな」などと呆れたような言葉でも掛けたろうか]
は?
[が、その調子も短い説明の後には崩れ]
ちょ、おい。
そりゃどういう……
……いや。
アンタに聞くよか、直接見たが早いか。
[尋ねかけるもそう判断して、先程より急ぎ足で詰所へ向かった]
―詰め所近く路地―
[けわしい表情で、死者をみつめる。
凄惨としかいえぬようなそれをみつめるのは、ものがたりのためか。
傍からすれば、なにかにとりつかれているようでもあるか]
――……。
[痛ましそうに首をふり、十字を切るゆびさきの動きは貴族の優雅さ]
―詰所近く―
[目的地に近付くにつれ、見えてくる人だかりと血臭に眉を寄せた。
ヘルムートやフーゴーの姿を目の端に捉えつつ、現場を見た。
恐れの視線が向くのは気にした様も無い]
……酷ぇな。
[その反応に死体そのものへの恐れが薄いのは職業柄見慣れている所為か。
それでも近付かずとも分かる惨状に、知らず眉根が寄った]
―自衛団詰所近辺・路地―
[肩を揺さぶる感触と、声。虚空と化していた意識に響くそれは、途切れていた感覚の幾つかを繋ぐ]
……だん、な……?
うん……もどる。
[か細い声は、普段の勢いに慣れた者には異質と見えるか。
ふらつきながらも立ち上がった所に、ライヒアルトの申し出が聞こえ]
だいじょぶ。
あるける、から。
[かなり、ぎりぎりの状態ではあるのだが。
自分で歩く事を選び、肩を支えられつつ、宿へと戻る。
周囲から向けられる視線、それに込められた感情に気づく余裕は、なかった]
―宿屋―
[歩く気力が続いたのは、酒場まで。
椅子の一つに座り込み、小さく息を吐く]
ここで、いいよ。
も少し、落ち着いたら、部屋、戻るから。
……ありがと、ライ兄さん。
[ぶち猫を撫でるライヒアルトに、小さく言って。
彼が行ってしまうと、膝に上がってきたぶち猫を抱え込んで*目を閉じた*]
[十字を切る仕種と、しばしの瞑目の後]
おい、団員は何処行った。
いつまであのままにしとく気だ。
[周囲を見回す。
団員の1人でも捕まったなら、遺体をどうにかするよう告げて]
先日の死者もだが。
弔う気があんなら、教会に連れて来い。
[そう付け加え。
今暫くは*その場に*]
神父さま…えぇ。
[ひどいといわれたのなら、うなずくしかなく]
あの方、きのうの団長さん、ですわよね?
[あからさま、といえば、あからさまな事実だが。
数おおくの傷口や、おびただしいくれないの色彩が、その事実をみえにくくしていた]
やっぱり、ああいうはなしをしたから…。
[いちばんさいしょに狙われたのだろうかと、問うように。
胸元に手をひきよせ、ぐっとにぎった]
―深夜―
…ヴァイオラ、…ヒースクリフ。
[囁くコエは柔らかくも、女の甘さは無い]
[ただ、其れは何処か浮付いた熱を帯びていた]
獲物が来たよ。
[別荘へと帰る以前、団長を呼び出すための手紙を出していた]
[名ではなく、占い師であるとにおわした文面で]
[物語の紡ぎ手たる男にとっては、楽な仕事]
[深夜、狼であるかも知れぬ他者にバレないように]
[二人きりで逢いたいと]
[男は別荘から出る時には、男物の服を着ていた]
[質は良くとも飾り気の少ない其れ]
[貴族のものだとは、気付きにくいような]
[漆黒に近い格好は闇の中に溶ける]
[路地に立つ団長と正面から対峙したなら、誰何の声]
ティーク家のものだよ。
[陶磁器の滑らかさで声を出し、出自を示す]
[雰囲気の違いを疑われても、爪隠しとしか告げずに]
…まだ殺されたくは無いからね。
さて、本題に入ろう。
僕は人狼が誰か、知っているよ。
[つぶやきとともに差し出すのは一枚の紙片]
[まるで、そこに答えがあるとでもいうかの如くに]
[受け取ろうと近寄る其の姿に、暗闇の中、口端が上がる]
─自衛団詰所近辺・路地─
[クロエの反応に眉根を寄せる。状況が状況ではあるが、あまりにもぼぅとし過ぎではないか、と。立ち上がるのには肩を支え、ライヒアルトから申し出があるとクロエを彼に託した]
すまねぇな、頼む。
[肩を支えられながら宿屋へと向かうクロエと付き添うライヒアルトを見送る。視線を現場に戻すと、また無意識に左腕を右手で握り込んだ。しばらく見つめた後、フーゴーは踵を返す。ウェンデルとヘルムートには気付いて居ないのか、声をかけることなく急ぎ足で宿屋へと向かった。
クロエのことで、気になることがあったために]
─ →宿屋─
[丁度ライヒアルトとは入れ違う形になっただろうか。改めて礼を告げてからクロエへと近付く]
クロエ…どうして、あそこに行った?
髪も整えねぇままにふらふら出て行っただろ。
何で、あそこに行く必要があったんだ。
[周囲には誰か居ただろうか。それも気にしない、否、気を回せないくらいに焦ったようにクロエへと訊ねた。第一発見者は一番疑われやすい、けれどクロエに返り血のようなものは無い。一抹の不安ともしやと言う思い。綯い交ぜの状態でフーゴーは答えを*待った*]
―宿屋―
[差し込む光が揺れている]
母さん、違う…。
俺は……じゃない…っ!
[左手を大きく振り払う。
微かな痛みが走り、パチリと瞼を開いた]
……チッ。
[半身を起こした格好で重い頭を振る。
纏わり付く気だるさも振り払って起き出した]
クロエ…?
[もしまだ寝ていたらと、そっと開いた扉の中は無人だった。
眉間に皺が寄り、足早に酒場へと向かった]
[伸ばされた団長の手を、紙片を持たぬ手で勢い良く引く]
[その紙片を渡す代わりに、与えたのは牙]
[呼びかけた二人が来ているかは頓着しなかった]
[傷付けた喉は、声を上げるにも足りず]
[命を落とすにも足りず]
[痛みにもがいて、暴れる様を見下ろした]
……ふ、
[微かな哂い声が洩れる]
まだ、だよ。もう少し、愉しませてくれ…。
― 酒場 ―
……そうですか?お大事に。
[宿へとクロエを運ぶと、椅子までで良いと示され、頷いた。
やはり性分なのか、それ以上は云わずに、
何かやはりピントのずれた言葉をかけ、
ぶち猫から手をひくと、すくりと立ちあがる。]
いえ、大したことではないですし。
[酒場を出ようとしたところで、フーゴ―とすれ違う。
礼を云われれば少し首を傾ける。
何かを問う様な眼差しを向けるも、フーゴ―はそれに気がつかぬ様子で、クロエに近づき焦ったように彼女に問いかけの言葉を発した。]
…―――。
[学者が沈黙を保てば、空気のような存在となる。
そうでなくとも、フーゴーは周りを気にしている様子ではなかったけれど。
クロエが、フーゴ―の問いにその場で何か返すようであれば、
それを聴いて、けれど問いは重ねずにその場を離れるだろう。]
―宿屋・酒場―
親父さん、クロエを見なかったか?
部屋に居ない…っ!?
…クロエ?
[椅子に座り込んでいる姿を見て息を飲む。
下ろされたままの髪に別人と勘違いしかけたが、すぐにクロエだと気づいて名を呼んだ]
親父さんが追いかけて。
自衛団長が…?
ライヒアルトさんが連れてきてくれたんだ。
[リッキーが近寄ってきて、状況を耳打ちしてくれる。
沈黙しているライヒアルトがいれば感謝の視線を送った。
リッキーから水のグラスを渡されると、フーゴーの問いかけは同じく邪魔をしないようにしつつ、クロエの傍に近寄り置いた。
何度文句を言われてもやってしまう頭を撫でる手は、少し強張っていたかもしれない]
――……時は来たれり。
[囁く言の葉と共に、男の姿は白金の狼へと変じる]
[身体の全てを獣の其れへと成したのは]
[彼の狂気の狂喜が極まってのことだろう]
[散々に弄ったあと、最後の傷は腹部への爪]
[鼻面を傷の中に押し込め、肉を食んだ]
嗚呼。
[ぽつり、呟いて]
[口許を拭う頃には、また人の姿へと]
ご馳走様。
そう言えば、腕は落としておいた方が良かったのかな?
[強請るコエを今更のように思い返し、問いかける]
[おそらく自分でなんとかするだろうと思っていたから]
[気にしなくても良いだろうと内心では思いつつ]
やっぱり味は、さほど良くないね。
餓えは治まりはするけれど…。
口直しが欲しくなるよ。
[は、と、残念そうに浅い息を吐いた]
― 深夜のこと ―
[自室に戻るも寝ることはなく、
フィールドワークの内容を、薄明かりの下まとめていると、
女性のものとは違うが、柔らかな聲が脳裏に響く。]
今から行くよ。
少し遅くなるかもしれないけれど。
[同じ敷地内に少女がいればこそ。
抜け出すのは少し慎重になる。]
[抜け出しても大丈夫だろうと思った頃には、
初め呼びかけを貰った時より、随分時が経っていた。]
…―――。
[少し考えるように顎に手をあてて、
その手を顎から解放すると窓を開けた。
開け放たれた窓から地に降り立つのは、
闇夜に紛れるような漆黒の狼。
森と海の中間のような色の双眸だけが、
闇夜でも存在を示すように光り、翔けて行く。]
いえ?今から落とすのでお構いなく。
[セザーリオの問いかけがあった辺りで駆けつけた漆黒の狼は、
その鋭い爪でギュンターの胴体から右腕を分離した。
その様を、ヒースクリフは見ていただろうか。]
/*
おっちゃん今日早上がりだけどこの後は夜まで出ないようにしよう。
ちと突っ走りすぎた。
あとptが498の安売り状態n(滅
[牙だけは狼のまま、人の姿に戻ると、
刈り取ったギュンターの腕を齧りながら]
歳を取ってから絞めた鶏みたいな歯ごたえですね。
[硬いと云いたいらしく、口周りを紅に染めて、
文句らしいことをいいながらも、腕一本を喰らっていく。
最終的には骨もカリカリと狼の牙で食べつくして。]
……口直しのご希望はありますか?
[残念そうなセザーリオに、希望があるならどうぞ?
と、云いたそうな視線を送った。]
[ウェンデルのみじかい肯定に、まなざしを伏せつつうなずいて]
ごめんなさい。
…これを見てるのは、ちょっとつらいわ……。
[深呼吸でおちつこうとして、吸った血のかおりに眉をひそめた]
しずかなところで、すこし、心をおちつかせてくるわ。
団員さんにきかれたら、森だって伝えてちょうだい?
[ウェンデルが伝えなくても、さがしはするだろうから、断られてもかまわなかったが。
さすがになにも告げないよりはマシかとも思い。
そうしてから、森へと*向かった*]
まだ、あの宿屋の男の人の方が美味しかった。
[文句らしきには、思い切りの同意]
[そのどちらもほぼ食していないのは、美食ゆえにか]
学校の時は、美味しいの選び放題だったと思うと…。
溜息しか出ないね。
まだ、愉しめたから良いけれど。
[改めての希望を聞かれ、少しばかり考え込む合間]
今日は、良い。
逆に食欲無くした気もするから。
それに順番としては、ヴァイオラの番だからね?
貴方のやりやすい相手で構わない。
[其処については、口を出すつもりはないらしい]
[或いは其の選択すら、愉しみのひとつであるのか]
そうだ、その時にはヒースクリフは見に来るかな?
[どちらでも構わないという風に、コエは語る]
[それはヴァイオラに対しても]
もしも貴方が遣り辛い状態なら、僕が動くけれど。
僕は気紛れだから、気をつけて?
[そう言い残し、男は惨状広がるその場に背を*向けた*]
−宿屋・客室→酒場−
[けほ、と咳をして。片手で氷嚢を額に当てながら起き上がる。]
風邪なんて…何年振りでしょう。
油断、してしまいました、ね。
[溜息混じりに呟き、酒場に行って軽い食事を頼めば、野菜入りのお粥が出てきて。
ボーっと食事をしていると、アーベルと顔色の悪いクロエの話しが聞こえてきた。]
困っている人々が居れば、力になるのが騎士というもの……
早く治さないと……
[リッキーが用意してくれた薬を飲んでからそう呟く。
すぐにでも島内の様子を見に行きたかったが、風邪を悪化させては何もできなくなるので、今は大人しく*寝る事にした。*]
食べられればなんだっていいのですけど…――。
[食事も美味いに越したことはないけれど、特段凝る性分でもなく。
研究以外は淡泊な学者は、ペロリと口の周りについた血を舐めとり、呟く。]
私も今は満たされているので、直ぐに欲しいとは思いませんけれど。
狩りの順番は私でしょうが、
得物の希望は私ばかりが云っていたので良いのかと。
[背を向けた気まぐれだと云う相手に、微かに首をかしげて問い。]
単純に動きやすさを考えるなら、
一か所希望はありますが…――。
[複雑に考えればどうだろうと、考えるような間があく。]
まぁ、今すぐに決めなくても良いでしょう。
周期に入った私でも、1日位は持ちますから。
…――では、お二人とも、お休みなさい。
[ヒースクリフがその場にいたとしても、居なかったとしても。
囁きに挨拶を乗せると闇夜に紛れる漆黒は、
来た道を辿り、窓から自宅の寝室へと*戻ったのだった*]
/*
退席記号つけ忘れ申し訳なかったです(土下座をした)。
[暫くは二人のやりとりを聞いていて、というよりも、彼にとっては聞こえていただけにすぎないかも知れないが。
名を呼ばれれば、そちらに意識を向ける。]
[淡々と向けられた提案に、すぐには答えず。
セザーリオに再度声をかけられ、喉を鳴らしてから]
ん、ああ…頼むぜ。
邪魔にはならねえようにする。
ところで…ウェンデルは違うって、何がだ?
[言葉足らずな会話には疑問を呈し]
……賢くない俺にも分かるように喋ってくれよ。
[お構いなしに続けられる様子に、小さな不満を漏らしたのは聞こえたかどうか]
― 深夜 ―
[再び、名を呼ばれた頃には窓から部屋を抜け出した後。
獲物の名から、恐らくはと詰所付近の闇に潜み]
[暫くの後、無音の中に落ちる足音に気がつけば音もなく。
生きるために人目を盗むこともある身には、容易いことであった]
[声が届く距離までは至らずも、闇の中に複数の影を捉え。
片方がヘルムートかと認識したと同時に、
その口端が上がる姿に臓が跳ね上がるような感覚に襲われた]
[瞬時の出来事に息を飲む暇もなく]
[視界の先には影の主が玩ばれ、物言わぬ人形を化す姿に変わる様。それがのたうち回るだけになれば、その距離を少し詰める]
[微かな哂いの後、ヘルムートと認識していた姿は白金へと変わり。
それはいつか見た人の姿と重なった]
[赤い塊となったモノを貪る姿を陶然として見つめ。
やがて人の姿となったセザーリオを捉えるも、動悸は治まる筈もないほどに]
これが…人狼……。
[人を食らう姿は想像以上に恐怖で。
それを優に超えて妖艶であった。]
[放心の様から解き放たれたのはもうひとつの影の存在。
白金と対に映る漆黒の姿。
セザーリオが愉しんだ後の其から腕を切り離す姿は、
囁きの声の印象を崩さない。
人に形を変えて尚、温を持たない双眸には無意識に体が引いた]
[何か声をかけようと思ったが、先に身の震えに気がついて。
黙したまま世にも恐ろしいお伽噺を脳裏に、闇を切って駆け出した]
― 夜 ―
[寝る、と盛大に宣言したはいいものの眠気がやってくるはずもなく。
やがて無音の空間に耐え切れなくなって、そっと窓から抜け出した]
ったくよぉ……何が覚悟だ…。
[行く宛てもない足は何処へ向けても島民の目に触れて]
はっ、余所モンの容疑者には随分なこった。
[舌打ちを隠さずに足音を荒立てるも。
行き場を失ったその行方は自室へと向けられることだろう]
― 翌朝 自室→酒場 ―
[開け放したままの窓、カーテンが揺れる部屋で浅い眠りから目を覚ます。やがて重い足取りで酒場に向かうと、まずはいつもと同じようにリッキーに水を求めた。
部屋の中に数人の姿を見つければ。
挨拶をしようと息を吸い込んだところで、リッキーにぐいぐいと腕を掴まれカウンターに腰掛けるよう促された。
水を手渡されながら昨夜からの経緯を聞かされる]
本当かよ…。
[信じられない、と言わんばかりの呟きにだったら自分で確かめてくるといいと言われ、少し怖気付いたような色も浮かんだか。
再度振り向いて様子を伺うも、黙したまま。
顔色の悪い赤毛の騎士も含めて声をかける先はないように思われた]
―宿屋―
[問いかける声に、閉じていた目をゆっくり開ける。
目に入るのは、いつになく焦りを帯びたよなフーゴーの顔]
どうして、って……。
[言葉を上手く紡げず、俯く。
どう話せばいいのか惑っていると、名を呼ぶアーベルの声が聞こえた]
……あ。
[大人しく寝てなかったから怒られるかな、と。
場違いな思考が過り、それと前後するよに頭が撫でられる。
いつもと同じ、でも、少し違う感触。
それでも、それは少しだけ気持ちを楽にしてくれた]
……『声』、きこえたの。
ひとが、死んだこと、教えてくれる、『声』。
……でも、誰がか、は、わかんないから。
もし……大事なひとだったら、いやだから。
確かめなきゃ、って……それで……。
[途切れがち、言葉を綴る]
それで……行ったら……爺様、まっかで、まっしろで……。
[口に出す事で蘇る光景。
身体が震え、ぶち猫を抱える腕に、*力がこもる*]
/*
ダーヴィッドは俺を嫌ってるようなのでしばらく拗ねておきます。
質問者に対して声かけが無くて他二人にはあるってのは流石に凹むぞ…。[メモのことな]
[昨夜の後、初めて目にする姿にぐっと気圧されたか。
目が合えばその色はぐっと強くなったかもしれない]
空腹は満たされたんで?
ヴァイオラ。
[しかし普段と変わらない口調で言ってのければ。
にやりと一瞬、視線を向けた]
― 宿屋→港方面へ ―
…――霊能者。
[宿に泊まっていた者も起きてくる中、
フーゴーの問いかけに答えたクロエ。
その言葉を聴いて、ボソリとその単語を口にする。
果たして半分空気と化していた学者のその独り言を、
拾う者があったのか否か。]
…―――。
[それっきり興味を失ったかのように、踵を返すのは、
震えるクロエを慰めるのは自身の仕事でないと思っているからか、
そもそも、そんなことすら思っていないからか。]
嗚呼、クロエさんを無事に送ったことを
お知らせしておいた方が良いでしょうか。
[ふっとクロエを送る際、すれ違った人。
ウェンデル(他にもいればその人も)を思い出し、
彼がまだ詰所近くに居るならば、一言声をかけてから、
常の日課を果たす為に、淀みなく足は港へと向かった。]
― 宿(酒場) → 詰所近辺・路地 ―
[フーゴーとクロエのやりとりは途中から耳にしても、いまいち要領を得なかったが。
まっかで、まっしろで、と震えるクロエの言葉に視線を尖らせる]
[あまり音を立てないようにして、宿を後にする。
向かうのはリッキーから聞き及んだ詰所近く。
何処かと誰に聞くまでもない人だかりに紛れてその光景を目の当たりにしようと。
周囲に広がった夥しい赤に歩みを止めた。
惨劇の爪痕、初老の変わり果てた姿に薄く開けた目が開く]
……ざまあねえな…。
[搾り出したような減らず口は僅かに震えていたか*]
― 朝方(?)宿屋にて ―
[クロエの応えを待っていると、
ヒースクリフの姿が視界の端に映った。]
…――ええ、今は。
[冷えた碧がチラリと動かし、彼と視線を交えれば、
淡々と応えを返す。]
大丈夫ですか?
[それは、昨晩喰らった姿を見て駆け出したことに対して。
しかし、答えを貰う前にクロエの言葉が耳に入り]
嗚呼、そうそう。
ウェンデルさんが違うと云ったのは、
不思議な力を持つ人――能力者ではないということです。
クロエさんはどうやら霊能者のようですね。
[昨晩の会話も一応覚えていたらしく、
マイペースに説明としては言葉が足らない囁きを送った。]
─宿屋─
…死んだことを、教える、声。
[クロエの返答に小さく息を飲んだ。この子が、と声には出ず心で思う。声にはせずとも思い起こす単語はライヒアルトが密かに発したものと同じ]
……そうか……それで、あそこに。
…おめぇにその力が備わったのは、良いことなのか良くねぇことなのか…。
[力を持つ者が見つかったことは状況的に喜ばしいことではある。けれどクロエの状態を見ると、精神が持つのかと不安が募った]
ああ、分かったから。
後は、思い出さなくて良い。
[身体を震わす様子にそう声をかけて。アーベルに視線で、部屋へ、と促す。
右手がぺちりと額を叩く。手を当てたまま、しばらく考え込むように沈黙した]
―宿屋・酒場―
…そうくるか。
[クロエの回答とライヒアルトの落とした単語に低く呟いた。
フーゴーの視線には頷きを返し、震える肩へと手を伸ばす。抱き寄せるまでは強くなく、身体を支えて]
親父さんの言うとおりだ。無理に思い出さなくていい。
いいから、今は何も考えるな。
[顔を上げたことでカウンターのダーヴィッドには気づけたが、足音を殺したユリアンが出て行くのまでは気づけなかった]
部屋まで戻れるか?
一緒にいくから。
─回想・夜 酒場─
そう、だな。
こんな、感じか?
ゲルダ。…良いのか?
[仕事道具を持ってきていたので、フーゴーの細工仕事の注文を試しに彫ってみせたりしつつ。
ゲルダが戻ってきたのをみればその手を止めて片付けながら、クロエのことを問いかけ。
大丈夫そうだと言われれば、送っていく、と言って。]
俺も、そろそろ帰る、つもりだった。
一人で帰るより、お前と帰る方が、にぎやかで良い。
[そう言うと、フーゴーに声をかけてゲルダと共に酒場を後にして。
ゲルダを家まで送り届けると、自分も海辺にある自宅まで帰り。
一日の内に色んなことがあり過ぎて疲れ切ったのか、そのまま朝まで横になって。]
─宿屋─
[周りに意識を向ける余裕は今はなく、故に人の出入りにも気づけない。
抱えられていたぶち猫は、ライヒアルトが出て行く様子に、にぃあ、と一声鳴いていたが]
……う、ん。
[伸ばされた手の支えに、震えはやや、静まる。
二人から向けられた、思い出すな、という言葉に頷きはするものの。
焼きついたいろは、容易には落とせそうになかった]
ごめ……なんか、みんなに手間、かけさせて、ばっか……。
[思わず、口をついたのは、こんな言葉で。
戻れるか、との言葉には、しばしためらってから、頷いた]
― 港(砂浜) ―
[サクサクと音を立てながら、砂浜を歩む。
まだ嵐の影響を色濃く残す海は、荒れてうねっている。]
…――昨日は森には行けてませんし、
こちらは適度に切り上げるべきですね。
[潮の流れか、いつも見られるものとは違う種の貝殻を幾許か拾う。
懐から取り出した袋に貝殻を入れてから、一度海を見やる。
踵を返せば、眸に映るのは森。
海の絵の具と、森の絵の具を混ぜたような学者の眸は、
つぃと森へ続く道へと向けられる。
また、サクサクと音を立てて歩む足。
それは人が殺されたことなど感じさせない日常のままに。]
―宿屋―
気にするな。
手間とか思ってやしないよ。
[トン、トンとゆっくりしたリズムで肩を叩く。
頷きが返れば手を貸してゆっくりと歩き出す。
ぶち猫も心配そうに足元から見上げている]
今はゆっくり休むのが仕事だ。
でないとそれこそ皆また心配しちまうぞ。
─宿屋─
そう……かな。
なんか、自分で、ちゃんと、動けないの……情けない、よ。
[気にするな、といわれても、こう言ってしまうのは多分気質。
ゆっくりと歩きつつ、休むのが仕事、という言葉に、ん、と頷いて]
……自分がそれ、言われるとは、思わんかったなぁ……。
店自分でやる、って決めてからは、ウチがかあさんにそう言ってたんに。
[ため息混じりに呟く。
ぶち猫の視線には、へーき、と言いつつ、少し無理して笑って見せた]
─早朝・自宅 アルダー工房─
[夜遅く帰った後疲れ切って眠ったものの、自衛団長に宣言された事由や宿に残してきた体調不良の者達のことが気に係り、早く目が覚めてしまって。]
……朝、か。
[疲れは取れないものの、改めて寝直す気にもならず、シャワーだけ浴びて軽く身支度を済ませると宿に向かうつもりで外へ出る。
自宅があるのが海辺な為、既に仕事を始めている漁師達とは当然顔を合わせる、のだが。
あからさまに顔を背ける者が多く、表に出さないながらも本当に疑われているのだな、と内心悲しく思い。
それでも、あらぬ疑いはすぐ晴れるから気にするな、と声をかけてくれる者もいて、心からの感謝を返してその場を去ろうとした。
その時。自衛団員が慌ててこちらに走ってきた。]
───ライヒアルトの家・早朝───
んん……。
[ライヒアルトに声をかけられて、ゆっくりと薄目を開けた]
おはよー……。
[まだ寝起きの為に頭がボーッとする。
ごしごしと目をこすって、瞳を開かせようとしている間にライヒアルトは早々に自分の予定を述べて、客室である少女の部屋から出て行った]
あー……行ってらっしゃ〜い……ふぁ。
[のんびりとした口調で、聞こえるか聞こえないかぐらいのタイミングで少女は言い、大きく伸びをした]
ん。ん〜〜〜!
どうし、た?何かあ…
[あったか、と聞こうとした所で、自衛団長が殺された、と涙ながらに告げられ。
その言葉が理解できなくて、数拍の時間が空いた後]
………なん、で。
[ただ、その一言が零れ落ちて。
思い返されたのは、昨日の、宿屋での事。]
―森―
Once upon a time …
[むかしむかし、そうかたりだすのは、ものがたりの常。
目をとじたのなら、うかぶ情景。
人と、そのなかにまじる狼のものがたり]
…ここは、こんなにしずかなのにぃ。
[森自体は数日まえの嵐で荒れたかたちになっているが。
それでも梢のふれあう音が、しずけさを引き立てる。
とぎれとぎれにつぶやくのは、瞼裏のものがたりの断片]
―宿屋―
そう思えるのは立派なところだけどな。
……たまには頼る側にもなっとけ。
無理して笑ってばかりいるな。
[少しの距離を時間かけて移動しながら、苦笑混じりに返す]
……あれ?
[ある程度、頭の回線が繋がってから、少女は自身の体にしっかりと掛け布が掛けられているのに気づいた。
それから、なんとなく夢見が良かったようなことにも]
……?
[思い出そうとしても、あまり昨日のことは思い出せない。
なんか、とても嫌なことがあったような気がするが……]
みゅう。
[小さく呟くが、思い出せないことを気にしてもしょうがないので、もそもそと寝床から這い出して、身支度を済ませると、食堂へ出向き、用意してある食事を食べ始めた]
うん。初めて食べたけど、これ美味しい。
[そう言いながら、少女は上機嫌で食事を平らげた]
[食事を終えると、途端に暇になった。
せめて、居候になっているのだから、掃除をしようだとか、洗濯をしようだとかの、家人に対して何かをしようなどという心構えは全く無いようではあった]
うーん。
[とりあえず、ころころと転がってみたが暇なことには変わらず、何をしていいのかと持て余す]
私も外に遊びに行こっかな。
何処に向かうかは、その時の足の気分により、って感じでGO!
[そう言うと、そのままの勢いで外に飛び出した。
当然、鍵はかけていない]
―自宅―
[簡単に珈琲だけを飲んだ後、昨日のギュンターの言葉を思い返して気が重い、と言うように吐息をもらす。]
誰か差し出せ、といわんばっかりだったもんなあ……
[どうしたものか、と悩むように呟いていれば、ふと、玄関のほうが騒がしくて。
なんだろうと思って外を覗けば、住民たちがどこかざわめいている。]
─宿屋─
[苦笑まじりの言葉に、黒の瞳は唐突に伏して。
微かに走った震えは、伝わるか、否か]
……そう、言われたって。
自分でやらないとなんない事、たくさんあるの、事実、だモン……。
[間をおいて返したのは、どこか拗ねたような響きの言葉]
他に、誰も、いないん、だから。
[甘えを是と出来ない気質は、こんな状況下でもそうは抜けないようで]
[脳裏に浮かんだそれは、つまり自衛団長の言葉が正しかったことを示すもので。
しかし、それを信じるということは。
あの場に居た者の中に人狼がいるということ。
疑わなくてはならないということで。
あの中の誰かが、自衛団長を殺したということ。
呆然と、その場に立ち尽くす己に、事を伝えにきた自衛団員は泣きながら、お前がやったんじゃないのか、と言いたげな視線を向ける。
その視線をまっすぐに受けながらも、やはり、しばらく動く事は出来ず、ただ、涙だけが零れ落ちた。]
───広場───
〜♪
[早朝故に、人の数は仕事場に行く人の分だけ多く、いたるところに人が行き来しているはずなのだが、今日に限ってはその数も少ない。
島ということで、猟師の数が多く、更に早くから海にいる者が多いということもさることながら、それ以上に、ある事件が起こり、そこに人が集まっているということが一番大きかった。
そんなことも露知らず、人の少なさに上機嫌になりながら鼻歌を歌い、少女はぽてぽてと歩く]
……?
[いや。
少女の鼻がひくひくと動いた。
潮風に混ざり合いながらも、微かに漂うその匂いを、少女は敏感に感じ取った]
……これって……。
/*
い、一番つつかれると怖いところに、真理つつかれたたたたた。
[くろねこ、動転したっ]
中身バレは今更だろうから、くろねこの地雷気質はわかってらっさると思うのだけど。ど。
……突っ走って、いいんだろか(汗。
拘束性高いタイプの地雷なんで、色々と心配が。
[なら仕込むなと。
デフォセットなんだよ!(なんですかそれ]
[少女にとって、その匂いは非常に身近なものだ。
いや。身近なものだった。
だが、記憶を失ってからの短い時間に、その匂いを感じることなど無かった。
ましてや、記憶を失う前だったとしても、これだけ遠くから感じるぐらいの大量の匂いなどはありえなかった]
みゅう!
[それが一体何から放たれている匂いなのかが心配になった少女は、急ぎそちらに向かおうとして、足がもつれてこけた]
んきゃ!
[受身を失敗して盛大にこけながらも、すぐに起き上がり、少女はその現場へと向かう]
―路地―
[ヘルムートの言葉には無言で頷き了承を示した。
集まっていた人は団員の手により徐々に散り始め。
結局内部での反対もあったか、遺体を教会に収めることは拒否された]
……やれやれだ。
[少し離れた場所から血の跡を見つめながら、煙草に火を点ける。
紫煙が一筋立ち上った]
[周りに居た漁師達はとにかく団長の元へと詰め所の方へと向かうが、周囲に誰も居なくなった後もいまだ動けず。
何時間過ぎたか、それともほんの数分か、立ち尽くしたまま海を見つめていると、幼馴染の姿が見え。
ようやく身体が動き、そちらへと声をかけた。]
ライ。
………聞いた、か?
[問いかけるのは、団長のこと。]
─宿屋─
[クロエがアーベルに連れられ宿泊部屋の方へと向かった辺りでフーゴーは額から手を外した]
(あの様子じゃクロエの意思とは関係なく力が発揮されてるようだな。
死者を判じる力。
もしかしたら生者を判じる力よりも精神的にはきついか)
[『死』はそれだけで悲しみを生む。それを強制的に伝えられ、更にはそれが何者だったのかを知らされてしまうクロエの力]
(無理はさせたかねぇが……探すためには必要な力、なんだよな…)
[額から離れた手は胸の前で腕を組む。しばらく思考が続いたが、一度気分を切り替えるように頭をゆるりと横に振る。そうしてようやく周囲に視線を向けた。
風邪が辛そうなダーヴィッドには無理しねぇで寝とけよ、と声をかけ。自分も腹ごしらえするために一度厨房へ。適当な料理を作り上げると、厨房に居るままそれを腹に収めた]
[カウンターに戻ると昨日ヴィリーが作ってくれた細工がそのまま置かれてあり、それを一つ手に取る]
……本格的に頼む暇は、ねぇな。
[小さな嘆息。それでもその細工はカウンターの上に飾り付け、装飾へと変える。その後、店のことはリッキーに任せ、フーゴーはパイプを手に店の外へ出た。いつもの一服のように出入口傍の石へ腰かけ、何かを考えるようにしながらパイプから煙を吐き出した]
─ →宿屋外・出入口傍─
……あぁ、そうかい。
[丁度その頃か、律義にもクロエの無事を伝えに来た学者にはそう言って。
背を見送りつつ、煙の混じった息を吐いた]
ったく、面倒な容疑掛けて逝きやがって。
どうやって見つけろってんだ。
[ぼそぼそと愚痴を零す]
― 港 ―
おや、ヴィリーさん、
もう、こんにちはでしょうか?
[森へと向かっていた足は、しかし、
立ちつくしていた幼馴染の姿を視界にとらえると、ひたりと止まる。]
…――嗚呼、見ましたよ。
[傍から見れば会話になっていないだろう会話。
幼馴染みの阿吽の呼吸で、何について尋ねられているのか悟り、
短く返す言の葉。
表情は常と変らない無表情で、ひとつ頷いた。]
───殺害現場───
……!
[少女がその場で見つけたものは、とてつもなく恐ろしい物体。
つい昨日ぐらいまで生きていた生物が、まるでおもちゃのように慰みにされて静物にされてしまった物。
思わず、少女は目を見開いて、それをじっと見つめ続けた]
……うう。
[多少なりと、その壊れた物体の顔が判別できたが、見たことも無い人物の顔だったことは、少しだけ安堵できた。
それでも、もし、そこにあったのがライヒアルトだったのならば、と思うと少女はとてつもなく不安に駆られた]
[住民たちのざわめきを不思議そうに見やり、ふと、何かを思いついたように瞬く。]
犠牲者、とか……?
[一つ吐息をもらしながら小さく呟き。
そして、ちょうどこちらを見た自警団員と視線が会えば、それが此方へと向かってくるのが見えて顔をしかめた。
ため息をついて団員を出迎えれば、団長が襲われたこと、クロエがそれを発見したことなどを告げられて――]
え、クロエが……?
なんで……
[団長が襲われたときいて僅かに青くなるものの、それよりもクロエが発見したと言う事に、驚く。
伝えるだけ伝えた団員が疑いの目を向けてくることも気にせずに、ふるりと首を振って歩き出す。]
[幼馴染から挨拶をされれば、あぁ、と自分も挨拶を返し。
みた、と言われると表情を翳らせて]
そう、か。…他、には。
[誰か犠牲にあったものがいるか、変わったことがあるか、と短く聞いて。
幼馴染の隣には昨日と同じように少女の姿はなかったが、そちらについてはもう心配はしていなかった。]
……。
[少女はうつむき、嫌な未来を拒否するかのように、呟く]
……ヤだ。
[小さいながらも、しっかりとしたその響き]
ライヒアルトがいなくなるなんて、ヤだ。
[それは、はっきりとした拒絶の言葉]
失いたくないもん……ライヒアルトは、私の道しるべなんだもん……だから、絶対にヤだ!
[涙目になりながらも、最後には大きく叫んだ]
─宿屋─
だから。そうやって自分だけで何もかもしようとするな。
こんな時くらい、少しはこうやって…寄りかかれ。
[身体を支えていれば、小さな震えでも感じられてしまう。
暫し躊躇い、溜息をつくと寄りかからせるよに腕を回した]
嫌になったら振り払っていいから。
変わってやることはできないしな。
……探さなきゃ。
[叫んだ次の瞬間、少女はそこから踵を返し、走り出す]
ライヒアルトを、探さなきゃ!!
[さて、寝ぼけまなこで聞いていた頭で、ライヒアルトが何処に向かうかを覚えていただろうか?]
あたくしに、できること。
生きのびていく以外に、あるのかしら?
[鞄のなかからノートをとりだし、さきほどのことを書き記す]
にくきものは、ころす。
それが、ひと、というもの。
[翳りを帯びたこえが、静謐の森におちる。
それもまた、ひとつのものがたりをそらんじるもの]
きょうのあれで、にくしみがうまれていたなら。
疑わしいだけでころされちゃうのねぇ…きっと。
だから、その前にえらばなくちゃ。
[深い溜息をついたなら、立ち上がった]
他、ですか。
[相手の翳る表情を、碧の眸に映しながら、
少し考え込むように、顎に手を当て]
嗚呼、クロエさんが第一発見者で。
話を聴くと、どうも、霊能者のようですね。
ご気分が悪そうでしたので、フーゴーさんの所に運びました。
[云わないことで他に犠牲になったものは無いと示し、
やはり、過程を述べず結論だけを、相手に伝えた。
――まるでそれは重要なことではない、
ともとれるような、淡々とした口調で。]
[駆け出した、というよりは逃げ出したような
格好になった姿を見られていたとはよもや思わず]
んああ…声もかけずに悪かったな。
食事の邪魔しちゃ悪いかと思って気を使ったんだぜ?
口直しにこっちまで食われちゃたまんねえしな。
[冗談めいたように返す。続いた呟きへの返答には興味を示し]
能力者ね…そっちもお伽噺と同じってこった。
へえ、クロエがねえ……さっきの話はそれってかい。
で?邪魔になるんだろ?その霊能者ってやつは。
後は、占い師、か。
[お伽噺のあらすじを思い出すように、それは昨日囁かれた自らの役割とて同じ]
…あんたらの俺への希望は?好きにした方が「愉しい」か?
[なによりもその感情を優先する方へ向けるように]
クロエ、が?
[もう起きて大丈夫なのか、と聞こうとして、霊能者という耳慣れない言葉に瞬きを一つして。
ライが不必要なことは言わない性質なのは知っている為、殺されたのは団長だけだと察し、それでも人が死んでいる事実に、胸を痛めて。
元々この幼馴染は動植物以外にあまり興味を抱かない、のだが。]
………ライ?
[あまりに淡々とした様子に、ふと、名を呼んだ。]
─宿屋─
ふぇ?
寄りかかれ、て……。
[向けられた言葉の意を測りかね、伏していた目を上げるのと。
腕が回されたのは、どちらが先だったか]
……て、あ、え……と。
[思考が一瞬止まって、それから]
………………ずるい、よ。
[俯いて、ぽつり、と零したのはそれだけ聞くとなんの脈絡もない言葉。
それでも、拒絶するよな様子はなく。
……傍観者状態のぶち猫はと言えば、呆れたように明後日の方を向き、顔を洗う仕種をしていたりするのだが]
/中/
なーんか、どうも狼側っぽいのが困るが……。
昨日とはまた考え方が変わったのよ。うん。
まあ、その為にヴィリーが近くにいる今に行きたいんですけども。
…――食べませんよ。
[少なくとも『今は』という語尾は消えて。]
聴く限りはそのように思いましたが。
霊能者は特に焦って食べる必要はないかと。
占い師よりは厄介でないので…――。
嗚呼、セザーリオさんが食べた方が愉しいと思われるなら別ですけれど。
[おそらくはセザーリオにも、この会話は届いている筈で]
…――どうします?
[ヒースクリフの問いかけも含めて、セザーリオに話を振った。]
/*
すみませ、ん。
表も赤も30分経っても反応なかったら、記号忘れだと思って下さい。
気をつけます(とほほ
[どうやって、えらべばいいのか。
えらんだのなら、どうすべきか。
成すことはわかっても、成し方はわからないまま。
まずは、知ることが必要だろうかと、宿へと向かう。
そこになら、「容疑者」の誰かはいるだろうと]
―→宿屋―
[出入り口で、そのひとりをみつけ、足を留める]
……おじさま。
[死体の傍に立っていたひと。
そういえば、第一発見者だったのだろうかと首をかしげる]
─宿屋外・出入口傍─
[ぷかぷかとパイプから煙が上がる。不安定な雲行きを見上げる。暗雲はこの先を暗示するかのようにどんよりとしていた]
……おぅ、いらっしゃいルーミィ。
[かけられる声にその存在にようやく気付き、視線を前へと向けた。パイプを持たぬ手を上げ、挨拶とする]
……。
[必死に走っていると、また1度こけた。
だけど、そんなこと気にしない。気にも留めていない。
今はただ、ライヒアルトの元へ急がなくちゃ。
ライヒアルトが、先程の物体に変わっちゃう前に]
……。
[少女は走る。必死に走る。
どこだっけ?
ライヒアルトはどこに行くって言っていたっけ?
例え、記憶が無くたって、大事なものだけは忘れたくない。これは大事なものだ。だから……]
……そうだ!海!
[急な方向転換で、また1度こけたが、それでも、少女は走り続けた]
…――なんですか?
[名を呼ばれて、ハタハタと揺れる瞼。
そして相手の表情から、おそらく何を思ったのか伺い知れて、
2mmほど、唇の端が上がる。
――そこに自虐的な笑みが浮かぶ。]
こういう時、私はどう反応していいのか、
…――良く、分かりません。
[大学時代、息子に会いに来るついでに行商をしていた両親が、
物取りに襲われて死んだ時も、涙ひとつ流せずにいて。
随分奇異の目で見られたと、幼馴染には話したことがあっただろうか。]
けれど、それが私です…――。
───港───
……!!
[そして、少女は見つけた。
少女にとって、今、此処にいるべき意味を]
───ライヒアルト!!
[はあはあと息を荒げながらも、少女はライヒアルトとヴィリーが話しているそばへと駆け寄った]
……良かった。
まだ、いなくなっていないんだね。
[体が息を欲して苦しいけど、それでも、少女は笑った]
―詰所近く―
[少女が現れ、また去っていったのは、学者が来る以前だったか、それより後だったか。
その言葉は聞こえていたかいなかったか、男はただ黙って見遣るのみだった]
……猶予は一日、だったか。
[呟き、煙草を地面に落とす。
弔い代わりの灯を揉み消してから、踵を返して歩き出した。
途中一度、懐に手を触れ]
[二人からの語りかけ]
[微睡む如くの意識を、改めて掴みなおす]
……美味しそうではあるけれど。
愉しそうではないかな。
[霊能者という存在を耳にしても、やはり重要な点は其れらしく]
残しておいて、葛藤するのを見れるほうが…愉しいかな。
[庇うつもりではなく、真意からの言葉]
―宿屋―
何がだよ。
[ずるいと言われ首を傾げる。
ぶち猫から更に呆れたよな鳴き声が上がったかもしれない]
お袋も俺も、好き放題しかしてこなかったからな。
まあ、使える時は使っとけ。
[暫くそうしていてから再び歩き出し、部屋の扉を開けた]
………あぁ。
お前は、お前だったな。
[幼馴染が、珍しく無理に表情を作るのをみて。
自分の言葉がそれをさせてしまったことを後悔しながらも、ここで謝るのは、余計に重荷になると思い、ただ、彼を肯定することで謝罪の代わりとして。]
[そこに、小さな少女の声が飛んできて]
…リディ。
[どことなくほっとしたのは、幼馴染を慕う様子が嬉しかったからか。]
[どこに行くとも決めずに歩く。
考えることは山ほどあっても、明確な答えなど出せるはずもなかった。]
――頭いたい……
[はぁ、と吐息を零し。
広場の中ほどで足を止める。
遺体が発見された現場に向かうことはせず、かといって直にクロエのところに向かった所で、告げる言葉などなにもないのだ。]
……誰かを疑わなきゃいけないなんて……
[幼馴染みの肯定の言葉に、無理に上げていた唇の端は落ちる。
無表情の中に、どこか安堵の色を見せ、
自身を呼ぶ声の方角に視線を向けた。]
リディさん、どうしましたか?
そんなに息を荒げて。
[常に戻った学者は、淡々と少女に問いかけた。]
―宿屋前―
[上げられた手に、わずかにうなずくのがあいさつの代わり]
ねぇ…、きいてもいいかしらぁ?
[さきほどまでとは逆の方向に首をかしげて]
今日、団長さんをさいしょにみつけたのって、おじさま?
――……、団長さんがいなくなったからって、あの話が立ちきえるかはわからないから…。
いろいろ、知りたいと思うのよぅ。
[疑いもするが、それとどうじに信頼もしている。
そんな態度をあらわした]
……ライヒアルト。
私は、ライヒアルトが憎い。とっても、憎い。
だけど。
ライヒアルトは、私の大事な道しるべ。そして多分、すごく大事な人。
記憶が戻らなくても、それだけは覚えているんだ。
だから。
絶対に、勝手にいなくならないで。
その為のおまじないを……私がするから。
[そう言った少女が、目を閉じて、その手を胸の前で合わせる]
[───そこに現れるのは、白い光]
[それは、少女が此処にいることが出来る奇跡の証なのだろうか]
[儚く綺麗に輝くその光は、その手に移り]
[それを、ライヒアルトに差し出すと、光はライヒアルトの体に吸い込まれるように消えた]
───ライヒアルトは、私が、守るんだ。
─宿屋─
……教えない。
[首を傾げながらの言葉に、返したのはこんな呟き。
教えない、というよりは、説明できない、という方が正しいのだけれど。
ぶち猫はと言えば、呆れたように鳴いた後、くぁ、と欠伸と毛づくろい。
使える時は、という言葉には、何も返さず。
言葉の代わりか、少し強くしがみつくよにしていたけれど]
あ、そだ。
かあさん……どうして、た?
[部屋に戻ったところで、ふと思い出して問うのは、母のこと。
気が静まってきた事で、やはりそちらは気にかかってしまって]
[一度教会へ戻り。
子供たちを呼び集め、彼らだけで留守を守るように告げた]
困ったコトがあったら、近所の人を呼びに行け。
お前らだってもうでけぇんだ、それくらいできるよな?
[キャル以外の子供はまだ何処か不安そうな顔も見せたものの、言葉にはそれぞれに頷いてみせた。
それを確かめ、一人一人頭を撫でてから、男は教会を後にする]
そうですか…――。
[セザーリオの応えに返す言葉は、やはりいつものもので。]
ヒースクリフさんには、
私としては情報集めをしてもらえたらとは思います。
霊能者が出てきた以上、他の人もいないとは限りませんから。
[そして、ふっと飛ぶ思考。]
フーゴーさんも、何かある気はするのですけれどね。
[人の感情を読み取ることが不得手であるが故、
何か引っかかるということしか分からないと、
言葉裏に滲ませた。]
/*
リディが守護者か。
村側役職持ちには守護向かねぇな、これは。
てぇことは、案外大立ち回りも出来そう?
相打ちくらいは狙いたいんだがなぁ。
―広場―
とりあえずは、宿屋にでも……
……ん。
[教会を出、歩いていた足をふと止めた。
中程に立ち尽くす人影]
ゲルダか?
[僅かに目を細めた後、そちらへ近づいた]
─宿屋前─
[ヘルムートから訊ねられた言葉には一度沈黙を。そしてやや視線を下に落としつつ煙混じりの息を吐いてから口を開いた]
…いや、最初に見つけたのはクロエだ。
ギュンターがやられたってぇことは、立ち消えるどころか人狼が実際に居る証明になる。
あの傷ぁ、人じゃ到底つけられん。
……お伽噺じゃねぇんだよ。
[訊ねられた問いの回答を紡ぎ、そして初めて人狼は実在すると言い切った]
―広場―
[どこに行くこともせずに、端から見ればぼんやりと立ち止まっていた女は近づいてくる足音に気づいてのろのろと顔を上げる。
神父見習いの姿に気づけば、僅かに瞳を細めて。]
ウェンデル……
[おはよ、と短く挨拶を口にするのはいつもどおり。
けれども、普段と違うのはこんな朝日の時間帯に女が自宅からでてきていることだろう。]
聞いた?
[短く問う。
死を口にしたくないから、なにをとは言わないままに。]
[目の前で起こった情景に、知らず息を飲むが。
けれど、口を挟むことはせず。
リディの決意と思いを、ただ見守った後。
二人には声をかけず、広場の方へと一人で向かおうと。]
…――?
[少女の胸前にある手に生まれる白い光。
それを映した碧の眸が瞬く。
瞬いている間に、その光は自身に吸い込まれた。
――その刹那、一瞬瞼裏に映った風景は、
何処かで見たことのあるような。]
森…――切り株…――?
[我知れず零れる言の葉。
しかし、もう一度瞬けば、その風景は闇に消えて。
首を傾げながら、少女を見つめた。]
狩人ですか、ね。
[その言動から思う単語。
少女に護られるのはどうだろうと、
困ったように次に見たのは去ろうとしている幼馴染だった。]
ヒースクリフは、ヒースクリフの思う通りやれば良い。
生きのびるために、ちからもつものを騙るのも。
裏切るのも。
役に立たなければ、捨てるとは言わないさ。
裏切るときは流石に別だけれどね。
[ヒースクリフの「愉しい」という点には、反応が無い]
[おそらくは、それも肯定のかたちなのだろう]
彼女が、霊能者で…。
宿屋のこの人も。
少し、探ってみようかな?
[眼前に居るとにおわして、興味本位に動き出す]
―広場―
おう。
なんだ、こんな時間から起きてんのか。珍しいな。
[揶揄うように言ってみせるのは男の常。
だが笑みは次には失せて]
あぁ。見た。
[続く言葉は矢張り短い。
繋がっていないようで、けれど指すモノは同じ]
[幼馴染の視線を感じれば、こちらに助けを求めるような珍しい感情で。
少し苦笑して、軽く手をあげて]
リディが、守ると言っている。
俺が側に居なくても、問題は無いだろう。
お前は、リディを守ってやれ。
[そう言って、改めて広場へと向かう歩みを進め]
[いまいち要領を得ないセザーリオの声に首を傾げていると、
ヴァイオラからの返答が聞こえ]
情報ね。
[あまり率先して他人と話すのは得意ではなかったからか、
ちょっと憂鬱そうな声を漏らしたが]
努力する。
[それは自分のためでもあろう、と思い素直に受け入れたようだ]
―広場―
さすがにこんな非常事態に何時までも寝てないわよ。
[揶揄う男に軽く肩をすくめ。
続く言葉に、そう、と小さく呟いた。]
冗談だったら、よかったのに。
そしたら日常に戻れたのに――
[聞いたわけではなく、その目で確認したと言う男に視線を向け、それからふるりと首を振った。]
人狼の仕業だった……?
ふっ…――。
[吐息に混じる様な笑みが、囁きに乗る。
それは二人の応えに対するものではなく。]
くくっ。
[珍しく可笑しそうに喉を鳴らした。]
/*
あんましメモ会話したくないんでこっちに残しておこう。
>ライヒアルト
『拳骨で梅干し』なのでこめかみぐりぐりですよ、と。
狩人……?
[笑みを浮かべながら、ライヒアルトを見つめ、呟かれた単語を繰り返したが───次の瞬間、いきなり、少女の体がぐらついた]
……あれ?
[目の前が、ぐらぐらと揺れる。
何か、大事なものが次から次へと零れ落ちていっている気がする]
……なんか、変?
[足が体を支えきれない。
今までゆっくりと落ちていた砂が、急速に落ちていく]
……みゅう。
[呟きながら、少女はその場に膝をついた。
今まで、新たに付け加えていた記憶は、何処に消えようとしているのか。少女には分からない]
─宿屋─
…いいけどな。
[気になりはするが、こういう従妹から何かを引き出せた試しはない。諦めた風に返して。
強めにしがみつかれれば、安心させようと腕に力を篭めた]
ああ。話すから横になれって。
叔母さん自身の体調は平気そうだった。
気にして起きてたみたいだけど、俺らが見てるからって言ったらちゃんと休むって。
…今朝のが伝わったら、目離したって怒られるかな?
[冗談めかした一言を挟み]
自衛団から誰に容疑が掛かっているかという説明はあったらしい。村中に伝えられてるのかもな。
ならきっと他の人らも様子を見てくれるだろう。
[顔色は先よりだいぶましになった頃。
その足は惨劇の場所を離れて広場へと向いた。
そこには昨夜見た顔がふたつ。]
よお、ゲルダ。
[もう一方の顔は、名前が思い出せずきょとんと見遣ったまま瞬き]
見た?
[ゲルダに向けられた言葉に、「何を?」とは続けて問うこともなく、なんとなく理解したように目を細めた]
―広場―
そりゃぁ失礼。
[短く笑い]
そりゃそうだが。
起こっちまったモンは、どうにもなんねぇさ。
……これからどうすっかだ。
[小さく息を吐いて。
続く言葉には、思い返すかのように視線を空に移す]
少なくとも、人間業じゃぁなかったな。
[傷の様を詳しく告げることこそ控えたが。
声は低い]
…―――。
[去る幼馴染を見つめる視線は、どこか恨めし気に。
吐息を一つ吐いてから、視線を少女に戻すと、
くずおれて行く少女の身体。]
おんぶとだっこ、どちらが宜しいですか。
[酷く幼い子に対するように問いかける。
流石に、そのまま放置して行けるわけもなく。
そもそも、こうなった理由が、どうも自分らしいと思えば。
ただし、抱きあげるにしても、背負うにしても、
そのまま森にフィールドワークに出かけようとしてるのが、
この生物学者が変人呼ばわりされる由縁なのだけれど。]
―宿屋前―
クーちゃん……だいじょうぶかしら?
[案じるひびきで、こえを落とす]
ええ、もうあたくしも、狼がいるのをうたがってはいないわ。
きちんと、傷口までみたもの…。
[ふっと、声のトーンがおちる。
それでも一般男性よりかは、たかめのこえであるのだが]
ねぇ、でも。
あのことが起きるよりさきに、おじさまは…その。
人狼のことを、しんじていたの?
お伽話でないって、やっぱり、知っていたの?
[わずかに警戒の面に、表情が緊張をおびた]
―広場―
[声を掛けられ、視線を向ければそこには昨夜宿屋にいた人物が居て。
ゆるく瞳を細めてかるく手を上げた。]
おはよ、ユリアン。
[どこか顔色が悪く見える相手を、じっと見やる。
この騒動に巻き込まれた、旅人。
島の人間からしたら――一番に疑われてもしかたがない立場の男を。]
―広場―
――――生き残りたければ、誰かを差し出すしかない……
[ソレがギュンターから聞いた最後の言葉――もっとも大分意訳されているが。]
ウェンデルは、誰が疑わしいと思う?
[人間業じゃないと告げる、その有様を想像することなんてできない。
ふるりと首を振って、問う。
これから、に直結する問いを。]
─港→広場─
[ライ達と話したことで落ち着いたのか、団長が殺された、という広場の方へと足を進め。
現場へと向かう途中、よく知る顔を見つけると、知らず安堵の息をもらしその方へと近づいた。]
ウェンデル、ゲルダ。
…それと、ユリアン、だったか。
三人とも、ちゃんと、休んだか?
[自衛団長のことはあえて口に出さず、三人の身体を心配して]
よぉ。
……あーっと……
[現れた青年に軽く片手を挙げ。間]
……あぁ、ソレだ。
[ゲルダが呼んだ声で手を打った辺り、こちらもはっきりと名前を覚えていなかったようで]
─宿屋─
[それ以上の追求がない事に、感じたのは安堵と、他のあれこれが入り乱れた感情。
それでも、それは一時、押し止めて、言われたとおり横になる]
……そっか、それなら、良かった。
んん……どうだろね、怒られるかもしんないなぁ。
[冗談めかした一言に、少しだけ笑って]
……かあさんは、関わりないから。
お医者様も、ちゃんと診てくれる、よね。
……これから、何があっても……。
[最後の部分は、ごく小さな呟き]
―広場―
[ヴィリーがこちらへと歩いてくるのを見れば、ほっとしたような吐息をこぼす。]
おはよう、ヴィリー兄。
うん、やすんだよ……ヴィリー兄は? 大丈夫?
[軽く首を傾げて問いかける。
ウェンデルがユリアンの名前を覚えてない様子にはくすっと小さく笑った。]
多くの時間を費やした相手程、人は相手を信頼するから。
だからこそ、話すことに時間を掛けるのは有益だろうね。
ヘマをしなければ、だが。
ヘマをしたなら指をさして哂おうか。
[ヒースクリフを揶揄うつもりで]
[けれど、訊き慣れぬ哂い声に、思い切りまたたいた]
――……ヴァイオラ?
─宿屋─
今アーベルがついて部屋で休ませてる。
アイツらは従兄弟同士だ、落ち付かせるには適任だろう。
[目の前の人物を安堵させるように状況を説明して。続く問いにはしばしの沈黙を返す。どこまで説明するかを考えてから、口を開いた]
……ああ、知ってたさ。
この眼で見たし、襲われもしたからな。
[考えて、口にしたのは事実の一部。右手が左腕を握り込む]
だが、この島に人狼が現れたと言う話が間違いなら間違いであって欲しかった。
懇意にしてた奴が人狼だった、ってぇことにはなって欲しくなかったからな。
[そこまで一気に言って、大きな溜息をついた]
― 広場 ―
[声をかけて、目を細められれば少し安心したようで]
良かった、あんたらにも白い目で見られるかと。
[しかしゲルダに見つめられれば、
見透かされたか、と苦笑を浮かべながら]
あー、今、人だかりに紛れてきたとこ。
[何処だと言わなくてもこれで通じるかな、と勝手に解釈した]
こりゃあ本気で覚悟きめろってことだよなー…。
[今は亡き初老の言葉を思い出し、視線を遠くへ流しながら]
え?……えーっと。
[今にも倒れそうな少女が耳にするのは、抱き方の選択の言葉だった]
それじゃあ……前が、いいかな。
───なんか、恥ずかしいけど。
[そう言った顔は、ちょっとだけ恥ずかしそうだった。
その様子だけを見ていると、そこにいるのは見た目通りの年齢の少女であることは間違いの無い事実である]
……みゅう。
私が、ライヒアルトを守るはずなのに、これじゃあべこべだよ……。
―広場―
あぁ、旦那。
俺は大丈夫だ。
キャルの所為で少しばかり寝不足だが。
[ヴィリーには僅か、冗談めかして答えるが。
ゲルダの言葉に、そちらに視線を向けて]
さぁて。
あからさまに怪しいのは、余所の人間……だがね。
[具体的な名前は出さない。
だが、そこに含まれる人間の前でも、言葉を紡ぐのに殆ど躊躇いはなかった]
─宿屋─
[クロエが大人しくベッドに入れば、その枕元に立つ]
そ。叔母さんのことも信頼してやれ?
[母娘仲を十分に知っている上での軽口。
小さく笑うのを見て、自分の首筋をポリポリと掻いた]
ああ。だから心配しすぎるなって。
……考えすぎるな。
[呟きは否定はしても気休めにすらならないと。
別の言い方をして、いつものよに頭を撫でた]
どうする、一人の方が休めるか?
―広場―
まあこんなことになっちゃったし。
旅人には居心地悪いだろうなあ……
[苦笑浮かべるユリアンに、やっぱりか、と僅かに頷き。]
――あたしは、まだ見てない。
見るのが、恐いから。
[人だかりに、ということばにふるりと首を振った。]
[今度は声をかけられる側になれば、視線を近くに戻してそちらへと。
名を呼ばれればそれであってる、というように手をあげて返した]
んー…、まあ少なくともぶっ倒れてりはしねえ。
[リッキーから聞いた話では、と思い当たりゲルダに顔を向け、「大丈夫なのか?」と遅すぎる言葉を向けた。
その口から出た質問と、答えには表情を硬くした]
んー…まあそうだわな。
[当然といえば、と硬い表情のまま笑ってみせ]
ゲルダたちもそうなんじゃねーの?
[まるで冗談を言うように自分から口にしてみせた]
[自然とゲルダの隣に立つと、自分を気遣う妹分を安心させるように微かに笑顔をみせ]
俺は、少し休んだ。
[そう言うと、ゲルダの頭を撫でて。
ウェンデルの返答には、そうか、と微かに苦笑したものの、続いた言葉に笑みを消し。]
………そう、だな。
もう、会ってきたのか?
[自衛団詰め所の方へと、自然視線を向けたまま、何とは言わず。]
― 森へ ―
[前が良いと云われれば、ひょいと抱き上げる。
一番最初に運んだ時とは違い、今度は横抱きに。
それでも、どこか荷物を運んでいるように見えるのは、
運び手が生物学者だからだろう。]
…――ヴィリーさんに護ってやれといわれましたから、
まぁ、間違いではないのではないでしょうか。
[そのまま、行き先も告げず、歩み始める足。
抱えてる重みも感じさせず
――そもそも、少女は見た目より軽いわけだが
何故か導かれるようにやってきたのは]
…―――?
[先程見た風景。
円のように開けた場所。
ひときわ大きな切り株が印象的なその場所だった。]
[ちょうど呟いた時に、ヴィリーに頭を撫でられて、
なんとなく宥められたような気分になりながら、ヴィリーとウェンデルのやり取りを聞く。]
嗚呼、すみません。
[セザーリオが自身を呼ぶ声に、我に返ったような返答を。]
…――守護者が人狼を護ろうとするなんて、
なんという喜劇なのかと思いましてね。
いや、悲劇なのでしょうか?
[誰がそうなのかなど、やはり詳細の飛んだ言葉が連なり]
今宵喰らってしまっても良いかと思っていたのですが、
嗚呼、暫く生かすのと、喰らってしまうのと、
貴方でしたら、どちらが愉しいと思いますか?
[最終的に何処か愉しげに、そんな問いを向けた。]
みゅうぅぅ。
[抱きかかえられると、今までの中で一番尾を引く口癖を口走った。
なんだか、顔が熱い。なんでだろう。よく分からない]
……?
[そして、少しだけ痛む貝のブレスレットを巻いた右足]
[───遠い昔。この足を怪我したような覚えがある。
さて、それは一体どうやって治ったのだろうか?少女は覚えていない。
だけど、その時に、同じような感触で、何処かに連れて行ってもらえたような───]
───!!
[微かにあった思い出は、また違う思い出によってかき消された。
ドクン。と心臓が高鳴る]
……。
……まぁ、とは言え。
そいつらも含めて、そもそもどういう基準で容疑者なのか、それすらわかんねぇけどな。
聞きそびれちまった。
[ひらひらと手を振り、続けてから、詰所の方向を見て]
あぁ。
酷ぇ有様だったよ。
[同じ方向を見るヴィリーにそう返した]
[───……嗚呼]
[ここに来たときもそうだ]
[少女は、確かに抱きかかえられていた]
[どこかへ連れて行かれたときと同様に]
[此処に置いていかれたときと同様に]
[きっと、それは優しさだったのだろう]
[生まれた場所に返してくれることは]
[だけど、少女にとってそれは]
[心に傷を負うほど、悲しいことだったのだ……───]
ベルちゃんと従兄弟だったのねぇ。
それは初耳だわぁ。
[安堵半分。けれど、現状ではもう半分に疑念をうかべるのも当然といえば当然か]
――……おじさま、おそわれた、って。
[ぱちくり、焦げ茶がまたたいて警戒の色をさらに強める。
左腕をつかむのに、その視線もうごいて]
「感染」……。
[思いついたことばをつぶやき、それに身をふるわせた]
あたくしみたいに、関わりのうすい人間なら、人狼でも、へいき?
人狼として、殺されても、へいき?
─宿屋─
うん……わかってる。
[軽口と、その後の仕種と。
気持ちは緩むけれど、不安は容易くは消えない]
……そう、言われて、も。
[目の当たりにした死。
これから向き合わされる事は──自衛団長の話を聞いた時点で、感じていたけれど。
幼い頃に力の重圧から守ってくれた両親は、一方は既に亡く、一方は場所を隔てて。
それだけでも、重いものがあって──と。
そんな思考は、撫でる手と、向けられた言葉に遮られた]
……大人扱いする気、そも、ないよね……。
答えにくい聞き方、する、し。
[何やら、いじけたような物言いになるのは。
素直に心細いといえない気持ちの裏返し]
[自分から軽く重い言葉を口にするユリアンの頭を、ゲルダにするのと同じように撫でて]
…自棄には、なるなよ。
こんな時なら、尚更だ。
[それだけ言うと、手を離して。
ウェンデルの言葉には、そうか、と呟くも表情は翳り。]
…詳しい話を、させたくなかったから、かもしれん、な。
そっか。
ま、俺から言わせりゃ楽ってだけで殺されたんじゃたまんねえって話なんだけどな。
[呟くように返されたゲルダの答えには苦笑交じりの明るさを帯びたまま返した]
ああいや、なんか昨日倒れたって聞いた気がしたから。
[ヴィリーと話すウェンデルを見遣り]
容疑者だけ、って訳でもないといいんだけどな。
ほら、お伽噺ではいるだろう?
能力を持つもの、ってやつさ。
― 森の中 ―
[白い光を受けて見た風景。
その瞬間にも既視感を覚えていた。
それは今、同じ場に立っていることで強くなる。]
…――何か、此処であっただろうか。
[首を傾げる。
毎日フィールドワークで来る森のこと。
特別此処だけに想いを寄せることなどないと思うのだけれど。
微かな頭痛を感じて、1mm程眉をひそめた。]
まぁ、良いか。
リディさんは、そこに座って置いて下さい。
[一際大きな切り株の上に、少女の身体を降ろす。
フィールドワークをする為なのだが、
その説明はなく、少女を降ろすと、くるりと踵を返した。]
─宿屋前─
[ヘルムートが紡ぐ『感染』と言う言葉。知って居たか、と言うように小さく息を吐いた]
いや、それは無いとお墨付きは貰ってる。
それに、死ぬほどの怪我を負ったわけじゃない。
その前に助けられた。
[誰に、とは言わず。言う必要も無く。続く問いにようやく視線を上げ、ヘルムートを見やる]
……どっちも是とは言わん。
俺は、人狼を『止める』。
それだけだ。
少なくとも人狼と相打ちする以外で死ぬ気はねぇ。
[見やる瞳に強い光が宿る。紡いだ言葉は他の『人間』の手にはかかるつもりはないと言う意味を持ってヘルムートへと向けられた]
/*
うん。
なんとなく、そんな気はしてたけど。
……キャラの基礎が、いつの間にかイヴになってないかーっ!
[中が増えてきたのは役職COで裏で落とすネタが減ったからと、くろねこの余裕の問題ですw]
謝らなくて良いよ。
本当に貴方なのだったなら、僕としては嬉しいから。
[ヴァイオラの感情が揺れるのは]
[繰り返す程度には、男にとって好ましいことなのだろう]
――……守護者が、狼を?
[呟きの前後には、長い空白]
誰がそんな愚かしいことを…。
どちらにしても劇ならば、愉しむだけだが、さて。
[ヴァイオラの問い掛けには、また沈黙が流れ]
かもな。
[ヴィリーの言葉に腕を組んで]
……だが、容疑者の中に本当に隠れてんだとしたら、結果的に自分の首も絞めてるコトになる。
どうも奴ら、そこまで賢い生き物ってワケでもないらしい。
[ふん、と鼻を鳴らした]
生物学者 ライヒアルトは、船大工見習い カヤ を投票先に選びました。
生物学者 ライヒアルトは、雑貨屋 クロエ を投票先に選びました。
俺は、クロエが、そうだと聞いた。
[霊能者、だそうだ。と、ユリアンに向かって言い。
リディとライヒアルトのやり取りは、二人が言わない限り他言するべきではないだろうと思い、口を噤んだ。]
/*
ぬ。投票先変えると、ログに残るのか、な?
ちなみに、デフォがクロエさん。
(ちょっと試してみたのでした。)
[ふいにヴィリーに頭を撫でられれば驚いた様子]
え、あ、ああ。うん。
[動揺はありありと。
しかしその効果あってか表情は少し和らいだものになったか]
いや、まあそうだな。
で、ヴィリーはどう思う?
[にはは、と笑って見せた後「ほらさ、」とウェンデルと同じ質問を向けてみた。]
―宿屋―
…板子一枚下は地獄。
[唐突に声の調子を変えて言う]
航海中ってのはな、常に危険と隣合わせなんだ。
特に嵐や襲撃に遭えばそれを嫌でも肌で感じる。
そんな時は、悪いことを考えたら絶対に駄目なんだよ。
最悪の事態への備えは忘れないが、気はしっかりとしとくために明るい明日を考える。
ま、本気で死に物狂いの時はそんな余裕もないんだけどな。
…最初からそうなってたら、絶対に保たない。
だから。考えないのは無理でも「考えすぎるな」
……!!
[切り株の上に座らされ、驚いたようにライヒアルトを見つめると、その背中は段々と遠ざかっていく姿が見え、少女は思わず叫んだ]
ヤだ!!
行かないでよ!!
私を、此処に捨てないで!!
[涙がポロポロと零れ、心臓がきりきりと痛む。
顔をぐしゃぐしゃに歪めながら、少女は苦しそうに体を折り曲げた]
うあ……うああぁあぁぁぁああああああぁあぁん!!!
[涙と共に、何かがポロポロと零れ落ちていく。
心が削れ落ちていく。
チリン……と、鈴の音が鳴った]
/*
流れがあんまりにも美味しいので、PL視点COしてきて良いですか…?
先にCOしたいから待ってーとか、まだ早くない?etcありましたら止めますが。
―広場―
でも、ほんとうに能力者が容疑者の中に居るなら、その人たちを疑わせて殺させようとしてる可能性だって……
[あるんじゃない、と言う言葉は、ヴィリーが告げた能力者の名前に、驚いたように跡切れる。]
クロエ、が……?
[信じられない、と言うように幾度か瞬いた。]
……あぁ。
生者を見分ける者、死者を視る者、死の手から護る者。
[本の文字をなぞるかのように述べた。
ユリアンに目を向けて]
文献じゃ、御馴染みの存在だな。
……尤も実際に出てきたとして、ソレが本物かどうかも俺らにゃ分からんワケだが。
[数日前にアーベルに向けたのと似た言葉を繰り返した]
[問いの後、早々と告げられたヴィリーの情報に瞬かせ]
クロエ?アーベルの従妹の、だよな。
[ふーん、と思案顔の後。]
なんか、本当にお伽噺に迷い込んだみてえな感じ。
[笑えない冗談だと言うのは、今し方自分で見てきた現実で理解しているのだけれど。
笑いは小さなため息になって途切れた]
/*
私は、PL視点COされてもOKですよ。
でも、多分、私が赤というのは透けてるんじゃないかなーとは思ってますが。
(唯の赤っぽい村人と思われてる可能性もありますけれど)。
あ、ちなみに、2dの私の現段階の襲撃希望は
…――云わずもがなでしょうか。
―宿屋―
…そりゃ、まだ這いずってる頃から知ってればなぁ。
第一、本気で子供扱いするなら、最初から言うこと聞かずに寝かしつけてるぞ?
[調子を戻して笑う。
ぶち猫に尻尾で叩かれ、何だよと下を向く]
素直じゃないな。
いいよ、ここに居るって。
[そんなところだけは聡かったりして。
椅子をベッド脇に引き寄せると腰を下ろした]
/*
>セザーリオさん
こちら的には全然OKですよ、と。
どんな展開でもお供する所存ですー。
ヴァイオラさんもなんでもござれ。
そして昨日はすみませんでしたー!
寝落ちも退席付け忘れも気をつけます!
[ウェンデルが鼻を鳴らす様子に、そうだな、と頷き]
…仮に、そうだとして。
そんなことの為に、人を殺す…酷い、話だ。
[ゲルダにこんな話を聞かせるのは心が痛んだが、黙っておくべきでもない話だとも思い、話すことはやめず。
ゲルダの声には、あぁ、と肯定の言葉を告げた後。]
クロエに直接、聞いたわけじゃないが。
ライは、嘘をつくような奴じゃない。
[ほんの少しだけでも、ユリアンの纏う空気が柔らかくなったのを感じながらも、その言葉にそうだな、と頷いて]
御伽噺なら、どれだけ良かったか。
―広場―
[人を殺す、と言う言葉に僅かに動揺を見せる。
軽く拳を握って耐える。]
そっか……ライヒアルトは言葉が少ない分、嘘は言わないもんね。
でも、クロエが……そうすると、狙われるんじゃ、ないの?
[はっと思いついたように、おろおろとした。]
―宿屋前―
[おびえたような表情のまま立ちすくみ、ことばを待つ]
あたくしは…ヘルムート・フォン・ティークは、作家だから。
ものがたりに関することは、詳しいの。
[いいわけめいた口ぶりで、つぶやき。
誰に、と、示されなかった部分は、作家らしく想像でおぎなって。
かんがえたぶんだけ、沈黙がおちる]
人狼が実在するなら…、あの組織、も。
[呟いて、その結論にいきおいよくフーゴーを見る。
声には、だしはしないが]
――……。
ほんとうに、覚悟が決まってる、のねぇ。
[恥じ入る如くに、顔を伏せた]
[フィールドワークの為に草むらへと分け入ったところで、
背後に聴こえる絶叫。
無表情のままではあるが、驚いて少女を見やった。]
…――いえ、別に置いて行く気はないのですが。
[自分のペースを乱されることを厭う学者は、
一つ溜息を吐いて、それでも少女の元へと戻る。]
私も、調べるのが仕事ですから。
良くは分かりませんが、不安なら傍についてきてください。
疲れたら云ってくれれば、足を止めます。
[昨晩幼馴染に見せたと同じように、精一杯の譲歩を見せた。]
─宿屋─
[唐突に変わった口調に、きょと、と瞬く。
航海の話は、島から遠く離れた事のない身には、今ひとつ実感はわかない、けれど]
悪い事、考え、ない?
明るい明日……。
[それは多分、今まで考えの及ばなかった事で。
「考えすぎるな」という言葉と共に、どこかにすとん、と落ちるよな気がした]
……そりゃ、ちいちゃい頃から知られてはいるけど、さ。
[調子を戻し、向けられた言葉に返すのは、やはりいじけたような声]
大きなお世話。
どぉせ、可愛げの欠片もありゃしませんよーだっ。
[素直じゃない、との評価にこんな言葉を投げ返しつつ。
そこには、はっきりそれとわかる、安堵が込められて]
─宿屋前─
ああ……そうだったな。
物書きなんだったら知識が豊富でもおかしくは無い。
[ヘルムートの職業をすっかり忘れていた自分に自嘲の笑いを浮かべる。結論に至ったらしい相手に気付くと、少しだけ表情を柔らかくした。それは苦笑にも似た笑み]
覚悟は15年前から決まってる。
そのために俺は戻って来たんだからな。
[ウェンデルとクロエと学者先生、に何か思い当たったのか]
ああ、あれだ。
クロエなら俺が出るときに酒場にいたぜ?
学者先生って、あの難しい顔した?
なら、なんかおやっさんたちと随分難しい顔で話してた。
[まだいるかな、と呟きながら]
クロエもあれ、見たんだっていうしな…相当なダメージだろ。
まあアーベルがついてるみたいだったけど。
[アーベルに止められても後で顔くらいは見に行くか、などと考えつつ]
あぁ、……全くだ。
[ヴィリーに同意を返し]
本人の真偽はともあれ。
確かに先生の言なら、そう名乗ったって点についちゃ確実……か。
[続く言葉にも頷いて。
ふと何か思い出したかのように、眉を寄せた]
そう、言われれば…
[ゲルダから問われた言葉に、目を見開いて。
言われるまで思いもよらなかった自分の浅はかさに、内心舌打ちをしながらも、何と言えばいいか迷い。]
そう…だが。
少なくとも、島の連中や自衛団の奴らから、人狼として責められることは、なくなるはず、だ。
[フォローになるかはわからないが、少しでも心配する事項が減れば、と。]
……だが、俺は結社を全面的に信じてるわけじゃねぇ。
俺らは半ば強引に結社に引き込まれた。
人狼を目の当たりにしたが為に、人狼に襲われてしまったが為に。
強制的に押し付けられた義務を背負って生きることになった。
……それを恨まないはずがねぇ。
あの事が無けりゃ、俺はもっと船に乗ってられたのによ。
[皆の話を聞きながらも、どこかそわそわと落ち着かないのは、幼馴染が心配だから。]
でも……クロエが霊能者だとしたら……人狼を見分ける力を持つ人も、やっぱりいるってこと、だよね……
[それは誰なんだろうと、思案するようにこの場に居る人々の顔を見やる。]
生き延びるために、ね。
言われなくてもそうさせてもらうさ。
あんたらの為に犬死になんて俺はしねえぜ?
[裏切るか否かまでは答えず、
ヴァイオラの哂いに続くやりとりに耳を向ける]
好ましい展開ならいいじゃねえか。
[いつになく感情を見せた囁きに答えた]
/*
ヴァイオラの赤っぽさは伝わってる気もするけど…まぁ、一応、1狼は確定させた方が占い師は動きやすいだろうなって。
二人ともありがとう。
このままの流れなら、PL視点COしてきます。
こちらも流れはなんでもありなので、本当に仲間切りとかしても構いませんよ?w
…ヴァイオラの襲撃希望は解る気がするけれど。
ガチに見られないか、だけが、不安かな。
それはそうかもしれないけど――
[信じてくれるかどうかわからない、と言う言葉は飲み込んだ。
手放しで人を信じることをしない女はクロエが本当に霊能者だとしても、周囲の人間が疑心暗鬼に落ち入ったときに、ソレを信じるとは思えなかった。]
……クロエに、あとでお守りでも、わたしておこうかな……
[気休めかもしれないけど、と小さく呟く。]
[ユリアンの証言を聞けば、少しだけ表情が和らいで]
アーベルが側にいたなら、クロエを一人には、しないだろう。
…おっさん達と、ライもいた、のか。
[その時に聞いたのか、と思いながら、ライと港で会ったことを考えれば、結構時間が経っているのだな、と。
眉を寄せるウェンデルには、どうした?と声をかける。]
耳に入ったなら、確かに狙われっだろうな。
クロエが本物なら。
……奴らが死後のコトを気にしない、ってのなら別だが。
[眉を寄せたまま]
[痛い。
心が痛い。
もう、何がなんだか分からない]
───もういい!
ライヒアルトのことは分かった!
いらないなら……最初から優しくしないで!!
もうライヒアルトとなんか一緒にいない!!
[涙を流し、胸を押さえながらも、無理やりに近い形で立ち上がると、少女はこけそうになりながらも走って、その場から立ち去っていく]
ばかあっ!!
[足がふらつく。でも、その場にはもういたくはなかった]
[不安げにそわそわとしだしたゲルダの様子に、もう一度頭を撫でて]
…そろそろ、宿に行くか?
ここで顔を合わせていても、茶の一つ、飲めないぞ。
[そして、ゲルダにだけ聞こえる程度の声でこう囁いた]
疑うことは、誰にでも出来る。
…お前は、信じたいものを信じろ。
―宿屋―
[深い調子の声と共に、クロエの顔に掛かっていた髪を払った]
俺だって……前の船長とかにはよく笑われたもんだ。
[下を向いたまま笑う。
宥めるよな言葉には少しだけ間が空いた。
瞳が翳ったのを見たのは、足元の猫だけだっただろうか。
文句にはクックと笑い顔を上げて]
ほら。騒いでないで少しは休めって。
誰か様子を見に時にダウンしてたら、また心配かけちまうぞ?
/*
素で赤い人なので…――(何処かを見つめた)。
RP村なんでそこは大丈夫かなぁと思いつつ、
バランスは難しいですよね。
このままの流れならCO了解しました。
襲撃希望は一応PL視点です。
このまま私に…――だと、
私周りの話としてだけなら良いのですが、
村側に利益というかなんというかがないかなと。
(これから対象の方が別所に行かれる可能性もあるんですが)
一応理由はこんな感じなのです。
対象の方の動きが変わればor2人に他に希望があれば、
別所でも全く問題ないのです。
ん、……あぁ、いや。
[ヴィリーに尋ねられ、ふるりと一度首を振る]
昨日の晩、学者先生が言ってたのを思い出してな。
……人狼を見たコトがある、とか。
[昨日は曖昧な話だと流してしまったのだが]
[頭を撫でられて不安げにヴィリーを見上げ。
提案にこくり、と頷いた。]
うん、そろそろ、宿にいくよ。
[囁き声で告げられた言葉に僅かに瞬き。]
ヴィリー兄……あたし、あたし……
ヴィリーのことは、信じてるから……
[手を伸ばして、シャツの裾を掴みながら、小さく答えた。]
あぁ、そうなるか。
[ゲルダの言葉に小さく頷いて、矢張り他の面々をちらと見遣る]
ま、確かに。
ここで突っ立ってても、どうにもならねぇな。
[ヴィリーに同意して、辺りを見回す。
島民が遠巻きに視線を向けているのが見えた]
─宿屋─
[髪を払う感触に、少し、目を細める。
翳りは、見えなかった、けれど。
間の空いた言葉に何か、いつもと違うようなものを感じた気がして、不思議そうに一つ瞬いた]
……なら、騒ぐようなこと言わなきゃいいじゃない、の。
ホントに、もう……。
[ずるい上に、意地悪い。
言葉にはしなかったけれど。
声にはしっかり、現れていた。
……ぶち猫そんな様子に、また呆れたように欠伸をしていたりする]
/*
ガチに見られないか、は一理あるかもですが。
言ったら占い師食いだってガチ食いだし、と思わなくないような。
あまり経験豊富じゃないので分かりかねますがう。
展開次第、PL視点で狼が好きなとこでいいんじゃないか、に一票!
[頷くゲルダに、ユリアンとウェンデルも行くか、と視線を向け。
弱くシャツを掴まれ、そちらを見ればゲルダから小さく声をかけられ瞬きをするも、そうか、と頷き。]
…ありがとう。俺もだ。
[その表情は、ゲルダへの無条件の信頼が見えただろう。]
[無表情の中に、唖然としたような色が一瞬見え]
…――良く分からないな。
[先程とは逆になるか、立ち去る少女の後ろ姿を見送る。]
そもそも、彼女は私に復讐をしたいのではなかったろうか。
[首を少し傾げて、追いかけるでもなく、
フィールドワークに戻るのは、
――ライヒアルトがライヒアルトであるから。
頭上でさえずる鳥の声。
ふっと下を見ると、翼を傷つけた小鳥がもがいていた。
碧の眸は瞬いて、そしてそっと優しく指先が伸びる。]
嵐でやられたのかな…――。
[両手で包みこんで持ちあげると、
手当をしようと自宅の方向へと足を進めるのだった。]
―宿屋前―
……おとこのひとの、そういうわらいかたは、卑怯だわ。
[警戒とは、べつの方向に眉をしかめる]
そういうの、きらい。
[きゅ、と、べにを塗った唇をかむ]
ずるい。
本当に、人狼と相打ちにさえなれるか、解らないくせにっ!
[言い捨てて、宿屋の中へと駆け込んで行く]
[皆の言葉に頷き、歩き出すのならその後に続くだろう。
ヴィリーの返答に小さく嬉しそうな笑みを浮かべ。]
うん、ありがとう、ヴィリー兄。
[そしてあとは皆の話を聞き、宿へと向かうのだった**]
……。
[どこをどう走っているのかよく分からない。
私は何をしているのだろう。
私は、きっと此処にはいらないものだったのだろう]
みゅう……!
[涙が止まらない。
何度もこけて、うまく足が進まない。
それでも、私は進み続ける。止まりたくは無かった]
みゅう……!
[こんな感情いらなかった。
こんな想いいらなかった。
こんな記憶いらなかった]
[一つ頷く]
子供の頃の話らしいから、信憑性は分からんが。
なんでも、それで生物学者になったんだとか。
[ライヒアルトの件についてはそう続けて。
2人の仲睦まじげな様子に何を思うか目を細めつつ、面々が宿屋に向かうならば、同じように足を進める]
/*
あ、そうか。
無意識にLWをヴァイオラ想定してたから、強縁故残したかったのもあるのか。
[自分の考えに今気付くorz]
ちなみに、このままいくとセザーリオは、フーゴー狙いになるかと。
それでも結局能力者喰いだしね…。
どっちでも良いかぁ。
これからの状況次第?
[ありがとう、とゲルダから言われればほんの少し擽ったそうな表情が見えるだろうか。
ウェンデルの言葉には、そうか、と言いながら子供の頃を思い出そうとして。]
…どう、だったかな。
[あやふやな記憶に、眉を少し寄せた。]
─宿屋前─
[己が言動はヘルムートの琴線に触れたらしく、不機嫌を露わにされる。何かを言う前にヘルムートは宿の中へ駆け込んで行ってしまった。他へ走ってしまったわけでは無いため、然程慌てることも無く、一度パイプを口に運び、煙を吐いた]
……連中と遭遇した場合、どんだけ脅威かはもう身を以って体験した。
若い時ならともかく、老体となった今じゃ相打ち狙う覚悟を持って連中に立ち向かわねぇと、身体が動かねぇんだよ。
だが、むざむざやられてやるつもりは無ぇ。
俺が死ぬ時は一緒に地獄に引き摺り込んでやらぁ。
[独り言のように呟き、右手で左腕を袖の上から一撫でした。掌に当たる皮膚とは異なる感触。それを確かめるようにして]
[ヴィリーの視線にはひとつ頷いて見せた]
俺もぼちぼち向かおうと思ってたとこだし。
[一緒に行くぜ、と答えると同時にウェンデルの視線の先に気がついてため息をついた]
嗚呼、でも、どうも嫌われてしまったようなので。
もしかしたら、守護が外れるかもしれませんね。
[少し間を置いて、二人に返す声音は、
既に常の淡々としたものに戻っていて]
…――しかし、良く分かりませんね。
[本当によく分からないと云った感情を乗せて、
囁きを送る。]
嗚呼、各自がそれぞれ動いた結果が、
各々にとって良い結果なら一番良いですけれどね。
[そして、ヒースクリフの感情の籠った声に、
思い出したように、そう返した。]
───岩場───
[少女の歩みは、誰もいない場所へ、誰もいない場所へと向かっていく。
辿り着いたその先は、島の周囲にある断崖絶壁のそばにある岩場。
そこで少女は、涙を流しながら小さく丸まった。
そして、その場から動こうともせずに、ただじっと時がすぎるのを待った。
貴重な時間がすぎてしまえばどうなるかは、頭が分からなくとも、*体が分かっていたから*]
/*
でもいいや、ゲルダ可愛いから。(ぉ前
ゲルダとライは無条件で信用信頼しますよ。
疑いませんよ。
それくらいしか出来ねぇからな、村人。
―宿屋―
[結んでいない髪が視界に入った。
子供扱いしているだけではない理由が脳裏を掠める]
最初に話題出したの、クロエじゃないか。
[けれどそれは無意識の部分。
意地悪、との響きが混じる声に、ニヤリと笑い]
まあ、少し静かにしているから。
[口を閉じた]
[ヒースクリフの生き延びようとする態度]
[其の様に、男は柔らかく嗤った]
ヒースクリフのそういうところは好ましいな。
[相手からの好意など感じる事もなく]
[某れでも]
ただ、スリルを解してくれないのは残念だな。
一方的な展開は愉しめない性質でね。
ま、ガキの頃の記憶なんて誰だってそんなモンだろ。
[ヴィリーが眉を寄せる様に軽く笑う。
溜息が聞こえたか、ユリアンのほうをちらと見]
─回想─
[クロエ達が部屋を出た後、もう一度だけ布団へともぐりなおし、数時間たって目が覚めた時には、わずかに残っていた頭痛は消えていた。まだ身体が軽くふらついたが、これは長々と寝ていたせいに違いない]
一度、家に戻らなきゃね。
帰り道まででもウジャウジャ言われるんだろうなぁ。
[めんどくさい、という顔をして、二三度頭を掻いてから帽子を被る。世話になった人に元気になったと伝えようかと思ったがクロエやゲルダは寝ているかも?と思い、宿から出る時にフーゴにだけ軽く声をかけて出て行った。出る時に何やら呼び止められた気がしなくも無いのだが、鉄砲玉には聞こえて居ない]
あー、もう多分戻るまでにも漁師の人達からごちゃごちゃ声かけられるんだろうなあ…。
[そう覚悟していたのだが、通りを走りぬける間にも誰からも声をかけられず。それでいて視線だけは向いている気がしてならない。思わず立ち止まり、ん?と適当に視線を投げると、視線の先はそそくさと姿を消してしまう]
…なんだろ?顔になんかついてんのかな?
[顔をこすってみたが特に気になる事は無く。首を傾げながらも自宅へと戻った所で自警団の一人がドッグに居る事に気づく]
/*
能力者襲撃×なら、村人ならいいのか?って話になるので。
狼側はバランスとって襲撃がベターと個人的には思ってます。
例えば、狩人と聖痕襲撃で落とすなら、占い霊能は襲撃では落とさない。
…――など。
狼になった限りはLWは覚悟してますよ!
でも、まぁ、それは、話の流れ次第で。
[ウェンデルとユリアンの同意を得られれば、4人で宿屋へと向かうだろう。
ユリアンの溜息には首を傾げ、ウェンデルの言葉には軽く肩を竦めてそうだな、と言って。
宿屋が見えるところまで歩けば、フーゴーが表で立っている姿が見える。
こちらの方を向いていれば軽く手をあげて挨拶し、そうでなければ近くまで歩いていって声をかけるだろう]
/*
リディさん襲撃は、正直云うと、
このまま私以外と絡まないなら
(私視点でそう思ってるので第三者からみて、
他の人とも絡んでるよというなら良いのですか)、
後半残った場合、色々難しいのではないかなぁと思っているのです。私の杞憂だといいんですけれど、も。
あ、でも、フーゴーさん襲撃でも、
それはそれで対応できますので遠慮なく。
と、赤で落とそうとして止めたのだった。
多分リディさんは、襲撃等当たるの覚悟して、RPしてるんじゃないかなぁとは思ってるのですが。
/*
ヴィリーはちゃんと描写確認してから書いてくれな。
俺はまだ石に座ってるってのに。
どんだけ壊す気だ?って言いたくなっちまう。
[宿屋のなか、足跡あらく駆けこんで、そのいきおいのまま廊下の奥、つきあたりまで突っ走る。
その人気のすくない場所で、とにもかくにも深呼吸]
本当…っ、
[肩が震える]
─宿屋─
それは、そうだけど……。
う〜〜……。
[反論のしようがなくなり、唸るような声が上がる。
幾つかの感情がぐるぐると渦を巻く、けれど。
訪れた静寂に、それらは少し鎮まって。
入れ代わるよに呼び込まれた安堵感は、同時に、睡魔も呼び込み、意識が途切れる。
眠りに落ちた様子を覗き込んだぶち猫は、数日ぶりに見た落ち着いた寝顔に、安堵したよな声で短く、鳴いた**]
─回想─
んー?どしたのさ?親父ならまだ戻ってないから書類は出せないよ?
[ギュンターからの話を夢と思い込んでいる彼女には自分の家に自警団が来ている理由が他に思いつけなくて]
惚けるな、っていわれてもね?私は今朝から風邪ひいてボケボケ頭のままだからさ。そういう意味じゃボケてんのかもしれないね。確かに。
書類の事じゃないなら、いったい家になんの用さ?…言っとくけど、島中の船がぶっ壊れてんのはウチがやったわけじゃないからね?んな阿漕な真似して儲けようなんざ思ってないんだから!
[何やら閃いてみたところで、それもやはり的外れで。自警団も毒気を抜かれたのか呆れた顔をして説明を始める]
…うげ。あれ夢じゃなかったの?
にしたって私らが容疑者で…クロエやゲルダねーも入ってる?何?あの二人がんな事するわけないでしょ!しかも何よ!処刑って!
[思わず自警団に食って掛かる。その騒ぎを聞きつけたのか島の連中が遠巻きに集まってひそひそと何事かを話している。その様子に居た溜まれなくなり、逃げるように家へと入り鍵をかけた]
― 自宅 ―
[辿り着いた自宅の玄関に鍵はかけられていなかった。]
おや、まぁ…――。
[しょうがないな……とそれ以上は気にした様子なく、
傷ついた小鳥の手当をし、鳥籠へと入れる。]
窮屈だろうが、治るまではそこで大人しくしてくれ。
[リビングの端に鳥籠を置くと、ソファに身を*沈めた*]
─宿屋前─
[そろそろ中へ入るかと、座っていた石から立ち上がる。ふと、広場から歩いて来る姿が目に留まり、それらに対して軽く右手を挙げた]
団体様ご案内、ってか。
[顔ぶれを見て団長のことを知っているだろうか、とも考えたが、あれだけの騒ぎになっていたなら耳に入っているだろうと判じ。敢えて訊ねるようなことはしなかった。
彼らが宿に来たのだと聞けば、共に扉を潜り中へと入る]
― →宿屋前―
[他の3人と共に宿屋まで歩いて行く。
途中で向けられる視線は相変わらずだったが、男はさして気にした様子はない]
んぁ。
おやっさん、んなトコで。
[外にフーゴーの姿を見つけ、首を傾げた。
右手を挙げられればこちらも挙げ返すことで挨拶し、共に中へ入ろうか]
/*
ヴァイオラの考え方、了解したよ。
そういう考え方も踏まえて動いていくね。
あ、そしてとりあえず、PL視点COしてきました。
流石にこれは伝わる…よね?
/*
色々限界=主に中が転げるのに耐え切れなくなりました(ぉーぃ。
いや、真面目に睡眠不足警戒なんだけどね!
しかし、今回の役職配置はまた。
凄絶っぽい?
さて、どう動くか……初回投票、悩むなぁ。
ひとまず、デフォはないけど。
[ちなみに、デフォはヴィリ兄さんです]
―宿屋―
[何も言わずに笑っていれば、そのうちにクロエは眠り。
ぶち猫の鳴き声に、手を伸ばして何度か撫でた]
こうしてると可愛いんだけどな。
どうにも…。
[叔母に似てきた従妹。叔母とそっくりな母。
眉が寄りかけた時、外で大きな足音が響いた]
…また何かあったのか?
[椅子から立ち上がり、扉を開いて廊下を覗く]
ルーミィさん?
[低い声は届かなかった]
俺は。
あんたのそういうところがイカレてると思ってる。
[呆れの篭ったような声で言い]
俺だっててめえの為に生きてる。前にそういったろ?
愉しめるのは力があるモノだからだ。
[そこまで捲し立てて、その先に紡ごうとした言葉を飲み込む]
─ →宿屋─
いつもの一服だよ。
[ウェンデルの疑問には左手に持つパイプを掲げ示し]
朝内はちぃとバタバタしちまったからな…。
気ぃ落ち着けてた。
[言いながら、向かうのは定位置のカウンター内]
─回想─
[家に戻っては素早く身体を洗い汗を流し、適当に着替えを取り出しては鞄へと詰める。今日の様子を見る限りはこちらには戻らず暫くフーゴの宿で寝泊りした方が良いように思えた。同時にゲルダとクロエの事も気にかかり。特にクロエの母親が他の連中から辛く当たられてないかが気にかかったが]
…私が様子見に行くのは逆に迷惑になっちゃうよね。
[自室にて大きな船の模型を取り出しては、底を器用に外す。コツコツと貯めたヘソクリだが、暫く宿に寝泊りするとなれば使わないわけにはいかないだろう。これだけあれば足りない事は無いはずで]
ったく。疑いが晴れたら自警団に請求してやんだからね!
[机の上に「すぐ戻る!」と怒りを込めた父親宛の書置きを用意して、明日の朝一で宿へと向かおうと決めて眠りまくって眠くは無かったが床について眠った]
[フーゴーと一緒に宿の中へ入り。
いつものようにカウンターに入る彼に、遠慮がちに声をかけ]
なぁ、おっさん…
[だが、自衛団長の事を問うのは憚られ。
逡巡した後、次いで気になることを問いかけた]
…ちゃんと、休んでるか?
[護られて、すぐに嫌われた]
[某れを聞くだけで、相手の予測はついた]
何をやっているのだか。
[響くコエは明らかに呆れを含む]
知らぬは本人ばかりなり。…か?
[揶揄というよりは、忠告に近い態で囁いた]
/*
我儘ですみません。
でも、私視点だけでバランスって取れないと思うので、
お二人もガンガン意見下さると嬉しいです。
セザーリオさん>
一回だけだと見逃されることもあるので、
(ソロールだと特に見逃される可能性が(過去あった人))
狼視点を何度か見せておくと分かりやすいかもです。です。
あと1発言赤落としたら、寝ますね。
―宿屋―
……なるほどねぇ。
[バタバタの原因は分かっていたが、敢えて言うこともない。
中に入ればカウンター席に座り、何か頼むでもなく頬杖をついた]
─回想─
[目が覚めて宿を目指す。昨日よりも更に人の囲いは分厚く、距離は離れ気味になっていた。またぞろ何かあったのだろうが確かめる気にはなれなくて。近寄ってこない事をこれ幸いとそのまま、まっすぐに宿を目指す。宿に着けば、クロエがギュンターの遺体を発見した事を聞かされて。心配して部屋へと立ち寄ったが、もし寝ていたらと静かに少しだけ空けたドアからアーベルに抱きつく?クロエの姿が目に入り慌ててその場から離れた。
フーゴに暫く宿を借りる事を伝えて、簡単な食事を頼むと落ち着かない心臓の動悸に邪魔されながらなんとか飲み込んであてがわれた部屋で一人悶々とするはめになった]
[自らが呆れを呈した相手が別の相手へ向けた呆れの色を聞き取れば]
……どっちもどっちだな。
[ヴァイオラを守る力の主には思い当たらずも]
しっかりしてくれよ、ヴァイオラ。
[そちらにも呆れの色を見せた]
宿屋の男に関しては、相応に聡かった癖に。
[如何程呆れても、通じないなら仕方ない]
[そう思い、本題を切り出す]
ヴァイオラのいう通り。
彼は力持つモノのようだ。
結社の拾われモノから、先程宣戦布告を受けたよ。
――……彼のときは、愉しめそうだ。
[某れは、最大級の賛辞]
あん?
店閉めた後はちゃあんと休んでるぜ?
どうしたよ急に。
[何故そんなことを聞かれるのかと、不思議そうな表情でヴィリーを見やり答える。店を閉めた後に何かしてる訳でも無く、眠れない訳でも無い。そんなに無理をしているように見えるのかと、首を捻った]
[セザーリオとヒースクリフのやり取りには、口を挟むことはなく。
否――いまいち理解しきってないだけだが。
どちらにしても、いつもの様に。
個人を認めると云えば聞えがいい、
無関心を決め込んで。]
…――なんのことでしょう?
[けれどセザーリオの言葉が自分に向けば、流石に反応をして、
されどやはり、何も分かってない風に首を傾げた。]
とは、云われましても…――。
[そして、ヒースクリスのダメ押しに、少し唸るような声が*響いた*]
/*
メモ、中身出さないって難しい…。
多方面からバレバレでも、一応気をつけておきたいのですよ。
だから親父さんのツンデレに混ざりたくても我慢してるんだw
…アッ。クロエのに返した部分が消えてるし(汗
ちなみに、流れによってというのは、バファリンのことも考えると特になんです。処刑しにくいかもなって。
後は自分から死ぬ流れに行こうとしてる人がいるかもで。
その辺への考慮が全然足りてなかったですね…。
そして流れは表というか村の動き優先の法則で。…明記できてなかった気がする。申し訳ないorz
あと、カヤへの「お疲れ様」はログが伸びてるから、です。
ユリアンとかダーヴィッドも苦労されてるかと思うのですが。
いや…休んでいるなら、良いんだ。
変なことを聞いて、すまない。
[一番聞きたいことは、けれど自衛団長と親しかったフーゴーの事を思うと聞く訳に行かないと思い。]
そういえば…ダーヴィッドの熱は、もう下がったか?
あと、カヤと…クロエも。
[この話題は、リッキーにも問いかけて。
クロエについては、ライから聞いた話もあり。]
―宿屋内―
[扉のひらく音に笑みをけし、しおらしい表情をうかべた]
…ベルちゃん。
[おおくは語らぬ姿勢が普段とことなり、しょげた様子に見えなくもない]
嗚呼、やはりフーゴーさんは結社の方でしたか。
[セザーリオの報告には、淡々と返す。
特に興味は無い様子なのは、結社というだけなら、
直接の被害は、まだなさそうだと思ってか。]
おや、結社の方なら何かしら銀を身につけてそうですが、
そんな肉を食べて、美味しいですかね?
[愉しそうなセザーリオに不思議そうに返し]
この場合、美味しいより、愉しいですか…――。
[なんとなく分かった気になって、*独り頷いた*]
― 宿屋 ―
[他の面々と共に宿へと戻ってくれば、カウンターの奥へと陣取って。
リッキーの顔を見れば、見てきたとだけ伝え、他の声に混じった]
[フーゴーの顔を見れば]
朝、随分深刻に話し込んでたみたいだったからさ。
クロエ、霊能者だって聞いたんだけど。
[居たものに聞くのが一番だろうと考えて問うた]
―宿屋・廊下―
[クロエの様子を確かめ、ツィンに小さく頷き。
廊下に出ると後ろ手に扉を閉めた]
大丈夫ですか。
…もしかして、ご覧になってきた?
[言葉少ない様子に、ショックなのかと受け取った。
死体を直接は見ていないが、聞いただけでも酷そうだった]
?
変な奴だな。
[何でも無いと言うヴィリーにはやはり首を傾げた。続く問いには、あー、と声を漏らして]
ダーヴィッドはまだ辛そうだったからな、薬飲ませて部屋にぶち込んである。
[だよな?と訊ねた先はリッキー。肯定の頷きを確認すると続く名のを聞いて]
カヤは一旦家に戻ったんだが、ついさっき来て部屋ぁ貸してくれとよ。
今は部屋に居るんじゃねぇかな。
クロエは……アーベルが部屋で休ませてる。
[小さな嘆息を漏らし、一度視線を部屋のある方へと向ける。
ユリアンからも問われると、僅かばかり眉根を寄せて]
……そう言うことになるんかね。
クロエがここを出て行く時の様子も見てたんだが……ちと普通じゃ無かった。
[やや曖昧な物言いになったのはどんな理由からだったか]
―宿屋―
[会話に暫くは口を挟むことなく。
一見常の如くやる気なさげな態度に見えて、何か言葉が交わされれば、話している人間に静かな目を向ける。
何処か観察を含むようなその色は僅かに*暗い*]
/*
能力者……はもう大丈夫か。
狼か狂かに見えたらごめんなさい。
ただの素村です。
ヘルたんと赤ログ共有してみたかったなんて言わない。
[呆れを篭められた響きが自分に向けられるのは]
[否定などする気もなく、嗤って]
それなら僕は帽子屋にでもなる可きかな?
[はぐらかすよな軽い口ぶり]
[けれど、其処には慈愛の柔らかさが確かにある]
[飲み込んだ言葉]
[其の先を追うように首を傾げ、金の髪が揺れた]
/*
金髪コンビが赤かぬぅ。
一応まだ大っぴらにはしてないから疑われる余地はあるはずだけども。
切り札ある以上意味ねぇのかな。
まぁ赤側にPC視点で情報渡ったみてぇだし良いのかな![死ぬには]
―宿屋・廊下―
だい、じょうぶ、よぅ。
いいおんなになるんだから。
[少しだけあまい声を震わせ、手をにぎりしめる。
まるでなにかに堪えるが如くに]
見た。見てきたわ。
……文章にかきおこせそうなくらいには、つい見ちゃったわよぅ。
…そうか。世話を、かけるな。
[ダーヴィッドのことを聞けば、フーゴーとリッキーそれぞれに頭を下げ。
カヤについては、一旦家に帰って熱がぶり返したか、と心配しゲルダと二人顔を見合わせ後で様子を見に行くか、と。
クロエの事を聞けば、アーベルがついているなら大丈夫かと思ったことと、人の出入りが多いと身体も休まらないだろうという考えもあり、クロエの様子を見に行くのは控えておこうと。]
[フーゴーの言葉を聴けば]
確かに、俺にはまっかでまっしろ、には見えなかったかな。
[クロエの言葉の端を思い出して呟いた。
もしかしたら初老の白髪を指した言葉だったかな、とも考えたところで]
俺、ちょっとクロエの様子見てくるわ。
[立ち上がり、部屋の方へと。
廊下には話し込む知り合いが見えたが、またお灸を据えられかねないなと手をあげるだけに留め。はたとどの部屋かと悩み、開けてみた]
[中には落ち着かない様子の娘。恐らく昨日伏せていたような。
開けてしまった手前、何か話さなくては、と]
あ、えー…と。具合は?
[名前も知らない相手に警戒しやしないかと思いながら]
― 酒場→カヤの部屋 ―
/*
ヴァイオラは、別に我が儘ではないと思いますよ。
相談は互いのために、ええ、どんどんと。
とりあえず、占い師に届いたみたいなので第一目標達成。
あとはじゃあ、これから表で赤く黒く頑張ります。
[しばらくカウンターでフーゴー達と話し。
昨夜置いていった試作品がそのまま飾られているのを見れば、微かに照れくさそうにしながらもこんなものでよかったか?と問うたりしつつ。
時折、ダーヴィッドやカヤの様子を見に行ったり、酒場に戻ってそこにいる面々と話して*過ごした。*]
[突如開いたドアの先には、数回見た事があるだけの顔。名前は頭に浮かんでこない]
…んとね。ごめん。誰っけ?
調子自体はもういいんだけど。
誰かに頼まれてお見舞いきてくれた人?
[一応、警戒心から扉と自分の間に椅子を挟む位置に立ち]
そう、愉しいから、だよ。
[低い声で嗤う]
ヴァイオラも、流石に僕の事の最低限位は理解できる様になってきた、ってところかな?
他については及第点以下だけど…ヒトには、其の方が優しいかもしれないな。
[少なからず、自分より性質は良いだろうと]
状況が状況だからな、仕方あるめぇ。
本当なら医者にかかるのが一番なんだが……皆があれじゃあ、な。
[何かしらの理由を付けて断って来るだろう、と。言外に含ませた。
ユリアンの呟きには再び眉根が寄る。自分達に判らないものが視えていると言うことは、力の証明ともなる。また、クロエの様子から嘘を言ってるようには見えないと言うのがあり、あまり他に広めて良いものかと考えていた。あの時、ここで聞いてしまったのは失敗だったのではないかと。それが故の曖昧な返答でもあった]
ん、ああ。
寝てる様だったら起こすなよ。
[様子を見て来ると言うユリアンにそう声を投げかけて、宿泊部屋のある通路へ向かう姿を見やった]
ああ、良いんだこれで。
本当は本格的に作ってもらうかとも思ったんだが、これはこれで味がある。
[飾った細工を見て照れくさそうに訊ねて来るヴィリーには笑ってそう返し。様子を見に行ったりする姿を見やりながら、また話を続けながらしばらくの時を酒場で過ごした]
―宿屋・廊下―
…いい女、なら。
意地も張りすぎない方が良いと思いますけどね。
[何かを堪えるように震える声に肩を竦める。
部屋の前を離れ、ヘルムートの方に近寄り奥へ]
それはまたキツそうだ。俺はまだ直接見てませんが、聞くのは遠慮しておきますよ。
事実は小説よりも奇なりって言葉を聞いたことはありますが。…御伽噺が現実になると笑えませんね。
[警戒された様子から少し慌てたように]
あ、いや、クロエの部屋と間違えて…。
いや、まあ、うん。良くなったなら良かった。
俺はユリアン。
名前、聞いても?
[そこまで話して、やはり怪しすぎるだろうかと苦笑して]
[クロエの部屋、と聞いて先程の情景が頭に浮かび]
あー、えっと。ユリアンね。よろしく。
私は、カヤ。カヤって呼んでくれればいいから。
…クロエに何か用かな?今は寝てるみたいだから出来ればそっとしといてあげて欲しいんだけどな。聞きたい事あるなら、私が教えてあげちゃってもいいよ?乙女の秘密系は話せないけどさ。
[クロエの部屋に行かせたく無いからか、こちらの警戒は解きましたよというポーズだけはとってみる]
すこしの意地もプライドもないおんなには、なりたくないのよぅ。
あるいはきちんと…おじさまや、ヴィリーさんに張り合いたいのかもしれないわ。
あんなふうに、覚悟を決めてるカッコイイひとたちに、見捨てられたくはないもの。
[対等にありたいキモチは嘘ではない。
だからこそ、近寄ってくるアーベルにもいいきることができた]
現実はものがたりにできても、逆は普通ないものね…。
そういうことなら不安なのはクーちゃんだけど…。
[大丈夫だったか問うように首をかしげた]
[フーゴーと同じ台詞をカヤと名乗った娘に投げられれば]
そっかー…じゃあまたにするか。
いや、聞きたいことというか、調子どうかなって。
まあ、霊能者ってやつの話も聞いてみたかったんだけど。
[本音をぽそり、後に呟いて]
[その後の乙女の秘密系、の件にはくすりと笑って見せ]
そうだな、その辺はアーベルに何言われるかわかんねえかもだから。
…じゃあ、カヤは知ってるかな?
お伽噺に出てくる、能力者ってやつ。
あ、もしかして、今の…。
ベルちゃん、ルーミィの心配してくれたのーぅ?
やぁん、ルーミィ、うれしいわぁん。
[久しぶりの語尾にハートマーク。
きゃっきゃとはしゃいでみせ]
キャパ以上のことなんてそうそうしないからぁ。
そんなに心配しなくてもだいじょうぶよぉ?
[できることなら、アーベルの鼻でもつつき、なにごともないかのように酒場のほうへ*もどろうか*と]
ま、立ち話もなんだから座りなよ。あ、扉は閉めないでね、さすがにさ。
[そういって自分と扉の間にあった椅子をユリアンへと勧め、自分はベッドに座るか出窓に座るかしばし考えてから出窓へと座った]
[霊能者という耳慣れない言葉と、それがクロエだというユリアンの言葉に首をかしげて]
…霊能者…能力者…御伽噺ってああ。
人狼騒ぎの事?そいや、昔、親父がお説教に混ぜて、そんなの話してくれったっけかなぁ。
んー、私が知ってるのはその程度かな。
それにしてもクロエが霊能者って…ああ、だから。
[ギュンターが死んだ事とクロエが倒れた事には何か繋がりがあるのかも、と頭の片隅でぼんやりと考えた。そしてアーベルの名前を耳にして再び動悸が跳ね上がる]
んんんっ。まあ、そうだね。乙女の秘密ってのは高くつくもんだからね。
にしても、お役に立てなくて申し訳ないていうか、そんな事調べてどーするの?
其れにしても、知り得たのが、霊能者と守護者、そして結社の人間か。
一番大切な相手が見えないというのは…、
[困る、など、男が言う筈も無く]
[愉しいことだ、と、続く*のだ*]
―廊下―
…なるほど。
その気持ちは女じゃなくても分かるかな。
[言い切られたのに同意して頷いた]
ああ、クロエはどうにか落ち着いてくれました。
今は寝てます。
島で普通に生活をしていれば死はそう身近なものじゃない。
参ってしまうのもいたしかたないでしょう。
[霊能者。そのことが皆に広がりきっているとは知らず。
どこか誤魔化すように言った]
―廊下―
そりゃ、あんだけ調子悪そうなら…。
[ハートマーク付きではしゃがれ、鼻先を突かれて固まり。
酒場の方に戻っていくのを見送ると、片手を額に当てた]
……やれやれ。
[扉の一つが開いていて、カヤとユリアンの声も聞こえた。
が、秘密とかそんな言葉が届いたので遠慮をした。まさかカヤの配慮が働いているとは知らぬまま、クロエの部屋へと一度*戻る*]
[中に招かれて、言われた通り扉は開いたまま椅子に腰掛ける]
んー、まあ俺なりの覚悟のつもり、かな。
[それは先日、笑い飛ばした初老の言葉。
今となっては否定できないとばかり]
俺みたいな奴でも、怖いものは怖い。カヤだってそうだろ?
それに……お伽噺みたいに、嘘吐きがいるかもしれないしね。
[沈黙の後のそれは、真意を伝えるにはやや言葉足らずであっただろう]
[行き交う囁きに苦笑して]
よっぽどあんたらの方が情報収集に長けてるようで。
[短く息を吐く]
おやっさんがねえ。
…んで、俺が一番探してる奴は見つかんねえ…と。
[それはセザーリオが囁いた「一番大切な相手」に同じか]
それすら愉しむってかい。
[見つけたら教えろよ、とは言ってみるものの]
[「覚悟」という言葉を聞いては『処刑』の二文字が頭に浮かびやや心が沈む。心が沈む程度なのは、彼女自身は覚悟というか実感がまだ出来ていない証拠なのだが]
覚悟かあ…。私も狼がほんとに居るなら怖いけどね。まだ正直実感は沸かない…かな。
肝心なときに寝ちゃってたからねえ、私。
ああ、嘘つき…そんなのも居るんだっけ。
意味わかんないよね。何がしたいんだろ。
[そこまで言ってからふと思いつき]
あー、人狼騒ぎとかなら学者先生やおじさん…あ、フーゴさんね。そっちのほうが詳しいかもだよ。私も調べてみるからさ。何か判ったら教えてあげるよ。貴方も何か判ったら教えて?
ほら、クロエなら幼馴染だから私がやんわり色々聞いてみてあげれるしね?
[そうすれば、クロエの所に行かせずに済むかも、という考えが少しと、自分の中の好奇心が疼いたのと、得体の知れない人狼騒ぎの薄気味悪さを少しでも軽減させたいという色んな感情が混ざって、ユリアンへの警戒心が薄れたのかもしれなかった]
狼が本当に…ね。
[ならばあの惨劇を見に行けというのは、この娘にはあまりに酷に思えたし、何より望まなかった。その声には特に言葉を重ねずに淡く笑んで見せ]
そうだな、確かに。
酒場にいた方が情報は得られるかもしれない。
元気そうなら、顔を見せつつ一緒にいくかい?
[教えて、と言われれば小さく頷いて約束だな、と。
こちらの問いにカヤが頷けば、共に酒場へと足を向けるだろう]
[約束だな、という言葉にはこちらも小さくうなずき返し]
んー、ただ酒場に一緒に行くのはね。
私、そこまで飲めないしさ。多分、二人揃って情報収集ってのはちょっと胡散臭いじゃない?
[恐らくは、よく考えれば人生で初めて男性に何かに誘われた照れがあったのだろうけれども。やんわりと断りを入れて]
また、誘ってやってよ。出来れば、んー。この騒ぎが終わった後にでも?
[照れたことを無意識に隠したいのかなんなのか。そんな的外れな事を付け加えた**]
[カヤの答えに、それもそうかと素直に頷いて]
ん、じゃあまた寄るよ。
ああ、それと俺の部屋。ここの廊下の一番奥の部屋だから。
[何かあれば訪ねてくるといい、と付け加えて立ち上がる。
断りの後のやや唐突にも思える言葉には、一瞬きょとんとした様子]
カヤ、飲めないけど酒好きなのか。
いいぜ、楽しみにしておく。
[出窓に座るカヤに手をあげて扉を閉め]
この騒ぎが終わったら、か……。
[カヤとの時間にすっかり和んでしまった自分にはたと気がついて。一人小さく首を振る。
一度部屋に戻った後は宣言通り酒場へと。
フーゴーがヴィリーの細工を見ているのを目にすれば、ヴィリーへの依頼の件を思い出すことだろう*]
つーか、アレです。
リアル風邪気味なのに、入院中の姉の様子見に行ったり、職場の取引先招いての宴会に受付という仕事も兼ねて強制参加させられたりしてたからか、マジで悪化してきました。
自分の咳で目を覚ますとか……( ̄△ ̄;
─宿屋─
[何かしら注文が入ればそれらはリッキーに任せ。元から居る者も宿泊部屋からやって来た者も希望のものを口にすることが出来るだろう]
[フーゴー自身も飲み物や何かしらつまみを前にし、細工についての話をしたり、それ以外についても何かしら訊ねられれば答えられることは答えることだろう。未だ、自分が結社に連なる者だと言うのは口にしない*けれど*]
[薬が効いてウトウトとしていたが、部屋に近づいてくる人の気配に、ふっと目を覚ます。
一瞬、ここがどこだか忘れて。
体調を崩している自分を、いつものように女王騎士の仲間たちが弄り倒しにきたのかと錯覚して、警戒するように寝台の上に身を起こしたが。
ヴィリーが扉から顔を出せば、今の状況を思い出し。
自分の様子を見に来てくれたのだと気付いて、警戒を解いてへにょっと首を傾げた。]
おはようございます。
……ご迷惑とご心配をお掛けして、申し訳ありません。
[リッキーから貰った薬が効いているのか、熱や咳などは今は落ち着いている。
数日間の絶食と漂流で多少体力が落ちていたが、元々騎士として鍛えていた身体だ。
薬を飲んでもう少し安静にしていれば、*すぐに良くなるだろう。*]
現在の懐き状況。
拾ってくれたゲルダ≧世話になってるヴィリー>フーゴー>>>ライヒアルト>>>>>>>その他。
※女性や子供には、懐き度とは関係無に親切に…が基本。
― 自宅→宿へ ―
[暫くの間、ソファに座り、
テーブルの上に拾ってきた貝殻を広げ、観察をしていたのだが]
おや、もうこんな時間ですか。
[窓の外の陽の位置を確認し、コキリと首を鳴らした。
昼という時間は既に過ぎていて、
これから夕方になろうとしているところだったろうか。]
一応、宿に行った方が良いのでしょうね。
リディさんも、自分から約束されたのだから、
あちらに来られると思いますし。
[夕飯はフーゴーの宿でと言い出したのは彼女で。
嵐の晩に、学者が行かなかったことを怒ったくらいだ。
約束は違えずに来るだろうと、
探しに行くという――学者が思う徒労は働かない。]
[軽く片付けを済ませると、鳥籠を抱え、
きちりと玄関に鍵を掛けると宿に向かって歩き出す。
島民からの訝しげな視線と、
抱えた鳥籠を見ての「またか」の視線を受けながら、
宿に辿り着いた。]
皆さん、まだ、こんにちは……ですかね。
[酒場に居る人々にいつもと同じように挨拶をし、
スタスタといつもと同じ席に座り、
抱えていた鳥籠をテーブルの上へそっと置いた。]
……ヴェルトさんの仲間を連れてきたのです。
[注文は?と聴きに来たリッキーが鳥籠を見たので、
どことなく普段より優しい碧の眸で、
手当て済の小鳥を見せる。]
この子が食べれそうなものがあれば。
私には、紅茶を。
[自身より小鳥を優先させるような順序で注文をし、
そこで改めて、視線を周囲に*向けたのだった*]
そういうものですか、ね…――。
[セザーリオの言葉に、やはり分からないと云った、
けれど、それ以上深入りはしない声音でボソリと返す。
「優しい」という言葉に少し考え込むように、間が開くも]
まぁ、その3者が居たからと言って、
占い師も居るとは限りませんけれどね。
[居たら居た時だ…――とセザーリオが愉しみとしてるとは別に、
それはそれだと学者は考えている。
基本的に現状は全てをまま受け取って、
自分のペースを乱すものはスルーするなり排除するなり、
そうすれば良いことだと淡白に思い、また実行している。
それを狂わされると……時折崩れるのだが。]
単純に慣れてるだけだと思いますよ。
此処まで生きてこれてる、カンみたいなものもあるでしょうし。
[ヒースクリフの苦笑の言葉に、真面目に淡々と返し。]
ええ、もし居られるようでしたら、お伝えします。
[分ったら教えろとの言葉には頷いた。]
/*
ちょいと時間が出来たのでもそりこ。
PC視点で現状疑わなくても良さそうなのはクロエ、もしかしたらアーベルもかも?
ここ二人のキリングは無理、と。
さて、人狼っぽいのがPC視点で見えてないわけですが。
[←まぁ耄碌してるからn]
むしろ自分が怪しく振舞ってると言う。
あかるい みらいが みえません!
─宿屋─
[『容疑者』に組された者以外の島民が酒場に飯を食いに来ることも減り、商売あがったりの状態が続く。それを見越して料理は全てリッキーに任せたのだが、あまり効果は無かったようだ]
おぅ、ライヒアルトいらっしゃい。
まぁた保護したのか?
嬢ちゃんはどうしたよ。
[姿の見えぬリディについてを訊ね。小鳥に食べさせられるものを、と注文を受けたリッキーが困り顔でこちらを見た]
うーん、ヴェルトは普段カットフルーツで良いからなぁ…。
細かくして食わせてみるか。
ああ、あと豆潰してやってみろ。
大概の鳥ならそっちも食うだろう。
[ヴェルトを飼っているためにそこそこの知識は持ち合わせて居て。けれど専用の餌までは置いて居なかったためにそう提案する。それを受けたリッキーが厨房へと引っ込み、注文された紅茶と細かくしたフルーツ、軽く潰した豆をそれぞれライヒアルトの前に差し出す*ことだろう*]
― 宿屋 ―
フーゴーさん、お邪魔してます。
[宿の主人に挨拶を貰えば、ゆるりと下がる頭。
そして、「嬢ちゃん」の言葉に、ハタハタっと揺れる瞼。
一瞬誰のことをさしてるのか、わからないといったように。]
嗚呼、リディさんですか。
…――どうも、嫌われてしまったようで。
[傾ぐ首の動きと共に、黒髪が揺れる。]
あっ、出来たら豆の潰した方が良いです。
フルーツは自然に還した時に、この子が苦労しますから。
[「また」と云われる程、何度となく保護した動物達。
しかし、怪我や病気がなれば、例外なく全て自然に還していて。
餌について、足りなかった説明を補っているうちに、
フルーツもリッキーによって運ばれてくるか。]
まぁ、これはリディさんが食べるでしょう。
ありがとうございます。
[無表情で淡々と礼を述べると、自身が紅茶を啜るより前に、
小鳥へと潰した豆を与えるのだった。]
嫌われたって、またどうして。
……この状況で一人にさせるのは拙いんじゃねぇのか?
居る場所に心当たりはねぇのかい?
[人狼が居る現状、他の島民からは疑われている状況。ただでさえリディは人見知りが激しいようだった。それらの意味を込めて再びライヒアルトに訊ねる。
止まり木に居たヴェルトは自分以外の鳥が居ることにしばらく首を傾げたりしていたが、ばさりと一つ羽ばたくとライヒアルトの席へと近付き、空いている椅子の背凭れへと止まる。大きな嘴を下げて、籠の中の小鳥を上から覗き込むようにした]
さぁ、私には良く分かりません…――。
一緒に居たくないとかで、駆け出されてしまったので。
[フーゴーの問いに、微動だに表情は動かさず、
ほとほと困ったという声音で返した。]
夕飯は此処で食べるのだと、云ってましたから、
来られるとは思うのですけれど。
[さして心配していないとも取れる言葉を紡げば、
学者の興味は、空き椅子の背に止まったヴェルトへ。]
フルーツをヴェルトさんにあげてもよろしいですか?
[ヴェルトの動きを目を細めてみやり、フーゴーに尋ねた。]
…ちゃんと戻って来るなら良いんだが。
[あまり心配をしていない風のライヒアルトを見て、やや不安げに片眉が上がる。困ったもんだ、と言う小さな呟きは、どちらに対して向けられたものだったか]
ん、ああ、やるのは構わねぇぜ。
[ヴェルトにフルーツを、と聞けば問題ないと快諾して。ヴェルトはフルーツを差し出されたなら、がー、と嬉しげに鳴いてからそれを口にする*ことだろう*]
…――そうですね。
[生返事で、頷く。
意識は完全に2羽の鳥に向けられているようで、
フーゴーの零した呟きは耳に届いてるのかどうか。
フルーツを与えても良いといわれたなら、
指先で摘んでヴェルトに差し出す。
がー、と大きくヴェルトが鳴けば、
名も無き小鳥は怯えて鳥籠の中を飛び回るも、
学者が何度かヴェルトに餌をやる様子を理解すれば、
やがて大人しくなる。
一通り餌をやり終えれば、ヴェルトの嘴を何度か撫で、
ふっと思い出したように
フーゴーに問いとも云えぬ言葉を一つ向けた。]
そう云えば、ギュンターさんがなくなる前の日、
フーゴーさん詰所に行かれてましたよね?
[理由を問うような視線を向けるが、
フーゴーがどのように反応しても、
おそらくは、ただ頷いてみせるだけだろう。
その後は自分に話を振られない限りは、
周囲の会話に耳を傾けながら、静かに紅茶を*啜っている*]
―宿屋―
[鳥籠と共に現れた学者を見て、男は一つ瞬いた]
ハ。
……相変わらずだなぁ、先生は。
[暗い色はやや失せた。
零れた言葉は小鳥を保護したことについてか、それともそれへの態度か、いずれにせよ呆れたような色が滲んでいたが]
[暴れる籠の小鳥を横目に、背を後方に傾ければきしりと椅子が軋む]
……あぁ。
そいや、俺も見たような。
[ライヒアルトが問う言葉を聞き、動きを止めた。
少し目を細め、姿勢を戻してフーゴーを見遣る]
上にいたから少し遠かったんだが。
ありゃおやっさんだったのか。
何してたんだ?
[学者が向ける疑問の視線に被せるように、口調は軽く問いを*投げた*]
―宿屋―
[途切れた意識は、空白を経て、再び色を取り戻す。
軽く身動ぎ、目を開けて。
眠る前と変わらぬ様子と確かめたなら、小さく安堵の息をもらして身体を起こした]
んー……髪、整えたい。
[はら、と零れた髪を一房摘まんで呟く。
しばしの思案。身体が大分楽になっているのを確かめると、ゆっくりと立ち上がる]
ウチ、ちょっと、洗面所借りて、髪整えてくる。
……大丈夫だよ、歩ける。
なんかあったら、ツィン寄越すから。
[一人で行く、と言う言葉に難色を示されたなら、早口にこう言い募り]
……乙女の都合、ていうのもあるんだから。そこら、察して?
[どこまで本気かわからない口調でこんな事を言ったりしつつ。すぐ戻るから、とぶち猫と共に洗面所へと向かった]
[ゆっくりゆっくり、確かめるよな歩みで洗面所へと向かい、顔を洗って髪に櫛を入れる。
それから、結い紐を手に、鏡に写る自分に向き合った]
なかない。
まけない。
[小さく呟きつつ、髪をきゅ、と結わえる。
いつもならば続くはずのもう一つの言葉――『あまえない』がない事に気づいたぶち猫が短く鳴いた]
ん……今だけ、ね。
[その声に、ぶち猫の傍らに膝をついて小さく呟く]
今は。
少なくとも今は……いるから。
いてくれる、から。
だから……いい、よね?
[誰に問うでなく呟き、ぶち猫を撫でる。
ぶち猫は肯定するよに一声鳴いて、尾を揺らした]
ん、じゃ、もどろか。
[ぶち猫の返事に、微か笑んで。
ゆっくりと立ち上がり、*部屋へと戻る*]
― 回想 ―
[カヤと別れた後、自室で荷物を漁る。
目的の物を捜し当てればそっとポケットにしまい込んだ]
もしかしたら、このお伽話には欠けてたりしてな。
それなら話は早いんだが。
……後はあいつらの力があれば。
こんなとこで死んでたまるかよ。
[にやりと笑う顔は酒場に着くまでには断ち消え。
いつものように飄々としていただろう*]
―宿屋―
ん。起きたか。
[部屋の中に飾られていたモニュメント、貝の中から誕生したという女神の像に触れていた手を離す]
一人でって。お前まだ。
そりゃツインは賢いけど。
……はいはい。
俺もヘンタイと呼ばれたくはないからな。
[誰かの言葉を思い出して肩を竦めた]
ああ。それなら俺は酒場の方に行ってくるよ。
何かあればそれこそツィン使って呼んでくれ。
[洗面所に向かう姿を少しだけ心配そうに見ていたが。
大丈夫だと念を押されれば頷いて背を向けた]
─宿屋・酒場─
[嘴を撫でられるとヴェルトは、ぐるる、と気持ち良さそうに喉奥で鳴く。
フーゴーはカウンターの中でナッツを口に放り込んで居たのだが、ライヒアルトとウェンデルに立て続けに訊ねられると、軽く眉根を寄せた。見られて居たか、と言う程度の反応だったのだが、周りにはどのように見えたか]
……ああ、ちと用事があってな。
[理由としてそれだけを答える。少しの間考え込むように間が空く。どこまでを話すべきか、と]
………結社から、手紙が来てたっつってただろ。
その手紙を見せてもらいに行った。
ただのそれだけさ。
[告げたのは向かった目的のみ。結局どうだったかの結果までは口にしなかった]
うーん。どういう風に顔を出そうか迷う…
リアルの影響で風邪っぴきRPにすると、顔出しにくいよね。(←)
ちなみに、ダーヴィッドくんは女王騎士団の先輩たち(部下も含む)に弄り倒される天然キャラ設定になってきました。
弄り倒されてる自覚はあるから、防御しようとするけど、それさえも弄るネタにされる。
家柄と剣の腕しか取り得がない(と自分で思ってる)から、色々な能力を持つ部下たちに強気に出れない。
そんな上官を部下たちは弄り倒しながら可愛がってる…みたいな。
―酒場―
うん、神父さんたちも来てたのか。
…いや。猶予は一日だけ、だったっけ。
自衛団の方針は変わらないか。
[酒場に入ると予想より人が集まっていることに驚き。
すぐに皮肉っぽい笑みを浮かべた]
[放った問いに重ねられる、ウェンデルの問い。
碧の眸を、初めて神父見習に気がついたという風に向け、
ハタハタと何度か瞬く。]
…――そうですか。
[フーゴーの応えを受けて、言葉は唯それだけを紡ぐ。
ウェンデルは更に問いを重ねたのだろうか。
学者の碧の眸は、まるで全てを見透かそうとせんとばかりに、
瞬きもつかず、じっとフーゴーを見つめた。
言葉がない分、どこか責められてるような気分を
相手は味わうかもしれない。
その視線がずれたのは、新たにアーベルの姿が現れた時か。]
こんにちは、もう、こんばんはでしょうか?
アーベルさん。
[そしていつもの挨拶を彼に告げた。]
刺繍工 ゲルダが「時間を進める」を選択しました。
―酒場―
どっちともつかない時間ですね。
そろそろこんばんはとしておきましょうか。
[ライヒアルトの挨拶に小さく笑う]
ああ、クロエはさっき起きたよ。
今は髪を直しに行ってる。
乙女の都合とやらがあるのだそうで。
[途中で様子を見に来てくれた者に伝えると、壁の棚の方へ]
親父さん、もう一度借りるよ。
大丈夫。今度は失敗しない。
―夢の中―
『――の村で、人狼が出た…という噂が流れている』
[女王騎士団長に呼ばれて執務室を訪れた...は。尊敬する人物が渋い顔で告げた言葉に、表情を引き締めた。]
『事実かどうかはわからん。
もし事実だとすれば……人狼が殺戮を繰り返しているというのが本当ならば、民を護る為に退治せねばならん。
だが、もし人狼が人間と共存を望むならば。それが可能な相手ならば。
その人狼も、我らが国の民として護らねばならん。』
[そう告げられて。女王国の一角にある小さな村を、女王騎士という身分を隠して訪れたのは2年前のこと。
女王の計らいにより、結社の一員と連絡を取り合う事ができた...は、その身の潔白を証明することができて。
調査の結果、そこにいた人狼は、人間と共存する事を望んでいた事がわかった。]
―回想―
[ともに宿へとやってきた後、ダーヴィッドが寝込んでいると聞けばヴィリーと顔を見合わせ。
カヤについても心配だと頷き。]
あたしも、御見舞い行く。
[ヴィリーがダーヴィッドのところに行くのならソレについていった。
顔を出して元気そうな様子を見れば僅かに笑んで。]
無理しないようにね。
[あまり長居をすることなく、軽く声だけかけて御見舞いを終らせる。
そしてクロエの様子を見に行こうかどうしようか暫し思案し。]
/*
私占いだったら、噴きますよ?
(ちゃんとその場合の逃げ道も考えてますけ、ど。
PL視点狼COで占い師騙ろうと思ってる人。)
[その事件で知り合った結社員と占い師、霊能者、それに人狼たちは。その村で奇異の目で見られるようになった為、...の部下として王都へと入り。一部は女王騎士として、一部は城下での協力者として、...に協力してくれるようになった。
けれど。
彼らは、既にこの世に居ない。
...が乗っていたのと同じ、難破した船に乗っていたから。
皆、海の藻屑となってしまった。]
なぜ。生き延びたのは、私だったのだろう。
[夢の中、そう呟いて。
漂流中に見上げた嵐の空と同じ色の曇天を見上げた。
生き延びてこの島へ流れ着いたのが、自分でなく彼らの内の誰かならば。この騒動を解決する為の力となってくれただろうに――と。]
[無言の視線に息を詰まらせる。自分についてを明かすかどうかはまだ迷っている。明かすも明かさないもそれなりにメリットとデメリットを併せ持ち、最初は明かさぬことを選んだ。いつ明かすかのタイミングを、迷っていた。明かすことで疑う範囲を狭めることは出来るだろうから]
[ライヒアルトにそんな視線を向けられて居ても、それ以上を口にすることは無かった。何かしら問われれば、それについて答えはしたかも知れないが。
ライヒアルトの視線が自分から逸らされると、カウンターの下を見るようにして小さく息を吐く。再び顔を上げるとアーベルがタロットについて訊ねて来た]
ああ、構わんぜ。
[短く返し、その動向を見やる]
あぁ、そんなコトも言ってたな。
手紙を見に、わざわざ……か。
[返った問いに、後半は半ば独り言のように、けれども視線は逸れず。
暫しの間は学者と同じく沈黙したまま、二つの視線を向けて]
ん、おぅ。
[アーベルが来たことで、漸く意識はそちらに逸れた]
[フーゴーの様子に気が付いているのか居ないのか、
まだヴェルトが傍にいたなら、学者は指先で喉元を撫で]
…――?
[アーベルが何をするのだろうかと、
フーゴから完全に其方に意識を向け、その動向を窺う。]
…嘘つきは何を考えてるか、ね。
てめえのことだけだ。
[カヤの言葉を思い出し呟く。
ヴァイオラの声には同意するように]
だといいんだけどな。
[短く答えた]
[ぶち猫に先導されるように、廊下を進む。
ここ数日では、比較的マシな足取り。
酒場の入り口、先日崩れた場所に来た所で、一瞬足が止まる]
…………。
[突然の事を訝るように、足を止めたぶち猫がにぃ? と鳴く]
ん。
大丈夫。
[それに答えるように、小さく呟いて。
ゆっくり、酒場に足を踏み入れた]
[微かな息の音は聞こえたか、ちらと横目を向けはしたが、特に何か問うことはしなかった]
なんだ、何かおっ始めんのか?
[代わりに問いはアーベルへと向くか。
クロエが来たのに気がつけば、軽く片手だけを挙げた]
―酒場―
ありがとう。
[ケースを取り上げ、空いているテーブルに移動する。
カードを取り出した後、涙型の真珠を一粒横に置く]
…俺にも、出来る。
[低く呟くと、昨夜と同じように鮮やかな手付きでカードを捌き始めた]
―宿―
[しかしクロエがどの部屋にいるのかしらなかったから、一旦フーゴーに確認しに行こうと、酒場に戻る。
と、前を行く後姿に気づき]
クロエ。
[軽く傍へと寄りながら、声をかける。]
―酒場―
――Ich verfolge die Wahrheit.
[真剣な顔でカードを並べてゆく。
十二段を数える枚数を並べた後、中央付近の一枚を捲った。
そこには法衣を纏った人物が現れる]
教皇、正位置。
[睨んだまましばらく悩むよに動きが止まる。
それから手を伸ばし、一番上に置いたカードも捲った]
聖杯の王。
[唇を引き結んだまま、ケースの横に手を伸ばす。
表にされた教皇の札の上に乗せるが、特に何も変わったようには見えなかった]
[酒場に入りぐるり、と見回す。
ウェンデルが手を振るのに、軽く、手を振り返して。
アーベルがカードを捌く様子に、きょとり、と瞬いた直後、背後から声がかけられた]
あ……ゲルダ。
[振り返り、認めたのは幼馴染の姿]
ごめん、ね。
心配かけちゃって。
[ヴェルトはライヒアルトに喉元を撫でられ、ぐるる、と喉奥で鳴く。一通り撫でられればばさりと羽ばたき、止まり木へ戻って行くことだろう]
おぅ、クロエ。
ちゃんと休めたか?
[視線を一度アーベルからクロエへと転じ、訊ねかける。その後ろからゲルダの姿も見えたか]
「貴方はあの人の息子なんだから」
[厭った声も、今は自分の力とした]
「あなたなら、出来るわ」
…俺にも、出来る。
[苦いものは全て腹の底へと押し殺して。
ただ一心に、眠っていたその顔を思い浮かべて、占った]
[クロエへ訊ねかけた後に視線は再びアーベルへと。一連の所作が終わるのを待ち、安堵の笑みを浮かべる様子を見てから口を開いた]
……アーベル、”何”を占った?
[それは先日と同じような問い。意味合いは、別のものを含んでいたが]
[ヒースクリフの唐突な呟きに、ハタリと一度瞬き。]
嘘つき…――ですか。
[そう呟いた次の瞬間、眼の前で繰り広げられる光景。]
嗚呼、もしかしたらアーベルさんが占い師かもしれませんね。
――それこそ、嘘つき、似非占い師でなければ。
[大したことでないと云う風に、淡々と囁きに乗せる情報。]
あ、うん。
ちゃんと、眠れたよ。
だから、大丈夫。
[フーゴーの声に、そちらを見やり、こくりと頷く]
旦那にも、ごめんね。
なんか、物凄く、営業妨害しちゃった気分。
[冗談めいた口調で返した後。
フーゴーがアーベルと向けた問いに、軽く、首を傾げた]
[酒場に足を踏み入れた時には、何やらアーベルがタロットに向かっていて。
誰に声をかける様子も見せずにそれを見つめていた]
[無表情のまま、近くのカウンターに腰をおろし。
誰かに気がついて声をかけられれば手をあげて答えた。
目線はそらさぬまま]
―酒場―
[クロエの後からフーゴーが見えれば軽く手を上げて。
こちらを振り向いたクロエにほっとしたような笑みを向ける。]
んや、無事ならよかった。
[ぽんと肩をたたき、ごそごそとポケットを探る。]
クロエ、お守りあげる。
これもってたら一回ぐらいは身を守ってくれるかもしれない。
[ポケットから取り出したのは銀糸で全てを縫われた小さな袋。
中にはこれまた銀糸でペンタクルが描かれた一般的なお守りだった。]
―酒場―
[何かを押さえ込むように、左手で口元を覆う。
何度か深呼吸を繰り返してから手を離す。
クロエとゲルダの声が聞こえて、笑みを取り戻した]
…ああ。
親父さんをじゃないよ。
[そこに”何”をと問われ、反射的に返した。
”誰”とは言われなかったのに。小さく舌打ちする]
[いつの間にかヴェルトは止まり木へ戻ったようだ。
アーベルが何かを占い終えた結果が出ると、
チュチュンっと名もなき小鳥が鳥籠の中で一つ囀った。
ゆるりと動いた視線はクロエを捕え、
傾ぐ首は、言葉なしに大丈夫そうか?と問う。
そして、視界にユリアンが入れば]
そろそろ今晩はで間違いないでしょうかね。
ユリアンさん。
[律儀に挨拶は欠かさなかった。
そして、視線はゆるりと「フーゴーでない」と云った、
アーベルへと戻される。]
無事、って、大げさだなぁ、もぉ。
ちょっと、いろいろに驚いて滅入ってただけなんに。
[ほっとしたような笑みと共に向けられた言葉に、返すのはこんな言葉。
自身の力について知られているとは、未だ知らぬが故に]
……お守り……って。
いいの?
こんなときだし、自分で持ってた方がいいんじゃない?
[取り出されたそれに、一つ瞬きつつ。
つい、こんな言葉を返すのは、幼馴染を案ずるが故に]
[無言のユリアンや、見えたならゲルダにも片手を挙げるのみで挨拶をし]
……占い?
[フーゴーの声をなぞるように呟き、再びアーベルを見た。
問いの答えに、僅かに目が細まる]
そうか…大丈夫なら、それで良い。
営業妨害とかは気にするな。
元より客はほとんど来てねぇ。
[団長からの説明があった時から客足は遠退いている。今ここに来るのはもはや『容疑者』と定められた者達だけとなっていた。
クロエへそう返した後、アーベルからの返答を聞いて小さく息を吐いた]
そうかい……。
[自分では無い、そう言われて漏らしたのはその一言。続いて問うか悩み、しばしの沈黙が落ちる。カウンターに来たユリアンに気付いては居たが、考えながらのために声をかけることは無かった]
[当人の意識が、今は幼馴染に向いていたから……というわけでもないのだろうけれど。
首を傾げるライヒアルトには、そちらに気づいたぶち猫がにぃあ、と一声鳴いて答える。
落ち着いたよな声の響きは、肯定の意思を帯びて響くか]
[視線はアーベルの方に向いていたが、
ぶち猫の鳴き声には、ツィンだけに分かるだろう、
生物学者は微かな唇の端の微笑みを返した。
――まるで、分かったという風に。]
だって……自警団長発見して倒れたって聞いたから……
[年下の幼馴染に大袈裟じゃない、と首を振り。
力については無闇に口にするつもりはもともとないから、お互い意思の疎通などできるはずもなかった。]
ん、いいの。
あたしよりクロエに持っててほしいし。
[あたしは大丈夫だから、と笑ってみせる。
なかなか受け取ろうとしなくても、クロエの手に押し付けるように手渡した。]
……ん。
そ、か。
[客は来ていない、というフーゴーの言葉に、小さく呟く。
この状況では、それも無理ないか、と。
そう思うと小さなため息が零れた。
恐らく、店の方も余り変わらないのだろう。
それはそれで、母の身体的な負担は軽いのだろうけれど]
[一方、笑みを返されたぶち猫は、意を察したかのように一度尾を振った]
神父見習い ウェンデルは、騎士 ダーヴィッド を投票先に選びました。
うん、まあ、そだけど……。
[それにしたって、と呟く]
ん、もう。
カヤもゲルダも、ホントに、過保護だよぉ。
ウチ、そんなに頼りないかなぁ……確かに、一番下だけどさぁ。
[やや大げさなため息を交えて言うものの。
笑いながらお守りを手渡されると、しばし、銀の刺繍を見つめ]
ん……ありがと、ね。
[両手でそれをぎゅ、と握り締めつつ、微かに笑んで見せた]
そ。折角道具があるならと思い立ちまして?
本職のようにはできないけど。
[カードの上に乗せていた真珠を懐へと仕舞いながら、ウェンデルの視線を感じて言った]
やっぱ疲れるわ。
親父さん、何か一杯くれ。
[広げていたカードも纏めてケースへと戻し。
手元というには遠い場所へと置き直した]
まぁ、本物かどうかは、
実際、彼らにとっての黒を本当に当てた時しか
わかりませんけどね。
[生物学者も過去に何人か、自称占い師に出会っているが、
その中のどれだけが本物だったか。
――1割にもみたないとは、語られない言葉。
単純に本物に合う確率が低かったのかもしれないが…――。]
刺繍工 ゲルダは、記憶喪失者 リディ を投票先に選びました。
占い師…――
[クロエの時と同じ用、ボソリと思った単語を呟く。]
…――だとしたら、不用心ですね。
[更にボソリと呟きを続けるも。
アーベルに興味を失ったかのように、前を向き、
紅茶を一口啜る。
チュチュンと鳴いた小鳥に碧を向けると、
カップを持ったまま、コトリと首を少し傾げた。]
ん、ああ……。
[一杯くれと言うアーベルに生返事染みた声を返し。彼がよく飲むラム酒をグラスに注いで差し出した。その後はまた、考え込んでしまうのだが]
……………。
[しばしの沈黙の後、ふぅ、と少し大きめの息を吐く。自分では無いと分かっても対象が誰なのかが分からなければ情報にすらならない]
…改めて聞く。
”誰”を”視た”?
[占った、ではなく、視た、とアーベルに問う。彼が『そう』であると当たりを付けたために]
だって、なんかクロエは飛び出していっちゃいそうで恐いし。
頼りないっていうか、頼ってくれないから手を出したくなるみたいな?
[そんな感じ、と軽く笑う。
お守りを受け取ったのをみてにこりと嬉しそうに笑った。]
うん。
[気休めとはいえ、それで安心できるものもある。
ぽんとクロエの肩を叩いて、ようやく酒場に視線を向ければとっくにアーベルの占いとかは終っていて、だからなにがあったのかも、女は把握していなかった。]
/*
さて、なんとなく守護者っぽい語りをして見ましたが、ほんとにただの気休めです。
そして投票先はどこにしようかなやんで、なんとなくリディを選んでみました。
記憶喪失なのが怪しい、と言うことで引っ立てられたら面白いかナー、と。
[頼ってくれない、という言葉に、僅かに眉が下がる。
こう立て続けに指摘されると、さすがに厳しいものがあった。
ある種の自業自得ではあるのだが]
……そういうつもり、ないんだけど、なぁ。
[ぽつり、と反論するが、視線が泳いでいては世話はない、という所か。
肩を叩かれ、その手の感触に少しだけ安堵を感じつつ]
ん……ここで立っててもなんだし、向こうで座らん?
……ずっと立ってるの、まだ、辛いっぽい、し。
[心地よい微睡の中から、ゆっくりと意識が浮上する。
目が覚めて上体を起こすが、眠りに就くまでの頭痛や寒気はなくなっていて。
寝台から出れば、汗で濡れた服がまとわりついて気持ち悪い。]
……お風呂、借りれませんかねぇ。
[着替えもそうだが、汗を流したいと思って。
借りた部屋からひょこっと出てきて、フーゴーかリッキーを捜して、浴室と着替えを借りれないか*尋ねようと*]
クロエはしっかりしてるからなあ……
[まあしょうがない、と軽く肩をすくめ。]
うん、あ、ごめん。
気がきかなくて……すわろ。
[辛いと聞けば慌てて酒場の中へとクロエを引っ張り、手近な椅子に座るように促す。]
なんか飲む? 食べる?
[自分の食事ついでに頼もうかと。]
あいつも俺と同じで自分が助かる為、とか?
霊能者とかいってる従妹に何か影響受けちゃった、とか?
[嘲る様に]
――何れにせよ。
俺にとっては敵だな。
……てか、あんたらは困んねえの?
仮にあいつが本物、だとしてさ。
ありがと。
[フーゴーからラム酒を受け取り口元に引き寄せ。
一口舐めて動きを止めた]
…占えそうだった相手。
[ウェンデルの問いかけも重なって眉間に皺が寄った。
言葉を続けず、グラスの中身を口にする]
『クソ……クソ!』
[自警団員が、村の中を警備するために、歩き回る。
その顔は、怒り、悲しみ、不安など様々な色に塗られている]
『なんで、団長殿が……クソ!
あれが人狼の仕業だってのか!本当にそうだってんなら、あんな奴等死んでしまえばいい!』
[口汚く罵りながら、団員がぎらぎらした目で周りを見渡す。
そんな団員の様子に、あまり関わりの無い村人たちは、余計な被害を受けないようにと、その団員から避けるように、目を合わせないようにして離れていった]
『……どいつも、こいつも。
直接に世話になってなくとも、同じ村の人間が死んだってのに、その態度かよ……クソ!』
[悪態をつきながらも、村の中を一通り歩いて、警備の仕事だけはしっかりとこなした。
それを終えると、少しはその頭を冷やすためにも、お気に入りの場所へと歩いていく。
その場所は、誰も来ない岩場で、そこから見える海はまた格別だった。一人になって、気持ちを切り替えるには絶好の場所だと自分では思っている。死んだ団長のためにも、こんな荒れたままの気持ちでこんなことを続けるわけにもいかなかったから]
[肩を竦めながらの言葉には、えへ、と誤魔化すように笑い。
促されるまま、椅子の一つに落ち着く]
んー……まだ、あんまりしっかりしたの食べられそうにないし。
ミルクと、軽めのスープ、もらおかな?
あと、ツィンのご飯も。
[ゲルダの問いに、いつも変わらぬ調子で返しながら。
視線は時折、アーベルとフーゴーの方に向いて]
───岩場───
『……ああ?』
[だが、その場所に近づくにつれて、何やらいつもとは違う物体の姿が大きくなっていくのに気がついた。
更に近づきよく見ると、それは、以前に自分が団長の話を聞かないと怒った少女の姿]
『ちっ……!
容疑者だってのに、随分と気軽に出歩いているじゃねえか。本来なら拘束しなくちゃいけないところを、団長の計らいでなんとかなっているってのに気づいていねえのかね』
[そこまで言うと、怒りを吐き出すようにため息を一つつき、岩場の隅で丸まってうずくまっている少女に、団員は話しかけた]
『おい。
あんまり、遠くまで来るんじゃねえ。お前が人狼だろうと、違おうと、一人になるのは推奨しねえ』
[声に気づいた少女は、ゆっくりと顔を上げて、団員を見つめて、呟いた]
『───っ!?』
[その顔と、声の響きを聞いて、団員は思わず息を呑んだ。
そこには、何の感情も感じられなかった。
いや。生きている人間の感触が全くしなかった。
団員を見つめるその瞳は、恐怖も、不安も、殺気もネガティブなものは何も無く、当然のようにポジティブな感情も何も無い。
まるで、それは、森の中で偶然出会った獣が、不思議なものを見たと言うほどの、無邪気で感情の無い瞳]
『お……お前』
みゅう。
[なおも無表情なままでこちらを見つめる様子を見て、団員は確信した。
「こいつの、精神は、壊れている……」]
[アーベルの回答に少し長めの息を吐いた]
……言う気は無いようだな。
[占えそうな相手。即ち『容疑者』に該当するもの全てと言うことなのだろうと考える。当たりを付けたとは言えアーベルが本当に力を持つ者とは限らないため、それ以上の追及をしなかった。最悪、偽りの情報を与えられる場合があるために]
[考えてみれば、ただの少女がこのような事件に出会って、まともでいれるはずがなかったのだ。それを考慮もせずに、俺は何故怒鳴ったりしたのか。
少女を可愛そうなものを見る瞳で見つめても、少女の表情は何一つ変わらない]
『……』
[少し迷ったように団員は考えたが、やがて、少女の腕を掴むと、少しばかり優しくその手を引いて、宿屋へと向かう]
『……けど、それでも、お前は容疑者の一人だ。
団長を殺された俺には、同情も何も出来ねえ。
人狼だったのならば、俺を殺しに来ればいい。違うなら……俺でも恨みながら、死んでくれ。
もしも、万が一、生き延びるなら……。ハッ!そんな予想に意味なんてねえか』
私にはよく分かりませんが、
人間という動物は助けたい者がいれば、
自己犠牲を働ける動物でもあります。
[ヒースクリフの囁きに、唐突ともいえる話が始まる。]
もしかすれば、クロエさんが霊能者ということで、
占い師と偽った可能性もありますか。
[数々伝わってる伝承を元に、単純に考えるなら
占い師の方が狼に襲われる可能性は高い。
だからあえて嘘を吐くことで霊能者(クロエ)を護ろうとしたのではないか…――と云いたいらしいが、やはり言葉足らずで。]
本物でしたら…――その時はその時で。
最終的に喰ってしまえれば良いのです。
[最後の問いには、淡々とそう答えた。]
[クロエの注文にうん、と頷き。]
わかった。
ちょっとまってて。
[そうしてフーゴーに頼もうかと思ったけど、なんだか真面目な話しをしているようなのでリッキーに頼む。
軽いスープ二つとミルク、それからツィンのご飯を頼んで。
後でもって行くから、といわれれば席へと戻る。]
リッキーがもってきてくれるって。
――おっちゃんとアーベル、どうかしたの?
[よく解らないままに、軽く首をかしげた。]
…お伽噺には占い師が二人もいたっけかなあ。
[やりとりに割って入るように口を開く。
比較的穏やかな口調、けれど視線は冷ややかにアーベルを捉え]
なあ、俺にも占わせてよ。その相手。
[視線の先のアーベルを窺う]
[ややあってダーヴィッドが顔を覗かせ、風呂と着替えを借りたいと訊ねて来る]
風呂なら、一階の廊下の突き当たりだ。
着替えは……俺のよりはリッキーの方がサイズが合いそうだな。
[ゲルダ達に配膳を終えたリッキーに「案内してやれ」と告げ、ダーヴィッドを風呂へと向かわせた。タオルと着替えも脱衣所に用意されることだろう]
───宿屋───
[やがて、団員は宿屋に辿り着くと、その扉を開け放ち、少女を中に入れた]
『迷子だ。
同じ容疑者同士、しっかりと目ぇつけとけ』
[ぶっきらぼうにそれだけを言うと、団員は硬い表情を表面に浮かべたまま、その扉を閉めて、すぐにその場から消えていった]
……。
[そして、少女は無表情に、扉のそばの床に足を投げ出して座り込み、何事にも関心が無いようにうつむいた]
みゅう。
/*
あら?ヒースクリフさん騙る気ですか。
占い結果何処か分からないけど、白だと思うんだけど。
一瞬、私見て笑ったので、私かと思って焦った訳ですが。
[注文に行くゲルダを見送り、また、従兄たちのやり取りを見る。
間に漂う空気の重さに、少しだけ不安が過ぎった]
あ、うん。
ありがとね、ゲルダ。
[戻ってきたゲルダの声に、不安は一時押し込めるものの。
続いた問いには、自身もわかりかねる部分が多いため、困ったように眉を寄せた]
……わかん、ない。
なんか、深刻な話してるっぽいんだけど。
[はっきりとした名前は返らない。
一度フーゴーに視線を向けてから]
なら、何で此処でソレをやった。
[別の問いを続けた]
……なに?
[リッキーに指示を終えたフーゴーの耳にユリアンの言葉が届く。自分にも占わせろと言う言葉。眉根がきつく寄った]
記憶喪失者 リディは、騎士 ダーヴィッド を投票先に選びました。
[リッキーが手早く食事の用意をしてくれるのにはありがとうと返し。
そして、クロエにもわからないと言う話にふしぎそうに首をかしげ――、ユリアンの声が耳に届けば、ふしぎそうに瞬いた。]
――占い師……?
[スープを運びかけた状態で、なんだっけソレ、と思い出すように呟いた。]
/*
ところで聖痕者がお伽噺の登場人物が実在すると言うのを知っていると言う設定だけども。
今回ここあんま意味無いように思えるなぁ。
お伽噺知ってる奴はそう言うのが居るって分かっては居る訳だし、結局は皆実在を直ぐ信じる訳だし。
最初から先頭に立つなら使える設定、って感じか。
今回必ずライヒアルトに先んじられてるのが悔しいんだっ。
聖痕者の利点はやはり人間証明に尽きると言うことなんかな。
ん、ありがと、リっくん。
[用意を整えてくれたリッキーに笑いながら言って、ミルクを一口、口にする。
そこに聞こえたユリアンの言葉に、一つ瞬く]
……占い師……って。
え?
[御伽噺にも語られる存在。
今亡き、自分と同じ力を持っていた父は、「対のようなもの」と言っていた]
どういう事……?
[思わず、困惑した声が上がる]
[その一方で、ぶち猫はといえば。
用意された自身の食事と、自衛団員に連れてこられたリディとを見比べた後。
そちらに近づき、にぃあ、と鳴いた]
[アーベルの笑みには気がつかぬまま、
まるで小鳥と会話をするような間があく。
その間も、耳は周囲の会話を拾っていたのだが。
ゆるりと首が回って、今度はユリアンをじっと見つめる。
碧の眸は、全てを見透かさんとするように、瞬きもせずに。]
おや、リディさん、迷子になっていたのですか?
ここにフルーツが……っと。
[しかしそれは、リディを連れてきた自衛団員の言葉によって途切れ、何事も関心がない少女の様子を、単純に腹が減ったものと思えば]
フーゴーさん、リディさんに何かお願いしても?
[フルーツは先ほどヴェルトに与えてしまったことを思い出し、
マイペースに空気を読まず、フーゴーに願い事を。]
おや…――。
[ヒースクリフの囁きでない言動を受け、
学者の碧の眸は占い師を騙り出した男をマジマジと見る。]
まぁ、確かに、彼より信頼されれば、
貴方は生き残れるかもしれませんね?
[セザーリオは面白がりそうだと、思ったことは、
囁きには乗せぬまま、その後を見つめる。]
/*
表に反応する前に。
どうしてこの手のおっさんやると萌えキャラとか愛でられたりするんd
アーノルドやった時もそうだったよな(…
自己犠牲で嘘をついてるんだとしたら、愚行もいいところ。
そんなんで助けられるなんて本気で思ってるんなら幸せ者だな。
[それはかつての自分への言葉でもあり。
はっ、と不機嫌そうな声をあげた]
…そうかい。
邪魔なもんは全部食っちまえばいいんだもんな。
ほんと、あんたらが羨ましい。
……俺も人狼だったら良かったのに。
言えば信じてくれるの?
[グラスから口を離してフーゴーに言い。
掛けられた声にユリアンを振り返った]
……へぇ。
[動揺を押し隠す。
ウェンデルの問いに下を向いて]
…クロエ、だよ。
[ボソリと告げた。
髪に隠れてその表情は見えない]
―宿屋内酒場―
[フーゴーとなるべく顔をあわせないように壁にむかうような席で、リッキーに注文したワインを嗜んでいた。
人の出入りにもふりむかず、口をひらかないようすは、考えごとをしているようでもある]
――……?
[占い、と、はなしが出始めたのは、少しばかりまえだとおぼろげな認識。
空気がこわばった気がして、さわぎの方角へ顔をむこた]
[ヴァイオラの声が聞こえれば]
いっとくが。
あんたらの為にやってるわけでもねえ。
このままじゃ、外の奴ってだけで殺されかねなかったからな。
[ふん、と背ける様な囁き]
[状況を把握しようとユリアンとアーベルに意識を向けていたのだが。扉が開く音に反射的にそちらを見たのは職業による癖からか]
嬢ちゃん、無事だったか…。
ああ、デザートで良いか?
[ライヒアルトの願いには短くそう返し。視線は忙しなくユリアン達とリディ達の間を往復する]
占い師が2人ですか…――。
本当に幾多伝わる伝承の中の1つのようですね。
さて、このような時は伝承ではどうしていたでしょうか。
そう都合よく、まとめ役――結社の人が紛れている
…――などと云うことはないでしょうしね。
[フーゴーに願い事を向けた後。
ボソボソと零れ落ちるのは、考えごとの切片。
声音は淡々とし過ぎ、更に常の無表情ならば、
それが本気で考えていることなのか、
冗談ごととして考えているのかは、
周りからは分からないだろう。]
/*
うん、ごめんなさい。
とにかく本当にごめんなさいです。
動き失敗してる上に、リアルに捕まってましたorz
やっぱりクロエを占ったことが一番の間違いですよね。霊能ぽいとは分かっていたのに。
でもって、引いちゃったならずっと潜伏しておけばよかったかも。ウェンデルの言葉が胸に刺さる…。
村建てが村を引っ掻き回してどうするんだよorz
………。
[アーベルからの問いには一度沈黙が返る]
…信じるかどうかは、何とも言えないな。
判別するための『情報』は欲しいと、俺は思ってる。
[返したのはそんな言葉。手がかりは少しでも欲しかった]
クロエ?
……へえ、従妹のこと信じてなかったってことかな。
それとも霊能者かもしれないから取り入ろうって考え?
[一層目を細めて、冷ややかな視線]
まあいい。
お前が庇ってるとも限らないからな。
[そういってポケットから取り出したのは手のひらに収まるほどの木箱。カタン、とテーブルに置くとカウンターの方へ向いて]
おやっさん、悪いんだけど水。
あ、ワイングラスで頼める?
おやおや。
[其のコエには、ヴァイオラの予想通り]
[酷く愉しげな彩が乗った]
大賢は大愚に似たり、とも言うから…僕は自己犠牲も否定はしないけれど。
[けれど、其れは同意を求めるものでなく]
[羨望の感情を聞いたなら]
[至極淡い息を吐いた]
……え?
[思わぬタイミングで呼ばれた、名前。
一つ、瞬いてから、下を向くアーベルに戸惑いを帯びた瞳を向ける]
アーベル?
えっと、それ……って。
[どう、聞けばいいのか。何が聞きたいのか。
はっきりわからなくて。
それきり、言葉は、途切れた]
ええ、貴方は貴方の思うままにすれば良いと思いますよ。
私かセザーリオの意に沿わないことをしなければ…――。
[ヒースクリフの囁きには、
彼の考えをまるまると受け入れ、好きにすれば良いと告げた。
――何かあれば、それこそ喰らってしまえばいいのだと、
そう思っていればこそ、か。]
……。
[少女は周りの喧騒など、何も無いかのように、ボーッとした瞳で、床を見つめ続ける]
みゅ。
[そして、今更気づいたかのように、腕についている鈴を見つけると、それをつつき、チリンという音が鳴ると、ゆっくりと鈴を何度もつついた]
……。
[チリンチリン。
ただ、無表情に少女はつつく]
[クロエとアーベルとユリアンを交互に見やる。]
なんか、複雑そう……?
[占い師が二人だとか、混乱のもとになるとか思いながらじっと二人を見やる。]
/*
>>*78 セザーリオ「さん」が抜けてました。
ごめんなさい。
そしてセザーリオさんはお帰りなさい。
更新まで@1時間半切ってますが、襲撃どうします、か?
お2人的希望はあります?
[ユリアンと別れた後で宿の自室にて。今まで得た情報を自分なりに整理してみる。人狼、ギュンターの死、処刑、クロエ、霊能者…一つ一つがバラバラに浮かんだままで中々繋がってはくれなくて]
そういえば…人狼騒ぎに必ず出てくるのが居たっけ?なんて言ったかなぁ…。
ああ、そうだ。『占い師』!
クロエが霊能者って事は、占い師も居るのかな?占い師さえ見つかれば…狼が居てもすぐ見つけられるよね、きっと!
[占い師を探す事から始めよう、そう彼女の中で方針を決め、そのためには皆に会って見なければと部屋を出た。]
んー、まずはどこに行こうかな?
[部屋を出た後で行く先を考える。首をかしげた時にあわせるように腹の虫が小さく鳴いた]
まずはご飯!あそこなら誰かしら居るだろうしね!
[ひとまず頭はメニューを決めるのに使われるようだ]
/自室前→宿の食堂
/中/
占い来るかなー。
ここは黒を出す場面っぽい。
んー。でも守護者をほぼ明言している以上、例え壊れてても微妙かなあ。
[――……結社のひと。
聞こえたことばに、思わずといったふうにフーゴーを見た]
…、あ、リィちゃん。
[けれどすぐに視線をはずし、フーゴーが声をかけていたリディにかけよる]
だいじょうぶぅ?
さっきのひと、あのときのでしょお?
なんにもされなかったぁ?
[酒の香りをまとわせつつ、しゃがんでといかける]
え? ああ…。
これで良いか?
[かけられた声にハッとユリアンへと顔を向け。言われた通りにワイングラスに水を注いで目の前へと置く]
/*
なんていうかなー、もう。
乙女モード一時オフして行こうと思った矢先に、この展開ですか、ですか!
……先が読めないにゃー、にゃー。
/*
ただいま!
ずいぶん遅くなったね、ごめんよ。
とりあえず今は「おまかせ」設定。
リディちゃんのが死亡フラグに見えて仕方ないから、そこでも良いかな、とは思うよ。
処刑とも被らなそうだし。
なるほど。
まぁ、対象としちゃぁ妥当か。
[アーベルの口からクロエの名前が出たのには、とりあえずは一つ頷いて]
伝承じゃぁ、能力者は1人ずつ。
2人目が出るコトも無いこたぁないが。
[青年2人を見比べるように視界に納めつつ。
不意に、口許がニヤリと笑みを作る]
大概は、片方が偽者。
そしてソイツは人狼か、イカれた人間――だったなぁ?
みゅう。
[今の少女にとって、誰が自分に話しかけているのかは、あまりよく分からなかった。
だけど、酒の匂いをさせながら、そばにしゃがんだ人に気づくと、少女は瞳をそちらに移動させて]
……。
[すぐに無表情のまま、その瞳を鈴に戻した。
相変わらず、チリン、チリン、と断続的に鈴の音が聞こえる]
[生物学者は顎にくの字に曲げた指を当て、
考え込むようにことの成り行きを見るも]
ああ、カヤさん。こんばんは。
[新たに増えた人には、律儀に挨拶をすることは忘れない。]
みんな伝承に詳しいんだね……
[ウェンデルの言葉にぽつりと呟き。
リディの様子には気づかないまま、カヤが入ってくるのが見えれば手を振って。
そしてユリアンがなにをするのか、興味津々で視線を向けている。]
/*
うん、やっぱりお伽噺のことがあれば聖痕者の設定に「役職者が実在すると言うのを知っている」ってのはあんま必要ねぇ気がする。
無くても話は進む。
本当に初っ端に前に立つ時だけだなぁ、活用できるのは…。
で、投票先どうすんだ自分。[早よ決めろ]
宿屋主人 フーゴーは、騎士 ダーヴィッド を投票先に選びました。
/*
仮設定ダーヴィッド(バファの意味合い強し)
それ以外だとライヒアルトなんだが、どうしたもんかな。[リディがどうなるかが気になる]
もう壊れてるし無理だろか。
むしろライヒアルトをキリングしてくれとk
情報があることだけを示したかった。
だからまだ「誰」とは言わないつもりだったんだよ…。
[フーゴーの言葉に小さく呟き]
…は。何とでも言え。
[下を向いたまま、力なくユリアンに言い。
強く左右に首を振ると顔を上げた。用意されるワイングラスを横目に見る]
……ごめん。
[チラリとクロエを振り返り、唇だけをそう動かした]
/*
……やはりリディさんの、死亡フラグですよね。
勘違いでなければ、私の所為かなぁとは思いつつ。
勘違いだったら、恥ずかしい人なので内容は云えず(眼を逸らした)
では、一応リディさん襲撃セットしておきますね。
人外っぽいので、襲撃したら遺体どうなるんだろうか?
などという、不安要素もあったりします、が。
貼りついてますので、別所が良ければすぐに変えますので、
遠慮なく、遠慮なく……。
[短く礼をいい水を受け取ると、木箱をほんの少し開いて真珠を一粒取り出し。皆の方へ向き直ると自分の胸先で固定したワイングラスの中にぽとりと沈めた]
じゃあ、ほら、この珠を見て。
[そう促すと自らは目を閉じて。
グラスの縁を二度三度となぞる。目を開き、その指をぱちんと指をならせば反動で波をうった水がじわじわと紫に変化した]
紫は情緒不安定な様…まあこんな状況じゃ当たり前だよなあ。
ま、重要なのはこっち。
[グラスから真珠を取り出して水滴をふき取りながら]
クロエは人狼じゃねえぜ。
真珠の色が綺麗なままだからな。
[摘んで皆に見せながら]
お前はどうだ、アーベル。
─回想・宿屋─
[ゲルダから同意を得られれば、二人でダーヴィッドの部屋に向かって彼を見舞い。
彼から迷惑をかけたと謝られれば、気にするな、と言った後眉を少し寄せて]
…本当なら。
気にせずゆっくり休め、と言ってやりたいが…
そうも、言っていられないようだ。
自分の身は、自分で守られるよう。
早く、起きられるようになれ。
[そういうと、部屋を後にし。
カヤとクロエの部屋はそういえば聞いていなかった、とゲルダとともに酒場へ戻る途中、クロエと出会う。
身体は大丈夫か、と思ったが自分がいると二人がゆっくり喋れないだろうと思い、黙ってその場を後にした。]
生物学者 ライヒアルトは、記憶喪失者 リディ を能力(襲う)の対象に選びました。
え?あ、あれ?
リィちゃーん?リディちゃぁーん?
[ぱたぱた、ひらひら。
ふだんのにぎやかさが見当たらないことにまたたき、鈴へとむくリディの視線をさえぎるよう、手をうごかす。
占い師ふたりのはなしが気にならないでもないが――……]
[酒場に近づくにつれ軽い鈴の音が断続的に耳に入る。音のする方に目をやれば幾度か見かけた少女の姿。何やら違和感を感じたが、それよりも周りに既に集まりつつある人だかりの方へと自然に目がいく]
クロエに…ねーに…アーベル…ユリアン?
他にも結構集まってるなあ。何があったんだろ?
[なんとなく邪魔をしていい雰囲気でないことだけは感じられ、騒ぎの中心から少し離れたカウンター席につき、小声でフーゴに簡単な食事の注文をしようと声をかけてみた。フーゴが気づいてくれればそれで良し。気づいてくれないようならば騒ぎが収まるまで静かに様子を見守るだろう]
[動いている事態が、上手く頭に入ってこない。
ただ、ウェンデルが笑みと共に言い放った言葉に──微か、身体が震えた]
…………。
[声にならない、ごめん、という言葉。
返す術が見つからず、俯いて、軽く、唇を噛む。
カヤがやって来たのにも、気づける余裕はなかった]
[ユリアンに水を用意したついでにライヒアルトに頼まれたものをリッキーに作らせ、運ばせる。時間のかからない、先日と同じフルーツヨーグルトだ]
………。
[占い師が二人現れた状況。明らかに片方は偽物。フーゴーはそれを知っている。故に二人へ向ける視線は見極めるかの様な鋭いものとなった。
カヤがやって来るのが見えると、声は発さずに右手を軽く上げることで挨拶とするか]
[湯で汗を流して、さっぱりしたところで。
リッキーから借りた服に着替えた。]
……うん。もう、大丈夫。
[風邪はすっかりと治ったようで。
女王から下賜された鎧を身に着けてひとつ深呼吸をすれば、気分もしゃっきりとした…ような気がする。
騎士としての身なりを整えて酒場の方に向かうが。
鎧姿に剣を佩いているその姿が、他者に不要な不安を与えるかもしれないという考えは、その頭にはまったくなかった。]
[ふいに声をかけられて、そちらの方に目をやれば学者先生の姿があって]
あうあう…こんにちわ、先生。
[と、間の抜けた挨拶をしてから思いつき]
あー、えーと、今、一体何が起きてるのかわかります?なんか雰囲気的にあっちには口挟めそうになくて。
[と、何やらユリアンがやっているのを指指して小声で呟く]
/*
ん〜……投票どうしようかな。
暫定で、ダーヴィッドさんで。
(カレーネタとか面白いんだけども(悩)
後で、変えるかもしれません、が。
生物学者 ライヒアルトは、騎士 ダーヴィッド を投票先に選びました。
/*
人外ぽい、ですよね。
まぁ、必要なら、進行中wikiに何か書いてくれるかな、と。
了解です。
要望がありましたら連絡します。
…「誰」が「どう」なのかが分からんと俺らも判別しかねるぞ。
おめぇだけに情報が留まっちまうと、おめぇが知る人狼じゃねぇ奴まで突き出しちまう可能性もある。
[アーベルの返答には低くした声で答えた。その間にもユリアンからはクロエが人狼ではないと言う結果が出される]
飯はちっと待っとけ。
今リッキーに用意させる。
[カヤにはそう返し、フーゴーは渦中へと視線を向けた]
[顔を戻してユリアンの行動をじっと見つめ。
言われた結果にフッと笑った]
ああ、俺もクロエは人間だと読んだ。
こいつもそう言った。
[懐に仕舞った真円ではない真珠を取り出し、掌に乗せて見せる]
読みが間違ってたら、輝きが落ちる。
[その表面は灯りを映して虹色を弾いた]
[カヤには例に洩れず、片手を挙げることで挨拶としたか]
そりゃぁ、コレでも教会の人間だからな。
[ゲルダの呟きを拾ったか、視線は向けぬまま]
なるほど。
人狼じゃねぇのは確定、かねぇ。
[ユリアンの指先の真珠を見て、クロエに視線を流す。
相変わらず、口許だけは笑んだまま]
みゅう。
[ヘルムートが鈴を隠すように手をひらひらさせると、やっとつつくのをやめて、ヘルムートの顔をじっと見た。
だが、その瞳には何も写っていない。
そこには何の感情もこもってはいない。
この少女が生きているかどうかさえ定かではなかった。
まるで、人形が見つめるかのように、ただ無表情にじっと、少女はヘルムートを見つめた]
……。
[そばに、フルーツヨーグルトが運ばれてきても、少女は何の反応もしない。
そちらを見もしない。
少女には、それが一体何なのか、分からないから]
[酒場に戻れば、幼馴染やフーゴーの姿があり。
幼馴染が鳥篭を持ってきているのを見ると、怪我をしていたのを連れてきたか、といつもの様に考えて。
少し、出てくる。と、フーゴー達に声をかけ、自衛団詰め所へと向かった。
そして、自衛団長の遺体に対面したいと申し出る。
当然、容疑者として責めるような視線を受けはしたが、監視をつけるという条件つきでそれは受け入れられた。
団長の遺体は、酷い有様で。
もう何時間も経っているだろうに、いまだ血生臭い臭いが辺りを侵し、その姿は惨劇の痕を雄弁に語っていた。]
クーちゃんは、人狼じゃ、ない…。
[ユリアンのことばに、ぽつ、とつぶやく。
それから、アーベルをも見て、彼のこたえを待つ。
どういうかは、あるていど予想がついているのだが]
何があったか…――ですか。
[ユリアンの結果を認めてから、カヤに視線を向ける。]
一言で説明するのは難しいのですが。
[さしもの学者でも、難しかったらしく、少し首を傾げて]
アーベルさんと、ユリアンさんの
お二人が占い師候補として立候補しまして。
クロエさんを占われて、二人とも結果は
どうも白とでたようですね。
[それでも学者は学者のようで、端的に述べた後、
つぃっとアーベルの結果を指さした。]
………あんたは、一日猶予をくれると言ったな。
俺は、やはり…人を疑うことなど、出来ない。
だから…信じることにした。
信じた相手が、人狼だとしても。
俺の命を、奪っても。
人を、信じる。
その代わり、人狼が自分を止めて欲しいと言ったなら、止めてみせる。命に、代えても。
それが、俺の覚悟だ。
[側に自衛団員が居るのも構わずにそう言うと、監視でついていた自衛団員に、手間を取らせた、と頭を下げて宿屋へと戻っていった。]
─回想終了─
そっか……
[ウェンデルの答えに小さく呟き。
簡単な食事を済ませた後、皆の話しをただ黙って聞いて――クロエに視線を向けた。]
クロエが人狼じゃなくてよかった……
[どっちかが嘘つきかもしれないけど、アーベルがそんな性質の悪い嘘をつくなんて思っていないからほっとしたように呟いた。]
[宿屋へ戻ってくると、先程よりも人が増えていて。
皆が一様にある一点を見ているのに気付き、首を傾げ、とりあえずとフーゴーに軽く手をあげカウンターに座る。]
…何か、あったのか?
[視線の先には、皆の視線を集めるアーベルとユリアンの姿があった。]
[二人の『占い師』が示した結果。
それ自体には、何か言う事もできなくて。
ただ、ようやく落ち着いてきた思考が、酷く掻き乱されたようで]
……どうしろ、っての……。
[口をついたのは、今にも泣きそうな声の、呟き]
そうだな、ごめん。
これからはちゃんと言うよ。
…言わなきゃならんようにしてくれたしね…。
[フーゴーに小さく頭を下げた。
そしてユリアンに向かった視線は、当然厳しい]
[アーベルの答えに一つ頷くと]
そうか。
……かと言って、俺がお前を信用する要素には成り得ないが。
[真珠を木箱に戻しながら]
/*
本当にどこが落ちたら面白いんだろな。
…………俺か?(滅
[聖痕者なのに『人間』に殺される→人狼を相打ちにも出来ねぇ→ほーら言わんこっちゃねぇ、ヴァーカヴァーカ(゚∀゚*)]
[酒場へと戻って来た者達には片手を上げることで挨拶とし。説明は他の者が行っているようなのでフーゴーは何も言わなかった]
…自らを『占い師』として名乗り出た二人から人狼ではないと言われたクロエは、人間と見てほぼ間違いないだろう。
この他にも『占い師』と誰かが称して別の結果を出すのなら、話は別だが。
……『占い師』が、二人。
どちらかは、偽物、だな……。
[最後は小さな呟きになったが、周囲が聞くには十分な声量だっただろう。嘆息しながらどうしたものかと考え込む]
それは俺も変わらないな。
[薄く笑ってユリアンに返すが、手は少しだけ震えていた。
涙型の石は取り出すよりも時間を掛けて懐に仕舞った]
[食事の準備をしてくれるというフーゴに手と会釈だけで感謝の返事をし、ライヒアルトの淡々とした説明に耳を傾けてみたものの]
んー、んんっ?えーと、んー?
[言われた単語と文章を頭の中で必死に線に繋いでみる]
えーと、アーベルとユリアンが占い師で二人ともクロエを占って、二人ともクロエが人間て言ってる…て事だよね?んーと、二人とも本物の占い師ならクロエは人間。どっちかが偽者でもクロエは人間。どっちとも偽者の時は、クロエは狼かどうかはわかんないって事かな?でも、クロエが狼のわけないし。…二人とも本物ならいいのになあ。
[昔から馴染みのあるアーベルと、今まで縁が無かったとは言え先程話したばかりのユリアン。どちらも疑いたくないのが本心で。]
[フーゴーの言葉を聴きとると、同意を示すように頷く。
皆が占い師という存在を信じると仮定すればだが。
――そして、両方本物という可能性もあるけれど、
とはあえて云わず。]
そうなると…――。
[ちらりとクロエを見やる。
その様子から、伝承に乗っ取り、まとめ役をというのは、
非情だと――流石の学者も思ったようで。]
…―――。
[黙り込むと、リディが動いた時になったのだろうか、
チリリと鈴の音が耳に届いた。]
[安堵を伝える、ゲルダの声。
ざわめいていた気持ちはそれで一時、静まって]
ん……。
なんか、びっくりした、けど。
結果自体は、喜んで、いい、のか、な?
[やや掠れた声で、言葉を紡ぐ。
視線はまだ、『占い師』たちの方には向けられないままだけれど]
でもクーちゃんが狼じゃないって分かったぶん、だれかが狼かもしれない…って、処刑されちゃうのよね。
[みじかい指摘は、この空間でどのように響くか。
すくなからず、眼前の少女には、響きすらしないようだが]
――……王子様に恵まれないね。
[リディの耳元で低く囁き。
よいしょ、と抱き上げてライヒアルトの近くへ。
あげた声は情けのないもの]
アル先輩、リディちゃん具合わるいのかもぉ…。
アーベルと、ユリアンが、占い師…?
[ライから説明を受ければ、そういえばアーベルはタロットを貸して欲しいとフーゴーに言っていたな、と思い出したものの。
御伽噺との相違に怪訝な表情を見せて。
続いた言葉に、これでクロエが疑われることは無いだろうとその点については安心を、したものの。
続いたフーゴーの言葉に、眉を顰め]
…どちらかは、疑わなきゃ、いけないのか。
/*
さすがにそれは非情を通り越しております。
[くろねこ、素で突っ込んだ]
うにゃん。
霊能者で初回確白とか、ナニこの珍しい展開。
ええ、その通りですね。
[自分があえて云わなかった――のか口に出すのが面倒だったのか。その内容を連ねるカヤに視線を戻し、碧の眸を細めた。
――まるで、教師が生徒の出来を褒めるような。
それが彼女に伝わったかはわからないけれど。]
……。
[今まで、誰が来ても何があっても、気にもしなかった少女が、何故かヴィリーが来ると一度だけ顔を向けて]
?
[少しだけ、不思議そうに見たが、すぐにヘルムートからも、視線を戻し、うつむいた。
表情は変わらない]
[フーゴーの言葉に、短く息を漏らす。
アーベルを見る目には温が篭もってはいない]
……おやっさんの言葉が真実なら。
お前は人狼か?
―――奴らに加担してるだけ、血迷っただけ…っていうなら今のうちだぜ?
作家 ヘルムートは、記憶喪失者 リディ を能力(襲う)の対象に選びました。
[鈴の音が聞こえたのは、
どうやらヘルムートが少女を運んでくれたが故に
鳴ったものだったようだ。]
おや、風邪ですかね?
[数日前濡れ鼠だったことを思い出し、
ヘルムートに抱えられた少女の顔を覗き込む。
指先が伸びて、リディの額に触れる。
さて、その温度はいかがなものだったか…――。]
[どちらも本物ならば。そんな声が聞こえる。それが無いことを知るフーゴーはゆるりと首を横に振った]
どちらも偽物っつーのは無きにしも非ずだが…どちらも本物っつーのは、無きに等しい。
同じ力を持つ者が同じ場所に居るっつーのは、今までの事例でも無かった。
[はきとした言葉が連なる。自分を占わせて反応を見るかも考えたが、疑う対象を減らした方が良いのではないかと思考が回る。それが故の断定の言葉]
[ライヒアルトの説明に、眉根を僅かに寄せた。
占いを行っていた状況を直に見た訳でもなく、どちらが本物か、それともどちらも偽物か、判断できず。
こてっと首を傾げた後、とりあえずカウンター席のヴィリーの隣が空いていればそちらに座ろうと。]
同じ言葉を返してやるぜ、ユリアン。
引き返すなら今のうちだ。
[温度のない視線を受け止めるのも氷の色]
俺は俺の信じる相手を見つけた。
俺にも出来ると確信できたからな。
投票を委任します。
騎士 ダーヴィッドは、細工職人 ヴィリー に投票を委任しました。
測量士 アーベルは、騎士 ダーヴィッド を投票先に選びました。
[ダーヴィッドの姿をみとめれば、身体は回復したか、と声をかけ。
カウンターの隣に座るなら、まだ本調子ではないだろうからと茶を頼んだ。
ふと、視線を感じて辺りを見ると、朝、幼馴染を守ると言った少女に気付く。
だが、朝のあの決意を秘めた強い瞳ではない少女に違和感を感じ、ダーヴィッドに断ってからその側へと向かいリディとルーミィに問いかけた。]
…何か、あったのか?
やれやれ、怖いねぇ。
両方とも怖ぇ顔してるクセに、このどっちかが一芝居うってるだけなんてさ。
[揶揄うにも似た言葉を口にして、肩を竦める。
2人とも本物――そんな思考など、端から持っていないかのような言葉]
旦那……?
[はっきりとした、断定の言葉が聞こえ、瞳をそう、とそちらへ向ける]
事例がなかった、って……。
なんで、そんなにはっきり、言える……の?
[フーゴのどちらかが偽者であるという言葉を聴き、そしてアーベルとユリアンのやりとりを聞いて、オロオロと両者の間を目線を行き来させた]
うぃぅ…。どうしたらいいんだろ。
[ヴィリーに掛けられた言葉に、ふわりと微笑んで。]
はい、もうすっかりと。
ご心配をお掛けして申し訳ありませんでした。
[と告げて。
ヴィリーが頼んでくれた茶を、ふーふーと冷ましながら飲む。
ヴィリーが席を立ってリディたちの方に向かえば、お茶を啜りながらこてっと首を傾げた。]
/*
ああ、まったく甘さのないPCですみませ……。
あれじゃないかな、きっとヴィリーさんと縁故結んだ方が(ry
と思っていらっしゃるに1票。
/*
時間が無いし。
しかもこのタイミングで鳩に…!(滝汗
一応、現時点での発言数からバファリンで変えました。動かれてないわけじゃないし、懐きたいってメモで言われてるから悩むのですが…!
占い先は根性で変えます。ます。
みゅう。
[されるがままに、ヘルムートに抱きかかえられ、ライヒアルトのそばへと持っていかれた。
覗き込まれても表情は一切変わらなかったが、その手に触れられそうに鳴ると、その手を跳ね除けた]
……。
[それは特に何の反応も無かった野生の動物の頭を撫でようとした瞬間に、その手を食いちぎる様によく似ていたかもしれない。
だが、その瞳に体に感情は無く、ただ無表情のまま、すぐにその場所から離れると、適当な場所でまた床に座り込んだ]
みゅう。
[アーベルの答えにはふん、と小さく漏らし]
……俺は余所者だからな。
信用されると踏んでのことか。
[そして意識は次いだフーゴーの言葉に流れ。
クロエの問いに同意するようにそちらに目をむけた]
風邪…に、しては……。
[うまくことばにならないというふうに、声をつまらせる。
身じろぎとともに、また鈴がひとつ鳴る]
ヴィリーさん…。
[くびを横にふるのは、分からないと伝えるため]
おやおや、随分と嫌われたものです。
[額に伸ばした手は、叩かれ。
生物学者は、無表情のまま深い溜息を吐く。]
…――リディさんに嫌われたようなのですよ。
私には、やはり、誰かを護るというのは難しいようです。
[幼馴染みが問いかけたのは自身ではないが、
碧の眸をヴィリーに合わせて、自嘲めいた唇の端の形を作った。]
嗚呼、風邪でないにしても、
寝かしつけた方がいいのでしょうか、ね。
[ヘルムートの言葉も受けて、
もう一度困ったように溜息を一つ吐いた。]
……アーベル、そのタロットはくれてやる。
好きに使え。
[占い師だと名乗り出た青年にタロットを指し示しながら言い放つ。占う手段がそれなのであれば、持って居た方が良いだろうと考えて。
クロエの問い返しには、俯き加減で右手を額に当てながら長く息を吐いた]
──………知ってるからさ。
今まで起きた審問の系譜をな。
[明かそうと、心に決めた。今必要なのははっきりとした情報だと、そう考えたために]
雑貨屋 クロエは、騎士 ダーヴィッド を投票先に選びました。
風来坊 ユリアンは、騎士 ダーヴィッド を投票先に選びました。
…――面倒だな。
[ぼそりと零された言葉は、ほとほと困ったといいたげな、
少し疲れたような響きを孕む。
占い師や霊能者などの話よりも、
学者にとっては少女の扱いの方が手に余るようで。]
…―――。
[囁きにも深い溜息が混じった。]
船大工見習い カヤは、騎士 ダーヴィッド を投票先に選びました。
知ってる、から?
今まで起きた……系譜?
[返された言葉。
『審問』という単語は、今ひとつ馴染みがなくて戸惑う、けれど]
……知ってたから。
だから……あの時、ウチに、ああいう聞き方した……って、コト?
[投げられた問いかけ、その理由。
ずっと引っかかっていたその事を、再び、疑問として紡ぐ]
でも……なんで?
なんで、そんな事、知ってるのさ。
[側に寄っていったところで、幼馴染の手を払う少女の仕草を目の当たりにし。
あれだけ幼馴染を守ると言った少女のすることと思えず、目を瞬かせる。
だが、その仕草自体はなぜか見覚えがあるような気がして、記憶を掘り起こそうとした時ルーミィから戸惑ったような声で名を呼ばれ引き戻される。
ルーミィには言いたい事は伝わっている、と頷きで返して]
…リディ、どうした。
ライを守るんじゃ、なかったのか。
さてね。
[鼻を鳴らすユリアンには短く返し]
……ああ。
こっちから頼むべきだった。悪い。
[タロットを貸すというフーゴーに感謝を伝え。
続いた言葉にマジマジと見た]
系譜を知っているって。
まさか…玄人?
[結社があることは知っていた。だがまさか本当にこの場にその構成員がいるとは思っていなかった。
まだ何かを忘れている。結社員はどうだと噂で聞いていた?]
測量士 アーベルは、風来坊 ユリアン を能力(占う)の対象に選びました。
てゆーか、あれだよね。
騎士の設定生かすなら、守護者になるとか、あとは女王国騎士としての身の証を立てて聖痕代わりにするとかいう手もあったよね。
ランダムにしたのはやっぱり失敗ー?
[目の前で広がっていく情報と会話についていけず涙目になる。その一方で何か、大事なことを忘れているような気がしてならず]
…処刑。
[思い出したくなかった言葉を思い出し。思わず口からこぼれでた]
[ライヒアルトの手をはじき、床にすわりこむリディに、きょとんと]
アル先輩、きらわれたって…なにをしたの?
[ふだんなら、ふけつぅ、などと言いそうなところ。
さすがに場にそぐわないことで、口にはださなかったが]
おんなのこにもやさしくしないのは、知ってるけど…。
[だからこそ、寝かせるかまでいうのは、珍しいとも内心おもう]
そうねぇ。
こんな状況だし、ゆっくり寝かせてあげたほうがいいのかもしれないかしら。
[ゲルダを放ったらかしにしているような現状も、妙に断言するフーゴーの言葉も気になるものの。
目の前の少女と幼馴染を放っておけるわけもなく。
幼馴染の言葉には、そんなことは無いだろう、と首を振るも根拠のある否定は出来なくて。]
…風邪、というわけでは、ないようだが。
……休ませた方が、良いだろうか。
……ああ。
わざわざ部屋から出て見つけに行くなんてことは普通は出来ねぇ。
ただ散歩に出て偶然見つけたと言う風にも見えなかった。
だから、もしやと思ってな。
[額から手を離しつつクロエに答えて。続く問いには左腕の袖を捲り上げた]
───俺が、結社の一員だからだよ。
[示された左腕には獣の噛み痕、その上に絡み付くように茨の棘を模した銀の細工が埋め込まれていた。棘の中心には花を模した銀の細工も埋め込まれている]
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