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賭博師 アーベル は、行商人 ユリアン を占った。
次の日の朝、自衛団長 ギュンター が無残な姿で発見された。
そして、消え行くもの。
運命の輪が回りだす。
紡がれるのは、如何なる結末への道筋か……。
現在の生存者は、賭博師 アーベル、貴族 ミハエル、雑貨屋 ゲルダ、宿屋の娘 ベッティ、修道士 ライヒアルト、人形作家 カルメン、洗濯女 クロエ、細工師 イレーネ、行商人 ユリアン、細工師 ゼルギウス、小説家 ブリジット、騎士 ダーヴィッド の 12 名。
細工師 ゼルギウスは、騎士 ダーヴィッド を投票先に選びました。
― 宿屋 ―
皆、只今なのだよ
…結局、おじいちゃんは黙った儘だったけど…
[結果は覆ることはなかった。簡潔に其れだけ伝えると娘はクロエを気にする素振りを見せ、ベッティが部屋の準備をして呉れるなら終わるまで待つつもりでいた。イレーネ達に続きブリジットも戻ってきたならば、ほと一息をつく。今は未だ、待つことしか出来ない事に歯がゆさを感じていはいたが。結局の所、自分にできる事と云えば、クロエを案じる事と、少しでも皆の気を紛らわそうと嗜好品や必要な物を持ちこむ事くらいしか出来なくて。]
一人で待ってるくらい、できるよ?
子供じゃないんだから。
[良く解らないけれど困っている様子のライヒアルトと、自分の為に彼に言ってくれているゲルダの顔を見て、大丈夫だよ?と微笑み。
隠し事が無くなった分、受け入れてくれた人たちの傍に痛いと思う気持ちはあるけれど無理強いはする気はなかった。]
修道士 ライヒアルトは、騎士 ダーヴィッド を投票先に選びました。
/*
……ほ っ と し た 。
いや、まだ、囁きの可能性は残るけど、残るけど!
[それもそれで、涙石再来過ぎて怖いですよ]
……やっぱこの、二日目の夜明けが。
占い師は、こええ……!
―宿屋 食堂―
[ユリアンの癖のある笑顔には、他には内緒に、と言うように、冗談めかした仕種で人差し指を口許に当て]
あら、噂をすれば……ね。
おかえりなさい。
[次々と姿を見せる者たちに微笑み。
その合間、先程返事のなかったミハエルに、気遣う様な視線をちらと向けた]
ふふ、それじゃあ逃げられないようにしないと。
[アーベルに対してはまた表情を変え、くすりと笑う]
/*
投票デフォはユリアンさんっと。
んー…まぁ、今日はダーヴィッドさん、かなー…
暫定でダーヴィッドさんに合わせとこう。
洗濯女 クロエは、騎士 ダーヴィッド を投票先に選びました。
―宿屋食堂―
よ。戻ったぜ。
[保護者業を終えた青年は食堂の椅子に腰掛け
足元に荷物を下ろした。
自衛団長に啖呵切った時の事をふと思い出し
苦い表情をした]
品行方正な修道士で通ってたのに、なぁ。
[素が出た事をほんのりと後悔していた。
あの場にいたのは自衛団長以外
素の口調を知っている者ばかりだったけれど
目上の者に口調を崩したのは初めての事かもしれぬと思う]
―→宿屋・厨房―
[厨房に向かう前のこと、アーベルに]
ああ、客っていうか、休んだりなんだりする人のためにだな。
[ゲルダやクロエが休むつもりならば、その部屋の用意等はアーベルに任せるつもりだった。
厨房につくと腕まくりをして]
よし、おいしいもの食べれば少しは皆も元気でるだろ。
[そうしていつも以上に気合を入れて調理にかかった。
もっとも気合で料理がおいしくなるかは別の話だが]
―宿屋―
ん……普通にしてあげるのが一番だと思うわ。
ライに関しては。
[どうのこうのの話で、こめかみ押さえるまでになった
幼馴染には、ようやっと助け舟らしきものを出しておいた。
いいながらも、楽しそうな笑みを幼馴染に向けるのだが。
そうしてようやく宿に戻れば、
先に居た者らに、軽く会釈を返して、夫に手を引かれて中へと入った。]
[ブリジットもベッティも帰ってくれば、安堵しておかえり、と微笑み出迎えて。
腕の中、こちらを案ずるように見上げてくる蒼鷹には、本当に大丈夫だよ?と微笑み頭をなでた。]
ずっと私の傍にいたら、ベル兄がさみしがっちゃうよ。
もう私は平気だから、キーファーちゃんが傍に居たい人のところに行って良いよ?
[何もなかったか、と問いかけてくるアーベル達には、うん、と頷きかけて。
ベル兄達にも言って大丈夫かな、と問うように傍にいたゲルダやライヒアルトを見上げた。]
[戻ってくると、ほぼすべての面々がすでに宿屋に戻ってきている様子。]
おーす、ただいま。
[そうしてドサッと椅子に腰かけると、煙草に火を点ける。]
分かっちゃいたが、詰め所に行ってイライラ度が倍増したわ。
ほんと、話のわからない奴ばかり。
[そう言ってケタケタ笑うと、ぶはーと紫煙を吐く。
無論、イレーネ、ミハエルから離れたところで配慮は忘れず。]
……此処に居れば一人じゃねぇだろ?
子供扱いしてるわけじゃねぇよ。
[クツリと咽喉を鳴らしながらクロエ>>1へと語りかけ
アーベルやユリアン達を眸で示してみせる]
あー、かなりぴりぴりしてたな。
異端審問ほどじゃねぇだろうけど。
[冗談めかした声でアーベル>>3に返す]
/*
……さて、占い結果をいつだすか!
囁きだった場合、オープンな白出しが動き疎外する事もあるからにゃあ。
悩むなやむ。
[私的に狂人系は占いたくない人。
狼騙り考えてる事もあるからね]
……あー、でも、守護者だったりした場合も、オープン白出しはかなりやばいわねー。
様子見つつ、PL視点で出してく、か。
うん…何も出来て無くてごめんねなのだよ…
[気落ちしたような声を発しユリアンのねぎらいに対しては謝って。クロエが自分の身の上を話したい様子なら止める事は無く、娘は一つ頷き幼馴染を見守った。]
相変わらずクロエに懐いているのだね
[蒼鷹が傍に居れば、クロエの気も紛れるかなと想ってみたり。]
あ、ブリジットも御帰りなさいだよ
ン――――…でも、怒って呉れて有難うね
僕だとたぶん、文句は言えなかったかもしれないから
[紫煙をくゆらせる幼馴染にそう伝えた。]
―宿屋 食堂―
あら、女は怖いのよ?
[アーベルの悪戯めいた笑みには、ふ、と口角を上げ、そんな風に応えた。
クロエには特に注文を入れるつもりはないようで]
大変だったみたいね。
[帰って来たそれぞれから聞こえる状況報告に、苦笑を浮かべた]
[ゲルダの言>>4には困ったような笑みが浮かぶ]
あー…、平気だ。
ま、そのうちお前さんが言うように
部屋を借りて休ませて貰うさ。
本も読みたいし、な。
[欲しい物を問われれば]
ああ、茶葉は欲しいな。
うまい紅茶が飲みたい。
[それ以外は無いようでゲルダに軽く頷く]
―宿屋・食堂―
[中に入れば、食堂のカウンターへと近づいてゆき、
その隅に、篭の中に置かれていた皮の箱を置いておいた。
可愛い宿の主の姿を捜したが、程近くに姿は見当たらない
良い匂いがしてくるから、おそらく厨房だろう事は伺えて。
代わりに、もう一人の臨時店員兼幼馴染に]
アル、これをここに置かせてもらうわね。
ギュン爺から、置いておくように言われたの。
中身は……
[と、そこで一度言いよどむ。
だが伝えないわけにも行かずに。]
銀の短剣、よ。
[そうその場に居るものらに伝わるように、
声色も表情も、そのままに告げた。]
─宿屋・食堂─
[続々と戻って来る者達に向けるのは、警戒を含んだ視線。
和やかとも言える雰囲気に、表情に怪訝さが浮かんだ]
(この中に人狼が居るかもしれないのに、どうして……)
[自分が一線を引いているのもあるが、彼らの間には入れない何かを感じた。
これまでに自分が持ち得る事が出来なかったものを]
具合は悪くないぞ。
ちっとばかし疲れただけだ。
クロエ、ゲルダ、ベッティ、ブリジット。
これだけ集まるとかしまし過ぎてな。
[アーベル>>11に案じられれば平気だと返事をし]
お、ちゃんと手伝ってんのか。
えらいな。
[素直に褒めておいた]
後でいいんで空いてる部屋の鍵くれるか?
案内して貰わんでも大丈夫さ。
[アーベルが呼び寄せれば蒼鷹は戻っていっただろう。
やはり心配そうにこちらを見る仕草には、大丈夫と微笑んだ。
ゲルダから頷きを返されれば覚悟は決まるが、やはりまだ拒絶されるかもしれない恐怖はあり。
無意識に彼女の手を握り、す、と息を吸った。]
あの、ね。
私、ベル兄達に、話さなきゃいけない、ことが。
[そう言いかけたところにイレーネの、銀の短剣という声が聞こえた。]
本気でお疲れかもしれん。
修道院の子供達を相手するよりも大変だったぞ。
[ユリアンの言葉>>15には真顔でそんな返し。
ミハエルの眼差し>>20に気づけば軽く瞬いて]
……如何かしたか?
[首を傾げいつもの通り問い掛ける]
/*
メモとか、ミハエルへの反応とか。
遅れるものが多くてごめんなさい。
昨日のギュン爺メモも。いらなかったかもと今更。
でも気になったんです。うん。
そして聖痕が読めてない俺万歳。
このままクロエのが聞けたら、そこで試すことになるかなあ、能力。
アーベルは聞いても楽観視から当初は守らない予定(ぇ
銀の短剣、ね。
御伽噺の通りの存在なら其れが有効ってこったろ。
[自衛団長の対応を見てきた所だから
半ば諦めたように呟き肩を竦めた。
納得の様子を見せるアーベル>>25に軽く笑い]
それなら遠慮なく使わせてもらうか。
って、宿代は自衛団任せで良いんだよな?
[思わず確かめる]
選びたい放題って訳か。
ま、どの部屋がいいってのはないんだけどな。
―宿屋・食堂―
[ブリジットの配慮>>10には、少し笑みを浮かべる。
夫はそれでも良い顔をしなかったかもしれないが、
もしそうされれば、やんわりと腕を取り制した。
宿に居た面々の労いには、曖昧に小さく頷いて。
細かな事は説明す者も納得する者も居たろうからそちらに任せる。
クロエの件も、特に口にする事はない。
幼馴染の反応>>24には、困惑したような表情を向ける。
何といって良いのやら、そんな風に。
了承の声が聞かれればこくりと頷いた。]
なんだか、ごめんなさいね。
[結局何を言うに困って、
運んだ事もあってか、口から零れたのは謝罪の声だった。]
―宿屋 食堂―
[アーベルに対しては含むような笑みを返すだけで、そのままユリアンのほうに一度視線を移そうとして。
イレーネの発した言葉に笑みは消えて、再びそちらを振り返ることとなる]
……銀?
[思い返すのは嵐の来る少し前、ゼルギウスが何気なく呟いた言葉。
彼は妻の傍だっただろうか、ちらとそちらを見遣った]
人狼への対抗手段……ね。
平気なら好いのだけど…うん、了解なのだよ
本を読んで具合悪くしない様にね?
[困らせてた原因は寧ろ自分に合ったのだが、
そんなことは露知らず、娘は青年にそう伝えた。]
解ったのだよ、何時ものダージリンで好いのかい?
セイロンやウバもあるし、ユリアンから貰った珍しい紅茶もあるのだよ
[美味い紅茶が好いと言われライヒアルトに種類を訊ねた所、
イレーネが銀の短剣だと云う其れを示し自然其方に視線が向いた。]
…おじいちゃん、そんなものまで用意してたんだ…
[人狼は銀に弱いともおとぎ話には明記されてあった、
急に現実味を帯びてきたものに対して娘の表情が曇る。]
―宿屋・厨房→食堂―
[うまいものといってもたいしたご馳走を用意できるわけでもないが、
そこは腕でカバーとか思いながら、味見をしたり]
んっ、もうちょっとかな。
[調味料を手にして、味の調整をしたりと]
腹が減ってると余計にろくなことにならないしな。
[しばらくして調理が終わるのはそこそこの時間が経ってから、
はじめに山盛りにしたミートパスタとカルボナーラ、次にペペロンチーノをそれぞれ大皿で食堂に持ってきて]
今とりわけ用の小皿とフォークも持ってくるからちょっと待っててくれ。
[それから人数分の小皿とフォークを用意した]
─宿屋・食堂─
[警戒するような瞳がライヒアルトを捉える。
掛けられた声にピクリと僅かに身を強張らせたのは気付かれたか否か]
…どうも、しない。
[明らかな虚勢は短い言葉を伴い。
逸らすようにして視線は手に握る十字架へと向けられた]
[イレーネが置いた銀の短剣の意味を思えば余計に体が強張ったものの、ブリジットやゲルダ達のやり取りを聞けば緊張も少し収まって。
ミハエルを気遣う声が聞こえれば気にはなったものの、アーベルからどうした?と問われれば、うん、と頷いてゲルダの手を握ったまま口を開いた。]
あの、ね。私、黙ってたことが、あって。
私の目、他の人と違うものが、見えるの。
死んだ人の、最期の想いとか…正体、とか、そういうのが。
気味悪がられたり、嫌われたりするのが怖くて、ずっと、黙ってたの。
ごめんなさい。
[ゲルダ達は嫌わないと言ってくれた。
アーベル達のことも信じたいが、それでもやはり過去を思えば反応が怖くて、小さく震えながら謝った。]
面白がってねぇで助け舟でも
出してくれりゃいいのに。
[イレーネの言葉>>28が聞こえれば僅かに柳眉を寄せる。
微かに拗ねるようなそんな気配が滲んでいた。
ゲルダ>>34にはうんうんと頷く]
本を読めばいつもどおりになるさ。
あー、こっちはダージリンで良い。
[他の茶葉を出されても飲むのだろうけれど
いつものが落ち着くのかそんな返事]
―宿屋・食堂―
[みんなの深刻そうな様子に気づき、自分は厨房にいたので銀の短剣のくだりを聞いておらず]
んっ?どうしたんだ皆?
[首を傾げれば、誰かから説明を受けただろうか]
んーー、ますますもって伝承どおりって感じだな。
[人狼に関する話は父親から教えてもらうことはなかったが、ブリジットか誰かから聞いたりしたことは何度かあっただろうか。
父親は母親の話と人狼の話はしたがらないので、自分もそのことは普段からあまり口にはしていなかった]
滅多に怒らねぇけどな。
あー…、怒る前に察してるからそうなるのか?
[ユリアンの言葉>>35に思わず考え込んでしまった]
だとしたら、もうちっと厳しくした方がいいのかねぇ。
[ポツと独り言ちて修道院の事を思う]
[ライヒアルトとアーベルのやり取りが聞こえると、
むぅと唸る様子にくちびるを尖らせた。
ふと、湯気を立てる好い香りに気が付き視線を厨房へと向け。]
わ、ベッティはご飯を用意して呉れたのだね
美味しそう…僕、ベッティのご飯美味しくて好きだよ
[幼馴染に感謝を述べて微笑み。]
今度僕もお手伝いさせて貰おうかな
[等とつぶやいていると、何処となく警戒を纏う少年、ミハエルに気が付き。]
君は御腹、すいてないのかい?
ベッティのご飯は美味しいのだよ
/*
……ところで。
誰にも積極的に発見希望されていないギュンじいさまがせつねぇ……!
しかし、虹石、涙石と連続で行っている俺としては。
さすがに今回は自重したい所なのである。
[喜ぶゲルダに笑いかけながら]
一級料理人とはいかねぇけど、これでお金かせいでもいるからな。
そうだな、次はゲルルンにも手伝いお願いしよっか。
[手伝いの申し出にはそう答えて、ミハエルに声をかける様子に自分もそっちに笑いかけながら]
口にあうかわかんねぇけど、どうだ?
変なものは入ってないから安心しとけ。
張り詰めてばっかりでもつかれんぞ。
[クロエの身体が緊張に強張ると、傍について様子を覗い、
大丈夫だよと小声で耳元で囁いた。繋いだ手を握り返して待つ仕種。
そして、謝罪を口にするのに対して、ふるふるとまた頸を振り、
心配そうに幼馴染を案じた。]
頑張ったね、えらいよ
[ひとこと、そう伝えて娘は微笑む。]
[ミハエル>>37の眸に宿る警戒心。
修道院に初めてきた小さな子供の目と似てる気がした]
本当に如何もしないのか?
[十字架を握るその手が見えるなら
青年はふぅと溜め息を吐いて]
……な、ミハエル。
此処には人狼が紛れ込んでるかもしれねぇって話だけどな。
全員が全員そうじゃないのはお前さんにも分かるだろ?
警戒するな、とは言わない。
けどな、信じられるものを見つけろ。
[ミハエルの視線の高さにあわせ眸を見詰め
そんな言葉を密やかに紡いだのは
何となくほおっておけなかったからだろう]
―宿屋 食堂―
[伏せていた目を開けて]
あら、おいしそうね。
[ベッティの運んできた料理を見、微笑む顔はいつものようなもの。
ゲルダとベッティがそれぞれミハエルに声を掛けるのを見守る]
―宿屋・食堂―
[クロエの告白には、うんうんと頷いて]
娘の成長を見届ける親の気分ってのは、こんなんだろうね…
[とかしみじみと言って、きっと誰かから何か突っ込みが入っただろう]
[意識は本の方に向いているらしいライヒアルトに頷き、
少し考えた後に、うんと頷き、]
んん、じゃあ他には頭痛に好さそうなハーブティーを探してくるのだよ
今日は色々迷惑を掛けてしまったからね
[色々な種類があった方が好いと想い、娘はそう決めた。
荷物持ちをしてくれるらしきユリアンには、]
うん、そうだね…じゃあこの次に何か重たそうなものを持ってくるときは、
頼んでしまっても構わないかな?
今は煙草と茶葉だけで大丈夫そうだからね
[彼の気持ちには甘んじてそう伝えた。]
面白くはねぇから。
[アーベル>>38の疑問符付きの言葉を思わず訂正する]
だよな。
自衛団持ちじゃねぇと話にならねぇ。
色々上乗せして吹っ掛けても罰は当たらねぇと思うぜ。
運を天に任せて、ね。
それも面白そうだが……
嗚呼、アーベルが選んで呉れよ。
そっちのが興味深い。
[にっ、と笑ってアーベルに委ねる]
[ミハエルの事は気にはなったものの、
皆が皆気をかけてもと思い、とりあえず近くに居るものらに任せる事に。
一番近い所に居たのは、おそらく幼馴染だったか。
ベッティが運んできた料理の匂いには、穏やかに目が細まった。]
いい匂い…。
後で御相伴に与ろうかしら。
[今は少し、落ち着かなかったので
手を伸ばすには少し躊躇われて。]
[アーベルの呟いた言葉はこちらの耳にも届き。
伝承と合わせて呼ばれたと解れば、小さく頷いた。
ユリアンからまじまじと見られれば、気味悪がられはしないかと内心怖くなって目を閉じて。
アーベルの大きな溜息が聞こえれば小さく身体を竦ませたものの、ぽんと頭に乗せられた手と続いた声を聞けば緊張は緩く解けた。
手を繋いだままのゲルダからも頑張ったね、と言われれば微笑みを返して。]
…うん。ありがとう、ベル兄。ゲルダ。
―宿屋 食堂―
[クロエの告白は断片的には聞こえていたが、深く意識を傾けてはいなくて。
はっきりと耳に届いたのは、アーベルの呟いた言葉。
そこで初めて首をそちらに向ける]
それって……
伝承にあった、能力者?
[誰かに問うたのか、独り言だったのか、声は小さく何処まで届いたか。
再び笑みは失せていた]
[クロエの告白>>39は自衛団詰め所で聞いたもの。
彼女が語る間はゆると視線を伏せてただ見守る。
イレーネの言葉>>47には]
一応修道士なんだぞ?
あんまりからかって呉れるな。
[そういうことには縁がないのだと
少しだけ困ったような表情を見せる]
[少なくともアーベルは嫌わないでくれたと思えば安堵して息をつき。
それと同時にベッティの持ってきてくれた料理の良い匂いに釣られたかお腹の音がくぅ、と鳴った。]
あ、え、あれ?
や、やだ私、現金だな。
美味しそうな匂い嗅いだだけでお腹空いちゃうなんて。
べ、ベッティ、私ももらっていいかな?
[傍に居た人には聞こえてしまっただろうその音に慌てて真っ赤になりながらわたわたとして取り繕おうとした。]
[クロエの告白がアーベルやユリアンに受け入れられたのを、背もたれに凭れかかったまま見ていたが、]
ったく、だから大丈夫だって言っただろーが。
クロエは、ほんっとーに心配性だぜ。
[そう言って悪態を吐くものの、その声はどこか安心した響きを含んでいた。]
―回想―
[サンドウィッチを勧めれば、断り去るミハエルを心配するものの
ゼルギウスの1番は、イレーネから変わることはなく。
だから、後ろ髪を引かれつつも追わずにいて。
その後、話を振られたのならば、2,3言葉を返す。
細工を褒められれば、嬉しそうにするものの
どこかぼぅっとした様子だったのは、
ゼルギウスの過去を識っていれば、納得できるだろうか。
今より身体が弱い少年時代、闇に生きていた男は、
未だ実のところ、多人数に囲まれることに慣れてはいない。]
ん?私が、ライ君と浮気???
[何がどうなってそうなったのか。
そんな話題にも随分遅れてキョトリとした貌で反応したり、
ブリジットの本に言葉には出さぬまま関心を示したりしつつ。
妻がギュンターの元へと行くと云うならば共にとは、
言葉にせずとも伝わった所か。]
…、……―――。
[そして、詰所での出来事には、オロオロとしたりするものの
基本的には口を挟まぬまま。
クロエの件に関しては、妻の身を思えば割って入ることがないのは
火を見るより明らかなのだが……―――。
クロエを見る紅の眸がつっと細まる。
言葉の代わりに微笑を浮かべるは
―――嫌いにならないよという意か。]
大丈夫、だよ。
君だけは、私が命をかけてでも護るから。
[そして、宿へと変える最中。
銀の刀を託された為か、いつもより手を握る力が強い人に
小さく囁く言の葉を紡ぐ紅は何処か遠く……―――。]
―宿屋・食堂―
[アーベルとライヒアルトの宿代の話、自分に振られれば]
飯代も酒代も含めて全部全部出してもらうさ。
だから皆も遠慮なく飲み食いしちゃってくれ。
[出してもらえないことは考えておらず、部屋の鍵の話には二人に任せることにした。
さすがに厩舎に寝ろとかそんなことにはならないだろうと。
それからクロエにも笑いかけながら]
遠慮なく食ってくれ。
イレーネは水、いるか?
[そしてイレーネの様子に気遣わしげにそう聞いたりした]
[ベッティやブリジットも見守っててくれたのに感謝して。
ブリジットから心配性だと言われれば、えへへ、と苦笑した。]
うん、ごめん。
ブリジットもベッティもありがと。
でもベッティ、いくらなんでも親ってのは無くない?
[そう笑顔でツッコミを入れるのは、常の調子を取り戻した証拠か。]
ン…好いのだよ
[クロエから礼が言われるとそう答えて。
あの時打ち明けてくれた幼馴染の言葉を娘は疑う事はなく。
周りの反応を気にしつつも、内心はらはらしていたか。
そして、可愛らしい御腹の音が聞こえてくると、くすっと笑って。]
ふふっ…御腹がすいたときは、一杯食べようよ
食べてくれるみたいで好かった
今度はベッティと凄いの作っちゃおうかな?
[等とベッティに持ちかけて言葉を待ち。]
問題は起こしてねぇな。
読書の時間なのにさぼって外を走り回った挙句
怪我してピーピー泣いたりする奴がいないこともないが。
ま、子供だから仕方ねぇだろ。
[ユリアンの言葉>>60に頷き一つ向ける。
青年は子供相手だと甘くなる傾向があるが
当人は全くもって気付いていない]
あ、流石に苦蓬の酒を飲もうとした時は
しっかり叱っておいたけど。
―宿屋―
[遠くを見詰めていた紅は、宿屋にミハエルの姿があれば安堵の色を灯し。妻が託された銀の刀を置くのには、心配そうな色も灯し。
そうするうちに、常の紅の色にもどれば]
へぇ、ライ君の意中の人……誰だろ?
[妻の言葉を真に受けて、揶揄うでなくニコニコと]
誰かを愛するって、とても素敵なことだよ。うん。
――……あ、私もお腹減ったかも。
[そんなことをのんびりと発言した。]
危ないなぁ………銀の剣、まだあったのね。
[ユリアンからの告白に、ふうっと内でもため息が零れる。
知らずにかかれば、深手をおっていたかもしれないと]
リヒト、ギュン爺、銀の長剣も持ってるみたい。
[手に入れた銀の情報は、同胞へとすぐに伝えられた。]
[カルメンの呟きは聞こえていなかったものの、笑みが消えた彼女の様子にはやはり拒絶される恐怖が心にあり声がかけられず。
ユリアンから嫌いはしない、と言われれば少し安堵の息を洩らした。]
うん…解った。
え、えと…うん。
[ゲルダやライヒアルトと同じようなことを言って自分を諭すアーベルの手がまた頭をなでてくれるのには、うん、と素直に頷いたが、お腹の音を聞かれ笑いながら飯を食おうと言われればやっぱり恥ずかしくて真っ赤になりながらもう一度頷いた。]
/*
それはそれとして、二回目の占いどーしましょーね。
カルメンから黒が出るとある意味美味しいんだが。
約束ネタ的に。
誰が黒にせよ、二回目ではまだ、引きたくないのよ、ないのよ……!
三回目くらいに引いて、相打ち退場が占い師としては美味しいとこだと思うんですが。
さーて、はて。
ああ、ふんだくっちまえばいいさ。
[宿代に関してアーベル>>64を支持するのは
自分の懐をいためないからだろう]
アーベルで運任せ。
その方が面白そうだなーっと。
文句なんて言わねぇよ。
さすがに厩舎で寝ろとか言われたらあれだけどな。
[幼馴染に似た笑みを向けて期待の眼差し]
―宿屋 食堂―
[暫くはクロエとアーベルとを見詰めたまま、無言を貫いていたが。
腹の虫を取り繕う様に小さく噴き出し、それと共にいつもの微笑に戻る]
わたしもいただこうかしら。
[そう言って]
いやね、ブリたん、私はまだぴっちぴちよ?
[右の手の甲を左の頬に当てながら、ジェズチャー付の突っ込みにそんなことを言って、
ブリジットからも突込みがくると]
まぁ、元気が一番だよ、元気がな。
[いつもの様子に戻ったブリジットに笑いかけて]
うじうじしたって、何も始まらないし解決もしないしな。
すごいのか?
そうだな、皆がびっくりして、思わず笑顔になるような料理とかな。
[ゲルダの提案に、そうなにかすごい料理という実に抽象的なイメージを思い浮かべたり]
まぁ、それは冗談にしても、皆がおいしいって食べてくれるものは作りたいな。
信じられる者なんて、誰も居やしない…!
[じわりと瞳に滴が浮かぶ。
今までも感じていた他の者との隔たり。
ここへ来てはっきりと見せつけられた気がして、不安は頂点へと達していた。
泣き出しそうになるのを必死に堪え、席を立つ。
ここに居続けるのが嫌で、泣くところも見られたく無くて。
外へ逃げようと駆け出した]
さすが。
んじゃ、遠慮なく頂かせて貰うか。
[ベッティ>>70の言葉に安堵して
彼女が用意した食事へと視線を向ける。
ふと、ゼルギウスの言葉>>75が聞こえれば]
その話は忘れていいから。
とりあえず私は修道士なんだ。
分かるか?
[ニコニコした彼に思わず脱力しかけた。
素敵なことだというのは彼らを見ていて分かるから
曖昧に頷くのみに留めておいたけれど]
[詰め所について行くか、と問われた時、是と答えて以降。
なんとはなしに沈黙をずっと白銀は保っていた。
遠くを見詰めながら、
ぽやっと白銀は白銀なりに色々考えていたらしい。]
貴族 ミハエルは、騎士 ダーヴィッド を投票先に選びました。
―宿屋 食堂―
[宿屋の看板娘から声をかけられれば、
少しはっとしたように顔を上げて。]
あ、ええ。
頂けるかしら?お水。
コップをいくつかと、水差しがあれば嬉しいのだけど。
[他にも水を求める人も居るだろうと、
ベッティの気遣いに、嬉しそうな様子でそう頼んだ。]
あんの爺め。
ちゃっかりしてやがる。
銀の長剣、か。
……二刀流でもする気か?
[リーチがある分面倒ではあるが
同胞からの情報にゆると頷き思案する]
うん、遠慮なくもらうね。
[ベッティやクロエからもいっぱい食べてと言われると恥ずかしいながらも心遣いが嬉しくて微笑み頷いた。
今度はすごいのを作ろうと相談しあう二人には、どんなのが出来るのかな、と楽しそうに表情をほころばせ。
カルメンからも噴き出されれば、自分のお腹の音そんなに大きかったかな、と恥ずかしくなりながらも微笑んでくれたことに安堵してそちらを見た。]
え?
あ、み、ミハエル君!?
[自分のことに手一杯で、ミハエルの様子がおかしいことに気付きながらもライヒアルトが話しているならと安心しきっていて気を向けておらず。
いきなり駆け出した様に驚いて思わず後を追いかけた。]
/*
と、いうか。
何部屋くらいあるのかしら。ら。
二階全体がって事は、多くても八部屋くらい?
……ご都合主義発動でいいかな、もう!
とりあえず、6と仮定して、2Dの出目二で割って適当に配置しよう(お前は
―宿屋―
神は愛を説くのに、なんでライ君は
人を愛しては駄目なの?
[相変わらずピントのずれた言葉を、キョトンとして紡ぐ。
恋愛=性と、結びついていないとも取れる発言。
と]
あ、ミハエル君?
[紅の視界に去り行こうとするミハエルが映る。
流石に2度目、父性を謳う男は、捨ておくことが出来ず。
オロっとした眼で、妻を見る。
無言で訴えるは「行ってもいいかな?」という意。]
明日にでも、ギュンターのじじいに言って来る。
[呼び名が若干ひどいのは、胸の内の思いの表れからか、
アーベルとライヒアルトにそう笑いかけてから]
じゃあ、ちょっととってくるな。
[人数分のコップと水差しを用意すると、イレーネにコップをひとつ渡して]
他の皆はセルフサービスな。
[ミハエルへのご飯の申し出も向こうには届かなかったか、それともそんな気分になれなかったのか、その心情は本人のみぞ知ることだろう。
宿を飛び出す姿を追いかけようかどうか迷い]
んーー、やっぱほっとけねぇわ。
ちょっと行って来るかな。
[そう皆に言って、自分もミハエルの姿を追いかけて出て行った。
ちょうどクロエと一緒に追う形になるだろうか]
大丈夫、大丈夫、ご飯、食べよう?
[クロエが周りを気にする様子を気遣い娘は声を掛ける。そも、クロエの力は人狼のそれではなく、寧ろ暴くもの。異質なものに対する抵抗はありえるかもしれないが、それでも人に害をなすものではないと娘は感じていた。
カルメンの反応を伺ってはいたが、クロエの緊張が解けたことで齎された笑みは、ゲルダにとっても安堵を齎して。
けれど、急に堰を切ったように声を荒げるミハエルの声にそこに意識を向け。]
っ、え、と、君…。
[信じられるものなど居ないと口にするミハエルに娘は困惑した。
そしてクロエが席を立つなら自分も席を立って彼女を追いかけてしまう。]
……お?
[唐突に、駆け出してゆくミハエルの様子に、一瞬きょとりと。
先ほど顔を合わせたばかりの相手だけに、追いかける、という方向には思い至らず。
クロエたちが追うのを、ただ、見送って]
……あちらの若様には、相当きつい状況か、これは。
[零したのは、そんな呟き]
[ミハエルの言う事>>84も青年は理解できる]
誰も居ないからと壁を作っても仕方ねぇんだよ。
孤立してお前さんの状況が悪くなるだけだぞ。
商談で人を見る目を養ってきたんじゃねぇのか?
分からねぇのはこっちだって同じだ。
けど、な。
問題から逃げてても仕方ねぇのは
お前さんだってよぉく分かってんだろ?
[睨む翡翠をじっと見詰めたまま
根気良く言葉を重ねてゆくのは
そういった態度に慣れていたのもあったかもしれない]
……ほんと、甘えるのが下手だな。
……そうね。
けれど本当にいるとしたら、人狼も……
[本当にこの中にいるかも、という言葉は、最後まで紡がれることはなく。
アーベルの言葉には眉根を少しだけ寄せたが。
クロエの視線に気づけば、表情を笑みに戻して]
詰所まで行って、疲れたでしょう。
ちゃんと食べて、しっかり休んだほうがいいわ。
[信じるとも信じないとも口にしなかったけれど、クロエに安堵を与えることはできただろうか。
その直後]
……ミハエルさん?
[駆け出す少年のちらと見えた横顔、光るものが見えた気がして。
とっさに引きとめようと手を伸ばしたが、それは距離の所為で空を切るだけ]
皆はここにいて
[たん、っと外に駆け出すと小柄で華奢な身体は走り出す。
身体能力は悪くないのかそれなりに娘の脚は早く、
ミハエルの後姿に追いつこうと息を荒げ続けた。]
ねえ、待ってよ君…!
あーあ……。
きつく言い過ぎたかねぇ。
[駆け出すミハエルの姿には、と吐息を零し]
子供だから仕方ない。
それで済む状況なら良いんだが……
自衛団の様子を見るにそうはいかないみたいだしな。
[ユリアンの言葉>>93を受けてかそんな呟きが漏れる。
本人が後で苦しむと言う所は甘やかしている心算が無い為
理解できず聞き漏らしている]
/*
追いかけておいてなんだけど、女の子同盟に追いかけられるのって追い詰められてる子にとっては酷なんじゃなかろう、か。
ライ兄に任せて置けば良かったでしょうか。
…っていうよりは、
一本しかもってないように見せたのかしら。
[二刀流、にそんな言葉を返した。]
ユリアンさんが二本持ってきていたとしても、
一本はここにあるわけだし。
ユリアンさんは、ギュン爺……というよりは、お客さんが
何をいくつ手に入れたかなんて表立って吹聴するような人ではないでしょうし。
[自分が届けたものと、それが結びつかない限りは
どちらか一本しか所持していないように見えなくない。]
…ん、やっぱり二人で行きましょう。
[体力面では十分問題の無い相手だが、
知恵が回る翁の上に、銀が相手となると、
よりこちらが優位に行動した方が良いかと思いそう告げた。]
[思いを吐き出し外へ駆け出していくミハエルにはちらりと視線を送り]
…………若いねぇ。いや、仕方ない……とも取れるか。
[親兄弟と離れ、独りでこの村にいるというミハエル。
信じる拠り辺のない身にとって、この状況は聊かキツイか。]
…………はぁ、まったく世話の焼けるこって。
[煙草を銜えたまま億劫そうに立ち上がると、扉の方へと歩いていく。]
あー、ちゃんと俺らの分の飯は残しとけよ。
[残っている面々にそう言い残すと、追いかけた面々に続き捜索に出る。]
―宿屋―
[妻の了承を得て、追いかけようとするものの
既に何人かが追い掛けており]
あ、でおくれちゃった……―――
[しゅん――と頭が垂れた。
妻とひそひそ話をしていたユリアンも、
自分に任せてみようかという色が見えた為
ポツリと彼と妻に聴こえるように零す言葉。]
ミハエル君は、狼ではないのは識ってるよ
って謂ってあげたら落ちつくかと思ったんだけどなぁ。
自分が疑われるってことも、怖いんじゃないのかな?
[出遅れた男は、ゲルダの言も合って所在なく立ち尽くしている。]
[後を追う者もいる中で、女はその場から動かなかったのか、動けなかったのか。
伸ばした手を緩く握り、開いて、引き戻し、頬に当てた]
無理してはだめって、言ったのに。
[大人びて見えても、この場では最年少の彼。
案ずるように、扉の外を見遣った]
─ →湖畔─
[駆けて辿り着いたのは自宅からは離れた湖畔。
息を切らせて足を止めると、水際へとしゃがみ込んだ]
……Мама……。
[湖面に映る自分の顔。
母譲りの翡翠の瞳を見て小さく呟いた。
滴がぽたりと地面に落ちる]
ミハエル、君…!
[ゲルダやベッティに比べて力はある方だと思ってはいるが、足はそう早くない。
振り返ることなく走っていく背中をなんとか見失わないように追いかけるのが精一杯で。
共に追いかけている幼馴染の後を追うような形になった。]
[そうして、捜索に出たわけだが。]
……あー、どこ行きやがったクソガキ。
[探す場所は見当違いで、果たして見つけられるは何時になるやら。
否、そもそも見つけられるのかすら*不明*。]
[宿代に関してはアーベルとベッティに任せておけば
問題なさそうだった。
アーベル>>87に向き直り]
で、お前さんの女神様とやらはなんて?
[厩舎じゃなければ問題ないだろうと
首を傾げ彼の選んだ部屋は何処かと問う。
ゼルギウスの言葉>>91には苦く笑い]
平等に愛するなら良いんだろうさ。
嗚呼、欲を禁じられているからな。
………、お前さん相手だとなんか説明が難しいな。
[困ったようにイレーネへと助けを求めた]
私は、どうしようか……―――
何か、役立てることがあると、いい。
[ギュンターが銀の刀を2本所持してると識ってしまえば
2人に対する心配は容量を超えてしまいそうなほど。]
一本でも十分めんどくせぇのにな。
[同胞の提案にはゆると頷き]
その方が確か、か。
[二人で行く事には同意の言葉を向け
ふ、と黙った儘のヴァイスルヴに意識を向ける]
ヴァイス、良いか?
無論、グラォシルヴには傷一つ付けさせやしねぇ。
何かあったら身を呈してでも守る心算だ。
─ →湖畔─
[追いかけた先は少年の屋敷の近くの湖畔だろうか。
息が上がってる様子に気が付くと、もっと早く駆けつけようと脚を早めたまでは好かったけれど。]
……!
わ!
[彼の視野に入るところ、娘は盛大に転んだ。恐らくは情けない姿を見せてしまったかも知れず。]
―宿屋 食堂―
[未だ心配そうにしながらも、椅子に座りなおした。
ブリジットの言葉もあったが、捜索に出た者が戻って来るまで食事に手をつけるつもりはない。
代わりに]
ユリアンさん。
見せて貰ってもいいかしら。
[彼の呟きは聞こえていたのか否か、いずれにせよそれには触れずに、頼んでおいた品について尋ねた]
[結局青年はその場に留まったのだが
ミハエルを追いかけていった面々を思うと
何故かとても心配になってくる。
それは先ほど自衛団に引率していった時の事が
あるからかも知れず柳眉を顰めて思案げだった]
……自衛団も本気って訳だ。
加減できねぇようなもんを見た、か。
団長殿の結社としての知識がそうさせるか。
[ユリアンの言葉>>115に小さく呟きを返す]
―→湖畔―
[足の速さはそこそこだったが、クロエのことを気遣いながらなのでゲルダよりやや遅れることに。
湖畔についたのはちょうど前方でゲルダが転ぶ姿が見えて]
ゲルルン、大丈夫か?
[そう声をかけながら、ブリジットも自分たちに遅れて出ていたことは知らず、
彼女が見当違いのところを探していたことを知るのはもっと後のこと。
ゲルダに駆け寄って助け起こそうと、ミハエルの姿に気づくのはその後だろうか]
ん。グラォが、そしてリヒトがその方が無事で在れるなら。
[心配で仕方ないといった風は隠さないまま
リヒトの言葉に是と告げ]
私は、私は……―――
占い師、騙れるように、努力してみる。
[考えていたことを、ポツリと零した。]
─湖畔─
…Дальше с глаз - ближе к сердцу.
───逢いたいよ、Мама…。
[母を想い口にするは、生前に教えてもらった母の母国の言葉。
もう逢えないために想いは強く、翡翠から零れる滴は数を増して行く]
──っ…!?
[そんな中、不意に聞こえた音と驚くような声。
思わず翡翠がそちらへと向いた。
視線の先には女性が転んでいる。
更にその後ろには別の女性達の姿が見えた。
先程まで宿屋に居た、見覚えのある姿]
なんっ、で……。
[思わず追いかけてはきたものの、自分はライヒアルトやゼルギウス達ほどミハエルと親しくはない為に追いかけて良かったものか悩みながら。
それでも一人にするのは心配でもあり、結局足を止めることは出来なかった。
孤独というものは、目の事を隠していた自分が恐れていたものでもあったから。]
[アーベルの取り出した二つの瑠璃に瞬きして
彼の手の動きを知らず眼で追う]
へぇ、綺麗なもんだな。
っと、通り側のど真ん中か。
ま、悪くねぇんじゃないか。
……一番小さな部屋ってオチはねぇだろうな?
[コトと首を傾げ問う仕草]
/*
Дальше с глаз - ближе к сердцу.
目から遠くなると、心に近くなる。
(別れてしまった相手はいっそう慕わしく感じる。)
ロシア語とギリシャ語は呪文にしか見えない件。
─ →湖畔─
はぁ、はっ…
・・・ゲルダ!?
大丈夫、怪我してない!?
[ゲルダ、ベッティに遅れて湖畔に辿り着いたものの。
驚いた顔のミハエルと、その手前で盛大に転んでいるゲルダが見えてこちらも驚いた。
心配して彼女に声をかけ、無理そうなら手を差し伸べ。
そしてミハエルにも顔を向けて。]
ミハエル君も。大丈夫?
ありがとよ。
[ヴァイスルヴが否と言うなら無理に連れてゆく気などなかった。
応じる聲に礼を述べるのはグラォシルヴが居れば
狩りの精度が高くなると理解してのこと。
占い師、と言われれば瞬きして]
其れは、助かるが……
無理はするなよ。
[案じる聲を彼に向けた]
[夫の許可を同胞が得れば、
自らも狩りに向けて少し意識を向けたが。]
ヴァイス。
[占い師をと語る夫に、不安気そうにコエをかける。
夫が上手くやれるかというのを心配しているというわけではなく、
万一本物の占い師がいれば、その存在を疑問視されやしないかと、
疑われはしないかと、その辺りが心配だった。]
―宿屋―
平等……は、きっと難しいことだね。
[佳く判らないと云ったままライヒアルトに首を傾げ
彼が助けを求める己の妻を見る。]
うん。
だけど、あんな風になる子が狼な訳ない……―――。
それに、君も狼じゃないのは、私は識ってるもの。
[慰めるような言葉をくれる妻に語る言の葉。
それは遠まわしに、
ユリアンの疑問に答えるようで答えていないもの。
紅はまた、ユラユラと揺れはじめ……―――。]
― 湖畔 ―
[転んだときにスカートが捲れあがったのか娘の白い右腿が露になった。其処には自衛団長と同じく銀の刻印が成されていて。
人としての証明ともなる其れは少年の視界にだけ収まっただろう。
ベッティ達からは見えず娘は起き上がろうと上体を起こしたところでスカートの裾は戻り]
―――…。
[ママ、と口にする少年の声に尋ねて好いものか悩む表情。]
あいたた…あ、ベッティ、御免ね、有り難うなのだよ
[助け起こされると起き上がり、ミハエルの姿に安心して。]
ン―――…好かった、見つけられた
[スカートについた汚れを払うとミハエルの翡翠を覗く。]
君があんまり悲しい事を云うからさ
思わず追いかけてきてしまったのだよ
無理は、できるだけしないようにする。
2人も、しないでね。
[リヒトの言葉にコクリと頷き]
……伝承のようにただ1人が真とは限らないと
皆が想ってくれればよいのだけれど。
もし、そう、もし……―――
2人が真実を暴かれることがあった時、
惑わすことが出来れば佳いと思ってるんだ。
それまでは、私は出来るだけ嘘はつかないよ。
私は嘘つくの、苦手だもの。
[妻が己を呼ぶ名に、裡を読んだように、
微笑んでそう告げた。]
―湖畔―
[驚く様子のミハエルには、腰に手当て]
なんでもなにもない、心配だから当たり前だろ。
[あまり息切れした様子がないのはクロエにペースをあわせていたから。
ゲルダに続くようにそう言ってから]
まぁ、信用できなくても力あわせる必要はあるしな。
/*
さすがに、この時間はきついわー。
そして敢えて、ゼルさんの話は聞かないオレ。
後は上手い事、ユリアンとサシで話せればいいんだけど、ね!
……とにかく寝よう……リアルのごたごたとかで気ぃ張りすぎてるorz
つか、ゼルさん赤だとしたら。
……初回襲撃が読めんなー。
――…そうだな。
難しい事だとは思うよ。
[ゼルギウス>>126にゆると頷く。
平等にあれるかと問われたら頷けはしない。
この集められた中でも差異はあるのだから。
赤い髪の騎士風の男に関してはきっと優しくはなれないだろう]
オチがねぇなら良いさ。
お前の女神様が選んで呉れた部屋で
有り難く休ませて貰うよ。
[アーベル>>130にそう紡ぐが部屋に行くのは
食事が済んでからだろう。
準備の為、離れる幼馴染をひらと手を振り見送った]
知ってる子が、いきなり飛び出しってたら心配するのは当たり前でしょう?
[他の二人と比べて息切れはしているものの、なんとか息を整えて。
なんで、と問うミハエルに微笑み首をかしげた。
ライヒアルトとの話の内容は聞いていなかったから、もしかしたら自分を気味悪がって飛び出していったのかもしれないという思いもありはしたが。]
ミハエル、君…。
…信じたいって思える人も、いないの?
ライ兄や、ゼル兄達や、カルメンさんも…おうちの使用人さんたちも、皆?
[自分よりも年若い少年が、色んな重責を背負っているだろうことは然程親しくはない身でも容易に知れた。
それでも、信じられる者が居ないと言い切るその姿は悲しくて。
自分達が揃ってきたことは却って追い詰めてしまうことになるかもとは思ったが、それでもどうしても聞きたくなったことを問いかけて。]
ああ、ごめんなさいね。
お話遮っちゃったかしら。
[荷物に駆け寄るユリアンに謝罪を述べる。
ゼルギウスやイレーネとの会話の内容はここまでは届いていない。
布の他に糸や細かな金属の装飾品など、一つ一つ取り出される商品を受け取り、自らの目で確かめて]
……はい、確かに。
いつもご苦労かけるわね。
お幾らだったかしら。
[注文したもの全てを確認すれば、労いの言葉を。
値段が提示されればその通り*支払った*]
―宿屋 食堂―
……そうね。
[あんな子が、という夫にはそう答えた。
夫が何を確信しているのかは分らないが、
自分を狼でないと言う夫に、こくりと小さく頷いて返す。
自分は狼では無いと。
……だが、今この場で狼と名乗り出る者は只の一人も居ないだろうが。
揺れる赤い瞳に、始め夫は泣いているのかと思い、]
ゼル?
[下から青は心配そうに、見上げて様子を伺った。]
―宿屋食堂―
[イレーネの言葉>>133を神妙に聞いていれば
最初は期待できたのに例えに自身の名が出た時点で
眉間に皺が寄ってしまった]
イレーネ……。
私は別に妻を娶る予定は無いからな。
あながち間違ってねぇのか……
でもなんか釈然としねぇな。
[幼馴染の例えはまた誤解を招きかねない。
茶化すものが居ない事を青年は祈るのみ]
…そんな事云っちゃダメだよ
[服の袖で目許を擦る少年を娘は諭す。
近い距離、ミハエルを見詰めてゆるりと首を振り。]
御免ね、如何しても来たかったんだ
[子供扱いするわけでもなく、
彼の両肩に手を置いて視線を合わせた。]
…君は人を信じたくはないの?
[投げかける疑問は信じられないと口にする少年に掛けられる。娘は、人を信じてきたから今の自分が或る。でも彼は違うのだろう。生い立ちこそ違えど、自分とは可逆の少年が気になっていた。]
細工師 イレーネは、騎士 ダーヴィッド を投票先に選びました。
―宿屋食堂―
[肩を竦めるユリアンにふむと呟いて独り言ちる]
後者なら理解がおよばねぇ世界だな。
伝承の類をみても結社という存在がある、とはあっても
その実態を詳しく記している書は見当たらない。
聞いても教えて呉れねぇんだろうな、団長殿は。
[結社の事は人狼を倒す為の組織としか説明されていない。
遺体に関しては普通ではない殺され方で
心臓とその付近が食い荒らされていた、等と言っていたけれど
流石に食事の場でそれを言うのは躊躇われ口を噤んだ]
うん……無理はしない。
私の為じゃない、この子の為に誓うわ。
[夫の願いには、そうはっきりと答えた。
もし自らの命で夫と同胞が救われるというのなら、
ぎりぎりまで抵抗するだろうが、
それでも差し出す事は易いかもしれない。
だが今は、夫よりも同胞よりも、
優先しなければならない存在が内に在る。
すりと、まだ青い果実に手をやれば、
時折感じる鼓動に、目を閉じ語りかけた。]
ちゃんと産んであげるからね。守ってあげるからね。
私は、おかあさんなんだから……。
[我が子は何を犠牲にしても守らなければと、
それは子が居ると知った時から、ずっと想い続けていた事だった。]
―宿屋/食堂―
つまり、ライ君はモテモテって事でいいのかな?
そっかぁ、神の愛って大変だから、修道士さんも大変なんだね。
[妻の説明に、判ったような判ってないような言葉を
なにやらゆらゆらしながら告げる。
と、ユリアンが去り際零す言葉に
揺れる紅を細めて、うっすらと微笑んだ。
けれど、何も告げることはないまま。]
ん。ちょっと、疲れちゃったのかな。
眠くなってきた……―――
[見上げてくる青に、微笑を深めて、片手を伸ばす。
生まれ持った色素故に、あまり頑丈でない身体は傾ぎ]
[ふ、と玄関の方を見る。
外へと駆け出した少年たちは未だ戻らない]
――…直ぐに戻ってくるかと思ったんだが
なかなか戻ってきやしねぇな。
あー…、ついていけば良かった、か。
[待つというのも心配なもの。
自分が追いかけては余計に追い詰めてしまうかもしれないと
考えて残ったのだけれど。
今は其れを少し後悔していた]
メシ、冷めちまうぞ。
[ポツと呟いて吐息を零す。
彼らが戻ってくるまで待っていようと食事には手をつけずにいた]
確かにまだ親しいって言うほどお互いに知ってる仲ではないけどな、
[小さく息をついてから]
まぁ、それでも下手な村連中なんかよりは、よっぽど親密なんじゃないか?
あんまりうれしくない理由でだけどな。
[それは村内の今の状況でのお互いの立場を指してのこと]
まぁ、人のこと心配したり助けたりに難しい理由なんていらねぇだろ。
誰だって心配するよ?
宿に残ってる皆だって、心配してる。
[ミハエルから不思議そうに聞かれれば、こちらも不思議そうに答え。
何も考えず飛び出してはきたけれど、宿に残った面々それぞれある程度の人となりは知っている為そう言い切れた。
ブリジットまで追いかけてきていることは知らなかったが。
ミハエルから信じたい者もいないと答えられれば、哀しげに眉を寄せたが、それでも緩く頭を振って。]
そんなこと、自分で言わないで。
自分から言っちゃったら、本当に誰も信じられなくなるよ。
ねぇ、私は……―――――
[言葉途中でふっと瞼が落ちると、
妻の身を潰さないようにと辛うじて動いた身は
食堂の机、並べられた料理の間に突っ伏すように
*浅い眠りに落ちた*]
宿屋の娘 ベッティは、騎士 ダーヴィッド を投票先に選びました。
ン――――…そっか
…僕はね、今までいろんな人達に助けられてきたんだ
[簡単には信じられないと紡ぐ少年の言葉。
揺らぐ翡翠を見止めながら、娘は自分の事を語りだす。]
人の厚意に縋って生きてきたみたいな物だからさ
…僕は―――人を疑うよりは、信じたいのだよ
今までお世話になった分を、貰ったものを何時か返せるように
若しかしたら裏切られる事もあるかもしれないけど、
でも、そうして拒んで一人ぼっちなってしまうのは、もっと厭だから
[ゆるりと顔を振るい、娘は眸を細めた。]
私も、お父さんだから、ね。
[揺れる意識の中、聴こえる聲にそれだけを返す。]
ねぇ、私は……――――
[その先続く言葉は、表と同様に*途切れた*]
其れを聞いて安心した。
こっちも無理はしねぇよ。
特にグラォシルヴには気を配っておくから。
[少しでも心配を減らそうとヴァイスルヴに聲を紡ぎ]
惑わす事が出来れば上々。
……お前さんの遣りやすいようにで十分だ。
[子に語りかける母の聲が聞こえればゆると目を伏せる]
―――だってそのままじゃ、何時までも寂しいままだよ?
[娘は肩から細い腕を放す。紅い痕残る、手当てされた手は、何時しか少年の手をぎゅっと握り締めて。]
―宿屋 食堂―
[夫の言葉>>147に、とりあえず一定の納得はしたようだと判断して、
そうねと返したが、幼馴染の眉間に眉根は更に寄ったかもしれない。
だがそれに何を返すまえに、眠いと訴える夫の声にそちらを向いて]
ゼル?眠いのなら―――
[声をかけたが、そのまま体が傾いでゆく。
慌てて受け止めようとした手は、夫が自ら避ける>>151ことですり抜けた。]
ゼル!?
[がしゃんと食器が揺れる音に、体がびくりと跳ねる。
急に倒れた夫の背に手を当てて揺り動かし
様子を伺うが、目を開ける事はなく、
どうしようと、やや泣きそうな顔で、幼馴染を見た。]
私のことは、信じなくても良い。
でも、ミハエル君が今まで話してきた人や、付き合ってきた人達のこと。
その人たちのこと、もう一度考えてくれないかな。
私は、ミハエル君とそんなに話したこともないけど。
ミハエル君がライ兄と本の話をしてたり、カルメンさんと笑ってたりしてたのがすごく楽しそうに見えたの。
そんな風に話せる相手も信じたくないなんて、私には思えないよ。
[ベッティやゲルダの様にミハエルを気遣うことも出来ず、情けなく思いながらも思うままを述べて。
許されるなら、ミハエルの頭を緩く撫でようとそっと手を*伸ばした*]
―宿屋食堂→個室―
ん。食事しようって戻ってきたら食事ありませんでしたってのはまた問題になりそうだ。
先にこの荷物を置いて来ることにする。
[ゼルギウスが伸びているのは少し驚いたけど。
ライヒアルトもいるから大丈夫だろうと荷物を手に自分の借りた部屋へと*向かった*]
[お父さんと、言う夫に、そうねと返し目を開けた時には、
表で夫は突っ伏して倒れ、そのまま動かず反応も無かった。]
ヴァイス、ヴァイス…?
[急に倒れた夫に、内でも語りかけるが返事はない。
さっと顔色は青く変わってゆき。]
リヒト、どうしよう……
[向こうと同じように、こちらでも同胞に助けを求めた。]
[ゼルギウスの言葉>>147に思わず項垂れる。
やはり助けを求める相手を間違えたのだ。
薄々分かってはいたことだけど何とも言い難い心境だった]
モテモテじゃないから。
修道士が大変だって事だけ覚えて後は忘れちまえ。
[それは彼に伝わったか如何か。
机に突っ伏すのが見えて小さく笑みを零した]
あーあ、寝ちまったか。
イレーネ、部屋用意して貰って休ませるか?
それならこいつ運んでやるぞ。
[イレーネに話しかけながらゼルギウスを指差した。
聞こえてきた言葉>>153にはゆると頷き]
嗚呼、わかってるなら良い。
行商人 ユリアンは、騎士 ダーヴィッド を投票先に選びました。
[ユリアンの言葉>>152に、違いない、と同意して]
門外不出か。
もしそういう書物があるなら読んでみたいもんだ。
[じ、とユリアンに視線を向けるのは
仕入れてくれないだろうか、という妙な期待]
ああ、行ってくると良い。
[軽い口調で部屋に向かうユリアンを見送る]
[幼馴染の声>>156にゆると立ち上がり
突っ伏すゼルギウスの傍へと寄る。
念のため呼吸を確かめ、脈を確かめる仕草]
――…イレーネ。
これ、疲れて寝てるだけだ。
心配しなくても大丈夫だから。
[泣きそうなイレーネを落ち着かせようと
優しい声を向ける]
あんまり心配すると腹の子に障る。
……ゼルギウスが起きたら、後で叱ってやれ。
おやすみ、くらいは言って寝ろってな。
気が張り詰めてたか……
慣れない事したんで疲れたんじゃねぇか。
大丈夫、寝てるだけだよ。
[人として紡いだ言葉を聲にかえて]
ほら、ちゃんと寝かせたいなら
部屋まで運んでやっから……
[大丈夫だ、と繰り返し語りかける]
──っく、ひっく…。
だ、って…そう、しないと…ひっく…自分を、護れない…。
周りに、味方なんて……っく…居なかったんだ…。
本当は、寂しくて、悲しくて、独りなのは、嫌だった。
でも、そうしないと、僕は居場所を無くすから───!
Мама…!
[十字架を握る腕の袖で目元を覆いながら嗚咽を零す。
泣いているところ見られたくないなどと考える余裕は無かった]
―湖畔―
まぁ、私にはわかんねぇけど、ミハエルはミハエルで苦労はしてるんだろうな。
[ミハエルの返す反応や言葉から、自分とは違う世界が彼にはあるのだろうと、
けれども悲しげな様子に、それをよしとしている風にも見えず]
なんだろな、私はそんな頭言い訳じゃないからうまく言葉にできねけど、
うちらは別にミハエル心配したってたいした得はねぇし、打算もなにもないとは思わないか?
[その身にはゲルダとクロエが触れようとしていたので自分はその場に立ったままに]
私のこと完全に信用しろとはいわねぇけどもさ、
全部突っぱねるんじゃなくて、それを見極めるのも必要なんじゃないか?
―宿屋 食堂―
そう、なの?
ゼル、急に倒れるから……
[幼馴染に宥められれば、硬かった表情はゆっくりとだが解けてゆき
おなかの子供にと言われれば、ぴくりと一度身を張り、それから緩く目を伏せた。]
……うん、そうするわ。
[叱ってやれとの言葉には、まだ動揺は見えたものの、素直にそうする旨を伝えて。
運んでくれるとの申し出には、小さくだが頷いた。]
お願い……
アル、お部屋一つ借りていい?何処でもいいわ。
[もう一人の幼馴染が一仕事終えて戻ってくるようなら、
自分たちも部屋を一つ借りる旨を告げ。
ユリアンにも頼んで、そこへ夫を運んでもらった。]
―宿屋―
[ゼルギウスから少しだけ眠そうな気配を感じていたけれど
イレーネが気づかなかったならそれは言わずに置いた。
たまには盛大に叱れてみれば良いと思ってしまうのは
きっとからかわれていたような錯覚があったからだろう]
我慢してたけど耐え切れなくなったんだろうな。
眠いなら眠いと言えば良いのに。
[子供みたいだと思ったけれど小さく笑うのみで。
アーベルに部屋を借りるのを待ち
ユリアンと共にゼルギウスを部屋へと運ぶ]
─ 湖畔 ─
うん
[相槌一つ打ち、娘は静かに少年の言葉を待つ。繋いだ手は暖かく彼の温度が伝う。]
解るよ…だって――――…
独りは、寂しいものね
[孤独を埋めたいが為に娘は人を求めた。其れが今の自分である事は変わりない事実。少年の翡翠に浮かぶ涙を見詰めながら、娘は流された涙を、とても美しいものだと感じていた。独りが厭だと想うのは、きっと誰しも厭な筈で。]
泣いても好いのだよ
是は恥ずかしい事じゃないからさ
[嗚咽を零す少年を優しく諭し。彼の本当の想いに触れながら、娘は少年に淡い抱擁をした後耳元で、]
僕は―――…君を信じたいよ
[そう告げて娘は背中をひと撫でした後、ゆっくりと身体を離した。]
……うん、お願い。
[語りかけてくれた同胞に感謝しながら、同じようにこちら側でも頼んだ。
一度ぶれた心は、部屋に戻る最中ゆっくりと落ち着きを取り戻す。
気が張り詰めていたという同胞の声を聞けば、
気を配れなかった事に少ししょげた。]
……もっとしっかり様子、見ておけばよかったわ…。
――…さて、と。
困った子供らを迎えに行くとするか。
流石に、遅すぎるだろ。
[やれやれと肩を竦めて
寝かしつけた大きな子供を見下ろしながら呟いた]
イレーネも疲れただろ?
ま、誰のせいとは言わねぇけどさ。
[微かな笑みをイレーネへと向けて]
何なら少し休むと良いさ。
こいつも隣にお前さんがいねぇと
起きた時におろおろしちまうんだろうし。
[ずっと見てきたから何となく光景が浮かぶのか
そんな提案をしてから二人の部屋を辞した]
ベッティの云うとおりだよ
直ぐに結論を出さなくて好い
少しずつでいいから、今まで目を背けてきた物を
もう一度見詰めなおしても好いと思うんだ
[クロエの言葉も聴きながら少年が想われている事を識る。
彼を案じて呉れるものの存在は確かに居るのだと。]
……心配かけたくねぇから我慢してたんだろうよ。
ま、余計に心配かける事になっちまったみたいだが。
お前さんに知られないように頑張ってたんだろ。
あいつにとっては本望だろうから気にすんな。
[しょげる気配が伝わったから
いつもの調子でからりと笑って]
ほら、そんな顔するなって。
腹の子も、ヴァイスも心配しちまうぜ。
―湖畔―
[泣き出したミハエルの様子に頭をがしがしとかきながら]
思いっきり泣いて、一旦ゆっくり休めば、まぁすっきりするさ。
[ゲルダとクロエが慰める様子に自分もミハエルに近寄り、
2,3回ミハエルの頭を撫でてから笑いかけて]
私もミハエルのこと、信じてやりてぇな。
[青年は外に出る。
既に辺りは暗くなってきているか。
何処に行ったか目星がつかず僅かに彷徨った後
少年の家がある湖畔へと向かう。
漸くミハエル達を見つければ安堵の息を吐き]
――…はぁ。
漸くみつけた。
[ゆっくりと歩み寄る]
─湖畔─
[泣いても良いと言われ、しばらくの間は言葉も紡げないくらいに泣き続ける。
身を包む温もりと囁かれた言葉はゆっくりと身体へと沁み渡った]
──ひっく……。
………こんなに泣いたのは、久しぶりだ。
[一頻り泣いた後、鼻を啜りながら小さく呟く。
ベッティにも撫でられ、ゲルダに諭すように言われて。
それらはすんなりと心に落ちて行く。
自分を探しに来た3人を順繰りに見遣ると]
……みっともないところを見せた、ね。
…でも、その。
ぁ、ありがとう。
心配、してくれて。
[どこか恥ずかしそうにしながら礼を述べた。
口調も普段一人で居る時のものに近くなっている]
―宿屋 個室―
[暫く眠る夫の顔を見ながら、
その顔に白い髪が掛かっていたので、それを払った。]
……ごめんなさい。
もっと貴方にも気を配らなきゃいけないのに。
[深く眠ってしまった為に、おそらく届かないだろうが、それでも呟いて。
流石に子の事を考えて寝ずに座り続けることはせずに、
常のように夫の隣に潜り込むと、
おやすみなさいと囁き、頬を寄せ*目を閉じた。*]
/*
囁きで表と赤の乖離型をやって、とても村側な動きやろうとしてたとか言ったら怒りますか(何
↑程ではないけど。
ついでに言うと、聖痕者騙りも考えてた。[意味不]
[落ち着きを取り戻したミハエルに娘は安堵を覚えた。後からやって来たらしきライヒアルトに気が付くと、緩く笑ってまた少年へ視線を移した。]
ン―――…すっきりしたかい?
[翡翠の眸を覗き込みながら様子を伺う。
大丈夫そうなら、にっこり笑んで。]
みっともなくなんてないよ
教えて呉れて嬉しかったのだよ
[年相応の口調になった事に気が付くと、矢張り背伸びをしていたのだろうと知れた。休むという言葉には了解し、見送る心算で。]
今日は疲れたのだろうしね
ゆっくり休んで、また明日元気な顔を見せて欲しいよ
―湖畔―
こんな時間に一人で帰る気か?
あー…、ランタンでも借りてくりゃ良かった。
夜道を女子供が一人で歩くな。
あぶねぇって教わらなかったか?
[一人で歩き出すミハエルを追う。
翡翠が此方を向けば、一旦足を止めて]
……っと、私が怖いなら離れて歩く、から。
[無事少年が自宅まで帰るのを見届ける心算で
チラとゲルダやベッティ、クロエにも視線を向け]
うん……。
[夫と子を引き合いに出されて同胞に励まされれば、
流石に沈んでいるばかりもいられずに。
夫の隣に暫くの間大人しく居れば、心もようやく落ち着いてきたか。]
……色々ありがとう、リヒト。
[こちらでも、ぽつと礼を述べて返したその次には、
意識は今夜の狩りの事へと切り替わった。]
私、狩りまで少し休むわ。
時間になったら呼んで頂戴。抜け出すから…。
そうだな、そうするといい。
[家に戻るとの言葉、ライヒアルトが来たのはちょうどその頃か]
ライヒアルトも来たのか。
[片手をあげてふりふりと手を振ってから]
そうだな、近いとは言っても危ないか?
んーー、ライヒアルトと二人が心細いなら私が一緒に行くぞ?
[ミハエルにそう確認するように、もしそうなるならばクロエとゲルダには二人で帰ってもらうことになるだろうか]
大した事はしてねぇよ。
[同胞の礼の言葉に若干照れたような聲]
嗚呼、今のうちに休んでおくと良いさ。
その時は、ちゃんと呼ぶから。
おやすみ、グラォシルヴ。
[未だ気の抜けぬ状況の青年は
少年を見詰めながら眠りに誘う言葉を紡ぐ]
ま、その方が良いだろうよ。
ってか一人でうろうろすんなよ。
分かってんのか?
[信用されていない事など青年は重々承知している。
ベッティの言葉にも傷ついた様子はなく]
いくら待っても帰ってこねぇから
さすがに心配になったんだよ!
ベッティがいくら御転婆だっていっても
仮にも年頃の娘さんだしな。
中
ライよ、やっぱりろこあさんか……?
発言数的に(またそれ
今回はめいさんが見つけ難いんだけど、
クロエかゲルダかで悩み中。
黒猫さんは多分アルかなぁ…。
他はさっぱりわかりませn
旦那誰だ。
余りミハエル君を責めないで欲しいのだよ
[自分達も女子供の内に混ざってるとしても承知で、
そんな事をライヒアルトに告げた。]
確かに、気が付いたらとっぷり日が暮れてしまっているのだね
…でも、来てくれて嬉しいのだよ
[青年が心配する様子には言葉通り嬉しそうにはにかんで]
ン…心配なら僕もついていくのだよ
ライヒ君も女子供だけで帰るのは危ないと言っているし
[ベッティとクロエにはそう伝えて。]
[ミハエルの零した言葉に軽く目を瞠る]
そ、か。
それだけでも十分過ぎるほどだ。
ミハエルにとって大事なものがみつけられるといいな。
[彼女らに任せたのは正解だったかもしれない。
そんなことを思いながらミハエルに頷き
怖がらせぬよう距離を保ったまま
彼の自宅へと送り届ける]
心配してくれて、ありがとな。
[ライヒアルトにそう笑いかけて]
一人より二人のがいいと思ってな。
[それはライヒアルトの帰り道を心配してのことだったが、その意図は伝わったかどうか]
皆で動く方が間違いはねぇかな?
[ゲルダの提案のこともあって、拒まれることがなければそのまま固まって動くことになるだろうか]
ライヒ君もそんなに離れなくても好いの想うだよ?
[彼と少年の距離を想い、そう口にして。
そもミハエルと仲の好かった存在はライヒアルトであることは宿屋での彼らのやり取りを見て識っていたから。]
ううん、少し休むだけ。
眠りはしないわ、だって眠れないもの……
[そう告げる言葉には、多少の高揚感が混ざっていた。
諸々の不安は無きにしも非ずだが、
狩りに意識の比重を置かねば、隙を生み、自らの身も危うくなる。
故にそこに比重をおけば、狩りに対する期待は
ゆっくり溢れて身を高ぶらせていった。]
そっちは平気?
ミハエル君、ずいぶん不安定だったみたいだけど。
[もう彼らと合流できたろうかと、思い問いかけた。]
……ミハエルを責めてるんじゃねぇ。
此処にいるの全員を叱ってるんだよ。
仮にも年上なんだから暗い外で話し込むのは
危険なんだって事くらい気付いてくれ。
[ゲルダの言葉に多少項垂れてしまった]
連れ帰ってくると思ってたのに
全然戻ってこねぇし。
心配にもなるだろ、普通。
ま、全員一緒ってのが一番安心できるな。
目の届かないところにいると
何しでかすかと心配で落ちつかねぇし。
ま、何事もないようで安心した。
ああ、確かに二人の方が良いだろう。
[ベッティの言葉に頷く。
流石に青年は自身の事を心配されているとは思わず]
そうだな。
それが良いと思う。
[クロエに良いかと尋ねて再び歩き出し]
……これくらいの距離が今は丁度良いだろ。
心配ならミハエルの傍にいってやれ。
[ゲルダの言葉にはそんな風に返しておいた]
少しくらい眠って欲しいけど、な。
ん、眠れないなら無理にとは言わねぇよ。
[狩りを前にしてか。
人を案じながらも狩る事を考える無情な獣は
僅かに目を伏せ吐息を零した]
ゲルダやクロエ、ベッティが慰めたみたいだな。
泣いていたようだが……
さっきよりは落ち着いてるみたいだ。
ミハエルを自宅に送り届けてから宿に戻るよ。
う…心配掛けさせてしまって済まないのだよ…
[ぐうの音も出なかったのか、その彼が項垂れたと同時に娘もへなりとして。考えてみれば人狼が居るかもしれないと言うのに外出はとても危険なものだったと識る。しゅんとして眉根を寄せ、軽率な行動に落ち込む様子を見せ。]
ごめんなさい…
[俯き、謝罪を口にするとゆるゆる首を振って。ミハエルを送り届けようとするのに付いて行こうと歩き出すと転んだ時に擦り剥いた膝が痛みで表情が引きつった。]
よくよく考えれば、こんな騒ぎなのに独りで来て呉れたのだね
ライヒ君にも危険な目にあわせてしまったみたいだよ
[むう、と娘は唸るような声を漏らした。]
まぁ、いろいろあるんだ、許してやってくれよ。
[ライヒアルトの小言に、自分も含まれているのだが、
返したのはそんな言葉で]
今度からは同じようなこと、ないようにはするからさ。
[それから皆で歩き始めてからしばらくして]
心配かけて、ごめんなライヒアルト。
[小さく謝罪の言葉をぽつりと]
[そのまま、ミハエルを送った後は何もなければ宿屋へと戻り、
パスタや皿は他に皆が食べないようなら、明日の朝にと厨房の方に片付けておき、いくらかは自分で食べて残りは自分の朝食用に]
明日の朝食はおきてから簡単なもの作るか。
[あくびをしながら簡単に片づけを終えると、宿にいる皆がそれぞれ部屋に戻ったのを確認した後自分も自室へと*戻っていった*]
分かってくれたならそれでいいさ。
次からは流石に気をつけて呉れよ?
[ゲルダの謝罪にゆるく目を細め頷く仕草。
引き攣る表情には怪訝そうに眉を寄せ]
……なんだ、また怪我したのか?
[問い掛けるのは暗さの為か歩いていて見えない為か]
あー、こっちのことは気にすんな。
何も無かったし、な。
うん、解ったよ、そうする
君の分まで傍に居ることにするのだよ
[ライヒアルトの言の通りミハエルを送り届ける傍ら、
拒まれなければ傍らで道を歩きだして。]
そういえばライヒ君、ブリジット見なかったかい?
一緒に探しに行ったと思ってたのだけれど
ちゃんと食べたら眠るから。
[眠って欲しいという同胞には、悪戯子がする言い訳のように告げて。
状況を聞けば、そっと息を付いた。]
泣いて……そう。
可哀相に。
[理由は分らないが、おそらく怯えや極度の緊張だろうかと
原因の一つである獣は、己が原因でありながらそんな言葉を口にする。]
うん、リヒトも気をつけて。
ベッティ、お前さんほんとに分かってるのか?
[ベッティの言に思わず問い掛けた。
やれやれと肩を竦め]
ああ、その言葉を聞いて安心した。
ま、ちっとだけだけどな。
[ほおっておくと無茶をしそうな娘に悪戯な笑みを向け]
分かって呉れたならいいよ。
アーベルもきっと心配してるぞ。
[小さな謝罪には同じトーンで紡ぎ目を細める]
ああ、そうして呉れ。
[ゲルダに頷き]
……え。
お前さん達と一緒じゃなかったのか?
[ブリジットの事を言われれば首を傾げる]
あー…、宿に戻ってるかもしれねぇし
一旦戻るぞ。
[ミハエルを送り届けた後は
ブリジットの事が気になるのか辺りに気を配りながら
宿屋へと戻っていった]
[宿に戻ればブリジットの無事は確認できただろうか。
ゲルダの怪我の具合を確かめて手当てをしてから
ベッティに言って少しだけ食事を分けてもらい
空腹を満たしてから青年はアーベルの選んだ部屋へと向かう]
――…あー、本読む気力も残ってねぇや。
[荷を部屋の片隅に置いて寝台に横になる。
疲れた様子の青年は暫く天井を仰いだ後、目を閉じた**]
…確か一緒にここへ向かったはずだけど…
もう戻ってきているのかな?
[宿に戻ると言い出すライヒアルトに頷き、
皆と一緒に帰路に着いた。]
居なかったら探しに行かなくちゃ、だね。
[辺りを見回しながらブリジットの姿を探して。
湖畔から通りに出ると其処で思い立ったように立ち止まり。]
少し、雑貨屋によって言っても好いかな?
必要なもの、持ってきてしまいたいのだよ
[宛がわれた部屋に寝そべる頃には夜も更けて]
食事に出かけるとするか。
……、否、俺は一応食べたから、狩り、か。
[同胞に聲を掛けた]
可哀相だが仕方ない。
それに今夜の獲物でなかっただけ恵まれてる。
[窓を開けて人の姿のまま音無く部屋を抜け出す]
[自室に戻り日記帳を開くと、今日の日記を書いた]
『○月×日
昨晩のひどい嵐で今日は村につながる唯一の橋が壊れたみたい。
これで、父さんもしばらくは帰ってこれないだろうし、いろいろと不便になるとは思う。
それから、人狼がいるってギュンター団長が私を含めて12人、その中に容疑者がいるからって集められて、一人ずつ処刑するって、皆で探せって言われた。
人が死んでるし、冗談でもないのだろうけど、集められた人の中に人狼がいるとは一名を抜かして思えないかな。
少なくともアーベルだけは違うはず。違うと、思いたい。
アーベルは私のこと、どう思ってるんだろう。
もし、私が処刑されることになったら、アーベルは悲しんでくれるかな?
私はアーベルが死ぬのなんて絶対に嫌。
人狼を見分ける方法って、どうすればいいんだろう?
わからないことだらけ、今日はなんだか、すごく疲れた。早く寝よう。』
我はヘラクレス、全能なるゼウスの息子にしてペルセウスの血統
全アルゴスの正統なる継承者である!
ケルベロスよ、貴様がなぜここにいるかは知らぬが
我が眼前に現れた以上見過ごすわけにはいかぬ
再び捉えてハデスの宮殿に繋ぎ直してくれる!
騎士 ダーヴィッドが「時間を進める」を選択しました。
投票を委任します。
騎士 ダーヴィッドは、宿屋の娘 ベッティ に投票を委任しました。
/中/
さてそういえば投票しなくちゃいけないんだな
適当に委任しとくか
とはいえ、一応吊られにくい能力者に委任すべきだよな
ベッティが霊能者ぽいのか?
ん……分ったわ。
[まだ眠る傍らの夫の髪を一房指に絡め、いって来ますと軽く唇を寄せてから、
音を立てぬよう、静かに褥から抜け出した。
そのまま窓を少し開け、滑り落ちるようにそこから落ちれば、
地面に着地する時には、灰銀の獣の身と転じた。
ミハエルへの言葉には、クスと笑み
そうねと同意するよう呟いてから同胞を待った。]
[自衛団詰め所の傍まで一気に青年は駆けた。
銀の長剣を過信してか一人で歩くギュンターが脇道に見えた。
見回りの帰りなのだろう。
詰め所へ向かい歩いてゆくギュンターに悟られぬよう
じわじわと距離を詰めてゆく]
――……。
[高揚する気を押し隠しながら聲を発した]
俺は咽喉を狙う。
グラォシルヴは右腕を頼む。
[普通に考えれば利き手は右。
腕なら背後からでも切り裂けるだろう。
仮令同胞が遅れたとしても一気にカタをつければ問題なかろう]
[出てきたリヒトに続いて、詰め所まで駆ける、
全力で走る事は叶わないが、気配を殺し影に潜みながら悟られぬよう進んだ。]
右腕ね、わかったわ。
[指示されたとおりの箇所に狙いを定めて
獲物の姿を目にすれば影に潜み、周囲を警戒しながら機を待った。]
[人の姿で隙を作る事は考えなかった。
何時しか青年は漆黒の毛並みの獣へと姿を転じ
地を蹴りギュンターへと襲い掛かる。
黒い影を目にしたギュンターの右手が得物を握ろうとする]
――…遅い!
[大きく開かれた獣の口。
鋭い牙の並ぶ口腔を目に留めた人間は何を思うか。
焦り、恐怖、後悔――混ざり合う感情が見て取れた。
皺だらけの首筋に牙が食い込む。
悲鳴が上がる前に、ゴリ、と首筋から鈍い音。
漆黒の獣は容赦なく咽喉笛を噛み砕いた]
[帰り際、雑貨屋に寄らせてもらうと、茶葉と煙草を持って行こうとして。祖母は娘が戻ってきた事を喜ぶが行かなくては成らない事を聞き訝しむ。結局、雑貨屋から出てくると宿屋へ向かい、ブリジットの姿が見えれば娘は胸を撫で下ろした。*]
[同胞の鮮やかな狩りに、思わず青い目が細くなり、獣の口が弧を描く。
灰銀の獣はすぐさま影から飛び出し、翁が同胞に喉笛を噛み砕かれながらも
なお腰の剣に伸ばそうとした右手に深く牙を立て阻止した。
噛み千切らんばかりの勢いで、刺さった牙を引き傷を作る。]
駄目よ、ギュン爺、駄目。
銀の剣は使わせられないわ。
[くすくすと、笑みながら
ギュンターには聞こえぬコエで囁いた。]
[囁きながらも獲物の腕を捕らえた同胞に
漆黒の獣の金に変じた眸が細まる]
鈍ってねぇな。
相変わらず、見事だな。
[満足げな響きが伴う。
人間の血の味が口に広がった。
結社を名乗る獲物にさして期待などしていなかったが
年老いた人間とは思えぬ甘美な味がする]
トドメだ、結社の爺さんよ。
[再び鈍い音が首筋から漏れる。
骨の砕ける音――獣の重みを支えきれなくなった老体が
静かに傾ぎ地に落ちた]
ふふ……リヒトの初手があってこそよ。
速いわよね、相変わらず。
[二人で同時に人を狩るのは何時ぶりだろうか。
その時と遜色ない動きに賛辞を送る。
ギュンターは灰銀の狼の、腹が膨れている事に気づいただろうか。
目を見開き口を開くが、そこから声が出る事は無い。
トドメをさされたギュンターの瞳から、光は段々と失われて行き、
末路に満足げな表情を見せた。
餌と認識した者に、かける情は、ない。
甘い味のする腕から口を離すと、ぱたりと尾をふり瑠璃色が同胞を見た。
赤い実を食べていい?そう尋ねるように。]
人狼を殺す為の、組織、ね。
殺される側になるのはどんな気分かね。
[血の味と匂いに気が昂る獣は
獲物の首筋から口を離すと笑いながら問う]
もう聞こえない……
否、俺等の聲なんて元々聞こえねぇか。
[獣がつけた傷はギュンターの頚椎にまで達していた。
ドクドクと流れる血が命の灯火が消えた事を示している。
同胞の賛辞に漆黒の獣は嬉しそうに咽喉を鳴らした]
二人で狩るのは久し振りだな。
グラォシルヴがあわせて呉れる御蔭でやりやすい。
……嗚呼、冷える前に喰うか。
[振られる尾に気づけば場所を譲りゆると頷く]
[口許を汚す赤を己が舌で舐めとりながら
意識は周囲へと向けられる]
今度はちゃんと見張っとくから安心しろ。
焦らなくていいからな。
[はたりと振られる獣の黒い尾。
紡ぐ言葉は何処か人間染みていたけれど
発する気配、外に向けられる警戒心は獣の其れ]
――…ヴァイス、狩りは終わった。
今は食事の時間だ。
グラォシルヴは無事だから安心しろよ。
[部屋に残してきたはずのヴァイスルヴに聲を向ける。
律儀に報告するのは同胞を暫し任されているという意識故]
私達を殺そうとするような所だもの、殺されても仕方が無いわ
ギュン爺だけでなくて、結社なんて皆。
[高揚は血を口にしたことで更に高まったようで
くるくると機嫌よく喉を鳴らしながら、残酷で当然な言葉を紡ぐ。]
子供の時から一緒に狩ってたんだもの。
貴方と息は会わせ易いわ。
[そう笑みつげて。同胞の許可が下りれば、周囲への警戒に感謝しながら、
翁の上にまたがり胸元の装備を噛み千切り、外気に老いて乾いた肌を晒させると、
その胸元に牙を突き立て、ごっそりと肉をえぐった。だがそこは食べずに。
肉と骨を牙で掘り、その奥中心に在る赤い実を見つけると、遠慮なく捥ぎ取り一気に喉へと流し込む。
結社と呼ばれる者の味は、酷く甘美だった。]
ああ……素敵。何て美味しいの。
[うっとりとした声で囁いてゆっくりとそれを味わい、
ついでに周囲の肉を軽く喰らってから、翁の上からは降りた。]
心臓が美味しかったからかな、肉はあんまり。血は甘いのだけど。
[翁が老いていることも原因だろうか。
赤く染まった口元を舌で拭い。]
リヒトはどうする?
食べるのなら、見張りは変わるよ?
[同胞に、今度はそう申し出る。
夫への報告には、ありがとうと微笑んだ。]
ヴァイス?
[自身の無事を伝える為に、
夫に声をかけたが彼は目を覚ましていただろうか。]
嗚呼、その通り。
俺達に刃向かう輩は全て屠ってしまえば良い。
[元より結社である老人に情など持ち合わせてはいない。
漆黒の獣は機嫌よさげな同胞の奏でる音色に同調する]
そうだな。
一人だと気楽だが二人なら安心感がある。
きっとグラォシルヴと一緒だから、だな。
[両親とは直ぐに離れて育ったから
彼女以外と共に狩りをしたことはない。
結社の血肉に舌鼓を打つ様にはゆると頷く]
お気に召したなら幸いだね。
俺も少し頂くとするか。
[同胞がおりた翁に前足を乗せる。
抉られた深く大きな傷を更に広げるように牙を這わせた]
老いた肉だから仕方ねぇか。
[筋張る肉を強靭な頤で咀嚼し嚥下する。
赤い舌がぽっかりと空いた穴を舐め血を啜った]
やっぱ柔らかい肉が良いな。
次の獲物は若いのにしよう。
[血だけでは物足りず
さりとて肉は口に合わなかったようで
殆ど食べずに獲物から離れた]
待たせたな。
ヴァイスの待つ宿に戻るとするか。
[実際漆黒の獣が戻る部屋は別なのだけれど
同胞を促せばしなやかな二匹の獣が闇を駆けた**]
[周囲に気を配りながら、同胞のコエに喉を鳴らす
獣の本能に大きく支配された今は、敵を餌を下す言葉が心地いい。
安心感がという言葉には、一緒に狩りした時々の事を思い出し。]
そうね、リヒトと一緒だと、怪我も失敗も殆どなかったし。
[人狼だった母親は、自分を産むとの引き換えに死んでしまった為、
こちらも彼としか狩りをした事はなかった。
狂えた人たる父親―父は狼のコエを聞く事は出来ない人だったが―
から母はこうしていたと聞くことはあったが
聞くのと実際に動くのとは違う。]
[硬い肉に不満を零す同胞に、頷くように尾が揺れた。]
そうね、次は……
[さて次は何時になるのか。
このまま都合よく事が収束すれば、それは随分先の話に成り得るだろうが
どのみち朝を迎えれば分かる事だろうか。]
若い肉、か……
女の子か、あの綺麗な翡翠の子は美味しそうよね。
[ぽつりとそんな言葉を漏らしながら
待たせたと、夫の名を告げられれば、獣はこくりと頷き。
こちらを気遣い速度を落としてくれた同胞の後を追うように、静かに闇を駆けた。]
[獣の姿のまま、外の水場で軽く口と手を濯いで血を落としてから、
宿に戻るとリヒトと別れて、自分は夫の待つ部屋へと滑り込んだ。
夫はまだ眠っていただろうか。
起きて迎え入れてくれるようならば、部屋に入ると同時に人の姿に転じ、
もし寝ているようなら、獣の鼻先をそっと夫の頬に押し付けて、
ただいまと、優しいコエで*囁いた*]
/*
おはようございます。
赤のお二人はいつ寝てらっしゃるのだろうかと……。
おぉう。がんばります。
こう、絡み的にも私まずい。
2人以外にも表で絡まないと(あわわわ
─どこか─
……………。
「我はヘラクレス、ゼウスの…」
……………………。
「ケルベロスよ、貴様がなぜ……」
…………はぁ。
「再び捉えてハデスの宮殿に……」
なぁんで、クソガキ探しに出てキチ〇イに当たるかねぇ。
[そう呟いて、深い溜め息ひとつ。]
はぁ……見つけちまったもんはしょうがねぇか。
[そう呟くと、今だ訳の分からぬ事を喚くダーヴィッドに歩み寄ると]
……うおりゃ!!
「はうん。」
[ダーヴィッドの後頭部に一撃を入れ気絶させると]
全く世話のやける。
[ぶちぶち文句を言いながら、気絶したダーヴィッドを引きずり、宿屋へと戻って行った**。]
/*
何と言う男前。
ミハエルは難色を示すが、背後はこう言うの大好きです。
しかし「はうん。」wwwwwww
何かツボったwwwwwwww
/*
ねみいと読み落とし多いな……聖痕確認。
にー、どこ占おう。
PC視点だと、ライ何だが。
PL視点だと、非常に難しい。
そういえば……
ねぇリヒト、10年前…だっけ。貴方と私が14か5の頃、
[ヴァイスは18ねと、少し横道を逸れたりしながら続ける]
ゲルダちゃんの弟さんの事って、覚えてる?
どんな子だっけ、私か貴方が……食べたんだっけ?
[ふと眠る間際に
詰め所に行った時に語られた彼女の過去。
人狼の仕業だと彼女は言っていたが…
あの頃は狩りに夢中で、獲物の事はよく覚えていなかった為
自分の記憶を呼び起こすように*問いかけた。*]
―回想―
[ゼルギウスの眠りは、
身を案じてくれた者達が思うほど深くはなかった。
夢現、交わされる会話がなんとなく判るほどの浅い眠り。
にもかかわらず、揺さぶられようが、運ばれようが、微動だにできないのは本人が思うより身体に負担がきていたから。
細工師として一番忙しい時期で、疲労も蓄積していたのだろう。
耐えていたのは、人狼騒ぎの件で不安を見せる妻に
これ以上の不安を与えたくなかった為。
――……それが逆効果であったのは、今の現状が語る。]
…、……―――。
[浅い眠りに、動かぬ身体。
その感覚は、生きる屍のようだった少年時代をゼルギウスに思い起こさせる。
光の世界から聞こえる声を、闇の世界から夢現に聴いていた。
―――……そこに行けるのなら、この身体が行くことを阻むなら
いっそ死んでしまって、魂だけでも寄り添えたら佳いのに。
そう、強く願っていた過去の想いも、夢の狭間に思い出した。]
─回想/ →自宅─
[結局皆固まった状態で自宅へと送られて。
ゲルダが隣に来たことには少し戸惑ったが、厭うことはしなかった。
途中もう一人自分を探しに出た人物が居ることを知れば、申し訳ない気持ちになり。
自宅へ着き、別れる時にその人物にもよろしく伝えるよう4人に頼んだ]
本当に、迷惑を掛けた。
……ありがとう。
[そう言葉を紡ぎ、送ってくれた4人とは別れる。
去り行く姿を見送ってから、ミハエルは自宅へと入った]
[執事やメイドにも自分が疑われていることは知れていて。
顔を見せると微妙な反応をされる。
眉根を寄せるのではなく、眉尻が下がった。
特に何も言わぬまま食事の準備をさせてそれを食べ。
その日は何もせずベッドへと入った]
─回想・了─
─翌朝─
[起きて身嗜みを整えた後。
食事も摂らず執事達にも何も言わず、一人家を出た。
向かう先は自衛団の詰め所。
改めて自衛団長から話を聞こうと考えた]
ええと……確かこっち、だよね。
[道を確認しながら歩き続け。
ようやく詰め所を発見した時だった]
……?
[不意に視界に入った人の脚。
それは詰め所へ続く道から少し逸れた道の先にあり。
誰かが倒れていると思い、足を向けた]
おい、大丈夫……。
[声を掛けながら様子を見るべく近付いて行く。
瞬間、声は一度途切れ]
ぅあああああああああ!!!
[次いで、悲鳴が周囲に響き渡った。
脚の力が抜け、後ろへ倒れるように尻餅をつく]
[翡翠が捉えたのは話を聞こうとして居た自衛団長。
喉を潰され、左胸に穴を空け、血溜まりへと沈んだ変わり果てた姿だったが。
見開いた翡翠は焼き付けるように自演団長を凝視し。
身体はカタカタと震え始める。
悲鳴を聞いて自衛団員が駆け付けたのはその頃だろうか。
周囲が騒がしくなり始めた]
ち、違う! 僕じゃない!!
僕が来た時には、もう───!!
[自衛団員に囲まれ詰め寄られ、震えながら首を横に振る。
責めるような視線、疑いの眼差し。
恐怖を抱き、声が出なくなって来る。
ミハエルを囲む団員の隙間から、他の団員が団長を検分する姿が見える。
その際に見えた左腕が、右腕と違い全く無傷だったのを翡翠は*見た*]
/*
ゲルダの事とか銀の短剣のこととかまでは盛り込めなかった(´・ω・`)
短剣は他の人がやってくれることに期待(おまえ
ゲルダのは後ででもやんなきゃ。
─昨日・湖畔─
[こちらの言葉に、眉根を寄せ哀しげな顔で首を振りながら答えるミハエルに何も言うことは出来なくて。
ただ、自分とは異なる環境の中こんな風に思ってしまうまで頑張ってきたのだろう少年の頭を撫でるだけでいた。
ゲルダが彼の手を取り声をかけている間も、ベッティが打算などないと教える間も。
ゲルダが涙と嗚咽を零す少年を抱きしめようとするなら頭を撫でる手を背にまわし、温もりを伝えて。]
ミハエル君は、いっぱい頑張ってきたんだね。
頑張ったんだね。
私は独りが怖くて、ずっと皆に隠し事してた。
私なんかより、全然すごいよ。
私も、ミハエル君を信じたいって思ってる。
だから、ミハエル君も。
信じたい人のこと、もう一度、考えてみて欲しいな。
[ベッティも彼の頭を撫でるのを見れば、幼馴染達が一緒でよかったと微笑んで。
彼女達と共にミハエルが落ち着くまで只傍にいた。]
ううん、そんなことないよ。
それにね、心配するのは当たり前なんだから。
お礼なんか要らないの。
[しばらくそうしていた後、涙を拭って常に戻った様子のミハエルから恥ずかしそうに礼を言われれば、そういって微笑んだ。
そこに聞こえた声に、え?と驚いて後ろを振り向けばライヒアルトの姿があり。]
ライ兄。どうしたの?って…わぁ、本当。
何時の間に日が落ちちゃったんだろ。
[きょと、と首を傾げたものの続いて言われた言葉にやっと辺りが暗くなっていることに気付いた。
ミハエルを送っていくと言うのなら、自分達もいくよ、と声をかけ。]
[ライヒアルトとミハエルのやり取りを聞けば、自分達が追いかけてきたことも無駄ではなかったかも、と安堵の表情を浮かべ。
けれどライヒアルトから苦言を言われればその通りだと、申し訳なさに眉を下げた。]
ごめんなさい。
ライ兄、心配してきてくれたんだね。
[思えばそんな中を一人で後から探しにきてくれたのだ、ゲルダの謝罪を聞くと余計に申し訳なくて表情を曇らせた。
ゲルダの怪我に気付いた声を聞けば、そうだ、と声をあげて]
ライ兄、さっきゲルダ転んじゃったの。
戻ったら手当てしてあげて?
[大丈夫、というゲルダには手当てしなきゃダメだよ、と強く言って。ベッティもそれには同意しただろう。]
―宿屋/個室―
ん……―――。
[ゆるりと、伏せられていた紅が持ち上がったのは
時刻にしていつ頃だったか。
おそらくは、もう、空が白み始めていた頃合。]
此処、は、私は、嗚呼……―――イレーネ?
[覚醒していく意識の中。
昨夜のことを思い出し、探るのは心配をかけただろう妻の温もり。
傍らに在るのに、安堵の息を吐く。]
運んでくれた人にも、お詫びしなきゃ、ね。
[寝ているだろか、妻の髪を梳く指先の動き。]
ねぇ、私は、ちゃんと君の夫でいられてる?
子どものお父さんになれてる?
[寝落ちる前、謂いかけ消えた語尾をポツリ紡ぐ。]
……私が、なにをどうしたって、それは全部2人の為だから。
それだけは、信じていて。
[今までのように、傍に入れなくとも。
謂わぬ続きを体言するように、指先が妻の身体から離れた。]
ちょっと、出かけてくるね。
[言葉と頬に接吻を置く。念のためメモを枕元に添えて。
向かう先は自衛団の詰所。
何か思いつめたような貌は、
団長に何か相談事があるかのように見えるか。
しかしながら、歩む先に在るのは……―――]
え?何が……―――
ちょっとまって、子どもにそんな無体しちゃ駄目!!
[ギュンターの遺体を発見した少年が自衛団に囲まれている様で。
ミハエルを庇うように、囲う隙間から少年の身体に手を伸ばした。
そして、叶うならそのまま抱き寄せて、
叶わないならばその傍らに寄り、
翡翠の視線の先を紅も追い、ギュンターの死に様を映すのだった*]
―詰所近く―
─昨夜/宿屋─
[空いている部屋の鍵を開け、中の備品を確かめる。
飛び出す前は、毎日当たり前にやっていて。
外に飛び出してからも、食い扶持に困った時はよくやっていた仕事]
……さて、と。
やり難い状況だが、動かねぇ訳にはいかねぇし。
どこから、『視ていく』べき、かね。
[作業を進めつつ、巡らせるのは思考。
近しい所から『視る』のは容易い。
けれど、それは人からは守れたとしても、牙からは守れない。
思考の根底にあるのは、かつて遭遇した『事件』での経験]
……敵に回るにしろ、味方になるにしろ。
俺からカードを切り易い……ってなると、やっぱり、あいつかね。
[浮かべるのは、『外』での自分を知る者。
敵であるなら早めに動くに越した事はなく。
人であるなら、情報という名のカードを増やす事で、最も上手く生かせそう、と思える者]
……ん、落ち着いたら『視て』みっか。
え…ブリジットも一緒だったの?
[そうして皆で一緒にミハエルを送る道すがら、ブリジットのことをゲルダから聞けば彼女も追いかけてきたことは知らなかったから驚いて。
ライヒアルトの返答を聞けば、大丈夫だろうか、と心配して落ち着きがなくなり。
宿に戻っているかも、という二人の話を聞くもやはり気はそぞろになった。
ミハエルを家に送り届けた後、雑貨屋以外は何処にも寄らず宿屋へと戻り。
そこでブリジットの姿が見えればほっとしたものの。]
ブリジット、その人どうしたの!?
大丈夫?ブリジット、怪我とかしてない?
[彼女が赤毛の男性を引き摺っているのが見え、驚きと心配で駆け寄った。
まさかブリジットが男性を気絶させたとは思わなくて、誰かに襲われでもしたのではないかと。
ブリジットの返答を聞けば、その表情は安堵に代わるか、もしくはあんまり危ないことしちゃダメだよ?と注意するかになっただろう。]
[思考と作業が一段落した所で再び階下へ戻る。
丁度、目に入ったのはゼルギウスが倒れ伏す所で]
って……大丈夫か、兄貴?
[さすがに表情が険しさを帯びるものの。
ライヒアルトの診断にそれは緩んで]
ああ、これはさすがに休ませねぇとな。
[イレーネの申し出に頷き、先に立って部屋へと案内する]
ん、気にすんな。
……お前も、無理すんなよ?
[出際にイレーネから向けられた言葉には笑って。
迎えに行く、というライヒアルトを、頼む、と言いつつ見送った]
[それから、出かけて行った者が戻るまでに。
蒼鷹に餌を食べさせたり、手遊びにカードを弄ったりしながら時間を潰して]
……やぁっと、帰ってきたか……。
ったく、あんまり周り、はらはらさせんじゃねーぞ。
[飛び出して行った者たちには、やや大げさなため息と共にこんな言葉を。
疲れきった様子のライヒアルトには、お疲れさん、と声をかけて。
食事とその片づけが終わると、自室へと引っ込んだ]
……って、と。
[自室に戻ると、表情は険しさを帯びる。
窓際に寄せた小さな机、その前の椅子に座り。
瑠璃のダイスを出して、机の上に並べ。
荷物袋の中から愛用の短剣を出すと、その刃を手首に掠らせ、ダイスの上に滴を落とした]
……我が身に流れし血の盟約に基きて。
我は求む。
彼の者の真実の姿、示されん事。
[低く呟くのは呪いの言葉。
父の家に、代々伝わっているという、血と瑠璃を媒介にした呪術。
盟約が何と交わされているか、何故そんな力があるのか、までは知らぬけれど。
以前も、そして今も、それを使う事を躊躇う理由はなかった]
……ん。
当たりなんだか、ハズレなんだか。
[『視えた』色は、白。
白は、人を示すいろ、と父は教えてくれた]
ま、ある程度とはいえ、手の内知られてる相手だからな……敵じゃねぇのは、助かる、か。
[短剣を掠らせた所には軽い手当てを施し、瑠璃のダイスの滴を拭ってポケットへ]
とはいえ……人だから、ってんで、油断もできんわけだが……ま、ここは言っても始まらん、か。
後は、どのタイミングで、このカードを切るか、かね。
[そんな呟きを漏らしつつ、ベッドに倒れこむ。
傍目、簡単に見える呪いだが、身体にかかる負担は大きく。
そのまま、意識は眠りの闇へと堕ちて行った]
[ゲルダがライヒアルトの手当てを受けているのを見守っていたところで、くらりと視界が揺らいだ。]
あ、れ?
[ミハエルも無事みつけられたし、幼馴染の姿も確認できて安心したのだろう。
昨日から一睡もしていなかった身体は急激に睡眠を欲して。
ただでさえ今日は色んなことがあり、心も体もいっぱいいっぱいだったことも大きいだろうか。]
ごめ、ベッティ…
へや、どこでもいいから、貸してくれ、る?
[そう言う声も、語尾は眠気に濁されて。
部屋に案内されればかろうじてベッドに倒れこんだものの、そのまま眠り伏した。**]
[獣の姿は、床に付く時には人のものへと変わっていた。
空が白くなり始めた頃、まだ半分は夢の世界に踏み行っていた時に夫の声を聞いた。
まどろみの中、それはむこうなのかこっちなのかは分らない。]
ゼル……?
[だからぼやけて、向こうの名前をこちらで読んだ。
聞こえた問いかけはどこか、遠い。
切なる響きだけが、霧の中から届いて伝わり]
あなたは、私の―――……
[応えるように紡いだ言葉の端は、夢の中に掠れて消えた。]
―昨夜・宿屋自室―
ライさんが捜しに行くなら俺は残る。入れ違うかもしれないし。
荷物少し片付けたら食堂に行くよ。
[借りた部屋に持って戻った荷はそのままベッドの脇に。
それとは別に取り出したのはイレーネが持ってきた革箱と少し似た、けれどもっと古い箱だった。
中から出てきたのは黒く変色した短剣。波打ったような刃が特徴的で深く細い溝が刻まれている]
っとに。俺は使ったこと無いっての。
どうすんだよ。
[暫く眺めてから箱の中に戻す。
尖った気分を振り払うように、ライヒアルトから貰ったワインを開けると一口飲んだ]
……手伝い行かないとな。
[浅い眠り、動かぬ身体。
過去そうであったように、闇の中、遠く近く聴こえる聲を聴く。
それは光のある方角から聴こえるのに、
けれど直ぐ外の音とは違うことを幼い日、不思議に想っていた。
いつからか聴こえていた2つの聲。
けれど、聲を返すことは、暫くの間なかった。
聲の発し方を識らなかったから。
そんな時代に戻ったかのように、唯、夢現2つの聲を聴いていた。]
んっ……―――
[ようやっと、聲を発することを思い出したかのように
吐息を此方側に乗せたのは、獣の鼻先、濡れた感触を頬に感じた時。
少年時代、聲を正確に会話に乗せることを識らず、
けれど、交わされる会話に笑い声や吐息を我知らず乗せていた時。
その発信源を見つけ、一番にゼルギウスに触れたのがグラォシルヴだった。
灰銀の温もりと、その傍らにあった光に触れたことで
ゼルギウスは聲の発し方を識り、また白銀として外に出れた。]
ごめん。寝落ちちゃったみたいだね。
[ゆるやかに聲を紡いだのは、妻が人の姿に転じ寝てしまった後。]
狩りは上手くいったみたいで、安心したよ。
ありがとう。
[だから、零す聲は、起きているかは判らぬリヒトに向けたものになるか*]
─翌朝/宿屋・食堂─
[呪いの疲れは重いものの、夜明けが近づけば目が覚めるのは、恐らくは習慣で。
起き出したなら蒼鷹を伴い、動き出す。
調理場の支度は既に始まっていたか、否か。
いずれにせよ、それはベッティに任せて自分は掃除やら何やらに手をつける]
……あれ、ゼルの兄貴、でかけんの?
[その最中、外へと向かうゼルギウスに問いを投げはしたものの、思いつめた様子の彼には果たして届いたか。
ともあれ、その背を見送って。
騒々しい来訪者が訪れたのは、それが一段落した頃]
……ん? 自衛団の……なんよ?
まだ寝てる奴らもいるんだから、静かにしてくんない?
[派手な音を立てて扉を開いた団員に、向けるのは、突き放すような口調の言葉]
―昨夜・宿屋食堂―
[カルメンがまだ居て家に戻るなら送っただろうか。
アーベルもいたならそっちに任せたりしたかもしれない。
野暮じゃないですからと笑って]
ラヴクラフトさんだけ?
ってまた面倒なのが……これ先に片付けた方がいいんじゃないか。
[連れて来られた赤毛の男は冷たい目で見た。
ミハエルを送った者達が戻って来たら、首を振って雰囲気を変え迎えただろう。疲れている者が休むのを見届けて、食事も終わればまた部屋に戻ってベッドに入った]
―翌朝・宿屋厩舎→食堂―
まったく参ったよ。
親父は選ぶ時どうしてたんだろな。
野郎より娘さんの方が楽しい、なんて話じゃないし。
[ブラッシングをしながら相方に相談する。
呆れたように尻尾を揺らすナーセルの身仕度を整えると、後で散歩でもしようと思いながら食堂に顔を出し]
……どうしたんだ。
[アーベルに挨拶するより先に扉が派手に開いて動きを止めた]
[リヒトから応えはあったか、なかったか。
時間が時間だけに、なくとも気にした様子なく、
表で零すのは独白。
しかしその独白に、此方で夢現に妻が応えれば、少し驚いた貌をする。じっとそのかんばせを見詰めていたが、最後まで聴けぬ言葉に紅を細め
そして、接吻けを頬に落とすと、そっとその場を離れた。]
─宿屋・食堂─
[自衛団に当たっても仕方ない、とわかってはいるが、どうにも癪に触るのも事実で。
対応が素っ気無くなるのは、その表れ]
んで、こんな朝っぱらからなんの用だよ?
[ジト目で睨むように見つつ、来訪の理由を問うたなら。
返されるのは──自衛団長の、死の報せ]
……じいさま、が?
ち……最悪のケースだな、おい……。
[予測していなかったとは言わないが。現実になると、やはり、微かに苛立ちめいたものが過る]
昨夜、どこにいたか? ……宿の仕事して、そのままいたよ。
他の連中がどうしてたかまでは知らん。
っつーか、現場不在証明なんざできるのは、一緒にいたもん同士くらいだろうが。
[なあ、と。同意を求めるのは、ちょうどやって来ていたユリアンの方]
/*
あはははは。
……全力で、守護占ってた、っぽい、ね!
……やっちまった……orz
[※くろねこ的占いたくないすけーるの上位は、狂人系と守護者ですorz]
[PC視点で情報制限するなら、大丈夫だと思うんだけどね!]
―宿屋食堂―
……は。
[ギュンターの事を聞けば、吐息のような、間の抜けた声が漏れる]
容疑者同士で一緒に寝てた、てのも証明になるならね。
一人で寝てた俺なんかはもっと証明のしようがない。
[求められた同意に頷きながら、皮肉げな口調で答えた]
殺気立つなっての。
疑われてる俺らの方がよっぽど苛立つ状況だぞ、これ。
[自衛団員をじろりと見る]
―回想/出かける前のこと―
あ、アーベル君、おはよう。
朝からお疲れさま。
[日よけの帽子を被り、色眼鏡をつけた井出達で
名を呼ぶ人を振り返りみた。]
……うん。ちょっと、ギュン様に用事。
[思いつめたような貌、どことなく泳ぐ紅で応える。]
イレーネまだ、寝てるから。
もし、何かあったら、宜しくお願いしていいかな。
直ぐに戻ってくる、けど。
[どこまでも妻第一の願い事を付け足してから、脚を外へと運んだ。
このとき、アーベルも昨夜自分を運んでくれた人の1人だと知れていれば、礼を言えたのだけれど、残念ながら謂うことはできなかったか。]
―昨晩・→宿屋―
[宿屋に戻る途中のこと]
ブリたん、きてたのか?
[自分もそのことは知らず、途中雑貨屋に寄ってから宿屋に戻るとブリジットが気絶しているダーヴィッドをつれていて、
詳しい話を聞くとにっと笑って]
そいつ姿見ないと思ったら、逢引だったか。
[口元に手当ててきししと笑っていたら、周囲から冷たい視線のようなものを感じて]
冗談だよ、そんな怒るなって。
あ、片付けとかしなとー。
[なおも冷めない皆の視線に逃げるようにそう棒読みで言い、片付けに。
ライヒアルトから食事のことを言われれば、パスタの残りを一緒に食べたりした]
―昨晩・宿屋―
[片づけや掃除をしている途中、クロエが倒れそうになるのに]
今日はいろいろあったからな、ゆっくりやすんでけ。
[そう笑いかけて部屋へと案内した。
クロエを部屋に案内した後、自分でも疲れているのは自覚できていて]
今日も、もうひとふんばりだしな。
[そう自分に気合を入れるように両頬を軽くぺちぺちと、そのまま片付け作業や皆の部屋の案内を済ませた]
─宿屋・食堂─
……だよなぁ。
[返された言葉に、は、と息を吐き。
それから、改めて報せに来た団員を見る]
それに、不在証明ができたとしたって、対応は変わらんのだろ?
……じいさまの事だから、どーせ、自分に何かあってもやり方変えるな、とか言ってそうだし。
[投げやりな問いに、返されたのは肯定。
犠牲者が増えた以上、人狼がいるのは確定。
故に、方針は変わらない、と]
……は。これだから『結社』は。
頭固ぇんだ、っつーの……。
はっ
ここは城か?
く、私は敗れたのか……
どうやら神は、先方の貢ぎ物の方が気に入ったらしい
[ブリジットに向かい、]
私を介抱してくれたのはあなたか、姫よ
「ひ、姫?いや、俺は……」
不甲斐なき我が身を許されよ、
次は決して不覚など取りませぬ
「いや、だから……」
必ずや騎士の務めを果たしましょう
その時まで、しばしさらば!
―宿屋・食堂―
[翌朝、目を覚まして厨房で朝食の準備をしながら、
アーベルがおきてきた姿にはおはよと笑いかけて]
新婚さんみてぇだな。
今ご飯作ってるところなのよ、ア・ナ・タ♪
ってかぁー。
[けらけらっと笑っていたら常の突っ込みをアーベルから受けた、
朝食に用意したのはスープにパンとサラダと簡単なもので、ゼルギウスが思いつめた様子で出かけたことをアーベルから聞き]
ああ、私もちょっと詰め所の方でかけてくるな。
皆おきてきたら朝食の方だしておいてくれ。
[そうアーベルに伝えて、偶然にも行き先はゼルギウスと一緒になるだろうか、
宿屋を出るのはゼルギウスより後、自衛団員が来るよりも前のこと]
―宿屋食堂―
死にたくなきゃ殺せ、てか。
随分と簡単に言ってくれるぜ。
[決められないのならと続いた説明は睨んで黙らせた。
やられてたまるか、とでも言いたそうな目だった]
お前らだけが被害者じゃねえんだっての。
せっつかれてはいそーですかと出来るような問題じゃねえ。
先走って何かしてみろ。落とし前はつけてもらうぞ。
[アーベルならば知ってもいるだろう強気な態度で自衛団員に迫る。
他に誰かが来れば、もう少し矛先を収めるだろう]
[漆黒の獣は自衛団長が消え事態がうやむやになる事を望んでいた。
此処での立場は騒動によって崩れてしまったけれど
積み重ねた知識は消える事はない。
何処でも暮らしてゆける。
落ち着いたら村を出れば良い。
そんな事を考えていた]
若い女、子供の肉、か。
確かに美味そうではあるなぁ。
[同胞の聲>>*40に意識をめぐらす。
返事は是とも非とも言い難い曖昧なもの。
獣は湖畔に立ち寄り大雑把に血を洗い流した。
漆黒の毛並みに赤が目立つ事はない。
人の身に戻った時に困らぬ程度の行水]
[十年前の話>>*42にはゆると瞬く]
ゲルダの弟、か。
あれの弔いの手伝いは俺もしたからな。
あれの存在は覚えてはいるが……
[喰らったかと問われれば獣は湖面を見詰めたまま
こてりと首を傾いだ]
如何だったかねぇ。
あの頃は女ばかり喰ってたからなぁ。
[十四、五歳の頃。
成長の早かったリヒトは背も随分伸びて
幼さを残しながらも年上の女に好まれる容姿をしていた。
麓まで下り女を誑かし喰らう事が常套手段。
記憶の中に子供を狩ったという欠片は見当たらない]
[頬に温かなものを感じると、安心したように意識は再び落ちてゆく。
その底で、夢を見た、昔の夢だ。
狼の導き手たる父のおかげで、早くから人狼としての自覚を持ち
他に自分と同じ者はいないんだろうかと、物心付いた時から
「誰か居ないの?」といたる所で内側から呼びかけ、村中を捜して回った。
それで見つかったのは、結局リヒトだけ。年の近い本当の仲間を心底喜んだ。
それから村の子供の中で、お互いが特別な存在として密やかに在った。
変化が生じたのは、それから数年後。
時折聞こえる”何か”の気配。笑い声、息遣い。
始めは幽霊か何かかと思ってちょっと怯えていた。
リヒトは強がっていたか、それとも本当に肝が据わっていて
なんて事ないとからかわれただろうか。
その”何か”に話しかければ、声こそ返らないが反応はあり。
恐怖が過ぎれば、興味と好奇心から、その元を何時かのようにまた捜して回った。]
[そのままバタバタと飛び出そうとして、自警団員たちの来訪の場へ出くわした]
……犬だ
戦いの犬が放たれたのだ!
吠えながら駆けずり回り、闘争の渦へと追い立てる
[ただ話しかけられないだけで、きっと”何か”は人狼なんだと、
子供ながらの危うい思い込みをしてしまい
その元を探り当てた時、灰銀の獣の姿のまま”何か”の前に立った
”何か”は、薄暗い部屋の中、ベットに横たわる
白い髪、白い肌、紅玉のような瞳をもった、病人のような少年だった。
獣は窓から降る光の中から、きょとりと瑠璃を瞬かせ。]
「あなただよね、わたし達の声を聞いて、笑ってたの。
あなたも人狼なんでしょう?
ねえ、どうして喋れないの?
起きて、一緒に遊ぼう、遊んで―――」
[ついと鼻先で少年の頬に触れて、遊んでと駄々をこねて…
少年を外の世界に連れ出した。
そんな幼い過去の夢―――]
しかし望むところだ
[がしゃり、と提げた剣を鳴らす。自警団は刃物を持ったキチ○イに怯む]
勇気と正義の前に、邪悪は屈する
屈服させて見せよう、
必ず、必ず!
─宿屋・食堂─
[呼びかけに振り返ったゼルギウス>>232に、イレーネの事を頼まれたなら了解、と返し。
それにやや遅れて、出かける、というベッティ>>237に後を任されるとはいはい、と頷いておいた。
こちらへの対応がびみょーに投げやりだったのは、新婚さん云々への突っ込み疲れの可能性もあったから……というのはさて置いて]
他人事っちゃあ、他人事だからな。
[団員を黙らせたユリアンの言葉に、短く吐き捨てた後。
突っかかる様子に、がじ、と頭を掻いた]
……やめとけやめとけ、突っかかるだけ無駄だから。
下手に目ぇつけられるような事すんじゃねぇよ、お前は。
[口調は投げやりなまま、ユリアンを押し止め]
んで、用はそれだけなんだろ?
……袋叩きにされたくなかったら、早めに戻った方が良いぜ?
どーせ、俺らにゃ逃げも隠れもできねぇんだから。
[宿の部屋で人の姿に戻れば荷を漁る。
香草の中からクローブの袋を選び取り
幾つか手に取り口にほおりこむ。
独特の味に血の余韻が掻き消された。
それから浅い眠りに身を委ね――]
――…ん。
[ヴァイスルヴの聲>>*46に身じろぐ。
ゆるやかな音色は危険を知らせるものではないから
寝転んだまま聲を返した]
御蔭さんでな。
礼には及ばんさ。
[微かにくちびるが笑みを形作っていた**]
/*
時間軸違うですよ。と。
どう扱うか決まらないので、前振り兼ねたact挟んでみる。
うん、人数合わせしてくれたのは嬉しいのですが。
兎猫はこういうの対応下手なんですよ。
上手く拾っててくれたブリジットには大感謝なのです。
そしてそこまでして出してもらった聖痕の人。
把握できてないこの頭はどんだけ残念なんだorz
ああ、もしギュンター動かしたせいで動けなくしちゃってたら。
それはエピで叱ってください。その可能性は昨日の更新前にようやく気付いたんです。…ごめんなさい。
―詰所近く―
[鍛え上げられた自衛団の男達に比べれば、
ほっそりとし過ぎてみえる細工師の男は、
それでも必死といった態でミハエルを庇っていた。]
だから、この子は、人狼じゃないって。
なんで、判らないのっ!!
[根拠を告げず荒げる声は、
遅れてきたベッティにも届いているだろうか。]
―宿屋食堂―
そりゃそうだが。
[アーベルに押し止められて不承不承の態で一歩引く。
まだ苛立ってたが、嵐のような闖入者に思い切り毒気を抜かれた。
剣の音には緊張を漲らせたが、飛び出していってしまうと額を押さえていた手でこめかみを揉み解す]
だな。橋もあれだし逃げようがない。
それより、あの訳が分からんのを先にどうにかしてくれ。
あんなのに怪我させられたら、もっとたまらん。
[商人の態に戻ると、疲れたように団員へと頼んだ]
―昨夜眠る前―
あ……そっか。
[女ばかり食べていたというリヒトに、>>*49
その当時してくれた彼の狩りの話を思い出す。]
その頃からリヒト、女の人が大好きだったもんね。
[肉が、が抜けたのは多分素だ。
そも好きというよりは喰い易いから、と言う理由かもしれないが、
その辺りはまるっと抜けている。]
じゃあやっぱり私かしら。
[自身のほうは、というと、誑かしをやった事もなくはないが
結果得られる肉に良質な物があまりなく
またヴァイスが渋い顔をするのも手伝って、結局やめてしまった。
それからは、適当な旅人やら目に付いた者やら、時には歳の近い子供らと
喰い先を選ばなかった。]
―村の通り―
[自衛団詰め所に向かう途中、少し遅れて宿屋に向かう自衛団員の一人と会い]
おお、ちょうどよかった。
宿代とかの件なんだけどよ…
[そう話しかけようとしたところで団員にものすごい形相でにらまれて、つかみかかられた]
なんだよ?
真昼間からか弱い女の子にする態度じゃぁないぜ?
[こちらのいつもの調子に向こうは腹を立てたのか、それ以前の事件のことの問題か。
そのままがくがくと前後にゆすられながら、何かと怒鳴り散らされた]
あああ、まてまて、落ち着けっての。
[その言葉から捕らえられたのは団長が死んだということと、お前がやったのかとか、この人殺しとか、
あばずれとか言われてさすがに切れて脛のあたりを蹴り飛ばした]
―村の通り→宿屋―
[向こうが痛がったのは少しの間だけのこと、そのまま抱えられるようにつかまって]
待てよ、おい、この人さらい。
か弱い女の子捕まえてどうしようって言うんだ。
ギュンターが死んだってどういうことだよ?
[じたばたともがく者の、力の差は歴然としていてそのまま連れて行かれるままに、
向こうはそれ以上こちらと話すつもりはないのか、連れて行かれるのは来た道を戻るようにして。
途中わめき散らす自分の声を聞き何事かと野次馬も現れたが、それも遠巻きに見るだけに何事ささやいたりしていた]
ちっ……、どいつもこいつもよ……
[悪態をつくようにつぶやく声、そのまま宿屋の入り口は乱暴に開けられ]
こら、ドア壊れたらどうs…いてぇー。
[そして乱暴に放り投げるようにされて床に転がった]
─宿屋・食堂─
[なんで俺にいうかな、という突っ込みをする間もなく、飛び出して行った赤毛を見送り]
……あのにーさんに関しては、激しく同意。
連れて来たのはそっちなんだから、そっちで何とかしてくれ。
[こちらで面倒見切れん、と態度で伝える。
団員も毒気を抜かれたような面持ちではあったが、刃物を持った男を放置はできない、と思ったかその後を追って行った]
……っつーか、朝から疲れるっつーに。
―宿屋食堂―
まったくだ。
いつから涌いて出てたんだろな。
[出て行く団員を見送って、酷い言い方しながらアーベルに同意を返してすぐ、また扉が開いて]
ベッティちゃん!
[慌ててそちらに駆け寄った]
……いい加減にしろお前ら。
いいから出てけ。今すぐ出てけ。何もされたくなかったらな!
[ベッティを助け起こそうとしながら、押し殺すような声で恫喝すると扉の向こうの自衛団員を睨んだ]
―回想・昨夜宿屋―
それくらい分かってるさ。
だからこそお前さんに頼むんだろ?
[砂漠の向こうの書物を手に入れたユリアン>>224に
にんまりと笑ってみせた。
仮令彼に無理であろうと彼の父親の伝手もある。
難しい事は理解していたからこそ
意識して期待の眼差しをおくるのは
ユリアンの商人魂を信じてのこと。
当たってみる、との返事に青年は満足げな様子]
―回想・昨夜湖畔から宿に戻るまで―
[クロエからの謝罪>>213に小さく頷く]
分かって呉れたならそれでいいよ。
もう無茶は控えて呉れるんだろ?
あー…、そんなしょぼくれた顔しなさんな。
[常の調子で軽く応えて。
ゲルダの怪我とその理由を聞けばチラと彼女を見遣り
困ったような表情を浮かべる。
生傷が絶えないな、とそんな呟きが漏れた。
彼女>>199に願われれば、望みどおり雑貨屋に立ち寄る。
ミハエルを送り届け宿に戻れば
ブリジットと姿が見えたので安堵の息を漏らした。
傍に赤い髪の男が居たので
其方に向けるのは怪訝な眼差しだったけれど**]
貴様らー!!
[バターンと扉を蹴り開けて、再び登場]
その方を公爵令嬢と知っての狼藉かー!
[どうやらこの宿屋は城、亭主は公爵、その娘は公爵令嬢ということらしい]
悪漢め、成敗してくれる!!
─宿屋・食堂─
……お前ら、さぁ。
頼むから、八つ当たりしまくるの、やめてくんね?
[ベッティを起こすのはユリアンに一先ず任せ。
自身が向かうのは、扉の向こうの自衛団員]
やる事は、やる。
じいさまがそういう事になったんなら、尚更な。
……だから、てめぇらも、やる事やれ。
復旧作業とか、色々あんだろ。
……わかってんなら。行けよ。
[低い声と鋭い視線は、外でのみ見せていたもの。
それに団員が答えるのと、再度の乱入は、どちらが先立ったか]
…………。
[なんかちょっと、気が抜けた]
[自分と入れ違うように宿屋を飛び出した男の姿は視界の端に、
痛む体を起こして自分をほうり投げた団員をにらみつけながら]
っきしょ…、ざけんな……。
[悪態をつきながらユリアンに助け起こされて]
すまねぇ……
[手を二、三回握りなおし体中痛むけどもおかしくしたところはないか確認しながら、
ダーヴィッドの登場と言葉、そして連行されていく彼とそれに付き添い自衛団員達は宿屋からでていき]
なんかしらんが、役にはたったな、あいつ……
[呟いてからもろもろを含めて大きな息を吐いた]
……ほんとに、あのにーさん。なんなんだよ?
[乱入して、さっきの団員に引きずられていく赤毛を見送り、ため息一つ。
ベッティをつれてきた団員も、それきり離れていくのを見送って、今度こそ扉を閉めて]
……取りあえず、ベッティ、怪我は?
どっか痛めてんなら、ライに診てもらうか?
/*
ところでさ、俺。
「先だった」を「先立った」と一発変換するの、なんとかしよーぜ。
いやいやいや、占い師なんて先立ってなんぼな役職だと思ってるけどさ!(違ぇ
―宿屋―
[起床時間は修道院と同じくらい。
早朝から宿屋を歩きまわるのは他の者に迷惑だろうと
部屋で神に朝の祈りを捧げていた。
それが終わればブリジットから貰った本を読む。
怖いらしい其れに怯える事は無かったが
読み手を引き込む魅力が感じられた]
――…へぇ。
これはなかなか。
[読み進める最中、不意に扉の向こうが騒がしくなる。
読書の時間を邪魔された気分か青年の柳眉が顰められる]
朝っぱらから何なんだよ。
[騒ぎの方に向かえばベッティを助け起こすユリアンと
アーベルの向こうに自衛団員。
赤い髪の男が騒ぐのが見えて思わずこめかみを押さえた]
中
とりあえずあれだ。
今一番大事なのは、
狼と狂人に裏切られていいPLの覚悟と、
死んでもいいPLの覚悟かな
あんまりのめり込みすぎると痛い事になるから要注意…
今回狼弾いてるからなぁ、失態は許されなーい。
何でも美味しく食べる精神を忘れずに。
頑張りま。
公爵令嬢なんて此処に居たっけか……?
[やたらインパクトだけはある赤毛の男の言葉。
ベッティを気遣うアーベルの声が聞こえれば
片眉がピクと跳ねた]
なんだ……?
自衛団の奴等にやられたのか?
――…昨日にも増して気が立ってやがるな。
一体何があったんだ?
[ゆると首を傾げてからベッティを見遣り]
大丈夫か?
[悪態をつけるなら重傷ではなさそうだ。
問う声は確認の意味を込めてのもの]
─詰め所傍─
[団員達に囲まれた中で動けずに居ると、誰かが肩を掴みミハエルの身を引いた。
翡翠に映ったのは、さらりと流れる白銀の髪。
自分を庇うようにしながら叫ぶ人物を認識するには、幾許かの時が必要だった]
ゼ、ルギ、ウス…?
[ようやく名を呼び、自分の状態を認識する。
見開いたままの翡翠は自分を庇う人物を見上げ。
顔は困惑の抜けない表情を*浮かべていた*]
[アーベルやライヒアルトの心配する言葉に笑いかけて]
まぁ、なんとか大丈夫だ。
[ひらひらと手を振って、その腕の辺りにあざができていたかもしれない]
皆おきたみてぇだし、朝食、準備するな。
[そう言って、そのまま朝食の準備、とはいえできたものを出すだけだが、それをしようと。
途中呼び止められ、治療を受けろとアーベルから言われるならば素直に*聞いただろうか*]
─ 回想・昨夜/宿屋 ─
[宿に戻ると、娘は雑貨屋から持ってきた嗜好品の数々を欲しがる人に分けて。結構な量となるのか愛煙家達には喜ばれたかどうか。勿論御金は払ってもらう事になったが。ブリジットが帰宅していれば連れてきたらしき赤髪の男にきょとりとして何かされたわけでは無く、寧ろ男に危害を加えてしまったと解れば娘は吃驚した様子で。]
ブリジットが大丈夫だったのなら好いけれど…
でも後できちんと謝っておくのだよ?
[クロエと同じく、後で男に謝るようにと伝えた。]
あ…! クロエっ
[ライヒアルトから手当を受ける傍ら、娘は様子の可笑しい幼馴染の姿を見止め。其れが疲労であることに気がつくと、気遣わしげな視線と共に御休みと伝えた。程なくして手当も済むとその場の面々が部屋へ引き上げる様子に対し見送って。ベッティも疲れているらしく、部屋に戻るなら御休みと告げて。]
ンン、何だかぼくも……疲れちゃったな
[辺りには誰も居なかった所為か気が緩む。近くのソファで背凭れに身体を預けながら、娘は何処か遠い眼差しで天井を見詰め、そと瞳を閉じて考え込んだ。そのまま意識が落ちるのも構わず、夜をソファの上で過ごした。]
ああ、ライ。ちょうどいい所に。
[聞こえてきた幼馴染の声。
何があったかを問われると、やれやれ、と息を吐いて]
ま、気ぃも立つよな、って所だが……。
じいさまが、やられたそうだ。
……最初の犠牲者と同じように、心臓回りがごっそり持ってかれてたらしい。
[返すのは端的な説明。
その間に、ベッティが動き出すと]
あー、こらこら!
痛むところがあるなら、一応診てもらえっつーか、少し休んどけ!
[そこは、きっちり突っ込んだ]
[突っ込みは届いたか、否か。
届くようなら、ベッティは休ませて、準備の方は自分が取りかかる]
……っと。
[動き出す直前、視線を向けるのは、ユリアンの方で]
ちょいと、話がある。
……わりぃけど、後で時間作ってもらえねぇ?
[横を通り過ぎる際、彼にだけ届くような小声でぽつり、と告げる。
その瞬間、蒼に宿っていたのは、勝負に出る直前に見せるいろ**]
―宿屋―
[一度眠れば、前日の仕事疲れも手伝って深い眠りに落ちてゆく。
一度夫の声が聞こえたが、夢現の中ではまともに聞くも返事も出来ずに
ただ髪を梳かれる心地よさと、柔らかなぬくもりに安堵を覚え、
意識は更に深みに落ちていった。
目覚ましは喧騒だった
目を摺れば、すぐに隣に居た人が居ない事に気づき不安気な表情を浮かべる
メモが残されていたので出かけているのは分ったから、狼狽することはなかったが。
着替えも何も用意してこなかったため、服は昨日のまま
皺を手で払い伸ばし整えると、おそるおそる部屋から出て、
人の声のする方へと顔を出した。]
……ギュン爺が?
[丁度聞こえたのは、幼馴染らの会話>>261
それを聞けば、不安は更に色濃く顔に現れた。]
――…あー。
何処が大丈夫なんだよ。
[ベッティ>>259の腕に痣を見つければ流石に引き止めた]
急ぐなら食事の仕度も俺とアーベルで手伝うから
待て、って。
[なぁ、とアーベルに眼差しを向ける。
自衛団長の訃報>>261を聞けばきつく柳眉を寄せる]
……団長殿、強いんじゃなかったのかよ。
仮にも結社、だったんだろ……?
同じ、だったなら、犯人も同じ、か。
[険しくなる表情。
ゆると首を振りアーベルにも引き止められたベッティに向き直る。
慌てて一度部屋に戻り薬の類を持ってくると
痣の箇所を綺麗に拭い湿布を貼って包帯を巻いておく。
他に切り傷があれば消毒し軟膏を塗る事だろう]
― 朝方・宿屋 ―
[何時もと寝床が違うのに気がついた娘はゆるゆると身体を起こした。誰かの脚音を感じての目覚めは酷く耳慣れないものだったから。]
…こんなところで眠ってしまったのだね
[皆に見られるよりは好かったと想うことにして上体を起こす。そのままぼうっと腰かけていたが人が降りてくる様子にお早うと挨拶を交わし。半分寝ぼけていたからか、ゼルギウスが出ていくと解るのに少々時間が掛かった。眼を擦る傍ら、欠伸を噛み殺しながら待つ仕種。]
………、ふあっ!?
[刹那、宿の扉を開け放つ自衛団の騒がしさに一気に覚醒を促されて。物々しい様子に怯えながらアーベルが彼らと話しているのを聞き。]
嘘…団長さんが、おじいちゃんが……死……ッ!?
[驚愕の中、娘の翠の眸は、まあるく見開かれて。身の毛がよだち肌が泡立つ感覚を覚えていた。]
ヴァイス、今どこ?
…大丈夫?怪我なんかしてない?
[食堂の椅子に腰掛けたまま、まずは傍にいない夫にコエをかける。
宿屋で騒ぎになっていたし、外で騒ぎに巻き込まれてはいないかと。
コエには身を案じる色が含まれた。]
─詰め所傍─
[いつもは妻と繋がっている手で、
今は襟足から伸びる金糸が掛かる華奢な肩を抱く。
自衛団からすれば、要領を得ない言葉の羅列を紡ぐ男は、
赤毛の彼と大差ないのかも知れず……―――。]
あっ……―――
[業を煮やした自衛団の一人の手が、白銀を引いた。
それでも、少年を庇う手を離すことはなく]
だって、私はミハエル君が人狼でないと識っているのだもの。
識る手段があると謂えば、開放してくれますか?
[人外にも見える紅の眼で、真っ直ぐに髪引く人を見詰めれば
相手はたじろんだか、風に幾許かの銀糸が攫われながらも、開放を得た。
ようやっと、困惑を残すままの翡翠に腰を落とし紅玉を合わせると、
ただ、静かに安心させるように微笑んで告げる。]
私は、ミハエル君の無実を識っているよ。
ラピスラズリの精霊が教えてくれるのだといったら、
君は信じてくれる?
[語る内容は、言葉の調子は、まるで子どものお伽噺。]
ごめんね。
私も護るものがあるから、直ぐには言い出せなかったんだ。
[けれど、ミハエルの頭を撫でようとするは、
親が子を想うに似た雰囲気を醸し出す。
子どものまま大人になったかのようなアンバランスさを湛えた男は、手をミハエルに差し出す。]
取り合えず、宿に一緒に行かない?
君が望むなら、君の身の潔白は、私が皆に伝えるから。
[その手は取られたか否か。
ざぁっと風が、ゼルギウスの白銀の髪を遊んで去っていった。]
嘘だ…!!!
おじいちゃんが殺されるだなんて…!!!
[声を半ば荒げて自衛団員に問いかける。
けれども彼らの態度は置くすことなく鋭い物で。]
嘘だよ… そんなの、嘘だよ…っ
[娘はへなりと眉を寄せ、じわりと目尻に泪を浮かべる。
娘の様子が過剰な物だと気がついたのはどれ程居たのか――]
っっ、ふ、う……っ
おじいちゃん………
[暫くは泪に手が泣きぬれて。手首の処置もくしゃくしゃになりつつあった。]
あ。おはようグラォ。よく寝れた?
[聴こえた妻の声に、緊張感なく返す。]
えっと、今は、詰所の近くだよ。
怪我は……―――してないよ。うん。
[髪の毛が行く筋か抜けたのは、きっと怪我の内に入らないと。
そもそも、妻を不安がらせることは言いたくはない。]
なんだか、ギュン様食べちゃったの、逆効果だった、みたい?
[けれど、そこは隠しようがない事実なので、
どうしようか?と尋ねるような口調で、2人へと問いかけた。]
[自衛団長の事を聞き驚くイレーネとゲルダ。
案じるような眼差しを送るを送れば気づいた事が一つ。
イレーネの傍に寄り添うように居るはずのゼルギウスの姿が無い]
……未だ寝てんのか。
[呟きは小さく零れたからゲルダの嗚咽に掻き消される。
手首を手当てした跡が崩れゆくのが見えたが
泣きたい時は気の済むまで泣かせてやろうという思いからか
何かを言うことは無かった]
/*
アーベル:占い
ゼルギウス:占い
クロエ:霊
ユリアン:守護 半白
僕:聖痕
残り 灰
ミハエル 半白
ベッティ
ライヒアルト
カルメン
イレーネ
ブリジット
ダーヴィット
アーベルかゼルギウスのどちらか狂人なのかな
流石に今は狼が如何か解らないなあ
果たして投票先はどうなることやら
/*
喋り過ぎたのに気がつく
そうかあ議事と違って飴は一個なのか
既に飴を貰ってしまったので残りで如何にかやりくりするしかなさそうだね…
[コエが届けば、ようやく安心したようにホッと息を付いた。
怪我の確認の前に空いた間に、多少訝しいものを感じるが、
声色は安定しているようなので、問わずにおいた。]
ん……みたいね。
[逆効果、にはこちらで幼馴染らに簡単に説明を受けた事と、
雰囲気を感じ取れば知れた。]
谷に捨てればよかったかしら。
……ううん、意味はないわね。
[どのみち、こちらに今と同じ程度の嫌疑が向けられる事に変わりは無いだろう。
ふぅ、と内心ではため息を零した。]
リヒト、これからどうしましょうか?
[さてこちらにもいくつか提案はあるが、
先ずは同胞に、どうするか尋ねてみた。]
─詰め所傍─
[笑みと共に紅玉が翡翠に合わさる]
……え?
もしかして…ゼルギウスは、見つけることが…出来るの、か?
[伝承に語られる占い師。
不可思議な力で人狼を探しだすことが出来る者についてが脳裏を過った。
驚きを見せたまま、ゼルギウスの手が頭を撫でる。
差し出された手には無意識に自分の手を重ねていた]
ま、待って!
君が見極めることが出来ると言うなら…。
……皆に伝えるのは、危険だ。
探されまいと、君が人狼に襲われてしまう──!
自衛団長の、ように…。
[慌てるような制止の声は紡ぐにつれて徐々に語気を失い。
見上げていた翡翠は揺れ、視線が地へと落ちた]
[ヴァイスルヴの聲を聞けば何処に居たか知る事となり
ゆると微かに頷くような仕草をする]
統率が無くなればと思ったが……
想像以上に教育されてやがる。
[グラォシルヴの問いが重なれば思案するような間があいた]
………そうさな。
自衛団の奴等が諦めるまで
邪魔な奴等を喰らってやれば良い。
橋と崖が崩れて今は山を降りるのも難しい。
[身重の同胞とその伴侶たるヴァイスルヴを連れて
難所を越えるのはきついだろう。
山を抜ける事は今は考えず立ち向かう旨を伝える]
─詰め所傍─
[重なる手と手。
いつもと違う温もりに、つっと紅は細くなる。]
うん、そうだね……―――。
だから、謂わなかったのはあるよ。
[翡翠が地に落ちれば、良い子と繋いでないほうの手が
再度ミハエルの頭を撫でる。]
でも、子どもの君が、こんな風に疑われるのは
みていられないもの。
お父さんになる身としては、ね。
そうだ、ね。皆に言うのが拙いと想ってくれるなら
君が信じたい人には、謂っても良いよ。
それで、ミハエル君が、安心できるといいな。
[妻が不安を見せるときするように、繋いだ手にきゅっと力を込めた。]
ん。子どもに本気で詰め寄るくらいには
教育されてるみたいだから……―――。
[それを教育というかはともかく。
逃げるのは難しそうと、同意を示しながら
父となる身として、僅かの嫌悪のような感情を声に滲ませるも]
あ、ミハエル君にね、私、占い師だよって言ったんだ。
君は人狼じゃないの知ってるて謂ったら信じてくれたみたい。
もし、なにか、そのことが役に立ちそうなら利用してね?
[狂人の性か、
真反対にミハエルを売るような言葉を無邪気に紡いだ。]
うん……自衛団に従って、毎日誰かを差し出しながら、
一人ずつ、喰らって行きましょう。
[思うように走れない身では、いくら人を超えた身体能力を有していても、
追いつかれる可能性は多分にある。ヴァイスが居ればなおの事。
立ち向かう旨の同胞には、同意するように頷いた。]
それに、日が経てば橋と岸は通れるようになるかもしれない。
[それとも騒ぎが収まるまで、復旧作業は止められるだろうか?
流石にそうはしないだろうと思っているが。]
あそこが抜けられれば、山を越えるよりはきっと楽に村を出られるわ。
[ゲルダが蹲るのが見えると僅かに迷うような素振り。
彼女の幼馴染たちが来るまではと思い
ゲルダの傍らに立てばあやすように軽く頭を撫で遣る]
泣きたい時は思いっきり泣けば良い。
[届くか届かないかの声を乗せて吐息を零した**]
─詰め所傍─
[ゼルギウスの手が再び頭を撫でる。
地面に視線を落したまま、紡がれる言葉を聞き。
信じたい人には──、と言われると、ゆっくりとした動作で顔を持ち上げた]
───分かった。
[翡翠がゼルギウスを捉え、紡がれた言葉にこくりと頷く。
繋いだ手にかかる力。
それに応じるように、承諾の意味も込めて軽く手に力を込めた]
……宿屋に行こう。
皆にも団長のことを報せないと。
[自衛団員達が報せに行ったことはまだ知らず。
そうゼルギウスに告げて、宿屋へと*向かおうと*]
―詰所傍―
[また再び、翡翠が紅玉を捕らえる。
判ったと、頷く姿に、昨夜のことを思い出したゼルギウスは]
あ。ミハエル君にも、信じたい人できたんだね。
[本当に嬉しそうに頬を緩めて微笑んだ。
繋いだ手に承諾を示す力が加わると、ゆっくりと立ち上がる。]
うん。そうだね。皆に知らせなきゃ。
けど、やっぱりミハエル君ってしっかりしてるなぁ。
[会話はミハエルの方が年嵩のように。
立ち姿はゼルギウスが年嵩なのは当り前だが。
金と銀。年齢的にも若干の無理を感じさせつつも、
それでもまるで親子のように連なって*宿屋へ*]
容赦なし、って事ね……。
[子供に詰め寄った、と聞けば零れる。耳にいい話ではない為に。
それから占い師の件に関しては、少しコエを固くし]
ん……わかったわ。
ミハエル君がゼルを信じてくれたのなら、よかった。
[信用された事をきけば、それは和らいだ。
少なくとも早々に彼が夫の敵に回る事はないだろうから。
夫の邪気無きコエに、自然と狼の妻の表情は緩んだ。
愛おしげに、楽しげに。]
でも本当に…気をつけてね。
[だけど最後には、やはり念押すように想うコエを伝えておいた。]
難儀な奴らだな。
[ヴァイスルヴの言に渋い表情。
それは自衛団に向けてのものではあるが]
……そうか。
ミハエルに告げたか。
ヴァイスの助けを無にはしないさ。
[状況を知ればゆると頷く]
其れを知る者が他に居るならミハエルを喰えば
ヴァイスの信が上がるか。
だが――…、……。
[未だ早いかと思案するような間]
自衛団に差し出すのは赤毛の男が無難だろうな。
この村の者ではないし
何処から来たとも知れない。
会話さえ成り立たねぇでやがる。
[グラォシルヴにはそんな呟きを漏らす。
喰らう相手は未だ浮かばぬのか其れには触れず]
そうだな。
あの道が使えるようになれば容易く村を出れる。
機を待つこととしよう。
喰らい抵抗するのはその時間を稼ぐ為と思えば良い。
そもそも知っている人が、まだ少ないでしょうしね。
[だとしたら、ミハエルを喰っても利は薄いかもしれないと。]
……後は能力者、かしら。
占い師、霊能者、守護者。
クロエちゃんは、霊能者なのよね……
クロエちゃん、律儀に皆に言って回っていたし。
[そこもまた、喰うに十分な理由になるだろうかと呟いた。]
―回想・昨夜眠る前―
[素で抜けたらしい一句>>*53をリヒトは気には止めなかった]
柔らかくて良い匂いがするからな。
好きだぜ。
[狩りで食欲と獣欲を満たしていたのも事実。
子を残す為ではなく欲を満たすだけの行為。
情を通わせる深い仲の者はいない。
人の世で浮いた話が無いのは修道士という立場を重んじての事]
……如何だかな。
記憶にねぇなら案外流れの奴が喰らったのかも知れねぇぜ。
[覚えのなさそうな同胞にそんな言葉を向けて
その話題を切り上げた]
―回想・了―
ああ、あの人……良く分からなくて苦手なのよね……。
[あからさまに危険人物すぎて、全く近づいてない赤毛の男の印象は、
思った以上に周囲にも悪いようなので、始めの生贄は容易く決まると思った。
時間稼ぎには、同意するような意識を向け。]
ん…もう少し、考えましょうか。誰を襲うかは。
クロエちゃん以外の能力者のことは、まだ何も分っていないし…
一日に数人襲うのは難しいでしょうから。
[狭く限られた中で、機を見ながら狩りをしなければならない為
例え二人でも、多数を狙うのは避けた方がいいよねと囁いた。]
だな。
それに俺は子供より女の肉の方が良い。
[クロエの名が同胞の口から紡がれれば
嗚呼、と思案するような聲]
それも悪くはねぇな。
ただ、守護者が居るなら……
クロエの話を聞き守る可能性もある。
[懸念を口にし、如何するかな、と呟いた]
細工師 イレーネは、洗濯女 クロエ を能力(襲う)の対象に選びました。
あ、そっか。
[ほぼ全員に知れたとなると、
守護者が居た時、その護衛の可能性もあるのを失念していた。]
……あの赤毛さんが守護者や占い師だなんて、
都合のいい話は期待しない方が良いでしょうしね……
[ふぅっと小さく溜息を。]
自衛団の連中も赤毛の奴には手を焼いてそうだ。
いっそあっちで何とかしてくれっと楽なんだがな。
[赤毛の男が自衛団員に連行されるのを見ていたから
そんな希望が漏れるが実際如何なるか知れない]
一日に一人が無難だな。
それ以上は喰いきれねぇし。
[同胞に同意の頷きを向けて]
誰を襲うか、か。
ブリジットやベッティあたりも美味そうかとは思うが
そうだな、もう流れを見てからでも遅くはない。
赤毛が守護者や占い師、か。
それだとかなり楽ではあるんだがな。
[あの調子では名乗り出たとしても
信用を得るのは難しいだろう]
ヴァイスの言葉をあっさり信じたミハエルも
占い師ではなさそうだし。
[人狼と人間との戦いは始まったばかり。
未だ序章と思えば次の狩りもしくじる訳にはいかず
リヒトは慎重な態度を見せた**]
それはそうねぇ…。
それくらいは期待しても良いかしら。
[そんな少し楽をしようという心持くらいはいいだろう、
相手が相手だし。そんな事を思い。
喰いきれない、には至極真っ当な理由だと思って頷いた。]
ふふ、リヒトはブリジットちゃんとベッティちゃんの二人がお勧め?
[そう楽しげに一度笑ってから、再びコエは真剣な物へと変わる。]
ん……最悪、悩みすぎて決めきれなくて一日見逃してしまうくらいなら、
二人で方々を見て、襲えそうな人を見つけ次第、襲いましょうか。
[同時の方が効率と安全はあるが、
好機を捜すのなら手を分けるのも悪くはないかと思い提案した。]
それは、そうね。
[ミハエルが何物か。
少なくとも占い師ではないというリヒトの判断には同意した。]
伝承では能力者は一人が常、なんだっけ?
私はあまり、詳しくはないのだけど…
[その辺りの知識の大半は、ヴァイスから伝えられた物で。
多少記憶がおぼろげで、周囲の言葉から思い出したり
補完したりした部分も多く自信がなかった。]
……うん、まだ時間は有るのだし
急ぐ必要はない…かしら。
[結局の所、こちらも保留のまま
少し考え込むように、青い目は伏せられた**]
もう少し脂がのった方が好みではあるんだがな。
[お勧め、と訊ねられれば僅かに首を傾げる。
自らの歳と同じか少し上を獲物として好む獣は
少しばかり不満を漏らす。
当て嵌まるのは同胞とカルメンくらいだが
同胞に関しては無論喰う気になどならない。
カルメンは未だ村に来て浅いという事もあり
いざとなれば時間稼ぎにでも使う心算なのか
其の名を紡ぎはしなかった]
ブリジットは煙草の匂いが気になるから
ま、ベッティの方が味は良さそうか。
[提案には少し考えてから頷く]
それも悪くねぇ考えか。
一応考えがまとまったら知らせるつもりだ。
[伝承の話となれば本の知識を引っ張り出し]
伝承では其々一人が多いようだな。
他のパターンも無いとは言えないようだが。
[ふと考えるのは結社を名乗った翁の事]
結社の方でも能力者の把握できてねぇのかな。
そういや、結社員は二人一組で動くって話も見た事があるが
今回は如何なのかねぇ。
[だとしたら厄介かもしれぬ、と暗に示し
伏す青へと眼差しを向けた**]
/*
さて。
赤と思しき方からの白宣言を受けたわけですが。
人狼探しに対して縋るものが無いから、無条件で信じるだろうなぁ、この子。
後現状で信じられるのは人の証明を持ったゲルダだけども。
どのタイミングでゼルギウスに言うか。
今はまだ時期じゃないかな。
とりあえずゲルダを信じるRPしとこう。
……と思ったがゲルダが泣いてるですね。
どうしよう。
─翌朝・宿屋─
ん…あ、れ?…そっか、ここ、ベッティんちだ。
[疲れ果て着の身着のまま眠りについたものの、起床はそれほど遅くはなく。
見慣れぬ部屋に首を傾げるも、すぐに昨日ベッティに頼んで泊まらせてもらったのを思い出した。
体を起こしベッドを軽く直しているところに空腹を感じ、そういえば昨日はサンドイッチ以外食べてなかったと気付いてベッティに何かもらおうと部屋を出たのだ、が。]
?なんか、あったのかな…?
[扉の方がやけに騒がしいのに気付きそちらに向かえば、自衛団員とアーベル達が話しているのが見え。
その会話の内容に、目を見開いた。]
ギュン、じいちゃんが。
[殺されたの、と続けることも出来なくて。
動くことも、赤毛の男が飛び出ていくのを止めることも出来ぬまま立ち尽くした。]
ぁ…、ゲル、ダ…!
[自分も哀しいし、恐ろしかったけれど、彼女の様子を見れば放っておけるわけもなく。
ゲルダの叫びと泣き声に、ようやく時が動いたように足が動いた。
ライヒアルトが彼女の頭を撫でるのを見れば安堵の色を浮かべて、そっとゲルダの隣にしゃがみこむと肩を支えるも、名を呼ぶしかできなかった。
彼女が顔を覆う手首の包帯が乱れているのを見れば、ライヒアルトの顔を見上げるが何も言うことはなく。
彼女が落ち着くまでは、傍にいようとしたけれど。]
・・・ベッティ!!
[扉がまた開き。幼馴染が投げ込まれるのを見ると思わず立ち上がった。
ユリアンとアーベルが彼女の傍についてくれたのを見れば、そのまま心配そうに見つめるも先程飛び出ていったはずの赤毛の男の言葉に思わずきょとんとして。]
…え?
―朝方・宿屋食堂―
[ゲルダ>>268の声にも少し煽られていたかもしれない。
彼女の声より先に自分の心の重さに囚われ、切り替わってしまっていたからその過剰さには気がつけなかったけれど]
気にしない。大丈夫?
[助け起こしたベッティ>>254に尋ねて、痛めてそうな所があればアーベル>>261の言うとおりだと治療を勧めて。
立ち上がったのにあわせて周囲を確認すればゲルダが蹲っていて]
……ライさん。ゲルダちゃんの手も。
包帯ぐしゃぐしゃ。
[毒気を抜かれたおかげで態度を取り繕うことはできるようになったけれど。今の気分のまま接するのは良くない気がした。
ライヒアルト>>272があやすのを見ながら、さてどうしようかと思案しているとアーベルからの小声が届いた]
助けて、くれたの、かな。
[ベッティの代わりという訳ではないのだろうが、自衛団員に連れていかれる赤毛の男をぽかんと見送った後、ぽつりと。
だが、すぐにベッティが投げ込まれたことを思い出してライヒアルトに彼女の手当てを、と頼んだ。]
ベッティ、朝ご飯のしたくなら私でも手伝えるから。
無理しちゃダメだよ。
[ゲルダの背を撫でながら、男勝りで女の子らしい幼馴染を心配して見つめた。]
[そうして、ゲルダが落ち着くまでは傍にいようと思った時。
先程とは違う顔ぶれの自衛団員がきて、自分の名を呼ばれ。
なんだろうとそちらを見るも、今しがたの事があった為表情は強張り睨むようになっていた。]
私に何か用ですか?…ギュン、爺ちゃんが?
…わかりました。行きます。
[自衛団長の遺した指示の中に、自分に何かあった時には骸をクロエに見せるように、というのがあったと言われると、表情は硬く変わり自衛団員の後についていこうとして。]
ゲルダ。ごめんね、ちょっと…行ってくる。
─宿屋─
[幼馴染が泣くゲルダを慰めるのを、少し離れた場所で見ていた。
彼女の傍にクロエもいたため、助け手は足りているだろうと
自分はそこに行く事も出来ず。
一人椅子に座ったまま、ここで成された会話などを思い出していた。
結社、人狼、占い師、霊能者、守護者、あとは…なんだっけか。
元々そういった御伽噺の類は、夫に幼い時ねだった物語でしか聞かされておらず
何をすることが最善なのか、考えてもよく分からなかった。
夫が隣に居ない。
いつも傍立つ夫の存在を支えにしているのはこちらも同じで。
その為か、やや不安定な心を抱えて少し落ち着きなく周囲の様子を見ていた。]
[本当は彼女の傍を離れるのは心配だったけれど。
幼馴染達や宿に居る者に視線を向けて微笑み、ゲルダの髪を撫でた後そっと離れた。]
大丈夫。すぐ戻るよ。
…触らないで。
引っ張られなくても一人で歩ける。
[そういって微笑むと、自分を連れていこうとする自衛団員の手を拒んで自分の足で宿屋を出、詰め所へと向かった。]
/*
昼間はベッティと絡める!と思った途端に呼び戻されてしまいました。悔しい。次はもうちょっと話せるといいな。
あとブリジットさん。縁故貰ってるのに話せてないっ。
でもって俺もあそこで呼ばれないと危険だった(というか今も危ういライン)ですけども。皆様。喉にはご注意下さい。ね。
Pt見てるとハラハラしちゃう。飴の残りも少ないはずだ…!
―宿屋 食堂―
[一人になりたいというユリアンを>>279、頷いて見送れば
ふと昨晩世話になった事を思い出し、
そういえばどことなく夫を注視していたような>>224
そんな事も思い出したが、別段何かと告げる言葉は思いつかなかった。
程なく夫がミハエルを連れ帰ってくれば>>274、不安な表情はいくらか和らいだ。]
おかえりなさい。
[無事だった事にほっとしたように、彼の傍へと。
隣のミハエル様子はどうだったか。
どこかおかしい様であれば、大丈夫?と声をかけた。]
……自衛団の人になにかされた?
あの人達、ちょっと殺気だってたから……
[様子がおかしい原因はそんな所だろうかと思いながら]
─宿屋・食堂─
……ライは、そっち頼むわ。
[ベッティの手当てと、泣き出したゲルダの世話。
特に後者は自分の最も苦手とする所だから、他の者に任せて自分は皆がすぐに食べられるように、と食事の準備を整えておき。
ユリアンが部屋へ引き上げた後、呼び出されるクロエに気をつけろよ、と声をかけ]
……っと、お帰りー。
あ、俺、ちょいと用事あるんで、説明はライに任した。
[戻ってきたゼルギウスたちには、こんな言葉を投げて。
自分は蒼鷹を伴い、奥へと引っ込んだ]
[蒼鷹がこちらを見ていれば、少し表情を和らげて微笑んでみせ。
大丈夫だよ、と口だけ動かしてから宿を出ていくだろう。
瞳を閉じた状態で前後を自衛団員に囲まれた状態で歩いていき。
詰め所の中、自衛団長の骸が安置されている場所まで連れていかれればその眼を開く。
酷い傷をシーツで隠されたその姿を映す刹那、瞳から流れ込む感情は。]
あ、あ………ああああああああああ…っ
[疑念が本当だった事の悲痛、一人では太刀打ち出来なかった無念。
そして何より強い想いは、辛い思いをさせることになる自分達への謝罪。遺されゆく者への、激励。
白く透き通る光を纏った骸は、優しく厳しく不器用な自衛団長の心を雄弁に語っていた。]
じい、ちゃん………私、がんばる、から。
何を見ても、絶対、くじけない、から。
だから…だから……っ…!!!
[どうか、安らかに。その言葉は涙に塗れて消えていった。]
[そのまま自衛団長の骸にすがりついて泣き崩れ。
しばらくそうした後、一旦自分の家に戻って身なりを整えてから宿屋へと*戻るだろう。*]
―宿屋自室―
開いてるよ。
[窓の横に寄り掛かった姿勢でノックに答える。
机の上にはワインの瓶と、前にゲルダから貰ったチョコレート、ではなくチョコ風味な煙草の箱]
んで。話ってのは何だよ、一匹狼。
[火をつけないままの煙草を片手に、蒼を見据えて問いかける]
う…あ、 っく… ぅ…
ふ、ぅ…うぅ………
[大粒の涙をぼろぼろ零しながらしゃがみ込み、娘は嗚咽を漏らしたまま。塞き止められない感情溢れさせ其のまま泣きじゃくって。ライヒアルトの手が髪を掠めた時、一瞬だけ何事か呟くが、直ぐにすすり泣く声に変わり。クロエにも撫ぜられながら落ち着くまでそうしていた。]
(おじいちゃん…
――――…僕は本当に、一人ぼっちになってしまったよ。)
[貌を覆いながら涙は枯れるまで続く。ややして声が途切れる頃には肩を震わせるだけになり。]
…あ、でも、クロエ…
[涙声混じりに自衛団に呼ばれた幼馴染へ娘は視線を向ける。
翠の眸には未だ泪が溜まり、表情は不安に満ちていた。
「すぐ戻るから」の声に其れ以上声を掛ける事は憚られ頷き返し。
自衛団に伴われながら詰所に向かうその背中を、唯見詰めていた。]
―――――…
[ライヒアルトの傍ら、ミハエルの姿が見えると、
娘はごしごしと目許を拭いゆるゆる頸を振った。]
ン、情けない所を見られてしまったね
ミハエル君も―――…皆も、急に泣き出して御免なのだよ
もう、泣かないから
[小さく咳払いをすると、大きく息を吐いて。
>>279ユリアンから手伝いを申し出されると、お礼と頷きを返した。]
─宿屋・客室─
[開いてる、との返事に中へと入り。
机の上に並ぶものに、おや、という顔をした後]
……ん、まあ、大した事じゃあないんだが。
[一匹狼、という呼び名にふ、と笑んで]
お前、今回のこの件。
……伝承の能力者が関わってるかどうか、っていうのは、信じてる、か?
―宿屋―
[クロエ>>276とユリアン>>277がゲルダを案じれば
彼女へと乗せた手を離しゆると頷く]
嗚呼、ちょうど換え時だな。
[ゲルダが泣き止む頃、手首の手当てをし直しておく。
ユリアンの言>>279には軽く瞬き]
ああ、それは構わないが。
調子が悪いなら無理すんなよ。
[クロエが自衛団員に呼ばれる>>283と困惑の色が滲む。
彼女の目に関する事なら手荒な真似はしないと思うが
ベッティへの仕打ちを見ているので安心は出来ない]
一人で平気か?
何かされそうになったら大声で叫べよ。
─宿屋 食堂─
ええ、それは……
ここにも団員の人が来て、少し手荒に伝えて言ったみたい。
[断定的な言葉でないのは、自分がその場に居なかったから。
その辺りは、ライヒアルトの補足もあっただろうか。]
そうだった、の……
大丈夫だった?
[夫がミハエルを助けたと聞けば、一度夫のほうを見て、心配そうな眼差しを向ける。
大丈夫だと言う言葉を聞けば、今度はミハエルのほうに少し近づいて。]
ミハエル君も……
辛かった、わね。
[第一発見者ということはつまり……と思えば、自然労わるような言葉が零れて。
眉尻下がった翡翠の少年の、金色の頭を撫でた。
それから彼がゲルダに用があるようなら、邪魔になら無いように少し離れようと。]
―宿屋自室―
……いるだろうなと思ってた。
団長さんは結社の印を見せつけてくれたし。
現にクロエちゃんみたいに言い出す子も出ただろ。
[こちらは笑みも浮かべずに一枚カードを切ってみた。
人狼が御伽噺でないことは各地で似すぎる話を聞けば想像できる]
そういうお前はどうなんだよ。
/*
間違えた。切るじゃなく開くだったよ、まだ。
一応過去形で答えた所までが札のつもりです。
「最初から信じてるよ」の印。
─宿屋・客室─
ま、あれだけ明確な実例出されちまえば、否定するのも無理か。
……クロエは正直、予想外もいいとこだが……。
[ぽつり、と零れたのは本音の一端。
しかし、それはすぐに押し込めて]
俺? ……さすがに、信じてない、とは言えんさ。
それなんて自己否定、って話になる。
[さらり、と。軽い口調でカードを一枚、場に投げた]
/*
実際、予想外だったよ!
もう、笑うっきゃなかったっつーに、あれは!
[そんなくろねこは涙石で霊能クロエだったわけで]
[ゼルギウスとミハエルの姿が見えれば安堵の色が滲む。
ミハエル>>284の翡翠色が此方を向くと瞬き一つ]
……ん?
嗚呼、若しかしてミハエルも知ってるのか?
自衛団長の事、なら、さっき団員が知らせに来た。
[そんな言葉を告げれば続けられる言葉>>292]
――…な、遺体を見つけた?
[酷い有様だったと聞いていたから
年下の少年が其れを見つけたといえば驚きが隠せない]
災難だったな。
……そうか、ゼルギウスが。
自衛団どもに酷い事、されなかったか?
[案じる声をミハエルへと向ける]
ゼルギウスさんは御外にいたのだね
[イレーネの近くへと向かうならぺこりと会釈をして立ち上がる。漸く落ち着きを取り戻した頃、ユリアンとアーベルらは部屋に戻ったらしく。ライヒアルトから手当をし直されると、有難うと礼を述べた。クロエを案じるような言葉には娘も同じ想いを重ねて。]
え――――…
ミハエル君が、おじいちゃんを見つけたのかい?
[すぐさま少年へ視線を写し、何処か落ち着きなさそうに見詰め。ひと騒動有った事、ゼルギウスが助けた事を聞きながら、彼らが酷い事をされたのでは無さそうだと解ると胸を撫で下ろして。]
そっ、か……大変だった事知らなくて…済まないのだよ、
二人とも何ともなくて、良かった…
中
(手元には飴が一つあります)
………誰に投げようほんと。
アーベル 34回 残193pt
ミハエル 29回 残343pt
ゲルダ 34回 残314pt
ベッティ 26回 残341pt
ライヒ 47回 残202pt
クロエ 29回 残125pt
イレーネ 24回 残380pt
ユリアン 29回 残280pt
─宿屋自室─
自己否定。へえ。
[開かれたカードに片眉を上げる。
クロエのことも否定はしなかった。ここで自分は狼だとわざわざ言い出す者もいないだろう。ならば考えられるのはあとひとつ。
同じ能力を持つものが集うことはまずありえないらしいから]
結社のことは気に入らないって態度だったよな。
お前「も」何か見えたりするとでも?
[既に一人、そうなのだろうかと思った人もいる。
疑わしいというのをありありと出して尋ねた]
しかも何でわざわざ俺に話しに来た。
俺は結社の人間じゃねえぞ。
[ミハエル>>301から事の成り行きを聞けば]
厳ついのに詰め寄られて怖かっただろ。
……何はともあれ無事で良かった。
[はぁ、と安堵の息を漏らして。
ゼルギウスの方を見遣り]
お手柄だったな、ゼルギウス。
[労いの声を掛け微かに微笑む]
―宿屋・食堂―
そこまで言うなら、少し休ませてもらうぜ。
[治療を受けるように言われて、アーベルからの言葉もあれば素直に受けた。
泣いてるゲルダや落ち込んでる様子のクロエのことも気にはかかったが、これ皆に心配をかけるわけにもいかないと]
ありがとな、ライヒアルトには昨日から世話になってるな。
[ライヒアルトに治療されながら、そう笑いかけて]
クロっち、気をつけてな?
[行って来ると、クロエの言葉にそう声をかけて見送り。
アーベルがどこかへと行くと自分はいすに座ってぼーっとしていた。
団長が死んだという話、先ほどおぼろげに聞こえた話はどうも本当らしく、
その場にいる周囲の皆を視線だけで見回した後に、頭の中で考えるのは人狼や伝承のことなど。
自分は多くは知らず、もっと詳しい人に話を聞くべきだろうかと考えたり]
─宿屋・客室─
……そりゃあ、なあ。
『二度目』ともなりゃ、突っかかりたくもなるぜ?
[『結社』に関してはさらりと流す。過去の出来事は苦い記憶。
お前「も」、という言い方に僅か、視線は険しさを帯びるものの、今は]
……答えは、簡単。
お前が、『人間』と確信できる相手だから。
[疑いの態度は、真っ向から受けつつ。
もう一枚のカードを、開いた]
―宿屋―
[ミハエルと連れだって宿屋に戻ると、
丁度ユリアンが部屋に戻ろうとしていた所だった。
眼差しが交わることあれば、微かに困ったように微笑んだ。
その表情の意味を伝えることがなかったのは、
宿内の雰囲気を察して。]
ただいま。
ん、いや、私は大したことはされてないけれど……―――。
こちらの方が大変だった?
イレーネは、大丈夫?
あれ、ゲルダが霊能者なのか?
アーベルは占い師ぽいが、占い師は人狼も騙るだろうしなぁ
いや、勝ち負けはどうでも良いんだけど
変な所が吊られちまうとまずいし
というか、今日は俺が吊られるだろうから、大して問題無いのかしらん?
皆の前で突然取り乱してしまったから…
…ううん、君のその通りだね……御免よりはありがとうなのだよ
[勘が良い者からすれば、娘の様子を訝しがられたかも知れず。
昨夜少年に伝えた言の葉を返されて、何処か照れたように微笑む。
>>301彼から早朝の事情を聞くと、少しの間を持たせ口を開く。]
…そっか、それなら本当に好かった
―――村の皆、きっと怖いのだよ
得体の知れない何か、見えないものに怯えてる
僕の腕の怪我も、向こうの恐怖の表れだったのかもしれない
[あの時、娘の腕を掴んだ団員の手は震えていた。
だから無理な抵抗をせず、途惑うまま此処に来た事を思い出し。
少年の苦笑いに気が就くとなんとなしに手首から視線を離した。]
―宿屋・食堂―
じゃあ一緒に行くか。
[動いてないとという言葉には頷いて、イレーネと一緒に奥の厨房の方へと]
他のみんなの分もついでにもってくか。
[そうイレーネに、水差しとお盆を二つ取り出し、グラスはイレーネに出してもらい]
なぁ、イレーネ。
人狼って、なんなんだろうな……。
うちらの中に本当にいるのかって、いまだに信じられねぇんだよな、私は。
こんな状況じゃ甘いこと、言ってるんだろうけどさ。
[ぽつりとそんな呟きをひとつ、それからイレーネに笑いかけて]
こっちは頼むな。
[グラスを載せたお盆のひとつをイレーネに頼みながら、自分はもうひとつ水差しとグラスを乗せたものを手に食堂へと戻るだろう]
あ、お水、くれると嬉しいなぁ。
[妻の気遣いに、尻尾が見えるなら
振りきれんばかりに振ってる態で是と願った。
いつもだったら、いや、自分が……―――と
謂うところではあるが、妻の見通しは正解で
ちょっと疲れているらしい。]
―宿屋客室―
二度目ってお前。
審問潜り抜けて生き残ってるって事かよ。
[過去話に虚をつかれた。煙草を取り落としかけて慌てて掴む。
ただ噂に聞いてるだけとしては適切でない言葉を選んでしまう。相手の視線の険しさすらそのためと勘違いもして]
……そうきたか。
でも、人狼ってのは仲間かそうじゃないかを知る手段があるはずだったよな。それだけで、はいそうですかとはいかないぜ。
[言葉から疑いは消さず、けれどこのカードはなかなかに効いた。
相手は一匹狼。名うての賭博師。
彼と勝負するなら生半可な手では太刀打ちできない]
……嘘は言ってないみたいだから。
一応信じておくと言っておこう。代わりに一つ質問だ。
人間だって言う俺以外で、誰かを護るとしたら。
誰を助けて欲しいと思う?
[こちらの切り札を、開きはせずに仄めかす。
自分以外で。そこにはアーベル自身も含んでいる。
ここで誰の名前を挙げるかによって、また判断が変わる]
そうだよな。
ゼルギウスも父親かぁ。
[ふんぞり返るゼルギウス>>308に小さく笑いながら
きっとイレーネにも褒めて貰いたいんだろうな、と思ったとか]
んー…?
私でもあいつ等に詰め寄られるのは
さすがに怖いと思うぞ。
[複雑らしいミハエル少年>>309にはそんな言葉を付け足した]
/*
村側役職、聖痕以外は見えたか。
うん、だから如何ってわけじゃないけど。
初日だけはGJ避けたいんだよね。
ほら、墓下一人とか寂しそうだし。
クロエの名前なら信に傾く。
能力者を護ろうとするのは当然だろうと自分も思うから。
アーベルの名前なら半信半疑。
その能力を大切に思うのと、狼の保身を頭に浮かべて。
ベッティの名前なら同じく。
甘くないかと思いつつ、家族は護りたいのかもと思うから。
それ以外の名前だったら、理由が心を打ちでもしなければ。
また疑ってかかるだろう。
/*
ちなみに本当に結社員ではありません。
直接の関係者でもありません。
詳しいのは親父の昔話があったからです。
その親父は多分アーベルの同類(生き残り)です。
短剣使えとも言われてません。
お守りだって持たされただけで。
[交わされる会話に、グラォシルヴが身重ということもあれど、
人である自分の身が枷になっていることは、流石に判って。]
ん。気をつけるよ。
[占い師を騙ることに関しての、妻の言葉を受ければ
――……自分のことは捨て置いてとは謂えない。
その後交わされる会話に、
どうやら役立てそうな種は蒔けたようだと安堵し]
リヒト君って、時々えっちな謂い方するよね。
[襲撃先に関してのリヒトの言葉選びに、
少なからず妻に子を孕ます行為はしたことある身にも関わらず、
無邪気にそんな突っ込みをいれてみたりするのは
基本的に襲撃自体には関われない狂人故。]
─宿屋・食堂─
[ゲルダにありがとうと言われれば、にこりと子供らしい笑みが浮かんだ。
取り乱した様を直接見たわけではないために、相手に違和を感じることは出来ず。
次いだ言葉には小さく頷いた]
昨日帰った時、ロジフ達も様子がおかしかった。
多分、僕に怯えてたんだと思う。
誰がそうなのか、分からないから──。
[そこまで言ってふと思い出し。
ゲルダへと近付き、こそりと囁く]
ええと……ゲルダ、だったか。
後で時間を取れないか?
聞いて欲しい事があるんだ。
[その様子から他には聞かれたくないと言うのが伝わるだろうか]
――……情報集めるのが先決かなぁ。
伝承は真実の欠片を含んでるだろうけれど、
それが全てだとは謂えないだろうし。
私も、情報あつめるの頑張ってみるよ。
[現時点では結局情報が足りないのだな
と、二人の会話に結論付けて]
私は、2人が一番危なくない方法を
選んでくれれば佳いって思ってる。
[自分の願いはそれだけだと、付け足した。]
─宿屋 食堂─
私は平気よ。
直接騒ぎに会ったわけじゃないから。
[騒がしさに気づいて、食堂には少し遅れて出て行った
身重の自分が出て行けば邪魔にしかならないだろうというのと、この身を、内の子を案じた為に。
いつもの様に夫が傍に>>308居てくれれば、表情は穏やかな物へと変わってゆく。
夫に子供か子犬のような様子が見られれば、柔らかく常の微笑みをみせた。
えらいね、何て子供にするような言葉は、流石にここでは口にしずらかったから]
ええ、ゼルはおとうさんなんだもの。
ちゃあんと、みんなの事を守ってくれる優しいお父さん。
[代わりにそんな言葉に変えて褒め、
各々から水を求める声が聞こえれば、ベッティと共に>>311厨房へと向かった。]
/*
うん、難しい振りをしてごめんね、あべるん。
能力者をガチで護るのは、ちょっとやらかした後なので避けたいんだ。クロエ言われたらこの一度はそうしておくかもしれないけど。
狼さんに揺らされる余地も作っておきたい…かといって頭っから疑ってかかるのも何か違ってる気がして。ぐるぐる。
んでもってこれはゲルダ聖痕で良さそうかな。
確定的な部分を俺は見落とした模様。後で読み返してこないと。
─宿屋 厨房→食堂─
そうね、まだまだ暑いんだし…
[他の者の分もを言われれば頷き、指された棚にあるグラスを取り出し盆に乗せた。
その最中、ベッティからの独り言のような問いかけが。]
……何か、というのなら。
人とは違うもの、としか私は答えられないかしら。
[ベッティにはそんな言葉をぽつりと返し。彼女に苦く笑った。]
そんなに詳しいわけじゃないの、私も。
御伽噺も、随分前…それこそ子供の頃に、
ゼルから本を読んでもらって聞かせてもらったきりだったし……
[だから占い師、霊能者、守護者などの言葉が、少し遠くも感じられて。]
─宿屋 厨房─
………。
[ふと、胸を一抹の不安が過ぎる。
その考えを否定するように、緩く首を振ってから。]
ベッティちゃんは、アルにそういう本を読んでもらったりしなかった?
[話題を少し変えようかと、そんな事を彼女に問いかけてみた。]
/*
・白い肌に亜麻色の髪
・瞳をラピスラズリ
・鮮やかな赤色を主体としたパーティードレスに細かな細工を散りばめる
ちょっとメモ。
─宿屋/食堂─
[椅子に腰かけて、水の到着を待ちながら]
そうなんだよ。
[小さく笑うライヒアルトに嬉しそうに頷く。
妻に褒めて貰いたいかどうかは、さて……―――。
と、紅は言葉を交わすミハエルとゲルダを映す。
ミハエルの言に、嗚呼、彼女に謂うのかな?
と、思い何故彼女に謂うのだろうかと、
繋がりが見いだせず首を傾げた。
サラリ――と、密かに自衛団に掴まれて乱れたままの銀糸が
その動きに揺れる。]
/*
ものすごく。
むずかしい。
パスされてんですけど。
……霊能情報オープン状態だからなぁ。
そうなると、こいつの答えって、うん。
だよね。
─宿屋・客室─
そう、二度目。
……ま、死に損なっただけ、とも言うけどな。
[軽く返しながらも、向けられた言葉の微かな違和感は、心の内に刻んで]
ま、普通の反応だな。
……むしろ、ここですぐに信用されても調子狂っちまうよ。
[言葉から消えぬ疑いは予想済み。
額面通りに受け取らず、裏を読もうとする意思がある、と。
知っているからこそ、手札を晒す勝負に出たのだから]
お前、俺の主義、忘れた?
逃げも隠れもするが、嘘はつかない、がモットーなんだけど。
[軽口めいた口調はそこまで。
向けられた問いに、蒼は鋭さを帯びる]
……お前以外で、か。
知り合いだらけでどこも選びにくい所だが、強いてあげるなら……クロエかね。
見出す者が表に名乗りを上げぬなら。
次に、狙われやすいのは、死者を見定める者。
……まして、あいつは全員に自分の力のこと、晒してるわけだろ?
単純な要素だけを見れば、一番危険だ。
[相手のカード、全容までは見えぬけれど。
過去と照らし合わせれば、可能性には行き当たる。
だから、ここまでは淡々と告げて。それから、ふ、と笑んで]
……ま。生きて欲しい、ってな話になると、本気で一箇所なんて。
選べやしねぇけどな。
―宿屋・厨房―
親父がそういう話嫌ってたからな。
あまり詳しいことは聞いたことねぇんだ。
[人と違うもの、その言葉に]
こんなかに人じゃないやつがいるっていうのか?
[首をかしげながら]
確かに頭おかしいやつは一名いたけどよ。
アーベルにも、あまり詳しいこと聞いたことねぇな。親父があれだったしな、アーベルもあまり話さなかったんだろう。
[他にも理由はあったのかもしれないが]
ミハエルとか死体見ちまったみたいだし、皆がこんだけ騒いだりしてる。
人狼が普通じゃない存在なんだろうなとは、確かにおもうけどな。
[変えられようとした話題は、結局はその話に戻るだろうか]
/*
回答が。
かなり。
ガチ視点になった。
気がする。
いや、潜伏占い師って、ガチではやったことないけど。
信用の取れない占い師なら、経験あるけどね!
[自虐しないの]
しかし、占い先マジでどないすべか、これ……!
投票を委任します。
騎士 ダーヴィッドは、洗濯女 クロエ に投票を委任しました。
―宿屋食堂―
……ん。
素直に言えるのは悪い事じゃないと思うぜ。
[怖かったというミハエルに緩く頷くが
俯き加減になる様子には拙かったかと視線が彷徨う]
何で、って……
[コトと首を傾げながらも
ゲルダと話がしたそうな素振りが見えたから
青年は少しだけ不思議そうな様子で席を外す]
ミハエル君、ゲルダさんに私が占い師だって謂うつもりなのかなぁ。
皆に謂うと危ないって謂うから、
じゃあ、ミハエル君が信頼したい人になら話していいよって謂ったんだけど。
でも、なんでゲルダさんなんだろう?
[んんっと唸ってる間に、妻からも何やら疑問めいた聲が聴こえた。
ちなみに、先程リヒトの件で噴かれたのは何故かは判っていない。
けれど、妻が喜んでくれたらそれで佳いと思っていたりする、]
/*
占:自分
霊:クロエ
守:ユリアン
聖:ゲルダ
村側四種は、これで確定だよ、な。
ゼルは恐らく囁。
ミハ、ダーヴ、イレーネは、これで赤だったら笑いますよ、という感じ。
ベッティも、村っぽいのだよなぁ。
と、なると。
三択かしら。
どこが赤でも、黒だしでやられるの美味しいんですが。
―宿屋自室―
いや。忘れたわけじゃない。
でも事態が事態だ。とことんまで念を押しておくのが俺の主義だ。
[鋭い視線を真っ向から受け止める。
返って来た答えに部屋に戻ってから初めて表情を緩めた]
妥当な所だね。
それと知られれば占い師の方が危険そうだけれど、お前はまだ誰にも言ってないんだろう?
[ゼルギウスも。あと気付いてるとしたらイレーネくらいだろう。
ミハエルに話しているとはまだ知らない。そういえば部屋に戻る前の何か言いたそうな視線は何だったのだろうか]
……まったくな。
人死になんざ少ないにこしたことはないし。
俺だって……いや。なんでもない、忘れとけ。
[選べないというのに、心の底から頷いて。
言うつもりでなかったところまで口にしかけて慌てて打ち消した]
―→自宅(回想)―
[暫く後に戻って来た者たちから、ミハエルの様子や、彼が無事帰り着いたことを聞いたなら、女は安堵の表情を見せた。
自宅に戻る前にブリジットに連れられた赤毛の男とは顔を合わせたかどうか、だとしても好意的な目は向けられなかっただろうが。
ゲルダやクロエ達の選んだ人形たちは一度自宅に持ち帰ることにし、残りは先の言葉通りユリアンの手に渡った。
購入したものを合わせれば、来るときよりも格段に増えた荷物は手提げ籠には入りきらず、幾らかは直接手持ちになった。
ユリアンに送ると申し出られた時には初めは断ったものの、何度かの応酬の末、こちらが折れることとなったか]
さぁて。
[自宅で一人きりになると、休憩もそこそこに作業台に向かう。
買ったばかりの天鵞絨と本朱子を手に取り、その肌触りや色を何度も比べた末]
……こっちね。
[天鵞絨は棚に仕舞い、本朱子が台の上に広げられる。
そうしてその日、女の家には明け方まで灯りが点いていた]
[水を用意するらしきベッティとイレーネを見送り、御父さんになると胸を張るゼルギウスに微笑を向けて。]
…そうだね、お父さんらしく、格好いいところ見せなきゃ
[眸を細めて笑むと、そう伝えて。村の様子を述べるミハエルの話を聞くと、娘は手当された患部に触れながら。]
人は、可能性があれば其方に流れていくものだから
悲しいけれど、解決に至るまで続くと思う
[>>316へなりと眉を寄せ、言葉を娘は喪った。自衛団長という存在の死は、これまで以上に此方側の眼も厳しくなると云うもので。]
――――…僕にかい?
ああ、うん、昨日は名前を名乗らなかったのだったね…
[囁きには僅か頷きを返して。娘は改めて名を伝えると、相談に応じると伝えて。つぶやきが聞こえると意がつかめずことりと頸を傾いだ。>>321]
雑貨屋 ゲルダは、騎士 ダーヴィッド を投票先に選びました。
─宿屋 厨房─
[ベッティの>>324頭のおかしい、には苦笑する。思いつくのは一人だった。
あまり詳しく聞いたことが無いという彼女には、そうと小さく口にする。]
うん……今の状況を考えれば、あまり口にはしたくない話題よね。
[物騒であまり話題にしたく無いのも分らなくはない。]
でも……だったら本当に、どうしろっていうのかしらね……
[隣に夫が居ないからか、溜息は深く、重かった。
普通じゃない存在がここにいる、という言葉には、ややあって頷いて。]
そういう事なんでしょうね。でも…
[じゃあ誰が?…それには首を振ることしか出来なかった。]
[不意に向けられたヴァイスルヴの聲>>*78。
ふきだすグラォシルヴの気配>>*80]
お前さんに言われるとはねぇ。
[苦く笑って目を伏せる]
グラォシルヴも聞いてる訳だし
俺はこれでも抑えてるつもりだぜ?
/*
しまった、離席用のも作ってから落とすんだった…!
でもありがとうアーベル。もう少し頑張る。
ただその。
誰か残ってたら発見ロールしたミハエルに投げてあげてー!(汗
お願いしたのに申し訳ないのですよ。
─宿屋・客室─
用心深いことで。
……ま、その慎重さがあるからこそ、俺も手札晒す気になったんだがな。
[逆に言えば、それが最初に視ようと思った理由でもあるのだが、それは触れず]
ああ、今の所はな。
……もっとも、知れるときゃあ知れるし、死ぬときゃ死ぬ。
当然生き延びるつもりだが、死ぬ可能性にはびびっちゃいない。
……一度、死んだみてぇなもんだからな。
[さらりと言う声には、ほんの僅かな自嘲の響き]
人死になんて、出なきゃ出ないに越した事なし、確かにな。
[言いながら、軽く、蒼鷹の翼を撫でる。
不自然に途切れた言葉に疑問を感じるものの、それを追求する気はなかった]
――…団長殿が油断するような相手だったか。
あと考えられるのは抵抗する隙が無かったか。
イレーネが銀の短剣渡してたはずだが……
持ってなかったのか……?
[離れる前に聞いたミハエルの紡ぎ>>331には
思いついた事を言ってみせた]
ゲルダには昨日慰められてたからなぁ。
それでミハエルも心を許したんじゃねぇか?
[不思議そうなヴァイスルヴ>>*82にはポツとそう告げて]
/*
占い師:アーベル
霊能者:クロエ
守護者:ユリアン
聖痕者:ゲルダ
囁き狂人:???
人狼:???&???
囁きか人狼にゼルギウスを予想。
この様子だとイレーネは村かな。
さて、聖痕者を赤側に巻き込めるか否か。
/*
暗に、守護しなくていいよ! と主張しておるのだが、伝わってるよ、ね……?
[途中で死ぬ気全開なひと]
ミハがゲルダの方にいくなら、こっちゃどうすべかねぇ。
あと、手札晒すとしたら……うーん。
二回目の占いは、デフォ(ベッティ)で行くかあ?
―自宅―
[翌日。
台の上には幾つかのパーツに切り分けられた本朱子と、同じ形の型紙が散乱し、それらに埋もれるようにして、一枚の紙があった。
描かれているのは人形のデザイン画で、右足の膝上までフリルのスリットが入った赤いマーメイドドレスを身に纏っている。
女はと言えば睡眠を取ることはできたのかどうか、やや眠たげな顔で鏡の前に座っていた]
……はぁい?
[慌ただしいノックの音に、ほんの少し眉根が寄ったのは致し方のないこと。
声だけは何でもない風を取り繕って、玄関へと向かった]
―宿屋/食堂―
[様子を伺う先の女性が、微笑むならば、ニコニコと微笑みを返す。
それは、もちろんだよと言いたげなもので。]
――……ミハエル君は、本当に頭がいいなぁ。
[そして、ミハエルが告げる違和に、つっと紅を細めた。
その細まった眼は、席をはずそうとするライヒアルトを映し]
あれ?私も席を外した方がいいのかな?
[距離は取っていたつもりではあるが、悩むようにコトリと首を傾げる。そんな間に、相談事は後としれて、結局食堂の椅子に収まったまま。
妻とべッティが戻って来てなければ、そもそも席を外すこともできなかったのだけれど。]
あ、そういえば、昨日私を運んでくれたの誰なんだろう。
お礼いわなきゃ。
[昨夜、突っ伏した机を見て思い出し、独り語ちた。]
[ミハエルとライヒアルトのやり取りが聞こえると、
はっとして眼を見開く。胸の動悸を悟られぬように
暫し口を噤むけれど。]
おじいちゃんが…抵抗しなかった?
[如何いうことか直ぐには飲み込めない。
ただ、何の抵抗を見せずにいたという事は、
死の直前まで油断していたのではないかと結論づく。
違和感を覚えながらもミハエルが部屋を借りるとの言葉に]
そっか、わかったのだよ。
お部屋が決まったら教えてね
[淡く笑みを作った。]
聞こえるって分かってるんだ。
気にするに決まってるだろ?
[愉しげな同胞に少しだけ困ったように笑い]
あー…、ベッティやクロエも居たな。
でも其の中でゲルダの言葉が響いたんじゃねぇかな。
ま、俺は出遅れたんで良く知らねぇんだけど。
え。じゃあ、グラォが聴いてなかったら、もっとえっちなの?
[子どもがそういう話に興味を持つような雰囲気を醸し出すも]
だ、だめだよ!グラォにそんな話きかせたら。
胎教にきっと悪いよっ。
[あわわっと慌てたように言葉を紡ぐも]
や。でも、愛し合うことは、とても、素敵なことだけどね。
[何か思い出して、一人で照れたりと忙しく反応して
最後に、げふんげふんと空咳を吐くと、真面目な話をしなきゃっと
意識して貌をキリっとさせた。]
クロエ、未だかな…
[ほつりと幼馴染の名を零し扉向こうを見やる。
直ぐに戻るとの云っていたから待つつもりでいるけれど。
ライヒアルトが席をはずそうとしていたのなら視線は其方に移り。
ゼルギウスが運ばれたと聞けば不思議そうに首を傾いだ。]
運んで呉れた、って…僕らが昨日外に出てた時?
眠い時は無理しちゃだめなのだよ、
御父さんになるのならね?
[独り言ちを耳にすると気遣わしげに彼を見詰めた。
其の時の様子は場に居合わせなかった事もあって
身体を気遣うものだけになるが。]
ふふ、ありがとう、気を使ってくれて。
[同胞を困らせているのが分っているので、そんな風に礼にして返して。
他に、ベッティとクロエが居た、と言う話に些か間が空いた。]
……ねぇ、
霊能者だって一人名乗りを上げた人と、
いくら優しくしてくれたとはいえ、人か狼か良く分からない人、
どっちが信用できると思う?
[首を傾げるように、二人に問う。]
[ゼルギウスの呟き>>336が聞こえれば昨夜の事を思い出し]
運んだぞ。
アーベルとユリアンにも手伝って貰って。
昨日はほんと大変だったんだぞ?
急にぱたっと反応しなくなるから
イレーネは泣きそうになるし。
今度から眠くなったらイレーネには言っとけ。
まぁ、なにかあったのかも、しれないな。お袋関連でな。
[話したがらない二つの事柄は自分の中できっとつながってるのだろうと、
そう自分の中で結論付けていた]
どうしたら…か
[記憶を呼び起しながら、クロエの話と同時に]
たしか見つける力持った人とかっているんだよな?
こんなかにクロエ以外にいるか知らないけどよ。
[クロエのことはイレーネも知っているので、何のことかすぐにわかるだろうか]
殺さないでもわかる方法も、あるんじゃなかったっけか?
[たしかそんな力もあったようなとおぼろげに、それから]
どっちにせよ、そういう力持った人だって普通じゃねぇんだし。
人狼っていうのも、なんかそういう力持っちまった人のことなんかねぇ。
―宿屋自室―
そいつは光栄。
……達観できてるな。
俺は口で言うほど割り切れちゃいねえよ。
不安で仕方ねえ。
[自嘲の響きには気付きながらも、そっと本音を漏らす。
自信がないのだ。この先自分がどう動くのかも]
そういやそいつ、キーファーて言ったっけ。
この村に放してたってのに随分とお前にも懐いてるのな。
俺は見覚えなかったりするのに。
[追求の気配はなかったがそんな風に話を逸らそうとして]
ん。ん。
そっか、昨日、ミハエル君とゲルダさんの間に何かが芽生えたんだね。
[キリっとした貌で、謂う言の葉。
――……夫婦そろって、誤解を生みそうな言葉選びをするのは、
おそらく素である。
そして、今更だけれど、ありがとうという妻の言葉に喜んだり。]
他にもまだ何かあるか。
俺はもう少し時間潰してから行くよ。
[指の間で煙草を揺らしながら続けた。
滅多に吸うことのない煙草に火をつける気配はまだない]
―→宿屋―
[自衛団員数人によって今朝の顛末を聞かされた女は、送り届けるという名目の連行を“丁重に”お断りして、再び“容疑者”の集まる宿屋へと向かっていた。
女を見れば人は噂を止めて不躾に見てくるか、怯えた目で見てくるかの二つ。
その中には人形をよく買ってくれる親子の姿もあった]
売れ行きに影響が出そうね。
[口の中だけで呟いた。
それでも直接危害を加えられることのなかっただけまだマシかも知れない。
顔を俯かせることは決してなく、背筋を伸ばし、いつもと同じ速度で宿屋に向かい]
こんにちは。
[いつものように三度のノックをして、一階の扉を開けた]
えっちじゃねぇだろ。
品行方正な修道士を捕まえてなんて言い草だよ。
[子供みたいな仲間の聲>>*89にクツリと笑い]
だーかーらー、聞かせねぇって。
胎教かぁ。
お前さんの血が濃く引き継がれるなら
こういう話は必要ないだろうな。
逆にグラォシルヴの血が濃く継がれるなら……
餌の事だ、多少は知っておくべきだろうぜ。
[同胞に宿る子がどちらの血を濃く継ぐかは知れない。
惚気になれば、はいはい、と軽く流してしまうのは
いつものことか]
─宿屋・食堂─
銀の短剣…。
いや、そのような物は落ちていなかった。
抵抗のために仮に短剣を抜いていたなら、僕が目にしていても良いはずなんだが…。
実際に持ち歩いていたのかまでは、僕にも分からない。
持ち去られた可能性も、否めないかな。
[ライヒアルトの疑問>>334には記憶の限りを口にして。
別の可能性も口にするが、ライヒアルトが口にした可能性の方が高い気がした]
[ゲルダ>>337には承諾の頷きを返し。
その後はイレーネとベッティの戻りを待つ]
一度家に戻る必要はあるかな…。
……あまり、顔を合わせたくは無いが。
[執事達の反応を思い出し、小さく息を吐いた。
彼らに悪気は無いと分かっていても、気分の良いものでは無い]
――……ごめんなさい。
あと、ありがとう。
[ライヒアルトの言葉に、しょげっと頭を垂れる。
重なるゲルダの言葉に、更にしょげる角度は深くなり]
うん。気をつける。
そっか、アーベル君とユリアン君も……―――。
お詫びとお礼いいたいけど、今は休んでるのかなぁ。
行ったら迷惑かな。
[各々去っていった時の様子を思い出し、
けれど謂わないでおくのが気になって、そわそわとした。]
―宿屋・客室―
……このくらいでなきゃ、こんな状況で生き抜けねぇよ。
[告げられた言葉に、軽く肩を竦めて返す。
不安は、自分にもないとは言わない。ただ、それに囚われまいとしているだけで]
ん? ああ……。
[唐突に変わる話題。
戸惑いながら、腕に止めた蒼鷹を見た]
ま、押しつけられた時、ほんとに雛だったからなぁ……。
刷り込みかなんか、されてる可能性はあるかもな。
もっとも、俺よりもクロエに懐いてる気がするが、今は。
[同胞の紡ぐ五文字に緩く目を細める]
――…ん。
俺が人なら霊能者を名乗る方だな。
名乗り出たのも今の所彼女一人。
霊能者なら、人狼ではないのは確か。
[ヴァイスルヴが妙な事を言えばクツリと笑って]
俺にはわからねぇ何かがあるのかねぇ。
[自分は人間ではないから。
自分は子供ではないから。
そんな風に結論付けた]
─自衛団詰め所─
きゃ…っ
[暫く自衛団長に縋り泣いていたが。
いい加減に離れろと自衛団員に肩をつかまれ引き離された。
今後自衛団の手で処刑があった場合こうして骸に引き合わされる事と、決して疑いから外れた訳ではなく自分も怪しければ処刑の対象に成り得る事を事務的に告げられた後、詰め所から出ろと命じられて。]
貴方達に言われなくたって、ちゃんと見るし。
信じてくれなくたって構わない。
…ギュン爺ちゃん、それじゃ私、帰るね。
ちゃんと、伝える、から。
[自衛団員を睨みつけた後、自衛団長に視線を向ければまだ流れてくる感情の波に眩暈を感じながらも顔を見て挨拶をして。
詰め所を出て、すぐ戻ると言った手前まっすぐ帰るべきかとは思うものの出てくる際に声をかけてくれた皆のことを考えると泣き腫らした顔で戻ればまた心配をかけるかとも思い。
一度洗濯小屋へと戻り顔を洗いついでに着替え、身なりを整えた。
まだ瞳は赤いものの、よく見なければ普段通りにみえるだろう。
預かっていたミハエルのハンカチも届けようと手にして、宿屋へと戻っていった。]
―宿屋 厨房―
[ベッティの母親の事は殆ど知らないので、
彼女の言葉>>340には、そう、と相槌を打つことしか出来なかった。
クロエの件については頷いて。]
見つける人、確か占い師、だったかしら。
私はそんな事は出来ないし。
ベッティちゃんも違う、のよね…その言い方だと。
[わざと他人事のように語っているのかもしれないが。
何となく、彼女ならそうは言わない気がしていた。
問いはしたものの、答えは期待せずに。
人狼も普通じゃない力の持ち主ではと言う彼女の弁には、
かもしれないわねと、返した。]
……話し込んじゃったわね。ごめんなさい。
お水、持って行きましょう。
[皆待っているわと、ベッティを促し、コップを乗せた盆を持って厨房を出た。]
[霊能者と、人か狼か佳く判らない人。
その信用に対しての言葉は、何かが芽生えた!発言が答えになるか。]
――……品行方正。
[リヒトから聴こえた単語、鸚鵡返して過去を思い返す。
彼の狩りのスタイルをまねようとした、グラォシルヴを止めたこと。
その時、多分、女性として好きなのだと自覚したような想い出。
きっかけとしては佳かったのだろうけど
言葉は賛成しかねて、首を傾げた。]
できたら、私はグラォに似て欲しいと思ってる。
[と、どっちに似るという言葉に、ふっと真顔になって呟いた。]
元気なのが一番だよ。
[それが願いの根底なのは間違いないのだけれど。]
ん、いや。
話は、それだけだ。
[まだ何かあるか、との問いには緩く首を振り]
んじゃ、俺も外で一服してくるわ。
[ひらり、と手を振り、踵を返す。
それから、ふと思い出したように振り返り]
俺の切ったカード。
どう使うかは、お前次第だ。
……どうなっても、恨みゃしねぇよ。
[軽口めいた口調で言って。
んじゃ、と言うと、部屋を出た]
―宿屋 食堂―
ごめんなさい、待たせてしまって。
[遅くなった事を謝罪しながら、
ベッティが持ってきた水差しから水を注ぎ、
ミハエルや夫らにコップを手渡していった。]
─宿屋─
ただいま。
ごめんね、すぐ戻るって言ったのにちょっと遅くなっちゃった。
[宿に戻ればちょうどイレーネ達が水を持って戻ってきたところだろうか。
ゲルダとミハエルが話しているなら、邪魔はしないようにして。
自衛団員につれていかれる時に居なかった顔を見れば、おはようと挨拶をした。]
でも、えっちな教え方は駄目だよ!!
[子どもが女の子だったら、彼氏を連れてきたら卒倒しそうな感じを軽く連想させれる様子で、もう一度釘をさす。が、リヒトは聞き流してしまうだろうか。おそらくは。
くすくすと笑う妻の聲を聴けば。
話題が引き金で、褥で戯れ合った時の、笑い声を思い出して、少しだけそわそわっとした。
二人きりの時は……―――とは、余談であるので以下略。]
[ミハエルの言>>344には考えるように柳眉を寄せる]
落ちて無かったなら、その可能性もあるか。
伝承の通りなら銀は人狼に有効らしい。
団長殿の武器の有無、確かめた方が良さそうだな。
後で詰め所に言って聞いてくっか。
教えて呉れるかはわからねぇが。
[自衛団員の様子を思い出せば軽く肩を竦めて。
しょげるゼルギウス>>345には言い過ぎたかと後悔の色]
その言葉はイレーネに言ってやれ。
こっちは全然気にしてねぇし。
[アーベルとユリアンについてはゆると首を傾げ]
あー…、如何かねぇ。
気になるなら行ってみたら如何だ?
[そわそわしてるのが目に見えたので苦笑しつつそう紡ぐ]
─宿屋 食堂─
[中に入れば予想通りの空気で、小さく息が洩れた]
お邪魔するわ。
ゼルギウスさん、起きてらしたのね。
[ゼルギウスを驚かせたかもしれないことは知らずに、声を掛ける。
運んだ一員ではなかったけれど、彼が倒れた時にはその場に居合わせていた。
戻って来たクロエには挨拶を返し、赤い瞳には気付かなかったか触れずに]
―宿屋・客室―
そういうもんか。
……覚悟つけねえとな。
[深い溜息を一つ落として]
そうだったのか。
じゃあお前が父親?ククッ。
クロエちゃんが居て良かったな。
[蒼鷹を見ながら小さく笑う。緊張が解れた。
ひらひらと手を振り返して送り、軽口のような台詞を聞いて]
…………。
[火をつけないままの煙草を口に咥えた]
─宿屋・食堂─
[3度のノック音。
それに気付いて翡翠を向ければ、カルメンの姿が見えて。
挨拶を返してから、イレーネに渡された水を受け取った]
ありがとう。
ベッティ、部屋を一つ借りたいのだが、空きはあるだろうか?
[イレーネに礼を言ってからベッティへと視線を向け。
部屋を借りたい旨を告げた]
[残した言葉が、どんな影響を与えるか。
それもまた、一つの賭け。
何れにせよ、自分の取れる道は限られるのだから、と。
内心を巡るのは、そんな思考]
……っかし、これからどうするか。
後ろを固めるか、狙いに行くか……。
どっちにしろ、やりにくいに変わりはねぇが。
[小さく呟くと、蒼鷹が案ずるよに鳴いた。
円らな眼に宿る、案ずるような光に苦笑して、そう、と撫でてやりながら。
一先ず、足を向けるのは、食堂]
─ →宿屋・食堂─
……お。
クロエ、戻ってたのか。
それに、カルメンさんも。
[食堂に入ると、先にはいなかった二人に向け、ひら、と手を振った]
―宿屋・厨房→食堂―
[占い師と言われるその力の持ち主のこと、イレーネから自分がどうかと聞かれれば]
できたっていわねぇよ。
死にたくねぇからな。
[にっとイレーネにはそう笑いかけてから]
イレーネが人狼だったら、ギュンターの後追いするはめになるからな。
[冗談めかしてそう答えた後に、話し込んだとの言葉]
ああ、湿っぽい話ですまねぇな。
まぁ、イレーネは子供守るママなんだし、ゼルギウスパパもいるしな。
守ってもらえるから、大丈夫じゃないか。
[そう、ぽんと肩をやさしく叩いてから連れ立って食堂のほうへと戻った]
皆、遅れて悪いな。
………何か言いたげだな。
[鸚鵡返しの言葉にチラとヴァイスルヴを見遣る]
そ、っか。
ま、どっちに似てもきっと可愛いだろうな。
[ゆると彼の言葉に頷くも
えっちな教え方は、なんて言われれば苦笑して]
そんな教え方しねぇよ。
それにえっちじゃねぇって言ってンだろ?
[何を考えているのかさっぱり分からず
やれやれと肩を竦めた]
─宿屋/食堂─
うん……ごめんね。
アーベル君と、ユリアン君のとこには、行ってみる。
[しょげっとしたままライヒアルトに再度謝罪を述べ]
イレーネも、心配かけてごめんね。
眠たいときは、ちゃんと謂うようにするから。
[水を差し出してくれる妻に、話の流れを説明せずに謝り]
う。カルメンさんにも見られてたの……―――。
あ、クロエさん、おはよう。
[最後に、現れた女性2人に紅を向けた。
特に、眼差しは、ほんのり紅い眼の彼女に。]
人か狼か……か。
[アレな話題の最中に聞こえる言葉>>*92には少し考えさせられる物があった。
自分は人狼として覚醒したものの、内に流れる血の半分は人のものだ。
そこにヴァイスの血が混ざれば、血の濃さだけでいえば、人に近い子にはなるだろう。
だが極僅かでも、人狼の血が混じってあれば、狼として覚醒する可能性は生まれる
とは父から教わっていた。ヴァイスを意識し始めた頃あたりの時に。
聡い父は先の事を予見でもしていたのだろうか、とは今更ながらふと思う。
もし育て方次第で、どちらになるのか決まるのなら―――と、
思考は>>*95夫の言葉には、思うところもあり一度途切れた。]
私は、ヴァイスに似た子が嬉しいのだけど。
……うん、元気な子なら。
[根底の願いは同じと、そう囁いた。]
[カルメンやミハエルから挨拶をされれば、笑顔を返した。
蒼鷹を連れて食堂に入ってきたアーベルから戻ってたかといわれれば頷いて。]
うん、今戻ってきたとこ。
昨夜着替えずに寝ちゃったし、ミハエル君にハンカチも返したかったからちょっと小屋に戻ってたら遅くなっちゃった。
[それだけではないが、これも嘘ではない。
そう笑顔で告げてから、手に持っていたハンカチを渡せるかな、とミハエルの方を見た。]
[ミハエルに部屋をと言われれば]
ああ、かまわないぞ。
空きはここにいる全員がはいれるくらいだな。
部屋に希望はあるか?
あんま豪華な部屋とかはないけどな。
[もっとも選べるのは場所くらいでグレードといったものがあるほどの宿屋でもないが]
/*
うああ。
なんつーか。
なんつーか。
ぜるるんはさりげに背後の癒しなので。
……対抗戦つらいわーorz
いや、PCはその気になれば、どこまでも突き進める子ですけどね!
―宿屋 食堂―
ええ、先程。
[アーベルにはそう返事を。
昨日と違い挨拶を返してくれたミハエルには微笑を向けて]
大丈夫そうで安心したわ。
[ゼルギウスにも同じ表情を向けて、肯定を込めて返した]
[クロエが戻れば安堵の色を過らせる。
カルメンの登場には緩く会釈を向けて。
ミハエルの忠告>>356にはわかったとばかりの頷きが返される]
十分な情報だと思うぜ。
大丈夫、無茶はしない。
[アーベルが食堂に戻ってくればにやりと笑って]
お、噂をすれば、か。
会いに行く手間が省けたな、ゼルギウス。
[そんな言葉をゼルギウスへと送る]
―宿屋 厨房→食堂―
[厨房での冗談めいたベッティの言葉>>358には、柔らかく笑んだ。
少し暗かった様子が飛んだように。
謝罪には緩く首を振り、守ってもらえる、には少し間が空いた。]
…ええ、この子を守るためなら、ちゃんと生んであげられるなら
私は自分の命だって要らないのに。
[自分の母が、文字通り命がけで自分を産んでくれたように。
子の為に自分だけが死ぬのならそれで良いのに、
それが今は叶わないのが、酷く心苦しかった。
そんな頑なな心も、肩を叩かれればふっと消えて。
ありがとうと、礼を言いながら食堂へ。
食堂に戻れば、丁度カルメンとクロエがやってきていた所に出くわした。]
二人とも、こんにちは。
[来訪者に軽く礼をして、水はいるかどうか尋ね、所望されれば水を足し、コップを渡した]
クロっちに、カルメンもお帰り。
[戻ってきた二人にそう声をかけた後、食堂に戻ってきたアーベルの姿をちらりと見てから、
すぐに視線をはずす風にしたのは、先ほどのイレーネとの会話のことなど、思うところがあってのこと]
ああ、そうだアーベル。
例の宿代とかの件、話せなかった、っていうかそんな雰囲気じゃないしな。
落ち着いた頃にでも言ってみることにする。
[ひらひらと手を振りながら視線はそちらを向いてはいなかったが]
…うん。何もないよ?
心配してくれてありがとう。
[ベッティ達にされたほど手荒なことをされた訳でもなく、アーベルの言葉はそう笑顔で肯定して。
案じるように鳴く蒼鷹にも笑顔で礼を言った。
今度から蒼鷹も連れて行って良いと言われると、一瞬安堵の表情を浮かべるもののすぐに何かきづいて首を振った。]
ううん、キーファーちゃんに何かあったら大変だし。
大丈夫だよ、私なら頑丈に出来てるから自衛団くらいどってことない。
[ミハエルのいい部屋をと、その言葉に少し考えてから]
一番角の部屋だな。案内する。
[席を立って、ついて来いというジェスチャー、
部屋の大きさはさほど変わらないがベッドは他に比べて新しい方の部屋]
代金は、いらねぇさ。
友達のよしみってやつで、今回はただにしてやる。
[そう笑いかけてから、金貨の入った子袋はそのままミハエルに返して]
それに後で自衛団連中に請求でもしておくつもりだしな。
[団長の死の事を静かに聞き入る。
可能性の話を聞きながら娘は想うところ在るも
口に出される事は無く。]
――――…
[顔見知りだったから?
疑問は浮かんでも直ぐに消えて行ってしまう。
家に一度戻るというミハエルに頷き。
カルメンやクロエが戻ってきたのなら意識は其処に移り。]
あ、御帰りなさいなのだよ
二人とも―――大丈夫だったのかな?
[先ずは幼馴染にかけより無事を訊ね、
カルメンにも視線を投げかけて。]
─宿屋・食堂─
[カルメンに、安心した、と微笑みを向けられて、少し恥が先行する]
あー、その。
……心配かけたようで、済まない。
[自尊心はなりを潜め、素直に言葉を紡ぎ。
誤魔化すようにグラスのコップを口に付けた]
嗚呼。お前さんの噂してたんだ。
ゼルギウスが言いたい事あるってよ。
[首を傾ぐアーベルにそんな事を告げて]
と、ちょっと出てくる。
調べたい事があるんでな。
あと、薬の補給もしなきゃなんねぇし。
――…あ、ワインの瓶詰めもあったか。
[思い出した仕事はまだあるのだけれど
言葉にするだけで疲れそうなので切り上げて。
ひらりと手を振り宿屋を出た]
[そう言って微笑んだ所でミハエルから声がかかり。
そちらに顔を向けて、うん、と頷いた。]
うちで洗わせてもらったハンカチ、渡そうと思って。
返すの遅れちゃってごめんね。
[そう言って手に持っていたハンカチをミハエルの元へと返した。
畳んだ際にポプリの香り袋を挟んでおいた為ほのかにジャスミンの匂いがついているだろう。]
/*
ぜるるん待ちしてみたりしてるのですが。
戻っちゃっていいかなあ。接続も大変そうですし。
ちょっと眠くなってk
多分動き出せば少し目が覚める。
うん、ただいま。
[ベッティとゲルダからもお帰り、と言われれば嬉しそうに微笑んで傍に行ったものの。]
二人とも、怪我はもう大丈夫?痛くない?
もし痛いなら、無理しちゃダメだよ。
ベッティもゲルダも頑張り屋さんだから。
[ブリジットもこの場に居るなら、ブリジットにもそう思うよね?と同意を求めた。]
[水を持ってきたらしきイレーネ達へは気がついたように、
あ、と言葉を滑らせて。]
僕にも御水頂いても構わないかな?
…水分出したら、其の分身体が欲しがってるみたいで
[泣いたとは云えず少しばかり照れくさそうに漏らして。イレーネの隣にいたベッティが移動する前、]
御部屋は借りていいのかな
一番安いところで好いからさ
[そう伝えながらベッティに、雑貨で居るようなものが無いか訊ね。]
煙草や茶葉、お菓子くらいは持ってきているのだよ
足りない物があったら遠慮なしに云ってね
重い物とかはユリアンが運んで呉れそうだし
…きっと、こんな状態が暫く続くからさ
[最後の一言はぽつりと紡がれる。聞こえたかどうかは解らないが。]
─ →宿屋・客室─
[ベッティの後に続き、借りる部屋へと向かう。
場所を確認し、部屋の中へと入ると、ぐるりと部屋の中を見回した]
素朴な作りをしているのだな。
[普段ならば泊まることの無い部屋に、そんな感想を漏らす]
…良いのか?
ふむ……自衛団に請求するのなら、お言葉に甘えるとしよう。
[ベッティの笑みにクスリと笑み返して。
返された小袋を懐へと仕舞った]
─宿屋 食堂─
[イレーネやベッティの姿も見えて、そちらにも挨拶を。
水は今はいい、と遠慮して]
ふふ、すれ違わないでよかったわ。
[アーベルには相変わらず軽い調子で返した。
ゲルダからの問いには少しの間の後、意図を察して]
ええ。
少しばかり、肩身は狭かったけれどね。
[その原因には触れずに、軽い調子を保ったまま肩を竦めて見せた]
―宿屋自室―
[煙草を手に戻してベッドに腰掛ける。
天井を見上げて瞼を閉じた]
下手に見られて異端審問なんてのも勘弁だし。
やるとしたら多少暗くなってからだな。
[その方が怪しいかもしれないとは思わなかった]
カードの方は、どう使ったもんだか。
[心はまだ決まらない。
結局煙草に火はつかないまま、ワインを一口だけ飲んで部屋を出た]
ライ兄、出かけるの?
気をつけて、ね。
[外へと出ていく姿を見れば、そう心配そうに声をかけ。
アーベルから、キーファーの好きにさせてやれ、と言われ蒼鷹を見れば一鳴きされて思わず微笑み、解ったと頷いた。]
それじゃ。
キーファーちゃんが来てくれるって言うなら、一緒に居てもらうね。
[そう笑顔で言ってから、少し表情を曇らせて。]
でも…出来れば、あんまり見せたくないな。
[骸から流れる感情は満足して逝った者なら穏やかなのだが、これから見るであろうそれはきっと、激しいから。
取り乱すだろう自分を見せるのは、躊躇われた。]
――……大丈夫?
[クロエが首を傾げれば、同じように首を傾げて
何があったか判っているのかいないのか、判らぬ態でそれだけを紡ぐ。]
私は、大丈夫だよ。
[カルメンの応えには、微笑んだ。]
あ、うん。アーベル君も、ごめんね。
昨日運んでくれたみたいで。ありがとう。
[その後ライヒアルトの促しを受けると、
頭を垂れてアーベルに昨日の謝罪を。]
─宿屋 食堂─
いいえ。
[ミハエルからの素直な謝罪に、微笑のまま首を振って]
ああ、お礼を言ってなかったわね。
ありがとう。
[クロエから彼にハンカチが返されるのを見て、言葉を添えた]
ああ、遠慮はいらねぇぞ。
ゲルルンもお金はいらねぇぞ。
[安いところでとの言葉に]
うちは部屋ごとに値段の差とかないから、どっか場所で希望あったら言ってくれ。
うちで必要そうなものは、食べるものくらいか?
保存が効くものとかなんかあったらくらいだな。
個人の嗜好品は本人たちで確保してもらったほうがいいだろうしな
[最後の一言には頷いて]
まぁ、簡単にはおさまらないだろうな。
[こちらも小さな声でそう返した]
ううん。なんでもないよっ。
[鸚鵡返しの件、心配そうに見上げてくる妻に
これ以上何かをいうと墓穴を掘りそうだったので
ふるふると頭を振って見せた。]
姿形だって、グラォに似た方がいいに決まってるよ。
[話を誤魔化すついでに、惚気けることも忘れないで置いた*]
僕の事は大丈夫なのだよ
…それより、クロエの方が心配で
[なにもされなかったのか、もしくは力を使わされたのか。
娘の知るところでは無く、大丈夫そうであるなら其れ以上は何も云わず。]
ううん、処置の所はまたライヒ君に綺麗にしてもらったし
痛むのはもう殆ど治ってしまってると思うのだよ
[頑張りやさんと返されると、困った様に笑んでふるふる頸を振り]
―自衛団詰め所―
[軽くなった荷を持って青年は詰め所に足を踏み入れる。
昨日よりも緊張感のある空気が漂っていた。
容疑者の一人ということもあり向けられる眼差しはきつい]
――…どうも。
聞きたい事がありお邪魔しました。
[ゆると頭を下げて口調は目上の者に向ける其れに変える]
自衛団長殿の訃報を聞きました。
前に襲われた旅人と同じような傷があったらしいですね。
人狼に襲われた、と、そう見ているのですよね。
[確認の為回りくどい言い方をしていれば
素っ気無い返事が返る]
――…団長殿は武器をお持ちでしたか?
私は団長殿が襲われた状況が知りたいのです。
[ミハエルから礼を言われれば、気に入ってもらえたならと嬉しそうに微笑んだ。
首を傾げた自分と同じような仕草をするゼルギウスから大丈夫かと問われれば、何か見透かされたようでどきりとしながらも笑顔を作って頷いた。]
うん、大丈夫だよ?
私のことよりも、ゼル兄こそ大丈夫?
[何があったのかは知らないが、皆から気遣われてる様子に体調が芳しくないのかと思い。
そうゼルギウスを心配そうに見つめた。]
[すれ違わなくて良かった、と笑うカルメン>>383に、にこり、と笑う。
軽い調子のやり取りは、それはそれで気を紛らわせてくれるもの]
ん、俺も宿のあれこれで手が離せないときは、ここで待たせとくから。
[笑顔で返すクロエ>>385にも、軽い口調でこう返すものの。
その後の、僅かに翳った様子に僅かに眉を寄せて]
……こいつは何か見ても言いふらしゃしないから、心配すんなって。
[ぽふ、と頭の上に手を乗せて、冗談めかした言葉を向けた後]
……力があるってのがきついのは、それなりにわかるつもりだから、無理するな、とはいわねぇ。
けど、ほんとに辛くなる前に、ちゃんと吐き出せよ?
[他には聞こえぬ小声で、ぽつり、付け加えた]
―自衛団詰め所―
貴殿らは我々に探し出せと仰せだ。
ならば、探し出す為の情報を。
[真剣みを帯びた眼差しを団員に向ける。
応じるまでじっと見据え続ける眸。
渋々といった風ではあったが団員は
確認のため奥の部屋に向かった
そうして彼の口から語られる]
――…団長殿は銀の剣を持っていた。
けれどそれは抜かれていなかった、と。
分かりました。
ありがとうございます。
[丁寧に頭を下げて感謝の言葉を向ける。
青年は奥へと向き直り
胸元で十字を切り小さく聖句を紡いだ]
中
<メモ
いや旦那様は無理しないで…!
ちょっと今回の赤2人はおかしいから(リヒトに失礼な
自己ペースで頑張ってくださ…い…
―→宿屋・客室―
[ゲルダとも、部屋のことについて会話をした後に先にとミハエルを案内した。
聞こえてきた感想には特に気にした様子もなく]
まぁ、その分清潔さとかはきちんとしてるからその辺は安心してくれ。
[豪華ではないが、きちんと手入れをして清潔感のある部屋、
クスリと笑みを返す様子に笑いかけて]
迷惑料込みでふんだくってやることにしたんだ。
さすがに私もむかついたからからな。
[見た目は元気そうな様子には少しばかり安心して、それは向こうにも見て取れたかもしれない]
じゃあ、私はゲルダに部屋の案内してくるな
―宿屋廊下―
おや、ミハエルさん。
こっちに泊まることにしたのか。
それもいいね。
[ベッティと連れ立って歩いてくるミハエルに声を掛けた。
まだ第一発見者の話は聞いていなかった気がする。
それでも色々あるのだろうと、軽く頷くようにしてすれ違う]
[カルメンからもハンカチの礼を言われれば、ううん、と微笑み頭を振った。]
いつもやってることだし、綺麗な刺繍間近で見れて得しちゃったし。
頼んでもらえてこちらこそありがとう、です。
[そう微笑むところにゲルダから心配していたと聞き、苦笑した。]
ゲルダも心配性だなぁ。
大丈夫大丈夫、何もされてないよ。
[そう言って微笑んで。
ゲルダから怪我の具合を聞けば安心してほっと息をつく。
頭を振るのには、笑顔で軽く髪を撫でることで応えた。]
─宿屋・客室─
うむ、それは見ていて良く分かる。
ではここをしばらく借りるとしよう。
[迷惑料の事にも笑って返し。
このように笑って話せることに不思議さがあったが、悪くは無い感覚だった。
ゲルダの案内を、と言われると「ああ」と返し、部屋を出る姿を見送る]
うん、ありがとベル兄。
無理にキーファーちゃん此処に居させたりしちゃダメだよ?
私は本当に大丈夫だから。
[そう言って微笑むのは半分強がりではあるが、もう半分は蒼鷹を気遣ったもの。
頭に軽く手を置かれれば、顔に出してしまったかと内心慌てたものの、続いた言葉に目を見開いた。]
ベルに…
……う、ん。
[思わず問いかけそうになるも、声が自分だけに聞こえる程度の大きさだったことに気付けばそれを飲み込み。
かろうじて、小さく頷いた。]
─宿屋 食堂─
[外に出る者、ニ階に上がる者、それぞれを視線で見送る。
向けられる笑みには笑みで返して]
ああ、あの刺繍はよかったわね。
負けないようにしなきゃ。
[片目を瞑っての言葉はクロエに向けたものでもあり、人形を任されている女自身に向けたものでもあった。
後者については伝わらずとも特に問題ないが]
また何かあったらお願いね。
[後ろ向きな言葉は言わずに、そうも加えた]
[ベッティが居なくなってからもう一度部屋を見回し。
どのくらいの物が置けるかを確認してから部屋を出る]
[食堂へと降りるとそのまま出入り口へと向かい。
どこへ行くのかを訊ねられたなら、自宅に必要なものを取りに行く旨を伝えて。
直ぐ戻ると言ってから、宿屋を出て自宅へと*向かった*]
ベッティがそう言って呉れるのならありがたいけど…
ふふ、うん、ちょっぴり愉しみだな、お部屋貸してもらえるのも
[お金は払わなくて好いと言う彼女の豪快さに吃驚はするけれど、
代金を自衛団持ちにさせるという意が知れると肩をすくめ。]
そうだね、風当たりが好いとか、
クロエやブリジットの部屋の近くだと嬉しいけど
[埋まってしまっているなら其処でも好いと告げて。
必要なものを尋ね返答が帰れば、]
缶詰や瓶詰めのものは持って来て置いたほうが好いね
あとは調味料とか…そのくらい?
[帰ってきた小さな呟きには、重々しく頷くのみであったが。]
/*
なかのくろねこ、保護者属性自重……!
さて、占い先はどーするかにぃ。
この後、ベッティと話せるかどうか、かな。
正直、ここもどっちか読みきれてないのよね。
占いたいのはベッティ、ライ、カルメンの三人なのだけどにー。
アーベル君の言うとおりだね
でも、なんだかどっちが飼い主なのかわからなくなってきたよ?
[青年と話す様子のクロエに話し掛けて。
実際最初に見かけたときはクロエが飼ってるのかと想ったくらいで。
心配性だといわれれば、少し考えた後彼女の耳元で、]
…僕はもう誰も失いたく無いのだよ
あと、目許が、ちょっと赤いから
[そんな事を口にして一度だけ幼馴染の手を握り、離した。
撫でて呉れる手が、何時か失われてしまうのではないかと想う態。
イレーネから水を受け取りながら飲み干すと空になった入れ物を脇に置いた。]
― →修道院 ―
[村の通りを修道院に向かい歩く。
ひそひそと周りから聞こえる声。
話の内容までは聞こえないが決して良いものではないだろう。
はぁ、と盛大な溜め息を吐き修道院の中へと入っていった]
院長殿にも話は伝わってるだろうな。
嗚呼、あいつらももう知ってるか。
[気が重いが会わない訳にもいかない。
青年は院長室を訪れる]
御加減は如何ですか。
[常の通りに声を掛けるが院長の表情には翳りがある]
気分が優れぬ様子……、
後で誰かにハーブティーを持たせます。
私が淹れたものでは、不安、でしょう。
ほんとに、だよ?
[わかってる、と軽く返されれば確認するように念を押して。
それはアーベルだけじゃなく蒼鷹にも向けられていたが伝わったかどうか。]
いい子って…もう、ベル兄もライ兄みたいな事言って。
…ベル兄も、無理しないでね?
[自分の頷きに微かに笑んだアーベルの言葉には少しむっとして見上げ。
もう一度彼が頭をなでてから離れる寸前、こちらもアーベルだけに聞こえるくらいの小さな声を彼に向けた]
―修道院―
[院長の声が返る前に部屋を辞した。
家族なのだと言われてずっと共に暮らしていたが
やはり怖いのだろうと自ら結論付ける]
――…後任、育てときゃ良かったな。
引き継ぎも出来やしねぇし。
[今から知識を詰め込めといってもかなり時間が掛かるだろう。
カリ、と頭を掻いて苦い表情を浮かべた。
それでも律儀に其々の部屋をまわり
診察染みた事をしてまわる。
胃腸の調子が悪かった者も今は落ち着いていた。
最後に顔を出すのは少年らが住まう部屋]
あー……。
[言葉を選んでいたら枕が飛んできた。
ぽす、と青年の顔に直撃する]
―宿屋―
まぁ、何か困ったことがあったら遠慮なく言ってくれよな。
できる限りでサービスはするからさ。
[そうウィンクを残して自分は食堂へと戻り]
じゃあ、ゲルルンも部屋に案内するな。
[ゲルダからの希望もあって、部屋の場所はちょうどブリジットとクロエの泊まることにした部屋の間に案内するだろうか。
部屋へと案内しながらほしい物の話の続きをし]
ああ、調味料は塩とかくらいかな切れそうなのは。
[人数が増えるならばその分作る料理も増えるだろうと、
それならば足りなくなる可能性のありそうな調味料を思い出しながら]
缶詰とかは、まぁいざって時にあったほうがいいな。
[なにがいざというときなのか、それは口にしなかったが]
―修道院―
[落ちる枕を拾い上げた青年の鼻の頭は
仄かに赤くなっていた]
こんな時間に何やってやがる!
読書の時間は如何した!
[思わず声を上げれば、わー、と騒ぐ少年らの声。
怖がる様子なくにへらと向けられる笑顔]
……はぁ。
ちゃんと勉強しろよ。
誰の為でもなく自分の為だ。
[知っているのか知らぬのか
少年らの態度は変わらぬように見えたから
常の通りに小言を向けて自らの鼻の頭を撫でた]
[アーベルが一服しにいくなら、その背を見送って。
ゲルダから蒼鷹の飼い主がどちらか解らないくらいと言われればそっかな?と申し訳なさそうな嬉しそうな顔をした。]
でも私キーファーちゃんの世話とかしてあげたことないし。
どっちかっていうと世話してもらってる感じだからなぁ。
[嵐の夜に傍に居てくれたり、悲しむ自分を慰めてくれたり。
気遣われることの方が多いのに飼い主はおかしいんじゃ、と苦笑した。
ゲルダから耳元で囁かれるとはっと目を見開いた後、泣いていた証拠を指摘されたことに心配かけてしまったかと眉を下げて]
…ごめんね?
でも、本当に誰かに何かされたわけじゃないんだよ。
ギュン爺ちゃんからいっぱい伝わってきたから、つい、泣いちゃったんだ。
[そう言って、自分を案じてくれる幼馴染にもう一度ごめんね、と申し訳なさそうに微笑んだ。]
イレーネさんも気をつけてるとは想うけど、
…うん、お水有り難う
[お礼を告げると飲み干した空のコップを見やり、]
片付けはさせて頂くのだよ
イレーネさんはゼルギウスさんと一緒に休んでて
[そう言ってコップを片付けて来ると、
おずおずと娘は話を切り出し、]
銀の短剣は未だここにあるのだよ、ね
……団長さんが用いようとした様に、
使わせる事は…由とするのかな?
[確認するように尋ねると、彼女だけ聞こえるように]声を忍ばせた。
ギュン爺ちゃん、私達を集めたことも、辛いことさせるのも。
最期まで、謝ってた。
なんとも出来なくて、死んじゃったこともいっぱい悔やんでた。
あとね。誰に向けてかは、解らなかったけど。
先に逝くことを、残していくことを、すまないって。
一人でも、自分がいなくても、大丈夫だからって。がんばれって。
すごく、強く思ってた。
きっと、爺ちゃんはこれを私に伝えさせたくて、指示を遺していったんだと思う。
[自分の瞳から流れ込んだ感情の渦はとても大きくて、溺れるほどだったけれど。
自衛団長の遺した想いは、慈愛に満ちたものも多かったからこそ耐えられたと。
そう、ゲルダに話し微笑んだ。]
好かった、お部屋あったのだね
ベッティも案内有り難うなのだよ
[イレーネと話す前、ベッティに部屋を案内されながら通された部屋を確認して。其の傍ら、足りないものを彼女に確認した後、持って来るよと約束をつけた。]
紅茶もそれなりに持ってきたからね
お砂糖も欲しい人居ないかな?
[いざという時の話をする彼女の言葉に娘は声を詰まらせたけれど。]
…そうだね、使わずに居てくれた方が好いけど
[食堂に戻ってくるとユリアンの姿が見え、荷物運びを頼むかもしれないと伝えた。]
─宿屋 食堂─
あら、まだそんな時間だったかしら。
[ユリアンの挨拶には緩く首を傾げてみせた。
それから少しの間、話を振られたなら応じ、話すことが無くなれば壁に背を預け、目を伏せる。
居る者の声を聞きながら、何かを*思案するように*]
[ゲルダに話したことは、その場にいた皆にも聞こえる声で。
その場に居なかった人にも、機会を作って伝えるだろう。
自衛団員から言われたことについては、心配をかけるだろうとわざと黙っていたが。
そうしてしばらくは食堂に残り、ゲルダ達と話をしたりベッティの手伝いをしたりして*過ごすだろう。*]
―修道院―
[怪我した少年の傷を診る。
化膿することもなく瘡蓋が出来つつあった]
気になっても触るんじゃねぇぞ。
[消毒をし軽く軟膏を塗る。
注意しておいたがそわそわと傷口を見ているあたり
我慢は出来そうにないか、と肩を竦めた]
―宿屋 食堂―
[ユリアンの姿が見えれば、昨日のこともありぺこと頭を下げて。
夫はその後さっきと同じように謝罪しただろうか。
ゲルダに話しかけられたのは、その最中か>>415]
どういたしまして。
ゲルダちゃんも、無理しないようにね。
……沢山お友達がいるから大丈夫だとは思うけれど。
[沢山泣いていた娘を気遣うように、そう言って少し笑む。
片付けを申し出られればありがたく受けて
暫くの後、切り出された話に、笑みは消えた。]
もし、そうしなければ私が…ううん、この子が生き残れない
何も始まらないし、終わらないっていうのなら…
私は、それを使う事を躊躇わないわ。
[腹に手を当てたまま、静かな小さな声で、彼女にそう告げた。]
[カルメンからミハエルのハンカチについて、ウィンクと共に言われた言葉には大丈夫、と微笑んだ。]
あの刺繍も綺麗だったけど、カルメンさんの子だって綺麗だよ。
[そう言って微笑み、ゲルダにも同意を向けて。
また何かあったら、と言われたのには一瞬表情を翳らせるもそれを隠して明るく微笑み*頷いた。*]
―宿屋食堂―
あ、時間的にはこんにちはだったかな。
[確かに起きてからはもう随分と経っている。
カルメンに首を傾げられると頭の後ろを掻く]
うん、分った。
[戻ってきたゲルダに頷くと、そのまま待つ体勢に*なった*]
―宿屋・食堂―
[食堂へと戻る途中、一旦言葉を詰まらせたゲルダには笑いかけて]
皆料理めんどくせーって、放棄すっかもしれないからな。
[そう冗談めかすように笑いかけてから]
砂糖は、まだまだ大丈夫そうだ。
ゲルルン達の方も自衛団員からちゃんとお金いくように私が交渉しとくからな。
[そう付け加えたり、そんな会話をしてから食堂に戻った]
キーファー君はクロエの事、ほっとけないんだね
飼い主よりも好きなのかな?
[娘はぱちりと眸を瞬かせ幼馴染に応える。傍らに佇む蒼鷹を見詰め触れるか触れないかまでの距離を測る。]
誰かの為に泣けるなんて、クロエは優しいね
そっか…おじいちゃん、本当に色々思い詰めてたのだね…
[何処か汲み取ろうとする物言い。疑問に想われたのなら曖昧に返事をするだけで。]
……うん、そうなのだと、僕も想っているよ
人の上に立つ人は何かを背負ってしまうのだろうね
仮令誰かに憎まれても、なさねば成らなかったと想うから
[微笑む彼女は前を向いているように感じた。想いの一角に触れてしまう幼馴染を想って、ぽふりと労る様に淡い抱擁をして離れ。]
― 宿屋/食堂 ―
僕なら平気だよ
…友達がこうして居て呉れるから頑張れるし
[人の厚意を受けてきた娘にとって、人の存在は大きなもので。それ故に皆、健やかに幸せにと願い、何時か返せるものがあるのなら、返したいと思い続けていたから。]
ン―――…
僕は結婚してる訳でもなし、子供が居る訳でもなし、
イレーネさんの気持ちを全部理解出来てるとも云えないけれど
…この中に本当に人狼が居るとしたら、
どうしてこんな事をしたのか識りたいよ
[不可解とも思えた事件の発端。そして、齎された団長の死。繋がるようで繋がらないものに、娘は困惑しきっていた。]
…イレーネさんの手が血で汚れないと好いのだよ
[其れだけ伝えると、ぺこりと頭を下げて傍から離れた。]
…ふふっ、そうかもしれないね
[其れも尤もかとさえ想う。
そんな冗談めかした言の葉に笑いながら、娘は雑貨屋に一度戻ろうとしていた。]
解ったよ、ベッティは口が上手いから助かるんだよね
じゃあ、準備だけしてくるのだよ
[そう言って周りにはもう一度雑貨屋に向かうと伝えて。]
あ、ユリアンはもう少ししたら雑貨屋に取りに来て欲しいんだ
保存食とか一度出してこないとだから…頼めるかい?
[約束事を守ると云って呉れた青年へと言葉を送り。]
―宿屋・食堂→厨房―
[クロエとゲルダの様子には、自分は今は口を挟まず、
ただその様子を眺めてから、会話がひと段落する頃]
んーー、じゃあちょっと私はご飯でも作ってくるかな。
クロっち、手伝ってもらってもいいか?
[そう声をかけて、手伝ってもらおうと、
安静にしろといわれたばかりでもあったのだが、その場にじっとしてるのも今は気分ではなかった。
クロエと二人で厨房につけば料理の準備をしながら]
私はあんまり気遣うのとか得意じゃねぇからさ。
ゲルルンみたいにうまいこととか言ってやれないかもしれないけど、
私じゃなんも力になれないだろうけど、つらいときはあんま一人で無理すんなよな。
[ぼそりとそんなことを*呟いたり*]
―宿屋 食堂―
ふふ……女の子の友達は羨ましいな。
私の周りは男の子が多かったから。
[特に年が近く仲が良かった幼馴染もどちらも男という始末
だからゲルダら4人は時折羨ましく思う。
別に二人に不満がある訳ではもちろん無いのだが。
こちらの気持ちを理解出来ない事に関しては、
こればかりは仕方がないので、曖昧に笑うに留めて。]
ん……それは、
それこそ人狼にしか分らないでしょうね……
[知る事を願う彼女に、首を振ってそう告げた。]
……ありがとう、ゲルダちゃん。
[呟きに乗せた礼は、彼女のその背に届いたか。]
─昨晩・宿屋─
[ずりずりとダーヴィッドを引き摺り戻ってきた彼女を迎えたのはユリアン(>>228)。
自分だけかという問いに、はぁ、とひとつ溜め息を吐くと]
クソガキ見つける前に、これを見つけちまってなぁ。
仕方ねぇから持って帰ってきた。
[そう言ってダーヴィッドを指し示す。
続いた言葉に、がしがしと頭を掻くと]
あー、まあ否定はしねぇが。野放しにしとくのもそれはそれで問題だし。
いっそ動けねぇようにしちまうのも手かもしれねぇが、あいにく俺にそういう趣味はないんでな。
ま、そこらに放っておきゃいいだろ。
[そう言ってひらひらと手を振った。]
─翌朝・宿屋・食堂─
[朝の彼女の部屋における見せられないよ的なあれこれは省略するとして。
煙草を銜え、階下へ下りてくる。]
おーす、おはよう。
…………あー? まだそれぶっ倒れてんのか?
[そう言いつつ、昨晩ダーヴィッドを転がした場所へ向かうと、突如がばとダーヴィッドが身を起こす。]
ひゃっ!?
[驚き、思わず可愛い悲鳴が漏れてしまうが、それを気にすることなくこちらに向き直り捲くし立てるダーヴィッド。]
はぁ? ひ、姫ぇ!? いや、俺は別にんなメンヘンなもんじゃ……
[だが、一向にこちらの言葉を聞かずに捲くし立てるダーヴィッド。]
いや、だから話を聞けよ。このスカポンタン。
[だが、やっぱり一向に話を聞かずに自己完結で飛び出していこうとするダーヴィッド。]
…………やっぱ、片付けた方が良かったかもしれん。
[そう言って、ひとつ深く溜め息を吐いた**。]
―修道院―
[厨房を借りて青年は菓子を作る。
何にするか迷いつつもラング・ド・シャに決めたのは
口腔で溶けるような食感を好ましく思っていたから。
出来上がりを口にして味を確かめてから小分けにしてゆく。
少年達に其れを配ると残りは布袋に仕舞いこんだ]
――…さてと、今の内に作業しとくか。
[青年はワイン樽が眠る地下の部屋に移動する。
奥にある苦蓬の酒、瓶の数を確認するのは常の事。
減ってないことに安堵して]
あー…、指示しといたのに。
終わってねぇし。
[空のままの瓶を眺め肩を落とした。
荷を置いて青年は瓶とコルクを手に取り
誰か訪れるまで作業に勤しむ**]
―宿屋 食堂―
……ね、ゼル。私達も後で一度帰りましょう。
服、着替えてこないと。
[昨日と同じままの服は居心地が悪かったので、
夫の手を引き、そう相談した。
それが何時になるかは、まだ分らない。
それまで暫くは、ここに居る人達の話を聞いたりして*過ごした。*]
イレーネさんが僕達と混ざるのは大歓迎なのだよ?
女の子は何時までも、女の子なんだから
[>>429ことりと頸を傾ぎ何時でも引き込むつもりなのだと伝える。
母になろうとしていたイレーネにしてみれば苦笑いされるかも知れないけれど。]
…ン、でも僕は寧ろだね
遠くまでボールを投げれる肩を持った男の子が羨ましかったんだ
それに女の子と一番仲良くなれるのは男の子だよ?
[誰かを支えてあげたいと思った幼い頃の記憶。
娘だけでは支えきれない所もあったから、その願望は強かった。
だから、ある意味ではイレーネのような立場にあこがれる部分もあって。]
…うん、だからこそ、僕は彼らを識りたいんだ
[話は変わり、お礼の声にはふるふる頸を振るったけれど、去り際、深く大きく頷いた。]
っとと…じゃあベッティ、ちょっと行って来るのだよ。
あ、と、団員さん、団員さん達がやって呉れないのなら、
僕が準備をしに出かけても別段問題は無いのだよね?
[宿を出ようとした時に団員達に呼び止められるとそう応えて。どちらにせよ口実が欲しかった娘は動向を拒否せず、其のまま一度は外に出る事になるが、雑貨屋では無く先に自衛団詰所へと脚を運ぶ*]
細工師 イレーネは、小説家 ブリジット を能力(襲う)の対象に選びました。
─自宅─
[必要なものを自宅へ取りに戻ると、執事達はやはりぎこちない態度で応対してきた。
何も言わずに家を出たはずなのに、嵐が来た時のように探そうとはしなかったらしい。
自分をどのように感じているかは明白だった]
しばらくは宿に部屋を取る。
お前達は好きに過ごすが良い。
[執事達にそう言い放つと、さっさと自室へと向かい。
着替えや未読の本などを鞄へと詰め込み。
机の引き出しに仕舞っていたカエルのパペットも荷物に加えた]
Москва слезам не верит.
Без труда не выловишь и рыбку из пруда.
Волка ноги кормят.
怖がってばかりじゃダメだ。
大丈夫、きっとゼルギウスが見つけてくれる。
Двум смертям не бывать, а одной не миновать.
遅いか早いかの違い…。
そうだとしたら、精一杯のことをやらなきゃ。
[紡がれる語は母から教わった言葉。
自分を奮い立たせるようにしながら決意を固め。
荷物を詰めた鞄を持って自宅を出た]
─ →宿屋─
[大きな鞄を持ったミハエルの姿は他から見れば目立っていたことだろう。
けれど、苦労しながら運ぶその姿に手を差し伸べる村人は居なかった。
村全体に容疑者が誰なのかが伝わっていることが窺い知れる]
[宿屋に着くと一旦部屋へと荷物を置きに行って。
食堂へと戻って来るとベッティに声をかける]
食事を頼めるか?
実のところ、朝から何も食べていないのだ。
パンとサラダとスープだけでも良い。
[朝食をも抜いていたために空腹はピークに達していて。
とにかくお腹に入れようとベッティに注文した。
ただ、肉は食べることが出来そうに無かったために簡素なものになってしまったが]
[注文したものが運ばれたなら、しばらくは食堂で腹を満たし。
ゲルダが戻って来たのなら、先刻の話をするために部屋へと誘う*だろう*]
/*
Москва слезам не верит.
モスクワは涙を信じない。
(泣いても現実は変わらない。)
Без труда не выловишь и рыбку из пруда.
苦労しなくては池から魚を釣りあげられない。
(楽して得られるものはない。)
Волка ноги кормят.
脚が狼を養う。
(自分から動かなければ、良いものは得られない。)
Двум смертям не бывать, а одной не миновать.
二度の死はありえないが、一度は避けられぬ。
(人は誰でもいつか死ぬ。)
三つ目に狼が入っている皮肉。
実在の都市名が入っちゃってるのはキニスンナ。
― 詰め所 ―
そんなに怖い顔しないでよ
只、お爺ちゃんと二人にして欲しいだけだよ
[遺体が安置されているらしき部屋の前で娘は見張りをしていた団員に話を持ち掛けていた。鋭い視線が今にも体を貫こうとしていて。]
…参ったな、でも、この際仕方無いのかも
[どこか覚悟を決めた娘は、はぁ、と一息つくと、スカートの裾を摘み、腿に刻まれた聖痕――嘗ての自衛団長と揃いの銀の刻印を団員達に晒した。]
…構わないよね?
あ、それとこの事は箝口令をしいて欲しいよ
お爺ちゃんから何もきいて無いはずは無いんだ
[呆気取られた団員らは暫しの逡巡を見せるが、最終的には娘に道を開けた。]
有難う
[そう感謝の意を伝えると遺体が安置された室内へと入り娘は亡骸と対峙する。]
…お爺ちゃん、
こんな事になるなら、もっと甘えておけば好かったよ
[俯きながら独り言呟く儘、冷たい体を抱きしめた。]
僕の本当のお爺ちゃんなんでしょ?
知らないと思って居たかな…
煙草も吸いすぎ気をつけてって毎回いってたのにさ
…父さん母さん、エドガーも
お爺ちゃんも…みんな僕を置いていってしまったね
/*
…わあ。そういう設定だったのか。
団長と協調して動くつもりで入ってたらごめんなさい。
うーん。その思考抜けてた。阿呆だ。
一応団長は「若いのより自分を囮に」のつもりでは動かしていたんだけど。上手い帰結点見つかるといいなあ。
[瓶に流し込んだ深い赤。
血の色にも似たその液体をゆらと揺らした]
さて、と。
どうすっかねぇ。
[クロエ以外の力を持つ者は知れない。
唯一公になっている彼女を狙うのはリスクが高い]
クロエは襲い難い、よなぁ。
ミハエルは未だ誰にもヴァイスの事言ってねぇんだっけか。
[夏の森を思わせる濃い緑の眸がすっと細まる]
結束の固そうな小娘共の一角を崩すか。
――…さて。
[結論は未だ出ない悩ましい聲がほろと零れる]
/*
そろそろ表に出たいなー。
ま、ばればれだろうとは思うけど
表で暴れたいなー、なんて。
いや、占い師騙りして真っ黒なRPする心算でしたとも。
女の子なら俺が娶るかな。
[にんまりと笑いながら同胞の聲にポツと呟く。
本気か冗談か、その響きから
リヒトの本心は知れない――]
[零れたコエを拾えば、うんとこちらも首を傾げる。]
ん……他所から来た人でもいいのだけど。
確かにあの塊は困るかしら。
誰も襲わずに疑い合わせるのも難しいでしょうし。
[削っていくしかない、そんな風に言って。]
ベッティちゃんは食べればアルを敵に回しそう。
[多少の情残る女狼は、もう一人の幼馴染の事を少しだけ想って呟く。]
ゲルダちゃんは悩ましいけど、ミハエル君のこともあるし…
何もなければ、私はブリジットちゃんを推しておくわ。
[煙草臭いかもしれないけどと、笑みながら言った]
ふふ、そうしてくれると私は嬉しいのだけど。
[まだ産まれてもいないのに、
笑いながら言葉には楽しげな響きで同胞に応える。
むしろ夫の反応を楽しんでいる節がある。]
ベッティを襲えばアーベルは怒るだろうなぁ。
まぁ、誰を襲ってもあいつは怒りそうだけど。
[敵に回す事などとっくに覚悟している。
家族同然の父のような存在さえ
容疑者となっただけで手の平を返したのを見ている。
幼馴染であれど味方ではないのだと何処かで感じていた]
――ブリジット、ね。
それも悪くない。
匂いが血肉にまで染み付いてない事を祈るか。
[クツ、と咽喉を鳴らし目を細める]
二人の子ならさぞ美人になるだろ。
俺が立派に育てて……っと、
それは流石にヴァイスが泣くか。
イイ女に育つまで……二十年くらいなら待ってやるよ。
[同胞の戯れにのるかのように
相変わらずの声音でそんな事を言ってみせる]
―修道院―
[冷やりとした地下の酒庫で青年は瓶を傾ける。
深い色の液体を見詰める眸。
その口許が満足げに綻んだ]
流石に今から一杯、なんて、叱られっかねぇ。
[満たされた瓶に栓をして木箱の中へと詰めてゆく]
来るかもしれねぇってんで用意はしたが
今日は来ねぇかもしれねぇな。
[酒庫に籠もるのにも飽いたのか
両の手を上げてぐーっと伸びをする]
さあて、どうすっかねぇ。
アルも優しいから……。
[誰を襲っても、という幼馴染のコエには、昔を思い出し呟いた。
まだ女狼が人に甘いのは、母としての母性がそうさせるのだろうか。
狂気も含む、危うい代物でもあるのだが。]
ん…リヒト、どうかした?
[何となく調子に普通と違う物を感じ、同胞を案じてコエをかけた。]
うん、一応はそのつもりでいるわ。
[狩りに関してはそう告げて。]
私とヴァイスの子だもの、20年も待たずに素敵な女性になるわよ?
[楽しげに呟く不確定な未来に、小さく笑みを零した。
先の話を楽しみながらする程度、心に余裕はまだあるよう。]
もし――……ううん、なんでもないわ。
[言いかけた言葉は、戯れには似合わないので何となく途中で止めてしまった。
もしも自分たちになにかあれば、子の事はリヒトに……
なんて言葉は、腹の子を無事に産みきってから言うべきだと。]
その優しさが命取りにならなきゃいいんだがな。
[誰に向けての言葉かは言わず。
如何かしたかと訊かれれば小さく息を吐いた]
――…家族ってどんなもんかと思ってね。
俺には無かったものだからよく分からねぇんだよな。
[両親は物心つく前に姿を消した。
聞いたはずの聲も記憶にはない。
流れる血の記憶と獣の本能で狩りを覚えた。
父のように思えと言った院長と自分の関係はきっと違う。
ベッティとアーベルの関係が家族に近いものかと思えど
第三者である時点でそれを掴めなどしない]
一寸考えてただけだ。
ま、気にすんな。
[案じる気配を感じたので軽くそう締めくくった]
そりゃ愉しみだな。
嗚呼、でも、そんな娘が傍に居たら……
うっかりヴァイスみたいに過保護になっちまいそうだ。
[カラリと笑って白を揶揄る。
言いかけた言葉は聞かず]
ま、そうなったら……
俺が全力でその娘を守ってやるよ。
[音は相変わらずの音色なれど
眸に宿る色には情のようなものが滲んでいた]
―修道院図書室―
[厨房で紅茶を淹れて青年は図書室に向かった。
机の上には二冊の本が並んでいる。
カップを置き椅子に腰を下ろす。
砂漠を越えて来たという珍しい書物を手にした]
遠い土地の書物、か。
是はどんな知識を与えて呉れるのか。
嗚呼、愉しみだな。
[新たな知識を前に青年の眸が愉悦の色を湛える。
日が暮れる前には宿に戻る心算で
それまでは此処で至福の時間を過ごす事にした**]
修道士 ライヒアルトは、小説家 ブリジット を能力(襲う)の対象に選びました。
―朝の後・宿屋食堂―
うん、重いものは俺が運ぶよ。
嵩張りそうなものがあればナーセルも連れてくし。
でも一緒に行くんじゃ駄目なの?
[ゲルダ>>427に首を傾げた。
速攻で食事を終わらせるのにだって慣れている。見抜かれて、味わって食べるようにとでも言われただろうか。
自分も今さっき一人になりたがったりしたから、一度断られれば食い下がることも出来なかった]
分かった。じゃあ後で。
……向こうは少し遅くなっちまうかな。
[ゲルダを見送ってから、焦りすぎたかなと頭を掻く。
ワイン一本では足りなくなりそうというのは変わらないのだが。
内心で先にライヒアルトに手を合わせておいた]
[始めの言葉は黙って聞いていたが、続いた言葉には少し青を瞬かせた。]
家族…
[気にするな、とは言われたが。
急に出た言葉に、何となく彼の家――修道院で何かあったのだろうかと
思えどそれを口にして尋ねることはしなかった。
女狼は父親には愛され育まれたので、父と自分の関係がそうだったとは言えるが、
それを言葉にして伝えることは難しい。
自分と夫の関係は、家族ではあるがどちらかといえば男女よりのそれで、
おそらく彼が望む答えとは少し違うだろう。
ましてや自分と彼とは違う。
同胞であり同族であり、かけ砕く心を多分に向ける相手ではあるが
正しく言葉で当てはめるとしたら、群れや仲間、だろうか。
暫し考えた後、口からはこんな言葉が出た。]
貴方と、修道院の子たちは、家族に近いように見えたけれど。
[同胞が子供に対して甘いから、そう見えているだけなのかもしれないが。]
そんなリヒト、見てみたくはあるけど…。
[くすくすと笑みを零しながら、夫の反応は如何程か。
かけられた言葉は変わらず、その瞳を見ることは叶わなかったが
同胞にありがとうと、静かに*微笑んだ。*]
―雑貨屋―
詰所に寄ってたの?
また何かされたりしたんじゃないよね。
[雑貨屋の前でゲルダと合流した。
先に出ていたはずの理由を聞けば眉を寄せる。
自衛団への感情は最悪状態だし、ゲルダの様子が少し変わったように思えた。その理由までは他に思いつけない]
―村の通り―
なあ、ゲルダちゃん。
団長さんって何考えてたんだろう。
クロエちゃんの話だと、形だけ作っておいて後は一人で片付けてしまおうとしてたみたいに思えたんだ。
[荷物運ぶ帰り道、ゲルダに話しかける]
そんなの、結社の人間だからって無理しすぎじゃないか。
銀の武器は用意させたのにさ。
そんなに信じられなかったのかな、俺達のこと。
[答えを期待していたわけでなく、頭の中だけで考えを纏められなかっただけだったりした。
だから返事に詰まるようならそれ以上は話さないつもりで話して]
親父と同じを期待されても。
お婆ちゃんに言ったみたいに「出来ない」って答えただろうけど。
[自分勝手なことを言っている自覚はあった]
そんなことされたらさ。
出来ないなんて言ってられないじゃないか。
― 詰め所/安置室 ―
…お爺ちゃんが人狼を討たねばならなかった気持ちは解ってるよ
でもさ、僕はあの中に狼が居るなんて未だに思えないんだ
……甘いかな
[不器用で、厳しくも優しい思い出の中の祖父に問う。クロエのような力なんて無かったけれど、孫らしい事一つしてあげられなかったけど。]
何時か云って呉れたよね
「人を先ず信じなさい」って
だから僕、…狼さんとお話がしたいんだ
[娘に息づく心の根には祖父の想いが植えられていて。]
御伽話の狼さんはいっつも悪い敵役で、
村人達を困らせてきたけれど…
どうしてそんな事するのかは書かれてないでしょ?
だから僕は…”識り”たいんだ
[娘の頸元に掛かる白雪の髭が、冷たくて悲しい。自衛団長の亡骸を抱きしめ耳元に零すは切なる願い。其れだけ云い終えてそっと手を離した。
部屋の外で待って呉れた自衛団員に「もう好いよ」と告げて、自分の無理を通した事へ詫びを入れようとした矢先、突然向こうから非礼を詫びる言の葉を聞き娘は翠の眸を瞬かせた。]
ああ…そんなこと好いのだよ
でも出来れば僕の大事な人達にこんな事しないでね
[何時か自分の手を引いた団員だと解れば、困った様に笑み返した。詰所を出て雑貨屋へ戻ると事情を聴いた老婆に叱られはするが、自分を心配して呉れたのだと伝わると感謝と共に抱擁を。宿に行くと云えば、矢張り引き止められてしまうが其れだけは折れる事が出来ない一点を貫く事になり。
暫しの後にベッティと約束した物を用意して雑貨屋の前に運ぶと、ユリアンにお願いしに宿へ戻る事となる。]
― →宿屋 ―
ただいまなのだよ、思ったより手間取ってしまってね
[御免ねと謝りながらユリアンに歩み寄り。]
仕入れ時だったから片づけて無い所もあってさ
でももう雑貨屋の前に出して置いたから、
大丈夫そうな時にお願いするのだよ
[ユリアンに頼み共に雑貨屋へ向かい。
程無くして戻れば娘はミハエルの元へと向かう*]
あー…、あいつらかぁ。
[修道院の子供達。
歳の離れた兄弟のようには傍目に見えるだろうか]
あんな感じかねぇ。
家族――…いや、俺が保護者してるだけか。
親も知らねぇのに親のフリするってのも
ヘンな話だよな。
[無邪気に慕ってくる子供達。
その関係は悪くないと思っていた。
だから、同胞の言葉に何となく慰められた気がした]
からかわねぇって言うなら
幾らでも見せてやるよ。
[クツクツと咽喉を鳴らして
悪くないと思える先の話に思いを馳せた**]
―宿屋―
[荷物はベッティにも聞きながら中まで運んで。
次はと宿を出てすぐに見張りをしていたらしい自衛団員に捕まった]
もっと武器の数はないのかって?
持ってたら最初の時に届けてるよ。
使わせない気だったら最初から持ってきて無い!
[食い下がる相手を朝と同じように睨み付けて怒鳴る。
怯えの勝っている団員には良く効いた。
他の団員が来る前に振り払うと修道院へ向かった]
―修道院―
どうも。例年と同じ酒の仕入れに来ました。
こんな時かもしれませんが、俺達はこれで生活してるんで。
ライヒアルトさんとも約束してあります。
[応対に出てきた修道士に告げる。
案内される後ろについて中へと*入った*]
/*
表に落とした以上、無かった事にするのは難しいのではないか。
と言うのは厳しい意見なのかにゃあ。
ログとして残っちゃうからさ。
─宿屋・食堂─
ベル兄よりもってことは無いだろうけど。
私のことも大事だって思ってくれてたら嬉しいな。
[蒼鷹に視線を向けて微笑み、そのままゲルダへと顔を向け。
彼女が何か思案するような様子にはどうしたのだろうと思うも、無理に聞こうとはせず。
ぽふりと柔らかく抱きしめられると、ぱちり瞬きをした。]
私が優しいんじゃなくて、ギュン爺ちゃんが優しかったから、だよ。
…うん、だね。
[そういって苦笑するも、自分を想ってくれる幼馴染に感謝して。
自衛団長の立場を思いやった話し振りの彼女には、小さく頷いた。
ゲルダとイレーネの会話には邪魔にならぬよう少し離れているとベッティから声をかけられた。]
あ、勿論良いよ。何作ろっか。
[彼女の性格を思えばこんな時に座ったままの方が落ち着かないだろうと思い快く了承して。
厨房へと向かい、二人で準備を始めた。]
―修道院―
[読書に耽っていれば扉が叩かれ来訪が知らされた]
――…嗚呼。
[ぱたんと本を閉じて立ち上がる。
カップの中身は疾うに空になっていた。
応対をした修道士に茶器の片付けを頼んで
ユリアンに向き合う]
早速現物見て貰うかね。
[図書室を出てユリアンを地下へと案内する。
ワイン樽が並ぶ其処の一角にある木箱を指し示し]
ワインは昨年と同じだけ用意した。
苦蓬のは昨年の五割増しだ。
[多くと頼まれていたからそう告げて席を勧める]
ん?
…そんなことないよ。
ベッティだって、いつもいっぱい助けてくれてる。
ゲルダやブリジットも、勿論だけど。
私はベッティやみんなが居てくれるから、こうして普通にしていられるんだよ。
ベッティこそ、頑張り屋さんだから。
辛かったり、悩んだりした時は…教えてね。
私、さりげなく気遣うとか出来ないから、傍にいたりするしか出来ないけど、一人で抱え込んだりしちゃイヤだよ?
[不意にベッティから声をかけられ、首を傾げるも。
その言葉は自分を気遣ってくれるもので、胸の奥をじわりと温かくしてくれた。
この優しい幼馴染の胸にも何か抱えているものがあるのなら、一人辛い思いはしてほしくないと。
その返答はどうだったろうか、肯定でも否定でも何も言わずその背を撫で。
その後はわざと他愛ない話をしながら二人で食事の準備をした。]
―宿屋・食堂→厨房―
[厨房に行く前のこと、行ってくると言うゲルダには気をつけてなと見送り、
クロエと料理にと行く前に戻ってきミハエルに軽食をと頼まれて、ユリアンからの注文もあれば]
わかった、ちょっと待ってな。
[クロエと厨房に行った後、サラダとパンとコーンスープを用意して一度食堂に]
皿は後で片付けるからそこに置いといてくれ。
[そうして厨房に戻った後、クロエに話しかけるのはそれからのこと]
─宿屋・裏口─
[無理しないでね、というクロエには、何も言わずに笑むに止めた。
無理をしない、というのは容易い。けれど、それはかなりの高確率で嘘になる。
だから、何も言わずに、側を離れて裏口へ。
椅子の一つを止まり木代わりにしてそこに留まった蒼鷹は、クロエとゲルダのやり取りに、こきゅ、と首を傾げていたり]
…………。
[一人、外に出て、壁に寄りかかる。
遠巻きにする自衛団員の気配は感じていたが、特に気にはせず。
煙草を出して火を点け、立ち昇る紫煙をしばし、ぼんやりと眺めた]
[食事の準備も済んで食堂に戻れば既にゲルダの姿は無く。
ベッティからゲルダは雑貨屋に行ったと聞かされれば知らず安堵の表情を浮かべるか。
ゲルダもここに泊まることになったと聞けば、自分もしばらくはここに泊まった方が良いだろうか、と思いベッティに願い出た。]
ね、ベッティ。
昨夜泊まらせてもらった部屋、しばらく貸してもらえる?
…あ、ありがと。助かる。
えっと、お代は…え、いいの?あぁ、解った。
うん、それじゃ遠慮なく。
[宿泊費がいくらか聞こうとしたら、ベッティから経費は自衛団に回すと言われ苦笑しながらもそれに甘えることにして。
ふと、そういえば台車をここに置きっぱなしだったことを思い出し。
こんな事態になって仕事など出来そうもなく一度置きに戻ったほうが良いだろうと思い、またしばらく泊まるなら着替えや身の回りのものも取って来た方が良いかとも思い立った。]
あ、えっと…私、ちょっと着替えとか取ってくるね。
直ぐ戻るから、私の分のご飯とっておいてくれると嬉しいな。
[そういうと、外に出て置きざりのままだった台車に蒼鷹を入れてきた籠を乗せ洗濯小屋へと向かった。
蒼鷹も来るならば、また籠に入ってもらうか。]
―修道院―
遅くなってごめん。
[空になった茶器をそそくさと下げていく修道士に肩を竦める]
子供らは無邪気だけど、他はそうもいかないんだね。
[苦笑しながら地下まで連れて行ってもらう]
昨日貰ったのは味見たよ。
去年のも悪くなかったけど、今年のはまた当たりだね。
[苦蓬は5割増し。ならば]
うん、それだけ貰えればありがたい。
日が暮れる前に全部積めるかな。
[勧められた席に着く]
そうか?
自分ではなんか、特別にしてる気はしてないんだけどな。
[料理の準備をする手を止めることはなく、トントンと包丁がリズムを刻み]
私はほら、動いてないと多分死んじゃうからな。
辛かったり、悩んだりか……
[少し考える風に、それでも手が止まることがないのが毎日の慣れゆえか]
乙女の悩みつったら、恋の悩みくらいなもんだな。
[けらけらと笑いながらそう言い、話はそんな女の子の会話に摩り替わっていくだろうか]
[食事の準備を終えて、ユリアンから荷物の運び場所を問われれば場所をお願いしたりと、
それから泊まりたいとのクロエの言葉]
ああ、かまわねぇぞ。
ゲルルンの部屋の場所もクロっちやブリたんの近くにしといた。
[ブリジットの名前を出してから、先だってあったやり取りを思い出したり。
いつもながらのやりとりを行ない、安堵をするのは変わらない幼馴染の姿を見ることができるためか]
ああ、代金はいらねぇよ。
[宿代の件には皆に返してるような説明を、一度家に戻るとの言葉に]
わかった、気をつけて行ってこいよ。
[そう、クロエの姿を見送った]
─宿屋・裏口─
[しばらく、ぼんやりと紫煙を燻らせていたものの。
煙草の半分が灰になった辺りで、ポケットから瑠璃のダイスをつかみ出し、しばし見つめる]
……とりあえず、女神様のご意見は伺っておくとするかね。
[小さく呟いて。
手にしたそれを無造作に投げ上げ、受け止めた]
……ん。
そう、来ますか、と。
[何れを視るか。
今、揺らいでいるのは三箇所。
近しき者と、知り合ったばかりの者と、血縁と。
その三つに対し振ったダイスの示す目には、やや、苦笑が過る]
……ま、何処に対してカードを切るにしても、分の悪い賭けには違いねぇし、な。
[そんな呟きを落とした頃には、煙草は燃え尽きて。
団員の視線も、いい加減うっとおしく思えていたから、再び中へと戻る事にした]
―修道院―
いや、気にしなさんな。
御蔭で愉しく過ごさせて貰ったさ。
[本はまだ読み掛けだが青年にとっては
有益と思える時間が過ごせたらしい。
ユリアンに他の者の態度を言われれば苦い笑みを浮かべ]
……だな。
家族なのだと言われてたが……
本当の家族もこんなもんなのかねぇ。
[物心つく前に両親は失踪し修道院の者が家族代わり。
本物の家族の繋がりを知らぬ青年の呟きは珍しく重い。
けれどそれは束の間の事。
ワインの出来には嬉しそうに頷いて]
御気に召したようだな。
これなら買い叩かれはしねぇか。
[ユリアンの返事に渋る要素はない。
元々円満に纏まるのが常の取引]
嗚呼、問題ない。
日暮れまで間もないか。
馬車、こっちに持って来てるか?
それなら他の者に其処まで運ばせるが……
[用意していたグラスにラベンダーの香りを移した
白ワインを注ぎユリアンに振舞う]
商談成立と一人前になった祝いだ。
[にんまり笑い自分のグラスを近づけ乾杯の仕草]
─宿屋・自室─
[食事を終えるとベッティに言われた通り、食器はそのままにして。
ゲルダが戻って来ると借りた部屋へと案内する]
ごめんね、時間取ってもらって。
[扉を閉めながら、まずは謝罪を入れて。
ゲルダに椅子を勧めてから自分はベッドへと腰かけた]
それで、話なんだけど。
…昨日の、誰を信じるかの、話。
何人か、信じたいと思う人は出来た。
それとはまた別に、僕は君を信じると決めたよ。
君が人狼じゃない事が分かったから。
人狼が銀の刺青を入れられるはずが無いからね。
[笑みながらの宣言。
けれど相手の反応を見る前にハッとした表情へと変わり。
途端にわたわたとうろたえ始める]
あ、いや、その。
見たくて見たわけじゃなく、昨日君が転んだ時に、その。
……眼に、入っちゃったから……。
[刺青の部位が部位であったため、誤解無きよう言い繕う。
最後辺りは耳まで赤くして俯いてしまった]
……ええと、何を言いたいのかと言うと。
一つは、君が人狼では無いと分かったから、出来得る限りの協力をしたいと言う事。
僕に何が出来るかはまだ分からないけど…手伝えることは手伝いたいと思う。
それともう一つ、こっちが本題。
ゼルギウスがね、人狼を探せるみたいなんだ。
それが人狼に知られるとゼルギウスが襲われてしまうから、誰にも言わないつもりだったんだけど。
ゲルダは違うから、教えておこうと思って。
僕、ゼルギウスに人狼じゃないって言われたんだ。
本当かどうか知りたかったら、本人に聞くと良いよ。
ゼルギウスの事は、僕が信じたいと思った人にしか教えない、って約束してるから。
きっと教えてくれるよ。
[そう言って、またにこりと笑った。
無邪気とも言えるそれは相手にどんな印象を与えるだろうか]
[厨房でベッティと料理中、特別なことはしてないという彼女に、そんなベッティだからだよ、と微笑んで。
恋の悩みと言われれば、話が摩り替わっていることに気付いたものの、そういう悩みがあるだけいいじゃない、と悪戯っぽく笑ってみせ。
そのまま女の子同士の会話に移行していっただろう。
ベッティから幼馴染達とも近い部屋にしてあると聞けば安心したようにありがとう、と微笑んで。
気をつけて、と見送ってもらえれば解った、と頷いて宿を後にした。
自分についてきてくれた蒼鷹にも礼を言って、そのまま洗濯小屋へと帰り。
着替えや身なりの整えに必要そうなものなどを手頃な大きさの鞄に詰めて宿泊の準備をした。
その最中、ふと祖父の墓に供えている煙草の箱が目に入りどうしようかと逡巡するも。]
…これも持っていこう。
[日中ならば墓参りも出来るだろうと考え、煙草の箱も鞄の中へと入れた。]
─宿屋・食堂→調理場─
……お。
[食堂に戻ると、蒼鷹の姿はなく。
とはいえ、いなくなる事態は一つしか考えられないので、特に慌てはしなかった。
ただ、どこに行ったのか、は気にかかるから、と厨房を覗き]
おーい。
クロエ、どっか行ったのか?
キーファー見当たらないんだけど。
[投げかけた問いは、つながりがわからないと意味不明なものだった。
かも知れない]
―宿屋内―
[その後も食べ終えた食器を片付けたり、掃除をしたりと、なんだかんだでちっとも安静にしていなかったりして、
今はなんとはなしに見かけないアーベルの姿を探してぶらぶらと宿屋内を探したり]
あいつどこにいるかな?
いや、まぁべつにな、またふらりとどっかいったんじゃないかって心配なだけでな。
[誰に言うでもない独り言のような言い訳をぶつぶつと言っていた]
―修道院―
図書室が空いてて良かった。
[機嫌悪くない様子にほっとした]
さあ、どうなんだろう。
俺は家族っても親父しか知らないし。
ああでも、ダルダちゃんのお婆ちゃんはとても心配してたよ。
どうにかできないのかって俺にまで言ってくるくらい。
[これまた物心ついた頃から運命共同体な旅生活だったので、重い呟きにも困ったような返し方しか出来ない。
そして本来喜ばしいだろう雑貨屋の老婆の言葉は苦い笑いを呼んでしまう。
続けて楽しい話題でもなく、さっさと本題に入ることにした]
できるだけ早くに確保しておきたかったしね。
あの味なら文句のつけようもない。
[早くに確保しておけば、自分の分も確保できるのだ]
/*
・信じるスケール
ゲルダ>|越えられない壁|>ゼルギウス>クロエ=ベッティ=ライヒアルト>その他
何て偏ったスケール。
神の御加護があらん事を。
[グラスが高く澄んだ音を奏でる。
ユリアンに声を向けたあと]
――…未だ、死にたくねぇな。
[一度目を伏せ小さく紡ぐのは
自衛団長と団員の話を思い出しての事か]
お前さんに譲って貰った本も未だ読めてねぇし。
[本気とも冗談ともつかぬ声でそう呟く]
家族ってやっぱ心配して呉れるもんか。
ゲルダは愛されてんだな。
[ならば自分には家族はいないのだろう。
院長の余所余所しい態度ばかりが思い出された。
父親が居るだけでも、と思うが曖昧に頷き]
そうさな。
早く引き取り手が決まる方がこっちにも有り難い。
これが冬を越す為の資金でもあるんでね。
[雪深い山地だから夏の内に用意したい物はある。
けれど、ユリアンが自分用まで勘定してるとまでは
気づかなかった]
―回想―
[(>>392)心配そうにゼルギウスを見てくるクロエへの答えは、カルメンへ答えたことで答えとなっただろうか。]
ん。でも、私、背丈だけはある方だから。
運ぶの大変だったろうし……―――
[(>>397)アーベルからの謝罪の返答は、とても軽くて。
だからこそ、逆に居た堪れなくなったのか、もにゅもにゅと言の葉を紡ぐ。
と、ユリアンの声が聴こえて振りかえった。
アーベルと同じように謝罪を向ければ、同じような返答。]
体調は、出来るだけは気をつける、けど……―――
[前と同じような視線(>>307)をユリアンに向けながら、謂い淀む最後は、(>>403)アーベルが去れば、空に消えて、誰にも聞かれることはなかった。
けれど、何かを感づいていそうなユリアンには引っかかりを覚える様なそんな言葉選び。]
―修道院―
あっ。ナーセル連れて来なかった。
何やってんだろ俺。
[慌てすぎたと額を押さえた]
入口まで出して置いてもらおうかな。
急いで連れてくるから。
でもまずは、ありがたく。
[注がれたワインからは優しい香りも立ち昇る。
グラスを受け取って縁と縁を軽く触れ合わせた]
いい香り。落ち着くね。
頭悩ませることが山積みすぎるんだもんな。
[まずはグラスを揺らして堪能してから一口含む]
……俺だって死にたくないよ。
って、気にするのはそこなのか。
[しみじみと返してから冗談めかした声に小さく笑う]
その家族次第なんじゃないかとは思うよ。
俺の場合は……必要だと思えば窮地にも追い込んでくれる親父だからなあ。
[曖昧な頷きの意味は読み取りきれず、また苦笑する。
それにもしかしたらこうなる可能性も知ってて寄越したのかもしれないと、少しだけ疑い始めていた。考えすぎだろうとも思うけれど]
冬の間は閉じこもることになるもんね、ここは。
修道院だって何もかも自分の所だけでとはいかないだろうし。
[だからこそ、夏だけでも商売になる。
自分達だけでなく、何人もの商人がこの村を訪れるのだろう]
―修道院―
……連れて来てねぇのか。
あー、じゃあ修道院の荷車で運ぶか。
押すの手伝ってやるからお前さんが引けよ。
ま、入り口に置いとくのでも構わんが。
[修道院の前の物をもっていく不届き者はいないだろうと
ユリアンに選択を任せる心算で]
ああ、ラベンダーだ。
たまにはこういうのも良いだろ?
確かに、頭の痛い事ばっかだよなぁ。
[肩を竦め、それからこくとワインを嚥下する]
さてと、キーファーちゃんお待たせ。
…ちょっと寄り道してから戻っても良いかな。
[程々の大きさになった鞄を肩にかけ、大人しく待っていてくれた蒼鷹に話しかける。
返事をするように一鳴きした後、自分の後をついてくる蒼鷹に嬉しそうに微笑んで、小屋を後にし。
向かった先は、修道院の裏にある墓地。祖父の墓前だった。]
おじいちゃん、昨夜は来れなくてごめん。
はい、煙草。昨日の分も合わせて置いとくね。
[そういって、箱から煙草を二本取り出し墓前に供え。
人狼の疑いを持たれて皆と共に集められたこと、自衛団長が亡くなった事、目のことを皆に話した事、などを報告した。]
…皆、私のこと嫌わないって言ってくれたよ。
だから、私も。誰も嫌ったりしたくない。
私のこの目が少しでも役に立てるなら、役に立ちたいって。
そう思うんだ。
─少し前・自衛団員来訪前後の話─
[ベッティを乱雑に扱った団員には今にも殺しに掛かりそうな鋭い殺意を向けつつ、自衛団員らの追求をのらりくらりとかわしていれば、彼らも諦め帰っていくだろう。
そうしていると、ミハエルが宿屋へとやってきた。
その顔を見ると、ほぅとひとつ感心の声を漏らし]
よぉ、クソガキ。ちったぁ見れる顔になったじゃねぇか。
昨日のてめぇは女々しくて見れたもんじゃなかったからな。
[そう言って、きししと笑い声を漏らしただろう。]
許してくれるかな、おじいちゃん。
[土の中で既に朽ち、もはや感情も何も伝わってはこない祖父へと問いかける表情は不安げで。
けれど傍にいる蒼鷹が擦り寄ってきてくれれば、大丈夫、と微笑んだだろう。
答えなど返らない問いは煙草と共に風に攫われ。
慌てて煙草に手を伸ばしたもののどこへ飛んでいったのか見えなくなった。
それは以前ライヒアルトから聞いた言葉を思い出させて。]
おじいちゃんの元に、届くかな。
[そう、傍にいる蒼鷹に問いかけ。ふ、と息をついて微笑むと立ち上がった。]
もどろっか。ベッティ達に心配かけちゃいけないしね。
[そう蒼鷹に話しかければ、肯定するように鳴き声が返っただろう。
それを見ればまた微笑んで、蒼鷹と共に宿屋へと戻った。]
─ →宿屋─
悪いもんではねぇな。
[子供達から向けられる感情は青年にとっては
多少くすぐったくも感じられるものの不快ではない。
面倒見のよさはリヒトの性質であったかも知れず]
保証出来ねぇなら見せられんなぁ。
見せるのは将来の伴侶にだけ、だな。
―現在軸/宿屋/食堂―
そうだね。君とお腹の子のことを考えると、
何度も往復は……―――。
昨夜借りた部屋、お願いしようか。
[返って来た妻からの応えに、再度コクリと頷く。]
ん。きついようだったら、私だけが帰って荷物運んでもいいんだよ?
―修道院―
え、いいの?
もちろん俺が前引きますよ。いやあ、悪いなあ。
[向こうから手伝ってくれるというなら労力が省ける。
調子よく頷いて荷車を使うことを選んだ]
これってライさんの個人用?
酒精に酔うだけじゃなくて気持ちよくなれる。いいなあ。
……これ飲んでる間だけでも忘れてたいね。
[いつものようには干さず、ゆっくりと楽しみながら飲んでゆく]
─宿屋・食堂─
ただいまー。
遅くなってごめんね、あんまり荷物増やしたくなかったから選んでたら時間かかっちゃった。
ちょっと荷物だけ置いてくるね。
[そこにベッティの姿があれば、思ったよりも時間がかかったことを謝った。寄り道したとは言わずじまいだが。
出掛ける際に居た人にも同様に挨拶を交わし、部屋に荷物を置いてからまた食堂へと戻ってくるだろう。]
―宿屋傍―
[クロエの瞳が翳ったのは女の目にも映っていたが、何も言わずに笑みだけを返した。
各々が各々の理由で食堂から出て行く頃、女もまた宿屋から外に向かった。
とは言え他のように遠出はせずに、宿屋近くの木陰にハンカチを敷き、そこに腰を下ろす。
取り出すのは小さな刺繍ケース。
中には針や糸と共に、穴の空いた銀と黒の珠が幾つか入っている。
針に糸を通し、糸に珠を通し、細かな作業に暫し没頭した]
―修道院―
はは、お前さんも一人前になったばっかだもんな。
そりゃ死にたくねぇか。
気にするのは其処だろ?
ま、此処の事とか色々気になる事はあるんだが。
[冗談めかしたユリアンの声にゆると目を細めて]
家族次第か……。
色々あるもんなんだな。
ま、お前さんの親父さんのはあれだ。
立派な商人になって欲しいっていう期待からじゃねぇか。
嗚呼、若しもの時の為の備蓄は毎年の事だが
道が使えねぇんで間に合うか如何か。
[実りが少ない年には蔵を解放して支援にまわる。
それは備蓄があってこその事で]
―修道院―
それくらいなら勿論良いさ。
毎年お前さんとこには世話になってるしな。
[荷車は門の傍にあるから用意にも手間取らない。
後ろを選ぶあたり多少手を抜く心算だが
それくらいはユリアンも我慢してくれるか]
嗚呼、個人用だな。
院長殿にも振舞う事はあるが。
酒の商談にハーブティーってのも味気ないかな、とね。
[互いに大人なのだから酒でも許されるだろうと。
ユリアンの反応にグラスを傾ける青年は何処か満足げな様子]
―宿屋 食堂→工房『Horai』―
大丈夫よ、それくらいは……着替えもだけど、家で体も洗いたいの。
一緒に帰りましょう。
[そういう事は出来る限り家でしたいと夫に伝えて
ベッティの姿は見えず。代わりにクロエとカルメンの姿が見られれば、]
私達一度工房の方に戻りますね。宿にはまた来ますから。
[そう伝えておいた。
それからいつもの様に、夫と共に岐路に着く。
その最中、向けられる視線にはそっと目を伏せるだけ。
ようやく戻れば、湯を張って夫に断りを入れて先に一人入った。]
[そうして、出された食事を平らげ、何をするでもなく紫煙を燻らせる。
幼馴染らが出て行くことに何も言わなかったのは、魔に属するものが仮にも白昼堂々の犯行には及ばないだろうと考えてのこと。]
……はぁ、暇だ。
[そう言って、頬杖を突き、ぷはーと紫煙を吐く。
と、そこで何か思いついたのか、ぽんと手を打つと]
おお、そうだ。
[それだけ言って、一旦部屋へと戻っていった。]
―宿屋傍―
[作業が進み、細工が形を成してきた頃、ふとその手が止まった]
処刑、……ねぇ。
[他の前では決して口にしなかった言葉が、ぽろと零れた。
一日の終わりは近づいてきている。
女の視線は手元の針に注がれていて]
本当にやるとしたら……
こんなものでも、人狼には効くのかしら。
[そのものではないけれど、表面に銀の塗られた針。
細くて小さくて、武器というにはあまりにも頼りなく見えるそれ]
[出かける少し前。
ゼルギウスとイレーネが一旦帰宅すると聞くと心配そうに視線を向けるも、日差しがそう強くないことを確認してから頷いて。]
うん、いってらっしゃい。
あんまり日は出てないみたいだけど気をつけて。
何かあったら無理しないでね?
[そういって夫婦を*見送っただろう*]
人形作家 カルメンは、騎士 ダーヴィッド を投票先に選びました。
―修道院―
誰だってこんなのに巻き込まれて死ぬのは未練残るでしょ。
親父に聞きたいことだってまだあるしさ。
筋金入りの活字中毒者め。
ああ、子供達のことは気になるだろうね。
[細められた目に軽く頷く]
仲良い家族も、目を逸らしたくなるようなのも、見てはきてるからね。
そうやって期待されるのは嬉しいような悲しいような。
そういや道の復旧ってどうなってんだろね。
麓への連絡はあんなことになる前に出されてると思うけど。
―宿屋/食堂→工房『Horai』―
ああ、そうか。
なら、一緒に帰ろうか。
[その場に在る人に、妻と共に挨拶を向けて
――……もし、ブリジットが煙草をふかしていたならば、妻の前では吸わないように願ったかもしれず、その後、視線から妻を護る様にいつものように手を引いて自宅へと。]
ん。じゃあ、私は自分の分の準備が済んだら
工房に居るね?
[先に湯浴みへと向かうイレーネに居場所を告げると、言葉違わぬように工房へと足を運ぶ。]
宿屋で仕事は、出来ないしなぁ……―――
[作りかけの細工を見て、少し困ったように溜息を吐いた。]
ああ、ええっと…あのだな、
[突然のことにうまく言葉は出ず、何度か言葉に詰まった後に]
アーベルに、渡しておきたいものがあって、探してたんだ。
[予定では自分からアーベルに話しかけるつもりでいたのもあって]
ちょっと待ってろ持ってくるから。
[そうあわただしくばたばたと一旦自分の部屋に戻ると、すぐに手提げ袋をひとつ手にして戻ってきて]
これ、やるっ!
どうせ冬にはいないだろうし、今回もまたふらふらって消えるつもりなんだろ。
[手提げ袋の中には手編みのマフラーがひとつ]
―工房『Horai』風呂場―
[夫の言葉>>502には頷いて、先に風呂場に入れば軽く湯を浴び汚れを落とす
露となった腹の膨らみはよりはっきりと見れ、こんな中でも笑みが零れた。]
あら……少し大きくなったかしら。
[子の成長を喜びながらも、先の事を考えれば溜息が零れてしまう。
どうか無事で――なんて祈りは、届くかどうか分らない。
ふと銀の燭台の事を思い出したが、
今教会に持って行っても受け入れられないかもしれないと思えば、少し心は重くなった。]
……能力者、か。
[湯に浸かりながら、そんな事を考えて呟く。
彼らがそう簡単に出てくるとは思えない。クロエは出てきてしまっていたが…。
それに彼女は死者を視ると言っていた、だとしたら積極的に狼を探すには向かないだろう。
もう一人、占い師の事は気にかかる。
だがそれこそ、当人は危険を察知し出てこないような気がした。]
―修道院―
感謝感激雨霰。
[どこぞで覚えた台詞で了承に礼を言う]
ハーブティーも好きだけど、だね、こういう席にはこれのが合う。
院長先生もいい思いしてるなあ。
うん、ご馳走様でした。
次は個人的にこれも譲って欲しいかも。ダメ?
[機嫌良さそうな相手にちゃっかりとお願いもしてみたり。
「次の機会」があるかどうかは、今はラヴェンダーの香りに忘れておくことにしてグラスを置いた]
―修道院―
未練、か。残したくはないが残るだろうな。
親父さんに聞きたい事……?
[ユリアンの言うのは商売の事かはたまた。
青年には彼の心までは分からずふぅんと相槌を打ち]
活字中毒の何処が悪い。
お前さんにとっては良い客、だろ?
[クツクツと笑ってみせるが
子供の話となれば、そうだな、と返事をして]
目を逸らしたくなるようなもの、
見てきてないだけ私は恵まれてるのかもな。
期待されてるってことは愛されてるってことだろ。
いいことじゃねぇか。
[道の復旧については分からずゆると首を傾げた]
―工房『Horai』―
………自分を信じて出てきてくれ、なんて
言うわけにもいかないわよね……。
[詮無い事、と結局青は伏せられた。
それから新しい服に着替えて、部屋に戻って荷を鞄に纏めてから、
一度台所へ行き、ローズヒップのジャムの小瓶も鞄に入れて、
工房に居るだろう夫のところへと顔を出す。]
ごめんなさい、長湯して。
ゼルの方は準備は出来た?
私に似てしまったら、お日様の下で遊べなくなってしまうよ?
それは、かわいそうだから。
[(>>*103)妻の言葉に、ずっと妻似であれば佳いと謂っていた理由を苦笑と共に告げる。]
―――……そうだ、ね。
リヒト君になら、任せられる、よ。
[そしてその後の会話には、若干どもりつつも、2人には意外だろうか、娘だったら託しても佳いという旨を告げた。
その背景、もし、自分が灰銀を求めなかったら……―――などと考えていることは、2人には見せない。
家族という言葉に、ふっと瞼を伏せ、上げて、ぼぅっと遠くを見詰めるは、自分の両親を思い出して。
ヴァイスルヴが過保護なところは、きっと両親似。
身体の弱い子どもを、真綿でくるむように閉じ込め育てていた彼らの貌は記憶の中、朧に霞んでいる。]
―修道院―
なんだよ、それは。
[ユリアンから紡がれた聞きなれない台詞に軽く笑い]
ま、院長殿は父親代わりでもあったんでね。
そりゃ特別心を砕いていたさ。
[それも報われぬ結果となったが言わず]
個人的に?
其処まで気に入ってくれたなら考えておこう。
あるかないかは次のお愉しみだな。
[あえて「次の機会」があるか如何かには触れない。
あればよい、とは思っていたが口に出すと
儚いものとなりそうなので其れは呑み込む]
……さあて、そろそろ行くか。
─宿屋・食堂─
[そうして暫くののち、戻ってきた彼女の手には紙と筆記用具。
何をするつもりかと聞かれると、にかっと笑い]
作家先生の生作業。
[そう言って、手ごろな机に作業環境を展開していった。]
―工房『Horai』―
ああ、私の方は準備できているよ。
イレーネはゆっくりできたかな?
[湯上りの妻の姿を紅に収めると、ふわり微笑む。
自分は湯は宿で借りれば佳いかと、そんな風に思っていて。
コトリ――持っていた銀細工を机に置く。]
そう謂えば、君の作った銀の燭台。
今回の件が落ちついたら、教会に持って行こうね。
大丈夫、君は私が、護るから……―――。
だから、絶対に、持って行けるよ。
[いつものように手を伸ばして、叶うならば唇の端に唇を、誓いのように重ねようと。]
[小さな溜息の後で作業を再開し、その間に宿屋に戻る者が通り過ぎたりしただろうか。
やがて糸を切り、端を結ぶ。
作り上げた人形用の首飾りを道具と共に刺繍ケースに仕舞い]
……そろそろかしら。
[立ち上がり、天を見て呟く。
いつかのようにハンカチを畳み、仕舞って、宿屋の中へと戻った]
お日様の下で遊べなくても
寂しくないくらい俺が遊んでやるよ。
かわいそうだって思う間もないくらい
しあわせにしてやればいいだけだろ。
[二人のどの性質を継ごうとも問題ではないと
ヴァイスルヴの声に軽く笑う。
不安を打ち消すためのものであったが
そうなれば言葉通りにするのだろう]
――…っと、なんだよ。
お前さんがそんな風にいうなんて、意外だな。
―修道院―
……母さんのこと。
一度も聞いたこと無いんだ。
[より正確には聞けたことが無い。
心緩めるワインの効果か、ポロリとその想いを表に出した]
ま。戻れたら聞いてみるからいいんだ。
ええもう、ありがたいお客様ですけどね。言い値に文句つけないし。
こっちも面白くなって珍しいのあると確保してきちゃうんだ。
[すぐにその話題からは離れてニッコリと笑い返す]
俺達も柄の良い土地ばかりに行くわけじゃないからね。
うーん。まあそう思っておくことにする。
[恵まれているかは曖昧にしておいた。自分にだって分からない。
道の復旧の話は、そっかと頷いて終わった]
─ 宿屋/ミハエルの部屋 ─
全然構わないさ、寧ろお招き頂いて嬉しかった位なのだよ
[促されるままに椅子へと腰を落ちつける。椅子も新しい物なのか座り心地が良く感じたのか、娘は少し嬉しそうにしていて。ミハエルも腰を落ちつけたところで要件を聞こうと視線を交え。]
誰を信じるか…うん、そのお話なのかい?
[ことりと小首を傾ぎながら問う言の葉は彼を察し、誰かを信じようと語る様子に何処か安堵の様な物を覚えて。]
―――…好かった、そう想える様になれたのだね
……と、僕をなのかい?
[明確に信じると云われてはたと瞬く。心境の変化を其の時はつかめず訊ねる態。]
―宿屋内―
プレゼントだ、乙女の思いの詰まったマフラーだから、あったかいぞ。
[笑いかけて、話すのはいつもの調子の言葉。
この騒動をという言葉にすぐにまじめな顔でアーベルのほうをみて]
なぁ、アーベル。
人狼って何だと思う?
[唐突にそんな言葉]
私が知ってるのは狼になって、人食う悪い生き物で、銀に弱いって話くらいで、
[あとはそれを見つける力を持つものがいるとかいないとかそんなことくらい]
内にある銀のものつったら、食堂にある観賞用に飾ってる皿とナイフフォークのセットくらいだけどよ。
―修道院―
ありがとう嬉しいって意味らしいよ。
[教えてくれた相手に騙されたのかもしれない]
なるほどね。
うん、じゃあ楽しみにしてる。
[行くかというのに頷き立ち上がる。
手伝って貰うのだからと荷車まで運ぶのも率先してやるつもりだ]
ン、ン――――…嗚呼、ぁ、見てしまったの、だね
[バツが悪そうにしながら、転んだあの時か、と気づく。羞恥に染まるよりはしまったな、と自分を恥じるようにも印象付けるか。刻印の場所が場所だけにうろたえ始めたミハエルへは、]
あ、わ、好いのだよっ、寧ろ見せてしまって済まないのだよ…
おばあちゃんから誰にも見せちゃ駄目って昔から云われていてね
みだりに明かすと狼が食べにくるぞーって驚かされていたんだ
[どちらが恥ずかしいのか最早可逆で。耳を赤くする少年に、半ば弁解するように娘は説明を始めた。狼が食べにくる、との辺りでがおー、と真似事をして見せる。]
…おじいちゃんと似たような徴だったと思うけど
確か君が――…おじいちゃんを見つけて呉れたのだったね
[物言わぬ亡骸となった祖父を想い、浮かべる貌は愁いのいろ。]
僕への協力、なのかい?
でも、お爺ちゃんみたいな権限は僕、持ってないんだ
だから騒動の鎮静化や自衛団を率いる事は出来ないと思う
[人の証となる証明の其れを賜ったと。娘は唯、聖痕を与えられただけに過ぎず。人狼の知識と手段は、おとぎ話以上の事は知らない。]
でも…有難う、ミハエルは優しいのだね
手伝って言って呉れるだけでも嬉しいよ
…僕は一人じゃないんだなって感じれるから
[ふうわりと微笑み嬉しそうに眸を細めた。本題と云われ何事かと娘は言葉を待つ。]
…ゼルギウスさんが人狼かどうかを見分けられるんだね
―――ン、確かに、おいそれとは云えない事
…僕は君の言葉を信じるのだよ
本人への確認、機会が有ればにしようと思う
イレーネさんの事もあるからさ、僕が直接聞くのは拙いし
[どちらにせよ夫婦双方に影響を及ぼしてしまいそうで。特にイレーネが未だ知らないようなら、妻である彼女に不安を与えて仕舞わないか、という想いもあり、慎重に行くべきだと娘は想った。]
―――…ン、やっぱりミハエル君は笑った方が素敵なのだよ
[無邪気な、年相応の笑みを見れた事が嬉しくて。人を信じる気持ちを持てた少年に、そう返すのだった。]
―工房『Horai』―
ええ、お蔭様で。ありがとう。
[気遣いの言葉にはそう微笑み礼を言って。
一度作りかけの銀細工に視線は行ったが、話しかければまた視線は戻る。]
そう、ね。
そのつもり、なのだけれど……
[言いよどむのは、その後の事を考えて。
果たして自分たちは今までのように生きられるのかと。
それでも続けられた言葉には、少し不安気な表情を向ける
夫を頼りにしていない、というわけではなく。
むしろその決意が、夫に不幸をかないかと身を案じて。]
ありがとう、ゼル。私も、叶うのなら貴方を……
[守りたい、支えたいという想いは、端に寄せられた誓いに遮られた。
青い目は閉じられ、代わりにその背に手を回して、可能な限り力を込めた。]
小説家 ブリジットは、宿屋の娘 ベッティ を投票先に選びました。
―修道院―
母親の事、か。
親父さんも、言うタイミングをはかってるのかもな。
一人前になったなら、聞かせてくれるだろうよ。
[思わぬ話を前に茶化す事はしない。
ユリアンの想いにゆると目を伏せた]
そうだろそうだろ。
って、何だよ。若しかして吹っ掛けてたのか!?
[本の価値に見合う額を払っている心算の青年は
彼の言葉に驚いたように目を瞠る]
ま、また期待してるよ。
未来の大商人殿。
[様々な土地をめぐるのも彼の生業ゆえと頷きを向けた]
─宿屋内─
……乙女の、ね。ま、ありがたくもらっとく。
[ふ、と笑んで、手提げはそのまま腕にかけ。
向けられた問いに、居住まいを正した。
自分のカードを切るべきか否か。僅かな逡巡]
……そいつは、難しい質問だな。
正直な所……俺にも、そこはわからん。
ただ……旅先で聞いた話では。
『生きてる』って事には、変わりないらしいが。
いずれにしろ、喰われる立場になると、迷惑としかいえんけど、な。
[最後の言葉は、一度遭遇しているからこその、実感も僅かにこめられて]
……皿とフォークでなんとか、ってのは、さすがに無理だろ。
[さすがに、そこには突っ込んだ]
―修道院―
えらく長いんで何かの呪文かと思ったぜ。
[本気か冗談かユリアンにそんな言葉を向け]
ああ、愉しみがあった方が張り合いがあるだろ?
[クツと咽喉を鳴らし席を立つ。
重労働も修道院であるからか
ワイン瓶の詰められた木箱を運ぶのもお手の物。
荷車に詰み終わればユリアンに少しだけ待って貰い
酒庫のグラスを片付け
読みかけの本や薬などの荷物を持って戻ってくる]
宿まで真っ直ぐで良いんだよな。
[何処かの帰りに誰かに寄り道を強請られた事を思い出し
確認の言葉を向けて荷車を押す手伝いをする]
/*
ベッティ、村っぽいにゃー。
しかし、なんか襲撃もきそうだにゃー。
つか、襲撃筋みないと、赤予測がちゃんと立たないんだよなぁ……。
いや、見ても立つとは限らんけど。
ぬう。占先どうするか。
―宿屋 食堂―
ただいま。
[人のまだ集まり切っていない食堂へ、挨拶をして入る。
机の一つで執筆中の女性に気がついて、何気なくその手元を覗き込んだ]
/*
やっぱりこの書き方ってすごいpt食うな…!!
自分だけ発言数大したことない癖にごりごり削れてるし。
見誤ったかもしれないでござるよのだよ
議事のpt量に慣れてたら痛い目をみた…!
―工房『Horai』―
[背に手を回され力を込められれば、それに引き寄せられるように、浅い接吻けは、珍しく深いものに移り変わる。]
んっ……―――
[貪るような接吻けの終わり、唇を離せば、その間に2人の髪の毛の間の色の糸がつっとかかり、消えた。]
―――……じゃ、行こう、か。
[瞬く紅は、暫く後、照れたようにそっぽを向いて
工房の扉を開き、妻の為に支えようと手と足を動かした。
と、片手がふと、胸元に触れる。
一瞬、キョトっとした後、小首を傾げて胸元の手を降ろした。]
/*
むう。
もし、ここで黒を引いた場合、どうするか。
1.PC視点では伏せて、一日引っ張る
2.襲撃先次第で、被せてブラフ
の、二通りが考えられる、かな。
どっちも、表に出ない事前提なんで、流れによっては苦しくなるが……!
うーん。
まようまよう。
―修道院→宿屋―
[母親の話は茶化されもしなかったのでそこまでで。
吹っかけてたかにはどうでしょう?と意味ありげに笑った。
答えは面白くなってしまった、の部分にあったりする]
擽ったいなその呼ばれ方。
でも任せといて。
[頷きには笑って親指を立てて。
呪文呼ばわりには肩を竦めて見せた]
うん、俺は特に用事ないよ。
あまり遅くなると、不安に思う人もいるかもだしね。
[心配とは限らない。疑われてるならそれもまた不安材料だろう。
力強く荷車を引いて歩き出す。
量があるため流石に重いなとは思った]
─宿屋・食堂─
[カリカリカリカリと紙に筆を走らせていたが、アーベルとベティの会話が耳に入ると、ちらりとそちらに視線を向け、]
いや。むかしむかしの伝承には、銀のトレイに視線誘導を目的とした黒い服、機動力の要の足は網状の鎖かたびら、頭には音を良く拾いそうな獣の耳を装備した勇者が、悪の大王を滅ぼした、なんていうトンデモ話もあるからな。
案外に何とかなるかも知れんぞ。
[いつの間にか掛けていた眼鏡越しにニマリと笑うと、再び紙へと視線を落としカリカリと作業を再開した。]
賭博師 アーベルは、騎士 ダーヴィッド を投票先に選びました。
賭博師 アーベルは、修道士 ライヒアルト を能力(占う)の対象に選びました。
―宿屋内―
クロっちは死んだ人の思いとか見えるってそういってた。
普通の人と違う力を持ってるけど、クロっちは人間だ。
ここにいる皆も、どうみたって人間だ。
[自分たちの中に人狼がいないとは言わない、ギュンターが死んだということはそういうことなのだろうと]
確かに食べられるのは勘弁してほしいな。
[それがさす相手は自分のことではなかったが、最後の突っ込みの後]
なぁ、アーベルは誰が人狼でも殺す…つもりか?
[表現を隠すようなことはしない]
たとえば私が人狼だったとしても…だ、
[見上げる視線は若干の不安を含んだものだった]
そう、協力。
君が出来そうにない事で僕に出来るなら、代わってあげられるかなと思って。
……あんまり無いかもしれないけど。
僕は昨日、君に助けてもらった。
だから、僕も助けてあげたいんだ。
[嬉しそうな微笑みと感謝を告げられると、こちらも嬉しげに笑みを零す。
次いだゼルギウスについては]
あ、そっか…そうだね。
イレーネに心配させないように、彼女にも言ってないかも知れないか。
[理由を理解し、頷いて見せた。
自分の言葉を信じると言ってくれた相手に、また嬉しげに笑みが浮かぶ]
……え?
ああ……そっか。
こんな風に笑ったの、久しぶりかも。
母上が亡くなってから、ずっと心から笑うなんて事、無かった。
ええと…ありがとう。
[笑った方が良いと言われ、一度きょとりと翡翠を瞬かせる。
それから今までの事を思い出し、僅か哀しげな表情へと変わった。
それでも直ぐにまた感謝の笑みが浮かんだのだけれど]
っと、僕の話はこれで終わり。
聞いてくれてありがとう。
時間取らせてごめんね。
[伝えたいことは終わりだと、そう宣言して。
感謝と謝罪を再び口にした]
[ユリアンの意味ありげな笑みに片眉が跳ねる。
けれど、直ぐに目許を和ませ]
ま、価値相応か。
ちっとは勉強してくれてるか。
[他の商人とも取引する事があったから
少なくとも今までのものは過分に要求された覚えはない]
はは、くすぐったくなくなるまで精進すれば良いさ。
そうだな、不安にさせるのは本意じゃねぇし。
[行くか、と重くなった荷車を押して宿に戻った]
─宿屋内─
……ああ。確かに、そうだ。
異端や異能の力があっても、ひとはひと。
[呟きに織り交ぜるのは、己が矜持。
異能であれど、人である事は捨てぬという、ささやかなプライド]
……自分から食べられたがるとか、さすがにねぇだろ。
[ベッティの言葉は、自身をさすものと受け取り。
続けられた問いに、ふ、と目を伏せた]
……殺さなきゃ殺されるなら、手を汚す事は厭わない。
[やや間を置いて、返す言葉は静かなもの。
同じ状況を生き抜いた過去は、その点を揺らがせる事はなく]
ま、お前が、って場合は、さすがに悩むかも知れんが。
……他人に手ぇ下されるぐらいなら、俺がやるだろうな。
―工房『Horai』→―
ん………
[夫の珍しい行為に一瞬驚くものの、応えるように柔らかなそれを忍ばせた。
溶けてしまうかの如く、絡める舌は熱い―――
澄んだ銀が切れるのを、ぼんやりと見つめ。
行こうかという言葉には、小さく頷いた。
人目が無いから、頬はほんのり赤かった。
それでも何時ものように手を握ろうとして、
夫が一瞬取った行動に、きょとと目を瞬かせた。]
どうかしたの?
[そう尋ねながら、反対の手に鞄を持ち、工房を出て行く。]
―宿屋前―
どう感じるかはライさん次第だからね。
[和む目許にくすりと笑う。
珍しい本の手に入れ方は企業秘密の部分もあったりするのだった。
アーベルなら一部知っている、かもしれない]
日々精進させていただきます。
[ガラゴロと荷車が通る。
村人は相変わらず避ける様子で、自衛団員は二人だからもあるのか難癖をつけてくるようなことはなかった]
よし。ありがとうございましたと。
でもこれ部屋まで上げるのは億劫だな。
ベッティちゃんかアーベルに厩舎の隅借りていいか聞いてみよう。
[玄関脇に荷車を止めるとライヒアルトに頭を下げた]
へぇぇ……。
ま、変な事考えてねぇならいいんだが。
[苦笑の色を感じ取り返事にならぬ返事を送る。
ブリジットの件を聞けばクツクツと咽喉を鳴らし]
――…らし過ぎる理由だな。
ま、能力者共が隠れたまま出てこねぇし
ブリジットを喰らうかね。
[分の悪い賭けをする気はない。
クロエは既に選択肢から外れていた]
―宿屋 食堂―
[執筆に勤しむブリジットに話し掛けることはせずに、暫く興味深そうに作業を眺めて]
……なんだか凄い話ね。
[喩え話が聞こえたなら、そんな風に呟いた。
外から荷車の音が近付いてきて、扉を振り返る]
─宿屋・食堂─
……ん?
[ふと落ちた影に視線を上げると、こちらの手元を覗き込むカルメンがいた。]
ああ、ちょっと手持ち無沙汰でな。
新しい小説の構想を練っていた。
[そう言った彼女の手元の紙には、びっしりと文字と記号の羅列が書き殴られていた。
……その左上の端には、多少崩れた字体で「人狼」とも書かれていた。]
ふふ、じゃぁ、決まりかしらね。
[夫の意見を楽しく聞きながら、今日のところはと、同胞にも伝え
そのつもりでいるから、気が変わったら言ってねと付け加えた。]
ブリジットちゃんの部屋は…匂いで分るかしら。
適当に会わせましょう。
[場所が近い事と、然程労せず喰らえそうなのもあり、
どちらが先に、といった事は特に決めなかった。]
―工房『Horai』→―
――……や、ちょっと、照れた、だけ。
[妻の朱に染まった貌をちらっと見て、指先で頬を描き、誤魔化すように謂う。胸元がきりっと傷んだことは、妻には告げずに]
あ、荷物!!私が持つから……―――
[わたわたと差し出す片手。
ちなみにゼルギウスの分は背負う鞄であったから、妻の分を持ったとて、手を繋ぐことは出来る。
そういうことだけ、用意周到だった。
さて、妻は荷物を預けてくれたか否か。
宿屋に向かって、2つの影が歩んで行く。]
― →宿屋食堂―
私次第、か。
ならお前さんの事、信用してると言っておくよ。
[玄関脇でのユリアンの礼にはゆるゆると首を振り
頭を下げられれば慌てて制する素振り]
大した事してねぇし。
ああ、聞いてこい聞いてこい。
お疲れさん。
[位置的なものかさして疲れた風でもなく
さらと手を振り中にはいる]
よ。戻ったぜ。
[一応声を掛けてから空いている席に座り
足元に自らの荷物を置いた]
―宿屋内―
[自分達の会話の一部が食堂にいたブリジットに聞こえていたとは知らず、
彼女の声は何かが聞こえるな程度に、特にそのときは気にしていなかった]
確かに、そんな死にたがりはそうそういないだろうな。
[目を伏せ告げられる言葉には]
殺さなきゃ…そうだな、自分だけじゃなくて大切な人も殺されるかもしれないしな。
でも、その大切な人が人狼だったらって、それが不安なのも、あるな。
[じっとアーベルのこと見上げて]
誰かにされるくらいなら…か。
[そういう考えもあるのだろうと、それでも自分は]
アーベルが…人狼だったら……殺せそうにないな……。
[ぽつりとつぶやいて]
アーベルは…違うような?
[それはすがるようにアーベルの服をつかみ、
いつもと違う不安に満ちた様子の目でじっと見上げる]
―宿屋 食堂―
……人狼?
[メモの左上にその文字が見えて、思わず声が洩れた。
ごく小さなものだったが、近くの者には聞こえたかも知れない]
あら、お邪魔したかしら。
ごめんなさいね。
[ブリジットがこちらを向いたなら、はたと瞬いて謝罪を。
彼女の手元に影が掛からないよう、少し退いて]
へ、変なことなんて考えてないよ?
ないったらないんだから!!!
[リヒトの鳴る喉の音を聴きながら、オタオタと否定の言葉を紡ぐ。]
あ、本当にブリジットさん食べるなら
見張りとか、他の人の足止めくらいはするからね?
皆が近いと、見られる可能性も上がるってことだし。
[そして、本日の襲撃先が決まりそうであれば、自身も何か手伝いたいと申し出の言葉を付け足した。]
―→宿屋―
そ、そう?
[照れたからと言われれば、自身の照れもあってかそれ以上は追求しなかった。
荷をと手を差し出されれば]
でもゼルも荷物持ってるし……
[と躊躇を見せるものの、結局はすぐに折れて持ってもらう事になる。
手を引かれて宿に付く頃には、流石に頬の赤味も取れていた。]
あら、ライたち戻ってたのね。
[そう幼馴染や商人さんの姿をみれば、微笑み食堂へと入っていった。]
―宿屋―
[制するライヒアルトに顔を上げると、もう一度ありがとうと言って。
厩舎を覗き場所の目当てをつけてから裏より宿に入る]
ベッティちゃん、いない?
アーベルでもいいんだけど。
ちょっと箱を厩舎にも置かせて欲しくてさ。
中身が酒なんで部屋まで上げるのは骨折れるんだ。
[二人が処刑について話しているのなんて知る由もなく。
さて今回は間が悪かったかどうか]
─宿屋内─
[死にたがりの話には、いたらこええ、とだけ呟いて]
ここまで知り合いだらけだと、誰だって、その不安は抱えてるだろ。
……そして、俺は、知り合いがそういう事をやってるなら、出来うる限りの手段で止める。それだけの事だ。
[その手段が命断つ事であっても、厭いはしないと。
言葉に乗せぬ意思は、瞳に宿るか]
……殺せそうにない、か。
ま、心配すんな……俺は、人狼じゃない。
だから、それは考えなくてもいい。
[不安げに裾を掴む仕種に、ふ、と表情を緩め。
ぽふ、と頭を撫でてやりつつ、言い切った]
中
よし幸せだから死ぬ覚悟は(
しかし今回リヒトと私とどっちが先死ぬだろうなぁ…。
捕まりやすいのは私のような気がするが。
ただ躊躇されやすいのも私だという(by妊娠)
アルは誰を占うのかしら。
─ 宿屋/ミハエルの部屋 ─
…黙って呉れてて有難うだよ
この聖痕はクロエ達にも教えた事がなくてね
何時か話そうと思ってたのにね
[無闇矢鱈に徴の事を皆に話す訳には行かなかった。――本当に、狼が明確な殺意を持っていたのなら。それこそ祖父の二の舞になることは明白で。]
寧ろ今は、クロエの方が心配なんだ
クロエは自分が力を持ってるって皆に対して言ってしまってる
御伽噺の通り守護者が居て守って呉れるかもしれないけど…
[娘が名乗りを上げ出て行かないのは、そのためもある。協力を申し出て呉れるミハエルには、うんと頷いて。]
…じゃあ、他に力の事を仄めかして呉れた人はいるかい?
同じ力を持った存在は場に一緒に居られないとも聞くし、
御伽噺に倣うまでとは行かないけど、君が知ってる事や、
気になった事があれば教えて欲しいんだ
勿論、君の予想でも構わないのだよ
―宿屋 食堂―
おかえりなさい。
[ライヒアルトの声が聞こえ、再び振り向いた。
腰掛けた彼の足許に置かれる荷物を見る。
その後ろに人影が見えたなら、そちらにも同じ言葉を言い]
有難う、僕は幸せ者だよ
若しかしたらまた意見を聞かせて貰うかも知れないけど、
其の時は御願いしてしまっても構わないかな?
今は兎に角、些細なことで好いから情報が欲しいのだよ
[占い師の存在と霊能力を持つ存在は確認できた。では他には誰が居るのだろう、直ぐには思い浮かばなくて。]
ン…だから余りゼルギウスさん達はあまり刺激したくない
もし彼から別の占い結果が出て教えて貰えそうなら君にお願いしたいのだよ
[少年の表情に笑みが感じられると此方も微笑み返して。]
うん…とっても好い笑顔だった
きっとミハエル君のお母さんも天国からそんな君を見て、
とても喜んで呉れてると思うよ
僕も、両親居ないからさ…変な顔してたら心配されちゃうや
[愁いを想わせる中、少年の笑みは見えたから。娘は想いを馳せながら紡がれた礼を嬉しそうに受け取るのだろう。話も段落がつけば、感謝と共に少年へ淡い抱擁をして。]
ううん、此方こそ
色々僕に呉れて、有難うね
[とびきりの笑顔を見せながら、娘はわらう。密談が長引くのも如何かと思ったのかそろそろ部屋を出ようかと持ちかけて]
決まり、だな。
[リヒトは幼馴染の事を候補にはあげなかった。
彼との軽口を割合気に入ってるせいか
好みの味ではなさそうだからか
知らず知らずのうちに候補から外していた]
気はかわらねぇよ。
たぶん、な。
[ゆると獲物を見据える]
ま、分かるだろ。
ああ、それで問題ねぇ。
[如何喰らおうかなど青年は未だ考えてはおらず
ただ、美味そうだな、と思っている]
ん? ……ああ。
[カルメンの呟きに、一旦紙面に視線を落とし納得。]
どうにも、巻き込まれたからにはそのことについて綴りたくなっちまう。
……物書きの性かねぇ。
ん、それだけ。別に他意はねぇよ。
……無論、死者を冒涜するようなもんにするつもりは更々ねぇし、な。
[最後にボソリそう呟くと、僅か視線を外す。
その言葉が指すのは、無残に殺されたというギュンターのことか。]
ああ、別にそれくらいで気は散らねぇから気にするこたぁねぇぞ。
そもそも、気にするようだったらこんなとこで作業しねぇって。
[少し退いたカルメンに、にひひと笑った。]
アーベルは強いんだな…。
[彼の決意の言葉に、弱弱しい自分のことが恥ずかしくもあった。
まっすぐにアーベルの目を見ているといたたまれない気持ちもわき]
それならよかった。
[かけた質問に返される返答、ふと頭に感じる感触とその言葉に安堵感を感じながらそう返し、
その視線を逸らすようにそっと胸元にすがり、うつむいて頭を押し付けるような形で]
少しだけ、こうさせてくれ……
[ぽつりと呟き、その存在を確かめるように服をつかむ手には力がこもる]
このことは……皆に内緒な……。
[声が自然と震える不安から、アーベルがいなくなるかもしれないことへの]
なぁに慌ててんだよ。
なんか怪しいなぁ。
[オタオタな否定の言葉に片眉を持ち上げ
いぶかしむ素振りを見せるが追求はせず]
――…ああ。
手伝ってくれるのは有り難いが……
見張りに立ったまま、寝るなよ?
[愉しげに笑いながら言うのは
ヴァイスルヴが余り体力のない事を知っているから]
― →宿屋 ―
[内心、胸元を押さえたことを突っ込まれなかったことにほっとしながら、荷物を抱え、妻の手を引いて宿屋へ戻る。]
ただいま。
べッティさん居る?
昨日借りた部屋、そのまま借りたいのだけれど。
[その場に在った人に挨拶を向けた後、妻の傍から離れユリアンの後ろからひょっこりとべッティに尋ねる。
ゼルギウスも野暮になったかどうかは、さて。]
─宿屋・食堂─
ん、おかえり。
[玄関から聞こえた声にちらり目線だけ上げて人物確認。
だが、すぐに元の視線に戻すと、カリカリと執筆作業を続ける。]
― 宿屋 ―
[ミハエルの部屋から出てくると帰ってきてる者も多い様で。中にはまだ姿が見えぬ者も居たからか、そわりと落ちつかなさそうな素振りで]
っと、ライヒ君達も出かけていたのかな?
あ、さっきは荷物運んで呉れて有難うなのだよ、ユリアン
[丁度二人が帰ってきた頃になるか、入口の方を見ながらそう言葉を発した。続いてイレーネ達の姿も見えれば、御帰りなさいと告げて。]
クロエは未だなのかな?
ベッティ…は、何処かに?
ブリジットは知らないかい?
[カルメンと居るらしき所を見て、
幼馴染たちを案じる娘は、こてんと頸を傾いだ]
―宿屋食堂―
ただいま。
[カルメンの迎えの言葉にゆるく目を細める。
彼女の心は如何か知れないが
迎える言葉があるのはいいものだな、と思う]
何の話をしてるんだ?
[首を傾いでカルメンとブリジットを見遣る。
座ったままだから書き記す文字までは見えなかった]
[ユリアンの声が聞こえるとすぐにアーベルから離れて、
アーベルの影に隠れていた自分はきっとユリアンからは見えていなかっただろう]
あ、酒か?
別に構わないぞ厩舎。
[言葉を返す様子はいつもどおりを装い]
あんまり飲みすぎて倒れたりとか、女の子に襲い掛かるなよ?
[きししと笑いかけて]
私は開いてる部屋の掃除してくるな。
[そう言い残してその場を去ろうとした]
―宿屋食堂―
なんだ、忙しいみたいだな。
[愛想のないブリジットの迎えの言葉に
僅かばかり苦い笑みを浮かべて]
ま、本業の最中なら仕方ねぇか。
/*
……
(´・ω・`)……
無謀なことやめとけって皆に言われてるんか(´・ω・`:.:'.
今度生まれ変わるときは…(´:.:'.
いっp…… :.:'.
[ゼルギウスからの声もかかり]
ん?
ああ、部屋なら構わないぞ?
確かに毎回ここに集まれっていうなら、イレーネもゼルギウスも大変だろうしな。
[お互いの体のことなど思えば確かにそれがいいだろうと]
あ、代金はいらねぇぞ。
[と、お金の話は皆に話したの同じ理由を告げながら先手を打っておいた]
―宿屋 食堂―
……そう。
[団長の死については団員から知らされただけで、詰所には行っていない。
冒涜しないという言葉にも、執筆の理由にも、疑う様子なく頷いて]
それもそうね。
[笑ったブリジットに、少し表情を緩めた後で]
あなたは、何か知っていたりするの?
その、……人狼について。
[小説家という職業柄、伝承についても詳しいのではないかという思いから、問いを発した]
ブリジットちゃんが能力者かもしれないし…ね。
[椅子に腰掛けながら、こちらも同じように獲物を見据えて匂いを覚える。
煙草の香りの強い彼女の居場所はすぐに分るだろう。
同胞の了承には頷いて返し>>*127
夫が動揺する様はいつもの様に笑っていたが、協力を申し出るのには>>*126]
見張ってもらえるのは嬉しいけど、無理はしないでね…。
[急に倒れた事も思い出しながら、リヒトに次いでそう頼んだ。]
……それから、ほんとに何でもない?
[念押すように尋ねるのは、やはり引っかかっていたさっきの事。>>539
表では追求しなかったが、こちらではもう一度尋ねてみた。]
―宿屋食堂―
ああ、修道院に戻ってた。
あと自衛団とこにも寄ってきた。
……ミハエルは、と。
[ゲルダの声に答えゆると辺りを見回す]
自衛団長殿、銀の剣はちゃんと持ってたみたいだな。
ただ剣は抜かれていなかったらしい。
腰に帯びたままだったそうだから
隠れてみえなかったのかもな。
[ぽつぽつと詰め所で聞いてきた事を述べる]
─宿屋内─
おわと。ゼルギウスさん。
ご夫婦もこっちに泊まり込みか。うん。
[アーベルとゼルギウス。
候補者二人を交互に見て、すっと目を細めた。
ここはまだ見極めきれない。ならばやはり、もう一つの力の持ち手を護るのを試してみるのが今はいいのだろう]
行商人 ユリアンは、洗濯女 クロエ を能力(守る)の対象に選びました。
―宿屋 食堂―
[人狼について問う声は顰めたもので、ブリジット以外の者に届いていたかは分からない]
小説家さんのお仕事を見学させて貰っていたの。
ついでにちょっと質問をね。
[ライヒアルトの心中は知る由もないが、問いかけにはそう答える。
嘘は言っていない筈だ]
そうだな。
ま、喰ってみりゃわかるだろ。
力持つ者は味も違うようだし。
[結社である自衛団長の味を思い出し目を細める]
─宿屋・食堂─
……ああ、ゲルダ。
[そう言いながら、顔を上げ、そのままぎしりと背もたれに体重を預ける。]
クロエならさっき戻ってきて、今は部屋に荷物を置きに行ってるはずだ。そろそろ下りてくるんじゃねぇか?
ベッティはきょろきょろ誰かさん探してたから、宿屋のどっかにいるんじゃね?
[逆さまの世界に立つゲルダを見ながら、問いに答えた。]
―→宿屋・自室―
まぁ、そういうのは信用してるからよ。
軽い冗談だ。
[先制した言葉が功を奏したか、そもそもそんなつもりはユリアンになかったのか、
ユリアンから返された言葉にはそう言い残し、その場を後にした。
幾つかの空き部屋を掃除を終えると、そのまま自室へと戻っていった]
─宿屋・自室─
そっか、本当に誰にも言って無かったんだね…。
じゃあ、僕も黙っておくよ。
僕がゼルギウスの事を君に教えたように、明かせる人が出来たら言えば良いと思う。
[親しい人にも打ち明けられないものがあると言うのが、どこか自分とも重なって。
刻印のことを口外しないことを約束する]
人狼に取ってクロエの力は、ゼルギウスのような力よりは脅威ではないだろうけど…。
ゼルギウスの事が知られていない今だと、危険だね。
守護者か……どうなのかな。
[お伽噺の通りに力持つ者が現れるとも限らない。
居ると良いな、と言う希望が心に灯った]
[その日の日記は、わずかに一部震えるような文字で]
『○月×日
ギュンターが死んだって、うちらのなかにいるって冗談でもなんでもなかったみたい。
クロっちが死んだ人の思いとかが見えるって、人と違うでもでも確かに人間である存在。
きっとそういう風に何か人と違った力を持ったのが人狼なのかなってそう思う。
他の誰より、アーベルに死んでほしくないって思うのは、わがままかな?
でも、大切な人に生きていてほしいって思うのは、普通のことのはずだよね?
アーベルは人狼じゃないって言ってくれた、その言葉は信じたいし、信じようと思う。
でもそれだと、襲われるかもしれないってことでもあるし
アーベルにとって私はなんなんだろう、やっぱり妹のようなものでしかないのかな……』
他に力の事を仄めかしてた人?
うーん……僕が知る限りは居なかったと思う。
そもそも、他の人とあんまり話せてないしなぁ。
[訊ねられて、考えるように少し俯きながら頭を掻いた。
しばらく思い起こしてみたが、それらしい人は思い当たらず]
…ごめん、予想もつかないや。
僕で良ければいつでも話は聞くよ。
何か気付いたら教えるね。
ゼルギウスの結果についても任せて。
[意見やゼルギウスについては快く応じた。
母についてを言われると]
そうかな……そうだと良いな。
ゲルダもなんだ…。
…心配かけないようにしないとね。
[それはゲルダに対してだけでなく、自分へも向けた言葉。
今までどれだけ心配させただろうな、なんて考えていると、ゲルダからの抱擁を受けて]
ぅ、うん。
それじゃまた、何か判ったら教えるね。
[母以外の抱擁を受けたことはあまり無かったために少し照れながら頷いて。
部屋を出るとの言葉にベッドから飛び降りた]
[先にゲルダに部屋を出て貰うと、ミハエルは鞄の蓋を開けて。
一番上に入っていたカエルのパペットを手に取る]
……何があっても、挫けない。
やれることは、やるんだ。
[パペットを手に嵌めて、顔を突き合わせながら言葉を紡ぐ。
それに合わせパペットの口を動かした。
自分へと言い聞かせるように]
[パペットを右胸の内ポケットへと入れると部屋を出て。
賑わい始めた階下へと降りて行った]
―宿屋食堂―
へぇ。
カルメンも小説が好きなのか?
そういえば人形も御伽噺に由来するものが多かった、か。
[華やかに映るカルメンに読書家という印象が無かったのか
問う言葉を向けるも]
と、見学の邪魔になるか。
[引く姿勢を見せた]
[食事中に宿へと戻ってきた面々には挨拶をしたものの、食事自体は軽めにしたのですぐ終わり。
荷物の整理をしようと一旦部屋へと戻った。
その場に居た人にはその旨を伝えたが、蒼鷹はついてきたかどうか。
部屋の中で広げた荷物の中にラベンダー色の便箋を見つけると、知らぬ間に中に入れていたのかと気付いて手にとった。
蒼鷹が傍に居れば、これは別に要らなかったね、と笑いかけるだろう。]
…でも、まぁ。いいか。
持ってても邪魔になるわけじゃないし。
いつか手紙を書く機会があるかもしれない。
[自分が生きていられたら。
その言葉は口には出さないまま、淡く儚げな笑みを浮かべた。]
[オタオタへの追及がなく、ほっとした様子で]
流石に立ったままは、寝れないよ。
[ちょっと拗ねたようにいったのも束の間]
――……やだなぁ、なんでもないよ。
何かあったら、謂うって約束したじゃないか。
[今度は妻の追及に、一瞬たじろいで、
けれど此方は努めて悟られないように言葉を紡いだ。]
ブリジットさんが能力者だったらいいね。
[そして話をはぐらかすように、ブリジットの件に同意を示すのだった。]
─宿屋 食堂─
[声をかけてくれたブリジットは忙しそうだなと思いつつ軽くこちらから会釈するに留め
カルメンやゲルダにも同様に小さく会釈して返した。
夫に荷物を任せて、ここで背を見送って、少し休むように深く腰掛け。
何と無しに周囲の話を聞いていた。]
─ 宿屋/食堂 ─
ブリジットは一度スイッチ入ると止まらないものね
煙草の量が多くなったりしたと思うから好く解るのだよ
[執筆作業にいそしむ幼馴染の様子を覗い。
挨拶、其々から反応が返れば手をひらりと振ってみたりと。]
ライヒ君は自衛団の方に行っていたのだね
[ミハエルを探す眼差しに気がつくと娘はふと部屋の方向へ視線を投げ。]
…そう、なんだ…
夜間の間とかで解りにくかったのかな、お爺ちゃん
後は解った事とか、無いのかい?
[自分も自衛団で幾つか耳にはしたが、娘自身が詰所へ赴いた事は口にせず、どこかそわりと訊ねるだけで。]
……そう?
それなら、いいのだけれど。
[あまり追求するのもどうかと思い、それ以上は尋ねなかったが。
ブリジットが、という言葉には、こっそり口元に弧を描いた。]
[自分の力は死者にしか意味がない。
だからこそ、生者の正体を暴く力を持った者や、人ならざる者を跳ね除ける力を持った者よりも脅威は少ないだろう。
けれど、それでも正体を暴く力を持っていることは確かなわけで。
生きていられるかどうかは、正直解らない。
それでも、自分の力を生かす為、皆に伝えたのだ。
ギュン爺ちゃんに、誓ったように。]
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